株譜
AI 銘柄分析 · 資本財・サービス · 試作

ザイレム XYL

水の設備・計測・サービスで景気に強いが、のれん込みの資本効率は低い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -20% でやや割高

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)83.64 ドル198 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)109.3 ドル258 億ドル差 −23.5%
10 年後から見ると やや割高 価値 83.64 ドル198 億ドル · 差 −23.5% · 期待の年率 +3.9%
期待の年率リターン(10 年)+3.9%資本コスト比 −4.1 pt
推定の資本コスト8.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

ザイレム(Xylem)は、ポンプ・水処理・スマートメーター・水質センサーから、産業向けの水処理の運営サービスまで、水の流れの全工程を持つ水インフラの専業会社である。2025 年は売上 90 億ドル、営業利益 12 億ドル(GAAP で営業利益率 13.5%)、純利益 9.5 億ドル。水インフラ、応用水、計測・制御、水処理サービス(2023 年に買収したエボクア)の 4 つに分かれ、売上の 5 割近くが保守・消耗品・サービスという景気に強い構造をもつ。

2026 年は受注残が 53 億ドルと厚く、データセンターの冷却水向けの受注が 3 倍になり、ダウの 23 年の水の運営契約(約 8.5 億ドル)も取った。一方で電気メーターは公益事業者の遅れで下方修正、中国は 3 割近く減り、80/20 の整理で売上の約 2% を自ら切り捨てている。利益率は価格・生産性・整理で急速に上がるが、売上の伸びは名目で 2〜3% と控えめである。

バリュー投資の観点では、事業の質は高い。ただし式に入れる資本効率は、エボクアののれん 83 億ドルを含めると自己資本利益率で 1 割台前半にとどまり、買収で大きくなった会社の効率はそれ以上に上がりにくい。10 年後の中立は売上 158 億ドル・純利益 21.5 億ドルまで伸び(営業利益率 18% 台)、倍率は上限 15.5 倍の 8 割の 12.4 倍。10 年本質価値は今の時価総額 243 億ドルとほぼ釣り合い、強気の筋書きが今を大きく上回り、慎重な筋書きが大きく下回る、幅の広い分布になる。

倍率は利益ベースの正当化 PER = (1 − g/RONIC)/(k − g)(k 8.0%・g は上限の 4%・事業の ROE 13%・moat=普通)で、10 年の中立の上限は 15.5 倍。これの 8 割(12.4 倍)に置いた(水の設備・計測・サービスは景気に強いが、のれん込みの ROE は 13% 台で資本効率は高くない)。総合は今の時価総額に対し -20% で「やや割高」。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、ザイレムは「10 年後も存在し、今より強いか」と聞かれれば存在する。水は代替がなく、設置した基盤と交換需要が積み上がり、規制が堀を支える。わからない部分は少なく、10 年後の姿を予測しやすい会社である。これが高い確信度の根拠になる。

一方で、オーナー利益(株主のものになる利益)を見ると、純利益 9.5 億ドルのうち、買収無形資産の償却 2.2 億ドルは現金の出ない費用で、株式報酬 0.5 億ドルは実際の費用である。会社が示す調整後の利益は、償却と整理費用を足し戻すので GAAP より 3 割ほど高く見える。ここでは GAAP を使う。FCF は純利益とほぼ同じで、本物の利益といえる。

資本配分は評価が分かれる。エボクアの株式交換は、のれんで自己資本を大きく膨らませ、資本効率を下げた。買収の利回りが資本コストと同じなら価値は増えない。2026 年の自社株買いは、株価が高値から 3 割下がった所で買ったので割安で買った可能性が高いが、借金も増えた。式に入れる資本効率はのれんを含めて 1 割台前半に置く(買収で伸びる会社なので、買収に払った元手を元手から外さない)。安全域は、中立でも今の値段を 1 割ほど上回るだけで、厚くはない。

何で稼ぐ会社か

水インフラ(2025 年 26.4 億ドル、営業利益率 17.5%)は、下水・上下水道のポンプ(輸送)と、紫外線・オゾン・ろ過などの処理装置、浸水対策のポンプを売る。顧客は自治体と産業で、米国の自治体向けは 2026 年に二桁増、中国は 4 割減と地域差が大きい。応用水(18.5 億ドル、同 16.9%)は、商業ビルの空調循環ポンプ(ベルとゴセット、ゴールズ)や住宅の給水ポンプで、データセンターの冷却水向けが急増している。

計測・制御(20.9 億ドル、同 11.7%)は、水道・電気のスマートメーターと通信網(センサス)、漏水・水質の検知センサー、分析ソフト(VUE、スペイン・イドリカとの合弁)で、利益率が最も低く、電気メーターの案件の遅れが重い。水処理サービス(24.6 億ドル、同 12.3%)は、旧エボクアの産業向け水処理の機器・消耗品・運営の請負と、浸水対策ポンプのレンタル(ゴッドウィン)で、ダウの契約のような長期の運営契約が積み上がる。

収益の形は、機械を一度売って終わりではなく、交換部品・消耗品・点検・運営の請負で繰り返し稼ぐことにある。ポンプは壊れると工場や下水処理場が止まるので、顧客は価格より止まらないことを優先し、値上げが通りやすい。足元の課題は、2026 年の売上の伸びが有機で 2〜3% にとどまること、中国の弱さ、電気メーターの遅れ、そして買収の続け方である。

優良さと弱いところ

堀は 3 つある。第 1 に設置された基盤で、ポンプ・メーター・処理装置は 10〜30 年使われ、交換部品と点検が自社に回る。ザイレムのメーターは稼働中の水道網に組み込まれ、通信網とソフトも含めて乗り換えにくい。第 2 に規制と実績で、飲料水・下水の設備は認証と過去の納入実績が要り、新興の価格勝負だけでは入れない。第 3 に製品の幅で、自治体は配管からメーター、処理までを 1 社に任せたいが、この幅を持つのはザイレム、ベオリア、エコラボなど数社に限られる。

弱点も明確である。第 1 に資本効率で、エボクアを株式で買った結果、自己資本の 7 割強がのれんで、純利益の自己資本比は 8% 台と低い。のれんを除いた元手に対する税引き後の営業利益の率は 25% 前後と高いが、買収に払った元手を外して効率を語るのは誠実でない。第 2 に利益率で、営業利益率は 13.5% と、同じ産業機械のパーカー・ハネフィンやドーバーの 2 割前後より低い。第 3 に事業の寄せ集めで、買収で大きくなった会社らしく、事業ごとの利益率の差が大きい(計測・制御 11.7% に対し水インフラ 17.5%)。経営は 80/20(上位 2 割の顧客・製品に集中し、残りを整理する手法)を 2.5 年続け、利益率を押し上げている。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

水インフラの市場は、古い水道管・下水処理場の更新、規制(PFAS・鉛管・下水の合流式の改善)、人口の集中、産業の水の再利用の 4 つが下支えする。米国の水道・下水の更新の必要額は 20 年で 1 兆ドルを超えるとされ、自治体の資金は連邦の州回転基金と水道料金で賄う。2021 年の超党派インフラ法の上乗せ分は 2026 年度で終わる見通しで、その後の補助が減ると自治体の発注が鈍る。さらに水道料金の負担能力が上がりすぎると、料金の引き上げが政治的に難しくなる。電気メーターの遅れも、この負担能力と選挙前の慎重さから来ている。

