株譜
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RTXコーポレーション RTX

民間機と防衛の両輪で受注残 2,890 億ドルを積む優良企業。GAAP の PER 39 倍に対し、利益ベースの倍率(10 年後の中立 14.7 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 3 割弱下回る(やや割高)

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)139.92 ドル1,898 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)194.7 ドル2,641 億ドル差 −28.1%
10 年後から見ると やや割高 価値 139.92 ドル1,898 億ドル · 差 −28.1% · 期待の年率 +3.4%
期待の年率リターン(10 年)+3.4%資本コスト比 −4.6 pt
推定の資本コスト8.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

RTX は、航空機の電子・機械システムのコリンズ・エアロスペース、航空エンジンのプラット・アンド・ホイットニー(P&W)、ミサイル・防空・レーダーのレイセオンの 3 事業を持つ、世界最大級の航空宇宙・防衛会社である。2025 年は売上 886 億ドル、営業利益 89 億ドル(営業利益率 10.0%)、純利益 67 億ドル、FCF 79 億ドル。2026 年 4〜6 月期は売上が前年比 +14% の 247 億ドルに伸び、受注残は 2,890 億ドル(民間 1,700・防衛 1,190)と過去最高、通年の調整後売上見通しは 950〜960 億ドルへ引き上げられた。

この会社の特色は、民間航空の整備・部品(稼働機が増えるほど積み上がる)と、防衛の弾薬・ミサイル増産(受注と予算で数年先まで見える)という、性格の異なる 2 つの成長源を同時に持つ点にある。P&W の GTF エンジンの粉末金属問題による点検・費用は 2026 年もなお重いが、整備の出力は前年比 +43% まで上がり、利益率は回復の途上にある。レイセオンは 2026 年 2 月に 5 品目の弾薬で最長 7 年の増産枠組みを結び、AMRAAM は最大 207 億ドルの複数年契約が出た。

バリュー投資の観点では、事業の質と見通しの確かさは高い。問題は値段で、時価総額 2,630 億ドルは GAAP の純利益の 39 倍、調整後利益の約 27 倍、FCF 見通し(約 86 億ドル)の約 31 倍にあたり、FCF 利回りは 3.3% にとどまる。セグメントごとに市場 × シェア × 価格で積み上げると、10 年後の中立の純利益は今の約 2.8 倍に増えるが、倍率を利益ベースの正当化 PER(k 8.0%・g 4%・事業の ROE 約 18%・RONIC 約 13%・上限 17.3 倍)の 8.5 割、14.7 倍に置くと、10 年後の時価総額は今とほぼ同じ(2,729 億ドル)にとどまる。10 年待つ分と資本コスト 8.0% で割り引くと本質価値は今の値段を 3 割弱下回り(総合 −28%)、計算上はやや割高になる。ただしこの結論は k の置き方に依存し、k が 1 ポイント下がれば差は縮む。

バリュー投資の観点から

バリュー投資家なら、まず 10 年後もこの事業があるかを問う。ある。民間機は 20〜30 年飛び、エンジンと電子機器の整備権を握り続け、防衛の弾薬は各国が備蓄を増やす局面にある。堀は、GTF の問題で P&W の地位は落ちたが、全体としては広がる方向にある。

次にオーナー利益を見る。2025 年の GAAP の純利益 67 億ドルは、買収の償却(税引き後で約 17 億ドルと推定。現金の支出ではない)で押し下げられ、FCF は 79 億ドルと純利益を上回る。株式報酬は小さい。2026 年の FCF は約 86 億ドルで、時価総額に対し 3.3%。この利回りは米国債 5% を下回るが、成長と物価で増える利益が上乗せになる。成長のための再投資(設備・弾薬の増産)が要り、オーナー利益は FCF から投資の先行分を引いた水準に近い。

安全域:中立の筋書きでは、10 年後の時価総額と還元の合計は今の約 1.4 倍、年率にして 3% 台で、資本コスト 8.0% を下回る。楽観では 3.4 倍、悲観では 0.6 倍。事業の確信度は高いが、航空エンジンの耐久問題や固定価格の防衛契約のように、予測しにくい部分が残る。値段が事業の質を先取りしており、安全域は無い。

何で稼ぐ会社か

コリンズ・エアロスペース(2025 年売上約 300 億ドル・営業利益 49 億ドル)は、旅客機・軍用機の座席・内装・電源・飛行制御・アビオニクス・着陸装置・ブレーキを作る。機体メーカー向けの新造品は売上の約半分で、残りは稼働機向けの部品・修理で、保証の切れた機体が増えるほど利益率が上がる構造。会社は長期の利益率目標を 19〜20% に置く。

プラット・アンド・ホイットニー(同約 325 億ドル・利益率 7% 前後)は、エアバス A320neo 系の GTF(ギヤード・ターボファン)、ワイドボディ用 PW4000 系、軍用では F-35 の F135 と F119(F-22)を作る。エンジンは新品を薄い利益で売り、20〜30 年の部品・整備で稼ぐ。2023 年に発覚した粉末金属の汚染で GTF の数千基が点検対象となり、整備のために機体が地上に留まる(AOG)問題と補償費用で利益が削られてきた。2026 年 4〜6 月期は民間アフターマーケットが +25%、利益率が 8.3% まで戻った。

レイセオン(同約 280 億ドル・利益率 11〜12%)は、パトリオット用の PAC-3 とレーダー、SM-3・SM-6・AMRAAM・トマホーク・スティンガーなどのミサイル、宇宙の警戒センサー、サイバーを担う。顧客は米国防総省と同盟国の政府で、契約は数年単位。2026 年 4〜6 月期の受注/売上は 2.42 で、受注残は 860 億ドル。

売上の構成は、民間航空が 5 割強、防衛が 4 割強で、残りは両方にまたがる(受注残は民間 1,700・防衛 1,190 億ドル)。民間航空は景気と飛行時間で揺れるが、防衛は予算が決まれば読みやすく、互いの揺れを和らげる。

優良さと弱いところ

堀は広い。航空エンジンは規制認証と数十年の設計蓄積のため、世界で GE エアロスペース(GE Aerospace)、サフラン(CFM を GE と共同)、ロールス・ロイス、P&W の 4 陣営しかない。一度機種に採用されれば、20〜30 年の整備と部品を握る。防衛では、パトリオットの PAC-3 や SM-6 のように米国と同盟国の運用が長く、ミサイルの製造ラインと要員の認定そのものが参入障壁になる。コリンズはアビオニクス・電源・内装で機体 1 機あたりの搭載内容が大きく、機体を売った後の保守が続く。

弱い点も明確だ。第一に資本効率。ROE は 2025 年で 10.3%、2014 年(19.9%)には届かない。ユナイテッド・テクノロジーズとレイセオンの統合(2020 年)で自己資本が大きく積み上がり、買収に伴う無形資産の償却が GAAP の利益を削る。第二に P&W の品質。GTF の粉末金属問題は設計ではなく製造の管理の失敗で、GE の LEAP と比べた相対的な地位を落とした。第三に防衛の固定価格開発契約で、過去にレイセオンやボーイングが損失を出してきた。

経営は、2023 年の問題で約 30 億ドル規模の費用を見積もり、透明性の高い開示に転じた。2026 年は自社株買いを止めて債務を減らす姿勢で、資本配分は堅実。価格を決める力は、アフターマーケットで物価以上の値上げが通る点に表れる。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

