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コロンビア・バンキング・システム COLB

西部に根を張る預金基盤と買収後の利ざや改善は魅力だが、商業用不動産と大型還元の先行が安全域を薄くする。10年価値はおおむね適正

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)33.15 ドル93 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-30)30.7 ドル86 億ドル差 +8.0%
10 年後から見ると 適正 価値 33.15 ドル93 億ドル · 差 +8.0% · 期待の年率 +9.5%
期待の年率リターン(10 年)+9.5%資本コスト比 +1.0 pt
推定の資本コスト8.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 8.5% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

コロンビア・バンキング・システムは、米国西部の企業と家計から預金を集め、法人融資、不動産融資、資金管理で稼ぐ地域銀行である。長く持つ株主の目では、今の値段はおおむね適正であり、大きな安全域はない。買収で得た預金網は魅力だが、その利益を10年先まで守れるかは別の問いである。

2023年の旧ウンプクアとの統合に続き、2025年にはパシフィック・プレミアを取得し、南カリフォルニアの営業基盤を一気に広げた。2026年7〜9月期には純利益2.20億ドル、純金利マージン4.11%に達し、預金コストも同業より低かった。利益改善は実際に進んでいるが、統合直後の2025年の純利益5.5億ドルだけを10年先へ延ばすのも、足元の好調な四半期を永久に延ばすのも危うい。

2035年末の中立像では、低コスト預金を保ちながら西部の貸出・預金を緩やかに増やし、年間純利益は11.5億ドルとなる。10年間の正味還元も価値を支える。一方、貸出の半分強が広い意味での商業用不動産に関係し、オフィスの借換え、預金金利競争、保有債券の含み損という弱点は消えない。

五つの筋書きを資本コスト8.5%で割り引いた価値は約92.6億ドルで、添付の時価総額約86.2億ドルを約7%上回る程度である。堀は確かにあるが、全国大手のような独占力ではない。予測の誤差でこの差は消えるため、結論は「適正」とする。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、最初にこの銀行を10年後も必要とする顧客がいるかを考える。答えはおそらく肯定である。中小企業には与信判断と資金決済を一緒に任せる先が要り、預金保険と銀行免許を備えた窓口を別の仕組みで完全に代替するのは難しい。銀行の価値は店舗の数より、顧客が給与や支払いの口座を移しにくいことにある。

しかし、預金基盤が残ることと、高い利回りで再投資できることは同じではない。預金を一つ集めても、貸出先が弱ければ利益にならない。2026年の利ざや改善は、資金の調達先を入れ替えた経営判断の成果である一方、商業用不動産や証券の評価損を引き受けた上での収益でもある。利益を増やすために自己資本を厚くしなければならない銀行では、配当と買戻しだけでなく留保する一ドルの質を見極めたい。

この10年の大型買収は、西部に大きな基盤を作る代わりに新株発行とのれんを伴った。これからの課題は規模の拡大ではなく、取得した顧客を失わずに利益率を上げることである。買戻しは今の株主に有益に見えても、信用コストが跳ねたときの備えを削るなら価値を損なう。

中立の10年後にROEが約11%であっても、そのすべてを資本コスト超の利益とみなさない。競争で新規投資の利回りが薄れることを認めたうえで、約7%の評価差しかない現在の価格には十分な安全域があるとは言えない。良い地域銀行と、安心して高値を払える銀行は違う。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの中心は貸出である。地元企業の運転資金や設備投資、賃貸住宅、店舗・物流施設、個人の住宅を担保にした融資を行い、貸出利息と預金などの調達費用との差を残す。2026年9月末の貸出残高は469億ドル、預金は527億ドルで、店舗は西部を中心に348拠点ある。預金の約3分の1は無利息であり、これが貸出金利を市場任せにしないための原資となる。

法人向けの商業融資と不動産融資が主力だ。貸出の内訳は法人融資が約24%、事業用不動産の所有者向けと非所有者向けがそれぞれ約16%、集合住宅が約21%である。商業融資では取引口座、給与振込、支払・回収、融資をまとめて提供し、価格だけで銀行を選ばれにくくする。設備金融子会社フィンパックは比較的小口で利回りが高いが、貸倒も大きいため、成長させればよい事業ではない。

住宅ローンと家計向け融資は主役ではないが、顧客との接点を増やす。証券・流動性運用は、貸出に回らない預金を国債、政府機関債、住宅ローン担保証券などで運用する部門である。2026年9月末の売却可能証券は約109億ドルあり、金利が上がると評価損を抱えやすい。

もう一つの稼ぎは口座管理、カード決済、企業の資金管理、信託と資産運用、住宅ローン関連の手数料である。2025年の手数料等収入は約3.0億ドルにとどまり、全収入の主役ではない。ただし企業の経理システムと銀行の決済・回収機能がつながれば解約の手間が増し、利息に頼らない収入が厚くなる。会社の法定報告セグメントは一つなので、以下の四区分は分析用の経済的な分解であり、公式の事業別採算ではない。

優良さと弱いところ

最大の強みは、顧客に長く使われる預金口座である。2026年7〜9月期の預金全体の調達コストは1.29%で、会社が示す同業中央値1.77%より低い。企業が給与、買掛金の支払い、売掛金の回収を移すには事務負担がかかり、銀行員との付き合いも急には切れない。北西部で約10.2%の預金シェアを持つことは、この関係を積み重ねた証拠である。

ただし、堀は地域ごとに厚さが違う。北西部では大手銀行と競えるが、ロサンゼルス都市圏の預金シェアは約0.7%、フェニックスでは約0.1%にすぎない。全国大手のデジタル投資と預金調達力は強く、顧客は預金金利を容易に比較できる。現在の低い調達コストが将来も同じ差で残るという保証はない。

資本効率は改善している。2025年のROEは7%だったが、2026年7〜9月期の年率換算ROEは11.78%、有形自己資本利益率は16.43%となった。買収費用の減少だけでなく、不要な高コスト調達を返済した効果がある。一方、貸出残高そのものは直近四半期に減り、貸出増を伴わない利ざや改善には天井がある。

経営は過去に規模を買収で伸ばし、その都度新株を発行してきた。2025年末の自己資本78.4億ドルには買収のれんが含まれ、2026年9月末の有形普通株自己資本は約50.0億ドルしかない。預金の粘着性は評価するが、のれんと信用循環を考えると強い堀とまでは断定しない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

米国の銀行は成熟産業だが、融資と決済そのものが消えるわけではない。米連邦預金保険公社の2026年4〜6月期統計では、銀行全体の純金利マージンは3.32%、貸出は前年比6.8%増である。業界ノートの中立では貸出を名目で年5%程度と見ており、このうち物価3.5%を除く実質の増加は小さい。銀行の市場が伸びても、預金と貸出の取り合いが続く以上、企業利益が自動的に増えるわけではない。

コロンビアが戦う西部八州の預金市場は約4兆ドル規模で、同社のシェアは約1.3%である。北西部ではバンク・オブ・アメリカが約16%、USバンコープが約15%、JPモルガンが約12%、ウェルズ・ファーゴが約12%を握り、同社は約10%の第五位につける。ロサンゼルスやフェニックスではまだ小さく、2025年のパシフィック・プレミア買収で得た店舗を使って法人顧客を増やす余地がある。競合の資本力は同社よりはるかに大きい。

業界全体の貸出は約13兆ドルで、コロンビアの約469億ドルはその0.4%弱にとどまる。したがって全国シェアが大きく動かなくても、西部の特定の町や業種でシェアを取る余地はある。他方、全国大手やイースト・ウエスト・バンコープ、ウエスタン・アライアンス、ジオンズ、ワシントン・フェデラルなどは同じ顧客を争う。

今は信用費用が低く、預金コスト改善も進んだ恵まれた時期に近い。2026年9月末の貸倒償却率は年率0.24%だが、商業用不動産のうちオフィス向けは全貸出の約7%を占める。また売却可能証券の含み損は約9億ドルまで拡大した。長期金利5%、短期金利3.5〜4%を共通前提とし、単なる金利低下による評価益は期待しない。住宅価格・雇用・預金流出が同時に悪化するかどうかが最大の分かれ目である。

資本政策と M&A

資本配分は、成長のための買収から、既存基盤の収益性改善と還元へ重心を移している。2023年の旧ウンプクアとの統合、2025年8月末に完了したパシフィック・プレミアの株式買収によって、西部の店舗と預金を一気に増やした。後者だけでも約114億ドルの貸出と145億ドルの預金が加わったが、買収対価の株式発行で従来株主の持ち分は薄まった。買収前後の利益額を単純につなげて経営の腕前とは評価できない。

2026年9月末までの約11か月で普通株を約7億ドル買い戻し、発行済み株式の約8%に相当する株数を減らした。10月22日には新たに最大12億ドルの買戻し枠を設定したが、期限も実行額の約束もない。四半期配当の現行水準を年換算すると約4億ドルに相当する。2026年9月末のCET1比率11.5%は会社の長期運用目標を上回るが、同時に債券の評価損が自己資本を圧迫した。

2026年9月には劣後債2.5億ドルを発行し、より古い劣後性調達約2.4億ドルの償還に充てる方針を示した。買戻しを続けられるかは融資の健全性と規制資本次第だ。先行き10年の利益や総還元額に会社が数字を約束しているわけではない。新たな大型買収を無条件に織り込まず、既存基盤で稼ぎ、余剰だけを株主に戻す規律を問う。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

コロンビアの価値は、成長中の西部都市にすでに預金網を持っていることだ。北西部の預金シェア約10%は地域密着型の銀行として大きく、企業の支払い口座や資金管理は簡単には他行に移らない。パシフィック・プレミアの買収により、ロサンゼルスとサンディエゴにも営業の足場を得た。買収から時間がたてば法人向けの貸出と預金が連動し、2025年の部分連結では見えなかった利益が通年で表れる。

