株譜
AI 銘柄分析 · 金融 · 試作

ブラックストーン BX

運用資産 1.35 兆ドルのオルタナティブ運用の最大手。堀は厚いが、解約の起きる個人マネーと報酬率の低下を数え、利益ベースの倍率で測ると、値段はほぼ適正

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)104.67 ドル1,302 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)118.8 ドル1,477 億ドル差 −11.9%
10 年後から見ると やや割高 価値 104.67 ドル1,302 億ドル · 差 −11.9% · 期待の年率 +5.6%
期待の年率リターン(10 年)+5.6%資本コスト比 −2.7 pt
推定の資本コスト8.3%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.3% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

ブラックストーンは、総運用資産 1.35 兆ドル(2026 年 6 月末、前年比 11% 増)、手数料を生む運用資産 9,616 億ドルを持つ世界最大のオルタナティブ運用会社である。不動産・プライベート・エクイティ(PE)・クレジット(保険を含む)・マルチアセットの 4 つの柱を持ち、収益の約 6 割は市場の値動きに左右されにくい管理報酬、残りが投資の成功報酬である。2026 年 4〜6 月期は手数料収入 30 億ドル(前年比 22% 増)、手数料関連利益 18 億ドル(22% 増)、分配可能利益 20 億ドル(26% 増)と勢いが強い。

この分析で最初に決めたのは、会社全体で見ることである。台帳の株数 7.8 億株は普通株だけで、普通株に交換できるホールディングスの単位(4.4 億)を含まない。会社全体の株数は約 12.4 億で、時価総額は約 1,325 億ドル(台帳の自動計算 832 億ドルの 1.6 倍)。純利益も単位の持ち分を足した会社全体で見る必要があり、2025 年は約 52 億ドル(普通株分の 30.2 億ドルを、経済的な持ち分約 58% で割り戻した推定)、2026 年は約 64 億ドルの見込みである。

バリュー投資の観点では、10 年後もこの事業は存在し、資金調達の規模と信頼の堀は今より厚いと見る。一方、個人向けの長期型ファンドで解約請求が膨らみ、BCRED は 2026 年 4〜6 月期に初めて解約を 5% に制限した。資本コスト 8.25%(基本 8.0% + quality 0.25%)で、利益ベースの正当化 PER(資本コストを超える稼ぎは新しく投じるお金では半分に薄れる)の上限の 9 割前後を当て、確率で加重した価値は今の時価総額の約 2% 下(適正)。10 年の期待の年率は約 6.7% で、資本コストをやや下回る。優良さへの評価は高いが、成功報酬と市場連動の振れが大きく、深い安全域は無い。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、まず 10 年後を問う。世界の貯蓄を運用に回す流れは続き、資金の預け先として最上位の信頼を持つ会社は、10 年後も存在し、おそらく今より強い。堀は資金調達の規模と実績、販売網、ブランドの信頼で、価格を決める力はあまり強くない(私募の報酬率は競争で下がっている)。

オーナー利益は、純利益から株式報酬を費用として引いた値で見る。会社全体の GAAP 純利益は 2025 年に約 52 億ドル、2026 年は約 64 億ドルの見込みで、伸びに要る元手(ファンドへの自己投資)は小さく、純利益の 85〜90% を株主に返せる。株式報酬は GAAP に含まれる費用なので足し戻さない。

安全域では、2 つの問題がある。第 1 は利益の質で、成功報酬と評価益の比率が高い年は利益が山になり、悲観の年には半分以下に落ちる。第 2 は個人向けの解約で、BCRED が初めて制限をかけたことは、取引の流れが「いつでも出せる」前提で売られている商品の弱点を示した。資本コスト 8.25%、長期成長 4.0%、事業の ROE 40%・RONIC 24% の利益ベースの式で 10 年目の利益の約 20 倍が正当化され、利益の質からその 9 割の約 18 倍に置く。今の GAAP の PER(会社全体で約 22 倍)には届かないが、10 年で利益が 2 倍強になる前提で、価値は今の時価総額とほぼ等しい。確信は高いが、安全域は小さい。

何で稼ぐ会社か

ブラックストーンの収益は、管理報酬(手数料を生む資産 × 報酬率)、手数料関連の成功報酬、実現した成功報酬(キャリー)の 3 つからなる。管理報酬は 2025 年に 80 億ドルで、契約期間が 10 年前後の私募ファンドや、永続資本(手数料を生む分で 4,630 億ドル、全体の 48%)から入るため、景気が悪くても止まりにくい。

事業は 4 つの塊に分かれる。不動産(手数料を生む資産 2,794 億ドル・2025 年末)は、私募ファンドと個人向けの BREIT(約 570 億ドル)が柱で、2022 年以降の金利上昇で評価と出口が傷み、収益は 35.5 億ドルにとどまった。PE(2,410 億ドル)はバイアウトに加え、個人向けの BXPE、インフラ、生命科学、アジアなどを持ち、成功報酬が 17 億ドルと最大の稼ぎ手で、収益 50.6 億ドル。クレジット・保険(3,156 億ドル)は、保険会社のポートフォリオを運用する受託(約 2,900 億ドル)、私募のダイレクトレンディング、個人向けの BCRED で、収益は 34.4 億ドル。マルチアセット(856 億ドル)はヘッジファンドへ投資する運用で、収益 10.3 億ドル。

価格にあたる報酬率は、管理報酬ベースで不動産・PE 約 1%(私募は 1〜1.5%)、クレジット 0.5〜0.8% 前後。保険の受託は低報酬だが量が大きい。個人向けの商品(運用資産 3,240 億ドル)は機関投資家向けより報酬率が高く、成長の中心である。会社の費用は主に人件費で、設備投資は小さく、利益の大半を分配する。

優良さと弱いところ

優良さは 4 つの柱で見る。第 1 は資金調達力で、世界の大学基金・年金・保険会社・個人投資家が資金を預ける最上位の名前であり、2026 年はすでに 3 つのファンドが上限に達した。直近 12 か月の流入は 2,625 億ドル。第 2 は規模の経済で、投資先から得る情報(物流施設、データセンター、ソフト会社、与信)が他社の選別を上回る。第 3 は個人向けの販売網で、ゴールドマン・サックスの試算では個人向けの収益の約半分を握る。第 4 は資本の軽さで、手数料関連利益の営業利益率は 57% 前後、純利益の大半を株主に分配する。

弱い所は 4 つ。(1)成功報酬(キャリー)は出口の市場に左右され、2022〜2024 年に不動産と PE で大きく減った。(2)個人向けの商品は、解約が重なると取引の流れが止まる。BCRED は 2026 年 1〜3 月期に解約請求 7.9% の全額に応じ、4〜6 月期は約 10% の請求に 5% の上限をかけた。(3)新しい商品の報酬率は下がりやすく、2026 年組成のバイアウトファンドの平均は過去最低である。(4)ガバナンスは創業者のスティーブン・シュワルツマンと社長のジョン・グレイの二人体制で、後継は長期の論点。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

