株譜
AI 銘柄分析 · 資本財・サービス · 試作

コパート CPRT

堀の厚い事故車オークションの寡占で、余った現金 40 億ドルを戻り方 0.5 で足し、台数の弱さを織り込んでも、利益ベースの本質価値は今の値段を 3 割弱上回る

やや割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)35.59 ドル330 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)29.1 ドル270 億ドル差 +22.4%
10 年後から見ると やや割安 価値 35.59 ドル330 億ドル · 差 +22.4% · 期待の年率 +8.5%
期待の年率リターン(10 年)+8.5%資本コスト比 +1.0 pt
推定の資本コスト7.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

コパート(Copart)は、保険会社などが出す全損車・事故車をオンライン競売にかけ、世界の買い手に売る手数料で稼ぐ会社である。2026 年 7 月期は売上 46.7 億ドル(前年比 +0.4%)、営業利益 16.5 億ドル(率 35.4%)、純利益 14.8 億ドル(前年比 −4.4%)、現金と満期保有投資は 44.9 億ドルで借金はほぼ無い。米国の事故車競売はコパートと IAA(RB グローバル傘下)で約 8 割を占める複占で、売り手の保険会社と買い手のネットワークの厚さが堀になっている。

足元は弱い。世界の販売台数は第 4 四半期に前年比 −2.9%(米国 −5.7%、海外 +10%)で、大手保険会社が取扱いを IAA に移した。ただし全損率は過去最高(23.1%、2026 年上半期 23.5%)で、車の高齢化と修理費の上昇が市場の台数を押し上げ続けている。成長は「事故件数 × 全損率(市場の台数)× コパートのシェア × 1 台あたりの手数料(中古車価格に連動)」で積み、ROE からは出していない。

バリュー投資の観点では、資本コスト 7.5%、長期の成長 4%、堀が強い(残る割合 2/3)ことから利益ベースの正当化 PER(10 年の中立で上限 23.9 倍)を出し、その 9 割の 21.4 倍を置き、余った現金 40 億ドルは戻り方 0.5 を掛けた 20 億ドルを足した。中立の筋書きは、2036 年 7 月期の純利益 22.1 億ドル・時価総額 約 480 億ドル。今の 258 億ドルは、現金を除くと純利益の約 16 倍で、利益ベースの値より低い。利益率が 3 ポイント下がり、米国のシェアが落ちる前提でも、本質価値は今の値段を 3 割弱上回り、総合はやや割安と出る。ACV の買収は未成立なので入れていない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、コパートは「10 年後も存在し、堀は今より狭まるか広がるかが分かれる」事業である。堀は、保険会社との契約と買い手の網(買い手が多いほど落札価格が上がり、売り手が戻る)、土地のヤードという実物の資産で、IAA が立て直しても複占は崩れにくい。弱点は、保険会社が少数の大口で、取扱いを一社が動かすと台数が数%動くこと、先進運転支援・自動運転で事故件数が 10 年で減る可能性、そして営業利益率が 5 年で 7 ポイント下がった傾向である。

オーナー利益(株主のものになる利益)は大きい。営業利益 16.5 億ドルの税引き後約 13.3 億ドルのうち、伸びに要る投資(増える利益 ÷ 事業の ROE 約 28%)を引いても、利益のほぼ全部(8〜9 割)を還元できる。加えて、純現金 44 億ドルは 1 ドルを 1 ドルで数える、動かせる資産である。経営は現金を貯め続けてから自社株買いに転じ、買収は小さく、ACV で初めて大きめの買収に出る。

安全域は厚い。今の時価総額 258 億ドルから現金 44 億ドルを引いた 214 億ドルが、事業の利益 13.3 億ドルの約 16 倍で、利益ベースの値より低い。利益ベースの成熟後の PER(上限 23.9 倍の 9 割、21 倍前後)には達していない。中立から楽観までは今の値段が本質価値より低い。一方、今の台数の減少が構造的なら、式の g や利益率を下げる必要があるので、確率を悲観側(やや悲観 20%・悲観 12%)に厚く置いた。

何で稼ぐ会社か

売上の約 85% は「サービス収入」(2026 年 7 月期 39.7 億ドル)で、保険会社・リース会社・ディーラーなどの売り手が出した全損車・事故車・中古車を、オンラインの競売で国内外の買い手(解体業者・再生業者・輸出業者・個人など)に売る手数料である。売り手からは取扱いと保管・搬出の料金、買い手からは落札の手数料を取る。残りの 15% は「車両販売収入」(6.97 億ドル)で、コパートが買い取って自社競売で転売する分。

台数は年 400 万台超。米国が約 7 割、海外(英国・カナダ・ブラジル・ドイツ・スペイン・中東など)が約 3 割で、海外は前年比 +10% と速く伸びている。収益の構造は、①事故車・全損車の台数(事故件数 × 全損率)、②そのうちコパートが取る割合(シェア。保険会社との契約で決まる)、③1 台あたりの手数料(中古車の落札価格に連動し、物価並みに上がる)の 3 つ。費用の大半は土地・ヤードの保有と人件費で、固定費の比率が高い(台数が減ると利益率が落ち、増えると上がる)。

自社でヤードの土地を保有し、拡張を続けている。営業利益率は 2021 年 7 月期の 42% から 35% へ下がった(ヤードと人件費の費用、海外・買取転売の比率の上昇)。現金・投資が 45 億ドルあり、年 16 億ドル規模の自社株買いを始めた。配当は無い。

優良さと弱いところ

堀は、①保険会社との長期の契約と実績、②世界 190 か国超に及ぶ買い手のネットワーク(買い手が多いほど落札価格が上がり、売り手が戻ってくる)、③全国に広がるヤードの土地という 3 つで、新規の参入者が短期で真似できない。米国では、コパートと IAA(RB グローバル)の複占で、新規の参入は事実上ない。2023 年に IAA が RB グローバルに買われて以降、IAA は買い手網と統合で立て直しを進め、2025〜26 年に大手保険会社の取扱いを IAA が取った。

競合との比較では、コパートの営業利益率は 35% 前後で、IAA(RB グローバルの一部)はそれより低いと見られる(推定)。コパートはヤードの土地を自前で保有する比率が高く(IAA は借りるヤードが多いと見られる・推定)、費用の構造が違う。ただし、ヤードを保有する固定費は台数が減ると重い。弱い点は、①保険会社の少数の大口に取扱いが集中していること、②営業利益率が 5 年で 7 ポイント下がっていること、③米国の台数が前年比 −5.7% と、今は明らかにシェアを失っていること、④ACV(ディーラー向けのデジタル卸)の買収の実行である。

資本効率:帳簿の ROE は 16% だが、現金 45 億ドルが自己資本 91 億ドルの半分を占めて薄まっている。現金を除いた事業の ROE は約 28%(受取利息を除く純利益 13.4 億 ÷ 事業の資本 47 億ドル)で、土地・ヤードを含めた資本に対する値である。成長に新しいヤードの土地が要るので、土地は除いていない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

事故車・全損車の市場は、保険会社の請求件数(事故件数)と全損率で決まる。全損率は、車の平均車齢が 12.8 年(2026 年に 13 年の見込み)と高くなり、先進運転支援(ADAS)のセンサー・カメラの校正で修理費が上がるため、23.1%(2025 年、過去最高)、2026 年上半期 23.5% へ上がり続けている。一方、事故件数は景気(走行距離)・自動車の安全装置・保険の自己負担の増加で弱く、2026 年は請求件数が低調で、コパートの米国の台数は前年比 −5.7%、保険会社分は第 1 四半期に −9.5% だった。

