株譜
AI 銘柄分析 · 建設業 · 試作

森組 1853

大阪の中堅ゼネコン。時価総額の 6 割が手元の現金で、事業は物価に追いつくだけの薄利

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)346 円113 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)324 円106 億円差 +6.6%
10 年後から見ると 適正 価値 346 円113 億円 · 差 +6.6% · 期待の年率 +7.2%
期待の年率リターン(10 年)+7.2%資本コスト比 −0.3 pt
推定の資本コスト7.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

森組は、大阪を地盤とする中堅ゼネコンだ。売上は 280 億円、営業利益は 13 億円。土木と建築を請け負い、集合住宅の旭化成ホームズが 3 割の大株主に座る。

筆者の結論は「事業は割高、手元の現金が株価を支えている」である。営業利益率は 5% 前後と薄く、物価が上がっても利益は金額で横ばいにとどまる。実質では目減りする。

一方、現預金は 64 億円で、時価総額 105 億円の約 6 割にあたる。借金はほぼない。事業に使わない現金は、そのまま株主の価値になる。配当は性向約 5 割で据え置きが続き、株主へ戻す姿勢はあるが、現金の積み上がりは止まっていない。

10 年の本質価値は、今の時価総額より 1 割ほど低い。割安に見えるのは現金の厚みのためで、事業そのものは安くない。筆者は、手元の現金がどう使われるかを一番の分かれ目と見る。

事業の見通しは、人手不足と入札競争の綱引きで決まる。受注は足元で増えたが、本社費用が重く、利益率の上がり余地は限られる。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、この会社は「事業は買わず、現金に値段をつける」対象だ。ゼネコンは受注産業で、10 年先の利益が読みにくい。堀が薄く、人手不足と入札競争が利益率を絶えず圧迫する。営業利益率が 5% 前後の事業に、高い倍率はつけられない。

一方、手元の現金 64 億円は確かな価値だ。借金はほぼなく、倒産の心配は小さい。ただし未成工事受入金や工事未払金があるため、全部が株主のものではない。筆者は約 30 億円を事業に使わない現金と見た。

筆者がいちばん気にしているのは、この現金の使われ方だ。配当を据え置き、買収や自社株買いもなければ、現金は眠り続ける。少数株主が口を出しにくい株主構成なので、戻る保証はない。

経営は堅実で、赤字を出す心配は小さい。ただ、資本効率を上げる意欲は見えにくい。安全域は現金の厚みから生まれ、事業の成長からは生まれない。

何で稼ぐ会社か

森組は大阪を地盤に土木と建築を営む。売上の 99% が建設事業で、官公庁と民間がほぼ半々。従業員は約 300 人と小さく、大型の再開発ではなく、中規模の公共工事や集合住宅を手がける。

民間の柱は集合住宅だ。2016 年に旭化成ホームズが長谷工などから株式の約 30% を買い、中高層建築とマンション改修で組んだ。長谷工も 8% 余りを持つ。顧客の一部が株主でもある点は、受注の安定には働くが、価格交渉では不利にもなる。

2025 年 10 月には、兵庫県西宮市の砕石事業を南海砂利に譲った。設備の更新費用と後継者の確保が重く、赤字続きだった。残る不動産事業は賃貸で、売上は 0.3 億円と小さい。

2026 年 3 月期の受注高は 295 億円で、前期より 15% 増えた。売上は 4.8% 減ったが、営業利益は 23% 増の 13 億円。工事の採算が良くなった。会社は次の期を減益と見ている。

工事の種類は土木が半分強、建築が半分弱。土木は道路や河川、下水道など公共の更新工事、建築は集合住宅や事務所、改修が中心になる。

優良さと弱いところ

優良さは並である。建設は受注産業で、同じ工事は二度とない。顧客が決める価格に、人件費と資材の高騰が直撃する。森組は規模が小さく、入札で大手と競るほどの値決め力もない。堀と呼べるものは薄い。

一方、財務は異例に堅い。自己資本比率は 6 割を超え、有利子負債はほぼゼロ。2008 年と 2009 年に赤字を出した苦い経験が、保守的な経営につながっているとみる。

資本効率は低い。過去 10 年の ROE の中央値は約 8% だが、直近は 6%。現金が厚いために、事業そのものの収益力が見えにくくなっている。本社費用は営業利益の 1 倍近くあり、規模が小さい会社の弱みが出ている。

株主構成は安定している。旭化成ホームズが 30%、長谷工が 8%、取引先持株会が 8% で、実質の浮動株は少ない。外部から経営に圧力がかかりにくい反面、少数株主が経営に口を出す余地は小さい。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

ゼネコンの市場は、東日本大震災後の復旧、五輪、再開発と続いた長い上昇のあと、高止まりに入っている。上場ゼネコン 50 社の受注高は 2025 年度に 16 兆円を超え、受注残も過去最高だ。人手不足で工事を選べる立場が強まり、価格転嫁も進んでいる。

ただし中堅は事情が違う。都市の再開発やデータセンターは、スーパーゼネコンが取る。中堅は、地方や関西の公共工事と中規模の民間工事が主戦場で、入札で価格を競う。国土強靱化の予算は追い風だが、人口減で地方の建設需要は細る。

最大の制約は人手だ。技能者の高齢化が進み、2024 年の残業規制で工期は延びた。人件費は物価並みかそれ以上に上がり、施工量を増やすのが難しい。受注を絞って採算を守るのが正攻法になった。

再編の動きもある。後継者のいない地場ゼネコンが増え、中堅どうしの統合や、大手傘下入りが起きやすい。森組の厚い現金は、買う側にも買われる側にも働く。

関西は万博後の需要の反動も気になる。大型工事の受注が一巡したあと、中堅が取れる中規模の工事がどれだけ残るかが焦点だ。

資本政策と M&A

還元は、配当を性向約 5 割で据え置く形だ。年間の配当は 4.6 億円ほどで、10 年で約 50 億円。自社株買いはない。配当は 2022 年から変わらず、業績が良くなっても増えなかった点は、物足りない。

