結論
テイカは、酸化チタンと電子材料を手がける大阪の化学メーカーだ。いま育っているのは、コンデンサに使う導電性高分子の薬剤と、日焼け止めに入る微粒子である。筆者の結論は「やや割高」。事業は良くなる途中にあるが、今の値段はその回復を先に払い込んでいる。
足を引っ張るのは、塗料向けの汎用酸化チタンだ。海外品に押されて赤字になり、2026 年 3 月期は減損で最終赤字に沈んだ。営業利益は 22 億円で、2020 年 3 月期の 4 割にも届かない。
伸びる側は確かにある。導電性高分子の薬剤は車載と AI サーバーで売れ、電子材料・化成品の売上は 15% 増えた。医療用に広がる圧電材料と、増設した微粒子の工場も後に続く。会社は 2029 年度に営業利益を 45 億円へ戻す計画を立てた。
10 年後の中立の営業利益は 70 億円ほどと見る。成長事業が伸び、汎用は縮みながら赤字を脱する姿だ。それでも自己資本利益率(ROE)は 8% 弱で、資本コストに届かない。
資本政策は思い切っている。4 年で 200 億円以上を株主に返し、借入も 240 億円使う。株主には追い風だが、稼ぐ力そのものは変えない。確率で重みづけた本質価値は今の値段の 8 割ほどで、安全域はない。
バリュー投資の観点から
バリュー投資の観点では、テイカは二つの別会社を抱えている。持ち続けたいのは、導電性高分子の薬剤、圧電、微粒子の側だ。顧客の製品に組み込まれ、値段を自分で決められる余地がある。もう一つの汎用酸化チタンは、利益をむしばむ重荷である。
問題は値段との釣り合いだ。今期の純利益の予想 18 億円に対し、時価総額は 518 億円ある。つまり、すでに回復の相当部分が値段に入っている。10 年後に中立の営業利益 70 億円まで戻っても、ROE は 8% 弱で、資本コストの 8.5% に届かない。ためた利益が簿価以下の価値しか生まない会社に、簿価の 0.85 倍を払う計算になる。
資本の使い方は評価が割れる。株主に厚く返す姿勢への転換は歓迎だ。ただ、利益以上の還元を借入で賄う面があり、事業の質を上げる策ではない。経営が自社の株を買うなら、割安の局面でこそ意味がある。
安全域は薄い。悲観の筋書きでも、土地や設備、運転資金の価値が下を支えるので、会社が傾くわけではない。一方で、楽観の筋書きでも、今の値段を大きく超える姿にはなりにくい。上にも下にも幅の狭い、買う理由に乏しい値段である。
何で稼ぐ会社か
テイカは 1919 年に大阪で生まれた化学メーカーだ。売上の 5 割強が電子材料・化成品、4 割台半ばが機能性材料である。
機能性材料の主役は酸化チタンだ。白い顔料で、塗料やインキ、プラスチックの白さを出す。汎用品は塗料向けが多い。同じ酸化チタンでも、粒を極端に細かくした微粒子は別物で、日焼け止めの紫外線防止に使う化粧品原料になる。微粒子の酸化亜鉛や、粒の表面を加工した製品もここに入る。値段は汎用品の数倍になる。
電子材料・化成品でいちばんの成長株は、導電性高分子の薬剤だ。コンデンサの内部で電気を通す高分子を作るときに使う液で、車載と AI サーバーの需要を受けている。ほかに、力を電気に変える圧電材料(医療や産業の超音波機器に使うセラミックス)、界面活性剤、硫酸、さび止め顔料がある。圧電は医療向けに広げる方針で、新しい報告区分として切り出される。
利益の質は両極端だ。2026 年 3 月期は、電子材料・化成品が売上 300 億円で 25 億円の黒字、機能性材料が売上 262 億円で 6 億円の赤字だった。黒字の側が成長事業、赤字の側が汎用酸化チタンである。
グループには倉庫・輸送の小さな子会社もある。販売先は塗料、化粧品、電子部品、洗剤、医療機器の各メーカーと幅広く、大手が多い。
優良さと弱いところ
堀、つまり他社がまねできない強みは、事業によってまるで違う。
導電性高分子の薬剤と圧電材料は、顧客の製品に合わせて調整して納める。コンデンサや超音波機器の設計に組み込まれれば、簡単には切り替えられない。この二つは、値段も顧客と話して決められる。微粒子の化粧品原料も、粒の大きさと表面加工の差で品質を競う世界で、汎用品とは別の商売だ。
反対に、汎用酸化チタンには堀がない。顧客は塗料メーカーで、世界の供給が余れば値段は市場が決める。国内には石原産業、堺化学、チタン工業といった同業がいて、中国の大手が輸出を伸ばしている。ここは売れば売るほど苦しくなる事業になった。
資本の効率は低い。過去 10 年の ROE の中央値は 5.6% で、最高でも 2017 年 3 月期の 10.4% にとどまる。営業利益率は 15% から 4% 弱まで落ちた。それでも自己資本比率は 69% あり、財務に傷はない。
筆者がいちばん気にしているのは、経営の動き方だ。中期経営計画を 1 年半で打ち切って作り直し、汎用酸化チタンの減損にも踏み切った。遅いが、問題を認めた点は前進だ。ただし、減損を出しても、赤字の事業が消えるわけではない。
