株譜
AI 銘柄分析 · 化学 · 試作

三菱ケミカルグループ 4188

稼ぎ頭は 50.6% 保有の日本酸素 HD。化学本体は構造改革中で借金も重く、10 年の価値は今の値段に対しおおむね適正

やや割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1,376 円1.87 兆円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,122 円1.52 兆円差 +22.7%
10 年後から見ると やや割安 価値 1,376 円1.87 兆円 · 差 +22.7% · 期待の年率 +9.7%
期待の年率リターン(10 年)+9.7%資本コスト比 +1.2 pt
推定の資本コスト8.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

三菱ケミカルグループは、産業ガス(日本酸素ホールディングス、連結子会社・保有比率50.59%)、半導体材料・炭素繊維・高機能樹脂を担うスペシャリティマテリアルズ、エチレン等の石化基礎品を担うベーシックマテリアルズ&ポリマーズ、世界シェア30%超のMMA(メチルメタクリレート)&デリバティブズの4事業からなる持株会社である。2026年3月期は売上高3兆7,040億円・営業利益301億円(田辺三菱製薬の売却関連費用や石化の構造改革費用など一過性損失を含む)にとどまったが、一過性を除いたコア営業利益は2,273億円で、このうち産業ガスが2,007億円と9割近くを占め、残り3つの化学事業の合計はわずか266億円しかない。化学本体の弱さを映して自己資本比率は30.0%、純有利子負債は時価総額の86.4%に達し、EV(時価総額+純有利子負債)はコア営業利益の13倍前後に重い。

ここでは産業ガスを供給量(万トン)×単価、ケミカルズ3事業を数量(万トン・億ドル)×単価で積み上げ、価格は物価3%込みの名目(中立で10年1.34倍)、数量は実質で置いた。産業ガスは半導体・データセンター投資とヘルスケア需要で実質成長が続くが、ベーシックマテリアルズは2030年度を目処にした水島エチレン停止・西日本集約で数量が縮む。倍率は利益ベースの正当化PER=(1-g÷RONIC)÷(k-g)で決め、化学本体のコモディティ性と過去のROEの低さ(資本コスト 8.5% を上回る年が少ない)を踏まえ、堀は弱いとみて残る割合1/3を使った。結果、中立は 10 年後に ROE 11.0%・PER 11.5 倍で時価総額約 29,564 億円(それまでの還元約 8,000 億円は別)。確率で重みづけた本質価値は今の時価総額(約 15,788 億円)より +7.2%、「適正」。資本コストは基本 7.5% に quality(循環 +0.5%・借金 +0.75%)を足した 8.75%。日本酸素 HD 株(50.59%)の時価だけで約 1.2 兆円と、グループ自身の時価総額の大半に達する事実は、化学本体が市場からほとんど価値を認められていないことの裏返しでもある。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、三菱ケミカルグループは「強い堀を持つ産業ガス事業を、コモディティ化した化学本体が抱え込んでいる」複合会社として見るべきだろう。オーナー利益の観点では、コア営業利益2,273億円の約9割を50.59%しか保有しない日本酸素ホールディングスが生み、親会社株主に帰属する取り分はさらに薄まる。化学本体(スペシャリティ・ベーシック・MMA)は合計で利益がほぼゼロという状態が続き、ここに再投資しても資本コストを上回る見込みは今のところ乏しい。堀の持続については、産業ガスのオンサイト契約・パイプライン接続という切り替えコストの高さは10年先も続くと評価できる一方、ベーシックマテリアルズ・MMAは中国の増設という構造的な逆風にさらされ続け、堀はむしろ狭まっていると見るべきである。経営陣が石化の構造改革と田辺三菱の切り出しという2つの大きな決断を同時に実行している点は評価できるが、過去10年のROEが資本コストを上回った年が限られることを踏まえると、安全域は厚めに取るべき局面にある。今の株価は日本酸素ホールディングスという優良資産の価値に化学本体のコモディティ性を相殺した水準に近く、構造改革が計画より遅れればさらに下に振れる余地が残る。