世界の運用資産は約 147 兆ドルで、そのうちオルタナティブは約 20 兆ドル前後と見られる。機関投資家はパッシブに預ける分の一部をオルタナティブへ移し、個人向けの長期型ファンド(永続型)は 4 年で 5 倍の 3,000 億ドル超に膨らんだ。エバーグリーン型の運用資産は 2025 年の 3.2 兆ドルから 2030 年に 5.2 兆ドルの見通し(Ropes & Gray)。

競争は上位に資金が集中する。2026 年 4〜6 月期でアポロの総運用資産は約 1.05 兆ドル、アレスは 6,713 億ドルで調達が過去最高(360 億ドル)、KKR の手数料関連利益は 12 億ドル(37% 増)、ブルックフィールドは手数料を生む資本 6,720 億ドル。アポロと KKR は保険会社を抱える形で、安定した資金源を持つ。ブラックストーンの総運用資産は 1.35 兆ドルで最大だが、成長率(11%)はアレス(17%)、アポロ、KKR に劣る。

業界の利益率は上位のオルタナティブで 55% 前後と高いが、新しい商品の報酬率の低下、個人向けの規制(確定拠出年金への組み入れ解禁も制度次第)、私募クレジットの信用事故(2025 年のファースト・ブランズ破綻など)がある。循環の位置としては、2026 年 4〜6 月期は実現した成功報酬が前年比で大きく伸びた山に近く、不動産の出口はこれから戻る途中にある。金利が 5% で続く世界では、レバレッジをかける買収の採算が悪く、資金は私募クレジット・インフラ・保険へ流れる。

資本政策と M&A

分配は、分配可能利益のほぼ全額を配当と自社株買いで返す方針で、2025 年は株主還元 62 億ドル、直近 12 か月は 69 億ドル。配当は四半期ごとに分配可能利益の大半を払うため、変動は大きい。普通株と交換できる単位が 4.4 億あり、単位の持ち主(創業者・経営陣)にも同額の分配が出る。株式報酬は年 10 億ドル超で、繰延制限株の付与で株数が毎年少しずつ増え、自社株買いは年 0.8 百万株と小さいため、正味の還元は見かけの 8〜9 割。

バランスシートは軽く、現金と財務投資 122 億ドルに対し社債(額面)132 億ドルでほぼ釣り合う。格付けは A+。ファンドへの自己投資(GP コミット)を持つが、会社の利益を押し上げる要素は成功報酬の評価益の積み上げ(純未実現成功報酬 75 億ドル)。買収は大型を避け、自社の商品を広げる有機的成長が中心で、買われる側になる可能性はほぼない。S&P 500 採用は 2023 年 9 月。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

ブラックストーンは、世界の資金がパッシブから私募へ移る最大の受け皿である。直近 12 か月の流入は 2,625 億ドル、永続資本は 5,556 億ドル(+15%)で、手数料を生む運用資産の 48% が永続型になり、管理報酬の下振れは小さい。個人向けの運用資産は 3,240 億ドル(+16%)で、BXPE・BXINFRA の流入は回復し、2026 年 8 月からは永続型のマルチ戦略ヘッジファンド BXHF も始まる。保険の受託は 2,900 億ドル(+15%)、インフラは 900 億ドルで 40% 増と、低金利時代に頼った PE と不動産の外に収益の柱が広がっている。

不動産は 2022 年以降の底から戻りつつあり、物流施設の賃貸は 26% 増、ホテル稼働は 5% 増。成功報酬は PE のドローダウン資金(2026 年に使い始めた分)の投資が始まれば、2 年後に収益として上乗せされる。手数料関連利益の営業利益率は 57%、分配可能利益は 2 年で 1.5 倍になりうる。10 年で運用資産が 2 倍に、純利益が 3 倍になれば、利益ベースの倍率でも今の値段を大きく上回る。

慎重な見方

今の収益は山に近い。2026 年 4〜6 月期の実現成功報酬は 7.3 億ドルと前年の 2 倍近く、純実現益も 27% 増えたが、その大半は PE の出口の再開による一時的な戻りで、金利が 5% で続く世界では出口の市場が長く開かない年がある。

個人向けの商品は、売る時には「いつでも換金できる」と見えるが、市場が崩れると解約請求が集中する。BCRED は 1〜3 月期に 7.9% の解約請求に全額応じ、4〜6 月期は約 10% の請求に 5% の上限をかけた。2022 年に BREIT が同じ制限を受けた時、不動産の収益は 3 年減り続けた。私募クレジットの延滞率はまだ低い(1.76%)が、2025 年のファースト・ブランズ破綻のような事故が 1 件でも出れば、個人マネーの流れは止まる。

さらに報酬率は下がり続ける。新しい PE ファンドの平均報酬率は過去最低で、機関投資家は交渉力を持つ。成長率ではアレス(17%)に劣り、市場の取り分は少しずつ下がる。利益ベースで正当化される倍率(10 年目の利益の約 20 倍、置いたのは約 18 倍)は、今の GAAP の PER(約 22 倍)を下回り、安全域は小さい。

どちらに重みを置いたか

事業の質は強気の見方が強い(資金調達力・永続資本・個人向け)が、値段と利益の質は慎重な見方が強い。10 年の確率は楽観 10%・やや楽観 24%・中立 30%・やや悲観 22%・悲観 14% と、悲観側にやや厚く置いた(同じ領域のブラックロックより悲観が 2 ポイント厚い)。理由は、成功報酬と個人向けの解約という、ブラックロックに無い 2 つの振れがあるためである。10 年の構造的な負け 14% は、報酬の崩れと信用事故で優良な運用会社でなくなる筋書き。確率で加重した価値は今の時価総額を約 2% 下回り、結論は「適正」。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 148.91 ドル1,852 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 55.41 ドル689 億ドル)。 今の値に割り戻すと 104.67 ドル1,302 億ドル、今との差 −11.9%、 期待の年率 +5.6%(資本コスト 8.3%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 255.58 ドル3,179 億ドル 67.45 ドル839 億ドル +172.0% +10.5% 32.30 ドル402 億ドル
やや楽観 24% 198.09 ドル2,464 億ドル 61.18 ドル761 億ドル +118.3% +8.1% 62.23 ドル774 億ドル
中立 30% 155.89 ドル1,939 億ドル 56.76 ドル706 億ドル +79.1% +6.0% 63.79 ドル794 億ドル
やや悲観 22% 106.28 ドル1,322 億ドル 50.09 ドル623 億ドル +31.7% +2.8% 34.40 ドル428 億ドル
悲観 14% 40.44 ドル503 億ドル 42.37 ドル527 億ドル −30.3% −3.5% 11.59 ドル144 億ドル
加重平均100% 148.91 ドル1,852 億ドル55.41 ドル689 億ドル +72.1% +5.6% 204.32 ドル2,541 億ドル

