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RLI RLI

30年連続で保険引受黒字を守る優良な専門損保。ただし財物保険の高収益は平準化し、10年価値は現時価総額比約16%低い「やや割高」

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)54.28 ドル50 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-30)65.2 ドル60 億ドル差 −16.8%
10 年後から見ると やや割高 価値 54.28 ドル50 億ドル · 差 −16.8% · 期待の年率 +5.2%
期待の年率リターン(10 年)+5.2%資本コスト比 −2.3 pt
推定の資本コスト7.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 7.5% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

RLIは、一般の保険会社が引き受けにくい危険を選び、専門知識と価格規律で利益を得る米国の損害保険会社である。事業の質は高いが、筆者の結論は「やや割高」だ。現在の利益には財物保険の非常に好調な引受成績と有価証券の評価益が含まれ、その水準を10年先まで延ばすのは危うい。

同社の最も優れた実績は、2025年まで30年連続で保険引受の黒字を守ったことにある。保険料を増やすために安値で契約を取りにいかず、採算の合わない分野からは撤退する。2026年2月には保険子会社のAMベスト財務健全性格付けがA++へ引き上げられた。専門性、販売代理店との関係、支払能力への信用が長く積み上がっている。

ただし、引受利益の源泉には偏りがある。2025年の賠償責任保険は複合損害率98.3%と利益が薄く、財物保険の57.2%という突出した成績が全社を押し上げた。2026年7〜9月期も財物は60.1%と優秀だったが、賠償責任は99.6%である。財物の競争激化と賠償責任の損害準備金不足が同時に起きる可能性を無視できない。

10年後も特殊な危険を保険に移す需要は残る。物価上昇、企業の賠償責任、災害の複雑化は保険を必要とする理由になる。一方、保険資本の流入とAIによる審査技術の普及は、長年の専門知識から生まれる超過利益を薄める。中立では保険料収入は名目で増えるが、利益の伸びはそれより緩やかになる。

資本コスト7.5%で10年後の時価総額と株主還元を割り引くと、確率加重した価値は約50.1億ドルになる。添付の基準時価総額59.9億ドルとの差は約マイナス16%である。事業そのものは長く保有する価値があるが、現在の値段には十分な安全域がない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、RLIは長く所有したい性質を備えた会社である。保険は契約者から先に保険料を受け取り、将来の事故に備えて資金を運用する。その資金を使う費用が小さければ、保険引受利益に加えて運用利益まで株主のものになる。RLIは30年にわたり引受黒字を続け、この仕組みを実際に機能させてきた。

ただし、保険会社を評価するときには、預かっている資金を自分の現金と取り違えてはいけない。2025年末の運用資産と現金は約46.6億ドルだったが、その大半は将来の保険金支払いを支える資産である。余剰現金として時価総額に丸ごと足せば、同じ運用収益を二重に評価することになる。価値はあくまで、適切な準備金を確保した後に残る利益から考える。

もう一つの論点は、今の高い利益率が永続するかである。2025年の財物保険は保険料の4割以上が引受利益として残った。これはすばらしい実績だが、競争の激しい保険市場で毎年続く水準ではない。長期に持続する収益力を見極めるなら、財物保険の採算を平準化し、賠償責任の潜在的な準備金不足にも備える必要がある。

株主の取り分を増やす方法は、保険対象を増やすことだけではない。引受能力を超える契約を断り、十分な利益が見込めないときには特別配当で資本を返すことにも価値がある。一方、2026年に始めた自社株買いが長期株主を豊かにするかは、買い戻し価格を検証しなければ判断できない。

筆者が求めるのは、10年後にも残る引受の優位と、それを買う値段の安全域である。RLIには本物の強みがある。しかし品質の高い会社でも、財物の好況期の利益を前提に代金を払えば、株主の実際の利回りは資本コストに届かない。優良企業であることと、現在の価格が割安であることは別である。

何で稼ぐ会社か

RLIの収益源は、保険を引き受けて残る利益と、保険金の支払いまで預かる資金を運用する利益の二つである。主な契約先は企業、専門職、建設業者、高額の賠償責任を抱える個人などだ。一般の保険会社では補償条件を決めにくい危険を、代理店や仲介業者を通じて引き受ける。2025年の正味既経過保険料は16.14億ドルで、全社売上18.82億ドルの大部分を占めた。

最大の賠償責任部門は、企業の超過賠償責任、個人向けアンブレラ、商用車、一般賠償責任、専門職向け保険などを扱う。2025年の正味既経過保険料は9.54億ドルだった。なかでも企業の超過賠償責任と個人向けアンブレラが4.47億ドルと大きい。米国の訴訟費用と賠償金が増えるほど補償需要は強まるが、保険金の最終額が確定するまで何年もかかる。ここは数量が増えても利益が増えるとは限らない。

財物部門は、企業の火災、地震、風水害、海上・内陸輸送、ハワイの住宅などを扱う。2025年の保険料は5.12億ドルだった。災害の発生確率や建物の構造を個別に見て引受条件を決める。大型災害が少ない年には大きな利益を残すが、保険金が集中する年には逆の結果になる。2025年は部門引受利益2.19億ドルを生み、全社利益の中心になった。

保証保険部門は、契約の履行や法令上の義務を保証する債券に相当する商品を売る。2025年の保険料は1.48億ドルである。建設会社の履行保証、企業の商業保証、許認可や裁判手続きの小口保証が中心だ。契約者の信用力を調べる力が必要で、損害率は比較的低い。ただし建設不況や企業倒産が増えると、一件の損害が重くなる。

第四の収益源は運用資産である。2025年末の投資・現金は約46.6億ドルで、債券を中心に株式も保有する。2025年の純投資収益は1.60億ドル、売却益と株式評価益を合わせると運用関連収益は約2.68億ドルになった。これは毎年保証される収益ではない。保険引受から得る利益と、値動きのある運用損益を分けて見る必要がある。

優良さと弱いところ

最大の堀、つまり競合が容易にまねできない強みは、危険の選び方と契約を断る規律である。RLIは2025年まで30年連続で引受黒字を達成し、その間の平均複合損害率は87.9%だった。値上げや補償条件の変更だけでは、この記録は生まれない。契約ごとの危険を見抜く能力、保険金支払いの経験、仲介業者が難しい案件を持ち込む関係が長年積み重なった結果である。

信用力も参入障壁になる。AMベストによる2026年のA++格付けは、契約者と代理店に対する支払能力の証明である。特に高額な賠償責任や履行保証では、保険料が安くても保険会社の信用が弱ければ選ばれない。RLIは大手ほど巨大ではないが、必要な専門分野で信頼されることで競争を避けてきた。

もっとも、価格を自由に決められる会社ではない。財物保険では2025年の保険料が減少し、2026年にも引受能力の供給増加で価格と契約継続率が圧迫された。逆に個人向けアンブレラや商用車では値上げと販路拡大が続いた。全商品に共通する価格支配力ではなく、採算のよい商品を選び直せる柔軟性が強みなのである。

自己資本の効率は高い。添付データでは2025年のROEは22.7%で、過去10年の中央値も20.4%に達する。ただし2025年の純利益には株式の売却益と評価益が含まれる。2022年にも投資関連の特殊要因でROEが大きく跳ねた。こうした数字を毎年の再投資利回りと考えるべきではない。

経営陣は引受採算と資本効率を重視し、規律のある配当を続けてきた。利益が増えたときには特別配当で資本を戻し、成長機会のない資本を無理に社内へ残さない。一方、専門人材の退職や引受データの汎用化は、この堀を少しずつ削りうる。堀は強いが、10年後も現在と同じ深さだと決めつけることはできない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

米国の損害保険は巨大だが、RLIが主戦場とする特殊保険は、その中の一部である。米国の2025年の損保元受保険料は約1.1兆ドルに達した。AMベストによると、標準市場で扱いにくい危険を受けるサープラスライン市場は約1,433億ドルで、前年比約10%成長した。RLIの同市場の総引受保険料は約7.83億ドルで、市場全体に対する単純な比率は約0.55%にすぎない。市場が細分化されているため、小さな専門会社にも成長余地はある。

競争相手はチャブ、トラベラーズ、W.R.バークレー、アーチ、キンセール、マーケル、AIGなどである。2025年の米国商業保険市場では、チャブとトラベラーズがそれぞれ約5%のシェアを持つ。RLIは全体の規模を競わず、商品単位で高い専門性を持つ戦略を取っている。保証保険ではトラベラーズ、リバティ・ミューチュアル、チャブなどの大手が強く、RLIの2025年の正味保険料は2024年の米国保証保険市場規模の約1.5%に相当する。

2026年の保険料率は商品によって方向が分かれた。財物保険は再保険料の低下と引受能力の増加で値下がりが続き、米国の企業向け財物保険料率は4〜6月期に約13%下がった。一方、賠償責任保険は約7%上昇し、超過賠償責任ではさらに強い値上げが続いた。RLIが財物を絞り、個人向けアンブレラや商用車を増やす理由はここにある。

賠償責任の長期リスクは、訴訟費用と賠償額が一般物価より速く増えることである。これは保険料を上げる材料になる半面、過去に引き受けた契約の準備金不足も招く。財物では気候変動と建築費の上昇が損失を押し上げる。いずれも需要を増やす要因が、そのまま利益の増加にはつながらない。

10年の中立では、業界全体の実質的な保険対象は緩やかに増えると考える。RLIは賠償責任で販路を広げるが、財物では採算優先で数量を無理に追わない。物価3.5%が続く前提でも、競争の強い財物保険の実際の単価上昇はそれを下回る。一方、保証保険は企業活動と公共事業の需要に支えられ、緩やかな成長が続く。AIは引受審査を効率化するが、競合にも同じ技術が広がれば超過利益の源泉にはならない。

資本政策と M&A

RLIの資本配分は、保険会社として必要な支払能力を確保し、余った資本を株主へ返すことを中心としている。通常配当は51年連続で増額され、2025年までの10年間には16億ドル超の配当が支払われた。2025年の配当総額は約2.42億ドルで、特別配当が大きな割合を占める。通常配当の増額と特別配当を区別し、特別配当を毎年の約束とは見ない。

2026年5月には約1.84億ドルの特別配当と、2.5億ドルを上限とする新たな自社株買い枠が発表された。9月末までの買い戻しは約0.18億ドルで、残る枠は約2.32億ドルだった。これらは会社が資本の過剰な蓄積を避けている証拠だが、買い戻しは取得価格によって成果が変わる。既に支払われた2026年の特別配当は、これから受け取る還元には二重計上しない。

財務面では2026年3月に3億ドルの社債を発行した。金利は5.375%で、2036年に満期を迎える。既存の短期借入を返済した後、9月末の有利子負債は約2.97億ドルとなった。保険会社として過大ではないが、借入金利と運用利回りの差が縮めば株主利益を押し下げる。

大規模買収を成長の前提にはしない。RLIは過去に積み上げた保険事業と、プライム・ホールディングスへの少数持分を維持している。プライムの保有比率は23%で、2025年には減損が発生し、2026年には同社との再保険契約への参加を終了した。過大な買収より自社の引受能力を育てる方が、長期株主にとって合理的である。利益成長率や総還元率について、将来年度の確定的な数値目標は示されていない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

