株譜
AI 銘柄分析 · 資本財・サービス · 試作

TAL TAL

学而思の教室とAI学習端末は再成長したが、投資評価益を除く収益力と規制・AI代替を考えると割高(約52%)

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)4.91 ドル27 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-30)9.9 ドル55 億ドル差 −50.3%
10 年後から見ると 割高 価値 4.91 ドル27 億ドル · 差 −50.3% · 期待の年率 +0.2%
期待の年率リターン(10 年)+0.2%資本コスト比 −8.3 pt
推定の資本コスト8.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 8.5% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

TALは中国の「学而思」を核に、少人数の学習教室、オンライン講座、AI学習端末や教材を売る会社である。筆者の結論は割高だ。教室の回復と端末の普及は本物だが、直近の大きな純利益を恒常的な稼ぎと見なせず、10年間の技術と政策の変化に見合う安全域がない。

2021年の「双減」政策で中国本土の義務教育段階の学科補習を撤退した後、会社は探究型の講座と家庭向け学習機へ軸足を移した。直近は602の学習拠点を持ち、学習端末の週間稼働台数は200万台に達した。2026年5月末までの四半期も売上が前年同期比32%伸び、営業利益は1.37億ドルへ改善した。

ただし同四半期の純利益4.08億ドルには、約4.05億ドルの営業外収益が入る。前年度も投資の時価評価益が利益を大きく押し上げた。将来の利益には投資の値上がりを繰り返し織り込まず、学習料と教材・端末から得る利益だけを中心に据える。

10年後の中立では、教室の有料受講件数はAIによる個別指導の代替や少子化で減り、端末はシェアを保って補う。中立の売上は約30.5億ドル、純利益は約2.8億ドルとみる。大量の純現金は支えだが、前受授業料と中国内の資金拘束を除く必要がある。五つの筋書きの現在価値は約27.2億ドルで、基準時価総額56.3億ドルに対して約52%低い。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、教育への需要と、同じ教育会社の利益が長く続くことを混同してはならない。学習にお金を使う親は十年後もいる。しかし、2021年に利益の源だった学科補習が禁止された事実は、顧客から選ばれるブランドだけでは事業を守れないことを示した。今回の非学科教育や学習機も、制度と技術の両方に従属している。

持ち続けたい会社には、値上げを重ねても親が離れず、教室を増やすほど資本効率が上がる証拠が欲しい。TALには教室の稼働改善と端末シェアの実績がある半面、講座の継続率や同一店売上の長期推移、端末の世代更新後の粗利率が十分に開示されていない。増分ROICの確信が低い以上、成長のための支出を無条件に価値へ変換しない。

オーナー利益の出発点は、2026年2月期の純利益5.3億ドルではなく、営業利益2.8億ドルを中心とする再現性のある稼ぎだ。同年度の投資評価益約4.12億ドルは税前の評価差額で、来年も同額を生む授業料ではない。現金は厚く実際に自社株を買っているが、前受授業料の履行義務とVIE、創業者側の強い議決権を忘れてはいけない。

十年先に支払える値は、教室を失っても残る端末・教材の稼ぐ力と、実際に返せる現金の和で決まる。今の時価総額は好調な転換期をかなり先取りしている。質の高いブランドを認めても、不確かな利益に高い値を払う理由にはならない。

何で稼ぐ会社か

収益の柱は、学而思培優の少人数授業、個別指導、オンライン講座を含む「学習サービス・その他」と、学習端末、書籍、デジタル教材を含む「学習コンテンツ」である。2026年2月期の売上は前者が19.47億ドル、後者が10.62億ドル。前者の授業料は先払いされ、授業を提供するにつれて売上になる。この仕組みは当座の現金を厚くする反面、未実施授業という約束を生む。

授業事業では、親が講座ごとに申込み、教師の指導、教室の立地、継続して受けられる教材に対価を払う。2026年2月末の教室は602拠点で前年の526から増えた。オンライン授業や教育機関向けの小規模なSaaSも同じ開示項目に含まれるが、その売上だけは分けて報告されていない。受講件数と平均単価は会社が開示していないため、公開された拠点数と講座料金から推定する。

コンテンツの中心は「学而思」ブランドの学習タブレットだ。内製した教育内容をAIによる弱点診断や対話と組み合わせ、親が機器代金を払う。中国の2025年学習タブレット販売は632万台で、その17.9%を学而思が占めたとされる。販売数量から機器収入を約7.23億ドルと推定し、書籍・アプリ等の残りを約3.39億ドルと分けた。この内訳は会社の追加セグメント開示ではなく、独立した販売統計に基づく試算である。

2025年5月には米国の児童向け読書サービス「エピック」の主要事業を約0.96億ドルで取得した。海外のデジタル教材を拡充する動きだが、買収した顧客基盤が中国本体の受講料と同じ利益率で稼ぐ保証はない。教師を雇い場所を借りる教室と、製品の改良・販路・在庫に資金を要する端末とでは、追加投資に対する利益率も異なる。

優良さと弱いところ

長く残る強みは「学而思」の知名度と、教材を作り、講師を育て、親から紹介を得る仕組みである。2021年の事業転換後も教室数を増やし、学習端末の週間稼働台数を前年の110万台から200万台へ伸ばした実績は、ブランドが完全には失われなかった証拠だ。高価格帯の学習機で一定の販売シェアを持つことにも価値がある。

しかし、規制で守られる給与台帳や独占的なデータベースと違い、受講契約の乗換費用は低い。解約率5%未満という実績、年単位の移行負担、独占的な学習履歴など、AI時代の「記録の正本」に必要な証拠は複数確認できない。実際に2025年の端末販売台数シェアは作業幇が28.8%と学而思を上回り、科大訊飛も15.8%を取る。学習成果と端末の価格を競合から守れるかは未確定だ。

財務は強いが利益の質はまだ薄い。直近の自己資本は37.7億ドル、純現金は30.8億ドル。一方、2026年2月期の営業利益率は9.2%で、過去の規制ショックでは赤字に落ちた。投資評価益を除く稼ぐ力は帳簿のROE14.1%ほど強くなく、教室の固定費と端末の販促費が重い。

再投資の質は、教室増設だけなら十分とは言えない。新教室が集客し続ける期間、講師の採用育成費、端末の買い替え周期を考えれば、増分ROICが資本コストを超えると断言できない。好調な直近四半期には改善の兆しがあるが、それを10年後の保証とは見ない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

中国の保護者が教育にお金をかける意欲は続くが、対象となる子どもの数は減る。中国国家統計局によれば2025年の出生数は792万人。北京大学の家計調査では2017年から2025年にかけて非学科の校外教育参加率が22.4%から16.7%へ下がった。参加者の支出は集中しているため、高級講座は伸びても利用者全体が増えるとは限らない。

広い非学科教育市場は民間調査で2024年に6,463億元と推計される。ただし学校内の放課後活動、芸術やスポーツも含み、TALが直接競う少人数の科学・思考力講座の市場そのものではない。TALの学習サービス売上をそのまま割れば広義市場で数%未満になるが、狭い領域での全国シェアは開示されていない。新東方、ガオトゥ、地域の教室事業者との競争では、教室密度と教師の質がシェアを決める。

端末は競争の数字がよりはっきりしている。洛図科技の2025年全経路調査では、中国の学習タブレット市場は632.1万台、売上199.1億元。販売台数シェアは作業幇28.8%、学而思17.9%、科大訊飛15.8%である。学而思は中高価格帯が得意だが、2026年夏には高価格モデルで平均単価が上がる半面、月次の台数が振れる兆しもある。

2021年の双減政策で、本土の義務教育段階の営利学科補習は事業として成り立たなくなった。今後も非学科講座の認定や価格、授業内容の規制が広がり得る。生成AIの家庭教師機能は既存授業の工数を削り、スマートフォンの無料アプリは学習機の専用ハードを脅かす。保護者による監督や子ども同士の交流は残るため全需要が消えるとは見ないが、10年前と同じ市場成長を延ばすことはできない。

資本政策と M&A

資金の使い道は、大きな自社株買い、教室の増設、教材・AI開発、選択的な買収である。2026年2月期には約6.43億ドルを買い戻した一方、株式報酬は約0.43億ドル発生した。2024年にも約2.34億ドルを買い戻したが、2025年は少額だった。配当は定期的に出しておらず、株主還元が毎年一定という会社ではない。

2026年7月の発表では、2027年7月28日までの買戻し枠が約3.94億ドルに延長された。これは上限であり、全額買う約束ではない。長期的な利益成長率や還元性向に数値目標は見当たらず、2026年5月末四半期も複数年の利益予想は示されていない。2018〜2021年には合計約35億ドルの株式資金を調達し、2021年の転換債約23億ドルは同年に買い戻した。過去の希薄化と近年の買戻しを一体で評価する必要がある。

買収では2025年の米国の読書サービス「エピック」取得約0.96億ドルが目立つ。2021年の規制によって旧来の収益事業の価値が大きく毀損した歴史を踏まえると、多角化のための高値買収には慎重であるべきだ。中国の事業主体の一部はVIEという契約支配の形をとる。さらにB種普通株は1株10議決権を持ち、2026年4月時点でB種が議決権の約78%を握るため、ADS投資家が資本配分を改めさせる力は弱い。

本分析では、授業料の前受、リース約束、必要運転資金を考慮し、純現金30.8億ドルのうち20億ドルを余剰とした。実際の買戻しから現金の株主還元能力は認めるが、将来も同じペースとは仮定しない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

再建は数字の上でも進んだ。2026年2月期の学習サービスは増えた教室の受講者に支えられ、学習コンテンツは端末・教材の販売が伸びた。学習機の週間稼働台数が200万台に達したことは、買って終わりの商品ではなく、毎日触れる学習の入口になりつつある証拠だ。ブランドが講座と端末の両方を売れる会社は少ない。

端末市場では学而思の2025年台数シェア17.9%は作業幇に次ぐ水準にある。今後も高価格帯で学習の成果と安全性を示せば、保護者は無料の一般向けAIよりも専用教材を選び得る。端末から教室へ、教室から家庭の教材へ送客できれば、販促費の効率も上がる。新東方は2026年5月期に営業利益率11.4%まで回復しており、優れた全国ブランドなら成熟後も二桁の利益率を稼げる目安になる。

教育への規制は消えないが、すでに学科補習から非学科の探究・科学・読書へ事業を作り替えた。教室と教材を一緒に持つことが、価格だけの競争から逃れる支えになる。2026年5月末四半期には売上が32%増え、営業利益率も大きく改善した。利益から不要な投資評価益を除いても、事業そのものの回復は無視できない。

