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カービー KEX

内陸液体貨物輸送の参入障壁と発電設備の成長力は魅力だが、設備更新と景気循環を織り込むと約38%の割高

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)84.04 ドル45 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-30)143.9 ドル77 億ドル差 −41.6%
10 年後から見ると 割高 価値 84.04 ドル45 億ドル · 差 −41.6% · 期待の年率 +1.5%
期待の年率リターン(10 年)+1.5%資本コスト比 −6.7 pt
推定の資本コスト8.3%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 8.3% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

留保余力の推定による上乗せは、算定価値の約2.1%です。同じモデル内の上乗せ分の割合で、実現する現金額や割高・割安を示すものではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

カービーは、米国の河川や沿岸で石油化学品などの液体貨物を運び、産業用エンジンの整備や発電設備の販売も手がける会社である。筆者の結論は割高だ。水路輸送の参入障壁は本物だが、稼ぎの変動と設備更新の負担を考えると、今の時価総額には十分な安全域がない。

2025年の売上高は33.6億ドル、営業利益は4.9億ドル、純利益は3.5億ドルだった。内陸輸送は米国の液体貨物用はしけ約4,004隻のうち28%を運航する首位企業である。一方、販売・サービス事業ではデータセンター向けの非常用電源や自家発電設備が伸びている。性質の異なる二つの稼ぎを持つことが強みであり、評価を難しくする理由でもある。

2026年10月28日発表の第3四半期決算は好調だった。売上高は前年同期比12%増の9.77億ドル、GAAP純利益は1.11億ドルに増え、海上・内陸輸送の営業利益率は19.7%に達した。会社は2026年の利益成長率見通しを10〜15%へ絞り込み、上限に近い着地を見込む。ただし、輸送船腹の需給改善と発電設備への集中投資という現在の追い風を、10年間続く平常の姿と取り違えてはならない。

2035年の中立では、内陸貨物の数量は緩やかに増え、運賃は物価に沿って上がる。発電設備の実質的な取扱規模も拡大するが、競争によって利益率の上昇には限度がある。中立の純利益は5.55億ドル、10年後の時価総額は約70億ドルと見る。五つの筋書きと期間中の正味還元を資本コスト8.25%で割り引いた現在価値は約44億ドルで、基準時価総額約71億ドルを38%下回る。

これは事業が衰退するという判断ではない。良い会社と、長期株主にとって十分に安い株は別物である。今後の価値を高めるには、2026年の高い船腹稼働率が続くだけでなく、買収と設備投資が資本コストを上回る利益を生み続ける必要がある。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点で持ち続けたいのは、10年後も荷主が必要とし、同じ仕組みを新規参入者が安く複製できない事業である。その条件には内陸液体貨物輸送がかなり近い。ミシシッピ川水系の工場、製油所、貯蔵拠点は消えず、液体の大量輸送がトラックに全面的に置き換わるとも考えにくい。ジョーンズ法と船腹の配置網が、先行企業の地位を守っている。

だが、持つ価値のある事業でも、利益のすべてが自由に使えるわけではない。船は定期検査と更新が必要で、鋼材や労務費が上がれば維持投資も増える。2026年の会社見通しでは、設備投資の大半が維持・改善に充てられる。減価償却を機械的に利益へ足し戻して高い倍率を払うのは危険である。

発電設備は収益を引き上げる可能性がある一方、予測の難しい部分でもある。データセンター建設が続けば、電力の供給不足を補う機器と保守は増える。しかし、電力網の増強や顧客による発電設備の直接調達が進めば、販売会社の取り分は細る。原子力向けの認定部品には別格の強みがあるが、それだけで全社の価値を支えるほどの規模ではない。

2025年の概算ROICが資本コスト近辺にとどまる事実も重い。将来の追加投資が高い利回りを実現すれば株主価値は増すが、過去の設備と買収がすでに高収益だったと決めつけることはできない。筆者は船腹シェアの維持、発電分野の継続収益、営業利益の増分と投資額の関係を重視する。

中立の10年後には利益が現在より増える。それでも現在の時価総額に対し、下振れと資本コストを考慮した価値は大きく不足する。優良な資産を所有する満足感と、株主が払う価格に安全域があることを分けて判断したい。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの中心は液体貨物を運ぶ海運・内陸輸送事業である。2025年の売上高は19.35億ドルで、全社の58%を占めた。内陸部門はミシシッピ川水系とメキシコ湾沿岸の水路を通じ、石油化学品、重質油、精製石油製品、農業用化学品を運ぶ。約1,105隻のタンクバージと平均266隻の曳船を運航し、同年には5,500万ショートトンを超える液体貨物を輸送した。

内陸輸送の収入は、積載した貨物の量、輸送距離、実現した運賃で決まる。契約の約7割は期間契約であり、残る部分が市況に敏感なスポット契約である。石油化学会社や製油所は、原料や製品を水路沿いの工場、貯蔵設備、港湾の間で動かす。大量の液体を低費用で運ぶ需要は長期的に残るが、パイプラインが敷かれた固定区間では価格競争がある。

沿岸部門では、2025年末時点で28隻のタンクバージと24隻の曳船を使い、米国の沿岸間で液体貨物を運んでいた。期間契約の比率が高く、船の利用可能日数と一日当たり運賃が収入を左右する。大型船の定期検査と入渠による停止は避けられず、売上が増えても営業利益が同じ割合で伸びるとは限らない。

もう一つの事業は販売・サービスで、2025年の売上高は14.29億ドルだった。発電分野は、データセンター、病院、自治体、原子力発電所などに発電装置、非常用設備、補修部品を供給する。商業・産業分野では船舶や産業機械のエンジンを整備し、油ガス分野では圧送装置や関連機器を扱う。部門売上の83%はサービスと部品、17%が製造である。

発電分野の競争力は、発電機そのものの独占ではない。原子力設備向けには一部メーカーの認定部品について世界的な独占販売権があり、規制対応と保守履歴が顧客との関係を深めている。一方、通常の発電設備や産業機器は競争入札が中心である。どの分野も現物の輸送、設置、修理が価値の中心なので、人月や席課金をAIエージェントが直接置き換える事業の型には当たらない。

優良さと弱いところ

最も厚い堀、つまり競争相手が簡単にまねできない強みは内陸輸送にある。米国の国内水路輸送では、船舶の建造・運航に必要な米国籍などの条件を定めるジョーンズ法が参入の障壁となる。水路沿いの拠点、曳船の配置、整備網、荷主との長期契約を一度に築くことも難しい。カービーは多数の船を組み合わせ、ある荷主の運航が減った時に別の荷主へ供給を移す余地を持つ。

規模だけでなく、価格を動かせる証拠もある。2025年前半には内陸の期間契約やスポット運賃が前年を上回り、沿岸の契約更新では二桁の値上げが見られた。ただし2025年後半の内陸運賃は一部で前年割れとなった。2026年第3四半期には需給が改善し、契約更新価格が再び上向いた。値上げの力は存在するが、鉄道の地域独占のように常時一定とは言えない。

2025年の海運・内陸輸送の営業利益率は19.3%だった。一方、販売・サービスは9.2%で、発電装置やエンジン部品の入札競争にさらされる。2025年の税引き後営業利益を自己資本と純有利子負債の合計で割った概算ROICは8%台前半である。今回の資本コスト8.25%を大きく超えるほどではなく、株主にとって高収益の再投資機会が無尽蔵にある会社ではない。

再投資の質には改善の余地がある。発電事業が伸びれば、既存の販売網や整備拠点を使えるため、船を新造するより少ない追加資本で利益を増やせる可能性がある。しかし発電機メーカーの供給能力、顧客の設備投資、部品在庫が制約となる。既存設備の入れ替え費用を成長投資と混同せず、増えた営業利益と増えた投下資本の関係を確かめたい。

全社を強い堀の会社とは判定しない。内陸の船腹と認定部品の一部には高い参入障壁があるものの、売上の相当部分は景気と競争入札で決まる。長期の倍率では超過収益が半分残る通常の堀として扱うのが妥当である。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

カービーの主戦場は、鉄道や宅配ではなく、米国内の液体貨物用はしけである。2025年末の内陸タンクバージは業界全体で約4,004隻、カービーが1,105隻を運航し、隻数ベースのシェアは28%だった。競合にはフロリダ・マリン・トランスポーターズ、ブレッシー・マリン、カナル・バージなどがある。業界には多数の小規模事業者も残っており、カービーの首位は運賃を自由に決められる独占を意味しない。

供給側の構造は比較的有利である。2025年の業界新造船66隻に対し退役は65隻で、総船腹はほぼ増えなかった。既存船のうち約600隻が船齢30年以上とされ、更新需要がある。造船所の能力と鋼材価格が新規供給を制約する一方、運賃が高止まりすれば新造船が増え、現在の不足感が解消する可能性もある。

数量の長期的な源泉は米国の化学工業と精製業である。湾岸の石油化学設備が稼働すれば原料と製品が動くが、工場停止、輸出制限、製油所の閉鎖、脱炭素投資への転換は荷動きを減らす。内陸輸送の燃料効率は高く、大量輸送ではトラックに対する費用と環境負荷の優位がある。反面、固定の大口輸送ではパイプラインの方が安い場合もある。

沿岸の対象市場には、同社の推計で約260隻の比較的小型の液体貨物船腹がある。カービーの28隻は単純な隻数比で約11%に相当する。センターライン・ロジスティクスやクロウリーなどと競い、運賃は船型、航路、船腹の稼働率で変わる。大型船の入渠が集中する年は、需要が強くても一時的に利益率が落ちる。

発電設備の市場は別の成長軌道にある。米国の定置式発電装置市場は外部調査で2025年約96億ドルと推計されるが、カービーの事業には補修、認定部品、工事、賃貸も含まれるため、その数字をそのまま市場全体とみなせない。本分析では関連サービスを含む約120億ドルを広い比較市場として用い、2025年の売上6.10億ドルに対する代理的な市場比率を約5%とした。競合のキャタピラー、カミンズ、ジェネラックなどは自社製品と販売網を持つ。データセンター需要が続いても、すべての案件をカービーが取れるわけではない。

添付の貨物・物流輸送の業界ノートは鉄道、トラック、宅配を中心にしている。そこに記された貨物需要の景気循環は参考になるが、カービーの船腹規制、液体貨物の専用設備、発電サービスにはそのまま当てはめない。10年後は内陸の実質貨物量が緩やかに伸び、発電関連の実質市場がより速く拡大するという二層構造を中立とする。

資本政策と M&A

カービーは長く現金配当を実施せず、余剰資金を船腹の購入、設備更新、自社株買いに向けてきた。2025年には約3.5億ドルの自社株買いを実施し、同年のGAAP純利益とほぼ同じ額を株主に戻した。2023年と2024年にも買い戻しを続け、株数は減少した。ただし株式報酬による希薄化があるため、10年間の還元は買い戻し総額からその経済的負担を引いた正味で考える。

過去の買収は一様に成功したわけではない。2018年のヒグマン・マリン取得などで船腹を集約し、規模の優位を強めた半面、販売・サービス側では油田機器の需要変動と過去の減損が利益を傷つけた。2020年と2021年のGAAP赤字は、長期に保有する事業でも買収価格と資産価値を誤れば損失を避けられないことを示す。

2026年3月には内陸タンクバージ23隻と曳船3隻を約0.96億ドルで取得した。これは成立済みの取引である。一方、同年10月に発表した14隻のバージ、9隻の曳船、テキサス州の係留拠点など約1.15億ドルの資産取得は、発表時点では第4四半期の完了予定であり、買収先の利益を先取りしていない。会社そのものを買収・非公開化する合意ではない。

2026年の会社計画は、営業キャッシュフロー5.75〜6.75億ドル、設備投資2.20〜2.60億ドルである。このうち1.70〜2.10億ドルは既存設備の維持・改善が中心で、成長投資は最大0.65億ドルとされる。利益成長率の短期見通しは10〜15%だが、10年間の配当・買い戻し額について数字の約束はない。正味の資本配分では、船の更新と買収を優先した残額を還元に充てる前提である。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

