株譜
AI 銘柄分析 · 化学 · 試作

カーリット 4275

推進薬原料を国内で独占する堅実な会社だが、増産を借金で進める間は資本の稼ぎが資本コストに届かず、今の値段は先を織り込みすぎている

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1,465 円326 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,706 円379 億円差 −14.1%
10 年後から見ると やや割高 価値 1,465 円326 億円 · 差 −14.1% · 期待の年率 +5.0%
期待の年率リターン(10 年)+5.0%資本コスト比 −2.5 pt
推定の資本コスト7.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

カーリットは、爆薬と化学品を祖業とする素材メーカーだ。稼ぎの中心は、ロケットや防衛装備に使う過塩素酸アンモニウム(以下 AP)、産業用爆薬と保安炎筒、電子部品向けの材料、電池の受託試験である。ほかに金属加工と飲料の受託製造がある。筆者の結論は「やや割高」。事業は堅いが、今の値段は成長の先まで払っている。

いちばんの強みは、APを国内で作れるのが当社だけという点だ。宇宙と防衛の需要が増え、会社は生産能力を 2〜3 倍にしている。ただ、AP が全社の売上に占める割合はまだ小さい。利益を動かすのは数年先になる。

弱みは、稼ぐ力に対して資本が厚すぎることだ。自己資本利益率(ROE)は 7% 台で、株主が求める 8% に届かない。しかも今後 3 年で 210 億円を投じ、うち 90 億円は借入で賄う。純現金に近かった会社が、借金のある会社に変わる。

今期は営業利益が 32 億円と、いったん足踏みする見込みだ。10 年後の中立の営業利益は今の 1.45 倍ほどで、大半は物価の分である。配当を足しても年率 4% 台で、資本コストを下回る。確率で重みづけた本質価値は、今の時価総額を 3 割ほど下回る。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、これは「事業は悪くないが、値段が合わない」会社だ。AP の独占と受託試験の技術は、10 年後も残る。経営も、利益率を 3% 台から 9% 台へ引き上げた実績がある。

しかし、株主が知りたいのは「入れたお金がどれだけ稼ぐか」だ。この会社の ROE は 7% 台で、求める 8% に届かない。そこへ今後 3 年で 210 億円を新しい設備に入れる。その稼ぎが資本コストを超えるかどうかは、AP と固体推進薬の量産が軌道に乗るかで決まる。まだ証明されていない。

利益の質も気になる。足元の増益は、価格の適正化とコスト削減の効果が大きい。これは一度きりに近く、毎年続く成長ではない。利益の安定した金属加工や爆薬は成熟市場で、物価の分しか伸びない。

安全域は薄い。中立の 10 年後に配当を足しても、年率の収益は 4% 台だ。悲観の筋書きでは、借金を抱えたまま利益が大きく減る。評価を変える材料は二つある。AP の全面稼働後の利益と、固体推進薬の受注だ。この二つが見えるまで、筆者は成長を前払いする気になれない。

何で稼ぐ会社か

稼ぎは大きく四つに分かれる。いちばん大きいのが化学品で、売上の約 6 割を占める。中身は多彩だ。一つ目は化薬で、産業用の爆薬、自動車に積む緊急保安炎筒、高速道路の信号炎管を作る。需要は国内に限られ、増減は小さい。

二つ目は化成品だ。ロケットの固体推進薬に使う AP のほか、紙パルプの漂白に使う塩素酸ナトリウム、電気分解に使う電極がある。AP と電極は伸びているが、塩素酸ナトリウムは紙の需要減で細っている。

三つ目は電子と評価の分野だ。コンデンサ用の電解液と導電性高分子は、AI サーバーの需要で動き出した。電池や危険物の受託試験は、国内で最大級の設備を持つ。小口径のシリコンウェーハも作るが、在庫調整で苦戦している。

残りの四割は化学品の外にある。金属加工は、焼却炉や製鉄所に使う耐熱の金物と、建設機械向けの金属部品だ。ボトリングは、飲料メーカーから頼まれてペットボトルと缶に中身を詰める。エンジニアリングは塗装、設備工事、構造設計である。

利益の質は事業ごとにまるで違う。AP と受託試験は利益率が高く、ウェーハと飲料の受託は薄い。全社の利益率が 1 割弱なのは、高い所と低い所の平均だからだ。

優良さと弱いところ

この会社の堀、つまり他社がまねできない強みは、「危険物を安全に作り、評価できる」という許可と経験にある。AP は国内唯一の工業生産で、専用の電極を自社で作り、水力発電所の電力を使う。火薬類の製造は許可が要るので、新規の参入はまず起きない。受託試験も、大規模な危険性評価ができる設備は国内で珍しい。

ただし、堀が効くのは一部にすぎない。金属加工と飲料の受託は、顧客が値段を決める。塩素酸ナトリウムとセラミックは、市場そのものが縮んでいる。

資本の使い方は評価が分かれる。2022 年 3 月期に 7% 台へ上がった営業利益率は、価格の適正化とコスト削減で 2026 年 3 月期に 9.5% まで来た。ここは経営の実績だ。一方、前の中計の「利益率 3 ポイント上げ」は届かず、ROE は 7% 台にとどまる。

財務は今は堅い。自己資本比率は 69% ほどあった。ただ増産投資で 66% 台に下がり、純現金はなくなった。火薬を扱う会社なので、事故は許可と信用に直結する。筆者は、これを数字に出ない弱点と見ている。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

この会社の市場は、一つの業界ではなく四つの別々の需要の寄せ集めだ。景気より、国の予算や顧客の設備の動きで利益が決まる。

宇宙・防衛は構造が変わった局面にある。H3 ロケットや民間ロケットが増え、防衛費も伸びる中で、固体推進薬の原料である AP の需要は先に見通せる。ただし AP は海外に売れず、市場は国内に限られる。固体推進薬そのものでは、すでに手がける会社があり、当社は原料の供給者から完成品の側へ踏み込む。顧客と競う場面が出るかもしれない。

電子材料は、AI サーバーとスマートフォン向けのコンデンサ材料が立ち上がる。小口径ウェーハは国内の担い手が減ってニッチになったが、車載とパワー半導体の在庫調整が長引いている。電池の受託試験は、海外の車載電池の開発が一巡する一方、国内の開発需要はなお強い。

基盤の化薬や化成品は成熟している。産業用爆薬は石灰石の砕石需要が減り、塩素酸ナトリウムは紙パルプの需要減で細る。金属加工は炉の定期修繕に支えられる安定市場で、数量は伸びない。

業種全体の見方では、汎用品は中国の追い上げで名目の伸びが年 2〜3% にとどまり、特殊品は年 5〜7% が見込まれる。この会社の基盤は前者、電子と評価は後者に近い。

資本政策と M&A

還元の方針は総還元性向 30% で、配当は業績に連動させ、自社株買いは財務を見て決める。実績は方針より厚い。2026 年 3 月期は配当 8.6 億円と自社株買い 16.2 億円で、純利益の 8 割台を返した。今期も上限 10 億円の自社株買いを 8 月から行った。

これからは様相が変わる。中計 3 年の設備投資は 210 億円で、うち 90 億円を借入で賄う。2026 年 3 月期の営業キャッシュフローは 16.6 億円と薄く、投資は 57.1 億円に達した。純現金だった会社が純借金に回り、借り換えの金利は 3.5% 前後になる。

政策保有株、つまり取引先の持ち合い株は、純資産比 15% 未満が目標だ。中計の資金計画には、20 億円の縮減が入っている。大株主ではみずほ銀行と共同保有者で 11% ほどで、丸紅などの持ち合いの売りが続く。

M&A は大型のものがなく、2024 年にウェーハ事業の三社を合併した程度だ。10 年以内に買収を受ける確率は外部の推計で 23% ほど。AP は防衛にかかわる技術なので、外資への売却は考えにくい。

株主優待は、保有株数と保有期間に応じた少額のギフト券を配る。費用の開示は見つからなかったが、額が小さく、年 1 億円には届かない規模とみる。価値には響かない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

AP は、これから数年で売上が 2 倍以上になる。国内唯一の供給者で、能力を 2〜3 倍にする第 2 期・第 3 期の工事が 2026 年度中に終わり、2027 年度から全面稼働に入る。需要の源は、H3 ロケットと国が進める防衛装備の増産で、先が見えている。海外に売れない代わりに、国内の需要を独り占めできる。

さらに会社は、原料の供給から固体推進薬そのものの製造へ踏み出す。赤城工場に 80 億円超の設備を入れ、完成品の利益も取りにいく。想定利益率は 1 割から 3 割で、全社の平均を大きく上回る。

成長の第二の柱は、受託試験と電子材料だ。電池の評価は国内の開発需要がなお強く、利益率は 3〜5 割を見込む。AI サーバー向けの電解液や導電性高分子も立ち上がる。ウェーハも、在庫調整が終われば稼働率が戻り、赤字が消える。

会社は 2035 年度に営業利益 60 億円を掲げる。前の中計では、営業利益 30 億円の目標を最終年度より前に達成した。物価分の値上げが通る環境で重点領域が育てば、10 年後の利益は今の 2 倍に届く。ROE は 8% を超え、資本コストを上回る。

