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KBR KBR

アンモニア技術の強い堀と政府向け契約を持つが、2027年の分社とAI代替には不確実性が残る。10年の本質価値は現値比約7%高い適正圏で、安全域は薄い

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)41.95 ドル54 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-30)38.7 ドル50 億ドル差 +8.4%
10 年後から見ると 適正 価値 41.95 ドル54 億ドル · 差 +8.4% · 期待の年率 +10.1%
期待の年率リターン(10 年)+10.1%資本コスト比 +1.1 pt
推定の資本コスト9.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 9.0% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

留保余力の推定による上乗せは、算定価値の約0.4%です。同じモデル内の上乗せ分の割合で、実現する現金額や割高・割安を示すものではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

KBRは、米国や同盟国の防衛・宇宙事業を支える技術サービスと、アンモニアなどの工業プロセス技術を持つ会社である。筆者の結論は適正圏だが安全域は薄い、というものだ。独自技術は魅力的でも、政府向けの人手を使う仕事と借金を同じ値段で評価してはいけない。

2025年の売上は77.9億ドル、営業利益は7.8億ドル、継続事業の純利益は約4.5億ドルだった。営業利益率は10%に達し、2019年の5.5%から大きく改善した。ただし、利益の改善には買収、事業構成の変化、共同事業からの収益が含まれる。すべてを恒久的な値上げの成果とみなすことはできない。

最大の転換点は2027年1月に予定される会社分割である。防衛・宇宙のMission Technology Solutionsをトリンジックとして独立させ、KBRには産業技術のSustainable Technology Solutionsが残る。これは買収による上場廃止ではない。現株主は分社後の両社を保有する見込みなので、本分析では二社の価値と還元を合算した。

2026年7月公表の第2四半期決算は売上19.84億ドル、営業利益1.72億ドルだった。産業技術の受注残は55億ドルを超えたが、政府部門の大型案件には異議申し立て中のものがある。さらにAIエージェントが調査・設計・分析の必要工数を減らすため、過去の売上成長をそのまま延長しない。

10年後の中立では売上約127億ドル、営業利益約12.8億ドル、純利益約7.1億ドルを見込む。予想される株主還元と五つの筋書きを資本コスト9.0%で割り引くと、本質価値は約53.9億ドルとなる。台帳の時価総額約50.6億ドルとの差は約プラス6.6%である。値段だけで魅力が決まる水準ではなく、分社後の資本配分と技術収益の持続性を見極めたい。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、KBRの魅力は二つの性質の違う事業を持つところにある。アンモニアの工法は、顧客が設備を建てる時に最初に選び、何十年もその工法を使う。工場の性能保証や改修には長い実績が要る。新規参入者が簡単に奪えない仕事であり、少ない設備投資から利益を得られる可能性がある。

政府向けの仕事には別の安定性がある。国家安全保障や軍事施設の維持は景気が悪くなっても消えにくく、信頼される請負業者には契約更新の機会がある。しかし、政府は強い買い手であり、契約の再入札も行う。必要な人数が減れば請求できる工数も減りうるため、安定した顧客を持つことと価格を決める力があることは同じではない。

オーナー利益を見る時には、株式報酬、買収のための支出、共同事業の利益を現金として回収できる時期を無視できない。2025年のFCFは約4.8億ドルだったが、これが毎年増えると決めつけない。純負債は約23.9億ドルあり、利益のかなりの部分が過去の買収の資金調達に使われる。

筆者が最も注意したいのは、分社による価値創出と実際の利益成長を混同することだ。二つに分けただけでは利益の総量は増えない。独立後に不要な本社費が減り、それぞれの経営者が資本コストを上回る投資を選べて初めて株主の得になる。

中立で10年後の利益は今より増えるが、その利益を今から9%で割り引けば余裕は大きくない。計算上は適正圏でも、分社費用やAIによる料金低下を読み違える可能性がある。本物の技術の堀は評価する一方、十分な安全域がない値段では確信を持ちすぎない、という判断になる。

何で稼ぐ会社か

KBRの稼ぎは、政府の重要な任務を長期間支える仕事と、産業設備の製造方法を顧客に提供する仕事に分かれる。2025年のMission Technology Solutions(MTS)は売上55.81億ドル、営業利益4.63億ドルだった。防衛、宇宙、情報機関、軍事施設、国際的な運営支援が中心である。政府が契約を発注し、KBRは技術者や運営要員、専門設備、現場管理を提供する。

MTSの強みは、単なる人材派遣ではなく、機密保持や安全基準、既存システムとの接続を必要とする任務を引き受ける点にある。米軍の技術開発や宇宙システムの試験、遠隔地の基地運営は、価格だけでは発注先を切り替えにくい。他方で、データ分析、調査報告、ソフトウエア統合、技術助言には人月で請求する部分がある。ここはAIエージェントによって必要な人数が減りやすい。

2025年のSustainable Technology Solutions(STS)は売上22.05億ドル、営業利益4.77億ドルだった。柱はアンモニア、化学品、石油精製、循環型プロセスの製造技術である。KBRは85種類を超えるプロセス技術を保有し、ライセンス、設計、特殊機器、触媒、試運転、運転改善を一体で提供する。顧客は肥料、化学、エネルギーの事業者で、工場の性能や安全性が投資判断を左右する。

STSは工場全体の建設を請け負う昔ながらの重い建設会社とは異なる。ただし、設計・調達・工事管理にも大きな売上があり、全額が高採算の知的財産収入ではない。2025年にはLNG関連の持分法利益がSTSの営業利益を押し上げた。利益率の高さをすべて繰り返し可能なロイヤルティと誤認してはならない。

2026年の分社後、トリンジックは政府向けの任務技術に集中し、KBR本体は産業技術と関連する設計・運営サービスに集中する。なお、分社に備えて英国の原子力関連事業などの所属が変更されている。トリンジックのForm 10に記載された2025年売上52.56億ドルは、従来のMTSの55.81億ドルと事業境界が異なる。分析では2025年の連結事業全体を起点にしており、事業移管を新規売上として二重計上していない。

優良さと弱いところ

最も深い堀、つまり競争相手が容易に奪えない強みは、アンモニアの製造技術にある。KBRの技術で造られた設備は世界各地で長期間稼働し、改修や能力増強でも過去の設計知識が役立つ。肥料工場の操業を止める損失は大きく、顧客はライセンス料金の小さな差より運転実績と性能保証を重視する。これは単なる設計工数よりも長く残る価値だ。

政府向けにも参入障壁がある。安全保障上の資格、現地での人員確保、顧客の運用への深い理解、長期契約の履行実績が必要だからだ。2026年半ばの受注残はMTSが約122.8億ドル、STSが約55.2億ドルだった。もっとも、受注残には共同事業の取り分や長期契約が含まれ、全額が近い将来の連結売上になるわけではない。政府契約には解約や再競争の余地も残る。

2018年以降のポートフォリオ改革は一定の成果を上げた。低採算の大型建設から離れ、買収によって宇宙・デジタル・政府技術へ移った結果、営業利益率は改善した。2025年の税引後営業利益を自己資本と純負債の合計で割る簡便なROICは約15%で、資本コストを上回る。ただし買収で増えたのれんが大きく、増分ROICまで同じ水準と証明されたわけではない。

堀が弱い部分は、競争入札と人月型のサービスである。レイドス、アメンタム、ブーズ・アレンなどは高度な資格と顧客関係を備えており、KBRだけが特別な立場にあるわけではない。AIが仕事を効率化した時、成果に対して報酬を得る契約へ移れなければ、効率化の利益は発注者に移る。会社全体を強い堀の企業とは扱わず、技術ライセンスだけを特に高く評価する。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

政府技術サービスと産業プロセス技術は、同じKBRに属していても需要の源が違う。前者は国防予算、宇宙開発、同盟国の安全保障、政府調達の効率化に左右される。後者は肥料需要、エネルギー安全保障、工場更新、脱炭素設備への投資に左右される。2026年は国防需要が底堅い一方、米国政府の契約審査や事業再編、LNG案件の進捗が短期業績を揺らしている。

政府市場はレイドス、アメンタム、ブーズ・アレン、サイエンス・アプリケーションズ、ジェイコブズなどとの競争が厳しい。2025年の各社売上はレイドスが約172億ドル、アメンタムが約144億ドル、ブーズ・アレンが約120億ドルだった。ただし各社の契約範囲は異なり、これをそのまま単一市場のシェアに読み替えられない。KBRの対象業務については、現場運営約650億ドル、デジタル・技術助言約500億ドルを2025年価格の市場規模として推定する。

産業技術には別の強みがある。KBRは中国を除く既設アンモニア生産能力の約半分に同社ライセンスが使われているとしており、長い導入実績がある。ただしこれは既設設備のシェアであり、今後の新規受注の半分を保証するものではない。トプソー、ティッセンクルップ・ウーデ、カザーレなども強い技術を持つ。特定工程のシェアを広い化学技術市場に当てはめることもできない。

アンモニアには肥料という長い需要がある一方、低炭素アンモニアや船舶燃料としての需要には政策と価格の不確実性がある。グリーンアンモニアの大型投資は電力価格と補助金に敏感で、計画が延期されることもある。2026年のKBRはアルゼンチンのアンモニア設備や欧州・アジアの持続可能な航空燃料技術案件を獲得したが、将来の売上は案件の最終投資決定に依存する。

10年の中立では、政府の現場運営市場は実質で年2〜3%伸びるが、AIに置き換わる事務・分析の請求工数は減ると見る。産業技術は工場更新と環境対応で数量を伸ばし、価格はおおむね物価に追随する。長期の競争は新設工場を何件取るかだけではない。既設工場の改修、工程保証、ライセンスを使った設備の運転支援で、継続的に取り分を得られるかが分かれ目となる。

資本政策と M&A

KBRは過去10年で事業の性格を大きく変えた。2018年に政府向け技術会社SGTを取得し、2024年には約7.37億ドルでリンクエストを買収して宇宙・デジタル分野を強化した。低採算の建設事業から離れた判断は利益率の改善につながったが、買収と財務上の負担も増やした。2025年末にはのれん約26.8億ドル、取得無形資産約7.3億ドルがあり、自己資本15億ドルに比べて大きい。

2025年の配当は約0.8億ドル、自社株買いは約3.3億ドルだった。2026年上期の自社株買いは約0.29億ドルへ減り、配当は約0.42億ドルだった。2026年7月時点の買い戻し承認残高は約4.02億ドルである。これは実行義務ではなく、分社後の両社の配当・買い戻し方針にはまだ金額の約束がない。

会社の2026年通期見通しは連結売上79.0〜83.6億ドル、調整後EBITDA9.8〜10.4億ドル、調整後営業キャッシュフロー5.6〜6.0億ドルである。GAAP純利益の同額の約束ではない。分社後の財務目標は2026年11月の投資家説明会で示す予定で、現時点では未確定だ。

2027年1月4日を目標とする分社では、トリンジックが新たな資金調達を行い、その資金をKBRの負債削減に使う計画がある。これは両社の負債の付け替えを伴うため、現株主に新しい純現金が生まれる取引とは限らない。10年の中立では純利益累計58億ドルに対し、株式報酬を差し引いた正味還元を35億ドルと見込む。分社株式の交付そのものは、時価総額と二重に数えない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

KBRは、2010年代の低採算な建設請負会社から、技術と長期契約で稼ぐ会社へ変わった。2025年の営業利益率10%は単なる好況の結果ではない。アンモニアの製造技術には長年の実績があり、工場の建設後も能力増強や運転改善の仕事が続く。2026年のSTS受注残は55億ドルを超え、世界各地で新しい案件を獲得している。

政府部門にも同じような強さがある。機密システム、宇宙施設、遠隔地の基地運営は、必要な資格と経験を持つ企業が限られる。2026年には南極の科学施設を支援する大型契約の受注が発表された。異議申し立てがあり現時点の受注残には含まれないが、履行できれば長い仕事の基盤になる。防衛需要が続けば、分社後のトリンジックは独立した専門企業として顧客を増やせる。

