株譜
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フェデックス FDX

分離後のフェデックスは、売上 825 億ドルで営業利益率 5〜6% の薄利の宅配会社。分離前の台帳の PER 15.8 倍は見かけで、継続事業では 20 倍超。費用削減は本物だが、利益ベースの倍率(10 年中立 11.1 倍)で測ると割高

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)204.75 ドル489 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)303.9 ドル726 億ドル差 −32.6%
10 年後から見ると 割高 価値 204.75 ドル489 億ドル · 差 −32.6% · 期待の年率 +2.9%
期待の年率リターン(10 年)+2.9%資本コスト比 −6.1 pt
推定の資本コスト9.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 9.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

フェデックス(FedEx)は、米国内の宅配・速達、国際の速達、物流の子会社を持つ世界有数の宅配会社である。2026 年 6 月 1 日にトラック小口混載のフェデックス・フレイト(FDXF)を分離し、いま売られている FDX は分離後の会社だけである。

台帳(kabufu)の最新の決算(2026 年 5 月期、売上 947 億ドル・営業利益 55 億ドル・純利益 44 億ドル・ROE 14%)はフレイトを含む分離前の数字で、今の時価総額 702 億ドルは分離後の値段である。このため台帳の PER 15.8 倍は使えない。分離後の継続事業は、2025 年(暦年)で売上 825 億ドル、営業利益 46 億ドル(5.5%)、純利益 35 億ドル(年金の時価評価益 3 億ドルを除くと 32 億ドル)で、純利益 32 億ドルに対し PER は 22 倍、2026 年の会社見通しの純利益 約 40 億ドルに対しても 17〜18 倍になる。

米国内の利益率は 8% 台まで戻り、ネットワーク 2.0 と全社の統合で 2027 年末までに年 20 億ドルの費用削減を見込む。一方で国際は営業利益率 2.3% と、競合の UPS(15.8%)の 7 分の 1 にとどまり、アマゾンが 2026 年 5 月に自前網を外部へ開放した。パイロットの新契約(約 2 億ドルの逆風)と、分離後に残る共通費(3.5 億ドル)も 2027 年末まで利益を押さえる。

バリュー投資の観点では、事業は 10 年後も存在するが、堀は UPS より薄く、利益率が低いため、費用削減の成否がそのまま価値になる。数量 × 価格で積み、資本コスト 9% の利益ベースの倍率(上限の 8 割)を置くと、中立の 10 年後の時価総額は今の 1.1 倍で、確率を悲観側に厚く置いた総合は、今より割高(−30%)と出る。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、10 年後もこの事業は存在し、荷物は電子商取引で増える。ただし今より強いとは言い切れない。UPS の米国内(営業利益率 7.7%)と並ぶ米国内に対し、国際の 2.3% は網の質の差であり、価格決定力ではなく規模の維持で戦っている。堀は線路のような独占でなく、競合が自前網(アマゾン)を作れる市場の堀で、広がらず、少しずつ狭まる可能性の方が高い。

オーナー利益は、純利益 32 億ドル(年金益を除く GAAP)から、成長に要る投資を引いたもので、設備投資が減価償却と同額なので純利益に近い。ただし設備投資は売上の 4% と過去最低の水準で、航空機の更新は遅れて出る。稼ぐ力は、分離後の純利益 32 億ドルから出発し、費用削減で 2028 年に 46 億ドルまで増える筋書きが中立である。

資本配分は借金の返済と自社株買いに向かい、割高で買っていないかが焦点になる(PER 20 倍超で買うのは安くない)。安全域は、今の値段(継続事業の純利益の 22 倍)にはない。楽観でも 10 年後の純利益は 112 億ドルに届く程度で、悲観は 24 億ドルまで落ちる。予測の幅が広い事業なので確信度は下げ、確率を悲観側に寄せた。優れた事業というより、並みの事業が十分に安くなった時に買う種類である。

何で稼ぐ会社か

売上は、米国内エクスプレス(2025 年 544 億ドル・営業利益率 8.1%)、国際エクスプレス(253 億ドル・2.3%)、物流・その他(フェデックス・ロジスティクス、データ、事務サービスと内部取引の消去、27 億ドル)に分かれる。2024 年に速達(エクスプレス)と地上(グラウンド)の会社を 1 つに統合し、集荷・仕分け・配達の網を共有する作業を続けている。

米国内は、日量 1,437 万個(2025 年)を運ぶ。優先便(翌日・2 日着)、遅い速達、地上便(企業向けと家庭向け・エコノミー)があり、家庭向け・エコノミーが日量の半分を占める。1 個あたり収入は優先便が地上便の 2 倍強で、利益は速さと重さに高い料金を取れる荷物で決まる。国際は、輸出の速達(日量 112 万個)と、欧州などの域内配達(日量 189 万個。2016 年に買収したティー・エヌ・ティー・エクスプレス(TNT Express)の網)からなり、後者は薄利で、日量を減らして利益率を上げる方針である。航空機を持つことが競合との差で、貨物機の更新(MD-11 の退役)が設備投資の山になる。

稼ぎ方は、巨大な網の固定費を荷物の数で割る規模の経済と、重量・距離・速さで決まる価格、燃料サーチャージで燃料費を転嫁する仕組みである(燃料の高騰は売上を約 5pt 増やすが利益には中立)。ヘルスケア輸送(売上 約 100 億ドル)と、データセンター・AI 関連の荷物が伸びる。

課題は 3 つある。第 1 に国際の利益率で、UPS の国際(15.8%)やドイツポストの DHL に大きく劣る。第 2 に網の統合の進み具合で、削減は 2026 年 5 月期に 10 億ドルを超えたが、2027 年末までに年 20 億ドルという計画はまだ半分である。第 3 に労務で、パイロットの新契約が 2026 年に約 2 億ドルの費用増になる。なお、分離でフレイトに移った共通費は約 2.5 億ドルで、残る約 3.5 億ドルは 2027 年末までに解消する計画である。

優良さと弱いところ

堀は網の規模と空の足である。世界 220 以上の国と地域に届く航空網と、米国内の地上網を併せ持つのは、UPS・フェデックス・アマゾン・米国郵便公社(USPS)だけで、新規の参入は難しい。料金は燃料・重量・速さで細かく決められ、年 4〜5% の料金改定を物価並みに通してきた。ヘルスケアや AI 関連の荷物は料金が高く、お客が替えにくい。

弱い所は 3 つある。第 1 に利益率の低さで、営業利益率は過去 12 期で 4〜7% にとどまり(最良は 2016 年の 9.0%)、鉄道(40% 前後)のような価格決定力はない。第 2 に資本の重さで、設備投資が減価償却と同じ年 36〜39 億ドルかかり、FCF が小さい。第 3 に統合の実行力で、2016 年に買収した TNT の統合は遅れ、2017 年のサイバー攻撃でも痛んだ。ROE は 14%(分離前・帳簿)と、UPS の 34% のような見かけの膨らみがなく、実力に近い。