慎重な見方

設備投資が先に出て、稼ぎが追いつかない。210 億円という額は、今の自己資本の半分を超える。しかも 90 億円は借入だ。能力を 2〜3 倍にしても、需要が追いつかなければ設備は遊ぶ。国内唯一でも買い手は限られ、値段の交渉は買い手が握る。

固体推進薬の量産は、これから始める段階だ。ロケットや防衛向けの推進薬には先に手がける会社があり、当社は原料の供給者から競争相手になる。顧客との関係を傷めるおそれもある。

足元の数字も冴えない。2027 年 3 月期の第 1 四半期は、営業利益が 4 割減った。労務費、原材料費、償却の増加が利益を削り、ボトリングは改修で 1 ラインが止まった。

成長を担うはずの電子と評価は、まだ利益が小さい。ウェーハは固定資産の減損を出し、受託試験は償却で減益になった。基盤の化薬、化成品、金属加工は成熟していて、物価の分しか伸びない。

利益率は過去最高の 9.5% にある。値上げと費用削減で、取れる分は取った。事故が 1 件起きれば許可と信用に響く。純現金が消え、金利が上がる中で借金を増やす会社に、高い倍率を付ける理由は薄い。

どちらに重みを置いたか

AP と受託試験の堀は本物で、成長の方向も正しい。ただ、強気の見方は計画どおりに育つことを前提にしている。慎重な見方は、資本の稼ぎがまだ証明されていない点を突く。後者のほうが強いと判断した。今の ROE が資本コストに届かず、これから借金で投資を積むからだ。確率は中立に 38% を置き、慎重側へわずかに寄せた。独占の事業と国の需要は崩れにくいので、悲観は 11% にとどめた。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 2,201 円489 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 571 円127 億円)。 今の値に割り戻すと 1,465 円326 億円、今との差 −14.1%、 期待の年率 +5.0%(資本コスト 7.5%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 7% 3,725 円828 億円 821 円183 億円 +166.4% +10.3% 318 円71 億円
やや楽観 21% 2,931 円652 億円 693 円154 億円 +112.4% +7.8% 761 円169 億円
中立 38% 2,511 円558 億円 621 円138 億円 +83.6% +6.3% 1,190 円265 億円
やや悲観 23% 1,450 円323 億円 477 円106 億円 +13.0% +1.2% 443 円99 億円
悲観 11% 331 円74 億円 203 円45 億円 −68.7% −11.0% 59 円13 億円
加重平均100% 2,201 円489 億円571 円127 億円 +62.4% +5.0% 2,771 円616 億円

今の株価時価総額 1,706 円379 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.5% を下回るほど割高。

楽観 7% AP の増産と固体推進薬、電子と評価が重なって当たる 利益 56 億円 · PER 14.5 倍 · 株価時価総額 3,725 円828 億円

三つの成長候補がそろって当たる姿だ。AP の増産は予定どおり 2027 年度に全面稼働し、防衛向けの固体推進薬の量産が加わる。数量は実質で今の 2.4 倍に増え、利益率は 25% に乗る。国の調達の値段も、物価を上回る分が通る。

電池と危険物の受託試験は国内の開発需要を取り込み、電解液と導電性高分子は AI サーバー向けで伸びる。ウェーハも稼働率が戻って赤字が消える。基盤の化薬と金属加工は、物価並みを守る。

営業利益は今の約 2 倍の 68 億円で、会社の 2035 年度の目標を上回る。ROE は 8% 台に上がる。それでも倍率は、成熟した会社の水準にとどまる。

  • 宇宙・防衛向け推進薬:数量 358(国内の宇宙・防衛向け固体推進薬の関連需要(原料と完成品、実質・億円。推定))× 価格 1.40(価格指数(今 1.00、10 年で物価並みなら 1.34))→ 売上 87 億円・営業利益 22 億円。売上 87 億円・営業利益率 25.0%
  • 化薬・化成品・セラミック(基盤):数量 800(国内の産業用爆薬・保安炎筒・塩素酸ナトリウム・電極・セラミックの関連市場(実質・億円。推定))× 価格 1.34(価格指数(今 1.00、10 年で物価並みなら 1.34))→ 売上 145 億円・営業利益 15 億円。売上 145 億円・営業利益率 10.0%
  • 電子材料・受託評価・シリコンウェーハ:数量 778(電解液・導電性高分子・受託試験・小口径ウェーハの関連市場(実質・億円。推定))× 価格 1.34(価格指数(今 1.00、10 年で物価並みなら 1.34))→ 売上 141 億円・営業利益 15 億円。売上 141 億円・営業利益率 10.5%
  • 金属加工:数量 1,232(国内の耐熱炉内金物・金属スプリング・プレス品の関連市場(実質・億円。推定))× 価格 1.34(価格指数(今 1.00、10 年で物価並みなら 1.34))→ 売上 102 億円・営業利益 10 億円。売上 102 億円・営業利益率 10.0%
  • ボトリング:数量 1,055(国内の飲料の受託製造市場(実質・億円。推定))× 価格 1.30(価格指数(今 1.00、10 年で 1.30 を中立。加工料は荷主に押されて物価満額は難しい))→ 売上 62 億円・営業利益 4 億円。売上 62 億円・営業利益率 7.0%
  • エンジニアリングサービス:数量 700(国内の塗装・設備工事・構造設計の外部向け市場(実質・億円。推定))× 価格 1.34(価格指数(今 1.00、10 年で物価並みなら 1.34))→ 売上 38 億円・営業利益 6 億円。売上 38 億円・営業利益率 17.0%

倍率:事業の純利益 56 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 8.7% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.1%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 14.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 14.5 倍。全体の PER 14.5 倍、時価総額 815 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:AP の増産、固体推進薬の量産、電子と評価の回復がそろう必要がある。10 年なら起こりうるが、三つが同時に当たる確率は高くない。

やや楽観 21% AP が計画どおり育ち、電子と評価が小さく伸びる 利益 47 億円 · PER 13.5 倍 · 株価時価総額 2,931 円652 億円

AP が計画どおり育ち、電子と評価が小さく伸びる姿だ。AP の数量は実質で今の 2.2 倍になり、利益率は 2 割台に上がる。固体推進薬は量産に入るが、利益への寄与は後半に偏る。

受託試験とコンデンサ材料は市場並みに伸び、ウェーハは赤字を抜けて小さな黒字になる。基盤は塩素酸ナトリウムの縮みを爆薬と電極の値上げで補い、横ばいを保つ。

営業利益は今の約 1.7 倍の 58 億円で、会社の 2035 年度の目標に近い。利益率は 10% を超えるが、これは AP の割合が増えた結果である。配当と自社株買いで利益の 4 割を返す。

  • 宇宙・防衛向け推進薬:数量 323(国内の宇宙・防衛向け固体推進薬の関連需要(原料と完成品、実質・億円。推定))× 価格 1.37(価格指数(今 1.00、10 年で物価並みなら 1.34))→ 売上 77 億円・営業利益 16 億円。売上 77 億円・営業利益率 21.0%
  • 化薬・化成品・セラミック(基盤):数量 778(国内の産業用爆薬・保安炎筒・塩素酸ナトリウム・電極・セラミックの関連市場(実質・億円。推定))× 価格 1.34(価格指数(今 1.00、10 年で物価並みなら 1.34))→ 売上 141 億円・営業利益 13 億円。売上 141 億円・営業利益率 9.5%
  • 電子材料・受託評価・シリコンウェーハ:数量 741(電解液・導電性高分子・受託試験・小口径ウェーハの関連市場(実質・億円。推定))× 価格 1.34(価格指数(今 1.00、10 年で物価並みなら 1.34))→ 売上 134 億円・営業利益 12 億円。売上 134 億円・営業利益率 9.0%
  • 金属加工:数量 1,200(国内の耐熱炉内金物・金属スプリング・プレス品の関連市場(実質・億円。推定))× 価格 1.34(価格指数(今 1.00、10 年で物価並みなら 1.34))→ 売上 99 億円・営業利益 10 億円。売上 99 億円・営業利益率 9.8%
  • ボトリング:数量 1,033(国内の飲料の受託製造市場(実質・億円。推定))× 価格 1.30(価格指数(今 1.00、10 年で 1.30 を中立。加工料は荷主に押されて物価満額は難しい))→ 売上 61 億円・営業利益 4 億円。売上 61 億円・営業利益率 6.7%
  • エンジニアリングサービス:数量 700(国内の塗装・設備工事・構造設計の外部向け市場(実質・億円。推定))× 価格 1.34(価格指数(今 1.00、10 年で物価並みなら 1.34))→ 売上 38 億円・営業利益 6 億円。売上 38 億円・営業利益率 16.0%

倍率:事業の純利益 47 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.6% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 7.6%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 13.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.5 倍。全体の PER 13.45 倍、時価総額 631 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:AP は国内唯一で需要の方向がはっきりしており、会社も前の中計で目標を達成した実績がある。上に振れる材料は具体的に見える。

