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ロケット・ラボ RKLB

小型ロケットの運用実績と衛星製造の成長は本物だが、中型機の実用化と大型買収を先取りした値段には安全域がなく、10年の本質価値では割高

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)6.23 ドル39 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-30)54.7 ドル345 億ドル差 −88.6%
10 年後から見ると 割高 価値 6.23 ドル39 億ドル · 差 −88.6% · 期待の年率 −11.4%
期待の年率リターン(10 年)−11.4%資本コスト比 −20.4 pt
推定の資本コスト9.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 9.0% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

ロケット・ラボは小型ロケットの打上げと、衛星本体・宇宙用部品を設計製造する会社である。筆者の結論は割高だ。ロケットを飛ばせる会社は少なく、顧客から繰り返し仕事を任される力は本物だが、現在の時価総額には未完成の中型ロケットと大型買収の成功が相当程度織り込まれている。

2025年の売上は6.0億ドルまで伸びたが、純損失は2.0億ドルで、フリーキャッシュフローも3.2億ドルの赤字だった。2026年4〜6月期の売上は2.34億ドル、受注残は23.56億ドルと勢いがある。衛星製造・光学部品の大型契約が増え、9月にはイリジウム買収の資金を株式発行で確保した。しかし、打上げの柱として期待されるNeutronの初飛行は10月に2027年へ延期された。

2035年の中立像はElectron系40回、Neutron25回、衛星製造・部品の実質市場でシェア9%を取る姿だ。ここまで広がっても、研究開発と設備の負担を引いた純利益は7.1億ドルとみる。5つの筋書きで測った現在価値は約39億ドルで、指定された2026年10月23日の時価総額約331億ドルに大きく届かない。結果の厳しさは株価に合わせて和らげない。

最大の不確実性は、衛星メーカーから通信衛星を自ら運用する企業へ変わる可能性である。ただし、イリジウムの買収は未成立であり、その利益も負債も予想に先取りしていない。実現すれば評価を作り直す必要がある。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、最初に事業の寿命を評価する。衛星は社会の通信、防衛、気象を支える設備になり、10年後も製造と打上げは必要である。ロケット・ラボは小型専用打上げを日常業務に変え、衛星部品を競合メーカーに売る道まで作った。宇宙への信頼できる交通手段と、その荷物を両方作る力は魅力的だ。

次に、その成長を誰のお金で実現するのかを問う。打上げ成功は価値を生むが、開発費が利益より大きければ株主のオーナー利益は残らない。2025年のFCFは大幅赤字で、Neutronを飛ばすまでの支出と買収の代金を株主が負担している。2035年に中立の利益率を確保できても、増分ROICが資本コストを超えたことを何年も示す必要がある。

値段の面では、今の時価総額が大きすぎる。中立の2035年の純利益7.1億ドルと、楽観の28.7億ドルには大きな差があるが、前者だけで現在の評価額を正当化するのは難しい。会社の将来像に夢があっても、現金の回収を待つ10年には資本コストがかかる。筆者なら、再使用の採算と衛星案件の継続受注が数字で立証されるまで、安全域を厚く取る。

何で稼ぐ会社か

会社には開示上、打上げサービスと宇宙システムの2事業がある。前者の主力Electronは小型衛星を専用軌道へ運ぶロケットで、極超音速試験向けのHASTEも含む。2025年は21回飛ばし、打上げ契約の平均単価は850万ドル、1回の費用は480万ドルだった。打上げ事業の売上1.99億ドルには、進捗に応じた売上計上や試験・解約関連の収入も入るため、単純に回数と契約単価を掛けた額とは一致しない。

Neutronは最大約13トンを低軌道へ運ぶ再使用型の中型機で、SpaceXの大型ロケットが主導する衛星群の一括打上げ市場に挑む。2025年時点で商業打上げ売上はなく、研究開発費が先行する。初飛行は2027年見込みへずれたが、2026年には顧客から複数回の発注を得た。初号機の成功と、同じ機体を繰り返し使って採算を出すことは別の関門である。

宇宙システムは2025年売上4.03億ドルで、全社の約3分の2を占める。衛星バスの製造から太陽電池、姿勢制御、光学・赤外線センサー、レーザー通信部品まで売り、政府向けの衛星群を一括受託する。2025年には米宇宙開発庁から追跡衛星18機の大型案件を獲得し、2026年には空中移動目標監視向けの衛星と打上げを組み合わせた案件も取った。買収したGEOST、Mynaric、Motivの技術を束ねることで、完成衛星だけでなく競合メーカーにも部品を売る二重の商機が生まれる。

優良さと弱いところ

強みは、実際に宇宙へ行き着いた回数に裏打ちされた信用である。2025年末までにElectronは75回の成功を重ね、2026年10月には98回目の任務を成功させた。打上げ許認可、専用発射場、設計と製造の習熟は短期間では複製できない。衛星を作って自社ロケットで打ち上げる能力も、国防案件で工程の責任を一社にまとめたい顧客には魅力がある。

ただし、この強みを恒久的な独占と呼ぶのは早い。Electronの平均契約単価は2023年の710万ドルから2025年の850万ドルへ上がったが、軌道・顧客・任務構成の違いを含む数字で、同一サービスの値上げを立証しない。SpaceXの相乗り輸送は小型衛星にとって圧倒的に安く、独立した軌道と日程への追加料金がElectronの価値だ。衛星部品ではレッドワイヤや大手防衛企業との競争があり、顧客の自社製造も起きる。

増分資本利益率はまだ実績で証明されていない。2025年は営業赤字で、手持ちの現金も開発投資と買収に使う。2035年の中立で初めてROEが約13%に達する想定であり、資本コスト9%を超える収益を継続して稼ぐには量産の歩留まりが欠かせない。創業者のシリーズA転換優先株には取締役を一人選ぶ権利があり、株主との利害は重なるが少数株主の統治権限には限界がある。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

宇宙産業は打上げ回数と売上が同じ速度では伸びない市場である。衛星産業協会の2026年報告によれば、2025年の世界の商業打上げ収入は124億ドル、衛星製造は204億ドルだった。世界の軌道打上げは325回に達したが、SpaceXだけで約170回を担い、その多くは自社衛星向けだった。Electronの軌道打上げは約18回で世界の回数の5〜6%に相当するものの、売上規模では打上げ市場の2%弱にとどまる。

10年先には衛星通信、早期警戒、画像収集、航法の需要は増える。ただし衛星の量産が進むと1機の値段は下がり、2025年も製造収入は打上げ機数ほど増えていない。中立では2035年の衛星製造・部品市場を2025年価格換算で365億ドル、ロケット・ラボの取り分を9%とする。現状の約2%から大きくシェアを取る前提であり、すでに相応の成功を見込んだ数字だ。単価指数は物価上昇より少し低く、標準化の値下げを含める。

競合のSpaceXは打上げ価格と頻度で優位に立ち、ブルー・オリジンやファイアフライも新型機を進める。衛星の主契約ではロッキード・マーチン、ノースロップ・グラマン、エアバス、ヨーク・スペース・システムズが強い。政府は複数の供給源を欲するが、予算は議会と任務変更に左右される。AIは設計・検査の工数を減らしても衛星や打上げという現物を代替しないため、AIエージェント代替の指定業態には当たらない。むしろ顧客側の開発内製化を速める可能性を競争に織り込む。

資本政策と M&A

経営は配当や継続的な自社株買いの数値目標を約束していない。資金はNeutronの開発、発射場、衛星の量産設備と企業買収に回る。2025年のフリーキャッシュフローは3.2億ドルの赤字で、株式報酬費用も0.7億ドルあった。2026年4〜6月期末の現金・有価証券は約23.88億ドルと厚くなったが、自由に配れるお金ではない。

2025年のGEOST買収に続き、2026年には光通信のMynaricと宇宙ロボティクスのMotivを傘下に収めた。さらに6月、イリジウムの買収に合意した。企業価値の目安は80億ドルで、衛星運用の継続課金を取り込む狙いだ。9月には2,930万株の発行で19.44億ドルを調達し、既存借入枠の利用も含めて買収資金を整えた。イリジウム株主は承認済みだが、規制当局の承認が必要で、完了目標は2027年半ばである。未成立のため、その事業利益・負債・新株は評価に加えていない。

2026年7〜9月期の会社売上予想は2.50〜2.65億ドル、GAAP粗利益率は29〜31%で、長期利益目標と株主還元額には数字の約束がない。大型買収が実現すると現金、のれん、金利負担と契約上の保証が同時に増える。開発と買収を優先して株主に追加資本を求める資本政策が、稼ぐ力を上回るかを監視したい。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

打上げと衛星製造を自前でできる企業は世界でも希少で、国防顧客は第二の信頼できる供給源を求めている。Electronは2025年に21回を飛ばし、2026年10月には通算98回目の任務を成功させた。繰り返し発注する顧客がいるため、打上げ日は単なる輸送サービスではなく、計画を遅らせない保証として売れる。SpaceXの安い相乗りでは対応しにくい軌道と機密任務が残る。

衛星側の成長余地はさらに大きい。2025年に獲得した追跡衛星18機の約8.16億ドルの契約は、打上げをしていた企業が国家安全保障の主契約者にもなれた証拠である。2026年の新しい空中目標監視案件、光学センサー、レーザー通信と宇宙ロボット部品を組み合わせれば、競合メーカーにも製品を供給できる。衛星群の多層化が進む世界でシェアは長く上昇しうる。

Neutronが2027年に飛び、再使用の回転が2020年代末に立ち上がれば、顧客は衛星本体から打上げまで一括して発注できる。2035年に衛星部品市場の16%と年間65回のNeutronを取れた場合、売上は178億ドルを超える。研究開発の固定費を広い売上で吸収できれば、純利益は28億ドル台となる。大型案件の獲得力と量産の規模は、それまでの赤字の印象を変えるはずだ。

