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スペースX SPCX

再使用ロケットと衛星通信には強い堀がある。しかしAI計算基盤の巨額再投資に比べ株主の取り分が読みにくく、長期の本質価値では割高。

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)28.50 ドル3,869 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-30)134.7 ドル1.83 兆ドル差 −78.8%
10 年後から見ると 割高 価値 28.50 ドル3,869 億ドル · 差 −78.8% · 期待の年率 −6.3%
期待の年率リターン(10 年)−6.3%資本コスト比 −14.8 pt
推定の資本コスト8.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 8.5% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

スペースXは再使用ロケット、スターリンク衛星通信、AI計算基盤を一体で営む会社である。筆者の結論は割高だ。打ち上げと通信では巨大な参入障壁を築いたが、現在の時価総額にはAI投資の成功と持続的な高収益まで織り込まれている。

2025年の売上は187億ドルで、GAAP純損失は49億ドルだった。2026年6月に上場し、同年7~9月期は売上146億ドル、営業利益28億ドル、純利益44億ドルへ急回復した。ただし四半期の純利益には税効果や評価益があり、平常時のオーナー利益とは異なる。AIの計算基盤への設備投資は同四半期だけで164億ドルに達した。

打ち上げは2025年に世界の約半分を担い、スターリンクの個人契約は2026年9月末に1,360万件になった。自社のロケットで自社の衛星を運ぶ仕組みは模倣しにくい。一方、クラウド計算力の販売は高成長でも、GPUが入れ替わるたびに資金を要し、アマゾンやマイクロソフトとの競争で投下資本の利回りが縮みうる。

2035年の中立筋書きではAIの稼働計算能力が32GWとなり、衛星通信も広がる。それでもGAAP純利益は680億ドル、10年後の会社全体の価値は約8,860億ドルにとどまる。確率と8.5%の資本コストを反映した現在の本質価値は約3,870億ドルで、現在の時価総額約2兆ドルを約8割下回る。強い事業を持つことと、安全な値段で株主になることは別だ。未合意のテスラとの統合は数字に加えない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、まず10年後も顧客が必要とするものを探す。衛星を軌道へ送ることと、地上の回線が届かない場所を通信で結ぶことは、2035年も必要だろう。再使用のノウハウ、衛星網、周波数免許という堀は時間とともに厚くなる。ここだけを所有できるなら、長く持ちたい事業である。

問題は持ち株会社全体である。AI計算基盤は毎年売れる設備ではない。使うたびに電気代がかかり、数年でGPUの更新を迫られる。2026年7~9月期のSIの調整後EBITDAは約50億ドルだが、同じ四半期のSI設備投資は164億ドルで、株式報酬や減価償却も大きい。再投資が本当に資本コストを超えるかは、1四半期の利益では判定できない。

そこで2035年の中立では、スターリンクの通信料金を競争下でも維持し、AI計算容量を32GWまで増やす。それでも純利益は680億ドルにとどまる。会社の発展と株主の利回りが一致するためには、追加の設備・株式報酬・増資が増分の利益を食わないことが必要だ。

現在の値段を合理的に説明するには、AIの大規模な増設と高い稼働率、競争に抗う料金、ロケットと通信の支配力が同時に長く続かなければならない。予測の幅が大きい以上、質のよい事業に対しても安全域のない値段は払わない、という判断になる。

何で稼ぐ会社か

事業は三本柱である。宇宙輸送部門はファルコン9とファルコン・ヘビーで商業衛星、NASAの補給・有人飛行、防衛向け衛星を運ぶ。スターシップはまだ本格的な高頻度運用を確立していないが、成功すれば大きな貨物を安く運べる。自社スターリンク用の打ち上げは外部顧客向けの宇宙輸送売上に重ねて計上されず、通信側の設備原価になる。

通信部門のスターリンクは、契約件数と月額料金の積が基本だ。一般家庭や移動利用者に端末と接続を売り、別に航空会社、船舶、企業、政府へ容量や運用保証を契約する。2025年の個人向け売上は72億ドル、企業・政府向けは42億ドルだった。2026年9月末には約1万1,100基の衛星を運用し、機上接続は3,800機を超えた。直接携帯電話に衛星から接続するスターリンク・モバイルが次の入口になる。

SI(スーパーインテリジェンス)部門は、計算施設を外部へ貸すクラウド契約、GrokとXの有料機能、Xの広告、買収したCursorのプログラミング支援から成る。2026年7~9月期にはSI売上が76億ドルへ急増し、その大半はAI計算基盤の提供だった。自社モデルに使う計算力と外販分を区別する必要があり、見かけのGPU設置容量をすべて販売数量にはできない。

三つの事業は互いを助けるが、損益の性格は違う。宇宙輸送は先行開発費が重く、通信は稼働契約が積み上がれば利益率が高い。SIはモデル改良、電力、GPU減価償却、株式報酬が大きい。10年先の価値は打ち上げ回数より、SIに投じた何千億ドルが更新投資後にも利益を残すかで左右される。

優良さと弱いところ

最も太い堀は再使用の習熟である。2025年の軌道投入は170回で世界の約半数、運んだ質量では8割前後を占めた。再使用機体、製造工程、発射場、政府の安全審査が連動しており、単に安いロケットを設計するだけでは追いつけない。NASAとの運用実績も代替先を選ぶ費用を高める。

衛星通信にも規模の堀がある。衛星を大量に作り、自社の輸送手段で交換し、各国の周波数免許を取り、地上局と顧客端末をつなぐ。航空機や艦船ではいったん据え付けると通信機器の交換と運航認証に手間がかかる。ただし個人向けの価格決定力は万能ではない。2026年9月末の一般顧客は前年から大きく増えたが、平均月額売上は前年同四半期の83ドルから69ドルに落ちた。

AIでは同じ堀を認めない。巨大なGPU施設の建設力は強みだが、計算能力は半導体の世代交代で陳腐化する。クラウド顧客は契約を更新する際、価格と性能で他社へ移れる。Cursorの開発者画面や席課金も、より自律的なAIエージェントに代わる恐れがある。Xの独自の会話データや利用者網は強みだが、値上げ後の低解約率と長期の超過収益を示す証拠はまだ足りない。

経営の開発速度は群を抜く一方、資本配分を公募株主が止める力は弱い。議決権が厚いB種株によって創業者が支配し、設備投資も巨額である。全社としては強い堀の2部門と、競争が激しい成長事業の混合体であり、倍率上の堀は普通として扱う。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

宇宙輸送は規模で集中が進む。OECDによれば2025年の世界の軌道打ち上げは325回前後で、スペースXだけで約半数を占めた。中国の国有企業、ユナイテッド・ローンチ・アライアンス、ロケット・ラボ、ブルー・オリジンが競うが、衛星の大量投入という実需ではスペースXが先行する。スターシップが安定運用に入れば市場全体が広がる反面、顧客が自社ロケットを持つ動きも加速する。

衛星通信では、SIAの2025年世界衛星サービス市場は1,050億ドル。ただしテレビ放送などを含むため、その全額をスターリンクの獲得可能市場にしてはいけない。携帯通信・政府回線・航空機接続は別の用途で、地上の光ファイバーや5Gとも価格を競う。ユーテルサット・ワンウェブに加え、アマゾン・レオは衛星投入を進め、2026年10月にはグローバルスター買収の規制承認を得た。スターリンクの価格が毎年物価以上に上がる前提は置きにくい。

AI計算力はさらに競争が厳しい。アマゾン、マイクロソフト、グーグルは既存の企業顧客とクラウド販売網を持ち、コアウィーブもGPU供給に集中する。SIの2026年9月末の設置能力1.7GWは急成長の証拠だが、販売可能容量と契約済み容量は同じではない。GPU価格の低下、電力網と冷却の制約、推論の効率化が10年後の設備稼働率と単価を揺らす。

会社は宇宙・通信・AIを合わせた極めて大きな潜在市場を示す。しかし、潜在市場が拡大しても設備所有者の取り分は保証されない。通信では数量増と単価下落が併存し、AIでは計算量の増加と計算単価の低下が同時に起こる。これが売上の成長だけで価値を決めない理由である。

資本政策と M&A

創業以来の最大の成功は、ファルコンの再使用とスターリンクへの先行投資である。通信収益が増え、2026年7~9月期の通信部門のGAAP営業利益率は約45%となった。一方で2025年の連結フリーキャッシュフローは141億ドルの赤字で、2026年1~9月期も設備投資だけで481億ドルを使った。経営の資本効率を判定するには、売上急増後の現金回収を見る必要がある。

2026年6月のIPOによる手取額は約857億ドル。8月にはCursorを株式交換で取得し、会計上の買収対価は425億ドル、さらに将来の従業員勤務に応じて費用化される株式報酬が約234億ドルある。株式報酬を足し戻した調整後利益は株主の取り分ではない。今後もSIの設備投資を優先し、配当と定例的な自社株買いの数値目標は約束していない。

経営陣は2026年末の売上年率1,000億ドルを目標とし、2027年1~3月期の売上を330~370億ドルと見込む。2026年10~12月期の設備投資は350~400億ドルに及ぶ見込みだ。売上目標と設備支出は同時に評価しなければならない。

テスラとの統合は双方の独立委員会が検討中だが、2026年10月28日現在、合意は成立していない。したがって相手の利益・株式は計算に含めない。議決権10票のB種株による支配と関連会社間取引は、少数株主にとって持続的な監督課題である。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

再使用ロケットで世界の軌道投入量の大半を担うという事実は、競争優位の出発点として非常に強い。ファルコンで築いた製造・運用能力をスターシップへ移せれば、衛星一基あたりの打ち上げ原価は一段下がる。2026年7~9月にはスターシップが初めて軌道に到達し、自社の次世代スターリンク衛星26基を投入した。顧客向け輸送の採算改善は、社内の衛星を安く上げられる利点として通信にも還元される。

スターリンクは2026年9月末で一般向け1,360万件を獲得し、航空機の設置も3,800機を超えた。地上網ではつながりにくい海、空、僻地で代替性が低い。衛星を大量に上げ続けるほど容量が増し、政府との高機密通信契約にも有利になる。通信の営業利益率がすでに四割を超えることは、机上の夢ではなく現実の稼ぐ力を示す。

SIも外部顧客とのクラウド契約が2026年7~9月期に一気に立ち上がり、計算容量は1.7GWに達した。AIを作る会社であると同時に計算インフラを販売する会社となり、CursorとGrokは自社GPUの使用量を生み出す。電力とGPUの確保が続けば、2035年に70GWへ拡大し、高い稼働率で利益を残す可能性がある。三つの柱が互いの顧客を広げる構造は、普通の防衛企業や通信企業にはない。

慎重な見方

今の価格には、まだ証明されていないAI計算基盤の経済性が大きく含まれる。2026年7~9月期のSIは営業黒字になったが、GPUの減価償却、買収に伴う株式報酬、次世代設備への更新を引いた現金の余裕は乏しい。設備を増設しても、顧客が数年後に安い計算能力へ移れば料金が下がる。アマゾン、マイクロソフト、グーグルは電力調達と企業契約の両面から追い上げられる。

スターリンクの一般向け顧客数は急増したが、平均月額売上は前年より下がった。加入者増をそのまま売上の成長率にしてはいけない。アマゾン・レオやユーテルサットとの競争に加え、携帯電話の直接接続には周波数規制、端末性能、各国の承認がある。衛星の寿命も有限で、交換の打ち上げは止められない。

