株譜
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ドナルドソン DCI

交換フィルターの継続需要と技術力は魅力だが、高値の買収と産業需要の変動を考えると、10年先の価値に対して現在の株価はやや割高

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)73.11 ドル86 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-30)83.0 ドル98 億ドル差 −11.9%
10 年後から見ると やや割高 価値 73.11 ドル86 億ドル · 差 −11.9% · 期待の年率 +6.4%
期待の年率リターン(10 年)+6.4%資本コスト比 −1.6 pt
推定の資本コスト8.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 8.0% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

留保余力の推定による上乗せは、算定価値の約1.6%です。同じモデル内の上乗せ分の割合で、実現する現金額や割高・割安を示すものではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

ドナルドソンは、エンジンや工場設備を汚れから守るフィルターの世界的メーカーである。筆者の結論は、長く保有する価値のある優良企業だが、現在の時価総額約100億ドルには十分な安全域がなく、やや割高というものだ。新品の機械を売らなくても交換フィルターが売れる収益構造は魅力的である。ただし、優れた消耗品事業を持つことと、その会社をいくらで買ってもよいことは別である。

2026年7月期の売上は約39億ドル、営業利益は約6億ドル、純利益は約4.5億ドルとなった。売上の半分近くを占める車両・建機向け交換品が安定収益を生み、工業用の集塵設備や航空機用ろ過装置が成長を補う。2027年7月期には売上5.5〜9.5%増、営業利益率16.6〜17.2%を見込んでおり、足元の事業環境は悪くない。もっとも、2026年の増益には前年の減損がなくなった効果もあり、すべてを継続的な改善とは受け取れない。

最大の論点は資本配分である。2026年に約8.3億ドルを投じたファセット買収は、燃料ろ過の高収益な消耗品事業を増やした。しかし買収価格は対象事業の年商の約7.5倍に当たり、今後相当な利益成長を実現しなければ投下資本の回収は難しい。生命科学分野でも2025年に減損を出しており、経営の買収能力を無条件には信じられない。

10年後も大型機械、工場、航空機、食品製造には清浄な空気や液体が必要である。中立では売上が約69億ドル、純利益が約9億ドルへ増えると見る。それでも、成長投資と株主還元を含めた現在価値は約85億ドルとなり、現状を約15%下回る。良い会社を長く持ちたいという気持ちはあるが、株主として引き受ける事業の不確実性に対し、今の価格は少し高い。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、この会社の魅力は、何度も買い直してもらえる物理的な消耗品にある。フィルターは顧客にとって主役の設備ではない。しかし、たった一つの部品が故障を防ぎ、工場や車両の稼働時間を守る。顧客が価格だけで判断しにくい製品を、長年の技術と販売網で届けている。この仕組みには持続的な価値がある。

オーナー利益を考えると、設備投資が比較的小さく、利益を現金に変えやすい点も好ましい。2026年のフリーキャッシュフローは約4.3億ドルで、純利益約4.5億ドルに近かった。ただしこれは買収支出を含まない。今後も企業買収を繰り返すなら、成長に必要な真の投資は通常の設備投資より大きくなる。過去の買収で発生したのれんを無視してROEだけを眺めれば、投下したお金の実際の利回りを見誤る。

最大の不安は、経営が高収益の交換品事業で稼いだ現金を、競争が厳しい新市場の買収に使いすぎることである。成熟事業の堀が深くても、買収価格が高ければ増分の株主価値は小さくなる。生命科学の減損とファセットの高い買値を並べて見ると、この問題は仮定ではない。

10年後も産業設備にはろ過が必要であり、会社が消える可能性は低い。しかし、投資対象としての魅力は買値に依存する。将来の利益増と還元を十分に評価しても、今の時価総額はその価値をやや先取りしている。事業には信頼を置くが、まだ価格に余裕を求めたい。

何で稼ぐ会社か

ドナルドソンの本業は、異物を取り除くことで高価な設備を長く、安全に稼働させることである。1915年創業の老舗で、2026年7月期には世界150以上の拠点を持ち、北米、欧州、アジア、中南米で販売している。収益の柱はモバイル・ソリューションズ、インダストリアル・ソリューションズ、ライフサイエンシズの三つである。

モバイル事業は売上約24.2億ドルで、全体の62%を占める。建設機械、農業機械、鉱山機械、トラックの空気・燃料・潤滑油・油圧用フィルターを扱う。新車や新しい機械に組み込む純正採用品もあるが、中心は約19.4億ドルの交換品である。車両の保有台数と稼働時間が増えるほど交換回数が増え、景気が悪くても汚れたフィルターの交換は先送りしにくい。販売経路は機械メーカー、正規ディーラー、独立系部品流通業者に広がっている。

産業事業は約11.3億ドルである。工場の集塵機、溶接煙の捕集、圧縮空気の清浄化、油圧系統、発電設備の吸気設備などを販売する。設備本体の受注は設備投資に左右されるが、設置後は交換用ろ材や保守サービスが続く。2026年に取得したファセットは、ジェット燃料の製造から給油までの工程で使うろ過装置と交換品を持ち、航空・防衛向けの販売基盤を広げた。

生命科学事業は約3.3億ドルとまだ小さい。食品・飲料の無菌ろ過、ハードディスク内部の微粒子・湿度管理、半導体工程の清浄化、医薬品製造の分離・精製技術などを扱う。成長市場への窓口だが、食品やディスクの安定した需要と、研究開発段階の医薬設備の不確実な需要を区別すべきである。

稼ぎ方の特徴は、新品の採用で顧客の設備に入り、その後の交換と性能改善で収益を重ねることにある。一方、会社はフィルターの販売個数や平均単価を事業別に開示していない。そのため将来の数量は、対象市場の実質規模と推定シェアを使って検証する必要がある。

優良さと弱いところ

ドナルドソンの競争力は、安いフィルターを大量生産できることではない。高価なエンジンや設備を止めない信頼性にある。独自のろ材、設計技術、試験設備、世界的な供給網が顧客の調達判断に影響する。2026年の年次報告書によると保有特許は3100件超で、PowerCoreやUltra-Webなど複数の技術群を持つ。特定の特許一本に依存していない点も強みである。

最も深い堀は交換品にある。純正採用時に性能試験を通過したフィルターは、設備側の仕様との適合性が確認されている。利用者にとって数十ドルの部品を安くする利益より、高額な機械の故障や停止を避ける利益のほうが大きい。販売店が必要な品番を継続的に供給できることも価値を生む。2026年のモバイル事業では販売数量の増加に加え、価格改定も売上を押し上げており、一定の値上げ力が確認できる。

ただし、堀は全社で一様ではない。独立系の交換品ではアトマスのフリートガード、マン・ウント・フンメル、マーレなどが競い、性能を十分に満たす安価な製品への乗り換えは可能である。工業用の空気ろ過でもパーカー・ハネフィンが接近しており、独占的な値決め力までは認めにくい。したがって会社全体の堀は普通と評価し、交換品と一部の高規格製品に強い局所的な堀があると考える。

資本効率は高い。過去10年のROE中央値は約26.6%で、営業利益率も2010年代の13〜14%程度から直近は15%台へ改善した。ただし2026年の純負債は約11.3億ドルに増えた。2024年からの税引後営業利益の増分を投下資本の増分と比べると、見かけの増分ROICは5%弱にとどまる。ファセットの業績が3か月分しか含まれないため暫定的な値だが、今後の買収利益が資本コストを超えるかが重要になる。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

世界のフィルター市場は、自動車、工場、発電、食品、医薬などに細分化されている。Grand View Researchは広義の世界フィルター市場を2025年に約875億ドルと推定する。Fortune Business Insightsによる産業用ろ過市場は同年約381億ドルである。両者は市場の定義が違い、単純に合算できない。ドナルドソンが狙う市場では、設備の台数だけでなく、運転時間、粉塵量、要求される清浄度、交換周期が実質需要を決める。

競争相手は市場ごとに違う。車両向けではマン・ウント・フンメル、アトマス、マーレ、パーカー・ハネフィンが主要企業である。2025年の広義の自動車用フィルター市場について、Global Market Insightsはマン・ウント・フンメル18.8%、マーレ9.6%、アトマス6.4%、ドナルドソン4.9%と推計する。ただし乗用車まで含む数字なので、同社が得意とする大型車・建機のシェアとは一致しない。交換品市場では純正品と独立系の双方に強い企業が競い、シェアを一方的に奪える市場ではない。

工業用空気ろ過は、2025年に世界約87億ドルという第三者推計がある。この市場ではドナルドソン10.7%、パーカー・ハネフィン10.4%、AAFインターナショナル7.5%とされる。上位企業が接近しているため技術と保守サービスで差をつける必要がある。工場の安全衛生規制や半導体・電力設備の増設は追い風だが、新設備の販売は景気の悪化で急減する。

最大の技術変化は電動化である。ディーゼル車のエンジン用フィルターは、電気自動車への転換が進むほど必要量が減る。ただし鉱山、農業、大型輸送では更新に時間がかかり、油圧、冷却、電池の通気膜など新しい用途も残る。燃料電池や水素関連の清浄化が増えても、既存製品の減少を自動的に埋められるわけではない。

生命科学では、医薬品向けろ過市場が2026年に約134億ドルと推定される。需要の成長率は高いが、ダナハー傘下のポールやサイティバ、ザルトリウス、メルクなどの先行企業が強い。ドナルドソンはまだ小規模であり、実際に顧客の製造工程へ採用され、量産段階の消耗品収入を得られるかが分かれ目である。

資本政策と M&A

経営は長年、配当と自社株買いを組み合わせてきた。2026年7月期の配当は約1.4億ドル、自社株買いは約1.1億ドルである。2025年には約3.3億ドルの自社株買いを実施しており、還元額は投資案件や財務状況によって変わる。2023年に承認された1200万株の買い戻し枠は、2026年7月末時点で約450万株が残っている。2027年については発行済み株式のおよそ1%を買い戻す予定だが、10年間の還元総額を保証する数字の約束はない。

配当は2025暦年まで30年連続で年額を増やし、四半期配当は70年間続いている。これには評価できる継続性がある。一方、株式報酬やオプション行使による株式の増加もあるため、実際の還元は買い戻し支出から希薄化分を差し引いて考える。

2026年5月に完了したファセット買収は約8.3億ドルの大型投資だった。対象の年間売上は約1.1億ドルで、売上の約70%が定期交換を伴う消耗品と説明されている。買収時に計上したのれんと無形資産は合計約8.1億ドルに達する。高い粗利益率と継続収益が魅力だが、買値が高いため将来のROICが資本コストを超える保証はない。

生命科学ではユニバーセルズやソラリスの事業価値を2025年に計約0.62億ドル減損した。成長市場という理由だけで高値を払う危険が現実化した例である。2027年の設備投資計画は0.7〜0.9億ドル、利息費用見通しは0.55〜0.60億ドルである。普通株以外の上場株式クラスによる支配構造は確認されず、2026年10月時点で非公開化や上場廃止の合意も確認されない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

ドナルドソンの強みは、機械を一度売れば終わる企業ではなく、顧客の設備が稼働する限り交換品を売り続けられることである。主力のモバイル交換品だけで売上約19.4億ドルを稼ぎ、建設機械、農業機械、鉱山機械、大型トラックの保有台数が収益の土台となる。顧客はフィルターを数ドル安く買うために、高価なエンジンや油圧設備の故障を招きたくない。純正採用、性能試験、長年のろ材技術、世界的な販売網は、競合が簡単には崩せない強みである。設備が長寿命化すれば、むしろ交換品を販売できる期間は延びる。

2026年7月期の営業利益率は15%台に達し、過去10年のROE中央値も約26.6%と高い。年間約4億ドルを超えるフリーキャッシュフローを生み、設備投資の負担も比較的軽い。2027年7月期の会社見通しは売上5.5〜9.5%増、営業利益率16.6〜17.2%であり、値上げと生産性改善の余地が残っている。工場の集塵、発電設備の吸気ろ過、航空燃料の清浄化など、内燃機関以外の用途にも成長の道がある。ファセット買収によって航空・防衛の高規格品と定期交換品が増え、収益の継続性が一段と高まる可能性もある。

