株譜
AI 銘柄分析 · 資本財・サービス · 試作

エクスペディターズ・インターナショナル・オブ・ワシントン EXPD

資産を持たないフォワーダーの資本効率は優良だが、2026 年の運賃高騰の利益を先に払っている。ならした利益と利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 13 倍)で測ると割高

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)100.47 ドル132 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)196.2 ドル257 億ドル差 −48.8%
10 年後から見ると 割高 価値 100.47 ドル132 億ドル · 差 −48.8% · 期待の年率 +0.2%
期待の年率リターン(10 年)+0.2%資本コスト比 −8.8 pt
推定の資本コスト9.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 9.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

エクスペディターズ(EXPD)は船も飛行機も持たず、航空会社・船会社から輸送枠を買って荷主に売る国際フォワーダーで、通関も担う。2025 年は売上 111 億ドルのうち、運送の直接費を引いた純収益(粗利に当たる)が 36.7 億ドル、営業利益が 10.5 億ドル、GAAP(株式報酬を費用にした)の純利益が 8.1 億ドルで、純収益の内訳は航空 27%・海上 21%・通関ほか 51% だった。2026 年 4〜6 月期は、中東紛争で旅客機の腹の積載が細り、AI インフラ向けの航空需要が重なって、航空の重量が +14%、営業利益が +41% と急伸した。

伸びの筋道は、国際航空・海上貨物の量 × シェア × 1 単位あたり純収益(運賃の山谷で振れる)である。EXPD のシェアは航空・海上とも 1% 台前半と小さく(推定)、DSV・キューネ・アンド・ナーゲル・DHL の大手は航空だけで年 180〜200 万トンを扱う。EXPD は技術・ハイテク荷主と通関の質で稼ぐ会社である。2021〜22 年のような運賃高騰の山(営業利益が純収益の 4 割超)には倍率を掛けず、ならした利益(営業利益が純収益の 29〜33%)と、関税・貿易縮小で崩れる悲観の確率で測る。

バリュー投資の観点では、少ない元手で稼ぎ、10 年後も存在し今より強い事業と見る。ただし 2026 年の利益の山が続くかのように値段が付いており、今の時価総額 257 億ドルは 2025 年の純利益の 32 倍、2026 年の見込み(約 9.9 億ドル)の 26 倍にあたる。資本コスト 9% の利益ベースの倍率(上限の 8 割台)で測ると、10 年の価値は今の時価総額を 47% 下回り、割高である。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、EXPD は「少ない元手で稼ぎ、借金がなく、株主に返す」事業という点で好ましい。10 年後も国際貿易が続く限りフォワーダーは必要で、通関の複雑さが増す世界では、システムと免許を持つ会社の価値はむしろ高まる。堀は広くはないが、組織の仕組みと通関の蓄積があり、狭まる心配も大きくはない(デジタル系の仲介は中小荷主を削るが、大口の複雑な荷主は残る)。

ただし、問うべきは「稼ぐ力の安定さ」と「払う値段」である。営業利益は 2022 年の 18.2 億ドルから 2023 年の 9.4 億ドルへ半減しており、運賃の山谷で利益が倍半分に振れる事業だ。オーナー利益(純利益から成長に要る元手を引いた額)は、売掛金が増える運転資金を引いても純利益の約 9 割あり質は高いが、利益の絶対額が予測しにくい。わからない部分は確信度を下げて見る。

2026 年の利益(見込み 約 9.9 億ドル)は、中東の紛争による航空の逼迫と通関の一時的な急増を含む。これをならすと、純収益 45 億ドル前後・営業利益率 31% 前後・純利益 10.5 億ドル前後(2028 年の中立)が持続できる水準で、この利益に利益ベースの倍率 13 倍前後(上限の 8 割台)を掛けると、10 年後の中立の時価総額は今の約 0.8 倍で、確率を含めた割り引いた価値は今の時価総額の 5 割強にとどまる。2026 年の見込み利益の 14 倍前後(時価総額 140 億ドル前後)まで下がれば安全域がある。

何で稼ぐ会社か

売上は 3 つのサービスで、数字は純収益(運送の直接費を引いた粗利)で見るのが実態に合う。航空(2025 年の純収益 10.0 億ドル、売上 39.8 億ドル)は、航空会社の貨物枠を買い、荷主に売る。技術・ハイテク(半導体・サーバー・AI 機器)、小売・消費財、産業財が荷主で、1 キログラムあたりの純収益(推定 1.25 米ドル)は運賃の山谷と空きスペースの逼迫で大きく振れる。海上(同 7.9 億ドル、売上 28.1 億ドル)は、船会社のコンテナ枠を買って混載や丸ごとの輸送で売る。1 本あたり純収益(推定 650 米ドル)は運賃の山谷に引きずられる。通関ほか(同 18.8 億ドル、売上 42.7 億ドル)は、通関・貿易コンプライアンス・オーダー管理・倉庫(流通)・陸送で、運賃に左右されにくく、関税が複雑になるほど件数と単価が増える。

収益の構造は、売上の大半が運送会社への支払いで、EXPD 自身の収益は純収益に出る。費用の大半は人件費(2025 年は純収益の 52%)で、成果連動の報酬が営業利益に連動するので、純収益が減ると人件費も減り、営業利益率が山谷を和らげる(営業利益/純収益は 2021 年 42.8%、2023 年 29.0%、2025 年 28.7%)。固定資産はほとんど持たず、設備投資は年 0.5 億ドル、自己資本は 24 億ドル、現金は 13 億ドルあった(2026 年 6 月末は 10.3 億ドル)。

中国・香港発の輸出が 2025 年の売上の 19%、営業利益の 15%(2024 年は 22%・17%)で、関税とデミニミス(少額免税)の終了で中国発の小口が減った 2025 年後半は、技術荷主とインド・南アジア(航空の重量 +15%)が穴を埋めた。2026 年 6 月末の従業員は 20,389 人で、グローバル・テクノロジー部門の組み直しで年 0.5 億ドルの費用を減らす計画である。

優良さと弱いところ

堀は線路のような物理資産ではなく、組織と仕組みにある。第 1 に、拠点ごとの責任者に成果連動の報酬を渡す分権の文化で、純収益あたりの人件費が景気で自動的に伸縮する。第 2 に、通関の免許・システム・件数の蓄積で、米国の通関は荷主が替えにくい(関税が複雑になるほど価値が上がる)。第 3 に、自前の資産を持たないので、景気が悪くなっても固定費を抱えず、借金もなく、純利益のほぼ全部を株主に返せる。自己資本利益率は 2025 年に 34%、2014〜2025 年の平均は約 30% で、元手の少なさが際立つ。

弱みは 3 つある。1 つめに、価格を決める力がない。運賃は航空会社・船会社が決め、EXPD は枠を買って乗せるだけなので、1 単位あたり純収益は需給で決まる(2021〜22 年の山と 2023 年の谷の差が証拠)。2 つめに、規模で劣る。航空で DSV・キューネ・DHL の約 4 割の量、海上は約 3 分の 1 の量で、買い付けの交渉力は大手に及ばない。3 つめに、純利益の増加の多くが運賃の高騰という外部要因で、2026 年の営業利益率 32% は持続する競争力と一時の追い風が混ざっている。経営は堅実で、買収で価値を壊す癖がなく、2022 年の高騰時には自社株買い 15.8 億ドルへ積極的に回した(高値でも買う面はある)。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

