株譜
AI 銘柄分析 · 資本財・サービス · 試作

ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングス UAL

山の年でなくならした利益で測ると、国際線とプレミアムで稼ぐ航空会社の本質価値は今の値段を 1 割強上回る。ただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いたただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いた

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)109.89 ドル361 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)102.00 ドル335 億ドル差 +7.7%
10 年後から見ると 適正 価値 109.89 ドル361 億ドル · 差 +7.7% · 期待の年率 +9.0%
期待の年率リターン(10 年)+9.0%資本コスト比 −0.5 pt
推定の資本コスト9.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 9.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

ユナイテッド航空は、ニューアーク・シカゴ・ヒューストン・デンバー・サンフランシスコ・ロサンゼルス・ワシントンのハブから国内と国際を結ぶ、米国の大手 4 社の 1 つである。2025 年の売上は 590.7 億ドルで過去最高、特別項目を除く営業利益は 49.7 億ドル(8.4%)、GAAP の純利益は 33.5 億ドル。特別項目の税引後は +1.4 億ドルと小さい(航空機のセール・リースバック益と、客室乗務員の契約批准ボーナスが相殺した)ので、実力の純利益も約 35 億ドルとみる。2026 年はイラン情勢でジェット燃料が 1 ガロン 4 ドル前後に急騰し(2025 年は 2.44 ドル)、通期の燃料費は約 60 億ドル増えるが、経営陣の調整後の利益見通しは、1 株利益から逆算して純利益 30〜36 億ドル。

航空は燃料・賃金・景気で利益が大きく振れる。山の年の利益に倍率を掛けず、景気の山と谷を平均した「ならした利益」と、悲観の確率とひどさで価値を表した。伸びは座席マイル(市場の旅客需要 × シェア。国際線の比率が高い)× 1 マイルあたりの収入(プレミアム席・チェース提携を分けて)で組み、ROE からは出していない。10 年後のならした営業利益率は 9.0%(山の年 12% 台、燃料高や不況の年を含めて平均)、純利益は 65 億ドル、中立の時価総額は約 690 億ドル(純利益 65 億ドル × PER 10.5 倍)。

バリュー投資の観点では、国際線の路線網とプレミアム席は本物の堀だが、航空は資本が重く、燃料と賃金は自社で決められず、借金とリース債務も多い。悲観を 15%、やや悲観を 22% 置いても、期待値は今の時価総額(316 億ドル)を 1 割強上回り、やや割安に出る。確信度は中程度(デルタより低い)。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、航空は「10 年後にも存在し、今より強いか」と「株主に残る利益はいくらか」の 2 点で厳しく見る。ユナイテッドは 10 年後にも存在し、国際線とプレミアムの堀は今より広がる公算が高い。ただし航空は、機材・燃料・人件費の 3 つの費用が利益を決め、いずれも自社で価格を決められない。堀があっても、利益の大半は設備投資と賃金に消える。そこでオーナー利益は、ならした純利益 35 億ドル前後から、機体の更新に要る設備投資のうち維持分を差し引いて見る。2025 年の FCF は 27 億ドルで純利益より小さく、2026 年は設備投資 約 75 億ドルで 25 億ドル前後にとどまる。

資本配分は借金の返済を優先し、買収で価値を壊す危険は低い。自社株買いを抑えているのは評価できる。一方、リース債務を含めた純負債は時価総額の 6 割に近く、不況の年は利益が消えて負債が重くなる。航空は景気・燃料・事故・管制という外から来る衝撃に弱く、わからない部分が大きい。

安全域は、悲観(リーマン級で 9 割近い下落)まで見込んで確率で厚く置いた。山の年の利益に倍率を掛ければ割安に見えるが、それは罠である。ならした利益に利益ベースの倍率を掛け、さらに悲観の確率を 15% 置いても今の値段を上回る場合に限り、割安と見る。今回は 1 割強上回り、やや割安と見る。

何で稼ぐ会社か

売上は 4 つの塊に分けて見る。第一はメイン席(エコノミー・ベーシック)の運賃で、旅客収入の約 6 割(約 330 億ドル、推定)。低運賃の競争が続く塊で、利益はほぼ 0 と置いた。第二はユナイテッド・ポラリス(ビジネス)・プレミアムプラス・ファーストなどのプレミアム席で、座席の約 25% から約 205 億ドル(推定)。2026 年は収入が +16%、国際線(大西洋・太平洋)の需要が強い。第三はチェース提携カードとマイレージ(MileagePlus)で、非航空会社へのマイル販売が中心。その他営業収益 38.5 億ドルの大半(約 31 億ドル)で、ほぼ 6 割が利益になる。経営陣はロイヤルティの利益を 2030 年までに倍にすると言うが、デルタのアメリカン・エキスプレス提携(82 億ドル)より薄い。第四は貨物とその他(約 25 億ドル)。

国際線は旅客収入の約 4 割(2025 年 10〜12 月期は国内 83 億ドル・国際 56 億ドル)で、座席マイルでは約半分(推定)。2025 年の座席マイルは売上 ÷ 1 マイルあたり収入(17.88 セント)から約 3,300 億で、米国の航空会社の座席マイル約 14,600 億のうち約 22.6%(推定)。国内の座席シェアはデルタ 17.8%・アメリカン 17.4%・サウスウエスト 17.0%・ユナイテッド 16.7%(BTS)で、ユナイテッドの優位は国際線の比率とハブでの強さにある。費用は燃料が約 3 割(2025 年)、人件費が約 3 割。従業員は 11.75 万人(+5.6%)。

優良さと弱いところ

堀は 3 つある。第一はハブ空港の発着枠とゲート・国際線の路線網(ニューアーク・ワシントン・サンフランシスコ・ヒューストンから大西洋・太平洋・中南米へ)。新規が入れず、混雑空港で上位の地位が続く。第二はプレミアム席。ポラリス・プレミアムプラスと、フラットベッド付きの A321・787-9 の新機材(A321 は 100 機、787-9 は 2 年で 33 機)で、高単価の客を取る。第三はマイレージとチェース提携カードで、会員が囲い込まれ、提携収入は景気に強い。ただしデルタのアメリカン・エキスプレスより薄く、更新(2029 年まで)が焦点。

弱いところもはっきりしている。航空は資本が重く、設備投資は 2025 年 59 億ドル(調整後 63 億ドル)、2026 年は約 75 億ドル。過去 20 年に、破産(2002〜06 年)、営業赤字の年(2008 年の -5.1%、2020〜21 年)がある。客室乗務員の新契約(5 年・平均 31% の賃上げ・遡及 7.4 億ドル)で費用の土台が上がり、パイロット契約は 2027 年 9 月に改定可能になる。運賃は競合との比較で決まり、1 社だけ価格を決める力があるわけではない。シカゴ・オヘアでは FAA が発着の制限を命じ、成長を抑えている。

経営は借金の返済を優先し、純負債を 2020 年の 220 億ドルから 180 億ドル前後に絞り、格付けは約 30 年ぶりの高さ(2026 年の目標は投資適格)。ROE は 20% 台だが、燃料高の年は大きく下がり、優良さは航空会社の中の話と見る。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

米国の航空は、国内の座席の約 8 割(推定)をデルタ・ユナイテッド・アメリカン・サウスウエストの 4 社が握る。2026 年は、イラン情勢で原油とジェット燃料が急騰し、世界の航空会社の純利益見通しは 410 億ドルから 230 億ドルに下方修正された(IATA)。ユナイテッドの 4〜6 月期は売上が +16% に伸びたが、燃料費が +84%(1 ガロン 4.19 ドル)で、営業利益率は調整後 5.4%(前年は 10% 前後)に下がった。運賃の転嫁は 4〜6 月期で約半分、7〜9 月期に 8〜9 割、10〜12 月期に全額の見込み。7〜9 月期の決算は 10 月 20 日に出る。