民間航空は、需要より供給が制約になる局面にある。世界の民間機受注残は約 18,100 機(稼働機の約 6 割)、ボーイングだけで 7,150 億ドル。エンジン・部品・整備士の不足が 2031〜34 年まで続くと見られ、古い機体が長く飛ぶため部品・整備の需要が強い。P&W の民間アフターが +25%、コリンズの民間アフターが +10% と、利益の質の高い所から先に伸びている。一方で、2026 年 2 月末に始まった中東の戦闘で燃料費が上がり、IATA の 2026 年の航空会社の純利益見通しは 410 億ドルから 230 億ドルへ下がった。航空会社の収益悪化が整備の先送りと退役の増加につながるかが分かれ目になる。

防衛は需要が構造的に増えている。米国の 2027 年度の国防費要求は総額 1.5 兆ドル(うち調整予算 3,500 億ドルは別の法案で、成立は未定)で、弾薬 12 品目の増産、ゴールデンドーム(ミサイル防衛)、造船が柱。欧州の NATO 加盟国も GDP 比 3.5〜5% へ向かい、パトリオットや SM 系の輸出が増える。主契約者はロッキード・マーチン、RTX、ノースロップ・グラマン、ゼネラル・ダイナミクス、ボーイングの寡占だが、アンドゥリル、パランティア、スペース X などの新興が、無人機・宇宙・ソフトの調達で取り分を広げようとしている。

競争の形:エンジンでは、新型の狭胴機エンジン(LEAP の次、GTF の改良、ロールス・ロイスの ULTRAFAN)をどこが取るかが 2040 年代の収益を決める。ミサイルでは、ロッキード・マーチンのパトリオット用 PAC-3 や、ノースロップ・グラマンの固体ロケットモーターが部分的に競合し、レイセオンはシーカー・レーダー・誘導で強い。

資本政策と M&A

還元は配当が中心で、2026 年上半期の配当は 19 億ドル。2026 年 4〜6 月期の自社株買いはゼロで、会社は純負債 325 億ドル(時価総額の 12%、自己資本比率 38%)を縮めることを優先している。2023 年には GTF の費用が出た年に 129 億ドルの自社株買い(加速型)を行い、その後は買い戻しを絞った。FCF は 2025 年 79 億ドルから 2026 年は 85〜87.5 億ドルへ増える見通し。

M&A は縮小の方向で、ブルーキャニオン(レイセオンの小型衛星)を 6.2 億ドルで売り、2025 年にもコリンズなどの事業売却を進めた。大型の買収は、統合の複雑さと独占禁止当局の目から見て現実的ではなく、買われる側になることも時価総額 2,630 億ドルでは考えにくい。弾薬の増産は投資が先に出るが、政府との枠組み合意は初期の FCF を守る構造になっている。

2021 年と 2023 年の説明会で掲げた 2025 年の FCF 90 億ドルの目標は 79 億ドルで届かなかった。バリュー投資の観点では、割高な局面で買い戻しを再開しないことと、約束した FCF の達成が評価の分かれ目になる。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

受注残 2,890 億ドルは売上の 3 年分を超え、しかも増え続けている(前年比 +22%)。民間では、世界の受注残が約 18,100 機と多く、エンジンと部品の供給不足が 2030 年代前半まで続くため、整備単価の物価以上の値上げが通る。P&W の民間アフターは +25%、GTF の整備出力は +43% と立て直しが進み、GTF の費用が山を越えれば、利益率は 8% 台から 12〜13% へ上がる余地がある。コリンズは保証切れの機体が増えるほど利益率が上がり、会社の 19〜20% の目標に届く。

防衛では、2026 年 2 月の 5 品目の増産合意(トマホーク 1,000 発超・AMRAAM 1,900 発以上・SM-6 500 発超の年産)が 7 年の見通しを作り、AMRAAM は最大 207 億ドルの契約が出た。ミサイルは製造ラインを増やすほど単価が下がり、利益率も上がる(レイセオンは 12.6% で、10 年で 14〜15% が見える)。欧州の防衛費が GDP 比 3.5〜5% へ向かい、ゴールデンドームが主契約者に出れば、さらに上振れる。

10 年後の純利益は 3〜4 倍、FCF は 100 億ドルを超え、債務の圧縮の後は自社株買いが再開される。倍率は成長が残る限り上限近くの 18 倍前後が付いてよい。

慎重な見方

株価は成長・利益率・倍率のすべてが続くことを前提にしている。GAAP の PER は 39 倍、ROE は 10% で、同じ航空エンジンでも GE(ROE が 50% 超)のような資本の軽さはない。2021 年と 2023 年の説明会で約束した 2025 年の FCF 90 億ドルは 79 億ドルにとどまり、過去の目標は外してきた。

P&W の GTF は、粉末金属の問題の次に、高温部の耐久や GTF Advantage への切り替えの遅れが続けば、補償費用が膨らみ、エアバスの機体が地上で待つ期間が長引く。2026 年 4〜6 月期でも民間新品は前年比 -8% と減っており、新型の狭胴機エンジンの競争(LEAP の次世代・ロールス・ロイスの ULTRAFAN)でシェアを落とせば、30 年の部品収益が細る。

防衛では、固定価格の開発契約で過去に損失が出てきた。弾薬の増産は、工場の拡張と部品の確保(ロケットモーター・シーカー)に先行投資が要り、増産合意が実際の契約になる前に予算が凍結される危険がある。2027 年度の調整予算 3,500 億ドルは別の法案で、成立するか分からない。アンドゥリルやスペース X が無人機・宇宙で主契約者の取り分を削る可能性もある。

景気後退では、民間の飛行時間と納入が同時に落ち、RTX の株価はリーマンで山から谷まで -48% 下げた。

どちらに重みを置いたか

事業の質と受注の見通しは強気の見方が強く、確率は楽観側にやや寄せた(楽観とやや楽観で 36%)。ただし、値段は慎重な見方が強い。倍率は k 8.0% の利益ベースの式で、10 年の中立は上限 17.3 倍の 8.5 割の 14.7 倍に置いた。悲観は 10%(GTF の構造的な失敗・固定価格の損失・景気後退の重なり)。結論は「優れた事業だが、利益ベースの倍率で測ると今の値段は高い」。k が下がれば倍率は上がるので、前提への依存がある。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 204.26 ドル2,771 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 66.57 ドル903 億ドル)。 今の値に割り戻すと 139.92 ドル1,898 億ドル、今との差 −28.1%、 期待の年率 +3.4%(資本コスト 8.0%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 12% 346.95 ドル4,706 億ドル 95.84 ドル1,300 億ドル +127.4% +8.6% 53.13 ドル721 億ドル
やや楽観 24% 257.98 ドル3,499 億ドル 77.41 ドル1,050 億ドル +72.2% +5.6% 80.49 ドル1,092 億ドル
中立 34% 201.16 ドル2,729 億ドル 66.35 ドル900 億ドル +37.4% +3.2% 90.96 ドル1,234 億ドル
やや悲観 20% 134.19 ドル1,820 億ドル 53.08 ドル720 億ドル −3.8% −0.4% 37.46 ドル508 億ドル
悲観 10% 54.75 ドル743 億ドル 33.18 ドル450 億ドル −54.8% −7.6% 8.79 ドル119 億ドル
加重平均100% 204.26 ドル2,771 億ドル66.57 ドル903 億ドル +39.1% +3.4% 270.83 ドル3,674 億ドル

