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富士フイルムホールディングス 4901

複合機をパーシャル・スピンオフで株主に分け、医療と半導体材料に集中。利益ベースの PER で測ると 10 年の本質価値は今の値段にほぼ並び、適正

やや割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)3,797 円4.54 兆円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)3,403 円4.07 兆円差 +11.6%
10 年後から見ると やや割安 価値 3,797 円4.54 兆円 · 差 +11.6% · 期待の年率 +7.3%
期待の年率リターン(10 年)+7.3%資本コスト比 +0.3 pt
推定の資本コスト7.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

富士フイルムホールディングスは、医療機器・医薬品・バイオ医薬品の受託製造(CDMO)を担うヘルスケア、半導体材料・ディスプレイ材料を担うエレクトロニクス、複合機・オフィス機器を担うビジネスイノベーション(旧富士ゼロックス)、instax・写真フィルム・カメラを担うイメージングという、性格のまるで異なる4つの事業を持つ複合企業である。2026年3月期は売上高3兆3,570億円・営業利益3,502億円で過去最高を更新したが、最大の収益源だったビジネスイノベーションは複合機市場の構造的縮小で益率5.4%に低下し、2026年8月には2〜3年後を目途にこの事業を分離・上場し保有比率を2割弱まで下げる方針を発表した。狙いは資本をヘルスケア(特にバイオCDMO)と半導体材料という成長領域に集中させることにあるが、バイオCDMOは新拠点の立ち上げ費用が先行し2026年3月期・2027年3月期とも損失が続く見通しで、ヘルスケア全体の益率はいまだ5.8%にとどまっている。

分離はパーシャル・スピンオフ(HDの持分を2割未満に下げ、残りの株を株主に割り当てる)で検討されている。つまり複合機事業の価値は消えず、株主の手に株として渡る。

ここではヘルスケアと半導体材料を実質の市場×シェア(物価の指数込み)、複合機を稼働台数×1台あたり売上、イメージングを販売パック数×単価で積み上げ、数量は実質、価格は物価3%込みの名目で置いた。分離が3年以内に済む筋書きでは、分ける株の価値(3,500〜4,500億円)を還元に入れ、2割弱の持分の利益を営業外に入れた。倍率は利益ベースの正当化PER=(1−g÷RONIC)÷(k−g)で出した(k7%、gは4%。今の利益はそのまま残り、薄れるのは新しく投じるお金の稼ぎだけで、RONICにはkを超えるROEの半分が残る)。

結果、中立は10年後にROE7.9%・PER13.3倍で時価総額約5.4兆円(今の約4.1兆円に対し、それまでの還元約2.0兆円は別)。ROEがkをわずかに超えるだけなので、PERは1÷kの13.3倍を下回らせず、上限の9.5割に置いた。確率で重みづけた10年の本質価値は今の値段より-0.9%で「適正」。

バリュー投資の観点から

オーナー利益の観点では、富士フイルムは縮小市場にあるビジネスイノベーションが稼ぎ頭でありながら、成長投資の中心であるCDMOと半導体材料がまだ十分な利益を生んでいない過渡期にある。バリュー投資の観点では、構造的に縮小する複合機事業を高い倍率で評価する理由はなく、半導体材料のような差別化できる事業こそ高い倍率にふさわしいとみるはずだ。ビジネスイノベーションの分離は、事業の性格が異なるものを一つの倍率で評価する「コングロマリット・ディスカウント」を縮める可能性があるが、分離そのものが実行リスクでもある。

堀の持続については、CMPスラリー・フォトレジストの技術優位は顧客の製造プロセスに深く組み込まれ長期的に評価できる一方、CDMOは巨額投資がまだ投資回収の前段階にあり、堀が確立したとは言い切れない。ビジネスイノベーションの保守網・ブランドは堀として機能してきたが、市場そのものの縮小には対抗できない。

資本配分については、CDMOへの累計1兆円超の投資とビジネスイノベーションの分離という大きな組み換えを同時に進めており、バリュー投資の観点では安全域を厚めに取るべき局面にある。今の株価は分離の成功とCDMOの早期収益化をある程度前提にした水準に見え、10年で見ても市場の期待にすでに追いついている可能性が高い。

何で稼ぐ会社か

ヘルスケア事業(売上1兆989億円)は、CT・内視鏡等の医療機器、医薬品、再生医療・バイオ医薬品の受託製造(CDMO)、ウイルス除去膜等のライフサイエンス資材から成る。CDMOはデンマーク(2019年に米バイオジェンの製造拠点を買収、2024年11月本格稼働)と米ノースカロライナ州(2021年以降2,000億円超を投資)の大型タンク拠点を軸に、2031年3月期にCDMO単独で売上7,000億円規模を目指す累計1兆円超の投資計画の途上にある。

エレクトロニクス事業(売上4,562億円)は、銅配線用CMPスラリー(研磨剤)で世界シェア1位、EUV露光対応フォトレジストを商品化した半導体材料と、ディスプレイ材料が中心。2030年度に先端フォトレジストのシェアを2024年度の8%から20%へ引き上げる目標を掲げ、2025〜2026年度の2年で設備投資・研究開発に1,000億円以上を投じている。

ビジネスイノベーション事業(売上1兆1,748億円、全社売上の35%)は旧富士ゼロックスを引き継ぐ複合機・オフィスソリューション・グラフィックコミュニケーション事業で、2026年8月に2〜3年後を目途に分離・上場し保有比率を2割弱に下げる方針が発表された。

イメージング事業(売上6,271億円)はチェキ(instax)を中心とするコンシューマー向け写真・カラーフィルムと、ミラーレスデジタルカメラ等のプロフェッショナルイメージングから成り、2026年3月期は益率25.5%と4事業で最も収益性が高い。

優良さと弱いところ

4事業の堀の質は大きく異なる。半導体材料はCMPスラリーの世界シェア1位・フォトレジストの日本4社で世界シェア約9割という高い技術優位を持ち、顧客との共同開発の蓄積が堀になっている。CDMOはデンマーク・米国の大型タンク拠点という巨額投資で参入障壁を作る戦略だが、まだ投資回収の前段階で、ロンザ・サムスンバイオロジクス等グローバル大手との競争も激しい。ビジネスイノベーションのブランド・保守網は堀として機能してきたが、市場そのものが構造的に縮小しており、堀の強さよりも市場縮小の方が重い。イメージングのinstaxは「体験を買う」消費財としてのブランド力が堀になっているが、流行り物としての持続性には不確実性がある。

ROEは2026年3月期で7.2%、自己資本比率63.4%・純有利子負債は時価総額比17.6%と財務は健全で、過去10年で明確な赤字期もなく資本効率は化学業種の中でも比較的安定している。一方でバイオCDMOの先行損失(2026年3月期で200億円台半ば、2027年3月期はさらに拡大)がヘルスケアの益率を押し下げており、巨額投資を利益に変える経営の実行力が優良さの最大の変数になっている。ビジネスイノベーションの分離を「同社最大の部門を切り出す」規律ある決断とみる一方、分離の実行自体が新たな不確実性でもある。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

半導体材料の主戦場であるCMPスラリー・フォトレジストは、AIデータセンター向け先端ロジック・HBMメモリ投資の拡大という構造的な追い風の中にあるが、半導体投資は2〜4年周期で山と谷を作る循環産業であり、AI需要が循環そのものを消すわけではない。フォトレジストは日本4社(信越化学・JSR・東京応化・富士フイルム)で世界シェア約9割という寡占構造にあり、最先端グレードでの技術優位は当面続くが、中国の中位グレードでのキャッチアップは徐々に進む。

バイオCDMOは世界的なバイオ医薬品・細胞治療・遺伝子治療の受託製造需要の拡大という構造的な追い風の中にあるが、新興設備の急増によるCDMO業界全体の供給過剰で価格競争が激しく、富士フイルム自身も遺伝子・細胞治療分野の受注減少・業務遅延で損失が拡大している。ロンザ・サムスンバイオロジクス等のグローバル大手との競争も厳しい。

ビジネスイノベーションが属する複合機市場は、世界の出荷台数が2018年比3割超減というペーパーレス化による構造的な縮小市場にあり、国内外のオフィス機器各社が同じ問題を抱える。イメージング事業のinstaxは若年層・インバウンド消費を取り込んで世界で成長を続けているが、競合(Polaroid等)の存在と消費財としての流行の波がある。全体として、縮小する複合機事業の切り出しと、CDMO・半導体材料という2つの巨額投資事業の収益化のタイミングが、会社全体の評価を左右する構図になっている。

資本政策と M&A

株主還元は配当性向30%を目安とした方針で、2027年3月期は17期連続増配となる見通し。2026年3月には6年ぶりに最大300億円の自社株買い(全数消却)を発表・実施し、株価推移に応じて機動的に自己株式取得を行う方針を示している。

M&Aでは2019年のバイオジェン・デンマーク拠点買収を起点にバイオCDMOへ累計1兆円超を投資し、2031年3月期にCDMO売上7,000億円を目指す計画が進行中である。一方で2026年8月には最大部門であるビジネスイノベーション(旧富士ゼロックス)を2〜3年後を目途に分離・上場し、保有比率を2割弱まで下げる方針を発表しており(パーシャル・スピンオフで、残りの株は富士フイルムHDの株主に割り当てる形が検討されている)、「稼ぎ頭だが縮小市場の事業を切り出し、成長事業に資本を再配分する」という大きな資本配分の転換点にある。

