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SEIインベストメンツ SEIC

金融機関の基幹業務を支える堀は強いが、AIによる事務の値下げと買収負担を考えると、10年の期待価値は約28%低く、やや割高

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)73.86 ドル87 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-30)103.4 ドル122 億ドル差 −28.6%
10 年後から見ると やや割高 価値 73.86 ドル87 億ドル · 差 −28.6% · 期待の年率 +3.7%
期待の年率リターン(10 年)+3.7%資本コスト比 −4.5 pt
推定の資本コスト8.3%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 8.3% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

SEIインベストメンツは、運用会社や銀行、独立系金融アドバイザーの裏方を担う金融インフラ企業である。事業そのものは長く持つ価値があるが、現在の株価には十分な安全域がなく、筆者の結論は「やや割高」である。顧客の資産記録や規制対応を引き受ける強みは本物だが、その周辺にある人手の事務と業務画面は、AIによって収益の取り方が変わる。

2025年の売上は23.0億ドル、純利益は7.2億ドルで、自己資本利益率は29.2%だった。2026年7〜9月期も売上が前年同期比14%増え、営業利益は24%増えた。特に運用会社向け管理業務と銀行向け基幹システムが好調である。ただし純利益の伸びは2%にとどまった。ストラトス買収の未完了部分を中止したことに伴う一時費用が響いたためだ。

堀、つまり競合が容易には奪えない強みは、長年預かってきた資産の記録、金融規制への対応、複雑なシステムの乗り換え費用にある。銀行向け契約は通常5〜7年、運用会社向けは3〜5年で、顧客は日々の業務をSEIの仕組みに組み込んでいる。一方、AIが報告書作成や照合、顧客対応を自動化すれば、処理量が増えても同じ報酬を維持できる保証はない。

中立では2035年の売上を約32億ドル、純利益を9.0億ドルと見る。基幹システムの収益は粘るが、資産運用報酬の競争とAIによる業務の簡素化が成長を抑える。強い筋書きでは私募ファンド管理と独立アドバイザー向け運用が伸び、純利益は14.2億ドルに達する。逆に顧客が管理業務を内製化し、競合の安価な仕組みに移れば、収益は半減しうる。

5つの筋書きと正味の株主還元を資本コスト8.25%で現在価値に直すと、期待価値は約87億ドルになる。基準時価総額の約121億ドルより約28%低い。優良な基幹事業を持つことと、その株をどんな値段でも買えることは別である。筆者が長く保有する株主として重視するのは、売上の勢い以上に、AI時代にも顧客がSEIへ任せ続ける理由が残るかどうかだ。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、SEIで最初に確かめたいのは、金融機関が10年後もこの会社に仕事を任せるかである。答えは基幹部分については肯定的だ。資産管理の記録、保管、監査、規制対応は金融システムの根幹であり、顧客が単に安いという理由だけで移行するのは難しい。規制上の責任を果たし、処理を止めずに運営してきた実績に経済的な価値がある。

次に見るのは、利益のうち株主が自由に使える部分だ。SEIは工場や大量の在庫を必要としないが、基幹システムの開発と情報保護には継続投資が欠かせない。2025年の純利益7.2億ドルに対し、フリーキャッシュフローは5.8億ドルだった。会計上の利益をすべてオーナー利益と考えるのは危うい。株式報酬も働く人への実質的な費用である。

資本配分の実績はおおむね評価できる。大きな借金を抱えず、長年にわたって株数を減らしてきた。ただしストラトスの買収は高い成長期待を伴い、残存持分の取得まで含めた資本利回りを見なければならない。今後の買収を売上規模の拡大だけで正当化するなら、これまでの優れた資本効率は失われる。

最も難しいのはAIの影響である。AIはSEIの記録を必要とする一方、その記録にアクセスして実行する仕事の一部を無人化する。顧客の費用削減がSEIの利益拡大になるのか、料金の引き下げになるのかは、まだ十分に証明されていない。先の読みにくい部分には高い値段を払わず、確かな記録基盤の利益にだけ長期の価値を認める。現在の株価は、優良さを認めても安全域が薄いと判断する。

何で稼ぐ会社か

SEIの仕事は、金融機関が自ら行うと手間も費用もかかる運用管理を、技術と専門業務を組み合わせて引き受けることである。2025年の売上の約57%は技術・業務の外部委託サービス、約38%は資産運用報酬から生まれた。資産を自社で保有して利ざやを稼ぐ銀行ではなく、顧客の運用資産や処理業務から継続的に報酬を得る会社だ。

最大の柱は運用会社向け事業で、売上は8.15億ドルである。ヘッジファンド、私募クレジット、プライベートエクイティ、伝統的な運用会社に対し、ファンド会計、投資家記録、規制報告、入出金管理を提供する。2025年末には約1.5兆ドルの資産を管理または運用しており、うち約1.0兆ドルがオルタナティブ資産だった。SS&Cテクノロジーズやシティコと競うが、複雑な私募ファンドほど正確な記録と規制対応の価値が高い。

銀行向け事業は売上5.73億ドルで、SEIウェルス・プラットフォームと従来システムのTRUST 3000が中心である。2025年末に約8.1兆ドルの資産が銀行・資産管理向けの処理基盤に載っていた。信託・保管機能と資産運用を組み合わせて提供するため、銀行側は複数の仕組みをまとめられる。競合はFIS、FNZ、アバロク、銀行自身のシステム部門である。

独立アドバイザー向け事業は売上5.77億ドルで、運用商品、保管、口座管理、税務支援を一体で提供する。2025年末のプラットフォーム資産は約1265億ドルだった。2025年12月にはストラトスの米国事業を取得し、独立アドバイザーとの接点を増やした。競合にはチャールズ・シュワブ、フィデリティ、エンベストネット、オリオンがいる。

機関投資家向け事業は売上2.82億ドルで、年金、病院、大学、非営利団体の運用責任者を外部から担う。外部CIOと呼ばれるこの仕事は、運用判断だけでなく、制度設計、資産配分、リスク管理も引き受ける。新規事業は売上0.50億ドルで、超富裕層向け資産管理や新しい技術への投資が中心だ。なお、持分法会社LSVアセット・マネジメントの利益は売上に含まれず、全社の純利益に別途加わる。

優良さと弱いところ

SEIの強さは、単なるソフトウェアの使いやすさではなく、顧客の資産と金融業務の記録を預かっている点にある。会社の開示では、顧客に米国大手銀行20行のうち8行、世界の大手運用会社100社のうち43社が含まれる。長年の取引で業務手順や規制対応が組み込まれたシステムを替えるには、データ移行と照合、監査、従業員の教育が必要だ。短期間で新しい競合に移ることは難しい。

収益性にも実績がある。2014〜2025年の営業利益率はおおむね20%台を維持し、2025年には27.5%だった。過去10年のROEの中央値は26.6%で、借入金に大きく依存しない事業として優秀である。現金を生む力もあり、2025年のフリーキャッシュフローは5.8億ドルだった。金融機関が自前で多数の業務を維持するより、共通基盤を使う方が安く済むことが収益の土台である。

ただし、堀の強さには事業ごとに差がある。信託、ファンド会計、保管、取引記録は法的責任と過去データの蓄積があり、簡単には置き換えられない。これに対し、顧客への報告、照合、入力、資料作成、一般的な相談業務はAIによって自動化されやすい。値上げの実績も、あらゆるサービスで物価上昇を転嫁できるほど明確ではない。

さらに、2025年のストラトス取得で買収負担と少数持分の買い取り義務が生まれた。長年の自社株買いは株数を着実に減らしてきたが、事業への再投資と買収に使う現金も必要である。今後の増分利益が資本コストを超えるかは、プラットフォームを大きな追加投資なしに広げられるかにかかる。全社としては強い顧客基盤を持つものの、すべての利益が長期間守られる強固な独占企業とまでは見ない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

世界の資産運用市場は拡大している。BCGによれば2025年末の世界運用資産は約147兆ドルで、前年から11%増えた。しかし収益成長の8割超は市場価格の上昇によるもので、顧客からの純流入だけで伸びているわけではない。パッシブ運用の普及と大手への資金集中によって、運用報酬の競争は厳しい。

SEIにとって追い風が強いのは、私募ファンドの管理である。プライベートクレジットや複雑な投資ビークルは、会計、資産評価、投資家への分配、規制報告を必要とする。2024年末までの米国Form ADVを集計した民間調査では、管理会社を届け出た私募ファンドの件数シェアはSEIが約6.4%、SS&Cが約10.8%、シティコとステート・ストリートがそれぞれ約7.2%だった。これは件数のシェアであり、受託資産額や手数料収入のシェアではない。

銀行向け基幹処理は別の競争である。SEIの処理基盤に載る資産は巨大だが、FIS、FNZ、アバロクなどと機能・費用・導入能力で競っている。各社の処理資産には定義の違いがあり、正確な市場シェアは公表資料からは出せない。銀行の古いシステムを置き換える需要は続く一方、技術の共通化による単価下落が避けられない。

外部CIO市場も成長している。2026年の業界調査では2025年末の世界市場を約5.6兆ドルとし、マーサー、ゴールドマン・サックス、ブラックロック、ラッセル・インベストメンツなどが大手である。SEIの広義の外部CIO資産は同調査で約2206億ドルとされ、約4%に当たる。ただし会社の機関投資家向け報告残高とは範囲が異なり、この比率を直接売上のシェアとは扱わない。

最大の変化はAIエージェントによる事務の代替である。運用・会計の記録を正確に保管する役割は残るが、照合や文書作成の仕事に従来と同じ人手は要らなくなる。SEI自身がAIで費用を下げても、競合も同じ技術を利用するため、節約した利益の一部は価格競争で顧客に渡る。中立では基幹記録の事業が残り、周辺の作業と画面の価値が縮むと考える。

資本政策と M&A

SEIの資本配分は長く自社株買いを中心としてきた。2014年から2025年まで、毎年配当と自社株買いを続け、株数は着実に減った。2025年には自社株買いに約6.3億ドル、配当に約1.3億ドルを使った。2026年1〜9月も約5.36億ドルの自社株買いを実施している。株式報酬による希薄化を引いた正味の還元で評価する必要がある。

2026年10月20日、取締役会は自社株買い枠を新たに8.0億ドル増やし、残る買い付け可能額を約9.26億ドルとした。2026年7〜9月期には約2.15億ドルを買い戻し、経営陣は次の四半期も同程度の実施を見込んでいた。ただし10年間の配当総額や自社株買い総額について拘束力のある数字の約束はない。成長投資、買収、手元資金の状況によって変わる。

大きな変化は2025年12月のストラトス米国事業の取得である。現金と旧株主に残した持分を合わせた取得価値は約5.58億ドルで、SEIは持株会社の57.5%を支配する。残り42.5%には将来のプット・コール権が付いており、2028年末以降に追加の資金負担が発生しうる。2026年には計画していたメキシコ事業の取得を中止し、一時費用約0.33億ドルを計上した。

2025年のフリーキャッシュフロー5.8億ドルに対し、配当と自社株買いは約7.6億ドルだった。差額を毎年現金で埋め続けることはできない。ストラトスの残存持分取得も考えれば、還元率には限度がある。SEI自身が買収されることや非公開化されることを前提にはしない。現時点で会社全体の買収合意や上場廃止予定は確認されていない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

SEIの事業は、金融業界が抱える複雑さを引き受けるほど価値が高まる。私募ファンドの管理では、資産が大きいだけでなく、投資家ごとに異なる契約、分配条件、担保、評価方法を処理しなければならない。2026年7〜9月期の運用会社向け事業は売上が14%増え、営業利益も14%増えた。会社の発表では新規営業案件の多くがオルタナティブ運用会社から生まれている。

