株譜
AI 銘柄分析 · 金融 · 試作

ムーディーズ MCO

格付の二強の一角で利益率 65% 超の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きく、やや割高

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)405.56 ドル706 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)491.0 ドル855 億ドル差 −17.4%
10 年後から見ると やや割高 価値 405.56 ドル706 億ドル · 差 −17.4% · 期待の年率 +4.5%
期待の年率リターン(10 年)+4.5%資本コスト比 −3.2 pt
推定の資本コスト7.8%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.8% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

ムーディーズは、世界の債券・ローンの信用格付を担うムーディーズ・インベスターズ・サービス(MIS、2026 年上期の売上 24.1 億ドル、調整後営業利益率 約 68%)と、銀行・保険・取引先審査向けのソフトとデータを売るムーディーズ・アナリティクス(MA、同 18.5 億ドル、利益率 約 34%)の 2 本柱でできている。格付は S&P グローバルと合わせて市場の約 8 割を握る寡占で、発行が増えるほど新規の格付料が入り、残高に応じた監視料が景気の下でも残る。2026 年 4〜6 月期は売上 21.9 億ドルで前年比 +15%、MIS は発行額が 2 兆ドルを超えて +25%、MA は有機で +8%。通期は売上が高めの 1 桁増、GAAP の純利益は 28 億ドル前後の見通し。

バリュー投資の観点では、10 年後も債券は発行され格付は要る。MIS の堀は広がるか保たれる一方、MA は AI に分析を代替されうる部分を持つ。売上の 46% を占める MA の確信度が全体を下げる。数量×価格で 4 部門を積むと、中立の 10 年後は売上 約 145 億ドル(年 +6.5%)、純利益 約 51 億ドル。資本コスト 7.75%(基本 8.0% + quality −0.25%)・g 4%・ROE 約 100%(帳簿)の式から正当化 PER は約 25.1 倍。その 8.2 割の 20.6 倍を中立に置き、時価総額は約 1,047 億ドル。今の PER 34 倍(GAAP の実績)は、この倍率より高い。確率をかけて割り引いた本質価値は今の時価総額を約 16% 下回り、期待の年率は 4.7% で資本コストに届かず、総合では『やや割高』になる。良い会社だが、今の値段は 10 年の成長を先取りしている。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点ではまず 10 年後を問う。債券は 10 年後も発行され、格付は必要とされ、MIS は S&P グローバルとの二強の位置を保つ可能性が高い。堀は保たれるか少し広がる。MA は堀が狭まる可能性があり、全体の確信度はここで下がる。

次にオーナー利益。設備投資は売上の数 %、株式報酬は費用として引いても、利益の大半は株主のものになる。成長に要る元手が軽いので、自社株買いで自己資本が縮んでも事業の力は落ちない。式の ROE は帳簿の値が 60% 前後で 40% を超えるため ROIC から直したが、倍率の式は ROE が高いほど『ほぼ全部を還元できる』という意味しか持たず、成長は数量と価格から出した。

経営は、格付の価格を物価以上に上げ続け、MA を再編し、本業に絞る方向で、資本配分は悪くない。ただ自社株買いは FCF を超えて借入も使っており、今の倍率で買い戻す分は価値を足しにくい。

安全域:10 年後の時価総額は、楽観で今の約 1.9 倍、中立で約 1.2 倍、悲観で約 0.4 倍(還元は別)。利益ベースの式の倍率で見る限り、今の値段(PER 34 倍)は 10 年の好調をかなり織り込んでおり、安全域は薄い。良い会社だが、買うなら今より低い値段を待つのがバリュー投資の流儀。確信度は中〜高。

何で稼ぐ会社か

収益は大きく 2 つ。

MIS(2026 年上期 売上 24.1 億ドル):企業(上期 12.8 億)・金融機関(4.2 億)・公共・プロジェクト・インフラ(4.0 億)・仕組み債(2.9 億)の 4 領域で、債券・ローンの発行体から新規の格付料を取り、既発債には毎年の監視料を取る。売上は発行額に連動するため景気と金利に振れるが、監視料が下支えする。2026 年は AI のデータセンター向けの起債、借り換え、プライベート・クレジット関連(前年比 +40% 超)が重なって記録的な発行になった。

MA(同 18.5 億ドル、2026 年 6 月末の ARR 36.6 億ドル・前年比 +9%):意思決定ソリューション(銀行向け信用リスク・保険の災害モデル・KYC。ARR 16.2 億)、リサーチ・インサイト(調査・分析。同 10.4 億)、データ・インフォメーション(企業データベース『オービス』など。同 10.0 億)の 3 本。売上の大半が年間更新のサブスクリプションで、更新維持率は約 95%。2026 年に学習ソリューションと規制ソリューションを売却し、本業に絞った。

利益は MIS が全社の約 7 割を稼ぎ、MA は利益率を 30% 台前半から 2027 年末に 30 台後半へ上げる再編の途中にある。

優良さと弱いところ

堀は MIS と MA で性質が違う。MIS は規制上の認定(NRSRO)と、投資家・発行体の双方が S&P かムーディーズの格付を求める慣行で守られる。第 3 位のフィッチ(Fitch)は長年シェアを大きく上げられず、新興の KBRA も限定的。利益率 65〜68% は S&P グローバルの格付部門と並ぶ世界最高水準で、売上の増加分の大半が利益になる。価格を決める力も強く、格付料は物価を上回って上げてきた。

MA は堀が薄い。意思決定ソリューションの KYC や保険モデルはデータ・ワークフローに根差し切り替えの費用が高いが、リサーチ・インサイトは S&P グローバルのマーケット・インテリジェンス、ブルームバーグ、LSEG、ファクトセットと競い、AI で同等の分析が安く作れるなら単価と更新率が下がる。会社は自社データを MCP 経由でクロード(Claude)・ChatGPT・マイクロソフトのコパイロットなどに提供して、AI の側に回る道を取っている。

資本効率:帳簿の自己資本は自社株買いで 40 億ドル前後まで縮み、ROE は 60% 前後と見かけ上きわめて高い。事業そのものが必要とする設備投資は売上の 3〜6% 程度(2026 年はオフィス移転を含む約 4.5 億ドル)と軽い。弱点は MA の利益率が MIS の半分であること、買収したデータ事業ののれんが残ること、MIS が発行額という景気の波に乗ること。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

