株譜
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世界有数の小型旅客機メーカーで、受注と整備収入は伸びる。しかし製造利益の不安定さに対して現在の評価は高く、10年の本質価値では割高と判断する。

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)47.04 ドル86 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-30)73.4 ドル134 億ドル差 −35.9%
10 年後から見ると 割高 価値 47.04 ドル86 億ドル · 差 −35.9% · 期待の年率 +3.5%
期待の年率リターン(10 年)+3.5%資本コスト比 −5.3 pt
推定の資本コスト8.8%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 8.8% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

留保余力の推定による上乗せは、算定価値の約0.8%です。同じモデル内の上乗せ分の割合で、実現する現金額や割高・割安を示すものではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

エンブラエルは、ブラジルを本拠とする世界有数の航空機メーカーである。小型旅客機、ビジネスジェット、軍用輸送機を作り、納入した機体の部品供給や整備でも稼ぐ。筆者の結論は割高だ。航空機の長寿命な顧客基盤には価値があるが、航空エンジンの独占部品メーカーほど利益を安定して確保できる会社ではない。

2025年の売上は台帳ベースで75億ドル、営業利益は5.4億ドル、純利益は3.5億ドルだった。2026年に入っても受注は強く、9月末の受注残は357億ドルと過去最高を更新した。航空機の生産能力が足りないことが足元の制約であり、需要の不足ではない。しかし受注残は将来の売上を約束するものであって、十分な利益率を保証するものではない。

最も魅力的なのは、販売した航空機が長期間飛び続けることである。エンブラエルの機体を運用する航空会社や企業は、認証された部品、整備、技術支援を必要とする。この収入は新品の製造よりも利益率が高く、機体の累積納入数とともに厚くなる。10年後には整備事業とビジネスジェットが利益の中心になっている可能性が高い。

一方、旅客機ではエアバスのA220との競争が続き、軍用輸送機では各国政府の予算と調達判断に左右される。ビジネスジェットも富裕層と企業の投資意欲に敏感だ。2020年に大きな損失を出した歴史は、航空機メーカーの利益を平年の延長で考えてはいけないことを示している。

10年後の中立の純利益は10.9億ドル、時価総額は139.52億ドルと見る。ただし、その価値は10年先のものであり、途中の正味還元も含めて資本コスト8.75%で現在に割り戻す必要がある。5つの筋書きの確率加重価値は約85.4億ドルとなり、台帳の時価総額129.7億ドルを約34%下回る。事業の成長を否定する結論ではなく、その成長に対して支払う値段が高いという判断である。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、エンブラエルの価値は航空機の販売台数より、納入した航空機が何十年にわたって生み出す利益にある。航空会社は不況になっても保有機の整備を止められない。運航を続ける限り、部品の交換、技術支援、定期整備が必要になる。この継続収入こそ、長く保有する株主が評価すべき資産である。

しかし、航空機メーカーという事業の難しさは残る。製品の開発から利益回収までが長く、景気や顧客の財務状況で納入が遅れ、資材費の上昇が契約価格に追いつかないこともある。エンブラエルには技術とブランドがあるが、新品航空機の販売価格を自由に決められるほどの独占力はない。サービス事業の良さだけを見て全社を高収益の独占企業として評価するのは危険だ。

もう一つの論点は再投資の収益率である。10年後に利益を伸ばすには、E2の生産能力、ビジネスジェットの開発、軍用機の製造設備、整備拠点へ継続して資金を投じなければならない。過去10年のROE中央値が低いことを踏まえると、今後の増分投資が資本コストを十分に上回ると確信するには、もう数年の実績が必要だ。

中立では2035年の営業利益が17.86億ドルまで増えると見る。それでも純利益は10.9億ドルにとどまり、株主への還元も成長投資との兼ね合いを受ける。現在の時価総額は、その先の成長と製造利益率の改善をかなり先取りしている。

安全域を持って買えるかという問いに対しては、現時点では慎重になる。世界の航空需要は10年後も存在し、同社の製品が不要になるとは考えにくい。だが、必要とされる会社であることと、株主が十分な利回りを得られる価格であることは別の問題である。

何で稼ぐ会社か

エンブラエルの事業は、航空機を設計して販売し、納入後も長年にわたって整備と部品で収入を得る構造である。航空機は型式証明を得るまでに長い開発期間と巨額の投資を要する。顧客が一度採用すると操縦士の訓練、整備設備、予備部品、運航管理がその機種に合わせられるため、簡単には他社へ切り替えられない。

民間航空機の中心はE175、E190-E2、E195-E2である。E175は米国の地域航空会社で強く、E2は燃費と運航効率を武器に世界の航空会社へ販売する。2025年には78機を納入した。会社全体の販売機数としては大きくないが、航空機は高額なので売上への寄与が大きい。ただし価格交渉の相手は航空会社やリース会社であり、航空機メーカーが一方的に値上げできるわけではない。

ビジネスジェットはPhenom 100、Phenom 300、Praetor 500、Praetor 600が主力である。2025年の納入は155機だった。Phenom 300は小型ビジネスジェットで14年連続の世界販売首位となり、ブランドと製品競争力を証明している。Praetorはより大きな機体を求める顧客を対象とし、販売構成が上位機種へ移るほど平均単価は上がる。

防衛事業の柱はKC-390 Millennium軍用輸送機とA-29 Super Tucanoである。KC-390はロッキード・マーチンのC-130Jと競争し、欧州を中心に採用国を増やしている。防衛売上には機体の納入だけでなく、ブラジルのGripen計画や装備品の統合、開発・改修契約の進捗も含まれる。そのため、防衛事業の売上を納入機数だけで割って単価を求めることはできない。

サービス・サポートは補修部品、長期の部品供給契約、整備、改修、訓練を担う。ポルトガルのOGMAによる航空エンジン整備も含まれる。2025年には売上全体の約4分の1を占め、営業利益率は機体製造より高かった。新品の販売は将来の整備収入を積み上げる入口でもある。

その他の事業には農業用航空機Ipanemaなどが含まれる。加えて、エンブラエルは電動垂直離着陸機を開発するEveの過半を保有する。Eveは将来の選択肢になりうるが、認証と量産、需要形成が未確立であり、現在の航空機製造事業と同じ確実性で価値を与えるべきではない。

優良さと弱いところ

エンブラエルには本物の参入障壁がある。航空機の設計能力、型式証明、世界各地の整備体制、既存顧客の操縦士や整備士の訓練資産は、新しい会社が短期間で複製できない。1969年の創業以来、累積納入機数は9000機を超えた。運航中の機体が多いほど、整備・部品の継続収入を獲得しやすい。

ただし、会社全体の堀は最上級ではない。航空会社は大量発注の条件として値引きや金融支援を要求できる。E195-E2はエアバスのA220と競争し、ビジネスジェットでもテクストロン、ボンバルディア、ダッソー、ガルフストリームが強い。長い製品寿命は顧客の乗り換えを難しくする一方、メーカー自身も古い設計や開発投資に長期間拘束される。

2025年の民間機事業の粗利益率は会社開示で約8%と薄かった。これに対してサービス・サポートの営業利益率は約15%である。強い整備収入があっても、製造部門の納期遅れや部材費の上昇で全社利益が簡単に削られる。増分の投資収益率が十分高くなるには、製造ラインの増産だけでなく、不採算契約を減らし、整備収入の比率を高める必要がある。

資本効率は回復しているが、長期実績はまだ弱い。直近10年間のROE中央値は1.3%であり、2024年と2025年の10%前後だけを恒久的な実力と見なせない。純負債は2025年末で約0.9億ドルまで縮小したものの、受注前受金、在庫、研究開発資産が大きく、現金残高をそのまま余剰資金と考えることもできない。

機体製造と整備はAIエージェント代替の指定事業には当たらない。設計業務の自動化や予知保全で効率化は進むが、機体そのもの、型式証明、物理的な整備作業は消えない。防衛向け情報システムの一部は自動化の影響を受けるが、人月課金や席課金として独立した重要売上があることは確認できないため、ソフトウェア会社の代替率を全社に適用しない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

小型旅客機は大手航空機メーカーとは異なる市場を持つ。利用者が少ない路線や便数の多い地方路線では、大型機を満席にするより小型機を高頻度で飛ばす方が有利になる。エンブラエルが2026年に公表した市場見通しでは、150席以下のジェット機の今後20年間の需要を8500機、金額にして6500億ドルと予測している。これは会社予測であり、受注が確定した数量ではない。

直接比較できるE-JetとエアバスA220の2025年納入数は、それぞれ78機と93機だった。この2系列だけを対象とすると、エンブラエルの納入シェアは約46%、エアバスは約54%になる。これは世界の全航空機市場のシェアではない。E175が支配的な米国地域路線と、A220・E2が競う100席超の路線では競争条件が違う。中国のCOMACやターボプロップ機も、路線によって代替候補になる。

米国のスコープ・クローズ、すなわち地域航空会社が運航できる機体の座席数と重量を制限する労使協定は、E175に有利だ。しかし大型で重いE175-E2はこの制約に適合せず、開発が停止されている。規制が変わらなければE175の既存需要は続くものの、新世代機へ移行しにくいという逆の問題もある。

ビジネスジェットは2025年に世界で854機が納入され、エンブラエルの155機は機数ベースで約18%を占めた。小型機では高い競争力を持つが、大型・超長距離機ではガルフストリームやボンバルディアが優位だ。世界の富裕層人口や企業活動が需要を支える一方、景気後退時には購入延期や中古機への乗り換えが起きる。

防衛ではKC-390の採用国拡大が重要だ。2026年9月末の防衛受注残は61億ドルで、KC-390の確定受注は43機に達した。C-130Jより新しい設計が強みになるが、軍用輸送機は採用国ごとの数量が小さく、輸出承認、現地生産、支援体制が受注を左右する。

今後10年間の最大の課題は供給能力である。エンジン、鋳造品、電子部品、熟練技術者の不足が解消すれば納入は増える。しかし増産時に品質が落ちたり、固定価格契約で原価が膨らんだりすると、売上が増えても株主の利益は増えない。AIは設計と生産性を改善する道具になるが、航空機需要そのものを置き換える脅威ではない。

資本政策と M&A

経営陣の資本配分は、過去10年で改善したものの、まだ高い評価を与えられない。2018年から2022年にかけて利益が不安定になり、2020年には純損失が7億ドルに達した。大型機メーカーとの提携で事業の形を変えようとした時期もあったが、2020年にボーイングとの民間航空機合弁計画は破談となった。2024年には関連する仲裁が終了し、エンブラエルは1.5億ドルを受け取った。

その後は財務改善と自社事業への投資を優先した。2025年の台帳上の自社株買いは1.8億ドル、配当は0.2億ドルだった。2026年3月には普通株約1093万株を約1.84億ドルで買い戻す取引も完了した。ただし買い戻した株式には株式報酬に対応する目的も含まれるため、全額を少数株主への正味還元と見なしてはいけない。

ブラジルの会社法と定款に基づき、原則として調整後利益の最低25%を株主に分配する仕組みがある。2026年には四半期の自己資本利息の宣言も始めた。一方、10年間の配当総額や自社株買い額を保証する数字の約束はない。2026年の会社見通しは売上82〜85億ドル、調整後営業利益率10.0〜10.6%、Eveを除く調整後FCF4億ドル以上である。ただし利益率見通しの引き上げには一時的な税額控除と関税免除の効果が大きく、恒常的な利益改善としては扱わない。

