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ロックウェル オートメーション ROK

北米の制御装置 Logix とクラウドの Plex という堀はあるが、景気の振れが大きい。利益ベースの正当化 PER の 7.5 割(中立 10 年 13.3 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -47% で割高

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)224.32 ドル254 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)423.9 ドル479 億ドル差 −47.1%
10 年後から見ると 割高 価値 224.32 ドル254 億ドル · 差 −47.1% · 期待の年率 +0.5%
期待の年率リターン(10 年)+0.5%資本コスト比 −8.3 pt
推定の資本コスト8.8%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.8% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

ロックウェル オートメーション(Rockwell Automation)は、工場の機械を動かす制御装置(Logix)・ドライブ・センサー・安全機器と、その上で動くソフト(FactoryTalk・クラウドの製造実行システム Plex・産業用サイバーセキュリティ Verve)、導入と保守のサービスを売る工場オートメーションの専業で、2025 年 9 月期は売上 83 億ドル、セグメント利益率 20.4%、GAAP 純利益 8.7 億ドル(アスベスト関連の費用と Sensia の減損を含む)、フリーキャッシュフロー 13.6 億ドル。

2026 年は第 3 四半期までに回復が強く、報告売上は約 90 億ドル(+7.5〜9.5%)、全社の営業利益率は約 21.5%、一時益を除いた GAAP 純利益は約 14 億ドルになる見込み。ソフトとコントロールの基礎売上が +18%、デバイスが +10% と、半導体・データセンター・EC と倉庫の自動化が引き、食品飲料とプロセスの一部はまだ動かない。

バリュー投資の観点では、北米に深く入った Logix の導入基盤と、クラウド Plex の乗り換えの費用という堀は本物で、資本もあまり要らない。市場 × シェア × 価格で 2035 年の純利益を約 28 億ドルと積み、資本コスト 8.75%(基本 8.0% + quality +0.75%)で割り引き確率で加重すると、10 年後の本質価値は 254 億ドルで、今の時価総額 482 億ドルを約 47% 下回る。

倍率は利益ベースの正当化 PER = (1 − g/RONIC)/(k − g)(k 8.75%・g 4.0%・事業の ROE 44%・moat=普通)の上限 17.8 倍の 7.5 割(13.3 倍)に置いた(Logix と Plex の切り替えの難しさは本物だが、自動化の設備投資は景気の山と谷が大きく、帳簿の ROE が 40% 超で式が高めに出やすい。上限の 7.5 割にとどめた)。総合は今の時価総額に対し -47% で「割高」。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、まず「10 年後もこの事業は存在し、今より強いか」を問う。工場が自動化される流れは 10 年で止まらず、制御装置・ソフト・サービスの需要は残る。Logix の導入基盤と Plex の乗り換えの費用という堀は 10 年続く可能性が高い。ただし、AI と仮想 PLC・オープン規格が堀を削るか、ソフトの価値を押し上げるかが読めず、確信度は中くらいにとどめる。

次に、株主のものになる利益(オーナー利益)。資本はあまり要らず、GAAP 純利益に近い現金が出る(2026 年のフリーキャッシュフロー 約 13 億ドルに対し GAAP 純利益 約 14 億ドル)。株式報酬は費用として引いて見ており、調整後の利益(買収の償却と一時項目を除いた)には頼らない。アスベストと環境の債務も、過去の負の遺産として毎年の費用に入れて見る。

経営は資本配分が堅実で、大型買収で価値を壊した形跡は薄い。ただし自社株買いは割高な株価(PER 35〜55 倍)でも続いており、時価総額 482 億ドルを今払う価値には疑問が残る。式どおりの成熟後の倍率は PER 約 18 倍で、2035 年の純利益 約 28 億ドルに掛けても、今の水準へは割り引くと届かない。安全域がない会社で、優良さは認めるが、この値段では買わないという見方である。

何で稼ぐ会社か

ロックウェルの事業は 3 つの塊で、すべて工場の自動化につながる。

【インテリジェント・デバイス】2025 年 9 月期の売上 37.6 億ドル(利益率 18.0%)。ドライブ(モーターの速度を制御する装置)・モーション制御・センサー・安全機器・産業用の電源と接続機器で、機械メーカー(OEM)と工場の設備更新で売れる。景気と稼働率に敏感で、2024 年は売上が減り、2025 年は −1%、2026 年は基礎で +10% に戻った。

【ソフトとコントロール】売上 23.8 億ドル(29.7%)、2026 年第 3 四半期は 34.8%。Logix のコントローラー(PLC・PAC)は北米の自動車・食品・包装の工場に広く入り、その上のソフト(FactoryTalk)と、2021 年に約 22 億ドルで買ったクラウドの製造実行システム Plex、サイバーセキュリティの Verve、シミュレーションを含む。ロックウェルの堀の中心で、利益率が最も高い。

【ライフサイクル・サービス】売上 22.0 億ドル(14.5%)。導入工事・システム統合・保守契約・コンサルティング・遠隔監視で、案件の時期で振れる。2026 年 4 月に SLB との石油ガスの合弁 Sensia を解消し、処理オートメーションを自社に戻した(年間の売上は約 2.5 億ドル減るが、利益率は約 0.5pt 上がる)。

顧客は、ディスクリート(自動車・半導体・EC と倉庫)、ハイブリッド(食品飲料・ライフサイエンス・日用品)、プロセス(石油ガス・金属・化学)に分かれ、2022 年の売上の比率は 25%・40%・35%。いまはディスクリートが増え、石油ガスは Sensia 解消後で売上の約 10%。

優良さと弱いところ

堀は 3 つある。第 1 に、Logix の導入基盤。制御装置は工場の頭脳で、一度入ると 20 年近く使われ、プログラムと技術者の習慣が乗り換えの費用になる。北米では首位級(推定)。第 2 に、Plex のようなクラウドの製造実行システムは、工場の運営そのものに入り、解約されにくい(Plex の純ドル維持率は 100% 超)。第 3 に、ソフトとコントロールの利益率が 30% 台と高く、規模が増えるほど利益率が上がる。粗利益率は 2021 年の 41% から 2025 年に 48% へ上がり、2025〜2026 年に構造的な費用の削減が 4 億ドル超あった。

資本効率は良い。必要な設備は軽く、営業利益に対する運転資本と設備は小さい。ただし帳簿の ROE は自社株買いで自己資本が小さくなって膨らんでおり(2019 年は 172%)、実力は ROIC(税引き後営業利益 ÷(自己資本+純負債))の 17〜22% 前後で見る。

弱い所は 4 つ。第 1 に、規模:シーメンスの工場オートメーション事業は売上でロックウェルの 2 倍以上、シュナイダーと三菱電機(工場オートメーション 約 1 兆円)も大きく、欧州とアジアではロックウェルの存在感が小さい。第 2 に、過去 10 年の売上の伸びは年 2% 台と、物価にも届かなかった。第 3 に、ライフサイクル・サービスは利益率 15% 前後で伸びず、デバイスは価格と費用の差が足を引く(2026 年第 3 四半期)。第 4 に、アスベストと環境の過去の債務が GAAP 利益を毎年のように削る。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

