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グリーンライト・キャピタル GLRE

再保険の信用力は改善したが、運用と損害率の振れが大きい。10年の加重価値は約4.36億ドル、基準時価総額比約13%低い「やや割高」。

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)13.18 ドル4 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-30)14.7 ドル5 億ドル差 −10.1%
10 年後から見ると やや割高 価値 13.18 ドル4 億ドル · 差 −10.1% · 期待の年率 +8.2%
期待の年率リターン(10 年)+8.2%資本コスト比 −1.3 pt
推定の資本コスト9.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 9.5% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

グリーンライト・キャピタルは、再保険の引受と独自の株式運用を組み合わせた小型の保険会社である。筆者の結論は「やや割高」だ。帳簿上の純資産に比べて株が安く見えても、利益を安定して稼ぐ力はまだ十分に確かめられていない。なお同社は運用会社そのものではなく、ケイマン諸島に本拠を置く保険・再保険会社である。

前進もはっきりある。2025年の正味既経過保険料は約6.6億ドルで、コンバインドレシオは94.6%となった。これは引受の採算が改善した証拠であり、保険子会社の格付けがAに引き上げられたことも新規取引を広げる。しかし2026年4〜6月期には、自然災害と中東に関わる損害、運用の損失が重なり、約0.30億ドルの四半期赤字となった。2026年上半期の利益は約0.06億ドルにとどまる。

長く保有する株主にとって最大の難題は、保険引受と運用が同時に悪くなる年があり得ることだ。2025年末の現金等約6.4億ドルの大半は担保として拘束されている。これを余剰現金と見なし、将来利益に加えてさらに時価総額へ足すことはしない。投資ファンドの優れた直近成績も、今後ずっと続くと決めつけない。

10年後の中立像は、格付け改善と保険技術企業向けの取引拡大によって純利益約0.89億ドルを稼ぐ姿である。ただし運用手腕への依存、再保険価格の軟化、準備金不足の可能性から、慎重な二つの筋書きに合計39%を配した。資本コスト9.5%で還元も含めて割り戻した確率加重価値は約4.36億ドルとなり、基準時価総額約5.00億ドルに対して約13%低い。これは会社がすぐ弱るという見方ではなく、安全域がまだ薄いという評価である。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、まず「保険を正しく引き受ける能力」と「運用で他人よりよく稼げる能力」を別々に問いたい。前者の核心は、事故が起きなかった年の利益ではない。事故と準備金積み増しを含む一巡の損害率が100%を下回るかどうかだ。2021〜25年の平均コンバインドレシオ98.7%は、利益を生む土台ではあるが、十分な余裕とは言い難い。

後者は、さらに厳しく見る必要がある。ソラスグラスは株の買いと売り、マクロの取引で利益を狙う。2025年は買い持ちや売り持ちの成績が芳しくなく、マクロ取引で取り返した。これは運用力の一面ではあるが、将来の再現性を保証しない。保険料の一部と自己資本を運用する構造であり、保険準備金を差し引かずに現金と運用持分を上乗せする評価は危険である。

事業の堀は「薄いが改善中」と考える。格付けA、欧州市場、ロイズの販路には価値があるが、各社が同じリスクを引き受けられる限り、超過収益は競争で薄れる。だから新しい資本から生まれる利益率は資本コストへ近づくと見る。契約量の成長は保険市場と市場シェアから導き、資本効率の高さだけで成長を作らない。

安全域を測る時に頼りになるのは帳簿純資産7.1億ドルそのものではない。保険金債務と担保規制を引いた後、危機でも売れる投資と、残った引受事業の利益である。10年後の中立利益は今より多いものの、景気や大災害に左右される。この危うさに見合う資本コストで割り戻すと、株主の期待価値は今の時価総額を少し下回る。

何で稼ぐ会社か

商売の柱は二つの再保険引受と資産運用である。オープンマーケット部門は、ブローカーとロイズ市場を通じて損害保険会社のリスクを引き受ける。2025年の正味既経過保険料は5.76億ドルで、損害保険のうち複数種目、財物、特殊リスク、金融関連、賠償責任などにまたがる。収入は引き受ける危険量と料率で決まり、支払保険金と仲介手数料を差し引いた残りが引受利益となる。

イノベーションズ部門は、新興保険会社や総代理店に保険引受能力を貸し、時には少額を出資して取引関係を育てる。2025年の正味既経過保険料は約0.86億ドル、引受利益はほぼゼロだった。2024年に始めた全体を対象とする再々保険契約によって、引受利益の一部と引き換えに損失リスクを外部へ渡す。2026年の出再割合は33%へ上がり、規制資本を守りながら新しい契約を増やす形になった。ロイズの第3456シンジケートが2027年に本格的なシンジケートへ移る計画も、この部門の販路を広げ得る。

運用は普通の保険会社とは異なる。関係会社が運用するソラスグラスに、2025年末で約5.05億ドルを投じ、買い持ちと売り持ち、金利・為替・商品を組み合わせた運用の損益を取り込む。2025年の取り分は約0.36億ドルで、同ファンドの費用控除後利回りは7.5%だった。別に担保預金や債券などが利息を生む。2025年の運用利益全体は約0.60億ドルだったが、そこには時価評価による増減が含まれる。

ここで見落とせないのは会計と現金の性質だ。2026年6月末の貸借対照表では現金約6.03億ドルのうち約5.27億ドルが信託や信用状のため拘束されていた。再保険料を先に受け取っても、保険金支払いへの備えが必要である。自己資本と運用資産は同じ元手に由来するため、資産を丸ごと利益の価値へ重ねて足すことはできない。

優良さと弱いところ

参入の壁は再保険に必要な信用と許認可である。ケイマンとアイルランドの保険会社は2025年に財務格付けAを得て、ロイズを使った引受にも道が開けた。大手元受会社が低格付けの相手に大口を預けにくいことを考えれば、これは実際の営業上の前進だ。イノベーションズが出資と引受能力を同時に差し出せる点も、単なる安売りにはない魅力である。

ただし、長く続く強固な堀とはまだ呼べない。ミュンヘン再保険やスイス再保険、エベレスト、アーチ・キャピタルは、資本量と販売網、過去の大事故に耐えた実績で勝る。同社が保険料率を単独で上げ、顧客をつなぎ留めた数字は確認できない。競争が激しくなると契約量を取るために料率や条件を緩めやすく、引受利益率は簡単に痩せる。

資本の使い方にも特有の難しさがある。ソラスグラスの直近5年強の年平均成績は11%台だが、創設以来では5%台半ばにとどまる。運用会社には管理報酬と成功報酬を払い、株主は投資の巧拙だけでなく利益相反も引き受ける。2015年と2018年の大損失を経ても、過去10年のROE中央値は4.4%だった。2025年だけの高い収益性で恒久的な堀を認定するのは早い。

保険引受は規制資本と保険金支払能力そのものを売る仕事で、人月や席数に課金するAIエージェント代替型の事業には当たらない。ただし自動化で審査や契約事務の費用が減れば、大手との価格競争は強まる。独自技術が強い顧客を選別できるかどうかで、10年後の競争力は大きく変わる。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

世界の再保険需要は、災害、巨大賠償、企業の新しい危険がある限り消えない。ただし需要の増加がそのまま再保険会社の利益の増加にはならない。資本が流れ込むほど契約料率が下がり、事故が起きると値上げする循環産業だからだ。2026年1月の更新では、世界の財物災害再保険のリスク調整後料率が約15%低下した。2025年の採算改善をそのまま10年間延長できない理由である。

市場全体のものさしは、2024年の世界再保険料約3,947億ドルという外部集計を基に、2025年をおよそ4,100億ドルとした概算である。2025年の同社の受再保険料約7.73億ドルは、約0.19%にすぎない。オープンマーケットの総保険料6.52億ドルは約0.16%、イノベーションズの1.22億ドルは約0.03%に相当するが、両部門は同じ広い市場の異なる販路なので別市場のシェアではない。国際会計基準による保険収益との定義差もあり、いずれも概算である。

規模ではミュンヘン再保険、スイス再保険、ハノーバー再保険がそれぞれ数百億ドルの受再保険料を持ち、広義市場の各1割前後に相当する。同社にはその交渉力も価格を決める力もない。その代わり、競争の激しい大量契約から離れ、複数種目や新興保険代理店の隙間を選べる。保険技術企業への世界的な出資額は2025年に約50.8億ドルまで戻ったが、それは保険料市場とは別の指標であり、投資先が直ちに利益を生むわけではない。

10年後も市場の危険量は実質で緩やかに増えると考えるが、競争で同社のシェアが横ばいか小幅低下する中立像とした。保険料単価の上昇は物価3.5%を基準にする一方、損害率は大事故と訴訟費用で上下する。保険技術企業の新しい販路やロイズの拡張がうまくいけば数量面で上振れる。反対に、再保険資本の供給過剰とAIによる査定価格の透明化が続けば、10年後も値上げが追いつかない。

資本政策と M&A

経営は配当より自己資本の成長と自社株買いを重んじる。2025年の買い戻しは約0.10億ドル、2026年上半期は約0.19億ドルだった。2026年に最大0.40億ドルの新しい買い戻し枠を決め、期限を2027年5月末とした。継続的な10年間の還元額を約束したわけではないので、株主への還元は業績と規制資本の余裕に連動すると考える。普通株以外に発行済みの優先株はない。