今の位置は、台数の谷に近い。2025 年のハリケーン(ヘレンとミルトン)の特需が消え、保険会社の入れ替え(IAA への移行)と請求件数の弱さが重なった。ただし 1 台あたりの収入は +5.4%、世界の平均売価は +3.5% で、価格は物価並みを保っている。海外は台数が +10% で、保険会社の取扱いが国ごとに広がり、第 2 の柱に育ちつつある。

構造の変化は、①全損率の上昇(市場の拡大要因)、②ADAS・自動運転で事故件数が長期で減る(縮小要因)、③IAA の立て直しと保険会社が競売先を分散する動き、④中古車価格の動き(手数料に連動)、⑤保険会社の電子市場への直接販売の試み。競合の RB グローバルは 2026 年 4〜6 月の取扱高が +11% で、自動車でシェアを伸ばしていると説明している。

資本政策と M&A

資本配分は、近年まで現金を貯める方針で、自社株買いは 2025 年まで少なかった。2026 年 7 月期に自社株買いを 16.3 億ドル(純利益の約 110%)まで増やし、現金と投資は 44.9 億ドルで横ばいに近い。配当は無く、株式報酬は 0.39 億ドルと小さく、正味の還元は自社株買いとほぼ同じである。設備投資はヤードの土地と設備で、売上の 1 割前後(推定)。自社でヤードを保有する方針が利益率を押し下げているが、土地は価値を保つ資産でもある。

最大の話題は ACV(ACV Auctions)の買収で、ディーラー向けのデジタル卸を約 19 億ドルの現金(公開買い付け)で買い、2026 年末までの完了を見込む。コパートは当初は利益が増減なしで、2028 年 7 月期以降に利益を増やす計画。ディーラー向け卸は事故車の複占とは別の競争環境で、ACV 自体は利益率が低く、買収後は現金 19 億ドルが減る。この分析は、まだ成立していない買収は入れず、今のコパートだけで書く。

創業者の流れをくむ長期志向の経営で、海外の拠点づくり・ヤードの土地の確保・買い手網を先に作る。純現金が時価総額の 17% あるので、今の自社株買いの割高さの心配は小さい。成長に要る投資を除いた余りは、自社株買い(または配当)で返す前提で書いた。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

全損率は過去最高の 23.1%(2026 年上半期 23.5%)で、車の平均車齢が 12.8 年から 13 年へ伸び、先進運転支援のセンサーの校正で修理費も上がり続けるので、事故件数が少し減っても、事故車・全損車の台数は構造的に増える。コパートはその市場の約 5 割を持ち、IAA(約 3 割強)と複占している。買い手のネットワークは世界 190 か国超に広がり、買い手が多いほど落札価格が上がり、売り手の保険会社が戻ってくる。

足元の台数減(米国 −5.7%)は、2025 年のハリケーン特需の消失と、大手保険会社 1 社の取扱いの移行という一時的な要因が大きい。1 台あたりの収入は +5.4% と伸び、海外は +10% で、国ごとに保険会社の取扱いが広がる途中である。営業利益率は 35% と、IAA(推定でそれより低い)を大きく上回り、ヤードの土地を自前で保有するので、規模が増えるほど利益が積み上がる。

時価総額 258 億ドルのうち 44 億ドルは現金で、事業は純利益 13.3 億ドルの約 16 倍で買える。今の水準は、成長 4%・堀の強さ・資本コスト 7.5% の利益ベースの式から見ると低く、成熟後は 21 倍前後になる。利益率が 3 ポイント下がる前提でも、割安は残る。

慎重な見方

台数は事実として減っている。米国は前年比 −5.7%、保険会社分は第 1 四半期に −9.5% で、大手保険会社が IAA に取扱いを移した。RB グローバルは 2026 年 4〜6 月に取扱高 +11% で、自動車でシェアを伸ばしている。保険会社は大口の少数で、一社の方針で台数が数%動く。コパートの米国のシェアは今後も下がり、IAA に取られた分は戻らないかもしれない。

営業利益率は 2021 年 7 月期の 42% から 35% へ 7 ポイント下がった。ヤードを自前で保有し、人件費・保険・設備の費用が物価で上がる一方、台数が減ると固定費が重い。純利益は 2026 年 7 月期に前年比 −4.4% と減り、今年の利益は受取利息(約 1.8 億ドルの税引き前)に支えられている。長期では先進運転支援・自動運転で事故件数が 3 割近く減る可能性があり、全損率の上昇では埋まらない。

さらに ACV(デジタル卸)の約 19 億ドルの買収は、競争の少ない複占の事業から、競争の多いディーラー向けの卸へ踏み出す一歩で、買収の価値を壊す可能性がある。今の PER 17.5 倍が低いのは、市場がこうした懸念を織り込んでいるからで、「割安」は罠かもしれない。

どちらに重みを置いたか

強気の言い分(全損率の上昇・複占の堀・余った現金・利益ベースの倍率)は事業の質として強く、慎重な見方(台数減・シェア低下・利益率の低下・事故件数の構造減)は短期では事実だが、中立の筋書きにすでに入れた(米国のシェア −0.4〜−0.9%、利益率 −3 ポイント)。確率は、楽観 8%・やや楽観 20%・中立 40%・やや悲観 20%・悲観 12% と、台数の傾向とシェア喪失を重く見て、悲観(事故件数の構造減と IAA の競り合い)を同業より厚くした。倍率を利益ベースの上限の内側に置いても、本質価値は今の値段を 3 割弱上回るので、判定はやや割安になる。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/12 期)

確率で加重した株価時価総額 48.44 ドル449 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 17.36 ドル161 億ドル)。 今の値に割り戻すと 35.59 ドル330 億ドル、今との差 +22.4%、 期待の年率 +8.5%(資本コスト 7.5%)→ やや割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 75.08 ドル696 億ドル 21.75 ドル202 億ドル +232.8% +12.8% 7.75 ドル72 億ドル
やや楽観 20% 63.11 ドル585 億ドル 20.14 ドル187 億ドル +186.2% +11.1% 16.65 ドル154 億ドル
中立 40% 51.83 ドル481 億ドル 18.37 ドル170 億ドル +141.3% +9.2% 28.08 ドル260 億ドル
やや悲観 20% 34.85 ドル323 億ドル 16.03 ドル149 億ドル +74.9% +5.8% 10.18 ドル94 億ドル
悲観 12% 17.56 ドル163 億ドル 8.63 ドル80 億ドル −10.0% −1.0% 3.14 ドル29 億ドル
加重平均100% 48.44 ドル449 億ドル17.36 ドル161 億ドル +126.2% +8.5% 65.80 ドル610 億ドル

今の株価時価総額 29.09 ドル270 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.5% を下回るほど割高。

楽観 8% 楽観:全損率の上昇が続き、海外が第 2 の柱になり、利益率が守られる 利益 29 億ドル · PER 23.6 倍 · 株価時価総額 75.08 ドル696 億ドル

2036 年 7 月期、米国の市場が年 +1.8%(全損率が 23.5% から 28% 台へ上がり、先進運転支援による事故件数の減少を上回る)、コパートのシェアは IAA との競り合いを制して年 +0.2%、手数料は物価を 0.4 ポイント上回る。海外は市場が年 +2.0%、コパートのシェアが 8.5% から 14% 近くへ上がり、売上は 3 倍近くになる。買取転売は年 +7%。営業利益率は米国 46.5%・海外 33%(規模の経済)で全社 35%。売上 101.6 億ドル、純利益 29.2 億ドル。IAA が RB グローバルの傘下で立て直しても、買い手の網の厚さとヤードの数でコパートの価格を決める力が保たれる。