中立 38% 中立:物価の分に AP の伸びが乗る 利益 40 億円 · PER 13.3 倍 · 株価時価総額 2,511 円558 億円

物価の分に、AP の伸びが乗る姿だ。AP は能力が 2027 年度に全面稼働し、数量は実質で今の約 2 倍になる。利益率は 18% と、会社の想定 1〜3 割の中ほどにとどまる。固体推進薬は小さな量産にとどまる。

基盤は、塩素酸ナトリウムとセラミックの縮みで数量が 5% ほど減るが、値段は物価並みに上がる。電子と評価は数量が 1.2 倍弱で、ウェーハは黒字に戻る。金属加工は炉の修繕需要で横ばい、飲料の受託は加工料が物価に届かない。

営業利益は今の 1.45 倍の 50 億円、利益率は過去最高の 9.5% で足踏みする。ROE は 6.5% と資本コストに届かず、配当と自社株買いで利益の 4 割を返しても、自己資本はふくらむ。優良だが、成長を高く評価できる会社にはならない。

  • 宇宙・防衛向け推進薬:数量 289(国内の宇宙・防衛向け固体推進薬の関連需要(原料と完成品、実質・億円。推定))× 価格 1.34(価格指数(今 1.00、10 年で物価並みなら 1.34))→ 売上 67 億円・営業利益 12 億円。売上 67 億円・営業利益率 18.0%
  • 化薬・化成品・セラミック(基盤):数量 763(国内の産業用爆薬・保安炎筒・塩素酸ナトリウム・電極・セラミックの関連市場(実質・億円。推定))× 価格 1.34(価格指数(今 1.00、10 年で物価並みなら 1.34))→ 売上 138 億円・営業利益 12 億円。売上 138 億円・営業利益率 9.0%
  • 電子材料・受託評価・シリコンウェーハ:数量 704(電解液・導電性高分子・受託試験・小口径ウェーハの関連市場(実質・億円。推定))× 価格 1.34(価格指数(今 1.00、10 年で物価並みなら 1.34))→ 売上 127 億円・営業利益 10 億円。売上 127 億円・営業利益率 8.0%
  • 金属加工:数量 1,168(国内の耐熱炉内金物・金属スプリング・プレス品の関連市場(実質・億円。推定))× 価格 1.34(価格指数(今 1.00、10 年で物価並みなら 1.34))→ 売上 97 億円・営業利益 9 億円。売上 96 億円・営業利益率 9.5%
  • ボトリング:数量 1,033(国内の飲料の受託製造市場(実質・億円。推定))× 価格 1.30(価格指数(今 1.00、10 年で 1.30 を中立。加工料は荷主に押されて物価満額は難しい))→ 売上 61 億円・営業利益 4 億円。売上 61 億円・営業利益率 6.5%
  • エンジニアリングサービス:数量 700(国内の塗装・設備工事・構造設計の外部向け市場(実質・億円。推定))× 価格 1.34(価格指数(今 1.00、10 年で物価並みなら 1.34))→ 売上 38 億円・営業利益 6 億円。売上 38 億円・営業利益率 15.0%

倍率:事業の純利益 40 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 6.8% が k 7.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 13.3 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.3 倍。全体の PER 13.33 倍、時価総額 533 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:AP は物価を超えて伸びるが、他は成熟事業で物価止まり。利益率は過去最高にとどまる。落としどころとして最も厚く置いた。

やや悲観 23% AP の立ち上がりが遅れ、借入だけが残る 利益 27 億円 · PER 10.0 倍 · 株価時価総額 1,450 円323 億円

AP の立ち上がりが遅れ、電子と評価が伸びない姿だ。AP は需要の増加が予算の制約で緩やかになり、数量は今の 1.5 倍にとどまる。調達価格は国に押され、物価の 1.28 倍しか上がらない。固体推進薬は量産の遅れで利益が出ない。

電子材料は中国の追い上げで値段が下がり、ウェーハも低稼働が続く。基盤は物価に届かない値上げで、利益率が 8% 台に下がる。ボトリングは工事で売上が減り、競争で加工料も上がらない。

営業利益は今と同じ 35 億円前後で、物価を考えると実質は 2 割強減る。増産の借入が重く、純利益の割合も下がる。ROE は 4% 台。優良会社の評価は付かず、倍率は縮む。

  • 宇宙・防衛向け推進薬:数量 219(国内の宇宙・防衛向け固体推進薬の関連需要(原料と完成品、実質・億円。推定))× 価格 1.28(価格指数(今 1.00、10 年で物価並みなら 1.34))→ 売上 49 億円・営業利益 7 億円。売上 49 億円・営業利益率 14.0%
  • 化薬・化成品・セラミック(基盤):数量 719(国内の産業用爆薬・保安炎筒・塩素酸ナトリウム・電極・セラミックの関連市場(実質・億円。推定))× 価格 1.28(価格指数(今 1.00、10 年で物価並みなら 1.34))→ 売上 124 億円・営業利益 11 億円。売上 124 億円・営業利益率 8.5%
  • 電子材料・受託評価・シリコンウェーハ:数量 607(電解液・導電性高分子・受託試験・小口径ウェーハの関連市場(実質・億円。推定))× 価格 1.22(価格指数(今 1.00、10 年で物価並みなら 1.34))→ 売上 100 億円・営業利益 6 億円。売上 100 億円・営業利益率 6.0%
  • 金属加工:数量 1,103(国内の耐熱炉内金物・金属スプリング・プレス品の関連市場(実質・億円。推定))× 価格 1.30(価格指数(今 1.00、10 年で物価並みなら 1.34))→ 売上 88 億円・営業利益 8 億円。売上 88 億円・営業利益率 9.0%
  • ボトリング:数量 967(国内の飲料の受託製造市場(実質・億円。推定))× 価格 1.27(価格指数(今 1.00、10 年で 1.30 を中立。加工料は荷主に押されて物価満額は難しい))→ 売上 56 億円・営業利益 3 億円。売上 56 億円・営業利益率 5.8%
  • エンジニアリングサービス:数量 650(国内の塗装・設備工事・構造設計の外部向け市場(実質・億円。推定))× 価格 1.30(価格指数(今 1.00、10 年で物価並みなら 1.34))→ 売上 34 億円・営業利益 4 億円。売上 34 億円・営業利益率 13.0%

倍率:ROE 4.7% で k に届かない。PER の上限は 12.5 倍。AP の遅れと電子の停滞で利益の質が落ちるので、上限の 8 割の 10 倍に置いた。

確率:第 1 四半期の営業利益は 4 割減で、借入を増やして投資する局面。AP の立ち上がりの遅れや電子の停滞は現実味がある。

悲観 11% 構造的な負け:事故と発注の分散で増産が実らない 利益 9 億円 · PER 8.0 倍 · 株価時価総額 331 円74 億円

構造的な負けの姿だ。火薬類の事故か許可の問題で、増産が長く止まる。国の発注は他社に分かれ、AP の数量は今から伸びない。調達価格は抑えられ、固体推進薬の量産は実らない。

電子材料は価格競争で利益が消え、ウェーハは赤字が続いて撤退に近づく。ボトリングは主要な荷主を失い、金属加工は炉の需要が縮む。基盤の塩素酸ナトリウムとセラミックは衰えたまま。営業利益は 14 億円と、今の 4 割に落ちる。

210 億円の設備は十分に回らず、借入が重くのしかかる。ROE は 2% を割り、倍率も低くなる。それでも会社が傾くほどではなく、事業の一部を売って立て直す余地は残る。

  • 宇宙・防衛向け推進薬:数量 127(国内の宇宙・防衛向け固体推進薬の関連需要(原料と完成品、実質・億円。推定))× 価格 1.20(価格指数(今 1.00、10 年で物価並みなら 1.34))→ 売上 26 億円・営業利益 2 億円。売上 26 億円・営業利益率 8.0%
  • 化薬・化成品・セラミック(基盤):数量 607(国内の産業用爆薬・保安炎筒・塩素酸ナトリウム・電極・セラミックの関連市場(実質・億円。推定))× 価格 1.18(価格指数(今 1.00、10 年で物価並みなら 1.34))→ 売上 97 億円・営業利益 6 億円。売上 97 億円・営業利益率 6.0%
  • 電子材料・受託評価・シリコンウェーハ:数量 459(電解液・導電性高分子・受託試験・小口径ウェーハの関連市場(実質・億円。推定))× 価格 1.12(価格指数(今 1.00、10 年で物価並みなら 1.34))→ 売上 69 億円・営業利益 1 億円。売上 69 億円・営業利益率 2.0%
  • 金属加工:数量 908(国内の耐熱炉内金物・金属スプリング・プレス品の関連市場(実質・億円。推定))× 価格 1.22(価格指数(今 1.00、10 年で物価並みなら 1.34))→ 売上 68 億円・営業利益 4 億円。売上 68 億円・営業利益率 6.0%
  • ボトリング:数量 835(国内の飲料の受託製造市場(実質・億円。推定))× 価格 1.18(価格指数(今 1.00、10 年で 1.30 を中立。加工料は荷主に押されて物価満額は難しい))→ 売上 45 億円・営業利益 2 億円。売上 45 億円・営業利益率 3.5%
  • エンジニアリングサービス:数量 500(国内の塗装・設備工事・構造設計の外部向け市場(実質・億円。推定))× 価格 1.20(価格指数(今 1.00、10 年で物価並みなら 1.34))→ 売上 24 億円・営業利益 2 億円。売上 24 億円・営業利益率 9.0%