工場オートメーションの世界市場は約 2,500 億ドル(推定。調査会社により 2,000〜3,000 億ドル)。数量は製造業の設備投資と、既存設備の更新・保守で決まる。業界ノートの置き方は、数量が年 +2.5%(ソフトの比率が上がる)、価格が物価並み(年 +3.5%)。ロックウェルの終端市場は、ディスクリート(自動車・半導体・EC と倉庫)、ハイブリッド(食品飲料・ライフサイエンス・日用品)、プロセス(石油ガス・金属・化学)で、ディスクリートの市場が最も伸び、プロセスの市場が最も遅い。

競争は寡占で、シーメンスが PLC の世界首位(20% 超)、ロックウェル・シュナイダー・三菱電機・ABB を合わせた上位 5 社で 2025 年に約 77%(有料調査の要約)。ロックウェルは北米で強く、欧州はシーメンス、日本・アジアは三菱電機とオムロン、中国は地場のイノバンス(Inovance)などが価格で攻める。シーメンス・シュナイダーは AI とデジタルツインの買収で同じ道を行く。エマソン(EMR)とハネウェルは、主にプロセスと建物で競合する。

今の局面:製造業の景気指数 ISM は 2026 年 9 月に 54.5 と強く、半導体・データセンター・EC と倉庫の自動化・電池が設備投資を引く。食品飲料とプロセスの一部はまだ動かず、欧州と中国は弱い。関税で価格と費用の差が揺れる。構造の論点は 2 つ:AI と仮想 PLC(ソフトで動く制御装置)・OPC UA などのオープン規格が、専用の制御装置の囲い込みを弱めるか。逆にクラウドと AI がソフトの課金を増やすか。この 2 つの向きが 10 年で最大の不確実性になる。

資本政策と M&A

還元は配当(年 6 億ドル前後)と自社株買い(2026 年は 9 か月で 7.5 億ドル、承認枠の残り 12 億ドル)が中心で、フリーキャッシュフローをほぼ全部返す方針。株式報酬による株の増加は年 0.5〜1% に収まり、自社株買いで年 1% 前後の純減が続く。

買収は過去に 2020 年のフィイクス(Fiix。保守管理ソフト)、2021 年の Plex(約 22 億ドル。クラウドの製造実行システム)、2023 年のクリアパス(Clearpath。自走搬送ロボット OTTO)と Verve(産業用サイバーセキュリティ)。小型で、買収の償却は年 1〜2 億ドル。投資は 5 年で 20 億ドルの計画(工場・人・デジタル。ウィスコンシン州ニューバーリンの新工場を含む)で、買収より自社の設備と開発が中心。2026 年 4 月の Sensia の解消は、売上は減るが、利益率を上げる整理だった。

純負債は約 31 億ドル(純負債÷税引き前の営業利益で 1.7 倍前後)。借り換えは約 5.75% で、利払いの増加は小さい。大型買収に走る気配は薄く、買収は補完にとどまる想定。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

2026 年はすでに 3 つの数字が上向く。第 3 四半期の基礎売上は +10%、ソフトとコントロールは +18%(北米の Logix は第 1 四半期に +25% 超)、全社の営業利益率は 22.3%(前年同期 19.5%)。会社は通期の売上見通しを +7.5〜9.5% に引き上げ、増分利益率は約 40〜50% と高い。Plex は過去最高の新規受注、ARR は +6%、ソフトは 1 桁後半の伸びで、純ドル維持率は 100% 超。

データセンター・半導体・EC と倉庫の自動化は、設備投資の追い風が続く。米国内への生産の回帰と、AI を使う工場(自走搬送ロボット OTTO、Plex のデータ)がソフトとコントロールの市場を広げ、年 5% 前後で伸びる。Sensia の解消でプロセスの利益率が上がり、構造的な費用の削減(4 億ドル超)と 5 年 20 億ドルの投資で、会社の中期目標の全社 23.5% は 2028 年に届く。物価が年 3.5% 続くので、価格も上がり、名目の売上は年 7% 以上伸びる。

ロックウェルは資本があまり要らず、利益の大半を自社株買いと配当で返せる。2035 年に売上 2 倍・純利益 3 倍の筋書きは、堀と物価で説明がつく。これが強気の見方で、楽観とやや楽観の筋書きの下敷きである。

慎重な見方

時価総額 482 億ドルは、2026 年の GAAP 純利益の約 35 倍(2025 年は 55 倍)。式どおりの成熟後の倍率(PER 約 20 倍)に戻るだけで 4 割落ちる。2026 年の回復は、2024〜2025 年の低い所からの反動と、半導体・データセンター・EC という限られた分野に支えられており、食品飲料・プロセス・欧州・中国はまだ動かない。製造業の景気指数 ISM は 54.5 と山に近く、2009 年(売上 −17%・全社の営業利益率 9.2%)や 2015〜2016 年(原油安で停滞)の前例がある。

競争は厳しい。シーメンスは売上で 2 倍以上、PLC で世界首位。シュナイダーと三菱電機も大きく、中国のイノバンスは価格で攻める。2026 年第 3 四半期にデバイスは価格と費用の差が足を引き、ライフサイクル・サービスは基礎で −2% と伸びない。過去 10 年の売上の伸びは年 2% 台で、物価にも届かなかった。

構造の危険は、仮想 PLC・OPC UA などのオープン規格・AI による制御の自動化が、専用の制御装置の囲い込みという堀を弱めること。アスベストと環境の過去の債務が毎年の利益を削り、帳簿の ROE は自社株買いで膨らんで見えている。これが慎重な見方で、やや悲観と悲観の筋書きの下敷きである。

どちらに重みを置いたか

強気の見方は、2026 年の受注・利益率・ソフトの伸びが数字で裏づけられている。競合・オープン化・中国が効く 10 年は悲観側を厚くし、過去 10 年の伸びの低さを確率に反映した。確率は 楽観 6%・やや楽観 20%・中立 34%・やや悲観 26%・悲観 14%。倍率は利益ベースの正当化 PER の内側(中立は上限の 7.5 割)に置き、総合は今の時価総額に対し -47% で「割高」。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 302.85 ドル343 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 142.10 ドル161 億ドル)。 今の値に割り戻すと 224.32 ドル254 億ドル、今との差 −47.1%、 期待の年率 +0.5%(資本コスト 8.8%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 6% 571.35 ドル646 億ドル 176.83 ドル200 億ドル +76.5% +5.8% 44.89 ドル51 億ドル
やや楽観 20% 455.26 ドル515 億ドル 165.34 ドル187 億ドル +46.4% +3.9% 124.12 ドル140 億ドル
中立 34% 330.24 ドル374 億ドル 150.31 ドル170 億ドル +13.4% +1.3% 163.39 ドル185 億ドル
やや悲観 26% 201.86 ドル228 億ドル 134.39 ドル152 億ドル −20.7% −2.3% 87.43 ドル99 億ドル
悲観 14% 91.07 ドル103 億ドル 88.42 ドル100 億ドル −57.7% −8.2% 25.13 ドル28 億ドル
加重平均100% 302.85 ドル343 億ドル142.10 ドル161 億ドル +5.0% +0.5% 444.95 ドル503 億ドル

今の株価時価総額 423.87 ドル479 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.8% を下回るほど割高。