RLIの30年連続引受黒字は、単なる好況の産物ではない。2008年の金融危機、2017〜18年の災害と損害率の悪化、2020年の混乱、2022年の金融市場の下落を経験しても、引受事業は黒字を維持した。危険を引き受けるための値段が合わなければ撤退できることこそ、最大の競争優位である。2026年のA++格付けも、長年の財務管理と収益力が外部から評価された結果だ。

米国の特殊保険市場は、一般の損保市場より速く成長してきた。新しい技術、気候リスク、複雑な賠償責任、企業の外部委託の広がりによって、標準的な保険では扱いにくい危険が増えている。市場全体の中でRLIの取り分は小さく、巨大企業から大きなシェアを奪う必要はない。特定の商品と販売代理店の組み合わせを増やすだけでも、十分な数量成長が可能である。

賠償責任の保険料率は2026年にも上がり続けた。個人向けアンブレラは販路が広がり、商用車では競合の撤退によって採算のよい案件が増えた。財物保険も、価格が下がったときに契約量を絞り、次の料率上昇を待てる。これは単に規模を追う大手会社には難しい行動だ。財物の高い引受利益率を部分的に維持しながら、賠償責任の採算を改善できれば、利益は保険料収入を上回る速さで増える。

運用収益にも改善余地がある。長期金利5%前後の環境では、古い低利回り債券の満期資金が高利回りの投資に入れ替わる。保険料と運用資産が増えるほど、引受利益と投資利益の両方を生む。2026年の借入増加は管理が必要だが、保険の運用規模に比べれば限定的である。

さらに、特別配当と自社株買いの併用は、余った資本を株主に返す柔軟性を示す。高い自己資本利益率を維持しながら配当を増やせれば、10年のオーナー利益は非常に大きい。現在の市場は財物の値下げと賠償責任の準備金リスクを意識しているが、規律のある保険会社が市場の軟化を乗り切れば、その後の利益回復は大きくなる。

慎重な見方

最大の問題は、現在の利益の中身である。2025年の財物保険の複合損害率57.2%は、保険業界として極めて高い収益性を示す。しかし、その裏側では賠償責任が98.3%とほぼ利益を生まず、過去の準備金の取り崩しがなければ赤字だった。全社の高いROEを、そのまま将来の再投資利回りと見なすのは危険である。

2026年にもその偏りは残った。財物の引受利益は優秀だったが、賠償責任の複合損害率は7〜9月期に99.6%となった。訴訟費用や高額賠償が今後も増えれば、過去の契約に対する準備金が十分だったかどうかが問題になる。保険会社の損失は、契約を書いた時点では見えない。数年後にようやく悪化が表面化する点が、製造業の在庫損失などとは異なる。

財物保険では別の問題が進んでいる。2026年の米国の財物保険料率は大幅な下落を続け、RLIの商業財物保険も2025年から縮小した。再保険会社や資本市場から新しい引受能力が入れば、料率は長期間上がらないかもしれない。RLIが優良な会社であることは、顧客が他社の安い保険へ移らない保証にはならない。

AIの普及も一方的な追い風ではない。危険を細かく評価する技術が一般化すると、専門家だけが知っていた情報の価値は低下する。キンセールやアーチ、チャブなどが高度なデータ分析を拡大すれば、RLIの優位を守るための人材投資とシステム投資が増える。代理店との関係が残っても、引受の価格差は狭まる可能性がある。

資産運用にも見落とせない危険がある。2026年9月末の運用資産には債券約36億ドルと株式約9.5億ドルが含まれる。金利上昇は債券の含み損を増やし、株価下落はGAAP利益を直接押し下げる。2026年には社債発行で負債も増えた。保険引受と運用資産の両方が悪化すれば、特別配当の継続は難しい。

こうした条件が重なった10年後には、会社は存続していても、現在ほど優良な損保ではなくなる。準備金不足と財物の価格競争で自己資本の稼ぐ力が下がり、利益に対する高い評価は正当化できなくなる。

どちらに重みを置いたか

事業の存続と経営の規律については、強い見方に分がある。30年連続の引受黒字とA++の信用力は、10年先にも一定の優位が残ることを示している。一方、現在の利益がそのまま伸びるという見方には賛成できない。2025年から2026年にかけての財物保険の好成績は、長期の平準化が必要である。

確率は楽観とやや楽観を合計29%、中立36%、やや悲観と悲観を合計35%とした。左右対称にはしない。保険の専門性は高く評価するが、財物の料率軟化、賠償責任の潜在的な準備金不足、運用資産の変動という三つの危険は独立して存在するため、慎重側を少し厚くする。

結論を決めたのは現在の市場倍率ではない。引受商品の数量、価格、長期的な複合損害率、資本還元を組み立てた結果、10年価値は現時価総額を約16%下回った。事業の強さは認めるが、投資価格については慎重な判断が勝つ。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 73.58 ドル68 億ドル(+ 還元の換算額還元の合計 26.67 ドル25 億ドル)。 今の値に割り戻すと 54.28 ドル50 億ドル、今との差 −16.8%、 期待の年率 +5.2%(資本コスト 7.5%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 9% 155.66 ドル144 億ドル 38.96 ドル36 億ドル +198.4% +13.4% 17.52 ドル16 億ドル
やや楽観 20% 108.25 ドル100 億ドル 31.39 ドル29 億ドル +114.1% +9.2% 27.93 ドル26 億ドル
中立 36% 80.66 ドル75 億ドル 29.22 ドル27 億ドル +68.5% +6.3% 39.56 ドル37 億ドル
やや悲観 24% 30.71 ドル28 億ドル 20.56 ドル19 億ドル −21.4% −2.9% 12.31 ドル11 億ドル
悲観 11% 13.76 ドル13 億ドル 12.99 ドル12 億ドル −59.0% −10.7% 2.94 ドル3 億ドル
加重平均100% 73.58 ドル68 億ドル26.67 ドル25 億ドル +53.7% +5.2% 100.25 ドル93 億ドル

今の株価時価総額 65.23 ドル60 億ドル(2026-10-30)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 9% 楽観:専門引受の堀が広がり、賠償責任と財物の両方で高収益 利益 7 億ドル · PER 20.4 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 155.66 ドル144 億ドル

特殊保険市場では、一般損保が扱いにくい企業の賠償責任と高額な財物危険が増える。RLIは仲介業者との関係とA++の信用力を生かし、賠償責任の危険エクスポージャーを2025年比36%増やす。料率も55%上昇し、複合損害率は92%まで改善する。商用車と個人アンブレラで競合の撤退が続き、チャブやアーチに対して専門案件のシェアを広げる。

財物では一度軟化した保険市場が再び硬化し、補償条件を厳格に保ちながら契約量を増やす。複合損害率は69%とし、2025年の突出した成績ほどではないが、平準化後も高い採算を守る。保証保険では中小建設会社と小口保証の販路が拡大する。

運用資産は75億ドルに増え、株式を含む年間の総収益率は6%に達する。規律ある引受と資本配分が続き、純利益は7.05億ドルとなる。既に実行した2026年の特別配当を除き、将来の正味株主還元は36億ドルとする。営業利益率の上昇だけでなく、保険契約の数量と価格が伸びることで利益を増やす筋書きだ。

10年の累計純利益は約51.2億ドルと見込み、自己資本は32.16億ドルになる。競合との価格差は維持され、10年後も高い有形自己資本利益率が残る。大規模な買収を前提とせず、余剰資本の還元と独自の引受事業の成長が両立する。

  • 賠償責任保険:数量 13.0(2025年料率で測った実質引受エクスポージャー(億ドル相当))× 価格 1.55(同じ危険1単位に対する正味既経過保険料の指数(2025年=1))→ 売上 20 億ドル・営業利益 2 億ドル。実質危険量1.36倍、料率1.55倍。複合損害率92%で賠償責任の採算が改善。
  • 財物・海上保険:数量 6.0(2025年料率で測った実質財物・海上エクスポージャー(億ドル相当))× 価格 1.44(同一補償条件での保険料率指数(2025年=1))→ 売上 9 億ドル・営業利益 3 億ドル。料率の硬化が戻り、災害損失を抑えて複合損害率69%を維持。
  • 保証保険:数量 1.9(2025年の保証料率に換算した実質保証引受額(億ドル相当))× 価格 1.48(保証対象の信用力を一定にした保証料率指数(2025年=1))→ 売上 3 億ドル・営業利益 1 億ドル。保証需要と代理店の販路が増え、複合損害率78%。
  • 運用収益・有価証券損益:数量 75.0(運用資産および現金の残高(億ドル))× 価格 0.06(運用資産に対する年間GAAP収益率(利息・配当・売却損益・評価損益の合計))→ 売上 5 億ドル・営業利益 5 億ドル。フロートと自己資本が拡大し、債券利息と株式収益を含む総収益率6%。

倍率:k7.5%、2035年の有形自己資本ROE約22.3%、強い堀で超過収益の3分の2が残るとしてRONIC約17.4%。長期gは4.0%で、内訳は実質の保険対象増加約0.5%、専門分野のシェア拡大約0.5%、長期の保険料率・単価上昇約3.0%。正当化PER=(1−g/RONIC)/(k−g)×(1+g)は約22.9倍となる。引受成績の循環と株式評価損益を考え、その約89%の20.4倍を採用する。倍率は現在や同業の市場評価から決めていない。GAAP純利益を使い、償却や株式報酬を上乗せしない。

確率:専門引受能力が競合より優れた状態を維持し、賠償責任の採算改善と財物の高収益が同時に続く場合である。財物料率の再硬化、販路拡大、運用成果の好調が重なる必要があるため9%とする。

やや楽観 20% やや楽観:財物の収益性を保ち、賠償責任も着実に改善 利益 6 億ドル · PER 17.7 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 108.25 ドル100 億ドル

RLIは保険料率の軟化に対応しながら、収益力の高い契約を選び続ける。賠償責任では個人アンブレラと商用車を中心に販売網を広げ、実質危険量は2025年から24%増える。保険料率は49%上昇し、複合損害率は94.5%へ改善する。キンセールやW.R.バークレーとの競争は続くが、専門案件での信用力が数量を支える。

財物では、2026年の値下げ圧力を経た後に市場が安定する。保険料率は10年で42%上昇し、実質危険量も11%増える。再保険を利用した危険分散と厳格な引受によって、複合損害率は73%となる。保証保険は建設業の安定した需要を取り込み、緩やかにシェアを拡大する。

運用資産は70億ドル、年間総収益率は5.6%になる。保険引受と運用の合計で税引前利益は約7.15億ドル、純利益は5.65億ドルとなる。収益力は十分高いが、2025年の財物の突出した利益率には戻らない。

将来の正味還元は29億ドルとし、増益に応じて配当を増やしながら一部を自社株買いに充てる。累計純利益約44.7億ドルから還元を差し引くと、自己資本は32.66億ドルになる。堀は保たれ、規模を追わない経営が株主の取り分を守る。