カービーは米国の内陸液体貨物輸送で約28%の船腹を運航する。需要が増えても船舶をすぐには新造できず、既存船の老朽化による退役も続く。2025年の業界では新造と退役がほぼ釣り合い、供給は増えなかった。メキシコ湾岸で化学品の輸出と製油所の稼働が増えれば、首位企業は数量と運賃の両方から利益を得られる。2026年第3四半期に海運・内陸輸送の営業利益率が約20%となったのは、その仕組みが実際に働いている証拠である。

発電設備にはもう一つの伸びしろがある。データセンターに求められる非常用電源や自家発電設備は、電力網の整備が追いつかない間に需要が増える。原子力発電所向けの認定部品は交換のための試験や資格が厳しく、価格だけで取引先を変えにくい。こうした補修と部品の比率が高まれば、機器販売だけに依存する場合よりも利益の持続性が増す。

船腹を広く持つ会社が小規模事業者から良質な資産を買い、配送網を密にしていくことも合理的である。2026年の内陸船腹買収が輸送距離や空船回送を減らせれば、買収による売上の増加以上に利益が増える。営業キャッシュフローが高い水準を維持すれば、必要な設備更新をしながら自社株買いを継続できる。

この筋書きでは、内陸輸送の実質数量が2035年に6,800万トンへ増え、沿岸の稼働日数も伸びる。発電分野の取扱規模は2025年価格で14.5億ドル相当となり、会社全体の営業利益は13億ドル台へ拡大する。新造船の費用を賄っても、資本効率が改善する余地は十分にある。

慎重な見方

カービーの最大の問題は、価格決定力が強く見える年と弱く見える年の差が大きいことだ。2025年前半の内陸運賃は上昇したが、年後半には期間契約の更新価格が前年割れとなった。固定費の重い船を保有するため、稼働率が落ちると値下げだけでなく費用負担の拡大も利益を削る。2020年と2021年にGAAP赤字へ転落した歴史は、船腹の多さが不況期には重荷になることを示す。

石油化学品の輸送需要も無条件では増えない。米国内の化学設備が海外の低コスト製造拠点との競争に負ければ、湾岸の荷動きが落ちる。製油所の再編やパイプラインの増設が進めば、輸送船腹の市場自体が狭くなる。競合のフロリダ・マリン・トランスポーターズやブレッシー・マリンがより安い運賃を示せば、期間契約の更新でもシェアを守るための値下げを迫られる。

発電設備についても、現在のデータセンター投資を永久の成長とみなすのは危うい。大口顧客はキャタピラーやカミンズなどのメーカーから直接調達する力を持ち、施工と保守を内製化することもできる。電力網の増強が進めば一部の自家発電需要は減る。油田機器では従来のディーゼル設備から電動圧送設備への転換が続き、既存の部品事業に逆風が吹く。

設備の更新費用は不況でもなくならない。燃料費、船員賃金、鋼材、保険、環境規制の費用が上がれば、会計上の利益よりオーナーに残る現金が小さくなる。買収と自社株買いを続けながら借金を減らせなければ、次の景気後退で資本配分の自由度も失われる。長期の悲観では単なる一時的な不況ではなく、輸送シェアと発電分野の受注基盤が同時に崩れることを考える必要がある。

どちらに重みを置いたか

内陸輸送の規模、ジョーンズ法、認定部品という強みは、慎重な見方でも否定できない。しかし2025年の投下資本利益率は資本コストを大きく上回らず、発電設備の成長はまだ10年間の実績で裏付けられていない。2026年の好決算を認めたうえで、確率は楽観側27%、中立33%、悲観側40%とし、やや慎重な側へ寄せた。悲観を厚くした主因はAI代替ではなく、液体貨物の市況と設備投資の固定性である。還元を含む将来価値を割り引くと、基準時価総額に対する差は約マイナス38%となり、判定は割高である。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 118.52 ドル63 億ドル(+ 還元の換算額還元の合計 45.19 ドル24 億ドル)。 今の値に割り戻すと 84.04 ドル45 億ドル、今との差 −41.6%、 期待の年率 +1.5%(資本コスト 8.3%)→ 割高

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 8% 271.73 ドル145 億ドル 82.44 ドル44 億ドル +146.1% +11.1% 28.33 ドル15 億ドル
やや楽観 19% 192.75 ドル103 億ドル 71.19 ドル38 億ドル +83.4% +7.4% 50.15 ドル27 億ドル
中立 33% 131.65 ドル70 億ドル 58.08 ドル31 億ドル +31.8% +3.4% 62.61 ドル33 億ドル
やや悲観 25% 51.63 ドル28 億ドル 22.48 ドル12 億ドル −48.5% −7.4% 18.53 ドル10 億ドル
悲観 15% 25.35 ドル14 億ドル 1.87 ドル1 億ドル −81.1% −15.7% 4.08 ドル2 億ドル
加重平均100% 118.52 ドル63 億ドル45.19 ドル24 億ドル +13.7% +1.5% 163.71 ドル87 億ドル

今の株価時価総額 143.93 ドル77 億ドル(2026-10-30)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 8% 楽観:船腹不足と電力需要が長く続き、二つの成長源がそろう 利益 9 億ドル · PER 15.8 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 271.73 ドル145 億ドル

2035年には米国湾岸の化学品輸出が増え、内陸タンクバージの需要が強く保たれている。業界の年間実質輸送市場は約2.25億トンへ広がり、カービーは船腹の買収と運航網の効率化でシェアを約30%まで高める。数量は6,800万トン、平均運賃は2025年の約1.55倍になる。競合のフロリダ・マリン・トランスポーターズやブレッシー・マリンよりも広い運航網が、値上げと空船回送の削減を可能にしている。

沿岸では老朽船の退役が新造を上回り、契約更新時の価格交渉が有利になる。大型の定期検査を計画的に分散でき、沿岸部門の営業利益率は23%へ上昇する。船の増加を伴う買収も行うが、買収価格と維持費を踏まえ、投資した資本からの利益を優先する。

発電関連ではデータセンター、自家発電、原子力設備の補修需要が拡大する。2025年価格で約180億ドルの比較市場から8%程度を獲得し、取扱規模は14.5億ドル相当へ増える。発電設備の営業利益率は13.5%に達し、商業・産業の整備事業も14%まで改善する。油田機器は電動化に対応して黒字を保つ。

全社の営業利益は13.61億ドル、純利益は9.20億ドルとなる。増分利益は買収と設備更新を含む再投資を賄い、10年間の正味還元は44億ドルに達する。これは船腹と発電設備の競争優位がともに長く続いた場合の姿である。

  • 内陸液体貨物輸送:数量 68.0(年間輸送量、百万ショートトン)× 価格 44(平均実現収入、ドル/ショートトン。航行距離や燃料転嫁を含む平均値)→ 売上 30 億ドル・営業利益 7 億ドル。実質輸送市場約2.25億トン×シェア約30.2%=6,800万トン。運賃は2025年比1.55倍。船腹不足と運航効率化で利益率25%。
  • 沿岸液体貨物輸送:数量 11,800(年間の延べ稼働バージ日数)× 価格 63,000(一稼働バージ日当たりの実現収入、ドル)→ 売上 7 億ドル・営業利益 2 億ドル。老朽船の退役と自社船腹の拡大で稼働日数が増え、契約単価も上昇。入渠費用を吸収して営業利益率23%。
  • 発電設備・非常用電源・関連保守:数量 14.5(対象市場規模×獲得比率を2025年価格で表した実質売上相当額、億ドル)× 価格 1.45(2025年を1とする販売・施工・保守の平均価格指数)→ 売上 21 億ドル・営業利益 3 億ドル。2025年価格の比較対象市場180億ドル×代理獲得比率8.1%。単価は1.45倍で、認定部品と保守の採算が改善。
  • 商業・産業用エンジン整備・部品:数量 8.4(対象修理・部品市場×獲得比率を2025年価格で表した実質売上相当額、億ドル)× 価格 1.46(2025年を1とする整備・部品の平均価格指数)→ 売上 12 億ドル・営業利益 2 億ドル。実質比較市場230億ドル×代理獲得比率3.65%。船舶整備の高付加価値案件が増え、営業利益率14%。
  • 油田・圧送設備と関連部品:数量 1.8(油田設備関連の対象市場×獲得比率を2025年価格で表した実質売上相当額、億ドル)× 価格 1.40(2025年を1とする機器・補修の平均価格指数)→ 売上 3 億ドル・営業利益 0 億ドル。比較市場185億ドル×代理獲得比率約0.97%。電動圧送設備への転換に対応し、営業利益率10%。

倍率:資本コストk=8.25%、10年後以降のg=4.0%。内訳は内陸液体貨物の実質市場の年1%程度の伸び、緩やかなシェア拡大、物価を中心とした価格上昇である。発電関連の高い成長は10年までの利益に入れ、その後は成熟を前提とする。10年後の帳簿ROEは9.20÷53.56=17.18%。全社の堀は通常とし、残る割合1/2でRONIC=8.25%+0.5×(17.18%-8.25%)=12.72%。翌年利益基準の正当化PERを10年目の利益基準に直すと約16.77倍であり、設備更新と循環の不確実性を残して上限の94%に当たる15.765倍とした。GAAP純利益に買収償却や株式報酬を足し戻していない。

確率:内陸の化学品輸送の実質市場が拡大し、カービーがシェアも奪う。同時に発電設備で高い成長と採算改善を実現する必要がある。両方の成功が重なる上位の展開として8%とした。

やや楽観 19% やや楽観:首位の地位を保ち、発電分野が着実に成長する 利益 7 億ドル · PER 14.3 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 192.75 ドル103 億ドル

内陸輸送の需要は米国の化学品生産とともに増える。業界の実質輸送市場は約2.15億トンとなり、カービーは29%程度のシェアを確保する。船腹の購入と退役船の更新を続けながら、数量を6,250万トンへ伸ばす。平均運賃は物価をやや上回って上がり、規模の利益が徐々に表れる。

沿岸では大型船の老朽化が新規供給を制約する。カービーは営業できる船を維持し、延べ稼働日数を増やす。定期検査による利益の振れは残るものの、営業利益率は21%へ改善する。競合のセンターライン・ロジスティクスなどとの価格競争はあるが、船型ごとの需給が極端には緩まない。

発電設備はデータセンター向けだけに依存せず、病院、産業施設、原子力関連部品の補修でも需要を取る。2025年価格で約170億ドルの比較市場から7%程度を獲得し、発電分野の取扱規模は12億ドル相当となる。商業・産業用の修理も増える一方、油田設備の伸びは限定的である。

全社の営業利益は10.54億ドル、純利益は7.20億ドルとなる。正味還元は10年間で38億ドルに達するが、残した利益は船の更新と発電事業の運転資金にも使う。経営は買収を行うとしても、利用率が高い船や既存拠点との相乗効果が明確な案件に絞る。