楽観 6% 楽観:国内回帰・AI 工場・ソフトの課金が 10 年続き、売上が 2.5 倍・全社の営業利益率 25% 超 利益 41 億ドル · PER 15.8 倍 · 株価時価総額 571.35 ドル646 億ドル

2035 年 9 月期、半導体・データセンター・電池・米国内への生産の回帰・AI を使う工場が 10 年続けて伸び、ディスクリート向けの市場が年 +5.5%、ハイブリッド +3.5%、プロセス +2.5%(2026 年から 9 年)。ソフトとコントロールは Plex と Verve の課金が積み上がり、市場が年 +6.5%(ソフトの比率の上昇を含む)、シェア 約 4.8%(2026 年の 4.3% から)、価格は物価を上回る 1.50 倍で売上 81.4 億ドル・利益率 37.0%。デバイスは市場 +3.9%・シェア 3.7%・価格 1.43 倍で 85.6 億ドル・22.0%、サービスは 41.3 億ドル・17.0%。売上は 208.3 億ドル(2025 年の約 2.5 倍、年 9.6%)、全社の営業利益率 25.6%、純利益 41.0 億ドル。倍率は PER 15.8 倍(正当化 PER の上限 18.0 倍の 8.8 割。内訳は multiple.why)。

  • インテリジェント・デバイス(制御装置・ドライブ・センサー・安全機器):数量 1,591(工場向け制御機器・ドライブ・モーション・センサー・安全機器の世界市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 5.4%(シェア × 物価指数)→ 売上 86 億ドル・営業利益 19 億ドル。市場・シェア・価格
  • ソフトとコントロール(Logix 制御装置・FactoryTalk・Plex・Verve):数量 1,102(工場向けコントローラー・産業ソフト(MES・SCADA・サイバーセキュリティ)の世界市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 7.4%(シェア × 物価指数)→ 売上 81 億ドル・営業利益 30 億ドル。市場・シェア・価格
  • ライフサイクル・サービス(導入・保守・コンサル・遠隔監視):数量 976(工場オートメーションの導入・保守・コンサルティング・運用サービスの世界市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 4.2%(シェア × 物価指数)→ 売上 41 億ドル・営業利益 7 億ドル。市場・シェア・価格

倍率:利益ベースの正当化 PER:k 8.75%(基本 8.0% + quality +0.75%)・g 4.0%(上限の内側。工場自動化の実質の伸び 3% 前後 + 価格 3.5% だが、景気の山を見て 4% を超えない)・事業の ROE 47%(帳簿の自己資本 ROE:純利益 41.0 ÷ 自己資本 88.0 億ドル)・moat=普通(残る割合 0.50)。RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 27.7%、正当化 PER = (1 − g/RONIC)/(k − g) = 18.0 倍(上限 = 純利益 41.0 億ドル × これ = 738 億ドル)。これの 0.9 割(15.8 倍)に置いた。楽観:利益の質が最も良く出る筋書きなので上限に最も近く置いた。

確率:国内回帰・AI 工場・ソフトの課金が 10 年続き、シーメンスにも負けない必要がある。ロックウェルの売上の伸びは過去 10 年で年 2% 台と低く、2.5 倍になる筋書きは 1 割未満の 6%。

やや楽観 20% やや楽観:市場は物価プラス 3% 超で伸び、ソフトがシェアを取って 10 年で売上 2.2 倍 利益 35 億ドル · PER 14.7 倍 · 株価時価総額 455.26 ドル515 億ドル

2035 年 9 月期、市場は物価プラス 3% 超(ディスクリート +4.5%・ハイブリッド +3%・プロセス +2%)で伸び、ロックウェルはソフトでシェアを取る(ソフトとコントロール 約 4.7%、価格 1.47 倍で 72.1 億ドル・35.8%)。デバイスはシェアを少し上げて 77.4 億ドル・21.2%、サービスは 37.2 億ドル・16.2%。シーメンスとの差は縮まらないが、北米の Logix の基盤とクラウドの Plex の乗り換えの費用が堀として働く。売上は 186.7 億ドル(年 8.4%)、全社の営業利益率 24.6%、純利益 35.0 億ドル。倍率は PER 14.7 倍(正当化 PER の上限 17.9 倍の 8.2 割。内訳は multiple.why)。

  • インテリジェント・デバイス(制御装置・ドライブ・センサー・安全機器):数量 1,501(工場向け制御機器・ドライブ・モーション・センサー・安全機器の世界市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 5.2%(シェア × 物価指数)→ 売上 77 億ドル・営業利益 16 億ドル。市場・シェア・価格
  • ソフトとコントロール(Logix 制御装置・FactoryTalk・Plex・Verve):数量 1,040(工場向けコントローラー・産業ソフト(MES・SCADA・サイバーセキュリティ)の世界市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 6.9%(シェア × 物価指数)→ 売上 72 億ドル・営業利益 26 億ドル。市場・シェア・価格
  • ライフサイクル・サービス(導入・保守・コンサル・遠隔監視):数量 926(工場オートメーションの導入・保守・コンサルティング・運用サービスの世界市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 4.0%(シェア × 物価指数)→ 売上 37 億ドル・営業利益 6 億ドル。市場・シェア・価格

倍率:利益ベースの正当化 PER:k 8.75%(基本 8.0% + quality +0.75%)・g 4.0%(上限の内側。工場自動化の実質の伸び 3% 前後 + 価格 3.5% だが、景気の山を見て 4% を超えない)・事業の ROE 45%(帳簿の自己資本 ROE:純利益 35.0 ÷ 自己資本 77.0 億ドル)・moat=普通(残る割合 0.50)。RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 27.1%、正当化 PER = (1 − g/RONIC)/(k − g) = 17.9 倍(上限 = 純利益 35.0 億ドル × これ = 628 億ドル)。これの 0.8 割(14.7 倍)に置いた。やや楽観:楽観より伸びと利益率が控えめなので一段下。

確率:市場が物価プラス 3% 超で伸び、ソフトの比率が上がっていく筋書き。2023 年にも売上 90 億ドルまで伸びた実績はあるが、その後の落ち込みも大きく、2 割とした。

中立 34% 中立:成熟した優良なオートメーション会社になり、売上は年 6.7%、全社の営業利益率は 23% 台 利益 28 億ドル · PER 13.3 倍 · 株価時価総額 330.24 ドル374 億ドル

2035 年 9 月期、高い伸びは 2030 年前後に落ち着き、成熟した優良なオートメーション会社になる。市場は実質で年 +2.5%(ディスクリート +3.5%・ハイブリッド +2.5%・プロセス +1.5%)、価格は物価並みの 1.41 倍(ソフトは 1.43 倍)。デバイスはシェアを少し失い(中国のイノバンスなどの低価格機とシーメンスで 3.5%→3.4%)68.1 億ドル・20.5%、ソフトとコントロールはシェア 4.3% を保って 58.0 億ドル・34.5%(ソフトの比率が上がるほど利益率が上がる)、サービスは 33.7 億ドル・15.5%。売上は 159.9 億ドル(2025 年の約 1.9 倍、年 6.7%)、全社の営業利益率 23.3%(会社の中期目標 23.5% とほぼ同じ)、営業利益 36.4 億ドル、純利益 28.0 億ドル。倍率は PER 13.3 倍(正当化 PER の上限 17.8 倍の 7.5 割。内訳は multiple.why)。

