株譜
AI 銘柄分析 · 資本財・サービス · 試作

ハベル HUBB

電力会社の送配電部材とデータセンター配線で稼ぐ高収益企業。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 16.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -18% でやや割高

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)378.60 ドル203 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-21)460.8 ドル247 億ドル差 −17.8%
10 年後から見ると やや割高 価値 378.60 ドル203 億ドル · 差 −17.8% · 期待の年率 +4.7%
期待の年率リターン(10 年)+4.7%資本コスト比 −3.1 pt
推定の資本コスト7.8%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.8% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

ハベル(Hubbell)は、電力会社が送配電網に使う碍子・避雷器・接続部品・金具・開閉部品などの部材と計量・通信(公益向け、Utility Solutions)、建物・工場・データセンターに使う配線器具・接続部品・配線管理(電気ソリューション、Electrical Solutions)の 2 本で稼ぐ会社で、2025 年 12 月期は売上 58.4 億ドル、GAAP 営業利益 12.1 億ドル(20.7%)、GAAP 純利益 8.9 億ドル。売上の 63% が公益向け(36.7 億ドル)、37% が電気ソリューション(21.7 億ドル)である。

2026 年は送電・変電の大型案件と、データセンター向けの配線部材(4〜6 月期は約 +65%)が重なり、4〜6 月期の売上は +15%(オーガニック +10%)、通期の売上見通しは +16〜18% へ引き上げられた。同時に、2025 年 10 月に DMC パワー(DMC Power、約 8.3 億ドル)を、2026 年 6 月に NSI インダストリーズ(NSI Industries、約 30 億ドル)を、いずれも借入で買い、純負債は 2025 年末の約 17 億ドルから 2026 年 6 月に約 49 億ドルへ増えた。

バリュー投資の観点では、電力会社の送配電投資(2030 年までに 1.4 兆ドル以上の計画)という長い追い風の中で、部材を作る会社は規格に入った製品で選ばれ、堀は固い。ただし 2023〜2025 年に公益向けの在庫調整で売上がほぼ横ばいになった前例があり、2026〜2027 年の受注には在庫の積み増しが含まれる。

倍率は利益ベースの正当化 PER = (1 − g/RONIC)/(k − g)(k 7.75%・g 4.0%・事業の ROE 23%・moat=普通)の上限 19.7 倍の 8.5 割(16.8 倍)に置いた(電力会社の送配電部材は規格採用で切り替えが難しく ROE も 23〜26% と高い。NSI 買収で借金が増えた点と住宅・建物の循環だけ引いた。上限の 8.5 割にとどめた)。総合は今の時価総額に対し -18% で「やや割高」。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、まず「10 年後もこの事業は存在し、今より強いか」を問う。電気は 10 年後も必要で、送配電網の更新・増強は長期にわたる。ハベルの部材は規格・承認の連鎖に入り、電力会社に承認された標準品の位置は今より強い確率が高い。堀は少なくとも保たれる。

次に、株主のものになる利益。成長に要る設備投資は軽く、FCF は調整後純利益の約 9 割で、営業利益率 21% 前後・自己資本利益率 23% は優良の水準である。ただし GAAP の純利益に対する倍率は約 28 倍で、成長の鈍化を見込んだ長期の倍率(本分析の式で約 20 倍)を上回っており、安く買う余地は大きくない。

経営の資本配分は小さな買収の積み重ねで定評があったが、2025〜2026 年の 2 件で 38 億ドルを借りて払い、純負債の対総資本比は 52% になった。ここは過去の姿と違う。それでも、買収先は部材のニッチで利益率が高く、返済も FCF で数年で済む。わかりやすい事業なので確信度は高く、価格転嫁の力も確認できる。

送配電投資の山と在庫調整の反動は避けられない。本分析は悲観とやや悲観を合わせて 10 年で 42% と厚く置いたうえで、本質価値は今の時価総額に対し -18% で、安全域は 無い。

何で稼ぐ会社か

ハベルは、電気を「つくる場所から使う場所まで届ける」途中の部材を作る企業で、2025 年 12 月期の売上は 58.4 億ドル。2 つの事業に分かれる。

【公益向け(Utility Solutions)】売上 36.7 億ドル(+2%)、GAAP 営業利益率 21.5%(買収無形資産の償却などを戻した調整後 24.1%)。送電線・変電所・配電線に使う碍子、避雷器、電線の接続部品、金具、断路器・開閉部品などの「グリッド・インフラ」と、電力量計や通信を担う「グリッド・オートメーション」(アクララ(Aclara)など。本分析は売上 約 5 億ドルと推定)がある。顧客は米国の投資家所有の電力会社と協同組合・公営事業で、取引は電力会社ごとの承認済み仕様と流通業者を通る。2025 年 10 月には変電・送電の接続システムを持つ DMC パワーを約 8.3 億ドルで買って、ここに加えた。

【電気ソリューション(Electrical Solutions)】売上 21.7 億ドル(前年 20.3 億ドル)、GAAP 営業利益率 19.3%(調整後 約 20%、同事業として初めて 20% に届いた)。壁面のコンセント・スイッチなどの配線器具、電気の接続部品、電線管・ケーブル管理、危険場所向けの電気設備、データセンター向けの電力・通信の接続、無線の機器(ベンテブ(Ventev)、約 0.7 億ドルで買収)を持つ。住宅・商業・産業・データセンターに売り、流通業者の在庫が需要に先行して動く。2026 年 6 月に買った NSI(電気接続・配線管理のブリッジポート・フィッティングス(Bridgeport Fittings)、ポラリス(Polaris)などの部材。2026 年の売上 約 5.7 億ドル)はここに入る。

収益の構造は、1 件あたりの単価が小さく、一度仕様に入ると他社へ替えにくい部材を、電力会社・流通業者・設計事務所の承認の連鎖で売ることにある。小さな会社の買収で製品を足し、営業の経路に乗せて売る点が、アメテック(AMETEK)などと似ている。

優良さと弱いところ

堀は 4 つある。第 1 に、規格・承認。電力会社は設備の仕様を長く決め、承認済みの部材は故障が停電に直結するため安いだけでは替わらない。ハベルのチャンス(Chance)・バーンディ(Burndy)・オハイオ・ブラス(Ohio Brass)などは各分野で古くからの標準品である。第 2 に、流通。電気ソリューションの配線器具は流通業者の棚に載り、設計と施工業者が名前で指定する。第 3 に、価格を決める力。2026 年は価格が通期で 3〜4 ポイントの売上増に効く見通しで、2025 年の売上 +2% の公益向けでも利益率は上がった(GAAP 21.5%、前年から +1.2 ポイント)。第 4 に、資本効率。営業利益率は 2014 年の 15% から 2025 年の 21% へ上がり、自己資本利益率は 23% と高い。

弱い所は 3 つ。①グリッド・オートメーション(計量・通信)は 2026 年 1〜3 月期に −7% と更新サイクルの谷にあり、会社全体の足を引く。②公益向けは在庫調整に弱く、2023〜2025 年に売上がほぼ横ばいだった。③電気ソリューションの利益率は 2026 年 4〜6 月期に調整後 21.2%(前年同期 22.5%)、GAAP 16.7% と、再構築費用と買収で下がっている。

資本配分は堅実で、過去 10 年は小さな買収と自社株買い・増配を重ねてきた。2025 年 10 月の DMC パワーと 2026 年 6 月の NSI は規模が一段上がり、純負債の対総資本比は 2025 年末の 28% から 2026 年 6 月に 52% へ上がった。ここが質の判断の分かれ目である。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

公益向けの需要は、米国の電力会社の送配電投資で決まる。2026 年 4 月の調査(パワーラインズ(PowerLines))では、投資家所有の電力会社の 2030 年までの設備投資計画は 1.4 兆ドル以上で、前年の 1.1 兆ドルから 2 割以上増えた。新規投資の約半分が送配電、約 3 割が発電である。原動力はデータセンターの電力需要、老朽設備の更新、山火事・暴風雨への備え、電化で、送電・変電の大型案件の受注は 2027 年まで入っている。本分析は、米国の電力会社の送配電投資を約 1,300 億ドル(2025 年・推定)として、ハベルのグリッド・インフラのシェアを約 2.4% と置いた。