  • 賠償責任保険:数量 11.8(2025年料率で測った実質引受エクスポージャー(億ドル相当))× 価格 1.49(同じ危険1単位に対する正味既経過保険料の指数(2025年=1))→ 売上 18 億ドル・営業利益 1 億ドル。アンブレラと商用車が成長し、複合損害率94.5%。
  • 財物・海上保険:数量 5.7(2025年料率で測った実質財物・海上エクスポージャー(億ドル相当))× 価格 1.42(同一補償条件での保険料率指数(2025年=1))→ 売上 8 億ドル・営業利益 2 億ドル。料率は物価並みに回復し、複合損害率73%。
  • 保証保険:数量 1.7(2025年の保証料率に換算した実質保証引受額(億ドル相当))× 価格 1.44(保証対象の信用力を一定にした保証料率指数(2025年=1))→ 売上 2 億ドル・営業利益 1 億ドル。保証の対象が増え、複合損害率79.5%。
  • 運用収益・有価証券損益:数量 70.0(運用資産および現金の残高(億ドル))× 価格 0.06(運用資産に対する年間GAAP収益率(利息・配当・売却損益・評価損益の合計))→ 売上 4 億ドル・営業利益 4 億ドル。運用資産の増加と再投資利回りの改善。

倍率:k7.5%、2035年の有形自己資本ROE約17.6%、強い堀の残存割合2/3からRONIC約14.2%。長期g3.9%は実質市場拡大0.5%、専門分野のシェア獲得0.3%、単価上昇3.1%から出す。正当化PERは約20.9倍で、保険料率の循環と財物利益への依存を考えて上限の約85%、17.7倍を採る。10年目以降の高いROEを売上成長率に流用せず、必要な自己資本の効率にだけ反映する。

確率:30年連続の引受規律が続くなら実現可能性はある。ただし財物の価格競争が収束し、賠償責任の準備金が大きく悪化しない条件が必要であり、20%とする。

中立 36% 中立:保険料は増えるが財物の利益率は平準化する 利益 5 億ドル · PER 16.2 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 80.66 ドル75 億ドル

RLIは10年後も特殊保険市場で有力な専門会社であり続ける。ただし、財物保険の料率は2026年の大幅な軟化から完全には回復せず、保険契約の競争も続く。賠償責任では業界の実質需要が緩やかに増え、個人アンブレラの販路拡大によってRLIの実質危険量は12%増える。保険料率は44%上昇するが、訴訟費用も高く、複合損害率は97%にとどまる。

財物では採算の合わない契約を断るため、実質危険量は2025年比約3%増と小さい。保険料率は38%上昇するが、物価の41%上昇にはやや届かない。複合損害率75%は十分な引受利益を示すものの、2025年の57.2%には遠い。トラベラーズやチャブなどの大手と競うなか、数量より採算を優先する。

保証保険は許認可と建設工事の需要に沿って伸び、複合損害率83%を維持する。運用資産は65億ドルに拡大し、債券の利息と株式の評価損益を含めた年間総収益率は5.4%となる。これにより保険引受利益の平準化を運用収益が部分的に補い、純利益は4.60億ドルになる。

将来の配当と買い戻しから株式報酬などの希薄化を控除した正味還元は27億ドルとする。累計純利益39.8億ドルを反映した2035年の自己資本は29.76億ドルになる。特別配当は必要な資本を上回る場合だけ実行され、規律ある成長と還元が両立する。

  • 賠償責任保険:数量 10.7(2025年料率で測った実質引受エクスポージャー(億ドル相当))× 価格 1.44(同じ危険1単位に対する正味既経過保険料の指数(2025年=1))→ 売上 15 億ドル・営業利益 0 億ドル。実質危険量1.12倍、単価1.44倍。訴訟費用を織り込み複合損害率97%。
  • 財物・海上保険:数量 5.3(2025年料率で測った実質財物・海上エクスポージャー(億ドル相当))× 価格 1.38(同一補償条件での保険料率指数(2025年=1))→ 売上 7 億ドル・営業利益 2 億ドル。2026年の価格軟化が残り、単価は物価をやや下回る。複合損害率75%。
  • 保証保険:数量 1.6(2025年の保証料率に換算した実質保証引受額(億ドル相当))× 価格 1.41(保証対象の信用力を一定にした保証料率指数(2025年=1))→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。実質危険量1.08倍、保証料率は物価並み。複合損害率82%。
  • 運用収益・有価証券損益:数量 65.0(運用資産および現金の残高(億ドル))× 価格 0.05(運用資産に対する年間GAAP収益率(利息・配当・売却損益・評価損益の合計))→ 売上 4 億ドル・営業利益 4 億ドル。運用資産65億ドル、債券利息・配当・売買および評価損益を含む収益率5.4%。

倍率:k7.5%、2035年の自己資本29.76億ドルから継続保有するのれん・無形資産約0.54億ドルを除いた有形自己資本に対するROEは約15.7%。強い堀で超過収益の2/3が残り、RONICは約13.0%となる。長期g3.7%は実質の保険対象増加0.4%、RLIのシェア変化0%、長期的な単価上昇3.3%による。物価3.5%より単価をやや低くするのは財物の長期的な価格競争を考慮したため。正当化PERは約19.5倍となり、財物の高収益の平準化と運用益の変動を考えて上限の約83%、16.2倍を採用する。これは資本コストの逆数13.3倍を上回る。今の市場倍率は使わない。

確率:引受規律と信用力は残るが、財物の利益率は2025年ほど高くない状態が最も起こりやすい。賠償責任は小幅に改善し、運用利益の伸びが全社を支えるため36%とする。

やや悲観 24% やや悲観:財物の値下げが長引き、賠償責任の準備金も重い 利益 3 億ドル · PER 9.3 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 30.71 ドル28 億ドル

財物保険の引受能力が市場に供給され続け、価格競争が長期化する。RLIは採算を守るために商業財物の契約をさらに絞り、実質危険量は2025年の約91%になる。保険料率は10年で20%しか上がらず、建築費と災害損失の増加に追いつかない。複合損害率は85%に悪化し、2025年のような高い引受利益は失われる。

賠償責任では訴訟費用の増加が保険料率を上回る。個人アンブレラの拡大は続くものの、企業向けの超過賠償責任ではチャブやアーチとの競争が厳しくなる。実質危険量は2025年を下回り、複合損害率98.5%となる。保証保険も建設市場の停滞で成長が鈍り、複合損害率は86%になる。

運用資産は56億ドルで、総収益率は5.2%となる。保険引受利益の減少と借入金の利払いを織り込むと、2035年の純利益は3.05億ドルにとどまる。途中に準備金の追加積み増しが発生し、累計純利益は31.8億ドルとなる。

配当の増額は続くが特別配当は減り、正味還元は19億ドルとなる。2035年の自己資本は29.76億ドルとなり、ROEは現在より大きく下がる。会社は十分に存続できるが、専門保険会社としての超過収益は縮み、株主は以前ほど高い利益率を享受できない。

  • 賠償責任保険:数量 9.2(2025年料率で測った実質引受エクスポージャー(億ドル相当))× 価格 1.23(同じ危険1単位に対する正味既経過保険料の指数(2025年=1))→ 売上 11 億ドル・営業利益 0 億ドル。契約量が減り、料率は費用の上昇に届かない。複合損害率98.5%。
  • 財物・海上保険:数量 4.7(2025年料率で測った実質財物・海上エクスポージャー(億ドル相当))× 価格 1.20(同一補償条件での保険料率指数(2025年=1))→ 売上 6 億ドル・営業利益 1 億ドル。保険資本の供給過剰が続き、複合損害率85%。
  • 保証保険:数量 1.5(2025年の保証料率に換算した実質保証引受額(億ドル相当))× 価格 1.25(保証対象の信用力を一定にした保証料率指数(2025年=1))→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。建設市場の停滞と保証競争で複合損害率86%。
  • 運用収益・有価証券損益:数量 56.0(運用資産および現金の残高(億ドル))× 価格 0.05(運用資産に対する年間GAAP収益率(利息・配当・売却損益・評価損益の合計))→ 売上 3 億ドル・営業利益 3 億ドル。運用資産の成長が鈍り、長期の総収益率は5.2%。

倍率:2035年の有形自己資本ROEは約10.4%で、k7.5%を上回るが超過収益は小さい。強い堀の一部が残るとしてRONICは約9.5%、長期gは2.5%とする。内訳は保険市場の実質拡大0.3%、シェア低下年率約1.0%、価格上昇約3.2%。正当化PERは約15.1倍となるが、ここでは財物の競争と将来の損害準備金不足を反映して9.3倍とする。これは中立より低く、資本効率の低下に応じた値付けである。稼ぐ力による価値28.37億ドルは税後の売却可能資産の床13.0億ドルを上回る。悲観側なので上限の7割に引き上げる操作はしない。

確率:2026年に見えている財物の料率軟化が長引く可能性は無視できない。賠償責任の過去契約にも潜在的な準備金不足がある。強い専門性が残るため最悪ではないが、24%とする。

悲観 11% 悲観:引受の優位を失い、優良な専門損保ではなくなる 利益 1 億ドル · PER 10.5 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 13.76 ドル13 億ドル

財物保険では気候災害による損失が恒常的に増え、保険資本の流入による価格競争も終わらない。RLIは不採算地域と危険種類から撤退し、実質危険量は2025年の約80%まで減る。料率は13%しか上がらず、複合損害率は91%となる。従来のように高い引受利益を確保できず、財物は成長部門ではなくなる。

賠償責任ではさらに深刻な変化が起きる。訴訟費用の高騰と過去の準備金不足が顕在化し、AIによる危険評価の普及で専門知識の希少性も低下する。チャブやキンセールなどが得意な危険種類へ進出し、RLIのシェアは縮む。実質危険量は2025年比約23%減り、複合損害率107%で引受赤字になる。保証保険にも企業倒産が広がり、採算が悪化する。

金融市場でも債券と株式の評価損が発生する。運用資産は45億ドルに縮み、年間総収益率は4.3%となる。2035年の純利益は1.21億ドルで、途中に大幅な準備金強化や運用損失が発生するため、期間の累計純利益は20億ドルにとどまる。

特別配当はほぼ停止し、通常配当と限定的な自社株買いだけが続く。正味還元は12億ドルとなり、2035年の自己資本は24.96億ドルになる。会社は保険免許と資産を維持して存続するものの、ROEは資本コストを下回り、成長のために利益を再投資しても大きな価値を生めない。株主にとっては強い複利の時代が終わった状態である。

