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ネクストパワー NXT

太陽光追尾装置の世界首位で事業の質は高い。ただし補助金消失と新規事業の競争が重く、10年価値は約68億ドル。現在の時価総額比44%低い「割高」。

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)44.39 ドル68 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-30)79.3 ドル121 億ドル差 −44.0%
10 年後から見ると 割高 価値 44.39 ドル68 億ドル · 差 −44.0% · 期待の年率 +1.7%
期待の年率リターン(10 年)+1.7%資本コスト比 −6.8 pt
推定の資本コスト8.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 8.5% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

ネクストパワーは、太陽光発電所のパネルを太陽の動きに合わせて回転させる追尾装置で世界首位の会社である。筆者の結論は、優れた競争力を持つものの、長期の株主価値に対して現在の値段は割高だというものだ。今後10年の成長余地は大きいが、米国の製造税額控除が消える影響と、新たに進出する蓄電池事業の採算を軽く見るべきではない。

旧社名はネクストラッカーで、2025年11月にネクストパワーへ改称した。追尾装置に加え、基礎構造、電気配線、インバーター、蓄電池、発電所の制御技術を広げている。2026年3月期の売上は35.6億ドル、GAAP純利益は5.9億ドルだった。追尾装置の世界出荷シェアは約30%、米国では50%を超える。2026年7月には受注残が55億ドルを超え、蓄電池会社プレバロンの買収も完了した。

需要の土台は強い。太陽光発電は建設期間が比較的短く、電力需要が増える世界で新設設備の有力な選択肢となる。さらに設置済みの発電所には長期の保守と制御需要が残る。一方、追尾装置そのものは案件ごとの競争入札が多く、既存設備での切り替えにくさが次の案件の値上げ力を保証するわけではない。高い世界シェアを持つことと、将来も高い利益率を維持できることは分けて考える必要がある。

とくに注意したいのは利益の質だ。2026年3月期には米国の製造税額控除に関連した仕入先からの還元が約3.8億ドルあり、関税負担を差し引いても相当額が利益を支えた。現行法ではこの税額控除は2030年から段階的に縮み、2032年末で終わる。2036年には現在の利益率をそのまま使えない。蓄電池と電力変換設備が新しい利益源になるとしても、技術と価格の競争は追尾装置より厳しい。

中立では、10年後の売上を86億ドル、純利益を8.7億ドルと見る。世界市場の成長、海外展開、周辺製品の販売拡大を織り込みながら、米国追尾装置の利益率を補助金終了後の水準へ下げた。5つの筋書きの確率加重現在価値は約67.8億ドルで、基準時価総額120.5億ドルを約44%下回る。世界首位という事実は評価するが、いまの株価に十分な安全域があるとは考えない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、ネクストパワーの魅力は、太陽光発電の需要が伸びるたびに設備を売れる立場を築いたことにある。発電事業者のように土地を買い、大規模な発電設備を保有し、電力価格の変動を直接引き受ける必要はない。顧客が発電所を建設する際、追尾装置の設計と供給に集中できる。設備の信頼性が評価されれば、競争入札でも選ばれやすい。

しかし、良い事業だからといって今の利益を永続的なオーナー利益と考えてはいけない。製造税額控除の還元は期限のある利益だ。2033年以降も顧客の建設費を下げられる製品を提供し、補助金なしで十分な営業利益を生み出せるかが本当の試験になる。追尾装置の高い利益率を維持できない場合、増えた売上の大部分が株主の取り分になるとは限らない。

過去数年の買収は、顧客との関係を太くする方向で一貫している。既存の発電所建設顧客へ、基礎、配線、電力変換、蓄電池まで売る考え方は合理的である。ただし追尾装置の技術力が、蓄電池の調達競争や保証リスクにまで通用する保証はない。買収によって利益が増えても、使った資本に対する利回りが下がれば、企業価値の増加は小さくなる。

筆者が株主として長く保有するなら、見るべきものは毎年の売上成長率より、補助金終了後の利益率、追加投資の利回り、株式報酬を差し引いた正味の還元である。2035年に売上が今の2倍以上になっていても、競争で稼ぐ力が弱くなり、蓄電池の資金負担が膨らんでいれば十分ではない。事業の将来性は高く評価する一方、安全域を保つためには楽観的な成長を先に買い取らない姿勢が必要だ。

何で稼ぐ会社か

この会社の稼ぎの中心は、大規模太陽光発電所に使う追尾装置である。主力のNX Horizonは、パネルを支える鋼材、モーター、駆動装置、制御機器を組み合わせ、朝から夕方まで発電量が増える角度に動かす。傾斜地向けのNX Horizon-XTR、雹からパネルを守るHail Proなどもある。直接の顧客は発電所を建設するEPC事業者が中心で、開発会社や発電所オーナーとも案件単位または複数案件の供給契約を結ぶ。

米国の追尾装置は全社最大の利益源である。国内生産体制、部材供給網、施工の容易さ、現場での実績が顧客選定に効く。2026年3月期の米国向け売上は会社全体で27.3億ドルだった。国際市場では、中東、インド、欧州、中南米などで販売している。海外は現地メーカーとの価格競争が強く、米国ほど高い単価を維持しにくい。2026年3月期の米国外売上は8.3億ドルで、前年より減少した。

第二の柱は、発電所の構造物と電気設備である。オッジョの基礎技術、ベンテックの電気配線設備、オリガミの鋼製パネルフレームなどを取り込んだ。NX PowerMergeは、発電所内の配線と接続工程を簡素化する製品である。2026年8月には同製品の受注残が2GWを超えた。顧客が追尾装置と周辺部材を一緒に購入すれば、施工の工程を減らせる。周辺製品の販売が増えるほど、同じ発電所から得る売上が厚くなる。

第三の柱は電力変換と蓄電池である。2026年7月にジゴールとエイペックス・パワーの電力変換関連資産を取得し、中央型インバーターの製品群を強化した。同月にはプレバロン・エナジーの買収を完了し、大型蓄電池システム、エネルギー管理ソフト、電力品質を安定させる制御技術を獲得した。プレバロンには世界で累計6GWh超の納入実績がある。発電所の建設だけでなく、電力を必要な時間に供給する設備まで扱う方向へ進んでいる。

TrueCaptureによる発電量の最適化やロボットによる点検も提供する。ただし現状は、席課金の業務ソフトよりも、物理設備に結び付いた制御・保守技術という性格が強い。開示上の報告セグメントは全社で1つであり、製品別の売上と営業利益は公表されていない。以下の4事業区分は経済性を分析するための推計で、会社が開示した会計セグメントではない。

優良さと弱いところ

最大の堀、つまり競合が簡単にはまねできない強みは、世界中の発電所で積んだ導入実績と、それを支える設計・調達・施工支援の能力である。会社は創業以来160GW超の追尾装置を出荷した。ウッドマッケンジーによれば、2025年の世界シェアは約30%で、11年連続の首位だった。米国でも50%を超え、アレイ・テクノロジーズやゲームチェンジ・エナジーとの差を保っている。大規模発電所では、数十年間使う設備の故障が収益を損なうため、価格だけで供給者を選びにくい。

設計技術にも意味がある。傾斜地への設置、強風や雹への対応、部材点数の削減、施工時間の短縮は、顧客の総建設費と発電量に直接効く。NX Horizon-XTRは累計50GWを超える販売実績があり、2026年にはNX PowerMergeの特許も取得した。このような実績は、新規参入者が低価格だけで大口顧客を奪うことを難しくする。ただし、案件を受注した後の設備交換は困難でも、次の発電所では競合との入札が改めて行われる。

利益率の高さをすべて堀の証拠にはできない。2026年3月期の営業利益率は約20%だが、45X税額控除の仕入先還元が原価を押し下げている。約3.8億ドルの還元から関税負担約1.3億ドルを単純に差し引くと、約2.5億ドルの利益押し上げ要因になる。控除を除いた営業利益の実力は現在の報告値より低い。一方、純現金が10.4億ドルあり、過去の大きな設備投資を必要としない事業構造は強みである。

追加投資の利回りはなお資本コストを上回る可能性が高い。2025年末の純現金を除いた投下資本に対し、45Xの純効果を除いた税後営業利益を比べても、単純計算では20%台の利回りが見込まれる。ただし新しい蓄電池事業には買収のれん、運転資金、保証対応が必要であり、この高利回りを新規投資にそのまま当てはめられない。中立では10年後の事業ROEを13.5%まで低下させる。

堀の評価は強い独占ではなく普通とする。太陽光追尾装置は世界首位でもシェア約30%であり、競合の価格攻勢と技術革新が続く。AIエージェント代替の指定型には該当しない。価値の中心は物理設備と発電所の自動制御であり、利用者の席数や人月で稼ぐ事業ではない。むしろAIを使った制御技術の普及が競争を速めることを警戒する。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

太陽光追尾装置は、世界の電源投資の拡大とともに成長している。ウッドマッケンジーによれば、2025年の世界出荷量は134GWで前年比19%増だった。2024年は111GWであり、2年続けて市場が広がった。追尾装置は大型太陽光発電所で一般的な設備になっており、特に米国では大規模案件への採用率が高い。電力需要の増加、太陽光設備の建設期間の短さ、発電単価の低下が需要を支える。

ただし米国の成長率には注意が必要だ。米国の2025年の追尾装置出荷は40GWを超えたが、税制の変更、輸入制限、電力網への接続待ち、高い金利が建設計画を左右する。国際エネルギー機関は2025年の再生可能エネルギー見通しで、政策変更により米国の2030年までの再エネ導入予測を以前より大幅に引き下げた。電力需要が増えることと、ネクストパワーが期待どおりの台数を出荷できることは同じではない。

世界の競合は、ゲームチェンジ・エナジー、アークテック・ソーラー、アレイ・テクノロジーズ、PVハードウェアなどである。2024年の公開市場調査では、ネクストパワーが約26%、アークテックが約15%、ゲームチェンジが約12%、PVハードウェアとアレイがそれぞれ約9%のシェアと推計された。2025年はネクストパワーが約30%へ上昇し、ゲームチェンジが世界2位となった。米国ではネクストパワー、アレイ、ゲームチェンジの3社が約9割を占めるが、海外ではアークテックや欧州企業との競争がさらに激しい。

長期の市場数量は、世界の追尾装置出荷が2025年の134GWから2035年の約230GWへ増えると中立で推計する。年率では約5.6%の数量成長に当たり、世界の新設太陽光市場が徐々に成熟する前提である。米国は約40GWから55GW、その他の地域は約94GWから175GWを想定する。これは会社の見通しではなく、IEAの再エネ導入見通しと各地域の採用率を踏まえた独自推計である。

もう一つの市場は蓄電池だ。ネクストパワーは、中国を除く2030年の大型蓄電池関連市場を最大350億ドルと見込んでいる。競合にはフルーエンス、テスラ、サングロウ、ワルチラ、中国の蓄電池メーカーがいる。蓄電池は市場数量が急増しても、設備の販売単価が技術進歩で下がりやすい。新製品の利益率を追尾装置と同じ水準にするのは危険である。

業界ノートにある発電タービンや変圧器の長納期による値上げの議論は、この会社には直接当てはめない。太陽光追尾装置は鋼材、駆動機器、制御機器の組み合わせであり、発電設備の寡占構造とは違う。成長の中心は今後も数量の拡大と周辺製品の採用率上昇であり、単価が物価を上回り続けるとは見ない。

資本政策と M&A

経営は、2025年11月の投資家説明会で2030年3月期の売上目標を48億〜56億ドルとした。調整後EBITDAの目標は11億〜13億ドルで、追尾装置以外の製品・サービスを売上の約3分の1にする方針である。2026年7月の決算では、2027年3月期の売上見通しを41億〜44億ドル、GAAP純利益を5.4億〜5.73億ドルとした。新規事業への開発費や買収費用が増えるため、売上が伸びても純利益が直ちに増えるとは限らない。