ただし投資の山には反動がある。2023〜2024 年は、2021〜2022 年に積み上げた流通・電力会社の在庫の調整で、ハベルの公益向けの売上はほぼ横ばいになった。2026 年の受注は変圧器や部材の納期が長いために先行手配されている面があり、実需に比べ在庫が積み上がる可能性が高い。電気料金の負担への反発(規制当局の許可する投資額の抑制)も、2027 年以降の逆風である。

電気ソリューションは、データセンターの電力・通信の接続(4〜6 月期に約 +65%)が先頭を走り、住宅(金利 5% で弱い)と商業・産業が続く。本分析は米国の電気部材の市場を約 700 億ドル(推定)、シェアを約 3.1% と置いた。競合は、公益向けではマクリーン・パワー・システムズ、プリフォームド・ライン・プロダクツ、日立エナジー(Hitachi Energy)、計量ではアイトロン(Itron)・ランディス・ギア(Landis+Gyr)、電気ソリューションではイートン(Eaton)、シュナイダー・エレクトリック(Schneider Electric)、ルグラン(Legrand)、ABB、エヌベント(nVent)、アトコア(Atkore)がいる。ハベルは接続・配線管理で独自の位置を持つが、データセンター向けの大型の電気設備(配電盤・変圧器)は持たず、競合とは棲み分けている。

資本政策と M&A

還元は、配当が年 約 2.9 億ドル(GAAP 純利益の約 3 分の 1)、自社株買いは 2025 年に約 2.2 億ドルで、2026 年上半期は 2.0 億ドルと配当 1.5 億ドルを払った。ただし NSI の買収で純負債は EBITDA の約 2.8 倍(2026 年 6 月)まで上がり、会社は返済を優先する見込みで、本分析は 2026 年末に約 2.4 倍、2028 年に 1.8 倍、その後 1.5 倍へ戻す前提で自社株買いの再開を置いた。

買収は、2025 年 10 月に DMC パワー(変電・送電の接続システム、約 8.3 億ドル)、2026 年 6 月に NSI(約 30 億ドル、2026 年の EBITDA の約 15.5 倍、売上の約 5.3 倍、ブリッジ借入 28 億ドルから社債 19 億ドルとタームローン・CP へ)と続いた。NSI は売上 約 5.7 億ドルで EBITDA は約 1.9 億ドル(約 34%)と推定され、会社は電気ソリューションの利益率に寄与し、3 年でクロスセルと運営のシナジーが出ると説明する。償却は年 約 0.95 億ドル(推定)で、GAAP 利益では買収の効果が出るまで 2〜3 年かかる。

本分析は、2026 年の見通し(調整後の営業利益率 23.1〜23.4%、GAAP の 1 株利益 17.25〜17.55 の水準)に着地を合わせ、2027 年以降は既存事業を市場 × シェア × 価格で積み、今後の買収は「投じる現金」と「買収先の GAAP 利益」を組にして純負債・還元から差し引いた。株式の発行はない(全額借入)。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

電力会社の送配電投資は 2030 年までに 1.4 兆ドル以上と、前年の計画から 2 割以上増えた。送電・変電の大型案件の見積もりと受注は加速し、2026 年 4〜6 月期の公益向けの受注は売上の 1.2 倍、大型案件の受注は 2027 年まで入っている。765kV の超高圧送電は 10 年で約 15 億ドルの新しい市場で、ハベルは製品の開発と生産の増強に入った。電気ソリューションではデータセンター向けが 1〜3 月期に約 +40%、4〜6 月期に約 +65% と伸び、通期の見通しは +25% 超へ引き上げられた。

価格は通期で 3〜4 ポイントの売上増に効き、DMC パワーと NSI の 2 件は、ハベルが持たなかった変電向けの接続品と電気接続部品の棚を一気に厚くする。NSI は EBITDA の約 15.5 倍で買ったが、シナジーが出れば実質の倍率は下がり、2027 年の増益幅は 2026 年の 4 倍との試算もある。純負債は FCF(年 10 億ドル近く)で 2 年ほどで EBITDA の 1.8 倍へ下がる。これが強気の見方で、楽観とやや楽観の筋書きの下敷きである。

慎重な見方

2023〜2025 年、ハベルの公益向けの売上は在庫調整でほぼ横ばいだった。2026 年の受注の山には、変圧器の納期の長さを見越した前倒しの手配と、電力会社と流通業者の在庫の積み増しが含まれる。山のあとには、2023〜2024 年のような反動が来る。電気料金の負担が上がり、規制当局が許可する投資額を抑える動きも強まる。

電気ソリューションの利益率は 4〜6 月期に調整後 21.2%(前年同期 22.5%)、GAAP 16.7% と、価格がコストの上昇を相殺するだけで下がっている。データセンター向けの伸びは AI 設備投資が前提で、投資が一服すれば真っ先に止まる。純負債は 2026 年 6 月に約 49 億ドル(対総資本 52%)で、NSI の償却と利息で GAAP の利益は買収の効果が出るまで伸びにくい。グリッド・オートメーションは更新サイクルの谷で 1〜3 月期に −7%。

公益向けの部材は競合(マクリーン、プリフォームド)が増産し、変圧器や開閉装置の供給が正常化すれば、納期プレミアムの価格も消える。今の GAAP 純利益に対する倍率は約 28 倍で、成熟後の倍率の式(25〜28 倍)とほぼ同じ。これが慎重な見方である。

どちらに重みを置いたか

強気の見方は受注と送配電投資の長さに説得力があるが、慎重な見方の「山のあとの在庫調整と電気料金の反発」は、2023〜2025 年の実績があり無視できない。悲観側をふだんより厚く置いた。確率は 楽観 6%・やや楽観 18%・中立 34%・やや悲観 27%・悲観 15%。倍率は利益ベースの正当化 PER の内側(中立は上限の 8.5 割)に置き、総合は今の時価総額に対し -18% で「やや割高」。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 565.65 ドル303 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 160.41 ドル86 億ドル)。 今の値に割り戻すと 378.60 ドル203 億ドル、今との差 −17.8%、 期待の年率 +4.7%(資本コスト 7.8%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 6% 988.60 ドル529 億ドル 220.37 ドル118 億ドル +162.4% +10.1% 72.54 ドル39 億ドル
やや楽観 18% 809.53 ドル433 億ドル 197.76 ドル106 億ドル +118.6% +8.1% 181.31 ドル97 億ドル
中立 34% 609.91 ドル326 億ドル 177.76 ドル95 億ドル +70.9% +5.5% 267.81 ドル143 億ドル
やや悲観 27% 493.46 ドル264 億ドル 146.17 ドル78 億ドル +38.8% +3.3% 172.70 ドル92 億ドル
悲観 15% 133.46 ドル71 億ドル 77.94 ドル42 億ドル −54.1% −7.5% 31.71 ドル17 億ドル
加重平均100% 565.65 ドル303 億ドル160.41 ドル86 億ドル +57.6% +4.7% 726.07 ドル388 億ドル

今の株価時価総額 460.76 ドル247 億ドル(2026-10-21)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.8% を下回るほど割高。

楽観 6% 楽観:送配電の更新と送電網の新設が 10 年続き、買収の収益率も保たれる 利益 26 億ドル · PER 20.4 倍 · 株価時価総額 988.60 ドル529 億ドル