この主張は足元の数字でも裏付けられる。2026年7〜9月期の純金利マージン4.11%は同業全体の3.32%を大きく上回り、預金調達コストは同業中央値より低かった。顧客預金の増加で高コスト資金を返済し、運用利回りを上げた結果である。銀行の費用率も改善し、統合費用が減ったあとには本来の採算が見え始めた。

同社はすでに大きくなり、以前ほど買収に依存する必要がない。企業の経理システムと連動した決済、信託、資産運用を既存顧客に売れば、金利に依存しない手数料も伸びる。AIは与信事務と顧客対応を効率化する補助となり、銀行免許や預金の信頼を不要にはしない。資本が余れば配当と買戻しで株主へ返せる。

西部の実質貸出需要を取り込みながら北西部のシェアを守り、南カリフォルニアでは数十ベーシスポイントずつシェアを取る。信用費用を抑え、銀行全体の利益率を高められれば、2035年の純利益が16億ドルに近づく道はある。全国最大級の銀行でなくても、地域に十分な規模の利益を持つ銀行になれる。

慎重な見方

大型買収で預金が増えた事実と、買収が株主価値を増やしたかは別である。2023年と2025年の統合を経て、発行株式とのれんは膨らんだ。2025年の純利益には買収費用が入る一方、2026年の好調には高コスト預金の整理と低い貸倒費用が効いている。これを恒久的な利益と誤認すると、買戻しも高値づかみになる。

貸出の半分強は商業用不動産や集合住宅で、金利が高止まりすれば担保価値と借換えの負担が重い。2026年9月末のオフィス向けは全貸出の7%程度で、平均の担保掛け目は抑えられているものの、景気後退では単独の優良債務者も傷む。現在の貸倒償却率0.24%が上がれば利益は急速に縮む。銀行は損失が出るまで弱点が見えにくい。

預金コストの優位も固定資産ではない。大手銀行はアプリと全国の営業網を持ち、現金管理や与信の分野ではフィンテックや私募信用ファンドが競う。預金者が利回りを重視すれば、低金利で据え置ける口座の割合は減る。金利が下がらない前提なら、証券の含み損も現金化すると自己資本の損失になる。2026年9月末には含み損が拡大し、会社の自己資本は前四半期から減少した。

さらに、新たな12億ドルの買戻し枠を急いで使うと、景気悪化時に損失を吸収する資本が細る。貸出の残高はすでに減り始めており、成長は楽ではない。信用コスト、預金流出、買収で引き継いだ貸出の問題が重なるなら、2035年の利益が過去の水準より下がる道を無視できない。

どちらに重みを置いたか

預金コストの実績と買収後の収益改善は強気の材料である。ただし既存店舗の価値を買収の効果と切り分けにくく、商業用不動産と資本還元のタイミングが結論を揺らす。五つの確率は楽観側32%、中立33%、悲観側35%とわずかに慎重側へ寄せた。

利益が大きく伸びる道も現実味はあるが、信用循環を通じてROEが下がる道も同じほど現実的だ。正味還元を含めた10年価値の現在値は約92.6億ドルとなり、添付の時価総額より約7%上である。株価に十分な安全域はなく、判断は「適正」である。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 45.69 ドル128 億ドル(+ 還元の換算額還元の合計 19.46 ドル54 億ドル)。 今の値に割り戻すと 33.15 ドル93 億ドル、今との差 +8.0%、 期待の年率 +9.5%(資本コスト 8.5%)→ 適正

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 10% 81.94 ドル229 億ドル 25.36 ドル71 億ドル +249.5% +16.0% 10.73 ドル30 億ドル
やや楽観 22% 65.27 ドル182 億ドル 22.49 ドル63 億ドル +185.9% +13.3% 19.31 ドル54 億ドル
中立 33% 51.89 ドル145 億ドル 21.42 ドル60 億ドル +138.8% +11.1% 24.19 ドル68 億ドル
やや悲観 23% 23.38 ドル65 億ドル 18.19 ドル51 億ドル +35.4% +4.0% 9.56 ドル27 億ドル
悲観 12% 5.33 ドル15 億ドル 6.02 ドル17 億ドル −63.0% −12.1% 1.36 ドル4 億ドル
加重平均100% 45.69 ドル128 億ドル19.46 ドル54 億ドル +112.2% +9.5% 65.15 ドル182 億ドル

今の株価時価総額 30.70 ドル86 億ドル(2026-10-30)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 10% 楽観:西部の預金シェアを伸ばし、買収効果が定着 利益 16 億ドル · PER 14.3 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 81.94 ドル229 億ドル

パシフィック・プレミアの顧客を離さず、ロサンゼルスやフェニックスで営業人員が実績を積む。北西部の預金シェアは約11%へ上がり、西部八州のシェアも約1.6%になる。法人・不動産融資の実質残高は530億ドル、家計向けも90億ドルとなり、大手銀行から中堅企業の主取引口座を奪う。金利が高止まりしても預金の低コスト性が残り、利息収入は名目で増える。

旧ウンプクアとパシフィック・プレミアの重複店舗を整理した効果が経費率に表れる。企業の決済・信託を重ねて売り、資金管理の利用件数も増える。CREの平均貸倒は低いままで、フィンパックの損失も限られる。新たな大型買収はなく、技術投資と支店整備に必要な資本だけを留保できる。

10年のGAAP純利益累計は約115億ドルに達し、株式報酬と新株発行を控除した正味還元は約70.8億ドルとなる。期末の自己資本は115億ドルで、利益16億ドルからROEは約14%へ上がる。現在の預金網は全国大手の完全な代わりではないが、西部の企業金融で独自の地位を強める。

  • 法人融資・商業用不動産・設備金融:数量 530(2025年ドル価値に直した平均貸出残高(億ドル、法人・CRE・設備金融))× 価格 0.09(実質貸出残高当たりの総利息・融資手数料率(物価要因は単価に含む))→ 売上 46 億ドル・営業利益 17 億ドル。買収統合完了後に西部市場で法人取引のシェアを拡大
  • 住宅・家計向け融資:数量 90.0(2025年ドル価値の平均住宅・家計貸出残高(億ドル))× 価格 0.08(実質貸出残高当たりの総利息率(物価要因を含む))→ 売上 7 億ドル・営業利益 2 億ドル。住宅金融を伸ばしても信用費用を抑える
  • 債券・流動性運用:数量 150(2025年ドル価値での平均運用証券と金利付き現金の残高(億ドル))× 価格 0.06(実質運用残高当たりの総受取利息率(物価要因を含む))→ 売上 9 億ドル・営業利益 2 億ドル。低利の古い証券が満期で入れ替わる
  • 資金管理・決済・信託・その他手数料:数量 610(2025年ドル価値の平均預金残高(億ドル、取引関係の代理数量))× 価格 0.01(預金残高相当の手数料収入率(物価要因を含む))→ 売上 6 億ドル・営業利益 2 億ドル。決済・信託の利用深度が上がり、手数料単価も改善

倍率:2026年9月末を出発の財務状態とし、当期GAAP純利益16.0÷期末普通株自己資本115.0でROE13.91%。銀行の預金・決済は継続するが完全な独占はないためmoatは普通、超過利益の残存率1/2、k8.5%でRONIC11.21%。市場実質拡大0.5%、シェア増0.5%、単価上昇3%を合わせた長期名目g4.0%。10年目の利益に対する正当化PER上限14.86倍の96%に当たる14.3倍。GAAP純利益は買収償却も株式報酬も戻さず、余剰現金の別建て加算はしない。

確率:新拠点の開拓、低い預金コストの維持、信用費用の平準化、ITによる経費節減がそろう必要がある。業界全体より高い実質の貸出獲得が10年続くため、確率は1割に限る。

やや楽観 22% やや楽観:買収シナジーを確保し、貸出を着実に増やす 利益 14 億ドル · PER 13.4 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 65.27 ドル182 億ドル

西部の法人金融で顧客の主取引口座を増やし、北西部のシェアを10%台半ばに保つ。南カリフォルニアの新たな店舗は採算化し、西部八州の預金シェアは約1.5%に伸びる。実質の法人・CRE融資残高は500億ドルへ増え、証券運用も預金の増勢に合わせて厚くなる。ただし全国大手が大口顧客を奪うため、貸出利回りの優位は部分的に縮む。

2025年の買収による統合費用は徐々に消え、無利息預金の割合も概ね保たれる。資金管理とカード、信託の手数料は既存の企業顧客への浸透で増える。事務の自動化で費用率は改善するが、営業人員とサイバー対策にも投資が要る。信用損失は景気後退時に膨らむものの、資本を大きく傷めず回復する。

10年の純利益累計は102億ドル、正味の配当と買戻しは62.8億ドルになる。2035年末の純利益は13.6億ドル、自己資本は110億ドルで、ROEは約12.4%となる。大規模な新株発行を伴う再買収をしないことで、利益の増加が既存株主へ届く。

  • 法人融資・商業用不動産・設備金融:数量 500(2025年ドル価値に直した平均貸出残高(億ドル、法人・CRE・設備金融))× 価格 0.09(実質貸出残高当たりの総利息・融資手数料率(物価要因は単価に含む))→ 売上 43 億ドル・営業利益 14 億ドル。北西部の取引深耕とカリフォルニアでの緩やかなシェア増
  • 住宅・家計向け融資:数量 86.0(2025年ドル価値の平均住宅・家計貸出残高(億ドル))× 価格 0.08(実質貸出残高当たりの総利息率(物価要因を含む))→ 売上 7 億ドル・営業利益 2 億ドル。住宅融資の件数と平均残高が増える
  • 債券・流動性運用:数量 145(2025年ドル価値での平均運用証券と金利付き現金の残高(億ドル))× 価格 0.06(実質運用残高当たりの総受取利息率(物価要因を含む))→ 売上 8 億ドル・営業利益 2 億ドル。買換えで運用利回りが改善
  • 資金管理・決済・信託・その他手数料:数量 585(2025年ドル価値の平均預金残高(億ドル、取引関係の代理数量))× 価格 0.01(預金残高相当の手数料収入率(物価要因を含む))→ 売上 5 億ドル・営業利益 2 億ドル。既存の法人預金へ資金管理・信託を追加