  • 米国の事故車・全損車の競売(手数料):数量 741(米国の事故車・全損車の競売の市場台数(万台)× コパートのシェア)× 価格 713(コパートのシェア × 1 台あたりの手数料収入(ドル。中古車価格に連動。2026 年 7 月期 = 約 1,000 ドル)。rev_factor 0.0001 は「万台×ドル」を億ドルに直す係数)→ 売上 53 億ドル・営業利益 25 億ドル。米国の市場 741 万台 × 価格(シェア×1 台あたり手数料)712.6 ドル
  • 海外の事故車・全損車の競売(手数料):数量 1,585(コパートが営業する海外各国の事故車・全損車の市場台数(万台)× コパートのシェア)× 価格 186(コパートのシェア × 1 台あたりの手数料収入(ドル)。rev_factor 0.0001 は「万台×ドル」を億ドルに直す係数)→ 売上 29 億ドル・営業利益 10 億ドル。海外の市場 1585 万台 × 価格(シェア×手数料)185.7 ドル
  • 買取車両の販売:数量 47.2(買取転売の台数(万台))× 価格 4,096(1 台あたりの売値(ドル)。rev_factor 0.0001 は「万台×ドル」を億ドルに直す係数)→ 売上 19 億ドル・営業利益 2 億ドル。買取転売 47.2 万台 × 1 台あたり売値 4096 ドル

倍率:利益ベースの正当化 PER(SCHEMA §1-1)。事業の ROE 42.8%(この筋書きの純利益 29.2 ÷ 自己資本 107 億ドル。帳簿の値)は先で薄れ、RONIC=k 7.5%(基本 8.0% + quality -0.5%)+ 残る割合 0.67 ×(ROE − k)= 31.0%(堀は強:保険会社と買い手の網がそろう複占で、ヤードの土地は許可と立地で新規参入が難しい(残る割合 2/3))。g は 4.0%(g は 4.0%(上限。k−3.5% と同じ)。内訳=市場(事故件数 × 全損率)の実質 1.0% + シェア 0% + 価格 3.5%(手数料は中古車価格に連動))。正当化 PER=(1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g)=24.9 倍に対し、95% の 23.6 倍に置いた(海外のシェア拡大と全損率の上昇が続く筋書きなので上限の近く。 余った現金 40 億ドルは戻り方 0.5 を掛けた 20 億ドルだけ足す。ROE は余った現金を除く事業の ROE。)。時価総額=純利益 29.2 億ドル × 23.6 倍=696 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:全損率の上昇と海外の拡大が両方効く筋書き。保険会社の入れ替えで台数を失っている最中なので 8%。

やや楽観 20% やや楽観:米国の市場が伸び、シェアは維持、海外が育つ 利益 26 億ドル · PER 22.5 倍 · 株価時価総額 63.11 ドル585 億ドル

2036 年 7 月期、米国の市場が年 +1.4%、シェアは横ばい、手数料は物価を 0.2 ポイント上回る。海外は市場 +1.6%、シェア +4% で台数が年 +5.7%。買取転売は年 +6%。営業利益率は米国 45%・海外 31%、全社 34.1%。売上 91.6 億ドル、純利益 25.7 億ドル。ヤードの増設の費用は売上の伸びで吸収する。IAA は取扱いを増やすが、コパートは買い手のネットワークの厚さで価格を保つ。競合の IAA の利益率はコパートより低い(推定)ため、値下げで追いかける余裕は小さい。

  • 米国の事故車・全損車の競売(手数料):数量 713(米国の事故車・全損車の競売の市場台数(万台)× コパートのシェア)× 価格 685(コパートのシェア × 1 台あたりの手数料収入(ドル。中古車価格に連動。2026 年 7 月期 = 約 1,000 ドル)。rev_factor 0.0001 は「万台×ドル」を億ドルに直す係数)→ 売上 49 億ドル・営業利益 22 億ドル。米国の市場 712 万台 × 価格(シェア×1 台あたり手数料)684.7 ドル
  • 海外の事故車・全損車の競売(手数料):数量 1,524(コパートが営業する海外各国の事故車・全損車の市場台数(万台)× コパートのシェア)× 価格 165(コパートのシェア × 1 台あたりの手数料収入(ドル)。rev_factor 0.0001 は「万台×ドル」を億ドルに直す係数)→ 売上 25 億ドル・営業利益 8 億ドル。海外の市場 1524 万台 × 価格(シェア×手数料)165.4 ドル
  • 買取車両の販売:数量 43.0(買取転売の台数(万台))× 価格 4,096(1 台あたりの売値(ドル)。rev_factor 0.0001 は「万台×ドル」を億ドルに直す係数)→ 売上 18 億ドル・営業利益 2 億ドル。買取転売 43.0 万台 × 1 台あたり売値 4096 ドル

倍率:利益ベースの正当化 PER(SCHEMA §1-1)。事業の ROE 38.1%(この筋書きの純利益 25.7 ÷ 自己資本 106 億ドル。帳簿の値)は先で薄れ、RONIC=k 7.5%(基本 8.0% + quality -0.5%)+ 残る割合 0.67 ×(ROE − k)= 27.9%(堀は強:保険会社と買い手の網がそろう複占で、ヤードの土地は許可と立地で新規参入が難しい(残る割合 2/3))。g は 4.0%(g は 4.0%(上限。k−3.5% と同じ)。内訳=市場(事故件数 × 全損率)の実質 1.0% + シェア 0% + 価格 3.5%(手数料は中古車価格に連動))。正当化 PER=(1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g)=24.5 倍に対し、92% の 22.4 倍に置いた(米国の市場が伸びシェアを保つ筋書き。 余った現金 40 億ドルは戻り方 0.5 を掛けた 20 億ドルだけ足す。ROE は余った現金を除く事業の ROE。)。時価総額=純利益 25.7 億ドル × 22.4 倍=585 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:全損率の上昇が市場を押し上げ、米国のシェアを保つ筋書き。2 割。

中立 40% 中立:米国は市場の微増とシェアの小幅な低下、海外が伸び、利益率はやや下がる 利益 22 億ドル · PER 21.4 倍 · 株価時価総額 51.83 ドル481 億ドル

2036 年 7 月期、米国の市場は年 +1.0%(全損率の上昇 +1.5% から事故件数の減少 −0.5% を引く)、シェアは年 −0.4%(IAA との競合で 47.6% から 45.7% へ)、手数料は物価並みの年 +3.5%(10 年で 1.41 倍)。海外は市場 +1.2%、シェア +3% で台数が年 +4.2%。買取転売は年 +4.5%。売上 81.2 億ドル(年 +5.7%)、営業利益率 32.3%(今の 35.4% から、競合と費用の上昇で 3 ポイント下がる)、純利益 22.1 億ドル。長期の成長 g は 4.5%(市場の実質 1.0% + シェア 0% + 価格 3.5%)。ACV 買収は入れない。IAA の利益率はコパートより低く、価格で攻めきれない。

