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ING ING

欧州の預金基盤とデジタル銀行の規模に強みがある。10年価値は現値を約13%上回り、やや割安だが安全域は薄い。

やや割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)35.89 ドル1,030 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-30)31.5 ドル902 億ドル差 +14.1%
10 年後から見ると やや割安 価値 35.89 ドル1,030 億ドル · 差 +14.1% · 期待の年率 +10.0%
期待の年率リターン(10 年)+10.0%資本コスト比 +1.8 pt
推定の資本コスト8.3%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 8.3% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

INGはオランダを本拠とし、欧州の個人銀行と世界の法人銀行を組み合わせた大手金融グループである。筆者の結論は「やや割安」だが、十分な安全域があるとまでは言えない。預金、融資、給与受取、決済という日常に深く組み込まれた仕事は10年後も必要である。しかし、その仕事が必要であることと、銀行が高い利ざやを維持できることは別の話だ。

オランダでは住宅ローンの新規獲得シェアを伸ばし、ドイツでは約1,000万人の顧客基盤を築いた。2026年4〜6月期も貸出と預金が増え、手数料収入は前年同期比14%増加した。会社は2027年の純収益目標を引き上げている。ただし、四半期の有形自己資本利益率17%を10年間の普通株ROEと同一視するのは危険である。預金の金利競争と信用費用の正常化を考えれば、成長のかなりの部分は顧客残高と物価の伸びから生まれる。

2025年の添付財務データでは純利益71.4億ドル、自己資本583.7億ドル、ROE12.2%であった。中立では2035年の純利益106億ドル、自己資本850億ドルを見込む。これは、近年の好調さが失われると決めつけるものでも、そのまま延長するものでもない。欧州での顧客獲得が続く一方、預金者にも利息を払い、銀行として必要な資本を積み増す姿を想定している。

五つの筋書きを資本コスト8.25%で評価し、期間中の正味の配当と自社株買いも含めた現在価値は約1,030億ドルとなる。添付の基準時価総額913億ドルとの差は約13%である。銀行の不良債権や規制が予想以上に厳しくなれば、この余裕は消える。長く持つ株主にとって、魅力は派手な成長ではなく、預金基盤を守りながら資本を株主へ戻し続けられるかにある。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、銀行を技術企業のような売上成長率では買わない。顧客から預かったお金をどれだけ安全に運用し、貸倒を引いた後にどれだけの利益を株主のものにできるかで測る。INGには預金と決済の習慣があり、10年後に突然不要になる事業ではない。オランダの住宅ローン、ドイツの預金、国際企業の資金管理という三つの顧客関係が、その持続性を支える。

しかし、銀行にとっての預金は無料で使える資本ではない。顧客が高い預金金利を求めると、貸出金利を上げても利ざやは残らない。さらに貸出を増やすほど自己資本の積み増しが必要になる。したがって、利益71.4億ドルがすべて配当可能な現金ではなく、成長に要る元手を差し引いた残りがオーナー利益に近い。

筆者が評価するのは、ドイツの低費用型銀行とオランダの長い顧客関係である。反対に高く評価しないのは、2026年の好調な有形自己資本利益率だけを根拠にした永久成長である。ROEが資本コストを上回っても、欧州の成熟市場では新しい投資先が無限にあるわけではない。余剰資本を無理な買収に使わず、適切な価格で自社株を買う方が価値を生む時期もある。

悲観で考えるべきは、一時的な不況だけでなく預金基盤そのものが安い調達源でなくなる事態である。その場合、銀行免許と顧客数が残っても超過利益は薄れ、純資産の額面どおりには評価できない。今回の期待価値と市場価格の差は約13%であり、結果はやや割安となる。ただし信用事故や資本規制の変化を吸収するには十分に大きい差とは言えず、慎重に扱うべき価格である。

何で稼ぐ会社か

INGの事業は五つに分かれる。オランダ、ベルギー、ドイツ、その他の国の個人銀行事業と、世界の大企業を相手にするホールセール銀行である。個人向けには預金、住宅ローン、消費者ローン、給与受取口座、決済、投資商品を提供する。法人向けには融資、運転資金管理、貿易金融、債券・為替関連サービスを売る。いずれも預金や市場から資金を調達し、その費用を上回る貸出収益と手数料を得る仕組みだ。

オランダでは住宅ローンと日常の銀行取引が収益の柱となる。住宅ローンの既存残高は全国市場の約14%に相当し、新規貸出のシェアは2021年の10%台前半から2025年には17%前後へ伸びた。顧客が住宅ローンや給与振込口座を持つと、別の銀行に移るには手間がかかる。ただし預金だけの顧客は金利で動くため、すべての顧客関係が同じ強さではない。

ベルギーでは、INGは国内大手の一角である。総資産ベースの市場シェアは約13%で、KBCやBNPパリバ・フォルティス、ベルフィウスと競う。ドイツでは店舗を大量に構えるより、オンラインで預金と住宅ローンを扱う形が強い。口座を持つ顧客は約1,000万人で、預金を集める規模の利益がある。証券取引や投資商品の利用も増えているが、ネオバンクとの競争は厳しい。

その他の国にはポーランド、スペイン、イタリア、オーストラリアなどが含まれる。ポーランドのINGバンク・シロンスキは2025年に貸出市場の約11.1%、預金市場の約10.0%を占めた。ホールセール銀行は法人融資だけではない。国際企業の資金移動、決済、外国為替、貿易金融が収益源となり、企業の経理・財務の仕事に深く入り込むほど関係が長続きする。

なお、添付factsの2025年売上696.9億ドルは、銀行の粗い利息収入を含む系列である。INGが決算で示す純金利収益と手数料などの合計とは定義が異なる。後者は調達利息を差し引いた数字であり、両者をそのまま比較して成長率を判断してはいけない。以下の数量と価格では、貸出・預金の実質残高と、残高当たりの粗収入換算係数を用いる。資金調達費や貸倒費用は部門利益率の側で差し引く。

優良さと弱いところ

最大の強みは、免許だけでなく日々動く顧客関係の厚さである。給与が入り、請求書が決済され、住宅ローンが引き落とされ、余った資金が運用される。これらが同じ銀行につながると、利用者には切り替えの手間が生まれ、銀行には顧客の収支を理解する機会が増える。ドイツで約1,000万人、グループでは4,000万人を超える個人顧客を抱える規模も、技術投資や法令対応の費用を広く配る助けになる。

ただし、この堀は独占事業ほど強くない。預金の金利を上げなければ他行へ資金が移るし、住宅ローンは借換え時に価格を比較される。オランダで新規住宅ローンのシェアが伸びたことは競争力の証拠だが、それは高い金利を自由に請求できる証拠ではない。INGの優位は価格決定力そのものより、低い提供費用、使いやすさ、複数商品の利用を通じて、妥当な利ざやを残す力にある。

増分の自己資本利益率も見極めたい。新しく貸出を増やすには規制上の自己資本が要る。中立で想定する長期のROEは約13%で、資本コスト8.25%を上回る。この差が残れば成長投資には意味があるが、過剰な預金金利競争や貸倒によって差が縮めば、貸出を増やすより還元した方が株主に有利になる。銀行の高い自己資本利益率は、必ずしも高い成長率を意味しない。

経営は2021年以降、配当と自社株買いを厚くしている。発行済み株数も減った。一方、2025年の還元額は同年の純利益を上回っており、毎年その比率を続けられるわけではない。2026年4〜6月期の普通株等Tier1比率は13.1%で、規制上の余裕はあるが無制限ではない。筆者はINGを「十分な堀のある普通の優良銀行」と評価する。強い免許と規模を持つが、預金の値段を完全に支配できる会社ではない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

欧州の銀行市場は成熟している。人口が急増する市場ではなく、貸出の伸びは住宅価格、企業投資、物価、銀行間のシェア移動に左右される。オランダの住宅ローン残高は2025年末に約1兆ドル相当の規模があり、銀行だけでなく保険会社や年金資金も貸し手となる。INGは新規融資でシェアを伸ばしたが、ラボバンクとABNアムロも強い。今後10年の実質残高成長は緩やかと見る方が自然である。

ベルギーでは銀行総資産のシェアがKBC約20%、BNPパリバ・フォルティス約19%、ベルフィウス約14%、ING約13%という構図にある。銀行口座と住宅ローンの市場は大きくは伸びない。シェアを守るには、預金金利とサービス品質の両方で競争する必要がある。ドイツではドイツ銀行・ポストバンク、貯蓄銀行、協同組合銀行に加え、DKB、N26、トレード・リパブリックが預金と投資資金を取り合う。INGの低店舗モデルは費用面で有利だが、顧客が比較サイトで金利を選ぶ環境は同時に利ざやを削る。

ポーランドは西欧より金融取引の深まりに余地がある。INGバンク・シロンスキの貸出シェアは約11%で、PKO BP、ペカオ、mBankなどが競合する。中立ではこの地位を概ね守り、実質の顧客残高が西欧より速く伸びると考える。ただし、その他の国をまとめた部門には成長速度も規制も異なる市場が混在するため、一つの高い成長率を一律に当てはめるのは危険だ。

ホールセール銀行では、BNPパリバ、ドイツ銀行、HSBC、JPモルガンなどと企業融資や国際決済を争う。世界の法人貸出・為替・貿易金融は巨大だが、商品ごとに市場の分母が異なり、ING全体の厳密な世界シェアは公表されていない。したがって、特定市場の高いシェアを全事業に当てはめない。融資残高だけでなく、決済件数と手数料を増やせるかが利益の質を分ける。

共通前提の物価3.5%と高めの金利が続く世界では、貸出残高は名目では増えても、顧客への預金利息も高止まりする。金利上昇だけで銀行が豊かになるわけではない。信用コストも、景気が良い時の低い水準だけを10年間続けることはできない。欧州の資本規制、住宅ローンへの資本賦課、商業用不動産の信用悪化が、数量よりむしろROEを左右する。

資本政策と M&A

INGの公式な分配方針は、特別損益を除く持続的な純利益の50%を配当と自社株買いで還元し、配当を中心にするというものだ。資本に余裕があれば追加還元を検討する。2025年の添付財務データでは配当43.8億ドル、自社株買い41.8億ドルで、合計は純利益を上回った。これは余剰資本の取り崩しを伴うため、2035年まで同じ額が自動的に増え続けるとは考えない。

2026年4〜6月期のCET1比率は13.1%である。会社は2026年と2027年の目安をともに約13%とし、2027年の純収益を260億ユーロ超、有形自己資本利益率を16%超へ引き上げた。これは短中期の経営目標であって、10年にわたる利益の約束ではない。正味の還元を考える際には、株式報酬による希薄化や将来の増資を差し引く必要がある。

2026年7月にはスペインの富裕層向けシンギュラー・バンクへの約40%出資を発表した。完了見込みは2027年1〜3月期であり、まだ成立していないため、この分析の基準事業にその利益を連結していない。ロシア銀行事業の売却契約は2026年4月に解除された。撤退の意思は変わらないが、承認難と追加損失が残る。買収による拡大より既存顧客への複数商品販売と資本還元の成否が、長期の価値を決める。

INGの米国ADRは原則として普通株1株に対応する。親会社全体の価値を対象とし、米国の預託証券だけの利益を別に計算しない。オランダには敵対的な支配権取得を防ぐ仕組みもある。長期の事業継続には役立つ一方、少数株主が買収提案による上乗せ利益を得る機会を制限する可能性がある。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

