株譜
AI 銘柄分析 · 資本財・サービス · 試作

パッカー PCAR

北米クラス 8 の循環と DAF の欧州で稼ぐ堅実な首位級。事業は優良だが、利益ベースの上限の内側(中立は 7.6 割)で測ると、今の値段は 2 割弱高く、やや割高

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)91.55 ドル482 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)109.6 ドル577 億ドル差 −16.5%
10 年後から見ると やや割高 価値 91.55 ドル482 億ドル · 差 −16.5% · 期待の年率 +5.2%
期待の年率リターン(10 年)+5.2%資本コスト比 −3.6 pt
推定の資本コスト8.8%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.8% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

パッカー(PACCAR)は、ケンワース・ピータービルト(北米)と DAF(欧州・ブラジル)の大型トラックを作る商用車メーカーで、売上の 24% を占める部品事業と、8% の金融子会社(PACCAR Financial Services)を持つ。2025 年は売上 284 億ドル、純利益 24 億ドル(欧州の民事訴訟費用 3.5 億ドルを含み、除くと約 26 億ドル)。北米クラス 8 の市場が 23 万台まで落ち、関税の負担も重なって、トラックの税前利益率は 4.5% まで下がった。2026 年は 4〜6 月期の純利益が 7.5 億ドルと前年を上回り、部品は過去最高の売上、受注は 2026 年の生産枠が埋まるほど強い。

この会社の特徴は、利益の山と谷が大きいのに、財務の体力が際立つことである。事業側(トラックと部品)には借金がなく、現金と有価証券が約 87〜93 億ドルある。時価総額 584 億ドルの 15% 超が現金で、PER 24.5 倍は谷に近い 2025 年の利益で測った値にすぎない。一方、金融子会社は 147 億ドルの借金を抱えるが、事業の純負債ではなく自己資本(推定 40 億ドル)で評価し、現金とは混ぜていない。

バリュー投資の観点では、北米クラス 8 の台数 × シェア 30% × 価格(物価並み)、欧州 16 トン超の台数 × DAF のシェア 13.5% × 価格、部品(稼働台数 × 1 台あたりの部品売上)で 10 年を積み上げた。山の年の利益に倍率を掛けず、市場をならした台数(北米 26〜27 万台)で利益を置き、倍率は利益ベースの正当化 PER で置いた。上限は事業の ROE 約 30%・g 4%・k 8.75%・RONIC 約 20% で 16.7 倍。中立はその 7.6 割に置き、現金 91 億ドルを足すと 10 年後の時価総額は今の約 1.2 倍になる。割り引くと今の値段を 2 割弱下回り、やや割高である(総合の差 −17%)。循環産業なので悲観の確率を厚めに置いており、価格の動きは荒い。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、パッカーは「10 年後も存在し、今より強いか」と聞かれれば存在する。大型トラックは電動化・自動運転でも当面は車が要り、パッカーは北米のケンワース・ピータービルトのブランド、自社エンジン、部品と整備の網、中古の価値を持つ。1939 年から黒字を続けてきた経営は、循環の谷で資本を使い果たさず、山で株主に戻す。借金のない事業と金融子会社の分離が明快で、オーナー利益(利益から成長に要る投資を引いた額)は、ならして年 30 億ドル台前半(2025 年の谷で 20 億ドル、2023 年の山で 40 億ドル超)に見える。

ただし、バリュー投資家が見るのは山の利益ではなく、ならした利益と、谷での耐性である。北米クラス 8 の台数は 2025 年の 23 万台(谷に近い)、2023 年は 30 万台超で、ならして 26 万台前後。今の PER 24.5 倍は谷の利益で測った値で、ならした利益(約 37 億ドル)で測ると約 16 倍になる。事業側の現金 90 億ドル前後を時価総額から引くと、事業は ならした純利益の約 15 倍という計算になる。

主な不確かさは、北米の 2027〜28 年が前倒し購入の反動で落ちるか、欧州で DAF のシェアが下がり続けるか、中国メーカーが欧州で価格を壊すか、の 3 点。確信度は中程度から高めで、安全域は、事業の現金と、谷でも黒字を保つ構造にある。

何で稼ぐ会社か

売上の 68% を占めるトラック事業は、北米のケンワースとピータービルト(米国のテキサス州・オハイオ州・ワシントン州の工場)、欧州の DAF(オランダ・ベルギー・英国の工場、ルノー・トラックス向けのキャブも製造)、メキシコ・ブラジル・豪州の工場から成る。2025 年の納車は 14.4 万台(北米 7.7 万・欧州 4.4 万・他 2.3 万)。北米のクラス 8(大型)小売の市場は 23.3 万台で、シェアは約 30%。欧州の 16 トン超は 29.7 万台で、DAF のシェアは 13.5%(2024 年は 14.4%)。エンジンは自社の PACCAR MX で、ケンワース・ピータービルトの約 29% に載り、部品の売上と利益の土台にもなっている。

部品事業(PACCAR Parts)は 2025 年に売上 68.7 億ドル、税前利益 16.7 億ドル(利益率 24%)。世界 99 か国、2,000 以上の販売店、350 以上の TRP 店、21 の物流拠点を持ち、保有トラックが走るほど売れる。税前利益はトラック事業の 2 倍近くあり、景気の谷でも崩れにくいため、全社の利益を下支えする。

金融子会社は 26 か国で、パッカー車の販売店と顧客に融資・リースを出す(資産 228 億ドル、売上 22.1 億ドル、税前利益 4.85 億ドル、小売のシェア 27%)。トラックを売るための道具であり、銀行ではない。事業の現金と金融子会社の借入は別々に見る必要がある。2025 年は欧州の民事訴訟(EC が認定したトラックのカルテルに関連)で 3.5 億ドルの費用を計上した。

優良さと弱いところ

堀は 4 つある。第 1 に、北米でケンワース・ピータービルトは「運転手が乗りたい車」として、大型の長距離輸送で価格を決める力を持ち、競合のフレイトライナー(ダイムラー)、インターナショナル(トラトン)、ボルボ・マックより高い利益率を長く維持してきた。第 2 に、自社エンジンと一体の部品・整備網で、保有台数からの利益が景気の谷でも続く。第 3 に、中古車の価値の高さと金融子会社の貸し出しで、買い替えの回転がよい。第 4 に、「循環の谷でも赤字にならない」経営(1939 年から毎年黒字)と、借金のない事業の現金。

資本効率は高い。連結の ROE は 12〜29%(2025 年 12%)だが、事業の運転資本(自己資本から現金と金融子会社を除いた約 62 億ドル)で測ると 2025 年でも約 30%、通常の年で 40% 前後になる。投資は設備投資 7〜7.5 億ドル、研究開発 4.5〜4.8 億ドルと小さく、売上が増えても元手がほとんど要らない。

弱い所は 3 つ。利益の振れが大きいこと(営業利益率 3.0% から 17.2%)、DAF の欧州での利益率が低く(トラックの税前利益率は北米の半分以下)シェアが 2024 年から下がったこと、2027 年の排ガス規制と電動化への投資負担。自社株買いをしない(株数は年 0.2% 増える)ので、1 株の価値は純利益の伸びに頼る。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

大型トラックは、物流の景気(貨物量・運賃)と車の買い替え周期で数量が 3〜5 割動く典型的な循環産業である。北米のクラス 8 は、2023 年の山(30 万台超)から 2025 年の 23.3 万台まで落ち、2026 年は 23〜27 万台の見通しに戻りつつある。運賃は上昇し、貨物の輸送能力がきつく、車齢が上がっているため、受注は 2026 年の生産枠が埋まるほど強い(7 月の受注は前年比 +68%、2027 年の枠はまだ開いていない)。EPA の 2027 年規制(NOx)は 7 月に見直し案が出て、現行エンジンを罰金つきで作り続けられる形になり、前倒し購入は「中程度」にとどまる見方が多い。業界ノートの「年 28〜30 万台」は生産(輸出・メキシコを含む)の見方で、米加の小売に直すと平年 26 万台前後(2015〜2025 年の平均、推定)になるため、こちらで置き直した。