2026年には運用関係会社への基本報酬が年1.50%から1.25%に引き下げられた。株主にとって前向きだが、成功報酬の仕組みと運用関係会社との取引は残る。また会社は、会長の関係する信託から市場買い戻しと同じ加重平均価格で株式を買う契約を結んでいる。保有割合を一定にする税務上の理由が説明されているものの、少数株主は取引価格と手続きを継続して監視すべきである。

成長投資の中心は、巨額買収ではなくロイズ第3456シンジケートの機能拡張と、新興保険会社への少額投資だ。2026年10月の発表では、同シンジケートを2027年1月から通常のロイズ・シンジケートへ移す準備が示された。新興企業への出資持分が値上がりしても、換金可能性と引受利益が伴わなければ、株主に渡る現金にはならない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

この会社には、規模の小ささを強みに変える道がある。大手が引き受けない特殊な危険や新興保険会社の小口プログラムを拾い、利益が出ない契約から素早く降りる。2025年のコンバインドレシオ94.6%は、そんな規律が実際に効き始めた証拠だ。保険子会社の格付けAへの引き上げは、大手ブローカーが紹介できる案件を増やす。2027年にロイズ第3456シンジケートが本格稼働すれば、取引量を増やしながら保険料の一部を外部資本に再々保険で渡せる。

保険技術企業への出資と引受能力の提供が組み合わさることも大きい。資金だけを出す投資家は多いが、顧客の新商品を運用できる保険資本を持つ投資家は限られる。好成績を収めた投資先を長く育てれば、同社には引受利益と持分価値の二つが残る。売上成長を急いで損害率を悪くする危険はあるが、契約の収益率を先に見る経営なら抑えられる。

ソラスグラスは買い持ちに頼らず、売り持ちとマクロ取引で市場の誤りを利益に変えられる。2021年以降の運用成績が強かったことは偶然だけではないかもしれない。自己資本が厚くなれば保険の信用力も上がり、さらに良い契約を選べる。配当を急がず、割安と判断できる時に買い戻しを進めるなら、保険と運用の二つが相互に強くなる余地は十分にある。

慎重な見方

この会社が失ってきたものは、時間とともに増えた自己資本ではなく、その資本を安心して任せられるという確信だ。2015年と2018年には運用と引受の悪化で大きな赤字を出し、近年の好成績を含めても長い期間のROEは低い。2025年の引受採算は良かったが、2026年4〜6月期には中東の危険と災害で再び引受益を失い、同時に運用損まで出した。利益が二重に振れる構造は変わっていない。

再保険料率は買い手に有利な局面へ移っている。大手には高度な災害模型と幅広い販売網があり、投資家からの代替資本も加わる。同社が新しい契約を取るために引受基準を緩めれば、保険料が増えても純利益は減る。新興保険会社の引受では、プログラムの規模が育つ前に相手が撤退することもある。私募の出資持分には売りたい時に売れない危険もある。

運用面では、過去の好成績を未来へ移す理屈が弱い。運用ファンドの創設以来の成績は年5%台半ばにとどまり、管理・成功報酬もかかる。しかもファンドと会長側の持分関係が密接で、会社が優先すべき保険資本と運用の独立性に緊張がある。現金の大半は拘束された担保であり、簿価全額を自由に還元することもできない。自己資本割れの株価だけを根拠に買うには、取り分が不確かすぎる。

どちらに重みを置いたか

信用格付けの改善とイノベーションズの販路拡張には実体があり、10年後も再保険会社として残る可能性は高い。しかし純資産を増やす力は運用成績と引受循環の双方に依存する。2026年の損失は、その弱さを改めて示した。

したがって楽観とやや楽観は計28%、中立33%、やや悲観と悲観は計39%とし、やや慎重に寄せた。AI代替そのものではなく、資本の薄さと同時損失、料率の軟化を重く見ている。利益を株主に戻す制度が弱い点も差し引いた。10年の加重価値は基準時価総額を約13%下回り、結論は「やや割高」である。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 23.22 ドル8 億ドル(+ 還元の換算額還元の合計 6.00 ドル2 億ドル)。 今の値に割り戻すと 13.18 ドル4 億ドル、今との差 −10.1%、 期待の年率 +8.2%(資本コスト 9.5%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 9% 49.16 ドル16 億ドル 13.59 ドル5 億ドル +328.0% +18.7% 5.65 ドル2 億ドル
やや楽観 19% 37.45 ドル12 億ドル 10.57 ドル4 億ドル +227.6% +14.9% 9.12 ドル3 億ドル
中立 33% 25.27 ドル8 億ドル 7.25 ドル2 億ドル +121.8% +9.6% 10.73 ドル4 億ドル
やや悲観 25% 9.06 ドル3 億ドル 1.51 ドル1 億ドル −27.9% −3.4% 2.64 ドル1 億ドル
悲観 14% 7.72 ドル3 億ドル 0.00 ドル0 億ドル −47.3% −6.2% 1.08 ドル0 億ドル
加重平均100% 23.22 ドル8 億ドル6.00 ドル2 億ドル +99.4% +8.2% 29.23 ドル10 億ドル

今の株価時価総額 14.66 ドル5 億ドル(2026-10-30)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 9% 楽観:信用力を足場に選別成長と運用収益を両立 利益 2 億ドル · PER 10.5 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 49.16 ドル16 億ドル

信用力の向上が実際の契約獲得へ結び付く。オープンマーケットの実質危険量は2025年から19%増え、保険料率も10年で50%上がる。大型損害を十分に織り込んだ引受が定着し、コンバインドレシオは91.5%まで改善する。大手のような市場支配力はないが、引受を断れる規律とニッチの専門性で単価を守る。

イノベーションズではロイズ第3456シンジケートの本格稼働が取引を増やす。実質の契約量は2倍強となり、他社への再々保険を使って保険資本の消費を抑える。保険技術企業の一部は成功し、出資持分からも利益が生まれる。ただし架空の大型買収益は足さない。

ソラスグラスへの投資元本は8.6億ドルへ増え、年9.2%の投資利益を残す。これは強い運用成績が続く場合である。成熟後の純利益は約1.55億ドルとなり、十分な利益を残しながら10年間で正味4.5億ドルを買い戻しなどに返す。規制資本が厚くなる分、将来の引受機会も増える。

  • オープンマーケット再保険:数量 6.9(2025年不変料率の世界再保険エクスポージャー×同社の正味既経過シェア(億ドル相当))× 価格 1.50(同じ危険1単位に対する再保険料率指数(2025年=1))→ 売上 10 億ドル・営業利益 1 億ドル。危険量と料率を分離し、事故・取得費は損害率へ反映
  • イノベーションズ再保険:数量 1.8(2025年不変料率の新興保険プログラム受再エクスポージャー(億ドル相当))× 価格 1.48(同じ危険1単位に対する正味再保険料率指数(2025年=1))→ 売上 3 億ドル・営業利益 0 億ドル。プログラム引受と再々保険後の採算
  • ソラスグラス株式・マクロ運用:数量 8.6(同社に帰属するソラスグラス投資元本の時価(億ドル))× 価格 0.09(投資持分に対する1年の費用控除後リターン(実現・評価損益を含む))→ 売上 1 億ドル・営業利益 1 億ドル。期中投資元本と手数料控除後運用利回り
  • 担保預金・債券の利息:数量 10.3(担保現金・非拘束現金・保有債券の合計運用残高(億ドル、名目))× 価格 0.04(担保運用資産の実効年利回り)→ 売上 0 億ドル・営業利益 0 億ドル。担保と債券の名目残高×一定の短期利回り

倍率:k9.5%、2035年ROE約11.5%、moat弱の超過収益残存1/3からRONIC約10.17%。2035年以降のg4.0%は世界再保険需要の実質+0.5%、専門分野シェア+0.2%、保険料の名目+3.3%を合成。正当化PER(1−g/RONIC)÷(k−g)×(1+g)は約11.47倍。好調な運用が恒常化する確信がないため上限の約92%の10.5倍。保険会社の運用資産と拘束現金を別枠では加算しない。

確率:格付けAと2027年ロイズの拡張が数量を押し上げ、損害率改善と運用年9.2%が同時に続く条件は厳しい。運用会社の創設以来の実績を大きく上回るため9%とした。

やや楽観 19% やや楽観:良い契約の獲得が続き、利益が厚くなる 利益 1 億ドル · PER 10.0 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 37.45 ドル12 億ドル

新興保険会社向けの引受が順調に広がる。オープンマーケットの実質リスク量は約11%増え、料金は物価をやや上回る46%上昇を確保する。引受利益率は7%に落ち着き、2025年の良い年より少し厚い利益を生む。大手との争奪戦でシェアを大幅には取れないが、格付けの信用が契約の質を改善させる。

イノベーションズの実質量は約75%増える。ロイズの販路と再々保険契約に支えられ、損害率を悪化させず保険料を増やせる。未上場の出資持分は一部が換金できる一方、大きな一時売却益は当てにしない。成長を買収に頼らず、既存の保険プログラムを広げる。

ソラスグラスは費用控除後で年8%を稼ぎ、投資持分は7.8億ドルへ増える。拘束預金からの利息も続き、純利益は約1.24億ドルへ上がる。10年間の正味還元は3.5億ドルで、自己資本の積み増しと両立する。利益率が改善しても価格を自由に決められる企業にはならず、競争の影響を織り込む。