手元の現金は 64 億円で、2015 年の 18 億円から積み上がった。ゼネコンは未成工事受入金や工事未払金が現金を支えるので、全部が自由な現金ではない。筆者は、運転資金と保証の余裕として約 35 億円を残し、約 30 億円を事業に使わない現金と見た。

戻り方は 0.75 とした。配当は続くが、買収や自社株買いなどで積極的に使う方針は見えない。30% を持つ旭化成ホームズは、提携が目的の株主で、現金の取り崩しを強く迫る立場にない。

政策保有株は簿価 0.2 億円と小さく、売却益に頼る心配はない。有形固定資産は 10 億円しかなく、更新投資の負担は軽い。減価償却は取得時の値のままで、物価で増やさない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

時価総額 105 億円に対し、現預金は 64 億円、有利子負債はほぼゼロ。事業を除いた現金だけで、時価総額の 3 割が埋まる。営業利益 13 億円、純利益 9 億円は、現金を除けば PER 5〜6 倍の水準だ。

2026 年 3 月期の受注高は前年比 15.5% 増の 295 億円。建設事業の利益率は 9.6% と、準大手に並ぶ水準まで上がった。人手不足で工事を選べる環境が続けば、価格転嫁は定着する。

旭化成ホームズが 30%、長谷工が 8% を持つ。集合住宅の改修やマンション建設で、安定した受注が見込める。砕石の赤字事業を切り離し、本業に集中する体制も整った。

小さな会社で、再編の対象にもなりうる。現金の厚い会社を、大手や提携先が取り込む動きが出れば、プレミアムが生まれる。配当性向 5 割の据え置きも、株主を大切にする姿勢の表れだ。

人手不足は、受注を絞れる側にとっては追い風になる。

慎重な見方

営業利益 13 億円のうち、建設事業の利益は 26 億円で、本社費用が約 12 億円を食っている。小さな会社の固定費が重く、売上が数%減るだけで利益は大きく動く。2023 年 3 月期は営業利益が 8 億円まで落ちた。

来期は経常利益が 12% 減の予想。受注残が減れば、売上と利益はさらに縮む。人件費は物価並みに上がるのに、公共工事の入札単価は簡単には上がらない。

現金の厚さは、裏返せば資本を使いこなせていないということだ。ROE は 6% で、資本コストを下回る。配当は 4 年以上据え置かれ、30% の旭化成ホームズと取引先持株会が安定株主なので、少数株主が資本の使い方を変えさせる力は弱い。

未成工事受入金や工事未払金を除けば、自由な現金は 64 億円の半分程度にとどまる。時価総額の 6 割という数字は、見かけの割安さを大きく見せている。

人手不足で受注が積み上がっても、施工が追いつかなければ売上にならない。

どちらに重みを置いたか

事業の収益力が薄いことと、現金の使い道が見えないことは、割安に見える数字を相殺する。確率は中立に 38% を置き、やや悲観と悲観で 32%、やや楽観と楽観で 30% と、ほぼ均等に置いた。現金の厚みで悲観の下値は堅いが、上値も重い。10 年の本質価値は、今の時価総額より 1 割ほど低いとみる。現金の使い道が示されれば、見方は変わる。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 504 円165 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 145 円48 億円)。 今の値に割り戻すと 346 円113 億円、今との差 +6.6%、 期待の年率 +7.2%(資本コスト 7.5%)→ 適正

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 974 円319 億円 208 円68 億円 +264.7% +13.8% 95 円31 億円
やや楽観 22% 703 円230 億円 177 円58 億円 +171.8% +10.5% 194 円63 億円
中立 38% 514 円168 億円 153 円50 億円 +105.6% +7.5% 253 円83 億円
やや悲観 22% 270 円88 億円 122 円40 億円 +20.9% +1.9% 86 円28 億円
悲観 10% 168 円55 億円 46 円15 億円 −34.0% −4.1% 21 円7 億円
加重平均100% 504 円165 億円145 円48 億円 +100.3% +7.2% 649 円213 億円

今の株価時価総額 324 円106 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.5% を下回るほど割高。

楽観 8% 価格転嫁が定着し、準大手の収益力に近づく 利益 19 億円 · PER 15.6 倍 · 株価時価総額 974 円319 億円

建設費が上がっても顧客が受け入れ、値上げが定着する。人手不足で工事を選べる立場になり、採算の悪い仕事を断れる。旭化成ホームズ経由の集合住宅と、公共の更新工事が受注を支える。施工量は今と同じ水準を保ち、単価は 1.4 倍に上がる。工事の利益率は 11% まで高まるが、本社費用は物価で膨らむ。営業利益は 26 億円で、今の約 2 倍。厚い手元資金は、買収や株主還元に回る余地を残す。ただし中堅ゼネコンの利益率が長く 10% を超えた例は少ない。

この筋書きでは、旭化成ホームズ向けの集合住宅が伸び続けることが前提になる。顧客との関係が安定しているほど、価格の交渉もしやすい。

  • 建設事業:数量 46.2(施工量(万人日。技能者・技術者の稼働量の推定))× 価格 8.40(1 人日あたり完成工事高(万円。資材・外注費込み))→ 売上 388 億円・営業利益 43 億円。数量 1.00 倍・単価 1.40 倍・セグメント利益率 11.0%

倍率:事業の純利益 18 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 10.1% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.8%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 15.6 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 15.6 倍 + 余った現金(戻り方込み)22 億円。全体の PER 15.61 倍、時価総額 309 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:人手不足で受注を絞れる局面が続き、旭化成ホームズ向けの集合住宅も伸びる必要がある。重なりにくい。