  • 米国の事故車・全損車の競売(手数料):数量 685(米国の事故車・全損車の競売の市場台数(万台)× コパートのシェア)× 価格 645(コパートのシェア × 1 台あたりの手数料収入(ドル。中古車価格に連動。2026 年 7 月期 = 約 1,000 ドル)。rev_factor 0.0001 は「万台×ドル」を億ドルに直す係数)→ 売上 44 億ドル・営業利益 19 億ドル。米国の市場 685 万台 × 価格(シェア×1 台あたり手数料)644.8 ドル
  • 海外の事故車・全損車の競売(手数料):数量 1,465(コパートが営業する海外各国の事故車・全損車の市場台数(万台)× コパートのシェア)× 価格 149(コパートのシェア × 1 台あたりの手数料収入(ドル)。rev_factor 0.0001 は「万台×ドル」を億ドルに直す係数)→ 売上 22 億ドル・営業利益 6 億ドル。海外の市場 1465 万台 × 価格(シェア×手数料)148.7 ドル
  • 買取車両の販売:数量 37.3(買取転売の台数(万台))× 価格 4,096(1 台あたりの売値(ドル)。rev_factor 0.0001 は「万台×ドル」を億ドルに直す係数)→ 売上 15 億ドル・営業利益 1 億ドル。買取転売 37.3 万台 × 1 台あたり売値 4096 ドル

倍率:利益ベースの正当化 PER(SCHEMA §1-1)。事業の ROE 33.0%(この筋書きの純利益 22.1 ÷ 自己資本 105 億ドル。帳簿の値)は先で薄れ、RONIC=k 7.5%(基本 8.0% + quality -0.5%)+ 残る割合 0.67 ×(ROE − k)= 24.5%(堀は強:保険会社と買い手の網がそろう複占で、ヤードの土地は許可と立地で新規参入が難しい(残る割合 2/3))。g は 4.0%(g は 4.0%(上限。k−3.5% と同じ)。内訳=市場(事故件数 × 全損率)の実質 1.0% + シェア 0% + 価格 3.5%(手数料は中古車価格に連動))。正当化 PER=(1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g)=23.9 倍に対し、90% の 21.4 倍に置いた(現在は台数減とシェア低下の局面で、堀が強くても 10 割にはしない。 余った現金 40 億ドルは戻り方 0.5 を掛けた 20 億ドルだけ足す。ROE は余った現金を除く事業の ROE。)。時価総額=純利益 22.1 億ドル × 21.4 倍=480 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:今の傾向(米国の台数は弱く、海外は伸びる)が 10 年続き、利益率が少し下がる中心の筋書き。4 割。

やや悲観 20% やや悲観:IAA にシェアを取られ、先進運転支援で事故が減る 利益 18 億ドル · PER 18.0 倍 · 株価時価総額 34.85 ドル323 億ドル

2036 年 7 月期、米国の市場が年 +0.4%(先進運転支援で事故件数が減り、全損率の上昇がほぼ打ち消される)、シェアが年 −1.2%(47.6% から 42% 前後へ)、手数料は物価を 0.3 ポイント下回る。海外は伸びが年 +2.3% に鈍る。営業利益率は米国 39%・海外 26%、全社 29.3%。売上 68.2 億ドル、純利益 17.5 億ドル。IAA が RB グローバルの買い手網と合わせて保険会社の取り込みを進め、コパートはヤードの固定費を薄く広げる形になる。ヤードの稼働が下がると利益率が落ち、手数料の値上げも保険会社の交渉で物価に届かなくなる。海外の伸びが米国の減少を部分的に埋めるが、全社の利益の伸びは年 2% 台に鈍る。

  • 米国の事故車・全損車の競売(手数料):数量 645(米国の事故車・全損車の競売の市場台数(万台)× コパートのシェア)× 価格 577(コパートのシェア × 1 台あたりの手数料収入(ドル。中古車価格に連動。2026 年 7 月期 = 約 1,000 ドル)。rev_factor 0.0001 は「万台×ドル」を億ドルに直す係数)→ 売上 37 億ドル・営業利益 15 億ドル。米国の市場 645 万台 × 価格(シェア×1 台あたり手数料)577.2 ドル
  • 海外の事故車・全損車の競売(手数料):数量 1,408(コパートが営業する海外各国の事故車・全損車の市場台数(万台)× コパートのシェア)× 価格 126(コパートのシェア × 1 台あたりの手数料収入(ドル)。rev_factor 0.0001 は「万台×ドル」を億ドルに直す係数)→ 売上 18 億ドル・営業利益 5 億ドル。海外の市場 1408 万台 × 価格(シェア×手数料)125.8 ドル
  • 買取車両の販売:数量 32.3(買取転売の台数(万台))× 価格 4,096(1 台あたりの売値(ドル)。rev_factor 0.0001 は「万台×ドル」を億ドルに直す係数)→ 売上 13 億ドル・営業利益 1 億ドル。買取転売 32.3 万台 × 1 台あたり売値 4096 ドル

倍率:利益ベースの正当化 PER(SCHEMA §1-1)。事業の ROE 23.1%(この筋書きの純利益 17.5 ÷ 自己資本 104 億ドル。帳簿の値)は先で薄れ、RONIC=k 7.5%(基本 8.0% + quality -0.5%)+ 残る割合 0.67 ×(ROE − k)= 17.9%(堀は強:保険会社と買い手の網がそろう複占で、ヤードの土地は許可と立地で新規参入が難しい(残る割合 2/3))。g は 4.0%(g は 4.0%(上限。k−3.5% と同じ)。内訳=市場(事故件数 × 全損率)の実質 1.0% + シェア 0% + 価格 3.5%(手数料は中古車価格に連動))。正当化 PER=(1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g)=22.2 倍に対し、82% の 18.0 倍に置いた(事故件数の構造減と IAA との競り合いで利益率が下がる筋書きで上限の 8 割強。 余った現金 40 億ドルは戻り方 0.5 を掛けた 20 億ドルだけ足す。ROE は余った現金を除く事業の ROE。)。時価総額=純利益 17.5 億ドル × 18.0 倍=323 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:IAA への保険会社の移行が続き、事故件数が減る筋書き。2 割。

悲観 12% 悲観:自動運転・先進運転支援で事故が減り、IAA との値下げ競争で優良でなくなる 利益 12 億ドル · PER 13.1 倍 · 株価時価総額 17.56 ドル163 億ドル

構造的な負けの筋書き。2036 年 7 月期までに先進運転支援・自動運転で事故件数が 3 割近く減り、全損率の上昇(年 +1.5%)では埋まらず、米国の市場が年 −0.8% で縮む。シェアは IAA と保険会社の直接販売(電子市場)に年 −2.0% で取られ(47.6% から 39% 前後)、手数料は物価を 0.8 ポイント下回る。海外も伸びが止まる。売上 54.0 億ドル、営業利益率 23.7%、純利益 12.0 億ドル。コパートの堀は今ほど厚くなく、ふつうの会社に近づく。ヤードの固定費が重く、台数の減少がそのまま利益率の低下になるため、純現金(約 56 億ドル)が価値の大きな部分を占めるようになる。還元は 10 年で 80 億ドルに絞り、値下げ競争とヤードの維持に備えて現金をためる。