余剰現金を持ちながら自社株を買い戻していることも好材料だ。過去の大きな増資で得た資金を、今度は適切な価格で還元できれば少数株主の取り分は増す。端末の台数と単価がともに好調で、教室の集客も維持するなら、十年後には今より高い営業利益を生み得る。

慎重な見方

2021年の規制は、強い教材ブランドであっても一つの政策変更で収益の柱を失うことを示した。現在の学習サービスには非学科の探究講座が中心にあるが、内容が受験補習に近いと判断されれば再び厳しい監督を受ける。少人数指導の教師と賃借した教室は、受講者が減っても簡単には費用をゼロにできない。

AIエージェントが家庭教師のように振る舞えるようになると、保護者は定額の授業を減らし、家庭の端末や汎用アプリで必要な部分だけ教わる。TAL自身もAI学習機を売るが、専用ハードが使われ続ける保証はない。作業幇は2025年の台数シェア28.8%で首位に立ち、科大訊飛も高級機で競う。AIの能力を外部のモデルから買えるなら、教材以外の差は縮む。

人口の流れも逆風だ。出生数が減るほど数年後の小学生の母数が小さくなる。家計調査では校外教育の参加率は長い目で下がり、支出が一部の高所得世帯に偏る。授業料を物価どおり上げられる家族ばかりではなく、値上げは解約や安価な競合への移動を招き得る。

帳簿の純利益は、2026年2月期も続く四半期も投資の値上がりで膨らんだ。これを学習事業の利益と誤認すれば投資効率を見誤る。さらに、VIEの契約支配とB種株の議決権集中により、ADS投資家は会社に現金を返すよう命じられない。先払いの授業料と残存リース負担を考えると、帳簿上の現金を全額で買うわけにもいかない。

どちらに重みを置いたか

再建の実績と端末の販売シェアを高く評価する余地はある。ただし利益の中心には評価益を除いた営業の力を据えるべきであり、講師を要する授業にはAI代替、端末には専用機の陳腐化、両方には中国の制度変更が残る。悲観側の合計確率は42%とし、楽観側28%より厚い。これはAIによる中立の受講数量減をさらに罰したのではなく、規制再発、人口減、資本配分の支配といった別の不確実性を反映した。最終的には本質価値が基準時価総額の半分程度で、安全域は見出せない。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 7.99 ドル44 億ドル(+ 還元の換算額還元の合計 2.07 ドル11 億ドル)。 今の値に割り戻すと 4.91 ドル27 億ドル、今との差 −50.3%、 期待の年率 +0.2%(資本コスト 8.5%)→ 割高

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 10% 13.70 ドル76 億ドル 3.25 ドル18 億ドル +71.7% +6.3% 1.69 ドル9 億ドル
やや楽観 18% 10.72 ドル59 億ドル 3.07 ドル17 億ドル +39.7% +3.9% 2.48 ドル14 億ドル
中立 30% 8.93 ドル49 億ドル 2.53 ドル14 億ドル +16.1% +1.7% 3.44 ドル19 億ドル
やや悲観 26% 5.17 ドル29 億ドル 1.45 ドル8 億ドル −32.9% −4.3% 1.72 ドル10 億ドル
悲観 16% 4.14 ドル23 億ドル 0.36 ドル2 億ドル −54.4% −7.8% 0.72 ドル4 億ドル
加重平均100% 7.99 ドル44 億ドル2.07 ドル11 億ドル +1.9% +0.2% 10.06 ドル56 億ドル

今の株価時価総額 9.87 ドル55 億ドル(2026-10-30)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 10% 授業の魅力を守り、学習機の高級市場でシェアを伸ばす 利益 5 億ドル · PER 11.9 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 13.70 ドル76 億ドル

学而思培優の教室は、受講者の居場所と教師の目配りを提供する価値を守る。AIによる家庭学習が広がっても、議論や実験を伴う講座には通い続ける親がいる。受講登録は現在の95%を維持し、ブランドの品質への支払いが名目単価を34%引き上げる。学科補習の禁止は解けず、規制に適合した非学科の講座だけで稼ぐ。

端末は高価格帯を守り、中国全体の学習タブレット市場が年約750万台になったとき、学而思が約23%を取る。作業幇の低価格機と科大訊飛の高級機に勝つ必要があるが、教室と端末の教材が連携すれば実現余地がある。書籍・アプリは汎用AIとの差別化が進み、数量を現状程度保つ。海外のエピック事業も小さな補完にとどめ、大型買収はしない。

教室の高稼働と端末の高付加価値化により営業利益率は13%台へ伸び、10年目の純利益は4.95億ドルになる。純利益の10年累計35.25億ドルから、正味18億ドルを買戻しなどで返し、残りを増設・開発に投じる。評価益の再発を前提にせず、株式報酬を控除した利益だけを株主の取り分とする。

  • 学習教室・オンライン講座・その他サービス:数量 3.7(年間有料講座登録(百万人・件、推定))× 価格 6.69(1登録当たり年間売上(億ドル/百万件。4.992は約499ドル))→ 売上 25 億ドル・営業利益 4 億ドル。数量は起点の0.95倍・価格は1.34倍。教室はAI人月型で受講登録が変動。
  • AI学習タブレット・専用学習機:数量 1.8(年間学習端末販売台数(百万台、外部統計推定))× 価格 8.32(端末当たりTAL計上売上(億ドル/百万台。6.3986は約640ドル))→ 売上 15 億ドル・営業利益 2 億ドル。数量は起点の1.55倍・価格は1.30倍。学習機は全経路市場の規模と台数シェアで推計。
  • 書籍・デジタル教材・アプリ等:数量 8.5(書籍・教材・アプリ有料束(百万束、推定))× 価格 0.46(1束当たり売上(億ドル/百万束。0.3987は約40ドル))→ 売上 4 億ドル・営業利益 1 億ドル。数量は起点の1.00倍・価格は1.15倍。書籍は現物、画面型コンテンツはAI代替を含む。

倍率:余剰現金を除く事業ROE13.4%=(GAAP純利益4.95−余剰現金20×税後利息1.4%)÷(自己資本54.95−余剰現金20)。moat=weakのためRONIC=k8.5%+1/3×(事業ROE−k)=10.1%。AI代替を反映した長期名目g=0.5%を使うと、最終年利益に対する正当化PERは約11.94倍。利益の質と上限から11.94倍とする。時価総額=(純利益−余剰現金の税後利息)×倍率+余剰現金20億ドル。GAAPの株式報酬は費用のままで投資評価益は反復計上しない。

確率:実際の教室回復、学習機17.9%のシェアと200万台の週間稼働は評価する。ただしAI講座の独立売上は非開示で、人月型授業の楽観登録件数も現状の0.95倍までに制限するため10%。

やや楽観 18% 教室の縮小を単価と学習機の販売拡大で補う 利益 4 億ドル · PER 11.8 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 10.72 ドル59 億ドル

AIが宿題の解説や講師の単純作業を代わりにするため、教室の講座申込は減る。しかし学而思の実験、読書、討論型の少人数授業は、家庭だけでは代替しにくい。学校外の教室を少し絞りながらも、単価を31%上げて教員一人当たりの稼ぎを改善する。一般的な教材と異なり、人が付き添う価値を買う家計が一定数残る。

端末は中国の市場がおよそ720万台へ拡大し、学而思が21%程度の台数シェアを取る。作業幇の28.8%という現在の首位には届かなくても、高価格機で科大訊飛と競える。書籍や有料コンテンツは汎用AIに一部を失うが、授業と専用機に結びつく商品は残る。エピック買収の著作権を生かし、無理な追加M&Aは避ける。

売上は約36.9億ドル、営業利益は約4.35億ドルへ増える。投資の時価評価益を抜いた純利益は3.62億ドル、10年累計28.6億ドルと見込む。自社株買いと株式報酬・新株の影響を相殺した正味17億ドルを還元しながら、教室改装と端末世代更新を続ける。

  • 学習教室・オンライン講座・その他サービス:数量 3.2(年間有料講座登録(百万人・件、推定))× 価格 6.54(1登録当たり年間売上(億ドル/百万件。4.992は約499ドル))→ 売上 21 億ドル・営業利益 3 億ドル。数量は起点の0.83倍・価格は1.31倍。教室はAI人月型で受講登録が変動。
  • AI学習タブレット・専用学習機:数量 1.5(年間学習端末販売台数(百万台、外部統計推定))× 価格 7.87(端末当たりTAL計上売上(億ドル/百万台。6.3986は約640ドル))→ 売上 12 億ドル・営業利益 1 億ドル。数量は起点の1.36倍・価格は1.23倍。学習機は全経路市場の規模と台数シェアで推計。
  • 書籍・デジタル教材・アプリ等:数量 8.0(書籍・教材・アプリ有料束(百万束、推定))× 価格 0.45(1束当たり売上(億ドル/百万束。0.3987は約40ドル))→ 売上 4 億ドル・営業利益 0 億ドル。数量は起点の0.94倍・価格は1.13倍。書籍は現物、画面型コンテンツはAI代替を含む。

倍率:余剰現金を除く事業ROE11.4%=(GAAP純利益3.62−余剰現金20×税後利息1.4%)÷(自己資本49.3−余剰現金20)。moat=weakのためRONIC=k8.5%+1/3×(事業ROE−k)=9.5%。g=0.5%からの正当化PERは約11.90倍だが、全社の帳簿ROE7.3%はk8.5%以下なので上限を1/k=11.76倍へ制限する。純現金は二重計上せず、株式報酬を含むGAAP利益に倍率を適用する。

確率:非学科講座のブランドと端末の中価格帯以上での強みが続く可能性。ただし受講件数はAIで縮み、作業幇や新東方の対抗もあるため18%。

中立 30% 教室の登録減を端末の持ちこたえが埋める 利益 3 億ドル · PER 11.8 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 8.93 ドル49 億ドル

保護者は学力と好奇心を育てる場を求め続けるが、AI家庭教師が知識を教える時間の一部を代替する。学而思の登録件数は10年で28%減り、単価は27%上昇にとどまる。これは物価の41%上昇より弱い。教室の指導内容は残るが、給与処理のような長期の切替負担はなく、地域の講師や新東方へ顧客が流れる。