倍率:GAAP純利益13.6÷自己資本110でROE12.36%。k8.5%、普通の堀の残存1/2からRONIC10.43%。西部地域の実質市場伸び0.4%+シェア0.2%+実質単価を含む物価寄与3.3%で長期g3.9%。来期利益倍率を最終年へ換算した正当化上限14.14倍の約95%を使い、手数料が小さい地域銀行という利益の質を反映した13.4倍にする。余剰現金は預金負債を支えるため別加算しない。

確率:預金の粘着性と2026年の利ざや改善に実績があり、統合投資の回収もあり得る。ただし全国大手や地銀との競争を見込むため、完全な楽観ほど利益率は伸ばさない。

中立 33% 中立:預金の強さは残り、収益性は緩やかに正常化 利益 12 億ドル · PER 12.6 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 51.89 ドル145 億ドル

北西部の預金シェアは10%強を守り、ロサンゼルスでは現在の約0.7%から1%前後へ緩やかに高まる。全体のシェアは大きく変わらず、地域市場の物価込みの伸びを取り込む。法人・不動産融資の実質残高は465億ドルとなり、2025年に部分連結だったパシフィック・プレミアの基盤を通年で使う。その先の成長は業界平均に近づき、全国大手ほどの値決め力は得られない。

預金コストは同業を少し下回るが、無利息口座の獲得競争が続く。証券の低利保有分は徐々に高い利回りへ入れ替わり、短期の利ざや改善が一巡した後は拡大を見込まない。CREの貸倒は循環の中で上がり、景気後退時には貸倒引当の積増しが一時的に利益を削る。手数料は資金管理を中心に伸びるが、全社利益を変えるほどにはならない。

10年のGAAP純利益累計は約94億ドル、正味還元は59.8億ドルとなる。2035年末の純利益は11.5億ドル、自己資本105億ドルでROEは約11%に落ち着く。許認可と顧客関係は残るものの、再投資の超過収益は競争で半分に薄まる。過度な買収をしないことが、この道筋を守る条件となる。

  • 法人融資・商業用不動産・設備金融:数量 465(2025年ドル価値に直した平均貸出残高(億ドル、法人・CRE・設備金融))× 価格 0.08(実質貸出残高当たりの総利息・融資手数料率(物価要因は単価に含む))→ 売上 39 億ドル・営業利益 13 億ドル。2025年の部分連結の反動と名目市場成長、シェアはほぼ維持
  • 住宅・家計向け融資:数量 80.0(2025年ドル価値の平均住宅・家計貸出残高(億ドル))× 価格 0.08(実質貸出残高当たりの総利息率(物価要因を含む))→ 売上 6 億ドル・営業利益 2 億ドル。住宅需要は実質で緩やかに増える
  • 債券・流動性運用:数量 140(2025年ドル価値での平均運用証券と金利付き現金の残高(億ドル))× 価格 0.06(実質運用残高当たりの総受取利息率(物価要因を含む))→ 売上 8 億ドル・営業利益 2 億ドル。実質残高の拡大と名目価格の物価相当の増加
  • 資金管理・決済・信託・その他手数料:数量 560(2025年ドル価値の平均預金残高(億ドル、取引関係の代理数量))× 価格 0.01(預金残高相当の手数料収入率(物価要因を含む))→ 売上 5 億ドル・営業利益 2 億ドル。手数料の実質単価は概ね横ばいで顧客基盤と物価に連動

倍率:GAAP純利益11.5÷普通株自己資本105.0からROE10.95%。k8.5%、moatは普通(残存割合1/2)なので新規再投資のRONIC9.73%。長期g3.5%は実質の市場貸出増0.5%とシェアの概ね維持0%、物価3.5%から競争による実質単価下落0.5%を控除した名目単価3.0%を合算した保守値で、ROEから作っていない。正当化PER上限13.25倍の約95%を選び12.6倍。地域偏重・CREの信用循環を考え上限を使い切らず、SBC・無形資産償却をGAAP純利益へ足し戻さない。

確率:2026年の預金コストの優位とCET1の余裕は事実であり、10年後も残る可能性が最も高い。一方、2025年取得先の通年寄与と現在の低い貸倒を区別し、業界並みの長期成長に落ち着く中心筋書きとする。

やや悲観 23% やや悲観:預金競争とCRE損失でROEが資本コストを割る 利益 6 億ドル · PER 10.2 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 23.38 ドル65 億ドル

大手銀行やネット銀行へ預金が流れ、北西部の預金シェアは9%台へ下がる。企業は決済口座を残しても余剰資金を高利の運用へ回すため、預金の調達費用が上がる。オフィスと集合住宅の借換えが鈍り、CREの新規融資は低調となる。法人・不動産融資の実質残高は390億ドルにとどまり、手数料も値上げが通らない。

2026年に見えた費用削減の効果を、貸倒引当と競争による利ざや縮小が食い潰す。預金をつなぎ止めるために利回りを譲り、証券も高い資金コストを十分には補えない。パシフィック・プレミアの追加シナジーは乏しく、大型買収をやめて自力で資本を守る。信用不安の局面では買戻しを停止し、配当も減らす。

期間の純利益累計は70億ドルと中立を下回る。正味還元を50.8億ドルに抑えるため、期末の普通株自己資本は90億ドルを保つが、2035年末の純利益は6.4億ドル、ROEは約7%に下がる。銀行は生き残っても、留保した一ドルが資本コストに届かず、株主の富を大きく増やせなくなる。

  • 法人融資・商業用不動産・設備金融:数量 390(2025年ドル価値に直した平均貸出残高(億ドル、法人・CRE・設備金融))× 価格 0.07(実質貸出残高当たりの総利息・融資手数料率(物価要因は単価に含む))→ 売上 28 億ドル・営業利益 7 億ドル。CREの貸出鈍化と預金コスト上昇が収益率を削る
  • 住宅・家計向け融資:数量 72.0(2025年ドル価値の平均住宅・家計貸出残高(億ドル))× 価格 0.07(実質貸出残高当たりの総利息率(物価要因を含む))→ 売上 5 億ドル・営業利益 1 億ドル。借換えが鈍り信用費用が増える
  • 債券・流動性運用:数量 121(2025年ドル価値での平均運用証券と金利付き現金の残高(億ドル))× 価格 0.05(実質運用残高当たりの総受取利息率(物価要因を含む))→ 売上 6 億ドル・営業利益 1 億ドル。利回りは上がっても調達費用が上回る
  • 資金管理・決済・信託・その他手数料:数量 490(2025年ドル価値の平均預金残高(億ドル、取引関係の代理数量))× 価格 0.01(預金残高相当の手数料収入率(物価要因を含む))→ 売上 4 億ドル・営業利益 1 億ドル。価格競争で物価に見合う値上げができない

倍率:純利益6.4÷自己資本90でROE7.11%となり、k8.5%を下回る。したがってPERの上限は1/k=11.76倍で、預金競争とCRE信用費用の長期化を踏まえ10.2倍にとどめる。稼ぐ力6.4÷8.5%=75.3億ドルと独立に評価した売却可能資産の税後約19億ドルの大きい方を上限にし、時価総額65.28億ドルはこれを超えない。中立より倍率は低い。

確率:貸出の商業用不動産比率が高く、金利高止まりと全国大手の預金獲得競争が重なる展開は十分あり得る。地域分散と担保の質はあるので、存続を脅かすほどの損失までは中心にしない。

悲観 12% 悲観:不動産不況と預金流出で地域銀行として構造的に劣後 利益 2 億ドル · PER 9.3 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 5.33 ドル15 億ドル

オフィスや集合住宅の長期的な価値低下により、担保処分を重ねても損失が残る。西部の企業から高コストの預金を調達し続けなければならず、北西部の預金シェアは8%前後、西部全体のシェアも低下する。貸出は大手銀行と私募信用ファンドに奪われ、法人・CRE融資の実質残高は315億ドルに縮む。手数料も預金流出と価格競争で減り、地方の小規模金融機関へ逆戻りする。

2028〜2030年ごろには不動産の不良債権処理と買収取得資産の再評価で損失が集中し、期間の累計純利益は約21億ドルにとどまる。これは平常時の利益を積んだあと、深い信用損失を相殺した額である。買戻しを停止し配当も切り下げるため、期間の正味還元は16.8億ドルに縮む。過去に払ったのれんは回収不能となり、利益は低いまま残る。

2035年末の純利益は1.6億ドル、普通株自己資本は75億ドル、ROEは約2%である。自己資本は規制を通るために残っても、株主にとって帳簿の全額は価値にならない。貸出と証券を清算したときの税後残余を別に見積もると、預金負債の優先性が大きく、売れる資産だけを根拠に高い評価はできない。

  • 法人融資・商業用不動産・設備金融:数量 315(2025年ドル価値に直した平均貸出残高(億ドル、法人・CRE・設備金融))× 価格 0.06(実質貸出残高当たりの総利息・融資手数料率(物価要因は単価に含む))→ 売上 19 億ドル・営業利益 2 億ドル。貸出とシェアが縮小し、CRE損失と高コスト預金で採算が悪化
  • 住宅・家計向け融資:数量 61.0(2025年ドル価値の平均住宅・家計貸出残高(億ドル))× 価格 0.06(実質貸出残高当たりの総利息率(物価要因を含む))→ 売上 3 億ドル・営業利益 1 億ドル。住宅金融は低利回りで貸倒が増加
  • 債券・流動性運用:数量 100(2025年ドル価値での平均運用証券と金利付き現金の残高(億ドル))× 価格 0.04(実質運用残高当たりの総受取利息率(物価要因を含む))→ 売上 4 億ドル・営業利益 0 億ドル。保有証券の売却損と高い調達費用
  • 資金管理・決済・信託・その他手数料:数量 410(2025年ドル価値の平均預金残高(億ドル、取引関係の代理数量))× 価格 0.01(預金残高相当の手数料収入率(物価要因を含む))→ 売上 3 億ドル・営業利益 1 億ドル。口座流出と値下げで手数料単価も実質減少