2025 年 11 月に始まった中型・大型トラックへの 232 条の関税は、米国内の 3 工場で販売の 9 割超を作るパッカーに有利に働く。メキシコで作るダイムラー・トラトンは部品の関税と車体の関税の両方を受ける。パッカーは 2026 年に関税の上乗せ課金をやめ、利益率の回復が見えてきた(トラック・部品・その他の売上総利益率 4〜6 月期 14.4%、前年 13.9%)。

欧州の 16 トン超は 2025 年に 29.7 万台(前年 31.6 万台)に縮んだが、2026 年は 29〜33 万台の見通し。DAF はボルボ・ダイムラー・スカニア・マン・イベコと競い、中国メーカー(BYD・三一重工)の欧州進出と電動トラックの規制(CO2 基準)が価格を押す。南米(ブラジル)は 10〜11 万台で、DAF ブラジルが挑戦中。今後 10 年は、北米が物価並みの価格上昇と台数ほぼ横ばい(ならして年 +0.5〜1%)、欧州が横ばい、部品が保有台数の増加と値上げで名目 5% 前後、という見方を中立とした。

資本政策と M&A

配当方針は、通常配当を前年の純利益の約 3 分の 1 とし、手元の現金が必要額を超えた分を特別配当で出す形で、近年は純利益のほぼ全額を還元している(2025 年の配当は約 23 億ドル、純利益は 23.8 億ドル)。自社株買いはほぼしない(2025 年は 0)。株式報酬で株が毎年約 0.2% 増えるので、還元は配当から株式報酬の分を引いた正味で見る。

現金は事業側に 87〜93 億ドルあり、金融子会社の借入(147 億ドル)とは別に管理されている。事業の純現金は時価総額の約 15% で、これを 1 ドルで数えた。大型の買収はない(過去は DAF・ケンワース・ピータービルトを自社で育てた)。EC の民事訴訟は 2025 年の 3.5 億ドルで一段落したが、追加の請求が出る可能性は残る。

成長の元手は小さい(設備投資 7〜7.5 億ドル、研究開発 4.5〜4.8 億ドル)ので、市場が戻れば、利益のほとんどが株主に戻る構造になっている。ただし、大きな現金を景気の谷に備えて抱える方針が強いので、特別配当は山の年に出る。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

2026 年は運賃の上昇と車齢の上昇で北米の受注が強く、生産枠は埋まっている。2027 年の排ガス規制は、見直し案で現行エンジンを罰金つきで作り続けられるが、パッカーは自社の新エンジンの準備が最も進んでおり、規制が緩めば緩むほど安く作れる側にいる。232 条の関税はテキサス・オハイオ・ワシントンの国内工場を持つパッカーに有利で、ダイムラー・トラトンのメキシコ生産は不利になる。役員は 2035 年までに北米シェア 35% を目標に掲げた。

部品は過去最高の売上を更新し、保有台数の増加と物価で年 4〜5% 伸びる。税前利益率 24% は景気に左右されにくく、全社の税前利益の約半分を支える。金融子会社は小売のシェア 27% で、貸し倒れが少なく、収益は安定している。DAF は 2026 年に台数が増え、ブラジルの再建も進んでいる。

事業の現金 90 億ドルは時価総額の 15% を超え、景気の山で特別配当として戻る。ならした北米の台数は 26〜27 万台で、シェア 31〜33%、トラックの税前利益率 11〜13%、部品 24〜25% を置けば、ならした純利益は 2028 年に 40 億ドル台、2035 年に 60 億ドル台になる。これが強気の見方で、楽観とやや楽観の筋書きの下敷きである。

慎重な見方

北米の今の強さは前倒し購入と車齢の上昇という 1 回限りの要因が多く、2027 年の規制後は反動で受注が落ちる。大型トラックの台数はリーマン時に 55% 減り、パッカーの営業利益率は 3.0% まで落ちた。今の PER 24.5 倍は、谷に近い利益に付いた高い倍率で、山の利益に直すと割安に見えるだけで、山の利益は続かない。

欧州では DAF のシェアが 14.4% から 13.5% に落ち、市場も 31.6 万台から 29.7 万台に縮み、EC の民事訴訟の追加請求も残る。中国の BYD や三一重工が電動トラックで欧州に入り、規制の CO2 基準が価格を押す。DAF の税前利益率は北米の半分以下にとどまる。232 条の関税は、メキシコ産トラックの価格差を縮めても、部品の関税とコストの上昇で、パッカー自身の費用も上がる。

2035 年までに北米シェア 35% は役員の願望にすぎず、フレイトライナーとインターナショナル・ボルボが対抗して値引きをすれば守れない。電動化と自動運転の投資は、ソフトウェアとバッテリーで他社に遅れる可能性もある。利益ベースの上限 16.7 倍は、成長が物価並み以上(4%)で事業の ROE 約 30% が続く前提で、これが崩れれば倍率は 13 倍台に落ちる。

どちらに重みを置いたか

事業の質・北米の受注・現金の厚さで強気の見方が強く、倍率は利益ベースの上限(16.7 倍)の 7.6 割に置いた。循環産業として 2027〜28 年の反動を警戒する慎重な見方にも根拠がある。確率は楽観 8%・やや楽観 20%・中立 36%・やや悲観 22%・悲観 14%(シェアを失い、構造的に弱い姿)とし、悲観側を厚めに置いた。ならした利益で積むと、中立の 10 年後の時価総額は今の約 1.2 倍。確率の加重平均は今の値段を 2 割弱下回り、やや割高である。利益を山でなくならして置き、悲観の深さと確率で守った。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 122.50 ドル645 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 58.72 ドル309 億ドル)。 今の値に割り戻すと 91.55 ドル482 億ドル、今との差 −16.5%、 期待の年率 +5.2%(資本コスト 8.8%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 199.64 ドル1,052 億ドル 70.99 ドル374 億ドル +147.0% +9.5% 21.65 ドル114 億ドル
やや楽観 20% 162.34 ドル855 億ドル 66.06 ドル348 億ドル +108.4% +7.6% 45.68 ドル241 億ドル
中立 36% 132.86 ドル700 億ドル 61.69 ドル325 億ドル +77.5% +5.9% 70.04 ドル369 億ドル
やや悲観 22% 92.29 ドル486 億ドル 53.15 ドル280 億ドル +32.7% +2.9% 32.00 ドル169 億ドル
悲観 14% 42.33 ドル223 億ドル 42.33 ドル223 億ドル −22.7% −2.5% 11.85 ドル62 億ドル
加重平均100% 122.50 ドル645 億ドル58.72 ドル309 億ドル +65.4% +5.2% 181.22 ドル955 億ドル

今の株価時価総額 109.59 ドル577 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.8% を下回るほど割高。

楽観 8% 楽観:北米シェア 33.5%(目標 35% へ近づく)、台数 30 万台、トラック利益率 14%、部品が名目 6% で伸びる 利益 68 億ドル · PER 14.4 倍 · 株価時価総額 199.64 ドル1,052 億ドル