市場は『格付(発行額)』と『リスク・データ・分析(サブスクリプション)』の 2 つに分かれる。

格付:世界の社債発行は年 8〜9 兆ドル(推定)。2026 年は AI のデータセンター向け起債、借り換えの壁、プライベート・クレジット絡みの証券化で、2026 年 4〜6 月期の格付対象発行額は 2 兆ドルを超えた。会社は年間の発行増加見通しを中位 1 桁に引き上げたが、増分の多くが利ざやの低い銀行債・データセンター債で、売上ガイダンスは高めの 1 桁のまま据え置いた。長期金利が 5% 前後で下がらないため、借り換えの先延ばしと、返済が重い企業の格付見直し(監視料の増加)が同時に起きる。景気が崩れて発行が 3 割減れば新規料は落ちるが、監視料は残る(2008〜09 年の MIS 売上は 2〜3 割減)。

データ:金融機関のリスク・コンプライアンス予算は伸びる(KYC の ARR は +13%)。一方、生成 AI が分析の入口を変えており、2026 年 2 月にはアンスロピック(Anthropic)の業務プラグインをきっかけにデータ・分析会社の株が急落した。AI が欲しがるのは正確な生データで、データを持つ側が『売る側』に回れるかが 10 年の論点。

競争の形:格付は S&P グローバルとムーディーズの二強にフィッチが続く寡占。データはブルームバーグ・LSEG・ファクトセット・S&P グローバル(マーケット・インテリジェンス)・MSCI が競う。

資本政策と M&A

資本政策は積極的な株主還元型。2026 年は自社株買いを最大 30 億ドルへ引き上げ(上期だけで 21.7 億ドル)、配当は年 約 7 億ドル。フリー・キャッシュフローは 27〜29 億ドルの見通しなので、買い戻しは FCF を上回り、現金(上期末 14.7 億ドル)と借入で賄う。総債務は 69.5 億ドル、純負債は時価総額の約 6% と軽い。自社株買いの値段を意識する経営かは、株価が PER 30 倍台の今は見ておく点(高い値段で買い戻すと価値を足さない)。

M&A:2017 年のビューロー・ヴァン・ダイク(欧州の企業データ)、2018 年のレイス(Reis)、2021 年のリスク・マネジメント・ソリューションズ(保険の災害モデル)など、MA を中心に数十億ドル規模の買収を重ねてきた。2026 年上期の買収は 0.2 億ドルと小さく、学習ソリューションと規制ソリューションを売却(規制ソリューションの売却益 1.8 億ドル)して事業を絞る局面に変わった。大型の買収で価値を壊すリスクは下がった。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

MIS は、AI データセンターの起債、プライベート・クレジットの格付需要、新興国の債券市場の拡大で、格付対象の発行額が実質で 10 年に 1.5 倍を超え、価格も物価を 1 割強上回って上がる。2026 年 4〜6 月期の MIS 利益率 68.3%(前年比 +410bps)が示すとおり、増えた売上のほぼ全部が利益になる。S&P グローバルとの二強は規制と慣行で守られ、KBRA などには奪われない。

MA は、AI が分析の入口になるほど、その裏で使われる正確なデータ(オービス・KYC・保険モデル)の価値が上がり、AI 企業・銀行へのデータ提供が新しい売上になる。ARR は +9% で、KYC は +13%。再編と AI による効率化で利益率は 2027 年末に 30 台後半、さらに 40% 前後へ向かう。

資本は軽く、利益の 95% 以上を配当と自社株買いで返せる。この見方なら 10 年後の純利益は約 69 億ドルで、今の約 2.8 倍になる。

慎重な見方

今の PER 34 倍は、MIS の記録的な発行と利益率 68% が続く前提を織り込んでいる。2026 年の発行は AI のデータセンター債、借り換え、プライベート・クレジットが重なった山で、一過性の可能性が高い。会社自身が、発行増の多くは利ざやの低い銀行債・データセンター債だと認めている。発行が 2008 年や 2022 年のように 3 割落ちると、新規の格付料は消える。

さらに格付への依存を減らす規制(EU・米国)、フィッチ・KBRA の値引き、大手投資家の社内格付で、10 年後には MIS の価格が物価に届かなくなる。MA は AI に分析を代替され、リサーチ・インサイトは契約が減り、データも内製の AI 要約に削られる。アンスロピックの発表で株が急落した 2026 年 2 月は、市場が MA の弱さを織り込み始めた合図。

自社株買いは 2026 年に FCF を超えて 30 億ドルまで増やし、借入を使う。高い値段で買い戻すほど価値を足さない。この見方では 10 年後の純利益は約 22 億ドルにとどまり、PER も 15 倍前後に縮み、今の時価総額を大きく下回る。

どちらに重みを置いたか

格付の寡占が利益の約 7 割を占め、AI で置き換わる部分は MA に限られるため、強気の言い分の方が事業の見方としては強い。ただし本質価値は事業の質ではなく値段との関係で決まる。利益ベースの式の倍率(中立の PER 20.6 倍)は今の PER 34 倍よりかなり低く、強気の筋書きでもその差を埋めにくい。MIS の記録的な発行が一服する反動と MA の AI 懸念を重く見て、悲観・やや悲観を合わせて 34% に厚くした。確率は楽観側 34%・中立 32%・悲観側 34%。事業は強気、値段は慎重という配分。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 562.28 ドル979 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 201.90 ドル352 億ドル)。 今の値に割り戻すと 405.56 ドル706 億ドル、今との差 −17.4%、 期待の年率 +4.5%(資本コスト 7.8%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 911.95 ドル1,588 億ドル 254.45 ドル443 億ドル +137.5% +9.0% 116.64 ドル203 億ドル
やや楽観 24% 737.97 ドル1,285 億ドル 230.33 ドル401 億ドル +97.2% +7.0% 232.39 ドル405 億ドル
中立 32% 601.09 ドル1,047 億ドル 210.22 ドル366 億ドル +65.2% +5.1% 259.62 ドル452 億ドル
やや悲観 21% 365.88 ドル637 億ドル 176.34 ドル307 億ドル +10.4% +1.0% 113.87 ドル198 億ドル
悲観 13% 190.70 ドル332 億ドル 129.81 ドル226 億ドル −34.7% −4.2% 41.67 ドル73 億ドル
加重平均100% 562.28 ドル979 億ドル201.90 ドル352 億ドル +55.6% +4.5% 764.18 ドル1,330 億ドル

今の株価時価総額 491.05 ドル855 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.8% を下回るほど割高。

楽観 10% 楽観:寡占の堀が広がり、MA も AI 向けデータで伸びる 利益 69 億ドル · PER 22.9 倍 · 株価時価総額 911.95 ドル1,588 億ドル