Eveの電動航空機開発は、将来の成長機会である一方、資金を消費する。未成立の大型買収や将来のEve事業価値を、確定した利益として先取りしない。ブラジル政府は黄金株による拒否権を保有しており、支配権の移転や軍用計画の変更には制約がある。外国人株主の議決権にも制限があり、ADR保有者が通常の米国企業と同じ支配権を持つわけではない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

エンブラエルは世界で数少ない、民間旅客機を自社設計で量産できるメーカーである。長い認証期間と開発費用が参入を阻み、既存の機体を運航する顧客から整備収入が継続する。この二つの強みは10年後も残る。2026年9月末の受注残357億ドルは2025年売上の4倍を超え、需要が長期間にわたって存在することを示している。

E2の採用は欧州や南北アメリカで広がっており、2026年第3四半期にはAbra Groupなどから新規の確定注文を獲得した。エアバスのA220とは競争するが、E-Jetはより小さな路線や高頻度運航で強みを持つ。米国ではE175が地域航空会社の主力機種として残り、機体の代替需要と整備収入が続く。E2の生産が増えれば開発費と固定費の負担が薄まり、製造部門の利益率は大きく改善しうる。

ビジネスジェットの伸びも見逃せない。Phenom 300は14年連続で小型機の販売首位であり、Praetorは上位機種への移行を支える。高価格帯への販売構成の変化と量産効果が重なれば、同部門は現在以上に利益を生む。2025年には世界のビジネスジェット納入の約18%を同社が占め、競争力はすでに実績で示されている。

防衛ではKC-390の採用国拡大が始まったばかりだ。ロッキード・マーチンのC-130Jが長く支配してきた市場で新型機への更新が進めば、今後10年間の収益源になる。輸送機は納入した後も訓練、部品、整備が必要であり、受注獲得の効果は一度きりで終わらない。

整備事業は新品機の累積納入とともに大きくなる。航空機の販売、軍用機、整備の三つが同時に伸び、製造効率も改善する展開では、2035年の純利益は20億ドル規模に達する余地がある。この場合、現在の株価に対しても長期の株主価値を生み出せる。

慎重な見方

受注残の大きさは利益の確実性を意味しない。航空機は製造に巨額の資金を使い、部品不足や認証の遅れが起きると、納入の延期だけでなく保証費用や在庫増加を招く。2025年の民間機事業の営業利益率は3%弱であり、競合のエアバスが量産規模と販売網で勝る状況は簡単には変わらない。

E175の強さにも弱点がある。米国の地域航空会社の機体制限は既存のE175を守っているが、より新しいE175-E2の市場投入を妨げている。顧客が将来、より大型のA220やA320系へ路線を統合すれば、E175の更新市場は縮小する。エアバスはA220を2025年に93機納入しており、E2の44機を大きく上回った。単に小型旅客機市場が成長するという理由だけでは、エンブラエルのシェア維持は保証されない。

ビジネスジェットは景気に敏感だ。企業の設備投資、金融市場、富裕層の資産価格が悪化すると納入は先送りされる。小型機では強くても、ボンバルディアやガルフストリームが得意とする高価格帯へ移るほど競争も厳しい。顧客に値上げを受け入れてもらえなければ、販売台数が伸びても営業利益率は低いままになる。

防衛のKC-390も過大評価は禁物である。確定受注43機は重要な成果だが、航空会社のように毎年数百機を購入する市場ではない。政治的な判断、現地生産の条件、調達予算の延期で、収益の発生時期が大きく変わる。競合するC-130Jには長い運用実績と支援網がある。

財務面では、過去に純損失が続いた時期がある。2020年には自己資本が大きく減り、FCFもマイナスだった。現在の財務改善と過去最高の受注残だけで、その循環が完全に消えたと考えるべきではない。現在の時価総額では、少しの利益率低下でも期待する株主利回りを失う危険が大きい。

どちらに重みを置いたか

事業の成長については強気の見方がやや優勢である。受注残の拡大、ビジネスジェットの実績、整備収入の積み上がりを踏まえ、楽観とやや楽観の合計確率を38%とした。やや悲観と悲観は29%であり、需要面では強気側へ寄せている。

しかし企業価値の判断では慎重な見方が勝る。製造利益率が薄く、長期の投下資本利益率がまだ証明されていないからだ。現在の値段は、今後の増産と利益率改善が相当程度実現することを織り込んでいる。

10年後に会社が大きく成長する中立の筋書きでも、資本コストを考慮した現在価値は市場時価総額に届かない。確率を強気側へ寄せても総合評価は割高であり、事業の良さと安全域の不足を区別する結論となった。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 82.64 ドル151 億ドル(+ 還元の換算額還元の合計 17.23 ドル32 億ドル)。 今の値に割り戻すと 47.04 ドル86 億ドル、今との差 −35.9%、 期待の年率 +3.5%(資本コスト 8.8%)→ 割高

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 12% 176.74 ドル324 億ドル 32.77 ドル60 億ドル +185.4% +12.4% 25.14 ドル46 億ドル
やや楽観 26% 113.97 ドル209 億ドル 23.48 ドル43 億ドル +87.3% +7.2% 35.74 ドル65 億ドル
中立 33% 78.57 ドル144 億ドル 15.29 ドル28 億ドル +27.9% +2.7% 30.98 ドル57 億ドル
やや悲観 19% 23.60 ドル43 億ドル 9.83 ドル18 億ドル −54.5% −8.6% 6.35 ドル12 億ドル
悲観 10% 13.89 ドル25 億ドル 2.73 ドル5 億ドル −77.4% −14.6% 1.66 ドル3 億ドル
加重平均100% 82.64 ドル151 億ドル17.23 ドル32 億ドル +36.1% +3.5% 99.87 ドル183 億ドル

今の株価時価総額 73.40 ドル134 億ドル(2026-10-30)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 12% 楽観:E2・Praetor・KC-390がそろって成功し、整備の利益も厚くなる 利益 20 億ドル · PER 16.1 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 176.74 ドル324 億ドル

2035年には小型旅客機の生産が大きく伸び、エンブラエルは年間165機を納入する。E-JetとA220の比較市場を年間約390機と見ればシェアは約42%となり、エアバスが優勢でも十分な利益を確保できる。E2の量産が進み、製造部門の営業利益率は11%に達する。米国のE175需要も続き、E2への更新が世界で進む。

ビジネスジェットは世界市場が年間約1300機へ拡大し、その約21%に当たる275機を納入する。Phenomの強い地位を維持しながら、Praetorの構成比が上がって平均単価も伸びる。テクストロン、ボンバルディア、ダッソーとの競争で製品競争力を保ち、同部門の営業利益率は17%まで改善する。

防衛ではKC-390の採用と量産が進み、2025年価格で測った契約作業量が約2.3倍になる。サービス事業は運航中の機体数と整備契約の浸透が進み、部品価格の上昇も利益に結びつく。Eveの開発損失は制御され、大型買収による資金流出も起きない。

全社の営業利益は32.37億ドル、純利益は20.1億ドルに達する。10年の純利益累計は約118億ドルとなり、正味60億ドルを株主へ還元する。自己資本は34.4億ドルから92.4億ドルへ増える。利益の伸びは前半に強く、2035年時点では成熟に向けて鈍化する。

  • 民間航空機:数量 165(年間納入機数(機))× 価格 0.46(1機当たり平均売上(億ドル、機種構成込み))→ 売上 76 億ドル・営業利益 8 億ドル。対象市場約390機、シェア約42%。平均販売額は2025年の約1.53倍。E2量産効果で製造利益率が大幅改善。
  • ビジネスジェット:数量 275(年間納入機数(機))× 価格 0.22(1機当たり平均売上(億ドル、機種構成込み))→ 売上 60 億ドル・営業利益 10 億ドル。世界市場約1300機、シェア約21%。Praetorの構成比上昇と物価を超える販売単価改善。
  • 防衛・安全保障:数量 22.5(2025年価格に換算した年間防衛契約作業量(億ドル相当))× 価格 1.48(契約単価指数(2025年=1))→ 売上 33 億ドル・営業利益 5 億ドル。KC-390の採用・納入拡大と防衛契約の増加。実質作業量は約2.3倍。
  • サービス・サポート:数量 34.0(2025年価格に換算した年間整備・部品サービス量(億ドル相当))× 価格 1.58(整備・部品単価指数(2025年=1))→ 売上 54 億ドル・営業利益 11 億ドル。実質整備量は約1.78倍。長期契約の拡大で整備単価も物価以上に上昇。
  • その他事業:数量 1.2(2025年価格に換算したその他製品・サービス取引量(億ドル相当))× 価格 1.50(製品単価指数(2025年=1))→ 売上 2 億ドル・営業利益 −1 億ドル。その他事業の損失が残るが、全社への影響は限定的。

倍率:資本コストk=8.75%。事業のROEは20.1÷92.4=21.75%。機体の認証・整備基盤という堀はあるが、製造価格を独占できないためmoatは通常、超過利益の残存割合は1/2。RONICは8.75%+0.5×(21.75%-8.75%)=15.25%。2035年以降のgは4.0%で、内訳は航空機・整備量の長期実質成長約1%と単価上昇約3.5%を基に、制度上限4%へ抑えた。来期利益に対する正当化PERを2035年末利益基準へ(1+g)倍して約16.15倍。全条件が成功するため上限の約99.7%となる16.1倍を採用した。GAAP純利益を使用し、株式報酬や償却を倍率で足し戻さない。

確率:航空機の供給制約が解消し、E2とPraetorが競合からシェアを奪い、KC-390の採用国が増える展開。サービスの高収益化も同時に進む必要があり、複数の成功条件が重なるため12%とした。

やや楽観 26% やや楽観:旅客機とビジネスジェットが堅調に増産し、利益率が改善する 利益 15 億ドル · PER 14.1 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 113.97 ドル209 億ドル

2035年の民間航空機納入は145機となる。E-JetとA220の比較市場を約370機と見れば、エンブラエルのシェアは約39%だ。エアバスA220が市場を広げるためシェアは現在より低いが、E2の量産で販売数量は増える。製造工程の安定によって民間機部門の営業利益率は9.5%へ改善する。

ビジネスジェットは年間240機を納入する。世界市場を約1200機とすればシェアは20%であり、PhenomとPraetorの競争力は維持される。平均販売単価は2025年の約1.47倍となり、インフレに加えて上位機種への販売構成の変化が寄与する。部門利益率は15.5%まで上がる。

KC-390は欧州や新興国への輸出を伸ばすが、C-130Jを急速に置き換えるほどではない。防衛の契約作業量は2025年価格で約2倍となる。整備ではPool契約とExecutive Care契約が拡大し、機体の累積納入による利益の積み上がりが続く。

Eveへの投資は続くが、資金負担が経営全体を傷める規模にはならない。大型M&Aは行わず、生産能力と整備網に資金を向ける。10年の純利益累計は約91.5億ドルとなり、正味43億ドルを還元する。2035年の営業利益は23.86億ドル、純利益は14.8億ドルで、自己資本は82.9億ドルとなる。