倍率:純利益1.6÷自己資本75でROE2.13%、k8.5%未満。長期の低収益を反映し、1/k=11.76倍の上限より十分低い9.3倍で評価する。価値14.88億ドルは、その筋書きの稼ぐ力1.6÷8.5%=18.82億ドルと税後資産床8億ドルの大きい方を下回る。収益資産は預金者に優先的に帰属するため純現金を追加しない。

確率:商業用不動産の信用毀損と預金流出、経営による資本還元の失敗が重なる構造的な敗北であり、景気悪化だけの筋書きではない。担保や預金保険があるため破綻は主筋としないが、地域銀行の過去の深い下落を考えて約1割強を見込む。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

法人融資・商業用不動産・設備金融

企業向け運転資金・設備資金、オフィス・店舗・集合住宅などの不動産担保融資、フィンパックの設備リース。企業の決済口座と融資を組み合わせて調達費用を下げる。

数量2025年ドル価値に直した平均貸出残高(億ドル、法人・CRE・設備金融)価格実質貸出残高当たりの総利息・融資手数料率(物価要因は単価に含む)売上営業利益
今 2025/12 342 0.06 21 6
10 年後 中立 465 0.08 39 13

取り方:2025年10-Kの平均貸出残高約412億ドルと2025年末の貸出内訳を使用。法人・CRE・設備リースは年末貸出約478億ドルのうち約83%なので、通年平均に当てはめて342億ドルと推計。2025年の貸出総利息24.58億ドルを法人系20.70億ドルと住宅等3.88億ドルに区分した推定で、単価は実績の貸出利回り5.95%と整合する。2026年9月末には法人系とCREが約8割、北西部の預金シェアは10.2%で、地域貸出の市場規模・シェアはFDICの預金シェアを代理指標とした。資金調達費、費用、貸倒は税引前営業寄与に配賦しており、法定セグメント利益ではない。

住宅・家計向け融資

住宅ローン、ホームエクイティ、少額の個人融資を行う。住宅金融に伴う利息を稼ぎ、顧客と長く取引する入口となる。

数量2025年ドル価値の平均住宅・家計貸出残高(億ドル)価格実質貸出残高当たりの総利息率(物価要因を含む)売上営業利益
今 2025/12 70.0 0.06 4 1
10 年後 中立 80.0 0.08 6 2

取り方:2025年10-Kでは年末の住宅ローン56.24億ドル、ホームエクイティ21.49億ドル、消費者向け1.78億ドルを開示。年末約79.5億ドルを通年平均に換算して約70億ドルと推定し、利回りを5.54%として総貸出利息24.58億ドルとの残差3.88億ドルを割り当てた。2026年9月末の住宅系貸出は全貸出の約11%に住宅関連を加えた規模。人口と住宅価格が実質数量と名目価格を決め、地元大手・住宅ローン専門会社と競う。

債券・流動性運用

預金から貸出に回らない資金を国債、政府機関債、住宅ローン担保証券、短期運用で運用する。保有目的のため自由に株主へ配れない。

数量2025年ドル価値での平均運用証券と金利付き現金の残高(億ドル)価格実質運用残高当たりの総受取利息率(物価要因を含む)売上営業利益
今 2025/12 112 0.04 5 1
10 年後 中立 140 0.06 8 2

取り方:2025年10-Kの平均課税・非課税証券約95億ドルと金利付き現金約17億ドルから数量112億ドル。貸出以外の受取利息4.58億ドルは開示された証券利息・配当と一時運用の合計であり、率約4.09%を算出した。2026年9月末の売却可能証券109億ドル、簿価利回り約4.06%、平均デュレーション5.1年を今後の価格とリスクの判断に用いる。

資金管理・決済・信託・その他手数料

法人の入出金、カード、住宅ローン業務、信託・富裕層サービスなど。口座・顧客との関係の厚さを手数料へ転換する。

数量2025年ドル価値の平均預金残高(億ドル、取引関係の代理数量)価格預金残高相当の手数料収入率(物価要因を含む)売上営業利益
今 2025/12 463 0.01 3 1
10 年後 中立 560 0.01 5 2

取り方:2025年10-Kの非金利収入2.98億ドル。うち預金手数料0.84億ドル、カード0.58億ドル、信託・金融サービス0.35億ドル、住宅ローン0.31億ドルなど。会社は処理件数や信託の管理残高を全体で一貫して開示しないため、平均無利息預金147.35億ドルと平均利息付き預金316.12億ドルの合計463億ドルを取引量の代理指標とし、手数料率0.64%を推計した。あくまで業務横断の代理単価で、預金への課金率ではない。2026年に資金管理・カード手数料は買収効果と新規顧客で成長した。

リスクと懸念

商業用不動産の担保価値と信用費用

法人融資の強さと不動産への集中は表裏一体である。2026年9月末の貸出の約半分強が商業用不動産や集合住宅で、オフィス関連だけでも全体の約7%ある。担保掛け目が低くても、長期金利5%の借換えと賃料の停滞が重なると、貸倒引当の増加が数年続く。0.24%という現在の償却率を恒久的な基準にしない。

低コスト預金の競争と流出

現在の預金コストの低さが堀の中心だが、無利息預金がほぼ3分の1あることは同時に再価格付けの余地を持つ。米国債・マネーマーケットファンド・全国大手銀行への移動が進むと、預金をつなぎ止める利息が増え、純金利マージンが縮む。顧客預金が増えず高コストの卸売資金に戻る場合は、融資の名目残高が増えても株主利益が伸びない。

買収で得たのれんと統合の収益性

旧ウンプクアとパシフィック・プレミアの統合で西部の地域基盤は広がったが、買収には株式発行と多数の店舗・システムの整理が伴った。2026年9月末ののれん・無形資産は約20.8億ドルである。買収後の大きな店舗網を維持する費用や顧客離脱が想定より多ければ、期待した費用削減が不足し、減損に至る恐れがある。新しい買収を行うなら資本効率と持分希薄化を再検証する。

有価証券の含み損と金利の固定化

2026年9月末の売却可能証券は約109億ドルで、税前の含み損は約9億ドルある。金利が高止まりすると低い利回りの証券は長く残り、担保提供や預金流出を理由に売却すれば損失が確定する。9月末にはその他の包括損失が拡大して帳簿資本を押し下げた。未実現損失を株主へ自由に配れる現金と取り違えない。

急速な自社株買いと規制資本

2025年秋から2026年9月末までに約7億ドルを買い戻し、新たな12億ドルの枠も設定した。適正な価格で余剰資本を返すことは価値を高めるが、信用損失や債券の評価損の前に資本を使い過ぎると、悪い時期に減配や新株発行が必要になる。CET1比率11.5%は高いものの、規制資本の余裕は一定ではない。

デジタル化、AIと規制の変化

銀行の融資・預金は規制資本と信用判断を要するため、人月・席課金・操作画面をAIエージェントが直接置き換える指定事業には該当しない。一方でAIによる銀行事務の自動化は競合にも費用削減をもたらし、決済・法人資金管理の価格競争を強める。詐欺の高度化、サイバー侵害、預金保険費用、資本規制の変更も利益率と還元余力を損なう。

今後の分かれ目

低コストの顧客預金が前年比で継続的に増え、預金コストの同業優位が0.4ポイント前後で維持されたら
北西部の堀が残っている証拠となる。やや楽観側の実現可能性を高め、貸出が増えなくても高収益の継続性を評価する。
純金利マージンが4%前後で安定し、買収由来の低利融資約71億ドルの借換えが順調なら
低利貸出の自然な入替えが預金費用の増加を上回ったと確認できる。中立の利益水準を維持し、単なる短期の金利効果と区別する。
商業用不動産の非稼働債権、延滞、貸倒償却が2四半期以上続けて増えたら
信用コストの前提を引き上げる。最初に法人・CREの営業寄与と累計純利益を減らし、やや悲観と悲観の比重を見直す。
CET1比率が10%を割る勢いで低下するのに大型買戻しを続けたら
資本政策の規律に疑問が生じる。将来の正味還元を引き下げ、調達や増資が必要になる経路を悲観側に反映する。
南カリフォルニアの預金シェアが上がり、資金管理と信託収入が買収要因を除いて伸びたら
単なる規模の買収ではなく顧客一人当たりの稼ぎが増えたと判断する。やや楽観の手数料数量と利益率を見直す。
債券の含み損が拡大し、預金流出のために証券売却を迫られたら
財務の安全域が削られる。清算資産の税後残余を減額し、配当と買戻しが続くという想定を保留する。

見ておくもの

  • 四半期の顧客預金残高、無利息預金比率と総預金コスト、同業中央値との差
  • 純金利マージンと約71億ドルの低利取引型融資の満期・借換え、卸売調達残高
  • CRE・集合住宅・オフィス向け貸出の延滞率、貸倒償却率、引当率と担保掛け目
  • CET1比率、売却可能有価証券の含み損、自己資本と新たな12億ドル買戻し枠の消化
  • 南カリフォルニアと北西部の預金市場シェア、資金管理・信託手数料の既存顧客成長
  • 旧ウンプクア・パシフィック・プレミア統合費用の消滅、店舗・人件費、監督当局による規制変更