INGの最大の魅力は、店舗数を際限なく増やさずに顧客残高を増やせることだ。ドイツの約1,000万人の顧客と、オランダの住宅ローン獲得力はすでに実績がある。オランダの新規住宅ローンシェアは2021年の10.3%から2025年には17%前後へ上昇した。これは宣伝だけでは作れない顧客獲得力の証拠である。既存の口座、住宅ローン、投資取引を結び付ければ、一人当たりの収入を増やせる。

2026年4〜6月期には、純粋な融資残高が152億ユーロ、顧客預金が159億ユーロ増えた。手数料収入は14%増え、モバイルの主力顧客も四半期で37.7万人増えた。会社が引き上げた2027年の収益目標は、貸出と手数料が同時に成長する道を示している。大規模な技術投資を各国の顧客基盤に広く配分できるため、銀行窓口を多く抱える競合より費用率を低くできる。

ポーランドでは貸出シェアが約11%あり、西欧より市場拡大が期待できる。国際企業向けでは資金管理と貿易金融を中心に取引を深められる。AIは本人確認、事務処理、顧客対応の費用削減に使えるが、それだけに頼る必要はない。住宅ローンと企業融資は依然として金融機関の資本と信用判断を要する。

CET1比率に一定の余裕を維持しながら、余った利益を配当と自社株買いに戻せる。過去数年の大きな自社株買いは株数を減らしてきた。10年間で収益構造が手数料寄りに改善し、必要以上の買収を避ければ、資本の追加投入に対して高い収益を稼ぎ続ける余地がある。こうした条件がそろうと、現在の市場価格は事業の持続性を十分に評価していない。

慎重な見方

欧州の銀行が増やしているのは、必ずしも高い利益を生む顧客ではない。預金残高を獲得するには、金利を上げなければならない。ドイツではN26やトレード・リパブリックが金融取引の入口を奪い、比較サイトは住宅ローンをほぼ価格で選ばせる。顧客数が増えても、預金調達の利ざやが縮めば増分利益は細る。オランダで新規住宅ローンのシェアが伸びたことも、採算を維持してこそ価値がある。

2025年のROE12.2%と2026年の高い有形自己資本利益率を、そのまま10年後まで伸ばすべきではない。2008〜09年にはINGの株主価値が深刻に傷み、危機後は事業売却と資本の再構築が必要になった。銀行は債務を仕入れとするため、預金流出と不良債権の増加が同時に起きると、利益が減るだけでなく還元そのものを止めなければならない。現在の現金残高を余剰資産として株主価値に丸ごと足すこともできない。

ベルギーではKBCやBNPパリバ・フォルティスが強く、INGが安い調達基盤を独占できるわけではない。ホールセール銀行は世界の大手銀行が価格と信用供与枠で競争する。企業融資の収益は貸倒が低い時には魅力的でも、商業用不動産や景気後退への露出が顕在化すれば評価は変わる。2026年のロシア撤退契約解除も、政治的な判断が金融機関の資本に直接影響することを示した。

規制上の資本が厚く求められると、貸出を増やしても株主に返せる利益は限られる。さらにデジタル金融の普及は銀行の事務費を下げるだけではなく、顧客が金利と手数料を比較する費用も下げる。銀行免許は10年後も残るが、免許を持つことだけで高いROEを維持できるとは限らない。現在の値段には、近年の良好な信用費用と大きな還元が相応に織り込まれている可能性がある。

どちらに重みを置いたか

銀行業の存続とINGの顧客基盤については前向きに評価する。一方、預金金利競争が長期化し、現在の好調な収益性が標準にならない可能性を重く見た。このため楽観とやや楽観の合計確率を32%、やや悲観と悲観を34%とし、わずかに慎重な側へ寄せた。中立の34%はオランダとドイツの基盤を維持しながら、ROEが約13%へ落ち着く道である。

その結果、10年の正味還元を含む価値は約1,030億ドルとなり、基準時価総額913億ドルを約13%上回る。中立の事業価値だけを見て結論を決めたのではなく、預金基盤が傷む場合の利益率低下と還元制限を織り込んだ結果である。評価は「やや割安」だが、優良銀行だから無条件で買い続けてよいという意味ではない。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 49.76 ドル1,427 億ドル(+ 還元の換算額還元の合計 19.87 ドル570 億ドル)。 今の値に割り戻すと 35.89 ドル1,030 億ドル、今との差 +14.1%、 期待の年率 +10.0%(資本コスト 8.3%)→ やや割安

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 9% 87.57 ドル2,512 億ドル 26.87 ドル771 億ドル +263.7% +16.5% 10.30 ドル295 億ドル
やや楽観 23% 70.07 ドル2,010 億ドル 24.77 ドル711 億ドル +201.5% +14.1% 21.81 ドル626 億ドル
中立 34% 49.88 ドル1,431 億ドル 21.64 ドル621 億ドル +127.3% +10.5% 24.32 ドル698 億ドル
やや悲観 23% 28.36 ドル814 億ドル 15.64 ドル449 億ドル +39.9% +4.2% 10.12 ドル290 億ドル
悲観 11% 20.70 ドル594 億ドル 7.28 ドル209 億ドル −11.1% −1.3% 3.08 ドル88 億ドル
加重平均100% 49.76 ドル1,427 億ドル19.87 ドル570 億ドル +121.3% +10.0% 69.63 ドル1,997 億ドル

今の株価時価総額 31.46 ドル902 億ドル(2026-10-30)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 9% 楽観:デジタル基盤と複数商品の利用が広がる 利益 160 億ドル · PER 15.7 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 87.57 ドル2,512 億ドル

オランダでは住宅ローンの新規獲得力が維持され、既存残高の市場シェアも上昇する。ドイツでは約1,000万人の顧客を起点に、決済口座から証券・投資商品への利用が広がる。ベルギーは国内シェアを守り、ポーランドなどの市場では取引数が増える。法人銀行は融資を増やすだけでなく、国際決済と資金管理を深めて手数料の取り分を拡大する。

シンギュラー・バンクへの出資は承認後に成果を上げるが、未成立の事業をあらかじめ利益へ合算することはしない。ロシアからの撤退は限定的な損失で完了し、欧州の資本規制も銀行の成長を大きく妨げない。低費用型の銀行運営とAIによる事務効率化が進み、増えた顧客収入が利益に結び付く。

2035年の純利益は160億ドルに増え、ROEは約16.5%へ高まる。貸出の伸びに必要な自己資本を確保しながら、10年間で約771億ドルを正味で株主に還元する。強い超過収益力を示す筋書きだが、競争相手が同じ技術を使えば利益率改善は限定されるため、これを標準の未来とはしない。

  • オランダ個人銀行:数量 5,550(2025年の顧客貸出残高と顧客預金残高の合計を基準とする実質残高、億ドル)× 価格 0.05(実質残高1ドル当たりの年間粗収入換算係数。名目残高への物価上昇分を含み、預金利息と貸倒は利益率で差し引く)→ 売上 283 億ドル・営業利益 61 億ドル。実質残高は2025年の1.26倍。住宅ローンのシェアと複数商品利用が拡大する。
  • ベルギー個人銀行:数量 2,800(2025年の顧客貸出残高と顧客預金残高の合計を基準とする実質残高、億ドル)× 価格 0.06(実質残高1ドル当たりの年間粗収入換算係数)→ 売上 181 億ドル・営業利益 18 億ドル。国内大手の地位を守り、決済と資産運用の利用を増やす。
  • ドイツ個人銀行:数量 4,550(2025年の顧客貸出残高と顧客預金残高の合計を基準とする実質残高、億ドル)× 価格 0.06(実質残高1ドル当たりの年間粗収入換算係数)→ 売上 255 億ドル・営業利益 40 億ドル。デジタル口座、住宅ローン、証券取引の利用拡大で実質残高が1.47倍となる。
  • その他の国の個人銀行:数量 5,900(2025年の顧客貸出残高と顧客預金残高の合計を基準とする実質残高、億ドル)× 価格 0.07(実質残高1ドル当たりの年間粗収入換算係数)→ 売上 431 億ドル・営業利益 63 億ドル。ポーランドなどで実質金融取引が拡大し、主要市場のシェアも上がる。
  • ホールセール銀行:数量 4,750(2025年の法人顧客貸出残高と顧客預金残高の合計を基準とする実質残高、億ドル)× 価格 0.07(実質残高1ドル当たりの年間粗収入換算係数。市場業務・決済手数料も換算して含める)→ 売上 340 億ドル・営業利益 55 億ドル。国際決済、貿易金融、手数料収益の成長が法人融資の伸びを補う。

倍率:k8.25%、2035年の有形自己資本を基礎とした事業ROE約16.8%、普通の堀の残存割合1/2からRONIC約12.5%。g4.0%は物価3.5%と実質市場成長・シェアの純増0.5%によるもので、ROEから逆算していない。来期利益に対する正当化PERに1.04を掛けた2035年利益ベースの上限は約16.7倍。事業の強さを評価しつつ競争を考慮して約94%の15.7倍とした。自己資本に要る元手は有形資本の概算で見たが、無形資産の控除による上振れは小さく、銀行の買収による成長を先取りしていない。

確率:オランダでのシェア上昇、ドイツの投資商品の浸透、その他の国での成長、ホールセール手数料の拡大がすべて続く道である。信用費用も抑えられる必要があるため、実現確率は1割弱とする。

やや楽観 23% やや楽観:市場より少し速く残高と手数料が伸びる 利益 134 億ドル · PER 15.0 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 70.07 ドル2,010 億ドル

オランダでは住宅ローンの新規獲得シェアを高い水準で維持し、既存残高も市場より少し速く増える。ドイツではオンライン銀行の低い費用構造を保ったまま、預金口座を証券取引や住宅ローンにつなげる。その他の国ではポーランドの成長が西欧の成熟を補い、ベルギーは顧客基盤を概ね守る。

ホールセール銀行はBNPパリバやHSBCと競争を続けながら、国際決済と資金管理で収益を増やす。信用費用は時々上がるが、大規模な資本毀損には至らない。ロシア撤退の損失とスペインの小規模な成長投資は、10年間の利益と還元の中で吸収できる。

純利益は134億ドル、自己資本は900億ドルとなる。資本効率は良好で、預金と融資の規模が大きくなる一方、利益は手数料の増加で支えられる。還元は10年間で約711億ドルとなり、資本の健全性を維持しながら株主に現金を戻せる。事業の堀は少し広がるが、預金の調達金利を自由に決められるほどではない。

  • オランダ個人銀行:数量 5,180(2025年の顧客貸出残高と顧客預金残高の合計を基準とする実質残高、億ドル)× 価格 0.05(実質残高1ドル当たりの年間粗収入換算係数。名目残高への物価上昇分を含み、預金利息と貸倒は利益率で差し引く)→ 売上 256 億ドル・営業利益 54 億ドル。住宅ローンで市場をやや上回り、低い運営費用を維持する。
  • ベルギー個人銀行:数量 2,560(2025年の顧客貸出残高と顧客預金残高の合計を基準とする実質残高、億ドル)× 価格 0.06(実質残高1ドル当たりの年間粗収入換算係数)→ 売上 157 億ドル・営業利益 15 億ドル。預金と住宅ローンのシェアをほぼ維持する。
  • ドイツ個人銀行:数量 4,120(2025年の顧客貸出残高と顧客預金残高の合計を基準とする実質残高、億ドル)× 価格 0.05(実質残高1ドル当たりの年間粗収入換算係数)→ 売上 223 億ドル・営業利益 34 億ドル。低費用のデジタル基盤に証券・投資商品の利用増が加わる。
  • その他の国の個人銀行:数量 5,150(2025年の顧客貸出残高と顧客預金残高の合計を基準とする実質残高、億ドル)× 価格 0.07(実質残高1ドル当たりの年間粗収入換算係数)→ 売上 355 億ドル・営業利益 47 億ドル。ポーランドを中心に実質残高が増え、シェアは維持から微増へ進む。
  • ホールセール銀行:数量 4,350(2025年の法人顧客貸出残高と顧客預金残高の合計を基準とする実質残高、億ドル)× 価格 0.07(実質残高1ドル当たりの年間粗収入換算係数。市場業務・決済手数料も換算して含める)→ 売上 292 億ドル・営業利益 50 億ドル。融資に加えて国際決済と手数料業務が成長する。

