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コンフォート・システムズUSA FIX

データセンター向けの機械・電気工事は利益率 17% の山にいる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -62% で割高

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)541.75 ドル192 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-21)1,401.3 ドル496 億ドル差 −61.3%
10 年後から見ると 割高 価値 541.75 ドル192 億ドル · 差 −61.3% · 期待の年率 −2.2%
期待の年率リターン(10 年)−2.2%資本コスト比 −11.4 pt
推定の資本コスト9.3%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 9.3% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

コンフォート・システムズ USA(Comfort Systems USA)は、ビルや工場の空調(機械)と電気の設備工事を請け負う米国最大級の会社である。2025 年の売上は 91 億ドル、営業利益 13.1 億ドル(利益率 14.4%)、GAAP 純利益は約 10 億ドル。2026 年に入って急に変わった:上期の売上は 61.3 億ドル(前年同期比 +53%)、営業利益率は 17.0%、受注残は 6 月末に 140.6 億ドル(前年比 +73%)。技術分野(データセンター・半導体工場)は売上の 58%(前年は 40%)を占める。

売上は「市場 × シェア × 価格」で組み立てた。技術分野の工事市場(推定)は 2025 年の約 800 億ドルから 2027〜2028 年に実質 1.3〜1.5 倍の山に乗り、同社のシェアはモジュラー(工場で組み立てて現場に運ぶ方式)の増設で 5.1% から 7% 前後に上がる。ただし工事会社の利益率は需給で動く。同業のエムコア(EMCOR)は好況の今でも 10.6%、クアンタ・サービシーズ(Quanta)は約 7%。

バリュー投資の観点では、事業の質(資本をほとんど使わずに稼ぐ・無借金・顧客の前払い)は申し分ない。今の PER は 2025 年の実績で 50 倍、2026 年の見込みでも約 30 倍で、山の利益に高い倍率が重なっている。

倍率は利益ベースの正当化 PER = (1 − g/RONIC)/(k − g)(k 9.25%・g 4.0%・事業の ROE 20%・堀は弱い)で 10 年の中立の上限は 13.1 倍。その 8 割の 10.5 倍に置いた(データセンター向けの機械・電気工事で利益率 17% は山の値で、工事の請負は堀が弱い(moat=weak)。EME と同じ 7.5 割)。総合は今の時価総額に対し -62%で「割高」。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点でこの会社を見ると、事業としては「顧客の前払いで、少ない自己資本で、売上の 15%以上を営業利益にしている」という稀な形をしている。無借金で、10 年後も設備工事は消えず、データセンターが減っても保守・医療・半導体は残る。経営は工事の見積りに保守的で、買収で価値を壊した形跡が少ない。この点は高く評価する。

一方で、評価のときに最も大事なのは「今の利益は持続する利益か」である。2023 年の営業利益率 8.0%、2024 年 10.6%、2025 年 14.4%、2026 年上期 17.0% と、3 年で倍になった。その原因は、工事会社の腕が急に上がったというより、データセンター建設の需給が逼迫し、顧客が価格より納期を取っているためで、同業のエムコアの 10.6% やクアンタの 7% と比べても突出している。需給が緩めば競争で下がる、というのが建設の歴史である。

だから受注残(2026 年の売上の約 1.1 倍)を「消化される安全な利益」として見たうえで、10 年後は利益率 11〜12%、売上 2.8 倍という中立を置いた。この水準なら純利益は今の約 1.4 倍にとどまる。割り引いた本質価値は今の値段の約 4 割(総合 -62%)で、安全域はない。買うなら、受注が 1 度急に止まったあとの価格で買う、という考え方になる。事業の質が高いことと、今の値段が妥当であることは別の話である。

何で稼ぐ会社か

事業は 2 つのセグメントからなる。機械(2025 年の売上 66.7 億ドル、73%)は空調・配管・制御の設計と施工、電気(24.3 億ドル、27%)は受変電・配線・非常用電源の工事。どちらも 2024 年から急に伸び、電気は前年比 +62%、機械は +21%(2025 年)。2026 年上期は電気 +81%・機械 +40%。

売上の 92.7% は個別のプロジェクト(請負工事)、保守・修理は 7.3%。新築が 63%、既存建物の改修・保守が 37%(2025 年)。市場別では技術 45%(データセンター・半導体)、製造業 22%、医療 9%、教育 7%、官公庁 5%、オフィス 5%、小売ほか 4%、集合住宅 1%。2026 年上期は技術 58%・製造業を含む産業が全体の 75%・商業は 8%に下がった。最大の顧客は 2025 年の売上の 12.8%。

稼ぎ方は、工事ごとに見積り、材料・労務・外注費の上に粗利(2025 年 24.1%、2026 年第 2 四半期 25.9%)を乗せ、販管費(8.8%)を引いて営業利益率 17.1%。顧客の前払い(前受金 32.3 億ドル)と進行基準で、売上が伸びるほど現金が先に入る。このため運転資金が膨らまず、2026 年上期の営業 CF は 15.3 億ドルと純利益の 1.9 倍になった。モジュラー(工場で組み立てた配管・電気の部品を現場へ運ぶ)は 2026 年上期の売上の 17%、2026 年第 2 四半期の受注は 5.1 億ドル。設備は 350 万平方フィートから 2026 年末に 400 万、2027 年夏に約 500 万平方フィートへ。従業員は約 2.5 万人(2024 年末 1.83 万人)。

同社は買収で伸びる会社でもある(2025 年はセンチュリー・コントラクターズ、メイズナー・エレクトリックほか 5 社、2026 年 5 月にユタのハント・エレクトリック)。現場の技能者の確保が成長の天井になる。

優良さと弱いところ

堀は 3 つある。第 1 は規模と人。米国の設備工事は全米で数万社に分かれるが、数百万平方フィートのデータセンターを、期限内に、空調と電気を一体で請け負える会社は少ない。同社は約 2.5 万人の技能者を抱え、多数の大型現場を同時に走らせられる。第 2 はモジュラー。工場で配管・電気の部品を組み立てて現場に送ると、現場の人手と工期が減り、データセンターの建設を急ぐ顧客には価値が高い。350 万平方フィートの専用の工場は、同業が 1〜2 年で真似できるものではない。第 3 は財務の強さ:自己資本比率 38%、無借金(現金 18.5 億ドル・有利子負債 0.5 億ドル)、保証枠(ボンディング)に困らない。

価格を決める力は、需要が供給を上回る間は強い。粗利率は 2023 年の 19.0% から 2025 年の 24.1%、2026 年の 26% 前後へ上がった。ただし建設工事の価格決定力は本来は弱く、同社の 2016〜2022 年の営業利益率は 5.6〜6.8% だった。今の 17% は、データセンター建設が急で、顧客が人手と納期を最優先している間の値である。

