株譜
AI 銘柄分析 · 資本財・サービス · 試作

エムコア・グループ EME

設備工事の大手。受注残 171 億ドルは山の利益。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -43% で割高

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)409.89 ドル185 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-21)699.2 ドル316 億ドル差 −41.4%
10 年後から見ると 割高 価値 409.89 ドル185 億ドル · 差 −41.4% · 期待の年率 +1.9%
期待の年率リターン(10 年)+1.9%資本コスト比 −7.1 pt
推定の資本コスト9.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 9.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

エムコア(EMCOR)は、電気・機械・空調・配管の工事と、建物の保守サービスを北米で手がける設備工事の最大手の 1 つ。2025 年 12 月期の売上は 170 億ドル、営業利益率 9.3%、GAAP の純利益 12.7 億ドル、自己資本利益率(ROE)35%。借金はほとんど無く、現金が 9 億ドル超ある。2025 年 12 月に英国事業を売り、米国に集中した。

2026 年は強い。4〜6 月期の売上は 51.5 億ドル(+19.8%)、営業利益率 10.6%、受注残(RPO)は過去最高の 171.4 億ドル(12 月末比 +29%)。上期の売上のうちネットワーク・通信(データセンター中心)は約 32%(前年は 23%)まで増えたが、医療・公共・製造・水処理・サービスも伸び、同じ領域の FIX のようにデータセンターに寄りきってはいない。通期の見通しは売上 200〜205 億ドル、営業利益率は約 9.6%(見通しの 1 株利益から逆算した推定)。

バリュー投資の観点では、事業の質は高いが利益率は薄い。分散した工事市場で、労働者の確保・保証(サーティ債)・安全・大型案件の管理が堀になる。一方で、2006〜2022 年の営業利益率は 2〜5.6% で、今の 9〜10% は需給の逼迫が作った山。

倍率は利益ベースの正当化 PER = (1 − g/RONIC)/(k − g)(k 9.00%・g 4.0%・事業の ROE 19%・堀は弱い)で 10 年の中立の上限は 13.6 倍。その 8 割の 10.9 倍に置いた(設備工事の受注残 171 億ドルは山の利益で、工事の請負は競争入札で堀が弱い(moat=weak)。ただし人手の確保と現場の実行力で利益率が崩れにくく、上限の 7.5 割)。総合は今の時価総額に対し -43%で「割高」。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、エムコアは「10 年後も存在し、今より強いか」と問えば存在する。建物の電気・空調・配管の工事と保守は、データセンターが続いても止まっても、病院・学校・工場・オフィスが使われる限り発注される。堀は規模・保証・安全実績・電気と機械の一体提供・労働力の確保で、10 年で広がるというより、大型案件では大手に集まる力として保たれる。ただし利益率の堀は弱く、薄利の請負業であることは変わらない。

稼ぐ力はオーナー利益で見ても高い。純利益のほぼ全部が現金になり、設備投資は小さく、運転資本は顧客の前受金と下請けへの支払いで回る。借金はほとんど無く、現金が厚い。経営は買収を小さく積み、自社株買いを実績の PER の範囲で進め、資本を雑に使わない。景気が落ちても配当と自社株買いは続けられる。

値段は別。今の GAAP の PER は約 26 倍、PBR は約 9 倍で、利益ベースの正当化 PER(中立 10 年で 13.6 倍。g 4.0%・k 9.0%・ROE 19%・堀は弱い)を大きく上回る。FIX(約 49 倍)や PWR(約 90 倍)と比べれば高くないが、本質価値は今の値段の約 0.57 倍(総合 -43%)で、安全域はない。事業の質は確かだが、確信度は景気循環(設備投資の山)の読みで「やや高い」にとどまり、安く買える事業ではない。

何で稼ぐ会社か

エムコアは 1994 年に再建された設備工事会社で、本社はコネチカット州ノーウォーク。従業員は 4 万人弱(推定)。売上は 2025 年に 170 億ドルで、2026 年は 200 億ドル超の見通し。事業は 4 つ(2025 年 12 月に英国事業を売却)。米国電気工事(上期の売上 31 億ドル)、米国機械工事(43 億ドル。空調・配管・冷却)、米国建物サービス(16 億ドル。保守・修繕・エネルギー管理)、米国産業サービス(7 億ドル。製油所・発電所の定期修繕)。

電気と機械の 2 つの工事部門が売上の約 8 割を占め、利益率は合わせて 12.5%(2025 年)。顧客の種類(上期の電気・機械の売上)は、ネットワーク・通信(データセンター・通信)31.4 億ドル、機械の商業 5.1 億・電気の商業 2.2 億、製造・産業 7.3 億、医療 5.5 億、公共(学校・政府)5.6 億、水・下水 1.9 億など。データセンター向けは前年の 1.9 倍に増えたが、全体の約 3 分の 1 にとどまる。

収益の中身は固定価格または原価精算の契約で、受注残を数か月から 2 年かけて消化する。粗利益率は 19.8%(2026 年 4〜6 月期)、販管費率 9.2%、営業利益率 10.6%。設備投資は小さく(売上の 1〜2%)、前受金と下請けへの支払い条件で運転資本が顧客から回るので、純利益のほぼ全部が現金になる(2025 年の営業キャッシュフロー 13.0 億ドル、純利益 12.7 億ドル)。買収は小型の電気・機械・サービス会社を毎年数社買い足す。2025 年はミラー電気(Miller Electric、フロリダ中心の電気工事。8.65 億ドル)が最大の買収。

優良さと弱いところ

堀は 4 つ。第 1 は規模と信用で、大型案件は保証(サーティ債)が要り、エムコアの保証枠は受注残の約 25%(43 億ドル)まで使われている。保証を出せる財務・実績が無い会社は大型案件に入れない。第 2 は電気と機械の一体提供で、データセンターや半導体工場・病院のように電源と冷却を一体で設計・施工したい顧客に、窓口 1 つで応える。第 3 は労働力で、技能者の確保・訓練が最大の制約になる中、大手ほど有利。第 4 は安全実績と顧客との長い関係で、病院・大学・製薬・半導体の発注者は実績の無い会社に任せない。

資本効率は高い。ROE は 2023 年 26%、2024 年 34%、2025 年 35%。ただし利益率は薄く、2025 年の営業利益率 9.3% は同社の過去最高。2006〜2022 年は 2.3〜5.6%、2023 年が 7.0%。競合のコンフォート・システムズ(FIX)の 14〜17%・クアンタ(PWR)の約 7% と比べ、エムコアは FIX より低くクアンタより高い。

弱い点は 3 つ。(1) 利益率が景気の山と需給の逼迫で押し上がった可能性が高く、固定価格契約では労務費・資材費の上昇を転嫁しきれない案件の損失が出うる。(2) 受注残の消化率が過去の 85% から 75% に下がっており、大型化で工期が延びている。(3) データセンターの建設に州のモラトリアム(凍結)が広がると、受注が止まる。ただし上期でも電気・機械の合計の売上のうち、データセンター以外が約 6 割を占め、FIX よりは分散している。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