宇宙輸送のシェアには実力があるものの、社内スターリンク向けの便が多数で、外販売上は総打ち上げ回数に比例しない。スターシップの熱防護や高頻度再使用が難航すると、研究開発費が長引く。2035年には他社の再使用機も増えているかもしれない。

さらに、Cursorの席課金や操作画面を前提にした機能はAIエージェント自身に代替されうる。買収と大量発行の株式報酬が続けば、会社が大きくなっても公募株主の持分は薄まる。議決権集中の下では、この危険を外部株主が止めにくい。

どちらに重みを置いたか

宇宙輸送と通信の堀については強い見方に分がある。だが時価総額の大半を支えるほどの超過利益をAI投資から生み出す確度は、まだ高くない。SIの開示には外部クラウド契約の急増という明るい材料がある反面、設備投資と株式報酬の増え方も極端である。

したがって楽観側26%に対し、やや悲観と悲観を合わせ41%とし、中立33%を中心に据えた。AIエージェントによる席課金の縮小はソフト部門の数量・価格と先の成長率に織り込み、確率を同じ理由だけで二重に引き下げてはいない。慎重側を厚くした主因は、GPU更新を含めた増分の資本利益率と資金調達の読みにくさである。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 75.03 ドル1.02 兆ドル(+ 還元の換算額還元の合計 −7.05 ドル−958 億ドル)。 今の値に割り戻すと 28.50 ドル3,869 億ドル、今との差 −78.8%、 期待の年率 −6.3%(資本コスト 8.5%)→ 割高

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 9% 278.16 ドル3.78 兆ドル −6.26 ドル−850 億ドル +101.8% +7.2% 24.47 ドル3,323 億ドル
やや楽観 17% 147.83 ドル2.01 兆ドル −7.36 ドル−1,000 億ドル +4.3% +0.4% 23.88 ドル3,243 億ドル
中立 33% 65.25 ドル8,860 億ドル −8.47 ドル−1,150 億ドル −57.9% −7.8% 18.74 ドル2,544 億ドル
やや悲観 26% 9.09 ドル1,235 億ドル −6.63 ドル−900 億ドル −98.2% −25.1% 0.64 ドル87 億ドル
悲観 15% 6.44 ドル875 億ドル −4.79 ドル−650 億ドル −98.8% −27.4% 0.25 ドル34 億ドル
加重平均100% 75.03 ドル1.02 兆ドル−7.05 ドル−958 億ドル −49.5% −6.3% 67.98 ドル9,231 億ドル

今の株価時価総額 134.72 ドル1.83 兆ドル(2026-10-30)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 9% 楽観:スターシップ・スターリンク・AI計算力の三重拡大 利益 2,440 億ドル · PER 15.5 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 278.16 ドル3.78 兆ドル

スターシップは週次の商用運航と高い再使用率を確立し、2035年の外販打ち上げは180件になる。NASAと防衛の開発契約も続き、独立した輸送価格は重量物の需要で改善する。スターリンクは一般向け9,500万件を獲得し、航空・海運・政府と直接携帯通信の市場でも高いシェアを維持する。

最大の上振れはSIである。外販可能なAI計算設備が70GWに達し、電力とGPUを安定確保する。顧客は長期契約を更新し、更新費用を払った後でも高い営業利益率が残る。Cursorの席課金はAIエージェント代替で爆発的には増えないが、Grokが自社計算基盤の稼働を支える。通信の営業利益率は40%前後を維持する。

2026年のAI先行投資から利益が次第に立ち上がり、2026~2035年のGAAP純利益累計は9,000億ドルになる。IPO、成立済みCursor買収の新株、株式報酬から後年の自社株買いを引いた正味の株主還元はマイナス850億ドルと見る。投資回収は進むが増設も止まらない。2035年のGAAP純利益は2,440億ドルまで上がり、同社の強みが3事業で同時に生きる筋書きである。

  • 外部顧客向け打ち上げ:数量 180(外販打ち上げ件数(件))× 価格 1.45(1打ち上げ当たり売上(億ドル))→ 売上 261 億ドル・営業利益 70 億ドル。顧客便180、年初の競合市場のうち大型便を確保。自社スターリンク便を除外
  • 宇宙開発・NASA契約:数量 3.4(2025年の外部契約検収・進捗1年度相当(組))× 価格 27(1年度相当の契約認識額(億ドル))→ 売上 92 億ドル・営業利益 11 億ドル。NASA・防衛工程の認識は2025年の3.4倍
  • スターリンク個人向け:数量 95.0(年間平均有料契約数(百万人))× 価格 13(百万人当たり年間売上(億ドル))→ 売上 1,188 億ドル・営業利益 475 億ドル。一般向け9,500万件、月額約104ドル
  • スターリンク企業・政府・モバイル:数量 720(企業・モバイル等の実質市場×スペースXシェア(億ドル・2025年価格))× 価格 1.42(2025年=1の契約単価指数)→ 売上 1,022 億ドル・営業利益 358 億ドル。市場1,800億ドル×シェア40%、単価指数1.42
  • SI・AI計算インフラ外販:数量 70.0(対外販売可能な名目計算容量(GW))× 価格 135(1GW当たり年間外販売上(億ドル))→ 売上 9,450 億ドル・営業利益 2,363 億ドル。外販可能70GW、1GW年135億ドル、GPU更新後利益率25%
  • Xの媒体広告:数量 6.4(月間利用者(億人、期末代理))× 価格 4.60(1億MAU当たり年間広告売上(億ドル))→ 売上 29 億ドル・営業利益 5 億ドル。Xの利用6.4億人、媒体の広告単価は物価より低い
  • Grok・X有料機能とAPI:数量 6.5(X・Grok有料契約数(百万人、期末代理))× 価格 3.30(百万人当たり年間売上(億ドル))→ 売上 21 億ドル・営業利益 2 億ドル。Grok等の有料契約は2026年よりやや増えるが席課金の大幅拡大は見ない
  • CursorのAI開発者契約:数量 7.2(正規化した有料開発者席数(百万人))× 価格 9.50(百万人当たり年間契約売上(億ドル))→ 売上 68 億ドル・営業利益 11 億ドル。Cursorは2026年推定750万席の96%、名目単価は使用量単価込み

倍率:利益ベースの正当化PER。k8.5%、名目g3.5%(市場の実質数量増+シェア変化+物価と単価競争の合算)を用いる。純利益2,440億ドル÷期末自己資本10,263.2億ドル=事業ROE約23.8%。現金を余剰と分けず、設備・周波数・開発費を除外しない。全社の堀は普通としてRONIC=k+1/2×(ROE−k)=約16.1%。来期利益に対する式(1−g÷RONIC)÷(k−g)に1+gを掛けた10年目利益基準の上限は約16.21倍で、その95.5%に相当する15.48倍とした。AI外販の大規模な定着とスターリンクの回線乗換費用が強く働くが、GPU需要のピークを永続化しない。GAAP利益で株式報酬を費用化済み。

確率:スターシップの高頻度再使用とAIクラウド70GWの高収益がともに達成される必要があり、3部門の最高条件の同時成立は珍しいため9%。

やや楽観 17% やや楽観:衛星通信の堀を保ちAI投資も収益化 利益 1,350 億ドル · PER 14.9 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 147.83 ドル2.01 兆ドル

打ち上げ回数は145件へ増えるが、ブルー・オリジンとユナイテッド・ローンチ・アライアンスにも大型案件が流れる。スターリンクは7,800万件まで拡大する。個人向け平均月額は100ドル程度で、2026年の値下がりから持ち直す。企業・政府市場ではシェア36%に達し、航空と直接携帯通信で強みが保たれる。

SIの外販計算設備は50GWまで増える。先に設備をそろえられる強みを生かす一方、アマゾンやマイクロソフトの増設により、GW当たり売上は初期の高単価より下がる。Cursorは開発者の席数が緩やかに減るが、既存の法人契約が残り、Grokも継続課金を得る。

2026~2035年のGAAP純利益の累計は4,500億ドルに達する。上場・買収関連の発行と社員向け株式報酬を正味で控除すると、株主還元はマイナス1,000億ドルとなる。通信の高い収益性とSIの改善が競争の重さを上回り、2035年のGAAP純利益は1,350億ドルとなる。

  • 外部顧客向け打ち上げ:数量 145(外販打ち上げ件数(件))× 価格 1.25(1打ち上げ当たり売上(億ドル))→ 売上 181 億ドル・営業利益 44 億ドル。有料打ち上げ145便、価格には重量物案件の比率増を反映
  • 宇宙開発・NASA契約:数量 2.7(2025年の外部契約検収・進捗1年度相当(組))× 価格 25(1年度相当の契約認識額(億ドル))→ 売上 68 億ドル・営業利益 3 億ドル。NASA・国防契約の進捗は2025年の2.7倍
  • スターリンク個人向け:数量 78.0(年間平均有料契約数(百万人))× 価格 12(百万人当たり年間売上(億ドル))→ 売上 936 億ドル・営業利益 356 億ドル。一般向け7,800万件、月額100ドル
  • スターリンク企業・政府・モバイル:数量 450(企業・モバイル等の実質市場×スペースXシェア(億ドル・2025年価格))× 価格 1.35(2025年=1の契約単価指数)→ 売上 608 億ドル・営業利益 194 億ドル。実質市場1,250億ドル×シェア36%
  • SI・AI計算インフラ外販:数量 50.0(対外販売可能な名目計算容量(GW))× 価格 118(1GW当たり年間外販売上(億ドル))→ 売上 5,900 億ドル・営業利益 1,269 億ドル。外販可能50GW、1GW年118億ドル
  • Xの媒体広告:数量 6.0(月間利用者(億人、期末代理))× 価格 4.30(1億MAU当たり年間広告売上(億ドル))→ 売上 26 億ドル・営業利益 4 億ドル。月間利用6億人、広告単価は緩やかに回復
  • Grok・X有料機能とAPI:数量 5.9(X・Grok有料契約数(百万人、期末代理))× 価格 3.15(百万人当たり年間売上(億ドル))→ 売上 19 億ドル・営業利益 1 億ドル。Grok・X有料会員は2026年水準の範囲で推移
  • CursorのAI開発者契約:数量 6.6(正規化した有料開発者席数(百万人))× 価格 8.70(百万人当たり年間契約売上(億ドル))→ 売上 57 億ドル・営業利益 9 億ドル。Cursorの席数は2026年推定の88%で価格は名目緩やか

倍率:利益ベースの正当化PER。k8.5%、名目g3.5%(市場の実質数量増+シェア変化+物価と単価競争の合算)を用いる。純利益1,350億ドル÷期末自己資本5,913.2億ドル=事業ROE約22.8%。現金を余剰と分けず、設備・周波数・開発費を除外しない。全社の堀は普通としてRONIC=k+1/2×(ROE−k)=約15.7%。来期利益に対する式(1−g÷RONIC)÷(k−g)に1+gを掛けた10年目利益基準の上限は約16.08倍で、その92.5%に相当する14.87倍とした。AIクラウドの販売単価低下が続き、ロケット・通信の堀だけが安定収入を支えるため最高位より抑える。GAAP利益で株式報酬を費用化済み。

確率:通信・ロケットの継続優位は確認できるが、AI設備50GWの建設と更新費を抑える技術が必要で、上振れとしては17%。

中立 33% 中立:強い通信網と競争的なGPUクラウドが併存 利益 680 億ドル · PER 13.0 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 65.25 ドル8,860 億ドル

2035年の外販打ち上げは115件となり、主力のファルコンに加えてスターシップが実用化する。宇宙開発ではNASAや防衛の契約進捗が増えるものの、次世代の研究開発費も残る。スターリンクは一般向け6,000万件を獲得する。平均月額は約92ドルとなり、物価3.5%の累積ほどは値上がりしない。

