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クラサスケミカル 646A

大分の石化拠点と高純度誘導品には価値があるが、再建後の利益と高配当の両立をまだ確かめられず、現在の評価は適正圏

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)204 円479 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-11-02)201.9 円474 億円差 +1.0%
10 年後から見ると 適正 価値 204 円479 億円 · 差 +1.0% · 期待の年率 +9.1%
期待の年率リターン(10 年)+9.1%資本コスト比 +0.1 pt
推定の資本コスト9.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 9.0% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

留保余力の推定による上乗せは、算定価値の約0.7%です。同じモデル内の上乗せ分の割合で、実現する現金額や割高・割安を示すものではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

クラサスケミカルは九州唯一のエチレンプラントを核に、基礎化学品から酢酸誘導品、ポリプロピレン、構内の電力・蒸気まで供給する石油化学会社だ。筆者の結論は「適正圏」だが、安全域が十分とは言い難い。事業を長く維持できる設備と、世界市場で強い高純度アリルアルコールを持つ半面、収益の大半は中国の増産とナフサ市況に左右される。

2025年の売上は約3,039億円だが営業利益は42億円にすぎない。会社が掲げる2030年近傍の営業利益100~120億円は、構内の修繕周期の延長や高付加価値品の拡販が実を結べば届きうる。しかし2026年の最新会社予想は営業利益30億円であり、道筋は既に平坦ではない。2026年上期の利益には原料高による在庫評価益が大きく含まれ、上期だけを年率換算することはできない。

さらに2026年6月末の現預金は約95億円、有利子負債は約676億円だ。DOE5%という配当方針は投資家に魅力的だが、2026年予想純利益17億円を配当総額が上回る見込みである。設備を更新しながら負債を管理する力を先に確かめたい。10年先の5筋書きを同じ資本コストで割り戻した価値は約475億円、基準時価総額468億円との差は約2%にとどまる。高配当の数字だけで安いと判断できない会社だ。

バリュー投資の観点から

長く持つ株主の見方では、最初に問うのは10年後にも顧客がこの会社の製品を必要とするかである。エチレンやポリプロピレンは暮らしのあらゆる場面で使われるため需要が消える可能性は小さい。しかし、製品が必要だという事実だけでは株主に利益が残るとは限らない。供給能力が余れば販売価格は原料費に引き寄せられ、巨大な設備を抱える者ほど苦しくなる。

大分拠点の共同配管と高度保安の認定は模倣しにくい。高純度アリルアルコールの技術と世界シェアも評価できる。ただ、会社全体の増分投資がどれだけの利回りを生むのかは別問題だ。会社が2030年近傍に掲げるROIC約6%は、この分析で要求する資本コスト9%を下回る。維持更新なら事業継続のための支出として必要だが、新規の大型設備投資まで同じ水準で行えば、売上が増えても株主価値は増えない。

配当の見かけの利回りも、投資判断の中心にはしない。2025年の営業キャッシュ・フローから設備投資を引くと大きく黒字だった一方、2026年上期には原料在庫の膨張により営業キャッシュ・フローが大きく流出した。循環産業で1年の現金収支を十年間に延ばすのは危険だ。安定配当を払い、借入を抑え、設備を安全に更新した後に残る利益が本当のオーナー利益となる。

現在の時価総額は、持続的に高い収益力を前提にした法外なものではない。しかし株主資本が時価総額より厚いというだけでも割安ではない。再評価済みの工業用地を含む帳簿の価値は、工場を止めると撤去費や環境対応費で大きく傷む。会社の中期目標が確認できるまで、安全域はまだ十分ではない。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの中心は大分コンビナートのエチレン分解設備だ。ナフサからエチレン、プロピレン、ブタジエン、ベンゼンなどを作り、構内のパイプラインで誘導品メーカーへ送る。2025年のオレフィン売上は1,679億円で全体の55%を占めた。主要顧客のNSスチレンモノマーと日本ポリエチレンは持分法適用会社でもあり、原料供給と資本関係が一体になっている。安定的な引き取りが期待できるが、顧客の設備稼働が落ちれば自社も苦しくなる。

有機化学品の売上は478億円で、酢酸エチル、酢酸ビニル、酢酸ノルマルプロピル、高純度アリルアルコールを製造する。独自の触媒・反応技術があり、アリルアルコールは高機能コンクリート材料や電子材料などの川下に使われる。酢酸ビニルの製法ライセンスには過去3件の成約があり、販売後の触媒供給も収入になる。製造法の特許や技術供与は人月課金のコンサルティングとは異なる。

合成樹脂の売上は710億円だ。65%出資のサンアロマーが食品容器、自動車部材などに使うポリプロピレンを扱う。持分法適用の日本ポリエチレンは連結売上に含めず、持分利益として営業外に寄与する。残る172億円は鶴崎共同動力などが供給する構内向けの電力、蒸気、用水である。四事業は会計上は単一セグメントであり、製品別の営業利益は非開示なので、各事業の利益率は分析上の推定である。

優良さと弱いところ

最大の堀は設備だけでなく、九州のコンビナートに張り巡らされた配管、長期契約、原料と副産物を相互利用する生産網にある。エチレン設備は定期修理を行う年で年産61.8万トン、見送る年で69.4万トンの能力を持つ。2014年以降の重大な運転停止を避けてきた設備管理に加え、2026年に高度な保安認定を受け、定修周期を4年から6年へ延ばす計画もある。これは数量の取りこぼしと修繕費を同時に減らせる、具体的な競争力だ。

だが、パイプラインの中で選ばれる力と、世界の市場で値段を決める力は別物である。オレフィンと汎用樹脂はナフサ連動の価格設定が中心で、原料高を転嫁しても利幅まで守れる保証はない。酢酸エチルは2026年に重量当たりの値上げを発表したが、顧客が実際に受け入れて利益率が改善したかは、まだ検証を要する。高純度アリルアルコールで世界外販シェア約60%という強みは本物でも、有機化学品全体の売上比率は16%ほどである。

2025年の自己資本666億円に対し、2026年6月の借入残高は676億円に達した。短期借入への依存、原料在庫の膨張、単一拠点の災害リスクは、安定した事業だという印象と対照的だ。非上場の持分法会社に対する持分利益や再評価済みの土地も自己資本の一部を支えるが、これらを現金同等物のように扱えない。全社で強い堀と判断するには無理があり、競争優位の寿命は選択された誘導品に限られる。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

国内のエチレン生産は2025年に約514万トンで、2024年末の設備能力616万トンに対する稼働率は8割強にとどまった。クラサスケミカルの年産能力61.8万トンは国内能力の約1割だ。出光興産、ENEOS、京葉エチレンなどが主な競合で、安い輸入化学品との競争も激しい。一方、会社の中長期戦略は国内エチレン換算内需が2025年に約400万トン、2030年頃までほぼ横ばいと見ている。国内12基のうち4基が停止する計画は生き残り企業に追い風だが、需給改善の速度は不確かである。

世界需要は新興国を軸に増える。しかし中国が先行して増やした分解設備と誘導品設備がアジアの製品価格を抑える。日本の大規模プラントが整理されても、国際取引のあるベンゼンや樹脂では競争を避けられない。国内ポリプロピレンの2025年生産は約204万トン、サンアロマーの年産能力40.8万トンは全国能力274万トンの約15%だ。プライムポリマーや日本ポリプロが先行し、同社は自動車用・食品容器用の品質差別化でシェアを守る立場にある。

有機化学品は一括りにできない。酢酸エチルなどの汎用品は中国との供給競争にさらされるが、高純度アリルアルコールでは会社公表の世界外販シェアが約60%ある。後者の顧客認定と触媒技術は値決め力を作りうる。構内のユーティリティは外部市場より大分拠点の需要で決まる。10年先は基礎品の実質数量を横ばいから微減とし、利益成長は有機化学品の製品構成改善に依存する。脱炭素規制と設備更新費の上昇が、その利益改善を食い潰す可能性も高い。なお製品の大部分は化学品・熱電という現物の供給であり、人月・席課金型のAIエージェント代替規則には該当しない。AIによる製造制御の自動化は生産効率を助けるが、化学品の需要自体を置き換えるものではない。

資本政策と M&A

資本配分の主眼は、老朽設備の更新、株主還元、次の成長材料の順である。2025年の設備投資は約52億円、2026年上期は約57億円で、投資の多くは新しい利益の源泉を作るより既存設備の維持に向かう。2026年上期の減価償却費は約22億円だが、古い設備の償却は過去の取得原価のまま計上される。物価高で更新費が上昇する分、会計上の利益より株主が自由に使える現金は少なくなりやすい。

会社の2026年5月の中長期戦略は、2027年営業利益約90億円、純利益約60億円、ROE約8%、ROIC約5%を掲げる。2030年近傍では営業利益100~120億円、純利益70~75億円、ROE約9%、ROIC約6%、将来像としてROIC10%を目指す。ただし2026年9月の最新予想は営業利益30億円、純利益17億円で、計画の実現にまだ距離がある。配当目標はDOE5%で、2026年は総額約28億円、2027年は約30億円を計画する。配当性向・総還元性向・自社株買い額について数値の約束はない。

前身事業は2016年にサンアロマーを連結子会社化し、誘導品の不採算工程の整理も進めた。2026年のパーシャル・スピンオフ後、レゾナック・ホールディングスの持分は約19%に下がった。単独上場による資本規律の強化には期待できるが、上場時に公募増資はなく、財務余力が増えたわけではない。利益より大きい配当が続けば、債権者の資金で株主還元を行う姿になりかねない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

九州唯一のエチレンセンターは顧客の調達基盤そのものである。国内12基のうち4基が停止する計画が進めば、近隣の顧客が求める安定供給の価値は上がる。大分の設備は年産能力が国内上位にあり、2010年の分解炉更新で原料の柔軟性も改善してきた。2026年に得た高度保安の認定は、定修周期を4年から6年に延ばすという具体的な費用削減の道を開く。これは単なる物価上昇による売上増ではなく、停止日数の減少を通じた利益率改善である。

