株譜
AI 銘柄分析 · 建設業 · 試作

西松建設 1820

稼ぐ力は戻ったが、借金の重さと景気の振れが重く、今の値段は少し高い

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)4,712 円1,860 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)5,335 円2,106 億円差 −11.7%
10 年後から見ると やや割高 価値 4,712 円1,860 億円 · 差 −11.7% · 期待の年率 +5.5%
期待の年率リターン(10 年)+5.5%資本コスト比 −2.8 pt
推定の資本コスト8.3%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.3% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

西松建設は、トンネル・ダム・橋などの土木に強い準大手ゼネコンだ。筆者の結論は「やや割高」。利益は急回復したが、資本の効率と財務の厚みが、まだ今の値段を支えきれない。

利益の戻りは本物だ。建築の採算は、2年前の赤字すれすれから6%台へ戻った。土木は7%を超える利益率を保つ。営業利益は直近で280億円と、過去10年でも上位に入る。

ただし直近の利益率は、景気と人手不足の追い風を受けた姿だ。国内の建設は、会社自身が「2030年以降は停滞・縮小」と見ている。しかも自己資本比率は28%、純有利子負債は時価総額の9割にのぼる。金利が上がれば、利益はその分だけ削られる。

中立の筋書きでは、営業利益は10年後に360億円ほどになる。ただ、借金の利息が増えるため、純利益は今の水準から大きく伸びない。価値は今の時価総額に届かない。

筆者は、伊藤忠商事が筆頭株主として控える点を、下値を支える材料と見る。それでも安全域は薄い。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、ゼネコンは「毎年、仕事を取り直す商売」だ。利益は景気の山と谷で大きく振れる。西松建設も、過去20年に赤字の期が3回あり、2023年3月期には建築と国際で合わせて約94億円の赤字を出した。

株主が自由に使える利益は、この会社では多くない。工事が増えれば、完成工事の未回収金が先に膨らみ、運転資金が要る。借金が増えれば、利息という固定の支払いが利益を食う。2028年度に自己資本比率を35%へ上げる計画は、この弱みを会社自身が認めたものだ。

安心できる点もある。政策保有株を減らして資本を整え、土木で稼ぐ力を保ち、伊藤忠が後ろに控える。ただ、これらが利益の質を変えるのは、10年という時間がかかる。

安全域は薄い。楽観の筋書きなら今の値段を上回るが、中立では届かない。わかりやすい事業でも、払う値段が価値を超えるなら、筆者は手を出さない。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの柱は建築と土木だ。直近の売上は建築が約2,170億円、土木が約1,220億円。建築はオフィス・工場・データセンター・物流施設などを、民間のデベロッパーや製造業から請け負う。土木は道路・鉄道・ダム・トンネルなど、国や自治体の発注が中心だ。

土木は利益の質が高い。山岳トンネルの施工と、古くなったトンネルや橋の補修・更新が得意分野だ。直近の利益率は7%台で、建築より高い。国土強靱化の予算が続く間は、土台として働く。

三つ目は環境・都市開発だ。売上は約250億円と小さいが、利益は約77億円と大きい。不動産を持って貸し、育ててから売る事業で、会社の利益の4分の1以上を稼ぐ。ただし売却益は年ごとにぶれる。2026年4月に、再生可能エネルギーなどを担う部門とこの事業を統合した。

四つ目の国際は、ODA、つまり日本政府の援助による海外のインフラ工事が中心だ。売上は300億円台で、直近は約24億円の赤字だった。受注の先送りや大型工事の遅れが続き、前の中期計画の売上目標も届かなかった。

会社は新しい中期経営計画で、2028年度に売上5,000億円・営業利益350億円を掲げた。国内の建設を厚くしつつ、国際と都市開発を第二・第三の柱にする方針だ。2035年度には営業利益650億円を目標にする。

優良さと弱いところ

優良さを一言で言えば、「土木に強みを持つ、財務の薄い準大手」だ。堀、つまり他社がまねできない強みは、スーパーゼネコンほど深くない。

強みは三つある。一つ目は、山岳トンネルと既設トンネル・橋の補修という、技術の要る土木の実績。二つ目は、ここ数年で建築の採算管理を立て直した点。三つ目は、自社で持つ不動産から安定した利益を得ている点だ。会社は「粘り強さ」と「まとめ上げる力」を現場力と呼ぶ。

弱みも三つある。一つ目は、価格を決める力が弱い点。入札と相見積りが多く、人手不足の追い風がやめば採算が戻りやすい。二つ目は、国際事業が赤字続きで、海外の大型工事の管理に課題を残す点。三つ目は、財務の薄さだ。自己資本比率は28%にとどまり、完成した工事の未回収金が増えるほど資金が要る。

資本の使い方は、方向は正しい。政策保有株、つまり取引のために持つ他社株を、純資産比で16.8%から15%未満へ減らす。売却で得た現金は還元と投資に回る。ただ、還元の目安は純資産の5%程度(DOE)で、利益の伸びに応じて増える形ではない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

国内の建設は、2030年ごろまでは追い風だが、そのあとは量が増えない市場だ。国土強靱化の計画は、2026年度から5年で事業規模20兆円強にのぼる。老朽化した橋・トンネル・上下水道の更新が続く。民間もデータセンターや工場の投資が強い。

追い風の裏に、人手不足がある。2024年4月に残業の上限規制が始まり、技能者の確保が難しくなった。受け手のゼネコンが仕事を選べるようになり、価格転嫁も通る。上場ゼネコン50社の2025年度は、受注も利益も過去最高だった。

準大手の競争相手は、安藤・間、熊谷組、戸田建設、奥村組、東急建設だ。顧客が地方や公共に広がる分、価格を決める力はスーパーゼネコンより弱い。西松建設の強みは、トンネルや補修のような技術が要る土木にある。ここは参入が難しく、価格競争になりにくい。

10年先は、投資が一巡し、人口減で新しく建てる需要が細る。実質の量は横ばいか緩やかな縮小と筆者は見る。差がつくのは、人手を節約する技術と、採算の悪い仕事を断る力だ。会社が山岳トンネルの無人化施工に取り組むのも、そこを狙っている。

再編は進みやすい。後継者不足の地場ゼネコンを買う動きや、準大手どうしの統合が、この領域の次の焦点になる。

資本政策と M&A

資本政策は、大株主の動きと切り離せない。2021年、村上系のファンドが株を取得し、会社は約544億円の自己株式の公開買付けで応じた。同じ年の12月に、伊藤忠商事が約10%を引き受けて資本業務提携を結んだ。伊藤忠は2025年5月の開示で、議決権の約22%を持つ。

伊藤忠が上限に近い大株主として控える意味は二つある。一つは、物言う株主に株が流れにくくなったこと。もう一つは、商社の持つ建材調達と不動産開発の力を、施工と組み合わせられることだ。外から強引に買われる確率は低いと筆者は考える。

新しい中期計画で、会社は3年間で成長投資とM&Aに約1,500億円を使う。内訳は、不動産が1,000億円(売却して回収するため純額はほぼゼロ)、GX・まちづくりが300億円、成長領域が200億円だ。還元は純資産の5%(DOE)程度、3年で300億円ほどとなる。