倍率と資本コストの決め方

事業の数量は2025年の平均貸出412億ドル、証券・金利付き現金112億ドル、預金463億ドルを出発点とした。2025年の32.1億ドルは利払い前の総利息収入と手数料の合計であり、純金利収益23.0億ドルとは違うため、資金調達費用は営業寄与の側で負担させた。2026年9月期の買収後の貸出・利ざやと最新自己資本を別に確認した。中立のROE約11%、g3.5%、k8.5%、普通の堀のRONIC約9.7%から正当化PER上限約13.3倍、利益の質を考慮してその約95%の12.6倍とした。現在や過去の市場のPER・PBRには合わせていない。住宅の実質貸出量と物価を分け、預金負債を支える運用現金に別途の価値を足さなかった。米国のリースはASC842で既に帳簿に載るため、事務所賃借の約束を利益と資産の両方で二重に調整していない。

資本コスト 8.5% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。米国株の基本8.0%にquality+0.5%を加えた8.5%。βや市場の倍率は使わず、買収執行・不動産貸倒といった個別危険は悲観の利益と確率で示す。存続そのものが危うい銀行とはみずdistress上乗せはゼロ。

同じ業種(金融)の AI 分析

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+13.1%) 割安 ワンメイン・ホールディングスOMF ノンプライム融資の審査・店舗網は強みだが貸倒と調達費用に弱い。信用循環を重く見ても10年価値は約94億ドルで、今の約64億ドルには安全域がある 本質価値との差 +44.4% · 10 年 割安(年 +14.6%) 割安 フィデリティ・ナショナル・インフォメーション・サービシーズFIS ワールドペイ持分を売り発行体処理を取り込んだ銀行向け処理の大手。償却と統合費で GAAP の利益は薄く、純負債が時価総額を上回る。式の中立の 10 年後は今の約 2.5 倍 本質価値との差 +42.9% · 10 年 割安(年 +13.8%) 割安 ロイズ・バンキング・グループLYG 英国最大級の住宅ローンと預金基盤は10年後も稼ぐ。規制費用と信用循環を織り込んでも、本質価値は現時点を約34%上回り、割安と判断する 本質価値との差 +42.9% · 10 年 割安(年 +13.2%) 割安 ハートフォード・インシュアランスHIG 米国の企業向け・個人向け損保と団体保険の大手。核の ROE は 19% 前後だが、中堅・大企業の引受は山を越えた。中立 10 年 12.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +40% の「割安」 本質価値との差 +41.5% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 フィデリティ・ナショナル・ファイナンシャルFNF 権原保険の約3割を担う流通網には粘り強い堀がある。年金子会社の信用リスクを割り引いても、10年先の還元込み価値には安全域があり「割安」とみる。 本質価値との差 +40.6% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 ハンティントン・バンクシェアーズHBAN Veritex と Cadence を取り込んだ全米 10 位の地銀。ROTCE 15〜16% なら利益ベースの式の倍率は PER 12 倍前後で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +39.5% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 ウリ・フィナンシャル・グループWF 韓国の預金基盤は残るが、融資の伸びと統治には限界がある。保険統合と還元の進展を慎重に織り込んでも、10年の本質価値は割安圏にある。 本質価値との差 +39.5% · 10 年 割安(年 +13.2%) 割安 SHGSHG 韓国の預金・カード基盤と還元改革は本物だが、人口減少と信用循環は重い。それでも10年の本質価値には安全域があり、割安と判断する。 本質価値との差 +38.7% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 RITMRITM 住宅ローン回収の規模と配当は価値を支えるが、資金調達と買収の傷が深い。10年価値では割安と判断する。 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +14.0%) 割安 リージョンズ・ファイナンシャルRF 預金コストと貸出の質で地銀の上位に立つ南東部の最大手。上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.6 倍)の式で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +36.8% · 10 年 割安(年 +12.9%) 割安 エベレスト・グループEG 再保険と卸売・特殊保険に絞る世界大手。運用益と資本の返しは堅いが、準備金の積み増しを繰り返した会社。中立 10 年 11.4 倍で、総合は今の時価総額に対し +47% の「割安」 本質価値との差 +36.7% · 10 年 割安(年 +13.7%) 割安 KBフィナンシャル・グループKB 韓国最大級の預金基盤と非銀行事業が収益を支える。融資規制と景気循環を慎重に織り込んでも、長期の還元を含む価値には割安感がある。 本質価値との差 +36.5% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 バンクOZKOZK 不動産融資の集中を減らし、法人融資が次の柱になる。信用損失への警戒は必要だが、長期の株主価値には安全域があり、割安と見る。 本質価値との差 +35.5% · 10 年 割安(年 +13.0%) 割安 ファイサーブFISV 決済処理の大手。2026 年に見通しを 2 度下げ、株価は GAAP で 7 倍台まで沈んだ。稼ぐ力は残り、式の中立の 10 年後は今の約 2.3 倍。ただし借金が時価総額を上回り、悲観の確率を厚くした 本質価値との差 +34.2% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 HDBHDB インド最大の民間銀行は預金網と住宅融資に堀を持つ。統合の重荷と経営交代を織り込んでも、長期価値には安全域が残る 本質価値との差 +32.5% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 キーコープKEY 法人向け・投資銀行に強い中堅の地銀。利ざやと効率は同業の下位で改善余地が大きい。式は上限 PER 約 13.5 倍の 8.5 割、利益の伸びで割安 本質価値との差 +30.6% · 10 年 割安(年 +12.5%) 割安 アクシス・キャピタル・ホールディングスAXS 専門保険への転換で採算は改善したが、料率軟化と準備金を警戒する。10年の確率加重価値は現在より約33%高く「割安」。 本質価値との差 +30.0% · 10 年 割安(年 +12.2%) やや割安 ウィリス・タワーズ・ワトソンWTW 世界 3 位級の保険ブローカーと人事・福利厚生コンサルの二本足。利益率が上がる局面で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 20.0 倍で、総合は今の時価総額に対し +35% の「割安」 本質価値との差 +29.9% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 ステート・ストリートSTT 世界 3 大の保管銀行で SPDR の ETF 運用も持つ。堀は深いが手数料の下落圧力と金利依存があり、利益ベースの式の倍率で測ると値段は割安 本質価値との差 +29.3% · 10 年 やや割安(年 +12.0%) やや割安 PNCファイナンシャル・サービシズ・グループPNC 全米の大手銀行。FirstBank 買収と新店 300 店で全国展開へ進む。ROTCE 18.3% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍が妥当で、今の 12.5 倍は割安 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +11.6%) やや割安 プログレッシブPGR 自動車保険の首位を争う高 ROE の損保。利益率は山にある。中立 10 年 14.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +34% の「割安」 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 バンク・オブ・アメリカBAC 全米第 2 の銀行で、預金・富裕層・市場の堀は深い。資本コスト 8.0% の利益ベースの式では ROE 11〜12% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.2 倍はやや割安 本質価値との差 +26.6% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 MGICインベストメントMTG 米国住宅ローン信用保険の最大手級。厚い資本と株主還元は魅力だが、価格競争と住宅不況には弱い。10年の確率加重価値は現状比約25%高く「やや割安」。 本質価値との差 +26.4% · 10 年 やや割安(年 +12.5%) やや割安 リンカーン・ナショナルLNC 団体保障の強さと年金商品の立て直しには価値があるが、旧来の保険保証と増資の傷は重い。10年の期待価値はやや割安圏と判断する。 本質価値との差 +25.6% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 トゥルーイスト・ファイナンシャルTFC 南東部・中部大西洋岸の大手銀行で、法人と資産管理は強いが、低採算の個人ローンを売って作り直し中。式の PER は 10 年後 12 倍前後で、今の時価総額は割安 本質価値との差 +25.5% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 アシュアード・ギャランティーAGO 地方債保証の二社寡占と長年の資本還元が支え。信用損失の尾は長いが、10年価値は現在比約27%高い「やや割安」。 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +11.8%) やや割安 グローバル・ペイメンツGPN ワールドペイを取り込んだ決済処理の大手。買収の償却で GAAP の利益は薄く、純負債は時価総額の 75%。式の中立の 10 年後は今の約 2.4 倍だが、借金と競争を見て悲観を厚くした 本質価値との差 +24.3% · 10 年 やや割安(年 +12.5%) やや割安 ファースト・ハワイアンFHB ハワイの預金堀は強いが、TriCo買収が試金石。単体価値には安全域があり、やや割安 本質価値との差 +22.9% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 バーフォード・キャピタルBUR YPF逆転敗訴で自己資本は激減したが、訴訟金融の回収力は残る。高い負債と評価益の不確実性を差し引いても、やや割安と見る 本質価値との差 +22.5% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 CNAファイナンシャルCNA 高配当と専門引受は魅力だが、料率軟化と古い負債が上値を削る。10年価値は現在比+23%で「やや割安」 本質価値との差 +22.3% · 10 年 やや割安(年 +11.4%) やや割安 プロスペリティ・バンクシェアズPB 低コスト預金と買収実績は魅力だが、利益率の改善には限界がある。基準株数ではやや割安、買収後の実際の株数では適正圏 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 HSBCHSBC 香港の預金基盤と国際決済網に強い堀を持つ銀行。中国関連信用リスクは重いが、還元を含む10年価値には安全域があり、やや割安 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 ウェルズ・ファーゴWFC 資産上限が外れて貸出・預金が 1 割伸びる全米第 3 位の銀行。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では ROE 13% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +21.8% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 プログ・ホールディングスPRG 信用に制約のある消費者の買い物を支えるが、加盟店と規制への依存が重い。買収後の負債を織り込んでも、10年価値には安全域があり割安とみる。 本質価値との差 +21.4% · 10 年 やや割安(年 +12.0%) やや割安 ルネサンスリー・ホールディングスRNR 巨大災害を引き受け、外部資本と運用益でも稼ぐ再保険会社。料率軟化と巨額損失を織り込んでも、10年の本質価値は約170億ドル、現状比17%高い「やや割安」 本質価値との差 +21.4% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 CIBCIB コロンビア首位銀行の預金網とNequiの決済網は強い。Banistmo売却後の正常利益と信用循環・統治の不確実性を比べると、長期価値はやや割安。 本質価値との差 +21.2% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 クレジット・アクセプタンスCACC 販売店網と独自の与信データは価値を生む。しかし低信用者向け融資の規制と貸倒リスクは重く、現在の評価は適正圏で安全域が薄い。 本質価値との差 +20.7% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 プリメリカPRI 北米の大規模な販売網と継続保険料に価値がある。新規契約の減少と手数料競争を織り込んでも、10年の本質価値はやや割安 本質価値との差 +20.6% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 オールド・リパブリック・インターナショナルORI 専門保険と権原保険の堅実な複合体。