誘導品にも強みがある。高純度アリルアルコールは世界外販市場の約6割を握り、生産能力の拡張も済んだ。酢酸エチルは独自製法を持ち、酢酸ビニル技術のライセンスは3件の実績がある。食品容器用と自動車用のポリプロピレンは顧客と共同開発ができるため、汎用品の平均相場より良い価格を得る余地がある。基礎品の工場が生き残り、誘導品の製品構成が改善すれば、2030年近傍に営業利益100億円台を実現することは不自然ではない。

DOE5%の方針を守り、固定費を削りながら更新投資を賄えれば、分離独立の利点が現れる。前親会社の半導体材料戦略とは独立して資本配分を決められ、業界再編の買い手にも協業相手にもなれる。過度に高い成長倍率を必要とせず、株主還元と改善後の利益を受け取れることが価値の源泉になる。

慎重な見方

基礎化学品の規模は堀ではなく、利用率が下がった時の重荷にもなる。中国の増設は日本国内の設備停止だけでは相殺できない。主要な顧客もコンビナートの中で製造する会社であり、原料価格の転嫁ができても誘導品の需要まで保証されない。2025年の営業利益率はわずか1.4%で、2026年予想は1%を下回る。大分という単一拠点で重大事故や長期停止が起きれば代替生産の余地も小さい。

財務の見え方にも落とし穴がある。2026年6月末の純有利子負債は約582億円に膨らんだ。上期は在庫評価益72億円が粗利を支えたが、下期には82億円の評価損を見込んでいる。ナフサと製品価格が大きく動けば、利益より先に運転資金と借入が膨張する。借入金利が3%台に更新されれば利払いも増え、DOE5%の配当が設備更新と競合する。

工業用地は帳簿上の価値が大きくても、化学設備の撤去や土壌対策なしに住宅地として売れるものではない。持分法会社の投資有価証券も、売れば原料の引き取り先を失うかもしれない。会社が掲げるROIC6%は9%の資本コストに届かない。上場による資本規律が十分働かなければ、増配と更新を優先した末に借金が増え、株主資本が薄くなる危険がある。

どちらに重みを置いたか

設備の安定供給力と高純度品のシェアは確かな強みだ。ただ、2026年予想純利益を上回る予定配当、上期の運転資金流出、純負債の増加は、期待だけで利益改善を確約できないことを示す。下に寄せる理由は中国の一般的な供給過剰だけではない。同社の短期借入依存と、設備維持が優先される資本配分が配当の継続力を試すためだ。上側29%、下側42%、中立29%と慎重側に寄せた。それでも定修周期延長と高純度品の実力を認め、破綻を中心にはしない。計算上は現在の評価とほぼ均衡するが、確認したいのは配当より増分投資の採算である。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 291 円683 億円(+ 還元の換算額還元の合計 125 円292 億円)。 今の値に割り戻すと 204 円479 億円、今との差 +1.0%、 期待の年率 +9.1%(資本コスト 9.0%)→ 適正

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 10% 833 円1,954 億円 171 円400 億円 +397.0% +20.1% 100 円235 億円
やや楽観 19% 483 円1,133 億円 151 円355 億円 +214.2% +14.5% 121 円283 億円
中立 29% 303 円711 億円 139 円325 億円 +118.8% +10.1% 128 円300 億円
やや悲観 26% 78 円182 億円 117 円275 億円 −3.5% −0.5% 51 円119 億円
悲観 16% 50 円117 億円 51 円120 億円 −50.0% −8.5% 16 円38 億円
加重平均100% 291 円683 億円125 円292 億円 +105.9% +9.1% 416 円975 億円

今の株価時価総額 202 円474 億円(2026-11-02)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 10% 設備稼働が高まり誘導品の堀が広がる 利益 163 億円 · PER 11.5 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 833 円1,954 億円

大分は国内エチレン設備の統廃合で九州の中核供給者として残り、6年の定修周期を安全に実現する。オレフィンは能力の上限に近い61万トン相当を供給し、稼働率上昇と費用削減が収益を変える。出光興産やENEOSも能力集約を進めるが、九州のパイプライン顧客を守り切る。高純度アリルアルコールの外販市場で優位を深め、酢酸ビニルのライセンスと触媒販売も増える。有機化学品の物量は35万トン相当へ伸び、部門利益率は二桁に届く。

サンアロマーの自動車・食品容器向け製品の比率が上昇し、能力40.8万トン近くを販売する。CCUや省エネ投資は費用を抑えつつ新しい顧客との取引に寄与する。設備買収は小規模な補完にとどまり、多額ののれんは抱えない。年間利益の増加を原資に10年間で約400億円を還元し、自己資本も厚くする。供給網という堀が利益率に結び付く、容易ではないが説明可能な上振れだ。

  • オレフィン・基礎化学品:数量 61.0(エチレン生産量の万トン/年(副生物も含む製品束の供給量を代表する物理指標、推定))× 価格 44(売上相当の億円/エチレン生産1万トン(副生物の売上込み))→ 売上 2,696 億円・営業利益 75 億円。大分設備の生産量を万トンで表す。定修効果と国内再編が実現
  • 有機化学品・触媒技術:数量 35.0(酢酸誘導品等の換算販売量・万トン/年(複数製品の合算推定))× 価格 25(億円/製品換算1万トン(技術料・触媒販売を含む平均))→ 売上 879 億円・営業利益 105 億円。高純度アリル・触媒・製法ライセンスの構成を加味
  • 合成樹脂・サンアロマー:数量 40.0(ポリプロピレン販売量・万トン/年(推定))× 価格 30(億円/販売1万トン)→ 売上 1,200 億円・営業利益 90 億円。サンアロマーのPP能力40.8万トンと高付加価値比率を加味
  • 構内ユーティリティー:数量 11.2(電力・蒸気・用水の合成エネルギー供給量・百万GJ相当/年(推定))× 価格 24(億円/百万GJ相当(1GJ当たり約千円単位の換算価格))→ 売上 269 億円・営業利益 27 億円。大分コンビナート稼働に連動する電力・蒸気・用水の合成需要

倍率:2036年純利益163.4億円÷自己資本1300億円=ROE12.57%。資本コスト9%、弱い堀の残存率3分の1よりRONIC10.19%。gは名目2%なので正当化PER=(1−0.02÷0.1019)÷(0.09−0.02)=11.48倍。現金の別建て加算なし。

確率:国内コンビナート再編で生存者利益を得て、世界シェアの強い誘導品と樹脂の高付加価値化がそろって実を結ぶ最良の経路。利益率5%超の定着は現状から遠く、確率は1割。

やや楽観 19% 中期計画に近い改善が続く 利益 101 億円 · PER 11.2 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 483 円1,133 億円

2027年の回復は会社の中期計画におおむね沿い、2030年近傍には営業利益100億円台に乗る。大分のエチレン設備は大きな事故を避け、国内の同業設備停止で生じた需要を一定程度取り込む。しかし価格交渉力は限定され、中国品との競争が続くため基礎品の営業利益率は小幅な改善にとどまる。

有機化学品では高純度アリルアルコールの増強設備が高稼働となり、触媒ライセンスの契約も増える。サンアロマーは高機能グレードの開発を進め、プライムポリマーや日本ポリプロと正面の価格競争を避ける。環境対応投資は段階的に実施し、借入増加を抑制する。2026年の低収益から十年かけて利益を積み上げ、還元を続けても自己資本を増やす。事業全体が独占になるわけではないが、改善の実行が株主に実益をもたらす筋書きだ。

  • オレフィン・基礎化学品:数量 57.0(エチレン生産量の万トン/年(副生物も含む製品束の供給量を代表する物理指標、推定))× 価格 42(売上相当の億円/エチレン生産1万トン(副生物の売上込み))→ 売上 2,394 億円・営業利益 36 億円。大分設備の生産量を万トンで表す。定修効果と国内再編が実現
  • 有機化学品・触媒技術:数量 33.0(酢酸誘導品等の換算販売量・万トン/年(複数製品の合算推定))× 価格 24(億円/製品換算1万トン(技術料・触媒販売を含む平均))→ 売上 785 億円・営業利益 75 億円。高純度アリル・触媒・製法ライセンスの構成を加味
  • 合成樹脂・サンアロマー:数量 37.0(ポリプロピレン販売量・万トン/年(推定))× 価格 29(億円/販売1万トン)→ 売上 1,055 億円・営業利益 58 億円。サンアロマーのPP能力40.8万トンと高付加価値比率を加味
  • 構内ユーティリティー:数量 10.7(電力・蒸気・用水の合成エネルギー供給量・百万GJ相当/年(推定))× 価格 23(億円/百万GJ相当(1GJ当たり約千円単位の換算価格))→ 売上 246 億円・営業利益 20 億円。大分コンビナート稼働に連動する電力・蒸気・用水の合成需要

倍率:2036年ROEは101.2億円÷1040億円=9.73%でk9%を上回る。弱い堀の残存率3分の1によりRONIC約9.24%、名目g2%。正当化PERの上限は11.19倍で、市場の倍率を参照せずその上限を使用する。

確率:定修の合理化と差別化樹脂の拡販には裏付けがあるが、国際的な過剰供給下では基礎品の利幅改善に限界があるため、最良よりやや高い確率。

中立 29% 設備は残り、利益改善は限定的 利益 64 億円 · PER 11.1 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 303 円711 億円

エチレンの国内需要はほぼ横ばいで、国内の能力削減は進むものの中国からの価格圧力は残る。大分の生産量は約51万トン相当と今に近い。ナフサ転嫁に沿って名目の売上は伸びても、汎用品の利幅は薄い。2026年に始まった大型定修後の効率改善は費用を抑えるが、十年を通じて会社が期待する最良のマージンを維持することはできない。