  • 民間航空機:数量 145(年間納入機数(機))× 価格 0.44(1機当たり平均売上(億ドル、機種構成込み))→ 売上 64 億ドル・営業利益 6 億ドル。対象市場約370機、シェア約39%。供給網が安定してE2の量産効果が出る。
  • ビジネスジェット:数量 240(年間納入機数(機))× 価格 0.21(1機当たり平均売上(億ドル、機種構成込み))→ 売上 50 億ドル・営業利益 8 億ドル。世界市場約1200機、シェア20%。Praetorへの販売構成の移行を含む。
  • 防衛・安全保障:数量 20.0(2025年価格に換算した年間防衛契約作業量(億ドル相当))× 価格 1.44(契約単価指数(2025年=1))→ 売上 29 億ドル・営業利益 3 億ドル。KC-390の輸出拡大と防衛関連の契約作業量の増加。
  • サービス・サポート:数量 31.0(2025年価格に換算した年間整備・部品サービス量(億ドル相当))× 価格 1.51(整備・部品単価指数(2025年=1))→ 売上 47 億ドル・営業利益 9 億ドル。実質整備量は約1.63倍。長期整備契約の拡大と部品単価の上昇。
  • その他事業:数量 1.1(2025年価格に換算したその他製品・サービス取引量(億ドル相当))× 価格 1.44(製品単価指数(2025年=1))→ 売上 2 億ドル・営業利益 −1 億ドル。小規模事業の赤字は残る。

倍率:k=8.75%、ROE=14.8÷82.9=17.85%。moatは通常の1/2でRONIC=13.30%。2035年以降のgは4.0%で、世界の小型機・整備量の実質成長約0.5〜1%と名目単価上昇約3.5%を根拠とし上限4%へ抑える。2035年利益基準の正当化PERは約15.31倍であり、その92%に相当する14.1倍を採用した。製造利益は改善するが、エアバスとの価格競争が残るため上限を使い切らない。GAAP純利益基準。

確率:受注残の厚さと既存製品の競争力から、増産と整備収入の拡大は十分に実現可能である。ただし製造利益率が大幅に上がるには供給網の安定が必要なため26%とした。

中立 33% 中立:航空機の納入と整備は増えるが、製造業としての制約は残る 利益 11 億ドル · PER 12.8 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 78.57 ドル144 億ドル

2035年の民間機納入は年間122機となる。E-JetとA220の比較市場は約330機に増え、エンブラエルのシェアは約37%になる。エアバスA220の生産能力が高まり、E175の米国市場にも機種更新の課題が残るため、同社は市場全体よりゆっくり成長する。それでもE2の販売数量が増え、製造ラインの固定費吸収が進むことで、民間機の営業利益率は8.3%へ改善する。

ビジネスジェットは世界市場約1100機のうち205機を販売し、シェアは約19%を維持する。Phenom 300の競争力が続く一方、Praetorは大型機メーカーとの競争で急激な値上げはできない。平均単価は10年間で約1.41倍となり、基本的には物価上昇に沿った伸びにとどまる。

防衛ではKC-390の納入と支援契約が増える。ただし政府予算と現地生産の要件があるため、契約の増加は売上へ徐々に反映される。サービス事業は実質作業量が約1.5倍となり、整備単価の上昇も寄与する。Eveへの投資負担と本社費用は続くが、会社全体の利益を大きく損なう事態は避けられる。

10年後の売上は約159億ドル、営業利益は17.86億ドル、純利益は10.9億ドルとなる。利益率は2025年より改善するが、航空エンジンや独占部品のメーカーには届かない。10年間の純利益累計は約72億ドルで、正味28億ドルを配当と自社株買いで返す。残りを生産設備、研究開発、運転資本に充て、自己資本は78.4億ドルへ増える。

  • 民間航空機:数量 122(年間納入機数(機))× 価格 0.42(1機当たり平均売上(億ドル、機種構成込み))→ 売上 52 億ドル・営業利益 4 億ドル。対象市場約330機、シェア約37%。単価は2025年の約1.41倍。増産で利益率が改善。
  • ビジネスジェット:数量 205(年間納入機数(機))× 価格 0.20(1機当たり平均売上(億ドル、機種構成込み))→ 売上 41 億ドル・営業利益 6 億ドル。世界市場約1100機、シェア約19%。販売価格は物価にほぼ連動。
  • 防衛・安全保障:数量 17.0(2025年価格に換算した年間防衛契約作業量(億ドル相当))× 価格 1.41(契約単価指数(2025年=1))→ 売上 24 億ドル・営業利益 2 億ドル。実質防衛契約作業量は約1.75倍。KC-390量産と支援契約の増加。
  • サービス・サポート:数量 28.5(2025年価格に換算した年間整備・部品サービス量(億ドル相当))× 価格 1.45(整備・部品単価指数(2025年=1))→ 売上 41 億ドル・営業利益 7 億ドル。実質整備量は約1.5倍。機体基盤の拡大と整備単価の緩やかな上昇。
  • その他事業:数量 1.1(2025年価格に換算したその他製品・サービス取引量(億ドル相当))× 価格 1.41(製品単価指数(2025年=1))→ 売上 2 億ドル・営業利益 −1 億ドル。小規模な非中核事業の損失が継続。

倍率:k=8.75%、ROE=10.9÷78.4=13.90%。長期の増分投資に必要な自己資本には工場、機種開発、認証資産も含め、帳簿ROEを基本とする。moatは通常で超過収益の残存割合は1/2、RONIC=8.75%+0.5×(13.90%-8.75%)=11.33%。2035年以降のgは3.75%で、成熟後の実質市場数量成長約0.5%、同社シェアの微減、価格上昇約3.5%から導く。2035年利益基準の正当化PERは約13.88倍。その92%に当たる12.8倍とした。製造業の循環と利益率の不安定さを踏まえ、利益の質に相応の余裕を残す。GAAP利益からSBC・償却を足し戻さない。

確率:2026年の受注残と製品競争力から事業拡大は見込みやすいが、利益率の改善速度とエアバスの競争力には不確実性がある。強気・弱気の間で最も実現しやすい筋書きとして33%を配分した。

やや悲観 19% やや悲観:A220との競争と製造コスト上昇で利益の拡大が止まる 利益 4 億ドル · PER 9.8 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 23.60 ドル43 億ドル

2035年の民間機納入は95機にとどまる。E-JetとA220の比較市場は約290機まで増えるが、エンブラエルのシェアは約33%へ下がる。エアバスは販売網と生産規模で優位に立ち、E195-E2の値引きが増える。E175は一定の需要を保つものの、新型機への更新に制約があり、製造部門の利益率は5%にとどまる。

ビジネスジェットは世界市場が約1000機へ増えても、エンブラエルの納入は160機となる。小型機ではブランドが残るが、ボンバルディア、テクストロン、ダッソーとの価格競争でシェアは約16%へ低下する。中型機の新機種開発費用も重なり、営業利益率は8%まで低下する。

KC-390は一定の採用を得るが、大きな契約の開始が遅れ、防衛事業の増収は限定的となる。サービス部門では既存機の整備需要が続くものの、部品価格の引き上げが難しくなり、独立系整備事業者との競争も増える。Eveへの出資負担が続き、利益の多くを成長投資へ回さなければならない。

全社の営業利益は7.3億ドル、純利益は4.3億ドルとなる。売上は2025年を上回るが、物価上昇を除く実質成長は小さい。10年間の純利益累計は約39億ドルで、正味18億ドルを還元する。自己資本は55.4億ドルとなり、ROEは資本コストを下回る。製造業として事業は存続するが、株主の超過利益を生む力は失われる。

  • 民間航空機:数量 95.0(年間納入機数(機))× 価格 0.39(1機当たり平均売上(億ドル、機種構成込み))→ 売上 37 億ドル・営業利益 2 億ドル。対象市場約290機、シェア約33%。A220の競争で平均単価が物価上昇を下回る。
  • ビジネスジェット:数量 160(年間納入機数(機))× 価格 0.18(1機当たり平均売上(億ドル、機種構成込み))→ 売上 29 億ドル・営業利益 2 億ドル。世界市場約1000機、シェア約16%。製品競争と開発費負担が利益率を削る。
  • 防衛・安全保障:数量 13.0(2025年価格に換算した年間防衛契約作業量(億ドル相当))× 価格 1.35(契約単価指数(2025年=1))→ 売上 18 億ドル・営業利益 1 億ドル。KC-390の採用増が緩慢で、防衛契約の進捗が遅れる。
  • サービス・サポート:数量 23.5(2025年価格に換算した年間整備・部品サービス量(億ドル相当))× 価格 1.35(整備・部品単価指数(2025年=1))→ 売上 32 億ドル・営業利益 4 億ドル。実質整備量は約1.23倍。独立系競争で整備単価の上昇が鈍化。
  • その他事業:数量 1.0(2025年価格に換算したその他製品・サービス取引量(億ドル相当))× 価格 1.35(製品単価指数(2025年=1))→ 売上 1 億ドル・営業利益 −1 億ドル。小規模な赤字事業が継続する。

倍率:k=8.75%、ROE=4.3÷55.4=7.76%で資本コストを下回る。したがって成熟後のPER上限は原則1÷k=11.43倍。2035年以降のgは2.5%で、航空機市場の数量成長が残っても同社のシェア低下が続き、実質価格も下落するとみる。RONICは通常の残存割合1/2で約8.26%。成長投資の収益が資本コストに届かず、利益の一部を留保する価値が低いため、上限より低い9.8倍を採用した。現在の市場倍率や過去の谷の倍率を参照しない。

確率:受注残の実現が遅れ、エアバスとの競争と部品費の上昇が重なる展開。需要そのものが消える必要はなく、機体製造の低い利益率だけで十分起こりうるため19%を配分した。

悲観 10% 悲観:次世代機の競争に敗れ、成長投資が低収益資産として残る 利益 3 億ドル · PER 9.6 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 13.89 ドル25 億ドル

2035年のエンブラエルは航空機メーカーとして存続するが、成長企業ではなくなっている。民間航空機の納入は75機に減り、E-JetとA220の比較市場約290機に対するシェアは約26%まで低下する。エアバスが販売網と調達能力を生かし、100席超の市場で採用を広げる。E175の米国市場は縮み、E2でも値引きが必要となる。民間機部門の営業利益率は3.5%にとどまる。

ビジネスジェットは世界市場が拡大しても年間135機しか納入できず、シェアは約13%へ下がる。Phenomのブランドは残るが競合の新機種が性能で上回り、Praetorも値上げができない。固定費と開発費の負担が続き、部門利益率は7%まで落ちる。

防衛ではKC-390の調達が政治的理由で遅れ、C-130Jの強い支援網を崩せない。整備事業は過去に納入した機体の収入を保つものの、独立系の整備会社との競争や旧型機の退役により実質数量は伸び悩む。Eveの開発資産の一部は減損し、新たな投資余力も乏しくなる。

全社営業利益は4.2億ドル、純利益は2.65億ドルとなる。期間中の利益は景気後退と開発費で上下し、10年間の累計は約30.75億ドルにとどまる。正味還元は5億ドルまで抑え、自己資本は約60.15億ドルになる。低い資本収益率のため、その帳簿を額面どおりの企業価値とは見なさない。現在の自己資本から無形資産と売却時の目減りを控除した売却可能純資産を約24億ドルと推定し、事業の稼ぐ力からの価値がその床をわずかに上回る。