倍率:ROE 2% を割る構造的な負け。PER の上限 12.5 倍に対し、事故と発注の分散で稼ぎの持続に疑いがあるため、純利益に 8 倍を置いた。稼ぐ力(純利益÷k)の範囲内に収め、増産設備や持ち合い株を売れば借入は返せるので会社が傾く姿ではない。

確率:事故、国の発注の分散、量産の失敗が重なる姿。独占と国の需要が守りになるので 11% にとどめ、悲観が 5% 未満の水準にはしない。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

宇宙・防衛向け推進薬

過塩素酸アンモニウム(ロケット・防衛用固体推進薬の主原料)と、これから量産に入る固体推進薬。国内で工業生産するのは当社だけ。

数量国内の宇宙・防衛向け固体推進薬の関連需要(原料と完成品、実質・億円。推定)価格価格指数(今 1.00、10 年で物価並みなら 1.34)売上営業利益
今 2026/03 150 1.00 26 6
10 年後 中立 289 1.34 67 12

取り方:開示は売上の伸びの指数だけ(2024 年度を 100 として 2027 年度 220・2035 年度 440、想定営業利益率 10〜30%)。中計の売上増加分(約 20 億円)が指数の +120% にあたるとみて、足元の売上を約 26 億円、利益率を 2 割強と置いた。市場の約 150 億円と当社の取り分約 17% は、売上から逆算した推定で幅が大きい(取り分の増減は数量側に含める)。物価の分は価格指数に入れた。

化薬・化成品・セラミック(基盤)

産業用爆薬・自動車用の緊急保安炎筒・高速道路の信号炎管、塩素酸ナトリウム、電解用の電極、過塩素酸、セラミック砥粒。国内の成熟した需要が中心。

数量国内の産業用爆薬・保安炎筒・塩素酸ナトリウム・電極・セラミックの関連市場(実質・億円。推定)価格価格指数(今 1.00、10 年で物価並みなら 1.34)売上営業利益
今 2026/03 800 1.00 108 10
10 年後 中立 763 1.34 138 12

取り方:化学品セグメントの売上(9 か月累計 161 億円の通期換算で約 215 億円)から、宇宙・防衛向けと電子等を除いた残りを基盤と置き約 108 億円とした(開示は分野別の増減だけ)。市場を約 800 億円、当社の取り分を 1 割台前半と推定した。塩素酸ナトリウムとセラミックは微減の前提。

電子材料・受託評価・シリコンウェーハ

コンデンサ用の電解液・導電性高分子、電池や危険物の受託試験、小口径シリコンウェーハ。中計で注力・育成と位置づけた成長候補。

数量電解液・導電性高分子・受託試験・小口径ウェーハの関連市場(実質・億円。推定)価格価格指数(今 1.00、10 年で物価並みなら 1.34)売上営業利益
今 2026/03 600 1.00 81 5
10 年後 中立 704 1.34 127 10

取り方:化学品の残りを電子材料約 30 億円、受託評価約 25 億円、ウェーハ約 26 億円の合計約 81 億円と置いた(分野別の金額は開示が無く推定)。市場は約 600 億円、取り分は 1 割台前半。受託評価が償却増で伸び悩み、ウェーハが稼働率を落としたため、利益率は 6% 台と低い。

金属加工

焼却炉・化学プラント・製鉄所向けの耐熱炉内金物(アンカー)、集じん機のリテーナ、建設機械向けの座金・スプリング・プレス品。

数量国内の耐熱炉内金物・金属スプリング・プレス品の関連市場(実質・億円。推定)価格価格指数(今 1.00、10 年で物価並みなら 1.34)売上営業利益
今 2026/03 1,200 1.00 74 7
10 年後 中立 1,168 1.34 97 9

取り方:9 か月の売上 55.8 億円を通期に直して約 74 億円。需要は炉の定期修繕に伴う交換で、市場を約 1,200 億円、取り分を 6% 台とみた(市場の金額は開示が無く推定)。利益率は 1 割ほどで、価格の適正化と生産性の向上が効いた。

ボトリング

ペットボトル・缶飲料の受託製造(子会社ジェーシーボトリング)。無菌充填・ホットパック・缶の三種のライン。

数量国内の飲料の受託製造市場(実質・億円。推定)価格価格指数(今 1.00、10 年で 1.30 を中立。加工料は荷主に押されて物価満額は難しい)売上営業利益
今 2026/03 1,000 1.00 46 3
10 年後 中立 1,033 1.30 61 4

取り方:売上は 2024 年度の構成比 11.7% と今期の動きから約 45.5 億円と推定。市場を約 1,000 億円、取り分を 4% 台半ばとみた。2027 年 1 月稼働予定の無菌充填ラインに約 40 億円を入れる。受託の加工料は荷主の力が強く、物価満額の値上げは通りにくいとして価格の指数を 1.30 に置いた。

エンジニアリングサービス

塗料の販売と建設機械向けの塗装請負、設備・建築工事、上下水道や耐震補強の構造設計。

数量国内の塗装・設備工事・構造設計の外部向け市場(実質・億円。推定)価格価格指数(今 1.00、10 年で物価並みなら 1.34)売上営業利益
今 2026/03 700 1.00 28 5
10 年後 中立 700 1.34 38 6

取り方:9 か月の売上 40.7 億円のうち大部分はグループ内の工事(化学品の増産設備)で連結では消去される。外部向けの売上は約 28 億円と推定し、市場を約 700 億円、取り分を 4% とみた。内部工事は投資計画が終われば減るので、外部だけで置いた。

リスクと懸念

増産投資が借入で膨らむ

中計 3 年の設備投資は 210 億円で、うち 90 億円を借入で賄う。2026 年 3 月期は営業キャッシュフロー 16.6 億円に対し投資が 57.1 億円だった。借り換えの金利は 3.5% 前後とみており、利息が利益を削る。稼ぎの立ち上がりが遅れれば、財務の余裕が早く減る。

AP の需要が国の予算と調達価格に頼る

AP は国内唯一の供給でも、海外に売れず、買い手は宇宙・防衛の関連メーカーに限られる。需要は国の予算で決まり、調達の値段は買い手が握る。増産した能力に需要が追いつかないと、設備の稼働率が上がらず、利益率が想定の 1〜3 割に届かない。

固体推進薬の量産が未証明

会社は原料の供給から固体推進薬そのものの製造へ進む。赤城工場に 80 億円超を投じるが、完成品は先に手がける会社があり、品質の認定と受注はこれからだ。顧客である推進薬メーカーと競うことになれば、原料の販売にも影響しうる。

火薬類の事故と許可

爆薬・保安炎筒・AP はいずれも火薬類の許可の上に成り立つ。一度の事故で操業が止まれば、防衛・宇宙の供給責任だけでなく、増産計画と地域の理解にも響く。事故は確率が低くても起きたときの損失が大きく、数字に出にくい。

ウェーハと電子材料の不振

小口径シリコンウェーハは車載とパワー半導体の在庫調整で稼働率が低く、固定資産の減損を計上した。受託試験も償却増で減益だった。成長候補とされる分野が利益を生まない期間が長引くと、全社の利益は基盤事業の物価分だけに頼る。

基盤事業の縮みと利益率の天井

塩素酸ナトリウムは紙パルプの需要減、産業用爆薬は砕石需要の減で細る。営業利益率は過去最高の 9.5% にあり、価格の適正化とコスト削減はほぼ取り切った。今期の第 1 四半期は営業利益が 4 割減り、費用の増加が価格に追いつかない局面がある。

ボトリングの荷主依存

飲料の受託は、少数の荷主の発注で稼働が決まる。2027 年 1 月稼働予定の無菌充填ラインに約 40 億円を入れるが、加工料の交渉力は荷主が上で、物価の分を転嫁しにくい。改修工事で 1 ラインが止まれば売上と利益が落ちる。

今後の分かれ目

AP の第 2 期・第 3 期工事が計画どおり終わり、2027 年度から全面稼働に入ったら
AP の数量と利益率の前提を上げ、楽観・やや楽観の確率を引き上げる。
固体推進薬で防衛向けの量産受注が確定したら
重点領域の利益率を 2 割台前半に置き直し、10 年の営業利益を 1 割ほど上方に直す。
AP の需要が国の予算の頭打ちで伸びなくなったら
AP の数量を今の 1.5 倍以下に下げ、やや悲観・悲観の確率を引き上げる。
火薬類の事故で主力工場が長く止まったら
増産の遅れと許可の見直しを見込み、悲観の確率を引き上げる。
シリコンウェーハと受託試験が黒字を安定させたら
電子・評価の利益率を 1 割に置き直し、中立の営業利益を上げる。
持ち合い株の売却と借入の圧縮で、自己資本利益率が 8% を超えて定着したら
倍率の上限が上がり、中立の本質価値を引き上げる。