買収の実績は小さい。今回の計画は、後継者難の地場ゼネコンなどを買い、国内建設の領域を広げる色が濃い。買い方を間違えると、薄い自己資本を一気に傷める。借金で買うのか、資産売却で賄うのかを、筆者は見ていく。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

構造が変わった。建設業は、受け手が仕事を選べる時代に入った。西松建設は建築の採算を立て直し、直近で営業利益は280億円と、前の計画の目標250億円を超えた。新しい計画の350億円は、足元の延長で届く水準だ。

土木はさらに強い。山岳トンネルの無人化施工や、トンネル覆工の再生、橋の床版の取り替えなど、人手を減らす技術を持つ。国土強靱化の20兆円は、この分野の需要をそのまま押し上げる。人手不足が深まるほど、技術の差が価格に出る。

資本の面でも変わる。政策保有株を純資産の15%未満へ減らし、不動産は売って入れ替える。投資先行から、利益を積み上げる局面へ切り替えるのが会社の方針だ。伊藤忠との協業で、不動産開発や資材調達の力も借りられる。

国際はまだ赤字だが、規模が小さいぶん、黒字化の効果は大きい。2035年度の営業利益650億円は、国内建設以外の事業を3分の1に育てる前提だ。実現すれば、景気の波に強い会社になる。

慎重な見方

今の利益は、景気と人手不足がそろった山の姿だ。建築の採算は2年前にほぼゼロだった。それが倍以上に戻ったのは、価格転嫁が通る需給のおかげで、会社の力だけではない。値上げ疲れや民間投資の一巡で、再び崩れうる。

財務が薄い。自己資本比率は28%、純有利子負債は2,000億円近くにのぼる。借金の利息は、借り換えのたびに上がる。営業利益が横ばいでも、純利益は縮む。会社自身も、2027年3月期の純利益を前期より減らす計画だ。

還元の仕組みも物足りない。純資産の5%という目安は、利益が増えても配当が増えるわけではない。しかも2025年度のROE13%は、政策保有株の売却益83億円を含む。除くと約10%で、会社が自ら認める資本コスト7〜8%を、わずかに上回る程度だ。

国際は赤字が続く。大型工事の遅れで、前の計画の売上目標も届かなかった。次の買収で外せば、薄い自己資本が傷む。10年先は国内の量が減る。大きな成長は描きにくい。

どちらに重みを置いたか

慎重な見方が少し強い。事業の質や土木の強みでは強気の見方に分があるが、値段を決めるのは、借金の重さと景気の振れを織り込んだうえで、資本コストを超えられるかどうかだ。ここで慎重な見方の指摘が勝つ。確率は中立に4割弱を置き、残りを慎重側にやや厚くした。悲観を1割強に置いたのは、過去の赤字の経験と、国際・開発の失敗の余地を無視できないからだ。一方、伊藤忠が筆頭株主として控えるため、悲観の確率は戸田建設などと同じ水準にとどめた。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 6,370 円2,515 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 2,718 円1,073 億円)。 今の値に割り戻すと 4,712 円1,860 億円、今との差 −11.7%、 期待の年率 +5.5%(資本コスト 8.3%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 7% 12,521 円4,944 億円 3,396 円1,341 億円 +198.4% +11.6% 1,114 円440 億円
やや楽観 17% 9,314 円3,677 億円 3,189 円1,259 億円 +134.3% +8.9% 2,125 円839 億円
中立 38% 7,343 円2,899 億円 3,044 円1,202 億円 +94.7% +6.9% 3,947 円1,559 億円
やや悲観 27% 3,544 円1,399 億円 2,533 円1,000 億円 +13.9% +1.3% 1,641 円648 億円
悲観 11% 1,482 円585 億円 886 円350 億円 −55.6% −7.8% 260 円103 億円
加重平均100% 6,370 円2,515 億円2,718 円1,073 億円 +70.4% +5.5% 9,088 円3,588 億円

今の株価時価総額 5,335 円2,106 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.3% を下回るほど割高。

楽観 7% 土木の技術差と都市開発で稼ぎが定着 利益 356 億円 · PER 13.2 倍 · 株価時価総額 12,521 円4,944 億円

10年間、人手不足が価格に転嫁され続ける。建築は6%台後半から7%の利益率を保ち、土木は8%に届く。山岳トンネルの無人化施工と、トンネル・橋の補修が、他社の追随しにくい稼ぎ場になる。国土強靱化の予算も、更新需要として切れ目なく続く。

国際は黒字へ転じる。ODA案件の管理が改善し、施工量が倍に増えて、利益率は6%に近づく。環境・都市開発は、保有物件を高採算のものへ入れ替え、利益が育つ。会社の2035年度の目標650億円には届かないが、営業利益は550億円前後になる。

借金は計画どおり減り、金利上昇の痛みも小さい。自己資本比率は35%を超え、格付けの上昇で調達の利息も下がる。伊藤忠との協業で、資材調達と不動産開発の取り込みも進む。ROEは10%を超え、資本コストをはっきり上回る。国内の量は実質で横ばいだが、値段と技術でそれを補う、最も良い姿だ。

  • 建築:数量 319(施工量(万人日。技能者の延べ作業日数、実質))× 価格 9.85(1人日あたり売上(万円・名目。材料・外注を含む請負単価))→ 売上 3,140 億円・営業利益 220 億円。建築:施工量・残高 318.7 × 価格 9.8532、利益率 7.0%
  • 土木:数量 170(施工量(万人日、実質))× 価格 10(1人日あたり売上(万円・名目))→ 売上 1,766 億円・営業利益 141 億円。土木:施工量・残高 170.2 × 価格 10.3776、利益率 8.0%
  • 国際:数量 84.2(施工量(万人日換算、実質。推定))× 価格 10(1人日あたり売上(万円・名目))→ 売上 846 億円・営業利益 51 億円。国際:施工量・残高 84.2 × 価格 10.05、利益率 6.0%
  • 環境・都市開発・その他:数量 1,483(運用・開発している資産の残高(億円、今の値段で測った実質。推定))× 価格 0.42(残高1億円あたりの年間売上(億円・名目。賃貸と売却の回転))→ 売上 621 億円・営業利益 137 億円。環境・都市開発:施工量・残高 1483.2 × 価格 0.4188、利益率 22.0%

倍率:事業の純利益 356 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 10.4% が k 8.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.3%、10 年より先の名目の伸び g 3.5% g_long の理由で から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 13.2 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.2 倍。全体の PER 13.16 倍、時価総額 4,685 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:国内の追い風と海外の黒字化と買収の成功が、10年続く筋書き。重なる必要があり、確率は低い。

やや楽観 17% 計画どおり350億円を超え、海外も黒字化 利益 274 億円 · PER 12.5 倍 · 株価時価総額 9,314 円3,677 億円

会社の中期計画がほぼ実現する。人手不足の追い風が続き、建築の利益率は6%台半ば、土木は7%台前半を保つ。国際は黒字化し、施工量も6割ほど増える。環境・都市開発は、資産を入れ替えながら着実に積み上がる。

営業利益は440億円ほどになる。借金は計画どおり圧縮され、自己資本比率は35%に近づく。金利上昇で利息は増えるが、利益の伸びがそれを吸収する。政策保有株の整理も予定どおり進み、売却代金は成長投資に回る。

ROEは9%近くまで上がり、資本コストをわずかに上回る。ただし国内の量が実質で増えない制約は、最後まで残る。2030年代半ばには、民間の建築需要の波が一巡する。土木の更新工事が、その落ち込みをやわらげる。