  • 民間航空機:数量 75.0(年間納入機数(機))× 価格 0.36(1機当たり平均売上(億ドル、機種構成込み))→ 売上 27 億ドル・営業利益 1 億ドル。対象市場約290機、シェア約26%。旧型機需要の減少とA220の競争で実質単価が下落。
  • ビジネスジェット:数量 135(年間納入機数(機))× 価格 0.17(1機当たり平均売上(億ドル、機種構成込み))→ 売上 23 億ドル・営業利益 2 億ドル。世界市場約1000機を仮定し、シェア約13.5%。競合新機種に劣後する。
  • 防衛・安全保障:数量 11.0(2025年価格に換算した年間防衛契約作業量(億ドル相当))× 価格 1.25(契約単価指数(2025年=1))→ 売上 14 億ドル・営業利益 1 億ドル。KC-390の増産が進まず、開発・支援契約も伸び悩む。
  • サービス・サポート:数量 19.5(2025年価格に換算した年間整備・部品サービス量(億ドル相当))× 価格 1.25(整備・部品単価指数(2025年=1))→ 売上 24 億ドル・営業利益 3 億ドル。実質整備量は2025年並み。価格は物価上昇に届かず、独立系との競争が強まる。
  • その他事業:数量 1.0(2025年価格に換算したその他製品・サービス取引量(億ドル相当))× 価格 1.25(製品単価指数(2025年=1))→ 売上 1 億ドル・営業利益 −1 億ドル。非中核事業の損失が残る。

倍率:k=8.75%、ROE=2.65÷60.15=4.41%で資本コストを大幅に下回る。2035年以降のgは1.0%で、機体更新市場の実質数量減少と単価上昇の鈍化から導く。通常の残存割合1/2によるRONICは約6.58%、正当化PERの計算上の上限は約11.0倍となるが、構造的敗北で再投資の収益が乏しいため9.6倍とした。事業価値は2.65億ドル×9.6倍で約25.44億ドル。別途推定した売却可能純資産の床24億ドルを上回る。2035年の帳簿自己資本60.15億ドルをそのまま企業価値の床にしていない。

確率:エアバスA220がさらに優位となり、ビジネスジェットのシェアも失い、KC-390の受注が停滞する構造的敗北を想定する。航空機の認証と整備基盤が残るため完全な事業消滅までは想定せず、確率は10%とした。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

民間航空機

E175、E190-E2、E195-E2などの小型旅客機を航空会社・航空機リース会社へ販売する。主要顧客は米国地域航空会社と世界の短中距離航空会社である。

数量年間納入機数(機)価格1機当たり平均売上(億ドル、機種構成込み)売上営業利益
今 2025/12 78.0 0.30 23 1
10 年後 中立 122 0.42 52 4

取り方:2025年20-Fの民間航空機売上23.698億ドル、納入78機から平均認識売上を計算した。全社売上は指定されたfactsの75億ドルを正とするため、各セグメント売上を約1%比例調整し23.45億ドルとした。実際の販売価格はE175とE2で異なるため、この平均額を個別機種の取引価格とは解釈しない。2025年のE-Jet78機とエアバスA220の93機を直接比較可能な二系列とした場合の納入シェアは約46%。世界全体の150席以下の市場シェアとは異なる。出典はEmbraer 2025 Form 20-FとAirbus 2025 deliveries(https://www.airbus.com/en/newsroom/press-releases/2026-01-airbus-reports-793-commercial-aircraft-deliveries-in-2025)。

ビジネスジェット

PhenomとPraetorの小型・中型ビジネスジェットを個人、企業、運航事業者に販売する。ブランド、航続距離、運航コスト、販売後の整備体制で競争する。

数量年間納入機数(機)価格1機当たり平均売上(億ドル、機種構成込み)売上営業利益
今 2025/12 155 0.14 22 3
10 年後 中立 205 0.20 41 6

取り方:2025年20-Fのビジネスジェット売上22.051億ドルと納入155機から算出し、全社のfacts売上に合わせて約1%調整した。納入内訳はPhenom100が14機、Phenom300が72機、Praetor500が39機、Praetor600が30機。GAMAの2025年世界ビジネスジェット納入854機に対して、エンブラエルの機数シェアは約18.1%。これは大型機を含む機数シェアで、売上金額シェアではない。出典は2025年20-FとGAMA(https://gama.aero/facts-and-statistics/statistical-databook-and-industry-outlook/annual-data/)。

防衛・安全保障

KC-390軍用輸送機、A-29軽攻撃機、Gripen関連の開発・生産、その他防衛装備の統合を行う。航空機の納入と長期契約の進捗認識が売上を構成する。

数量2025年価格に換算した年間防衛契約作業量(億ドル相当)価格契約単価指数(2025年=1)売上営業利益
今 2025/12 9.7 1.00 10 1
10 年後 中立 17.0 1.41 24 2

取り方:2025年20-Fの防衛売上9.839億ドルをfactsの全社売上に合わせて9.74億ドルに調整した。2025年の物理的納入はKC-390が3機、A-29が8機である。ただし売上にはGripenなどの開発・統合契約の進捗認識も含まれるため、11機で総売上を割った数字を航空機単価にはしない。納入数は受注と量産能力の判断に使い、数量モデルでは2025年価格に換算した契約作業量を使う。2026年9月末のKC-390確定受注43機と防衛受注残61億ドルを将来数量の根拠とする。

サービス・サポート

旅客機、ビジネスジェット、軍用機の整備、交換部品、長期部品供給契約、訓練、エンジン整備を提供する。運航中の機体数と飛行・整備需要が収入を決める。

数量2025年価格に換算した年間整備・部品サービス量(億ドル相当)価格整備・部品単価指数(2025年=1)売上営業利益
今 2025/12 19.1 1.00 19 3
10 年後 中立 28.5 1.45 41 7

取り方:2025年20-Fのサービス・サポート売上19.256億ドルをfactsの全社売上に合わせて19.05億ドルに調整した。会社は全事業を通じた整備対象機数、整備作業時間、契約単価の統一数量を公表していない。そのため架空の機体数で売上を割らず、2025年価格の実質サービス作業量を指数の基準とする。将来数量は運航中の機体数、飛行時間、長期部品契約の浸透率から推定する。2026年9月末のサービス受注残56億ドルと直近12か月の受注売上倍率1.3倍が数量拡大の証拠となる。

その他事業

農業用航空機Ipanemaなどの小規模事業を含む。Eve関連の開発損益や全社の未配賦費用とは区別して見る。

数量2025年価格に換算したその他製品・サービス取引量(億ドル相当)価格製品単価指数(2025年=1)売上営業利益
今 2025/12 0.9 1.00 1 −1
10 年後 中立 1.1 1.41 2 −1

取り方:2025年20-Fのその他売上0.931億ドルと区分営業損失約0.646億ドルを基にした。2025年にはIpanemaを50機納入したが、その他事業には別の収入もあるため、50機で売上全体を割った値をIpanemaの実単価とは扱わない。20-Fの区分営業利益合計は未配賦費用を引く前で約6.39億ドル、未配賦控除後は約6.08億ドルであり、指定されたfactsの営業利益5.4億ドルとは定義・集計上の差がある。現在の全社利益はfactsを正とし、将来のadjust_okuで全社費用と集計差を明示的に調整する。

リスクと懸念

エアバスA220との競争とE175の機種更新

エンブラエルは100席前後の旅客機でエアバスA220と競争する。A220の生産能力が高まり、大口顧客の発注が集中すればE2の販売機数と単価が圧迫される。E175は米国の地域航空会社で強いが、重量制限のためE175-E2の投入が難しい。既存機種の寿命が延びることは整備に有利な一方、次世代の販売機会を失う危険もある。

製造の供給制約と固定価格契約

航空機は受注しても部品がそろわなければ納入できない。エンジン、鋳造品、電子部品、熟練技術者の不足は、仕掛品と在庫を増やして運転資本を拘束する。販売契約で価格が決まった後に材料費や人件費が上昇すると、その一部を顧客へ転嫁できない。2025年の民間航空機の薄い粗利益率は、利益がこうした変動に弱いことを示している。

ビジネスジェットの景気循環

ビジネスジェットは企業収益、金融市場、富裕層の資産価格に影響される。顧客が機体の購入を先送りすると、製造ラインの稼働率が下がり、値引きや在庫費用が増える。テクストロン、ボンバルディア、ダッソー、ガルフストリームは強力な競争相手であり、成長する市場であっても同社の販売シェアが維持される保証はない。

KC-390の輸出と政府調達

KC-390は有望な軍用輸送機だが、各国の契約は大口かつ不規則である。財政赤字、政権交代、国内製造の要求、輸出承認の遅れによって受注と納入が大きく動く。ロッキード・マーチンのC-130Jには長い運用実績と世界的な整備網があり、新しい機種の優位性だけで市場を奪えるわけではない。契約の進捗によって防衛事業の営業利益率も変動する。

Eveの開発費と航空機技術の変化

Eveの電動垂直離着陸機は認証、量産、運航事業の成立という複数の段階を越えなければならない。現時点では継続的な利益を生む事業ではなく、開発資金が必要である。エンブラエルが追加資金を負担すれば本業への投資や株主還元を減らす可能性がある。電動化や新型エンジンの進歩が既存機種の競争力を変えるリスクも残る。

ブラジル政府の黄金株と少数株主の権利

ブラジル政府は黄金株を通じて支配権移転や軍用計画の一部に拒否権を持つ。外国人株主の議決権にも制約があるため、ADRの保有者は経済的な持ち分に比例する経営支配権を自由に行使できない。政府の産業政策と株主利益が対立する局面では、買収提案や事業売却が最良の価格で成立しない可能性がある。

受注残の質と資金繰り

357億ドルの受注残は大きな強みだが、顧客の財務悪化による再交渉、納入延期、契約条件の変更は起こりうる。航空機製造では受注前受金が資金繰りを助ける一方、将来の納入と履行義務を伴う。現金残高だけを見て財務が無条件に強いと判断できない。過去には純負債が大きく増え、FCFが大幅なマイナスとなった時期もある。

今後の分かれ目

民間航空機の年間納入が2029年までに100機を超え、営業利益率も継続して7%を上回ったら
E2の量産効果と供給網改善が裏付けられる。2035年の民間機売上と全社営業利益をやや楽観側へ見直し、強気側の確率を引き上げる。
エアバスA220の納入が大きく増える一方、E2の受注売上倍率が継続して1倍を下回ったら
次世代小型機の競争でシェアを失っている可能性が高まる。中立の民間機数量と製造利益率を下げ、やや悲観の確率を引き上げる。
ビジネスジェットの年間納入が200機を超え、Praetorの構成比上昇と利益率15%以上が定着したら
数量増加だけでなく製品構成の改善も証明される。ビジネスジェットの再投資収益率を高めに見直し、企業全体の価値を引き上げる。
KC-390の新規採用国が増え、年間納入が7〜8機規模へ安定したら
防衛事業が少数の大口契約に依存する段階から、継続的な製造・支援事業へ近づく。防衛の売上数量と利益率を楽観側に修正する。
サービス・サポートの受注残が継続して増え、営業利益率が18%以上で定着したら
据え付けられた機体基盤が株主利益へ転換している証拠となる。サービス事業の数量成長と値決め力への確信が高まり、全社の堀の評価を引き上げる。
Eveの資金消費が想定を超え、本体が追加の大規模資金調達を引き受けたら
本業の自由現金と正味還元を減額する。増資による払い込みがあればpayout_okuから控除し、航空機製造の価値とEveの不確実な将来価値を分けて再評価する。
世界景気後退で航空機の受注取り消しと納入延期が増え、営業利益率が5%を下回ったら
過去の不況時と同じ資本集約的な弱さが再び現れていると判断する。中立より悲観側の確率を厚くし、運転資本と借り換え負担を重点的に検証する。

