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大成温調 1904

改修工事の積み上がりと厚い現金に価値がある。工事採算の波を差し引いても安全域は大きい

割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1,999 円497 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-11-02)1,243 円309 億円差 +60.8%
10 年後から見ると 割安 価値 1,999 円497 億円 · 差 +60.8% · 期待の年率 +13.3%
期待の年率リターン(10 年)+13.3%資本コスト比 +6.0 pt
推定の資本コスト7.2%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 7.2% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

留保余力の推定による上乗せは、算定価値の約6.1%です。同じモデル内の上乗せ分の割合で、実現する現金額や割高・割安を示すものではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

大成温調は建物の空調・給排水設備を設計、施工し、改修や保守まで引き受ける設備工事会社である。筆者の結論は「割安」だ。改修需要と厚い現金に長期の価値がある一方、市場は足元の好業績を一時的なものと見すぎている。ただし全国的な独占企業ではなく、工事価格と人材確保に左右される事業だ。

2026年3月期の売上高は617億円、営業利益は40億円で、営業利益率は過去の最高水準にある。2015年には採算がほぼ消えた実績もあり、この利益率がそのまま続くとは考えない。2027年3月期の純利益予想53億円には本社不動産の売却益が大きく寄与するため、恒常的な稼ぎとは分ける必要がある。

10年先には国内新築の工事量が細る一方、省エネ改修や老朽設備の更新、ハワイの工事が売上を支えると見る。中立の売上高は約879億円、純利益は約43億円だ。インフレを売上の増加と混同せず、現場の施工件数と受注単価を分けると、利益はゆっくりとしか増えない。

2026年3月期の自己資本は約307億円、純現金は約185億円だが、前受工事代金まで自由に配れる現金ではない。余剰部分だけを資産価値に算入し、工事採算の悪化と資本配分の失敗を織り込んでも、10年の確率加重価値を現在に戻すと約467億円になる。基準時点の時価総額約307億円を約52%上回り、十分な安全域がある。

バリュー投資の観点から

長く持つ株主がまず買うのは、空調機械そのものではなく、設備を期限どおり安全に使える状態にする能力だろう。老朽化した建物から改修需要は消えず、経験を積んだ監督者と協力会社の網は簡単に模倣できない。だが工事を一件請け負うたびに新しい原価リスクを抱えるため、優れた消費者ブランドのような予測しやすさはない。投資収益率の高い工事を断らずに選び取る規律が、利益の大きさ以上に大切である。

株主の取り分であるオーナー利益は、損益計算書の純利益そのものではない。現場の人員増強、保証や補修、工事の立替資金に現金が要る。2026年3月期の営業キャッシュフローには前受工事代金や消費税の支払い時期の影響が大きく、一年間の現金流入を永続する力とみなせない。物価が上がっても既存設備の減価償却はすぐ増えないが、新しい拠点や機器の更新費用は膨らむ。

それでも貸借対照表の余裕には価格を付ける価値がある。純現金の一部は顧客の仕事を完成させるために拘束されるので、独立した余剰現金は慎重に見積もる。政策保有株や保有不動産についても、処分後の税金と売却の実行可能性を考えなければならない。借金の少なさだけで経営の資本配分が優秀だとは言えない。

最大の問いは、次の十年も改修比率を高め、資本コストを上回る利益を新しい仕事から稼げるかである。独占的な堀はないが、既存顧客を守りながら過度な買収を避け、配当を着実に増やすなら、蓄積する価値は大きい。反対に工事の量を追って採算を落とし、余剰資金を買収に費やすなら帳簿の純資産は株主を守らない。今の評価には、その不確実性を差し引いても安全域が残る。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの源は、完成した建築設備工事の対価である。ゼネコンやビル所有者から空調、給排水、消火などの設備工事を請け負い、機器の調達、配管、据え付け、試運転までまとめる。施工後には設備更新や省エネ改修の受注機会が生まれる。単なる機器商社と違い、工期、現場安全、複数の職種を束ねる管理能力が商品の一部になっている。

2026年3月期の日本事業の売上高は約475億円で、営業利益は約35億円だった。親会社の完成工事高を分けると、新築工事が約235億円、改修工事が約201億円である。日本事業の残り約40億円には連結子会社の施工や関連取引が入る。顧客が建物を持ち続ける限り改修・更新の機会が続くが、修繕の発注先は必ずしも同じ会社に固定されない。

海外ではハワイを中心とする米国事業が約124億円を売り上げ、営業利益約8億円を稼いだ。現地子会社を通じて建物の設備工事を受けるため、国内の施工能力を単純に輸出しているわけではない。中国の売上高は約18億円だが営業赤字で、豪州の小規模な不動産関連事業もある。現時点の企業価値を中国の回復に大きく依存させる必要はない。

施工の実際の件数と契約単価は会社が公表していない。以下の数量は新築・改修の完成工事高を基準にした「等価案件数」の推定であり、確認された施工現場数ではない。2026年3月期にはフジタ向け売上が約63億円と連結売上の約1割を占めた。大口元請けとの取引は受注の厚みを生む一方、価格交渉で弱い立場にもなりうる。

優良さと弱いところ

この会社の堀、すなわち競合が簡単には奪えない強みは、施工実績と現場を動かす人の組織にある。空調・給排水の工事には技術者、協力会社、安全管理、工程調整が必要だ。建物を使いながら行う改修ほど失敗の許容度が低く、既存設備を知る受注者には一定の継続優位がある。しかし独自技術で価格を自由に決められる会社ではない。新築の競争入札では高砂熱学工業や新菱冷熱工業など大手に対し、規模の差もある。

収益力は改善したが、10年平均で見るとまだ並の設備工事会社である。過去10年のROE中央値は7.0%にすぎず、2026年3月期の11.6%を恒久的な基準にはできない。強い利益率は利益を生む工事を選ぶ受注管理と改修比率の改善を示唆する。ただし工期の長い案件では、労務費の上振れや設計変更が数年分の改善を消しうる。

財務は際立って厚い。純現金約185億円は時価総額の6割に相当し、借金に追われて不採算工事を受ける必要は乏しい。ただし未成工事受入金約71億円は顧客から先に預かった仕事の対価であり、将来の工事原価を支払うための資金だ。政策保有株も流動性があるが、売却方針と実行を伴わなければ少数株主の利益とは言い切れない。

AIエージェントが操作画面や人月契約を置き換える事業には当たらない。建設現場の据え付け、検査、安全責任は物理的に残る。設計積算の自動化は効率化の機会である半面、その便益を発注者との値下げ競争で失う余地がある。堀は「強い」ではなく「普通」で、維持にも人材投資が欠かせない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

建設設備工事は新築建物の着工だけで決まらない。設備は建物本体より短い周期で交換され、空調の高効率化、配管更新、耐震・防災改修が継続的な仕事になる。国土交通省の建設工事施工統計では、2024年度の管工事完成工事高は約10.3兆円に達する。大成温調の日本事業売上をこれと比べると約0.46%だが、対象範囲と元請・下請の計上が一致しないため、厳密な市場シェアではない。

競争相手には高砂熱学工業、新菱冷熱工業、三機工業、ダイダン、朝日工業社が並ぶ。高砂熱学の連結売上は4,000億円超、新菱冷熱も3,000億円超と、規模では大成温調を大きく上回る。競合の連結売上には海外や管工事以外の事業が含まれるため、そこから各社の国内管工事シェアを断定することはできない。業界全体では大手が大型案件を取りやすい一方、地元の専門工事会社にも更新・改修の余地が残る。

今後10年の国内新築工事量には労働人口の減少と着工物件の選別が逆風になる。逆に既存建物の築年数が上がり、脱炭素への対応や省エネの要求が強まるほど、更新工事は底堅い。業界全体の実質施工量が大幅に増えるとは見ないが、改修に得意分野を移す会社はシェアを伸ばせる。大成温調の中立では国内新築の等価件数が約1割減る一方、改修が約3割増える。