倍率:k8.25%、有形自己資本に対する事業ROE約15.2%、堀の残存割合1/2からRONIC約11.7%。g4.0%は物価3.5%と実質金融需要・シェアの合計0.5%。終期純利益ベースの正当化PER上限は約16.1倍で、手数料収益の質は改善するものの預金金利競争が残るため約93%の15.0倍を採用した。

確率:2026年上期の預金・貸出・手数料の同時成長を考えると、10年後も競争力が残る可能性は十分ある。ただしベルギーと法人銀行の価格競争を考え、全面的な楽観より高く、中立より低い確率とする。

中立 34% 中立:顧客基盤を守り、資本効率は12%台へ落ち着く 利益 106 億ドル · PER 13.5 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 49.88 ドル1,431 億ドル

オランダの住宅ローンと日常の決済は安定し、新規貸出で得た競争力を既存残高の増加に結び付ける。ただしラボバンクやABNアムロとの競争があるため、シェアが際限なく増えるわけではない。ベルギーは国内大手の地位を守りながら、預金調達コストの上昇を受け入れる。ドイツでは約1,000万人の顧客を基盤に残高と投資取引が増えるが、ネオバンクとの価格競争で収益性の改善は小幅にとどまる。

ポーランドなどの実質金融需要は西欧を上回り、その他の国の残高は増加する。ホールセール銀行は融資と国際決済を増やす一方、競合の手数料引き下げと信用費用の平常化によって高収益の一部を失う。ロシアの撤退は大きな資本破壊を伴わずに進む。未完了のスペイン出資の利益は先取りせず、成長の主体は既存事業とする。

2035年の純利益は106億ドルとなり、自己資本850億ドルに対するROEは約12.5%である。これは2025年の好調さから大きく飛躍する数字ではない。期間中の利益累計は887億ドル、正味の還元は約621億ドルとなる。余分な現金を資産として二重に数えず、銀行に必要な自己資本を確保した上で株主へ返す姿である。

  • オランダ個人銀行:数量 4,830(2025年の顧客貸出残高と顧客預金残高の合計を基準とする実質残高、億ドル)× 価格 0.05(実質残高1ドル当たりの年間粗収入換算係数。名目残高への物価上昇分を含み、預金利息と貸倒は利益率で差し引く)→ 売上 235 億ドル・営業利益 48 億ドル。実質残高は1.10倍。住宅ローンの強さは続くが、預金と融資の競争で実質利ざやは伸びない。
  • ベルギー個人銀行:数量 2,355(2025年の顧客貸出残高と顧客預金残高の合計を基準とする実質残高、億ドル)× 価格 0.06(実質残高1ドル当たりの年間粗収入換算係数)→ 売上 139 億ドル・営業利益 11 億ドル。成熟市場で実質残高は約1.06倍。国内シェアを概ね維持する。
  • ドイツ個人銀行:数量 3,750(2025年の顧客貸出残高と顧客預金残高の合計を基準とする実質残高、億ドル)× 価格 0.05(実質残高1ドル当たりの年間粗収入換算係数)→ 売上 195 億ドル・営業利益 29 億ドル。実質残高は1.21倍。低費用運営と証券手数料が預金金利競争を補う。
  • その他の国の個人銀行:数量 4,560(2025年の顧客貸出残高と顧客預金残高の合計を基準とする実質残高、億ドル)× 価格 0.07(実質残高1ドル当たりの年間粗収入換算係数)→ 売上 299 億ドル・営業利益 37 億ドル。実質残高は1.34倍。ポーランドなどの成長を含むが、国別の規制費用も増える。
  • ホールセール銀行:数量 3,900(2025年の法人顧客貸出残高と顧客預金残高の合計を基準とする実質残高、億ドル)× 価格 0.06(実質残高1ドル当たりの年間粗収入換算係数。市場業務・決済手数料も換算して含める)→ 売上 246 億ドル・営業利益 37 億ドル。実質残高は1.20倍。取引量と手数料が増える一方、競争で超過利益は広がらない。

倍率:k8.25%、2035年純利益106億ドルを有形自己資本概算830億ドルで割った事業ROE約12.8%。堀は普通で超過ROEの残存割合1/2、RONIC約10.5%。g3.5%は物価3.5%に、実質市場需要の増加約0.5%とシェア・実質利ざやの減少約0.5%を合わせたもの。2035年の純利益ベースで正当化PER上限は約14.5倍となる。景気循環、欧州の規制、預金価格競争を考え、上限の約93%となる13.5倍を採用した。市場の現在・過去のPERやPBRは根拠にしていない。

確率:オランダとドイツで顧客基盤を維持し、その他の国で実質残高が増える。ただし金利と手数料の競争で収益の伸びは名目残高の増加より鈍ると見た。最も自然な道として34%とする。

やや悲観 23% やや悲観:預金競争と貸倒で成長の価値が薄れる 利益 72 億ドル · PER 11.3 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 28.36 ドル814 億ドル

オランダでは住宅ローンの新規獲得が伸び悩み、既存の残高を守るために金利面で譲歩する。ベルギーではKBCやBNPパリバ・フォルティスとの競争が厳しくなり、利益率は低下する。ドイツでも預金顧客は残るが、より高い金利を提示する銀行や金融アプリへ資金の一部が移る。顧客数だけでは利益の伸びを説明できなくなる。

その他の国ではポーランドの経済成長が続く一方、信用費用と資本負担が利益を削る。ホールセール銀行では法人融資の採算が低下し、手数料競争も進む。10年間に複数回の信用悪化があり、特に中盤の不況で利益が一時的に大きく落ちる。累計利益600億ドルは、期首と期末の利益を単純に結んだ場合より約117億ドル少ない。資本を傷めるほどではないが、追加還元を制限するには十分な損失である。

2035年の純利益は72億ドルと2025年並みにとどまる。自己資本は735億ドルへ増えても、利益を生む効率は約10%に下がる。正味の還元は約449億ドルに縮小し、自社株買いより配当と資本維持を優先する。銀行としては存続するが、成長による超過利益は細り、現在より優れた事業になったとは言いにくい。

  • オランダ個人銀行:数量 4,510(2025年の顧客貸出残高と顧客預金残高の合計を基準とする実質残高、億ドル)× 価格 0.04(実質残高1ドル当たりの年間粗収入換算係数。名目残高への物価上昇分を含み、預金利息と貸倒は利益率で差し引く)→ 売上 198 億ドル・営業利益 34 億ドル。住宅ローンの新規シェアが低下し、調達金利の競争が強まる。
  • ベルギー個人銀行:数量 2,200(2025年の顧客貸出残高と顧客預金残高の合計を基準とする実質残高、億ドル)× 価格 0.06(実質残高1ドル当たりの年間粗収入換算係数)→ 売上 121 億ドル・営業利益 8 億ドル。成熟市場での顧客流出と預金金利競争が続く。
  • ドイツ個人銀行:数量 3,300(2025年の顧客貸出残高と顧客預金残高の合計を基準とする実質残高、億ドル)× 価格 0.05(実質残高1ドル当たりの年間粗収入換算係数)→ 売上 155 億ドル・営業利益 18 億ドル。ネオバンクと証券アプリへの資金移動で、数量と利ざやが伸びない。
  • その他の国の個人銀行:数量 3,880(2025年の顧客貸出残高と顧客預金残高の合計を基準とする実質残高、億ドル)× 価格 0.06(実質残高1ドル当たりの年間粗収入換算係数)→ 売上 233 億ドル・営業利益 22 億ドル。ポーランドの市場成長は残るが、信用費用と規制資本の負担が増える。
  • ホールセール銀行:数量 3,100(2025年の法人顧客貸出残高と顧客預金残高の合計を基準とする実質残高、億ドル)× 価格 0.06(実質残高1ドル当たりの年間粗収入換算係数。市場業務・決済手数料も換算して含める)→ 売上 174 億ドル・営業利益 25 億ドル。法人融資のシェアと決済手数料の取り分が減る。

倍率:k8.25%、有形自己資本ベースのROE約10.1%、堀の残存割合1/2からRONIC約9.2%。g2.75%は物価3.5%から実質市場・シェア・収益単価の劣化0.75%を差し引いたもの。終期純利益ベースの正当化PER上限は約13.1倍だが、信用費用と預金調達の競争が続くため、その約86%の11.3倍を採用した。中立より低い倍率で、財務の帳簿価値に合わせて引き上げていない。

確率:高い預金金利と信用費用が同時に利益を圧迫する展開は、成熟した欧州銀行では十分ありうる。顧客基盤は残るが高い資本効率が崩れる道として23%を与えた。

悲観 11% 悲観:預金の調達優位を失い、低収益銀行になる 利益 51 億ドル · PER 11.6 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 20.70 ドル594 億ドル

顧客が金利を比較して預金を頻繁に移すようになり、INGの低費用型モデルだけでは安い資金を維持できなくなる。オランダでは住宅ローンの新規獲得シェアが長く低下し、ドイツでは預金と投資取引の一部をネオバンクに奪われる。ベルギーでも大手競合に顧客を取られる。給与受取と決済の仕事は残るが、顧客との関係が利益を生む強い堀ではなくなる。

ポーランドなどの成長市場でも競争と信用事故が重なり、利益率は低下する。ホールセール銀行は法人融資と為替・決済の一部を競合に失い、低採算の資産を抱える。さらに長い景気後退と規制資本の積み増しが重なり、期間中の利益が何度も減少する。10年間の純利益累計410億ドルは、期首と期末を単純につないだ額より約203億ドル少ない。これは谷の年度に信用損失と整理費用が集中するためである。

2035年の純利益は51.2億ドルまで減少し、自己資本785億ドルに対するROEは約6.5%となる。資本コストを下回るので、銀行が保持する利益は額面ほどの価値を生まない。株主還元は約209億ドルに絞られ、規制上の資本維持を優先する。倒産に近い前提ではなく、銀行として存続しながら低収益に定着する筋書きである。