今後の分かれ目は、ビジネスイノベーションの分離・上場が良い条件で実現するか、CDMOの先行損失がいつ収益化に転じるか、半導体材料のシェア拡大投資(2025〜2026年度で1,000億円超)が計画どおり果実を生むかという3つの判断にある。

【実行済み分の扱い】2026/4〜5 月に実行した 300 億円の自社株買い(全数消却・株数に反映済み)は 10 年の還元に入れていない。自己資本の起点は 2026/3 期末から 300 億円引いた 38,096 億円。

点検済み:中立の営業利益率13.8%が過去の山(10.4%)を超えていたため、複合機の分離(低採算の事業が連結から外れる。構造の変化)は残し、ヘルスケアの益率を11%から8.5%に置き直した(全社12.3%)。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

半導体材料事業は2026年3月期に営業利益が前年比34.4%増の1,009億円まで伸び、銅配線用CMPスラリーで世界シェア1位、EUV対応フォトレジストの大手採用という技術優位を背景に、2030年度に先端フォトレジストのシェアを8%から20%へ引き上げる計画が進んでいる。AIデータセンター投資という構造的な需要の柱があるかぎり、半導体材料はエレクトロニクス事業の益率をさらに高めていく余地がある。

バイオCDMOは短期的には先行損失が続いているが、デンマーク・米国の大型タンク拠点という参入障壁の高い投資をすでに終えており、2031年3月期の売上7,000億円という目標に向けて受注が積み上がれば、投資回収期に入った途端に損益が急速に改善する可能性がある。世界的な高齢化とバイオ医薬品・細胞治療の普及という10年単位の追い風も、CDMOの受注を後押しする。

ビジネスイノベーションの分離・上場は、縮小市場の事業を切り出して成長事業に資本を再配分する規律ある決断であり、分離後のビジネスイノベーション自体も複合機からオフィスソリューション・印刷関連へ事業の重心を移すことで、単独でも相応の価値をつけられる可能性がある。配当性向30%の方針と6年ぶりの自社株買いという株主還元の姿勢も崩れておらず、自己資本比率63.4%という健全な財務を保ちながら成長投資を続けられる。3つの事業がそれぞれ異なる局面で成長の芽を持つ分散構造は、長期的な業績の安定要因として評価できる。

慎重な見方

ヘルスケア事業の益率はわずか5.8%にとどまり、主因であるバイオCDMOは2026年3月期に200億円台半ば、2027年3月期はさらに拡大する損失が見込まれている。遺伝子・細胞治療分野の受注減少・業務遅延も重なっており、巨額投資がいつ収益化するかの見通しは楽観しにくい。CDMO業界全体でも新興設備の急増による供給過剰が続いており、ロンザ・サムスンバイオロジクス等との価格競争は今後も厳しさを増す可能性がある。

ビジネスイノベーションの分離・上場は「2〜3年後」という計画であり、独占禁止法上の手続きや市場環境次第で延期・条件悪化のリスクがある。世界の複合機出荷台数が2018年比3割超減という縮小市場の中での上場は、良い条件での資本市場からの評価を得にくく、分離自体が高値での切り出しにならない可能性もある。

半導体材料は構造的な追い風があるものの、半導体投資は2〜4年周期で循環する産業であり、AI投資の過熱後の調整が10年のどこかで来ると見るのが妥当で、2030年度のシェア20%目標も中国メーカーの中位グレードでのキャッチアップが進めば達成が難しくなる。全社でみると、CDMOの収益化・ビジネスイノベーションの分離・半導体材料のシェア拡大という3つの大きな賭けを同時に進めている状態であり、どれか一つが計画より遅れれば、すでに前のめりに評価されている今の株価には届かない。

どちらに重みを置いたか

半導体材料の技術優位とCDMOの長期需要では強気の見方に相応の根拠があるが、CDMOの先行損失の長さとビジネスイノベーション分離の実行リスクでは慎重な見方の指摘も的を射ている。ただし分離はパーシャル・スピンオフで、複合機事業の価値は株として株主に渡るので、分離そのものは価値を減らさない。物価込みで積み直すと、中立の10年後はROE7.9%で、利益ベースの正当化PER(約14倍)の9.5割の13.7倍に置き、10年の本質価値は今の値段を1%下回る程度に収まって、総合は「適正」になる。確率は中立を軸に、CDMOの収益化をやや楽観に23%、CDMOの供給過剰と分離の停滞をやや悲観・悲観に計35%置いた。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 5,396 円6.45 兆円(+ 配当配当と自社株買いの合計 1,477 円1.77 兆円)。 今の値に割り戻すと 3,797 円4.54 兆円、今との差 +11.6%、 期待の年率 +7.3%(資本コスト 7.0%)→ やや割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 9% 11,827 円14.15 兆円 2,324 円2.78 兆円 +315.8% +15.3% 1,274 円1.52 兆円
やや楽観 23% 8,007 円9.58 兆円 1,897 円2.27 兆円 +191.0% +11.3% 2,278 円2.72 兆円
中立 33% 5,142 円6.15 兆円 1,536 円1.84 兆円 +96.2% +7.0% 2,204 円2.64 兆円
やや悲観 23% 2,818 円3.37 兆円 1,152 円1.38 兆円 +16.7% +1.6% 913 円1.09 兆円
悲観 12% 1,210 円1.45 兆円 502 円6,000 億円 −49.7% −6.6% 205 円2,457 億円
加重平均100% 5,396 円6.45 兆円1,477 円1.77 兆円 +102.0% +7.3% 6,874 円8.22 兆円

今の株価時価総額 3,403 円4.07 兆円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.0% を下回るほど割高。

楽観 9% 分離・CDMO収益化・半導体材料のシェア拡大がすべて揃う 利益 7,717 億円 · PER 18.3 倍 · 株価時価総額 11,827 円14.15 兆円

ビジネスイノベーションは早期に良い条件で分離・上場する。分離はパーシャル・スピンオフで行われ、HDの株主は複合機会社の株(全体の8割強)を受け取り、HDは2割弱の持分からの持分法益・配当を得る形に移る。CDMOは2031年3月期の目標(売上7,000億円)を達成したのち、世界的な高齢化とバイオ医薬品・細胞治療の普及という10年単位の追い風を取り込んで受注がさらに積み上がり、ヘルスケア全体の益率が14%まで高まる。半導体材料はフォトレジストのシェアが20%目標を達成し、AIデータセンター投資の構造的拡大を取り込んで益率27%に達する。イメージングもinstaxに続く新たな消費財カテゴリーを育て益率24%を維持する、会社にとって最も理想的な10年になる。

  • ヘルスケア(医療機器・医薬品・バイオCDMO・ライフサイエンス):数量 151(富士フイルムの数量相当:対象市場の実質規模(医療機器・医薬品・バイオ医薬品の受託製造・ライフサイエンス資材)× 富士フイルムのシェア(億ドル、2026年の物価))× 価格 140.0%(1単位あたりの値段の指数(今を1.0。物価3%込みの名目で、10年で物価並みなら1.34倍))→ 売上 31,657 億円・営業利益 4,432 億円。益率14.0%、CDMOが目標達成(数量は実質で今の2.06倍、値段の指数は1.4倍)
  • エレクトロニクス(半導体材料・ディスプレイ材料):数量 65.3(富士フイルムの数量相当:世界の半導体材料市場の実質規模 × 富士フイルムのシェア(億ドル、2026年の物価))× 価格 140.0%(1単位あたりの値段の指数(今を1.0。物価3%込みの名目で、10年で物価並みなら1.34倍))→ 売上 13,718 億円・営業利益 3,704 億円。益率24.0%、シェア20%目標達成(数量は実質で今の2.15倍、値段の指数は1.4倍)
  • ビジネスイノベーション(旧富士ゼロックス:複合機・オフィス機器):数量 0.0(複合機・プリンターの保守契約の稼働台数(万台、推定。実質の数量))× 価格 39(1台あたりの年間売上(万円、機器・消耗品・保守・ソリューションを含む、名目))→ 売上 0 億円・営業利益 0 億円。パーシャル・スピンオフで非連結。株主に渡る株の価値は還元に
  • イメージング(instax・写真フィルム・デジタルカメラ):数量 290(instax・写真フィルムの販売数量(百万パック換算、カメラ本体を含む推定。実質の数量))× 価格 3,511(1パック換算あたりの売上(円、名目))→ 売上 10,182 億円・営業利益 2,444 億円。益率24.0%、新カテゴリーを育成

倍率:事業の純利益 7,717 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 12.5% が k 7.00% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.8%、10 年より先の名目の伸び g 3.5% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 18.3 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 18.3 倍。全体の PER 18.33 倍、時価総額 141,453 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:10年間でビジネスイノベーションの分離の成功、CDMOの収益化、半導体材料のシェア拡大目標(20%)の達成という3つの変化がすべて実現する必要があり、実現すれば非常に強いが連続成功の確度は高くない。

やや楽観 23% CDMOが利益の柱として定着し、半導体材料も着実に拡大 利益 5,670 億円 · PER 16.9 倍 · 株価時価総額 8,007 円9.58 兆円

CDMOは目標の売上7,000億円規模に近づき収益化が進み、デンマーク・米国の拠点が稼働率を高めてヘルスケア全体の益率が12.5%に達して全社利益の柱になる。半導体材料はAI投資の継続とシェア拡大が着実に進み益率22%まで改善する。ビジネスイノベーションは分離後の単独企業として複合機からオフィスソリューション・印刷関連へ事業の重心を移し相応の価値をつけ、HDは持分法益・配当を受け取る形が定着する。イメージングはinstaxの成長が成熟し、後継の消費財カテゴリーの開発も進めながら益率22%を維持する10年になる。全社としてはヘルスケア・半導体材料という2つの成長事業が利益の主軸として定着し、資本効率も緩やかに改善する。