弱みは、売上の約 6 割が技術という 1 つの需要に寄っていること、最大の顧客が売上の 1 割超であること、技能者が足りないこと(賃金上昇を固定価格の契約に転嫁できない期間が出る)、そして 2026〜2027 年の高い利益率は景気の山であること。資本配分は堅実で、買収の失敗が少なく(2005 年以降、毎年の工事見積りの修正は純益)、自社株買いは 2025 年に 2.2 億ドル使い、2026 年は一服した。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

米国の非住宅建設は二極化している。センサス局の統計では、データセンターの建設支出は 2026 年 4 月に年率 507 億ドル(前年比 +28%)、5 月に 593 億ドル(+23%)と増える一方、製造業の建設は 2026 年 8 月に前年比 −19%、データセンターを除く民間の非住宅は 2026 年 6 月に前年比 −7.9% で、2023 年 9 月以来の低さ。同社の売上の 58% が前者の側にある。

需要の源は、ハイパースケーラー(マイクロソフト・アルファベット・アマゾン・メタ)の設備投資である。2026 年は 4 社で約 7,250 億ドル(前年比 +77%)、2027 年はモーディーズが 1 兆ドル近く、アルファベットが「大きく増やす」と述べている。その約 3 割は建物・電気・冷却(残りは半導体・サーバー)で、同社の工事はその建物側の機械・電気にあたる。工事の市場(推定)は 2025 年に実質 800 億ドル、2026 年は +40% の約 1,100 億ドルと見る。

競合は、エムコア(2026 年第 2 四半期に営業利益率 10.6%・RPO 171 億ドル、通年売上見通し 200〜205 億ドル)、クアンタ・サービシーズ(営業利益率約 7%)、スターリング・インフラストラクチャー(半導体・データセンターの土木)、IES ホールディングス、ジェイコブズ。同社の経営陣は「一握りの会社がモジュラーを作っている」と述べ、顧客が調達先を増やす理由は「同社が作れる量より需要が多いから」としている。

構造の変化としては、データセンターの電力の確保(変圧器の納期が約 128 週)、ニューヨークなどの建設凍結、AI の学習から推論への移行、冷却が空冷から液冷へ移ること(配管工事が増える。同社に追い風)が効く。建設循環としては、2008 年に同社の株価が山から 45% 下げ、売上が減った経験がある。

資本政策と M&A

資本配分は、①買収(毎年数億ドル。2025 年は 5 社、2026 年はユタのハント・エレクトリックで年売上約 2.5 億ドル)、②設備投資(2026 年は売上の約 5%、モジュラー工場・建物の購入。投資回収は「1〜2 年」と経営陣)、③配当(2026 年第 3 四半期から増配。年約 1.3 億ドルで純利益の 1 割未満)、④自社株買いの順。自社株買いは 2007 年からの計画で累計約 28.6% の株を消却し、2025 年は 2.2 億ドル使った。2026 年は一服しており、経営陣は「いまの株をこれまでで一番好き」と述べたが、PER 50 倍で買い戻す価値は低く、この点は評価しない。

現金は 18.5 億ドル(2026 年 6 月末)で、うち約 3 分の 1 は顧客の前払い。上期の FCF が 12.4 億ドルと大きく、2026 年末には純現金が 30 億ドル近くになる見込み(推定)。使い道の候補は大型の買収だが、成立していないものは今回の評価に入れていない。株式報酬は費用にしたまま(GAAP)扱う。増資は無く、株数は自社株買いで減ってきた。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

AI インフラの建設は、電力・冷却・半導体の制約が解けるまで続く。ハイパースケーラーの設備投資は 2026 年に 7,250 億ドル、2027 年は 1 兆ドル近い。その建物側(空調・電気)の工事が、同社の市場である。同社は受注残 140.6 億ドル(前年比 +73%)で、売上の 1.1 倍を既に押さえている。2026 年第 2 四半期の営業利益率は 17.1%、粗利率は 25.9%、経営陣は「強い水準が続く」と述べた。

差を生むのはモジュラーである。専用の工場が 350 万平方フィート(2027 年夏に 500 万)あり、2 社のハイパースケーラーが数量の複数年の約束をした。これは単なる請負ではなく、顧客の建設計画の一部になっている。同業が同じ規模の工場を持つには 2 年かかる。現金 18.5 億ドル・無借金で、人手の確保(従業員 2.5 万人)と買収で伸びを取れる。

利益率は、価格が物価より上がる間(同社は「優れた価格」と述べる)は 17% 近くを保てる。10 年でも、データセンターの更新(サーバーと冷却は 5〜7 年で入れ替わる)と電力の更新で需要は続く。技術分野のシェアは 5.1% から 7%台に上がり、売上は 10 年で 4〜5 倍になりうる。式の倍率でも、ROE が 35% 以上・g 5% なら PER は 17 倍弱まで出る(g 4.5%・弱い堀)。

慎重な見方

売上の 58% が技術という一つの需要に寄っている。その需要の元はハイパースケーラー数社の設備投資で、収益化の道が見えないまま 2026 年に前年比 +77% で増えた。投資が 1 年止まれば、受注は急に減る(エムコアの RPO は 171 億ドル、同社の受注残は 140 億ドルで、どちらも今は山)。受注残の 18〜24 か月の消化が終わったあとの穴を、他の分野(製造業は前年比 −19%、民間の非住宅は −8%)は埋められない。

利益率は需給でできている。設備工事は新規参入と労務で価格が決まるので、データセンターの供給(モジュラー工場・技能者)が増えれば、競争で元に戻る。同社自身の 2016〜2022 年は 5.6〜6.8%、エムコアは好況の今で 10.6%、クアンタは約 7%。17% が 10 年続くと見る根拠は無い。工場増設・採用を景気の山で行うので、需要が止まれば固定費が重くなる。

今の PER は 2025 年の実績で 50 倍、2026 年の見込みでも約 30 倍で、10 年後の中立の PER(10.5 倍)の 2.7 倍(2026 年の見込みで)。山の利益に、成長が続く前提の倍率が重なっている。2008 年には山から 45% 下がった。最大の顧客が売上の 1 割超で、1 社の方針変更で受注が減る。電力接続の待ち・自治体の凍結(ニューヨーク)という売上の遅れも、数年のうちに起きる。

どちらに重みを置いたか

受注残と現金の強さは確かで、強気の見方は短期には強い。しかし 10 年は慎重な見方が勝つ。理由は、利益率 17% が建設の歴史と競合(エムコア 10.6%・クアンタ 7%)に照らして持続しにくいこと、売上の約 6 割が一つの需要に依存することである。確率は 10 年でやや悲観と悲観を 35% に厚くし、中立 33%、楽観 10%、やや楽観 22%。倍率は利益ベースの正当化 PER の内側(中立は 8 割)に置いた結果、総合は今の時価総額に対し -62%で「割高」。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 791.30 ドル280 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 334.72 ドル119 億ドル)。 今の値に割り戻すと 541.75 ドル192 億ドル、今との差 −61.3%、 期待の年率 −2.2%(資本コスト 9.3%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 1,837 ドル650 億ドル 446.73 ドル158 億ドル +62.9% +5.0% 228.33 ドル81 億ドル
やや楽観 22% 1,194 ドル423 億ドル 397.31 ドル141 億ドル +13.5% +1.3% 350.01 ドル124 億ドル
中立 33% 711.04 ドル252 億ドル 329.82 ドル117 億ドル −25.7% −2.9% 343.48 ドル122 億ドル
やや悲観 21% 386.58 ドル137 億ドル 277.58 ドル98 億ドル −52.6% −7.2% 139.47 ドル49 億ドル
悲観 14% 208.68 ドル74 億ドル 253.58 ドル90 億ドル −67.0% −10.5% 64.72 ドル23 億ドル
加重平均100% 791.30 ドル280 億ドル334.72 ドル119 億ドル −19.6% −2.2% 1,126 ドル399 億ドル