見ておくもの

  • AP の増産設備(第 2 期・第 3 期)の完成と全面稼働の時期、および防衛向け固体推進薬の受注
  • 化学品セグメントの営業利益率(特に AP、受託評価、ウェーハ)
  • 純有利子負債と営業キャッシュフロー(設備投資 210 億円の資金繰り)
  • ボトリングの新ラインの稼働(2027 年 1 月)と荷主の発注
  • 政策保有株の縮減額と自社株買いの実績
  • 防衛費・宇宙関連予算の推移

倍率と資本コストの決め方

10 年の売上と利益は 6 事業の数量×価格で積み、AP の伸びは中計の指数と能力増強から置いた。資本コストは基本 7.5% に quality +0.5% で 8.0%。倍率は ROE が k に届かないため上限 1÷k の 8〜9.5 割とし、今の PER が 13 倍前後であることに寄せていない。結果の「やや割高」は、利益が物価と AP で伸びても倍率が先で縮むため。余った現金は無く、持ち合い株は配当が利益に入るので上乗せしていない。悲観は稼ぐ力(純利益÷k で約 115 億円)を超えない 74 億円とし、持ち合い株や設備の売却額は規模を確かめられず入れていない(床としては厳しめ)。リース負債は小さく新リース会計基準の影響は限定的とみて、数字は今と同じ形で置いた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 12.2→14.5 倍・やや楽観 PER 11.9→13.45 倍・中立 PER 11.25→13.33 倍)。

資本コスト 7.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本 7.5% に quality +0.5%(業種の循環 +0.25、借金 +0.25)を足して 8.0%。AP の独占は堀ではなく需要の見通しとして筋書きに入れた。事故やガバナンスは k に足さず、悲観の筋書きで見た。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 8.00% → 7.50%。