  • ヘルスケア(医療機器・医薬品・バイオCDMO・ライフサイエンス):数量 135(富士フイルムの数量相当:対象市場の実質規模(医療機器・医薬品・バイオ医薬品の受託製造・ライフサイエンス資材)× 富士フイルムのシェア(億ドル、2026年の物価))× 価格 137.0%(1単位あたりの値段の指数(今を1.0。物価3%込みの名目で、10年で物価並みなら1.34倍))→ 売上 27,688 億円・営業利益 3,461 億円。益率12.5%(数量は実質で今の1.84倍、値段の指数は1.37倍)
  • エレクトロニクス(半導体材料・ディスプレイ材料):数量 52.7(富士フイルムの数量相当:世界の半導体材料市場の実質規模 × 富士フイルムのシェア(億ドル、2026年の物価))× 価格 137.0%(1単位あたりの値段の指数(今を1.0。物価3%込みの名目で、10年で物価並みなら1.34倍))→ 売上 10,834 億円・営業利益 2,383 億円。益率22.0%(数量は実質で今の1.73倍、値段の指数は1.37倍)
  • ビジネスイノベーション(旧富士ゼロックス:複合機・オフィス機器):数量 0.0(複合機・プリンターの保守契約の稼働台数(万台、推定。実質の数量))× 価格 39(1台あたりの年間売上(万円、機器・消耗品・保守・ソリューションを含む、名目))→ 売上 0 億円・営業利益 0 億円。パーシャル・スピンオフで非連結。株主に渡る株の価値は還元に
  • イメージング(instax・写真フィルム・デジタルカメラ):数量 270(instax・写真フィルムの販売数量(百万パック換算、カメラ本体を含む推定。実質の数量))× 価格 3,411(1パック換算あたりの売上(円、名目))→ 売上 9,209 億円・営業利益 2,026 億円。益率22.0%

倍率:事業の純利益 5,670 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 10.1% が k 7.00% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.6%、10 年より先の名目の伸び g 3.5% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 16.9 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 16.9 倍。全体の PER 16.89 倍、時価総額 95,766 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:CDMOが主軸として定着するという、会社の資本配分方針(成長投資の中心をヘルスケア・半導体材料に置く)に沿った上位レンジの想定。

中立 33% 中立:ヘルスケア・半導体材料が主導し、分離後の全社像が定着 利益 4,070 億円 · PER 15.1 倍 · 株価時価総額 5,142 円6.15 兆円

ビジネスイノベーションの分離は完了する。分離はパーシャル・スピンオフで行われ、HDの株主は複合機会社の株(全体の8割強)を受け取り、HDは2割弱の持分からの持分法益・配当を得る形に移る。CDMOは収益化が進むが、ロンザ・サムスンバイオロジクス等との競争・業界全体の供給過剰の影響も残り、ヘルスケア全体の益率は8.5%にとどまる(今の5.8%から、CDMOの収益化で上がる分だけ)。全社の営業利益率は12%ほど。複合機の分離で低採算の事業が連結から外れる分が山超えの主因。半導体材料は中国の中位グレードでのキャッチアップの影響も受けつつAI投資の追い風で着実に成長し益率20%を維持する。イメージングはinstaxの成長が一段落し益率20%に落ち着く。全社としてビジネスイノベーションが切り出された後の姿で、ヘルスケア・半導体材料への依存度が一段と高まった構造になる10年になる。資本配分はこの2事業への再投資に重点が置かれ続ける。

  • ヘルスケア(医療機器・医薬品・バイオCDMO・ライフサイエンス):数量 125(富士フイルムの数量相当:対象市場の実質規模(医療機器・医薬品・バイオ医薬品の受託製造・ライフサイエンス資材)× 富士フイルムのシェア(億ドル、2026年の物価))× 価格 134.0%(1単位あたりの値段の指数(今を1.0。物価3%込みの名目で、10年で物価並みなら1.34倍))→ 売上 25,117 億円・営業利益 2,135 億円。益率8.5%(数量は実質で今の1.71倍、値段の指数は1.34倍)
  • エレクトロニクス(半導体材料・ディスプレイ材料):数量 47.5(富士フイルムの数量相当:世界の半導体材料市場の実質規模 × 富士フイルムのシェア(億ドル、2026年の物価))× 価格 134.0%(1単位あたりの値段の指数(今を1.0。物価3%込みの名目で、10年で物価並みなら1.34倍))→ 売上 9,548 億円・営業利益 1,910 億円。益率20.0%(数量は実質で今の1.56倍、値段の指数は1.34倍)
  • ビジネスイノベーション(旧富士ゼロックス:複合機・オフィス機器):数量 0.0(複合機・プリンターの保守契約の稼働台数(万台、推定。実質の数量))× 価格 39(1台あたりの年間売上(万円、機器・消耗品・保守・ソリューションを含む、名目))→ 売上 0 億円・営業利益 0 億円。パーシャル・スピンオフで非連結。株主に渡る株の価値は還元に
  • イメージング(instax・写真フィルム・デジタルカメラ):数量 255(instax・写真フィルムの販売数量(百万パック換算、カメラ本体を含む推定。実質の数量))× 価格 3,361(1パック換算あたりの売上(円、名目))→ 売上 8,570 億円・営業利益 1,714 億円。益率20.0%

倍率:事業の純利益 4,070 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.9% が k 7.00% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 7.4%、10 年より先の名目の伸び g 3.5% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 15.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 15.1 倍。全体の PER 15.11 倍、時価総額 61,498 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:ヘルスケア(CDMOを含む)・半導体材料の相対的な強さと、分離後の全社像が緩やかに定着するという業種ノートの中心的な見通しを組み合わせた中心シナリオ。

やや悲観 23% CDMO供給過剰が続き、半導体材料もシェアを侵食される 利益 2,245 億円 · PER 12.9 倍 · 株価時価総額 2,818 円3.37 兆円

CDMOは新興設備の急増による業界全体の供給過剰が長期化し、米国の医療費抑制策の強化も重なってヘルスケア全体の益率は7%にとどまる。半導体材料は中国の中位グレードでのキャッチアップが進みシェアの一部を侵食され、2030年度シェア20%目標には届かず益率15%まで下がる。ビジネスイノベーションはパーシャル・スピンオフで分離はしたものの単独企業としての価値が乏しく(株主に渡る株は約2,800億円)、縮小する複合機市場の中でHDが受け取る持分法益・配当も小さいままにとどまる。イメージングも消費財としての勢いを失い新たなカテゴリーの育成も進まず、益率14%まで低下する10年になる。全社として成長の柱と期待した2事業が計画どおりには伸びない苦しい構造になる。

  • ヘルスケア(医療機器・医薬品・バイオCDMO・ライフサイエンス):数量 105(富士フイルムの数量相当:対象市場の実質規模(医療機器・医薬品・バイオ医薬品の受託製造・ライフサイエンス資材)× 富士フイルムのシェア(億ドル、2026年の物価))× 価格 128.0%(1単位あたりの値段の指数(今を1.0。物価3%込みの名目で、10年で物価並みなら1.34倍))→ 売上 20,218 億円・営業利益 1,415 億円。益率7.0%(数量は実質で今の1.44倍、値段の指数は1.28倍)
  • エレクトロニクス(半導体材料・ディスプレイ材料):数量 34.9(富士フイルムの数量相当:世界の半導体材料市場の実質規模 × 富士フイルムのシェア(億ドル、2026年の物価))× 価格 128.0%(1単位あたりの値段の指数(今を1.0。物価3%込みの名目で、10年で物価並みなら1.34倍))→ 売上 6,694 億円・営業利益 1,004 億円。益率15.0%(数量は実質で今の1.15倍、値段の指数は1.28倍)
  • ビジネスイノベーション(旧富士ゼロックス:複合機・オフィス機器):数量 0.0(複合機・プリンターの保守契約の稼働台数(万台、推定。実質の数量))× 価格 39(1台あたりの年間売上(万円、機器・消耗品・保守・ソリューションを含む、名目))→ 売上 0 億円・営業利益 0 億円。パーシャル・スピンオフで非連結。株主に渡る株の価値は還元に
  • イメージング(instax・写真フィルム・デジタルカメラ):数量 220(instax・写真フィルムの販売数量(百万パック換算、カメラ本体を含む推定。実質の数量))× 価格 3,135(1パック換算あたりの売上(円、名目))→ 売上 6,897 億円・営業利益 966 億円。益率14.0%

倍率:成長の柱が伸びず ROE は 5% 弱で k に届かない。ためた利益は額面未満の価値なので、価値は稼ぐ力(事業の純利益÷k)までとし、その 9 割の PER 12.86 倍(1÷k=13.3 倍の 9 割)に置いた。医療機器・半導体材料の資産は残るが、分離で株主に渡した分は還元に入れてあり二重に数えない。

確率:CDMO業界全体の供給過剰が長期化し、半導体材料も中国メーカーの中位グレードでのキャッチアップが進むという、業種見通しの弱めのレンジに相当。

悲観 12% CDMO・半導体材料・分離のすべてが裏目に出る 利益 −1,902 億円 · PBR 0.4 倍 · 株価時価総額 1,210 円1.45 兆円

CDMOは供給過剰と米国の薬価政策・医療費抑制策の悪化が重なり、投資した拠点の一部で減損が発生しヘルスケア全体が営業損失に転じる。半導体材料は中国メーカーのキャッチアップがさらに進みシェアを失い益率6%まで落ち込む。ビジネスイノベーションの分離は市場低迷や独占禁止法対応で長期間停滞し、複合機市場の縮小も深刻化して連結のまま営業損失が続く。イメージングも消費財需要の蒸発で益率6%まで低下する。配当は手元現金や資産の売却で最低限を維持するにとどまるが、半導体材料の技術・ヘルスケアの顧客基盤という資産の厚みは清算価値としての下支えになる。