業界はいまどこにいて、どこへ向かうか
テイカの稼ぎは、景気の位相がまるで違う二つの市場でできている。
汎用酸化チタンは、谷の底にある。中国は在庫が積み上がり、小さなメーカーは赤字で値下げに動く。2026 年の春に値段が一時 26% 上がったが、7 月には戻した。日本の塗料や建築の需要は人口とともに細り、海外品の流入も続く。10 年で好転する材料は乏しい。
反対に、電子材料は山の手前にいる。生成 AI のサーバーでは、電源まわりに低抵抗で長持ちするコンデンサが大量に要る。AI サーバー向けの高分子アルミ電解コンデンサの世界市場は、年 7% ほどで伸びるとの予測がある。導電性高分子の薬剤は、その材料だ。ただしコンデンサの大手が顧客なので、値下げの圧力は強い。
微粒子の化粧品原料は、紫外線対策の需要で長く伸びてきた。国内外に競合が多く、粒の質で差をつける勝負になる。医療・産業用の圧電材料は、超音波診断装置などの需要に支えられるが、市場は小さく、量産の立ち上げは 2028 年度以降だ。
つまり業界の姿は「縮む汎用」と「伸びる特殊品」の組み合わせで、特殊品が汎用の穴を埋められるかが分かれ目になる。同じ領域の日油や ADEKA ほど堀が厚くないので、伸びの取り分は小さめに見る。
資本政策と M&A
資本政策は、2026 年 5 月の新しい中期経営計画(2029 年度まで)で大きく変わった。4 年で 200 億円以上を返す。配当は、株主資本配当率 3% 以上か配当性向 100% の高い方を基準にし、自社株買いは 100 億円以上を見込む。
原資は、営業のキャッシュ 270 億円以上と、借入 240 億円、政策保有株の売却 20 億円だ。投資は成長に 150 億円以上(医療・電子材料に 100 億円、ロボットや XR などの新規事業に 50 億円以上)、設備の更新と基幹システムに 140 億円を使う。
つまり、今の純現金に近い財務から、借入のある会社に移る。借入の金利は 3.5% 前後なので、営業利益が戻らないうちに借金を増やせば、利益の取り分は減る。自社株の買い付けは 5 月に始まり、今期の枠は 25 億円までだ。
M&A は大きなものがなく、内部の投資で伸ばしてきた。買われる側の可能性は、データ上は 10 年以内に 2 割ほどとされる。時価総額が小さく、赤字でも自己資本が厚いため、あり得ない話ではない。政策保有株は上場で 251 銘柄・約 20 億円と小さく、縮減の余地は限られる。
10年の還元は、新中計の総還元(4年で200億円以上、配当は株主資本配当率3%か配当性向100%の高い方)の延長で、中立は純利益の1.1倍ほど。差は借入で賄うとみて、純利益は利払いを引いてある。
強気の見方と慎重な見方
強気の見方
導電性高分子の薬剤は、AI サーバーと電気自動車の両方で需要が伸びる数少ない素材だ。会社は前の計画で生産能力を 3 倍にする投資を進めており、数量は 10 年で 2 倍を超える。コンデンサの大手が顧客でも、安定して使われる薬剤は簡単に切り替えられず、利益率は 2 割近くまで上がる。
微粒子の化粧品原料は、熊山工場の増設で年 1,000 トン分の能力が加わった。日焼け止めの需要は世界で伸びており、数量が 2 倍になる姿は無理がない。圧電材料も、医療用の超音波機器で採用が広がれば、会社の目標である 2029 年度の売上 60 億円を超えて伸びる。
汎用酸化チタンは、構造改革で低採算の品を切り、残る顧客に値上げが通れば、赤字を抜ける。固定費を落とせば、中国の値下げに付き合わなくて済む。減損で設備の償却が軽くなった効果も出る。
三つが同時に動けば、営業利益は今の 5 倍を超える。借入を使った自社株買いで 1 株あたりの利益も上がり、ROE は 14% 台に達する。会社が掲げる PBR 1 倍以上は、十分に狙える。
慎重な見方
汎用酸化チタンの赤字は、減損では終わらない。中国の供給過剰は構造的で、塗料の需要は国内で細る。会社は構造改革を掲げるが、2029 年度の機能性材料の営業利益は 4 億円にすぎず、そこまでの道のりで再び減損を出す余地が大きい。
成長事業にも不安がある。導電性高分子の薬剤は、コンデンサ大手が顧客で、数量が伸びても単価は下がる。新しい配合や内製化で置き換えられる恐れもある。圧電の医療向けは量産が 2028 年度以降で、研究開発費が先に出る。
しかも資本政策が、財務の余裕を食う。営業利益が 22 億円しかない会社が、4 年で 200 億円以上を返し、借入を 240 億円も使う。利益が戻らなければ、借入の金利が利益を削り、投資の余力も細る。会社の中期経営計画は 1 年半で打ち切られており、新しい計画の達成率にも疑いが残る。
営業利益を 70 億円まで戻しても、ROE は資本コストに届かない。そこに今の時価総額 518 億円を払うのは、回復を満額で見込む値段である。