  • オランダ個人銀行:数量 3,950(2025年の顧客貸出残高と顧客預金残高の合計を基準とする実質残高、億ドル)× 価格 0.04(実質残高1ドル当たりの年間粗収入換算係数。名目残高への物価上昇分を含み、預金利息と貸倒は利益率で差し引く)→ 売上 160 億ドル・営業利益 24 億ドル。住宅ローンのシェアが低下し、安い預金の獲得力を失う。
  • ベルギー個人銀行:数量 1,930(2025年の顧客貸出残高と顧客預金残高の合計を基準とする実質残高、億ドル)× 価格 0.05(実質残高1ドル当たりの年間粗収入換算係数)→ 売上 98 億ドル・営業利益 6 億ドル。競合に預金・融資の一部を奪われる。
  • ドイツ個人銀行:数量 2,850(2025年の顧客貸出残高と顧客預金残高の合計を基準とする実質残高、億ドル)× 価格 0.04(実質残高1ドル当たりの年間粗収入換算係数)→ 売上 124 億ドル・営業利益 13 億ドル。比較サイトと金融アプリによって顧客資金と利ざやが流出する。
  • その他の国の個人銀行:数量 3,300(2025年の顧客貸出残高と顧客預金残高の合計を基準とする実質残高、億ドル)× 価格 0.06(実質残高1ドル当たりの年間粗収入換算係数)→ 売上 183 億ドル・営業利益 16 億ドル。成長市場でも信用損失と規制負担が増え、シェアが下がる。
  • ホールセール銀行:数量 2,600(2025年の法人顧客貸出残高と顧客預金残高の合計を基準とする実質残高、億ドル)× 価格 0.05(実質残高1ドル当たりの年間粗収入換算係数。市場業務・決済手数料も換算して含める)→ 売上 133 億ドル・営業利益 17 億ドル。国際融資・決済の採算が悪化し、企業顧客の一部を失う。

倍率:k8.25%に対し、有形自己資本を元手とする2035年ROEは約6.7%で資本コストを下回る。この場合、利益を留保しても超過価値を生まないのでPERの上限は1/k=約12.1倍となる。g1.0%は10年後以降もシェアを失い、実質数量の減少が物価上昇の大半を打ち消す想定。信用収益の質を考えて11.6倍とした。時価総額は51.2×11.6=593.92億ドルで、現在の自己資本583.7億ドルをわずかに上回る。帳簿額は必ず換金できる床ではないが、今回は破綻に近い想定ではないため依頼の保守的な床を下回らせていない。

確率:預金流出、長い信用不振、国際業務の採算低下、規制強化が重なる構造的な敗北である。銀行免許は存続しても優良性が失われる道として11%を残した。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

オランダ個人銀行

住宅ローン、預金、給与受取、決済、中小企業金融が中心。既存顧客との複数商品の関係と、新規住宅ローン獲得が収益の柱である。

数量2025年の顧客貸出残高と顧客預金残高の合計を基準とする実質残高、億ドル価格実質残高1ドル当たりの年間粗収入換算係数。名目残高への物価上昇分を含み、預金利息と貸倒は利益率で差し引く売上営業利益
今 2025/12 4,388 0.04 155 31
10 年後 中立 4,830 0.05 235 48

取り方:2025年20-Fの顧客貸出1792億ユーロと預金2091億ユーロを合算し、基準換算1ユーロ=1.13ドルで4388億ドルとした。部門の税引前利益27.73億ユーロは約31.3億ドル。粗収入は全社factsの粗収入定義に合わせた推定154.5億ドルであり、会社公表の調達費控除後の部門純収益とは異なる。粗収入を残高で割った係数が0.0352である。オランダ中央銀行による2025年末の国内住宅ローン市場は約8900億ユーロ。INGの国内住宅ローン残高は約1268億ユーロで約14%に相当し、新規貸出シェアは2021年10.3%から2025年には約17%へ上昇した。競合はラボバンクとABNアムロ。市場規模はhttps://www.dnb.nl/en/statistics/dashboards/residential-mortgages/size-and-breakdown-of-the-mortgage-market/ 、部門値はhttps://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1039765/000162828026011979/ing-20251231.htm 。

ベルギー個人銀行

ベルギーとルクセンブルクの預金、住宅ローン、個人・中小企業向け融資、決済を扱う。安定した顧客残高を持つが、国内大手との価格競争が厳しい。

数量2025年の顧客貸出残高と顧客預金残高の合計を基準とする実質残高、億ドル価格実質残高1ドル当たりの年間粗収入換算係数売上営業利益
今 2025/12 2,222 0.04 100 7
10 年後 中立 2,355 0.06 139 11

取り方:20-Fの顧客貸出1001億ユーロと預金965億ユーロから実質基準残高2222億ドルを得た。税引前利益6.44億ユーロは約7.3億ドル。粗収入99.5億ドルと係数0.0448は全社の粗収入定義にそろえた推定であり、公表の部門純収益26.74億ユーロそのものではない。2026年のベルフィウス資料による国内銀行総資産シェアはKBC約20%、BNPパリバ・フォルティス約19%、ベルフィウス約14%、ING約13%。融資と預金を個別に計ったシェアではなく、市場地位の参考値として用いた。

ドイツ個人銀行

オンライン中心の預金、住宅ローン、消費者ローン、証券取引、投資サービス。約1,000万人の顧客基盤と比較的低い店舗費用が特徴である。

数量2025年の顧客貸出残高と顧客預金残高の合計を基準とする実質残高、億ドル価格実質残高1ドル当たりの年間粗収入換算係数売上営業利益
今 2025/12 3,100 0.04 119 17
10 年後 中立 3,750 0.05 195 29

取り方:20-Fの部門別顧客貸出1166億ユーロと預金1577億ユーロから3100億ドルとした。部門税引前利益14.57億ユーロは約16.5億ドル。粗収入119.4億ドルは公表の純収益29.91億ユーロとは異なる推定値。現地INGは2025年末に1,000万人超の顧客を持ち、ドイツ銀行・ポストバンク、貯蓄銀行、協同組合銀行、DKB、N26と競う。ドイツの家計預金市場は約2.7兆ユーロ規模であり、INGの預金残高を単純比較すると5%台後半となるが、法人預金と対象範囲が一致しないため正式シェアとはしない。現地資料はhttps://www.ing.de/ueber-uns/unternehmen/investor-relations/investor-relations-en/ 。

その他の国の個人銀行

ポーランド、スペイン、イタリア、オーストラリアなどの住宅ローン、預金、決済、個人・法人金融。西欧の成熟市場と成長余地のある市場を含む。

数量2025年の顧客貸出残高と顧客預金残高の合計を基準とする実質残高、億ドル価格実質残高1ドル当たりの年間粗収入換算係数売上営業利益
今 2025/12 3,410 0.05 171 19
10 年後 中立 4,560 0.07 299 37

取り方:20-Fの部門貸出1284億ユーロと預金1734億ユーロの合計を換算した。部門税引前利益16.80億ユーロは約19.0億ドル。全社factsに整合する粗収入推定は170.5億ドル。市場の一例として2025年のポーランドではINGバンク・シロンスキの貸出シェアが11.1%、預金シェアが10.0%で、競合はPKO BP、ペカオ、mBankである。ポーランド市場だけで全地域の数量を代表させず、各国の残高成長を合算した実質数量とする。2026年7月発表のシンギュラー・バンク約40%出資は未完了のため現在の数量・利益に含めない。

ホールセール銀行

国際企業への融資、資金管理、貿易金融、決済、外国為替、金融市場業務。融資の残高と手数料を組み合わせて稼ぐ。

数量2025年の法人顧客貸出残高と顧客預金残高の合計を基準とする実質残高、億ドル価格実質残高1ドル当たりの年間粗収入換算係数。市場業務・決済手数料も換算して含める売上営業利益
今 2025/12 3,251 0.05 153 30
10 年後 中立 3,900 0.06 246 37

取り方:20-Fのホールセール部門貸出2031億ユーロ、顧客預金846億ユーロを用いて3251億ドルとした。税引前利益26.24億ユーロは約29.7億ドル。粗収入153.1億ドルは全社factsの売上定義との整合を取った推定であり、公表部門純収益70.09億ユーロと混同しない。世界の法人金融市場は大きいが、融資、為替、貿易金融、決済を一つの市場にまとめた公式シェアはない。BNPパリバ、HSBC、ドイツ銀行、JPモルガンなどと商品別に競う。5部門の基準税引前利益合計103.8億ドルに本社・会計上の調整約−1.9億ドルを加えると、添付factsの営業利益101.9億ドルに概ね一致する。

リスクと懸念

預金流出と資金調達コスト

INGの貸出残高が伸びても、預金に払う利息が同じ速さで増えるなら利益は伸びない。ドイツではデジタル銀行や証券アプリが顧客に高い金利を提示でき、オランダでも住宅ローンの借換え時には価格競争が強い。預金金利の上昇と貸出利回りの低下が重なると、資産の規模が拡大しても純金利収益は減る。預金の流出率と平均調達コストを合わせて監視する必要がある。

信用循環と不良債権

住宅ローン、消費者ローン、法人融資は景気後退で同時に傷む可能性がある。2026年4〜6月期の信用費用は低いが、その水準を10年間の平均にしてはいけない。失業率が上がり、商業用不動産や企業の資金繰りが悪化すれば、損失引当の増加だけでなく新規融資の抑制にもつながる。銀行の利益は不況の年度に急減し、回復に複数年を要する場合がある。

欧州の資本規制と還元制限

CET1比率は2026年4〜6月期に13.1%である。銀行の資本規制や住宅ローンのリスクウエートが厳しくなれば、同じ融資残高を維持するためにより多くの資本を必要とする。帳簿上の純利益が増えても、株主へ返せる金額が増えないことがある。資本の余裕が縮む局面で過大な自社株買いを続ければ、景気後退時に増資や減配を迫られる可能性がある。

AIと金融アプリによる顧客接点の変化

INGは人月で受託開発を売る会社でも、席数に応じて業務ソフトを売る会社でもないため、AIエージェント代替の指定類型には直接該当しない。融資の信用判断、預金の保全、決済の法的責任は10年後も金融機関に残る。ただしAIエージェントが顧客に有利な預金金利や住宅ローンを自動で探し、口座の乗換えを容易にすれば、INGが持つ顧客接点の価値は低下する。事務費の削減益だけを数え、競争による手数料低下を無視しないことが重要だ。

ロシア撤退と地政学

2026年4月にロシア銀行事業の売却契約が解除された。会社は撤退方針を維持するが、規制当局の承認と取引相手の制約によって時期は読みにくい。以前の売却計画ではCET1比率への影響が約7ベーシスポイントと見積もられていた。金融制裁、ロシア国内の司法判断、他国への波及によって追加損失が出る可能性がある。単発の費用より、経営資源と資本が長く拘束される危険を警戒する。

買収の資本配分と少数株主の取り分

2026年7月に発表されたスペインのシンギュラー・バンクへの約40%出資は、富裕層運用の手数料を増やす機会である。ただし完了とその後の収益性は確定していない。規制上の資本を使って高値で金融機関を買えば、預金基盤が増えても株主価値を損なう。また、オランダの支配権取得に対する防衛の仕組みは経営の安定に役立つ半面、少数株主が買収提案の利益を受け取りにくくする可能性がある。

会計上の利益と株主に帰属する価値の差

銀行の売上は、粗い受取利息と調達利息控除後の純収益で大きく数字が変わる。INGにはIFRS-EUとIFRS-IASBの金融商品処理差もあり、決算の利益系列を混ぜると収益性を誤って評価しかねない。この分析では添付factsの利益と自己資本を固定の基準とし、部門資料は数量と採算の証拠に用いた。さらに持分の一部を保有する子会社の少数株主利益は親会社の株主に帰属しないため、利益の積み上げでは除いている。