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東北のガス販売を軸に、純現金が時価総額の4割。事業は平凡で価値はほぼ適正 本質価値との差 +34.2% · 10 年 割安(年 +9.5%) 割安 田岡化学工業4113 住友化学系の中堅化学メーカー。純現金は厚いが、今期の利益は急減。親会社の下で現金は戻りにくい 本質価値との差 +33.7% · 10 年 割安(年 +10.3%) 割安 大成ラミックグループ4994 液体小袋のフィルムと充填機を一社でそろえる小さな堅実企業。純現金が厚く、10年で見ればやや割安と筆者は考える 本質価値との差 +33.3% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 旭化成3407 住宅とヘルスケアが稼ぎ、マテリアルは汎用化学に近い。資本の稼ぎは k をわずかに上回る程度で、今の値段は適正 本質価値との差 +30.7% · 10 年 割安(年 +9.0%) やや割安 北興化学工業4992 水稲の農薬と半導体向け化学品の二本立て。純現金が厚く、資本の稼ぎは資本コストをわずかに下回る。今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +29.4% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 ショーエイコーポレーション9385 販促の包装と百円ショップの雑貨で稼ぐ黒子。利益率は初めて 7% に届いたが、今の値段は 10 年の稼ぎにおおむね見合う 本質価値との差 +27.5% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 デクセリアルズ4980 ACFと反射防止フィルムの世界首位の堀は本物。光半導体の急成長を織り込むと、利益で測った本質価値は今の時価総額とほぼ並び、適正 本質価値との差 +27.3% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 トクヤマ4043 セメントを手放し半導体材料へ軸足を移す途上。稼ぐ力は伸びるが、資本の稼ぎは資本コストに届かず、今の値段はやや割高 本質価値との差 +25.2% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ZACROS7917 液晶フィルムと詰め替え包材で世界・国内首位だが、医薬・バイオの大型投資が利益を削る。10 年で見ればやや割安 本質価値との差 +24.6% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 株式会社JCU4975 めっき薬品で営業利益率4割の優良株。ただし利益率は過去最高で、10年の本質価値は今の1割ほど下のやや割高 本質価値との差 +24.5% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 ハーバー研究所4925 無添加化粧品HABAの通販会社。時価総額の7割が純現金だが、新しい客が細り、財団が筆頭株主で現金は戻りにくい。値段はほぼ適正 本質価値との差 +23.9% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 上村工業4966 AI向けパッケージ基板のめっき薬品で稼ぐ高収益の会社。ただ利益率は山にあり、10年の本質価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 +23.8% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ステラケミファ4109 半導体用フッ酸で国内首位格の小粒な素材株。10年先で測ると強気と慎重がほぼ釣り合い、今の値段は適正圏 本質価値との差 +23.6% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 石原産業4028 利益の4分の3を農薬が稼ぐ。2026年3月期は欧州の特需で膨らんだ山で、酸化チタンの立て直しも途上。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +23.2% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 イサム塗料4624 自動車補修用塗料の老舗。金融資産が時価総額の2倍あるが、創業家の下で眠り、10年では適正圏 本質価値との差 +22.8% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 三菱ケミカルグループ4188 稼ぎ頭は 50.6% 保有の日本酸素 HD。化学本体は構造改革中で借金も重く、10 年の価値は今の値段に対しおおむね適正 本質価値との差 +22.7% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 日本カーバイド工業4064 反射シートで世界3割を握る素材メーカー。利益の偏りと計画の未達が重く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +22.1% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 未来工業7931 電気配線の資材で職人の手間を減らす堅実な会社。現金は厚いが、価格改定で上がった利益率が戻る途中で、いまの値段は適正圏 本質価値との差 +21.7% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 日東電工6988 HDD基板の独占と核酸医薬の仕込みは強く、偏光板の競争を踏まえても、利益で測った本質価値は今の値段とほぼ並び適正 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 日本精化4362 海外の化粧品用油剤と医薬用の脂質で利益は伸びるが、小さな原料メーカーで値段の揺れも大きい。資本コスト7.75%で測ると今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 KIMOTO7908 時価総額は手元の現金を下回る。稼ぐ力が資本コストを超えれば、現金だけで価値の半分近い 本質価値との差 +20.4% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 アイカ工業4206 国内の化粧板は強いが、利益の薄い接着剤が全体を重くし、インド買収の成否が10年の伸びを分ける 本質価値との差 +20.2% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 ムトー精工7927 樹脂成形の一貫生産で車載とカメラが好調。配当は厚いが、稼ぐ力は資本コストの手前 本質価値との差 +19.9% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 ニックス4243 複写機の留め具と基板のラックを作る横浜の小さな部品メーカー。時価総額に近い現金を抱えるが、配らず積むので値打ちは半分しか届かない 本質価値との差 +19.3% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 サカタインクス4633 海外の包装インキで稼ぐ堅実な会社。借金は軽く、10 年の伸びは物価に少し足す程度で、値段は素直に安い側にある 本質価値との差 +19.2% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 ADEKA4401 五つの事業が支え合う堅実な会社。AI 向け半導体材料の追い風はあるが、ROE が低く、安全域は厚くない 本質価値との差 +18.8% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 永大化工7877 純正フロアマットの専業に近い小さな会社。電気自動車でもマットは要るが、値下げ要請で利益率は 5% 前後にとどまり、厚い現金の戻り方が価値を決める 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 日本ゼオン4205 COP で稼ぐ素材会社。ゴムの縮小が先に進み、成長の果実は新工場が動く 2028 年度後半以降。10 年の価値は適正 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +7.7%) やや割安 日本酸素ホールディングス4091 米国・アジアの投資回収待ちと純負債の重さはあるが、強い堀を織り込んだ資本コスト7%で測ると、物価込みでやや割安 本質価値との差 +17.8% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 タイガースポリマー4231 ホンダ向けが4割強のゴムホース・成形品メーカー。厚い純現金が価値を支えるが、稼ぐ力は資本コストに届かず、今の値段はやや高い 本質価値との差 +17.7% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 大伸化学4629 シンナー国内最大手。利益は薄いが無借金で現金が時価総額の8割。事業は市況頼み、現金の戻り方が値打ちを決める 本質価値との差 +17.7% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 南海化学4040 苛性ソーダの関西メーカー。土地売却で身軽になり、今の値段は10年の稼ぎにほぼ見合う 本質価値との差 +17.4% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 ダイセル4202 樹脂とインフレータは伸びるが、借金と減損の癖が重い。中立の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +17.0% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ナトコ4627 塗料・溶剤再生・電子材料の三本柱。現金は厚いが、使い道は買収と工場の建て替えで先に埋まっている 本質価値との差 +16.3% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 恵和4251 液晶の光拡散フィルムで世界の上位。純現金は時価総額の 4 分の 1 だが、有機 EL への置き換えと中国勢で利益率は下がり、適正 本質価値との差 +16.0% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 巴川コーポレーション3878 車載向け半導体テープという良い芯はあるが、トナーの縮みと借入の重さで全体は並の会社 本質価値との差 +14.9% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 日本特殊塗料4619 車の静けさを支える中堅メーカー。利益の4割は合弁の持分で、ROEは資本コスト並み。本質価値は今の値段をやや下回り、割高寄りの適正 本質価値との差 +14.0% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 ロンシール工業4224 稼ぎは地味だが、時価総額の7割近くが純現金。ただし親会社の影で現金は戻りにくい 本質価値との差 +13.8% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 東洋紡3101 稼ぎの芯は液晶と半導体向けの高機能フィルム。借金が重く、10 年の見通しを織り込んでも今の値段はやや割高 本質価値との差 +12.8% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 DIC4631 インキと顔料で世界首位だが利益率は薄い。AI半導体向け樹脂で今期は急伸しても、山に近く今の値段は先を織り込みすぎと見る 本質価値との差 +12.2% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 日本パーカライジング4095 自動車の塗装下地に強い表面処理の老舗。厚い現金が下値を支えるが、成長は物価並みにとどまり、値段はほぼ適正か、やや高め 本質価値との差 +11.9% · 10 年 やや割安(年 +7.2%) やや割安 富士フイルムホールディングス4901 複合機をパーシャル・スピンオフで株主に分け、医療と半導体材料に集中。利益ベースの PER で測ると 10 年の本質価値は今の値段にほぼ並び、適正 本質価値との差 +11.6% · 10 年 やや割安(年 +7.3%) やや割安 丸東産業7894 九州の食品包材の老舗。値上げで利益は戻ったが、稼ぎは資本コストに遠く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +11.3% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 ミライアル4238 ウェーハ容器で世界上位の地位はあるが、ROE が資本コストに届かず、利益で測った本質価値は今の時価総額の約 8 割でやや割高 本質価値との差 +10.9% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 株式会社ジェイエスピー7942 発泡プラスチックの専業で、北米の自動車向け ARPRO が稼ぎ頭。大株主が約半分を握る地味な会社で、利益の質を考えると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +10.8% · 10 年 やや割安(年 +7.3%) やや割安 大倉工業4221 包装フィルムの安定に、大型液晶用の光学フィルムという一本足の成長が乗る。値段は事業の実力とほぼ釣り合う 本質価値との差 +10.4% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 児玉化学工業4222 買収で売上が 5 倍になった樹脂と金属の部品メーカー。一過性の利益を除くと稼ぐ力は薄く、電動化とスポンサーの売り下がりが重い 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) 適正 クラレ3405 世界首位級の素材を持つが、積み上げた資本の稼ぎが細い。利益が戻っても ROE は資本コストに届かず、やや割高 本質価値との差 +9.8% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 東リ7971 床・壁・カーテンの内装材を手掛ける東リ。原料高と賃上げで利益は一度へこむが、還元の厚さが支え、物価込みの値段はほぼ妥当 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 フマキラー4998 東南アジアが稼ぎ頭、国内は赤字。結論は やや割高 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 扶桑化学工業4368 半導体研磨材のほぼ独占企業。事業は一級だが、10 年の本質価値は今の時価総額を 2 割ほど下回る 本質価値との差 +9.4% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 日華化学4463 繊維薬剤の海外好調と非フッ素の追い風で利益は急伸中だが、ROE は資本コストに届かず、10年先の価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +9.3% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 大日本塗料4611 橋や鉄塔の重防食塗料に強い中堅。利益の半分を稼ぐ蛍光灯が消え、買収した神東塗料の再建も道半ば。10年の本質価値は今の時価総額を1割ほど下回る 本質価値との差 +8.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 藤倉化成4620 自動車部品用の塗料とアクリル樹脂の会社。本業の利益は薄いが現金は厚く、稼ぐ力が資本コストに届かないぶん、今の値段は妥当な範囲 本質価値との差 +8.2% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 大日精化工業4116 色をつくる老舗で、利益は急回復の途上。ただし資本の効率が低く、値段の安全域は厚くない 本質価値との差 +8.1% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 太陽ホールディングス4626 ソルダーレジストの世界首位は本物だが、過去最高の利益は山の高さ。本質価値は時価総額(KKRのTOBもほぼ同水準)を1割ほど下回る 本質価値との差 +8.0% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 大阪ソーダ4046 世界首位級の医薬精製材料が稼ぎを押し上げる強い会社。