今の株価時価総額 118.75 ドル1,477 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.3% を下回るほど割高。

楽観 10% 楽観:個人マネーと保険が収益の中心になり、報酬率が保たれる 利益 174 億ドル · PER 18.3 倍 · 株価時価総額 255.58 ドル3,179 億ドル

2035 年末、手数料を生む運用資産は 2.9 兆ドル(年 12%)。個人向けの運用資産は 1 兆ドルを超え、エバーグリーン型の PE・インフラ・クレジットが毎年の流入の半分を担う。保険の受託は 1 兆ドル規模に増え、クレジット・保険が全体の 4 割を占める。報酬率は競争で下がるが、永続型の比率が上がり管理報酬が安定する。セグメント収益は 406 億ドル、営業利益は 207 億ドル、純利益は約 174 億ドル。10 年の正味の還元は 839 億ドル。堀は広がり、後継の体制も円滑に移る。2020 年代後半の景気後退でも解約請求は一時的で、資金は大手のブラックストーンに戻る。

  • 不動産:数量 6,924(手数料を生む運用資産(億ドル))× 価格 0.01(残高あたりの収益率(管理報酬+成功報酬))→ 売上 92 億ドル・営業利益 66 億ドル。残高 年 9.5%
  • プライベート・エクイティ:数量 7,158(手数料を生む運用資産(億ドル))× 価格 0.02(残高あたりの収益率(管理報酬+成功報酬))→ 売上 150 億ドル・営業利益 94 億ドル。永続資本と個人向けで残高 年 11.5%
  • クレジット・保険:数量 12,223(手数料を生む運用資産(億ドル))× 価格 0.01(残高あたりの収益率(管理報酬+成功報酬))→ 売上 133 億ドル・営業利益 83 億ドル。保険と私募クレジットで残高 年 14.5%
  • マルチアセット(ヘッジファンド等):数量 2,542(手数料を生む運用資産(億ドル))× 価格 0.01(残高あたりの収益率(管理報酬+成功報酬))→ 売上 31 億ドル・営業利益 21 億ドル。残高 年 11.5%

倍率:純利益は GAAP の親会社帰属、自己資本は帳簿の値(分配後の自己資本は薄く、ROE は高く出る)。利益ベースの正当化 PER で置く(SCHEMA §1-1):k 8.25%(基本 8.0%+quality +0.25%)、事業の ROE 43.0%(純利益÷自己資本)、g 4.0%、残る割合 1/2(堀:普通)で RONIC 25.6% → (1−g÷RONIC)÷(k−g)=19.9 倍が上限。利益の質(成功報酬と自己投資が市場で大きく振れる)から、上限の 9.2 割の PER 18.3 倍に置いた(検査の上限は時価総額 3455 億ドル)。

確率:個人向けの永続型ファンドと保険の受託が定着し、成功報酬が平常の水準を保つ。10 年を通じて実現する確率は 1 割。

やや楽観 24% やや楽観:運用資産は年 10%、永続型が過半に 利益 136 億ドル · PER 18.1 倍 · 株価時価総額 198.09 ドル2,464 億ドル

2035 年末、手数料を生む運用資産は 2.4 兆ドル(年 10%)。個人向けは 8,000 億ドル前後、保険の受託は 7,500 億ドル前後。クレジット・保険が運用資産の 4 割に。不動産は金利の落ち着きで 2020 年代後半に出口が戻り、PE のバイアウトは年 9.5% で伸びる。報酬率は年 0.5% ずつ下がる。セグメント収益は 327 億ドル、営業利益は 162 億ドル、純利益は約 136 億ドル。景気後退を 1〜2 回挟んで利益は 3〜4 割落ちる年があるが、ならすと年 10%。10 年の正味の還元は 761 億ドル。

  • 不動産:数量 6,032(手数料を生む運用資産(億ドル))× 価格 0.01(残高あたりの収益率(管理報酬+成功報酬))→ 売上 77 億ドル・営業利益 54 億ドル。残高 年 8%
  • プライベート・エクイティ:数量 5,973(手数料を生む運用資産(億ドル))× 価格 0.02(残高あたりの収益率(管理報酬+成功報酬))→ 売上 119 億ドル・営業利益 73 億ドル。残高 年 9.5%
  • クレジット・保険:数量 10,249(手数料を生む運用資産(億ドル))× 価格 0.01(残高あたりの収益率(管理報酬+成功報酬))→ 売上 106 億ドル・営業利益 64 億ドル。残高 年 12.5%
  • マルチアセット(ヘッジファンド等):数量 2,220(手数料を生む運用資産(億ドル))× 価格 0.01(残高あたりの収益率(管理報酬+成功報酬))→ 売上 25 億ドル・営業利益 17 億ドル。残高 年 10%

倍率:純利益は GAAP の親会社帰属、自己資本は帳簿の値(分配後の自己資本は薄く、ROE は高く出る)。利益ベースの正当化 PER で置く(SCHEMA §1-1):k 8.25%(基本 8.0%+quality +0.25%)、事業の ROE 40.8%(純利益÷自己資本)、g 4.0%、残る割合 1/2(堀:普通)で RONIC 24.5% → (1−g÷RONIC)÷(k−g)=19.7 倍が上限。利益の質(成功報酬と自己投資が市場で大きく振れる)から、上限の 9.2 割の PER 18.1 倍に置いた(検査の上限は時価総額 2679 億ドル)。

確率:2030 年前後に個人向けと保険がおおむね想定どおり伸びる。規制も大きくは変わらない。起こりやすい。

中立 30% 中立:運用資産は年 8.5%、報酬率は年 1% 下がり、ROE は 40% 利益 110 億ドル · PER 17.6 倍 · 株価時価総額 155.89 ドル1,939 億ドル

2035 年末、手数料を生む運用資産は 2.1 兆ドル(年 8.5%)。クレジット・保険が年 10.5%(保険の受託の拡大で低報酬の比率が上がる)、PE 年 8%、不動産 年 6.5%、マルチアセット 年 8.5%。PE と保険の報酬率は競争と量の効果で年 1% ずつ下がり、収益率は今の 1.42% から 1.3% 台まで下がる。セグメント収益は 271 億ドル(2025 年の 130.8 億ドルから年 7.5%)、営業利益は 131 億ドル、純利益は約 110 億ドル(2025 年の約 52 億ドルの 2.1 倍)。この間に景気後退を 2 回挟み、成功報酬が半減する年が出る。10 年の正味の還元は 706 億ドル。優良な運用会社の地位は保つが、先行者の利益は薄れる。