見ておくもの

  • 民間航空機の四半期納入機数とE175・E2の内訳。2026年会社見通しは年間80〜85機。
  • E-JetとエアバスA220の新規確定受注、受注売上倍率、比較可能な機種の納入シェア。
  • ビジネスジェットのPhenom・Praetor別納入機数と平均売上、2026年見通し160〜170機の達成状況。
  • KC-390の確定受注機数、採用国、年間納入数、防衛受注残。
  • サービス・サポートの売上、営業利益率、受注残と長期部品契約の新規獲得。
  • 調整後営業利益とIFRS営業利益の差、一時的な税額控除、関税、保証費用、研究開発費。
  • Eveを除くFCFと連結FCFの差、純負債、受注前受金、在庫、正味の配当・自社株買い。
  • ブラジル政府の黄金株の扱い、外国人株主の議決権制限、潜在的な再編・大型提携の発表。

倍率と資本コストの決め方

現在の株価や過去のPERを基準にして10年後の価値を決めていない。最初に2025年の機体納入数、実現した平均売上、整備事業の売上と受注残を確認し、それぞれの数量、単価、利益率から2035年のGAAP純利益を求めた。財務の基準値は添付factsを優先し、20-Fとの定義差はその他事業の説明と全社調整で明示した。

資本コスト8.75%は基本8%と質の調整0.75%の合計である。倍率はROE、RONIC、長期gによる正当化PERを使い、現時点の市場倍率や同業の取引倍率から導いていない。中立PER12.8倍は正当化上限約13.88倍の約92%であり、航空機製造の利益率の不確実性を反映した。

5つの筋書きの時価総額はすべて倍率と純利益の積に一致する。自己資本は現在の34.4億ドルに期間累計の利益を加え、正味還元を差し引いた。純現金はほぼ存在せず別加算しない。悲観の25.44億ドルは推定資産床24億ドルを上回る。確率加重した現在価値約85.4億ドルは、現在の時価総額129.7億ドルに対して約34%低い。計算結果に合わせて将来利益や倍率を上げる調整はしていない。

資本コスト 8.8% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。資本コストは米国株共通の基本8.0%に事業の質による+0.75%を加えた8.75%。航空機製造の利益変動は比較的大きいが、整備の継続収入と改善した財務が支えるため、存続危機に対する特別上乗せは不要。GEエアロスペースの7.8%より高く、ボーイングの9.2%より低い。テクストロンの8.5%よりやや高い理由は、E-Jet製造の利益率の薄さと機種更新に伴う集中リスクである。個別の開発失敗と政府の拒否権は確率と筋書きで表し、kへ重複加算しない。