今の株価時価総額 194.71 ドル2,641 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.0% を下回るほど割高。

楽観 12% 楽観:整備と弾薬の両方が積み上がり、純利益が 4 倍に 利益 260 億ドル · PER 18.1 倍 · 株価時価総額 346.95 ドル4,706 億ドル

2035 年、航空エンジン市場は実質で年 +5%、P&W は GTF Advantage の採用と整備でシェア 19%、利益率 17% に達する。コリンズは年 +3.8% の市場でシェア 15.2%、利益率は目標を超えて 20.5%。レイセオンは防衛の弾薬・防空が年 +4.5% で増え、シェアは 15.5%、利益率 14.5%。価格は物価並み(10 年 1.41 倍)。売上は 2,086 億ドル、営業利益は 329 億ドル、純利益 260 億ドル(金利の変化で 6 億ドル減)。債務を返し終え、自社株買いも続く。競合と照らすと、GE が整備で利益率 25% 台を保つのに対し、P&W は 17% が上限で、コリンズの 20% 超が全体を押し上げる。

  • コリンズ・エアロスペース:数量 2,904(航空機の電子・機械システム(新品+アフターマーケット)の世界市場(億ドル。2025 年の価格に換算した実質))× 価格 21.4%(コリンズのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 622 億ドル・営業利益 128 億ドル。市場 2,904 億ドル × シェア 15.2% × 価格 1.41 倍
  • プラット・アンド・ホイットニー:数量 2,932(航空エンジン(民間+軍用、新品+整備)の世界市場(億ドル。2025 年の価格に換算した実質))× 価格 26.8%(P&W のシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 785 億ドル・営業利益 133 億ドル。市場 2,932 億ドル × シェア 19.0% × 価格 1.41 倍
  • レイセオン:数量 3,106(防空・ミサイル・センサーの世界市場(億ドル。2025 年の価格に換算した実質))× 価格 21.9%(レイセオンのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 679 億ドル・営業利益 98 億ドル。市場 3,106 億ドル × シェア 15.5% × 価格 1.41 倍

倍率:利益ベースの正当化 PER(SCHEMA §1-1)。事業の ROE 25.6%(この筋書きの純利益 260.0 ÷ 自己資本 1015 億ドル。帳簿の値)は先で薄れ、RONIC=k 8.0%(基本 8.0% + quality +0.0%)+ 残る割合 0.50 ×(ROE − k)= 16.8%(堀は普通:エンジンと電子機器の整備権は強いが、GTF の問題と新型エンジンの競争があり、残る割合は 1/2)。g は 4.0%(g は 4.0%(上限)。内訳の目安=民間航空の稼働と防衛予算の数量(実質年 2%)+ 整備・部品価格の物価 3.5%。倍率の g は上限の 4% で止める)。正当化 PER=(1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g)=19.1 倍に対し、95% の 18.1 倍に置いた(GTF の費用が山を越え弾薬の増産が前倒しで進む筋書きだが、上限の 9.5 割)。時価総額=純利益 260.0 億ドル × 18.1 倍=4706 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:稼働する GTF と軍用エンジンの整備が 2030 年代に厚くなり、弾薬の増産が 7 年以上の長期契約で続き、ゴールデンドームも主契約者に出る展開。大型の事業で 10 年これが続く確率は 1 割強。

やや楽観 24% やや楽観:コリンズの利益率が目標に届き、P&W が 15% 前後へ 利益 216 億ドル · PER 16.2 倍 · 株価時価総額 257.98 ドル3,499 億ドル

2035 年、航空エンジン市場は実質で年 +4.5%、P&W のシェアは 18%、利益率 15%。コリンズは利益率 19.5%(会社目標の上端に近い)。レイセオンはシェア 14.5%、利益率 13.8%。売上は 1,886 億ドル、営業利益は 274 億ドル、純利益 216 億ドル。競合と照らすと、P&W は GE・CFM に次ぐ位置を守りつつ、GTF の稼働機の整備と F135 の長期の整備で利益を積む。コリンズはハネウェル エアロスペースとサフランに対し、電源・アクチュエーションで優位を保つ。防衛では、レイセオンがロッキード・マーチンと並ぶミサイルの主力として、欧州への輸出を伸ばす。

  • コリンズ・エアロスペース:数量 2,794(航空機の電子・機械システム(新品+アフターマーケット)の世界市場(億ドル。2025 年の価格に換算した実質))× 価格 20.9%(コリンズのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 583 億ドル・営業利益 114 億ドル。市場 2,794 億ドル × シェア 14.8% × 価格 1.41 倍
  • プラット・アンド・ホイットニー:数量 2,795(航空エンジン(民間+軍用、新品+整備)の世界市場(億ドル。2025 年の価格に換算した実質))× 価格 25.4%(P&W のシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 709 億ドル・営業利益 106 億ドル。市場 2,795 億ドル × シェア 18.0% × 価格 1.41 倍
  • レイセオン:数量 2,904(防空・ミサイル・センサーの世界市場(億ドル。2025 年の価格に換算した実質))× 価格 20.4%(レイセオンのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 594 億ドル・営業利益 82 億ドル。市場 2,904 億ドル × シェア 14.5% × 価格 1.41 倍

倍率:利益ベースの正当化 PER(SCHEMA §1-1)。事業の ROE 20.6%(この筋書きの純利益 216.0 ÷ 自己資本 1050 億ドル。帳簿の値)は先で薄れ、RONIC=k 8.0%(基本 8.0% + quality +0.0%)+ 残る割合 0.50 ×(ROE − k)= 14.3%(堀は普通:エンジンと電子機器の整備権は強いが、GTF の問題と新型エンジンの競争があり、残る割合は 1/2)。g は 4.0%(g は 4.0%(上限)。内訳の目安=民間航空の稼働と防衛予算の数量(実質年 2%)+ 整備・部品価格の物価 3.5%。倍率の g は上限の 4% で止める)。正当化 PER=(1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g)=18.0 倍に対し、90% の 16.2 倍に置いた(民間アフターが強く GTF の利益率が戻る筋書き)。時価総額=純利益 216.0 億ドル × 16.2 倍=3499 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:整備の供給制約が長く続き、防衛の予算が実質で増える筋書き。強気の見方の根拠(受注残・値上げの力)が強いため、やや厚く置いた。

中立 34% 中立:売上は年 7%、P&W の利益率は 13.5% で、成熟した優良企業になる 利益 186 億ドル · PER 14.7 倍 · 株価時価総額 201.16 ドル2,729 億ドル