AIも必ずしも敵ではない。難しい現場運営でAIを使えば、作業の質と速度を高められる。KBRが作業時間ではなく成果を売る契約へ移れれば、人件費の節約を利益として残せる。ただし、これは将来の可能性であり、AIによる新規収入の実績が十分に示されていない現時点で売上の上乗せとはしない。

分社は資本配分を改善する機会でもある。政府サービスには安定したキャッシュフローを生かした還元が向き、産業技術には独自工法への研究開発が向く。別々の経営陣が事業の性質に合う投資を選べば、資本効率を高められる。10年で高付加価値の工業技術を広げ、現場運営もシェアを伸ばせれば、今より大きな利益を獲得できる。

慎重な見方

KBRの高い営業利益率を、そのまま長く続く実力だとみなすのは危険である。2025年のSTS営業利益にはLNG共同事業の持分法利益が大きく含まれており、将来の大型案件が同じ割合で利益を生む保証はない。2026年第2四半期にはSTSの売上が増えても営業利益は減った。特殊機器の調達が増えると、売上は大きく見えても利益率が下がる。

政府契約は受注残が大きくても、予算削減、入札への異議、契約見直しで遅れる。トリンジックの競合にはレイドス、アメンタム、ブーズ・アレンなどがあり、いずれも技術力と顧客関係を備える。政府向けの分析・助言にAIエージェントが入れば、必要人員が減り、労務費に上乗せする報酬も縮む。KBRは独自の記録基盤を独占するソフト企業ではない。

さらに、技術ライセンスの競争もなくならない。アンモニア設備で過去に高いシェアを持っていても、今後の低炭素設備で同じ地位を保てるとは限らない。トプソー、ティッセンクルップ・ウーデ、カザーレが新しい工法を選ばせれば、KBRの新規ライセンス収入は減る。エネルギー転換の設備投資が先送りされる場合も同様である。

貸借対照表も安全な床とは言い切れない。自己資本15億ドルに対して、のれんと取得無形資産は合計34億ドルほどある。競争力を失えば減損が発生し、帳簿の資産を株主へ現金で戻すことは難しい。分社による負債の配分が悪ければ、片方の会社に借金が偏る。過去の買収が価値を生んだという評価と、これからの買収や分社が成功するという予測は分けて考える必要がある。

どちらに重みを置いたか

技術ライセンスの堀と政府の現場運営契約は相応に強く、会社全体がAIで消えるという見方は行き過ぎである。しかし、AIが請求工数を減らす部分は明確に存在し、アンモニア技術の競争力だけでそれを相殺できるとは限らない。

分社の成功と技術のシェア拡大に期待する楽観側を34%、中立を30%とした。やや悲観と悲観の合計は36%である。これはAIによる中立の工数減少を確率で重ねて罰するためではなく、政府契約の失注、ライセンス競争、分社の負債配分が悪化する別の失敗経路を反映した。

加重した本質価値は約53.9億ドルで、現在の時価総額約50.6億ドルとの差は約7%となる。分類は適正である。良い事業を一部持っているが、現時点の値段には長期保有で必要な安全域が十分ではない。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 61.74 ドル80 億ドル(+ 還元の換算額還元の合計 24.42 ドル32 億ドル)。 今の値に割り戻すと 41.95 ドル54 億ドル、今との差 +8.4%、 期待の年率 +10.1%(資本コスト 9.0%)→ 適正

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 12% 123.06 ドル159 億ドル 38.76 ドル50 億ドル +318.1% +18.7% 19.42 ドル25 億ドル
やや楽観 22% 94.37 ドル122 億ドル 32.56 ドル42 億ドル +228.0% +15.3% 27.92 ドル36 億ドル
中立 30% 67.77 ドル87 億ドル 27.13 ドル35 億ドル +145.2% +11.4% 28.47 ドル37 億ドル
やや悲観 24% 23.90 ドル31 億ドル 16.28 ドル21 億ドル +3.8% +0.5% 9.64 ドル12 億ドル
悲観 12% 1.24 ドル2 億ドル 4.65 ドル6 億ドル −84.8% −24.3% 0.71 ドル1 億ドル
加重平均100% 61.74 ドル80 億ドル24.42 ドル32 億ドル +122.6% +10.1% 86.16 ドル111 億ドル

今の株価時価総額 38.70 ドル50 億ドル(2026-10-30)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 12% 楽観:独自工法と現場任務が伸び、二つの独立会社が資本効率を高める 利益 13 億ドル · PER 12.7 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 123.06 ドル159 億ドル

2035年までにエネルギー安全保障と肥料需要が工業設備投資を支え、KBRのアンモニア、合成ガス、化学工程の技術採用が広がる。トプソーやティッセンクルップ・ウーデとの競争は続くが、運転実績と効率の高さを評価する顧客が増える。産業プロセス技術の対象市場は2025年価格で365億ドルとなり、KBRのシェアも小幅に上がる。現場設計と機器調達も案件数が増え、技術の販売から実行までの利益を得る。

トリンジックでは国防、宇宙、遠隔施設の運営需要が増える。政府の競争入札は続くものの、複雑な任務を任せる顧客との関係が強くなり、現場運営の取り分が増える。AIは設計と分析の工数を減らすが、人月型サービスの数量は現在を上回らず、技術者の効率化が主に採算改善へつながる。

分社後の両社は不要な費用を削減し、買収も小型に抑える。10年の純利益累計は約89億ドルで、正味の還元50億ドルを行っても自己資本は54億ドルに増える。産業技術の高い利益率と現場任務の安定性が両立し、全社の営業利益は約20.8億ドルとなる。株主は分社後の両社を引き続き保有する。

  • MTS・防衛施設運営と重要任務の実行:数量 1,050(政府・同盟国の重要任務運営サービス市場(億ドル、2025年価格))× 価格 8.7%(KBRの市場シェア×契約単価指数(2025年=1))→ 売上 91 億ドル・営業利益 9 億ドル。現場任務市場650→1050億ドル。シェアは約6.0%→6.2%、契約単価は物価に加え小幅な改善。安全保障・宇宙運営の案件増加が支える。
  • MTS・デジタル技術助言と分析サービス:数量 480(政府技術助言・デジタル作業の実質請求工数相当市場(億ドル、2025年価格))× 価格 4.5%(KBRの実質シェア×工数単価指数(2025年=1))→ 売上 21 億ドル・営業利益 2 億ドル。AIエージェント代替型。実質請求工数は2025年の0.96倍に抑え、価格は約1.32倍。AIを使った効率改善は主に利益率へ反映し、新規AI売上は仮定しない。
  • STS・独自プロセス技術、ライセンス、特殊技術:数量 365(世界の対象プロセス技術・関連特殊機器市場(億ドル、2025年価格))× 価格 7.1%(KBRの対象市場シェア×技術契約単価指数(2025年=1))→ 売上 26 億ドル・営業利益 8 億ドル。技術市場180→365億ドル。採用される工法の範囲とシェアが拡大し、単価も上がる。競合技術が存在するため全市場の独占は仮定しない。
  • STS・机上調査と技術コンサルティング:数量 100(世界の対象技術調査・机上コンサル実質工数市場(億ドル、2025年価格))× 価格 5.4%(KBRの対象市場シェア×工数単価指数(2025年=1))→ 売上 5 億ドル・営業利益 1 億ドル。AIエージェント代替型。請求工数は現在と同じ水準まで。単価上昇は1.34倍以内で、利益率改善は業務の自動化による。
  • STS・現場設計、許認可、複雑な事業管理:数量 300(世界の対象工場設計・現場管理・許認可市場(億ドル、2025年価格))× 価格 4.4%(KBRの対象市場シェア×契約単価指数(2025年=1))→ 売上 13 億ドル・営業利益 3 億ドル。実行・現場設計市場が倍増。エネルギー施設、工場更新、重要インフラの安全設計と許認可の需要を取り込む。
  • STS・特殊機器調達、施工管理、運転支援:数量 350(世界の対象特殊機器・工業設備実行サービス市場(億ドル、2025年価格))× 価格 3.8%(KBRの対象市場シェア×調達・管理単価指数(2025年=1))→ 売上 13 億ドル・営業利益 1 億ドル。機器・実行案件が増え、技術と機器の一体提案で採算を高める。市場の競争が残るため利益率は技術ライセンスほど高くしない。

倍率:k9.0%、長期g2.0%、事業ROE=12.5÷54.0=23.1%。会社全体の堀は普通で残存率1/2、RONIC=9.0%+0.5×(23.1%-9.0%)=16.1%。10年目利益に掛ける正当化PER上限は(1-2.0%÷16.1%)÷(9.0%-2.0%)×1.02=約12.76倍。技術の堀が維持され、二社のコスト改革も成功するため上限に近い12.7倍。市場の倍率は根拠にせず、純利益はGAAPで株式報酬も費用として扱う。

確率:アンモニアの高い既設設備シェアを新規案件でも維持し、工業技術の市場が実質で大きく伸び、トリンジックの現場任務も拡大する必要がある。分社による本社費削減と適切な負債配分まで成功する複合条件なので12%。AIの人月型事業は楽観でも数量を2025年より増やさない。

やや楽観 22% やや楽観:アンモニア技術の採用が拡大し、政府の現場支援も増える 利益 10 億ドル · PER 12.6 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 94.37 ドル122 億ドル

KBRのアンモニア・化学プロセス技術は新規工場と既設設備の改修で安定して選ばれる。トプソーやカザーレは新しい技術で対抗するが、KBRは性能保証と大型設備の実績を生かして競争力を維持する。産業技術の対象市場は2025年価格で320億ドルとなり、関連する設計・現場管理の仕事も増える。

トリンジックは防衛、宇宙、基地運営の長期契約を積み上げる。政府の発注見直しは時々起きるものの、必要な資格と経験のある請負会社への需要は続く。現場運営市場は実質で拡大する一方、デジタル分析の人月型業務はAIによって請求工数が減る。利益の増加は現場支援と技術収益が主導する。

分社後の二社はそれぞれの投資に集中するが、本社費の重複が一部残る。買収は技術補完の小型案件に限り、借金を抑える。10年の純利益累計は73億ドルとなり、42億ドルを正味還元して自己資本は46億ドルになる。営業利益率は現在より改善するが、共同事業の高い利益が毎年繰り返されるとは仮定しない。

  • MTS・防衛施設運営と重要任務の実行:数量 940(政府・同盟国の重要任務運営サービス市場(億ドル、2025年価格))× 価格 8.5%(KBRの市場シェア×契約単価指数(2025年=1))→ 売上 80 億ドル・営業利益 7 億ドル。市場は940億ドルへ拡大。シェアと単価が小幅に改善し、政府運営・宇宙任務の収入が増える。
  • MTS・デジタル技術助言と分析サービス:数量 430(政府技術助言・デジタル作業の実質請求工数相当市場(億ドル、2025年価格))× 価格 4.5%(KBRの実質シェア×工数単価指数(2025年=1))→ 売上 19 億ドル・営業利益 1 億ドル。AIエージェント代替型。実質工数0.86倍、単価1.32倍。失われる請求時間の一部を複雑な統合業務で補う。
  • STS・独自プロセス技術、ライセンス、特殊技術:数量 320(世界の対象プロセス技術・関連特殊機器市場(億ドル、2025年価格))× 価格 6.9%(KBRの対象市場シェア×技術契約単価指数(2025年=1))→ 売上 22 億ドル・営業利益 6 億ドル。工業技術市場が320億ドルへ伸び、ライセンスと関連特殊機器の需要が増える。
  • STS・机上調査と技術コンサルティング:数量 85.0(世界の対象技術調査・机上コンサル実質工数市場(億ドル、2025年価格))× 価格 5.4%(KBRの対象市場シェア×工数単価指数(2025年=1))→ 売上 5 億ドル・営業利益 1 億ドル。AIエージェント代替型。実質工数0.85倍、単価1.34倍。増益の中心は作業効率化である。
  • STS・現場設計、許認可、複雑な事業管理:数量 250(世界の対象工場設計・現場管理・許認可市場(億ドル、2025年価格))× 価格 4.2%(KBRの対象市場シェア×契約単価指数(2025年=1))→ 売上 11 億ドル・営業利益 2 億ドル。工業施設の基本設計、許認可、現場管理の市場が拡大する。安全と規制対応の業務は残る。
  • STS・特殊機器調達、施工管理、運転支援:数量 315(世界の対象特殊機器・工業設備実行サービス市場(億ドル、2025年価格))× 価格 3.7%(KBRの対象市場シェア×調達・管理単価指数(2025年=1))→ 売上 12 億ドル・営業利益 1 億ドル。特殊機器調達と設備運営が増えるが、現物調達の低い利幅は残る。