学習タブレットの中国市場は約680万台で落ち着き、学而思は18%強の台数シェアを保つ。専用ハードへの値下げ圧力があり、端末単価は20%上昇に抑えられる。作業幇が低価格機で首位を維持し、科大訊飛が高級機で争うため、過去の端末売上48%増を繰り返せない。デジタル教材は汎用AIに利用回数を取られ、売上が小幅に縮む。

売上は約30.5億ドル、営業利益は約3.27億ドル、税と利息を反映した純利益は2.78億ドルとなる。途中の利益累計24.4億ドルから正味14億ドルを還元し、残り10.4億ドルは端末の開発、教室改装、必要運転資金へ回す。投資評価益は継続しないと考え、会計上の大きな利益は繰り返さない。

  • 学習教室・オンライン講座・その他サービス:数量 2.8(年間有料講座登録(百万人・件、推定))× 価格 6.34(1登録当たり年間売上(億ドル/百万件。4.992は約499ドル))→ 売上 18 億ドル・営業利益 2 億ドル。数量は起点の0.72倍・価格は1.27倍。教室はAI人月型で受講登録が変動。
  • AI学習タブレット・専用学習機:数量 1.2(年間学習端末販売台数(百万台、外部統計推定))× 価格 7.68(端末当たりTAL計上売上(億ドル/百万台。6.3986は約640ドル))→ 売上 10 億ドル・営業利益 1 億ドル。数量は起点の1.10倍・価格は1.20倍。学習機は全経路市場の規模と台数シェアで推計。
  • 書籍・デジタル教材・アプリ等:数量 7.0(書籍・教材・アプリ有料束(百万束、推定))× 価格 0.45(1束当たり売上(億ドル/百万束。0.3987は約40ドル))→ 売上 3 億ドル・営業利益 0 億ドル。数量は起点の0.82倍・価格は1.12倍。書籍は現物、画面型コンテンツはAI代替を含む。

倍率:余剰現金を除く事業ROE8.9%=(GAAP純利益2.78−余剰現金20×税後利息1.4%)÷(自己資本48.1−余剰現金20)。moat=weakのためRONIC=k8.5%+1/3×(事業ROE−k)=8.6%。長期名目g=0.5%からの正当化PERは約11.84倍だが、全社帳簿ROE5.8%がk以下なので上限1/k=11.76倍とする。時価総額=(2.78−20×0.014)×11.76+20=49.40億ドル。現在の市場PERや同業倍率は根拠にしていない。

確率:出生減、AIによる個別指導の代替と教育規制を認める一方、端末の17.9%の既存シェアと教室の実在需要が残る。どちらも完全には勝たない中立を30%とする。

やや悲観 26% 非学科講座が細り、学習機も価格競争へ 利益 2 億ドル · PER 9.8 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 5.17 ドル29 億ドル

非学科教育の届け出と広告の監督が厳しくなり、地方の学習教室では十分な受講者を集められない。AI指導が実用化するだけでなく、新東方や地域教室へ顧客が移る。授業登録は現状の57%となり、家計の節約で単価の上昇も16%にとどまる。教師・家賃の固定費を削りきれず、教室の利益率は一桁台へ近づく。

中国のタブレット市場は約600万台まで縮み、学而思のシェアも15%弱へ落ちる。作業幇が低価格帯で優勢になり、科大訊飛が高級機の差別化を進める。端末の販売数量は現在の78%、価格も8%増にとどまる。アプリと書籍は無料AIに顧客を取られ、登録者と価格がともに弱い。

売上は約21.5億ドル、営業利益は約1.64億ドル、純利益は1.6億ドルへ減る。規制に備えた撤退費用と重複教室の閉鎖で途中に利益の谷があり、10年累計の純利益は16億ドルにとどまる。正味の還元は8億ドルへ縮小し、運転資金と再編のために余剰現金も15億ドルまで減る。

  • 学習教室・オンライン講座・その他サービス:数量 2.2(年間有料講座登録(百万人・件、推定))× 価格 5.79(1登録当たり年間売上(億ドル/百万件。4.992は約499ドル))→ 売上 13 億ドル・営業利益 1 億ドル。数量は起点の0.57倍・価格は1.16倍。教室はAI人月型で受講登録が変動。
  • AI学習タブレット・専用学習機:数量 0.9(年間学習端末販売台数(百万台、外部統計推定))× 価格 6.91(端末当たりTAL計上売上(億ドル/百万台。6.3986は約640ドル))→ 売上 6 億ドル・営業利益 0 億ドル。数量は起点の0.78倍・価格は1.08倍。学習機は全経路市場の規模と台数シェアで推計。
  • 書籍・デジタル教材・アプリ等:数量 6.0(書籍・教材・アプリ有料束(百万束、推定))× 価格 0.42(1束当たり売上(億ドル/百万束。0.3987は約40ドル))→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。数量は起点の0.70倍・価格は1.05倍。書籍は現物、画面型コンテンツはAI代替を含む。

倍率:余剰現金を15億ドルへ減らすと、事業ROE=(1.60−15×0.014)÷(45.7−15)=4.5%。RONIC=k8.5%+1/3×(事業ROE−k)=7.2%。長期g=0.5%の正当化PERは約11.69倍だが、教室の固定費、端末の販売競争、利益回復の不確実性から9.8倍に抑える。中立より低い倍率とし、現金の税後利息を除く事業利益に掛けた価値へ15億ドルの余剰現金を加える。

確率:少子化と中国家計の節約に加え、既存講座の内容審査・許認可が厳しくなる可能性がある。AI代替の数量減を既に中立で織り込んでおり、追加分はシェア喪失とコスト固定化を主因として26%。

悲観 16% 教育規制とAI家庭教師が重なり、再び資産価値が中心になる 利益 −1 億ドル · PBR 0.7 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 4.14 ドル23 億ドル

講座内容の監督が厳格化し、義務教育向けに売っていた非学科プログラムの一部が実質的な学科補習と判定される。教室の大幅な閉鎖が進む一方、AIエージェントが家の端末やスマートフォンから低価格で指導する。受講件数は45%まで減り、授業料の値上げも通らない。人員整理後も賃貸契約が残り、教室の利益率は2%台に縮む。

タブレットは汎用AIアプリへの移行で専用機の存在理由を失い、市場は540万台へ低下する。作業幇と科大訊飛が残る高級機の需要を取り、学而思の販売シェアは約9%へ落ちる。端末は台数42%、単価87%となり赤字に陥る。書籍とデジタル教材も課金を維持できない。米国のエピック買収は損益を埋めず、追加買収も止まる。

売上は約12.9億ドル、営業損失は約0.24億ドル、税負担と投資の追加減損で10年目の純損失は1.2億ドルとなる。初期の利益を後半の赤字と減損が食いつぶし、10年のGAAP純損益累計はマイナス2億ドル。正味の株主還元も初期の2億ドルにとどまる。事業の稼ぐ価値より現金と売れる資産が中心になり、帳簿の自己資本も減る。

  • 学習教室・オンライン講座・その他サービス:数量 1.8(年間有料講座登録(百万人・件、推定))× 価格 4.99(1登録当たり年間売上(億ドル/百万件。4.992は約499ドル))→ 売上 9 億ドル・営業利益 0 億ドル。数量は起点の0.45倍・価格は1.00倍。教室はAI人月型で受講登録が変動。
  • AI学習タブレット・専用学習機:数量 0.5(年間学習端末販売台数(百万台、外部統計推定))× 価格 5.57(端末当たりTAL計上売上(億ドル/百万台。6.3986は約640ドル))→ 売上 3 億ドル・営業利益 0 億ドル。数量は起点の0.42倍・価格は0.87倍。学習機は全経路市場の規模と台数シェアで推計。
  • 書籍・デジタル教材・アプリ等:数量 3.8(書籍・教材・アプリ有料束(百万束、推定))× 価格 0.39(1束当たり売上(億ドル/百万束。0.3987は約40ドル))→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。数量は起点の0.45倍・価格は0.97倍。書籍は現物、画面型コンテンツはAI代替を含む。

倍率:末期はGAAP最終損失1.2億ドルでPERが意味を持たず、2026年の自己資本37.7億ドルから期間損益−2億ドルと正味還元2億ドルを差し引いた33.7億ドルを基礎とする資産基準。規制による収益力喪失、VIEと売却困難な資産を考慮したPBR0.68で、今の市場PBRは参照していない。売却可能資産・純現金の保守的な床20.5億ドルは上回る。

確率:2021年に一度事業の柱を失った実例があり、制度変更とAI普及の同時進行は無視できない。一方、純現金と専用機の実在販売があるため全面破綻を標準にはせず16%。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

学習教室・オンライン講座・その他サービス

学而思培優の少人数授業、個別指導、オンライン講座と少額の企業向けSaaS。受講料を先払いしてもらい履行時に収益認識する。

数量年間有料講座登録(百万人・件、推定)価格1登録当たり年間売上(億ドル/百万件。4.992は約499ドル)売上営業利益
今 2025/12 3.9 4.99 19 2
10 年後 中立 2.8 6.34 18 2

取り方:TAL Form20-Fの学習サービス・その他売上19.46958億ドルと602教室を使用。1教室年約6,480件の講座登録に相当する全社390万件と、平均受講単価約499ドルを採用するが、会社は契約数も平均単価も開示しないため推定値である。2023年の学而思コース販売例は1講座1680〜4788元と幅があり、期間・オンライン混合により約3500元相当を採用した。営業利益2.05億ドルは全社2.76億ドルを元に教師・家賃と本社費の構造から配賦した推計でありセグメント開示ではない。【AIエージェント代替:人月・工数で売る教育】中立登録件数0.72倍、単価1.27倍、当区分の永久名目成長0%。2021年規制、AI個別指導、少子化を数量で扱い、教室での監督・交流が残る点から数量縮小幅は指定範囲の上寄り。元資料 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1499620/000110465926073410/tal-20260228x20f.htm ; コース例 https://www.chinabaogao.com/baogao/202310/667310.html

AI学習タブレット・専用学習機

学而思ブランドの学習専用機器。AIによる問題診断や解説を内蔵して販売し、ハードと学習内容の対価を受け取る。

数量年間学習端末販売台数(百万台、外部統計推定)価格端末当たりTAL計上売上(億ドル/百万台。6.3986は約640ドル)売上営業利益
今 2025/12 1.1 6.40 7 1
10 年後 中立 1.2 7.68 10 1

