株譜
AI 銘柄分析 · 資本財・サービス · 試作

キャタピラー CAT

受注残 720 億ドルの AI 電源ブームで利益は急拡大中だが、PER 39 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 14 倍)の約 3 倍で割高

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)404.37 ドル1,910 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)704.0 ドル3,325 億ドル差 −42.6%
10 年後から見ると 割高 価値 404.37 ドル1,910 億ドル · 差 −42.6% · 期待の年率 +1.2%
期待の年率リターン(10 年)+1.2%資本コスト比 −7.3 pt
推定の資本コスト8.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

キャタピラー(Caterpillar)は、建設機械(ショベル・ブルドーザー)、鉱山機械、エンジン・発電機・ガスタービン・鉄道機器、そして金融子会社を持つ世界最大の重機メーカーである。2025 年は売上 676 億ドル、営業利益 112 億ドル(営業利益率 16.5%)、純利益 89 億ドル。2026 年 4〜6 月期は売上が前年比 +24%、営業利益率 20.9% と過去最高水準で、受注残は 720 億ドル(+92%)、通年の売上見通しは十数%増に引き上げられた。

押し上げているのはデータセンター向けの発電設備で、パワー・エナジー部門の発電売上は年 110 億ドルを超え、受注は 2029〜30 年の納入分まで入っている。ただし建設機械・鉱山機械は景気の山谷が大きく、リーマンショックでは株価が 69% 下げ、営業利益率は 4% まで落ちた。今の高収益は「循環の山」と「AI 電源の割増」の合計である。

バリュー投資の観点では、事業は堀が深く(販売・整備網、部品の囲い込み、サービス収益の積み上げ)、資本の戻しも健全で、質は高い。問題は値段で、時価総額 3,451 億ドルは純利益の 39 倍、自己資本の 16 倍に当たる。市場 × シェア × 価格で 10 年を積み上げ、資本コスト 8.5% で割り引くと、中立の筋書きでも利益は 2026 年の見込みから年 4% 台でしか伸びず、成熟した倍率は利益ベースの正当化 PER(k 8.5%・g 4%・事業の ROE 37〜40% 前後から RONIC を出す)の上限 18.5 倍の 7.5 割、約 14 倍に落ち着く。10 年後の時価総額は中立で今の 0.8 倍にとどまり、割り引くと今の値段の 5 割強の価値しかない。10 年の楽観の筋書きなら今を上回るが、循環産業として悲観側の確率も厚く、計算上は割高になる。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、キャタピラーは「10 年後も存在し、今より強いか」と聞かれれば存在する。重機の世界首位、販売代理店網、サービスの積み上げは、10 年で損なわれにくい堀である。ただし、バリュー投資家が重視するのはオーナー利益(成長のための再投資を引いた株主のものになる利益)の安定性で、この会社は景気の山谷で利益が 4 割以上動く。その平均を見る必要があり、2018〜2025 年の純利益は 2020 年の 30 億ドルから 2024 年の 108 億ドルまで大きく動いている。ならした利益は 2026 年の見込み(約 130 億ドル)より低い 100 億ドル前後にある、というのが落ち着いた見方である。

今の時価総額は、その 2026 年の見込みの純利益に対しても 26 倍で、10 年後の成熟した姿(利益ベースの PER 14 倍前後)と比べると、成長と倍率の両方で多くを先取りしている。資本コスト 8.5% で割り引くと、今の水準を正当化できるのは発電が 2030 年代も伸び続ける楽観の筋書きだけである。安全域はなく、割高の側に余白がある。

事業の質は高いが、予測しにくい要素(データセンター投資の持続、関税、景気)が大きく、確信度は中程度に下げる。よい会社と、よい投資対象は別だ、というのが結論である。

何で稼ぐ会社か

売上は 3 つの事業部門と金融子会社から成る。パワー・エナジー(P&E、2025 年 286 億ドル)は、発電用・船舶用・産業用のエンジン、ソーラー・タービンズのガスタービン、石油・ガス向け圧縮設備、鉄道機関車の部品・整備を扱い、データセンターの非常用・常用電源が主力の成長源である。建設機械(CI、約 230 億ドル)は、ショベル・ホイールローダー・ブルドーザーなどを販売代理店網(ディーラー)経由で世界に売る。資源産業(RI、約 120 億ドル)は、大型の鉱山用トラックやショベル、自動運転の鉱山システム、地下鉱山機械を扱う。キャピタル・ファイナンスなどの金融子会社(約 36 億ドル)は、顧客とディーラーに融資とリースを出す。

収益の構造は、新品の機械を売り、その後の部品・整備・修理・デジタルで長く稼ぐ形で、サービス収益は 2025 年に約 240 億ドルあり、2030 年に 300 億ドルを目標にしている。機械の稼働台数(保有台数)が増えるほど、景気が悪い年でも整備需要が下支えになる。

課題は 3 つある。第 1 に関税で、2025 年の純負担は 17 億ドルに達し、2026 年は価格転嫁と IEEPA 関税の払い戻しで一部を取り戻している。第 2 に中東向けの建設機械の弱さと、大型農業・住宅向けの需要の鈍さ。第 3 に、発電の増産投資が 2030 年以降の需要に見合うかどうかである。

優良さと弱いところ

堀は 3 つある。第 1 に世界に張りめぐらされた販売代理店網で、部品を翌日に届ける体制が機械の稼働率を支え、顧客は価格より止まらないことを優先する。第 2 にブランドと中古価格の高さ(下取り価値が高い)。第 3 にサービスとデジタルで、保有機械の稼働データが整備と部品の売上を囲い込む。コマツ・日立建機・ボルボ・中国の三一重工や徐工が追う建設機械では、世界首位のシェアが規模の利益を生む。

資本効率は高く、ROE は 40% 台(自社株買いで自己資本が小さい点を割り引く必要がある)。営業利益率は 2018 年 15.8% → 2023 年 20.6% → 2025 年 17.2% と、2010 年代より構造的に高い水準にある。経営は「利益ある成長」を掲げ、FCF のほぼ全額を還元する方針を持つ。

弱い所は、利益が景気の山谷に大きく連動することである。2009 年の営業利益率は 4.1%、2016 年は 5.5%。価格を決める力は強いが、需要が 3〜5 割落ちる年は固定費の重さで利益が急減する。また、売上の 3 割近くを占める発電が急拡大した分、データセンター投資が止まる・効率が上がって電力需要が下振れる、といった単一テーマへの依存が増している。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

建設機械・鉱山機械・エンジン・商用車は、景気の山谷で数量が 3〜5 割動く典型的な循環産業である。2026 年は、データセンターと電力インフラ、銅など鉱物の需要、米国のインフラ投資、リショアリングが重なり、北米のクラス 8 トラックの受注も急回復した。一方、大型農機は谷、住宅向けは金利 5% の下で弱く、建設機械の中東向けは弱含みである。景気の位置は、電力・鉱山が山の手前から中腹、住宅・農機が谷という二極化である。