酢酸誘導品は30万トン相当へ増え、アリルアルコールの高純度品が需要の芯になる。サンアロマーは国内販売シェアを守り、食品容器・自動車向けの比率を上げるが、投下資本に対する利益率の改善は小さい。構内ユーティリティーはほぼ横ばいの物量を価格改定で支える。2027年に回復しても、その後は借入の借換費用と設備更新、脱炭素対応が利益改善を相殺する。安定配当は続くものの、自己資本が積み上がることでROEは資本コストに届かない。

  • オレフィン・基礎化学品:数量 51.0(エチレン生産量の万トン/年(副生物も含む製品束の供給量を代表する物理指標、推定))× 価格 42(売上相当の億円/エチレン生産1万トン(副生物の売上込み))→ 売上 2,132 億円・営業利益 15 億円。大分設備の生産量を万トンで表す。国内需要・設備稼働と輸入競争に連動
  • 有機化学品・触媒技術:数量 30.0(酢酸誘導品等の換算販売量・万トン/年(複数製品の合算推定))× 価格 22(億円/製品換算1万トン(技術料・触媒販売を含む平均))→ 売上 672 億円・営業利益 54 億円。高純度アリル・触媒・製法ライセンスの構成を加味
  • 合成樹脂・サンアロマー:数量 33.0(ポリプロピレン販売量・万トン/年(推定))× 価格 29(億円/販売1万トン)→ 売上 947 億円・営業利益 38 億円。サンアロマーのPP能力40.8万トンと高付加価値比率を加味
  • 構内ユーティリティー:数量 10.0(電力・蒸気・用水の合成エネルギー供給量・百万GJ相当/年(推定))× 価格 23(億円/百万GJ相当(1GJ当たり約千円単位の換算価格))→ 売上 228 億円・営業利益 18 億円。大分コンビナート稼働に連動する電力・蒸気・用水の合成需要

倍率:2036年ROEは64.0億円÷905億円=7.07%で資本コスト9%以下。成長再投資による超過価値を認めず、正当化PERは上限の1÷0.09=11.11倍を使用する。仮にg2%を式に入れてもROEがk以下のため成長価値は上乗せしない。

確率:大分設備の維持、定修周期延長、高純度品の成長という事実と、国内需要横ばい・中国過剰能力という逆風の中間。会社目標の持続達成を無条件には置かない。下に寄せる理由:短期借入と配当の組み合わせが弱い市況に耐えにくいため。

やや悲観 26% 市場が細り高配当が負担に変わる 利益 20 億円 · PER 9.0 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 78 円182 億円

国内の能力削減が想定より進まず、輸入化学品に国内の誘導品価格が押される。エチレン生産量は約44万トン相当まで減り、分解設備は固定費負担が重くなる。高純度アリルアルコールは技術的優位を守るものの、有機化学品全体では中国勢との競合が厳しい。合成樹脂も販売量を28万トンまで減らし、食品容器などの顧客と共同開発しても値上げ余地が細る。

配当方針を守ろうとするが、設備更新の現金支出が利益を上回る年が増える。安定配当を年初の数年間に優先した結果、累計還元は275億円にとどまり、DOE5%の維持も徐々に困難になる。資本効率の低い新規投資は控えるが、大分の設備をすぐに閉じることはできない。ROEは低いまま推移し、借入費用を差し引いた利益を生む力が小さくなる。設備は残っても株主に帰属する価値は縮む。

  • オレフィン・基礎化学品:数量 44.0(エチレン生産量の万トン/年(副生物も含む製品束の供給量を代表する物理指標、推定))× 価格 40(売上相当の億円/エチレン生産1万トン(副生物の売上込み))→ 売上 1,738 億円・営業利益 5 億円。大分設備の生産量を万トンで表す。国内需要・設備稼働と輸入競争に連動
  • 有機化学品・触媒技術:数量 25.0(酢酸誘導品等の換算販売量・万トン/年(複数製品の合算推定))× 価格 21(億円/製品換算1万トン(技術料・触媒販売を含む平均))→ 売上 525 億円・営業利益 26 億円。高純度アリル・触媒・製法ライセンスの構成を加味
  • 合成樹脂・サンアロマー:数量 28.0(ポリプロピレン販売量・万トン/年(推定))× 価格 27(億円/販売1万トン)→ 売上 756 億円・営業利益 19 億円。サンアロマーのPP能力40.8万トンと高付加価値比率を加味
  • 構内ユーティリティー:数量 9.0(電力・蒸気・用水の合成エネルギー供給量・百万GJ相当/年(推定))× 価格 22(億円/百万GJ相当(1GJ当たり約千円単位の換算価格))→ 売上 194 億円・営業利益 14 億円。大分コンビナート稼働に連動する電力・蒸気・用水の合成需要

倍率:2036年ROE約3.2%はk9%を大幅に下回る。新規投資価値はなく、稼ぐ力上限1÷k=11.11倍より低い9.0倍を使用する。工場維持の義務と純負債によって低利益が株主現金に転じにくい。

確率:汎用品の価格圧力に対して維持更新費が先行し、同社の会社予想純利益と配当総額の逆転が続く経路。設備は存続するので一気に価値ゼロとはしない。

悲観 16% 石化の構造的敗北と設備の整理 利益 −72 億円 · PBR 0.2 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 50 円117 億円

中国や中東の余剰品の価格が国内を大きく下回り、複数の構内顧客が生産を減らす。大分のエチレン生産量は34万トンまで落ち、巨大な分解炉の維持費を吸収できなくなる。競争力のある高純度アリルアルコールも会社全体の損失を埋める規模に届かない。サンアロマーは低付加価値設備を整理し、プライムポリマーとの価格競争でシェアを失う。

2026年から2035年の累計純損失を約145億円、初期の配当を約120億円とし、さらに約206億円の設備・土地等の減損を行う。営業利益が大幅赤字となった後、DOE方針は中止され、資産の一部を売却して借入を返す。10年後の帳簿自己資本は約195億円だが、土地は化学施設の撤去や土壌対応を要するため額面では売れない。既存株主に残る時価総額は、利益の永久回復ではなく事業・資産の処分可能額で測る。

  • オレフィン・基礎化学品:数量 34.0(エチレン生産量の万トン/年(副生物も含む製品束の供給量を代表する物理指標、推定))× 価格 36(売上相当の億円/エチレン生産1万トン(副生物の売上込み))→ 売上 1,207 億円・営業利益 −36 億円。大分設備の生産量を万トンで表す。国内需要・設備稼働と輸入競争に連動
  • 有機化学品・触媒技術:数量 19.0(酢酸誘導品等の換算販売量・万トン/年(複数製品の合算推定))× 価格 19(億円/製品換算1万トン(技術料・触媒販売を含む平均))→ 売上 352 億円・営業利益 4 億円。高純度アリル・触媒・製法ライセンスの構成を加味
  • 合成樹脂・サンアロマー:数量 23.0(ポリプロピレン販売量・万トン/年(推定))× 価格 25(億円/販売1万トン)→ 売上 564 億円・営業利益 −14 億円。サンアロマーのPP能力40.8万トンと高付加価値比率を加味
  • 構内ユーティリティー:数量 7.0(電力・蒸気・用水の合成エネルギー供給量・百万GJ相当/年(推定))× 価格 20(億円/百万GJ相当(1GJ当たり約千円単位の換算価格))→ 売上 140 億円・営業利益 6 億円。大分コンビナート稼働に連動する電力・蒸気・用水の合成需要

倍率:2036年の最悪期は営業・最終損失が続くためPERを使わない。起点の親会社株主自己資本666億円に清算時の実現割合17.568%を掛け、117億円の株主価値とする。損失・還元・設備減損で10年後の帳簿自己資本は195億円まで縮むが、その195億円に二重にPBRを掛けない。借金控除後の資産回収額の床110億円を上回る。

確率:中国品との価格競争と国内設備停止の遅れ、老朽化、金利上昇が重なる。日本向け原料供給と特殊誘導品まで同時に消滅する事態ではないため破綻を基本とせず、売れる資産の床を厳しく計算する。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

オレフィン・基礎化学品

ナフサ分解でエチレン、プロピレン、ブタジエン、芳香族を製造し、構内の関連会社などへ外販する。

数量エチレン生産量の万トン/年(副生物も含む製品束の供給量を代表する物理指標、推定)価格売上相当の億円/エチレン生産1万トン(副生物の売上込み)売上営業利益
今 2025/12 52.0 32 1,679 −8
10 年後 中立 51.0 42 2,132 15

取り方:販売数量は非開示。石油化学工業協会・経産省の定修年能力61.8万トンと2025年全国稼働率約83%(全国生産514万トン÷能力616万トン)から約52万トンと推定した。販売額1679.03億円をその数量で割った32.29億円/万トンは、エチレン単体単価ではなくプロピレン・ブタジエン・芳香族などを含む外部販売額の換算単価。日本の能力シェア約10.0%、出光16.2%、ENEOS14.5%、京葉11.2%。部門営業損益は非開示のため、原料価格連動と2025年全社利益率を基に−8億円と推定した。

有機化学品・触媒技術

酢酸エチル、酢酸ビニル、高純度アリルアルコールなどの製品と製造技術ライセンス、触媒を供給する。

数量酢酸誘導品等の換算販売量・万トン/年(複数製品の合算推定)価格億円/製品換算1万トン(技術料・触媒販売を含む平均)売上営業利益
今 2025/12 26.0 18 478 26
10 年後 中立 30.0 22 672 54

取り方:品目ごとのトン数は会社非開示。2013年に公表された酢酸エチル年産10万トンの増設能力を一つの物差しとし、酢酸ビニル、酢酸誘導品、特殊アリルを含む換算販売量26万トンを推定した。477.90億円÷26万トン=約18.38万円/トン。技術ライセンス3件の実績・高純度アリルアルコール世界外販シェア約60%は会社2026年5月戦略に基づくが、60%を有機化学品全体のシェアとは見なさない。部門利益26億円は営業利益非開示につき粗い推定。