取り方:洛図科技の2025年中国全経路学習タブレット販売632.1万台×学而思販売台数シェア17.9%=約113.1万台。学而思高価格帯の2025年前後の小売価格を約4500元、1ドル7.1元として約634〜640ドル/台、出荷経路による値引きと同梱デジタル対価を近似して7.23億ドルを推計した。学習コンテンツ総売上10.6195億ドルの内数で、端末だけの会社開示はない。営業利益0.55億ドルは販促・端末原価を織り込んだ推定。【AIエージェント代替:物理製品】教室の人月・SaaSの席課金ではなく物理の端末販売。中立台数1.10倍、価格1.20倍。専用機が汎用AIアプリに負ければ台数と価格がともに落ちる。2025年競合は作業幇28.8%、科大訊飛15.8%。統計 https://pad.zol.com.cn/1138/11387848.html

書籍・デジタル教材・アプリ等

紙の学習書、書籍と連携する学習コンテンツ、学習アプリやデジタル学習体験。端末以外の学習コンテンツの推定区分。

数量書籍・教材・アプリ有料束(百万束、推定)価格1束当たり売上(億ドル/百万束。0.3987は約40ドル)売上営業利益
今 2025/12 8.5 0.40 3 0
10 年後 中立 7.0 0.45 3 0

取り方:Form20-Fの学習コンテンツ10.6195億ドルから、外部の台数×単価で独立推計した学習機7.2304億ドルを控除した約3.3891億ドルを、書籍とデジタルコンテンツに対応させた。実店舗の商品価格は単冊約30〜170元、年購読・教材セットは約288元など幅があるため、複数冊とアプリを含む平均約283元(約40ドル)の有料束を想定し年間約850万束と逆算した。単位と内訳は確定値ではない。営業利益0.1604億ドルも費用配賦による推定。【AIエージェント代替:操作画面・コンテンツ】中立数量0.82倍、価格1.12倍、長期名目成長0%。本や著作権部分は完全な席型ではないが、AI要約・自動生成による有料利用減を同じ区分に保守的に織り込む。商品例 https://detail.youzan.com/show/goods/newest?kdt_id=101632903&p=2

リスクと懸念

AIエージェント代替と授業料課金の弱体化

学而思培優が売るのは、人が教える講座とその時間である。汎用のAI家庭教師が問題の説明や添削を安く行うなら、親は登録講座数を減らす。中立の登録件数を10年で0.72倍、単価を1.27倍とし、長期の名目成長は0%とする。教室での交流・監督という体験は残るが、切替費用の低さを無視できない。

学科補習への再規制と許認可

2021年の双減政策では本土の義務教育段階の学科補習が禁じられ、旧事業の売上が激減した。現在の思考力・科学・読書講座も、所管当局が学科補習への迂回と判断すれば内容変更や停止が必要になる。予告しにくい行政判断は割引率への恣意的な上乗せではなく、悲観の受講件数と確率で扱う。

少子化と教育費の支出集中

中国の2025年出生数は792万人で、将来の就学人口は減少圧力にさらされる。北京大学の調査では非学科の校外教育参加率も長期で下がり、支出は高所得層に偏る。大都市の高価格講座が伸びても全国の有料受講件数はそれに比例しない。教室増設を続けて空席が増えれば営業利益と投下資本効率が同時に悪くなる。

学習機と無料AIアプリの競争

2025年の中国学習タブレット販売台数シェアは学而思17.9%、作業幇28.8%、科大訊飛15.8%だった。TALには高価格帯の強みがあるが、生成AIの問題解説がスマートフォンで無料になれば専用機の買い替え需要が細る。悲観では学而思の販売台数を現在の42%にし、値上げどころか価格も下げる。

VIE契約、議決権集中と現金の帰属

TALのADSは中国の教育学校そのものへの直接持分ではなく、ケイマン持株会社の証券である。中国事業の一部をVIE契約で支配し、B種普通株には10倍の議決権がある。2026年4月時点のB種の議決権は約78%。現金の一部は中国内にあり、税と移動制限があるため、貸借対照表の現金がそのまま少数株主へ渡るとは限らない。

投資評価益に左右されるGAAP純利益

2026年2月期のGAAP純利益5.3億ドルには税前約4.12億ドルの投資評価益が含まれた。2026年5月末四半期の純利益4.08億ドルにも大きな営業外収益がある。投資評価益は学習料のように翌期も自然に繰り返される収益ではない。四半期純利益だけを年率換算すると十年後の価値を過大に見積もる。

前受授業料と賃貸教室の固定負担

2026年5月末の前受収益は12.19億ドルへ増えた。これは顧客が既に支払った現金で、授業の提供や返金を伴う。加えて2026年2月末の賃貸リース債務は約3.87億ドルで、営業拠点を閉じても支払いが残り得る。悲観の資産価値では前受収益を控除し、リースは既に純負債に含めて二重に引かない。

今後の分かれ目

2026年10月29日の次回決算で売上が成長しても営業利益が悪化し、投資評価益だけで純利益を支えていたら
一過性の利益を伸ばさず中立の営業利益率を下げる。再建成功の確率を縮め、やや悲観へ移す。
学習教室の既存店受講件数が3年連続減り、会社全体の登録件数が中立の道筋を下回れば
人月型授業の数量減少が速まったと判定し、2036年の学習サービスの収益と利益率を引き下げる。
学而思の学習タブレット販売シェアが17.9%から22%超へ上がり、価格を維持できれば
端末の数量をやや楽観以上へ引き上げる。汎用AIに負けない実績が確認できるまで長期の成長率は大幅に上げない。
生成AIアプリが無料で教科別の学習診断を提供し、学而思の学習機販売台数が前年比で2年続けて減れば
専用機の代替が始まったとして中立の台数倍率と単価を下げ、端末営業利益率を悲観寄りに見直す。
中国当局が非学科講座の内容審査・料金規制を強め、教室の新規開設停止や閉鎖が発生したら
収益性の高い教室の価値を削り、構造的な負け筋の確率を大きく引き上げる。
買戻枠を使い切る一方で株式報酬と大型買収の株式発行が大きく増えたら
額面の買戻しではなく純還元を再計算する。少数株主に残る資本配分の質が低下したとして還元価値を下げる。
中国本土にある資金が拘束され、海外の持株会社からADSへの株主還元が数年止まれば
余剰現金の戻り方を1.0から0.5へ引き下げ、回収可能な床を低く見直す。

見ておくもの

  • 2026年10月29日公表予定の2027年度第2四半期:教室の受講者と実質営業利益率、投資評価益を分けて確認する
  • 学而思培優の教室数、既存教室受講件数、契約継続率、前受授業料の伸び
  • 中国の双減政策の運用と非学科類講座の許認可・価格規制
  • 学習タブレットの全経路出荷台数と学而思・作業幇・科大訊飛の販売台数シェア
  • 学習機の週次稼働台数と次世代機の更新率、平均実現単価、在庫
  • 家庭教師AIの普及と教材アプリ課金の下落、SaaS・オンライン講座の粗利
  • 株式報酬差引後の自社株買い、余剰現金残高と中国内外の資金移動、VIE関係の変更

倍率と資本コストの決め方

手元の株価や過去・同業のPERを起点にせず、教師の授業契約、学習機の販売台数、教材の有料単位から利益を出した。市場規模と競合シェアは授業では大まかな広義市場、端末では2025年の全経路の台数を利用した。教育を人事・データ・情報サービスと一括りにはできず、ADPの法対応の堀をTALへ転用していない。

資本コストは8.5%、AI対象の長期成長は主として0%、全社g_longは端末分だけ0.5%。式はRONIC=k+1/3×(事業ROE−k)、PER=(1−g/RONIC)/(k−g)×(1+g)。全社ROEがkに届かない筋書きは1/kを上限にする。純現金は余剰20億ドルだけ別に時価総額へ加算し、税後利息相当1.4%を純利益から引く。教室のASC842リースは家賃を既に損益へ入れ、悲観にも残した。

資本コスト 8.5% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。米国株共通8.0%+循環0.5%、他3項目0=8.5%。βを使わず、VIE・中国の教育政策・ADS支配の固有危険は筋書きと確率へ振り分けた。

