株譜
AI 銘柄分析 · 資本財・サービス · 試作

クラトス・ディフェンス&セキュリティー・ソリューションズ KTOS

無人機と防衛用推進技術には大きな成長余地があるが、量産実績と資本効率は未成熟。10年の利益と増資負担から見ると大幅な割高

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)3.62 ドル7 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-30)41.1 ドル77 億ドル差 −91.2%
10 年後から見ると 割高 価値 3.62 ドル7 億ドル · 差 −91.2% · 期待の年率 −9.2%
期待の年率リターン(10 年)−9.2%資本コスト比 −18.4 pt
推定の資本コスト9.3%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 9.3% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

留保余力の推定による上乗せは、算定価値の約7.6%です。同じモデル内の上乗せ分の割合で、実現する現金額や割高・割安を示すものではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

クラトスは、安価なジェット無人機、ミサイル用エンジン、極超音速兵器の試験設備、衛星通信の地上システムを手掛ける防衛技術会社である。筆者の結論は割高だ。次世代防衛装備の有望な位置にいることと、その成長から株主が十分な利益を得られることは別問題である。

事業環境は追い風だ。2026年4~6月期の売上は前年同期比30.5%増え、受注残は20.84億ドルに達した。会社は2026年の売上見通しを17.50~18.10億ドルへ引き上げ、2027年に小型ジェットエンジン3000基、2028年初めまでにヴァルキリー無人機を年約40機生産する体制を目指している。しかし、2026年4~6月期のGAAP営業損益は赤字であり、開発費と設備投資の先行負担は続く。

最大の問題は資本効率である。2025年の自己資本利益率は1.1%にすぎず、過去10年の中央値もマイナスだった。2026年には13.48億ドルの公募増資を行った。新しい資金を利益率の高い量産事業へ変えられれば価値は生まれるが、受注前の設備と開発に資金を投じ続けるなら、売上が増えても株主の取り分は増えにくい。

2035年の中立では売上約34.9億ドル、純利益3.25億ドルを見込む。これは現在から大幅な収益改善を必要とする筋書きだが、自己資本に対する利益率はなお資本コストに届かない。5つの筋書きと正味還元を割り引いた形式上の現在価値は約6.3億ドルで、比較対象の時価総額約73億ドルを約91%下回る。ただし、2026年に実施済みの増資を期間中の負の還元として再控除する影響が含まれる。この重複を除く感応度でも価値は約15億ドルにとどまり、割高という結論は変わらない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、まず10年後も必要な仕事かを考える。無人機、ミサイルの試験、衛星通信、電子戦は必要とされ続ける可能性が高い。しかし、社会に必要な技術を扱っていることは、その技術を持つ会社が利益を独占できることを意味しない。国防総省は常に複数の供給者を残そうとし、採用前の開発費を企業に負担させる力も持っている。

次に、利益のうち株主に渡せる部分を見る。2025年は純利益が出ても、設備投資と運転資金の増加によって現金は流出した。2026年も生産設備と在庫への投資が続く。会社が将来の量産を獲得できれば、この先行投資は高い増分利益を生む可能性がある。しかし、採用に失敗した設備や開発費は、ほかの顧客に簡単に転用できない。

最も気になるのは、規模の拡大と資本効率の改善が同時に起きるかである。2035年の中立では、現在よりはるかに高い営業利益率を見込んでも、増資によって厚くなった自己資本への利益率は6%程度にとどまる。資本コストを超える稼ぎが定着しなければ、成長によって価値を生む力は弱い。

会社には魅力的な技術と事業機会がある。一方、完成した堀と安定したオーナー利益を持つ企業とはまだ言い切れない。筆者は、量産契約が増えるだけでなく、営業利益率、投資後の現金収支、株式数の増え方が改善するまで、将来利益を高い確信で評価できない。現在の価格には、その不確実性を受け止める安全域が乏しい。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの中心は、米国防総省と同盟国向けに防衛技術を開発し、装備品を納め、運用と試験を支援する仕事である。会社の開示上は、政府向け技術を束ねたKratos Government Solutions(KGS)と、無人機を扱うUnmanned Systems(US)の2事業に分かれる。2025年の売上はそれぞれ10.55億ドルと2.92億ドルだった。

KGSは実際には性質の違う仕事の集合体だ。防衛・ロケット支援とタービン技術では、標的ミサイル、固体ロケット、極超音速飛行試験、小型ジェットエンジンを供給する。顧客が購入するのは単なる部品ではなく、実際に飛ばして性能を証明できる能力である。2026年にはゼウスやオリオールの増産準備が進み、GEエアロスペースとの協力による巡航ミサイル向けエンジンも開発されている。

残るKGSの主要部分は、衛星地上局、マイクロ波電子機器、指揮通信装置、可搬式司令拠点、軍事訓練とサイバー関連業務である。OpenSpaceは衛星の制御機能をソフトウェア化する製品で、単純な業務用画面ではなく実際の通信設備を動かす。宇宙開発庁や通信事業者への採用実績があり、2026年にはオービットとノマドの買収で製品を広げた。

USは標的無人機と戦術無人機を製造する。ヴァルキリーは安価なジェット無人戦闘機として、有人戦闘機と協力する任務や単独の偵察・攻撃任務への採用を狙う。2026年にはエアバスとの欧州での飛行試験も進んだ。ただし、米空軍の協働無人戦闘機の初期量産契約はゼネラル・アトミクスとアンドゥリルが獲得しており、クラトスが主流機になることはまだ証明されていない。

収益は固定価格契約が中心で、原価が上がっても契約期間中は簡単に価格を変更できない。防衛装備は採用後の切り替えに手間がかかる一方、採用される前には価格と性能を厳しく競う。2025年の製品売上は8.78億ドル、サービス売上は4.69億ドルだった。会社の将来は、人員を増やして受託する仕事から、独自技術を載せた製品を大量生産する仕事へ移れるかにかかっている。

優良さと弱いところ

堀、つまり競合が簡単に奪えない強みは、開発速度と防衛装備の採用実績にある。クラトスは既存技術を組み合わせ、比較的安い費用で試作品を飛ばし、顧客の評価を早く得ることを得意とする。機体の飛行実績、ロケット試験施設、安全保障上の許可、衛星地上局の導入実績は、参入希望者が短期間で買えない資産である。

ただし、この強みは完成した独占ではない。米空軍の初期CCA量産では競合が選ばれた。衛星システムも、政府が接続方式を標準化すれば既存製品への依存は弱くなる。大型防衛会社が技術を内製化する可能性もあり、共同開発先が将来の競争相手になりうる。切り替え費用は一定程度存在するが、顧客が価格を受け入れ続ける強い証拠は乏しい。

値決め力も慎重に見る必要がある。2025年のKGSの固定価格契約は7.03億ドルに達した。会社は原材料費と人件費の上昇を契約更新まで転嫁しにくいと説明している。長期契約によって売上が安定しても、必ずしも利益が安定するわけではない。

資本効率は現在の弱点である。2025年の売上は伸びたが、GAAP営業利益率は2.1%にとどまり、フリーキャッシュフローは大幅なマイナスだった。2026年上期も設備投資、買収、在庫の積み増しが現金を消費している。投じた資金が将来の独占的な生産能力になるのか、それとも採用されない技術の残骸になるのかをまだ判断しきれない。筆者は現時点の堀を弱いと評価する。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

防衛産業では、有人の高価な装備だけを少数保有する方法から、安価な無人機やミサイルを大量に用意する方法への転換が進む。クラトスの製品はこの変化に合っている。米国の2027年度予算要求は防衛支出を大きく増やす内容で、極超音速兵器、ミサイル生産、無人戦闘機、宇宙通信が重要分野となっている。ただし要求額がそのまま成立するとは限らず、予算の増加を会社の確定受注と混同してはならない。

無人戦闘機では、米空軍が2026年6月にゼネラル・アトミクスとアンドゥリルを初期量産の契約先に選び、計150機以上の製造へ進んだ。クラトスはこの最初の量産枠を獲得していない。今後は海兵隊、同盟国、標的無人機、別の調達段階で市場を広げる必要がある。競争相手にはエアロバイロメント、シールドAI、ロッキード・マーチンもいる。

ミサイルと推進装置では、ロッキード・マーチン、ノースロップ・グラマン、L3ハリスなどが主契約者または重要供給者である。クラトスは小型エンジン、標的機、試験設備で入り込む余地がある。しかし、低価格の装備を量産するには、品質の安定した工場と部品供給網が必要になる。技術の優秀さよりも、納期と歩留まりが利益を決める局面へ移る。

宇宙・電子機器では、低軌道衛星の増加、衛星通信の耐妨害性、移動式通信設備が需要を支える。競合はL3ハリス、ロッキード・マーチン、ビアサット、エアロバイロメント傘下の宇宙関連事業などである。顧客が機器とソフトウェアを別々に調達できるようになると、標準化は市場を広げると同時に価格競争を促す。

市場規模については注意が要る。会社は細分化した事業別売上や販売数量をすべて開示していない。このため、以下の市場規模とシェアは国防予算、契約実績、製造能力から組み立てた分析上の推計であり、公表済みの市場シェアではない。10年後の売上を決める最大の変数は、防衛予算そのものよりも、クラトスが量産の正式採用を何件獲得できるかである。

資本政策と M&A

経営の資本配分は、現在の株主に現金を返すより、将来の防衛装備市場へ先に投資する方針である。会社は配当を支払っておらず、近い将来の配当や自社株買いについて数字の約束はない。2026年の計画では設備投資が1.25~1.35億ドル、フリーキャッシュフローは0.85~1.05億ドルのマイナスとなる見通しだ。

資金調達の規模は大きい。2024年に約3.31億ドル、2025年に約5.56億ドル、2026年2月に約13.48億ドルを公募増資で調達した。2026年6月末の現金は約14.38億ドル、自己資本は34.27億ドルとなったが、その多くは既存株主の利益ではなく新たな出資金である。2025年末の20.0億ドルという自己資本から増えた部分を、高い投資収益率の証拠として扱うことはできない。

買収も積極的だ。2019年のフロリダ・タービン・テクノロジーズへの投資は推進装置の技術基盤を作り、2025年のノーデン関連資産取得は電子機器を補強した。2026年にはノマド、オービット、ジェットセットの取得が成立した。オービットには約3.53億ドルを投じている。技術の範囲は広がったが、のれんと償却費も増えた。

長期の正味還元には、配当と自社株買いから株式報酬と増資の払い込みを引いた金額を使う。中立では期間累計の増資・株式報酬・買収株式の負担を、2030年代の一部買い戻しが相殺しても、なお16億ドルの負の還元となる。これは現時点の還元方針を延ばした保守的な見通しであり、将来の買い戻しは経営陣の約束ではない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

防衛装備の調達方法は大きな転換点にある。米軍は高価な機体を少数購入するだけでなく、安価な無人機、巡航ミサイル、極超音速装備を多数用意しようとしている。クラトスはヴァルキリー、標的無人機、小型ジェットエンジン、ロケット試験設備という複数の入り口を持つ。顧客が量産を始めれば、同社が長年積み上げた開発費と工場投資の価値が一度に表れる可能性がある。