資本配分は成長投資と買収が優先である。2024年のオッジョ、2025年のベンテック、オンサイト、オリガミ、フラックサンに続き、2026年にはプレバロンと電力変換関連資産を取得した。プレバロンの対価は現金と株式で最大3.65億ドルと発表された。ドイツのツィンマーマンPVスチールについても買収合意があるが、確認できた資料では未完了であるため、その売上や利益を既存事業の数字に先取りしない。

2026年1月には3年間で最大5億ドルの自社株買い枠を設定した。ただし同年7月時点の実行額は約40万ドルにとどまる。現時点で配当の具体的な数字の約束はなく、当面は配当を予定していない。2025年の株式報酬費用は手元の財務データで約1.2億ドルであり、実行された買い戻し額だけを株主還元として数えることはできない。

財務は強いが、現金をすべて余剰資金とは扱わない。基準時点の純現金10.4億ドルから、運転資金、買収資金、税金還付契約に伴う支払いなどに備える6.4億ドルを残し、4億ドルを余剰現金とする。2026年7月時点では税金還付契約の負債が約3.9億ドルある。かつての親会社フレックスからの独立は完了し、2026年7月24日時点で議決権に関係するB種類株は残っていない。ただし税金還付契約による元株主への支払いは少数株主にとっての負担として残る。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

世界の太陽光追尾装置市場では、ネクストパワーの首位がむしろ強くなっている。2025年には世界出荷シェアが約30%へ上昇し、米国でも50%を超えた。世界中の主要EPC事業者と長い関係があり、大規模案件に求められる技術、供給能力、信用力を持つ。米国では国内製造体制が関税や供給網の不確実性に対する競争力にもなる。世界の電力需要が増える中で、顧客は品質と納期を優先して同社の製品を選び続ける可能性がある。

既存の追尾装置事業だけでも、2030年代には世界市場が現在の約2倍へ広がる余地がある。中東、インド、アフリカでは追尾装置の普及率がまだ上がる。2026年にはサウジアラビアで合弁会社が稼働し、2.25GWの供給約束も獲得した。欧州での販路拡大が進めば、米国以外の収益は今よりはるかに大きくなる。成熟した米国市場での競争力を海外へ移せるなら、世界シェアを守りながら出荷量を伸ばせる。

さらに周辺製品を一体販売する戦略は、発電所1件から得る売上を増やす。NX PowerMergeの受注拡大はすでに始まり、基礎、フレーム、電気配線、インバーターへ商機が広がっている。プレバロンの蓄電池と制御技術を組み合わせれば、太陽光の発電量を増やすだけでなく、出力を安定させて供給する分野にも進出できる。顧客の建設費削減と運用効率改善を同時に提供する会社へ進化する可能性がある。

会社は2026年3月期に約38GWを納入し、翌四半期には55億ドル超の受注残を積み上げた。2027年3月期の売上見通しも引き上げている。資本効率が高い事業を核に、新規製品への投資が成功すれば、税額控除の終了を吸収して利益を大きく伸ばせる。純現金が厚く、財務危機を心配せず技術投資を続けられる点も強い。これらが10年以上続くなら、現在の評価を超える企業価値を生み出せる。

慎重な見方

最大の問題は、現在の営業利益率が本来の製品競争力だけで成り立っているわけではないことだ。2026年3月期の45X税額控除に関連する仕入先還元は約3.8億ドルであり、関税負担を差し引いても大きい。現行法では2032年末で制度が終わる。今後10年の途中で、現在の利益を支える制度上の追い風が消える。顧客への値上げや製造原価の低減で埋められなければ、売上が増えても利益が伸びない。

世界首位という立場も永久ではない。アレイ・テクノロジーズは米国で競争力を維持しており、ゲームチェンジ・エナジーは米国と新興国で存在感を増している。アークテックは中国の製造基盤を活用してインドや中東で伸びている。鋼材や駆動装置の設計改善は長期的に広まり、施工の容易さや耐候性能だけでは高い単価を守れなくなる可能性がある。次の発電所の入札では、前の発電所で採用された製品を選ぶ義務はない。

新しい蓄電池事業も簡単な成長源ではない。世界の大手企業が蓄電池パック、電力変換設備、制御技術を競っており、技術進歩によって単価が下がり続けている。フルーエンスやテスラ、サングロウには豊富な導入実績があり、低価格の中国メーカーも存在する。市場が急成長しても、買収したプレバロンの利益率が追尾装置並みになるとは限らない。製品保証や性能保証に関する損失が出れば、新規事業は長期の資本負担にもなる。

米国の太陽光投資も政策に敏感だ。税額控除の縮小、輸入制限、系統接続の遅れ、高金利によって大型発電所の建設が延期されれば、受注残の先にある新規案件が細る。株式報酬と買収への現金支出も続くため、会計上の利益がそのまま株主へ戻るわけではない。10年後に追尾装置の市場は残っていても、同社が現在ほど優れた利益率を維持できない姿を十分に考える必要がある。

どちらに重みを置いたか

世界首位の実績、米国の高いシェア、55億ドル超の受注残は強い材料である。補助金がなくても同社の製品が必要とされる可能性は高い。ただし、2032年末の45X終了は明確な利益の逆風であり、蓄電池の採算と買収後の資本効率には未確認の部分が多い。確率は楽観9%、やや楽観19%、中立37%、やや悲観24%、悲観11%とし、悲観側をやや厚くした。10年の確率加重現在価値は約67.8億ドルで、基準時価総額との差は約マイナス44%となる。事業の競争力を認めながらも、価格には安全域が乏しいという判断である。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 76.11 ドル116 億ドル(+ 還元の換算額還元の合計 16.14 ドル25 億ドル)。 今の値に割り戻すと 44.39 ドル68 億ドル、今との差 −44.0%、 期待の年率 +1.7%(資本コスト 8.5%)→ 割高

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 9% 199.99 ドル305 億ドル 38.64 ドル59 億ドル +200.8% +13.1% 21.48 ドル33 億ドル
やや楽観 19% 121.03 ドル185 億ドル 24.88 ドル38 億ドル +83.9% +7.0% 27.72 ドル42 億ドル
中立 37% 72.18 ドル110 億ドル 16.37 ドル25 億ドル +11.6% +1.2% 32.76 ドル50 億ドル
やや悲観 24% 27.70 ドル42 億ドル 7.20 ドル11 億ドル −56.0% −8.6% 8.38 ドル13 億ドル
悲観 11% 15.98 ドル24 億ドル 1.31 ドル2 億ドル −78.2% −14.5% 1.90 ドル3 億ドル
加重平均100% 76.11 ドル116 億ドル16.14 ドル25 億ドル +16.3% +1.7% 92.24 ドル141 億ドル

今の株価時価総額 79.33 ドル121 億ドル(2026-10-30)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 9% 楽観:追尾装置の首位を守り、蓄電池と周辺製品が第二の利益源になる 利益 19 億ドル · PER 16.0 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 199.99 ドル305 億ドル

2035年には世界の追尾装置市場が約280GWへ広がり、米国市場は70GWとなる。ネクストパワーは米国で38GWを販売し、5割を超えるシェアを守る。海外では35GWを販売し、アークテックやゲームチェンジに対して中東・インド・欧州で競争力を高める。米国の45X税額控除は終了しているが、設計改善と施工費の削減によって主要製品の営業利益率は21%を維持する。

周辺製品は30GW相当の案件に普及し、顧客は追尾装置と基礎、配線、電力変換設備をまとめて購入する。蓄電池も年間25GWhまで伸び、プレバロンの制御技術が大型データセンターや電力会社に評価される。蓄電池の営業利益率は13%で、フルーエンスやテスラなどと競争しながらも差別化できる。全社売上は約145億ドル、営業利益は24.6億ドル、純利益は18.7億ドルに達する。

経営は高い収益性を背景に買収と開発への投資を続け、10年間の正味還元は59億ドルになる。株式報酬と買収で発行する株式の対価は還元から差し引く。利益の累計は約123億ドルで、現在の自己資本23.3億ドルに加え、正味還元59億ドルを引くと10年後の自己資本は約87.3億ドルとなる。規模は大きくなっても資本効率を保ち、首位の信用力が長く続く姿である。

  • 米国向け太陽光追尾装置:数量 38.0(米国向け追尾装置の年間出荷容量(GWdc))× 価格 1.40(出荷1GWdc当たり売上(億ドル/GWdc))→ 売上 53 億ドル・営業利益 11 億ドル。米国追尾装置市場70GW、同社シェア約54%。45X終了後も施工効率と製品差別化で21%の利益率を維持する。
  • 米国外向け太陽光追尾装置:数量 35.0(米国外向け追尾装置の年間出荷容量(GWdc))× 価格 0.94(出荷1GWdc当たり売上(億ドル/GWdc))→ 売上 33 億ドル・営業利益 5 億ドル。米国外市場210GW、シェア約17%。中東・インド・欧州で拡大し、営業利益率16%。
  • 基礎・電気配線・フレーム・制御関連製品:数量 30.0(周辺製品を販売する発電所案件の容量換算(GWdc))× 価格 1.06(周辺製品の販売対象1GWdc当たり平均売上(億ドル/GWdc))→ 売上 32 億ドル・営業利益 6 億ドル。追尾装置顧客への周辺製品採用が拡大し、30GW相当の案件で販売。営業利益率19%。
  • 大型蓄電池・電力変換・電力品質制御:数量 25.0(年間に販売する蓄電池システム容量(GWh))× 価格 1.08(蓄電池1GWh当たりシステム売上(億ドル/GWh))→ 売上 27 億ドル・営業利益 4 億ドル。プレバロンの技術と販路が成功し、年間25GWhを納入。電力品質制御の付加価値で利益率13%。

倍率:k=8.5%。長期g=4.0%は、2036年以降の市場数量の実質成長約1.5%、シェアの緩やかな低下約0.5%、名目単価上昇約3.0%から求める。事業ROEは余剰現金8.0億ドルを除き18.7÷(87.3−8.0)=23.6%。堀は普通で残る割合0.5。RONIC=8.5%+0.5×(23.6%−8.5%)=約16.0%。10年目の純利益に対する正当化PERは(1−4.0%÷16.0%)÷(8.5%−4.0%)×1.04=約17.35倍。利益の質が最良の筋書きとして上限の約92%に当たる16.0倍を採用する。純現金受取利息に対応する8.0×1.4%=0.112億ドルは利益から除き、余剰現金8.0億ドルを別に足す。GAAP利益であり株式報酬を戻していない。

確率:世界の太陽光市場の高成長、米国での高いシェア維持、海外事業の拡大、周辺製品と蓄電池の採算改善がそろう必要がある。既存事業の優位は確かだが、新規事業も同時に成功する確率は1割弱とした。

やや楽観 19% やや楽観:米国の首位を維持し、海外と周辺製品が堅調に伸びる 利益 13 億ドル · PER 14.0 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 121.03 ドル185 億ドル

2035年には米国の追尾装置市場が60GWへ増え、ネクストパワーは33GWを出荷する。シェアは約55%で、アレイとゲームチェンジに対する優位を保つ。海外では市場が185GWへ広がり、30GWを販売する。サウジアラビアの合弁や欧州の販路が成長に貢献するが、アークテックとの競争で海外の値上げ幅は限られる。

周辺製品は23GW相当の案件に広がり、蓄電池は年間20GWhを販売する。設計と施工の一体化が評価される一方、蓄電池の利益率は10%にとどまる。45X税額控除の消失を部分的に生産効率の改善で補い、全社営業利益は16.9億ドル、GAAP純利益は12.8億ドルとなる。現在より大きな会社になるが、追尾装置以外の比率が高まることで利益率の構造は変わる。