  • 不動産:数量 5,245(手数料を生む運用資産(億ドル))× 価格 0.01(残高あたりの収益率(管理報酬+成功報酬))→ 売上 67 億ドル・営業利益 46 億ドル。残高 年 6.5%・報酬率は横ばい
  • プライベート・エクイティ:数量 5,203(手数料を生む運用資産(億ドル))× 価格 0.02(残高あたりの収益率(管理報酬+成功報酬))→ 売上 99 億ドル・営業利益 59 億ドル。残高 年 8%・報酬率 年 −1%
  • クレジット・保険:数量 8,566(手数料を生む運用資産(億ドル))× 価格 0.01(残高あたりの収益率(管理報酬+成功報酬))→ 売上 84 億ドル・営業利益 50 億ドル。残高 年 10.5%・報酬率 年 −1%
  • マルチアセット(ヘッジファンド等):数量 1,935(手数料を生む運用資産(億ドル))× 価格 0.01(残高あたりの収益率(管理報酬+成功報酬))→ 売上 21 億ドル・営業利益 14 億ドル。残高 年 8.5%・報酬率 年 −1%

倍率:純利益は GAAP の親会社帰属、自己資本は帳簿の値(分配後の自己資本は薄く、ROE は高く出る)。利益ベースの正当化 PER で置く(SCHEMA §1-1):k 8.25%(基本 8.0%+quality +0.25%)、事業の ROE 39.6%(純利益÷自己資本)、g 4.0%、残る割合 1/2(堀:普通)で RONIC 23.9% → (1−g÷RONIC)÷(k−g)=19.6 倍が上限。利益の質(成功報酬と自己投資が市場で大きく振れる)から、上限の 9.0 割の PER 17.6 倍に置いた(検査の上限は時価総額 2155 億ドル)。

確率:議論の落としどころ。流入は堅調に続くが、報酬率の低下と、個人向けの商品の解約という波があり、利益の伸びは年 7〜8% にとどまる。

やや悲観 22% やや悲観:報酬率の低下が速く、個人向けの伸びが鈍る 利益 76 億ドル · PER 17.4 倍 · 株価時価総額 106.28 ドル1,322 億ドル

2035 年末、手数料を生む運用資産は 1.6 兆ドル(年 6%)。機関投資家の交渉力が増し、PE と保険の報酬率は年 2% ずつ下がる。個人向けは BCRED の解約と私募クレジットの信用事故で伸びが鈍り、保険の取り込みはアポロと KKR に取られる。セグメント収益は 195 億ドル、営業利益は 91 億ドル、純利益は約 76 億ドル(2025 年の 1.5 倍)、ROE 32%。10 年の正味の還元は 623 億ドル。優良な運用会社から普通のオルタナティブ運用会社へ近づき、アポロ・KKR・アレスにシェアを譲る。景気後退のたびに個人向けの調達が止まり、成功報酬の年ごとの振れも大きい。

  • 不動産:数量 4,339(手数料を生む運用資産(億ドル))× 価格 0.01(残高あたりの収益率(管理報酬+成功報酬))→ 売上 51 億ドル・営業利益 34 億ドル。残高 年 4.5%・報酬率低下
  • プライベート・エクイティ:数量 4,117(手数料を生む運用資産(億ドル))× 価格 0.02(残高あたりの収益率(管理報酬+成功報酬))→ 売上 71 億ドル・営業利益 41 億ドル。残高 年 5.5%・報酬率 年 −2%
  • クレジット・保険:数量 6,505(手数料を生む運用資産(億ドル))× 価格 0.01(残高あたりの収益率(管理報酬+成功報酬))→ 売上 59 億ドル・営業利益 34 億ドル。残高 年 7.5%・報酬率 年 −1.8%
  • マルチアセット(ヘッジファンド等):数量 1,462(手数料を生む運用資産(億ドル))× 価格 0.01(残高あたりの収益率(管理報酬+成功報酬))→ 売上 14 億ドル・営業利益 9 億ドル。残高 年 5.5%・報酬率 年 −2%

倍率:純利益は GAAP の親会社帰属、自己資本は帳簿の値(分配後の自己資本は薄く、ROE は高く出る)。利益ベースの正当化 PER で置く(SCHEMA §1-1):k 8.25%(基本 8.0%+quality +0.25%)、事業の ROE 36.5%(純利益÷自己資本)、g 4.0%、残る割合 1/2(堀:普通)で RONIC 22.4% → (1−g÷RONIC)÷(k−g)=19.3 倍が上限。利益の質(成功報酬と自己投資が市場で大きく振れる)から、上限の 9.0 割の PER 17.4 倍に置いた(検査の上限は時価総額 1469 億ドル)。

確率:新しい商品の報酬率の低下、個人向けの解約の頻発、アレス・アポロ・KKR への取り分の移動が重なる展開。起きても不思議はない。

悲観 14% 悲観:構造的に負ける(報酬の崩れ・信用事故・個人マネーの離反) 利益 43 億ドル · PER 11.7 倍 · 株価時価総額 40.44 ドル503 億ドル

2035 年末、私募クレジットで大きな信用事故が起き、個人向けのファンドは償還制限の連鎖で信頼を失う。永続型の資金が流出し、機関投資家は報酬率の引き下げを強く求める。手数料を生む運用資産は 1.2 兆ドル(年 3%)、収益率は 1.0% まで下がる。保険の受託は規制の強化で伸びが止まる。セグメント収益は 126 億ドル、営業利益は 52 億ドル、純利益は約 43 億ドル(2025 年を下回る)。ROE 22%。10 年の正味の還元は 527 億ドル。優秀な運用担当は競合へ移り、もう優良な運用会社ではなくなっている。

  • 不動産:数量 3,406(手数料を生む運用資産(億ドル))× 価格 0.01(残高あたりの収益率(管理報酬+成功報酬))→ 売上 35 億ドル・営業利益 21 億ドル。残高 年 2%・報酬率が 2 割下がる
  • プライベート・エクイティ:数量 3,239(手数料を生む運用資産(億ドル))× 価格 0.01(残高あたりの収益率(管理報酬+成功報酬))→ 売上 45 億ドル・営業利益 23 億ドル。残高 年 3%・報酬率が 3 割以上下がる
  • クレジット・保険:数量 4,672(手数料を生む運用資産(億ドル))× 価格 0.01(残高あたりの収益率(管理報酬+成功報酬))→ 売上 38 億ドル・営業利益 19 億ドル。残高 年 4%・信用事故後の報酬の崩れ
  • マルチアセット(ヘッジファンド等):数量 1,043(手数料を生む運用資産(億ドル))× 価格 0.01(残高あたりの収益率(管理報酬+成功報酬))→ 売上 8 億ドル・営業利益 5 億ドル。残高 年 2%・報酬率が 3 割以上下がる