顧客の規模が大きくなるほど、個別の作業だけを受託する会社から、運用業務全体を預かる会社へ移れる。世界の大手運用会社との関係は新規参入者には簡単に作れない。SEI ScopeやSEI Data Cloudなどの基盤が広がれば、顧客のシステムと業務が深く結び付き、切り替え費用は一段と高まる。AIが手作業を減らす効果を社内で先に取り込めば、継続契約の利益率も高められる。

銀行向け事業でも、古い技術を抱える銀行が自前の開発を諦め、処理と保管を外部へまとめて委託する可能性がある。契約は通常5〜7年に及び、新しい顧客を獲得した後の収益は長く続く。2026年の銀行向け事業は二桁の売上成長と利益率改善を実現しており、基幹システムの強みが費用削減だけにとどまらないことを示している。

独立アドバイザー向けでは、ストラトスとの関係が顧客獲得の入口になる。税務を考慮した運用、保管、資産運用商品を組み合わせれば、アドバイザーは顧客ごとにSEIの仕組みを深く使う。機関投資家向けにも、年金や大学が運用を外部委託する流れは続く。こうした事業で収益が拡大し、規模の利益を保てれば、10年後の純利益は現在の約2倍に達しうる。

慎重な見方

SEIの顧客は、そもそも費用を削るために業務を外部委託している。AIエージェントが入力、照合、監査資料の作成、問い合わせ対応を自動化すれば、顧客は自分たちでも多くの仕事を処理できるようになる。これまで外部委託を正当化してきた人件費の節約という理由が弱くなる。サービス提供側の費用が下がっても、競争が強まれば料金の引き下げを求められる。

特に危ういのは、運用会社向け事業で報酬の16%を占める口座サービス料金と、独立アドバイザー向けの業務画面・操作支援である。こうした機能は資産の法的な記録とは異なり、競合の自動化機能や顧客自身のAIに置き換えられる。SEIが提供する画面を人が操作する必要も減る。金融機関が記録だけを残して他の機能を買わなくなれば、包括契約の価値は縮む。

競争相手も強い。SS&C、ステート・ストリート、シティコは運用会社向けの管理業務を拡大し、銀行向けではFISやFNZが技術投資を続ける。独立アドバイザー向けではシュワブやフィデリティが保管と業務支援を組み合わせる。こうした大手が安い条件を提示すれば、SEIは更新時の価格を守るために追加投資を迫られる。

さらに、2025年の純利益には持分法会社LSVの利益が約1.32億ドル含まれている。LSVでは資金流出が続いており、株式市場の上昇による利益が永続するとは限らない。ストラトスの取得でも少数持分の買い取りという将来の現金支出が残る。自社株買いを厚く続けながら、大規模な開発と買収費用を賄う余裕は思ったほど大きくない。AIの進展と競争が重なれば、収益力は現在より大きく低下する。

どちらに重みを置いたか

基幹記録の必要性と顧客基盤では強い見方に説得力がある。ただし、AIが事務の費用構造を変える速さと、顧客が削減額の取り分を要求する可能性は軽視できない。やや悲観と悲観の合計を40%とし、楽観側の28%より厚くした。これは金融インフラ全体が消えるという判断ではなく、売上の一部で従来の価格体系が崩れる危険を見込んだものである。

中立の2035年純利益は9.0億ドルで、現在より増えるものの、過去のROEがそのまま高成長を生むとは考えない。資本コストを超える収益性は認めるが、長期の増分投資の利益率は競争で薄まる。確率加重した現在価値は約87億ドルとなり、約121億ドルの時価総額に対して安全域を欠く。結論は、事業の質は良いが値段はやや割高、である。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 88.62 ドル105 億ドル(+ 還元の換算額還元の合計 50.17 ドル59 億ドル)。 今の値に割り戻すと 73.86 ドル87 億ドル、今との差 −28.6%、 期待の年率 +3.7%(資本コスト 8.3%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 10% 175.08 ドル207 億ドル 70.94 ドル84 億ドル +137.9% +11.0% 24.60 ドル29 億ドル
やや楽観 18% 140.82 ドル167 億ドル 66.71 ドル79 億ドル +100.7% +8.9% 37.36 ドル44 億ドル
中立 32% 109.45 ドル130 億ドル 59.54 ドル71 億ドル +63.4% +6.3% 54.07 ドル64 億ドル
やや悲観 25% 37.40 ドル44 億ドル 32.09 ドル38 億ドル −32.8% −4.9% 17.37 ドル21 億ドル
悲観 15% 9.31 ドル11 億ドル 26.60 ドル32 億ドル −65.3% −14.6% 5.39 ドル6 億ドル
加重平均100% 88.62 ドル105 億ドル50.17 ドル59 億ドル +34.2% +3.7% 138.79 ドル164 億ドル

今の株価時価総額 103.42 ドル122 億ドル(2026-10-30)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 10% 楽観:私募ファンド管理と助言者向け運用が拡大し、基幹基盤の堀が深まる 利益 14 億ドル · PER 14.6 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 175.08 ドル207 億ドル

2035年、SEIは私募ファンド管理と資産運用を中心に事業を拡大している。運用会社向けではSS&Cやシティコとの競争に勝ち、大規模な私募クレジットや複雑な投資ファンドの管理契約を獲得する。AIによって事務作業は減るが、法定記録と会計処理の基盤はSEIが握り続ける。新規の管理資産が増える一方、契約単価もインフレにおおむね追随する。

銀行向けでは、長期のシステム移行を伴う案件が成功する。FISやFNZに対し、信託・保管・運用を統合した仕組みが評価され、利益率が改善する。独立アドバイザー向けでは、ストラトスとの関係を生かして運用資産が大きく増える。運用報酬を守りながら、保管と税務サービスも組み合わせる。

機関投資家向けは外部CIOの採用が広がり、大学や病院、年金の運用受託を増やす。マーサーやブラックロックと競いながら、運用管理と記録をまとめて提供する強みが残る。LSVからの持分利益も大きく損なわれない。2035年の全社売上は約42億ドル、純利益は14.2億ドルに達する。10年間の正味還元は84億ドルとなり、株主は成長と還元の両方を受け取る。

  • 運用会社向けファンド管理・業務委託:数量 13,643(管理・運用対象の平均資産残高(億ドル、2025年購買力換算))× 価格 0.00(管理資産1ドル当たりの年間実効報酬率)→ 売上 11 億ドル・営業利益 5 億ドル。AI型は基幹記録を中心に維持。実質数量1.00倍、単価1.34倍。新規私募契約と効率化で利益率を改善する。
  • 銀行向け基幹処理・保管・技術:数量 81,000(銀行・資産管理向けプラットフォーム処理資産(億ドル、2025年購買力換算))× 価格 0.00(処理資産1ドル当たりの技術・業務等の実効報酬率)→ 売上 6 億ドル・営業利益 2 億ドル。基幹契約を守り、価格は物価並み。AIの費用削減を社内利益に取り込む。
  • 銀行向け資産運用:数量 482(銀行向け平均運用資産残高(億ドル、2025年購買力換算))× 価格 0.01(平均運用資産1ドル当たりの資産運用報酬率)→ 売上 3 億ドル・営業利益 1 億ドル。銀行の外部運用委託が増え、実質運用資産1.60倍、単価1.36倍。
  • 独立アドバイザー向け資産運用:数量 1,890(アドバイザー向け平均運用資産残高(億ドル、2025年購買力換算))× 価格 0.01(平均運用資産1ドル当たりの運用・関連報酬率)→ 売上 14 億ドル・営業利益 7 億ドル。ストラトスと独立アドバイザー経由の流入で実質資産2.25倍。
  • 独立アドバイザー向け保管・業務プラットフォーム:数量 1,096(アドバイザー向け平均プラットフォーム資産(億ドル、2025年購買力換算))× 価格 0.00(プラットフォーム資産1ドル当たりの技術・関連サービス実効報酬率)→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。AI型の画面・業務支援は縮むが、保管と税務記録が残り数量0.95倍、単価1.15倍。
  • 機関投資家向け外部CIO・資産運用:数量 1,529(機関投資家向け平均運用・助言資産(億ドル、2025年購買力換算))× 価格 0.00(平均運用・助言資産1ドル当たりの報酬率)→ 売上 7 億ドル・営業利益 3 億ドル。外部CIO市場が拡大し、実質運用・助言資産1.75倍。
  • 新規事業・超富裕層向けサービス:数量 98.6(関連する平均運用・助言資産(億ドル、2025年購買力換算))× 価格 0.01(関連資産1ドル当たりの全収益換算単価)→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。超富裕層向けサービスが定着し、投資先の採算が改善する。

倍率:2035年ROEは14.2÷47.3=約30.0%。k8.25%、g2.0%、通常の堀の残存割合1/2からRONICは約19.1%。正当化PER=(1−g/RONIC)÷(k−g)×(1+g)は約14.6倍で、事業の強い収益性から上限に近い14.6倍を採用する。長期成長率は投資市場・シェア・単価の見通しから決め、ROEから逆算しない。GAAP純利益を使い、LSV持分利益は純利益に含め、別の資産価値として二重加算しない。

確率:大手金融機関の新規受託、ストラトスの販売効果、私募ファンド市場の成長がそろう筋書き。AIは主として社内の生産性向上に使われ、顧客からの値下げ要求を大きく受けない必要がある。実現には競合に対する継続的な優位が求められるため10%。

やや楽観 18% やや楽観:主要顧客の深耕で堅調に伸び、利益率の改善が続く 利益 12 億ドル · PER 14.5 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 140.82 ドル167 億ドル

2035年のSEIは、運用会社向けと銀行向けの基幹システムを維持しながら、資産運用の販売を増やしている。SS&Cやステート・ストリートとの競争で報酬率が大きく上がることはないが、大手顧客との関係を深め、複雑な運用資産の管理を受託する。SEI Scopeを含む新しい仕組みは生産性を改善し、契約更新での値下げ圧力を吸収する。

銀行向けではFISやFNZに対する強い独占的地位はないものの、既存顧客の信託・保管・管理を一体化する需要が続く。アドバイザー向け運用ではストラトスの販路を活用し、モデル運用と税務管理の商品を拡大する。AIによる事務自動化で周辺の画面サービスは小さくなるが、法定記録と保管業務は残る。

機関投資家向けは外部CIO市場の成長を取り込み、過去の資金流出を補う。新規事業も黒字化し、LSVの持分利益は一定の規模を維持する。売上は約38億ドル、純利益は11.5億ドルとなる。10年間の正味還元79億ドルを実現し、株主への現金還元と利益成長を両立する。ただし顧客への値上げ力は限定的であり、強い独占企業にはならない。

  • 運用会社向けファンド管理・業務委託:数量 13,370(管理・運用対象の平均資産残高(億ドル、2025年購買力換算))× 価格 0.00(管理資産1ドル当たりの年間実効報酬率)→ 売上 11 億ドル・営業利益 5 億ドル。基幹記録の契約はほぼ維持。数量0.98倍、単価1.32倍。
  • 銀行向け基幹処理・保管・技術:数量 79,380(銀行・資産管理向けプラットフォーム処理資産(億ドル、2025年購買力換算))× 価格 0.00(処理資産1ドル当たりの技術・業務等の実効報酬率)→ 売上 6 億ドル・営業利益 2 億ドル。既存銀行との長期契約を維持し、AIで運営費用を削減する。
  • 銀行向け資産運用:数量 422(銀行向け平均運用資産残高(億ドル、2025年購買力換算))× 価格 0.01(平均運用資産1ドル当たりの資産運用報酬率)→ 売上 3 億ドル・営業利益 1 億ドル。実質運用資産1.40倍、名目単価1.30倍。
  • 独立アドバイザー向け資産運用:数量 1,638(アドバイザー向け平均運用資産残高(億ドル、2025年購買力換算))× 価格 0.01(平均運用資産1ドル当たりの運用・関連報酬率)→ 売上 11 億ドル・営業利益 5 億ドル。ストラトスの取得済み事業を販路として活用し、実質運用資産1.95倍。
  • 独立アドバイザー向け保管・業務プラットフォーム:数量 1,039(アドバイザー向け平均プラットフォーム資産(億ドル、2025年購買力換算))× 価格 0.00(プラットフォーム資産1ドル当たりの技術・関連サービス実効報酬率)→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。画面と操作支援は縮み、記録と保管が残る。数量0.90倍、単価1.13倍。
  • 機関投資家向け外部CIO・資産運用:数量 1,267(機関投資家向け平均運用・助言資産(億ドル、2025年購買力換算))× 価格 0.00(平均運用・助言資産1ドル当たりの報酬率)→ 売上 5 億ドル・営業利益 3 億ドル。外部CIO受託の拡大で実質資産1.45倍。
  • 新規事業・超富裕層向けサービス:数量 82.2(関連する平均運用・助言資産(億ドル、2025年購買力換算))× 価格 0.01(関連資産1ドル当たりの全収益換算単価)→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。超富裕層向けの収益が増え、損益が黒字に転じる。