2035 年 12 月期。売上 156.8 億ドル。公益向けは グリッド・インフラ 65.4 億ドル(営業利益率 26.0%)・グリッド・オートメーション 9.3 億ドル(22.5%)、電気ソリューションは コア 50.5 億ドル(22.5%)・NSI 11.3 億ドル(GAAP 19.0%)。送配電の更新(老朽設備・山火事対策・電化)と送電網の新設(765kV など超高圧)が 10 年続き、送配電投資の実質は年 3.3%、シェアは超高圧・変電向けの接続品で +6%、価格は物価並み。データセンター向けは電力容量の拡張とともに 10 年伸び、電気ソリューションの市場は実質年 4.1%・シェア +10%。NSI の収益率が保たれ、買い足しは累計 70 億ドルで収益率も資本コストを上回る。10 年目でも利益が年 10% 近く伸びる。今後の買収に累計 70.0 億ドルを投じ、買収先の売上 20.3 億ドル・GAAP 営業利益 3.9 億ドルが乗る。営業利益 36.5 億ドル(23.3%)、純利益 25.9 億ドル(GAAP)、純負債 64 億ドル(EBITDA の 1.5 倍)、2026 年からの還元の合計 118 億ドル(配当と自社株買いから株式報酬を差し引いた正味)。

  • グリッド・インフラ(公益向け・送配電の部材):数量 1,794(米国の電力会社の送配電投資(億ドル、2025 年価格))× 価格 3.6%(シェア × 物価指数(シェアは売上 ÷ 送配電投資))→ 売上 65 億ドル・営業利益 17 億ドル。市場・シェア・価格
  • グリッド・オートメーション(公益向け・計量と通信):数量 138(米国の計量・配電自動化・通信の市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 6.8%(シェア × 物価指数)→ 売上 9 億ドル・営業利益 2 億ドル。市場・シェア・価格
  • 電気ソリューション(コア:建物・産業・データセンター向けの配線部材):数量 1,050(米国の電気部材の市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 4.8%(シェア × 物価指数)→ 売上 51 億ドル・営業利益 11 億ドル。市場・シェア・価格
  • NSI インダストリーズ(電気接続・配線管理・買収成立済み):数量 363(米国の電気接続・配線管理の市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 3.1%(シェア × 物価指数)→ 売上 11 億ドル・営業利益 2 億ドル。市場・シェア・価格
  • 今後の買収(投じる現金とセット):数量 70.0(2027 年以降に買収へ投じる現金の累計(億ドル))× 価格 0.29(投じた現金 1 ドルあたりの年間売上(買収倍率の逆数。売上 ÷ 買収額))→ 売上 20 億ドル・営業利益 4 億ドル。投じた現金と買収先の利益

倍率:利益ベースの正当化 PER:k 7.75%(基本 8.0% + quality -0.25%)・g 4.0%(上限の内側。送配電の更新投資の実質 2〜3% + 価格 3.5% から、山の反動を見て 4% を超えない)・事業の ROE 29%(帳簿の自己資本 ROE:純利益 25.9 ÷ 自己資本 89.4 億ドル)・moat=普通(残る割合 0.50)。RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 18.4%、正当化 PER = (1 − g/RONIC)/(k − g) = 20.9 倍(上限 = 純利益 25.9 億ドル × これ = 540 億ドル)。これの 1.0 割(20.4 倍)に置いた。楽観:利益の質が最も良く出る筋書きなので上限に最も近く置いた。

確率:送配電の更新・新設投資が 10 年続き、765kV など超高圧送電が実現し、データセンターの電力需要も想定どおりに増え、価格も転嫁できる必要がある。構造の追い風が全部味方する姿で 6%。

やや楽観 18% やや楽観:高成長は 2030 年前後に落ち着くが、更新需要と価格の転嫁が続く 利益 23 億ドル · PER 18.7 倍 · 株価時価総額 809.53 ドル433 億ドル

2035 年 12 月期。売上 145.4 億ドル。公益向けは グリッド・インフラ 62.3 億ドル(営業利益率 25.0%)・グリッド・オートメーション 8.7 億ドル(22.0%)、電気ソリューションは コア 45.9 億ドル(22.0%)・NSI 10.3 億ドル(GAAP 18.5%)。高成長は 2030 年前後に一巡するが、老朽設備の更新と電化の需要が続く。送配電投資の実質は年 3.0%、シェアは +4%、電気ソリューションの市場は実質年 3.4%・シェア +7%、価格は物価並み。買い足しは累計 65 億ドル(買収の売上÷買収額 0.28)で、買収の倍率がやや高止まりし収益率は少し下がる。今後の買収に累計 65.0 億ドルを投じ、買収先の売上 18.2 億ドル・GAAP 営業利益 3.3 億ドルが乗る。営業利益 32.8 億ドル(22.5%)、純利益 23.2 億ドル(GAAP)、純負債 58 億ドル(EBITDA の 1.5 倍)、2026 年からの還元の合計 106 億ドル(配当と自社株買いから株式報酬を差し引いた正味)。

  • グリッド・インフラ(公益向け・送配電の部材):数量 1,742(米国の電力会社の送配電投資(億ドル、2025 年価格))× 価格 3.6%(シェア × 物価指数(シェアは売上 ÷ 送配電投資))→ 売上 62 億ドル・営業利益 16 億ドル。市場・シェア・価格
  • グリッド・オートメーション(公益向け・計量と通信):数量 132(米国の計量・配電自動化・通信の市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 6.6%(シェア × 物価指数)→ 売上 9 億ドル・営業利益 2 億ドル。市場・シェア・価格
  • 電気ソリューション(コア:建物・産業・データセンター向けの配線部材):数量 980(米国の電気部材の市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 4.7%(シェア × 物価指数)→ 売上 46 億ドル・営業利益 10 億ドル。市場・シェア・価格
  • NSI インダストリーズ(電気接続・配線管理・買収成立済み):数量 345(米国の電気接続・配線管理の市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 3.0%(シェア × 物価指数)→ 売上 10 億ドル・営業利益 2 億ドル。市場・シェア・価格
  • 今後の買収(投じる現金とセット):数量 65.0(2027 年以降に買収へ投じる現金の累計(億ドル))× 価格 0.28(投じた現金 1 ドルあたりの年間売上(買収倍率の逆数。売上 ÷ 買収額))→ 売上 18 億ドル・営業利益 3 億ドル。投じた現金と買収先の利益

倍率:利益ベースの正当化 PER:k 7.75%(基本 8.0% + quality -0.25%)・g 4.0%(上限の内側。送配電の更新投資の実質 2〜3% + 価格 3.5% から、山の反動を見て 4% を超えない)・事業の ROE 26%(帳簿の自己資本 ROE:純利益 23.2 ÷ 自己資本 89.9 億ドル)・moat=普通(残る割合 0.50)。RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 16.8%、正当化 PER = (1 − g/RONIC)/(k − g) = 20.3 倍(上限 = 純利益 23.2 億ドル × これ = 471 億ドル)。これの 0.9 割(18.7 倍)に置いた。やや楽観:楽観より伸びと利益率が控えめなので一段下。

確率:高成長が一巡しても、老朽設備の更新・山火事対策・電化で更新需要が続く展開。強気の見方に近いが、買収の倍率が競り上がり収益率が少し下がる。

中立 34% 中立:成熟した送配電・電気部材の優良企業として、年 6% 前後(名目)で伸びる 利益 19 億ドル · PER 16.8 倍 · 株価時価総額 609.91 ドル326 億ドル

2035 年 12 月期。売上 127.3 億ドル。公益向けは グリッド・インフラ 57.4 億ドル(営業利益率 24.0%)・グリッド・オートメーション 7.8 億ドル(21.0%)、電気ソリューションは コア 39.4 億ドル(20.5%)・NSI 9.2 億ドル(GAAP 18.0%)。成熟した送配電・電気部材の優良企業として、年 6% 前後(名目)で伸びる。送配電投資の実質は 10 年で年 2.3%(2030 年までの高い伸びの後に年 1.5% 前後へ)、シェアは +2%、電気ソリューションの市場は実質年 2.3%・シェア +3%、グリッド・オートメーションは年 1.0%。価格は物価並みの年 3.5%(納期のプレミアムは消える)。買い足しは累計 50 億ドル(売上÷買収額 0.27、償却前の営業利益率 28%)。純負債は EBITDA の 1.5 倍を保ち、残りの FCF は自社株買いに回る。今後の買収に累計 50.0 億ドルを投じ、買収先の売上 13.5 億ドル・GAAP 営業利益 2.2 億ドルが乗る。営業利益 27.4 億ドル(21.5%)、純利益 19.4 億ドル(GAAP)、純負債 49 億ドル(EBITDA の 1.5 倍)、2026 年からの還元の合計 95 億ドル(配当と自社株買いから株式報酬を差し引いた正味)。