企業・政府・モバイル市場は2025年価格の実質で1,000億ドルへ広がり、シェアは30%とする。SIのAI外販容量は32GWに増えるが、GW当たり売上は2026年の初期契約より低下する。アマゾン、マイクロソフト、グーグルの競争が価格を抑え、SIの営業利益率は17%に落ち着く。Cursorは2026年の推定席数から2割減り、機能を使うほど課金する仕組みで一部を補う。

2026~2035年のGAAP純利益は初年の赤字から徐々に増え、累計2,300億ドルとなる。上場と成立済み買収による株式発行、株式報酬から控除した正味の還元はマイナス1,150億ドルで、期末自己資本は約3,863億ドルとなる。2035年の営業利益は約953億ドル、GAAP純利益は680億ドルである。

  • 外部顧客向け打ち上げ:数量 115(外販打ち上げ件数(件))× 価格 1.12(1打ち上げ当たり売上(億ドル))→ 売上 129 億ドル・営業利益 28 億ドル。顧客便115、ロケット競合増を踏まえながら輸送重量は増える
  • 宇宙開発・NASA契約:数量 2.0(2025年の外部契約検収・進捗1年度相当(組))× 価格 23(1年度相当の契約認識額(億ドル))→ 売上 46 億ドル・営業利益 −1 億ドル。NASA・防衛の開発契約進捗が2025年の2倍、開発費を負担
  • スターリンク個人向け:数量 60.0(年間平均有料契約数(百万人))× 価格 11(百万人当たり年間売上(億ドル))→ 売上 660 億ドル・営業利益 231 億ドル。一般向け6,000万契約、月額約92ドル。2026年の値下がりを踏まえ、2025年比の単価上昇は物価未満
  • スターリンク企業・政府・モバイル:数量 300(企業・モバイル等の実質市場×スペースXシェア(億ドル・2025年価格))× 価格 1.30(2025年=1の契約単価指数)→ 売上 390 億ドル・営業利益 117 億ドル。実質市場1,000億ドル×シェア30%、価格指数1.30
  • SI・AI計算インフラ外販:数量 32.0(対外販売可能な名目計算容量(GW))× 価格 105(1GW当たり年間外販売上(億ドル))→ 売上 3,360 億ドル・営業利益 571 億ドル。外販可能32GW、GW年105億ドル。2026年初期の高単価が競争で低下
  • Xの媒体広告:数量 5.4(月間利用者(億人、期末代理))× 価格 4.00(1億MAU当たり年間広告売上(億ドル))→ 売上 22 億ドル・営業利益 2 億ドル。Xの月間利用5.4億、広告の単価改善は緩やか
  • Grok・X有料機能とAPI:数量 5.1(X・Grok有料契約数(百万人、期末代理))× 価格 3.05(百万人当たり年間売上(億ドル))→ 売上 16 億ドル・営業利益 0 億ドル。Grok・X等の2026年有料契約6.3百万から0.81倍、使用量課金が席減を一部補う
  • CursorのAI開発者契約:数量 6.0(正規化した有料開発者席数(百万人))× 価格 8.50(百万人当たり年間契約売上(億ドル))→ 売上 51 億ドル・営業利益 5 億ドル。Cursorは2026年推定750万席×0.80、名目契約単価は現在比の約1割増にとどめる

倍率:利益ベースの正当化PER。k8.5%、名目g3.5%(市場の実質数量増+シェア変化+物価と単価競争の合算)を用いる。純利益680億ドル÷期末自己資本3,863.2億ドル=事業ROE約17.6%。現金を余剰と分けず、設備・周波数・開発費を除外しない。全社の堀は普通としてRONIC=k+1/2×(ROE−k)=約13.1%。来期利益に対する式(1−g÷RONIC)÷(k−g)に1+gを掛けた10年目利益基準の上限は約15.15倍で、その86.0%に相当する13.03倍とした。ロケットと通信には堀があっても、利益の大半が設備更新を要するAI計算力に移るため、全社の超過利益の残存割合は普通の二分の一とする。GAAP利益で株式報酬を費用化済み。

確率:2026年Q3のSI受注増とスターリンクの実績を認めつつ、GPUの供給競争、周波数免許、値下げを平常化させた中心の33%。

やや悲観 26% やや悲観:AI単価下落と通信競争で資本収益率が低迷 利益 130 億ドル · PER 9.5 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 9.09 ドル1,235 億ドル

スターシップの整備費が高止まりし、有料打ち上げは75件にとどまる。政府は国防予算を維持するが、商業大型案件がブルー・オリジンや他社へ移る。スターリンクは4,300万件まで増えるものの、地上回線やアマゾン・レオとの価格競争で個人向け月額は80ドル台にとどまる。モバイル周波数の許可が遅れ、企業市場でのシェアも24%まで下がる。

AI計算容量は14GWまで増えたが、契約単価が下がり、GPUを取り換える負担が重い。SIのGAAP営業利益率は8%にとどまる。Cursorの席数はAIエージェントへの置き換えにより2026年推定基盤の64%に縮む。X広告も競合に流れ、AIの稼ぎが通信の利益を増幅しない。

2026~2035年のGAAP純利益累計は約500億ドルにとどまり、正味の追加資本負担は900億ドルとなる。2035年の純利益は130億ドルで、自己資本利益率は資本コストを下回る。換金できる資産はあっても設備の簿価は守られず、期待した成長が株主に残らない筋書きである。

  • 外部顧客向け打ち上げ:数量 75.0(外販打ち上げ件数(件))× 価格 0.95(1打ち上げ当たり売上(億ドル))→ 売上 71 億ドル・営業利益 6 億ドル。顧客便75、ULAとブルー・オリジンに大型案件が流れる
  • 宇宙開発・NASA契約:数量 1.3(2025年の外部契約検収・進捗1年度相当(組))× 価格 19(1年度相当の契約認識額(億ドル))→ 売上 25 億ドル・営業利益 −6 億ドル。NASA契約の進捗低下、固定開発費が残る
  • スターリンク個人向け:数量 43.0(年間平均有料契約数(百万人))× 価格 9.80(百万人当たり年間売上(億ドル))→ 売上 421 億ドル・営業利益 105 億ドル。一般向け4,300万件、低価格国比率上昇で月額82ドル
  • スターリンク企業・政府・モバイル:数量 168(企業・モバイル等の実質市場×スペースXシェア(億ドル・2025年価格))× 価格 1.20(2025年=1の契約単価指数)→ 売上 202 億ドル・営業利益 40 億ドル。実質市場700億ドル×シェア24%、価格指数1.20
  • SI・AI計算インフラ外販:数量 14.0(対外販売可能な名目計算容量(GW))× 価格 85(1GW当たり年間外販売上(億ドル))→ 売上 1,190 億ドル・営業利益 95 億ドル。外販14GW、GW年85億ドル、価格低下と償却増
  • Xの媒体広告:数量 4.7(月間利用者(億人、期末代理))× 価格 3.40(1億MAU当たり年間広告売上(億ドル))→ 売上 16 億ドル・営業利益 −1 億ドル。X利用4.7億人、広告の実質単価が下落
  • Grok・X有料機能とAPI:数量 4.2(X・Grok有料契約数(百万人、期末代理))× 価格 2.80(百万人当たり年間売上(億ドル))→ 売上 12 億ドル・営業利益 −2 億ドル。有料のGrok・X機能は2026年水準の約0.67倍へ縮む
  • CursorのAI開発者契約:数量 4.8(正規化した有料開発者席数(百万人))× 価格 7.70(百万人当たり年間契約売上(億ドル))→ 売上 37 億ドル・営業利益 −6 億ドル。Cursor席数は2026年の0.64倍、単価も値下がり

倍率:k8.5%、g3.5%、期末ROE7.2%は資本コスト以下であり、成長に価値を付けない。PER上限1÷k=11.76倍に対して9.50倍で、GAAP純利益130億ドル×9.50倍=1,235億ドル。悲観側は稼ぐ力の上限130÷0.085=約1,529億ドルを超えず、別途換金可能資産を保守的に見積もる。

確率:通信の値下げとAI投資の収益率低下は独立に起こりうる。数百億ドルの設備投資を要する同社には珍しくないため26%。

悲観 15% 悲観:GPU過剰投資の減損で稼ぐ力が失われる 利益 −40 億ドル · PBR 2.2 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 6.44 ドル875 億ドル

AI計算力は技術革新で供給過剰になり、2030年代前半からGPUの再販価格と契約単価が崩れる。SIが外販に使える設備は5GWへ縮小し、計算基盤の営業損失が続く。Cursorは自律的な開発エージェントに置き換えられて席数が半分以下になり、Grokの課金とXの広告も低迷する。

再使用ロケットの競合が育ち、有料打ち上げは35件まで落ちる。スターシップの開発は長引き、固定の研究開発費が削れない。スターリンクはなお2,900万件の契約を持つが、低価格国が中心で、衛星を更新する現金を十分に生まない。通信網や周波数免許には売却価値が残るが、AIデータセンターの簿価とのれんは大幅に減損する。

2035年の営業損益は小幅赤字、GAAP純損失は40億ドルになる。2027~2030年にはAI計算需要の一時的な好況で利益を確保する。しかし2031~2034年に旧世代GPUの大規模減損、Cursor買収に伴うのれんの減損、AI設備撤退費用が集中し、それまでの利益を大きく上回る損失を計上する。2026~2035年のGAAP損益累計は663.2億ドルの赤字となる。新株発行と株式報酬を差し引いた正味の還元はマイナス650億ドルで、期末自己資本は400億ドルまで縮む。残る現金と売却可能資産の税後価値のみが株主の裏付けとなる。

  • 外部顧客向け打ち上げ:数量 35.0(外販打ち上げ件数(件))× 価格 0.72(1打ち上げ当たり売上(億ドル))→ 売上 25 億ドル・営業利益 −3 億ドル。再使用競合に顧客便を奪われ35件へ、契約単価も落ちる
  • 宇宙開発・NASA契約:数量 1.0(2025年の外部契約検収・進捗1年度相当(組))× 価格 15(1年度相当の契約認識額(億ドル))→ 売上 15 億ドル・営業利益 −6 億ドル。大型開発の失敗で進捗認識は2025年並み、固定費は維持
  • スターリンク個人向け:数量 29.0(年間平均有料契約数(百万人))× 価格 8.00(百万人当たり年間売上(億ドル))→ 売上 232 億ドル・営業利益 42 億ドル。一般向け2,900万件だが、低価格競争で月額約67ドル
  • スターリンク企業・政府・モバイル:数量 76.5(企業・モバイル等の実質市場×スペースXシェア(億ドル・2025年価格))× 価格 1.00(2025年=1の契約単価指数)→ 売上 77 億ドル・営業利益 6 億ドル。実質市場450億ドル×シェア17%、価格は2025年水準
  • SI・AI計算インフラ外販:数量 5.0(対外販売可能な名目計算容量(GW))× 価格 60(1GW当たり年間外販売上(億ドル))→ 売上 300 億ドル・営業利益 −33 億ドル。外販5GW、GW年60億ドル、旧GPUの減損で採算悪化
  • Xの媒体広告:数量 3.3(月間利用者(億人、期末代理))× 価格 3.00(1億MAU当たり年間広告売上(億ドル))→ 売上 10 億ドル・営業利益 −2 億ドル。X利用3.3億人へ減少し広告費が競合媒体へ流れる
  • Grok・X有料機能とAPI:数量 3.0(X・Grok有料契約数(百万人、期末代理))× 価格 2.50(百万人当たり年間売上(億ドル))→ 売上 8 億ドル・営業利益 −2 億ドル。有料機能の席数と単価が低下し赤字運営
  • CursorのAI開発者契約:数量 3.2(正規化した有料開発者席数(百万人))× 価格 6.50(百万人当たり年間契約売上(億ドル))→ 売上 21 億ドル・営業利益 −6 億ドル。Cursor席数は2026年比0.43倍で価格も下がる