何で稼ぐ会社か

三菱ケミカルグループは、2026年3月期時点で4つの報告セグメントを持つ持株会社である。売上構成比最大(約38%)の産業ガス事業は、2024年に経営統合した日本酸素ホールディングス(連結子会社、三菱ケミカルグループが218,996千株・50.59%を保有)が担い、国内首位・世界4位の規模で半導体・医療・金属加工向けに酸素・窒素・水素等の産業ガスを、10〜20年単位のオンサイト供給契約や保温容器(サーモス)等の消費財で届ける。残る3つはいずれも祖業に近いケミカルズ関連で、半導体材料・炭素繊維複合材・高機能エンジニアリングプラスチック・食品包材用フィルムなどを手がけるスペシャリティマテリアルズ、エチレン等の石化基礎品と汎用樹脂を扱うベーシックマテリアルズ&ポリマーズ、アクリル樹脂原料メチルメタクリレート(MMA)と誘導品を手がけ世界で唯一3つの製造方法を保有し世界シェア30%超で首位に立つMMA&デリバティブズで構成される。炭素繊維も東レ・帝人とともに世界シェアの過半を握る技術基盤を持つが、2026年3月期のコア営業利益2,273億円のうち産業ガスが2,007億円(約88%)を占め、スペシャリティマテリアルズが323億円、ベーシックマテリアルズ&ポリマーズとMMA&デリバティブズはそれぞれ42億円・15億円の赤字で、化学本体3事業の合計はわずか266億円にとどまる。かつて事業の一角を占めた医薬品(田辺三菱製薬)は、低分子薬からバイオ医薬へのモダリティ変化で化学とのシナジーが薄れたことを理由に2025年2月、米ベインキャピタルへの売却(約5,100億円)を発表し、2026年6月の株主総会で吸収分割議案が承認され、同年7月1日付で全株式を譲渡して事業の外に出た。

優良さと弱いところ

4事業の堀の質は大きく異なる。産業ガスはパイプラインや大型設備で顧客と物理的に接続され、10〜20年単位のオンサイト契約で切り替えコストが極めて高く、リンデ・エア・リキード・エアプロダクツと並ぶ寡占構造の中で価格決定力を保つ、グループで最も質の高い事業である。MMAも世界で唯一3つの製法を持ち世界シェア30%超という技術基盤こそ強いが、中国の増設でメチルメタクリレート自体がコモディティ化しており、2026年3月期も赤字である。ベーシックマテリアルズ(エチレン・汎用樹脂)は中国の大規模増設による世界的な供給過剰にさらされ、価格決定力はほとんどない。スペシャリティマテリアルズは半導体材料・炭素繊維など差別化の余地がある製品群を抱えるが、現状の益率3.0%はまだ道半ばの水準である。ROEは2026年3月期で0.7%(一過性損失込み)、過去10年でも資本コスト8.9%を上回った年は限られ、純有利子負債は時価総額の86.4%・自己資本比率30.0%と財務は重い(格付はJCR A+/安定的)。経営陣は石化の構造改革(水島エチレン停止・西日本集約)と田辺三菱製薬の売却という2つの大きな組み換えを同時に進めており、この実行力こそが会社の優良さを左右する最大の変数である。産業ガス(日本酸素HD)の強い堀に、化学本体のコモディティ性が重くのしかかる構図が続く。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

化学本体が主戦場とする石化基礎品・汎用樹脂・MMAは、中国の大規模増設による世界的な供給過剰が構造的に続く業界にある。2026年は中東情勢に伴うナフサ供給の目詰まりで一時的に価格が跳ねたが、これは供給制約によるもので需要の強さではない。国内では三井化学・旭化成・三菱ケミカルグループの3社が西日本のエチレン設備を1基に集約する検討を進め、三菱ケミカルグループと旭化成が共同運営する水島(岡山)の設備を停止し、三井化学の大阪・高石の設備に集約する(出資比率は三井化学45%・三菱ケミカルグループ45%・旭化成10%、2030年度目処。集約後の生産能力は年45.5万トンで統合前の95.1万トンからほぼ半減)。MMAも中国の増設でコモディティ化が進み、技術優位があっても価格競争の圏外には出られない。産業ガス事業は、AIデータセンター投資と先端半導体の新工場誘致が続く限り、長期契約という形で成長が積み上がる業種特性を持ち、高齢化に伴う医療需要の拡大という追い風もある。半導体材料・炭素繊維は、AI投資の継続と自動車・航空機の軽量化需要を追い風にする一方、循環の波(2〜4年周期)が続く業種でもある。全体として、産業ガスの構造的な成長と化学本体のコモディティの重さが同じ会社の中で並存し、構造改革(事業売却・統合・資産の入れ替え)がどこまで進むかが業界内の立ち位置を決める。