慎重な見方

今ある成功と、まだ紙上の計画を混ぜると価値を過大に見積もる。Electronは立派な実績を築いたが、1回の収入は数百万ドル台で、現在の時価総額を単独で支えられない。大型打上げはSpaceXが価格、経験、垂直統合のすべてで優位にある。Neutronは2026年の試験で大型タンクの不具合に直面し、同年10月には初飛行が2027年へ延びた。飛ぶことと再使用を高頻度で成立させることの間には深い谷がある。

衛星部品では開示された受注残が売上や利益を保証しない。固定価格の政府契約は工程が遅れれば採算が悪化し、2025年にも見積費用の修正による売上下方調整があった。大手防衛企業やヨーク・スペース・システムズに追いつかれるうえ、衛星の小型化と量産で単価は下がる。衛星の数が増えても利益が増えるとは限らない。

財務は2025年末に純現金だったが、FCFの赤字とNeutron開発は株主資本を使い続ける。イリジウム買収は約80億ドル規模で、成立すれば通信網の利点だけでなく負債、統合費用、顧客の継続維持まで引き受ける。買収が未成立の段階でその利益を先取りすべきではない。現在の値段は、開発・シェア拡大・利益率・資本配分の四つが同時に良くなることを要求している。

どちらに重みを置いたか

事業の存続には強気の材料があり、Electronと衛星部品の地位は簡単には崩れない。ただし利益の質と株主の取り分では慎重な見方が優勢だ。Neutronの再使用採算、衛星の製造利益率、大型買収の統合はいずれも実績が不足している。楽観側を27%、悲観側を41%とし、中立を32%にした。これは技術の競争と資本配分の失敗を別々に織り込んだ結果で、金利を恣意的に上げて二重に罰してはいない。将来の売上が大きく増える中立像でも、現在の値段から期待する回収には足りず、結論は割高である。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 17.09 ドル108 億ドル(+ 還元の換算額還元の合計 −1.52 ドル−10 億ドル)。 今の値に割り戻すと 6.23 ドル39 億ドル、今との差 −88.6%、 期待の年率 −11.4%(資本コスト 9.0%)→ 割高

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 9% 69.74 ドル439 億ドル 1.59 ドル10 億ドル +30.3% +2.7% 6.42 ドル40 億ドル
やや楽観 18% 31.64 ドル199 億ドル −0.95 ドル−6 億ドル −43.9% −5.6% 5.52 ドル35 億ドル
中立 32% 13.11 ドル83 億ドル −2.38 ドル−15 億ドル −80.4% −14.1% 3.43 ドル22 億ドル
やや悲観 26% 2.46 ドル15 億ドル −1.91 ドル−12 億ドル −99.0% −27.9% 0.14 ドル1 億ドル
悲観 15% 1.91 ドル12 億ドル −1.59 ドル−10 億ドル −99.4% −29.6% 0.05 ドル0 億ドル
加重平均100% 17.09 ドル108 億ドル−1.52 ドル−10 億ドル −71.6% −11.4% 15.57 ドル98 億ドル

今の株価時価総額 54.73 ドル345 億ドル(2026-10-30)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 9% 楽観:Neutronが量産・再使用に成功し、世界の衛星防衛主契約者へ 利益 29 億ドル · PER 15.3 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 69.74 ドル439 億ドル

2035年にはNeutronが同じ機体を繰り返し飛ばし、年65回の安定運用に届く。単価は防衛向けの軌道指定や機体構成の上乗せで1回0.75億ドルとなる。Electron・HASTEも年55回、単価は2025年から約1.6倍となり、専用日程の強みを失わない。SpaceXが大型衛星群の大量輸送を握り続けても、政府と企業は別の打上げ経路に代金を払う。

衛星市場は2025年価格換算で490億ドル、同社のシェアは16%へ上がる。大型防衛衛星群、赤外線センサー、レーザー通信がまとまり、価格・製品構成の指数は1.55倍になる。宇宙システムの売上は121.5億ドル、Neutronは48.8億ドルに達する。大型案件の量産が進み、固定費の吸収で営業利益は37.5億ドル、純利益は28.7億ドルとなる。

2026〜2035年の純利益の累計は101.3億ドルと見る。最初の3年の赤字を、2031年以降の増益で取り戻す道筋である。企業買収は成立したものだけの製造技術を含み、未成立のイリジウムの通信利益を足さない。株式報酬と増資を差し引いた10年間の正味還元が10億ドルとなれば、自己資本は108.5億ドルへ増える。

  • Electron・HASTE(小型専用打上げ):数量 55.0(年間のElectron・HASTE打上げ任務回数(回))× 価格 0.16(打上げ1回当たりの認識売上(億ドル、試験・解約収入の均し込みを含む))→ 売上 9 億ドル・営業利益 4 億ドル。年55回×1回0.155億ドル。2025年の実績より高単価の防衛任務が増える想定。
  • Neutron(開発中の中型再使用打上げ):数量 65.0(年間Neutron商業打上げ回数(回))× 価格 0.75(1回当たり打上げ認識売上(億ドル、任務構成を含む推定))→ 売上 49 億ドル・営業利益 22 億ドル。2027年の初飛行成功から量産・再使用が定着し、2035年に年65回×0.75億ドル。
  • 宇宙システム(衛星製造・センサー・部品):数量 490(世界の衛星製造・関連搭載部品市場の実質規模(2025年価格、億ドル))× 価格 24.8%(同社の取り分(シェア)×受注ミックスを含む名目価格指数)→ 売上 122 億ドル・営業利益 55 億ドル。世界の実質衛星市場490億ドル×同社シェア16%×価格・ミックス1.55倍。

倍率:資本コストk=9.0%、長期g=4.0%(衛星の実質需要伸び約0.5%+名目物価3.5%、成熟後のシェア伸びはほぼ止まる)、堀は普通で超過収益の残存割合1/2。帳簿ROE=GAAP純利益28.7÷自己資本108.5=26.5%。40%未満で無形の成長資産も自己資本に含むため帳簿の値を使用。RONIC=k+0.5×(ROE−k)=17.7%。10年目利益用の正当化PER上限は(1−g/RONIC)÷(k−g)×(1+g)=16.11倍。その95%の15.30倍とした。再使用の高頻度成功と防衛センサーの独自性が残るが、衛星製造の受注波動があり、数十年の独占ではないため上限の全額は使わない。純利益はSBCと買収償却を費用とするGAAP、余剰現金の別建て加算なし。

確率:2035年の世界の実質衛星製造・部品市場が490億ドルへ広がり、同社が16%を取る展開。Neutronを年65回という高い運用水準へ持ち上げるには、初号機成功後の再使用・設備拡張・供給網に連続成功が必要であり、確率は1割未満とした。

やや楽観 18% やや楽観:衛星製造で二桁シェアに接近し、中型打上げを定着 利益 15 億ドル · PER 13.5 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 31.64 ドル199 億ドル

Neutronは初期の工程遅延を乗り越え、2035年には年間42回を飛ばす。再使用の間隔は順次短くなるが、SpaceXとの差を縮め切れず、1回の受取額は0.65億ドルにとどまる。Electron・HASTEは年46回をこなし、機密衛星や専用軌道の顧客を維持する。価格の上げ幅は物価と任務構成で説明できる範囲だ。

衛星の製造・部品の世界実質市場は430億ドル、同社の取り分は11.5%に広がる。2026年に得た空中移動目標の監視案件や光通信部品で、政府の主契約者と部品の下請けを両方こなす。ただし防衛案件の利益率は競争入札に制限され、宇宙システムの本社費控除前利益率は40%にとどまる。全社売上は約107億ドル、営業利益は19.3億ドル、GAAP純利益は14.8億ドルになる。

累計純利益52.9億ドルと、設備投資・株式報酬のための正味資本流入6億ドルにより、2035年の自己資本は76.1億ドルとなる。イリジウム買収の成否はこの製造・打上げだけの利益に織り込まない。将来の通信サービス収益が乗れば別途調べ直す。

  • Electron・HASTE(小型専用打上げ):数量 46.0(年間のElectron・HASTE打上げ任務回数(回))× 価格 0.15(打上げ1回当たりの認識売上(億ドル、試験・解約収入の均し込みを含む))→ 売上 7 億ドル・営業利益 3 億ドル。年46回×0.145億ドル。専用性による小幅な実質単価上昇。
  • Neutron(開発中の中型再使用打上げ):数量 42.0(年間Neutron商業打上げ回数(回))× 価格 0.65(1回当たり打上げ認識売上(億ドル、任務構成を含む推定))→ 売上 27 億ドル・営業利益 11 億ドル。Neutron年42回×0.65億ドル。再使用達成も価格競争を反映。
  • 宇宙システム(衛星製造・センサー・部品):数量 430(世界の衛星製造・関連搭載部品市場の実質規模(2025年価格、億ドル))× 価格 17.0%(同社の取り分(シェア)×受注ミックスを含む名目価格指数)→ 売上 73 億ドル・営業利益 29 億ドル。衛星市場実質430億ドル×シェア11.5%×名目価格・ミックス1.48。

倍率:資本コストk=9.0%、長期g=4.0%(衛星の実質需要伸び約0.5%+名目物価3.5%、成熟後のシェア伸びはほぼ止まる)、堀は普通で超過収益の残存割合1/2。帳簿ROE=GAAP純利益14.8÷自己資本76.1=19.4%。40%未満で無形の成長資産も自己資本に含むため帳簿の値を使用。RONIC=k+0.5×(ROE−k)=14.2%。10年目利益用の正当化PER上限は(1−g/RONIC)÷(k−g)×(1+g)=14.95倍。その90%の13.46倍とした。事業ROEは20%弱に改善するが、買収を必要とする成長と契約入札の波が続くため上限の9割とする。純利益はSBCと買収償却を費用とするGAAP、余剰現金の別建て加算なし。