  • ヘルスケア(医療機器・医薬品・バイオCDMO・ライフサイエンス):数量 87.5(富士フイルムの数量相当:対象市場の実質規模(医療機器・医薬品・バイオ医薬品の受託製造・ライフサイエンス資材)× 富士フイルムのシェア(億ドル、2026年の物価))× 価格 115.0%(1単位あたりの値段の指数(今を1.0。物価3%込みの名目で、10年で物価並みなら1.34倍))→ 売上 15,094 億円・営業利益 −242 億円。営業損失(益率-1.6%)、CDMOの一部資産で減損(数量は実質で今の1.19倍、値段の指数は1.15倍)
  • エレクトロニクス(半導体材料・ディスプレイ材料):数量 25.2(富士フイルムの数量相当:世界の半導体材料市場の実質規模 × 富士フイルムのシェア(億ドル、2026年の物価))× 価格 115.0%(1単位あたりの値段の指数(今を1.0。物価3%込みの名目で、10年で物価並みなら1.34倍))→ 売上 4,347 億円・営業利益 261 億円。益率6.0%、シェアを侵食される(数量は実質で今の0.83倍、値段の指数は1.15倍)
  • ビジネスイノベーション(旧富士ゼロックス:複合機・オフィス機器):数量 250(複合機・プリンターの保守契約の稼働台数(万台、推定。実質の数量))× 価格 34(1台あたりの年間売上(万円、機器・消耗品・保守・ソリューションを含む、名目))→ 売上 8,444 億円・営業利益 −422 億円。営業損失(益率-5.0%)、分離が長期停滞しなお連結
  • イメージング(instax・写真フィルム・デジタルカメラ):数量 180(instax・写真フィルムの販売数量(百万パック換算、カメラ本体を含む推定。実質の数量))× 価格 2,759(1パック換算あたりの売上(円、名目))→ 売上 4,966 億円・営業利益 298 億円。益率6.0%

倍率:CDMO の減損と BI の損失で赤字になるため PBR で測る。分離は停滞して BI はなお連結。事業の稼ぐ力はほぼ無いので床は資産で見る。減損とのれん・設備の評価落ちで今の自己資本 38,096 億円の 6 割強だけが売れる資産として残るとみて、今の自己資本に 0.38 倍を掛けた(やや悲観より低い)。

確率:CDMOの価格競争激化・減損、半導体材料のシェア侵食、ビジネスイノベーションの分離の停滞・頓挫が同時に重なる複合シナリオ。複数の経営判断が同時に裏目に出る確度は低いが、CDMOがすでに巨額投資を終えていることを踏まえ無視できない確率を置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

ヘルスケア(医療機器・医薬品・バイオCDMO・ライフサイエンス)

CT・内視鏡等の医療機器、医薬品、バイオ医薬品の受託製造(CDMO)、ウイルス除去膜等のライフサイエンス資材から成る。

数量富士フイルムの数量相当:対象市場の実質規模(医療機器・医薬品・バイオ医薬品の受託製造・ライフサイエンス資材)× 富士フイルムのシェア(億ドル、2026年の物価)価格1単位あたりの値段の指数(今を1.0。物価3%込みの名目で、10年で物価並みなら1.34倍)売上営業利益
今 2026/03 73.3 100.0% 10,989 636
10 年後 中立 125 134.0% 25,117 2,135

取り方:CT・内視鏡などの医療機器、医薬品、バイオ医薬品の受託製造(CDMO)、ライフサイエンス資材が戦う市場を合計約1,000億ドル(2026年の物価、実質)と置き、ヘルスケア事業の売上がその約7.3%に当たるとした。市場は高齢化とバイオ医薬品の普及で実質年3〜4%伸び、CDMOの新拠点の稼働でシェアが上がる。価格は物価の指数で上がるが、米国の医療費抑制で物価をやや下回る筋書きもある。 【単位の整理】数量は市場規模×シェア(1000億ドル×7.3%相当)を億ドルに直した73.26、値段の指数は今を1.0とした。 市場は 2026 年の物価の実質値で、数量は実質(名目の市場の伸びではない)。

エレクトロニクス(半導体材料・ディスプレイ材料)

銅配線用CMPスラリー・EUV対応フォトレジスト等の半導体材料と、ディスプレイ材料から成る。

数量富士フイルムの数量相当:世界の半導体材料市場の実質規模 × 富士フイルムのシェア(億ドル、2026年の物価)価格1単位あたりの値段の指数(今を1.0。物価3%込みの名目で、10年で物価並みなら1.34倍)売上営業利益
今 2026/03 30.4 100.0% 4,562 1,009
10 年後 中立 47.5 134.0% 9,548 1,910

取り方:世界の半導体材料市場を2026年で約700億ドル(SEMI系の推計、実質の基準)と置き、エレクトロニクス事業(CMPスラリー・フォトレジスト・ディスプレイ材料)の売上がその約4.3%に当たるとした。市場はAIと先端品で実質年3〜4%伸び、先端フォトレジストのシェア拡大(2030年度20%目標)が取り分を押し上げる。 【単位の整理】数量は市場規模×シェア(700億ドル×4.3%相当)を億ドルに直した30.41、値段の指数は今を1.0とした。 市場は 2026 年の物価の実質値で、数量は実質(名目の市場の伸びではない)。

ビジネスイノベーション(旧富士ゼロックス:複合機・オフィス機器)

複合機・プリンターの販売保守(オフィスソリューション)、企業課題解決(ビジネスソリューション)、印刷システム(グラフィックコミュニケーション)から成る。2026年8月に2〜3年後を目途とした分離・上場方針を発表。

数量複合機・プリンターの保守契約の稼働台数(万台、推定。実質の数量)価格1台あたりの年間売上(万円、機器・消耗品・保守・ソリューションを含む、名目)売上営業利益
今 2026/03 400 29 11,748 637
10 年後 中立 0.0 39 0 0

取り方:アジア・太平洋と国内の保守契約の稼働台数を約400万台と推定し、事業の売上を割った1台あたり年間売上を価格とした。紙の出力の縮小で稼働台数は年3%前後減り、1台あたり売上はソリューションの上乗せで物価並みに上がる。パーシャル・スピンオフで分離した筋書きでは数量0(非連結)として、分配する株の価値は還元に入れる。

イメージング(instax・写真フィルム・デジタルカメラ)

チェキ(instax)・カラーフィルム・写真プリント等のコンシューマーイメージングと、ミラーレスデジタルカメラ等のプロフェッショナルイメージングから成る。

数量instax・写真フィルムの販売数量(百万パック換算、カメラ本体を含む推定。実質の数量)価格1パック換算あたりの売上(円、名目)売上営業利益
今 2026/03 250 2,508 6,270 1,600
10 年後 中立 255 3,361 8,570 1,714

取り方:instaxのフィルム・カメラ本体・カラーフィルム・デジタルカメラの売上を、フィルムの販売パック数に換算した約2.5億パックで割った単価を価格とした。instaxは海外の若年層で数量が伸びてきたが、10年では成熟して数量は横ばいから減りに向かい、単価はブランド力で物価並みに上げられる。

リスクと懸念

バイオCDMOの先行損失の長期化

CDMOは2026年3月期に200億円台半ば、2027年3月期はさらに拡大する損失が見込まれており、新拠点の立ち上げ費用・採用・規制認証取得のコストが売上貢献に先行する「時間差」がある。遺伝子・細胞治療分野の受注減少・業務遅延も重なり、損益改善の時期は読みにくい。

ビジネスイノベーションの分離・上場の実行リスク

2026年8月に発表した2〜3年後の分離・上場方針は、独占禁止法上の手続きや市場環境次第で延期・条件悪化のリスクがある。世界の複合機出荷台数が2018年比3割超減という縮小市場での上場は、良い条件での資本市場からの評価を得にくい可能性がある。

CDMO業界全体の供給過剰

新興設備の急増によるCDMO業界全体の供給過剰が続いており、ロンザ・サムスンバイオロジクス等グローバル大手との価格競争が今後も厳しさを増す可能性がある。富士フイルムの大型投資が稼働率を確保できなければ、損益改善はさらに遅れる。

半導体投資の循環的な調整

半導体材料はAIデータセンター投資という構造的な追い風があるが、半導体投資は2〜4年周期で山と谷を作る循環産業であり、過熱後の調整が3年のどこかで来ると見るのが妥当。2030年度のフォトレジストのシェア20%目標も中国メーカーの中位グレードでのキャッチアップが進めば達成が難しくなる。

複合機市場の構造的な縮小

世界の複合機出荷台数は2018年比3割超減というペーパーレス化による構造的な縮小が続いており、分離後のビジネスイノベーションが単独企業として十分な収益力を保てるかは不確実。分離前であればHDの連結利益を圧迫し続けるリスクがある。

米国の医療費抑制策・薬価政策の動向

ヘルスケア事業の医薬品・医療機器部門は米国市場への依存度が相応にあり、医療費抑制策・薬価政策の方向性次第で収益性が変動しうる。CDMOの価格交渉力や受託価格の設定にも影響し、病院の資本設備投資(CT・MRI等)の縮小にもつながりうる。