生命科学も、医薬品製造向けの量産採用を獲得できれば収益性が変わる。食品・飲料や精密電子で培ったろ過技術を生かし、競合の先行する市場に入り込めれば、新しい消耗品の収益源が生まれる。10年後も高性能なろ過への需要はなくならない。交換品の市場シェアが広がり、工業・航空・生命科学の利益率が改善すれば、全社の純利益は現在の3倍程度まで増える余地がある。長期にわたって利益を再投資し、余剰現金を株主へ返せる企業として、現在よりはるかに大きな価値を生み出す可能性がある。

慎重な見方

最大の問題は、現在の高い資本効率が10年後まで維持される保証がないことである。モバイル事業は交換品を中心とする優良な収益源だが、売上の多くはディーゼルエンジンや油圧設備に結びついている。大型車、建設機械、農業機械の電動化が進めば、既存の吸気・燃料・潤滑油フィルターの需要は徐々に減る。新しい電池冷却や通気膜の用途が増えても、失われる製品売上をすべて補えるとは限らない。アトマス、マン・ウント・フンメル、マーレも技術と販売網を持ち、独立系交換品では安価な代替品への切り替えが可能である。

工業用ろ過でも独占的な立場ではない。産業用空気ろ過ではパーカー・ハネフィンなどとシェアが接近し、設備投資が停滞すれば新規装置の販売が減る。原材料価格や関税が上昇しても、顧客の設備投資が弱ければ十分な値上げは難しい。会社の営業利益率が改善してきた事実は評価できるが、景気の悪い年には固定費の負担が大きくなり、過去の高収益をそのまま将来へ延ばすことは危険である。

さらに気になるのは買収の価格である。ファセットには年間売上約1.1億ドルに対して約8.3億ドルを支払った。高規格の消耗品事業であっても、この買値を正当化するには相当な利益率と成長が必要になる。生命科学では2025年に減損が発生しており、高成長市場へ参入すれば必ず高い投資収益が得られるわけではない。純負債も2026年には約11.3億ドルに増え、利息負担が重くなった。優良な既存事業が稼いだ現金を高値の買収で使い切れば、株主に残る価値は増えない。

悲観的な10年後には、主力交換品の市場シェアが落ち、工業用設備の採算も悪化する。売上が名目でも縮小し、営業利益率が6%台まで下がる展開は、複数の悪条件が重なれば起こりうる。企業としては存続しても、以前の高いROEを前提にした価値は失われる。現在の株価には優良企業としての期待が含まれるため、事業の質が少し低下するだけでも、株主が負担する損失は大きくなりうる。

どちらに重みを置いたか

交換品を継続して販売できる構造と長年の技術力については、強気の見方に十分な根拠がある。10年後も事業が必要とされる可能性は高く、会社の存続そのものを疑う理由は小さい。しかし、生命科学の減損とファセットの高額買収は、稼いだ現金を再投資する能力に疑問を残す。競争相手も強く、すべての製品に独占的な値上げ力があるわけではない。

そのため確率は楽観9%、やや楽観20%、中立37%、やや悲観23%、悲観11%とする。中立を最も厚くしつつ、やや悲観と悲観を合計34%としたのは、電動化と競争による緩やかな劣化に加え、高値の買収が株主価値を損なう可能性を軽視できないためである。強気側にも29%を配分するが、複数の成長事業で同時に成功することまでは中心に据えない。

結論として、事業の持続性では強気の見方が勝るが、現在の買値に安全域があるかという点では慎重な見方が勝る。長期の利益成長と株主還元を評価しても、本質価値は現在の時価総額を下回り、やや割高と判断する。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 108.18 ドル128 億ドル(+ 還元の換算額還元の合計 33.80 ドル40 億ドル)。 今の値に割り戻すと 73.11 ドル86 億ドル、今との差 −11.9%、 期待の年率 +6.4%(資本コスト 8.0%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 9% 224.99 ドル265 億ドル 50.89 ドル60 億ドル +232.5% +14.7% 24.83 ドル29 億ドル
やや楽観 20% 158.19 ドル187 億ドル 44.11 ドル52 億ドル +143.9% +10.8% 40.46 ドル48 億ドル
中立 37% 122.04 ドル144 億ドル 38.17 ドル45 億ドル +93.1% +7.9% 59.28 ドル70 億ドル
やや悲観 23% 43.81 ドル52 億ドル 21.20 ドル25 億ドル −21.6% −2.8% 14.95 ドル18 億ドル
悲観 11% 9.67 ドル11 億ドル 12.72 ドル15 億ドル −73.0% −15.7% 2.46 ドル3 億ドル
加重平均100% 108.18 ドル128 億ドル33.80 ドル40 億ドル +71.1% +6.4% 141.98 ドル167 億ドル

今の株価時価総額 82.96 ドル98 億ドル(2026-10-30)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 9% 楽観:交換品のシェア拡大と高規格ろ過の成功 利益 15 億ドル · PER 18.1 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 224.99 ドル265 億ドル

2036年、交換品事業は世界の大型車・建機の保有台数増加と独立系販路の拡大で、競争相手からシェアを奪っている。対象市場は2026年の100億ドルから実質130億ドルに広がり、同社の取得シェアは約20%となる。独自ろ材の性能向上によって物価を上回る値上げも通り、交換品の営業利益率は24%台に上昇する。

工場の集塵・発電用ろ過では、再工業化と電力設備の更新が続く。パーカー・ハネフィンやカムフィルと競いながら、設置済み設備の保守契約を増やす。ファセットの定期交換部品は買収価格に見合う利益を生み、航空燃料・防衛向けの採用が広がる。医薬品のろ過技術も量産工程で採用され、生命科学の利益率は20%へ改善する。

全社売上は約91億ドル、営業利益は約19.6億ドルとなる。利益率の上昇は数量と高採算な消耗品の構成改善によるもので、単なるインフレ利益ではない。2027年から2031年に成長が加速し、その後は一桁台後半の利益成長へ落ち着く。10年間のGAAP純利益累計は約101億ドル、株式報酬を控除した正味還元は60億ドルで、自己資本は約58.6億ドルへ増える。経営は高値の大型買収を繰り返さず、余剰現金を還元する。

  • モバイル交換品:数量 26.0(世界の対象交換品市場の2026年固定価格売上×取得シェア(億ドル相当の実質数量))× 価格 1.55(交換フィルター1個当たり平均売価の指数(2026年=1))→ 売上 40 億ドル・営業利益 10 億ドル。実質対象市場130億ドル×シェア20.0%。価格は10年で1.55倍となり、優れたろ材への値上げが物価を上回る。
  • モバイル・オフロード純正品:数量 6.0(対象の世界オフロード新機械向けろ過市場×取得シェア(2026年固定価格、億ドル相当))× 価格 1.45(新機械1台当たりろ過装置の平均売価指数(2026年=1))→ 売上 9 億ドル・営業利益 2 億ドル。対象市場37.5億ドル×シェア16.0%。鉱山・建設向け採用が伸び、単価も上昇する。
  • モバイル・オンロード純正品:数量 1.3(世界の商用車新車向けろ過対象市場×取得シェア(2026年固定価格、億ドル相当))× 価格 1.40(商用車1台当たりろ過装置の平均売価指数(2026年=1))→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。対象市場25億ドル×シェア5.0%。大型商用車で燃焼機関の需要が想定以上に残る。
  • 産業用ろ過ソリューション:数量 14.8(世界の産業用ろ過対象市場×取得シェア(2026年固定価格、億ドル相当))× 価格 1.50(工業用フィルター・装置の同一仕様売価指数(2026年=1))→ 売上 22 億ドル・営業利益 5 億ドル。広義の対象市場530億ドル×シェア2.79%。保守収益が増え、価格も物価以上に上昇する。
  • 航空宇宙・防衛ろ過:数量 5.7(航空・防衛・航空燃料ろ過の対象市場×取得シェア(2026年固定価格、億ドル相当))× 価格 1.47(認証済み高規格ろ過製品の平均売価指数(2026年=1))→ 売上 8 億ドル・営業利益 2 億ドル。対象市場80億ドル×シェア7.1%。ファセットの通年寄与と認証品の追加採用が効く。
  • 生命科学・精密ろ過:数量 6.7(医薬・食品・精密電子向けの合算対象ろ過市場×取得シェア(2026年固定価格、億ドル相当))× 価格 1.42(高純度ろ過・装置の平均売価指数(2026年=1))→ 売上 10 億ドル・営業利益 2 億ドル。対象市場420億ドル×シェア1.60%。食品・精密電子に加え医薬量産工程で採用が進む。

倍率:k=8.0%、事業のROE=14.6÷58.6=24.9%。moat=normalなので残存割合は1/2、RONIC=8.0%+(24.9%−8.0%)÷2=16.46%。10年後以降の市場実質成長約1.3%、シェア寄与約0.2%、名目価格約3.2%から長期成長の余地は4%超だが、成熟を考慮してg=4.0%に制限する。来期利益に対する正当化PERに1.04を掛けた上限は約19.7倍。その92%に当たる18.1倍を採用する。高い継続利益を評価する一方、製造業の循環と医薬の競争を残す。純利益は株式報酬と買収無形資産償却を費用としたGAAPベースであり、償却の二重加算はしない。

確率:交換品のシェアを広げながら産業ろ過の利益率を改善し、さらにファセットと生命科学の投資がともに高い利益を生む必要がある。複数の好条件が重なるため9%とする。

やや楽観 20% やや楽観:交換品が伸び、買収事業が着実に稼ぐ 利益 11 億ドル · PER 16.6 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 158.19 ドル187 億ドル

2036年、車両の電動化は進むが、鉱山・農業・長距離輸送では既存のエンジン設備が長く使われる。交換フィルターの需要は実質で緩やかに伸び、純正販路と独立系販売店でドナルドソンの製品が選ばれる。マン・ウント・フンメルやアトマスとの競争は続くが、値下げに頼らずに売上を増やせている。

工業用ろ過では、発電設備の生産移管による非効率が解消する。高機能ろ材と保守サービスの割合が高まり、営業利益率は20%に達する。ファセット買収の年間売上が通年で反映され、追加の航空・防衛案件も獲得する。ただし買収価格に対する収益性は高いとは言い切れず、大きな追加買収には慎重である。

生命科学は食品・飲料とディスク向けの成長が続く一方、医薬品の製造技術は競合の先行を許す。利益率は改善するが、強気の想定ほどの高収益事業にはならない。全社の営業利益率は19%台となる。10年間の純利益累計は約84億ドルで、正味還元は約52億ドルに達する。利益成長は中盤以降に落ち着き、自己資本は約49.6億ドルとなる。

  • モバイル交換品:数量 23.8(世界の対象交換品市場の2026年固定価格売上×取得シェア(億ドル相当の実質数量))× 価格 1.45(交換フィルター1個当たり平均売価の指数(2026年=1))→ 売上 35 億ドル・営業利益 8 億ドル。実質対象市場119億ドル×シェア20.0%。交換周期の安定と販路拡張が効く。
  • モバイル・オフロード純正品:数量 5.2(対象の世界オフロード新機械向けろ過市場×取得シェア(2026年固定価格、億ドル相当))× 価格 1.45(新機械1台当たりろ過装置の平均売価指数(2026年=1))→ 売上 7 億ドル・営業利益 1 億ドル。対象市場33.5億ドル×シェア15.4%。建機・農機の更新と搭載金額の増加が続く。
  • モバイル・オンロード純正品:数量 1.2(世界の商用車新車向けろ過対象市場×取得シェア(2026年固定価格、億ドル相当))× 価格 1.42(商用車1台当たりろ過装置の平均売価指数(2026年=1))→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。対象市場23億ドル×シェア5.0%。大型商用車の減速を新規採用で補う。
  • 産業用ろ過ソリューション:数量 13.4(世界の産業用ろ過対象市場×取得シェア(2026年固定価格、億ドル相当))× 価格 1.45(工業用フィルター・装置の同一仕様売価指数(2026年=1))→ 売上 19 億ドル・営業利益 4 億ドル。対象市場500億ドル×シェア2.68%。保守と新設備の双方が成長する。
  • 航空宇宙・防衛ろ過:数量 4.4(航空・防衛・航空燃料ろ過の対象市場×取得シェア(2026年固定価格、億ドル相当))× 価格 1.43(認証済み高規格ろ過製品の平均売価指数(2026年=1))→ 売上 6 億ドル・営業利益 1 億ドル。対象市場70億ドル×シェア6.3%。ファセットの既存製品が防衛・燃料用途に広がる。
  • 生命科学・精密ろ過:数量 6.2(医薬・食品・精密電子向けの合算対象ろ過市場×取得シェア(2026年固定価格、億ドル相当))× 価格 1.40(高純度ろ過・装置の平均売価指数(2026年=1))→ 売上 9 億ドル・営業利益 1 億ドル。対象市場400億ドル×シェア1.55%。食品・ディスクが堅調で、医薬の収益性も一部改善する。