倍率:ROEは11.5÷38.8=約29.6%。k8.25%、g2.0%、堀の残存割合1/2からRONICは約18.9%。10年目の利益に対する正当化PER上限は約14.6倍となる。基幹記録と資産運用の継続性を認めるが、競合への料金譲歩を考え14.5倍とした。LSV持分利益はGAAP純利益に含まれる。

確率:運用会社向けの大型案件と銀行向けの長期契約が続き、独立アドバイザー向けの販売も拡大する筋書き。競合の価格攻勢はあるが、基幹部分を守って対応できる可能性を評価して18%。

中立 32% 中立:記録基盤は残るが、AIと報酬率低下が利益成長を抑える 利益 9 億ドル · PER 14.4 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 109.45 ドル130 億ドル

2035年、SEIの中核は運用会社と銀行の業務基盤として残っている。私募ファンド市場は拡大するが、AIエージェントが照合や報告を自動化し、顧客はより少ない作業に対して高い報酬を払わなくなる。運用会社向けの実質的な処理数量は2025年よりやや減る。それでも法定記録と複雑な私募ファンドの管理契約が残り、単価の名目上昇で収益はおおむね維持される。

銀行向けの基幹システムでも同じ変化が進む。FISやFNZに対して既存顧客を大きく失わないが、古い機能をまとめて安く提供するよう求められる。銀行向け資産運用は残高の増加で成長する。独立アドバイザー向けではストラトスとの関係が新しい運用資産を呼び込み、資産運用報酬が増える一方、画面・事務サービスは縮む。

機関投資家向けは、外部CIO市場が拡大する中で緩やかに成長する。マーサーやブラックロックとの競争によって利益率の大幅な上昇は見込まない。全社の売上は約32億ドル、営業利益は約10億ドル、GAAP純利益は9.0億ドルとなる。LSV持分利益を含めた収益力は保たれるが、全社の成長は控えめだ。10年間で約70.5億ドルを正味還元し、自己資本は約35億ドルへ増える。

  • 運用会社向けファンド管理・業務委託:数量 12,688(管理・運用対象の平均資産残高(億ドル、2025年購買力換算))× 価格 0.00(管理資産1ドル当たりの年間実効報酬率)→ 売上 10 億ドル・営業利益 4 億ドル。AI型は正本部分を維持するが、事務・口座サービスを縮小。数量0.93倍、単価1.30倍。
  • 銀行向け基幹処理・保管・技術:数量 76,140(銀行・資産管理向けプラットフォーム処理資産(億ドル、2025年購買力換算))× 価格 0.00(処理資産1ドル当たりの技術・業務等の実効報酬率)→ 売上 5 億ドル・営業利益 1 億ドル。基幹記録は残る。処理数量0.94倍、単価1.25倍で、価格は物価に届かない。
  • 銀行向け資産運用:数量 362(銀行向け平均運用資産残高(億ドル、2025年購買力換算))× 価格 0.01(平均運用資産1ドル当たりの資産運用報酬率)→ 売上 2 億ドル・営業利益 1 億ドル。実質運用資産1.20倍、単価1.27倍。運用報酬の競争が物価転嫁を制限する。
  • 独立アドバイザー向け資産運用:数量 1,344(アドバイザー向け平均運用資産残高(億ドル、2025年購買力換算))× 価格 0.01(平均運用資産1ドル当たりの運用・関連報酬率)→ 売上 9 億ドル・営業利益 4 億ドル。取得済みストラトス事業と独立助言者の成長で実質資産1.60倍、単価1.25倍。
  • 独立アドバイザー向け保管・業務プラットフォーム:数量 923(アドバイザー向け平均プラットフォーム資産(億ドル、2025年購買力換算))× 価格 0.00(プラットフォーム資産1ドル当たりの技術・関連サービス実効報酬率)→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。操作画面・業務支援のAI代替を反映。数量0.80倍、単価1.10倍。
  • 機関投資家向け外部CIO・資産運用:数量 978(機関投資家向け平均運用・助言資産(億ドル、2025年購買力換算))× 価格 0.00(平均運用・助言資産1ドル当たりの報酬率)→ 売上 4 億ドル・営業利益 2 億ドル。外部CIO市場の拡大を取り込むが、競合との報酬競争で成長は緩やか。
  • 新規事業・超富裕層向けサービス:数量 61.4(関連する平均運用・助言資産(億ドル、2025年購買力換算))× 価格 0.01(関連資産1ドル当たりの全収益換算単価)→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。採算の悪い新規投資を整理し、小幅黒字へ改善する。

倍率:2035年のROEは9.0÷34.8=約25.9%。k8.25%、g2.0%、堀の残存割合1/2からRONICは約17.1%。正当化PER=(1−0.02÷RONIC)÷(0.0825−0.02)×1.02は約14.4倍となる。AI型の事務と画面部分を数量・単価に反映したため、同じ危険を倍率で二重に引かず、利益の質に照らして上限付近の14.4倍とする。今の株価や同業の市場PERから決めていない。

確率:金融機関の複雑な規制記録は引き続き必要である一方、事務自動化と競争で顧客が支払う単価は抑えられる。2026年の好調さをそのまま10年間延長せず、事業の安定性と変化の両方を反映して32%。

やや悲観 25% やや悲観:AIと競合の値下げが進み、収益力が縮む 利益 4 億ドル · PER 10.3 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 37.40 ドル44 億ドル

2035年、金融機関はAIエージェントを使って多くの業務を内製化している。SEIは資産の記録と保管を続けるが、報告、照合、相談、口座サービスの受託範囲が狭くなる。運用会社向け事業ではSS&Cやシティコが価格を下げ、大口顧客をめぐる競争が激しくなる。売上は現在を下回り、利益率も低下する。

銀行向けでは、FISやFNZが安価な統合システムを提供する。SEIは長期顧客をすべて失うわけではないが、契約更新に合わせて料金を下げる。銀行向け資産運用は一定の残高を維持するものの、高い利益率を保てない。独立アドバイザー向けでもストラトスとの協業効果は限定的となり、運用報酬が伸び悩む。操作画面と一般的な業務支援はAIに代替される。

機関投資家向けではマーサーや大手運用会社との競争が強まり、受託資産が減る。LSVにも資金流出が続き、持分利益が縮む。全社売上は約23億ドル、営業利益は4.7億ドル、純利益は4.3億ドルとなる。利益が減っても過去に積み上げた自己資本は残るが、資本効率は低下する。10年間の正味還元は38億ドルに減り、自社株買いの規模も縮小する。

  • 運用会社向けファンド管理・業務委託:数量 10,914(管理・運用対象の平均資産残高(億ドル、2025年購買力換算))× 価格 0.00(管理資産1ドル当たりの年間実効報酬率)→ 売上 8 億ドル・営業利益 2 億ドル。AIと価格競争で数量0.80倍、単価1.18倍。複雑な記録だけが残る。
  • 銀行向け基幹処理・保管・技術:数量 63,180(銀行・資産管理向けプラットフォーム処理資産(億ドル、2025年購買力換算))× 価格 0.00(処理資産1ドル当たりの技術・業務等の実効報酬率)→ 売上 4 億ドル・営業利益 1 億ドル。競合への移行と契約縮小で数量0.78倍。単価も物価に大きく負ける。
  • 銀行向け資産運用:数量 301(銀行向け平均運用資産残高(億ドル、2025年購買力換算))× 価格 0.01(平均運用資産1ドル当たりの資産運用報酬率)→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。実質運用資産は横ばい。報酬の値上げは限定的。
  • 独立アドバイザー向け資産運用:数量 991(アドバイザー向け平均運用資産残高(億ドル、2025年購買力換算))× 価格 0.01(平均運用資産1ドル当たりの運用・関連報酬率)→ 売上 6 億ドル・営業利益 2 億ドル。ストラトスとの販売効果が弱く、報酬率にも圧力がかかる。
  • 独立アドバイザー向け保管・業務プラットフォーム:数量 693(アドバイザー向け平均プラットフォーム資産(億ドル、2025年購買力換算))× 価格 0.00(プラットフォーム資産1ドル当たりの技術・関連サービス実効報酬率)→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。画面と事務支援のAI代替で数量0.60倍、単価は横ばい。
  • 機関投資家向け外部CIO・資産運用:数量 786(機関投資家向け平均運用・助言資産(億ドル、2025年購買力換算))× 価格 0.00(平均運用・助言資産1ドル当たりの報酬率)→ 売上 3 億ドル・営業利益 1 億ドル。機関顧客の資金流出と価格競争で実質数量0.90倍。
  • 新規事業・超富裕層向けサービス:数量 43.8(関連する平均運用・助言資産(億ドル、2025年購買力換算))× 価格 0.01(関連資産1ドル当たりの全収益換算単価)→ 売上 0 億ドル・営業利益 0 億ドル。新規事業の投資回収が進まず、赤字が残る。

倍率:ROEは4.3÷43.8=約9.8%まで低下する。k8.25%、長期成長率2.0%、通常の堀の残存割合1/2からRONICは約9.0%、正当化PER上限は約12.7倍となる。ただし市場連動収益の質が落ち、競争力も失われるため10.3倍とした。中立14.4倍より低く、10年後自己資本43.8億ドルに対する結果のPBRは約1.01倍となる。悲観の床を積み上がった自己資本から求めてはいない。

確率:運用会社向け管理と銀行向け基幹処理の契約自体は残るが、AIによって価格交渉が厳しくなり、周辺業務の収入が減る。2026年の高い利益率が維持できない可能性を評価して25%。

悲観 15% 悲観:AIで事務の価値が崩れ、主要顧客の離脱と買収失敗が重なる 利益 1 億ドル · PBR 0.5 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 9.31 ドル11 億ドル

2035年、SEIは金融インフラの重要な顧客を複数失っている。AIエージェントが報告と照合、投資家対応、一般的な業務処理を代替し、運用会社は業務の一部を内製化する。SS&Cとシティコが自動化による低価格サービスを提供し、SEIは複雑なファンド記録の受託を残すだけになる。運用会社向けの売上は現在の半分以下に縮む。

銀行向けでは古い顧客が契約更新時に他社のシステムへ移り、残る顧客も大幅な値下げを要求する。独立アドバイザー向けではストラトスの取得が期待した資本利益率を生まず、税務・保管以外の画面業務をAIに奪われる。機関投資家向けでも運用を内製化する顧客と競合の大型案件に押され、受託資産が減る。

全社売上は約11.6億ドルと、2025年のほぼ半分になる。人員削減、事業の閉鎖、システム統合によって費用を抑えても、営業利益は0.77億ドルに縮む。LSV持分利益も減り、純利益は1.0億ドルにとどまる。途中の買収関連減損や事業整理で累計利益は31.5億ドルとなる。株主還元も同額まで落ち、10年後の自己資本は今とほぼ変わらない。事業は存続するが、かつての高収益な金融インフラ企業ではなくなる。