  • グリッド・インフラ(公益向け・送配電の部材):数量 1,638(米国の電力会社の送配電投資(億ドル、2025 年価格))× 価格 3.5%(シェア × 物価指数(シェアは売上 ÷ 送配電投資))→ 売上 57 億ドル・営業利益 14 億ドル。市場・シェア・価格
  • グリッド・オートメーション(公益向け・計量と通信):数量 121(米国の計量・配電自動化・通信の市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 6.4%(シェア × 物価指数)→ 売上 8 億ドル・営業利益 2 億ドル。市場・シェア・価格
  • 電気ソリューション(コア:建物・産業・データセンター向けの配線部材):数量 875(米国の電気部材の市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 4.5%(シェア × 物価指数)→ 売上 39 億ドル・営業利益 8 億ドル。市場・シェア・価格
  • NSI インダストリーズ(電気接続・配線管理・買収成立済み):数量 313(米国の電気接続・配線管理の市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 2.9%(シェア × 物価指数)→ 売上 9 億ドル・営業利益 2 億ドル。市場・シェア・価格
  • 今後の買収(投じる現金とセット):数量 50.0(2027 年以降に買収へ投じる現金の累計(億ドル))× 価格 0.27(投じた現金 1 ドルあたりの年間売上(買収倍率の逆数。売上 ÷ 買収額))→ 売上 14 億ドル・営業利益 2 億ドル。投じた現金と買収先の利益

倍率:利益ベースの正当化 PER:k 7.75%(基本 8.0% + quality -0.25%)・g 4.0%(上限の内側。送配電の更新投資の実質 2〜3% + 価格 3.5% から、山の反動を見て 4% を超えない)・事業の ROE 23%(帳簿の自己資本 ROE:純利益 19.4 ÷ 自己資本 84.1 億ドル)・moat=普通(残る割合 0.50)。RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 15.4%、正当化 PER = (1 − g/RONIC)/(k − g) = 19.7 倍(上限 = 純利益 19.4 億ドル × これ = 383 億ドル)。これの 0.9 割(16.8 倍)に置いた。中立:電力会社の送配電部材は規格採用で切り替えが難しく ROE も 23〜26% と高い。NSI 買収で借金が増えた点と住宅・建物の循環だけ引いた。上限の 8.5 割にとどめた

確率:業界ノート(電力設備)の置き方に、会社の過去の買収のペース(年 数億ドルから 10 億ドル弱)を重ねた落としどころ。

やや悲観 27% やや悲観:投資が 2030 年前後に山を越えて正常化し、増産した競合に価格を取られる 利益 14 億ドル · PER 18.6 倍 · 株価時価総額 493.46 ドル264 億ドル

2035 年 12 月期。売上 104.0 億ドル。公益向けは グリッド・インフラ 49.1 億ドル(営業利益率 22.0%)・グリッド・オートメーション 6.1 億ドル(19.0%)、電気ソリューションは コア 32.9 億ドル(18.5%)・NSI 7.5 億ドル(GAAP 16.5%)。電力会社の投資が 2030 年前後に山を越え、2020 年代前半の水準へ正常化する。送配電投資の実質は 10 年で年 1.1% にとどまり、変圧器・開閉装置・部材の増産でプレミアムが消え、価格は物価を下回る年 3.3%、競合にシェアを譲る(計量・通信は 1 割減)。電気ソリューションは住宅の弱さで実質年 1.1%、利益率は 18.5%。買い足しは収益率が下がり、累計 35 億ドル(売上÷買収額 0.24)にとどめる。今後の買収に累計 35.0 億ドルを投じ、買収先の売上 8.4 億ドル・GAAP 営業利益 1.1 億ドルが乗る。営業利益 20.4 億ドル(19.6%)、純利益 14.2 億ドル(GAAP)、純負債 40 億ドル(EBITDA の 1.6 倍)、2026 年からの還元の合計 78 億ドル(配当と自社株買いから株式報酬を差し引いた正味)。

  • グリッド・インフラ(公益向け・送配電の部材):数量 1,456(米国の電力会社の送配電投資(億ドル、2025 年価格))× 価格 3.4%(シェア × 物価指数(シェアは売上 ÷ 送配電投資))→ 売上 49 億ドル・営業利益 11 億ドル。市場・シェア・価格
  • グリッド・オートメーション(公益向け・計量と通信):数量 108(米国の計量・配電自動化・通信の市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 5.7%(シェア × 物価指数)→ 売上 6 億ドル・営業利益 1 億ドル。市場・シェア・価格
  • 電気ソリューション(コア:建物・産業・データセンター向けの配線部材):数量 784(米国の電気部材の市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 4.2%(シェア × 物価指数)→ 売上 33 億ドル・営業利益 6 億ドル。市場・シェア・価格
  • NSI インダストリーズ(電気接続・配線管理・買収成立済み):数量 275(米国の電気接続・配線管理の市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 2.7%(シェア × 物価指数)→ 売上 8 億ドル・営業利益 1 億ドル。市場・シェア・価格
  • 今後の買収(投じる現金とセット):数量 35.0(2027 年以降に買収へ投じる現金の累計(億ドル))× 価格 0.24(投じた現金 1 ドルあたりの年間売上(買収倍率の逆数。売上 ÷ 買収額))→ 売上 8 億ドル・営業利益 1 億ドル。投じた現金と買収先の利益

倍率:利益ベースの正当化 PER:k 7.75%(基本 8.0% + quality -0.25%)・g 4.0%(上限の内側。送配電の更新投資の実質 2〜3% + 価格 3.5% から、山の反動を見て 4% を超えない)・事業の ROE 18%(帳簿の自己資本 ROE:純利益 14.2 ÷ 自己資本 77.6 億ドル)・moat=普通(残る割合 0.50)。RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 13.0%、正当化 PER = (1 − g/RONIC)/(k − g) = 18.5 倍(上限 = 純利益 14.2 億ドル × これ = 262 億ドル)。これの 1.0 割(18.6 倍)に置いた。やや悲観:伸びが落ち堀が削れた会社として中立より下。

確率:大型変圧器・開閉装置・部材の増産が実り、価格のプレミアムが 2030 年前後に消える。電力会社の投資が山を越えて 2020 年代前半の水準へ戻る展開を厚めの 27% とした(投資の山の反動を悲観側に厚く置く方針)。

悲観 15% 悲観:電気料金の負担と分散型の代替で送配電の部材需要が縮み、シェアも失う 利益 6 億ドル · PER 11.2 倍 · 株価時価総額 133.46 ドル71 億ドル

2035 年 12 月期。売上 65.8 億ドル。公益向けは グリッド・インフラ 31.5 億ドル(営業利益率 17.0%)・グリッド・オートメーション 3.6 億ドル(13.0%)、電気ソリューションは コア 21.6 億ドル(14.0%)・NSI 5.2 億ドル(GAAP 12.0%)。電気料金の負担への反発で規制当局が投資を絞り、データセンターの電力需要の想定が過大だったことが分かり、蓄電池・分散電源で送配電の部材の需要が減る。送配電投資の実質は 2035 年に 2025 年比 −10%、競合の増産と輸入品で価格は物価の約 92%、シェアも 15% 失う。グリッド・オートメーションは AMI の更新が終わり市場が縮む。買い足しは収益率が下がり(売上÷買収額 0.20)、減損も出る。利益率は 14.8% まで下がり、もう優良ではなくなっている。今後の買収に累計 20.0 億ドルを投じ、買収先の売上 4.0 億ドル・GAAP 営業利益 0.3 億ドルが乗る。営業利益 9.7 億ドル(14.8%)、純利益 6.4 億ドル(GAAP)、純負債 26 億ドル(EBITDA の 2.0 倍)、2026 年からの還元の合計 42 億ドル(配当と自社株買いから株式報酬を差し引いた正味)。