ただ、先の成長を織り込んだ今の値段は割高寄り 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 OATアグリオ4979 海外で稼ぐ農業資材の優良中堅だが、自己資本の積み上がりでROEは薄まり、今の値段はやや先を行く 本質価値との差 +7.2% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 住友精化4008 稼ぎの 8 割が紙おむつ用の吸水性樹脂で、今の利益は為替と原料安の追い風を含む。余った自己資本を会社自身が動かし始めた 本質価値との差 +6.7% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 堺化学工業4078 MLCC 向け電子材料は伸びるが、他の事業が薄利で資本効率が低い。10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +6.6% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 日本農薬4997 農薬の専業で海外が 7 割。親会社 ADEKA が過半を握る上場子会社で、資本の稼ぎは資本コストをわずかに上回る程度。今の値段は適正 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 東洋合成工業4970 PAGで世界首位の黒子。投資の回収期に入るが、利益率の低さと借金を見ると本質価値は今の時価総額を下回る 本質価値との差 +5.8% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 ダイキョーニシカワ株式会社4246 マツダ頼みの内外装樹脂部品メーカー。利益率が低く資本コストに届かないため、今の値段はおおむね妥当 本質価値との差 +5.3% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 テイカ4027 導電性高分子薬剤と医療用の圧電が育つ一方、汎用酸化チタンの赤字が重い。回復を織り込んだ値段で、安全域は薄い 本質価値との差 +5.1% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 ラサ工業4022 半導体の洗浄に使う高純度リン酸で世界首位をうたう素材会社。稼ぎは本物だが、新工場の重さと今の値段の高さが気になる 本質価値との差 +4.8% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 アサヒペン4623 家庭用塗料の老舗が買収で売上を足すが、自己資本の稼ぎは資本コストの半分にとどまる 本質価値との差 +4.2% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 共和レザー3553 車の内装表皮では国内の雄だが、稼ぐ力が細り、今の値段は回復をやや先取りしている 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 東洋ドライルーブ4976 部品に塗る潤滑の膜で地道に稼ぐ小さな職人企業。資本の稼ぎが資本コストに届かず、値段はほぼ妥当 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 artience4634 印刷インキから電池材料へ賭けを広げた会社。利益は戻りつつあるが、10 年で見れば今の値段は先を払いすぎている 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 天昇電気工業6776 内外装の樹脂成形で食べる老舗。資産は厚いが稼ぐ力は薄く、顧客が値段を握る。10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +3.0% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 日本曹達4041 農薬と機能材は堅いが、資本が厚く稼ぎが薄まる。値段は本質価値をやや上回る 本質価値との差 +2.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 ユニ・チャーム8113 アジアの紙おむつとペットケアが伸びの軸だが、中国の風評被害で今の利益は落ち込み、10年で見ても本質価値は今の値段を1割ほど下回るやや割高 本質価値との差 +1.8% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 片倉コープアグリ4031 肥料の工場を 15 から 9 に絞る途上の会社。不動産の含み益は厚いが、稼ぐ力は薄く、今の値段は適正の少し上 本質価値との差 +1.4% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 大阪有機化学工業4187 ArF レジスト原料で世界の 7 割を握る良質なニッチ企業。ただ利益は半導体ブームの山にあり、今の値段は先の伸びを織り込みすぎている 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 フクビ化学工業7871 住宅の断熱材・床材を主力とする樹脂建材の老舗。現金は厚いが、稼ぐ力が薄く、価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +0.6% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 UBE4208 稼ぐ柱は機能品に絞られるが、借金が時価総額に迫る。事業の組み替えの途中で、今の値段にはやや割高感がある 本質価値との差 +0.5% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 アキレス5142 赤字から立ち直った素材・靴の老舗。医療と半導体向けの利益は本物だが、続くかが問われる 本質価値との差 +0.1% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 株式会社バルカー7995 半導体向けの高機能シールで稼ぐ堅実な会社だが、予想が山の利益に寄っていて、10 年の見立てでは今の値段はやや割高 本質価値との差 +0.1% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 日本高純度化学4973 金めっき薬品の本業は小さく、時価総額の大半は保有株と現金。AIの追い風を入れても、本質価値は今の2割余り下 本質価値との差 −0.2% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 竹本容器4248 化粧品容器の標準ボトルで短納期を売る専業。財務は堅いが、利益率は低く、値段は妥当からやや高い 本質価値との差 −0.3% · 10 年 適正(年 +6.0%) 適正 信越ポリマー7970 半導体ウエハー容器が利益の柱の親子上場会社。稼ぐ力は着実だが、10年で見ても今の値段には届かず、やや割高 本質価値との差 −0.4% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 株式会社コーセーホールディングス4922 厚い現金と高級ブランドを持つが、利益率は 5% 台で、稼ぐ力に対して今の値段は高い。北米の tarte が伸びても国内は人口減で、本質価値は今の時価総額を下回る 本質価値との差 −0.5% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 セントラル硝子4044 半導体ガスが稼ぎ、電池とガラスが足を引く。資本の稼ぎは資本コストに届かず、今の値段に安全域は薄い 本質価値との差 −0.8% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 川口化学工業4361 タイヤを支える地味なゴム薬品の専業。利益は戻ったが資本コストに届かず、今の値段はやや高い 本質価値との差 −1.7% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ウルトラファブリックス・ホールディングス4235 ポリウレタンレザーで、自動車・家具・航空機に売る。借金が重く、利益率が振れ、値段は妥当からやや高い 本質価値との差 −2.0% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 高圧ガス工業4097 ボンベ配送という堅い事業だが、資本の稼ぐ力が資本コストに届かず、厚い現金を足しても今の値段はやや割高 本質価値との差 −2.0% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 四国化成ホールディングス4099 AI 向けの半導体材料が利益を押し上げる良質な会社だが、今の値段は 10 年先の成長まで先に払っている 本質価値との差 −2.1% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 保土谷化学工業4112 有機 EL 材料が利益の柱で成長力は本物。だが顧客は偏り、買収と投資で借金が増え、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −2.4% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 群栄化学工業4229 電子材料に強い樹脂メーカーだが、厚い自己資本が稼ぐ力を薄め、安さは割安の根拠にならない 本質価値との差 −4.8% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 旭有機材4216 半導体向け樹脂バルブの強みは本物だが、好況をほぼ織り込んだ値段で、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −5.0% · 10 年 適正(年 +6.0%) 適正 トリケミカル研究所4369 半導体の薄膜材料で一流の会社だが、資本がたまってROEが落ちる。本質価値は今の時価総額の約3分の2で割高 本質価値との差 −5.4% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 東亞合成4045 電解とアクリルの重い土台に、半導体・車載・下水道の伸びが乗る。ただ資本が重く稼ぎは資本コストに届かず、今の値段は高め 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +5.0%) 適正 デンカ4061 稼ぎの柱は電子材料と診断薬。汎用品と借金が重く、10年の資本効率は資本コストに届かず、今の値段は割高寄り 本質価値との差 −5.8% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 スガイ化学工業4120 農薬の中間物を請け負う和歌山の化学会社。資産は厚いが、稼ぐ力が資本コストに遠く及ばない 本質価値との差 −5.9% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 森六4249 樹脂部品の買収で売上は大きく膨らむが、利益率の低さは変わらず、今の値段を支えるには力不足だ 本質価値との差 −6.7% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 三菱瓦斯化学4182 半導体基板材料BT樹脂は堀が深いが、会社の大半は商品化学。利益で測ると本質価値は今の時価総額の7割強で、やや割高 本質価値との差 −6.9% · 10 年 適正(年 +6.0%) 適正 日産化学4021 液晶配向膜と半導体 ARC で寡占的シェアを持つ高 ROE 企業。堀は強いが今の値段は先を織り込みすぎで、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −7.5% · 10 年 適正(年 +5.2%) 適正 日本ピグメントホールディングス4119 車や家電のプラスチックに色を付ける下請け。資産は厚いが稼ぎは薄く、値段は適正圏 本質価値との差 −7.9% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 有機合成薬品工業4531 アミノ酸・化成品・医薬中間体の小さな化学メーカー。稼ぐ力が資本コストに届かず、今の値段は適正か割高寄り 本質価値との差 −7.9% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 サンケイ化学4995 鹿児島の農薬の専業。南の産地の殺虫剤が稼ぎ頭で財務は堅いが、利益は薄く還元も細い。今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 −8.7% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 エスケー化研株式会社4628 国内の建築仕上塗材で最大手級の無借金企業。資産が重く稼ぎが伸びず、10年の本質価値は今の時価総額を下回りやや割高 本質価値との差 −8.7% · 10 年 適正(年 +5.6%) 適正 東京応化工業4186 フォトレジスト世界首位・EUVも首位級だが、利益ベースの本質価値は今の時価総額の7割弱で、AI超成長の大半を織り込んだ割高 本質価値との差 −9.0% · 10 年 適正(年 +5.4%) 適正 アトミクス4625 道路の白線を塗る塗料の中堅。純現金は厚いが、本業の稼ぎは資本コストの半分にとどまる 本質価値との差 −9.1% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 ポバール興業4247 工場の搬送ベルトに樹脂を貼る名古屋の加工屋。利益率は高いが規模が小さく、今の値段はやや高い 本質価値との差 −9.9% · 10 年 適正(年 +5.5%) やや割高 昭和化学工業4990 珪藻土を掘ってビールのろ過材にする老舗。需要は堅いが伸びず、稼ぎは資本コストに届かない。やや割高と見る 本質価値との差 −10.1% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 日本ペイントホールディングス4612 M&Aで世界最大級に伸びた塗料会社。買収の重い負債とkをわずかに超えるだけのROEで、利益ベースの本質価値は今の値段を3割ほど下回り割高 本質価値との差 −10.3% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 日本色材工業研究所4920 口紅やパウダーを大手ブランドの名前で作る受託の老舗。工場は育ったが、借金が重く、金利が上がるほど株主の取り分が削られる 本質価値との差 −10.9% · 10 年 やや割高(年 +7.5%) やや割高 綜研化学4972 液晶向け粘着剤で稼ぐ堅実な会社だが、利益の伸びは物価並みで、筆頭株主との対立が価値を動かす 本質価値との差 −10.9% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 高砂香料工業4914 稼ぎの源はアジア、日本と欧米は薄利。資本コスト 7.6% に届かない利益率では、今の値段は適正に近い 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 荒川化学工業4968 松やにから作る樹脂が出発点の老舗。改革は筋が通るが、稼ぐ力が資本コストに届くまで長く、今の値段でも割高とみる 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 東邦化学工業4409 界面活性剤と半導体向け樹脂の中堅。伸びる芽はあるが、利益率は薄く借金が重い。今の値段は事業の稼ぐ力に比べて高い 本質価値との差 −11.4% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 ハリマ化成グループ4410 松やにの化学で売上1,000億円を超えた会社。稼ぐ力は薄く、借金が株主の取り分を削る 本質価値との差 −11.6% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 日本デコラックス7950 化粧板の老舗で、金融資産が時価総額とほぼ同じ。下値は堅いが、大株主に現金が出てこない前提では価値はやや割高 本質価値との差 −11.6% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 住友化学4005 石化縮小・医薬の重荷を農薬と半導体材料が支えるが、借金が重く資本コストも高い。今の値段に対し割高 本質価値との差 −11.7% · 10 年 やや割高(年 +6.8%) やや割高 信越化学工業4063 半導体ウエハーと米国塩ビの二本柱は強いが、強い堀として利益で測っても、ROE1割の本質価値は今の時価総額の7割台半ばでやや割高 本質価値との差 −13.5% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 日本触媒4114 SAP世界首位級だが稼ぎは薄い。電池・電子材の実りは先で、今の値段は回復を先に払いすぎ 本質価値との差 −14.5% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 サンエー化研4234 直近の急回復で、今の値段は割安に見える。