倍率:純利益は GAAP の親会社帰属、自己資本は帳簿の値(分配後の自己資本は薄く、ROE は高く出る)。利益ベースの正当化 PER で置く(SCHEMA §1-1):k 8.25%(基本 8.0%+quality +0.25%)、事業の ROE 32.3%(純利益÷自己資本)、g 4.0%、残る割合 1/2(堀:普通)で RONIC 20.3% → (1−g÷RONIC)÷(k−g)=18.9 倍が上限。悲観は成功報酬が消え、報酬率が 1.0% まで下がる構造的な負けで、利益の質(成功報酬と個人マネーの離反)から、上限の 6.2 割の PER 11.7 倍に置いた(検査の上限は時価総額 812 億ドル)。

確率:私募クレジットの大きな信用事故、個人向けの償還制限の再発、報酬率の崩れ、規制の強化が重なる確率を 1 割強と置く。2008 年の再現ではなく構造的な負け。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

不動産

私募ファンドと個人向け BREIT などの不動産運用。管理報酬と成功報酬。

数量手数料を生む運用資産(億ドル)価格残高あたりの収益率(管理報酬+成功報酬)売上営業利益
今 2025/12 2,794 0.01 36 24
10 年後 中立 5,245 0.01 67 46

取り方:2025 年末の手数料を生む運用資産 2,794 億ドルで、セグメント収益 35.5 億ドル(管理報酬 27.8+手数料関連成功報酬 4.9+実現成功報酬 2.7)を割った率 1.27%。営業利益はセグメントの分配可能利益 23.6 億ドル(利益率 66%)。価格は残高に対する率で、残高自体が名目なので物価で掛けない(理由は anchoring_check)。

プライベート・エクイティ

バイアウト、成長投資、インフラ、生命科学、アジア、個人向け BXPE など。成功報酬が大きい。

数量手数料を生む運用資産(億ドル)価格残高あたりの収益率(管理報酬+成功報酬)売上営業利益
今 2025/12 2,410 0.02 51 29
10 年後 中立 5,203 0.02 99 59

取り方:2025 年末の手数料を生む運用資産 2,410 億ドルで、セグメント収益 50.6 億ドル(管理報酬 27.7+手数料関連成功報酬 5.5+実現成功報酬 16.7)を割った率 2.10%。営業利益は分配可能利益 29.1 億ドル(利益率 58%)。成功報酬が収益の 3 分の 1 を占め、年ごとの振れが大きい。

クレジット・保険

保険会社の資産を運用する受託、私募のダイレクトレンディング、個人向け BCRED。

数量手数料を生む運用資産(億ドル)価格残高あたりの収益率(管理報酬+成功報酬)売上営業利益
今 2025/12 3,156 0.01 34 20
10 年後 中立 8,566 0.01 84 50

取り方:2025 年末の手数料を生む運用資産 3,156 億ドルで、セグメント収益 34.4 億ドル(管理報酬 19.3+手数料関連成功報酬 7.9+実現成功報酬 3.9)を割った率 1.09%。営業利益は分配可能利益 19.6 億ドル(利益率 57%)。保険の受託は低報酬で量が大きい。

マルチアセット(ヘッジファンド等)

ヘッジファンドに投資する運用(BXMA)と、新しい永続型のヘッジファンド商品。

数量手数料を生む運用資産(億ドル)価格残高あたりの収益率(管理報酬+成功報酬)売上営業利益
今 2025/12 856 0.01 10 7
10 年後 中立 1,935 0.01 21 14

取り方:2025 年末の手数料を生む運用資産 856 億ドルで、セグメント収益 10.3 億ドル(管理報酬 5.3+実現成功報酬 4.9)を割った率 1.20%。営業利益は分配可能利益 6.6 億ドル(利益率 64%)。

リスクと懸念

個人向けの長期型ファンドの解約

BCRED は 2026 年 1〜3 月期に 7.9% の解約請求に全額応じ、4〜6 月期は約 10% の請求に 5% の上限をかけた。個人向けの運用資産は 3,240 億ドルで、解約が重なると調達が止まり、報酬率の高い収益が欠ける。2022 年の BREIT の制限は不動産収益を 3 年減らした。

成功報酬の振れ

成功報酬は出口の市場に左右され、2025 年の実現成功報酬は 28 億ドル、2026 年 4〜6 月期だけで 7.3 億ドル。山の年の利益をそのまま続くものとして値付けすると高くつく。悲観の年は半分以下に落ちるため、利益は数年の平均で見る必要がある。

私募クレジットの信用事故

2025 年のファースト・ブランズ破綻のような事故が運用資産で起きれば、評判と報酬の両方が傷つく。延滞率はまだ低い(1.76%)が、金利 5% が続く世界では借り手の返済負担が重い。保険の受託の一般勘定にも損失が及びうる。

報酬率の低下

2026 年組成のバイアウトファンドの平均報酬率は過去最低で、機関投資家は交渉力を持つ。保険の受託は低報酬で量が大きく、比率が上がると収益率が下がる。AI による運用費用の低下も報酬を押し下げ、機関投資家向けの交渉でさらに不利になりうる。

他社との競争

アポロ(総運用資産 約 1.05 兆ドル)・KKR(手数料関連利益 37% 増)・アレス(調達 過去最高)・ブルックフィールドは、保険や個人向けを軸に急成長している。ブラックストーンの総運用資産の伸び(11%)はこれらを下回り、シェアは少しずつ下がりうる。

株式報酬と見かけの分配

分配可能利益は株式報酬を足し戻した値で、GAAP の純利益より 3 割ほど大きい。株式報酬は年 10 億ドル超で、見かけの分配(直近 12 か月 69 億ドル)から引いた正味の還元はそれより小さい。普通株と単位の持ち主の分配を合わせた総額で見る必要がある。

経営の継承

創業者のスティーブン・シュワルツマン(1947 年生まれ)と社長のジョン・グレイの二人体制で、将来の継承は長期の論点になる。資本配分の規律と、個人向け・保険という新しい柱の経営が引き継がれるかが問われる。

今後の分かれ目

BCRED の解約請求が 5% 未満に戻り、BXPE・BXINFRA の流入が続いたら
個人向けの流れが確認でき、楽観・やや楽観の確率を上げる。PER を 1 倍ほど上げて見る。
BCRED の請求が 10% 前後で続き、BREIT・BXPE にも制限が広がったら
個人向けの流入が止まり、やや悲観・悲観の確率を上げる。収益の高い商品の比率が下がる。
PE と不動産の出口(売却・上場)が年 2 割以上増えたら
成功報酬が戻り、10 年の中立の純利益を上げて見る。ただし山と見て倍率は上げない。
私募クレジットで大きな信用事故が出たら
悲観の確率を上げる。個人向けと保険の受託の両方に波及しうる。
新しい PE ファンドの平均報酬率が 1.4% を下回って続いたら
10 年後の収益率を下げ、やや悲観の確率を上げる。
シュワルツマン氏の引退や社長の交代など、経営体制が変わったら
資本配分の規律の確信度に反映する。方針の継続が確認できれば確率は動かさない。