経営は、2023 年からの費用削減(DRIVE)、2024 年の速達と地上の統合(ネットワーク 2.0)、2026 年のフレイト分離と、「分けて、そぎ落とす」方針を進めており、資本配分は借金の削減と自社株買いに向かっている。最高経営責任者はラージ・スブラマニアム。分離で稼ぐ力が見えやすくなった反面、共通費が残り、2027 年まで利益の読みにくさが残る。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

宅配は、数量がゆっくり伸びる成熟市場で、2025 年の米国の個数ではアマゾン 約 67 億個、USPS 66 億個、UPS 44 億個、フェデックス 36 億個(二次資料)。UPS・フェデックス・USPS の 3 社の合計シェアは約 85% から 61% へ下がり、宅配の複占は崩れている。アマゾンは 2026 年 5 月に自前の貨物・倉庫・宅配を他社へ開放し(P&G・3M などが初期の顧客)、フェデックスの株は 1 日で 9% 下げた。経営陣は「第三者物流にすぎず、フェデックスの同じ事業は約 20 億ドル」と見るが、大口荷主の価格比較を容易にする点は否定できない。

UPS は、最大顧客アマゾンの荷物を 18 か月で半分に減らし、費用を 45 億ドル削減して利益率を戻した。フェデックスは逆に、アマゾンの荷物をほとんど持たず、家庭向けの地上便を伸ばしてきた。今は両社とも「数量より質(1 個あたり収入)」へ向かっている。フェデックスの米国内の総合の 1 個あたり収入は、2026 年 3〜5 月期に前年比 +11%(燃料込み)だった。

循環のどこにいるか:2023〜2025 年の貨物不況から、2026 年は運賃が戻りつつあり、製造業の指標(ISM)は 54 台と強い。ただし関税(IEEPA の関税は最高裁が無効としたが鉄鋼・アルミは残る)と中東の紛争による燃料高が、国際の数量を不安定にする。

構造の変化:自動化(仕分けロボット・自動運転配送)が人件費を下げる。電子商取引の伸びは年 +3〜4%(ShipMatrix)で、市場の実質の伸びは年 +2〜3% と置く。中国発の小口荷物の免税の終了で国際の数量が振れる。航空貨物は MD-11 の運航停止で供給が細る。

競争の形:宅配はアマゾンの自前網が最大の変数、国際の速達はドイツポストの DHL(利益率は 1 割を超える、推定)と UPS が強い。UPS はチームスターズ(組合)で人件費が高く、フェデックスの地上網は非組合だが、パイロットは組合で新契約が決まった。

資本政策と M&A

還元は、配当(2026 年 5 月期 13.7 億ドル)と自社株買い(同 約 8 億ドル)で、分離前の過去 5 年は純利益の約 8 割を還元してきた。分離後の 2026 年は配当を分離調整後で +5% 増やし、自社株買いは最大 10 億ドルとする。借金は分離前に約 257 億ドル(リース別)、現金は 133 億ドルで、フレイトが借り入れて親へ払った配当 41 億ドルと、顧客に返す約 8 億ドルの関税還付金を含む(見かけより薄い)。

分離で 80.1% の株を株主に配り、フェデックスは 19.9%(約 40〜45 億ドル、推定)を持つ。24 か月以内に債務交換・株主への分配・株式交換で手放す予定で、借金の返済などに使われる見込みである。この持ち分は継続事業の利益に入らない資産なので、還元の合計に足して見る(約 46 億ドル)。

M&A は、2016 年のティー・エヌ・ティー・エクスプレス買収(欧州の網)の統合に長く苦しんだ。これからは買収より、網の統合と借金の削減が主役で、買収で価値を壊す恐れは小さい。年金は時価評価(MTM)で会計され、2024・2025 年は数億ドルの益が出たが、繰り返さないので純利益から除く。TOB・再編の可能性は、時価総額 700 億ドルと大きく、ほぼない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

ネットワーク 2.0 の統合と費用削減が計画どおり、あるいはそれ以上に出る。2026 年 5 月期の変革の削減は目標の 10 億ドルを超え、2027 年末に年 20 億ドルへ向かう。フェデラル・エクスプレス部門の営業利益率は 2026 年 3〜5 月期に 8.9%(調整後)へ上がり、米国内は 2028 年に UPS の水準(10% 前後)に迫る。2029 年(暦年)の目標(調整後 FCF 60 億ドル・利益の年 2 桁成長)は維持されている。

フレイトの分離で、共通費の 3.5 億ドルが 2027 年末までに消え、パイロット契約の 2 億ドルを吸収しても、2026 年の調整後営業利益 約 58 億ドルは 2028 年に 80 億ドル前後へ伸びる。国際は、薄利の域内配達の日量を減らし(2026 年に日量 −9%)、高単価の輸出の速達(売上 +15%)へ移すと、営業利益率は 2.3% から 4〜5% へ、10 年では 7% 台へ上がる余地がある(UPS の国際は 15.8%)。

ヘルスケア輸送(売上 約 100 億ドル)と AI・データセンター関連の荷物は伸び、1 個あたり収入が高い。アマゾンの外販は 3PL(第三者物流)という別の市場で、フェデックスが持つ速達と航空網には届かない。借金は分離で下がり、19.9% の持ち分の売却で 46 億ドル返せる。自社株買いも 10 億ドルから増える。その結果、利益率と資本効率が上がり、式の倍率を上限の内側で高く置ける。

慎重な見方

2026 年 5 月期の調整後営業利益率は 7.0%(フレイト込み)で、過去 12 期のうち 7% を超えたのは 4 期しかない。2025 年(暦年)の継続事業の営業利益率は 5.5%、調整後でも 6.1% と薄い。費用削減は「毎年何十億ドルを削る」と言い続けてきたが、運賃の値下げ、燃料、人件費で相殺され、利益率が定着しない。2023 年からの DRIVE(40 億ドルの目標)の後も、営業利益率は 7% 前後に戻っただけだった。

2026 年の暦年の見通しは、分離の共通費(3.5 億ドル)とパイロット契約(2 億ドル)の逆風で、市場の期待をやや下回った。国際の利益率は 2.3% で、TNT 買収から 10 年経っても UPS や DHL に追いつけない。アマゾンは自前網を開放し、荷主が価格を競わせる。非組合の地上網という強みも、アマゾンの配達員のネットワークには人件費で勝てない。

さらに、分離前の台帳の PER 15.8 倍は見かけで、継続事業の純利益は GAAP で 32 億ドル(年金益を除く)、PER は 22 倍と、実績では安くない。年金の時価評価益(3 億ドル)は繰り返さず、航空機の更新(MD-11 の退役)と設備投資の遅れが後で出る。現金 133 億ドルには顧客に返す関税の還付金 約 8 億ドルが含まれる。ROIC(税引き後営業利益 ÷(自己資本+純負債))は 7% 前後(推定)で、資本コスト 9% を下回る。