倍率:2035年はGAAP純損失40億ドルでPERを使えない。2026~2035年には一時的なAI収益を得るが、2031~2034年の旧世代GPU・のれんの大規模減損と設備撤退費用がそれを上回り、期間のGAAP損益累計は−663.2億ドルとなる。2025年自己資本413.2億ドル+期間損益累計−663.2億ドル−正味還元−650億ドル=2035年自己資本400億ドルで、現在の自己資本413.2億ドルを下回る。悲観の価値は期末自己資本の帳簿価値でなく、純現金と売却可能資産の税後価値875億ドルを根拠にする。時価総額875億ドル÷期末自己資本400億ドル=PBR2.1875倍であり、400億ドル×2.1875倍=875億ドルと一致する。このPBRは独立に算定した資産売却価値を帳簿自己資本で割った表示上の倍率であり、過去のPBRを参考にしたものではない。

確率:巨額設備の減損と競合による長期シェア喪失、AIエージェント代替が重なる。事業消滅ではなく資本損失が主な下値で15%。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

外部顧客向け打ち上げ

ファルコン等を使った顧客向けロケット輸送。社内の衛星投入便を除く。

数量外販打ち上げ件数(件)価格1打ち上げ当たり売上(億ドル)売上営業利益
今 2025/12 43.0 0.60 26 8
10 年後 中立 115 1.12 129 28

取り方:2025年の外販ファルコン43便はIPO届出書の開示。打ち上げサービス売上25.76億ドル÷43件で平均約0.60億ドル。NASA・防衛案件と小型衛星で契約単価は異なる。開発関連収益は別区分。営業利益8億ドルは共通研究開発費を次区分へ寄せた分析用配分であり、公式の小区分利益ではない。

宇宙開発・NASA契約

ドラゴンの補給、有人輸送と研究開発契約、スターシップの開発。

数量2025年の外部契約検収・進捗1年度相当(組)価格1年度相当の契約認識額(億ドル)売上営業利益
今 2025/12 1.0 15 15 −15
10 年後 中立 2.0 23 46 −1

取り方:IPO届出書の2025年打ち上げ・開発売上15.10億ドルを、非開示の工程件数に代えて2025年契約進捗1年度相当とする。今後のvolumeはNASAなどの進捗認識量を2025年を1として表す指数で、実際のミッション件数とは異なる。営業損失14.6億ドルはスターシップ研究開発費を主にこの区分に負担させた推計。宇宙輸送部門合計では約−6.6億ドル。

スターリンク個人向け

家庭、旅行、移動先の衛星ブロードバンド契約。端末や月額プランを含む。

数量年間平均有料契約数(百万人)価格百万人当たり年間売上(億ドル)売上営業利益
今 2025/12 7.4 9.72 72 28
10 年後 中立 60.0 11 660 231

取り方:IPO届出書の2025年個人向け収入72.08億ドル、同年平均月額81ドルから年間平均契約数を72.08÷(81×12÷100)=約7.41百万人と逆算。2025年末契約8.9百万人、2026年9月末13.6百万人を別途確認。単価は年平均の通信・端末売上の概算で、物価より安い海外向けプランの増加で下がりうる。営業利益は通信部門公式合計44.23億ドルを顧客別に推計配分した値。

スターリンク企業・政府・モバイル

航空、海上、政府の専用通信、企業回線、携帯事業者向け直接通信。

数量企業・モバイル等の実質市場×スペースXシェア(億ドル・2025年価格)価格2025年=1の契約単価指数売上営業利益
今 2025/12 41.8 1.00 42 16
10 年後 中立 300 1.30 390 117

取り方:2025年の企業・政府売上41.79億ドルはIPO届出書。SIAの2024年企業向け衛星サービス市場197億ドルから2025年を約210億ドルと推定し、関連市場のシェア約19.9%=41.79億ドルとして数量の市場×シェアを構成。衛星テレビや地上移動通信の全体は含めない。2026年9月にスターリンク搭載航空機3,800機、モバイルは各国通信会社と提携。単価指数の2025年=1は分析上の基準。

SI・AI計算インフラ外販

GPUと電力・データセンターを外部顧客のAI学習・推論用に提供する。

数量対外販売可能な名目計算容量(GW)価格1GW当たり年間外販売上(億ドル)売上営業利益
今 2025/12 0.8 0.00 0 −25
10 年後 中立 32.0 105 3,360 571

取り方:2025年末の名前上のAI計算設備容量0.8GWはIPO届出書。2025年のX・Grokのサブスクリプション等を含むSIソリューション売上13.57億ドルは下のappへ置き、当時の独立したクラウド外販売上は非開示なので零とする。2026年9月末は設置能力1.7GW、同四半期SIソリューション・設備収入70.22億ドルだがCursor等も含むため、全額をGPU利用単価と誤認しない。2025年の−25億ドルはAI設備とモデル開発費の推定配分。

Xの媒体広告

X上の広告在庫を売る。広告制作・運用の受託ではない。

数量月間利用者(億人、期末代理)価格1億MAU当たり年間広告売上(億ドル)売上営業利益
今 2025/12 5.2 3.55 18 −7
10 年後 中立 5.4 4.00 22 2

取り方:2025年のX広告売上18.44億ドル、同年末のX・Grok統合MAU約5.2億人を使用。利用者数は年平均の公表がないため期末代理を使い、1人年約3.55ドルの広告売上に相当。広告市場全体に対する取り分は小さく、他媒体やAI要約による来訪減に弱い。広告の営業損益−7億ドルはSIの内訳非開示を踏まえた推計。

Grok・X有料機能とAPI

Xプレミアム、Grok有料プラン、データ提供、モデルAPI。

数量X・Grok有料契約数(百万人、期末代理)価格百万人当たり年間売上(億ドル)売上営業利益
今 2025/12 4.9 2.77 14 −26
10 年後 中立 5.1 3.05 16 0

取り方:IPO届出書の2025年SIソリューション・インフラ13.57億ドルは当時主にX有料プラン、Grok課金、データライセンス、APIだった。年末有料契約約4.9百万人で割り、1契約年約277ドルの換算単価とする。純粋な席課金単価ではなくライセンスも含む代理指標である。営業損失−26.2億ドルは開発費を含めた推計。公式2025年SI損失−63.55億ドルとfacts連結営業損失−20.6億ドルとの差5.29億ドルはSI配分に明示的に調整した。

CursorのAI開発者契約

2026年8月買収のコードエージェント。2025年末時点では連結対象外。

数量正規化した有料開発者席数(百万人)価格百万人当たり年間契約売上(億ドル)売上営業利益
今 2025/12 0.0 0.00 0 0
10 年後 中立 6.0 8.50 51 5

取り方:2025年末には子会社でないため売上・数量ともゼロ。2026年8月14日に株式交換で買収が成立し、9月末までの約1か月半の連結売上は6.08億ドル。席数は未公表なので2026年を約750万席の推定起点とし、2035年中立ではAIエージェント代替により0.80倍の600万席、単価は2026年正規化を起点とした1~1.15倍の範囲に抑える。取得前の2025年売上に遡及加算しない。

リスクと懸念

AI計算設備の増分ROICと電力制約

2026年1~9月の設備投資は約481億ドルで、大半がSI向けだった。電力接続の遅れ、GPUの供給制約、数年後の更新価格上昇が重なると、売上は増えても投下資本の利回りは8.5%に届かない。契約済みの容量、実際の稼働率、設備の耐用年数を区別して追う必要がある。

スターリンクの単価下落と衛星交換

一般向け契約の急増と同時に、月額売上は2025年7~9月の83ドルから2026年同四半期の69ドルへ下がった。低価格国へ広がれば加入件数の伸びほど売上が伸びない。衛星の寿命が尽きれば交換打ち上げも必要で、通信部門の利益率が長く四割台を維持する保証はない。

スターシップの高頻度再使用と安全規制

初の軌道上へのスターシップ衛星投入は大きな進展だが、連続運航、上段の回収、耐熱材の整備費、発射場の環境規制にはなお不確実性がある。FAAの許可や事故後の停止が長引けば、ロケット開発費が費用に残り、スターリンク次世代衛星の投入能力も制約される。

AIエージェント代替とCursorの席課金

Cursorの価値の一部は開発者が操作する画面や契約席数に依存する。コード生成から実行・検証までAIエージェントが自動化すると、利用者一人当たりの契約単価や必要席数が減る。中立では2026年の正規化した顧客基盤から数量を約8割、実質価格を抑え、長期の成長率をゼロと扱う。Grokの成功を理由にこのリスクを消さない。

テスラとの統合と支配株主

2026年10月、スペースXとテスラは統合の可能性を検討する委員会を設けたが、条件合意はない。関連当事者間で株式交換比率を決める場合、両社の少数株主の利害が一致するとは限らない。B種株の1株10票と創業者の議決権集中は、条件が不利でも外部株主が止めにくい構造を作る。

政府依存・周波数免許・地政学

NASAと米国防衛契約は宇宙輸送の基礎需要だが、政権交代や予算の遅れで受注時期が動く。海外の通信免許は国ごとに異なり、直接携帯電話へ接続する事業では干渉や安全保障上の審査が要る。中国・ロシアなどへの市場参入制限や、軌道上の破片・衛星衝突も設備価値を減らす。

株式報酬・増資とフリーキャッシュフロー

2026年のIPOは資金を増やしたが、発行株式も増えた。Cursorの取得では買収対価と別に勤務継続を条件とした株式報酬が約234億ドルあり、今後の費用になる。調整後EBITDAが急増しても株式報酬、更新投資、資金調達を引けば株主への正味還元がマイナスの期間が続きうる。

今後の分かれ目

スターシップが2028年までに週次の商用運航と上段の完全回収を安定して達成したら
外販打ち上げとスターリンク交換費用の両方に好影響が出る。宇宙輸送の営業利益率を中立より5ポイントほど上げ、通信の設備単価にも改善余地を認める。
スターリンクの一般向け契約が2030年に3000万件を超え、ARPU低下が止まったら
2035年の個人向け接続数と単価をやや楽観へ近づける。通信の設備更新後の現金収益を同時に確認し、契約数だけでは判断しない。
AI計算基盤が2028年に10GW超へ拡大し、実効稼働率とGAAP営業利益率が改善したら
2035年の稼働容量を45~70GWの楽観側へ移す。ただし取得・更新投資を含む増分ROICが資本コストを超えることを条件とする。
GPU容量当たりの年間販売収入が2026年の年率換算から半減したら
AI売上は設置GWが増えても伸びにくい。投下資本の減損と収益性悪化を織り込み、やや悲観・悲観の比重を増やす。
CursorとXの有料機能で顧客の契約席数が継続的に減り、値下げが続いたら
AIエージェント代替が進んだ証拠として、SIソフトの中立数量を2026年対比7割まで下げ、長期の名目成長率をゼロ以下で見直す。
テスラとの統合に正式合意し、独立委員会が交換比率と利益相反条件を公表したら
成立前はテスラの利益も株式も加えない。正式条件に基づいて新規発行、対価、少数株主の取り分を再計算し、既存の単体シナリオを作り直す。
会社が設備投資縮小後にGAAP利益と自由現金収支の黒字を3年続けたら
過剰投資の懸念が弱まり、還元の正味マイナスを縮めて評価する。単なるGPU償却の先送りでないかも同時に確認する。