資本政策と M&A

株主還元は配当と自社株買いを組み合わせる方針で、純有利子負債の重さ(時価総額比86.4%)を踏まえ、まずは財務の健全化と石化の構造改革への資金配分を優先する局面にある。M&Aでは2025年2月、医薬品事業の田辺三菱製薬を米ベインキャピタルに約5,100億円で売却することを発表し、2026年7月1日付で全株式を譲渡した。化学と医薬のシナジーが薄れたことを理由に、祖業の一角を切り出す決断である。石化では三井化学・旭化成との西日本エチレン設備の統合(2030年度目処)という事業再編が進み、2026年3月にはアクリル樹脂原料事業の台湾合弁相手への持分売却も発表するなど、ノンコア資産の整理が続く。日本酸素ホールディングス(50.59%保有)は時価総額ベースで約1.2兆円に相当し、三菱ケミカルグループ自身の時価総額(約1.58兆円)の大半を占める。この株式を時価で別に足すか、連結のまま扱うかは評価の分かれ目になるが、本分析では連結の財務諸表(自己資本・純利益は少数株主持分を除いた親会社株主帰属ベース)をそのまま使い、二重に数えない。今後の分かれ目は、田辺三菱売却資金と石化再編の進捗が純有利子負債の圧縮にどこまで向かうかである。

点検済み(費用点検):セグメント外の費用が今の 1,972 億円から中立 226 億円に減るのは、今の数字に 2026/03 期の減損・事業再編の一過性損益が入っているため(コア営業利益と営業利益の差)。繰り返す本社費は中立の 226 億円で、削減ではない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

産業ガス事業(日本酸素ホールディングス)は、半導体の新工場誘致とAIデータセンター投資が続く限り、長期のオンサイト供給契約という形で成長が積み上がる業種特性を持つ。2026年3月期のコア営業利益2,007億円は過去5年で最も高い水準にあり、高齢化に伴う医療需要の拡大も追い風になる。日本酸素ホールディングスの時価総額は約2.36兆円で、三菱ケミカルグループの50.59%の持分だけで約1.2兆円に相当し、グループ全体の時価総額(約1.58兆円)の大半を説明できる。つまり化学本体はほとんどゼロの価値しか市場から認められていない計算になり、石化の構造改革が進んで化学本体が損益改善に転じれば、再評価の余地は大きい。三井化学・旭化成との西日本エチレン設備統合(2030年度目処)は国内のエチレン生産能力をほぼ半減させる規模の構造調整で、計画どおり進めばベーシックマテリアルズの赤字は解消に向かう。MMAも世界で唯一3つの製法を持ち世界シェア30%超という技術基盤があり、中国の増設ペースが落ち着けば価格の底打ちが期待できる。スペシャリティマテリアルズの半導体材料・炭素繊維もAI投資と自動車・航空機の軽量化需要を取り込み益率改善が進む可能性がある。田辺三菱製薬の売却で得た約5,100億円の資金を純有利子負債の圧縮に充てれば、自己資本比率30.0%・純有利子負債時価総額比86.4%という重い財務構造が改善し、株式市場の評価そのものが変わる契機になりうる。新中期経営計画2029が掲げるFY2030/03のコア営業利益5,700億円という目標の実現度が高まれば、化学本体への評価は今より大きく上向く。

慎重な見方

化学本体3事業(スペシャリティ・ベーシック・MMA)の2026年3月期コア営業利益の合計はわずか266億円で、ベーシックマテリアルズとMMAはいずれも赤字である。中国の大規模増設による世界的な供給過剰は10年単位で続く構造問題であり、西日本エチレン設備の統合(2030年度目処)が完了しても、集約後の生産能力は45.5万トンと統合前の95.1万トンからほぼ半減するだけで、需要が縮小し続ければ再び過剰になりかねない。MMAも世界シェア30%超という技術優位があっても、中国メーカーの追随でコモディティ化が進み、技術優位が利益に結びついていない。自己資本比率30.0%・純有利子負債は時価総額の86.4%に達し、EV(時価総額+純有利子負債)はコア営業利益の13倍前後と借金の重さが利益の質を圧迫している。過去にも2013年3月期(PBR0.57倍)、2021年3月期(純利益-76億円の赤字、PBR0.69倍)と大きく業績が落ち込んだ実例があり、ROEが資本コストを安定して上回った年は少ない。産業ガス(日本酸素ホールディングス)は50.59%しか保有しておらず、コア営業利益の約9割を生んでいても親会社株主の取り分は少数株主持分で大きく薄まる。田辺三菱製薬の売却(約5,100億円)で医薬品という相対的に安定した収益源を手放した後、化学本体への依存度はむしろ高まっており、石化再編とMMAの収益改善という2つの構造改革が同時に計画どおり進む保証はない。新中期経営計画2029が掲げるコア営業利益5,700億円という目標は、現状(2,273億円)から2倍半という野心的な数字で、達成できなければ市場の評価はむしろ下がりかねない。