  • グリッド・インフラ(公益向け・送配電の部材):数量 1,170(米国の電力会社の送配電投資(億ドル、2025 年価格))× 価格 2.7%(シェア × 物価指数(シェアは売上 ÷ 送配電投資))→ 売上 32 億ドル・営業利益 5 億ドル。市場・シェア・価格
  • グリッド・オートメーション(公益向け・計量と通信):数量 88.0(米国の計量・配電自動化・通信の市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 4.1%(シェア × 物価指数)→ 売上 4 億ドル・営業利益 1 億ドル。市場・シェア・価格
  • 電気ソリューション(コア:建物・産業・データセンター向けの配線部材):数量 630(米国の電気部材の市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 3.4%(シェア × 物価指数)→ 売上 22 億ドル・営業利益 3 億ドル。市場・シェア・価格
  • NSI インダストリーズ(電気接続・配線管理・買収成立済み):数量 225(米国の電気接続・配線管理の市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 2.3%(シェア × 物価指数)→ 売上 5 億ドル・営業利益 1 億ドル。市場・シェア・価格
  • 今後の買収(投じる現金とセット):数量 20.0(2027 年以降に買収へ投じる現金の累計(億ドル))× 価格 0.20(投じた現金 1 ドルあたりの年間売上(買収倍率の逆数。売上 ÷ 買収額))→ 売上 4 億ドル・営業利益 0 億ドル。投じた現金と買収先の利益

倍率:利益ベースの正当化 PER:k 7.75%(基本 8.0% + quality -0.25%)・g 4.0%(上限の内側。送配電の更新投資の実質 2〜3% + 価格 3.5% から、山の反動を見て 4% を超えない)・事業の ROE 9%(帳簿の自己資本 ROE:純利益 6.4 ÷ 自己資本 73.7 億ドル)・moat=普通(残る割合 0.50)。RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 8.2%、正当化 PER = (1 − g/RONIC)/(k − g) = 13.7 倍(上限 = 純利益 6.4 億ドル × これ = 88 億ドル)。これの 0.8 割(11.2 倍)に置いた。悲観:構造的に負けて優良でなくなった会社として最も下。

確率:電気料金の負担への反発で規制当局が投資を絞る、データセンターの電力需要の想定が過大だった、蓄電池・分散電源で送配電の部材の需要が減る、競合の増産と輸入品で価格とシェアを失う、のうち複数が起きる姿。10 年のうちに起きうる構造の負けとして 15%。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

グリッド・インフラ(公益向け・送配電の部材)

電力会社の送電線・変電所・配電線に使う碍子・避雷器・接続部品・金具・開閉部品。DMC パワー(2025 年 10 月に約 8.3 億ドルで取得)を含む。

数量米国の電力会社の送配電投資(億ドル、2025 年価格)価格シェア × 物価指数(シェアは売上 ÷ 送配電投資)売上営業利益
今 2025/12 1,300 2.4% 32 7
10 年後 中立 1,638 3.5% 57 14

取り方:米国の電力会社の送配電投資を約 1,300 億ドル(推定。投資家所有の 2025 年の設備投資 約 2,080 億ドル(EEI)のうち送配電が 6 割強)、シェア約 2.4% と置いた。公益向けの 2025 年売上 36.7 億ドルのうちグリッド・オートメーションを約 5 億ドル(推定)として差し引いた 31.7 億ドル。GAAP 営業利益は公益向け 7.90 億ドル(21.5%)から 6.9 億ドル(21.8%)と按分。2026 年は価格 +3.5%・市場 +4%・DMC パワーの通年化などでシェア +4%(売上 約 35.5 億ドル、+12%)。

グリッド・オートメーション(公益向け・計量と通信)

電力量計・通信・配電の自動化(アクララなど)と水道の計量(ニコア(Nicor)、約 0.6 億ドルで取得)。更新サイクルの谷にある。

数量米国の計量・配電自動化・通信の市場(億ドル、2025 年価格)価格シェア × 物価指数売上営業利益
今 2025/12 110 4.5% 5 1
10 年後 中立 121 6.4% 8 2

取り方:米国の計量(AMI)・配電の自動化・通信の市場を約 110 億ドル(推定)、シェア約 4.5% と置いた。売上は約 5 億ドル(推定。会社は開示せず)、営業利益率 20%(推定)。2026 年 1〜3 月期は −7%、4〜6 月期は小幅の伸びに戻る見込みで、通期は 4.9 億ドル(−2%)。

電気ソリューション(コア:建物・産業・データセンター向けの配線部材)

配線器具・電気の接続部品・電線管・ケーブル管理・危険場所向け設備・データセンター向けの電力と通信の接続・無線機器。

数量米国の電気部材の市場(億ドル、2025 年価格)価格シェア × 物価指数売上営業利益
今 2025/12 700 3.1% 22 4
10 年後 中立 875 4.5% 39 8

取り方:米国の配線器具・接続部品・配線管理・危険場所向け設備・データセンター向け接続の市場を約 700 億ドル(推定)、シェア約 3.1% と置いた。2025 年売上 21.72 億ドル、GAAP 営業利益 4.19 億ドル(19.3%)。2026 年は 1〜3 月期 +11%・4〜6 月期 +18%(オーガニック)にベンテブの通年化を加え、通期 25.4 億ドル(+17%)、GAAP 営業利益率 18%(再構築費用と買収費用で一時的に下がる)。

NSI インダストリーズ(電気接続・配線管理・買収成立済み)

電気接続部品・配線管理のブリッジポート・フィッティングス、ポラリスなどを持つ会社。2026 年 6 月 9 日に約 30 億ドルの現金で取得済み。電気ソリューションに入る。

数量米国の電気接続・配線管理の市場(億ドル、2025 年価格)価格シェア × 物価指数売上営業利益
今 2025/12 250 2.1% 5 1
10 年後 中立 313 2.9% 9 2

取り方:2026 年の売上 約 5.7 億ドル(買収発表時の報道。2025 年は約 5.2 億ドルと推定、ハベル未保有の見込み値)、対象市場を約 250 億ドル(推定)、シェア約 2.1% と置いた。買収額 30 億ドルは 2026 年の EBITDA の約 15.5 倍(報道)で EBITDA 約 1.9 億ドル(約 34%)。ここから減価償却と買収無形資産の償却(年 約 0.95 億ドル・推定)を引いた GAAP の営業利益 0.8 億ドル(15%)。2026 年の取り込みは 6 月 9 日からの約 7 か月(売上 約 3.1 億ドル)。

今後の買収(投じる現金とセット)

ハベルが毎年行ってきた小さな部材会社の買収。2027 年以降に投じる現金の累計と、買収先の売上・利益を 1 つの塊で置く。投じた現金は還元と純負債から差し引く。

数量2027 年以降に買収へ投じる現金の累計(億ドル)価格投じた現金 1 ドルあたりの年間売上(買収倍率の逆数。売上 ÷ 買収額)売上営業利益
今 2025/12 0.0 0.27 0 0
10 年後 中立 50.0 0.27 14 2

取り方:2025 年末の時点では今後の買収はゼロ(成立済みは上の 4 つに入れてある)。売上 ÷ 買収額は DMC パワー(約 8.3 億ドルに売上 約 2 億ドル台)と NSI(0.19)の間の約 0.27 を基本に置く。買収先の営業利益は償却前 28% から、買収無形資産の償却(価格の約 4 割を 13 年)を引いた GAAP で置く。