確率:Electronの顧客継続率と政府契約の積み上がりは強い。Neutronが2027〜2028年に軌道投入でき、10年で年40回程度に育つが、SpaceXとの価格競争は続くという、成功しても圧倒的独占にはならない展開を2割弱とした。

中立 32% 中立:Neutronは年間25回、衛星のシェア9%で収益を黒字化 利益 7 億ドル · PER 11.6 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 13.11 ドル83 億ドル

2035年のElectron・HASTEは年40回を飛ばし、会計上の1回当たり売上は0.132億ドルに上がる。追加料金を払ってでも軌道と日時を指定する顧客は残る一方、相乗り便の低価格は打上げ市場全体の値決めを抑える。Neutronは開発遅れを乗り越えるが、再使用と部品供給の習熟に手間取り、年25回、単価0.60億ドルにとどまる。

衛星製造・部品の市場は2025年価格換算で365億ドル、会社の取り分は9%となる。物価と一部の製品高度化は単価に乗るが、標準衛星の量産による値下がりが相殺し、価格指数は1.37倍となる。SpaceXと大型防衛メーカーが強くても、同社は中規模の政府案件と特殊センサーで居場所を築く。宇宙システムの売上は45.0億ドル、全社は65.3億ドルで、営業利益9.18億ドル、純利益7.1億ドルとなる。

2026〜2028年の開発赤字後、2030年ごろから黒字を積み増す。期間純利益は累計20.85億ドルで、正味資本流入15億ドルを差し引いた還元はマイナスになるため、2035年の自己資本は53.05億ドルへ増える。買収成立前のイリジウムの契約やFCFは一切算入せず、この単体の稼ぎだけで判断する。

  • Electron・HASTE(小型専用打上げ):数量 40.0(年間のElectron・HASTE打上げ任務回数(回))× 価格 0.13(打上げ1回当たりの認識売上(億ドル、試験・解約収入の均し込みを含む))→ 売上 5 億ドル・営業利益 2 億ドル。年40回×0.132億ドル。専用性維持、物価と構成改善。
  • Neutron(開発中の中型再使用打上げ):数量 25.0(年間Neutron商業打上げ回数(回))× 価格 0.60(1回当たり打上げ認識売上(億ドル、任務構成を含む推定))→ 売上 15 億ドル・営業利益 6 億ドル。2035年のNeutronは年25回×0.60億ドル。再使用は限定的。
  • 宇宙システム(衛星製造・センサー・部品):数量 365(世界の衛星製造・関連搭載部品市場の実質規模(2025年価格、億ドル))× 価格 12.3%(同社の取り分(シェア)×受注ミックスを含む名目価格指数)→ 売上 45 億ドル・営業利益 17 億ドル。衛星市場実質365億ドル×シェア9%×価格指数1.37、量産値下がり込み。

倍率:資本コストk=9.0%、長期g=4.0%(衛星の実質需要伸び約0.5%+名目物価3.5%、成熟後のシェア伸びはほぼ止まる)、堀は普通で超過収益の残存割合1/2。帳簿ROE=GAAP純利益7.1÷自己資本53.05=13.4%。40%未満で無形の成長資産も自己資本に含むため帳簿の値を使用。RONIC=k+0.5×(ROE−k)=11.2%。10年目利益用の正当化PER上限は(1−g/RONIC)÷(k−g)×(1+g)=13.37倍。その87%の11.63倍とした。競争と製造案件の費用超過がなお残り、2025年までの営業赤字から十分なGAAP利益へ転じる確信度が低いため上限の87%を採る。純利益はSBCと買収償却を費用とするGAAP、余剰現金の別建て加算なし。

確率:衛星の実質市場が10年で約1.8倍になり、SDA案件を足場にシェアを約2%から9%へ高める。Electronの実績を評価しつつ、Neutronの2027年初飛行から高頻度運用まで時間を要するとして、中立を最大の32%とする。

やや悲観 26% やや悲観:Neutronの量産が伸びず、衛星案件は薄利に 利益 1 億ドル · PBR 0.9 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 2.46 ドル15 億ドル

Neutronは飛べるようになっても再使用の点検期間が長く、2035年の打上げは8回にとどまる。大型打上げではSpaceXが便数と価格を抑え、顧客はNeutronを第二の選択肢として使うだけになる。Electronは年30回を保つが、単価の伸びは物価を下回る。専用軌道の価値は残っても差別化の利益が削られていく。

衛星の実質製造市場は305億ドルへ広がる一方、会社のシェアは5.5%で頭打ちになる。ヨーク・スペースやノースロップ・グラマンとの競争が激しくなり、長期契約の原価見積り変更で売上の割に利益が薄い。宇宙システムの売上は21.0億ドル、全社は28.5億ドルとなるが、研究開発と本社費が残って営業利益は2.0億ドル、純利益は1.4億ドルにすぎない。

2026〜2030年の赤字が長引いて期間純損失の合計は7.7億ドルとなる。増資と株式報酬から戻る額を差し引いた正味還元はマイナス12億ドルで、2035年自己資本は21.5億ドルとなる。買収を繰り返す余力が減り、工場設備と顧客契約を保てる価値を中心にみる。イリジウムは未成立のため利益に足さない。

  • Electron・HASTE(小型専用打上げ):数量 30.0(年間のElectron・HASTE打上げ任務回数(回))× 価格 0.12(打上げ1回当たりの認識売上(億ドル、試験・解約収入の均し込みを含む))→ 売上 4 億ドル・営業利益 1 億ドル。年30回×0.117億ドル。相乗りとの競争で実質単価低下。
  • Neutron(開発中の中型再使用打上げ):数量 8.0(年間Neutron商業打上げ回数(回))× 価格 0.50(1回当たり打上げ認識売上(億ドル、任務構成を含む推定))→ 売上 4 億ドル・営業利益 1 億ドル。Neutronは年8回、単価0.50億ドルにとどまる。
  • 宇宙システム(衛星製造・センサー・部品):数量 305(世界の衛星製造・関連搭載部品市場の実質規模(2025年価格、億ドル))× 価格 6.9%(同社の取り分(シェア)×受注ミックスを含む名目価格指数)→ 売上 21 億ドル・営業利益 7 億ドル。衛星市場実質305億ドル×シェア5.5%×価格指数1.25。

倍率:Neutronの量産が伸びず、衛星案件も薄利となるため、2035年のROEはGAAP純利益1.4億ドル÷自己資本21.5億ドル=約6.5%と資本コスト9.0%に届かない。したがって成長企業としてのPERを認めず、稼ぐ力と売れる資産の床を上限・下限として評価する。稼ぐ力は純利益1.4億ドル÷資本コスト9.0%=15.56億ドル、回収可能資産の床は8.0億ドルである。現在の自己資本17.2億ドルにPBR0.90倍を掛けた15.48億ドルを時価総額とし、稼ぐ力の15.56億ドルを超えない。2035年の自己資本をPBRの分母に使わず、過去の市場PBRや株価の谷も参照していない。純利益は株式報酬と買収償却を費用としたGAAPである。

確率:Neutronの初飛行後に量産・再使用で苦戦し、年8回しか飛ばせない。衛星市場は成長するが同社のシェアは5.5%で、受注の更新に苦戦し追加調達を要する。この程度の失速は十分起こり得るため26%を割り当てた。

悲観 15% 悲観:Neutronの商業化に失敗し、衛星製造の主契約からも後退 利益 −1 億ドル · PBR 0.7 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 1.91 ドル12 億ドル

Neutronの再使用は商業原価に届かず、顧客への引渡しも繰り返し遅れる。開発資産の減損を経て2035年のNeutron打上げ収入はゼロとなる。Electronは衛星群の相乗り便に取って代わられ、政府の特別任務を中心に年20回だけ残る。実質価格の上昇はほとんどなく、独立した発射場の固定費が事業の重荷になる。

衛星製造の世界市場は実質230億ドルまでしか広がらず、同社のシェアは2025年の約2%から1.5%へ下がる。大型防衛主契約は他社へ移り、部品の下請けは薄利でしか残らない。全社売上は6.0億ドルほどで2025年並みに戻り、営業赤字は約0.81億ドル、GAAP純損失は0.9億ドルとなる。これは成長が鈍るのでなく構造的に競争に負けた姿である。

10年間のGAAP純損失は累計14.6億ドル。追加資本の純流入10億ドルを差し引いた正味還元はマイナスで、帳簿自己資本は12.6億ドルとなる。ただし減損や資産の売り値は帳簿どおりではないため、現時点の純現金と売却可能な設備・部品を基準に守れる額を測る。イリジウムの通信事業は買収未成立として含めず、再編や事業売却の可能性のみ考える。

  • Electron・HASTE(小型専用打上げ):数量 20.0(年間のElectron・HASTE打上げ任務回数(回))× 価格 0.11(打上げ1回当たりの認識売上(億ドル、試験・解約収入の均し込みを含む))→ 売上 2 億ドル・営業利益 1 億ドル。年20回×0.105億ドル。極限られた専用任務に縮小。
  • Neutron(開発中の中型再使用打上げ):数量 0.0(年間Neutron商業打上げ回数(回))× 価格 0.50(1回当たり打上げ認識売上(億ドル、任務構成を含む推定))→ 売上 0 億ドル・営業利益 0 億ドル。Neutronは商業化できずゼロ回。価格は採用されない参考値。
  • 宇宙システム(衛星製造・センサー・部品):数量 230(世界の衛星製造・関連搭載部品市場の実質規模(2025年価格、億ドル))× 価格 1.7%(同社の取り分(シェア)×受注ミックスを含む名目価格指数)→ 売上 4 億ドル・営業利益 1 億ドル。衛星市場実質230億ドル×シェア1.5%×価格指数1.12。