倍率:事業ROE=9.7÷46.0=21.1%、k9.0%、長期g2.0%。普通の堀の残存率1/2でRONICは約15.1%。10年目利益に対する正当化PER上限は約12.63倍。技術のシェア維持と政府現場業務の成長を評価し、上限の約99%である12.55倍とする。調整後利益や市場PERを使わずGAAP純利益に適用する。

確率:STSの技術受注残と現場案件の成長は実績で確認できるが、新規工場の実行時期に不確実性がある。技術ライセンスがシェアを守り、政府向け任務も予算に沿って伸びる展開を22%。分社の費用削減は一部だけ実現し、AI対象事業の数量はなお減る。

中立 30% 中立:技術と現場運営は伸びるが、人月型サービスの数量が減る 利益 7 億ドル · PER 12.4 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 67.77 ドル87 億ドル

2035年、政府向けの現場運営市場は2025年価格で850億ドルに広がる。防衛施設、宇宙開発、同盟国の運営支援は続き、トリンジックは既存の顧客関係を保つ。ただし競争入札でシェアの大幅な上昇は難しい。AIエージェントは調査、システム設計補助、文書作成、分析の請求工数を減らすため、デジタル助言型の実質数量は現在の67%に低下する。

KBR本体ではアンモニアの工法、既設工場の改修、特殊機器の仕事が増える。トプソーやティッセンクルップ・ウーデとの競争があり、既設設備の高い導入実績が新規案件の独占にはつながらない。高難度の現場設計は残るが、机上調査の実質工数は35%減る。価格は現場・工業技術では物価並み、人月業務では物価を下回る。

会社分割で投資判断は明確になるが、二社の本社費の重複も残る。10年の利益累計58億ドルから株式報酬を差し引いた正味還元35億ドルを引くと、自己資本は38億ドルになる。営業利益は約12.8億ドル、純利益は約7.1億ドルに増える。成長の中心は人月ではなく工業技術と現場任務であり、現在の利益構造が全面的に消えるわけでも、独占企業へ変わるわけでもない。

  • MTS・防衛施設運営と重要任務の実行:数量 850(政府・同盟国の重要任務運営サービス市場(億ドル、2025年価格))× 価格 8.5%(KBRの市場シェア×契約単価指数(2025年=1))→ 売上 72 億ドル・営業利益 6 億ドル。現場運営市場650→850億ドルで10年の実質成長は約31%。シェア6%を維持し、単価は物価に沿って1.41倍。
  • MTS・デジタル技術助言と分析サービス:数量 335(政府技術助言・デジタル作業の実質請求工数相当市場(億ドル、2025年価格))× 価格 4.4%(KBRの実質シェア×工数単価指数(2025年=1))→ 売上 15 億ドル・営業利益 1 億ドル。AIエージェント代替型。工数相当市場500→335億ドルで0.67倍、価格は約1.30倍。長期g0%とし、人月売上の過去の伸びを引き延ばさない。
  • STS・独自プロセス技術、ライセンス、特殊技術:数量 280(世界の対象プロセス技術・関連特殊機器市場(億ドル、2025年価格))× 価格 6.7%(KBRの対象市場シェア×技術契約単価指数(2025年=1))→ 売上 19 億ドル・営業利益 5 億ドル。対象技術市場180→280億ドルで実質約56%増。シェアはおおむね維持し、価格は1.41倍。技術と特殊機器の構成差を利益率に含める。
  • STS・机上調査と技術コンサルティング:数量 65.0(世界の対象技術調査・机上コンサル実質工数市場(億ドル、2025年価格))× 価格 5.3%(KBRの対象市場シェア×工数単価指数(2025年=1))→ 売上 3 億ドル・営業利益 0 億ドル。AIエージェント代替型。請求工数0.65倍、単価1.30倍、長期g0%。高度な調査は残るが標準的な文書作成が減る。
  • STS・現場設計、許認可、複雑な事業管理:数量 200(世界の対象工場設計・現場管理・許認可市場(億ドル、2025年価格))× 価格 4.2%(KBRの対象市場シェア×契約単価指数(2025年=1))→ 売上 8 億ドル・営業利益 1 億ドル。対象市場150→200億ドル。現場設計、規制、許認可、性能確認の需要は拡大。価格は1.41倍。
  • STS・特殊機器調達、施工管理、運転支援:数量 275(世界の対象特殊機器・工業設備実行サービス市場(億ドル、2025年価格))× 価格 3.5%(KBRの対象市場シェア×調達・管理単価指数(2025年=1))→ 売上 10 億ドル・営業利益 1 億ドル。実物の機器と調達管理の市場200→275億ドル。物価上昇は転嫁できるが競争は続く。

倍率:事業ROE=7.05÷38.0=18.55%。事業の成長に過去の買収で得た顧客関係、無形資産、現場運営基盤が必要なため、帳簿自己資本を使いROEを過大に直さない。k9.0%、長期g2.0%、普通の堀の残存率1/2でRONIC=13.78%。10年目利益に対する正当化PER上限は約12.46倍。AIによる数量減をすでに利益とgに入れているため、重ねて倍率を大きく削らず、上限に近い12.4倍とした。GAAP純利益7.05億ドルに適用し、余った純現金の別加算はない。

確率:技術ライセンスの堀、政府の長期契約、エネルギー設備投資の継続を認める一方、AIによる請求工数の減少を具体的に織り込む。分社後の利益率は大幅な改善を当てにせず、現在の質をおおむね保つため30%。この工数減をさらに悲観確率で重ねて数えていない。

やや悲観 24% やや悲観:政府の契約再競争と工業案件の鈍化で収益性が下がる 利益 3 億ドル · PER 8.5 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 23.90 ドル31 億ドル

米国政府の契約再競争が激しくなり、トリンジックは一部の任務をレイドスやアメンタムへ失う。防衛予算そのものは続くが、調達の効率化によって同じ仕事に払う額が減る。現場運営は市場の実質拡大を取り込めず、利益率も低下する。デジタル助言はAIの普及に加えて調達価格の見直しが進み、必要工数が現在の55%になる。

KBR本体では肥料設備の更新需要が残るものの、低炭素アンモニアなどの新規投資が先送りされる。トプソーやカザーレが新しい工法を獲得し、KBRの技術シェアが緩やかに低下する。現場設計は一定の仕事が残るが、利益率は競争で下がる。調達案件も大型のものほど採算管理が難しくなる。

分社後は独立会社の管理費と借入金利が利益を圧迫する。10年の途中には契約終了や事業整理による損失があり、純利益累計は34億ドルにとどまる。正味還元も21億ドルまで減らし、自己資本は28億ドルになる。10年目の純利益は3.4億ドルで、かつての優良さを一部失った事業として見る。

  • MTS・防衛施設運営と重要任務の実行:数量 700(政府・同盟国の重要任務運営サービス市場(億ドル、2025年価格))× 価格 8.0%(KBRの市場シェア×契約単価指数(2025年=1))→ 売上 56 億ドル・営業利益 4 億ドル。市場は700億ドルまでしか伸びず、失注でシェアが低下。単価も物価に十分追随しない。
  • MTS・デジタル技術助言と分析サービス:数量 275(政府技術助言・デジタル作業の実質請求工数相当市場(億ドル、2025年価格))× 価格 4.2%(KBRの実質シェア×工数単価指数(2025年=1))→ 売上 12 億ドル・営業利益 0 億ドル。AIエージェントと政府調達の効率化で工数0.55倍。単価上昇は約1.25倍。
  • STS・独自プロセス技術、ライセンス、特殊技術:数量 230(世界の対象プロセス技術・関連特殊機器市場(億ドル、2025年価格))× 価格 5.9%(KBRの対象市場シェア×技術契約単価指数(2025年=1))→ 売上 14 億ドル・営業利益 3 億ドル。市場は伸びるが新規工法の競争でシェアを失う。技術単価の上昇は物価を下回る。
  • STS・机上調査と技術コンサルティング:数量 50.0(世界の対象技術調査・机上コンサル実質工数市場(億ドル、2025年価格))× 価格 4.9%(KBRの対象市場シェア×工数単価指数(2025年=1))→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。AI代替と案件減少で請求工数は半減。価格も物価に追いつかない。
  • STS・現場設計、許認可、複雑な事業管理:数量 165(世界の対象工場設計・現場管理・許認可市場(億ドル、2025年価格))× 価格 3.8%(KBRの対象市場シェア×契約単価指数(2025年=1))→ 売上 6 億ドル・営業利益 1 億ドル。許認可と現場管理は残るが競争が強まり、利益率が縮む。
  • STS・特殊機器調達、施工管理、運転支援:数量 235(世界の対象特殊機器・工業設備実行サービス市場(億ドル、2025年価格))× 価格 3.2%(KBRの対象市場シェア×調達・管理単価指数(2025年=1))→ 売上 8 億ドル・営業利益 1 億ドル。低採算案件の比率が上がり、設備調達の利益率が下がる。

倍率:この筋書きのROEは3.4÷28.0=12.1%だが、政府の再入札とライセンス競争で新規投資の超過利益が弱まる。中立より低い8.5倍とし、時価総額は28.90億ドル。稼ぐ力の基準である純利益3.4÷k9%=約37.8億ドルを超えておらず、悲観側の利益価値の上限内にある。資産の床である現在の自己資本を膨らませて値付けしていない。

確率:分社後に政府契約の更新が遅れ、産業技術の新規設備投資が伸び悩む展開。AIによる中立の工数減少とは別に、競合への失注やライセンス競争の悪化が起きる筋書きとして24%。政府の予算審査と大型工業案件の変動を考えると十分にあり得る。

悲観 12% 悲観:政府向けの重要契約を失い、工業技術の優位も崩れて構造的に負ける 利益 0 億ドル · PER 8.0 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 1.24 ドル2 億ドル

2035年、トリンジックは政府調達の再編に対応できず、大型契約の一部をレイドス、アメンタムや新しい技術企業へ奪われる。長期契約は満了後に更新されず、現場運営のシェアは低下する。デジタル助言ではAIエージェントが調査、文書作成、解析の多くを処理し、請求工数は現在の35%まで減る。機密業務や現場作業は残るが、会社全体の規模は縮小する。

KBR本体でもアンモニア新設案件の技術選定で競争に負ける。既設設備の保守は残るが、新規ライセンスと大型工場の設計収入は減少する。低炭素燃料投資の停滞が長引き、特殊機器と現場管理の採算も悪化する。高い利益率を支えていた共同事業の収益は縮む。売上は約45億ドルとなり、2025年より4割強少ない。

分社後の両社は契約損失と減損を経験する。10年累計では初期数年の利益約16億ドルが、途中ののれん減損約12億ドルと契約整理・営業損失約4億ドルに相殺され、純利益累計はほぼゼロとなる。還元は合計6億ドルに抑えられ、自己資本は9億ドルまで減る。10年目の営業利益は約1.3億ドル、純利益は0.2億ドルしか残らない。かつての技術優良会社としての地位を失った状態である。