長期の引受規律と株主還元を評価するが、賠償責任の悪化を慎重に織り込み、10年価値は現時価総額比約19%上の「やや割安」 本質価値との差 +19.9% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 プルデンシャル・ファイナンシャルPRU 日本の不祥事で下振れ中だが、PGIM・団体保険・退職の本業は堅い。資本コスト 8.5% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +19.9% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 メットライフMET 団体保険とアジアの利益が積み上がり、自己資本の薄さと信用リスクが焦点。資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +19.6% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 シチズンズ・フィナンシャル・グループCFG ニューイングランド発の大手地銀で、ROTCE は 15% から 16〜18% を目指す途中。式は上限 PER 約 13 倍の 8.8 割(約 11.5 倍)で、利益の伸びで割安 本質価値との差 +19.3% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 ポピュラーBPOP プエルトリコ預金の約3分の2を握る堀は厚い。政府預金と信用循環への集中を差し引いても、10年価値はやや割安。 本質価値との差 +19.1% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 オールステートALL 個人向け自動車・住宅保険で米国 2 位の損保。利益は準備金の戻しと軽い災害年で山にある。中立 10 年 11.3 倍で、総合は今の時価総額に対し +24% の「やや割安」 本質価値との差 +18.4% · 10 年 やや割安(年 +11.8%) やや割安 ペイパルPYPL ブランド決済の伸びが止まり競合に標準の座を削られる最中の決済網。事業は黒字で現金も厚く倍率は低い。成長が鈍っても利益ベースの式の上ではやや割安 本質価値との差 +17.4% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 アーチ・キャピタル・グループACGL 米国の再保険・事業保険・住宅ローン保険の複合会社。ROE 18% で資本を動かす優良な損保だが再保険の料率は山を越えた。中立 10 年 11.5 倍で、総合は今の時価総額に対し +27% の「やや割安」 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 M&TバンクMTB 北東部の地銀。無利息預金が厚く利ざや 3.65%、与信も堅い。式は上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.8 倍)で、今の PER 約 10 倍はやや割安 本質価値との差 +16.9% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 USバンコープUSB 全米 5 位の銀行。決済(エラボン・カード)と BTIG で手数料が厚い。ROTCE 18.5% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +16.8% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 ハミルトン・レーンHLNE 私募市場の構造成長と顧客粘着性は強いが、Up-Cの取り分を引くと安全域は約19%のやや割安 本質価値との差 +16.4% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 AIGAIG 損保大手として引受を立て直し、2027 年の ROE 目標へ進行中。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +19% の「やや割安」だが、準備金の質に敏感 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 ウィントラスト・ファイナンシャルWTFC 地銀の顔の下に保険料金融の堀がある。信用循環を織り込んでも、10年価値は今を約17%上回る 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 ザイオンズ・バンコープZION 地域密着の預金基盤は残るが規模の壁は厚い。10年価値は今を約14%上回り、やや割安 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 シティグループC 再建途上の世界展開銀行。ROE 12% が定着すれば利益ベースの式で PER 12 倍前後が付き、今は 2 割弱やや割安。ただし 10 年の実績は資本コスト割れで、その不安は確率で厚く見る 本質価値との差 +15.2% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 INGING 欧州の預金基盤とデジタル銀行の規模に強みがある。10年価値は現値を約13%上回り、やや割安だが安全域は薄い。 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +10.0%) やや割安 バンク・オブ・ニューヨーク・メロンBNY 世界最大級の保管・決済の基盤で堀は深いが、手数料率の低下と預金の利ざやが重しになる優良な保管銀行。利益ベースの式の倍率で測ると値段はやや割安 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 キャピタル・ワン・ファイナンシャルCOF 買収で膨らんだ「ROE 2%」は実力でなく、カード・自動車・自前の決済網の三本柱。利益ベースの式では中立で今を上回るが、信用循環と網の賭けで悲観を厚く置いた 本質価値との差 +13.3% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 FNBFNB 地域に根を張る預金基盤と堅実な貸出が強み。大手銀行ほどの堀はないが、10年の利益と還元を考えるとやや割安である。 本質価値との差 +12.5% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 ウェスタン・アライアンス・バンコープWAL 専門預金と住宅ローン買取に強みがあるが、与信事故と資金調達の弱さも残る。10年の価値はやや割安、ただし安全域は薄い。 本質価値との差 +12.2% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 BSACBSAC チリ首位級の銀行基盤と高い費用効率は10年後も残るが、信用循環と親会社支配を踏まえると現在の株価は概ね適正圏 本質価値との差 +11.8% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 T・ロウ・プライス・グループTROW 運用資産 1.9 兆ドルの老舗アクティブ運用会社。現金が厚く事業は高収益だが、株式の流出と手数料率の低下が続く。利益ベースの倍率でもやや割安に出る 本質価値との差 +11.5% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 レイモンド・ジェームズ・ファイナンシャルRJF 助言付き資産を伸ばし続ける堅実なウェルス会社。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では、10 年の価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +11.3% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 JPモルガン・チェースJPM 全米最大の銀行で堀は広がる。利益ベースの式で測ると 10 年後の PBR は約 2.6 倍で、今の 2.5 倍よりやや高く、やや割安 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループJEF 投資銀行の規模拡大は本物だが、信用事故と人材費が堀を薄くする。10年の期待価値は時価総額を約14%上回り、やや割安と見る。 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) 適正 ノーザン・トラストNTRS 預かり資産 20 兆ドルの老舗の信託銀行。富裕層向けの信頼と堀はあるが、手数料率の低下と金利依存があり、利益ベースの式の倍率ではやや割安 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 アライ・ファイナンシャルALLY 自動車金融とオンライン預金に実体ある強み。ただし信用循環と資本効率の限界が重く、10年価値はおおむね適正水準。 本質価値との差 +9.4% · 10 年 適正(年 +10.5%) 適正 チャールズ・シュワブSCHW 預かり資産 13 兆ドルの個人向け証券の最大手。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正で、利ざやと流入は 2026 年が山に近く、式の感度が大きい 本質価値との差 +9.2% · 10 年 適正(年 +9.7%) 適正 プリンシパル・ファイナンシャル・グループPFG 退職・給与福利の窓口として堅く稼ぐ。運用の流出と手数料の下落を織り込んでも、資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +9.1% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 ファースト・シチズンズ・バンクシェアーズFCNCA SVB買収で得た専門金融に強みがあるが、預金コストと資本制約が重い。10年の本質価値は現在の約8%上で、評価は適正 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +9.6%) 適正 アナリー・キャピタル・マネジメントNLY 住宅金融の規模と高い分配能力は魅力だが、借入依存と純資産の毀損が重い。10年の本質価値はおおむね適正圏 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +10.6%) 適正 ユーナム・グループUNM 所得補償保険の強さと厚い株主還元は魅力だが、旧長期介護保険の負債が安全域を削る。10年価値は現値を約9%上回る適正水準。 本質価値との差 +8.1% · 10 年 適正(年 +9.3%) 適正 ファースト・ホライズン・コーポレーションFHN メンフィスの預金基盤には堀があるが、資本の薄さと信用循環は重い。10年価値は現状を約7%上回るにとどまり、評価は適正。 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 ロケット・カンパニーズRKT 債権管理の規模は強みだが、組成は価格競争に弱い。添付の株数ではやや割安でも、全種類株で測ると割高である。 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +9.9%) 適正 ラザード・インクLAZ 独立助言の信用は残るが、人材費と希薄化が重い。未成立の買収を除く10年価値は今を約9%上回る適正圏 本質価値との差 +5.8% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 アメリカン・エキスプレスAXP 閉じた決済網と富裕層の会員で ROE 30% 超の稀な金融。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では総合で今の値段を 1 割弱上回るだけで、適正 本質価値との差 +5.6% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 LPLインベストメント・ホールディングスLPLA 独立系金融アドバイザーを支える巨大な金融基盤。規模の堀は本物だが、買収後の顧客離脱と手数料競争を考えると、現在の評価は適正圏にある。 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +9.2%) 適正 フィフス・サード・バンコープFITB 2026 年 2 月にコメリカを統合した全米 9 位の地銀。ROTCE 19% 目標は式で PER 約 12 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で、今の PBR 約 1.4 倍(有形で約 2.2 倍)はやや割安 本質価値との差 +5.3% · 10 年 適正(年 +9.2%) 適正 フランクリン・リソーシズ(フランクリン・テンプルトン)BEN 運用資産 1.8 兆ドルの総合運用会社。不祥事の流出は止まり利益率は回復に入ったが、買収でできた会社で堀は薄い。利益ベースの倍率ではほぼ適正 本質価値との差 +4.3% · 10 年 適正(年 +9.9%) 適正 エーオンAON ウェルス売却後は利益率の拡大と自社株買いで返す世界 2 位級のブローカー。AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 17.7 倍で、総合は今の時価総額に対し +15% の「やや割安」 本質価値との差 +4.2% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 トラベラーズTRV 米国最大級の企業・個人向け損保。核の ROE は 20% 超だが引受益は山の後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 サウスステート・バンクSSB 南東部とテキサスの預金・企業融資に地場の強みがある。ただし買収後の利益と信用リスクをならせば、現値はおおむね適正。 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 コマース・バンクシェアーズCBSH 中西部の預金と信託が支える高収益銀行。