同じ業種(資本財・サービス)の AI 分析

割安 ライアンエアー・ホールディングスRYAAY 欧州最大の低運賃航空網と厚い財務が競争力を支える。燃料・脱炭素の費用を織り込んでも十年先の稼ぐ力には余地があり、割安と見る。 本質価値との差 +56.7% · 10 年 割安(年 +14.2%) 割安 ブライト・ホライズン・ファミリー・ソリューションズBFAM 代替保育の企業契約と供給網は強いが、英国の安全管理問題が信用を揺らす。十年先の利益と還元で見れば、現在の評価はほぼ適正だが安全域は薄い。 本質価値との差 +33.9% · 10 年 割安(年 +12.2%) やや割安 ウーバー・テクノロジーズUBER 実力の利益は見かけの半分。未成立の買収を外した単体で、自動運転で取り分が削られる負けを厚く見ると、利益ベースの倍率では今の値段をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +25.8% · 10 年 やや割安(年 +11.3%) やや割安 レノックス・インターナショナルLII 住宅は在庫調整の谷、商業用は 2 桁で伸びる空調。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 15.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +21% でやや割安 本質価値との差 +25.7% · 10 年 やや割安(年 +12.3%) やや割安 グルポ・アエロポルトゥアリオ・デル・スレステASR 空港の地域独占は強いが、コロンビアの権益満了と大型買収後の負債は重い。利益と還元から測る本質価値は現在の時価総額を約16%上回り、やや割安 本質価値との差 +21.1% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 ペンテアPNR プール機器の在庫調整と水事業の安定収益。買い足しと住宅の景気が振れる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 4 割強上回り、割安 本質価値との差 +18.8% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 コパートCPRT 堀の厚い事故車オークションの寡占で、余った現金 40 億ドルを戻り方 0.5 で足し、台数の弱さを織り込んでも、利益ベースの本質価値は今の値段を 3 割弱上回る 本質価値との差 +18.1% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 ADTADT ADTは監視契約の積み上げと値上げで稼ぐ警備会社である。負債と解約率は重いが、10年の株主価値には約65%の安全域があり割安と見る。 本質価値との差 +16.5% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスUAL 山の年でなくならした利益で測ると、国際線とプレミアムで稼ぐ航空会社の本質価値は今の値段を 1 割強上回る。ただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いたただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いた 本質価値との差 +15.0% · 10 年 やや割安(年 +11.3%) やや割安 ハネウェル エアロスペースHONA 民間機の装備品とアフターマーケット・防衛の 3 本柱で稼ぐが、分離で純負債 約 148 億ドルと自己資本のマイナスを背負い、2026 年の見通しを下げた直後の新会社 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 サービス・コーポレーション・インターナショナルSCI 北米最大の葬祭会社。墓地・生前契約には強い堀があるが、火葬への移行と重い負債が成長を制約する。10年の期待価値は現在を約4%上回る適正水準 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 ロッキード・マーチンLMT 受注残 2,300 億ドルと防空ミサイルの増産で利益が戻る防衛の王道銘柄。F-35 一本足の傷はあるが、利益ベースの倍率(10 年中立 20.3 倍)で測っても本質価値は今の時価総額を 3 割ほど上回る(割安) 本質価値との差 +14.0% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 オーチス・ワールドワイドOTIS 保守の継続収入が利益の大半を稼ぐ優良事業。中国の新設不況と KONE・TKE 統合の競争で悲観側を厚く置いても、総合は今の時価総額に対し +22% でやや割安 本質価値との差 +13.4% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 ウィルスコット・ホールディングス・コーポレーションWSC 長期賃貸の堀は残る。高借金と実行不振を厚く見ても、10月23日時点の価値差は約25%で、やや割安 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 ZTOZTO 中国宅配の最大規模と仕分け網は強いが、値上げの自立性とVIEには限界がある。10年の還元を含めればやや割安 本質価値との差 +10.9% · 10 年 やや割安(年 +9.8%) やや割安 キャリア・グローバルCARR 売却後の空調はデータセンターと更新需要で伸びる優良株。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +9% で適正 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) 適正 ノースロップ・グラマンNOC B-21 と Sentinel で米国の核抑止の 2 本柱を持つ防衛の主契約者。受注残は史上最高だが利益率は薄く、利益ベースの倍率では本質価値は今の時価総額をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 アリソン・トランスミッション・ホールディングスALSN 北米の高い変速機シェアは強いが、2026年の大型買収で借金と競争事業が増えた。10年の価値はほぼ適正で安全域は薄い。 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 KBRKBR アンモニア技術の強い堀と政府向け契約を持つが、2027年の分社とAI代替には不確実性が残る。10年の本質価値は現値比約7%高い適正圏で、安全域は薄い 本質価値との差 +8.4% · 10 年 適正(年 +10.1%) 適正 テクストロンTXT 時価総額 131 億ドルは GAAP の純利益の 14 倍。ジェット・MV-75・工業を抱える複合企業は、利益ベースの倍率(10 年中立 12.6 倍)で測ると本質価値が今の約 1.2 倍に出てやや割安 本質価値との差 +7.5% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 ローリンズROL 家庭と店舗に張りつく定期契約の害虫駆除は景気に強く、買収の支出を利益から引き、利益ベースの倍率(中立 23 倍)で測ると、本質価値は今の値段を 1 割弱上回る水準で適正 本質価値との差 +5.7% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 アキュイティーAYI 照明の販路と建物制御には長く続く強みがある。ただし成長の買収依存とAIによる競争を考えると、現在の評価はおおむね適正で安全域が薄い。 本質価値との差 +4.6% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 アメリカン・エアーラインズ・グループAAL 北米最大級の路線網とマイル事業は残るが、燃料高と巨額負債が株主利益を奪う。10年の期待値はほぼ今の値段で安全域は薄い(適正) 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +10.4%) 適正 カーライルCSL 商業屋根の更新需要と高い資本効率は魅力だが、防水材の採算と大口顧客への依存に弱さが残る。10年の本質価値は現値を約8%上回り、評価は適正 本質価値との差 +1.5% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ユナイテッド・パーセル・サービスUPS アマゾンの荷物の削減を終え利益が戻り始めた宅配の最大手。利益ベースの倍率で測ると純利益 15 倍の今の値段はやや安いが、アマゾン自前網との競争を重く見て確率を悲観側に置いた 本質価値との差 −0.2% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 CNHインダストリアルCNH 農機の世界的な販売・整備網と精密農業への投資には長期価値があるが、景気循環と金融子会社の信用リスクを考えると現状は適正圏 本質価値との差 −1.4% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 フォーチュン・ブランズ・イノベーションズFBIN モーエンの値決め力は本物だが、住宅循環とFiberon減損が重い。10年の期待価値は約51億ドルで現在の52億ドルとほぼ同じ、適正圏 本質価値との差 −2.3% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 ゼネラル・ダイナミクスGD ガルフストリームと潜水艦で稼ぐ防衛・ビジネスジェットの複合企業。受注残 1,365 億ドルで利益の見通しは堅く、利益ベースの倍率(資本コスト 7.75%、中立は上限の 9 割弱)で測ると今の値段は適正の範囲 本質価値との差 −5.9% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 アメンタム・ホールディングスAMTM 核・防衛の現場力は残るが、人月型デジタルのAI代替と重い負債を織り込むと、現在の時価総額はやや割高 本質価値との差 −5.9% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 コア・メインCNM 水道インフラの更新と全国配送網は長く残る強みだが、買収の資本効率と債務を踏まえた10年価値は現値とほぼ並び、評価は適正 本質価値との差 −7.1% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ミューラー・インダストリーズMLI 北米の銅配管・真鍮加工で高い利益と純現金を稼ぐが、樹脂への代替と買収収益率を見れば、10年価値は現状に近く安全域は薄い 本質価値との差 −8.9% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 ザイレムXYL 水の設備・計測・サービスで景気に強いが、のれん込みの資本効率は低い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -20% でやや割高 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) やや割高 SAROSARO 整備認可と長期契約は強いが、OEMへの依存と借金が残り、10年先の利益と悲観の深さを考えるとやや割高 本質価値との差 −10.1% · 10 年 やや割高(年 +7.5%) やや割高 パッカーPCAR 北米クラス 8 の循環と DAF の欧州で稼ぐ堅実な首位級。事業は優良だが、利益ベースの上限の内側(中立は 7.6 割)で測ると、今の値段は 2 割弱高く、やや割高 本質価値との差 −10.2% · 10 年 やや割高(年 +7.3%) やや割高 ハベルHUBB 電力会社の送配電部材とデータセンター配線で稼ぐ高収益企業。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 16.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -18% でやや割高 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ユニオン・パシフィックUNP 線路という最高級の堀を持ち、未成立の NSC 合併を除いた単独の姿で測ると、純利益の 24 倍の今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 ビルダーズ・ファースト・ソースBLDR 米国最大級の住宅建材の流通・加工。着工の谷と重い借金。利益ベースの正当化 PER の 9 割(中立 10 年 9.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +3% で適正 本質価値との差 −10.6% · 10 年 やや割高(年 +9.0%) やや割高 スリーエムMMM PFAS の訴訟支払いを抱えつつ利益率は上向き。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段に近く、適正 本質価値との差 −11.0% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 グレコGGG 交換部品と精密流体制御に強い優良企業。10年後も競争力は残るが、買収の採算と建設需要に不確実性があり、現状はやや割高 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 ドナルドソンDCI 交換フィルターの継続需要と技術力は魅力だが、高値の買収と産業需要の変動を考えると、10年先の価値に対して現在の株価はやや割高 本質価値との差 −11.9% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 H&RブロックHRB 申告の専門家と店舗網には価値が残るが、AIによる工数減を考えると長期の安全域は薄く、評価はやや割高 本質価値との差 −11.9% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 アドバンスト・ドレナージ・システムWMS 水管理の全国網と許認可は強いが、買収込みの成長を多く織り込み、総合価値は今の時価総額を約9%下回る適正 本質価値との差 −12.1% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 バルモント・インダストリーズVMI 送電鋼構造物と灌漑設備の強みは長持ちする。しかし増産の実行と農業循環には不確実性があり、10年価値では安全域が足りず、やや割高と見る。 本質価値との差 −13.1% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 W・W・グレインジャーGWW 北米の産業用品流通で堀の深い優良企業。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 20.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −13.3% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 クラリベートCLVT 学術情報と知財データの堀は残るが、巨額買収の後遺症とAI代替が重い。事業売却後も安全域は不足し、約25%のやや割高 本質価値との差 −13.5% · 10 年 やや割高(年 +7.1%) やや割高 GEエアロスペースGE 民間エンジン整備という最良の事業を持つが、PER 39 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 21 倍)の 1.8 倍で、計算上はやや割高 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 スナップオンSNA 整備士へのバン販売の堀と厚い現金で利益率 22% を保つ。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 ファーガソン・エンタープライズ・インクFERG 上下水道と建築設備の全国流通網には長期の強みがある。だが買収と設備投資の成果を織り込んだ現値は、10年の利益・還元を割り引くとやや割高である。 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 デルタ航空DAL 山の年でなくならした利益で測ると、燃料高でも優良な航空会社の価値は今の値段とほぼ釣り合う。利益ベースの PER は 10 倍台で、循環と燃料の悲観を厚く置いた 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 マスコ・コーポレーションMAS 改修需要に乗るブランド製品。ホームデポ頼みと住宅循環が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 16.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -6% で適正 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 アラスカ・エア・グループALK 西海岸とハワイの路線網は強いが、燃料高と巨額の機材投資が株主利益を圧迫する。10年の回復を織り込んでもやや割高。 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +8.0%) やや割高 A.O.スミスAOS 北米最大の給湯器メーカー。中国の不振とヒートポンプ移行が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.7 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -11% でやや割高 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ヴェラルトVLTO 定期収入が約 6 割の水質・製品識別の会社。利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると、今の値段(PER 26.9 倍)はやや高いが適正の範囲 本質価値との差 −16.6% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 アグコAGCO 欧州フェントのブランドと交換部品には堀があるが、農機の深い循環と米州の収益悪化が重い。10年価値は現値を下回り、やや割高 本質価値との差 −17.7% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 トランスダイム・グループTDG 独占に近い航空機部品の補修収入で稼ぐ高収益の複利機械。ただし純負債は EBITDA の約 5.8 倍で、利益ベースの倍率(10 年中立 15.3 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 2 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −18.0% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 カミンズCMI 発電は受注が 2028 年下期まで埋まり利益は拡大中だが、北米トラックの循環が深く、利益ベースの本質価値は今の時価総額を 2 割強下回るやや割高 本質価値との差 −18.2% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ITWイリノイ・ツール・ワークスITW 利益率は高いが売上の伸びの実績が弱い。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −18.6% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 リフトLYFT 配車の需要は伸びるが、利益の実力はまだ薄い。自動運転による仲介手数料の低下と保険負担を織り込むと、本質価値は現在の時価総額を下回る(やや割高) 本質価値との差 −19.4% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ミドルビーMIDD 食品加工事業の分離で業務用厨房に集中。強いブランドと更新需要は魅力だが、買収負債と競争を織り込むとやや割高 本質価値との差 −19.5% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 L3ハリス・テクノロジーズLHX 宇宙・通信・ミサイル推進の 3 本柱で受注残 420 億ドル。固体ロケットモーターの増産が利益を押し上げるが、利益ベースの倍率(10 年中立 15.4 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 1 割ほど下回る(やや割高) 本質価値との差 −19.5% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 ワッコWSO 北米最大の空調機器卸で更新需要と販売網に強みがあるが、キャリア依存と買収資本の負担を考えると、10年価値は現在より約25%低く、やや割高 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 インガソール・ランドIR 圧縮機・真空・ポンプで世界の上位を争う質の高い産業機械。買収で伸びる分は買収の現金を引いて評価すると、利益ベースの上限で見ると今の値段は高く、やや割高 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ウェイスト・マネジメントWM 堀は厚く価格の力も強い。資本コスト 7.5% で利益ベースの正当化 PER(中立 21 倍)を測ると、PER 34 倍の今の値段はやや割高の範囲 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 アプライド・インダストリアル・テクノロジーズAIT 工場を止めない技術系流通の強みは長く続くが、買収と利益率改善への期待も大きい。10年の本質価値は基準時価総額を約27%下回り、やや割高。 