2035 年の売上は 548 億ドル(北米 272・欧州 89・他 33・部品 119・金融 35)、税前利益 88 億ドル、純利益 67.9 億ドル(2025 年の 2.9 倍)。北米は 30 万台、シェアは 33.5%(役員の目標 35% に近づく)、価格は物価 1.41 倍に付加価値を乗せて 1.45 倍。トラックの税前利益率は北米 14%、欧州 7.5%、他 6%。部品は稼働台数 180 万台(年 +1.2%)、1 台あたりの売上が物価と構成で 1.5 倍となり、売上 119 億ドル、利益率 25.5%。金融子会社の資産は 360 億ドル。電動化・自動運転でも先頭集団にとどまり、特別配当で還元は大きい。倍率は利益ベースの正当化 PER の上限 17.1 倍(g 4.0%・RONIC 21.5%・k 8.75%)の 8.5 割で PER 14.4 倍、時価総額は 1,052 億ドル。

  • 北米トラック(ケンワース・ピータービルト):数量 300(米加クラス 8 小売の市場(千台))× 価格 90.7%(パッカーのシェア × 1 台あたり収入(億ドル/千台)× 物価の指数)→ 売上 272 億ドル・営業利益 38 億ドル。市場 300 千台 × シェア 33.5% × 価格 1.45 倍
  • 欧州トラック(DAF):数量 335(欧州 16 トン超の市場(千台))× 価格 26.6%(DAF のシェア × 1 台あたり収入(億ドル/千台)× 物価の指数)→ 売上 89 億ドル・営業利益 7 億ドル。市場 335 千台 × シェア 15.5% × 価格 1.45 倍
  • その他地域トラック(メキシコ・南米・豪州ほか):数量 240(対象市場(千台、南米 16 トン超・メキシコ・豪州・他の合計の推定))× 価格 13.8%(パッカーのシェア × 1 台あたり収入(億ドル/千台)× 物価の指数)→ 売上 33 億ドル・営業利益 2 億ドル。市場 240 千台 × シェア 14.0% × 価格 1.45 倍
  • 部品(PACCAR Parts):数量 1,800(パッカー系の稼働トラック(千台、推定))× 価格 0.07(1 台あたりの年間部品売上(億ドル/千台)× 物価の指数 × 構成の改善)→ 売上 119 億ドル・営業利益 30 億ドル。稼働台数 1800 千台 × 1 台あたり部品売上 4,300 ドルの 1.54 倍
  • 金融子会社(PACCAR Financial Services):数量 360(融資・リース資産(億ドル))× 価格 0.10(収益率(売上 ÷ 資産))→ 売上 35 億ドル・営業利益 8 億ドル。融資・リース資産 360 億ドル × 利回り 9.7%

倍率:正当化 PER 17.1 倍(g 4.0%・RONIC 21.5%=k 8.75%+残る割合×(事業の ROE 34.3%−k)・moat=normal)に対して 14.4 倍(上限の 8.5 割)に置いた。北米が 29 万台まで戻りシェアも伸びる最良の筋書き。ただし台数は循環の山で、山の利益に高い倍率は掛けないので上限の 8.5 割にとどめた。時価総額には、事業の純利益に PER を掛けた分に加えて余った現金 91 億ドルを足している。

確率:北米シェア 35% の目標に近づき、台数が高水準で、部品が名目 6% で伸び続ける必要がある。重なる確率は 1 割弱。

やや楽観 20% やや楽観:シェア 32%、台数 28.5 万台、利益率 12.5%。DAF は 14.8% に上がる 利益 59 億ドル · PER 13.3 倍 · 株価時価総額 162.34 ドル855 億ドル

2035 年の売上は 503 億ドル(北米 243・欧州 82・他 30・部品 115・金融 34)、税前利益 76 億ドル、純利益 58.6 億ドル(2025 年の 2.5 倍)。北米は 28.5 万台、シェア 32%、価格 1.43 倍、トラック利益率は北米 12.5%・欧州 6.2%・他 5%。部品は名目 5.5% で伸び、DAF のシェアは 14.8% に回復する。倍率は利益ベースの正当化 PER の上限 16.9 倍(g 4.0%・RONIC 20.3%・k 8.75%)の 8.1 割で PER 13.3 倍、時価総額は 855 億ドル。

  • 北米トラック(ケンワース・ピータービルト):数量 285(米加クラス 8 小売の市場(千台))× 価格 85.4%(パッカーのシェア × 1 台あたり収入(億ドル/千台)× 物価の指数)→ 売上 244 億ドル・営業利益 30 億ドル。市場 285 千台 × シェア 32.0% × 価格 1.43 倍
  • 欧州トラック(DAF):数量 325(欧州 16 トン超の市場(千台))× 価格 25.1%(DAF のシェア × 1 台あたり収入(億ドル/千台)× 物価の指数)→ 売上 82 億ドル・営業利益 5 億ドル。市場 325 千台 × シェア 14.8% × 価格 1.43 倍
  • その他地域トラック(メキシコ・南米・豪州ほか):数量 225(対象市場(千台、南米 16 トン超・メキシコ・豪州・他の合計の推定))× 価格 13.2%(パッカーのシェア × 1 台あたり収入(億ドル/千台)× 物価の指数)→ 売上 30 億ドル・営業利益 2 億ドル。市場 225 千台 × シェア 13.5% × 価格 1.43 倍
  • 部品(PACCAR Parts):数量 1,780(パッカー系の稼働トラック(千台、推定))× 価格 0.06(1 台あたりの年間部品売上(億ドル/千台)× 物価の指数 × 構成の改善)→ 売上 115 億ドル・営業利益 29 億ドル。稼働台数 1780 千台 × 1 台あたり部品売上 4,300 ドルの 1.50 倍
  • 金融子会社(PACCAR Financial Services):数量 350(融資・リース資産(億ドル))× 価格 0.10(収益率(売上 ÷ 資産))→ 売上 34 億ドル・営業利益 7 億ドル。融資・リース資産 350 億ドル × 利回り 9.7%

倍率:正当化 PER 16.9 倍(g 4.0%・RONIC 20.3%=k 8.75%+残る割合×(事業の ROE 31.8%−k)・moat=normal)に対して 13.3 倍(上限の 8.1 割)に置いた。北米 27.5 万台、シェア 31.5% で部品と欧州も堅調な筋書き。楽観より控えめで上限の 8.1 割。余った現金の分は別に足している。

確率:シェアが 32% に上がり、部品とエンジンの囲い込みが効く展開。強気の見方に近い 2 割。

中立 36% 中立:北米は平年 27 万台、シェア 31%、トラック利益率 11%。DAF は横ばい、部品は名目 5% で伸びる 利益 51 億ドル · PER 12.2 倍 · 株価時価総額 132.86 ドル700 億ドル

2035 年の売上は 463 億ドル(北米 220・欧州 74・他 26・部品 111・金融 33)、税前利益 66 億ドル、純利益 51.1 億ドル(2025 年の 2.1 倍)。北米は平年 27 万台、シェア 31%、価格は物価並みの 1.41 倍。トラックの税前利益率は北米 11%・欧州 5%・他 4.5%。欧州は 31.5 万台、DAF のシェア 14%。部品は稼働台数 176 万台(年 +1%)、1 台あたりの売上が物価と構成で 1.47 倍となり、売上 111 億ドル、利益率 24.5%。倍率は利益ベースの正当化 PER の上限 16.7 倍(g 4.0%・RONIC 19.2%・k 8.75%)の 7.6 割で PER 12.2 倍、時価総額は 700 億ドル(g の内訳:台数 0.0%・シェア 0.0%・物価 3.5%。部品の台数 +1% の上乗せは台数の伸びに入れず保守的に見た)。