  • 賠償責任保険:数量 7.3(2025年料率で測った実質引受エクスポージャー(億ドル相当))× 価格 1.09(同じ危険1単位に対する正味既経過保険料の指数(2025年=1))→ 売上 8 億ドル・営業利益 −1 億ドル。準備金不足と競争激化で複合損害率107%、引受赤字。
  • 財物・海上保険:数量 4.1(2025年料率で測った実質財物・海上エクスポージャー(億ドル相当))× 価格 1.13(同一補償条件での保険料率指数(2025年=1))→ 売上 5 億ドル・営業利益 0 億ドル。災害損失と料率軟化が長期化し、複合損害率91%。
  • 保証保険:数量 1.3(2025年の保証料率に換算した実質保証引受額(億ドル相当))× 価格 1.16(保証対象の信用力を一定にした保証料率指数(2025年=1))→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。建設企業の倒産と保証競争で複合損害率93%。
  • 運用収益・有価証券損益:数量 45.0(運用資産および現金の残高(億ドル))× 価格 0.04(運用資産に対する年間GAAP収益率(利息・配当・売却損益・評価損益の合計))→ 売上 2 億ドル・営業利益 2 億ドル。運用資産が縮小し、株式の不振と債券の含み損で総収益率4.3%。

倍率:2035年の有形自己資本ROEは約5.0%と資本コスト7.5%を下回る。利益成長のために留保した資本は十分な超過利益を生まないため、PERの上限は1÷k=13.3倍となる。長期gは市場の実質成長0.5%、シェア低下約2.5%、単価上昇約3%から名目1.0%とするが、ROEがk以下なので成長価値を大きく加えない。引受の競争優位喪失と準備金不足を考え、PER10.5倍で評価する。2035年の時価総額12.71億ドルは、当該筋書きの稼ぐ力1.21÷0.075=約16.1億ドルを超えず、税後の資産処分可能額10.9億ドルも下回らない。過去の谷の市場倍率からは決めていない。

確率:30年間の引受実績から倒産に近づく可能性は小さいが、保険準備金不足と財物の構造的な料率低迷が同時に起きれば優位が崩れる。運用資産の損失も重なる厳しい事態として11%とする。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

賠償責任保険

企業の超過賠償責任、個人向けアンブレラ、商用車、一般賠償責任、専門職向け保険など。高額訴訟や事故の損害を引き受ける。

数量2025年料率で測った実質引受エクスポージャー(億ドル相当)価格同じ危険1単位に対する正味既経過保険料の指数(2025年=1)売上営業利益
今 2025/12 9.5 1.00 10 0
10 年後 中立 10.7 1.44 15 0

取り方:RLIの2025年10-Kでは賠償責任部門の正味既経過保険料が9.53981億ドル、引受利益が0.15867億ドル。全契約数と平均単価は開示されないため、保険料率を2025年に固定した危険エクスポージャーを数量の代理とする。数量の変化は市場の実質的な保険対象数とRLIの獲得シェアで決め、料率変化だけをpriceに入れる。比較市場として、S&P Globalの2024年米国other liability元受保険料約1,220億ドルに対し当部門の規模は約0.8%に相当する。ただし商用車など市場分類が完全には一致しないため厳密なシェアではない。最大の商品である超過賠償責任・個人アンブレラの保険料は4.47億ドルである。https://www.spglobal.com/market-intelligence/en/news-insights/articles/2025/7/us-liability-lines-report-significant-adverse-reserve-development-in-2024-90370955

財物・海上保険

企業の火災・地震・風水害、海上と内陸輸送、建設機械、ハワイの住宅などを対象とする。再保険を利用して大型災害の保有危険を制限する。

数量2025年料率で測った実質財物・海上エクスポージャー(億ドル相当)価格同一補償条件での保険料率指数(2025年=1)売上営業利益
今 2025/12 5.1 1.00 5 2
10 年後 中立 5.3 1.38 7 2

取り方:2025年10-Kの財物部門の正味既経過保険料は5.12404億ドル、引受利益は2.19125億ドル。内訳は商業財物3.01659億、海上・内陸海上1.58904億、その他0.51841億ドル。契約物件数や保険金額の統一数量は非開示のため、2025年料率で固定した危険量を数量とする。S&P Globalによる2025年の米国E&S商業財物市場は元受保険料約276.9億ドルで、RLIの商業財物保険の規模は約1.1%に相当するが、正味と元受の違いがある。海上保険は別市場なのでこの分母に含めない。https://www.spglobal.com/market-intelligence/en/news-insights/research/2026/04/us-e-and-s-industry-growth-rate-dips-into-single-digits-in-2025

保証保険

建設工事の履行保証、企業の商業保証、許認可・裁判関連の小口保証を扱う。企業や契約者が約束を履行できなくなる危険を引き受ける。

数量2025年の保証料率に換算した実質保証引受額(億ドル相当)価格保証対象の信用力を一定にした保証料率指数(2025年=1)売上営業利益
今 2025/12 1.5 1.00 1 0
10 年後 中立 1.6 1.41 2 0

取り方:2025年10-Kの保証保険の正味既経過保険料1.47961億ドル、引受利益0.29197億ドルを使用。内訳は取引保証0.52418億、商業保証0.50690億、工事契約保証0.44853億ドル。保証件数と平均保証料は全社で開示されないため、2025年の保証料率で測った実質危険量を数量とする。Insurance Information Instituteによる2024年の米国保証保険市場の正味保険料は約101.8億ドルで、RLIは約1.45%に相当する。トラベラーズ、リバティ・ミューチュアル、チャブなどの大手と競う。https://www-legacy.iii.org/table-archive/21019

運用収益・有価証券損益

保険のフロートと株主資本を債券、株式、短期投資で運用する。利息・配当に加え、GAAP損益に計上される有価証券の売却損益と株式評価損益も含む。

数量運用資産および現金の残高(億ドル)価格運用資産に対する年間GAAP収益率(利息・配当・売却損益・評価損益の合計)売上営業利益
今 2025/12 46.6 0.06 3 3
10 年後 中立 65.0 0.05 4 4

取り方:2025年末の投資・現金約46.64億ドルを数量とした。2025年の純投資収益1.59739億ドル、実現益0.65116億ドル、株式評価益0.43247億ドルの合計約2.681億ドルを残高で割ると約5.75%となる。この収益率はその年の株式相場を含むため固定利回りではない。将来は債券の再投資利回り、株式の配当と評価変動、運用資産の成長を別々に考えた結果として収益率を設定する。保険フロートは契約者への債務に対応しており、余剰現金として時価総額に再加算しない。

リスクと懸念

賠償責任の準備金不足

2025年の賠償責任部門は複合損害率98.3%だったが、過去の事故に対する準備金の好転が利益を支えた。2026年7〜9月期の同部門も99.6%で、引受余裕は薄い。高額訴訟や賠償金の増加が予想を上回れば、過去の契約について追加準備金が必要になる。新しい保険料率を引き上げても、過去の引受損失をすぐには取り戻せない。

財物保険の料率軟化と災害の集中

2025年の財物保険は複合損害率57.2%という突出した成績を残した。しかし2026年には商業財物の価格競争が強まり、業界の更新料率も大幅に下落した。大型の風水害、地震、山火事が重なれば、保険料の減少と損害額の増加が同時に起きる。RLIは再保険で保有危険を制限しているが、再保険の条件が悪化すれば自己負担も増える。

運用資産の評価損と信用リスク

2026年9月末には約36億ドルの債券と約9.5億ドルの株式を保有していた。長期金利の上昇は債券価格を下げ、株式市場の下落はGAAPの純利益を直接押し下げる。2026年7〜9月期には債券の評価損が包括利益を圧迫した。保険のフロートは自由な現金ではないため、資産を安値で売却せざるを得ない局面では、財務の強さが見かけほど株主を守らない可能性がある。

AIによる専門引受の情報優位の縮小

RLIの収益は人月で売る業務や席課金のソフトではなく、保険契約と支払能力から生まれるため、AIエージェント代替の定型的な減収規則の対象外である。ただし、AIによる危険評価、書類処理、保険料率の計算が一般化すると、専門家だけが持っていた情報の価値は薄れる。大手と新興の保険会社が同じ危険をより安く評価できるようになれば、RLIの超過利益は縮小する。

借入金増加と資本還元の持続性

2026年には3億ドルの社債が発行され、9月末の負債は2025年末より増えた。保険事業に必要な規制資本は、一般企業の余剰現金と同じようには配当できない。大型の災害損失や有価証券の含み損が続けば、特別配当と自社株買いを抑えざるを得ない。配当実績は優れているが、過去の特別配当総額を将来も機械的に受け取れると期待してはいけない。

特殊保険市場への新規資本流入

米国のサープラスライン市場は成長しているが、その成長が投資資本を呼び込み、料率競争を強める。チャブ、アーチ、キンセール、W.R.バークレーに加え、保険引受管理会社や再保険資本も競争相手になる。代理店が複数の保険会社へ案件を持ち込めば、顧客との関係だけでは価格を守れない。RLIが契約を断る規律を保っても、引受可能な数量が減れば利益成長は鈍る。

少数持分投資と保険規制

RLIはプライム・ホールディングスの23%を保有するが、同社は非公開であり、支配株主の意思決定に影響される。2025年には商用車の損害費用上昇を背景に減損が生じた。また、主要な保険子会社から持株会社への配当には州の保険法による制限がある。RLI本体に支配株主による特殊な議決権構造は見当たらないものの、保険子会社の資本をすべて自由に還元できるわけではない。

今後の分かれ目

財物保険の更新料率がさらに下がり、商業財物の引受保険料が2年連続で大幅に減少する
2025年の財物の高い引受利益は持続しないと判断する。中立の財物の価格と利益率を引き下げ、やや悲観の確率を増やす。
賠償責任の過去の準備金が悪化し、過年度準備金調整を除いた複合損害率が100%を継続して超える
引受の専門性による超過利益が薄れていると判断する。賠償責任の利益率を引き下げ、悲観の確率を増やす。
個人アンブレラと商用車の実質契約量が増え、賠償責任の複合損害率が95%未満で安定する
販路の拡大と価格規律が両立している証拠になる。やや楽観の確率を増やし、賠償責任の長期利益率を高める。
財物保険の複合損害率が大きな災害を含めても75%以下で数年安定する
RLIの引受技術による高収益が一時的な好況ではない可能性が強まる。中立からやや楽観へ評価を移す。
新しい社債の利払いが運用収益の増加を上回り、自己資本への利益蓄積が鈍る
運用資産の拡大が株主価値につながっていないと判断する。将来の正味還元を引き下げ、財務の安全域を再点検する。
特別配当と自社株買いを続けながら、保険格付けA++と健全な規制資本を維持する
高いROEと株主還元の両立が確認できる。堀の持続性への確信が強まり、資本コストを上げずに楽観側の確率を見直せる。
AIを導入した競合の拡大によって代理店の更新契約が流出し、値下げしても数量を維持できなくなる
専門データと代理店網による堀が構造的に弱まったと判断する。単なる保険料率の循環とは区別して、長期のシェアと利益率を悲観側へ変更する。

見ておくもの

  • 賠償責任・財物・保証の各部門別の正味既経過保険料と総引受保険料の変化
  • 各部門の複合損害率と過年度準備金の好転・悪化を除いた実質的な引受採算
  • 財物保険の更新料率と再保険の更新条件、契約継続率
  • 個人アンブレラ・商用車における保険料率と実質危険量の変化
  • 保険の運用資産残高、債券の再投資利回り、株式評価損益と包括利益
  • AMベストの格付け、保険子会社の規制資本、配当可能額
  • 特別配当と自社株買いの額、株式報酬を差し引いた正味還元
  • 社債の利払い、2036年満期に向けた借り換え方針
  • 競合の特殊保険シェアと、RLIの代理店網・引受人材の維持状況