  • オープンマーケット再保険:数量 6.4(2025年不変料率の世界再保険エクスポージャー×同社の正味既経過シェア(億ドル相当))× 価格 1.46(同じ危険1単位に対する再保険料率指数(2025年=1))→ 売上 9 億ドル・営業利益 1 億ドル。危険量と料率を分離し、事故・取得費は損害率へ反映
  • イノベーションズ再保険:数量 1.5(2025年不変料率の新興保険プログラム受再エクスポージャー(億ドル相当))× 価格 1.45(同じ危険1単位に対する正味再保険料率指数(2025年=1))→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。プログラム引受と再々保険後の採算
  • ソラスグラス株式・マクロ運用:数量 7.8(同社に帰属するソラスグラス投資元本の時価(億ドル))× 価格 0.08(投資持分に対する1年の費用控除後リターン(実現・評価損益を含む))→ 売上 1 億ドル・営業利益 1 億ドル。期中投資元本と手数料控除後運用利回り
  • 担保預金・債券の利息:数量 9.7(担保現金・非拘束現金・保有債券の合計運用残高(億ドル、名目))× 価格 0.04(担保運用資産の実効年利回り)→ 売上 0 億ドル・営業利益 0 億ドル。担保と債券の名目残高×一定の短期利回り

倍率:k9.5%、期末ROE約9.78%、弱い堀の残存1/3よりRONIC約9.59%。長期g3.5%は再保険の実質市場+0.5%、専門領域のシェア横ばい、名目料率+3.0%を合成。正当化PERの上限は10年目利益基準で約10.96倍。連続した運用成果への慎重さから上限の約91%とする。

確率:A格付けとロイズの販路が実際に増益へつながる余地はあるが、料率競争と運用の不確実性を考え、楽観に比べ現実味が高い19%。

中立 33% 中立:引受は安定するが運用に高い期待はしない 利益 1 億ドル · PER 9.4 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 25.27 ドル8 億ドル

再保険市場そのものは緩やかに伸びるが、契約料率の競争で同社の取り分は大きく増えない。オープンマーケットの実質危険量は10年で約5%増にとどまる。価格は物価並みの41%上昇で、コンバインドレシオは94.8%となる。2025年の採算を常に再現するのではなく、2026年の大事故を含めた平年の稼ぎに近づく。

イノベーションズは第3456シンジケートと再々保険を利用して、新しい顧客の危険量を約44%増やす。料金は物価並みだが、競争で超過利益は薄い。未上場の持分価値を過大評価せず、保険料と引受利益が育つ範囲で設備や小規模出資を続ける。無理な大型買収や資本注入には進まない。

ソラスグラスの長期利回りは年6.4%とし、最近の高成績をそのまま続けない。担保資産の利回りは3%台後半が続く。2026年の低収益を経て10年目の純利益は0.89億ドルへ回復し、期間の累計利益は7.45億ドルと見る。正味2.4億ドルを買い戻しで返しながら、自己資本は約12億ドルへ増える。

  • オープンマーケット再保険:数量 6.0(2025年不変料率の世界再保険エクスポージャー×同社の正味既経過シェア(億ドル相当))× 価格 1.41(同じ危険1単位に対する再保険料率指数(2025年=1))→ 売上 9 億ドル・営業利益 0 億ドル。危険量と料率を分離し、事故・取得費は損害率へ反映
  • イノベーションズ再保険:数量 1.2(2025年不変料率の新興保険プログラム受再エクスポージャー(億ドル相当))× 価格 1.41(同じ危険1単位に対する正味再保険料率指数(2025年=1))→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。プログラム引受と再々保険後の採算
  • ソラスグラス株式・マクロ運用:数量 7.4(同社に帰属するソラスグラス投資元本の時価(億ドル))× 価格 0.06(投資持分に対する1年の費用控除後リターン(実現・評価損益を含む))→ 売上 0 億ドル・営業利益 0 億ドル。期中投資元本と手数料控除後運用利回り
  • 担保預金・債券の利息:数量 9.1(担保現金・非拘束現金・保有債券の合計運用残高(億ドル、名目))× 価格 0.04(担保運用資産の実効年利回り)→ 売上 0 億ドル・営業利益 0 億ドル。担保と債券の名目残高×一定の短期利回り

倍率:k9.5%、期末ROE0.89÷12.03=約7.40%で資本コスト未満。弱い堀のRONICは約8.80%。長期g3.0%は世界市場の実質量+0.5%、同社シェアの低下−0.5%、名目料率上昇+3.0%とし、ROE×留保率からは作っていない。ROEがk未満なので上限を1÷k=10.53倍へ抑え、その約89%の9.4倍とする。投資持分や担保現金を別に加算しない。

確率:需要の実質成長は小さく、大手との競争で取り分は伸びにくい。一方でA格付けの価値とロイズ販路には実績があり、成長と費用の中間の道として33%。

やや悲観 25% やや悲観:再保険競争で引受利益がほぼ消える 利益 0 億ドル · PBR 0.4 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 9.06 ドル3 億ドル

大手再保険会社と投資家資本が同じ契約を取り合い、料率の戻りが鈍くなる。オープンマーケットの実質危険量は11%減り、価格の上昇も物価以下の25%にとどまる。コンバインドレシオは98.8%まで上がり、契約を増やしても株主に残る利益が薄い。過年度の賠償責任準備金を積み直す年があり、単年度赤字を挟む。

イノベーションズは事業として残るが、新興保険会社の撤退と競争で採算が悪化する。ロイズでの保険引受は続けられても、外部へ渡す再々保険が高くつき、部門の引受は小幅赤字となる。ソラスグラスは運用不振と払い戻しで投資持分が4.3億ドルへ縮み、利回りも年3.5%しか得られない。

10年目の純利益は約0.23億ドルで、資本コストを大きく下回る。経営は大きな自社株買いを控え、累計の正味還元は0.5億ドルにとどめる。成長性の弱い純資産を額面どおりには買えないが、解約や保険金を処理した後に売れる資産はなお残る。構造的に弱くなった保険会社として価値を測る。

  • オープンマーケット再保険:数量 5.1(2025年不変料率の世界再保険エクスポージャー×同社の正味既経過シェア(億ドル相当))× 価格 1.25(同じ危険1単位に対する再保険料率指数(2025年=1))→ 売上 6 億ドル・営業利益 0 億ドル。危険量と料率を分離し、事故・取得費は損害率へ反映
  • イノベーションズ再保険:数量 0.9(2025年不変料率の新興保険プログラム受再エクスポージャー(億ドル相当))× 価格 1.22(同じ危険1単位に対する正味再保険料率指数(2025年=1))→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。プログラム引受と再々保険後の採算
  • ソラスグラス株式・マクロ運用:数量 4.3(同社に帰属するソラスグラス投資元本の時価(億ドル))× 価格 0.04(投資持分に対する1年の費用控除後リターン(実現・評価損益を含む))→ 売上 0 億ドル・営業利益 0 億ドル。期中投資元本と手数料控除後運用利回り
  • 担保預金・債券の利息:数量 7.4(担保現金・非拘束現金・保有債券の合計運用残高(億ドル、名目))× 価格 0.04(担保運用資産の実効年利回り)→ 売上 0 億ドル・営業利益 0 億ドル。担保と債券の名目残高×一定の短期利回り

倍率:ROE約2.3%でk9.5%を大きく下回るため、積み上がった2035年の自己資本9.88億ドルに資本倍率を掛けない。稼ぐ力は0.23÷0.095=約2.42億ドル、処分可能資産の税後純額の床は3.00億ドル。大きい方の3.00億ドルを採用し、2025年末の自己資本7.1億ドルに対する表示倍率は約0.423倍。過去の谷のPBRを根拠にはしない。

確率:2026年の軟化した更新料率と、長期に起こる大事故を考えると、引受マージンの構造的縮小は十分起こり得る。全部の資本を失うほどではないため25%。

悲観 14% 悲観:保険準備金不足と運用損で資本を毀損 利益 0 億ドル · PBR 0.4 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 7.72 ドル3 億ドル

再保険資本が余り、料率は物価に大幅に遅れる。オープンマーケットの実質危険量は2025年より27%減り、価格は10年で9%しか上がらない。引受のコンバインドレシオは106%に悪化し、古い契約の支払保険金も想定を上回る。保険子会社の格付けが下がり、大手ブローカーからの紹介が減るため、新しい契約で穴を埋められない。

新興保険会社向けの事業でも撤退が増え、引受量は大幅に細る。小規模な持分先の価値は減損し、利益を生む顧客基盤へ育たない。ソラスグラスでは買いと売りの両方が外れ、投資残高は2.8億ドルへ縮小する。費用控除後の運用利回りは年1.2%にとどまり、保険資本の毀損を補えない。

2035年にも会社は存続するものの、純損失は年0.34億ドルとなる。2027〜30年の準備金積み増しや運用損約3億ドルと、その後の一部回復を合わせて10年間の累計純損失は1.8億ドルに及ぶ。買い戻しは止まり、株主還元はゼロにする。残る価値は契約者債務を処理した後の換金可能資産だけであり、以前の収益力には戻れない。