今の株価時価総額 1,401 ドル496 億ドル(2026-10-21)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 9.3% を下回るほど割高。

楽観 10% AI インフラが長く続き、モジュラーで堀を築く 利益 49 億ドル · PER 13.3 倍 · 株価時価総額 1,837 ドル650 億ドル

データセンターと半導体・電力の工事が 10 年続き、技術分野の市場は 2035 年に実質 3,000 億ドル(2025 年の 3.75 倍)。コンフォートはモジュラー工場(2027 年夏に約 500 万平方フィート、その後も増設)と顧客との複数年の約束で、シェアを 7.5% に保つ(2025 年 5.1%)。価格は物価に実質 +2% 乗って 1.45 倍。売上は436 億ドル(2025 年の 4.8 倍)、営業利益率は技術 15%・その他 11.5% で全社 14.1%。エムコア(10.6%)より高い利益率を保つ理由は、工場生産で工期と人手を節約できる分を顧客と分け合えるため。純利益は48.9 億ドル。ただしこの筋書きでも、利益率は今の 17% には戻らない(競合が同じ手法を取り入れるため)。

  • 技術(データセンター・半導体工場)の機械・電気工事:数量 3,000(米国の技術分野の機械・電気設備工事の市場(億ドル、2025 年価格)× シェア)× 価格 10.9%(シェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 326 億ドル・営業利益 49 億ドル。市場 3,000 億ドル(実質)× シェア 7.50% × 価格 1.45 倍
  • その他の非住宅工事(製造・医療・教育・官公庁・オフィス・商業):数量 3,300(米国のその他の非住宅の機械・電気設備工事の市場(億ドル、2025 年価格)× シェア)× 価格 2.9%(シェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 94 億ドル・営業利益 11 億ドル。市場 3,300 億ドル(実質)× シェア 2.00% × 価格 1.43 倍
  • 保守・修理(サービス):数量 1,900(米国の商業ビル向け機械・電気の保守・修理の市場(億ドル、2025 年価格)× シェア)× 価格 0.8%(シェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 16 億ドル・営業利益 2 億ドル。市場 1,900 億ドル(実質)× シェア 0.580% × 価格 1.43 倍

倍率:利益ベースの正当化 PER:事業の ROE 26.8%(純利益 ÷ 自己資本)、k 9.25%、堀は弱い(残る割合 0.33)で RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 15.1%。長期の g 4.0% で (1 − g÷RONIC)÷(k − g) = 上限 14.0 倍。AI インフラが長く続きモジュラーで堀を築く姿でも、請負は競争入札で堀が弱いので、上限の 9.5 割の 13.3 倍に置いた。純利益は GAAP。

確率:10%。AI インフラが 10 年続き、かつ堀(工場生産・複数年の約束)で利益率を 14% 前後に保つ筋書きは、競合が同じ手法を持つので多くは置けない。

やや楽観 22% 高水準の需要が続き、利益率は 12% 台に落ち着く 利益 34 億ドル · PER 12.4 倍 · 株価時価総額 1,194 ドル423 億ドル

技術分野の市場は 2035 年に実質 2,400 億ドル(2025 年の 3 倍)、シェア 7.0%、価格 1.42 倍で239 億ドル。その他の非住宅は市場 3,150 億ドル(年 +1.2%)・シェア 1.9% で 85 億ドル、保守は15 億ドル。営業利益率は技術 13.5%・その他 10.5%・保守 11.2% で全社12.6%(エムコアの今の水準を 2pt 上回る)。売上は 2025 年の3.7 倍、純利益34.2 億ドル。買収は年 3.5 億ドルほどで、のれんが増える分だけ事業の資本利益率は下がる。

  • 技術(データセンター・半導体工場)の機械・電気工事:数量 2,400(米国の技術分野の機械・電気設備工事の市場(億ドル、2025 年価格)× シェア)× 価格 9.9%(シェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 239 億ドル・営業利益 32 億ドル。市場 2,400 億ドル(実質)× シェア 7.00% × 価格 1.42 倍
  • その他の非住宅工事(製造・医療・教育・官公庁・オフィス・商業):数量 3,150(米国のその他の非住宅の機械・電気設備工事の市場(億ドル、2025 年価格)× シェア)× 価格 2.7%(シェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 85 億ドル・営業利益 9 億ドル。市場 3,150 億ドル(実質)× シェア 1.90% × 価格 1.42 倍
  • 保守・修理(サービス):数量 1,850(米国の商業ビル向け機械・電気の保守・修理の市場(億ドル、2025 年価格)× シェア)× 価格 0.8%(シェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 15 億ドル・営業利益 2 億ドル。市場 1,850 億ドル(実質)× シェア 0.560% × 価格 1.42 倍

倍率:利益ベースの正当化 PER:事業の ROE 24.5%(純利益 ÷ 自己資本)、k 9.25%、堀は弱い(残る割合 0.33)で RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 14.3%。長期の g 4.0% で (1 − g÷RONIC)÷(k − g) = 上限 13.7 倍。高水準の需要が続き利益率が 12% 台に落ち着く姿でも、堀が弱いので、上限の 9.0 割の 12.4 倍に置いた。純利益は GAAP。

確率:22%。需要は強いが利益率は競争で 12% 台に落ち着く、という最も楽観に近い現実的な筋書き。

中立 33% 需要は残るが、競争で利益率が 11〜12% に正常化 利益 24 億ドル · PER 10.5 倍 · 株価時価総額 711.04 ドル252 億ドル

AI インフラの建設は 2030 年代も続くが、2027〜2028 年の山のような伸びは終わる。技術分野の市場は 2035 年に実質 1,800 億ドル(2025 年の 2.25 倍。2028 年からは年 +4.5%)。競合のモジュラー(エムコア・クアンタ・専業)と顧客の調達の分散でシェアは 7.0% から 6.5% へ下がり、価格は物価並みの 1.41 倍。売上は技術165・その他76・保守14 で合計255 億ドル(2025 年の2.8 倍。年 +10.9%)。営業利益率は技術 12.5%・その他 9.5%・保守 11% で全社11.5%。同業のエムコアが好況の今 10.6%、クアンタが約 7% なので、11.5% は今のエムコアより高い位置を、モジュラーと規模の分だけ認めた値。同社自身の 2016〜2022 年の 5.6〜6.8% に戻るわけではない。純利益24.0 億ドル。