合成樹脂・サンアロマー

子会社サンアロマーが汎用および高付加価値のポリプロピレンを自動車・容器向けに生産する。

数量ポリプロピレン販売量・万トン/年(推定)価格億円/販売1万トン売上営業利益
今 2025/12 32.0 22 710 21
10 年後 中立 33.0 29 947 38

取り方:石油化学工業協会によるサンアロマーの年産能力40.8万トン、国内全社能力273.9万トンで能力シェア14.9%。2025年国内PP生産203.75万トン・出荷金額4506.78億円から平均単価約22.12万円/トンを得て、会社売上710.37億円に対応する約32万トンを推計した。2025年国内生産量に対する約16%相当は販売先輸出入を含む厳密な販売シェアではない。競合プライムポリマー能力105.9万トン、日本ポリプロ76.5万トン。部門利益21億円は非開示につき推計。

構内ユーティリティー

鶴崎共同動力などが大分コンビナート向けに電力・蒸気・用水を供給する。

数量電力・蒸気・用水の合成エネルギー供給量・百万GJ相当/年(推定)価格億円/百万GJ相当(1GJ当たり約千円単位の換算価格)売上営業利益
今 2025/12 10.0 17 172 11
10 年後 中立 10.0 23 228 18

取り方:熱・電力・用水別の販売量は非開示。コンビナート専用の供給網という性質から、供給量を約1000万GJ相当/年と仮定し、外部売上171.96億円から1GJ当たり約1720円の合成料金を逆算した。水も含むため個別の電力料金とは解釈しない。外部の市場占有率は計測不能で、顧客の大分構内への依存が実質の市場。利益11億円は非開示の推定。

リスクと懸念

中国の供給過剰と値決め力の弱さ

輸出入のある汎用オレフィンと樹脂は国内の工場閉鎖だけで需給が改善しない。中国・中東の供給能力が残り、原料価格連動の販売式でも加工マージンの確保は保証されない。2030年近傍の利益目標は市況の正常化を一部必要とし、国内価格が下がると予定している利益改善が消える。

借入金利と運転資本の同時膨張

2026年6月の有利子負債は約676億円、現金約95億円で純負債が大きい。短期借入の借換金利が3%台になれば、年間利払いは現在の水準より十数億円増える可能性がある。原料高による棚卸資産の増加と重なれば、利益が出ていても設備投資や配当に回る現金が不足する。

DOE5%の約束と元本の毀損

安定配当は魅力だが、2026年予想の純利益17億円を配当総額約28億円が上回る。利益が低迷した状態でDOE5%を維持すると、借入増加、設備投資の先送り、または資本減少を招く。配当を受け取ることと、企業価値が保たれることは別であり、継続可能な配当原資を確認する必要がある。

定修・事故と単一拠点への集中

設備の高度保安認定により定期修理の周期を延ばせる可能性はあるが、九州唯一の大分エチレン設備への集中は逆方向のリスクも抱える。重大事故、台風、地震、長期停電、原料供給途絶が生じれば、多数の誘導品と構内顧客へ影響が広がる。延長した定修周期が実際に安全と稼働率を両立するかが重要となる。

脱炭素対応と更新投資の高騰

会社は2035年のCO2排出量を2020年比3割削減し、2050年のネットゼロを目標とする。CCUや省エネ設備が収益化するまでは費用と追加投資が先行する。既存機械の減価償却費は過去の取得価格だが、入れ替える設備はインフレ後の高い取得原価になるため、会計利益から想像するより設備更新の現金負担が重い。

持分法会社・非支配持分・土地評価の錯覚

日本ポリエチレンやNSスチレンモノマーは顧客であり持分法投資先でもあるため、売上と営業外利益に別の形で影響する。投資先の設備停止は販売量だけでなく持分法利益を減らす。2025年自己資本には土地再評価差額金も含まれ、構内の工業用地を無条件に簿価で換金できるわけではない。終末価値で資産を二重計上しない。

今後の分かれ目

2027年に営業利益約90億円、純利益約60億円へ回復し、翌期も在庫益なしで維持できたら
中立の利益率達成の確度を高める。還元と維持更新費を同時に賄う営業現金収支を確認し、やや楽観側の重みを上げる。
2026年の大型定修後の稼働が回復し、6年周期での運転開始後も計画外停止が続かなければ
オレフィンの実質販売量と固定費の改善を中立に反映する。ただし能力の増加と需要の増加を混同しない。
高純度アリルアルコールの能力増強が高い稼働率と利益率で立ち上がり、酢酸誘導品のライセンス収入も増えたら
有機化学品の数量成長と長期の残存収益力を引き上げる。外販シェア60%を全社に拡張せず、利益貢献の開示を待つ。
純有利子負債が約582億円からさらに増え、金利負担が営業利益の大きな割合を占めたら
割引率を恣意的に上げず、利益・配当の下振れと悲観の確率を増やす。銀行借換条件と運転資金の戻りを確認する。
DOE5%維持のため営業利益を上回る配当が続き、設備更新の未実施が蓄積したら
累計株主還元を実際に支払える水準へ減らし、将来の修繕費増加・資産毀損を悲観側へ織り込む。
中国品の輸入圧力が落ち着かず、国内のエチレン設備統廃合も停止したら
オレフィンの販売量とスプレッドを下方修正する。会社の2030年利益目標への到達確率も引き下げる。

見ておくもの

  • 営業利益から一時的なナフサ在庫評価影響を除いた採算
  • 大分エチレン設備の実稼働量・計画外停止日数と定修周期6年への移行
  • サンアロマーの高付加価値PP比率と販売量、PP国内稼働率
  • 高純度アリルアルコールの外販シェア・増強設備稼働率、触媒ライセンス成約
  • 純有利子負債、短期借入の更新金利、棚卸資産、DOE配当総額
  • 国内エチレン設備停止計画と中国の新設設備・輸入価格、CO2削減支出

倍率と資本コストの決め方

添付factsにある2025年末売上3,039億円、営業利益42億円、親会社株主自己資本666億円と2026年10月23日時点の株価199.5円・株数234,567,901株を基準にした。上場時開示の発行株式234,415,443株との差は約0.07%であり、利用者指定の基準株数を変えない。新規上場による増資収入はない。

販売数量は設備能力・国内生産量・用途別製品を手掛かりに物理的な指標で推定し、物価3%と為替150円は単価の側で扱った。現行PER、同業PER、PBR1倍を目標値にしていない。資本コスト9%、長期名目成長2%、全社の弱い堀をもとに、新規投資の超過利益が3分の1しか残らない式で中立のPER上限11.11倍を算出した。

2026年上期の在庫評価益72億円と下期想定の損82億円は、十年後の恒久利益には入れない。減価償却は古い設備の取得原価で固定し、新しい設備の更新負担を利益率と配当余力に織り込む。政策的な非上場株式・持分法会社の利益は純利益に残し、余剰資産を別建てで上乗せしていない。悲観の床は借入返済と工場閉鎖費を差し引いた回収価値であり、自己資本をそのまま換金価値とはしない。

資本コスト 9.0% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。国債3%と株式プレミアム4.5%を合わせた基本7.5%に、循環・値決め力・負債の1.5ポイントを足す。継続企業の前提に関する注記はなく、個別の脱炭素実行リスクは確率と利益に反映するので窮境上乗せは0。