価格については年3%の物価上昇を共通前提とし、10年で約1.34倍を中心とする。これは値決め力の証拠ではなく、賃金、配管材、空調機器も同程度値上がりするという意味だ。技術者不足が深刻化すると施工可能な件数そのものが減り、契約に原価連動条項がなければ利幅が縮む。米国ハワイの建設循環、中国での競争と採算は国内とは別に見るべきである。

資本政策と M&A

資本政策は改善途上にある。2026年に公表した中期経営計画「LIVZON DREAM 2030 2nd half!」は、2031年3月期の営業利益70億円以上、ROE12%以上、株主資本配当率であるDOE4%以上を掲げた。今後5年間の成長投資には190~230億円、配当等の株主還元には60~80億円を見込む。

資金源には営業キャッシュフロー140~160億円、不動産売却50~60億円、借入20~40億円を想定する。2027年3月期に予想される本社不動産売却益約40億円は、一度しか生まれない。純利益予想を継続的な配当余力の尺度に使うのは危うい。2023年には消火設備分野のウッドテックを、2026年9月にはユニティーを取得し、周辺工事の内製・受注範囲を拡げている。

買収した会社が既存顧客から消火設備も受注できれば、現場一件から得られる利益が増す。一方で取得価格や統合後の採算が十分に開示されなければ、投資利回りを確認できない。上場政策保有株約31億円についても、保有の便益と売却還元を見続ける必要がある。DOE4%という明示目標は前進だが、中計に一定額の自社株買いを約束する数字はない。

10年間の累計還元は、利益の浮き沈みに応じて抑揚をつける。中立では配当と将来実行される買い戻し等で約170億円を見込む。株主優待は費用の詳細が未開示のため年0.15億円を暫定推定し、10年分を還元に含めた。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

建築設備の更新は、新築需要より長い息の仕事である。商業ビルや病院の空調機は建物より先に寿命を迎え、使いながら交換するには施主の工程を理解した施工会社が必要だ。大成温調は改修完成工事高が既に200億円を超え、日本事業の中で無視できない比率を占める。中期計画が掲げる改修・継続保守の受注比率引き上げが実現すれば、競争入札の新築案件より収益率の安定した仕事が増える。顧客の設備履歴を把握することが次の受注を呼び、施工能力の蓄積が穏やかな堀になっていく。

省エネ規制や建物の脱炭素対応は、更新の時期を早める可能性がある。大きな工事を完成できる人材が不足するほど、信用と施工体制を持つ中堅企業に注文が集まりやすい。空調・給排水に消火設備を加えるウッドテックとユニティーの取得も、同じ現場の仕事をまとめて請ける機会を増やす。材料・人件費の上昇を適切に契約価格へ転嫁できれば、名目売上が増すだけでなく、案件選別によって利益率も改善する。ハワイの工事は国内と異なる顧客・景気で収益を分散する。

何より財務の強さがある。予期せぬ不採算工事が出ても資金繰りで追い詰められる可能性は低い。2031年に営業利益70億円以上を目指す計画には実行上の条件があるが、達成後も改修・保守に資本を振り向けられれば、利益と配当が継続して伸びうる。経営が政策保有資産を整理し、投資先の収益性を厳しく問うなら、現金を眠らせる弱点まで解消できる。

慎重な見方

設備工事には、客が離れられないほど強い堀はない。発注者は見積もりを比較し、現場監督と協力会社を確保できる競合へ容易に工事を振り替える。特に大型新築工事はゼネコンとの力関係が強く、大口顧客への依存が価格交渉を不利にする。直近の高い利益率は案件の選別と採算管理が奏功した結果だとしても、好況が続かなければ同じ水準で工事を選び続けられない。2015年3月期には営業利益がほとんど出なかった事実を軽く扱うべきではない。

施工技術者と熟練協力会社が高齢化し、人手不足が深まれば、受注できる工事量の上限が下がる。賃金上昇は下請費に波及し、契約締結後の費用増を施主に転嫁できない案件が増える。改修需要が増えても競争会社は同じ市場へ参入してくるため、案件数の増加がそのまま利益率上昇になるとは限らない。ハワイでは地場建設景気が冷えれば固定費を抱え、中国では赤字から抜けられないまま人と資金が残る。

財務の厚さも全額を株主のための現金と呼ぶことはできない。工事前受金は先々の材料と労務費に使われ、政策保有株は売却しない限り役立たない。中計の成長投資190~230億円が買収や大型案件へ向かい、投下資本利益率が資本コストを下回れば、自己資本だけが積み上がる。2031年の営業利益70億円目標を急ぐほど、受注の採算を緩める誘惑も増す。たとえ2027年の不動産売却で純利益が一時的に膨らんでも、翌年の現場で同じ利益は生まれない。

どちらに重みを置いたか

改修需要の持続性と財務の余裕では強い見方が勝る。しかし値決め力は限定的で、直近の過去最高利益率を10年先へ延長できないという慎重な指摘も正しい。したがって最も重い確率は改修が伸びても利益率は正常化する中立に置く。楽観側を34%、悲観側を30%とし、現金の厚さを理由に強気一辺倒にはしない。下振れで株主が全資産を換金できる前提も置かない。それでも足元の時価総額は、慎重に見た事業利益と累計還元に比べて低い。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 3,062 円762 億円(+ 還元の換算額還元の合計 679 円169 億円)。 今の値に割り戻すと 1,999 円497 億円、今との差 +60.8%、 期待の年率 +13.3%(資本コスト 7.2%)→ 割安

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 12% 5,849 円1,455 億円 924 円230 億円 +444.9% +20.8% 813 円202 億円
やや楽観 22% 4,344 円1,081 億円 824 円205 億円 +315.8% +17.4% 1,137 円283 億円
中立 36% 2,988 円743 億円 683 円170 億円 +195.4% +13.1% 1,322 円329 億円
やや悲観 20% 1,337 円333 億円 563 円140 億円 +52.8% +5.2% 380 円95 億円
悲観 10% 618 円154 億円 281 円70 億円 −27.7% −3.7% 90 円22 億円
加重平均100% 3,062 円762 億円679 円169 億円 +201.0% +13.3% 3,741 円931 億円

今の株価時価総額 1,243 円309 億円(2026-11-02)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 12% 更新工事でシェアを奪い施工採算も上がる 利益 80 億円 · PER 16.7 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 5,849 円1,455 億円

改修・保守の受注比率が中期計画の目標を超えて定着し、顧客の設備履歴を把握している利点が更新工事で発揮される。国内新築も都市の再開発案件で選別受注が進み、平均請負単価は原価上昇を超えて改善する。国内新築の完成等価件数は112件と今より増え、改修は1,550件まで伸びる。単純な市場の成長ではなく、競合から優良案件を取り込む結果だ。

消火設備のウッドテックとユニティーが既存顧客の工事に入り、関連施工の売上が厚くなる。ハワイでは現地の施工技術者を確保でき、高採算の設備更新が継続する。中国では赤字工事から撤退して選別した案件だけを残し、僅かな事業でも黒字へ転じる。グループ営業利益は約99億円に達し、利益率は8%台へ改善する。

将来の買収は工事の施工体制を増やす小規模なものにとどまり、手元資金を割高な事業へ費やさない。DOEに基づく配当と追加の買い戻しで株主への累計還元も増える。経営者が工事ごとの投資利益率を守れた場合に限る、稀だが十分に起こりうる上振れである。

  • 国内新築設備工事:数量 112(年間の新築完成等価案件数(件、アナリスト推定))× 価格 3.38(等価案件1件当たり平均完成工事高(億円、名目))→ 売上 378 億円・営業利益 30 億円。大型再開発で優良案件を選別
  • 国内改修・設備更新:数量 1,550(年間の改修・保守等価案件数(件、アナリスト推定))× 価格 0.29(等価案件1件当たり平均工事高(億円、名目))→ 売上 445 億円・営業利益 45 億円。設備更新の指名案件が増える
  • 国内子会社・周辺設備工事:数量 385(関連施工・機器供給の年間等価案件数(件、推定))× 価格 0.18(等価案件1件当たり平均売上(億円、名目))→ 売上 71 億円・営業利益 7 億円。消火設備の買収相乗効果
  • 米国・ハワイ設備工事:数量 82.0(米国で完了する大小工事の年間等価案件数(件、推定))× 価格 2.92(等価工事1件当たり平均工事高(億円、円建て名目))→ 売上 240 億円・営業利益 19 億円。ハワイの施工拡大
  • 中国設備工事・豪州その他:数量 32.0(中国設備工事中心の年間等価案件数(件、推定))× 価格 0.83(等価案件1件当たり合計売上(億円、豪州の小額事業込み))→ 売上 27 億円・営業利益 1 億円。中国赤字の解消