市場は分散している。ポンプではスルザー、グルンドフォス(非上場)、KSB、フローサーブ、フランクリン・エレクトリック、ペンテア。メーターではイトロン、バジャー・メーター、ランディス・ギア、ローパー傘下のネプチューン。処理ではベオリア、エコラボ、アクアテック。ザイレムは世界のポンプ・処理・計測のそれぞれで 5〜6% 程度(推定)のシェアを持つ大手の 1 つだが、細分化した市場で 1 社が突出して勝つ形ではない。

循環は重機ほど深くない。自治体向けは景気に鈍感で、商業ビルと産業向けが景気で動く。2026 年の ISM 製造業指数は拡大圏にあり、産業向けは堅調である。長期では、データセンターの冷却水、半導体工場の超純水、産業の水の再利用が、水の設備投資の新しい需要になる。ただしこれらは受注の伸びが速くても、全社売上に占める割合は 2026 年末で 2% 程度である。競合の追い上げでは、中国・インドのポンプメーカーが新興国で価格を下げ、中国市場でザイレムの売上を削っている。

資本政策と M&A

資本配分は買収・配当・自社株買いの 3 本で、買収の方針は年 10 億ドル前後(2026 年の実績は上期だけで TriOS 約 2.2 億ドル、ウォーターフリート約 2 億ドル、コーネル・ポンプとローパー・ポンプで 14.6 億ドル)。2023 年のエボクア買収(約 75 億ドル、株式交換で株数が 2 割増えた)で水処理サービスが加わり、水インフラ・応用水・計測・制御の 3 事業から 4 事業になった。2016 年のセンサス買収と合わせ、売上の増加の 6 割以上は買収によるものである(推定)。

2026 年上期には株価の下落を受けて自社株買いを 12.4 億ドル(2025 年通年は 0.15 億ドル)に急増させ、純負債は 4.6 億ドルから 16.5 億ドル(EBITDA 比 0.8 倍)に増えた。配当は年 4 億ドル弱。さらに 2026 年 9 月に 15 億ドルの社債と 15 億ドルの与信枠を整え、コーネル・ポンプとローパー・ポンプの買収(EBITDA 率 30% 超、EBITDA の 11.6 倍)に備える。この 2 件とウォーターフリートは未成立なので筋書きには入れず、今の会社だけで書く。

買収倍率が EBITDA の 11〜13 倍だと、買収の利回りは税引き後で 7〜8% 前後で、資本コスト 8% とほぼ同じである。買収は価値を大きく足さず、壊しにくいが、足しもしない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

水は代替がなく、設置された基盤の交換・保守・消耗品が売上の半分近くを占めるので、景気が悪くても落ちにくい。足元の受注残は 53 億ドルと厚く、受注は前年比 41% 増で、ダウの 23 年の運営契約(約 8.5 億ドル)は、長期の安定収益を積む水処理サービスの強さを示す。データセンターの冷却水の受注は 3 倍になり、2026 年は売上が 3 倍(全社の 2% 近く)に届く。電気メーターは遅れているだけで、公益事業者の更新(AMI 2.0)の周期は来るし、水メーターと分析ソフト(VUE)は伸びている。

利益率の伸びは確かで、2026 年の調整後 EBITDA 率は 23.1〜23.5% に上がり、80/20 が整理を終えて成長の道具に変わる 2027 年からは、売上の伸びも有機で 4〜6% に戻る。水インフラの 4〜6 月期の EBITDA 率は前年から 4.8 ポイント上がった。営業利益率が 10 年で 13.5% から 22% 台まで上がれば、純利益は 3 倍強になり、買収の利回りが 8% 前後でも、年 10 億ドルの買収で規模と利益率をさらに積める。自社株買いを株価の下げ局面で 12 億ドル入れた経営は、割安のときに買う規律を持つ。

慎重な見方

伸びは名目で 2〜3% にとどまり、そのうち価格が 3 割以上を占める。数量は中国の落ち込み、住宅の弱さ、電気メーターの遅れで 1% 前後にとどまっている。2026 年の売上の見通しは 2% 増で、2024 年投資家説明会の有機 4〜6% には届かず、毎年の下方修正が続く。利益率の改善の多くは 80/20 と整理費用の減少によるもので、一度きりの効果が大きい。2027 年に売上の伸びが戻るという前提は、中国・住宅・電気メーターのどれもまだ確かではない。

資本効率は低い。自己資本の 7 割がのれんで、純利益の自己資本比は 8% 台、買収の利回りも資本コストと変わらない。それでも年 10 億ドルの買収を続け、2026 年はコーネル・ポンプとローパー・ポンプに 14.6 億ドルを借金で払う。株価は 52 週安値で、自社株買いに借金を使った直後に新たに借金を積む姿は、規律を疑わせる。水道料金の負担能力と SRF の補助の終わりは、自治体向けの数量をいつでも止めうる。

どちらに重みを置いたか

事業の質と受注残の厚さは強気の見方が強く、利益率の上昇も確かである。しかし売上の伸びが名目 2〜3% で、資本効率がのれん込みで 1 割台前半という弱みは慎重な見方が正しく、倍率を押し上げる材料にならない。そのため確率は楽観 10%・やや楽観 22%・中立 36%・やや悲観 20%・悲観 12% とし、強気の見方は利益率に、慎重な見方は倍率と買収の効率に反映した。倍率は利益ベースの正当化 PER の内側(中立は 8 割)に置き、総合は今の時価総額に対し -20% で「やや割高」。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 117.83 ドル278 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 42.70 ドル101 億ドル)。 今の値に割り戻すと 83.64 ドル198 億ドル、今との差 −23.5%、 期待の年率 +3.9%(資本コスト 8.0%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 218.15 ドル516 億ドル 37.92 ドル90 億ドル +134.4% +8.9% 25.61 ドル61 億ドル
やや楽観 22% 162.21 ドル383 億ドル 41.35 ドル98 億ドル +86.3% +6.4% 44.78 ドル106 億ドル
中立 36% 113.20 ドル268 億ドル 43.97 ドル104 億ドル +43.9% +3.7% 56.58 ドル134 億ドル
やや悲観 20% 78.04 ドル184 億ドル 47.06 ドル111 億ドル +14.5% +1.4% 25.02 ドル59 億ドル
悲観 12% 33.05 ドル78 億ドル 38.09 ドル90 億ドル −34.9% −4.2% 8.54 ドル20 億ドル
加重平均100% 117.83 ドル278 億ドル42.70 ドル101 億ドル +46.9% +3.9% 160.53 ドル379 億ドル

今の株価時価総額 109.26 ドル258 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.0% を下回るほど割高。

楽観 10% 楽観:水の設備投資が重なり、データセンター・AMI の更新・長期契約が利益率を 22% 台へ押し上げる 利益 34 億ドル · PER 15.2 倍 · 株価時価総額 218.15 ドル516 億ドル