経営は国内外の成長投資と小規模買収を続けながら、株式報酬を差し引いた正味還元38億ドルを実現する。10年間の純利益累計は約93.5億ドルで、自己資本は78.8億ドルへ増える。事業ROEは18%程度を維持し、資本コストを十分に超える。強い企業として成熟するが、世界市場の拡大をすべて取り込めるわけではない。

  • 米国向け太陽光追尾装置:数量 33.0(米国向け追尾装置の年間出荷容量(GWdc))× 価格 1.33(出荷1GWdc当たり売上(億ドル/GWdc))→ 売上 44 億ドル・営業利益 8 億ドル。米国市場60GW、シェア55%。45X終了後も営業利益率19%を確保する。
  • 米国外向け太陽光追尾装置:数量 30.0(米国外向け追尾装置の年間出荷容量(GWdc))× 価格 0.86(出荷1GWdc当たり売上(億ドル/GWdc))→ 売上 26 億ドル・営業利益 4 億ドル。米国外市場185GW、シェア約16%。海外の拡大で数量を伸ばす。
  • 基礎・電気配線・フレーム・制御関連製品:数量 23.0(周辺製品を販売する発電所案件の容量換算(GWdc))× 価格 0.99(周辺製品の販売対象1GWdc当たり平均売上(億ドル/GWdc))→ 売上 23 億ドル・営業利益 4 億ドル。周辺製品の販売対象が23GWへ増え、利益率は17%。
  • 大型蓄電池・電力変換・電力品質制御:数量 20.0(年間に販売する蓄電池システム容量(GWh))× 価格 1.05(蓄電池1GWh当たりシステム売上(億ドル/GWh))→ 売上 21 億ドル・営業利益 2 億ドル。年間20GWhを販売するが、価格競争で営業利益率は10%にとどまる。

倍率:k=8.5%、長期g=4.0%。市場の実質成長約1.5%、シェア横ばい、名目価格上昇約2.5%を基本とする。事業ROE=12.8÷(78.8−7.0)=17.8%。普通の堀による残存割合0.5を使うとRONICは約13.16%。正当化PERは(1−4.0%÷13.16%)÷(8.5%−4.0%)×1.04=約16.09倍。周辺製品の成長を評価しつつ、補助金終了と蓄電池の競争を考慮し、上限の約87%である14.0倍とする。純利益から余剰現金7.0億ドルの受取利息相当0.098億ドルを除き、現金を別に加算する。

確率:世界の追尾装置需要は順調に増え、米国の地位も維持するが、蓄電池と周辺製品の利益率は慎重に見る筋書き。受注と製品開発の実績は評価できる一方、補助金の終了を完全には補えないため2割弱とした。

中立 37% 中立:世界首位の追尾装置メーカーから、成熟した総合太陽光設備会社へ 利益 9 億ドル · PER 12.0 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 72.18 ドル110 億ドル

2035年の世界追尾装置市場は約230GWとなり、ネクストパワーは米国30GW、米国外24GWを販売する。米国市場は55GWで、同社は約55%のシェアを守る。米国外市場は175GWで、シェアは約14%となる。世界全体の出荷シェアは約24%に下がるが、米国での強さと海外の販売拡大で数量は現在より増える。ゲームチェンジ、アークテック、アレイとの競争によって、単価上昇は物価を下回る。

45X税額控除はすでに終了している。米国追尾装置の営業利益率は17.5%、米国外は13%となり、現在の全社利益率ほど高い水準は続かない。一方、基礎、配線、フレーム、制御関連製品は18GW相当の案件に普及し、営業利益率15%を確保する。蓄電池は年間13GWhまで伸びるが、フルーエンスやテスラとの競争で利益率は7.5%にとどまる。全社売上は86.3億ドル、営業利益は11.5億ドル、純利益は8.7億ドルとなる。

経営はプレバロンなど成立済みの買収を活用する一方、大型買収を繰り返して高い利益率を追うことはしない。10年間の純利益累計は約73億ドル、正味還元は25億ドルで、自己資本は71.3億ドルへ増える。成長投資のための資本が増え、事業ROEは約13.5%へ低下する。首位の地位は残るが、かつての高成長・高利益率をそのまま評価できる会社ではなくなる。

  • 米国向け太陽光追尾装置:数量 30.0(米国向け追尾装置の年間出荷容量(GWdc))× 価格 1.24(出荷1GWdc当たり売上(億ドル/GWdc))→ 売上 37 億ドル・営業利益 7 億ドル。米国市場55GW、シェア約55%。単価は10年で1.28倍にとどまり、45X終了後の利益率は17.5%。
  • 米国外向け太陽光追尾装置:数量 24.0(米国外向け追尾装置の年間出荷容量(GWdc))× 価格 0.80(出荷1GWdc当たり売上(億ドル/GWdc))→ 売上 19 億ドル・営業利益 3 億ドル。米国外市場175GW、シェア約14%。海外数量は増えるが、単価は物価未満の上昇となる。
  • 基礎・電気配線・フレーム・制御関連製品:数量 18.0(周辺製品を販売する発電所案件の容量換算(GWdc))× 価格 0.90(周辺製品の販売対象1GWdc当たり平均売上(億ドル/GWdc))→ 売上 16 億ドル・営業利益 2 億ドル。追尾装置納入先の約3分の1で周辺製品の追加販売が進み、営業利益率15%。
  • 大型蓄電池・電力変換・電力品質制御:数量 13.0(年間に販売する蓄電池システム容量(GWh))× 価格 1.05(蓄電池1GWh当たりシステム売上(億ドル/GWh))→ 売上 14 億ドル・営業利益 1 億ドル。年間13GWhを納入。価格競争と性能保証費用を織り込み営業利益率7.5%。

倍率:k=8.5%、2035年以降の長期g=4.0%。市場数量の実質成長約1.5%、シェアの横ばい、実現単価の名目上昇約2.5%で説明する。成長をROEから逆算しない。事業ROEは余剰現金7.0億ドルを除いた自己資本に対し8.7÷(71.3−7.0)=13.53%。堀は普通で、RONIC=8.5%+0.5×(13.53%−8.5%)=約11.02%。正当化PERは(1−4.0%÷11.02%)÷(8.5%−4.0%)×1.04=約14.72倍。45X税額控除の終了、追尾装置の競争入札、蓄電池の新規競争を考慮し、上限の約82%である12.0倍とする。これは1÷k=11.76倍をわずかに上回る。純現金利息相当7.0×1.4%=0.098億ドルを純利益から除き、余剰現金7.0億ドルを額面で加える。

確率:世界の太陽光市場は拡大を続けるが、米国では成熟が進み、新興国では低価格競争が続く。45X終了後の利益率低下を新製品で部分的に補う展開が最も自然だと考え、最大の37%とした。

やや悲観 24% やや悲観:補助金終了と価格競争で、売上は増えても利益が細る 利益 3 億ドル · PER 11.2 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 27.70 ドル42 億ドル

2035年には米国の追尾装置市場が52GWにとどまり、ネクストパワーの販売は23GWとなる。シェアは約44%へ下がり、ゲームチェンジとアレイが価格と施工性能で顧客を取り戻す。海外でもアークテックなどが低価格を武器に伸び、ネクストパワーの販売は17GWにとどまる。会社は世界首位級の供給者として残るが、価格と利益率の両方で現在より弱い立場になる。

米国追尾装置の営業利益率は13%へ低下し、海外は10%となる。45X税額控除の終了による原価上昇を価格に十分転嫁できず、鋼材や電気部品の調達効率の改善も利益率低下を止められない。周辺製品は11GW相当の案件への販売にとどまり、蓄電池は年間6GWhで営業利益率4%にすぎない。全社売上は約51億ドルあるが、営業利益は4.5億ドル、純利益は3.4億ドルまで細る。

経営は買収を減らし、余剰設備を整理するが、新事業に使った資本をすぐには回収できない。10年間の純利益累計は約46.5億ドルで、正味還元11億ドルを差し引いた自己資本は58.8億ドルとなる。事業ROEは約6.3%に落ち、資本コストを下回る。この時点では売上規模の拡大は株主価値を保証しなくなる。現金が残ることは救いだが、競争上の優位は現在よりかなり薄い。

  • 米国向け太陽光追尾装置:数量 23.0(米国向け追尾装置の年間出荷容量(GWdc))× 価格 1.10(出荷1GWdc当たり売上(億ドル/GWdc))→ 売上 25 億ドル・営業利益 3 億ドル。米国市場52GW、シェア約44%。45X終了と競合の値下げで利益率13%。
  • 米国外向け太陽光追尾装置:数量 17.0(米国外向け追尾装置の年間出荷容量(GWdc))× 価格 0.70(出荷1GWdc当たり売上(億ドル/GWdc))→ 売上 12 億ドル・営業利益 1 億ドル。米国外の販売は17GWにとどまり、アークテックなどの低価格競争で利益率10%。
  • 基礎・電気配線・フレーム・制御関連製品:数量 11.0(周辺製品を販売する発電所案件の容量換算(GWdc))× 価格 0.78(周辺製品の販売対象1GWdc当たり平均売上(億ドル/GWdc))→ 売上 9 億ドル・営業利益 1 億ドル。周辺製品の普及が伸び悩み、製品開発費を吸収しきれず利益率8%。
  • 大型蓄電池・電力変換・電力品質制御:数量 6.0(年間に販売する蓄電池システム容量(GWh))× 価格 0.90(蓄電池1GWh当たりシステム売上(億ドル/GWh))→ 売上 5 億ドル・営業利益 0 億ドル。蓄電池は価格競争が激化し、年間6GWh、利益率4%にとどまる。

倍率:k=8.5%。長期g=2.0%は、対象市場の実質成長約1%、継続的なシェア低下約1%、名目価格上昇約2%による。事業ROEは3.4÷(58.8−5.0)=6.32%でkを下回る。普通の堀の残存割合0.5によるRONICは約7.41%だが、事業ROEが資本コストを下回るため正当化PERの上限は1÷k=11.76倍とする。競争力が落ちた会社として11.2倍を採用し、中立12.0倍より低くする。余剰現金5.0億ドルの利息相当0.07億ドルを利益から除き、現金を別に足す。

確率:米国の太陽光建設が高金利や税制変更で鈍り、追尾装置の値上げ力が弱まる展開である。45X終了は予定された出来事であり、競争に吸収される可能性も高いため、約4分の1の確率を与える。

悲観 11% 悲観:追尾装置の競争力が崩れ、蓄電池への投資も回収できない 利益 2 億ドル · PER 10.5 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 15.98 ドル24 億ドル

2035年には米国市場が45GWにとどまり、ネクストパワーの販売は16GWへ減る。シェアは約36%まで低下し、ゲームチェンジやアレイが案件を奪う。海外でもアークテックや各地域の製造業者との競争に敗れ、販売は11GWへ縮む。世界市場は存在しているが、同社はかつての圧倒的な首位企業ではなくなっている。価格は物価に大きく遅れ、45X税額控除の終了によって高い利益率は消える。

米国追尾装置の利益率は13%、海外は8%に低下する。周辺製品は5GW相当の案件への販売にとどまり、蓄電池は年間3GWhまで縮小する。プレバロンの買収で期待した電力制御事業は十分に広がらず、製品保証と開発費が収益を圧迫する。全社売上は約28億ドル、営業利益は約2.5億ドル、純利益は2.0億ドルとなる。

利益の道筋も厳しい。初期数年は残った受注残で利益を確保するが、2029年以降に受注と価格が悪化する。10年間の純利益累計は、初期3年で約16億ドル、中盤4年で約5億ドル、終盤3年で約7億ドルとし、事業整理の減損約2億ドルを差し引いて26億ドルとする。正味還元は2億ドルにとどまり、自己資本は47.3億ドルとなる。これは帳簿に資本が残っていても、稼ぐ力が落ちた状態だ。