  • 建築:数量 304(施工量(万人日。技能者の延べ作業日数、実質))× 価格 9.57(1人日あたり売上(万円・名目。材料・外注を含む請負単価))→ 売上 2,904 億円・営業利益 192 億円。建築:施工量・残高 303.5 × 価格 9.5676、利益率 6.6%
  • 土木:数量 162(施工量(万人日、実質))× 価格 10(1人日あたり売上(万円・名目))→ 売上 1,633 億円・営業利益 118 億円。土木:施工量・残高 162.1 × 価格 10.0768、利益率 7.2%
  • 国際:数量 67.4(施工量(万人日換算、実質。推定))× 価格 10(1人日あたり売上(万円・名目))→ 売上 677 億円・営業利益 30 億円。国際:施工量・残高 67.4 × 価格 10.05、利益率 4.5%
  • 環境・都市開発・その他:数量 1,154(運用・開発している資産の残高(億円、今の値段で測った実質。推定))× 価格 0.42(残高1億円あたりの年間売上(億円・名目。賃貸と売却の回転))→ 売上 483 億円・営業利益 97 億円。環境・都市開発:施工量・残高 1153.6 × 価格 0.4188、利益率 20.0%

倍率:事業の純利益 274 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 8.9% が k 8.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.6%、10 年より先の名目の伸び g 3.5% g_long の理由で から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 12.4 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.4 倍。全体の PER 12.45 倍、時価総額 3,411 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:会社の中期計画がほぼ達成され、国際が小幅の黒字になる筋書き。足元の実績が計画を上回って進んでおり、中立より少し低い確率を置く。

中立 38% 量は横ばい、価格だけ上がる成熟 利益 217 億円 · PER 12.1 倍 · 株価時価総額 7,343 円2,899 億円

建築の施工量は実質で3%ほど減り、価格だけが物価並みに上がる。利益率は6%へ戻り、土木は6%台半ばを保つ。国土強靱化は10年の前半を支えるが、後半は新設の需要が細る。国際は施工量が5割増え、小幅な黒字にとどまる。

環境・都市開発は、資産を入れ替えながら緩やかに伸びる。営業利益は360億円ほどで、会社の2028年度の計画を、10年かけてようやく超える水準だ。借金の利息は借り換えで増える。純利益は215億円前後と、今の水準から大きく伸びない。

ROEは7%台で、資本コストの手前にとどまる。還元は純資産の5%を守るが、自己資本は薄くならず、資本効率の改善は小幅にとどまる。堅実だが、株主にとっては物足りない10年になる。大きな失敗も、大きな成功もない。人手不足の中で採算を守る力が、会社の差になる。

  • 建築:数量 294(施工量(万人日。技能者の延べ作業日数、実質))× 価格 9.57(1人日あたり売上(万円・名目。材料・外注を含む請負単価))→ 売上 2,817 億円・営業利益 169 億円。建築:施工量・残高 294.4 × 価格 9.5676、利益率 6.0%
  • 土木:数量 162(施工量(万人日、実質))× 価格 10(1人日あたり売上(万円・名目))→ 売上 1,633 億円・営業利益 106 億円。土木:施工量・残高 162.1 × 価格 10.0768、利益率 6.5%
  • 国際:数量 63.2(施工量(万人日換算、実質。推定))× 価格 10(1人日あたり売上(万円・名目))→ 売上 635 億円・営業利益 19 億円。国際:施工量・残高 63.2 × 価格 10.05、利益率 3.0%
  • 環境・都市開発・その他:数量 906(運用・開発している資産の残高(億円、今の値段で測った実質。推定))× 価格 0.42(残高1億円あたりの年間売上(億円・名目。賃貸と売却の回転))→ 売上 380 億円・営業利益 68 億円。環境・都市開発:施工量・残高 906.4 × 価格 0.4188、利益率 18.0%

倍率:事業の純利益 217 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.6% が k 8.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.1 倍。全体の PER 12.12 倍、時価総額 2,630 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:国内の量は実質で横ばいか少し減り、価格は物価並み。会社の改善策が部分的に効く、最も標準的な姿。

やや悲観 27% 地方の縮小と金利負担で採算が細る 利益 136 億円 · PER 8.0 倍 · 株価時価総額 3,544 円1,399 億円

人手不足の追い風が止み、価格転嫁が止まる。建築の施工量は実質で1割減り、利益率は5%に戻る。土木も、公共工事の競争が厳しくなり、5%台半ばに下がる。国際は赤字を脱せず、黒字化の目標は先送りになる。

営業利益は250億円台まで下がる。借金の借り換えで利息が増え、純利益は140億円ほどに縮む。会社は還元の目安を守ろうとするが、自己資本比率は目標の35%に届かず、30%前後のまま足踏みする。

政策保有株の売却代金は、運転資金の穴埋めに回る。都市開発も、金利が上がる局面で売却益が細る。市場からは「資本コストを稼げない会社」と見られる。地方の需要は縮み、採算の悪い工事を取らざるを得なくなる。

  • 建築:数量 273(施工量(万人日。技能者の延べ作業日数、実質))× 価格 9.57(1人日あたり売上(万円・名目。材料・外注を含む請負単価))→ 売上 2,614 億円・営業利益 131 億円。建築:施工量・残高 273.2 × 価格 9.5676、利益率 5.0%
  • 土木:数量 149(施工量(万人日、実質))× 価格 10(1人日あたり売上(万円・名目))→ 売上 1,502 億円・営業利益 83 億円。土木:施工量・残高 149.1 × 価格 10.0768、利益率 5.5%
  • 国際:数量 42.1(施工量(万人日換算、実質。推定))× 価格 10(1人日あたり売上(万円・名目))→ 売上 423 億円・営業利益 4 億円。国際:施工量・残高 42.1 × 価格 10.05、利益率 1.0%
  • 環境・都市開発・その他:数量 742(運用・開発している資産の残高(億円、今の値段で測った実質。推定))× 価格 0.42(残高1億円あたりの年間売上(億円・名目。賃貸と売却の回転))→ 売上 311 億円・営業利益 37 億円。環境・都市開発:施工量・残高 741.6 × 価格 0.4188、利益率 12.0%

倍率:ROE 5.1%(純利益 136 億円 ÷ 自己資本 2,654 億円)。事業の ROE が資本コスト k 8.25% 以下なので、正当化 PER の上限は 1÷k = 11.4 倍。借金が重く利益が縮む局面で、上限の 7 割の 8.0 倍に置いた。

確率:借金の重さと、地方・公共の縮小が重なる。財務の薄い分、準大手の中でもこの筋書きが起きやすいとみて、中立に近い厚みで置いた。

悲観 11% 構造的に負け、低採算と借金で優良でなくなる 利益 1 億円 · PBR 0.3 倍 · 株価時価総額 1,482 円585 億円

構造的に負ける。人手不足の追い風がやみ、地方と公共の工事が縮み、受注を選べなくなる。建築は利益率が2%まで落ち、土木も3%に下がる。国際は大型工事で再び損失を出し、赤字が膨らむ。

借金の借り換えで利息が増え、営業利益は70億円ほどに縮んで、純利益はほぼゼロになる。不動産の評価損も出て、自己資本は目減りする。完成工事の未回収金が膨らむと、資金繰りの余裕も薄れる。