2035 年、水の設備投資が続き、データセンターの冷却水・半導体の超純水・産業の水の再利用が新しい需要になる。水インフラの市場は 2025 年比で年 +3.5%(635 億ドル)、応用水は年 +3.0%(403)、計測・制御は公益事業者の AMI 2.0 の更新で年 +4.0%(488)、水処理サービスはダウ型の長期運営契約の積み上がりで年 +3.2%(685)。シェアは各 0.3〜0.4 ポイント上がり、価格は物価をわずかに上回る 1.45 倍(値上げの力と電気メーターの回復)。売上は 196 億ドル(年 +8.0%)、営業利益率は 22.8%(調整後 EBITDA 率でほぼ 30%)、純利益は 34.0 億ドルで 2025 年の 3.6 倍。80/20 の整理が終わり、買収も年 10 億ドルのペースで高い利回りの案件(ローパー・ポンプ型)が増える。倍率は利益ベースの正当化 PER の上限 16.3 倍(g 4.0%・RONIC 11.5%・k 8.00%)の 9.3 割で PER 15.2 倍、時価総額は 516 億ドル。

  • 水インフラ:数量 635(水・排水の輸送と処理の対象市場(億ドル、2025 年価格・推定))× 価格 9.1%(ザイレムのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 58 億ドル・営業利益 15 億ドル。市場 635 億ドル × シェア 6.3% × 価格 1.45 倍
  • 応用水:数量 403(商業ビル・住宅・産業の水ポンプと関連機器の対象市場(億ドル、2025 年価格・推定))× 価格 9.5%(ザイレムのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 38 億ドル・営業利益 9 億ドル。市場 403 億ドル × シェア 6.6% × 価格 1.45 倍
  • 計測・制御:数量 488(スマートメーター・水質センサー・分析の対象市場(億ドル、2025 年価格・推定))× 価格 9.8%(ザイレムのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 48 億ドル・営業利益 10 億ドル。市場 488 億ドル × シェア 6.7% × 価格 1.45 倍
  • 水処理サービス:数量 685(産業・自治体の水処理の機器・消耗品・サービス・レンタルの対象市場(億ドル、2025 年価格・推定))× 価格 7.6%(ザイレムのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 52 億ドル・営業利益 12 億ドル。市場 685 億ドル × シェア 5.2% × 価格 1.45 倍

倍率:正当化 PER 16.3 倍(g 4.0%・RONIC 11.5%=k 8.00%+残る割合×(事業の ROE 15.0%−k)・moat=normal)に対して 15.2 倍(上限の 9.3 割)に置いた。水の設備投資が重なり、データセンター・AMI の更新・長期契約が利益率を 22% 台へ押し上げる最良の筋書き。ただし ROE はのれんを含む 15% 止まりなので上限の 9.3 割にとどめた。

確率:データセンター・半導体・更新需要・電気メーターの回復が全部そろい、買収も価値を足す必要がある。10 年で重なる確率は 1 割。

やや楽観 22% やや楽観:更新と規制が自治体を支え、電気メーターが回復して営業利益率が 20% 台へ 利益 28 億ドル · PER 13.9 倍 · 株価時価総額 162.21 ドル383 億ドル

2035 年、水の更新と規制(PFAS・鉛管)が自治体の発注を支え、データセンターの冷却水が応用水に厚みを足す。水インフラの市場は年 +3.0%(605 億ドル)、応用水は年 +2.5%(384)、計測・制御は年 +3.4%(461)、水処理サービスは年 +2.7%(653)。シェアは 0.2 ポイント前後上がり、価格は 1.43 倍。売上は 178 億ドル(年 +7.0%)、営業利益率は 20.5%、純利益は 27.5 億ドル。電気メーターの遅れは 2027〜28 年に戻り、2030 年前に計測・制御の利益率が 15% を超える。倍率は利益ベースの正当化 PER の上限 16.0 倍(g 4.0%・RONIC 11.1%・k 8.00%)の 8.7 割で PER 13.9 倍、時価総額は 383 億ドル。

  • 水インフラ:数量 605(水・排水の輸送と処理の対象市場(億ドル、2025 年価格・推定))× 価格 8.7%(ザイレムのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 52 億ドル・営業利益 13 億ドル。市場 605 億ドル × シェア 6.1% × 価格 1.43 倍
  • 応用水:数量 384(商業ビル・住宅・産業の水ポンプと関連機器の対象市場(億ドル、2025 年価格・推定))× 価格 9.1%(ザイレムのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 35 億ドル・営業利益 8 億ドル。市場 384 億ドル × シェア 6.4% × 価格 1.43 倍
  • 計測・制御:数量 461(スマートメーター・水質センサー・分析の対象市場(億ドル、2025 年価格・推定))× 価格 9.3%(ザイレムのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 43 億ドル・営業利益 8 億ドル。市場 461 億ドル × シェア 6.5% × 価格 1.43 倍
  • 水処理サービス:数量 653(産業・自治体の水処理の機器・消耗品・サービス・レンタルの対象市場(億ドル、2025 年価格・推定))× 価格 7.3%(ザイレムのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 47 億ドル・営業利益 10 億ドル。市場 653 億ドル × シェア 5.1% × 価格 1.43 倍

倍率:正当化 PER 16.0 倍(g 4.0%・RONIC 11.1%=k 8.00%+残る割合×(事業の ROE 14.2%−k)・moat=normal)に対して 13.9 倍(上限の 8.7 割)に置いた。更新と規制が自治体を支え、電気メーターが回復して営業利益率が 20% 台に届く筋書き。楽観より控えめで上限の 8.7 割。

確率:水の更新と規制の追い風が続き、電気メーターは回復するが、データセンター需要は限定的、買収の効率は平均並み。強気の見方が部分的に通る形で 2 割強。

中立 36% 中立:数量 年 +2%・価格 物価並みで売上 年 +5〜6%、営業利益率は 18% 台へ 利益 22 億ドル · PER 12.4 倍 · 株価時価総額 113.20 ドル268 億ドル

2035 年、水インフラの市場は 2025 年比で年 +2.3%(565 億ドル、数量の伸びは自治体の更新と産業向け)、応用水は年 +1.8%(359)、計測・制御は年 +2.6%(427、水メーターは二桁・電気は低成長)、水処理サービスは年 +2.0%(609)。シェアは一定(計測・制御だけ国際メーターの売却で 0.1 ポイント低下)、価格は物価並みの 1.41 倍。売上は 158 億ドル(年 +5.7%、投資家説明会の有機 4〜6% の下の方)、営業利益率は 18.3%(80/20・生産性・買収償却の減少で 2025 年の 13.5% から上がる。調整後 EBITDA 率はおよそ 25% 台)、純利益は 21.5 億ドルで 2025 年の 2.3 倍。未成立の買収は入れない。倍率は利益ベースの正当化 PER の上限 15.5 倍(g 4.0%・RONIC 10.6%・k 8.00%)の 8.0 割で PER 12.4 倍、時価総額は 268 億ドル。