どちらに重みを置いたか

産業ガス事業の構造的な成長力と、日本酸素ホールディングスの時価がグループ全体の時価総額の大半を説明するという事実には相応の根拠があるが、化学本体の赤字が10年単位で続く中国の供給過剰という構造問題に根ざしており、石化再編とMMAの収益改善が計画どおり進む保証がないという指摘も的を射ている。中立の10年後のROEは11.0%でkを上回るが、化学本体のコモディティ性と過去のROEの低さを踏まえ、堀は弱い(残る割合1/3)として中立の倍率は上限の9.5割にとどめた。確率は中立を軸に、構造改革の実行力を評価してやや楽観に22%(10年)、化学本体の赤字長期化と再編失敗をやや悲観・悲観に計32%(10年)置き、確率を重みづけた10年の価値は今の時価総額を上回り、「適正」(わずかに割安)という結論になった。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 2,256 円3.07 兆円(+ 配当配当と自社株買いの合計 569 円7,737 億円)。 今の値に割り戻すと 1,376 円1.87 兆円、今との差 +22.7%、 期待の年率 +9.7%(資本コスト 8.5%)→ やや割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 4,167 円5.66 兆円 1,030 円1.40 兆円 +363.2% +16.6% 520 円7,062 億円
やや楽観 22% 3,261 円4.43 兆円 824 円1.12 兆円 +264.1% +13.8% 899 円1.22 兆円
中立 36% 2,401 円3.26 兆円 591 円8,033 億円 +166.7% +10.3% 1,077 円1.46 兆円
やや悲観 21% 956 円1.30 兆円 309 円4,200 億円 +12.7% +1.2% 266 円3,609 億円
悲観 11% 515 円6,994 億円 66 円900 億円 −48.2% −6.4% 64 円868 億円
加重平均100% 2,256 円3.07 兆円569 円7,737 億円 +151.8% +9.7% 2,825 円3.84 兆円

今の株価時価総額 1,122 円1.52 兆円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.5% を下回るほど割高。

楽観 10% 産業ガスの構造的成長と化学本体の黒字化 利益 3,970 億円 · PER 14.3 倍 · 株価時価総額 4,167 円5.66 兆円

田辺三菱売却資金の活用と西日本エチレン設備の統合(2030年度目処)が計画どおり完了し、化学本体の損益が黒字化する。産業ガスは半導体・AIデータセンター投資の構造的な拡大とヘルスケア需要で供給量が10年で6割強伸び、益率17.5%に達する。スペシャリティマテリアルズは半導体材料・炭素繊維の需要拡大で益率9.5%まで改善し、MMAも中国の増設が一巡し技術優位(世界で唯一3つの製法)が価格に反映されるようになる。純有利子負債の圧縮が進み自己資本比率も改善し、産業ガスの持分価値に見合う評価が株価に反映される10年になる。

  • 産業ガス(日本酸素ホールディングス、保有比率50.59%):数量 7,550(供給量(万トン、酸素・窒素等換算。国内外合計の実質の数量))× 価格 275(1トンあたり単価(ドル、150円/ドル固定換算))→ 売上 31,144 億円・営業利益 5,450 億円。益率17.5%
  • スペシャリティマテリアルズ(半導体材料・炭素繊維・高機能樹脂・食品包材):数量 680(対象市場の実質規模(億ドル。半導体材料・炭素繊維複合材・高機能樹脂・包材の合計))× 価格 22.5%(三菱ケミカルグループの取り分(シェア×物価の指数。150円/ドルで億円に))→ 売上 22,950 億円・営業利益 2,180 億円。益率9.5%
  • ベーシックマテリアルズ&ポリマーズ(エチレン等石化基礎品・汎用樹脂):数量 180(基礎化学品・ポリマーの販売量(万トン、実質の数量))× 価格 52(1トンあたりの平均単価(万円、名目))→ 売上 9,360 億円・営業利益 328 億円。益率3.5%
  • MMA&デリバティブズ(メチルメタクリレート、世界シェア30%超・首位):数量 120(MMA・誘導品の販売量(万トン、実質の数量))× 価格 51(1トンあたりの平均単価(万円、名目))→ 売上 6,060 億円・営業利益 242 億円。益率4.0%