今後の分かれ目

2027年の純収益が会社目標を超え、手数料が増え、有形自己資本利益率16%超が持続したら
貸出残高だけに頼らない収益構造への転換が進んだ証拠となる。ドイツとホールセールの利益率を見直し、やや楽観の確率を高める。ただし一四半期の利益だけでは判断しない。
オランダの住宅ローン新規獲得シェアが17%前後を維持し、預金コストも競合より低く保たれたら
顧客獲得力が利益を伴うことを確認できる。オランダ部門の実質残高成長と利益率を引き上げ、堀が広がる筋書きを重くする。
ドイツの預金が継続的に流出し、顧客当たりの手数料も減り始めたら
低費用型の銀行モデルだけでは競争に勝てない可能性が高まる。ドイツ部門の実質数量と粗収入係数を下げ、やや悲観の確率を高める。
信用費用が複数四半期にわたって会社の長期的な平常水準を超え、CET1比率も低下したら
利益だけでなく還元余力も悪化する。純利益の期間累計と正味の還元を同時に引き下げ、悲観側の確率を再評価する。
シンギュラー・バンクへの出資が承認され、富裕層運用の追加手数料と資本効率が確認できたら
成立後の実績だけをその他の国の事業へ加える。買収代金と規制上必要な資本を差し引いても収益が増える場合に限り、長期のオーナー利益を上方修正する。
ロシアからの撤退で当初想定を大幅に超える損失が確定したら
一時損失を10年間の累計利益と自己資本に反映する。損失が将来の資本還元を制約するなら、当面の配当と自社株買いの見通しも引き下げる。
INGの資本配分方針が持続的利益の50%還元から、大型買収を優先する方向へ変わったら
買収対象の投下資本利益率と必要資本を再検証する。資本コストを上回る増分利益が見込めない場合は、成長率を上げず正味の還元を減らして価値を測り直す。

見ておくもの

  • 四半期の顧客貸出純増と預金純増、それぞれの国・部門別内訳
  • 預金調達コスト、貸出金利、純金利収益の推移
  • ドイツの主要顧客数、複数商品利用率、証券取引・運用商品の手数料
  • オランダ住宅ローンの新規シェアと残高シェア
  • ベルギーの市場シェアと、ポーランドの貸出・預金シェア
  • ホールセール銀行の法人融資残高、決済手数料、貸倒引当
  • CET1比率、規制上必要な最低資本、配当と自社株買いの正味額
  • 2027年の会社目標と実績、ロシア撤退、シンギュラー・バンク出資の完了状況

倍率と資本コストの決め方

数量は2025年20-Fの五部門別貸出・預金残高を出発点とし、2025年の添付factsの粗売上696.9億ドルと営業利益101.9億ドルに整合するよう、粗収入換算係数と本社調整を明示した。将来の数量は実質残高、価格は物価による名目残高増加と実質利ざやを合わせた係数であり、金利そのものが物価で1.41倍になるという意味ではない。中立の純利益106億ドルと自己資本850億ドルから事業ROEを測り、k8.25%、g3.5%、RONIC約10.5%に基づく正当化PER上限約14.5倍の93%を採用した。現行のPER・PBR、同業の市場倍率から逆算していない。五つの時価総額は純利益と倍率の積に一致する。自己資本も期首583.7億ドルに累計利益を足し、正味の還元を引いた額に一致する。悲観の時価総額593.92億ドルは現在の自己資本583.7億ドルを上回る。基準時価総額913.4億ドルに対する割引後の期待価値は約1,029.5億ドルで、差は+12.7%、判定はやや割安である。

資本コスト 8.3% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。資本コスト8.25%=米国株共通の基本8.0%+quality0.25%。銀行の資金調達債務を一般企業の純負債として追加の利払い負担にしない。JPモルガンの7.75%より高く、シティグループの8.5%より低いのは、欧州の低費用型個人銀行としての強みはあるが、預金価格競争と国別規制が利益の安定性を制限するため。ロシア撤退や個別の不祥事は資本コストへ重ねず、筋書きと確率に反映する。