同じ業種(資本財・サービス)の AI 分析

割安 ライアンエアー・ホールディングスRYAAY 欧州最大の低運賃航空網と厚い財務が競争力を支える。燃料・脱炭素の費用を織り込んでも十年先の稼ぐ力には余地があり、割安と見る。 本質価値との差 +56.7% · 10 年 割安(年 +14.2%) 割安 ブライト・ホライズン・ファミリー・ソリューションズBFAM 代替保育の企業契約と供給網は強いが、英国の安全管理問題が信用を揺らす。十年先の利益と還元で見れば、現在の評価はほぼ適正だが安全域は薄い。 本質価値との差 +33.9% · 10 年 割安(年 +12.2%) やや割安 ウーバー・テクノロジーズUBER 実力の利益は見かけの半分。未成立の買収を外した単体で、自動運転で取り分が削られる負けを厚く見ると、利益ベースの倍率では今の値段をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +25.8% · 10 年 やや割安(年 +11.3%) やや割安 レノックス・インターナショナルLII 住宅は在庫調整の谷、商業用は 2 桁で伸びる空調。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 15.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +21% でやや割安 本質価値との差 +25.7% · 10 年 やや割安(年 +12.3%) やや割安 グルポ・アエロポルトゥアリオ・デル・スレステASR 空港の地域独占は強いが、コロンビアの権益満了と大型買収後の負債は重い。利益と還元から測る本質価値は現在の時価総額を約16%上回り、やや割安 本質価値との差 +21.1% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 ペンテアPNR プール機器の在庫調整と水事業の安定収益。買い足しと住宅の景気が振れる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 4 割強上回り、割安 本質価値との差 +18.8% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 コパートCPRT 堀の厚い事故車オークションの寡占で、余った現金 40 億ドルを戻り方 0.5 で足し、台数の弱さを織り込んでも、利益ベースの本質価値は今の値段を 3 割弱上回る 本質価値との差 +18.1% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 ADTADT ADTは監視契約の積み上げと値上げで稼ぐ警備会社である。負債と解約率は重いが、10年の株主価値には約65%の安全域があり割安と見る。 本質価値との差 +16.5% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスUAL 山の年でなくならした利益で測ると、国際線とプレミアムで稼ぐ航空会社の本質価値は今の値段を 1 割強上回る。ただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いたただし燃料・賃金・景気の悲観を厚く置いた 本質価値との差 +15.0% · 10 年 やや割安(年 +11.3%) やや割安 ハネウェル エアロスペースHONA 民間機の装備品とアフターマーケット・防衛の 3 本柱で稼ぐが、分離で純負債 約 148 億ドルと自己資本のマイナスを背負い、2026 年の見通しを下げた直後の新会社 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 サービス・コーポレーション・インターナショナルSCI 北米最大の葬祭会社。墓地・生前契約には強い堀があるが、火葬への移行と重い負債が成長を制約する。10年の期待価値は現在を約4%上回る適正水準 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 ロッキード・マーチンLMT 受注残 2,300 億ドルと防空ミサイルの増産で利益が戻る防衛の王道銘柄。F-35 一本足の傷はあるが、利益ベースの倍率(10 年中立 20.3 倍)で測っても本質価値は今の時価総額を 3 割ほど上回る(割安) 本質価値との差 +14.0% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 オーチス・ワールドワイドOTIS 保守の継続収入が利益の大半を稼ぐ優良事業。中国の新設不況と KONE・TKE 統合の競争で悲観側を厚く置いても、総合は今の時価総額に対し +22% でやや割安 本質価値との差 +13.4% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 ウィルスコット・ホールディングス・コーポレーションWSC 長期賃貸の堀は残る。高借金と実行不振を厚く見ても、10月23日時点の価値差は約25%で、やや割安 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 ZTOZTO 中国宅配の最大規模と仕分け網は強いが、値上げの自立性とVIEには限界がある。10年の還元を含めればやや割安 本質価値との差 +10.9% · 10 年 やや割安(年 +9.8%) やや割安 キャリア・グローバルCARR 売却後の空調はデータセンターと更新需要で伸びる優良株。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +9% で適正 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) 適正 ノースロップ・グラマンNOC B-21 と Sentinel で米国の核抑止の 2 本柱を持つ防衛の主契約者。受注残は史上最高だが利益率は薄く、利益ベースの倍率では本質価値は今の時価総額をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 アリソン・トランスミッション・ホールディングスALSN 北米の高い変速機シェアは強いが、2026年の大型買収で借金と競争事業が増えた。10年の価値はほぼ適正で安全域は薄い。 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 KBRKBR アンモニア技術の強い堀と政府向け契約を持つが、2027年の分社とAI代替には不確実性が残る。10年の本質価値は現値比約7%高い適正圏で、安全域は薄い 本質価値との差 +8.4% · 10 年 適正(年 +10.1%) 適正 テクストロンTXT 時価総額 131 億ドルは GAAP の純利益の 14 倍。ジェット・MV-75・工業を抱える複合企業は、利益ベースの倍率(10 年中立 12.6 倍)で測ると本質価値が今の約 1.2 倍に出てやや割安 本質価値との差 +7.5% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 ローリンズROL 家庭と店舗に張りつく定期契約の害虫駆除は景気に強く、買収の支出を利益から引き、利益ベースの倍率(中立 23 倍)で測ると、本質価値は今の値段を 1 割弱上回る水準で適正 本質価値との差 +5.7% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 アキュイティーAYI 照明の販路と建物制御には長く続く強みがある。ただし成長の買収依存とAIによる競争を考えると、現在の評価はおおむね適正で安全域が薄い。 本質価値との差 +4.6% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 アメリカン・エアーラインズ・グループAAL 北米最大級の路線網とマイル事業は残るが、燃料高と巨額負債が株主利益を奪う。10年の期待値はほぼ今の値段で安全域は薄い(適正) 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +10.4%) 適正 カーライルCSL 商業屋根の更新需要と高い資本効率は魅力だが、防水材の採算と大口顧客への依存に弱さが残る。10年の本質価値は現値を約8%上回り、評価は適正 本質価値との差 +1.5% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ユナイテッド・パーセル・サービスUPS アマゾンの荷物の削減を終え利益が戻り始めた宅配の最大手。利益ベースの倍率で測ると純利益 15 倍の今の値段はやや安いが、アマゾン自前網との競争を重く見て確率を悲観側に置いた 本質価値との差 −0.2% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 CNHインダストリアルCNH 農機の世界的な販売・整備網と精密農業への投資には長期価値があるが、景気循環と金融子会社の信用リスクを考えると現状は適正圏 本質価値との差 −1.4% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 フォーチュン・ブランズ・イノベーションズFBIN モーエンの値決め力は本物だが、住宅循環とFiberon減損が重い。10年の期待価値は約51億ドルで現在の52億ドルとほぼ同じ、適正圏 本質価値との差 −2.3% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 ゼネラル・ダイナミクスGD ガルフストリームと潜水艦で稼ぐ防衛・ビジネスジェットの複合企業。受注残 1,365 億ドルで利益の見通しは堅く、利益ベースの倍率(資本コスト 7.75%、中立は上限の 9 割弱)で測ると今の値段は適正の範囲 本質価値との差 −5.9% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 アメンタム・ホールディングスAMTM 核・防衛の現場力は残るが、人月型デジタルのAI代替と重い負債を織り込むと、現在の時価総額はやや割高 本質価値との差 −5.9% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 コア・メインCNM 水道インフラの更新と全国配送網は長く残る強みだが、買収の資本効率と債務を踏まえた10年価値は現値とほぼ並び、評価は適正 本質価値との差 −7.1% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ミューラー・インダストリーズMLI 北米の銅配管・真鍮加工で高い利益と純現金を稼ぐが、樹脂への代替と買収収益率を見れば、10年価値は現状に近く安全域は薄い 本質価値との差 −8.9% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 ザイレムXYL 水の設備・計測・サービスで景気に強いが、のれん込みの資本効率は低い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -20% でやや割高 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) やや割高 SAROSARO 整備認可と長期契約は強いが、OEMへの依存と借金が残り、10年先の利益と悲観の深さを考えるとやや割高 本質価値との差 −10.1% · 10 年 やや割高(年 +7.5%) やや割高 パッカーPCAR 北米クラス 8 の循環と DAF の欧州で稼ぐ堅実な首位級。事業は優良だが、利益ベースの上限の内側(中立は 7.6 割)で測ると、今の値段は 2 割弱高く、やや割高 本質価値との差 −10.2% · 10 年 やや割高(年 +7.3%) やや割高 ハベルHUBB 電力会社の送配電部材とデータセンター配線で稼ぐ高収益企業。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 16.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -18% でやや割高 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ユニオン・パシフィックUNP 線路という最高級の堀を持ち、未成立の NSC 合併を除いた単独の姿で測ると、純利益の 24 倍の今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 ビルダーズ・ファースト・ソースBLDR 米国最大級の住宅建材の流通・加工。着工の谷と重い借金。利益ベースの正当化 PER の 9 割(中立 10 年 9.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +3% で適正 本質価値との差 −10.6% · 10 年 やや割高(年 +9.0%) やや割高 スリーエムMMM PFAS の訴訟支払いを抱えつつ利益率は上向き。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段に近く、適正 本質価値との差 −11.0% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 グレコGGG 交換部品と精密流体制御に強い優良企業。10年後も競争力は残るが、買収の採算と建設需要に不確実性があり、現状はやや割高 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 ドナルドソンDCI 交換フィルターの継続需要と技術力は魅力だが、高値の買収と産業需要の変動を考えると、10年先の価値に対して現在の株価はやや割高 本質価値との差 −11.9% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 H&RブロックHRB 申告の専門家と店舗網には価値が残るが、AIによる工数減を考えると長期の安全域は薄く、評価はやや割高 本質価値との差 −11.9% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 アドバンスト・ドレナージ・システムWMS 水管理の全国網と許認可は強いが、買収込みの成長を多く織り込み、総合価値は今の時価総額を約9%下回る適正 本質価値との差 −12.1% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 バルモント・インダストリーズVMI 送電鋼構造物と灌漑設備の強みは長持ちする。しかし増産の実行と農業循環には不確実性があり、10年価値では安全域が足りず、やや割高と見る。 本質価値との差 −13.1% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 W・W・グレインジャーGWW 北米の産業用品流通で堀の深い優良企業。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 20.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −13.3% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 クラリベートCLVT 学術情報と知財データの堀は残るが、巨額買収の後遺症とAI代替が重い。事業売却後も安全域は不足し、約25%のやや割高 本質価値との差 −13.5% · 10 年 やや割高(年 +7.1%) やや割高 GEエアロスペースGE 民間エンジン整備という最良の事業を持つが、PER 39 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 21 倍)の 1.8 倍で、計算上はやや割高 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 スナップオンSNA 整備士へのバン販売の堀と厚い現金で利益率 22% を保つ。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 ファーガソン・エンタープライズ・インクFERG 上下水道と建築設備の全国流通網には長期の強みがある。だが買収と設備投資の成果を織り込んだ現値は、10年の利益・還元を割り引くとやや割高である。 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 デルタ航空DAL 山の年でなくならした利益で測ると、燃料高でも優良な航空会社の価値は今の値段とほぼ釣り合う。利益ベースの PER は 10 倍台で、循環と燃料の悲観を厚く置いた 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 マスコ・コーポレーションMAS 改修需要に乗るブランド製品。