  • 水インフラ:数量 565(水・排水の輸送と処理の対象市場(億ドル、2025 年価格・推定))× 価格 8.3%(ザイレムのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 47 億ドル・営業利益 10 億ドル。市場 565 億ドル × シェア 5.9% × 価格 1.41 倍
  • 応用水:数量 359(商業ビル・住宅・産業の水ポンプと関連機器の対象市場(億ドル、2025 年価格・推定))× 価格 8.7%(ザイレムのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 31 億ドル・営業利益 6 億ドル。市場 359 億ドル × シェア 6.2% × 価格 1.41 倍
  • 計測・制御:数量 427(スマートメーター・水質センサー・分析の対象市場(億ドル、2025 年価格・推定))× 価格 8.8%(ザイレムのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 37 億ドル・営業利益 6 億ドル。市場 427 億ドル × シェア 6.2% × 価格 1.41 倍
  • 水処理サービス:数量 609(産業・自治体の水処理の機器・消耗品・サービス・レンタルの対象市場(億ドル、2025 年価格・推定))× 価格 7.0%(ザイレムのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 42 億ドル・営業利益 8 億ドル。市場 609 億ドル × シェア 4.9% × 価格 1.41 倍

倍率:正当化 PER 15.5 倍(g 4.0%・RONIC 10.6%=k 8.00%+残る割合×(事業の ROE 13.1%−k)・moat=normal)に対して 12.4 倍(上限の 8.0 割)に置いた。水の設備・計測・サービスは景気に強いが、のれん込みの ROE は 13% 前後で資本効率は高くないので上限の 8.0 割。

確率:事業ノートの中立(数量 年 +2%・価格 年 +3%)に、ザイレムの受注残と利益率の改善を合わせた議論の落としどころ。確率は最も厚い 36%。

やや悲観 20% やや悲観:補助と料金の負担能力、中国の価格競争で伸びが 3% 台に鈍り、利益率は 16% 止まり 利益 16 億ドル · PER 11.6 倍 · 株価時価総額 78.04 ドル184 億ドル

2035 年、自治体の補助が減り水道料金の負担能力も頭打ちになって、水インフラの市場は年 +1.5%(522 億ドル)、応用水は年 +1.3%(341)、計測・制御は電気メーターの遅れが続き年 +1.8%(394)、水処理サービスは年 +1.5%(580)にとどまる。倍率は利益ベースの正当化 PER の上限 15.0 倍(g 4.0%・RONIC 10.0%・k 8.00%)の 7.7 割で PER 11.6 倍、時価総額は 184 億ドル。中国・インドの安いポンプに新興国で押され、シェアは 0.2〜0.4 ポイント下がり、価格も 1.36 倍と物価に届かない。売上は 136 億ドル(年 +4.2%)、営業利益率は 16.0%、純利益は 15.9 億ドル。買収の効率は資本コスト並みで、自社株買いは中程度。

  • 水インフラ:数量 522(水・排水の輸送と処理の対象市場(億ドル、2025 年価格・推定))× 価格 7.6%(ザイレムのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 40 億ドル・営業利益 8 億ドル。市場 522 億ドル × シェア 5.6% × 価格 1.36 倍
  • 応用水:数量 341(商業ビル・住宅・産業の水ポンプと関連機器の対象市場(億ドル、2025 年価格・推定))× 価格 8.0%(ザイレムのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 27 億ドル・営業利益 5 億ドル。市場 341 億ドル × シェア 5.9% × 価格 1.36 倍
  • 計測・制御:数量 394(スマートメーター・水質センサー・分析の対象市場(億ドル、2025 年価格・推定))× 価格 8.1%(ザイレムのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 32 億ドル・営業利益 4 億ドル。市場 394 億ドル × シェア 5.9% × 価格 1.36 倍
  • 水処理サービス:数量 580(産業・自治体の水処理の機器・消耗品・サービス・レンタルの対象市場(億ドル、2025 年価格・推定))× 価格 6.4%(ザイレムのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 37 億ドル・営業利益 6 億ドル。市場 580 億ドル × シェア 4.7% × 価格 1.36 倍

倍率:正当化 PER 15.0 倍(g 4.0%・RONIC 10.0%=k 8.00%+残る割合×(事業の ROE 12.0%−k)・moat=normal)に対して 11.6 倍(上限の 7.7 割)に置いた。補助と料金の負担能力、中国の価格競争で伸びが 3% 台に鈍る筋書き。堀が削れた会社として中立より下の上限の 7.7 割。

確率:補助の縮小と料金の負担能力、中国・新興国の価格競争、電気メーターの遅れが同時に効く。水インフラの更新は止まらないが伸びは鈍る。慎重な見方の通常形で 2 割。

悲観 12% 悲観:自治体の発注が止まり、中国勢にシェアを奪われ、買収の失敗でのれんが膨らむ 利益 9 億ドル · PER 8.8 倍 · 株価時価総額 33.05 ドル78 億ドル

2035 年、補助の終わりと料金の負担能力で自治体の発注が数年止まり、データセンターの冷却水も一時的な需要に終わる。水インフラの市場は 2025 年比でほぼ横ばい(年 +0.4%、468 億ドル)、応用水・計測・制御・水処理サービスも年 +0.3〜0.8%。中国勢と電気メーターの競争でシェアは 0.6〜1.2 ポイント下がり、価格は 1.30 倍と物価に大きく届かない。営業利益率は 12.5%、売上は 106 億ドル(年 +1.6%)、純利益は 8.9 億ドルで 2025 年を下回る。さらに、成長を買収で買い続けた結果、のれんが 30 億ドル増え、買収の利回りが 6% に落ちる。優良な水の設備会社ではなくなる。倍率は利益ベースの正当化 PER の上限 12.5 倍(事業の ROE が k 以下なので上限は 1÷k)の 7.0 割で PER 8.8 倍、時価総額は 78 億ドル。

  • 水インフラ:数量 468(水・排水の輸送と処理の対象市場(億ドル、2025 年価格・推定))× 価格 6.6%(ザイレムのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 31 億ドル・営業利益 5 億ドル。市場 468 億ドル × シェア 5.1% × 価格 1.30 倍
  • 応用水:数量 309(商業ビル・住宅・産業の水ポンプと関連機器の対象市場(億ドル、2025 年価格・推定))× 価格 7.1%(ザイレムのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 22 億ドル・営業利益 3 億ドル。市場 309 億ドル × シェア 5.5% × 価格 1.30 倍
  • 計測・制御:数量 357(スマートメーター・水質センサー・分析の対象市場(億ドル、2025 年価格・推定))× 価格 6.7%(ザイレムのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 24 億ドル・営業利益 3 億ドル。市場 357 億ドル × シェア 5.1% × 価格 1.30 倍
  • 水処理サービス:数量 531(産業・自治体の水処理の機器・消耗品・サービス・レンタルの対象市場(億ドル、2025 年価格・推定))× 価格 5.6%(ザイレムのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 30 億ドル・営業利益 4 億ドル。市場 531 億ドル × シェア 4.3% × 価格 1.30 倍