  • 米国の事故車・全損車の競売(手数料):数量 572(米国の事故車・全損車の競売の市場台数(万台)× コパートのシェア)× 価格 506(コパートのシェア × 1 台あたりの手数料収入(ドル。中古車価格に連動。2026 年 7 月期 = 約 1,000 ドル)。rev_factor 0.0001 は「万台×ドル」を億ドルに直す係数)→ 売上 29 億ドル・営業利益 10 億ドル。米国の市場 572 万台 × 価格(シェア×1 台あたり手数料)506.1 ドル
  • 海外の事故車・全損車の競売(手数料):数量 1,326(コパートが営業する海外各国の事故車・全損車の市場台数(万台)× コパートのシェア)× 価格 107(コパートのシェア × 1 台あたりの手数料収入(ドル)。rev_factor 0.0001 は「万台×ドル」を億ドルに直す係数)→ 売上 14 億ドル・営業利益 3 億ドル。海外の市場 1326 万台 × 価格(シェア×手数料)107.3 ドル
  • 買取車両の販売:数量 26.5(買取転売の台数(万台))× 価格 4,096(1 台あたりの売値(ドル)。rev_factor 0.0001 は「万台×ドル」を億ドルに直す係数)→ 売上 11 億ドル・営業利益 0 億ドル。買取転売 26.5 万台 × 1 台あたり売値 4096 ドル

倍率:利益ベースの正当化 PER(SCHEMA §1-1)。事業の ROE 14.2%(この筋書きの純利益 12.0 ÷ 自己資本 103 億ドル。帳簿の値)は先で薄れ、RONIC=k 7.5%(基本 8.0% + quality -0.5%)+ 残る割合 0.67 ×(ROE − k)= 12.0%(堀は強:保険会社と買い手の網がそろう複占で、ヤードの土地は許可と立地で新規参入が難しい(残る割合 2/3))。g は 4.0%(g は 4.0%(上限。k−3.5% と同じ)。内訳=市場(事故件数 × 全損率)の実質 1.0% + シェア 0% + 価格 3.5%(手数料は中古車価格に連動))。正当化 PER=(1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g)=19.0 倍に対し、70% の 13.1 倍に置いた(構造的に負けた姿。堀が薄れる筋書きなので上限の 7 割に置き、還元も絞る。 余った現金 40 億ドルは戻り方 0.5 を掛けた 20 億ドルだけ足す。ROE は余った現金を除く事業の ROE。)。時価総額=純利益 12.0 億ドル × 13.1 倍=163 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:先進運転支援の事故減・IAA の競合・保険会社の直接販売が重なる構造的な負け。ヤードと買い手網の堀があるので 12% に抑える。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

米国の事故車・全損車の競売(手数料)

保険会社・リース会社などの全損車・事故車を、オンライン競売で世界の買い手に売る手数料(売り手と買い手の両方から取る)と、ヤードでの保管・搬出の料金。サービス収入の大半を占める。

数量米国の事故車・全損車の競売の市場台数(万台)× コパートのシェア価格コパートのシェア × 1 台あたりの手数料収入(ドル。中古車価格に連動。2026 年 7 月期 = 約 1,000 ドル)。rev_factor 0.0001 は「万台×ドル」を億ドルに直す係数売上営業利益
今 2026/12 620 476 30 13
10 年後 中立 685 645 44 19

取り方:2026 年 7 月期の米国サービス収入を約 29.5 億ドルと推定(開示はサービス収入 39.7 億ドルの全体だけで、米国と海外の内訳が無い。米国は全体の 7 割強と見る)。市場台数 620 万台は推定:コパートの米国の取扱いが年 約 295 万台、IAA(RB グローバル)が約 200 万台で、この 2 社で米国の事故車競売の約 8 割(推計)、残りは地域の競売業者。コパートのシェア 47.6%、手数料は 1 台あたり約 1,000 ドル。営業利益 13.4 億ドル(率 45%)は全社の営業利益 16.5 億ドルから海外・買取転売の分を引いた推定。第 4 四半期の米国の台数は前年比 −5.7%、保険会社の取扱いは第 1 四半期に −9.5%(保険会社どうしのシェア変化と請求件数の弱さ)。

海外の事故車・全損車の競売(手数料)

英国・カナダ・ブラジル・ドイツ・スペイン・中東など米国外の拠点での競売手数料。保険会社への新規の営業と、国ごとの買い手の網の拡大で伸びている。

数量コパートが営業する海外各国の事故車・全損車の市場台数(万台)× コパートのシェア価格コパートのシェア × 1 台あたりの手数料収入(ドル)。rev_factor 0.0001 は「万台×ドル」を億ドルに直す係数売上営業利益
今 2026/12 1,300 78 10 3
10 年後 中立 1,465 149 22 6

取り方:2026 年 7 月期の海外サービス収入を約 10.2 億ドルと推定(サービス収入 39.7 から米国の推定 29.5 を引いた残り)。市場台数 1,300 万台は推定(営業する国の事故車・全損車の合計。競売に出ない分も含む)、シェア 8.5%(約 110 万台)、手数料は 1 台あたり約 930 ドル。第 4 四半期の海外の台数は前年比 +10%。営業利益 2.6 億ドル(率 25%)は推定で、米国より低い(立ち上げ期のヤードの費用が重い)。

買取車両の販売

コパートが売り手から車を買い取り、自社の競売で転売する分の売上。1 台あたりの売値は大きいが利益率は薄い。

数量買取転売の台数(万台)価格1 台あたりの売値(ドル)。rev_factor 0.0001 は「万台×ドル」を億ドルに直す係数売上営業利益
今 2026/12 24.0 2,904 7 1
10 年後 中立 37.3 4,096 15 1

取り方:2026 年 7 月期の車両販売収入 6.97 億ドル(第 4 四半期は前年比 +8.3%)。台数 24 万台・1 台あたり約 2,900 ドルは推定。営業利益は粗利から人件費などを引いた推定で 0.55 億ドル(率 8%)。保険会社以外(ディーラー・個人)の車を仕入れる事業で、台数が増えると売上は増えるが、利益への寄与は小さい。

リスクと懸念

保険会社の取扱いの移行(IAA へ)

保険会社は少数の大口で、一社が取扱いをコパートから IAA に移すと台数が数%動く。2025 年に大手保険会社が IAA に移し、米国の台数は第 4 四半期に前年比 −5.7%。IAA は RB グローバルの傘下で立て直し、2026 年 4〜6 月の取扱高は +11%。シェアが年 −1〜2% で下がり続けると、米国の利益が減る。

先進運転支援・自動運転で事故が減る

10 年のうちに事故件数が 3 割近く減ると、全損率の上昇(年 +1.5%)では市場の縮小を埋めきれない。センサーの校正で修理費が上がり全損になる車は増えるので、短期は追い風だが、自動運転が普及すると長期の台数が減る。10 年の悲観の主因。

利益率の低下の傾向

営業利益率は 2021 年 7 月期の 42% から 2026 年の 35.4% へ 5 年で約 7 ポイント下がった。ヤードの保有費・人件費・保険・海外の立ち上げ・買取転売の比率が効く。台数が減ると固定費が重く、利益率はさらに下がる。中立でも 10 年で 32% へ落ちると置いた。

ACV 買収の実行

ディーラー向けのデジタル卸 ACV(ACV Auctions)を約 19 億ドルの現金で買う。事故車の複占とは別の競争環境で、買収後は当初は利益が増減なし、2028 年 7 月期以降に利益を増やす計画。統合の失敗や価格の払い過ぎで価値を壊すおそれがある。この分析は未成立として入れていない。

景気後退と中古車価格の下落

不況で走行距離が減ると請求件数が減り、中古車価格が下がると手数料も下がる。2008 年 7 月期の PER は 15.6 倍まで下がった。ヤードの固定費が重く、利益は台数以上に動く。純現金 44 億ドルが下の床になる。