倍率と資本コストの決め方

現在の時価総額59.9億ドルや過去のPER、同業の市場倍率から10年後の利益を逆算していない。2025年のセグメント別正味既経過保険料と運用資産を起点に、実質危険量、保険料率、複合損害率、運用収益率を別々に予測した。特に財物保険の57.2%という複合損害率を長期には延ばさず、中立で75%に平準化した。

資本コストは基本8.0%と品質調整-0.5%の合計7.5%である。中立の長期g3.7%は市場の実質成長と単価上昇から出し、ROEから成長率を作っていない。強い堀の残存割合2/3を用いた利益ベースの正当化PERの上限約19.5倍に対し、利益の循環と有価証券損益の不確実性から16.2倍とした。

保険フロートに対応する投資資産は運用利益として既に評価しており、余剰現金として重ねて足していない。2026年9月末の自己資本を起点に既払の特別配当を除外した将来還元を計算した。最終的な価値約50.1億ドル、現時価総額との差約マイナス16%という結果は、現在の株価へ寄せずに受け入れた。

資本コスト 7.5% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。米国株共通の基本8.0%にqualityの-0.5%を加え、資本コストを7.5%とする。βや現在の株価の変動率は使わない。同業のチャブとキンセールの8.0%、W.R.バークレーの8.2%より低いのは、30年連続引受黒字、保険子会社のA++格付け、採算が合わない契約から撤退できる経営規律を評価したためである。料率競争や準備金不足は資本コストに重複して足さず、各筋書きと確率で扱う。事業継続に重大な疑義はなく、distressの上乗せは不要である。