会社の受注残は2026年6月末に20.84億ドルとなり、直近12か月の受注額は19.90億ドルだった。2026年の売上見通しも引き上げられた。2027年の小型エンジン3000基、2028年のヴァルキリー年40機という生産目標は、試作品の企業から製造業への転換を示している。欧州ではエアバスとの協力があり、米国の一つの調達計画だけに依存しない可能性もある。

宇宙分野でもOpenSpaceの採用、宇宙開発庁の契約、電子機器の買収によって技術の幅が広がった。製造数量が増えて単位原価が下がれば、売上以上の速度で利益が増える。量産設備は既に準備されており、追加の研究開発費を売上全体に薄く広げられる。

2035年に売上が約69億ドルへ伸び、営業利益率が16%近くまで改善する展開は、決して物理的に不可能ではない。この場合、GAAP純利益は9億ドルを超え、資本コストを上回る収益率がようやく現れる。初期CCAを失っても、別の無人機市場と推進装置で大きく成長できる点に、この会社の魅力がある。

慎重な見方

最大の弱点は、事業機会と株主利益の間に長い距離があることだ。クラトスは既に無人機、宇宙通信、ロケット、エンジンへ多額の資金を投じている。しかし、2025年のGAAP営業利益率は2.1%で、2026年4~6月期は営業赤字だった。2026年通期の会社見通しでもGAAP営業利益率は約1%にすぎない。売上の拡大が利益へ変わることはまだ実証されていない。

無人戦闘機での競争は厳しい。米空軍はゼネラル・アトミクスとアンドゥリルを初期量産先に選んだ。自律飛行のソフトウェアも機体とは分離して発注され、機体製造者が制御技術まで独占する仕組みではない。ヴァルキリーが技術的に優れていても、予算の中心から外れる可能性は残る。

固定価格契約の危険も大きい。原材料、人件費、品質保証費用が上がれば利益率は縮む。工場を増やしてから顧客の採用が遅れれば、減価償却と人件費だけが先に発生する。政府予算の遅れや量産仕様の変更が重なると、受注残があっても現金は不足する。

資本政策にも注意が必要だ。2024年から2026年にかけて大きな公募増資が続き、さらに買収での株式交付と株式報酬がある。会社全体の売上が増えても、既存株主の取り分は薄まる。買収した事業の収益が計画に届かなければ、のれんの減損も起こりうる。

10年後に構造的な敗者となる筋書きでは、無人機のシェアを失い、ロケットの低価格競争に巻き込まれ、宇宙分野のソフトウェアが標準化される。残るのは低い利益率の受託製造と技術支援業務である。成長市場に参加したこと自体では、株主の資本を守れない。

どちらに重みを置いたか

技術と市場機会については強い成長の余地を認める。ただし、利益の質、採用競争、増資の継続という株主の立場から見ると慎重な判断が勝る。楽観とやや楽観を合計33%、中立を31%、やや悲観と悲観を36%とした。AIによる工数業務の代替も一部にあるが、悲観確率を厚くした主因は無人機の採用競争と資本効率である。

同じ防衛領域の完成した主契約者と違い、クラトスには長期の高いROEの実績がない。中立でも現在価値は時価総額に届かず、増資を重複控除しない感応度でも大きな差が残る。結論は大幅な割高である。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 20.28 ドル38 億ドル(+ 還元の換算額還元の合計 −7.40 ドル−14 億ドル)。 今の値に割り戻すと 3.62 ドル7 億ドル、今との差 −91.2%、 期待の年率 −9.2%(資本コスト 9.3%)→ 割高

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 15% 52.68 ドル99 億ドル −4.24 ドル−8 億ドル +17.9% +1.6% 7.27 ドル14 億ドル
やや楽観 18% 23.90 ドル45 億ドル −6.36 ドル−12 億ドル −57.3% −7.2% 3.16 ドル6 億ドル
中立 31% 14.65 ドル28 億ドル −8.48 ドル−16 億ドル −85.0% −12.9% 1.91 ドル4 億ドル
やや悲観 22% 11.36 ドル21 億ドル −9.01 ドル−17 億ドル −94.3% −15.6% 0.52 ドル1 億ドル
悲観 14% 7.42 ドル14 億ドル −7.16 ドル−14 億ドル −99.4% −19.1% 0.04 ドル0 億ドル
加重平均100% 20.28 ドル38 億ドル−7.40 ドル−14 億ドル −68.6% −9.2% 12.89 ドル24 億ドル

今の株価時価総額 41.09 ドル77 億ドル(2026-10-30)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 15% 楽観:無人機と推進装置の量産が定着し、独自製品の利益が厚くなる 利益 9 億ドル · PER 10.8 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 52.68 ドル99 億ドル

2035年には安価な無人戦闘機とミサイルの大量調達が定着する。クラトスは米軍の後続調達とエアバスを通じた欧州市場で採用を増やし、無人機の対象市場におけるシェアを15%まで広げる。対象市場の実質規模は95億ドルとなり、価格は製造効率によって物価より緩やかに上がる。ヴァルキリーの生産は2028年の年40機という初期目標を大きく上回り、機体と制御装置の共通化が原価を下げる。

ロケット・推進装置では、小型エンジンと固体ロケットの量産が成功する。関連市場は実質210億ドル、シェアは8.5%に伸びる。宇宙・電子機器もOpenSpaceの導入基盤と買収事業の統合が実を結び、対象市場の6%を取る。競合のアンドゥリル、ゼネラル・アトミクス、L3ハリスと競争しながらも、複数分野で独自の位置を確立する。

売上は約69.1億ドル、営業利益は11.03億ドルとなる。製品の量産による固定費の吸収と高い独自技術比率によって、全社営業利益率は約16%へ改善する。GAAP純利益は9.2億ドルである。2030年代には一部の現金を自社株買いに回すが、初期の増資と株式報酬を差し引くと正味還元はなお負となる。10年間の純利益累計39億ドルと正味還元マイナス8億ドルによって、最終自己資本は67億ドルとなる。

  • 防衛ロケット・ミサイル推進・極超音速技術:数量 17.9(関連する米国・同盟国のロケット、推進装置、試験・標的システム市場(2025年固定価格の億ドル)×クラトスのシェア)× 価格 1.43(装備品・試験契約の平均実現単価指数(2025年=1))→ 売上 26 億ドル・営業利益 5 億ドル。実質市場210億ドル×シェア8.5%。エンジンとロケット量産が成功し、単価指数1.43。
  • 宇宙・衛星通信・マイクロ波電子機器・C5ISR:数量 16.2(防衛・商用の衛星地上設備、通信電子機器、C5ISR関連市場(2025年固定価格の億ドル)×クラトスのシェア)× 価格 1.48(システム、部品、統合契約の平均単価指数(2025年=1))→ 売上 24 億ドル・営業利益 4 億ドル。実質市場270億ドル×シェア6%。OpenSpaceと電子機器の採用拡大、単価指数1.48。
  • 政府向け時間・材料契約と工数型技術支援:数量 0.5(政府向け専門技術支援の工数需要市場(2025年固定価格の億ドル)×クラトスのシェア)× 価格 1.30(人月・工数契約の実現単価指数(2025年=1))→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。AI代替を受ける人月・工数需要は最大でも2025年並み。成果型への転換を織り込まず、価格指数1.30。
  • 無人航空機・標的機・自律飛行システム:数量 14.3(米国・同盟国の対象となる標的無人機と比較的安価な戦術無人機の市場(2025年固定価格の億ドル)×クラトスのシェア)× 価格 1.33(機体、関連装備、保守契約の平均単価指数(2025年=1))→ 売上 19 億ドル・営業利益 4 億ドル。実質市場95億ドル×シェア15%。量産で機体の実質単価は下がるが収益性は改善。

倍率:2035年のROEは9.2÷67=13.73%。k9.25%、moat=weakの残存割合1/3からRONICは約10.74%。gは名目3.6%で、防衛市場の実質需要増加と価格上昇から求めた。翌期利益に対する正当化PERを2035年利益に直すと約12.2倍となる。量産成功でも将来の再投資と政府調達競争が残るため、その約89%である10.8倍を使用する。2035年の増収率は高成長期より落ちる前提であり、倍率に高成長を重複計上していない。純利益は株式報酬を費用としたGAAPベース。

確率:無人機の複数顧客への量産採用、エンジンの大量生産、宇宙通信設備のシェア拡大が同時に成功する筋書き。市場機会は大きいが、初期CCA量産の敗北と過去の低利益率を考え、成功が重なる確率は15%とした。

やや楽観 18% やや楽観:主力製品の採用が増え、製造業としての収益力が育つ 利益 5 億ドル · PER 9.2 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 23.90 ドル45 億ドル

防衛用エンジンと標的無人機の増産が続くが、採用市場は楽観ほど広がらない。小型推進装置では国防総省の一部量産計画に入り、関連市場165億ドルの7%を確保する。ヴァルキリーは米軍の後続案件と同盟国に採用されるものの、ゼネラル・アトミクスとアンドゥリルの主流機体を置き換えるほどではない。

衛星通信と電子機器では、既存顧客への追加納入が増える。市場の実質規模は240億ドルとなり、クラトスのシェアは5%へ伸びる。固定価格契約の更新で費用上昇を回収できるが、価格が自由に上げられるわけではない。工数型サービスはAIの影響を受け、数量が2025年の9割へ減る。

売上は約47.2億ドル、GAAP営業利益は約6.51億ドルになる。利益率は現在より大きく改善するが、設備と研究開発への支出は続く。純利益4.9億ドルに対し、自己資本は57億ドルとなり、ROEは資本コストにほぼ届く水準である。期間累計純利益25億ドルと正味還元マイナス12億ドルを反映し、配当を前提にしない企業としての姿が残る。

  • 防衛ロケット・ミサイル推進・極超音速技術:数量 11.6(関連する米国・同盟国のロケット、推進装置、試験・標的システム市場(2025年固定価格の億ドル)×クラトスのシェア)× 価格 1.41(装備品・試験契約の平均実現単価指数(2025年=1))→ 売上 16 億ドル・営業利益 3 億ドル。実質市場165億ドル×シェア7%、価格は物価並み。
  • 宇宙・衛星通信・マイクロ波電子機器・C5ISR:数量 12.0(防衛・商用の衛星地上設備、通信電子機器、C5ISR関連市場(2025年固定価格の億ドル)×クラトスのシェア)× 価格 1.43(システム、部品、統合契約の平均単価指数(2025年=1))→ 売上 17 億ドル・営業利益 3 億ドル。実質市場240億ドル×シェア5%、衛星制御と電子機器の構成改善。
  • 政府向け時間・材料契約と工数型技術支援:数量 0.5(政府向け専門技術支援の工数需要市場(2025年固定価格の億ドル)×クラトスのシェア)× 価格 1.28(人月・工数契約の実現単価指数(2025年=1))→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。工数需要は2025年比0.90倍、価格指数1.28。
  • 無人航空機・標的機・自律飛行システム:数量 9.8(米国・同盟国の対象となる標的無人機と比較的安価な戦術無人機の市場(2025年固定価格の億ドル)×クラトスのシェア)× 価格 1.35(機体、関連装備、保守契約の平均単価指数(2025年=1))→ 売上 13 億ドル・営業利益 2 億ドル。実質市場75億ドル×シェア13%。量産で利益率が上がる。