  • オープンマーケット再保険:数量 4.2(2025年不変料率の世界再保険エクスポージャー×同社の正味既経過シェア(億ドル相当))× 価格 1.09(同じ危険1単位に対する再保険料率指数(2025年=1))→ 売上 5 億ドル・営業利益 0 億ドル。危険量と料率を分離し、事故・取得費は損害率へ反映
  • イノベーションズ再保険:数量 0.5(2025年不変料率の新興保険プログラム受再エクスポージャー(億ドル相当))× 価格 1.12(同じ危険1単位に対する正味再保険料率指数(2025年=1))→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。プログラム引受と再々保険後の採算
  • ソラスグラス株式・マクロ運用:数量 2.8(同社に帰属するソラスグラス投資元本の時価(億ドル))× 価格 0.01(投資持分に対する1年の費用控除後リターン(実現・評価損益を含む))→ 売上 0 億ドル・営業利益 0 億ドル。期中投資元本と手数料控除後運用利回り
  • 担保預金・債券の利息:数量 5.8(担保現金・非拘束現金・保有債券の合計運用残高(億ドル、名目))× 価格 0.04(担保運用資産の実効年利回り)→ 売上 0 億ドル・営業利益 0 億ドル。担保と債券の名目残高×一定の短期利回り

倍率:継続利益が赤字なのでPERは使わない。2035年自己資本5.18億ドルに市場由来のPBRを掛けず、今の自己資本7.1億ドルを基準に0.36倍として時価総額2.556億ドル。根拠は2035年に保険金支払後でも回収できる税後資産の残額約2.56億ドルで、過去の谷のPBRではない。期間の利益と還元を合算しても今の時価総額を下回る。

確率:2015年と2018年の大損失が再発し、運用・引受の不調が10年にわたり重なる重い筋書き。直近の格付け改善が全く無意味になるとまでは見ないため14%。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

オープンマーケット再保険

世界の元受保険会社から、財物、特殊危険、金融、賠償責任などを再保険として引き受ける。ブローカーとロイズを介した契約が中心。

数量2025年不変料率の世界再保険エクスポージャー×同社の正味既経過シェア(億ドル相当)価格同じ危険1単位に対する再保険料率指数(2025年=1)売上営業利益
今 2025/12 5.8 1.00 6 0
10 年後 中立 6.0 1.41 9 0

取り方:2025年10-Kでオープンマーケットの正味既経過保険料5.76032億ドル、総引受保険料6.52229億ドル、引受益0.37636億ドル。契約件数と保険金額の統一単位は非開示のため、世界市場2024年約3,947億ドルから2025年約4,100億ドルと推定し、正味既経過換算シェア約0.1405%を掛けた実質リスク量5.76032を数量代理にする。総引受保険料でのシェアは約0.159%。価格は物価と料率改定のみで動かし、保険金・取得費は利益率で動かす。

イノベーションズ再保険

新興保険会社・総代理店に再保険引受能力を供給する。ロイズ第3456シンジケートの引受と少額の戦略出資を含む。

数量2025年不変料率の新興保険プログラム受再エクスポージャー(億ドル相当)価格同じ危険1単位に対する正味再保険料率指数(2025年=1)売上営業利益
今 2025/12 0.9 1.00 1 0
10 年後 中立 1.2 1.41 2 0

取り方:2025年10-Kで総引受保険料1.21598億ドル、正味既経過保険料0.85626億ドル、引受損失0.00177億ドル。プログラム契約数・共通の保険金額は開示なし。世界再保険市場4,100億ドルを共通分母として正味既経過換算シェア約0.0209%を計算するが、独立したイノベーション市場のシェアではない。2026年出再割合33%、2027年ロイズ本格移行を数量に反映。価格指数に出再を二重計上しない。

ソラスグラス株式・マクロ運用

関係会社運用の長短両建て・マクロ戦略への投資持分。価値変動をその年のGAAP投資損益として受け取る。

数量同社に帰属するソラスグラス投資元本の時価(億ドル)価格投資持分に対する1年の費用控除後リターン(実現・評価損益を含む)売上営業利益
今 2025/12 5.0 0.07 0 0
10 年後 中立 7.4 0.06 0 0

取り方:2025年10-Kで同社持分5.04555億ドル、持分利益0.35711億ドル。年末元本を単純分母とする収益率約7.08%を価格とした。ファンド公表の時間加重利回り7.5%とは拠出と払戻しの期中変動で差が出る。利回りは物価1.41倍を重ねず、強気には年9%台、通常は年6%台として創設以来の約5.5%と直近高成績の中間に置く。

担保預金・債券の利息

再保険取引の信託や信用状の裏付けに置く現預金・債券からの利息。契約者に備える資産で自由な余剰現金ではない。

数量担保現金・非拘束現金・保有債券の合計運用残高(億ドル、名目)価格担保運用資産の実効年利回り売上営業利益
今 2025/12 7.1 0.03 0 0
10 年後 中立 9.1 0.04 0 0

取り方:2025年10-Kで総現金・制限現金6.43732億ドルと債券0.65609億ドルの合計7.09341億ドル。ソラスグラス以外の純運用収入0.24457億ドルを割り、実効利回り約3.45%。2026年上半期は制限現金約5.27億ドルで、信託・信用状の担保に充てられる。残高の伸びは保険契約量と留保利益を反映した名目の資産増であり、利回りを物価で1.41倍にしない。

リスクと懸念

引受の薄い利益と再保険の軟調な料率

再保険料が2026年から競争で下がり始めた。世界の財物災害再保険の1月更改料率は約15%下落した。大手と代替資本が契約を取り合う中、同社の2021〜25年の平均損害率は利益余裕がわずかな98.7%だった。保険金・手数料を1〜2ポイント見誤るだけで黒字が消えるため、保険料増加をそのまま利益増とみなせない。

運用ファンドの損益変動と関係者手数料

ソラスグラスへの投資持分は2026年6月に約4.93億ドルで、純資産の大きな割合を占める。2025年は7.5%の利回りだったが2026年上半期は1.1%に鈍り、4〜6月期は損失となった。運用会社との関連当事者契約には基本・成功報酬があり、保険事業の危険と市場運用の危険が同じ株主資本に重なる。

担保現金を余剰資本と誤認する危険

台帳の現金等約6.4億ドルは一見すると時価総額より大きい。しかし2026年6月末の現金等約6.03億ドルのうち約5.27億ドルは信用状や信託を支える制限資金だった。保険金支払に備える債券やソラスグラス持分も同じ貸借対照表にあるため、現金を株主への即時還元可能額として利益に二重加算してはいけない。

災害・訴訟費用と過年度の準備金不足

2026年4〜6月期は中東に関連する事案と自然災害で損害率が悪化し、全社コンバインドレシオが100.1%となった。財物だけでなく金融や賠償責任の契約では、数年後に過去の保険事故の負債が膨らむ可能性がある。再々保険で外部へ危険を渡しても、相手先の支払能力と回収の時期に左右される。

新興保険会社投資の評価と出口の不透明さ

イノベーションズは保険技術企業の引受先と出資先をつなぐ魅力的な仕組みだが、立ち上げ企業の失敗確率は高い。2026年6月末のその他投資には約0.65億ドルの未上場持分があり、同年上半期にも評価減が生じた。売れる市場がない資産は帳簿価値を回収できず、ロイズ第3456シンジケートの拡張も予想外の追加資本を求め得る。

関連者との資本配分と少数株主の取り分

会社は2026年に市場の買い戻しに連動して会長の関係信託から株を買う契約を結んだ。買値は市場の加重平均に連動するが、税務上の事情で大株主の持分比率を保つ仕組みである。投資顧問料、未上場投資の評価、将来の自己株買いの水準が少数株主の利益と一致しているかを確かめる必要がある。

格付け低下・監督規制とAIによる価格競争

2025年のA格付けは保険契約を取る大切な条件だが、大型損失で信用格付けが下がれば、元受保険会社はより信用力の高い再保険会社へ契約を移す。ケイマン、アイルランド、ロイズの規制と担保要求も変わり得る。AIは保険契約の引受責任そのものを代替しないが、見積もりと危険選別を低価格化させ、弱い値決め力をさらに削りかねない。

今後の分かれ目

オープンマーケットの2年通算コンバインドレシオが95%以下で、保険料率軟化期にも正味保険料が増える
格付けと引受選別に実効性があると判断する。中立の引受利益率を引き上げ、やや楽観の確率を増やす根拠になる。
ロイズ第3456シンジケートが2027年に本格移行し、出再33%を維持したまま既経過保険料が年率5%以上増える
イノベーションズが小さい資本で数量を増やせる証拠となる。新規プログラムの損害率を確認したうえで数量の上振れを認める。
ソラスグラスの5年移動平均の費用控除後利回りが4%以下となり、同時に保険の損害率が100%を超える
同時損失の構造が固定化したと判断し、中立の運用収益と利益を下げ、やや悲観・悲観の確率を増やす。
事故のない更新期でも財物・特殊危険の再保険料率が2年続けて大幅に低下する
単価上昇が物価に追いつかない筋書きへ寄せる。保険料の名目増収だけでは数量・料率の競争に勝ったと判定しない。
2026年以降も規制担保比率を維持し、運用持分に過度に集中せず、純資産に対して過大な自社株買いをしない
将来の買い戻しが保険事業の資本不足を招く危険が薄れ、正味還元の持続性をより高く見積もれる。
大口事故で再保険回収が遅れ、信用状の必要担保が増え、格付け見通しが引き下げられる
拘束現金の解放を期待できなくなる。資産処分時の回収額と数量シェアを同時に減らし、悲観側の床も再計算する。