本質価値との差 −21.2% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 アメテックAME ニッチな計測・精密部品を買い足して束ねる質の高い会社。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 17.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -24% でやや割高 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 ジェイコブズ・ソリューションJ 政府サービスを分離した設計・工事管理会社。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 11.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −21.6% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 QXOQXO 屋根材・断熱材流通を買収で一気に拡大したが、利益改善は未証明。増資と優先株の負担を考えると安全域は薄く、台帳基準ではやや割高 本質価値との差 −21.6% · 10 年 やや割高(年 +7.2%) やや割高 レイドス・ホールディングスLDOS 政府案件の受注残は厚いが、人月で売る IT 受託は AI エージェントの標的で、売上が縮む前提で見るとやや割高(-14%) 本質価値との差 −21.7% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 ESABESAB 溶接消耗材の強みは長く続くが、Eddyfi買収の借金と希薄化が重い。10年先の稼ぐ力から見ると、現状はやや割高 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 ウェスコ・インターナショナルWCC 電力網とAIデータセンターを支える大手流通企業だが、借金と運転資金が重い。10年先の利益と還元を評価すると、現値はやや割高である。 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 BWXテクノロジーズBWXT 米海軍向け原子炉・核燃料には強い参入障壁がある。商用原子力の成長を織り込んでも、10年の本質価値ではやや割高とみる。 本質価値との差 −22.4% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 IESホールディングスIESC データセンター電装と鉄骨建設の成長力は高いが、大型買収後の利益率と還元には不確実性が残る。10年価値との差は約マイナス27%で、やや割高。 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 カーチス・ライトCW 原子力・艦艇・軍用電子機器に長い堀を持つが、10年の株主価値は現在の時価総額を約2割下回り、やや割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 ハネウェル・インターナショナルHON エアロスペース分離後のビル・プロセス・産業オートメーション専業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -26% でやや割高 本質価値との差 −23.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 サイトワン・ランドスケープ・サプライSITE 造園資材卸の全国網と買収余地は魅力だが、値上げと買収の増分利益には疑問が残る。10年価値は現値を約18%下回り、やや割高。 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 スタンレー・ブラック&デッカーSWK 工具の回復は費用削減の実現と関税の転嫁で決まる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -15% でやや割高 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 プリモリス・サービシズPRIM 送配電の継続需要は確かだが、太陽光工事の損失で収益の堀の浅さが露呈した。10年価値は時価総額を約21%下回り、やや割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 トレイン・テクノロジーズTT 受注残 121 億ドルの AI 冷却ブームで利益は拡大中だが、PER 35 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 16.4 倍)の 2 倍で、総合は今の時価総額に対し -33% で割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 フォーティブFTV 分離後は計測・施設ソフト・滅菌の堅い会社。GAAP の PER 30 倍は高く、利益ベースの本質価値は今の値段を 1 割ほど下回り、総合はやや割高 本質価値との差 −25.6% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 ハンティントン・インガルス・インダストリーズHII 米国で唯一の原子力空母の造船所で、潜水艦も手がける。受注残 573 億ドルで売上は読めるが利益率は 5% 台と薄く、利益ベースの PER(中立 12.7 倍)で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −26.0% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 モーディン・マニュファクチャリングMOD 車両用事業の分離で冷却専業へ変貌。大型供給契約と成長余地は魅力だが、設備投資の回収と競争を考えると現値はやや割高。 本質価値との差 −26.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 アレジオンALLE 商業施設の錠・出口装置で米国の上位を守る堅い事業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -13% でやや割高 本質価値との差 −27.4% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 ノーフォーク・サザンNSC 東部の線路は代えのきかない優良な資産だが、今の値段にはユニオン・パシフィックとの合併の上乗せが入っており、NSC 単体の利益ベースの価値は 2 割台半ば下で、やや割高 本質価値との差 −28.8% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 CSXCSX 線路の堀と利益率の回復は本物だが、回復後の利益に今の値段が先に届いており、利益ベースの倍率(moat 強・10 年中立 19.5 倍)で測ると、やや割高 本質価値との差 −29.0% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 RTXコーポレーションRTX 民間機と防衛の両輪で受注残 2,890 億ドルを積む優良企業。GAAP の PER 39 倍に対し、利益ベースの倍率(10 年後の中立 14.7 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 3 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −30.0% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) 割高 アストロニクスATRO 航空機内電源の高いシェアと認証の壁は魅力だが、薄い自己資本と利益の振れを考えると安全域は乏しい。10年価値では割高と判断する。 本質価値との差 −30.1% · 10 年 割高(年 +4.3%) 割高 エイコムACM インフラ設計の実績と受注残は強いが、人月型業務へのAI代替と工事損失が重く、10年の本質価値は現時価総額を約33%下回り割高。 本質価値との差 −30.6% · 10 年 割高(年 +4.4%) 割高 ダイコム・インダストリーズDY 光回線の保守基盤とデータセンター工事は伸びるが、買収負債と受注の山谷を考えると本質価値は約31%低く、割高と見る。 本質価値との差 −31.0% · 10 年 割高(年 +5.0%) 割高 ドーバーDOV 5 部門の買収型機械メーカー。液冷・バイオ医薬で伸びるが、GAAP の PER 25 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 13 倍)の約 2 倍で、本質価値は今の値段を 3 割弱下回るやや割高 本質価値との差 −31.0% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 エマソン・エレクトリックEMR プロセス産業の制御・計測の堀は深いが、事業の入れ替えの途中。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -30% でやや割高 本質価値との差 −31.1% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 リンカーン・エレクトリック・ホールディングズLECO 溶接技術と消耗材の堀は長く続くが、10年後の利益と還元を割り引くと基準株価はやや割高。決算後の上昇で安全域はさらに縮小 本質価値との差 −31.5% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 ティムケンTKR 高性能軸受と精密駆動部品には長寿命の競争力があるが、利益率改善と買収成長の実現には不確実性が残る。10年価値は約32%低く割高 本質価値との差 −32.3% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 MSAセーフティーMSA 命を守る機器には強い参入障壁があるが、買収後の利益とPFAS訴訟の不確実性を織り込むと、10年価値は株式時価総額を下回り割高。 本質価値との差 −32.4% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 トロTTC 業務用芝管理と地下建設機械に強い堀を持つが、買収の減損と電動化競争を考えると、10年の本質価値は現在の約3分の2で割高 本質価値との差 −33.1% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 シンタスCTAS 堀は厚く伸びも安定だが、利益ベースの正当化 PER(成熟後の中立 22 倍)で測ると、PER 40 倍台の今の値段は割高 本質価値との差 −33.8% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 ジェネラック・ホールディングスGNRC 停電頼みの住宅用発電機から、データセンター向けの大型発電機へ変わる途中。利益ベースの正当化 PER の 7.2 割(中立 10 年 10.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -32% で割高 本質価値との差 −33.9% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 ウッドワードガバナーWWD 航空機の燃料制御と整備には長持ちする堀があるが、産業用制御の循環と大型投資を織り込むと、現時点の時価総額に安全域は乏しく割高 本質価値との差 −34.0% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 FTAIアビエーションFTAI 航空エンジン交換の競争力は本物だが、旧型機の寿命と発電事業の不確実性を考えると、安全域はまだ薄く、10年価値ではやや割高 本質価値との差 −34.2% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 アラマークARMK 給食と施設運営には長い需要があり、契約維持率も高い。ただし薄利と借金が利益の取り分を削り、10年の還元まで含めても現値には安全域が乏しく、割高と見る。 本質価値との差 −34.3% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 フェデックスFDX 分離後のフェデックスは、売上 825 億ドルで営業利益率 5〜6% の薄利の宅配会社。分離前の台帳の PER 15.8 倍は見かけで、継続事業では 20 倍超。費用削減は本物だが、利益ベースの倍率(10 年中立 11.1 倍)で測ると割高 本質価値との差 −34.6% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 エベラス・コンストラクション・グループECG 受注残が拡大してもデータセンターへの集中と資本配分に不確実さが残り、10年の本質価値は現在の時価総額を約42%下回る割高圏にある。 本質価値との差 −34.7% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 マステックMTZ 電力網・通信・データセンターの施工能力は貴重だが、買収を含む高成長と薄い利益率を考えると、安全域は乏しく総合は約35%の割高。 本質価値との差 −34.9% · 10 年 割高(年 +4.4%) 割高 ヘイワード・ホールディングスHAYW 北米住宅用売上の85%を支える交換需要は強いが、北米偏重と負債を織り込むと10年価値は台帳時価総額を17%下回り、やや割高 本質価値との差 −34.9% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 キャタピラーCAT 受注残 720 億ドルの AI 電源ブームで利益は急拡大中だが、PER 39 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 14 倍)の約 3 倍で割高 本質価値との差 −35.1% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 サウスウエスト・エアラインLUV 手荷物有料化・指定席・プレミアム席の上積みが計画の 6〜7 割で定着する前提でも、利益ベースで測ると価値は今の値段を下回る。会社計画の実現度で大きく分かれる。会社計画の実現度で大きく分かれる 本質価値との差 −35.2% · 10 年 割高(年 +4.0%) 割高 ボーイングBA 受注残 7,150 億ドルの民間機の複占の一角だが、営業赤字・純負債 260 億ドル・固定価格契約の損失を抱え、時価総額 1,500 億ドルは利益ベースの倍率では回復が完成しても届かず割高 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 AAONAAON 高性能空調とBASXの液冷には伸びしろがあるが、設備増強の回収と顧客集中には不確実さが残る。10年の確率加重価値は基準時価総額を約38%下回り割高。 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 ヘクセルHXL 航空機の軽量化に欠かせない認証材料を握るが、顧客集中と資本効率の回復を織り込む今の評価には安全域が乏しく、10年の本質価値では割高 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 フェデックス・フレイトFDXF 分離で借金を負った LTL 首位級の事業は堀も回復余地もあるが、薄い利益率の回復をすでに値段が先に見込んでおり、利益ベースの倍率(10 年中立 12.0 倍)で測るとやや割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 エムコア・グループEME 設備工事の大手。受注残 171 億ドルは山の利益。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -43% で割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 SUNBSUNB 北米2位の機材レンタル網は強いが、更新投資と借金がオーナー利益を削る。10年先の期待価値には安全域がなく割高。 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 リパブリック・サービシズRSG 廃棄物の寡占と価格の力は強いが、利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると今の値段は割高。数量の弱さと環境ソリューションの不振が懸念 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 アイデックスIEX 受注は過去最高でも、GAAP の PER 37 倍は利益ベースの 10 年の中立(約 14 倍)の 2 倍半ほどで、本質価値は今の値段の 6 割強で割高 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 トライネット・グループTNET 共同雇用と医療保険の仕組みは残るが、顧客離れとAIによる事務代替が重い。保険収益の回復を織り込んでも割高(約−54%) 本質価値との差 −36.7% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 MSCインダストリアル・ダイレクトMSM 切削工具と工場の在庫管理には継続需要があるが、投資効率の鈍化と販路の価格競争を踏まえると、10年の本質価値は時価総額を約33%下回り割高である。 本質価値との差 −37.0% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 パーカー・ハネフィンPH 航空が 3 割超・産業が 7 割の高収益な動き・流れの制御部品大手。堀は厚いが PER 34 倍は利益ベースの上限(18 倍)の 2 倍近く、割高 本質価値との差 −37.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 オールド・ドミニオン・フレイト・ラインODFL 拠点網の密度と運賃の規律という堀は本物だが、谷の利益の上にすでに回復後の値段が乗っており、式で測ると割高 本質価値との差 −37.6% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 テトラ・テックTTEK 水と環境の専門性は十年後も必要だが、人月型の設計・分析はAIに削られる。受注と還元を評価しても、安全域は乏しく総合では割高。 本質価値との差 −38.0% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 ノードソンNDSN 接着剤・医療部品・電子検査のニッチ首位で稼ぐ高収益企業だが、AI 向けの急回復を織り込んだ PER 38 倍は利益ベースの上限(約 19 倍)の 2 倍で、割高 本質価値との差 −38.2% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 ブーズ・アレン・ハミルトンBAH 機密業務と技術者の基盤は強いが、AIによる工数課金の縮小と買収負債が重い。10年先の株主価値から見ると割高 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 シー・エッチ・ロビンソン・ワールドワイドCHRW 北米最大のトラック仲介で、AI による人員減が利益に残るかが核心。資本コスト 9.25% の利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 12.5 倍)で測ると割高で、安全域はない 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 エンフェーズ・エナジーENPH 太陽光の電力変換に強いが、テスラとの競争と税控除終了で堀が細る。10年価値は約20.6億ドル、台帳時価総額比約52%低く割高 本質価値との差 −40.3% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 パーソンズPSN 受注残と使命性は強いが、人月依存・買収・案件損失を割り引くと本質価値は今の時価総額を約4割下回り、割高 本質価値との差 −40.8% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 カービーKEX 内陸液体貨物輸送の参入障壁と発電設備の成長力は魅力だが、設備更新と景気循環を織り込むと約38%の割高 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 ゲイツ・インダストリアルGTES 交換用ベルトとホースには長く続く競争力があるが、資本効率はまだ平凡だ。10年先の利益と正味の還元を評価すると、現状の時価総額には安全域がなく割高 本質価値との差 −42.1% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 ユーホール・ホールディング・カンパニーUHAL 北米随一の移動網は強いが、増分利回りと借金の重さが響き、10年価値は今の時価総額を4割下回る 本質価値との差 −42.1% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 レオナルドDRSDRS 受注残と唯一供給の堀は厚いが、10年の本質価値は現在の6割ほどで安全域が足りず割高 本質価値との差 −43.4% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 ジョンソンコントロールズJCI データセンター冷却が伸びるビル設備の優良会社。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −43.4% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 エイビス・バジェット・グループCAR 世界規模の車両運営網は残るが、弱い値決め力と重い負債が利益を先食いする。