  • 北米トラック(ケンワース・ピータービルト):数量 270(米加クラス 8 小売の市場(千台))× 価格 81.6%(パッカーのシェア × 1 台あたり収入(億ドル/千台)× 物価の指数)→ 売上 220 億ドル・営業利益 24 億ドル。市場 270 千台 × シェア 31.0% × 価格 1.41 倍
  • 欧州トラック(DAF):数量 315(欧州 16 トン超の市場(千台))× 価格 23.4%(DAF のシェア × 1 台あたり収入(億ドル/千台)× 物価の指数)→ 売上 74 億ドル・営業利益 4 億ドル。市場 315 千台 × シェア 14.0% × 価格 1.41 倍
  • その他地域トラック(メキシコ・南米・豪州ほか):数量 205(対象市場(千台、南米 16 トン超・メキシコ・豪州・他の合計の推定))× 価格 12.5%(パッカーのシェア × 1 台あたり収入(億ドル/千台)× 物価の指数)→ 売上 26 億ドル・営業利益 1 億ドル。市場 205 千台 × シェア 13.0% × 価格 1.41 倍
  • 部品(PACCAR Parts):数量 1,760(パッカー系の稼働トラック(千台、推定))× 価格 0.06(1 台あたりの年間部品売上(億ドル/千台)× 物価の指数 × 構成の改善)→ 売上 111 億ドル・営業利益 27 億ドル。稼働台数 1760 千台 × 1 台あたり部品売上 4,300 ドルの 1.47 倍
  • 金融子会社(PACCAR Financial Services):数量 340(融資・リース資産(億ドル))× 価格 0.10(収益率(売上 ÷ 資産))→ 売上 33 億ドル・営業利益 7 億ドル。融資・リース資産 340 億ドル × 利回り 9.7%

倍率:正当化 PER 16.7 倍(g 4.0%・RONIC 19.2%=k 8.75%+残る割合×(事業の ROE 29.7%−k)・moat=normal)に対して 12.2 倍(上限の 7.6 割)に置いた。ブランド・自社エンジン・部品網の質は高く、事業側は無借金。ただしトラックの利益は台数の循環で大きく振れる(リーマンで営業利益率 3%)ので上限の 7.6 割。余った現金 91 億ドルは別に足している。

確率:平年 27 万台、シェア 31%、DAF 14%、部品の稼働台数 年 +1% と名目 5% の議論の落としどころ。

やや悲観 22% やや悲観:北米シェア 29%、台数 24.5 万台、利益率 7.5%。DAF のシェアが 13% に下がる 利益 37 億ドル · PER 11.7 倍 · 株価時価総額 92.29 ドル486 億ドル

2035 年の売上は 397 億ドル(北米 182・欧州 62・他 20・部品 103・金融 29)、税前利益 48 億ドル、純利益 36.8 億ドル(2025 年の 1.5 倍)。232 条の関税が緩み、電動化と排ガス対応のコストが重く、北米のシェアは 29%、台数は 24.5 万台、価格は物価をやや下回る 1.37 倍にとどまる。トラックの税前利益率は北米 7.5%、欧州 3.5%、他 3%。DAF のシェアは 13% に下がる。部品は稼働台数の伸びが年 +0.7% に鈍り、利益率は 22.5%。倍率は利益ベースの正当化 PER の上限 15.5 倍(g 4.0%・RONIC 15.1%・k 8.75%)の 7.8 割で PER 11.7 倍、時価総額は 486 億ドル。

  • 北米トラック(ケンワース・ピータービルト):数量 245(米加クラス 8 小売の市場(千台))× 価格 74.2%(パッカーのシェア × 1 台あたり収入(億ドル/千台)× 物価の指数)→ 売上 182 億ドル・営業利益 14 億ドル。市場 245 千台 × シェア 29.0% × 価格 1.37 倍
  • 欧州トラック(DAF):数量 295(欧州 16 トン超の市場(千台))× 価格 21.1%(DAF のシェア × 1 台あたり収入(億ドル/千台)× 物価の指数)→ 売上 62 億ドル・営業利益 2 億ドル。市場 295 千台 × シェア 13.0% × 価格 1.37 倍
  • その他地域トラック(メキシコ・南米・豪州ほか):数量 180(対象市場(千台、南米 16 トン超・メキシコ・豪州・他の合計の推定))× 価格 11.2%(パッカーのシェア × 1 台あたり収入(億ドル/千台)× 物価の指数)→ 売上 20 億ドル・営業利益 1 億ドル。市場 180 千台 × シェア 12.0% × 価格 1.37 倍
  • 部品(PACCAR Parts):数量 1,720(パッカー系の稼働トラック(千台、推定))× 価格 0.06(1 台あたりの年間部品売上(億ドル/千台)× 物価の指数 × 構成の改善)→ 売上 103 億ドル・営業利益 23 億ドル。稼働台数 1720 千台 × 1 台あたり部品売上 4,300 ドルの 1.40 倍
  • 金融子会社(PACCAR Financial Services):数量 310(融資・リース資産(億ドル))× 価格 0.10(収益率(売上 ÷ 資産))→ 売上 29 億ドル・営業利益 5 億ドル。融資・リース資産 310 億ドル × 利回り 9.5%

倍率:正当化 PER 15.5 倍(g 4.0%・RONIC 15.1%=k 8.75%+残る割合×(事業の ROE 21.5%−k)・moat=normal)に対して 11.7 倍(上限の 7.8 割)に置いた。前倒し購入の反動で北米が 22.5 万台に戻る筋書き。堀が削れた会社として中立より下の上限の 7.8 割。

確率:232 条の関税が緩み、電動化の投資が重くなり、シェアが 29% に下がる。DAF も 13% に下がる展開。2 割強。

悲観 14% 悲観:構造的に負ける(シェア 26%・DAF 11.5%・価格 1.30 倍)うえに景気の谷が重なり、利益率が 1 桁前半に張り付く 利益 22 億ドル · PER 8.2 倍 · 株価時価総額 42.33 ドル223 億ドル

2035 年の売上は 286 億ドル(北米 120・欧州 43・他 12・部品 89・金融 22)、税前利益 29 億ドル、純利益 22.2 億ドル(2025 年の 0.9 倍)。北米のシェアが 26%(ダイムラー・インターナショナル・ボルボの値引きと、メキシコ生産の優位の回復)、台数は 19 万台に落ち(需要が平年から 3 割減)、価格は 1.30 倍にとどまる。欧州は中国メーカーの電動トラックに押されて DAF のシェアが 11.5%、台数 24 万台、他地域は利益ゼロ。トラックの税前利益率は北米 5%、欧州 1%、他 0%。部品は稼働台数が 162 万台とほぼ横ばいで、利益率 19%。純利益 22 億ドル(2025 年並み)で、優良なトラック会社ではなくなる。倍率は利益ベースの正当化 PER の上限 13.1 倍(g 4.0%・RONIC 10.6%・k 8.75%)の 6.8 割で PER 8.2 倍、時価総額は 223 億ドル。

  • 北米トラック(ケンワース・ピータービルト):数量 190(米加クラス 8 小売の市場(千台))× 価格 63.1%(パッカーのシェア × 1 台あたり収入(億ドル/千台)× 物価の指数)→ 売上 120 億ドル・営業利益 6 億ドル。市場 190 千台 × シェア 26.0% × 価格 1.30 倍
  • 欧州トラック(DAF):数量 240(欧州 16 トン超の市場(千台))× 価格 17.7%(DAF のシェア × 1 台あたり収入(億ドル/千台)× 物価の指数)→ 売上 43 億ドル・営業利益 0 億ドル。市場 240 千台 × シェア 11.5% × 価格 1.30 倍
  • その他地域トラック(メキシコ・南米・豪州ほか):数量 140(対象市場(千台、南米 16 トン超・メキシコ・豪州・他の合計の推定))× 価格 8.9%(パッカーのシェア × 1 台あたり収入(億ドル/千台)× 物価の指数)→ 売上 12 億ドル・営業利益 0 億ドル。市場 140 千台 × シェア 10.0% × 価格 1.30 倍
  • 部品(PACCAR Parts):数量 1,620(パッカー系の稼働トラック(千台、推定))× 価格 0.05(1 台あたりの年間部品売上(億ドル/千台)× 物価の指数 × 構成の改善)→ 売上 89 億ドル・営業利益 17 億ドル。稼働台数 1620 千台 × 1 台あたり部品売上 4,300 ドルの 1.27 倍
  • 金融子会社(PACCAR Financial Services):数量 250(融資・リース資産(億ドル))× 価格 0.09(収益率(売上 ÷ 資産))→ 売上 23 億ドル・営業利益 3 億ドル。融資・リース資産 250 億ドル × 利回り 9.0%