ホームデポ頼みと住宅循環が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 16.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -6% で適正 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 アラスカ・エア・グループALK 西海岸とハワイの路線網は強いが、燃料高と巨額の機材投資が株主利益を圧迫する。10年の回復を織り込んでもやや割高。 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +8.0%) やや割高 A.O.スミスAOS 北米最大の給湯器メーカー。中国の不振とヒートポンプ移行が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.7 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -11% でやや割高 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ヴェラルトVLTO 定期収入が約 6 割の水質・製品識別の会社。利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると、今の値段(PER 26.9 倍)はやや高いが適正の範囲 本質価値との差 −16.6% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 アグコAGCO 欧州フェントのブランドと交換部品には堀があるが、農機の深い循環と米州の収益悪化が重い。10年価値は現値を下回り、やや割高 本質価値との差 −17.7% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 トランスダイム・グループTDG 独占に近い航空機部品の補修収入で稼ぐ高収益の複利機械。ただし純負債は EBITDA の約 5.8 倍で、利益ベースの倍率(10 年中立 15.3 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 2 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −18.0% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 カミンズCMI 発電は受注が 2028 年下期まで埋まり利益は拡大中だが、北米トラックの循環が深く、利益ベースの本質価値は今の時価総額を 2 割強下回るやや割高 本質価値との差 −18.2% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ITWイリノイ・ツール・ワークスITW 利益率は高いが売上の伸びの実績が弱い。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −18.6% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 リフトLYFT 配車の需要は伸びるが、利益の実力はまだ薄い。自動運転による仲介手数料の低下と保険負担を織り込むと、本質価値は現在の時価総額を下回る(やや割高) 本質価値との差 −19.4% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ミドルビーMIDD 食品加工事業の分離で業務用厨房に集中。強いブランドと更新需要は魅力だが、買収負債と競争を織り込むとやや割高 本質価値との差 −19.5% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 L3ハリス・テクノロジーズLHX 宇宙・通信・ミサイル推進の 3 本柱で受注残 420 億ドル。固体ロケットモーターの増産が利益を押し上げるが、利益ベースの倍率(10 年中立 15.4 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 1 割ほど下回る(やや割高) 本質価値との差 −19.5% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 ワッコWSO 北米最大の空調機器卸で更新需要と販売網に強みがあるが、キャリア依存と買収資本の負担を考えると、10年価値は現在より約25%低く、やや割高 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 インガソール・ランドIR 圧縮機・真空・ポンプで世界の上位を争う質の高い産業機械。買収で伸びる分は買収の現金を引いて評価すると、利益ベースの上限で見ると今の値段は高く、やや割高 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ウェイスト・マネジメントWM 堀は厚く価格の力も強い。資本コスト 7.5% で利益ベースの正当化 PER(中立 21 倍)を測ると、PER 34 倍の今の値段はやや割高の範囲 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 アプライド・インダストリアル・テクノロジーズAIT 工場を止めない技術系流通の強みは長く続くが、買収と利益率改善への期待も大きい。10年の本質価値は基準時価総額を約27%下回り、やや割高。 本質価値との差 −21.2% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 アメテックAME ニッチな計測・精密部品を買い足して束ねる質の高い会社。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 17.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -24% でやや割高 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 ジェイコブズ・ソリューションJ 政府サービスを分離した設計・工事管理会社。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 11.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −21.6% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 QXOQXO 屋根材・断熱材流通を買収で一気に拡大したが、利益改善は未証明。増資と優先株の負担を考えると安全域は薄く、台帳基準ではやや割高 本質価値との差 −21.6% · 10 年 やや割高(年 +7.2%) やや割高 レイドス・ホールディングスLDOS 政府案件の受注残は厚いが、人月で売る IT 受託は AI エージェントの標的で、売上が縮む前提で見るとやや割高(-14%) 本質価値との差 −21.7% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 ESABESAB 溶接消耗材の強みは長く続くが、Eddyfi買収の借金と希薄化が重い。10年先の稼ぐ力から見ると、現状はやや割高 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 ウェスコ・インターナショナルWCC 電力網とAIデータセンターを支える大手流通企業だが、借金と運転資金が重い。10年先の利益と還元を評価すると、現値はやや割高である。 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 BWXテクノロジーズBWXT 米海軍向け原子炉・核燃料には強い参入障壁がある。商用原子力の成長を織り込んでも、10年の本質価値ではやや割高とみる。 本質価値との差 −22.4% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 IESホールディングスIESC データセンター電装と鉄骨建設の成長力は高いが、大型買収後の利益率と還元には不確実性が残る。10年価値との差は約マイナス27%で、やや割高。 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 カーチス・ライトCW 原子力・艦艇・軍用電子機器に長い堀を持つが、10年の株主価値は現在の時価総額を約2割下回り、やや割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 ハネウェル・インターナショナルHON エアロスペース分離後のビル・プロセス・産業オートメーション専業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -26% でやや割高 本質価値との差 −23.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 サイトワン・ランドスケープ・サプライSITE 造園資材卸の全国網と買収余地は魅力だが、値上げと買収の増分利益には疑問が残る。10年価値は現値を約18%下回り、やや割高。 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 スタンレー・ブラック&デッカーSWK 工具の回復は費用削減の実現と関税の転嫁で決まる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -15% でやや割高 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 プリモリス・サービシズPRIM 送配電の継続需要は確かだが、太陽光工事の損失で収益の堀の浅さが露呈した。10年価値は時価総額を約21%下回り、やや割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 トレイン・テクノロジーズTT 受注残 121 億ドルの AI 冷却ブームで利益は拡大中だが、PER 35 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 16.4 倍)の 2 倍で、総合は今の時価総額に対し -33% で割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 フォーティブFTV 分離後は計測・施設ソフト・滅菌の堅い会社。GAAP の PER 30 倍は高く、利益ベースの本質価値は今の値段を 1 割ほど下回り、総合はやや割高 本質価値との差 −25.6% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 ハンティントン・インガルス・インダストリーズHII 米国で唯一の原子力空母の造船所で、潜水艦も手がける。受注残 573 億ドルで売上は読めるが利益率は 5% 台と薄く、利益ベースの PER(中立 12.7 倍)で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −26.0% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 モーディン・マニュファクチャリングMOD 車両用事業の分離で冷却専業へ変貌。大型供給契約と成長余地は魅力だが、設備投資の回収と競争を考えると現値はやや割高。 本質価値との差 −26.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 アレジオンALLE 商業施設の錠・出口装置で米国の上位を守る堅い事業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -13% でやや割高 本質価値との差 −27.4% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 ノーフォーク・サザンNSC 東部の線路は代えのきかない優良な資産だが、今の値段にはユニオン・パシフィックとの合併の上乗せが入っており、NSC 単体の利益ベースの価値は 2 割台半ば下で、やや割高 本質価値との差 −28.8% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 CSXCSX 線路の堀と利益率の回復は本物だが、回復後の利益に今の値段が先に届いており、利益ベースの倍率(moat 強・10 年中立 19.5 倍)で測ると、やや割高 本質価値との差 −29.0% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 RTXコーポレーションRTX 民間機と防衛の両輪で受注残 2,890 億ドルを積む優良企業。GAAP の PER 39 倍に対し、利益ベースの倍率(10 年後の中立 14.7 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 3 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −30.0% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) 割高 アストロニクスATRO 航空機内電源の高いシェアと認証の壁は魅力だが、薄い自己資本と利益の振れを考えると安全域は乏しい。10年価値では割高と判断する。 本質価値との差 −30.1% · 10 年 割高(年 +4.3%) 割高 エイコムACM インフラ設計の実績と受注残は強いが、人月型業務へのAI代替と工事損失が重く、10年の本質価値は現時価総額を約33%下回り割高。 本質価値との差 −30.6% · 10 年 割高(年 +4.4%) 割高 ダイコム・インダストリーズDY 光回線の保守基盤とデータセンター工事は伸びるが、買収負債と受注の山谷を考えると本質価値は約31%低く、割高と見る。 本質価値との差 −31.0% · 10 年 割高(年 +5.0%) 割高 ドーバーDOV 5 部門の買収型機械メーカー。液冷・バイオ医薬で伸びるが、GAAP の PER 25 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 13 倍)の約 2 倍で、本質価値は今の値段を 3 割弱下回るやや割高 本質価値との差 −31.0% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 エマソン・エレクトリックEMR プロセス産業の制御・計測の堀は深いが、事業の入れ替えの途中。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -30% でやや割高 本質価値との差 −31.1% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 リンカーン・エレクトリック・ホールディングズLECO 溶接技術と消耗材の堀は長く続くが、10年後の利益と還元を割り引くと基準株価はやや割高。決算後の上昇で安全域はさらに縮小 本質価値との差 −31.5% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 ティムケンTKR 高性能軸受と精密駆動部品には長寿命の競争力があるが、利益率改善と買収成長の実現には不確実性が残る。10年価値は約32%低く割高 本質価値との差 −32.3% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 MSAセーフティーMSA 命を守る機器には強い参入障壁があるが、買収後の利益とPFAS訴訟の不確実性を織り込むと、10年価値は株式時価総額を下回り割高。 本質価値との差 −32.4% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 トロTTC 業務用芝管理と地下建設機械に強い堀を持つが、買収の減損と電動化競争を考えると、10年の本質価値は現在の約3分の2で割高 本質価値との差 −33.1% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 シンタスCTAS 堀は厚く伸びも安定だが、利益ベースの正当化 PER(成熟後の中立 22 倍)で測ると、PER 40 倍台の今の値段は割高 本質価値との差 −33.8% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 ジェネラック・ホールディングスGNRC 停電頼みの住宅用発電機から、データセンター向けの大型発電機へ変わる途中。利益ベースの正当化 PER の 7.2 割(中立 10 年 10.