フォワーディングは、大手 3 社(キューネ・アンド・ナーゲル、DSV、DHL グローバル・フォワーディング)と EXPD・C.H. ロビンソンなどの中堅、多数の地域会社に分かれた分散産業で、DSV は 2025 年に DB シェンカーを買収して売上 約 374 億ドルの最大手になった。2025 年の航空量はキューネ 約 203 万トン、DSV 約 201 万トン、DHL 約 177 万トン、海上は DSV 約 370 万 TEU・キューネ 約 433 万 TEU・DHL 約 327 万 TEU で、EXPD は量が非開示だが航空で約 80 万トン、海上で約 120 万 FEU(推定)と見られる。

循環の位置:2020〜22 年は航空・海上の枠が足りず運賃が数倍になり、EXPD の営業利益は 19.1 億ドルまで膨らんだ(純収益の 42.8%)。2023〜25 年は運賃が戻って営業利益が 9〜11 億ドルへ半減し、海上は船の供給過剰で純収益が低迷した。2026 年は中東紛争で湾岸の航空会社が停止し、旅客機の腹の積載が細り、航空の売値・買値が極端に高い。EXPD の航空の純収益は 4〜6 月期に +42%。ここは供給の逼迫で、紛争が収まり航空会社の供給が戻れば運賃は下がるので、ならした利益に含めない。

構造の変化は 3 つ。1 つめに、AI データセンターの機器輸送(ハイパースケーラー向けのサーバー・冷却機器の空輸)が技術荷主の航空の量を押し上げる。2 つめに、関税政策の混乱で、通関は複雑さが増して高まる(IEEPA 関税を最高裁が無効としたあと、返還の手続きを含む申告が一時的に急増した。鉄鋼・アルミなどの別の関税は残る)。3 つめに、アマゾン・フレックスポートなどの荷主系・デジタル系の網が中小荷主を取り、AI が見積もりと書類を自動化して仲介の取り分を削る圧力である。市場の量は、世界の航空貨物 年 +2.5%(6,400 万トン)、コンテナ貿易 年 +2%(9,000 万 FEU)が中立と置く。

資本政策と M&A

還元は純利益とほぼ同額である。2025 年は配当 2.1 億ドル、自社株買い 6.7 億ドルで、株式報酬による株の増加(0.7 億ドル)を引いた正味はほぼ純利益の 100%、株数は 2022〜2025 年に毎年 3〜9% 減ってきた。2026 年は上半期だけで自社株買い 6.4 億ドル、配当を含めて 7.5 億ドルを返し、現金は 13.1 億ドルから 10.3 億ドルに減った。売上が増えて売掛金が 20.2 億ドルから 26.3 億ドルに増える(運転資金)ので、営業キャッシュフローは売上ほどには増えない。

M&A はほとんどしない文化で、買収で規模を稼ぐ DSV(シェンカー)とは対照的である。買われる側としても、時価総額 257 億ドルは国際物流の大手が買うには大きく、確度は低いと見る。数字に再編の上乗せは入れない。借金はなく現金が純額で約 7 億ドルあるので、金利の変化による利益の増減はほぼない。2026 年 11 月 18 日に投資家向け説明会があり、費用削減と成長の目標が示される見込みである。 なお、決算期末後に実行済みの自社株買い 6.4 億ドル(10-Q・2026 年 1〜6 月)は、今の株数(時価総額)に反映済みなので、10 年の還元(payout_oku)からは除いてある。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

2026 年 4〜6 月期の営業利益率 33%(純収益比。リストラ費 0.25 億ドルと不動産売却益 0.16 億ドルを除く)は、2025 年の 28.7% を 4 ポイント上回る。航空の重量は +14%、前期比 +16% と、市場(世界の航空貨物 年 +2〜3%)を大きく上回っており、一時の運賃だけでなく、荷主の獲得(AI インフラ向けのハイパースケーラーが上段の貨物機の枠を求めている)で量も増えている。会社は「新規案件のパイプラインは非常に強い」と述べ、この伸びは 2027 年以降のシェア 1.25% から 1.5% 台への上昇に変わる。

費用面でも、グローバル・テクノロジー部門の組み直しで年 0.5 億ドル(本社費の約 1 割)を減らし、2026 年下半期から効く。通関は関税の複雑化で二桁成長が 2 四半期続き、IEEPA 関税が無効となったあとも鉄鋼・アルミなどの別の関税が残るので、複雑さと申告件数は高止まりする。海上は 4〜6 月期の本数が前期比 +7% で、船会社が供給を絞り、長い低迷が底を打ちつつある。

10 年でシェアが航空 1.25% から 1.75%、純収益に物価が乗って 2 倍超、営業利益率が 31〜37% を保てば、2035 年の純利益は 20 億ドルを超える。利益ベースの倍率(ROE 40%・g 4%・上限 16 倍)でも、利益が伸びるのに加え、返す余力が大きい。

慎重な見方

2026 年 4〜6 月期の営業利益 3.5 億ドルは、中東の紛争で航空会社の供給が細ったことによる運賃の高騰と、通関の一時的な申告の急増が重なった数字で、会社自身も「航空会社は大きな負担を受けている」と述べるとおり、供給が戻れば元に戻る。2021〜22 年にも同じ高騰があり、営業利益は 19.1 億ドルまで上がったが、2023 年には 9.4 億ドルへ半減した。今回も山のあとに谷が来る。

そもそも EXPD は価格を決められない仲介業で、1 キログラムあたり純収益は買値と売値の差で決まる。航空会社の買値が先に上がると、2025 年第 4 四半期のように粗利率が 2 ポイント下がる。規模でも、DSV(シェンカー買収後で航空 201 万トン・海上 370 万 TEU・売上 374 億ドル)とキューネ・DHL に劣る。アマゾン・フレックスポートの網、AI による見積もり・書類の自動化、荷主の直契約が、中堅の取り分を削る。関税が強まれば米国の輸入が縮み、中国・香港発(売上の 19%)が減る。

値段も重い。今の時価総額は 2025 年の純利益の 32 倍、2026 年の見込みの 26 倍で、成熟後の利益ベースの倍率 13 倍前後より高い。式の ROE が高いのは元手が小さいからで、利益の伸びではない。ならした利益で測ると、確率をかけた割り引いた価値は今の時価総額の 8 割台である。

どちらに重みを置いたか

強気の見方の、荷主の獲得(AI インフラ向け)とコスト削減はもっともで、2028 年の中立の純利益を 2025 年の 1.3 倍の 10.5 億ドルまで認めた。慎重な見方の、運賃の高騰は一時、価格を決められない、規模で劣る、は強く、2026 年の利益を恒常のものと置かないことにした。確率は、上振れ(楽観・やや楽観)23%、中立 30%、慎重な側(やや悲観・悲観)47% と、慎重な側に厚く置いた(うち構造的な負けの悲観が 17%)。結論は割高である。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 131.46 ドル172 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 69.15 ドル91 億ドル)。 今の値に割り戻すと 100.47 ドル132 億ドル、今との差 −48.8%、 期待の年率 +0.2%(資本コスト 9.0%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 6% 273.53 ドル358 億ドル 96.68 ドル127 億ドル +88.7% +6.6% 22.21 ドル29 億ドル
やや楽観 17% 207.33 ドル272 億ドル 85.22 ドル112 億ドル +49.1% +4.1% 49.73 ドル65 億ドル
中立 30% 156.85 ドル205 億ドル 76.82 ドル101 億ドル +19.1% +1.8% 70.10 ドル92 億ドル
やや悲観 30% 92.63 ドル121 億ドル 61.55 ドル81 億ドル −21.4% −2.4% 46.25 ドル61 億ドル
悲観 17% 29.17 ドル38 億ドル 43.22 ドル57 億ドル −63.1% −9.5% 12.31 ドル16 億ドル
加重平均100% 131.46 ドル172 億ドル69.15 ドル91 億ドル +2.3% +0.2% 200.61 ドル263 億ドル