やや楽観 22% 受注が堅調で、利益率が少し上がる 利益 15 億円 · PER 14.1 倍 · 株価時価総額 703 円230 億円

公共工事の更新需要と、集合住宅の改修が受注を支える。施工量は人手の制約で 4% 減るが、単価が 1.37 倍に上がり、売上は 364 億円になる。工事の利益率は 10% で保たれる。本社費用は物価と同じ 1.34 倍に増える。官公庁と民間の比率は今と変わらず、旭化成ホームズ向けの集合住宅も堅い。営業利益は 20 億円で、今より 5 割多い。配当は据え置きの方針から少し増える。手元資金は積み上がり続ける。

足元の受注の勢いが続くかどうかが、この筋書きの分かれ目になる。受注残が積み上がれば、翌年以降の売上も読みやすい。

  • 建設事業:数量 44.4(施工量(万人日。技能者・技術者の稼働量の推定))× 価格 8.22(1 人日あたり完成工事高(万円。資材・外注費込み))→ 売上 365 億円・営業利益 37 億円。数量 0.96 倍・単価 1.37 倍・セグメント利益率 10.0%

倍率:事業の純利益 14 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 8.2% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 7.9%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 14.0 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 14.0 倍 + 余った現金(戻り方込み)22 億円。全体の PER 14.05 倍、時価総額 220 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:直近の受注高は前年比 15.5% 増で、価格転嫁も進んでいる。足元の勢いは、この筋書きに近い。

中立 38% 売上は物価に追いつくが、利益は薄いまま 利益 11 億円 · PER 13.3 倍 · 株価時価総額 514 円168 億円

施工量は人手不足で 8% 減るが、単価は物価並みに 1.34 倍へ上がる。売上は 342 億円、工事の利益率は 9% と、今の 9.6% からわずかに下がる。本社費用は物価で 1.34 倍に増え、営業利益は 14 億円。金額は今とほぼ同じで、実質では 3 割ほど目減りする。手元資金の利息は短期金利の上昇で増え、純利益は 10 億円台になる。配当は性向約 5 割で続く。減価償却は有形固定資産が 10 億円と小さいので、物価の影響は目立たない。

本社費用が営業利益の 1 倍近くあるため、売上の増減に対して利益は大きく動く。この筋書きは、固定費が物価並みに増え、売上も物価並みに増えるという均衡を置いている。

  • 建設事業:数量 42.5(施工量(万人日。技能者・技術者の稼働量の推定))× 価格 8.04(1 人日あたり完成工事高(万円。資材・外注費込み))→ 売上 342 億円・営業利益 31 億円。数量 0.92 倍・単価 1.34 倍・セグメント利益率 9.0%

倍率:事業の純利益 10 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 6.4% が k 7.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 13.3 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.3 倍 + 余った現金(戻り方込み)22 億円。全体の PER 13.33 倍、時価総額 158 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:利益率は歴代の水準に収まるのが自然。ただ旭化成ホームズとの関係で受注は安定しやすい。

やや悲観 22% 公共工事の競争が厳しくなり、利益率が落ちる 利益 7 億円 · PER 7.5 倍 · 株価時価総額 270 円88 億円

地方の公共工事予算が絞られ、入札競争が再び強まる。施工量は 15% 減り、単価の上がりも 1.25 倍にとどまる。工事の利益率は 8% に下がる。本社費用は人員を絞って 15% ほど減らすが、それでも営業利益は 10 億円弱にとどまる。手元資金は変わらず厚いが、利益が細るぶん配当の余裕は小さくなる。のれんや持ち合い株の大きな損失はなく、損失は事業の縮小にとどまる。会社は受注を選び、採算の悪い工事を断る姿勢を強めるが、それでも固定費は残る。

配当は据え置きの方針を続けるが、利益の余裕は小さくなる。会社が現金を厚く持つ意味は、こうした局面で大きくなる。

  • 建設事業:数量 39.3(施工量(万人日。技能者・技術者の稼働量の推定))× 価格 7.50(1 人日あたり完成工事高(万円。資材・外注費込み))→ 売上 295 億円・営業利益 24 億円。数量 0.85 倍・単価 1.25 倍・セグメント利益率 8.0%

倍率:ROE 約 4% で k を大きく下回る。上限の 1÷k=約 11.8 倍に対し、利益の変動を見て約 64% に置く。(2026-10-22 の式の直しで機械で置き直し、今は PER 7.5 倍・時価総額 72 億円。上の倍率は置き直す前の値)

確率:ゼネコンの利益率は景気と入札環境で大きく動く。過去 10 年でも営業利益率が 3% 台の年が 3 回あった。

悲観 10% 人手不足で施工量が縮み、固定費が重くなる 利益 0 億円 · PBR 0.4 倍 · 株価時価総額 168 円55 億円

技能者を確保できず、受注しても施工が追いつかない。施工量は 25% 減り、単価の上がりも 1.15 倍に抑えられる。工事の利益率は 5% まで落ち、本社費用の削減も 2 割にとどまる。営業利益は赤字に沈む。それでも手元資金は厚く、倒産の心配は小さい。株主にとっては、事業の価値より手元の現金が株価を支える局面になる。配当は大幅に減らし、現金は事業の立て直しに使われる。

工事の安全や品質の問題が重なれば、さらに悪い方向へ動く。この筋書きは、そうした個別の事故は含めず、構造的な需要と人手の縮みだけを置いた。

  • 建設事業:数量 34.7(施工量(万人日。技能者・技術者の稼働量の推定))× 価格 6.90(1 人日あたり完成工事高(万円。資材・外注費込み))→ 売上 239 億円・営業利益 12 億円。数量 0.75 倍・単価 1.15 倍・セグメント利益率 5.0%

倍率:稼ぐ力はほぼ無く、純現金と売れる資産に近い。今の自己資本 155 億円に 0.35 倍を掛けた床の考え方(稼ぐ力ではなく資産で置く)。

確率:人手不足と入札競争が同時に強まり、受注を選ぶ余裕もなくなる必要がある。起きにくいが、中堅ゼネコンの宿命でもある。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