倍率:事業の純利益 3,970 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 16.5% が k 8.50% を上回る。残る割合 0.33(moat=weak)で RONIC 11.2%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 14.3 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 14.3 倍。全体の PER 14.26 倍、時価総額 56,615 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:産業ガスの構造的な成長継続に加え、化学本体の構造改革(石化再編・MMA収益改善)が10年で完全に実を結ぶ必要があり、実現すれば強いが確度は高くない。

やや楽観 22% 産業ガス主導で化学本体も改善 利益 3,256 億円 · PER 13.6 倍 · 株価時価総額 3,261 円4.43 兆円

産業ガスは半導体・データセンター需要を取り込み着実に成長し益率16.8%に達する。スペシャリティマテリアルズも半導体材料・炭素繊維の伸びで益率8.2%まで改善する。西日本エチレン設備の統合は完了するが、国内需要の縮小が続き益率は2.8%程度にとどまる。MMAも中国の増設影響が和らぎ小幅な黒字が定着する。新中期経営計画2029が掲げる目標には届かないが、化学本体の構造改革は着実に進む10年になる。田辺三菱製薬の売却資金は純有利子負債の圧縮に段階的に向かい、自己資本比率も緩やかに改善して、産業ガスの持分価値に対する化学本体の評価のギャップも少しずつ縮んでいく。

  • 産業ガス(日本酸素ホールディングス、保有比率50.59%):数量 7,300(供給量(万トン、酸素・窒素等換算。国内外合計の実質の数量))× 価格 264(1トンあたり単価(ドル、150円/ドル固定換算))→ 売上 28,908 億円・営業利益 4,857 億円。益率16.8%
  • スペシャリティマテリアルズ(半導体材料・炭素繊維・高機能樹脂・食品包材):数量 655(対象市場の実質規模(億ドル。半導体材料・炭素繊維複合材・高機能樹脂・包材の合計))× 価格 21.6%(三菱ケミカルグループの取り分(シェア×物価の指数。150円/ドルで億円に))→ 売上 21,222 億円・営業利益 1,740 億円。益率8.2%
  • ベーシックマテリアルズ&ポリマーズ(エチレン等石化基礎品・汎用樹脂):数量 175(基礎化学品・ポリマーの販売量(万トン、実質の数量))× 価格 50(1トンあたりの平均単価(万円、名目))→ 売上 8,715 億円・営業利益 244 億円。益率2.8%
  • MMA&デリバティブズ(メチルメタクリレート、世界シェア30%超・首位):数量 117(MMA・誘導品の販売量(万トン、実質の数量))× 価格 49(1トンあたりの平均単価(万円、名目))→ 売上 5,686 億円・営業利益 182 億円。益率3.2%

倍率:事業の純利益 3,256 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 14.0% が k 8.50% を上回る。残る割合 0.33(moat=weak)で RONIC 10.3%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 13.6 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.6 倍。全体の PER 13.61 倍、時価総額 44,310 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:産業ガスの伸びは構造的な需要に支えられ確度が高いが、化学本体の改善は部分的という、やや前向きな想定。

中立 36% 中立:産業ガス依存が一段と高まる 利益 2,571 億円 · PER 12.7 倍 · 株価時価総額 2,401 円3.26 兆円

産業ガスは半導体・データセンター投資とヘルスケア需要の拡大で供給量が10年で5割強伸び、益率16.0%を保つ。スペシャリティマテリアルズは半導体材料・炭素繊維の需要拡大で益率5.0%までの改善にとどまる。本格的な差別化にはまだ時間がかかる。ベーシックマテリアルズは西日本エチレン設備の統合(2030年度目処、生産能力は統合前の95.1万トンからほぼ半減)が完了し数量は縮むが益率1.0%でほぼ収支が合う程度にとどまる。MMAも世界シェア30%超の技術基盤を保ちながら中国との価格競争が続き益率1.0%にとどまる。全社としては産業ガスへの依存度が一段と高まった構造になる10年になる。