リスクと懸念

送配電投資の山と在庫調整の反動

2026 年の受注には変圧器などの納期の長さを見越した前倒しの手配と、電力会社・流通業者の在庫の積み増しが含まれる。2023〜2024 年に在庫調整で公益向けの売上がほぼ横ばいになった前例があり、山のあとに同じことが起きれば、売上が 1〜2 年落ち、固定費の逆回転で利益率が 5 ポイント近く下がる。

NSI 買収の借金と統合

30 億ドルを借入で払い、純負債は 2025 年末の約 17 億ドルから 2026 年 6 月に約 49 億ドル(対総資本 52%)へ。借り換えは約 5.75% で、利息は 2025 年の約 0.6 億ドルから年 2 億ドル前後へ増え、償却(年 約 0.95 億ドル)と合わせ、買収の効果が GAAP 利益に出るまで 2〜3 年かかる。統合が遅れれば自社株買いの再開も遅れる。

電気料金の負担と規制当局の抑制

電力会社の設備投資の増加は料金に跳ね返り、規制当局が許可する投資額と料金の引き上げを抑える動きがある。公益向けは売上の約 6 割を占め、規制に認められた投資に左右されるので、料金への反発が強まれば投資計画の先送りが出る。

データセンター投資の一服

電気ソリューションのデータセンター向け(4〜6 月期に約 +65%)は AI 設備投資の継続が前提で、投資が止まれば真っ先に落ちる。大型の電気設備(配電盤・変圧器)は持たず棲み分けているが、接続部品は新設の工事の中断や遅れにそのまま直結する。

競合の増産と価格プレミアムの消失

変圧器・開閉装置・部材の供給が正常化し、マクリーン・パワー・システムズやプリフォームド・ライン・プロダクツ、輸入品が増産すれば、2026 年に通る値上げ(通期 3〜4 ポイント)が止まる。価格がコストの上昇を相殺するだけの状態(会社は価格とコストで約 1 ポイントの利益率の希薄化と説明)は続く。

グリッド・オートメーションの停滞

計量・通信(アクララなど)は 2026 年 1〜3 月期に −7% と更新サイクルの谷にあり、会社は 4〜6 月期の小幅な伸びを見込むが、遅れれば公益向けの伸びを下げる。技術の入れ替わりも早い(スマートメーターの通信方式)。

関税・部材費と為替

2026 年は関税が通期でほぼ中立と説明されるが、鋼材・銅・アルミ・電子部品の価格は物価以上に動く。転嫁が遅れる分は一時的に利益率を削り、会社が掲げる利益率の拡大の速さを落とす。買い手の交渉力が強い大型案件では、契約の価格を固定した後の部材高が利益を削る恐れもある。

今後の分かれ目

2026 年 10 月下旬の第 3 四半期で、公益向けの受注が売上の 1 倍を割り込み、受注残の伸びが止まる
山の信号。10 年のやや悲観・悲観の確率を上げる。
流通業者・電力会社の在庫が 2027 年に積み上がり、売上が前年を下回る
2023〜2024 年の再来。10 年の悲観・やや悲観に寄せる(営業利益率 5 ポイント低下)。
NSI の統合後の営業利益率が 2027 年に調整後 30% 台前半へ届き、費用シナジーの進みが計画どおり
電気ソリューションの利益率 21% 超の筋書き(楽観・やや楽観)の確率を上げる。
ハベルが 10 億ドル超の大型買収をさらに発表する
純負債が再び EBITDA の 2.5 倍を超え、返済と自社株買いの再開が遅れる。やや悲観の確率を上げる。
765kV の超高圧送電の案件が本格的に動き、ハベルの製品が採用される
グリッド・インフラのシェアが +6% 以上の筋書き(楽観)に寄せる。
AI データセンターの新設が大手で見直され、電力の需要予想が下がる
電気ソリューションのデータセンター向けと送電・変電の大型案件が同時に落ちる。悲観の確率を上げる。

見ておくもの

  • 公益向けの受注と受注残(2026 年 4〜6 月期は売上の 1.2 倍)、大型案件(送電・変電)の見積もりと受注
  • 電力会社の設備投資計画の改定(1.4 兆ドル以上)と規制当局の料金・投資の承認
  • グリッド・オートメーションの売上(2026 年 1〜3 月期 −7%)と回復の時期
  • 電気ソリューションのデータセンター向けの伸び(+40% → +65%)と利益率(調整後 21.2%)
  • NSI の売上・利益率・シナジーの進みと、純負債(約 49 億ドル)の返済の進み・自社株買いの再開
  • 価格とコストのバランス(価格 3〜4 ポイントがコストの上昇を上回るか)
  • 流通業者・電力会社の在庫の水準

倍率と資本コストの決め方

倍率は今の株価を見る前に、数量 × 価格で積んだ利益から利益ベースの正当化 PER((1−g/RONIC)/(k−g)、RONIC=k+残る割合×(事業の ROE−k))で出した。10 年の中立は正当化 PER 19.7 倍(k 7.75%・g 4.0%・ROE 23%・moat=普通)の 8.5 割 = 16.8 倍。電力会社の送配電部材は規格採用で切り替えが難しく ROE も 23〜26% と高い。NSI 買収で借金が増えた点と住宅・建物の循環だけ引いた。上限の 8.5 割にとどめた。今の株価や過去の倍率に寄せて選んだ値ではなく、全筋書きが検査の上限(正当化 PER × 事業の純利益の 1.1 倍)の内側に収まっている。

資本コスト 7.8% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。k = 基本 8.0% + quality −0.25% = 7.75%(β は使わない。決まり v2。内訳は quality_parts と quality_why)。売上の 6 割以上が景気の振れが小さい公益向けなので quality は小さく下げ、買収の借金で一部を戻した。個別のリスク(大型買収の統合・投資の山の反動・データセンターの一本足)は k に足さず、筋書きと確率で表した。長期の g は 4.0% まで、k − g ≥ 3.5% を守る。