倍率:ROEは4.9÷57=8.60%。k9.25%に届かず、moat=weakの残存割合1/3からRONICは約9.03%。市場の実質需要と価格を基にg3.6%とすると、2035年利益に対する正当化PERは約11.0倍。固定価格契約と設備投資の重さを考慮し、その約83%である9.2倍とした。ROEがk以下の会社に適用される1÷kの上限も守る。利益はGAAPで株式報酬を控除済み。

確率:エンジンと無人機のいずれかが大型量産へ進み、宇宙事業も安定成長する展開。技術と受注の実績から十分に可能だが、同時に高い利益率を定着させるには生産工程の改善が必要なため18%。

中立 31% 中立:売上は大きく伸びるが、資本効率の改善は限定的 利益 3 億ドル · PER 8.1 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 14.65 ドル28 億ドル

2035年にはクラトスが防衛産業の中堅供給者として一定の位置を得る。小型エンジンとロケットは量産が進み、関連市場135億ドルの6%を取る。宇宙通信、マイクロ波電子機器、指揮通信設備では、顧客の更新需要に支えられながら市場の4.5%を獲得する。初期CCAで先行するゼネラル・アトミクスとアンドゥリルに対して、クラトスは標的機と別用途の低価格戦術機で競争する。

無人機の対象市場は実質65億ドルに拡大するが、クラトスのシェアは11%にとどまる。機体の実質単価は競争と技術進歩で下がり、名目の価格指数は1.31となる。KGSの工数型契約はAIエージェント代替によって数量が2025年の7割に縮む。衛星地上局の実時間制御と物理装備の保守は残り、同じ縮みは受けない。

売上は約34.9億ドル、営業利益は4.14億ドルとなる。これは2025年の低い利益率から大幅に改善した姿であり、現状を単純に延ばしたものではない。GAAP純利益は3.25億ドルとなるが、10年間の純利益累計17.5億ドルに対して正味還元はマイナス16億ドルである。期末自己資本は53.5億ドルとなり、ROEは約6.1%と資本コストを下回る。成長は実現しても、株主の資本に十分な利回りを生めない筋書きである。

  • 防衛ロケット・ミサイル推進・極超音速技術:数量 8.1(関連する米国・同盟国のロケット、推進装置、試験・標的システム市場(2025年固定価格の億ドル)×クラトスのシェア)× 価格 1.41(装備品・試験契約の平均実現単価指数(2025年=1))→ 売上 11 億ドル・営業利益 2 億ドル。実質市場135億ドル×シェア6%。単価は物価並みの1.41倍。
  • 宇宙・衛星通信・マイクロ波電子機器・C5ISR:数量 9.7(防衛・商用の衛星地上設備、通信電子機器、C5ISR関連市場(2025年固定価格の億ドル)×クラトスのシェア)× 価格 1.41(システム、部品、統合契約の平均単価指数(2025年=1))→ 売上 14 億ドル・営業利益 2 億ドル。実質市場215億ドル×シェア4.5%。単価は物価並み。
  • 政府向け時間・材料契約と工数型技術支援:数量 0.4(政府向け専門技術支援の工数需要市場(2025年固定価格の億ドル)×クラトスのシェア)× 価格 1.20(人月・工数契約の実現単価指数(2025年=1))→ 売上 0 億ドル・営業利益 0 億ドル。AIエージェント代替により工数需要0.70倍、価格指数1.20。
  • 無人航空機・標的機・自律飛行システム:数量 7.2(米国・同盟国の対象となる標的無人機と比較的安価な戦術無人機の市場(2025年固定価格の億ドル)×クラトスのシェア)× 価格 1.31(機体、関連装備、保守契約の平均単価指数(2025年=1))→ 売上 9 億ドル・営業利益 1 億ドル。実質市場65億ドル×シェア11%。実質単価は低下する。営業利益率16%は量産定着を必要とする。

倍率:2035年のROEは3.25÷53.5=6.07%。k9.25%、moat=weakの残存割合1/3からRONICは約8.19%。市場需要の実質成長と物価を基にg3.6%とすると、2035年利益に対する正当化PERは約10.3倍となる。利益率の改善が未実証で、再投資に十分な超過利益がないため、上限の約79%である8.1倍を選んだ。ROEがk未満なのでPERは1÷k以下。時価総額はGAAP純利益3.25億ドル×8.1倍で26.325億ドル。

確率:2026年の受注増と量産準備を一定程度評価する一方、初期CCAの敗北、固定価格契約、設備投資負担を織り込む。成長市場の中で一部の製品は成功するが、全製品が大きな利益を生むわけではないため31%を中心に置く。

やや悲観 22% やや悲観:量産の採用が限られ、投資回収に時間がかかる 利益 2 億ドル · PER 7.3 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 11.36 ドル21 億ドル

クラトスは一部の無人機と推進装置で採用を得るものの、米空軍の主要調達ではアンドゥリルとゼネラル・アトミクスが優位を保つ。無人機市場の実質規模は70億ドルまで広がるが、クラトスのシェアは9%へ下がる。機体単価も競争で抑えられ、設備を十分に稼働させるには継続的な契約獲得が必要になる。

ロケット分野では市場が拡大するが、L3ハリスやノースロップ・グラマンとの競争によりシェアは5.2%にとどまる。衛星通信も標準化によって価格交渉力が弱まり、市場の4%を取るにとどまる。工数型の政府契約はAIによる省人化で実質需要が2025年の55%へ縮む。2026年に買収した事業の統合費用と設備の固定費は長く残る。

売上は約29.8億ドル、営業利益は2.95億ドルとなる。既存装備の更新需要があるため赤字企業にはならないが、成長投資に見合う利益率は得られない。純利益は2.4億ドル、期間累計の純利益は13億ドルである。正味還元マイナス17億ドルを反映した自己資本は50億ドルとなり、ROEは4.8%にとどまる。事業は存続するが、増資によって大きくなった資本を十分に生かせない。

  • 防衛ロケット・ミサイル推進・極超音速技術:数量 7.3(関連する米国・同盟国のロケット、推進装置、試験・標的システム市場(2025年固定価格の億ドル)×クラトスのシェア)× 価格 1.32(装備品・試験契約の平均実現単価指数(2025年=1))→ 売上 10 億ドル・営業利益 1 億ドル。実質市場140億ドル×シェア5.2%。単価上昇は物価未満。
  • 宇宙・衛星通信・マイクロ波電子機器・C5ISR:数量 9.0(防衛・商用の衛星地上設備、通信電子機器、C5ISR関連市場(2025年固定価格の億ドル)×クラトスのシェア)× 価格 1.33(システム、部品、統合契約の平均単価指数(2025年=1))→ 売上 12 億ドル・営業利益 1 億ドル。実質市場225億ドル×シェア4%。標準化による価格競争。
  • 政府向け時間・材料契約と工数型技術支援:数量 0.3(政府向け専門技術支援の工数需要市場(2025年固定価格の億ドル)×クラトスのシェア)× 価格 1.08(人月・工数契約の実現単価指数(2025年=1))→ 売上 0 億ドル・営業利益 0 億ドル。AIエージェント代替で工数需要0.55倍。単価はほぼ据え置き。
  • 無人航空機・標的機・自律飛行システム:数量 6.3(米国・同盟国の対象となる標的無人機と比較的安価な戦術無人機の市場(2025年固定価格の億ドル)×クラトスのシェア)× 価格 1.25(機体、関連装備、保守契約の平均単価指数(2025年=1))→ 売上 8 億ドル・営業利益 1 億ドル。実質市場70億ドル×シェア9%。量産の一部は維持するが価格競争が強い。

倍率:ROEは2.4÷50=4.8%。k9.25%、moat=weakのRONICは約7.77%。この筋書きでは市場の実質伸びを失い、2035年以降のgを2.7%に落とす。正当化PERは約10.2倍だが、受注競争、更新投資、利益率の不安定さから7.3倍に抑える。中立の8.1倍を下回り、事業純利益をkで割った稼ぐ力の上限も超えない。GAAP純利益を使用。

確率:無人機の大型案件を競合が維持し、クラトスは既存の標的機と部品供給が中心になる。ロケット・衛星事業は残るが、シェア拡大と値上げが弱い。固定費と買収償却が重く、十分に起こりうるため22%。

悲観 14% 悲観:主力技術が構造的に敗れ、残存設備と契約を売って価値を守る 利益 0 億ドル · PBR 0.7 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 7.42 ドル14 億ドル

2035年にはクラトスの主要な無人機技術が米軍の中心的な調達仕様から外れる。ゼネラル・アトミクスとアンドゥリルが機体を、別の企業が自律制御ソフトを押さえ、クラトスは標的機や小規模な特殊用途を主に扱う。無人機の対象市場は成長してもシェアは5%へ下がり、単価も物価に追いつかない。ヴァルキリー向けに増やした設備の一部は稼働を止める。

推進装置でも量産契約を十分に取れず、関連市場のシェアは3.5%となる。宇宙・電子機器ではオープンな通信仕様が普及し、クラトスの独自システムへの依存が弱まる。KGSの工数型業務はAIによる自動化で2025年の43%まで縮む。2027~2030年に開発損失、固定価格契約の追加費用、買収のれんの減損を計上し、その後は採算の取れる仕事に絞る。

2035年の売上は約13.3億ドル、営業損益はほぼ均衡となる。現金の受取利息によってGAAP純利益は0.18億ドルを確保するが、事業の稼ぐ力は弱い。10年間の純利益累計は減損を含めマイナス3.5億ドルであり、2025年の自己資本20億ドルに正味還元マイナス13.5億ドルを反映すると、期末自己資本は約30億ドルとなる。2030年代後半には非中核資産の売却で一部の資金を株主に戻すが、それまでの増資を十分に取り戻せない。企業価値は収益倍率よりも、残る現金、回収可能な債権、設備、売却可能な技術で支えられる。

  • 防衛ロケット・ミサイル推進・極超音速技術:数量 3.4(関連する米国・同盟国のロケット、推進装置、試験・標的システム市場(2025年固定価格の億ドル)×クラトスのシェア)× 価格 1.22(装備品・試験契約の平均実現単価指数(2025年=1))→ 売上 4 億ドル・営業利益 0 億ドル。実質市場97億ドル×シェア3.5%。主要量産契約を失う。
  • 宇宙・衛星通信・マイクロ波電子機器・C5ISR:数量 5.4(防衛・商用の衛星地上設備、通信電子機器、C5ISR関連市場(2025年固定価格の億ドル)×クラトスのシェア)× 価格 1.22(システム、部品、統合契約の平均単価指数(2025年=1))→ 売上 7 億ドル・営業利益 0 億ドル。実質市場170億ドル×シェア3.2%。標準化と内製化で優位性が低下。
  • 政府向け時間・材料契約と工数型技術支援:数量 0.2(政府向け専門技術支援の工数需要市場(2025年固定価格の億ドル)×クラトスのシェア)× 価格 1.00(人月・工数契約の実現単価指数(2025年=1))→ 売上 0 億ドル・営業利益 0 億ドル。AI代替で工数需要0.43倍、価格は2025年のまま。
  • 無人航空機・標的機・自律飛行システム:数量 2.0(米国・同盟国の対象となる標的無人機と比較的安価な戦術無人機の市場(2025年固定価格の億ドル)×クラトスのシェア)× 価格 1.13(機体、関連装備、保守契約の平均単価指数(2025年=1))→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。実質市場40億ドル×シェア5%。新たな主力機体を獲得できない。