米国の非住宅の電気・機械の設備工事は、分散した大きな市場。民間・公共の非住宅の建設支出は年 8,000 億ドル級(推定)で、そのうち機械と電気にあたる工事は 3 割強。電気工事会社は全米で数万社、大手でもシェアは数%にとどまる。需要は建設の着工と、データセンター・半導体・製薬・医療・公共インフラの投資に連動する。同じ領域の FIX の担当と同じ置き方で、市場を「技術(データセンター)」「その他の非住宅」「サービス」に分け、数量(市場の実質成長)とシェアと価格(物価 3.5%)を別に置く。

今の位置は山に近い。ネットワーク・通信の売上は上期に前年比 +64%、受注残の約 3 分の 1 強がデータセンター。ただし消化率は下がり、州のモラトリアムと電力の接続待ちが建設の速度を決めている。非住宅の他分野は、半導体の工場(米国の補助金)・医療・公共(学校・上下水道)が強い一方、民間のオフィス・商業は弱く、金利 5% で投資は選別される。

構造の変化は 3 つ。第 1 はデータセンターの設計の変化で、工場でモジュラー(部品)として作って現場で組み立てる方式が広がる。FIX はこれで利益率 17% に達した。エムコアも同様の取り組みを進めるが、売上の比率で FIX に劣る。第 2 は労働力の不足で、技能者の賃金が上がり、供給の制約が価格の上昇を支える反面、固定価格契約の損失の源にもなる。第 3 は競合の拡大で、クアンタが 2024 年にキューパティーノ電気を買い電気工事を広げ、FIX が機械から電気へ、さらに既存店で 30% 台の成長を続け、非上場の大手(ローゼンディンなど)と並び、取り合いになる。

資本政策と M&A

資本政策は還元と小型買収。2025 年の配当は 0.5 億ドル、自社株買いは 5.9 億ドル、株式報酬は 0.2 億ドルで、株数は年 3.5% 減った。2026 年上期の自社株買いは 2.69 億ドル(4〜6 月期に 1.78 億ドルと加速)。純利益の約半分を還元に回し、残りは買収と運転資本に使う方針で、現金は 9.24 億ドル(有利子負債はほぼゼロ)。

買収は小型を毎年買う形で、2026 年上期は 4 社を頭金 1.0 億ドルで取得し、4 社が成立待ち。のれんは取得額の約 45% で、無形資産の償却は小さい。2025 年のミラー電気(8.65 億ドル)が最大で、電気工事の南東部への足がかりになった。2025 年 12 月に英国事業を売り、売上が約 5 億ドル減った(利益率が低く、米国に集中する判断)。大型買収で価値を壊した過去は無く、資本配分は慎重。TOB・再編の可能性は、時価総額 320 億ドル超で低い。

今回の分析は、純現金を 1 ドルで数え、時価総額 =(純利益 − 純現金の受取利息)× 倍率 + 純現金で測る(SCHEMA_US)。還元は配当+自社株買い−株式報酬の正味で、純利益の 55%(楽観 45%、悲観 80%)と置き、買収は年 2.5 億ドル(中立)を使う。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

強気の見方は、いま起きていることが山でなく新しい水準だという点にある。受注残は 171 億ドルで前年より 44% 増え、データセンターだけで約 62 億ドル。上期の売上は +20% で、医療・公共・製造も伸びており、データセンターだけに頼った成長ではない。電気の利益率は 13.9%(+2.1pt)まで来て、機械にも広がる余地がある。

同業の FIX は利益率 17%、クアンタは約 7%。エムコアの電気と機械を合わせた利益率 12.5% は、FIX に向かって上がる途中にあり、1 pt 上がれば全社の純利益は約 2 億ドル増える。保証と大型案件の管理ができる会社は少なく、ハイパースケーラーは電源と冷却を一括で発注できる大手に仕事を集める。サービス(建物・産業)は約 3 割で景気に左右されにくく、利益を下支えする。

市場の実質成長が年 +8〜10% で数年続き、シェアも 6.7% を保てば、2028 年の純利益は 25 億ドルに届き、10 年後も 45 億ドル規模になる。純現金と自社株買いで 1 株の価値も増える。

慎重な見方

慎重な見方は、利益率と受注残の質を突く。第 1 に、営業利益率 10% は 2006〜2022 年の 2〜5.6% の約 2 倍で、需給の逼迫が作った山。建設・設備工事の通常の利益率は 4〜6% で、競争が戻れば 6〜7% へ下がる。第 2 に、受注残の消化率が 85% から 75% に下がり、大型化で工期が延びている。受注残の約 3 分の 1 強がデータセンターで、州のモラトリアムや電力の接続待ちで止まると、売上の山が崩れる。

第 3 に、競合が増えている。FIX は既存店で 30% 台の成長、クアンタは電力網から電気工事を広げ、ローゼンディンなどの非上場の大手も人員を増やす。工事会社の供給(人員・工場)が増えれば、価格と利益率に効く。第 4 に、固定価格契約での労務費の上昇と資材高は、受注から消化までの期間が長いほど利益を削る。

今の値段(GAAP の PER 26 倍・PBR 9 倍)は、弱い堀の設備工事会社の倍率(正当化 PER 約 13.6 倍、置いた中立は 10.9 倍)を上回る。事業が計画どおりでも倍率が縮めば、10 年のリターンは物価並みにとどまる。リーマンの時はエムコアの株価は山から 58% 下がった。

どちらに重みを置いたか

強気の見方(受注残の厚さ・サービスの安定・分散した需要)は強いが、慎重な見方の「利益率の山」と「競争・データセンターの崩れ」は、10 年で構造的な負け(13%)とやや悲観(21%)の合計 34% に割り当てた。

10 年は、データセンター以外の分散と純現金が下を支えるが、利益率の堀は薄いので、中立(34%)の営業利益率は今の 9.6% より低い 8.4% に置いた。事業の質は強気の見方が勝ち、値段の見方は慎重な見方が勝つ。確率は拮抗し、倍率は式が決める。倍率は利益ベースの正当化 PER の内側(中立は 8 割)に置いた結果、総合は今の時価総額に対し -43%で「割高」。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 620.49 ドル280 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 227.39 ドル103 億ドル)。 今の値に割り戻すと 409.89 ドル185 億ドル、今との差 −41.4%、 期待の年率 +1.9%(資本コスト 9.0%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 1,409 ドル636 億ドル 277.10 ドル125 億ドル +141.2% +9.2% 168.61 ドル76 億ドル
やや楽観 22% 938.52 ドル424 億ドル 275.55 ドル124 億ドル +73.6% +5.7% 267.09 ドル121 億ドル
中立 34% 563.51 ドル254 億ドル 227.04 ドル103 億ドル +13.1% +1.2% 268.79 ドル121 億ドル
やや悲観 21% 305.23 ドル138 億ドル 185.84 ドル84 億ドル −29.8% −3.5% 103.13 ドル47 億ドル
悲観 13% 134.01 ドル61 億ドル 175.65 ドル79 億ドル −55.7% −7.8% 40.26 ドル18 億ドル
加重平均100% 620.49 ドル280 億ドル227.39 ドル103 億ドル +21.3% +1.9% 847.87 ドル383 億ドル

今の株価時価総額 699.17 ドル316 億ドル(2026-10-21)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 9.0% を下回るほど割高。