倍率:資本コストk7.25%、2036年の純利益79.98億円÷自己資本654.7億円=ROE12.22%。堀は通常で超過収益の残存割合1/2、増分資本利益率RONIC9.74%、10年後以降の名目成長g3.3%。正当化PER=(1−g÷RONIC)÷(k−g)の上限16.73倍を使用。初期の余剰現金80億円の利息税後1.12億円を利益から除き、戻り方0.75の60億円を加算する。現在の相場のPERから導いていない。

確率:国内大型新築と改修の双方でシェア上昇し、ハワイも順調に育ち、買収の相乗効果が出る必要がある。複数条件の同時達成なので12%に抑える。

やや楽観 22% 改修主導で営業利益目標へ近づく 利益 61 億円 · PER 15.9 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 4,344 円1,081 億円

新築は完成等価件数がほぼ横ばいでも、受注時に原価上昇を転嫁できる工事へ絞ることで名目売上が伸びる。改修は1,430等価件数となり、更新のたびに施工実績が次の相談を呼ぶ。中期計画の営業利益目標には時間をかけて近づくものの、70億円台の利益を大きく超えるほど独占的な値上げ力は付かない。

ユニティーの取り込みで消防設備を含む案件が増え、国内の工事管理体制にも生産性改善が生まれる。米国ではハワイの事業が受注を確保し、現地子会社の利益率は堅調に推移する。中国は採算重視の方針へ切り替え、おおむね損益均衡まで改善する。現場施工そのものはAIで置き換わらないが、設計積算の効率化は競合にも広がるため独り占めできない。

営業利益は約75億円となる。政策保有株の段階的な削減と配当の積み上げが進み、現金が事業に必要な額を超えても株主に還元される。財務の強さは維持され、競争力も現在より少し高い企業として10年目を迎える。

  • 国内新築設備工事:数量 102(年間の新築完成等価案件数(件、アナリスト推定))× 価格 3.21(等価案件1件当たり平均完成工事高(億円、名目))→ 売上 328 億円・営業利益 22 億円。新築を採算重視で受注
  • 国内改修・設備更新:数量 1,430(年間の改修・保守等価案件数(件、アナリスト推定))× 価格 0.28(等価案件1件当たり平均工事高(億円、名目))→ 売上 396 億円・営業利益 35 億円。改修の需要と顧客の継続受注
  • 国内子会社・周辺設備工事:数量 350(関連施工・機器供給の年間等価案件数(件、推定))× 価格 0.18(等価案件1件当たり平均売上(億円、名目))→ 売上 62 億円・営業利益 6 億円。消火設備工事の横展開
  • 米国・ハワイ設備工事:数量 72.0(米国で完了する大小工事の年間等価案件数(件、推定))× 価格 2.80(等価工事1件当たり平均工事高(億円、円建て名目))→ 売上 202 億円・営業利益 14 億円。米国現地受注は堅調
  • 中国設備工事・豪州その他:数量 26.0(中国設備工事中心の年間等価案件数(件、推定))× 価格 0.81(等価案件1件当たり合計売上(億円、豪州の小額事業込み))→ 売上 21 億円・営業利益 0 億円。中国損益がほぼ均衡

倍率:k7.25%、純利益61.02億円÷自己資本584.9億円=ROE10.43%。通常の堀でRONIC8.84%、g3.3%から正当化PERは約15.87倍。その上限そのものを使い、事業純利益から余剰現金80億円の税後利息1.12億円を除き、現金の戻り方0.75を掛けた60億円を別に加える。

確率:改修の需要増と利益率改善は既存の完工実績と会社の中期計画に一定の根拠があるが、工事入札には競合が多いので22%とする。

中立 36% 新築減少を更新需要が補い利益率は平常化 利益 43 億円 · PER 14.5 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 2,988 円743 億円

国内新築の実質工事量は、労働人口の減少と建築主の投資選別で緩やかに減る。新築完成等価件数は100件から90件へ縮む一方、改修・更新は設備の老朽化と省エネ化を背景に1,270件まで増える。受注単価は原則として年3%の物価上昇に連動する。改修比率の上昇が採算を支えるが、競合との見積もり競争も続き、2026年の過去最高利益率は定着しない。

ウッドテックとユニティーの消火設備工事は既存顧客に一定程度浸透し、国内子会社売上は着実に積み上がる。米国ハワイは現地景気の波を受けながらも、設備更新を中心に2026年より施工量をやや増やす。中国は契約量を減らして赤字を圧縮するものの、完全撤退や大幅な利益貢献は想定しない。営業利益は約52億円、純利益は約43億円となる。

2031年の営業利益70億円以上という計画は一度達成しても継続が難しいか、未達のまま正常な水準に落ち着く。配当方針は守られ、累計還元約170億円が株主へ渡る。現場の施工能力は十分な価値を持つが、特別に広い堀を築かない10年である。

  • 国内新築設備工事:数量 90.0(年間の新築完成等価案件数(件、アナリスト推定))× 価格 3.15(等価案件1件当たり平均完成工事高(億円、名目))→ 売上 284 億円・営業利益 16 億円。実質工事量10%減・単価は物価並み
  • 国内改修・設備更新:数量 1,270(年間の改修・保守等価案件数(件、アナリスト推定))× 価格 0.27(等価案件1件当たり平均工事高(億円、名目))→ 売上 343 億円・営業利益 25 億円。更新需要27%増・単価は物価並み
  • 国内子会社・周辺設備工事:数量 320(関連施工・機器供給の年間等価案件数(件、推定))× 価格 0.18(等価案件1件当たり平均売上(億円、名目))→ 売上 57 億円・営業利益 5 億円。周辺施工は小幅な拡張
  • 米国・ハワイ設備工事:数量 65.0(米国で完了する大小工事の年間等価案件数(件、推定))× 価格 2.77(等価工事1件当たり平均工事高(億円、円建て名目))→ 売上 180 億円・営業利益 10 億円。ハワイの実質施工量は微増
  • 中国設備工事・豪州その他:数量 19.0(中国設備工事中心の年間等価案件数(件、推定))× 価格 0.82(等価案件1件当たり合計売上(億円、豪州の小額事業込み))→ 売上 16 億円・営業利益 0 億円。中国で工事縮小・赤字圧縮

倍率:k7.25%、純利益43.47億円÷自己資本532.2億円=ROE8.17%、残存割合1/2のRONIC7.71%、10年後以降のg3.3%。正当化PER=(1−g÷RONIC)÷(k−g)=約14.48倍を上限としてそのまま使う。余剰現金80億円の利息税後1.12億円を事業純利益から引き、帳簿現金の0.75に当たる60億円を加える。

確率:足元の過去最高利益率を固定せず、新築の実質減少と改修需要の増加を相殺する最も自然な道筋として36%を中心に据える。

やや悲観 20% 人手不足で採算を失い受注も鈍る 利益 22 億円 · PER 11.0 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 1,337 円333 億円

国内の新築大型工事が減り、採算のよい案件を選びきれず受注価格で譲歩する。新築の完成等価件数は70件まで減少し、改修は老朽化需要のおかげで件数を増やすが、競争激化で利幅を失う。人材不足による外注費の増加も重なり、売上の名目増加の多くは原価の上昇に吸収される。

取得した周辺工事会社から期待した相乗効果が出ず、営業管理費だけが膨らむ。ハワイでは開発案件の停滞により工事量と単価の両面が弱くなり、利益率が低下する。中国では縮小しても工事保証や固定費が残り、赤字が続く。会社の施工技術が消えるわけではないが、顧客から指名される力は弱まり、営業利益は約25億円に後退する。