10年の期待値では現在の時価総額は割高 本質価値との差 −43.9% · 10 年 割高(年 +4.0%) 割高 ネクストパワーNXT 太陽光追尾装置の世界首位で事業の質は高い。ただし補助金消失と新規事業の競争が重く、10年価値は約68億ドル。現在の時価総額比44%低い「割高」。 本質価値との差 −44.0% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 ハウメット・エアロスペースHWM ガスタービンと航空エンジンの翼・部品で世界首位級の寡占。利益は急伸し堀も本物だが、時価総額約 880 億ドルは 2026 年の純利益の約 42 倍で、10 年後の利益ベースの PER(中立 15.4 倍)の 2.7 倍。大きく割高大きく割高 本質価値との差 −44.5% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 GEベルノバGEV ガスタービン受注残と電化で利益が伸びるが、山の利益に高い倍率を掛けない。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -49% で割高 本質価値との差 −44.8% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 フルアー・コープFLR LNG・原子力の大型受注は回復の足場になるが、工事損失の再発と設計工数のAI代替を考えると、10年の本質価値は約42%低く割高である。 本質価値との差 −45.0% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 イートンETN 北米の配電設備は寡占と受注で質が高いが、投資の山と債務を抱える。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -48% で割高 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 ITTITT 流体機器と防衛向け部品の堀は確かだが、大型買収後の負債と資本効率を織り込むと、10年の価値に対して現値は割高 本質価値との差 −45.2% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 ファスナルFAST 大口契約とオンサイトでシェアを取る産業用品流通。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 18.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -45% で割高 本質価値との差 −45.5% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 ライダー・システムR 車両整備網と長期契約は強みだが、重い設備負債と物流の価格競争を考えると、今の約104億ドルの時価総額には十分な安全域がなく割高 本質価値との差 −45.6% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 フローサーブFLS 世界の重要設備を支えるポンプ・バルブと保守網には長寿命の強みがある。しかし利益改善と成長を織り込んだ現在の時価総額には安全域が乏しく、10年価値では割高と判断する。 本質価値との差 −45.9% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 リーガル・レクスノードRRX 産業用の動力伝達には長い交換需要があるが、巨額買収の負債と薄い会計上の資本収益率が重い。10年価値は現在比約43%低く、割高と判断する。 本質価値との差 −46.6% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 ランドスター・システムLSTR 専門輸送と独立代理店の網には価値があるが、保険責任と仲介手数料の競争を織り込むと、安全域は乏しく割高とみる。 本質価値との差 −47.6% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 エヌヴェント・エレクトリックNVT 配電・冷却設備の成長と買収効果は魅力だが、巨額ののれんと設備投資の循環に注意したい。10年の本質価値では約48%割高。 本質価値との差 −48.3% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 JBハント・トランスポート・サービシズJBHT インターモーダルの回復と値上げ余地は本物だが、ならした利益に今の値段が先に届いており、貨物の山と鉄道再編の両方に弱く、利益ベースの倍率(10 年中立 12.5 倍)で測ると割高 本質価値との差 −48.3% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 クリーンハーバーズCLH 危険廃棄物焼却の許認可と全国網は強い堀だが、買収・再投資を要する利益を10年先まで評価すると、現在の時価総額には安全域が乏しく割高。 本質価値との差 −48.3% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 ロックウェル オートメーションROK 北米の制御装置 Logix とクラウドの Plex という堀はあるが、景気の振れが大きい。利益ベースの正当化 PER の 7.5 割(中立 10 年 13.3 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -47% で割高 本質価値との差 −48.6% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 クレイン・カンパニーCR 航空・防衛の認証部品には強い堀があるが、買収後の純負債と薄い株主還元を踏まえると現値には安全域がなく割高 本質価値との差 −48.6% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 ULSULS 安全認証という代え難い堀は強い。それでもAI代替、買収負担と利益成長を吟味すると、10年価値は現在の時価総額を大きく下回る。 本質価値との差 −49.0% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 エクスペディターズ・インターナショナル・オブ・ワシントンEXPD 資産を持たないフォワーダーの資本効率は優良だが、2026 年の運賃高騰の利益を先に払っている。ならした利益と利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 13 倍)で測ると割高 本質価値との差 −49.0% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 ユナイテッド・レンタルズURI 建機レンタル最大手で専門機材が 2 桁成長するが、借金で膨らむ ROE と建設の循環を利益ベースの PER(中立 12.0 倍)と悲観の確率で見ると、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −49.1% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 グランド・キャニオン・エデュケーションLOPE 大学向けの長期契約と看護実習施設は魅力だが、売上の約9割が一大学に集中し、AIによる業務内製化も重い。10年の価値では割高とみる。 本質価値との差 −49.2% · 10 年 割高(年 −0.4%) 割高 ニュー・オリエンタル・エデュケーション(新東方教育科技)EDU 授業のブランドと現金は強みだが、AI代替・少子化・中国規制で十年後の利益が細るため、本質価値からは割高 本質価値との差 −49.3% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 スターリング・インフラストラクチャーSTRL データセンター建設と買収で稼ぐ力は急拡大したが、工事利益率の持続性と顧客の設備投資循環を踏まえると、長期の本質価値に対して割高 本質価値との差 −49.5% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ブロードリッジ・ファイナンシャル・ソリューションズBR 議決権の配布という本物の堀は認めるが、取引後処理は AI の標的で、利益の倍率を下げて見ると割高(-50%) 本質価値との差 −49.8% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 サイエンス・アプリケーションズ・インターナショナルSAIC 防衛の重要システムには根が張るが、人月型ITのAI代替と厚い負債で価値は伸びにくい。10年価値は約30億ドル、現状は割高 本質価値との差 −50.1% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 CACIインターナショナルCACI 電子戦・宇宙技術への転換は魅力だが、人的サービスのAI代替と買収負債が重い。10年の本質価値は現値の約47%で、割高と判断 本質価値との差 −50.2% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 TALTAL 学而思の教室とAI学習端末は再成長したが、投資評価益を除く収益力と規制・AI代替を考えると割高(約52%) 本質価値との差 −50.3% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 ソルブ・エナジーMWH 受注残89億ドルは強いが、税制期限後の採算と還元の弱さを織り込むと総合価値は約20億ドルで、現時価総額より約55%低い 本質価値との差 −51.0% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 RELXRELX 保険データと査読の堀は強いが、法務検索・研究支援のAI代替と負債を織り込むと、10年価値は現在の時価総額に届かず割高 本質価値との差 −52.5% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 ワッツ・ウォーター・テクノロジーズWTS 規格と更新需要の堀は強いが、データセンター急伸を織り込む時価総額は10年価値を先取りし、総合価値は現在値を約58%下回る 本質価値との差 −53.1% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 ペイチェックスPAYX 小企業向けの給与は 1 人あたり課金の席型で、AI エージェントと新興勢力が削る前提で見ると割高(-54%) 本質価値との差 −53.8% · 10 年 割高(年 −1.6%) 割高 ワブテックWAB 受注残 309 億ドルと機関車の更新で伸びる、のれん込みの重い資本。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -55% で割高 本質価値との差 −53.9% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)ADP 給与処理の堀は本物だが、1 人あたり課金は AI エージェントに揺さぶられ、利益の倍率を下げて見ると割高(-54%) 本質価値との差 −54.2% · 10 年 割高(年 −1.9%) 割高 GXOロジスティクスGXO 倉庫運営の切り替え費用は強みだが、買収のれんと借金・リースが重く、利益の回復を織り込んでも今の評価には安全域が乏しい 本質価値との差 −54.5% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 ナイト・スウィフト・トランスポーテーションKNX 北米最大級のトラック輸送網と育成中のLTL事業は魅力だが、買収資本の収益性と競争の弱さを考えると、今の約100億ドルは割高 本質価値との差 −55.0% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 コンフォート・システムズUSAFIX データセンター向けの機械・電気工事は利益率 17% の山にいる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -62% で割高 本質価値との差 −55.2% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 ロバート・ハーフRHI 専門人材の信用と監査の需要は残るが、AIが工数を削る10年を織り込むと、本質価値は時価総額を約59%下回り割高 本質価値との差 −55.3% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 シュナイダー・ナショナルSNDR 貨物回復は始まったが堀は浅く、買収後の資本効率も低い。今の時価総額は10年価値に対して割高 本質価値との差 −56.6% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 FTIコンサルティングFCN 企業再建と訴訟の専門家集団は必要だが、AIによる工数代替と人材流出が堀を削る。借入を伴う自社株買いも重く、長期価値では割高 本質価値との差 −57.5% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 アクソン・エンタープライズAXON 時価総額 317 億ドルは GAAP の純利益(株式報酬を費用にした値)の 260 倍超。警察の束ね売りで 10 年伸びても、利益ベースの倍率では中立の 10 年後が今の値段に届かず割高 本質価値との差 −57.5% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 SPXテクノロジーズSPXC 冷却塔とインフラ検知の堀は厚いが、高額買収と増資を考慮すると、10年の期待価値は現在の時価総額を約6割下回り、割高と判断する。 本質価値との差 −58.0% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 ディア・アンド・カンパニーDE 2026 年が農機サイクルの底(純利益 約 49 億ドル)で、PER 35 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 12 倍)の 3 倍近くで、計算上は割高 本質価値との差 −58.5% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 サイアSAIA 全国LTL網は本物の参入障壁だが、投資回収と株主還元の遅さが重い。10年先の利益から測ると、現在の評価には安全域が乏しく割高である。 本質価値との差 −58.6% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ベリスク・アナリティックスVRSK 損保の標準データという本物の堀は認めるが、請求分析は AI 見積りで単価が下がり、利益の倍率を抑えると割高(-58%) 本質価値との差 −59.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 GOTUGOTU 教育需要は残るが、AIによる授業代替と中国の規制、集客費の重さが利益の持続性を損なう。10年の本質価値は約2.08億ドルで割高(約65%の下方差) 本質価値との差 −59.9% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 ハイコHEI 航空補修部品で約2万件の認証を持つ強い堀は本物だが、買収後の利益成長を織り込んでも10年の安全域は乏しく割高 本質価値との差 −60.2% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 バーティブ・ホールディングスVRT 電力と冷却を握る優良企業だが、AI 投資一本足の需要。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -60% で割高 本質価値との差 −61.2% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 トランスユニオンTRU 米国信用情報の寡占は堅いが、データ課金の伸びと買収資本効率には限界があり、10年価値では割高とみる 本質価値との差 −61.8% · 10 年 割高(年 −3.1%) 割高 フォージェント・パワー・ソリューションズFPS 特注配電設備とモジュール型電源の成長余地は大きいが、資本効率と株主還元には未検証の部分が残る。10年の確率加重価値は約27億ドル、基準時価総額比約64%低く、割高と判断する。 本質価値との差 −61.9% · 10 年 割高(年 −1.6%) 割高 NIQ グローバル・インテリジェンスNIQ 独自データの堀は厚いが、AI代替と純負債で本質価値は市場価値を66%下回り、割高 本質価値との差 −62.6% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 RBCベアリングスRBC 航空宇宙の認証と産業用交換部品には厚い堀があるが、買収のれんが重く還元も乏しい。10年価値は現行時価総額を大きく下回り割高。 本質価値との差 −63.9% · 10 年 割高(年 −3.3%) 割高 エーピーアイ・グループAPG 法定点検を入り口に保守を積み上げる優良な防災サービス会社だが、買収で膨らむ帳簿と普通株主への取り分を踏まえると、安全域は乏しく約61%の割高と判断する。 本質価値との差 −64.9% · 10 年 割高(年 −3.4%) 割高 アライアントALNT 精密駆動・制御の需要は10年後も残るが、薄い超過収益と買収依存が弱点。10年価値を割り戻すと今の時価総額を約68%下回り、割高。 本質価値との差 −65.4% · 10 年 割高(年 −2.4%) 割高 ブルーム・エナジーBE データセンター向け燃料電池は急拡大したが、受注と資金枠を恒久的な利益と取り違えない。10年後の営業規模を大きく見ても、基準日の時価総額には安全域がなく割高と判断する。 本質価値との差 −65.6% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 クアンタ・サービシーズPWR 受注残 534 億ドルで今年の利益は急増するが、現在の PER 約 54 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 12.0 倍)の 4 倍を超え、総合は今の時価総額に対し -66% で割高 本質価値との差 −65.7% · 10 年 割高(年 −3.4%) 割高 エクイファックスEFX 独自データと寡占の堀は認めるが、本人同意の直接取得という代替が数量を削り、利益の倍率を抑えると割高(-62%) 本質価値との差 −66.1% · 10 年 割高(年 −4.4%) 割高 パウエル・インダストリーズPOWL 特注受配電設備には安全と工程管理の強みがあるが、受注急増期の高利益率は続かない。10年後の価値を割り引くと約67%の割高。 本質価値との差 −67.6% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 エアロバイロメントAVAV 無人兵器の需要は10年先も伸びるが、競争と買収の代償が重い。利益の回復を織り込んでも安全域は乏しく、現値は割高 本質価値との差 −70.4% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 XPO INCXPO 全米を覆う小口混載網と値上げ力は魅力だが、欧州の低採算と負債を抱え、10年先の利益を大きく見込んでも今の評価には安全域がない。割高と判断する。 本質価値との差 −70.5% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 カーマン・ホールディングスKRMN 受注と認証の堀は強いが、買収後の純負債とGAAP利益では10年成長を織り込んでも割高 本質価値との差 −71.6% · 10 年 割高(年 −4.1%) 割高 ロアー・ホールディングスLOAR 認証済みのニッチ部品には強い堀があるが、買収価格と負債を背負う現在値には安全域がなく、割高 本質価値との差 −76.4% · 10 年 割高(年 −6.5%) 割高 オクロOKLO 小型炉の商用売電と燃料の量産は未証明。資金負担を含む10年の期待価値は現状を大きく下回り、割高と判断する。 本質価値との差 −78.2% · 10 年 割高(年 −3.8%) 割高 スペースXSPCX 再使用ロケットと衛星通信には強い堀がある。しかしAI計算基盤の巨額再投資に比べ株主の取り分が読みにくく、長期の本質価値では割高。 本質価値との差 −78.8% · 10 年 割高(年 −6.3%) 割高 エックス・エナジーXE 規制と燃料設備は前進したが、商用炉も契約単価もまだない。10年価値の総合は現在時価総額比約85%下で割高 本質価値との差 −85.5% · 10 年 割高(年 −8.8%) 割高 ロケット・ラボRKLB 小型ロケットの運用実績と衛星製造の成長は本物だが、中型機の実用化と大型買収を先取りした値段には安全域がなく、10年の本質価値では割高 本質価値との差 −88.6% · 10 年 割高(年 −11.4%) 割高 クラトス・ディフェンス&セキュリティー・ソリューションズKTOS 無人機と防衛用推進技術には大きな成長余地があるが、量産実績と資本効率は未成熟。10年の利益と増資負担から見ると大幅な割高 本質価値との差 −91.2% · 10 年 割高(年 −9.2%) 割高 プラネット・ラボスPBCPL 衛星画像の独自データには堀があるが、政府契約への依存と重い再投資、株式希薄化を考えると割高。10年価値は現在より約92%低い 本質価値との差 −91.8% · 10 年 割高(年 −13.4%)

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読んだ資料

  1. Embraer 2025 Form 20-F、事業別売上・利益、納入数、受注残、財務、株主権利
  2. Embraer 2026年第2四半期決算、2026年ガイダンス、資本政策
  3. Embraer 2026年10月23日公表、第3四半期受注残357億ドル

分析日 2026-10-29