  • 運用会社向けファンド管理・業務委託:数量 6,139(管理・運用対象の平均資産残高(億ドル、2025年購買力換算))× 価格 0.00(管理資産1ドル当たりの年間実効報酬率)→ 売上 4 億ドル・営業利益 1 億ドル。AIと顧客内製化で数量0.45倍。単価は名目でも上がらない。
  • 銀行向け基幹処理・保管・技術:数量 38,880(銀行・資産管理向けプラットフォーム処理資産(億ドル、2025年購買力換算))× 価格 0.00(処理資産1ドル当たりの技術・業務等の実効報酬率)→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。大型銀行の離脱と価格競争で数量0.48倍、単価0.95倍。
  • 銀行向け資産運用:数量 196(銀行向け平均運用資産残高(億ドル、2025年購買力換算))× 価格 0.00(平均運用資産1ドル当たりの資産運用報酬率)→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。銀行向け運用の実質残高は0.65倍。報酬は実質で大幅に下がる。
  • 独立アドバイザー向け資産運用:数量 563(アドバイザー向け平均運用資産残高(億ドル、2025年購買力換算))× 価格 0.01(平均運用資産1ドル当たりの運用・関連報酬率)→ 売上 3 億ドル・営業利益 1 億ドル。ストラトスの販売効果が失われ、実質資産0.67倍。単価も据え置き。
  • 独立アドバイザー向け保管・業務プラットフォーム:数量 404(アドバイザー向け平均プラットフォーム資産(億ドル、2025年購買力換算))× 価格 0.00(プラットフォーム資産1ドル当たりの技術・関連サービス実効報酬率)→ 売上 0 億ドル・営業利益 0 億ドル。画面と事務支援がAIに大きく代替され、数量0.35倍、単価0.90倍。
  • 機関投資家向け外部CIO・資産運用:数量 437(機関投資家向け平均運用・助言資産(億ドル、2025年購買力換算))× 価格 0.00(平均運用・助言資産1ドル当たりの報酬率)→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。機関顧客の内製化と競合への流出で実質数量0.50倍。
  • 新規事業・超富裕層向けサービス:数量 27.4(関連する平均運用・助言資産(億ドル、2025年購買力換算))× 価格 0.01(関連資産1ドル当たりの全収益換算単価)→ 売上 0 億ドル・営業利益 0 億ドル。不採算の新規事業を整理しても一部損失が残る。

倍率:2035年のROEは約4.1%となり、k8.25%を下回る。事業の稼ぐ力による価値は純利益1.0億ドル÷8.25%で約12.1億ドルが上限になる。2025年末の自己資本24.5億ドルを基準にPBR0.45倍を適用し、事業価値11.025億ドルとした。過去の市場PBRの底を使っていない。純現金と換金可能なLSV持分から推定した資産の床10.7億ドルを上回り、稼ぐ力の上限も超えない。

確率:AIによる業務内製化、安価な競合への切り替え、資産運用報酬の低下、LSVの資金流出が重なる構造的敗北の筋書き。SEIの金融記録そのものは残るが、周辺業務の収益が大きく消える可能性を15%とした。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

運用会社向けファンド管理・業務委託

私募ファンドや伝統的運用会社の会計、管理、投資家記録、規制対応を引き受ける。AI型は主に記録の正本だが、口座サービスに人月・BPO型のリスクが含まれる。

数量管理・運用対象の平均資産残高(億ドル、2025年購買力換算)価格管理資産1ドル当たりの年間実効報酬率売上営業利益
今 2025/12 13,643 0.00 8 3
10 年後 中立 12,688 0.00 10 4

取り方:2025年10-Kの運用会社向け売上8.150億ドルと、平均管理・運用資産約1兆3643億ドルから実効報酬率約5.97bpを計算した。内訳では技術・業務収入が7.733億ドルで、セグメント売上の16%が口座サービス料金。後者をAIエージェント代替に弱いBPO型と判断する。ファンド会計と規制記録には共通基盤と法対応があり、残りの主力部分は記録の正本型とする。米国私募ファンドの件数シェアは約6.4%で、SS&Cの約10.8%に次ぐ上位集団にいる。件数調査はhttps://www.finantrix.com/articles/private-fund-administrators を参照。

銀行向け基幹処理・保管・技術

銀行と信託会社に資産管理システム、保管、口座処理、データ基盤を提供する。信託記録を維持する部分は記録の正本型であり、専門サービスの工数部分はAI代替を受ける。

数量銀行・資産管理向けプラットフォーム処理資産(億ドル、2025年購買力換算)価格処理資産1ドル当たりの技術・業務等の実効報酬率売上営業利益
今 2025/12 81,000 0.00 4 1
10 年後 中立 76,140 0.00 5 1

取り方:2025年10-KのPrivate Banksの技術・業務収入4.079億ドルと専門・その他収入0.278億ドルを合算した。会社開示のウェルス管理プラットフォーム上の処理資産約8.1兆ドルを数量の基準とする。報酬は固定契約と資産連動が混在するため実効率約0.54bpは推定の合成単価であり、個別の銀行に一律請求される率ではない。5〜7年契約、共同利用の基盤、信託・保管の規制記録を堀の証拠とし、AI型は記録の正本とした。収入内訳から独立に配分した営業利益0.55億ドルは推定。

銀行向け資産運用

銀行やウェルスマネジャーの顧客資産を運用し、資産連動の管理報酬を得る。法的な投資運用と受託責任が中心で、席課金や人月型ソフトの事業ではない。

数量銀行向け平均運用資産残高(億ドル、2025年購買力換算)価格平均運用資産1ドル当たりの資産運用報酬率売上営業利益
今 2025/12 301 0.00 1 0
10 年後 中立 362 0.01 2 1

取り方:2025年10-KのPrivate Banksの資産運用収入1.372億ドルを、2025年平均運用資産約301.28億ドルで割った。実効報酬率は約45.5bp。銀行向け事業全体の営業利益0.980億ドルのうち0.430億ドルをこの運用事業に割り振った推定である。銀行内の運用チームやブラックロックなどの外部運用会社と競う。

独立アドバイザー向け資産運用

独立系金融アドバイザー経由で投資信託、モデル運用、個別管理口座、税務を考慮した運用を提供する。ストラトスの米国事業取得による顧客接点の拡大を含む。

数量アドバイザー向け平均運用資産残高(億ドル、2025年購買力換算)価格平均運用資産1ドル当たりの運用・関連報酬率売上営業利益
今 2025/12 840 0.01 5 2
10 年後 中立 1,344 0.01 9 4

取り方:2025年10-KのInvestment Advisorsの資産運用収入4.552億ドルを、同事業の平均プラットフォーム運用資産839.82億ドルで割った。実効報酬率は約54.2bpで、投資運用商品の組み合わせと現金関連の収益を反映する合成値。2025年末に取得したストラトス米国事業の2025年収益寄与は僅少であり、将来の数量増加は取得済み事業からの販売拡大を含む。営業利益2.30億ドルは事業全体の開示から推定配分した。

独立アドバイザー向け保管・業務プラットフォーム

口座保管、資産記録、税務データ、アドバイザー向け操作画面、事務支援を提供する。保管記録は記録の正本型だが、画面操作や一般的な業務支援はAIによる代替を受ける。

数量アドバイザー向け平均プラットフォーム資産(億ドル、2025年購買力換算)価格プラットフォーム資産1ドル当たりの技術・関連サービス実効報酬率売上営業利益
今 2025/12 1,154 0.00 1 0
10 年後 中立 923 0.00 1 0

取り方:2025年のInvestment Advisorsの技術・業務収入0.981億ドルとその他0.240億ドルを合計した。平均プラットフォーム資産約1154億ドルを数量とし、合成実効率約10.6bpを算定した。運用商品と処理基盤で一部の資産が重なるが、別々のサービス対価なので収入は重複計上していない。保管・法定記録は正本型、顧客向け操作画面や相談支援は席・画面型として見る。細分別の収益開示がないため、AIに弱い部分を中立の数量0.80倍、単価1.10倍という保守的な混合前提に反映した。

機関投資家向け外部CIO・資産運用

年金、大学、病院、非営利団体に資産配分と運用管理を提供する。受託責任と投資運用判断が中心だが、分析資料作成や一般的な助言の一部にはAI代替リスクがある。

数量機関投資家向け平均運用・助言資産(億ドル、2025年購買力換算)価格平均運用・助言資産1ドル当たりの報酬率売上営業利益
今 2025/12 874 0.00 3 1
10 年後 中立 978 0.00 4 2

取り方:2025年10-KのInstitutional Investorsの売上2.825億ドルを、平均運用資産815.35億ドルと平均助言資産58.17億ドルの合計873.52億ドルで割った。実効報酬率は約32.3bp。会社が管理する資産と助言のみの資産を合算したため、実際の契約別の料金とは異なる。世界OCIO市場は2025年末約5.64兆ドルとの業界調査があり、広義のSEI Institutional Groupの約2206億ドルは約3.9%に相当するが、同調査の対象範囲は10-Kの当セグメントとは一致しない。業界比較はhttps://charlesskorina.com/ocio-directory-summer-2026-fresh-paint-traditional-values/ を参照。

新規事業・超富裕層向けサービス

超富裕層向け投資管理と新しい金融技術、セキュリティサービスなどを育成する事業。2025年に一部事業の売却があり、過去売上の延長だけでは比較しにくい。

数量関連する平均運用・助言資産(億ドル、2025年購買力換算)価格関連資産1ドル当たりの全収益換算単価売上営業利益
今 2025/12 54.8 0.01 0 0
10 年後 中立 61.4 0.01 1 0

取り方:2025年10-Kの新規事業売上0.495億ドルを、平均運用資産31.37億ドルと平均助言資産23.43億ドルの合計54.80億ドルで割った。技術・セキュリティ収入も含むため、表示単価は売上の規模を測る代用指標であり、純粋な資産運用報酬率ではない。2025年6月にファミリーオフィス関連事業を売却したため、売上構成は変化している。市場全体とシェアの統一定義はなく、精密な推計はできない。

リスクと懸念

AIエージェント代替による収益構造の変化

SEIの技術・業務委託収入は2025年に売上の約57%を占めた。このうち法定記録と保管は残りやすいが、入力、照合、報告、一般的な業務支援はAIが自動化できる。競合と顧客自身が同じ技術を使えば、費用削減の利益をSEIが独占できない。中立では記録基盤の数量と単価を保守的に置き、業務画面の収益縮小を織り込んだ。

私募ファンド管理の競争と価格低下

運用会社向け事業はSEIの最大の利益源であり、SS&C、シティコ、ステート・ストリートなどと競争する。私募クレジットの市場拡大は追い風だが、顧客の統合や契約更新で料金引き下げを求められる可能性がある。大口顧客を失えば資産残高が減り、固定費の大きな基幹システムの利益率が悪化する。

ストラトス買収と残存持分の買い取り

ストラトスの米国事業は取得済みだが、SEIの間接保有比率は57.5%にとどまる。残る42.5%には将来のプット・コール権があり、追加買い取りには現金が必要となる。2026年にはメキシコ事業の取得中止で一時費用も発生した。買収で獲得した顧客と利益が資本の投入額に見合わなければ、自社株買いによる長年の価値創造が弱まる。

株式市場とLSV持分利益への依存

運用・管理対象資産に連動する料金は市場価格が下がると減少する。2025年の純利益にはLSVアセット・マネジメントからの持分利益約1.32億ドルが含まれている。LSVは資金流出が続いており、市場上昇だけで利益を守れるとは限らない。LSV持分の価値を純利益とは別に足せば二重計上になる点にも注意が必要である。