建設事業

大阪を地盤に、土木と建築を請け負う中堅ゼネコン。官公庁と民間がほぼ半々。売上の 99% を占める。

数量施工量(万人日。技能者・技術者の稼働量の推定)価格1 人日あたり完成工事高(万円。資材・外注費込み)売上営業利益
今 2026/03 46.2 6.00 277 27
10 年後 中立 42.5 8.04 342 31

取り方:完成工事高 277 億円を 1 人日あたり約 6 万円(資材・外注費込みの請負単価の目安)で割り、約 46 万人日と推定。実数は未開示。セグメント利益は本社費用を配賦する前の額。

リスクと懸念

本社費用の固定費

セグメント利益 26 億円から本社費用を引くと、営業利益は 13 億円。売上が数%動くだけで利益が大きく振れる。物価で本社費用が 1.34 倍に増えると、営業利益の増えが相殺される。

人手不足で施工量が縮む

技能者の高齢化と残業規制で、受注しても施工が追いつかない。人件費は物価以上に上がりやすく、中堅は採用で大手に劣る。施工量が減れば固定費が重くなる。

入札競争の再燃

公共工事は半分を占め、地方の予算は人口減で細る。価格転嫁が止まれば、工事の利益率は 9% から 6% 台に落ちうる。2023 年 3 月期は営業利益が 8 億円まで下がった。

現金が眠る

厚い現金が株主へ戻らず、事業にも回らなければ、見かけの割安さは実現しない。大株主が安定株主のため、圧力もかかりにくい。

受注の偏り

旭化成ホームズ向けの集合住宅など、特定の顧客に偏る。顧客の戦略が変わると、受注が急に細ることがある。

瑕疵・安全事故

施工の不具合や重大事故が起きれば、補償と評判で数年分の利益が飛ぶ。中堅は引当の余裕が小さい。

今後の分かれ目

配当を増やす・自社株買いを始めるなど、現金の使い道が示される
戻り方を 1.0 に近づけ、現金の価値をそのまま評価に入れる。確率を楽観側に寄せる。
建設事業のセグメント利益率が 9% を割る
価格転嫁が止まった合図。やや悲観の確率を上げる。
受注残高が 2 期続けて減る
売上が減少に転じる前兆。施工量の見通しを下げる。
大手や提携先が出資比率を高める発表をする
買収プレミアムが生じうるが、確率は不確かなので評価には入れない。
大型の買収を打ち出す
現金の使い道が決まる。値段と相手を見て、戻り方を見直す。

見ておくもの

  • 受注高と受注残、建設事業のセグメント利益率
  • 本社費用の水準
  • 現預金と配当方針
  • 旭化成ホームズ・長谷工の持ち株比率
  • 人件費と外注費の上昇

倍率と資本コストの決め方

倍率は式(ROE が k を下回るので上限は 1÷k)から置き、今の PER や同業の倍率は使っていない。中立は上限の約 81%。余った現金 30 億円は、現預金 64 億円から運転資金と保証の余裕 35 億円ほどを除いた額で、旭化成ホームズが 3 割を持つ安定株主構成から戻り方を 0.75 とした。brief の純借金は −64 億円(現預金のみ。定期預金や有価証券は別に確認できなかった)。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 11→15.61 倍・やや楽観 PER 10.5→14.05 倍・中立 PER 9.5→13.33 倍)。