構造の変化は 3 つある。第 1 に発電で、AI の電力需要から、ガスタービン・往復式エンジンの受注が 2029〜30 年まで埋まり、納期が競争力の源泉になっている。競合は GE ベルノバ・三菱重工・シーメンスエナジー(ガスタービン)、カミンズ・ロールスロイス・ワルチラ(エンジン)。第 2 に電動化と自動運転で、鉱山では自動運転が先行している。第 3 に中国メーカーの低価格攻勢で、新興国・欧州で値下げ圧力になる。

今後 10 年は、発電の高成長が 2030 年代前半にピークを迎えて落ち着き、建設・鉱山は名目成長(数量 年 +2%、価格 年 +3〜3.5%)に戻る、というのが中立の見方である。倍率は利益ベースの正当化 PER(k 8.5%)の上限の 6〜8.5 割で置き、成熟した優良循環株で PER 10〜16 倍とした。

資本政策と M&A

資本配分は規律が高い。2025 年は自社株買い 52 億ドルと配当 28 億ドルで約 80 億ドルを還元し、方針は MP&E(機械・エンジン)の FCF のほぼ全額を還元すること(2025 年は約 84%)。配当は 30 年以上増え続けている。自社株買いは株数を 2018〜2025 年に毎年 3〜5% ほど減らしてきたが、株価が割高な局面で買い続けると、1 株の価値を壊す側に働く点は注意が必要である。株式報酬による株の増加分は、還元額から差し引いて正味で見る。

M&A は、1 件ずつの小さな買収(デジタル・自動化・サービス)が中心で、2012 年に買収した中国の炭鉱機器メーカー(ERA マイニング機械)で 2013 年に約 6 億ドルの減損を出した失敗の過去がある。大型の合併の可能性は低い。増産投資(エンジン・タービンの能力拡大、年 20 億ドル台の設備投資)は、需要の山が過ぎた後の稼働率が最大の論点になる。借金は金融子会社を除くと純負債 341 億ドル程度(金融子会社の借入を含む連結値)で、2025〜26 年の借り換えで利払いが増える。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

発電の増産は 2029〜30 年の納入分まで受注済みで、受注残は 720 億ドルと過去最高。データセンターの電源は、停電を避けるために価格より納期を重視する買い手が多く、キャタピラーは価格を決める力を持つ。サービス収益は保有台数の増加とともに 240 億ドルから 300 億ドルへ向かい、景気が悪い年の下支えになる。

営業利益率は 2023 年 20.6%、2024 年 20.9%、2026 年 4〜6 月期 20.9% と、2010 年代の 10〜15% から構造的に切り上がった。投資家説明会の 2030 年目標は、売上 1,000 億ドルで営業利益率 21〜25%。実現すれば、純利益は 2025 年の 2 倍を超える。

自社株買いは毎年 3〜5% 株数を減らし、1 株あたりの利益は純利益より速く伸びる。鉱山の自動運転、電動化の過渡期のディーゼル需要、米国のインフラ・製造業の回帰も重なる。中国の建機は価格競争で追うが、稼働率と整備網の差は大きい。10 年後に、データセンター発電の需要が落ち着いても、保有台数が増えた整備需要で利益は守られる。これが強気の見方で、楽観の筋書きの下敷きである。

慎重な見方

今の利益は循環の山に当たる。クラス 8 トラックの受注急増は 2027 年の排ガス規制前の前倒し購入を含み、規制後は反動で落ちる。大型農機は谷で、住宅向けは金利 5% で弱く、中東向けの建設機械は弱含み。リーマンショックでは営業利益率は 4.1%、株価は 69% 下げ、コロナでも売上が 2 割落ちた。

発電の急拡大は、データセンター投資のピークアウトで需要が落ちる、電力会社・GE ベルノバ・三菱重工・小型燃料電池ベンダーとの競争で価格が下がる、効率の高い AI チップで必要な電力が減る、といったリスクを持つ。キャタピラー自身が能力を 2〜3 倍に増やしているため、需要が外れると稼働率が下がり、固定費が利益を圧迫する。

関税の純負担は 2025 年に 17 億ドル。中国の三一重工・徐工は新興国と欧州で低価格攻勢を続け、鉱山でも電動・自動運転で新規参入が出る。自社株買いは割高な株価での買いで、価値を壊す。PER 39 倍は 2018〜2025 年の中央値 15.8 倍の 2.5 倍で、成熟すれば 14 倍前後に戻る、というのが慎重な見方で、これだけで時価総額は約半分になる計算になる。

どちらに重みを置いたか

強気の見方は事業の質と発電の受注残で説得力があるが、今の株価はそれをすでに織り込んでいる。慎重な見方は倍率の回帰と景気の循環で強い。確率は、楽観 10%・やや楽観 22%・中立 36%・やや悲観 20%・悲観 12% と、循環産業として悲観を厚めに置いた。悲観には構造的な負けの筋(発電の需要減・中国の追い上げ)を置いた。今の時価総額を上回るのは楽観だけ(やや楽観はほぼ同じ水準)で、確率の加重平均を割り引くと今の値段を 4 割半ばほど下回るため、結論は割高である。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 552.10 ドル2,608 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 240.86 ドル1,138 億ドル)。 今の値に割り戻すと 404.37 ドル1,910 億ドル、今との差 −42.6%、 期待の年率 +1.2%(資本コスト 8.5%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 939.68 ドル4,438 億ドル 338.77 ドル1,600 億ドル +81.6% +6.1% 127.84 ドル604 億ドル
やや楽観 22% 726.51 ドル3,431 億ドル 296.42 ドル1,400 億ドル +45.3% +3.8% 225.04 ドル1,063 億ドル
中立 36% 591.98 ドル2,796 億ドル 254.08 ドル1,200 億ドル +20.2% +1.9% 304.58 ドル1,439 億ドル
やや悲観 20% 332.27 ドル1,569 億ドル 190.56 ドル900 億ドル −25.7% −2.9% 104.56 ドル494 億ドル
悲観 12% 156.11 ドル737 億ドル 101.63 ドル480 億ドル −63.4% −9.6% 30.93 ドル146 億ドル
加重平均100% 552.10 ドル2,608 億ドル240.86 ドル1,138 億ドル +12.6% +1.2% 792.96 ドル3,745 億ドル

今の株価時価総額 704.05 ドル3,325 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.5% を下回るほど割高。

楽観 10% 楽観:発電が 2030 年代も伸び続け、世界首位の整備網でサービスが 500 億ドルを超える 利益 268 億ドル · PER 16.6 倍 · 株価時価総額 939.68 ドル4,438 億ドル

