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イタウ・ウニバンコ・ホールディング ITUB

ブラジル最大の民間銀行として堀は厚いが、政治と金融技術の競争には注意が要る。10年の本質価値は基準時価総額を約14%上回り、やや割安

割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)11.05 ドル1,237 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-30)7.1 ドル798 億ドル差 +55.0%
10 年後から見ると 割安 価値 11.05 ドル1,237 億ドル · 差 +55.0% · 期待の年率 +14.3%
期待の年率リターン(10 年)+14.3%資本コスト比 +6.1 pt
推定の資本コスト8.3%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 8.3% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

イタウ・ウニバンコは、ブラジルを中心に預金、融資、カード、決済、投資銀行、資産運用を営む総合銀行である。筆者の結論は、2026年10月23日の株価を基準にすると「やや割安」である。国内最大の民間銀行として利益を再投資する力は強く、10年後も金融の中心に残る可能性が高い。ただし、優良銀行だから無条件に高い値段を払えるわけではない。

最大の強みは、預金を集める力と顧客との関係の深さだ。ブラジルの銀行システム総資産に占める割合は2025年末で約15%に達する。個人の決済口座から企業の資金管理まで関係が広がり、簡単には他行へ乗り換えられない。一方、カード残高の市場シェアは前年から低下しており、ヌーバンクやメルカド・パゴによる侵食は現実のものだ。

業績は堅調である。2025年の純利益は約80億ドル、自己資本利益率は21.5%だった。2026年4〜6月期も現地通貨建ての経常利益が前年同期比7.8%増え、貸出残高は9.6%増加した。ただし、管理会計による四半期の利益率と2025年の会計利益を混同しない。信用費用、税負担、資本規制を織り込み、10年後の中立の純利益は132億ドルと考える。

気になるのはブラジル固有の危険である。2026年10月25日の大統領選決選投票では現職が再選され、その直後に銀行株とレアルが大きく売られた。今回の価値計算は指定された10月23日の株価を基準とし、この後の株価急落を分母には反映していない。政治、信用循環、金融技術の競争を悲観側へ厚く配分しても、配当と自社株買いを含む10年の割引価値は約1,237億ドルとなる。基準時価総額の約1,082億ドルに対して安全域は約14%であり、魅力はあるが十分に厚いとは言えない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、最初に問うのは10年後も顧客がこの銀行を必要とするかである。答えはおそらく肯定だ。企業は給与を払い、個人は住宅を買い、商店は売上金を受け取り、家計は資産を運用する。そのための預金、融資、決済、信用管理の機能は残る。画面や支店の形が変わっても、信用を引き受ける銀行の役割は消えにくい。

次に、利益のうち本当に株主へ渡せる部分を見る。銀行は設備投資が少ないからといって利益をすべて配れるわけではない。貸出残高が増えれば、貸倒を吸収するための規制資本も必要になる。それでも過去10年のROEが高く、資本コストを超える利益を積み重ねてきた点は大きい。再投資した資本が十分に稼がなくなれば、成長を追うより還元を増やすほうが合理的になる。

最大の不確実性は、将来の金利よりも競争の質と政治である。預金口座は残っても、新しい決済会社に使われる時間が増えれば銀行の顧客接点は弱くなる。信用コストの高止まりや税制変更が重なれば、過去の高ROEも保証されない。支配株主が強いため、少数株主は資本配分の変更を強制しにくい。

筆者が評価したいのは、規模に守られた現在の利益だけではない。景気後退の後でも預金が残り、適切な信用判断によって自己資本を再び増やせる能力である。中立の10年後はROEが18.9%前後に落ち着き、それでも資本コストを大きく超えると考える。優良さを認めたうえで、ブラジル固有の危険に十分な値引きがあるかを最後まで確認する銘柄だ。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの柱は、家計・中小企業向けの銀行業務である。個人には給与口座、カード、住宅ローン、自動車ローン、保険、年金、投資商品を提供する。中小企業には運転資金だけでなく、決済端末や売掛金の早期資金化も売る。貸出利息から預金などの調達費用と貸倒費用を引き、さらに決済・保険・運用の手数料を積み重ねる商売だ。

個人向け貸出のブラジル市場シェアは2025年末で10.7%だった。カード残高では21.4%、加盟店向け決済処理では22.7%を占める。国内には巨大な顧客接点があり、口座を持つ人がカードを使い、加盟店で決済し、貯蓄を投資に回すほど顧客当たりの収益が増える。ただし、決済処理の競合にはシエロ、ゲットネット、ストーン、パグセグーロがあり、手数料を自由には上げられない。

大企業・投資銀行部門では、法人融資、貿易金融、資金管理、債券引受、企業買収助言、外国為替を提供する。2025年は国内の債券引受や企業買収助言で首位級の実績を持つ。法人が銀行を替える際には融資枠だけでなく、給与振込、外貨決済、担保、資金管理の仕組みまで移す必要がある。これが個人の普通預金以上に強い乗り換え費用を生んでいる。

市場業務は債券、為替、流動性管理などから収益を得る。ただし、運用益は毎年同じようには生まれず、資金調達やヘッジの費用も伴う。さらに傘下のズップは、外部企業向けのソフト開発受託と開発基盤を扱う。銀行全体から見れば小さいが、人の工数で売る部分はAIエージェントに代替されるため、銀行本体とは分けて考える。

2025年の下調べにある全社売上高773億ドルは、銀行の利息総額を含む広い収益概念である。一方、20-Fの事業別営業収益は資金調達費用や内部取引の消去を含む別の表示だ。したがって事業別の収益と利益は、会社開示の構成比を手掛かりに全社実績へつないだ推計であり、会社がその金額を直接開示したものではない。

優良さと弱いところ

この銀行には、規模だけでは説明できない堀がある。預金を集めるブランド、全国に広がる決済接点、企業の資金管理に組み込まれた仕組み、融資先の信用データが互いを強くしている。中小企業向けには160万を超える顧客との関係があり、借り手の取引履歴を継続的に把握できる。貸出を伸ばすだけでなく、貸倒を抑えながら顧客当たりの収益を増やせることに価値がある。

実績も一定の裏付けになる。過去10年のROE中央値は18.2%で、資本コストを十分に上回ってきた。2020年には純利益が大きく減ったが、翌年以降は回復している。規制資本を必要とする銀行で、これほど長く高い利益率を維持していることは評価できる。2026年6月末の普通株式等Tier1比率は12.3%で、直ちに資本不足を疑う状態ではない。

ただし、堀がすべての分野で広がっているわけではない。カード残高シェアは2025年に1.9ポイント低下し、若年層の日常決済ではヌーバンク、メルカド・パゴ、バンコ・インテルが存在感を増している。中央銀行の即時送金網Pixは銀行間の送金障壁を下げ、従来の決済手数料にも圧力をかける。ブランドだけで金利や手数料を上げ続けることはできない。

経営上の強みは、信用リスクと費用を一緒に管理できる点にある。2026年4〜6月期の延滞率は比較的安定し、デジタル化による事務費用の抑制も続いている。一方、支配株主が普通株の議決権を握り、米国ADRは原則として議決権のない優先株を裏付けとする。少数株主には経営を交代させる力が乏しい。この弱さは資本コストに重ねず、資本配分が悪化する筋書きと確率で評価する。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

ブラジルの銀行市場は大きいが、上位行への集中が進んだ成熟市場でもある。2025年末の銀行システム総資産は約3.3兆ドル相当で、イタウのシェアは15.0%だった。続くブラジル銀行は13.4%、カイシャ・エコノミカは12.0%、ブラデスコは10.6%、サンタンデール・ブラジルは7.0%である。公的銀行が住宅金融や政策融資に強いため、民間最大手だからといって市場全体の価格を決められるわけではない。

信用市場の数量は、家計所得、企業の運転資金、住宅供給、金融サービスの普及で増える。ブラジルの銀行貸出は2026年前半にも名目で伸びており、イタウ自身の総貸出残高は前年同期比9.6%増だった。しかし、貸出残高の増加には物価上昇が含まれる。10年後の実質的な市場拡大は、人口の増加よりも所得上昇と中小企業の金融利用率の上昇に頼ると考える。

競争の中心は、支店数から使いやすさと調達費用へ移っている。ヌーバンクは店舗を持たない軽い費用構造で顧客を集め、メルカド・パゴは電子商取引の決済情報を融資へ転用する。ブラデスコとサンタンデールもデジタル投資を進めている。投資銀行と富裕層運用ではBTGパクチュアルやXPが競合であり、預金の獲得競争が証券口座や投資商品の競争と結び付く。

2026年の会社計画では総貸出の伸びは5.5〜9.5%、顧客向け金融マージンと手数料・保険関連収益の伸びはそれぞれ5〜9%とされた。これは直近の事業が崩れていない証拠だが、10年続く成長率の約束ではない。筆者は中立で、実質貸出数量の伸びと既存顧客への販売拡大を認めつつ、デジタル銀行へのシェア流出も織り込む。

さらに2026年10月25日、現職大統領が決選投票で51.79%を得て再選された。翌営業日にはブラジル株と通貨が大きく下落し、財政運営と通貨価値に対する市場の懸念が表面化した。景気循環に政治・通貨の危険が重なることこそ、米国銀行と同じ物差しだけでは測れない弱点である。ただし選挙の結果だけで融資や預金の長期需要が消えるわけでもない。

資本政策と M&A

銀行の資本配分では、貸出拡大に必要な自己資本を確保した後、残った利益を株主へ戻せるかが重要になる。2025年の下調べでは配当87.3億ドル、自社株買い5.5億ドルと、年間純利益を上回る還元が記録されている。これは配当の認識時期や特別な分配を含む実績であり、毎年続けられる通常の還元率とは見ない。10年の中立では利益累計の約7割を正味で還元し、残りを自己資本の成長に使う。

2026年2月には優先株を最大2億株買い戻せる枠を設定し、期限を2027年8月とした。ただし枠の設定は実際の買い付けを約束するものではない。2025年には大きな株式無償交付も行われたが、それ自体は会社の経済価値を増やさない。還元を評価する際は、株式報酬や増資の影響を差し引いた正味の額を用いる。

買収では技術会社ズップの段階的取得を2024年に完了し、金融商品への入口を増やすため米国証券サービスのアベニューにも投資した。いずれも銀行の顧客基盤を補強する狙いがある。ただし、大型買収によって利益を機械的に上乗せすることはしない。未完了の取得案件は現在の収益や株数に加えていない。