同じ業種(化学)の AI 分析

割安 リップス373A 男性美容ブランドの棚を確保する力と潤沢な現金が評価の柱。無配と広告費の重さを織り込んでも割安とみる 本質価値との差 +117.1% · 10 年 割安(年 +16.0%) 割安 ビタブリッドジャパン542A 国内首位の主力サプリと厚い純現金に価値がある。商品集中と親会社支配を慎重に見ても、長期の本質価値は現在の時価総額を上回る 本質価値との差 +87.9% · 10 年 割安(年 +14.5%) 割安 パーカーコーポレーション9845 自動車の車体を静かにする部材で稼ぐ小さな化学メーカー。時価総額の半分が純現金で、事業は安いが、現金が戻る保証は薄い 本質価値との差 +73.5% · 10 年 割安(年 +14.4%) 割安 アルマード4932 卵殻膜ひと筋の通販で、広告に稼ぎを注いでいる最中。並みの利益率に戻れば、今の値段には余裕がある 本質価値との差 +66.5% · 10 年 割安(年 +15.2%) 割安 ニイタカ4465 洗剤を毎日使われる消耗品として売り、保守まで抱える会社。現金の戻りを半分としても、事業の値打ちは今の時価総額を上回る。 本質価値との差 +64.1% · 10 年 割安(年 +13.5%) 割安 三光合成7888 車の樹脂部品で稼ぐ堅実な会社。利益は最高圏で、今の値段は10年の筋書きの重みと釣り合う 本質価値との差 +62.2% · 10 年 割安(年 +14.1%) 割安 新田ゼラチン4977 北米撤退後の利益改善は一時の追い風でなく構造の変化で、10年の稼ぐ力に対して今の値段は低く、確率の加重では割安 本質価値との差 +61.4% · 10 年 割安(年 +13.5%) 割安 関西ペイント4613 自動車と海外塗料で稼ぐ関西ペイント。厚い還元でROEが高く保たれ、10年で見ると本質価値は今の値段を2割台半ば上回り、やや割安 本質価値との差 +54.1% · 10 年 割安(年 +12.9%) 割安 石原ケミカル4462 AIパッケージ向けめっき液で利益率が過去最高の小粒な優良株。ただ集中と大型投資を織り込むと、利益で測った価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 +50.3% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 日本化薬4272 火薬の技術から生まれたニッチ部品と半導体材料、がん領域の医薬を持つ堅実な会社。物価で伸びる利益と厚い財務に、今の値段にはやや割安の余地がある 本質価値との差 +47.4% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 東ソー4042 市況に振れるチェーン事業を、分離精製剤・水処理エンジニアリングの先端事業が補う。10 年の価値は今の値段とほぼ並ぶ(適正) 本質価値との差 +46.5% · 10 年 割安(年 +12.4%) 割安 新日本製薬4931 通販化粧品の首位で、ヘルスケアが伸びる。だが広告で客を買う商売と創業家支配を割り引くと、純現金を足しても今の値段はやや割高 本質価値との差 +41.7% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 リケンテクノス4220 車の電線・医療・ラップ向け樹脂配合で稼ぐ堅実な小型株。利益は伸びるが堀は深くなく、物価込みの本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +40.4% · 10 年 割安(年 +11.8%) 割安 日油4403 防衛と医薬原料が利益を押し上げる良質な会社だが、売上の急増は工事の計上で、中身はまだ素直に伸びる段階にある 本質価値との差 +39.2% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 KHネオケム株式会社4189 エアコン向け冷凍機油原料が稼ぎの柱の小さな化学会社。堀は強くないが空調の追い風は本物で、本質価値は今の時価総額を1割弱上回るほぼ適正 本質価値との差 +37.3% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 松本油脂製薬4365 合繊の油剤とマイクロスフェアーで稼ぐ高収益の中堅。現金が厚く、本質価値は今の値段とほぼ等しい 本質価値との差 +36.6% · 10 年 割安(年 +10.7%) 割安 日東電工6988 HDD基板の独占と核酸医薬の仕込みは強く、偏光板の競争を踏まえても、利益で測った本質価値は今の値段とほぼ並び適正 本質価値との差 +36.0% · 10 年 割安(年 +11.1%) 割安 コニシ4956 接着剤「ボンド」の国内大手。値上げと補修需要で堅く稼ぎ、純現金も厚いが、利益率は低く、住宅の縮みがゆっくり効く 本質価値との差 +35.4% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 田岡化学工業4113 住友化学系の中堅化学メーカー。純現金は厚いが、今期の利益は急減。親会社の下で現金は戻りにくい 本質価値との差 +34.5% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 デクセリアルズ4980 ACFと反射防止フィルムの世界首位の堀は本物。光半導体の急成長を織り込むと、利益で測った本質価値は今の時価総額とほぼ並び、適正 本質価値との差 +34.1% · 10 年 割安(年 +10.7%) 割安 積水化学工業4204 住宅(セキスイハイム)の着工戸数縮小が重荷だが、自動車ガラス中間膜で世界シェア首位級の高機能プラスチックスとペロブスカイト太陽電池の芽が利益を支え、物価込みでもやや割安 本質価値との差 +33.9% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 東邦アセチレン4093 東北のガス販売を軸に、純現金が時価総額の4割。事業は平凡で価値はほぼ適正 本質価値との差 +33.6% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 大成ラミックグループ4994 液体小袋のフィルムと充填機を一社でそろえる小さな堅実企業。純現金が厚く、10年で見ればやや割安と筆者は考える 本質価値との差 +32.5% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 日本精化4362 海外の化粧品用油剤と医薬用の脂質で利益は伸びるが、小さな原料メーカーで値段の揺れも大きい。資本コスト7.75%で測ると今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +32.2% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 タカギセイコー4242 二輪・四輪・OAの樹脂成形。稼ぎの7割は東南アジア。今の値段は10年の価値を下回る 本質価値との差 +31.8% · 10 年 割安(年 +12.4%) 割安 旭化成3407 住宅とヘルスケアが稼ぎ、マテリアルは汎用化学に近い。資本の稼ぎは k をわずかに上回る程度で、今の値段は適正 本質価値との差 +31.6% · 10 年 割安(年 +10.5%) やや割安 フロンティア4250 特許付き社外品と販売店の取引基盤に価値がある。10年価値はやや割安側だが、利益の不安定さから安全域は狭い 本質価値との差 +29.1% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 巴川コーポレーション3878 車載向け半導体テープという良い芯はあるが、トナーの縮みと借入の重さで全体は並の会社 本質価値との差 +28.7% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 ショーエイコーポレーション9385 販促の包装と百円ショップの雑貨で稼ぐ黒子。利益率は初めて 7% に届いたが、今の値段は 10 年の稼ぎにおおむね見合う 本質価値との差 +26.5% · 10 年 やや割安(年 +11.5%) やや割安 日本ゼオン4205 COP で稼ぐ素材会社。ゴムの縮小が先に進み、成長の果実は新工場が動く 2028 年度後半以降。10 年の価値は適正 本質価値との差 +26.3% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 ZACROS7917 液晶フィルムと詰め替え包材で世界・国内首位だが、医薬・バイオの大型投資が利益を削る。10 年で見ればやや割安 本質価値との差 +25.4% · 10 年 やや割安(年 +10.7%) やや割安 ニックス4243 複写機の留め具と基板のラックを作る横浜の小さな部品メーカー。時価総額に近い現金を抱えるが、配らず積むので値打ちは半分しか届かない 本質価値との差 +24.9% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 ハーバー研究所4925 無添加化粧品HABAの通販会社。時価総額の7割が純現金だが、新しい客が細り、財団が筆頭株主で現金は戻りにくい。値段はほぼ適正 本質価値との差 +24.0% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 ステラケミファ4109 半導体用フッ酸で国内首位格の小粒な素材株。10年先で測ると強気と慎重がほぼ釣り合い、今の値段は適正圏 本質価値との差 +23.3% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 未来工業7931 電気配線の資材で職人の手間を減らす堅実な会社。現金は厚いが、価格改定で上がった利益率が戻る途中で、いまの値段は適正圏 本質価値との差 +23.1% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 南海化学4040 苛性ソーダの関西メーカー。土地売却で身軽になり、今の値段は10年の稼ぎにほぼ見合う 本質価値との差 +22.2% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 タイガースポリマー4231 ホンダ向けが4割強のゴムホース・成形品メーカー。厚い純現金が価値を支えるが、稼ぐ力は資本コストに届かず、今の値段はやや高い 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 KIMOTO7908 時価総額は手元の現金を下回る。稼ぐ力が資本コストを超えれば、現金だけで価値の半分近い 本質価値との差 +21.4% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 株式会社JCU4975 めっき薬品で営業利益率4割の優良株。ただし利益率は過去最高で、10年の本質価値は今の1割ほど下のやや割高 本質価値との差 +21.3% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 ナトコ4627 塗料・溶剤再生・電子材料の三本柱。現金は厚いが、使い道は買収と工場の建て替えで先に埋まっている 本質価値との差 +20.8% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 アイカ工業4206 国内の化粧板は強いが、利益の薄い接着剤が全体を重くし、インド買収の成否が10年の伸びを分ける 本質価値との差 +20.8% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 サカタインクス4633 海外の包装インキで稼ぐ堅実な会社。借金は軽く、10 年の伸びは物価に少し足す程度で、値段は素直に安い側にある 本質価値との差 +20.7% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 北興化学工業4992 水稲の農薬と半導体向け化学品の二本立て。純現金が厚く、資本の稼ぎは資本コストをわずかに下回る。今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +20.4% · 10 年 やや割安(年 +9.8%) やや割安 上村工業4966 AI向けパッケージ基板のめっき薬品で稼ぐ高収益の会社。ただ利益率は山にあり、10年の本質価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 +20.1% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 トクヤマ4043 セメントを手放し半導体材料へ軸足を移す途上。稼ぐ力は伸びるが、資本の稼ぎは資本コストに届かず、今の値段はやや割高 本質価値との差 +20.0% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 永大化工7877 純正フロアマットの専業に近い小さな会社。電気自動車でもマットは要るが、値下げ要請で利益率は 5% 前後にとどまり、厚い現金の戻り方が価値を決める 本質価値との差 +19.4% · 10 年 やや割安(年 +11.4%) やや割安 三菱ケミカルグループ4188 稼ぎ頭は 50.6% 保有の日本酸素 HD。化学本体は構造改革中で借金も重く、10 年の価値は今の値段に対しおおむね適正 本質価値との差 +19.1% · 10 年 やや割安(年 +10.7%) やや割安 ADEKA4401 五つの事業が支え合う堅実な会社。AI 向け半導体材料の追い風はあるが、ROE が低く、安全域は厚くない 本質価値との差 +18.9% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 恵和4251 液晶の光拡散フィルムで世界の上位。純現金は時価総額の 4 分の 1 だが、有機 EL への置き換えと中国勢で利益率は下がり、適正 本質価値との差 +18.9% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 ミライアル4238 ウェーハ容器で世界上位の地位はあるが、ROE が資本コストに届かず、利益で測った本質価値は今の時価総額の約 8 割でやや割高 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 日本酸素ホールディングス4091 米国・アジアの投資回収待ちと純負債の重さはあるが、強い堀を織り込んだ資本コスト7%で測ると、物価込みでやや割安 本質価値との差 +16.2% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 児玉化学工業4222 買収で売上が 5 倍になった樹脂と金属の部品メーカー。