資本コスト 7.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。

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割安 TANAKEN1450 解体の元請に特化した無借金の高収益会社。人手が成長の天井だが、今の値段は割安側に傾く 本質価値との差 +117.3% · 10 年 割安(年 +14.8%) 割安 住友林業1911 米国最大M&Aで戸数は全米5位級、のれん償却と米金利の重荷が晴れれば今の安値は行き過ぎと見る 本質価値との差 +73.1% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 守谷商会1798 長野の中堅ゼネコン。純利益は史上最高の山で、10年の稼ぐ力に戻して測っても純現金の厚さで割安が残る 本質価値との差 +70.7% · 10 年 割安(年 +12.8%) 割安 大東建託1878 相続税対策の建築と136万戸の一括借上げ管理という資産を使わず稼ぐ二本柱で、着工減・空室・金利の逆風を確率で織り込んでも今の値段はやや割安に見える 本質価値との差 +68.8% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 東建コーポレーション1766 国内の賃貸アパート一本。厚い現金は創業家支配の下で戻る保証がなく半分だけ数えるが、10年の中立で今の値段はやや割安 本質価値との差 +68.1% · 10 年 割安(年 +12.4%) 割安 美樹工業1718 姫路の地場ゼネコンにセキスイハイムの販売を併せ持つ。ならした利益で見ても今の値段にはやや安全域がある 本質価値との差 +63.1% · 10 年 割安(年 +11.8%) 割安 新日本建設1879 千葉の建設と分譲マンションで稼ぐ堅い会社。開発の高利益は続かず、厚い現金も株主に戻る保証が弱く、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +62.3% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 徳倉建設1892 名古屋の中堅ゼネコン。厚い現金は安全域だが利益は山の高さにあり、値段は適正圏 本質価値との差 +61.2% · 10 年 割安(年 +11.8%) 割安 長谷工コーポレーション1808 首都圏シェア3割超の「特命受注」で稼ぐマンション専業最大手。国内縮小の重石はあるが、今の値段は本質価値を 1 割半ほど下回る。 本質価値との差 +60.0% · 10 年 割安(年 +11.4%) 割安 大和ハウス工業1925 国内の縮小を米国とデータセンター・物流で埋め、ROE10%前後を保てば、利益の倍率でも借金を足したEVでも今の値段はやや割安。米国の金利と不祥事は確率で織り込んだ 本質価値との差 +59.7% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 積水ハウス1928 国内の縮小を賃貸・都市再開発の含み資産とMDC買収後の米国で埋める構図。今のPBR1.03倍は中立ROE10%前後に対して割安寄り 本質価値との差 +59.0% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 南海辰村建設1850 親会社の鉄道・商業施設の工事に支えられる小粒のゼネコン。現金が厚く、稼ぐ力に比べて値段は低い 本質価値との差 +58.2% · 10 年 割安(年 +12.3%) 割安 ソネック1768 東播磨の地場ゼネコン。今期は大型の完成が重なった山で、ならした稼ぐ力から見ると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +57.0% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 千代田化工建設6366 最高益は一過性。優先株を返し終えてからが普通株主の本番で、稼ぐ力は年 200 億円台と見る 本質価値との差 +54.9% · 10 年 割安(年 +12.6%) 割安 田辺工業1828 プラント保全の安定した稼ぎと厚い純現金が支えだが、最大顧客への依存と利益率の山が重なり、10年の価値は今の時価総額とほぼ同じ 本質価値との差 +52.2% · 10 年 割安(年 +11.1%) 割安 サイタホールディングス1999 砕石と生コンで稼ぐ福岡の土木会社。現金が時価総額に迫る割安さは本物だが、受注の薄さと還元の乏しさが重しになる 本質価値との差 +45.4% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 三晃金属工業1972 金属屋根の専業で、実質無借金。現預金が時価総額の6割あるが、利益は薄く、新築の縮みが重い 本質価値との差 +45.3% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 第一カッター興業1716 コンクリート切断・穿孔の最大手。利益率は谷から戻りかけ、時価総額の半分強が現金という会社 本質価値との差 +45.3% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 川崎設備工業1777 関電工が5割を握る設備工事会社。利益率13%は山で、10年で測ると今の値段はおおむね適正 本質価値との差 +43.7% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 藤田エンジニアリング1770 無借金で純現金が時価総額の 4 割強。事業は堅実だが現金の使い方が課題。10 年の見立ては適正 本質価値との差 +43.1% · 10 年 割安(年 +10.2%) 割安 ナカボーテック1787 港湾の防食で首位級の専業。株主が替わり資本が軽くなった今の値は、利益の質に見合う水準より低い 本質価値との差 +41.3% · 10 年 割安(年 +9.8%) 割安 協和日成1981 東京ガス向けのガス管・給湯工事が売上の半分強。利益は薄いが、時価総額に近い金融資産を抱える 本質価値との差 +37.2% · 10 年 割安(年 +9.7%) 割安 太洋基礎工業1758 名古屋の基礎工事の専門会社。現金は時価総額の8割に迫るが、筆頭株主の下で眠ったまま。今の値段はほぼ適正で、割安とは言えない 本質価値との差 +35.2% · 10 年 割安(年 +9.7%) 割安 暁飯島工業1997 茨城の設備工事の老舗。改修の波で稼ぎは山にあるが、厚い現金を引くと事業の値段は控えめ 本質価値との差 +34.6% · 10 年 割安(年 +10.3%) 割安 ライト工業1926 地盤と斜面の専業は堅実だが、利益率は山の上にある。10年でならすと、今の値段は価値とほぼ釣り合う 本質価値との差 +33.8% · 10 年 割安(年 +8.7%) 割安 ショーボンドホールディングス1414 補修に絞った高収益の会社。利益は山に近いが、10年でならしても今の値段には少し余裕がある 本質価値との差 +33.7% · 10 年 割安(年 +8.8%) 割安 NITTOH1738 名古屋の地味な改修・防除会社。無借金で現金も厚く、利益の安定に対して値段はやや安い 本質価値との差 +32.4% · 10 年 割安(年 +10.2%) やや割安 三東工業社1788 公共土木に支えられた滋賀の小さなゼネコン。現金は厚いが、利益は景気と受注で大きく揺れる 本質価値との差 +29.7% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 テノックス1905 杭と地盤改良の専門工事会社。自社の工法を設計に織り込む力はあるが、下請けの宿命で利益は薄く、中立で今の値段並み 本質価値との差 +26.4% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 セレコーポレーション5078 東京のアパートを建てて管理し続ける会社。厚い現金の戻りを半分とみて、価値は今の時価総額並みと見る。 本質価値との差 +25.9% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 明星工業1976 保温・保冷工事の専門会社。利益の安定と厚い現金は本物で、残る問いはその現金を株主に返すかどうかだ 本質価値との差 +25.2% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 錢高組1811 資産は厚いが稼ぐ力が薄く、株主に届かない資産では今の値段は少し高い 本質価値との差 +24.8% · 10 年 やや割安(年 +9.8%) やや割安 北野建設1866 長野と首都圏で民間建築を請け負う中堅ゼネコン。時価総額の半分近い純現金が価値の支えだが、受注の急減が先行きの影を落とす 本質価値との差 +24.7% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 東亜建設工業1885 港と防衛工事で過去最高益をつかんだ海洋土木の二番手。利益率の山を10年でならすと、今の値段はほぼ適正とみる 本質価値との差 +24.3% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 岐阜造園1438 積水ハウスと組んで伸びる造園の専業。