倍率:Neutronの商業化に失敗し、衛星製造の主契約も失う構造的な赤字ケースである。2035年のGAAP純損失は0.9億ドルのため、永久成長を前提とするPERを使用しない。2025年末の自己資本17.2億ドルにPBR0.70倍を掛け、時価総額を12.04億ドルとする。これは純現金と売却可能資産の税引後回収価値12.0億ドルをわずかに上回る床に相当する。2035年の自己資本12.6億ドルには倍率を掛けず、過去の市場PBRや谷の株価も使わない。Neutronの開発資産・のれんは回収価値に含めず、事業を縮小した際の清算可能資産を中心に評価した。

確率:Neutronの撤退・長期停止と、宇宙防衛契約の競争敗北が同時に起きる。2026年時点の受注残の延長だけでは守れない継続事業の崩れを15%とし、単なる一時不況より深い損失を反映した。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

Electron・HASTE(小型専用打上げ)

Electronとその極超音速試験型HASTE。専用軌道と日程を優先する政府・企業から1任務ごとに収入を得る。

数量年間のElectron・HASTE打上げ任務回数(回)価格打上げ1回当たりの認識売上(億ドル、試験・解約収入の均し込みを含む)売上営業利益
今 2025/12 21.0 0.09 2 1
10 年後 中立 40.0 0.13 5 2

取り方:2025年10-K開示の21回、打上げ関連のセグメント売上1.99042億ドルを使用。契約ベースの平均単価は0.085億ドル(850万ドル)、原価は0.048億ドルで、差額約0.205億ドルは時期差・進捗計上・契約終了や試験など。単価0.09478億ドルはその実績を21回で割った会計上の均しで、純粋な打上げ値上げではない。op_oku 0.813億ドルは開示された本社R&D・販管費控除前のセグメント粗利益で、全社営業利益とは異なる。2025年世界325回の軌道打上げに対し同社の軌道打上げは約18回で回数シェア約5.5%、SpaceXは約170回で約52%(BryceTech/OECDおよび会社10-K)。

Neutron(開発中の中型再使用打上げ)

約13トン級の中型再使用型ロケット。2027年を初飛行目標とし、現時点では打上げ売上がゼロの開発案件。

数量年間Neutron商業打上げ回数(回)価格1回当たり打上げ認識売上(億ドル、任務構成を含む推定)売上営業利益
今 2025/12 0.0 0.50 0 0
10 年後 中立 25.0 0.60 15 6

取り方:2025年末時点で商用飛行前のため数量・売上・開示セグメント粗利益はゼロ。price=0.50億ドルは過去実績でなく2035年の市場参加を考えるための比較用仮説。2026年5月にはNeutron5回を含む複数回契約を公表したが内訳金額は非開示。2026年10月14日の8-Kで初飛行が2027年へ延期。開発費は全社の本社・研究開発調整に含める。

宇宙システム(衛星製造・センサー・部品)

国防・商業の衛星本体、光学センサー、反応輪、太陽電池、レーザー通信、搭載ソフトと運用を製造・受託する。

数量世界の衛星製造・関連搭載部品市場の実質規模(2025年価格、億ドル)価格同社の取り分(シェア)×受注ミックスを含む名目価格指数売上営業利益
今 2025/12 204 2.0% 4 1
10 年後 中立 365 12.3% 45 17

取り方:SIAの2026年報告は2025年の世界の衛星製造収入204億ドルと開示(https://sia.org/affordability-productivity-drive-historic-satellite-industry-growth-satellite-industry-association-releases-29th-annual-state-of-the-satellite-industry-report/)。会社10-Kの宇宙システム売上4.02757億ドルを割ると推定シェアは約1.97%。部品と政府衛星の定義が市場統計と完全一致しないため近似である。機数と製品平均単価を会社は開示しないので、実質市場×シェア×単価指数で数量と価格を分離した。2025年末の売上内訳は完成衛星と部品の混合。op_oku 1.259億ドルは開示粗利益(本社費前)、営業利益ではない。競合はロッキード・マーチン、ノースロップ・グラマン、ヨーク・スペース、レッドワイヤ等。

リスクと懸念

Neutronの技術・量産リスク

2026年1月の大型タンクの試験破損を経て設計・製造を変更し、10月には初飛行を2027年へ延期した。初号機が成功しても、機体・エンジンを繰り返し再利用し、顧客を失わずに年25回以上飛ばせる保証はない。遅れが2年増えるだけで中立のNeutron売上と全社の固定費吸収は大きく損なわれる。

SpaceXとの価格差と衛星市場の単価下落

SpaceXの相乗り輸送は50キロ級で約35万ドルからと安く、Electronの専用打上げは軌道と日程への上乗せ料金で成り立つ。Neutronが大型ロケットの価格競争に巻き込まれれば再使用の利得は顧客に移る。衛星製造も機数が増えて売上が伸びない局面があり、数量の伸びを利益の伸びと取り違えられない。

政府契約の工程損失と集中

衛星追跡やミサイル防衛は長期需要があっても、年度予算、監査、輸出規制、秘密保護の要件で工程が止まる。政府向けの固定価格契約は原価が膨らんでも売価を上げにくい。2025年の衛星製造でも原価見積り変更による収益調整があり、受注残23.56億ドルは利益でも確定現金でもない。

イリジウム買収と資本配分

買収の合意企業価値は約80億ドルで、株式と現金の組合せに加えて被買収側の借入を引き継ぐ。2026年9月に約19.44億ドルの株式発行を終えたが、買収は規制承認前である。成立しても統合費用や再投資でオーナー利益が伸びない可能性があり、未成立の事業を利益に先取りしない。

株式報酬・追加増資による持分価値の希薄化

2025年の株式報酬費用は0.7億ドルで、2026年も大規模な株式発行が続いた。会社全体の時価総額を評価するため将来株数で機械的に割り引かないが、新株発行による払込みは正味還元から差し引く。赤字が長引くと本業が成長しても既存株主への還元が遅れ、安全域を薄くする。

輸出規制、発射場、宇宙環境

米国とニュージーランドの発射許可、ITARなどの輸出統制、打上げ事故の調査は事業の前提である。宇宙ごみ、軌道混雑、地政学的な緊張で顧客の機体設計や発射日程が変われば、工場の稼働率が落ちる。長い準備期間に対して収益の計上が一つの打上げ時期に偏りやすい。

事業の見通しを上回る株価の先取り

2025年までGAAP赤字が続く企業に2026年10月時点で300億ドル超の時価総額が付いている。10年で大きく売上を伸ばしても、成熟後に資本コストを回収する利益規模へ届かなければ株主の期待利回りは低い。株価の上げ下げは倍率の根拠にせず、必要な数量・単価・実際の営業利益で判断する。

今後の分かれ目

2027年中にNeutronが軌道投入に成功し、2029年までに再使用と年間10回超の運用を実証したら
中立からやや楽観へ確率を動かす。単なる初飛行成功だけでなく、再使用原価と発射間隔を確認する。
Neutronが2028年以降まで遅れ、契約の取消しや設備投資の上振れが続いたら
中立のNeutron年間25回を引き下げ、赤字期間と正味の資本流入を増やすため、悲観側の比重を高める。
SDAの次回衛星群にも主契約者として選ばれ、完成衛星・センサーで連続受注を取れたら
宇宙システムの市場シェアを9%より上で見直す。ただし原価見積りの修正と実現した粗利益率を同時に確認する。
衛星製造市場の名目売上が低迷し、会社の部品単価指数も物価を大きく下回ったら
2035年の実質市場365億ドルやシェア9%の前提を削り、固定価格契約の採算も見直す。
イリジウム買収が2027年に成立し、引継ぎ負債・新株・キャッシュフローの数字が確定したら
合併後の企業を別途評価し直す。今回の単体2035年利益へ未成立の通信サービス利益を後付けしない。
営業黒字とFCF黒字が数四半期続き、設備投資後に株式報酬を上回る余剰現金が残ったら
増分ROICを確認し、将来の正味還元を改善する。増資が減り初めて本業利益が株主に残ると判断できる。
政府の宇宙防衛予算が実質削減され、受注残の解約と固定価格契約の損失が重なったら
宇宙システムの市場シェアと営業利益率を悲観に寄せ、回収可能資産と追加増資の規模を再点検する。

見ておくもの

  • Neutronの初飛行実施日、軌道投入成否、再使用に要する整備日数と1回原価
  • Electron/HASTEの年間打上げ回数、打上げ契約の平均単価と1回原価
  • 衛星製造・部品の売上と固定価格契約の採算修正、SDAの次トランシェ受注
  • 全社および事業別の粗利益率、研究開発・一般管理費、GAAP営業利益とFCF
  • 受注残の打上げ/宇宙システム別内訳と今後1年で売上となる比率
  • イリジウム買収の規制承認・完了の有無、引き受ける負債と追加発行株
  • 優先株・普通株の合算持分、株式報酬と正味増資、資金の使途

倍率と資本コストの決め方

分析は2025年のElectron21回、衛星製造204億ドル市場と売上4.027億ドル、2026年の受注実績を先に確認し、2035年の各事業の任務回数・実質市場・シェア・単価から利益を作った。現在のPERは赤字のため倍率の根拠にならず、市場や同業の倍率も使用していない。資本コストは基本8%と品質+1%の合計9%。2035年の中立ROE約13.4%、長期g4%(実質の世界需要0.5%程度と物価3.5%、シェア上昇は成熟後に止まる)、通常の堀でRONIC約11.2%とし、10年目利益用の正当化PER上限約13.4倍の87%を適用した。FY2025の会計上のセグメント粗利益から中央のR&D・販管費を控除している。現金を利息と資産で二重に数えず、2026年の買収予定企業の業績を足していない。株価が高いという結論から利益や確率を逆算していない。