2035 年、航空エンジン市場は実質で年 +4%、P&W のシェアは 17.5%、利益率は整備の比率が上がって 13.5%。コリンズは市場が実質で年 +3%、シェア 14.5%、利益率 18.5%。レイセオンはシェア 14%、利益率 13%。価格は物価並み(10 年 1.41 倍)。売上は 1,737 億ドル(年 +7%)、営業利益は 235 億ドル、純利益 186 億ドル(今の約 2.8 倍。借り換えで利払いが 6 億ドル増える)。競合と照らすと、GE が整備の稼ぎで利益率 25% 台を維持するのに対し、P&W は新品の薄い利益と GTF の整備の遅れで 13.5% にとどまる。コリンズは電源・内装で特定の品目に偏らず、19〜20% の目標のやや下で落ち着く。レイセオンはロッキード・マーチン(利益率 11〜13%)と同水準。ここまでうまくいけば、オーナー利益は今の 2.5 倍前後になる。

  • コリンズ・エアロスペース:数量 2,688(航空機の電子・機械システム(新品+アフターマーケット)の世界市場(億ドル。2025 年の価格に換算した実質))× 価格 20.4%(コリンズのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 549 億ドル・営業利益 102 億ドル。市場 2,688 億ドル × シェア 14.5% × 価格 1.41 倍
  • プラット・アンド・ホイットニー:数量 2,664(航空エンジン(民間+軍用、新品+整備)の世界市場(億ドル。2025 年の価格に換算した実質))× 価格 24.7%(P&W のシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 657 億ドル・営業利益 89 億ドル。市場 2,664 億ドル × シェア 17.5% × 価格 1.41 倍
  • レイセオン:数量 2,688(防空・ミサイル・センサーの世界市場(億ドル。2025 年の価格に換算した実質))× 価格 19.7%(レイセオンのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 531 億ドル・営業利益 69 億ドル。市場 2,688 億ドル × シェア 14.0% × 価格 1.41 倍

倍率:利益ベースの正当化 PER(SCHEMA §1-1)。事業の ROE 17.9%(この筋書きの純利益 186.0 ÷ 自己資本 1042 億ドル。帳簿の値)は先で薄れ、RONIC=k 8.0%(基本 8.0% + quality +0.0%)+ 残る割合 0.50 ×(ROE − k)= 12.9%(堀は普通:エンジンと電子機器の整備権は強いが、GTF の問題と新型エンジンの競争があり、残る割合は 1/2)。g は 4.0%(g は 4.0%(上限)。内訳の目安=民間航空の稼働と防衛予算の数量(実質年 2%)+ 整備・部品価格の物価 3.5%。倍率の g は上限の 4% で止める)。正当化 PER=(1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g)=17.3 倍に対し、85% の 14.7 倍に置いた(民間アフターと防衛の両輪で受注残 2,890 億ドルの質は高いが、GTF の整備費用が尾を引く分、上限すれすれには置かない)。時価総額=純利益 186.0 億ドル × 14.7 倍=2729 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:業界の中立(民間納入 年 +4.5%・整備単価 年 +4.5%、防衛予算 年 +5%)に沿う。GTF の問題が収束して P&W の利益率が戻り、弾薬の増産が実契約で続く。強気と慎重の見方の落としどころ。

やや悲観 20% やや悲観:シェアを一部失い、利益率が 11〜12% にとどまる 利益 144 億ドル · PER 12.6 倍 · 株価時価総額 134.19 ドル1,820 億ドル

2035 年、P&W は新型の狭胴機エンジンの競争で劣勢で、シェア 16.5%、利益率 11%。コリンズは単価競争で 17%。レイセオンはアンドゥリルなどにシェアを一部取られ 13.5%、利益率 11.5%。市場の伸びは物価並みに近い。売上は 1,566 億ドル、営業利益は 183 億ドル、純利益 144 億ドル。競合と照らすと、LEAP の次の世代で GE とサフランが先に主導権を取り、P&W は GTF の改良型で追う形になる。ロールス・ロイスの ULTRAFAN も小型化して狭胴機に入り込む。防衛では、ロッキード・マーチンがパトリオットの PAC-3 で、アンドゥリルが低価格の無人機・巡航ミサイルでそれぞれ取り分を伸ばす。競合に負ければ純利益は今の 2 倍強にとどまる。

  • コリンズ・エアロスペース:数量 2,560(航空機の電子・機械システム(新品+アフターマーケット)の世界市場(億ドル。2025 年の価格に換算した実質))× 価格 19.7%(コリンズのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 505 億ドル・営業利益 86 億ドル。市場 2,560 億ドル × シェア 14.0% × 価格 1.41 倍
  • プラット・アンド・ホイットニー:数量 2,466(航空エンジン(民間+軍用、新品+整備)の世界市場(億ドル。2025 年の価格に換算した実質))× 価格 23.3%(P&W のシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 574 億ドル・営業利益 63 億ドル。市場 2,466 億ドル × シェア 16.5% × 価格 1.41 倍
  • レイセオン:数量 2,560(防空・ミサイル・センサーの世界市場(億ドル。2025 年の価格に換算した実質))× 価格 19.0%(レイセオンのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 487 億ドル・営業利益 56 億ドル。市場 2,560 億ドル × シェア 13.5% × 価格 1.41 倍

倍率:利益ベースの正当化 PER(SCHEMA §1-1)。事業の ROE 14.7%(この筋書きの純利益 144.0 ÷ 自己資本 977 億ドル。帳簿の値)は先で薄れ、RONIC=k 8.0%(基本 8.0% + quality +0.0%)+ 残る割合 0.50 ×(ROE − k)= 11.4%(堀は普通:エンジンと電子機器の整備権は強いが、GTF の問題と新型エンジンの競争があり、残る割合は 1/2)。g は 4.0%(g は 4.0%(上限)。内訳の目安=民間航空の稼働と防衛予算の数量(実質年 2%)+ 整備・部品価格の物価 3.5%。倍率の g は上限の 4% で止める)。正当化 PER=(1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g)=16.2 倍に対し、78% の 12.6 倍に置いた(GTF の費用が長引き民間の景気が鈍る筋書き)。時価総額=純利益 144.0 億ドル × 12.6 倍=1820 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:新型エンジンの競争で苦戦し、防衛でも新興に取り分を削られる。PER 39 倍が示す期待が外れる方向の筋書きで、2 割と厚めに置いた。

悲観 10% 悲観:GTF の構造的な失敗と防衛の固定価格の損失で、優良ではなくなる 利益 78 億ドル · PER 9.5 倍 · 株価時価総額 54.75 ドル743 億ドル

2035 年、GTF の問題が構造的に長引き、新型の狭胴機のエンジンを取れない。P&W のシェアは 14%、利益率は 6%。航空会社は整備契約を競争入札に切り替え、アフターの値上げも物価に届かない。レイセオンは固定価格の開発で損失を出し、新興にも取られ、シェア 12%・利益率 9%。コリンズも 14% に落ちる。売上は 1,251 億ドル、営業利益は 103 億ドル、純利益 78 億ドル(今の 1.2 倍)。競合と照らすと、GE の LEAP の整備が稼ぐ一方で、P&W は補償と値引きで赤字に近い新品を抱え、整備の取り込みも競争入札で奪われる。防衛でも、ロッキード・マーチンやノースロップ・グラマンが主契約者の座を守り、新興が低価格で入る。ここまで負ければ RTX は特別な優良企業ではなく、景気に揺れる普通の防衛・航空部品会社になる。