  • 技術(データセンター・半導体工場)の機械・電気工事:数量 1,800(米国の技術分野の機械・電気設備工事の市場(億ドル、2025 年価格)× シェア)× 価格 9.2%(シェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 165 億ドル・営業利益 21 億ドル。市場 1,800 億ドル(実質)× シェア 6.50% × 価格 1.41 倍
  • その他の非住宅工事(製造・医療・教育・官公庁・オフィス・商業):数量 3,000(米国のその他の非住宅の機械・電気設備工事の市場(億ドル、2025 年価格)× シェア)× 価格 2.5%(シェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 76 億ドル・営業利益 7 億ドル。市場 3,000 億ドル(実質)× シェア 1.80% × 価格 1.41 倍
  • 保守・修理(サービス):数量 1,800(米国の商業ビル向け機械・電気の保守・修理の市場(億ドル、2025 年価格)× シェア)× 価格 0.8%(シェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 14 億ドル・営業利益 2 億ドル。市場 1,800 億ドル(実質)× シェア 0.550% × 価格 1.41 倍

倍率:利益ベースの正当化 PER:事業の ROE 20.0%(純利益 ÷ 自己資本)、k 9.25%、堀は弱い(残る割合 0.33)で RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 12.8%。長期の g 4.0% で (1 − g÷RONIC)÷(k − g) = 上限 13.1 倍。需要は残るが競争で利益率が 11〜12% に正常化し、堀が弱いので、上限の 8.0 割の 10.5 倍に置いた。純利益は GAAP。

確率:33%。需要は続くが、供給が追いついて利益率が 11〜12%(エムコアの今の水準の少し上)に落ち着く。

やや悲観 21% 山が低く終わり、需給の緩みで価格が鈍る 利益 14 億ドル · PER 9.9 倍 · 株価時価総額 386.58 ドル137 億ドル

2028 年ごろをピークにデータセンターの建設が一巡し、技術分野の市場は 2035 年に実質 1,250 億ドル(2025 年の 1.6 倍)。電力網の接続待ち・建設の凍結・AI 事業の収益化の遅れで、新規の大型案件は減る。競合のモジュラー工場の増設で供給が需要を上回り、シェアは 6.0%、価格は物価に届かず 1.38 倍。その他の非住宅は市場 2,800 億ドル(実質。2025 年の 1.0 倍)・シェア 1.65% で64 億ドル。営業利益率は技術 9.5%・その他 8.0%・保守 10% で全社9.0%(クアンタとエムコアの間)。売上180 億ドル、純利益13.9 億ドル。

  • 技術(データセンター・半導体工場)の機械・電気工事:数量 1,250(米国の技術分野の機械・電気設備工事の市場(億ドル、2025 年価格)× シェア)× 価格 8.3%(シェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 104 億ドル・営業利益 10 億ドル。市場 1,250 億ドル(実質)× シェア 6.00% × 価格 1.38 倍
  • その他の非住宅工事(製造・医療・教育・官公庁・オフィス・商業):数量 2,800(米国のその他の非住宅の機械・電気設備工事の市場(億ドル、2025 年価格)× シェア)× 価格 2.3%(シェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 64 億ドル・営業利益 5 億ドル。市場 2,800 億ドル(実質)× シェア 1.65% × 価格 1.38 倍
  • 保守・修理(サービス):数量 1,750(米国の商業ビル向け機械・電気の保守・修理の市場(億ドル、2025 年価格)× シェア)× 価格 0.7%(シェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 13 億ドル・営業利益 1 億ドル。市場 1,750 億ドル(実質)× シェア 0.520% × 価格 1.38 倍

倍率:利益ベースの正当化 PER:事業の ROE 15.4%(純利益 ÷ 自己資本)、k 9.25%、堀は弱い(残る割合 0.33)で RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 11.3%。長期の g 4.0% で (1 − g÷RONIC)÷(k − g) = 上限 12.3 倍。山が低く終わり需給の緩みで価格が鈍る姿なので、上限の 8.0 割の 9.8 倍に置いた。純利益は GAAP。

確率:21%。建設工事の過去の景気循環(2008 年のあと営業利益率が半分に)と、10 年で電力・半導体・データセンターの投資が一巡する確率を考えて厚めに置く。

悲観 14% AI 投資が不発に終わり、普通の設備工事会社に戻る 利益 8 億ドル · PER 9.4 倍 · 株価時価総額 208.68 ドル74 億ドル

ハイパースケーラーの AI 投資が収益に結びつかず、2027〜2028 年の山のあと建設が大きく縮み、技術分野の市場は 2035 年も実質 900 億ドル(2025 年の 1.1 倍)にとどまる。工事会社の供給(モジュラー工場・人員 2.5 万人超)は需要より大きくなり、シェアは 5.5%、価格は物価より 6% 低い 1.33 倍で、営業利益率は技術 7%・その他 6%・保守 9%(全社6.8%。2016〜2022 年の 5.6〜6.8% と同じ)。売上130 億ドル(2025 年の1.43 倍。物価の上昇分とほぼ同じで、数量はほぼ増えない)、純利益7.9 億ドル。山の期間に積んだ固定費(人員・工場)の償却と値引き案件の損失が出る。10 年後の姿は「優良な設備工事会社」ではあるが、もう成長株ではない。

  • 技術(データセンター・半導体工場)の機械・電気工事:数量 900(米国の技術分野の機械・電気設備工事の市場(億ドル、2025 年価格)× シェア)× 価格 7.3%(シェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 66 億ドル・営業利益 5 億ドル。市場 900 億ドル(実質)× シェア 5.50% × 価格 1.33 倍
  • その他の非住宅工事(製造・医療・教育・官公庁・オフィス・商業):数量 2,600(米国のその他の非住宅の機械・電気設備工事の市場(億ドル、2025 年価格)× シェア)× 価格 2.0%(シェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 53 億ドル・営業利益 3 億ドル。市場 2,600 億ドル(実質)× シェア 1.50% × 価格 1.35 倍
  • 保守・修理(サービス):数量 1,700(米国の商業ビル向け機械・電気の保守・修理の市場(億ドル、2025 年価格)× シェア)× 価格 0.7%(シェア × 価格指数(2025 年 = 1))→ 売上 12 億ドル・営業利益 1 億ドル。市場 1,700 億ドル(実質)× シェア 0.500% × 価格 1.38 倍

倍率:利益ベースの正当化 PER:事業の ROE 12.5%(純利益 ÷ 自己資本)、k 9.25%、堀は弱い(残る割合 0.33)で RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 10.3%。長期の g 4.0% で (1 − g÷RONIC)÷(k − g) = 上限 11.7 倍。AI 投資が不発で普通の設備工事会社に戻る姿なので、上限の 8.0 割の 9.3 倍に置いた。純利益は GAAP。