規制、訴訟、サイバー障害

SEIは保管、信託、投資助言、海外の管理業務を行い、多くの規制機関の監督を受ける。英国子会社へのFCAの新規顧客受け入れ制限は2026年10月22日に解除されたが、規制対応の費用が消えるわけではない。重大な処理障害や顧客情報の漏えいが起これば、単なる賠償費用にとどまらず、長期契約の解約と新規受託の停止につながる。

フリーキャッシュフローを上回る還元

2025年のフリーキャッシュフローは5.8億ドルだったが、配当と自社株買いには合計約7.6億ドルを使った。純現金は約4.1億ドルあるものの、買収やシステム投資に使う余地も必要である。株式報酬の希薄化を埋める買い戻しを続けながら過大な還元を行えば、成長投資の資金が不足する。

金融機関の内製化と大手顧客の統合

SEIは大手銀行や運用会社との長期関係を強みとするが、顧客が合併すれば重複する管理システムを整理する動機が生じる。AIを導入した大手顧客が会計・記録の一部を自社へ戻す可能性もある。契約期間が長いことは短期的な防御にはなるが、更新時にサービス範囲が縮む危険まで取り除くものではない。

今後の分かれ目

運用会社向けの新規受託案件が継続して増え、私募ファンド管理の実効報酬率を維持できたら
基幹記録の堀が強いことを確認できる。楽観・やや楽観の確率を引き上げ、運用会社向けの実質数量と利益率を見直す。
AIによって事務処理の人手が大幅に減り、顧客が契約更新時に料金引き下げを要求し始めたら
人月・業務画面型の収益が予想より速く減る。やや悲観・悲観の確率を上げ、該当セグメントの単価と数量を引き下げる。
銀行向け事業で大型のシステム移行案件が完了し、売上成長と営業利益率20%超が定着したら
FISやFNZに対する競争力が裏付けられる。基幹処理事業の利益率を上方に見直し、強い筋書きの重みを増やす。
ストラトスとの協業で新規の運用資産が増え、残存持分の取得を含めた投下資本利益率が8.25%を超えたら
買収が価値を生んだ証拠となる。独立アドバイザー向けの数量成長を引き上げ、将来の還元余力を再評価する。
LSVの資金流出が止まらず、持分利益が2025年水準から半減したら
本業の営業利益が維持されても全社純利益は下がる。中立の利益を減らし、資産の悲観的な換金価値も引き下げる。
配当と自社株買いの正味額が数年続けてフリーキャッシュフローを上回ったら
将来の還元を減らし、現金の持続性を再点検する。買収の追加支払いと規制上必要な資金を優先し、株主還元を過大評価しない。
主要顧客がSEIの基幹管理を他社へ切り替え、大口契約の解約が続いたら
乗り換え費用という堀の根拠が崩れる。記録の正本として評価している部分も弱い事業へ分類し直し、悲観の確率と損失の深さを増やす。

見ておくもの

  • 運用会社向けの新規受託契約額、私募ファンド管理資産、契約更新時の実効報酬率
  • 銀行向けプラットフォームの新規導入、契約更新、営業利益率、FIS・FNZへの顧客移行
  • 独立アドバイザー向け運用資産の純流入とストラトス経由の販売成果
  • AI導入に伴う業務人員の変化、契約単価、記録・保管以外のサービス収益
  • LSVの運用資産の純流出入と持分利益
  • ストラトスの残存42.5%持分の買い取り価格・時期と現金支出
  • フリーキャッシュフロー、株式報酬を差し引いた正味の自社株買い、配当と現金残高
  • 2026年10月に解除された英国FCA制限後の新規受託と規制対応費用

倍率と資本コストの決め方

2025年の事業別売上を、運用・管理資産残高と実効報酬率に分解した。会社が直接開示しない業務別利益は推定配分と明記した。AIの影響は記録の正本、業務委託、操作画面、資産運用に分けて数量・価格とg_longに反映し、資本コストの寿命や確率で同じ理由を過度に重ねていない。倍率はk8.25%、10年後ROE、RONIC、g2.0%から求めた利益ベースの正当化PERであり、現在や過去の市場PERには合わせていない。GAAP純利益にはLSV持分利益を含み、別途資産価値として足さない。2025年末の純現金約4.1億ドルは時価総額の1割未満で、ストラトスの将来の買い取りや運転資金も必要なため、独立した余剰現金として加算していない。自己資本は現在24.5億ドルに期間利益を加え、正味還元を控除した。悲観は期間中の減損を含むnet_sum_okuで繰り越し、床は現在の純現金と換金可能なLSV持分から求めた。

資本コスト 8.3% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。米国株の基本8.0%にquality +0.25%を加えて8.25%。βや現在のPERは用いない。金融市場への収益連動と事務処理の価格競争がある一方、基幹記録、規制対応、長期契約が利益を守る。ブラックロックやノーザン・トラストに近い資本コストとしたが、規模と事業内容の違いは筋書きで表す。存続の危機にはなく、distress上乗せは0%。