楽観 10% データセンター・電力・半導体の建設が長く続き、電気と機械の一体提供が堀になる 利益 47 億ドル · PER 13.7 倍 · 株価時価総額 1,409 ドル636 億ドル

AI・電力・半導体の建設が 2030 年代も続く。ネットワーク・通信の市場は 3,000 億ドル(実質、2025 年の 3.75 倍)、EME のシェアは 7.4%、価格は物価を少し上回る 1.45 倍。電気と機械を一体で請け負えるので、冷却と電源をまとめて発注したい顧客(ハイパースケーラー)に選ばれ続ける。その他の非住宅も半導体の工場・医療・公共で市場が 3,300 億ドルに増え、シェア 3.4%。営業利益率は 10.9%(技術 13.5%・その他 10.5%・サービス 8.0%)で、FIX の楽観 10 年(約 14%)より低い(EME は電気・機械に加えサービスと本社費が利益率を薄める)。2035 年の売上は 569 億ドル(技術 322・その他 160・サービス 87。2025 年の 3.3 倍)、営業利益 61.8 億ドル(10.9%)、純利益 46.6 億ドル。10 年間の還元の合計は約 125 億ドル。

  • ネットワーク・通信(データセンター中心)の電気・機械工事:数量 3,000(データセンター・通信の機械・電気工事の市場(億ドル、2025 年の値段)× シェア)× 価格 10.7%(エムコアのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 322 億ドル・営業利益 44 億ドル。市場 3,000 億ドル × シェア 7.4% × 価格 1.45 倍
  • その他の非住宅の電気・機械工事(製造・医療・公共・商業・水処理):数量 3,300(データセンターを除く非住宅の電気・機械の工事市場(億ドル、2025 年の値段)× シェア)× 価格 4.9%(エムコアのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 160 億ドル・営業利益 17 億ドル。市場 3,300 億ドル × シェア 3.4% × 価格 1.43 倍
  • 建物サービス・産業サービス(英国は 2025 年 12 月に売却):数量 2,527(商業・産業ビルの設備の保守・修繕と産業の定期修繕の市場(億ドル、2025 年の値段)× シェア)× 価格 3.4%(エムコアのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 87 億ドル・営業利益 7 億ドル。市場 2,527 億ドル × シェア 2.40% × 価格 1.43 倍

倍率:利益ベースの正当化 PER:事業の ROE 24.6%(純利益 ÷ 自己資本)、k 9.00%、堀は弱い(残る割合 0.33)で RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 14.2%。長期の g 4.0% で (1 − g÷RONIC)÷(k − g) = 上限 14.4 倍。データセンター・電力の建設が長く続く姿でも、請負は競争入札で堀が弱いので、上限の 9.5 割の 13.7 倍に置いた。純利益は GAAP。

確率:楽観は 10%(FIX の担当と同じ)。データセンター・電力・半導体の建設が 2030 年代も続き、受注の質(長期契約・前受金)も保たれる筋書き。EME は電気と機械の両方を持つので、大型案件の取りこぼしが少ない。

やや楽観 22% 高い需要が続き、利益率は 9% 台後半に落ち着く 利益 33 億ドル · PER 12.8 倍 · 株価時価総額 938.52 ドル424 億ドル

高水準の需要が続くが、2027〜2028 年の山のような伸びは終わる。ネットワーク・通信の市場は 2,400 億ドル(実質)、EME のシェアは 6.8%、価格は 1.42 倍。非住宅の他分野は市場 3,150 億ドルでシェア 3.2%。競争(FIX のモジュラー、クアンタの電力網、専業の電気工事)で利益率は 9.6% に落ち着く(技術 12.3%・その他 9.7%・サービス 7.8%)。2035 年の売上は 455 億ドル(技術 232・その他 143・サービス 81。2025 年の 2.7 倍)、営業利益 43.7 億ドル(9.6%)、純利益 33.0 億ドル。10 年間の還元の合計は約 124 億ドル。

  • ネットワーク・通信(データセンター中心)の電気・機械工事:数量 2,400(データセンター・通信の機械・電気工事の市場(億ドル、2025 年の値段)× シェア)× 価格 9.7%(エムコアのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 232 億ドル・営業利益 29 億ドル。市場 2,400 億ドル × シェア 6.8% × 価格 1.42 倍
  • その他の非住宅の電気・機械工事(製造・医療・公共・商業・水処理):数量 3,150(データセンターを除く非住宅の電気・機械の工事市場(億ドル、2025 年の値段)× シェア)× 価格 4.5%(エムコアのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 143 億ドル・営業利益 14 億ドル。市場 3,150 億ドル × シェア 3.2% × 価格 1.42 倍
  • 建物サービス・産業サービス(英国は 2025 年 12 月に売却):数量 2,467(商業・産業ビルの設備の保守・修繕と産業の定期修繕の市場(億ドル、2025 年の値段)× シェア)× 価格 3.3%(エムコアのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 81 億ドル・営業利益 6 億ドル。市場 2,467 億ドル × シェア 2.30% × 価格 1.42 倍

倍率:利益ベースの正当化 PER:事業の ROE 23.8%(純利益 ÷ 自己資本)、k 9.00%、堀は弱い(残る割合 0.33)で RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 13.9%。長期の g 4.0% で (1 − g÷RONIC)÷(k − g) = 上限 14.3 倍。高い需要が続き利益率が 9% 台後半に落ち着く姿でも、堀が弱いので、上限の 9.0 割の 12.8 倍に置いた。純利益は GAAP。

確率:やや楽観は 22%(FIX の担当と同じ)。高水準の需要が続き、利益率は 9% 台後半に落ち着く。

中立 34% 需要は残るが、競争で利益率は 8% 台に正常化する 利益 23 億ドル · PER 10.9 倍 · 株価時価総額 563.51 ドル254 億ドル

データセンターの建設は 2030 年代も続くが、2027〜2028 年の山のような伸びは終わる。ネットワーク・通信の市場は 2035 年に実質 1,800 億ドル(2025 年の 2.25 倍。FIX の担当と同じ)、EME のシェアは 6.2%(今の 6.7% から下がる。FIX のモジュラーと顧客の発注の分散で)。その他の非住宅は市場 3,000 億ドル(実質)でシェア 3.0%、サービスは市場 2,400 億ドルでシェア 2.25%。価格は物価並みの 1.41 倍。営業利益率は 8.4%(技術 11.5%・その他 9.0%・サービス 7.5%、本社費 −4.8 億ドル)。2023 年の 7.0% を上回り、2006〜2022 年の 2.3〜5.6% には戻らない。FIX の中立 10 年(11.5%)より低いのは、利益率の高い技術の比率が低く、利益率の低い分野が混ざるため。2035 年の売上は 360 億ドル(技術 157・その他 127・サービス 76。2025 年の 2.1 倍)、営業利益 30.4 億ドル(8.4%)、純利益 23.4 億ドル。10 年間の還元の合計は約 103 億ドル。