資本コスト 9.0% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。kは米国株の基本8.0%に品質調整+1.0%を足した9.0%。βや時価総額から上乗せはしない。GEエアロスペースやロッキード・マーチンより実証された超過収益の期間が短く、個別の開発遅延・買収失敗は利益率と悲観確率へ反映した。

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適正(年 +8.6%) 適正 アメリカン・エアーラインズ・グループAAL 北米最大級の路線網とマイル事業は残るが、燃料高と巨額負債が株主利益を奪う。10年の期待値はほぼ今の値段で安全域は薄い(適正) 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +10.4%) 適正 カーライルCSL 商業屋根の更新需要と高い資本効率は魅力だが、防水材の採算と大口顧客への依存に弱さが残る。10年の本質価値は現値を約8%上回り、評価は適正 本質価値との差 +1.5% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ユナイテッド・パーセル・サービスUPS アマゾンの荷物の削減を終え利益が戻り始めた宅配の最大手。利益ベースの倍率で測ると純利益 15 倍の今の値段はやや安いが、アマゾン自前網との競争を重く見て確率を悲観側に置いた 本質価値との差 −0.2% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 CNHインダストリアルCNH 農機の世界的な販売・整備網と精密農業への投資には長期価値があるが、景気循環と金融子会社の信用リスクを考えると現状は適正圏 本質価値との差 −1.4% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 フォーチュン・ブランズ・イノベーションズFBIN モーエンの値決め力は本物だが、住宅循環とFiberon減損が重い。10年の期待価値は約51億ドルで現在の52億ドルとほぼ同じ、適正圏 本質価値との差 −2.3% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 ゼネラル・ダイナミクスGD ガルフストリームと潜水艦で稼ぐ防衛・ビジネスジェットの複合企業。受注残 1,365 億ドルで利益の見通しは堅く、利益ベースの倍率(資本コスト 7.75%、中立は上限の 9 割弱)で測ると今の値段は適正の範囲 本質価値との差 −5.9% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 アメンタム・ホールディングスAMTM 核・防衛の現場力は残るが、人月型デジタルのAI代替と重い負債を織り込むと、現在の時価総額はやや割高 本質価値との差 −5.9% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 コア・メインCNM 水道インフラの更新と全国配送網は長く残る強みだが、買収の資本効率と債務を踏まえた10年価値は現値とほぼ並び、評価は適正 本質価値との差 −7.1% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ミューラー・インダストリーズMLI 北米の銅配管・真鍮加工で高い利益と純現金を稼ぐが、樹脂への代替と買収収益率を見れば、10年価値は現状に近く安全域は薄い 本質価値との差 −8.9% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 ザイレムXYL 水の設備・計測・サービスで景気に強いが、のれん込みの資本効率は低い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -20% でやや割高 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) やや割高 SAROSARO 整備認可と長期契約は強いが、OEMへの依存と借金が残り、10年先の利益と悲観の深さを考えるとやや割高 本質価値との差 −10.1% · 10 年 やや割高(年 +7.5%) やや割高 パッカーPCAR 北米クラス 8 の循環と DAF の欧州で稼ぐ堅実な首位級。事業は優良だが、利益ベースの上限の内側(中立は 7.6 割)で測ると、今の値段は 2 割弱高く、やや割高 本質価値との差 −10.2% · 10 年 やや割高(年 +7.3%) やや割高 ハベルHUBB 電力会社の送配電部材とデータセンター配線で稼ぐ高収益企業。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 16.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -18% でやや割高 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ユニオン・パシフィックUNP 線路という最高級の堀を持ち、未成立の NSC 合併を除いた単独の姿で測ると、純利益の 24 倍の今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 ビルダーズ・ファースト・ソースBLDR 米国最大級の住宅建材の流通・加工。着工の谷と重い借金。利益ベースの正当化 PER の 9 割(中立 10 年 9.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +3% で適正 本質価値との差 −10.6% · 10 年 やや割高(年 +9.0%) やや割高 スリーエムMMM PFAS の訴訟支払いを抱えつつ利益率は上向き。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段に近く、適正 本質価値との差 −11.0% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 グレコGGG 交換部品と精密流体制御に強い優良企業。10年後も競争力は残るが、買収の採算と建設需要に不確実性があり、現状はやや割高 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 ドナルドソンDCI 交換フィルターの継続需要と技術力は魅力だが、高値の買収と産業需要の変動を考えると、10年先の価値に対して現在の株価はやや割高 本質価値との差 −11.9% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 H&RブロックHRB 申告の専門家と店舗網には価値が残るが、AIによる工数減を考えると長期の安全域は薄く、評価はやや割高 本質価値との差 −11.9% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 アドバンスト・ドレナージ・システムWMS 水管理の全国網と許認可は強いが、買収込みの成長を多く織り込み、総合価値は今の時価総額を約9%下回る適正 本質価値との差 −12.1% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 バルモント・インダストリーズVMI 送電鋼構造物と灌漑設備の強みは長持ちする。しかし増産の実行と農業循環には不確実性があり、10年価値では安全域が足りず、やや割高と見る。 本質価値との差 −13.1% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 W・W・グレインジャーGWW 北米の産業用品流通で堀の深い優良企業。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 20.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −13.3% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 クラリベートCLVT 学術情報と知財データの堀は残るが、巨額買収の後遺症とAI代替が重い。事業売却後も安全域は不足し、約25%のやや割高 本質価値との差 −13.5% · 10 年 やや割高(年 +7.1%) やや割高 GEエアロスペースGE 民間エンジン整備という最良の事業を持つが、PER 39 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 21 倍)の 1.8 倍で、計算上はやや割高 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 スナップオンSNA 整備士へのバン販売の堀と厚い現金で利益率 22% を保つ。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 ファーガソン・エンタープライズ・インクFERG 上下水道と建築設備の全国流通網には長期の強みがある。だが買収と設備投資の成果を織り込んだ現値は、10年の利益・還元を割り引くとやや割高である。 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 デルタ航空DAL 山の年でなくならした利益で測ると、燃料高でも優良な航空会社の価値は今の値段とほぼ釣り合う。利益ベースの PER は 10 倍台で、循環と燃料の悲観を厚く置いた 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 マスコ・コーポレーションMAS 改修需要に乗るブランド製品。ホームデポ頼みと住宅循環が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 16.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -6% で適正 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 アラスカ・エア・グループALK 西海岸とハワイの路線網は強いが、燃料高と巨額の機材投資が株主利益を圧迫する。10年の回復を織り込んでもやや割高。 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +8.0%) やや割高 A.O.スミスAOS 北米最大の給湯器メーカー。中国の不振とヒートポンプ移行が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.7 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -11% でやや割高 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ヴェラルトVLTO 定期収入が約 6 割の水質・製品識別の会社。利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると、今の値段(PER 26.9 倍)はやや高いが適正の範囲 本質価値との差 −16.6% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 アグコAGCO 欧州フェントのブランドと交換部品には堀があるが、農機の深い循環と米州の収益悪化が重い。10年価値は現値を下回り、やや割高 本質価値との差 −17.7% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 トランスダイム・グループTDG 独占に近い航空機部品の補修収入で稼ぐ高収益の複利機械。ただし純負債は EBITDA の約 5.8 倍で、利益ベースの倍率(10 年中立 15.3 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 2 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −18.0% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 カミンズCMI 発電は受注が 2028 年下期まで埋まり利益は拡大中だが、北米トラックの循環が深く、利益ベースの本質価値は今の時価総額を 2 割強下回るやや割高 本質価値との差 −18.2% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ITWイリノイ・ツール・ワークスITW 利益率は高いが売上の伸びの実績が弱い。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −18.6% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 リフトLYFT 配車の需要は伸びるが、利益の実力はまだ薄い。自動運転による仲介手数料の低下と保険負担を織り込むと、本質価値は現在の時価総額を下回る(やや割高) 本質価値との差 −19.4% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ミドルビーMIDD 食品加工事業の分離で業務用厨房に集中。強いブランドと更新需要は魅力だが、買収負債と競争を織り込むとやや割高 本質価値との差 −19.5% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 L3ハリス・テクノロジーズLHX 宇宙・通信・ミサイル推進の 3 本柱で受注残 420 億ドル。固体ロケットモーターの増産が利益を押し上げるが、利益ベースの倍率(10 年中立 15.4 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 1 割ほど下回る(やや割高) 本質価値との差 −19.5% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 ワッコWSO 北米最大の空調機器卸で更新需要と販売網に強みがあるが、キャリア依存と買収資本の負担を考えると、10年価値は現在より約25%低く、やや割高 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 インガソール・ランドIR 圧縮機・真空・ポンプで世界の上位を争う質の高い産業機械。買収で伸びる分は買収の現金を引いて評価すると、利益ベースの上限で見ると今の値段は高く、やや割高 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ウェイスト・マネジメントWM 堀は厚く価格の力も強い。資本コスト 7.5% で利益ベースの正当化 PER(中立 21 倍)を測ると、PER 34 倍の今の値段はやや割高の範囲 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 アプライド・インダストリアル・テクノロジーズAIT 工場を止めない技術系流通の強みは長く続くが、買収と利益率改善への期待も大きい。