倍率:k=8.0%、事業のROE=11.2÷49.6=22.6%、moat=normalで残存割合1/2、RONIC=15.29%。10年後以降は対象市場の実質数量約1.0%増、シェア横ばい、名目価格3.0%増からg=4.0%。来期基準の正当化PERを10年目の利益基準に直した上限は19.2倍。その約86%の16.6倍とする。消耗品の質は高いが、工業用新設備の循環と高額買収の回収リスクを残す。

確率:既存の交換品事業の優位性とファセットの通年寄与には実績があり、産業ろ過の改善にも余地がある。ただし生命科学の採算回復とシェア拡大が同時に必要なため20%とする。

中立 37% 中立:交換品が成長を支え、産業ろ過の採算が改善 利益 9 億ドル · PER 15.3 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 122.04 ドル144 億ドル

2036年、ドナルドソンの交換品事業は主力の地位を保っている。世界の対象市場は2026年に比べて実質約16%増え、同社のシェアは19%台を維持する。電動化で乗用車や一部のトラックのエンジン用製品は減るが、建設・農業・鉱山機械の保有台数は増える。高性能な交換品の値上げは物価におおむね追随する。

工業用ろ過では設備投資の好不況を経験しながら、集塵・発電・圧縮空気の交換品が積み上がる。生産移管の混乱は収まり、工業用ろ過の営業利益率は18%程度になる。ファセットは2026年の買収後に通年で収益を生むが、買収金額に対して突出した超過利益を稼ぐわけではない。生命科学は食品・飲料と精密電子の需要が伸びる一方、医薬向け技術では競争が続き、利益率の上昇は緩やかである。

全社売上は約69億ドル、営業利益は約12.6億ドル、純利益は約9.2億ドルに達する。これは現在の高いROEを成長率として延長した数字ではなく、実質数量と名目価格の伸びを積み上げた結果である。2027年から2036年までのGAAP純利益累計は約70億ドルとなる。配当と株式報酬控除後の自社株買いで45億ドルを還元し、自己資本は約42.6億ドルへ増える。新たな大型買収による不確実な売上の上乗せは含めない。

  • モバイル交換品:数量 22.3(世界の対象交換品市場の2026年固定価格売上×取得シェア(億ドル相当の実質数量))× 価格 1.41(交換フィルター1個当たり平均売価の指数(2026年=1))→ 売上 31 億ドル・営業利益 7 億ドル。実質対象市場116億ドル×シェア19.2%。価格は物価3.5%の10年累積に近い1.41倍。
  • モバイル・オフロード純正品:数量 4.6(対象の世界オフロード新機械向けろ過市場×取得シェア(2026年固定価格、億ドル相当))× 価格 1.41(新機械1台当たりろ過装置の平均売価指数(2026年=1))→ 売上 6 億ドル・営業利益 1 億ドル。対象市場31億ドル×シェア14.8%。機械需要は伸びるが純正採用の競争でシェアはやや下がる。
  • モバイル・オンロード純正品:数量 1.0(世界の商用車新車向けろ過対象市場×取得シェア(2026年固定価格、億ドル相当))× 価格 1.38(商用車1台当たりろ過装置の平均売価指数(2026年=1))→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。対象市場22億ドル×シェア4.55%。電動化による採用減を反映し、価格も物価を少し下回る。
  • 産業用ろ過ソリューション:数量 12.2(世界の産業用ろ過対象市場×取得シェア(2026年固定価格、億ドル相当))× 価格 1.41(工業用フィルター・装置の同一仕様売価指数(2026年=1))→ 売上 17 億ドル・営業利益 3 億ドル。対象市場480億ドル×シェア2.53%。実質の設備・保守需要が伸び、価格は物価並み。
  • 航空宇宙・防衛ろ過:数量 3.6(航空・防衛・航空燃料ろ過の対象市場×取得シェア(2026年固定価格、億ドル相当))× 価格 1.41(認証済み高規格ろ過製品の平均売価指数(2026年=1))→ 売上 5 億ドル・営業利益 1 億ドル。対象市場66億ドル×シェア5.45%。ファセットの通年寄与は含むが新たな大型買収は含まない。
  • 生命科学・精密ろ過:数量 5.1(医薬・食品・精密電子向けの合算対象ろ過市場×取得シェア(2026年固定価格、億ドル相当))× 価格 1.38(高純度ろ過・装置の平均売価指数(2026年=1))→ 売上 7 億ドル・営業利益 1 億ドル。対象市場350億ドル×シェア1.46%。食品・精密電子を中心に数量が伸び、医薬分野の値上げ力は限定的。

倍率:k=8.0%、事業のROE=9.2÷42.6=21.6%。伸びに必要な自己資本に対する利益率として帳簿ROEを使用し、40%超の見かけのROE補正は不要。moat=normalなのでRONIC=8.0%+(21.6%−8.0%)÷2=14.80%。10年目以降は対象市場の実質数量約0.5%増、シェアおおむね一定、名目売価約3.5%増からg=4.0%とする。来期利益基準の式に1.04を掛けた正当化PER上限は約19.0倍。そこから約80.6%の15.3倍を採用する。交換品の継続性は評価するが、工業設備の受注循環、ファセットの買収価格、生命科学の未成熟な収益性を考慮した。過去や現在の市場PERは根拠にしない。

確率:車両・産業設備の稼働に伴う交換需要は持続的で、2026年の実績と2027年の会社見通しからも緩やかな成長は確からしい。生命科学の大成功も大失敗も前提にせず、最も起こりやすい37%とする。

やや悲観 23% やや悲観:競争と電動化で交換品の伸びが鈍る 利益 5 億ドル · PER 9.9 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 43.81 ドル52 億ドル

2036年、ドナルドソンの主力市場は残っているが、競争力は少しずつ弱まっている。道路輸送で電動化が進み、エンジン用交換フィルターの販売数量が伸びなくなる。アトマスとマン・ウント・フンメルは独立系販路を拡大し、ドナルドソンは顧客を維持するため値上げを物価以下に抑える。新しい高性能品の採用が進まない地域では、汎用品との価格差を縮めざるを得ない。

工業用ろ過ではパーカー・ハネフィンやカムフィルが新規設備の受注を奪う。設置済み設備の保守需要は残るものの、シェアは約2%に下がり、利益率も13%へ低下する。発電向けの大型案件が予想ほど続かず、生産設備の固定費が重い。ファセットは売上の通年寄与があっても、買収価格に見合う利益成長を達成できない。生命科学では医薬品分野の競争が激しく、食品・ディスク事業だけでは全体の採算を引き上げきれない。

全社売上は約50億ドルにとどまり、営業利益は約6.5億ドル、純利益は約4.5億ドルとなる。経営は配当を維持する一方、自社株買いを減らす。10年間のGAAP純利益累計は約43億ドル、正味還元は25億ドルで、自己資本は約35.6億ドルとなる。事業は存続するが、資本効率の高い優良企業としての評価は弱まる。

  • モバイル交換品:数量 19.0(世界の対象交換品市場の2026年固定価格売上×取得シェア(億ドル相当の実質数量))× 価格 1.27(交換フィルター1個当たり平均売価の指数(2026年=1))→ 売上 24 億ドル・営業利益 4 億ドル。対象市場108億ドル×シェア17.6%。価格は物価累積1.41倍を下回り、実質値下げとなる。
  • モバイル・オフロード純正品:数量 3.5(対象の世界オフロード新機械向けろ過市場×取得シェア(2026年固定価格、億ドル相当))× 価格 1.27(新機械1台当たりろ過装置の平均売価指数(2026年=1))→ 売上 4 億ドル・営業利益 0 億ドル。対象市場29億ドル×シェア12.1%。新機械の純正採用案件を競合に奪われる。
  • モバイル・オンロード純正品:数量 0.8(世界の商用車新車向けろ過対象市場×取得シェア(2026年固定価格、億ドル相当))× 価格 1.22(商用車1台当たりろ過装置の平均売価指数(2026年=1))→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。対象市場21億ドル×シェア3.57%。エンジン搭載品の減少と価格競争が重なる。
  • 産業用ろ過ソリューション:数量 9.2(世界の産業用ろ過対象市場×取得シェア(2026年固定価格、億ドル相当))× 価格 1.30(工業用フィルター・装置の同一仕様売価指数(2026年=1))→ 売上 12 億ドル・営業利益 2 億ドル。対象市場460億ドル×シェア2.0%。新設備の失注と価格競争で規模の利益が縮む。
  • 航空宇宙・防衛ろ過:数量 2.8(航空・防衛・航空燃料ろ過の対象市場×取得シェア(2026年固定価格、億ドル相当))× 価格 1.30(認証済み高規格ろ過製品の平均売価指数(2026年=1))→ 売上 4 億ドル・営業利益 0 億ドル。対象市場61億ドル×シェア4.6%。ファセットの期待した成長が実現しない。
  • 生命科学・精密ろ過:数量 3.6(医薬・食品・精密電子向けの合算対象ろ過市場×取得シェア(2026年固定価格、億ドル相当))× 価格 1.23(高純度ろ過・装置の平均売価指数(2026年=1))→ 売上 4 億ドル・営業利益 0 億ドル。対象市場320億ドル×シェア1.125%。医薬品工程で先行企業の優位が続く。

倍率:k=8.0%、事業のROE=4.5÷35.6=12.64%。moat=normalの残存割合1/2を使うとRONIC=10.32%。10年目以降は対象市場の実質数量約0.5%減、シェア低下による数量約0.5%減、名目価格約3.0%増でg=2.0%。来期利益基準から10年目利益基準に直した正当化PER上限は約13.7倍。構造的な競争負けと低い増分利益率を踏まえ、その約72%の9.9倍を採用する。中立より低い倍率とし、悲観側の稼ぐ力の上限である純利益÷k=56.25億ドルを下回る。

確率:大型車の電動化、独立系交換品の価格競争、工業設備投資の低迷のいずれかが長期化する展開。ファセット買収の投下資本が十分に稼がない可能性もあり23%とする。

悲観 11% 悲観:主力交換品が構造的に競争負けする 利益 1 億ドル · PER 9.5 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 9.67 ドル11 億ドル

2036年、ドナルドソンの主力事業は構造的な逆風に直面している。商用車と建設機械の電動化が想定以上に進み、古いエンジンの交換部品の需要が減る。新しい冷却・電池保護技術への対応でも競合に後れを取る。独立系販路ではアトマスやマン・ウント・フンメルにシェアを奪われ、同社はフィルターの価格を物価ほど引き上げられない。

工場向けは低価格製品への置き換えが進む。技術差の小さいろ過設備ではアジアのメーカーが値下げし、パーカー・ハネフィンやカムフィルとの高規格市場の競争でも後退する。ファセットは買収価格に見合う収益を生まず、のれんや顧客関係の減損が起こる。生命科学でも医薬品製造向けの大型設備が普及せず、既存の食品・精密電子用途だけが残る。

全社売上は約33億ドルとなり、10年前より名目でも縮小する。固定費を十分に削減できず、営業利益率は6%台まで低下する。税や金利負担、事業再編費用を経た純利益は約1.2億ドルとなる。2027年以降の利益は段階的に減少し、10年間のGAAP累計は減損・整理費用込みで約24億ドルにとどまる。配当を重視して正味15億ドルを還元するため、自己資本は約26.6億ドルとなるが、利益を十分に稼げない資本の簿価には高い値を付けられない。