2035 年に売上 約 183 億ドル(年 +8%)、純利益 約 69 億ドル。MIS は発行額が実質 1.55 倍、格付料は物価(1.41 倍)を 15% 上回る 1.62 倍で売上 約 105 億ドル(利益率 68%)。MA は意思決定ソリューションが契約 1.40 倍・価格 1.65 倍(KYC・保険モデル・AI 向けの追加提供)で約 38 億ドル、データは AI 企業・銀行へのライセンスで契約 1.50 倍・価格 1.68 倍、約 22 億ドル。リサーチ・インサイトも 約 18 億ドル。競合の S&P グローバル・フィッチ・ブルームバーグに対して今のシェアを保ち、MA の利益率は 40% を超える。自己資本は小さいまま、ROE は ROIC から直した。

  • ムーディーズ・インベスターズ・サービス(MIS・信用格付):数量 10.9(MIS が格付する発行額(兆ドル。物価を除いた実質。推定))× 価格 9.67(1 兆ドルあたりの売上(億ドル))→ 売上 105 億ドル・営業利益 71 億ドル。発行額×格付料
  • MA 意思決定ソリューション(銀行・保険・KYC):数量 16.8(有料の契約(千件・推定))× 価格 2.27(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 38 億ドル・営業利益 16 億ドル。契約数×単価
  • MA リサーチ・インサイト(調査・分析・経済データ):数量 9.2(有料の契約(千件・推定))× 価格 1.96(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 18 億ドル・営業利益 7 億ドル。契約数×単価
  • MA データ・インフォメーション(企業データベース):数量 15.0(有料の契約(千件・推定))× 価格 1.48(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 22 億ドル・営業利益 10 億ドル。契約数×単価

倍率:式 PER = (1 − g÷RONIC)÷(k − g)。k 7.75%(基本 8.0% + quality -0.25%)。事業の ROE 128.3%(この筋書きの純利益 ÷ 自己資本 54 億ドル)、残る割合 2/3(強い堀 2/3)で RONIC 88.1%、g 4.0%(社債発行量の伸びと格付手数料の物価並みの上昇で、長期の名目は 4% 前後。式は g 4% で計算する)。式の値は 25.5 倍で、これが検査の上限になる。帳簿の ROE は自社株買いで自己資本が縮んで高く出るため、上限の割合を低めに取る。格付の二強の一角で利益率 65% 超の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。 上限の 9.0 割の 22.9 倍に置いた。

確率:AI がデータを使い捨てにせずデータを持つ側に回り、格付の発行も伸び続ける最良の筋書き。

やや楽観 24% やや楽観:目標の下の方で達成し、MA は一時落ちても戻る 利益 59 億ドル · PER 21.7 倍 · 株価時価総額 737.97 ドル1,285 億ドル

2035 年に売上 約 162 億ドル(年 +7%)、純利益 約 59 億ドル。MIS は発行額が 1.43 倍、価格 1.55 倍で売上 約 93 億ドル(利益率 67%)。2030 年代前半に AI 関連の起債は一服するが、借り換えと新興国・プライベート・クレジットの格付需要が埋める。MA は更新率が 1 度落ち込むが、再編と AI 向けのデータ提供で戻り、売上は意思決定ソリューション 約 34 億ドル、データ 約 20 億ドル、リサーチ 約 17 億ドル、利益率は 38% 台。S&P グローバルとの価格競争は起きず、フィッチには少しだけシェアを奪われる。優良さ(高い利益率と価格を決める力)はほぼ保たれる。

  • ムーディーズ・インベスターズ・サービス(MIS・信用格付):数量 10.0(MIS が格付する発行額(兆ドル。物価を除いた実質。推定))× 価格 9.26(1 兆ドルあたりの売上(億ドル))→ 売上 93 億ドル・営業利益 62 億ドル。発行額×格付料
  • MA 意思決定ソリューション(銀行・保険・KYC):数量 15.8(有料の契約(千件・推定))× 価格 2.13(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 34 億ドル・営業利益 14 億ドル。契約数×単価
  • MA リサーチ・インサイト(調査・分析・経済データ):数量 9.0(有料の契約(千件・推定))× 価格 1.86(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 17 億ドル・営業利益 6 億ドル。契約数×単価
  • MA データ・インフォメーション(企業データベース):数量 14.0(有料の契約(千件・推定))× 価格 1.39(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 20 億ドル・営業利益 9 億ドル。契約数×単価

倍率:式 PER = (1 − g÷RONIC)÷(k − g)。k 7.75%(基本 8.0% + quality -0.25%)。事業の ROE 111.5%(この筋書きの純利益 ÷ 自己資本 53 億ドル)、残る割合 2/3(強い堀 2/3)で RONIC 76.9%、g 4.0%(社債発行量の伸びと格付手数料の物価並みの上昇で、長期の名目は 4% 前後。式は g 4% で計算する)。式の値は 25.3 倍で、これが検査の上限になる。帳簿の ROE は自社株買いで自己資本が縮んで高く出るため、上限の割合を低めに取る。格付の二強の一角で利益率 65% 超の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。 上限の 8.6 割の 21.7 倍に置いた。

確率:MIS は寡占の価格力で伸び、MA は AI への懸念が一度出ても戻る中程度の強気。

中立 32% 中立:格付は堀を保ち、MA は AI で伸びが鈍る 利益 51 億ドル · PER 20.6 倍 · 株価時価総額 601.09 ドル1,047 億ドル

2035 年に売上 約 145 億ドル(年 +6.5%)、純利益 約 51 億ドル。MIS は発行額が実質 1.33 倍、格付料は物価 1.41 倍+実質 +5% の 1.48 倍で売上 約 82 億ドル(利益率 66%)。MA は意思決定ソリューションが契約 1.25 倍・価格 1.47 倍で約 30 億ドル(利益率 37.5%)、データが契約 1.28 倍・価格 1.47 倍で約 17 億ドル、リサーチは契約 1.10 倍・価格 1.43 倍で約 16 億ドル。AI は MA の単価の上げ幅を縮めるが、解約にはつながらない。競合に対して、格付は S&P グローバルとの二強、データは 3〜5 番手争いという今の位置を保つ。

  • ムーディーズ・インベスターズ・サービス(MIS・信用格付):数量 9.3(MIS が格付する発行額(兆ドル。物価を除いた実質。推定))× 価格 8.84(1 兆ドルあたりの売上(億ドル))→ 売上 82 億ドル・営業利益 54 億ドル。発行額×格付料
  • MA 意思決定ソリューション(銀行・保険・KYC):数量 15.0(有料の契約(千件・推定))× 価格 2.02(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 30 億ドル・営業利益 11 億ドル。契約数×単価
  • MA リサーチ・インサイト(調査・分析・経済データ):数量 8.8(有料の契約(千件・推定))× 価格 1.77(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 16 億ドル・営業利益 5 億ドル。契約数×単価
  • MA データ・インフォメーション(企業データベース):数量 12.8(有料の契約(千件・推定))× 価格 1.29(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 17 億ドル・営業利益 7 億ドル。契約数×単価