2035 年、発電の対象市場は 2025 年比で年 +6.8% の 2,900 億ドル、シェアも小幅に上がり、物価も 10 年で 1.41 倍。建設機械は年 +3%、鉱山は自動運転と銅需要で年 +3.4%。サービスは 500 億ドルを超え、営業利益率は 22% 近くに達して投資家説明会の 2030 年目標の上側を維持する。純利益は 2025 年の約 3 倍。倍率は利益ベースの正当化 PER の上限 19.7 倍(g 4.0%・RONIC 35.4%・k 8.50%)の 8.4 割で PER 16.6 倍、時価総額は 4,438 億ドル。自社株買いで株数は 10 年で 2 割以上減り、還元は FCF のほぼ全額に達する。中国勢は低価格で追うが、稼働率と整備網の差で首位を守り、電動化の過渡期にもディーゼル需要が残る。 10 年(2026〜2035 年)の純利益の累計は約 1914 億ドル(2028 年の 159 億ドルまで年 +21%、そこから 2035 年の 268 億ドルまで年 +7.7%で伸びる道筋で足した。減損・赤字の年は無い)。

  • パワー・エナジー:数量 2,900(対象市場(億ドル、2025 年の価格に換算))× 価格 27.7%(キャタピラーのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 803 億ドル・営業利益 213 億ドル。市場 2,900 億ドル × シェア 19.6% × 価格 1.41 倍
  • 建設機械:数量 1,750(世界の建設機械市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 25.2%(キャタピラーのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 440 億ドル・営業利益 90 億ドル。市場 1,750 億ドル × シェア 17.9% × 価格 1.41 倍
  • 資源産業:数量 850(鉱山・重建設の機械市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 28.2%(キャタピラーのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 240 億ドル・営業利益 38 億ドル。市場 850 億ドル × シェア 20.0% × 価格 1.41 倍
  • 金融子会社:数量 560(融資・リース資産残高(億ドル))× 価格 0.10(収益率(利回り))→ 売上 56 億ドル・営業利益 13 億ドル。融資・リース残高 560 億ドル × 利回り 10.0%

倍率:帳簿の ROE 67% は 40% 超(自己資本が借金・自社株買いで縮んだ見かけ)なので ROIC から直した(ROIC = 税引き後営業利益 ÷(自己資本+純負債 341 億ドル)= 35.7%、ROE = ROIC +(ROIC − 借入金利 5.75%×(1−22%))× 純負債÷自己資本(1 倍まで)= 62.3%)。正当化 PER 19.7 倍(g 4.0%・RONIC 35.4%=k 8.50%+残る割合×(事業の ROE 62.3%−k)・moat=normal)に対して 16.6 倍(上限の 8.4 割)に置いた。発電が 2030 年代も伸び続け、サービスの積み上げで利益率が 20% 超を保つ最良の筋書き。ただし循環産業の山の利益なので上限の 8.4 割にとどめた。

確率:発電の需要が長く続き、シェアも上がる必要があり、さらに建設・鉱山が好調を維持する。大型の構造変化が味方する筋書きで 1 割。

やや楽観 22% やや楽観:発電は 2030 年代前半にピークアウトするが、サービスの積み上げで利益率は 20% 近く 利益 232 億ドル · PER 14.8 倍 · 株価時価総額 726.51 ドル3,431 億ドル

2035 年、発電の対象市場は 2,600 億ドル(年 +5.6%)、建設機械は年 +2.4%、鉱山は年 +2.6%。発電の増産が一巡して新品の伸びは鈍るが、サービスは 400 億ドルを超えて利益率を守る。営業利益率は約 21%、純利益は 2025 年の約 2.6 倍。自社株買いで株数は 10 年で 2 割ほど減る。PER 14.8 倍(利益ベースの正当化 PER の上限 18.8 倍の 7.9 割。g 4.0%・RONIC 25.7%・moat=normal・k 8.50%)。電動化は鉱山の自動運転から段階的に進み、キャタピラーは自社の電動機械と自動運転で先行を保つが、ディーラー網への投資は重くなる。中国勢は新興国で低価格を続け、価格の上がり方は物価をわずかに下回る。

  • パワー・エナジー:数量 2,600(対象市場(億ドル、2025 年の価格に換算))× 価格 27.2%(キャタピラーのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 706 億ドル・営業利益 180 億ドル。市場 2,600 億ドル × シェア 19.3% × 価格 1.41 倍
  • 建設機械:数量 1,650(世界の建設機械市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 25.2%(キャタピラーのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 415 億ドル・営業利益 81 億ドル。市場 1,650 億ドル × シェア 17.9% × 価格 1.41 倍
  • 資源産業:数量 790(鉱山・重建設の機械市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 28.2%(キャタピラーのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 223 億ドル・営業利益 33 億ドル。市場 790 億ドル × シェア 20.0% × 価格 1.41 倍
  • 金融子会社:数量 540(融資・リース資産残高(億ドル))× 価格 0.10(収益率(利回り))→ 売上 54 億ドル・営業利益 13 億ドル。融資・リース残高 540 億ドル × 利回り 10.0%

倍率:帳簿の ROE 47% は 40% 超(自己資本が借金・自社株買いで縮んだ見かけ)なので ROIC から直した(ROIC = 税引き後営業利益 ÷(自己資本+純負債 341 億ドル)= 27.3%、ROE = ROIC +(ROIC − 借入金利 5.75%×(1−22%))× 純負債÷自己資本(1 倍まで)= 43.0%)。正当化 PER 18.8 倍(g 4.0%・RONIC 25.7%=k 8.50%+残る割合×(事業の ROE 43.0%−k)・moat=normal)に対して 14.8 倍(上限の 7.9 割)に置いた。発電は 2030 年代前半にピークアウトするが、サービスの積み上げで利益率が 20% 近くを保つ筋書き。

確率:発電の高成長は一巡しても、保有台数の整備需要が残る展開。強気の見方に近いが、中国の追い上げで価格が少し弱い。

中立 36% 中立:発電は 2030 年代前半にピークを打ち、建設・鉱山は名目成長に戻り、利益率は 20% 前後 利益 201 億ドル · PER 13.9 倍 · 株価時価総額 591.98 ドル2,796 億ドル

2035 年、パワー・エナジーの対象市場は 2025 年比 年 +4.4% の 2,300 億ドル(シェア一定)。建設機械は数量 年 +2%・価格 年 +3.5%、鉱山は数量 年 +2%。10 年の物価上昇は 1.41 倍で、全社の売上は約 1,280 億ドル(年 +6.6%、投資家説明会の 5〜7% の範囲)。営業利益率は 19.8% と、2030 年目標の範囲(15〜25%)の中ほどで、景気の山谷をならした水準。営業利益は 253 億ドル、純利益は 200 億ドル(2025 年の 2.2 倍)。借り換えの利払い増は純利益に反映。倍率は利益ベースの正当化 PER の上限 18.5 倍(g 4.0%・RONIC 23.8%・k 8.50%)の 7.5 割で PER 13.9 倍、時価総額は 2,796 億ドル。