確率:14%。AI 投資が収益に結びつかない・技術の置き換え(学習から推論への移行で需要の形が変わる)・規制で、優良な設備工事会社ではなくなる筋書き。売上の約 6 割が一つの需要に依存する会社として悲観を厚く置く。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

技術(データセンター・半導体工場)の機械・電気工事

ハイパースケーラー・コロケーション・半導体工場向けの空調・配管・電気・モジュラーの請負。2026 年上期は売上の 58%。

数量米国の技術分野の機械・電気設備工事の市場(億ドル、2025 年価格)× シェア価格シェア × 価格指数(2025 年 = 1)売上営業利益
今 2025/12 800 5.1% 41 7
10 年後 中立 1,800 9.2% 165 21

取り方:10-K の市場別の売上は技術 45%(41.0 億ドル)。市場は推定:ハイパースケーラーの 2025 年の設備投資 約 4,100 億ドルのうち建物・電気・冷却 約 3 割、米国 約 7 割、機械・電気の割合 約 6 割 = 約 500 億ドルに、colocation・新興・半導体の工場の設備工事 約 300 億ドルを足して約 800 億ドル(500〜1,000 の幅)。シェア 5.1%。営業利益率は非開示で、全社 14.4% から技術 17.0%・その他 12.5%・保守 11% と推定。

その他の非住宅工事(製造・医療・教育・官公庁・オフィス・商業)

データセンター以外の新築・増改築の機械・電気工事。2025 年の売上の約 48%。

数量米国のその他の非住宅の機械・電気設備工事の市場(億ドル、2025 年価格)× シェア価格シェア × 価格指数(2025 年 = 1)売上営業利益
今 2025/12 2,800 1.6% 43 5
10 年後 中立 3,000 2.5% 76 7

取り方:売上 43.4 億ドル = 91.0 − 技術 41.0 − 保守 6.6(10-K の保守・修理 7.3%)。市場は推定:米国の民間・公共の非住宅(製造・商業・事務所・医療・教育・官公庁)の建設支出 約 8,000 億ドルのうちデータセンターを除き、機械・電気の割合 約 35% で約 2,800 億ドル。シェア 1.55%。2026 年は民間非住宅(データセンター除く)が前年比 −8% で弱く、実質の市場は縮む。

保守・修理(サービス)

既存の建物の空調・電気の保守契約と修理。売上の約 7%。

数量米国の商業ビル向け機械・電気の保守・修理の市場(億ドル、2025 年価格)× シェア価格シェア × 価格指数(2025 年 = 1)売上営業利益
今 2025/12 1,500 0.4% 7 1
10 年後 中立 1,800 0.8% 14 2

取り方:10-K の保守・修理 7.3%(6.6 億ドル)。市場は推定 約 1,500 億ドル(商業・産業ビルの空調・電気の保守・修理)、シェア 0.44%。2026 年第 2 四半期の説明会ではサービスを売上の 10% としていて定義が違う(既存建物の改修を含む)。ここでは 10-K の保守・修理のみ。

リスクと懸念

データセンターの投資の急減速

売上の約 6 割が技術分野で、元はハイパースケーラー数社の設備投資。投資効率への疑い・電力の接続待ち・ニューヨークのような建設の凍結で、新規の受注が止まる。受注残 140 億ドルは 18〜24 か月で消化されるので、止まったあとの売上の穴は深い。同社の株価は 2008 年に山から 45% 下げた。

利益率の正常化

営業利益率は 2023 年 8.0%・2024 年 10.6%・2025 年 14.4%・2026 年上期 17.0%。エムコアは好況の今で 10.6%、クアンタは約 7%、同社の 2016〜2022 年は 5.6〜6.8%。需給が緩み競合のモジュラー工場(一握りの会社)が稼働すれば、競争で価格が下がり 10 年で 11〜12%、悪ければ 7% に戻る。

顧客の集中

2025 年は最大の顧客が売上の 12.8%。ハイパースケーラーは 2 社が数量を約束し、1 社と直接の関係が強いが、方針や発注先の分散が受注に直結する。経営陣は顧客が調達先を増やすのは需要が多いためとするが、需要が緩めば競争になる。

技能者の不足と賃金

従業員は 2024 年末 1.83 万人から 2026 年に 2.5 万人超へ。技能者の確保が成長の天井で、賃金が上がっても固定価格の契約には転嫁できない。人員を増やした後に需要が止まると固定費が重い。

工事の見積りと固定価格の損失

請負工事は見積りと進行基準で売上を立てる。2005 年以降は毎年の見積り修正が純益(経営陣)だが、資材高・遅延・大型案件の失敗が出れば一度に損が出る。売上が数年で 1.8〜2 倍になる中で、現場管理の質を保てるかが分かれ目。

買収と工場増設の過剰投資

2026 年の設備投資は売上の約 5%(建物の購入は 1 件で約 1 億ドル)。モジュラー工場は 500 万平方フィートまで増設し、買収も毎年。需要が緩むと償却が重くなる。買収の償却を戻した「調整後」の数字は使わず GAAP で見る。

今の値段の高さ

今の PER は 2025 年の実績で 50 倍、2026 年の見込みで約 30 倍。10 年後の中立の PER(11.1 倍)の 2.7 倍で、山の利益に高い倍率が重なっている。需要が強くても、値段のほうが先に動く点が最大のリスク。

今後の分かれ目

ハイパースケーラーが 2027 年の設備投資の計画を引き下げる
受注残の消化(18〜24 か月)は続くが、新規の受注が止まり、10 年のやや悲観〜悲観の側に確率が移る。技術分野の市場が 2027 年の山から 4〜5 割減になれば、純利益は谷の年に 7〜14 億ドルへ。
同社の営業利益率が 2026 年下期から 2027 年に 17% を保つ
利益率の正常化が遅れ、10 年の中立の営業利益率(11.5%)を上げるには、競合のモジュラー増設が遅れることの確認が要る。
エムコアやクアンタが大型のモジュラー工場を稼働させる
技術分野のシェアが 7% から 6% 以下へ、価格が物価に届かなくなり、10 年のやや悲観の側(利益率 9%)に寄る。
2026 年 6 月末の 140 億ドルを超える受注が続く(2026 年第 3・4 四半期)
売上の下値が上がる(楽観・やや楽観に寄る)。ただし 10 年は受注残では決まらないので、倍率は式のままで、本質価値は大きくは動かない。
データセンターの電力接続が遅れ、工事が後ろにずれる
売上の計上が後ろにずれ、2027〜2028 年の利益の山が低く長くなる。10 年の純利益はあまり変わらず、倍率も式のまま。
大型の買収が成立する(現金 18.5 億ドルと信用枠 11 億ドル)
成立した時点で売上と利益を足して見直す。買収の償却は GAAP で費用にする。