倍率:式 PER = (1 − g÷RONIC)÷(k − g)。k 7.75%(基本 8.0% + quality -0.25%)。事業の ROE 99.6%(この筋書きの純利益 ÷ 自己資本 51 億ドル)、残る割合 2/3(強い堀 2/3)で RONIC 69.0%、g 4.0%(社債発行量の伸びと格付手数料の物価並みの上昇で、長期の名目は 4% 前後。式は g 4% で計算する)。式の値は 25.1 倍で、これが検査の上限になる。帳簿の ROE は自社株買いで自己資本が縮んで高く出るため、上限の割合を低めに取る。格付の二強の一角で利益率 65% 超の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。 上限の 8.2 割の 20.6 倍に置いた。

確率:強気と慎重の落としどころ。

やや悲観 21% やや悲観:MA の AI 懸念と格付の価格競争が部分的に現実になる 利益 38 億ドル · PER 16.8 倍 · 株価時価総額 365.88 ドル637 億ドル

2035 年に売上 約 117 億ドル(年 +4.2%)、純利益 約 38 億ドル。発行は 2030 年代に頭打ちになり、MIS は発行額が 1.14 倍、格付料はフィッチ・KBRA の値引きに押されて 1.38 倍(物価 1.41 倍に届かない)で売上 約 66 億ドル(利益率 63%)。MA は AI が実際の更新率に出て、リサーチ・インサイトは契約が横ばい、価格は 1.30 倍(物価を大きく下回る)。MA 全体の利益率は 33% 前後で再編の効果が出ない。借入での買い戻しの分だけ利払いが増える。

  • ムーディーズ・インベスターズ・サービス(MIS・信用格付):数量 8.0(MIS が格付する発行額(兆ドル。物価を除いた実質。推定))× 価格 8.24(1 兆ドルあたりの売上(億ドル))→ 売上 66 億ドル・営業利益 42 億ドル。発行額×格付料
  • MA 意思決定ソリューション(銀行・保険・KYC):数量 13.4(有料の契約(千件・推定))× 価格 1.83(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 25 億ドル・営業利益 8 億ドル。契約数×単価
  • MA リサーチ・インサイト(調査・分析・経済データ):数量 8.2(有料の契約(千件・推定))× 価格 1.61(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 13 億ドル・営業利益 4 億ドル。契約数×単価
  • MA データ・インフォメーション(企業データベース):数量 11.5(有料の契約(千件・推定))× 価格 1.19(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 14 億ドル・営業利益 6 億ドル。契約数×単価

倍率:式 PER = (1 − g÷RONIC)÷(k − g)。k 7.75%(基本 8.0% + quality -0.25%)。事業の ROE 75.8%(この筋書きの純利益 ÷ 自己資本 50 億ドル)、残る割合 2/3(強い堀 2/3)で RONIC 53.1%、g 4.0%(社債発行量の伸びと格付手数料の物価並みの上昇で、長期の名目は 4% 前後。式は g 4% で計算する)。式の値は 24.7 倍で、これが検査の上限になる。帳簿の ROE は自社株買いで自己資本が縮んで高く出るため、上限の割合を低めに取る。格付の二強の一角で利益率 65% 超の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。 上限の 6.8 割の 16.8 倍に置いた。

確率:MA の AI 懸念と寡占事業の価格競争が部分的に現実になる確率。記録的な発行の反動も含む。

悲観 13% 悲観:MA が縮み、格付の堀も侵食される構造的な負け 利益 22 億ドル · PER 15.1 倍 · 株価時価総額 190.70 ドル332 億ドル

2035 年に売上 約 85 億ドル(年 +0.9%)、純利益 約 22 億ドル。MA は AI エージェントが席数ベースの契約を奪い、リサーチ・インサイトの契約は 15% 減(価格も 1.10 倍にとどまる)。格付は、規制(EU・米国での依存の見直し)と、フィッチ・KBRA・大手投資家の社内格付で、発行額が 5% 減り格付料は 1.20 倍(物価 1.41 倍を大きく下回る)、売上 約 48 億ドル、利益率 55%。もう寡占の優良企業とは呼べず、ROE も大きく下がる。優良さの根拠だった『物価以上に値上げできる』力が消える筋書き。

  • ムーディーズ・インベスターズ・サービス(MIS・信用格付):数量 6.7(MIS が格付する発行額(兆ドル。物価を除いた実質。推定))× 価格 7.17(1 兆ドルあたりの売上(億ドル))→ 売上 48 億ドル・営業利益 26 億ドル。発行額×格付料
  • MA 意思決定ソリューション(銀行・保険・KYC):数量 11.4(有料の契約(千件・推定))× 価格 1.58(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 18 億ドル・営業利益 5 億ドル。契約数×単価
  • MA リサーチ・インサイト(調査・分析・経済データ):数量 6.8(有料の契約(千件・推定))× 価格 1.36(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 9 億ドル・営業利益 2 億ドル。契約数×単価
  • MA データ・インフォメーション(企業データベース):数量 9.5(有料の契約(千件・推定))× 価格 1.01(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 10 億ドル・営業利益 3 億ドル。契約数×単価

倍率:式 PER = (1 − g÷RONIC)÷(k − g)。k 7.75%(基本 8.0% + quality -0.25%)。事業の ROE 46.8%(この筋書きの純利益 ÷ 自己資本 47 億ドル)、残る割合 2/3(強い堀 2/3)で RONIC 33.8%、g 4.0%(社債発行量の伸びと格付手数料の物価並みの上昇で、長期の名目は 4% 前後。式は g 4% で計算する)。式の値は 23.5 倍で、これが検査の上限になる。帳簿の ROE は自社株買いで自己資本が縮んで高く出るため、上限の割合を低めに取る。格付の二強の一角で利益率 65% 超の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。 上限の 6.4 割の 15.1 倍に置いた。

確率:MA の縮小と寡占の堀の侵食が同時に起きる構造的な負け。10 年で起きる確率を 1 割強とした。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

ムーディーズ・インベスターズ・サービス(MIS・信用格付)

企業・金融機関・公共・仕組み債の信用格付。新規格付料と毎年の監視料。

数量MIS が格付する発行額(兆ドル。物価を除いた実質。推定)価格1 兆ドルあたりの売上(億ドル)売上営業利益
今 2025/12 7.0 5.97 42 27
10 年後 中立 9.3 8.84 82 54