10年の本質価値は基準時価総額を約27%下回り、やや割高。 本質価値との差 −21.2% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 アメテックAME ニッチな計測・精密部品を買い足して束ねる質の高い会社。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 17.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -24% でやや割高 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 ジェイコブズ・ソリューションJ 政府サービスを分離した設計・工事管理会社。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 11.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −21.6% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 QXOQXO 屋根材・断熱材流通を買収で一気に拡大したが、利益改善は未証明。増資と優先株の負担を考えると安全域は薄く、台帳基準ではやや割高 本質価値との差 −21.6% · 10 年 やや割高(年 +7.2%) やや割高 レイドス・ホールディングスLDOS 政府案件の受注残は厚いが、人月で売る IT 受託は AI エージェントの標的で、売上が縮む前提で見るとやや割高(-14%) 本質価値との差 −21.7% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 ESABESAB 溶接消耗材の強みは長く続くが、Eddyfi買収の借金と希薄化が重い。10年先の稼ぐ力から見ると、現状はやや割高 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 ウェスコ・インターナショナルWCC 電力網とAIデータセンターを支える大手流通企業だが、借金と運転資金が重い。10年先の利益と還元を評価すると、現値はやや割高である。 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 BWXテクノロジーズBWXT 米海軍向け原子炉・核燃料には強い参入障壁がある。商用原子力の成長を織り込んでも、10年の本質価値ではやや割高とみる。 本質価値との差 −22.4% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 IESホールディングスIESC データセンター電装と鉄骨建設の成長力は高いが、大型買収後の利益率と還元には不確実性が残る。10年価値との差は約マイナス27%で、やや割高。 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 カーチス・ライトCW 原子力・艦艇・軍用電子機器に長い堀を持つが、10年の株主価値は現在の時価総額を約2割下回り、やや割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 ハネウェル・インターナショナルHON エアロスペース分離後のビル・プロセス・産業オートメーション専業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -26% でやや割高 本質価値との差 −23.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 サイトワン・ランドスケープ・サプライSITE 造園資材卸の全国網と買収余地は魅力だが、値上げと買収の増分利益には疑問が残る。10年価値は現値を約18%下回り、やや割高。 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 スタンレー・ブラック&デッカーSWK 工具の回復は費用削減の実現と関税の転嫁で決まる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -15% でやや割高 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 プリモリス・サービシズPRIM 送配電の継続需要は確かだが、太陽光工事の損失で収益の堀の浅さが露呈した。10年価値は時価総額を約21%下回り、やや割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 トレイン・テクノロジーズTT 受注残 121 億ドルの AI 冷却ブームで利益は拡大中だが、PER 35 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 16.4 倍)の 2 倍で、総合は今の時価総額に対し -33% で割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 フォーティブFTV 分離後は計測・施設ソフト・滅菌の堅い会社。GAAP の PER 30 倍は高く、利益ベースの本質価値は今の値段を 1 割ほど下回り、総合はやや割高 本質価値との差 −25.6% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 ハンティントン・インガルス・インダストリーズHII 米国で唯一の原子力空母の造船所で、潜水艦も手がける。受注残 573 億ドルで売上は読めるが利益率は 5% 台と薄く、利益ベースの PER(中立 12.7 倍)で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −26.0% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 モーディン・マニュファクチャリングMOD 車両用事業の分離で冷却専業へ変貌。大型供給契約と成長余地は魅力だが、設備投資の回収と競争を考えると現値はやや割高。 本質価値との差 −26.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 アレジオンALLE 商業施設の錠・出口装置で米国の上位を守る堅い事業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -13% でやや割高 本質価値との差 −27.4% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 ノーフォーク・サザンNSC 東部の線路は代えのきかない優良な資産だが、今の値段にはユニオン・パシフィックとの合併の上乗せが入っており、NSC 単体の利益ベースの価値は 2 割台半ば下で、やや割高 本質価値との差 −28.8% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 CSXCSX 線路の堀と利益率の回復は本物だが、回復後の利益に今の値段が先に届いており、利益ベースの倍率(moat 強・10 年中立 19.5 倍)で測ると、やや割高 本質価値との差 −29.0% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 RTXコーポレーションRTX 民間機と防衛の両輪で受注残 2,890 億ドルを積む優良企業。GAAP の PER 39 倍に対し、利益ベースの倍率(10 年後の中立 14.7 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 3 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −30.0% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) 割高 アストロニクスATRO 航空機内電源の高いシェアと認証の壁は魅力だが、薄い自己資本と利益の振れを考えると安全域は乏しい。10年価値では割高と判断する。 本質価値との差 −30.1% · 10 年 割高(年 +4.3%) 割高 エイコムACM インフラ設計の実績と受注残は強いが、人月型業務へのAI代替と工事損失が重く、10年の本質価値は現時価総額を約33%下回り割高。 本質価値との差 −30.6% · 10 年 割高(年 +4.4%) 割高 ダイコム・インダストリーズDY 光回線の保守基盤とデータセンター工事は伸びるが、買収負債と受注の山谷を考えると本質価値は約31%低く、割高と見る。 本質価値との差 −31.0% · 10 年 割高(年 +5.0%) 割高 ドーバーDOV 5 部門の買収型機械メーカー。液冷・バイオ医薬で伸びるが、GAAP の PER 25 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 13 倍)の約 2 倍で、本質価値は今の値段を 3 割弱下回るやや割高 本質価値との差 −31.0% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 エマソン・エレクトリックEMR プロセス産業の制御・計測の堀は深いが、事業の入れ替えの途中。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -30% でやや割高 本質価値との差 −31.1% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 リンカーン・エレクトリック・ホールディングズLECO 溶接技術と消耗材の堀は長く続くが、10年後の利益と還元を割り引くと基準株価はやや割高。決算後の上昇で安全域はさらに縮小 本質価値との差 −31.5% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 ティムケンTKR 高性能軸受と精密駆動部品には長寿命の競争力があるが、利益率改善と買収成長の実現には不確実性が残る。10年価値は約32%低く割高 本質価値との差 −32.3% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 MSAセーフティーMSA 命を守る機器には強い参入障壁があるが、買収後の利益とPFAS訴訟の不確実性を織り込むと、10年価値は株式時価総額を下回り割高。 本質価値との差 −32.4% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 トロTTC 業務用芝管理と地下建設機械に強い堀を持つが、買収の減損と電動化競争を考えると、10年の本質価値は現在の約3分の2で割高 本質価値との差 −33.1% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 シンタスCTAS 堀は厚く伸びも安定だが、利益ベースの正当化 PER(成熟後の中立 22 倍)で測ると、PER 40 倍台の今の値段は割高 本質価値との差 −33.8% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 ジェネラック・ホールディングスGNRC 停電頼みの住宅用発電機から、データセンター向けの大型発電機へ変わる途中。利益ベースの正当化 PER の 7.2 割(中立 10 年 10.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -32% で割高 本質価値との差 −33.9% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 ウッドワードガバナーWWD 航空機の燃料制御と整備には長持ちする堀があるが、産業用制御の循環と大型投資を織り込むと、現時点の時価総額に安全域は乏しく割高 本質価値との差 −34.0% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 FTAIアビエーションFTAI 航空エンジン交換の競争力は本物だが、旧型機の寿命と発電事業の不確実性を考えると、安全域はまだ薄く、10年価値ではやや割高 本質価値との差 −34.2% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 アラマークARMK 給食と施設運営には長い需要があり、契約維持率も高い。ただし薄利と借金が利益の取り分を削り、10年の還元まで含めても現値には安全域が乏しく、割高と見る。 本質価値との差 −34.3% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 フェデックスFDX 分離後のフェデックスは、売上 825 億ドルで営業利益率 5〜6% の薄利の宅配会社。分離前の台帳の PER 15.8 倍は見かけで、継続事業では 20 倍超。費用削減は本物だが、利益ベースの倍率(10 年中立 11.1 倍)で測ると割高 本質価値との差 −34.6% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 エベラス・コンストラクション・グループECG 受注残が拡大してもデータセンターへの集中と資本配分に不確実さが残り、10年の本質価値は現在の時価総額を約42%下回る割高圏にある。 本質価値との差 −34.7% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 マステックMTZ 電力網・通信・データセンターの施工能力は貴重だが、買収を含む高成長と薄い利益率を考えると、安全域は乏しく総合は約35%の割高。 本質価値との差 −34.9% · 10 年 割高(年 +4.4%) 割高 ヘイワード・ホールディングスHAYW 北米住宅用売上の85%を支える交換需要は強いが、北米偏重と負債を織り込むと10年価値は台帳時価総額を17%下回り、やや割高 本質価値との差 −34.9% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 キャタピラーCAT 受注残 720 億ドルの AI 電源ブームで利益は急拡大中だが、PER 39 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 14 倍)の約 3 倍で割高 本質価値との差 −35.1% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 サウスウエスト・エアラインLUV 手荷物有料化・指定席・プレミアム席の上積みが計画の 6〜7 割で定着する前提でも、利益ベースで測ると価値は今の値段を下回る。会社計画の実現度で大きく分かれる。会社計画の実現度で大きく分かれる 本質価値との差 −35.2% · 10 年 割高(年 +4.0%) 割高 ボーイングBA 受注残 7,150 億ドルの民間機の複占の一角だが、営業赤字・純負債 260 億ドル・固定価格契約の損失を抱え、時価総額 1,500 億ドルは利益ベースの倍率では回復が完成しても届かず割高 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 AAONAAON 高性能空調とBASXの液冷には伸びしろがあるが、設備増強の回収と顧客集中には不確実さが残る。