  • ネットワーク・通信(データセンター中心)の電気・機械工事:数量 1,800(データセンター・通信の機械・電気工事の市場(億ドル、2025 年の値段)× シェア)× 価格 8.7%(エムコアのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 157 億ドル・営業利益 18 億ドル。市場 1,800 億ドル × シェア 6.2% × 価格 1.41 倍
  • その他の非住宅の電気・機械工事(製造・医療・公共・商業・水処理):数量 3,000(データセンターを除く非住宅の電気・機械の工事市場(億ドル、2025 年の値段)× シェア)× 価格 4.2%(エムコアのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 127 億ドル・営業利益 11 億ドル。市場 3,000 億ドル × シェア 3.0% × 価格 1.41 倍
  • 建物サービス・産業サービス(英国は 2025 年 12 月に売却):数量 2,400(商業・産業ビルの設備の保守・修繕と産業の定期修繕の市場(億ドル、2025 年の値段)× シェア)× 価格 3.2%(エムコアのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 76 億ドル・営業利益 6 億ドル。市場 2,400 億ドル × シェア 2.25% × 価格 1.41 倍

倍率:利益ベースの正当化 PER:事業の ROE 19.4%(純利益 ÷ 自己資本)、k 9.00%、堀は弱い(残る割合 0.33)で RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 12.5%。長期の g 4.0% で (1 − g÷RONIC)÷(k − g) = 上限 13.6 倍。需要は残るが競争で利益率が 8% 台に正常化し、堀が弱いので、上限の 8.0 割の 10.9 倍に置いた。純利益は GAAP。

確率:中立は 34%(FIX の担当は 33%)。需要は残るが、2027〜2028 年の山のような伸びは終わり、利益率は競争で 8% 台に戻る。

やや悲観 21% 山が低く終わり、需給の緩みで利益率が 6% 台へ 利益 14 億ドル · PER 10.1 倍 · 株価時価総額 305.23 ドル138 億ドル

山が低く終わり、工事会社の供給(人員・工場)が需要を上回る。ネットワーク・通信の市場は 2035 年に実質 1,250 億ドル(2025 年の 1.6 倍)、EME のシェアは 5.9%、価格は 1.38 倍。非住宅の他分野も市場が 2,800 億ドルで伸び悩む。営業利益率は 6.1%(技術 8.5%・その他 7.0%・サービス 7.0%)。2023 年の 7.0% を下回るが、2006〜2022 年の 5% 前後よりは上。2035 年の売上は 281 億ドル(技術 102・その他 108・サービス 71。2025 年の 1.7 倍)、営業利益 17.1 億ドル(6.1%)、純利益 13.6 億ドル。10 年間の還元の合計は約 84 億ドル。

  • ネットワーク・通信(データセンター中心)の電気・機械工事:数量 1,250(データセンター・通信の機械・電気工事の市場(億ドル、2025 年の値段)× シェア)× 価格 8.1%(エムコアのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 102 億ドル・営業利益 9 億ドル。市場 1,250 億ドル × シェア 5.9% × 価格 1.38 倍
  • その他の非住宅の電気・機械工事(製造・医療・公共・商業・水処理):数量 2,800(データセンターを除く非住宅の電気・機械の工事市場(億ドル、2025 年の値段)× シェア)× 価格 3.9%(エムコアのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 108 億ドル・営業利益 8 億ドル。市場 2,800 億ドル × シェア 2.80% × 価格 1.38 倍
  • 建物サービス・産業サービス(英国は 2025 年 12 月に売却):数量 2,333(商業・産業ビルの設備の保守・修繕と産業の定期修繕の市場(億ドル、2025 年の値段)× シェア)× 価格 3.0%(エムコアのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 71 億ドル・営業利益 5 億ドル。市場 2,333 億ドル × シェア 2.20% × 価格 1.38 倍

倍率:利益ベースの正当化 PER:事業の ROE 14.7%(純利益 ÷ 自己資本)、k 9.00%、堀は弱い(残る割合 0.33)で RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 10.9%。長期の g 4.0% で (1 − g÷RONIC)÷(k − g) = 上限 12.7 倍。山が低く終わり需給の緩みで利益率が 6% 台へ下がる姿なので、上限の 8.0 割の 10.1 倍に置いた。純利益は GAAP。

確率:やや悲観は 21%(FIX の担当と同じ)。山が低く終わり、需給の緩み(工事会社の供給増)で価格が鈍る。

悲観 13% AI 投資が不発に終わり、薄利の普通の設備工事会社に戻る 利益 6 億ドル · PER 9.5 倍 · 株価時価総額 134.01 ドル61 億ドル

AI 投資が収益に結びつかず、2027〜2028 年の山のあとデータセンターの建設が大きく縮み、ネットワーク・通信の市場は 2035 年も実質 900 億ドル(2025 年の 1.1 倍)。工事会社の供給は需要より大きく、EME のシェアは 5.2%、価格は物価より 6% 低い 1.33 倍。営業利益率は 3.8%(技術 6.0%・その他 4.5%・サービス 6.0%)で、2006〜2010 年の 2〜5% と同じ。売上は 2025 年の 1.27 倍(物価の上昇分とほぼ同じで、数量は増えない)。買収を続けた分ののれんの重さと、大型案件の失敗(固定価格契約)が利益を削る。10 年後は「優良な設備工事会社」ではなく、普通の薄利の工事会社に戻る。2035 年の売上は 216 億ドル(技術 62・その他 88・サービス 66。2025 年の 1.3 倍)、営業利益 8.2 億ドル(3.8%)、純利益 6.4 億ドル。10 年間の還元の合計は約 79 億ドル。

  • ネットワーク・通信(データセンター中心)の電気・機械工事:数量 900(データセンター・通信の機械・電気工事の市場(億ドル、2025 年の値段)× シェア)× 価格 6.9%(エムコアのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 62 億ドル・営業利益 4 億ドル。市場 900 億ドル × シェア 5.2% × 価格 1.33 倍
  • その他の非住宅の電気・機械工事(製造・医療・公共・商業・水処理):数量 2,600(データセンターを除く非住宅の電気・機械の工事市場(億ドル、2025 年の値段)× シェア)× 価格 3.4%(エムコアのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 88 億ドル・営業利益 4 億ドル。市場 2,600 億ドル × シェア 2.50% × 価格 1.35 倍
  • 建物サービス・産業サービス(英国は 2025 年 12 月に売却):数量 2,267(商業・産業ビルの設備の保守・修繕と産業の定期修繕の市場(億ドル、2025 年の値段)× シェア)× 価格 2.9%(エムコアのシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 66 億ドル・営業利益 4 億ドル。市場 2,267 億ドル × シェア 2.10% × 価格 1.38 倍

倍率:利益ベースの正当化 PER:事業の ROE 11.3%(純利益 ÷ 自己資本)、k 9.00%、堀は弱い(残る割合 0.33)で RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 9.8%。長期の g 4.0% で (1 − g÷RONIC)÷(k − g) = 上限 11.8 倍。AI 投資が不発で薄利の普通の工事会社に戻る姿なので、上限の 8.0 割の 9.4 倍に置いた。純利益は GAAP。

確率:構造的に負ける悲観は 13%(FIX の担当は 14%)。FIX はデータセンターが売上の約 6 割で一本足に近く 14% としたが、EME は約 3 割で、医療・公共・サービスが下を支えるため 1 pt 薄くした。ただし利益率が元から低く(9%)、悲観では 3〜4% まで落ちて余裕が無いので、これ以上は薄くしない。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