倍率:事業の ROE 7.4% は k 8.00% 以下なので上限は 1÷k の 12.5 倍。8.8 倍(上限の 7.0 割)に置いた。自治体の発注が止まり、中国勢にシェアを奪われ、買収の失敗でのれんが膨らむ筋書き。事業の ROE が k 以下なので上限は 1÷k で、稼ぐ力(純利益 ÷ k)の 7.0 割に置いた。成長の弱さ・優良さの崩れは g と ROE に入れた。

確率:10 年のうちに自治体の発注が数年止まり、中国勢に新興国と電気メーターを奪われ、買収の効率が資本コストを下回る。公共・水の設備では稀だが、買収の失敗を含め 1 割強とした。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

水インフラ

ポンプ(上下水・浸水対策)と水処理装置(紫外線・オゾン・ろ過)。自治体と産業向け。

数量水・排水の輸送と処理の対象市場(億ドル、2025 年価格・推定)価格ザイレムのシェア × 価格指数(2025 年 = 1)売上営業利益
今 2025/12 450 5.9% 26 5
10 年後 中立 565 8.3% 47 10

取り方:輸送(下水・上水ポンプ、浸水対策)と処理(紫外線・オゾン・ろ過)の対象市場を約 450 億ドル(2025 年価格・推定。中国を含む)、ザイレムのシェアを約 5.9% と置いた。売上は 2025 年通期の 10-K 開示の 26.4 億ドル、営業利益 4.62 億ドル(17.5%)。

応用水

商業ビル・住宅・産業の循環ポンプと給水ポンプ(ベル・アンド・ゴセット、ゴールズ、ジャブスコ)。データセンターの冷却水が成長源。

数量商業ビル・住宅・産業の水ポンプと関連機器の対象市場(億ドル、2025 年価格・推定)価格ザイレムのシェア × 価格指数(2025 年 = 1)売上営業利益
今 2025/12 300 6.2% 18 3
10 年後 中立 359 8.7% 31 6

取り方:商業ビルの空調循環ポンプ・住宅給水ポンプ・産業ポンプの対象市場を約 300 億ドル(推定)、シェアを約 6.2% と置いた。売上 18.5 億ドル、営業利益 3.12 億ドル(16.9%)は 10-K の開示。

計測・制御

水道・電気のスマートメーターと通信網(センサス)、漏水・水質センサー、分析ソフト(VUE)。

数量スマートメーター・水質センサー・分析の対象市場(億ドル、2025 年価格・推定)価格ザイレムのシェア × 価格指数(2025 年 = 1)売上営業利益
今 2025/12 330 6.3% 21 2
10 年後 中立 427 8.8% 37 6

取り方:水道・電気・ガスのスマートメーター(ハード・通信・ソフト)と水質・漏水センサー、分析ソフトの対象市場を約 330 億ドル(推定)、シェアを約 6.3% と置いた。売上 20.9 億ドル、営業利益 2.44 億ドル(11.7%)は 10-K の開示。2026 年に国際メーターの一部を売却し、TriOS を買収(成立済み、小さい)。

水処理サービス

旧エボクア。産業向けの水処理機器・消耗品・運営の請負(ダウの 23 年契約など)、浸水対策ポンプのレンタル。

数量産業・自治体の水処理の機器・消耗品・サービス・レンタルの対象市場(億ドル、2025 年価格・推定)価格ザイレムのシェア × 価格指数(2025 年 = 1)売上営業利益
今 2025/12 500 4.9% 25 3
10 年後 中立 609 7.0% 42 8

取り方:産業向け水処理の機器・消耗品・運営の請負・レンタルの対象市場を約 500 億ドル(推定)、シェアを約 4.9% と置いた。売上 24.6 億ドル、営業利益 3.02 億ドル(12.3%)は 10-K の開示。ウォーターフリート(約 2 億ドル)は未成立なので入れない。

リスクと懸念

自治体の補助の終わりと水道料金の負担能力

超党派インフラ法の上乗せ分は 2026 年度で終わる見通しで、延長が決まらなければ自治体の発注が鈍る。水道料金は家計の負担が重くなっており、引き上げが政治的に難しくなると、設備更新の財源そのものが細る。水インフラと応用水の数量に直接効く。

電気メーターの遅れ(計測・制御)

公益事業者は電気料金の負担を気にして、選挙前の発注を慎重にしている。2026 年の見通しは低単一桁成長に引き下げられ、計測・制御は 2025 年の営業利益率 11.7% と全社で最も低い。遅れが 2028 年まで続くと、利益率の改善が止まる。AMI 2.0 の更新周期の始まりが遅れる分、受注残の消化も遅れる。

中国と新興国の価格競争

中国の売上は 2026 年 4〜6 月期に 27% 減り、水インフラでは 4 割減った。中国・インド企業の安いポンプが新興国でも価格を下げており、処理装置は中国の景気に左右される。80/20 で自ら切り捨てる売上(約 2%)も、数量の伸びを数年削る。

資本配分と買収の効率

エボクアの株式交換でのれんが自己資本の 7 割を占め、純利益の自己資本比は 8% 台。2026 年は自社株買いに 12.4 億ドルを借金も使って入れた直後に、コーネル・ポンプとローパー・ポンプで 14.6 億ドルを現金で払う。買収倍率が EBITDA の 11〜13 倍だと税引き後の利回りは資本コストとほぼ同じで、買収が積み上がるほど資本効率が上がらない。

利益の質(調整後と GAAP の差)

調整後の EPS は買収無形資産の償却と再編費用を足し戻すので GAAP より 3 割ほど高く、倍率が安く見える。実際に現金が出る再編費用は 2025 年に 1 億ドル超あり、株式報酬も 0.5 億ドルある。利益率の改善が 80/20 と整理の費用の減少に大きく頼っているなら、一度きりの効果が終わった後に伸びが鈍る。

データセンター需要の一時性

応用水のデータセンター向け受注は 3 倍になったが、全社売上に占める割合は 2026 年末で 2% 程度。AI の設備投資が減速する、冷却の方式が水を使わない形(空冷・液冷の閉鎖系)に変わる、などで需要は減る可能性があり、新しい成長の柱として織り込みすぎると外れる。

金利の高止まりと借金

純負債は 2026 年に 4.6 億ドルから 16.5 億ドルに増え、2026 年 9 月に 15 億ドルの社債も発行した。借り換えで利払いが増える(10 年国債 5% + 上乗せ)。借金の水準は今は控えめ(EBITDA 比 0.8 倍)だが、買収を重ねて 2 倍を超えると、悲観の筋書きで影響が大きくなる。

今後の分かれ目

2027 年に電気メーターの案件が戻り、計測・制御の売上が前年比で二桁に戻る
AMI 2.0 の周期が始まった合図で、計測・制御の利益率が 15% 台に近づく。やや楽観・楽観の確率を上げる。
超党派インフラ法の上乗せ分の延長が決まらず、州回転基金の配分が大きく減る
水インフラの数量が 2027〜28 年に落ち、やや悲観・悲観の確率を上げる。自治体向けの二桁増は 2026 年が山になる。
応用水のデータセンター受注が 2027 年も前年比で倍以上に増え、全社売上の 5% に近づく
応用水の市場の伸びと利益率が上がり、楽観・やや楽観の確率を上げる。2026 年の受注 3 倍が一時的でなかった証拠になる。
コーネル・ポンプとローパー・ポンプの買収が成立し、続けて大型の買収(売上 10 億ドル規模)を発表する
買収で伸びる会社の色がさらに強まり、のれんの増加と借金の増加で資本効率が下がる。やや悲観の確率を上げる。
80/20 の切り捨てが 2027 年に終わっても有機成長が 3% に届かない
整理が成長の道具になるという会社の説明が外れた合図で、中立の伸びを下げ、やや悲観の確率を上げる。
中国の売上の下落が止まり、水インフラの受注が 2026 年下期に前年比プラスに戻る
下振れの重しが取れ、中立の確率が厚くなる。水インフラの利益率 21% の筋書きが現実的になる。