  • MTS・防衛施設運営と重要任務の実行:数量 450(政府・同盟国の重要任務運営サービス市場(億ドル、2025年価格))× 価格 5.2%(KBRの市場シェア×契約単価指数(2025年=1))→ 売上 23 億ドル・営業利益 1 億ドル。大型の政府任務を競合へ奪われ、市場縮小とシェア低下が同時に起きる。単価も価格競争で抑えられる。
  • MTS・デジタル技術助言と分析サービス:数量 175(政府技術助言・デジタル作業の実質請求工数相当市場(億ドル、2025年価格))× 価格 3.5%(KBRの実質シェア×工数単価指数(2025年=1))→ 売上 6 億ドル・営業利益 0 億ドル。AIエージェントによる代替が進み、請求工数0.35倍。価格もほぼ横ばいで利益を失う。
  • STS・独自プロセス技術、ライセンス、特殊技術:数量 150(世界の対象プロセス技術・関連特殊機器市場(億ドル、2025年価格))× 価格 4.5%(KBRの対象市場シェア×技術契約単価指数(2025年=1))→ 売上 7 億ドル・営業利益 1 億ドル。技術市場が縮み、競合へ案件を失う。価格も物価上昇に追随できず、技術の優位が狭まる。
  • STS・机上調査と技術コンサルティング:数量 35.0(世界の対象技術調査・机上コンサル実質工数市場(億ドル、2025年価格))× 価格 4.1%(KBRの対象市場シェア×工数単価指数(2025年=1))→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。AIエージェントが机上調査を代替し、請求工数は0.35倍。利益はほぼ消える。
  • STS・現場設計、許認可、複雑な事業管理:数量 105(世界の対象工場設計・現場管理・許認可市場(億ドル、2025年価格))× 価格 3.5%(KBRの対象市場シェア×契約単価指数(2025年=1))→ 売上 4 億ドル・営業利益 0 億ドル。現場設計は残るが、案件数と単価が低下する。許認可業務の資格だけでは利益率を守れない。
  • STS・特殊機器調達、施工管理、運転支援:数量 125(世界の対象特殊機器・工業設備実行サービス市場(億ドル、2025年価格))× 価格 3.0%(KBRの対象市場シェア×調達・管理単価指数(2025年=1))→ 売上 4 億ドル・営業利益 0 億ドル。設備投資の減少と競争によって調達事業が縮小し、固定費負担が残る。

倍率:利益0.2億ドル、自己資本9.0億ドルでROEは2.2%とk9.0%を下回る。超過利益を生む投資は難しく、PER上限は1÷k=11.1倍。さらに事業の衰退と負債負担を反映して8.0倍とし、時価総額は1.6億ドル。稼ぐ力の床0.2÷0.09=約2.22億ドルを下回る。清算時に株主へ残る換金資産はゼロと推定し、帳簿の自己資本を資産床として使っていない。時価総額と還元の合計7.6億ドルは現在の50.6億ドルを大きく下回る。

確率:政府の大型契約失注、AIによる人月型業務の縮小、アンモニア技術のシェア低下、分社後の負債負担が重なる構造的な敗北。2025年ののれんが大きく、減損による自己資本毀損も現実のリスクである。ただし二事業が同時に大きく負ける条件が必要なので12%。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

MTS・防衛施設運営と重要任務の実行

防衛、宇宙、情報機関、遠隔施設の維持、運営、試験、物流、現場支援を提供する。分社後は主にトリンジックに属する事業で、AIだけで代替できない現場の作業と資格を中心にしたもの。

数量政府・同盟国の重要任務運営サービス市場(億ドル、2025年価格)価格KBRの市場シェア×契約単価指数(2025年=1)売上営業利益
今 2025/12 650 6.0% 39 3
10 年後 中立 850 8.5% 72 6

取り方:MTS全体売上55.81億ドルから分析・技術助言型16.81億ドルを分け、現場任務39.0億ドルと推定した。市場650億ドルとシェア6.0%は公表値ではない。レイドス2025年売上約172億ドル、アメンタム約144億ドル、KBRの政府契約事業、その他の軍事施設・宇宙運営契約の範囲を照合し、実際に競争する市場に狭めた概算である。市場には各社の非対象事業が混在するため、シェアの精度は低い。トリンジックのForm 10にある政府契約の費用償還・固定価格の構成を参考に、現場運営を人月コンサルから区別した。AI分類は現場の体・重要任務運営型で、中立では市場の実質拡大を維持する。

MTS・デジタル技術助言と分析サービス

防衛・宇宙向けのシステム工学、データ分析、情報統合、デジタル設計、調査、技術助言を行う。人の専門作業の対価を得る部分が中心で、AIエージェント代替の影響を直接受ける。

数量政府技術助言・デジタル作業の実質請求工数相当市場(億ドル、2025年価格)価格KBRの実質シェア×工数単価指数(2025年=1)売上営業利益
今 2025/12 500 3.4% 17 1
10 年後 中立 335 4.4% 15 1

取り方:MTSの契約形態と業務内容から、人月・工数で収益を得るデジタル設計、助言、分析の対象を16.81億ドルと推定した。これは公式の内訳ではなく、MTSの約30%に相当する分析上の区分である。トリンジックForm 10では2025年の契約別売上は費用償還33.04億ドル、時間・材料7.68億ドル、固定価格11.84億ドルとされ、人件費に依存する仕事は時間・材料契約だけに限らない。競争対象市場500億ドル、シェア約3.36%はレイドス、ブーズ・アレン、サイエンス・アプリケーションズなどの政府技術サービス売上からの概算。AI分類は人月・工数型で、中立数量は10年で0.67倍、価格上昇は1.30倍、長期gは0%。

STS・独自プロセス技術、ライセンス、特殊技術

アンモニア・合成ガス、化学品、精製、循環プロセスの独自工法をライセンスし、特殊機器、触媒、設計パッケージ、性能保証を提供する。AIの操作画面や事務作業ではなく、実物の工業プロセスと知的財産が価値の中心。

数量世界の対象プロセス技術・関連特殊機器市場(億ドル、2025年価格)価格KBRの対象市場シェア×技術契約単価指数(2025年=1)売上営業利益
今 2025/12 180 4.7% 9 3
10 年後 中立 280 6.7% 19 5

取り方:STS全体22.05億ドルから、技術ライセンス、独自機器、触媒、技術パッケージを8.5億ドルと推定した。会社は商品別売上と案件単価を開示していないため、この金額と市場180億ドル、全分野で約4.7%というシェアは独自推計である。KBRが示す中国を除くアンモニア既設設備のライセンスシェア約50%は、ここでの全技術市場シェアと別の指標である。競合はトプソー、ティッセンクルップ・ウーデ、カザーレなど。高いセグメント利益にはライセンスと共同事業利益を便宜上配分しており、公式の商品別利益ではない。AI分類は実物工法・知的財産型であり、人月・席課金・記録の正本型には該当しない。

STS・机上調査と技術コンサルティング

エネルギー事業の調査、初期構想、脱炭素計画、技術選定、資料作成などの専門サービス。人の工数に依存する部分を、工場の実行・許認可・現場管理から分けた。

数量世界の対象技術調査・机上コンサル実質工数市場(億ドル、2025年価格)価格KBRの対象市場シェア×工数単価指数(2025年=1)売上営業利益
今 2025/12 100 4.1% 4 1
10 年後 中立 65.0 5.3% 3 0

取り方:STSの助言・設計事業のうち、現場の許認可・施設責任を伴わない資料作成、調査、設計補助を4.05億ドルと推定した。市場100億ドル、KBRのシェア4.05%は独自の市場範囲と仮定であり、公式開示ではない。ジェイコブズ、ウッド、テクニップ・エナジーズなどと案件単位で競争する。AI分類は人月・工数型で、中立数量は10年で0.65倍、価格は1.30倍、長期gは0%。会社がAIによる成果報酬への移行で売上を増やしたという定量的な実績は確認できない。

STS・現場設計、許認可、複雑な事業管理

工場の基本設計と実行支援、許認可、施工管理、試験、プロジェクト管理を担当する。専門家による現場判断と安全・法規対応が必要であり、事務の自動化だけでは置き換わらない。

数量世界の対象工場設計・現場管理・許認可市場(億ドル、2025年価格)価格KBRの対象市場シェア×契約単価指数(2025年=1)売上営業利益
今 2025/12 150 3.0% 5 1
10 年後 中立 200 4.2% 8 1

取り方:STSの高難度設計とプロジェクト実行のうち、現場・規制・安全責任を持つ仕事を4.5億ドルと推定した。市場150億ドル、シェア3%は案件市場の推定値である。会社が公表する正確な件数や単価はない。競合にはジェイコブズ、テクニップ・エナジーズ、フルアー、サイペムなどがある。利益には2025年の共同事業収益の一部を配分したため、通常の人月単価から出た利益率ではない。AI分類は現場の体・建設コンサルの許認可業務型で、中立数量は市場の成長を反映する。ただし付随する事務工数の効率化は利益率に過度な上乗せをせず扱う。

STS・特殊機器調達、施工管理、運転支援

工業設備の特殊機器調達、調達・建設管理、既存施設の運転・保守と試運転支援を担う。現物の調達と実際の設備を動かす仕事であり、案件構成によって利益率が大きく変わる。

数量世界の対象特殊機器・工業設備実行サービス市場(億ドル、2025年価格)価格KBRの対象市場シェア×調達・管理単価指数(2025年=1)売上営業利益
今 2025/12 200 2.5% 5 0
10 年後 中立 275 3.5% 10 1

取り方:STS全体売上22.05億ドルから技術8.5億ドル、机上コンサル4.05億ドル、現場設計4.5億ドルを引いた5.0億ドルを、調達・機器・運転支援として推定した。独立市場200億ドルとシェア2.5%は工業プロジェクト市場からの推定で、実績開示ではない。競合はフルアー、サイペム、テクニップ・エナジーズ、各地域の設備調達会社。2026年第2四半期に機器調達比率の上昇でSTS利益率が下がった事実を反映し、低めの利益率を採用した。AI分類は現場実行・現物調達型である。

リスクと懸念

AIエージェント代替

MTSの技術助言・デジタル分析とSTSの机上調査には、人月・工数に応じて請求する業務がある。AIエージェントが調査、コード作成、設計補助、文書処理を自動化すれば、必要人数は減る。成果報酬に移行した実績が十分に示されていないため、中立でもそれぞれの実質数量を0.67倍と0.65倍に下げた。政府の現場運営や工場の許認可、独自工法は直接同じ型に入れず、影響を分けている。

2027年の分社と負債の配分

KBRは2027年1月にMTSをトリンジックとして分社する予定だが、取締役会の最終承認や資金調達などの条件が残る。トリンジックからKBRへ資金を渡し、KBRが借入金を返す構想では、負債が二社間で移動する。株主が保有する二社の純負債合計が本当に減るかが重要だ。独立後の本社費の二重化や新たな借り換え条件が悪ければ、分社による価値創出は小さくなる。

政府契約の失注と発注政策

政府サービスは受注残が大きいものの、契約は解約や再競争の対象になる。2026年第2四半期には約106億ドルの異議申し立て中の受注案件があり、南極の大型契約もその一部で、確定した売上として扱えない。レイドス、アメンタム、ブーズ・アレンなどの競争相手は規模と顧客関係を備えている。政府が契約費用の削減を優先すれば、売上だけでなく労務費への上乗せ利益も減る。

アンモニア技術の競争と設備投資の延期

KBRの既設アンモニア設備での強さは本物だが、将来の新設工場の技術選定で同じシェアを取れるとは限らない。トプソー、ティッセンクルップ・ウーデ、カザーレなどが性能やコストで優位になれば、ライセンス収入が減る。低炭素アンモニアや持続可能な航空燃料の投資は電力価格、補助金、最終投資決定に左右され、受注発表から売上まで時間がかかる。

共同事業利益と利益率の振れ

2025年のSTS営業利益4.77億ドルには共同事業からの持分法利益が約1.77億ドル含まれる。LNGなど大型プロジェクトの利益は認識時期と契約の段階に左右され、同じ利益が毎年続くとは限らない。2026年第2四半期にはSTSの売上が増えた一方、機器調達の構成が高まって営業利益率が低下した。売上成長とオーナー利益の成長が一致しない危険がある。

買収、のれん、借り換え

2025年末には純負債約23.9億ドルがあり、取得無形資産とのれんの合計は自己資本を大きく上回る。買収した事業が期待ほど稼がなければ減損が発生する。借金は長期で約5.75%の借り換え金利を想定し、余分な利払いを純利益に含めた。分社後に債務契約が不利になったり、再び大型買収を重ねたりすれば、株主へ戻せる現金は減る。