10年の確率加重価値は基準時価総額を約38%下回り割高。 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 ヘクセルHXL 航空機の軽量化に欠かせない認証材料を握るが、顧客集中と資本効率の回復を織り込む今の評価には安全域が乏しく、10年の本質価値では割高 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 EMBJEMBJ 世界有数の小型旅客機メーカーで、受注と整備収入は伸びる。しかし製造利益の不安定さに対して現在の評価は高く、10年の本質価値では割高と判断する。 本質価値との差 −35.9% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 フェデックス・フレイトFDXF 分離で借金を負った LTL 首位級の事業は堀も回復余地もあるが、薄い利益率の回復をすでに値段が先に見込んでおり、利益ベースの倍率(10 年中立 12.0 倍)で測るとやや割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 エムコア・グループEME 設備工事の大手。受注残 171 億ドルは山の利益。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -43% で割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 SUNBSUNB 北米2位の機材レンタル網は強いが、更新投資と借金がオーナー利益を削る。10年先の期待価値には安全域がなく割高。 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 リパブリック・サービシズRSG 廃棄物の寡占と価格の力は強いが、利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると今の値段は割高。数量の弱さと環境ソリューションの不振が懸念 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 アイデックスIEX 受注は過去最高でも、GAAP の PER 37 倍は利益ベースの 10 年の中立(約 14 倍)の 2 倍半ほどで、本質価値は今の値段の 6 割強で割高 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 トライネット・グループTNET 共同雇用と医療保険の仕組みは残るが、顧客離れとAIによる事務代替が重い。保険収益の回復を織り込んでも割高(約−54%) 本質価値との差 −36.7% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 MSCインダストリアル・ダイレクトMSM 切削工具と工場の在庫管理には継続需要があるが、投資効率の鈍化と販路の価格競争を踏まえると、10年の本質価値は時価総額を約33%下回り割高である。 本質価値との差 −37.0% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 パーカー・ハネフィンPH 航空が 3 割超・産業が 7 割の高収益な動き・流れの制御部品大手。堀は厚いが PER 34 倍は利益ベースの上限(18 倍)の 2 倍近く、割高 本質価値との差 −37.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 オールド・ドミニオン・フレイト・ラインODFL 拠点網の密度と運賃の規律という堀は本物だが、谷の利益の上にすでに回復後の値段が乗っており、式で測ると割高 本質価値との差 −37.6% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 テトラ・テックTTEK 水と環境の専門性は十年後も必要だが、人月型の設計・分析はAIに削られる。受注と還元を評価しても、安全域は乏しく総合では割高。 本質価値との差 −38.0% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 ノードソンNDSN 接着剤・医療部品・電子検査のニッチ首位で稼ぐ高収益企業だが、AI 向けの急回復を織り込んだ PER 38 倍は利益ベースの上限(約 19 倍)の 2 倍で、割高 本質価値との差 −38.2% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 ブーズ・アレン・ハミルトンBAH 機密業務と技術者の基盤は強いが、AIによる工数課金の縮小と買収負債が重い。10年先の株主価値から見ると割高 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 シー・エッチ・ロビンソン・ワールドワイドCHRW 北米最大のトラック仲介で、AI による人員減が利益に残るかが核心。資本コスト 9.25% の利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 12.5 倍)で測ると割高で、安全域はない 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 エンフェーズ・エナジーENPH 太陽光の電力変換に強いが、テスラとの競争と税控除終了で堀が細る。10年価値は約20.6億ドル、台帳時価総額比約52%低く割高 本質価値との差 −40.3% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 パーソンズPSN 受注残と使命性は強いが、人月依存・買収・案件損失を割り引くと本質価値は今の時価総額を約4割下回り、割高 本質価値との差 −40.8% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 カービーKEX 内陸液体貨物輸送の参入障壁と発電設備の成長力は魅力だが、設備更新と景気循環を織り込むと約38%の割高 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 ゲイツ・インダストリアルGTES 交換用ベルトとホースには長く続く競争力があるが、資本効率はまだ平凡だ。10年先の利益と正味の還元を評価すると、現状の時価総額には安全域がなく割高 本質価値との差 −42.1% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 ユーホール・ホールディング・カンパニーUHAL 北米随一の移動網は強いが、増分利回りと借金の重さが響き、10年価値は今の時価総額を4割下回る 本質価値との差 −42.1% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 レオナルドDRSDRS 受注残と唯一供給の堀は厚いが、10年の本質価値は現在の6割ほどで安全域が足りず割高 本質価値との差 −43.4% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 ジョンソンコントロールズJCI データセンター冷却が伸びるビル設備の優良会社。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −43.4% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 エイビス・バジェット・グループCAR 世界規模の車両運営網は残るが、弱い値決め力と重い負債が利益を先食いする。10年の期待値では現在の時価総額は割高 本質価値との差 −43.9% · 10 年 割高(年 +4.0%) 割高 ネクストパワーNXT 太陽光追尾装置の世界首位で事業の質は高い。ただし補助金消失と新規事業の競争が重く、10年価値は約68億ドル。現在の時価総額比44%低い「割高」。 本質価値との差 −44.0% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 ハウメット・エアロスペースHWM ガスタービンと航空エンジンの翼・部品で世界首位級の寡占。利益は急伸し堀も本物だが、時価総額約 880 億ドルは 2026 年の純利益の約 42 倍で、10 年後の利益ベースの PER(中立 15.4 倍)の 2.7 倍。大きく割高大きく割高 本質価値との差 −44.5% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 GEベルノバGEV ガスタービン受注残と電化で利益が伸びるが、山の利益に高い倍率を掛けない。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -49% で割高 本質価値との差 −44.8% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 フルアー・コープFLR LNG・原子力の大型受注は回復の足場になるが、工事損失の再発と設計工数のAI代替を考えると、10年の本質価値は約42%低く割高である。 本質価値との差 −45.0% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 イートンETN 北米の配電設備は寡占と受注で質が高いが、投資の山と債務を抱える。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -48% で割高 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 ITTITT 流体機器と防衛向け部品の堀は確かだが、大型買収後の負債と資本効率を織り込むと、10年の価値に対して現値は割高 本質価値との差 −45.2% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 ファスナルFAST 大口契約とオンサイトでシェアを取る産業用品流通。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 18.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -45% で割高 本質価値との差 −45.5% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 ライダー・システムR 車両整備網と長期契約は強みだが、重い設備負債と物流の価格競争を考えると、今の約104億ドルの時価総額には十分な安全域がなく割高 本質価値との差 −45.6% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 フローサーブFLS 世界の重要設備を支えるポンプ・バルブと保守網には長寿命の強みがある。しかし利益改善と成長を織り込んだ現在の時価総額には安全域が乏しく、10年価値では割高と判断する。 本質価値との差 −45.9% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 リーガル・レクスノードRRX 産業用の動力伝達には長い交換需要があるが、巨額買収の負債と薄い会計上の資本収益率が重い。10年価値は現在比約43%低く、割高と判断する。 本質価値との差 −46.6% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 ランドスター・システムLSTR 専門輸送と独立代理店の網には価値があるが、保険責任と仲介手数料の競争を織り込むと、安全域は乏しく割高とみる。 本質価値との差 −47.6% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 エヌヴェント・エレクトリックNVT 配電・冷却設備の成長と買収効果は魅力だが、巨額ののれんと設備投資の循環に注意したい。10年の本質価値では約48%割高。 本質価値との差 −48.3% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 JBハント・トランスポート・サービシズJBHT インターモーダルの回復と値上げ余地は本物だが、ならした利益に今の値段が先に届いており、貨物の山と鉄道再編の両方に弱く、利益ベースの倍率(10 年中立 12.5 倍)で測ると割高 本質価値との差 −48.3% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 クリーンハーバーズCLH 危険廃棄物焼却の許認可と全国網は強い堀だが、買収・再投資を要する利益を10年先まで評価すると、現在の時価総額には安全域が乏しく割高。 本質価値との差 −48.3% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 ロックウェル オートメーションROK 北米の制御装置 Logix とクラウドの Plex という堀はあるが、景気の振れが大きい。利益ベースの正当化 PER の 7.5 割(中立 10 年 13.3 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -47% で割高 本質価値との差 −48.6% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 クレイン・カンパニーCR 航空・防衛の認証部品には強い堀があるが、買収後の純負債と薄い株主還元を踏まえると現値には安全域がなく割高 本質価値との差 −48.6% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 ULSULS 安全認証という代え難い堀は強い。それでもAI代替、買収負担と利益成長を吟味すると、10年価値は現在の時価総額を大きく下回る。 本質価値との差 −49.0% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 エクスペディターズ・インターナショナル・オブ・ワシントンEXPD 資産を持たないフォワーダーの資本効率は優良だが、2026 年の運賃高騰の利益を先に払っている。ならした利益と利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 13 倍)で測ると割高 本質価値との差 −49.0% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 ユナイテッド・レンタルズURI 建機レンタル最大手で専門機材が 2 桁成長するが、借金で膨らむ ROE と建設の循環を利益ベースの PER(中立 12.0 倍)と悲観の確率で見ると、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −49.1% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 グランド・キャニオン・エデュケーションLOPE 大学向けの長期契約と看護実習施設は魅力だが、売上の約9割が一大学に集中し、AIによる業務内製化も重い。