支配構造は長期株主にとって無視できない。イウパルとイタウサを通じた支配が強く、ADRの裏付けとなる優先株には通常の議決権がない。2026年からは非居住者への一定の配当に原則10%の源泉税が導入され、資本利子に対する課税も変更された。価値計算の還元は会社が支払う税引き前の総額であり、ADR保有者の実際の手取り額は別に考える必要がある。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

ブラジル最大の民間銀行という地位は、これからも大きな価値を持つ。既に国内銀行資産の15%を握り、個人向け融資、カード、加盟店決済、法人金融、資産運用を一つの顧客関係に結び付けている。新興金融会社は使いやすいアプリを作れても、全国の企業融資、資金管理、信用リスクの引受、規制対応を一度に再現するのは難しい。大手銀行としての信用力は景気後退の際にむしろ預金流入を促し、小規模な競合との調達費用の差を広げうる。

2026年4〜6月期の貸出残高は前年同期比9.6%増え、経常利益も7.8%増だった。2026年の会社見通しは貸出と手数料の増加を見込み、効率改善にも取り組んでいる。長期では中小企業の銀行利用が深まり、住宅ローンや投資商品の普及が増収につながる。デジタル化で事務費用を抑えながら、企業の資金管理や運用の手数料を厚くできれば、利益は単なる貸出残高の伸びを上回る。

同業と比べると、ブラデスコは業績回復の途中にあり、ヌーバンクは若年層に強いが金融商品の幅ではなお違いがある。イタウが高い信用判断能力を維持できれば、既存顧客への販売で競争に勝つ余地は大きい。資本規制を守ったうえで利益の多くを還元できれば、株主が受け取る現金も積み上がる。大規模な買収に頼らず、既存事業の強化で10年後の利益が現在の2倍を超える展開は十分に考えられる。

慎重な見方

高いROEは永続的な独占の証拠ではない。ブラジルでは銀行間の貸出金利が高く、金利が高いからこそ延滞と貸倒の負担も大きい。景気が良いときには収益が膨らむが、景気後退が長引けば家計と中小企業の信用費用が一気に増える。2020年に純利益が大きく落ち込んだ事実は、この銀行も循環から逃れられないことを示している。

市場シェアにも警告がある。2025年にはカード残高のシェアが前年から1.9ポイント下がった。ヌーバンクは店舗の少ない構造で顧客を集め、メルカド・パゴは商取引のデータを融資へつなぎ、Pixは送金の手数料と顧客の囲い込みを弱める。個人金融では、銀行を信頼していても日々の決済は別のサービスで済ませられる。従来のブランドと支店が費用の重荷になれば、規模の利益は小さくなる。

2026年10月の選挙後には財政運営と通貨に対する不安が再び強まった。政府の税制変更、貸出規制、金利政策、信用刺激策は収益と自己資本に影響する。非居住者の配当課税も長期保有者の受取額を減らす。さらに支配株主は普通株の議決権を握り、ADR保有者は不利な資本配分を簡単には止められない。信用費用が高止まりするなかで市場シェアを失えば、10年後には規模の大きいだけの低収益銀行になっている可能性がある。

どちらに重みを置いたか

事業が10年後も必要であり、高いROEを維持するという主張には十分な根拠がある。一方で、カードのシェア低下と2026年10月の政治的な変化を軽く扱うことはできない。楽観とやや楽観の合計を30%、やや悲観と悲観の合計を37%とし、慎重な側へ少し重みを移した。

中立では10年後の純利益132億ドル、自己資本700億ドルを見込む。還元を含む期待価値は約1,237億ドルで、指定された基準時価総額に対する差は約14%のプラスとなる。質の高い銀行であることには比較的自信を持てるが、政治・通貨と金融技術の競争によって安全域が削られる危険は残る。結論は、十分に安いと断言できる水準ではなく「やや割安」である。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 15.69 ドル1,756 億ドル(+ 還元の換算額還元の合計 5.87 ドル657 億ドル)。 今の値に割り戻すと 11.05 ドル1,237 億ドル、今との差 +55.0%、 期待の年率 +14.3%(資本コスト 8.3%)→ 割安

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 10% 31.88 ドル3,567 億ドル 8.76 ドル980 億ドル +469.9% +23.0% 4.06 ドル455 億ドル
やや楽観 20% 23.02 ドル2,575 億ドル 7.19 ドル805 億ドル +323.7% +18.8% 6.04 ドル676 億ドル
中立 33% 17.58 ドル1,967 億ドル 6.57 ドル735 億ドル +238.6% +16.0% 7.97 ドル891 億ドル
やや悲観 24% 6.93 ドル775 億ドル 4.23 ドル473 億ドル +56.5% +5.8% 2.68 ドル300 億ドル
悲観 13% 3.37 ドル377 億ドル 2.89 ドル323 億ドル −12.2% −1.7% 0.81 ドル91 億ドル
加重平均100% 15.69 ドル1,756 億ドル5.87 ドル657 億ドル +202.4% +14.3% 21.56 ドル2,413 億ドル

今の株価時価総額 7.13 ドル798 億ドル(2026-10-30)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 10% 楽観:規模の利益と法人金融が伸び、高ROEが続く 利益 205 億ドル · PER 17.4 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 31.88 ドル3,567 億ドル

ブラジルの家計と企業の実質的な資金需要が伸び、イタウは既存顧客との関係を広げる。個人・中小企業向け貸出の実質数量は2050億ドル相当まで増え、カードと保険の販売も拡大する。競合のヌーバンクが個人決済で伸びても、住宅金融と法人関係で補える。法人・中南米の実質貸出は1900億ドルとなり、BTGパクチュアルやサンタンデールとの競争のなかでも資金管理と引受で地位を保つ。

顧客当たりの収益が増え、デジタル化による業務効率化も費用に表れる。信用損失が管理可能な範囲に収まり、純利益は205億ドルまで伸びる。自己資本を820億ドルまで厚くしながら、10年間の正味還元は約980億ドルとなる。大型買収を前提にせず、貸出と手数料の拡大によって利益を積み増す。

ズップの受託工数は、AIによる置き換えを認めて現状を上限とする。StackSpotの利用拡大が確認されても、外部での有料販売額が開示されていないため、それだけで高成長を追加しない。経営の規律とブランドが保たれ、資本コストを大きく超える再投資利益が続く筋書きである。

  • 個人・中小企業向け銀行、カード、決済、保険:数量 2,050(2025年の購買力で測った個人・中小企業向け貸出残高(億ドル))× 価格 0.49(貸出残高1億ドル当たりの年間総収益(億ドル、利息総額・手数料・保険を含む実効単価))→ 売上 994 億ドル・営業利益 189 億ドル。実質貸出数量は2025年の1.43倍、単位総収益は1.48倍。顧客当たりの取引と保険販売が伸びる。
  • 大企業融資・投資銀行・中南米事業:数量 1,900(2025年の購買力で測った法人・中南米貸出残高(億ドル))× 価格 0.30(貸出残高1億ドル当たりの年間総収益(億ドル、融資・投資銀行・為替手数料を含む))→ 売上 566 億ドル・営業利益 170 億ドル。企業の実質資金需要が拡大し、投資銀行と資金管理の販売も増える。
  • 市場業務・流動性運用・全社資金:数量 2,450(市場運用に対応する金融資産の推計残高(億ドル))× 価格 0.02(市場運用残高1億ドル当たりの年間総収益(億ドル))→ 売上 59 億ドル・営業利益 18 億ドル。取引規模拡大と運用収益の安定を仮定する。
  • ズップの社外向け開発受託・技術支援:数量 20,000(社外顧客向け年間請求人月(推計))× 価格 0.00(請求人月当たり売上高(億ドル))→ 売上 3 億ドル・営業利益 1 億ドル。AIエージェント代替を考慮し、工数は現状以上に伸ばさない。

倍率:資本コストk=8.25%、10年後のROE=205÷820=25.0%、強い堀による超過収益の残存割合2/3とすると、RONIC=19.42%となる。長期g=3.5%は信用市場の数量・シェア・価格から決め、正当化PERの来期利益基準を10年目の利益基準に直すと上限約17.86倍。高い資本効率が保たれる筋書きとして、その約97%の17.4倍を採用した。市場の現行・過去倍率は根拠にしていない。

確率:顧客の囲い込み、法人金融の拡大、信用費用の安定、費用効率の改善が10年間そろう場合である。堀の強さから可能性は認めるが、ブラジルの景気・政治循環を考慮して10%に限る。

やや楽観 20% やや楽観:信用コストが安定し、既存顧客からの収益が増える 利益 158 億ドル · PER 16.3 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 23.02 ドル2,575 億ドル

個人金融ではヌーバンクとメルカド・パゴが伸び続けるが、イタウは住宅ローン、給与口座、企業との取引を守る。個人・中小企業向け貸出の実質数量は1900億ドルとなり、保険と運用の販売によって顧客当たりの収益を高める。法人部門では資金管理と引受の強さが続き、貸出数量は1730億ドルに増える。市場シェアの拡大よりも、既存の顧客関係を深くする成長である。

信用費用は景気後退の際に増えるが、10年間では平常に戻る。技術投資によって業務費用の伸びが抑えられ、純利益は158億ドルに増加する。自己資本は760億ドル、10年間の正味還元は約805億ドルに達する。買収は小規模な金融サービスや技術への投資にとどまり、株式交換による大きな希薄化は想定しない。

ズップの外部受託工数は現在の85%まで減るが、銀行本体の技術投資による効率改善は続く。高いROEを維持できる一方、カードや決済の値決め力は緩やかに低下する。強い堀の価値は残るが、利益率は最良の局面ほどには高まらない筋書きである。

  • 個人・中小企業向け銀行、カード、決済、保険:数量 1,900(2025年の購買力で測った個人・中小企業向け貸出残高(億ドル))× 価格 0.46(貸出残高1億ドル当たりの年間総収益(億ドル、利息総額・手数料・保険を含む実効単価))→ 売上 880 億ドル・営業利益 150 億ドル。住宅金融と中小企業融資が伸び、カードのシェア低下を補う。
  • 大企業融資・投資銀行・中南米事業:数量 1,730(2025年の購買力で測った法人・中南米貸出残高(億ドル))× 価格 0.28(貸出残高1億ドル当たりの年間総収益(億ドル、融資・投資銀行・為替手数料を含む))→ 売上 483 億ドル・営業利益 142 億ドル。企業の資金管理と投資銀行の手数料が増える。
  • 市場業務・流動性運用・全社資金:数量 2,200(市場運用に対応する金融資産の推計残高(億ドル))× 価格 0.02(市場運用残高1億ドル当たりの年間総収益(億ドル))→ 売上 51 億ドル・営業利益 14 億ドル。運用規模は拡大するが過大な売買益を想定しない。
  • ズップの社外向け開発受託・技術支援:数量 17,000(社外顧客向け年間請求人月(推計))× 価格 0.00(請求人月当たり売上高(億ドル))→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。受託人月は0.85倍。単価の伸びも物価未満にとどまる。