供給は絞られている。機材の受注残は世界で約 1 万 8 千機、整備士・乗務員も不足し、ユナイテッドは下期の座席を当初計画より約 5 ポイント減らす(オヘアの FAA 命令と中東路線の停止)。そのため運賃は支えられ、中立の置き方は座席の供給が実質で年 +1.5%、運賃は物価並みから実質の低下を引いた分とした。構造の変化はプレミアム化と提携カードで、ユナイテッド・デルタが先行し、アメリカンが追う。サウスウエストは全席自由から指定席・有料手荷物へ転換中で、国内の低運賃の競争を変える。

循環の位置は、運賃が燃料高を回収する途中。2027 年の税引前利益率 10% 以上と、その先の 10 台半ばという会社の目標は、燃料と賃金次第で届かない可能性が高い。ビジネス需要の恒久的な減少、燃料の再高騰、不況の 3 つが構造的な下振れ要因。

資本政策と M&A

資本配分の第一は借金の返済。2025 年に 48 億ドル、2026 年の上半期は 45 億ドルを返し(高金利の機材債務と担保付き社債の繰上返済を含む)、2019 年以来初の無担保社債 20 億ドルも発行した。調整後純負債は 181 億ドル(2026 年 6 月末)、純レバレッジは 2.2 倍。brief.py の純有利子負債 188 億ドルはリース債務を含む広い定義で、本書はこれを使う。年金・退職後給付の負債は 10.7 億ドルと小さく、純負債に足さない。

株主還元は小さい。配当はなく、自社株買いは 2025 年 6.4 億ドル、2026 年上半期は 0.27 億ドルに急減(投資適格を優先して抑える)。株数は株式報酬でやや増減する。筋書きの還元(payout)は自社株買いから株式報酬で増えた株の分を引いた正味で置き、借金が減るにつれて増やした。

M&A は小さな出資・提携(ジェットブルーとの提携など)が中心で、買収で価値を壊す危険は低い。航空機のセール・リースバックの益(2025 年 4.3 億ドル)が GAAP の営業利益を動かす。純利益の実力は、特別項目を除いた調整後(2025 年 34.9 億ドル、株式報酬は費用に入っている)と見た。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

ユナイテッドの価値は、運賃が燃料高に追いつく速さと、国際線とプレミアム化の恒久性で決まる。2026 年 4〜6 月期は、売上が +16%、1 マイルあたり収入が +12.1% 伸び、プレミアム席が +16%、ロイヤルティが +11%、法人の直前予約が +27% と、収入の質が変わったことを数字で示した。燃料費が 84% 上がっても営業利益はほぼ 0 にならず、運賃への転嫁は 7〜9 月期に 8〜9 割、10〜12 月期に全額と進む。機材の受注残が約 1 万 8 千機、整備士・乗務員の不足、オヘアの発着制限で座席の供給が絞られるので、燃料が下がっても運賃は戻らない。

会社は 2027 年に税引前利益率 10% 以上、その先は 10 台半ばを目標にし、ロイヤルティの利益を 2030 年までに倍にするという。チェースとの契約更新(2029 年まで)で提携収入が大きく伸びれば、中立の 9.0% は保守的になる。A321 の 100 機と 787-9 の 33 機でフラットベッドとプレミアム席が増え、純負債の返済が進めば自社株買いも再開できる。国際線の大西洋・太平洋の路線網は米国で最も広く、アメリカンとデルタに対する差は続く。

慎重な見方

航空は景気・燃料・労務の 3 つで利益が簡単に消える商売で、2026 年がその実例である。4〜6 月期は燃料費が 84% 増え、調整後の営業利益は 46% 減、調整後の 1 株利益は前年の半分。税引前利益率 10 台半ばという目標を過去 10 年に達成したのは 2015〜16 年の燃料安の年だけで、ならした値として置くのは楽観にすぎる。k 9.5% の式を使っても、ならした利益に 10 倍台の PER を掛けるのは、航空の利益の振れを考えると甘い。

客室乗務員の新契約(平均 31% の賃上げ)は費用の土台を押し上げ、4〜6 月期の非燃料の単位費用は +6.1%。パイロット契約は 2027 年 9 月に改定でき、同じ水準を求められる。設備投資は約 75 億ドルと大きく、FCF は 2026 年も 25 億ドル前後。提携収入はデルタより薄く、チェースが更新で大きく譲るとは限らない。リース債務を含む純負債 188 億ドルは時価総額の約 6 割で、次の不況で簡単に重くなる。株価はリーマンで 93%、コロナで 68% 下がった。

どちらに重みを置いたか

国際線とプレミアムで収入の質が変わったという強気の見方の根拠は数字で確かめられる。一方、航空が資本コストを大きく上回る利益を 10 年続けた例はほとんどなく、慎重な見方の指摘(燃料・賃金・景気・借金)は構造的である。そこでならした営業利益率は会社の目標より低い 9.0% に置き、確率は 10 年で中立 36%、上の 2 筋書きで 27%、下の 2 筋書きで 37%(うち悲観 15%)と悲観側を厚くした。倍率を利益ベースの上限の内側に置いても、期待値は今の時価総額を 1 割強上回り、結論はやや割安。ただし確信度は中程度。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 186.47 ドル613 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 54.55 ドル179 億ドル)。 今の値に割り戻すと 109.89 ドル361 億ドル、今との差 +7.7%、 期待の年率 +9.0%(資本コスト 9.5%)→ 適正

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 7% 404.35 ドル1,328 億ドル 115.68 ドル380 億ドル +409.8% +17.7% 36.40 ドル120 億ドル
やや楽観 20% 285.84 ドル939 億ドル 82.19 ドル270 億ドル +260.8% +13.7% 73.61 ドル242 億ドル
中立 36% 208.68 ドル686 億ドル 57.84 ドル190 億ドル +161.3% +10.1% 95.95 ドル315 億ドル
やや悲観 22% 102.65 ドル337 億ドル 33.49 ドル110 億ドル +33.5% +2.9% 29.95 ドル98 億ドル
悲観 15% 21.92 ドル72 億ドル 12.18 ドル40 億ドル −66.6% −10.4% 5.11 ドル17 億ドル
加重平均100% 186.47 ドル613 億ドル54.55 ドル179 億ドル +136.3% +9.0% 241.02 ドル792 億ドル

今の株価時価総額 102.00 ドル335 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 9.5% を下回るほど割高。

楽観 7% 楽観:プレミアムが座席の 3 分の 1、提携収入が倍以上で利益率 12% 台が定着 利益 112 億ドル · PER 11.9 倍 · 株価時価総額 404.35 ドル1,328 億ドル

プレミアム席が座席の 34% に増え(A321 コースタライナー・XLR 100 機と 787-9 33 機のフラットベッド席)、売上の 4 割を超える。チェースとの契約が 2029 年に大幅に有利な条件で更新され、ロイヤルティの利益を 2030 年までに倍にするという経営陣の目標が実現、提携収入は 105 億ドルに伸びる。座席マイルは 4,182 億(市場の座席供給 年 +1.7%、シェア 22.6% から 24.2%)で、ニューアーク・オヘア・ヒューストン・デンバー・サンフランシスコ・ワシントンなどのハブと大西洋・太平洋・中南米の路線網で、アメリカンとデルタから高単価の客を取り続ける。ウルトラ LCC が消え、運賃は物価並みに上がる。調整後売上 1,170 億ドル、営業利益 148.6 億ドル(12.7%)、純利益 112.0 億ドル。会社の目標(税引前利益率 10 台半ば)が長く保たれる姿。