見ておくもの

  • 受注残(2026 年 6 月末 140.6 億ドル)の四半期ごとの増減と、技術分野・モジュラーの受注(Q2 は 5.1 億ドル)
  • 粗利率(Q2 25.9%)と営業利益率(17.1%)。エムコア 10.6%・クアンタ 約 7% との差が縮むか
  • ハイパースケーラー 4 社の設備投資の見通し(2026 年約 7,250 億ドル、2027 年 1 兆ドル近くの見通しが保たれるか)
  • センサス局のデータセンター建設支出(年率 507〜593 億ドル)と、データセンターを除く民間非住宅(前年比 −8%)
  • モジュラー工場の稼働(2026 年末 400 万、2027 年夏 500 万平方フィート)と競合の同様の増設
  • 従業員数(2.5 万人超)と売上あたりの人員・賃金上昇
  • 自治体のデータセンター建設の凍結(ニューヨークなど)と電力の接続待ち(変圧器の納期)

倍率と資本コストの決め方

倍率は今の株価を見る前に、数量 × 価格で積んだ利益から利益ベースの正当化 PER((1−g/RONIC)/(k−g)、RONIC=k+残る割合×(事業の ROE−k))で出した。10 年の中立は正当化 PER の上限 13.1 倍(k 9.25%・g 4.0%・ROE 20%・堀は弱い)の 8 割 = 10.5 倍。データセンター向けの機械・電気工事で利益率 17% は山の値で、工事の請負は堀が弱い(moat=weak)。EME と同じ 7.5 割。 悲観側は構造的な負けの筋書きとして上限の内側に置いた。今の株価や過去の倍率に寄せて選んだ値ではなく、全筋書きが検査の上限(正当化 PER × 事業の純利益の 1.1 倍)の内側に収まっている。

資本コスト 9.3% = 無リスク金利 5% + β 1.40 × 5%。k = 基本 8.0% + quality 1.25% = 9.25%。データセンター向けが売上の約 6 割で AI 投資の山谷に利益が振れ循環に上限の +1%、請負は競争入札で固定価格契約の失敗もあり値決めに +0.25%、純現金で借金は 0、寿命は 0。顧客の集中・工場増設の固定費などの個別のリスクは k に足さず、数量・利益率と確率(悲観を厚く)で表した。上乗せは 0。