倍率:ROE=158÷760=20.79%、k=8.25%、強い堀の残存割合2/3でRONICは16.61%。長期g=3.5%の正当化PER上限は10年目利益基準で約17.20倍となる。利益の持続性を評価しながら、信用循環と手数料競争を考えて上限の約95%となる16.3倍を採用した。

確率:預金基盤を保ち、法人金融と資産運用が穏やかに伸びる展開である。会社の競争力から十分ありうるが、個人決済のシェア低下が続くため20%とした。

中立 33% 中立:高ROEを保つが、シェアと手数料の競争は続く 利益 132 億ドル · PER 14.9 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 17.58 ドル1,967 億ドル

ブラジルの信用市場は物価上昇を除いても少しずつ拡大する。しかし、新しい決済口座やカード利用者の獲得ではヌーバンクやメルカド・パゴが伸び、イタウの個人向け市場シェアは緩やかに低下する。それでも既存顧客の住宅ローン、企業融資、保険、投資商品は残る。個人・中小企業向けの実質貸出数量は1780億ドル、法人・中南米は1580億ドルとなる。

価格に当たる単位総収益は、10年間の物価上昇におおむね沿って増える。ただし、カードの決済手数料が自由に上げられるとは見ない。景気後退を経験しながらも信用費用は長期では正常化し、デジタル化が費用の増加を抑える。純利益は132億ドルとなり、自己資本700億ドルに対するROEは18.9%と過去10年の中央値に近い。

10年間の正味還元は約735億ドルで、成長に必要な資本を残す。ズップの社外向け工数は65%に減り、AIによる開発作業の置き換えを受ける。銀行本体も画面や手数料では競争にさらされるが、融資判断と預金の基盤は保たれる。強い堀が完全な独占ではなく、穏やかな成長を支える筋書きである。

  • 個人・中小企業向け銀行、カード、決済、保険:数量 1,780(2025年の購買力で測った個人・中小企業向け貸出残高(億ドル))× 価格 0.45(貸出残高1億ドル当たりの年間総収益(億ドル、利息総額・手数料・保険を含む実効単価))→ 売上 801 億ドル・営業利益 128 億ドル。実質貸出数量は1.24倍、単位総収益は1.38倍。デジタル競争によるシェア低下を含む。
  • 大企業融資・投資銀行・中南米事業:数量 1,580(2025年の購買力で測った法人・中南米貸出残高(億ドル))× 価格 0.27(貸出残高1億ドル当たりの年間総収益(億ドル、融資・投資銀行・為替手数料を含む))→ 売上 422 億ドル・営業利益 114 億ドル。企業融資は緩やかに拡大し、競争のため利益率改善は限定的。
  • 市場業務・流動性運用・全社資金:数量 2,170(市場運用に対応する金融資産の推計残高(億ドル))× 価格 0.02(市場運用残高1億ドル当たりの年間総収益(億ドル))→ 売上 49 億ドル・営業利益 13 億ドル。取引規模の成長は認めるが、相場益の上振れは織り込まない。
  • ズップの社外向け開発受託・技術支援:数量 13,000(社外顧客向け年間請求人月(推計))× 価格 0.00(請求人月当たり売上高(億ドル))→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。AIエージェント代替によって受託工数は10年で0.65倍になる。

倍率:資本コストk=8.25%、ROE=132÷700=18.86%、強い堀による残存割合2/3でRONIC=15.32%となる。市場の実質成長約1%とシェア流出約1%が相殺し、価格の名目成長約3.5%が残るので長期gは3.5%。正当化PERの10年目利益基準の上限は約16.81倍である。政治・信用循環・決済競争により利益の変動が大きいことから、その約89%の14.9倍とした。現在や過去の市場PERを参照して倍率を決めていない。

確率:信用市場は緩やかに拡大し、既存銀行の堀とデジタル金融会社の競争が併存する展開である。2026年までの実績と過去10年の利益率を踏まえ、最も起こりやすい筋書きとして33%を配分した。

やや悲観 24% やや悲観:デジタル金融にシェアを奪われ、信用費用が高止まりする 利益 68 億ドル · PER 11.4 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 6.93 ドル775 億ドル

ブラジルの信用市場は拡大するが、イタウは若い顧客の決済とカードで地位を落とす。ヌーバンクやメルカド・パゴが預金と融資へ事業を広げ、従来型銀行は預金金利や手数料で譲歩を迫られる。個人・中小企業向け貸出の実質数量は1500億ドルにとどまり、単位総収益の伸びも物価より弱い。法人金融では大企業との関係を維持するものの、BTGパクチュアルなどとの競争で採算が下がる。

失業や金利負担の影響で信用費用が繰り返し膨らみ、10年間の中盤には利益の落ち込む年が続く。政府の規制・税制変更も経費を増やし、純利益は10年目に68億ドルまで低下する。途中の不況と引当増加を考慮した10年間の純利益累計は690億ドルである。正味還元を約473億ドルに抑えることで、自己資本590億ドルを維持する。

ズップの受託工数は現在の48%に縮み、値上げも難しくなる。銀行本体の堀は消えないが、かつての利益率をもたらした顧客接点と低コスト預金の優位は弱まる。10年後も大手銀行として存続するものの、株主へ戻る利益は中立より大幅に少ない筋書きである。

  • 個人・中小企業向け銀行、カード、決済、保険:数量 1,500(2025年の購買力で測った個人・中小企業向け貸出残高(億ドル))× 価格 0.41(貸出残高1億ドル当たりの年間総収益(億ドル、利息総額・手数料・保険を含む実効単価))→ 売上 612 億ドル・営業利益 80 億ドル。個人金融の市場シェア低下と預金調達費用の増加で採算が縮む。
  • 大企業融資・投資銀行・中南米事業:数量 1,430(2025年の購買力で測った法人・中南米貸出残高(億ドル))× 価格 0.23(貸出残高1億ドル当たりの年間総収益(億ドル、融資・投資銀行・為替手数料を含む))→ 売上 335 億ドル・営業利益 75 億ドル。企業の資金需要は残るが、貸倒と投資銀行手数料の競争が響く。
  • 市場業務・流動性運用・全社資金:数量 1,950(市場運用に対応する金融資産の推計残高(億ドル))× 価格 0.02(市場運用残高1億ドル当たりの年間総収益(億ドル))→ 売上 36 億ドル・営業利益 6 億ドル。市場業務の運用益が弱く、リスク管理とヘッジの費用が増す。
  • ズップの社外向け開発受託・技術支援:数量 9,600(社外顧客向け年間請求人月(推計))× 価格 0.00(請求人月当たり売上高(億ドル))→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。AI代替で受託工数は半分以下となり、固定費負担で小幅赤字になる。

倍率:ROE=68÷590=11.53%、k=8.25%、長期g=3.5%、堀の残存割合2/3からRONICは約10.44%となる。利益ベースの正当化PER上限は約14.48倍だが、信用費用の高止まりと競争で超過利益の持続性が弱まるため11.4倍とした。中立の14.9倍より低く、過去の市場PBRやPERを床としていない。

確率:カードシェアの実際の低下、フィンテックの顧客獲得、ブラジルの政治・財政の不安を踏まえ、比較的起こりやすい下振れとして24%を配分した。AIの影響はズップの数量に反映し、確率で同じ売上減を二重計上しない。

悲観 13% 悲観:低コスト預金の優位が崩れ、構造的な低収益銀行になる 利益 34 億ドル · PER 11.1 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 3.37 ドル377 億ドル

ブラジル経済が長く停滞し、財政への不安と信用費用の増大が続く。ヌーバンクやメルカド・パゴが決済から預金・消費者融資へ広がり、イタウは既存口座を守るために調達費用を引き上げる。個人・中小企業向け貸出の実質数量は1350億ドルまで落ち、単位総収益も競争で低下する。法人分野ではBTGパクチュアルなどに手数料の高い取引を奪われ、実質貸出数量は1160億ドルに縮む。

信用損失に加えて規制対応とシステム費用が重くなり、10年目の純利益は34億ドルとなる。途中には深い不況と多額の引当を想定し、10年間の純利益累計は470億ドルにとどまる。還元を約323億ドルに絞れば自己資本は520億ドルとなるが、ROEは資本コストを下回る。銀行は残っても、成長のために積み増した資本が十分な価値を生まない。

ズップの外販受託はAIエージェントによって工数が30%まで減り、赤字が続く。銀行本体も決済手数料の縮小を止められない。悲観の価値は利益の稼ぐ力を基本としつつ、破綻に至らない銀行の既存自己資本を下限として確認する。再建と大幅な増資が不可避になる破綻に近い場合は、この床が成り立たないことにも注意が必要である。

  • 個人・中小企業向け銀行、カード、決済、保険:数量 1,350(2025年の購買力で測った個人・中小企業向け貸出残高(億ドル))× 価格 0.36(貸出残高1億ドル当たりの年間総収益(億ドル、利息総額・手数料・保険を含む実効単価))→ 売上 489 億ドル・営業利益 42 億ドル。預金流出とカード競争が長期化し、信用費用と固定費が重くなる。
  • 大企業融資・投資銀行・中南米事業:数量 1,160(2025年の購買力で測った法人・中南米貸出残高(億ドル))× 価格 0.20(貸出残高1億ドル当たりの年間総収益(億ドル、融資・投資銀行・為替手数料を含む))→ 売上 234 億ドル・営業利益 32 億ドル。優良法人顧客と投資銀行取引の一部を競合へ失う。
  • 市場業務・流動性運用・全社資金:数量 1,650(市場運用に対応する金融資産の推計残高(億ドル))× 価格 0.02(市場運用残高1億ドル当たりの年間総収益(億ドル))→ 売上 28 億ドル・営業利益 3 億ドル。運用益が縮み、資金調達とヘッジの費用が残る。
  • ズップの社外向け開発受託・技術支援:数量 6,000(社外顧客向け年間請求人月(推計))× 価格 0.00(請求人月当たり売上高(億ドル))→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。外販工数は0.30倍となり、開発受託事業は構造的な赤字に転じる。