買収で収益源は広がるが、10年の還元込み本質価値はほぼ現在並みで適正 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 ファースト・アメリカン・ファイナンシャルFAF 米国の不動産権原を守る寡占企業。データの堀は厚いが、住宅取引の循環とAI代替を考えると、10年価値は現在の時価総額とほぼ同じ「適正」 本質価値との差 +2.0% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 シフト4・ペイメンツFOUR 決済と免税還付の顧客網は伸びるが、買収後の重い負債と優先株が株主価値を圧迫する。10年価値はおおむね適正で、厚い安全域はない。 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +10.0%) 適正 マーシュ・マクレナンMRSH 保険ブローカー世界最大手。切り替え費用の高い堀と高 ROE は健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 19.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +1.8% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 プルーデンシャルplc(英国)PUK アジアの保障需要と販売網は長く残るが、香港の越境販売、中国規制、利益の変動を慎重に見ると、10年価値は現在より約6%高い適正圏 本質価値との差 +1.6% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 ナビエントNAVI 旧学資ローンの回収現金は魅力だが、将来の柱は競争の激しいEarnestに移る。10年価値はやや割安でも安全域は薄い 本質価値との差 +1.5% · 10 年 適正(年 +10.0%) 適正 インベスコIVZ 運用資産 2.5 兆ドルの ETF 主導の運用会社。QQQ と ETF の流入が利益を押し上げるが利回りは薄く、アクティブ株式の流出と市場の高値が重い 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +9.4%) 適正 アーサー・J・ギャラガーAJG 保険ブローカー世界 4 位で AP 買収の統合期。堀と買収の積み上げは健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 15.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +9% の「適正」 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 チャブCB 世界最大級の上場損保。引受の規律と運用益で稼ぐ。軟調な市場でも質は落ちにくい。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +3% の「適正」 本質価値との差 +0.3% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 バンコ・デ・チレBCH チリ屈指の低コスト預金基盤と高収益性は魅力だが、融資シェアの低下と資本還元の制約を考えると、10年価値はおおむね適正圏 本質価値との差 +0.0% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 BOKファイナンシャルBOKF 信用規律と専門金融の堀は確かだが、規模と支配株主に限界がある。10年価値は現在とほぼ同じで適正 本質価値との差 −0.1% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ディーローカルDLO 新興国の複雑な決済を一つの接続で束ねる成長企業。取扱高の急増ほど利益は伸びず、顧客集中と手数料競争を考えると10年価値はやや割高 本質価値との差 −0.1% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 イースト・ウエスト・バンコープEWBC 米中を結ぶ顧客基盤と厚い資本は魅力だが、預金競争と貸倒の尾を考えると、10年価値は現在の時価総額に近く適正圏にある。 本質価値との差 −0.5% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ヴァーチュ・フィナンシャルVIRT 市場に流動性を供給する技術企業。規模の利点はあるが値決めの独占力は弱く、非上場持分を含めた10年価値はおおむね適正。 本質価値との差 −0.6% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 ブラックロックBLK 資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で測ると、貯まる現金を数えて値段はほぼ適正 本質価値との差 −3.5% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ブラウン・アンド・ブラウンBRO 米国中堅の保険ブローカーで、アクリシュア買収の借金と弱い基調が重い。中立 10 年 13.3 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −3.6% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 カレン・フロスト・バンカーズCFR テキサスで信頼を積んだ銀行だが、支店拡張の実りと信用損失を織り込めば、10年の株主価値は現値にほぼ見合う適正水準 本質価値との差 −3.7% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ジャック・ヘンリー・アンド・アソシエーツJKHY 中小の銀行・信用組合のコアと決済を握る安定した処理会社。顧客数は合併で減っても受注で横ばい、1 行あたり売上は年 5% 前後伸びる。10 年の価値は今の値段とほぼ同じで適正 本質価値との差 −4.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 アシュラントAIZ 携帯端末保護・自動車保証・住宅保険を束ねる特殊保険会社。資本の軽い手数料型の利益で ROE 15% 前後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −6.3% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ロウズ・コーポレーションL 約 9 割保有の損保 CNA、ガス・パイプライン、ホテルと 44 億ドルの現金を持つ持株会社。価値の 7 割は CNA、成長はパイプライン。中立 10 年 10.8 倍で、総合は今の時価総額に対し -6% の「適正」 本質価値との差 −6.9% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 リインシュアランス・グループ・オブ・アメリカRGA 死亡率データと世界規模の契約基盤は強いが、資本を要する再保険の利益率は平凡。10年の価値は適正圏でも安全域に乏しい 本質価値との差 −9.1% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 アメリカン・ファイナンシャル・グループAFG 特殊損保の引受規律と高い資本効率は魅力だが、長期の賠償準備金リスクも重い。10年価値の差は約−8%で適正圏、安全域は薄い 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) やや割高 グリーンライト・キャピタルGLRE 再保険の信用力は改善したが、運用と損害率の振れが大きい。10年の加重価値は約4.36億ドル、基準時価総額比約13%低い「やや割高」。 本質価値との差 −10.1% · 10 年 やや割高(年 +8.2%) やや割高 CGCG 私募運用の収益基盤は厚くなったが、主力買収ファンドの成長鈍化と成功報酬の不確実性を考えると、現在の値段はおおむね適正で、安全域は薄い 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +7.6%) やや割高 スティーフル・フィナンシャルSF 富裕層の資産管理と中堅投資銀行に強みがあるが、手数料競争と人材依存は残る。10年価値には安全域が乏しく、やや割高。 本質価値との差 −10.5% · 10 年 やや割高(年 +7.1%) やや割高 ホワイトマウンテン・インシュアランス・グループWTM 売って、育てて、割安なら買い戻す資本配分会社。10年価値は約49億ドルで、今の54億ドルは「適正」だが安全域は薄い 本質価値との差 −11.2% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 W.R.バークレーWRB 約 50 の専門事業会社を束ねる米国の商業・特殊損保。ROE 18〜20% で資本を返す優良会社だが、料率の山は越えてソフト化が近い。中立 10 年 13.9 倍で、総合は今の時価総額に対し -13% の「やや割高」 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 キンセール・キャピタル・グループKNSL 引受の速さと低コストは本物の堀だが、財物保険の競争激化で成長は一服。10年先の利益と還元を織り込んでも、現値はやや割高と見る。 本質価値との差 −11.6% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 ブラックストーンBX 運用資産 1.35 兆ドルのオルタナティブ運用の最大手。堀は厚いが、解約の起きる個人マネーと報酬率の低下を数え、利益ベースの倍率で測ると、値段はほぼ適正 本質価値との差 −11.7% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 S&P グローバル インクSPGI 格付と指数が稼ぐ高収益の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式の倍率で見ると、今の値段は適正の範囲(割高寄り) 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 STWDSTWD 不動産融資と特別管理に強みはあるが、信用損失と配当超過が株主価値を削る。10年価値は約15%下でやや割高 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +7.8%) やや割高 ファクトセット・リサーチ・システムズFDS 金融の情報インフラとして更新率 95% 超を守る高収益会社。席数ベースの商売が生成 AI に置き換わる懸念を悲観に厚く入れても、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 マーキュリー・ゼネラルMCY カリフォルニア損保で料率回復と再保険の厚みは魅力だが、山火事と規制への集中が重い。10年価値は約49億ドル、現時価総額比約14%のやや割高と判断する。 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +6.8%) やや割高 マーケル・グループMKL 特殊保険と運用資産を育て、買収事業に再投資する複合企業。引受の改善を評価しても、資本効率と再保険債権の不確実性から10年価値は「やや割高」。 本質価値との差 −14.5% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 インタラクティブ・ブローカーズ・グループIBKR 世界でいちばん安く速い証券会社だが、会社全体の持ち分で測ると今の値段は 10 年先の成長を織り込んでやや割高 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 アフラックAFL 日本のがん・医療保険で首位級。利益の約 7 割を日本が稼ぎ、伸びは鈍いが堅い。資本コスト 7.75% の利益ベースの倍率では、10 年の価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ボヤ・ファイナンシャルVOYA 退職年金の記録管理には強い顧客基盤があるが、医療費高騰とAIによる手数料競争を考えると、10年の株主価値は現在より低く、やや割高 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 コーペイCPAY 燃料カードの車両決済に越境の法人決済が加わって伸びる決済会社。利益は厚いが借金が重く、10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ハノーバー・インシュアランス・グループTHG 独立代理店網と専門保険に競争力はあるが、足元の高収益を10年続く実力とは見ない。本質価値は現在より約15%低く「やや割高」。 本質価値との差 −16.2% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 マスターカードMA ビザと並ぶ世界の決済網。貸出リスクがなく、還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −16.3% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 IBNIBN インドの預金基盤と与信力は堅固だが、内部留保の厚さで株主資本の利回りが薄まる。10年価値は現状に対しやや割高 本質価値との差 −16.7% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 RLIRLI 30年連続で保険引受黒字を守る優良な専門損保。ただし財物保険の高収益は平準化し、10年価値は現時価総額比約16%低い「やや割高」 本質価値との差 −16.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ムーディーズMCO 格付の二強の一角で利益率 65% 超の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きく、やや割高 本質価値との差 −17.9% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 アフィリエーテッド・マネジャーズ・グループAMG 独立運用会社への出資と代替運用の成長は魅力だが、持分法利益の見えにくさと買収・還元の競合を考えると、安全域が薄くやや割高である。 