倒産は前提としない。基準時点の自己資本23.3億ドルを悲観の床の代替として点検し、10年後の稼ぐ力と残存現金から得る時価総額をその上に保つ。ただし、帳簿に残るのれんや税効果資産がすべて現金化できるという保証はなく、実際の清算価値はさらに低くなりうる。

  • 米国向け太陽光追尾装置:数量 16.0(米国向け追尾装置の年間出荷容量(GWdc))× 価格 0.96(出荷1GWdc当たり売上(億ドル/GWdc))→ 売上 15 億ドル・営業利益 2 億ドル。米国市場45GW、シェア約36%。価格競争と補助金終了で規模が縮小する。
  • 米国外向け太陽光追尾装置:数量 11.0(米国外向け追尾装置の年間出荷容量(GWdc))× 価格 0.60(出荷1GWdc当たり売上(億ドル/GWdc))→ 売上 7 億ドル・営業利益 1 億ドル。アークテックなどに案件を奪われ、世界的な競争で利益率8%。
  • 基礎・電気配線・フレーム・制御関連製品:数量 5.0(周辺製品を販売する発電所案件の容量換算(GWdc))× 価格 0.70(周辺製品の販売対象1GWdc当たり平均売上(億ドル/GWdc))→ 売上 4 億ドル・営業利益 0 億ドル。周辺製品の採用が伸びず、開発投資を十分に回収できない。
  • 大型蓄電池・電力変換・電力品質制御:数量 3.0(年間に販売する蓄電池システム容量(GWh))× 価格 0.78(蓄電池1GWh当たりシステム売上(億ドル/GWh))→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。蓄電池は年間3GWhまで縮小し、製品保証費と競争で営業損益はゼロ。

倍率:k=8.5%。長期g=0%は、追尾装置の対象市場の実質数量成長が残っても、同社のシェア喪失と単価競争で売上の名目成長がほぼ相殺されるため。事業ROE=2.0÷(47.3−4.0)=4.62%で資本コストを大きく下回る。普通の堀の残存割合0.5によるRONICは約6.56%だが、ROEがk以下なのでPER上限は1÷8.5%=11.76倍。構造的に競争力を失う姿として10.5倍を採用する。余剰現金4.0億ドルの利息相当0.056億ドルを純利益から除き、現金を4.0億ドル加える。結果の24.41億ドルは悲観の床23.3億ドルを上回る。

確率:米国の太陽光建設の長期停滞、競合によるシェア喪失、45X終了、新規事業の投資失敗が重なる。純現金があり倒産に近い姿ではないが、優良企業としての収益性を失う場合として1割強を配分する。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

米国向け太陽光追尾装置

NX Horizon、XTR、Hail Proを中心とする米国大規模太陽光向け追尾装置。国内調達、施工効率、発電所での導入実績が競争力の中心。

数量米国向け追尾装置の年間出荷容量(GWdc)価格出荷1GWdc当たり売上(億ドル/GWdc)売上営業利益
今 2025/12 25.0 0.97 24 6
10 年後 中立 30.0 1.24 37 7

取り方:2026年3月期の会社全体の追尾装置出荷約38GWと、米国売上27.3億ドルを基礎に推計した。ウッドマッケンジーによる2025年の米国追尾装置市場は40GW超で、ネクストパワーのシェアは50%超である。米国向け出荷25GWは市場の約6割に当たり、開示範囲と整合する。米国向け売上から周辺製品分を除いた推計単価は1GW当たり0.97億ドル、すなわち約0.097ドル/W。営業利益は45Xの効果を主に米国事業に帰属させた推計であり、製品別開示値ではない。市場シェアと出荷数量は暦年・会計年度のずれがあるため概数である。出典:2026年3月期10-K、Wood Mackenzieの2026年6月8日公表資料。

米国外向け太陽光追尾装置

中東、インド、欧州、中南米などへの追尾装置供給。サウジアラビアの合弁などを通じ、海外の大型案件を開拓する。

数量米国外向け追尾装置の年間出荷容量(GWdc)価格出荷1GWdc当たり売上(億ドル/GWdc)売上営業利益
今 2025/12 13.0 0.63 8 1
10 年後 中立 24.0 0.80 19 3

取り方:会社の2026年3月期の世界出荷約38GWから米国推計25GWを差し引いて13GWとした。会社開示の米国外売上は8.29億ドルであり、周辺製品の一部を除いた追尾装置売上8.19億ドルと整合させた。2025年の世界追尾装置市場134GWから米国約40GWを差し引くと米国外市場は約94GWであり、推定シェアは約14%。単価0.63億ドル/GWは米国より低く、海外の価格競争と製品構成を反映する。利益率は会社非開示のため推計。

基礎・電気配線・フレーム・制御関連製品

オッジョの基礎、ベンテックのeBOS、NX PowerMerge、鋼製フレーム、点検ロボット、TrueCaptureなど。追尾装置を売る顧客への追加販売を中心に成長する。

数量周辺製品を販売する発電所案件の容量換算(GWdc)価格周辺製品の販売対象1GWdc当たり平均売上(億ドル/GWdc)売上営業利益
今 2025/12 4.0 0.79 3 0
10 年後 中立 18.0 0.90 16 2

取り方:会社は追尾装置以外の製品別売上を開示していない。2026年3月期にはベンテック買収後のeBOS、基礎、フレーム、ソフト、ロボットが存在し、2026年9月の経営説明では非追尾製品が売上の約15%に到達したとの説明があった。過去年度末では普及段階だったことから、2026年3月期の非追尾売上を約3.2億ドル、38GWの追尾装置出荷のうち4GW相当の案件に平均0.79億ドル/GWの追加製品を販売したと推計する。これは製品別の公式販売GWではなく、複数の製品を重複なく容量換算した推定値である。開発費と初期費用を含めて営業損益を小幅赤字と推定した。2026年7月の会社説明ではeBOS売上が2027年3月期に1億ドルを十分上回る見通しであり、モデルの将来成長を裏付ける。

大型蓄電池・電力変換・電力品質制御

プレバロンのBESS、蓄電池制御、電力品質安定化設備など。2026年7月に取得した事業を起点として、AIデータセンターと電力系統向けに展開する。

数量年間に販売する蓄電池システム容量(GWh)価格蓄電池1GWh当たりシステム売上(億ドル/GWh)売上営業利益
今 2025/12 0.0 1.10 0 0
10 年後 中立 13.0 1.05 14 1

取り方:プレバロン買収は2026年7月20日に完了したため、2026年3月期を示す基準年度には蓄電池売上を入れない。会社が示したプレバロンの累計納入実績は6GWh超で、AIデータセンター向けの確定供給契約もあるが、現在の年間販売量と単価の詳細は非開示。価格の参考としてBloombergNEFの2025年世界BESSターンキー平均約117ドル/kWhを使い、事業範囲の違いを考慮して1.10億ドル/GWhを参考水準とした。設備容量と売上の関係は将来の納入範囲によって変わるため、推定の不確実性は大きい。出典:https://investors.nextpower.com/news/news-details/2026/Nextpower-Completes-Acquisition-of-Prevalon-Energy-Launches-Advanced-Energy-Storage-Business/default.aspx

リスクと懸念

45X製造税額控除の終了

現在の利益には、米国で製造する追尾装置部品に関する45X税額控除の効果が相当額含まれている。2026年3月期の関連する仕入先還元は約3.8億ドルだった。現行法では2030年から段階的に減額し、2032年末で終了する。単価引き上げやコスト削減で代替できなければ、現在の高い営業利益率を維持することは難しい。10年後のモデルでは税額控除の直接効果をゼロとした。

太陽光発電の政策・金利・系統接続

米国の大規模太陽光建設は、投資税額控除、輸入規制、金利、電力会社の接続許可に左右される。2025年の政策変更を受けて、IEAは米国の再エネ新設予測を大幅に引き下げた。顧客が発電所の建設を延期すれば、追尾装置の新規受注が減る。既存の受注残が数年の売上を支えても、その後の数量の伸びが鈍る可能性がある。

追尾装置の価格競争と技術の共通化

ゲームチェンジ、アークテック、アレイ、PVハードウェアは、施工時間、構造設計、耐候性能、価格で競争する。追尾装置は顧客の発電量に効く重要製品だが、次の案件で他社に変更することは可能である。現在の高い世界シェアが長期の価格支配力を保証するわけではない。中立では物価上昇率より低い単価上昇を前提とし、悲観では米国のシェアが4割未満へ低下する。

蓄電池と電力変換事業の投資回収

2026年に取得したプレバロンと電力変換関連資産は成長機会だが、実績の中心はまだ追尾装置にある。蓄電池ではテスラ、フルーエンス、サングロウなどとの競争が激しく、電池の価格下落が販売単価を押し下げる。大規模設備には性能保証や長期保守の責任も伴う。買収に使った現金と株式の対価に見合う利益が出なければ、売上拡大が資本効率を下げる。

株式報酬と正味の株主還元

会社は2026年に最大5億ドルの自社株買いを承認したが、同年7月時点の実行額は小さい。2025年の株式報酬は約1.2億ドルであり、買い戻しが進まなければ株主の持分は薄まる。買収でも株式を対価として使うことがある。会計上の純利益だけを見て将来の還元額を増やすと、実際の株主価値を過大評価するため、筋書きでは株式報酬と増資の払い込みを控除した。

現金の拘束と税金還付契約

基準時点では純現金10.4億ドルを保有しているが、全額が株主への分配に使えるわけではない。税金還付契約に伴う負債があり、顧客からの前受金や部材調達に必要な運転資金もある。受注が減る局面では、前受金の取り崩しや在庫負担によって現金が減る可能性がある。買収で手元資金を使い、期待した利益が出ない場合には、財務の余裕と投資利回りの両方が悪化する。

製品品質・気象リスク・制御システム

追尾装置は大規模発電所に長期間設置され、風、雹、砂、温度変化に耐える必要がある。機械故障や制御上の問題で発電量が落ちれば、保証費用や訴訟、ブランドの毀損につながる。TrueCaptureなどの制御技術は差別化の源だが、競合もAIや自動運転技術を取り入れている。主力は物理設備であるため、席課金型SaaSや人月サービスに対するAIエージェント代替の直接リスクは小さい。

今後の分かれ目

2030年前後の世界追尾装置市場が200GWを超え、同社の世界シェアが30%近くを維持する
世界の数量成長と競争力の持続が確認される。2035年の出荷量を中立の54GWから上方修正し、やや楽観の確率を高める。ただし45X終了の利益影響は別に点検する。
2033年以降も米国追尾装置の営業利益率が20%前後を維持する
製造税額控除の終了を価格や原価削減で吸収できた証拠となる。中立の米国利益率17.5%を引き上げ、利益ベースの本質価値を上方修正する。
2027年以降、NX PowerMergeを含む周辺製品の売上が継続的に伸び、2030年の非追尾製品売上比率が3分の1に近づく
会社の製品拡張戦略が実際の顧客需要を得ていると判断する。周辺製品の販売対象容量と利益率を引き上げ、やや楽観の確率を増やす。
プレバロンの年間BESS販売量が10GWhを超え、GAAP営業利益率が10%以上となる
蓄電池が補助的な売上源から独立した利益源へ成長したと評価する。中立の蓄電池数量13GWhと利益率7.5%を見直し、買収資本の回収を再評価する。
アレイ、ゲームチェンジ、アークテックが米国で値下げ攻勢を強め、同社シェアが50%を下回る
製品差別化より価格が優先され始めた可能性が高い。米国の数量と単価を引き下げ、やや悲観・悲観の確率を引き上げる。
2030〜2032年の45X縮小と同時に全社営業利益率が15%を下回る
制度上の利益を十分に代替できていないと判断する。中立の営業利益と将来のRONICを引き下げ、長期価値を再計算する。
株式報酬の増加分を超える自社株買いが続き、買収後も純現金を維持する
成長投資と株主還元を両立できている証拠となる。正味還元額を増やし、事業の利益成長が既存株主に帰属する割合をより高く評価する。