倍率:ROE=34÷520=6.54%で資本コスト8.25%を下回るため、成長投資による超過価値を認めない。利益ベースの上限は1÷k=約12.12倍であり、信用損失と資本配分の不確実性を考慮して11.1倍とした。純利益34億ドルに対応する会社全体の価値は377.4億ドルとなり、現在の自己資本373.2億ドルをわずかに上回る。過去の市場PBRを倍率の根拠にしていない。

確率:信用循環の悪化と金融技術によるシェア喪失に、規制・政治の不利な変化が重なる厳しい場合である。銀行の規模と監督体制があるため倒産に近い確率を大きくは置かず、構造的な衰退として13%を配分した。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

個人・中小企業向け銀行、カード、決済、保険

個人と中小企業の融資・預金を中心に、カード、加盟店決済、保険、年金、投資商品を販売する。顧客数と融資残高が収益の数量を決め、利息総額と手数料を合わせた単位収益が価格になる。

数量2025年の購買力で測った個人・中小企業向け貸出残高(億ドル)価格貸出残高1億ドル当たりの年間総収益(億ドル、利息総額・手数料・保険を含む実効単価)売上営業利益
今 2025/12 1,430 0.33 468 51
10 年後 中立 1,780 0.45 801 128

取り方:2025年20-Fで開示された個人・中小企業向け貸出を年度末の為替でドル換算すると約1,400億ドル台となる。対象事業の公式営業収益構成比を使い、factsの全社売上773億ドルのうち468億ドルを暫定配賦した。これは開示された事業別売上高そのものではない。単価32.73%は貸出金利でも純金利マージンでもなく、カード取扱や保険を含む総収益を貸出残高で割った推計指標である。ブラジルの個人向け貸出シェアは10.7%、カード残高は21.4%、加盟店決済は22.7%。競合はブラジル銀行、カイシャ、ブラデスコ、サンタンデール、ヌーバンク、メルカド・パゴである。Zupの推計外販売上2億ドルを別掲するため、当部門からその分を除いた。

大企業融資・投資銀行・中南米事業

大企業の運転資金・貿易金融・外国為替・資金管理、債券引受、企業買収助言を扱う。ブラジル以外の中南米向け貸出も含む。

数量2025年の購買力で測った法人・中南米貸出残高(億ドル)価格貸出残高1億ドル当たりの年間総収益(億ドル、融資・投資銀行・為替手数料を含む)売上営業利益
今 2025/12 1,320 0.20 263 64
10 年後 中立 1,580 0.27 422 114

取り方:20-Fの大企業向け貸出と中南米貸出の合計を2025年末のドルに換算し、約1,300億ドル台とした。20-Fで開示されたホールセール部門の営業収益構成比から、factsの全社総収益に対応する263億ドルを推計配賦した。価格は融資利息、為替、証券引受、助言の複合的な単価で、純金利マージンではない。投資銀行では2025年の国内債券引受や企業買収助言で首位級の実績があるが、法人貸出市場全体の厳密なシェアは同資料から特定できない。競合はBTGパクチュアル、ブラデスコ、サンタンデール、XPなどであり、数量の伸びは企業の資金需要と市場シェアの維持に分解した。

市場業務・流動性運用・全社資金

国債、その他の金融商品、外国為替、ヘッジ、流動性管理に関する収益を扱う。市場の相場と金利の構造に左右され、顧客融資と同じ継続率を期待できない。

数量市場運用に対応する金融資産の推計残高(億ドル)価格市場運用残高1億ドル当たりの年間総収益(億ドル)売上営業利益
今 2025/12 1,900 0.02 40 13
10 年後 中立 2,170 0.02 49 13

取り方:20-Fの市場業務・全社部門の営業収益と金融資産の開示を用いた近似である。市場業務に帰属する厳密な運用残高は外部開示されていないため、1900億ドルは債券などに対応する規模の分析用仮定である。40億ドルの収益は事業別営業収益構成比とfactsの全社売上から配賦した値であり、実際の投資収益を直接転載したものではない。単価は金利そのものではなく、売買益やヘッジ収支を含む実効収益率である。競合は他の大手銀行と証券会社で、市場取引全体のシェアは開示から一意に算定できない。

ズップの社外向け開発受託・技術支援

外部企業のソフトウエア開発、システム刷新、技術支援を扱う。人月で販売する仕事はAIエージェント代替の対象であり、開発基盤StackSpotの内部利用価値とは区別する。

数量社外顧客向け年間請求人月(推計)価格請求人月当たり売上高(億ドル)売上営業利益
今 2025/12 20,000 0.00 2 0
10 年後 中立 13,000 0.00 2 0

取り方:20-Fによる2025年末のズップ従業員数は2787人であり、年間の総工数上限は約3.34万人月となる。社外販売に使う工数を約2万人月、請求単価を人月当たり1万ドルと仮定した分析上の仮置きである。外販売上、外販工数、製品課金の割合は連結開示から独立に確定できない。2025年の2億ドルは会社発表値ではなく、factsの全社総収益に占める約0.26%の小規模な試算である。2019年の買収発表は受託開発事業を明示し、2025年20-Fは2024年の完全取得を確認している。今後の数量はAIエージェント代替により中立で0.65倍、価格は物価を下回る1.30倍、10年後以降の名目成長率は0%とする。https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1132597/000156459019040640/itub-ex991_6.htm

リスクと懸念

信用費用とブラジル景気の循環

貸出残高が増えても、延滞と貸倒が増えれば銀行の利益は減る。2026年4〜6月期には信用費用が前年同期より増加しており、成長が無条件に利益へ転化する状態ではない。失業、家計の金利負担、中小企業の資金繰りが悪化すれば引当が積み上がる。2020年の純利益の落ち込みは、その振れ幅が大きいことを示す。

政治・財政・レアルの価値

2026年10月25日の大統領選で現職が再選され、直後に市場は大きく変動した。今後の財政支出、税制、中央銀行の政策、信用刺激策が貸出の採算とドル建て利益に影響する。基準株価は選挙前の10月23日なので、その後の市場価格を使った割安度とは異なる。為替の変化は利益見通しに対する重要な不確実性として扱い、値段の急変そのものから本質価値を逆算しない。

預金・カード・決済でのシェア低下

個人向けカード残高の市場シェアは2025年に1.9ポイント低下した。ヌーバンク、メルカド・パゴ、バンコ・インテルは、低い費用と使いやすい画面で顧客の利用時間を奪う。Pixの普及も送金手数料への依存を弱める。預金獲得のために金利を上げ、カードの手数料を下げる必要が出れば、貸出残高が伸びてもROEは下がる。

支配株主と優先株・ADRの権利

議決権のある普通株は支配株主の影響が強く、NYSEのITUB ADRは議決権のない優先株を裏付けとしている。優先株には配当や一定の売却保護があるが、少数株主は経営の資本配分を容易に変えられない。収益性の低い買収、還元の削減、支配株主に有利な再編が起きても反対する手段は限られる。会社全体の価値とADR保有者の権利を混同してはならない。

AIエージェント代替

銀行の預金、信用引受、規制対応そのものがAIエージェントに消えるとは考えない。しかし、ズップが外部顧客へ人月で売る開発受託は別である。AIが設計、実装、テストを自動化すれば、同じ成果に必要な工数が減る。StackSpotはAIを利用する側の製品だが、外販の金額と継続率が開示されていないため、受託収益の減少を相殺すると決めつけない。

資本規制、税制、株主還元の減少

銀行は利益をすべて自由に配れず、貸出増加に応じた規制資本が必要になる。信用費用が増えてCET1比率が低下すれば、自社株買いは抑えられる。2026年には非居住者向け配当への原則10%の源泉課税が導入され、ADR投資家の受取額にも影響する。2025年の大きな配当を今後10年間の通常の還元率として延長すると、株主価値を過大に見積もる。

今後の分かれ目

カード残高シェアが2025年の21.4%から継続的に下がり、預金の調達費用も上がる場合
個人向けの実質数量と単位収益を同時に見直す。貸出残高が伸びても採算が下がるため、やや悲観の可能性を高く評価する。
貸出残高が増えながら90日超延滞率が上昇し、信用費用が会社見通しを継続的に上回る場合
純利益の一時的な減少ではなく、信用判断と顧客構成の変化を疑う。自己資本の積み上がりと株主還元を減らし、ROEの回復時期を遅らせる。
CET1比率を十分に保ちながら、配当と自社株買いが複数年にわたり利益の6〜7割で安定する場合
利益が現実に株主へ返っている証拠になる。中立の自己資本道筋と正味還元額に対する確信度を高める。
法人金融、加盟店決済、富裕層運用の顧客当たり収益が、信用費用控除後でも増え続ける場合
既存顧客との関係という堀が収益を生んでいると判断する。楽観側の市場シェアと利益率を再評価する。
政治・財政の不安が信用市場へ波及し、企業の資金需要とレアル建て利益のドル換算額が同時に縮む場合
単なる株価の変動とは区別し、10年の数量・単価・利益と自己資本に影響を反映する。やや悲観と悲観の確率を引き上げる。
ズップがStackSpotの外部有料売上、契約継続率、工数依存の低下を金額で開示する場合
受託人月と製品売上を分けて評価し直す。独自の記録基盤や高い継続率が複数確認されるまでは、AIエージェント代替の数量減少を解除しない。

見ておくもの

  • ブラジルの個人向け貸出、カード残高、加盟店決済の市場シェア。特に2025年の21.4%からのカードシェア変化
  • 個人・中小企業と大企業・中南米の貸出残高の実質的な伸び、および顧客向け金融マージン
  • 90日超延滞率、信用費用、貸出残高に対する信用費用率
  • 普通株式等Tier1比率、規制資本余力、配当と自社株買いの正味額
  • 2026年10月の選挙後の財政運営、税制、銀行規制とレアル建て利益のドル換算への影響
  • ヌーバンク、メルカド・パゴ、ブラデスコ、BTGパクチュアルとの顧客獲得・価格競争
  • ズップの社外向け人月売上、StackSpotの外部課金額、契約継続率とAIによる開発工数の減少

倍率と資本コストの決め方

分析は2025年のfactsを財務・株価・株数の基準とし、2026年4〜6月期の決算と10月25日の選挙結果を将来見通しに追加した。台帳基準の時価総額は約1082億ドルであり、10月23日の外部時価総額約1033億ドルとの差は約4.5%である。20-Fの2025年末発行済み株式は普通株約56.18億株と優先株約54.09億株の合計約110.27億株で、台帳の約111.89億株とは小幅に異なる。ITUBのADRは1口が優先株1株に対応するが、評価する時価総額は普通株と優先株を合わせた会社全体とし、将来の倍率にADRの株数を別途掛けていない。