  • パワー・エナジー:数量 2,300(対象市場(億ドル、2025 年の価格に換算))× 価格 26.9%(キャタピラーのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 618 億ドル・営業利益 151 億ドル。市場 2,300 億ドル × シェア 19.1% × 価格 1.41 倍
  • 建設機械:数量 1,590(世界の建設機械市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 25.2%(キャタピラーのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 400 億ドル・営業利益 74 億ドル。市場 1,590 億ドル × シェア 17.9% × 価格 1.41 倍
  • 資源産業:数量 744(鉱山・重建設の機械市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 28.2%(キャタピラーのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 210 億ドル・営業利益 29 億ドル。市場 744 億ドル × シェア 20.0% × 価格 1.41 倍
  • 金融子会社:数量 520(融資・リース資産残高(億ドル))× 価格 0.10(収益率(利回り))→ 売上 52 億ドル・営業利益 12 億ドル。融資・リース残高 520 億ドル × 利回り 10.0%

倍率:正当化 PER 18.5 倍(g 4.0%・RONIC 23.8%=k 8.50%+残る割合×(事業の ROE 39.2%−k)・moat=normal)に対して 13.9 倍(上限の 7.5 割)に置いた。販売・整備網と部品の囲い込みの堀は深いが、2026 年の利益は建設・鉱山の循環の山と AI 電源の割増の合計で、景気の振れが大きい(リーマンで営業利益率 4%)ので上限の 7.5 割。

確率:業界ノートの中立(発電 10 年 年 +6%、建設・農機は数量 +2%・価格 +3%)に、成熟した循環産業としての PER 13.6 倍(利益ベースの正当化 PER の上限の 7.5 割)を当てた。

やや悲観 20% やや悲観:発電のピークアウトと中国の追い上げで、利益率が 15% 台に戻る 利益 141 億ドル · PER 11.1 倍 · 株価時価総額 332.27 ドル1,569 億ドル

2035 年、データセンター電源の増設が止まり、発電の市場は 2025 年比 年 +2.9% の 2,000 億ドルにとどまる。中国メーカー(三一重工・徐工)との競争で建設機械の価格が下がり、鉱山も電動化の過渡期で値引きが出る。営業利益率は約 16%、営業利益は 178 億ドル(2025 年の 1.6 倍)、純利益は 141 億ドル。倍率は利益ベースの正当化 PER の上限 18.3 倍(g 4.0%・RONIC 22.8%・k 8.50%)の 6.1 割で PER 11.1 倍、時価総額は 1,569 億ドル。サービス収益は保有台数で守られるが、新品の値引きと能力過剰で利益の伸びが売上の伸びを下回り、自社株買いも抑えられて還元が減る。

  • パワー・エナジー:数量 2,000(対象市場(億ドル、2025 年の価格に換算))× 価格 26.3%(キャタピラーのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 526 億ドル・営業利益 105 億ドル。市場 2,000 億ドル × シェア 19.1% × 価格 1.38 倍
  • 建設機械:数量 1,480(世界の建設機械市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 24.5%(キャタピラーのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 363 億ドル・営業利益 54 億ドル。市場 1,480 億ドル × シェア 17.8% × 価格 1.37 倍
  • 資源産業:数量 650(鉱山・重建設の機械市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 27.5%(キャタピラーのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 179 億ドル・営業利益 20 億ドル。市場 650 億ドル × シェア 20.0% × 価格 1.38 倍
  • 金融子会社:数量 470(融資・リース資産残高(億ドル))× 価格 0.10(収益率(利回り))→ 売上 47 億ドル・営業利益 9 億ドル。融資・リース残高 470 億ドル × 利回り 10.0%

倍率:正当化 PER 18.3 倍(g 4.0%・RONIC 22.8%=k 8.50%+残る割合×(事業の ROE 37.0%−k)・moat=normal)に対して 11.1 倍(上限の 6.1 割)に置いた。発電のピークアウトと中国の追い上げで利益率が 15% 台に戻る筋書きなので、上限の 6.1 割。

確率:データセンター発電の過剰能力と、中国メーカーの値下げが重なる展開。キャタピラー自身が能力を 2〜3 倍に増やしており、起きても不思議でない。

悲観 12% 悲観:構造的に負ける(発電の需要減・中国の価格攻勢)うえにリーマン級の不況が重なる 利益 73 億ドル · PER 10.1 倍 · 株価時価総額 156.11 ドル737 億ドル

2035 年、データセンターの電力投資が 2030 年に頭打ちとなり、電源の過剰供給で発電の市場は 2025 年比ほぼ横ばい。キャタピラーは納期の強みを失って価格を 8% 下げる。建設機械は中国勢に新興国と欧州を奪われ、市場は 2025 年比で 4% 減、価格も 7% 下がる。鉱山は電動・自動運転の新規参入で営業利益率が 7% に落ちる。営業利益は 92 億ドル、純利益は 70 億ドル(2025 年の 8 割)で、優良な循環株ではなくなる。PER 10.1 倍(利益ベースの正当化 PER の上限 16.8 倍の 6.0 割。g 4.0%・RONIC 16.3%・moat=normal・k 8.50%)。2008〜09 年のような急な谷は来ないが、需要が戻らない長い停滞になり、自社株買いは大きく縮み、設備の減損と能力過剰の整理(人員の削減)が続く。バリュー投資家の目で見れば、ここは優良企業としての評価をもう受けられない姿である。 10 年(2026〜2035 年)の純利益の累計は約 570 億ドル。2028 年の不況の底で 33 億ドルまで落ち、そこから 2035 年の 73 億ドルへ戻る道筋で足した(設備の減損・整理費用は各年の利益に含む)。自己資本は 今 213 億ドル + 累計 570 億ドル − 還元 480 億ドル ≒ 303 億ドル。

  • パワー・エナジー:数量 1,550(対象市場(億ドル、2025 年の価格に換算))× 価格 24.7%(キャタピラーのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 383 億ドル・営業利益 54 億ドル。市場 1,550 億ドル × シェア 19.1% × 価格 1.30 倍
  • 建設機械:数量 1,250(世界の建設機械市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 23.3%(キャタピラーのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 291 億ドル・営業利益 29 億ドル。市場 1,250 億ドル × シェア 17.8% × 価格 1.31 倍
  • 資源産業:数量 560(鉱山・重建設の機械市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 26.0%(キャタピラーのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 146 億ドル・営業利益 10 億ドル。市場 560 億ドル × シェア 20.0% × 価格 1.30 倍
  • 金融子会社:数量 420(融資・リース資産残高(億ドル))× 価格 0.10(収益率(利回り))→ 売上 42 億ドル・営業利益 7 億ドル。融資・リース残高 420 億ドル × 利回り 10.0%

倍率:正当化 PER 16.8 倍(g 4.0%・RONIC 16.3%=k 8.50%+残る割合×(事業の ROE 24.1%−k)・moat=normal)に対して 10.1 倍(上限の 6.0 割)に置いた。構造的に負けて優良な循環株でなくなる筋書き。成長の弱さ・優良さの崩れは g と ROE に入れ、式の外では引かない。

確率:リーマン級の不況に、10 年のうちの構造的な負け(データセンター需要の頭打ち、電動・自動運転の新規参入、中国の低価格)が重なる。利益の変動が大きい産業のため 1 割強。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