配当は大きく削られ、還元は過去の蓄えと資産の売却で賄う。優良な会社とは見られなくなり、財務の体力も弱る。伊藤忠などによる再編の動きが出てもおかしくない。稼ぐ力の回復は見えない。じわじわ効いた縮みが、どこかの年に急に表へ出る。

  • 建築:数量 243(施工量(万人日。技能者の延べ作業日数、実質))× 価格 8.93(1人日あたり売上(万円・名目。材料・外注を含む請負単価))→ 売上 2,167 億円・営業利益 43 億円。建築:施工量・残高 242.8 × 価格 8.925、利益率 2.0%
  • 土木:数量 130(施工量(万人日、実質))× 価格 9.40(1人日あたり売上(万円・名目))→ 売上 1,219 億円・営業利益 37 億円。土木:施工量・残高 129.7 × 価格 9.4、利益率 3.0%
  • 国際:数量 33.7(施工量(万人日換算、実質。推定))× 価格 9.38(1人日あたり売上(万円・名目))→ 売上 316 億円・営業利益 −13 億円。国際:施工量・残高 33.7 × 価格 9.375、利益率 -4.0%
  • 環境・都市開発・その他:数量 494(運用・開発している資産の残高(億円、今の値段で測った実質。推定))× 価格 0.39(残高1億円あたりの年間売上(億円・名目。賃貸と売却の回転))→ 売上 193 億円・営業利益 0 億円。環境・都市開発:施工量・残高 494.4 × 価格 0.3906、利益率 0.0%

倍率:構造的に優良でなくなり、不動産の評価損も出た姿。純利益はほぼゼロで稼ぐ力は小さく、床は売れる資産で測る。総資産約 6,860 億円(自己資本 1,949 億円 ÷ 自己資本比率 28.4%)を強制売却で 8 割しか回収できず約 5,490 億円、負債約 4,910 億円は全額払うとして残る約 580 億円を、今の自己資本 1,949 億円に対する PBR 0.30 倍(時価総額 585 億円)に置いた。営業利益は 70 億円ほどで、EV(時価総額 + 純有利子負債 1,846 億円)÷ 営業利益は 36 倍と高いが、谷の年の数字であり、床は稼ぐ力でなく売れる資産で測っているので、倍率の根拠にしない。

確率:国内の採算悪化と、国際・開発の失敗が重なる。財務の薄い会社だが、伊藤忠が筆頭株主として控えるため、準大手の中でほぼ同じ1割強に置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

建築

オフィス・工場・データセンター・物流施設などを請け負って建てる。売上の過半を占める主力。

数量施工量(万人日。技能者の延べ作業日数、実質)価格1人日あたり売上(万円・名目。材料・外注を含む請負単価)売上営業利益
今 2026/03 304 7.14 2,167 138
10 年後 中立 294 9.57 2,817 169

取り方:建築事業の売上2,167億円・区分利益138億円(有価証券報告書のセグメント)を労務量で割った。開示は無いので、同じ準大手の戸田建設の置き方にそろえ、1人日あたり売上を7.14万円と置いて施工量を約304万人日と推定した。物価の分は価格に入る。

土木

山岳トンネル・道路・鉄道・ダム・橋の補修など、官公庁発注が中心。利益率が建築より高い。

数量施工量(万人日、実質)価格1人日あたり売上(万円・名目)売上営業利益
今 2026/03 162 7.52 1,219 91
10 年後 中立 162 10 1,633 106

取り方:土木事業の売上1,219億円・区分利益91億円。建築と同じ要領で、1人日あたり売上を7.52万円と置き、施工量を約162万人日と推定した。土木は機械・材料の割合がやや高く、単価は建築よりやや高い。

国際

ODA(日本政府の援助)を中心とした海外のインフラ・建設工事。直近は赤字。

数量施工量(万人日換算、実質。推定)価格1人日あたり売上(万円・名目)売上営業利益
今 2026/03 42.1 7.50 316 −24
10 年後 中立 63.2 10 635 19

取り方:国際事業の売上316億円・区分利益は約24億円の赤字。同じ要領で約42万人日の施工量に換算した。為替は150円で一定とみて、円建ての単価で置いた。数量は実物(施工量の万人日)で、10 年の 1.5 倍は赤字の国際事業を受注の積み増しで黒字化する筋書き。名目の市場の伸びは置いていない(物価は価格側の 1.34 倍だけ)。

環境・都市開発・その他

自社で不動産を保有・開発して貸し、育てて売る事業(アセットバリューアッド)と、再生可能エネルギーなど。その他を含む。

数量運用・開発している資産の残高(億円、今の値段で測った実質。推定)価格残高1億円あたりの年間売上(億円・名目。賃貸と売却の回転)売上営業利益
今 2026/03 824 0.31 258 75
10 年後 中立 906 0.42 380 68

取り方:アセットバリューアッド事業の売上250億円・利益77億円に、その他(売上7.5億円・利益約マイナス2億円)を合わせた。資産の残高は開示されないので、売上が賃貸収入と売却を合わせて残高の3割強で回ると仮置きし、約820億円と推定した。売却益で利益がぶれやすい点は筋書きで考える。

リスクと懸念

景気の谷で受注と採算が崩れる

ゼネコンの利益は景気の山と谷で大きく振れる。西松建設も、2023年3月期は建築と国際で合わせて約94億円の赤字を出した。今の利益率は、価格転嫁が通る需給のもとの姿だ。民間の再開発や工場投資が一巡すれば、先に崩れるのは新規受注の採算になる。

金利上昇で利払いが増える

純有利子負債は約1,850億円で、時価総額の9割にのぼる。借金は借り換えのたびに新しい金利になる。営業利益が横ばいでも、年に数十億円規模で純利益が削られうる。2027年3月期の純利益も、会社は前期より減る計画だ。

国際事業の赤字が止まらない

国際は直近で約24億円の赤字だった。ODA案件の受注の先送りと、大型工事の管理の難しさが原因だ。前の中期計画の売上目標も届かなかった。新計画は国際を第二の柱に育てるが、外せば薄い自己資本が傷む。

買収の失敗で資本を傷める

新しい中期計画は、3年で成長投資とM&Aに約1,500億円を使う。後継者難の地場ゼネコンなどを買う色が濃い。自己資本比率は28%と薄く、割高な買収や、買収後の人材流出が起きれば、財務目標の35%が遠のく。

売却益に頼る利益のぶれ

2025年度は、政策保有株の売却益83億円がROEを13%まで押し上げた。除くと約10%だ。残り玉が減れば、この上乗せは消える。環境・都市開発の利益も、不動産の売却益が年ごとにぶれる。直近の利益を、そのまま続くものと読むと危うい。

大株主の動きで需給が変わる

伊藤忠商事は議決権の約22%を持つ筆頭株主だ。協業の深まりは追い風だが、持ち分が動けば株の需給が変わる。反対に買い増しや統合の話が出れば、会社の姿が変わりうる。いずれも会社自身の稼ぐ力とは別の材料だ。