どちらに重みを置いたか

どちらの言い分にも根拠があるが、慎重な見方の方が事実に近い。費用削減は本物(2026 年 5 月期に 10 億ドル超)だが、薄利の構造と国際の利益率 2.3% の改善は途中で、今の値段は継続事業の純利益の 22 倍と、改善をかなり織り込んでいる。利益ベースの倍率で積むと、中立の 10 年後の時価総額は今の 1.1 倍で、悲観側(やや悲観と悲観)に 50% の確率を置いた。楽観側は 20% にとどめ、結果として総合は今より割高と出た。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 259.66 ドル621 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 146.28 ドル350 億ドル)。 今の値に割り戻すと 204.75 ドル489 億ドル、今との差 −32.6%、 期待の年率 +2.9%(資本コスト 9.0%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 5% 628.41 ドル1,502 億ドル 196.65 ドル470 億ドル +171.5% +10.5% 41.25 ドル99 億ドル
やや楽観 15% 457.87 ドル1,094 億ドル 179.92 ドル430 億ドル +109.9% +7.7% 95.67 ドル229 億ドル
中立 30% 329.50 ドル788 億ドル 163.18 ドル390 億ドル +62.1% +4.9% 147.80 ドル353 億ドル
やや悲観 28% 146.36 ドル350 億ドル 133.89 ドル320 億ドル −7.8% −0.8% 78.47 ドル188 億ドル
悲観 22% 89.67 ドル214 億ドル 104.60 ドル250 億ドル −36.1% −4.4% 42.74 ドル102 億ドル
加重平均100% 259.66 ドル621 億ドル146.28 ドル350 億ドル +33.6% +2.9% 405.93 ドル970 億ドル

今の株価時価総額 303.92 ドル726 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 9.0% を下回るほど割高。

楽観 5% 楽観:統合と国際の改善で、営業利益率が 9% 超へ 利益 113 億ドル · PER 13.4 倍 · 株価時価総額 628.41 ドル1,502 億ドル

2035 年、米国内は市場が実質で年 +2.8% 伸び、シェア 27.5% を守る(ヘルスケア・AI・高付加価値の荷物。アマゾンの外販は別市場にとどまる)。価格は物価並み(1.43 倍)で売上は 1,037 億ドル、営業利益率は 10.5%(109 億ドル)。国際は域内の薄利を整理し、輸出の速達と越境電子商取引で売上 555 億ドル、営業利益率が 7.5%(42 億ドル)まで上がる(UPS の国際は 15.8%)。全体は売上 1,647 億ドル・営業利益 152 億ドル(9.2%)、純利益は 113 億ドル。利益率は 2016 年の山(9.0%)を超える。ROE は 22% へ上がり、10 年の還元は 470 億ドル(配当の増加、自社株買い、19.9% の持ち分の売却益の還元 46 億ドルを含む)。倍率は利益ベースの正当化 PER(上限 14.9 倍)の 9.0 割で 13.3 倍に置いた(時価総額 1,502 億ドル。根拠は multiple.why)。

  • 米国内エクスプレス:数量 2,636(米国の宅配・速達市場の売上(億ドル、2025 年価格))× 価格 39.3%(フェデックスのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 1,037 億ドル・営業利益 109 億ドル。市場 2636 億ドル × シェア 27.5% × 価格 1.43 倍
  • 国際エクスプレス:数量 3,103(国際の速達・域内配達の対象市場の売上(億ドル、2025 年価格))× 価格 17.9%(フェデックスのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 555 億ドル・営業利益 42 億ドル。市場 3103 億ドル × シェア 12.5% × 価格 1.43 倍
  • 物流・その他:数量 1,344(対象市場(フォワーディング・物流受託・データ、億ドル、2025 年価格))× 価格 4.1%(フェデックスのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 56 億ドル・営業利益 2 億ドル。市場 1344 億ドル × シェア 3.0% × 価格 1.38 倍

倍率:正当化 PER 14.9 倍(g 4.0%・RONIC 15.6%=k 9.00%+残る割合×(事業の ROE 22.1%−k)・moat=normal)に対して 13.3 倍(上限の 9.0 割)に置いた。削減が満額出て米国内の利益率が 10% 近くへ上がる筋書き。g の内訳=米国内外の宅配・貨物の数量(実質年 1〜1.5%)と運賃の物価(3.5%)。

確率:5%:10 年で利益率を過去の山の上へ上げ、シェアも守る必要があり、過去の実績からは低くした。

やや楽観 15% やや楽観:削減が定着し、営業利益率は 8% 台 利益 90 億ドル · PER 12.2 倍 · 株価時価総額 457.87 ドル1,094 億ドル

2035 年、市場は実質で年 +2.5%、米国内のシェアは 26.2% へ下がる(アマゾンに一部を取られる)。価格は 1.42 倍。米国内の営業利益率は 9.8%(93 億ドル)、国際は輸出の速達の割合が上がり 5.8%(29 億ドル)。全体は売上 1,497 億ドル・営業利益 122 億ドル(8.2%)、純利益は 90 億ドル。2027 年に年 20 億ドルの削減が定着し、2030 年前後に第 2 弾(自動化と拠点の統合)が出る。航空機の更新は済み、設備投資は売上の 4〜5% に収まる。10 年の還元は 430 億ドル(19.9% の持ち分の売却益の還元を含む)。倍率は利益ベースの正当化 PER(上限 14.4 倍)の 8.5 割で 12.2 倍に置いた(時価総額 1,094 億ドル。根拠は multiple.why)。

  • 米国内エクスプレス:数量 2,560(米国の宅配・速達市場の売上(億ドル、2025 年価格))× 価格 37.2%(フェデックスのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 952 億ドル・営業利益 93 億ドル。市場 2560 億ドル × シェア 26.2% × 価格 1.42 倍
  • 国際エクスプレス:数量 3,015(国際の速達・域内配達の対象市場の売上(億ドル、2025 年価格))× 価格 16.3%(フェデックスのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 492 億ドル・営業利益 29 億ドル。市場 3015 億ドル × シェア 11.5% × 価格 1.42 倍
  • 物流・その他:数量 1,344(対象市場(フォワーディング・物流受託・データ、億ドル、2025 年価格))× 価格 3.9%(フェデックスのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 52 億ドル・営業利益 1 億ドル。市場 1344 億ドル × シェア 2.9% × 価格 1.36 倍

倍率:正当化 PER 14.4 倍(g 4.0%・RONIC 14.3%=k 9.00%+残る割合×(事業の ROE 19.5%−k)・moat=normal)に対して 12.2 倍(上限の 8.5 割)に置いた。削減は計画どおりで利益率は 9% 台の筋書き。g の内訳=米国内外の宅配・貨物の数量(実質年 1〜1.5%)と運賃の物価(3.5%)。

確率:15%:削減が定着し、アマゾンの外販が一部の荷主にとどまる、最も前向きな現実的な筋書き。

中立 30% 中立:シェアはゆっくり下がり、営業利益率は 7% 台 利益 71 億ドル · PER 11.1 倍 · 株価時価総額 329.50 ドル788 億ドル