取り方:2025 年の MIS 売上を約 41.8 億ドル(推定。2026 年上期の MIS 売上 24.13 億ドル・前年比 +16% から逆算)、調整後営業利益率 約 64%(2026 年ガイダンスは約 65%)とした。格付対象の発行額を年 約 7 兆ドル(推定。2026 年 4〜6 月期だけで 2 兆ドル超)とし、41.8 ÷ 7.0 = 約 5.97 億ドルを 1 兆ドルあたりの価格にした。S&P グローバルと合わせて市場の約 8 割。2026 年上期は +16%。

MA 意思決定ソリューション(銀行・保険・KYC)

銀行の信用リスク・保険の災害モデル・取引先審査(KYC)のソフトとデータ。年間契約。

数量有料の契約(千件・推定)価格1 千契約あたりの売上(億ドル)売上営業利益
今 2025/12 12.0 1.38 17 5
10 年後 中立 15.0 2.02 30 11

取り方:2025 年の売上を約 16.5 億ドル(推定。2026 年 6 月末の ARR 16.21 億ドル・前年比 +10% と上期売上 8.55 億ドルから)、利益率 約 30% とした。契約を 1.2 万件・1 件あたり 約 13.8 万ドル(推定)と置いた。学習・規制ソリューションの売却で報告ベースの伸びは 2% だが、売却を除く有機の伸びは 12%。

MA リサーチ・インサイト(調査・分析・経済データ)

信用調査レポート・経済予測・格付の裏付けとなる調査。サブスクリプション。

数量有料の契約(千件・推定)価格1 千契約あたりの売上(億ドル)売上営業利益
今 2025/12 8.0 1.24 10 3
10 年後 中立 8.8 1.77 16 5

取り方:2025 年の売上を約 9.9 億ドル(推定。ARR 10.37 億ドル・+6% から)、利益率 約 30% とした。契約を 8 千件・1 件あたり 約 12.4 万ドル(推定)と置いた。上期は +5%。堀が最も薄い部分。

MA データ・インフォメーション(企業データベース)

世界の企業データ(ビューロー・ヴァン・ダイクの『オービス』など)と不動産・保険のデータ。年間契約。

数量有料の契約(千件・推定)価格1 千契約あたりの売上(億ドル)売上営業利益
今 2025/12 10.0 0.88 9 4
10 年後 中立 12.8 1.29 17 7

取り方:2025 年の売上を約 8.8 億ドル(推定。ARR 10.03 億ドル・+8% と上期売上 4.85 億ドル +9% から)、利益率 約 40% とした。契約を 1 万件・1 件あたり 約 8.8 万ドル(推定)と置いた。AI 企業へのデータ提供が伸びれば最も上振れしやすい。

リスクと懸念

AI による MA の置き換え

MA は売上の 46% を占め、利益率は MIS の約半分で堀も薄い。AI が分析を安く代替すると、契約数と更新率が下がる。2026 年 2 月にはアンスロピックの業務プラグインでデータ・分析会社の株が急落した。MA の ARR は +9% と堅調だが、悲観では 10 年で MA の契約が 1 割以上減る。

記録的な発行の反動

2026 年 4〜6 月期の格付対象発行額は 2 兆ドル超で、AI のデータセンター債・借り換え・プライベート・クレジットが重なった山。増分の多くは利ざやの低い銀行債・データセンター債で、会社も売上ガイダンスを据え置いた。山が過ぎると新規の格付料が減る。ただし監視料(売上の約半分と推定)は残る。

格付への規制と競争

格付への依存を減らし手数料と利益相反を抑える規制が EU・米国で強まれば、価格決定力が削られる。フィッチ・KBRA の値引きや、大手投資家が社内格付で代替する動きもある。MIS の利益率 65〜68% は高く、下がる余地の方が大きい。

高い倍率と借入での大型の買い戻し

今の PER は GAAP で 34 倍と、利益ベースの式から出る倍率(19 倍前後)よりかなり高い。2026 年は自社株買いを最大 30 億ドルへ引き上げ、FCF(27〜29 億ドル)を超える分を現金と借入で賄う。借換えの金利は 5.75% 前後。高い値段で買い戻すと価値を壊し、景気後退期は財務の余裕が薄い。

MA 再編の実行

MA の利益率を 2026 年の 34〜35% から 2027 年末に 30 台後半へ上げる再編と AI による効率化が計画どおり進むかが利益の伸びを左右する。学習・規制ソリューションの売却後、残る事業の成長率と利益率が上がらなければ、中立の利益率の前提を下げる。

金利・信用の悪化

長期金利 5% が続くと、借り換えの先延ばしと返済の重い企業の信用悪化が同時に起きる。信用が一気に悪化すると、発行が止まり MIS の新規料が落ちる。MA も金融機関の予算が凍結される。2008〜09 年は MIS の売上が 2〜3 割減った。

今後の分かれ目

MA の ARR の伸びが 2 四半期続けて +5% を下回り、更新維持率が 90% 台前半に落ちる
AI による置き換えが実際に始まったと見て、やや悲観・悲観の確率を厚くし、MA の価格の上げ幅を物価の 3 分の 1 以下に下げる。本質価値は 1 割ほど下がる。
AI 企業がムーディーズのデータをライセンス契約で購入し、MA の AI 向けデータ売上が目に見える規模(ARR の 1 割)になる
MA の価格・契約数が上がり、楽観の確率を高める。AI がデータの買い手になる見方が当たる。
格付対象の発行額が前年比 −20% 以上の落ち込みに転じる
MIS の新規料が減り、2028 年の谷の筋書きに近づく。ただし監視料で下支えされるため利益率の低下は限定的。
EU または米国で、格付への依存を減らし手数料を抑える規制が成立する
MIS の価格を物価以下に置き直し、利益率 65% 超の前提を下げる。やや悲観の確率を上げる。
経営が借入を増やし、純負債が調整後 EBITDA の 2 倍を超えて買い戻しを続ける
景気後退時の財務が薄くなる。利払いが 5.75% で効き、純利益が減る。k は上げず、悲観の深さに反映する。
MIS の売上が 2 年続けて高めの 1 桁増を超え、利益率が 68% を保つ
楽観の確率を上げる。ただし倍率は式で決まるので、値段との関係は大きく変わらない。

見ておくもの

  • MA の ARR の伸びと更新維持率、AI 関連のライセンス契約の開示
  • 格付対象の発行額(特に借り換えとプライベート・クレジット関連)
  • MIS の調整後営業利益率(68% 前後を保てるか)と MA の利益率(2027 年末に 30 台後半)
  • 自社株買いの額と純負債(調整後 EBITDA 倍率)
  • 格付への規制(EU・米国)とフィッチ・KBRA のシェア
  • 2026 年 10〜12 月期の決算(通期ガイダンスの修正)