  • モバイル交換品:数量 14.0(世界の対象交換品市場の2026年固定価格売上×取得シェア(億ドル相当の実質数量))× 価格 1.15(交換フィルター1個当たり平均売価の指数(2026年=1))→ 売上 16 億ドル・営業利益 2 億ドル。対象市場96億ドル×シェア14.6%。実質数量の減少と、物価に大きく負ける単価上昇。
  • モバイル・オフロード純正品:数量 2.5(対象の世界オフロード新機械向けろ過市場×取得シェア(2026年固定価格、億ドル相当))× 価格 1.13(新機械1台当たりろ過装置の平均売価指数(2026年=1))→ 売上 3 億ドル・営業利益 0 億ドル。対象市場25億ドル×シェア10.0%。競合の新規純正採用が増え、固定費の負担が残る。
  • モバイル・オンロード純正品:数量 0.5(世界の商用車新車向けろ過対象市場×取得シェア(2026年固定価格、億ドル相当))× 価格 1.10(商用車1台当たりろ過装置の平均売価指数(2026年=1))→ 売上 0 億ドル・営業利益 0 億ドル。対象市場18億ドル×シェア2.5%。電動化の影響で既存の製品群が大きく縮小する。
  • 産業用ろ過ソリューション:数量 6.8(世界の産業用ろ過対象市場×取得シェア(2026年固定価格、億ドル相当))× 価格 1.20(工業用フィルター・装置の同一仕様売価指数(2026年=1))→ 売上 8 億ドル・営業利益 1 億ドル。対象市場425億ドル×シェア1.6%。汎用品化と高規格品の失注で利益率が低下する。
  • 航空宇宙・防衛ろ過:数量 2.0(航空・防衛・航空燃料ろ過の対象市場×取得シェア(2026年固定価格、億ドル相当))× 価格 1.20(認証済み高規格ろ過製品の平均売価指数(2026年=1))→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。対象市場60億ドル×シェア3.3%。買収による拡張に失敗し、低採算案件が残る。
  • 生命科学・精密ろ過:数量 2.4(医薬・食品・精密電子向けの合算対象ろ過市場×取得シェア(2026年固定価格、億ドル相当))× 価格 1.15(高純度ろ過・装置の平均売価指数(2026年=1))→ 売上 3 億ドル・営業利益 0 億ドル。対象市場300億ドル×シェア0.8%。技術開発に投資しても量産品の採用が伸びない。

倍率:k=8.0%、事業のROE=1.2÷26.6=4.51%となり、資本コストを下回る。市場の実質数量年1%減、シェア低下による数量年1%減、名目売価年2%増を合わせ、10年後以降のg=0%とする。ROEがk以下なのでPER上限は1÷k=12.5倍。事業の質が劣化し、利益を再投資しても資本コストに届かないため9.5倍とする。これは過去の谷の市場PERではなく、稼ぐ力から見た上限の76%である。純利益÷k=15億ドルが資産処分額0億ドルを上回り、時価総額11.4億ドルは許容される稼ぐ力の範囲内にある。

確率:電動化で既存フィルター需要が減るだけでなく、競合によるシェア侵食、高値買収の失敗、産業用設備の需要低迷が長期間重なる筋書きである。会社の事業分散と現金創出力があるため破綻そのものは中心にせず、11%とする。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

モバイル交換品

トラック、建設機械、農業・鉱山機械向けの交換用空気・燃料・潤滑油・油圧フィルター。機械の稼働台数と交換周期が需要を決める最大の収益源である。

数量世界の対象交換品市場の2026年固定価格売上×取得シェア(億ドル相当の実質数量)価格交換フィルター1個当たり平均売価の指数(2026年=1)売上営業利益
今 2026/12 19.4 1.00 19 4
10 年後 中立 22.3 1.41 31 7

取り方:2026年7月期10-KのAftermarket売上19.366億ドルを使用。販売個数と平均単価は非開示なので、広義の大型車・建機・農機向け交換品の世界対象市場を約100億ドルと推定し、取得シェア19.4%を掛けた実質販売量の金額換算をvolumeとする。参考となる大型道路車向け交換ろ過市場は2026年約39億ドル(Fortune Business Insights、2026年9月)。そこに道路外機械、油圧、OEM補用品網など対象範囲の異なる需要を加えた推定であり、100億ドルは公表された単一市場の実測値ではない。アトマスの2025年売上17.64億ドルの約86%が交換品であり、強い比較相手となる。営業利益はモバイル事業の税前利益と交換品の構成から20.5%程度の採算を推定した。

モバイル・オフロード純正品

建設・農業・鉱山機械向けの新車・新機械用ろ過装置やフィルター筐体。世界の機械生産台数、純正採用率、機械当たりの搭載金額が売上を決める。

数量対象の世界オフロード新機械向けろ過市場×取得シェア(2026年固定価格、億ドル相当)価格新機械1台当たりろ過装置の平均売価指数(2026年=1)売上営業利益
今 2026/12 3.8 1.00 4 1
10 年後 中立 4.6 1.41 6 1

取り方:10-KのOff-Road売上3.798億ドルを使用。世界の建機・農機・鉱山機械の年間生産数量と、1台当たりの空気・油・油圧系統のろ過搭載額を掛け合わせ、対象市場を約25億ドルと概算した。生産台数と搭載金額の一律の公式統計はなく推定値である。この分母でドナルドソンの取得シェアは15.2%。競合はアトマス、パーカー・ハネフィン、マン・ウント・フンメルなど。純正採用による技術的な切り替え障壁はあるが、農機の生産減速に弱い。営業利益は純正向けの利益率約15%を仮定した。

モバイル・オンロード純正品

大型トラック・バスなど道路を走る商用車向けの純正ろ過装置。車両の年間生産台数と搭載額に依存し、電動化による機械構造の変化を直接受ける。

数量世界の商用車新車向けろ過対象市場×取得シェア(2026年固定価格、億ドル相当)価格商用車1台当たりろ過装置の平均売価指数(2026年=1)売上営業利益
今 2026/12 1.0 1.00 1 0
10 年後 中立 1.0 1.38 1 0

取り方:2026年7月期10-KのOn-Road売上1.033億ドルを使用。世界の大型商用車新車向けフィルター装置の対象市場を約20億ドルと概算し、シェア約5.2%を得る。市場推定は大型商用車の生産数量とろ過系統の搭載価格によるもので、会社の個数・単価開示ではない。2026年の売上は世界のトラック生産減少により前年比6.6%減。マン・ウント・フンメル、アトマス、マーレが主要な競争相手。新車向けは入札と設計採用の競争が強いため、営業利益率を約12.6%と推定した。

産業用ろ過ソリューション

工場集塵、圧縮空気、産業用液体、ガスタービン吸気、発電設備向けのろ過装置と交換部品・サービス。新設備の受注と設置済み設備の保守需要が混在する。

数量世界の産業用ろ過対象市場×取得シェア(2026年固定価格、億ドル相当)価格工業用フィルター・装置の同一仕様売価指数(2026年=1)売上営業利益
今 2026/12 9.3 1.00 9 1
10 年後 中立 12.2 1.41 17 3

取り方:10-KのIndustrial Filtration Solutions売上9.326億ドルを使用。広義の世界産業ろ過市場は2025年約381億ドル(Fortune Business Insights、2026年10月)で、ドナルドソンの総合的な対象市場シェアは約2.4%に相当する。ただし産業用空気ろ過だけならGlobal Market Insightsの2025年推定はドナルドソン10.7%、パーカー・ハネフィン10.4%、AAF7.5%。製品範囲が違うため二つのシェアを混同しない。2026年は値上げによる増収があった一方、発電設備の生産移管で利益率が低下した。公式の事業単独営業利益は開示されず、産業セグメント税前利益から約1.28億ドルと推定した。

航空宇宙・防衛ろ過

航空機・防衛装備の燃料、潤滑油、油圧、吸気用ろ過製品とファセットの航空燃料清浄化装置。厳しい認証と交換周期が参入障壁になる。

数量航空・防衛・航空燃料ろ過の対象市場×取得シェア(2026年固定価格、億ドル相当)価格認証済み高規格ろ過製品の平均売価指数(2026年=1)売上営業利益
今 2026/12 2.0 1.00 2 0
10 年後 中立 3.6 1.41 5 1

取り方:10-KのAerospace and Defense売上2.001億ドルを使用。航空燃料の精製・貯蔵・給油工程、防衛機器、航空機搭載品に対象を限定した世界市場を約50億ドルと独自概算し、取得シェアを約4.0%とする。市場全体の信頼できる統一シェア統計は確認できず、最も不確かな市場規模推定の一つである。2026年5月に買収したファセットの寄与は約0.303億ドルと3か月分のみ。ファセットの買収発表では年間売上約1.1億ドル、消耗品比率約70%と説明された。2027年以降の既存取得事業の通年寄与を数量側に反映する。営業利益は償却費を含む推定値であり、産業セグメント内の配賦から求めた。

生命科学・精密ろ過

食品・飲料製造、ハードディスク、半導体、通気膜、医薬品製造工程のろ過と精製。高い清浄度が必要な既存品と、採用が不確かな新技術を含む。

数量医薬・食品・精密電子向けの合算対象ろ過市場×取得シェア(2026年固定価格、億ドル相当)価格高純度ろ過・装置の平均売価指数(2026年=1)売上営業利益
今 2026/12 3.3 1.00 3 0
10 年後 中立 5.1 1.38 7 1

取り方:10-KのLife Sciences売上3.332億ドルを使用。医薬品ろ過市場の2026年約134億ドル(Grand View Research)に、食品・飲料、ハードディスク、微電子、通気膜の対象用途を加え、重複を考慮した合算市場約250億ドルを独自概算した。この広い分母でシェアは約1.3%となるが、公表された正式なシェアではない。医薬分野の主要競合はダナハー傘下のポール・サイティバ、ザルトリウス、メルク。2026年の増収は主に食品・飲料とディスク用途で、医薬設備が同程度に伸びたことを意味しない。営業利益相当はセグメントの税前利益0.323億ドルを近似として使った。

リスクと懸念

大型買収の投下資本回収

2026年のファセット買収価格は約8.3億ドルで、対象事業の年商の約7.5倍に当たる。売上の約70%が消耗品であることは魅力だが、高い価格で買った事業は高い利益率を維持するだけでなく、成長を続けなければ株主の価値を増やしにくい。買収後の増分ROICが8%を下回る状態が長引けば、財務上は増益でも経済的な価値を壊す。

電動化と内燃機関用フィルターの減少

モバイル事業には、ディーゼルエンジンの吸気、燃料、潤滑油を清浄化する製品が多い。電気自動車ではこれらの一部が不要になる。重機や長距離輸送では更新に時間を要するが、10年という期間では設計変更が徐々に交換品売上へ波及する。電池・冷却・水素関連の新製品が失われる需要を補えない場合、利益の柱が細る。

競合と安価な交換品による価格侵食

アトマス、マン・ウント・フンメル、マーレ、パーカー・ハネフィンなどは、十分な技術力と販売網を持つ。ドナルドソンのろ材技術は優れるが、すべてのフィルターで交換を阻止できるほど強いものではない。競合が性能と価格の両面で追いつけば、販売数量だけでなく値上げ力も失う。特に独立系の交換品販売網では価格比較が容易である。

生命科学の買収と技術開発の不確実性

2023年の投資家説明会では2026年の生命科学売上を4.3〜4.7億ドルと目標にしたが、実績は約3.3億ドルにとどまった。2025年にはユニバーセルズとソラリス関連で約0.62億ドルの減損が発生している。医薬品製造の市場規模が拡大しても、先行するダナハー、ザルトリウス、メルクに対抗して採用されるとは限らない。

工業設備投資と関税・原材料

工場の集塵設備や発電用ろ過装置の新規受注は、製造業の設備投資に左右される。2026年には発電用設備の生産移管も利益率を圧迫した。鉄鋼、樹脂、ろ材などのコストや貿易関税が上昇し、価格転嫁が遅れれば採算が悪化する。生産拠点や在庫を維持する必要があるため、売上が減る局面では固定費の重さが表面化する。