同じ業種(資本財・サービス)の AI 分析

割安 ペンテアPNR プール機器の在庫調整と水事業の安定収益。買い足しと住宅の景気が振れる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 4 割強上回り、割安 本質価値との差 +38.6% · 10 年 割安(年 +10.3%) やや割安 ロッキード・マーチンLMT 受注残 2,300 億ドルと防空ミサイルの増産で利益が戻る防衛の王道銘柄。F-35 一本足の傷はあるが、利益ベースの倍率(10 年中立 20.3 倍)で測っても本質価値は今の時価総額を 3 割ほど上回る(割安) 本質価値との差 +23.1% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 コパートCPRT 堀の厚い事故車オークションの寡占で、余った現金 40 億ドルを戻り方 0.5 で足し、台数の弱さを織り込んでも、利益ベースの本質価値は今の値段を 3 割弱上回る 本質価値との差 +22.4% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 テクストロンTXT 時価総額 131 億ドルは GAAP の純利益の 14 倍。ジェット・MV-75・工業を抱える複合企業は、利益ベースの倍率(10 年中立 12.6 倍)で測ると本質価値が今の約 1.2 倍に出てやや割安 本質価値との差 +18.0% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 レノックス・インターナショナルLII 住宅は在庫調整の谷、商業用は 2 桁で伸びる空調。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 15.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +21% でやや割安 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 オーチス・ワールドワイドOTIS 保守の継続収入が利益の大半を稼ぐ優良事業。中国の新設不況と KONE・TKE 統合の競争で悲観側を厚く置いても、総合は今の時価総額に対し +22% でやや割安 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 ウーバー・テクノロジーズUBER 実力の利益は見かけの半分。未成立の買収を外した単体で、自動運転で取り分が削られる負けを厚く見ると、利益ベースの倍率では今の値段をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ノースロップ・グラマンNOC B-21 と Sentinel で米国の核抑止の 2 本柱を持つ防衛の主契約者。受注残は史上最高だが利益率は薄く、利益ベースの倍率では本質価値は今の時価総額をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) 適正 ハネウェル エアロスペースHONA 民間機の装備品とアフターマーケット・防衛の 3 本柱で稼ぐが、分離で純負債 約 148 億ドルと自己資本のマイナスを背負い、2026 年の見通しを下げた直後の新会社 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスUAL 山の年でなくならした利益で測ると、国際線とプレミアムで稼ぐ航空会社の本質価値は今の値段を 1 割強上回る。ただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いたただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いた 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 ユナイテッド・パーセル・サービスUPS アマゾンの荷物の削減を終え利益が戻り始めた宅配の最大手。利益ベースの倍率で測ると純利益 15 倍の今の値段はやや安いが、アマゾン自前網との競争を重く見て確率を悲観側に置いた 本質価値との差 +6.4% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 キャリア・グローバルCARR 売却後の空調はデータセンターと更新需要で伸びる優良株。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +9% で適正 本質価値との差 +5.1% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 ローリンズROL 家庭と店舗に張りつく定期契約の害虫駆除は景気に強く、買収の支出を利益から引き、利益ベースの倍率(中立 23 倍)で測ると、本質価値は今の値段を 1 割弱上回る水準で適正 本質価値との差 +3.7% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 ゼネラル・ダイナミクスGD ガルフストリームと潜水艦で稼ぐ防衛・ビジネスジェットの複合企業。受注残 1,365 億ドルで利益の見通しは堅く、利益ベースの倍率(資本コスト 7.75%、中立は上限の 9 割弱)で測ると今の値段は適正の範囲 本質価値との差 0.0% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 ビルダーズ・ファースト・ソースBLDR 米国最大級の住宅建材の流通・加工。着工の谷と重い借金。利益ベースの正当化 PER の 9 割(中立 10 年 9.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +3% で適正 本質価値との差 −1.9% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 マスコ・コーポレーションMAS 改修需要に乗るブランド製品。ホームデポ頼みと住宅循環が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 16.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -6% で適正 本質価値との差 −8.5% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ユニオン・パシフィックUNP 線路という最高級の堀を持ち、未成立の NSC 合併を除いた単独の姿で測ると、純利益の 24 倍の今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −8.7% · 10 年 適正(年 +5.2%) 適正 ヴェラルトVLTO 定期収入が約 6 割の水質・製品識別の会社。利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると、今の値段(PER 26.9 倍)はやや高いが適正の範囲 本質価値との差 −9.0% · 10 年 適正(年 +5.6%) 適正 L3ハリス・テクノロジーズLHX 宇宙・通信・ミサイル推進の 3 本柱で受注残 420 億ドル。固体ロケットモーターの増産が利益を押し上げるが、利益ベースの倍率(10 年中立 15.4 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 1 割ほど下回る(やや割高) 本質価値との差 −9.8% · 10 年 適正(年 +5.3%) やや割高 GEエアロスペースGE 民間エンジン整備という最良の事業を持つが、PER 39 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 21 倍)の 1.8 倍で、計算上はやや割高 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 スリーエムMMM PFAS の訴訟支払いを抱えつつ利益率は上向き。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段に近く、適正 本質価値との差 −12.7% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 W・W・グレインジャーGWW 北米の産業用品流通で堀の深い優良企業。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 20.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 デルタ航空DAL 山の年でなくならした利益で測ると、燃料高でも優良な航空会社の価値は今の値段とほぼ釣り合う。利益ベースの PER は 10 倍台で、循環と燃料の悲観を厚く置いた 本質価値との差 −14.1% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 スナップオンSNA 整備士へのバン販売の堀と厚い現金で利益率 22% を保つ。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −14.2% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 インガソール・ランドIR 圧縮機・真空・ポンプで世界の上位を争う質の高い産業機械。買収で伸びる分は買収の現金を引いて評価すると、利益ベースの上限で見ると今の値段は高く、やや割高 本質価値との差 −14.2% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 A.O.スミスAOS 北米最大の給湯器メーカー。中国の不振とヒートポンプ移行が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.7 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -11% でやや割高 本質価値との差 −15.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ハンティントン・インガルス・インダストリーズHII 米国で唯一の原子力空母の造船所で、潜水艦も手がける。受注残 573 億ドルで売上は読めるが利益率は 5% 台と薄く、利益ベースの PER(中立 12.7 倍)で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 パッカーPCAR 北米クラス 8 の循環と DAF の欧州で稼ぐ堅実な首位級。事業は優良だが、利益ベースの上限の内側(中立は 7.6 割)で測ると、今の値段は 2 割弱高く、やや割高 本質価値との差 −16.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ジェイコブズ・ソリューションJ 政府サービスを分離した設計・工事管理会社。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 11.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −17.1% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 トランスダイム・グループTDG 独占に近い航空機部品の補修収入で稼ぐ高収益の複利機械。ただし純負債は EBITDA の約 5.8 倍で、利益ベースの倍率(10 年中立 15.3 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 2 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −17.6% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ハベルHUBB 電力会社の送配電部材とデータセンター配線で稼ぐ高収益企業。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 16.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -18% でやや割高 本質価値との差 −17.8% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ITWイリノイ・ツール・ワークスITW 利益率は高いが売上の伸びの実績が弱い。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −18.8% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 フォーティブFTV 分離後は計測・施設ソフト・滅菌の堅い会社。GAAP の PER 30 倍は高く、利益ベースの本質価値は今の値段を 1 割ほど下回り、総合はやや割高 本質価値との差 −19.2% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 レイドス・ホールディングスLDOS 政府案件の受注残は厚いが、人月で売る IT 受託は AI エージェントの標的で、売上が縮む前提で見るとやや割高(-14%) 本質価値との差 −20.1% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 アメテックAME ニッチな計測・精密部品を買い足して束ねる質の高い会社。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 17.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -24% でやや割高 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 スタンレー・ブラック&デッカーSWK 工具の回復は費用削減の実現と関税の転嫁で決まる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -15% でやや割高 本質価値との差 −20.9% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 カミンズCMI 発電は受注が 2028 年下期まで埋まり利益は拡大中だが、北米トラックの循環が深く、利益ベースの本質価値は今の時価総額を 2 割強下回るやや割高 本質価値との差 −22.3% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ウェイスト・マネジメントWM 堀は厚く価格の力も強い。資本コスト 7.5% で利益ベースの正当化 PER(中立 21 倍)を測ると、PER 34 倍の今の値段はやや割高の範囲 本質価値との差 −22.7% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 アレジオンALLE 商業施設の錠・出口装置で米国の上位を守る堅い事業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -13% でやや割高 本質価値との差 −23.3% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 ザイレムXYL 水の設備・計測・サービスで景気に強いが、のれん込みの資本効率は低い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -20% でやや割高 本質価値との差 −23.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 ドーバーDOV 5 部門の買収型機械メーカー。