見ておくもの

  • 世界追尾装置出荷市場のGWと、ネクストパワーの年間出荷GW
  • 米国の追尾装置市場シェアが50%超を維持しているか
  • 世界シェア約30%の維持と、ゲームチェンジ・アークテック・アレイとの順位変化
  • 受注残55億ドル超からの新規受注、出荷、売上への転換
  • 45X関連還元額と関税負担、および2030〜2032年の制度縮小
  • 追尾装置の単価とGAAP営業利益率の推移
  • 周辺製品の売上比率とNX PowerMergeの受注GW
  • プレバロンのBESS納入GWh、利益率、保証費用
  • 2030年の非追尾製品売上比率約3分の1という会社目標の達成状況
  • 株式報酬、実行された自社株買い、正味の株主還元
  • 買収後の純現金と税金還付契約負債の残高
  • 2026年10月28日米国市場引け後に予定される2027年3月期第2四半期決算の結果

倍率と資本コストの決め方

数量は2025年の世界追尾装置市場134GW、会社の年間出荷約38GW、2026年3月期の米国内外売上から始めた。製品別の会計セグメントがないため、周辺製品と蓄電池には推定値を明記した。45X税額控除は2035年には終了しているものとして、現在の利益率を延長していない。倍率は市場のPERや株価を参照せず、資本コスト8.5%、市場数量・シェア・価格から求めた長期成長率、現金を除いた事業ROE、普通の堀のRONICから決めた。中立の正当化PER上限は約14.72倍で、利益の質を考慮して12.0倍とした。余剰現金は純利益に含まれる受取利息相当を除いて別に足し、自己資本は現在23.3億ドルに期間純利益を加え、株式報酬控除後の正味還元を差し引いて繰り越した。10年後の各時価総額は、楽観305.41、やや楽観184.83、中立110.22、やや悲観42.30、悲観24.41億ドルで降順となる。悲観の24.41億ドルは現在の自己資本23.3億ドルを上回る。確率加重した割引現在価値は約67.8億ドルで、時価総額120.5億ドルに対して約43.7%低い。業界ノートのタービンや変圧器の利益率・倍率は当社の追尾装置には流用していない。米国会計ではリース負債が既に計上されているため、将来の日本の新リース基準による表示変更は当社の価値に重ねていない。

資本コスト 8.5% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。米国株の基本資本コスト8.0%にquality+0.5%を加えて8.5%とする。β、現在の市場PER、過去のPERは使用しない。税額控除終了、競合との入札、蓄電池買収の実行リスクは追加の資本コストではなく、数量、単価、利益率、確率に反映する。純現金があり存続危機には当たらないためdistress上乗せはゼロ。