見ておくもの

  • オープンマーケットとイノベーションズそれぞれの正味既経過保険料、出再割合、コンバインドレシオ
  • 大規模災害と中東・賠償責任関連損害、過年度準備金積み増しの額
  • ソラスグラスの月次・年次の費用控除後運用成績と投資持分の残高
  • 現金・制限現金・担保債券・保険金準備金のバランス
  • ロイズ第3456シンジケートの2027年移行と引受・費用率
  • A.M. Bestの格付けAと見通し、主要ブローカーからの引受案件
  • 自社株買い枠の実行額、会長関係信託への買い戻し、希薄化後の正味還元
  • 2026年11月2日発表予定の7〜9月期決算における投資収益と損害率

倍率と資本コストの決め方

時価総額や過去・同業のPER/PBRを出発点にせず、2025年の部門別正味既経過保険料と運用元本を2025年不変料率の実質数量・名目価格に分け、2035年の引受損害率と投資利回りから純利益を求めた。資本コストは基本8.0%と企業の質+1.5%から9.5%。将来の市場量・シェア・単価による長期gは最大4.0%とし、弱い堀のRONICでPER上限を確認した。中立はROEがk未満なのでPERを10.53倍以下に抑える。現金約6.4億ドルは保険担保と支払準備に必要で余剰扱いしない。悲観側は増えた将来自己資本でPBR床を水増しせず、2025年自己資本7.1億ドルと税後処分可能資産を照合した。結果の約13%の割高判定に合わせて文章も検算した。

資本コスト 9.5% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。基本8.0%+quality1.5%=9.5%。同じ再保険領域の大手エベレストの9.0%より高いのは、引受利益の薄さと運用の二重の循環による。信用格付けの改善は数量と損害率に入れ、個別の人事・運用契約リスクをkへ追加しない。