倍率:正当化 PER 13.1 倍(g 4.0%・RONIC 10.6%=k 8.75%+残る割合×(事業の ROE 12.4%−k)・moat=normal)に対して 8.2 倍(上限の 6.8 割)に置いた。シェアを失い景気の谷も重なる構造的な負けの筋書き。成長の弱さ・優良さの崩れは g と ROE に入れ、上限の 6.8 割に置いた。余った現金の分は別に足している。

確率:構造的に負ける筋(北米のシェア 26% への低下、中国メーカーの欧州進出、電動化での遅れ)に景気の谷が重なる。優良ではなくなる姿で 14%。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

北米トラック(ケンワース・ピータービルト)

米国・カナダのクラス 8(大型)とクラス 6〜7(中型)のトラックの製造・販売。米国内の 3 工場で作る。

数量米加クラス 8 小売の市場(千台)価格パッカーのシェア × 1 台あたり収入(億ドル/千台)× 物価の指数売上営業利益
今 2025/12 233 56.0% 131 7
10 年後 中立 270 81.6% 220 24

取り方:米加クラス 8 小売 23.3 万台(2025 年、会社発表)× シェア 30%(10-K では 29.9%)× 1 台あたり収入 1.867 億ドル/千台(中型トラックの売上を含めた実効値)で、売上 130.5 億ドル。北米の納車 7.73 万台(クラス 8 約 7.0 万+中型約 0.7 万)から逆算した。税前利益 7.2 億ドル(利益率 5.5%)は、トラック事業の税前利益 8.7 億ドルを北米・欧州・他に分けた推定(EC 訴訟費用 3.5 億ドルはトラック事業の外に計上されており含めない)。競合は、フレイトライナー(ダイムラー、約 37〜40%)、インターナショナル(トラトン、約 15%)、ボルボ・マック(約 16%)で、パッカーは 30% の 2 位から 3 位。

欧州トラック(DAF)

欧州の 16 トン超を中心とする DAF の大型・中型トラックの製造・販売(ルノー・トラックス向けのキャブも含む)。

数量欧州 16 トン超の市場(千台)価格DAF のシェア × 1 台あたり収入(億ドル/千台)× 物価の指数売上営業利益
今 2025/12 297 16.0% 48 1
10 年後 中立 315 23.4% 74 4

取り方:欧州 16 トン超 29.7 万台(2025 年、DAF 公表)× DAF のシェア 13.5% × 1 台あたり収入 1.185 億ドル/千台(軽・中型を含む実効値)で、売上 47.5 億ドル。欧州の納車 4.38 万台から逆算。税前利益 0.95 億ドル(利益率 2.0%)は推定(EC 訴訟費用は別)。競合はダイムラー・ボルボ・トラトン(スカニア・マン)・イベコで、DAF は 13.5% の 4〜5 位。英国(27.7%)とオランダ(25.6%)で首位。

その他地域トラック(メキシコ・南米・豪州ほか)

メキシコ・ブラジル(DAF)・豪州・その他のトラック。

数量対象市場(千台、南米 16 トン超・メキシコ・豪州・他の合計の推定)価格パッカーのシェア × 1 台あたり収入(億ドル/千台)× 物価の指数売上営業利益
今 2025/12 180 8.7% 16 1
10 年後 中立 205 12.5% 26 1

取り方:対象市場を約 18 万台(南米 16 トン超 約 10 万・メキシコ 約 4.5 万・豪州 約 1.5 万・他 約 2 万の推定)、シェアを約 12.8%、1 台あたり収入 0.68 億ドル/千台と置いた。納車 2.31 万台から逆算し、売上 15.7 億ドル、税前利益 0.6 億ドル(利益率 4%)は推定。ブラジルは地場のスカニア・メルセデス・ボルボ・イベコ・VW が強く、DAF は伸びしろの中。

部品(PACCAR Parts)

保有トラックの交換部品・整備部品・アクセサリー。世界 99 か国、販売店 2,000 以上、TRP 350 店以上。

数量パッカー系の稼働トラック(千台、推定)価格1 台あたりの年間部品売上(億ドル/千台)× 物価の指数 × 構成の改善売上営業利益
今 2025/12 1,600 0.04 69 17
10 年後 中立 1,760 0.06 111 27

取り方:パッカー系の稼働トラックを約 160 万台(ケンワース・ピータービルト・DAF の過去約 15 年の販売の残存の推定)、1 台あたりの年間部品売上 4,300 ドル(0.04294 億ドル/千台)と置いた。売上 68.7 億ドル(2025 年、過去最高)、税前利益 16.7 億ドル(利益率 24.3%)は会社発表。保有が増えるほど(稼働台数の年 +1%)、物価と部品の構成で単価が伸びる。競合は、フレイトライナー・ボルボ・マックの純正部品と、独立系の部品店(ジェニュイン・パーツほか)。

金融子会社(PACCAR Financial Services)

パッカー車の販売店と顧客への融資・リース。事業の純負債とは別に、自己資本で評価する。

数量融資・リース資産(億ドル)価格収益率(売上 ÷ 資産)売上営業利益
今 2025/12 228 0.10 22 5
10 年後 中立 340 0.10 33 7

取り方:融資・リース資産 228 億ドル(2025 年末)、売上 22.1 億ドル(利回り 9.7%)、税前利益 4.85 億ドル(売上の 22%)は会社発表。借入 156 億ドルは金融の事業の仕入れで、金利の変化は利ざやに含め、純利益の調整には入れない。自己資本は推定 40 億ドル(資産 − 借入 − 繰延税金・その他負債)で、PBR で評価する(純現金と混ぜない)。小売のシェア 27%。

リスクと懸念

北米の前倒し購入の反動

2027 年の排ガス規制を前にした 2026 年の購入が、その後の需要を先取りしている。受注の山の後に反動が来ると、台数は 2028 年に 22 万台前後へ戻り、利益が半分近くまで落ちる。2027 年の受注枠がいつ、どの価格で開くかが分かれ目で、枠が薄ければ生産計画の引き下げも早く出る。

景気の谷での利益急減

大型トラックの台数はリーマンで 55% 減り、パッカーの営業利益率は 3.0% まで下がった。事業の現金 90 億ドルと部品の利益で赤字は避けられるが、純利益は今の 5 分の 1 以下になりうる。金融子会社の貸し倒れも増え、中古価値の下落が貸出資産の質に響く。

DAF のシェア低下と欧州の低収益

欧州 16 トン超の DAF のシェアは 2024 年の 14.4% から 2025 年に 13.5% へ落ち、市場も縮んだ。トラックの利益率は北米の半分以下で、中国の BYD・三一重工の電動トラックや、CO2 規制の遵守費用が価格を押す。