今後の分かれ目

建築の区分利益率が2期続けて4%を割ったら
価格転嫁の局面が終わったと見て、やや悲観・悲観の確率を上げる。
国際事業が2期連続で黒字になったら
管理の改善が確かめられたとして、やや楽観の確率を少し増やし、国際の利益率を上方に直す。
自己資本比率が35%に向かい、純有利子負債が減り始めたら
金利負担の懸念が和らぎ、資本コストの上乗せ(借金の分)を下げる余地が出る。
M&Aを借金で行い、自己資本比率が25%台に下がったら
財務リスクが増したと見て、やや悲観の確率を上げ、倍率の上限を下げる。
伊藤忠商事が持ち分を引き上げる、または大型の再編・TOBが出たら
買収価格が価値を上回るなら、その差が上方の材料になる。再編後の資本効率次第で評価を見直す。
2028年3月期の営業利益が計画の350億円に近づいたら
中立の利益を上方に直し、中立〜やや楽観の確率を厚くする。

見ておくもの

  • 建築・土木の完成工事の粗利率と受注高の推移
  • 国際事業の損益と、ODA案件の受注・進捗
  • 純有利子負債と自己資本比率(35%目標への歩み)
  • 政策保有株の売却額と、その代金の使い道
  • M&Aの案件と買収額、環境・都市開発の不動産売却益
  • 伊藤忠商事の持ち分の変化と協業の中身

倍率と資本コストの決め方

倍率は式から置いた。中立は ROE 7.6% が資本コスト k 8.25%(基本 7.5% + quality 1.25%)に届かない前提で、正当化 PER の上限(1÷k = 約 11.4 倍)に ROE÷k(0.90)と 9 割を掛けた 9.2 倍に置いた。やや悲観・悲観は構造的な負け(稼ぐ力と売れる資産)から置き、谷の PBR は使っていない。悲観の床は、総資産の 8 割回収・負債全額払いで残る約 580 億円を今の自己資本に対する PBR で表した。今の株価や PER(約 8 倍)を見てから決めたわけではない。10 年の純利益は、営業利益から利息の増加分(借り換えで年 46 億円規模)を引いて積んだ。直近の純利益 241 億円には政策保有株の売却益 83 億円が入るので、その分を除いて事業の利益から組んだ。数量は人日で推定した値で、数量と価格の分け方には誤差がある。純現金ではなく純有利子負債が重いため、余った現金は分けていない。なお、2028 年 3 月期から新リース会計基準で BS の形が変わるが、数字は今と同じ形(家賃を営業費用に入れた形)でそろえた。持ち合い株の評価差額金は配当が純利益に入っているので余り資産に足していない(二重を消した)。今の株価から逆算した値ではない。 2026-10-22 の見直し(R1〜R4)で倍率・時価総額を機械で置き直した(前後は notes/audit/fix_stage2_20261022.csv)。

資本コスト 8.3% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。k = 基本 7.5% + quality 1.25% = 8.75%。理由は quality_why。会社自身は株主資本コストを 7〜8% と見ているが、財務の薄さから筆者はやや高く置いた。個別のリスク(買収の実行・国際の赤字・不祥事など)は k に足さず、筋書きと確率で表した。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 8.75% → 8.25%。