セグメントの数量、単位収益、利益率を先に見積もり、その結果のROEと資本コスト、強い堀の残存割合から正当化PERの上限を算出した。中立のROE18.86%、k8.25%、g3.5%、RONIC15.32%では10年目利益に対する上限約16.81倍となり、銀行利益の変動を考えて14.9倍を採用した。現在・過去・同業の市場PERやPBRから倍率を決めていない。

現在の自己資本373.2億ドルに、各筋書きの10年間の純利益累計を足し、正味還元を引いた値は、楽観820億ドル、やや楽観760億ドル、中立700億ドル、やや悲観590億ドル、悲観520億ドルに一致する。悲観の10年後価値377.4億ドルは既存自己資本373.2億ドルを上回る。金融業のため現金と負債は預金・貸出業務の中で扱い、余剰現金として別に加算していない。2026年10月26日以降の市場急落による新しい株価を基準の時価総額へ混ぜていない。

資本コスト 8.3% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。米国株共通の基本8.0%にquality+0.25%を加え、資本コストは8.25%とする。ブラデスコの8.8%より低いのは、イタウの規模、信用判断、安定した高ROEを評価したためである。一方、米国大手銀行よりはブラジル特有の信用循環と収益の変動が大きく、JPモルガンの7.8%程度には下げない。ベータや市場のPERからは決めていない。