今の株価時価総額 196.19 ドル257 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 9.0% を下回るほど割高。

楽観 6% 楽観:AI 荷主と通関の複雑さで量もシェアも伸び、営業利益率 36% 利益 25 億ドル · PER 14.6 倍 · 株価時価総額 273.53 ドル358 億ドル

2035 年、AI インフラ向けの空輸と技術・ハイテク荷主の獲得が続き、航空の取扱量は 153 万トン(市場 8,760 万トン × シェア 1.75%)へ 1.9 倍になる。1 キログラムあたり純収益は物価の 1.41 倍に 8% の上乗せ(高付加価値貨物の割合)。海上は 184 万 FEU(シェア 1.55%)、通関ほかは関税の複雑さの高止まりで市場が年 +3.5%、シェア 0.90%。純収益 91.9 億ドル(2025 年の 2.5 倍)、営業利益 32.7 億ドル(純収益比 36%)、純利益 24.5 億ドル(2025 年の 3.0 倍)。10 年の還元(株式報酬の分を引いた正味)は約 127 億ドル。DSV・キューネ・DHL との差は縮まないが、技術荷主の枠の確保で上位の一角に入る。倍率は利益ベースの正当化 PER(上限 16.0 倍)の 9.1 割で 14.6 倍に置いた(時価総額 358 億ドル。根拠は multiple.why)。

  • 航空:数量 153(取扱量(万トン)= 世界の国際航空貨物(約 6,400 万トン)× EXPD のシェア(約 1.25%))× 価格 0.19(1 万トンあたり純収益(億ドル))→ 売上 29 億ドル・営業利益 11 億ドル。取扱量 153 万トン(市場 8,760 万トン × シェア 1.75%)× 1 万トンあたり純収益 0.1910 億ドル(今の 1.52 倍)
  • 海上:数量 184(取扱量(万 FEU)= 世界のコンテナ貿易(約 9,000 万 FEU)× EXPD のシェア(約 1.3%))× 価格 0.10(1 万 FEU あたり純収益(億ドル))→ 売上 18 億ドル・営業利益 5 億ドル。取扱量 184 万 FEU(市場 11,850 万 FEU × シェア 1.55%)× 1 万 FEU あたり純収益 0.0977 億ドル(今の 1.49 倍)
  • 通関ほか:数量 3,385(通関・貿易物流サービスの対象市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 1.3%(EXPD のシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 45 億ドル・営業利益 17 億ドル。対象市場 3,385 億ドル × シェア 0.90% × 価格 1.47 倍

倍率:帳簿の ROE 41% は 40% 超(自己資本が借金・自社株買いで縮んだ見かけ)なので ROIC から直した(ROIC = 税引き後営業利益 ÷(自己資本+純負債 0 億ドル)= 42.5%、ROE = ROIC +(ROIC − 借入金利 5.75%×(1−22%))× 純負債÷自己資本(1 倍まで)= 42.5%)。正当化 PER 16.0 倍(g 4.0%・RONIC 20.2%=k 9.00%+残る割合×(事業の ROE 42.5%−k)・moat=weak)に対して 14.6 倍(上限の 9.1 割)に置いた。AI インフラ向けの空輸と技術荷主でシェアが 1.5% 台へ伸びる筋書き。g の内訳=国際貨物の取扱量(実質年 1.5〜2.5%)と取り分の物価(3.5%)。

確率:AI 荷主の獲得が 10 年続き、通関の複雑さも高止まり、シェアが航空で 1.25% から 1.75% へ上がる必要がある。上位の展開として 6%。

やや楽観 17% やや楽観:シェアを 1.5% 台へ上げ、営業利益率 34% 利益 20 億ドル · PER 13.8 倍 · 株価時価総額 207.33 ドル272 億ドル

2035 年、航空の取扱量は 131 万トン(市場 8,430 万トン × シェア 1.55%)、1 キログラムあたり純収益は物価の 1.41 倍に 3% の上乗せ。海上は 166 万 FEU(シェア 1.45%)、通関ほかは市場が年 +3.0%、シェア 0.85%。純収益 79.1 億ドル(2025 年の 2.2 倍)、営業利益 26.2 億ドル(純収益比 33%)、純利益 19.7 億ドル(2025 年の 2.4 倍)。10 年の還元(株式報酬の分を引いた正味)は約 112 億ドル。成果連動の報酬で営業利益率は純収益の 34%(山の 43% には届かない)に収まる。AI の自動化は通関の取り分を削らず、仕組みの優位が保たれる。倍率は利益ベースの正当化 PER(上限 15.9 倍)の 8.7 割で 13.8 倍に置いた(時価総額 272 億ドル。根拠は multiple.why)。

  • 航空:数量 131(取扱量(万トン)= 世界の国際航空貨物(約 6,400 万トン)× EXPD のシェア(約 1.25%))× 価格 0.18(1 万トンあたり純収益(億ドル))→ 売上 24 億ドル・営業利益 8 億ドル。取扱量 131 万トン(市場 8,430 万トン × シェア 1.55%)× 1 万トンあたり純収益 0.1821 億ドル(今の 1.45 倍)
  • 海上:数量 166(取扱量(万 FEU)= 世界のコンテナ貿易(約 9,000 万 FEU)× EXPD のシェア(約 1.3%))× 価格 0.10(1 万 FEU あたり純収益(億ドル))→ 売上 16 億ドル・営業利益 4 億ドル。取扱量 166 万 FEU(市場 11,420 万 FEU × シェア 1.45%)× 1 万 FEU あたり純収益 0.0950 億ドル(今の 1.45 倍)
  • 通関ほか:数量 3,225(通関・貿易物流サービスの対象市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 1.2%(EXPD のシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 39 億ドル・営業利益 14 億ドル。対象市場 3,225 億ドル × シェア 0.85% × 価格 1.44 倍

倍率:正当化 PER 15.9 倍(g 4.0%・RONIC 19.3%=k 9.00%+残る割合×(事業の ROE 39.9%−k)・moat=weak)に対して 13.8 倍(上限の 8.7 割)に置いた。2026 年の荷主獲得が定着し営業利益率が 32% に届く筋書き。g の内訳=国際貨物の取扱量(実質年 1.5〜2.5%)と取り分の物価(3.5%)。

確率:数量が市場より速く伸び、価格は物価並み以上、営業利益率が 2021〜22 年の 43% には届かないが 34% を保つ筋書き。17%。

中立 30% 中立:名目の成長、営業利益率 31%、倍率は成熟した資産を持たない優良株 利益 16 億ドル · PER 12.9 倍 · 株価時価総額 156.85 ドル205 億ドル