  • メイン席・ベーシック旅客:数量 2,760(座席マイル(億 ASM)= 市場の座席供給 × ユナイテッドのシェア × メイン席の割合)× 価格 0.19(1 マイルあたり収入(億ドル/億 ASM)。物価指数 × 実質の運賃変化)→ 売上 518 億ドル・営業利益 8 億ドル。市場 17,281 億ASM(年 +1.7%)×ユナイテッドのシェア 24.2% ×メイン席の割合 66%・物価指数 1.41・実質の運賃変化 1.00
  • プレミアム席旅客:数量 1,422(座席マイル(億 ASM)= 市場の座席供給 × シェア × プレミアム席の割合)× 価格 0.35(1 マイルあたり収入。物価指数 × 実質の運賃変化(座席が増える分の希薄化を含む))→ 売上 498 億ドル・営業利益 71 億ドル。市場 17,281 億ASM(年 +1.7%)×ユナイテッドのシェア 24.2% ×プレミアム席の割合 34%・物価指数 1.41・実質の運賃変化 1.00
  • チェース提携・ロイヤルティ:数量 1,489(提携カードの取扱高(億ドル、2025 年の値段に直した実質))× 価格 0.07(還元率(取扱高に対する提携収入の割合)× 物価指数)→ 売上 105 億ドル・営業利益 65 億ドル。カード取扱高(実質)1,489 億ドル×還元率 5%×物価指数 1.41(取扱高は還元率 5% からの逆算の推定)
  • 貨物・その他:数量 4,182(座席マイル(億 ASM))× 価格 0.01(1 マイルあたりのその他収入。物価指数 × 実質の伸び)→ 売上 49 億ドル・営業利益 5 億ドル。座席マイル 4,182 億 ×1 マイルあたりのその他収入(物価指数 1.41・実質 1.12)。貨物と整備・ラウンジなど

倍率:利益ベースの正当化 PER(SCHEMA §1-1)。事業の ROE 19.5%(この筋書きの純利益 112.0 ÷ 自己資本 573 億ドル。帳簿の値)は先で薄れ、RONIC=k 9.5%(基本 8.0% + quality +1.5%)+ 残る割合 0.50 ×(ROE − k)= 14.5%(堀は普通:国際線の路線網とプレミアム席は強いが、運賃は競争で決まり機材・燃料・賃金で利益が削られる)。g は 4.0%(旅客需要(市場・国際線の比率が高い)の実質 年 +1.5% 前後 × シェア微増 × 1 マイル収入(物価 3.5% に対し運賃は実質で伸びが鈍い)。上限の 4% で止める)。正当化 PER=(1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g)=13.2 倍に対し、90% の 11.9 倍に置いた(ロイヤルティの利益倍増が実現する筋書きなので上限の近くに置く)。時価総額=純利益 112.0 億ドル × 11.9 倍=1328 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:ロイヤルティの利益倍増とプレミアム化が重なる場合。条件が多いので 7%。

やや楽観 20% やや楽観:プレミアムと提携収入で営業利益率 11% 近く 利益 87 億ドル · PER 10.8 倍 · 株価時価総額 285.84 ドル939 億ドル

プレミアム席が座席の 32.5% になり、提携収入が 88 億ドルに伸びる(チェースの契約は更新で小幅の改善)。座席マイルは 4,038 億(シェア 23.6%)。燃料は物価並みに上がるが転嫁でき、非燃料の費用は物価をやや上回る。メイン席の運賃は実質で 3% 下がるが、プレミアム席はほぼ保たれる。国際線はアジア・欧州の他社との競争が厳しいが、ユナイテッドの東西のハブ網が上回る。調整後売上 1,085 億ドル、営業利益 117.2 億ドル(10.8%)、純利益 86.7 億ドル。10 年目以降の長期の伸び g は、市場の座席供給(年 +1.6%)とシェアの微増に、運賃の物価 3.5% から実質 -1% を引いた分を合わせ、上限の 4% で止まる。

  • メイン席・ベーシック旅客:数量 2,726(座席マイル(億 ASM)= 市場の座席供給 × ユナイテッドのシェア × メイン席の割合)× 価格 0.18(1 マイルあたり収入(億ドル/億 ASM)。物価指数 × 実質の運賃変化)→ 売上 497 億ドル・営業利益 3 億ドル。市場 17,112 億ASM(年 +1.6%)×ユナイテッドのシェア 23.6% ×メイン席の割合 68%・物価指数 1.41・実質の運賃変化 0.97
  • プレミアム席旅客:数量 1,313(座席マイル(億 ASM)= 市場の座席供給 × シェア × プレミアム席の割合)× 価格 0.35(1 マイルあたり収入。物価指数 × 実質の運賃変化(座席が増える分の希薄化を含む))→ 売上 455 億ドル・営業利益 57 億ドル。市場 17,112 億ASM(年 +1.6%)×ユナイテッドのシェア 23.6% ×プレミアム席の割合 32%・物価指数 1.41・実質の運賃変化 0.99
  • チェース提携・ロイヤルティ:数量 1,248(提携カードの取扱高(億ドル、2025 年の値段に直した実質))× 価格 0.07(還元率(取扱高に対する提携収入の割合)× 物価指数)→ 売上 88 億ドル・営業利益 53 億ドル。カード取扱高(実質)1,248 億ドル×還元率 5%×物価指数 1.41(取扱高は還元率 5% からの逆算の推定)
  • 貨物・その他:数量 4,038(座席マイル(億 ASM))× 価格 0.01(1 マイルあたりのその他収入。物価指数 × 実質の伸び)→ 売上 46 億ドル・営業利益 5 億ドル。座席マイル 4,038 億 ×1 マイルあたりのその他収入(物価指数 1.41・実質 1.08)。貨物と整備・ラウンジなど

倍率:利益ベースの正当化 PER(SCHEMA §1-1)。事業の ROE 17.2%(この筋書きの純利益 86.7 ÷ 自己資本 503 億ドル。帳簿の値)は先で薄れ、RONIC=k 9.5%(基本 8.0% + quality +1.5%)+ 残る割合 0.50 ×(ROE − k)= 13.4%(堀は普通:国際線の路線網とプレミアム席は強いが、運賃は競争で決まり機材・燃料・賃金で利益が削られる)。g は 4.0%(旅客需要(市場・国際線の比率が高い)の実質 年 +1.5% 前後 × シェア微増 × 1 マイル収入(物価 3.5% に対し運賃は実質で伸びが鈍い)。上限の 4% で止める)。正当化 PER=(1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g)=12.7 倍に対し、85% の 10.8 倍に置いた(プレミアムと提携収入が費用高を上回る筋書き)。時価総額=純利益 86.7 億ドル × 10.8 倍=939 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:プレミアムと提携収入の伸びが費用高を上回る展開。2 割。

中立 36% 中立:ならした営業利益率 9%、国際線とプレミアムで稼ぐ上位の航空会社 利益 65 億ドル · PER 10.5 倍 · 株価時価総額 208.68 ドル686 億ドル

市場の座席供給は実質で年 +1.5%(成熟、機材・管制・乗務員で制約)、ユナイテッドのシェアは 22.6% から 23.0% へ。座席マイルは 3,897 億。プレミアム席は座席の 31%・売上の約 4 割(410 億ドル)で、メイン席(485 億ドル)に迫る。メイン席の運賃は実質で 4% 下がる(低運賃の競争は続く)。提携収入はチェースの更新で伸び 68 億ドル(2025 年は約 31 億ドル)。調整後売上 1,006 億ドル、営業利益 90.5 億ドル。ならした営業利益率は 9.0%(山の年 12% 台、燃料高や不況の年を平均)で、会社の目標の 10 台半ばより低く、デルタ(9.5%)よりやや低い(提携収入が薄く、国際線の燃料と人件費の負担が重い)。純利益 65.1 億ドルは 2025 年の実力(約 35 億ドル)の 1.9 倍(年 +6.4%)。