現金の一部は受注減少期の立替資金や統合費用へ消える。配当はDOEの目標を機械的に守るより資金繰りを優先して抑え、累計還元は約140億円になる。会社は存続し、改修の需要も残るが、株主資本を超える利益を継続して稼げない状態だ。

  • 国内新築設備工事:数量 70.0(年間の新築完成等価案件数(件、アナリスト推定))× 価格 3.03(等価案件1件当たり平均完成工事高(億円、名目))→ 売上 212 億円・営業利益 8 億円。競争受注が増え利益率4%
  • 国内改修・設備更新:数量 1,090(年間の改修・保守等価案件数(件、アナリスト推定))× 価格 0.26(等価案件1件当たり平均工事高(億円、名目))→ 売上 280 億円・営業利益 15 億円。改修の値上げが人件費に負ける
  • 国内子会社・周辺設備工事:数量 280(関連施工・機器供給の年間等価案件数(件、推定))× 価格 0.17(等価案件1件当たり平均売上(億円、名目))→ 売上 48 億円・営業利益 2 億円。買収先が十分稼げない
  • 米国・ハワイ設備工事:数量 48.0(米国で完了する大小工事の年間等価案件数(件、推定))× 価格 2.63(等価工事1件当たり平均工事高(億円、円建て名目))→ 売上 126 億円・営業利益 3 億円。海外固定費を吸収できない
  • 中国設備工事・豪州その他:数量 12.0(中国設備工事中心の年間等価案件数(件、推定))× 価格 0.72(等価案件1件当たり合計売上(億円、豪州の小額事業込み))→ 売上 9 億円・営業利益 −1 億円。縮小しても中国赤字が残る

倍率:10年後のROE4.82%はk7.25%を下回り、成長投資を続けると資本価値を損なう。成長価値を積まず稼ぐ力の上限1÷k=13.79倍を参照し、再受注リスクと収益の持続性を反映した11倍で測る。余剰現金は工事運転資金・買収費用への流出を想定して60億円へ減額し、税後利息0.84億円を控除した利益に11倍を掛け、0.75の戻り方で45億円を足す。

確率:元請けとの競争入札、人材・下請費の上昇、中国赤字の長期化は具体的な弱点である。一方、改修需要の底堅さがあるため20%とする。

悲観 10% 工事管理の競争力を失い収益が崩れる 利益 5 億円 · PBR 0.5 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 618 円154 億円

新築設備工事の落札競争が激しくなり、発注件数の減少と材料・労務費の高騰が同時に起きる。受注を維持するため赤字に近い工事を取る悪循環に入り、新築等価件数は54件へ落ち込む。更新需要そのものはなくならないが、競合に顧客を奪われ、改修の等価件数も810件に縮む。価格は物価に追い付かず、利益率も下がる。

買収した子会社の管理が行き届かず、一部に減損や追加の資金負担が出る。ハワイは施工人員を減らしきれないまま建設需要が冷え、中国は受注がほぼ消えても保証義務と撤退費用が残る。連結営業利益は約6億円まで低下する。これは景気の谷だけでなく、施工能力と顧客関係を競合に奪われ、優良さを失う構造的な負けである。

顧客から預かった工事代金と政策保有資産は、そのまま少数株主へ配れるわけではない。過去に積み上げた自己資本の価値も低い資本収益率で傷む。10年目は現時点の純資産と売却可能資産を慎重に見直した水準が株式価値の目安となる。配当や買い戻しは縮小し、累計還元は約70億円にとどまる。

  • 国内新築設備工事:数量 54.0(年間の新築完成等価案件数(件、アナリスト推定))× 価格 2.82(等価案件1件当たり平均完成工事高(億円、名目))→ 売上 152 億円・営業利益 2 億円。案件喪失と低価格落札
  • 国内改修・設備更新:数量 810(年間の改修・保守等価案件数(件、アナリスト推定))× 価格 0.25(等価案件1件当たり平均工事高(億円、名目))→ 売上 203 億円・営業利益 6 億円。更新工事も競争に負ける
  • 国内子会社・周辺設備工事:数量 220(関連施工・機器供給の年間等価案件数(件、推定))× 価格 0.16(等価案件1件当たり平均売上(億円、名目))→ 売上 36 億円・営業利益 0 億円。統合効果なく固定費が残る
  • 米国・ハワイ設備工事:数量 33.0(米国で完了する大小工事の年間等価案件数(件、推定))× 価格 2.51(等価工事1件当たり平均工事高(億円、円建て名目))→ 売上 83 億円・営業利益 1 億円。ハワイ景気の後退と減員遅れ
  • 中国設備工事・豪州その他:数量 4.0(中国設備工事中心の年間等価案件数(件、推定))× 価格 0.68(等価案件1件当たり合計売上(億円、豪州の小額事業込み))→ 売上 3 億円・営業利益 −1 億円。撤退費用で大きな赤字

倍率:構造的な競争力の喪失でROE1.23%とk7.25%を大幅に下回り、将来利益の資本化より現在の売れる資産を基準とする。PBR0.50を2036年の自己資本441.9億円ではなく現時点の自己資本307.3億円に掛けるため時価総額153.7億円。過去の株価のPBRの底を根拠にしていない。純現金から前受金などを控除した回収資産149億円を下回らない。

確率:過去に営業利益がほぼゼロとなった年度があり、構造的に競争力を失う可能性は無視できない。しかし純現金が厚く短期倒産の危険は小さいので10%とする。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

国内新築設備工事

国内親会社が新築建物の空調・給排水・防災設備を請け負い、引き渡す工事。

数量年間の新築完成等価案件数(件、アナリスト推定)価格等価案件1件当たり平均完成工事高(億円、名目)売上営業利益
今 2026/03 100 2.35 235 14
10 年後 中立 90.0 3.15 284 16

取り方:2026年3月期有価証券報告書の国内親会社の新築完成工事高23,459百万円を正本とする。完成案件の件数と単価は会社非開示なので、構造・規模の異なる工事をならした等価案件を年100件と仮定し、1件当たり2.3459062億円に換算した。実際の施工件数100件と会社が発表した事実ではない。営業利益13.5億円も推計配賦であり、現場利益率5.75%の仮定を用いる。

国内改修・設備更新

既存ビル・公共施設・工場などの空調更新、配管・給排水改修、保守関連の完成工事。

数量年間の改修・保守等価案件数(件、アナリスト推定)価格等価案件1件当たり平均工事高(億円、名目)売上営業利益
今 2026/03 1,000 0.20 201 17
10 年後 中立 1,270 0.27 343 25

取り方:有報の国内親会社「改修工事」完成工事高20,082百万円を使用。現場件数と単価は非開示であり、大型更新から小口修繕までを年1,000の等価案件と仮定して1件0.20081666億円とする。営業利益17.1億円は日本事業の公表利益34.565億円から、新築・子会社分との相対採算を考えて配賦した推定値(利益率約8.52%)であり公表セグメント利益ではない。

国内子会社・周辺設備工事

日本事業に含まれる連結子会社の設備工事・消火設備など。

数量関連施工・機器供給の年間等価案件数(件、推定)価格等価案件1件当たり平均売上(億円、名目)売上営業利益
今 2026/03 300 0.13 40 4
10 年後 中立 320 0.18 57 5

取り方:地域別開示の日本事業売上475.26867億円から、国内親会社の新築234.59062億円と改修200.81666億円を引いた39.86139億円。内部売上の相殺を含む残差であり、子会社の独立した完成工事高そのものではない。施工・機器案件を年300件相当と置いた単価は公開件数ではなく推定。営業利益3.9653億円も国内事業利益との整合をとるための分析上の配賦である。2026年9月取得のユニティーの売上を基準期へ遡及していない。

米国・ハワイ設備工事

米国現地子会社によるハワイなどの空調・給排水設備の施工請負。

数量米国で完了する大小工事の年間等価案件数(件、推定)価格等価工事1件当たり平均工事高(億円、円建て名目)売上営業利益
今 2026/03 60.0 2.06 124 8
10 年後 中立 65.0 2.77 180 10