借金と還元の両立

ファセット買収によって純負債は約11.3億ドルへ増えた。2027年の利息費用見通しは0.55〜0.60億ドルで、2026年より重い。借り換え金利を5.75%程度とする長期前提では、買収が稼ぐ利益の一部を金融費用が吸収する。過度な自社株買いで借金を増やすことは、安定した交換品の利点を損なう。

実質成長と見かけの売上成長の混同

2026年はモバイルで価格改定が約0.40億ドル、為替換算も約0.42億ドル売上を押し上げた。一方、産業事業の実質数量は減少していた。売上が名目で増えても、販売量や市場シェアが増えているとは限らない。物価3.5%が続く前提では、名目成長が5%でも実質の事業拡大は小さい。数量、価格、買収、為替の内訳を分けて見る必要がある。

今後の分かれ目

モバイル交換品の実質数量が3年間続けて年3%以上伸び、値上げも物価以上に維持される
交換品の堀が広がっている証拠となる。中立からやや楽観へ重心を移し、長期の交換品シェアと利益率を引き上げる。
ファセットの通年売上と税後営業利益が伸び、追加投下資本への収益率が8%を継続的に超える
買収の高い価格が正当化され始める。資本配分への不信を和らげ、産業・航空事業の利益見通しを上方修正する。
生命科学事業の営業利益率が15%を超え、医薬品製造用の量産消耗品売上が継続的に伸びる
高成長市場への参入が実際の利益に結びついたと判断し、楽観側の確率を高める。単なる設備販売の増加だけでは判断しない。
モバイル交換品の売上増加が物価上昇だけになり、実質数量とシェアが連続して減少する
電動化と競争の影響が主力の反復収入に現れたと判断する。やや悲観と悲観の確率を高め、長期の値上げ力を下方修正する。
産業用ろ過の利益率が2027年以降も15%を下回り、生産移管の非効率が解消しない
2026年の採算悪化が一時的でない可能性を疑う。中立で見込む18%の利益率を引き下げ、産業設備の投下資本効率を再検証する。
新たな大型買収で有利子負債が大幅に増え、のれん・無形資産の比率がさらに高くなる
新規の売上増加を無条件には評価しない。買収後のGAAP利益、現金創出、投下資本利益率が確認できるまで慎重側の筋書きを重くする。
フリーキャッシュフローがGAAP純利益に継続して近づき、増配と自社株買いを借金増なしで賄える
利益の現金への転換と株主還元の質が確認できる。将来の正味還元額を増やせるが、買い戻しの価格が高すぎないことも確かめる。

見ておくもの

  • モバイル交換品の数量・価格・為替の増収内訳と前年比成長率
  • オフロード・オンロードの純正採用と建機・大型トラックの生産動向
  • 工業用ろ過の営業利益率と発電設備の生産移管に伴う非効率の解消
  • ファセットの通年売上、買収償却を含むGAAP利益、買収資本に対するROIC
  • 生命科学の食品・飲料、ディスク、医薬製造向けの売上構成と利益率
  • フリーキャッシュフロー、純負債対EBITDA、支払利息の推移
  • 配当と自社株買いから株式報酬・増資を除いた正味の株主還元
  • マン・ウント・フンメル、アトマス、パーカー・ハネフィンとの市場シェアの変化
  • 電動化された商用車・建設機械に対する新しいフィルター製品の採用実績

倍率と資本コストの決め方

最初に2026年の事業別の実績売上を取り、対象市場の実質数量、同社の取得シェア、10年間の名目売価を分けた。公表されない販売個数と単価は市場規模×シェアの代理変数であり、推定値を明記した。利益率は交換品の構成と競合の強さ、2025年の減損、2026年の買収と生産移管を考慮した。倍率はk=8%、市場由来ではない長期g、事業ROE、moatに基づくRONICから求め、現在や過去のPERには合わせていない。中立の正当化PER上限約19倍に対して約8割を採用した。悲観は簿価でなく稼ぐ力と処分可能資産で検算した。資本還元は配当と買い戻しから株式報酬などを控除し、自己資本は累計純利益と整合させた。米国基準のASC842によるリース負債は既に貸借対照表にあり、家賃相当の費用を利益から除外していない。

資本コスト 8.0% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。米国株の基本資本コスト8.0%にqualityの合計0.0%を加え、kは8.0%。ベータや市場倍率は用いない。ファセット買収の高値づかみ、生命科学の事業失敗、電動化のリスクは存続そのものを危うくしていないためextraを加えず、悲観側の数量、利益率、確率で表す。ドーバーの8.2%、グレコの7.8%、アイデックスの8.0%との違いは、交換品の安定性と新車向けの循環性が併存するためである。