  • 内陸液体貨物輸送:数量 62.5(年間輸送量、百万ショートトン)× 価格 42(平均実現収入、ドル/ショートトン。航行距離や燃料転嫁を含む平均値)→ 売上 26 億ドル・営業利益 6 億ドル。実質輸送市場約2.15億トン×シェア約29.1%。2025年比の運賃は1.47倍、営業利益率23%。
  • 沿岸液体貨物輸送:数量 10,850(年間の延べ稼働バージ日数)× 価格 59,000(一稼働バージ日当たりの実現収入、ドル)→ 売上 6 億ドル・営業利益 1 億ドル。船腹稼働と契約更新価格が改善。入渠費用を含め営業利益率21%。
  • 発電設備・非常用電源・関連保守:数量 12.0(対象市場規模×獲得比率を2025年価格で表した実質売上相当額、億ドル)× 価格 1.39(2025年を1とする販売・施工・保守の平均価格指数)→ 売上 17 億ドル・営業利益 2 億ドル。実質比較市場170億ドル×代理獲得比率約7.1%。価格指数は1.39、営業利益率11.5%。
  • 商業・産業用エンジン整備・部品:数量 7.8(対象修理・部品市場×獲得比率を2025年価格で表した実質売上相当額、億ドル)× 価格 1.42(2025年を1とする整備・部品の平均価格指数)→ 売上 11 億ドル・営業利益 1 億ドル。実質比較市場220億ドル×代理獲得比率約3.55%。整備需要の増加で営業利益率12.5%。
  • 油田・圧送設備と関連部品:数量 1.6(油田設備関連の対象市場×獲得比率を2025年価格で表した実質売上相当額、億ドル)× 価格 1.36(2025年を1とする機器・補修の平均価格指数)→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。実質比較市場175億ドル×代理獲得比率約0.91%。電動圧送機器への対応で利益を確保。

倍率:k=8.25%、10年後以降のg=4.0%。内陸貨物の実質需要増と小幅なシェア増、物価に沿う運賃改定から長期成長を説明する。ROE=7.20÷49.56=14.53%、通常の堀の残存割合1/2を使ったRONICは11.39%。10年目利益基準の正当化PER上限は約15.88倍。海運と発電分野の両方が順調でも設備更新費は必要なので、上限の90%の14.289倍を採用した。借り換え金利とGAAPの費用を純利益に織り込む。

確率:内陸輸送の市場が緩やかに拡大し、発電分野の受注増が持続する展開である。既存の規模と2026年の受注動向に根拠があるが、価格競争と設備更新費は残るため19%とした。

中立 33% 中立:液体貨物は緩やかに伸び、発電需要は成熟へ向かう 利益 6 億ドル · PER 12.7 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 131.65 ドル70 億ドル

米国の液体貨物輸送は10年後も必要とされるが、急成長する産業ではない。内陸輸送の実質市場は約2.10億トンとなり、カービーのシェアは競争のため約27.4%へわずかに低下する。それでも数量は5,750万トンへ増え、平均運賃は物価に沿って上昇する。フロリダ・マリン・トランスポーターズなどと競う中で、顧客との長期契約と大規模な船腹配置が利益率を支える。

沿岸輸送では高い船腹稼働率をおおむね維持する。大型船の入渠費用が周期的に発生するため、現在の好況期ほどの利益率を毎年期待することはできない。それでも船齢の高い競合船腹が退役し、契約更新によって費用上昇分を回収する。

発電設備はデータセンターの建設ラッシュが落ち着いても、非常用電源と既設機器の補修が残る。2025年価格で約160億ドルの比較市場から6.6%程度を得て、取扱規模は10.5億ドル相当となる。メーカーの直接販売と入札競争のため価格は物価をやや下回って上がる。商業・産業用の整備は安定し、従来型の油田設備は電動化の影響で縮小する。

全社の営業利益は8.23億ドル、純利益は5.55億ドルとなる。会社は買収による拡大を急がず、設備更新と自社株買いの均衡を取る。10年間の正味還元は31億ドルで、自己資本は約48億ドルまで増える。2026年の好調さを一時的な出発点として認めながら、2035年の採算は成熟企業にふさわしい水準へ収れんする。

  • 内陸液体貨物輸送:数量 57.5(年間輸送量、百万ショートトン)× 価格 40(平均実現収入、ドル/ショートトン。航行距離や燃料転嫁を含む平均値)→ 売上 23 億ドル・営業利益 5 億ドル。実質輸送市場約2.10億トン×シェア約27.4%。運賃は2025年比1.41倍、営業利益率21%。
  • 沿岸液体貨物輸送:数量 10,150(年間の延べ稼働バージ日数)× 価格 55,500(一稼働バージ日当たりの実現収入、ドル)→ 売上 6 億ドル・営業利益 1 億ドル。船腹の高い利用率と物価並みの運賃上昇を見込む。入渠と船齢更新を反映した営業利益率19%。
  • 発電設備・非常用電源・関連保守:数量 10.5(対象市場規模×獲得比率を2025年価格で表した実質売上相当額、億ドル)× 価格 1.35(2025年を1とする販売・施工・保守の平均価格指数)→ 売上 14 億ドル・営業利益 1 億ドル。実質比較市場160億ドル×代理獲得比率約6.56%。競争入札により価格指数は物価を下回る1.35倍。営業利益率10%。
  • 商業・産業用エンジン整備・部品:数量 7.0(対象修理・部品市場×獲得比率を2025年価格で表した実質売上相当額、億ドル)× 価格 1.38(2025年を1とする整備・部品の平均価格指数)→ 売上 10 億ドル・営業利益 1 億ドル。実質比較市場212億ドル×代理獲得比率約3.30%。価格指数1.38倍、営業利益率11%。
  • 油田・圧送設備と関連部品:数量 1.4(油田設備関連の対象市場×獲得比率を2025年価格で表した実質売上相当額、億ドル)× 価格 1.30(2025年を1とする機器・補修の平均価格指数)→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。実質比較市場165億ドル×代理獲得比率約0.85%。従来型の油田設備から電動化が進み、価格上昇も限定的。

倍率:k=8.25%、10年後以降のg=4.0%。長期gは内陸液体貨物市場の実質成長約0.5~1%とほぼ安定したシェア、物価3.5%前後の運賃上昇から導き、発電関連の高成長を永久化しない。10年目のROEは5.55÷48.31=11.49%。通常の堀の残存割合1/2からRONIC=8.25%+0.5×(11.49%-8.25%)=9.87%。この条件での10年目利益基準の正当化PER上限は約14.55倍。内陸の参入障壁は評価するが、全社の追加投資が高収益とは限らず、上限の87%に当たる12.661倍とした。2025年の純有利子負債約10.6億ドルの借り換えによる税引き後利払い増を純利益に含め、余剰現金の二重計上はしていない。

確率:内陸の需要は成熟市場らしく緩やかに増え、価格はほぼ物価並みとなる。発電関連では実質市場と獲得比率がともに伸びるが、現在の高成長は徐々に収束する。最も起こりやすい中心の姿として33%とした。

やや悲観 25% やや悲観:化学品の荷動きが鈍り、発電設備の競争も激しくなる 利益 2 億ドル · PER 10.1 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 51.63 ドル28 億ドル

米国の化学品生産が海外の低コスト製造拠点との競争に押され、湾岸の輸送市場が伸び悩む。内陸全体の実質輸送市場は約2億トンにとどまり、カービーのシェアは約23%へ下がる。競合のフロリダ・マリン・トランスポーターズやブレッシー・マリンとの契約更新競争が激しくなり、運賃は10年間の物価上昇に追いつかない。

沿岸では荷主が船型や航路を集約し、稼働率が落ちる。定期検査と船員の費用は十分に減らせず、営業利益率は10.5%へ低下する。運航網を支える一部の船腹は手放せないため、利益が減っても維持投資は続く。

発電設備ではデータセンターの建設ペースが鈍り、発電機メーカーが大口顧客へ直接販売する割合を増やす。カービーの取扱規模は2025年価格で6億ドル相当に縮小し、営業利益率は4%となる。商業・産業用の整備も顧客の設備投資削減で弱まり、油田設備では従来製品が赤字に転じる。

会社全体の営業利益は3.20億ドル、純利益は1.90億ドルに減る。自社株買いを減らし、10年間の正味還元は12億ドルにとどまる。借金は直ちに経営を脅かすほどではないが、新しい買収を行う余裕は小さくなる。輸送の首位という地位は残っても、利益を厚く取れる企業ではなくなる。

  • 内陸液体貨物輸送:数量 46.5(年間輸送量、百万ショートトン)× 価格 36(平均実現収入、ドル/ショートトン。航行距離や燃料転嫁を含む平均値)→ 売上 17 億ドル・営業利益 2 億ドル。実質市場2億トン×シェア23.25%。競争激化で単価は2025年比1.28倍にとどまり、利益率14%。
  • 沿岸液体貨物輸送:数量 7,700(年間の延べ稼働バージ日数)× 価格 50,000(一稼働バージ日当たりの実現収入、ドル)→ 売上 4 億ドル・営業利益 0 億ドル。契約量と稼働日数が減り、固定費負担で営業利益率10.5%。
  • 発電設備・非常用電源・関連保守:数量 6.0(対象市場規模×獲得比率を2025年価格で表した実質売上相当額、億ドル)× 価格 1.20(2025年を1とする販売・施工・保守の平均価格指数)→ 売上 7 億ドル・営業利益 0 億ドル。実質比較市場145億ドル×代理獲得比率約4.1%。直接販売への移行でシェアと採算が低下。
  • 商業・産業用エンジン整備・部品:数量 5.3(対象修理・部品市場×獲得比率を2025年価格で表した実質売上相当額、億ドル)× 価格 1.25(2025年を1とする整備・部品の平均価格指数)→ 売上 7 億ドル・営業利益 0 億ドル。実質比較市場200億ドル×代理獲得比率2.65%。顧客の修理・更新延期で利益率5.5%。
  • 油田・圧送設備と関連部品:数量 0.9(油田設備関連の対象市場×獲得比率を2025年価格で表した実質売上相当額、億ドル)× 価格 1.15(2025年を1とする機器・補修の平均価格指数)→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。実質比較市場160億ドル×代理獲得比率約0.56%。従来製品への需要減で赤字化。

倍率:k=8.25%、成熟後g=2.0%。数量の停滞とシェア低下を反映し、名目の売上成長は物価を下回る。10年目のROEは1.90÷49.06=3.87%で資本コスト未満であるため、PER上限は1÷k=12.12倍以下とする。残存割合1/2のRONICは約6.06%、成長再投資を含む式から得る10年目利益基準の倍率は約10.94倍。収益力の劣化を考慮して10.06倍とし、純利益1.90億ドルに掛けて時価総額19.114億ドルとした。床の売却可能資産は14.5億ドルと別途見積もり、収益力による価値がこれを上回ることを確認した。

確率:石油化学品の輸送量が弱まり、既存船腹の余剰と発電設備の価格競争が重なる展開である。過去に長期の採算低迷と減損を経験しているため、単なる短期不況より長く影響が残る筋書きとして25%とした。

悲観 15% 悲観:液体貨物の輸送網と発電設備の競争力を同時に失う 利益 0 億ドル · PBR 0.4 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 25.35 ドル14 億ドル

2035年、カービーは内陸液体貨物輸送の首位級の地位を失っている。米国の化学品設備の一部が閉鎖され、残る荷主はパイプラインや競合船腹へ輸送を移す。実質輸送市場が約1.9億トンへ縮小する中で、カービーのシェアは17%弱となり、年間輸送量は3,200万トンに落ちる。運賃の上昇は10年間でわずかで、固定費の大きい船腹が利益を圧迫する。

沿岸では契約更新が減り、余った船を売却または長期休止する。使わない船でも処分費と維持費がかかるため、営業利益率は5%へ低下する。運航網を縮めた結果、従来は強みだった規模が十分に生きなくなる。

データセンター向けの設備投資が落ち着いたうえ、大手メーカーの直販と顧客の内製化が進む。発電分野の実質取扱規模は3.2億ドル相当へ縮み、汎用品の価格競争で利益率も4%となる。産業機器の補修需要は一部残るが、油田設備の売上は縮小し赤字が続く。原子力向けの認定部品は収益を支えるものの、全社を救うほど大きくはない。

全社の営業利益は0.80億ドル、純利益は0.30億ドルにとどまる。期間中には船腹・買収資産に約9.23億ドルの累積減損を見込み、GAAP純利益の10年累計を10億ドルとする。自社株買いはほぼ停止し、正味還元は1億ドルだけである。株主に残る価値は将来利益よりも、売れる船腹と拠点の税後回収額に依存する。