液冷・バイオ医薬で伸びるが、GAAP の PER 25 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 13 倍)の約 2 倍で、本質価値は今の値段を 3 割弱下回るやや割高 本質価値との差 −26.7% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 フェデックス・フレイトFDXF 分離で借金を負った LTL 首位級の事業は堀も回復余地もあるが、薄い利益率の回復をすでに値段が先に見込んでおり、利益ベースの倍率(10 年中立 12.0 倍)で測るとやや割高 本質価値との差 −27.4% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 RTXコーポレーションRTX 民間機と防衛の両輪で受注残 2,890 億ドルを積む優良企業。GAAP の PER 39 倍に対し、利益ベースの倍率(10 年後の中立 14.7 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 3 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −28.1% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 ノーフォーク・サザンNSC 東部の線路は代えのきかない優良な資産だが、今の値段にはユニオン・パシフィックとの合併の上乗せが入っており、NSC 単体の利益ベースの価値は 2 割台半ば下で、やや割高 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +2.8%) やや割高 CSXCSX 線路の堀と利益率の回復は本物だが、回復後の利益に今の値段が先に届いており、利益ベースの倍率(moat 強・10 年中立 19.5 倍)で測ると、やや割高 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +2.8%) やや割高 エマソン・エレクトリックEMR プロセス産業の制御・計測の堀は深いが、事業の入れ替えの途中。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -30% でやや割高 本質価値との差 −29.1% · 10 年 やや割高(年 +3.1%) やや割高 ハネウェル・インターナショナルHON エアロスペース分離後のビル・プロセス・産業オートメーション専業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -26% でやや割高 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) 割高 ジェネラック・ホールディングスGNRC 停電頼みの住宅用発電機から、データセンター向けの大型発電機へ変わる途中。利益ベースの正当化 PER の 7.2 割(中立 10 年 10.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -32% で割高 本質価値との差 −30.4% · 10 年 割高(年 +3.8%) 割高 フェデックスFDX 分離後のフェデックスは、売上 825 億ドルで営業利益率 5〜6% の薄利の宅配会社。分離前の台帳の PER 15.8 倍は見かけで、継続事業では 20 倍超。費用削減は本物だが、利益ベースの倍率(10 年中立 11.1 倍)で測ると割高 本質価値との差 −32.6% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 トレイン・テクノロジーズTT 受注残 121 億ドルの AI 冷却ブームで利益は拡大中だが、PER 35 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 16.4 倍)の 2 倍で、総合は今の時価総額に対し -33% で割高 本質価値との差 −34.5% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 シンタスCTAS 堀は厚く伸びも安定だが、利益ベースの正当化 PER(成熟後の中立 22 倍)で測ると、PER 40 倍台の今の値段は割高 本質価値との差 −35.2% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 サウスウエスト・エアラインLUV 手荷物有料化・指定席・プレミアム席の上積みが計画の 6〜7 割で定着する前提でも、利益ベースで測ると価値は今の値段を下回る。会社計画の実現度で大きく分かれる。会社計画の実現度で大きく分かれる 本質価値との差 −35.6% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 リパブリック・サービシズRSG 廃棄物の寡占と価格の力は強いが、利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると今の値段は割高。数量の弱さと環境ソリューションの不振が懸念 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 アイデックスIEX 受注は過去最高でも、GAAP の PER 37 倍は利益ベースの 10 年の中立(約 14 倍)の 2 倍半ほどで、本質価値は今の値段の 6 割強で割高 本質価値との差 −36.9% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 パーカー・ハネフィンPH 航空が 3 割超・産業が 7 割の高収益な動き・流れの制御部品大手。堀は厚いが PER 34 倍は利益ベースの上限(18 倍)の 2 倍近く、割高 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 ノードソンNDSN 接着剤・医療部品・電子検査のニッチ首位で稼ぐ高収益企業だが、AI 向けの急回復を織り込んだ PER 38 倍は利益ベースの上限(約 19 倍)の 2 倍で、割高 本質価値との差 −37.4% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 ジョンソンコントロールズJCI データセンター冷却が伸びるビル設備の優良会社。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −41.1% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 エムコア・グループEME 設備工事の大手。受注残 171 億ドルは山の利益。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -43% で割高 本質価値との差 −41.4% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 キャタピラーCAT 受注残 720 億ドルの AI 電源ブームで利益は急拡大中だが、PER 39 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 14 倍)の約 3 倍で割高 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 GEベルノバGEV ガスタービン受注残と電化で利益が伸びるが、山の利益に高い倍率を掛けない。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -49% で割高 本質価値との差 −42.7% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 オールド・ドミニオン・フレイト・ラインODFL 拠点網の密度と運賃の規律という堀は本物だが、谷の利益の上にすでに回復後の値段が乗っており、式で測ると割高 本質価値との差 −43.3% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 イートンETN 北米の配電設備は寡占と受注で質が高いが、投資の山と債務を抱える。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -48% で割高 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 ファスナルFAST 大口契約とオンサイトでシェアを取る産業用品流通。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 18.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -45% で割高 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 ユナイテッド・レンタルズURI 建機レンタル最大手で専門機材が 2 桁成長するが、借金で膨らむ ROE と建設の循環を利益ベースの PER(中立 12.0 倍)と悲観の確率で見ると、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −46.4% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ロックウェル オートメーションROK 北米の制御装置 Logix とクラウドの Plex という堀はあるが、景気の振れが大きい。利益ベースの正当化 PER の 7.5 割(中立 10 年 13.3 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -47% で割高 本質価値との差 −47.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 シー・エッチ・ロビンソン・ワールドワイドCHRW 北米最大のトラック仲介で、AI による人員減が利益に残るかが核心。資本コスト 9.25% の利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 12.5 倍)で測ると割高で、安全域はない 本質価値との差 −47.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 ボーイングBA 受注残 7,150 億ドルの民間機の複占の一角だが、営業赤字・純負債 260 億ドル・固定価格契約の損失を抱え、時価総額 1,500 億ドルは利益ベースの倍率では回復が完成しても届かず割高 本質価値との差 −47.8% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 ハウメット・エアロスペースHWM ガスタービンと航空エンジンの翼・部品で世界首位級の寡占。利益は急伸し堀も本物だが、時価総額約 880 億ドルは 2026 年の純利益の約 42 倍で、10 年後の利益ベースの PER(中立 15.4 倍)の 2.7 倍。大きく割高大きく割高 本質価値との差 −48.1% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 エクスペディターズ・インターナショナル・オブ・ワシントンEXPD 資産を持たないフォワーダーの資本効率は優良だが、2026 年の運賃高騰の利益を先に払っている。ならした利益と利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 13 倍)で測ると割高 本質価値との差 −48.8% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 JBハント・トランスポート・サービシズJBHT インターモーダルの回復と値上げ余地は本物だが、ならした利益に今の値段が先に届いており、貨物の山と鉄道再編の両方に弱く、利益ベースの倍率(10 年中立 12.5 倍)で測ると割高 本質価値との差 −50.4% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 ブロードリッジ・ファイナンシャル・ソリューションズBR 議決権の配布という本物の堀は認めるが、取引後処理は AI の標的で、利益の倍率を下げて見ると割高(-50%) 本質価値との差 −52.9% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 ワブテックWAB 受注残 309 億ドルと機関車の更新で伸びる、のれん込みの重い資本。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -55% で割高 本質価値との差 −53.4% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 アクソン・エンタープライズAXON 時価総額 317 億ドルは GAAP の純利益(株式報酬を費用にした値)の 260 倍超。警察の束ね売りで 10 年伸びても、利益ベースの倍率では中立の 10 年後が今の値段に届かず割高 本質価値との差 −56.1% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 ディア・アンド・カンパニーDE 2026 年が農機サイクルの底(純利益 約 49 億ドル)で、PER 35 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 12 倍)の 3 倍近くで、計算上は割高 本質価値との差 −56.4% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)ADP 給与処理の堀は本物だが、1 人あたり課金は AI エージェントに揺さぶられ、利益の倍率を下げて見ると割高(-54%) 本質価値との差 −56.6% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ペイチェックスPAYX 小企業向けの給与は 1 人あたり課金の席型で、AI エージェントと新興勢力が削る前提で見ると割高(-54%) 本質価値との差 −56.9% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 バーティブ・ホールディングスVRT 電力と冷却を握る優良企業だが、AI 投資一本足の需要。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -60% で割高 本質価値との差 −57.6% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 ベリスク・アナリティックスVRSK 損保の標準データという本物の堀は認めるが、請求分析は AI 見積りで単価が下がり、利益の倍率を抑えると割高(-58%) 本質価値との差 −60.5% · 10 年 割高(年 −3.3%) 割高 クアンタ・サービシーズPWR 受注残 534 億ドルで今年の利益は急増するが、現在の PER 約 54 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 12.0 倍)の 4 倍を超え、総合は今の時価総額に対し -66% で割高 本質価値との差 −61.5% · 10 年 割高(年 −1.9%) 割高 エクイファックスEFX 独自データと寡占の堀は認めるが、本人同意の直接取得という代替が数量を削り、利益の倍率を抑えると割高(-62%) 本質価値との差 −67.6% · 10 年 割高(年 −4.2%)

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読んだ資料

  1. Comfort Systems USA 2026 年第 2 四半期決算(8-K 別紙 99.1)
  2. Comfort Systems USA FY2025 10-K
  3. Comfort Systems USA 2026 年第 2 四半期の決算説明会(書き起こし要約)
  4. EMCOR 2026 年第 2 四半期決算
  5. ハイパースケーラーの設備投資 2026 年約 7,250 億ドル(Yahoo Finance)
  6. Moody's:ハイパースケーラーの設備投資は 2027 年に 1 兆ドル近く(DCD)
  7. データセンター建設支出(センサス局・2026 年 4 月)
  8. ABC:データセンターを除く民間非住宅の建設支出(2026 年 6 月)
  9. Comfort Systems USA 時価総額(InvestSMART・2026-08-29)

分析日 2026-10-16