2035 年、市場は実質で年 +2.2%、米国内のシェアは 27.2% から 25.0% へ下がる(アマゾン・USPS・小売系に取られる)。価格は物価並み(1.41 倍)で、米国内の売上は 876 億ドル、営業利益率は 9.0%(79 億ドル)。国際は市場並みに伸びるが、シェアは 10.5% へ下がり(DHL・UPS に取られる)、売上 438 億ドル、営業利益率は 4.5%(20 億ドル)へ上がる。全体は売上 1,360 億ドル・営業利益 98 億ドル(7.2%)、純利益は 71 億ドル(2025 年の継続事業 32 億ドルの約 2.2 倍。削減と売上の伸びによる)。10 年の還元は 390 億ドル(配当 約 160 億ドル、自社株買い 約 190 億ドル、19.9% の持ち分の売却益の還元 46 億ドル)。借金は減り、ROE は 17% に上がる。倍率は利益ベースの正当化 PER(上限 13.8 倍)の 8.0 割で 11.1 倍に置いた(時価総額 788 億ドル。根拠は multiple.why)。

  • 米国内エクスプレス:数量 2,486(米国の宅配・速達市場の売上(億ドル、2025 年価格))× 価格 35.3%(フェデックスのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 876 億ドル・営業利益 79 億ドル。市場 2486 億ドル × シェア 25.0% × 価格 1.41 倍
  • 国際エクスプレス:数量 2,957(国際の速達・域内配達の対象市場の売上(億ドル、2025 年価格))× 価格 14.8%(フェデックスのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 438 億ドル・営業利益 20 億ドル。市場 2957 億ドル × シェア 10.5% × 価格 1.41 倍
  • 物流・その他:数量 1,344(対象市場(フォワーディング・物流受託・データ、億ドル、2025 年価格))× 価格 3.4%(フェデックスのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 45 億ドル・営業利益 1 億ドル。市場 1344 億ドル × シェア 2.5% × 価格 1.35 倍

倍率:正当化 PER 13.8 倍(g 4.0%・RONIC 12.9%=k 9.00%+残る割合×(事業の ROE 16.8%−k)・moat=normal)に対して 11.1 倍(上限の 8.0 割)に置いた。費用削減は進むが相殺され営業利益率は 6〜7% と薄い。ネットワークの規模は堀だが、価格競争とアマゾンの自前網がある。g の内訳は米国内外の宅配・貨物の数量(実質年 1〜1.5%)と運賃の物価(3.5%)。

確率:30%:2 つの見方の落としどころ。削減は定着するが、国際の利益率は競合に追いつかず、シェアは徐々に下がる。

やや悲観 28% やや悲観:アマゾンに数量を取られ、利益率が 5% 台に戻る 利益 46 億ドル · PER 7.7 倍 · 株価時価総額 146.36 ドル350 億ドル

2035 年、アマゾンの外販と自前網が大口荷主を奪い、米国内のシェアは 23% へ下がる(市場は実質で年 +2% 伸びるが、数量は市場に届かない)。競争で価格の伸びは物価を下回り(1.38 倍)、米国内の営業利益率は 7.2%(56 億ドル)、国際は 3.0%(11 億ドル)。全体は売上 1,195 億ドル・営業利益 65 億ドル(5.4%)、純利益は 46 億ドル。削減は値下げと人件費で相殺され、国際の改善は進まない。10 年の還元は 320 億ドル(配当は維持、自社株買いは小さく、19.9% の持ち分の売却益の還元 46 億ドルを含む)。倍率は利益ベースの正当化 PER(上限 12.4 倍)の 6.2 割で 7.7 倍に置いた(時価総額 350 億ドル。根拠は multiple.why)。

  • 米国内エクスプレス:数量 2,438(米国の宅配・速達市場の売上(億ドル、2025 年価格))× 価格 31.7%(フェデックスのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 774 億ドル・営業利益 56 億ドル。市場 2438 億ドル × シェア 23.0% × 価格 1.38 倍
  • 国際エクスプレス:数量 2,900(国際の速達・域内配達の対象市場の売上(億ドル、2025 年価格))× 価格 13.1%(フェデックスのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 380 億ドル・営業利益 11 億ドル。市場 2900 億ドル × シェア 9.5% × 価格 1.38 倍
  • 物流・その他:数量 1,318(対象市場(フォワーディング・物流受託・データ、億ドル、2025 年価格))× 価格 3.1%(フェデックスのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 41 億ドル・営業利益 0 億ドル。市場 1318 億ドル × シェア 2.4% × 価格 1.32 倍

倍率:正当化 PER 12.4 倍(g 4.0%・RONIC 10.5%=k 9.00%+残る割合×(事業の ROE 12.1%−k)・moat=normal)に対して 7.7 倍(上限の 6.2 割)に置いた。数量を取られ利益率が 5% 台にとどまる筋書き。g の内訳=米国内外の宅配・貨物の数量(実質年 1〜1.5%)と運賃の物価(3.5%)。

確率:28%:アマゾンの外販の開始と、過去 10 年のシェアの低下の延長として、最も起きやすい下振れ。

悲観 22% 悲観:アマゾンの自前網に奪われ、薄利の会社へ 利益 24 億ドル · PER 9.1 倍 · 株価時価総額 89.67 ドル214 億ドル

2035 年、アマゾンと小売系が宅配の大半を握り、フェデックスは荷主が離れた後の荷物を運ぶ会社になる。米国内のシェアは 21%(市場は実質 +1.8% 伸びるが、売上は 668 億ドルと 2025 年の 544 億ドルを少し上回る程度)、国際は 8.5%。価格は競争で物価を下回る(1.33 倍)。固定費の重い網は稼働率が下がり、営業利益率は 3.6%(米国内 5.5%、国際 1.0%)、営業利益は 37 億ドル、純利益は 24 億ドルと 2025 年の継続事業より少ない。国際の改善は進まず、航空機の更新費用が FCF を圧迫する。配当は据え置きで増えず、自社株買いは止まり、10 年の還元は 250 億ドル(19.9% の持ち分の売却益の還元 46 億ドルを含む)。

  • 米国内エクスプレス:数量 2,391(米国の宅配・速達市場の売上(億ドル、2025 年価格))× 価格 27.9%(フェデックスのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 668 億ドル・営業利益 37 億ドル。市場 2391 億ドル × シェア 21.0% × 価格 1.33 倍
  • 国際エクスプレス:数量 2,816(国際の速達・域内配達の対象市場の売上(億ドル、2025 年価格))× 価格 11.1%(フェデックスのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 311 億ドル・営業利益 3 億ドル。市場 2816 億ドル × シェア 8.5% × 価格 1.30 倍
  • 物流・その他:数量 1,280(対象市場(フォワーディング・物流受託・データ、億ドル、2025 年価格))× 価格 2.8%(フェデックスのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 35 億ドル・営業利益 0 億ドル。市場 1280 億ドル × シェア 2.2% × 価格 1.25 倍