パワー・エナジー

エンジン・発電機・ガスタービン・圧縮設備・鉄道機器と、その部品・整備。データセンター向け発電が成長源。

数量対象市場(億ドル、2025 年の価格に換算)価格キャタピラーのシェア × 価格指数(2025 年 = 1)売上営業利益
今 2025/12 1,500 19.1% 286 56
10 年後 中立 2,300 26.9% 618 151

取り方:エンジン・発電・タービン・圧縮・鉄道の対象市場を約 1,500 億ドル(2025 年価格・推定)、キャタピラーのシェアを約 19% と置いた。売上は 2025 年通期 286 億ドル、利益率は 4Q の 19.6% と年間の傾向から約 19.5% と推定。売上 = 市場 × シェア × 価格(価格指数は 2025 年 = 1、中立で 10 年 1.41 倍)。競合と照らすと、ガスタービンは GE ベルノバ・シーメンスエナジー・三菱重工の 3 社で大型機の大半を持ち、キャタピラー(ソーラー・タービンズ)は中小型機が中心。往復式エンジン・発電機ではカミンズ・ロールスロイス(mtu)・ワルチラと並ぶ首位級で、全体のシェア約 19% は妥当な水準。

建設機械

ショベル・ローダー・ドーザーなどの建設機械を販売代理店経由で世界に販売。

数量世界の建設機械市場(億ドル、2025 年価格)価格キャタピラーのシェア × 価格指数(2025 年 = 1)売上営業利益
今 2025/12 1,300 17.8% 232 39
10 年後 中立 1,590 25.2% 400 74

取り方:建設機械の世界市場を約 1,300 億ドル(推定)、シェア約 18% と置いた。通期の部門売上は未取得のため、4Q の 69 億ドルと 2024 年の構成から約 232 億ドルと推定。利益率は関税の影響を含め約 17%。売上 = 市場 × シェア × 価格(価格指数は 2025 年 = 1)。世界の建設機械の売上シェアはキャタピラーが約 16〜18% で首位、コマツが約 10〜11%、徐工・三一重工が各 5% 前後、リープヘル・ディア・ボルボが各 4% 前後と見られ、置いた 18% はこの並びに合う。中国勢の低価格攻勢は悲観側の価格(物価を下回る)で表した。

資源産業

大型鉱山トラック・ショベル・自動運転・地下鉱山機械と整備。

数量鉱山・重建設の機械市場(億ドル、2025 年価格)価格キャタピラーのシェア × 価格指数(2025 年 = 1)売上営業利益
今 2025/12 610 20.0% 122 13
10 年後 中立 744 28.2% 210 29

取り方:鉱山・採石・重建設の機械市場を約 610 億ドル(推定)、シェア約 20% と置いた。売上は 2025 年に前年並みで約 122 億ドルと推定、利益率は 4Q の 10.7% から約 10.5%。売上 = 市場 × シェア × 価格(価格指数は 2025 年 = 1)。超大型の鉱山トラック・ショベルはキャタピラーとコマツの二強で、日立建機・リープヘル、地下鉱山ではエピロック・サンドビックが競う。重建設も含めた市場でのシェアを約 20% と置いた。

金融子会社

キャピタル・ファイナンスなどの顧客・ディーラー向け融資とリース。

数量融資・リース資産残高(億ドル)価格収益率(利回り)売上営業利益
今 2025/12 350 0.10 36 9
10 年後 中立 520 0.10 52 12

取り方:融資・リース資産を約 350 億ドル(推定)、収益率約 10.3% と置いた。売上 2025 年 36 億ドル、営業利益は約 8.6 億ドル。借入は金融の事業のため、金利の変化は利ざやに含め、純利益の調整には入れない。

リスクと懸念

データセンター電力投資の反動

発電の売上は年 110 億ドルを超え、受注残は 2029〜30 年まで入っている。AI の電力需要が見込みを下回る、効率が上がる、別の電源(燃料電池・オンサイト再エネ)に流れる、のどれが起きても受注の取り消しや納期の延期につながる。増産で能力を 2〜3 倍にする投資が、稼働率の低下で固定費の重荷になる。

循環の山での高い利益率

4〜6 月期の営業利益率 20.9% は関税の払い戻しという一時益を含み、クラス 8 の前倒し購入も含む。リーマンでは営業利益率 4.1%、株価は 69% 下げた。数量が 3〜5 割落ちる年は、固定費の重さで利益が急減する。景気の山では、いまの利益率を将来も続くものと見ないことが大切である。

関税と原材料

2025 年の関税の純負担は 17 億ドル。IEEPA 関税は最高裁で無効になって払い戻しが出たが、鉄鋼・アルミの関税は残る。価格転嫁が遅れる、または需要が冷える場合は、利益率の下押しが続く。部品の調達先の組み替えにも時間がかかる。

中国メーカーの低価格攻勢

三一重工・徐工・柳工は新興国と欧州で値下げを続け、鉱山機械でも電動・自動運転で追う。キャタピラーのシェアが落ちる、または価格を下げて守ることになれば、売上と利益率の両方に響き、サービスの囲い込みにも影響する。ディーラー網の強さが守りの壁だが、新興国では価格が優先され、壁が効きにくい。

割高な自社株買い

毎年 50 億ドル規模の自社株買いは、PER 39 倍の水準で行えば 1 株の価値を壊す。株式報酬による株の増加分を差し引いた正味の還元は、見かけより小さく、配当と合わせて還元と言い切れない。自社株買いを増やすほど、割高な価格で買う分は、残る株主の価値を薄めることになる。

中東・農機・住宅の弱さ

中東向けの建設機械は弱含み、大型農機は 2026 年が谷、住宅向けは金利 5% で鈍い。電力・鉱山の好調が、この弱さを覆い隠している。電力・鉱山が崩れた場合、下支えは少なく、利益率はかなり落ちる。景気の山で受けた受注が、そのまま谷の入り口になる点にも注意が必要である。

設備投資と金利

発電の増産に年 20 億ドル台の設備投資を続けるため、需要が外れると回収が遅れる。金融子会社を除く純負債は借り換えのたびに利払いが増え(10 年で約 6 億ドル)、純利益を押し下げる。金融子会社の借入が増えると格付けと資金調達の条件にも影響し、設備投資の収益率が資本コストを下回る期間が長引く恐れがある。

今後の分かれ目

データセンターの電力投資が 2027〜28 年に目に見えて減速し、発電の新規受注が縮小する
発電の高成長は 2030 年前に終わり、やや悲観・悲観の確率を上げる。倍率は PER 11〜14 倍前後に近づく。
クラス 8 の受注が 2027 年の排ガス規制後に前年比で 5 割以上減る
建設・商用の数量が循環の谷へ向かう信号で、やや悲観・悲観の確率を上げる。
営業利益率が景気の山でも 22% を超え、サービス収益が 2030 年を待たず 300 億ドルに達する
利益率の構造的な切り上げが確認され、楽観・やや楽観の確率を上げる。ただし倍率の上限(正当化 PER 18〜19 倍)は変わらない。
中国メーカーが欧州・東南アジアで 1〜2 割の値下げを続け、シェアが落ちる
価格を決める力の低下で、建設・鉱山の利益率を 2〜3 ポイント下げる。10 年の悲観の確率を上げる。
株価が下がり、自社株買いが PER 15 倍以下の水準で続けられるようになる
1 株の価値を守る買いになり、還元の質が上がる。