  • コリンズ・エアロスペース:数量 2,321(航空機の電子・機械システム(新品+アフターマーケット)の世界市場(億ドル。2025 年の価格に換算した実質))× 価格 18.3%(コリンズのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 425 億ドル・営業利益 60 億ドル。市場 2,321 億ドル × シェア 13.0% × 価格 1.41 倍
  • プラット・アンド・ホイットニー:数量 2,194(航空エンジン(民間+軍用、新品+整備)の世界市場(億ドル。2025 年の価格に換算した実質))× 価格 19.7%(P&W のシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 433 億ドル・営業利益 26 億ドル。市場 2,194 億ドル × シェア 14.0% × 価格 1.41 倍
  • レイセオン:数量 2,321(防空・ミサイル・センサーの世界市場(億ドル。2025 年の価格に換算した実質))× 価格 16.9%(レイセオンのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 393 億ドル・営業利益 35 億ドル。市場 2,321 億ドル × シェア 12.0% × 価格 1.41 倍

倍率:利益ベースの正当化 PER(SCHEMA §1-1)。事業の ROE 9.5%(この筋書きの純利益 78.0 ÷ 自己資本 818 億ドル。帳簿の値)は先で薄れ、RONIC=k 8.0%(基本 8.0% + quality +0.0%)+ 残る割合 0.50 ×(ROE − k)= 8.8%(堀は普通:エンジンと電子機器の整備権は強いが、GTF の問題と新型エンジンの競争があり、残る割合は 1/2)。g は 4.0%(g は 4.0%(上限)。内訳の目安=民間航空の稼働と防衛予算の数量(実質年 2%)+ 整備・部品価格の物価 3.5%。倍率の g は上限の 4% で止める)。正当化 PER=(1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g)=13.6 倍に対し、70% の 9.5 倍に置いた(GTF の構造的な失敗と防衛の固定価格の損失で優良ではなくなる筋書き。2035 年の利益率が 8% 台に落ちるので、純利益 78 億ドル÷ k の稼ぐ力 975 億ドル(12.5 倍)より低い 9.5 倍に置いた)。時価総額=純利益 78.0 億ドル × 9.5 倍=743 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:GTF の耐久問題の再発と、新型機のエンジンの競争での敗北、固定価格の開発契約の損失、景気後退が重なる展開。確率は 1 割。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

コリンズ・エアロスペース

航空機の電子・電源・飛行制御・内装・着陸装置と、その整備・部品(民間 7 割・防衛 3 割程度)。保証切れの稼働機が増えるほど利益率が上がる。

数量航空機の電子・機械システム(新品+アフターマーケット)の世界市場(億ドル。2025 年の価格に換算した実質)価格コリンズのシェア × 価格指数(2025 年 = 1)売上営業利益
今 2025/12 2,000 14.8% 296 48
10 年後 中立 2,688 20.4% 549 102

取り方:機体の電子・電源・飛行制御・内装・着陸装置・ブレーキの世界市場(新造と整備・部品、民間と防衛)を約 2,000 億ドルと推定し(調整後の売上 302 億ドルから逆算)、シェア約 15% と置いた。売上 = 市場 × シェア × 価格(価格指数は中立で 3 年 1.11 倍・10 年 1.41 倍)。営業利益はセグメント 49 億ドルを消去・共通費で 1 億ドル調整した 48 億ドル(利益率 16.2%)。競合はハネウェル エアロスペース、サフラン、ロッキード・マーチンなどの部分的な競合で、座席・内装・電源など品目ごとに分かれる。

プラット・アンド・ホイットニー

民間エンジン(GTF・PW4000 系)と軍用エンジン(F135・F119)、および整備・部品。利益の大半は稼働中のエンジンの整備。

数量航空エンジン(民間+軍用、新品+整備)の世界市場(億ドル。2025 年の価格に換算した実質)価格P&W のシェア × 価格指数(2025 年 = 1)売上営業利益
今 2025/12 1,800 17.8% 320 23
10 年後 中立 2,664 24.7% 657 89

取り方:業界ノートと GE の置き方に合わせ、民間エンジン(新品+整備)約 1,000 億ドルと軍用エンジン・推進装置約 800 億ドルの合計 1,800 億ドルを市場とし、P&W のシェアを約 17.8% と置いた(GE エアロスペースは同じ市場で約 25%、CFM のサフラン分は別)。2025 年の売上は約 325 億ドル(推定)から消去を引いた 320 億ドル、営業利益率は GTF の費用で約 7%。売上 = 市場 × シェア × 価格。競合は GE・CFM、ロールス・ロイスの 3 陣営の寡占で、軍用は F135 で F-35 を独占し、F119・F100 も持つが、GE の F414 や T700 のように機種の幅が広い会社とは違う。

レイセオン

ミサイル(SM-3・SM-6・AMRAAM・トマホーク・スティンガー)、パトリオットの防空、レーダー、宇宙・サイバー。顧客は米国防総省と同盟国。

数量防空・ミサイル・センサーの世界市場(億ドル。2025 年の価格に換算した実質)価格レイセオンのシェア × 価格指数(2025 年 = 1)売上営業利益
今 2025/12 2,000 13.5% 270 31
10 年後 中立 2,688 19.7% 531 69

取り方:米国と同盟国の防空・ミサイル・レーダー・宇宙センサーの調達と整備を合わせた約 2,000 億ドル(推定)に、シェア約 13.5% を置いた。2025 年の売上は約 280 億ドル(推定)から消去を引いた 270 億ドル、利益率は約 11.5%(2026 年 4〜6 月期は 12.6%)。売上 = 市場 × シェア × 価格。競合:ミサイルではロッキード・マーチン(PAC-3・JASSM・GMLRS)、ノースロップ・グラマン(固体ロケットモーター・IBCS)、ボーイング(JDAM・SDB)、ゼネラル・ダイナミクス(弾薬)、新興のアンドゥリル。防空レーダーではロッキード・マーチンと L3ハリスが競う。

リスクと懸念

GTF の点検・補償費用

粉末金属の汚染による GTF の数千基の点検は 2026 年も続き、機体が整備で地上に留まる(AOG)。整備の出力は +43% まで上がったが、補償費用が想定を超えるか、GTF Advantage への切り替えが遅れると、P&W の利益率の回復が遅れ、エアバスとの関係も悪化する。

固定価格の防衛契約と先行投資

弾薬の増産合意(5 品目・最長 7 年)は工場の拡張と部品の確保に先行投資を要する。固定価格の開発契約では、過去に損失が出てきた。ロケットモーターやシーカーの供給が詰まれば、増産が遅れて利益率が 12% 台から上がらなくなる。

防衛予算の遅れ

2027 年度の要求 1.5 兆ドルのうち調整予算 3,500 億ドルは別の法案で、成立は未定。つなぎ予算になると、新規の調達や増産の契約が先送りされ、RTX の防衛の売上の伸びが数量より時期のずれとして遅れる。

航空需要の循環と燃料高

2026 年の中東の戦闘で燃料費が上がり、IATA の航空会社の純利益見通しは 410 億ドルから 230 億ドルへ下がった。景気後退が重なれば飛行時間と納入が同時に落ち、RTX の株価はリーマンで山から谷まで -48%、コロナで -37% 下げた。

新型エンジンの競争

LEAP の次世代、ロールス・ロイスの ULTRAFAN、GTF の改良のうちどれが次の狭胴機に載るかが、2040 年代の部品・整備収益を決める。P&W が採用で負ければ、GTF の稼働機の整備は残るが、その先の成長が細る。