  • インテリジェント・デバイス(制御装置・ドライブ・センサー・安全機器):数量 1,416(工場向け制御機器・ドライブ・モーション・センサー・安全機器の世界市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 4.8%(シェア × 物価指数)→ 売上 68 億ドル・営業利益 14 億ドル。市場・シェア・価格
  • ソフトとコントロール(Logix 制御装置・FactoryTalk・Plex・Verve):数量 941(工場向けコントローラー・産業ソフト(MES・SCADA・サイバーセキュリティ)の世界市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 6.2%(シェア × 物価指数)→ 売上 58 億ドル・営業利益 20 億ドル。市場・シェア・価格
  • ライフサイクル・サービス(導入・保守・コンサル・遠隔監視):数量 879(工場オートメーションの導入・保守・コンサルティング・運用サービスの世界市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 3.8%(シェア × 物価指数)→ 売上 34 億ドル・営業利益 5 億ドル。市場・シェア・価格

倍率:利益ベースの正当化 PER:k 8.75%(基本 8.0% + quality +0.75%)・g 4.0%(上限の内側。工場自動化の実質の伸び 3% 前後 + 価格 3.5% だが、景気の山を見て 4% を超えない)・事業の ROE 44%(帳簿の自己資本 ROE:純利益 28.0 ÷ 自己資本 64.0 億ドル)・moat=普通(残る割合 0.50)。RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 26.2%、正当化 PER = (1 − g/RONIC)/(k − g) = 17.8 倍(上限 = 純利益 28.0 億ドル × これ = 500 億ドル)。これの 0.7 割(13.3 倍)に置いた。中立:Logix と Plex の切り替えの難しさは本物だが、自動化の設備投資は景気の山と谷が大きく、帳簿の ROE が 40% 超で式が高めに出やすい。上限の 7.5 割にとどめた

確率:業界ノートの中立(数量 年 +2.5%・価格は物価並み)とロックウェルの 2026 年の強さの間に置いた落としどころ。過去 10 年は年 2% 台の売上の伸びで、中立でも年 6.7% は強めなので、確率を 3 分の 1 に抑えた。

やや悲観 26% やや悲観:シーメンス・シュナイダー・中国勢に押されて成長が物価並みに落ち、利益率も伸びない 利益 22 億ドル · PER 10.6 倍 · 株価時価総額 201.86 ドル228 億ドル

2035 年 9 月期、シーメンス・シュナイダー・三菱電機が AI とクラウドの機能を束ねて攻め、中国のイノバンスなどが新興国と中堅の機械メーカーを取り、ロックウェルの PLC の囲い込みはゆっくり弱まる。市場は実質 +1.5%(ディスクリート +2.5%・ハイブリッド +1.5%・プロセス +0.5%)、デバイスのシェアは毎年 0.6% ずつ、サービスは 1% ずつ落ち、価格は物価より小さい 1.38 倍。売上は 136.1 億ドル(2025 年の約 1.6 倍、年 5.0%)、セグメント利益率 22.7%、全社の営業利益率 21.4%、純利益 21.5 億ドル。倍率は PER 10.6 倍(正当化 PER の上限 18.0 倍の 5.9 割。内訳は multiple.why)。

  • インテリジェント・デバイス(制御装置・ドライブ・センサー・安全機器):数量 1,297(工場向け制御機器・ドライブ・モーション・センサー・安全機器の世界市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 4.6%(シェア × 物価指数)→ 売上 59 億ドル・営業利益 11 億ドル。市場・シェア・価格
  • ソフトとコントロール(Logix 制御装置・FactoryTalk・Plex・Verve):数量 826(工場向けコントローラー・産業ソフト(MES・SCADA・サイバーセキュリティ)の世界市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 5.8%(シェア × 物価指数)→ 売上 48 億ドル・営業利益 16 億ドル。市場・シェア・価格
  • ライフサイクル・サービス(導入・保守・コンサル・遠隔監視):数量 804(工場オートメーションの導入・保守・コンサルティング・運用サービスの世界市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 3.6%(シェア × 物価指数)→ 売上 29 億ドル・営業利益 4 億ドル。市場・シェア・価格

倍率:利益ベースの正当化 PER:k 8.75%(基本 8.0% + quality +0.75%)・g 4.0%(上限の内側。工場自動化の実質の伸び 3% 前後 + 価格 3.5% だが、景気の山を見て 4% を超えない)・事業の ROE 47%(帳簿の自己資本 ROE:純利益 21.5 ÷ 自己資本 46.0 億ドル)・moat=普通(残る割合 0.50)。RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 27.7%、正当化 PER = (1 − g/RONIC)/(k − g) = 18.0 倍(上限 = 純利益 21.5 億ドル × これ = 387 億ドル)。これの 0.6 割(10.6 倍)に置いた。やや悲観:伸びが落ち堀が削れた会社として中立より下。

確率:過去 10 年の売上の伸びが物価を下回ってきた事実(2014→2025 年で年 2.1%)に近い筋書き。シーメンス・シュナイダー・中国勢の競争でデバイスのシェアが落ち続けるため、中立より少し厚い 26%。

悲観 14% 悲観:PLC の囲い込みが崩れ、ソフトの価格も下がって、10 年経っても売上が 2026 年の 1.1 倍 利益 12 億ドル · PER 8.8 倍 · 株価時価総額 91.07 ドル103 億ドル

2035 年 9 月期、OPC UA などのオープンな規格と仮想の PLC(ソフトで動く制御装置)が広がり、制御装置を機械メーカーが選ぶ時に Logix を選ぶ理由が薄まる。AI が現場の制御やプログラムの作成を自動化し、ソフトの価格が下がる。シーメンスと中国勢がシェアを奪い、ロックウェルのシェアはデバイス 3.0%・ソフト 3.5%・サービス 2.4%、価格は物価に追いつかず 1.30 倍。市場も実質 +0.5〜1.5%。売上は 100.0 億ドル(2026 年の約 1.1 倍、2025 年の年 1.8%)、全社の営業利益率 17.0%、純利益 11.7 億ドルと 2026 年を下回る。倍率は PER 8.8 倍(正当化 PER の上限 17.0 倍の 5.2 割。内訳は multiple.why)。バリュー投資家の目では、もう優良企業としての倍率は付かない姿である。

  • インテリジェント・デバイス(制御装置・ドライブ・センサー・安全機器):数量 1,186(工場向け制御機器・ドライブ・モーション・センサー・安全機器の世界市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 3.8%(シェア × 物価指数)→ 売上 45 億ドル・営業利益 7 億ドル。市場・シェア・価格
  • ソフトとコントロール(Logix 制御装置・FactoryTalk・Plex・Verve):数量 724(工場向けコントローラー・産業ソフト(MES・SCADA・サイバーセキュリティ)の世界市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 4.5%(シェア × 物価指数)→ 売上 32 億ドル・営業利益 9 億ドル。市場・シェア・価格
  • ライフサイクル・サービス(導入・保守・コンサル・遠隔監視):数量 736(工場オートメーションの導入・保守・コンサルティング・運用サービスの世界市場(億ドル、2025 年価格))× 価格 3.1%(シェア × 物価指数)→ 売上 23 億ドル・営業利益 2 億ドル。市場・シェア・価格