一過性の利益を除くと稼ぐ力は薄く、電動化とスポンサーの売り下がりが重い 本質価値との差 +15.8% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 Aiロボティクス247A 美容ブランドの成長は続くが、BJC買収で背負った負債と販売権の脆さを踏まえると、足元の価値にはなお慎重でありたい 本質価値との差 +15.5% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 ダイセル4202 樹脂とインフレータは伸びるが、借金と減損の癖が重い。中立の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +15.5% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 イサム塗料4624 自動車補修用塗料の老舗。金融資産が時価総額の2倍あるが、創業家の下で眠り、10年では適正圏 本質価値との差 +15.2% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 日華化学4463 繊維薬剤の海外好調と非フッ素の追い風で利益は急伸中だが、ROE は資本コストに届かず、10年先の価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +13.2% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 日本パーカライジング4095 自動車の塗装下地に強い表面処理の老舗。厚い現金が下値を支えるが、成長は物価並みにとどまり、値段はほぼ適正か、やや高め 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 日本特殊塗料4619 車の静けさを支える中堅メーカー。利益の4割は合弁の持分で、ROEは資本コスト並み。本質価値は今の値段をやや下回り、割高寄りの適正 本質価値との差 +12.4% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 丸東産業7894 九州の食品包材の老舗。値上げで利益は戻ったが、稼ぎは資本コストに遠く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +11.8% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 ムトー精工7927 樹脂成形の一貫生産で車載とカメラが好調。配当は厚いが、稼ぐ力は資本コストの手前 本質価値との差 +11.4% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 大倉工業4221 包装フィルムの安定に、大型液晶用の光学フィルムという一本足の成長が乗る。値段は事業の実力とほぼ釣り合う 本質価値との差 +11.2% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 大阪ソーダ4046 世界首位級の医薬精製材料が稼ぎを押し上げる強い会社。ただ、先の成長を織り込んだ今の値段は割高寄り 本質価値との差 +10.9% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 株式会社ニフコ7988 自動車用プラスチック留め具で世界首位級。実質ほぼ無借金で利益は堅いが、伸びは物価並みにとどまり、値段はほぼ適正 本質価値との差 +10.2% · 10 年 やや割安(年 +11.8%) 適正 石原産業4028 利益の4分の3を農薬が稼ぐ。2026年3月期は欧州の特需で膨らんだ山で、酸化チタンの立て直しも途上。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +10.0% · 10 年 適正(年 +10.8%) 適正 ラサ工業4022 半導体の洗浄に使う高純度リン酸で世界首位をうたう素材会社。稼ぎは本物だが、新工場の重さと今の値段の高さが気になる 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 日本カーバイド工業4064 反射シートで世界3割を握る素材メーカー。利益の偏りと計画の未達が重く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +9.7% · 10 年 適正(年 +10.2%) 適正 富士フイルムホールディングス4901 複合機をパーシャル・スピンオフで株主に分け、医療と半導体材料に集中。利益ベースの PER で測ると 10 年の本質価値は今の値段にほぼ並び、適正 本質価値との差 +9.4% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 株式会社ジェイエスピー7942 発泡プラスチックの専業で、北米の自動車向け ARPRO が稼ぎ頭。大株主が約半分を握る地味な会社で、利益の質を考えると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +9.1% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 DIC4631 インキと顔料で世界首位だが利益率は薄い。AI半導体向け樹脂で今期は急伸しても、山に近く今の値段は先を織り込みすぎと見る 本質価値との差 +8.6% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 太陽ホールディングス4626 ソルダーレジストの世界首位は本物だが、過去最高の利益は山の高さ。本質価値は時価総額(KKRのTOBもほぼ同水準)を1割ほど下回る 本質価値との差 +8.0% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 ダイキョーニシカワ株式会社4246 マツダ頼みの内外装樹脂部品メーカー。利益率が低く資本コストに届かないため、今の値段はおおむね妥当 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +10.0%) 適正 大日精化工業4116 色をつくる老舗で、利益は急回復の途上。ただし資本の効率が低く、値段の安全域は厚くない 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 フマキラー4998 東南アジアが稼ぎ頭、国内は赤字。結論は やや割高 本質価値との差 +7.5% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 artience4634 印刷インキから電池材料へ賭けを広げた会社。利益は戻りつつあるが、10 年で見れば今の値段は先を払いすぎている 本質価値との差 +7.3% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 アサヒペン4623 家庭用塗料の老舗が買収で売上を足すが、自己資本の稼ぎは資本コストの半分にとどまる 本質価値との差 +6.9% · 10 年 適正(年 +8.4%) 適正 東洋合成工業4970 PAGで世界首位の黒子。投資の回収期に入るが、利益率の低さと借金を見ると本質価値は今の時価総額を下回る 本質価値との差 +6.5% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 共和レザー3553 車の内装表皮では国内の雄だが、稼ぐ力が細り、今の値段は回復をやや先取りしている 本質価値との差 +6.2% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 クラレ3405 世界首位級の素材を持つが、積み上げた資本の稼ぎが細い。利益が戻っても ROE は資本コストに届かず、やや割高 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 日本農薬4997 農薬の専業で海外が 7 割。親会社 ADEKA が過半を握る上場子会社で、資本の稼ぎは資本コストをわずかに上回る程度。今の値段は適正 本質価値との差 +5.6% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 テイカ4027 導電性高分子薬剤と医療用の圧電が育つ一方、汎用酸化チタンの赤字が重い。回復を織り込んだ値段で、安全域は薄い 本質価値との差 +5.1% · 10 年 適正(年 +8.4%) 適正 大伸化学4629 シンナー国内最大手。利益は薄いが無借金で現金が時価総額の8割。事業は市況頼み、現金の戻り方が値打ちを決める 本質価値との差 +4.7% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 OATアグリオ4979 海外で稼ぐ農業資材の優良中堅だが、自己資本の積み上がりでROEは薄まり、今の値段はやや先を行く 本質価値との差 +4.5% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 天昇電気工業6776 内外装の樹脂成形で食べる老舗。資産は厚いが稼ぐ力は薄く、顧客が値段を握る。10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +3.7% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 日本曹達4041 農薬と機能材は堅いが、資本が厚く稼ぎが薄まる。値段は本質価値をやや上回る 本質価値との差 +3.1% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 第一工業製薬4461 AI サーバー向け樹脂と電池材料で利益が 2 年で 5 倍になった京都の老舗。稼ぐ力は本物だが、10 年先まで先取りした値段は割高 本質価値との差 +3.1% · 10 年 適正(年 +8.4%) 適正 ロンシール工業4224 稼ぎは地味だが、時価総額の7割近くが純現金。ただし親会社の影で現金は戻りにくい 本質価値との差 +2.7% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 東リ7971 床・壁・カーテンの内装材を手掛ける東リ。原料高と賃上げで利益は一度へこむが、還元の厚さが支え、物価込みの値段はほぼ妥当 本質価値との差 +2.4% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 株式会社バルカー7995 半導体向けの高機能シールで稼ぐ堅実な会社だが、予想が山の利益に寄っていて、10 年の見立てでは今の値段はやや割高 本質価値との差 +1.8% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 東洋ドライルーブ4976 部品に塗る潤滑の膜で地道に稼ぐ小さな職人企業。資本の稼ぎが資本コストに届かず、値段はほぼ妥当 本質価値との差 +1.6% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 日本高純度化学4973 金めっき薬品の本業は小さく、時価総額の大半は保有株と現金。AIの追い風を入れても、本質価値は今の2割余り下 本質価値との差 +1.6% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 片倉コープアグリ4031 肥料の工場を 15 から 9 に絞る途上の会社。不動産の含み益は厚いが、稼ぐ力は薄く、今の値段は適正の少し上 本質価値との差 +1.3% · 10 年 適正(年 +8.4%) 適正 藤倉化成4620 自動車部品用の塗料とアクリル樹脂の会社。本業の利益は薄いが現金は厚く、稼ぐ力が資本コストに届かないぶん、今の値段は妥当な範囲 本質価値との差 +0.9% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 竹本容器4248 化粧品容器の標準ボトルで短納期を売る専業。財務は堅いが、利益率は低く、値段は妥当からやや高い 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 ウルトラファブリックス・ホールディングス4235 ポリウレタンレザーで、自動車・家具・航空機に売る。借金が重く、利益率が振れ、値段は妥当からやや高い 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 東洋紡3101 稼ぎの芯は液晶と半導体向けの高機能フィルム。借金が重く、10 年の見通しを織り込んでも今の値段はやや割高 本質価値との差 +0.3% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 住友化学4005 石化縮小・医薬の重荷を農薬と半導体材料が支えるが、借金が重く資本コストも高い。今の値段に対し割高 本質価値との差 +0.3% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 アキレス5142 赤字から立ち直った素材・靴の老舗。医療と半導体向けの利益は本物だが、続くかが問われる 本質価値との差 +0.2% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 有機合成薬品工業4531 アミノ酸・化成品・医薬中間体の小さな化学メーカー。稼ぐ力が資本コストに届かず、今の値段は適正か割高寄り 本質価値との差 +0.2% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 セントラル硝子4044 半導体ガスが稼ぎ、電池とガラスが足を引く。資本の稼ぎは資本コストに届かず、今の値段に安全域は薄い 本質価値との差 +0.0% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 フクビ化学工業7871 住宅の断熱材・床材を主力とする樹脂建材の老舗。現金は厚いが、稼ぐ力が薄く、価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −0.1% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 UBE4208 稼ぐ柱は機能品に絞られるが、借金が時価総額に迫る。事業の組み替えの途中で、今の値段にはやや割高感がある 本質価値との差 −0.2% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 大阪有機化学工業4187 ArF レジスト原料で世界の 7 割を握る良質なニッチ企業。ただ利益は半導体ブームの山にあり、今の値段は先の伸びを織り込みすぎている 本質価値との差 −0.3% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 ユニ・チャーム8113 アジアの紙おむつとペットケアが伸びの軸だが、中国の風評被害で今の利益は落ち込み、10年で見ても本質価値は今の値段を1割ほど下回るやや割高 本質価値との差 −0.4% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 扶桑化学工業4368 半導体研磨材のほぼ独占企業。