  • 内陸液体貨物輸送:数量 32.0(年間輸送量、百万ショートトン)× 価格 30(平均実現収入、ドル/ショートトン。航行距離や燃料転嫁を含む平均値)→ 売上 10 億ドル・営業利益 1 億ドル。実質市場1.90億トン×シェア約16.8%。10年間で単価は2025年比1.07倍にしかならず、営業利益率7%。
  • 沿岸液体貨物輸送:数量 5,200(年間の延べ稼働バージ日数)× 価格 41,000(一稼働バージ日当たりの実現収入、ドル)→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。船腹の大幅休止と契約喪失で稼働日数が減る。運賃もほぼ据え置かれ営業利益率5%。
  • 発電設備・非常用電源・関連保守:数量 3.2(対象市場規模×獲得比率を2025年価格で表した実質売上相当額、億ドル)× 価格 1.05(2025年を1とする販売・施工・保守の平均価格指数)→ 売上 3 億ドル・営業利益 0 億ドル。実質比較市場130億ドル×代理獲得比率約2.5%。メーカー直販と設備投資縮小で実質取扱量が半減に近づく。
  • 商業・産業用エンジン整備・部品:数量 3.6(対象修理・部品市場×獲得比率を2025年価格で表した実質売上相当額、億ドル)× 価格 1.09(2025年を1とする整備・部品の平均価格指数)→ 売上 4 億ドル・営業利益 0 億ドル。実質比較市場185億ドル×代理獲得比率約1.95%。競争激化と整備量減少で利益率3.5%。
  • 油田・圧送設備と関連部品:数量 0.5(油田設備関連の対象市場×獲得比率を2025年価格で表した実質売上相当額、億ドル)× 価格 1.05(2025年を1とする機器・補修の平均価格指数)→ 売上 0 億ドル・営業利益 0 億ドル。実質比較市場150億ドル×代理獲得比率0.30%。従来型油田機器の優位を失い、営業赤字が継続。

倍率:純利益0.30億ドルを資本コスト8.25%で資本還元しても約3.64億ドルにしかならず、低収益の事業として正当化PERを高くする根拠はない。そこで収益価値と税後売却可能資産を比較し、後者の約13.5億ドルを悲観の床とする。PBRの0.40倍は過去の市場倍率から選んだものではなく、現在のFY2025自己資本33.8279億ドルに対し、保守的な売却可能資産13.5億ドルが約40%に当たるという資産価値の表示である。将来の積み上がった自己資本42.83億ドルに0.40倍を掛けてはいない。

確率:単なる景気の谷ではなく、石油化学品の輸送市場が縮み、競合にシェアを奪われ、発電設備の販売網も弱くなる構造的な敗北である。首位の規模と売却可能な船腹があるため全面破綻は中心ではないが、15%を割り当てた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

内陸液体貨物輸送

ミシシッピ川水系とメキシコ湾沿岸水路で、石油化学品、重質油、石油製品などをタンクバージで運ぶ。貨物量、輸送距離、期間契約とスポット運賃が売上を左右する。

数量年間輸送量、百万ショートトン価格平均実現収入、ドル/ショートトン。航行距離や燃料転嫁を含む平均値売上営業利益
今 2025/12 55.0 28 15 3
10 年後 中立 57.5 40 23 5

取り方:2025年10-Kの内陸輸送売上15.48138億ドルと、同年の輸送量が5,500万ショートトン超という開示を使用した。数量は保守的に5,500万トンとして、平均収入を約28.15ドル/トンと逆算した。この単価は距離の異なる航海をまとめた平均値で、個別契約の運賃ではない。2025年末の業界船腹は約4,004隻、カービーは1,105隻で28%。輸送量の市場全体を約1.96億トンとするのは、この船腹比率を輸送量の代理値に使った推定であって、公式の総輸送量ではない。営業利益は全社の海運・内陸輸送営業利益3.74458億ドルから、沿岸部門への推定配分を差し引いた値である。

沿岸液体貨物輸送

米国の沿岸間で石油製品などを輸送する。船舶の稼働日数と一日当たり運賃、入渠による運休が収益を決める。

数量年間の延べ稼働バージ日数価格一稼働バージ日当たりの実現収入、ドル売上営業利益
今 2025/12 9,800 39,507 4 1
10 年後 中立 10,150 55,500 6 1

取り方:2025年10-Kの沿岸輸送売上3.87167億ドルを用いた。年末28隻のバージに対し、整備による停止を含め年間約350日を収入獲得日と仮定し、延べ9,800日とした。これに対する平均収入は約39,507ドル/日で、船型差や一部の関連輸送収入を含む推定単価である。会社は部門全体の厳密な売上対応稼働日数と独立した営業利益を開示していない。競合対象となる米国の小型沿岸タンクバージ市場は約260隻で、同社は隻数比で約11%。営業利益は海運・内陸輸送部門全体の実績から配分した推定値である。

発電設備・非常用電源・関連保守

データセンター、自家発電、非常用電源、原子力関連設備へ発電装置、認定部品、設置・補修サービスを供給する。

数量対象市場規模×獲得比率を2025年価格で表した実質売上相当額、億ドル価格2025年を1とする販売・施工・保守の平均価格指数売上営業利益
今 2025/12 6.1 1.00 6 1
10 年後 中立 10.5 1.35 14 1

取り方:2025年10-Kの発電分野売上6.10217億ドルを直接使用した。受注設備台数や保守件数は部門単位では非開示のため、市場規模×獲得比率を実質数量とする。外部調査の米国定置式発電装置市場約96億ドルに、部品・施工・保守を含む25%の範囲拡張を仮定して比較対象を約120億ドルとした。したがって獲得比率約5.1%は代理指標であり、公式市場シェアではない。外部市場規模の参考資料はhttps://www.gminsights.com/industry-analysis/us-stationary-generators-market 。営業利益は会社が用途別に開示していないため、販売・サービス部門の実績利益1.30752億ドルから合理的に推定配分した。

商業・産業用エンジン整備・部品

船舶、陸運、産業設備向けのディーゼルエンジン、変速機、減速機の補修や部品販売を行う。

数量対象修理・部品市場×獲得比率を2025年価格で表した実質売上相当額、億ドル価格2025年を1とする整備・部品の平均価格指数売上営業利益
今 2025/12 6.5 1.00 7 1
10 年後 中立 7.0 1.38 10 1

取り方:2025年10-Kの商業・産業分野売上6.51354億ドルを直接使用した。修理件数、整備時間、販売した部品数量の一体的な開示がないため、対象市場と獲得比率の積で実質数量を表した。比較用の市場は約200億ドルと仮定し、2025年の代理獲得比率を約3.3%とした。参考にした北米エンジン補修市場の調査はhttps://www.marketresearch.com/DataBridge-v4178/North-America-Aftermarket-Combustion-Engine-42299141/ 。この市場は自動車用途なども含み、カービーの直接の競争市場より広いため、3.3%を監査済みの市場シェアとは扱わない。営業利益0.70億ドルは部門全体の実績利益からの推定配分である。

油田・圧送設備と関連部品

油ガス開発向けの圧送装置、電動圧送装置、エンジン部品、ポンプの製造・改修・保守を行う。

数量油田設備関連の対象市場×獲得比率を2025年価格で表した実質売上相当額、億ドル価格2025年を1とする機器・補修の平均価格指数売上営業利益
今 2025/12 1.7 1.00 2 0
10 年後 中立 1.4 1.30 2 0

取り方:2025年10-Kの油ガス分野売上1.67174億ドルを使用した。会社は装置台数と補修件数を統一して開示していない。北米圧送サービス市場約147.8億ドルを広い需要の代理指標とし、同社売上との比率約1.1%を数量組み立ての参考とした。ただしサービス会社の売上とカービーの機器売上は市場の階層が違い、厳密な競合シェアではない。参考資料はhttps://www.datamarketanalysis.com/reports/north-america-pressure-pumping-market 。2025年は従来型油田機器の需要減で前年比売上が大きく落ちたため、営業利益率は発電分野や商業・産業分野より低いと推定した。

リスクと懸念

内陸船腹の供給過剰と運賃下落

2025年の業界では新造船と退役船がほぼ均衡し、需給の引き締まりが運賃を支えた。しかし運賃の高さが新造を促せば、数年後に供給過剰へ転じる。カービーは大規模な船腹を持つため、稼働率の低下とスポット運賃の下落が同時に起きると固定費を吸収できなくなる。船腹シェア28%という強みだけでは利益率の下限を保証できない。

石油化学品・製油所の構造的な需要減少

内陸輸送の需要は米国の化学品と石油関連の生産に依存する。海外製造拠点との競争、石油製品需要の変化、製油所の閉鎖、パイプラインの増設によって、特定の水路区間の貨物が恒久的に減る可能性がある。船をほかの航路へ移しても、曳船や顧客拠点の配置が合わなければ同じ採算は得られない。

船舶更新・燃料費・人件費の上昇

2026年の設備投資計画では、総額2.20〜2.60億ドルの大部分が既存船腹と設備の維持・改善に充てられる。鋼材と船員賃金が上がり、入渠や規制対応が増えれば、GAAP利益が伸びても自由に使える現金は減る。燃料費には価格転嫁条項があるが、契約上の調整には時間差があり、急騰時の利益は守られない。

発電設備の需要集中と大手メーカーの競争

データセンター向け非常用電源は有望だが、建設投資が集中する局面では受注と納期がともに不安定になる。キャタピラー、カミンズ、ジェネラックなどは製品と販売網を持ち、大口顧客との直接契約を増やせる。カービーの利益を守るのは機器の単純な転売ではなく、設置、保守、認定部品の継続収益である。その比率が高まらなければ成長しても資本利益率は伸びにくい。

油田設備の電動化と過去の減損の再発

従来型の油田機器から電動圧送設備への移行は、保守部品と機器製造の品目構成を変える。2025年の油ガス関連売上は前年から大きく減っており、移行が既存顧客を失う形で進めば採算が傷む。過去には2020年と2021年にGAAP赤字を計上した。買収で取得した資産やのれんが再び減損される可能性は、長期保有の株主が無視できない。

買収と自社株買いの資本配分

2026年には約0.96億ドルの内陸船腹取得を完了し、さらに約1.15億ドルの資産取得を発表した。船腹を買い集めても、既存船と重複したり契約価格が下がったりすれば追加資本の利回りは低い。2025年の自社株買いは純利益とほぼ同額だったが、設備更新費と借入負担を考えると毎年同じ比率で続けられるとは限らない。買収価格と株主還元の判断を別々に評価する必要がある。

航行障害・環境事故・規制対応

洪水、渇水、河川の水位低下、閘門の混雑、暴風雨は運航日数を減らし、予定した貨物の運搬を遅らせる。液体化学品や油の輸送では事故時の回収費用と訴訟負担も大きい。米国沿岸警備隊の検査、船員資格、環境対応の要件が厳しくなると、小規模事業者だけでなくカービーにも費用が生じる。保険による補填だけでは顧客の信頼喪失を補えない。

今後の分かれ目

内陸船腹の稼働率が90%台前半を維持し、期間契約の更新運賃が物価を上回る状態が複数年続く
船腹数の増加を抑えたまま値上げできることが確認される。内陸の営業利益率23〜25%が持続する可能性が高まり、楽観側の確率を上げる。
新造船が退役船を大きく上回り、スポット運賃と期間契約の更新運賃がともに下落する
船腹不足を前提とした値上げ力が失われる。数量が伸びても営業利益率が下がるため、やや悲観側の確率を高める。
発電分野の売上拡大とともにサービス・部品比率が高まり、増分の営業利益率が12%を超える
既存の認定部品網と整備拠点が利益を生む証拠となる。発電分野の成長と増分資本利益率を上方修正する。
データセンター向け発電設備の受注が大幅に減り、メーカーの直接販売が増える
発電分野の実質取扱量と代理市場シェアを引き下げる。2026年の好況を一時的な需要集中と判断し、中立からやや悲観へ寄せる。
2026年発表の約1.15億ドルの内陸資産取得が完了し、取得船腹の稼働率と投下資本利益率が既存事業を上回る
買収による運航網の密度向上が確認される。実際に成立した資産と収益だけを次回の業績基準へ反映し、資本配分への評価を高める。
設備投資と買収を差し引いた自由現金が複数年にわたり純利益を大きく下回り、純負債が増え続ける
株主に戻せる現金が想定より少ないため、正味還元額を引き下げる。借金の返済が優先されるなら、将来の自社株買いを減らして評価する。
油田関連の赤字と海運・内陸輸送の稼働率低下が同時に長期化し、船腹やのれんの大幅減損が発生する
単年度の景気後退ではなく競争力の劣化として扱う。純利益の累計と自己資本、税後売却可能資産を点検し、構造的な悲観の確率を高める。