同じ業種(建設業)の AI 分析

割安 TANAKEN1450 解体の元請に特化した無借金の高収益会社。人手が成長の天井だが、今の値段は割安側に傾く 本質価値との差 +117.3% · 10 年 割安(年 +14.8%) 割安 住友林業1911 米国最大M&Aで戸数は全米5位級、のれん償却と米金利の重荷が晴れれば今の安値は行き過ぎと見る 本質価値との差 +73.1% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 守谷商会1798 長野の中堅ゼネコン。純利益は史上最高の山で、10年の稼ぐ力に戻して測っても純現金の厚さで割安が残る 本質価値との差 +70.7% · 10 年 割安(年 +12.8%) 割安 大東建託1878 相続税対策の建築と136万戸の一括借上げ管理という資産を使わず稼ぐ二本柱で、着工減・空室・金利の逆風を確率で織り込んでも今の値段はやや割安に見える 本質価値との差 +68.8% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 東建コーポレーション1766 国内の賃貸アパート一本。厚い現金は創業家支配の下で戻る保証がなく半分だけ数えるが、10年の中立で今の値段はやや割安 本質価値との差 +68.1% · 10 年 割安(年 +12.4%) 割安 美樹工業1718 姫路の地場ゼネコンにセキスイハイムの販売を併せ持つ。ならした利益で見ても今の値段にはやや安全域がある 本質価値との差 +63.1% · 10 年 割安(年 +11.8%) 割安 新日本建設1879 千葉の建設と分譲マンションで稼ぐ堅い会社。開発の高利益は続かず、厚い現金も株主に戻る保証が弱く、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +62.3% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 徳倉建設1892 名古屋の中堅ゼネコン。厚い現金は安全域だが利益は山の高さにあり、値段は適正圏 本質価値との差 +61.2% · 10 年 割安(年 +11.8%) 割安 長谷工コーポレーション1808 首都圏シェア3割超の「特命受注」で稼ぐマンション専業最大手。国内縮小の重石はあるが、今の値段は本質価値を 1 割半ほど下回る。 本質価値との差 +60.0% · 10 年 割安(年 +11.4%) 割安 大和ハウス工業1925 国内の縮小を米国とデータセンター・物流で埋め、ROE10%前後を保てば、利益の倍率でも借金を足したEVでも今の値段はやや割安。米国の金利と不祥事は確率で織り込んだ 本質価値との差 +59.7% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 積水ハウス1928 国内の縮小を賃貸・都市再開発の含み資産とMDC買収後の米国で埋める構図。今のPBR1.03倍は中立ROE10%前後に対して割安寄り 本質価値との差 +59.0% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 南海辰村建設1850 親会社の鉄道・商業施設の工事に支えられる小粒のゼネコン。現金が厚く、稼ぐ力に比べて値段は低い 本質価値との差 +58.2% · 10 年 割安(年 +12.3%) 割安 ソネック1768 東播磨の地場ゼネコン。今期は大型の完成が重なった山で、ならした稼ぐ力から見ると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +57.0% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 千代田化工建設6366 最高益は一過性。優先株を返し終えてからが普通株主の本番で、稼ぐ力は年 200 億円台と見る 本質価値との差 +54.9% · 10 年 割安(年 +12.6%) 割安 田辺工業1828 プラント保全の安定した稼ぎと厚い純現金が支えだが、最大顧客への依存と利益率の山が重なり、10年の価値は今の時価総額とほぼ同じ 本質価値との差 +52.2% · 10 年 割安(年 +11.1%) 割安 サイタホールディングス1999 砕石と生コンで稼ぐ福岡の土木会社。現金が時価総額に迫る割安さは本物だが、受注の薄さと還元の乏しさが重しになる 本質価値との差 +45.4% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 三晃金属工業1972 金属屋根の専業で、実質無借金。現預金が時価総額の6割あるが、利益は薄く、新築の縮みが重い 本質価値との差 +45.3% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 第一カッター興業1716 コンクリート切断・穿孔の最大手。利益率は谷から戻りかけ、時価総額の半分強が現金という会社 本質価値との差 +45.3% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 川崎設備工業1777 関電工が5割を握る設備工事会社。利益率13%は山で、10年で測ると今の値段はおおむね適正 本質価値との差 +43.7% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 藤田エンジニアリング1770 無借金で純現金が時価総額の 4 割強。事業は堅実だが現金の使い方が課題。10 年の見立ては適正 本質価値との差 +43.1% · 10 年 割安(年 +10.2%) 割安 ナカボーテック1787 港湾の防食で首位級の専業。株主が替わり資本が軽くなった今の値は、利益の質に見合う水準より低い 本質価値との差 +41.3% · 10 年 割安(年 +9.8%) 割安 協和日成1981 東京ガス向けのガス管・給湯工事が売上の半分強。利益は薄いが、時価総額に近い金融資産を抱える 本質価値との差 +37.2% · 10 年 割安(年 +9.7%) 割安 太洋基礎工業1758 名古屋の基礎工事の専門会社。現金は時価総額の8割に迫るが、筆頭株主の下で眠ったまま。今の値段はほぼ適正で、割安とは言えない 本質価値との差 +35.2% · 10 年 割安(年 +9.7%) 割安 暁飯島工業1997 茨城の設備工事の老舗。改修の波で稼ぎは山にあるが、厚い現金を引くと事業の値段は控えめ 本質価値との差 +34.6% · 10 年 割安(年 +10.3%) 割安 ライト工業1926 地盤と斜面の専業は堅実だが、利益率は山の上にある。10年でならすと、今の値段は価値とほぼ釣り合う 本質価値との差 +33.8% · 10 年 割安(年 +8.7%) 割安 ショーボンドホールディングス1414 補修に絞った高収益の会社。利益は山に近いが、10年でならしても今の値段には少し余裕がある 本質価値との差 +33.7% · 10 年 割安(年 +8.8%) 割安 NITTOH1738 名古屋の地味な改修・防除会社。無借金で現金も厚く、利益の安定に対して値段はやや安い 本質価値との差 +32.4% · 10 年 割安(年 +10.2%) やや割安 三東工業社1788 公共土木に支えられた滋賀の小さなゼネコン。現金は厚いが、利益は景気と受注で大きく揺れる 本質価値との差 +29.7% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 テノックス1905 杭と地盤改良の専門工事会社。自社の工法を設計に織り込む力はあるが、下請けの宿命で利益は薄く、中立で今の値段並み 本質価値との差 +26.4% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 セレコーポレーション5078 東京のアパートを建てて管理し続ける会社。厚い現金の戻りを半分とみて、価値は今の時価総額並みと見る。 本質価値との差 +25.9% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 明星工業1976 保温・保冷工事の専門会社。利益の安定と厚い現金は本物で、残る問いはその現金を株主に返すかどうかだ 本質価値との差 +25.2% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 錢高組1811 資産は厚いが稼ぐ力が薄く、株主に届かない資産では今の値段は少し高い 本質価値との差 +24.8% · 10 年 やや割安(年 +9.8%) やや割安 北野建設1866 長野と首都圏で民間建築を請け負う中堅ゼネコン。時価総額の半分近い純現金が価値の支えだが、受注の急減が先行きの影を落とす 本質価値との差 +24.7% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 東亜建設工業1885 港と防衛工事で過去最高益をつかんだ海洋土木の二番手。利益率の山を10年でならすと、今の値段はほぼ適正とみる 本質価値との差 +24.3% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 岐阜造園1438 積水ハウスと組んで伸びる造園の専業。利益率は上がったが、値段はその先をほぼ映している 本質価値との差 +23.6% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 ヤマウラ1780 長野の工場建築で強い地方ゼネコン。厚い現金と高めの利益率が、十年続くかが分かれ目 本質価値との差 +23.3% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 JESCOホールディングス1434 再エネ・通信・電気設備を一括で請け負う工事会社。需要の追い風と堅い財務があり、今の値段はやや割安とみる 本質価値との差 +23.2% · 10 年 やや割安(年 +9.8%) やや割安 大末建設1814 記録的な利益の山にいる中堅ゼネコン。10年の価値は今の値段と近い 本質価値との差 +19.2% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 高橋カーテンウォール工業1994 ビルの外壁のコンクリート板で首位の小さな専門メーカー。利益は細ったが、受注残は膨らみ、正味の流動資産だけで時価総額を上回る 本質価値との差 +18.8% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 フィル・カンパニー3267 駐車場の上に店を建てる独自の商品を持つが、建築費と金利の波に弱く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +18.2% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 ファーストコーポレーション1430 首都圏マンションの専門ゼネコン。造注方式で不動産へ踏み込み、利益は過去最高だが借入が膨らんだ 本質価値との差 +17.1% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 五洋建設1893 海洋土木の雄は過去最高益の山に立つ。10年でならすと、今の値段は利益の高止まりをほぼ織り込んでいる 本質価値との差 +16.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 オーテック1736 空調の自動制御工事で利益率が急上昇した小型のサブコン。利益の山と管工機材の赤字を考えると、確率の加重では今の値段を 2 割強下回る、やや割高 本質価値との差 +16.1% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 日本乾溜工業1771 九州の道路のガードレールと法面を守る小さな工事会社。麻生の傘下に入り、厚い現金は戻りにくい。値段はやや割高 本質価値との差 +15.6% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 キャンディル1446 建物の傷を直す職人の会社。人手不足で単価は上がるが、参入の壁は低く、のれんが自己資本の6割を占める 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 新日本空調1952 空調工事の準大手。利益率が過去最高に乗った今は、元に戻る力を見ておきたい。