事業は一級だが、10 年の本質価値は今の時価総額を 2 割ほど下回る 本質価値との差 −0.5% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 保土谷化学工業4112 有機 EL 材料が利益の柱で成長力は本物。だが顧客は偏り、買収と投資で借金が増え、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −0.8% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 旭有機材4216 半導体向け樹脂バルブの強みは本物だが、好況をほぼ織り込んだ値段で、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −0.9% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 コージンバイオ177A 培地製造には長く残る技術と顧客基盤があるが、細胞加工の品質問題と設備投資負担を考えると、株価にはまだ十分な安全域がない 本質価値との差 −1.2% · 10 年 適正(年 +9.4%) 適正 高圧ガス工業4097 ボンベ配送という堅い事業だが、資本の稼ぐ力が資本コストに届かず、厚い現金を足しても今の値段はやや割高 本質価値との差 −1.6% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 株式会社コーセーホールディングス4922 厚い現金と高級ブランドを持つが、利益率は 5% 台で、稼ぐ力に対して今の値段は高い。北米の tarte が伸びても国内は人口減で、本質価値は今の時価総額を下回る 本質価値との差 −2.3% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 日産化学4021 液晶配向膜と半導体 ARC で寡占的シェアを持つ高 ROE 企業。堀は強いが今の値段は先を織り込みすぎで、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −3.3% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 川口化学工業4361 タイヤを支える地味なゴム薬品の専業。利益は戻ったが資本コストに届かず、今の値段はやや高い 本質価値との差 −3.4% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 森六4249 樹脂部品の買収で売上は大きく膨らむが、利益率の低さは変わらず、今の値段を支えるには力不足だ 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 住友精化4008 稼ぎの 8 割が紙おむつ用の吸水性樹脂で、今の利益は為替と原料安の追い風を含む。余った自己資本を会社自身が動かし始めた 本質価値との差 −4.1% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 東亞合成4045 電解とアクリルの重い土台に、半導体・車載・下水道の伸びが乗る。ただ資本が重く稼ぎは資本コストに届かず、今の値段は高め 本質価値との差 −4.4% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 スガイ化学工業4120 農薬の中間物を請け負う和歌山の化学会社。資産は厚いが、稼ぐ力が資本コストに遠く及ばない 本質価値との差 −4.9% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 四国化成ホールディングス4099 AI 向けの半導体材料が利益を押し上げる良質な会社だが、今の値段は 10 年先の成長まで先に払っている 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 堺化学工業4078 MLCC 向け電子材料は伸びるが、他の事業が薄利で資本効率が低い。10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −5.8% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 積水樹脂4212 道路の防音壁と交通安全を押出成形で支える堅実な会社。利益率が戻る道は見えるが、ROE が低いまま増える内部留保が重く、今の値段は割高 本質価値との差 −6.6% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 川上塗料4616 値上げ回復と粉体塗料に伸びしろはあるが、長期の稼ぐ力を織り込むと現在価値はおおむね適正圏にある 本質価値との差 −6.7% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 三菱瓦斯化学4182 半導体基板材料BT樹脂は堀が深いが、会社の大半は商品化学。利益で測ると本質価値は今の時価総額の7割強で、やや割高 本質価値との差 −6.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 昭和化学工業4990 珪藻土を掘ってビールのろ過材にする老舗。需要は堅いが伸びず、稼ぎは資本コストに届かない。やや割高と見る 本質価値との差 −7.0% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 日本色材工業研究所4920 口紅やパウダーを大手ブランドの名前で作る受託の老舗。工場は育ったが、借金が重く、金利が上がるほど株主の取り分が削られる 本質価値との差 −7.7% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 日本ピグメントホールディングス4119 車や家電のプラスチックに色を付ける下請け。資産は厚いが稼ぎは薄く、値段は適正圏 本質価値との差 −7.7% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 高砂香料工業4914 稼ぎの源はアジア、日本と欧米は薄利。資本コスト 7.6% に届かない利益率では、今の値段は適正に近い 本質価値との差 −8.3% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 トリケミカル研究所4369 半導体の薄膜材料で一流の会社だが、資本がたまってROEが落ちる。本質価値は今の時価総額の約3分の2で割高 本質価値との差 −8.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 サンケイ化学4995 鹿児島の農薬の専業。南の産地の殺虫剤が稼ぎ頭で財務は堅いが、利益は薄く還元も細い。今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 −8.7% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 東邦化学工業4409 界面活性剤と半導体向け樹脂の中堅。伸びる芽はあるが、利益率は薄く借金が重い。今の値段は事業の稼ぐ力に比べて高い 本質価値との差 −9.1% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 ポバール興業4247 工場の搬送ベルトに樹脂を貼る名古屋の加工屋。利益率は高いが規模が小さく、今の値段はやや高い 本質価値との差 −9.2% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 プレミアアンチエイジング4934 DUOのブランド資産と厚い純現金は魅力だが、通販の衰退とVENEXの収益化を考えると安全域はなお不足する 本質価値との差 −9.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) やや割高 サンエー化研4234 直近の急回復で、今の値段は割安に見える。ただ素材の加工業で、利益率が高いままとは限らない 本質価値との差 −10.2% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 日本デコラックス7950 化粧板の老舗で、金融資産が時価総額とほぼ同じ。下値は堅いが、大株主に現金が出てこない前提では価値はやや割高 本質価値との差 −10.6% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 アトミクス4625 道路の白線を塗る塗料の中堅。純現金は厚いが、本業の稼ぎは資本コストの半分にとどまる 本質価値との差 −10.7% · 10 年 やや割高(年 +6.9%) やや割高 荒川化学工業4968 松やにから作る樹脂が出発点の老舗。改革は筋が通るが、稼ぐ力が資本コストに届くまで長く、今の値段でも割高とみる 本質価値との差 −11.0% · 10 年 やや割高(年 +6.8%) やや割高 信越ポリマー7970 半導体ウエハー容器が利益の柱の親子上場会社。稼ぐ力は着実だが、10年で見ても今の値段には届かず、やや割高 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 綜研化学4972 液晶向け粘着剤で稼ぐ堅実な会社だが、利益の伸びは物価並みで、筆頭株主との対立が価値を動かす 本質価値との差 −11.4% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 東京応化工業4186 フォトレジスト世界首位・EUVも首位級だが、利益ベースの本質価値は今の時価総額の7割弱で、AI超成長の大半を織り込んだ割高 本質価値との差 −11.4% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 株式会社有沢製作所5208 スマホ用FPC材料が稼ぎの主役で、AI基板と水処理が伸びても10年の本質価値は今の時価総額を3割余り下回る 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 株式会社ノエビアホールディングス4928 対面販売で高い利益率を保つ堅実な化粧品会社。ただ物価込みでも利益は伸び悩み、今の値段は割高とみる 本質価値との差 −12.9% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ダイトーケミックス4366 半導体材料などの受託製造で堅実に伸びるが、利益率が薄く ROE も低い。利益で測った本質価値は今の時価総額の約 6 割で割高 本質価値との差 −13.3% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 群栄化学工業4229 電子材料に強い樹脂メーカーだが、厚い自己資本が稼ぐ力を薄め、安さは割安の根拠にならない 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 日本ペイントホールディングス4612 M&Aで世界最大級に伸びた塗料会社。買収の重い負債とkをわずかに超えるだけのROEで、利益ベースの本質価値は今の値段を3割ほど下回り割高 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 日本触媒4114 SAP世界首位級だが稼ぎは薄い。電池・電子材の実りは先で、今の値段は回復を先に払いすぎ 本質価値との差 −14.3% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 コタ4923 美容室だけに売る専売ヘアケアで、27年増収の堅い会社。ただ利益率は山を過ぎ、今の値段は将来の利益を先取りしてやや割高 本質価値との差 −14.7% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 三洋化成工業4471 立て直しは進むが、稼ぐ力は資本コストにまだ届かず、今の値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −14.8% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 信越化学工業4063 半導体ウエハーと米国塩ビの二本柱は強いが、強い堀として利益で測っても、ROE1割の本質価値は今の時価総額の7割台半ばでやや割高 本質価値との差 −15.2% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 長谷川香料4958 良い会社だが、資本を寝かせすぎて稼ぎの割に値段が高い。10年で測るとやや割高 本質価値との差 −15.3% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 エスケー化研株式会社4628 国内の建築仕上塗材で最大手級の無借金企業。資産が重く稼ぎが伸びず、10年の本質価値は今の時価総額を下回りやや割高 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 大日本塗料4611 橋や鉄塔の重防食塗料に強い中堅。利益の半分を稼ぐ蛍光灯が消え、買収した神東塗料の再建も道半ば。10年の本質価値は今の時価総額を1割ほど下回る 本質価値との差 −16.4% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 花王4452 日用品の値上げ力と化粧品の立て直しで、物価込みの利益は名目で伸びる。ただし資本コスト7.0%・強い堀の利益ベースの PER で測ると、今の値段はやや割高 本質価値との差 −16.7% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 カーリット4275 推進薬原料を国内で独占する堅実な会社だが、増産を借金で進める間は資本の稼ぎが資本コストに届かず、今の値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 日本化学工業4092 クロム唯一の国内メーカーで MLCC 材料が伸びるが、資本が余り ROE が資本コストを下回る。今の値段は先を織り込みすぎ 本質価値との差 −17.8% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 アース製薬4985 虫ケアの首位は本物だが、売上が増えても利益が付いてこなかった会社。10年の利益で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −17.