ただ素材の加工業で、利益率が高いままとは限らない 本質価値との差 −14.6% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 株式会社有沢製作所5208 スマホ用FPC材料が稼ぎの主役で、AI基板と水処理が伸びても10年の本質価値は今の時価総額を3割余り下回る 本質価値との差 −15.5% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 株式会社ノエビアホールディングス4928 対面販売で高い利益率を保つ堅実な化粧品会社。ただ物価込みでも利益は伸び悩み、今の値段は割高とみる 本質価値との差 −15.8% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 第一工業製薬4461 AI サーバー向け樹脂と電池材料で利益が 2 年で 5 倍になった京都の老舗。稼ぐ力は本物だが、10 年先まで先取りした値段は割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 花王4452 日用品の値上げ力と化粧品の立て直しで、物価込みの利益は名目で伸びる。ただし資本コスト7.0%・強い堀の利益ベースの PER で測ると、今の値段はやや割高 本質価値との差 −16.3% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 日本化学工業4092 クロム唯一の国内メーカーで MLCC 材料が伸びるが、資本が余り ROE が資本コストを下回る。今の値段は先を織り込みすぎ 本質価値との差 −16.4% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 積水樹脂4212 道路の防音壁と交通安全を押出成形で支える堅実な会社。利益率が戻る道は見えるが、ROE が低いまま増える内部留保が重く、今の値段は割高 本質価値との差 −17.1% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 三洋化成工業4471 立て直しは進むが、稼ぐ力は資本コストにまだ届かず、今の値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −17.1% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 レゾナック・ホールディングス4004 半導体材料へ総入れ替えした構造改革は本物だが、積み直した本質価値は今の時価総額の6割台半ばにとどまり割高 本質価値との差 −17.5% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 カネカ4118 塩ビの重さが利益を削り、資本の稼ぎは資本コストに届かない。多角化の成果が出る前に、今の値段は先を見すぎている 本質価値との差 −17.5% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 長谷川香料4958 良い会社だが、資本を寝かせすぎて稼ぎの割に値段が高い。10年で測るとやや割高 本質価値との差 −17.9% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 アース製薬4985 虫ケアの首位は本物だが、売上が増えても利益が付いてこなかった会社。10年の利益で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −18.8% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 マナック・ケミカル・パートナーズ4360 受託合成と難燃剤が同時に持ち直し、足元は急回復。ただし全社費用が重く、10年の稼ぎは割高側 本質価値との差 −19.3% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 エステー4951 消臭力は強いが、20年ヒットが出ていない。厚い現金も使い道が定まらず、10年では物価の伸びをなぞるだけで、やや割高 本質価値との差 −19.6% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 丸尾カルシウム4102 100年続く炭酸カルシウムの老舗だが、本業はほぼ稼がず利益は持ち合い株の配当頼み。帳簿の安さほど価値はない 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 メック株式会社4971 AI向けパッケージ基板の薬品で利益率3割の優良株。ただ利益率は過去最高の山で、10年の本質価値は今の時価総額を大きく下回る割高 本質価値との差 −20.2% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 新日本理化4406 油脂と石化の中堅化学。利益率は薄く、資産の割に稼げないため10年では割高 本質価値との差 −20.3% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 コタ4923 美容室だけに売る専売ヘアケアで、27年増収の堅い会社。ただ利益率は山を過ぎ、今の値段は将来の利益を先取りしてやや割高 本質価値との差 −21.3% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 レック7874 百円ショップ向け日用品の安定した稼ぎ頭だが、大口顧客への依存と重い借金が重く、10 年の価値は今を大きく下回る 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 エア・ウォーター4088 国内産業ガス2位の堅い土台に、不正会計と海外の失敗が重なった。利益の質を割り引くと、回復を織り込んだ今の値段は割高 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 積水化成品工業4228 発泡プラスチックの老舗は欧州の赤字を断ったが、借入が重く、利益の戻りは緩やかで今の値段は高い 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ダイトーケミックス4366 半導体材料などの受託製造で堅実に伸びるが、利益率が薄く ROE も低い。利益で測った本質価値は今の時価総額の約 6 割で割高 本質価値との差 −22.3% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ニチバン4218 ケアリーヴが首位に立つ粘着テープの老舗だが、稼ぐ力は資本コストに届かず、厚い現金を足しても物価込みで割高 本質価値との差 −22.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 ライオン4912 ハミガキ首位の安定収益はあるが、利益率が低く伸びも緩い。余った現金を分けて測っても、今の値段はやや割高 本質価値との差 −22.9% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 中国塗料4617 船舶塗料で世界2位の借金なし企業。益率が過去最高圏にある今の値段は、10年の利益で見ると4割近く先走っている 本質価値との差 −24.0% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 クレハ4023 ラップが稼ぎ、電池材料は投資の回収が遠い。資本の稼ぎは資本コストに届かず、今の値段は割高 本質価値との差 −25.4% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 神東塗料4615 大日本塗料の子会社として再建中の中堅塗料。中計の利益11億円は過去に例のない水準で、届いても資本コストに見合わず、今の値段は割高 本質価値との差 −25.7% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 アイビー化粧品4918 訪問販売の化粧品会社。黒字には戻ったが販売網は細り、優先株が先に取る。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 株式会社エフピコ7947 食品トレーの国内最大手。値上げと再生トレーで稼ぐ力は強いが、新素材への大型投資が資本効率を下げ、物価込みでは割高 本質価値との差 −26.1% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 ミルボン4919 美容室専売の強いブランドは10年先も残るが、利益率の回復と海外の黒字化を織り込んでも、今の値段は事業の価値を上回る 本質価値との差 −26.4% · 10 年 やや割高(年 +3.1%) やや割高 住友ベークライト4203 半導体封止材で世界シェア4割、京セラ買収で規模は拡大。稼ぐ力は資本コスト止まりで、本質的な値段は今の5割強にとどまる 本質価値との差 −29.0% · 10 年 やや割高(年 +3.3%) やや割高 三和油化工業4125 廃溶剤を資源に変える許可制の事業。新工場の投資と相場の波で、今の値段は10年の価値を上回る 本質価値との差 −29.0% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 関東電化工業4047 半導体ガスの回復で利益は急回復中。ただし稼ぎは資本コストをやっと超える程度で、今の値段は好況の長続きまで織り込む 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) 割高 I-ne4933 広告を厚く打って売上は2割伸びるが、利益はまだ細い。社長の統治問題と上場区分の猶予も重く、利益で測った本質価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −30.1% · 10 年 割高(年 +4.3%) 割高 アクシージア4936 中国の消費者に日本の美容ドリンクを売る会社。広告の高騰と地元ブランドに押され、稼ぐ力の回復が見えず割高 本質価値との差 −30.2% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 クミアイ化学工業4996 稼ぎ頭の除草剤にジェネリックが入り、利益は物価ほども伸びない。資本の稼ぎも資本コストに届かず、本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −30.9% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 東京インキ4635 印刷インキの老舗から化成品の会社へ移行中。利益は戻っているが、ROE5%台では今の値段に届かない 本質価値との差 −31.6% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 日本化学産業4094 受託の終わりで利益は谷へ。小粒の金属薬品屋が厚い現金を投資に回す途中で、今の値段は先を払いすぎている 本質価値との差 −31.6% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 資生堂4911 米州・中国の揺れと構造改革の代償で2期連続の最終赤字。ROEは資本コストを下回るが、2030年戦略の立ち上がりは計画を上回るペースで進む 本質価値との差 −32.5% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 大阪油化工業4124 化学品の精製を請け負う小さな職人集団。技術はあるが成長は遅く、現金は創業家の判断の中にある 本質価値との差 −34.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 旭化学工業7928 工具と車の樹脂部品を請け負う小さな工場。現金と土地は厚いが、利益が出ない。今の値段は事業の稼ぎを上回る 本質価値との差 −34.7% · 10 年 割高(年 +3.7%) 割高 三井化学4183 機能材 3 本柱は育つ途中で石化の重みが残り、借金も重い。資本コストを稼げず、10 年の価値は割高 本質価値との差 −37.7% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 北の達人コーポレーション2930 広告で需要を買う通販の会社。今の利益に対し、期待が先に走っている 本質価値との差 −38.0% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 チタン工業4098 化粧品と電池に向けた小さな粉の会社。素材は面白いが、借金が重く稼ぐ力は細い。今の値段は高い 本質価値との差 −38.3% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 ポーラ・オルビスホールディングス4927 ポーラ・オルビス HD は、稼ぎ頭がポーラからオルビスに移り、ポーラの販売員は 3 年で 4 割減った。稼ぐ力に比べて今の値段は高く、本質価値は大きく下回る 本質価値との差 −39.1% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 多木化学4025 肥料と水処理薬剤の複合メーカー。財務は堅いが資本の稼ぎは資本コストに届かず、今の値段には余裕がない 本質価値との差 −39.9% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 ヤマト モビリティ & Mfg.7886 樹脂成形とかご台車の会社が EV トラックに賭ける。純資産は薄く、借金の約束が先に効く 本質価値との差 −41.0% · 10 年 割高(年 +5.0%) 割高 戸田工業4100 赤字の連続から黒字へ戻りつつあるが、借入は自己資本の約2.8倍。回復を織り込んだ値段は高い 本質価値との差 −41.0% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 第一稀元素化学工業4082 排ガス触媒の素材で稼ぐ堅実な会社だが、利益の水準に対して今の値段は先を見すぎている 本質価値との差 −44.3% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 ソフト99コーポレーション4464 半導体の洗浄部材が利益の半分を稼ぐ二本柱の会社。ただ、非公開化の買い取り額は、稼ぐ力から割り出した本質価値をかなり上回る 本質価値との差 −44.4% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 細谷火工4274 防衛省向けの発煙筒・信号弾と火薬庫の賃貸。利益率14%の堅いニッチだが、規模が小さく今の値段は高い 本質価値との差 −45.8% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 小林製薬4967 紅麹事件の傷が残り、利益の戻りは遅い。相場は元の稼ぐ力への復帰を先取りしており、本質価値は大きく下回る 本質価値との差 −49.1% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 シーボン4926 直営サロンで肌の手入れと化粧品を売る中堅。回復は始まったが、家賃と人件費の固定費が重く、稼ぐ力は資本に見合わない。今の値段は割高 本質価値との差 −50.9% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 クラスターテクノロジー4240 微細な樹脂部品と国内一貫の成形碍子に技術はあるが、今の値段は利益の40倍台で伸びを先取りしすぎている 本質価値との差 −53.1% · 10 年 割高(年 −0.2%) 割高 伊勢化学工業4107 ヨウ素の値段が 2021 年の約 2 倍という好況を、10 年先まで延ばして見るのは危うい。稼ぐ力は本物だが、今の値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −56.9% · 10 年 割高(年 −1.9%) 割高 フジプレアム4237 売上の増加を会社が予想する一方、利益の厚みは薄い。時価総額93億円は、予想の純利益の30倍超を前提にしている 本質価値との差 −58.8% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 アテクト4241 食品検査用シャーレが稼ぎ頭の小さな化学会社。半導体向けは細っていく側で、借入も重く、今の値段は先の改善を織り込みすぎている 本質価値との差 −61.9% · 10 年 割高(年 −1.6%) 割高 アジュバンホールディングス4929 サロン専売のブランドは10年縮み続けた。手元の現金は厚いが、事業の稼ぎは今の値段を支えない 本質価値との差 −67.7% · 10 年 割高(年 −4.5%) 割高 ケミプロ化成4960 紫外線吸収剤の小さな専業。BASFとの契約は強みだが、稼ぐ力が小さく今の値段は大きく割高に見える 本質価値との差 −78.1% · 10 年 割高(年 −7.7%) 割高 リベルタ4935 ヒット商品頼みのファブレスの日用品会社。赤字と借金が重く、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −87.8% · 10 年 割高(年 −11.6%)

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分析日 2026-10-16