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韓国の預金・カード基盤と還元改革は本物だが、人口減少と信用循環は重い。それでも10年の本質価値には安全域があり、割安と判断する。 本質価値との差 +38.7% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 RITMRITM 住宅ローン回収の規模と配当は価値を支えるが、資金調達と買収の傷が深い。10年価値では割安と判断する。 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +14.0%) 割安 リージョンズ・ファイナンシャルRF 預金コストと貸出の質で地銀の上位に立つ南東部の最大手。上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.6 倍)の式で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +36.8% · 10 年 割安(年 +12.9%) 割安 エベレスト・グループEG 再保険と卸売・特殊保険に絞る世界大手。運用益と資本の返しは堅いが、準備金の積み増しを繰り返した会社。中立 10 年 11.4 倍で、総合は今の時価総額に対し +47% の「割安」 本質価値との差 +36.7% · 10 年 割安(年 +13.7%) 割安 KBフィナンシャル・グループKB 韓国最大級の預金基盤と非銀行事業が収益を支える。融資規制と景気循環を慎重に織り込んでも、長期の還元を含む価値には割安感がある。 本質価値との差 +36.5% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 バンクOZKOZK 不動産融資の集中を減らし、法人融資が次の柱になる。信用損失への警戒は必要だが、長期の株主価値には安全域があり、割安と見る。 本質価値との差 +35.5% · 10 年 割安(年 +13.0%) 割安 ファイサーブFISV 決済処理の大手。2026 年に見通しを 2 度下げ、株価は GAAP で 7 倍台まで沈んだ。稼ぐ力は残り、式の中立の 10 年後は今の約 2.3 倍。ただし借金が時価総額を上回り、悲観の確率を厚くした 本質価値との差 +34.2% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 HDBHDB インド最大の民間銀行は預金網と住宅融資に堀を持つ。統合の重荷と経営交代を織り込んでも、長期価値には安全域が残る 本質価値との差 +32.5% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 キーコープKEY 法人向け・投資銀行に強い中堅の地銀。利ざやと効率は同業の下位で改善余地が大きい。式は上限 PER 約 13.5 倍の 8.5 割、利益の伸びで割安 本質価値との差 +30.6% · 10 年 割安(年 +12.5%) 割安 アクシス・キャピタル・ホールディングスAXS 専門保険への転換で採算は改善したが、料率軟化と準備金を警戒する。10年の確率加重価値は現在より約33%高く「割安」。 本質価値との差 +30.0% · 10 年 割安(年 +12.2%) やや割安 ウィリス・タワーズ・ワトソンWTW 世界 3 位級の保険ブローカーと人事・福利厚生コンサルの二本足。利益率が上がる局面で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 20.0 倍で、総合は今の時価総額に対し +35% の「割安」 本質価値との差 +29.9% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 ステート・ストリートSTT 世界 3 大の保管銀行で SPDR の ETF 運用も持つ。堀は深いが手数料の下落圧力と金利依存があり、利益ベースの式の倍率で測ると値段は割安 本質価値との差 +29.3% · 10 年 やや割安(年 +12.0%) やや割安 PNCファイナンシャル・サービシズ・グループPNC 全米の大手銀行。FirstBank 買収と新店 300 店で全国展開へ進む。ROTCE 18.3% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍が妥当で、今の 12.5 倍は割安 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +11.6%) やや割安 プログレッシブPGR 自動車保険の首位を争う高 ROE の損保。利益率は山にある。中立 10 年 14.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +34% の「割安」 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 バンク・オブ・アメリカBAC 全米第 2 の銀行で、預金・富裕層・市場の堀は深い。資本コスト 8.0% の利益ベースの式では ROE 11〜12% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.2 倍はやや割安 本質価値との差 +26.6% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 MGICインベストメントMTG 米国住宅ローン信用保険の最大手級。厚い資本と株主還元は魅力だが、価格競争と住宅不況には弱い。10年の確率加重価値は現状比約25%高く「やや割安」。 本質価値との差 +26.4% · 10 年 やや割安(年 +12.5%) やや割安 リンカーン・ナショナルLNC 団体保障の強さと年金商品の立て直しには価値があるが、旧来の保険保証と増資の傷は重い。10年の期待価値はやや割安圏と判断する。 本質価値との差 +25.6% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 トゥルーイスト・ファイナンシャルTFC 南東部・中部大西洋岸の大手銀行で、法人と資産管理は強いが、低採算の個人ローンを売って作り直し中。式の PER は 10 年後 12 倍前後で、今の時価総額は割安 本質価値との差 +25.5% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 アシュアード・ギャランティーAGO 地方債保証の二社寡占と長年の資本還元が支え。信用損失の尾は長いが、10年価値は現在比約27%高い「やや割安」。 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +11.8%) やや割安 グローバル・ペイメンツGPN ワールドペイを取り込んだ決済処理の大手。買収の償却で GAAP の利益は薄く、純負債は時価総額の 75%。式の中立の 10 年後は今の約 2.4 倍だが、借金と競争を見て悲観を厚くした 本質価値との差 +24.3% · 10 年 やや割安(年 +12.5%) やや割安 ファースト・ハワイアンFHB ハワイの預金堀は強いが、TriCo買収が試金石。単体価値には安全域があり、やや割安 本質価値との差 +22.9% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 バーフォード・キャピタルBUR YPF逆転敗訴で自己資本は激減したが、訴訟金融の回収力は残る。高い負債と評価益の不確実性を差し引いても、やや割安と見る 本質価値との差 +22.5% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 CNAファイナンシャルCNA 高配当と専門引受は魅力だが、料率軟化と古い負債が上値を削る。10年価値は現在比+23%で「やや割安」 本質価値との差 +22.3% · 10 年 やや割安(年 +11.4%) やや割安 プロスペリティ・バンクシェアズPB 低コスト預金と買収実績は魅力だが、利益率の改善には限界がある。基準株数ではやや割安、買収後の実際の株数では適正圏 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 HSBCHSBC 香港の預金基盤と国際決済網に強い堀を持つ銀行。中国関連信用リスクは重いが、還元を含む10年価値には安全域があり、やや割安 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 ウェルズ・ファーゴWFC 資産上限が外れて貸出・預金が 1 割伸びる全米第 3 位の銀行。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では ROE 13% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +21.8% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 プログ・ホールディングスPRG 信用に制約のある消費者の買い物を支えるが、加盟店と規制への依存が重い。買収後の負債を織り込んでも、10年価値には安全域があり割安とみる。 本質価値との差 +21.4% · 10 年 やや割安(年 +12.0%) やや割安 ルネサンスリー・ホールディングスRNR 巨大災害を引き受け、外部資本と運用益でも稼ぐ再保険会社。料率軟化と巨額損失を織り込んでも、10年の本質価値は約170億ドル、現状比17%高い「やや割安」 本質価値との差 +21.4% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 CIBCIB コロンビア首位銀行の預金網とNequiの決済網は強い。Banistmo売却後の正常利益と信用循環・統治の不確実性を比べると、長期価値はやや割安。 本質価値との差 +21.2% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 クレジット・アクセプタンスCACC 販売店網と独自の与信データは価値を生む。しかし低信用者向け融資の規制と貸倒リスクは重く、現在の評価は適正圏で安全域が薄い。 本質価値との差 +20.7% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 プリメリカPRI 北米の大規模な販売網と継続保険料に価値がある。新規契約の減少と手数料競争を織り込んでも、10年の本質価値はやや割安 本質価値との差 +20.6% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 オールド・リパブリック・インターナショナルORI 専門保険と権原保険の堅実な複合体。長期の引受規律と株主還元を評価するが、賠償責任の悪化を慎重に織り込み、10年価値は現時価総額比約19%上の「やや割安」 本質価値との差 +19.9% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 プルデンシャル・ファイナンシャルPRU 日本の不祥事で下振れ中だが、PGIM・団体保険・退職の本業は堅い。資本コスト 8.5% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +19.9% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 メットライフMET 団体保険とアジアの利益が積み上がり、自己資本の薄さと信用リスクが焦点。資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +19.6% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 シチズンズ・フィナンシャル・グループCFG ニューイングランド発の大手地銀で、ROTCE は 15% から 16〜18% を目指す途中。式は上限 PER 約 13 倍の 8.8 割(約 11.5 倍)で、利益の伸びで割安 本質価値との差 +19.3% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 ポピュラーBPOP プエルトリコ預金の約3分の2を握る堀は厚い。政府預金と信用循環への集中を差し引いても、10年価値はやや割安。 本質価値との差 +19.1% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 オールステートALL 個人向け自動車・住宅保険で米国 2 位の損保。利益は準備金の戻しと軽い災害年で山にある。中立 10 年 11.3 倍で、総合は今の時価総額に対し +24% の「やや割安」 本質価値との差 +18.4% · 10 年 やや割安(年 +11.8%) やや割安 ペイパルPYPL ブランド決済の伸びが止まり競合に標準の座を削られる最中の決済網。事業は黒字で現金も厚く倍率は低い。成長が鈍っても利益ベースの式の上ではやや割安 本質価値との差 +17.4% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 アーチ・キャピタル・グループACGL 米国の再保険・事業保険・住宅ローン保険の複合会社。ROE 18% で資本を動かす優良な損保だが再保険の料率は山を越えた。中立 10 年 11.5 倍で、総合は今の時価総額に対し +27% の「やや割安」 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 M&TバンクMTB 北東部の地銀。無利息預金が厚く利ざや 3.65%、与信も堅い。式は上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.8 倍)で、今の PER 約 10 倍はやや割安 本質価値との差 +16.9% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 USバンコープUSB 全米 5 位の銀行。決済(エラボン・カード)と BTIG で手数料が厚い。ROTCE 18.5% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +16.8% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 ハミルトン・レーンHLNE 私募市場の構造成長と顧客粘着性は強いが、Up-Cの取り分を引くと安全域は約19%のやや割安 本質価値との差 +16.4% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 AIGAIG 損保大手として引受を立て直し、2027 年の ROE 目標へ進行中。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +19% の「やや割安」だが、準備金の質に敏感 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 ウィントラスト・ファイナンシャルWTFC 地銀の顔の下に保険料金融の堀がある。信用循環を織り込んでも、10年価値は今を約17%上回る 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 ザイオンズ・バンコープZION 地域密着の預金基盤は残るが規模の壁は厚い。10年価値は今を約14%上回り、やや割安 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 シティグループC 再建途上の世界展開銀行。ROE 12% が定着すれば利益ベースの式で PER 12 倍前後が付き、今は 2 割弱やや割安。ただし 10 年の実績は資本コスト割れで、その不安は確率で厚く見る 本質価値との差 +15.2% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 INGING 欧州の預金基盤とデジタル銀行の規模に強みがある。10年価値は現値を約13%上回り、やや割安だが安全域は薄い。 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +10.0%) やや割安 バンク・オブ・ニューヨーク・メロンBNY 世界最大級の保管・決済の基盤で堀は深いが、手数料率の低下と預金の利ざやが重しになる優良な保管銀行。利益ベースの式の倍率で測ると値段はやや割安 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 キャピタル・ワン・ファイナンシャルCOF 買収で膨らんだ「ROE 2%」は実力でなく、カード・自動車・自前の決済網の三本柱。利益ベースの式では中立で今を上回るが、信用循環と網の賭けで悲観を厚く置いた 本質価値との差 +13.3% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 FNBFNB 地域に根を張る預金基盤と堅実な貸出が強み。大手銀行ほどの堀はないが、10年の利益と還元を考えるとやや割安である。 本質価値との差 +12.5% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 ウェスタン・アライアンス・バンコープWAL 専門預金と住宅ローン買取に強みがあるが、与信事故と資金調達の弱さも残る。10年の価値はやや割安、ただし安全域は薄い。 本質価値との差 +12.2% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 BSACBSAC チリ首位級の銀行基盤と高い費用効率は10年後も残るが、信用循環と親会社支配を踏まえると現在の株価は概ね適正圏 本質価値との差 +11.8% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 T・ロウ・プライス・グループTROW 運用資産 1.9 兆ドルの老舗アクティブ運用会社。現金が厚く事業は高収益だが、株式の流出と手数料率の低下が続く。