見ておくもの

  • 手数料を生む運用資産の伸びと永続資本の比率(48%)
  • 個人向け商品(BCRED・BREIT・BXPE・BXINFRA)の流入と解約請求
  • 実現成功報酬と純実現益(出口の市場)
  • クレジット・保険の運用資産と保険の受託の伸び
  • 私募クレジットの延滞率と信用事故
  • 新しい PE ファンドの報酬率
  • 株式報酬と正味の還元(普通株と単位の合計)

倍率と資本コストの決め方

今の時価総額(会社全体 1,325 億ドル、会社全体の GAAP の PER 約 22 倍)を見る前に、4 つの塊の手数料を生む運用資産 × 収益率から利益を積み上げ、ROE・g・k から利益ベースの正当化 PER を出した。倍率は利益ベース(k 8.25%・g 4.0%・ROE 40%・RONIC 23.9% の正当化 PER 19.6 倍の 9 割、中立の 10 年後 17.6 倍)。業界ノートの倍率の目安(全利益の PER 15〜20 倍・k 12〜13%)は古いので使わず、k は基本 8.0% に quality +0.25% を足した 8.25% とした。株数は普通株だけでなく交換できる単位を含む 12.4 億で、純利益も会社全体に直した(Inc 帰属 30.2 億ドル ÷ 経済的な持ち分約 58% = 約 52 億ドル。推定で、数 % の誤差を含む)。分配可能利益や調整後の数字は使わず、GAAP(株式報酬は費用)で置いた。価格は運用資産に対する収益率で、残高が名目で物価を含むため物価で掛けていない。利払いの変化(−1〜−2 億ドル)は純負債が小さく、他の誤差に埋もれる。

資本コスト 8.3% = 無リスク金利 5% + β 1.36 × 5%。k = 基本 8.0% + quality +0.25% = 8.25%。業界で最も強い堀(規模・ブランド・顧客基盤)で下げ幅は −0.5% までのところ、成功報酬の大きな振れの上乗せを小さな値引きで相殺した。保険(持ち株)が薄く利益が運用手数料中心で、アポロ・KKR(9.0%)より低く置く。