どちらに重みを置いたか
強い議論は、慎重な見方だ。成長事業の伸びは確かだが、汎用の赤字と、利益を超える還元の重さが、それを相殺する。会社の計画どおりに回復しても、ROE が資本コストに届かないことが決定的だった。
確率は中立をやや下に寄せ、悲観を 1 割、やや悲観を 23% に置いた。ただし、導電性高分子と圧電の伸びは事実で、総崩れは考えにくいので、楽観とやや楽観にも合わせて 3 割弱を残した。
10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)
確率で加重した株価時価総額 2,807 円630 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 1,463 円328 億円)。 今の値に割り戻すと 2,338 円525 億円、今との差 +5.1%、 期待の年率 +6.7%(資本コスト 7.8%)→ 適正
| 筋書き | 確率 | 10 年後の株価時価総額 | 配当の合計還元の合計配当+自社株買い | トータルリターン10 年・配当込み | 年率 | 確率 × (株価+配当時価総額+還元) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 8% | 5,809 円1,303 億円 | 2,380 円534 億円 | +268.0% | +13.9% | 655 円147 億円 |
| やや楽観 | 21% | 4,375 円982 億円 | 2,023 円454 億円 | +187.6% | +11.1% | 1,344 円301 億円 |
| 中立 | 38% | 2,789 円626 億円 | 1,587 円356 億円 | +96.6% | +7.0% | 1,663 円373 億円 |
| やや悲観 | 23% | 1,227 円275 億円 | 869 円195 億円 | −5.8% | −0.6% | 482 円108 億円 |
| 悲観 | 10% | 816 円183 億円 | 446 円100 億円 | −43.3% | −5.5% | 126 円28 億円 |
| 加重平均 | 100% | 2,807 円630 億円 | 1,463 円328 億円 | +91.9% | +6.7% | 4,270 円958 億円 |
今の株価時価総額 2,225 円499 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.8% を下回るほど割高。
楽観 8% 導電・微粒子・圧電が計画を超え、汎用も赤字を抜ける 利益 79 億円 · PER 16.0 倍 · 株価時価総額 5,809 円1,303 億円
導電性高分子の薬剤が AI サーバーと車載で伸び続け、数量は今の 2 倍を超える。値段は物価に届かないが、顧客の設計に組み込まれた品は利益率が 2 割近くを保つ。微粒子は日焼け止めの需要で数量が 2 倍になり、圧電も医療の超音波機器で 2 倍近くに育つ。
汎用酸化チタンは、低採算の品を切り、残る顧客に値上げが通って黒字に戻る。化成品も、特殊品の比率が少し上がり、物価に近い値上げが通る。
営業利益は今の 5 倍を超え、売上は 2 倍近くになる。借入で自社株を買っても、成長で ROE は 14% に上がる。会社の描く姿が、そのまま、ほぼ実現する筋書きだ。
- 汎用酸化チタン:数量 36.0(出荷量(千トン・推定))× 価格 5.99(1 千トンあたり売上(億円)。物価 3% を含む名目)→ 売上 216 億円・営業利益 13 億円。売上 216 億円・営業利益率 6.0%
- 微粒子(化粧品原料・機能性):数量 6.0(出荷量(千トン・推定))× 価格 41(1 千トンあたり売上(億円)。物価 3% を含む名目)→ 売上 247 億円・営業利益 40 億円。売上 247 億円・営業利益率 16.0%
- 導電性高分子薬剤:数量 15.0(出荷量(千トン・推定))× 価格 12(1 千トンあたり売上(億円)。物価 3% を含む名目)→ 売上 172 億円・営業利益 33 億円。売上 172 億円・営業利益率 19.0%
- 化成品(界面活性剤・硫酸・防錆顔料):数量 205(関連市場(実質・億円)× シェア)× 価格 134.0%(価格指数(今 1.00、物価 3% で 10 年 1.34))→ 売上 275 億円・営業利益 15 億円。売上 275 億円・営業利益率 5.5%
- 圧電・医療:数量 80.0(関連市場(実質・億円)× シェア)× 価格 134.0%(価格指数(今 1.00、物価 3% で 10 年 1.34))→ 売上 107 億円・営業利益 19 億円。売上 107 億円・営業利益率 18.0%