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 マナック・ケミカル・パートナーズ4360 受託合成と難燃剤が同時に持ち直し、足元は急回復。ただし全社費用が重く、10年の稼ぎは割高側 本質価値との差 −18.3% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 エステー4951 消臭力は強いが、20年ヒットが出ていない。厚い現金も使い道が定まらず、10年では物価の伸びをなぞるだけで、やや割高 本質価値との差 −18.8% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 レゾナック・ホールディングス4004 半導体材料へ総入れ替えした構造改革は本物だが、積み直した本質価値は今の時価総額の6割台半ばにとどまり割高 本質価値との差 −19.0% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 新日本理化4406 油脂と石化の中堅化学。利益率は薄く、資産の割に稼げないため10年では割高 本質価値との差 −19.5% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 レック7874 百円ショップ向け日用品の安定した稼ぎ頭だが、大口顧客への依存と重い借金が重く、10 年の価値は今を大きく下回る 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 カネカ4118 塩ビの重さが利益を削り、資本の稼ぎは資本コストに届かない。多角化の成果が出る前に、今の値段は先を見すぎている 本質価値との差 −20.0% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 デンカ4061 稼ぎの柱は電子材料と診断薬。汎用品と借金が重く、10年の資本効率は資本コストに届かず、今の値段は割高寄り 本質価値との差 −20.1% · 10 年 やや割高(年 +6.8%) やや割高 メック株式会社4971 AI向けパッケージ基板の薬品で利益率3割の優良株。ただ利益率は過去最高の山で、10年の本質価値は今の時価総額を大きく下回る割高 本質価値との差 −21.1% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 丸尾カルシウム4102 100年続く炭酸カルシウムの老舗だが、本業はほぼ稼がず利益は持ち合い株の配当頼み。帳簿の安さほど価値はない 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 ニチバン4218 ケアリーヴが首位に立つ粘着テープの老舗だが、稼ぐ力は資本コストに届かず、厚い現金を足しても物価込みで割高 本質価値との差 −23.0% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 ライオン4912 ハミガキ首位の安定収益はあるが、利益率が低く伸びも緩い。余った現金を分けて測っても、今の値段はやや割高 本質価値との差 −23.2% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 アイビー化粧品4918 訪問販売の化粧品会社。黒字には戻ったが販売網は細り、優先株が先に取る。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 アクシージア4936 中国の消費者に日本の美容ドリンクを売る会社。広告の高騰と地元ブランドに押され、稼ぐ力の回復が見えず割高 本質価値との差 −23.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 ミルボン4919 美容室専売の強いブランドは10年先も残るが、利益率の回復と海外の黒字化を織り込んでも、今の値段は事業の価値を上回る 本質価値との差 −24.0% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 中国塗料4617 船舶塗料で世界2位の借金なし企業。益率が過去最高圏にある今の値段は、10年の利益で見ると4割近く先走っている 本質価値との差 −24.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 三和油化工業4125 廃溶剤を資源に変える許可制の事業。新工場の投資と相場の波で、今の値段は10年の価値を上回る 本質価値との差 −24.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 日本化学産業4094 受託の終わりで利益は谷へ。小粒の金属薬品屋が厚い現金を投資に回す途中で、今の値段は先を払いすぎている 本質価値との差 −27.9% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 クミアイ化学工業4996 稼ぎ頭の除草剤にジェネリックが入り、利益は物価ほども伸びない。資本の稼ぎも資本コストに届かず、本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −29.4% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) 割高 ハリマ化成グループ4410 松やにの化学で売上1,000億円を超えた会社。稼ぐ力は薄く、借金が株主の取り分を削る 本質価値との差 −30.0% · 10 年 割高(年 +4.7%) 割高 関東電化工業4047 半導体ガスの回復で利益は急回復中。ただし稼ぎは資本コストをやっと超える程度で、今の値段は好況の長続きまで織り込む 本質価値との差 −30.2% · 10 年 割高(年 +3.7%) 割高 住友ベークライト4203 半導体封止材で世界シェア4割、京セラ買収で規模は拡大。稼ぐ力は資本コスト止まりで、本質的な値段は今の5割強にとどまる 本質価値との差 −30.3% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 クレハ4023 ラップが稼ぎ、電池材料は投資の回収が遠い。資本の稼ぎは資本コストに届かず、今の値段は割高 本質価値との差 −31.3% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 株式会社エフピコ7947 食品トレーの国内最大手。値上げと再生トレーで稼ぐ力は強いが、新素材への大型投資が資本効率を下げ、物価込みでは割高 本質価値との差 −32.1% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 東京インキ4635 印刷インキの老舗から化成品の会社へ移行中。利益は戻っているが、ROE5%台では今の値段に届かない 本質価値との差 −32.8% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 旭化学工業7928 工具と車の樹脂部品を請け負う小さな工場。現金と土地は厚いが、利益が出ない。今の値段は事業の稼ぎを上回る 本質価値との差 −33.8% · 10 年 割高(年 +4.1%) 割高 大阪油化工業4124 化学品の精製を請け負う小さな職人集団。技術はあるが成長は遅く、現金は創業家の判断の中にある 本質価値との差 −34.6% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 積水化成品工業4228 発泡プラスチックの老舗は欧州の赤字を断ったが、借入が重く、利益の戻りは緩やかで今の値段は高い 本質価値との差 −36.6% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 チタン工業4098 化粧品と電池に向けた小さな粉の会社。素材は面白いが、借金が重く稼ぐ力は細い。今の値段は高い 本質価値との差 −36.7% · 10 年 割高(年 +4.0%) 割高 北の達人コーポレーション2930 広告で需要を買う通販の会社。今の利益に対し、期待が先に走っている 本質価値との差 −36.8% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 資生堂4911 米州・中国の揺れと構造改革の代償で2期連続の最終赤字。ROEは資本コストを下回るが、2030年戦略の立ち上がりは計画を上回るペースで進む 本質価値との差 −36.9% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 神東塗料4615 大日本塗料の子会社として再建中の中堅塗料。中計の利益11億円は過去に例のない水準で、届いても資本コストに見合わず、今の値段は割高 本質価値との差 −37.2% · 10 年 割高(年 +5.0%) 割高 ポーラ・オルビスホールディングス4927 ポーラ・オルビス HD は、稼ぎ頭がポーラからオルビスに移り、ポーラの販売員は 3 年で 4 割減った。稼ぐ力に比べて今の値段は高く、本質価値は大きく下回る 本質価値との差 −38.4% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 多木化学4025 肥料と水処理薬剤の複合メーカー。財務は堅いが資本の稼ぎは資本コストに届かず、今の値段には余裕がない 本質価値との差 −39.6% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 第一稀元素化学工業4082 排ガス触媒の素材で稼ぐ堅実な会社だが、利益の水準に対して今の値段は先を見すぎている 本質価値との差 −40.5% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 クラスターテクノロジー4240 微細な樹脂部品と国内一貫の成形碍子に技術はあるが、今の値段は利益の40倍台で伸びを先取りしすぎている 本質価値との差 −42.9% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 ヤマト モビリティ & Mfg.7886 樹脂成形とかご台車の会社が EV トラックに賭ける。純資産は薄く、借金の約束が先に効く 本質価値との差 −43.3% · 10 年 割高(年 +4.7%) 割高 ソフト99コーポレーション4464 半導体の洗浄部材が利益の半分を稼ぐ二本柱の会社。ただ、非公開化の買い取り額は、稼ぐ力から割り出した本質価値をかなり上回る 本質価値との差 −44.3% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 三井化学4183 機能材 3 本柱は育つ途中で石化の重みが残り、借金も重い。資本コストを稼げず、10 年の価値は割高 本質価値との差 −44.7% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 細谷火工4274 防衛省向けの発煙筒・信号弾と火薬庫の賃貸。利益率14%の堅いニッチだが、規模が小さく今の値段は高い 本質価値との差 −45.0% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 戸田工業4100 赤字の連続から黒字へ戻りつつあるが、借入は自己資本の約2.8倍。回復を織り込んだ値段は高い 本質価値との差 −46.0% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 エア・ウォーター4088 国内産業ガス2位の堅い土台に、不正会計と海外の失敗が重なった。利益の質を割り引くと、回復を織り込んだ今の値段は割高 本質価値との差 −48.7% · 10 年 割高(年 +3.7%) 割高 シーボン4926 直営サロンで肌の手入れと化粧品を売る中堅。回復は始まったが、家賃と人件費の固定費が重く、稼ぐ力は資本に見合わない。今の値段は割高 本質価値との差 −50.6% · 10 年 割高(年 −0.2%) 割高 I-ne4933 広告を厚く打って売上は2割伸びるが、利益はまだ細い。社長の統治問題と上場区分の猶予も重く、利益で測った本質価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −53.1% · 10 年 割高(年 +3.8%) 割高 小林製薬4967 紅麹事件の傷が残り、利益の戻りは遅い。相場は元の稼ぐ力への復帰を先取りしており、本質価値は大きく下回る 本質価値との差 −54.8% · 10 年 割高(年 −1.1%) 割高 フジプレアム4237 売上の増加を会社が予想する一方、利益の厚みは薄い。時価総額93億円は、予想の純利益の30倍超を前提にしている 本質価値との差 −58.7% · 10 年 割高(年 −2.3%) 割高 伊勢化学工業4107 ヨウ素の値段が 2021 年の約 2 倍という好況を、10 年先まで延ばして見るのは危うい。稼ぐ力は本物だが、今の値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −59.2% · 10 年 割高(年 −2.6%) 割高 アテクト4241 食品検査用シャーレが稼ぎ頭の小さな化学会社。半導体向けは細っていく側で、借入も重く、今の値段は先の改善を織り込みすぎている 本質価値との差 −60.2% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 リプロセル4978 細胞研究の顧客基盤と豊富な有価証券はあるが、慢性赤字と新株発行が十年先の株主価値を薄める 本質価値との差 −63.5% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 アジュバンホールディングス4929 サロン専売のブランドは10年縮み続けた。手元の現金は厚いが、事業の稼ぎは今の値段を支えない 本質価値との差 −67.7% · 10 年 割高(年 −5.1%) 割高 ケミプロ化成4960 紫外線吸収剤の小さな専業。BASFとの契約は強みだが、稼ぐ力が小さく今の値段は大きく割高に見える 本質価値との差 −79.9% · 10 年 割高(年 −9.2%) 割高 リベルタ4935 ヒット商品頼みのファブレスの日用品会社。赤字と借金が重く、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −85.0% · 10 年 割高(年 −10.6%)

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読んだ資料

  1. クラサスケミカル「中長期の事業戦略および事業目標について」(2026年5月15日)
  2. クラサスケミカル「上場に伴う決算情報・2026年中間決算短信」(2026年9月29日)
  3. 石油化学工業協会「主要石油化学製品のメーカー別生産能力」

分析日 2026-10-23