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割安 ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズBMNR ETH約605万枚の保有は大きいが、値上げ力のある事業とは違う。旧株数による割安判定は無効で、実勢株価には安全域が乏しい 本質価値との差 +284.4% · 10 年 割安(年 +18.9%) 割安 QFINQFIN 中国の与信仲介で規制と信用悪化が利益を直撃し、堀は薄い。それでも長期価値は現在の時価総額を大きく上回り、割安と見る。 本質価値との差 +227.8% · 10 年 割安(年 +26.4%) 割安 フィンボリューション・グループFINV 中国の融資規制で収益力は傷んだが、海外展開と厚い資本が再生を支える。VIEと信用損失を厳しく見ても、長期価値には大きな安全域がある 本質価値との差 +213.6% · 10 年 割安(年 +27.2%) 割安 XファイナンシャルXYF 中国の貸出規制で成長は崩れたが、資産と残る収益力に対して市場評価は極端に低い。10年価値は割安。ただし回収できる株主価値には大きな不確実性がある 本質価値との差 +148.7% · 10 年 割安(年 +23.5%) 割安 ブラデスコ銀行BBD ブラジル有数の銀行と保険の二重の強みは残るが、信用損失とデジタル競争は重い。10年の本質価値は基準時価総額を約52%上回り、割安と判断する。 本質価値との差 +141.9% · 10 年 割安(年 +21.7%) 割安 ユーロネット・ワールドワイドEEFT ATM・送金・デジタル決済を束ねる希少な基盤。直近の減速を織り込んだ値段は割安で、10年の価値に大きな安全域がある 本質価値との差 +110.0% · 10 年 割安(年 +18.8%) 割安 ルーファックス・ホールディング(Lufax)LU 帳簿上の資産に対して株価は極端に低い。利益回復なら大幅な割安だが、貸倒れと親会社支配が安全域を脅かす 本質価値との差 +82.9% · 10 年 割安(年 +17.4%) 割安 BSBRBSBR ブラジルの銀行基盤は長く残る。独立価値では割安だが、親会社による残余株の株式交換がADR保有の行方を左右する。 本質価値との差 +79.2% · 10 年 割安(年 +16.8%) 割安 バークレイズBCS 英国の預金基盤と米英の市場業務が収益を支える。信用循環と資本規制を織り込んでも、10年価値には厚い安全域がある 本質価値との差 +76.1% · 10 年 割安(年 +16.2%) 割安 ウエスタン・ユニオンWU 現金受取の送金網には寿命があるが、手数料の堀は薄い。減配と競争を重く見込んでも、残るオーナー利益に対して割安 本質価値との差 +74.3% · 10 年 割安(年 +17.9%) 割安 SLMSLM 民間学生ローンで首位の集客力は強い。信用損失と売却益の不安定さを割り引いても、10年の株主価値は割安圏にある 本質価値との差 +70.8% · 10 年 割安(年 +16.8%) 割安 アメリプライズ・ファイナンシャルAMP 資産残高に連動する助言と運用で ROE 50% 超を稼ぐ優良会社。利益ベースの倍率で測っても、値段は割安 本質価値との差 +63.9% · 10 年 割安(年 +14.8%) 割安 シンクロニー・ファイナンシャルSYF 小売の提携で貸す米最大級のカード会社。貸倒れの循環と提携先の更新が悲観の核だが、利益ベースの式で出しても価値は今の値段を大きく上回る 本質価値との差 +62.3% · 10 年 割安(年 +16.4%) 割安 NWGNWG 英国の預金と法人取引に堀があり、買収後の運用事業も伸びる。信用循環を厚く見積もっても10年価値に安全域がある割安株。 本質価値との差 +58.6% · 10 年 割安(年 +14.6%) 割安 イタウ・ウニバンコ・ホールディングITUB ブラジル最大の民間銀行として堀は厚いが、政治と金融技術の競争には注意が要る。10年の本質価値は基準時価総額を約14%上回り、やや割安 本質価値との差 +55.0% · 10 年 割安(年 +14.3%) 割安 FUTUFUTU 海外展開と高い資本効率に成長余地が残る。中国規制と手数料低下は重いが、10年の期待価値は現在の時価総額を上回り、割安とみる。 本質価値との差 +48.1% · 10 年 割安(年 +14.4%) 割安 グローブ・ライフGL 代理店網の高い利益率で堅く稼ぐ。空売り報告と調査は終結、代理店の減少が焦点。資本コスト 7.75% の利益ベースの倍率でも、10 年の価値は今の時価総額を大きく上回る 本質価値との差 +47.8% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 ワンメイン・ホールディングスOMF ノンプライム融資の審査・店舗網は強みだが貸倒と調達費用に弱い。信用循環を重く見ても10年価値は約94億ドルで、今の約64億ドルには安全域がある 本質価値との差 +44.4% · 10 年 割安(年 +14.6%) 割安 フィデリティ・ナショナル・インフォメーション・サービシーズFIS ワールドペイ持分を売り発行体処理を取り込んだ銀行向け処理の大手。償却と統合費で GAAP の利益は薄く、純負債が時価総額を上回る。式の中立の 10 年後は今の約 2.5 倍 本質価値との差 +42.9% · 10 年 割安(年 +13.8%) 割安 ロイズ・バンキング・グループLYG 英国最大級の住宅ローンと預金基盤は10年後も稼ぐ。規制費用と信用循環を織り込んでも、本質価値は現時点を約34%上回り、割安と判断する 本質価値との差 +42.9% · 10 年 割安(年 +13.2%) 割安 ハートフォード・インシュアランスHIG 米国の企業向け・個人向け損保と団体保険の大手。核の ROE は 19% 前後だが、中堅・大企業の引受は山を越えた。中立 10 年 12.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +40% の「割安」 本質価値との差 +41.5% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 フィデリティ・ナショナル・ファイナンシャルFNF 権原保険の約3割を担う流通網には粘り強い堀がある。年金子会社の信用リスクを割り引いても、10年先の還元込み価値には安全域があり「割安」とみる。 本質価値との差 +40.6% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 ハンティントン・バンクシェアーズHBAN Veritex と Cadence を取り込んだ全米 10 位の地銀。ROTCE 15〜16% なら利益ベースの式の倍率は PER 12 倍前後で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +39.5% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 ウリ・フィナンシャル・グループWF 韓国の預金基盤は残るが、融資の伸びと統治には限界がある。保険統合と還元の進展を慎重に織り込んでも、10年の本質価値は割安圏にある。 本質価値との差 +39.5% · 10 年 割安(年 +13.2%) 割安 SHGSHG 韓国の預金・カード基盤と還元改革は本物だが、人口減少と信用循環は重い。それでも10年の本質価値には安全域があり、割安と判断する。 本質価値との差 +38.7% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 RITMRITM 住宅ローン回収の規模と配当は価値を支えるが、資金調達と買収の傷が深い。10年価値では割安と判断する。 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +14.0%) 割安 リージョンズ・ファイナンシャルRF 預金コストと貸出の質で地銀の上位に立つ南東部の最大手。上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.6 倍)の式で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +36.8% · 10 年 割安(年 +12.9%) 割安 エベレスト・グループEG 再保険と卸売・特殊保険に絞る世界大手。運用益と資本の返しは堅いが、準備金の積み増しを繰り返した会社。中立 10 年 11.4 倍で、総合は今の時価総額に対し +47% の「割安」 本質価値との差 +36.7% · 10 年 割安(年 +13.7%) 割安 KBフィナンシャル・グループKB 韓国最大級の預金基盤と非銀行事業が収益を支える。融資規制と景気循環を慎重に織り込んでも、長期の還元を含む価値には割安感がある。 本質価値との差 +36.5% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 バンクOZKOZK 不動産融資の集中を減らし、法人融資が次の柱になる。信用損失への警戒は必要だが、長期の株主価値には安全域があり、割安と見る。 本質価値との差 +35.5% · 10 年 割安(年 +13.0%) 割安 ファイサーブFISV 決済処理の大手。2026 年に見通しを 2 度下げ、株価は GAAP で 7 倍台まで沈んだ。稼ぐ力は残り、式の中立の 10 年後は今の約 2.3 倍。ただし借金が時価総額を上回り、悲観の確率を厚くした 本質価値との差 +34.2% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 HDBHDB インド最大の民間銀行は預金網と住宅融資に堀を持つ。統合の重荷と経営交代を織り込んでも、長期価値には安全域が残る 本質価値との差 +32.5% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 キーコープKEY 法人向け・投資銀行に強い中堅の地銀。利ざやと効率は同業の下位で改善余地が大きい。式は上限 PER 約 13.5 倍の 8.5 割、利益の伸びで割安 本質価値との差 +30.6% · 10 年 割安(年 +12.5%) 割安 アクシス・キャピタル・ホールディングスAXS 専門保険への転換で採算は改善したが、料率軟化と準備金を警戒する。10年の確率加重価値は現在より約33%高く「割安」。 本質価値との差 +30.0% · 10 年 割安(年 +12.2%) やや割安 ウィリス・タワーズ・ワトソンWTW 世界 3 位級の保険ブローカーと人事・福利厚生コンサルの二本足。利益率が上がる局面で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 20.0 倍で、総合は今の時価総額に対し +35% の「割安」 本質価値との差 +29.9% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 ステート・ストリートSTT 世界 3 大の保管銀行で SPDR の ETF 運用も持つ。堀は深いが手数料の下落圧力と金利依存があり、利益ベースの式の倍率で測ると値段は割安 本質価値との差 +29.3% · 10 年 やや割安(年 +12.0%) やや割安 PNCファイナンシャル・サービシズ・グループPNC 全米の大手銀行。FirstBank 買収と新店 300 店で全国展開へ進む。ROTCE 18.3% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍が妥当で、今の 12.5 倍は割安 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +11.6%) やや割安 プログレッシブPGR 自動車保険の首位を争う高 ROE の損保。利益率は山にある。中立 10 年 14.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +34% の「割安」 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 バンク・オブ・アメリカBAC 全米第 2 の銀行で、預金・富裕層・市場の堀は深い。資本コスト 8.0% の利益ベースの式では ROE 11〜12% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.2 倍はやや割安 本質価値との差 +26.6% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 MGICインベストメントMTG 米国住宅ローン信用保険の最大手級。厚い資本と株主還元は魅力だが、価格競争と住宅不況には弱い。10年の確率加重価値は現状比約25%高く「やや割安」。 本質価値との差 +26.4% · 10 年 やや割安(年 +12.5%) やや割安 リンカーン・ナショナルLNC 団体保障の強さと年金商品の立て直しには価値があるが、旧来の保険保証と増資の傷は重い。10年の期待価値はやや割安圏と判断する。 本質価値との差 +25.6% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 トゥルーイスト・ファイナンシャルTFC 南東部・中部大西洋岸の大手銀行で、法人と資産管理は強いが、低採算の個人ローンを売って作り直し中。式の PER は 10 年後 12 倍前後で、今の時価総額は割安 本質価値との差 +25.5% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 アシュアード・ギャランティーAGO 地方債保証の二社寡占と長年の資本還元が支え。信用損失の尾は長いが、10年価値は現在比約27%高い「やや割安」。 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +11.8%) やや割安 グローバル・ペイメンツGPN ワールドペイを取り込んだ決済処理の大手。買収の償却で GAAP の利益は薄く、純負債は時価総額の 75%。式の中立の 10 年後は今の約 2.4 倍だが、借金と競争を見て悲観を厚くした 本質価値との差 +24.3% · 10 年 やや割安(年 +12.5%) やや割安 ファースト・ハワイアンFHB ハワイの預金堀は強いが、TriCo買収が試金石。単体価値には安全域があり、やや割安 本質価値との差 +22.9% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 バーフォード・キャピタルBUR YPF逆転敗訴で自己資本は激減したが、訴訟金融の回収力は残る。高い負債と評価益の不確実性を差し引いても、やや割安と見る 本質価値との差 +22.5% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 CNAファイナンシャルCNA 高配当と専門引受は魅力だが、料率軟化と古い負債が上値を削る。10年価値は現在比+23%で「やや割安」 本質価値との差 +22.3% · 10 年 やや割安(年 +11.4%) やや割安 プロスペリティ・バンクシェアズPB 低コスト預金と買収実績は魅力だが、利益率の改善には限界がある。基準株数ではやや割安、買収後の実際の株数では適正圏 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 HSBCHSBC 香港の預金基盤と国際決済網に強い堀を持つ銀行。中国関連信用リスクは重いが、還元を含む10年価値には安全域があり、やや割安 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 ウェルズ・ファーゴWFC 資産上限が外れて貸出・預金が 1 割伸びる全米第 3 位の銀行。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では ROE 13% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +21.8% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 プログ・ホールディングスPRG 信用に制約のある消費者の買い物を支えるが、加盟店と規制への依存が重い。買収後の負債を織り込んでも、10年価値には安全域があり割安とみる。 本質価値との差 +21.4% · 10 年 やや割安(年 +12.0%) やや割安 ルネサンスリー・ホールディングスRNR 巨大災害を引き受け、外部資本と運用益でも稼ぐ再保険会社。料率軟化と巨額損失を織り込んでも、10年の本質価値は約170億ドル、現状比17%高い「やや割安」 本質価値との差 +21.4% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 CIBCIB コロンビア首位銀行の預金網とNequiの決済網は強い。Banistmo売却後の正常利益と信用循環・統治の不確実性を比べると、長期価値はやや割安。 本質価値との差 +21.2% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 クレジット・アクセプタンスCACC 販売店網と独自の与信データは価値を生む。しかし低信用者向け融資の規制と貸倒リスクは重く、現在の評価は適正圏で安全域が薄い。 本質価値との差 +20.7% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 プリメリカPRI 北米の大規模な販売網と継続保険料に価値がある。新規契約の減少と手数料競争を織り込んでも、10年の本質価値はやや割安 本質価値との差 +20.6% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 オールド・リパブリック・インターナショナルORI 専門保険と権原保険の堅実な複合体。長期の引受規律と株主還元を評価するが、賠償責任の悪化を慎重に織り込み、10年価値は現時価総額比約19%上の「やや割安」 本質価値との差 +19.9% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 プルデンシャル・ファイナンシャルPRU 日本の不祥事で下振れ中だが、PGIM・団体保険・退職の本業は堅い。資本コスト 8.5% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +19.9% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 メットライフMET 団体保険とアジアの利益が積み上がり、自己資本の薄さと信用リスクが焦点。資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +19.6% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 シチズンズ・フィナンシャル・グループCFG ニューイングランド発の大手地銀で、ROTCE は 15% から 16〜18% を目指す途中。式は上限 PER 約 13 倍の 8.8 割(約 11.5 倍)で、利益の伸びで割安 本質価値との差 +19.3% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 ポピュラーBPOP プエルトリコ預金の約3分の2を握る堀は厚い。政府預金と信用循環への集中を差し引いても、10年価値はやや割安。 本質価値との差 +19.1% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 オールステートALL 個人向け自動車・住宅保険で米国 2 位の損保。利益は準備金の戻しと軽い災害年で山にある。中立 10 年 11.3 倍で、総合は今の時価総額に対し +24% の「やや割安」 本質価値との差 +18.4% · 10 年 やや割安(年 +11.8%) やや割安 ペイパルPYPL ブランド決済の伸びが止まり競合に標準の座を削られる最中の決済網。事業は黒字で現金も厚く倍率は低い。成長が鈍っても利益ベースの式の上ではやや割安 本質価値との差 +17.4% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 アーチ・キャピタル・グループACGL 米国の再保険・事業保険・住宅ローン保険の複合会社。