保険会社の直接販売・電子市場

保険会社が自社の競売サイトや電子市場で直接売ると、手数料が減る。コパートの買い手の網と速さで今は優位だが、保険会社が競売先を分散する動き(複数社に割り振る)はシェアを削る。手数料の値上げ交渉でも保険会社の立場が強まる。

金利の低下(純現金の受取利息)

純利益の 1 割(約 1.5 億ドルの税引き後)が受取利息で、短期金利が 3.5〜4% を保つ前提。金利が下がるとこの分は減るが、倍率の計算は受取利息を除いた事業の利益に掛けているので、価値への影響は小さい(余った現金は戻り方 0.5 を掛けて数える)。ただし年ごとの利益は減り、純利益の増減の見え方は変わる。

今後の分かれ目

米国の台数が 2 四半期続けて前年比 −5% 超で、シェアの低下が止まらない
やや悲観・悲観の確率を上げる。保険会社別の取扱いの内訳(IAA への移行)を確認する。
米国の台数が前年比プラスに戻り、保険会社の取扱いの移行が一巡する
やや楽観・楽観の確率を上げる。台数の谷だったことになり、固定費の効果で利益率が戻る。
ACV の買収が成立し、統合の費用が見通しを超える
現金 約 19 億ドルの価値が減る。成立後の利益の増え方を確認し、この分析の「未成立」の前提を直す。
全損率が 25% を超えて上がり続ける
市場の台数の伸びを +1.5% 以上に置き直す。楽観の確率を上げる。
先進運転支援の事故減少が統計に出て、請求件数が 2 年続けて年 −3% 以上になる
10 年の悲観の確率を上げる(事故件数の構造減)。
株価が下がり、現金を除いた PER が 15 倍を割る
市場が堀の弱まりを織り込み始めたサイン。利益ベースの値との差がさらに開くので、台数とシェアの前提を点検する。台数の回復が見えれば割安が強まる。

見ておくもの

  • 米国・海外の販売台数(前年比)と保険会社の取扱い(シェアの移行)
  • 全損率(CCC の統計)と事故件数・請求件数
  • 1 台あたりの収入と中古車価格(手数料の連動)
  • 営業利益率(米国・海外)と増設ヤードの費用
  • RB グローバル(IAA)の取扱高と保険会社の獲得
  • ACV 買収の成立と統合の費用
  • 自社株買いの額と純現金の水準

倍率と資本コストの決め方

今の PER 17.5 倍(現金を除くと約 16 倍)に寄せず、資本コスト 7.5%(基本 8.0% + quality −0.5%)、長期の成長 g 4%(市場の実質 1.0% + シェア 0% + 価格 3.5%)、現金を除いた事業の ROE と堀が強い(残る割合 2/3、moat_why)ことから利益ベースの正当化 PER(中立の 10 年で上限 23.9 倍)を出し、その 9 割の 21.4 倍に置いた。余った現金 40 億ドルは戻り方 0.5 を掛けた 20 億ドルを別に足す。現在は台数減とシェア低下の局面で、堀が強くても 10 割にはしていない。今の台数の減少と利益率の低下は中立の筋書き(米国のシェア −0.4〜−0.9%、利益率 −3 ポイント)に入れ、ROE の高さは成長の根拠にしていない。悲観は上限の 7 割に置き、還元も絞って、時価総額と還元の合計が今の時価総額を下回るようにした。市場の倍率や業界ノートの倍率には寄せていない。

資本コスト 7.5% = 無リスク金利 5% + β 1.02 × 5%。k=基本 8.0% + quality −0.5% = 7.5%。複占の値決めの力を認めて少しだけ下げた(強い堀の会社の下げの限度)。景気(走行距離・中古車価格)と保険の請求件数に連動するが、事故車の需要自体は安定している。IAA との競合・保険会社への集中・ACV 買収の実行・先進運転支援による事故の減少などの個別のリスクは k に足さず、筋書きと確率で表した。純現金で借金は無く、上乗せは置かない。