工業案件の固定価格契約と地政学

KBRは大型の一括請負型契約から離れてきたが、固定価格契約、調達、施工管理、国際案件のリスクは残る。資材費や人件費が想定を超えると、値上げをすぐには通せない。中東や海外の工業設備投資は安全保障上の緊張、制裁、エネルギー価格に左右される。案件が遅れる場合、契約上の受注残があっても現金回収が遅くなり、資金繰りを圧迫する。

今後の分かれ目

2027年の分社が予定どおり実行され、二社の合計純負債が減り、本社費用も明確に削減される
二社のオーナー利益が増え、やや楽観の確率が高まる。逆に借金の移動だけで費用が増えれば、中立以下の利益率に修正する。分社時の株式交付そのものは還元に数えない。
トリンジックの継続的な受注倍率が1倍を下回り、主要な政府契約の失注が重なる
現場任務の市場シェアと中立の数量を引き下げる。利益率も低下するため、やや悲観と悲観へ確率を移す。異議申し立て中の案件は契約確定まで受注残に足さない。
KBRの独自プロセス技術の新規採用が増え、STSの利益率が共同事業の一時利益に頼らず維持される
技術ライセンスの堀が広がったと判断できる。工業技術の数量成長と利益率を引き上げ、楽観側の確率を増やす。工場の採用件数と実際の運転開始を確認する。
AIによる政府技術助言の請求工数減少が10年で半減に近づき、成果報酬契約への移行が進まない
MTSの助言・分析の数量と利益をさらに引き下げる。ただし中立ですでに33%の数量減を織り込んでいるため、同じ減少を資本コストと確率でも繰り返して罰しない。
STSの新規技術受注が増えても、機器調達の比率上昇で営業利益率が継続的に15%以下へ低下する
高利益率のライセンス事業としての評価を下げる。2025年の共同事業利益を恒久化できないため、中立の純利益と還元の見込みを減らす。
二社合計の正味株主還元が毎年3〜4億ドル程度続き、増資や株式報酬による希薄化も小さい
10年の中立の還元35億ドルに対する信頼度が高まる。反対に大型買収と借り換えのために買い戻しが止まるなら、還元額と期末の自己資本の道筋を修正する。

見ておくもの

  • 2027年1月予定の分社完了、トリンジックの上場、両社の負債残高と現金移動の内訳
  • 2026年11月の両社の投資家説明会で示される独立後の売上目標、利益率、正味株主還元方針
  • MTSの受注残約122.8億ドルとオプション、政府契約の異議申し立て解消、新規受注倍率
  • STSの受注残約55.2億ドルの消化と、アンモニア工法の新規ライセンス採用件数
  • STSの共同事業利益、技術ライセンス収益、機器調達売上の構成と営業利益率
  • AI導入後の政府技術サービスの請求工数、単価、成果報酬契約の実際の売上
  • 二社合計の純有利子負債、利払い、FCF、株式報酬を控除した正味還元
  • トプソー、ティッセンクルップ・ウーデ、カザーレとのアンモニア技術採用競争
  • 大型政府契約の更新率と、新規受注に対する実際の収益認識の進み方
  • 事業買収の投下資本利益率と、のれん・取得無形資産の減損兆候

倍率と資本コストの決め方

株価や過去のPERではなく、2025年の公表されたMTS・STSの売上と営業利益を起点にした。両部門をAIの影響と事業の性質で六つに分け、実質市場規模・シェア・価格を別々に積み上げた。正確な商品別数量は非開示なので、市場規模とシェアは競合の開示を使った推定であり、事実と区別した。

倍率は資本コスト9.0%、長期成長率2.0%、ROEと普通の堀の残存率1/2から求め、中立は正当化PER上限約12.46倍の内側で12.4倍とした。現在や過去のPERを基準にはしていない。AIによる人月型サービスの縮みは中立数量と長期gに反映し、寿命に関する資本コストの上乗せを重ねていない。

2027年予定の分社については、現株主が持つKBRとトリンジックの二社の価値を合算する。分社株式の交付は現金還元としない。米国のリース負債はすでにASC842に基づき貸借対照表に載り、固定的な支払いを考慮した。台帳と検索時価総額の差は約2.3%であり、株数の更新時点が主因と見られる。結果の本質価値が現在の時価総額に近いことを理由に、利益や倍率を逆算して調整していない。

資本コスト 9.0% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。米国株の基本8.0%にquality+1.0%を加え、資本コストは9.0%。β、市場のPER、規模プレミアムは使わない。政府向け技術サービスを持つジェイコブズやエイコムと同じ9%の水準だが、KBRにはアンモニア技術の高い独自性がある一方、純負債と分社の実行リスクがあるため総合的にこの水準とした。存続に差し迫った疑いはなくdistressの上乗せは0%。