取り方:有報の地域別セグメント売上123.50787億円、営業利益8.21244億円を使用。現場件数非開示のため60等価案件、1件2.0584645億円と仮定する。米ドル150円は共通前提で固定し、数量を米国での工事稼働数、価格を円建て単価として物価上昇を価格側に計上する。

中国設備工事・豪州その他

中国の設備施工を中心とし、ごく少額の豪州不動産関連収益を含む。

数量中国設備工事中心の年間等価案件数(件、推定)価格等価案件1件当たり合計売上(億円、豪州の小額事業込み)売上営業利益
今 2026/03 30.0 0.61 18 −2
10 年後 中立 19.0 0.82 16 0

取り方:中国の売上17.93442億円・営業損失2.46489億円に豪州の売上0.47967億円・営業利益0.19107億円を合算。全体の97%超が中国施工であるため等価案件数30は中国工事を代表させ、豪州の不動産関連は微小な加算として単価に含む便法とした。現場数の実績や中国のシェアは非開示。豪州部分には実際の工事件数を対応させていない。

リスクと懸念

人手不足と協力会社の施工能力

設備工事は現場監督、配管工、施工管理技士が揃って初めて完成する。国内で熟練工が減ると、受注可能な施工量は需要とは別に細る。外注費が契約時の見積もりを超えても途中で値上げできなければ、新築だけでなく高採算を期待する改修でも利益率が下がる。生産性目標が実際の完成工事数に結びつくかが重要だ。

大型案件の採算悪化と前受工事代金

工事完成まで時間がかかる案件では、設計変更、資材不足、工期遅延によって原価が膨らむ。2026年3月期には未成工事受入金が約71億円あり、現金が増えても将来の仕入れや下請けへの支払いが残る。運転資金に使う現金を余剰資金として二重に評価してはいけない。受注残だけでなく不採算案件の発生を追うべきだ。

顧客とゼネコンの交渉力

フジタ向けは2026年3月期売上高の約1割を占める。大型建築案件の元請けが価格を主導すれば、施工品質が良くても設備会社の採算は絞られやすい。単一顧客の工事量や請負条件が変化したとき、同規模の工事を同じ利益率で他社から獲得できる保証はない。顧客分散と価格転嫁の実績を確認する必要がある。

ハワイの建設循環と中国の撤退費用

米国事業は売上約124億円、営業利益約8億円と利益への寄与が大きいが、ハワイの地場工事需要や工賃に左右される。観光・不動産投資が冷えれば現場人員の固定費が重荷となる。中国はすでに営業赤字であり、受注縮小を続けても契約保証や拠点整理の負担が残る可能性がある。両市場の伸びを国内需要の延長として扱わない。

買収投資と政策保有資産の資本効率

中期計画の成長投資190~230億円は、現在の自己資本に対して無視できない大きさだ。取得した消火設備会社の技術者や顧客を活用できればよいが、統合費用だけが増えると投下資本の利回りは資本コストを下回る。約31億円の政策保有株も、売却や明確な取引利益がなければ価値の回収に時間がかかる。

一過性利益と資産価値の二重計上

2027年3月期の予想純利益には本社不動産の売却益が大きく含まれ、設備工事の反復的な稼ぎではない。売却代金が現金に変わったときは利益成長の倍率と保有不動産の資産価値の両方に同じ利益を数えてはならない。配当方針を守るために土地の売却に頼るなら、成長資金と株主還元との競合が強まる。

AIによる積算効率化の価格転嫁圧力

現場の施工、検査、安全管理はAIエージェントが机上で代替できる人月サービスではない。その一方、設計図の読み取り、数量拾い、工事見積もりは自動化が進みやすい。自社だけが効率化できるとは限らず、元請けが安い見積もりを要求する場合、削減した事務工数の便益が施工会社の利益に残らない危険がある。

今後の分かれ目

改修・継続保守の受注比率が中計目標の50%を超え、国内営業利益率も複数年度で上向いたら
顧客設備の知識が繰り返し受注につながっていると判断し、改修の実質件数と利益率を上方修正する。単年度の最高益だけでは更新しない。
2031年3月期の営業利益70億円以上が、一過性の不動産益なしで実現したら
国内の採算と人員生産性の改善実績を確かめ、基本筋書きの営業利益率と増分資本利回りを上げる。目標達成が買収依存なら別に評価する。
未成工事受入金が減り、純現金の減少以上に配当・自己株買いが進んだら
営業に拘束されない現金の還元実績として認め、余剰現金の戻り方0.75を1.0へ見直す余地が生じる。
売上が増えても工事損失引当金や外注費の増加で国内の利益率が4%を割ったら
見積もりと調達管理の悪化を重く受け止め、改修工事も含むやや悲観の重みを増やす。
ハワイの受注残が大幅に減り、中国事業の営業赤字も継続したら
海外施工の実質件数を減らして予想を改める。国内の改修需要が堅調でも全社の利益見通しを引き下げる。
取得したユニティーなどの買収価格と投資後の利益が開示され、資本コストを上回る利回りが確認できたら
周辺工事の一括受注による再投資余地を高く評価する。反対にのれん減損が発生したら、買収への将来資金配分を慎重に見る。
実質の新築等価件数が10年で4割以上落ち込み、改修件数も減り始めたら
これは単なる景気の谷ではなく顧客と施工能力の喪失を示すため、構造的な悲観のシナリオを中心に据え直す。

見ておくもの

  • 国内親会社の新築・改修別完成工事高と受注高、工事採算
  • 改修・継続保守受注比率:中計目標50%以上に対する実績
  • 国内施工部門の営業利益率と施工人員一人当たり売上
  • ハワイの受注残、売上高、営業利益率と中国事業の営業損益
  • 未成工事受入金、未払消費税、営業キャッシュフローの差と純現金
  • 2031年3月期の営業利益70億円、ROE12%、DOE4%目標の達成状況
  • ウッドテック・ユニティー買収後の売上相乗効果と投下資本利益率
  • 政策保有株の削減、配当・新規自社株買いの実行額

倍率と資本コストの決め方

市場価格や他社のPER・過去のPBRを倍率の起点にしていない。10年間の物価上昇約1.34倍は単価だけに反映し、数量には重ねていない。減価償却は既存資産が歴史的原価のまま残るため一律1.34倍にはせず、2036年の中立で年間7~8億円程度と想定し、更新投資の現金支出は別に必要と見る。

10年先のPERは資本コスト7.25%、増分資本利益率、2036年以降の成長率3.3%の式だけで決める。初期余剰現金80億円は利益から利息を除いて別建てにした。2036年の自己資本は現在307.3億円に10年の概算純利益の合計を加え、累計還元を引いて確かめた。悲観の資産の床149億円は清算を強制できない少数株主の限界も考えた。2028年3月期からの新リース会計変更は比較可能な利益に調整する。

確率加重した10年後の時価総額を10年分、累計還元を5年分の資本コストで割り引くと約467億円となる。

資本コスト 7.2% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。国債利回り3%と株式リスクプレミアム4.5%の基本7.5%に、事業の質の調整-0.25%を加えた。個別の買収・工事採算リスクは倍率で重複させず筋書きで扱う。