倍率:構造的に敗れた会社は、わずかな利益に高い倍率を掛けない。2025年の自己資本20億ドルに、回収可能資産の価値14億ドルを反映したPBR0.70倍を適用する。2035年の自己資本30億ドルへ倍率を掛けて評価を膨らませない。稼ぐ力による価値は純利益0.18億ドル÷k9.25%で約1.95億ドルにすぎず、売却可能資産14億ドルの方が大きい。株主に残る資産価値を床とするものであり、過去の市場倍率を根拠にしていない。

確率:無人機の量産採用に失敗し、推進装置と衛星通信でも競合の標準方式に押される。投資済み設備の減損と数年の赤字が重なる構造的な敗北である。市場自体は残るため倒産を基本にはしないが、成長投資が大きい会社では無視できない14%。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

防衛ロケット・ミサイル推進・極超音速技術

KGSの防衛・ロケット支援とタービン技術に相当する推計事業。標的ミサイル、極超音速試験、固体ロケット、小型ジェットエンジンを扱う。

数量関連する米国・同盟国のロケット、推進装置、試験・標的システム市場(2025年固定価格の億ドル)×クラトスのシェア価格装備品・試験契約の平均実現単価指数(2025年=1)売上営業利益
今 2025/12 4.0 1.00 4 0
10 年後 中立 8.1 1.41 11 2

取り方:2025年のKGS売上10.548億ドルのうち、DRSSとKTTに相当する約4.0億ドルを分析上の推計として割り当てた。会社はこの二事業の独立売上とエンジン別販売単価を開示していない。対象市場は米国の極超音速開発・調達支出に、標的ロケット、試験設備、小型推進装置と同盟国需要を加え、重複を除いた2025年固定価格約80億ドルと推計した。シェア5.0%なら売上4.0億ドルとなる。2026年の会社説明では2027年に小型エンジン3000基の生産体制を目標とする。競争相手はL3ハリス、ノースロップ・グラマン、ロッキード・マーチンなどで、競合別の同一市場シェアは未開示。市場規模とシェアはいずれも推計であり、実測値ではない。

宇宙・衛星通信・マイクロ波電子機器・C5ISR

KGSの宇宙・衛星・サイバー、電子機器、通信システム、可搬式司令設備、専門訓練などをまとめる。人月課金として識別できる部分は別に分ける。

数量防衛・商用の衛星地上設備、通信電子機器、C5ISR関連市場(2025年固定価格の億ドル)×クラトスのシェア価格システム、部品、統合契約の平均単価指数(2025年=1)売上営業利益
今 2025/12 6.0 1.00 6 0
10 年後 中立 9.7 1.41 14 2

取り方:2025年KGS売上10.548億ドルからロケット・推進の推計4.0億ドルと、開示されたKGSの時間・材料契約0.528億ドルを除く6.02億ドルをこの群に配分した。内訳の会社開示がないため推計である。対象市場は衛星地上局と制御ソフトウェア、防衛マイクロ波機器、可搬式指揮通信設備を合わせた2025年固定価格150億ドルと推計し、シェア約4.01%を逆算した。宇宙開発庁の1.167億ドルの地上システム契約、最大5.79億ドルの衛星通信指揮契約、OpenSpaceの採用実績を需要の裏付けとした。競合はL3ハリス、ロッキード・マーチン、ビアサット、エアロバイロメント傘下事業など。部品数量と個別単価は非開示である。

政府向け時間・材料契約と工数型技術支援

KGSの時間・材料契約をAI代替にさらされる収益の識別可能な代理指標として切り出す。実際には現場作業も含むため、全額が事務作業ではない。

数量政府向け専門技術支援の工数需要市場(2025年固定価格の億ドル)×クラトスのシェア価格人月・工数契約の実現単価指数(2025年=1)売上営業利益
今 2025/12 0.5 1.00 1 0
10 年後 中立 0.4 1.20 0 0

取り方:2025年10-KはKGSの時間・材料契約を5280万ドルと開示している。対象となる政府向け専門技術支援の市場を2025年固定価格60億ドルと仮定した場合のシェアは0.88%。時間・材料契約のすべてが純粋な人月商売とは限らないが、保守的に全額をAIエージェント代替の数量制約に入れる。中立では実質工数需要を10年で0.70倍、価格を1.20倍、長期gを0%とする。軍用機の実地試験、施設操作、機密設備の保守は物理的作業であり、通常の事務処理と同じ縮みは適用しない。類似する政府ITの競合はレイドス、CACI、ブーズ・アレン、SAICなど。

無人航空機・標的機・自律飛行システム

ヴァルキリー、標的無人機、関連する制御・運用装置と無人システムを扱う会社開示のUS事業。

数量米国・同盟国の対象となる標的無人機と比較的安価な戦術無人機の市場(2025年固定価格の億ドル)×クラトスのシェア価格機体、関連装備、保守契約の平均単価指数(2025年=1)売上営業利益
今 2025/12 2.9 1.00 3 0
10 年後 中立 7.2 1.31 9 1

取り方:2025年のUS事業売上2.920億ドルは会社の10-Kによる。標的無人機、低価格戦術機体、関連制御装置の対象市場を2025年固定価格30億ドルと仮定すると、会社の推計シェアは9.73%。市場規模は2027年の米空軍CCA調達予算約10億ドル、従来型の標的機需要、同盟国向け調達を参考にした分析上の仮定であり、会社が公表したシェアではない。2026年6月の米空軍CCA初期量産はゼネラル・アトミクスとアンドゥリルが獲得したため、クラトスの同案件の初期量産シェアは0%。2028年のヴァルキリー年40機という会社目標を今後の数量増加の検証点とした。機種ごとの納入数と単価は非開示である。

リスクと懸念

無人戦闘機の採用競争

米空軍は2026年6月、協働無人戦闘機の初期量産にゼネラル・アトミクスとアンドゥリルを選んだ。クラトスのヴァルキリーは別用途や後続調達で受注できる可能性があるが、初期の主流機体ではない。米軍が選定済み機体を大量調達し、その仕様を同盟国が採用すれば、クラトスの対象市場シェアは伸びず、事前に増設した工場の採算が悪化する。

固定価格契約と量産品質

防衛製品は材料費、人件費、部品不足、検査のやり直しによって採算が変わる。固定価格契約では追加費用を契約期間中に顧客へ転嫁できないことが多い。2026年も会社は部品と材料の値上がりを警戒している。量産初期に不良率が高い状態が続けば、売上が会社の計画どおり増えてもGAAP利益と現金収支は改善しない。

増資と株式報酬による持ち分の希薄化

2024年、2025年、2026年に大規模な公募増資が行われた。株式報酬も2026年の会社見通しで年間0.60~0.64億ドルと大きい。将来の量産契約を取るためにさらに資金が必要なら、企業全体の売上が増えても既存株主の利益は薄まる。現金を調達できたことと、その現金が資本コスト以上の利益を生むことは区別すべきである。

買収の統合と減損

ノマド、オービットなどの買収によって製品の幅は広がったが、2026年6月末ののれんは約8.71億ドルまで増えた。買収後の利益が期待に届かない場合は無形資産の償却負担だけでなく、のれんの減損が起こりうる。とくに通信電子機器の標準化や顧客側の内製化が進むと、買収時に見込んだ技術の希少性が下がる。

国防予算と量産発注の遅れ

防衛需要は地政学的な緊張に支えられているが、予算要求は確定発注ではない。議会の予算審議、つなぎ予算、装備の仕様変更によって、試験から量産へ移る時期は数年単位で動く可能性がある。クラトスは顧客契約の前に資金を投じるため、政府の採用判断が遅れるほど在庫、設備、開発要員の負担が長引く。

AIエージェント代替と政府技術支援の縮小

2025年のKGSの時間・材料契約は0.528億ドルで、全社売上の約4%に相当する。技術調査、文書作成、ソフトウェア試験、報告業務などはAIエージェントで必要工数が減る可能性がある。一方、飛行試験や通信施設の物理操作まで同じ割合で縮むわけではない。本分析は識別可能な時間・材料契約の全額に保守的な数量縮小を適用した。

衛星制御ソフトの標準化と競争

OpenSpaceは衛星通信の仮想化で先行しているが、米政府は装備を特定企業へ固定しないためのオープンな接続方式も推進する。通信機器、地上局ソフト、運用サービスが分離して発注されれば、新規参入者が一部を低価格で提供できる。独自のシステムを持つ優位性は残っても、値上げの自由が広がるとは限らない。

今後の分かれ目

2028年までにヴァルキリーの年40機生産体制が稼働し、複数顧客から継続的な量産発注を獲得したら
無人機の数量見通しをやや楽観側へ引き上げる。機体の販売数と粗利益率を確認し、初期投資の回収が始まるかを評価する。
2027年の小型ジェットエンジン3000基という生産目標を達成し、翌年も同規模の有償需要が続いたら
推進装置事業の市場シェアと製造歩留まりを上方修正する。生産能力だけでなく、納入と代金回収の継続を条件とする。
全社GAAP営業利益率が2028~2029年に8%を超え、営業キャッシュフローが継続して設備投資を上回ったら
中立の利益率回復の確信度を高める。新たな増資を必要としないなら、株主の正味還元の見通しも改善する。
米空軍の後続CCA調達でもクラトスが主力機体を獲得できず、同盟国向け量産も遅れたら
無人機のシェアを悲観側へ下げる。量産設備の稼働率と資産減損を再評価し、利益率の回復を遅らせる。
OpenSpaceの大型契約が複数更新され、製品の平均単価が物価以上に上がりながら採用顧客が増えたら
宇宙通信事業の切り替え費用と価格決定力の証拠とする。ただし契約総額だけでなく、実際の売上と継続利益を確認する。
2027年以降も大規模な公募増資が続き、設備投資後のフリーキャッシュフローが改善しなかったら
資本効率の回復確率を下げ、正味還元のマイナスを拡大する。企業全体の時価総額が増えても、株主の実質的な取り分は増えにくい。
工数型の政府契約がAIエージェントの採用によって急減し、固定価格のソフトウェア契約でも単価低下が確認されたら
人月型収入の数量を悲観側へ寄せ、価格上昇率も引き下げる。影響を物理装備全体へ機械的に広げず、該当契約の比率を調べ直す。

見ておくもの

  • ヴァルキリーの顧客別の有償量産受注、実際の年間納入機数、製造歩留まり
  • 小型ジェットエンジンの2027年3000基生産計画と、その後の継続発注
  • KGSとUSの受注残、受注高÷売上高、受注残のうち資金が確保された割合
  • KGSとUSのGAAP営業利益率、買収償却費、株式報酬、本社費用
  • 営業キャッシュフロー、設備投資、運転資金、フリーキャッシュフローの改善
  • 政府のCCA後続調達、同盟国向け無人機契約、競合企業の採用状況
  • OpenSpaceの更新・追加契約、衛星地上局の標準化、電子機器の利益率
  • 追加増資と買収株式の発行、株式報酬を差し引いた正味還元