見ておくもの

  • 四半期の外部顧客向け打ち上げ数と同売上、社内用便との区別
  • スターシップの上段回収、週次運航、FAAの許可・事故停止日数
  • スターリンク個人契約数、月次ARPU、企業・政府向け契約の伸び
  • スターリンク衛星の基数、世代交代、航空機設置数、モバイル周波数許認可
  • SIの契約済み稼働GW、外部顧客単価、減価償却・設備投資の期間比較
  • Cursor・Grok・Xの有料契約席数と解約率、広告単価
  • GAAP営業利益、株式報酬、投資後のFCF、ネット有利子負債
  • テスラとの統合委員会の正式結論とB種株の議決権変化

倍率と資本コストの決め方

台帳の株価147.490005493と株数135億7900万株は、最後の比較にだけ使う。2026年10月27日の全種類株時価総額約2兆200億ドルと台帳約2兆28億ドルの差は1%未満である。2025年の売上・利益・自己資本はfactsを採り、2026年9月の開示によるIPO・Cursor買収とAI投資を将来の数量と持分変動に織り込んだ。正当化PERはk8.5%、長期g3.5%、事業ROEから残る超過収益を普通の堀として半分に薄めたRONICで決め、10年目利益に(1+g)を掛けた。中立の式の上限約15.2倍に対して13.03倍である。過去・現在の市場PERや同業の株価倍率から逆算していない。2025年の連結営業利益は届出書とfactsで約5.3億ドル異なるため、セグメント基準年の費用配分は推計と明示した。

資本コスト 8.5% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。k=米国株の基本8.0%+quality0.5%=8.5%。同領域の安定的な防衛大手より少し高く、ボーイングより低い。打ち上げと通信の堀を認める一方、GPUの巨額更新投資を価格決定力と切り離して評価した。テスラ統合や規制の個別リスクはkに上乗せせず筋書きで扱う。