純現金は強み 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 鉄建建設1815 鉄道に強い堀はあるが、資本コストを稼げない薄利の会社に今の値段は少し高い 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 北陸電気工事1930 北陸の配電と内線工事に根を張る堅実な会社。厚い現金は安全域だが、親会社の弱り方と利益率の天井が重い 本質価値との差 +13.2% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 大成建設1801 施工不良・談合の傷から回復し過去最高益だが、ROE17.9%は山。中立にならせば本質価値はほぼ今の値段に並ぶ 本質価値との差 +12.8% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 佐田建設1826 群馬の老舗ゼネコン。利益の大半を株主へ戻す方針と厚い純現金が値の支え 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +7.7%) やや割安 名工建設1869 JR東海の線路を守る安定の会社だが、資本が太って稼ぐ力は資本コストの手前にとどまる 本質価値との差 +12.4% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 オリエンタル白石1786 橋とケーソンで稼ぐ小粒の技術屋。利益は山を過ぎ、10年でならすと今の値段はほぼ見合う 本質価値との差 +12.0% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 鹿島建設1812 業界最大手の規模と開発事業は本物だが、今のROE12.5%は建設ブームの山で、ならせば9%弱。今のPBR1.5倍はやや割高 本質価値との差 +11.3% · 10 年 やや割安(年 +7.2%) やや割安 日特建設1929 法面工事の老舗は、能登の復旧特需の山に立つ。堅い財務は魅力だが、親会社が支配し、割安とまでは言えない 本質価値との差 +11.2% · 10 年 やや割安(年 +7.3%) 適正 朝日工業社1975 空調工事の準大手。工場とデータセンター向けの稼ぎは本物だが、利益率は異例の山にあり、今の値段はそれを織り込んでいる 本質価値との差 +9.7% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 矢作建設工業1870 稼ぎは本物だが、今の利益は山の高さ。資本を厚くするほど株主の取り分は細る 本質価値との差 +9.7% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 日本アクア1429 戸建の断熱で首位級、ROEは高いが、住宅の縮みと価格競争、親会社の存在が重い 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 日本リーテック1938 JR東日本の線路の電気設備を握る専門工事会社。稼ぐ力は本物だが、ためた現金と株が株主に戻ってこない 本質価値との差 +9.1% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 クラフティア1959 旧九電工。首都圏に広がる設備工事の稼ぎ頭だが、過去最高益の山が高く、中立なら本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +9.0% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 ナカノフドー建設1827 現金は厚いが稼ぎの波が大きい中堅ゼネコン。海外の山を除くと、今の値段に安全域は薄い 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 植木組1867 柏崎の老舗ゼネコン。好況の利益は厚いが、10年先の稼ぎは今を超えにくい 本質価値との差 +7.5% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 ベステラ1433 プラント解体の専業。利益率は戻りつつあるが、死亡事故と借入の増加が重く、今の値段は適正圏 本質価値との差 +6.8% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 森組1853 大阪の中堅ゼネコン。時価総額の 6 割が手元の現金で、事業は物価に追いつくだけの薄利 本質価値との差 +6.6% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 中外炉工業1964 工業炉の国内最大手。本業の稼ぎは堅いが、直近の利益は株の売却益で膨らみ、数量の伸びも乏しい 本質価値との差 +5.8% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 奥村組1833 土木に強い堅実な準大手。山の利益を映す今の値段には、まだ安全域が足りない 本質価値との差 +5.7% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 技研ホールディングス1443 病院の放射線を防ぐ工事と消波ブロックの型枠貸しで稼ぐ小さな建設会社。本業は堅いが、時価総額の2倍近い株を抱え、株主には返さない 本質価値との差 +5.5% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 大林組1802 2026年3月期の過去最高益は政策保有株売却益込みで実力より高く見え、実力の営業利益率は5%台半ば。今のPBR1.56倍はやや割高 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 株式会社 熊谷組1861 利益は戻ったが山の水準。資本コストに届かない準大手に今の値段は少し高い 本質価値との差 +5.1% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 松井建設1810 社寺で440年続く堅実な建築会社。財務は厚いが、稼ぐ力が資本コストに届かず、今の値段は少し高い 本質価値との差 +4.3% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 トーエネック1946 中部電力系の設備工事会社。利益は過去最高の山にあり、10年の中立でも本質価値は今の時価総額をやや下回る適正圏 本質価値との差 +4.2% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 関電工1942 東京電力への依存が小さい電気設備工事の大手。利益率が過去最高の今は、山を割り引いて見たい 本質価値との差 +3.3% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 ピーエス・コンストラクション1871 橋の専門ゼネコンは利益の山に立つ。10年でならすと、今の値段は高止まりをほぼ織り込んでいる 本質価値との差 +3.0% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 イチケン1847 稼ぐ力は過去最高だが、資本をためるだけでは今の値段を支えきれない 本質価値との差 +2.9% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 清水建設1803 上場来初の営業赤字から採算回復が進むが、建築比率が高く開発・海外の多角化は鹿島・大林より薄い。今のPBR1.4倍はやや割高 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 日揮ホールディングス1963 LNG プラントの名門だが、稼ぎの波が大きい請負業。厚い現金は見かけほど自由ではない 本質価値との差 +2.0% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 巴コーポレーション1921 資産は厚いが、株主に戻るのは遅い。鉄構の本業は細る市場にあり、今の値段は資産の解放をかなり織り込んでいる 本質価値との差 +1.1% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 きんでん1944 配電の安定と民間工事の稼ぎを併せ持つ電気工事の最大手。利益率が過去最高の今は、山を割り引いて見たい 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 安藤・間1719 トンネルと原子力に強い質の良いゼネコン。ただ景気の山の利益と見て、今の値段は少し高い 本質価値との差 +0.5% · 10 年 適正(年 +6.0%) 適正 サンテック1960 純現金と受注の厚みはあるが、利益率は薄く資本コストに届かない。10年の価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 +0.2% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 株式会社ミライト・ワン1417 NTT 系の通信工事に建設と測量を足した会社。利益率の改善は本物だが、稼ぐ力に対して今の値段は先を行く 本質価値との差 −0.6% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 高田工業所1966 製鉄所と化学工場の修理を請け負う。受注は厚いが利益率は3%台で、10年先の価値は今の時価総額を下回ると見る 本質価値との差 −0.8% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 北海電工1832 北電グループの配電・設備工事会社。利益は過去最高だが、親会社に預けた現金は株主に戻りにくい 本質価値との差 −1.4% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 ヤマト1967 群馬の設備工事会社。工場で加工する力は本物だが、利益率が過去最高の今は戻りを見ておきたい 本質価値との差 −2.2% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 工藤建設1764 横浜のマンション建築と介護の会社。今期は建設の利益が山で、10年をならすと稼ぐ力は資本コストに届かず、やや割高 本質価値との差 −2.8% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 第一建設工業1799 JR東日本の線路を守る鉄道工事会社。無借金で堅いが、売上の7割強を1社に頼り、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −2.9% · 10 年 適正(年 +6.0%) 適正 淺沼組1852 選別受注で稼ぐ力は上向いた。ただ小さな建築専業で波も大きく、今の値段は少し高い 本質価値との差 −3.4% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 大気社1979 空調と自動車塗装ラインの二本柱。財務は厚いが、利益率が過去最高の今は高く見すぎない 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +6.0%) 適正 インターライフホールディングス1418 人手不足で内装と舞台設備の工事の値段が上がり、利益率は過去の数倍に。追い風が10年続くとは限らず、今の値段はやや割高 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 若築建設1888 港湾土木に強い老舗に親会社が付いた。ただ稼ぐ力は資本コストに届かず、今の値段はやや高い 本質価値との差 −5.1% · 10 年 適正(年 +6.0%) 適正 福田組1899 新潟の堅実な建設会社だが、稼ぐ力が資本コストに届かず、今の値段は少し先を行き過ぎている 本質価値との差 −5.2% · 10 年 適正(年 +5.6%) 適正 日本国土開発1887 純資産に比べ株価は安く見えるが、稼ぐ力が資本コストに届かず、価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −6.