- その他(倉庫・物流):数量 12.0(売上規模(実質・億円))× 価格 134.0%(価格指数(今 1.00、物価 3% で 10 年 1.34))→ 売上 16 億円・営業利益 3 億円。売上 16 億円・営業利益率 17.0%
倍率:事業の純利益 79 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 14.1% が k 7.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 10.9%、10 年より先の名目の伸び g 3.5% g_long の理由で から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 16.0 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 16.0 倍。全体の PER 15.99 倍、時価総額 1,263 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。
確率:導電・微粒子・圧電の三つがそろって計画を超え、汎用も赤字を脱する必要がある。二つ以上が同時に上振れすることは稀なので、同領域の標準より少し低く置いた。
やや楽観 21% 会社の 2029 年度目標が実現し、成長事業が続く 利益 63 億円 · PER 14.9 倍 · 株価時価総額 4,375 円982 億円
会社の 2029 年度の目標、つまり営業利益 45 億円が実現し、その後も成長事業が伸びる。導電性高分子の薬剤は数量が年 7% ほど、微粒子は年 6%、圧電は年 6% で増える。汎用酸化チタンは数量が少し減るが、赤字は抜け、小さな黒字になる。
化成品は市場並みに数量を保ち、値段は物価より少し低い上がり方にとどまる。営業利益は今の 4 倍半で、ROE は 11% ほどになる。
強気だが、全部が計画どおりという話ではない。汎用は黒字といっても薄利で、導電性高分子の単価は物価に届かない前提を置いている。
- 汎用酸化チタン:数量 35.0(出荷量(千トン・推定))× 価格 5.70(1 千トンあたり売上(億円)。物価 3% を含む名目)→ 売上 200 億円・営業利益 8 億円。売上 200 億円・営業利益率 4.0%
- 微粒子(化粧品原料・機能性):数量 5.5(出荷量(千トン・推定))× 価格 41(1 千トンあたり売上(億円)。物価 3% を含む名目)→ 売上 223 億円・営業利益 31 億円。売上 223 億円・営業利益率 14.0%
- 導電性高分子薬剤:数量 14.0(出荷量(千トン・推定))× 価格 11(1 千トンあたり売上(億円)。物価 3% を含む名目)→ 売上 158 億円・営業利益 27 億円。売上 158 億円・営業利益率 17.0%
- 化成品(界面活性剤・硫酸・防錆顔料):数量 198(関連市場(実質・億円)× シェア)× 価格 132.0%(価格指数(今 1.00、物価 3% で 10 年 1.34))→ 売上 261 億円・営業利益 13 億円。売上 261 億円・営業利益率 5.0%
- 圧電・医療:数量 76.0(関連市場(実質・億円)× シェア)× 価格 134.0%(価格指数(今 1.00、物価 3% で 10 年 1.34))→ 売上 102 億円・営業利益 16 億円。売上 102 億円・営業利益率 16.0%
- その他(倉庫・物流):数量 11.8(売上規模(実質・億円))× 価格 134.0%(価格指数(今 1.00、物価 3% で 10 年 1.34))→ 売上 16 億円・営業利益 2 億円。売上 16 億円・営業利益率 15.0%
倍率:事業の純利益 63 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 11.2% が k 7.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.5%、10 年より先の名目の伸び g 3.5% g_long の理由で から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 14.9 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 14.9 倍。全体の PER 14.85 倍、時価総額 936 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。
確率:会社の 2029 年度の目標(営業利益 45 億円)が実現し、その先も成長事業が伸びる筋書き。ただし中期経営計画を前倒しで入れ替えており、達成率には割り引きが要る。