今後の分かれ目

ビジネスイノベーションの分離・上場が良い条件で実際に完了したら
コングロマリット・ディスカウントが縮む可能性があり、楽観・やや楽観の筋書きの確率を上げてよい。上場の条件(評価額・保有比率)を確認する。
CDMOの損失が2027年3月期をピークに縮小し始めたら
ヘルスケアの収益化が見通せる段階に入ったとみて、中立〜やや楽観側に重みを移してよい。
CDMO業界全体の供給過剰がさらに深刻化し富士フイルムの新拠点の稼働率が上がらなければ
損益改善がさらに遅れるとみて、やや悲観側の確率を上げる。
先端フォトレジストのシェアが2030年度目標(20%)に向けて明確に伸び始めたら
半導体材料の差別化が確認されたとみて、楽観・やや楽観側の確率を上げてよい。
ビジネスイノベーションの分離・上場が延期・頓挫したら
縮小市場の事業を抱え続けるリスクが続くとみて、やや悲観側の確率を上げる。
米国の医療費抑制策・薬価政策が強化されたら
ヘルスケア事業の収益前提を下方修正し、やや悲観側の確率を上げる。

見ておくもの

  • ヘルスケア(CDMOを含む)の四半期益率と損失縮小のペース
  • ビジネスイノベーションの分離・上場の進捗(時期・保有比率・評価額)
  • エレクトロニクス事業の四半期益率と先端フォトレジストのシェア(2030年度目標20%)
  • CDMO業界全体の供給過剰の解消ペースとロンザ・サムスンバイオロジクス等の動向
  • 米国の医療費抑制策・薬価政策の方向性
  • 半導体投資サイクルの山谷(AIデータセンター投資の継続性)

倍率と資本コストの決め方

4区分を数量は実質、価格は物価3%込みの名目で積み、営業利益率は事業ごとの実績の幅と、構造が変わる点(CDMOの稼働、複合機の分離)から置いた。資本コストは基本7.5%+quality 0(循環・値決め・借金・寿命のどれも普通)で7.5%とし、多角化の上乗せは付けない。倍率は利益ベースの正当化PER=(1−g÷RONIC)÷(k−g)の上限(RONIC=k+1/2×(ROE−k)。半導体材料の認定の壁は堀だが、複合機は縮み、CDMOは回収が遠い全社では普通の1/2)に対し、楽観・やや楽観を9割、中立を9.5割(1÷kの下限が効く)に置いた。やや悲観は稼ぐ力(純利益÷k)の9割、悲観は減損後に売れる資産で置き、過去のPBRの底からは置いていない。今のPERやPBRは最後に比べただけで、寄せていない。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 15.44→18.33 倍・やや楽観 PER 14.04→16.89 倍・中立 PER 13.3→15.11 倍・やや悲観 PER 12→12.86 倍)。

資本コスト 7.0% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本 7.5%(物価 3%・国債 3%・株式リスクプレミアム 5% から実質 4.5% を足した水準)に quality 0 を足して 7.5%。医療・半導体材料・消費財・複合機を併せ持つ多角化企業で、循環・値決め・借金・寿命のどれも突出して良くも悪くもないので上げ下げしない。CDMO の先行損失や複合機の分離の遅れは k でなく筋書きと確率で表した。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 7.50% → 7.00%。