倍率と資本コストの決め方

現在の時価総額約73億ドルや過去のPERを利益予想の根拠にしていない。まず無人機、推進装置、宇宙・電子機器、工数契約の実質市場規模とシェアを分け、名目単価を掛けて2035年の売上を作った。倍率はk9.25%、市場・シェア・単価から導いたg、弱い堀のRONICによる正当化PERの内側に置いた。中立PER8.1倍は正当化上限約10.3倍の約79%。悲観は現在の自己資本20億ドルと売却可能資産14億ドルから床を出し、将来積み上がる自己資本へ床のPBRを掛けていない。なお、2026年の実施済み増資を負の還元へ含める計算には、2026年10月時点の株式数との比較で重複控除の問題がある。その約13.48億ドルを還元から除く感応度では現在価値が約15億ドルになるが、なお時価総額を大幅に下回る。2026年の第三四半期決算は11月5日発表予定であり未反映。米国のASC842によるリース負債は既に財務諸表に含まれる。

資本コスト 9.3% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。米国株の基本8.0%に事業の質の上乗せ1.25%を加え、資本コストを9.25%とした。βや現在の市場倍率は用いていない。エアロバイロメントの9.2%、ロケット・ラボの9.0%に近いが、防衛主契約者の7.8~8.0%より高い。量産の未成熟、固定価格契約、技術競争の危険による差である。存続危機は認められないためdistressの上乗せはない。