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -32% で割高 本質価値との差 −33.9% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 ウッドワードガバナーWWD 航空機の燃料制御と整備には長持ちする堀があるが、産業用制御の循環と大型投資を織り込むと、現時点の時価総額に安全域は乏しく割高 本質価値との差 −34.0% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 FTAIアビエーションFTAI 航空エンジン交換の競争力は本物だが、旧型機の寿命と発電事業の不確実性を考えると、安全域はまだ薄く、10年価値ではやや割高 本質価値との差 −34.2% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 アラマークARMK 給食と施設運営には長い需要があり、契約維持率も高い。ただし薄利と借金が利益の取り分を削り、10年の還元まで含めても現値には安全域が乏しく、割高と見る。 本質価値との差 −34.3% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 フェデックスFDX 分離後のフェデックスは、売上 825 億ドルで営業利益率 5〜6% の薄利の宅配会社。分離前の台帳の PER 15.8 倍は見かけで、継続事業では 20 倍超。費用削減は本物だが、利益ベースの倍率(10 年中立 11.1 倍)で測ると割高 本質価値との差 −34.6% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 エベラス・コンストラクション・グループECG 受注残が拡大してもデータセンターへの集中と資本配分に不確実さが残り、10年の本質価値は現在の時価総額を約42%下回る割高圏にある。 本質価値との差 −34.7% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 マステックMTZ 電力網・通信・データセンターの施工能力は貴重だが、買収を含む高成長と薄い利益率を考えると、安全域は乏しく総合は約35%の割高。 本質価値との差 −34.9% · 10 年 割高(年 +4.4%) 割高 ヘイワード・ホールディングスHAYW 北米住宅用売上の85%を支える交換需要は強いが、北米偏重と負債を織り込むと10年価値は台帳時価総額を17%下回り、やや割高 本質価値との差 −34.9% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 キャタピラーCAT 受注残 720 億ドルの AI 電源ブームで利益は急拡大中だが、PER 39 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 14 倍)の約 3 倍で割高 本質価値との差 −35.1% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 サウスウエスト・エアラインLUV 手荷物有料化・指定席・プレミアム席の上積みが計画の 6〜7 割で定着する前提でも、利益ベースで測ると価値は今の値段を下回る。会社計画の実現度で大きく分かれる。会社計画の実現度で大きく分かれる 本質価値との差 −35.2% · 10 年 割高(年 +4.0%) 割高 ボーイングBA 受注残 7,150 億ドルの民間機の複占の一角だが、営業赤字・純負債 260 億ドル・固定価格契約の損失を抱え、時価総額 1,500 億ドルは利益ベースの倍率では回復が完成しても届かず割高 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 AAONAAON 高性能空調とBASXの液冷には伸びしろがあるが、設備増強の回収と顧客集中には不確実さが残る。10年の確率加重価値は基準時価総額を約38%下回り割高。 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 ヘクセルHXL 航空機の軽量化に欠かせない認証材料を握るが、顧客集中と資本効率の回復を織り込む今の評価には安全域が乏しく、10年の本質価値では割高 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 EMBJEMBJ 世界有数の小型旅客機メーカーで、受注と整備収入は伸びる。しかし製造利益の不安定さに対して現在の評価は高く、10年の本質価値では割高と判断する。 本質価値との差 −35.9% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 フェデックス・フレイトFDXF 分離で借金を負った LTL 首位級の事業は堀も回復余地もあるが、薄い利益率の回復をすでに値段が先に見込んでおり、利益ベースの倍率(10 年中立 12.0 倍)で測るとやや割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 エムコア・グループEME 設備工事の大手。受注残 171 億ドルは山の利益。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -43% で割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 SUNBSUNB 北米2位の機材レンタル網は強いが、更新投資と借金がオーナー利益を削る。10年先の期待価値には安全域がなく割高。 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 リパブリック・サービシズRSG 廃棄物の寡占と価格の力は強いが、利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると今の値段は割高。数量の弱さと環境ソリューションの不振が懸念 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 アイデックスIEX 受注は過去最高でも、GAAP の PER 37 倍は利益ベースの 10 年の中立(約 14 倍)の 2 倍半ほどで、本質価値は今の値段の 6 割強で割高 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 トライネット・グループTNET 共同雇用と医療保険の仕組みは残るが、顧客離れとAIによる事務代替が重い。保険収益の回復を織り込んでも割高(約−54%) 本質価値との差 −36.7% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 MSCインダストリアル・ダイレクトMSM 切削工具と工場の在庫管理には継続需要があるが、投資効率の鈍化と販路の価格競争を踏まえると、10年の本質価値は時価総額を約33%下回り割高である。 本質価値との差 −37.0% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 パーカー・ハネフィンPH 航空が 3 割超・産業が 7 割の高収益な動き・流れの制御部品大手。堀は厚いが PER 34 倍は利益ベースの上限(18 倍)の 2 倍近く、割高 本質価値との差 −37.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 オールド・ドミニオン・フレイト・ラインODFL 拠点網の密度と運賃の規律という堀は本物だが、谷の利益の上にすでに回復後の値段が乗っており、式で測ると割高 本質価値との差 −37.6% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 テトラ・テックTTEK 水と環境の専門性は十年後も必要だが、人月型の設計・分析はAIに削られる。受注と還元を評価しても、安全域は乏しく総合では割高。 本質価値との差 −38.0% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 ノードソンNDSN 接着剤・医療部品・電子検査のニッチ首位で稼ぐ高収益企業だが、AI 向けの急回復を織り込んだ PER 38 倍は利益ベースの上限(約 19 倍)の 2 倍で、割高 本質価値との差 −38.2% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 ブーズ・アレン・ハミルトンBAH 機密業務と技術者の基盤は強いが、AIによる工数課金の縮小と買収負債が重い。10年先の株主価値から見ると割高 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 シー・エッチ・ロビンソン・ワールドワイドCHRW 北米最大のトラック仲介で、AI による人員減が利益に残るかが核心。資本コスト 9.25% の利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 12.5 倍)で測ると割高で、安全域はない 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 エンフェーズ・エナジーENPH 太陽光の電力変換に強いが、テスラとの競争と税控除終了で堀が細る。10年価値は約20.6億ドル、台帳時価総額比約52%低く割高 本質価値との差 −40.3% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 パーソンズPSN 受注残と使命性は強いが、人月依存・買収・案件損失を割り引くと本質価値は今の時価総額を約4割下回り、割高 本質価値との差 −40.8% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 カービーKEX 内陸液体貨物輸送の参入障壁と発電設備の成長力は魅力だが、設備更新と景気循環を織り込むと約38%の割高 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 ゲイツ・インダストリアルGTES 交換用ベルトとホースには長く続く競争力があるが、資本効率はまだ平凡だ。10年先の利益と正味の還元を評価すると、現状の時価総額には安全域がなく割高 本質価値との差 −42.1% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 ユーホール・ホールディング・カンパニーUHAL 北米随一の移動網は強いが、増分利回りと借金の重さが響き、10年価値は今の時価総額を4割下回る 本質価値との差 −42.1% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 レオナルドDRSDRS 受注残と唯一供給の堀は厚いが、10年の本質価値は現在の6割ほどで安全域が足りず割高 本質価値との差 −43.4% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 ジョンソンコントロールズJCI データセンター冷却が伸びるビル設備の優良会社。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −43.4% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 エイビス・バジェット・グループCAR 世界規模の車両運営網は残るが、弱い値決め力と重い負債が利益を先食いする。10年の期待値では現在の時価総額は割高 本質価値との差 −43.9% · 10 年 割高(年 +4.0%) 割高 ネクストパワーNXT 太陽光追尾装置の世界首位で事業の質は高い。ただし補助金消失と新規事業の競争が重く、10年価値は約68億ドル。現在の時価総額比44%低い「割高」。 本質価値との差 −44.0% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 ハウメット・エアロスペースHWM ガスタービンと航空エンジンの翼・部品で世界首位級の寡占。利益は急伸し堀も本物だが、時価総額約 880 億ドルは 2026 年の純利益の約 42 倍で、10 年後の利益ベースの PER(中立 15.4 倍)の 2.7 倍。大きく割高大きく割高 本質価値との差 −44.5% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 GEベルノバGEV ガスタービン受注残と電化で利益が伸びるが、山の利益に高い倍率を掛けない。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -49% で割高 本質価値との差 −44.8% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 フルアー・コープFLR LNG・原子力の大型受注は回復の足場になるが、工事損失の再発と設計工数のAI代替を考えると、10年の本質価値は約42%低く割高である。 本質価値との差 −45.0% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 イートンETN 北米の配電設備は寡占と受注で質が高いが、投資の山と債務を抱える。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -48% で割高 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 ITTITT 流体機器と防衛向け部品の堀は確かだが、大型買収後の負債と資本効率を織り込むと、10年の価値に対して現値は割高 本質価値との差 −45.2% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 ファスナルFAST 大口契約とオンサイトでシェアを取る産業用品流通。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 18.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -45% で割高 本質価値との差 −45.5% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 ライダー・システムR 車両整備網と長期契約は強みだが、重い設備負債と物流の価格競争を考えると、今の約104億ドルの時価総額には十分な安全域がなく割高 本質価値との差 −45.6% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 フローサーブFLS 世界の重要設備を支えるポンプ・バルブと保守網には長寿命の強みがある。しかし利益改善と成長を織り込んだ現在の時価総額には安全域が乏しく、10年価値では割高と判断する。 本質価値との差 −45.9% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 リーガル・レクスノードRRX 産業用の動力伝達には長い交換需要があるが、巨額買収の負債と薄い会計上の資本収益率が重い。10年価値は現在比約43%低く、割高と判断する。 本質価値との差 −46.6% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 ランドスター・システムLSTR 専門輸送と独立代理店の網には価値があるが、保険責任と仲介手数料の競争を織り込むと、安全域は乏しく割高とみる。 本質価値との差 −47.6% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 エヌヴェント・エレクトリックNVT 配電・冷却設備の成長と買収効果は魅力だが、巨額ののれんと設備投資の循環に注意したい。10年の本質価値では約48%割高。 本質価値との差 −48.3% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 JBハント・トランスポート・サービシズJBHT インターモーダルの回復と値上げ余地は本物だが、ならした利益に今の値段が先に届いており、貨物の山と鉄道再編の両方に弱く、利益ベースの倍率(10 年中立 12.5 倍)で測ると割高 本質価値との差 −48.3% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 クリーンハーバーズCLH 危険廃棄物焼却の許認可と全国網は強い堀だが、買収・再投資を要する利益を10年先まで評価すると、現在の時価総額には安全域が乏しく割高。 本質価値との差 −48.3% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 ロックウェル オートメーションROK 北米の制御装置 Logix とクラウドの Plex という堀はあるが、景気の振れが大きい。