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東北のガス販売を軸に、純現金が時価総額の4割。事業は平凡で価値はほぼ適正 本質価値との差 +34.2% · 10 年 割安(年 +9.5%) 割安 田岡化学工業4113 住友化学系の中堅化学メーカー。純現金は厚いが、今期の利益は急減。親会社の下で現金は戻りにくい 本質価値との差 +33.7% · 10 年 割安(年 +10.3%) 割安 大成ラミックグループ4994 液体小袋のフィルムと充填機を一社でそろえる小さな堅実企業。純現金が厚く、10年で見ればやや割安と筆者は考える 本質価値との差 +33.3% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 旭化成3407 住宅とヘルスケアが稼ぎ、マテリアルは汎用化学に近い。資本の稼ぎは k をわずかに上回る程度で、今の値段は適正 本質価値との差 +30.7% · 10 年 割安(年 +9.0%) やや割安 北興化学工業4992 水稲の農薬と半導体向け化学品の二本立て。純現金が厚く、資本の稼ぎは資本コストをわずかに下回る。今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +29.4% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 ショーエイコーポレーション9385 販促の包装と百円ショップの雑貨で稼ぐ黒子。利益率は初めて 7% に届いたが、今の値段は 10 年の稼ぎにおおむね見合う 本質価値との差 +27.5% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 デクセリアルズ4980 ACFと反射防止フィルムの世界首位の堀は本物。光半導体の急成長を織り込むと、利益で測った本質価値は今の時価総額とほぼ並び、適正 本質価値との差 +27.3% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 トクヤマ4043 セメントを手放し半導体材料へ軸足を移す途上。稼ぐ力は伸びるが、資本の稼ぎは資本コストに届かず、今の値段はやや割高 本質価値との差 +25.2% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ZACROS7917 液晶フィルムと詰め替え包材で世界・国内首位だが、医薬・バイオの大型投資が利益を削る。10 年で見ればやや割安 本質価値との差 +24.6% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 株式会社JCU4975 めっき薬品で営業利益率4割の優良株。ただし利益率は過去最高で、10年の本質価値は今の1割ほど下のやや割高 本質価値との差 +24.5% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 ハーバー研究所4925 無添加化粧品HABAの通販会社。時価総額の7割が純現金だが、新しい客が細り、財団が筆頭株主で現金は戻りにくい。値段はほぼ適正 本質価値との差 +23.9% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 上村工業4966 AI向けパッケージ基板のめっき薬品で稼ぐ高収益の会社。ただ利益率は山にあり、10年の本質価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 +23.8% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ステラケミファ4109 半導体用フッ酸で国内首位格の小粒な素材株。10年先で測ると強気と慎重がほぼ釣り合い、今の値段は適正圏 本質価値との差 +23.6% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 石原産業4028 利益の4分の3を農薬が稼ぐ。2026年3月期は欧州の特需で膨らんだ山で、酸化チタンの立て直しも途上。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +23.2% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 イサム塗料4624 自動車補修用塗料の老舗。金融資産が時価総額の2倍あるが、創業家の下で眠り、10年では適正圏 本質価値との差 +22.8% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 三菱ケミカルグループ4188 稼ぎ頭は 50.6% 保有の日本酸素 HD。化学本体は構造改革中で借金も重く、10 年の価値は今の値段に対しおおむね適正 本質価値との差 +22.7% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 日本カーバイド工業4064 反射シートで世界3割を握る素材メーカー。利益の偏りと計画の未達が重く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +22.1% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 未来工業7931 電気配線の資材で職人の手間を減らす堅実な会社。現金は厚いが、価格改定で上がった利益率が戻る途中で、いまの値段は適正圏 本質価値との差 +21.7% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 日東電工6988 HDD基板の独占と核酸医薬の仕込みは強く、偏光板の競争を踏まえても、利益で測った本質価値は今の値段とほぼ並び適正 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 日本精化4362 海外の化粧品用油剤と医薬用の脂質で利益は伸びるが、小さな原料メーカーで値段の揺れも大きい。資本コスト7.75%で測ると今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 KIMOTO7908 時価総額は手元の現金を下回る。稼ぐ力が資本コストを超えれば、現金だけで価値の半分近い 本質価値との差 +20.4% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 アイカ工業4206 国内の化粧板は強いが、利益の薄い接着剤が全体を重くし、インド買収の成否が10年の伸びを分ける 本質価値との差 +20.2% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 ムトー精工7927 樹脂成形の一貫生産で車載とカメラが好調。配当は厚いが、稼ぐ力は資本コストの手前 本質価値との差 +19.9% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 ニックス4243 複写機の留め具と基板のラックを作る横浜の小さな部品メーカー。時価総額に近い現金を抱えるが、配らず積むので値打ちは半分しか届かない 本質価値との差 +19.3% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 サカタインクス4633 海外の包装インキで稼ぐ堅実な会社。借金は軽く、10 年の伸びは物価に少し足す程度で、値段は素直に安い側にある 本質価値との差 +19.2% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 ADEKA4401 五つの事業が支え合う堅実な会社。AI 向け半導体材料の追い風はあるが、ROE が低く、安全域は厚くない 本質価値との差 +18.8% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 永大化工7877 純正フロアマットの専業に近い小さな会社。電気自動車でもマットは要るが、値下げ要請で利益率は 5% 前後にとどまり、厚い現金の戻り方が価値を決める 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 日本ゼオン4205 COP で稼ぐ素材会社。ゴムの縮小が先に進み、成長の果実は新工場が動く 2028 年度後半以降。10 年の価値は適正 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +7.7%) やや割安 日本酸素ホールディングス4091 米国・アジアの投資回収待ちと純負債の重さはあるが、強い堀を織り込んだ資本コスト7%で測ると、物価込みでやや割安 本質価値との差 +17.8% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 タイガースポリマー4231 ホンダ向けが4割強のゴムホース・成形品メーカー。厚い純現金が価値を支えるが、稼ぐ力は資本コストに届かず、今の値段はやや高い 本質価値との差 +17.7% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 大伸化学4629 シンナー国内最大手。利益は薄いが無借金で現金が時価総額の8割。事業は市況頼み、現金の戻り方が値打ちを決める 本質価値との差 +17.7% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 南海化学4040 苛性ソーダの関西メーカー。土地売却で身軽になり、今の値段は10年の稼ぎにほぼ見合う 本質価値との差 +17.4% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 ダイセル4202 樹脂とインフレータは伸びるが、借金と減損の癖が重い。中立の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +17.0% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ナトコ4627 塗料・溶剤再生・電子材料の三本柱。現金は厚いが、使い道は買収と工場の建て替えで先に埋まっている 本質価値との差 +16.3% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 恵和4251 液晶の光拡散フィルムで世界の上位。純現金は時価総額の 4 分の 1 だが、有機 EL への置き換えと中国勢で利益率は下がり、適正 本質価値との差 +16.0% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 巴川コーポレーション3878 車載向け半導体テープという良い芯はあるが、トナーの縮みと借入の重さで全体は並の会社 本質価値との差 +14.9% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 日本特殊塗料4619 車の静けさを支える中堅メーカー。利益の4割は合弁の持分で、ROEは資本コスト並み。本質価値は今の値段をやや下回り、割高寄りの適正 本質価値との差 +14.0% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 ロンシール工業4224 稼ぎは地味だが、時価総額の7割近くが純現金。ただし親会社の影で現金は戻りにくい 本質価値との差 +13.8% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 東洋紡3101 稼ぎの芯は液晶と半導体向けの高機能フィルム。借金が重く、10 年の見通しを織り込んでも今の値段はやや割高 本質価値との差 +12.8% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 DIC4631 インキと顔料で世界首位だが利益率は薄い。AI半導体向け樹脂で今期は急伸しても、山に近く今の値段は先を織り込みすぎと見る 本質価値との差 +12.2% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 日本パーカライジング4095 自動車の塗装下地に強い表面処理の老舗。厚い現金が下値を支えるが、成長は物価並みにとどまり、値段はほぼ適正か、やや高め 本質価値との差 +11.9% · 10 年 やや割安(年 +7.2%) やや割安 丸東産業7894 九州の食品包材の老舗。値上げで利益は戻ったが、稼ぎは資本コストに遠く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +11.3% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 ミライアル4238 ウェーハ容器で世界上位の地位はあるが、ROE が資本コストに届かず、利益で測った本質価値は今の時価総額の約 8 割でやや割高 本質価値との差 +10.9% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 株式会社ジェイエスピー7942 発泡プラスチックの専業で、北米の自動車向け ARPRO が稼ぎ頭。大株主が約半分を握る地味な会社で、利益の質を考えると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +10.8% · 10 年 やや割安(年 +7.3%) やや割安 大倉工業4221 包装フィルムの安定に、大型液晶用の光学フィルムという一本足の成長が乗る。値段は事業の実力とほぼ釣り合う 本質価値との差 +10.4% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 児玉化学工業4222 買収で売上が 5 倍になった樹脂と金属の部品メーカー。一過性の利益を除くと稼ぐ力は薄く、電動化とスポンサーの売り下がりが重い 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) 適正 クラレ3405 世界首位級の素材を持つが、積み上げた資本の稼ぎが細い。利益が戻っても ROE は資本コストに届かず、やや割高 本質価値との差 +9.8% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 東リ7971 床・壁・カーテンの内装材を手掛ける東リ。原料高と賃上げで利益は一度へこむが、還元の厚さが支え、物価込みの値段はほぼ妥当 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 フマキラー4998 東南アジアが稼ぎ頭、国内は赤字。結論は やや割高 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 扶桑化学工業4368 半導体研磨材のほぼ独占企業。事業は一級だが、10 年の本質価値は今の時価総額を 2 割ほど下回る 本質価値との差 +9.4% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 日華化学4463 繊維薬剤の海外好調と非フッ素の追い風で利益は急伸中だが、ROE は資本コストに届かず、10年先の価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +9.3% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 大日本塗料4611 橋や鉄塔の重防食塗料に強い中堅。利益の半分を稼ぐ蛍光灯が消え、買収した神東塗料の再建も道半ば。10年の本質価値は今の時価総額を1割ほど下回る 本質価値との差 +8.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 藤倉化成4620 自動車部品用の塗料とアクリル樹脂の会社。本業の利益は薄いが現金は厚く、稼ぐ力が資本コストに届かないぶん、今の値段は妥当な範囲 本質価値との差 +8.2% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 大日精化工業4116 色をつくる老舗で、利益は急回復の途上。ただし資本の効率が低く、値段の安全域は厚くない 本質価値との差 +8.1% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 太陽ホールディングス4626 ソルダーレジストの世界首位は本物だが、過去最高の利益は山の高さ。本質価値は時価総額(KKRのTOBもほぼ同水準)を1割ほど下回る 本質価値との差 +8.0% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 大阪ソーダ4046 世界首位級の医薬精製材料が稼ぎを押し上げる強い会社。ただ、先の成長を織り込んだ今の値段は割高寄り 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 OATアグリオ4979 海外で稼ぐ農業資材の優良中堅だが、自己資本の積み上がりでROEは薄まり、今の値段はやや先を行く 本質価値との差 +7.2% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 住友精化4008 稼ぎの 8 割が紙おむつ用の吸水性樹脂で、今の利益は為替と原料安の追い風を含む。