中立 38% 中立:成長事業が汎用の穴を埋め、ROE は資本コストの手前 利益 44 億円 · PER 12.9 倍 · 株価時価総額 2,789 円626 億円
汎用酸化チタンは、構造改革で数量を年 1% ほど減らしながら、赤字を脱して薄い黒字に戻る。値段は物価に届かず、10 年で 2 割ほどの上がりにとどまる。
導電性高分子の薬剤は、数量が年 6% ほど増えるが、単価は物価の上がりに届かない。微粒子は年 5%、圧電は年 5% 台の伸びで、営業利益率は 14〜15% 前後に落ち着く。化成品は数量が横ばいで、値段は物価より少し低い。
営業利益は今の 3 倍強にあたる 70 億円ほど。会社の 2029 年度の計画(45 億円)に 1〜2 年遅れで届き、その先も年 6% ほどで伸びる姿だ。ただし借入で自社株を買うので、純利益は営業利益の 6 割強にとどまる。ROE は 8% 弱で、資本コストの手前である。
- 汎用酸化チタン:数量 33.0(出荷量(千トン・推定))× 価格 5.45(1 千トンあたり売上(億円)。物価 3% を含む名目)→ 売上 180 億円・営業利益 2 億円。売上 180 億円・営業利益率 1.0%。価格は物価に届かない(中国の供給過剰で値上げが通らない)
- 微粒子(化粧品原料・機能性):数量 5.0(出荷量(千トン・推定))× 価格 40(1 千トンあたり売上(億円)。物価 3% を含む名目)→ 売上 200 億円・営業利益 22 億円。売上 200 億円・営業利益率 11.0%
- 導電性高分子薬剤:数量 13.0(出荷量(千トン・推定))× 価格 11(1 千トンあたり売上(億円)。物価 3% を含む名目)→ 売上 146 億円・営業利益 22 億円。売上 146 億円・営業利益率 15.0%。価格は物価に届かない(コンデンサ大手の値下げ要求が続く)
- 化成品(界面活性剤・硫酸・防錆顔料):数量 190(関連市場(実質・億円)× シェア)× 価格 130.0%(価格指数(今 1.00、物価 3% で 10 年 1.34))→ 売上 247 億円・営業利益 10 億円。売上 247 億円・営業利益率 4.0%
- 圧電・医療:数量 72.0(関連市場(実質・億円)× シェア)× 価格 134.0%(価格指数(今 1.00、物価 3% で 10 年 1.34))→ 売上 96 億円・営業利益 13 億円。売上 96 億円・営業利益率 14.0%
- その他(倉庫・物流):数量 11.5(売上規模(実質・億円))× 価格 134.0%(価格指数(今 1.00、物価 3% で 10 年 1.34))→ 売上 15 億円・営業利益 2 億円。売上 15 億円・営業利益率 15.0%
倍率:事業の純利益 44 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.8% が k 7.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 7.8%、10 年より先の名目の伸び g 3.5% g_long の理由で から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 12.9 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.9 倍。全体の PER 12.94 倍、時価総額 569 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。
確率:成長事業が市場並みに伸び、汎用は縮みながら赤字を脱する筋書き。会社計画より 1〜2 年遅れで届く姿を中心に置いた。同領域の標準の 38% に合わせた。
やや悲観 23% 汎用の赤字が長引き、成長事業の単価が下がる 利益 23 億円 · PER 8.5 倍 · 株価時価総額 1,227 円275 億円
汎用酸化チタンの数量が 3 割減り、値段も上がらず、赤字が続く。会社は再び減損を出し、構造改革の効果は限られる。
導電性高分子の薬剤は、数量は増えても、顧客のコンデンサ大手の値下げ要求で単価が物価に届かず、利益率が 12% に下がる。微粒子は競争の激化で利益率が 8% にとどまる。圧電の医療向けは量産が遅れ、売上が 60 億円に届かない。
営業利益は今の 1.8 倍、40 億円弱。ただし借入の金利が重く、純利益は 23 億円ほどで、ROE は 4% に満たない。会社は還元を絞らざるを得ず、時価総額は今を割り込む。
- 汎用酸化チタン:数量 26.0(出荷量(千トン・推定))× 価格 5.00(1 千トンあたり売上(億円)。物価 3% を含む名目)→ 売上 130 億円・営業利益 −3 億円。売上 130 億円・営業利益率 -2.0%