同じ業種(資本財・サービス)の AI 分析

割安 ライアンエアー・ホールディングスRYAAY 欧州最大の低運賃航空網と厚い財務が競争力を支える。燃料・脱炭素の費用を織り込んでも十年先の稼ぐ力には余地があり、割安と見る。 本質価値との差 +56.7% · 10 年 割安(年 +14.2%) 割安 ブライト・ホライズン・ファミリー・ソリューションズBFAM 代替保育の企業契約と供給網は強いが、英国の安全管理問題が信用を揺らす。十年先の利益と還元で見れば、現在の評価はほぼ適正だが安全域は薄い。 本質価値との差 +33.9% · 10 年 割安(年 +12.2%) やや割安 ウーバー・テクノロジーズUBER 実力の利益は見かけの半分。未成立の買収を外した単体で、自動運転で取り分が削られる負けを厚く見ると、利益ベースの倍率では今の値段をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +25.8% · 10 年 やや割安(年 +11.3%) やや割安 レノックス・インターナショナルLII 住宅は在庫調整の谷、商業用は 2 桁で伸びる空調。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 15.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +21% でやや割安 本質価値との差 +25.7% · 10 年 やや割安(年 +12.3%) やや割安 グルポ・アエロポルトゥアリオ・デル・スレステASR 空港の地域独占は強いが、コロンビアの権益満了と大型買収後の負債は重い。利益と還元から測る本質価値は現在の時価総額を約16%上回り、やや割安 本質価値との差 +21.1% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 ペンテアPNR プール機器の在庫調整と水事業の安定収益。買い足しと住宅の景気が振れる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 4 割強上回り、割安 本質価値との差 +18.8% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 コパートCPRT 堀の厚い事故車オークションの寡占で、余った現金 40 億ドルを戻り方 0.5 で足し、台数の弱さを織り込んでも、利益ベースの本質価値は今の値段を 3 割弱上回る 本質価値との差 +18.1% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 ADTADT ADTは監視契約の積み上げと値上げで稼ぐ警備会社である。負債と解約率は重いが、10年の株主価値には約65%の安全域があり割安と見る。 本質価値との差 +16.5% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスUAL 山の年でなくならした利益で測ると、国際線とプレミアムで稼ぐ航空会社の本質価値は今の値段を 1 割強上回る。ただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いたただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いた 本質価値との差 +15.0% · 10 年 やや割安(年 +11.3%) やや割安 ハネウェル エアロスペースHONA 民間機の装備品とアフターマーケット・防衛の 3 本柱で稼ぐが、分離で純負債 約 148 億ドルと自己資本のマイナスを背負い、2026 年の見通しを下げた直後の新会社 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 サービス・コーポレーション・インターナショナルSCI 北米最大の葬祭会社。墓地・生前契約には強い堀があるが、火葬への移行と重い負債が成長を制約する。10年の期待価値は現在を約4%上回る適正水準 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 ロッキード・マーチンLMT 受注残 2,300 億ドルと防空ミサイルの増産で利益が戻る防衛の王道銘柄。F-35 一本足の傷はあるが、利益ベースの倍率(10 年中立 20.3 倍)で測っても本質価値は今の時価総額を 3 割ほど上回る(割安) 本質価値との差 +14.0% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 オーチス・ワールドワイドOTIS 保守の継続収入が利益の大半を稼ぐ優良事業。中国の新設不況と KONE・TKE 統合の競争で悲観側を厚く置いても、総合は今の時価総額に対し +22% でやや割安 本質価値との差 +13.4% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 ウィルスコット・ホールディングス・コーポレーションWSC 長期賃貸の堀は残る。高借金と実行不振を厚く見ても、10月23日時点の価値差は約25%で、やや割安 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 ZTOZTO 中国宅配の最大規模と仕分け網は強いが、値上げの自立性とVIEには限界がある。10年の還元を含めればやや割安 本質価値との差 +10.9% · 10 年 やや割安(年 +9.8%) やや割安 キャリア・グローバルCARR 売却後の空調はデータセンターと更新需要で伸びる優良株。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +9% で適正 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) 適正 ノースロップ・グラマンNOC B-21 と Sentinel で米国の核抑止の 2 本柱を持つ防衛の主契約者。受注残は史上最高だが利益率は薄く、利益ベースの倍率では本質価値は今の時価総額をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 アリソン・トランスミッション・ホールディングスALSN 北米の高い変速機シェアは強いが、2026年の大型買収で借金と競争事業が増えた。10年の価値はほぼ適正で安全域は薄い。 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 KBRKBR アンモニア技術の強い堀と政府向け契約を持つが、2027年の分社とAI代替には不確実性が残る。10年の本質価値は現値比約7%高い適正圏で、安全域は薄い 本質価値との差 +8.4% · 10 年 適正(年 +10.1%) 適正 テクストロンTXT 時価総額 131 億ドルは GAAP の純利益の 14 倍。ジェット・MV-75・工業を抱える複合企業は、利益ベースの倍率(10 年中立 12.6 倍)で測ると本質価値が今の約 1.2 倍に出てやや割安 本質価値との差 +7.5% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 ローリンズROL 家庭と店舗に張りつく定期契約の害虫駆除は景気に強く、買収の支出を利益から引き、利益ベースの倍率(中立 23 倍)で測ると、本質価値は今の値段を 1 割弱上回る水準で適正 本質価値との差 +5.7% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 アキュイティーAYI 照明の販路と建物制御には長く続く強みがある。ただし成長の買収依存とAIによる競争を考えると、現在の評価はおおむね適正で安全域が薄い。 本質価値との差 +4.6% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 アメリカン・エアーラインズ・グループAAL 北米最大級の路線網とマイル事業は残るが、燃料高と巨額負債が株主利益を奪う。10年の期待値はほぼ今の値段で安全域は薄い(適正) 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +10.4%) 適正 カーライルCSL 商業屋根の更新需要と高い資本効率は魅力だが、防水材の採算と大口顧客への依存に弱さが残る。10年の本質価値は現値を約8%上回り、評価は適正 本質価値との差 +1.5% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ユナイテッド・パーセル・サービスUPS アマゾンの荷物の削減を終え利益が戻り始めた宅配の最大手。利益ベースの倍率で測ると純利益 15 倍の今の値段はやや安いが、アマゾン自前網との競争を重く見て確率を悲観側に置いた 本質価値との差 −0.2% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 CNHインダストリアルCNH 農機の世界的な販売・整備網と精密農業への投資には長期価値があるが、景気循環と金融子会社の信用リスクを考えると現状は適正圏 本質価値との差 −1.4% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 フォーチュン・ブランズ・イノベーションズFBIN モーエンの値決め力は本物だが、住宅循環とFiberon減損が重い。10年の期待価値は約51億ドルで現在の52億ドルとほぼ同じ、適正圏 本質価値との差 −2.3% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 ゼネラル・ダイナミクスGD ガルフストリームと潜水艦で稼ぐ防衛・ビジネスジェットの複合企業。受注残 1,365 億ドルで利益の見通しは堅く、利益ベースの倍率(資本コスト 7.75%、中立は上限の 9 割弱)で測ると今の値段は適正の範囲 本質価値との差 −5.9% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 アメンタム・ホールディングスAMTM 核・防衛の現場力は残るが、人月型デジタルのAI代替と重い負債を織り込むと、現在の時価総額はやや割高 本質価値との差 −5.9% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 コア・メインCNM 水道インフラの更新と全国配送網は長く残る強みだが、買収の資本効率と債務を踏まえた10年価値は現値とほぼ並び、評価は適正 本質価値との差 −7.1% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ミューラー・インダストリーズMLI 北米の銅配管・真鍮加工で高い利益と純現金を稼ぐが、樹脂への代替と買収収益率を見れば、10年価値は現状に近く安全域は薄い 本質価値との差 −8.9% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 ザイレムXYL 水の設備・計測・サービスで景気に強いが、のれん込みの資本効率は低い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -20% でやや割高 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) やや割高 SAROSARO 整備認可と長期契約は強いが、OEMへの依存と借金が残り、10年先の利益と悲観の深さを考えるとやや割高 本質価値との差 −10.1% · 10 年 やや割高(年 +7.5%) やや割高 パッカーPCAR 北米クラス 8 の循環と DAF の欧州で稼ぐ堅実な首位級。事業は優良だが、利益ベースの上限の内側(中立は 7.6 割)で測ると、今の値段は 2 割弱高く、やや割高 本質価値との差 −10.2% · 10 年 やや割高(年 +7.3%) やや割高 ハベルHUBB 電力会社の送配電部材とデータセンター配線で稼ぐ高収益企業。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 16.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -18% でやや割高 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ユニオン・パシフィックUNP 線路という最高級の堀を持ち、未成立の NSC 合併を除いた単独の姿で測ると、純利益の 24 倍の今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 ビルダーズ・ファースト・ソースBLDR 米国最大級の住宅建材の流通・加工。着工の谷と重い借金。利益ベースの正当化 PER の 9 割(中立 10 年 9.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +3% で適正 本質価値との差 −10.6% · 10 年 やや割高(年 +9.0%) やや割高 スリーエムMMM PFAS の訴訟支払いを抱えつつ利益率は上向き。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段に近く、適正 本質価値との差 −11.0% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 グレコGGG 交換部品と精密流体制御に強い優良企業。10年後も競争力は残るが、買収の採算と建設需要に不確実性があり、現状はやや割高 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 ドナルドソンDCI 交換フィルターの継続需要と技術力は魅力だが、高値の買収と産業需要の変動を考えると、10年先の価値に対して現在の株価はやや割高 本質価値との差 −11.9% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 H&RブロックHRB 申告の専門家と店舗網には価値が残るが、AIによる工数減を考えると長期の安全域は薄く、評価はやや割高 本質価値との差 −11.9% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 アドバンスト・ドレナージ・システムWMS 水管理の全国網と許認可は強いが、買収込みの成長を多く織り込み、総合価値は今の時価総額を約9%下回る適正 本質価値との差 −12.1% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 バルモント・インダストリーズVMI 送電鋼構造物と灌漑設備の強みは長持ちする。しかし増産の実行と農業循環には不確実性があり、10年価値では安全域が足りず、やや割高と見る。 本質価値との差 −13.1% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 W・W・グレインジャーGWW 北米の産業用品流通で堀の深い優良企業。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 20.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −13.3% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 クラリベートCLVT 学術情報と知財データの堀は残るが、巨額買収の後遺症とAI代替が重い。事業売却後も安全域は不足し、約25%のやや割高 本質価値との差 −13.5% · 10 年 やや割高(年 +7.1%) やや割高 GEエアロスペースGE 民間エンジン整備という最良の事業を持つが、PER 39 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 21 倍)の 1.8 倍で、計算上はやや割高 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 スナップオンSNA 整備士へのバン販売の堀と厚い現金で利益率 22% を保つ。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 ファーガソン・エンタープライズ・インクFERG 上下水道と建築設備の全国流通網には長期の強みがある。だが買収と設備投資の成果を織り込んだ現値は、10年の利益・還元を割り引くとやや割高である。 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 デルタ航空DAL 山の年でなくならした利益で測ると、燃料高でも優良な航空会社の価値は今の値段とほぼ釣り合う。利益ベースの PER は 10 倍台で、循環と燃料の悲観を厚く置いた 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 マスコ・コーポレーションMAS 改修需要に乗るブランド製品。ホームデポ頼みと住宅循環が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 16.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -6% で適正 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 アラスカ・エア・グループALK 西海岸とハワイの路線網は強いが、燃料高と巨額の機材投資が株主利益を圧迫する。10年の回復を織り込んでもやや割高。 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +8.0%) やや割高 A.O.スミスAOS 北米最大の給湯器メーカー。中国の不振とヒートポンプ移行が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.7 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -11% でやや割高 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ヴェラルトVLTO 定期収入が約 6 割の水質・製品識別の会社。利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると、今の値段(PER 26.9 倍)はやや高いが適正の範囲 本質価値との差 −16.6% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 アグコAGCO 欧州フェントのブランドと交換部品には堀があるが、農機の深い循環と米州の収益悪化が重い。10年価値は現値を下回り、やや割高 本質価値との差 −17.7% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 トランスダイム・グループTDG 独占に近い航空機部品の補修収入で稼ぐ高収益の複利機械。ただし純負債は EBITDA の約 5.8 倍で、利益ベースの倍率(10 年中立 15.3 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 2 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −18.0% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 カミンズCMI 発電は受注が 2028 年下期まで埋まり利益は拡大中だが、北米トラックの循環が深く、利益ベースの本質価値は今の時価総額を 2 割強下回るやや割高 本質価値との差 −18.2% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ITWイリノイ・ツール・ワークスITW 利益率は高いが売上の伸びの実績が弱い。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −18.6% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 リフトLYFT 配車の需要は伸びるが、利益の実力はまだ薄い。自動運転による仲介手数料の低下と保険負担を織り込むと、本質価値は現在の時価総額を下回る(やや割高) 本質価値との差 −19.4% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ミドルビーMIDD 食品加工事業の分離で業務用厨房に集中。強いブランドと更新需要は魅力だが、買収負債と競争を織り込むとやや割高 本質価値との差 −19.5% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 L3ハリス・テクノロジーズLHX 宇宙・通信・ミサイル推進の 3 本柱で受注残 420 億ドル。固体ロケットモーターの増産が利益を押し上げるが、利益ベースの倍率(10 年中立 15.4 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 1 割ほど下回る(やや割高) 本質価値との差 −19.5% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 ワッコWSO 北米最大の空調機器卸で更新需要と販売網に強みがあるが、キャリア依存と買収資本の負担を考えると、10年価値は現在より約25%低く、やや割高 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 インガソール・ランドIR 圧縮機・真空・ポンプで世界の上位を争う質の高い産業機械。買収で伸びる分は買収の現金を引いて評価すると、利益ベースの上限で見ると今の値段は高く、やや割高 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ウェイスト・マネジメントWM 堀は厚く価格の力も強い。資本コスト 7.5% で利益ベースの正当化 PER(中立 21 倍)を測ると、PER 34 倍の今の値段はやや割高の範囲 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 アプライド・インダストリアル・テクノロジーズAIT 工場を止めない技術系流通の強みは長く続くが、買収と利益率改善への期待も大きい。10年の本質価値は基準時価総額を約27%下回り、やや割高。 