余った自己資本を会社自身が動かし始めた 本質価値との差 +6.7% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 堺化学工業4078 MLCC 向け電子材料は伸びるが、他の事業が薄利で資本効率が低い。10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +6.6% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 日本農薬4997 農薬の専業で海外が 7 割。親会社 ADEKA が過半を握る上場子会社で、資本の稼ぎは資本コストをわずかに上回る程度。今の値段は適正 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 東洋合成工業4970 PAGで世界首位の黒子。投資の回収期に入るが、利益率の低さと借金を見ると本質価値は今の時価総額を下回る 本質価値との差 +5.8% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 ダイキョーニシカワ株式会社4246 マツダ頼みの内外装樹脂部品メーカー。利益率が低く資本コストに届かないため、今の値段はおおむね妥当 本質価値との差 +5.3% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 テイカ4027 導電性高分子薬剤と医療用の圧電が育つ一方、汎用酸化チタンの赤字が重い。回復を織り込んだ値段で、安全域は薄い 本質価値との差 +5.1% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 ラサ工業4022 半導体の洗浄に使う高純度リン酸で世界首位をうたう素材会社。稼ぎは本物だが、新工場の重さと今の値段の高さが気になる 本質価値との差 +4.8% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 アサヒペン4623 家庭用塗料の老舗が買収で売上を足すが、自己資本の稼ぎは資本コストの半分にとどまる 本質価値との差 +4.2% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 共和レザー3553 車の内装表皮では国内の雄だが、稼ぐ力が細り、今の値段は回復をやや先取りしている 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 東洋ドライルーブ4976 部品に塗る潤滑の膜で地道に稼ぐ小さな職人企業。資本の稼ぎが資本コストに届かず、値段はほぼ妥当 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 artience4634 印刷インキから電池材料へ賭けを広げた会社。利益は戻りつつあるが、10 年で見れば今の値段は先を払いすぎている 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 天昇電気工業6776 内外装の樹脂成形で食べる老舗。資産は厚いが稼ぐ力は薄く、顧客が値段を握る。10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +3.0% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 日本曹達4041 農薬と機能材は堅いが、資本が厚く稼ぎが薄まる。値段は本質価値をやや上回る 本質価値との差 +2.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 ユニ・チャーム8113 アジアの紙おむつとペットケアが伸びの軸だが、中国の風評被害で今の利益は落ち込み、10年で見ても本質価値は今の値段を1割ほど下回るやや割高 本質価値との差 +1.8% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 片倉コープアグリ4031 肥料の工場を 15 から 9 に絞る途上の会社。不動産の含み益は厚いが、稼ぐ力は薄く、今の値段は適正の少し上 本質価値との差 +1.4% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 大阪有機化学工業4187 ArF レジスト原料で世界の 7 割を握る良質なニッチ企業。ただ利益は半導体ブームの山にあり、今の値段は先の伸びを織り込みすぎている 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 フクビ化学工業7871 住宅の断熱材・床材を主力とする樹脂建材の老舗。現金は厚いが、稼ぐ力が薄く、価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +0.6% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 UBE4208 稼ぐ柱は機能品に絞られるが、借金が時価総額に迫る。事業の組み替えの途中で、今の値段にはやや割高感がある 本質価値との差 +0.5% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 アキレス5142 赤字から立ち直った素材・靴の老舗。医療と半導体向けの利益は本物だが、続くかが問われる 本質価値との差 +0.1% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 株式会社バルカー7995 半導体向けの高機能シールで稼ぐ堅実な会社だが、予想が山の利益に寄っていて、10 年の見立てでは今の値段はやや割高 本質価値との差 +0.1% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 日本高純度化学4973 金めっき薬品の本業は小さく、時価総額の大半は保有株と現金。AIの追い風を入れても、本質価値は今の2割余り下 本質価値との差 −0.2% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 竹本容器4248 化粧品容器の標準ボトルで短納期を売る専業。財務は堅いが、利益率は低く、値段は妥当からやや高い 本質価値との差 −0.3% · 10 年 適正(年 +6.0%) 適正 信越ポリマー7970 半導体ウエハー容器が利益の柱の親子上場会社。稼ぐ力は着実だが、10年で見ても今の値段には届かず、やや割高 本質価値との差 −0.4% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 株式会社コーセーホールディングス4922 厚い現金と高級ブランドを持つが、利益率は 5% 台で、稼ぐ力に対して今の値段は高い。北米の tarte が伸びても国内は人口減で、本質価値は今の時価総額を下回る 本質価値との差 −0.5% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 セントラル硝子4044 半導体ガスが稼ぎ、電池とガラスが足を引く。資本の稼ぎは資本コストに届かず、今の値段に安全域は薄い 本質価値との差 −0.8% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 川口化学工業4361 タイヤを支える地味なゴム薬品の専業。利益は戻ったが資本コストに届かず、今の値段はやや高い 本質価値との差 −1.7% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ウルトラファブリックス・ホールディングス4235 ポリウレタンレザーで、自動車・家具・航空機に売る。借金が重く、利益率が振れ、値段は妥当からやや高い 本質価値との差 −2.0% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 高圧ガス工業4097 ボンベ配送という堅い事業だが、資本の稼ぐ力が資本コストに届かず、厚い現金を足しても今の値段はやや割高 本質価値との差 −2.0% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 四国化成ホールディングス4099 AI 向けの半導体材料が利益を押し上げる良質な会社だが、今の値段は 10 年先の成長まで先に払っている 本質価値との差 −2.1% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 保土谷化学工業4112 有機 EL 材料が利益の柱で成長力は本物。だが顧客は偏り、買収と投資で借金が増え、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −2.4% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 群栄化学工業4229 電子材料に強い樹脂メーカーだが、厚い自己資本が稼ぐ力を薄め、安さは割安の根拠にならない 本質価値との差 −4.8% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 旭有機材4216 半導体向け樹脂バルブの強みは本物だが、好況をほぼ織り込んだ値段で、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −5.0% · 10 年 適正(年 +6.0%) 適正 トリケミカル研究所4369 半導体の薄膜材料で一流の会社だが、資本がたまってROEが落ちる。本質価値は今の時価総額の約3分の2で割高 本質価値との差 −5.4% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 東亞合成4045 電解とアクリルの重い土台に、半導体・車載・下水道の伸びが乗る。ただ資本が重く稼ぎは資本コストに届かず、今の値段は高め 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +5.0%) 適正 デンカ4061 稼ぎの柱は電子材料と診断薬。汎用品と借金が重く、10年の資本効率は資本コストに届かず、今の値段は割高寄り 本質価値との差 −5.8% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 スガイ化学工業4120 農薬の中間物を請け負う和歌山の化学会社。資産は厚いが、稼ぐ力が資本コストに遠く及ばない 本質価値との差 −5.9% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 森六4249 樹脂部品の買収で売上は大きく膨らむが、利益率の低さは変わらず、今の値段を支えるには力不足だ 本質価値との差 −6.7% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 三菱瓦斯化学4182 半導体基板材料BT樹脂は堀が深いが、会社の大半は商品化学。利益で測ると本質価値は今の時価総額の7割強で、やや割高 本質価値との差 −6.9% · 10 年 適正(年 +6.0%) 適正 日産化学4021 液晶配向膜と半導体 ARC で寡占的シェアを持つ高 ROE 企業。堀は強いが今の値段は先を織り込みすぎで、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −7.5% · 10 年 適正(年 +5.2%) 適正 日本ピグメントホールディングス4119 車や家電のプラスチックに色を付ける下請け。資産は厚いが稼ぎは薄く、値段は適正圏 本質価値との差 −7.9% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 有機合成薬品工業4531 アミノ酸・化成品・医薬中間体の小さな化学メーカー。稼ぐ力が資本コストに届かず、今の値段は適正か割高寄り 本質価値との差 −7.9% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 サンケイ化学4995 鹿児島の農薬の専業。南の産地の殺虫剤が稼ぎ頭で財務は堅いが、利益は薄く還元も細い。今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 −8.7% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 エスケー化研株式会社4628 国内の建築仕上塗材で最大手級の無借金企業。資産が重く稼ぎが伸びず、10年の本質価値は今の時価総額を下回りやや割高 本質価値との差 −8.7% · 10 年 適正(年 +5.6%) 適正 東京応化工業4186 フォトレジスト世界首位・EUVも首位級だが、利益ベースの本質価値は今の時価総額の7割弱で、AI超成長の大半を織り込んだ割高 本質価値との差 −9.0% · 10 年 適正(年 +5.4%) 適正 アトミクス4625 道路の白線を塗る塗料の中堅。純現金は厚いが、本業の稼ぎは資本コストの半分にとどまる 本質価値との差 −9.1% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 ポバール興業4247 工場の搬送ベルトに樹脂を貼る名古屋の加工屋。利益率は高いが規模が小さく、今の値段はやや高い 本質価値との差 −9.9% · 10 年 適正(年 +5.5%) やや割高 昭和化学工業4990 珪藻土を掘ってビールのろ過材にする老舗。需要は堅いが伸びず、稼ぎは資本コストに届かない。やや割高と見る 本質価値との差 −10.1% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 日本ペイントホールディングス4612 M&Aで世界最大級に伸びた塗料会社。買収の重い負債とkをわずかに超えるだけのROEで、利益ベースの本質価値は今の値段を3割ほど下回り割高 本質価値との差 −10.3% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 日本色材工業研究所4920 口紅やパウダーを大手ブランドの名前で作る受託の老舗。工場は育ったが、借金が重く、金利が上がるほど株主の取り分が削られる 本質価値との差 −10.9% · 10 年 やや割高(年 +7.5%) やや割高 綜研化学4972 液晶向け粘着剤で稼ぐ堅実な会社だが、利益の伸びは物価並みで、筆頭株主との対立が価値を動かす 本質価値との差 −10.9% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 高砂香料工業4914 稼ぎの源はアジア、日本と欧米は薄利。資本コスト 7.6% に届かない利益率では、今の値段は適正に近い 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 荒川化学工業4968 松やにから作る樹脂が出発点の老舗。改革は筋が通るが、稼ぐ力が資本コストに届くまで長く、今の値段でも割高とみる 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 東邦化学工業4409 界面活性剤と半導体向け樹脂の中堅。伸びる芽はあるが、利益率は薄く借金が重い。今の値段は事業の稼ぐ力に比べて高い 本質価値との差 −11.4% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 ハリマ化成グループ4410 松やにの化学で売上1,000億円を超えた会社。稼ぐ力は薄く、借金が株主の取り分を削る 本質価値との差 −11.6% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 日本デコラックス7950 化粧板の老舗で、金融資産が時価総額とほぼ同じ。下値は堅いが、大株主に現金が出てこない前提では価値はやや割高 本質価値との差 −11.6% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 住友化学4005 石化縮小・医薬の重荷を農薬と半導体材料が支えるが、借金が重く資本コストも高い。今の値段に対し割高 本質価値との差 −11.7% · 10 年 やや割高(年 +6.8%) やや割高 信越化学工業4063 半導体ウエハーと米国塩ビの二本柱は強いが、強い堀として利益で測っても、ROE1割の本質価値は今の時価総額の7割台半ばでやや割高 本質価値との差 −13.5% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 カーリット4275 推進薬原料を国内で独占する堅実な会社だが、増産を借金で進める間は資本の稼ぎが資本コストに届かず、今の値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −14.1% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 日本触媒4114 SAP世界首位級だが稼ぎは薄い。電池・電子材の実りは先で、今の値段は回復を先に払いすぎ 本質価値との差 −14.5% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 サンエー化研4234 直近の急回復で、今の値段は割安に見える。