利益ベースの正当化 PER の 7.5 割(中立 10 年 13.3 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -47% で割高 本質価値との差 −48.6% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 クレイン・カンパニーCR 航空・防衛の認証部品には強い堀があるが、買収後の純負債と薄い株主還元を踏まえると現値には安全域がなく割高 本質価値との差 −48.6% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 ULSULS 安全認証という代え難い堀は強い。それでもAI代替、買収負担と利益成長を吟味すると、10年価値は現在の時価総額を大きく下回る。 本質価値との差 −49.0% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 エクスペディターズ・インターナショナル・オブ・ワシントンEXPD 資産を持たないフォワーダーの資本効率は優良だが、2026 年の運賃高騰の利益を先に払っている。ならした利益と利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 13 倍)で測ると割高 本質価値との差 −49.0% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 ユナイテッド・レンタルズURI 建機レンタル最大手で専門機材が 2 桁成長するが、借金で膨らむ ROE と建設の循環を利益ベースの PER(中立 12.0 倍)と悲観の確率で見ると、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −49.1% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 グランド・キャニオン・エデュケーションLOPE 大学向けの長期契約と看護実習施設は魅力だが、売上の約9割が一大学に集中し、AIによる業務内製化も重い。10年の価値では割高とみる。 本質価値との差 −49.2% · 10 年 割高(年 −0.4%) 割高 ニュー・オリエンタル・エデュケーション(新東方教育科技)EDU 授業のブランドと現金は強みだが、AI代替・少子化・中国規制で十年後の利益が細るため、本質価値からは割高 本質価値との差 −49.3% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 スターリング・インフラストラクチャーSTRL データセンター建設と買収で稼ぐ力は急拡大したが、工事利益率の持続性と顧客の設備投資循環を踏まえると、長期の本質価値に対して割高 本質価値との差 −49.5% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ブロードリッジ・ファイナンシャル・ソリューションズBR 議決権の配布という本物の堀は認めるが、取引後処理は AI の標的で、利益の倍率を下げて見ると割高(-50%) 本質価値との差 −49.8% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 サイエンス・アプリケーションズ・インターナショナルSAIC 防衛の重要システムには根が張るが、人月型ITのAI代替と厚い負債で価値は伸びにくい。10年価値は約30億ドル、現状は割高 本質価値との差 −50.1% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 CACIインターナショナルCACI 電子戦・宇宙技術への転換は魅力だが、人的サービスのAI代替と買収負債が重い。10年の本質価値は現値の約47%で、割高と判断 本質価値との差 −50.2% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 ソルブ・エナジーMWH 受注残89億ドルは強いが、税制期限後の採算と還元の弱さを織り込むと総合価値は約20億ドルで、現時価総額より約55%低い 本質価値との差 −51.0% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 RELXRELX 保険データと査読の堀は強いが、法務検索・研究支援のAI代替と負債を織り込むと、10年価値は現在の時価総額に届かず割高 本質価値との差 −52.5% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 ワッツ・ウォーター・テクノロジーズWTS 規格と更新需要の堀は強いが、データセンター急伸を織り込む時価総額は10年価値を先取りし、総合価値は現在値を約58%下回る 本質価値との差 −53.1% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 ペイチェックスPAYX 小企業向けの給与は 1 人あたり課金の席型で、AI エージェントと新興勢力が削る前提で見ると割高(-54%) 本質価値との差 −53.8% · 10 年 割高(年 −1.6%) 割高 ワブテックWAB 受注残 309 億ドルと機関車の更新で伸びる、のれん込みの重い資本。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -55% で割高 本質価値との差 −53.9% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)ADP 給与処理の堀は本物だが、1 人あたり課金は AI エージェントに揺さぶられ、利益の倍率を下げて見ると割高(-54%) 本質価値との差 −54.2% · 10 年 割高(年 −1.9%) 割高 GXOロジスティクスGXO 倉庫運営の切り替え費用は強みだが、買収のれんと借金・リースが重く、利益の回復を織り込んでも今の評価には安全域が乏しい 本質価値との差 −54.5% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 ナイト・スウィフト・トランスポーテーションKNX 北米最大級のトラック輸送網と育成中のLTL事業は魅力だが、買収資本の収益性と競争の弱さを考えると、今の約100億ドルは割高 本質価値との差 −55.0% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 コンフォート・システムズUSAFIX データセンター向けの機械・電気工事は利益率 17% の山にいる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -62% で割高 本質価値との差 −55.2% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 ロバート・ハーフRHI 専門人材の信用と監査の需要は残るが、AIが工数を削る10年を織り込むと、本質価値は時価総額を約59%下回り割高 本質価値との差 −55.3% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 シュナイダー・ナショナルSNDR 貨物回復は始まったが堀は浅く、買収後の資本効率も低い。今の時価総額は10年価値に対して割高 本質価値との差 −56.6% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 FTIコンサルティングFCN 企業再建と訴訟の専門家集団は必要だが、AIによる工数代替と人材流出が堀を削る。借入を伴う自社株買いも重く、長期価値では割高 本質価値との差 −57.5% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 アクソン・エンタープライズAXON 時価総額 317 億ドルは GAAP の純利益(株式報酬を費用にした値)の 260 倍超。警察の束ね売りで 10 年伸びても、利益ベースの倍率では中立の 10 年後が今の値段に届かず割高 本質価値との差 −57.5% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 SPXテクノロジーズSPXC 冷却塔とインフラ検知の堀は厚いが、高額買収と増資を考慮すると、10年の期待価値は現在の時価総額を約6割下回り、割高と判断する。 本質価値との差 −58.0% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 ディア・アンド・カンパニーDE 2026 年が農機サイクルの底(純利益 約 49 億ドル)で、PER 35 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 12 倍)の 3 倍近くで、計算上は割高 本質価値との差 −58.5% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 サイアSAIA 全国LTL網は本物の参入障壁だが、投資回収と株主還元の遅さが重い。10年先の利益から測ると、現在の評価には安全域が乏しく割高である。 本質価値との差 −58.6% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ベリスク・アナリティックスVRSK 損保の標準データという本物の堀は認めるが、請求分析は AI 見積りで単価が下がり、利益の倍率を抑えると割高(-58%) 本質価値との差 −59.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 GOTUGOTU 教育需要は残るが、AIによる授業代替と中国の規制、集客費の重さが利益の持続性を損なう。10年の本質価値は約2.08億ドルで割高(約65%の下方差) 本質価値との差 −59.9% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 ハイコHEI 航空補修部品で約2万件の認証を持つ強い堀は本物だが、買収後の利益成長を織り込んでも10年の安全域は乏しく割高 本質価値との差 −60.2% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 バーティブ・ホールディングスVRT 電力と冷却を握る優良企業だが、AI 投資一本足の需要。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -60% で割高 本質価値との差 −61.2% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 トランスユニオンTRU 米国信用情報の寡占は堅いが、データ課金の伸びと買収資本効率には限界があり、10年価値では割高とみる 本質価値との差 −61.8% · 10 年 割高(年 −3.1%) 割高 フォージェント・パワー・ソリューションズFPS 特注配電設備とモジュール型電源の成長余地は大きいが、資本効率と株主還元には未検証の部分が残る。10年の確率加重価値は約27億ドル、基準時価総額比約64%低く、割高と判断する。 本質価値との差 −61.9% · 10 年 割高(年 −1.6%) 割高 NIQ グローバル・インテリジェンスNIQ 独自データの堀は厚いが、AI代替と純負債で本質価値は市場価値を66%下回り、割高 本質価値との差 −62.6% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 RBCベアリングスRBC 航空宇宙の認証と産業用交換部品には厚い堀があるが、買収のれんが重く還元も乏しい。10年価値は現行時価総額を大きく下回り割高。 本質価値との差 −63.9% · 10 年 割高(年 −3.3%) 割高 エーピーアイ・グループAPG 法定点検を入り口に保守を積み上げる優良な防災サービス会社だが、買収で膨らむ帳簿と普通株主への取り分を踏まえると、安全域は乏しく約61%の割高と判断する。 本質価値との差 −64.9% · 10 年 割高(年 −3.4%) 割高 アライアントALNT 精密駆動・制御の需要は10年後も残るが、薄い超過収益と買収依存が弱点。10年価値を割り戻すと今の時価総額を約68%下回り、割高。 本質価値との差 −65.4% · 10 年 割高(年 −2.4%) 割高 ブルーム・エナジーBE データセンター向け燃料電池は急拡大したが、受注と資金枠を恒久的な利益と取り違えない。10年後の営業規模を大きく見ても、基準日の時価総額には安全域がなく割高と判断する。 本質価値との差 −65.6% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 クアンタ・サービシーズPWR 受注残 534 億ドルで今年の利益は急増するが、現在の PER 約 54 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 12.0 倍)の 4 倍を超え、総合は今の時価総額に対し -66% で割高 本質価値との差 −65.7% · 10 年 割高(年 −3.4%) 割高 エクイファックスEFX 独自データと寡占の堀は認めるが、本人同意の直接取得という代替が数量を削り、利益の倍率を抑えると割高(-62%) 本質価値との差 −66.1% · 10 年 割高(年 −4.4%) 割高 パウエル・インダストリーズPOWL 特注受配電設備には安全と工程管理の強みがあるが、受注急増期の高利益率は続かない。10年後の価値を割り引くと約67%の割高。 本質価値との差 −67.6% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 エアロバイロメントAVAV 無人兵器の需要は10年先も伸びるが、競争と買収の代償が重い。利益の回復を織り込んでも安全域は乏しく、現値は割高 本質価値との差 −70.4% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 XPO INCXPO 全米を覆う小口混載網と値上げ力は魅力だが、欧州の低採算と負債を抱え、10年先の利益を大きく見込んでも今の評価には安全域がない。割高と判断する。 本質価値との差 −70.5% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 カーマン・ホールディングスKRMN 受注と認証の堀は強いが、買収後の純負債とGAAP利益では10年成長を織り込んでも割高 本質価値との差 −71.6% · 10 年 割高(年 −4.1%) 割高 ロアー・ホールディングスLOAR 認証済みのニッチ部品には強い堀があるが、買収価格と負債を背負う現在値には安全域がなく、割高 本質価値との差 −76.4% · 10 年 割高(年 −6.5%) 割高 オクロOKLO 小型炉の商用売電と燃料の量産は未証明。資金負担を含む10年の期待価値は現状を大きく下回り、割高と判断する。 本質価値との差 −78.2% · 10 年 割高(年 −3.8%) 割高 スペースXSPCX 再使用ロケットと衛星通信には強い堀がある。しかしAI計算基盤の巨額再投資に比べ株主の取り分が読みにくく、長期の本質価値では割高。 本質価値との差 −78.8% · 10 年 割高(年 −6.3%) 割高 エックス・エナジーXE 規制と燃料設備は前進したが、商用炉も契約単価もまだない。10年価値の総合は現在時価総額比約85%下で割高 本質価値との差 −85.5% · 10 年 割高(年 −8.8%) 割高 ロケット・ラボRKLB 小型ロケットの運用実績と衛星製造の成長は本物だが、中型機の実用化と大型買収を先取りした値段には安全域がなく、10年の本質価値では割高 本質価値との差 −88.6% · 10 年 割高(年 −11.4%) 割高 クラトス・ディフェンス&セキュリティー・ソリューションズKTOS 無人機と防衛用推進技術には大きな成長余地があるが、量産実績と資本効率は未成熟。10年の利益と増資負担から見ると大幅な割高 本質価値との差 −91.2% · 10 年 割高(年 −9.2%) 割高 プラネット・ラボスPBCPL 衛星画像の独自データには堀があるが、政府契約への依存と重い再投資、株式希薄化を考えると割高。10年価値は現在より約92%低い 本質価値との差 −91.8% · 10 年 割高(年 −13.4%)

ほかの業種も見る(AI 銘柄分析の一覧)→

読んだ資料

  1. TAL 2026年度Form 20-F(2026年6月12日提出、事業区分・VIE・株式・資金)
  2. TAL 2027年度第1四半期決算・買戻枠更新(2026年7月30日)
  3. 洛図科技2025年学習タブレット市場の全経路販売台数・ブランドシェア(2026年2月26日報道)

分析日 2026-10-23