同じ業種(資本財・サービス)の AI 分析

割安 ペンテアPNR プール機器の在庫調整と水事業の安定収益。買い足しと住宅の景気が振れる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 4 割強上回り、割安 本質価値との差 +38.6% · 10 年 割安(年 +10.3%) やや割安 ロッキード・マーチンLMT 受注残 2,300 億ドルと防空ミサイルの増産で利益が戻る防衛の王道銘柄。F-35 一本足の傷はあるが、利益ベースの倍率(10 年中立 20.3 倍)で測っても本質価値は今の時価総額を 3 割ほど上回る(割安) 本質価値との差 +23.1% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 コパートCPRT 堀の厚い事故車オークションの寡占で、余った現金 40 億ドルを戻り方 0.5 で足し、台数の弱さを織り込んでも、利益ベースの本質価値は今の値段を 3 割弱上回る 本質価値との差 +22.4% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 テクストロンTXT 時価総額 131 億ドルは GAAP の純利益の 14 倍。ジェット・MV-75・工業を抱える複合企業は、利益ベースの倍率(10 年中立 12.6 倍)で測ると本質価値が今の約 1.2 倍に出てやや割安 本質価値との差 +18.0% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 レノックス・インターナショナルLII 住宅は在庫調整の谷、商業用は 2 桁で伸びる空調。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 15.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +21% でやや割安 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 オーチス・ワールドワイドOTIS 保守の継続収入が利益の大半を稼ぐ優良事業。中国の新設不況と KONE・TKE 統合の競争で悲観側を厚く置いても、総合は今の時価総額に対し +22% でやや割安 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 ウーバー・テクノロジーズUBER 実力の利益は見かけの半分。未成立の買収を外した単体で、自動運転で取り分が削られる負けを厚く見ると、利益ベースの倍率では今の値段をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ノースロップ・グラマンNOC B-21 と Sentinel で米国の核抑止の 2 本柱を持つ防衛の主契約者。受注残は史上最高だが利益率は薄く、利益ベースの倍率では本質価値は今の時価総額をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) 適正 ハネウェル エアロスペースHONA 民間機の装備品とアフターマーケット・防衛の 3 本柱で稼ぐが、分離で純負債 約 148 億ドルと自己資本のマイナスを背負い、2026 年の見通しを下げた直後の新会社 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスUAL 山の年でなくならした利益で測ると、国際線とプレミアムで稼ぐ航空会社の本質価値は今の値段を 1 割強上回る。ただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いたただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いた 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 ユナイテッド・パーセル・サービスUPS アマゾンの荷物の削減を終え利益が戻り始めた宅配の最大手。利益ベースの倍率で測ると純利益 15 倍の今の値段はやや安いが、アマゾン自前網との競争を重く見て確率を悲観側に置いた 本質価値との差 +6.4% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 キャリア・グローバルCARR 売却後の空調はデータセンターと更新需要で伸びる優良株。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +9% で適正 本質価値との差 +5.1% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 ローリンズROL 家庭と店舗に張りつく定期契約の害虫駆除は景気に強く、買収の支出を利益から引き、利益ベースの倍率(中立 23 倍)で測ると、本質価値は今の値段を 1 割弱上回る水準で適正 本質価値との差 +3.7% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 ゼネラル・ダイナミクスGD ガルフストリームと潜水艦で稼ぐ防衛・ビジネスジェットの複合企業。受注残 1,365 億ドルで利益の見通しは堅く、利益ベースの倍率(資本コスト 7.75%、中立は上限の 9 割弱)で測ると今の値段は適正の範囲 本質価値との差 0.0% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 ビルダーズ・ファースト・ソースBLDR 米国最大級の住宅建材の流通・加工。着工の谷と重い借金。利益ベースの正当化 PER の 9 割(中立 10 年 9.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +3% で適正 本質価値との差 −1.9% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 マスコ・コーポレーションMAS 改修需要に乗るブランド製品。ホームデポ頼みと住宅循環が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 16.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -6% で適正 本質価値との差 −8.5% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ユニオン・パシフィックUNP 線路という最高級の堀を持ち、未成立の NSC 合併を除いた単独の姿で測ると、純利益の 24 倍の今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −8.7% · 10 年 適正(年 +5.2%) 適正 ヴェラルトVLTO 定期収入が約 6 割の水質・製品識別の会社。利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると、今の値段(PER 26.9 倍)はやや高いが適正の範囲 本質価値との差 −9.0% · 10 年 適正(年 +5.6%) 適正 L3ハリス・テクノロジーズLHX 宇宙・通信・ミサイル推進の 3 本柱で受注残 420 億ドル。固体ロケットモーターの増産が利益を押し上げるが、利益ベースの倍率(10 年中立 15.4 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 1 割ほど下回る(やや割高) 本質価値との差 −9.8% · 10 年 適正(年 +5.3%) やや割高 GEエアロスペースGE 民間エンジン整備という最良の事業を持つが、PER 39 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 21 倍)の 1.8 倍で、計算上はやや割高 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 スリーエムMMM PFAS の訴訟支払いを抱えつつ利益率は上向き。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段に近く、適正 本質価値との差 −12.7% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 W・W・グレインジャーGWW 北米の産業用品流通で堀の深い優良企業。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 20.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 デルタ航空DAL 山の年でなくならした利益で測ると、燃料高でも優良な航空会社の価値は今の値段とほぼ釣り合う。利益ベースの PER は 10 倍台で、循環と燃料の悲観を厚く置いた 本質価値との差 −14.1% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 スナップオンSNA 整備士へのバン販売の堀と厚い現金で利益率 22% を保つ。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −14.2% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 インガソール・ランドIR 圧縮機・真空・ポンプで世界の上位を争う質の高い産業機械。買収で伸びる分は買収の現金を引いて評価すると、利益ベースの上限で見ると今の値段は高く、やや割高 本質価値との差 −14.2% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 A.O.スミスAOS 北米最大の給湯器メーカー。中国の不振とヒートポンプ移行が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.7 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -11% でやや割高 本質価値との差 −15.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ハンティントン・インガルス・インダストリーズHII 米国で唯一の原子力空母の造船所で、潜水艦も手がける。受注残 573 億ドルで売上は読めるが利益率は 5% 台と薄く、利益ベースの PER(中立 12.7 倍)で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 パッカーPCAR 北米クラス 8 の循環と DAF の欧州で稼ぐ堅実な首位級。事業は優良だが、利益ベースの上限の内側(中立は 7.6 割)で測ると、今の値段は 2 割弱高く、やや割高 本質価値との差 −16.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ジェイコブズ・ソリューションJ 政府サービスを分離した設計・工事管理会社。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 11.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −17.1% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 トランスダイム・グループTDG 独占に近い航空機部品の補修収入で稼ぐ高収益の複利機械。ただし純負債は EBITDA の約 5.8 倍で、利益ベースの倍率(10 年中立 15.3 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 2 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −17.6% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ITWイリノイ・ツール・ワークスITW 利益率は高いが売上の伸びの実績が弱い。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −18.8% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 フォーティブFTV 分離後は計測・施設ソフト・滅菌の堅い会社。GAAP の PER 30 倍は高く、利益ベースの本質価値は今の値段を 1 割ほど下回り、総合はやや割高 本質価値との差 −19.2% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 レイドス・ホールディングスLDOS 政府案件の受注残は厚いが、人月で売る IT 受託は AI エージェントの標的で、売上が縮む前提で見るとやや割高(-14%) 本質価値との差 −20.1% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 アメテックAME ニッチな計測・精密部品を買い足して束ねる質の高い会社。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 17.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -24% でやや割高 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 スタンレー・ブラック&デッカーSWK 工具の回復は費用削減の実現と関税の転嫁で決まる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -15% でやや割高 本質価値との差 −20.9% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 カミンズCMI 発電は受注が 2028 年下期まで埋まり利益は拡大中だが、北米トラックの循環が深く、利益ベースの本質価値は今の時価総額を 2 割強下回るやや割高 本質価値との差 −22.3% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ウェイスト・マネジメントWM 堀は厚く価格の力も強い。資本コスト 7.5% で利益ベースの正当化 PER(中立 21 倍)を測ると、PER 34 倍の今の値段はやや割高の範囲 本質価値との差 −22.7% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 アレジオンALLE 商業施設の錠・出口装置で米国の上位を守る堅い事業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -13% でやや割高 本質価値との差 −23.3% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 ザイレムXYL 水の設備・計測・サービスで景気に強いが、のれん込みの資本効率は低い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -20% でやや割高 本質価値との差 −23.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 ドーバーDOV 5 部門の買収型機械メーカー。