倍率:利益ベースの正当化 PER:k 8.75%(基本 8.0% + quality +0.75%)・g 4.0%(上限の内側。工場自動化の実質の伸び 3% 前後 + 価格 3.5% だが、景気の山を見て 4% を超えない)・事業の ROE 32%(帳簿の自己資本 ROE:純利益 11.7 ÷ 自己資本 36.0 億ドル)・moat=普通(残る割合 0.50)。RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 20.6%、正当化 PER = (1 − g/RONIC)/(k − g) = 17.0 倍(上限 = 純利益 11.7 億ドル × これ = 199 億ドル)。これの 0.5 割(8.8 倍)に置いた。悲観:構造的に負けて優良でなくなった会社として最も下。

確率:オープン規格・仮想 PLC・AI による自動化で、制御装置の囲い込みという堀が崩れる構造的な負け筋と、不況が重なる。デバイスの利益率が 15% 台まで戻る形で、1 割強とした。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

インテリジェント・デバイス(制御装置・ドライブ・センサー・安全機器)

PLC を除く現場機器と、モーターを動かすドライブ・モーション制御・センサー・安全機器・産業用の電源と接続機器。機械メーカーと工場の設備更新で売れる。

数量工場向け制御機器・ドライブ・モーション・センサー・安全機器の世界市場(億ドル、2025 年価格)価格シェア × 物価指数売上営業利益
今 2025/12 1,100 3.4% 38 7
10 年後 中立 1,416 4.8% 68 14

取り方:産業用の現場機器の世界市場を約 1,100 億ドル(推定。産業オートメーション全体 約 2,500 億ドルの 4 割強)、シェア約 3.4% と置いた。2025 年 9 月期の売上 37.6 億ドル(前年 −1%)、セグメント利益 6.8 億ドル(18.0%)。2026 年は報告売上が約 41 億ドル、利益率 約 19.5% に改善する見込み(第 3 四半期は売上 10.8 億ドル +12%・20.0%)。

ソフトとコントロール(Logix 制御装置・FactoryTalk・Plex・Verve)

Logix のコントローラー・ネットワーク機器・HMI と、製造実行システム Plex(クラウド)・FactoryTalk のソフト・産業用サイバーセキュリティ Verve・シミュレーション。ロックウェルの堀の中心。

数量工場向けコントローラー・産業ソフト(MES・SCADA・サイバーセキュリティ)の世界市場(億ドル、2025 年価格)価格シェア × 物価指数売上営業利益
今 2025/12 600 4.0% 24 7
10 年後 中立 941 6.2% 58 20

取り方:産業用コントローラー(PLC・PAC・HMI)と製造系ソフトの世界市場を約 600 億ドル(推定。PLC だけで 130 億ドル前後と言われる)、シェア約 4.0% と置いた。2025 年 9 月期の売上 23.8 億ドル(+9%)、セグメント利益 7.1 億ドル(29.7%)。2026 年は売上 約 28 億ドル、利益率 33% 前後(第 3 四半期は 7.5 億ドル・基礎 +18%・34.8%)。

ライフサイクル・サービス(導入・保守・コンサル・遠隔監視)

導入工事・システム統合・保守契約・コンサルティング・遠隔監視・サイバーの運用。2026 年 4 月に石油ガスの合弁 Sensia を解消し、処理オートメーションを自社に戻した。

数量工場オートメーションの導入・保守・コンサルティング・運用サービスの世界市場(億ドル、2025 年価格)価格シェア × 物価指数売上営業利益
今 2025/12 700 3.1% 22 3
10 年後 中立 879 3.8% 34 5

取り方:工場オートメーションの導入・統合・保守・運用サービスの対象市場を約 700 億ドル(推定)、シェア約 3.1% と置いた。2025 年 9 月期の売上 22.0 億ドル(−3%)、セグメント利益 3.2 億ドル(14.5%)。Sensia の解消で年間 約 2.5 億ドルの減収(利益率は約 0.5pt 改善)。2026 年は売上 約 21 億ドル、利益率 14.7%(第 3 四半期は基礎 −2%・15.1%)。

リスクと懸念

設備投資の循環と受注の反落

製造業の景気指数 ISM は 54.5(2026 年 9 月)と強く、半導体・データセンター・EC の案件が山に近い所で積み上がっている。2009 年は売上が約 17% 減り、全社の営業利益率が 9.2% まで落ちた。2015〜2016 年は原油安で停滞した前例もある。山の年の利益に高い倍率が付いている点が最大の懸念。

制御装置の囲い込みの弱まり(オープン化・仮想 PLC)

OPC UA などのオープン規格と、ソフトで動く仮想 PLC、AI による制御プログラムの自動作成が広がると、Logix を選ぶ理由(既存のプログラム・技術者・互換性)が薄まる。シーメンス・シュナイダー・中国のイノバンスが、この変化を新しい顧客の獲得に使う。10 年で最も大きな構造のリスク。

シーメンス・シュナイダー・三菱電機・中国勢との競争

シーメンスは売上でロックウェルの 2 倍以上、PLC で世界首位。シュナイダーと三菱電機も大きい。欧州とアジアではロックウェルの存在感が小さく、中国の国産機は価格で攻める。2026 年第 3 四半期にデバイスは価格と費用の差が足を引いた。

ライフサイクル・サービスの伸び悩み

2026 年第 3 四半期は基礎で −2%、利益率は 15% 前後。食品飲料・ライフサイエンス・化学の大型案件が先送りされ、Sensia の解消で売上は年 2.5 億ドル減る。サービスの比率が下がることは利益率には良いが、顧客との関係の幅は狭まる。

アスベスト・環境の過去の債務

2025 年は税前で 1.5 億ドルの費用が GAAP 純利益を削った(会社の調整後の利益からは除外)。2026 年の金額は小さいが、将来の訴訟の見積もりや対象が変われば、純利益を揺らす。GAAP で見る限り、10 年を通して無視できない。

関税とサプライチェーン、価格と費用の差

デバイスの価格と費用の差は 2026 年第 3 四半期にマイナスだった。電子部品・鋼材の関税と物価の上昇を価格に転嫁できない期間が続けば、利益率の改善(2026 年は全社で +2pt 前後)は止まり、中期の目標 23.5% にも届きにくくなる。

高い株価での自社株買い

年 10 億ドル近い自社株買いは、PER 35〜55 倍の株価で行われており、株主のものになる利益を使って割高な株を買っている面がある。景気の谷でも配当と買い戻しを続ければ、自己資本が薄い中で借り入れが増えやすい。