  • 産業ガス(日本酸素ホールディングス、保有比率50.59%):数量 7,200(供給量(万トン、酸素・窒素等換算。国内外合計の実質の数量))× 価格 258(1トンあたり単価(ドル、150円/ドル固定換算))→ 売上 27,907 億円・営業利益 4,465 億円。益率16.0%
  • スペシャリティマテリアルズ(半導体材料・炭素繊維・高機能樹脂・食品包材):数量 650(対象市場の実質規模(億ドル。半導体材料・炭素繊維複合材・高機能樹脂・包材の合計))× 価格 21.0%(三菱ケミカルグループの取り分(シェア×物価の指数。150円/ドルで億円に))→ 売上 20,514 億円・営業利益 1,026 億円。益率5.0%(今の3.0%と楽観の7.0%の中間。差別化が進むのは半分まで)
  • ベーシックマテリアルズ&ポリマーズ(エチレン等石化基礎品・汎用樹脂):数量 170(基礎化学品・ポリマーの販売量(万トン、実質の数量))× 価格 48(1トンあたりの平均単価(万円、名目))→ 売上 8,194 億円・営業利益 82 億円。益率1.0%
  • MMA&デリバティブズ(メチルメタクリレート、世界シェア30%超・首位):数量 115(MMA・誘導品の販売量(万トン、実質の数量))× 価格 47(1トンあたりの平均単価(万円、名目))→ 売上 5,422 億円・営業利益 54 億円。益率1.0%

倍率:事業の純利益 2,571 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 11.0% が k 8.50% を上回る。残る割合 0.33(moat=weak)で RONIC 9.3%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 12.7 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.7 倍。全体の PER 12.69 倍、時価総額 32,624 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:産業ガスの構造的な成長継続と、化学本体の構造改革が部分的に進むという、業種ノートの中心的な見通しを組み合わせた最も重みを置く筋書き。

やや悲観 21% 化学本体の構造改革が実を結ばない 利益 1,755 億円 · PER 7.4 倍 · 株価時価総額 956 円1.30 兆円

中国のMMA・汎用樹脂増設が収まらず、ベーシックマテリアルズ・MMAはほぼ収支ゼロで足踏みが続く。産業ガスは半導体投資の循環的な調整を一度経て益率14.5%にとどまり、スペシャリティマテリアルズも自動車・電子部材向け需要の伸び鈍化で益率4.5%にとどまる。西日本エチレン設備の統合は完了するものの、規模縮小の効果は限定的で、化学本体の構造改革が計画より遅れたまま10年が過ぎる。新中期経営計画2029が掲げたコア営業利益5,700億円という目標は結局達成されず、純有利子負債の圧縮も当初の計画より遅れる。

  • 産業ガス(日本酸素ホールディングス、保有比率50.59%):数量 6,700(供給量(万トン、酸素・窒素等換算。国内外合計の実質の数量))× 価格 246(1トンあたり単価(ドル、150円/ドル固定換算))→ 売上 24,723 億円・営業利益 3,585 億円。益率14.5%
  • スペシャリティマテリアルズ(半導体材料・炭素繊維・高機能樹脂・食品包材):数量 600(対象市場の実質規模(億ドル。半導体材料・炭素繊維複合材・高機能樹脂・包材の合計))× 価格 19.6%(三菱ケミカルグループの取り分(シェア×物価の指数。150円/ドルで億円に))→ 売上 17,640 億円・営業利益 794 億円。益率4.5%
  • ベーシックマテリアルズ&ポリマーズ(エチレン等石化基礎品・汎用樹脂):数量 155(基礎化学品・ポリマーの販売量(万トン、実質の数量))× 価格 45(1トンあたりの平均単価(万円、名目))→ 売上 6,944 億円・営業利益 0 億円。益率0.0%
  • MMA&デリバティブズ(メチルメタクリレート、世界シェア30%超・首位):数量 108(MMA・誘導品の販売量(万トン、実質の数量))× 価格 44(1トンあたりの平均単価(万円、名目))→ 売上 4,720 億円・営業利益 0 億円。益率0.0%

倍率:事業の ROE 7.7% が k 8.5% 以下なので、伸びても価値は増えず、正当化 PER は 1÷k = 11.4 倍(ためた利益は額面未満)。化学本体の採算改善が進まず、純有利子負債の重さも残るので、上限の 6 割の 7.4 倍に置いた。

確率:西日本エチレン設備の統合が完了しても、中国の増設が収まらずMMA・ベーシックマテリアルズの採算改善が進まない、業種ノートの悲観側に近い想定。

悲観 11% 構造的に負ける:化学本体の赤字定着 利益 −50 億円 · PBR 0.4 倍 · 株価時価総額 515 円6,994 億円

構造的に負ける筋書きである。中国の増設がMMA・汎用樹脂のコモディティ化を一段と進め、スペシャリティマテリアルズも中位グレードでシェアを侵食され、化学本体はほぼ全て収支ゼロか赤字が定着する。産業ガスも世界的な半導体投資の循環的な縮小が重なり益率10.0%まで下がる。西日本エチレン設備の統合は規模を縮めただけで採算改善には至らず、純有利子負債の圧縮も進まない。配当は大きく減らすが、政策保有株や非中核資産の売却を原資にわずかな株主還元を続ける。格付も引き下げの圧力がかかり、借り換えコストがさらに上がる悪循環に入る。