同じ業種(資本財・サービス)の AI 分析

割安 ライアンエアー・ホールディングスRYAAY 欧州最大の低運賃航空網と厚い財務が競争力を支える。燃料・脱炭素の費用を織り込んでも十年先の稼ぐ力には余地があり、割安と見る。 本質価値との差 +56.7% · 10 年 割安(年 +14.2%) 割安 ブライト・ホライズン・ファミリー・ソリューションズBFAM 代替保育の企業契約と供給網は強いが、英国の安全管理問題が信用を揺らす。十年先の利益と還元で見れば、現在の評価はほぼ適正だが安全域は薄い。 本質価値との差 +33.9% · 10 年 割安(年 +12.2%) やや割安 ウーバー・テクノロジーズUBER 実力の利益は見かけの半分。未成立の買収を外した単体で、自動運転で取り分が削られる負けを厚く見ると、利益ベースの倍率では今の値段をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +25.8% · 10 年 やや割安(年 +11.3%) やや割安 レノックス・インターナショナルLII 住宅は在庫調整の谷、商業用は 2 桁で伸びる空調。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 15.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +21% でやや割安 本質価値との差 +25.7% · 10 年 やや割安(年 +12.3%) やや割安 グルポ・アエロポルトゥアリオ・デル・スレステASR 空港の地域独占は強いが、コロンビアの権益満了と大型買収後の負債は重い。利益と還元から測る本質価値は現在の時価総額を約16%上回り、やや割安 本質価値との差 +21.1% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 ペンテアPNR プール機器の在庫調整と水事業の安定収益。買い足しと住宅の景気が振れる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 4 割強上回り、割安 本質価値との差 +18.8% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 コパートCPRT 堀の厚い事故車オークションの寡占で、余った現金 40 億ドルを戻り方 0.5 で足し、台数の弱さを織り込んでも、利益ベースの本質価値は今の値段を 3 割弱上回る 本質価値との差 +18.1% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 ADTADT ADTは監視契約の積み上げと値上げで稼ぐ警備会社である。負債と解約率は重いが、10年の株主価値には約65%の安全域があり割安と見る。 本質価値との差 +16.5% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスUAL 山の年でなくならした利益で測ると、国際線とプレミアムで稼ぐ航空会社の本質価値は今の値段を 1 割強上回る。ただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いたただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いた 本質価値との差 +15.0% · 10 年 やや割安(年 +11.3%) やや割安 ハネウェル エアロスペースHONA 民間機の装備品とアフターマーケット・防衛の 3 本柱で稼ぐが、分離で純負債 約 148 億ドルと自己資本のマイナスを背負い、2026 年の見通しを下げた直後の新会社 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 サービス・コーポレーション・インターナショナルSCI 北米最大の葬祭会社。墓地・生前契約には強い堀があるが、火葬への移行と重い負債が成長を制約する。10年の期待価値は現在を約4%上回る適正水準 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 ロッキード・マーチンLMT 受注残 2,300 億ドルと防空ミサイルの増産で利益が戻る防衛の王道銘柄。F-35 一本足の傷はあるが、利益ベースの倍率(10 年中立 20.3 倍)で測っても本質価値は今の時価総額を 3 割ほど上回る(割安) 本質価値との差 +14.0% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 オーチス・ワールドワイドOTIS 保守の継続収入が利益の大半を稼ぐ優良事業。中国の新設不況と KONE・TKE 統合の競争で悲観側を厚く置いても、総合は今の時価総額に対し +22% でやや割安 本質価値との差 +13.4% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 ウィルスコット・ホールディングス・コーポレーションWSC 長期賃貸の堀は残る。高借金と実行不振を厚く見ても、10月23日時点の価値差は約25%で、やや割安 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 ZTOZTO 中国宅配の最大規模と仕分け網は強いが、値上げの自立性とVIEには限界がある。10年の還元を含めればやや割安 本質価値との差 +10.9% · 10 年 やや割安(年 +9.8%) やや割安 キャリア・グローバルCARR 売却後の空調はデータセンターと更新需要で伸びる優良株。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +9% で適正 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) 適正 ノースロップ・グラマンNOC B-21 と Sentinel で米国の核抑止の 2 本柱を持つ防衛の主契約者。受注残は史上最高だが利益率は薄く、利益ベースの倍率では本質価値は今の時価総額をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 アリソン・トランスミッション・ホールディングスALSN 北米の高い変速機シェアは強いが、2026年の大型買収で借金と競争事業が増えた。10年の価値はほぼ適正で安全域は薄い。 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 テクストロンTXT 時価総額 131 億ドルは GAAP の純利益の 14 倍。ジェット・MV-75・工業を抱える複合企業は、利益ベースの倍率(10 年中立 12.6 倍)で測ると本質価値が今の約 1.2 倍に出てやや割安 本質価値との差 +7.5% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 ローリンズROL 家庭と店舗に張りつく定期契約の害虫駆除は景気に強く、買収の支出を利益から引き、利益ベースの倍率(中立 23 倍)で測ると、本質価値は今の値段を 1 割弱上回る水準で適正 本質価値との差 +5.7% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 アキュイティーAYI 照明の販路と建物制御には長く続く強みがある。ただし成長の買収依存とAIによる競争を考えると、現在の評価はおおむね適正で安全域が薄い。 本質価値との差 +4.6% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 アメリカン・エアーラインズ・グループAAL 北米最大級の路線網とマイル事業は残るが、燃料高と巨額負債が株主利益を奪う。10年の期待値はほぼ今の値段で安全域は薄い(適正) 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +10.4%) 適正 カーライルCSL 商業屋根の更新需要と高い資本効率は魅力だが、防水材の採算と大口顧客への依存に弱さが残る。10年の本質価値は現値を約8%上回り、評価は適正 本質価値との差 +1.5% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ユナイテッド・パーセル・サービスUPS アマゾンの荷物の削減を終え利益が戻り始めた宅配の最大手。利益ベースの倍率で測ると純利益 15 倍の今の値段はやや安いが、アマゾン自前網との競争を重く見て確率を悲観側に置いた 本質価値との差 −0.2% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 CNHインダストリアルCNH 農機の世界的な販売・整備網と精密農業への投資には長期価値があるが、景気循環と金融子会社の信用リスクを考えると現状は適正圏 本質価値との差 −1.4% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 フォーチュン・ブランズ・イノベーションズFBIN モーエンの値決め力は本物だが、住宅循環とFiberon減損が重い。10年の期待価値は約51億ドルで現在の52億ドルとほぼ同じ、適正圏 本質価値との差 −2.3% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 ゼネラル・ダイナミクスGD ガルフストリームと潜水艦で稼ぐ防衛・ビジネスジェットの複合企業。受注残 1,365 億ドルで利益の見通しは堅く、利益ベースの倍率(資本コスト 7.75%、中立は上限の 9 割弱)で測ると今の値段は適正の範囲 本質価値との差 −5.9% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 アメンタム・ホールディングスAMTM 核・防衛の現場力は残るが、人月型デジタルのAI代替と重い負債を織り込むと、現在の時価総額はやや割高 本質価値との差 −5.9% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 コア・メインCNM 水道インフラの更新と全国配送網は長く残る強みだが、買収の資本効率と債務を踏まえた10年価値は現値とほぼ並び、評価は適正 本質価値との差 −7.1% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ミューラー・インダストリーズMLI 北米の銅配管・真鍮加工で高い利益と純現金を稼ぐが、樹脂への代替と買収収益率を見れば、10年価値は現状に近く安全域は薄い 本質価値との差 −8.9% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 ザイレムXYL 水の設備・計測・サービスで景気に強いが、のれん込みの資本効率は低い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -20% でやや割高 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) やや割高 SAROSARO 整備認可と長期契約は強いが、OEMへの依存と借金が残り、10年先の利益と悲観の深さを考えるとやや割高 本質価値との差 −10.1% · 10 年 やや割高(年 +7.5%) やや割高 パッカーPCAR 北米クラス 8 の循環と DAF の欧州で稼ぐ堅実な首位級。事業は優良だが、利益ベースの上限の内側(中立は 7.6 割)で測ると、今の値段は 2 割弱高く、やや割高 本質価値との差 −10.2% · 10 年 やや割高(年 +7.3%) やや割高 ハベルHUBB 電力会社の送配電部材とデータセンター配線で稼ぐ高収益企業。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 16.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -18% でやや割高 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ユニオン・パシフィックUNP 線路という最高級の堀を持ち、未成立の NSC 合併を除いた単独の姿で測ると、純利益の 24 倍の今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 ビルダーズ・ファースト・ソースBLDR 米国最大級の住宅建材の流通・加工。着工の谷と重い借金。利益ベースの正当化 PER の 9 割(中立 10 年 9.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +3% で適正 本質価値との差 −10.6% · 10 年 やや割高(年 +9.0%) やや割高 スリーエムMMM PFAS の訴訟支払いを抱えつつ利益率は上向き。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段に近く、適正 本質価値との差 −11.0% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 グレコGGG 交換部品と精密流体制御に強い優良企業。10年後も競争力は残るが、買収の採算と建設需要に不確実性があり、現状はやや割高 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 ドナルドソンDCI 交換フィルターの継続需要と技術力は魅力だが、高値の買収と産業需要の変動を考えると、10年先の価値に対して現在の株価はやや割高 本質価値との差 −11.9% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 H&RブロックHRB 申告の専門家と店舗網には価値が残るが、AIによる工数減を考えると長期の安全域は薄く、評価はやや割高 本質価値との差 −11.9% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 アドバンスト・ドレナージ・システムWMS 水管理の全国網と許認可は強いが、買収込みの成長を多く織り込み、総合価値は今の時価総額を約9%下回る適正 本質価値との差 −12.1% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 バルモント・インダストリーズVMI 送電鋼構造物と灌漑設備の強みは長持ちする。しかし増産の実行と農業循環には不確実性があり、10年価値では安全域が足りず、やや割高と見る。 本質価値との差 −13.1% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 W・W・グレインジャーGWW 北米の産業用品流通で堀の深い優良企業。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 20.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −13.3% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 クラリベートCLVT 学術情報と知財データの堀は残るが、巨額買収の後遺症とAI代替が重い。事業売却後も安全域は不足し、約25%のやや割高 本質価値との差 −13.5% · 10 年 やや割高(年 +7.1%) やや割高 GEエアロスペースGE 民間エンジン整備という最良の事業を持つが、PER 39 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 21 倍)の 1.8 倍で、計算上はやや割高 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 スナップオンSNA 整備士へのバン販売の堀と厚い現金で利益率 22% を保つ。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 ファーガソン・エンタープライズ・インクFERG 上下水道と建築設備の全国流通網には長期の強みがある。だが買収と設備投資の成果を織り込んだ現値は、10年の利益・還元を割り引くとやや割高である。 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 デルタ航空DAL 山の年でなくならした利益で測ると、燃料高でも優良な航空会社の価値は今の値段とほぼ釣り合う。利益ベースの PER は 10 倍台で、循環と燃料の悲観を厚く置いた 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 マスコ・コーポレーションMAS 改修需要に乗るブランド製品。ホームデポ頼みと住宅循環が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 16.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -6% で適正 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 アラスカ・エア・グループALK 西海岸とハワイの路線網は強いが、燃料高と巨額の機材投資が株主利益を圧迫する。10年の回復を織り込んでもやや割高。 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +8.0%) やや割高 A.O.スミスAOS 北米最大の給湯器メーカー。中国の不振とヒートポンプ移行が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.7 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -11% でやや割高 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ヴェラルトVLTO 定期収入が約 6 割の水質・製品識別の会社。利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると、今の値段(PER 26.9 倍)はやや高いが適正の範囲 本質価値との差 −16.6% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 アグコAGCO 欧州フェントのブランドと交換部品には堀があるが、農機の深い循環と米州の収益悪化が重い。10年価値は現値を下回り、やや割高 本質価値との差 −17.7% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 トランスダイム・グループTDG 独占に近い航空機部品の補修収入で稼ぐ高収益の複利機械。ただし純負債は EBITDA の約 5.8 倍で、利益ベースの倍率(10 年中立 15.3 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 2 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −18.0% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 カミンズCMI 発電は受注が 2028 年下期まで埋まり利益は拡大中だが、北米トラックの循環が深く、利益ベースの本質価値は今の時価総額を 2 割強下回るやや割高 本質価値との差 −18.2% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ITWイリノイ・ツール・ワークスITW 利益率は高いが売上の伸びの実績が弱い。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −18.6% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 リフトLYFT 配車の需要は伸びるが、利益の実力はまだ薄い。自動運転による仲介手数料の低下と保険負担を織り込むと、本質価値は現在の時価総額を下回る(やや割高) 本質価値との差 −19.4% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ミドルビーMIDD 食品加工事業の分離で業務用厨房に集中。強いブランドと更新需要は魅力だが、買収負債と競争を織り込むとやや割高 本質価値との差 −19.5% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 L3ハリス・テクノロジーズLHX 宇宙・通信・ミサイル推進の 3 本柱で受注残 420 億ドル。固体ロケットモーターの増産が利益を押し上げるが、利益ベースの倍率(10 年中立 15.4 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 1 割ほど下回る(やや割高) 本質価値との差 −19.5% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 ワッコWSO 北米最大の空調機器卸で更新需要と販売網に強みがあるが、キャリア依存と買収資本の負担を考えると、10年価値は現在より約25%低く、やや割高 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 インガソール・ランドIR 圧縮機・真空・ポンプで世界の上位を争う質の高い産業機械。買収で伸びる分は買収の現金を引いて評価すると、利益ベースの上限で見ると今の値段は高く、やや割高 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ウェイスト・マネジメントWM 堀は厚く価格の力も強い。資本コスト 7.5% で利益ベースの正当化 PER(中立 21 倍)を測ると、PER 34 倍の今の値段はやや割高の範囲 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 アプライド・インダストリアル・テクノロジーズAIT 工場を止めない技術系流通の強みは長く続くが、買収と利益率改善への期待も大きい。10年の本質価値は基準時価総額を約27%下回り、やや割高。 本質価値との差 −21.2% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 アメテックAME ニッチな計測・精密部品を買い足して束ねる質の高い会社。