同じ業種(資本財・サービス)の AI 分析

割安 ペンテアPNR プール機器の在庫調整と水事業の安定収益。買い足しと住宅の景気が振れる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 4 割強上回り、割安 本質価値との差 +38.6% · 10 年 割安(年 +10.3%) やや割安 ロッキード・マーチンLMT 受注残 2,300 億ドルと防空ミサイルの増産で利益が戻る防衛の王道銘柄。F-35 一本足の傷はあるが、利益ベースの倍率(10 年中立 20.3 倍)で測っても本質価値は今の時価総額を 3 割ほど上回る(割安) 本質価値との差 +23.1% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 テクストロンTXT 時価総額 131 億ドルは GAAP の純利益の 14 倍。ジェット・MV-75・工業を抱える複合企業は、利益ベースの倍率(10 年中立 12.6 倍)で測ると本質価値が今の約 1.2 倍に出てやや割安 本質価値との差 +18.0% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 レノックス・インターナショナルLII 住宅は在庫調整の谷、商業用は 2 桁で伸びる空調。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 15.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +21% でやや割安 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 オーチス・ワールドワイドOTIS 保守の継続収入が利益の大半を稼ぐ優良事業。中国の新設不況と KONE・TKE 統合の競争で悲観側を厚く置いても、総合は今の時価総額に対し +22% でやや割安 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 ウーバー・テクノロジーズUBER 実力の利益は見かけの半分。未成立の買収を外した単体で、自動運転で取り分が削られる負けを厚く見ると、利益ベースの倍率では今の値段をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ノースロップ・グラマンNOC B-21 と Sentinel で米国の核抑止の 2 本柱を持つ防衛の主契約者。受注残は史上最高だが利益率は薄く、利益ベースの倍率では本質価値は今の時価総額をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) 適正 ハネウェル エアロスペースHONA 民間機の装備品とアフターマーケット・防衛の 3 本柱で稼ぐが、分離で純負債 約 148 億ドルと自己資本のマイナスを背負い、2026 年の見通しを下げた直後の新会社 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスUAL 山の年でなくならした利益で測ると、国際線とプレミアムで稼ぐ航空会社の本質価値は今の値段を 1 割強上回る。ただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いたただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いた 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 ユナイテッド・パーセル・サービスUPS アマゾンの荷物の削減を終え利益が戻り始めた宅配の最大手。利益ベースの倍率で測ると純利益 15 倍の今の値段はやや安いが、アマゾン自前網との競争を重く見て確率を悲観側に置いた 本質価値との差 +6.4% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 キャリア・グローバルCARR 売却後の空調はデータセンターと更新需要で伸びる優良株。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +9% で適正 本質価値との差 +5.1% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 ローリンズROL 家庭と店舗に張りつく定期契約の害虫駆除は景気に強く、買収の支出を利益から引き、利益ベースの倍率(中立 23 倍)で測ると、本質価値は今の値段を 1 割弱上回る水準で適正 本質価値との差 +3.7% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 ゼネラル・ダイナミクスGD ガルフストリームと潜水艦で稼ぐ防衛・ビジネスジェットの複合企業。受注残 1,365 億ドルで利益の見通しは堅く、利益ベースの倍率(資本コスト 7.75%、中立は上限の 9 割弱)で測ると今の値段は適正の範囲 本質価値との差 0.0% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 ビルダーズ・ファースト・ソースBLDR 米国最大級の住宅建材の流通・加工。着工の谷と重い借金。利益ベースの正当化 PER の 9 割(中立 10 年 9.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +3% で適正 本質価値との差 −1.9% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 マスコ・コーポレーションMAS 改修需要に乗るブランド製品。ホームデポ頼みと住宅循環が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 16.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -6% で適正 本質価値との差 −8.5% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ユニオン・パシフィックUNP 線路という最高級の堀を持ち、未成立の NSC 合併を除いた単独の姿で測ると、純利益の 24 倍の今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −8.7% · 10 年 適正(年 +5.2%) 適正 ヴェラルトVLTO 定期収入が約 6 割の水質・製品識別の会社。利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると、今の値段(PER 26.9 倍)はやや高いが適正の範囲 本質価値との差 −9.0% · 10 年 適正(年 +5.6%) 適正 L3ハリス・テクノロジーズLHX 宇宙・通信・ミサイル推進の 3 本柱で受注残 420 億ドル。固体ロケットモーターの増産が利益を押し上げるが、利益ベースの倍率(10 年中立 15.4 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 1 割ほど下回る(やや割高) 本質価値との差 −9.8% · 10 年 適正(年 +5.3%) やや割高 GEエアロスペースGE 民間エンジン整備という最良の事業を持つが、PER 39 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 21 倍)の 1.8 倍で、計算上はやや割高 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 スリーエムMMM PFAS の訴訟支払いを抱えつつ利益率は上向き。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段に近く、適正 本質価値との差 −12.7% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 W・W・グレインジャーGWW 北米の産業用品流通で堀の深い優良企業。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 20.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 デルタ航空DAL 山の年でなくならした利益で測ると、燃料高でも優良な航空会社の価値は今の値段とほぼ釣り合う。利益ベースの PER は 10 倍台で、循環と燃料の悲観を厚く置いた 本質価値との差 −14.1% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 スナップオンSNA 整備士へのバン販売の堀と厚い現金で利益率 22% を保つ。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −14.2% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 インガソール・ランドIR 圧縮機・真空・ポンプで世界の上位を争う質の高い産業機械。買収で伸びる分は買収の現金を引いて評価すると、利益ベースの上限で見ると今の値段は高く、やや割高 本質価値との差 −14.2% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 A.O.スミスAOS 北米最大の給湯器メーカー。中国の不振とヒートポンプ移行が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.7 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -11% でやや割高 本質価値との差 −15.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ハンティントン・インガルス・インダストリーズHII 米国で唯一の原子力空母の造船所で、潜水艦も手がける。受注残 573 億ドルで売上は読めるが利益率は 5% 台と薄く、利益ベースの PER(中立 12.7 倍)で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 パッカーPCAR 北米クラス 8 の循環と DAF の欧州で稼ぐ堅実な首位級。事業は優良だが、利益ベースの上限の内側(中立は 7.6 割)で測ると、今の値段は 2 割弱高く、やや割高 本質価値との差 −16.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ジェイコブズ・ソリューションJ 政府サービスを分離した設計・工事管理会社。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 11.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −17.1% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 トランスダイム・グループTDG 独占に近い航空機部品の補修収入で稼ぐ高収益の複利機械。ただし純負債は EBITDA の約 5.8 倍で、利益ベースの倍率(10 年中立 15.3 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 2 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −17.6% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ハベルHUBB 電力会社の送配電部材とデータセンター配線で稼ぐ高収益企業。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 16.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -18% でやや割高 本質価値との差 −17.8% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ITWイリノイ・ツール・ワークスITW 利益率は高いが売上の伸びの実績が弱い。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −18.8% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 フォーティブFTV 分離後は計測・施設ソフト・滅菌の堅い会社。GAAP の PER 30 倍は高く、利益ベースの本質価値は今の値段を 1 割ほど下回り、総合はやや割高 本質価値との差 −19.2% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 レイドス・ホールディングスLDOS 政府案件の受注残は厚いが、人月で売る IT 受託は AI エージェントの標的で、売上が縮む前提で見るとやや割高(-14%) 本質価値との差 −20.1% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 アメテックAME ニッチな計測・精密部品を買い足して束ねる質の高い会社。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 17.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -24% でやや割高 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 スタンレー・ブラック&デッカーSWK 工具の回復は費用削減の実現と関税の転嫁で決まる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -15% でやや割高 本質価値との差 −20.9% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 カミンズCMI 発電は受注が 2028 年下期まで埋まり利益は拡大中だが、北米トラックの循環が深く、利益ベースの本質価値は今の時価総額を 2 割強下回るやや割高 本質価値との差 −22.3% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ウェイスト・マネジメントWM 堀は厚く価格の力も強い。資本コスト 7.5% で利益ベースの正当化 PER(中立 21 倍)を測ると、PER 34 倍の今の値段はやや割高の範囲 本質価値との差 −22.7% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 アレジオンALLE 商業施設の錠・出口装置で米国の上位を守る堅い事業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -13% でやや割高 本質価値との差 −23.3% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 ザイレムXYL 水の設備・計測・サービスで景気に強いが、のれん込みの資本効率は低い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -20% でやや割高 本質価値との差 −23.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 ドーバーDOV 5 部門の買収型機械メーカー。液冷・バイオ医薬で伸びるが、GAAP の PER 25 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 13 倍)の約 2 倍で、本質価値は今の値段を 3 割弱下回るやや割高 本質価値との差 −26.7% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 フェデックス・フレイトFDXF 分離で借金を負った LTL 首位級の事業は堀も回復余地もあるが、薄い利益率の回復をすでに値段が先に見込んでおり、利益ベースの倍率(10 年中立 12.0 倍)で測るとやや割高 本質価値との差 −27.4% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 RTXコーポレーションRTX 民間機と防衛の両輪で受注残 2,890 億ドルを積む優良企業。