見ておくもの

  • 受注残(2026 年 4〜6 月期 53 億ドル)と受注の前年比、book-to-bill
  • 応用水のデータセンター売上(2026 年に約 3 倍、年末で全社の約 2%)
  • 計測・制御の売上の前年比と電気メーターの受注(AMI 2.0 の開始時期)
  • 有機成長率(2026 年 2〜3%、目標 4〜6%)と 80/20 の切り捨て売上
  • 調整後 EBITDA 率(2026 年 23.1〜23.5%)と GAAP の営業利益率
  • 純負債の EBITDA 倍率(0.8 倍)と買収(コーネル・ポンプとローパー・ポンプ、ウォーターフリート)の成立・価格
  • 連邦の州回転基金(SRF)と水道の補助金の延長

倍率と資本コストの決め方

倍率は今の株価を見る前に、数量 × 価格で積んだ利益から利益ベースの正当化 PER((1−g/RONIC)/(k−g)、RONIC=k+残る割合×(事業の ROE−k))で出した。10 年の中立は正当化 PER 15.5 倍(k 8.0%・g は上限の 4%・ROE 13%・moat=普通)の 8 割 = 12.4 倍。水の設備・計測・サービスは景気に強いが、のれん込みの ROE は 13% 台で資本効率は高くないので 8 割。k は保守・サービスの厚さによる景気への強さ(cycle +0.25%)と、規制で守られても自治体の予算に縛られる値段(pricing −0.25%)が打ち消し合い quality は 0。悲観側は谷の倍率や市場の評価倍率を根拠にせず、稼ぐ力の内側で置いた。今の株価に寄せて選んだ値ではなく、全筋書きが検査の上限(正当化 PER × 事業の純利益の 1.1 倍)の内側に収まっている。

資本コスト 8.0% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。k = 基本 8.0% + quality 0。景気の振れ(+0.25%)と値段の守りやすさ(−0.25%)が打ち消し合う。個別のリスク(買収の統合・水道の予算・中国の値下げ)は k に足さず、筋書きの数量・利益率と確率で表した。存続を疑う要素はなく上乗せは 0。