倍率と資本コストの決め方

今の PER 34 倍(2025 年の GAAP 純利益)・PBR 約 21 倍を見ずに、MIS と MA の部門を数量×価格で積んで純利益を出し、倍率は利益ベースの正当化 PER((1 − g/RONIC)/(k − g)、二強の寡占で RONIC = k + 2/3 ×(ROE − k))の 6〜9 割で置いた。k は基本 8.0% + quality −0.25%(格付の循環 +0.25%、値決め −0.5%)の 7.75%、g は決まりの 4%(k − g = 3.75%)。AI によるデータ事業の置き換えは悲観の確率に入れ、k には足していない。ROE は帳簿で 100% 前後と高く、自己資本が小さいことによる(理由は roe_why)。中立 10 年の PER は 20.6 倍。倍率を割り引かず、下げる理由は g(数量・価格)に入れた。純利益は GAAP(償却・株式報酬は費用)で、調整後 EPS は使っていない。結果として今の値段は式より高く、やや割高に出たが、この結果に合わせて筋書きを動かしてはいない。今の時価総額(約 844 億ドル)に寄せてはいない。

資本コスト 7.8% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。k = 基本 8.0% + quality -0.25% = 7.75%。内訳は cycle +0.25・pricing -0.50・debt +0.00・life +0.00(%)で、理由は quality_why。β は使わない。個別の懸念(生成 AI によるデータ事業の置き換え・社債発行の減少・規制)は k に足さず、筋書きの数量・利益率と確率で表した。