  • メイン席・ベーシック旅客:数量 2,689(座席マイル(億 ASM)= 市場の座席供給 × ユナイテッドのシェア × メイン席の割合)× 価格 0.18(1 マイルあたり収入(億ドル/億 ASM)。物価指数 × 実質の運賃変化)→ 売上 485 億ドル・営業利益 −5 億ドル。市場 16,944 億ASM(年 +1.5%)×ユナイテッドのシェア 23.0% ×メイン席の割合 69%・物価指数 1.41・実質の運賃変化 0.96
  • プレミアム席旅客:数量 1,208(座席マイル(億 ASM)= 市場の座席供給 × シェア × プレミアム席の割合)× 価格 0.34(1 マイルあたり収入。物価指数 × 実質の運賃変化(座席が増える分の希薄化を含む))→ 売上 410 億ドル・営業利益 52 億ドル。市場 16,944 億ASM(年 +1.5%)×ユナイテッドのシェア 23.0% ×プレミアム席の割合 31%・物価指数 1.41・実質の運賃変化 0.97
  • チェース提携・ロイヤルティ:数量 965(提携カードの取扱高(億ドル、2025 年の値段に直した実質))× 価格 0.07(還元率(取扱高に対する提携収入の割合)× 物価指数)→ 売上 68 億ドル・営業利益 39 億ドル。カード取扱高(実質)965 億ドル×還元率 5%×物価指数 1.41(取扱高は還元率 5% からの逆算の推定)
  • 貨物・その他:数量 3,897(座席マイル(億 ASM))× 価格 0.01(1 マイルあたりのその他収入。物価指数 × 実質の伸び)→ 売上 43 億ドル・営業利益 4 億ドル。座席マイル 3,897 億 ×1 マイルあたりのその他収入(物価指数 1.41・実質 1.05)。貨物と整備・ラウンジなど

倍率:利益ベースの正当化 PER(SCHEMA §1-1)。事業の ROE 14.2%(この筋書きの純利益 65.1 ÷ 自己資本 460 億ドル。帳簿の値)は先で薄れ、RONIC=k 9.5%(基本 8.0% + quality +1.5%)+ 残る割合 0.50 ×(ROE − k)= 11.8%(堀は普通:国際線の路線網とプレミアム席は強いが、運賃は競争で決まり機材・燃料・賃金で利益が削られる)。g は 4.0%(旅客需要(市場・国際線の比率が高い)の実質 年 +1.5% 前後 × シェア微増 × 1 マイル収入(物価 3.5% に対し運賃は実質で伸びが鈍い)。上限の 4% で止める)。正当化 PER=(1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g)=12.0 倍に対し、88% の 10.5 倍に置いた(ならした営業利益率 9% の普通の優良航空会社。資本が重く、新しい資本の稼ぎは先で薄れるので上限すれすれにはしない。ROE が k を超えるので 1÷k を下回らせない)。時価総額=純利益 65.1 億ドル × 10.5 倍=686 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:ならした利益率 9.0%(山の年 12%、谷の年は赤字を平均した値)で、中立。最も確率が高い。

やや悲観 22% やや悲観:運賃競争と人件費で利益率 5〜6%、堀が狭まる 利益 33 億ドル · PER 10.3 倍 · 株価時価総額 102.65 ドル337 億ドル

ウルトラ LCC の復活、アメリカン・デルタ・サウスウエストの値引き、パイロットと乗務員の賃金(客室乗務員の 31% の賃上げが基準になる)が重なり、ならした営業利益率が 5.7% に落ちる。座席マイルは 3,685 億(シェア 22.4%)、プレミアム席は 28%。メイン席の運賃は実質で 1 割下がる。提携収入は 55 億ドルで利益を支えるが、全体は薄い。調整後売上 878 億ドル、営業利益 50.2 億ドル、純利益 32.9 億ドル。年 75 億ドル規模の設備投資が利益を食い、ROE は 10% 前後。

  • メイン席・ベーシック旅客:数量 2,653(座席マイル(億 ASM)= 市場の座席供給 × ユナイテッドのシェア × メイン席の割合)× 価格 0.17(1 マイルあたり収入(億ドル/億 ASM)。物価指数 × 実質の運賃変化)→ 売上 448 億ドル・営業利益 −18 億ドル。市場 16,450 億ASM(年 +1.2%)×ユナイテッドのシェア 22.4% ×メイン席の割合 72%・物価指数 1.41・実質の運賃変化 0.90
  • プレミアム席旅客:数量 1,032(座席マイル(億 ASM)= 市場の座席供給 × シェア × プレミアム席の割合)× 価格 0.33(1 マイルあたり収入。物価指数 × 実質の運賃変化(座席が増える分の希薄化を含む))→ 売上 336 億ドル・営業利益 34 億ドル。市場 16,450 億ASM(年 +1.2%)×ユナイテッドのシェア 22.4% ×プレミアム席の割合 28%・物価指数 1.41・実質の運賃変化 0.93
  • チェース提携・ロイヤルティ:数量 780(提携カードの取扱高(億ドル、2025 年の値段に直した実質))× 価格 0.07(還元率(取扱高に対する提携収入の割合)× 物価指数)→ 売上 55 億ドル・営業利益 30 億ドル。カード取扱高(実質)780 億ドル×還元率 5%×物価指数 1.41(取扱高は還元率 5% からの逆算の推定)
  • 貨物・その他:数量 3,685(座席マイル(億 ASM))× 価格 0.01(1 マイルあたりのその他収入。物価指数 × 実質の伸び)→ 売上 39 億ドル・営業利益 4 億ドル。座席マイル 3,685 億 ×1 マイルあたりのその他収入(物価指数 1.41・実質 1.00)。貨物と整備・ラウンジなど

倍率:利益ベースの正当化 PER(SCHEMA §1-1)。事業の ROE 10.2%(この筋書きの純利益 32.9 ÷ 自己資本 323 億ドル。帳簿の値)は先で薄れ、RONIC=k 9.5%(基本 8.0% + quality +1.5%)+ 残る割合 0.50 ×(ROE − k)= 9.8%(堀は普通:国際線の路線網とプレミアム席は強いが、運賃は競争で決まり機材・燃料・賃金で利益が削られる)。g は 4.0%(旅客需要(市場・国際線の比率が高い)の実質 年 +1.5% 前後 × シェア微増 × 1 マイル収入(物価 3.5% に対し運賃は実質で伸びが鈍い)。上限の 4% で止める)。正当化 PER=(1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g)=10.8 倍に対し、95% の 10.2 倍に置いた(運賃競争と人件費で利益率 5〜6% に落ちる筋書き。ROE が k に近いので上限の 0.95 倍)。時価総額=純利益 32.9 億ドル × 10.2 倍=337 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:運賃競争と人件費の上昇で利益率が 5.7% に落ちる。22%。

悲観 15% 悲観:構造的に負ける(運賃競争・費用高・需要減)で優良でなくなる 利益 7 億ドル · PER 10.0 倍 · 株価時価総額 21.92 ドル72 億ドル

燃料高を運賃へ転嫁できない年が続き(ホルムズ海峡のような供給不安が 10 年のどこかで再発する)、ビジネス需要がオンライン会議で恒久的に減り、ウルトラ LCC が運賃を押し下げ、組合の賃金は上がる。ユナイテッドは国際線の堀(大西洋・太平洋の路線網)を保てず、座席マイルは 3,384 億(シェア 21.4%)、メイン席の運賃は実質 18% 減、プレミアム席も 15% 減。調整後売上 728 億ドル、営業利益 18.2 億ドル(2.5%)、純利益 7.2 億ドルで、ならしても資本コストを大きく下回る。リーマンで配当込みの株価が 93% 下がった例(2007〜09 年)のとおり、航空は簿価を大きく割って売られる。価値はならした純利益 7.2 億ドルを資本コストで割った約 70 億ドルまで落ちる。10 年の純利益の累計は約 99 億ドル。2026 年の 33 億ドルから年々細り、2029 年に燃料高で 12 億ドルの赤字を一度出したあとは 7 億ドル前後で推移する道を置いた。