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相続税対策の建築と136万戸の一括借上げ管理という資産を使わず稼ぐ二本柱で、着工減・空室・金利の逆風を確率で織り込んでも今の値段はやや割安に見える 本質価値との差 +43.0% · 10 年 割安(年 +13.5%) 割安 カドス・コーポレーション211A 土地情報を握る独自の営業力に長期価値がある。不動産投資の借入増加には警戒が必要だが、現状の評価には安全域が残る 本質価値との差 +41.8% · 10 年 割安(年 +13.0%) 割安 川崎設備工業1777 関電工が5割を握る設備工事会社。利益率13%は山で、10年で測ると今の値段はおおむね適正 本質価値との差 +41.4% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 ナカボーテック1787 港湾の防食で首位級の専業。株主が替わり資本が軽くなった今の値は、利益の質に見合う水準より低い 本質価値との差 +38.5% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 暁飯島工業1997 茨城の設備工事の老舗。改修の波で稼ぎは山にあるが、厚い現金を引くと事業の値段は控えめ 本質価値との差 +38.4% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 ライト工業1926 地盤と斜面の専業は堅実だが、利益率は山の上にある。10年でならすと、今の値段は価値とほぼ釣り合う 本質価値との差 +37.3% · 10 年 割安(年 +11.1%) 割安 協和日成1981 東京ガス向けのガス管・給湯工事が売上の半分強。利益は薄いが、時価総額に近い金融資産を抱える 本質価値との差 +35.2% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 ショーボンドホールディングス1414 補修に絞った高収益の会社。利益は山に近いが、10年でならしても今の値段には少し余裕がある 本質価値との差 +31.2% · 10 年 割安(年 +10.3%) 割安 三東工業社1788 公共土木に支えられた滋賀の小さなゼネコン。現金は厚いが、利益は景気と受注で大きく揺れる 本質価値との差 +31.1% · 10 年 割安(年 +11.3%) 割安 第一カッター興業1716 コンクリート切断・穿孔の最大手。利益率は谷から戻りかけ、時価総額の半分強が現金という会社 本質価値との差 +30.7% · 10 年 割安(年 +12.5%) 割安 明星工業1976 保温・保冷工事の専門会社。利益の安定と厚い現金は本物で、残る問いはその現金を株主に返すかどうかだ 本質価値との差 +30.2% · 10 年 割安(年 +10.4%) やや割安 NITTOH1738 名古屋の地味な改修・防除会社。無借金で現金も厚く、利益の安定に対して値段はやや安い 本質価値との差 +29.7% · 10 年 やや割安(年 +11.3%) やや割安 太洋基礎工業1758 名古屋の基礎工事の専門会社。現金は時価総額の8割に迫るが、筆頭株主の下で眠ったまま。今の値段はほぼ適正で、割安とは言えない 本質価値との差 +29.7% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 北野建設1866 長野と首都圏で民間建築を請け負う中堅ゼネコン。時価総額の半分近い純現金が価値の支えだが、受注の急減が先行きの影を落とす 本質価値との差 +28.3% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 テノックス1905 杭と地盤改良の専門工事会社。自社の工法を設計に織り込む力はあるが、下請けの宿命で利益は薄く、中立で今の値段並み 本質価値との差 +27.8% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 岐阜造園1438 積水ハウスと組んで伸びる造園の専業。利益率は上がったが、値段はその先をほぼ映している 本質価値との差 +27.6% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 ヤマウラ1780 長野の工場建築で強い地方ゼネコン。厚い現金と高めの利益率が、十年続くかが分かれ目 本質価値との差 +27.2% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 セレコーポレーション5078 東京のアパートを建てて管理し続ける会社。厚い現金の戻りを半分とみて、価値は今の時価総額並みと見る。 本質価値との差 +26.1% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 大末建設1814 記録的な利益の山にいる中堅ゼネコン。10年の価値は今の値段と近い 本質価値との差 +25.8% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 フィル・カンパニー3267 駐車場の上に店を建てる独自の商品を持つが、建築費と金利の波に弱く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +22.5% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 高橋カーテンウォール工業1994 ビルの外壁のコンクリート板で首位の小さな専門メーカー。利益は細ったが、受注残は膨らみ、正味の流動資産だけで時価総額を上回る 本質価値との差 +19.9% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 ファーストコーポレーション1430 首都圏マンションの専門ゼネコン。造注方式で不動産へ踏み込み、利益は過去最高だが借入が膨らんだ 本質価値との差 +18.6% · 10 年 やや割安(年 +10.7%) やや割安 トーエネック1946 中部電力系の設備工事会社。利益は過去最高の山にあり、10年の中立でも本質価値は今の時価総額をやや下回る適正圏 本質価値との差 +18.1% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 オリエンタル白石1786 橋とケーソンで稼ぐ小粒の技術屋。利益は山を過ぎ、10年でならすと今の値段はほぼ見合う 本質価値との差 +18.1% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 オーテック1736 空調の自動制御工事で利益率が急上昇した小型のサブコン。利益の山と管工機材の赤字を考えると、確率の加重では今の値段を 2 割強下回る、やや割高 本質価値との差 +17.6% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 鉄建建設1815 鉄道に強い堀はあるが、資本コストを稼げない薄利の会社に今の値段は少し高い 本質価値との差 +17.4% · 10 年 やや割安(年 +10.7%) やや割安 エムビーエス1401 独自の外装・橋梁補修技術と厚い現金は魅力だが、施工人材と値上げ力に限界があり、長期価値はやや割安にとどまる 本質価値との差 +17.1% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 JESCOホールディングス1434 再エネ・通信・電気設備を一括で請け負う工事会社。需要の追い風と堅い財務があり、今の値段はやや割安とみる 本質価値との差 +17.0% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 日本乾溜工業1771 九州の道路のガードレールと法面を守る小さな工事会社。麻生の傘下に入り、厚い現金は戻りにくい。値段はやや割高 本質価値との差 +16.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 五洋建設1893 海洋土木の雄は過去最高益の山に立つ。10年でならすと、今の値段は利益の高止まりをほぼ織り込んでいる 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 北陸電気工事1930 北陸の配電と内線工事に根を張る堅実な会社。厚い現金は安全域だが、親会社の弱り方と利益率の天井が重い 本質価値との差 +15.4% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 大和ハウス工業1925 国内の縮小を米国とデータセンター・物流で埋め、ROE10%前後を保てば、利益の倍率でも借金を足したEVでも今の値段はやや割安。米国の金利と不祥事は確率で織り込んだ 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +13.3%) やや割安 新日本空調1952 空調工事の準大手。利益率が過去最高に乗った今は、元に戻る力を見ておきたい。純現金は強み 本質価値との差 +14.9% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 関電工1942 東京電力への依存が小さい電気設備工事の大手。利益率が過去最高の今は、山を割り引いて見たい 本質価値との差 +14.8% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 長谷工コーポレーション1808 首都圏シェア3割超の「特命受注」で稼ぐマンション専業最大手。国内縮小の重石はあるが、今の値段は本質価値を 1 割半ほど下回る。 本質価値との差 +14.6% · 10 年 やや割安(年 +12.8%) やや割安 佐田建設1826 群馬の老舗ゼネコン。利益の大半を株主へ戻す方針と厚い純現金が値の支え 本質価値との差 +13.9% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 日特建設1929 法面工事の老舗は、能登の復旧特需の山に立つ。堅い財務は魅力だが、親会社が支配し、割安とまでは言えない 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 キャンディル1446 建物の傷を直す職人の会社。人手不足で単価は上がるが、参入の壁は低く、のれんが自己資本の6割を占める 本質価値との差 +13.3% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 名工建設1869 JR東海の線路を守る安定の会社だが、資本が太って稼ぐ力は資本コストの手前にとどまる 本質価値との差 +13.0% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 日本アクア1429 戸建の断熱で首位級、ROEは高いが、住宅の縮みと価格競争、親会社の存在が重い 本質価値との差 +11.0% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 朝日工業社1975 空調工事の準大手。工場とデータセンター向けの稼ぎは本物だが、利益率は異例の山にあり、今の値段はそれを織り込んでいる 本質価値との差 +10.9% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 錢高組1811 資産は厚いが稼ぐ力が薄く、株主に届かない資産では今の値段は少し高い 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +10.7%) 適正 イチケン1847 稼ぐ力は過去最高だが、資本をためるだけでは今の値段を支えきれない 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +9.2%) 適正 矢作建設工業1870 稼ぎは本物だが、今の利益は山の高さ。資本を厚くするほど株主の取り分は細る 本質価値との差 +9.6% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 東亜建設工業1885 港と防衛工事で過去最高益をつかんだ海洋土木の二番手。