新興勢の台頭

アンドゥリル、パランティア、スペース X が無人機・宇宙・指揮統制のソフトで調達を取り、主契約者の取り分が削られる可能性がある。ゴールデンドームが宇宙新興と分割されれば、レイセオンの上振れが小さくなる。

高い期待と過去の目標未達

GAAP の PER は 39 倍で、FCF 利回りは 3.3%。2021 年と 2023 年に掲げた 2025 年の FCF 90 億ドルは 79 億ドルにとどまった。2026 年の FCF 85〜87.5 億ドルの達成と、その後の増加が続かなければ、倍率が縮む。

今後の分かれ目

P&W の GTF の民間アフターが 2 桁の伸びを続け、GTF の整備日数が縮み続けたら
P&W の利益率が 12% 台へ戻る道が見え、中立の利益を 5〜8% 上げて見る。
GTF Advantage の耐久に問題が出る、または追加の補償費用が数十億ドル出たら
P&W の利益率の回復が遅れ、やや悲観・悲観の確率を上げる。倍率も 2〜3 倍下げて見る。
弾薬の増産合意が実契約に移り、AMRAAM のような複数年契約が SM-6・トマホークでも続いたら
レイセオンの利益率が 13〜14% へ上がる可能性が高まり、楽観・やや楽観の確率を上げる。
2027 年度の調整予算 3,500 億ドルが成立せず、つなぎ予算が長引いたら
防衛の売上の伸びが 1〜2 年遅れる。受注残が厚いため、悲観の深さは限られる。
航空会社の収益悪化で整備の先送りと機体の退役が増えたら
民間アフターの伸びが鈍り、P&W とコリンズの利益が 1〜2 年遅れる。中立の確率を悲観側へ動かす。
株価が下がり、調整後利益の 15 倍前後になったら
FCF 利回りが 6〜7% になり、安全域が出る。債務が減っていれば自社株買いの再開の効果も大きく、評価が上がる。

見ておくもの

  • P&W の民間アフターの伸び率・GTF の整備出力・AOG の機数・GTF の費用の残り
  • 民間新品エンジンの納入数(GTF・F135)と、A320neo の機体の生産との整合
  • レイセオンの受注/売上・利益率(12.6% から 13% 以上へ)・弾薬 5 品目の年産の実績
  • 調整予算 3,500 億ドルの成立と、ゴールデンドームの契約の割り方
  • FCF(2026 年 85〜87.5 億ドル)と純負債の推移、自社株買いの再開の時期
  • IATA の見通しと世界の出発数、燃料価格
  • コリンズの利益率(目標 19〜20%)と民間アフターの伸び

倍率と資本コストの決め方

今の PER 39 倍を見る前に、セグメントごとに市場(実質)× シェア × 物価指数で売上を積み、利益率を置いて純利益を出した。倍率は利益ベースの正当化 PER((1−g÷RONIC)÷(k−g)、k 8.0%=基本 8.0% + quality 0%、g 4%、RONIC=k+1/2×(事業の ROE−k)、moat 普通)の 7〜9.5 割(10 年の中立は上限 17.3 倍の 8.5 割で 14.7 倍)に置いた。P&W の GTF の整備費用が尾を引くので上限すれすれにはしていない。純利益は GAAP(償却を戻さない)で、倍率でも足し戻さない。純負債は 1 ドルで引いた。今の 39 倍や過去の PER には寄せていない。結果は今の値段を 3 割弱下回る。

資本コスト 8.0% = 無リスク金利 5% + β 0.60 × 5%。k=基本 8.0% + quality 0% = 8.0%。民間の循環の上乗せ +0.25% を、整備・部品の値決めの力 −0.25% で打ち消した。GTF の費用・固定価格契約・予算の遅れ・新型エンジンの競争は k に足さず、筋書きと確率(やや悲観・悲観 30%)で表した。