2035 年、航空の市場は年 +2.5%(8,190 万トン)、シェア 1.40%(取扱量 115 万トン)、1 キログラムあたり純収益は物価の 1.41 倍。海上は市場 年 +2%(10,970 万 FEU)、シェア 1.33%(146 万 FEU)、価格は 1.41 倍。通関ほかは市場 年 +2.5%・シェア 0.80%・価格 1.41 倍。純収益 68.5 億ドル(2025 年の 1.9 倍)、営業利益 21.1 億ドル(純収益比 31%)、純利益 15.9 億ドル(2025 年の 2.0 倍)。10 年の還元(株式報酬の分を引いた正味)は約 101 億ドル。運賃の山と谷は 10 年で均され、営業利益率は 31%(過去 3 年の 29% と 2021〜22 年の 41〜43% の間)。DSV・キューネ・DHL の大手 3 社は規模を伸ばすが、EXPD は技術荷主と通関で上位の中堅の位置を保つ。倍率は利益ベースの正当化 PER(上限 15.8 倍)の 8.2 割で 12.9 倍に置いた(時価総額 205 億ドル。根拠は multiple.why)。

  • 航空:数量 115(取扱量(万トン)= 世界の国際航空貨物(約 6,400 万トン)× EXPD のシェア(約 1.25%))× 価格 0.18(1 万トンあたり純収益(億ドル))→ 売上 20 億ドル・営業利益 6 億ドル。取扱量 115 万トン(市場 8,190 万トン × シェア 1.40%)× 1 万トンあたり純収益 0.1768 億ドル(今の 1.41 倍)
  • 海上:数量 146(取扱量(万 FEU)= 世界のコンテナ貿易(約 9,000 万 FEU)× EXPD のシェア(約 1.3%))× 価格 0.09(1 万 FEU あたり純収益(億ドル))→ 売上 14 億ドル・営業利益 3 億ドル。取扱量 146 万 FEU(市場 10,970 万 FEU × シェア 1.33%)× 1 万 FEU あたり純収益 0.0922 億ドル(今の 1.41 倍)
  • 通関ほか:数量 3,072(通関・貿易物流サービスの対象市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 1.1%(EXPD のシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 35 億ドル・営業利益 11 億ドル。対象市場 3,072 億ドル × シェア 0.80% × 価格 1.41 倍

倍率:正当化 PER 15.8 倍(g 4.0%・RONIC 19.0%=k 9.00%+残る割合×(事業の ROE 38.9%−k)・moat=weak)に対して 12.9 倍(上限の 8.2 割)に置いた。資産を持たない資本効率は優良だが、フォワーダーの取り分は大手同士の競争で動く。g の内訳=国際貨物の取扱量(実質年 1.5〜2.5%)と取り分の物価(3.5%)。

確率:議論の落としどころ。量は市場並み+シェア微増、価格は物価並み、営業利益率 31%。30%。

やや悲観 30% やや悲観:大手に押されてシェアを失い、営業利益率 26% 利益 10 億ドル · PER 11.9 倍 · 株価時価総額 92.63 ドル121 億ドル

2035 年、航空の市場は年 +1.8%(7,650 万トン)、EXPD のシェアは 1.15%(取扱量 88 万トン)に下がる(大手 3 社の買い付け力と枠の確保、デジタル系の網に押される)。1 キログラムあたり純収益は物価を下回る 1.31 倍。海上は 118 万 FEU(シェア 1.15%、価格 1.33 倍)、通関ほかは市場 年 +1.6%・シェア 0.74%・価格 1.33 倍。純収益 52.3 億ドル(2025 年の 1.4 倍)、営業利益 13.5 億ドル(純収益比 26%)、純利益 10.2 億ドル(2025 年の 1.3 倍)。10 年の還元(株式報酬の分を引いた正味)は約 80.6 億ドル。営業利益率は 26%(人件費の伸縮でも守れない)。優良さは保つが成長は弱い。倍率は利益ベースの正当化 PER(上限 15.6 倍)の 7.6 割で 11.9 倍に置いた(時価総額 121 億ドル。根拠は multiple.why)。

  • 航空:数量 88.0(取扱量(万トン)= 世界の国際航空貨物(約 6,400 万トン)× EXPD のシェア(約 1.25%))× 価格 0.16(1 万トンあたり純収益(億ドル))→ 売上 15 億ドル・営業利益 4 億ドル。取扱量 88 万トン(市場 7,650 万トン × シェア 1.15%)× 1 万トンあたり純収益 0.1644 億ドル(今の 1.31 倍)
  • 海上:数量 118(取扱量(万 FEU)= 世界のコンテナ貿易(約 9,000 万 FEU)× EXPD のシェア(約 1.3%))× 価格 0.09(1 万 FEU あたり純収益(億ドル))→ 売上 10 億ドル・営業利益 2 億ドル。取扱量 118 万 FEU(市場 10,240 万 FEU × シェア 1.15%)× 1 万 FEU あたり純収益 0.0867 億ドル(今の 1.33 倍)
  • 通関ほか:数量 2,813(通関・貿易物流サービスの対象市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 1.0%(EXPD のシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 28 億ドル・営業利益 8 億ドル。対象市場 2,813 億ドル × シェア 0.74% × 価格 1.33 倍

倍率:正当化 PER 15.6 倍(g 4.0%・RONIC 18.0%=k 9.00%+残る割合×(事業の ROE 36.0%−k)・moat=weak)に対して 11.9 倍(上限の 7.6 割)に置いた。航空の供給が戻って純収益が下がりシェアも一部失う筋書き。g の内訳=国際貨物の取扱量(実質年 1.5〜2.5%)と取り分の物価(3.5%)。

確率:大手 3 社(DSV・キューネ・DHL)の規模とデジタル系の網で、シェアを失い価格も物価を下回る。2023 年の営業利益半減の実績を踏まえて 30%。

悲観 17% 悲観:デジタル系・荷主系の網と AI で仲介の取り分が構造的に削られる 利益 4 億ドル · PER 8.9 倍 · 株価時価総額 29.17 ドル38 億ドル

2035 年、AI による見積もり・書類の自動化と、アマゾン・フレックスポートなどの荷主系・デジタル系の網で、仲介の取り分が構造的に落ちている。航空の市場は年 +0.5%(6,730 万トン)、EXPD のシェアは 0.85%(取扱量 57 万トン)、1 キログラムあたり純収益は今の 1.10 倍(物価の 0.78 倍)。海上は 85 万 FEU(シェア 0.94%、価格 1.13 倍)、通関ほかも価格 1.13 倍・シェア 0.66%。純収益 33.0 億ドル(2025 年の 0.9 倍)、営業利益 5.5 億ドル(純収益比 17%)、純利益 4.3 億ドル(2025 年の 0.5 倍)。10 年の還元(株式報酬の分を引いた正味)は約 56.6 億ドル。営業利益率は 17%、もう優良とは言えず ROE は 18% に下がる。合併や再編の上乗せは無い。倍率は利益ベースの正当化 PER(上限 13.4 倍)の 6.6 割で 8.9 倍に置いた(時価総額 38 億ドル。根拠は multiple.why)。