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 17.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -24% でやや割高 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 ジェイコブズ・ソリューションJ 政府サービスを分離した設計・工事管理会社。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 11.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −21.6% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 QXOQXO 屋根材・断熱材流通を買収で一気に拡大したが、利益改善は未証明。増資と優先株の負担を考えると安全域は薄く、台帳基準ではやや割高 本質価値との差 −21.6% · 10 年 やや割高(年 +7.2%) やや割高 レイドス・ホールディングスLDOS 政府案件の受注残は厚いが、人月で売る IT 受託は AI エージェントの標的で、売上が縮む前提で見るとやや割高(-14%) 本質価値との差 −21.7% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 ESABESAB 溶接消耗材の強みは長く続くが、Eddyfi買収の借金と希薄化が重い。10年先の稼ぐ力から見ると、現状はやや割高 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 ウェスコ・インターナショナルWCC 電力網とAIデータセンターを支える大手流通企業だが、借金と運転資金が重い。10年先の利益と還元を評価すると、現値はやや割高である。 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 BWXテクノロジーズBWXT 米海軍向け原子炉・核燃料には強い参入障壁がある。商用原子力の成長を織り込んでも、10年の本質価値ではやや割高とみる。 本質価値との差 −22.4% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 IESホールディングスIESC データセンター電装と鉄骨建設の成長力は高いが、大型買収後の利益率と還元には不確実性が残る。10年価値との差は約マイナス27%で、やや割高。 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 カーチス・ライトCW 原子力・艦艇・軍用電子機器に長い堀を持つが、10年の株主価値は現在の時価総額を約2割下回り、やや割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 ハネウェル・インターナショナルHON エアロスペース分離後のビル・プロセス・産業オートメーション専業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -26% でやや割高 本質価値との差 −23.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 サイトワン・ランドスケープ・サプライSITE 造園資材卸の全国網と買収余地は魅力だが、値上げと買収の増分利益には疑問が残る。10年価値は現値を約18%下回り、やや割高。 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 スタンレー・ブラック&デッカーSWK 工具の回復は費用削減の実現と関税の転嫁で決まる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -15% でやや割高 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 プリモリス・サービシズPRIM 送配電の継続需要は確かだが、太陽光工事の損失で収益の堀の浅さが露呈した。10年価値は時価総額を約21%下回り、やや割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 トレイン・テクノロジーズTT 受注残 121 億ドルの AI 冷却ブームで利益は拡大中だが、PER 35 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 16.4 倍)の 2 倍で、総合は今の時価総額に対し -33% で割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 フォーティブFTV 分離後は計測・施設ソフト・滅菌の堅い会社。GAAP の PER 30 倍は高く、利益ベースの本質価値は今の値段を 1 割ほど下回り、総合はやや割高 本質価値との差 −25.6% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 ハンティントン・インガルス・インダストリーズHII 米国で唯一の原子力空母の造船所で、潜水艦も手がける。受注残 573 億ドルで売上は読めるが利益率は 5% 台と薄く、利益ベースの PER(中立 12.7 倍)で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −26.0% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 モーディン・マニュファクチャリングMOD 車両用事業の分離で冷却専業へ変貌。大型供給契約と成長余地は魅力だが、設備投資の回収と競争を考えると現値はやや割高。 本質価値との差 −26.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 アレジオンALLE 商業施設の錠・出口装置で米国の上位を守る堅い事業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -13% でやや割高 本質価値との差 −27.4% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 ノーフォーク・サザンNSC 東部の線路は代えのきかない優良な資産だが、今の値段にはユニオン・パシフィックとの合併の上乗せが入っており、NSC 単体の利益ベースの価値は 2 割台半ば下で、やや割高 本質価値との差 −28.8% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 CSXCSX 線路の堀と利益率の回復は本物だが、回復後の利益に今の値段が先に届いており、利益ベースの倍率(moat 強・10 年中立 19.5 倍)で測ると、やや割高 本質価値との差 −29.0% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 RTXコーポレーションRTX 民間機と防衛の両輪で受注残 2,890 億ドルを積む優良企業。GAAP の PER 39 倍に対し、利益ベースの倍率(10 年後の中立 14.7 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 3 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −30.0% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) 割高 アストロニクスATRO 航空機内電源の高いシェアと認証の壁は魅力だが、薄い自己資本と利益の振れを考えると安全域は乏しい。10年価値では割高と判断する。 本質価値との差 −30.1% · 10 年 割高(年 +4.3%) 割高 エイコムACM インフラ設計の実績と受注残は強いが、人月型業務へのAI代替と工事損失が重く、10年の本質価値は現時価総額を約33%下回り割高。 本質価値との差 −30.6% · 10 年 割高(年 +4.4%) 割高 ダイコム・インダストリーズDY 光回線の保守基盤とデータセンター工事は伸びるが、買収負債と受注の山谷を考えると本質価値は約31%低く、割高と見る。 本質価値との差 −31.0% · 10 年 割高(年 +5.0%) 割高 ドーバーDOV 5 部門の買収型機械メーカー。液冷・バイオ医薬で伸びるが、GAAP の PER 25 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 13 倍)の約 2 倍で、本質価値は今の値段を 3 割弱下回るやや割高 本質価値との差 −31.0% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 エマソン・エレクトリックEMR プロセス産業の制御・計測の堀は深いが、事業の入れ替えの途中。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -30% でやや割高 本質価値との差 −31.1% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 リンカーン・エレクトリック・ホールディングズLECO 溶接技術と消耗材の堀は長く続くが、10年後の利益と還元を割り引くと基準株価はやや割高。決算後の上昇で安全域はさらに縮小 本質価値との差 −31.5% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 ティムケンTKR 高性能軸受と精密駆動部品には長寿命の競争力があるが、利益率改善と買収成長の実現には不確実性が残る。10年価値は約32%低く割高 本質価値との差 −32.3% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 MSAセーフティーMSA 命を守る機器には強い参入障壁があるが、買収後の利益とPFAS訴訟の不確実性を織り込むと、10年価値は株式時価総額を下回り割高。 本質価値との差 −32.4% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 トロTTC 業務用芝管理と地下建設機械に強い堀を持つが、買収の減損と電動化競争を考えると、10年の本質価値は現在の約3分の2で割高 本質価値との差 −33.1% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 シンタスCTAS 堀は厚く伸びも安定だが、利益ベースの正当化 PER(成熟後の中立 22 倍)で測ると、PER 40 倍台の今の値段は割高 本質価値との差 −33.8% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 ジェネラック・ホールディングスGNRC 停電頼みの住宅用発電機から、データセンター向けの大型発電機へ変わる途中。利益ベースの正当化 PER の 7.2 割(中立 10 年 10.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -32% で割高 本質価値との差 −33.9% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 ウッドワードガバナーWWD 航空機の燃料制御と整備には長持ちする堀があるが、産業用制御の循環と大型投資を織り込むと、現時点の時価総額に安全域は乏しく割高 本質価値との差 −34.0% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 FTAIアビエーションFTAI 航空エンジン交換の競争力は本物だが、旧型機の寿命と発電事業の不確実性を考えると、安全域はまだ薄く、10年価値ではやや割高 本質価値との差 −34.2% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 アラマークARMK 給食と施設運営には長い需要があり、契約維持率も高い。ただし薄利と借金が利益の取り分を削り、10年の還元まで含めても現値には安全域が乏しく、割高と見る。 本質価値との差 −34.3% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 フェデックスFDX 分離後のフェデックスは、売上 825 億ドルで営業利益率 5〜6% の薄利の宅配会社。分離前の台帳の PER 15.8 倍は見かけで、継続事業では 20 倍超。費用削減は本物だが、利益ベースの倍率(10 年中立 11.1 倍)で測ると割高 本質価値との差 −34.6% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 エベラス・コンストラクション・グループECG 受注残が拡大してもデータセンターへの集中と資本配分に不確実さが残り、10年の本質価値は現在の時価総額を約42%下回る割高圏にある。 本質価値との差 −34.7% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 マステックMTZ 電力網・通信・データセンターの施工能力は貴重だが、買収を含む高成長と薄い利益率を考えると、安全域は乏しく総合は約35%の割高。 本質価値との差 −34.9% · 10 年 割高(年 +4.4%) 割高 ヘイワード・ホールディングスHAYW 北米住宅用売上の85%を支える交換需要は強いが、北米偏重と負債を織り込むと10年価値は台帳時価総額を17%下回り、やや割高 本質価値との差 −34.9% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 キャタピラーCAT 受注残 720 億ドルの AI 電源ブームで利益は急拡大中だが、PER 39 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 14 倍)の約 3 倍で割高 本質価値との差 −35.1% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 サウスウエスト・エアラインLUV 手荷物有料化・指定席・プレミアム席の上積みが計画の 6〜7 割で定着する前提でも、利益ベースで測ると価値は今の値段を下回る。会社計画の実現度で大きく分かれる。会社計画の実現度で大きく分かれる 本質価値との差 −35.2% · 10 年 割高(年 +4.0%) 割高 ボーイングBA 受注残 7,150 億ドルの民間機の複占の一角だが、営業赤字・純負債 260 億ドル・固定価格契約の損失を抱え、時価総額 1,500 億ドルは利益ベースの倍率では回復が完成しても届かず割高 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 AAONAAON 高性能空調とBASXの液冷には伸びしろがあるが、設備増強の回収と顧客集中には不確実さが残る。10年の確率加重価値は基準時価総額を約38%下回り割高。 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 ヘクセルHXL 航空機の軽量化に欠かせない認証材料を握るが、顧客集中と資本効率の回復を織り込む今の評価には安全域が乏しく、10年の本質価値では割高 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 EMBJEMBJ 世界有数の小型旅客機メーカーで、受注と整備収入は伸びる。しかし製造利益の不安定さに対して現在の評価は高く、10年の本質価値では割高と判断する。 本質価値との差 −35.9% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 フェデックス・フレイトFDXF 分離で借金を負った LTL 首位級の事業は堀も回復余地もあるが、薄い利益率の回復をすでに値段が先に見込んでおり、利益ベースの倍率(10 年中立 12.0 倍)で測るとやや割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 エムコア・グループEME 設備工事の大手。受注残 171 億ドルは山の利益。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -43% で割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 SUNBSUNB 北米2位の機材レンタル網は強いが、更新投資と借金がオーナー利益を削る。10年先の期待価値には安全域がなく割高。 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 リパブリック・サービシズRSG 廃棄物の寡占と価格の力は強いが、利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると今の値段は割高。数量の弱さと環境ソリューションの不振が懸念 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 アイデックスIEX 受注は過去最高でも、GAAP の PER 37 倍は利益ベースの 10 年の中立(約 14 倍)の 2 倍半ほどで、本質価値は今の値段の 6 割強で割高 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 トライネット・グループTNET 共同雇用と医療保険の仕組みは残るが、顧客離れとAIによる事務代替が重い。保険収益の回復を織り込んでも割高(約−54%) 本質価値との差 −36.7% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 MSCインダストリアル・ダイレクトMSM 切削工具と工場の在庫管理には継続需要があるが、投資効率の鈍化と販路の価格競争を踏まえると、10年の本質価値は時価総額を約33%下回り割高である。 本質価値との差 −37.0% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 パーカー・ハネフィンPH 航空が 3 割超・産業が 7 割の高収益な動き・流れの制御部品大手。堀は厚いが PER 34 倍は利益ベースの上限(18 倍)の 2 倍近く、割高 本質価値との差 −37.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 オールド・ドミニオン・フレイト・ラインODFL 拠点網の密度と運賃の規律という堀は本物だが、谷の利益の上にすでに回復後の値段が乗っており、式で測ると割高 本質価値との差 −37.6% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 テトラ・テックTTEK 水と環境の専門性は十年後も必要だが、人月型の設計・分析はAIに削られる。受注と還元を評価しても、安全域は乏しく総合では割高。 本質価値との差 −38.0% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 ノードソンNDSN 接着剤・医療部品・電子検査のニッチ首位で稼ぐ高収益企業だが、AI 向けの急回復を織り込んだ PER 38 倍は利益ベースの上限(約 19 倍)の 2 倍で、割高 本質価値との差 −38.2% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 ブーズ・アレン・ハミルトンBAH 機密業務と技術者の基盤は強いが、AIによる工数課金の縮小と買収負債が重い。10年先の株主価値から見ると割高 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 シー・エッチ・ロビンソン・ワールドワイドCHRW 北米最大のトラック仲介で、AI による人員減が利益に残るかが核心。資本コスト 9.25% の利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 12.5 倍)で測ると割高で、安全域はない 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 エンフェーズ・エナジーENPH 太陽光の電力変換に強いが、テスラとの競争と税控除終了で堀が細る。10年価値は約20.6億ドル、台帳時価総額比約52%低く割高 本質価値との差 −40.3% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 パーソンズPSN 受注残と使命性は強いが、人月依存・買収・案件損失を割り引くと本質価値は今の時価総額を約4割下回り、割高 本質価値との差 −40.8% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 カービーKEX 内陸液体貨物輸送の参入障壁と発電設備の成長力は魅力だが、設備更新と景気循環を織り込むと約38%の割高 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 ゲイツ・インダストリアルGTES 交換用ベルトとホースには長く続く競争力があるが、資本効率はまだ平凡だ。10年先の利益と正味の還元を評価すると、現状の時価総額には安全域がなく割高 本質価値との差 −42.1% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 ユーホール・ホールディング・カンパニーUHAL 北米随一の移動網は強いが、増分利回りと借金の重さが響き、10年価値は今の時価総額を4割下回る 本質価値との差 −42.1% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 レオナルドDRSDRS 受注残と唯一供給の堀は厚いが、10年の本質価値は現在の6割ほどで安全域が足りず割高 本質価値との差 −43.4% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 ジョンソンコントロールズJCI データセンター冷却が伸びるビル設備の優良会社。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −43.4% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 エイビス・バジェット・グループCAR 世界規模の車両運営網は残るが、弱い値決め力と重い負債が利益を先食いする。