同じ業種(金融)の AI 分析

割安 アメリプライズ・ファイナンシャルAMP 資産残高に連動する助言と運用で ROE 50% 超を稼ぐ優良会社。利益ベースの倍率で測っても、値段は割安 本質価値との差 +64.0% · 10 年 割安(年 +12.2%) 割安 シンクロニー・ファイナンシャルSYF 小売の提携で貸す米最大級のカード会社。貸倒れの循環と提携先の更新が悲観の核だが、利益ベースの式で出しても価値は今の値段を大きく上回る 本質価値との差 +56.8% · 10 年 割安(年 +12.4%) 割安 フィデリティ・ナショナル・インフォメーション・サービシーズFIS ワールドペイ持分を売り発行体処理を取り込んだ銀行向け処理の大手。償却と統合費で GAAP の利益は薄く、純負債が時価総額を上回る。式の中立の 10 年後は今の約 2.5 倍 本質価値との差 +43.9% · 10 年 割安(年 +11.2%) 割安 グローバル・ペイメンツGPN ワールドペイを取り込んだ決済処理の大手。買収の償却で GAAP の利益は薄く、純負債は時価総額の 75%。式の中立の 10 年後は今の約 2.4 倍だが、借金と競争を見て悲観を厚くした 本質価値との差 +42.0% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 ハンティントン・バンクシェアーズHBAN Veritex と Cadence を取り込んだ全米 10 位の地銀。ROTCE 15〜16% なら利益ベースの式の倍率は PER 12 倍前後で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +40.6% · 10 年 割安(年 +10.7%) 割安 グローブ・ライフGL 代理店網の高い利益率で堅く稼ぐ。空売り報告と調査は終結、代理店の減少が焦点。資本コスト 7.75% の利益ベースの倍率でも、10 年の価値は今の時価総額を大きく上回る 本質価値との差 +39.6% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 エベレスト・グループEG 再保険と卸売・特殊保険に絞る世界大手。運用益と資本の返しは堅いが、準備金の積み増しを繰り返した会社。中立 10 年 11.4 倍で、総合は今の時価総額に対し +47% の「割安」 本質価値との差 +37.9% · 10 年 割安(年 +10.5%) 割安 リージョンズ・ファイナンシャルRF 預金コストと貸出の質で地銀の上位に立つ南東部の最大手。上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.6 倍)の式で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 ハートフォード・インシュアランスHIG 米国の企業向け・個人向け損保と団体保険の大手。核の ROE は 19% 前後だが、中堅・大企業の引受は山を越えた。中立 10 年 12.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +40% の「割安」 本質価値との差 +34.5% · 10 年 割安(年 +9.8%) 割安 ファイサーブFISV 決済処理の大手。2026 年に見通しを 2 度下げ、株価は GAAP で 7 倍台まで沈んだ。稼ぐ力は残り、式の中立の 10 年後は今の約 2.3 倍。ただし借金が時価総額を上回り、悲観の確率を厚くした 本質価値との差 +32.1% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 ステート・ストリートSTT 世界 3 大の保管銀行で SPDR の ETF 運用も持つ。堀は深いが手数料の下落圧力と金利依存があり、利益ベースの式の倍率で測ると値段は割安 本質価値との差 +30.7% · 10 年 割安(年 +10.0%) 割安 キーコープKEY 法人向け・投資銀行に強い中堅の地銀。利ざやと効率は同業の下位で改善余地が大きい。式は上限 PER 約 13.5 倍の 8.5 割、利益の伸びで割安 本質価値との差 +30.0% · 10 年 割安(年 +10.1%) やや割安 PNCファイナンシャル・サービシズ・グループPNC 全米の大手銀行。FirstBank 買収と新店 300 店で全国展開へ進む。ROTCE 18.3% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍が妥当で、今の 12.5 倍は割安 本質価値との差 +29.2% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 プログレッシブPGR 自動車保険の首位を争う高 ROE の損保。利益率は山にある。中立 10 年 14.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +34% の「割安」 本質価値との差 +27.8% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 ウィリス・タワーズ・ワトソンWTW 世界 3 位級の保険ブローカーと人事・福利厚生コンサルの二本足。利益率が上がる局面で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 20.0 倍で、総合は今の時価総額に対し +35% の「割安」 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 トゥルーイスト・ファイナンシャルTFC 南東部・中部大西洋岸の大手銀行で、法人と資産管理は強いが、低採算の個人ローンを売って作り直し中。式の PER は 10 年後 12 倍前後で、今の時価総額は割安 本質価値との差 +26.5% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 バンク・オブ・アメリカBAC 全米第 2 の銀行で、預金・富裕層・市場の堀は深い。資本コスト 8.0% の利益ベースの式では ROE 11〜12% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.2 倍はやや割安 本質価値との差 +23.9% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 ウェルズ・ファーゴWFC 資産上限が外れて貸出・預金が 1 割伸びる全米第 3 位の銀行。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では ROE 13% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +22.4% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 プルデンシャル・ファイナンシャルPRU 日本の不祥事で下振れ中だが、PGIM・団体保険・退職の本業は堅い。資本コスト 8.5% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +21.6% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 アーチ・キャピタル・グループACGL 米国の再保険・事業保険・住宅ローン保険の複合会社。ROE 18% で資本を動かす優良な損保だが再保険の料率は山を越えた。中立 10 年 11.5 倍で、総合は今の時価総額に対し +27% の「やや割安」 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 オールステートALL 個人向け自動車・住宅保険で米国 2 位の損保。利益は準備金の戻しと軽い災害年で山にある。中立 10 年 11.3 倍で、総合は今の時価総額に対し +24% の「やや割安」 本質価値との差 +18.8% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 M&TバンクMTB 北東部の地銀。無利息預金が厚く利ざや 3.65%、与信も堅い。式は上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.8 倍)で、今の PER 約 10 倍はやや割安 本質価値との差 +17.6% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 シチズンズ・フィナンシャル・グループCFG ニューイングランド発の大手地銀で、ROTCE は 15% から 16〜18% を目指す途中。式は上限 PER 約 13 倍の 8.8 割(約 11.5 倍)で、利益の伸びで割安 本質価値との差 +16.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ペイパルPYPL ブランド決済の伸びが止まり競合に標準の座を削られる最中の決済網。事業は黒字で現金も厚く倍率は低い。成長が鈍っても利益ベースの式の上ではやや割安 本質価値との差 +16.3% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 USバンコープUSB 全米 5 位の銀行。決済(エラボン・カード)と BTIG で手数料が厚い。ROTCE 18.5% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +15.7% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 メットライフMET 団体保険とアジアの利益が積み上がり、自己資本の薄さと信用リスクが焦点。資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +15.5% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 バンク・オブ・ニューヨーク・メロンBNY 世界最大級の保管・決済の基盤で堀は深いが、手数料率の低下と預金の利ざやが重しになる優良な保管銀行。利益ベースの式の倍率で測ると値段はやや割安 本質価値との差 +15.5% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 シティグループC 再建途上の世界展開銀行。ROE 12% が定着すれば利益ベースの式で PER 12 倍前後が付き、今は 2 割弱やや割安。ただし 10 年の実績は資本コスト割れで、その不安は確率で厚く見る 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 AIGAIG 損保大手として引受を立て直し、2027 年の ROE 目標へ進行中。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +19% の「やや割安」だが、準備金の質に敏感 本質価値との差 +14.3% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 キャピタル・ワン・ファイナンシャルCOF 買収で膨らんだ「ROE 2%」は実力でなく、カード・自動車・自前の決済網の三本柱。利益ベースの式では中立で今を上回るが、信用循環と網の賭けで悲観を厚く置いた 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ノーザン・トラストNTRS 預かり資産 20 兆ドルの老舗の信託銀行。富裕層向けの信頼と堀はあるが、手数料率の低下と金利依存があり、利益ベースの式の倍率ではやや割安 本質価値との差 +12.1% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 T・ロウ・プライス・グループTROW 運用資産 1.9 兆ドルの老舗アクティブ運用会社。現金が厚く事業は高収益だが、株式の流出と手数料率の低下が続く。利益ベースの倍率でもやや割安に出る 本質価値との差 +12.0% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 JPモルガン・チェースJPM 全米最大の銀行で堀は広がる。利益ベースの式で測ると 10 年後の PBR は約 2.6 倍で、今の 2.5 倍よりやや高く、やや割安 本質価値との差 +11.3% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 プリンシパル・ファイナンシャル・グループPFG 退職・給与福利の窓口として堅く稼ぐ。運用の流出と手数料の下落を織り込んでも、資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +7.7%) 適正 レイモンド・ジェームズ・ファイナンシャルRJF 助言付き資産を伸ばし続ける堅実なウェルス会社。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では、10 年の価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 エーオンAON ウェルス売却後は利益率の拡大と自社株買いで返す世界 2 位級のブローカー。AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 17.7 倍で、総合は今の時価総額に対し +15% の「やや割安」 本質価値との差 +9.3% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 フィフス・サード・バンコープFITB 2026 年 2 月にコメリカを統合した全米 9 位の地銀。ROTCE 19% 目標は式で PER 約 12 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で、今の PBR 約 1.4 倍(有形で約 2.2 倍)はやや割安 本質価値との差 +6.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 チャールズ・シュワブSCHW 預かり資産 13 兆ドルの個人向け証券の最大手。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正で、利ざやと流入は 2026 年が山に近く、式の感度が大きい 本質価値との差 +5.1% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 フランクリン・リソーシズ(フランクリン・テンプルトン)BEN 運用資産 1.8 兆ドルの総合運用会社。