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割安 ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズBMNR ETH約605万枚の保有は大きいが、値上げ力のある事業とは違う。旧株数による割安判定は無効で、実勢株価には安全域が乏しい 本質価値との差 +284.4% · 10 年 割安(年 +18.9%) 割安 QFINQFIN 中国の与信仲介で規制と信用悪化が利益を直撃し、堀は薄い。それでも長期価値は現在の時価総額を大きく上回り、割安と見る。 本質価値との差 +227.8% · 10 年 割安(年 +26.4%) 割安 フィンボリューション・グループFINV 中国の融資規制で収益力は傷んだが、海外展開と厚い資本が再生を支える。VIEと信用損失を厳しく見ても、長期価値には大きな安全域がある 本質価値との差 +213.6% · 10 年 割安(年 +27.2%) 割安 XファイナンシャルXYF 中国の貸出規制で成長は崩れたが、資産と残る収益力に対して市場評価は極端に低い。10年価値は割安。ただし回収できる株主価値には大きな不確実性がある 本質価値との差 +148.7% · 10 年 割安(年 +23.5%) 割安 ブラデスコ銀行BBD ブラジル有数の銀行と保険の二重の強みは残るが、信用損失とデジタル競争は重い。10年の本質価値は基準時価総額を約52%上回り、割安と判断する。 本質価値との差 +141.9% · 10 年 割安(年 +21.7%) 割安 ユーロネット・ワールドワイドEEFT ATM・送金・デジタル決済を束ねる希少な基盤。直近の減速を織り込んだ値段は割安で、10年の価値に大きな安全域がある 本質価値との差 +110.0% · 10 年 割安(年 +18.8%) 割安 ルーファックス・ホールディング(Lufax)LU 帳簿上の資産に対して株価は極端に低い。利益回復なら大幅な割安だが、貸倒れと親会社支配が安全域を脅かす 本質価値との差 +82.9% · 10 年 割安(年 +17.4%) 割安 BSBRBSBR ブラジルの銀行基盤は長く残る。独立価値では割安だが、親会社による残余株の株式交換がADR保有の行方を左右する。 本質価値との差 +79.2% · 10 年 割安(年 +16.8%) 割安 バークレイズBCS 英国の預金基盤と米英の市場業務が収益を支える。信用循環と資本規制を織り込んでも、10年価値には厚い安全域がある 本質価値との差 +76.1% · 10 年 割安(年 +16.2%) 割安 ウエスタン・ユニオンWU 現金受取の送金網には寿命があるが、手数料の堀は薄い。減配と競争を重く見込んでも、残るオーナー利益に対して割安 本質価値との差 +74.3% · 10 年 割安(年 +17.9%) 割安 SLMSLM 民間学生ローンで首位の集客力は強い。信用損失と売却益の不安定さを割り引いても、10年の株主価値は割安圏にある 本質価値との差 +70.8% · 10 年 割安(年 +16.8%) 割安 アメリプライズ・ファイナンシャルAMP 資産残高に連動する助言と運用で ROE 50% 超を稼ぐ優良会社。利益ベースの倍率で測っても、値段は割安 本質価値との差 +63.9% · 10 年 割安(年 +14.8%) 割安 シンクロニー・ファイナンシャルSYF 小売の提携で貸す米最大級のカード会社。貸倒れの循環と提携先の更新が悲観の核だが、利益ベースの式で出しても価値は今の値段を大きく上回る 本質価値との差 +62.3% · 10 年 割安(年 +16.4%) 割安 NWGNWG 英国の預金と法人取引に堀があり、買収後の運用事業も伸びる。信用循環を厚く見積もっても10年価値に安全域がある割安株。 本質価値との差 +58.6% · 10 年 割安(年 +14.6%) 割安 イタウ・ウニバンコ・ホールディングITUB ブラジル最大の民間銀行として堀は厚いが、政治と金融技術の競争には注意が要る。10年の本質価値は基準時価総額を約14%上回り、やや割安 本質価値との差 +55.0% · 10 年 割安(年 +14.3%) 割安 FUTUFUTU 海外展開と高い資本効率に成長余地が残る。中国規制と手数料低下は重いが、10年の期待価値は現在の時価総額を上回り、割安とみる。 本質価値との差 +48.1% · 10 年 割安(年 +14.4%) 割安 グローブ・ライフGL 代理店網の高い利益率で堅く稼ぐ。空売り報告と調査は終結、代理店の減少が焦点。資本コスト 7.75% の利益ベースの倍率でも、10 年の価値は今の時価総額を大きく上回る 本質価値との差 +47.8% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 ワンメイン・ホールディングスOMF ノンプライム融資の審査・店舗網は強みだが貸倒と調達費用に弱い。信用循環を重く見ても10年価値は約94億ドルで、今の約64億ドルには安全域がある 本質価値との差 +44.4% · 10 年 割安(年 +14.6%) 割安 フィデリティ・ナショナル・インフォメーション・サービシーズFIS ワールドペイ持分を売り発行体処理を取り込んだ銀行向け処理の大手。償却と統合費で GAAP の利益は薄く、純負債が時価総額を上回る。式の中立の 10 年後は今の約 2.5 倍 本質価値との差 +42.9% · 10 年 割安(年 +13.8%) 割安 ロイズ・バンキング・グループLYG 英国最大級の住宅ローンと預金基盤は10年後も稼ぐ。規制費用と信用循環を織り込んでも、本質価値は現時点を約34%上回り、割安と判断する 本質価値との差 +42.9% · 10 年 割安(年 +13.2%) 割安 ハートフォード・インシュアランスHIG 米国の企業向け・個人向け損保と団体保険の大手。核の ROE は 19% 前後だが、中堅・大企業の引受は山を越えた。中立 10 年 12.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +40% の「割安」 本質価値との差 +41.5% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 フィデリティ・ナショナル・ファイナンシャルFNF 権原保険の約3割を担う流通網には粘り強い堀がある。年金子会社の信用リスクを割り引いても、10年先の還元込み価値には安全域があり「割安」とみる。 本質価値との差 +40.6% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 ハンティントン・バンクシェアーズHBAN Veritex と Cadence を取り込んだ全米 10 位の地銀。ROTCE 15〜16% なら利益ベースの式の倍率は PER 12 倍前後で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +39.5% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 ウリ・フィナンシャル・グループWF 韓国の預金基盤は残るが、融資の伸びと統治には限界がある。保険統合と還元の進展を慎重に織り込んでも、10年の本質価値は割安圏にある。 本質価値との差 +39.5% · 10 年 割安(年 +13.2%) 割安 SHGSHG 韓国の預金・カード基盤と還元改革は本物だが、人口減少と信用循環は重い。それでも10年の本質価値には安全域があり、割安と判断する。 本質価値との差 +38.7% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 RITMRITM 住宅ローン回収の規模と配当は価値を支えるが、資金調達と買収の傷が深い。10年価値では割安と判断する。 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +14.0%) 割安 リージョンズ・ファイナンシャルRF 預金コストと貸出の質で地銀の上位に立つ南東部の最大手。上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.6 倍)の式で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +36.8% · 10 年 割安(年 +12.9%) 割安 エベレスト・グループEG 再保険と卸売・特殊保険に絞る世界大手。運用益と資本の返しは堅いが、準備金の積み増しを繰り返した会社。中立 10 年 11.4 倍で、総合は今の時価総額に対し +47% の「割安」 本質価値との差 +36.7% · 10 年 割安(年 +13.7%) 割安 KBフィナンシャル・グループKB 韓国最大級の預金基盤と非銀行事業が収益を支える。融資規制と景気循環を慎重に織り込んでも、長期の還元を含む価値には割安感がある。 本質価値との差 +36.5% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 バンクOZKOZK 不動産融資の集中を減らし、法人融資が次の柱になる。信用損失への警戒は必要だが、長期の株主価値には安全域があり、割安と見る。 本質価値との差 +35.5% · 10 年 割安(年 +13.0%) 割安 ファイサーブFISV 決済処理の大手。2026 年に見通しを 2 度下げ、株価は GAAP で 7 倍台まで沈んだ。稼ぐ力は残り、式の中立の 10 年後は今の約 2.3 倍。ただし借金が時価総額を上回り、悲観の確率を厚くした 本質価値との差 +34.2% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 HDBHDB インド最大の民間銀行は預金網と住宅融資に堀を持つ。統合の重荷と経営交代を織り込んでも、長期価値には安全域が残る 本質価値との差 +32.5% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 キーコープKEY 法人向け・投資銀行に強い中堅の地銀。利ざやと効率は同業の下位で改善余地が大きい。式は上限 PER 約 13.5 倍の 8.5 割、利益の伸びで割安 本質価値との差 +30.6% · 10 年 割安(年 +12.5%) 割安 アクシス・キャピタル・ホールディングスAXS 専門保険への転換で採算は改善したが、料率軟化と準備金を警戒する。10年の確率加重価値は現在より約33%高く「割安」。 本質価値との差 +30.0% · 10 年 割安(年 +12.2%) やや割安 ウィリス・タワーズ・ワトソンWTW 世界 3 位級の保険ブローカーと人事・福利厚生コンサルの二本足。利益率が上がる局面で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 20.0 倍で、総合は今の時価総額に対し +35% の「割安」 本質価値との差 +29.9% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 ステート・ストリートSTT 世界 3 大の保管銀行で SPDR の ETF 運用も持つ。堀は深いが手数料の下落圧力と金利依存があり、利益ベースの式の倍率で測ると値段は割安 本質価値との差 +29.3% · 10 年 やや割安(年 +12.0%) やや割安 PNCファイナンシャル・サービシズ・グループPNC 全米の大手銀行。FirstBank 買収と新店 300 店で全国展開へ進む。ROTCE 18.3% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍が妥当で、今の 12.5 倍は割安 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +11.6%) やや割安 プログレッシブPGR 自動車保険の首位を争う高 ROE の損保。利益率は山にある。中立 10 年 14.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +34% の「割安」 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 バンク・オブ・アメリカBAC 全米第 2 の銀行で、預金・富裕層・市場の堀は深い。資本コスト 8.0% の利益ベースの式では ROE 11〜12% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.2 倍はやや割安 本質価値との差 +26.6% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 MGICインベストメントMTG 米国住宅ローン信用保険の最大手級。厚い資本と株主還元は魅力だが、価格競争と住宅不況には弱い。10年の確率加重価値は現状比約25%高く「やや割安」。 本質価値との差 +26.4% · 10 年 やや割安(年 +12.5%) やや割安 リンカーン・ナショナルLNC 団体保障の強さと年金商品の立て直しには価値があるが、旧来の保険保証と増資の傷は重い。10年の期待価値はやや割安圏と判断する。 本質価値との差 +25.6% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 トゥルーイスト・ファイナンシャルTFC 南東部・中部大西洋岸の大手銀行で、法人と資産管理は強いが、低採算の個人ローンを売って作り直し中。式の PER は 10 年後 12 倍前後で、今の時価総額は割安 本質価値との差 +25.5% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 アシュアード・ギャランティーAGO 地方債保証の二社寡占と長年の資本還元が支え。信用損失の尾は長いが、10年価値は現在比約27%高い「やや割安」。 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +11.8%) やや割安 グローバル・ペイメンツGPN ワールドペイを取り込んだ決済処理の大手。買収の償却で GAAP の利益は薄く、純負債は時価総額の 75%。式の中立の 10 年後は今の約 2.4 倍だが、借金と競争を見て悲観を厚くした 本質価値との差 +24.3% · 10 年 やや割安(年 +12.5%) やや割安 ファースト・ハワイアンFHB ハワイの預金堀は強いが、TriCo買収が試金石。単体価値には安全域があり、やや割安 本質価値との差 +22.9% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 バーフォード・キャピタルBUR YPF逆転敗訴で自己資本は激減したが、訴訟金融の回収力は残る。高い負債と評価益の不確実性を差し引いても、やや割安と見る 本質価値との差 +22.5% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 CNAファイナンシャルCNA 高配当と専門引受は魅力だが、料率軟化と古い負債が上値を削る。10年価値は現在比+23%で「やや割安」 本質価値との差 +22.3% · 10 年 やや割安(年 +11.4%) やや割安 プロスペリティ・バンクシェアズPB 低コスト預金と買収実績は魅力だが、利益率の改善には限界がある。基準株数ではやや割安、買収後の実際の株数では適正圏 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 HSBCHSBC 香港の預金基盤と国際決済網に強い堀を持つ銀行。中国関連信用リスクは重いが、還元を含む10年価値には安全域があり、やや割安 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 ウェルズ・ファーゴWFC 資産上限が外れて貸出・預金が 1 割伸びる全米第 3 位の銀行。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では ROE 13% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +21.8% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 プログ・ホールディングスPRG 信用に制約のある消費者の買い物を支えるが、加盟店と規制への依存が重い。買収後の負債を織り込んでも、10年価値には安全域があり割安とみる。 本質価値との差 +21.4% · 10 年 やや割安(年 +12.0%) やや割安 ルネサンスリー・ホールディングスRNR 巨大災害を引き受け、外部資本と運用益でも稼ぐ再保険会社。料率軟化と巨額損失を織り込んでも、10年の本質価値は約170億ドル、現状比17%高い「やや割安」 本質価値との差 +21.4% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 CIBCIB コロンビア首位銀行の預金網とNequiの決済網は強い。Banistmo売却後の正常利益と信用循環・統治の不確実性を比べると、長期価値はやや割安。 本質価値との差 +21.2% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 クレジット・アクセプタンスCACC 販売店網と独自の与信データは価値を生む。しかし低信用者向け融資の規制と貸倒リスクは重く、現在の評価は適正圏で安全域が薄い。 本質価値との差 +20.7% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 プリメリカPRI 北米の大規模な販売網と継続保険料に価値がある。新規契約の減少と手数料競争を織り込んでも、10年の本質価値はやや割安 本質価値との差 +20.6% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 オールド・リパブリック・インターナショナルORI 専門保険と権原保険の堅実な複合体。長期の引受規律と株主還元を評価するが、賠償責任の悪化を慎重に織り込み、10年価値は現時価総額比約19%上の「やや割安」 本質価値との差 +19.9% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 プルデンシャル・ファイナンシャルPRU 日本の不祥事で下振れ中だが、PGIM・団体保険・退職の本業は堅い。資本コスト 8.5% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +19.9% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 メットライフMET 団体保険とアジアの利益が積み上がり、自己資本の薄さと信用リスクが焦点。資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +19.6% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 シチズンズ・フィナンシャル・グループCFG ニューイングランド発の大手地銀で、ROTCE は 15% から 16〜18% を目指す途中。式は上限 PER 約 13 倍の 8.8 割(約 11.5 倍)で、利益の伸びで割安 本質価値との差 +19.3% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 ポピュラーBPOP プエルトリコ預金の約3分の2を握る堀は厚い。政府預金と信用循環への集中を差し引いても、10年価値はやや割安。 本質価値との差 +19.1% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 オールステートALL 個人向け自動車・住宅保険で米国 2 位の損保。利益は準備金の戻しと軽い災害年で山にある。中立 10 年 11.3 倍で、総合は今の時価総額に対し +24% の「やや割安」 本質価値との差 +18.4% · 10 年 やや割安(年 +11.8%) やや割安 ペイパルPYPL ブランド決済の伸びが止まり競合に標準の座を削られる最中の決済網。事業は黒字で現金も厚く倍率は低い。成長が鈍っても利益ベースの式の上ではやや割安 本質価値との差 +17.4% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 アーチ・キャピタル・グループACGL 米国の再保険・事業保険・住宅ローン保険の複合会社。ROE 18% で資本を動かす優良な損保だが再保険の料率は山を越えた。