同じ業種(資本財・サービス)の AI 分析

割安 ライアンエアー・ホールディングスRYAAY 欧州最大の低運賃航空網と厚い財務が競争力を支える。燃料・脱炭素の費用を織り込んでも十年先の稼ぐ力には余地があり、割安と見る。 本質価値との差 +56.7% · 10 年 割安(年 +14.2%) 割安 ブライト・ホライズン・ファミリー・ソリューションズBFAM 代替保育の企業契約と供給網は強いが、英国の安全管理問題が信用を揺らす。十年先の利益と還元で見れば、現在の評価はほぼ適正だが安全域は薄い。 本質価値との差 +33.9% · 10 年 割安(年 +12.2%) やや割安 ウーバー・テクノロジーズUBER 実力の利益は見かけの半分。未成立の買収を外した単体で、自動運転で取り分が削られる負けを厚く見ると、利益ベースの倍率では今の値段をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +25.8% · 10 年 やや割安(年 +11.3%) やや割安 レノックス・インターナショナルLII 住宅は在庫調整の谷、商業用は 2 桁で伸びる空調。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 15.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +21% でやや割安 本質価値との差 +25.7% · 10 年 やや割安(年 +12.3%) やや割安 グルポ・アエロポルトゥアリオ・デル・スレステASR 空港の地域独占は強いが、コロンビアの権益満了と大型買収後の負債は重い。利益と還元から測る本質価値は現在の時価総額を約16%上回り、やや割安 本質価値との差 +21.1% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 ペンテアPNR プール機器の在庫調整と水事業の安定収益。買い足しと住宅の景気が振れる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 4 割強上回り、割安 本質価値との差 +18.8% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 コパートCPRT 堀の厚い事故車オークションの寡占で、余った現金 40 億ドルを戻り方 0.5 で足し、台数の弱さを織り込んでも、利益ベースの本質価値は今の値段を 3 割弱上回る 本質価値との差 +18.1% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 ADTADT ADTは監視契約の積み上げと値上げで稼ぐ警備会社である。負債と解約率は重いが、10年の株主価値には約65%の安全域があり割安と見る。 本質価値との差 +16.5% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスUAL 山の年でなくならした利益で測ると、国際線とプレミアムで稼ぐ航空会社の本質価値は今の値段を 1 割強上回る。ただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いたただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いた 本質価値との差 +15.0% · 10 年 やや割安(年 +11.3%) やや割安 ハネウェル エアロスペースHONA 民間機の装備品とアフターマーケット・防衛の 3 本柱で稼ぐが、分離で純負債 約 148 億ドルと自己資本のマイナスを背負い、2026 年の見通しを下げた直後の新会社 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 サービス・コーポレーション・インターナショナルSCI 北米最大の葬祭会社。墓地・生前契約には強い堀があるが、火葬への移行と重い負債が成長を制約する。10年の期待価値は現在を約4%上回る適正水準 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 ロッキード・マーチンLMT 受注残 2,300 億ドルと防空ミサイルの増産で利益が戻る防衛の王道銘柄。F-35 一本足の傷はあるが、利益ベースの倍率(10 年中立 20.3 倍)で測っても本質価値は今の時価総額を 3 割ほど上回る(割安) 本質価値との差 +14.0% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 オーチス・ワールドワイドOTIS 保守の継続収入が利益の大半を稼ぐ優良事業。中国の新設不況と KONE・TKE 統合の競争で悲観側を厚く置いても、総合は今の時価総額に対し +22% でやや割安 本質価値との差 +13.4% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 ウィルスコット・ホールディングス・コーポレーションWSC 長期賃貸の堀は残る。高借金と実行不振を厚く見ても、10月23日時点の価値差は約25%で、やや割安 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 ZTOZTO 中国宅配の最大規模と仕分け網は強いが、値上げの自立性とVIEには限界がある。10年の還元を含めればやや割安 本質価値との差 +10.9% · 10 年 やや割安(年 +9.8%) やや割安 キャリア・グローバルCARR 売却後の空調はデータセンターと更新需要で伸びる優良株。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +9% で適正 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) 適正 ノースロップ・グラマンNOC B-21 と Sentinel で米国の核抑止の 2 本柱を持つ防衛の主契約者。受注残は史上最高だが利益率は薄く、利益ベースの倍率では本質価値は今の時価総額をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 アリソン・トランスミッション・ホールディングスALSN 北米の高い変速機シェアは強いが、2026年の大型買収で借金と競争事業が増えた。10年の価値はほぼ適正で安全域は薄い。 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 KBRKBR アンモニア技術の強い堀と政府向け契約を持つが、2027年の分社とAI代替には不確実性が残る。10年の本質価値は現値比約7%高い適正圏で、安全域は薄い 本質価値との差 +8.4% · 10 年 適正(年 +10.1%) 適正 テクストロンTXT 時価総額 131 億ドルは GAAP の純利益の 14 倍。ジェット・MV-75・工業を抱える複合企業は、利益ベースの倍率(10 年中立 12.6 倍)で測ると本質価値が今の約 1.2 倍に出てやや割安 本質価値との差 +7.5% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 ローリンズROL 家庭と店舗に張りつく定期契約の害虫駆除は景気に強く、買収の支出を利益から引き、利益ベースの倍率(中立 23 倍)で測ると、本質価値は今の値段を 1 割弱上回る水準で適正 本質価値との差 +5.7% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 アキュイティーAYI 照明の販路と建物制御には長く続く強みがある。ただし成長の買収依存とAIによる競争を考えると、現在の評価はおおむね適正で安全域が薄い。 本質価値との差 +4.6% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 アメリカン・エアーラインズ・グループAAL 北米最大級の路線網とマイル事業は残るが、燃料高と巨額負債が株主利益を奪う。10年の期待値はほぼ今の値段で安全域は薄い(適正) 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +10.4%) 適正 カーライルCSL 商業屋根の更新需要と高い資本効率は魅力だが、防水材の採算と大口顧客への依存に弱さが残る。10年の本質価値は現値を約8%上回り、評価は適正 本質価値との差 +1.5% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ユナイテッド・パーセル・サービスUPS アマゾンの荷物の削減を終え利益が戻り始めた宅配の最大手。利益ベースの倍率で測ると純利益 15 倍の今の値段はやや安いが、アマゾン自前網との競争を重く見て確率を悲観側に置いた 本質価値との差 −0.2% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 CNHインダストリアルCNH 農機の世界的な販売・整備網と精密農業への投資には長期価値があるが、景気循環と金融子会社の信用リスクを考えると現状は適正圏 本質価値との差 −1.4% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 フォーチュン・ブランズ・イノベーションズFBIN モーエンの値決め力は本物だが、住宅循環とFiberon減損が重い。10年の期待価値は約51億ドルで現在の52億ドルとほぼ同じ、適正圏 本質価値との差 −2.3% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 ゼネラル・ダイナミクスGD ガルフストリームと潜水艦で稼ぐ防衛・ビジネスジェットの複合企業。受注残 1,365 億ドルで利益の見通しは堅く、利益ベースの倍率(資本コスト 7.75%、中立は上限の 9 割弱)で測ると今の値段は適正の範囲 本質価値との差 −5.9% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 アメンタム・ホールディングスAMTM 核・防衛の現場力は残るが、人月型デジタルのAI代替と重い負債を織り込むと、現在の時価総額はやや割高 本質価値との差 −5.9% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 コア・メインCNM 水道インフラの更新と全国配送網は長く残る強みだが、買収の資本効率と債務を踏まえた10年価値は現値とほぼ並び、評価は適正 本質価値との差 −7.1% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ミューラー・インダストリーズMLI 北米の銅配管・真鍮加工で高い利益と純現金を稼ぐが、樹脂への代替と買収収益率を見れば、10年価値は現状に近く安全域は薄い 本質価値との差 −8.9% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 ザイレムXYL 水の設備・計測・サービスで景気に強いが、のれん込みの資本効率は低い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -20% でやや割高 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) やや割高 SAROSARO 整備認可と長期契約は強いが、OEMへの依存と借金が残り、10年先の利益と悲観の深さを考えるとやや割高 本質価値との差 −10.1% · 10 年 やや割高(年 +7.5%) やや割高 パッカーPCAR 北米クラス 8 の循環と DAF の欧州で稼ぐ堅実な首位級。事業は優良だが、利益ベースの上限の内側(中立は 7.6 割)で測ると、今の値段は 2 割弱高く、やや割高 本質価値との差 −10.2% · 10 年 やや割高(年 +7.3%) やや割高 ハベルHUBB 電力会社の送配電部材とデータセンター配線で稼ぐ高収益企業。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 16.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -18% でやや割高 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ユニオン・パシフィックUNP 線路という最高級の堀を持ち、未成立の NSC 合併を除いた単独の姿で測ると、純利益の 24 倍の今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 ビルダーズ・ファースト・ソースBLDR 米国最大級の住宅建材の流通・加工。着工の谷と重い借金。利益ベースの正当化 PER の 9 割(中立 10 年 9.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +3% で適正 本質価値との差 −10.6% · 10 年 やや割高(年 +9.0%) やや割高 スリーエムMMM PFAS の訴訟支払いを抱えつつ利益率は上向き。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段に近く、適正 本質価値との差 −11.0% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 グレコGGG 交換部品と精密流体制御に強い優良企業。10年後も競争力は残るが、買収の採算と建設需要に不確実性があり、現状はやや割高 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 ドナルドソンDCI 交換フィルターの継続需要と技術力は魅力だが、高値の買収と産業需要の変動を考えると、10年先の価値に対して現在の株価はやや割高 本質価値との差 −11.9% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 H&RブロックHRB 申告の専門家と店舗網には価値が残るが、AIによる工数減を考えると長期の安全域は薄く、評価はやや割高 本質価値との差 −11.9% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 アドバンスト・ドレナージ・システムWMS 水管理の全国網と許認可は強いが、買収込みの成長を多く織り込み、総合価値は今の時価総額を約9%下回る適正 本質価値との差 −12.1% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 バルモント・インダストリーズVMI 送電鋼構造物と灌漑設備の強みは長持ちする。しかし増産の実行と農業循環には不確実性があり、10年価値では安全域が足りず、やや割高と見る。 本質価値との差 −13.1% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 W・W・グレインジャーGWW 北米の産業用品流通で堀の深い優良企業。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 20.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −13.3% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 クラリベートCLVT 学術情報と知財データの堀は残るが、巨額買収の後遺症とAI代替が重い。事業売却後も安全域は不足し、約25%のやや割高 本質価値との差 −13.5% · 10 年 やや割高(年 +7.1%) やや割高 GEエアロスペースGE 民間エンジン整備という最良の事業を持つが、PER 39 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 21 倍)の 1.8 倍で、計算上はやや割高 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 スナップオンSNA 整備士へのバン販売の堀と厚い現金で利益率 22% を保つ。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 ファーガソン・エンタープライズ・インクFERG 上下水道と建築設備の全国流通網には長期の強みがある。だが買収と設備投資の成果を織り込んだ現値は、10年の利益・還元を割り引くとやや割高である。 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 デルタ航空DAL 山の年でなくならした利益で測ると、燃料高でも優良な航空会社の価値は今の値段とほぼ釣り合う。利益ベースの PER は 10 倍台で、循環と燃料の悲観を厚く置いた 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 マスコ・コーポレーションMAS 改修需要に乗るブランド製品。ホームデポ頼みと住宅循環が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 16.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -6% で適正 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 アラスカ・エア・グループALK 西海岸とハワイの路線網は強いが、燃料高と巨額の機材投資が株主利益を圧迫する。10年の回復を織り込んでもやや割高。 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +8.0%) やや割高 A.O.スミスAOS 北米最大の給湯器メーカー。中国の不振とヒートポンプ移行が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.7 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -11% でやや割高 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ヴェラルトVLTO 定期収入が約 6 割の水質・製品識別の会社。利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると、今の値段(PER 26.9 倍)はやや高いが適正の範囲 本質価値との差 −16.6% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 アグコAGCO 欧州フェントのブランドと交換部品には堀があるが、農機の深い循環と米州の収益悪化が重い。10年価値は現値を下回り、やや割高 本質価値との差 −17.7% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 トランスダイム・グループTDG 独占に近い航空機部品の補修収入で稼ぐ高収益の複利機械。ただし純負債は EBITDA の約 5.8 倍で、利益ベースの倍率(10 年中立 15.3 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 2 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −18.0% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 カミンズCMI 発電は受注が 2028 年下期まで埋まり利益は拡大中だが、北米トラックの循環が深く、利益ベースの本質価値は今の時価総額を 2 割強下回るやや割高 本質価値との差 −18.2% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ITWイリノイ・ツール・ワークスITW 利益率は高いが売上の伸びの実績が弱い。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −18.6% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 リフトLYFT 配車の需要は伸びるが、利益の実力はまだ薄い。自動運転による仲介手数料の低下と保険負担を織り込むと、本質価値は現在の時価総額を下回る(やや割高) 本質価値との差 −19.4% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ミドルビーMIDD 食品加工事業の分離で業務用厨房に集中。強いブランドと更新需要は魅力だが、買収負債と競争を織り込むとやや割高 本質価値との差 −19.5% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 L3ハリス・テクノロジーズLHX 宇宙・通信・ミサイル推進の 3 本柱で受注残 420 億ドル。固体ロケットモーターの増産が利益を押し上げるが、利益ベースの倍率(10 年中立 15.4 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 1 割ほど下回る(やや割高) 本質価値との差 −19.5% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 ワッコWSO 北米最大の空調機器卸で更新需要と販売網に強みがあるが、キャリア依存と買収資本の負担を考えると、10年価値は現在より約25%低く、やや割高 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 インガソール・ランドIR 圧縮機・真空・ポンプで世界の上位を争う質の高い産業機械。買収で伸びる分は買収の現金を引いて評価すると、利益ベースの上限で見ると今の値段は高く、やや割高 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ウェイスト・マネジメントWM 堀は厚く価格の力も強い。資本コスト 7.5% で利益ベースの正当化 PER(中立 21 倍)を測ると、PER 34 倍の今の値段はやや割高の範囲 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 アプライド・インダストリアル・テクノロジーズAIT 工場を止めない技術系流通の強みは長く続くが、買収と利益率改善への期待も大きい。10年の本質価値は基準時価総額を約27%下回り、やや割高。 