利益ベースの倍率でもやや割安に出る 本質価値との差 +11.5% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 レイモンド・ジェームズ・ファイナンシャルRJF 助言付き資産を伸ばし続ける堅実なウェルス会社。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では、10 年の価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +11.3% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 JPモルガン・チェースJPM 全米最大の銀行で堀は広がる。利益ベースの式で測ると 10 年後の PBR は約 2.6 倍で、今の 2.5 倍よりやや高く、やや割安 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループJEF 投資銀行の規模拡大は本物だが、信用事故と人材費が堀を薄くする。10年の期待価値は時価総額を約14%上回り、やや割安と見る。 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) 適正 ノーザン・トラストNTRS 預かり資産 20 兆ドルの老舗の信託銀行。富裕層向けの信頼と堀はあるが、手数料率の低下と金利依存があり、利益ベースの式の倍率ではやや割安 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 アライ・ファイナンシャルALLY 自動車金融とオンライン預金に実体ある強み。ただし信用循環と資本効率の限界が重く、10年価値はおおむね適正水準。 本質価値との差 +9.4% · 10 年 適正(年 +10.5%) 適正 チャールズ・シュワブSCHW 預かり資産 13 兆ドルの個人向け証券の最大手。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正で、利ざやと流入は 2026 年が山に近く、式の感度が大きい 本質価値との差 +9.2% · 10 年 適正(年 +9.7%) 適正 プリンシパル・ファイナンシャル・グループPFG 退職・給与福利の窓口として堅く稼ぐ。運用の流出と手数料の下落を織り込んでも、資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +9.1% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 ファースト・シチズンズ・バンクシェアーズFCNCA SVB買収で得た専門金融に強みがあるが、預金コストと資本制約が重い。10年の本質価値は現在の約8%上で、評価は適正 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +9.6%) 適正 アナリー・キャピタル・マネジメントNLY 住宅金融の規模と高い分配能力は魅力だが、借入依存と純資産の毀損が重い。10年の本質価値はおおむね適正圏 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +10.6%) 適正 ユーナム・グループUNM 所得補償保険の強さと厚い株主還元は魅力だが、旧長期介護保険の負債が安全域を削る。10年価値は現値を約9%上回る適正水準。 本質価値との差 +8.1% · 10 年 適正(年 +9.3%) 適正 コロンビア・バンキング・システムCOLB 西部に根を張る預金基盤と買収後の利ざや改善は魅力だが、商業用不動産と大型還元の先行が安全域を薄くする。10年価値はおおむね適正 本質価値との差 +8.0% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 ファースト・ホライズン・コーポレーションFHN メンフィスの預金基盤には堀があるが、資本の薄さと信用循環は重い。10年価値は現状を約7%上回るにとどまり、評価は適正。 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 ロケット・カンパニーズRKT 債権管理の規模は強みだが、組成は価格競争に弱い。添付の株数ではやや割安でも、全種類株で測ると割高である。 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +9.9%) 適正 ラザード・インクLAZ 独立助言の信用は残るが、人材費と希薄化が重い。未成立の買収を除く10年価値は今を約9%上回る適正圏 本質価値との差 +5.8% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 アメリカン・エキスプレスAXP 閉じた決済網と富裕層の会員で ROE 30% 超の稀な金融。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では総合で今の値段を 1 割弱上回るだけで、適正 本質価値との差 +5.6% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 LPLインベストメント・ホールディングスLPLA 独立系金融アドバイザーを支える巨大な金融基盤。規模の堀は本物だが、買収後の顧客離脱と手数料競争を考えると、現在の評価は適正圏にある。 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +9.2%) 適正 フィフス・サード・バンコープFITB 2026 年 2 月にコメリカを統合した全米 9 位の地銀。ROTCE 19% 目標は式で PER 約 12 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で、今の PBR 約 1.4 倍(有形で約 2.2 倍)はやや割安 本質価値との差 +5.3% · 10 年 適正(年 +9.2%) 適正 フランクリン・リソーシズ(フランクリン・テンプルトン)BEN 運用資産 1.8 兆ドルの総合運用会社。不祥事の流出は止まり利益率は回復に入ったが、買収でできた会社で堀は薄い。利益ベースの倍率ではほぼ適正 本質価値との差 +4.3% · 10 年 適正(年 +9.9%) 適正 エーオンAON ウェルス売却後は利益率の拡大と自社株買いで返す世界 2 位級のブローカー。AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 17.7 倍で、総合は今の時価総額に対し +15% の「やや割安」 本質価値との差 +4.2% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 トラベラーズTRV 米国最大級の企業・個人向け損保。核の ROE は 20% 超だが引受益は山の後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 サウスステート・バンクSSB 南東部とテキサスの預金・企業融資に地場の強みがある。ただし買収後の利益と信用リスクをならせば、現値はおおむね適正。 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 コマース・バンクシェアーズCBSH 中西部の預金と信託が支える高収益銀行。買収で収益源は広がるが、10年の還元込み本質価値はほぼ現在並みで適正 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 ファースト・アメリカン・ファイナンシャルFAF 米国の不動産権原を守る寡占企業。データの堀は厚いが、住宅取引の循環とAI代替を考えると、10年価値は現在の時価総額とほぼ同じ「適正」 本質価値との差 +2.0% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 シフト4・ペイメンツFOUR 決済と免税還付の顧客網は伸びるが、買収後の重い負債と優先株が株主価値を圧迫する。10年価値はおおむね適正で、厚い安全域はない。 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +10.0%) 適正 マーシュ・マクレナンMRSH 保険ブローカー世界最大手。切り替え費用の高い堀と高 ROE は健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 19.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +1.8% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 プルーデンシャルplc(英国)PUK アジアの保障需要と販売網は長く残るが、香港の越境販売、中国規制、利益の変動を慎重に見ると、10年価値は現在より約6%高い適正圏 本質価値との差 +1.6% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 ナビエントNAVI 旧学資ローンの回収現金は魅力だが、将来の柱は競争の激しいEarnestに移る。10年価値はやや割安でも安全域は薄い 本質価値との差 +1.5% · 10 年 適正(年 +10.0%) 適正 インベスコIVZ 運用資産 2.5 兆ドルの ETF 主導の運用会社。QQQ と ETF の流入が利益を押し上げるが利回りは薄く、アクティブ株式の流出と市場の高値が重い 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +9.4%) 適正 アーサー・J・ギャラガーAJG 保険ブローカー世界 4 位で AP 買収の統合期。堀と買収の積み上げは健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 15.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +9% の「適正」 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 チャブCB 世界最大級の上場損保。引受の規律と運用益で稼ぐ。軟調な市場でも質は落ちにくい。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +3% の「適正」 本質価値との差 +0.3% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 バンコ・デ・チレBCH チリ屈指の低コスト預金基盤と高収益性は魅力だが、融資シェアの低下と資本還元の制約を考えると、10年価値はおおむね適正圏 本質価値との差 +0.0% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 BOKファイナンシャルBOKF 信用規律と専門金融の堀は確かだが、規模と支配株主に限界がある。10年価値は現在とほぼ同じで適正 本質価値との差 −0.1% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ディーローカルDLO 新興国の複雑な決済を一つの接続で束ねる成長企業。取扱高の急増ほど利益は伸びず、顧客集中と手数料競争を考えると10年価値はやや割高 本質価値との差 −0.1% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 イースト・ウエスト・バンコープEWBC 米中を結ぶ顧客基盤と厚い資本は魅力だが、預金競争と貸倒の尾を考えると、10年価値は現在の時価総額に近く適正圏にある。 本質価値との差 −0.5% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ヴァーチュ・フィナンシャルVIRT 市場に流動性を供給する技術企業。規模の利点はあるが値決めの独占力は弱く、非上場持分を含めた10年価値はおおむね適正。 本質価値との差 −0.6% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 ブラックロックBLK 資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で測ると、貯まる現金を数えて値段はほぼ適正 本質価値との差 −3.5% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ブラウン・アンド・ブラウンBRO 米国中堅の保険ブローカーで、アクリシュア買収の借金と弱い基調が重い。中立 10 年 13.3 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −3.6% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 カレン・フロスト・バンカーズCFR テキサスで信頼を積んだ銀行だが、支店拡張の実りと信用損失を織り込めば、10年の株主価値は現値にほぼ見合う適正水準 本質価値との差 −3.7% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ジャック・ヘンリー・アンド・アソシエーツJKHY 中小の銀行・信用組合のコアと決済を握る安定した処理会社。顧客数は合併で減っても受注で横ばい、1 行あたり売上は年 5% 前後伸びる。10 年の価値は今の値段とほぼ同じで適正 本質価値との差 −4.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 アシュラントAIZ 携帯端末保護・自動車保証・住宅保険を束ねる特殊保険会社。資本の軽い手数料型の利益で ROE 15% 前後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −6.3% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ロウズ・コーポレーションL 約 9 割保有の損保 CNA、ガス・パイプライン、ホテルと 44 億ドルの現金を持つ持株会社。価値の 7 割は CNA、成長はパイプライン。中立 10 年 10.8 倍で、総合は今の時価総額に対し -6% の「適正」 本質価値との差 −6.9% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 リインシュアランス・グループ・オブ・アメリカRGA 死亡率データと世界規模の契約基盤は強いが、資本を要する再保険の利益率は平凡。10年の価値は適正圏でも安全域に乏しい 本質価値との差 −9.1% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 アメリカン・ファイナンシャル・グループAFG 特殊損保の引受規律と高い資本効率は魅力だが、長期の賠償準備金リスクも重い。10年価値の差は約−8%で適正圏、安全域は薄い 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) やや割高 CGCG 私募運用の収益基盤は厚くなったが、主力買収ファンドの成長鈍化と成功報酬の不確実性を考えると、現在の値段はおおむね適正で、安全域は薄い 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +7.6%) やや割高 スティーフル・フィナンシャルSF 富裕層の資産管理と中堅投資銀行に強みがあるが、手数料競争と人材依存は残る。10年価値には安全域が乏しく、やや割高。 本質価値との差 −10.5% · 10 年 やや割高(年 +7.1%) やや割高 ホワイトマウンテン・インシュアランス・グループWTM 売って、育てて、割安なら買い戻す資本配分会社。10年価値は約49億ドルで、今の54億ドルは「適正」だが安全域は薄い 本質価値との差 −11.2% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 W.R.バークレーWRB 約 50 の専門事業会社を束ねる米国の商業・特殊損保。ROE 18〜20% で資本を返す優良会社だが、料率の山は越えてソフト化が近い。中立 10 年 13.9 倍で、総合は今の時価総額に対し -13% の「やや割高」 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 キンセール・キャピタル・グループKNSL 引受の速さと低コストは本物の堀だが、財物保険の競争激化で成長は一服。10年先の利益と還元を織り込んでも、現値はやや割高と見る。 本質価値との差 −11.6% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 ブラックストーンBX 運用資産 1.35 兆ドルのオルタナティブ運用の最大手。堀は厚いが、解約の起きる個人マネーと報酬率の低下を数え、利益ベースの倍率で測ると、値段はほぼ適正 本質価値との差 −11.7% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 S&P グローバル インクSPGI 格付と指数が稼ぐ高収益の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式の倍率で見ると、今の値段は適正の範囲(割高寄り) 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 STWDSTWD 不動産融資と特別管理に強みはあるが、信用損失と配当超過が株主価値を削る。10年価値は約15%下でやや割高 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +7.8%) やや割高 ファクトセット・リサーチ・システムズFDS 金融の情報インフラとして更新率 95% 超を守る高収益会社。