ネットワーク・通信(データセンター中心)の電気・機械工事

データセンター・通信施設の電気工事・空調・冷却・配管。2026 年上期の売上は 31.4 億ドル(前年比 +64%)で、受注残の約 36% がデータセンター。

数量データセンター・通信の機械・電気工事の市場(億ドル、2025 年の値段)× シェア価格エムコアのシェア × 価格指数(2025 年 = 1)売上営業利益
今 2025/12 800 5.4% 43 6
10 年後 中立 1,800 8.7% 157 18

取り方:市場 × シェア × 価格指数。市場は同じ領域の FIX の担当と同じ推定(ハイパースケーラーの設備投資のうち建物・電気・冷却の分と、colocation・新興・半導体の工場の設備工事。約 800 億ドル、幅 500〜1,000)。売上 43 億ドルは 10-Q のネットワーク・通信(2025 年上期 19.1 億ドル、2026 年上期 31.4 億ドル)から 2025 年の下期を約 24 億ドルと置いた推定。シェア 5.4%(2026 年の推定は 6.7% まで上がる)。営業利益率は非開示で、電気と機械の合計 12.5% から技術 13.5%・その他 11% と推定(電気の 2026 年 4〜6 月期は 13.9%)。競合は FIX(技術が売上の 58%)、クアンタ、ローゼンディンなどの非上場の電気工事会社。

その他の非住宅の電気・機械工事(製造・医療・公共・商業・水処理)

半導体・製薬などの製造・産業、病院、学校・政府、オフィス・商業、水・下水の電気・機械工事。2026 年は公共と製造が強い。

数量データセンターを除く非住宅の電気・機械の工事市場(億ドル、2025 年の値段)× シェア価格エムコアのシェア × 価格指数(2025 年 = 1)売上営業利益
今 2025/12 2,800 2.8% 77 9
10 年後 中立 3,000 4.2% 127 11

取り方:市場 × シェア × 価格指数。市場は FIX の担当と同じ推定(米国の非住宅の建設支出 約 8,000 億ドルからデータセンターを除き、機械・電気の割合 約 35% で約 2,800 億ドル)。売上 77 億ドルは、電気と機械の工事の合計(2025 年 約 120 億ドル)からネットワーク・通信 43 億ドルを引いた推定。シェア 2.75%(FIX は 1.55%。エムコアは医療・公共・製造に厚い)。営業利益率は 11% と推定(電気と機械の合計 12.5%・技術 13.5%・本社費を除く)。競合は FIX、ジェイコブズ、地域の工事会社。

建物サービス・産業サービス(英国は 2025 年 12 月に売却)

商業ビルの保守・修繕・エネルギー管理、製油所・発電所の定期修繕。景気に左右されにくい。2025 年の売上には売却した英国事業(約 5 億ドル)を含む。

数量商業・産業ビルの設備の保守・修繕と産業の定期修繕の市場(億ドル、2025 年の値段)× シェア価格エムコアのシェア × 価格指数(2025 年 = 1)売上営業利益
今 2025/12 2,000 2.5% 50 4
10 年後 中立 2,400 3.2% 76 6

取り方:市場 × シェア × 価格指数。市場は FIX の担当の保守市場 1,500 億ドル(推定)に産業サービス分 500 億ドル(推定)を足して約 2,000 億ドル。売上 49.5 億ドルは、米国建物サービス約 31 億ドル+米国産業サービス約 13.5 億ドル+英国約 5 億ドル(上期の実績の倍を基にした推定)。シェア 2.5%(売却した英国を除くと 2.2%。筋書きのシェアは売却後の値で置く)。営業利益率は 7% と推定(建物サービス・産業サービスは工事より薄い)。競合はジョンソンコントロールズ(JCI)、トレイン(TT)、キャリア(CARR)のサービス部門、地域の保守会社。

リスクと懸念

建設・設備投資の景気循環(リーマン級の不況)

2008 年末から 2010 年に売上が 29% 減り(2009 年は −18%)、営業利益率は 4〜5%、株価は 2007-06 から 2009-02 に −58%。今は受注残が厚いが、民間投資が止まれば受注が減り、固定費(人員)が先行して利益率が落ちる。10 年の悲観・やや悲観には、この規模の谷の年(営業利益率 5% 前後)を含む。

データセンターの建設の凍結・電力の接続待ち

受注残の約 36% がデータセンター向け(上期の売上の約 32%)。州のモラトリアム(凍結)や電力網の接続待ち、ハイパースケーラーの投資の見直しで、受注が止まり消化が遅れる。消化率は過去の 85% から 75% に下がった。10 年のやや悲観・悲観(34%)はこの山の崩れを含む。

固定価格契約での労務費・資材費の上昇

受注から消化まで 1〜2 年かかる固定価格案件で、技能者の賃金や資材(銅・鋼材・変圧器)が上がると、転嫁できずに利益が削られる。営業利益率は 2006〜2022 年の 2〜5.6% が普通で、今の 9〜10% は需給の逼迫が作った高さ。

競合の拡大と工事会社の供給増

FIX は既存店で年 30% 台の成長と利益率 17%、クアンタは受注残 336 億ドルで電気工事を拡大、非上場の大手も増員している。供給が需要を上回ると、価格と利益率が下がる。エムコアのシェア 6.7%(技術)が下がる筋書きは、10 年の中立 6.2%・悲観 5.2%。

買収の統合と大型案件の失敗

毎年数社の買収を積み、2026 年は 4 社が成立待ち(上期は 4 社・頭金 1.0 億ドル)。のれんと無形資産が増え、統合に失敗すれば減損する。保証(サーティ債)は受注残の約 25%(43 億ドル)に使われ、大型案件の失敗は保証の負担と評判に響く。

今の値段が成熟後の倍率を上回る

GAAP の PER は約 26 倍、PBR は約 9 倍。利益ベースの正当化 PER は 10 年の中立で 13.6 倍(k 9.0%・g 4.0%・ROE 19%・堀は弱い)、置いた中立は 10.9 倍。事業が計画どおりでも倍率が縮めば 10 年のリターンは物価並みにとどまる。

今後の分かれ目

2027 年に受注残の消化率がさらに下がり、受注が 12 か月分を割る
10 年のやや悲観に寄る。営業利益率は 8% 台に下がり、数年後の純利益は 12〜13 億ドル。式の倍率も下がり(成長の鈍化)、時価総額は中立をさらに下回る。
データセンターの受注が 4 半期連続で前年割れ、または州のモラトリアムが主要州に広がる
ネットワーク・通信の市場が 1,100 億ドル(実質)以下に縮む筋書き(やや悲観〜悲観)の確率が上がる。非住宅の他分野が支えるが、全社の営業利益率は 8% 前後へ。
電気・機械の利益率が 14% を超え、機械も電気の 13.9% に近づく
技術の営業利益率 15% の筋書き(楽観)が見え、2028 年の純利益は 25 億ドルに届く。楽観・やや楽観の確率を上げる。
固定価格の大型案件で損失を出し、累積の見積もり修正(キャッチアップ)が悪化に転じる
営業利益率が 1〜2 pt 下がる。2026 年上期は 0.42 億ドルの上振れで、これが反転すると利益の質に疑いが出る。
FIX・クアンタが大型のデータセンター案件で値引き競争を始める
価格が物価を下回り(1.30〜1.38 倍)、利益率が 2〜3 pt 下がる。10 年のやや悲観・悲観の合計が 4 割へ。
電力・半導体・医療の建設が長引き、非住宅の他分野の市場が実質 +2% 以上で伸びる
その他の非住宅のシェア 3.2〜3.4% が保たれ、10 年の純利益は 33〜45 億ドル。楽観側の確率を上げる。