倍率:事業の ROE 7.1% は k 9.00% 以下なので上限は 1÷k の 11.1 倍。9.1 倍(上限の 8.2 割)に置いた。ROE が k を下回るので上限は 1÷k。優良さが崩れた姿として g 2.5%(2035 年以降の伸び:市場の実質 +1.8%・シェア −2.5%・価格 +3.0%)に落とし、倍率は上限の 8.2 割に置いた。下げは g と ROE に入れ、式の外では引かない。

確率:22%:アマゾンが自前網を他社へ開放した今、大口荷主が移る構造的な負けを 5 分の 1 余り置いた(悲観が 5% 未満ではない)。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

米国内エクスプレス

米国内の宅配・速達(優先便・遅い速達・地上便)と米国内の貨物。

数量米国の宅配・速達市場の売上(億ドル、2025 年価格)価格フェデックスのシェア × 価格指数(2025 年 = 1)売上営業利益
今 2025/12 2,000 27.2% 544 44
10 年後 中立 2,486 35.3% 876 79

取り方:米国の宅配・速達市場(アマゾン自社分を除く)を約 2,000 億ドル、フェデックスのシェアを 27.2% と置いた(UPS の担当と同じ市場の大きさ、売上ベースの二次資料の 26〜27% に合わせた推定)。2025 年(暦年)の継続事業の売上 544.0 億ドル・営業利益 44.2 億ドル(8.1%)は 8-K 別紙の開示。売上 = 市場 × シェア × 価格指数。競合は UPS(約 30%)・USPS・アマゾン・小売系の地域配達。日量は 2025 年に +5%(1,437 万個)、1 個あたり収入は +3%。市場の実質の伸びは年 +2〜3%、価格は物価並みが基本。

国際エクスプレス

輸出入の速達と、欧州などの域内配達。

数量国際の速達・域内配達の対象市場の売上(億ドル、2025 年価格)価格フェデックスのシェア × 価格指数(2025 年 = 1)売上営業利益
今 2025/12 2,200 11.5% 253 6
10 年後 中立 2,957 14.8% 438 20

取り方:国際の速達と域内配達の対象市場を約 2,200 億ドル(UPS の担当は域内配達を除いて 1,500 億ドルと置いたので、域内配達の約 700 億ドルを足した推定)、フェデックスのシェアを 11.5%(推定)と置いた。2025 年の売上 253.4 億ドル・営業利益 5.7 億ドル(2.3%)は 8-K 別紙の開示。競合はドイツポストの DHL・UPS・各国の郵便。日量は輸出 112 万個(横ばい)、域内 189 万個(−2%)。1 個あたり収入は優先便 +11%、エコノミー −7%。市場の実質の伸びは年 +3%。利益率が競合の 5 分の 1 以下という弱さが論点。

物流・その他

フェデックス・ロジスティクス(フォワーディング)、データ・事務サービスと、内部取引の消去。

数量対象市場(フォワーディング・物流受託・データ、億ドル、2025 年価格)価格フェデックスのシェア × 価格指数(2025 年 = 1)売上営業利益
今 2025/12 1,000 2.7% 27 −1
10 年後 中立 1,344 3.4% 45 1

取り方:対象市場を約 1,000 億ドル、フェデックスのシェアを 2.7%(推定)と置いた。2025 年の本社・その他・消去の売上 27.3 億ドル、営業損失 4.4 億ドルのうち、残るストランデッドコスト(共通費)約 3.5 億ドルを「調整」に分け、ここは営業利益 −0.9 億ドル(−3%)とした。内部取引の消去を含むので、売上は小さい。

リスクと懸念

アマゾンの外販と自前網

アマゾンは 2026 年 5 月に自前の貨物・倉庫・宅配を他社へ開放し、すでに個数で USPS を上回る。大口荷主が価格を比べやすくなると、フェデックスの数量と値上げの力が下がる。非組合の地上網でも、配達員の人件費で勝てない。

費用削減が利益率に残らない

年 20 億ドルの削減(ネットワーク 2.0 と 1 つのフェデックス、2027 年末まで)は、運賃の値下げ・人件費・燃料で相殺されうる。2023 年の DRIVE の後も利益率は 7% 前後に戻っただけ。国際の利益率 2.3% の改善が遅れる。

分離後に残る共通費とパイロット契約

フレイトへ割り当てた共通費 6 億ドルのうち 2.5 億ドルが移り、残り 3.5 億ドルは 2027 年末までに消す計画。パイロットの新契約は 2026 年に約 2 億ドルの費用増。両方が重なる 2026〜2027 年の利益は計画を下回りうる。

見かけの数字:分離前の台帳と年金益

台帳の PER 15.8 倍・ROE 14% はフレイトを含む分離前の数字で、継続事業の PER は 22 倍と高い。年金の時価評価益(2025 年に税引き後 3 億ドル)は金利で変わり、繰り返さない。台帳をそのまま使うと割安に見える。

景気と貨物の循環

宅配と速達は景気に連動する。リーマンの時の株価は 2007 年 6 月から 2009 年 2 月に −61%、2022 年の利上げでも −42%。関税や燃料高、中国発の小口荷物の免税の終了で、国際の数量が振れる。

航空機の更新と設備投資の遅れ

設備投資は売上の 4% と過去最低で、MD-11 の運航停止と 10 機の退役(減損 0.23 億ドル)の後の更新費用が遅れて出る。航空機を買い替えると FCF が減り、還元の余力も小さくなる。分離で身軽になっても、航空機は資本を食う事業のままである。

借金と金利

分離前の債務は約 257 億ドル(現金 133 億ドル)で、リースを含めると純負債は 200 億ドル超(推定)。借り換えで金利が上がると純利益が減る(推定で 10 年後に約 5 億ドル)。19.9% の持ち分の売却は株価次第。

今後の分かれ目

ネットワーク 2.0 と 1 つのフェデックスの削減が 2027 年末に年 20 億ドルに届き、米国内の営業利益率が 9% を超える
楽観・やや楽観の確率を上げる。数年内に営業利益は 70 億ドル台、純利益は 50 億ドル前後になる。
国際の営業利益率が 2027 年までに 4% を超える
国際の構造的な改善が確認され、10 年の営業利益率 7% 台の筋書きが現実的になる。
アマゾンが大口の荷主(小売・消費財)を複数獲得し、フェデックスの数量が減る
やや悲観・悲観(シェア 21〜23%)の確率を上げ、価格の伸びも物価を下回る方向へ置く。
2026〜2027 年の利益が共通費・パイロット契約の逆風で見通しを下回る
2028 年ごろの中立の利益(純利益 46 億ドル)に届かない。やや悲観を中心に置き直す。
19.9% の持ち分を市場価格より安く手放す、または分離後の自社株買いを高い倍率で進める
還元の見込み(46 億ドル)が減る。資本配分の質を下げて見る。
景気後退と貨物の落ち込みが 2027〜2028 年に来る
数年内に純利益が 10 億ドル弱まで落ちる谷が来て、悲観に近づく。