  • メイン席・ベーシック旅客:数量 2,470(座席マイル(億 ASM)= 市場の座席供給 × ユナイテッドのシェア × メイン席の割合)× 価格 0.15(1 マイルあたり収入(億ドル/億 ASM)。物価指数 × 実質の運賃変化)→ 売上 380 億ドル・営業利益 −30 億ドル。市場 15,811 億ASM(年 +0.8%)×ユナイテッドのシェア 21.4% ×メイン席の割合 73%・物価指数 1.41・実質の運賃変化 0.82
  • プレミアム席旅客:数量 914(座席マイル(億 ASM)= 市場の座席供給 × シェア × プレミアム席の割合)× 価格 0.30(1 マイルあたり収入。物価指数 × 実質の運賃変化(座席が増える分の希薄化を含む))→ 売上 272 億ドル・営業利益 26 億ドル。市場 15,811 億ASM(年 +0.8%)×ユナイテッドのシェア 21.4% ×プレミアム席の割合 27%・物価指数 1.41・実質の運賃変化 0.85
  • チェース提携・ロイヤルティ:数量 596(提携カードの取扱高(億ドル、2025 年の値段に直した実質))× 価格 0.07(還元率(取扱高に対する提携収入の割合)× 物価指数)→ 売上 42 億ドル・営業利益 19 億ドル。カード取扱高(実質)596 億ドル×還元率 5%×物価指数 1.41(取扱高は還元率 5% からの逆算の推定)
  • 貨物・その他:数量 3,384(座席マイル(億 ASM))× 価格 0.01(1 マイルあたりのその他収入。物価指数 × 実質の伸び)→ 売上 34 億ドル・営業利益 3 億ドル。座席マイル 3,384 億 ×1 マイルあたりのその他収入(物価指数 1.41・実質 0.95)。貨物と整備・ラウンジなど

倍率:事業の ROE 3.6% は k 9.5%(基本 8.0% + quality +1.5%)以下なので、ためた利益は額面を割る価値で、正当化 PER は 1÷k=10.5 倍まで。95% の 10.0 倍に置いた(構造的に負けた姿。稼ぐ力(ならした純利益 ÷ k)の 0.95 倍まで。市場の倍率や簿価には寄せない)。時価総額=純利益 7.2 億ドル × 10.0 倍=72 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:構造的な負け(燃料高を運賃に転嫁できない・ビジネス需要の恒久的な減少・組合の賃金上昇)。業界ノートの悲観の深さ(収入 -15%・利益率 -8pt)。航空は倒産・再建が多く、ユナイテッドも 2002〜06 年に破産した。デルタより悲観を厚くして 15%。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

メイン席・ベーシック旅客

エコノミー・ベーシックなどの運賃収入。低運賃の競争が続く塊。

数量座席マイル(億 ASM)= 市場の座席供給 × ユナイテッドのシェア × メイン席の割合価格1 マイルあたり収入(億ドル/億 ASM)。物価指数 × 実質の運賃変化売上営業利益
今 2025/12 2,478 0.13 330 0
10 年後 中立 2,689 0.18 485 −5

取り方:売上 590.7 億ドルのうち旅客収入は約 533 億ドル(その他営業収益 38.5 億と貨物 約 20 億を引いた推定)で、メイン席は約 6 割(推定)。座席マイルは売上 ÷ 1 マイルあたり収入 17.88 セントから約 3,304 億のうち 75%(プレミアム席は座席の約 25%)。市場は米国の航空会社の座席マイル約 14,600 億 × シェア 約 22.6%(国際線が多いので国内の座席シェア 16.7% より高い)。営業利益はメイン席がほぼ 0、プレミアム席・提携収入が稼ぐ形に置いた(推定)。競合:デルタ・アメリカン・サウスウエスト・ウルトラ LCC。

プレミアム席旅客

ポラリス・プレミアムプラス・ファーストなどの運賃収入。国際線のビジネスとプレミアム・エコノミーを含む。

数量座席マイル(億 ASM)= 市場の座席供給 × シェア × プレミアム席の割合価格1 マイルあたり収入。物価指数 × 実質の運賃変化(座席が増える分の希薄化を含む)売上営業利益
今 2025/12 826 0.25 205 29
10 年後 中立 1,208 0.34 410 52

取り方:旅客収入の約 38%(推定)、座席の約 25%(推定。国際の長距離は 1 マイルあたり収入が低いので、メイン席の約 1.9 倍に置いた)。2025 年は +11%、2026 年 4〜6 月期は +16%(運賃の上昇と座席の増加)。会社は A321 100 機・787-9 33 機でプレミアム席を増やす。営業利益率は約 14% と置いた(推定)。競合:デルタ(デルタ・ワン・プレミアムセレクト)、アメリカン(フラッグシップ)。

チェース提携・ロイヤルティ

チェース提携カードなど非航空会社へマイルを売る収入(その他営業収益の中)。景気と燃料の影響を受けにくく、利益率が高い。

数量提携カードの取扱高(億ドル、2025 年の値段に直した実質)価格還元率(取扱高に対する提携収入の割合)× 物価指数売上営業利益
今 2025/12 620 0.05 31 19
10 年後 中立 965 0.07 68 39

取り方:その他営業収益 38.5 億ドル(2025 年・+10.4%)のうち、非航空会社へのマイル販売(チェースとの提携が中心)を約 31 億ドルと推定(開示は合計のみ)。ロイヤルティ収入は 2025 年 +9%、2026 年 4〜6 月期 +11%。取扱高は還元率 5% として逆算した推定。営業利益はマイル償還費用を引いた後で約 60% と置いた。契約は 2029 年まで(報道)。競合:デルタ(アメリカン・エキスプレス 82 億ドル)、アメリカン(シティ)。

貨物・その他

貨物、ラウンジ・手数料など。

数量座席マイル(億 ASM)価格1 マイルあたりのその他収入。物価指数 × 実質の伸び売上営業利益
今 2025/12 3,304 0.01 25 3
10 年後 中立 3,897 0.01 43 4

取り方:売上のうち上の 3 つ以外(貨物 約 20 億・その他営業収益の残りの合計の推定。端数の調整を含む)。営業利益率 10% と置いた(推定)。

リスクと懸念

燃料の再高騰と運賃への転嫁の遅れ

2026 年はジェット燃料が 1 ガロン 4 ドル前後へ上がり、通期の燃料費は約 60 億ドル増える。転嫁は 4〜6 月期に約半分、7〜9 月期に 8〜9 割と遅れが出る。イラン情勢(ホルムズ海峡)が再燃すれば、同じことが繰り返される。デルタのような製油所の緩衝はない。

景気後退とビジネス出張の減少

航空は景気に最も敏感な事業の 1 つ。リーマンでは配当込みの株価が山から谷で 93%、コロナで 68% 下がった。プレミアム席と企業の出張は不況で先に切られる。提携カードは取扱高が 1 割減っても利益を残すが、全体の赤字は避けられない。10 年の悲観は、この谷が構造的に重なる姿を測っている。

人件費(客室乗務員・パイロット契約)

客室乗務員の 5 年契約は 2026 年 5 月に批准され、平均 31% の賃上げと遡及 7.4 億ドル。パイロット契約は 2027 年 9 月に改定可能になり、同水準の要求が出る。4〜6 月期の非燃料の単位費用は +6.1%。年 10 億ドル規模の利益が消えうる。