見ておくもの

  • 内陸タンクバージの隻数、総船腹容量、稼働率、輸送トンマイルとトンマイル当たり収入
  • 内陸のスポット運賃と期間契約の更新運賃が前年から何%変化したか
  • 業界の新造タンクバージ数、退役船数、船齢30年以上の船腹の減少
  • 沿岸船腹の稼働率、入渠日数、更新契約価格と営業利益率
  • 発電設備の受注残、データセンター以外の顧客構成、補修・認定部品の継続収益
  • 油ガス分野の従来型設備売上と電動圧送設備の採算
  • 設備投資のうち維持・更新投資と成長投資の内訳、営業キャッシュフローから残る自由現金
  • 純有利子負債、買収価格、設備取得後の稼働率、正味自社株買い、増分ROIC
  • 2026年10月発表の内陸資産取得の完了状況と、会社の2026年利益成長率10〜15%見通しに対する実績

倍率と資本コストの決め方

2025年の全社売上と利益を添付facts.jsonの数値に固定し、10-Kで確認できる五つの用途別売上へ展開した。内陸は輸送トン数と平均収入、沿岸は推定稼働日数と日額、販売・サービスは各用途の実質比較市場と獲得比率、価格指数から2035年の収入を組み立てた。販売・サービスの市場シェアには公式開示がないため、広い市場を使った代理推定と明記している。現在の株価や過去のPERを将来の倍率の根拠にしていない。倍率はk=8.25%、市場数量・シェア・価格から決まるg、10年目のROE、通常の堀に対応するRONICから計算した。中立PER12.661倍は正当化上限約14.55倍の87%である。自己資本は2025年末33.8279億ドルに期間純利益累計を足し、株式報酬等を控除した正味還元を引いた。中立は33.8279+45.48-31=48.31億ドル、悲観は減損を含む純利益累計10億ドルと還元1億ドルから42.83億ドルとなる。悲観のPBRは将来の積み上がった自己資本でなく現在の自己資本に適用した。10年後の時価総額は五つの筋書きで145.038、102.881、70.269、19.114、13.531億ドルとなり、還元を含めた割引現在価値は約43.90億ドル、基準時価総額約71.07億ドルとの差は約マイナス38.2%である。米国基準ではリース資産と負債はすでに計上されており、維持費と固定支払義務を悲観でも残した。今の価格に合わせた数字合わせはしていない。

資本コスト 8.3% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。米国株の基本8.0%にqualityのプラス0.25%を加えた8.25%。βと規模の上乗せは使わない。鉄道の地域独占に近いCSXやユニオン・パシフィックの7.5%より高く、競争の厳しいトラック・貨物仲介の9%前後より低い。個別の買収リスクや発電需要の不確かさは、追加の割引率ではなく五つの筋書きと確率で表す。