同じ業種(資本財・サービス)の AI 分析

割安 ライアンエアー・ホールディングスRYAAY 欧州最大の低運賃航空網と厚い財務が競争力を支える。燃料・脱炭素の費用を織り込んでも十年先の稼ぐ力には余地があり、割安と見る。 本質価値との差 +56.7% · 10 年 割安(年 +14.2%) 割安 ブライト・ホライズン・ファミリー・ソリューションズBFAM 代替保育の企業契約と供給網は強いが、英国の安全管理問題が信用を揺らす。十年先の利益と還元で見れば、現在の評価はほぼ適正だが安全域は薄い。 本質価値との差 +33.9% · 10 年 割安(年 +12.2%) やや割安 ウーバー・テクノロジーズUBER 実力の利益は見かけの半分。未成立の買収を外した単体で、自動運転で取り分が削られる負けを厚く見ると、利益ベースの倍率では今の値段をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +25.8% · 10 年 やや割安(年 +11.3%) やや割安 レノックス・インターナショナルLII 住宅は在庫調整の谷、商業用は 2 桁で伸びる空調。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 15.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +21% でやや割安 本質価値との差 +25.7% · 10 年 やや割安(年 +12.3%) やや割安 グルポ・アエロポルトゥアリオ・デル・スレステASR 空港の地域独占は強いが、コロンビアの権益満了と大型買収後の負債は重い。利益と還元から測る本質価値は現在の時価総額を約16%上回り、やや割安 本質価値との差 +21.1% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 ペンテアPNR プール機器の在庫調整と水事業の安定収益。買い足しと住宅の景気が振れる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 4 割強上回り、割安 本質価値との差 +18.8% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 コパートCPRT 堀の厚い事故車オークションの寡占で、余った現金 40 億ドルを戻り方 0.5 で足し、台数の弱さを織り込んでも、利益ベースの本質価値は今の値段を 3 割弱上回る 本質価値との差 +18.1% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 ADTADT ADTは監視契約の積み上げと値上げで稼ぐ警備会社である。負債と解約率は重いが、10年の株主価値には約65%の安全域があり割安と見る。 本質価値との差 +16.5% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスUAL 山の年でなくならした利益で測ると、国際線とプレミアムで稼ぐ航空会社の本質価値は今の値段を 1 割強上回る。ただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いたただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いた 本質価値との差 +15.0% · 10 年 やや割安(年 +11.3%) やや割安 ハネウェル エアロスペースHONA 民間機の装備品とアフターマーケット・防衛の 3 本柱で稼ぐが、分離で純負債 約 148 億ドルと自己資本のマイナスを背負い、2026 年の見通しを下げた直後の新会社 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 サービス・コーポレーション・インターナショナルSCI 北米最大の葬祭会社。墓地・生前契約には強い堀があるが、火葬への移行と重い負債が成長を制約する。10年の期待価値は現在を約4%上回る適正水準 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 ロッキード・マーチンLMT 受注残 2,300 億ドルと防空ミサイルの増産で利益が戻る防衛の王道銘柄。F-35 一本足の傷はあるが、利益ベースの倍率(10 年中立 20.3 倍)で測っても本質価値は今の時価総額を 3 割ほど上回る(割安) 本質価値との差 +14.0% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 オーチス・ワールドワイドOTIS 保守の継続収入が利益の大半を稼ぐ優良事業。中国の新設不況と KONE・TKE 統合の競争で悲観側を厚く置いても、総合は今の時価総額に対し +22% でやや割安 本質価値との差 +13.4% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 ウィルスコット・ホールディングス・コーポレーションWSC 長期賃貸の堀は残る。高借金と実行不振を厚く見ても、10月23日時点の価値差は約25%で、やや割安 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 ZTOZTO 中国宅配の最大規模と仕分け網は強いが、値上げの自立性とVIEには限界がある。10年の還元を含めればやや割安 本質価値との差 +10.9% · 10 年 やや割安(年 +9.8%) やや割安 キャリア・グローバルCARR 売却後の空調はデータセンターと更新需要で伸びる優良株。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +9% で適正 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) 適正 ノースロップ・グラマンNOC B-21 と Sentinel で米国の核抑止の 2 本柱を持つ防衛の主契約者。受注残は史上最高だが利益率は薄く、利益ベースの倍率では本質価値は今の時価総額をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 アリソン・トランスミッション・ホールディングスALSN 北米の高い変速機シェアは強いが、2026年の大型買収で借金と競争事業が増えた。10年の価値はほぼ適正で安全域は薄い。 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 KBRKBR アンモニア技術の強い堀と政府向け契約を持つが、2027年の分社とAI代替には不確実性が残る。10年の本質価値は現値比約7%高い適正圏で、安全域は薄い 本質価値との差 +8.4% · 10 年 適正(年 +10.1%) 適正 テクストロンTXT 時価総額 131 億ドルは GAAP の純利益の 14 倍。ジェット・MV-75・工業を抱える複合企業は、利益ベースの倍率(10 年中立 12.6 倍)で測ると本質価値が今の約 1.2 倍に出てやや割安 本質価値との差 +7.5% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 ローリンズROL 家庭と店舗に張りつく定期契約の害虫駆除は景気に強く、買収の支出を利益から引き、利益ベースの倍率(中立 23 倍)で測ると、本質価値は今の値段を 1 割弱上回る水準で適正 本質価値との差 +5.7% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 アキュイティーAYI 照明の販路と建物制御には長く続く強みがある。ただし成長の買収依存とAIによる競争を考えると、現在の評価はおおむね適正で安全域が薄い。 本質価値との差 +4.6% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 アメリカン・エアーラインズ・グループAAL 北米最大級の路線網とマイル事業は残るが、燃料高と巨額負債が株主利益を奪う。10年の期待値はほぼ今の値段で安全域は薄い(適正) 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +10.4%) 適正 カーライルCSL 商業屋根の更新需要と高い資本効率は魅力だが、防水材の採算と大口顧客への依存に弱さが残る。10年の本質価値は現値を約8%上回り、評価は適正 本質価値との差 +1.5% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ユナイテッド・パーセル・サービスUPS アマゾンの荷物の削減を終え利益が戻り始めた宅配の最大手。利益ベースの倍率で測ると純利益 15 倍の今の値段はやや安いが、アマゾン自前網との競争を重く見て確率を悲観側に置いた 本質価値との差 −0.2% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 CNHインダストリアルCNH 農機の世界的な販売・整備網と精密農業への投資には長期価値があるが、景気循環と金融子会社の信用リスクを考えると現状は適正圏 本質価値との差 −1.4% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 フォーチュン・ブランズ・イノベーションズFBIN モーエンの値決め力は本物だが、住宅循環とFiberon減損が重い。10年の期待価値は約51億ドルで現在の52億ドルとほぼ同じ、適正圏 本質価値との差 −2.3% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 ゼネラル・ダイナミクスGD ガルフストリームと潜水艦で稼ぐ防衛・ビジネスジェットの複合企業。受注残 1,365 億ドルで利益の見通しは堅く、利益ベースの倍率(資本コスト 7.75%、中立は上限の 9 割弱)で測ると今の値段は適正の範囲 本質価値との差 −5.9% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 アメンタム・ホールディングスAMTM 核・防衛の現場力は残るが、人月型デジタルのAI代替と重い負債を織り込むと、現在の時価総額はやや割高 本質価値との差 −5.9% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 コア・メインCNM 水道インフラの更新と全国配送網は長く残る強みだが、買収の資本効率と債務を踏まえた10年価値は現値とほぼ並び、評価は適正 本質価値との差 −7.1% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ミューラー・インダストリーズMLI 北米の銅配管・真鍮加工で高い利益と純現金を稼ぐが、樹脂への代替と買収収益率を見れば、10年価値は現状に近く安全域は薄い 本質価値との差 −8.9% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 ザイレムXYL 水の設備・計測・サービスで景気に強いが、のれん込みの資本効率は低い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -20% でやや割高 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) やや割高 SAROSARO 整備認可と長期契約は強いが、OEMへの依存と借金が残り、10年先の利益と悲観の深さを考えるとやや割高 本質価値との差 −10.1% · 10 年 やや割高(年 +7.5%) やや割高 パッカーPCAR 北米クラス 8 の循環と DAF の欧州で稼ぐ堅実な首位級。事業は優良だが、利益ベースの上限の内側(中立は 7.6 割)で測ると、今の値段は 2 割弱高く、やや割高 本質価値との差 −10.2% · 10 年 やや割高(年 +7.3%) やや割高 ハベルHUBB 電力会社の送配電部材とデータセンター配線で稼ぐ高収益企業。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 16.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -18% でやや割高 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ユニオン・パシフィックUNP 線路という最高級の堀を持ち、未成立の NSC 合併を除いた単独の姿で測ると、純利益の 24 倍の今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 ビルダーズ・ファースト・ソースBLDR 米国最大級の住宅建材の流通・加工。着工の谷と重い借金。利益ベースの正当化 PER の 9 割(中立 10 年 9.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +3% で適正 本質価値との差 −10.6% · 10 年 やや割高(年 +9.0%) やや割高 スリーエムMMM PFAS の訴訟支払いを抱えつつ利益率は上向き。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段に近く、適正 本質価値との差 −11.0% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 グレコGGG 交換部品と精密流体制御に強い優良企業。10年後も競争力は残るが、買収の採算と建設需要に不確実性があり、現状はやや割高 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 ドナルドソンDCI 交換フィルターの継続需要と技術力は魅力だが、高値の買収と産業需要の変動を考えると、10年先の価値に対して現在の株価はやや割高 本質価値との差 −11.9% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 H&RブロックHRB 申告の専門家と店舗網には価値が残るが、AIによる工数減を考えると長期の安全域は薄く、評価はやや割高 本質価値との差 −11.9% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 アドバンスト・ドレナージ・システムWMS 水管理の全国網と許認可は強いが、買収込みの成長を多く織り込み、総合価値は今の時価総額を約9%下回る適正 本質価値との差 −12.1% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 バルモント・インダストリーズVMI 送電鋼構造物と灌漑設備の強みは長持ちする。しかし増産の実行と農業循環には不確実性があり、10年価値では安全域が足りず、やや割高と見る。 本質価値との差 −13.1% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 W・W・グレインジャーGWW 北米の産業用品流通で堀の深い優良企業。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 20.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −13.3% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 クラリベートCLVT 学術情報と知財データの堀は残るが、巨額買収の後遺症とAI代替が重い。事業売却後も安全域は不足し、約25%のやや割高 本質価値との差 −13.5% · 10 年 やや割高(年 +7.1%) やや割高 GEエアロスペースGE 民間エンジン整備という最良の事業を持つが、PER 39 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 21 倍)の 1.8 倍で、計算上はやや割高 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 スナップオンSNA 整備士へのバン販売の堀と厚い現金で利益率 22% を保つ。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 ファーガソン・エンタープライズ・インクFERG 上下水道と建築設備の全国流通網には長期の強みがある。だが買収と設備投資の成果を織り込んだ現値は、10年の利益・還元を割り引くとやや割高である。 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 デルタ航空DAL 山の年でなくならした利益で測ると、燃料高でも優良な航空会社の価値は今の値段とほぼ釣り合う。利益ベースの PER は 10 倍台で、循環と燃料の悲観を厚く置いた 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 マスコ・コーポレーションMAS 改修需要に乗るブランド製品。ホームデポ頼みと住宅循環が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 16.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -6% で適正 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 アラスカ・エア・グループALK 西海岸とハワイの路線網は強いが、燃料高と巨額の機材投資が株主利益を圧迫する。10年の回復を織り込んでもやや割高。 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +8.0%) やや割高 A.O.スミスAOS 北米最大の給湯器メーカー。中国の不振とヒートポンプ移行が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.7 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -11% でやや割高 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ヴェラルトVLTO 定期収入が約 6 割の水質・製品識別の会社。利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると、今の値段(PER 26.9 倍)はやや高いが適正の範囲 本質価値との差 −16.6% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 アグコAGCO 欧州フェントのブランドと交換部品には堀があるが、農機の深い循環と米州の収益悪化が重い。10年価値は現値を下回り、やや割高 本質価値との差 −17.7% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 トランスダイム・グループTDG 独占に近い航空機部品の補修収入で稼ぐ高収益の複利機械。ただし純負債は EBITDA の約 5.8 倍で、利益ベースの倍率(10 年中立 15.3 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 2 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −18.0% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 カミンズCMI 発電は受注が 2028 年下期まで埋まり利益は拡大中だが、北米トラックの循環が深く、利益ベースの本質価値は今の時価総額を 2 割強下回るやや割高 本質価値との差 −18.2% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ITWイリノイ・ツール・ワークスITW 利益率は高いが売上の伸びの実績が弱い。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −18.6% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 リフトLYFT 配車の需要は伸びるが、利益の実力はまだ薄い。自動運転による仲介手数料の低下と保険負担を織り込むと、本質価値は現在の時価総額を下回る(やや割高) 本質価値との差 −19.4% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ミドルビーMIDD 食品加工事業の分離で業務用厨房に集中。強いブランドと更新需要は魅力だが、買収負債と競争を織り込むとやや割高 本質価値との差 −19.5% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 L3ハリス・テクノロジーズLHX 宇宙・通信・ミサイル推進の 3 本柱で受注残 420 億ドル。固体ロケットモーターの増産が利益を押し上げるが、利益ベースの倍率(10 年中立 15.4 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 1 割ほど下回る(やや割高) 本質価値との差 −19.5% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 ワッコWSO 北米最大の空調機器卸で更新需要と販売網に強みがあるが、キャリア依存と買収資本の負担を考えると、10年価値は現在より約25%低く、やや割高 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 インガソール・ランドIR 圧縮機・真空・ポンプで世界の上位を争う質の高い産業機械。買収で伸びる分は買収の現金を引いて評価すると、利益ベースの上限で見ると今の値段は高く、やや割高 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ウェイスト・マネジメントWM 堀は厚く価格の力も強い。資本コスト 7.5% で利益ベースの正当化 PER(中立 21 倍)を測ると、PER 34 倍の今の値段はやや割高の範囲 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 アプライド・インダストリアル・テクノロジーズAIT 工場を止めない技術系流通の強みは長く続くが、買収と利益率改善への期待も大きい。10年の本質価値は基準時価総額を約27%下回り、やや割高。 