中立 10 年 11.5 倍で、総合は今の時価総額に対し +27% の「やや割安」 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 M&TバンクMTB 北東部の地銀。無利息預金が厚く利ざや 3.65%、与信も堅い。式は上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.8 倍)で、今の PER 約 10 倍はやや割安 本質価値との差 +16.9% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 USバンコープUSB 全米 5 位の銀行。決済(エラボン・カード)と BTIG で手数料が厚い。ROTCE 18.5% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +16.8% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 ハミルトン・レーンHLNE 私募市場の構造成長と顧客粘着性は強いが、Up-Cの取り分を引くと安全域は約19%のやや割安 本質価値との差 +16.4% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 AIGAIG 損保大手として引受を立て直し、2027 年の ROE 目標へ進行中。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +19% の「やや割安」だが、準備金の質に敏感 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 ウィントラスト・ファイナンシャルWTFC 地銀の顔の下に保険料金融の堀がある。信用循環を織り込んでも、10年価値は今を約17%上回る 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 ザイオンズ・バンコープZION 地域密着の預金基盤は残るが規模の壁は厚い。10年価値は今を約14%上回り、やや割安 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 シティグループC 再建途上の世界展開銀行。ROE 12% が定着すれば利益ベースの式で PER 12 倍前後が付き、今は 2 割弱やや割安。ただし 10 年の実績は資本コスト割れで、その不安は確率で厚く見る 本質価値との差 +15.2% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 INGING 欧州の預金基盤とデジタル銀行の規模に強みがある。10年価値は現値を約13%上回り、やや割安だが安全域は薄い。 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +10.0%) やや割安 バンク・オブ・ニューヨーク・メロンBNY 世界最大級の保管・決済の基盤で堀は深いが、手数料率の低下と預金の利ざやが重しになる優良な保管銀行。利益ベースの式の倍率で測ると値段はやや割安 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 キャピタル・ワン・ファイナンシャルCOF 買収で膨らんだ「ROE 2%」は実力でなく、カード・自動車・自前の決済網の三本柱。利益ベースの式では中立で今を上回るが、信用循環と網の賭けで悲観を厚く置いた 本質価値との差 +13.3% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 FNBFNB 地域に根を張る預金基盤と堅実な貸出が強み。大手銀行ほどの堀はないが、10年の利益と還元を考えるとやや割安である。 本質価値との差 +12.5% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 ウェスタン・アライアンス・バンコープWAL 専門預金と住宅ローン買取に強みがあるが、与信事故と資金調達の弱さも残る。10年の価値はやや割安、ただし安全域は薄い。 本質価値との差 +12.2% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 BSACBSAC チリ首位級の銀行基盤と高い費用効率は10年後も残るが、信用循環と親会社支配を踏まえると現在の株価は概ね適正圏 本質価値との差 +11.8% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 T・ロウ・プライス・グループTROW 運用資産 1.9 兆ドルの老舗アクティブ運用会社。現金が厚く事業は高収益だが、株式の流出と手数料率の低下が続く。利益ベースの倍率でもやや割安に出る 本質価値との差 +11.5% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 レイモンド・ジェームズ・ファイナンシャルRJF 助言付き資産を伸ばし続ける堅実なウェルス会社。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では、10 年の価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +11.3% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 JPモルガン・チェースJPM 全米最大の銀行で堀は広がる。利益ベースの式で測ると 10 年後の PBR は約 2.6 倍で、今の 2.5 倍よりやや高く、やや割安 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループJEF 投資銀行の規模拡大は本物だが、信用事故と人材費が堀を薄くする。10年の期待価値は時価総額を約14%上回り、やや割安と見る。 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) 適正 ノーザン・トラストNTRS 預かり資産 20 兆ドルの老舗の信託銀行。富裕層向けの信頼と堀はあるが、手数料率の低下と金利依存があり、利益ベースの式の倍率ではやや割安 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 アライ・ファイナンシャルALLY 自動車金融とオンライン預金に実体ある強み。ただし信用循環と資本効率の限界が重く、10年価値はおおむね適正水準。 本質価値との差 +9.4% · 10 年 適正(年 +10.5%) 適正 チャールズ・シュワブSCHW 預かり資産 13 兆ドルの個人向け証券の最大手。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正で、利ざやと流入は 2026 年が山に近く、式の感度が大きい 本質価値との差 +9.2% · 10 年 適正(年 +9.7%) 適正 プリンシパル・ファイナンシャル・グループPFG 退職・給与福利の窓口として堅く稼ぐ。運用の流出と手数料の下落を織り込んでも、資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +9.1% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 ファースト・シチズンズ・バンクシェアーズFCNCA SVB買収で得た専門金融に強みがあるが、預金コストと資本制約が重い。10年の本質価値は現在の約8%上で、評価は適正 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +9.6%) 適正 アナリー・キャピタル・マネジメントNLY 住宅金融の規模と高い分配能力は魅力だが、借入依存と純資産の毀損が重い。10年の本質価値はおおむね適正圏 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +10.6%) 適正 ユーナム・グループUNM 所得補償保険の強さと厚い株主還元は魅力だが、旧長期介護保険の負債が安全域を削る。10年価値は現値を約9%上回る適正水準。 本質価値との差 +8.1% · 10 年 適正(年 +9.3%) 適正 コロンビア・バンキング・システムCOLB 西部に根を張る預金基盤と買収後の利ざや改善は魅力だが、商業用不動産と大型還元の先行が安全域を薄くする。10年価値はおおむね適正 本質価値との差 +8.0% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 ファースト・ホライズン・コーポレーションFHN メンフィスの預金基盤には堀があるが、資本の薄さと信用循環は重い。10年価値は現状を約7%上回るにとどまり、評価は適正。 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 ロケット・カンパニーズRKT 債権管理の規模は強みだが、組成は価格競争に弱い。添付の株数ではやや割安でも、全種類株で測ると割高である。 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +9.9%) 適正 ラザード・インクLAZ 独立助言の信用は残るが、人材費と希薄化が重い。未成立の買収を除く10年価値は今を約9%上回る適正圏 本質価値との差 +5.8% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 アメリカン・エキスプレスAXP 閉じた決済網と富裕層の会員で ROE 30% 超の稀な金融。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では総合で今の値段を 1 割弱上回るだけで、適正 本質価値との差 +5.6% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 LPLインベストメント・ホールディングスLPLA 独立系金融アドバイザーを支える巨大な金融基盤。規模の堀は本物だが、買収後の顧客離脱と手数料競争を考えると、現在の評価は適正圏にある。 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +9.2%) 適正 フィフス・サード・バンコープFITB 2026 年 2 月にコメリカを統合した全米 9 位の地銀。ROTCE 19% 目標は式で PER 約 12 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で、今の PBR 約 1.4 倍(有形で約 2.2 倍)はやや割安 本質価値との差 +5.3% · 10 年 適正(年 +9.2%) 適正 フランクリン・リソーシズ(フランクリン・テンプルトン)BEN 運用資産 1.8 兆ドルの総合運用会社。不祥事の流出は止まり利益率は回復に入ったが、買収でできた会社で堀は薄い。利益ベースの倍率ではほぼ適正 本質価値との差 +4.3% · 10 年 適正(年 +9.9%) 適正 エーオンAON ウェルス売却後は利益率の拡大と自社株買いで返す世界 2 位級のブローカー。AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 17.7 倍で、総合は今の時価総額に対し +15% の「やや割安」 本質価値との差 +4.2% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 トラベラーズTRV 米国最大級の企業・個人向け損保。核の ROE は 20% 超だが引受益は山の後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 サウスステート・バンクSSB 南東部とテキサスの預金・企業融資に地場の強みがある。ただし買収後の利益と信用リスクをならせば、現値はおおむね適正。 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 コマース・バンクシェアーズCBSH 中西部の預金と信託が支える高収益銀行。買収で収益源は広がるが、10年の還元込み本質価値はほぼ現在並みで適正 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 ファースト・アメリカン・ファイナンシャルFAF 米国の不動産権原を守る寡占企業。データの堀は厚いが、住宅取引の循環とAI代替を考えると、10年価値は現在の時価総額とほぼ同じ「適正」 本質価値との差 +2.0% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 シフト4・ペイメンツFOUR 決済と免税還付の顧客網は伸びるが、買収後の重い負債と優先株が株主価値を圧迫する。10年価値はおおむね適正で、厚い安全域はない。 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +10.0%) 適正 マーシュ・マクレナンMRSH 保険ブローカー世界最大手。切り替え費用の高い堀と高 ROE は健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 19.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +1.8% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 プルーデンシャルplc(英国)PUK アジアの保障需要と販売網は長く残るが、香港の越境販売、中国規制、利益の変動を慎重に見ると、10年価値は現在より約6%高い適正圏 本質価値との差 +1.6% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 ナビエントNAVI 旧学資ローンの回収現金は魅力だが、将来の柱は競争の激しいEarnestに移る。10年価値はやや割安でも安全域は薄い 本質価値との差 +1.5% · 10 年 適正(年 +10.0%) 適正 インベスコIVZ 運用資産 2.5 兆ドルの ETF 主導の運用会社。QQQ と ETF の流入が利益を押し上げるが利回りは薄く、アクティブ株式の流出と市場の高値が重い 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +9.4%) 適正 アーサー・J・ギャラガーAJG 保険ブローカー世界 4 位で AP 買収の統合期。堀と買収の積み上げは健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 15.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +9% の「適正」 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 チャブCB 世界最大級の上場損保。引受の規律と運用益で稼ぐ。軟調な市場でも質は落ちにくい。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +3% の「適正」 本質価値との差 +0.3% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 バンコ・デ・チレBCH チリ屈指の低コスト預金基盤と高収益性は魅力だが、融資シェアの低下と資本還元の制約を考えると、10年価値はおおむね適正圏 本質価値との差 +0.0% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 BOKファイナンシャルBOKF 信用規律と専門金融の堀は確かだが、規模と支配株主に限界がある。10年価値は現在とほぼ同じで適正 本質価値との差 −0.1% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ディーローカルDLO 新興国の複雑な決済を一つの接続で束ねる成長企業。取扱高の急増ほど利益は伸びず、顧客集中と手数料競争を考えると10年価値はやや割高 本質価値との差 −0.1% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 イースト・ウエスト・バンコープEWBC 米中を結ぶ顧客基盤と厚い資本は魅力だが、預金競争と貸倒の尾を考えると、10年価値は現在の時価総額に近く適正圏にある。 本質価値との差 −0.5% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ヴァーチュ・フィナンシャルVIRT 市場に流動性を供給する技術企業。規模の利点はあるが値決めの独占力は弱く、非上場持分を含めた10年価値はおおむね適正。 本質価値との差 −0.6% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 ブラックロックBLK 資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で測ると、貯まる現金を数えて値段はほぼ適正 本質価値との差 −3.5% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ブラウン・アンド・ブラウンBRO 米国中堅の保険ブローカーで、アクリシュア買収の借金と弱い基調が重い。中立 10 年 13.3 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −3.6% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 カレン・フロスト・バンカーズCFR テキサスで信頼を積んだ銀行だが、支店拡張の実りと信用損失を織り込めば、10年の株主価値は現値にほぼ見合う適正水準 本質価値との差 −3.7% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ジャック・ヘンリー・アンド・アソシエーツJKHY 中小の銀行・信用組合のコアと決済を握る安定した処理会社。顧客数は合併で減っても受注で横ばい、1 行あたり売上は年 5% 前後伸びる。10 年の価値は今の値段とほぼ同じで適正 本質価値との差 −4.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 アシュラントAIZ 携帯端末保護・自動車保証・住宅保険を束ねる特殊保険会社。資本の軽い手数料型の利益で ROE 15% 前後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −6.3% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ロウズ・コーポレーションL 約 9 割保有の損保 CNA、ガス・パイプライン、ホテルと 44 億ドルの現金を持つ持株会社。価値の 7 割は CNA、成長はパイプライン。中立 10 年 10.8 倍で、総合は今の時価総額に対し -6% の「適正」 本質価値との差 −6.9% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 リインシュアランス・グループ・オブ・アメリカRGA 死亡率データと世界規模の契約基盤は強いが、資本を要する再保険の利益率は平凡。10年の価値は適正圏でも安全域に乏しい 本質価値との差 −9.1% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 アメリカン・ファイナンシャル・グループAFG 特殊損保の引受規律と高い資本効率は魅力だが、長期の賠償準備金リスクも重い。10年価値の差は約−8%で適正圏、安全域は薄い 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) やや割高 グリーンライト・キャピタルGLRE 再保険の信用力は改善したが、運用と損害率の振れが大きい。10年の加重価値は約4.36億ドル、基準時価総額比約13%低い「やや割高」。 本質価値との差 −10.1% · 10 年 やや割高(年 +8.2%) やや割高 CGCG 私募運用の収益基盤は厚くなったが、主力買収ファンドの成長鈍化と成功報酬の不確実性を考えると、現在の値段はおおむね適正で、安全域は薄い 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +7.6%) やや割高 スティーフル・フィナンシャルSF 富裕層の資産管理と中堅投資銀行に強みがあるが、手数料競争と人材依存は残る。