見ておくもの

  • 受注残(720 億ドル)の出荷ペースと新規受注の伸び
  • 発電事業の売上と受注(データセンター向け)
  • 北米クラス 8 トラックの月次受注
  • 営業利益率の推移(山での 20% が続くか)
  • 関税の純負担と価格転嫁
  • サービス収益(目標 2030 年 300 億ドル)
  • MP&E の FCF と還元(正味)

倍率と資本コストの決め方

今の PER 39 倍や、2026 年の見込み PER 26 倍を見る前に、4 つの事業ごとに市場規模 × シェア × 物価(10 年 1.41 倍)で売上を積み、利益率を置いた。倍率は利益ベースの正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g)(k 8.5%・g は上限の 4%・RONIC = k + 残る割合 1/2(moat=normal)×(事業の ROE − k)。40% 超の帳簿 ROE は ROIC の式で直した)の上限に対して置いた:10 年の中立は上限 18.5 倍の 7.5 割の 13.9 倍(過去 19 期の中央値 15.8 倍より低い。循環の山の利益と AI 電源の割増の質を 7.5 割に反映)。悲観側は、谷の PBR や谷の倍率を根拠にせず、稼ぐ力(ならした純利益 ÷ k に近い上限)の 6 割で置いた。k は景気の振れ(cycle +0.75%)と販売網の強さ(pricing −0.25%)で quality を +0.5% とした。結果として 10 年の楽観だけが今の時価総額を上回り、加重平均では割高が出るが、数字を調整して帳尻を合わせてはいない。営業利益率は 2026 年の 20% 超を山として、中立は 19〜20% にならした。

資本コスト 8.5% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。k = 基本 8.0% + quality +0.5%。景気の振れを quality の cycle で、販売網の強さを pricing で見た。個別のリスク(発電への依存・関税・中国の価格競争)は k に足さず、悲観・やや悲観の確率と筋書きの数量・利益率で表した。存続を疑う要素はなく上乗せは 0。