不祥事の流出は止まり利益率は回復に入ったが、買収でできた会社で堀は薄い。利益ベースの倍率ではほぼ適正 本質価値との差 +4.7% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 アメリカン・エキスプレスAXP 閉じた決済網と富裕層の会員で ROE 30% 超の稀な金融。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では総合で今の値段を 1 割弱上回るだけで、適正 本質価値との差 +3.7% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 アーサー・J・ギャラガーAJG 保険ブローカー世界 4 位で AP 買収の統合期。堀と買収の積み上げは健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 15.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +9% の「適正」 本質価値との差 +2.6% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 マーシュ・マクレナンMRSH 保険ブローカー世界最大手。切り替え費用の高い堀と高 ROE は健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 19.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +2.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 トラベラーズTRV 米国最大級の企業・個人向け損保。核の ROE は 20% 超だが引受益は山の後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +1.6% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 チャブCB 世界最大級の上場損保。引受の規律と運用益で稼ぐ。軟調な市場でも質は落ちにくい。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +3% の「適正」 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 ブラックロックBLK 資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で測ると、貯まる現金を数えて値段はほぼ適正 本質価値との差 −2.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 インベスコIVZ 運用資産 2.5 兆ドルの ETF 主導の運用会社。QQQ と ETF の流入が利益を押し上げるが利回りは薄く、アクティブ株式の流出と市場の高値が重い 本質価値との差 −2.8% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 アシュラントAIZ 携帯端末保護・自動車保証・住宅保険を束ねる特殊保険会社。資本の軽い手数料型の利益で ROE 15% 前後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −3.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 ジャック・ヘンリー・アンド・アソシエーツJKHY 中小の銀行・信用組合のコアと決済を握る安定した処理会社。顧客数は合併で減っても受注で横ばい、1 行あたり売上は年 5% 前後伸びる。10 年の価値は今の値段とほぼ同じで適正 本質価値との差 −5.1% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 S&P グローバル インクSPGI 格付と指数が稼ぐ高収益の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式の倍率で見ると、今の値段は適正の範囲(割高寄り) 本質価値との差 −7.2% · 10 年 適正(年 +5.6%) 適正 ロウズ・コーポレーションL 約 9 割保有の損保 CNA、ガス・パイプライン、ホテルと 44 億ドルの現金を持つ持株会社。価値の 7 割は CNA、成長はパイプライン。中立 10 年 10.8 倍で、総合は今の時価総額に対し -6% の「適正」 本質価値との差 −8.9% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ブラウン・アンド・ブラウンBRO 米国中堅の保険ブローカーで、アクリシュア買収の借金と弱い基調が重い。中立 10 年 13.3 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −9.7% · 10 年 適正(年 +5.3%) やや割高 ブラックストーンBX 運用資産 1.35 兆ドルのオルタナティブ運用の最大手。堀は厚いが、解約の起きる個人マネーと報酬率の低下を数え、利益ベースの倍率で測ると、値段はほぼ適正 本質価値との差 −11.9% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 W.R.バークレーWRB 約 50 の専門事業会社を束ねる米国の商業・特殊損保。ROE 18〜20% で資本を返す優良会社だが、料率の山は越えてソフト化が近い。中立 10 年 13.9 倍で、総合は今の時価総額に対し -13% の「やや割高」 本質価値との差 −13.3% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ファクトセット・リサーチ・システムズFDS 金融の情報インフラとして更新率 95% 超を守る高収益会社。席数ベースの商売が生成 AI に置き換わる懸念を悲観に厚く入れても、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 アフラックAFL 日本のがん・医療保険で首位級。利益の約 7 割を日本が稼ぎ、伸びは鈍いが堅い。資本コスト 7.75% の利益ベースの倍率では、10 年の価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 −15.3% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 アレス・マネジメントARES 信用運用が強い運用資産 6,700 億ドルのオルタナティブ運用会社。手数料の積み上がりは堅いが、株式報酬が手数料関連利益の約 4 割を食い、GAAP と利益ベースの倍率で見た値段はやや割高 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 マスターカードMA ビザと並ぶ世界の決済網。貸出リスクがなく、還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −15.6% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 コーペイCPAY 燃料カードの車両決済に越境の法人決済が加わって伸びる決済会社。利益は厚いが借金が重く、10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −17.3% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 ビザV 貸出リスクを持たない世界最強の決済網。還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −19.9% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 CMEグループCME 金利先物をほぼ独占する取引所。取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −20.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 インタラクティブ・ブローカーズ・グループIBKR 世界でいちばん安く速い証券会社だが、会社全体の持ち分で測ると今の値段は 10 年先の成長を織り込んでやや割高 本質価値との差 −21.0% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 アポロ・グローバル・マネジメントAPO 運用資産 1.05 兆ドルのオルタナティブ運用に、生保アセネ(Athene)を連結する。調達と保険の資金源は厚いが、保険の利ざやと私募クレジットの質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −21.5% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 エリー・インデムニティERIE 相互保険会社の管理手数料(保険料の 25%)だけを受け取る資本いらずの事業。契約数の減少が続き、伸びは物価連動に頼る。中立 10 年 18.2 倍で、総合は今の時価総額に対し -17% の「やや割高」 本質価値との差 −21.5% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 シンシナティ・ファイナンシャルCINF 代理店経由の中堅損保。引受の利益は薄く、自己資本の約 8 割が保有株。本業と保有株を分けて見ると、総合は今の時価総額に対し -20% の「やや割高」 本質価値との差 −23.5% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 モルガン・スタンレーMS ウェルスの規模で堀が広がる優良な金融。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では ROE 14.7% に PER 11.7 倍前後が付き、今の PER 17 倍はやや割高 本質価値との差 −23.5% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 MSCIMSCI 指数の堀と資産連動料で稼ぐ高収益の会社だが、株高頼みと借入で膨らんだ今の値段は、資本コスト 8.0% の利益ベースの式の倍率ではやや割高 本質価値との差 −24.0% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 ゴールドマン・サックス・グループGS 投資銀行・市場業務で首位級の優良な金融。利益の山谷が大きく、資本コスト 8.75% の利益ベースの式では ROE 14.5% に PER 11 倍前後が付き、今の値段はやや割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 シービーオーイー・グローバル・マーケッツCBOE S&P 500 のオプションを独占する取引所。2026 年の取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −26.9% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 インターコンチネンタル・エクスチェンジICE 取引所・債券データ・住宅ローン基盤の 3 本柱。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きい 本質価値との差 −27.8% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 ナスダックNDAQ 上場・指数・金融ソフトの継続収入が 7 割超の取引所。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先に進みすぎで、やや割高 本質価値との差 −28.3% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 バークシャー・ハサウェイBRK-B 保険・鉄道・電力・製造の複合体と 6,700 億ドル超の株式・現金。営業 4 事業は利益ベースの上限の内側に置き、中立 10 年 PBR 1.11 倍で、総合は今の時価総額に対し -28% の「やや割高」 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) 割高 ブロックXYZ 若者向け金融アプリ Cash App と加盟店決済 Square を持つ。粗利益は伸びるが、貸出と株式報酬を引いた GAAP 利益は薄い。利益ベースの倍率で測ると、確率で重ねた値は今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −31.7% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 KKRKKR 運用資産 8,000 億ドルのオルタナティブ運用に、保険(グローバル・アトランティック)を抱える。堀は厚いが、成功報酬と保険の投資損で利益の質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −35.2% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 コインベースCOIN 暗号資産の取引所から、ステーブルコインの利息と預かりで稼ぐ金融会社へ。事業の転換は本物だが、2026 年は赤字で、資本コスト 9.5% の利益ベースの式では今の値段が 10 年の高成長を織り込み過ぎて割高と出る 本質価値との差 −49.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 ロビンフッド・マーケッツHOOD 個人投資家の新世代向け証券。予測市場・暗号資産・金利で稼ぐ力は本物だが、今の値段は 10 年の高成長を織り込み済みで、資本コスト 9% の利益ベースの式では大きく割高に出る 本質価値との差 −58.0% · 10 年 割高(年 −1.0%)

ほかの業種も見る(AI 銘柄分析の一覧)→

読んだ資料

  1. ムーディーズ 2026 年 4〜6 月期 決算(8-K)
  2. ムーディーズ 2Q26 決算資料(PDF)
  3. Tikr:ムーディーズの AI インフラとの関係と目標株価
  4. Tikr:2 兆ドルの格付と 2Q 決算
  5. Nasdaq:ムーディーズ 2Q 決算説明のポイント
  6. CompaniesMarketCap:ムーディーズの時価総額

分析日 2026-10-16