今後の分かれ目

2026 年 11 月の通期決算で、2027 年の売上の基礎の伸びが +8% 超・全社の営業利益率が 23% 超の見通しになる
楽観・やや楽観の確率を上げる。ただし式の倍率(k 8.75%・g 4% の上限)は変わらず、本質価値の差は縮むが、なお今の水準には届かない。
受注の基礎の伸びが 2027 年に前年を下回り、受注残の伸びが止まる
景気の山が近いという信号で、10 年のやや悲観・悲観の確率を上げる。2009 年型の悲観は売上 −16%・純利益 6 割減。
OPC UA ベースの仮想 PLC が主要な機械メーカーの標準になる、または大手の自動車・食品の顧客が Logix から他社へ移ると発表する
堀が崩れる 10 年の悲観の確率を上げる。デバイスの利益率は 15% 台まで戻り、PER は 16 倍前後まで下がる。
Plex・Verve など新ソフトの ARR の伸びが 2 桁になり、純ドル維持率が 105% を超える
ソフトとコントロールの市場とシェアの伸びを上方修正し、やや楽観の確率を上げる。
5 年 20 億ドルの投資で工場の増設が進む一方、フリーキャッシュフローが 10 億ドルを下回る
自社株買いの余力が落ち、還元の合計を下げる。借り入れが増えれば倍率の式の ROE と純負債を見直す。
シーメンスまたはシュナイダーが、ロックウェル型の北米の顧客向けにソフトの価格を大きく下げる(産業ソフトの価格競争)
ソフトとコントロールの利益率(33〜35%)が 30% 前後まで下がる前提に切り替え、やや悲観の確率を上げる。

見ておくもの

  • 全社の営業利益率(2026 年 約 21.5%、会社の中期目標 23.5%)と増分利益率、ソフトとコントロールの利益率(直近 34.8%)
  • 受注・受注残と、ディスクリート(半導体・データセンター・EC)・ハイブリッド(食品飲料)・プロセスの設備投資の動き、ISM 製造業指数
  • ソフトの ARR(基礎 +6%、ソフト 1 桁後半)・Plex の新規受注・純ドル維持率、Verve の導入数
  • シーメンス・シュナイダーの産業ソフトの買収と価格、中国のイノバンスの海外展開、OPC UA と仮想 PLC の普及

倍率と資本コストの決め方

倍率は今の株価を見る前に、数量 × 価格で積んだ利益から利益ベースの正当化 PER((1−g/RONIC)/(k−g)、RONIC=k+残る割合×(事業の ROE−k))で出した。10 年の中立は正当化 PER 17.8 倍(k 8.75%・g 4.0%・ROE 44%・moat=普通)の 7.5 割 = 13.3 倍。Logix と Plex の切り替えの難しさは本物だが、自動化の設備投資は景気の山と谷が大きく、帳簿の ROE が 40% 超で式が高めに出やすい。上限の 7.5 割にとどめた。今の株価や過去の倍率に寄せて選んだ値ではなく、全筋書きが検査の上限(正当化 PER × 事業の純利益の 1.1 倍)の内側に収まっている。

資本コスト 8.8% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。k = 基本 8.0% + quality +0.75% = 8.75%(β は使わない。決まり v2。内訳は quality_parts と quality_why)。製造業の設備投資の循環が大きく、利益が山谷で振れるので quality を厚めに見た。個別のリスク(Logix の囲い込みの弱まり・シーメンスとの競争・AI による置き換え・アスベスト債務)は k に足さず、筋書きと確率で表した。長期の g は 4.0% まで、k − g ≥ 3.5% を守る。