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割安 ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズBMNR ETH約605万枚の保有は大きいが、値上げ力のある事業とは違う。旧株数による割安判定は無効で、実勢株価には安全域が乏しい 本質価値との差 +284.4% · 10 年 割安(年 +18.9%) 割安 QFINQFIN 中国の与信仲介で規制と信用悪化が利益を直撃し、堀は薄い。それでも長期価値は現在の時価総額を大きく上回り、割安と見る。 本質価値との差 +227.8% · 10 年 割安(年 +26.4%) 割安 フィンボリューション・グループFINV 中国の融資規制で収益力は傷んだが、海外展開と厚い資本が再生を支える。VIEと信用損失を厳しく見ても、長期価値には大きな安全域がある 本質価値との差 +213.6% · 10 年 割安(年 +27.2%) 割安 XファイナンシャルXYF 中国の貸出規制で成長は崩れたが、資産と残る収益力に対して市場評価は極端に低い。10年価値は割安。ただし回収できる株主価値には大きな不確実性がある 本質価値との差 +148.7% · 10 年 割安(年 +23.5%) 割安 ブラデスコ銀行BBD ブラジル有数の銀行と保険の二重の強みは残るが、信用損失とデジタル競争は重い。10年の本質価値は基準時価総額を約52%上回り、割安と判断する。 本質価値との差 +141.9% · 10 年 割安(年 +21.7%) 割安 ユーロネット・ワールドワイドEEFT ATM・送金・デジタル決済を束ねる希少な基盤。直近の減速を織り込んだ値段は割安で、10年の価値に大きな安全域がある 本質価値との差 +110.0% · 10 年 割安(年 +18.8%) 割安 ルーファックス・ホールディング(Lufax)LU 帳簿上の資産に対して株価は極端に低い。利益回復なら大幅な割安だが、貸倒れと親会社支配が安全域を脅かす 本質価値との差 +82.9% · 10 年 割安(年 +17.4%) 割安 BSBRBSBR ブラジルの銀行基盤は長く残る。独立価値では割安だが、親会社による残余株の株式交換がADR保有の行方を左右する。 本質価値との差 +79.2% · 10 年 割安(年 +16.8%) 割安 バークレイズBCS 英国の預金基盤と米英の市場業務が収益を支える。信用循環と資本規制を織り込んでも、10年価値には厚い安全域がある 本質価値との差 +76.1% · 10 年 割安(年 +16.2%) 割安 ウエスタン・ユニオンWU 現金受取の送金網には寿命があるが、手数料の堀は薄い。減配と競争を重く見込んでも、残るオーナー利益に対して割安 本質価値との差 +74.3% · 10 年 割安(年 +17.9%) 割安 SLMSLM 民間学生ローンで首位の集客力は強い。信用損失と売却益の不安定さを割り引いても、10年の株主価値は割安圏にある 本質価値との差 +70.8% · 10 年 割安(年 +16.8%) 割安 アメリプライズ・ファイナンシャルAMP 資産残高に連動する助言と運用で ROE 50% 超を稼ぐ優良会社。利益ベースの倍率で測っても、値段は割安 本質価値との差 +63.9% · 10 年 割安(年 +14.8%) 割安 シンクロニー・ファイナンシャルSYF 小売の提携で貸す米最大級のカード会社。貸倒れの循環と提携先の更新が悲観の核だが、利益ベースの式で出しても価値は今の値段を大きく上回る 本質価値との差 +62.3% · 10 年 割安(年 +16.4%) 割安 NWGNWG 英国の預金と法人取引に堀があり、買収後の運用事業も伸びる。信用循環を厚く見積もっても10年価値に安全域がある割安株。 本質価値との差 +58.6% · 10 年 割安(年 +14.6%) 割安 イタウ・ウニバンコ・ホールディングITUB ブラジル最大の民間銀行として堀は厚いが、政治と金融技術の競争には注意が要る。10年の本質価値は基準時価総額を約14%上回り、やや割安 本質価値との差 +55.0% · 10 年 割安(年 +14.3%) 割安 FUTUFUTU 海外展開と高い資本効率に成長余地が残る。中国規制と手数料低下は重いが、10年の期待価値は現在の時価総額を上回り、割安とみる。 本質価値との差 +48.1% · 10 年 割安(年 +14.4%) 割安 グローブ・ライフGL 代理店網の高い利益率で堅く稼ぐ。空売り報告と調査は終結、代理店の減少が焦点。資本コスト 7.75% の利益ベースの倍率でも、10 年の価値は今の時価総額を大きく上回る 本質価値との差 +47.8% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 ワンメイン・ホールディングスOMF ノンプライム融資の審査・店舗網は強みだが貸倒と調達費用に弱い。信用循環を重く見ても10年価値は約94億ドルで、今の約64億ドルには安全域がある 本質価値との差 +44.4% · 10 年 割安(年 +14.6%) 割安 フィデリティ・ナショナル・インフォメーション・サービシーズFIS ワールドペイ持分を売り発行体処理を取り込んだ銀行向け処理の大手。償却と統合費で GAAP の利益は薄く、純負債が時価総額を上回る。式の中立の 10 年後は今の約 2.5 倍 本質価値との差 +42.9% · 10 年 割安(年 +13.8%) 割安 ロイズ・バンキング・グループLYG 英国最大級の住宅ローンと預金基盤は10年後も稼ぐ。規制費用と信用循環を織り込んでも、本質価値は現時点を約34%上回り、割安と判断する 本質価値との差 +42.9% · 10 年 割安(年 +13.2%) 割安 ハートフォード・インシュアランスHIG 米国の企業向け・個人向け損保と団体保険の大手。核の ROE は 19% 前後だが、中堅・大企業の引受は山を越えた。中立 10 年 12.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +40% の「割安」 本質価値との差 +41.5% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 フィデリティ・ナショナル・ファイナンシャルFNF 権原保険の約3割を担う流通網には粘り強い堀がある。年金子会社の信用リスクを割り引いても、10年先の還元込み価値には安全域があり「割安」とみる。 本質価値との差 +40.6% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 ハンティントン・バンクシェアーズHBAN Veritex と Cadence を取り込んだ全米 10 位の地銀。ROTCE 15〜16% なら利益ベースの式の倍率は PER 12 倍前後で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +39.5% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 ウリ・フィナンシャル・グループWF 韓国の預金基盤は残るが、融資の伸びと統治には限界がある。保険統合と還元の進展を慎重に織り込んでも、10年の本質価値は割安圏にある。 本質価値との差 +39.5% · 10 年 割安(年 +13.2%) 割安 SHGSHG 韓国の預金・カード基盤と還元改革は本物だが、人口減少と信用循環は重い。それでも10年の本質価値には安全域があり、割安と判断する。 本質価値との差 +38.7% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 RITMRITM 住宅ローン回収の規模と配当は価値を支えるが、資金調達と買収の傷が深い。10年価値では割安と判断する。 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +14.0%) 割安 リージョンズ・ファイナンシャルRF 預金コストと貸出の質で地銀の上位に立つ南東部の最大手。上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.6 倍)の式で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +36.8% · 10 年 割安(年 +12.9%) 割安 エベレスト・グループEG 再保険と卸売・特殊保険に絞る世界大手。運用益と資本の返しは堅いが、準備金の積み増しを繰り返した会社。中立 10 年 11.4 倍で、総合は今の時価総額に対し +47% の「割安」 本質価値との差 +36.7% · 10 年 割安(年 +13.7%) 割安 KBフィナンシャル・グループKB 韓国最大級の預金基盤と非銀行事業が収益を支える。融資規制と景気循環を慎重に織り込んでも、長期の還元を含む価値には割安感がある。 本質価値との差 +36.5% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 バンクOZKOZK 不動産融資の集中を減らし、法人融資が次の柱になる。信用損失への警戒は必要だが、長期の株主価値には安全域があり、割安と見る。 本質価値との差 +35.5% · 10 年 割安(年 +13.0%) 割安 ファイサーブFISV 決済処理の大手。2026 年に見通しを 2 度下げ、株価は GAAP で 7 倍台まで沈んだ。稼ぐ力は残り、式の中立の 10 年後は今の約 2.3 倍。ただし借金が時価総額を上回り、悲観の確率を厚くした 本質価値との差 +34.2% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 HDBHDB インド最大の民間銀行は預金網と住宅融資に堀を持つ。統合の重荷と経営交代を織り込んでも、長期価値には安全域が残る 本質価値との差 +32.5% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 キーコープKEY 法人向け・投資銀行に強い中堅の地銀。利ざやと効率は同業の下位で改善余地が大きい。式は上限 PER 約 13.5 倍の 8.5 割、利益の伸びで割安 本質価値との差 +30.6% · 10 年 割安(年 +12.5%) 割安 アクシス・キャピタル・ホールディングスAXS 専門保険への転換で採算は改善したが、料率軟化と準備金を警戒する。10年の確率加重価値は現在より約33%高く「割安」。 本質価値との差 +30.0% · 10 年 割安(年 +12.2%) やや割安 ウィリス・タワーズ・ワトソンWTW 世界 3 位級の保険ブローカーと人事・福利厚生コンサルの二本足。利益率が上がる局面で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 20.0 倍で、総合は今の時価総額に対し +35% の「割安」 本質価値との差 +29.9% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 ステート・ストリートSTT 世界 3 大の保管銀行で SPDR の ETF 運用も持つ。堀は深いが手数料の下落圧力と金利依存があり、利益ベースの式の倍率で測ると値段は割安 本質価値との差 +29.3% · 10 年 やや割安(年 +12.0%) やや割安 PNCファイナンシャル・サービシズ・グループPNC 全米の大手銀行。FirstBank 買収と新店 300 店で全国展開へ進む。ROTCE 18.3% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍が妥当で、今の 12.5 倍は割安 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +11.6%) やや割安 プログレッシブPGR 自動車保険の首位を争う高 ROE の損保。利益率は山にある。中立 10 年 14.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +34% の「割安」 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 バンク・オブ・アメリカBAC 全米第 2 の銀行で、預金・富裕層・市場の堀は深い。資本コスト 8.0% の利益ベースの式では ROE 11〜12% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.2 倍はやや割安 本質価値との差 +26.6% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 MGICインベストメントMTG 米国住宅ローン信用保険の最大手級。厚い資本と株主還元は魅力だが、価格競争と住宅不況には弱い。10年の確率加重価値は現状比約25%高く「やや割安」。 本質価値との差 +26.4% · 10 年 やや割安(年 +12.5%) やや割安 リンカーン・ナショナルLNC 団体保障の強さと年金商品の立て直しには価値があるが、旧来の保険保証と増資の傷は重い。10年の期待価値はやや割安圏と判断する。 本質価値との差 +25.6% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 トゥルーイスト・ファイナンシャルTFC 南東部・中部大西洋岸の大手銀行で、法人と資産管理は強いが、低採算の個人ローンを売って作り直し中。式の PER は 10 年後 12 倍前後で、今の時価総額は割安 本質価値との差 +25.5% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 アシュアード・ギャランティーAGO 地方債保証の二社寡占と長年の資本還元が支え。信用損失の尾は長いが、10年価値は現在比約27%高い「やや割安」。 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +11.8%) やや割安 グローバル・ペイメンツGPN ワールドペイを取り込んだ決済処理の大手。買収の償却で GAAP の利益は薄く、純負債は時価総額の 75%。式の中立の 10 年後は今の約 2.4 倍だが、借金と競争を見て悲観を厚くした 本質価値との差 +24.3% · 10 年 やや割安(年 +12.5%) やや割安 ファースト・ハワイアンFHB ハワイの預金堀は強いが、TriCo買収が試金石。単体価値には安全域があり、やや割安 本質価値との差 +22.9% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 バーフォード・キャピタルBUR YPF逆転敗訴で自己資本は激減したが、訴訟金融の回収力は残る。高い負債と評価益の不確実性を差し引いても、やや割安と見る 本質価値との差 +22.5% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 CNAファイナンシャルCNA 高配当と専門引受は魅力だが、料率軟化と古い負債が上値を削る。10年価値は現在比+23%で「やや割安」 本質価値との差 +22.3% · 10 年 やや割安(年 +11.4%) やや割安 プロスペリティ・バンクシェアズPB 低コスト預金と買収実績は魅力だが、利益率の改善には限界がある。基準株数ではやや割安、買収後の実際の株数では適正圏 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 HSBCHSBC 香港の預金基盤と国際決済網に強い堀を持つ銀行。中国関連信用リスクは重いが、還元を含む10年価値には安全域があり、やや割安 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 ウェルズ・ファーゴWFC 資産上限が外れて貸出・預金が 1 割伸びる全米第 3 位の銀行。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では ROE 13% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +21.8% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 プログ・ホールディングスPRG 信用に制約のある消費者の買い物を支えるが、加盟店と規制への依存が重い。買収後の負債を織り込んでも、10年価値には安全域があり割安とみる。 本質価値との差 +21.4% · 10 年 やや割安(年 +12.0%) やや割安 ルネサンスリー・ホールディングスRNR 巨大災害を引き受け、外部資本と運用益でも稼ぐ再保険会社。料率軟化と巨額損失を織り込んでも、10年の本質価値は約170億ドル、現状比17%高い「やや割安」 本質価値との差 +21.4% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 CIBCIB コロンビア首位銀行の預金網とNequiの決済網は強い。Banistmo売却後の正常利益と信用循環・統治の不確実性を比べると、長期価値はやや割安。 本質価値との差 +21.2% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 クレジット・アクセプタンスCACC 販売店網と独自の与信データは価値を生む。しかし低信用者向け融資の規制と貸倒リスクは重く、現在の評価は適正圏で安全域が薄い。 本質価値との差 +20.7% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 プリメリカPRI 北米の大規模な販売網と継続保険料に価値がある。新規契約の減少と手数料競争を織り込んでも、10年の本質価値はやや割安 本質価値との差 +20.6% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 オールド・リパブリック・インターナショナルORI 専門保険と権原保険の堅実な複合体。長期の引受規律と株主還元を評価するが、賠償責任の悪化を慎重に織り込み、10年価値は現時価総額比約19%上の「やや割安」 本質価値との差 +19.9% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 プルデンシャル・ファイナンシャルPRU 日本の不祥事で下振れ中だが、PGIM・団体保険・退職の本業は堅い。資本コスト 8.5% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +19.9% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 メットライフMET 団体保険とアジアの利益が積み上がり、自己資本の薄さと信用リスクが焦点。資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +19.6% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 シチズンズ・フィナンシャル・グループCFG ニューイングランド発の大手地銀で、ROTCE は 15% から 16〜18% を目指す途中。式は上限 PER 約 13 倍の 8.8 割(約 11.5 倍)で、利益の伸びで割安 本質価値との差 +19.3% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 ポピュラーBPOP プエルトリコ預金の約3分の2を握る堀は厚い。政府預金と信用循環への集中を差し引いても、10年価値はやや割安。 本質価値との差 +19.1% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 オールステートALL 個人向け自動車・住宅保険で米国 2 位の損保。利益は準備金の戻しと軽い災害年で山にある。中立 10 年 11.3 倍で、総合は今の時価総額に対し +24% の「やや割安」 本質価値との差 +18.4% · 10 年 やや割安(年 +11.8%) やや割安 ペイパルPYPL ブランド決済の伸びが止まり競合に標準の座を削られる最中の決済網。事業は黒字で現金も厚く倍率は低い。成長が鈍っても利益ベースの式の上ではやや割安 本質価値との差 +17.4% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 アーチ・キャピタル・グループACGL 米国の再保険・事業保険・住宅ローン保険の複合会社。ROE 18% で資本を動かす優良な損保だが再保険の料率は山を越えた。