見ておくもの

  • 国際エクスプレスの営業利益率(2025 年 2.3%)と日量(域内の減少)
  • 米国内の営業利益率(2025 年 8.1%、フェデラル・エクスプレス部門の 2026 年 3〜5 月期は調整後 8.9%)と 1 個あたり収入
  • 暦年 2026 年の調整後営業利益(中央 約 58 億ドル)と、ネットワーク 2.0 の削減額(2027 年末に年 20 億ドル)
  • アマゾン・サプライチェーン・サービスの荷主の獲得
  • 分離後の共通費(3.5 億ドル)の解消の進み、パイロット契約の費用
  • 19.9% の持ち分の売却(時期・価格)、純負債、自社株買い(2026 年に最大 10 億ドル)
  • 2026 年 10 月 28 日の決算(分離後 初の移行期間の見通し)

倍率と資本コストの決め方

倍率は、先に米国内・国際・物流の 3 つで市場 × シェア × 価格を積み、純利益を出してから、利益ベースの正当化 PER((1−g÷RONIC)÷(k−g)、k 9%、g は上限の 4%、RONIC=k+1/2×(事業の ROE−k)、moat 普通)の内側に、上限の 6〜9 割(10 年の中立は上限 13.8 倍の 8 割で 11.1 倍)で置いた。薄利でアマゾンとの競争があり、国際の利益率の改善が途中なので上限すれすれにはしていない。k は景気の振れ(cycle +0.5%)、借金(debt +0.25%)、アマゾンの自前網(life +0.25%)で quality を +1.0% とした。悲観は ROE が k 以下で上限は 1÷k。今の値段は分離後の継続事業の純利益 32 億ドル(GAAP・年金益を除く)の 22 倍で高く、中立でも 10 年後の時価総額は今の 1.1 倍にしか届かないので、確率を悲観側へ厚く置いた。台帳の PER 15.8 倍(分離前)を前提にすると割安に見えるが、使っていない。帳尻合わせはしていない。

資本コスト 9.0% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。k = 基本 8.0% + quality +1.0%。借金は quality の debt で見た。事業の分社(フレイトの分離)と郵便局との契約の変更は k に足さず、筋書きと確率で表す。