ROE 18% で資本を動かす優良な損保だが再保険の料率は山を越えた。中立 10 年 11.5 倍で、総合は今の時価総額に対し +27% の「やや割安」 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 M&TバンクMTB 北東部の地銀。無利息預金が厚く利ざや 3.65%、与信も堅い。式は上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.8 倍)で、今の PER 約 10 倍はやや割安 本質価値との差 +16.9% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 USバンコープUSB 全米 5 位の銀行。決済(エラボン・カード)と BTIG で手数料が厚い。ROTCE 18.5% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +16.8% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 ハミルトン・レーンHLNE 私募市場の構造成長と顧客粘着性は強いが、Up-Cの取り分を引くと安全域は約19%のやや割安 本質価値との差 +16.4% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 AIGAIG 損保大手として引受を立て直し、2027 年の ROE 目標へ進行中。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +19% の「やや割安」だが、準備金の質に敏感 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 ウィントラスト・ファイナンシャルWTFC 地銀の顔の下に保険料金融の堀がある。信用循環を織り込んでも、10年価値は今を約17%上回る 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 ザイオンズ・バンコープZION 地域密着の預金基盤は残るが規模の壁は厚い。10年価値は今を約14%上回り、やや割安 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 シティグループC 再建途上の世界展開銀行。ROE 12% が定着すれば利益ベースの式で PER 12 倍前後が付き、今は 2 割弱やや割安。ただし 10 年の実績は資本コスト割れで、その不安は確率で厚く見る 本質価値との差 +15.2% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 バンク・オブ・ニューヨーク・メロンBNY 世界最大級の保管・決済の基盤で堀は深いが、手数料率の低下と預金の利ざやが重しになる優良な保管銀行。利益ベースの式の倍率で測ると値段はやや割安 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 キャピタル・ワン・ファイナンシャルCOF 買収で膨らんだ「ROE 2%」は実力でなく、カード・自動車・自前の決済網の三本柱。利益ベースの式では中立で今を上回るが、信用循環と網の賭けで悲観を厚く置いた 本質価値との差 +13.3% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 FNBFNB 地域に根を張る預金基盤と堅実な貸出が強み。大手銀行ほどの堀はないが、10年の利益と還元を考えるとやや割安である。 本質価値との差 +12.5% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 ウェスタン・アライアンス・バンコープWAL 専門預金と住宅ローン買取に強みがあるが、与信事故と資金調達の弱さも残る。10年の価値はやや割安、ただし安全域は薄い。 本質価値との差 +12.2% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 BSACBSAC チリ首位級の銀行基盤と高い費用効率は10年後も残るが、信用循環と親会社支配を踏まえると現在の株価は概ね適正圏 本質価値との差 +11.8% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 T・ロウ・プライス・グループTROW 運用資産 1.9 兆ドルの老舗アクティブ運用会社。現金が厚く事業は高収益だが、株式の流出と手数料率の低下が続く。利益ベースの倍率でもやや割安に出る 本質価値との差 +11.5% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 レイモンド・ジェームズ・ファイナンシャルRJF 助言付き資産を伸ばし続ける堅実なウェルス会社。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では、10 年の価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +11.3% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 JPモルガン・チェースJPM 全米最大の銀行で堀は広がる。利益ベースの式で測ると 10 年後の PBR は約 2.6 倍で、今の 2.5 倍よりやや高く、やや割安 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループJEF 投資銀行の規模拡大は本物だが、信用事故と人材費が堀を薄くする。10年の期待価値は時価総額を約14%上回り、やや割安と見る。 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) 適正 ノーザン・トラストNTRS 預かり資産 20 兆ドルの老舗の信託銀行。富裕層向けの信頼と堀はあるが、手数料率の低下と金利依存があり、利益ベースの式の倍率ではやや割安 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 アライ・ファイナンシャルALLY 自動車金融とオンライン預金に実体ある強み。ただし信用循環と資本効率の限界が重く、10年価値はおおむね適正水準。 本質価値との差 +9.4% · 10 年 適正(年 +10.5%) 適正 チャールズ・シュワブSCHW 預かり資産 13 兆ドルの個人向け証券の最大手。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正で、利ざやと流入は 2026 年が山に近く、式の感度が大きい 本質価値との差 +9.2% · 10 年 適正(年 +9.7%) 適正 プリンシパル・ファイナンシャル・グループPFG 退職・給与福利の窓口として堅く稼ぐ。運用の流出と手数料の下落を織り込んでも、資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +9.1% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 ファースト・シチズンズ・バンクシェアーズFCNCA SVB買収で得た専門金融に強みがあるが、預金コストと資本制約が重い。10年の本質価値は現在の約8%上で、評価は適正 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +9.6%) 適正 アナリー・キャピタル・マネジメントNLY 住宅金融の規模と高い分配能力は魅力だが、借入依存と純資産の毀損が重い。10年の本質価値はおおむね適正圏 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +10.6%) 適正 ユーナム・グループUNM 所得補償保険の強さと厚い株主還元は魅力だが、旧長期介護保険の負債が安全域を削る。10年価値は現値を約9%上回る適正水準。 本質価値との差 +8.1% · 10 年 適正(年 +9.3%) 適正 コロンビア・バンキング・システムCOLB 西部に根を張る預金基盤と買収後の利ざや改善は魅力だが、商業用不動産と大型還元の先行が安全域を薄くする。10年価値はおおむね適正 本質価値との差 +8.0% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 ファースト・ホライズン・コーポレーションFHN メンフィスの預金基盤には堀があるが、資本の薄さと信用循環は重い。10年価値は現状を約7%上回るにとどまり、評価は適正。 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 ロケット・カンパニーズRKT 債権管理の規模は強みだが、組成は価格競争に弱い。添付の株数ではやや割安でも、全種類株で測ると割高である。 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +9.9%) 適正 ラザード・インクLAZ 独立助言の信用は残るが、人材費と希薄化が重い。未成立の買収を除く10年価値は今を約9%上回る適正圏 本質価値との差 +5.8% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 アメリカン・エキスプレスAXP 閉じた決済網と富裕層の会員で ROE 30% 超の稀な金融。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では総合で今の値段を 1 割弱上回るだけで、適正 本質価値との差 +5.6% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 LPLインベストメント・ホールディングスLPLA 独立系金融アドバイザーを支える巨大な金融基盤。規模の堀は本物だが、買収後の顧客離脱と手数料競争を考えると、現在の評価は適正圏にある。 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +9.2%) 適正 フィフス・サード・バンコープFITB 2026 年 2 月にコメリカを統合した全米 9 位の地銀。ROTCE 19% 目標は式で PER 約 12 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で、今の PBR 約 1.4 倍(有形で約 2.2 倍)はやや割安 本質価値との差 +5.3% · 10 年 適正(年 +9.2%) 適正 フランクリン・リソーシズ(フランクリン・テンプルトン)BEN 運用資産 1.8 兆ドルの総合運用会社。不祥事の流出は止まり利益率は回復に入ったが、買収でできた会社で堀は薄い。利益ベースの倍率ではほぼ適正 本質価値との差 +4.3% · 10 年 適正(年 +9.9%) 適正 エーオンAON ウェルス売却後は利益率の拡大と自社株買いで返す世界 2 位級のブローカー。AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 17.7 倍で、総合は今の時価総額に対し +15% の「やや割安」 本質価値との差 +4.2% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 トラベラーズTRV 米国最大級の企業・個人向け損保。核の ROE は 20% 超だが引受益は山の後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 サウスステート・バンクSSB 南東部とテキサスの預金・企業融資に地場の強みがある。ただし買収後の利益と信用リスクをならせば、現値はおおむね適正。 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 コマース・バンクシェアーズCBSH 中西部の預金と信託が支える高収益銀行。買収で収益源は広がるが、10年の還元込み本質価値はほぼ現在並みで適正 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 ファースト・アメリカン・ファイナンシャルFAF 米国の不動産権原を守る寡占企業。データの堀は厚いが、住宅取引の循環とAI代替を考えると、10年価値は現在の時価総額とほぼ同じ「適正」 本質価値との差 +2.0% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 シフト4・ペイメンツFOUR 決済と免税還付の顧客網は伸びるが、買収後の重い負債と優先株が株主価値を圧迫する。10年価値はおおむね適正で、厚い安全域はない。 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +10.0%) 適正 マーシュ・マクレナンMRSH 保険ブローカー世界最大手。切り替え費用の高い堀と高 ROE は健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 19.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +1.8% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 プルーデンシャルplc(英国)PUK アジアの保障需要と販売網は長く残るが、香港の越境販売、中国規制、利益の変動を慎重に見ると、10年価値は現在より約6%高い適正圏 本質価値との差 +1.6% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 ナビエントNAVI 旧学資ローンの回収現金は魅力だが、将来の柱は競争の激しいEarnestに移る。10年価値はやや割安でも安全域は薄い 本質価値との差 +1.5% · 10 年 適正(年 +10.0%) 適正 インベスコIVZ 運用資産 2.5 兆ドルの ETF 主導の運用会社。QQQ と ETF の流入が利益を押し上げるが利回りは薄く、アクティブ株式の流出と市場の高値が重い 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +9.4%) 適正 アーサー・J・ギャラガーAJG 保険ブローカー世界 4 位で AP 買収の統合期。堀と買収の積み上げは健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 15.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +9% の「適正」 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 チャブCB 世界最大級の上場損保。引受の規律と運用益で稼ぐ。軟調な市場でも質は落ちにくい。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +3% の「適正」 本質価値との差 +0.3% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 バンコ・デ・チレBCH チリ屈指の低コスト預金基盤と高収益性は魅力だが、融資シェアの低下と資本還元の制約を考えると、10年価値はおおむね適正圏 本質価値との差 +0.0% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 BOKファイナンシャルBOKF 信用規律と専門金融の堀は確かだが、規模と支配株主に限界がある。10年価値は現在とほぼ同じで適正 本質価値との差 −0.1% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ディーローカルDLO 新興国の複雑な決済を一つの接続で束ねる成長企業。取扱高の急増ほど利益は伸びず、顧客集中と手数料競争を考えると10年価値はやや割高 本質価値との差 −0.1% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 イースト・ウエスト・バンコープEWBC 米中を結ぶ顧客基盤と厚い資本は魅力だが、預金競争と貸倒の尾を考えると、10年価値は現在の時価総額に近く適正圏にある。 本質価値との差 −0.5% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ヴァーチュ・フィナンシャルVIRT 市場に流動性を供給する技術企業。規模の利点はあるが値決めの独占力は弱く、非上場持分を含めた10年価値はおおむね適正。 本質価値との差 −0.6% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 ブラックロックBLK 資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で測ると、貯まる現金を数えて値段はほぼ適正 本質価値との差 −3.5% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ブラウン・アンド・ブラウンBRO 米国中堅の保険ブローカーで、アクリシュア買収の借金と弱い基調が重い。中立 10 年 13.3 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −3.6% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 カレン・フロスト・バンカーズCFR テキサスで信頼を積んだ銀行だが、支店拡張の実りと信用損失を織り込めば、10年の株主価値は現値にほぼ見合う適正水準 本質価値との差 −3.7% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ジャック・ヘンリー・アンド・アソシエーツJKHY 中小の銀行・信用組合のコアと決済を握る安定した処理会社。顧客数は合併で減っても受注で横ばい、1 行あたり売上は年 5% 前後伸びる。10 年の価値は今の値段とほぼ同じで適正 本質価値との差 −4.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 アシュラントAIZ 携帯端末保護・自動車保証・住宅保険を束ねる特殊保険会社。資本の軽い手数料型の利益で ROE 15% 前後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −6.3% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ロウズ・コーポレーションL 約 9 割保有の損保 CNA、ガス・パイプライン、ホテルと 44 億ドルの現金を持つ持株会社。価値の 7 割は CNA、成長はパイプライン。中立 10 年 10.8 倍で、総合は今の時価総額に対し -6% の「適正」 本質価値との差 −6.9% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 リインシュアランス・グループ・オブ・アメリカRGA 死亡率データと世界規模の契約基盤は強いが、資本を要する再保険の利益率は平凡。10年の価値は適正圏でも安全域に乏しい 本質価値との差 −9.1% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 アメリカン・ファイナンシャル・グループAFG 特殊損保の引受規律と高い資本効率は魅力だが、長期の賠償準備金リスクも重い。10年価値の差は約−8%で適正圏、安全域は薄い 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) やや割高 グリーンライト・キャピタルGLRE 再保険の信用力は改善したが、運用と損害率の振れが大きい。10年の加重価値は約4.36億ドル、基準時価総額比約13%低い「やや割高」。 本質価値との差 −10.1% · 10 年 やや割高(年 +8.2%) やや割高 CGCG 私募運用の収益基盤は厚くなったが、主力買収ファンドの成長鈍化と成功報酬の不確実性を考えると、現在の値段はおおむね適正で、安全域は薄い 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +7.6%) やや割高 スティーフル・フィナンシャルSF 富裕層の資産管理と中堅投資銀行に強みがあるが、手数料競争と人材依存は残る。10年価値には安全域が乏しく、やや割高。 