オヘア・ニューアークの発着制限と機材の遅れ

シカゴ・オヘアでは FAA が 2026 年夏の発着の制限を命じ、成長が抑えられる。ニューアークの管制の逼迫も続く。ボーイングとエアバスの納入遅れは座席の供給を絞って運賃を支える一方、787-9 や A321 の納入遅れは国際線とプレミアム化の拡大を遅らせる。

チェース提携の更新(2029 年)とロイヤルティの目標

ロイヤルティの利益を 2030 年までに倍にするという目標は、チェースとの契約更新で提携収入が大きく伸びることを前提にしている。デルタのアメリカン・エキスプレスは 82 億ドルあり、ユナイテッドは薄い。更新が小幅にとどまれば、利益の最も安定した部分が伸びない。

借金とリース債務の重さ

リース債務を含む純負債 188 億ドルは時価総額の約 6 割で、純レバレッジは 2.2 倍。借り換えで金利が上がり、不況の年は利益が消えて負債が重くなる。投資適格の取得(2026 年の目標)が遅れれば資金調達の費用が下がらない。

低運賃の競争の再燃

サウスウエストは全席自由から指定席・有料手荷物へ転換中で、国内の運賃を攻める。アメリカンも値引きで座席を埋める。ウルトラ LCC の淘汰が止まれば、メイン席の運賃が実質で下がり、プレミアム化の利益が相殺される。

今後の分かれ目

パイロットの新契約が 2 桁の賃上げで決着し、非燃料の単位費用が年 +5% 超で続いたら
ならした営業利益率は 9.0% から 7% 台へ。やや悲観の確率を上げる。
ジェット燃料が 1 ガロン 3 ドル以下に戻り、運賃は 2026 年の水準を 8 割保ったら
営業利益率は 2027〜28 年に 12% 台へ。楽観・やや楽観の確率を上げ、会社の 10 台半ばの目標が現実味を持つ。
チェースとの契約が 2029 年を待たず大幅に有利な条件で更新されたら
提携収入が 60 億ドル台へ。利益の最も安定した部分が厚くなり、中立の利益率を 9.0% から 10% へ見直す。
プレミアム席の収入の伸びが 2 年連続で 10% を下回ったら
プレミアム化が頭打ちで、利益率の押し上げがない。中立のプレミアム比率 31% を 28% に下げ、営業利益率を 8% 台へ。
失業率が上がり、企業の出張予算が削られ始めたら
悲観の確率を 15% から 22% に上げる。国際線のビジネス席は先に落ちる。
投資適格の格付けを取得し、自社株買いが再開されたら
借り換えの金利が下がり、還元が payout を上回る。正味の還元を 1.5 倍に引き上げて見直す(倍率は ROE と g と堀で決まるので変わらない)。

見ておくもの

  • 非燃料の単位費用(CASM-ex)の伸びと、パイロット契約の交渉
  • プレミアム席・ロイヤルティ収入の伸び率と、運賃の転嫁率(デルタとの 1 マイルあたり収入の差)
  • ジェット燃料の価格と、7〜9 月期(10 月 20 日)・10〜12 月期の見通し
  • 調整後純負債(181 億ドル)、純レバレッジ(2.2 倍)、投資適格の取得、自社株買いの再開
  • チェースとの契約更新の時期と条件、オヘア・ニューアークの発着制限

倍率と資本コストの決め方

今の PER 9.4 倍(GAAP の実績)にも、2026 年の調整後 1 株利益から見た PER にも寄せていない。先に座席マイル(市場の座席供給 × シェア)× 1 マイルあたり収入を 4 つの塊(メイン席・プレミアム席・提携収入・貨物その他)で積み、営業利益率からならした純利益を出した。2025 年の実力の純利益は約 35 億ドル(特別項目の税後は +1.4 億ドルで小さい)とし、山の年の利益に倍率を掛けていない。倍率は利益ベースの正当化 PER の上限の内側:10 年後の中立は上限 12.8 倍(ROE 14.2%・g 4%・k 9.5%・moat 普通)に近い 1÷k(10.5 倍)を下回らせず 10.5 倍。ROE が k に近いやや悲観は 1÷k の 0.95 倍。悲観は稼ぐ力(ならした純利益 ÷ k)から置き、市場の倍率や簿価には寄せていない。悲観を 15%・やや悲観を 22% 置いた。デルタ(同じ物差し・同じ moat)より営業利益率が低く悲観が厚いが、今の値段が低いため割安側に出る。

資本コスト 9.5% = 無リスク金利 5% + β 1.54 × 5%。k=基本 8.0% + quality +1.5% = 9.5%。景気・燃料で振れる商売で、純負債が時価総額の 6 割に近いので借金の分も上乗せした。個別のリスク(燃料・賃金・国際線の競争)は k に足さず、確率(悲観 15%・やや悲観 22%)と悲観の深さで表した。営業黒字で格付けも上向きなので、事業の上乗せは置かない。