中立 10 年 11.5 倍で、総合は今の時価総額に対し +27% の「やや割安」 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 M&TバンクMTB 北東部の地銀。無利息預金が厚く利ざや 3.65%、与信も堅い。式は上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.8 倍)で、今の PER 約 10 倍はやや割安 本質価値との差 +16.9% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 USバンコープUSB 全米 5 位の銀行。決済(エラボン・カード)と BTIG で手数料が厚い。ROTCE 18.5% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +16.8% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 ハミルトン・レーンHLNE 私募市場の構造成長と顧客粘着性は強いが、Up-Cの取り分を引くと安全域は約19%のやや割安 本質価値との差 +16.4% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 AIGAIG 損保大手として引受を立て直し、2027 年の ROE 目標へ進行中。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +19% の「やや割安」だが、準備金の質に敏感 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 ウィントラスト・ファイナンシャルWTFC 地銀の顔の下に保険料金融の堀がある。信用循環を織り込んでも、10年価値は今を約17%上回る 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 ザイオンズ・バンコープZION 地域密着の預金基盤は残るが規模の壁は厚い。10年価値は今を約14%上回り、やや割安 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 シティグループC 再建途上の世界展開銀行。ROE 12% が定着すれば利益ベースの式で PER 12 倍前後が付き、今は 2 割弱やや割安。ただし 10 年の実績は資本コスト割れで、その不安は確率で厚く見る 本質価値との差 +15.2% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 INGING 欧州の預金基盤とデジタル銀行の規模に強みがある。10年価値は現値を約13%上回り、やや割安だが安全域は薄い。 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +10.0%) やや割安 バンク・オブ・ニューヨーク・メロンBNY 世界最大級の保管・決済の基盤で堀は深いが、手数料率の低下と預金の利ざやが重しになる優良な保管銀行。利益ベースの式の倍率で測ると値段はやや割安 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 キャピタル・ワン・ファイナンシャルCOF 買収で膨らんだ「ROE 2%」は実力でなく、カード・自動車・自前の決済網の三本柱。利益ベースの式では中立で今を上回るが、信用循環と網の賭けで悲観を厚く置いた 本質価値との差 +13.3% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 FNBFNB 地域に根を張る預金基盤と堅実な貸出が強み。大手銀行ほどの堀はないが、10年の利益と還元を考えるとやや割安である。 本質価値との差 +12.5% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 ウェスタン・アライアンス・バンコープWAL 専門預金と住宅ローン買取に強みがあるが、与信事故と資金調達の弱さも残る。10年の価値はやや割安、ただし安全域は薄い。 本質価値との差 +12.2% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 BSACBSAC チリ首位級の銀行基盤と高い費用効率は10年後も残るが、信用循環と親会社支配を踏まえると現在の株価は概ね適正圏 本質価値との差 +11.8% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 T・ロウ・プライス・グループTROW 運用資産 1.9 兆ドルの老舗アクティブ運用会社。現金が厚く事業は高収益だが、株式の流出と手数料率の低下が続く。利益ベースの倍率でもやや割安に出る 本質価値との差 +11.5% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 レイモンド・ジェームズ・ファイナンシャルRJF 助言付き資産を伸ばし続ける堅実なウェルス会社。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では、10 年の価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +11.3% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 JPモルガン・チェースJPM 全米最大の銀行で堀は広がる。利益ベースの式で測ると 10 年後の PBR は約 2.6 倍で、今の 2.5 倍よりやや高く、やや割安 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループJEF 投資銀行の規模拡大は本物だが、信用事故と人材費が堀を薄くする。10年の期待価値は時価総額を約14%上回り、やや割安と見る。 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) 適正 ノーザン・トラストNTRS 預かり資産 20 兆ドルの老舗の信託銀行。富裕層向けの信頼と堀はあるが、手数料率の低下と金利依存があり、利益ベースの式の倍率ではやや割安 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 アライ・ファイナンシャルALLY 自動車金融とオンライン預金に実体ある強み。ただし信用循環と資本効率の限界が重く、10年価値はおおむね適正水準。 本質価値との差 +9.4% · 10 年 適正(年 +10.5%) 適正 チャールズ・シュワブSCHW 預かり資産 13 兆ドルの個人向け証券の最大手。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正で、利ざやと流入は 2026 年が山に近く、式の感度が大きい 本質価値との差 +9.2% · 10 年 適正(年 +9.7%) 適正 プリンシパル・ファイナンシャル・グループPFG 退職・給与福利の窓口として堅く稼ぐ。運用の流出と手数料の下落を織り込んでも、資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +9.1% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 ファースト・シチズンズ・バンクシェアーズFCNCA SVB買収で得た専門金融に強みがあるが、預金コストと資本制約が重い。10年の本質価値は現在の約8%上で、評価は適正 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +9.6%) 適正 アナリー・キャピタル・マネジメントNLY 住宅金融の規模と高い分配能力は魅力だが、借入依存と純資産の毀損が重い。10年の本質価値はおおむね適正圏 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +10.6%) 適正 ユーナム・グループUNM 所得補償保険の強さと厚い株主還元は魅力だが、旧長期介護保険の負債が安全域を削る。10年価値は現値を約9%上回る適正水準。 本質価値との差 +8.1% · 10 年 適正(年 +9.3%) 適正 コロンビア・バンキング・システムCOLB 西部に根を張る預金基盤と買収後の利ざや改善は魅力だが、商業用不動産と大型還元の先行が安全域を薄くする。10年価値はおおむね適正 本質価値との差 +8.0% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 ファースト・ホライズン・コーポレーションFHN メンフィスの預金基盤には堀があるが、資本の薄さと信用循環は重い。10年価値は現状を約7%上回るにとどまり、評価は適正。 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 ロケット・カンパニーズRKT 債権管理の規模は強みだが、組成は価格競争に弱い。添付の株数ではやや割安でも、全種類株で測ると割高である。 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +9.9%) 適正 ラザード・インクLAZ 独立助言の信用は残るが、人材費と希薄化が重い。未成立の買収を除く10年価値は今を約9%上回る適正圏 本質価値との差 +5.8% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 アメリカン・エキスプレスAXP 閉じた決済網と富裕層の会員で ROE 30% 超の稀な金融。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では総合で今の値段を 1 割弱上回るだけで、適正 本質価値との差 +5.6% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 LPLインベストメント・ホールディングスLPLA 独立系金融アドバイザーを支える巨大な金融基盤。規模の堀は本物だが、買収後の顧客離脱と手数料競争を考えると、現在の評価は適正圏にある。 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +9.2%) 適正 フィフス・サード・バンコープFITB 2026 年 2 月にコメリカを統合した全米 9 位の地銀。ROTCE 19% 目標は式で PER 約 12 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で、今の PBR 約 1.4 倍(有形で約 2.2 倍)はやや割安 本質価値との差 +5.3% · 10 年 適正(年 +9.2%) 適正 フランクリン・リソーシズ(フランクリン・テンプルトン)BEN 運用資産 1.8 兆ドルの総合運用会社。不祥事の流出は止まり利益率は回復に入ったが、買収でできた会社で堀は薄い。利益ベースの倍率ではほぼ適正 本質価値との差 +4.3% · 10 年 適正(年 +9.9%) 適正 エーオンAON ウェルス売却後は利益率の拡大と自社株買いで返す世界 2 位級のブローカー。AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 17.7 倍で、総合は今の時価総額に対し +15% の「やや割安」 本質価値との差 +4.2% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 トラベラーズTRV 米国最大級の企業・個人向け損保。核の ROE は 20% 超だが引受益は山の後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 サウスステート・バンクSSB 南東部とテキサスの預金・企業融資に地場の強みがある。ただし買収後の利益と信用リスクをならせば、現値はおおむね適正。 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 コマース・バンクシェアーズCBSH 中西部の預金と信託が支える高収益銀行。買収で収益源は広がるが、10年の還元込み本質価値はほぼ現在並みで適正 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 ファースト・アメリカン・ファイナンシャルFAF 米国の不動産権原を守る寡占企業。データの堀は厚いが、住宅取引の循環とAI代替を考えると、10年価値は現在の時価総額とほぼ同じ「適正」 本質価値との差 +2.0% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 シフト4・ペイメンツFOUR 決済と免税還付の顧客網は伸びるが、買収後の重い負債と優先株が株主価値を圧迫する。10年価値はおおむね適正で、厚い安全域はない。 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +10.0%) 適正 マーシュ・マクレナンMRSH 保険ブローカー世界最大手。切り替え費用の高い堀と高 ROE は健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 19.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +1.8% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 プルーデンシャルplc(英国)PUK アジアの保障需要と販売網は長く残るが、香港の越境販売、中国規制、利益の変動を慎重に見ると、10年価値は現在より約6%高い適正圏 本質価値との差 +1.6% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 ナビエントNAVI 旧学資ローンの回収現金は魅力だが、将来の柱は競争の激しいEarnestに移る。10年価値はやや割安でも安全域は薄い 本質価値との差 +1.5% · 10 年 適正(年 +10.0%) 適正 インベスコIVZ 運用資産 2.5 兆ドルの ETF 主導の運用会社。QQQ と ETF の流入が利益を押し上げるが利回りは薄く、アクティブ株式の流出と市場の高値が重い 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +9.4%) 適正 アーサー・J・ギャラガーAJG 保険ブローカー世界 4 位で AP 買収の統合期。堀と買収の積み上げは健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 15.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +9% の「適正」 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 チャブCB 世界最大級の上場損保。引受の規律と運用益で稼ぐ。軟調な市場でも質は落ちにくい。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +3% の「適正」 本質価値との差 +0.3% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 バンコ・デ・チレBCH チリ屈指の低コスト預金基盤と高収益性は魅力だが、融資シェアの低下と資本還元の制約を考えると、10年価値はおおむね適正圏 本質価値との差 +0.0% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 BOKファイナンシャルBOKF 信用規律と専門金融の堀は確かだが、規模と支配株主に限界がある。10年価値は現在とほぼ同じで適正 本質価値との差 −0.1% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ディーローカルDLO 新興国の複雑な決済を一つの接続で束ねる成長企業。取扱高の急増ほど利益は伸びず、顧客集中と手数料競争を考えると10年価値はやや割高 本質価値との差 −0.1% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 イースト・ウエスト・バンコープEWBC 米中を結ぶ顧客基盤と厚い資本は魅力だが、預金競争と貸倒の尾を考えると、10年価値は現在の時価総額に近く適正圏にある。 本質価値との差 −0.5% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ヴァーチュ・フィナンシャルVIRT 市場に流動性を供給する技術企業。規模の利点はあるが値決めの独占力は弱く、非上場持分を含めた10年価値はおおむね適正。 本質価値との差 −0.6% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 ブラックロックBLK 資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で測ると、貯まる現金を数えて値段はほぼ適正 本質価値との差 −3.5% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ブラウン・アンド・ブラウンBRO 米国中堅の保険ブローカーで、アクリシュア買収の借金と弱い基調が重い。中立 10 年 13.3 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −3.6% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 カレン・フロスト・バンカーズCFR テキサスで信頼を積んだ銀行だが、支店拡張の実りと信用損失を織り込めば、10年の株主価値は現値にほぼ見合う適正水準 本質価値との差 −3.7% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ジャック・ヘンリー・アンド・アソシエーツJKHY 中小の銀行・信用組合のコアと決済を握る安定した処理会社。顧客数は合併で減っても受注で横ばい、1 行あたり売上は年 5% 前後伸びる。10 年の価値は今の値段とほぼ同じで適正 本質価値との差 −4.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 アシュラントAIZ 携帯端末保護・自動車保証・住宅保険を束ねる特殊保険会社。資本の軽い手数料型の利益で ROE 15% 前後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −6.3% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ロウズ・コーポレーションL 約 9 割保有の損保 CNA、ガス・パイプライン、ホテルと 44 億ドルの現金を持つ持株会社。価値の 7 割は CNA、成長はパイプライン。中立 10 年 10.8 倍で、総合は今の時価総額に対し -6% の「適正」 本質価値との差 −6.9% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 リインシュアランス・グループ・オブ・アメリカRGA 死亡率データと世界規模の契約基盤は強いが、資本を要する再保険の利益率は平凡。10年の価値は適正圏でも安全域に乏しい 本質価値との差 −9.1% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 アメリカン・ファイナンシャル・グループAFG 特殊損保の引受規律と高い資本効率は魅力だが、長期の賠償準備金リスクも重い。10年価値の差は約−8%で適正圏、安全域は薄い 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) やや割高 グリーンライト・キャピタルGLRE 再保険の信用力は改善したが、運用と損害率の振れが大きい。10年の加重価値は約4.36億ドル、基準時価総額比約13%低い「やや割高」。 本質価値との差 −10.1% · 10 年 やや割高(年 +8.2%) やや割高 CGCG 私募運用の収益基盤は厚くなったが、主力買収ファンドの成長鈍化と成功報酬の不確実性を考えると、現在の値段はおおむね適正で、安全域は薄い 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +7.6%) やや割高 スティーフル・フィナンシャルSF 富裕層の資産管理と中堅投資銀行に強みがあるが、手数料競争と人材依存は残る。