  • 産業ガス(日本酸素ホールディングス、保有比率50.59%):数量 6,000(供給量(万トン、酸素・窒素等換算。国内外合計の実質の数量))× 価格 225(1トンあたり単価(ドル、150円/ドル固定換算))→ 売上 20,250 億円・営業利益 2,025 億円。益率10.0%
  • スペシャリティマテリアルズ(半導体材料・炭素繊維・高機能樹脂・食品包材):数量 520(対象市場の実質規模(億ドル。半導体材料・炭素繊維複合材・高機能樹脂・包材の合計))× 価格 17.5%(三菱ケミカルグループの取り分(シェア×物価の指数。150円/ドルで億円に))→ 売上 13,650 億円・営業利益 0 億円。益率0.0%
  • ベーシックマテリアルズ&ポリマーズ(エチレン等石化基礎品・汎用樹脂):数量 130(基礎化学品・ポリマーの販売量(万トン、実質の数量))× 価格 38(1トンあたりの平均単価(万円、名目))→ 売上 4,940 億円・営業利益 −198 億円。益率-4.0%
  • MMA&デリバティブズ(メチルメタクリレート、世界シェア30%超・首位):数量 95.0(MMA・誘導品の販売量(万トン、実質の数量))× 価格 37(1トンあたりの平均単価(万円、名目))→ 売上 3,515 億円・営業利益 −106 億円。益率-3.0%

倍率:化学本体の赤字が定着し純利益がほぼゼロなので、稼ぐ力では値が付かない。産業ガスの持分(日本酸素 HD 株 50.59%)などの売れる資産の税後 7,000 億円(今の自己資本 17,617 億円の約 4 割)に置いた。

確率:構造的な負け筋(中国の増設継続によるコモディティ化の一段の進行、再編の実効性不足)で、もう優良さを保てていない想定。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

産業ガス(日本酸素ホールディングス、保有比率50.59%)

国内首位・世界4位の産業ガス会社、日本酸素ホールディングス(連結子会社)が担う。半導体・医療・金属加工向けに酸素・窒素・水素等をオンサイト供給契約や配送で届け、保温容器(サーモス)等の消費財も含む。

数量供給量(万トン、酸素・窒素等換算。国内外合計の実質の数量)価格1トンあたり単価(ドル、150円/ドル固定換算)売上営業利益
今 2026/03 4,680 193 13,525 2,007
10 年後 中立 7,200 258 27,907 4,465

取り方:公式開示のコア営業利益を参考に、日本酸素ホールディングスの国内外セグメント売上の合計(日本・米国・欧州・アジア大洋州・サーモス)から供給量を万トン換算で逆算し、価格はその平均単価とした(rev_factor=150円/ドル×1万トン÷1e8=0.015)。半導体新工場の誘致とAIデータセンター投資で実質数量は伸びる。 数量は供給量(実物)で、半導体・データセンター向けの長期契約の増による。名目の市場の伸びを置いたものではない。

スペシャリティマテリアルズ(半導体材料・炭素繊維・高機能樹脂・食品包材)

半導体関連材料、炭素繊維複合材(コンポジット)、高機能エンジニアリングプラスチック、食品包材用フィルム等の差別化を目指す機能材事業。

数量対象市場の実質規模(億ドル。半導体材料・炭素繊維複合材・高機能樹脂・包材の合計)価格三菱ケミカルグループの取り分(シェア×物価の指数。150円/ドルで億円に)売上営業利益
今 2026/03 450 15.7% 10,596 323
10 年後 中立 650 21.0% 20,514 1,026

取り方:半導体材料・炭素繊維複合材(世界シェア約10%)・高機能エンジニアリングプラスチック・食品包材フィルムが戦う市場を合計約450億ドル(実質)と置き、セグメント売上がその約15.7%に当たるとして価格を逆算した。AI投資・自動車軽量化需要で数量(市場)は実質成長が続く。

ベーシックマテリアルズ&ポリマーズ(エチレン等石化基礎品・汎用樹脂)

エチレン等の石化基礎品、合成繊維原料、汎用樹脂等のコモディティ性の高い基礎化学品事業。

数量基礎化学品・ポリマーの販売量(万トン、実質の数量)価格1トンあたりの平均単価(万円、名目)売上営業利益
今 2026/03 220 36 7,907 −42
10 年後 中立 170 48 8,194 82