見ておくもの

  • 受注残(RPO)の増減と消化率(12 か月で売上になる割合)、ネットワーク・通信の受注と売上の伸び
  • 電気・機械それぞれの営業利益率(電気の第 2 四半期 13.9%)と全社の営業利益率(9.6% 前後が通期の見通し)
  • データセンターの州のモラトリアム、電力の接続待ち、ハイパースケーラーの設備投資の見通し
  • 労務費・資材費(銅・変圧器)の上昇と、固定価格案件の累積の見積もり修正(キャッチアップ)
  • FIX・クアンタの受注残と利益率、非上場の大手(ローゼンディンなど)の増員
  • 買収(成立待ち 4 社)と自社株買いの額、純現金の推移

倍率と資本コストの決め方

倍率は今の株価を見る前に、数量 × 価格で積んだ利益から利益ベースの正当化 PER((1−g/RONIC)/(k−g)、RONIC=k+残る割合×(事業の ROE−k))で出した。10 年の中立は正当化 PER の上限 13.6 倍(k 9.00%・g 4.0%・ROE 19%・堀は弱い)の 8 割 = 10.9 倍。設備工事の受注残 171 億ドルは山の利益で、工事の請負は競争入札で堀が弱い(moat=weak)。ただし人手の確保と現場の実行力で利益率が崩れにくく、 悲観側は構造的な負けの筋書きとして上限の内側に置いた。今の株価や過去の倍率に寄せて選んだ値ではなく、全筋書きが検査の上限(正当化 PER × 事業の純利益の 1.1 倍)の内側に収まっている。

資本コスト 9.0% = 無リスク金利 5% + β 1.10 × 5%。k = 基本 8.0% + quality 1.0% = 9.0%。設備工事で建設の山谷に利益が振れ(ただし売上の約 3 割は保守・サービスで安定)循環に +0.75%、請負は競争入札で固定価格契約の失敗もあり値決めに +0.25%、純現金で借金は 0、寿命は 0。データセンターへの集中・買収の統合などの個別のリスクは k に足さず、数量・利益率と確率(悲観を厚く)で表した。上乗せは 0。