同じ業種(資本財・サービス)の AI 分析

割安 ライアンエアー・ホールディングスRYAAY 欧州最大の低運賃航空網と厚い財務が競争力を支える。燃料・脱炭素の費用を織り込んでも十年先の稼ぐ力には余地があり、割安と見る。 本質価値との差 +56.7% · 10 年 割安(年 +14.2%) 割安 ブライト・ホライズン・ファミリー・ソリューションズBFAM 代替保育の企業契約と供給網は強いが、英国の安全管理問題が信用を揺らす。十年先の利益と還元で見れば、現在の評価はほぼ適正だが安全域は薄い。 本質価値との差 +33.9% · 10 年 割安(年 +12.2%) やや割安 ウーバー・テクノロジーズUBER 実力の利益は見かけの半分。未成立の買収を外した単体で、自動運転で取り分が削られる負けを厚く見ると、利益ベースの倍率では今の値段をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +25.8% · 10 年 やや割安(年 +11.3%) やや割安 レノックス・インターナショナルLII 住宅は在庫調整の谷、商業用は 2 桁で伸びる空調。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 15.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +21% でやや割安 本質価値との差 +25.7% · 10 年 やや割安(年 +12.3%) やや割安 グルポ・アエロポルトゥアリオ・デル・スレステASR 空港の地域独占は強いが、コロンビアの権益満了と大型買収後の負債は重い。利益と還元から測る本質価値は現在の時価総額を約16%上回り、やや割安 本質価値との差 +21.1% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 ペンテアPNR プール機器の在庫調整と水事業の安定収益。買い足しと住宅の景気が振れる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 4 割強上回り、割安 本質価値との差 +18.8% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 コパートCPRT 堀の厚い事故車オークションの寡占で、余った現金 40 億ドルを戻り方 0.5 で足し、台数の弱さを織り込んでも、利益ベースの本質価値は今の値段を 3 割弱上回る 本質価値との差 +18.1% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 ADTADT ADTは監視契約の積み上げと値上げで稼ぐ警備会社である。負債と解約率は重いが、10年の株主価値には約65%の安全域があり割安と見る。 本質価値との差 +16.5% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスUAL 山の年でなくならした利益で測ると、国際線とプレミアムで稼ぐ航空会社の本質価値は今の値段を 1 割強上回る。ただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いたただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いた 本質価値との差 +15.0% · 10 年 やや割安(年 +11.3%) やや割安 ハネウェル エアロスペースHONA 民間機の装備品とアフターマーケット・防衛の 3 本柱で稼ぐが、分離で純負債 約 148 億ドルと自己資本のマイナスを背負い、2026 年の見通しを下げた直後の新会社 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 サービス・コーポレーション・インターナショナルSCI 北米最大の葬祭会社。墓地・生前契約には強い堀があるが、火葬への移行と重い負債が成長を制約する。10年の期待価値は現在を約4%上回る適正水準 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 ロッキード・マーチンLMT 受注残 2,300 億ドルと防空ミサイルの増産で利益が戻る防衛の王道銘柄。F-35 一本足の傷はあるが、利益ベースの倍率(10 年中立 20.3 倍)で測っても本質価値は今の時価総額を 3 割ほど上回る(割安) 本質価値との差 +14.0% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 オーチス・ワールドワイドOTIS 保守の継続収入が利益の大半を稼ぐ優良事業。中国の新設不況と KONE・TKE 統合の競争で悲観側を厚く置いても、総合は今の時価総額に対し +22% でやや割安 本質価値との差 +13.4% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 ウィルスコット・ホールディングス・コーポレーションWSC 長期賃貸の堀は残る。高借金と実行不振を厚く見ても、10月23日時点の価値差は約25%で、やや割安 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 ZTOZTO 中国宅配の最大規模と仕分け網は強いが、値上げの自立性とVIEには限界がある。10年の還元を含めればやや割安 本質価値との差 +10.9% · 10 年 やや割安(年 +9.8%) やや割安 キャリア・グローバルCARR 売却後の空調はデータセンターと更新需要で伸びる優良株。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +9% で適正 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) 適正 ノースロップ・グラマンNOC B-21 と Sentinel で米国の核抑止の 2 本柱を持つ防衛の主契約者。受注残は史上最高だが利益率は薄く、利益ベースの倍率では本質価値は今の時価総額をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 アリソン・トランスミッション・ホールディングスALSN 北米の高い変速機シェアは強いが、2026年の大型買収で借金と競争事業が増えた。10年の価値はほぼ適正で安全域は薄い。 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 KBRKBR アンモニア技術の強い堀と政府向け契約を持つが、2027年の分社とAI代替には不確実性が残る。10年の本質価値は現値比約7%高い適正圏で、安全域は薄い 本質価値との差 +8.4% · 10 年 適正(年 +10.1%) 適正 テクストロンTXT 時価総額 131 億ドルは GAAP の純利益の 14 倍。ジェット・MV-75・工業を抱える複合企業は、利益ベースの倍率(10 年中立 12.6 倍)で測ると本質価値が今の約 1.2 倍に出てやや割安 本質価値との差 +7.5% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 ローリンズROL 家庭と店舗に張りつく定期契約の害虫駆除は景気に強く、買収の支出を利益から引き、利益ベースの倍率(中立 23 倍)で測ると、本質価値は今の値段を 1 割弱上回る水準で適正 本質価値との差 +5.7% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 アキュイティーAYI 照明の販路と建物制御には長く続く強みがある。ただし成長の買収依存とAIによる競争を考えると、現在の評価はおおむね適正で安全域が薄い。 本質価値との差 +4.6% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 アメリカン・エアーラインズ・グループAAL 北米最大級の路線網とマイル事業は残るが、燃料高と巨額負債が株主利益を奪う。10年の期待値はほぼ今の値段で安全域は薄い(適正) 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +10.4%) 適正 カーライルCSL 商業屋根の更新需要と高い資本効率は魅力だが、防水材の採算と大口顧客への依存に弱さが残る。10年の本質価値は現値を約8%上回り、評価は適正 本質価値との差 +1.5% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ユナイテッド・パーセル・サービスUPS アマゾンの荷物の削減を終え利益が戻り始めた宅配の最大手。利益ベースの倍率で測ると純利益 15 倍の今の値段はやや安いが、アマゾン自前網との競争を重く見て確率を悲観側に置いた 本質価値との差 −0.2% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 CNHインダストリアルCNH 農機の世界的な販売・整備網と精密農業への投資には長期価値があるが、景気循環と金融子会社の信用リスクを考えると現状は適正圏 本質価値との差 −1.4% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 フォーチュン・ブランズ・イノベーションズFBIN モーエンの値決め力は本物だが、住宅循環とFiberon減損が重い。10年の期待価値は約51億ドルで現在の52億ドルとほぼ同じ、適正圏 本質価値との差 −2.3% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 ゼネラル・ダイナミクスGD ガルフストリームと潜水艦で稼ぐ防衛・ビジネスジェットの複合企業。受注残 1,365 億ドルで利益の見通しは堅く、利益ベースの倍率(資本コスト 7.75%、中立は上限の 9 割弱)で測ると今の値段は適正の範囲 本質価値との差 −5.9% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 アメンタム・ホールディングスAMTM 核・防衛の現場力は残るが、人月型デジタルのAI代替と重い負債を織り込むと、現在の時価総額はやや割高 本質価値との差 −5.9% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 コア・メインCNM 水道インフラの更新と全国配送網は長く残る強みだが、買収の資本効率と債務を踏まえた10年価値は現値とほぼ並び、評価は適正 本質価値との差 −7.1% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ミューラー・インダストリーズMLI 北米の銅配管・真鍮加工で高い利益と純現金を稼ぐが、樹脂への代替と買収収益率を見れば、10年価値は現状に近く安全域は薄い 本質価値との差 −8.9% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 ザイレムXYL 水の設備・計測・サービスで景気に強いが、のれん込みの資本効率は低い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -20% でやや割高 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) やや割高 SAROSARO 整備認可と長期契約は強いが、OEMへの依存と借金が残り、10年先の利益と悲観の深さを考えるとやや割高 本質価値との差 −10.1% · 10 年 やや割高(年 +7.5%) やや割高 パッカーPCAR 北米クラス 8 の循環と DAF の欧州で稼ぐ堅実な首位級。事業は優良だが、利益ベースの上限の内側(中立は 7.6 割)で測ると、今の値段は 2 割弱高く、やや割高 本質価値との差 −10.2% · 10 年 やや割高(年 +7.3%) やや割高 ハベルHUBB 電力会社の送配電部材とデータセンター配線で稼ぐ高収益企業。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 16.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -18% でやや割高 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ユニオン・パシフィックUNP 線路という最高級の堀を持ち、未成立の NSC 合併を除いた単独の姿で測ると、純利益の 24 倍の今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 ビルダーズ・ファースト・ソースBLDR 米国最大級の住宅建材の流通・加工。着工の谷と重い借金。利益ベースの正当化 PER の 9 割(中立 10 年 9.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +3% で適正 本質価値との差 −10.6% · 10 年 やや割高(年 +9.0%) やや割高 スリーエムMMM PFAS の訴訟支払いを抱えつつ利益率は上向き。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段に近く、適正 本質価値との差 −11.0% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 グレコGGG 交換部品と精密流体制御に強い優良企業。10年後も競争力は残るが、買収の採算と建設需要に不確実性があり、現状はやや割高 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 H&RブロックHRB 申告の専門家と店舗網には価値が残るが、AIによる工数減を考えると長期の安全域は薄く、評価はやや割高 本質価値との差 −11.9% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 アドバンスト・ドレナージ・システムWMS 水管理の全国網と許認可は強いが、買収込みの成長を多く織り込み、総合価値は今の時価総額を約9%下回る適正 本質価値との差 −12.1% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 バルモント・インダストリーズVMI 送電鋼構造物と灌漑設備の強みは長持ちする。しかし増産の実行と農業循環には不確実性があり、10年価値では安全域が足りず、やや割高と見る。 本質価値との差 −13.1% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 W・W・グレインジャーGWW 北米の産業用品流通で堀の深い優良企業。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 20.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −13.3% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 クラリベートCLVT 学術情報と知財データの堀は残るが、巨額買収の後遺症とAI代替が重い。事業売却後も安全域は不足し、約25%のやや割高 本質価値との差 −13.5% · 10 年 やや割高(年 +7.1%) やや割高 GEエアロスペースGE 民間エンジン整備という最良の事業を持つが、PER 39 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 21 倍)の 1.8 倍で、計算上はやや割高 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 スナップオンSNA 整備士へのバン販売の堀と厚い現金で利益率 22% を保つ。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 ファーガソン・エンタープライズ・インクFERG 上下水道と建築設備の全国流通網には長期の強みがある。だが買収と設備投資の成果を織り込んだ現値は、10年の利益・還元を割り引くとやや割高である。 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 デルタ航空DAL 山の年でなくならした利益で測ると、燃料高でも優良な航空会社の価値は今の値段とほぼ釣り合う。利益ベースの PER は 10 倍台で、循環と燃料の悲観を厚く置いた 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 マスコ・コーポレーションMAS 改修需要に乗るブランド製品。ホームデポ頼みと住宅循環が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 16.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -6% で適正 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 アラスカ・エア・グループALK 西海岸とハワイの路線網は強いが、燃料高と巨額の機材投資が株主利益を圧迫する。10年の回復を織り込んでもやや割高。 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +8.0%) やや割高 A.O.スミスAOS 北米最大の給湯器メーカー。中国の不振とヒートポンプ移行が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.7 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -11% でやや割高 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ヴェラルトVLTO 定期収入が約 6 割の水質・製品識別の会社。利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると、今の値段(PER 26.9 倍)はやや高いが適正の範囲 本質価値との差 −16.6% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 アグコAGCO 欧州フェントのブランドと交換部品には堀があるが、農機の深い循環と米州の収益悪化が重い。10年価値は現値を下回り、やや割高 本質価値との差 −17.7% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 トランスダイム・グループTDG 独占に近い航空機部品の補修収入で稼ぐ高収益の複利機械。ただし純負債は EBITDA の約 5.8 倍で、利益ベースの倍率(10 年中立 15.3 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 2 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −18.0% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 カミンズCMI 発電は受注が 2028 年下期まで埋まり利益は拡大中だが、北米トラックの循環が深く、利益ベースの本質価値は今の時価総額を 2 割強下回るやや割高 本質価値との差 −18.2% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ITWイリノイ・ツール・ワークスITW 利益率は高いが売上の伸びの実績が弱い。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −18.6% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 リフトLYFT 配車の需要は伸びるが、利益の実力はまだ薄い。自動運転による仲介手数料の低下と保険負担を織り込むと、本質価値は現在の時価総額を下回る(やや割高) 本質価値との差 −19.4% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ミドルビーMIDD 食品加工事業の分離で業務用厨房に集中。強いブランドと更新需要は魅力だが、買収負債と競争を織り込むとやや割高 本質価値との差 −19.5% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 L3ハリス・テクノロジーズLHX 宇宙・通信・ミサイル推進の 3 本柱で受注残 420 億ドル。固体ロケットモーターの増産が利益を押し上げるが、利益ベースの倍率(10 年中立 15.4 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 1 割ほど下回る(やや割高) 本質価値との差 −19.5% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 ワッコWSO 北米最大の空調機器卸で更新需要と販売網に強みがあるが、キャリア依存と買収資本の負担を考えると、10年価値は現在より約25%低く、やや割高 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 インガソール・ランドIR 圧縮機・真空・ポンプで世界の上位を争う質の高い産業機械。買収で伸びる分は買収の現金を引いて評価すると、利益ベースの上限で見ると今の値段は高く、やや割高 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ウェイスト・マネジメントWM 堀は厚く価格の力も強い。資本コスト 7.5% で利益ベースの正当化 PER(中立 21 倍)を測ると、PER 34 倍の今の値段はやや割高の範囲 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 アプライド・インダストリアル・テクノロジーズAIT 工場を止めない技術系流通の強みは長く続くが、買収と利益率改善への期待も大きい。10年の本質価値は基準時価総額を約27%下回り、やや割高。 本質価値との差 −21.2% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 アメテックAME ニッチな計測・精密部品を買い足して束ねる質の高い会社。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 17.