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英国の預金基盤と米英の市場業務が収益を支える。信用循環と資本規制を織り込んでも、10年価値には厚い安全域がある 本質価値との差 +76.1% · 10 年 割安(年 +16.2%) 割安 ウエスタン・ユニオンWU 現金受取の送金網には寿命があるが、手数料の堀は薄い。減配と競争を重く見込んでも、残るオーナー利益に対して割安 本質価値との差 +74.3% · 10 年 割安(年 +17.9%) 割安 SLMSLM 民間学生ローンで首位の集客力は強い。信用損失と売却益の不安定さを割り引いても、10年の株主価値は割安圏にある 本質価値との差 +70.8% · 10 年 割安(年 +16.8%) 割安 アメリプライズ・ファイナンシャルAMP 資産残高に連動する助言と運用で ROE 50% 超を稼ぐ優良会社。利益ベースの倍率で測っても、値段は割安 本質価値との差 +63.9% · 10 年 割安(年 +14.8%) 割安 シンクロニー・ファイナンシャルSYF 小売の提携で貸す米最大級のカード会社。貸倒れの循環と提携先の更新が悲観の核だが、利益ベースの式で出しても価値は今の値段を大きく上回る 本質価値との差 +62.3% · 10 年 割安(年 +16.4%) 割安 NWGNWG 英国の預金と法人取引に堀があり、買収後の運用事業も伸びる。信用循環を厚く見積もっても10年価値に安全域がある割安株。 本質価値との差 +58.6% · 10 年 割安(年 +14.6%) 割安 FUTUFUTU 海外展開と高い資本効率に成長余地が残る。中国規制と手数料低下は重いが、10年の期待価値は現在の時価総額を上回り、割安とみる。 本質価値との差 +48.1% · 10 年 割安(年 +14.4%) 割安 グローブ・ライフGL 代理店網の高い利益率で堅く稼ぐ。空売り報告と調査は終結、代理店の減少が焦点。資本コスト 7.75% の利益ベースの倍率でも、10 年の価値は今の時価総額を大きく上回る 本質価値との差 +47.8% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 ワンメイン・ホールディングスOMF ノンプライム融資の審査・店舗網は強みだが貸倒と調達費用に弱い。信用循環を重く見ても10年価値は約94億ドルで、今の約64億ドルには安全域がある 本質価値との差 +44.4% · 10 年 割安(年 +14.6%) 割安 フィデリティ・ナショナル・インフォメーション・サービシーズFIS ワールドペイ持分を売り発行体処理を取り込んだ銀行向け処理の大手。償却と統合費で GAAP の利益は薄く、純負債が時価総額を上回る。式の中立の 10 年後は今の約 2.5 倍 本質価値との差 +42.9% · 10 年 割安(年 +13.8%) 割安 ロイズ・バンキング・グループLYG 英国最大級の住宅ローンと預金基盤は10年後も稼ぐ。規制費用と信用循環を織り込んでも、本質価値は現時点を約34%上回り、割安と判断する 本質価値との差 +42.9% · 10 年 割安(年 +13.2%) 割安 ハートフォード・インシュアランスHIG 米国の企業向け・個人向け損保と団体保険の大手。核の ROE は 19% 前後だが、中堅・大企業の引受は山を越えた。中立 10 年 12.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +40% の「割安」 本質価値との差 +41.5% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 フィデリティ・ナショナル・ファイナンシャルFNF 権原保険の約3割を担う流通網には粘り強い堀がある。年金子会社の信用リスクを割り引いても、10年先の還元込み価値には安全域があり「割安」とみる。 本質価値との差 +40.6% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 ハンティントン・バンクシェアーズHBAN Veritex と Cadence を取り込んだ全米 10 位の地銀。ROTCE 15〜16% なら利益ベースの式の倍率は PER 12 倍前後で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +39.5% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 ウリ・フィナンシャル・グループWF 韓国の預金基盤は残るが、融資の伸びと統治には限界がある。保険統合と還元の進展を慎重に織り込んでも、10年の本質価値は割安圏にある。 本質価値との差 +39.5% · 10 年 割安(年 +13.2%) 割安 SHGSHG 韓国の預金・カード基盤と還元改革は本物だが、人口減少と信用循環は重い。それでも10年の本質価値には安全域があり、割安と判断する。 本質価値との差 +38.7% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 RITMRITM 住宅ローン回収の規模と配当は価値を支えるが、資金調達と買収の傷が深い。10年価値では割安と判断する。 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +14.0%) 割安 リージョンズ・ファイナンシャルRF 預金コストと貸出の質で地銀の上位に立つ南東部の最大手。上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.6 倍)の式で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +36.8% · 10 年 割安(年 +12.9%) 割安 エベレスト・グループEG 再保険と卸売・特殊保険に絞る世界大手。運用益と資本の返しは堅いが、準備金の積み増しを繰り返した会社。中立 10 年 11.4 倍で、総合は今の時価総額に対し +47% の「割安」 本質価値との差 +36.7% · 10 年 割安(年 +13.7%) 割安 KBフィナンシャル・グループKB 韓国最大級の預金基盤と非銀行事業が収益を支える。融資規制と景気循環を慎重に織り込んでも、長期の還元を含む価値には割安感がある。 本質価値との差 +36.5% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 バンクOZKOZK 不動産融資の集中を減らし、法人融資が次の柱になる。信用損失への警戒は必要だが、長期の株主価値には安全域があり、割安と見る。 本質価値との差 +35.5% · 10 年 割安(年 +13.0%) 割安 ファイサーブFISV 決済処理の大手。2026 年に見通しを 2 度下げ、株価は GAAP で 7 倍台まで沈んだ。稼ぐ力は残り、式の中立の 10 年後は今の約 2.3 倍。ただし借金が時価総額を上回り、悲観の確率を厚くした 本質価値との差 +34.2% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 HDBHDB インド最大の民間銀行は預金網と住宅融資に堀を持つ。統合の重荷と経営交代を織り込んでも、長期価値には安全域が残る 本質価値との差 +32.5% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 キーコープKEY 法人向け・投資銀行に強い中堅の地銀。利ざやと効率は同業の下位で改善余地が大きい。式は上限 PER 約 13.5 倍の 8.5 割、利益の伸びで割安 本質価値との差 +30.6% · 10 年 割安(年 +12.5%) 割安 アクシス・キャピタル・ホールディングスAXS 専門保険への転換で採算は改善したが、料率軟化と準備金を警戒する。10年の確率加重価値は現在より約33%高く「割安」。 本質価値との差 +30.0% · 10 年 割安(年 +12.2%) やや割安 ウィリス・タワーズ・ワトソンWTW 世界 3 位級の保険ブローカーと人事・福利厚生コンサルの二本足。利益率が上がる局面で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 20.0 倍で、総合は今の時価総額に対し +35% の「割安」 本質価値との差 +29.9% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 ステート・ストリートSTT 世界 3 大の保管銀行で SPDR の ETF 運用も持つ。堀は深いが手数料の下落圧力と金利依存があり、利益ベースの式の倍率で測ると値段は割安 本質価値との差 +29.3% · 10 年 やや割安(年 +12.0%) やや割安 PNCファイナンシャル・サービシズ・グループPNC 全米の大手銀行。FirstBank 買収と新店 300 店で全国展開へ進む。ROTCE 18.3% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍が妥当で、今の 12.5 倍は割安 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +11.6%) やや割安 プログレッシブPGR 自動車保険の首位を争う高 ROE の損保。利益率は山にある。中立 10 年 14.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +34% の「割安」 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 バンク・オブ・アメリカBAC 全米第 2 の銀行で、預金・富裕層・市場の堀は深い。資本コスト 8.0% の利益ベースの式では ROE 11〜12% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.2 倍はやや割安 本質価値との差 +26.6% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 MGICインベストメントMTG 米国住宅ローン信用保険の最大手級。厚い資本と株主還元は魅力だが、価格競争と住宅不況には弱い。10年の確率加重価値は現状比約25%高く「やや割安」。 本質価値との差 +26.4% · 10 年 やや割安(年 +12.5%) やや割安 リンカーン・ナショナルLNC 団体保障の強さと年金商品の立て直しには価値があるが、旧来の保険保証と増資の傷は重い。10年の期待価値はやや割安圏と判断する。 本質価値との差 +25.6% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 トゥルーイスト・ファイナンシャルTFC 南東部・中部大西洋岸の大手銀行で、法人と資産管理は強いが、低採算の個人ローンを売って作り直し中。式の PER は 10 年後 12 倍前後で、今の時価総額は割安 本質価値との差 +25.5% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 アシュアード・ギャランティーAGO 地方債保証の二社寡占と長年の資本還元が支え。信用損失の尾は長いが、10年価値は現在比約27%高い「やや割安」。 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +11.8%) やや割安 グローバル・ペイメンツGPN ワールドペイを取り込んだ決済処理の大手。買収の償却で GAAP の利益は薄く、純負債は時価総額の 75%。式の中立の 10 年後は今の約 2.4 倍だが、借金と競争を見て悲観を厚くした 本質価値との差 +24.3% · 10 年 やや割安(年 +12.5%) やや割安 ファースト・ハワイアンFHB ハワイの預金堀は強いが、TriCo買収が試金石。単体価値には安全域があり、やや割安 本質価値との差 +22.9% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 バーフォード・キャピタルBUR YPF逆転敗訴で自己資本は激減したが、訴訟金融の回収力は残る。高い負債と評価益の不確実性を差し引いても、やや割安と見る 本質価値との差 +22.5% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 CNAファイナンシャルCNA 高配当と専門引受は魅力だが、料率軟化と古い負債が上値を削る。10年価値は現在比+23%で「やや割安」 本質価値との差 +22.3% · 10 年 やや割安(年 +11.4%) やや割安 プロスペリティ・バンクシェアズPB 低コスト預金と買収実績は魅力だが、利益率の改善には限界がある。基準株数ではやや割安、買収後の実際の株数では適正圏 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 HSBCHSBC 香港の預金基盤と国際決済網に強い堀を持つ銀行。中国関連信用リスクは重いが、還元を含む10年価値には安全域があり、やや割安 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 ウェルズ・ファーゴWFC 資産上限が外れて貸出・預金が 1 割伸びる全米第 3 位の銀行。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では ROE 13% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +21.8% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 プログ・ホールディングスPRG 信用に制約のある消費者の買い物を支えるが、加盟店と規制への依存が重い。買収後の負債を織り込んでも、10年価値には安全域があり割安とみる。 本質価値との差 +21.4% · 10 年 やや割安(年 +12.0%) やや割安 ルネサンスリー・ホールディングスRNR 巨大災害を引き受け、外部資本と運用益でも稼ぐ再保険会社。料率軟化と巨額損失を織り込んでも、10年の本質価値は約170億ドル、現状比17%高い「やや割安」 本質価値との差 +21.4% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 CIBCIB コロンビア首位銀行の預金網とNequiの決済網は強い。Banistmo売却後の正常利益と信用循環・統治の不確実性を比べると、長期価値はやや割安。 本質価値との差 +21.2% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 クレジット・アクセプタンスCACC 販売店網と独自の与信データは価値を生む。しかし低信用者向け融資の規制と貸倒リスクは重く、現在の評価は適正圏で安全域が薄い。 本質価値との差 +20.7% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 プリメリカPRI 北米の大規模な販売網と継続保険料に価値がある。新規契約の減少と手数料競争を織り込んでも、10年の本質価値はやや割安 本質価値との差 +20.6% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 オールド・リパブリック・インターナショナルORI 専門保険と権原保険の堅実な複合体。長期の引受規律と株主還元を評価するが、賠償責任の悪化を慎重に織り込み、10年価値は現時価総額比約19%上の「やや割安」 本質価値との差 +19.9% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 プルデンシャル・ファイナンシャルPRU 日本の不祥事で下振れ中だが、PGIM・団体保険・退職の本業は堅い。資本コスト 8.5% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +19.9% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 メットライフMET 団体保険とアジアの利益が積み上がり、自己資本の薄さと信用リスクが焦点。資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +19.6% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 シチズンズ・フィナンシャル・グループCFG ニューイングランド発の大手地銀で、ROTCE は 15% から 16〜18% を目指す途中。式は上限 PER 約 13 倍の 8.8 割(約 11.5 倍)で、利益の伸びで割安 本質価値との差 +19.3% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 ポピュラーBPOP プエルトリコ預金の約3分の2を握る堀は厚い。政府預金と信用循環への集中を差し引いても、10年価値はやや割安。 本質価値との差 +19.1% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 オールステートALL 個人向け自動車・住宅保険で米国 2 位の損保。利益は準備金の戻しと軽い災害年で山にある。中立 10 年 11.3 倍で、総合は今の時価総額に対し +24% の「やや割安」 本質価値との差 +18.4% · 10 年 やや割安(年 +11.8%) やや割安 ペイパルPYPL ブランド決済の伸びが止まり競合に標準の座を削られる最中の決済網。事業は黒字で現金も厚く倍率は低い。成長が鈍っても利益ベースの式の上ではやや割安 本質価値との差 +17.4% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 アーチ・キャピタル・グループACGL 米国の再保険・事業保険・住宅ローン保険の複合会社。ROE 18% で資本を動かす優良な損保だが再保険の料率は山を越えた。中立 10 年 11.5 倍で、総合は今の時価総額に対し +27% の「やや割安」 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 M&TバンクMTB 北東部の地銀。無利息預金が厚く利ざや 3.65%、与信も堅い。式は上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.8 倍)で、今の PER 約 10 倍はやや割安 本質価値との差 +16.9% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 USバンコープUSB 全米 5 位の銀行。決済(エラボン・カード)と BTIG で手数料が厚い。ROTCE 18.5% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +16.8% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 ハミルトン・レーンHLNE 私募市場の構造成長と顧客粘着性は強いが、Up-Cの取り分を引くと安全域は約19%のやや割安 本質価値との差 +16.4% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 AIGAIG 損保大手として引受を立て直し、2027 年の ROE 目標へ進行中。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +19% の「やや割安」だが、準備金の質に敏感 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 ウィントラスト・ファイナンシャルWTFC 地銀の顔の下に保険料金融の堀がある。