同じ業種(資本財・サービス)の AI 分析

割安 ペンテアPNR プール機器の在庫調整と水事業の安定収益。買い足しと住宅の景気が振れる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 4 割強上回り、割安 本質価値との差 +38.6% · 10 年 割安(年 +10.3%) やや割安 ロッキード・マーチンLMT 受注残 2,300 億ドルと防空ミサイルの増産で利益が戻る防衛の王道銘柄。F-35 一本足の傷はあるが、利益ベースの倍率(10 年中立 20.3 倍)で測っても本質価値は今の時価総額を 3 割ほど上回る(割安) 本質価値との差 +23.1% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 コパートCPRT 堀の厚い事故車オークションの寡占で、余った現金 40 億ドルを戻り方 0.5 で足し、台数の弱さを織り込んでも、利益ベースの本質価値は今の値段を 3 割弱上回る 本質価値との差 +22.4% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 テクストロンTXT 時価総額 131 億ドルは GAAP の純利益の 14 倍。ジェット・MV-75・工業を抱える複合企業は、利益ベースの倍率(10 年中立 12.6 倍)で測ると本質価値が今の約 1.2 倍に出てやや割安 本質価値との差 +18.0% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 レノックス・インターナショナルLII 住宅は在庫調整の谷、商業用は 2 桁で伸びる空調。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 15.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +21% でやや割安 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 オーチス・ワールドワイドOTIS 保守の継続収入が利益の大半を稼ぐ優良事業。中国の新設不況と KONE・TKE 統合の競争で悲観側を厚く置いても、総合は今の時価総額に対し +22% でやや割安 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 ウーバー・テクノロジーズUBER 実力の利益は見かけの半分。未成立の買収を外した単体で、自動運転で取り分が削られる負けを厚く見ると、利益ベースの倍率では今の値段をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ノースロップ・グラマンNOC B-21 と Sentinel で米国の核抑止の 2 本柱を持つ防衛の主契約者。受注残は史上最高だが利益率は薄く、利益ベースの倍率では本質価値は今の時価総額をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) 適正 ハネウェル エアロスペースHONA 民間機の装備品とアフターマーケット・防衛の 3 本柱で稼ぐが、分離で純負債 約 148 億ドルと自己資本のマイナスを背負い、2026 年の見通しを下げた直後の新会社 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスUAL 山の年でなくならした利益で測ると、国際線とプレミアムで稼ぐ航空会社の本質価値は今の値段を 1 割強上回る。ただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いたただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いた 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 ユナイテッド・パーセル・サービスUPS アマゾンの荷物の削減を終え利益が戻り始めた宅配の最大手。利益ベースの倍率で測ると純利益 15 倍の今の値段はやや安いが、アマゾン自前網との競争を重く見て確率を悲観側に置いた 本質価値との差 +6.4% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 キャリア・グローバルCARR 売却後の空調はデータセンターと更新需要で伸びる優良株。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +9% で適正 本質価値との差 +5.1% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 ローリンズROL 家庭と店舗に張りつく定期契約の害虫駆除は景気に強く、買収の支出を利益から引き、利益ベースの倍率(中立 23 倍)で測ると、本質価値は今の値段を 1 割弱上回る水準で適正 本質価値との差 +3.7% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 ゼネラル・ダイナミクスGD ガルフストリームと潜水艦で稼ぐ防衛・ビジネスジェットの複合企業。受注残 1,365 億ドルで利益の見通しは堅く、利益ベースの倍率(資本コスト 7.75%、中立は上限の 9 割弱)で測ると今の値段は適正の範囲 本質価値との差 0.0% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 ビルダーズ・ファースト・ソースBLDR 米国最大級の住宅建材の流通・加工。着工の谷と重い借金。利益ベースの正当化 PER の 9 割(中立 10 年 9.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +3% で適正 本質価値との差 −1.9% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 マスコ・コーポレーションMAS 改修需要に乗るブランド製品。ホームデポ頼みと住宅循環が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 16.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -6% で適正 本質価値との差 −8.5% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ユニオン・パシフィックUNP 線路という最高級の堀を持ち、未成立の NSC 合併を除いた単独の姿で測ると、純利益の 24 倍の今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −8.7% · 10 年 適正(年 +5.2%) 適正 ヴェラルトVLTO 定期収入が約 6 割の水質・製品識別の会社。利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると、今の値段(PER 26.9 倍)はやや高いが適正の範囲 本質価値との差 −9.0% · 10 年 適正(年 +5.6%) 適正 L3ハリス・テクノロジーズLHX 宇宙・通信・ミサイル推進の 3 本柱で受注残 420 億ドル。固体ロケットモーターの増産が利益を押し上げるが、利益ベースの倍率(10 年中立 15.4 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 1 割ほど下回る(やや割高) 本質価値との差 −9.8% · 10 年 適正(年 +5.3%) やや割高 GEエアロスペースGE 民間エンジン整備という最良の事業を持つが、PER 39 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 21 倍)の 1.8 倍で、計算上はやや割高 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 スリーエムMMM PFAS の訴訟支払いを抱えつつ利益率は上向き。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段に近く、適正 本質価値との差 −12.7% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 W・W・グレインジャーGWW 北米の産業用品流通で堀の深い優良企業。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 20.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 デルタ航空DAL 山の年でなくならした利益で測ると、燃料高でも優良な航空会社の価値は今の値段とほぼ釣り合う。利益ベースの PER は 10 倍台で、循環と燃料の悲観を厚く置いた 本質価値との差 −14.1% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 スナップオンSNA 整備士へのバン販売の堀と厚い現金で利益率 22% を保つ。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −14.2% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 インガソール・ランドIR 圧縮機・真空・ポンプで世界の上位を争う質の高い産業機械。買収で伸びる分は買収の現金を引いて評価すると、利益ベースの上限で見ると今の値段は高く、やや割高 本質価値との差 −14.2% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 A.O.スミスAOS 北米最大の給湯器メーカー。中国の不振とヒートポンプ移行が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.7 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -11% でやや割高 本質価値との差 −15.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ハンティントン・インガルス・インダストリーズHII 米国で唯一の原子力空母の造船所で、潜水艦も手がける。受注残 573 億ドルで売上は読めるが利益率は 5% 台と薄く、利益ベースの PER(中立 12.7 倍)で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 パッカーPCAR 北米クラス 8 の循環と DAF の欧州で稼ぐ堅実な首位級。事業は優良だが、利益ベースの上限の内側(中立は 7.6 割)で測ると、今の値段は 2 割弱高く、やや割高 本質価値との差 −16.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ジェイコブズ・ソリューションJ 政府サービスを分離した設計・工事管理会社。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 11.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −17.1% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 トランスダイム・グループTDG 独占に近い航空機部品の補修収入で稼ぐ高収益の複利機械。ただし純負債は EBITDA の約 5.8 倍で、利益ベースの倍率(10 年中立 15.3 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 2 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −17.6% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ハベルHUBB 電力会社の送配電部材とデータセンター配線で稼ぐ高収益企業。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 16.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -18% でやや割高 本質価値との差 −17.8% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ITWイリノイ・ツール・ワークスITW 利益率は高いが売上の伸びの実績が弱い。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −18.8% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 フォーティブFTV 分離後は計測・施設ソフト・滅菌の堅い会社。GAAP の PER 30 倍は高く、利益ベースの本質価値は今の値段を 1 割ほど下回り、総合はやや割高 本質価値との差 −19.2% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 レイドス・ホールディングスLDOS 政府案件の受注残は厚いが、人月で売る IT 受託は AI エージェントの標的で、売上が縮む前提で見るとやや割高(-14%) 本質価値との差 −20.1% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 アメテックAME ニッチな計測・精密部品を買い足して束ねる質の高い会社。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 17.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -24% でやや割高 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 スタンレー・ブラック&デッカーSWK 工具の回復は費用削減の実現と関税の転嫁で決まる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -15% でやや割高 本質価値との差 −20.9% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 カミンズCMI 発電は受注が 2028 年下期まで埋まり利益は拡大中だが、北米トラックの循環が深く、利益ベースの本質価値は今の時価総額を 2 割強下回るやや割高 本質価値との差 −22.3% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ウェイスト・マネジメントWM 堀は厚く価格の力も強い。資本コスト 7.5% で利益ベースの正当化 PER(中立 21 倍)を測ると、PER 34 倍の今の値段はやや割高の範囲 本質価値との差 −22.7% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 アレジオンALLE 商業施設の錠・出口装置で米国の上位を守る堅い事業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -13% でやや割高 本質価値との差 −23.3% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 ザイレムXYL 水の設備・計測・サービスで景気に強いが、のれん込みの資本効率は低い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -20% でやや割高 本質価値との差 −23.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 ドーバーDOV 5 部門の買収型機械メーカー。