ただ素材の加工業で、利益率が高いままとは限らない 本質価値との差 −14.6% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 株式会社有沢製作所5208 スマホ用FPC材料が稼ぎの主役で、AI基板と水処理が伸びても10年の本質価値は今の時価総額を3割余り下回る 本質価値との差 −15.5% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 株式会社ノエビアホールディングス4928 対面販売で高い利益率を保つ堅実な化粧品会社。ただ物価込みでも利益は伸び悩み、今の値段は割高とみる 本質価値との差 −15.8% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 第一工業製薬4461 AI サーバー向け樹脂と電池材料で利益が 2 年で 5 倍になった京都の老舗。稼ぐ力は本物だが、10 年先まで先取りした値段は割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 花王4452 日用品の値上げ力と化粧品の立て直しで、物価込みの利益は名目で伸びる。ただし資本コスト7.0%・強い堀の利益ベースの PER で測ると、今の値段はやや割高 本質価値との差 −16.3% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 日本化学工業4092 クロム唯一の国内メーカーで MLCC 材料が伸びるが、資本が余り ROE が資本コストを下回る。今の値段は先を織り込みすぎ 本質価値との差 −16.4% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 積水樹脂4212 道路の防音壁と交通安全を押出成形で支える堅実な会社。利益率が戻る道は見えるが、ROE が低いまま増える内部留保が重く、今の値段は割高 本質価値との差 −17.1% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 三洋化成工業4471 立て直しは進むが、稼ぐ力は資本コストにまだ届かず、今の値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −17.1% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 レゾナック・ホールディングス4004 半導体材料へ総入れ替えした構造改革は本物だが、積み直した本質価値は今の時価総額の6割台半ばにとどまり割高 本質価値との差 −17.5% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 カネカ4118 塩ビの重さが利益を削り、資本の稼ぎは資本コストに届かない。多角化の成果が出る前に、今の値段は先を見すぎている 本質価値との差 −17.5% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 長谷川香料4958 良い会社だが、資本を寝かせすぎて稼ぎの割に値段が高い。10年で測るとやや割高 本質価値との差 −17.9% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 アース製薬4985 虫ケアの首位は本物だが、売上が増えても利益が付いてこなかった会社。10年の利益で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −18.8% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 マナック・ケミカル・パートナーズ4360 受託合成と難燃剤が同時に持ち直し、足元は急回復。ただし全社費用が重く、10年の稼ぎは割高側 本質価値との差 −19.3% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 エステー4951 消臭力は強いが、20年ヒットが出ていない。厚い現金も使い道が定まらず、10年では物価の伸びをなぞるだけで、やや割高 本質価値との差 −19.6% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 丸尾カルシウム4102 100年続く炭酸カルシウムの老舗だが、本業はほぼ稼がず利益は持ち合い株の配当頼み。帳簿の安さほど価値はない 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 メック株式会社4971 AI向けパッケージ基板の薬品で利益率3割の優良株。ただ利益率は過去最高の山で、10年の本質価値は今の時価総額を大きく下回る割高 本質価値との差 −20.2% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 新日本理化4406 油脂と石化の中堅化学。利益率は薄く、資産の割に稼げないため10年では割高 本質価値との差 −20.3% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 コタ4923 美容室だけに売る専売ヘアケアで、27年増収の堅い会社。ただ利益率は山を過ぎ、今の値段は将来の利益を先取りしてやや割高 本質価値との差 −21.3% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 レック7874 百円ショップ向け日用品の安定した稼ぎ頭だが、大口顧客への依存と重い借金が重く、10 年の価値は今を大きく下回る 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 エア・ウォーター4088 国内産業ガス2位の堅い土台に、不正会計と海外の失敗が重なった。利益の質を割り引くと、回復を織り込んだ今の値段は割高 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 積水化成品工業4228 発泡プラスチックの老舗は欧州の赤字を断ったが、借入が重く、利益の戻りは緩やかで今の値段は高い 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ダイトーケミックス4366 半導体材料などの受託製造で堅実に伸びるが、利益率が薄く ROE も低い。利益で測った本質価値は今の時価総額の約 6 割で割高 本質価値との差 −22.3% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ニチバン4218 ケアリーヴが首位に立つ粘着テープの老舗だが、稼ぐ力は資本コストに届かず、厚い現金を足しても物価込みで割高 本質価値との差 −22.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 ライオン4912 ハミガキ首位の安定収益はあるが、利益率が低く伸びも緩い。余った現金を分けて測っても、今の値段はやや割高 本質価値との差 −22.9% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 中国塗料4617 船舶塗料で世界2位の借金なし企業。益率が過去最高圏にある今の値段は、10年の利益で見ると4割近く先走っている 本質価値との差 −24.0% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 クレハ4023 ラップが稼ぎ、電池材料は投資の回収が遠い。資本の稼ぎは資本コストに届かず、今の値段は割高 本質価値との差 −25.4% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 神東塗料4615 大日本塗料の子会社として再建中の中堅塗料。中計の利益11億円は過去に例のない水準で、届いても資本コストに見合わず、今の値段は割高 本質価値との差 −25.7% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 アイビー化粧品4918 訪問販売の化粧品会社。黒字には戻ったが販売網は細り、優先株が先に取る。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 株式会社エフピコ7947 食品トレーの国内最大手。値上げと再生トレーで稼ぐ力は強いが、新素材への大型投資が資本効率を下げ、物価込みでは割高 本質価値との差 −26.1% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 ミルボン4919 美容室専売の強いブランドは10年先も残るが、利益率の回復と海外の黒字化を織り込んでも、今の値段は事業の価値を上回る 本質価値との差 −26.4% · 10 年 やや割高(年 +3.1%) やや割高 住友ベークライト4203 半導体封止材で世界シェア4割、京セラ買収で規模は拡大。稼ぐ力は資本コスト止まりで、本質的な値段は今の5割強にとどまる 本質価値との差 −29.0% · 10 年 やや割高(年 +3.3%) やや割高 三和油化工業4125 廃溶剤を資源に変える許可制の事業。新工場の投資と相場の波で、今の値段は10年の価値を上回る 本質価値との差 −29.0% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 関東電化工業4047 半導体ガスの回復で利益は急回復中。ただし稼ぎは資本コストをやっと超える程度で、今の値段は好況の長続きまで織り込む 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) 割高 I-ne4933 広告を厚く打って売上は2割伸びるが、利益はまだ細い。社長の統治問題と上場区分の猶予も重く、利益で測った本質価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −30.1% · 10 年 割高(年 +4.3%) 割高 アクシージア4936 中国の消費者に日本の美容ドリンクを売る会社。広告の高騰と地元ブランドに押され、稼ぐ力の回復が見えず割高 本質価値との差 −30.2% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 クミアイ化学工業4996 稼ぎ頭の除草剤にジェネリックが入り、利益は物価ほども伸びない。資本の稼ぎも資本コストに届かず、本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −30.9% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 東京インキ4635 印刷インキの老舗から化成品の会社へ移行中。利益は戻っているが、ROE5%台では今の値段に届かない 本質価値との差 −31.6% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 日本化学産業4094 受託の終わりで利益は谷へ。小粒の金属薬品屋が厚い現金を投資に回す途中で、今の値段は先を払いすぎている 本質価値との差 −31.6% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 資生堂4911 米州・中国の揺れと構造改革の代償で2期連続の最終赤字。ROEは資本コストを下回るが、2030年戦略の立ち上がりは計画を上回るペースで進む 本質価値との差 −32.5% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 大阪油化工業4124 化学品の精製を請け負う小さな職人集団。技術はあるが成長は遅く、現金は創業家の判断の中にある 本質価値との差 −34.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 旭化学工業7928 工具と車の樹脂部品を請け負う小さな工場。現金と土地は厚いが、利益が出ない。今の値段は事業の稼ぎを上回る 本質価値との差 −34.7% · 10 年 割高(年 +3.7%) 割高 三井化学4183 機能材 3 本柱は育つ途中で石化の重みが残り、借金も重い。資本コストを稼げず、10 年の価値は割高 本質価値との差 −37.7% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 北の達人コーポレーション2930 広告で需要を買う通販の会社。今の利益に対し、期待が先に走っている 本質価値との差 −38.0% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 チタン工業4098 化粧品と電池に向けた小さな粉の会社。素材は面白いが、借金が重く稼ぐ力は細い。今の値段は高い 本質価値との差 −38.3% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 ポーラ・オルビスホールディングス4927 ポーラ・オルビス HD は、稼ぎ頭がポーラからオルビスに移り、ポーラの販売員は 3 年で 4 割減った。稼ぐ力に比べて今の値段は高く、本質価値は大きく下回る 本質価値との差 −39.1% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 多木化学4025 肥料と水処理薬剤の複合メーカー。財務は堅いが資本の稼ぎは資本コストに届かず、今の値段には余裕がない 本質価値との差 −39.9% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 ヤマト モビリティ & Mfg.7886 樹脂成形とかご台車の会社が EV トラックに賭ける。純資産は薄く、借金の約束が先に効く 本質価値との差 −41.0% · 10 年 割高(年 +5.0%) 割高 戸田工業4100 赤字の連続から黒字へ戻りつつあるが、借入は自己資本の約2.8倍。回復を織り込んだ値段は高い 本質価値との差 −41.0% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 第一稀元素化学工業4082 排ガス触媒の素材で稼ぐ堅実な会社だが、利益の水準に対して今の値段は先を見すぎている 本質価値との差 −44.3% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 ソフト99コーポレーション4464 半導体の洗浄部材が利益の半分を稼ぐ二本柱の会社。ただ、非公開化の買い取り額は、稼ぐ力から割り出した本質価値をかなり上回る 本質価値との差 −44.4% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 細谷火工4274 防衛省向けの発煙筒・信号弾と火薬庫の賃貸。利益率14%の堅いニッチだが、規模が小さく今の値段は高い 本質価値との差 −45.8% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 小林製薬4967 紅麹事件の傷が残り、利益の戻りは遅い。相場は元の稼ぐ力への復帰を先取りしており、本質価値は大きく下回る 本質価値との差 −49.1% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 シーボン4926 直営サロンで肌の手入れと化粧品を売る中堅。回復は始まったが、家賃と人件費の固定費が重く、稼ぐ力は資本に見合わない。今の値段は割高 本質価値との差 −50.9% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 クラスターテクノロジー4240 微細な樹脂部品と国内一貫の成形碍子に技術はあるが、今の値段は利益の40倍台で伸びを先取りしすぎている 本質価値との差 −53.1% · 10 年 割高(年 −0.2%) 割高 伊勢化学工業4107 ヨウ素の値段が 2021 年の約 2 倍という好況を、10 年先まで延ばして見るのは危うい。稼ぐ力は本物だが、今の値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −56.9% · 10 年 割高(年 −1.9%) 割高 フジプレアム4237 売上の増加を会社が予想する一方、利益の厚みは薄い。時価総額93億円は、予想の純利益の30倍超を前提にしている 本質価値との差 −58.8% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 アテクト4241 食品検査用シャーレが稼ぎ頭の小さな化学会社。半導体向けは細っていく側で、借入も重く、今の値段は先の改善を織り込みすぎている 本質価値との差 −61.9% · 10 年 割高(年 −1.6%) 割高 アジュバンホールディングス4929 サロン専売のブランドは10年縮み続けた。手元の現金は厚いが、事業の稼ぎは今の値段を支えない 本質価値との差 −67.7% · 10 年 割高(年 −4.5%) 割高 ケミプロ化成4960 紫外線吸収剤の小さな専業。BASFとの契約は強みだが、稼ぐ力が小さく今の値段は大きく割高に見える 本質価値との差 −78.1% · 10 年 割高(年 −7.7%) 割高 リベルタ4935 ヒット商品頼みのファブレスの日用品会社。赤字と借金が重く、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −87.8% · 10 年 割高(年 −11.6%)

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分析日 2026-10-18