10年価値には安全域が乏しく、やや割高。 本質価値との差 −10.5% · 10 年 やや割高(年 +7.1%) やや割高 ホワイトマウンテン・インシュアランス・グループWTM 売って、育てて、割安なら買い戻す資本配分会社。10年価値は約49億ドルで、今の54億ドルは「適正」だが安全域は薄い 本質価値との差 −11.2% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 W.R.バークレーWRB 約 50 の専門事業会社を束ねる米国の商業・特殊損保。ROE 18〜20% で資本を返す優良会社だが、料率の山は越えてソフト化が近い。中立 10 年 13.9 倍で、総合は今の時価総額に対し -13% の「やや割高」 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 キンセール・キャピタル・グループKNSL 引受の速さと低コストは本物の堀だが、財物保険の競争激化で成長は一服。10年先の利益と還元を織り込んでも、現値はやや割高と見る。 本質価値との差 −11.6% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 ブラックストーンBX 運用資産 1.35 兆ドルのオルタナティブ運用の最大手。堀は厚いが、解約の起きる個人マネーと報酬率の低下を数え、利益ベースの倍率で測ると、値段はほぼ適正 本質価値との差 −11.7% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 S&P グローバル インクSPGI 格付と指数が稼ぐ高収益の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式の倍率で見ると、今の値段は適正の範囲(割高寄り) 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 STWDSTWD 不動産融資と特別管理に強みはあるが、信用損失と配当超過が株主価値を削る。10年価値は約15%下でやや割高 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +7.8%) やや割高 ファクトセット・リサーチ・システムズFDS 金融の情報インフラとして更新率 95% 超を守る高収益会社。席数ベースの商売が生成 AI に置き換わる懸念を悲観に厚く入れても、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 マーキュリー・ゼネラルMCY カリフォルニア損保で料率回復と再保険の厚みは魅力だが、山火事と規制への集中が重い。10年価値は約49億ドル、現時価総額比約14%のやや割高と判断する。 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +6.8%) やや割高 マーケル・グループMKL 特殊保険と運用資産を育て、買収事業に再投資する複合企業。引受の改善を評価しても、資本効率と再保険債権の不確実性から10年価値は「やや割高」。 本質価値との差 −14.5% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 インタラクティブ・ブローカーズ・グループIBKR 世界でいちばん安く速い証券会社だが、会社全体の持ち分で測ると今の値段は 10 年先の成長を織り込んでやや割高 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 アフラックAFL 日本のがん・医療保険で首位級。利益の約 7 割を日本が稼ぎ、伸びは鈍いが堅い。資本コスト 7.75% の利益ベースの倍率では、10 年の価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ボヤ・ファイナンシャルVOYA 退職年金の記録管理には強い顧客基盤があるが、医療費高騰とAIによる手数料競争を考えると、10年の株主価値は現在より低く、やや割高 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 コーペイCPAY 燃料カードの車両決済に越境の法人決済が加わって伸びる決済会社。利益は厚いが借金が重く、10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ハノーバー・インシュアランス・グループTHG 独立代理店網と専門保険に競争力はあるが、足元の高収益を10年続く実力とは見ない。本質価値は現在より約15%低く「やや割高」。 本質価値との差 −16.2% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 マスターカードMA ビザと並ぶ世界の決済網。貸出リスクがなく、還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −16.3% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 IBNIBN インドの預金基盤と与信力は堅固だが、内部留保の厚さで株主資本の利回りが薄まる。10年価値は現状に対しやや割高 本質価値との差 −16.7% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 ムーディーズMCO 格付の二強の一角で利益率 65% 超の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きく、やや割高 本質価値との差 −17.9% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 アフィリエーテッド・マネジャーズ・グループAMG 独立運用会社への出資と代替運用の成長は魅力だが、持分法利益の見えにくさと買収・還元の競合を考えると、安全域が薄くやや割高である。 本質価値との差 −18.4% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 AGNCAGNC 住宅ローン証券の高配当は魅力だが、レバレッジ損失と増資を引くと10年の価値はやや割高 本質価値との差 −19.4% · 10 年 やや割高(年 +6.9%) やや割高 CMEグループCME 金利先物をほぼ独占する取引所。取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −19.7% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 ビザV 貸出リスクを持たない世界最強の決済網。還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 UBSUBS 富裕層資産と統合効果に堀はあるが、スイスの追加資本規制と株数の不整合に注意。台帳基準ではやや割高。 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 アカディアン・アセット・マネジメントAAMI 運用実績と新戦略の成長には価値がある。しかし報酬率の低下と従業員への利益配分を考えると、今の株価には安全域が乏しく、やや割高と判断する。 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 アポロ・グローバル・マネジメントAPO 運用資産 1.05 兆ドルのオルタナティブ運用に、生保アセネ(Athene)を連結する。調達と保険の資金源は厚いが、保険の利ざやと私募クレジットの質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 アレス・マネジメントARES 信用運用が強い運用資産 6,700 億ドルのオルタナティブ運用会社。手数料の積み上がりは堅いが、株式報酬が手数料関連利益の約 4 割を食い、GAAP と利益ベースの倍率で見た値段はやや割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 エリー・インデムニティERIE 相互保険会社の管理手数料(保険料の 25%)だけを受け取る資本いらずの事業。契約数の減少が続き、伸びは物価連動に頼る。中立 10 年 18.2 倍で、総合は今の時価総額に対し -17% の「やや割高」 本質価値との差 −22.9% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 モルガン・スタンレーMS ウェルスの規模で堀が広がる優良な金融。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では ROE 14.7% に PER 11.7 倍前後が付き、今の PER 17 倍はやや割高 本質価値との差 −23.7% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ソーファイ・テクノロジーズSOFI 融資と預金の一体運営には伸びしろがあるが、信用損失と増資の負担は重い。10年価値ではやや割高と判断する。 本質価値との差 −24.4% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 MSCIMSCI 指数の堀と資産連動料で稼ぐ高収益の会社だが、株高頼みと借入で膨らんだ今の値段は、資本コスト 8.0% の利益ベースの式の倍率ではやや割高 本質価値との差 −24.4% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 シンシナティ・ファイナンシャルCINF 代理店経由の中堅損保。引受の利益は薄く、自己資本の約 8 割が保有株。本業と保有株を分けて見ると、総合は今の時価総額に対し -20% の「やや割高」 本質価値との差 −24.8% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ゴールドマン・サックス・グループGS 投資銀行・市場業務で首位級の優良な金融。利益の山谷が大きく、資本コスト 8.75% の利益ベースの式では ROE 14.5% に PER 11 倍前後が付き、今の値段はやや割高 本質価値との差 −25.0% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ブルー・アウル・キャピタルOWL 永久資本に根ざした報酬収入は強みだが、償還圧力と株式報酬を厳しく見れば、全持分ベースの時価総額には大きな安全域がない。 本質価値との差 −25.2% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 セントラル・バンカンパニーCBC 低コスト預金と余剰資本は魅力だが、買収の成功を先に織り込む値段で、安全域は薄くやや割高 本質価値との差 −26.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 サークル・インターネット・グループCRCL 規制されたデジタルドルの有力発行体だが、利益の取り分は販売提携先に左右される。10年の本質価値は約129億ドルで、現在の約208億ドルに対して割高 本質価値との差 −26.4% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 エバーコアEVR 独立系M&A助言で強い地位を築いたが、収益の山谷と人材への分配が重い。10年の還元を含む価値は台帳時価総額より約16%低く、やや割高。 本質価値との差 −27.5% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ナスダックNDAQ 上場・指数・金融ソフトの継続収入が 7 割超の取引所。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先に進みすぎで、やや割高 本質価値との差 −27.8% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 SEIインベストメンツSEIC 金融機関の基幹業務を支える堀は強いが、AIによる事務の値下げと買収負担を考えると、10年の期待価値は約28%低く、やや割高 本質価値との差 −28.6% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 シービーオーイー・グローバル・マーケッツCBOE S&P 500 のオプションを独占する取引所。2026 年の取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 フーリハン・ローキーHLI M&Aと再建助言の件数首位が堀を支えるが、人材依存とAI代替、議決権集中を考えると、10年価値は現時価総額を約25%下回るやや割高。 本質価値との差 −29.1% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 ブロックXYZ 若者向け金融アプリ Cash App と加盟店決済 Square を持つ。粗利益は伸びるが、貸出と株式報酬を引いた GAAP 利益は薄い。利益ベースの倍率で測ると、確率で重ねた値は今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 バークシャー・ハサウェイBRK-B 保険・鉄道・電力・製造の複合体と 6,700 億ドル超の株式・現金。営業 4 事業は利益ベースの上限の内側に置き、中立 10 年 PBR 1.11 倍で、総合は今の時価総額に対し -28% の「やや割高」 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 インターコンチネンタル・エクスチェンジICE 取引所・債券データ・住宅ローン基盤の 3 本柱。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きい 本質価値との差 −30.0% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) 割高 FT インターメディエイトFIGR 取扱高は急増しているが、手数料率の低下と買収・希薄化を織り込むと、10年価値は今の時価総額を約4割下回り、割高 本質価値との差 −33.4% · 10 年 割高(年 +4.8%) 割高 ギャラクシー・デジタルGLXY コアウィーブ賃料で土台はできたが、暗号資産と建設債務の振れに対して安全域がなく、割高 本質価値との差 −33.6% · 10 年 割高(年 +5.8%) 割高 KKRKKR 運用資産 8,000 億ドルのオルタナティブ運用に、保険(グローバル・アトランティック)を抱える。堀は厚いが、成功報酬と保険の投資損で利益の質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 トゥルーパニオンTRUP 診療費の立て替えを減らす仕組みは魅力だが、獲得費と医療費の高騰で利益の堀は未完成。10年の加重価値は約7.8億ドル、現状比約39%の「割高」 本質価値との差 −40.5% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 コインベースCOIN 暗号資産の取引所から、ステーブルコインの利息と預かりで稼ぐ金融会社へ。事業の転換は本物だが、2026 年は赤字で、資本コスト 9.5% の利益ベースの式では今の値段が 10 年の高成長を織り込み過ぎて割高と出る 本質価値との差 −40.7% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 ワールド・アクセプタンスWRLD 小口融資の店舗網には価値があるが、高金利への規制と信用損失が重い。10年の本質価値は現時価総額を約43%下回り、割高と判断する。 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 WEX INCWEX 車両決済には強い堀があるが、給付SaaSのAI代替と借入依存の還元が重い。10年の本質価値は現値を約47%下回り、割高 本質価値との差 −43.2% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 チャイム・ファイナンシャルCHYM 給与振込口座としての定着力と成長余地は大きいが、決済手数料への依存と株主還元の不確実性が残り、10年価値では割高とみる。 本質価値との差 −46.8% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 モーニングスターMORN 独自の投資データと格付けには堀があるが、席課金はAI代替に直面する。10年の資本還元を含めても安全域が足りず、割高と判断する。 本質価値との差 −48.7% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 UWMホールディングスUWMC 住宅ローン卸売の首位は本物だが、優先株・希薄化・支配株主への流出が普通株の安全域を消し、10年価値では割高 本質価値との差 −48.8% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 ロビンフッド・マーケッツHOOD 個人投資家の新世代向け証券。予測市場・暗号資産・金利で稼ぐ力は本物だが、今の値段は 10 年の高成長を織り込み済みで、資本コスト 9% の利益ベースの式では大きく割高に出る 本質価値との差 −52.3% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 トレードウェブ・マーケッツTW 債券電子取引の流動性ネットワークは強いが、一時的な暗号資産評価益と大型買収の負担を除いて考えると安全域に乏しく、割高である。 本質価値との差 −52.5% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 アファーム・ホールディングスAFRM 分割払いの市場と決済網は成長するが、信用リスクと株主還元の弱さが残る。10年の稼ぐ力から見た安全域は乏しく、現在の評価は割高。 本質価値との差 −53.0% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 ライアン・スペシャリティ・ホールディングスRYAN 難しい保険をつなぐ強い販路を持つが、重い買収負債と二種類の持分を織り込むと、10年のオーナー価値には大きな安全域がなく「割高」と判断する。 本質価値との差 −53.7% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 ブリッシュBLSH 規制資産は強いが、単体の低い資本収益性と大型買収への依存を考えると、現在の値付けは割高 本質価値との差 −64.8% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 フリーダム・ホールディングFRHC 証券の稼ぐ力は強いが、一顧客集中と赤字の周辺拡張、外部増資が重く、10年価値から見て明確に割高 本質価値との差 −75.1% · 10 年 割高(年 −4.0%) 割高 TFSファイナンシャルTFSL 信用損失の少なさと公開株向け配当は魅力だが、低いROEとMHC支配を踏まえると会社全体換算では割高 本質価値との差 −83.9% · 10 年 割高(年 −12.2%) 割高 ストラテジーMSTR 世界最大のビットコイン保有量は規模の強みだが、収益を生まない資産に優先株と増資負担が重なり、10年の安全域は乏しく割高。 本質価値との差 −95.5% · 10 年 割高(年 −5.0%)

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読んだ資料

  1. RLI Corp. Form 10-K 2025年12月期。三つの保険部門の保険料、引受損益、運用資産、過年度準備金、競争環境、資本政策
  2. RLI Corp. Form 10-Q 2026年9月期。最新の引受成績、運用収益、自己資本、社債発行、特別配当、自社株買い
  3. AM Best 2026年9月14日、米国サープラスライン保険市場の成長と競争の変化

分析日 2026-10-23