同じ業種(資本財・サービス)の AI 分析

割安 ペンテアPNR プール機器の在庫調整と水事業の安定収益。買い足しと住宅の景気が振れる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 4 割強上回り、割安 本質価値との差 +38.6% · 10 年 割安(年 +10.3%) やや割安 ロッキード・マーチンLMT 受注残 2,300 億ドルと防空ミサイルの増産で利益が戻る防衛の王道銘柄。F-35 一本足の傷はあるが、利益ベースの倍率(10 年中立 20.3 倍)で測っても本質価値は今の時価総額を 3 割ほど上回る(割安) 本質価値との差 +23.1% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 コパートCPRT 堀の厚い事故車オークションの寡占で、余った現金 40 億ドルを戻り方 0.5 で足し、台数の弱さを織り込んでも、利益ベースの本質価値は今の値段を 3 割弱上回る 本質価値との差 +22.4% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 テクストロンTXT 時価総額 131 億ドルは GAAP の純利益の 14 倍。ジェット・MV-75・工業を抱える複合企業は、利益ベースの倍率(10 年中立 12.6 倍)で測ると本質価値が今の約 1.2 倍に出てやや割安 本質価値との差 +18.0% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 レノックス・インターナショナルLII 住宅は在庫調整の谷、商業用は 2 桁で伸びる空調。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 15.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +21% でやや割安 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 オーチス・ワールドワイドOTIS 保守の継続収入が利益の大半を稼ぐ優良事業。中国の新設不況と KONE・TKE 統合の競争で悲観側を厚く置いても、総合は今の時価総額に対し +22% でやや割安 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 ウーバー・テクノロジーズUBER 実力の利益は見かけの半分。未成立の買収を外した単体で、自動運転で取り分が削られる負けを厚く見ると、利益ベースの倍率では今の値段をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ノースロップ・グラマンNOC B-21 と Sentinel で米国の核抑止の 2 本柱を持つ防衛の主契約者。受注残は史上最高だが利益率は薄く、利益ベースの倍率では本質価値は今の時価総額をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) 適正 ハネウェル エアロスペースHONA 民間機の装備品とアフターマーケット・防衛の 3 本柱で稼ぐが、分離で純負債 約 148 億ドルと自己資本のマイナスを背負い、2026 年の見通しを下げた直後の新会社 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスUAL 山の年でなくならした利益で測ると、国際線とプレミアムで稼ぐ航空会社の本質価値は今の値段を 1 割強上回る。ただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いたただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いた 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 ユナイテッド・パーセル・サービスUPS アマゾンの荷物の削減を終え利益が戻り始めた宅配の最大手。利益ベースの倍率で測ると純利益 15 倍の今の値段はやや安いが、アマゾン自前網との競争を重く見て確率を悲観側に置いた 本質価値との差 +6.4% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 キャリア・グローバルCARR 売却後の空調はデータセンターと更新需要で伸びる優良株。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +9% で適正 本質価値との差 +5.1% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 ローリンズROL 家庭と店舗に張りつく定期契約の害虫駆除は景気に強く、買収の支出を利益から引き、利益ベースの倍率(中立 23 倍)で測ると、本質価値は今の値段を 1 割弱上回る水準で適正 本質価値との差 +3.7% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 ゼネラル・ダイナミクスGD ガルフストリームと潜水艦で稼ぐ防衛・ビジネスジェットの複合企業。受注残 1,365 億ドルで利益の見通しは堅く、利益ベースの倍率(資本コスト 7.75%、中立は上限の 9 割弱)で測ると今の値段は適正の範囲 本質価値との差 0.0% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 ビルダーズ・ファースト・ソースBLDR 米国最大級の住宅建材の流通・加工。着工の谷と重い借金。利益ベースの正当化 PER の 9 割(中立 10 年 9.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +3% で適正 本質価値との差 −1.9% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 マスコ・コーポレーションMAS 改修需要に乗るブランド製品。ホームデポ頼みと住宅循環が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 16.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -6% で適正 本質価値との差 −8.5% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ユニオン・パシフィックUNP 線路という最高級の堀を持ち、未成立の NSC 合併を除いた単独の姿で測ると、純利益の 24 倍の今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −8.7% · 10 年 適正(年 +5.2%) 適正 ヴェラルトVLTO 定期収入が約 6 割の水質・製品識別の会社。利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると、今の値段(PER 26.9 倍)はやや高いが適正の範囲 本質価値との差 −9.0% · 10 年 適正(年 +5.6%) 適正 L3ハリス・テクノロジーズLHX 宇宙・通信・ミサイル推進の 3 本柱で受注残 420 億ドル。固体ロケットモーターの増産が利益を押し上げるが、利益ベースの倍率(10 年中立 15.4 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 1 割ほど下回る(やや割高) 本質価値との差 −9.8% · 10 年 適正(年 +5.3%) やや割高 GEエアロスペースGE 民間エンジン整備という最良の事業を持つが、PER 39 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 21 倍)の 1.8 倍で、計算上はやや割高 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 スリーエムMMM PFAS の訴訟支払いを抱えつつ利益率は上向き。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段に近く、適正 本質価値との差 −12.7% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 W・W・グレインジャーGWW 北米の産業用品流通で堀の深い優良企業。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 20.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 デルタ航空DAL 山の年でなくならした利益で測ると、燃料高でも優良な航空会社の価値は今の値段とほぼ釣り合う。利益ベースの PER は 10 倍台で、循環と燃料の悲観を厚く置いた 本質価値との差 −14.1% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 スナップオンSNA 整備士へのバン販売の堀と厚い現金で利益率 22% を保つ。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −14.2% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 インガソール・ランドIR 圧縮機・真空・ポンプで世界の上位を争う質の高い産業機械。買収で伸びる分は買収の現金を引いて評価すると、利益ベースの上限で見ると今の値段は高く、やや割高 本質価値との差 −14.2% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 A.O.スミスAOS 北米最大の給湯器メーカー。中国の不振とヒートポンプ移行が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.7 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -11% でやや割高 本質価値との差 −15.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ハンティントン・インガルス・インダストリーズHII 米国で唯一の原子力空母の造船所で、潜水艦も手がける。受注残 573 億ドルで売上は読めるが利益率は 5% 台と薄く、利益ベースの PER(中立 12.7 倍)で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 パッカーPCAR 北米クラス 8 の循環と DAF の欧州で稼ぐ堅実な首位級。事業は優良だが、利益ベースの上限の内側(中立は 7.6 割)で測ると、今の値段は 2 割弱高く、やや割高 本質価値との差 −16.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ジェイコブズ・ソリューションJ 政府サービスを分離した設計・工事管理会社。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 11.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −17.1% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 トランスダイム・グループTDG 独占に近い航空機部品の補修収入で稼ぐ高収益の複利機械。ただし純負債は EBITDA の約 5.8 倍で、利益ベースの倍率(10 年中立 15.3 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 2 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −17.6% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ハベルHUBB 電力会社の送配電部材とデータセンター配線で稼ぐ高収益企業。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 16.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -18% でやや割高 本質価値との差 −17.8% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ITWイリノイ・ツール・ワークスITW 利益率は高いが売上の伸びの実績が弱い。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −18.8% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 フォーティブFTV 分離後は計測・施設ソフト・滅菌の堅い会社。GAAP の PER 30 倍は高く、利益ベースの本質価値は今の値段を 1 割ほど下回り、総合はやや割高 本質価値との差 −19.2% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 レイドス・ホールディングスLDOS 政府案件の受注残は厚いが、人月で売る IT 受託は AI エージェントの標的で、売上が縮む前提で見るとやや割高(-14%) 本質価値との差 −20.1% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 アメテックAME ニッチな計測・精密部品を買い足して束ねる質の高い会社。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 17.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -24% でやや割高 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 スタンレー・ブラック&デッカーSWK 工具の回復は費用削減の実現と関税の転嫁で決まる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -15% でやや割高 本質価値との差 −20.9% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 カミンズCMI 発電は受注が 2028 年下期まで埋まり利益は拡大中だが、北米トラックの循環が深く、利益ベースの本質価値は今の時価総額を 2 割強下回るやや割高 本質価値との差 −22.3% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ウェイスト・マネジメントWM 堀は厚く価格の力も強い。資本コスト 7.5% で利益ベースの正当化 PER(中立 21 倍)を測ると、PER 34 倍の今の値段はやや割高の範囲 本質価値との差 −22.7% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 アレジオンALLE 商業施設の錠・出口装置で米国の上位を守る堅い事業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -13% でやや割高 本質価値との差 −23.3% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 ザイレムXYL 水の設備・計測・サービスで景気に強いが、のれん込みの資本効率は低い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -20% でやや割高 本質価値との差 −23.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 ドーバーDOV 5 部門の買収型機械メーカー。