液冷・バイオ医薬で伸びるが、GAAP の PER 25 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 13 倍)の約 2 倍で、本質価値は今の値段を 3 割弱下回るやや割高 本質価値との差 −26.7% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 フェデックス・フレイトFDXF 分離で借金を負った LTL 首位級の事業は堀も回復余地もあるが、薄い利益率の回復をすでに値段が先に見込んでおり、利益ベースの倍率(10 年中立 12.0 倍)で測るとやや割高 本質価値との差 −27.4% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 RTXコーポレーションRTX 民間機と防衛の両輪で受注残 2,890 億ドルを積む優良企業。GAAP の PER 39 倍に対し、利益ベースの倍率(10 年後の中立 14.7 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 3 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −28.1% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 ノーフォーク・サザンNSC 東部の線路は代えのきかない優良な資産だが、今の値段にはユニオン・パシフィックとの合併の上乗せが入っており、NSC 単体の利益ベースの価値は 2 割台半ば下で、やや割高 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +2.8%) やや割高 CSXCSX 線路の堀と利益率の回復は本物だが、回復後の利益に今の値段が先に届いており、利益ベースの倍率(moat 強・10 年中立 19.5 倍)で測ると、やや割高 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +2.8%) やや割高 エマソン・エレクトリックEMR プロセス産業の制御・計測の堀は深いが、事業の入れ替えの途中。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -30% でやや割高 本質価値との差 −29.1% · 10 年 やや割高(年 +3.1%) やや割高 ハネウェル・インターナショナルHON エアロスペース分離後のビル・プロセス・産業オートメーション専業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -26% でやや割高 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) 割高 ジェネラック・ホールディングスGNRC 停電頼みの住宅用発電機から、データセンター向けの大型発電機へ変わる途中。利益ベースの正当化 PER の 7.2 割(中立 10 年 10.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -32% で割高 本質価値との差 −30.4% · 10 年 割高(年 +3.8%) 割高 フェデックスFDX 分離後のフェデックスは、売上 825 億ドルで営業利益率 5〜6% の薄利の宅配会社。分離前の台帳の PER 15.8 倍は見かけで、継続事業では 20 倍超。費用削減は本物だが、利益ベースの倍率(10 年中立 11.1 倍)で測ると割高 本質価値との差 −32.6% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 トレイン・テクノロジーズTT 受注残 121 億ドルの AI 冷却ブームで利益は拡大中だが、PER 35 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 16.4 倍)の 2 倍で、総合は今の時価総額に対し -33% で割高 本質価値との差 −34.5% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 シンタスCTAS 堀は厚く伸びも安定だが、利益ベースの正当化 PER(成熟後の中立 22 倍)で測ると、PER 40 倍台の今の値段は割高 本質価値との差 −35.2% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 サウスウエスト・エアラインLUV 手荷物有料化・指定席・プレミアム席の上積みが計画の 6〜7 割で定着する前提でも、利益ベースで測ると価値は今の値段を下回る。会社計画の実現度で大きく分かれる。会社計画の実現度で大きく分かれる 本質価値との差 −35.6% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 リパブリック・サービシズRSG 廃棄物の寡占と価格の力は強いが、利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると今の値段は割高。数量の弱さと環境ソリューションの不振が懸念 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 アイデックスIEX 受注は過去最高でも、GAAP の PER 37 倍は利益ベースの 10 年の中立(約 14 倍)の 2 倍半ほどで、本質価値は今の値段の 6 割強で割高 本質価値との差 −36.9% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 パーカー・ハネフィンPH 航空が 3 割超・産業が 7 割の高収益な動き・流れの制御部品大手。堀は厚いが PER 34 倍は利益ベースの上限(18 倍)の 2 倍近く、割高 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 ノードソンNDSN 接着剤・医療部品・電子検査のニッチ首位で稼ぐ高収益企業だが、AI 向けの急回復を織り込んだ PER 38 倍は利益ベースの上限(約 19 倍)の 2 倍で、割高 本質価値との差 −37.4% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 ジョンソンコントロールズJCI データセンター冷却が伸びるビル設備の優良会社。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −41.1% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 エムコア・グループEME 設備工事の大手。受注残 171 億ドルは山の利益。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -43% で割高 本質価値との差 −41.4% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 キャタピラーCAT 受注残 720 億ドルの AI 電源ブームで利益は急拡大中だが、PER 39 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 14 倍)の約 3 倍で割高 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 GEベルノバGEV ガスタービン受注残と電化で利益が伸びるが、山の利益に高い倍率を掛けない。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -49% で割高 本質価値との差 −42.7% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 オールド・ドミニオン・フレイト・ラインODFL 拠点網の密度と運賃の規律という堀は本物だが、谷の利益の上にすでに回復後の値段が乗っており、式で測ると割高 本質価値との差 −43.3% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 イートンETN 北米の配電設備は寡占と受注で質が高いが、投資の山と債務を抱える。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -48% で割高 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 ファスナルFAST 大口契約とオンサイトでシェアを取る産業用品流通。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 18.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -45% で割高 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 ユナイテッド・レンタルズURI 建機レンタル最大手で専門機材が 2 桁成長するが、借金で膨らむ ROE と建設の循環を利益ベースの PER(中立 12.0 倍)と悲観の確率で見ると、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −46.4% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ロックウェル オートメーションROK 北米の制御装置 Logix とクラウドの Plex という堀はあるが、景気の振れが大きい。利益ベースの正当化 PER の 7.5 割(中立 10 年 13.3 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -47% で割高 本質価値との差 −47.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 シー・エッチ・ロビンソン・ワールドワイドCHRW 北米最大のトラック仲介で、AI による人員減が利益に残るかが核心。資本コスト 9.25% の利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 12.5 倍)で測ると割高で、安全域はない 本質価値との差 −47.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 ボーイングBA 受注残 7,150 億ドルの民間機の複占の一角だが、営業赤字・純負債 260 億ドル・固定価格契約の損失を抱え、時価総額 1,500 億ドルは利益ベースの倍率では回復が完成しても届かず割高 本質価値との差 −47.8% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 ハウメット・エアロスペースHWM ガスタービンと航空エンジンの翼・部品で世界首位級の寡占。利益は急伸し堀も本物だが、時価総額約 880 億ドルは 2026 年の純利益の約 42 倍で、10 年後の利益ベースの PER(中立 15.4 倍)の 2.7 倍。大きく割高大きく割高 本質価値との差 −48.1% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 エクスペディターズ・インターナショナル・オブ・ワシントンEXPD 資産を持たないフォワーダーの資本効率は優良だが、2026 年の運賃高騰の利益を先に払っている。ならした利益と利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 13 倍)で測ると割高 本質価値との差 −48.8% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 JBハント・トランスポート・サービシズJBHT インターモーダルの回復と値上げ余地は本物だが、ならした利益に今の値段が先に届いており、貨物の山と鉄道再編の両方に弱く、利益ベースの倍率(10 年中立 12.5 倍)で測ると割高 本質価値との差 −50.4% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 ブロードリッジ・ファイナンシャル・ソリューションズBR 議決権の配布という本物の堀は認めるが、取引後処理は AI の標的で、利益の倍率を下げて見ると割高(-50%) 本質価値との差 −52.9% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 ワブテックWAB 受注残 309 億ドルと機関車の更新で伸びる、のれん込みの重い資本。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -55% で割高 本質価値との差 −53.4% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 アクソン・エンタープライズAXON 時価総額 317 億ドルは GAAP の純利益(株式報酬を費用にした値)の 260 倍超。警察の束ね売りで 10 年伸びても、利益ベースの倍率では中立の 10 年後が今の値段に届かず割高 本質価値との差 −56.1% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 ディア・アンド・カンパニーDE 2026 年が農機サイクルの底(純利益 約 49 億ドル)で、PER 35 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 12 倍)の 3 倍近くで、計算上は割高 本質価値との差 −56.4% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)ADP 給与処理の堀は本物だが、1 人あたり課金は AI エージェントに揺さぶられ、利益の倍率を下げて見ると割高(-54%) 本質価値との差 −56.6% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ペイチェックスPAYX 小企業向けの給与は 1 人あたり課金の席型で、AI エージェントと新興勢力が削る前提で見ると割高(-54%) 本質価値との差 −56.9% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 バーティブ・ホールディングスVRT 電力と冷却を握る優良企業だが、AI 投資一本足の需要。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -60% で割高 本質価値との差 −57.6% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 ベリスク・アナリティックスVRSK 損保の標準データという本物の堀は認めるが、請求分析は AI 見積りで単価が下がり、利益の倍率を抑えると割高(-58%) 本質価値との差 −60.5% · 10 年 割高(年 −3.3%) 割高 コンフォート・システムズUSAFIX データセンター向けの機械・電気工事は利益率 17% の山にいる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -62% で割高 本質価値との差 −61.3% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 クアンタ・サービシーズPWR 受注残 534 億ドルで今年の利益は急増するが、現在の PER 約 54 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 12.0 倍)の 4 倍を超え、総合は今の時価総額に対し -66% で割高 本質価値との差 −61.5% · 10 年 割高(年 −1.9%) 割高 エクイファックスEFX 独自データと寡占の堀は認めるが、本人同意の直接取得という代替が数量を削り、利益の倍率を抑えると割高(-62%) 本質価値との差 −67.6% · 10 年 割高(年 −4.2%)

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分析日 2026-10-16