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割安 ペンテアPNR プール機器の在庫調整と水事業の安定収益。買い足しと住宅の景気が振れる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 4 割強上回り、割安 本質価値との差 +38.6% · 10 年 割安(年 +10.3%) やや割安 ロッキード・マーチンLMT 受注残 2,300 億ドルと防空ミサイルの増産で利益が戻る防衛の王道銘柄。F-35 一本足の傷はあるが、利益ベースの倍率(10 年中立 20.3 倍)で測っても本質価値は今の時価総額を 3 割ほど上回る(割安) 本質価値との差 +23.1% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 コパートCPRT 堀の厚い事故車オークションの寡占で、余った現金 40 億ドルを戻り方 0.5 で足し、台数の弱さを織り込んでも、利益ベースの本質価値は今の値段を 3 割弱上回る 本質価値との差 +22.4% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 テクストロンTXT 時価総額 131 億ドルは GAAP の純利益の 14 倍。ジェット・MV-75・工業を抱える複合企業は、利益ベースの倍率(10 年中立 12.6 倍)で測ると本質価値が今の約 1.2 倍に出てやや割安 本質価値との差 +18.0% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 レノックス・インターナショナルLII 住宅は在庫調整の谷、商業用は 2 桁で伸びる空調。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 15.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +21% でやや割安 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 オーチス・ワールドワイドOTIS 保守の継続収入が利益の大半を稼ぐ優良事業。中国の新設不況と KONE・TKE 統合の競争で悲観側を厚く置いても、総合は今の時価総額に対し +22% でやや割安 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 ウーバー・テクノロジーズUBER 実力の利益は見かけの半分。未成立の買収を外した単体で、自動運転で取り分が削られる負けを厚く見ると、利益ベースの倍率では今の値段をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ノースロップ・グラマンNOC B-21 と Sentinel で米国の核抑止の 2 本柱を持つ防衛の主契約者。受注残は史上最高だが利益率は薄く、利益ベースの倍率では本質価値は今の時価総額をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) 適正 ハネウェル エアロスペースHONA 民間機の装備品とアフターマーケット・防衛の 3 本柱で稼ぐが、分離で純負債 約 148 億ドルと自己資本のマイナスを背負い、2026 年の見通しを下げた直後の新会社 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスUAL 山の年でなくならした利益で測ると、国際線とプレミアムで稼ぐ航空会社の本質価値は今の値段を 1 割強上回る。ただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いたただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いた 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 ユナイテッド・パーセル・サービスUPS アマゾンの荷物の削減を終え利益が戻り始めた宅配の最大手。利益ベースの倍率で測ると純利益 15 倍の今の値段はやや安いが、アマゾン自前網との競争を重く見て確率を悲観側に置いた 本質価値との差 +6.4% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 キャリア・グローバルCARR 売却後の空調はデータセンターと更新需要で伸びる優良株。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +9% で適正 本質価値との差 +5.1% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 ローリンズROL 家庭と店舗に張りつく定期契約の害虫駆除は景気に強く、買収の支出を利益から引き、利益ベースの倍率(中立 23 倍)で測ると、本質価値は今の値段を 1 割弱上回る水準で適正 本質価値との差 +3.7% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 ゼネラル・ダイナミクスGD ガルフストリームと潜水艦で稼ぐ防衛・ビジネスジェットの複合企業。受注残 1,365 億ドルで利益の見通しは堅く、利益ベースの倍率(資本コスト 7.75%、中立は上限の 9 割弱)で測ると今の値段は適正の範囲 本質価値との差 0.0% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 ビルダーズ・ファースト・ソースBLDR 米国最大級の住宅建材の流通・加工。着工の谷と重い借金。利益ベースの正当化 PER の 9 割(中立 10 年 9.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +3% で適正 本質価値との差 −1.9% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 マスコ・コーポレーションMAS 改修需要に乗るブランド製品。ホームデポ頼みと住宅循環が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 16.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -6% で適正 本質価値との差 −8.5% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ユニオン・パシフィックUNP 線路という最高級の堀を持ち、未成立の NSC 合併を除いた単独の姿で測ると、純利益の 24 倍の今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −8.7% · 10 年 適正(年 +5.2%) 適正 ヴェラルトVLTO 定期収入が約 6 割の水質・製品識別の会社。利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると、今の値段(PER 26.9 倍)はやや高いが適正の範囲 本質価値との差 −9.0% · 10 年 適正(年 +5.6%) 適正 L3ハリス・テクノロジーズLHX 宇宙・通信・ミサイル推進の 3 本柱で受注残 420 億ドル。固体ロケットモーターの増産が利益を押し上げるが、利益ベースの倍率(10 年中立 15.4 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 1 割ほど下回る(やや割高) 本質価値との差 −9.8% · 10 年 適正(年 +5.3%) やや割高 GEエアロスペースGE 民間エンジン整備という最良の事業を持つが、PER 39 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 21 倍)の 1.8 倍で、計算上はやや割高 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 スリーエムMMM PFAS の訴訟支払いを抱えつつ利益率は上向き。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段に近く、適正 本質価値との差 −12.7% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 W・W・グレインジャーGWW 北米の産業用品流通で堀の深い優良企業。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 20.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 デルタ航空DAL 山の年でなくならした利益で測ると、燃料高でも優良な航空会社の価値は今の値段とほぼ釣り合う。利益ベースの PER は 10 倍台で、循環と燃料の悲観を厚く置いた 本質価値との差 −14.1% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 スナップオンSNA 整備士へのバン販売の堀と厚い現金で利益率 22% を保つ。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −14.2% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 インガソール・ランドIR 圧縮機・真空・ポンプで世界の上位を争う質の高い産業機械。買収で伸びる分は買収の現金を引いて評価すると、利益ベースの上限で見ると今の値段は高く、やや割高 本質価値との差 −14.2% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 A.O.スミスAOS 北米最大の給湯器メーカー。中国の不振とヒートポンプ移行が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.7 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -11% でやや割高 本質価値との差 −15.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ハンティントン・インガルス・インダストリーズHII 米国で唯一の原子力空母の造船所で、潜水艦も手がける。受注残 573 億ドルで売上は読めるが利益率は 5% 台と薄く、利益ベースの PER(中立 12.7 倍)で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 パッカーPCAR 北米クラス 8 の循環と DAF の欧州で稼ぐ堅実な首位級。事業は優良だが、利益ベースの上限の内側(中立は 7.6 割)で測ると、今の値段は 2 割弱高く、やや割高 本質価値との差 −16.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ジェイコブズ・ソリューションJ 政府サービスを分離した設計・工事管理会社。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 11.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −17.1% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 トランスダイム・グループTDG 独占に近い航空機部品の補修収入で稼ぐ高収益の複利機械。ただし純負債は EBITDA の約 5.8 倍で、利益ベースの倍率(10 年中立 15.3 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 2 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −17.6% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ハベルHUBB 電力会社の送配電部材とデータセンター配線で稼ぐ高収益企業。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 16.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -18% でやや割高 本質価値との差 −17.8% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ITWイリノイ・ツール・ワークスITW 利益率は高いが売上の伸びの実績が弱い。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −18.8% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 フォーティブFTV 分離後は計測・施設ソフト・滅菌の堅い会社。GAAP の PER 30 倍は高く、利益ベースの本質価値は今の値段を 1 割ほど下回り、総合はやや割高 本質価値との差 −19.2% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 レイドス・ホールディングスLDOS 政府案件の受注残は厚いが、人月で売る IT 受託は AI エージェントの標的で、売上が縮む前提で見るとやや割高(-14%) 本質価値との差 −20.1% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 アメテックAME ニッチな計測・精密部品を買い足して束ねる質の高い会社。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 17.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -24% でやや割高 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 スタンレー・ブラック&デッカーSWK 工具の回復は費用削減の実現と関税の転嫁で決まる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -15% でやや割高 本質価値との差 −20.9% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 カミンズCMI 発電は受注が 2028 年下期まで埋まり利益は拡大中だが、北米トラックの循環が深く、利益ベースの本質価値は今の時価総額を 2 割強下回るやや割高 本質価値との差 −22.3% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ウェイスト・マネジメントWM 堀は厚く価格の力も強い。資本コスト 7.5% で利益ベースの正当化 PER(中立 21 倍)を測ると、PER 34 倍の今の値段はやや割高の範囲 本質価値との差 −22.7% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 アレジオンALLE 商業施設の錠・出口装置で米国の上位を守る堅い事業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -13% でやや割高 本質価値との差 −23.3% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 ザイレムXYL 水の設備・計測・サービスで景気に強いが、のれん込みの資本効率は低い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -20% でやや割高 本質価値との差 −23.