同じ業種(資本財・サービス)の AI 分析

割安 ペンテアPNR プール機器の在庫調整と水事業の安定収益。買い足しと住宅の景気が振れる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 4 割強上回り、割安 本質価値との差 +38.6% · 10 年 割安(年 +10.3%) やや割安 ロッキード・マーチンLMT 受注残 2,300 億ドルと防空ミサイルの増産で利益が戻る防衛の王道銘柄。F-35 一本足の傷はあるが、利益ベースの倍率(10 年中立 20.3 倍)で測っても本質価値は今の時価総額を 3 割ほど上回る(割安) 本質価値との差 +23.1% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 コパートCPRT 堀の厚い事故車オークションの寡占で、余った現金 40 億ドルを戻り方 0.5 で足し、台数の弱さを織り込んでも、利益ベースの本質価値は今の値段を 3 割弱上回る 本質価値との差 +22.4% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 テクストロンTXT 時価総額 131 億ドルは GAAP の純利益の 14 倍。ジェット・MV-75・工業を抱える複合企業は、利益ベースの倍率(10 年中立 12.6 倍)で測ると本質価値が今の約 1.2 倍に出てやや割安 本質価値との差 +18.0% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 レノックス・インターナショナルLII 住宅は在庫調整の谷、商業用は 2 桁で伸びる空調。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 15.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +21% でやや割安 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 オーチス・ワールドワイドOTIS 保守の継続収入が利益の大半を稼ぐ優良事業。中国の新設不況と KONE・TKE 統合の競争で悲観側を厚く置いても、総合は今の時価総額に対し +22% でやや割安 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 ウーバー・テクノロジーズUBER 実力の利益は見かけの半分。未成立の買収を外した単体で、自動運転で取り分が削られる負けを厚く見ると、利益ベースの倍率では今の値段をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ノースロップ・グラマンNOC B-21 と Sentinel で米国の核抑止の 2 本柱を持つ防衛の主契約者。受注残は史上最高だが利益率は薄く、利益ベースの倍率では本質価値は今の時価総額をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) 適正 ハネウェル エアロスペースHONA 民間機の装備品とアフターマーケット・防衛の 3 本柱で稼ぐが、分離で純負債 約 148 億ドルと自己資本のマイナスを背負い、2026 年の見通しを下げた直後の新会社 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 ユナイテッド・パーセル・サービスUPS アマゾンの荷物の削減を終え利益が戻り始めた宅配の最大手。利益ベースの倍率で測ると純利益 15 倍の今の値段はやや安いが、アマゾン自前網との競争を重く見て確率を悲観側に置いた 本質価値との差 +6.4% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 キャリア・グローバルCARR 売却後の空調はデータセンターと更新需要で伸びる優良株。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +9% で適正 本質価値との差 +5.1% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 ローリンズROL 家庭と店舗に張りつく定期契約の害虫駆除は景気に強く、買収の支出を利益から引き、利益ベースの倍率(中立 23 倍)で測ると、本質価値は今の値段を 1 割弱上回る水準で適正 本質価値との差 +3.7% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 ゼネラル・ダイナミクスGD ガルフストリームと潜水艦で稼ぐ防衛・ビジネスジェットの複合企業。受注残 1,365 億ドルで利益の見通しは堅く、利益ベースの倍率(資本コスト 7.75%、中立は上限の 9 割弱)で測ると今の値段は適正の範囲 本質価値との差 0.0% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 ビルダーズ・ファースト・ソースBLDR 米国最大級の住宅建材の流通・加工。着工の谷と重い借金。利益ベースの正当化 PER の 9 割(中立 10 年 9.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +3% で適正 本質価値との差 −1.9% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 マスコ・コーポレーションMAS 改修需要に乗るブランド製品。ホームデポ頼みと住宅循環が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 16.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -6% で適正 本質価値との差 −8.5% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ユニオン・パシフィックUNP 線路という最高級の堀を持ち、未成立の NSC 合併を除いた単独の姿で測ると、純利益の 24 倍の今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −8.7% · 10 年 適正(年 +5.2%) 適正 ヴェラルトVLTO 定期収入が約 6 割の水質・製品識別の会社。利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると、今の値段(PER 26.9 倍)はやや高いが適正の範囲 本質価値との差 −9.0% · 10 年 適正(年 +5.6%) 適正 L3ハリス・テクノロジーズLHX 宇宙・通信・ミサイル推進の 3 本柱で受注残 420 億ドル。固体ロケットモーターの増産が利益を押し上げるが、利益ベースの倍率(10 年中立 15.4 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 1 割ほど下回る(やや割高) 本質価値との差 −9.8% · 10 年 適正(年 +5.3%) やや割高 GEエアロスペースGE 民間エンジン整備という最良の事業を持つが、PER 39 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 21 倍)の 1.8 倍で、計算上はやや割高 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 スリーエムMMM PFAS の訴訟支払いを抱えつつ利益率は上向き。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段に近く、適正 本質価値との差 −12.7% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 W・W・グレインジャーGWW 北米の産業用品流通で堀の深い優良企業。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 20.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 デルタ航空DAL 山の年でなくならした利益で測ると、燃料高でも優良な航空会社の価値は今の値段とほぼ釣り合う。利益ベースの PER は 10 倍台で、循環と燃料の悲観を厚く置いた 本質価値との差 −14.1% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 スナップオンSNA 整備士へのバン販売の堀と厚い現金で利益率 22% を保つ。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −14.2% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 インガソール・ランドIR 圧縮機・真空・ポンプで世界の上位を争う質の高い産業機械。買収で伸びる分は買収の現金を引いて評価すると、利益ベースの上限で見ると今の値段は高く、やや割高 本質価値との差 −14.2% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 A.O.スミスAOS 北米最大の給湯器メーカー。中国の不振とヒートポンプ移行が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.7 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -11% でやや割高 本質価値との差 −15.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ハンティントン・インガルス・インダストリーズHII 米国で唯一の原子力空母の造船所で、潜水艦も手がける。受注残 573 億ドルで売上は読めるが利益率は 5% 台と薄く、利益ベースの PER(中立 12.7 倍)で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 パッカーPCAR 北米クラス 8 の循環と DAF の欧州で稼ぐ堅実な首位級。事業は優良だが、利益ベースの上限の内側(中立は 7.6 割)で測ると、今の値段は 2 割弱高く、やや割高 本質価値との差 −16.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ジェイコブズ・ソリューションJ 政府サービスを分離した設計・工事管理会社。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 11.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −17.1% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 トランスダイム・グループTDG 独占に近い航空機部品の補修収入で稼ぐ高収益の複利機械。ただし純負債は EBITDA の約 5.8 倍で、利益ベースの倍率(10 年中立 15.3 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 2 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −17.6% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ハベルHUBB 電力会社の送配電部材とデータセンター配線で稼ぐ高収益企業。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 16.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -18% でやや割高 本質価値との差 −17.8% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ITWイリノイ・ツール・ワークスITW 利益率は高いが売上の伸びの実績が弱い。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −18.8% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 フォーティブFTV 分離後は計測・施設ソフト・滅菌の堅い会社。GAAP の PER 30 倍は高く、利益ベースの本質価値は今の値段を 1 割ほど下回り、総合はやや割高 本質価値との差 −19.2% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 レイドス・ホールディングスLDOS 政府案件の受注残は厚いが、人月で売る IT 受託は AI エージェントの標的で、売上が縮む前提で見るとやや割高(-14%) 本質価値との差 −20.1% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 アメテックAME ニッチな計測・精密部品を買い足して束ねる質の高い会社。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 17.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -24% でやや割高 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 スタンレー・ブラック&デッカーSWK 工具の回復は費用削減の実現と関税の転嫁で決まる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -15% でやや割高 本質価値との差 −20.9% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 カミンズCMI 発電は受注が 2028 年下期まで埋まり利益は拡大中だが、北米トラックの循環が深く、利益ベースの本質価値は今の時価総額を 2 割強下回るやや割高 本質価値との差 −22.3% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ウェイスト・マネジメントWM 堀は厚く価格の力も強い。資本コスト 7.5% で利益ベースの正当化 PER(中立 21 倍)を測ると、PER 34 倍の今の値段はやや割高の範囲 本質価値との差 −22.7% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 アレジオンALLE 商業施設の錠・出口装置で米国の上位を守る堅い事業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -13% でやや割高 本質価値との差 −23.3% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 ザイレムXYL 水の設備・計測・サービスで景気に強いが、のれん込みの資本効率は低い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -20% でやや割高 本質価値との差 −23.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 ドーバーDOV 5 部門の買収型機械メーカー。液冷・バイオ医薬で伸びるが、GAAP の PER 25 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 13 倍)の約 2 倍で、本質価値は今の値段を 3 割弱下回るやや割高 本質価値との差 −26.7% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 フェデックス・フレイトFDXF 分離で借金を負った LTL 首位級の事業は堀も回復余地もあるが、薄い利益率の回復をすでに値段が先に見込んでおり、利益ベースの倍率(10 年中立 12.0 倍)で測るとやや割高 本質価値との差 −27.4% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 RTXコーポレーションRTX 民間機と防衛の両輪で受注残 2,890 億ドルを積む優良企業。