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -24% でやや割高 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 ジェイコブズ・ソリューションJ 政府サービスを分離した設計・工事管理会社。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 11.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −21.6% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 QXOQXO 屋根材・断熱材流通を買収で一気に拡大したが、利益改善は未証明。増資と優先株の負担を考えると安全域は薄く、台帳基準ではやや割高 本質価値との差 −21.6% · 10 年 やや割高(年 +7.2%) やや割高 レイドス・ホールディングスLDOS 政府案件の受注残は厚いが、人月で売る IT 受託は AI エージェントの標的で、売上が縮む前提で見るとやや割高(-14%) 本質価値との差 −21.7% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 ESABESAB 溶接消耗材の強みは長く続くが、Eddyfi買収の借金と希薄化が重い。10年先の稼ぐ力から見ると、現状はやや割高 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 ウェスコ・インターナショナルWCC 電力網とAIデータセンターを支える大手流通企業だが、借金と運転資金が重い。10年先の利益と還元を評価すると、現値はやや割高である。 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 BWXテクノロジーズBWXT 米海軍向け原子炉・核燃料には強い参入障壁がある。商用原子力の成長を織り込んでも、10年の本質価値ではやや割高とみる。 本質価値との差 −22.4% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 IESホールディングスIESC データセンター電装と鉄骨建設の成長力は高いが、大型買収後の利益率と還元には不確実性が残る。10年価値との差は約マイナス27%で、やや割高。 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 カーチス・ライトCW 原子力・艦艇・軍用電子機器に長い堀を持つが、10年の株主価値は現在の時価総額を約2割下回り、やや割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 ハネウェル・インターナショナルHON エアロスペース分離後のビル・プロセス・産業オートメーション専業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -26% でやや割高 本質価値との差 −23.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 サイトワン・ランドスケープ・サプライSITE 造園資材卸の全国網と買収余地は魅力だが、値上げと買収の増分利益には疑問が残る。10年価値は現値を約18%下回り、やや割高。 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 スタンレー・ブラック&デッカーSWK 工具の回復は費用削減の実現と関税の転嫁で決まる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -15% でやや割高 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 プリモリス・サービシズPRIM 送配電の継続需要は確かだが、太陽光工事の損失で収益の堀の浅さが露呈した。10年価値は時価総額を約21%下回り、やや割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 トレイン・テクノロジーズTT 受注残 121 億ドルの AI 冷却ブームで利益は拡大中だが、PER 35 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 16.4 倍)の 2 倍で、総合は今の時価総額に対し -33% で割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 フォーティブFTV 分離後は計測・施設ソフト・滅菌の堅い会社。GAAP の PER 30 倍は高く、利益ベースの本質価値は今の値段を 1 割ほど下回り、総合はやや割高 本質価値との差 −25.6% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 ハンティントン・インガルス・インダストリーズHII 米国で唯一の原子力空母の造船所で、潜水艦も手がける。受注残 573 億ドルで売上は読めるが利益率は 5% 台と薄く、利益ベースの PER(中立 12.7 倍)で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −26.0% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 モーディン・マニュファクチャリングMOD 車両用事業の分離で冷却専業へ変貌。大型供給契約と成長余地は魅力だが、設備投資の回収と競争を考えると現値はやや割高。 本質価値との差 −26.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 アレジオンALLE 商業施設の錠・出口装置で米国の上位を守る堅い事業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -13% でやや割高 本質価値との差 −27.4% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 ノーフォーク・サザンNSC 東部の線路は代えのきかない優良な資産だが、今の値段にはユニオン・パシフィックとの合併の上乗せが入っており、NSC 単体の利益ベースの価値は 2 割台半ば下で、やや割高 本質価値との差 −28.8% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 CSXCSX 線路の堀と利益率の回復は本物だが、回復後の利益に今の値段が先に届いており、利益ベースの倍率(moat 強・10 年中立 19.5 倍)で測ると、やや割高 本質価値との差 −29.0% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 RTXコーポレーションRTX 民間機と防衛の両輪で受注残 2,890 億ドルを積む優良企業。GAAP の PER 39 倍に対し、利益ベースの倍率(10 年後の中立 14.7 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 3 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −30.0% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) 割高 アストロニクスATRO 航空機内電源の高いシェアと認証の壁は魅力だが、薄い自己資本と利益の振れを考えると安全域は乏しい。10年価値では割高と判断する。 本質価値との差 −30.1% · 10 年 割高(年 +4.3%) 割高 エイコムACM インフラ設計の実績と受注残は強いが、人月型業務へのAI代替と工事損失が重く、10年の本質価値は現時価総額を約33%下回り割高。 本質価値との差 −30.6% · 10 年 割高(年 +4.4%) 割高 ダイコム・インダストリーズDY 光回線の保守基盤とデータセンター工事は伸びるが、買収負債と受注の山谷を考えると本質価値は約31%低く、割高と見る。 本質価値との差 −31.0% · 10 年 割高(年 +5.0%) 割高 ドーバーDOV 5 部門の買収型機械メーカー。液冷・バイオ医薬で伸びるが、GAAP の PER 25 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 13 倍)の約 2 倍で、本質価値は今の値段を 3 割弱下回るやや割高 本質価値との差 −31.0% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 エマソン・エレクトリックEMR プロセス産業の制御・計測の堀は深いが、事業の入れ替えの途中。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -30% でやや割高 本質価値との差 −31.1% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 リンカーン・エレクトリック・ホールディングズLECO 溶接技術と消耗材の堀は長く続くが、10年後の利益と還元を割り引くと基準株価はやや割高。決算後の上昇で安全域はさらに縮小 本質価値との差 −31.5% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 ティムケンTKR 高性能軸受と精密駆動部品には長寿命の競争力があるが、利益率改善と買収成長の実現には不確実性が残る。10年価値は約32%低く割高 本質価値との差 −32.3% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 MSAセーフティーMSA 命を守る機器には強い参入障壁があるが、買収後の利益とPFAS訴訟の不確実性を織り込むと、10年価値は株式時価総額を下回り割高。 本質価値との差 −32.4% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 トロTTC 業務用芝管理と地下建設機械に強い堀を持つが、買収の減損と電動化競争を考えると、10年の本質価値は現在の約3分の2で割高 本質価値との差 −33.1% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 シンタスCTAS 堀は厚く伸びも安定だが、利益ベースの正当化 PER(成熟後の中立 22 倍)で測ると、PER 40 倍台の今の値段は割高 本質価値との差 −33.8% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 ジェネラック・ホールディングスGNRC 停電頼みの住宅用発電機から、データセンター向けの大型発電機へ変わる途中。利益ベースの正当化 PER の 7.2 割(中立 10 年 10.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -32% で割高 本質価値との差 −33.9% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 ウッドワードガバナーWWD 航空機の燃料制御と整備には長持ちする堀があるが、産業用制御の循環と大型投資を織り込むと、現時点の時価総額に安全域は乏しく割高 本質価値との差 −34.0% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 FTAIアビエーションFTAI 航空エンジン交換の競争力は本物だが、旧型機の寿命と発電事業の不確実性を考えると、安全域はまだ薄く、10年価値ではやや割高 本質価値との差 −34.2% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 アラマークARMK 給食と施設運営には長い需要があり、契約維持率も高い。ただし薄利と借金が利益の取り分を削り、10年の還元まで含めても現値には安全域が乏しく、割高と見る。 本質価値との差 −34.3% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 フェデックスFDX 分離後のフェデックスは、売上 825 億ドルで営業利益率 5〜6% の薄利の宅配会社。分離前の台帳の PER 15.8 倍は見かけで、継続事業では 20 倍超。費用削減は本物だが、利益ベースの倍率(10 年中立 11.1 倍)で測ると割高 本質価値との差 −34.6% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 エベラス・コンストラクション・グループECG 受注残が拡大してもデータセンターへの集中と資本配分に不確実さが残り、10年の本質価値は現在の時価総額を約42%下回る割高圏にある。 本質価値との差 −34.7% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 マステックMTZ 電力網・通信・データセンターの施工能力は貴重だが、買収を含む高成長と薄い利益率を考えると、安全域は乏しく総合は約35%の割高。 本質価値との差 −34.9% · 10 年 割高(年 +4.4%) 割高 ヘイワード・ホールディングスHAYW 北米住宅用売上の85%を支える交換需要は強いが、北米偏重と負債を織り込むと10年価値は台帳時価総額を17%下回り、やや割高 本質価値との差 −34.9% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 キャタピラーCAT 受注残 720 億ドルの AI 電源ブームで利益は急拡大中だが、PER 39 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 14 倍)の約 3 倍で割高 本質価値との差 −35.1% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 サウスウエスト・エアラインLUV 手荷物有料化・指定席・プレミアム席の上積みが計画の 6〜7 割で定着する前提でも、利益ベースで測ると価値は今の値段を下回る。会社計画の実現度で大きく分かれる。会社計画の実現度で大きく分かれる 本質価値との差 −35.2% · 10 年 割高(年 +4.0%) 割高 ボーイングBA 受注残 7,150 億ドルの民間機の複占の一角だが、営業赤字・純負債 260 億ドル・固定価格契約の損失を抱え、時価総額 1,500 億ドルは利益ベースの倍率では回復が完成しても届かず割高 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 AAONAAON 高性能空調とBASXの液冷には伸びしろがあるが、設備増強の回収と顧客集中には不確実さが残る。10年の確率加重価値は基準時価総額を約38%下回り割高。 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 ヘクセルHXL 航空機の軽量化に欠かせない認証材料を握るが、顧客集中と資本効率の回復を織り込む今の評価には安全域が乏しく、10年の本質価値では割高 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 EMBJEMBJ 世界有数の小型旅客機メーカーで、受注と整備収入は伸びる。しかし製造利益の不安定さに対して現在の評価は高く、10年の本質価値では割高と判断する。 本質価値との差 −35.9% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 フェデックス・フレイトFDXF 分離で借金を負った LTL 首位級の事業は堀も回復余地もあるが、薄い利益率の回復をすでに値段が先に見込んでおり、利益ベースの倍率(10 年中立 12.0 倍)で測るとやや割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 エムコア・グループEME 設備工事の大手。受注残 171 億ドルは山の利益。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -43% で割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 SUNBSUNB 北米2位の機材レンタル網は強いが、更新投資と借金がオーナー利益を削る。10年先の期待価値には安全域がなく割高。 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 リパブリック・サービシズRSG 廃棄物の寡占と価格の力は強いが、利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると今の値段は割高。数量の弱さと環境ソリューションの不振が懸念 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 アイデックスIEX 受注は過去最高でも、GAAP の PER 37 倍は利益ベースの 10 年の中立(約 14 倍)の 2 倍半ほどで、本質価値は今の値段の 6 割強で割高 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 トライネット・グループTNET 共同雇用と医療保険の仕組みは残るが、顧客離れとAIによる事務代替が重い。保険収益の回復を織り込んでも割高(約−54%) 本質価値との差 −36.7% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 MSCインダストリアル・ダイレクトMSM 切削工具と工場の在庫管理には継続需要があるが、投資効率の鈍化と販路の価格競争を踏まえると、10年の本質価値は時価総額を約33%下回り割高である。 本質価値との差 −37.0% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 パーカー・ハネフィンPH 航空が 3 割超・産業が 7 割の高収益な動き・流れの制御部品大手。堀は厚いが PER 34 倍は利益ベースの上限(18 倍)の 2 倍近く、割高 本質価値との差 −37.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 オールド・ドミニオン・フレイト・ラインODFL 拠点網の密度と運賃の規律という堀は本物だが、谷の利益の上にすでに回復後の値段が乗っており、式で測ると割高 本質価値との差 −37.6% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 テトラ・テックTTEK 水と環境の専門性は十年後も必要だが、人月型の設計・分析はAIに削られる。受注と還元を評価しても、安全域は乏しく総合では割高。 本質価値との差 −38.0% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 ノードソンNDSN 接着剤・医療部品・電子検査のニッチ首位で稼ぐ高収益企業だが、AI 向けの急回復を織り込んだ PER 38 倍は利益ベースの上限(約 19 倍)の 2 倍で、割高 本質価値との差 −38.2% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 ブーズ・アレン・ハミルトンBAH 機密業務と技術者の基盤は強いが、AIによる工数課金の縮小と買収負債が重い。10年先の株主価値から見ると割高 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 シー・エッチ・ロビンソン・ワールドワイドCHRW 北米最大のトラック仲介で、AI による人員減が利益に残るかが核心。資本コスト 9.25% の利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 12.5 倍)で測ると割高で、安全域はない 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 エンフェーズ・エナジーENPH 太陽光の電力変換に強いが、テスラとの競争と税控除終了で堀が細る。10年価値は約20.6億ドル、台帳時価総額比約52%低く割高 本質価値との差 −40.3% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 パーソンズPSN 受注残と使命性は強いが、人月依存・買収・案件損失を割り引くと本質価値は今の時価総額を約4割下回り、割高 本質価値との差 −40.8% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 カービーKEX 内陸液体貨物輸送の参入障壁と発電設備の成長力は魅力だが、設備更新と景気循環を織り込むと約38%の割高 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 ゲイツ・インダストリアルGTES 交換用ベルトとホースには長く続く競争力があるが、資本効率はまだ平凡だ。10年先の利益と正味の還元を評価すると、現状の時価総額には安全域がなく割高 本質価値との差 −42.1% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 ユーホール・ホールディング・カンパニーUHAL 北米随一の移動網は強いが、増分利回りと借金の重さが響き、10年価値は今の時価総額を4割下回る 本質価値との差 −42.1% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 レオナルドDRSDRS 受注残と唯一供給の堀は厚いが、10年の本質価値は現在の6割ほどで安全域が足りず割高 本質価値との差 −43.4% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 ジョンソンコントロールズJCI データセンター冷却が伸びるビル設備の優良会社。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −43.4% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 エイビス・バジェット・グループCAR 世界規模の車両運営網は残るが、弱い値決め力と重い負債が利益を先食いする。10年の期待値では現在の時価総額は割高 本質価値との差 −43.9% · 10 年 割高(年 +4.0%) 割高 ネクストパワーNXT 太陽光追尾装置の世界首位で事業の質は高い。