本質価値との差 −10.5% · 10 年 やや割高(年 +7.1%) やや割高 ホワイトマウンテン・インシュアランス・グループWTM 売って、育てて、割安なら買い戻す資本配分会社。10年価値は約49億ドルで、今の54億ドルは「適正」だが安全域は薄い 本質価値との差 −11.2% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 W.R.バークレーWRB 約 50 の専門事業会社を束ねる米国の商業・特殊損保。ROE 18〜20% で資本を返す優良会社だが、料率の山は越えてソフト化が近い。中立 10 年 13.9 倍で、総合は今の時価総額に対し -13% の「やや割高」 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 キンセール・キャピタル・グループKNSL 引受の速さと低コストは本物の堀だが、財物保険の競争激化で成長は一服。10年先の利益と還元を織り込んでも、現値はやや割高と見る。 本質価値との差 −11.6% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 ブラックストーンBX 運用資産 1.35 兆ドルのオルタナティブ運用の最大手。堀は厚いが、解約の起きる個人マネーと報酬率の低下を数え、利益ベースの倍率で測ると、値段はほぼ適正 本質価値との差 −11.7% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 S&P グローバル インクSPGI 格付と指数が稼ぐ高収益の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式の倍率で見ると、今の値段は適正の範囲(割高寄り) 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 STWDSTWD 不動産融資と特別管理に強みはあるが、信用損失と配当超過が株主価値を削る。10年価値は約15%下でやや割高 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +7.8%) やや割高 ファクトセット・リサーチ・システムズFDS 金融の情報インフラとして更新率 95% 超を守る高収益会社。席数ベースの商売が生成 AI に置き換わる懸念を悲観に厚く入れても、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 マーキュリー・ゼネラルMCY カリフォルニア損保で料率回復と再保険の厚みは魅力だが、山火事と規制への集中が重い。10年価値は約49億ドル、現時価総額比約14%のやや割高と判断する。 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +6.8%) やや割高 マーケル・グループMKL 特殊保険と運用資産を育て、買収事業に再投資する複合企業。引受の改善を評価しても、資本効率と再保険債権の不確実性から10年価値は「やや割高」。 本質価値との差 −14.5% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 インタラクティブ・ブローカーズ・グループIBKR 世界でいちばん安く速い証券会社だが、会社全体の持ち分で測ると今の値段は 10 年先の成長を織り込んでやや割高 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 アフラックAFL 日本のがん・医療保険で首位級。利益の約 7 割を日本が稼ぎ、伸びは鈍いが堅い。資本コスト 7.75% の利益ベースの倍率では、10 年の価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ボヤ・ファイナンシャルVOYA 退職年金の記録管理には強い顧客基盤があるが、医療費高騰とAIによる手数料競争を考えると、10年の株主価値は現在より低く、やや割高 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 コーペイCPAY 燃料カードの車両決済に越境の法人決済が加わって伸びる決済会社。利益は厚いが借金が重く、10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ハノーバー・インシュアランス・グループTHG 独立代理店網と専門保険に競争力はあるが、足元の高収益を10年続く実力とは見ない。本質価値は現在より約15%低く「やや割高」。 本質価値との差 −16.2% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 マスターカードMA ビザと並ぶ世界の決済網。貸出リスクがなく、還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −16.3% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 IBNIBN インドの預金基盤と与信力は堅固だが、内部留保の厚さで株主資本の利回りが薄まる。10年価値は現状に対しやや割高 本質価値との差 −16.7% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 RLIRLI 30年連続で保険引受黒字を守る優良な専門損保。ただし財物保険の高収益は平準化し、10年価値は現時価総額比約16%低い「やや割高」 本質価値との差 −16.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ムーディーズMCO 格付の二強の一角で利益率 65% 超の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きく、やや割高 本質価値との差 −17.9% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 アフィリエーテッド・マネジャーズ・グループAMG 独立運用会社への出資と代替運用の成長は魅力だが、持分法利益の見えにくさと買収・還元の競合を考えると、安全域が薄くやや割高である。 本質価値との差 −18.4% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 AGNCAGNC 住宅ローン証券の高配当は魅力だが、レバレッジ損失と増資を引くと10年の価値はやや割高 本質価値との差 −19.4% · 10 年 やや割高(年 +6.9%) やや割高 CMEグループCME 金利先物をほぼ独占する取引所。取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −19.7% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 ビザV 貸出リスクを持たない世界最強の決済網。還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 UBSUBS 富裕層資産と統合効果に堀はあるが、スイスの追加資本規制と株数の不整合に注意。台帳基準ではやや割高。 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 アカディアン・アセット・マネジメントAAMI 運用実績と新戦略の成長には価値がある。しかし報酬率の低下と従業員への利益配分を考えると、今の株価には安全域が乏しく、やや割高と判断する。 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 アポロ・グローバル・マネジメントAPO 運用資産 1.05 兆ドルのオルタナティブ運用に、生保アセネ(Athene)を連結する。調達と保険の資金源は厚いが、保険の利ざやと私募クレジットの質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 アレス・マネジメントARES 信用運用が強い運用資産 6,700 億ドルのオルタナティブ運用会社。手数料の積み上がりは堅いが、株式報酬が手数料関連利益の約 4 割を食い、GAAP と利益ベースの倍率で見た値段はやや割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 エリー・インデムニティERIE 相互保険会社の管理手数料(保険料の 25%)だけを受け取る資本いらずの事業。契約数の減少が続き、伸びは物価連動に頼る。中立 10 年 18.2 倍で、総合は今の時価総額に対し -17% の「やや割高」 本質価値との差 −22.9% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 モルガン・スタンレーMS ウェルスの規模で堀が広がる優良な金融。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では ROE 14.7% に PER 11.7 倍前後が付き、今の PER 17 倍はやや割高 本質価値との差 −23.7% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ソーファイ・テクノロジーズSOFI 融資と預金の一体運営には伸びしろがあるが、信用損失と増資の負担は重い。10年価値ではやや割高と判断する。 本質価値との差 −24.4% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 MSCIMSCI 指数の堀と資産連動料で稼ぐ高収益の会社だが、株高頼みと借入で膨らんだ今の値段は、資本コスト 8.0% の利益ベースの式の倍率ではやや割高 本質価値との差 −24.4% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 シンシナティ・ファイナンシャルCINF 代理店経由の中堅損保。引受の利益は薄く、自己資本の約 8 割が保有株。本業と保有株を分けて見ると、総合は今の時価総額に対し -20% の「やや割高」 本質価値との差 −24.8% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ゴールドマン・サックス・グループGS 投資銀行・市場業務で首位級の優良な金融。利益の山谷が大きく、資本コスト 8.75% の利益ベースの式では ROE 14.5% に PER 11 倍前後が付き、今の値段はやや割高 本質価値との差 −25.0% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ブルー・アウル・キャピタルOWL 永久資本に根ざした報酬収入は強みだが、償還圧力と株式報酬を厳しく見れば、全持分ベースの時価総額には大きな安全域がない。 本質価値との差 −25.2% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 セントラル・バンカンパニーCBC 低コスト預金と余剰資本は魅力だが、買収の成功を先に織り込む値段で、安全域は薄くやや割高 本質価値との差 −26.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 サークル・インターネット・グループCRCL 規制されたデジタルドルの有力発行体だが、利益の取り分は販売提携先に左右される。10年の本質価値は約129億ドルで、現在の約208億ドルに対して割高 本質価値との差 −26.4% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 エバーコアEVR 独立系M&A助言で強い地位を築いたが、収益の山谷と人材への分配が重い。10年の還元を含む価値は台帳時価総額より約16%低く、やや割高。 本質価値との差 −27.5% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ナスダックNDAQ 上場・指数・金融ソフトの継続収入が 7 割超の取引所。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先に進みすぎで、やや割高 本質価値との差 −27.8% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 SEIインベストメンツSEIC 金融機関の基幹業務を支える堀は強いが、AIによる事務の値下げと買収負担を考えると、10年の期待価値は約28%低く、やや割高 本質価値との差 −28.6% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 シービーオーイー・グローバル・マーケッツCBOE S&P 500 のオプションを独占する取引所。2026 年の取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 フーリハン・ローキーHLI M&Aと再建助言の件数首位が堀を支えるが、人材依存とAI代替、議決権集中を考えると、10年価値は現時価総額を約25%下回るやや割高。 本質価値との差 −29.1% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 ブロックXYZ 若者向け金融アプリ Cash App と加盟店決済 Square を持つ。粗利益は伸びるが、貸出と株式報酬を引いた GAAP 利益は薄い。利益ベースの倍率で測ると、確率で重ねた値は今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 バークシャー・ハサウェイBRK-B 保険・鉄道・電力・製造の複合体と 6,700 億ドル超の株式・現金。営業 4 事業は利益ベースの上限の内側に置き、中立 10 年 PBR 1.11 倍で、総合は今の時価総額に対し -28% の「やや割高」 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 インターコンチネンタル・エクスチェンジICE 取引所・債券データ・住宅ローン基盤の 3 本柱。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きい 本質価値との差 −30.0% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) 割高 FT インターメディエイトFIGR 取扱高は急増しているが、手数料率の低下と買収・希薄化を織り込むと、10年価値は今の時価総額を約4割下回り、割高 本質価値との差 −33.4% · 10 年 割高(年 +4.8%) 割高 ギャラクシー・デジタルGLXY コアウィーブ賃料で土台はできたが、暗号資産と建設債務の振れに対して安全域がなく、割高 本質価値との差 −33.6% · 10 年 割高(年 +5.8%) 割高 KKRKKR 運用資産 8,000 億ドルのオルタナティブ運用に、保険(グローバル・アトランティック)を抱える。堀は厚いが、成功報酬と保険の投資損で利益の質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 トゥルーパニオンTRUP 診療費の立て替えを減らす仕組みは魅力だが、獲得費と医療費の高騰で利益の堀は未完成。10年の加重価値は約7.8億ドル、現状比約39%の「割高」 本質価値との差 −40.5% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 コインベースCOIN 暗号資産の取引所から、ステーブルコインの利息と預かりで稼ぐ金融会社へ。事業の転換は本物だが、2026 年は赤字で、資本コスト 9.5% の利益ベースの式では今の値段が 10 年の高成長を織り込み過ぎて割高と出る 本質価値との差 −40.7% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 ワールド・アクセプタンスWRLD 小口融資の店舗網には価値があるが、高金利への規制と信用損失が重い。10年の本質価値は現時価総額を約43%下回り、割高と判断する。 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 WEX INCWEX 車両決済には強い堀があるが、給付SaaSのAI代替と借入依存の還元が重い。10年の本質価値は現値を約47%下回り、割高 本質価値との差 −43.2% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 チャイム・ファイナンシャルCHYM 給与振込口座としての定着力と成長余地は大きいが、決済手数料への依存と株主還元の不確実性が残り、10年価値では割高とみる。 本質価値との差 −46.8% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 モーニングスターMORN 独自の投資データと格付けには堀があるが、席課金はAI代替に直面する。10年の資本還元を含めても安全域が足りず、割高と判断する。 本質価値との差 −48.7% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 UWMホールディングスUWMC 住宅ローン卸売の首位は本物だが、優先株・希薄化・支配株主への流出が普通株の安全域を消し、10年価値では割高 本質価値との差 −48.8% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 ロビンフッド・マーケッツHOOD 個人投資家の新世代向け証券。予測市場・暗号資産・金利で稼ぐ力は本物だが、今の値段は 10 年の高成長を織り込み済みで、資本コスト 9% の利益ベースの式では大きく割高に出る 本質価値との差 −52.3% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 トレードウェブ・マーケッツTW 債券電子取引の流動性ネットワークは強いが、一時的な暗号資産評価益と大型買収の負担を除いて考えると安全域に乏しく、割高である。 本質価値との差 −52.5% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 アファーム・ホールディングスAFRM 分割払いの市場と決済網は成長するが、信用リスクと株主還元の弱さが残る。10年の稼ぐ力から見た安全域は乏しく、現在の評価は割高。 本質価値との差 −53.0% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 ライアン・スペシャリティ・ホールディングスRYAN 難しい保険をつなぐ強い販路を持つが、重い買収負債と二種類の持分を織り込むと、10年のオーナー価値には大きな安全域がなく「割高」と判断する。 本質価値との差 −53.7% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 ブリッシュBLSH 規制資産は強いが、単体の低い資本収益性と大型買収への依存を考えると、現在の値付けは割高 本質価値との差 −64.8% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 フリーダム・ホールディングFRHC 証券の稼ぐ力は強いが、一顧客集中と赤字の周辺拡張、外部増資が重く、10年価値から見て明確に割高 本質価値との差 −75.1% · 10 年 割高(年 −4.0%) 割高 TFSファイナンシャルTFSL 信用損失の少なさと公開株向け配当は魅力だが、低いROEとMHC支配を踏まえると会社全体換算では割高 本質価値との差 −83.9% · 10 年 割高(年 −12.2%) 割高 ストラテジーMSTR 世界最大のビットコイン保有量は規模の強みだが、収益を生まない資産に優先株と増資負担が重なり、10年の安全域は乏しく割高。 本質価値との差 −95.5% · 10 年 割高(年 −5.0%)

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読んだ資料

  1. ING Group 2025 Form 20-F:部門別損益、貸出・預金残高、資本・財務諸表
  2. ING Group 2026年4〜6月期決算と2026〜2027年経営見通し
  3. ING Group 配当・株主還元方針

分析日 2026-10-23