  • 航空:数量 57.0(取扱量(万トン)= 世界の国際航空貨物(約 6,400 万トン)× EXPD のシェア(約 1.25%))× 価格 0.14(1 万トンあたり純収益(億ドル))→ 売上 8 億ドル・営業利益 1 億ドル。取扱量 57 万トン(市場 6,730 万トン × シェア 0.85%)× 1 万トンあたり純収益 0.1379 億ドル(今の 1.10 倍)
  • 海上:数量 85.0(取扱量(万 FEU)= 世界のコンテナ貿易(約 9,000 万 FEU)× EXPD のシェア(約 1.3%))× 価格 0.07(1 万 FEU あたり純収益(億ドル))→ 売上 6 億ドル・営業利益 1 億ドル。取扱量 85 万 FEU(市場 9,000 万 FEU × シェア 0.94%)× 1 万 FEU あたり純収益 0.0738 億ドル(今の 1.13 倍)
  • 通関ほか:数量 2,523(通関・貿易物流サービスの対象市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 0.7%(EXPD のシェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 19 億ドル・営業利益 4 億ドル。対象市場 2,523 億ドル × シェア 0.66% × 価格 1.13 倍

倍率:正当化 PER 13.4 倍(g 4.0%・RONIC 12.1%=k 9.00%+残る割合×(事業の ROE 18.2%−k)・moat=weak)に対して 8.9 倍(上限の 6.6 割)に置いた。デジタル系・荷主系の網と AI で仲介の取り分が削られる筋書き。g の内訳=国際貨物の取扱量(実質年 1.5〜2.5%)と取り分の物価(3.5%)。

確率:AI による見積もり・書類の自動化と荷主系の網で、仲介の取り分が構造的に落ちる。10 年で優良さが崩れる確率として 17%(悲観が 5% 未満ではない)。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

航空

航空会社の貨物枠を買い、技術・ハイテク・小売・産業荷主に売る国際航空貨物の仲介。

数量取扱量(万トン)= 世界の国際航空貨物(約 6,400 万トン)× EXPD のシェア(約 1.25%)価格1 万トンあたり純収益(億ドル)売上営業利益
今 2025/12 80.0 0.13 10 3
10 年後 中立 115 0.18 20 6

取り方:純収益(売上から運送の直接費を引いた粗利)で置く。2025 年の航空の純収益 10.03 億ドル(売上 39.8 億ドル)を、1 キログラムあたり純収益 約 1.25 米ドルと置いて取扱量 約 80 万トン(非開示の推定。世界の航空貨物 約 6,400 万トンの 約 1.25%)に分けた。営業利益は純収益の約 30%(推定。開示は全社のみ)。価格は中立で 10 年 1.41 倍(運賃に連動する粗利の率が物価についていく)。競合は大手のキューネ・アンド・ナーゲル(約 203 万トン)・DSV(約 201 万トン)・DHL(約 177 万トン)で、EXPD は量で劣り、技術荷主と通関の組み合わせで稼ぐ。2025 年は第 4 四半期に粗利率が約 2 ポイント下がり、2026 年は中東の紛争で売値・買値が高騰した。

海上

船会社のコンテナ枠を買い、混載(LCL)やコンテナ丸ごと(FCL)で売る国際海上貨物の仲介と付帯サービス。

数量取扱量(万 FEU)= 世界のコンテナ貿易(約 9,000 万 FEU)× EXPD のシェア(約 1.3%)価格1 万 FEU あたり純収益(億ドル)売上営業利益
今 2025/12 120 0.07 8 2
10 年後 中立 146 0.09 14 3

取り方:純収益で置く。2025 年の海上の純収益 7.85 億ドル(売上 28.1 億ドル)を、1 本(FEU)あたり純収益 約 650 米ドルと置いて取扱量 約 120 万 FEU(非開示の推定。世界のコンテナ貿易 約 9,000 万 FEU の 約 1.3%)に分けた。営業利益は純収益の約 24%(推定)。2025 年の海上の本数は +1%、2026 年 4〜6 月期は前年並みで前期比 +7%。船の供給過剰で純収益は 2022 年の 13.6 億ドルから 2023〜25 年は 7〜8 億ドルに半減している(今は谷に近い)。競合は DSV・キューネ・DHL・シノトランスで、EXPD は規模で劣る。価格は 10 年 1.41 倍。

通関ほか

通関・貿易コンプライアンス・オーダー管理・倉庫(流通)・陸送。運賃に左右されにくく、関税が複雑になるほど増える。

数量通関・貿易物流サービスの対象市場(億ドル、2025 年価格)価格EXPD のシェア × 価格指数(2025 年 = 1)売上営業利益
今 2025/12 2,400 0.8% 19 6
10 年後 中立 3,072 1.1% 35 11

取り方:純収益で置く。2025 年の通関ほかの純収益 18.79 億ドル(売上 42.7 億ドル)を、対象市場 約 2,400 億ドル(通関・倉庫・オーダー管理・陸送。推定)× EXPD のシェア 約 0.78% で置いた(開示は金額のみ)。営業利益は純収益の約 30%(推定)。2025 年は +11.6%、2026 年 4〜6 月期は +21%(IEEPA 関税の返還・申告の一時的な急増を含む)。価格指数は中立で 10 年 1.41 倍。競合は大手フォワーダーの通関部門・専業のブローカーで、EXPD の強みは件数の蓄積とシステム。

リスクと懸念

運賃・1 単位あたり純収益の山が戻る

2026 年の航空は売値・買値が極端に高く、航空の純収益は 4〜6 月期に +42% だった。紛争が収まり航空会社の供給が戻れば、1 キログラムあたり純収益が下がり、2022 年から 2023 年に営業利益が半減した再来になる。今の倍率はこの山を恒常のように織り込んでいる。

関税・貿易の縮小(中国・香港発の輸出が売上の 19%)

米国の関税強化と報復で輸入が縮めば、航空・海上の量が減る。2025 年後半はデミニミス(少額免税)の終了で中国発の小口が減った。通関は複雑さで増す面もあるが、貿易量そのものが縮むと件数が減る。深さは、悲観で航空の市場 −14%・海上 −15% を置いた。

大手の規模(DSV のシェンカー買収)

DSV は買収で売上 374 億ドル、航空 201 万トン・海上 370 万 TEU に達し、キューネ・DHL と合わせた大手 3 社が買い付けで有利になる。EXPD の航空量は大手の約 4 割で、枠の確保(特に紛争下)と運賃で不利になれば、荷主を奪われる。大口の荷主は複数の会社に分けて発注するため、価格で負けるとシェアが落ちやすい。

デジタル系・荷主系の網と AI による仲介の置き換え

アマゾン・フレックスポートなどが中小荷主を取り、AI が見積もり・書類・通関の一部を自動化すれば、仲介の取り分(1 単位あたり純収益)が下がる。大口の複雑な荷主は残るが、中小の荷主から削られ、航空・海上のシェアを守れなくなる。10 年の悲観では、価格を物価より 2 割低く置いた。

通関の一時的な急増の反動

IEEPA 関税が無効となったあとの申告・返還の手続きで通関の件数が一時的に増えており、会社も「一時的」と認めている。通関ほかの純収益は 4〜6 月期に +21% で全体の 5 割を占めるため、反動が出ると全体の利益に響く。中立の筋書きでは、この急増が剥がれた水準で置いた。

航空会社・船会社の供給の逼迫と調達コスト

湾岸の航空会社の停止(サウジアラビアなど)が続くと、枠の買値がさらに上がる。2025 年第 4 四半期は買値の上昇で航空の粗利率が約 2 ポイント下がった。売値に転嫁しきれない局面では、量が増えても利益が増えない。