同じ業種(金融)の AI 分析

割安 アメリプライズ・ファイナンシャルAMP 資産残高に連動する助言と運用で ROE 50% 超を稼ぐ優良会社。利益ベースの倍率で測っても、値段は割安 本質価値との差 +64.0% · 10 年 割安(年 +12.2%) 割安 シンクロニー・ファイナンシャルSYF 小売の提携で貸す米最大級のカード会社。貸倒れの循環と提携先の更新が悲観の核だが、利益ベースの式で出しても価値は今の値段を大きく上回る 本質価値との差 +56.8% · 10 年 割安(年 +12.4%) 割安 フィデリティ・ナショナル・インフォメーション・サービシーズFIS ワールドペイ持分を売り発行体処理を取り込んだ銀行向け処理の大手。償却と統合費で GAAP の利益は薄く、純負債が時価総額を上回る。式の中立の 10 年後は今の約 2.5 倍 本質価値との差 +43.9% · 10 年 割安(年 +11.2%) 割安 グローバル・ペイメンツGPN ワールドペイを取り込んだ決済処理の大手。買収の償却で GAAP の利益は薄く、純負債は時価総額の 75%。式の中立の 10 年後は今の約 2.4 倍だが、借金と競争を見て悲観を厚くした 本質価値との差 +42.0% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 ハンティントン・バンクシェアーズHBAN Veritex と Cadence を取り込んだ全米 10 位の地銀。ROTCE 15〜16% なら利益ベースの式の倍率は PER 12 倍前後で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +40.6% · 10 年 割安(年 +10.7%) 割安 グローブ・ライフGL 代理店網の高い利益率で堅く稼ぐ。空売り報告と調査は終結、代理店の減少が焦点。資本コスト 7.75% の利益ベースの倍率でも、10 年の価値は今の時価総額を大きく上回る 本質価値との差 +39.6% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 エベレスト・グループEG 再保険と卸売・特殊保険に絞る世界大手。運用益と資本の返しは堅いが、準備金の積み増しを繰り返した会社。中立 10 年 11.4 倍で、総合は今の時価総額に対し +47% の「割安」 本質価値との差 +37.9% · 10 年 割安(年 +10.5%) 割安 リージョンズ・ファイナンシャルRF 預金コストと貸出の質で地銀の上位に立つ南東部の最大手。上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.6 倍)の式で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 ハートフォード・インシュアランスHIG 米国の企業向け・個人向け損保と団体保険の大手。核の ROE は 19% 前後だが、中堅・大企業の引受は山を越えた。中立 10 年 12.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +40% の「割安」 本質価値との差 +34.5% · 10 年 割安(年 +9.8%) 割安 ファイサーブFISV 決済処理の大手。2026 年に見通しを 2 度下げ、株価は GAAP で 7 倍台まで沈んだ。稼ぐ力は残り、式の中立の 10 年後は今の約 2.3 倍。ただし借金が時価総額を上回り、悲観の確率を厚くした 本質価値との差 +32.1% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 ステート・ストリートSTT 世界 3 大の保管銀行で SPDR の ETF 運用も持つ。堀は深いが手数料の下落圧力と金利依存があり、利益ベースの式の倍率で測ると値段は割安 本質価値との差 +30.7% · 10 年 割安(年 +10.0%) 割安 キーコープKEY 法人向け・投資銀行に強い中堅の地銀。利ざやと効率は同業の下位で改善余地が大きい。式は上限 PER 約 13.5 倍の 8.5 割、利益の伸びで割安 本質価値との差 +30.0% · 10 年 割安(年 +10.1%) やや割安 PNCファイナンシャル・サービシズ・グループPNC 全米の大手銀行。FirstBank 買収と新店 300 店で全国展開へ進む。ROTCE 18.3% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍が妥当で、今の 12.5 倍は割安 本質価値との差 +29.2% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 プログレッシブPGR 自動車保険の首位を争う高 ROE の損保。利益率は山にある。中立 10 年 14.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +34% の「割安」 本質価値との差 +27.8% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 ウィリス・タワーズ・ワトソンWTW 世界 3 位級の保険ブローカーと人事・福利厚生コンサルの二本足。利益率が上がる局面で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 20.0 倍で、総合は今の時価総額に対し +35% の「割安」 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 トゥルーイスト・ファイナンシャルTFC 南東部・中部大西洋岸の大手銀行で、法人と資産管理は強いが、低採算の個人ローンを売って作り直し中。式の PER は 10 年後 12 倍前後で、今の時価総額は割安 本質価値との差 +26.5% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 バンク・オブ・アメリカBAC 全米第 2 の銀行で、預金・富裕層・市場の堀は深い。資本コスト 8.0% の利益ベースの式では ROE 11〜12% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.2 倍はやや割安 本質価値との差 +23.9% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 ウェルズ・ファーゴWFC 資産上限が外れて貸出・預金が 1 割伸びる全米第 3 位の銀行。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では ROE 13% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +22.4% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 プルデンシャル・ファイナンシャルPRU 日本の不祥事で下振れ中だが、PGIM・団体保険・退職の本業は堅い。資本コスト 8.5% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +21.6% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 アーチ・キャピタル・グループACGL 米国の再保険・事業保険・住宅ローン保険の複合会社。ROE 18% で資本を動かす優良な損保だが再保険の料率は山を越えた。中立 10 年 11.5 倍で、総合は今の時価総額に対し +27% の「やや割安」 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 オールステートALL 個人向け自動車・住宅保険で米国 2 位の損保。利益は準備金の戻しと軽い災害年で山にある。中立 10 年 11.3 倍で、総合は今の時価総額に対し +24% の「やや割安」 本質価値との差 +18.8% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 M&TバンクMTB 北東部の地銀。無利息預金が厚く利ざや 3.65%、与信も堅い。式は上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.8 倍)で、今の PER 約 10 倍はやや割安 本質価値との差 +17.6% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 シチズンズ・フィナンシャル・グループCFG ニューイングランド発の大手地銀で、ROTCE は 15% から 16〜18% を目指す途中。式は上限 PER 約 13 倍の 8.8 割(約 11.5 倍)で、利益の伸びで割安 本質価値との差 +16.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ペイパルPYPL ブランド決済の伸びが止まり競合に標準の座を削られる最中の決済網。事業は黒字で現金も厚く倍率は低い。成長が鈍っても利益ベースの式の上ではやや割安 本質価値との差 +16.3% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 USバンコープUSB 全米 5 位の銀行。決済(エラボン・カード)と BTIG で手数料が厚い。ROTCE 18.5% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +15.7% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 メットライフMET 団体保険とアジアの利益が積み上がり、自己資本の薄さと信用リスクが焦点。資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +15.5% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 バンク・オブ・ニューヨーク・メロンBNY 世界最大級の保管・決済の基盤で堀は深いが、手数料率の低下と預金の利ざやが重しになる優良な保管銀行。利益ベースの式の倍率で測ると値段はやや割安 本質価値との差 +15.5% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 シティグループC 再建途上の世界展開銀行。ROE 12% が定着すれば利益ベースの式で PER 12 倍前後が付き、今は 2 割弱やや割安。ただし 10 年の実績は資本コスト割れで、その不安は確率で厚く見る 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 AIGAIG 損保大手として引受を立て直し、2027 年の ROE 目標へ進行中。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +19% の「やや割安」だが、準備金の質に敏感 本質価値との差 +14.3% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 キャピタル・ワン・ファイナンシャルCOF 買収で膨らんだ「ROE 2%」は実力でなく、カード・自動車・自前の決済網の三本柱。利益ベースの式では中立で今を上回るが、信用循環と網の賭けで悲観を厚く置いた 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ノーザン・トラストNTRS 預かり資産 20 兆ドルの老舗の信託銀行。富裕層向けの信頼と堀はあるが、手数料率の低下と金利依存があり、利益ベースの式の倍率ではやや割安 本質価値との差 +12.1% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 T・ロウ・プライス・グループTROW 運用資産 1.9 兆ドルの老舗アクティブ運用会社。現金が厚く事業は高収益だが、株式の流出と手数料率の低下が続く。利益ベースの倍率でもやや割安に出る 本質価値との差 +12.0% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 JPモルガン・チェースJPM 全米最大の銀行で堀は広がる。利益ベースの式で測ると 10 年後の PBR は約 2.6 倍で、今の 2.5 倍よりやや高く、やや割安 本質価値との差 +11.3% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 プリンシパル・ファイナンシャル・グループPFG 退職・給与福利の窓口として堅く稼ぐ。運用の流出と手数料の下落を織り込んでも、資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +7.7%) 適正 レイモンド・ジェームズ・ファイナンシャルRJF 助言付き資産を伸ばし続ける堅実なウェルス会社。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では、10 年の価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 エーオンAON ウェルス売却後は利益率の拡大と自社株買いで返す世界 2 位級のブローカー。AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 17.7 倍で、総合は今の時価総額に対し +15% の「やや割安」 本質価値との差 +9.3% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 フィフス・サード・バンコープFITB 2026 年 2 月にコメリカを統合した全米 9 位の地銀。ROTCE 19% 目標は式で PER 約 12 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で、今の PBR 約 1.4 倍(有形で約 2.2 倍)はやや割安 本質価値との差 +6.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 チャールズ・シュワブSCHW 預かり資産 13 兆ドルの個人向け証券の最大手。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正で、利ざやと流入は 2026 年が山に近く、式の感度が大きい 本質価値との差 +5.1% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 フランクリン・リソーシズ(フランクリン・テンプルトン)BEN 運用資産 1.8 兆ドルの総合運用会社。不祥事の流出は止まり利益率は回復に入ったが、買収でできた会社で堀は薄い。利益ベースの倍率ではほぼ適正 本質価値との差 +4.7% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 アメリカン・エキスプレスAXP 閉じた決済網と富裕層の会員で ROE 30% 超の稀な金融。