利益率の山を10年でならすと、今の値段はほぼ適正とみる 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +10.2%) 適正 日本リーテック1938 JR東日本の線路の電気設備を握る専門工事会社。稼ぐ力は本物だが、ためた現金と株が株主に戻ってこない 本質価値との差 +8.9% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 ベステラ1433 プラント解体の専業。利益率は戻りつつあるが、死亡事故と借入の増加が重く、今の値段は適正圏 本質価値との差 +8.5% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 植木組1867 柏崎の老舗ゼネコン。好況の利益は厚いが、10年先の稼ぎは今を超えにくい 本質価値との差 +8.0% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 森組1853 大阪の中堅ゼネコン。時価総額の 6 割が手元の現金で、事業は物価に追いつくだけの薄利 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +8.4%) 適正 奥村組1833 土木に強い堅実な準大手。山の利益を映す今の値段には、まだ安全域が足りない 本質価値との差 +7.3% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 中外炉工業1964 工業炉の国内最大手。本業の稼ぎは堅いが、直近の利益は株の売却益で膨らみ、数量の伸びも乏しい 本質価値との差 +7.2% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 松井建設1810 社寺で440年続く堅実な建築会社。財務は厚いが、稼ぐ力が資本コストに届かず、今の値段は少し高い 本質価値との差 +6.9% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 技研ホールディングス1443 病院の放射線を防ぐ工事と消波ブロックの型枠貸しで稼ぐ小さな建設会社。本業は堅いが、時価総額の2倍近い株を抱え、株主には返さない 本質価値との差 +6.7% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 きんでん1944 配電の安定と民間工事の稼ぎを併せ持つ電気工事の最大手。利益率が過去最高の今は、山を割り引いて見たい 本質価値との差 +6.4% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 クラフティア1959 旧九電工。首都圏に広がる設備工事の稼ぎ頭だが、過去最高益の山が高く、中立なら本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +5.3% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 高田工業所1966 製鉄所と化学工場の修理を請け負う。受注は厚いが利益率は3%台で、10年先の価値は今の時価総額を下回ると見る 本質価値との差 +3.3% · 10 年 適正(年 +8.4%) 適正 インターライフホールディングス1418 人手不足で内装と舞台設備の工事の値段が上がり、利益率は過去の数倍に。追い風が10年続くとは限らず、今の値段はやや割高 本質価値との差 +3.1% · 10 年 適正(年 +8.4%) 適正 アップコン5075 稼働を止めずに床を直す技術は強い。ただし大型受注の山谷と再投資負担を勘案すると、現時点の安全域は薄く適正圏。 本質価値との差 +1.7% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 株式会社ミライト・ワン1417 NTT 系の通信工事に建設と測量を足した会社。利益率の改善は本物だが、稼ぐ力に対して今の値段は先を行く 本質価値との差 +1.6% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 安藤・間1719 トンネルと原子力に強い質の良いゼネコン。ただ景気の山の利益と見て、今の値段は少し高い 本質価値との差 +1.4% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 大成建設1801 施工不良・談合の傷から回復し過去最高益だが、ROE17.9%は山。中立にならせば本質価値はほぼ今の値段に並ぶ 本質価値との差 +0.9% · 10 年 適正(年 +9.1%) 適正 北海電工1832 北電グループの配電・設備工事会社。利益は過去最高だが、親会社に預けた現金は株主に戻りにくい 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 鹿島建設1812 業界最大手の規模と開発事業は本物だが、今のROE12.5%は建設ブームの山で、ならせば9%弱。今のPBR1.5倍はやや割高 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 ヤマト1967 群馬の設備工事会社。工場で加工する力は本物だが、利益率が過去最高の今は戻りを見ておきたい 本質価値との差 +0.6% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ノバック5079 姫路の中堅ゼネコン。受注残は厚いが利益は大型案件の山で、今の値段はやや割高 本質価値との差 −1.2% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 タマホーム1419 注文住宅の受注減と赤字を、不動産の利益が覆い隠している。10年で利益は戻るが倍率は上がらず、今の値段には届かない 本質価値との差 −1.6% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 淺沼組1852 選別受注で稼ぐ力は上向いた。ただ小さな建築専業で波も大きく、今の値段は少し高い 本質価値との差 −1.8% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 日揮ホールディングス1963 LNG プラントの名門だが、稼ぎの波が大きい請負業。厚い現金は見かけほど自由ではない 本質価値との差 −2.0% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 第一建設工業1799 JR東日本の線路を守る鉄道工事会社。無借金で堅いが、売上の7割強を1社に頼り、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −2.3% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 大気社1979 空調と自動車塗装ラインの二本柱。財務は厚いが、利益率が過去最高の今は高く見すぎない 本質価値との差 −2.3% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 若築建設1888 港湾土木に強い老舗に親会社が付いた。ただ稼ぐ力は資本コストに届かず、今の値段はやや高い 本質価値との差 −2.7% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 高砂熱学工業1969 空調工事の最大手。稼ぐ力は本物だが、利益率が過去最高の今は、戻る余地を見ておきたい 本質価値との差 −3.1% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 エクシオグループ1951 通信工事で国内最大。データセンターとシステムの採算改善は本物だが、その成果をすでに今の値段が先取りしている 本質価値との差 −3.7% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 福田組1899 新潟の堅実な建設会社だが、稼ぐ力が資本コストに届かず、今の値段は少し先を行き過ぎている 本質価値との差 −4.2% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 巴コーポレーション1921 資産は厚いが、株主に戻るのは遅い。鉄構の本業は細る市場にあり、今の値段は資産の解放をかなり織り込んでいる 本質価値との差 −4.5% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 日本国土開発1887 純資産に比べ株価は安く見えるが、稼ぐ力が資本コストに届かず、価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −5.3% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 コムシスホールディングス1721 NTT系の通信工事を束ねる堅実な会社。稼ぎは安定しているが、今の値段は成長の分まで先に織り込んでいる 本質価値との差 −5.8% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 ナカノフドー建設1827 現金は厚いが稼ぎの波が大きい中堅ゼネコン。海外の山を除くと、今の値段に安全域は薄い 本質価値との差 −7.4% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 ピーエス・コンストラクション1871 橋の専門ゼネコンは利益の山に立つ。10年でならすと、今の値段は高止まりをほぼ織り込んでいる 本質価値との差 −7.8% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 シンクレイヤ1724 地方のケーブルテレビ局の光回線化を支える工事と機器の会社。光化の山を越えた後の仕事の量が細り、今の値段でもやや割高と見る 本質価値との差 −8.1% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 日比谷総合設備1982 NTT 系の安定した顧客に支えられた設備工事の中堅。利益率が過去最高の今は、平常へ戻る余地を見ておきたい 本質価値との差 −8.2% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 株式会社 熊谷組1861 利益は戻ったが山の水準。資本コストに届かない準大手に今の値段は少し高い 本質価値との差 −8.4% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 マサル1795 大手ゼネコンの現場で建物のすき間を埋める職人集団。堅実だが稼ぐ力は資本コストに届かず、今の値段はやや高い 本質価値との差 −8.8% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 大林組1802 2026年3月期の過去最高益は政策保有株売却益込みで実力より高く見え、実力の営業利益率は5%台半ば。今のPBR1.56倍はやや割高 本質価値との差 −8.8% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ユアテック1934 東北電力系の電気工事会社。首都圏と海外の拡大は評価できるが、4 割を預ける東北電力の設備投資次第で価値は大きく振れる 本質価値との差 −8.9% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 東鉄工業1835 JR東日本の線路を直す、鉄道保守の専業。堅い一方で 1 社頼みと談合の疑いが重い 本質価値との差 −9.0% · 10 年 適正(年 +6.8%) やや割高 テクノ菱和1965 産業空調に強い中堅の工事会社。利益率が過去最高の今は戻りを見るが、厚い自己資本と積み上がる現金が下値を支える 本質価値との差 −10.0% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 太平電業1968 発電所の保守で稼ぐ堅実な会社。