信用循環を織り込んでも、10年価値は今を約17%上回る 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 ザイオンズ・バンコープZION 地域密着の預金基盤は残るが規模の壁は厚い。10年価値は今を約14%上回り、やや割安 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 シティグループC 再建途上の世界展開銀行。ROE 12% が定着すれば利益ベースの式で PER 12 倍前後が付き、今は 2 割弱やや割安。ただし 10 年の実績は資本コスト割れで、その不安は確率で厚く見る 本質価値との差 +15.2% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 INGING 欧州の預金基盤とデジタル銀行の規模に強みがある。10年価値は現値を約13%上回り、やや割安だが安全域は薄い。 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +10.0%) やや割安 バンク・オブ・ニューヨーク・メロンBNY 世界最大級の保管・決済の基盤で堀は深いが、手数料率の低下と預金の利ざやが重しになる優良な保管銀行。利益ベースの式の倍率で測ると値段はやや割安 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 キャピタル・ワン・ファイナンシャルCOF 買収で膨らんだ「ROE 2%」は実力でなく、カード・自動車・自前の決済網の三本柱。利益ベースの式では中立で今を上回るが、信用循環と網の賭けで悲観を厚く置いた 本質価値との差 +13.3% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 FNBFNB 地域に根を張る預金基盤と堅実な貸出が強み。大手銀行ほどの堀はないが、10年の利益と還元を考えるとやや割安である。 本質価値との差 +12.5% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 ウェスタン・アライアンス・バンコープWAL 専門預金と住宅ローン買取に強みがあるが、与信事故と資金調達の弱さも残る。10年の価値はやや割安、ただし安全域は薄い。 本質価値との差 +12.2% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 BSACBSAC チリ首位級の銀行基盤と高い費用効率は10年後も残るが、信用循環と親会社支配を踏まえると現在の株価は概ね適正圏 本質価値との差 +11.8% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 T・ロウ・プライス・グループTROW 運用資産 1.9 兆ドルの老舗アクティブ運用会社。現金が厚く事業は高収益だが、株式の流出と手数料率の低下が続く。利益ベースの倍率でもやや割安に出る 本質価値との差 +11.5% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 レイモンド・ジェームズ・ファイナンシャルRJF 助言付き資産を伸ばし続ける堅実なウェルス会社。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では、10 年の価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +11.3% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 JPモルガン・チェースJPM 全米最大の銀行で堀は広がる。利益ベースの式で測ると 10 年後の PBR は約 2.6 倍で、今の 2.5 倍よりやや高く、やや割安 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループJEF 投資銀行の規模拡大は本物だが、信用事故と人材費が堀を薄くする。10年の期待価値は時価総額を約14%上回り、やや割安と見る。 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) 適正 ノーザン・トラストNTRS 預かり資産 20 兆ドルの老舗の信託銀行。富裕層向けの信頼と堀はあるが、手数料率の低下と金利依存があり、利益ベースの式の倍率ではやや割安 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 アライ・ファイナンシャルALLY 自動車金融とオンライン預金に実体ある強み。ただし信用循環と資本効率の限界が重く、10年価値はおおむね適正水準。 本質価値との差 +9.4% · 10 年 適正(年 +10.5%) 適正 チャールズ・シュワブSCHW 預かり資産 13 兆ドルの個人向け証券の最大手。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正で、利ざやと流入は 2026 年が山に近く、式の感度が大きい 本質価値との差 +9.2% · 10 年 適正(年 +9.7%) 適正 プリンシパル・ファイナンシャル・グループPFG 退職・給与福利の窓口として堅く稼ぐ。運用の流出と手数料の下落を織り込んでも、資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +9.1% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 ファースト・シチズンズ・バンクシェアーズFCNCA SVB買収で得た専門金融に強みがあるが、預金コストと資本制約が重い。10年の本質価値は現在の約8%上で、評価は適正 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +9.6%) 適正 アナリー・キャピタル・マネジメントNLY 住宅金融の規模と高い分配能力は魅力だが、借入依存と純資産の毀損が重い。10年の本質価値はおおむね適正圏 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +10.6%) 適正 ユーナム・グループUNM 所得補償保険の強さと厚い株主還元は魅力だが、旧長期介護保険の負債が安全域を削る。10年価値は現値を約9%上回る適正水準。 本質価値との差 +8.1% · 10 年 適正(年 +9.3%) 適正 コロンビア・バンキング・システムCOLB 西部に根を張る預金基盤と買収後の利ざや改善は魅力だが、商業用不動産と大型還元の先行が安全域を薄くする。10年価値はおおむね適正 本質価値との差 +8.0% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 ファースト・ホライズン・コーポレーションFHN メンフィスの預金基盤には堀があるが、資本の薄さと信用循環は重い。10年価値は現状を約7%上回るにとどまり、評価は適正。 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 ロケット・カンパニーズRKT 債権管理の規模は強みだが、組成は価格競争に弱い。添付の株数ではやや割安でも、全種類株で測ると割高である。 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +9.9%) 適正 ラザード・インクLAZ 独立助言の信用は残るが、人材費と希薄化が重い。未成立の買収を除く10年価値は今を約9%上回る適正圏 本質価値との差 +5.8% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 アメリカン・エキスプレスAXP 閉じた決済網と富裕層の会員で ROE 30% 超の稀な金融。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では総合で今の値段を 1 割弱上回るだけで、適正 本質価値との差 +5.6% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 LPLインベストメント・ホールディングスLPLA 独立系金融アドバイザーを支える巨大な金融基盤。規模の堀は本物だが、買収後の顧客離脱と手数料競争を考えると、現在の評価は適正圏にある。 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +9.2%) 適正 フィフス・サード・バンコープFITB 2026 年 2 月にコメリカを統合した全米 9 位の地銀。ROTCE 19% 目標は式で PER 約 12 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で、今の PBR 約 1.4 倍(有形で約 2.2 倍)はやや割安 本質価値との差 +5.3% · 10 年 適正(年 +9.2%) 適正 フランクリン・リソーシズ(フランクリン・テンプルトン)BEN 運用資産 1.8 兆ドルの総合運用会社。不祥事の流出は止まり利益率は回復に入ったが、買収でできた会社で堀は薄い。利益ベースの倍率ではほぼ適正 本質価値との差 +4.3% · 10 年 適正(年 +9.9%) 適正 エーオンAON ウェルス売却後は利益率の拡大と自社株買いで返す世界 2 位級のブローカー。AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 17.7 倍で、総合は今の時価総額に対し +15% の「やや割安」 本質価値との差 +4.2% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 トラベラーズTRV 米国最大級の企業・個人向け損保。核の ROE は 20% 超だが引受益は山の後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 サウスステート・バンクSSB 南東部とテキサスの預金・企業融資に地場の強みがある。ただし買収後の利益と信用リスクをならせば、現値はおおむね適正。 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 コマース・バンクシェアーズCBSH 中西部の預金と信託が支える高収益銀行。買収で収益源は広がるが、10年の還元込み本質価値はほぼ現在並みで適正 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 ファースト・アメリカン・ファイナンシャルFAF 米国の不動産権原を守る寡占企業。データの堀は厚いが、住宅取引の循環とAI代替を考えると、10年価値は現在の時価総額とほぼ同じ「適正」 本質価値との差 +2.0% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 シフト4・ペイメンツFOUR 決済と免税還付の顧客網は伸びるが、買収後の重い負債と優先株が株主価値を圧迫する。10年価値はおおむね適正で、厚い安全域はない。 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +10.0%) 適正 マーシュ・マクレナンMRSH 保険ブローカー世界最大手。切り替え費用の高い堀と高 ROE は健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 19.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +1.8% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 プルーデンシャルplc(英国)PUK アジアの保障需要と販売網は長く残るが、香港の越境販売、中国規制、利益の変動を慎重に見ると、10年価値は現在より約6%高い適正圏 本質価値との差 +1.6% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 ナビエントNAVI 旧学資ローンの回収現金は魅力だが、将来の柱は競争の激しいEarnestに移る。10年価値はやや割安でも安全域は薄い 本質価値との差 +1.5% · 10 年 適正(年 +10.0%) 適正 インベスコIVZ 運用資産 2.5 兆ドルの ETF 主導の運用会社。QQQ と ETF の流入が利益を押し上げるが利回りは薄く、アクティブ株式の流出と市場の高値が重い 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +9.4%) 適正 アーサー・J・ギャラガーAJG 保険ブローカー世界 4 位で AP 買収の統合期。堀と買収の積み上げは健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 15.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +9% の「適正」 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 チャブCB 世界最大級の上場損保。引受の規律と運用益で稼ぐ。軟調な市場でも質は落ちにくい。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +3% の「適正」 本質価値との差 +0.3% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 バンコ・デ・チレBCH チリ屈指の低コスト預金基盤と高収益性は魅力だが、融資シェアの低下と資本還元の制約を考えると、10年価値はおおむね適正圏 本質価値との差 +0.0% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 BOKファイナンシャルBOKF 信用規律と専門金融の堀は確かだが、規模と支配株主に限界がある。10年価値は現在とほぼ同じで適正 本質価値との差 −0.1% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ディーローカルDLO 新興国の複雑な決済を一つの接続で束ねる成長企業。取扱高の急増ほど利益は伸びず、顧客集中と手数料競争を考えると10年価値はやや割高 本質価値との差 −0.1% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 イースト・ウエスト・バンコープEWBC 米中を結ぶ顧客基盤と厚い資本は魅力だが、預金競争と貸倒の尾を考えると、10年価値は現在の時価総額に近く適正圏にある。 本質価値との差 −0.5% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ヴァーチュ・フィナンシャルVIRT 市場に流動性を供給する技術企業。規模の利点はあるが値決めの独占力は弱く、非上場持分を含めた10年価値はおおむね適正。 本質価値との差 −0.6% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 ブラックロックBLK 資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で測ると、貯まる現金を数えて値段はほぼ適正 本質価値との差 −3.5% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ブラウン・アンド・ブラウンBRO 米国中堅の保険ブローカーで、アクリシュア買収の借金と弱い基調が重い。中立 10 年 13.3 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −3.6% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 カレン・フロスト・バンカーズCFR テキサスで信頼を積んだ銀行だが、支店拡張の実りと信用損失を織り込めば、10年の株主価値は現値にほぼ見合う適正水準 本質価値との差 −3.7% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ジャック・ヘンリー・アンド・アソシエーツJKHY 中小の銀行・信用組合のコアと決済を握る安定した処理会社。顧客数は合併で減っても受注で横ばい、1 行あたり売上は年 5% 前後伸びる。10 年の価値は今の値段とほぼ同じで適正 本質価値との差 −4.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 アシュラントAIZ 携帯端末保護・自動車保証・住宅保険を束ねる特殊保険会社。資本の軽い手数料型の利益で ROE 15% 前後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −6.3% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ロウズ・コーポレーションL 約 9 割保有の損保 CNA、ガス・パイプライン、ホテルと 44 億ドルの現金を持つ持株会社。価値の 7 割は CNA、成長はパイプライン。中立 10 年 10.8 倍で、総合は今の時価総額に対し -6% の「適正」 本質価値との差 −6.9% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 リインシュアランス・グループ・オブ・アメリカRGA 死亡率データと世界規模の契約基盤は強いが、資本を要する再保険の利益率は平凡。10年の価値は適正圏でも安全域に乏しい 本質価値との差 −9.1% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 アメリカン・ファイナンシャル・グループAFG 特殊損保の引受規律と高い資本効率は魅力だが、長期の賠償準備金リスクも重い。10年価値の差は約−8%で適正圏、安全域は薄い 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) やや割高 グリーンライト・キャピタルGLRE 再保険の信用力は改善したが、運用と損害率の振れが大きい。10年の加重価値は約4.36億ドル、基準時価総額比約13%低い「やや割高」。 本質価値との差 −10.1% · 10 年 やや割高(年 +8.2%) やや割高 CGCG 私募運用の収益基盤は厚くなったが、主力買収ファンドの成長鈍化と成功報酬の不確実性を考えると、現在の値段はおおむね適正で、安全域は薄い 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +7.6%) やや割高 スティーフル・フィナンシャルSF 富裕層の資産管理と中堅投資銀行に強みがあるが、手数料競争と人材依存は残る。10年価値には安全域が乏しく、やや割高。 本質価値との差 −10.5% · 10 年 やや割高(年 +7.1%) やや割高 ホワイトマウンテン・インシュアランス・グループWTM 売って、育てて、割安なら買い戻す資本配分会社。10年価値は約49億ドルで、今の54億ドルは「適正」だが安全域は薄い 本質価値との差 −11.2% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 W.R.バークレーWRB 約 50 の専門事業会社を束ねる米国の商業・特殊損保。ROE 18〜20% で資本を返す優良会社だが、料率の山は越えてソフト化が近い。中立 10 年 13.9 倍で、総合は今の時価総額に対し -13% の「やや割高」 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 キンセール・キャピタル・グループKNSL 引受の速さと低コストは本物の堀だが、財物保険の競争激化で成長は一服。