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では総合で今の値段を 1 割弱上回るだけで、適正 本質価値との差 +3.7% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 アーサー・J・ギャラガーAJG 保険ブローカー世界 4 位で AP 買収の統合期。堀と買収の積み上げは健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 15.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +9% の「適正」 本質価値との差 +2.6% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 マーシュ・マクレナンMRSH 保険ブローカー世界最大手。切り替え費用の高い堀と高 ROE は健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 19.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +2.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 トラベラーズTRV 米国最大級の企業・個人向け損保。核の ROE は 20% 超だが引受益は山の後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +1.6% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 チャブCB 世界最大級の上場損保。引受の規律と運用益で稼ぐ。軟調な市場でも質は落ちにくい。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +3% の「適正」 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 ブラックロックBLK 資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で測ると、貯まる現金を数えて値段はほぼ適正 本質価値との差 −2.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 インベスコIVZ 運用資産 2.5 兆ドルの ETF 主導の運用会社。QQQ と ETF の流入が利益を押し上げるが利回りは薄く、アクティブ株式の流出と市場の高値が重い 本質価値との差 −2.8% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 アシュラントAIZ 携帯端末保護・自動車保証・住宅保険を束ねる特殊保険会社。資本の軽い手数料型の利益で ROE 15% 前後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −3.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 ジャック・ヘンリー・アンド・アソシエーツJKHY 中小の銀行・信用組合のコアと決済を握る安定した処理会社。顧客数は合併で減っても受注で横ばい、1 行あたり売上は年 5% 前後伸びる。10 年の価値は今の値段とほぼ同じで適正 本質価値との差 −5.1% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 S&P グローバル インクSPGI 格付と指数が稼ぐ高収益の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式の倍率で見ると、今の値段は適正の範囲(割高寄り) 本質価値との差 −7.2% · 10 年 適正(年 +5.6%) 適正 ロウズ・コーポレーションL 約 9 割保有の損保 CNA、ガス・パイプライン、ホテルと 44 億ドルの現金を持つ持株会社。価値の 7 割は CNA、成長はパイプライン。中立 10 年 10.8 倍で、総合は今の時価総額に対し -6% の「適正」 本質価値との差 −8.9% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ブラウン・アンド・ブラウンBRO 米国中堅の保険ブローカーで、アクリシュア買収の借金と弱い基調が重い。中立 10 年 13.3 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −9.7% · 10 年 適正(年 +5.3%) やや割高 W.R.バークレーWRB 約 50 の専門事業会社を束ねる米国の商業・特殊損保。ROE 18〜20% で資本を返す優良会社だが、料率の山は越えてソフト化が近い。中立 10 年 13.9 倍で、総合は今の時価総額に対し -13% の「やや割高」 本質価値との差 −13.3% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ファクトセット・リサーチ・システムズFDS 金融の情報インフラとして更新率 95% 超を守る高収益会社。席数ベースの商売が生成 AI に置き換わる懸念を悲観に厚く入れても、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 アフラックAFL 日本のがん・医療保険で首位級。利益の約 7 割を日本が稼ぎ、伸びは鈍いが堅い。資本コスト 7.75% の利益ベースの倍率では、10 年の価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 −15.3% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 アレス・マネジメントARES 信用運用が強い運用資産 6,700 億ドルのオルタナティブ運用会社。手数料の積み上がりは堅いが、株式報酬が手数料関連利益の約 4 割を食い、GAAP と利益ベースの倍率で見た値段はやや割高 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 マスターカードMA ビザと並ぶ世界の決済網。貸出リスクがなく、還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −15.6% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 コーペイCPAY 燃料カードの車両決済に越境の法人決済が加わって伸びる決済会社。利益は厚いが借金が重く、10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −17.3% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 ムーディーズMCO 格付の二強の一角で利益率 65% 超の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きく、やや割高 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 ビザV 貸出リスクを持たない世界最強の決済網。還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −19.9% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 CMEグループCME 金利先物をほぼ独占する取引所。取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −20.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 インタラクティブ・ブローカーズ・グループIBKR 世界でいちばん安く速い証券会社だが、会社全体の持ち分で測ると今の値段は 10 年先の成長を織り込んでやや割高 本質価値との差 −21.0% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 アポロ・グローバル・マネジメントAPO 運用資産 1.05 兆ドルのオルタナティブ運用に、生保アセネ(Athene)を連結する。調達と保険の資金源は厚いが、保険の利ざやと私募クレジットの質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −21.5% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 エリー・インデムニティERIE 相互保険会社の管理手数料(保険料の 25%)だけを受け取る資本いらずの事業。契約数の減少が続き、伸びは物価連動に頼る。中立 10 年 18.2 倍で、総合は今の時価総額に対し -17% の「やや割高」 本質価値との差 −21.5% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 シンシナティ・ファイナンシャルCINF 代理店経由の中堅損保。引受の利益は薄く、自己資本の約 8 割が保有株。本業と保有株を分けて見ると、総合は今の時価総額に対し -20% の「やや割高」 本質価値との差 −23.5% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 モルガン・スタンレーMS ウェルスの規模で堀が広がる優良な金融。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では ROE 14.7% に PER 11.7 倍前後が付き、今の PER 17 倍はやや割高 本質価値との差 −23.5% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 MSCIMSCI 指数の堀と資産連動料で稼ぐ高収益の会社だが、株高頼みと借入で膨らんだ今の値段は、資本コスト 8.0% の利益ベースの式の倍率ではやや割高 本質価値との差 −24.0% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 ゴールドマン・サックス・グループGS 投資銀行・市場業務で首位級の優良な金融。利益の山谷が大きく、資本コスト 8.75% の利益ベースの式では ROE 14.5% に PER 11 倍前後が付き、今の値段はやや割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 シービーオーイー・グローバル・マーケッツCBOE S&P 500 のオプションを独占する取引所。2026 年の取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −26.9% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 インターコンチネンタル・エクスチェンジICE 取引所・債券データ・住宅ローン基盤の 3 本柱。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きい 本質価値との差 −27.8% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 ナスダックNDAQ 上場・指数・金融ソフトの継続収入が 7 割超の取引所。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先に進みすぎで、やや割高 本質価値との差 −28.3% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 バークシャー・ハサウェイBRK-B 保険・鉄道・電力・製造の複合体と 6,700 億ドル超の株式・現金。営業 4 事業は利益ベースの上限の内側に置き、中立 10 年 PBR 1.11 倍で、総合は今の時価総額に対し -28% の「やや割高」 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) 割高 ブロックXYZ 若者向け金融アプリ Cash App と加盟店決済 Square を持つ。粗利益は伸びるが、貸出と株式報酬を引いた GAAP 利益は薄い。利益ベースの倍率で測ると、確率で重ねた値は今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −31.7% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 KKRKKR 運用資産 8,000 億ドルのオルタナティブ運用に、保険(グローバル・アトランティック)を抱える。堀は厚いが、成功報酬と保険の投資損で利益の質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −35.2% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 コインベースCOIN 暗号資産の取引所から、ステーブルコインの利息と預かりで稼ぐ金融会社へ。事業の転換は本物だが、2026 年は赤字で、資本コスト 9.5% の利益ベースの式では今の値段が 10 年の高成長を織り込み過ぎて割高と出る 本質価値との差 −49.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 ロビンフッド・マーケッツHOOD 個人投資家の新世代向け証券。予測市場・暗号資産・金利で稼ぐ力は本物だが、今の値段は 10 年の高成長を織り込み済みで、資本コスト 9% の利益ベースの式では大きく割高に出る 本質価値との差 −58.0% · 10 年 割高(年 −1.0%)

ほかの業種も見る(AI 銘柄分析の一覧)→

読んだ資料

  1. Blackstone Reports Second Quarter 2026 Results(8-K)
  2. Blackstone Reports Fourth Quarter and Full Year 2025 Results(8-K)
  3. Blackstone Form 10-Q(2026-06-30)
  4. Blackstone Q2 2026 決算説明会の要約(Investing.com)
  5. Blackstone limits withdrawals from BCRED(Bloomberg 2026-06-04)
  6. Blackstone restricts flagship fund withdrawals(CNBC 2026-06-04)
  7. Apollo 2026 Q2 の AUM 1 兆ドル超(Alternative Credit Investor)
  8. Ares Q2 2026 slides(Investing.com)

分析日 2026-10-16