関税と通商政策の変化

232 条の関税は国内生産のパッカーに有利だが、メキシコとの USMCA の見直しや関税の撤回・緩和で、ダイムラー・トラトンとの価格差が縮めば、優位は薄まる。IEEPA 関税の払い戻しは一時的な追い風にすぎず、利益率の回復を恒常と見るのは危うい。

EC 民事訴訟の追加費用

2025 年に 3.5 億ドルの費用を計上したが、トラックのカルテル(EC の過去の判断)に関連する民事訴訟は欧州各国で続き、追加の請求が出る可能性がある。額は不確かで、1 件ごとに数億ドルの費用が出る可能性がある。

電動化・自動運転の投資負担

研究開発は年 4.5〜4.8 億ドルと小さいが、ゼロエミッション車(EV・水素)の規制対応で台あたりのコストが上がる。自動運転ではアウロラなど新興との提携が中心で、取り残されるとシェアに響く。顧客の採用が遅いうちは費用だけが先に出る。

金融子会社の貸し倒れ

金融子会社の資産は 228 億ドルで、運賃が下がり中古価値が崩れる年には貸し倒れが増え、利益が 4.85 億ドルから半分以下になる可能性がある。借入は市場金利に連動するため、金利の動きにも影響を受ける。利ざやが薄くなれば、トラックの販売促進にも使いにくくなる。

今後の分かれ目

北米クラス 8 の 2027 年の受注枠が開き、2026 年を上回る受注が続く
台数が 27 万台を超えて続き、やや楽観・楽観の確率を上げる。トラックの税前利益率が 12% を超える。
2027 年の排ガス規制後に北米の受注が前年比 4 割以上減る
2028 年の台数が 22 万台を割る展開で、やや悲観・悲観の確率を上げる。利益は半分近くまで落ちる。
DAF の欧州シェアが 13% を割り込む
欧州トラックの利益率が 2% 台に張り付き、10 年のやや悲観・悲観の確率を上げる。
232 条の関税が撤回・緩和され、メキシコ生産のダイムラー・トラトンとの価格差が縮む
北米シェア 35% の目標が遠のき、10 年の中立のシェア 31% を 30% に引き下げる。
景気の山で特別配当が出て、事業の現金が 60 億ドルまで減る
還元の質は高いが、谷への備えが薄くなり、悲観の筋書きでの下値が深くなる。
EC 民事訴訟で追加の費用が 5 億ドルを超える
1 度限りの費用として純利益を押し下げるが、事業の価値は変わらない。やや悲観の確率を少し上げる。

見ておくもの

  • 北米クラス 8 の月次受注(ACT・FTR)と 2027 年の枠の開放
  • 米加クラス 8 小売の台数とパッカーのシェア(目標 35%)
  • トラック・部品・その他の売上総利益率(2026 年 4〜6 月期 14.4%)
  • 欧州 16 トン超の登録台数と DAF のシェア(2025 年 13.5%)
  • 部品の売上(過去最高圏)と税前利益率(24%)
  • 事業の現金・有価証券(87〜93 億ドル)と特別配当
  • 金融子会社の貸し倒れと税前利益(年 4〜5 億ドル)
  • EC 民事訴訟の追加費用

倍率と資本コストの決め方

今の PER 24.5 倍・時価総額 584 億ドルを見る前に、北米・欧州・他地域のトラックの台数 × シェア × 価格(物価 10 年 1.41 倍)と、部品(稼働台数 × 1 台あたり部品売上)、金融子会社の資産 × 利回りで売上を積み、利益率を置いた。山の年の利益に倍率を掛けず、北米の台数をならした 26〜27 万台(2015〜2025 年の平均 約 26 万台・推定)で置いた。倍率は利益ベースの正当化 PER の上限(中立 10 年は 16.7 倍。k 8.75%・g は上限の 4%・RONIC = k + 1/2 ×(事業の ROE − k))の 7.6 割。金融子会社の利益も含めて掛けた。k は台数の循環の大きさ(cycle +1.0%)と値段の守り(pricing −0.25%)で quality +0.75%。事業の純現金 91 億ドルは余った現金として帳簿の値で足した。悲観側は谷の倍率や市場の評価倍率を根拠にせず、稼ぐ力の内側で置いた。結果は今の値段に寄せておらず、帳尻は合わせていない。

資本コスト 8.8% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。k = 基本 8.0% + quality +0.75%。トラックの循環の深さを quality の cycle で見た。個別のリスク(関税・排ガス規制の前倒し需要の反動・EV 化)は k に足さず、悲観・やや悲観の確率と筋書きの数量・利益率で表した。存続を疑う要素はなく上乗せは 0。