同じ業種(資本財・サービス)の AI 分析

割安 ペンテアPNR プール機器の在庫調整と水事業の安定収益。買い足しと住宅の景気が振れる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 4 割強上回り、割安 本質価値との差 +38.6% · 10 年 割安(年 +10.3%) やや割安 ロッキード・マーチンLMT 受注残 2,300 億ドルと防空ミサイルの増産で利益が戻る防衛の王道銘柄。F-35 一本足の傷はあるが、利益ベースの倍率(10 年中立 20.3 倍)で測っても本質価値は今の時価総額を 3 割ほど上回る(割安) 本質価値との差 +23.1% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 コパートCPRT 堀の厚い事故車オークションの寡占で、余った現金 40 億ドルを戻り方 0.5 で足し、台数の弱さを織り込んでも、利益ベースの本質価値は今の値段を 3 割弱上回る 本質価値との差 +22.4% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 テクストロンTXT 時価総額 131 億ドルは GAAP の純利益の 14 倍。ジェット・MV-75・工業を抱える複合企業は、利益ベースの倍率(10 年中立 12.6 倍)で測ると本質価値が今の約 1.2 倍に出てやや割安 本質価値との差 +18.0% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 レノックス・インターナショナルLII 住宅は在庫調整の谷、商業用は 2 桁で伸びる空調。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 15.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +21% でやや割安 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 オーチス・ワールドワイドOTIS 保守の継続収入が利益の大半を稼ぐ優良事業。中国の新設不況と KONE・TKE 統合の競争で悲観側を厚く置いても、総合は今の時価総額に対し +22% でやや割安 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 ウーバー・テクノロジーズUBER 実力の利益は見かけの半分。未成立の買収を外した単体で、自動運転で取り分が削られる負けを厚く見ると、利益ベースの倍率では今の値段をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ノースロップ・グラマンNOC B-21 と Sentinel で米国の核抑止の 2 本柱を持つ防衛の主契約者。受注残は史上最高だが利益率は薄く、利益ベースの倍率では本質価値は今の時価総額をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) 適正 ハネウェル エアロスペースHONA 民間機の装備品とアフターマーケット・防衛の 3 本柱で稼ぐが、分離で純負債 約 148 億ドルと自己資本のマイナスを背負い、2026 年の見通しを下げた直後の新会社 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスUAL 山の年でなくならした利益で測ると、国際線とプレミアムで稼ぐ航空会社の本質価値は今の値段を 1 割強上回る。ただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いたただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いた 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 ユナイテッド・パーセル・サービスUPS アマゾンの荷物の削減を終え利益が戻り始めた宅配の最大手。利益ベースの倍率で測ると純利益 15 倍の今の値段はやや安いが、アマゾン自前網との競争を重く見て確率を悲観側に置いた 本質価値との差 +6.4% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 キャリア・グローバルCARR 売却後の空調はデータセンターと更新需要で伸びる優良株。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +9% で適正 本質価値との差 +5.1% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 ローリンズROL 家庭と店舗に張りつく定期契約の害虫駆除は景気に強く、買収の支出を利益から引き、利益ベースの倍率(中立 23 倍)で測ると、本質価値は今の値段を 1 割弱上回る水準で適正 本質価値との差 +3.7% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 ゼネラル・ダイナミクスGD ガルフストリームと潜水艦で稼ぐ防衛・ビジネスジェットの複合企業。受注残 1,365 億ドルで利益の見通しは堅く、利益ベースの倍率(資本コスト 7.75%、中立は上限の 9 割弱)で測ると今の値段は適正の範囲 本質価値との差 0.0% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 ビルダーズ・ファースト・ソースBLDR 米国最大級の住宅建材の流通・加工。着工の谷と重い借金。利益ベースの正当化 PER の 9 割(中立 10 年 9.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +3% で適正 本質価値との差 −1.9% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 マスコ・コーポレーションMAS 改修需要に乗るブランド製品。ホームデポ頼みと住宅循環が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 16.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -6% で適正 本質価値との差 −8.5% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ユニオン・パシフィックUNP 線路という最高級の堀を持ち、未成立の NSC 合併を除いた単独の姿で測ると、純利益の 24 倍の今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −8.7% · 10 年 適正(年 +5.2%) 適正 ヴェラルトVLTO 定期収入が約 6 割の水質・製品識別の会社。利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると、今の値段(PER 26.9 倍)はやや高いが適正の範囲 本質価値との差 −9.0% · 10 年 適正(年 +5.6%) 適正 L3ハリス・テクノロジーズLHX 宇宙・通信・ミサイル推進の 3 本柱で受注残 420 億ドル。固体ロケットモーターの増産が利益を押し上げるが、利益ベースの倍率(10 年中立 15.4 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 1 割ほど下回る(やや割高) 本質価値との差 −9.8% · 10 年 適正(年 +5.3%) やや割高 GEエアロスペースGE 民間エンジン整備という最良の事業を持つが、PER 39 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 21 倍)の 1.8 倍で、計算上はやや割高 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 スリーエムMMM PFAS の訴訟支払いを抱えつつ利益率は上向き。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段に近く、適正 本質価値との差 −12.7% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 W・W・グレインジャーGWW 北米の産業用品流通で堀の深い優良企業。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 20.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 デルタ航空DAL 山の年でなくならした利益で測ると、燃料高でも優良な航空会社の価値は今の値段とほぼ釣り合う。利益ベースの PER は 10 倍台で、循環と燃料の悲観を厚く置いた 本質価値との差 −14.1% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 スナップオンSNA 整備士へのバン販売の堀と厚い現金で利益率 22% を保つ。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −14.2% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 インガソール・ランドIR 圧縮機・真空・ポンプで世界の上位を争う質の高い産業機械。買収で伸びる分は買収の現金を引いて評価すると、利益ベースの上限で見ると今の値段は高く、やや割高 本質価値との差 −14.2% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 A.O.スミスAOS 北米最大の給湯器メーカー。中国の不振とヒートポンプ移行が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.7 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -11% でやや割高 本質価値との差 −15.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ハンティントン・インガルス・インダストリーズHII 米国で唯一の原子力空母の造船所で、潜水艦も手がける。受注残 573 億ドルで売上は読めるが利益率は 5% 台と薄く、利益ベースの PER(中立 12.7 倍)で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 パッカーPCAR 北米クラス 8 の循環と DAF の欧州で稼ぐ堅実な首位級。事業は優良だが、利益ベースの上限の内側(中立は 7.6 割)で測ると、今の値段は 2 割弱高く、やや割高 本質価値との差 −16.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ジェイコブズ・ソリューションJ 政府サービスを分離した設計・工事管理会社。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 11.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −17.1% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 トランスダイム・グループTDG 独占に近い航空機部品の補修収入で稼ぐ高収益の複利機械。ただし純負債は EBITDA の約 5.8 倍で、利益ベースの倍率(10 年中立 15.3 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 2 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −17.6% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ハベルHUBB 電力会社の送配電部材とデータセンター配線で稼ぐ高収益企業。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 16.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -18% でやや割高 本質価値との差 −17.8% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ITWイリノイ・ツール・ワークスITW 利益率は高いが売上の伸びの実績が弱い。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −18.8% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 フォーティブFTV 分離後は計測・施設ソフト・滅菌の堅い会社。GAAP の PER 30 倍は高く、利益ベースの本質価値は今の値段を 1 割ほど下回り、総合はやや割高 本質価値との差 −19.2% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 レイドス・ホールディングスLDOS 政府案件の受注残は厚いが、人月で売る IT 受託は AI エージェントの標的で、売上が縮む前提で見るとやや割高(-14%) 本質価値との差 −20.1% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 アメテックAME ニッチな計測・精密部品を買い足して束ねる質の高い会社。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 17.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -24% でやや割高 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 スタンレー・ブラック&デッカーSWK 工具の回復は費用削減の実現と関税の転嫁で決まる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -15% でやや割高 本質価値との差 −20.9% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 カミンズCMI 発電は受注が 2028 年下期まで埋まり利益は拡大中だが、北米トラックの循環が深く、利益ベースの本質価値は今の時価総額を 2 割強下回るやや割高 本質価値との差 −22.3% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ウェイスト・マネジメントWM 堀は厚く価格の力も強い。資本コスト 7.5% で利益ベースの正当化 PER(中立 21 倍)を測ると、PER 34 倍の今の値段はやや割高の範囲 本質価値との差 −22.7% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 アレジオンALLE 商業施設の錠・出口装置で米国の上位を守る堅い事業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -13% でやや割高 本質価値との差 −23.3% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 ザイレムXYL 水の設備・計測・サービスで景気に強いが、のれん込みの資本効率は低い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -20% でやや割高 本質価値との差 −23.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 ドーバーDOV 5 部門の買収型機械メーカー。