人件費と費用削減の実行

人件費が純収益の 52% を占める。成果連動で山では報酬が膨らみ、谷では縮むため利益率を安定させるが、人材(通関士・技術者)の確保に失敗すれば、サービスと荷主の維持が難しくなる。2026 年のグローバル・テクノロジー部門の組み直し(0.25 億ドルの費用)は、費用削減(年 0.5 億ドル)の実行リスクを伴う。

今後の分かれ目

航空の重量の前年比が 2027 年も +8% 以上で、1 キログラムあたり純収益が高止まりする
荷主の獲得(AI インフラ向け)が実を結んだとみて、楽観・やや楽観の確率を上げる。
中東の紛争が収まり、航空会社の腹の積載が戻って航空の売値が急落する
2026 年の山が一時だったと確認でき、やや悲観・悲観の確率を上げる。営業利益は 2027 年に 2026 年から 1〜2 割減る。
米国の関税が追加で強化され、中国・香港発の輸出が 2 桁で減る
航空・海上の量が縮み、悲観(構造的な負け)の確率を上げる。通関の件数の増加は部分的にしか補えない。
海上の本数が 2027 年に前年比 +5% 以上で回復し、船会社が運賃を維持する
海上の 1 本あたり純収益が今の水準を上回る筋書きの確率を上げる。2025 年の純収益 7.9 億ドルは谷に近い。
2026 年 11 月 18 日の投資家向け説明会で、シェアの目標・コスト削減の増額が示される
筋書きの営業利益率(31〜35%)の幅を見直し、やや楽観の確率を少し上げる。目標が出ても確率は慎重に動かす。
DSV やキューネの航空・海上の粗利が、運賃の下落以上に落ちる
業界全体で 1 単位あたり純収益が下がっているサインで、EXPD のやや悲観・悲観の確率を上げる。

見ておくもの

  • 航空の重量と海上の本数の前年比(月次)と、1 キログラム・1 本あたり純収益の推移(四半期の決算)
  • 営業利益/純収益(2026 年 4〜6 月期 32.2%)と、グローバル・テクノロジー部門の費用削減(年 0.5 億ドル)の実現
  • 2026 年 11 月 18 日の投資家向け説明会(シェアと費用の目標)、2026 年 7〜9 月期の決算
  • 中東の航空会社(サウジアラビア・湾岸)の運航再開と、旅客機の腹の積載の回復
  • 米国の関税政策(IEEPA 関税の返還・代替の関税)と、通関ほかの純収益の伸び
  • DSV・キューネ・DHL の航空・海上の粗利と、アマゾン・フレックスポートの網の拡大

倍率と資本コストの決め方

今の PER 32 倍(2025 年)・26 倍(2026 年の見込み)を見る前に、航空・海上・通関ほかの 3 つで、量(市場 × シェア)× 1 単位あたり純収益を積み、先に営業利益と純利益を出した。2026 年の山の利益には倍率を掛けず、2028 年の中立の純利益 10.5 億ドル(2026 年の見込みとほぼ同じ)は運賃の高騰がならされた水準で置いた。倍率は利益ベースの正当化 PER((1−g÷RONIC)÷(k−g)、k 9%、g は上限の 4%、RONIC=k+1/3×(事業の ROE−k)、moat=weak)の内側に、上限の 7〜9 割(10 年の中立は上限 15.8 倍の 8.2 割で 12.9 倍)で置いた。フォワーダーの取り分は大手同士の競争で動き、AI で仲介の取り分が荷主へ移りうるので moat は弱とした。k は運賃の山谷(cycle +0.75%)と値決めの弱さ(pricing +0.25%)で quality を +1.0% とした。確率は景気・運賃の局面から決め、帳尻合わせはしていない。

資本コスト 9.0% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。k = 基本 8.0% + quality +1.0%。運賃の振れが主因で、純現金なので借金の上乗せはない。個別のリスク(関税の変更・AI 荷主・デジタル仲介)は k に足さず、筋書きと確率で表す。