利益率は上がったが、値段はその先をほぼ映している 本質価値との差 +23.6% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 ヤマウラ1780 長野の工場建築で強い地方ゼネコン。厚い現金と高めの利益率が、十年続くかが分かれ目 本質価値との差 +23.3% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 JESCOホールディングス1434 再エネ・通信・電気設備を一括で請け負う工事会社。需要の追い風と堅い財務があり、今の値段はやや割安とみる 本質価値との差 +23.2% · 10 年 やや割安(年 +9.8%) やや割安 大末建設1814 記録的な利益の山にいる中堅ゼネコン。10年の価値は今の値段と近い 本質価値との差 +19.2% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 高橋カーテンウォール工業1994 ビルの外壁のコンクリート板で首位の小さな専門メーカー。利益は細ったが、受注残は膨らみ、正味の流動資産だけで時価総額を上回る 本質価値との差 +18.8% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 フィル・カンパニー3267 駐車場の上に店を建てる独自の商品を持つが、建築費と金利の波に弱く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +18.2% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 ファーストコーポレーション1430 首都圏マンションの専門ゼネコン。造注方式で不動産へ踏み込み、利益は過去最高だが借入が膨らんだ 本質価値との差 +17.1% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 五洋建設1893 海洋土木の雄は過去最高益の山に立つ。10年でならすと、今の値段は利益の高止まりをほぼ織り込んでいる 本質価値との差 +16.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 オーテック1736 空調の自動制御工事で利益率が急上昇した小型のサブコン。利益の山と管工機材の赤字を考えると、確率の加重では今の値段を 2 割強下回る、やや割高 本質価値との差 +16.1% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 日本乾溜工業1771 九州の道路のガードレールと法面を守る小さな工事会社。麻生の傘下に入り、厚い現金は戻りにくい。値段はやや割高 本質価値との差 +15.6% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 キャンディル1446 建物の傷を直す職人の会社。人手不足で単価は上がるが、参入の壁は低く、のれんが自己資本の6割を占める 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 新日本空調1952 空調工事の準大手。利益率が過去最高に乗った今は、元に戻る力を見ておきたい。純現金は強み 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 鉄建建設1815 鉄道に強い堀はあるが、資本コストを稼げない薄利の会社に今の値段は少し高い 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 北陸電気工事1930 北陸の配電と内線工事に根を張る堅実な会社。厚い現金は安全域だが、親会社の弱り方と利益率の天井が重い 本質価値との差 +13.2% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 大成建設1801 施工不良・談合の傷から回復し過去最高益だが、ROE17.9%は山。中立にならせば本質価値はほぼ今の値段に並ぶ 本質価値との差 +12.8% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 佐田建設1826 群馬の老舗ゼネコン。利益の大半を株主へ戻す方針と厚い純現金が値の支え 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +7.7%) やや割安 名工建設1869 JR東海の線路を守る安定の会社だが、資本が太って稼ぐ力は資本コストの手前にとどまる 本質価値との差 +12.4% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 オリエンタル白石1786 橋とケーソンで稼ぐ小粒の技術屋。利益は山を過ぎ、10年でならすと今の値段はほぼ見合う 本質価値との差 +12.0% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 鹿島建設1812 業界最大手の規模と開発事業は本物だが、今のROE12.5%は建設ブームの山で、ならせば9%弱。今のPBR1.5倍はやや割高 本質価値との差 +11.3% · 10 年 やや割安(年 +7.2%) やや割安 日特建設1929 法面工事の老舗は、能登の復旧特需の山に立つ。堅い財務は魅力だが、親会社が支配し、割安とまでは言えない 本質価値との差 +11.2% · 10 年 やや割安(年 +7.3%) 適正 朝日工業社1975 空調工事の準大手。工場とデータセンター向けの稼ぎは本物だが、利益率は異例の山にあり、今の値段はそれを織り込んでいる 本質価値との差 +9.7% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 矢作建設工業1870 稼ぎは本物だが、今の利益は山の高さ。資本を厚くするほど株主の取り分は細る 本質価値との差 +9.7% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 日本アクア1429 戸建の断熱で首位級、ROEは高いが、住宅の縮みと価格競争、親会社の存在が重い 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 日本リーテック1938 JR東日本の線路の電気設備を握る専門工事会社。稼ぐ力は本物だが、ためた現金と株が株主に戻ってこない 本質価値との差 +9.1% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 クラフティア1959 旧九電工。首都圏に広がる設備工事の稼ぎ頭だが、過去最高益の山が高く、中立なら本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +9.0% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 ナカノフドー建設1827 現金は厚いが稼ぎの波が大きい中堅ゼネコン。海外の山を除くと、今の値段に安全域は薄い 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 植木組1867 柏崎の老舗ゼネコン。好況の利益は厚いが、10年先の稼ぎは今を超えにくい 本質価値との差 +7.5% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 ベステラ1433 プラント解体の専業。利益率は戻りつつあるが、死亡事故と借入の増加が重く、今の値段は適正圏 本質価値との差 +6.8% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 中外炉工業1964 工業炉の国内最大手。本業の稼ぎは堅いが、直近の利益は株の売却益で膨らみ、数量の伸びも乏しい 本質価値との差 +5.8% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 奥村組1833 土木に強い堅実な準大手。山の利益を映す今の値段には、まだ安全域が足りない 本質価値との差 +5.7% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 技研ホールディングス1443 病院の放射線を防ぐ工事と消波ブロックの型枠貸しで稼ぐ小さな建設会社。本業は堅いが、時価総額の2倍近い株を抱え、株主には返さない 本質価値との差 +5.5% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 大林組1802 2026年3月期の過去最高益は政策保有株売却益込みで実力より高く見え、実力の営業利益率は5%台半ば。今のPBR1.56倍はやや割高 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 株式会社 熊谷組1861 利益は戻ったが山の水準。資本コストに届かない準大手に今の値段は少し高い 本質価値との差 +5.1% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 松井建設1810 社寺で440年続く堅実な建築会社。