本質価値との差 −21.2% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 アメテックAME ニッチな計測・精密部品を買い足して束ねる質の高い会社。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 17.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -24% でやや割高 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 ジェイコブズ・ソリューションJ 政府サービスを分離した設計・工事管理会社。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 11.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −21.6% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 QXOQXO 屋根材・断熱材流通を買収で一気に拡大したが、利益改善は未証明。増資と優先株の負担を考えると安全域は薄く、台帳基準ではやや割高 本質価値との差 −21.6% · 10 年 やや割高(年 +7.2%) やや割高 レイドス・ホールディングスLDOS 政府案件の受注残は厚いが、人月で売る IT 受託は AI エージェントの標的で、売上が縮む前提で見るとやや割高(-14%) 本質価値との差 −21.7% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 ESABESAB 溶接消耗材の強みは長く続くが、Eddyfi買収の借金と希薄化が重い。10年先の稼ぐ力から見ると、現状はやや割高 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 ウェスコ・インターナショナルWCC 電力網とAIデータセンターを支える大手流通企業だが、借金と運転資金が重い。10年先の利益と還元を評価すると、現値はやや割高である。 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 BWXテクノロジーズBWXT 米海軍向け原子炉・核燃料には強い参入障壁がある。商用原子力の成長を織り込んでも、10年の本質価値ではやや割高とみる。 本質価値との差 −22.4% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 IESホールディングスIESC データセンター電装と鉄骨建設の成長力は高いが、大型買収後の利益率と還元には不確実性が残る。10年価値との差は約マイナス27%で、やや割高。 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 カーチス・ライトCW 原子力・艦艇・軍用電子機器に長い堀を持つが、10年の株主価値は現在の時価総額を約2割下回り、やや割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 ハネウェル・インターナショナルHON エアロスペース分離後のビル・プロセス・産業オートメーション専業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -26% でやや割高 本質価値との差 −23.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 サイトワン・ランドスケープ・サプライSITE 造園資材卸の全国網と買収余地は魅力だが、値上げと買収の増分利益には疑問が残る。10年価値は現値を約18%下回り、やや割高。 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 スタンレー・ブラック&デッカーSWK 工具の回復は費用削減の実現と関税の転嫁で決まる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -15% でやや割高 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 プリモリス・サービシズPRIM 送配電の継続需要は確かだが、太陽光工事の損失で収益の堀の浅さが露呈した。10年価値は時価総額を約21%下回り、やや割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 トレイン・テクノロジーズTT 受注残 121 億ドルの AI 冷却ブームで利益は拡大中だが、PER 35 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 16.4 倍)の 2 倍で、総合は今の時価総額に対し -33% で割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 フォーティブFTV 分離後は計測・施設ソフト・滅菌の堅い会社。GAAP の PER 30 倍は高く、利益ベースの本質価値は今の値段を 1 割ほど下回り、総合はやや割高 本質価値との差 −25.6% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 ハンティントン・インガルス・インダストリーズHII 米国で唯一の原子力空母の造船所で、潜水艦も手がける。受注残 573 億ドルで売上は読めるが利益率は 5% 台と薄く、利益ベースの PER(中立 12.7 倍)で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −26.0% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 モーディン・マニュファクチャリングMOD 車両用事業の分離で冷却専業へ変貌。大型供給契約と成長余地は魅力だが、設備投資の回収と競争を考えると現値はやや割高。 本質価値との差 −26.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 アレジオンALLE 商業施設の錠・出口装置で米国の上位を守る堅い事業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -13% でやや割高 本質価値との差 −27.4% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 ノーフォーク・サザンNSC 東部の線路は代えのきかない優良な資産だが、今の値段にはユニオン・パシフィックとの合併の上乗せが入っており、NSC 単体の利益ベースの価値は 2 割台半ば下で、やや割高 本質価値との差 −28.8% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 CSXCSX 線路の堀と利益率の回復は本物だが、回復後の利益に今の値段が先に届いており、利益ベースの倍率(moat 強・10 年中立 19.5 倍)で測ると、やや割高 本質価値との差 −29.0% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 RTXコーポレーションRTX 民間機と防衛の両輪で受注残 2,890 億ドルを積む優良企業。GAAP の PER 39 倍に対し、利益ベースの倍率(10 年後の中立 14.7 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 3 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −30.0% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) 割高 アストロニクスATRO 航空機内電源の高いシェアと認証の壁は魅力だが、薄い自己資本と利益の振れを考えると安全域は乏しい。10年価値では割高と判断する。 本質価値との差 −30.1% · 10 年 割高(年 +4.3%) 割高 エイコムACM インフラ設計の実績と受注残は強いが、人月型業務へのAI代替と工事損失が重く、10年の本質価値は現時価総額を約33%下回り割高。 本質価値との差 −30.6% · 10 年 割高(年 +4.4%) 割高 ダイコム・インダストリーズDY 光回線の保守基盤とデータセンター工事は伸びるが、買収負債と受注の山谷を考えると本質価値は約31%低く、割高と見る。 本質価値との差 −31.0% · 10 年 割高(年 +5.0%) 割高 ドーバーDOV 5 部門の買収型機械メーカー。液冷・バイオ医薬で伸びるが、GAAP の PER 25 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 13 倍)の約 2 倍で、本質価値は今の値段を 3 割弱下回るやや割高 本質価値との差 −31.0% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 エマソン・エレクトリックEMR プロセス産業の制御・計測の堀は深いが、事業の入れ替えの途中。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -30% でやや割高 本質価値との差 −31.1% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 リンカーン・エレクトリック・ホールディングズLECO 溶接技術と消耗材の堀は長く続くが、10年後の利益と還元を割り引くと基準株価はやや割高。決算後の上昇で安全域はさらに縮小 本質価値との差 −31.5% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 ティムケンTKR 高性能軸受と精密駆動部品には長寿命の競争力があるが、利益率改善と買収成長の実現には不確実性が残る。10年価値は約32%低く割高 本質価値との差 −32.3% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 MSAセーフティーMSA 命を守る機器には強い参入障壁があるが、買収後の利益とPFAS訴訟の不確実性を織り込むと、10年価値は株式時価総額を下回り割高。 本質価値との差 −32.4% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 トロTTC 業務用芝管理と地下建設機械に強い堀を持つが、買収の減損と電動化競争を考えると、10年の本質価値は現在の約3分の2で割高 本質価値との差 −33.1% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 シンタスCTAS 堀は厚く伸びも安定だが、利益ベースの正当化 PER(成熟後の中立 22 倍)で測ると、PER 40 倍台の今の値段は割高 本質価値との差 −33.8% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 ジェネラック・ホールディングスGNRC 停電頼みの住宅用発電機から、データセンター向けの大型発電機へ変わる途中。利益ベースの正当化 PER の 7.2 割(中立 10 年 10.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -32% で割高 本質価値との差 −33.9% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 ウッドワードガバナーWWD 航空機の燃料制御と整備には長持ちする堀があるが、産業用制御の循環と大型投資を織り込むと、現時点の時価総額に安全域は乏しく割高 本質価値との差 −34.0% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 FTAIアビエーションFTAI 航空エンジン交換の競争力は本物だが、旧型機の寿命と発電事業の不確実性を考えると、安全域はまだ薄く、10年価値ではやや割高 本質価値との差 −34.2% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 アラマークARMK 給食と施設運営には長い需要があり、契約維持率も高い。ただし薄利と借金が利益の取り分を削り、10年の還元まで含めても現値には安全域が乏しく、割高と見る。 本質価値との差 −34.3% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 フェデックスFDX 分離後のフェデックスは、売上 825 億ドルで営業利益率 5〜6% の薄利の宅配会社。分離前の台帳の PER 15.8 倍は見かけで、継続事業では 20 倍超。費用削減は本物だが、利益ベースの倍率(10 年中立 11.1 倍)で測ると割高 本質価値との差 −34.6% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 エベラス・コンストラクション・グループECG 受注残が拡大してもデータセンターへの集中と資本配分に不確実さが残り、10年の本質価値は現在の時価総額を約42%下回る割高圏にある。 本質価値との差 −34.7% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 マステックMTZ 電力網・通信・データセンターの施工能力は貴重だが、買収を含む高成長と薄い利益率を考えると、安全域は乏しく総合は約35%の割高。 本質価値との差 −34.9% · 10 年 割高(年 +4.4%) 割高 ヘイワード・ホールディングスHAYW 北米住宅用売上の85%を支える交換需要は強いが、北米偏重と負債を織り込むと10年価値は台帳時価総額を17%下回り、やや割高 本質価値との差 −34.9% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 キャタピラーCAT 受注残 720 億ドルの AI 電源ブームで利益は急拡大中だが、PER 39 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 14 倍)の約 3 倍で割高 本質価値との差 −35.1% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 サウスウエスト・エアラインLUV 手荷物有料化・指定席・プレミアム席の上積みが計画の 6〜7 割で定着する前提でも、利益ベースで測ると価値は今の値段を下回る。会社計画の実現度で大きく分かれる。会社計画の実現度で大きく分かれる 本質価値との差 −35.2% · 10 年 割高(年 +4.0%) 割高 ボーイングBA 受注残 7,150 億ドルの民間機の複占の一角だが、営業赤字・純負債 260 億ドル・固定価格契約の損失を抱え、時価総額 1,500 億ドルは利益ベースの倍率では回復が完成しても届かず割高 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 AAONAAON 高性能空調とBASXの液冷には伸びしろがあるが、設備増強の回収と顧客集中には不確実さが残る。10年の確率加重価値は基準時価総額を約38%下回り割高。 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 ヘクセルHXL 航空機の軽量化に欠かせない認証材料を握るが、顧客集中と資本効率の回復を織り込む今の評価には安全域が乏しく、10年の本質価値では割高 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 EMBJEMBJ 世界有数の小型旅客機メーカーで、受注と整備収入は伸びる。しかし製造利益の不安定さに対して現在の評価は高く、10年の本質価値では割高と判断する。 本質価値との差 −35.9% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 フェデックス・フレイトFDXF 分離で借金を負った LTL 首位級の事業は堀も回復余地もあるが、薄い利益率の回復をすでに値段が先に見込んでおり、利益ベースの倍率(10 年中立 12.0 倍)で測るとやや割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 エムコア・グループEME 設備工事の大手。受注残 171 億ドルは山の利益。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -43% で割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 SUNBSUNB 北米2位の機材レンタル網は強いが、更新投資と借金がオーナー利益を削る。10年先の期待価値には安全域がなく割高。 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 リパブリック・サービシズRSG 廃棄物の寡占と価格の力は強いが、利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると今の値段は割高。数量の弱さと環境ソリューションの不振が懸念 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 アイデックスIEX 受注は過去最高でも、GAAP の PER 37 倍は利益ベースの 10 年の中立(約 14 倍)の 2 倍半ほどで、本質価値は今の値段の 6 割強で割高 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 トライネット・グループTNET 共同雇用と医療保険の仕組みは残るが、顧客離れとAIによる事務代替が重い。保険収益の回復を織り込んでも割高(約−54%) 本質価値との差 −36.7% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 MSCインダストリアル・ダイレクトMSM 切削工具と工場の在庫管理には継続需要があるが、投資効率の鈍化と販路の価格競争を踏まえると、10年の本質価値は時価総額を約33%下回り割高である。 本質価値との差 −37.0% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 パーカー・ハネフィンPH 航空が 3 割超・産業が 7 割の高収益な動き・流れの制御部品大手。堀は厚いが PER 34 倍は利益ベースの上限(18 倍)の 2 倍近く、割高 本質価値との差 −37.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 オールド・ドミニオン・フレイト・ラインODFL 拠点網の密度と運賃の規律という堀は本物だが、谷の利益の上にすでに回復後の値段が乗っており、式で測ると割高 本質価値との差 −37.6% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 テトラ・テックTTEK 水と環境の専門性は十年後も必要だが、人月型の設計・分析はAIに削られる。受注と還元を評価しても、安全域は乏しく総合では割高。 本質価値との差 −38.0% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 ノードソンNDSN 接着剤・医療部品・電子検査のニッチ首位で稼ぐ高収益企業だが、AI 向けの急回復を織り込んだ PER 38 倍は利益ベースの上限(約 19 倍)の 2 倍で、割高 本質価値との差 −38.2% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 ブーズ・アレン・ハミルトンBAH 機密業務と技術者の基盤は強いが、AIによる工数課金の縮小と買収負債が重い。10年先の株主価値から見ると割高 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 シー・エッチ・ロビンソン・ワールドワイドCHRW 北米最大のトラック仲介で、AI による人員減が利益に残るかが核心。資本コスト 9.25% の利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 12.5 倍)で測ると割高で、安全域はない 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 エンフェーズ・エナジーENPH 太陽光の電力変換に強いが、テスラとの競争と税控除終了で堀が細る。10年価値は約20.6億ドル、台帳時価総額比約52%低く割高 本質価値との差 −40.3% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 パーソンズPSN 受注残と使命性は強いが、人月依存・買収・案件損失を割り引くと本質価値は今の時価総額を約4割下回り、割高 本質価値との差 −40.8% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 カービーKEX 内陸液体貨物輸送の参入障壁と発電設備の成長力は魅力だが、設備更新と景気循環を織り込むと約38%の割高 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 ゲイツ・インダストリアルGTES 交換用ベルトとホースには長く続く競争力があるが、資本効率はまだ平凡だ。10年先の利益と正味の還元を評価すると、現状の時価総額には安全域がなく割高 本質価値との差 −42.1% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 ユーホール・ホールディング・カンパニーUHAL 北米随一の移動網は強いが、増分利回りと借金の重さが響き、10年価値は今の時価総額を4割下回る 本質価値との差 −42.1% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 レオナルドDRSDRS 受注残と唯一供給の堀は厚いが、10年の本質価値は現在の6割ほどで安全域が足りず割高 本質価値との差 −43.4% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 ジョンソンコントロールズJCI データセンター冷却が伸びるビル設備の優良会社。