同じ業種(資本財・サービス)の AI 分析

割安 ペンテアPNR プール機器の在庫調整と水事業の安定収益。買い足しと住宅の景気が振れる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 4 割強上回り、割安 本質価値との差 +38.6% · 10 年 割安(年 +10.3%) やや割安 ロッキード・マーチンLMT 受注残 2,300 億ドルと防空ミサイルの増産で利益が戻る防衛の王道銘柄。F-35 一本足の傷はあるが、利益ベースの倍率(10 年中立 20.3 倍)で測っても本質価値は今の時価総額を 3 割ほど上回る(割安) 本質価値との差 +23.1% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 コパートCPRT 堀の厚い事故車オークションの寡占で、余った現金 40 億ドルを戻り方 0.5 で足し、台数の弱さを織り込んでも、利益ベースの本質価値は今の値段を 3 割弱上回る 本質価値との差 +22.4% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 テクストロンTXT 時価総額 131 億ドルは GAAP の純利益の 14 倍。ジェット・MV-75・工業を抱える複合企業は、利益ベースの倍率(10 年中立 12.6 倍)で測ると本質価値が今の約 1.2 倍に出てやや割安 本質価値との差 +18.0% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 レノックス・インターナショナルLII 住宅は在庫調整の谷、商業用は 2 桁で伸びる空調。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 15.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +21% でやや割安 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 オーチス・ワールドワイドOTIS 保守の継続収入が利益の大半を稼ぐ優良事業。中国の新設不況と KONE・TKE 統合の競争で悲観側を厚く置いても、総合は今の時価総額に対し +22% でやや割安 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 ウーバー・テクノロジーズUBER 実力の利益は見かけの半分。未成立の買収を外した単体で、自動運転で取り分が削られる負けを厚く見ると、利益ベースの倍率では今の値段をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ノースロップ・グラマンNOC B-21 と Sentinel で米国の核抑止の 2 本柱を持つ防衛の主契約者。受注残は史上最高だが利益率は薄く、利益ベースの倍率では本質価値は今の時価総額をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) 適正 ハネウェル エアロスペースHONA 民間機の装備品とアフターマーケット・防衛の 3 本柱で稼ぐが、分離で純負債 約 148 億ドルと自己資本のマイナスを背負い、2026 年の見通しを下げた直後の新会社 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスUAL 山の年でなくならした利益で測ると、国際線とプレミアムで稼ぐ航空会社の本質価値は今の値段を 1 割強上回る。ただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いたただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いた 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 ユナイテッド・パーセル・サービスUPS アマゾンの荷物の削減を終え利益が戻り始めた宅配の最大手。利益ベースの倍率で測ると純利益 15 倍の今の値段はやや安いが、アマゾン自前網との競争を重く見て確率を悲観側に置いた 本質価値との差 +6.4% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 キャリア・グローバルCARR 売却後の空調はデータセンターと更新需要で伸びる優良株。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +9% で適正 本質価値との差 +5.1% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 ローリンズROL 家庭と店舗に張りつく定期契約の害虫駆除は景気に強く、買収の支出を利益から引き、利益ベースの倍率(中立 23 倍)で測ると、本質価値は今の値段を 1 割弱上回る水準で適正 本質価値との差 +3.7% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 ゼネラル・ダイナミクスGD ガルフストリームと潜水艦で稼ぐ防衛・ビジネスジェットの複合企業。受注残 1,365 億ドルで利益の見通しは堅く、利益ベースの倍率(資本コスト 7.75%、中立は上限の 9 割弱)で測ると今の値段は適正の範囲 本質価値との差 0.0% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 ビルダーズ・ファースト・ソースBLDR 米国最大級の住宅建材の流通・加工。着工の谷と重い借金。利益ベースの正当化 PER の 9 割(中立 10 年 9.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +3% で適正 本質価値との差 −1.9% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 マスコ・コーポレーションMAS 改修需要に乗るブランド製品。ホームデポ頼みと住宅循環が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 16.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -6% で適正 本質価値との差 −8.5% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ユニオン・パシフィックUNP 線路という最高級の堀を持ち、未成立の NSC 合併を除いた単独の姿で測ると、純利益の 24 倍の今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −8.7% · 10 年 適正(年 +5.2%) 適正 ヴェラルトVLTO 定期収入が約 6 割の水質・製品識別の会社。利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると、今の値段(PER 26.9 倍)はやや高いが適正の範囲 本質価値との差 −9.0% · 10 年 適正(年 +5.6%) 適正 L3ハリス・テクノロジーズLHX 宇宙・通信・ミサイル推進の 3 本柱で受注残 420 億ドル。固体ロケットモーターの増産が利益を押し上げるが、利益ベースの倍率(10 年中立 15.4 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 1 割ほど下回る(やや割高) 本質価値との差 −9.8% · 10 年 適正(年 +5.3%) やや割高 GEエアロスペースGE 民間エンジン整備という最良の事業を持つが、PER 39 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 21 倍)の 1.8 倍で、計算上はやや割高 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 スリーエムMMM PFAS の訴訟支払いを抱えつつ利益率は上向き。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段に近く、適正 本質価値との差 −12.7% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 W・W・グレインジャーGWW 北米の産業用品流通で堀の深い優良企業。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 20.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 デルタ航空DAL 山の年でなくならした利益で測ると、燃料高でも優良な航空会社の価値は今の値段とほぼ釣り合う。利益ベースの PER は 10 倍台で、循環と燃料の悲観を厚く置いた 本質価値との差 −14.1% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 スナップオンSNA 整備士へのバン販売の堀と厚い現金で利益率 22% を保つ。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −14.2% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 インガソール・ランドIR 圧縮機・真空・ポンプで世界の上位を争う質の高い産業機械。買収で伸びる分は買収の現金を引いて評価すると、利益ベースの上限で見ると今の値段は高く、やや割高 本質価値との差 −14.2% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 A.O.スミスAOS 北米最大の給湯器メーカー。中国の不振とヒートポンプ移行が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.7 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -11% でやや割高 本質価値との差 −15.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ハンティントン・インガルス・インダストリーズHII 米国で唯一の原子力空母の造船所で、潜水艦も手がける。受注残 573 億ドルで売上は読めるが利益率は 5% 台と薄く、利益ベースの PER(中立 12.7 倍)で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 パッカーPCAR 北米クラス 8 の循環と DAF の欧州で稼ぐ堅実な首位級。事業は優良だが、利益ベースの上限の内側(中立は 7.6 割)で測ると、今の値段は 2 割弱高く、やや割高 本質価値との差 −16.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ジェイコブズ・ソリューションJ 政府サービスを分離した設計・工事管理会社。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 11.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −17.1% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 トランスダイム・グループTDG 独占に近い航空機部品の補修収入で稼ぐ高収益の複利機械。ただし純負債は EBITDA の約 5.8 倍で、利益ベースの倍率(10 年中立 15.3 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 2 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −17.6% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ハベルHUBB 電力会社の送配電部材とデータセンター配線で稼ぐ高収益企業。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 16.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -18% でやや割高 本質価値との差 −17.8% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ITWイリノイ・ツール・ワークスITW 利益率は高いが売上の伸びの実績が弱い。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −18.8% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 フォーティブFTV 分離後は計測・施設ソフト・滅菌の堅い会社。GAAP の PER 30 倍は高く、利益ベースの本質価値は今の値段を 1 割ほど下回り、総合はやや割高 本質価値との差 −19.2% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 レイドス・ホールディングスLDOS 政府案件の受注残は厚いが、人月で売る IT 受託は AI エージェントの標的で、売上が縮む前提で見るとやや割高(-14%) 本質価値との差 −20.1% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 アメテックAME ニッチな計測・精密部品を買い足して束ねる質の高い会社。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 17.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -24% でやや割高 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 スタンレー・ブラック&デッカーSWK 工具の回復は費用削減の実現と関税の転嫁で決まる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -15% でやや割高 本質価値との差 −20.9% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 カミンズCMI 発電は受注が 2028 年下期まで埋まり利益は拡大中だが、北米トラックの循環が深く、利益ベースの本質価値は今の時価総額を 2 割強下回るやや割高 本質価値との差 −22.3% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ウェイスト・マネジメントWM 堀は厚く価格の力も強い。資本コスト 7.5% で利益ベースの正当化 PER(中立 21 倍)を測ると、PER 34 倍の今の値段はやや割高の範囲 本質価値との差 −22.7% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 アレジオンALLE 商業施設の錠・出口装置で米国の上位を守る堅い事業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -13% でやや割高 本質価値との差 −23.3% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 ザイレムXYL 水の設備・計測・サービスで景気に強いが、のれん込みの資本効率は低い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -20% でやや割高 本質価値との差 −23.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 ドーバーDOV 5 部門の買収型機械メーカー。