同じ業種(資本財・サービス)の AI 分析

割安 ライアンエアー・ホールディングスRYAAY 欧州最大の低運賃航空網と厚い財務が競争力を支える。燃料・脱炭素の費用を織り込んでも十年先の稼ぐ力には余地があり、割安と見る。 本質価値との差 +56.7% · 10 年 割安(年 +14.2%) 割安 ブライト・ホライズン・ファミリー・ソリューションズBFAM 代替保育の企業契約と供給網は強いが、英国の安全管理問題が信用を揺らす。十年先の利益と還元で見れば、現在の評価はほぼ適正だが安全域は薄い。 本質価値との差 +33.9% · 10 年 割安(年 +12.2%) やや割安 ウーバー・テクノロジーズUBER 実力の利益は見かけの半分。未成立の買収を外した単体で、自動運転で取り分が削られる負けを厚く見ると、利益ベースの倍率では今の値段をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +25.8% · 10 年 やや割安(年 +11.3%) やや割安 レノックス・インターナショナルLII 住宅は在庫調整の谷、商業用は 2 桁で伸びる空調。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 15.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +21% でやや割安 本質価値との差 +25.7% · 10 年 やや割安(年 +12.3%) やや割安 グルポ・アエロポルトゥアリオ・デル・スレステASR 空港の地域独占は強いが、コロンビアの権益満了と大型買収後の負債は重い。利益と還元から測る本質価値は現在の時価総額を約16%上回り、やや割安 本質価値との差 +21.1% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 ペンテアPNR プール機器の在庫調整と水事業の安定収益。買い足しと住宅の景気が振れる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 4 割強上回り、割安 本質価値との差 +18.8% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 コパートCPRT 堀の厚い事故車オークションの寡占で、余った現金 40 億ドルを戻り方 0.5 で足し、台数の弱さを織り込んでも、利益ベースの本質価値は今の値段を 3 割弱上回る 本質価値との差 +18.1% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 ADTADT ADTは監視契約の積み上げと値上げで稼ぐ警備会社である。負債と解約率は重いが、10年の株主価値には約65%の安全域があり割安と見る。 本質価値との差 +16.5% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスUAL 山の年でなくならした利益で測ると、国際線とプレミアムで稼ぐ航空会社の本質価値は今の値段を 1 割強上回る。ただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いたただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いた 本質価値との差 +15.0% · 10 年 やや割安(年 +11.3%) やや割安 ハネウェル エアロスペースHONA 民間機の装備品とアフターマーケット・防衛の 3 本柱で稼ぐが、分離で純負債 約 148 億ドルと自己資本のマイナスを背負い、2026 年の見通しを下げた直後の新会社 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 サービス・コーポレーション・インターナショナルSCI 北米最大の葬祭会社。墓地・生前契約には強い堀があるが、火葬への移行と重い負債が成長を制約する。10年の期待価値は現在を約4%上回る適正水準 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 ロッキード・マーチンLMT 受注残 2,300 億ドルと防空ミサイルの増産で利益が戻る防衛の王道銘柄。F-35 一本足の傷はあるが、利益ベースの倍率(10 年中立 20.3 倍)で測っても本質価値は今の時価総額を 3 割ほど上回る(割安) 本質価値との差 +14.0% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 オーチス・ワールドワイドOTIS 保守の継続収入が利益の大半を稼ぐ優良事業。中国の新設不況と KONE・TKE 統合の競争で悲観側を厚く置いても、総合は今の時価総額に対し +22% でやや割安 本質価値との差 +13.4% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 ウィルスコット・ホールディングス・コーポレーションWSC 長期賃貸の堀は残る。高借金と実行不振を厚く見ても、10月23日時点の価値差は約25%で、やや割安 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 ZTOZTO 中国宅配の最大規模と仕分け網は強いが、値上げの自立性とVIEには限界がある。10年の還元を含めればやや割安 本質価値との差 +10.9% · 10 年 やや割安(年 +9.8%) やや割安 キャリア・グローバルCARR 売却後の空調はデータセンターと更新需要で伸びる優良株。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +9% で適正 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) 適正 ノースロップ・グラマンNOC B-21 と Sentinel で米国の核抑止の 2 本柱を持つ防衛の主契約者。受注残は史上最高だが利益率は薄く、利益ベースの倍率では本質価値は今の時価総額をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 アリソン・トランスミッション・ホールディングスALSN 北米の高い変速機シェアは強いが、2026年の大型買収で借金と競争事業が増えた。10年の価値はほぼ適正で安全域は薄い。 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 KBRKBR アンモニア技術の強い堀と政府向け契約を持つが、2027年の分社とAI代替には不確実性が残る。10年の本質価値は現値比約7%高い適正圏で、安全域は薄い 本質価値との差 +8.4% · 10 年 適正(年 +10.1%) 適正 テクストロンTXT 時価総額 131 億ドルは GAAP の純利益の 14 倍。ジェット・MV-75・工業を抱える複合企業は、利益ベースの倍率(10 年中立 12.6 倍)で測ると本質価値が今の約 1.2 倍に出てやや割安 本質価値との差 +7.5% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 ローリンズROL 家庭と店舗に張りつく定期契約の害虫駆除は景気に強く、買収の支出を利益から引き、利益ベースの倍率(中立 23 倍)で測ると、本質価値は今の値段を 1 割弱上回る水準で適正 本質価値との差 +5.7% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 アキュイティーAYI 照明の販路と建物制御には長く続く強みがある。ただし成長の買収依存とAIによる競争を考えると、現在の評価はおおむね適正で安全域が薄い。 本質価値との差 +4.6% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 アメリカン・エアーラインズ・グループAAL 北米最大級の路線網とマイル事業は残るが、燃料高と巨額負債が株主利益を奪う。10年の期待値はほぼ今の値段で安全域は薄い(適正) 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +10.4%) 適正 カーライルCSL 商業屋根の更新需要と高い資本効率は魅力だが、防水材の採算と大口顧客への依存に弱さが残る。10年の本質価値は現値を約8%上回り、評価は適正 本質価値との差 +1.5% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ユナイテッド・パーセル・サービスUPS アマゾンの荷物の削減を終え利益が戻り始めた宅配の最大手。利益ベースの倍率で測ると純利益 15 倍の今の値段はやや安いが、アマゾン自前網との競争を重く見て確率を悲観側に置いた 本質価値との差 −0.2% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 CNHインダストリアルCNH 農機の世界的な販売・整備網と精密農業への投資には長期価値があるが、景気循環と金融子会社の信用リスクを考えると現状は適正圏 本質価値との差 −1.4% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 フォーチュン・ブランズ・イノベーションズFBIN モーエンの値決め力は本物だが、住宅循環とFiberon減損が重い。10年の期待価値は約51億ドルで現在の52億ドルとほぼ同じ、適正圏 本質価値との差 −2.3% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 ゼネラル・ダイナミクスGD ガルフストリームと潜水艦で稼ぐ防衛・ビジネスジェットの複合企業。受注残 1,365 億ドルで利益の見通しは堅く、利益ベースの倍率(資本コスト 7.75%、中立は上限の 9 割弱)で測ると今の値段は適正の範囲 本質価値との差 −5.9% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 アメンタム・ホールディングスAMTM 核・防衛の現場力は残るが、人月型デジタルのAI代替と重い負債を織り込むと、現在の時価総額はやや割高 本質価値との差 −5.9% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 コア・メインCNM 水道インフラの更新と全国配送網は長く残る強みだが、買収の資本効率と債務を踏まえた10年価値は現値とほぼ並び、評価は適正 本質価値との差 −7.1% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ミューラー・インダストリーズMLI 北米の銅配管・真鍮加工で高い利益と純現金を稼ぐが、樹脂への代替と買収収益率を見れば、10年価値は現状に近く安全域は薄い 本質価値との差 −8.9% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 ザイレムXYL 水の設備・計測・サービスで景気に強いが、のれん込みの資本効率は低い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -20% でやや割高 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) やや割高 SAROSARO 整備認可と長期契約は強いが、OEMへの依存と借金が残り、10年先の利益と悲観の深さを考えるとやや割高 本質価値との差 −10.1% · 10 年 やや割高(年 +7.5%) やや割高 パッカーPCAR 北米クラス 8 の循環と DAF の欧州で稼ぐ堅実な首位級。事業は優良だが、利益ベースの上限の内側(中立は 7.6 割)で測ると、今の値段は 2 割弱高く、やや割高 本質価値との差 −10.2% · 10 年 やや割高(年 +7.3%) やや割高 ハベルHUBB 電力会社の送配電部材とデータセンター配線で稼ぐ高収益企業。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 16.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -18% でやや割高 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ユニオン・パシフィックUNP 線路という最高級の堀を持ち、未成立の NSC 合併を除いた単独の姿で測ると、純利益の 24 倍の今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 ビルダーズ・ファースト・ソースBLDR 米国最大級の住宅建材の流通・加工。着工の谷と重い借金。利益ベースの正当化 PER の 9 割(中立 10 年 9.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +3% で適正 本質価値との差 −10.6% · 10 年 やや割高(年 +9.0%) やや割高 スリーエムMMM PFAS の訴訟支払いを抱えつつ利益率は上向き。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段に近く、適正 本質価値との差 −11.0% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 グレコGGG 交換部品と精密流体制御に強い優良企業。10年後も競争力は残るが、買収の採算と建設需要に不確実性があり、現状はやや割高 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 ドナルドソンDCI 交換フィルターの継続需要と技術力は魅力だが、高値の買収と産業需要の変動を考えると、10年先の価値に対して現在の株価はやや割高 本質価値との差 −11.9% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 H&RブロックHRB 申告の専門家と店舗網には価値が残るが、AIによる工数減を考えると長期の安全域は薄く、評価はやや割高 本質価値との差 −11.9% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 アドバンスト・ドレナージ・システムWMS 水管理の全国網と許認可は強いが、買収込みの成長を多く織り込み、総合価値は今の時価総額を約9%下回る適正 本質価値との差 −12.1% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 バルモント・インダストリーズVMI 送電鋼構造物と灌漑設備の強みは長持ちする。しかし増産の実行と農業循環には不確実性があり、10年価値では安全域が足りず、やや割高と見る。 本質価値との差 −13.1% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 W・W・グレインジャーGWW 北米の産業用品流通で堀の深い優良企業。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 20.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −13.3% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 クラリベートCLVT 学術情報と知財データの堀は残るが、巨額買収の後遺症とAI代替が重い。事業売却後も安全域は不足し、約25%のやや割高 本質価値との差 −13.5% · 10 年 やや割高(年 +7.1%) やや割高 GEエアロスペースGE 民間エンジン整備という最良の事業を持つが、PER 39 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 21 倍)の 1.8 倍で、計算上はやや割高 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 スナップオンSNA 整備士へのバン販売の堀と厚い現金で利益率 22% を保つ。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 ファーガソン・エンタープライズ・インクFERG 上下水道と建築設備の全国流通網には長期の強みがある。だが買収と設備投資の成果を織り込んだ現値は、10年の利益・還元を割り引くとやや割高である。 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 デルタ航空DAL 山の年でなくならした利益で測ると、燃料高でも優良な航空会社の価値は今の値段とほぼ釣り合う。利益ベースの PER は 10 倍台で、循環と燃料の悲観を厚く置いた 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 マスコ・コーポレーションMAS 改修需要に乗るブランド製品。ホームデポ頼みと住宅循環が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 16.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -6% で適正 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 アラスカ・エア・グループALK 西海岸とハワイの路線網は強いが、燃料高と巨額の機材投資が株主利益を圧迫する。10年の回復を織り込んでもやや割高。 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +8.0%) やや割高 A.O.スミスAOS 北米最大の給湯器メーカー。中国の不振とヒートポンプ移行が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.7 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -11% でやや割高 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ヴェラルトVLTO 定期収入が約 6 割の水質・製品識別の会社。利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると、今の値段(PER 26.9 倍)はやや高いが適正の範囲 本質価値との差 −16.6% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 アグコAGCO 欧州フェントのブランドと交換部品には堀があるが、農機の深い循環と米州の収益悪化が重い。10年価値は現値を下回り、やや割高 本質価値との差 −17.7% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 トランスダイム・グループTDG 独占に近い航空機部品の補修収入で稼ぐ高収益の複利機械。ただし純負債は EBITDA の約 5.8 倍で、利益ベースの倍率(10 年中立 15.3 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 2 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −18.0% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 カミンズCMI 発電は受注が 2028 年下期まで埋まり利益は拡大中だが、北米トラックの循環が深く、利益ベースの本質価値は今の時価総額を 2 割強下回るやや割高 本質価値との差 −18.2% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ITWイリノイ・ツール・ワークスITW 利益率は高いが売上の伸びの実績が弱い。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −18.6% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 リフトLYFT 配車の需要は伸びるが、利益の実力はまだ薄い。自動運転による仲介手数料の低下と保険負担を織り込むと、本質価値は現在の時価総額を下回る(やや割高) 本質価値との差 −19.4% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ミドルビーMIDD 食品加工事業の分離で業務用厨房に集中。強いブランドと更新需要は魅力だが、買収負債と競争を織り込むとやや割高 本質価値との差 −19.5% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 L3ハリス・テクノロジーズLHX 宇宙・通信・ミサイル推進の 3 本柱で受注残 420 億ドル。固体ロケットモーターの増産が利益を押し上げるが、利益ベースの倍率(10 年中立 15.4 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 1 割ほど下回る(やや割高) 本質価値との差 −19.5% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 ワッコWSO 北米最大の空調機器卸で更新需要と販売網に強みがあるが、キャリア依存と買収資本の負担を考えると、10年価値は現在より約25%低く、やや割高 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 インガソール・ランドIR 圧縮機・真空・ポンプで世界の上位を争う質の高い産業機械。買収で伸びる分は買収の現金を引いて評価すると、利益ベースの上限で見ると今の値段は高く、やや割高 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ウェイスト・マネジメントWM 堀は厚く価格の力も強い。資本コスト 7.5% で利益ベースの正当化 PER(中立 21 倍)を測ると、PER 34 倍の今の値段はやや割高の範囲 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 アプライド・インダストリアル・テクノロジーズAIT 工場を止めない技術系流通の強みは長く続くが、買収と利益率改善への期待も大きい。10年の本質価値は基準時価総額を約27%下回り、やや割高。 