同じ業種(資本財・サービス)の AI 分析

割安 ペンテアPNR プール機器の在庫調整と水事業の安定収益。買い足しと住宅の景気が振れる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 4 割強上回り、割安 本質価値との差 +38.6% · 10 年 割安(年 +10.3%) やや割安 ロッキード・マーチンLMT 受注残 2,300 億ドルと防空ミサイルの増産で利益が戻る防衛の王道銘柄。F-35 一本足の傷はあるが、利益ベースの倍率(10 年中立 20.3 倍)で測っても本質価値は今の時価総額を 3 割ほど上回る(割安) 本質価値との差 +23.1% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 コパートCPRT 堀の厚い事故車オークションの寡占で、余った現金 40 億ドルを戻り方 0.5 で足し、台数の弱さを織り込んでも、利益ベースの本質価値は今の値段を 3 割弱上回る 本質価値との差 +22.4% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 テクストロンTXT 時価総額 131 億ドルは GAAP の純利益の 14 倍。ジェット・MV-75・工業を抱える複合企業は、利益ベースの倍率(10 年中立 12.6 倍)で測ると本質価値が今の約 1.2 倍に出てやや割安 本質価値との差 +18.0% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 レノックス・インターナショナルLII 住宅は在庫調整の谷、商業用は 2 桁で伸びる空調。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 15.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +21% でやや割安 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 オーチス・ワールドワイドOTIS 保守の継続収入が利益の大半を稼ぐ優良事業。中国の新設不況と KONE・TKE 統合の競争で悲観側を厚く置いても、総合は今の時価総額に対し +22% でやや割安 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 ウーバー・テクノロジーズUBER 実力の利益は見かけの半分。未成立の買収を外した単体で、自動運転で取り分が削られる負けを厚く見ると、利益ベースの倍率では今の値段をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ノースロップ・グラマンNOC B-21 と Sentinel で米国の核抑止の 2 本柱を持つ防衛の主契約者。受注残は史上最高だが利益率は薄く、利益ベースの倍率では本質価値は今の時価総額をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) 適正 ハネウェル エアロスペースHONA 民間機の装備品とアフターマーケット・防衛の 3 本柱で稼ぐが、分離で純負債 約 148 億ドルと自己資本のマイナスを背負い、2026 年の見通しを下げた直後の新会社 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスUAL 山の年でなくならした利益で測ると、国際線とプレミアムで稼ぐ航空会社の本質価値は今の値段を 1 割強上回る。ただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いたただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いた 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 ユナイテッド・パーセル・サービスUPS アマゾンの荷物の削減を終え利益が戻り始めた宅配の最大手。利益ベースの倍率で測ると純利益 15 倍の今の値段はやや安いが、アマゾン自前網との競争を重く見て確率を悲観側に置いた 本質価値との差 +6.4% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 キャリア・グローバルCARR 売却後の空調はデータセンターと更新需要で伸びる優良株。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +9% で適正 本質価値との差 +5.1% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 ローリンズROL 家庭と店舗に張りつく定期契約の害虫駆除は景気に強く、買収の支出を利益から引き、利益ベースの倍率(中立 23 倍)で測ると、本質価値は今の値段を 1 割弱上回る水準で適正 本質価値との差 +3.7% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 ゼネラル・ダイナミクスGD ガルフストリームと潜水艦で稼ぐ防衛・ビジネスジェットの複合企業。受注残 1,365 億ドルで利益の見通しは堅く、利益ベースの倍率(資本コスト 7.75%、中立は上限の 9 割弱)で測ると今の値段は適正の範囲 本質価値との差 0.0% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 ビルダーズ・ファースト・ソースBLDR 米国最大級の住宅建材の流通・加工。着工の谷と重い借金。利益ベースの正当化 PER の 9 割(中立 10 年 9.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +3% で適正 本質価値との差 −1.9% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 マスコ・コーポレーションMAS 改修需要に乗るブランド製品。ホームデポ頼みと住宅循環が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 16.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -6% で適正 本質価値との差 −8.5% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ユニオン・パシフィックUNP 線路という最高級の堀を持ち、未成立の NSC 合併を除いた単独の姿で測ると、純利益の 24 倍の今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −8.7% · 10 年 適正(年 +5.2%) 適正 ヴェラルトVLTO 定期収入が約 6 割の水質・製品識別の会社。利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると、今の値段(PER 26.9 倍)はやや高いが適正の範囲 本質価値との差 −9.0% · 10 年 適正(年 +5.6%) 適正 L3ハリス・テクノロジーズLHX 宇宙・通信・ミサイル推進の 3 本柱で受注残 420 億ドル。固体ロケットモーターの増産が利益を押し上げるが、利益ベースの倍率(10 年中立 15.4 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 1 割ほど下回る(やや割高) 本質価値との差 −9.8% · 10 年 適正(年 +5.3%) やや割高 GEエアロスペースGE 民間エンジン整備という最良の事業を持つが、PER 39 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 21 倍)の 1.8 倍で、計算上はやや割高 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 スリーエムMMM PFAS の訴訟支払いを抱えつつ利益率は上向き。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段に近く、適正 本質価値との差 −12.7% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 W・W・グレインジャーGWW 北米の産業用品流通で堀の深い優良企業。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 20.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 デルタ航空DAL 山の年でなくならした利益で測ると、燃料高でも優良な航空会社の価値は今の値段とほぼ釣り合う。利益ベースの PER は 10 倍台で、循環と燃料の悲観を厚く置いた 本質価値との差 −14.1% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 スナップオンSNA 整備士へのバン販売の堀と厚い現金で利益率 22% を保つ。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −14.2% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 インガソール・ランドIR 圧縮機・真空・ポンプで世界の上位を争う質の高い産業機械。買収で伸びる分は買収の現金を引いて評価すると、利益ベースの上限で見ると今の値段は高く、やや割高 本質価値との差 −14.2% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 A.O.スミスAOS 北米最大の給湯器メーカー。中国の不振とヒートポンプ移行が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.7 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -11% でやや割高 本質価値との差 −15.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ハンティントン・インガルス・インダストリーズHII 米国で唯一の原子力空母の造船所で、潜水艦も手がける。受注残 573 億ドルで売上は読めるが利益率は 5% 台と薄く、利益ベースの PER(中立 12.7 倍)で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 パッカーPCAR 北米クラス 8 の循環と DAF の欧州で稼ぐ堅実な首位級。事業は優良だが、利益ベースの上限の内側(中立は 7.6 割)で測ると、今の値段は 2 割弱高く、やや割高 本質価値との差 −16.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ジェイコブズ・ソリューションJ 政府サービスを分離した設計・工事管理会社。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 11.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −17.1% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 トランスダイム・グループTDG 独占に近い航空機部品の補修収入で稼ぐ高収益の複利機械。ただし純負債は EBITDA の約 5.8 倍で、利益ベースの倍率(10 年中立 15.3 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 2 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −17.6% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ハベルHUBB 電力会社の送配電部材とデータセンター配線で稼ぐ高収益企業。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 16.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -18% でやや割高 本質価値との差 −17.8% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ITWイリノイ・ツール・ワークスITW 利益率は高いが売上の伸びの実績が弱い。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −18.8% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 フォーティブFTV 分離後は計測・施設ソフト・滅菌の堅い会社。GAAP の PER 30 倍は高く、利益ベースの本質価値は今の値段を 1 割ほど下回り、総合はやや割高 本質価値との差 −19.2% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 レイドス・ホールディングスLDOS 政府案件の受注残は厚いが、人月で売る IT 受託は AI エージェントの標的で、売上が縮む前提で見るとやや割高(-14%) 本質価値との差 −20.1% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 アメテックAME ニッチな計測・精密部品を買い足して束ねる質の高い会社。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 17.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -24% でやや割高 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 スタンレー・ブラック&デッカーSWK 工具の回復は費用削減の実現と関税の転嫁で決まる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -15% でやや割高 本質価値との差 −20.9% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 カミンズCMI 発電は受注が 2028 年下期まで埋まり利益は拡大中だが、北米トラックの循環が深く、利益ベースの本質価値は今の時価総額を 2 割強下回るやや割高 本質価値との差 −22.3% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ウェイスト・マネジメントWM 堀は厚く価格の力も強い。資本コスト 7.5% で利益ベースの正当化 PER(中立 21 倍)を測ると、PER 34 倍の今の値段はやや割高の範囲 本質価値との差 −22.7% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 アレジオンALLE 商業施設の錠・出口装置で米国の上位を守る堅い事業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -13% でやや割高 本質価値との差 −23.3% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 ザイレムXYL 水の設備・計測・サービスで景気に強いが、のれん込みの資本効率は低い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -20% でやや割高 本質価値との差 −23.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 ドーバーDOV 5 部門の買収型機械メーカー。