液冷・バイオ医薬で伸びるが、GAAP の PER 25 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 13 倍)の約 2 倍で、本質価値は今の値段を 3 割弱下回るやや割高 本質価値との差 −26.7% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 フェデックス・フレイトFDXF 分離で借金を負った LTL 首位級の事業は堀も回復余地もあるが、薄い利益率の回復をすでに値段が先に見込んでおり、利益ベースの倍率(10 年中立 12.0 倍)で測るとやや割高 本質価値との差 −27.4% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 RTXコーポレーションRTX 民間機と防衛の両輪で受注残 2,890 億ドルを積む優良企業。GAAP の PER 39 倍に対し、利益ベースの倍率(10 年後の中立 14.7 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 3 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −28.1% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 ノーフォーク・サザンNSC 東部の線路は代えのきかない優良な資産だが、今の値段にはユニオン・パシフィックとの合併の上乗せが入っており、NSC 単体の利益ベースの価値は 2 割台半ば下で、やや割高 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +2.8%) やや割高 CSXCSX 線路の堀と利益率の回復は本物だが、回復後の利益に今の値段が先に届いており、利益ベースの倍率(moat 強・10 年中立 19.5 倍)で測ると、やや割高 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +2.8%) やや割高 エマソン・エレクトリックEMR プロセス産業の制御・計測の堀は深いが、事業の入れ替えの途中。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -30% でやや割高 本質価値との差 −29.1% · 10 年 やや割高(年 +3.1%) やや割高 ハネウェル・インターナショナルHON エアロスペース分離後のビル・プロセス・産業オートメーション専業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -26% でやや割高 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) 割高 ジェネラック・ホールディングスGNRC 停電頼みの住宅用発電機から、データセンター向けの大型発電機へ変わる途中。利益ベースの正当化 PER の 7.2 割(中立 10 年 10.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -32% で割高 本質価値との差 −30.4% · 10 年 割高(年 +3.8%) 割高 フェデックスFDX 分離後のフェデックスは、売上 825 億ドルで営業利益率 5〜6% の薄利の宅配会社。分離前の台帳の PER 15.8 倍は見かけで、継続事業では 20 倍超。費用削減は本物だが、利益ベースの倍率(10 年中立 11.1 倍)で測ると割高 本質価値との差 −32.6% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 トレイン・テクノロジーズTT 受注残 121 億ドルの AI 冷却ブームで利益は拡大中だが、PER 35 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 16.4 倍)の 2 倍で、総合は今の時価総額に対し -33% で割高 本質価値との差 −34.5% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 シンタスCTAS 堀は厚く伸びも安定だが、利益ベースの正当化 PER(成熟後の中立 22 倍)で測ると、PER 40 倍台の今の値段は割高 本質価値との差 −35.2% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 サウスウエスト・エアラインLUV 手荷物有料化・指定席・プレミアム席の上積みが計画の 6〜7 割で定着する前提でも、利益ベースで測ると価値は今の値段を下回る。会社計画の実現度で大きく分かれる。会社計画の実現度で大きく分かれる 本質価値との差 −35.6% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 リパブリック・サービシズRSG 廃棄物の寡占と価格の力は強いが、利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると今の値段は割高。数量の弱さと環境ソリューションの不振が懸念 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 アイデックスIEX 受注は過去最高でも、GAAP の PER 37 倍は利益ベースの 10 年の中立(約 14 倍)の 2 倍半ほどで、本質価値は今の値段の 6 割強で割高 本質価値との差 −36.9% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 パーカー・ハネフィンPH 航空が 3 割超・産業が 7 割の高収益な動き・流れの制御部品大手。堀は厚いが PER 34 倍は利益ベースの上限(18 倍)の 2 倍近く、割高 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 ノードソンNDSN 接着剤・医療部品・電子検査のニッチ首位で稼ぐ高収益企業だが、AI 向けの急回復を織り込んだ PER 38 倍は利益ベースの上限(約 19 倍)の 2 倍で、割高 本質価値との差 −37.4% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 ジョンソンコントロールズJCI データセンター冷却が伸びるビル設備の優良会社。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −41.1% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 エムコア・グループEME 設備工事の大手。受注残 171 億ドルは山の利益。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -43% で割高 本質価値との差 −41.4% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 GEベルノバGEV ガスタービン受注残と電化で利益が伸びるが、山の利益に高い倍率を掛けない。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -49% で割高 本質価値との差 −42.7% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 オールド・ドミニオン・フレイト・ラインODFL 拠点網の密度と運賃の規律という堀は本物だが、谷の利益の上にすでに回復後の値段が乗っており、式で測ると割高 本質価値との差 −43.3% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 イートンETN 北米の配電設備は寡占と受注で質が高いが、投資の山と債務を抱える。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -48% で割高 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 ファスナルFAST 大口契約とオンサイトでシェアを取る産業用品流通。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 18.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -45% で割高 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 ユナイテッド・レンタルズURI 建機レンタル最大手で専門機材が 2 桁成長するが、借金で膨らむ ROE と建設の循環を利益ベースの PER(中立 12.0 倍)と悲観の確率で見ると、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −46.4% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ロックウェル オートメーションROK 北米の制御装置 Logix とクラウドの Plex という堀はあるが、景気の振れが大きい。利益ベースの正当化 PER の 7.5 割(中立 10 年 13.3 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -47% で割高 本質価値との差 −47.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 シー・エッチ・ロビンソン・ワールドワイドCHRW 北米最大のトラック仲介で、AI による人員減が利益に残るかが核心。資本コスト 9.25% の利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 12.5 倍)で測ると割高で、安全域はない 本質価値との差 −47.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 ボーイングBA 受注残 7,150 億ドルの民間機の複占の一角だが、営業赤字・純負債 260 億ドル・固定価格契約の損失を抱え、時価総額 1,500 億ドルは利益ベースの倍率では回復が完成しても届かず割高 本質価値との差 −47.8% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 ハウメット・エアロスペースHWM ガスタービンと航空エンジンの翼・部品で世界首位級の寡占。利益は急伸し堀も本物だが、時価総額約 880 億ドルは 2026 年の純利益の約 42 倍で、10 年後の利益ベースの PER(中立 15.4 倍)の 2.7 倍。大きく割高大きく割高 本質価値との差 −48.1% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 エクスペディターズ・インターナショナル・オブ・ワシントンEXPD 資産を持たないフォワーダーの資本効率は優良だが、2026 年の運賃高騰の利益を先に払っている。ならした利益と利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 13 倍)で測ると割高 本質価値との差 −48.8% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 JBハント・トランスポート・サービシズJBHT インターモーダルの回復と値上げ余地は本物だが、ならした利益に今の値段が先に届いており、貨物の山と鉄道再編の両方に弱く、利益ベースの倍率(10 年中立 12.5 倍)で測ると割高 本質価値との差 −50.4% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 ブロードリッジ・ファイナンシャル・ソリューションズBR 議決権の配布という本物の堀は認めるが、取引後処理は AI の標的で、利益の倍率を下げて見ると割高(-50%) 本質価値との差 −52.9% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 ワブテックWAB 受注残 309 億ドルと機関車の更新で伸びる、のれん込みの重い資本。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -55% で割高 本質価値との差 −53.4% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 アクソン・エンタープライズAXON 時価総額 317 億ドルは GAAP の純利益(株式報酬を費用にした値)の 260 倍超。警察の束ね売りで 10 年伸びても、利益ベースの倍率では中立の 10 年後が今の値段に届かず割高 本質価値との差 −56.1% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 ディア・アンド・カンパニーDE 2026 年が農機サイクルの底(純利益 約 49 億ドル)で、PER 35 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 12 倍)の 3 倍近くで、計算上は割高 本質価値との差 −56.4% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)ADP 給与処理の堀は本物だが、1 人あたり課金は AI エージェントに揺さぶられ、利益の倍率を下げて見ると割高(-54%) 本質価値との差 −56.6% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ペイチェックスPAYX 小企業向けの給与は 1 人あたり課金の席型で、AI エージェントと新興勢力が削る前提で見ると割高(-54%) 本質価値との差 −56.9% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 バーティブ・ホールディングスVRT 電力と冷却を握る優良企業だが、AI 投資一本足の需要。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -60% で割高 本質価値との差 −57.6% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 ベリスク・アナリティックスVRSK 損保の標準データという本物の堀は認めるが、請求分析は AI 見積りで単価が下がり、利益の倍率を抑えると割高(-58%) 本質価値との差 −60.5% · 10 年 割高(年 −3.3%) 割高 コンフォート・システムズUSAFIX データセンター向けの機械・電気工事は利益率 17% の山にいる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -62% で割高 本質価値との差 −61.3% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 クアンタ・サービシーズPWR 受注残 534 億ドルで今年の利益は急増するが、現在の PER 約 54 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 12.0 倍)の 4 倍を超え、総合は今の時価総額に対し -66% で割高 本質価値との差 −61.5% · 10 年 割高(年 −1.9%) 割高 エクイファックスEFX 独自データと寡占の堀は認めるが、本人同意の直接取得という代替が数量を削り、利益の倍率を抑えると割高(-62%) 本質価値との差 −67.6% · 10 年 割高(年 −4.2%)

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読んだ資料

  1. Caterpillar 2026 年 4〜6 月期決算(プレスリリース)
  2. Caterpillar Form 8-K(2026 年 4〜6 月期決算資料)
  3. Caterpillar 2025 年通期決算(IR)
  4. Caterpillar Barclays 講演資料(2030 年目標)
  5. S&P Global:Caterpillar と AI 電力需要

分析日 2026-10-16