液冷・バイオ医薬で伸びるが、GAAP の PER 25 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 13 倍)の約 2 倍で、本質価値は今の値段を 3 割弱下回るやや割高 本質価値との差 −26.7% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 フェデックス・フレイトFDXF 分離で借金を負った LTL 首位級の事業は堀も回復余地もあるが、薄い利益率の回復をすでに値段が先に見込んでおり、利益ベースの倍率(10 年中立 12.0 倍)で測るとやや割高 本質価値との差 −27.4% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 RTXコーポレーションRTX 民間機と防衛の両輪で受注残 2,890 億ドルを積む優良企業。GAAP の PER 39 倍に対し、利益ベースの倍率(10 年後の中立 14.7 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 3 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −28.1% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 ノーフォーク・サザンNSC 東部の線路は代えのきかない優良な資産だが、今の値段にはユニオン・パシフィックとの合併の上乗せが入っており、NSC 単体の利益ベースの価値は 2 割台半ば下で、やや割高 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +2.8%) やや割高 CSXCSX 線路の堀と利益率の回復は本物だが、回復後の利益に今の値段が先に届いており、利益ベースの倍率(moat 強・10 年中立 19.5 倍)で測ると、やや割高 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +2.8%) やや割高 エマソン・エレクトリックEMR プロセス産業の制御・計測の堀は深いが、事業の入れ替えの途中。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -30% でやや割高 本質価値との差 −29.1% · 10 年 やや割高(年 +3.1%) やや割高 ハネウェル・インターナショナルHON エアロスペース分離後のビル・プロセス・産業オートメーション専業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -26% でやや割高 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) 割高 ジェネラック・ホールディングスGNRC 停電頼みの住宅用発電機から、データセンター向けの大型発電機へ変わる途中。利益ベースの正当化 PER の 7.2 割(中立 10 年 10.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -32% で割高 本質価値との差 −30.4% · 10 年 割高(年 +3.8%) 割高 フェデックスFDX 分離後のフェデックスは、売上 825 億ドルで営業利益率 5〜6% の薄利の宅配会社。分離前の台帳の PER 15.8 倍は見かけで、継続事業では 20 倍超。費用削減は本物だが、利益ベースの倍率(10 年中立 11.1 倍)で測ると割高 本質価値との差 −32.6% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 トレイン・テクノロジーズTT 受注残 121 億ドルの AI 冷却ブームで利益は拡大中だが、PER 35 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 16.4 倍)の 2 倍で、総合は今の時価総額に対し -33% で割高 本質価値との差 −34.5% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 シンタスCTAS 堀は厚く伸びも安定だが、利益ベースの正当化 PER(成熟後の中立 22 倍)で測ると、PER 40 倍台の今の値段は割高 本質価値との差 −35.2% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 サウスウエスト・エアラインLUV 手荷物有料化・指定席・プレミアム席の上積みが計画の 6〜7 割で定着する前提でも、利益ベースで測ると価値は今の値段を下回る。会社計画の実現度で大きく分かれる。会社計画の実現度で大きく分かれる 本質価値との差 −35.6% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 リパブリック・サービシズRSG 廃棄物の寡占と価格の力は強いが、利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると今の値段は割高。数量の弱さと環境ソリューションの不振が懸念 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 アイデックスIEX 受注は過去最高でも、GAAP の PER 37 倍は利益ベースの 10 年の中立(約 14 倍)の 2 倍半ほどで、本質価値は今の値段の 6 割強で割高 本質価値との差 −36.9% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 パーカー・ハネフィンPH 航空が 3 割超・産業が 7 割の高収益な動き・流れの制御部品大手。堀は厚いが PER 34 倍は利益ベースの上限(18 倍)の 2 倍近く、割高 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 ノードソンNDSN 接着剤・医療部品・電子検査のニッチ首位で稼ぐ高収益企業だが、AI 向けの急回復を織り込んだ PER 38 倍は利益ベースの上限(約 19 倍)の 2 倍で、割高 本質価値との差 −37.4% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 ジョンソンコントロールズJCI データセンター冷却が伸びるビル設備の優良会社。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −41.1% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 エムコア・グループEME 設備工事の大手。受注残 171 億ドルは山の利益。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -43% で割高 本質価値との差 −41.4% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 キャタピラーCAT 受注残 720 億ドルの AI 電源ブームで利益は急拡大中だが、PER 39 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 14 倍)の約 3 倍で割高 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 GEベルノバGEV ガスタービン受注残と電化で利益が伸びるが、山の利益に高い倍率を掛けない。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -49% で割高 本質価値との差 −42.7% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 オールド・ドミニオン・フレイト・ラインODFL 拠点網の密度と運賃の規律という堀は本物だが、谷の利益の上にすでに回復後の値段が乗っており、式で測ると割高 本質価値との差 −43.3% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 イートンETN 北米の配電設備は寡占と受注で質が高いが、投資の山と債務を抱える。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -48% で割高 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 ファスナルFAST 大口契約とオンサイトでシェアを取る産業用品流通。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 18.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -45% で割高 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 ユナイテッド・レンタルズURI 建機レンタル最大手で専門機材が 2 桁成長するが、借金で膨らむ ROE と建設の循環を利益ベースの PER(中立 12.0 倍)と悲観の確率で見ると、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −46.4% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ロックウェル オートメーションROK 北米の制御装置 Logix とクラウドの Plex という堀はあるが、景気の振れが大きい。利益ベースの正当化 PER の 7.5 割(中立 10 年 13.3 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -47% で割高 本質価値との差 −47.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 シー・エッチ・ロビンソン・ワールドワイドCHRW 北米最大のトラック仲介で、AI による人員減が利益に残るかが核心。資本コスト 9.25% の利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 12.5 倍)で測ると割高で、安全域はない 本質価値との差 −47.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 ボーイングBA 受注残 7,150 億ドルの民間機の複占の一角だが、営業赤字・純負債 260 億ドル・固定価格契約の損失を抱え、時価総額 1,500 億ドルは利益ベースの倍率では回復が完成しても届かず割高 本質価値との差 −47.8% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 ハウメット・エアロスペースHWM ガスタービンと航空エンジンの翼・部品で世界首位級の寡占。利益は急伸し堀も本物だが、時価総額約 880 億ドルは 2026 年の純利益の約 42 倍で、10 年後の利益ベースの PER(中立 15.4 倍)の 2.7 倍。大きく割高大きく割高 本質価値との差 −48.1% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 JBハント・トランスポート・サービシズJBHT インターモーダルの回復と値上げ余地は本物だが、ならした利益に今の値段が先に届いており、貨物の山と鉄道再編の両方に弱く、利益ベースの倍率(10 年中立 12.5 倍)で測ると割高 本質価値との差 −50.4% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 ブロードリッジ・ファイナンシャル・ソリューションズBR 議決権の配布という本物の堀は認めるが、取引後処理は AI の標的で、利益の倍率を下げて見ると割高(-50%) 本質価値との差 −52.9% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 ワブテックWAB 受注残 309 億ドルと機関車の更新で伸びる、のれん込みの重い資本。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -55% で割高 本質価値との差 −53.4% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 アクソン・エンタープライズAXON 時価総額 317 億ドルは GAAP の純利益(株式報酬を費用にした値)の 260 倍超。警察の束ね売りで 10 年伸びても、利益ベースの倍率では中立の 10 年後が今の値段に届かず割高 本質価値との差 −56.1% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 ディア・アンド・カンパニーDE 2026 年が農機サイクルの底(純利益 約 49 億ドル)で、PER 35 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 12 倍)の 3 倍近くで、計算上は割高 本質価値との差 −56.4% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)ADP 給与処理の堀は本物だが、1 人あたり課金は AI エージェントに揺さぶられ、利益の倍率を下げて見ると割高(-54%) 本質価値との差 −56.6% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ペイチェックスPAYX 小企業向けの給与は 1 人あたり課金の席型で、AI エージェントと新興勢力が削る前提で見ると割高(-54%) 本質価値との差 −56.9% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 バーティブ・ホールディングスVRT 電力と冷却を握る優良企業だが、AI 投資一本足の需要。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -60% で割高 本質価値との差 −57.6% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 ベリスク・アナリティックスVRSK 損保の標準データという本物の堀は認めるが、請求分析は AI 見積りで単価が下がり、利益の倍率を抑えると割高(-58%) 本質価値との差 −60.5% · 10 年 割高(年 −3.3%) 割高 コンフォート・システムズUSAFIX データセンター向けの機械・電気工事は利益率 17% の山にいる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -62% で割高 本質価値との差 −61.3% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 クアンタ・サービシーズPWR 受注残 534 億ドルで今年の利益は急増するが、現在の PER 約 54 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 12.0 倍)の 4 倍を超え、総合は今の時価総額に対し -66% で割高 本質価値との差 −61.5% · 10 年 割高(年 −1.9%) 割高 エクイファックスEFX 独自データと寡占の堀は認めるが、本人同意の直接取得という代替が数量を削り、利益の倍率を抑えると割高(-62%) 本質価値との差 −67.6% · 10 年 割高(年 −4.2%)

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  5. エクスペディターズ 2026 年の利益の増加は一部が続かない(ヤフー・ファイナンス)
  6. 世界の航空フォワーダー上位 25 社(アームストロング、サプライチェーン 24/7)
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分析日 2026-10-16