同じ業種(資本財・サービス)の AI 分析

割安 ペンテアPNR プール機器の在庫調整と水事業の安定収益。買い足しと住宅の景気が振れる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 4 割強上回り、割安 本質価値との差 +38.6% · 10 年 割安(年 +10.3%) やや割安 ロッキード・マーチンLMT 受注残 2,300 億ドルと防空ミサイルの増産で利益が戻る防衛の王道銘柄。F-35 一本足の傷はあるが、利益ベースの倍率(10 年中立 20.3 倍)で測っても本質価値は今の時価総額を 3 割ほど上回る(割安) 本質価値との差 +23.1% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 コパートCPRT 堀の厚い事故車オークションの寡占で、余った現金 40 億ドルを戻り方 0.5 で足し、台数の弱さを織り込んでも、利益ベースの本質価値は今の値段を 3 割弱上回る 本質価値との差 +22.4% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 テクストロンTXT 時価総額 131 億ドルは GAAP の純利益の 14 倍。ジェット・MV-75・工業を抱える複合企業は、利益ベースの倍率(10 年中立 12.6 倍)で測ると本質価値が今の約 1.2 倍に出てやや割安 本質価値との差 +18.0% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 レノックス・インターナショナルLII 住宅は在庫調整の谷、商業用は 2 桁で伸びる空調。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 15.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +21% でやや割安 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 オーチス・ワールドワイドOTIS 保守の継続収入が利益の大半を稼ぐ優良事業。中国の新設不況と KONE・TKE 統合の競争で悲観側を厚く置いても、総合は今の時価総額に対し +22% でやや割安 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 ウーバー・テクノロジーズUBER 実力の利益は見かけの半分。未成立の買収を外した単体で、自動運転で取り分が削られる負けを厚く見ると、利益ベースの倍率では今の値段をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ノースロップ・グラマンNOC B-21 と Sentinel で米国の核抑止の 2 本柱を持つ防衛の主契約者。受注残は史上最高だが利益率は薄く、利益ベースの倍率では本質価値は今の時価総額をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) 適正 ハネウェル エアロスペースHONA 民間機の装備品とアフターマーケット・防衛の 3 本柱で稼ぐが、分離で純負債 約 148 億ドルと自己資本のマイナスを背負い、2026 年の見通しを下げた直後の新会社 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスUAL 山の年でなくならした利益で測ると、国際線とプレミアムで稼ぐ航空会社の本質価値は今の値段を 1 割強上回る。ただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いたただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いた 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 ユナイテッド・パーセル・サービスUPS アマゾンの荷物の削減を終え利益が戻り始めた宅配の最大手。利益ベースの倍率で測ると純利益 15 倍の今の値段はやや安いが、アマゾン自前網との競争を重く見て確率を悲観側に置いた 本質価値との差 +6.4% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 キャリア・グローバルCARR 売却後の空調はデータセンターと更新需要で伸びる優良株。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +9% で適正 本質価値との差 +5.1% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 ローリンズROL 家庭と店舗に張りつく定期契約の害虫駆除は景気に強く、買収の支出を利益から引き、利益ベースの倍率(中立 23 倍)で測ると、本質価値は今の値段を 1 割弱上回る水準で適正 本質価値との差 +3.7% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 ゼネラル・ダイナミクスGD ガルフストリームと潜水艦で稼ぐ防衛・ビジネスジェットの複合企業。受注残 1,365 億ドルで利益の見通しは堅く、利益ベースの倍率(資本コスト 7.75%、中立は上限の 9 割弱)で測ると今の値段は適正の範囲 本質価値との差 0.0% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 ビルダーズ・ファースト・ソースBLDR 米国最大級の住宅建材の流通・加工。着工の谷と重い借金。利益ベースの正当化 PER の 9 割(中立 10 年 9.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +3% で適正 本質価値との差 −1.9% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 マスコ・コーポレーションMAS 改修需要に乗るブランド製品。ホームデポ頼みと住宅循環が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 16.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -6% で適正 本質価値との差 −8.5% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ユニオン・パシフィックUNP 線路という最高級の堀を持ち、未成立の NSC 合併を除いた単独の姿で測ると、純利益の 24 倍の今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −8.7% · 10 年 適正(年 +5.2%) 適正 ヴェラルトVLTO 定期収入が約 6 割の水質・製品識別の会社。利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると、今の値段(PER 26.9 倍)はやや高いが適正の範囲 本質価値との差 −9.0% · 10 年 適正(年 +5.6%) 適正 L3ハリス・テクノロジーズLHX 宇宙・通信・ミサイル推進の 3 本柱で受注残 420 億ドル。固体ロケットモーターの増産が利益を押し上げるが、利益ベースの倍率(10 年中立 15.4 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 1 割ほど下回る(やや割高) 本質価値との差 −9.8% · 10 年 適正(年 +5.3%) やや割高 GEエアロスペースGE 民間エンジン整備という最良の事業を持つが、PER 39 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 21 倍)の 1.8 倍で、計算上はやや割高 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 スリーエムMMM PFAS の訴訟支払いを抱えつつ利益率は上向き。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段に近く、適正 本質価値との差 −12.7% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 W・W・グレインジャーGWW 北米の産業用品流通で堀の深い優良企業。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 20.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 デルタ航空DAL 山の年でなくならした利益で測ると、燃料高でも優良な航空会社の価値は今の値段とほぼ釣り合う。利益ベースの PER は 10 倍台で、循環と燃料の悲観を厚く置いた 本質価値との差 −14.1% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 スナップオンSNA 整備士へのバン販売の堀と厚い現金で利益率 22% を保つ。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −14.2% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 インガソール・ランドIR 圧縮機・真空・ポンプで世界の上位を争う質の高い産業機械。買収で伸びる分は買収の現金を引いて評価すると、利益ベースの上限で見ると今の値段は高く、やや割高 本質価値との差 −14.2% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 A.O.スミスAOS 北米最大の給湯器メーカー。中国の不振とヒートポンプ移行が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.7 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -11% でやや割高 本質価値との差 −15.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ハンティントン・インガルス・インダストリーズHII 米国で唯一の原子力空母の造船所で、潜水艦も手がける。受注残 573 億ドルで売上は読めるが利益率は 5% 台と薄く、利益ベースの PER(中立 12.7 倍)で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ジェイコブズ・ソリューションJ 政府サービスを分離した設計・工事管理会社。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 11.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −17.1% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 トランスダイム・グループTDG 独占に近い航空機部品の補修収入で稼ぐ高収益の複利機械。ただし純負債は EBITDA の約 5.8 倍で、利益ベースの倍率(10 年中立 15.3 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 2 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −17.6% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ハベルHUBB 電力会社の送配電部材とデータセンター配線で稼ぐ高収益企業。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 16.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -18% でやや割高 本質価値との差 −17.8% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ITWイリノイ・ツール・ワークスITW 利益率は高いが売上の伸びの実績が弱い。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −18.8% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 フォーティブFTV 分離後は計測・施設ソフト・滅菌の堅い会社。GAAP の PER 30 倍は高く、利益ベースの本質価値は今の値段を 1 割ほど下回り、総合はやや割高 本質価値との差 −19.2% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 レイドス・ホールディングスLDOS 政府案件の受注残は厚いが、人月で売る IT 受託は AI エージェントの標的で、売上が縮む前提で見るとやや割高(-14%) 本質価値との差 −20.1% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 アメテックAME ニッチな計測・精密部品を買い足して束ねる質の高い会社。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 17.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -24% でやや割高 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 スタンレー・ブラック&デッカーSWK 工具の回復は費用削減の実現と関税の転嫁で決まる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -15% でやや割高 本質価値との差 −20.9% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 カミンズCMI 発電は受注が 2028 年下期まで埋まり利益は拡大中だが、北米トラックの循環が深く、利益ベースの本質価値は今の時価総額を 2 割強下回るやや割高 本質価値との差 −22.3% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ウェイスト・マネジメントWM 堀は厚く価格の力も強い。資本コスト 7.5% で利益ベースの正当化 PER(中立 21 倍)を測ると、PER 34 倍の今の値段はやや割高の範囲 本質価値との差 −22.7% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 アレジオンALLE 商業施設の錠・出口装置で米国の上位を守る堅い事業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -13% でやや割高 本質価値との差 −23.3% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 ザイレムXYL 水の設備・計測・サービスで景気に強いが、のれん込みの資本効率は低い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -20% でやや割高 本質価値との差 −23.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 ドーバーDOV 5 部門の買収型機械メーカー。液冷・バイオ医薬で伸びるが、GAAP の PER 25 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 13 倍)の約 2 倍で、本質価値は今の値段を 3 割弱下回るやや割高 本質価値との差 −26.7% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 フェデックス・フレイトFDXF 分離で借金を負った LTL 首位級の事業は堀も回復余地もあるが、薄い利益率の回復をすでに値段が先に見込んでおり、利益ベースの倍率(10 年中立 12.0 倍)で測るとやや割高 本質価値との差 −27.4% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 RTXコーポレーションRTX 民間機と防衛の両輪で受注残 2,890 億ドルを積む優良企業。