液冷・バイオ医薬で伸びるが、GAAP の PER 25 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 13 倍)の約 2 倍で、本質価値は今の値段を 3 割弱下回るやや割高 本質価値との差 −26.7% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 フェデックス・フレイトFDXF 分離で借金を負った LTL 首位級の事業は堀も回復余地もあるが、薄い利益率の回復をすでに値段が先に見込んでおり、利益ベースの倍率(10 年中立 12.0 倍)で測るとやや割高 本質価値との差 −27.4% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 RTXコーポレーションRTX 民間機と防衛の両輪で受注残 2,890 億ドルを積む優良企業。GAAP の PER 39 倍に対し、利益ベースの倍率(10 年後の中立 14.7 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 3 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −28.1% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 ノーフォーク・サザンNSC 東部の線路は代えのきかない優良な資産だが、今の値段にはユニオン・パシフィックとの合併の上乗せが入っており、NSC 単体の利益ベースの価値は 2 割台半ば下で、やや割高 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +2.8%) やや割高 CSXCSX 線路の堀と利益率の回復は本物だが、回復後の利益に今の値段が先に届いており、利益ベースの倍率(moat 強・10 年中立 19.5 倍)で測ると、やや割高 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +2.8%) やや割高 エマソン・エレクトリックEMR プロセス産業の制御・計測の堀は深いが、事業の入れ替えの途中。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -30% でやや割高 本質価値との差 −29.1% · 10 年 やや割高(年 +3.1%) やや割高 ハネウェル・インターナショナルHON エアロスペース分離後のビル・プロセス・産業オートメーション専業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -26% でやや割高 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) 割高 ジェネラック・ホールディングスGNRC 停電頼みの住宅用発電機から、データセンター向けの大型発電機へ変わる途中。利益ベースの正当化 PER の 7.2 割(中立 10 年 10.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -32% で割高 本質価値との差 −30.4% · 10 年 割高(年 +3.8%) 割高 フェデックスFDX 分離後のフェデックスは、売上 825 億ドルで営業利益率 5〜6% の薄利の宅配会社。分離前の台帳の PER 15.8 倍は見かけで、継続事業では 20 倍超。費用削減は本物だが、利益ベースの倍率(10 年中立 11.1 倍)で測ると割高 本質価値との差 −32.6% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 トレイン・テクノロジーズTT 受注残 121 億ドルの AI 冷却ブームで利益は拡大中だが、PER 35 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 16.4 倍)の 2 倍で、総合は今の時価総額に対し -33% で割高 本質価値との差 −34.5% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 シンタスCTAS 堀は厚く伸びも安定だが、利益ベースの正当化 PER(成熟後の中立 22 倍)で測ると、PER 40 倍台の今の値段は割高 本質価値との差 −35.2% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 サウスウエスト・エアラインLUV 手荷物有料化・指定席・プレミアム席の上積みが計画の 6〜7 割で定着する前提でも、利益ベースで測ると価値は今の値段を下回る。会社計画の実現度で大きく分かれる。会社計画の実現度で大きく分かれる 本質価値との差 −35.6% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 リパブリック・サービシズRSG 廃棄物の寡占と価格の力は強いが、利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると今の値段は割高。数量の弱さと環境ソリューションの不振が懸念 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 アイデックスIEX 受注は過去最高でも、GAAP の PER 37 倍は利益ベースの 10 年の中立(約 14 倍)の 2 倍半ほどで、本質価値は今の値段の 6 割強で割高 本質価値との差 −36.9% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 パーカー・ハネフィンPH 航空が 3 割超・産業が 7 割の高収益な動き・流れの制御部品大手。堀は厚いが PER 34 倍は利益ベースの上限(18 倍)の 2 倍近く、割高 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 ノードソンNDSN 接着剤・医療部品・電子検査のニッチ首位で稼ぐ高収益企業だが、AI 向けの急回復を織り込んだ PER 38 倍は利益ベースの上限(約 19 倍)の 2 倍で、割高 本質価値との差 −37.4% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 ジョンソンコントロールズJCI データセンター冷却が伸びるビル設備の優良会社。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −41.1% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 エムコア・グループEME 設備工事の大手。受注残 171 億ドルは山の利益。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -43% で割高 本質価値との差 −41.4% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 キャタピラーCAT 受注残 720 億ドルの AI 電源ブームで利益は急拡大中だが、PER 39 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 14 倍)の約 3 倍で割高 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 GEベルノバGEV ガスタービン受注残と電化で利益が伸びるが、山の利益に高い倍率を掛けない。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -49% で割高 本質価値との差 −42.7% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 オールド・ドミニオン・フレイト・ラインODFL 拠点網の密度と運賃の規律という堀は本物だが、谷の利益の上にすでに回復後の値段が乗っており、式で測ると割高 本質価値との差 −43.3% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 イートンETN 北米の配電設備は寡占と受注で質が高いが、投資の山と債務を抱える。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -48% で割高 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 ファスナルFAST 大口契約とオンサイトでシェアを取る産業用品流通。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 18.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -45% で割高 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 ユナイテッド・レンタルズURI 建機レンタル最大手で専門機材が 2 桁成長するが、借金で膨らむ ROE と建設の循環を利益ベースの PER(中立 12.0 倍)と悲観の確率で見ると、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −46.4% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 シー・エッチ・ロビンソン・ワールドワイドCHRW 北米最大のトラック仲介で、AI による人員減が利益に残るかが核心。資本コスト 9.25% の利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 12.5 倍)で測ると割高で、安全域はない 本質価値との差 −47.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 ボーイングBA 受注残 7,150 億ドルの民間機の複占の一角だが、営業赤字・純負債 260 億ドル・固定価格契約の損失を抱え、時価総額 1,500 億ドルは利益ベースの倍率では回復が完成しても届かず割高 本質価値との差 −47.8% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 ハウメット・エアロスペースHWM ガスタービンと航空エンジンの翼・部品で世界首位級の寡占。利益は急伸し堀も本物だが、時価総額約 880 億ドルは 2026 年の純利益の約 42 倍で、10 年後の利益ベースの PER(中立 15.4 倍)の 2.7 倍。大きく割高大きく割高 本質価値との差 −48.1% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 エクスペディターズ・インターナショナル・オブ・ワシントンEXPD 資産を持たないフォワーダーの資本効率は優良だが、2026 年の運賃高騰の利益を先に払っている。ならした利益と利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 13 倍)で測ると割高 本質価値との差 −48.8% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 JBハント・トランスポート・サービシズJBHT インターモーダルの回復と値上げ余地は本物だが、ならした利益に今の値段が先に届いており、貨物の山と鉄道再編の両方に弱く、利益ベースの倍率(10 年中立 12.5 倍)で測ると割高 本質価値との差 −50.4% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 ブロードリッジ・ファイナンシャル・ソリューションズBR 議決権の配布という本物の堀は認めるが、取引後処理は AI の標的で、利益の倍率を下げて見ると割高(-50%) 本質価値との差 −52.9% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 ワブテックWAB 受注残 309 億ドルと機関車の更新で伸びる、のれん込みの重い資本。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -55% で割高 本質価値との差 −53.4% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 アクソン・エンタープライズAXON 時価総額 317 億ドルは GAAP の純利益(株式報酬を費用にした値)の 260 倍超。警察の束ね売りで 10 年伸びても、利益ベースの倍率では中立の 10 年後が今の値段に届かず割高 本質価値との差 −56.1% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 ディア・アンド・カンパニーDE 2026 年が農機サイクルの底(純利益 約 49 億ドル)で、PER 35 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 12 倍)の 3 倍近くで、計算上は割高 本質価値との差 −56.4% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)ADP 給与処理の堀は本物だが、1 人あたり課金は AI エージェントに揺さぶられ、利益の倍率を下げて見ると割高(-54%) 本質価値との差 −56.6% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ペイチェックスPAYX 小企業向けの給与は 1 人あたり課金の席型で、AI エージェントと新興勢力が削る前提で見ると割高(-54%) 本質価値との差 −56.9% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 バーティブ・ホールディングスVRT 電力と冷却を握る優良企業だが、AI 投資一本足の需要。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -60% で割高 本質価値との差 −57.6% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 ベリスク・アナリティックスVRSK 損保の標準データという本物の堀は認めるが、請求分析は AI 見積りで単価が下がり、利益の倍率を抑えると割高(-58%) 本質価値との差 −60.5% · 10 年 割高(年 −3.3%) 割高 コンフォート・システムズUSAFIX データセンター向けの機械・電気工事は利益率 17% の山にいる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -62% で割高 本質価値との差 −61.3% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 クアンタ・サービシーズPWR 受注残 534 億ドルで今年の利益は急増するが、現在の PER 約 54 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 12.0 倍)の 4 倍を超え、総合は今の時価総額に対し -66% で割高 本質価値との差 −61.5% · 10 年 割高(年 −1.9%) 割高 エクイファックスEFX 独自データと寡占の堀は認めるが、本人同意の直接取得という代替が数量を削り、利益の倍率を抑えると割高(-62%) 本質価値との差 −67.6% · 10 年 割高(年 −4.2%)

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読んだ資料

  1. Rockwell Automation 2025 年 9 月期 通期決算(8-K)
  2. Rockwell Automation 2026 年第 3 四半期決算(8-K)
  3. Rockwell Automation Q3 2026 決算説明会の要約(Nasdaq)
  4. TIKR:ロックウェルの経営の枠組み・5 年 20 億ドルの投資計画
  5. Global Market Insights:PLC 市場のシェア(上位 5 社 約 77%)
  6. Google Finance:ROK の時価総額(2026-10-07)

分析日 2026-10-16