本質価値との差 −21.2% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 アメテックAME ニッチな計測・精密部品を買い足して束ねる質の高い会社。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 17.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -24% でやや割高 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 ジェイコブズ・ソリューションJ 政府サービスを分離した設計・工事管理会社。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 11.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −21.6% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 QXOQXO 屋根材・断熱材流通を買収で一気に拡大したが、利益改善は未証明。増資と優先株の負担を考えると安全域は薄く、台帳基準ではやや割高 本質価値との差 −21.6% · 10 年 やや割高(年 +7.2%) やや割高 レイドス・ホールディングスLDOS 政府案件の受注残は厚いが、人月で売る IT 受託は AI エージェントの標的で、売上が縮む前提で見るとやや割高(-14%) 本質価値との差 −21.7% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 ESABESAB 溶接消耗材の強みは長く続くが、Eddyfi買収の借金と希薄化が重い。10年先の稼ぐ力から見ると、現状はやや割高 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 ウェスコ・インターナショナルWCC 電力網とAIデータセンターを支える大手流通企業だが、借金と運転資金が重い。10年先の利益と還元を評価すると、現値はやや割高である。 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 BWXテクノロジーズBWXT 米海軍向け原子炉・核燃料には強い参入障壁がある。商用原子力の成長を織り込んでも、10年の本質価値ではやや割高とみる。 本質価値との差 −22.4% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 IESホールディングスIESC データセンター電装と鉄骨建設の成長力は高いが、大型買収後の利益率と還元には不確実性が残る。10年価値との差は約マイナス27%で、やや割高。 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 カーチス・ライトCW 原子力・艦艇・軍用電子機器に長い堀を持つが、10年の株主価値は現在の時価総額を約2割下回り、やや割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 ハネウェル・インターナショナルHON エアロスペース分離後のビル・プロセス・産業オートメーション専業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -26% でやや割高 本質価値との差 −23.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 サイトワン・ランドスケープ・サプライSITE 造園資材卸の全国網と買収余地は魅力だが、値上げと買収の増分利益には疑問が残る。10年価値は現値を約18%下回り、やや割高。 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 スタンレー・ブラック&デッカーSWK 工具の回復は費用削減の実現と関税の転嫁で決まる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -15% でやや割高 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 プリモリス・サービシズPRIM 送配電の継続需要は確かだが、太陽光工事の損失で収益の堀の浅さが露呈した。10年価値は時価総額を約21%下回り、やや割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 トレイン・テクノロジーズTT 受注残 121 億ドルの AI 冷却ブームで利益は拡大中だが、PER 35 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 16.4 倍)の 2 倍で、総合は今の時価総額に対し -33% で割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 フォーティブFTV 分離後は計測・施設ソフト・滅菌の堅い会社。GAAP の PER 30 倍は高く、利益ベースの本質価値は今の値段を 1 割ほど下回り、総合はやや割高 本質価値との差 −25.6% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 ハンティントン・インガルス・インダストリーズHII 米国で唯一の原子力空母の造船所で、潜水艦も手がける。受注残 573 億ドルで売上は読めるが利益率は 5% 台と薄く、利益ベースの PER(中立 12.7 倍)で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −26.0% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 モーディン・マニュファクチャリングMOD 車両用事業の分離で冷却専業へ変貌。大型供給契約と成長余地は魅力だが、設備投資の回収と競争を考えると現値はやや割高。 本質価値との差 −26.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 アレジオンALLE 商業施設の錠・出口装置で米国の上位を守る堅い事業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -13% でやや割高 本質価値との差 −27.4% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 ノーフォーク・サザンNSC 東部の線路は代えのきかない優良な資産だが、今の値段にはユニオン・パシフィックとの合併の上乗せが入っており、NSC 単体の利益ベースの価値は 2 割台半ば下で、やや割高 本質価値との差 −28.8% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 CSXCSX 線路の堀と利益率の回復は本物だが、回復後の利益に今の値段が先に届いており、利益ベースの倍率(moat 強・10 年中立 19.5 倍)で測ると、やや割高 本質価値との差 −29.0% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 RTXコーポレーションRTX 民間機と防衛の両輪で受注残 2,890 億ドルを積む優良企業。GAAP の PER 39 倍に対し、利益ベースの倍率(10 年後の中立 14.7 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 3 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −30.0% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) 割高 アストロニクスATRO 航空機内電源の高いシェアと認証の壁は魅力だが、薄い自己資本と利益の振れを考えると安全域は乏しい。10年価値では割高と判断する。 本質価値との差 −30.1% · 10 年 割高(年 +4.3%) 割高 エイコムACM インフラ設計の実績と受注残は強いが、人月型業務へのAI代替と工事損失が重く、10年の本質価値は現時価総額を約33%下回り割高。 本質価値との差 −30.6% · 10 年 割高(年 +4.4%) 割高 ダイコム・インダストリーズDY 光回線の保守基盤とデータセンター工事は伸びるが、買収負債と受注の山谷を考えると本質価値は約31%低く、割高と見る。 本質価値との差 −31.0% · 10 年 割高(年 +5.0%) 割高 ドーバーDOV 5 部門の買収型機械メーカー。液冷・バイオ医薬で伸びるが、GAAP の PER 25 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 13 倍)の約 2 倍で、本質価値は今の値段を 3 割弱下回るやや割高 本質価値との差 −31.0% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 エマソン・エレクトリックEMR プロセス産業の制御・計測の堀は深いが、事業の入れ替えの途中。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -30% でやや割高 本質価値との差 −31.1% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 リンカーン・エレクトリック・ホールディングズLECO 溶接技術と消耗材の堀は長く続くが、10年後の利益と還元を割り引くと基準株価はやや割高。決算後の上昇で安全域はさらに縮小 本質価値との差 −31.5% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 ティムケンTKR 高性能軸受と精密駆動部品には長寿命の競争力があるが、利益率改善と買収成長の実現には不確実性が残る。10年価値は約32%低く割高 本質価値との差 −32.3% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 MSAセーフティーMSA 命を守る機器には強い参入障壁があるが、買収後の利益とPFAS訴訟の不確実性を織り込むと、10年価値は株式時価総額を下回り割高。 本質価値との差 −32.4% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 トロTTC 業務用芝管理と地下建設機械に強い堀を持つが、買収の減損と電動化競争を考えると、10年の本質価値は現在の約3分の2で割高 本質価値との差 −33.1% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 シンタスCTAS 堀は厚く伸びも安定だが、利益ベースの正当化 PER(成熟後の中立 22 倍)で測ると、PER 40 倍台の今の値段は割高 本質価値との差 −33.8% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 ジェネラック・ホールディングスGNRC 停電頼みの住宅用発電機から、データセンター向けの大型発電機へ変わる途中。利益ベースの正当化 PER の 7.2 割(中立 10 年 10.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -32% で割高 本質価値との差 −33.9% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 ウッドワードガバナーWWD 航空機の燃料制御と整備には長持ちする堀があるが、産業用制御の循環と大型投資を織り込むと、現時点の時価総額に安全域は乏しく割高 本質価値との差 −34.0% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 FTAIアビエーションFTAI 航空エンジン交換の競争力は本物だが、旧型機の寿命と発電事業の不確実性を考えると、安全域はまだ薄く、10年価値ではやや割高 本質価値との差 −34.2% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 アラマークARMK 給食と施設運営には長い需要があり、契約維持率も高い。ただし薄利と借金が利益の取り分を削り、10年の還元まで含めても現値には安全域が乏しく、割高と見る。 本質価値との差 −34.3% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 フェデックスFDX 分離後のフェデックスは、売上 825 億ドルで営業利益率 5〜6% の薄利の宅配会社。分離前の台帳の PER 15.8 倍は見かけで、継続事業では 20 倍超。費用削減は本物だが、利益ベースの倍率(10 年中立 11.1 倍)で測ると割高 本質価値との差 −34.6% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 エベラス・コンストラクション・グループECG 受注残が拡大してもデータセンターへの集中と資本配分に不確実さが残り、10年の本質価値は現在の時価総額を約42%下回る割高圏にある。 本質価値との差 −34.7% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 マステックMTZ 電力網・通信・データセンターの施工能力は貴重だが、買収を含む高成長と薄い利益率を考えると、安全域は乏しく総合は約35%の割高。 本質価値との差 −34.9% · 10 年 割高(年 +4.4%) 割高 ヘイワード・ホールディングスHAYW 北米住宅用売上の85%を支える交換需要は強いが、北米偏重と負債を織り込むと10年価値は台帳時価総額を17%下回り、やや割高 本質価値との差 −34.9% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 キャタピラーCAT 受注残 720 億ドルの AI 電源ブームで利益は急拡大中だが、PER 39 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 14 倍)の約 3 倍で割高 本質価値との差 −35.1% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 サウスウエスト・エアラインLUV 手荷物有料化・指定席・プレミアム席の上積みが計画の 6〜7 割で定着する前提でも、利益ベースで測ると価値は今の値段を下回る。会社計画の実現度で大きく分かれる。会社計画の実現度で大きく分かれる 本質価値との差 −35.2% · 10 年 割高(年 +4.0%) 割高 ボーイングBA 受注残 7,150 億ドルの民間機の複占の一角だが、営業赤字・純負債 260 億ドル・固定価格契約の損失を抱え、時価総額 1,500 億ドルは利益ベースの倍率では回復が完成しても届かず割高 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 AAONAAON 高性能空調とBASXの液冷には伸びしろがあるが、設備増強の回収と顧客集中には不確実さが残る。10年の確率加重価値は基準時価総額を約38%下回り割高。 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 ヘクセルHXL 航空機の軽量化に欠かせない認証材料を握るが、顧客集中と資本効率の回復を織り込む今の評価には安全域が乏しく、10年の本質価値では割高 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 EMBJEMBJ 世界有数の小型旅客機メーカーで、受注と整備収入は伸びる。しかし製造利益の不安定さに対して現在の評価は高く、10年の本質価値では割高と判断する。 本質価値との差 −35.9% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 フェデックス・フレイトFDXF 分離で借金を負った LTL 首位級の事業は堀も回復余地もあるが、薄い利益率の回復をすでに値段が先に見込んでおり、利益ベースの倍率(10 年中立 12.0 倍)で測るとやや割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 エムコア・グループEME 設備工事の大手。受注残 171 億ドルは山の利益。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -43% で割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 SUNBSUNB 北米2位の機材レンタル網は強いが、更新投資と借金がオーナー利益を削る。10年先の期待価値には安全域がなく割高。 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 リパブリック・サービシズRSG 廃棄物の寡占と価格の力は強いが、利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると今の値段は割高。数量の弱さと環境ソリューションの不振が懸念 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 アイデックスIEX 受注は過去最高でも、GAAP の PER 37 倍は利益ベースの 10 年の中立(約 14 倍)の 2 倍半ほどで、本質価値は今の値段の 6 割強で割高 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 トライネット・グループTNET 共同雇用と医療保険の仕組みは残るが、顧客離れとAIによる事務代替が重い。保険収益の回復を織り込んでも割高(約−54%) 本質価値との差 −36.7% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 MSCインダストリアル・ダイレクトMSM 切削工具と工場の在庫管理には継続需要があるが、投資効率の鈍化と販路の価格競争を踏まえると、10年の本質価値は時価総額を約33%下回り割高である。 本質価値との差 −37.0% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 パーカー・ハネフィンPH 航空が 3 割超・産業が 7 割の高収益な動き・流れの制御部品大手。堀は厚いが PER 34 倍は利益ベースの上限(18 倍)の 2 倍近く、割高 本質価値との差 −37.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 オールド・ドミニオン・フレイト・ラインODFL 拠点網の密度と運賃の規律という堀は本物だが、谷の利益の上にすでに回復後の値段が乗っており、式で測ると割高 本質価値との差 −37.6% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 テトラ・テックTTEK 水と環境の専門性は十年後も必要だが、人月型の設計・分析はAIに削られる。受注と還元を評価しても、安全域は乏しく総合では割高。 本質価値との差 −38.0% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 ノードソンNDSN 接着剤・医療部品・電子検査のニッチ首位で稼ぐ高収益企業だが、AI 向けの急回復を織り込んだ PER 38 倍は利益ベースの上限(約 19 倍)の 2 倍で、割高 本質価値との差 −38.2% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 ブーズ・アレン・ハミルトンBAH 機密業務と技術者の基盤は強いが、AIによる工数課金の縮小と買収負債が重い。10年先の株主価値から見ると割高 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 シー・エッチ・ロビンソン・ワールドワイドCHRW 北米最大のトラック仲介で、AI による人員減が利益に残るかが核心。資本コスト 9.25% の利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 12.5 倍)で測ると割高で、安全域はない 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 エンフェーズ・エナジーENPH 太陽光の電力変換に強いが、テスラとの競争と税控除終了で堀が細る。10年価値は約20.6億ドル、台帳時価総額比約52%低く割高 本質価値との差 −40.3% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 パーソンズPSN 受注残と使命性は強いが、人月依存・買収・案件損失を割り引くと本質価値は今の時価総額を約4割下回り、割高 本質価値との差 −40.8% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 カービーKEX 内陸液体貨物輸送の参入障壁と発電設備の成長力は魅力だが、設備更新と景気循環を織り込むと約38%の割高 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 ゲイツ・インダストリアルGTES 交換用ベルトとホースには長く続く競争力があるが、資本効率はまだ平凡だ。10年先の利益と正味の還元を評価すると、現状の時価総額には安全域がなく割高 本質価値との差 −42.1% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 ユーホール・ホールディング・カンパニーUHAL 北米随一の移動網は強いが、増分利回りと借金の重さが響き、10年価値は今の時価総額を4割下回る 本質価値との差 −42.1% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 レオナルドDRSDRS 受注残と唯一供給の堀は厚いが、10年の本質価値は現在の6割ほどで安全域が足りず割高 本質価値との差 −43.4% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 ジョンソンコントロールズJCI データセンター冷却が伸びるビル設備の優良会社。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −43.4% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 エイビス・バジェット・グループCAR 世界規模の車両運営網は残るが、弱い値決め力と重い負債が利益を先食いする。