10年価値には安全域が乏しく、やや割高。 本質価値との差 −10.5% · 10 年 やや割高(年 +7.1%) やや割高 ホワイトマウンテン・インシュアランス・グループWTM 売って、育てて、割安なら買い戻す資本配分会社。10年価値は約49億ドルで、今の54億ドルは「適正」だが安全域は薄い 本質価値との差 −11.2% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 W.R.バークレーWRB 約 50 の専門事業会社を束ねる米国の商業・特殊損保。ROE 18〜20% で資本を返す優良会社だが、料率の山は越えてソフト化が近い。中立 10 年 13.9 倍で、総合は今の時価総額に対し -13% の「やや割高」 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 キンセール・キャピタル・グループKNSL 引受の速さと低コストは本物の堀だが、財物保険の競争激化で成長は一服。10年先の利益と還元を織り込んでも、現値はやや割高と見る。 本質価値との差 −11.6% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 ブラックストーンBX 運用資産 1.35 兆ドルのオルタナティブ運用の最大手。堀は厚いが、解約の起きる個人マネーと報酬率の低下を数え、利益ベースの倍率で測ると、値段はほぼ適正 本質価値との差 −11.7% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 S&P グローバル インクSPGI 格付と指数が稼ぐ高収益の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式の倍率で見ると、今の値段は適正の範囲(割高寄り) 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 STWDSTWD 不動産融資と特別管理に強みはあるが、信用損失と配当超過が株主価値を削る。10年価値は約15%下でやや割高 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +7.8%) やや割高 ファクトセット・リサーチ・システムズFDS 金融の情報インフラとして更新率 95% 超を守る高収益会社。席数ベースの商売が生成 AI に置き換わる懸念を悲観に厚く入れても、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 マーキュリー・ゼネラルMCY カリフォルニア損保で料率回復と再保険の厚みは魅力だが、山火事と規制への集中が重い。10年価値は約49億ドル、現時価総額比約14%のやや割高と判断する。 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +6.8%) やや割高 マーケル・グループMKL 特殊保険と運用資産を育て、買収事業に再投資する複合企業。引受の改善を評価しても、資本効率と再保険債権の不確実性から10年価値は「やや割高」。 本質価値との差 −14.5% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 インタラクティブ・ブローカーズ・グループIBKR 世界でいちばん安く速い証券会社だが、会社全体の持ち分で測ると今の値段は 10 年先の成長を織り込んでやや割高 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 アフラックAFL 日本のがん・医療保険で首位級。利益の約 7 割を日本が稼ぎ、伸びは鈍いが堅い。資本コスト 7.75% の利益ベースの倍率では、10 年の価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ボヤ・ファイナンシャルVOYA 退職年金の記録管理には強い顧客基盤があるが、医療費高騰とAIによる手数料競争を考えると、10年の株主価値は現在より低く、やや割高 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 コーペイCPAY 燃料カードの車両決済に越境の法人決済が加わって伸びる決済会社。利益は厚いが借金が重く、10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ハノーバー・インシュアランス・グループTHG 独立代理店網と専門保険に競争力はあるが、足元の高収益を10年続く実力とは見ない。本質価値は現在より約15%低く「やや割高」。 本質価値との差 −16.2% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 マスターカードMA ビザと並ぶ世界の決済網。貸出リスクがなく、還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −16.3% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 IBNIBN インドの預金基盤と与信力は堅固だが、内部留保の厚さで株主資本の利回りが薄まる。10年価値は現状に対しやや割高 本質価値との差 −16.7% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 RLIRLI 30年連続で保険引受黒字を守る優良な専門損保。ただし財物保険の高収益は平準化し、10年価値は現時価総額比約16%低い「やや割高」 本質価値との差 −16.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ムーディーズMCO 格付の二強の一角で利益率 65% 超の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きく、やや割高 本質価値との差 −17.9% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 アフィリエーテッド・マネジャーズ・グループAMG 独立運用会社への出資と代替運用の成長は魅力だが、持分法利益の見えにくさと買収・還元の競合を考えると、安全域が薄くやや割高である。 本質価値との差 −18.4% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 AGNCAGNC 住宅ローン証券の高配当は魅力だが、レバレッジ損失と増資を引くと10年の価値はやや割高 本質価値との差 −19.4% · 10 年 やや割高(年 +6.9%) やや割高 CMEグループCME 金利先物をほぼ独占する取引所。取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −19.7% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 ビザV 貸出リスクを持たない世界最強の決済網。還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 UBSUBS 富裕層資産と統合効果に堀はあるが、スイスの追加資本規制と株数の不整合に注意。台帳基準ではやや割高。 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 アカディアン・アセット・マネジメントAAMI 運用実績と新戦略の成長には価値がある。しかし報酬率の低下と従業員への利益配分を考えると、今の株価には安全域が乏しく、やや割高と判断する。 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 アポロ・グローバル・マネジメントAPO 運用資産 1.05 兆ドルのオルタナティブ運用に、生保アセネ(Athene)を連結する。調達と保険の資金源は厚いが、保険の利ざやと私募クレジットの質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 アレス・マネジメントARES 信用運用が強い運用資産 6,700 億ドルのオルタナティブ運用会社。手数料の積み上がりは堅いが、株式報酬が手数料関連利益の約 4 割を食い、GAAP と利益ベースの倍率で見た値段はやや割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 エリー・インデムニティERIE 相互保険会社の管理手数料(保険料の 25%)だけを受け取る資本いらずの事業。契約数の減少が続き、伸びは物価連動に頼る。中立 10 年 18.2 倍で、総合は今の時価総額に対し -17% の「やや割高」 本質価値との差 −22.9% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 モルガン・スタンレーMS ウェルスの規模で堀が広がる優良な金融。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では ROE 14.7% に PER 11.7 倍前後が付き、今の PER 17 倍はやや割高 本質価値との差 −23.7% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ソーファイ・テクノロジーズSOFI 融資と預金の一体運営には伸びしろがあるが、信用損失と増資の負担は重い。10年価値ではやや割高と判断する。 本質価値との差 −24.4% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 MSCIMSCI 指数の堀と資産連動料で稼ぐ高収益の会社だが、株高頼みと借入で膨らんだ今の値段は、資本コスト 8.0% の利益ベースの式の倍率ではやや割高 本質価値との差 −24.4% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 シンシナティ・ファイナンシャルCINF 代理店経由の中堅損保。引受の利益は薄く、自己資本の約 8 割が保有株。本業と保有株を分けて見ると、総合は今の時価総額に対し -20% の「やや割高」 本質価値との差 −24.8% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ゴールドマン・サックス・グループGS 投資銀行・市場業務で首位級の優良な金融。利益の山谷が大きく、資本コスト 8.75% の利益ベースの式では ROE 14.5% に PER 11 倍前後が付き、今の値段はやや割高 本質価値との差 −25.0% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ブルー・アウル・キャピタルOWL 永久資本に根ざした報酬収入は強みだが、償還圧力と株式報酬を厳しく見れば、全持分ベースの時価総額には大きな安全域がない。 本質価値との差 −25.2% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 セントラル・バンカンパニーCBC 低コスト預金と余剰資本は魅力だが、買収の成功を先に織り込む値段で、安全域は薄くやや割高 本質価値との差 −26.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 サークル・インターネット・グループCRCL 規制されたデジタルドルの有力発行体だが、利益の取り分は販売提携先に左右される。10年の本質価値は約129億ドルで、現在の約208億ドルに対して割高 本質価値との差 −26.4% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 エバーコアEVR 独立系M&A助言で強い地位を築いたが、収益の山谷と人材への分配が重い。10年の還元を含む価値は台帳時価総額より約16%低く、やや割高。 本質価値との差 −27.5% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ナスダックNDAQ 上場・指数・金融ソフトの継続収入が 7 割超の取引所。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先に進みすぎで、やや割高 本質価値との差 −27.8% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 シービーオーイー・グローバル・マーケッツCBOE S&P 500 のオプションを独占する取引所。2026 年の取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 フーリハン・ローキーHLI M&Aと再建助言の件数首位が堀を支えるが、人材依存とAI代替、議決権集中を考えると、10年価値は現時価総額を約25%下回るやや割高。 本質価値との差 −29.1% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 ブロックXYZ 若者向け金融アプリ Cash App と加盟店決済 Square を持つ。粗利益は伸びるが、貸出と株式報酬を引いた GAAP 利益は薄い。利益ベースの倍率で測ると、確率で重ねた値は今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 バークシャー・ハサウェイBRK-B 保険・鉄道・電力・製造の複合体と 6,700 億ドル超の株式・現金。営業 4 事業は利益ベースの上限の内側に置き、中立 10 年 PBR 1.11 倍で、総合は今の時価総額に対し -28% の「やや割高」 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 インターコンチネンタル・エクスチェンジICE 取引所・債券データ・住宅ローン基盤の 3 本柱。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きい 本質価値との差 −30.0% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) 割高 FT インターメディエイトFIGR 取扱高は急増しているが、手数料率の低下と買収・希薄化を織り込むと、10年価値は今の時価総額を約4割下回り、割高 本質価値との差 −33.4% · 10 年 割高(年 +4.8%) 割高 ギャラクシー・デジタルGLXY コアウィーブ賃料で土台はできたが、暗号資産と建設債務の振れに対して安全域がなく、割高 本質価値との差 −33.6% · 10 年 割高(年 +5.8%) 割高 KKRKKR 運用資産 8,000 億ドルのオルタナティブ運用に、保険(グローバル・アトランティック)を抱える。堀は厚いが、成功報酬と保険の投資損で利益の質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 トゥルーパニオンTRUP 診療費の立て替えを減らす仕組みは魅力だが、獲得費と医療費の高騰で利益の堀は未完成。10年の加重価値は約7.8億ドル、現状比約39%の「割高」 本質価値との差 −40.5% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 コインベースCOIN 暗号資産の取引所から、ステーブルコインの利息と預かりで稼ぐ金融会社へ。事業の転換は本物だが、2026 年は赤字で、資本コスト 9.5% の利益ベースの式では今の値段が 10 年の高成長を織り込み過ぎて割高と出る 本質価値との差 −40.7% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 ワールド・アクセプタンスWRLD 小口融資の店舗網には価値があるが、高金利への規制と信用損失が重い。10年の本質価値は現時価総額を約43%下回り、割高と判断する。 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 WEX INCWEX 車両決済には強い堀があるが、給付SaaSのAI代替と借入依存の還元が重い。10年の本質価値は現値を約47%下回り、割高 本質価値との差 −43.2% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 チャイム・ファイナンシャルCHYM 給与振込口座としての定着力と成長余地は大きいが、決済手数料への依存と株主還元の不確実性が残り、10年価値では割高とみる。 本質価値との差 −46.8% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 モーニングスターMORN 独自の投資データと格付けには堀があるが、席課金はAI代替に直面する。10年の資本還元を含めても安全域が足りず、割高と判断する。 本質価値との差 −48.7% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 UWMホールディングスUWMC 住宅ローン卸売の首位は本物だが、優先株・希薄化・支配株主への流出が普通株の安全域を消し、10年価値では割高 本質価値との差 −48.8% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 ロビンフッド・マーケッツHOOD 個人投資家の新世代向け証券。予測市場・暗号資産・金利で稼ぐ力は本物だが、今の値段は 10 年の高成長を織り込み済みで、資本コスト 9% の利益ベースの式では大きく割高に出る 本質価値との差 −52.3% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 トレードウェブ・マーケッツTW 債券電子取引の流動性ネットワークは強いが、一時的な暗号資産評価益と大型買収の負担を除いて考えると安全域に乏しく、割高である。 本質価値との差 −52.5% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 アファーム・ホールディングスAFRM 分割払いの市場と決済網は成長するが、信用リスクと株主還元の弱さが残る。10年の稼ぐ力から見た安全域は乏しく、現在の評価は割高。 本質価値との差 −53.0% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 ライアン・スペシャリティ・ホールディングスRYAN 難しい保険をつなぐ強い販路を持つが、重い買収負債と二種類の持分を織り込むと、10年のオーナー価値には大きな安全域がなく「割高」と判断する。 本質価値との差 −53.7% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 ブリッシュBLSH 規制資産は強いが、単体の低い資本収益性と大型買収への依存を考えると、現在の値付けは割高 本質価値との差 −64.8% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 フリーダム・ホールディングFRHC 証券の稼ぐ力は強いが、一顧客集中と赤字の周辺拡張、外部増資が重く、10年価値から見て明確に割高 本質価値との差 −75.1% · 10 年 割高(年 −4.0%) 割高 TFSファイナンシャルTFSL 信用損失の少なさと公開株向け配当は魅力だが、低いROEとMHC支配を踏まえると会社全体換算では割高 本質価値との差 −83.9% · 10 年 割高(年 −12.2%) 割高 ストラテジーMSTR 世界最大のビットコイン保有量は規模の強みだが、収益を生まない資産に優先株と増資負担が重なり、10年の安全域は乏しく割高。 本質価値との差 −95.5% · 10 年 割高(年 −5.0%)

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読んだ資料

  1. SEI Investments Company 2025 Form 10-K(事業・セグメント収益・資産残高・LSV・買収・資本政策)
  2. SEI Investments Company 2026年9月期 Form 10-Q(2026年10月26日提出、直近決算・ストラトス・FCA・株主還元)
  3. SEI Investments Company Q3 2026 Earnings Presentation(2026年10月21日、営業動向・資産残高・資本配分)

分析日 2026-10-23