本質価値との差 −18.4% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 AGNCAGNC 住宅ローン証券の高配当は魅力だが、レバレッジ損失と増資を引くと10年の価値はやや割高 本質価値との差 −19.4% · 10 年 やや割高(年 +6.9%) やや割高 CMEグループCME 金利先物をほぼ独占する取引所。取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −19.7% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 ビザV 貸出リスクを持たない世界最強の決済網。還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 UBSUBS 富裕層資産と統合効果に堀はあるが、スイスの追加資本規制と株数の不整合に注意。台帳基準ではやや割高。 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 アカディアン・アセット・マネジメントAAMI 運用実績と新戦略の成長には価値がある。しかし報酬率の低下と従業員への利益配分を考えると、今の株価には安全域が乏しく、やや割高と判断する。 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 アポロ・グローバル・マネジメントAPO 運用資産 1.05 兆ドルのオルタナティブ運用に、生保アセネ(Athene)を連結する。調達と保険の資金源は厚いが、保険の利ざやと私募クレジットの質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 アレス・マネジメントARES 信用運用が強い運用資産 6,700 億ドルのオルタナティブ運用会社。手数料の積み上がりは堅いが、株式報酬が手数料関連利益の約 4 割を食い、GAAP と利益ベースの倍率で見た値段はやや割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 エリー・インデムニティERIE 相互保険会社の管理手数料(保険料の 25%)だけを受け取る資本いらずの事業。契約数の減少が続き、伸びは物価連動に頼る。中立 10 年 18.2 倍で、総合は今の時価総額に対し -17% の「やや割高」 本質価値との差 −22.9% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 モルガン・スタンレーMS ウェルスの規模で堀が広がる優良な金融。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では ROE 14.7% に PER 11.7 倍前後が付き、今の PER 17 倍はやや割高 本質価値との差 −23.7% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ソーファイ・テクノロジーズSOFI 融資と預金の一体運営には伸びしろがあるが、信用損失と増資の負担は重い。10年価値ではやや割高と判断する。 本質価値との差 −24.4% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 MSCIMSCI 指数の堀と資産連動料で稼ぐ高収益の会社だが、株高頼みと借入で膨らんだ今の値段は、資本コスト 8.0% の利益ベースの式の倍率ではやや割高 本質価値との差 −24.4% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 シンシナティ・ファイナンシャルCINF 代理店経由の中堅損保。引受の利益は薄く、自己資本の約 8 割が保有株。本業と保有株を分けて見ると、総合は今の時価総額に対し -20% の「やや割高」 本質価値との差 −24.8% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ゴールドマン・サックス・グループGS 投資銀行・市場業務で首位級の優良な金融。利益の山谷が大きく、資本コスト 8.75% の利益ベースの式では ROE 14.5% に PER 11 倍前後が付き、今の値段はやや割高 本質価値との差 −25.0% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ブルー・アウル・キャピタルOWL 永久資本に根ざした報酬収入は強みだが、償還圧力と株式報酬を厳しく見れば、全持分ベースの時価総額には大きな安全域がない。 本質価値との差 −25.2% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 セントラル・バンカンパニーCBC 低コスト預金と余剰資本は魅力だが、買収の成功を先に織り込む値段で、安全域は薄くやや割高 本質価値との差 −26.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 サークル・インターネット・グループCRCL 規制されたデジタルドルの有力発行体だが、利益の取り分は販売提携先に左右される。10年の本質価値は約129億ドルで、現在の約208億ドルに対して割高 本質価値との差 −26.4% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 エバーコアEVR 独立系M&A助言で強い地位を築いたが、収益の山谷と人材への分配が重い。10年の還元を含む価値は台帳時価総額より約16%低く、やや割高。 本質価値との差 −27.5% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ナスダックNDAQ 上場・指数・金融ソフトの継続収入が 7 割超の取引所。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先に進みすぎで、やや割高 本質価値との差 −27.8% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 SEIインベストメンツSEIC 金融機関の基幹業務を支える堀は強いが、AIによる事務の値下げと買収負担を考えると、10年の期待価値は約28%低く、やや割高 本質価値との差 −28.6% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 シービーオーイー・グローバル・マーケッツCBOE S&P 500 のオプションを独占する取引所。2026 年の取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 フーリハン・ローキーHLI M&Aと再建助言の件数首位が堀を支えるが、人材依存とAI代替、議決権集中を考えると、10年価値は現時価総額を約25%下回るやや割高。 本質価値との差 −29.1% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 ブロックXYZ 若者向け金融アプリ Cash App と加盟店決済 Square を持つ。粗利益は伸びるが、貸出と株式報酬を引いた GAAP 利益は薄い。利益ベースの倍率で測ると、確率で重ねた値は今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 バークシャー・ハサウェイBRK-B 保険・鉄道・電力・製造の複合体と 6,700 億ドル超の株式・現金。営業 4 事業は利益ベースの上限の内側に置き、中立 10 年 PBR 1.11 倍で、総合は今の時価総額に対し -28% の「やや割高」 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 インターコンチネンタル・エクスチェンジICE 取引所・債券データ・住宅ローン基盤の 3 本柱。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きい 本質価値との差 −30.0% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) 割高 FT インターメディエイトFIGR 取扱高は急増しているが、手数料率の低下と買収・希薄化を織り込むと、10年価値は今の時価総額を約4割下回り、割高 本質価値との差 −33.4% · 10 年 割高(年 +4.8%) 割高 ギャラクシー・デジタルGLXY コアウィーブ賃料で土台はできたが、暗号資産と建設債務の振れに対して安全域がなく、割高 本質価値との差 −33.6% · 10 年 割高(年 +5.8%) 割高 KKRKKR 運用資産 8,000 億ドルのオルタナティブ運用に、保険(グローバル・アトランティック)を抱える。堀は厚いが、成功報酬と保険の投資損で利益の質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 トゥルーパニオンTRUP 診療費の立て替えを減らす仕組みは魅力だが、獲得費と医療費の高騰で利益の堀は未完成。10年の加重価値は約7.8億ドル、現状比約39%の「割高」 本質価値との差 −40.5% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 コインベースCOIN 暗号資産の取引所から、ステーブルコインの利息と預かりで稼ぐ金融会社へ。事業の転換は本物だが、2026 年は赤字で、資本コスト 9.5% の利益ベースの式では今の値段が 10 年の高成長を織り込み過ぎて割高と出る 本質価値との差 −40.7% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 ワールド・アクセプタンスWRLD 小口融資の店舗網には価値があるが、高金利への規制と信用損失が重い。10年の本質価値は現時価総額を約43%下回り、割高と判断する。 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 WEX INCWEX 車両決済には強い堀があるが、給付SaaSのAI代替と借入依存の還元が重い。10年の本質価値は現値を約47%下回り、割高 本質価値との差 −43.2% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 チャイム・ファイナンシャルCHYM 給与振込口座としての定着力と成長余地は大きいが、決済手数料への依存と株主還元の不確実性が残り、10年価値では割高とみる。 本質価値との差 −46.8% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 モーニングスターMORN 独自の投資データと格付けには堀があるが、席課金はAI代替に直面する。10年の資本還元を含めても安全域が足りず、割高と判断する。 本質価値との差 −48.7% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 UWMホールディングスUWMC 住宅ローン卸売の首位は本物だが、優先株・希薄化・支配株主への流出が普通株の安全域を消し、10年価値では割高 本質価値との差 −48.8% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 ロビンフッド・マーケッツHOOD 個人投資家の新世代向け証券。予測市場・暗号資産・金利で稼ぐ力は本物だが、今の値段は 10 年の高成長を織り込み済みで、資本コスト 9% の利益ベースの式では大きく割高に出る 本質価値との差 −52.3% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 トレードウェブ・マーケッツTW 債券電子取引の流動性ネットワークは強いが、一時的な暗号資産評価益と大型買収の負担を除いて考えると安全域に乏しく、割高である。 本質価値との差 −52.5% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 アファーム・ホールディングスAFRM 分割払いの市場と決済網は成長するが、信用リスクと株主還元の弱さが残る。10年の稼ぐ力から見た安全域は乏しく、現在の評価は割高。 本質価値との差 −53.0% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 ライアン・スペシャリティ・ホールディングスRYAN 難しい保険をつなぐ強い販路を持つが、重い買収負債と二種類の持分を織り込むと、10年のオーナー価値には大きな安全域がなく「割高」と判断する。 本質価値との差 −53.7% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 ブリッシュBLSH 規制資産は強いが、単体の低い資本収益性と大型買収への依存を考えると、現在の値付けは割高 本質価値との差 −64.8% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 フリーダム・ホールディングFRHC 証券の稼ぐ力は強いが、一顧客集中と赤字の周辺拡張、外部増資が重く、10年価値から見て明確に割高 本質価値との差 −75.1% · 10 年 割高(年 −4.0%) 割高 TFSファイナンシャルTFSL 信用損失の少なさと公開株向け配当は魅力だが、低いROEとMHC支配を踏まえると会社全体換算では割高 本質価値との差 −83.9% · 10 年 割高(年 −12.2%) 割高 ストラテジーMSTR 世界最大のビットコイン保有量は規模の強みだが、収益を生まない資産に優先株と増資負担が重なり、10年の安全域は乏しく割高。 本質価値との差 −95.5% · 10 年 割高(年 −5.0%)

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読んだ資料

  1. Columbia Banking System 2025 Form 10-K(法定損益、融資・預金、買収、財務)
  2. Columbia Banking System 2026年第3四半期投資家資料(2026年10月22日、融資・預金・競争・還元)
  3. FDIC Quarterly Banking Profile 2026年第2四半期(米銀市場の伸び、利ざや)

分析日 2026-10-23