10年先の利益と還元を織り込んでも、現値はやや割高と見る。 本質価値との差 −11.6% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 ブラックストーンBX 運用資産 1.35 兆ドルのオルタナティブ運用の最大手。堀は厚いが、解約の起きる個人マネーと報酬率の低下を数え、利益ベースの倍率で測ると、値段はほぼ適正 本質価値との差 −11.7% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 S&P グローバル インクSPGI 格付と指数が稼ぐ高収益の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式の倍率で見ると、今の値段は適正の範囲(割高寄り) 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 STWDSTWD 不動産融資と特別管理に強みはあるが、信用損失と配当超過が株主価値を削る。10年価値は約15%下でやや割高 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +7.8%) やや割高 ファクトセット・リサーチ・システムズFDS 金融の情報インフラとして更新率 95% 超を守る高収益会社。席数ベースの商売が生成 AI に置き換わる懸念を悲観に厚く入れても、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 マーキュリー・ゼネラルMCY カリフォルニア損保で料率回復と再保険の厚みは魅力だが、山火事と規制への集中が重い。10年価値は約49億ドル、現時価総額比約14%のやや割高と判断する。 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +6.8%) やや割高 マーケル・グループMKL 特殊保険と運用資産を育て、買収事業に再投資する複合企業。引受の改善を評価しても、資本効率と再保険債権の不確実性から10年価値は「やや割高」。 本質価値との差 −14.5% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 インタラクティブ・ブローカーズ・グループIBKR 世界でいちばん安く速い証券会社だが、会社全体の持ち分で測ると今の値段は 10 年先の成長を織り込んでやや割高 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 アフラックAFL 日本のがん・医療保険で首位級。利益の約 7 割を日本が稼ぎ、伸びは鈍いが堅い。資本コスト 7.75% の利益ベースの倍率では、10 年の価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ボヤ・ファイナンシャルVOYA 退職年金の記録管理には強い顧客基盤があるが、医療費高騰とAIによる手数料競争を考えると、10年の株主価値は現在より低く、やや割高 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 コーペイCPAY 燃料カードの車両決済に越境の法人決済が加わって伸びる決済会社。利益は厚いが借金が重く、10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ハノーバー・インシュアランス・グループTHG 独立代理店網と専門保険に競争力はあるが、足元の高収益を10年続く実力とは見ない。本質価値は現在より約15%低く「やや割高」。 本質価値との差 −16.2% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 マスターカードMA ビザと並ぶ世界の決済網。貸出リスクがなく、還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −16.3% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 IBNIBN インドの預金基盤と与信力は堅固だが、内部留保の厚さで株主資本の利回りが薄まる。10年価値は現状に対しやや割高 本質価値との差 −16.7% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 RLIRLI 30年連続で保険引受黒字を守る優良な専門損保。ただし財物保険の高収益は平準化し、10年価値は現時価総額比約16%低い「やや割高」 本質価値との差 −16.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ムーディーズMCO 格付の二強の一角で利益率 65% 超の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きく、やや割高 本質価値との差 −17.9% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 アフィリエーテッド・マネジャーズ・グループAMG 独立運用会社への出資と代替運用の成長は魅力だが、持分法利益の見えにくさと買収・還元の競合を考えると、安全域が薄くやや割高である。 本質価値との差 −18.4% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 AGNCAGNC 住宅ローン証券の高配当は魅力だが、レバレッジ損失と増資を引くと10年の価値はやや割高 本質価値との差 −19.4% · 10 年 やや割高(年 +6.9%) やや割高 CMEグループCME 金利先物をほぼ独占する取引所。取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −19.7% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 ビザV 貸出リスクを持たない世界最強の決済網。還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 UBSUBS 富裕層資産と統合効果に堀はあるが、スイスの追加資本規制と株数の不整合に注意。台帳基準ではやや割高。 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 アカディアン・アセット・マネジメントAAMI 運用実績と新戦略の成長には価値がある。しかし報酬率の低下と従業員への利益配分を考えると、今の株価には安全域が乏しく、やや割高と判断する。 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 アポロ・グローバル・マネジメントAPO 運用資産 1.05 兆ドルのオルタナティブ運用に、生保アセネ(Athene)を連結する。調達と保険の資金源は厚いが、保険の利ざやと私募クレジットの質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 アレス・マネジメントARES 信用運用が強い運用資産 6,700 億ドルのオルタナティブ運用会社。手数料の積み上がりは堅いが、株式報酬が手数料関連利益の約 4 割を食い、GAAP と利益ベースの倍率で見た値段はやや割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 エリー・インデムニティERIE 相互保険会社の管理手数料(保険料の 25%)だけを受け取る資本いらずの事業。契約数の減少が続き、伸びは物価連動に頼る。中立 10 年 18.2 倍で、総合は今の時価総額に対し -17% の「やや割高」 本質価値との差 −22.9% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 モルガン・スタンレーMS ウェルスの規模で堀が広がる優良な金融。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では ROE 14.7% に PER 11.7 倍前後が付き、今の PER 17 倍はやや割高 本質価値との差 −23.7% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ソーファイ・テクノロジーズSOFI 融資と預金の一体運営には伸びしろがあるが、信用損失と増資の負担は重い。10年価値ではやや割高と判断する。 本質価値との差 −24.4% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 MSCIMSCI 指数の堀と資産連動料で稼ぐ高収益の会社だが、株高頼みと借入で膨らんだ今の値段は、資本コスト 8.0% の利益ベースの式の倍率ではやや割高 本質価値との差 −24.4% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 シンシナティ・ファイナンシャルCINF 代理店経由の中堅損保。引受の利益は薄く、自己資本の約 8 割が保有株。本業と保有株を分けて見ると、総合は今の時価総額に対し -20% の「やや割高」 本質価値との差 −24.8% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ゴールドマン・サックス・グループGS 投資銀行・市場業務で首位級の優良な金融。利益の山谷が大きく、資本コスト 8.75% の利益ベースの式では ROE 14.5% に PER 11 倍前後が付き、今の値段はやや割高 本質価値との差 −25.0% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ブルー・アウル・キャピタルOWL 永久資本に根ざした報酬収入は強みだが、償還圧力と株式報酬を厳しく見れば、全持分ベースの時価総額には大きな安全域がない。 本質価値との差 −25.2% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 セントラル・バンカンパニーCBC 低コスト預金と余剰資本は魅力だが、買収の成功を先に織り込む値段で、安全域は薄くやや割高 本質価値との差 −26.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 サークル・インターネット・グループCRCL 規制されたデジタルドルの有力発行体だが、利益の取り分は販売提携先に左右される。10年の本質価値は約129億ドルで、現在の約208億ドルに対して割高 本質価値との差 −26.4% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 エバーコアEVR 独立系M&A助言で強い地位を築いたが、収益の山谷と人材への分配が重い。10年の還元を含む価値は台帳時価総額より約16%低く、やや割高。 本質価値との差 −27.5% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ナスダックNDAQ 上場・指数・金融ソフトの継続収入が 7 割超の取引所。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先に進みすぎで、やや割高 本質価値との差 −27.8% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 SEIインベストメンツSEIC 金融機関の基幹業務を支える堀は強いが、AIによる事務の値下げと買収負担を考えると、10年の期待価値は約28%低く、やや割高 本質価値との差 −28.6% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 シービーオーイー・グローバル・マーケッツCBOE S&P 500 のオプションを独占する取引所。2026 年の取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 フーリハン・ローキーHLI M&Aと再建助言の件数首位が堀を支えるが、人材依存とAI代替、議決権集中を考えると、10年価値は現時価総額を約25%下回るやや割高。 本質価値との差 −29.1% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 ブロックXYZ 若者向け金融アプリ Cash App と加盟店決済 Square を持つ。粗利益は伸びるが、貸出と株式報酬を引いた GAAP 利益は薄い。利益ベースの倍率で測ると、確率で重ねた値は今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 バークシャー・ハサウェイBRK-B 保険・鉄道・電力・製造の複合体と 6,700 億ドル超の株式・現金。営業 4 事業は利益ベースの上限の内側に置き、中立 10 年 PBR 1.11 倍で、総合は今の時価総額に対し -28% の「やや割高」 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 インターコンチネンタル・エクスチェンジICE 取引所・債券データ・住宅ローン基盤の 3 本柱。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きい 本質価値との差 −30.0% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) 割高 FT インターメディエイトFIGR 取扱高は急増しているが、手数料率の低下と買収・希薄化を織り込むと、10年価値は今の時価総額を約4割下回り、割高 本質価値との差 −33.4% · 10 年 割高(年 +4.8%) 割高 ギャラクシー・デジタルGLXY コアウィーブ賃料で土台はできたが、暗号資産と建設債務の振れに対して安全域がなく、割高 本質価値との差 −33.6% · 10 年 割高(年 +5.8%) 割高 KKRKKR 運用資産 8,000 億ドルのオルタナティブ運用に、保険(グローバル・アトランティック)を抱える。堀は厚いが、成功報酬と保険の投資損で利益の質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 トゥルーパニオンTRUP 診療費の立て替えを減らす仕組みは魅力だが、獲得費と医療費の高騰で利益の堀は未完成。10年の加重価値は約7.8億ドル、現状比約39%の「割高」 本質価値との差 −40.5% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 コインベースCOIN 暗号資産の取引所から、ステーブルコインの利息と預かりで稼ぐ金融会社へ。事業の転換は本物だが、2026 年は赤字で、資本コスト 9.5% の利益ベースの式では今の値段が 10 年の高成長を織り込み過ぎて割高と出る 本質価値との差 −40.7% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 ワールド・アクセプタンスWRLD 小口融資の店舗網には価値があるが、高金利への規制と信用損失が重い。10年の本質価値は現時価総額を約43%下回り、割高と判断する。 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 WEX INCWEX 車両決済には強い堀があるが、給付SaaSのAI代替と借入依存の還元が重い。10年の本質価値は現値を約47%下回り、割高 本質価値との差 −43.2% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 チャイム・ファイナンシャルCHYM 給与振込口座としての定着力と成長余地は大きいが、決済手数料への依存と株主還元の不確実性が残り、10年価値では割高とみる。 本質価値との差 −46.8% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 モーニングスターMORN 独自の投資データと格付けには堀があるが、席課金はAI代替に直面する。10年の資本還元を含めても安全域が足りず、割高と判断する。 本質価値との差 −48.7% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 UWMホールディングスUWMC 住宅ローン卸売の首位は本物だが、優先株・希薄化・支配株主への流出が普通株の安全域を消し、10年価値では割高 本質価値との差 −48.8% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 ロビンフッド・マーケッツHOOD 個人投資家の新世代向け証券。予測市場・暗号資産・金利で稼ぐ力は本物だが、今の値段は 10 年の高成長を織り込み済みで、資本コスト 9% の利益ベースの式では大きく割高に出る 本質価値との差 −52.3% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 トレードウェブ・マーケッツTW 債券電子取引の流動性ネットワークは強いが、一時的な暗号資産評価益と大型買収の負担を除いて考えると安全域に乏しく、割高である。 本質価値との差 −52.5% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 アファーム・ホールディングスAFRM 分割払いの市場と決済網は成長するが、信用リスクと株主還元の弱さが残る。10年の稼ぐ力から見た安全域は乏しく、現在の評価は割高。 本質価値との差 −53.0% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 ライアン・スペシャリティ・ホールディングスRYAN 難しい保険をつなぐ強い販路を持つが、重い買収負債と二種類の持分を織り込むと、10年のオーナー価値には大きな安全域がなく「割高」と判断する。 本質価値との差 −53.7% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 ブリッシュBLSH 規制資産は強いが、単体の低い資本収益性と大型買収への依存を考えると、現在の値付けは割高 本質価値との差 −64.8% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 フリーダム・ホールディングFRHC 証券の稼ぐ力は強いが、一顧客集中と赤字の周辺拡張、外部増資が重く、10年価値から見て明確に割高 本質価値との差 −75.1% · 10 年 割高(年 −4.0%) 割高 TFSファイナンシャルTFSL 信用損失の少なさと公開株向け配当は魅力だが、低いROEとMHC支配を踏まえると会社全体換算では割高 本質価値との差 −83.9% · 10 年 割高(年 −12.2%) 割高 ストラテジーMSTR 世界最大のビットコイン保有量は規模の強みだが、収益を生まない資産に優先株と増資負担が重なり、10年の安全域は乏しく割高。 本質価値との差 −95.5% · 10 年 割高(年 −5.0%)

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読んだ資料

  1. イタウ・ウニバンコ 2025年Form 20-F:事業別業績、金融市場シェア、貸出、資本、株式の種類、支配構造、配当課税、ズップ
  2. イタウ・ウニバンコ 2026年第2四半期決算発表:融資残高、経常利益、ROE、信用費用、資本比率、2026年会社見通し
  3. ブラジル高等選挙裁判所 2026年10月26日発表:大統領選挙決選投票結果

分析日 2026-10-23