同じ業種(資本財・サービス)の AI 分析

割安 ペンテアPNR プール機器の在庫調整と水事業の安定収益。買い足しと住宅の景気が振れる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 4 割強上回り、割安 本質価値との差 +38.6% · 10 年 割安(年 +10.3%) やや割安 ロッキード・マーチンLMT 受注残 2,300 億ドルと防空ミサイルの増産で利益が戻る防衛の王道銘柄。F-35 一本足の傷はあるが、利益ベースの倍率(10 年中立 20.3 倍)で測っても本質価値は今の時価総額を 3 割ほど上回る(割安) 本質価値との差 +23.1% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 コパートCPRT 堀の厚い事故車オークションの寡占で、余った現金 40 億ドルを戻り方 0.5 で足し、台数の弱さを織り込んでも、利益ベースの本質価値は今の値段を 3 割弱上回る 本質価値との差 +22.4% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 テクストロンTXT 時価総額 131 億ドルは GAAP の純利益の 14 倍。ジェット・MV-75・工業を抱える複合企業は、利益ベースの倍率(10 年中立 12.6 倍)で測ると本質価値が今の約 1.2 倍に出てやや割安 本質価値との差 +18.0% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 レノックス・インターナショナルLII 住宅は在庫調整の谷、商業用は 2 桁で伸びる空調。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 15.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +21% でやや割安 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 オーチス・ワールドワイドOTIS 保守の継続収入が利益の大半を稼ぐ優良事業。中国の新設不況と KONE・TKE 統合の競争で悲観側を厚く置いても、総合は今の時価総額に対し +22% でやや割安 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 ウーバー・テクノロジーズUBER 実力の利益は見かけの半分。未成立の買収を外した単体で、自動運転で取り分が削られる負けを厚く見ると、利益ベースの倍率では今の値段をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ノースロップ・グラマンNOC B-21 と Sentinel で米国の核抑止の 2 本柱を持つ防衛の主契約者。受注残は史上最高だが利益率は薄く、利益ベースの倍率では本質価値は今の時価総額をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) 適正 ハネウェル エアロスペースHONA 民間機の装備品とアフターマーケット・防衛の 3 本柱で稼ぐが、分離で純負債 約 148 億ドルと自己資本のマイナスを背負い、2026 年の見通しを下げた直後の新会社 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスUAL 山の年でなくならした利益で測ると、国際線とプレミアムで稼ぐ航空会社の本質価値は今の値段を 1 割強上回る。ただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いたただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いた 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 ユナイテッド・パーセル・サービスUPS アマゾンの荷物の削減を終え利益が戻り始めた宅配の最大手。利益ベースの倍率で測ると純利益 15 倍の今の値段はやや安いが、アマゾン自前網との競争を重く見て確率を悲観側に置いた 本質価値との差 +6.4% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 キャリア・グローバルCARR 売却後の空調はデータセンターと更新需要で伸びる優良株。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +9% で適正 本質価値との差 +5.1% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 ローリンズROL 家庭と店舗に張りつく定期契約の害虫駆除は景気に強く、買収の支出を利益から引き、利益ベースの倍率(中立 23 倍)で測ると、本質価値は今の値段を 1 割弱上回る水準で適正 本質価値との差 +3.7% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 ゼネラル・ダイナミクスGD ガルフストリームと潜水艦で稼ぐ防衛・ビジネスジェットの複合企業。受注残 1,365 億ドルで利益の見通しは堅く、利益ベースの倍率(資本コスト 7.75%、中立は上限の 9 割弱)で測ると今の値段は適正の範囲 本質価値との差 0.0% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 ビルダーズ・ファースト・ソースBLDR 米国最大級の住宅建材の流通・加工。着工の谷と重い借金。利益ベースの正当化 PER の 9 割(中立 10 年 9.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +3% で適正 本質価値との差 −1.9% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 マスコ・コーポレーションMAS 改修需要に乗るブランド製品。ホームデポ頼みと住宅循環が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 16.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -6% で適正 本質価値との差 −8.5% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ユニオン・パシフィックUNP 線路という最高級の堀を持ち、未成立の NSC 合併を除いた単独の姿で測ると、純利益の 24 倍の今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −8.7% · 10 年 適正(年 +5.2%) 適正 ヴェラルトVLTO 定期収入が約 6 割の水質・製品識別の会社。利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると、今の値段(PER 26.9 倍)はやや高いが適正の範囲 本質価値との差 −9.0% · 10 年 適正(年 +5.6%) 適正 L3ハリス・テクノロジーズLHX 宇宙・通信・ミサイル推進の 3 本柱で受注残 420 億ドル。固体ロケットモーターの増産が利益を押し上げるが、利益ベースの倍率(10 年中立 15.4 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 1 割ほど下回る(やや割高) 本質価値との差 −9.8% · 10 年 適正(年 +5.3%) やや割高 GEエアロスペースGE 民間エンジン整備という最良の事業を持つが、PER 39 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 21 倍)の 1.8 倍で、計算上はやや割高 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 スリーエムMMM PFAS の訴訟支払いを抱えつつ利益率は上向き。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段に近く、適正 本質価値との差 −12.7% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 W・W・グレインジャーGWW 北米の産業用品流通で堀の深い優良企業。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 20.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 デルタ航空DAL 山の年でなくならした利益で測ると、燃料高でも優良な航空会社の価値は今の値段とほぼ釣り合う。利益ベースの PER は 10 倍台で、循環と燃料の悲観を厚く置いた 本質価値との差 −14.1% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 スナップオンSNA 整備士へのバン販売の堀と厚い現金で利益率 22% を保つ。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −14.2% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 インガソール・ランドIR 圧縮機・真空・ポンプで世界の上位を争う質の高い産業機械。買収で伸びる分は買収の現金を引いて評価すると、利益ベースの上限で見ると今の値段は高く、やや割高 本質価値との差 −14.2% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 A.O.スミスAOS 北米最大の給湯器メーカー。中国の不振とヒートポンプ移行が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.7 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -11% でやや割高 本質価値との差 −15.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ハンティントン・インガルス・インダストリーズHII 米国で唯一の原子力空母の造船所で、潜水艦も手がける。受注残 573 億ドルで売上は読めるが利益率は 5% 台と薄く、利益ベースの PER(中立 12.7 倍)で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 パッカーPCAR 北米クラス 8 の循環と DAF の欧州で稼ぐ堅実な首位級。事業は優良だが、利益ベースの上限の内側(中立は 7.6 割)で測ると、今の値段は 2 割弱高く、やや割高 本質価値との差 −16.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ジェイコブズ・ソリューションJ 政府サービスを分離した設計・工事管理会社。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 11.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −17.1% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 トランスダイム・グループTDG 独占に近い航空機部品の補修収入で稼ぐ高収益の複利機械。ただし純負債は EBITDA の約 5.8 倍で、利益ベースの倍率(10 年中立 15.3 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 2 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −17.6% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ハベルHUBB 電力会社の送配電部材とデータセンター配線で稼ぐ高収益企業。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 16.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -18% でやや割高 本質価値との差 −17.8% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ITWイリノイ・ツール・ワークスITW 利益率は高いが売上の伸びの実績が弱い。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −18.8% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 フォーティブFTV 分離後は計測・施設ソフト・滅菌の堅い会社。GAAP の PER 30 倍は高く、利益ベースの本質価値は今の値段を 1 割ほど下回り、総合はやや割高 本質価値との差 −19.2% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 レイドス・ホールディングスLDOS 政府案件の受注残は厚いが、人月で売る IT 受託は AI エージェントの標的で、売上が縮む前提で見るとやや割高(-14%) 本質価値との差 −20.1% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 アメテックAME ニッチな計測・精密部品を買い足して束ねる質の高い会社。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 17.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -24% でやや割高 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 スタンレー・ブラック&デッカーSWK 工具の回復は費用削減の実現と関税の転嫁で決まる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -15% でやや割高 本質価値との差 −20.9% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 カミンズCMI 発電は受注が 2028 年下期まで埋まり利益は拡大中だが、北米トラックの循環が深く、利益ベースの本質価値は今の時価総額を 2 割強下回るやや割高 本質価値との差 −22.3% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ウェイスト・マネジメントWM 堀は厚く価格の力も強い。資本コスト 7.5% で利益ベースの正当化 PER(中立 21 倍)を測ると、PER 34 倍の今の値段はやや割高の範囲 本質価値との差 −22.7% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 アレジオンALLE 商業施設の錠・出口装置で米国の上位を守る堅い事業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -13% でやや割高 本質価値との差 −23.3% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 ドーバーDOV 5 部門の買収型機械メーカー。液冷・バイオ医薬で伸びるが、GAAP の PER 25 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 13 倍)の約 2 倍で、本質価値は今の値段を 3 割弱下回るやや割高 本質価値との差 −26.7% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 フェデックス・フレイトFDXF 分離で借金を負った LTL 首位級の事業は堀も回復余地もあるが、薄い利益率の回復をすでに値段が先に見込んでおり、利益ベースの倍率(10 年中立 12.0 倍)で測るとやや割高 本質価値との差 −27.4% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 RTXコーポレーションRTX 民間機と防衛の両輪で受注残 2,890 億ドルを積む優良企業。