10年の価値では割高とみる。 本質価値との差 −49.2% · 10 年 割高(年 −0.4%) 割高 ニュー・オリエンタル・エデュケーション(新東方教育科技)EDU 授業のブランドと現金は強みだが、AI代替・少子化・中国規制で十年後の利益が細るため、本質価値からは割高 本質価値との差 −49.3% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 スターリング・インフラストラクチャーSTRL データセンター建設と買収で稼ぐ力は急拡大したが、工事利益率の持続性と顧客の設備投資循環を踏まえると、長期の本質価値に対して割高 本質価値との差 −49.5% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ブロードリッジ・ファイナンシャル・ソリューションズBR 議決権の配布という本物の堀は認めるが、取引後処理は AI の標的で、利益の倍率を下げて見ると割高(-50%) 本質価値との差 −49.8% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 サイエンス・アプリケーションズ・インターナショナルSAIC 防衛の重要システムには根が張るが、人月型ITのAI代替と厚い負債で価値は伸びにくい。10年価値は約30億ドル、現状は割高 本質価値との差 −50.1% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 CACIインターナショナルCACI 電子戦・宇宙技術への転換は魅力だが、人的サービスのAI代替と買収負債が重い。10年の本質価値は現値の約47%で、割高と判断 本質価値との差 −50.2% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 TALTAL 学而思の教室とAI学習端末は再成長したが、投資評価益を除く収益力と規制・AI代替を考えると割高(約52%) 本質価値との差 −50.3% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 ソルブ・エナジーMWH 受注残89億ドルは強いが、税制期限後の採算と還元の弱さを織り込むと総合価値は約20億ドルで、現時価総額より約55%低い 本質価値との差 −51.0% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 RELXRELX 保険データと査読の堀は強いが、法務検索・研究支援のAI代替と負債を織り込むと、10年価値は現在の時価総額に届かず割高 本質価値との差 −52.5% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 ワッツ・ウォーター・テクノロジーズWTS 規格と更新需要の堀は強いが、データセンター急伸を織り込む時価総額は10年価値を先取りし、総合価値は現在値を約58%下回る 本質価値との差 −53.1% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 ペイチェックスPAYX 小企業向けの給与は 1 人あたり課金の席型で、AI エージェントと新興勢力が削る前提で見ると割高(-54%) 本質価値との差 −53.8% · 10 年 割高(年 −1.6%) 割高 ワブテックWAB 受注残 309 億ドルと機関車の更新で伸びる、のれん込みの重い資本。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -55% で割高 本質価値との差 −53.9% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)ADP 給与処理の堀は本物だが、1 人あたり課金は AI エージェントに揺さぶられ、利益の倍率を下げて見ると割高(-54%) 本質価値との差 −54.2% · 10 年 割高(年 −1.9%) 割高 GXOロジスティクスGXO 倉庫運営の切り替え費用は強みだが、買収のれんと借金・リースが重く、利益の回復を織り込んでも今の評価には安全域が乏しい 本質価値との差 −54.5% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 ナイト・スウィフト・トランスポーテーションKNX 北米最大級のトラック輸送網と育成中のLTL事業は魅力だが、買収資本の収益性と競争の弱さを考えると、今の約100億ドルは割高 本質価値との差 −55.0% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 コンフォート・システムズUSAFIX データセンター向けの機械・電気工事は利益率 17% の山にいる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -62% で割高 本質価値との差 −55.2% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 ロバート・ハーフRHI 専門人材の信用と監査の需要は残るが、AIが工数を削る10年を織り込むと、本質価値は時価総額を約59%下回り割高 本質価値との差 −55.3% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 シュナイダー・ナショナルSNDR 貨物回復は始まったが堀は浅く、買収後の資本効率も低い。今の時価総額は10年価値に対して割高 本質価値との差 −56.6% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 FTIコンサルティングFCN 企業再建と訴訟の専門家集団は必要だが、AIによる工数代替と人材流出が堀を削る。借入を伴う自社株買いも重く、長期価値では割高 本質価値との差 −57.5% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 アクソン・エンタープライズAXON 時価総額 317 億ドルは GAAP の純利益(株式報酬を費用にした値)の 260 倍超。警察の束ね売りで 10 年伸びても、利益ベースの倍率では中立の 10 年後が今の値段に届かず割高 本質価値との差 −57.5% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 SPXテクノロジーズSPXC 冷却塔とインフラ検知の堀は厚いが、高額買収と増資を考慮すると、10年の期待価値は現在の時価総額を約6割下回り、割高と判断する。 本質価値との差 −58.0% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 ディア・アンド・カンパニーDE 2026 年が農機サイクルの底(純利益 約 49 億ドル)で、PER 35 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 12 倍)の 3 倍近くで、計算上は割高 本質価値との差 −58.5% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 サイアSAIA 全国LTL網は本物の参入障壁だが、投資回収と株主還元の遅さが重い。10年先の利益から測ると、現在の評価には安全域が乏しく割高である。 本質価値との差 −58.6% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ベリスク・アナリティックスVRSK 損保の標準データという本物の堀は認めるが、請求分析は AI 見積りで単価が下がり、利益の倍率を抑えると割高(-58%) 本質価値との差 −59.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 GOTUGOTU 教育需要は残るが、AIによる授業代替と中国の規制、集客費の重さが利益の持続性を損なう。10年の本質価値は約2.08億ドルで割高(約65%の下方差) 本質価値との差 −59.9% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 ハイコHEI 航空補修部品で約2万件の認証を持つ強い堀は本物だが、買収後の利益成長を織り込んでも10年の安全域は乏しく割高 本質価値との差 −60.2% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 バーティブ・ホールディングスVRT 電力と冷却を握る優良企業だが、AI 投資一本足の需要。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -60% で割高 本質価値との差 −61.2% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 トランスユニオンTRU 米国信用情報の寡占は堅いが、データ課金の伸びと買収資本効率には限界があり、10年価値では割高とみる 本質価値との差 −61.8% · 10 年 割高(年 −3.1%) 割高 フォージェント・パワー・ソリューションズFPS 特注配電設備とモジュール型電源の成長余地は大きいが、資本効率と株主還元には未検証の部分が残る。10年の確率加重価値は約27億ドル、基準時価総額比約64%低く、割高と判断する。 本質価値との差 −61.9% · 10 年 割高(年 −1.6%) 割高 NIQ グローバル・インテリジェンスNIQ 独自データの堀は厚いが、AI代替と純負債で本質価値は市場価値を66%下回り、割高 本質価値との差 −62.6% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 RBCベアリングスRBC 航空宇宙の認証と産業用交換部品には厚い堀があるが、買収のれんが重く還元も乏しい。10年価値は現行時価総額を大きく下回り割高。 本質価値との差 −63.9% · 10 年 割高(年 −3.3%) 割高 エーピーアイ・グループAPG 法定点検を入り口に保守を積み上げる優良な防災サービス会社だが、買収で膨らむ帳簿と普通株主への取り分を踏まえると、安全域は乏しく約61%の割高と判断する。 本質価値との差 −64.9% · 10 年 割高(年 −3.4%) 割高 アライアントALNT 精密駆動・制御の需要は10年後も残るが、薄い超過収益と買収依存が弱点。10年価値を割り戻すと今の時価総額を約68%下回り、割高。 本質価値との差 −65.4% · 10 年 割高(年 −2.4%) 割高 ブルーム・エナジーBE データセンター向け燃料電池は急拡大したが、受注と資金枠を恒久的な利益と取り違えない。10年後の営業規模を大きく見ても、基準日の時価総額には安全域がなく割高と判断する。 本質価値との差 −65.6% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 クアンタ・サービシーズPWR 受注残 534 億ドルで今年の利益は急増するが、現在の PER 約 54 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 12.0 倍)の 4 倍を超え、総合は今の時価総額に対し -66% で割高 本質価値との差 −65.7% · 10 年 割高(年 −3.4%) 割高 エクイファックスEFX 独自データと寡占の堀は認めるが、本人同意の直接取得という代替が数量を削り、利益の倍率を抑えると割高(-62%) 本質価値との差 −66.1% · 10 年 割高(年 −4.4%) 割高 パウエル・インダストリーズPOWL 特注受配電設備には安全と工程管理の強みがあるが、受注急増期の高利益率は続かない。10年後の価値を割り引くと約67%の割高。 本質価値との差 −67.6% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 エアロバイロメントAVAV 無人兵器の需要は10年先も伸びるが、競争と買収の代償が重い。利益の回復を織り込んでも安全域は乏しく、現値は割高 本質価値との差 −70.4% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 XPO INCXPO 全米を覆う小口混載網と値上げ力は魅力だが、欧州の低採算と負債を抱え、10年先の利益を大きく見込んでも今の評価には安全域がない。割高と判断する。 本質価値との差 −70.5% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 カーマン・ホールディングスKRMN 受注と認証の堀は強いが、買収後の純負債とGAAP利益では10年成長を織り込んでも割高 本質価値との差 −71.6% · 10 年 割高(年 −4.1%) 割高 ロアー・ホールディングスLOAR 認証済みのニッチ部品には強い堀があるが、買収価格と負債を背負う現在値には安全域がなく、割高 本質価値との差 −76.4% · 10 年 割高(年 −6.5%) 割高 オクロOKLO 小型炉の商用売電と燃料の量産は未証明。資金負担を含む10年の期待価値は現状を大きく下回り、割高と判断する。 本質価値との差 −78.2% · 10 年 割高(年 −3.8%) 割高 スペースXSPCX 再使用ロケットと衛星通信には強い堀がある。しかしAI計算基盤の巨額再投資に比べ株主の取り分が読みにくく、長期の本質価値では割高。 本質価値との差 −78.8% · 10 年 割高(年 −6.3%) 割高 エックス・エナジーXE 規制と燃料設備は前進したが、商用炉も契約単価もまだない。10年価値の総合は現在時価総額比約85%下で割高 本質価値との差 −85.5% · 10 年 割高(年 −8.8%) 割高 クラトス・ディフェンス&セキュリティー・ソリューションズKTOS 無人機と防衛用推進技術には大きな成長余地があるが、量産実績と資本効率は未成熟。10年の利益と増資負担から見ると大幅な割高 本質価値との差 −91.2% · 10 年 割高(年 −9.2%) 割高 プラネット・ラボスPBCPL 衛星画像の独自データには堀があるが、政府契約への依存と重い再投資、株式希薄化を考えると割高。10年価値は現在より約92%低い 本質価値との差 −91.8% · 10 年 割高(年 −13.4%)

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読んだ資料

  1. Rocket Lab 2025年Form 10-K(事業別の売上・任務単価・費用・資本構成)
  2. Rocket Lab 2026年4〜6月期決算・7〜9月期ガイダンス(2026-08-10)
  3. Rocket Lab Neutron初飛行予定を2027年へ変更(2026-10-14)

分析日 2026-10-23