液冷・バイオ医薬で伸びるが、GAAP の PER 25 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 13 倍)の約 2 倍で、本質価値は今の値段を 3 割弱下回るやや割高 本質価値との差 −26.7% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 フェデックス・フレイトFDXF 分離で借金を負った LTL 首位級の事業は堀も回復余地もあるが、薄い利益率の回復をすでに値段が先に見込んでおり、利益ベースの倍率(10 年中立 12.0 倍)で測るとやや割高 本質価値との差 −27.4% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 RTXコーポレーションRTX 民間機と防衛の両輪で受注残 2,890 億ドルを積む優良企業。GAAP の PER 39 倍に対し、利益ベースの倍率(10 年後の中立 14.7 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 3 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −28.1% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 ノーフォーク・サザンNSC 東部の線路は代えのきかない優良な資産だが、今の値段にはユニオン・パシフィックとの合併の上乗せが入っており、NSC 単体の利益ベースの価値は 2 割台半ば下で、やや割高 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +2.8%) やや割高 CSXCSX 線路の堀と利益率の回復は本物だが、回復後の利益に今の値段が先に届いており、利益ベースの倍率(moat 強・10 年中立 19.5 倍)で測ると、やや割高 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +2.8%) やや割高 エマソン・エレクトリックEMR プロセス産業の制御・計測の堀は深いが、事業の入れ替えの途中。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -30% でやや割高 本質価値との差 −29.1% · 10 年 やや割高(年 +3.1%) やや割高 ハネウェル・インターナショナルHON エアロスペース分離後のビル・プロセス・産業オートメーション専業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -26% でやや割高 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) 割高 ジェネラック・ホールディングスGNRC 停電頼みの住宅用発電機から、データセンター向けの大型発電機へ変わる途中。利益ベースの正当化 PER の 7.2 割(中立 10 年 10.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -32% で割高 本質価値との差 −30.4% · 10 年 割高(年 +3.8%) 割高 トレイン・テクノロジーズTT 受注残 121 億ドルの AI 冷却ブームで利益は拡大中だが、PER 35 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 16.4 倍)の 2 倍で、総合は今の時価総額に対し -33% で割高 本質価値との差 −34.5% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 シンタスCTAS 堀は厚く伸びも安定だが、利益ベースの正当化 PER(成熟後の中立 22 倍)で測ると、PER 40 倍台の今の値段は割高 本質価値との差 −35.2% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 サウスウエスト・エアラインLUV 手荷物有料化・指定席・プレミアム席の上積みが計画の 6〜7 割で定着する前提でも、利益ベースで測ると価値は今の値段を下回る。会社計画の実現度で大きく分かれる。会社計画の実現度で大きく分かれる 本質価値との差 −35.6% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 リパブリック・サービシズRSG 廃棄物の寡占と価格の力は強いが、利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると今の値段は割高。数量の弱さと環境ソリューションの不振が懸念 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 アイデックスIEX 受注は過去最高でも、GAAP の PER 37 倍は利益ベースの 10 年の中立(約 14 倍)の 2 倍半ほどで、本質価値は今の値段の 6 割強で割高 本質価値との差 −36.9% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 パーカー・ハネフィンPH 航空が 3 割超・産業が 7 割の高収益な動き・流れの制御部品大手。堀は厚いが PER 34 倍は利益ベースの上限(18 倍)の 2 倍近く、割高 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 ノードソンNDSN 接着剤・医療部品・電子検査のニッチ首位で稼ぐ高収益企業だが、AI 向けの急回復を織り込んだ PER 38 倍は利益ベースの上限(約 19 倍)の 2 倍で、割高 本質価値との差 −37.4% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 ジョンソンコントロールズJCI データセンター冷却が伸びるビル設備の優良会社。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −41.1% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 エムコア・グループEME 設備工事の大手。受注残 171 億ドルは山の利益。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -43% で割高 本質価値との差 −41.4% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 キャタピラーCAT 受注残 720 億ドルの AI 電源ブームで利益は急拡大中だが、PER 39 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 14 倍)の約 3 倍で割高 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 GEベルノバGEV ガスタービン受注残と電化で利益が伸びるが、山の利益に高い倍率を掛けない。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -49% で割高 本質価値との差 −42.7% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 オールド・ドミニオン・フレイト・ラインODFL 拠点網の密度と運賃の規律という堀は本物だが、谷の利益の上にすでに回復後の値段が乗っており、式で測ると割高 本質価値との差 −43.3% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 イートンETN 北米の配電設備は寡占と受注で質が高いが、投資の山と債務を抱える。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -48% で割高 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 ファスナルFAST 大口契約とオンサイトでシェアを取る産業用品流通。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 18.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -45% で割高 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 ユナイテッド・レンタルズURI 建機レンタル最大手で専門機材が 2 桁成長するが、借金で膨らむ ROE と建設の循環を利益ベースの PER(中立 12.0 倍)と悲観の確率で見ると、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −46.4% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ロックウェル オートメーションROK 北米の制御装置 Logix とクラウドの Plex という堀はあるが、景気の振れが大きい。利益ベースの正当化 PER の 7.5 割(中立 10 年 13.3 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -47% で割高 本質価値との差 −47.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 シー・エッチ・ロビンソン・ワールドワイドCHRW 北米最大のトラック仲介で、AI による人員減が利益に残るかが核心。資本コスト 9.25% の利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 12.5 倍)で測ると割高で、安全域はない 本質価値との差 −47.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 ボーイングBA 受注残 7,150 億ドルの民間機の複占の一角だが、営業赤字・純負債 260 億ドル・固定価格契約の損失を抱え、時価総額 1,500 億ドルは利益ベースの倍率では回復が完成しても届かず割高 本質価値との差 −47.8% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 ハウメット・エアロスペースHWM ガスタービンと航空エンジンの翼・部品で世界首位級の寡占。利益は急伸し堀も本物だが、時価総額約 880 億ドルは 2026 年の純利益の約 42 倍で、10 年後の利益ベースの PER(中立 15.4 倍)の 2.7 倍。大きく割高大きく割高 本質価値との差 −48.1% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 エクスペディターズ・インターナショナル・オブ・ワシントンEXPD 資産を持たないフォワーダーの資本効率は優良だが、2026 年の運賃高騰の利益を先に払っている。ならした利益と利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 13 倍)で測ると割高 本質価値との差 −48.8% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 JBハント・トランスポート・サービシズJBHT インターモーダルの回復と値上げ余地は本物だが、ならした利益に今の値段が先に届いており、貨物の山と鉄道再編の両方に弱く、利益ベースの倍率(10 年中立 12.5 倍)で測ると割高 本質価値との差 −50.4% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 ブロードリッジ・ファイナンシャル・ソリューションズBR 議決権の配布という本物の堀は認めるが、取引後処理は AI の標的で、利益の倍率を下げて見ると割高(-50%) 本質価値との差 −52.9% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 ワブテックWAB 受注残 309 億ドルと機関車の更新で伸びる、のれん込みの重い資本。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -55% で割高 本質価値との差 −53.4% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 アクソン・エンタープライズAXON 時価総額 317 億ドルは GAAP の純利益(株式報酬を費用にした値)の 260 倍超。警察の束ね売りで 10 年伸びても、利益ベースの倍率では中立の 10 年後が今の値段に届かず割高 本質価値との差 −56.1% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 ディア・アンド・カンパニーDE 2026 年が農機サイクルの底(純利益 約 49 億ドル)で、PER 35 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 12 倍)の 3 倍近くで、計算上は割高 本質価値との差 −56.4% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)ADP 給与処理の堀は本物だが、1 人あたり課金は AI エージェントに揺さぶられ、利益の倍率を下げて見ると割高(-54%) 本質価値との差 −56.6% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ペイチェックスPAYX 小企業向けの給与は 1 人あたり課金の席型で、AI エージェントと新興勢力が削る前提で見ると割高(-54%) 本質価値との差 −56.9% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 バーティブ・ホールディングスVRT 電力と冷却を握る優良企業だが、AI 投資一本足の需要。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -60% で割高 本質価値との差 −57.6% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 ベリスク・アナリティックスVRSK 損保の標準データという本物の堀は認めるが、請求分析は AI 見積りで単価が下がり、利益の倍率を抑えると割高(-58%) 本質価値との差 −60.5% · 10 年 割高(年 −3.3%) 割高 コンフォート・システムズUSAFIX データセンター向けの機械・電気工事は利益率 17% の山にいる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -62% で割高 本質価値との差 −61.3% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 クアンタ・サービシーズPWR 受注残 534 億ドルで今年の利益は急増するが、現在の PER 約 54 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 12.0 倍)の 4 倍を超え、総合は今の時価総額に対し -66% で割高 本質価値との差 −61.5% · 10 年 割高(年 −1.9%) 割高 エクイファックスEFX 独自データと寡占の堀は認めるが、本人同意の直接取得という代替が数量を削り、利益の倍率を抑えると割高(-62%) 本質価値との差 −67.6% · 10 年 割高(年 −4.2%)

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読んだ資料

  1. フェデックス 継続事業の再計算(暦年 2025・2024)8-K 別紙
  2. フェデックス 2026 年 5 月期 第 4 四半期決算・暦年 2026 見通し(8-K)
  3. フェデックス 決算説明の要点(ヤフー・ファイナンス)
  4. フェデックス 決算説明の要点(グローブ・アンド・メール)
  5. フェデックス・フレイトの分離の完了(フェデックス)
  6. フェデックス・フレイト 2026 年 5 月期決算(8-K)
  7. アマゾン・サプライチェーン・サービスと FDX の株価(フッドライン)
  8. 宅配の寡占の終わり(コーアウト)
  9. フェデックスの時価総額(エクィブルズ)

分析日 2026-10-16