10年の期待値では現在の時価総額は割高 本質価値との差 −43.9% · 10 年 割高(年 +4.0%) 割高 ネクストパワーNXT 太陽光追尾装置の世界首位で事業の質は高い。ただし補助金消失と新規事業の競争が重く、10年価値は約68億ドル。現在の時価総額比44%低い「割高」。 本質価値との差 −44.0% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 ハウメット・エアロスペースHWM ガスタービンと航空エンジンの翼・部品で世界首位級の寡占。利益は急伸し堀も本物だが、時価総額約 880 億ドルは 2026 年の純利益の約 42 倍で、10 年後の利益ベースの PER(中立 15.4 倍)の 2.7 倍。大きく割高大きく割高 本質価値との差 −44.5% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 GEベルノバGEV ガスタービン受注残と電化で利益が伸びるが、山の利益に高い倍率を掛けない。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -49% で割高 本質価値との差 −44.8% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 フルアー・コープFLR LNG・原子力の大型受注は回復の足場になるが、工事損失の再発と設計工数のAI代替を考えると、10年の本質価値は約42%低く割高である。 本質価値との差 −45.0% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 イートンETN 北米の配電設備は寡占と受注で質が高いが、投資の山と債務を抱える。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -48% で割高 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 ITTITT 流体機器と防衛向け部品の堀は確かだが、大型買収後の負債と資本効率を織り込むと、10年の価値に対して現値は割高 本質価値との差 −45.2% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 ファスナルFAST 大口契約とオンサイトでシェアを取る産業用品流通。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 18.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -45% で割高 本質価値との差 −45.5% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 ライダー・システムR 車両整備網と長期契約は強みだが、重い設備負債と物流の価格競争を考えると、今の約104億ドルの時価総額には十分な安全域がなく割高 本質価値との差 −45.6% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 フローサーブFLS 世界の重要設備を支えるポンプ・バルブと保守網には長寿命の強みがある。しかし利益改善と成長を織り込んだ現在の時価総額には安全域が乏しく、10年価値では割高と判断する。 本質価値との差 −45.9% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 リーガル・レクスノードRRX 産業用の動力伝達には長い交換需要があるが、巨額買収の負債と薄い会計上の資本収益率が重い。10年価値は現在比約43%低く、割高と判断する。 本質価値との差 −46.6% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 ランドスター・システムLSTR 専門輸送と独立代理店の網には価値があるが、保険責任と仲介手数料の競争を織り込むと、安全域は乏しく割高とみる。 本質価値との差 −47.6% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 エヌヴェント・エレクトリックNVT 配電・冷却設備の成長と買収効果は魅力だが、巨額ののれんと設備投資の循環に注意したい。10年の本質価値では約48%割高。 本質価値との差 −48.3% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 JBハント・トランスポート・サービシズJBHT インターモーダルの回復と値上げ余地は本物だが、ならした利益に今の値段が先に届いており、貨物の山と鉄道再編の両方に弱く、利益ベースの倍率(10 年中立 12.5 倍)で測ると割高 本質価値との差 −48.3% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 クリーンハーバーズCLH 危険廃棄物焼却の許認可と全国網は強い堀だが、買収・再投資を要する利益を10年先まで評価すると、現在の時価総額には安全域が乏しく割高。 本質価値との差 −48.3% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 ロックウェル オートメーションROK 北米の制御装置 Logix とクラウドの Plex という堀はあるが、景気の振れが大きい。利益ベースの正当化 PER の 7.5 割(中立 10 年 13.3 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -47% で割高 本質価値との差 −48.6% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 クレイン・カンパニーCR 航空・防衛の認証部品には強い堀があるが、買収後の純負債と薄い株主還元を踏まえると現値には安全域がなく割高 本質価値との差 −48.6% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 ULSULS 安全認証という代え難い堀は強い。それでもAI代替、買収負担と利益成長を吟味すると、10年価値は現在の時価総額を大きく下回る。 本質価値との差 −49.0% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 エクスペディターズ・インターナショナル・オブ・ワシントンEXPD 資産を持たないフォワーダーの資本効率は優良だが、2026 年の運賃高騰の利益を先に払っている。ならした利益と利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 13 倍)で測ると割高 本質価値との差 −49.0% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 ユナイテッド・レンタルズURI 建機レンタル最大手で専門機材が 2 桁成長するが、借金で膨らむ ROE と建設の循環を利益ベースの PER(中立 12.0 倍)と悲観の確率で見ると、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −49.1% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 グランド・キャニオン・エデュケーションLOPE 大学向けの長期契約と看護実習施設は魅力だが、売上の約9割が一大学に集中し、AIによる業務内製化も重い。10年の価値では割高とみる。 本質価値との差 −49.2% · 10 年 割高(年 −0.4%) 割高 ニュー・オリエンタル・エデュケーション(新東方教育科技)EDU 授業のブランドと現金は強みだが、AI代替・少子化・中国規制で十年後の利益が細るため、本質価値からは割高 本質価値との差 −49.3% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 スターリング・インフラストラクチャーSTRL データセンター建設と買収で稼ぐ力は急拡大したが、工事利益率の持続性と顧客の設備投資循環を踏まえると、長期の本質価値に対して割高 本質価値との差 −49.5% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ブロードリッジ・ファイナンシャル・ソリューションズBR 議決権の配布という本物の堀は認めるが、取引後処理は AI の標的で、利益の倍率を下げて見ると割高(-50%) 本質価値との差 −49.8% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 サイエンス・アプリケーションズ・インターナショナルSAIC 防衛の重要システムには根が張るが、人月型ITのAI代替と厚い負債で価値は伸びにくい。10年価値は約30億ドル、現状は割高 本質価値との差 −50.1% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 CACIインターナショナルCACI 電子戦・宇宙技術への転換は魅力だが、人的サービスのAI代替と買収負債が重い。10年の本質価値は現値の約47%で、割高と判断 本質価値との差 −50.2% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 TALTAL 学而思の教室とAI学習端末は再成長したが、投資評価益を除く収益力と規制・AI代替を考えると割高(約52%) 本質価値との差 −50.3% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 ソルブ・エナジーMWH 受注残89億ドルは強いが、税制期限後の採算と還元の弱さを織り込むと総合価値は約20億ドルで、現時価総額より約55%低い 本質価値との差 −51.0% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 RELXRELX 保険データと査読の堀は強いが、法務検索・研究支援のAI代替と負債を織り込むと、10年価値は現在の時価総額に届かず割高 本質価値との差 −52.5% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 ワッツ・ウォーター・テクノロジーズWTS 規格と更新需要の堀は強いが、データセンター急伸を織り込む時価総額は10年価値を先取りし、総合価値は現在値を約58%下回る 本質価値との差 −53.1% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 ペイチェックスPAYX 小企業向けの給与は 1 人あたり課金の席型で、AI エージェントと新興勢力が削る前提で見ると割高(-54%) 本質価値との差 −53.8% · 10 年 割高(年 −1.6%) 割高 ワブテックWAB 受注残 309 億ドルと機関車の更新で伸びる、のれん込みの重い資本。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -55% で割高 本質価値との差 −53.9% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)ADP 給与処理の堀は本物だが、1 人あたり課金は AI エージェントに揺さぶられ、利益の倍率を下げて見ると割高(-54%) 本質価値との差 −54.2% · 10 年 割高(年 −1.9%) 割高 GXOロジスティクスGXO 倉庫運営の切り替え費用は強みだが、買収のれんと借金・リースが重く、利益の回復を織り込んでも今の評価には安全域が乏しい 本質価値との差 −54.5% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 ナイト・スウィフト・トランスポーテーションKNX 北米最大級のトラック輸送網と育成中のLTL事業は魅力だが、買収資本の収益性と競争の弱さを考えると、今の約100億ドルは割高 本質価値との差 −55.0% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 コンフォート・システムズUSAFIX データセンター向けの機械・電気工事は利益率 17% の山にいる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -62% で割高 本質価値との差 −55.2% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 ロバート・ハーフRHI 専門人材の信用と監査の需要は残るが、AIが工数を削る10年を織り込むと、本質価値は時価総額を約59%下回り割高 本質価値との差 −55.3% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 シュナイダー・ナショナルSNDR 貨物回復は始まったが堀は浅く、買収後の資本効率も低い。今の時価総額は10年価値に対して割高 本質価値との差 −56.6% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 FTIコンサルティングFCN 企業再建と訴訟の専門家集団は必要だが、AIによる工数代替と人材流出が堀を削る。借入を伴う自社株買いも重く、長期価値では割高 本質価値との差 −57.5% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 アクソン・エンタープライズAXON 時価総額 317 億ドルは GAAP の純利益(株式報酬を費用にした値)の 260 倍超。警察の束ね売りで 10 年伸びても、利益ベースの倍率では中立の 10 年後が今の値段に届かず割高 本質価値との差 −57.5% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 SPXテクノロジーズSPXC 冷却塔とインフラ検知の堀は厚いが、高額買収と増資を考慮すると、10年の期待価値は現在の時価総額を約6割下回り、割高と判断する。 本質価値との差 −58.0% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 ディア・アンド・カンパニーDE 2026 年が農機サイクルの底(純利益 約 49 億ドル)で、PER 35 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 12 倍)の 3 倍近くで、計算上は割高 本質価値との差 −58.5% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 サイアSAIA 全国LTL網は本物の参入障壁だが、投資回収と株主還元の遅さが重い。10年先の利益から測ると、現在の評価には安全域が乏しく割高である。 本質価値との差 −58.6% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ベリスク・アナリティックスVRSK 損保の標準データという本物の堀は認めるが、請求分析は AI 見積りで単価が下がり、利益の倍率を抑えると割高(-58%) 本質価値との差 −59.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 GOTUGOTU 教育需要は残るが、AIによる授業代替と中国の規制、集客費の重さが利益の持続性を損なう。10年の本質価値は約2.08億ドルで割高(約65%の下方差) 本質価値との差 −59.9% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 ハイコHEI 航空補修部品で約2万件の認証を持つ強い堀は本物だが、買収後の利益成長を織り込んでも10年の安全域は乏しく割高 本質価値との差 −60.2% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 バーティブ・ホールディングスVRT 電力と冷却を握る優良企業だが、AI 投資一本足の需要。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -60% で割高 本質価値との差 −61.2% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 トランスユニオンTRU 米国信用情報の寡占は堅いが、データ課金の伸びと買収資本効率には限界があり、10年価値では割高とみる 本質価値との差 −61.8% · 10 年 割高(年 −3.1%) 割高 フォージェント・パワー・ソリューションズFPS 特注配電設備とモジュール型電源の成長余地は大きいが、資本効率と株主還元には未検証の部分が残る。10年の確率加重価値は約27億ドル、基準時価総額比約64%低く、割高と判断する。 本質価値との差 −61.9% · 10 年 割高(年 −1.6%) 割高 NIQ グローバル・インテリジェンスNIQ 独自データの堀は厚いが、AI代替と純負債で本質価値は市場価値を66%下回り、割高 本質価値との差 −62.6% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 RBCベアリングスRBC 航空宇宙の認証と産業用交換部品には厚い堀があるが、買収のれんが重く還元も乏しい。10年価値は現行時価総額を大きく下回り割高。 本質価値との差 −63.9% · 10 年 割高(年 −3.3%) 割高 エーピーアイ・グループAPG 法定点検を入り口に保守を積み上げる優良な防災サービス会社だが、買収で膨らむ帳簿と普通株主への取り分を踏まえると、安全域は乏しく約61%の割高と判断する。 本質価値との差 −64.9% · 10 年 割高(年 −3.4%) 割高 アライアントALNT 精密駆動・制御の需要は10年後も残るが、薄い超過収益と買収依存が弱点。10年価値を割り戻すと今の時価総額を約68%下回り、割高。 本質価値との差 −65.4% · 10 年 割高(年 −2.4%) 割高 ブルーム・エナジーBE データセンター向け燃料電池は急拡大したが、受注と資金枠を恒久的な利益と取り違えない。10年後の営業規模を大きく見ても、基準日の時価総額には安全域がなく割高と判断する。 本質価値との差 −65.6% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 クアンタ・サービシーズPWR 受注残 534 億ドルで今年の利益は急増するが、現在の PER 約 54 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 12.0 倍)の 4 倍を超え、総合は今の時価総額に対し -66% で割高 本質価値との差 −65.7% · 10 年 割高(年 −3.4%) 割高 エクイファックスEFX 独自データと寡占の堀は認めるが、本人同意の直接取得という代替が数量を削り、利益の倍率を抑えると割高(-62%) 本質価値との差 −66.1% · 10 年 割高(年 −4.4%) 割高 パウエル・インダストリーズPOWL 特注受配電設備には安全と工程管理の強みがあるが、受注急増期の高利益率は続かない。10年後の価値を割り引くと約67%の割高。 本質価値との差 −67.6% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 エアロバイロメントAVAV 無人兵器の需要は10年先も伸びるが、競争と買収の代償が重い。利益の回復を織り込んでも安全域は乏しく、現値は割高 本質価値との差 −70.4% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 XPO INCXPO 全米を覆う小口混載網と値上げ力は魅力だが、欧州の低採算と負債を抱え、10年先の利益を大きく見込んでも今の評価には安全域がない。割高と判断する。 本質価値との差 −70.5% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 カーマン・ホールディングスKRMN 受注と認証の堀は強いが、買収後の純負債とGAAP利益では10年成長を織り込んでも割高 本質価値との差 −71.6% · 10 年 割高(年 −4.1%) 割高 ロアー・ホールディングスLOAR 認証済みのニッチ部品には強い堀があるが、買収価格と負債を背負う現在値には安全域がなく、割高 本質価値との差 −76.4% · 10 年 割高(年 −6.5%) 割高 オクロOKLO 小型炉の商用売電と燃料の量産は未証明。資金負担を含む10年の期待価値は現状を大きく下回り、割高と判断する。 本質価値との差 −78.2% · 10 年 割高(年 −3.8%) 割高 スペースXSPCX 再使用ロケットと衛星通信には強い堀がある。しかしAI計算基盤の巨額再投資に比べ株主の取り分が読みにくく、長期の本質価値では割高。 本質価値との差 −78.8% · 10 年 割高(年 −6.3%) 割高 エックス・エナジーXE 規制と燃料設備は前進したが、商用炉も契約単価もまだない。10年価値の総合は現在時価総額比約85%下で割高 本質価値との差 −85.5% · 10 年 割高(年 −8.8%) 割高 ロケット・ラボRKLB 小型ロケットの運用実績と衛星製造の成長は本物だが、中型機の実用化と大型買収を先取りした値段には安全域がなく、10年の本質価値では割高 本質価値との差 −88.6% · 10 年 割高(年 −11.4%) 割高 クラトス・ディフェンス&セキュリティー・ソリューションズKTOS 無人機と防衛用推進技術には大きな成長余地があるが、量産実績と資本効率は未成熟。10年の利益と増資負担から見ると大幅な割高 本質価値との差 −91.2% · 10 年 割高(年 −9.2%) 割高 プラネット・ラボスPBCPL 衛星画像の独自データには堀があるが、政府契約への依存と重い再投資、株式希薄化を考えると割高。10年価値は現在より約92%低い 本質価値との差 −91.8% · 10 年 割高(年 −13.4%)

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読んだ資料

  1. KBR 2025 Form 10-K:事業別売上・営業利益、財務、買収、技術と契約リスク
  2. KBR 2026年第2四半期決算:直近業績、受注残、ガイダンス、還元
  3. Trinzic Form 10:2027年の分社計画、対象事業、政府契約の形態、独立後のリスク

分析日 2026-10-23