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −43.4% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 エイビス・バジェット・グループCAR 世界規模の車両運営網は残るが、弱い値決め力と重い負債が利益を先食いする。10年の期待値では現在の時価総額は割高 本質価値との差 −43.9% · 10 年 割高(年 +4.0%) 割高 ネクストパワーNXT 太陽光追尾装置の世界首位で事業の質は高い。ただし補助金消失と新規事業の競争が重く、10年価値は約68億ドル。現在の時価総額比44%低い「割高」。 本質価値との差 −44.0% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 ハウメット・エアロスペースHWM ガスタービンと航空エンジンの翼・部品で世界首位級の寡占。利益は急伸し堀も本物だが、時価総額約 880 億ドルは 2026 年の純利益の約 42 倍で、10 年後の利益ベースの PER(中立 15.4 倍)の 2.7 倍。大きく割高大きく割高 本質価値との差 −44.5% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 GEベルノバGEV ガスタービン受注残と電化で利益が伸びるが、山の利益に高い倍率を掛けない。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -49% で割高 本質価値との差 −44.8% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 フルアー・コープFLR LNG・原子力の大型受注は回復の足場になるが、工事損失の再発と設計工数のAI代替を考えると、10年の本質価値は約42%低く割高である。 本質価値との差 −45.0% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 イートンETN 北米の配電設備は寡占と受注で質が高いが、投資の山と債務を抱える。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -48% で割高 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 ITTITT 流体機器と防衛向け部品の堀は確かだが、大型買収後の負債と資本効率を織り込むと、10年の価値に対して現値は割高 本質価値との差 −45.2% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 ファスナルFAST 大口契約とオンサイトでシェアを取る産業用品流通。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 18.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -45% で割高 本質価値との差 −45.5% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 ライダー・システムR 車両整備網と長期契約は強みだが、重い設備負債と物流の価格競争を考えると、今の約104億ドルの時価総額には十分な安全域がなく割高 本質価値との差 −45.6% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 フローサーブFLS 世界の重要設備を支えるポンプ・バルブと保守網には長寿命の強みがある。しかし利益改善と成長を織り込んだ現在の時価総額には安全域が乏しく、10年価値では割高と判断する。 本質価値との差 −45.9% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 リーガル・レクスノードRRX 産業用の動力伝達には長い交換需要があるが、巨額買収の負債と薄い会計上の資本収益率が重い。10年価値は現在比約43%低く、割高と判断する。 本質価値との差 −46.6% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 ランドスター・システムLSTR 専門輸送と独立代理店の網には価値があるが、保険責任と仲介手数料の競争を織り込むと、安全域は乏しく割高とみる。 本質価値との差 −47.6% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 エヌヴェント・エレクトリックNVT 配電・冷却設備の成長と買収効果は魅力だが、巨額ののれんと設備投資の循環に注意したい。10年の本質価値では約48%割高。 本質価値との差 −48.3% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 JBハント・トランスポート・サービシズJBHT インターモーダルの回復と値上げ余地は本物だが、ならした利益に今の値段が先に届いており、貨物の山と鉄道再編の両方に弱く、利益ベースの倍率(10 年中立 12.5 倍)で測ると割高 本質価値との差 −48.3% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 クリーンハーバーズCLH 危険廃棄物焼却の許認可と全国網は強い堀だが、買収・再投資を要する利益を10年先まで評価すると、現在の時価総額には安全域が乏しく割高。 本質価値との差 −48.3% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 ロックウェル オートメーションROK 北米の制御装置 Logix とクラウドの Plex という堀はあるが、景気の振れが大きい。利益ベースの正当化 PER の 7.5 割(中立 10 年 13.3 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -47% で割高 本質価値との差 −48.6% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 クレイン・カンパニーCR 航空・防衛の認証部品には強い堀があるが、買収後の純負債と薄い株主還元を踏まえると現値には安全域がなく割高 本質価値との差 −48.6% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 ULSULS 安全認証という代え難い堀は強い。それでもAI代替、買収負担と利益成長を吟味すると、10年価値は現在の時価総額を大きく下回る。 本質価値との差 −49.0% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 エクスペディターズ・インターナショナル・オブ・ワシントンEXPD 資産を持たないフォワーダーの資本効率は優良だが、2026 年の運賃高騰の利益を先に払っている。ならした利益と利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 13 倍)で測ると割高 本質価値との差 −49.0% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 ユナイテッド・レンタルズURI 建機レンタル最大手で専門機材が 2 桁成長するが、借金で膨らむ ROE と建設の循環を利益ベースの PER(中立 12.0 倍)と悲観の確率で見ると、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −49.1% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 グランド・キャニオン・エデュケーションLOPE 大学向けの長期契約と看護実習施設は魅力だが、売上の約9割が一大学に集中し、AIによる業務内製化も重い。10年の価値では割高とみる。 本質価値との差 −49.2% · 10 年 割高(年 −0.4%) 割高 ニュー・オリエンタル・エデュケーション(新東方教育科技)EDU 授業のブランドと現金は強みだが、AI代替・少子化・中国規制で十年後の利益が細るため、本質価値からは割高 本質価値との差 −49.3% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 スターリング・インフラストラクチャーSTRL データセンター建設と買収で稼ぐ力は急拡大したが、工事利益率の持続性と顧客の設備投資循環を踏まえると、長期の本質価値に対して割高 本質価値との差 −49.5% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ブロードリッジ・ファイナンシャル・ソリューションズBR 議決権の配布という本物の堀は認めるが、取引後処理は AI の標的で、利益の倍率を下げて見ると割高(-50%) 本質価値との差 −49.8% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 サイエンス・アプリケーションズ・インターナショナルSAIC 防衛の重要システムには根が張るが、人月型ITのAI代替と厚い負債で価値は伸びにくい。10年価値は約30億ドル、現状は割高 本質価値との差 −50.1% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 CACIインターナショナルCACI 電子戦・宇宙技術への転換は魅力だが、人的サービスのAI代替と買収負債が重い。10年の本質価値は現値の約47%で、割高と判断 本質価値との差 −50.2% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 TALTAL 学而思の教室とAI学習端末は再成長したが、投資評価益を除く収益力と規制・AI代替を考えると割高(約52%) 本質価値との差 −50.3% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 ソルブ・エナジーMWH 受注残89億ドルは強いが、税制期限後の採算と還元の弱さを織り込むと総合価値は約20億ドルで、現時価総額より約55%低い 本質価値との差 −51.0% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 RELXRELX 保険データと査読の堀は強いが、法務検索・研究支援のAI代替と負債を織り込むと、10年価値は現在の時価総額に届かず割高 本質価値との差 −52.5% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 ワッツ・ウォーター・テクノロジーズWTS 規格と更新需要の堀は強いが、データセンター急伸を織り込む時価総額は10年価値を先取りし、総合価値は現在値を約58%下回る 本質価値との差 −53.1% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 ペイチェックスPAYX 小企業向けの給与は 1 人あたり課金の席型で、AI エージェントと新興勢力が削る前提で見ると割高(-54%) 本質価値との差 −53.8% · 10 年 割高(年 −1.6%) 割高 ワブテックWAB 受注残 309 億ドルと機関車の更新で伸びる、のれん込みの重い資本。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -55% で割高 本質価値との差 −53.9% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)ADP 給与処理の堀は本物だが、1 人あたり課金は AI エージェントに揺さぶられ、利益の倍率を下げて見ると割高(-54%) 本質価値との差 −54.2% · 10 年 割高(年 −1.9%) 割高 GXOロジスティクスGXO 倉庫運営の切り替え費用は強みだが、買収のれんと借金・リースが重く、利益の回復を織り込んでも今の評価には安全域が乏しい 本質価値との差 −54.5% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 ナイト・スウィフト・トランスポーテーションKNX 北米最大級のトラック輸送網と育成中のLTL事業は魅力だが、買収資本の収益性と競争の弱さを考えると、今の約100億ドルは割高 本質価値との差 −55.0% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 コンフォート・システムズUSAFIX データセンター向けの機械・電気工事は利益率 17% の山にいる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -62% で割高 本質価値との差 −55.2% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 ロバート・ハーフRHI 専門人材の信用と監査の需要は残るが、AIが工数を削る10年を織り込むと、本質価値は時価総額を約59%下回り割高 本質価値との差 −55.3% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 シュナイダー・ナショナルSNDR 貨物回復は始まったが堀は浅く、買収後の資本効率も低い。今の時価総額は10年価値に対して割高 本質価値との差 −56.6% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 FTIコンサルティングFCN 企業再建と訴訟の専門家集団は必要だが、AIによる工数代替と人材流出が堀を削る。借入を伴う自社株買いも重く、長期価値では割高 本質価値との差 −57.5% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 アクソン・エンタープライズAXON 時価総額 317 億ドルは GAAP の純利益(株式報酬を費用にした値)の 260 倍超。警察の束ね売りで 10 年伸びても、利益ベースの倍率では中立の 10 年後が今の値段に届かず割高 本質価値との差 −57.5% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 SPXテクノロジーズSPXC 冷却塔とインフラ検知の堀は厚いが、高額買収と増資を考慮すると、10年の期待価値は現在の時価総額を約6割下回り、割高と判断する。 本質価値との差 −58.0% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 ディア・アンド・カンパニーDE 2026 年が農機サイクルの底(純利益 約 49 億ドル)で、PER 35 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 12 倍)の 3 倍近くで、計算上は割高 本質価値との差 −58.5% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 サイアSAIA 全国LTL網は本物の参入障壁だが、投資回収と株主還元の遅さが重い。10年先の利益から測ると、現在の評価には安全域が乏しく割高である。 本質価値との差 −58.6% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ベリスク・アナリティックスVRSK 損保の標準データという本物の堀は認めるが、請求分析は AI 見積りで単価が下がり、利益の倍率を抑えると割高(-58%) 本質価値との差 −59.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 GOTUGOTU 教育需要は残るが、AIによる授業代替と中国の規制、集客費の重さが利益の持続性を損なう。10年の本質価値は約2.08億ドルで割高(約65%の下方差) 本質価値との差 −59.9% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 ハイコHEI 航空補修部品で約2万件の認証を持つ強い堀は本物だが、買収後の利益成長を織り込んでも10年の安全域は乏しく割高 本質価値との差 −60.2% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 バーティブ・ホールディングスVRT 電力と冷却を握る優良企業だが、AI 投資一本足の需要。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -60% で割高 本質価値との差 −61.2% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 トランスユニオンTRU 米国信用情報の寡占は堅いが、データ課金の伸びと買収資本効率には限界があり、10年価値では割高とみる 本質価値との差 −61.8% · 10 年 割高(年 −3.1%) 割高 フォージェント・パワー・ソリューションズFPS 特注配電設備とモジュール型電源の成長余地は大きいが、資本効率と株主還元には未検証の部分が残る。10年の確率加重価値は約27億ドル、基準時価総額比約64%低く、割高と判断する。 本質価値との差 −61.9% · 10 年 割高(年 −1.6%) 割高 NIQ グローバル・インテリジェンスNIQ 独自データの堀は厚いが、AI代替と純負債で本質価値は市場価値を66%下回り、割高 本質価値との差 −62.6% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 RBCベアリングスRBC 航空宇宙の認証と産業用交換部品には厚い堀があるが、買収のれんが重く還元も乏しい。10年価値は現行時価総額を大きく下回り割高。 本質価値との差 −63.9% · 10 年 割高(年 −3.3%) 割高 エーピーアイ・グループAPG 法定点検を入り口に保守を積み上げる優良な防災サービス会社だが、買収で膨らむ帳簿と普通株主への取り分を踏まえると、安全域は乏しく約61%の割高と判断する。 本質価値との差 −64.9% · 10 年 割高(年 −3.4%) 割高 アライアントALNT 精密駆動・制御の需要は10年後も残るが、薄い超過収益と買収依存が弱点。10年価値を割り戻すと今の時価総額を約68%下回り、割高。 本質価値との差 −65.4% · 10 年 割高(年 −2.4%) 割高 ブルーム・エナジーBE データセンター向け燃料電池は急拡大したが、受注と資金枠を恒久的な利益と取り違えない。10年後の営業規模を大きく見ても、基準日の時価総額には安全域がなく割高と判断する。 本質価値との差 −65.6% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 クアンタ・サービシーズPWR 受注残 534 億ドルで今年の利益は急増するが、現在の PER 約 54 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 12.0 倍)の 4 倍を超え、総合は今の時価総額に対し -66% で割高 本質価値との差 −65.7% · 10 年 割高(年 −3.4%) 割高 エクイファックスEFX 独自データと寡占の堀は認めるが、本人同意の直接取得という代替が数量を削り、利益の倍率を抑えると割高(-62%) 本質価値との差 −66.1% · 10 年 割高(年 −4.4%) 割高 パウエル・インダストリーズPOWL 特注受配電設備には安全と工程管理の強みがあるが、受注急増期の高利益率は続かない。10年後の価値を割り引くと約67%の割高。 本質価値との差 −67.6% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 エアロバイロメントAVAV 無人兵器の需要は10年先も伸びるが、競争と買収の代償が重い。利益の回復を織り込んでも安全域は乏しく、現値は割高 本質価値との差 −70.4% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 XPO INCXPO 全米を覆う小口混載網と値上げ力は魅力だが、欧州の低採算と負債を抱え、10年先の利益を大きく見込んでも今の評価には安全域がない。割高と判断する。 本質価値との差 −70.5% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 カーマン・ホールディングスKRMN 受注と認証の堀は強いが、買収後の純負債とGAAP利益では10年成長を織り込んでも割高 本質価値との差 −71.6% · 10 年 割高(年 −4.1%) 割高 ロアー・ホールディングスLOAR 認証済みのニッチ部品には強い堀があるが、買収価格と負債を背負う現在値には安全域がなく、割高 本質価値との差 −76.4% · 10 年 割高(年 −6.5%) 割高 オクロOKLO 小型炉の商用売電と燃料の量産は未証明。資金負担を含む10年の期待価値は現状を大きく下回り、割高と判断する。 本質価値との差 −78.2% · 10 年 割高(年 −3.8%) 割高 エックス・エナジーXE 規制と燃料設備は前進したが、商用炉も契約単価もまだない。10年価値の総合は現在時価総額比約85%下で割高 本質価値との差 −85.5% · 10 年 割高(年 −8.8%) 割高 ロケット・ラボRKLB 小型ロケットの運用実績と衛星製造の成長は本物だが、中型機の実用化と大型買収を先取りした値段には安全域がなく、10年の本質価値では割高 本質価値との差 −88.6% · 10 年 割高(年 −11.4%) 割高 クラトス・ディフェンス&セキュリティー・ソリューションズKTOS 無人機と防衛用推進技術には大きな成長余地があるが、量産実績と資本効率は未成熟。10年の利益と増資負担から見ると大幅な割高 本質価値との差 −91.2% · 10 年 割高(年 −9.2%) 割高 プラネット・ラボスPBCPL 衛星画像の独自データには堀があるが、政府契約への依存と重い再投資、株式希薄化を考えると割高。10年価値は現在より約92%低い 本質価値との差 −91.8% · 10 年 割高(年 −13.4%)

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読んだ資料

  1. 米SEC・スペースXの2025年実績とIPO登録届出書(2026年5月)
  2. 米SEC・スペースX2026年9月期四半期報告書(2026年10月22日)
  3. 米SEC・スペースX2026年第3四半期決算発表資料(2026年10月20日)

分析日 2026-10-28