ただし補助金消失と新規事業の競争が重く、10年価値は約68億ドル。現在の時価総額比44%低い「割高」。 本質価値との差 −44.0% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 ハウメット・エアロスペースHWM ガスタービンと航空エンジンの翼・部品で世界首位級の寡占。利益は急伸し堀も本物だが、時価総額約 880 億ドルは 2026 年の純利益の約 42 倍で、10 年後の利益ベースの PER(中立 15.4 倍)の 2.7 倍。大きく割高大きく割高 本質価値との差 −44.5% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 GEベルノバGEV ガスタービン受注残と電化で利益が伸びるが、山の利益に高い倍率を掛けない。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -49% で割高 本質価値との差 −44.8% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 フルアー・コープFLR LNG・原子力の大型受注は回復の足場になるが、工事損失の再発と設計工数のAI代替を考えると、10年の本質価値は約42%低く割高である。 本質価値との差 −45.0% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 イートンETN 北米の配電設備は寡占と受注で質が高いが、投資の山と債務を抱える。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -48% で割高 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 ITTITT 流体機器と防衛向け部品の堀は確かだが、大型買収後の負債と資本効率を織り込むと、10年の価値に対して現値は割高 本質価値との差 −45.2% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 ファスナルFAST 大口契約とオンサイトでシェアを取る産業用品流通。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 18.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -45% で割高 本質価値との差 −45.5% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 ライダー・システムR 車両整備網と長期契約は強みだが、重い設備負債と物流の価格競争を考えると、今の約104億ドルの時価総額には十分な安全域がなく割高 本質価値との差 −45.6% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 フローサーブFLS 世界の重要設備を支えるポンプ・バルブと保守網には長寿命の強みがある。しかし利益改善と成長を織り込んだ現在の時価総額には安全域が乏しく、10年価値では割高と判断する。 本質価値との差 −45.9% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 リーガル・レクスノードRRX 産業用の動力伝達には長い交換需要があるが、巨額買収の負債と薄い会計上の資本収益率が重い。10年価値は現在比約43%低く、割高と判断する。 本質価値との差 −46.6% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 ランドスター・システムLSTR 専門輸送と独立代理店の網には価値があるが、保険責任と仲介手数料の競争を織り込むと、安全域は乏しく割高とみる。 本質価値との差 −47.6% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 エヌヴェント・エレクトリックNVT 配電・冷却設備の成長と買収効果は魅力だが、巨額ののれんと設備投資の循環に注意したい。10年の本質価値では約48%割高。 本質価値との差 −48.3% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 JBハント・トランスポート・サービシズJBHT インターモーダルの回復と値上げ余地は本物だが、ならした利益に今の値段が先に届いており、貨物の山と鉄道再編の両方に弱く、利益ベースの倍率(10 年中立 12.5 倍)で測ると割高 本質価値との差 −48.3% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 クリーンハーバーズCLH 危険廃棄物焼却の許認可と全国網は強い堀だが、買収・再投資を要する利益を10年先まで評価すると、現在の時価総額には安全域が乏しく割高。 本質価値との差 −48.3% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 ロックウェル オートメーションROK 北米の制御装置 Logix とクラウドの Plex という堀はあるが、景気の振れが大きい。利益ベースの正当化 PER の 7.5 割(中立 10 年 13.3 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -47% で割高 本質価値との差 −48.6% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 クレイン・カンパニーCR 航空・防衛の認証部品には強い堀があるが、買収後の純負債と薄い株主還元を踏まえると現値には安全域がなく割高 本質価値との差 −48.6% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 ULSULS 安全認証という代え難い堀は強い。それでもAI代替、買収負担と利益成長を吟味すると、10年価値は現在の時価総額を大きく下回る。 本質価値との差 −49.0% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 エクスペディターズ・インターナショナル・オブ・ワシントンEXPD 資産を持たないフォワーダーの資本効率は優良だが、2026 年の運賃高騰の利益を先に払っている。ならした利益と利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 13 倍)で測ると割高 本質価値との差 −49.0% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 ユナイテッド・レンタルズURI 建機レンタル最大手で専門機材が 2 桁成長するが、借金で膨らむ ROE と建設の循環を利益ベースの PER(中立 12.0 倍)と悲観の確率で見ると、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −49.1% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 グランド・キャニオン・エデュケーションLOPE 大学向けの長期契約と看護実習施設は魅力だが、売上の約9割が一大学に集中し、AIによる業務内製化も重い。10年の価値では割高とみる。 本質価値との差 −49.2% · 10 年 割高(年 −0.4%) 割高 ニュー・オリエンタル・エデュケーション(新東方教育科技)EDU 授業のブランドと現金は強みだが、AI代替・少子化・中国規制で十年後の利益が細るため、本質価値からは割高 本質価値との差 −49.3% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 スターリング・インフラストラクチャーSTRL データセンター建設と買収で稼ぐ力は急拡大したが、工事利益率の持続性と顧客の設備投資循環を踏まえると、長期の本質価値に対して割高 本質価値との差 −49.5% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ブロードリッジ・ファイナンシャル・ソリューションズBR 議決権の配布という本物の堀は認めるが、取引後処理は AI の標的で、利益の倍率を下げて見ると割高(-50%) 本質価値との差 −49.8% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 サイエンス・アプリケーションズ・インターナショナルSAIC 防衛の重要システムには根が張るが、人月型ITのAI代替と厚い負債で価値は伸びにくい。10年価値は約30億ドル、現状は割高 本質価値との差 −50.1% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 CACIインターナショナルCACI 電子戦・宇宙技術への転換は魅力だが、人的サービスのAI代替と買収負債が重い。10年の本質価値は現値の約47%で、割高と判断 本質価値との差 −50.2% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 TALTAL 学而思の教室とAI学習端末は再成長したが、投資評価益を除く収益力と規制・AI代替を考えると割高(約52%) 本質価値との差 −50.3% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 ソルブ・エナジーMWH 受注残89億ドルは強いが、税制期限後の採算と還元の弱さを織り込むと総合価値は約20億ドルで、現時価総額より約55%低い 本質価値との差 −51.0% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 RELXRELX 保険データと査読の堀は強いが、法務検索・研究支援のAI代替と負債を織り込むと、10年価値は現在の時価総額に届かず割高 本質価値との差 −52.5% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 ワッツ・ウォーター・テクノロジーズWTS 規格と更新需要の堀は強いが、データセンター急伸を織り込む時価総額は10年価値を先取りし、総合価値は現在値を約58%下回る 本質価値との差 −53.1% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 ペイチェックスPAYX 小企業向けの給与は 1 人あたり課金の席型で、AI エージェントと新興勢力が削る前提で見ると割高(-54%) 本質価値との差 −53.8% · 10 年 割高(年 −1.6%) 割高 ワブテックWAB 受注残 309 億ドルと機関車の更新で伸びる、のれん込みの重い資本。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -55% で割高 本質価値との差 −53.9% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)ADP 給与処理の堀は本物だが、1 人あたり課金は AI エージェントに揺さぶられ、利益の倍率を下げて見ると割高(-54%) 本質価値との差 −54.2% · 10 年 割高(年 −1.9%) 割高 GXOロジスティクスGXO 倉庫運営の切り替え費用は強みだが、買収のれんと借金・リースが重く、利益の回復を織り込んでも今の評価には安全域が乏しい 本質価値との差 −54.5% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 ナイト・スウィフト・トランスポーテーションKNX 北米最大級のトラック輸送網と育成中のLTL事業は魅力だが、買収資本の収益性と競争の弱さを考えると、今の約100億ドルは割高 本質価値との差 −55.0% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 コンフォート・システムズUSAFIX データセンター向けの機械・電気工事は利益率 17% の山にいる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -62% で割高 本質価値との差 −55.2% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 ロバート・ハーフRHI 専門人材の信用と監査の需要は残るが、AIが工数を削る10年を織り込むと、本質価値は時価総額を約59%下回り割高 本質価値との差 −55.3% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 シュナイダー・ナショナルSNDR 貨物回復は始まったが堀は浅く、買収後の資本効率も低い。今の時価総額は10年価値に対して割高 本質価値との差 −56.6% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 FTIコンサルティングFCN 企業再建と訴訟の専門家集団は必要だが、AIによる工数代替と人材流出が堀を削る。借入を伴う自社株買いも重く、長期価値では割高 本質価値との差 −57.5% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 アクソン・エンタープライズAXON 時価総額 317 億ドルは GAAP の純利益(株式報酬を費用にした値)の 260 倍超。警察の束ね売りで 10 年伸びても、利益ベースの倍率では中立の 10 年後が今の値段に届かず割高 本質価値との差 −57.5% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 SPXテクノロジーズSPXC 冷却塔とインフラ検知の堀は厚いが、高額買収と増資を考慮すると、10年の期待価値は現在の時価総額を約6割下回り、割高と判断する。 本質価値との差 −58.0% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 ディア・アンド・カンパニーDE 2026 年が農機サイクルの底(純利益 約 49 億ドル)で、PER 35 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 12 倍)の 3 倍近くで、計算上は割高 本質価値との差 −58.5% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 サイアSAIA 全国LTL網は本物の参入障壁だが、投資回収と株主還元の遅さが重い。10年先の利益から測ると、現在の評価には安全域が乏しく割高である。 本質価値との差 −58.6% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ベリスク・アナリティックスVRSK 損保の標準データという本物の堀は認めるが、請求分析は AI 見積りで単価が下がり、利益の倍率を抑えると割高(-58%) 本質価値との差 −59.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 GOTUGOTU 教育需要は残るが、AIによる授業代替と中国の規制、集客費の重さが利益の持続性を損なう。10年の本質価値は約2.08億ドルで割高(約65%の下方差) 本質価値との差 −59.9% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 ハイコHEI 航空補修部品で約2万件の認証を持つ強い堀は本物だが、買収後の利益成長を織り込んでも10年の安全域は乏しく割高 本質価値との差 −60.2% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 バーティブ・ホールディングスVRT 電力と冷却を握る優良企業だが、AI 投資一本足の需要。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -60% で割高 本質価値との差 −61.2% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 トランスユニオンTRU 米国信用情報の寡占は堅いが、データ課金の伸びと買収資本効率には限界があり、10年価値では割高とみる 本質価値との差 −61.8% · 10 年 割高(年 −3.1%) 割高 フォージェント・パワー・ソリューションズFPS 特注配電設備とモジュール型電源の成長余地は大きいが、資本効率と株主還元には未検証の部分が残る。10年の確率加重価値は約27億ドル、基準時価総額比約64%低く、割高と判断する。 本質価値との差 −61.9% · 10 年 割高(年 −1.6%) 割高 NIQ グローバル・インテリジェンスNIQ 独自データの堀は厚いが、AI代替と純負債で本質価値は市場価値を66%下回り、割高 本質価値との差 −62.6% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 RBCベアリングスRBC 航空宇宙の認証と産業用交換部品には厚い堀があるが、買収のれんが重く還元も乏しい。10年価値は現行時価総額を大きく下回り割高。 本質価値との差 −63.9% · 10 年 割高(年 −3.3%) 割高 エーピーアイ・グループAPG 法定点検を入り口に保守を積み上げる優良な防災サービス会社だが、買収で膨らむ帳簿と普通株主への取り分を踏まえると、安全域は乏しく約61%の割高と判断する。 本質価値との差 −64.9% · 10 年 割高(年 −3.4%) 割高 アライアントALNT 精密駆動・制御の需要は10年後も残るが、薄い超過収益と買収依存が弱点。10年価値を割り戻すと今の時価総額を約68%下回り、割高。 本質価値との差 −65.4% · 10 年 割高(年 −2.4%) 割高 ブルーム・エナジーBE データセンター向け燃料電池は急拡大したが、受注と資金枠を恒久的な利益と取り違えない。10年後の営業規模を大きく見ても、基準日の時価総額には安全域がなく割高と判断する。 本質価値との差 −65.6% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 クアンタ・サービシーズPWR 受注残 534 億ドルで今年の利益は急増するが、現在の PER 約 54 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 12.0 倍)の 4 倍を超え、総合は今の時価総額に対し -66% で割高 本質価値との差 −65.7% · 10 年 割高(年 −3.4%) 割高 エクイファックスEFX 独自データと寡占の堀は認めるが、本人同意の直接取得という代替が数量を削り、利益の倍率を抑えると割高(-62%) 本質価値との差 −66.1% · 10 年 割高(年 −4.4%) 割高 パウエル・インダストリーズPOWL 特注受配電設備には安全と工程管理の強みがあるが、受注急増期の高利益率は続かない。10年後の価値を割り引くと約67%の割高。 本質価値との差 −67.6% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 エアロバイロメントAVAV 無人兵器の需要は10年先も伸びるが、競争と買収の代償が重い。利益の回復を織り込んでも安全域は乏しく、現値は割高 本質価値との差 −70.4% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 XPO INCXPO 全米を覆う小口混載網と値上げ力は魅力だが、欧州の低採算と負債を抱え、10年先の利益を大きく見込んでも今の評価には安全域がない。割高と判断する。 本質価値との差 −70.5% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 カーマン・ホールディングスKRMN 受注と認証の堀は強いが、買収後の純負債とGAAP利益では10年成長を織り込んでも割高 本質価値との差 −71.6% · 10 年 割高(年 −4.1%) 割高 ロアー・ホールディングスLOAR 認証済みのニッチ部品には強い堀があるが、買収価格と負債を背負う現在値には安全域がなく、割高 本質価値との差 −76.4% · 10 年 割高(年 −6.5%) 割高 オクロOKLO 小型炉の商用売電と燃料の量産は未証明。資金負担を含む10年の期待価値は現状を大きく下回り、割高と判断する。 本質価値との差 −78.2% · 10 年 割高(年 −3.8%) 割高 スペースXSPCX 再使用ロケットと衛星通信には強い堀がある。しかしAI計算基盤の巨額再投資に比べ株主の取り分が読みにくく、長期の本質価値では割高。 本質価値との差 −78.8% · 10 年 割高(年 −6.3%) 割高 エックス・エナジーXE 規制と燃料設備は前進したが、商用炉も契約単価もまだない。10年価値の総合は現在時価総額比約85%下で割高 本質価値との差 −85.5% · 10 年 割高(年 −8.8%) 割高 ロケット・ラボRKLB 小型ロケットの運用実績と衛星製造の成長は本物だが、中型機の実用化と大型買収を先取りした値段には安全域がなく、10年の本質価値では割高 本質価値との差 −88.6% · 10 年 割高(年 −11.4%) 割高 クラトス・ディフェンス&セキュリティー・ソリューションズKTOS 無人機と防衛用推進技術には大きな成長余地があるが、量産実績と資本効率は未成熟。10年の利益と増資負担から見ると大幅な割高 本質価値との差 −91.2% · 10 年 割高(年 −9.2%) 割高 プラネット・ラボスPBCPL 衛星画像の独自データには堀があるが、政府契約への依存と重い再投資、株式希薄化を考えると割高。10年価値は現在より約92%低い 本質価値との差 −91.8% · 10 年 割高(年 −13.4%)

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読んだ資料

  1. Donaldson Company 2026 Form 10-K(2026年7月期、事業別売上、競争、買収、資本政策)
  2. Donaldson Reports Record Fourth Quarter and Full-Year 2026 Sales and Earnings(2026年8月26日、2027年見通し)
  3. Global Market Insights, Industrial Air Filtration Market 2026–2035(市場規模と競合シェア、2026年10月)

分析日 2026-10-23