本質価値との差 −21.2% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 アメテックAME ニッチな計測・精密部品を買い足して束ねる質の高い会社。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 17.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -24% でやや割高 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 ジェイコブズ・ソリューションJ 政府サービスを分離した設計・工事管理会社。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 11.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −21.6% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 QXOQXO 屋根材・断熱材流通を買収で一気に拡大したが、利益改善は未証明。増資と優先株の負担を考えると安全域は薄く、台帳基準ではやや割高 本質価値との差 −21.6% · 10 年 やや割高(年 +7.2%) やや割高 レイドス・ホールディングスLDOS 政府案件の受注残は厚いが、人月で売る IT 受託は AI エージェントの標的で、売上が縮む前提で見るとやや割高(-14%) 本質価値との差 −21.7% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 ESABESAB 溶接消耗材の強みは長く続くが、Eddyfi買収の借金と希薄化が重い。10年先の稼ぐ力から見ると、現状はやや割高 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 ウェスコ・インターナショナルWCC 電力網とAIデータセンターを支える大手流通企業だが、借金と運転資金が重い。10年先の利益と還元を評価すると、現値はやや割高である。 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 BWXテクノロジーズBWXT 米海軍向け原子炉・核燃料には強い参入障壁がある。商用原子力の成長を織り込んでも、10年の本質価値ではやや割高とみる。 本質価値との差 −22.4% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 IESホールディングスIESC データセンター電装と鉄骨建設の成長力は高いが、大型買収後の利益率と還元には不確実性が残る。10年価値との差は約マイナス27%で、やや割高。 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 カーチス・ライトCW 原子力・艦艇・軍用電子機器に長い堀を持つが、10年の株主価値は現在の時価総額を約2割下回り、やや割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 ハネウェル・インターナショナルHON エアロスペース分離後のビル・プロセス・産業オートメーション専業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -26% でやや割高 本質価値との差 −23.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 サイトワン・ランドスケープ・サプライSITE 造園資材卸の全国網と買収余地は魅力だが、値上げと買収の増分利益には疑問が残る。10年価値は現値を約18%下回り、やや割高。 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 スタンレー・ブラック&デッカーSWK 工具の回復は費用削減の実現と関税の転嫁で決まる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -15% でやや割高 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 プリモリス・サービシズPRIM 送配電の継続需要は確かだが、太陽光工事の損失で収益の堀の浅さが露呈した。10年価値は時価総額を約21%下回り、やや割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 トレイン・テクノロジーズTT 受注残 121 億ドルの AI 冷却ブームで利益は拡大中だが、PER 35 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 16.4 倍)の 2 倍で、総合は今の時価総額に対し -33% で割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 フォーティブFTV 分離後は計測・施設ソフト・滅菌の堅い会社。GAAP の PER 30 倍は高く、利益ベースの本質価値は今の値段を 1 割ほど下回り、総合はやや割高 本質価値との差 −25.6% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 ハンティントン・インガルス・インダストリーズHII 米国で唯一の原子力空母の造船所で、潜水艦も手がける。受注残 573 億ドルで売上は読めるが利益率は 5% 台と薄く、利益ベースの PER(中立 12.7 倍)で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −26.0% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 モーディン・マニュファクチャリングMOD 車両用事業の分離で冷却専業へ変貌。大型供給契約と成長余地は魅力だが、設備投資の回収と競争を考えると現値はやや割高。 本質価値との差 −26.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 アレジオンALLE 商業施設の錠・出口装置で米国の上位を守る堅い事業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -13% でやや割高 本質価値との差 −27.4% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 ノーフォーク・サザンNSC 東部の線路は代えのきかない優良な資産だが、今の値段にはユニオン・パシフィックとの合併の上乗せが入っており、NSC 単体の利益ベースの価値は 2 割台半ば下で、やや割高 本質価値との差 −28.8% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 CSXCSX 線路の堀と利益率の回復は本物だが、回復後の利益に今の値段が先に届いており、利益ベースの倍率(moat 強・10 年中立 19.5 倍)で測ると、やや割高 本質価値との差 −29.0% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 RTXコーポレーションRTX 民間機と防衛の両輪で受注残 2,890 億ドルを積む優良企業。GAAP の PER 39 倍に対し、利益ベースの倍率(10 年後の中立 14.7 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 3 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −30.0% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) 割高 アストロニクスATRO 航空機内電源の高いシェアと認証の壁は魅力だが、薄い自己資本と利益の振れを考えると安全域は乏しい。10年価値では割高と判断する。 本質価値との差 −30.1% · 10 年 割高(年 +4.3%) 割高 エイコムACM インフラ設計の実績と受注残は強いが、人月型業務へのAI代替と工事損失が重く、10年の本質価値は現時価総額を約33%下回り割高。 本質価値との差 −30.6% · 10 年 割高(年 +4.4%) 割高 ダイコム・インダストリーズDY 光回線の保守基盤とデータセンター工事は伸びるが、買収負債と受注の山谷を考えると本質価値は約31%低く、割高と見る。 本質価値との差 −31.0% · 10 年 割高(年 +5.0%) 割高 ドーバーDOV 5 部門の買収型機械メーカー。液冷・バイオ医薬で伸びるが、GAAP の PER 25 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 13 倍)の約 2 倍で、本質価値は今の値段を 3 割弱下回るやや割高 本質価値との差 −31.0% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 エマソン・エレクトリックEMR プロセス産業の制御・計測の堀は深いが、事業の入れ替えの途中。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -30% でやや割高 本質価値との差 −31.1% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 リンカーン・エレクトリック・ホールディングズLECO 溶接技術と消耗材の堀は長く続くが、10年後の利益と還元を割り引くと基準株価はやや割高。決算後の上昇で安全域はさらに縮小 本質価値との差 −31.5% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 ティムケンTKR 高性能軸受と精密駆動部品には長寿命の競争力があるが、利益率改善と買収成長の実現には不確実性が残る。10年価値は約32%低く割高 本質価値との差 −32.3% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 MSAセーフティーMSA 命を守る機器には強い参入障壁があるが、買収後の利益とPFAS訴訟の不確実性を織り込むと、10年価値は株式時価総額を下回り割高。 本質価値との差 −32.4% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 トロTTC 業務用芝管理と地下建設機械に強い堀を持つが、買収の減損と電動化競争を考えると、10年の本質価値は現在の約3分の2で割高 本質価値との差 −33.1% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 シンタスCTAS 堀は厚く伸びも安定だが、利益ベースの正当化 PER(成熟後の中立 22 倍)で測ると、PER 40 倍台の今の値段は割高 本質価値との差 −33.8% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 ジェネラック・ホールディングスGNRC 停電頼みの住宅用発電機から、データセンター向けの大型発電機へ変わる途中。利益ベースの正当化 PER の 7.2 割(中立 10 年 10.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -32% で割高 本質価値との差 −33.9% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 ウッドワードガバナーWWD 航空機の燃料制御と整備には長持ちする堀があるが、産業用制御の循環と大型投資を織り込むと、現時点の時価総額に安全域は乏しく割高 本質価値との差 −34.0% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 FTAIアビエーションFTAI 航空エンジン交換の競争力は本物だが、旧型機の寿命と発電事業の不確実性を考えると、安全域はまだ薄く、10年価値ではやや割高 本質価値との差 −34.2% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 アラマークARMK 給食と施設運営には長い需要があり、契約維持率も高い。ただし薄利と借金が利益の取り分を削り、10年の還元まで含めても現値には安全域が乏しく、割高と見る。 本質価値との差 −34.3% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 フェデックスFDX 分離後のフェデックスは、売上 825 億ドルで営業利益率 5〜6% の薄利の宅配会社。分離前の台帳の PER 15.8 倍は見かけで、継続事業では 20 倍超。費用削減は本物だが、利益ベースの倍率(10 年中立 11.1 倍)で測ると割高 本質価値との差 −34.6% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 エベラス・コンストラクション・グループECG 受注残が拡大してもデータセンターへの集中と資本配分に不確実さが残り、10年の本質価値は現在の時価総額を約42%下回る割高圏にある。 本質価値との差 −34.7% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 マステックMTZ 電力網・通信・データセンターの施工能力は貴重だが、買収を含む高成長と薄い利益率を考えると、安全域は乏しく総合は約35%の割高。 本質価値との差 −34.9% · 10 年 割高(年 +4.4%) 割高 ヘイワード・ホールディングスHAYW 北米住宅用売上の85%を支える交換需要は強いが、北米偏重と負債を織り込むと10年価値は台帳時価総額を17%下回り、やや割高 本質価値との差 −34.9% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 キャタピラーCAT 受注残 720 億ドルの AI 電源ブームで利益は急拡大中だが、PER 39 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 14 倍)の約 3 倍で割高 本質価値との差 −35.1% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 サウスウエスト・エアラインLUV 手荷物有料化・指定席・プレミアム席の上積みが計画の 6〜7 割で定着する前提でも、利益ベースで測ると価値は今の値段を下回る。会社計画の実現度で大きく分かれる。会社計画の実現度で大きく分かれる 本質価値との差 −35.2% · 10 年 割高(年 +4.0%) 割高 ボーイングBA 受注残 7,150 億ドルの民間機の複占の一角だが、営業赤字・純負債 260 億ドル・固定価格契約の損失を抱え、時価総額 1,500 億ドルは利益ベースの倍率では回復が完成しても届かず割高 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 AAONAAON 高性能空調とBASXの液冷には伸びしろがあるが、設備増強の回収と顧客集中には不確実さが残る。10年の確率加重価値は基準時価総額を約38%下回り割高。 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 ヘクセルHXL 航空機の軽量化に欠かせない認証材料を握るが、顧客集中と資本効率の回復を織り込む今の評価には安全域が乏しく、10年の本質価値では割高 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 EMBJEMBJ 世界有数の小型旅客機メーカーで、受注と整備収入は伸びる。しかし製造利益の不安定さに対して現在の評価は高く、10年の本質価値では割高と判断する。 本質価値との差 −35.9% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 フェデックス・フレイトFDXF 分離で借金を負った LTL 首位級の事業は堀も回復余地もあるが、薄い利益率の回復をすでに値段が先に見込んでおり、利益ベースの倍率(10 年中立 12.0 倍)で測るとやや割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 エムコア・グループEME 設備工事の大手。受注残 171 億ドルは山の利益。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -43% で割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 SUNBSUNB 北米2位の機材レンタル網は強いが、更新投資と借金がオーナー利益を削る。10年先の期待価値には安全域がなく割高。 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 リパブリック・サービシズRSG 廃棄物の寡占と価格の力は強いが、利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると今の値段は割高。数量の弱さと環境ソリューションの不振が懸念 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 アイデックスIEX 受注は過去最高でも、GAAP の PER 37 倍は利益ベースの 10 年の中立(約 14 倍)の 2 倍半ほどで、本質価値は今の値段の 6 割強で割高 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 トライネット・グループTNET 共同雇用と医療保険の仕組みは残るが、顧客離れとAIによる事務代替が重い。保険収益の回復を織り込んでも割高(約−54%) 本質価値との差 −36.7% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 MSCインダストリアル・ダイレクトMSM 切削工具と工場の在庫管理には継続需要があるが、投資効率の鈍化と販路の価格競争を踏まえると、10年の本質価値は時価総額を約33%下回り割高である。 本質価値との差 −37.0% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 パーカー・ハネフィンPH 航空が 3 割超・産業が 7 割の高収益な動き・流れの制御部品大手。堀は厚いが PER 34 倍は利益ベースの上限(18 倍)の 2 倍近く、割高 本質価値との差 −37.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 オールド・ドミニオン・フレイト・ラインODFL 拠点網の密度と運賃の規律という堀は本物だが、谷の利益の上にすでに回復後の値段が乗っており、式で測ると割高 本質価値との差 −37.6% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 テトラ・テックTTEK 水と環境の専門性は十年後も必要だが、人月型の設計・分析はAIに削られる。受注と還元を評価しても、安全域は乏しく総合では割高。 本質価値との差 −38.0% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 ノードソンNDSN 接着剤・医療部品・電子検査のニッチ首位で稼ぐ高収益企業だが、AI 向けの急回復を織り込んだ PER 38 倍は利益ベースの上限(約 19 倍)の 2 倍で、割高 本質価値との差 −38.2% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 ブーズ・アレン・ハミルトンBAH 機密業務と技術者の基盤は強いが、AIによる工数課金の縮小と買収負債が重い。10年先の株主価値から見ると割高 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 シー・エッチ・ロビンソン・ワールドワイドCHRW 北米最大のトラック仲介で、AI による人員減が利益に残るかが核心。資本コスト 9.25% の利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 12.5 倍)で測ると割高で、安全域はない 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 エンフェーズ・エナジーENPH 太陽光の電力変換に強いが、テスラとの競争と税控除終了で堀が細る。10年価値は約20.6億ドル、台帳時価総額比約52%低く割高 本質価値との差 −40.3% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 パーソンズPSN 受注残と使命性は強いが、人月依存・買収・案件損失を割り引くと本質価値は今の時価総額を約4割下回り、割高 本質価値との差 −40.8% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 ゲイツ・インダストリアルGTES 交換用ベルトとホースには長く続く競争力があるが、資本効率はまだ平凡だ。10年先の利益と正味の還元を評価すると、現状の時価総額には安全域がなく割高 本質価値との差 −42.1% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 ユーホール・ホールディング・カンパニーUHAL 北米随一の移動網は強いが、増分利回りと借金の重さが響き、10年価値は今の時価総額を4割下回る 本質価値との差 −42.1% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 レオナルドDRSDRS 受注残と唯一供給の堀は厚いが、10年の本質価値は現在の6割ほどで安全域が足りず割高 本質価値との差 −43.4% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 ジョンソンコントロールズJCI データセンター冷却が伸びるビル設備の優良会社。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −43.4% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 エイビス・バジェット・グループCAR 世界規模の車両運営網は残るが、弱い値決め力と重い負債が利益を先食いする。