原子力の追い風は織り込み済みで、値段はやや割高 本質価値との差 −10.1% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 中電工1941 中国電力系の電気工事会社。利益率が過去最高の今、資本効率は資本コストに届かず、10 年の本質価値は今の時価総額を下回る 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 戸田建設1860 稼ぐ力は戻ったが、資本コストを上回れない会社に今の値段は少し高い 本質価値との差 −10.6% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 清水建設1803 上場来初の営業赤字から採算回復が進むが、建築比率が高く開発・海外の多角化は鹿島・大林より薄い。今のPBR1.4倍はやや割高 本質価値との差 −11.2% · 10 年 やや割高(年 +7.8%) やや割高 ETSグループ253A 送電網の更新需要は長く続くが、大型案件への依存と新事業の投資効率が安全域を削る。長期価値ではやや割高と見る 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 株式会社髙松コンストラクショングループ1762 請負の質は上がったが、ROEは資本コストにまだ届かない。利益が実質で横ばいなら今の値段は少し高く、川上・川下の育ち次第で評価が動く 本質価値との差 −11.5% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 工藤建設1764 横浜のマンション建築と介護の会社。今期は建設の利益が山で、10年をならすと稼ぐ力は資本コストに届かず、やや割高 本質価値との差 −12.0% · 10 年 やや割高(年 +8.3%) やや割高 レイズネクスト6379 石油・化学設備の保全に強い堅実な会社。ただし親会社グループへの依存と国内石油の縮小が重く、今の値段はやや高い 本質価値との差 −12.1% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 東急建設1720 建築の採算は改善したが、稼ぐ力は資本コストの手前にとどまり、今の値段には安全域が足りない 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 日本電設工業1950 JR東日本の電気工事を支える堅い会社。ただ今の利益は一般電気の特需で山にあり、値段はその山を前提にしている 本質価値との差 −12.9% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 サンテック1960 純現金と受注の厚みはあるが、利益率は薄く資本コストに届かない。10年の価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +7.6%) やや割高 株式会社東京エネシス1945 電力設備の保修で稼ぐ東京電力系の中堅。利益は戻ったが、資本の稼ぎはまだ資本コストに届かない 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 ダイダン1980 空調工事の準大手。利益率が倍以上に跳ねた今は、元に戻る力を見ておきたい。純現金は強み 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 ビーエイブル604A 福島第一の廃炉技術には現場の堀があるが、東電依存と再投資負担、希薄化を考えると今の時価総額に十分な安全域はない 本質価値との差 −17.2% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 大豊建設1822 地下工事の専業は、親会社が株の半分を握る。10年でならすと、利益の戻りは資本コストに届かず、今の値段はやや高い 本質価値との差 −17.3% · 10 年 やや割高(年 +6.7%) やや割高 グリーンエナジー&カンパニー1436 蓄電所の開発力は伸びるが、増える借入と潜在株式を考えると、10年先の利益にも現在の評価を支える十分な安全域はない 本質価値との差 −18.2% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 ウエストホールディングス1407 太陽光の施工から蓄電所の開発へ軸足を移す広島の再エネ企業。利益の山と薄い自己資本を考えると、本質価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −18.7% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 世紀東急工業1898 道路舗装の老舗は財務が堅い一方、利益は10年ほとんど伸びていない。今の値段はやや高く、安全域がない 本質価値との差 −18.8% · 10 年 やや割高(年 +6.7%) やや割高 株式会社日本ハウスホールディングス1873 檜の注文住宅とホテルの二本柱。自己資本の半分の値段だが、稼ぐ力は薄く、10 年の中立では適正をやや下回る 本質価値との差 −19.2% · 10 年 やや割高(年 +7.4%) やや割高 トヨコー341A 独自の屋根補修と高出力レーザーには将来性がある。ただし量産と工法普及の不確実性を考えると、今の評価はやや割高だ 本質価値との差 −19.6% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 西松建設1820 稼ぐ力は戻ったが、借金の重さと景気の振れが重く、今の値段は少し高い 本質価値との差 −19.6% · 10 年 やや割高(年 +6.8%) やや割高 日本電技1723 ビルの空調を自動で動かす制御工事の専業。稼ぐ力は本物だが、利益率が過去の倍の今は、戻る余地を厚く見る 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 不動テトラ1813 地盤改良が稼ぐ小さな土木会社。直近は山の利益で、10年でならすと今の値段には余白がない 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 サンヨーホームズ1420 大阪の分譲マンションが稼ぎの柱の中堅住宅会社。最高益はマンションの山で、ROEは資本コストに届かず、今の値段はやや割高 本質価値との差 −21.1% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 神田通信機1992 企業の電話とネットワークの老舗工事会社。本業は縮む側にあり、厚い現金を足しても値段に届かない 本質価値との差 −21.2% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 佐藤渡辺1807 道路舗装と合材の中堅。無借金で現金は厚いが、稼ぐ力は資本コストに届かず、式どおりの価値は時価をやや下回る 本質価値との差 −21.6% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 日本基礎技術1914 法面・アンカー・地盤注入の専門工事会社。技術で値段を守るが、米国の大型案件は2028年度で一区切り。自己資本の6割の値段でも、価値はそれをやや下回る 本質価値との差 −22.0% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 四電工1939 売上の約半分を四国電力に頼る小さな電気工事会社。首都圏への拡大は途上で、本質価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −23.2% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 ハンワホームズ275A 施工と屋外家具を束ねる独自性はあるが、借入と資金流出が重く、現在の時価総額には長期の安全域が乏しい 本質価値との差 −26.0% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 金下建設1897 京都北部の公共工事を担う地場ゼネコン。現金と株は時価総額の倍あるが、本業はほぼ稼がず、その資産も株主に戻る道が細い 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ニッソウ1444 賃貸修繕の需要と顧客基盤には持続性があるが、利益率の低迷と買収事業の赤字が重く、現状はやや割高 本質価値との差 −29.5% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 東亜道路工業1882 利益が10年動かなかった舗装会社。還元は利益いっぱいまで出すが、今の値段は事業の価値を先取りしている 本質価値との差 −29.7% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) 割高 土屋ホールディングス1840 北海道の注文住宅の老舗だが、30 年近く利益率 3% を超えたことがなく、帳簿の資産ほどの価値は生まない 本質価値との差 −30.1% · 10 年 割高(年 +4.4%) 割高 三機工業1961 空調・衛生・電気をまとめて請ける設備工事の中堅。稼ぐ力は本物だが、利益率が過去最高の今は、戻る余地を見ておきたい 本質価値との差 −33.1% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 大盛工業1844 東京都の下水道の更新という長い需要を持つ中堅の土木会社。入札の仕事で値決め力は弱く、ROEは資本コストに届かず、今の値段は割高 本質価値との差 −34.6% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 大本組1793 財務は堅いが稼ぐ力が資本コストに遠く、利益の回復を織り込んだ今の値段は高い 本質価値との差 −37.5% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 Lib Work1431 住宅施工の事業基盤は残るが、3D建設と住宅向けソフトの成功を先取りした株価には安全域が乏しい 本質価値との差 −40.5% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 富士ピー・エス1848 PC橋の専門ゼネコン。技術は確かだが、利幅が薄く借入も重い。今の値段は割高 本質価値との差 −41.1% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 SAAFホールディングス1447 現場の地盤技術には残存価値があるが、投資失敗とAI代替、薄い資本を考えると株価は割高 本質価値との差 −46.8% · 10 年 割高(年 +5.4%) 割高 テスホールディングス5074 蓄電池の工事と自社発電を柱にする再エネ企業。借入が重く、金利上昇で利益が削られるため、本質価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −62.1% · 10 年 割高(年 −1.6%) 割高 東洋エンジニアリング6330 肥料・FPSO の技術を持つ老舗だが、薄い自己資本で案件損失を背負う。今の値段は黒字回復を織り込みすぎ 本質価値との差 −65.8% · 10 年 割高(年 −3.7%) 割高 FUJIジャパン1449 北海道発の外壁リフォーム会社。本業は 4 期連続で営業赤字、2025 年の黒字は本社の土地を売った益で、事業の稼ぐ力は立て直しの途中 本質価値との差 −84.3% · 10 年 割高(年 −10.8%) 割高 SDSホールディングス1711 省エネ工事の専業だが、18 期赤字の薄い利益を利息が食い、株主の取り分が見えない 本質価値との差 −84.6% · 10 年 割高(年 −9.3%)

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読んだ資料

  1. 大成温調株式会社 第75期有価証券報告書(2026年3月期)
  2. 大成温調 中期経営計画「LIVZON DREAM 2030 2nd half!」(2026年5月13日)
  3. 国土交通省 建設工事施工統計調査 2024年度 第2表「業種別・完成工事高」

分析日 2026-10-22