GAAP の PER 39 倍に対し、利益ベースの倍率(10 年後の中立 14.7 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 3 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −28.1% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 ノーフォーク・サザンNSC 東部の線路は代えのきかない優良な資産だが、今の値段にはユニオン・パシフィックとの合併の上乗せが入っており、NSC 単体の利益ベースの価値は 2 割台半ば下で、やや割高 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +2.8%) やや割高 CSXCSX 線路の堀と利益率の回復は本物だが、回復後の利益に今の値段が先に届いており、利益ベースの倍率(moat 強・10 年中立 19.5 倍)で測ると、やや割高 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +2.8%) やや割高 エマソン・エレクトリックEMR プロセス産業の制御・計測の堀は深いが、事業の入れ替えの途中。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -30% でやや割高 本質価値との差 −29.1% · 10 年 やや割高(年 +3.1%) やや割高 ハネウェル・インターナショナルHON エアロスペース分離後のビル・プロセス・産業オートメーション専業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -26% でやや割高 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) 割高 ジェネラック・ホールディングスGNRC 停電頼みの住宅用発電機から、データセンター向けの大型発電機へ変わる途中。利益ベースの正当化 PER の 7.2 割(中立 10 年 10.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -32% で割高 本質価値との差 −30.4% · 10 年 割高(年 +3.8%) 割高 フェデックスFDX 分離後のフェデックスは、売上 825 億ドルで営業利益率 5〜6% の薄利の宅配会社。分離前の台帳の PER 15.8 倍は見かけで、継続事業では 20 倍超。費用削減は本物だが、利益ベースの倍率(10 年中立 11.1 倍)で測ると割高 本質価値との差 −32.6% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 トレイン・テクノロジーズTT 受注残 121 億ドルの AI 冷却ブームで利益は拡大中だが、PER 35 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 16.4 倍)の 2 倍で、総合は今の時価総額に対し -33% で割高 本質価値との差 −34.5% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 シンタスCTAS 堀は厚く伸びも安定だが、利益ベースの正当化 PER(成熟後の中立 22 倍)で測ると、PER 40 倍台の今の値段は割高 本質価値との差 −35.2% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 サウスウエスト・エアラインLUV 手荷物有料化・指定席・プレミアム席の上積みが計画の 6〜7 割で定着する前提でも、利益ベースで測ると価値は今の値段を下回る。会社計画の実現度で大きく分かれる。会社計画の実現度で大きく分かれる 本質価値との差 −35.6% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 リパブリック・サービシズRSG 廃棄物の寡占と価格の力は強いが、利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると今の値段は割高。数量の弱さと環境ソリューションの不振が懸念 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 アイデックスIEX 受注は過去最高でも、GAAP の PER 37 倍は利益ベースの 10 年の中立(約 14 倍)の 2 倍半ほどで、本質価値は今の値段の 6 割強で割高 本質価値との差 −36.9% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 パーカー・ハネフィンPH 航空が 3 割超・産業が 7 割の高収益な動き・流れの制御部品大手。堀は厚いが PER 34 倍は利益ベースの上限(18 倍)の 2 倍近く、割高 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 ノードソンNDSN 接着剤・医療部品・電子検査のニッチ首位で稼ぐ高収益企業だが、AI 向けの急回復を織り込んだ PER 38 倍は利益ベースの上限(約 19 倍)の 2 倍で、割高 本質価値との差 −37.4% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 ジョンソンコントロールズJCI データセンター冷却が伸びるビル設備の優良会社。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −41.1% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 エムコア・グループEME 設備工事の大手。受注残 171 億ドルは山の利益。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -43% で割高 本質価値との差 −41.4% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 キャタピラーCAT 受注残 720 億ドルの AI 電源ブームで利益は急拡大中だが、PER 39 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 14 倍)の約 3 倍で割高 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 GEベルノバGEV ガスタービン受注残と電化で利益が伸びるが、山の利益に高い倍率を掛けない。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -49% で割高 本質価値との差 −42.7% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 オールド・ドミニオン・フレイト・ラインODFL 拠点網の密度と運賃の規律という堀は本物だが、谷の利益の上にすでに回復後の値段が乗っており、式で測ると割高 本質価値との差 −43.3% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 イートンETN 北米の配電設備は寡占と受注で質が高いが、投資の山と債務を抱える。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -48% で割高 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 ファスナルFAST 大口契約とオンサイトでシェアを取る産業用品流通。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 18.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -45% で割高 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 ユナイテッド・レンタルズURI 建機レンタル最大手で専門機材が 2 桁成長するが、借金で膨らむ ROE と建設の循環を利益ベースの PER(中立 12.0 倍)と悲観の確率で見ると、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −46.4% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ロックウェル オートメーションROK 北米の制御装置 Logix とクラウドの Plex という堀はあるが、景気の振れが大きい。利益ベースの正当化 PER の 7.5 割(中立 10 年 13.3 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -47% で割高 本質価値との差 −47.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 シー・エッチ・ロビンソン・ワールドワイドCHRW 北米最大のトラック仲介で、AI による人員減が利益に残るかが核心。資本コスト 9.25% の利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 12.5 倍)で測ると割高で、安全域はない 本質価値との差 −47.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 ボーイングBA 受注残 7,150 億ドルの民間機の複占の一角だが、営業赤字・純負債 260 億ドル・固定価格契約の損失を抱え、時価総額 1,500 億ドルは利益ベースの倍率では回復が完成しても届かず割高 本質価値との差 −47.8% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 ハウメット・エアロスペースHWM ガスタービンと航空エンジンの翼・部品で世界首位級の寡占。利益は急伸し堀も本物だが、時価総額約 880 億ドルは 2026 年の純利益の約 42 倍で、10 年後の利益ベースの PER(中立 15.4 倍)の 2.7 倍。大きく割高大きく割高 本質価値との差 −48.1% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 エクスペディターズ・インターナショナル・オブ・ワシントンEXPD 資産を持たないフォワーダーの資本効率は優良だが、2026 年の運賃高騰の利益を先に払っている。ならした利益と利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 13 倍)で測ると割高 本質価値との差 −48.8% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 JBハント・トランスポート・サービシズJBHT インターモーダルの回復と値上げ余地は本物だが、ならした利益に今の値段が先に届いており、貨物の山と鉄道再編の両方に弱く、利益ベースの倍率(10 年中立 12.5 倍)で測ると割高 本質価値との差 −50.4% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 ブロードリッジ・ファイナンシャル・ソリューションズBR 議決権の配布という本物の堀は認めるが、取引後処理は AI の標的で、利益の倍率を下げて見ると割高(-50%) 本質価値との差 −52.9% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 ワブテックWAB 受注残 309 億ドルと機関車の更新で伸びる、のれん込みの重い資本。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -55% で割高 本質価値との差 −53.4% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 アクソン・エンタープライズAXON 時価総額 317 億ドルは GAAP の純利益(株式報酬を費用にした値)の 260 倍超。警察の束ね売りで 10 年伸びても、利益ベースの倍率では中立の 10 年後が今の値段に届かず割高 本質価値との差 −56.1% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 ディア・アンド・カンパニーDE 2026 年が農機サイクルの底(純利益 約 49 億ドル)で、PER 35 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 12 倍)の 3 倍近くで、計算上は割高 本質価値との差 −56.4% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)ADP 給与処理の堀は本物だが、1 人あたり課金は AI エージェントに揺さぶられ、利益の倍率を下げて見ると割高(-54%) 本質価値との差 −56.6% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ペイチェックスPAYX 小企業向けの給与は 1 人あたり課金の席型で、AI エージェントと新興勢力が削る前提で見ると割高(-54%) 本質価値との差 −56.9% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 バーティブ・ホールディングスVRT 電力と冷却を握る優良企業だが、AI 投資一本足の需要。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -60% で割高 本質価値との差 −57.6% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 ベリスク・アナリティックスVRSK 損保の標準データという本物の堀は認めるが、請求分析は AI 見積りで単価が下がり、利益の倍率を抑えると割高(-58%) 本質価値との差 −60.5% · 10 年 割高(年 −3.3%) 割高 コンフォート・システムズUSAFIX データセンター向けの機械・電気工事は利益率 17% の山にいる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -62% で割高 本質価値との差 −61.3% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 クアンタ・サービシーズPWR 受注残 534 億ドルで今年の利益は急増するが、現在の PER 約 54 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 12.0 倍)の 4 倍を超え、総合は今の時価総額に対し -66% で割高 本質価値との差 −61.5% · 10 年 割高(年 −1.9%) 割高 エクイファックスEFX 独自データと寡占の堀は認めるが、本人同意の直接取得という代替が数量を削り、利益の倍率を抑えると割高(-62%) 本質価値との差 −67.6% · 10 年 割高(年 −4.2%)

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読んだ資料

  1. コパート 2026 年 7 月期 決算(8-K・プレスリリース)
  2. コパート 第 4 四半期の決算説明会の要点(MarketBeat)
  3. コパート 第 4 四半期の売上・純利益(Pulse 2.0)
  4. ACV 買収の公開買い付け(SEC・SC TO-C)
  5. コパートが IAA に保険会社の取扱いを失った件(Simply Wall St)
  6. RB グローバル 2026 年 4〜6 月の決算説明会の要点(Nasdaq)
  7. CCC Crash Course 2026(全損率 23.1%)
  8. コパートの時価総額(PitchBook)

分析日 2026-10-16