液冷・バイオ医薬で伸びるが、GAAP の PER 25 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 13 倍)の約 2 倍で、本質価値は今の値段を 3 割弱下回るやや割高 本質価値との差 −26.7% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 フェデックス・フレイトFDXF 分離で借金を負った LTL 首位級の事業は堀も回復余地もあるが、薄い利益率の回復をすでに値段が先に見込んでおり、利益ベースの倍率(10 年中立 12.0 倍)で測るとやや割高 本質価値との差 −27.4% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 RTXコーポレーションRTX 民間機と防衛の両輪で受注残 2,890 億ドルを積む優良企業。GAAP の PER 39 倍に対し、利益ベースの倍率(10 年後の中立 14.7 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 3 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −28.1% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 ノーフォーク・サザンNSC 東部の線路は代えのきかない優良な資産だが、今の値段にはユニオン・パシフィックとの合併の上乗せが入っており、NSC 単体の利益ベースの価値は 2 割台半ば下で、やや割高 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +2.8%) やや割高 CSXCSX 線路の堀と利益率の回復は本物だが、回復後の利益に今の値段が先に届いており、利益ベースの倍率(moat 強・10 年中立 19.5 倍)で測ると、やや割高 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +2.8%) やや割高 エマソン・エレクトリックEMR プロセス産業の制御・計測の堀は深いが、事業の入れ替えの途中。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -30% でやや割高 本質価値との差 −29.1% · 10 年 やや割高(年 +3.1%) やや割高 ハネウェル・インターナショナルHON エアロスペース分離後のビル・プロセス・産業オートメーション専業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -26% でやや割高 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) 割高 ジェネラック・ホールディングスGNRC 停電頼みの住宅用発電機から、データセンター向けの大型発電機へ変わる途中。利益ベースの正当化 PER の 7.2 割(中立 10 年 10.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -32% で割高 本質価値との差 −30.4% · 10 年 割高(年 +3.8%) 割高 フェデックスFDX 分離後のフェデックスは、売上 825 億ドルで営業利益率 5〜6% の薄利の宅配会社。分離前の台帳の PER 15.8 倍は見かけで、継続事業では 20 倍超。費用削減は本物だが、利益ベースの倍率(10 年中立 11.1 倍)で測ると割高 本質価値との差 −32.6% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 トレイン・テクノロジーズTT 受注残 121 億ドルの AI 冷却ブームで利益は拡大中だが、PER 35 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 16.4 倍)の 2 倍で、総合は今の時価総額に対し -33% で割高 本質価値との差 −34.5% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 シンタスCTAS 堀は厚く伸びも安定だが、利益ベースの正当化 PER(成熟後の中立 22 倍)で測ると、PER 40 倍台の今の値段は割高 本質価値との差 −35.2% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 サウスウエスト・エアラインLUV 手荷物有料化・指定席・プレミアム席の上積みが計画の 6〜7 割で定着する前提でも、利益ベースで測ると価値は今の値段を下回る。会社計画の実現度で大きく分かれる。会社計画の実現度で大きく分かれる 本質価値との差 −35.6% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 リパブリック・サービシズRSG 廃棄物の寡占と価格の力は強いが、利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると今の値段は割高。数量の弱さと環境ソリューションの不振が懸念 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 アイデックスIEX 受注は過去最高でも、GAAP の PER 37 倍は利益ベースの 10 年の中立(約 14 倍)の 2 倍半ほどで、本質価値は今の値段の 6 割強で割高 本質価値との差 −36.9% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 パーカー・ハネフィンPH 航空が 3 割超・産業が 7 割の高収益な動き・流れの制御部品大手。堀は厚いが PER 34 倍は利益ベースの上限(18 倍)の 2 倍近く、割高 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 ノードソンNDSN 接着剤・医療部品・電子検査のニッチ首位で稼ぐ高収益企業だが、AI 向けの急回復を織り込んだ PER 38 倍は利益ベースの上限(約 19 倍)の 2 倍で、割高 本質価値との差 −37.4% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 ジョンソンコントロールズJCI データセンター冷却が伸びるビル設備の優良会社。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −41.1% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 キャタピラーCAT 受注残 720 億ドルの AI 電源ブームで利益は急拡大中だが、PER 39 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 14 倍)の約 3 倍で割高 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 GEベルノバGEV ガスタービン受注残と電化で利益が伸びるが、山の利益に高い倍率を掛けない。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -49% で割高 本質価値との差 −42.7% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 オールド・ドミニオン・フレイト・ラインODFL 拠点網の密度と運賃の規律という堀は本物だが、谷の利益の上にすでに回復後の値段が乗っており、式で測ると割高 本質価値との差 −43.3% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 イートンETN 北米の配電設備は寡占と受注で質が高いが、投資の山と債務を抱える。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -48% で割高 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 ファスナルFAST 大口契約とオンサイトでシェアを取る産業用品流通。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 18.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -45% で割高 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 ユナイテッド・レンタルズURI 建機レンタル最大手で専門機材が 2 桁成長するが、借金で膨らむ ROE と建設の循環を利益ベースの PER(中立 12.0 倍)と悲観の確率で見ると、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −46.4% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ロックウェル オートメーションROK 北米の制御装置 Logix とクラウドの Plex という堀はあるが、景気の振れが大きい。利益ベースの正当化 PER の 7.5 割(中立 10 年 13.3 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -47% で割高 本質価値との差 −47.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 シー・エッチ・ロビンソン・ワールドワイドCHRW 北米最大のトラック仲介で、AI による人員減が利益に残るかが核心。資本コスト 9.25% の利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 12.5 倍)で測ると割高で、安全域はない 本質価値との差 −47.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 ボーイングBA 受注残 7,150 億ドルの民間機の複占の一角だが、営業赤字・純負債 260 億ドル・固定価格契約の損失を抱え、時価総額 1,500 億ドルは利益ベースの倍率では回復が完成しても届かず割高 本質価値との差 −47.8% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 ハウメット・エアロスペースHWM ガスタービンと航空エンジンの翼・部品で世界首位級の寡占。利益は急伸し堀も本物だが、時価総額約 880 億ドルは 2026 年の純利益の約 42 倍で、10 年後の利益ベースの PER(中立 15.4 倍)の 2.7 倍。大きく割高大きく割高 本質価値との差 −48.1% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 エクスペディターズ・インターナショナル・オブ・ワシントンEXPD 資産を持たないフォワーダーの資本効率は優良だが、2026 年の運賃高騰の利益を先に払っている。ならした利益と利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 13 倍)で測ると割高 本質価値との差 −48.8% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 JBハント・トランスポート・サービシズJBHT インターモーダルの回復と値上げ余地は本物だが、ならした利益に今の値段が先に届いており、貨物の山と鉄道再編の両方に弱く、利益ベースの倍率(10 年中立 12.5 倍)で測ると割高 本質価値との差 −50.4% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 ブロードリッジ・ファイナンシャル・ソリューションズBR 議決権の配布という本物の堀は認めるが、取引後処理は AI の標的で、利益の倍率を下げて見ると割高(-50%) 本質価値との差 −52.9% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 ワブテックWAB 受注残 309 億ドルと機関車の更新で伸びる、のれん込みの重い資本。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -55% で割高 本質価値との差 −53.4% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 アクソン・エンタープライズAXON 時価総額 317 億ドルは GAAP の純利益(株式報酬を費用にした値)の 260 倍超。警察の束ね売りで 10 年伸びても、利益ベースの倍率では中立の 10 年後が今の値段に届かず割高 本質価値との差 −56.1% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 ディア・アンド・カンパニーDE 2026 年が農機サイクルの底(純利益 約 49 億ドル)で、PER 35 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 12 倍)の 3 倍近くで、計算上は割高 本質価値との差 −56.4% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)ADP 給与処理の堀は本物だが、1 人あたり課金は AI エージェントに揺さぶられ、利益の倍率を下げて見ると割高(-54%) 本質価値との差 −56.6% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ペイチェックスPAYX 小企業向けの給与は 1 人あたり課金の席型で、AI エージェントと新興勢力が削る前提で見ると割高(-54%) 本質価値との差 −56.9% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 バーティブ・ホールディングスVRT 電力と冷却を握る優良企業だが、AI 投資一本足の需要。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -60% で割高 本質価値との差 −57.6% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 ベリスク・アナリティックスVRSK 損保の標準データという本物の堀は認めるが、請求分析は AI 見積りで単価が下がり、利益の倍率を抑えると割高(-58%) 本質価値との差 −60.5% · 10 年 割高(年 −3.3%) 割高 コンフォート・システムズUSAFIX データセンター向けの機械・電気工事は利益率 17% の山にいる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -62% で割高 本質価値との差 −61.3% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 クアンタ・サービシーズPWR 受注残 534 億ドルで今年の利益は急増するが、現在の PER 約 54 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 12.0 倍)の 4 倍を超え、総合は今の時価総額に対し -66% で割高 本質価値との差 −61.5% · 10 年 割高(年 −1.9%) 割高 エクイファックスEFX 独自データと寡占の堀は認めるが、本人同意の直接取得という代替が数量を削り、利益の倍率を抑えると割高(-62%) 本質価値との差 −67.6% · 10 年 割高(年 −4.2%)

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読んだ資料

  1. EMCOR 10-Q 2026 年 6 月期(セグメント・市場別売上・RPO・株数・現金・買収)
  2. EMCOR 2026 年第 2 四半期 決算発表(IR)
  3. EMCOR 2025 年通期 決算発表(SEC 8-K 添付)
  4. MarketBeat:EMCOR 2026 年第 2 四半期 決算説明会の要点(消化率・モラトリアムの質疑)
  5. EMCOR によるミラー電気の買収の完了(8.65 億ドル)
  6. Nasdaq(Zacks):EME 株の 3 か月の下落と PER の位置

分析日 2026-10-16