- 微粒子(化粧品原料・機能性):数量 4.0(出荷量(千トン・推定))× 価格 36(1 千トンあたり売上(億円)。物価 3% を含む名目)→ 売上 144 億円・営業利益 12 億円。売上 144 億円・営業利益率 8.0%
- 導電性高分子薬剤:数量 10.0(出荷量(千トン・推定))× 価格 11(1 千トンあたり売上(億円)。物価 3% を含む名目)→ 売上 105 億円・営業利益 13 億円。売上 105 億円・営業利益率 12.0%
- 化成品(界面活性剤・硫酸・防錆顔料):数量 175(関連市場(実質・億円)× シェア)× 価格 125.0%(価格指数(今 1.00、物価 3% で 10 年 1.34))→ 売上 219 億円・営業利益 7 億円。売上 219 億円・営業利益率 3.0%
- 圧電・医療:数量 58.0(関連市場(実質・億円)× シェア)× 価格 134.0%(価格指数(今 1.00、物価 3% で 10 年 1.34))→ 売上 78 億円・営業利益 9 億円。売上 78 億円・営業利益率 12.0%
- その他(倉庫・物流):数量 11.0(売上規模(実質・億円))× 価格 134.0%(価格指数(今 1.00、物価 3% で 10 年 1.34))→ 売上 15 億円・営業利益 2 億円。売上 15 億円・営業利益率 12.0%
倍率:ROE 3.7%。ROE が k 7.75% を大きく下回り、RONIC=8.5%+1/2×(3.7−8.5)=6.1% では、g 3.5% から正当化 PER は 8.5 倍にとどまる。ROE が k を大きく下回り、汎用の赤字が残る、この式に近い 8.5 倍に置いた(中立の PBR を上回らないことも確かめた)。
確率:汎用の赤字が長引き、成長事業の単価も下がる筋書き。営業利益が 6 年で 6 割減った実績と、中国の供給過剰が続く業界の状況から、同領域の標準より 1 ポイント厚くした。
悲観 10% 構造的な負け:汎用は縮み、特殊品の優位も崩れる 利益 7 億円 · PBR 0.3 倍 · 株価時価総額 816 円183 億円
汎用酸化チタンは、海外品との競争に負けて数量が 6 割減る。赤字のままで、設備の大きな減損も出る。化成品も、汎用寄りの品が中国に奪われる。
導電性高分子の薬剤は、新しい配合と顧客の内製化で数量が伸びず、単価が下がり、利益率は 8% に落ちる。微粒子は中国の追い上げで差別化の余地がなくなり、圧電の医療向けも量産に届かない。
営業利益は 12 億円ほどで、ほぼ稼げない会社になる。借入を使った還元は途中で止まり、自己資本の価値は、売れる土地・設備・運転資金で測ることになる。会社が傾くわけではないが、株主には 10 年間、何も実らない展開だ。
- 汎用酸化チタン:数量 15.0(出荷量(千トン・推定))× 価格 4.60(1 千トンあたり売上(億円)。物価 3% を含む名目)→ 売上 69 億円・営業利益 −6 億円。売上 69 億円・営業利益率 -8.0%
- 微粒子(化粧品原料・機能性):数量 3.0(出荷量(千トン・推定))× 価格 33(1 千トンあたり売上(億円)。物価 3% を含む名目)→ 売上 99 億円・営業利益 5 億円。売上 99 億円・営業利益率 5.0%
- 導電性高分子薬剤:数量 7.5(出荷量(千トン・推定))× 価格 8.50(1 千トンあたり売上(億円)。物価 3% を含む名目)→ 売上 64 億円・営業利益 5 億円。売上 64 億円・営業利益率 8.0%
- 化成品(界面活性剤・硫酸・防錆顔料):数量 165(関連市場(実質・億円)× シェア)× 価格 115.0%(価格指数(今 1.00、物価 3% で 10 年 1.34))→ 売上 190 億円・営業利益 3 億円。売上 190 億円・営業利益率 1.5%
- 圧電・医療:数量 45.0(関連市場(実質・億円)× シェア)× 価格 120.0%(価格指数(今 1.00、物価 3% で 10 年 1.34))→ 売上 54 億円・営業利益 4 億円。売上 54 億円・営業利益率 7.0%
- その他(倉庫・物流):数量 11.0(売上規模(実質・億円))× 価格 120.0%(価格指数(今 1.00、物価 3% で 10 年 1.34))→ 売上 13 億円・営業利益 0 億円。売上 13 億円・営業利益率 2.0%
倍率:導電・圧電・微粒子の優位が崩れ、汎用は縮む構造的な負けの姿。稼ぐ力(純利益÷k)は 80 億円ほどにしかならない。そこで売れる資産の税後 180 億円(床の内訳は別欄)を下限にして、今の自己資本 610 億円に 0.3 倍を掛けた
確率:汎用から事実上撤退し、導電・微粒子の優位も崩れる構造的な負け。三つが同時に崩れる必要があるが、赤字決算と借入による大型還元が重なる点を重く見て 1 割に置いた。