本質価値との差 −21.2% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 アメテックAME ニッチな計測・精密部品を買い足して束ねる質の高い会社。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 17.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -24% でやや割高 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 ジェイコブズ・ソリューションJ 政府サービスを分離した設計・工事管理会社。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 11.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −21.6% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 QXOQXO 屋根材・断熱材流通を買収で一気に拡大したが、利益改善は未証明。増資と優先株の負担を考えると安全域は薄く、台帳基準ではやや割高 本質価値との差 −21.6% · 10 年 やや割高(年 +7.2%) やや割高 レイドス・ホールディングスLDOS 政府案件の受注残は厚いが、人月で売る IT 受託は AI エージェントの標的で、売上が縮む前提で見るとやや割高(-14%) 本質価値との差 −21.7% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 ESABESAB 溶接消耗材の強みは長く続くが、Eddyfi買収の借金と希薄化が重い。10年先の稼ぐ力から見ると、現状はやや割高 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 ウェスコ・インターナショナルWCC 電力網とAIデータセンターを支える大手流通企業だが、借金と運転資金が重い。10年先の利益と還元を評価すると、現値はやや割高である。 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 BWXテクノロジーズBWXT 米海軍向け原子炉・核燃料には強い参入障壁がある。商用原子力の成長を織り込んでも、10年の本質価値ではやや割高とみる。 本質価値との差 −22.4% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 IESホールディングスIESC データセンター電装と鉄骨建設の成長力は高いが、大型買収後の利益率と還元には不確実性が残る。10年価値との差は約マイナス27%で、やや割高。 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 カーチス・ライトCW 原子力・艦艇・軍用電子機器に長い堀を持つが、10年の株主価値は現在の時価総額を約2割下回り、やや割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 ハネウェル・インターナショナルHON エアロスペース分離後のビル・プロセス・産業オートメーション専業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -26% でやや割高 本質価値との差 −23.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 サイトワン・ランドスケープ・サプライSITE 造園資材卸の全国網と買収余地は魅力だが、値上げと買収の増分利益には疑問が残る。10年価値は現値を約18%下回り、やや割高。 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 スタンレー・ブラック&デッカーSWK 工具の回復は費用削減の実現と関税の転嫁で決まる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -15% でやや割高 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 プリモリス・サービシズPRIM 送配電の継続需要は確かだが、太陽光工事の損失で収益の堀の浅さが露呈した。10年価値は時価総額を約21%下回り、やや割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 トレイン・テクノロジーズTT 受注残 121 億ドルの AI 冷却ブームで利益は拡大中だが、PER 35 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 16.4 倍)の 2 倍で、総合は今の時価総額に対し -33% で割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 フォーティブFTV 分離後は計測・施設ソフト・滅菌の堅い会社。GAAP の PER 30 倍は高く、利益ベースの本質価値は今の値段を 1 割ほど下回り、総合はやや割高 本質価値との差 −25.6% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 ハンティントン・インガルス・インダストリーズHII 米国で唯一の原子力空母の造船所で、潜水艦も手がける。受注残 573 億ドルで売上は読めるが利益率は 5% 台と薄く、利益ベースの PER(中立 12.7 倍)で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −26.0% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 モーディン・マニュファクチャリングMOD 車両用事業の分離で冷却専業へ変貌。大型供給契約と成長余地は魅力だが、設備投資の回収と競争を考えると現値はやや割高。 本質価値との差 −26.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 アレジオンALLE 商業施設の錠・出口装置で米国の上位を守る堅い事業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -13% でやや割高 本質価値との差 −27.4% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 ノーフォーク・サザンNSC 東部の線路は代えのきかない優良な資産だが、今の値段にはユニオン・パシフィックとの合併の上乗せが入っており、NSC 単体の利益ベースの価値は 2 割台半ば下で、やや割高 本質価値との差 −28.8% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 CSXCSX 線路の堀と利益率の回復は本物だが、回復後の利益に今の値段が先に届いており、利益ベースの倍率(moat 強・10 年中立 19.5 倍)で測ると、やや割高 本質価値との差 −29.0% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 RTXコーポレーションRTX 民間機と防衛の両輪で受注残 2,890 億ドルを積む優良企業。GAAP の PER 39 倍に対し、利益ベースの倍率(10 年後の中立 14.7 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 3 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −30.0% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) 割高 アストロニクスATRO 航空機内電源の高いシェアと認証の壁は魅力だが、薄い自己資本と利益の振れを考えると安全域は乏しい。10年価値では割高と判断する。 本質価値との差 −30.1% · 10 年 割高(年 +4.3%) 割高 エイコムACM インフラ設計の実績と受注残は強いが、人月型業務へのAI代替と工事損失が重く、10年の本質価値は現時価総額を約33%下回り割高。 本質価値との差 −30.6% · 10 年 割高(年 +4.4%) 割高 ダイコム・インダストリーズDY 光回線の保守基盤とデータセンター工事は伸びるが、買収負債と受注の山谷を考えると本質価値は約31%低く、割高と見る。 本質価値との差 −31.0% · 10 年 割高(年 +5.0%) 割高 ドーバーDOV 5 部門の買収型機械メーカー。液冷・バイオ医薬で伸びるが、GAAP の PER 25 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 13 倍)の約 2 倍で、本質価値は今の値段を 3 割弱下回るやや割高 本質価値との差 −31.0% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 エマソン・エレクトリックEMR プロセス産業の制御・計測の堀は深いが、事業の入れ替えの途中。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -30% でやや割高 本質価値との差 −31.1% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 リンカーン・エレクトリック・ホールディングズLECO 溶接技術と消耗材の堀は長く続くが、10年後の利益と還元を割り引くと基準株価はやや割高。決算後の上昇で安全域はさらに縮小 本質価値との差 −31.5% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 ティムケンTKR 高性能軸受と精密駆動部品には長寿命の競争力があるが、利益率改善と買収成長の実現には不確実性が残る。10年価値は約32%低く割高 本質価値との差 −32.3% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 MSAセーフティーMSA 命を守る機器には強い参入障壁があるが、買収後の利益とPFAS訴訟の不確実性を織り込むと、10年価値は株式時価総額を下回り割高。 本質価値との差 −32.4% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 トロTTC 業務用芝管理と地下建設機械に強い堀を持つが、買収の減損と電動化競争を考えると、10年の本質価値は現在の約3分の2で割高 本質価値との差 −33.1% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 シンタスCTAS 堀は厚く伸びも安定だが、利益ベースの正当化 PER(成熟後の中立 22 倍)で測ると、PER 40 倍台の今の値段は割高 本質価値との差 −33.8% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 ジェネラック・ホールディングスGNRC 停電頼みの住宅用発電機から、データセンター向けの大型発電機へ変わる途中。利益ベースの正当化 PER の 7.2 割(中立 10 年 10.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -32% で割高 本質価値との差 −33.9% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 ウッドワードガバナーWWD 航空機の燃料制御と整備には長持ちする堀があるが、産業用制御の循環と大型投資を織り込むと、現時点の時価総額に安全域は乏しく割高 本質価値との差 −34.0% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 FTAIアビエーションFTAI 航空エンジン交換の競争力は本物だが、旧型機の寿命と発電事業の不確実性を考えると、安全域はまだ薄く、10年価値ではやや割高 本質価値との差 −34.2% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 アラマークARMK 給食と施設運営には長い需要があり、契約維持率も高い。ただし薄利と借金が利益の取り分を削り、10年の還元まで含めても現値には安全域が乏しく、割高と見る。 本質価値との差 −34.3% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 フェデックスFDX 分離後のフェデックスは、売上 825 億ドルで営業利益率 5〜6% の薄利の宅配会社。分離前の台帳の PER 15.8 倍は見かけで、継続事業では 20 倍超。費用削減は本物だが、利益ベースの倍率(10 年中立 11.1 倍)で測ると割高 本質価値との差 −34.6% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 エベラス・コンストラクション・グループECG 受注残が拡大してもデータセンターへの集中と資本配分に不確実さが残り、10年の本質価値は現在の時価総額を約42%下回る割高圏にある。 本質価値との差 −34.7% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 マステックMTZ 電力網・通信・データセンターの施工能力は貴重だが、買収を含む高成長と薄い利益率を考えると、安全域は乏しく総合は約35%の割高。 本質価値との差 −34.9% · 10 年 割高(年 +4.4%) 割高 ヘイワード・ホールディングスHAYW 北米住宅用売上の85%を支える交換需要は強いが、北米偏重と負債を織り込むと10年価値は台帳時価総額を17%下回り、やや割高 本質価値との差 −34.9% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 キャタピラーCAT 受注残 720 億ドルの AI 電源ブームで利益は急拡大中だが、PER 39 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 14 倍)の約 3 倍で割高 本質価値との差 −35.1% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 サウスウエスト・エアラインLUV 手荷物有料化・指定席・プレミアム席の上積みが計画の 6〜7 割で定着する前提でも、利益ベースで測ると価値は今の値段を下回る。会社計画の実現度で大きく分かれる。会社計画の実現度で大きく分かれる 本質価値との差 −35.2% · 10 年 割高(年 +4.0%) 割高 ボーイングBA 受注残 7,150 億ドルの民間機の複占の一角だが、営業赤字・純負債 260 億ドル・固定価格契約の損失を抱え、時価総額 1,500 億ドルは利益ベースの倍率では回復が完成しても届かず割高 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 AAONAAON 高性能空調とBASXの液冷には伸びしろがあるが、設備増強の回収と顧客集中には不確実さが残る。10年の確率加重価値は基準時価総額を約38%下回り割高。 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 ヘクセルHXL 航空機の軽量化に欠かせない認証材料を握るが、顧客集中と資本効率の回復を織り込む今の評価には安全域が乏しく、10年の本質価値では割高 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 EMBJEMBJ 世界有数の小型旅客機メーカーで、受注と整備収入は伸びる。しかし製造利益の不安定さに対して現在の評価は高く、10年の本質価値では割高と判断する。 本質価値との差 −35.9% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 フェデックス・フレイトFDXF 分離で借金を負った LTL 首位級の事業は堀も回復余地もあるが、薄い利益率の回復をすでに値段が先に見込んでおり、利益ベースの倍率(10 年中立 12.0 倍)で測るとやや割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 エムコア・グループEME 設備工事の大手。受注残 171 億ドルは山の利益。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -43% で割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 SUNBSUNB 北米2位の機材レンタル網は強いが、更新投資と借金がオーナー利益を削る。10年先の期待価値には安全域がなく割高。 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 リパブリック・サービシズRSG 廃棄物の寡占と価格の力は強いが、利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると今の値段は割高。数量の弱さと環境ソリューションの不振が懸念 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 アイデックスIEX 受注は過去最高でも、GAAP の PER 37 倍は利益ベースの 10 年の中立(約 14 倍)の 2 倍半ほどで、本質価値は今の値段の 6 割強で割高 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 トライネット・グループTNET 共同雇用と医療保険の仕組みは残るが、顧客離れとAIによる事務代替が重い。保険収益の回復を織り込んでも割高(約−54%) 本質価値との差 −36.7% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 MSCインダストリアル・ダイレクトMSM 切削工具と工場の在庫管理には継続需要があるが、投資効率の鈍化と販路の価格競争を踏まえると、10年の本質価値は時価総額を約33%下回り割高である。 本質価値との差 −37.0% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 パーカー・ハネフィンPH 航空が 3 割超・産業が 7 割の高収益な動き・流れの制御部品大手。堀は厚いが PER 34 倍は利益ベースの上限(18 倍)の 2 倍近く、割高 本質価値との差 −37.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 オールド・ドミニオン・フレイト・ラインODFL 拠点網の密度と運賃の規律という堀は本物だが、谷の利益の上にすでに回復後の値段が乗っており、式で測ると割高 本質価値との差 −37.6% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 テトラ・テックTTEK 水と環境の専門性は十年後も必要だが、人月型の設計・分析はAIに削られる。受注と還元を評価しても、安全域は乏しく総合では割高。 本質価値との差 −38.0% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 ノードソンNDSN 接着剤・医療部品・電子検査のニッチ首位で稼ぐ高収益企業だが、AI 向けの急回復を織り込んだ PER 38 倍は利益ベースの上限(約 19 倍)の 2 倍で、割高 本質価値との差 −38.2% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 ブーズ・アレン・ハミルトンBAH 機密業務と技術者の基盤は強いが、AIによる工数課金の縮小と買収負債が重い。10年先の株主価値から見ると割高 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 シー・エッチ・ロビンソン・ワールドワイドCHRW 北米最大のトラック仲介で、AI による人員減が利益に残るかが核心。資本コスト 9.25% の利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 12.5 倍)で測ると割高で、安全域はない 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 エンフェーズ・エナジーENPH 太陽光の電力変換に強いが、テスラとの競争と税控除終了で堀が細る。10年価値は約20.6億ドル、台帳時価総額比約52%低く割高 本質価値との差 −40.3% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 パーソンズPSN 受注残と使命性は強いが、人月依存・買収・案件損失を割り引くと本質価値は今の時価総額を約4割下回り、割高 本質価値との差 −40.8% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 カービーKEX 内陸液体貨物輸送の参入障壁と発電設備の成長力は魅力だが、設備更新と景気循環を織り込むと約38%の割高 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 ゲイツ・インダストリアルGTES 交換用ベルトとホースには長く続く競争力があるが、資本効率はまだ平凡だ。10年先の利益と正味の還元を評価すると、現状の時価総額には安全域がなく割高 本質価値との差 −42.1% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 ユーホール・ホールディング・カンパニーUHAL 北米随一の移動網は強いが、増分利回りと借金の重さが響き、10年価値は今の時価総額を4割下回る 本質価値との差 −42.1% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 レオナルドDRSDRS 受注残と唯一供給の堀は厚いが、10年の本質価値は現在の6割ほどで安全域が足りず割高 本質価値との差 −43.4% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 ジョンソンコントロールズJCI データセンター冷却が伸びるビル設備の優良会社。