財務は厚いが、稼ぐ力が資本コストに届かず、今の値段は少し高い 本質価値との差 +4.3% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 トーエネック1946 中部電力系の設備工事会社。利益は過去最高の山にあり、10年の中立でも本質価値は今の時価総額をやや下回る適正圏 本質価値との差 +4.2% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 関電工1942 東京電力への依存が小さい電気設備工事の大手。利益率が過去最高の今は、山を割り引いて見たい 本質価値との差 +3.3% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 ピーエス・コンストラクション1871 橋の専門ゼネコンは利益の山に立つ。10年でならすと、今の値段は高止まりをほぼ織り込んでいる 本質価値との差 +3.0% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 イチケン1847 稼ぐ力は過去最高だが、資本をためるだけでは今の値段を支えきれない 本質価値との差 +2.9% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 清水建設1803 上場来初の営業赤字から採算回復が進むが、建築比率が高く開発・海外の多角化は鹿島・大林より薄い。今のPBR1.4倍はやや割高 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 日揮ホールディングス1963 LNG プラントの名門だが、稼ぎの波が大きい請負業。厚い現金は見かけほど自由ではない 本質価値との差 +2.0% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 巴コーポレーション1921 資産は厚いが、株主に戻るのは遅い。鉄構の本業は細る市場にあり、今の値段は資産の解放をかなり織り込んでいる 本質価値との差 +1.1% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 きんでん1944 配電の安定と民間工事の稼ぎを併せ持つ電気工事の最大手。利益率が過去最高の今は、山を割り引いて見たい 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 安藤・間1719 トンネルと原子力に強い質の良いゼネコン。ただ景気の山の利益と見て、今の値段は少し高い 本質価値との差 +0.5% · 10 年 適正(年 +6.0%) 適正 サンテック1960 純現金と受注の厚みはあるが、利益率は薄く資本コストに届かない。10年の価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 +0.2% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 株式会社ミライト・ワン1417 NTT 系の通信工事に建設と測量を足した会社。利益率の改善は本物だが、稼ぐ力に対して今の値段は先を行く 本質価値との差 −0.6% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 高田工業所1966 製鉄所と化学工場の修理を請け負う。受注は厚いが利益率は3%台で、10年先の価値は今の時価総額を下回ると見る 本質価値との差 −0.8% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 北海電工1832 北電グループの配電・設備工事会社。利益は過去最高だが、親会社に預けた現金は株主に戻りにくい 本質価値との差 −1.4% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 ヤマト1967 群馬の設備工事会社。工場で加工する力は本物だが、利益率が過去最高の今は戻りを見ておきたい 本質価値との差 −2.2% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 工藤建設1764 横浜のマンション建築と介護の会社。今期は建設の利益が山で、10年をならすと稼ぐ力は資本コストに届かず、やや割高 本質価値との差 −2.8% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 第一建設工業1799 JR東日本の線路を守る鉄道工事会社。無借金で堅いが、売上の7割強を1社に頼り、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −2.9% · 10 年 適正(年 +6.0%) 適正 淺沼組1852 選別受注で稼ぐ力は上向いた。ただ小さな建築専業で波も大きく、今の値段は少し高い 本質価値との差 −3.4% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 大気社1979 空調と自動車塗装ラインの二本柱。財務は厚いが、利益率が過去最高の今は高く見すぎない 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +6.0%) 適正 インターライフホールディングス1418 人手不足で内装と舞台設備の工事の値段が上がり、利益率は過去の数倍に。追い風が10年続くとは限らず、今の値段はやや割高 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 若築建設1888 港湾土木に強い老舗に親会社が付いた。ただ稼ぐ力は資本コストに届かず、今の値段はやや高い 本質価値との差 −5.1% · 10 年 適正(年 +6.0%) 適正 福田組1899 新潟の堅実な建設会社だが、稼ぐ力が資本コストに届かず、今の値段は少し先を行き過ぎている 本質価値との差 −5.2% · 10 年 適正(年 +5.6%) 適正 日本国土開発1887 純資産に比べ株価は安く見えるが、稼ぐ力が資本コストに届かず、価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −6.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 タマホーム1419 注文住宅の受注減と赤字を、不動産の利益が覆い隠している。10年で利益は戻るが倍率は上がらず、今の値段には届かない 本質価値との差 −6.5% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 ユアテック1934 東北電力系の電気工事会社。首都圏と海外の拡大は評価できるが、4 割を預ける東北電力の設備投資次第で価値は大きく振れる 本質価値との差 −7.4% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 高砂熱学工業1969 空調工事の最大手。稼ぐ力は本物だが、利益率が過去最高の今は、戻る余地を見ておきたい 本質価値との差 −7.7% · 10 年 適正(年 +5.6%) 適正 東鉄工業1835 JR東日本の線路を直す、鉄道保守の専業。堅い一方で 1 社頼みと談合の疑いが重い 本質価値との差 −7.8% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 エクシオグループ1951 通信工事で国内最大。データセンターとシステムの採算改善は本物だが、その成果をすでに今の値段が先取りしている 本質価値との差 −8.0% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 シンクレイヤ1724 地方のケーブルテレビ局の光回線化を支える工事と機器の会社。光化の山を越えた後の仕事の量が細り、今の値段でもやや割高と見る 本質価値との差 −8.1% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 コムシスホールディングス1721 NTT系の通信工事を束ねる堅実な会社。稼ぎは安定しているが、今の値段は成長の分まで先に織り込んでいる 本質価値との差 −8.2% · 10 年 適正(年 +5.1%) 適正 戸田建設1860 稼ぐ力は戻ったが、資本コストを上回れない会社に今の値段は少し高い 本質価値との差 −8.7% · 10 年 適正(年 +5.5%) 適正 マサル1795 大手ゼネコンの現場で建物のすき間を埋める職人集団。堅実だが稼ぐ力は資本コストに届かず、今の値段はやや高い 本質価値との差 −8.8% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 ノバック5079 姫路の中堅ゼネコン。受注残は厚いが利益は大型案件の山で、今の値段はやや割高 本質価値との差 −8.8% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 日比谷総合設備1982 NTT 系の安定した顧客に支えられた設備工事の中堅。利益率が過去最高の今は、平常へ戻る余地を見ておきたい 本質価値との差 −9.1% · 10 年 適正(年 +5.3%) 適正 株式会社日本ハウスホールディングス1873 檜の注文住宅とホテルの二本柱。