GAAP の PER 39 倍に対し、利益ベースの倍率(10 年後の中立 14.7 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 3 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −28.1% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 ノーフォーク・サザンNSC 東部の線路は代えのきかない優良な資産だが、今の値段にはユニオン・パシフィックとの合併の上乗せが入っており、NSC 単体の利益ベースの価値は 2 割台半ば下で、やや割高 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +2.8%) やや割高 CSXCSX 線路の堀と利益率の回復は本物だが、回復後の利益に今の値段が先に届いており、利益ベースの倍率(moat 強・10 年中立 19.5 倍)で測ると、やや割高 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +2.8%) やや割高 エマソン・エレクトリックEMR プロセス産業の制御・計測の堀は深いが、事業の入れ替えの途中。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -30% でやや割高 本質価値との差 −29.1% · 10 年 やや割高(年 +3.1%) やや割高 ハネウェル・インターナショナルHON エアロスペース分離後のビル・プロセス・産業オートメーション専業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -26% でやや割高 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) 割高 ジェネラック・ホールディングスGNRC 停電頼みの住宅用発電機から、データセンター向けの大型発電機へ変わる途中。利益ベースの正当化 PER の 7.2 割(中立 10 年 10.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -32% で割高 本質価値との差 −30.4% · 10 年 割高(年 +3.8%) 割高 フェデックスFDX 分離後のフェデックスは、売上 825 億ドルで営業利益率 5〜6% の薄利の宅配会社。分離前の台帳の PER 15.8 倍は見かけで、継続事業では 20 倍超。費用削減は本物だが、利益ベースの倍率(10 年中立 11.1 倍)で測ると割高 本質価値との差 −32.6% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 トレイン・テクノロジーズTT 受注残 121 億ドルの AI 冷却ブームで利益は拡大中だが、PER 35 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 16.4 倍)の 2 倍で、総合は今の時価総額に対し -33% で割高 本質価値との差 −34.5% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 シンタスCTAS 堀は厚く伸びも安定だが、利益ベースの正当化 PER(成熟後の中立 22 倍)で測ると、PER 40 倍台の今の値段は割高 本質価値との差 −35.2% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 サウスウエスト・エアラインLUV 手荷物有料化・指定席・プレミアム席の上積みが計画の 6〜7 割で定着する前提でも、利益ベースで測ると価値は今の値段を下回る。会社計画の実現度で大きく分かれる。会社計画の実現度で大きく分かれる 本質価値との差 −35.6% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 リパブリック・サービシズRSG 廃棄物の寡占と価格の力は強いが、利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると今の値段は割高。数量の弱さと環境ソリューションの不振が懸念 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 アイデックスIEX 受注は過去最高でも、GAAP の PER 37 倍は利益ベースの 10 年の中立(約 14 倍)の 2 倍半ほどで、本質価値は今の値段の 6 割強で割高 本質価値との差 −36.9% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 パーカー・ハネフィンPH 航空が 3 割超・産業が 7 割の高収益な動き・流れの制御部品大手。堀は厚いが PER 34 倍は利益ベースの上限(18 倍)の 2 倍近く、割高 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 ノードソンNDSN 接着剤・医療部品・電子検査のニッチ首位で稼ぐ高収益企業だが、AI 向けの急回復を織り込んだ PER 38 倍は利益ベースの上限(約 19 倍)の 2 倍で、割高 本質価値との差 −37.4% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 ジョンソンコントロールズJCI データセンター冷却が伸びるビル設備の優良会社。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −41.1% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 エムコア・グループEME 設備工事の大手。受注残 171 億ドルは山の利益。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -43% で割高 本質価値との差 −41.4% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 キャタピラーCAT 受注残 720 億ドルの AI 電源ブームで利益は急拡大中だが、PER 39 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 14 倍)の約 3 倍で割高 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 GEベルノバGEV ガスタービン受注残と電化で利益が伸びるが、山の利益に高い倍率を掛けない。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -49% で割高 本質価値との差 −42.7% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 オールド・ドミニオン・フレイト・ラインODFL 拠点網の密度と運賃の規律という堀は本物だが、谷の利益の上にすでに回復後の値段が乗っており、式で測ると割高 本質価値との差 −43.3% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 イートンETN 北米の配電設備は寡占と受注で質が高いが、投資の山と債務を抱える。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -48% で割高 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 ファスナルFAST 大口契約とオンサイトでシェアを取る産業用品流通。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 18.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -45% で割高 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 ユナイテッド・レンタルズURI 建機レンタル最大手で専門機材が 2 桁成長するが、借金で膨らむ ROE と建設の循環を利益ベースの PER(中立 12.0 倍)と悲観の確率で見ると、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −46.4% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ロックウェル オートメーションROK 北米の制御装置 Logix とクラウドの Plex という堀はあるが、景気の振れが大きい。利益ベースの正当化 PER の 7.5 割(中立 10 年 13.3 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -47% で割高 本質価値との差 −47.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 シー・エッチ・ロビンソン・ワールドワイドCHRW 北米最大のトラック仲介で、AI による人員減が利益に残るかが核心。資本コスト 9.25% の利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 12.5 倍)で測ると割高で、安全域はない 本質価値との差 −47.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 ボーイングBA 受注残 7,150 億ドルの民間機の複占の一角だが、営業赤字・純負債 260 億ドル・固定価格契約の損失を抱え、時価総額 1,500 億ドルは利益ベースの倍率では回復が完成しても届かず割高 本質価値との差 −47.8% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 ハウメット・エアロスペースHWM ガスタービンと航空エンジンの翼・部品で世界首位級の寡占。利益は急伸し堀も本物だが、時価総額約 880 億ドルは 2026 年の純利益の約 42 倍で、10 年後の利益ベースの PER(中立 15.4 倍)の 2.7 倍。大きく割高大きく割高 本質価値との差 −48.1% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 エクスペディターズ・インターナショナル・オブ・ワシントンEXPD 資産を持たないフォワーダーの資本効率は優良だが、2026 年の運賃高騰の利益を先に払っている。ならした利益と利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 13 倍)で測ると割高 本質価値との差 −48.8% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 JBハント・トランスポート・サービシズJBHT インターモーダルの回復と値上げ余地は本物だが、ならした利益に今の値段が先に届いており、貨物の山と鉄道再編の両方に弱く、利益ベースの倍率(10 年中立 12.5 倍)で測ると割高 本質価値との差 −50.4% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 ブロードリッジ・ファイナンシャル・ソリューションズBR 議決権の配布という本物の堀は認めるが、取引後処理は AI の標的で、利益の倍率を下げて見ると割高(-50%) 本質価値との差 −52.9% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 ワブテックWAB 受注残 309 億ドルと機関車の更新で伸びる、のれん込みの重い資本。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -55% で割高 本質価値との差 −53.4% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 アクソン・エンタープライズAXON 時価総額 317 億ドルは GAAP の純利益(株式報酬を費用にした値)の 260 倍超。警察の束ね売りで 10 年伸びても、利益ベースの倍率では中立の 10 年後が今の値段に届かず割高 本質価値との差 −56.1% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 ディア・アンド・カンパニーDE 2026 年が農機サイクルの底(純利益 約 49 億ドル)で、PER 35 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 12 倍)の 3 倍近くで、計算上は割高 本質価値との差 −56.4% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)ADP 給与処理の堀は本物だが、1 人あたり課金は AI エージェントに揺さぶられ、利益の倍率を下げて見ると割高(-54%) 本質価値との差 −56.6% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ペイチェックスPAYX 小企業向けの給与は 1 人あたり課金の席型で、AI エージェントと新興勢力が削る前提で見ると割高(-54%) 本質価値との差 −56.9% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 バーティブ・ホールディングスVRT 電力と冷却を握る優良企業だが、AI 投資一本足の需要。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -60% で割高 本質価値との差 −57.6% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 ベリスク・アナリティックスVRSK 損保の標準データという本物の堀は認めるが、請求分析は AI 見積りで単価が下がり、利益の倍率を抑えると割高(-58%) 本質価値との差 −60.5% · 10 年 割高(年 −3.3%) 割高 コンフォート・システムズUSAFIX データセンター向けの機械・電気工事は利益率 17% の山にいる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -62% で割高 本質価値との差 −61.3% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 クアンタ・サービシーズPWR 受注残 534 億ドルで今年の利益は急増するが、現在の PER 約 54 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 12.0 倍)の 4 倍を超え、総合は今の時価総額に対し -66% で割高 本質価値との差 −61.5% · 10 年 割高(年 −1.9%) 割高 エクイファックスEFX 独自データと寡占の堀は認めるが、本人同意の直接取得という代替が数量を削り、利益の倍率を抑えると割高(-62%) 本質価値との差 −67.6% · 10 年 割高(年 −4.2%)

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読んだ資料

  1. Xylem 2025 年通期決算(8-K 別紙)
  2. Xylem Form 10-K(2025 年度、セグメント別の営業利益)
  3. Xylem Form 10-Q(2026 年 4〜6 月期)
  4. Xylem 2026 年 4〜6 月期の電話会議(要約)
  5. Xylem、コーネル・ポンプとローパー・ポンプを 14.6 億ドルで買収
  6. Xylem 2024 年投資家説明会(中期目標)
  7. Xylem、買収資金の社債発行で株価下落(2026-09-24)

分析日 2026-10-16