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −43.4% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 エイビス・バジェット・グループCAR 世界規模の車両運営網は残るが、弱い値決め力と重い負債が利益を先食いする。10年の期待値では現在の時価総額は割高 本質価値との差 −43.9% · 10 年 割高(年 +4.0%) 割高 ハウメット・エアロスペースHWM ガスタービンと航空エンジンの翼・部品で世界首位級の寡占。利益は急伸し堀も本物だが、時価総額約 880 億ドルは 2026 年の純利益の約 42 倍で、10 年後の利益ベースの PER(中立 15.4 倍)の 2.7 倍。大きく割高大きく割高 本質価値との差 −44.5% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 GEベルノバGEV ガスタービン受注残と電化で利益が伸びるが、山の利益に高い倍率を掛けない。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -49% で割高 本質価値との差 −44.8% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 フルアー・コープFLR LNG・原子力の大型受注は回復の足場になるが、工事損失の再発と設計工数のAI代替を考えると、10年の本質価値は約42%低く割高である。 本質価値との差 −45.0% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 イートンETN 北米の配電設備は寡占と受注で質が高いが、投資の山と債務を抱える。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -48% で割高 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 ITTITT 流体機器と防衛向け部品の堀は確かだが、大型買収後の負債と資本効率を織り込むと、10年の価値に対して現値は割高 本質価値との差 −45.2% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 ファスナルFAST 大口契約とオンサイトでシェアを取る産業用品流通。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 18.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -45% で割高 本質価値との差 −45.5% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 ライダー・システムR 車両整備網と長期契約は強みだが、重い設備負債と物流の価格競争を考えると、今の約104億ドルの時価総額には十分な安全域がなく割高 本質価値との差 −45.6% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 フローサーブFLS 世界の重要設備を支えるポンプ・バルブと保守網には長寿命の強みがある。しかし利益改善と成長を織り込んだ現在の時価総額には安全域が乏しく、10年価値では割高と判断する。 本質価値との差 −45.9% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 リーガル・レクスノードRRX 産業用の動力伝達には長い交換需要があるが、巨額買収の負債と薄い会計上の資本収益率が重い。10年価値は現在比約43%低く、割高と判断する。 本質価値との差 −46.6% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 ランドスター・システムLSTR 専門輸送と独立代理店の網には価値があるが、保険責任と仲介手数料の競争を織り込むと、安全域は乏しく割高とみる。 本質価値との差 −47.6% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 エヌヴェント・エレクトリックNVT 配電・冷却設備の成長と買収効果は魅力だが、巨額ののれんと設備投資の循環に注意したい。10年の本質価値では約48%割高。 本質価値との差 −48.3% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 JBハント・トランスポート・サービシズJBHT インターモーダルの回復と値上げ余地は本物だが、ならした利益に今の値段が先に届いており、貨物の山と鉄道再編の両方に弱く、利益ベースの倍率(10 年中立 12.5 倍)で測ると割高 本質価値との差 −48.3% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 クリーンハーバーズCLH 危険廃棄物焼却の許認可と全国網は強い堀だが、買収・再投資を要する利益を10年先まで評価すると、現在の時価総額には安全域が乏しく割高。 本質価値との差 −48.3% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 ロックウェル オートメーションROK 北米の制御装置 Logix とクラウドの Plex という堀はあるが、景気の振れが大きい。利益ベースの正当化 PER の 7.5 割(中立 10 年 13.3 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -47% で割高 本質価値との差 −48.6% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 クレイン・カンパニーCR 航空・防衛の認証部品には強い堀があるが、買収後の純負債と薄い株主還元を踏まえると現値には安全域がなく割高 本質価値との差 −48.6% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 ULSULS 安全認証という代え難い堀は強い。それでもAI代替、買収負担と利益成長を吟味すると、10年価値は現在の時価総額を大きく下回る。 本質価値との差 −49.0% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 エクスペディターズ・インターナショナル・オブ・ワシントンEXPD 資産を持たないフォワーダーの資本効率は優良だが、2026 年の運賃高騰の利益を先に払っている。ならした利益と利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 13 倍)で測ると割高 本質価値との差 −49.0% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 ユナイテッド・レンタルズURI 建機レンタル最大手で専門機材が 2 桁成長するが、借金で膨らむ ROE と建設の循環を利益ベースの PER(中立 12.0 倍)と悲観の確率で見ると、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −49.1% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 グランド・キャニオン・エデュケーションLOPE 大学向けの長期契約と看護実習施設は魅力だが、売上の約9割が一大学に集中し、AIによる業務内製化も重い。10年の価値では割高とみる。 本質価値との差 −49.2% · 10 年 割高(年 −0.4%) 割高 ニュー・オリエンタル・エデュケーション(新東方教育科技)EDU 授業のブランドと現金は強みだが、AI代替・少子化・中国規制で十年後の利益が細るため、本質価値からは割高 本質価値との差 −49.3% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 スターリング・インフラストラクチャーSTRL データセンター建設と買収で稼ぐ力は急拡大したが、工事利益率の持続性と顧客の設備投資循環を踏まえると、長期の本質価値に対して割高 本質価値との差 −49.5% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ブロードリッジ・ファイナンシャル・ソリューションズBR 議決権の配布という本物の堀は認めるが、取引後処理は AI の標的で、利益の倍率を下げて見ると割高(-50%) 本質価値との差 −49.8% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 サイエンス・アプリケーションズ・インターナショナルSAIC 防衛の重要システムには根が張るが、人月型ITのAI代替と厚い負債で価値は伸びにくい。10年価値は約30億ドル、現状は割高 本質価値との差 −50.1% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 CACIインターナショナルCACI 電子戦・宇宙技術への転換は魅力だが、人的サービスのAI代替と買収負債が重い。10年の本質価値は現値の約47%で、割高と判断 本質価値との差 −50.2% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 TALTAL 学而思の教室とAI学習端末は再成長したが、投資評価益を除く収益力と規制・AI代替を考えると割高(約52%) 本質価値との差 −50.3% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 ソルブ・エナジーMWH 受注残89億ドルは強いが、税制期限後の採算と還元の弱さを織り込むと総合価値は約20億ドルで、現時価総額より約55%低い 本質価値との差 −51.0% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 RELXRELX 保険データと査読の堀は強いが、法務検索・研究支援のAI代替と負債を織り込むと、10年価値は現在の時価総額に届かず割高 本質価値との差 −52.5% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 ワッツ・ウォーター・テクノロジーズWTS 規格と更新需要の堀は強いが、データセンター急伸を織り込む時価総額は10年価値を先取りし、総合価値は現在値を約58%下回る 本質価値との差 −53.1% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 ペイチェックスPAYX 小企業向けの給与は 1 人あたり課金の席型で、AI エージェントと新興勢力が削る前提で見ると割高(-54%) 本質価値との差 −53.8% · 10 年 割高(年 −1.6%) 割高 ワブテックWAB 受注残 309 億ドルと機関車の更新で伸びる、のれん込みの重い資本。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -55% で割高 本質価値との差 −53.9% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)ADP 給与処理の堀は本物だが、1 人あたり課金は AI エージェントに揺さぶられ、利益の倍率を下げて見ると割高(-54%) 本質価値との差 −54.2% · 10 年 割高(年 −1.9%) 割高 GXOロジスティクスGXO 倉庫運営の切り替え費用は強みだが、買収のれんと借金・リースが重く、利益の回復を織り込んでも今の評価には安全域が乏しい 本質価値との差 −54.5% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 ナイト・スウィフト・トランスポーテーションKNX 北米最大級のトラック輸送網と育成中のLTL事業は魅力だが、買収資本の収益性と競争の弱さを考えると、今の約100億ドルは割高 本質価値との差 −55.0% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 コンフォート・システムズUSAFIX データセンター向けの機械・電気工事は利益率 17% の山にいる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -62% で割高 本質価値との差 −55.2% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 ロバート・ハーフRHI 専門人材の信用と監査の需要は残るが、AIが工数を削る10年を織り込むと、本質価値は時価総額を約59%下回り割高 本質価値との差 −55.3% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 シュナイダー・ナショナルSNDR 貨物回復は始まったが堀は浅く、買収後の資本効率も低い。今の時価総額は10年価値に対して割高 本質価値との差 −56.6% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 FTIコンサルティングFCN 企業再建と訴訟の専門家集団は必要だが、AIによる工数代替と人材流出が堀を削る。借入を伴う自社株買いも重く、長期価値では割高 本質価値との差 −57.5% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 アクソン・エンタープライズAXON 時価総額 317 億ドルは GAAP の純利益(株式報酬を費用にした値)の 260 倍超。警察の束ね売りで 10 年伸びても、利益ベースの倍率では中立の 10 年後が今の値段に届かず割高 本質価値との差 −57.5% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 SPXテクノロジーズSPXC 冷却塔とインフラ検知の堀は厚いが、高額買収と増資を考慮すると、10年の期待価値は現在の時価総額を約6割下回り、割高と判断する。 本質価値との差 −58.0% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 ディア・アンド・カンパニーDE 2026 年が農機サイクルの底(純利益 約 49 億ドル)で、PER 35 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 12 倍)の 3 倍近くで、計算上は割高 本質価値との差 −58.5% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 サイアSAIA 全国LTL網は本物の参入障壁だが、投資回収と株主還元の遅さが重い。10年先の利益から測ると、現在の評価には安全域が乏しく割高である。 本質価値との差 −58.6% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ベリスク・アナリティックスVRSK 損保の標準データという本物の堀は認めるが、請求分析は AI 見積りで単価が下がり、利益の倍率を抑えると割高(-58%) 本質価値との差 −59.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 GOTUGOTU 教育需要は残るが、AIによる授業代替と中国の規制、集客費の重さが利益の持続性を損なう。10年の本質価値は約2.08億ドルで割高(約65%の下方差) 本質価値との差 −59.9% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 ハイコHEI 航空補修部品で約2万件の認証を持つ強い堀は本物だが、買収後の利益成長を織り込んでも10年の安全域は乏しく割高 本質価値との差 −60.2% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 バーティブ・ホールディングスVRT 電力と冷却を握る優良企業だが、AI 投資一本足の需要。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -60% で割高 本質価値との差 −61.2% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 トランスユニオンTRU 米国信用情報の寡占は堅いが、データ課金の伸びと買収資本効率には限界があり、10年価値では割高とみる 本質価値との差 −61.8% · 10 年 割高(年 −3.1%) 割高 フォージェント・パワー・ソリューションズFPS 特注配電設備とモジュール型電源の成長余地は大きいが、資本効率と株主還元には未検証の部分が残る。10年の確率加重価値は約27億ドル、基準時価総額比約64%低く、割高と判断する。 本質価値との差 −61.9% · 10 年 割高(年 −1.6%) 割高 NIQ グローバル・インテリジェンスNIQ 独自データの堀は厚いが、AI代替と純負債で本質価値は市場価値を66%下回り、割高 本質価値との差 −62.6% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 RBCベアリングスRBC 航空宇宙の認証と産業用交換部品には厚い堀があるが、買収のれんが重く還元も乏しい。10年価値は現行時価総額を大きく下回り割高。 本質価値との差 −63.9% · 10 年 割高(年 −3.3%) 割高 エーピーアイ・グループAPG 法定点検を入り口に保守を積み上げる優良な防災サービス会社だが、買収で膨らむ帳簿と普通株主への取り分を踏まえると、安全域は乏しく約61%の割高と判断する。 本質価値との差 −64.9% · 10 年 割高(年 −3.4%) 割高 アライアントALNT 精密駆動・制御の需要は10年後も残るが、薄い超過収益と買収依存が弱点。10年価値を割り戻すと今の時価総額を約68%下回り、割高。 本質価値との差 −65.4% · 10 年 割高(年 −2.4%) 割高 ブルーム・エナジーBE データセンター向け燃料電池は急拡大したが、受注と資金枠を恒久的な利益と取り違えない。10年後の営業規模を大きく見ても、基準日の時価総額には安全域がなく割高と判断する。 本質価値との差 −65.6% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 クアンタ・サービシーズPWR 受注残 534 億ドルで今年の利益は急増するが、現在の PER 約 54 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 12.0 倍)の 4 倍を超え、総合は今の時価総額に対し -66% で割高 本質価値との差 −65.7% · 10 年 割高(年 −3.4%) 割高 エクイファックスEFX 独自データと寡占の堀は認めるが、本人同意の直接取得という代替が数量を削り、利益の倍率を抑えると割高(-62%) 本質価値との差 −66.1% · 10 年 割高(年 −4.4%) 割高 パウエル・インダストリーズPOWL 特注受配電設備には安全と工程管理の強みがあるが、受注急増期の高利益率は続かない。10年後の価値を割り引くと約67%の割高。 本質価値との差 −67.6% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 エアロバイロメントAVAV 無人兵器の需要は10年先も伸びるが、競争と買収の代償が重い。利益の回復を織り込んでも安全域は乏しく、現値は割高 本質価値との差 −70.4% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 XPO INCXPO 全米を覆う小口混載網と値上げ力は魅力だが、欧州の低採算と負債を抱え、10年先の利益を大きく見込んでも今の評価には安全域がない。割高と判断する。 本質価値との差 −70.5% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 カーマン・ホールディングスKRMN 受注と認証の堀は強いが、買収後の純負債とGAAP利益では10年成長を織り込んでも割高 本質価値との差 −71.6% · 10 年 割高(年 −4.1%) 割高 ロアー・ホールディングスLOAR 認証済みのニッチ部品には強い堀があるが、買収価格と負債を背負う現在値には安全域がなく、割高 本質価値との差 −76.4% · 10 年 割高(年 −6.5%) 割高 オクロOKLO 小型炉の商用売電と燃料の量産は未証明。資金負担を含む10年の期待価値は現状を大きく下回り、割高と判断する。 本質価値との差 −78.2% · 10 年 割高(年 −3.8%) 割高 スペースXSPCX 再使用ロケットと衛星通信には強い堀がある。しかしAI計算基盤の巨額再投資に比べ株主の取り分が読みにくく、長期の本質価値では割高。 本質価値との差 −78.8% · 10 年 割高(年 −6.3%) 割高 エックス・エナジーXE 規制と燃料設備は前進したが、商用炉も契約単価もまだない。10年価値の総合は現在時価総額比約85%下で割高 本質価値との差 −85.5% · 10 年 割高(年 −8.8%) 割高 ロケット・ラボRKLB 小型ロケットの運用実績と衛星製造の成長は本物だが、中型機の実用化と大型買収を先取りした値段には安全域がなく、10年の本質価値では割高 本質価値との差 −88.6% · 10 年 割高(年 −11.4%) 割高 クラトス・ディフェンス&セキュリティー・ソリューションズKTOS 無人機と防衛用推進技術には大きな成長余地があるが、量産実績と資本効率は未成熟。10年の利益と増資負担から見ると大幅な割高 本質価値との差 −91.2% · 10 年 割高(年 −9.2%) 割高 プラネット・ラボスPBCPL 衛星画像の独自データには堀があるが、政府契約への依存と重い再投資、株式希薄化を考えると割高。10年価値は現在より約92%低い 本質価値との差 −91.8% · 10 年 割高(年 −13.4%)

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読んだ資料

  1. Nextpower 2026年3月期Form 10-K:事業、地域別売上、45X税額控除、買収、財務、株式報酬、税金還付契約
  2. Nextpower 2027年3月期第1四半期決算:2026年7月30日、業績、受注残、買収、2027年度ガイダンス
  3. Wood Mackenzie:Global solar tracker market share 2026、2025年世界出荷134GWとNextpowerの市場シェア

分析日 2026-10-23