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 タマホーム1419 注文住宅の受注減と赤字を、不動産の利益が覆い隠している。10年で利益は戻るが倍率は上がらず、今の値段には届かない 本質価値との差 −6.5% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 ユアテック1934 東北電力系の電気工事会社。首都圏と海外の拡大は評価できるが、4 割を預ける東北電力の設備投資次第で価値は大きく振れる 本質価値との差 −7.4% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 高砂熱学工業1969 空調工事の最大手。稼ぐ力は本物だが、利益率が過去最高の今は、戻る余地を見ておきたい 本質価値との差 −7.7% · 10 年 適正(年 +5.6%) 適正 東鉄工業1835 JR東日本の線路を直す、鉄道保守の専業。堅い一方で 1 社頼みと談合の疑いが重い 本質価値との差 −7.8% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 エクシオグループ1951 通信工事で国内最大。データセンターとシステムの採算改善は本物だが、その成果をすでに今の値段が先取りしている 本質価値との差 −8.0% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 シンクレイヤ1724 地方のケーブルテレビ局の光回線化を支える工事と機器の会社。光化の山を越えた後の仕事の量が細り、今の値段でもやや割高と見る 本質価値との差 −8.1% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 コムシスホールディングス1721 NTT系の通信工事を束ねる堅実な会社。稼ぎは安定しているが、今の値段は成長の分まで先に織り込んでいる 本質価値との差 −8.2% · 10 年 適正(年 +5.1%) 適正 戸田建設1860 稼ぐ力は戻ったが、資本コストを上回れない会社に今の値段は少し高い 本質価値との差 −8.7% · 10 年 適正(年 +5.5%) 適正 マサル1795 大手ゼネコンの現場で建物のすき間を埋める職人集団。堅実だが稼ぐ力は資本コストに届かず、今の値段はやや高い 本質価値との差 −8.8% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 ノバック5079 姫路の中堅ゼネコン。受注残は厚いが利益は大型案件の山で、今の値段はやや割高 本質価値との差 −8.8% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 日比谷総合設備1982 NTT 系の安定した顧客に支えられた設備工事の中堅。利益率が過去最高の今は、平常へ戻る余地を見ておきたい 本質価値との差 −9.1% · 10 年 適正(年 +5.3%) 適正 株式会社日本ハウスホールディングス1873 檜の注文住宅とホテルの二本柱。自己資本の半分の値段だが、稼ぐ力は薄く、10 年の中立では適正をやや下回る 本質価値との差 −9.8% · 10 年 適正(年 +6.5%) やや割高 大豊建設1822 地下工事の専業は、親会社が株の半分を握る。10年でならすと、利益の戻りは資本コストに届かず、今の値段はやや高い 本質価値との差 −10.1% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ダイダン1980 空調工事の準大手。利益率が倍以上に跳ねた今は、元に戻る力を見ておきたい。純現金は強み 本質価値との差 −10.2% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 中電工1941 中国電力系の電気工事会社。利益率が過去最高の今、資本効率は資本コストに届かず、10 年の本質価値は今の時価総額を下回る 本質価値との差 −10.8% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 太平電業1968 発電所の保守で稼ぐ堅実な会社。原子力の追い風は織り込み済みで、値段はやや割高 本質価値との差 −10.8% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 世紀東急工業1898 道路舗装の老舗は財務が堅い一方、利益は10年ほとんど伸びていない。今の値段はやや高く、安全域がない 本質価値との差 −11.6% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 レイズネクスト6379 石油・化学設備の保全に強い堅実な会社。ただし親会社グループへの依存と国内石油の縮小が重く、今の値段はやや高い 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 株式会社髙松コンストラクショングループ1762 請負の質は上がったが、ROEは資本コストにまだ届かない。利益が実質で横ばいなら今の値段は少し高く、川上・川下の育ち次第で評価が動く 本質価値との差 −12.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 東急建設1720 建築の採算は改善したが、稼ぐ力は資本コストの手前にとどまり、今の値段には安全域が足りない 本質価値との差 −12.3% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 佐藤渡辺1807 道路舗装と合材の中堅。無借金で現金は厚いが、稼ぐ力は資本コストに届かず、式どおりの価値は時価をやや下回る 本質価値との差 −12.6% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 不動テトラ1813 地盤改良が稼ぐ小さな土木会社。直近は山の利益で、10年でならすと今の値段には余白がない 本質価値との差 −12.6% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 株式会社東京エネシス1945 電力設備の保修で稼ぐ東京電力系の中堅。利益は戻ったが、資本の稼ぎはまだ資本コストに届かない 本質価値との差 −14.5% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 テクノ菱和1965 産業空調に強い中堅の工事会社。利益率が過去最高の今は戻りを見るが、厚い自己資本と積み上がる現金が下値を支える 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 日本基礎技術1914 法面・アンカー・地盤注入の専門工事会社。技術で値段を守るが、米国の大型案件は2028年度で一区切り。自己資本の6割の値段でも、価値はそれをやや下回る 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 日本電設工業1950 JR東日本の電気工事を支える堅い会社。ただ今の利益は一般電気の特需で山にあり、値段はその山を前提にしている 本質価値との差 −18.6% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 四電工1939 売上の約半分を四国電力に頼る小さな電気工事会社。首都圏への拡大は途上で、本質価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −19.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 サンヨーホームズ1420 大阪の分譲マンションが稼ぎの柱の中堅住宅会社。最高益はマンションの山で、ROEは資本コストに届かず、今の値段はやや割高 本質価値との差 −21.0% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 日本電技1723 ビルの空調を自動で動かす制御工事の専業。稼ぐ力は本物だが、利益率が過去の倍の今は、戻る余地を厚く見る 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 神田通信機1992 企業の電話とネットワークの老舗工事会社。本業は縮む側にあり、厚い現金を足しても値段に届かない 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 東亜道路工業1882 利益が10年動かなかった舗装会社。還元は利益いっぱいまで出すが、今の値段は事業の価値を先取りしている 本質価値との差 −23.7% · 10 年 やや割高(年 +3.1%) やや割高 ウエストホールディングス1407 太陽光の施工から蓄電所の開発へ軸足を移す広島の再エネ企業。利益の山と薄い自己資本を考えると、本質価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −25.1% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) 割高 金下建設1897 京都北部の公共工事を担う地場ゼネコン。現金と株は時価総額の倍あるが、本業はほぼ稼がず、その資産も株主に戻る道が細い 本質価値との差 −30.8% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 三機工業1961 空調・衛生・電気をまとめて請ける設備工事の中堅。稼ぐ力は本物だが、利益率が過去最高の今は、戻る余地を見ておきたい 本質価値との差 −33.9% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 大本組1793 財務は堅いが稼ぐ力が資本コストに遠く、利益の回復を織り込んだ今の値段は高い 本質価値との差 −39.4% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 大盛工業1844 東京都の下水道の更新という長い需要を持つ中堅の土木会社。入札の仕事で値決め力は弱く、ROEは資本コストに届かず、今の値段は割高 本質価値との差 −39.4% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 富士ピー・エス1848 PC橋の専門ゼネコン。技術は確かだが、利幅が薄く借入も重い。今の値段は割高 本質価値との差 −40.1% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 土屋ホールディングス1840 北海道の注文住宅の老舗だが、30 年近く利益率 3% を超えたことがなく、帳簿の資産ほどの価値は生まない 本質価値との差 −41.8% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 テスホールディングス5074 蓄電池の工事と自社発電を柱にする再エネ企業。借入が重く、金利上昇で利益が削られるため、本質価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −63.5% · 10 年 割高(年 −1.8%) 割高 東洋エンジニアリング6330 肥料・FPSO の技術を持つ老舗だが、薄い自己資本で案件損失を背負う。今の値段は黒字回復を織り込みすぎ 本質価値との差 −64.7% · 10 年 割高(年 −3.1%) 割高 FUJIジャパン1449 北海道発の外壁リフォーム会社。本業は 4 期連続で営業赤字、2025 年の黒字は本社の土地を売った益で、事業の稼ぐ力は立て直しの途中 本質価値との差 −84.5% · 10 年 割高(年 −10.4%) 割高 SDSホールディングス1711 省エネ工事の専業だが、18 期赤字の薄い利益を利息が食い、株主の取り分が見えない 本質価値との差 −85.2% · 10 年 割高(年 −9.4%)

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読んだ資料

  1. 西松-Vision 2035・中期経営計画2028(2026年5月12日 開示)
  2. 西松建設 セグメント別売上高・利益の推移(the-shashi)
  3. 伊藤忠商事と西松建設の資本業務提携(2021年12月)

分析日 2026-10-16