10年の期待値では現在の時価総額は割高 本質価値との差 −43.9% · 10 年 割高(年 +4.0%) 割高 ネクストパワーNXT 太陽光追尾装置の世界首位で事業の質は高い。ただし補助金消失と新規事業の競争が重く、10年価値は約68億ドル。現在の時価総額比44%低い「割高」。 本質価値との差 −44.0% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 ハウメット・エアロスペースHWM ガスタービンと航空エンジンの翼・部品で世界首位級の寡占。利益は急伸し堀も本物だが、時価総額約 880 億ドルは 2026 年の純利益の約 42 倍で、10 年後の利益ベースの PER(中立 15.4 倍)の 2.7 倍。大きく割高大きく割高 本質価値との差 −44.5% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 GEベルノバGEV ガスタービン受注残と電化で利益が伸びるが、山の利益に高い倍率を掛けない。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -49% で割高 本質価値との差 −44.8% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 フルアー・コープFLR LNG・原子力の大型受注は回復の足場になるが、工事損失の再発と設計工数のAI代替を考えると、10年の本質価値は約42%低く割高である。 本質価値との差 −45.0% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 イートンETN 北米の配電設備は寡占と受注で質が高いが、投資の山と債務を抱える。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -48% で割高 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 ITTITT 流体機器と防衛向け部品の堀は確かだが、大型買収後の負債と資本効率を織り込むと、10年の価値に対して現値は割高 本質価値との差 −45.2% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 ファスナルFAST 大口契約とオンサイトでシェアを取る産業用品流通。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 18.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -45% で割高 本質価値との差 −45.5% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 ライダー・システムR 車両整備網と長期契約は強みだが、重い設備負債と物流の価格競争を考えると、今の約104億ドルの時価総額には十分な安全域がなく割高 本質価値との差 −45.6% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 フローサーブFLS 世界の重要設備を支えるポンプ・バルブと保守網には長寿命の強みがある。しかし利益改善と成長を織り込んだ現在の時価総額には安全域が乏しく、10年価値では割高と判断する。 本質価値との差 −45.9% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 リーガル・レクスノードRRX 産業用の動力伝達には長い交換需要があるが、巨額買収の負債と薄い会計上の資本収益率が重い。10年価値は現在比約43%低く、割高と判断する。 本質価値との差 −46.6% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 ランドスター・システムLSTR 専門輸送と独立代理店の網には価値があるが、保険責任と仲介手数料の競争を織り込むと、安全域は乏しく割高とみる。 本質価値との差 −47.6% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 エヌヴェント・エレクトリックNVT 配電・冷却設備の成長と買収効果は魅力だが、巨額ののれんと設備投資の循環に注意したい。10年の本質価値では約48%割高。 本質価値との差 −48.3% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 JBハント・トランスポート・サービシズJBHT インターモーダルの回復と値上げ余地は本物だが、ならした利益に今の値段が先に届いており、貨物の山と鉄道再編の両方に弱く、利益ベースの倍率(10 年中立 12.5 倍)で測ると割高 本質価値との差 −48.3% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 クリーンハーバーズCLH 危険廃棄物焼却の許認可と全国網は強い堀だが、買収・再投資を要する利益を10年先まで評価すると、現在の時価総額には安全域が乏しく割高。 本質価値との差 −48.3% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 ロックウェル オートメーションROK 北米の制御装置 Logix とクラウドの Plex という堀はあるが、景気の振れが大きい。利益ベースの正当化 PER の 7.5 割(中立 10 年 13.3 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -47% で割高 本質価値との差 −48.6% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 クレイン・カンパニーCR 航空・防衛の認証部品には強い堀があるが、買収後の純負債と薄い株主還元を踏まえると現値には安全域がなく割高 本質価値との差 −48.6% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 ULSULS 安全認証という代え難い堀は強い。それでもAI代替、買収負担と利益成長を吟味すると、10年価値は現在の時価総額を大きく下回る。 本質価値との差 −49.0% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 エクスペディターズ・インターナショナル・オブ・ワシントンEXPD 資産を持たないフォワーダーの資本効率は優良だが、2026 年の運賃高騰の利益を先に払っている。ならした利益と利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 13 倍)で測ると割高 本質価値との差 −49.0% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 ユナイテッド・レンタルズURI 建機レンタル最大手で専門機材が 2 桁成長するが、借金で膨らむ ROE と建設の循環を利益ベースの PER(中立 12.0 倍)と悲観の確率で見ると、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −49.1% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 グランド・キャニオン・エデュケーションLOPE 大学向けの長期契約と看護実習施設は魅力だが、売上の約9割が一大学に集中し、AIによる業務内製化も重い。10年の価値では割高とみる。 本質価値との差 −49.2% · 10 年 割高(年 −0.4%) 割高 ニュー・オリエンタル・エデュケーション(新東方教育科技)EDU 授業のブランドと現金は強みだが、AI代替・少子化・中国規制で十年後の利益が細るため、本質価値からは割高 本質価値との差 −49.3% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 スターリング・インフラストラクチャーSTRL データセンター建設と買収で稼ぐ力は急拡大したが、工事利益率の持続性と顧客の設備投資循環を踏まえると、長期の本質価値に対して割高 本質価値との差 −49.5% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ブロードリッジ・ファイナンシャル・ソリューションズBR 議決権の配布という本物の堀は認めるが、取引後処理は AI の標的で、利益の倍率を下げて見ると割高(-50%) 本質価値との差 −49.8% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 サイエンス・アプリケーションズ・インターナショナルSAIC 防衛の重要システムには根が張るが、人月型ITのAI代替と厚い負債で価値は伸びにくい。10年価値は約30億ドル、現状は割高 本質価値との差 −50.1% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 CACIインターナショナルCACI 電子戦・宇宙技術への転換は魅力だが、人的サービスのAI代替と買収負債が重い。10年の本質価値は現値の約47%で、割高と判断 本質価値との差 −50.2% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 TALTAL 学而思の教室とAI学習端末は再成長したが、投資評価益を除く収益力と規制・AI代替を考えると割高(約52%) 本質価値との差 −50.3% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 ソルブ・エナジーMWH 受注残89億ドルは強いが、税制期限後の採算と還元の弱さを織り込むと総合価値は約20億ドルで、現時価総額より約55%低い 本質価値との差 −51.0% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 RELXRELX 保険データと査読の堀は強いが、法務検索・研究支援のAI代替と負債を織り込むと、10年価値は現在の時価総額に届かず割高 本質価値との差 −52.5% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 ワッツ・ウォーター・テクノロジーズWTS 規格と更新需要の堀は強いが、データセンター急伸を織り込む時価総額は10年価値を先取りし、総合価値は現在値を約58%下回る 本質価値との差 −53.1% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 ペイチェックスPAYX 小企業向けの給与は 1 人あたり課金の席型で、AI エージェントと新興勢力が削る前提で見ると割高(-54%) 本質価値との差 −53.8% · 10 年 割高(年 −1.6%) 割高 ワブテックWAB 受注残 309 億ドルと機関車の更新で伸びる、のれん込みの重い資本。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -55% で割高 本質価値との差 −53.9% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)ADP 給与処理の堀は本物だが、1 人あたり課金は AI エージェントに揺さぶられ、利益の倍率を下げて見ると割高(-54%) 本質価値との差 −54.2% · 10 年 割高(年 −1.9%) 割高 GXOロジスティクスGXO 倉庫運営の切り替え費用は強みだが、買収のれんと借金・リースが重く、利益の回復を織り込んでも今の評価には安全域が乏しい 本質価値との差 −54.5% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 ナイト・スウィフト・トランスポーテーションKNX 北米最大級のトラック輸送網と育成中のLTL事業は魅力だが、買収資本の収益性と競争の弱さを考えると、今の約100億ドルは割高 本質価値との差 −55.0% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 コンフォート・システムズUSAFIX データセンター向けの機械・電気工事は利益率 17% の山にいる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -62% で割高 本質価値との差 −55.2% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 ロバート・ハーフRHI 専門人材の信用と監査の需要は残るが、AIが工数を削る10年を織り込むと、本質価値は時価総額を約59%下回り割高 本質価値との差 −55.3% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 シュナイダー・ナショナルSNDR 貨物回復は始まったが堀は浅く、買収後の資本効率も低い。今の時価総額は10年価値に対して割高 本質価値との差 −56.6% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 FTIコンサルティングFCN 企業再建と訴訟の専門家集団は必要だが、AIによる工数代替と人材流出が堀を削る。借入を伴う自社株買いも重く、長期価値では割高 本質価値との差 −57.5% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 アクソン・エンタープライズAXON 時価総額 317 億ドルは GAAP の純利益(株式報酬を費用にした値)の 260 倍超。警察の束ね売りで 10 年伸びても、利益ベースの倍率では中立の 10 年後が今の値段に届かず割高 本質価値との差 −57.5% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 SPXテクノロジーズSPXC 冷却塔とインフラ検知の堀は厚いが、高額買収と増資を考慮すると、10年の期待価値は現在の時価総額を約6割下回り、割高と判断する。 本質価値との差 −58.0% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 ディア・アンド・カンパニーDE 2026 年が農機サイクルの底(純利益 約 49 億ドル)で、PER 35 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 12 倍)の 3 倍近くで、計算上は割高 本質価値との差 −58.5% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 サイアSAIA 全国LTL網は本物の参入障壁だが、投資回収と株主還元の遅さが重い。10年先の利益から測ると、現在の評価には安全域が乏しく割高である。 本質価値との差 −58.6% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ベリスク・アナリティックスVRSK 損保の標準データという本物の堀は認めるが、請求分析は AI 見積りで単価が下がり、利益の倍率を抑えると割高(-58%) 本質価値との差 −59.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 GOTUGOTU 教育需要は残るが、AIによる授業代替と中国の規制、集客費の重さが利益の持続性を損なう。10年の本質価値は約2.08億ドルで割高(約65%の下方差) 本質価値との差 −59.9% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 ハイコHEI 航空補修部品で約2万件の認証を持つ強い堀は本物だが、買収後の利益成長を織り込んでも10年の安全域は乏しく割高 本質価値との差 −60.2% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 バーティブ・ホールディングスVRT 電力と冷却を握る優良企業だが、AI 投資一本足の需要。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -60% で割高 本質価値との差 −61.2% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 トランスユニオンTRU 米国信用情報の寡占は堅いが、データ課金の伸びと買収資本効率には限界があり、10年価値では割高とみる 本質価値との差 −61.8% · 10 年 割高(年 −3.1%) 割高 フォージェント・パワー・ソリューションズFPS 特注配電設備とモジュール型電源の成長余地は大きいが、資本効率と株主還元には未検証の部分が残る。10年の確率加重価値は約27億ドル、基準時価総額比約64%低く、割高と判断する。 本質価値との差 −61.9% · 10 年 割高(年 −1.6%) 割高 NIQ グローバル・インテリジェンスNIQ 独自データの堀は厚いが、AI代替と純負債で本質価値は市場価値を66%下回り、割高 本質価値との差 −62.6% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 RBCベアリングスRBC 航空宇宙の認証と産業用交換部品には厚い堀があるが、買収のれんが重く還元も乏しい。10年価値は現行時価総額を大きく下回り割高。 本質価値との差 −63.9% · 10 年 割高(年 −3.3%) 割高 エーピーアイ・グループAPG 法定点検を入り口に保守を積み上げる優良な防災サービス会社だが、買収で膨らむ帳簿と普通株主への取り分を踏まえると、安全域は乏しく約61%の割高と判断する。 本質価値との差 −64.9% · 10 年 割高(年 −3.4%) 割高 アライアントALNT 精密駆動・制御の需要は10年後も残るが、薄い超過収益と買収依存が弱点。10年価値を割り戻すと今の時価総額を約68%下回り、割高。 本質価値との差 −65.4% · 10 年 割高(年 −2.4%) 割高 ブルーム・エナジーBE データセンター向け燃料電池は急拡大したが、受注と資金枠を恒久的な利益と取り違えない。10年後の営業規模を大きく見ても、基準日の時価総額には安全域がなく割高と判断する。 本質価値との差 −65.6% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 クアンタ・サービシーズPWR 受注残 534 億ドルで今年の利益は急増するが、現在の PER 約 54 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 12.0 倍)の 4 倍を超え、総合は今の時価総額に対し -66% で割高 本質価値との差 −65.7% · 10 年 割高(年 −3.4%) 割高 エクイファックスEFX 独自データと寡占の堀は認めるが、本人同意の直接取得という代替が数量を削り、利益の倍率を抑えると割高(-62%) 本質価値との差 −66.1% · 10 年 割高(年 −4.4%) 割高 パウエル・インダストリーズPOWL 特注受配電設備には安全と工程管理の強みがあるが、受注急増期の高利益率は続かない。10年後の価値を割り引くと約67%の割高。 本質価値との差 −67.6% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 エアロバイロメントAVAV 無人兵器の需要は10年先も伸びるが、競争と買収の代償が重い。利益の回復を織り込んでも安全域は乏しく、現値は割高 本質価値との差 −70.4% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 XPO INCXPO 全米を覆う小口混載網と値上げ力は魅力だが、欧州の低採算と負債を抱え、10年先の利益を大きく見込んでも今の評価には安全域がない。割高と判断する。 本質価値との差 −70.5% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 カーマン・ホールディングスKRMN 受注と認証の堀は強いが、買収後の純負債とGAAP利益では10年成長を織り込んでも割高 本質価値との差 −71.6% · 10 年 割高(年 −4.1%) 割高 ロアー・ホールディングスLOAR 認証済みのニッチ部品には強い堀があるが、買収価格と負債を背負う現在値には安全域がなく、割高 本質価値との差 −76.4% · 10 年 割高(年 −6.5%) 割高 オクロOKLO 小型炉の商用売電と燃料の量産は未証明。資金負担を含む10年の期待価値は現状を大きく下回り、割高と判断する。 本質価値との差 −78.2% · 10 年 割高(年 −3.8%) 割高 スペースXSPCX 再使用ロケットと衛星通信には強い堀がある。しかしAI計算基盤の巨額再投資に比べ株主の取り分が読みにくく、長期の本質価値では割高。 本質価値との差 −78.8% · 10 年 割高(年 −6.3%) 割高 エックス・エナジーXE 規制と燃料設備は前進したが、商用炉も契約単価もまだない。10年価値の総合は現在時価総額比約85%下で割高 本質価値との差 −85.5% · 10 年 割高(年 −8.8%) 割高 ロケット・ラボRKLB 小型ロケットの運用実績と衛星製造の成長は本物だが、中型機の実用化と大型買収を先取りした値段には安全域がなく、10年の本質価値では割高 本質価値との差 −88.6% · 10 年 割高(年 −11.4%) 割高 クラトス・ディフェンス&セキュリティー・ソリューションズKTOS 無人機と防衛用推進技術には大きな成長余地があるが、量産実績と資本効率は未成熟。10年の利益と増資負担から見ると大幅な割高 本質価値との差 −91.2% · 10 年 割高(年 −9.2%) 割高 プラネット・ラボスPBCPL 衛星画像の独自データには堀があるが、政府契約への依存と重い再投資、株式希薄化を考えると割高。10年価値は現在より約92%低い 本質価値との差 −91.8% · 10 年 割高(年 −13.4%)

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読んだ資料

  1. カービー 2025年Form 10-K:内陸・沿岸船腹、用途別売上、競争、設備投資、財務、買収
  2. カービー 2026年10月28日発表 第3四半期決算:直近業績、運賃、2026年見通し、未完了の資産取得
  3. Global Market Insights:米国定置式発電装置市場の規模と見通し。発電分野の広い比較市場の参考

分析日 2026-10-28