自己資本の半分の値段だが、稼ぐ力は薄く、10 年の中立では適正をやや下回る 本質価値との差 −9.8% · 10 年 適正(年 +6.5%) やや割高 大豊建設1822 地下工事の専業は、親会社が株の半分を握る。10年でならすと、利益の戻りは資本コストに届かず、今の値段はやや高い 本質価値との差 −10.1% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ダイダン1980 空調工事の準大手。利益率が倍以上に跳ねた今は、元に戻る力を見ておきたい。純現金は強み 本質価値との差 −10.2% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 中電工1941 中国電力系の電気工事会社。利益率が過去最高の今、資本効率は資本コストに届かず、10 年の本質価値は今の時価総額を下回る 本質価値との差 −10.8% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 太平電業1968 発電所の保守で稼ぐ堅実な会社。原子力の追い風は織り込み済みで、値段はやや割高 本質価値との差 −10.8% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 世紀東急工業1898 道路舗装の老舗は財務が堅い一方、利益は10年ほとんど伸びていない。今の値段はやや高く、安全域がない 本質価値との差 −11.6% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 西松建設1820 稼ぐ力は戻ったが、借金の重さと景気の振れが重く、今の値段は少し高い 本質価値との差 −11.7% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 レイズネクスト6379 石油・化学設備の保全に強い堅実な会社。ただし親会社グループへの依存と国内石油の縮小が重く、今の値段はやや高い 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 株式会社髙松コンストラクショングループ1762 請負の質は上がったが、ROEは資本コストにまだ届かない。利益が実質で横ばいなら今の値段は少し高く、川上・川下の育ち次第で評価が動く 本質価値との差 −12.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 東急建設1720 建築の採算は改善したが、稼ぐ力は資本コストの手前にとどまり、今の値段には安全域が足りない 本質価値との差 −12.3% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 佐藤渡辺1807 道路舗装と合材の中堅。無借金で現金は厚いが、稼ぐ力は資本コストに届かず、式どおりの価値は時価をやや下回る 本質価値との差 −12.6% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 不動テトラ1813 地盤改良が稼ぐ小さな土木会社。直近は山の利益で、10年でならすと今の値段には余白がない 本質価値との差 −12.6% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 株式会社東京エネシス1945 電力設備の保修で稼ぐ東京電力系の中堅。利益は戻ったが、資本の稼ぎはまだ資本コストに届かない 本質価値との差 −14.5% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 テクノ菱和1965 産業空調に強い中堅の工事会社。利益率が過去最高の今は戻りを見るが、厚い自己資本と積み上がる現金が下値を支える 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 日本基礎技術1914 法面・アンカー・地盤注入の専門工事会社。技術で値段を守るが、米国の大型案件は2028年度で一区切り。自己資本の6割の値段でも、価値はそれをやや下回る 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 日本電設工業1950 JR東日本の電気工事を支える堅い会社。ただ今の利益は一般電気の特需で山にあり、値段はその山を前提にしている 本質価値との差 −18.6% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 四電工1939 売上の約半分を四国電力に頼る小さな電気工事会社。首都圏への拡大は途上で、本質価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −19.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 サンヨーホームズ1420 大阪の分譲マンションが稼ぎの柱の中堅住宅会社。最高益はマンションの山で、ROEは資本コストに届かず、今の値段はやや割高 本質価値との差 −21.0% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 日本電技1723 ビルの空調を自動で動かす制御工事の専業。稼ぐ力は本物だが、利益率が過去の倍の今は、戻る余地を厚く見る 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 神田通信機1992 企業の電話とネットワークの老舗工事会社。本業は縮む側にあり、厚い現金を足しても値段に届かない 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 東亜道路工業1882 利益が10年動かなかった舗装会社。還元は利益いっぱいまで出すが、今の値段は事業の価値を先取りしている 本質価値との差 −23.7% · 10 年 やや割高(年 +3.1%) やや割高 ウエストホールディングス1407 太陽光の施工から蓄電所の開発へ軸足を移す広島の再エネ企業。利益の山と薄い自己資本を考えると、本質価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −25.1% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) 割高 金下建設1897 京都北部の公共工事を担う地場ゼネコン。現金と株は時価総額の倍あるが、本業はほぼ稼がず、その資産も株主に戻る道が細い 本質価値との差 −30.8% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 三機工業1961 空調・衛生・電気をまとめて請ける設備工事の中堅。稼ぐ力は本物だが、利益率が過去最高の今は、戻る余地を見ておきたい 本質価値との差 −33.9% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 大本組1793 財務は堅いが稼ぐ力が資本コストに遠く、利益の回復を織り込んだ今の値段は高い 本質価値との差 −39.4% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 大盛工業1844 東京都の下水道の更新という長い需要を持つ中堅の土木会社。入札の仕事で値決め力は弱く、ROEは資本コストに届かず、今の値段は割高 本質価値との差 −39.4% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 富士ピー・エス1848 PC橋の専門ゼネコン。技術は確かだが、利幅が薄く借入も重い。今の値段は割高 本質価値との差 −40.1% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 土屋ホールディングス1840 北海道の注文住宅の老舗だが、30 年近く利益率 3% を超えたことがなく、帳簿の資産ほどの価値は生まない 本質価値との差 −41.8% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 テスホールディングス5074 蓄電池の工事と自社発電を柱にする再エネ企業。借入が重く、金利上昇で利益が削られるため、本質価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −63.5% · 10 年 割高(年 −1.8%) 割高 東洋エンジニアリング6330 肥料・FPSO の技術を持つ老舗だが、薄い自己資本で案件損失を背負う。今の値段は黒字回復を織り込みすぎ 本質価値との差 −64.7% · 10 年 割高(年 −3.1%) 割高 FUJIジャパン1449 北海道発の外壁リフォーム会社。本業は 4 期連続で営業赤字、2025 年の黒字は本社の土地を売った益で、事業の稼ぐ力は立て直しの途中 本質価値との差 −84.5% · 10 年 割高(年 −10.4%) 割高 SDSホールディングス1711 省エネ工事の専業だが、18 期赤字の薄い利益を利息が食い、株主の取り分が見えない 本質価値との差 −85.2% · 10 年 割高(年 −9.4%)

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読んだ資料

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分析日 2026-10-20