GAAP の PER 39 倍に対し、利益ベースの倍率(10 年後の中立 14.7 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 3 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −28.1% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 ノーフォーク・サザンNSC 東部の線路は代えのきかない優良な資産だが、今の値段にはユニオン・パシフィックとの合併の上乗せが入っており、NSC 単体の利益ベースの価値は 2 割台半ば下で、やや割高 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +2.8%) やや割高 CSXCSX 線路の堀と利益率の回復は本物だが、回復後の利益に今の値段が先に届いており、利益ベースの倍率(moat 強・10 年中立 19.5 倍)で測ると、やや割高 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +2.8%) やや割高 エマソン・エレクトリックEMR プロセス産業の制御・計測の堀は深いが、事業の入れ替えの途中。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -30% でやや割高 本質価値との差 −29.1% · 10 年 やや割高(年 +3.1%) やや割高 ハネウェル・インターナショナルHON エアロスペース分離後のビル・プロセス・産業オートメーション専業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -26% でやや割高 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) 割高 ジェネラック・ホールディングスGNRC 停電頼みの住宅用発電機から、データセンター向けの大型発電機へ変わる途中。利益ベースの正当化 PER の 7.2 割(中立 10 年 10.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -32% で割高 本質価値との差 −30.4% · 10 年 割高(年 +3.8%) 割高 フェデックスFDX 分離後のフェデックスは、売上 825 億ドルで営業利益率 5〜6% の薄利の宅配会社。分離前の台帳の PER 15.8 倍は見かけで、継続事業では 20 倍超。費用削減は本物だが、利益ベースの倍率(10 年中立 11.1 倍)で測ると割高 本質価値との差 −32.6% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 トレイン・テクノロジーズTT 受注残 121 億ドルの AI 冷却ブームで利益は拡大中だが、PER 35 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 16.4 倍)の 2 倍で、総合は今の時価総額に対し -33% で割高 本質価値との差 −34.5% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 シンタスCTAS 堀は厚く伸びも安定だが、利益ベースの正当化 PER(成熟後の中立 22 倍)で測ると、PER 40 倍台の今の値段は割高 本質価値との差 −35.2% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 サウスウエスト・エアラインLUV 手荷物有料化・指定席・プレミアム席の上積みが計画の 6〜7 割で定着する前提でも、利益ベースで測ると価値は今の値段を下回る。会社計画の実現度で大きく分かれる。会社計画の実現度で大きく分かれる 本質価値との差 −35.6% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 リパブリック・サービシズRSG 廃棄物の寡占と価格の力は強いが、利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると今の値段は割高。数量の弱さと環境ソリューションの不振が懸念 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 アイデックスIEX 受注は過去最高でも、GAAP の PER 37 倍は利益ベースの 10 年の中立(約 14 倍)の 2 倍半ほどで、本質価値は今の値段の 6 割強で割高 本質価値との差 −36.9% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 パーカー・ハネフィンPH 航空が 3 割超・産業が 7 割の高収益な動き・流れの制御部品大手。堀は厚いが PER 34 倍は利益ベースの上限(18 倍)の 2 倍近く、割高 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 ノードソンNDSN 接着剤・医療部品・電子検査のニッチ首位で稼ぐ高収益企業だが、AI 向けの急回復を織り込んだ PER 38 倍は利益ベースの上限(約 19 倍)の 2 倍で、割高 本質価値との差 −37.4% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 ジョンソンコントロールズJCI データセンター冷却が伸びるビル設備の優良会社。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −41.1% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 エムコア・グループEME 設備工事の大手。受注残 171 億ドルは山の利益。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -43% で割高 本質価値との差 −41.4% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 キャタピラーCAT 受注残 720 億ドルの AI 電源ブームで利益は急拡大中だが、PER 39 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 14 倍)の約 3 倍で割高 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 GEベルノバGEV ガスタービン受注残と電化で利益が伸びるが、山の利益に高い倍率を掛けない。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -49% で割高 本質価値との差 −42.7% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 オールド・ドミニオン・フレイト・ラインODFL 拠点網の密度と運賃の規律という堀は本物だが、谷の利益の上にすでに回復後の値段が乗っており、式で測ると割高 本質価値との差 −43.3% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 イートンETN 北米の配電設備は寡占と受注で質が高いが、投資の山と債務を抱える。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -48% で割高 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 ファスナルFAST 大口契約とオンサイトでシェアを取る産業用品流通。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 18.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -45% で割高 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 ユナイテッド・レンタルズURI 建機レンタル最大手で専門機材が 2 桁成長するが、借金で膨らむ ROE と建設の循環を利益ベースの PER(中立 12.0 倍)と悲観の確率で見ると、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −46.4% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ロックウェル オートメーションROK 北米の制御装置 Logix とクラウドの Plex という堀はあるが、景気の振れが大きい。利益ベースの正当化 PER の 7.5 割(中立 10 年 13.3 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -47% で割高 本質価値との差 −47.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 シー・エッチ・ロビンソン・ワールドワイドCHRW 北米最大のトラック仲介で、AI による人員減が利益に残るかが核心。資本コスト 9.25% の利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 12.5 倍)で測ると割高で、安全域はない 本質価値との差 −47.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 ボーイングBA 受注残 7,150 億ドルの民間機の複占の一角だが、営業赤字・純負債 260 億ドル・固定価格契約の損失を抱え、時価総額 1,500 億ドルは利益ベースの倍率では回復が完成しても届かず割高 本質価値との差 −47.8% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 ハウメット・エアロスペースHWM ガスタービンと航空エンジンの翼・部品で世界首位級の寡占。利益は急伸し堀も本物だが、時価総額約 880 億ドルは 2026 年の純利益の約 42 倍で、10 年後の利益ベースの PER(中立 15.4 倍)の 2.7 倍。大きく割高大きく割高 本質価値との差 −48.1% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 エクスペディターズ・インターナショナル・オブ・ワシントンEXPD 資産を持たないフォワーダーの資本効率は優良だが、2026 年の運賃高騰の利益を先に払っている。ならした利益と利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 13 倍)で測ると割高 本質価値との差 −48.8% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 JBハント・トランスポート・サービシズJBHT インターモーダルの回復と値上げ余地は本物だが、ならした利益に今の値段が先に届いており、貨物の山と鉄道再編の両方に弱く、利益ベースの倍率(10 年中立 12.5 倍)で測ると割高 本質価値との差 −50.4% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 ブロードリッジ・ファイナンシャル・ソリューションズBR 議決権の配布という本物の堀は認めるが、取引後処理は AI の標的で、利益の倍率を下げて見ると割高(-50%) 本質価値との差 −52.9% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 ワブテックWAB 受注残 309 億ドルと機関車の更新で伸びる、のれん込みの重い資本。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -55% で割高 本質価値との差 −53.4% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 アクソン・エンタープライズAXON 時価総額 317 億ドルは GAAP の純利益(株式報酬を費用にした値)の 260 倍超。警察の束ね売りで 10 年伸びても、利益ベースの倍率では中立の 10 年後が今の値段に届かず割高 本質価値との差 −56.1% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 ディア・アンド・カンパニーDE 2026 年が農機サイクルの底(純利益 約 49 億ドル)で、PER 35 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 12 倍)の 3 倍近くで、計算上は割高 本質価値との差 −56.4% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)ADP 給与処理の堀は本物だが、1 人あたり課金は AI エージェントに揺さぶられ、利益の倍率を下げて見ると割高(-54%) 本質価値との差 −56.6% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ペイチェックスPAYX 小企業向けの給与は 1 人あたり課金の席型で、AI エージェントと新興勢力が削る前提で見ると割高(-54%) 本質価値との差 −56.9% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 バーティブ・ホールディングスVRT 電力と冷却を握る優良企業だが、AI 投資一本足の需要。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -60% で割高 本質価値との差 −57.6% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 ベリスク・アナリティックスVRSK 損保の標準データという本物の堀は認めるが、請求分析は AI 見積りで単価が下がり、利益の倍率を抑えると割高(-58%) 本質価値との差 −60.5% · 10 年 割高(年 −3.3%) 割高 コンフォート・システムズUSAFIX データセンター向けの機械・電気工事は利益率 17% の山にいる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -62% で割高 本質価値との差 −61.3% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 クアンタ・サービシーズPWR 受注残 534 億ドルで今年の利益は急増するが、現在の PER 約 54 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 12.0 倍)の 4 倍を超え、総合は今の時価総額に対し -66% で割高 本質価値との差 −61.5% · 10 年 割高(年 −1.9%) 割高 エクイファックスEFX 独自データと寡占の堀は認めるが、本人同意の直接取得という代替が数量を削り、利益の倍率を抑えると割高(-62%) 本質価値との差 −67.6% · 10 年 割高(年 −4.2%)

ほかの業種も見る(AI 銘柄分析の一覧)→

読んだ資料

  1. PACCAR 2026 年 4〜6 月期決算(SEC 8-K)
  2. PACCAR 2025 年通期決算(Business Wire・2026-01-27)
  3. PACCAR Form 10-K(2025 年)
  4. PACCAR Form 10-Q(2026 年 6 月期)
  5. DAF 事実と数字(欧州シェア 13.5%)
  6. TT News:パッカーの北米シェア目標 35%
  7. TT News:クラス 8 受注(2026 年 7 月)
  8. FleetOwner:EPA 2027 と前倒し購入

分析日 2026-10-16