セグメント:数量 × 価格
いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。
汎用酸化チタン
塗料・インキ・プラスチック向けの汎用酸化チタン。海外品に押され、2026 年 3 月期に減損を出した。
| 数量出荷量(千トン・推定) | 価格1 千トンあたり売上(億円)。物価 3% を含む名目 | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/03 | 38.0 | 4.47 | 170 | −14 |
| 10 年後 中立 | 33.0 | 5.45 | 180 | 2 |
取り方:機能性材料の売上 262 億円の約 65% を汎用と推定した(開示は区分ごとの数字がない)。単価を 1 千トンあたり約 4.5 億円(顔料グレード)と置き、出荷量を約 3.8 万トンとした。営業利益は機能性材料の赤字 6 億円を、微粒子の黒字 8 億円と合わせて逆算した推定。
微粒子(化粧品原料・機能性)
微粒子酸化チタン・微粒子酸化亜鉛・表面処理品。日焼け止めなど化粧品の紫外線防止原料が中心。
| 数量出荷量(千トン・推定) | 価格1 千トンあたり売上(億円)。物価 3% を含む名目 | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/03 | 3.0 | 31 | 92 | 8 |
| 10 年後 中立 | 5.0 | 40 | 200 | 22 |
取り方:機能性材料の残り約 92 億円を微粒子と推定した。単価を 1 千トンあたり約 31 億円、出荷量を約 3,000 トンと置いた。熊山工場に年 1,000 トンの設備(約 50 億円)が 2025 年 6 月に完成している。営業利益率は 9% 弱と推定した。 数量の増は熊山工場の増設(年 1,000 トン)による実物の増。
導電性高分子薬剤
コンデンサ内部の導電性高分子を作るための薬剤。車載と AI サーバー向けが好調。
| 数量出荷量(千トン・推定) | 価格1 千トンあたり売上(億円)。物価 3% を含む名目 | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/03 | 7.0 | 10 | 70 | 12 |
| 10 年後 中立 | 13.0 | 11 | 146 | 22 |
取り方:電子材料・化成品の売上 300 億円から、圧電の 42 億円(会社資料)を引いた残りを、導電性高分子の薬剤約 70 億円と化成品約 188 億円に分けた推定。単価を 1 千トンあたり約 10 億円と置き、出荷量を約 7,000 トンとした。営業利益率は 17% と推定。
化成品(界面活性剤・硫酸・防錆顔料)
界面活性剤・硫酸・無公害防錆顔料など。洗剤、化粧品、塗料、自動車部品向け。
| 数量関連市場(実質・億円)× シェア | 価格価格指数(今 1.00、物価 3% で 10 年 1.34) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/03 | 188 | 100.0% | 188 | 9 |
| 10 年後 中立 | 190 | 130.0% | 247 | 10 |
取り方:化成品の関連市場(国内の界面活性剤・硫酸・防錆顔料など)を、今の値段で約 4,700 億円と推定し、シェアを約 4% と置いた(売上 188 億円からの逆算。市場規模は幅がある)。物価の分は価格指数に入れ、シェアは数量の側に置いた。営業利益率は 5% 弱と推定。
圧電・医療
医療・産業用の超音波機器に使う圧電材料。2026 年度から医療・圧電の区分として切り出される。
| 数量関連市場(実質・億円)× シェア | 価格価格指数(今 1.00、物価 3% で 10 年 1.34) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/03 | 42.0 | 100.0% | 42 | 5 |
| 10 年後 中立 | 72.0 | 134.0% | 96 | 13 |
取り方:会社資料の 2025 年度の売上 42 億円を使い、関連市場を約 700 億円、シェアを約 6% と置いた(市場規模は推定で、競合の公開情報は乏しい)。営業利益は 2029 年度の目標利益率 17% から、今は 12% ほどと推定した。 市場は今の値段(実質)で置いた数量で、物価は価格の指数に別に入れている。
その他(倉庫・物流)
グループの倉庫・輸送の小さな子会社。
| 数量売上規模(実質・億円) | 価格価格指数(今 1.00、物価 3% で 10 年 1.34) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/03 | 11.5 | 100.0% | 12 | 2 |