10年の期待値では現在の時価総額は割高 本質価値との差 −43.9% · 10 年 割高(年 +4.0%) 割高 ネクストパワーNXT 太陽光追尾装置の世界首位で事業の質は高い。ただし補助金消失と新規事業の競争が重く、10年価値は約68億ドル。現在の時価総額比44%低い「割高」。 本質価値との差 −44.0% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 ハウメット・エアロスペースHWM ガスタービンと航空エンジンの翼・部品で世界首位級の寡占。利益は急伸し堀も本物だが、時価総額約 880 億ドルは 2026 年の純利益の約 42 倍で、10 年後の利益ベースの PER(中立 15.4 倍)の 2.7 倍。大きく割高大きく割高 本質価値との差 −44.5% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 GEベルノバGEV ガスタービン受注残と電化で利益が伸びるが、山の利益に高い倍率を掛けない。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -49% で割高 本質価値との差 −44.8% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 フルアー・コープFLR LNG・原子力の大型受注は回復の足場になるが、工事損失の再発と設計工数のAI代替を考えると、10年の本質価値は約42%低く割高である。 本質価値との差 −45.0% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 イートンETN 北米の配電設備は寡占と受注で質が高いが、投資の山と債務を抱える。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -48% で割高 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 ITTITT 流体機器と防衛向け部品の堀は確かだが、大型買収後の負債と資本効率を織り込むと、10年の価値に対して現値は割高 本質価値との差 −45.2% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 ファスナルFAST 大口契約とオンサイトでシェアを取る産業用品流通。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 18.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -45% で割高 本質価値との差 −45.5% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 ライダー・システムR 車両整備網と長期契約は強みだが、重い設備負債と物流の価格競争を考えると、今の約104億ドルの時価総額には十分な安全域がなく割高 本質価値との差 −45.6% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 フローサーブFLS 世界の重要設備を支えるポンプ・バルブと保守網には長寿命の強みがある。しかし利益改善と成長を織り込んだ現在の時価総額には安全域が乏しく、10年価値では割高と判断する。 本質価値との差 −45.9% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 リーガル・レクスノードRRX 産業用の動力伝達には長い交換需要があるが、巨額買収の負債と薄い会計上の資本収益率が重い。10年価値は現在比約43%低く、割高と判断する。 本質価値との差 −46.6% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 ランドスター・システムLSTR 専門輸送と独立代理店の網には価値があるが、保険責任と仲介手数料の競争を織り込むと、安全域は乏しく割高とみる。 本質価値との差 −47.6% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 エヌヴェント・エレクトリックNVT 配電・冷却設備の成長と買収効果は魅力だが、巨額ののれんと設備投資の循環に注意したい。10年の本質価値では約48%割高。 本質価値との差 −48.3% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 JBハント・トランスポート・サービシズJBHT インターモーダルの回復と値上げ余地は本物だが、ならした利益に今の値段が先に届いており、貨物の山と鉄道再編の両方に弱く、利益ベースの倍率(10 年中立 12.5 倍)で測ると割高 本質価値との差 −48.3% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 クリーンハーバーズCLH 危険廃棄物焼却の許認可と全国網は強い堀だが、買収・再投資を要する利益を10年先まで評価すると、現在の時価総額には安全域が乏しく割高。 本質価値との差 −48.3% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 ロックウェル オートメーションROK 北米の制御装置 Logix とクラウドの Plex という堀はあるが、景気の振れが大きい。利益ベースの正当化 PER の 7.5 割(中立 10 年 13.3 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -47% で割高 本質価値との差 −48.6% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 クレイン・カンパニーCR 航空・防衛の認証部品には強い堀があるが、買収後の純負債と薄い株主還元を踏まえると現値には安全域がなく割高 本質価値との差 −48.6% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 ULSULS 安全認証という代え難い堀は強い。それでもAI代替、買収負担と利益成長を吟味すると、10年価値は現在の時価総額を大きく下回る。 本質価値との差 −49.0% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 エクスペディターズ・インターナショナル・オブ・ワシントンEXPD 資産を持たないフォワーダーの資本効率は優良だが、2026 年の運賃高騰の利益を先に払っている。ならした利益と利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 13 倍)で測ると割高 本質価値との差 −49.0% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 ユナイテッド・レンタルズURI 建機レンタル最大手で専門機材が 2 桁成長するが、借金で膨らむ ROE と建設の循環を利益ベースの PER(中立 12.0 倍)と悲観の確率で見ると、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −49.1% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 グランド・キャニオン・エデュケーションLOPE 大学向けの長期契約と看護実習施設は魅力だが、売上の約9割が一大学に集中し、AIによる業務内製化も重い。10年の価値では割高とみる。 本質価値との差 −49.2% · 10 年 割高(年 −0.4%) 割高 ニュー・オリエンタル・エデュケーション(新東方教育科技)EDU 授業のブランドと現金は強みだが、AI代替・少子化・中国規制で十年後の利益が細るため、本質価値からは割高 本質価値との差 −49.3% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 スターリング・インフラストラクチャーSTRL データセンター建設と買収で稼ぐ力は急拡大したが、工事利益率の持続性と顧客の設備投資循環を踏まえると、長期の本質価値に対して割高 本質価値との差 −49.5% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ブロードリッジ・ファイナンシャル・ソリューションズBR 議決権の配布という本物の堀は認めるが、取引後処理は AI の標的で、利益の倍率を下げて見ると割高(-50%) 本質価値との差 −49.8% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 サイエンス・アプリケーションズ・インターナショナルSAIC 防衛の重要システムには根が張るが、人月型ITのAI代替と厚い負債で価値は伸びにくい。10年価値は約30億ドル、現状は割高 本質価値との差 −50.1% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 CACIインターナショナルCACI 電子戦・宇宙技術への転換は魅力だが、人的サービスのAI代替と買収負債が重い。10年の本質価値は現値の約47%で、割高と判断 本質価値との差 −50.2% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 TALTAL 学而思の教室とAI学習端末は再成長したが、投資評価益を除く収益力と規制・AI代替を考えると割高(約52%) 本質価値との差 −50.3% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 ソルブ・エナジーMWH 受注残89億ドルは強いが、税制期限後の採算と還元の弱さを織り込むと総合価値は約20億ドルで、現時価総額より約55%低い 本質価値との差 −51.0% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 RELXRELX 保険データと査読の堀は強いが、法務検索・研究支援のAI代替と負債を織り込むと、10年価値は現在の時価総額に届かず割高 本質価値との差 −52.5% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 ワッツ・ウォーター・テクノロジーズWTS 規格と更新需要の堀は強いが、データセンター急伸を織り込む時価総額は10年価値を先取りし、総合価値は現在値を約58%下回る 本質価値との差 −53.1% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 ペイチェックスPAYX 小企業向けの給与は 1 人あたり課金の席型で、AI エージェントと新興勢力が削る前提で見ると割高(-54%) 本質価値との差 −53.8% · 10 年 割高(年 −1.6%) 割高 ワブテックWAB 受注残 309 億ドルと機関車の更新で伸びる、のれん込みの重い資本。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -55% で割高 本質価値との差 −53.9% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)ADP 給与処理の堀は本物だが、1 人あたり課金は AI エージェントに揺さぶられ、利益の倍率を下げて見ると割高(-54%) 本質価値との差 −54.2% · 10 年 割高(年 −1.9%) 割高 GXOロジスティクスGXO 倉庫運営の切り替え費用は強みだが、買収のれんと借金・リースが重く、利益の回復を織り込んでも今の評価には安全域が乏しい 本質価値との差 −54.5% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 ナイト・スウィフト・トランスポーテーションKNX 北米最大級のトラック輸送網と育成中のLTL事業は魅力だが、買収資本の収益性と競争の弱さを考えると、今の約100億ドルは割高 本質価値との差 −55.0% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 コンフォート・システムズUSAFIX データセンター向けの機械・電気工事は利益率 17% の山にいる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -62% で割高 本質価値との差 −55.2% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 ロバート・ハーフRHI 専門人材の信用と監査の需要は残るが、AIが工数を削る10年を織り込むと、本質価値は時価総額を約59%下回り割高 本質価値との差 −55.3% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 シュナイダー・ナショナルSNDR 貨物回復は始まったが堀は浅く、買収後の資本効率も低い。今の時価総額は10年価値に対して割高 本質価値との差 −56.6% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 FTIコンサルティングFCN 企業再建と訴訟の専門家集団は必要だが、AIによる工数代替と人材流出が堀を削る。借入を伴う自社株買いも重く、長期価値では割高 本質価値との差 −57.5% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 アクソン・エンタープライズAXON 時価総額 317 億ドルは GAAP の純利益(株式報酬を費用にした値)の 260 倍超。警察の束ね売りで 10 年伸びても、利益ベースの倍率では中立の 10 年後が今の値段に届かず割高 本質価値との差 −57.5% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 SPXテクノロジーズSPXC 冷却塔とインフラ検知の堀は厚いが、高額買収と増資を考慮すると、10年の期待価値は現在の時価総額を約6割下回り、割高と判断する。 本質価値との差 −58.0% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 ディア・アンド・カンパニーDE 2026 年が農機サイクルの底(純利益 約 49 億ドル)で、PER 35 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 12 倍)の 3 倍近くで、計算上は割高 本質価値との差 −58.5% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 サイアSAIA 全国LTL網は本物の参入障壁だが、投資回収と株主還元の遅さが重い。10年先の利益から測ると、現在の評価には安全域が乏しく割高である。 本質価値との差 −58.6% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ベリスク・アナリティックスVRSK 損保の標準データという本物の堀は認めるが、請求分析は AI 見積りで単価が下がり、利益の倍率を抑えると割高(-58%) 本質価値との差 −59.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 GOTUGOTU 教育需要は残るが、AIによる授業代替と中国の規制、集客費の重さが利益の持続性を損なう。10年の本質価値は約2.08億ドルで割高(約65%の下方差) 本質価値との差 −59.9% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 ハイコHEI 航空補修部品で約2万件の認証を持つ強い堀は本物だが、買収後の利益成長を織り込んでも10年の安全域は乏しく割高 本質価値との差 −60.2% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 バーティブ・ホールディングスVRT 電力と冷却を握る優良企業だが、AI 投資一本足の需要。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -60% で割高 本質価値との差 −61.2% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 トランスユニオンTRU 米国信用情報の寡占は堅いが、データ課金の伸びと買収資本効率には限界があり、10年価値では割高とみる 本質価値との差 −61.8% · 10 年 割高(年 −3.1%) 割高 フォージェント・パワー・ソリューションズFPS 特注配電設備とモジュール型電源の成長余地は大きいが、資本効率と株主還元には未検証の部分が残る。10年の確率加重価値は約27億ドル、基準時価総額比約64%低く、割高と判断する。 本質価値との差 −61.9% · 10 年 割高(年 −1.6%) 割高 NIQ グローバル・インテリジェンスNIQ 独自データの堀は厚いが、AI代替と純負債で本質価値は市場価値を66%下回り、割高 本質価値との差 −62.6% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 RBCベアリングスRBC 航空宇宙の認証と産業用交換部品には厚い堀があるが、買収のれんが重く還元も乏しい。10年価値は現行時価総額を大きく下回り割高。 本質価値との差 −63.9% · 10 年 割高(年 −3.3%) 割高 エーピーアイ・グループAPG 法定点検を入り口に保守を積み上げる優良な防災サービス会社だが、買収で膨らむ帳簿と普通株主への取り分を踏まえると、安全域は乏しく約61%の割高と判断する。 本質価値との差 −64.9% · 10 年 割高(年 −3.4%) 割高 アライアントALNT 精密駆動・制御の需要は10年後も残るが、薄い超過収益と買収依存が弱点。10年価値を割り戻すと今の時価総額を約68%下回り、割高。 本質価値との差 −65.4% · 10 年 割高(年 −2.4%) 割高 ブルーム・エナジーBE データセンター向け燃料電池は急拡大したが、受注と資金枠を恒久的な利益と取り違えない。10年後の営業規模を大きく見ても、基準日の時価総額には安全域がなく割高と判断する。 本質価値との差 −65.6% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 クアンタ・サービシーズPWR 受注残 534 億ドルで今年の利益は急増するが、現在の PER 約 54 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 12.0 倍)の 4 倍を超え、総合は今の時価総額に対し -66% で割高 本質価値との差 −65.7% · 10 年 割高(年 −3.4%) 割高 エクイファックスEFX 独自データと寡占の堀は認めるが、本人同意の直接取得という代替が数量を削り、利益の倍率を抑えると割高(-62%) 本質価値との差 −66.1% · 10 年 割高(年 −4.4%) 割高 パウエル・インダストリーズPOWL 特注受配電設備には安全と工程管理の強みがあるが、受注急増期の高利益率は続かない。10年後の価値を割り引くと約67%の割高。 本質価値との差 −67.6% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 エアロバイロメントAVAV 無人兵器の需要は10年先も伸びるが、競争と買収の代償が重い。利益の回復を織り込んでも安全域は乏しく、現値は割高 本質価値との差 −70.4% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 XPO INCXPO 全米を覆う小口混載網と値上げ力は魅力だが、欧州の低採算と負債を抱え、10年先の利益を大きく見込んでも今の評価には安全域がない。割高と判断する。 本質価値との差 −70.5% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 カーマン・ホールディングスKRMN 受注と認証の堀は強いが、買収後の純負債とGAAP利益では10年成長を織り込んでも割高 本質価値との差 −71.6% · 10 年 割高(年 −4.1%) 割高 ロアー・ホールディングスLOAR 認証済みのニッチ部品には強い堀があるが、買収価格と負債を背負う現在値には安全域がなく、割高 本質価値との差 −76.4% · 10 年 割高(年 −6.5%) 割高 オクロOKLO 小型炉の商用売電と燃料の量産は未証明。資金負担を含む10年の期待価値は現状を大きく下回り、割高と判断する。 本質価値との差 −78.2% · 10 年 割高(年 −3.8%) 割高 スペースXSPCX 再使用ロケットと衛星通信には強い堀がある。しかしAI計算基盤の巨額再投資に比べ株主の取り分が読みにくく、長期の本質価値では割高。 本質価値との差 −78.8% · 10 年 割高(年 −6.3%) 割高 エックス・エナジーXE 規制と燃料設備は前進したが、商用炉も契約単価もまだない。10年価値の総合は現在時価総額比約85%下で割高 本質価値との差 −85.5% · 10 年 割高(年 −8.8%) 割高 ロケット・ラボRKLB 小型ロケットの運用実績と衛星製造の成長は本物だが、中型機の実用化と大型買収を先取りした値段には安全域がなく、10年の本質価値では割高 本質価値との差 −88.6% · 10 年 割高(年 −11.4%) 割高 プラネット・ラボスPBCPL 衛星画像の独自データには堀があるが、政府契約への依存と重い再投資、株式希薄化を考えると割高。10年価値は現在より約92%低い 本質価値との差 −91.8% · 10 年 割高(年 −13.4%)

ほかの業種も見る(AI 銘柄分析の一覧)→

読んだ資料

  1. Kratos Defense & Security Solutions 2025 Form 10-K:事業構成、契約形態、財務、設備投資、資本政策
  2. Kratos Reports Second Quarter 2026 Financial Results、2026年8月4日:最新実績、受注残、ガイダンス、生産・投資計画
  3. U.S. Air Force、Air Force advances future of air superiority with CCA contracts、2026年6月17日:CCA量産と自律制御の競争構造

分析日 2026-10-23