GAAP の PER 39 倍に対し、利益ベースの倍率(10 年後の中立 14.7 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 3 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −28.1% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 ノーフォーク・サザンNSC 東部の線路は代えのきかない優良な資産だが、今の値段にはユニオン・パシフィックとの合併の上乗せが入っており、NSC 単体の利益ベースの価値は 2 割台半ば下で、やや割高 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +2.8%) やや割高 CSXCSX 線路の堀と利益率の回復は本物だが、回復後の利益に今の値段が先に届いており、利益ベースの倍率(moat 強・10 年中立 19.5 倍)で測ると、やや割高 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +2.8%) やや割高 エマソン・エレクトリックEMR プロセス産業の制御・計測の堀は深いが、事業の入れ替えの途中。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -30% でやや割高 本質価値との差 −29.1% · 10 年 やや割高(年 +3.1%) やや割高 ハネウェル・インターナショナルHON エアロスペース分離後のビル・プロセス・産業オートメーション専業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -26% でやや割高 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) 割高 ジェネラック・ホールディングスGNRC 停電頼みの住宅用発電機から、データセンター向けの大型発電機へ変わる途中。利益ベースの正当化 PER の 7.2 割(中立 10 年 10.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -32% で割高 本質価値との差 −30.4% · 10 年 割高(年 +3.8%) 割高 フェデックスFDX 分離後のフェデックスは、売上 825 億ドルで営業利益率 5〜6% の薄利の宅配会社。分離前の台帳の PER 15.8 倍は見かけで、継続事業では 20 倍超。費用削減は本物だが、利益ベースの倍率(10 年中立 11.1 倍)で測ると割高 本質価値との差 −32.6% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 トレイン・テクノロジーズTT 受注残 121 億ドルの AI 冷却ブームで利益は拡大中だが、PER 35 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 16.4 倍)の 2 倍で、総合は今の時価総額に対し -33% で割高 本質価値との差 −34.5% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 シンタスCTAS 堀は厚く伸びも安定だが、利益ベースの正当化 PER(成熟後の中立 22 倍)で測ると、PER 40 倍台の今の値段は割高 本質価値との差 −35.2% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 サウスウエスト・エアラインLUV 手荷物有料化・指定席・プレミアム席の上積みが計画の 6〜7 割で定着する前提でも、利益ベースで測ると価値は今の値段を下回る。会社計画の実現度で大きく分かれる。会社計画の実現度で大きく分かれる 本質価値との差 −35.6% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 リパブリック・サービシズRSG 廃棄物の寡占と価格の力は強いが、利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると今の値段は割高。数量の弱さと環境ソリューションの不振が懸念 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 アイデックスIEX 受注は過去最高でも、GAAP の PER 37 倍は利益ベースの 10 年の中立(約 14 倍)の 2 倍半ほどで、本質価値は今の値段の 6 割強で割高 本質価値との差 −36.9% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 パーカー・ハネフィンPH 航空が 3 割超・産業が 7 割の高収益な動き・流れの制御部品大手。堀は厚いが PER 34 倍は利益ベースの上限(18 倍)の 2 倍近く、割高 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 ノードソンNDSN 接着剤・医療部品・電子検査のニッチ首位で稼ぐ高収益企業だが、AI 向けの急回復を織り込んだ PER 38 倍は利益ベースの上限(約 19 倍)の 2 倍で、割高 本質価値との差 −37.4% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 ジョンソンコントロールズJCI データセンター冷却が伸びるビル設備の優良会社。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −41.1% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 エムコア・グループEME 設備工事の大手。受注残 171 億ドルは山の利益。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -43% で割高 本質価値との差 −41.4% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 キャタピラーCAT 受注残 720 億ドルの AI 電源ブームで利益は急拡大中だが、PER 39 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 14 倍)の約 3 倍で割高 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 GEベルノバGEV ガスタービン受注残と電化で利益が伸びるが、山の利益に高い倍率を掛けない。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -49% で割高 本質価値との差 −42.7% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 オールド・ドミニオン・フレイト・ラインODFL 拠点網の密度と運賃の規律という堀は本物だが、谷の利益の上にすでに回復後の値段が乗っており、式で測ると割高 本質価値との差 −43.3% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 イートンETN 北米の配電設備は寡占と受注で質が高いが、投資の山と債務を抱える。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -48% で割高 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 ファスナルFAST 大口契約とオンサイトでシェアを取る産業用品流通。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 18.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -45% で割高 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 ユナイテッド・レンタルズURI 建機レンタル最大手で専門機材が 2 桁成長するが、借金で膨らむ ROE と建設の循環を利益ベースの PER(中立 12.0 倍)と悲観の確率で見ると、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −46.4% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ロックウェル オートメーションROK 北米の制御装置 Logix とクラウドの Plex という堀はあるが、景気の振れが大きい。利益ベースの正当化 PER の 7.5 割(中立 10 年 13.3 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -47% で割高 本質価値との差 −47.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 シー・エッチ・ロビンソン・ワールドワイドCHRW 北米最大のトラック仲介で、AI による人員減が利益に残るかが核心。資本コスト 9.25% の利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 12.5 倍)で測ると割高で、安全域はない 本質価値との差 −47.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 ボーイングBA 受注残 7,150 億ドルの民間機の複占の一角だが、営業赤字・純負債 260 億ドル・固定価格契約の損失を抱え、時価総額 1,500 億ドルは利益ベースの倍率では回復が完成しても届かず割高 本質価値との差 −47.8% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 ハウメット・エアロスペースHWM ガスタービンと航空エンジンの翼・部品で世界首位級の寡占。利益は急伸し堀も本物だが、時価総額約 880 億ドルは 2026 年の純利益の約 42 倍で、10 年後の利益ベースの PER(中立 15.4 倍)の 2.7 倍。大きく割高大きく割高 本質価値との差 −48.1% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 エクスペディターズ・インターナショナル・オブ・ワシントンEXPD 資産を持たないフォワーダーの資本効率は優良だが、2026 年の運賃高騰の利益を先に払っている。ならした利益と利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 13 倍)で測ると割高 本質価値との差 −48.8% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 JBハント・トランスポート・サービシズJBHT インターモーダルの回復と値上げ余地は本物だが、ならした利益に今の値段が先に届いており、貨物の山と鉄道再編の両方に弱く、利益ベースの倍率(10 年中立 12.5 倍)で測ると割高 本質価値との差 −50.4% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 ブロードリッジ・ファイナンシャル・ソリューションズBR 議決権の配布という本物の堀は認めるが、取引後処理は AI の標的で、利益の倍率を下げて見ると割高(-50%) 本質価値との差 −52.9% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 ワブテックWAB 受注残 309 億ドルと機関車の更新で伸びる、のれん込みの重い資本。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -55% で割高 本質価値との差 −53.4% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 アクソン・エンタープライズAXON 時価総額 317 億ドルは GAAP の純利益(株式報酬を費用にした値)の 260 倍超。警察の束ね売りで 10 年伸びても、利益ベースの倍率では中立の 10 年後が今の値段に届かず割高 本質価値との差 −56.1% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 ディア・アンド・カンパニーDE 2026 年が農機サイクルの底(純利益 約 49 億ドル)で、PER 35 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 12 倍)の 3 倍近くで、計算上は割高 本質価値との差 −56.4% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)ADP 給与処理の堀は本物だが、1 人あたり課金は AI エージェントに揺さぶられ、利益の倍率を下げて見ると割高(-54%) 本質価値との差 −56.6% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ペイチェックスPAYX 小企業向けの給与は 1 人あたり課金の席型で、AI エージェントと新興勢力が削る前提で見ると割高(-54%) 本質価値との差 −56.9% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 バーティブ・ホールディングスVRT 電力と冷却を握る優良企業だが、AI 投資一本足の需要。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -60% で割高 本質価値との差 −57.6% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 ベリスク・アナリティックスVRSK 損保の標準データという本物の堀は認めるが、請求分析は AI 見積りで単価が下がり、利益の倍率を抑えると割高(-58%) 本質価値との差 −60.5% · 10 年 割高(年 −3.3%) 割高 コンフォート・システムズUSAFIX データセンター向けの機械・電気工事は利益率 17% の山にいる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -62% で割高 本質価値との差 −61.3% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 クアンタ・サービシーズPWR 受注残 534 億ドルで今年の利益は急増するが、現在の PER 約 54 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 12.0 倍)の 4 倍を超え、総合は今の時価総額に対し -66% で割高 本質価値との差 −61.5% · 10 年 割高(年 −1.9%) 割高 エクイファックスEFX 独自データと寡占の堀は認めるが、本人同意の直接取得という代替が数量を削り、利益の倍率を抑えると割高(-62%) 本質価値との差 −67.6% · 10 年 割高(年 −4.2%)

ほかの業種も見る(AI 銘柄分析の一覧)→

読んだ資料

  1. United 2026 年 4〜6 月期の決算発表(8-K)
  2. United 2026 年 7 月の Investor Update(8-K)
  3. United 2025 年の通期決算(8-K)
  4. United 2026 年 1〜3 月期の決算説明会の書き起こし
  5. United 客室乗務員の新契約が批准(31% の賃上げ)
  6. United パイロットの契約(2027 年 9 月に改定可能)
  7. MileagePlus の利益を 2030 年までに倍にする目標(View from the Wing)
  8. United の時価総額(Angel One)

分析日 2026-10-16