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 ドーバーDOV 5 部門の買収型機械メーカー。液冷・バイオ医薬で伸びるが、GAAP の PER 25 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 13 倍)の約 2 倍で、本質価値は今の値段を 3 割弱下回るやや割高 本質価値との差 −26.7% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 フェデックス・フレイトFDXF 分離で借金を負った LTL 首位級の事業は堀も回復余地もあるが、薄い利益率の回復をすでに値段が先に見込んでおり、利益ベースの倍率(10 年中立 12.0 倍)で測るとやや割高 本質価値との差 −27.4% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 ノーフォーク・サザンNSC 東部の線路は代えのきかない優良な資産だが、今の値段にはユニオン・パシフィックとの合併の上乗せが入っており、NSC 単体の利益ベースの価値は 2 割台半ば下で、やや割高 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +2.8%) やや割高 CSXCSX 線路の堀と利益率の回復は本物だが、回復後の利益に今の値段が先に届いており、利益ベースの倍率(moat 強・10 年中立 19.5 倍)で測ると、やや割高 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +2.8%) やや割高 エマソン・エレクトリックEMR プロセス産業の制御・計測の堀は深いが、事業の入れ替えの途中。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -30% でやや割高 本質価値との差 −29.1% · 10 年 やや割高(年 +3.1%) やや割高 ハネウェル・インターナショナルHON エアロスペース分離後のビル・プロセス・産業オートメーション専業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -26% でやや割高 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) 割高 ジェネラック・ホールディングスGNRC 停電頼みの住宅用発電機から、データセンター向けの大型発電機へ変わる途中。利益ベースの正当化 PER の 7.2 割(中立 10 年 10.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -32% で割高 本質価値との差 −30.4% · 10 年 割高(年 +3.8%) 割高 フェデックスFDX 分離後のフェデックスは、売上 825 億ドルで営業利益率 5〜6% の薄利の宅配会社。分離前の台帳の PER 15.8 倍は見かけで、継続事業では 20 倍超。費用削減は本物だが、利益ベースの倍率(10 年中立 11.1 倍)で測ると割高 本質価値との差 −32.6% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 トレイン・テクノロジーズTT 受注残 121 億ドルの AI 冷却ブームで利益は拡大中だが、PER 35 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 16.4 倍)の 2 倍で、総合は今の時価総額に対し -33% で割高 本質価値との差 −34.5% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 シンタスCTAS 堀は厚く伸びも安定だが、利益ベースの正当化 PER(成熟後の中立 22 倍)で測ると、PER 40 倍台の今の値段は割高 本質価値との差 −35.2% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 サウスウエスト・エアラインLUV 手荷物有料化・指定席・プレミアム席の上積みが計画の 6〜7 割で定着する前提でも、利益ベースで測ると価値は今の値段を下回る。会社計画の実現度で大きく分かれる。会社計画の実現度で大きく分かれる 本質価値との差 −35.6% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 リパブリック・サービシズRSG 廃棄物の寡占と価格の力は強いが、利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると今の値段は割高。数量の弱さと環境ソリューションの不振が懸念 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 アイデックスIEX 受注は過去最高でも、GAAP の PER 37 倍は利益ベースの 10 年の中立(約 14 倍)の 2 倍半ほどで、本質価値は今の値段の 6 割強で割高 本質価値との差 −36.9% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 パーカー・ハネフィンPH 航空が 3 割超・産業が 7 割の高収益な動き・流れの制御部品大手。堀は厚いが PER 34 倍は利益ベースの上限(18 倍)の 2 倍近く、割高 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 ノードソンNDSN 接着剤・医療部品・電子検査のニッチ首位で稼ぐ高収益企業だが、AI 向けの急回復を織り込んだ PER 38 倍は利益ベースの上限(約 19 倍)の 2 倍で、割高 本質価値との差 −37.4% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 ジョンソンコントロールズJCI データセンター冷却が伸びるビル設備の優良会社。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −41.1% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 エムコア・グループEME 設備工事の大手。受注残 171 億ドルは山の利益。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -43% で割高 本質価値との差 −41.4% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 キャタピラーCAT 受注残 720 億ドルの AI 電源ブームで利益は急拡大中だが、PER 39 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 14 倍)の約 3 倍で割高 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 GEベルノバGEV ガスタービン受注残と電化で利益が伸びるが、山の利益に高い倍率を掛けない。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -49% で割高 本質価値との差 −42.7% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 オールド・ドミニオン・フレイト・ラインODFL 拠点網の密度と運賃の規律という堀は本物だが、谷の利益の上にすでに回復後の値段が乗っており、式で測ると割高 本質価値との差 −43.3% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 イートンETN 北米の配電設備は寡占と受注で質が高いが、投資の山と債務を抱える。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -48% で割高 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 ファスナルFAST 大口契約とオンサイトでシェアを取る産業用品流通。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 18.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -45% で割高 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 ユナイテッド・レンタルズURI 建機レンタル最大手で専門機材が 2 桁成長するが、借金で膨らむ ROE と建設の循環を利益ベースの PER(中立 12.0 倍)と悲観の確率で見ると、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −46.4% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ロックウェル オートメーションROK 北米の制御装置 Logix とクラウドの Plex という堀はあるが、景気の振れが大きい。利益ベースの正当化 PER の 7.5 割(中立 10 年 13.3 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -47% で割高 本質価値との差 −47.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 シー・エッチ・ロビンソン・ワールドワイドCHRW 北米最大のトラック仲介で、AI による人員減が利益に残るかが核心。資本コスト 9.25% の利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 12.5 倍)で測ると割高で、安全域はない 本質価値との差 −47.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 ボーイングBA 受注残 7,150 億ドルの民間機の複占の一角だが、営業赤字・純負債 260 億ドル・固定価格契約の損失を抱え、時価総額 1,500 億ドルは利益ベースの倍率では回復が完成しても届かず割高 本質価値との差 −47.8% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 ハウメット・エアロスペースHWM ガスタービンと航空エンジンの翼・部品で世界首位級の寡占。利益は急伸し堀も本物だが、時価総額約 880 億ドルは 2026 年の純利益の約 42 倍で、10 年後の利益ベースの PER(中立 15.4 倍)の 2.7 倍。大きく割高大きく割高 本質価値との差 −48.1% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 エクスペディターズ・インターナショナル・オブ・ワシントンEXPD 資産を持たないフォワーダーの資本効率は優良だが、2026 年の運賃高騰の利益を先に払っている。ならした利益と利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 13 倍)で測ると割高 本質価値との差 −48.8% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 JBハント・トランスポート・サービシズJBHT インターモーダルの回復と値上げ余地は本物だが、ならした利益に今の値段が先に届いており、貨物の山と鉄道再編の両方に弱く、利益ベースの倍率(10 年中立 12.5 倍)で測ると割高 本質価値との差 −50.4% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 ブロードリッジ・ファイナンシャル・ソリューションズBR 議決権の配布という本物の堀は認めるが、取引後処理は AI の標的で、利益の倍率を下げて見ると割高(-50%) 本質価値との差 −52.9% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 ワブテックWAB 受注残 309 億ドルと機関車の更新で伸びる、のれん込みの重い資本。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -55% で割高 本質価値との差 −53.4% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 アクソン・エンタープライズAXON 時価総額 317 億ドルは GAAP の純利益(株式報酬を費用にした値)の 260 倍超。警察の束ね売りで 10 年伸びても、利益ベースの倍率では中立の 10 年後が今の値段に届かず割高 本質価値との差 −56.1% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 ディア・アンド・カンパニーDE 2026 年が農機サイクルの底(純利益 約 49 億ドル)で、PER 35 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 12 倍)の 3 倍近くで、計算上は割高 本質価値との差 −56.4% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)ADP 給与処理の堀は本物だが、1 人あたり課金は AI エージェントに揺さぶられ、利益の倍率を下げて見ると割高(-54%) 本質価値との差 −56.6% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ペイチェックスPAYX 小企業向けの給与は 1 人あたり課金の席型で、AI エージェントと新興勢力が削る前提で見ると割高(-54%) 本質価値との差 −56.9% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 バーティブ・ホールディングスVRT 電力と冷却を握る優良企業だが、AI 投資一本足の需要。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -60% で割高 本質価値との差 −57.6% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 ベリスク・アナリティックスVRSK 損保の標準データという本物の堀は認めるが、請求分析は AI 見積りで単価が下がり、利益の倍率を抑えると割高(-58%) 本質価値との差 −60.5% · 10 年 割高(年 −3.3%) 割高 コンフォート・システムズUSAFIX データセンター向けの機械・電気工事は利益率 17% の山にいる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -62% で割高 本質価値との差 −61.3% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 クアンタ・サービシーズPWR 受注残 534 億ドルで今年の利益は急増するが、現在の PER 約 54 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 12.0 倍)の 4 倍を超え、総合は今の時価総額に対し -66% で割高 本質価値との差 −61.5% · 10 年 割高(年 −1.9%) 割高 エクイファックスEFX 独自データと寡占の堀は認めるが、本人同意の直接取得という代替が数量を削り、利益の倍率を抑えると割高(-62%) 本質価値との差 −67.6% · 10 年 割高(年 −4.2%)

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分析日 2026-10-16