席数ベースの商売が生成 AI に置き換わる懸念を悲観に厚く入れても、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 マーキュリー・ゼネラルMCY カリフォルニア損保で料率回復と再保険の厚みは魅力だが、山火事と規制への集中が重い。10年価値は約49億ドル、現時価総額比約14%のやや割高と判断する。 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +6.8%) やや割高 マーケル・グループMKL 特殊保険と運用資産を育て、買収事業に再投資する複合企業。引受の改善を評価しても、資本効率と再保険債権の不確実性から10年価値は「やや割高」。 本質価値との差 −14.5% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 インタラクティブ・ブローカーズ・グループIBKR 世界でいちばん安く速い証券会社だが、会社全体の持ち分で測ると今の値段は 10 年先の成長を織り込んでやや割高 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 アフラックAFL 日本のがん・医療保険で首位級。利益の約 7 割を日本が稼ぎ、伸びは鈍いが堅い。資本コスト 7.75% の利益ベースの倍率では、10 年の価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ボヤ・ファイナンシャルVOYA 退職年金の記録管理には強い顧客基盤があるが、医療費高騰とAIによる手数料競争を考えると、10年の株主価値は現在より低く、やや割高 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 コーペイCPAY 燃料カードの車両決済に越境の法人決済が加わって伸びる決済会社。利益は厚いが借金が重く、10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ハノーバー・インシュアランス・グループTHG 独立代理店網と専門保険に競争力はあるが、足元の高収益を10年続く実力とは見ない。本質価値は現在より約15%低く「やや割高」。 本質価値との差 −16.2% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 マスターカードMA ビザと並ぶ世界の決済網。貸出リスクがなく、還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −16.3% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 IBNIBN インドの預金基盤と与信力は堅固だが、内部留保の厚さで株主資本の利回りが薄まる。10年価値は現状に対しやや割高 本質価値との差 −16.7% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 RLIRLI 30年連続で保険引受黒字を守る優良な専門損保。ただし財物保険の高収益は平準化し、10年価値は現時価総額比約16%低い「やや割高」 本質価値との差 −16.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ムーディーズMCO 格付の二強の一角で利益率 65% 超の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きく、やや割高 本質価値との差 −17.9% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 アフィリエーテッド・マネジャーズ・グループAMG 独立運用会社への出資と代替運用の成長は魅力だが、持分法利益の見えにくさと買収・還元の競合を考えると、安全域が薄くやや割高である。 本質価値との差 −18.4% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 AGNCAGNC 住宅ローン証券の高配当は魅力だが、レバレッジ損失と増資を引くと10年の価値はやや割高 本質価値との差 −19.4% · 10 年 やや割高(年 +6.9%) やや割高 CMEグループCME 金利先物をほぼ独占する取引所。取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −19.7% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 ビザV 貸出リスクを持たない世界最強の決済網。還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 UBSUBS 富裕層資産と統合効果に堀はあるが、スイスの追加資本規制と株数の不整合に注意。台帳基準ではやや割高。 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 アカディアン・アセット・マネジメントAAMI 運用実績と新戦略の成長には価値がある。しかし報酬率の低下と従業員への利益配分を考えると、今の株価には安全域が乏しく、やや割高と判断する。 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 アポロ・グローバル・マネジメントAPO 運用資産 1.05 兆ドルのオルタナティブ運用に、生保アセネ(Athene)を連結する。調達と保険の資金源は厚いが、保険の利ざやと私募クレジットの質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 アレス・マネジメントARES 信用運用が強い運用資産 6,700 億ドルのオルタナティブ運用会社。手数料の積み上がりは堅いが、株式報酬が手数料関連利益の約 4 割を食い、GAAP と利益ベースの倍率で見た値段はやや割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 エリー・インデムニティERIE 相互保険会社の管理手数料(保険料の 25%)だけを受け取る資本いらずの事業。契約数の減少が続き、伸びは物価連動に頼る。中立 10 年 18.2 倍で、総合は今の時価総額に対し -17% の「やや割高」 本質価値との差 −22.9% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 モルガン・スタンレーMS ウェルスの規模で堀が広がる優良な金融。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では ROE 14.7% に PER 11.7 倍前後が付き、今の PER 17 倍はやや割高 本質価値との差 −23.7% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ソーファイ・テクノロジーズSOFI 融資と預金の一体運営には伸びしろがあるが、信用損失と増資の負担は重い。10年価値ではやや割高と判断する。 本質価値との差 −24.4% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 MSCIMSCI 指数の堀と資産連動料で稼ぐ高収益の会社だが、株高頼みと借入で膨らんだ今の値段は、資本コスト 8.0% の利益ベースの式の倍率ではやや割高 本質価値との差 −24.4% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 シンシナティ・ファイナンシャルCINF 代理店経由の中堅損保。引受の利益は薄く、自己資本の約 8 割が保有株。本業と保有株を分けて見ると、総合は今の時価総額に対し -20% の「やや割高」 本質価値との差 −24.8% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ゴールドマン・サックス・グループGS 投資銀行・市場業務で首位級の優良な金融。利益の山谷が大きく、資本コスト 8.75% の利益ベースの式では ROE 14.5% に PER 11 倍前後が付き、今の値段はやや割高 本質価値との差 −25.0% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ブルー・アウル・キャピタルOWL 永久資本に根ざした報酬収入は強みだが、償還圧力と株式報酬を厳しく見れば、全持分ベースの時価総額には大きな安全域がない。 本質価値との差 −25.2% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 セントラル・バンカンパニーCBC 低コスト預金と余剰資本は魅力だが、買収の成功を先に織り込む値段で、安全域は薄くやや割高 本質価値との差 −26.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 サークル・インターネット・グループCRCL 規制されたデジタルドルの有力発行体だが、利益の取り分は販売提携先に左右される。10年の本質価値は約129億ドルで、現在の約208億ドルに対して割高 本質価値との差 −26.4% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 エバーコアEVR 独立系M&A助言で強い地位を築いたが、収益の山谷と人材への分配が重い。10年の還元を含む価値は台帳時価総額より約16%低く、やや割高。 本質価値との差 −27.5% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ナスダックNDAQ 上場・指数・金融ソフトの継続収入が 7 割超の取引所。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先に進みすぎで、やや割高 本質価値との差 −27.8% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 SEIインベストメンツSEIC 金融機関の基幹業務を支える堀は強いが、AIによる事務の値下げと買収負担を考えると、10年の期待価値は約28%低く、やや割高 本質価値との差 −28.6% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 シービーオーイー・グローバル・マーケッツCBOE S&P 500 のオプションを独占する取引所。2026 年の取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 フーリハン・ローキーHLI M&Aと再建助言の件数首位が堀を支えるが、人材依存とAI代替、議決権集中を考えると、10年価値は現時価総額を約25%下回るやや割高。 本質価値との差 −29.1% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 ブロックXYZ 若者向け金融アプリ Cash App と加盟店決済 Square を持つ。粗利益は伸びるが、貸出と株式報酬を引いた GAAP 利益は薄い。利益ベースの倍率で測ると、確率で重ねた値は今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 バークシャー・ハサウェイBRK-B 保険・鉄道・電力・製造の複合体と 6,700 億ドル超の株式・現金。営業 4 事業は利益ベースの上限の内側に置き、中立 10 年 PBR 1.11 倍で、総合は今の時価総額に対し -28% の「やや割高」 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 インターコンチネンタル・エクスチェンジICE 取引所・債券データ・住宅ローン基盤の 3 本柱。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きい 本質価値との差 −30.0% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) 割高 FT インターメディエイトFIGR 取扱高は急増しているが、手数料率の低下と買収・希薄化を織り込むと、10年価値は今の時価総額を約4割下回り、割高 本質価値との差 −33.4% · 10 年 割高(年 +4.8%) 割高 ギャラクシー・デジタルGLXY コアウィーブ賃料で土台はできたが、暗号資産と建設債務の振れに対して安全域がなく、割高 本質価値との差 −33.6% · 10 年 割高(年 +5.8%) 割高 KKRKKR 運用資産 8,000 億ドルのオルタナティブ運用に、保険(グローバル・アトランティック)を抱える。堀は厚いが、成功報酬と保険の投資損で利益の質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 トゥルーパニオンTRUP 診療費の立て替えを減らす仕組みは魅力だが、獲得費と医療費の高騰で利益の堀は未完成。10年の加重価値は約7.8億ドル、現状比約39%の「割高」 本質価値との差 −40.5% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 コインベースCOIN 暗号資産の取引所から、ステーブルコインの利息と預かりで稼ぐ金融会社へ。事業の転換は本物だが、2026 年は赤字で、資本コスト 9.5% の利益ベースの式では今の値段が 10 年の高成長を織り込み過ぎて割高と出る 本質価値との差 −40.7% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 ワールド・アクセプタンスWRLD 小口融資の店舗網には価値があるが、高金利への規制と信用損失が重い。10年の本質価値は現時価総額を約43%下回り、割高と判断する。 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 WEX INCWEX 車両決済には強い堀があるが、給付SaaSのAI代替と借入依存の還元が重い。10年の本質価値は現値を約47%下回り、割高 本質価値との差 −43.2% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 チャイム・ファイナンシャルCHYM 給与振込口座としての定着力と成長余地は大きいが、決済手数料への依存と株主還元の不確実性が残り、10年価値では割高とみる。 本質価値との差 −46.8% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 モーニングスターMORN 独自の投資データと格付けには堀があるが、席課金はAI代替に直面する。10年の資本還元を含めても安全域が足りず、割高と判断する。 本質価値との差 −48.7% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 UWMホールディングスUWMC 住宅ローン卸売の首位は本物だが、優先株・希薄化・支配株主への流出が普通株の安全域を消し、10年価値では割高 本質価値との差 −48.8% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 ロビンフッド・マーケッツHOOD 個人投資家の新世代向け証券。予測市場・暗号資産・金利で稼ぐ力は本物だが、今の値段は 10 年の高成長を織り込み済みで、資本コスト 9% の利益ベースの式では大きく割高に出る 本質価値との差 −52.3% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 トレードウェブ・マーケッツTW 債券電子取引の流動性ネットワークは強いが、一時的な暗号資産評価益と大型買収の負担を除いて考えると安全域に乏しく、割高である。 本質価値との差 −52.5% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 アファーム・ホールディングスAFRM 分割払いの市場と決済網は成長するが、信用リスクと株主還元の弱さが残る。10年の稼ぐ力から見た安全域は乏しく、現在の評価は割高。 本質価値との差 −53.0% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 ライアン・スペシャリティ・ホールディングスRYAN 難しい保険をつなぐ強い販路を持つが、重い買収負債と二種類の持分を織り込むと、10年のオーナー価値には大きな安全域がなく「割高」と判断する。 本質価値との差 −53.7% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 ブリッシュBLSH 規制資産は強いが、単体の低い資本収益性と大型買収への依存を考えると、現在の値付けは割高 本質価値との差 −64.8% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 フリーダム・ホールディングFRHC 証券の稼ぐ力は強いが、一顧客集中と赤字の周辺拡張、外部増資が重く、10年価値から見て明確に割高 本質価値との差 −75.1% · 10 年 割高(年 −4.0%) 割高 TFSファイナンシャルTFSL 信用損失の少なさと公開株向け配当は魅力だが、低いROEとMHC支配を踏まえると会社全体換算では割高 本質価値との差 −83.9% · 10 年 割高(年 −12.2%) 割高 ストラテジーMSTR 世界最大のビットコイン保有量は規模の強みだが、収益を生まない資産に優先株と増資負担が重なり、10年の安全域は乏しく割高。 本質価値との差 −95.5% · 10 年 割高(年 −5.0%)

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読んだ資料

  1. Greenlight Capital Re 2025年年次報告書(Form 10-K、2026年3月9日提出)
  2. Greenlight Capital Re 2026年6月期四半期報告書(Form 10-Q、2026年8月4日提出)
  3. ハウデン・グループ 2026年1月再保険更新レポート(2026年1月2日)

分析日 2026-10-23