| 10 年後 中立 | 11.5 | 134.0% | 15 | 2 |
取り方:会社の中期経営計画が示す 2029 年度の売上 11〜12 億円と、前期の推定 11.5 億円から置いた。倉庫の売上はグループ内の需要に連動し、実質では横ばいと置く。
リスクと懸念
汎用酸化チタンの赤字が続く
中国の供給過剰で値段が上がらず、海外品の流入で国内の塗料向けも細る。2026 年 3 月期に減損を出したが、構造改革の効果は 2029 年度の営業利益 4 億円と控えめだ。ここが再び赤字に沈めば、成長事業の利益が相殺される。
導電性高分子薬剤の単価と顧客依存
いちばんの成長株だが、顧客はコンデンサの大手メーカーに限られる。数量が伸びても、値下げの要求が強ければ利益の増え方は鈍る。新しい配合や内製化で置き換えられる恐れもある。
借入を使った大型還元
4 年で 200 億円以上を返し、借入を 240 億円使う計画だ。営業利益が戻らないまま借入が増えれば、金利が利益を削り、成長投資の余力も細る。純現金に近い今の財務とは、性格が変わる。
医療・圧電の立ち上げの遅れ
医療向けの圧電は、量産が 2028 年度以降で、研究開発に 30 億円が先に出る。市場が小さく、顧客の機器の開発次第で時期がずれやすい。会社の目標(2029 年度の売上 60 億円)に届かない可能性は十分にある。
中期経営計画の信頼
前の計画を 1 年半で打ち切り、新しい計画に入れ替えた。2029 年度の営業利益 45 億円は、今の 2 倍の水準だ。前の計画でも ROE の目標に届かなかった実績があり、達成率には割り引きが要る。
環境規制と工場の負担
酸化チタンの製造は電気と原料を多く使い、廃棄物も出る。会社は 2030 年度に温室効果ガスを 4 割減らす目標を持つ。規制が強まれば、汎用の採算がさらに悪化し、設備の更新費用も増える。
今後の分かれ目
- 導電性高分子の薬剤の売上が、AI サーバー向けで 2 桁の伸びを続けたら
- 数量の前提を上げ、楽観・やや楽観の確率を引き上げてよい。単価が下がらないかを併せて確かめる。
- 汎用酸化チタンが再び減損を出したら
- 機能性材料の回復の前提を下げ、やや悲観・悲観に寄せる。
- 機能性材料の営業利益が 2 期続けて黒字になったら
- 構造改革の効果が出たとみて、中立の汎用の前提を上げる。
- 借入が膨らむのに営業利益が戻らず、自社株買いが続いたら
- 財務の余裕が薄れるので、還元の持続性を下げ、悲観側の確率を上げる。
- 医療向け圧電の量産が 2028 年度に始まり、売上が 60 億円に近づいたら
- 圧電の前提を上げる。会社の目標が実現する筋書きの確率を上げてよい。
- 第三者による買収提案が出たら
- 本質価値は変わらないが、買収価格が上限になるので、上振れの確率を別に考える。
見ておくもの
- 電子材料・化成品の営業利益(導電性高分子薬剤の伸びと単価)
- 機能性材料の営業利益(汎用酸化チタンの赤字が縮むか)
- 医療・圧電の売上と量産開始の時期
- 純有利子負債と借入の金利、自社株買いの実績
- 中国の酸化チタンの在庫と値段、輸出量
倍率と資本コストの決め方
6 つの事業を、出荷量(汎用・微粒子・導電性高分子)と市場×シェア(化成品・圧電)で積み上げ、利益率から営業利益を出した。資本コストは基本 7.5% に quality +1.0%(循環 +0.5、値決め +0.25、借金 +0.25)で 8.5%。倍率は g 3.5%・ROE 8% 前後から出した上限(ROE が k 以下なので 1÷k)の約 9 割(中立)に置き、今の株価の水準には寄せていない。中立の 10 年は今の時価総額の 8 割ほどにとどまり、総合は「やや割高」に出た。これは、ROE が資本コストに届かず、計画どおりに回復しても ROE が k の手前で止まるため。悲観は稼ぐ力ではなく、売れる資産の税後で床を置いた。リース負債は倉庫など限られ、新リース会計基準の影響は小さいと見たが、数字は今と同じ形(家賃を費用に入れた形)で置いた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 12.42→15.99 倍・やや楽観 PER 10.97→14.85 倍・中立 PER 10.6→12.94 倍)。
資本コスト 7.8% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本 7.5% に quality +1.0% を足して 8.5%。個別のリスクは k に足さず、筋書きと確率で表した。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 8.50% → 7.75%。