取り方:セグメント売上7,907億円を、エチレン・汎用樹脂・合成繊維原料の販売重量の合計約220万トンと推定して割った平均単価を価格とした。西日本エチレン設備の統合(2030年度目処、生産能力は統合前の95.1万トンからほぼ半減)で数量は10年単位で縮む。

MMA&デリバティブズ(メチルメタクリレート、世界シェア30%超・首位)

アクリル樹脂原料メチルメタクリレート(MMA)と誘導品(PMMA樹脂等)の事業。世界で唯一3つの製造方法を保有し世界シェア30%超で首位。

数量MMA・誘導品の販売量(万トン、実質の数量)価格1トンあたりの平均単価(万円、名目)売上営業利益
今 2026/03 100 35 3,519 −15
10 年後 中立 115 47 5,422 54

取り方:セグメント売上3,519億円を、MMA・PMMA樹脂の販売重量の合計約100万トンと推定して割った平均単価を価格とした。技術優位(世界で唯一3つの製法)はあるが中国の増設でコモディティ化が進み、2026年3月期は赤字。

リスクと懸念

中国の増設によるコモディティ化の継続

石化基礎品・汎用樹脂・MMAは中国の大規模増設で世界的な供給過剰が10年単位で続く構造問題にある。MMAは世界で唯一3つの製法を持ち世界シェア30%超という技術優位があっても、技術優位が価格に反映されない期間が長引くリスクがある。

西日本エチレン設備統合の実行リスク

三井化学・旭化成との西日本エチレン設備の統合(2030年度目処、出資比率は三井化学45%・三菱ケミカルグループ45%・旭化成10%)は規模の大きな構造調整で、合意形成や実際の操業移管が計画より遅れる、または集約後も採算が改善しない可能性がある。

日本酸素ホールディングスへの依存と少数株主持分

コア営業利益の約9割を50.59%しか保有しない日本酸素ホールディングスが生み、親会社株主の取り分は少数株主持分で薄まる。同社の投資回収が計画より遅れたり、米国・欧州事業の競争環境が悪化すれば、グループ全体の利益に直接響く。

純有利子負債の重さ

自己資本比率30.0%・純有利子負債は時価総額の86.4%に達し、EV(時価総額+純有利子負債)はコア営業利益の13倍前後と借金の重さが利益の質を圧迫している。金利上昇が続けば借り換えコストがさらに増え純利益を圧迫する。

田辺三菱製薬売却後の収益の一本足化

相対的に安定した収益源だった医薬品事業(田辺三菱製薬)を手放したことで、化学・産業ガスという資本集約的で循環性の高い事業への依存度が高まり、業績の振れが大きくなる可能性がある。売却で得た約5,100億円の使途(負債圧縮か成長投資か)も、今後の資本政策の評価を左右する。

新中期経営計画2029の目標未達

FY2030/03にコア営業利益5,700億円(2026年3月期の2,273億円から2倍半)という目標は野心的で、石化再編・MMA収益改善・スペシャリティマテリアルズの成長のいずれかが計画どおり進まなければ、達成できず市場の評価が下がる可能性がある。

半導体投資の循環的な調整

産業ガス・スペシャリティマテリアルズはいずれも半導体投資サイクルに連動する部分があり、AI投資の過熱後の調整(2〜4年周期の循環)が業績を一時的に押し下げるリスクがある。過去の半導体サイクルでは需要が3〜4割縮小した実例もあり、規模の大きい産業ガスへの影響は全社業績に直結する。

今後の分かれ目

西日本エチレン設備の統合が2030年度目処どおりに完了し、ベーシックマテリアルズが黒字化する
化学本体への評価が見直され、日本酸素ホールディングスの持分価値とのギャップが縮む方向に動く。
田辺三菱製薬の売却資金(約5,100億円)が純有利子負債の圧縮に明確に向かう
自己資本比率・EV÷コア営業利益が改善し、借金の重さを理由にした評価の下押しが和らぐ。
新中期経営計画2029のFY2030/03目標(コア営業利益5,700億円)の達成が視野に入る
化学本体の構造改革への市場の信頼が高まり、中立シナリオの倍率が上振れする方向に動く。
中国のMMA・汎用樹脂の増設ペースがさらに加速する
化学本体の赤字長期化が意識され、やや悲観・悲観シナリオの確率が高まる方向に動く。
半導体投資サイクルが2〜4年周期の調整に入り需要が急減する
産業ガス・スペシャリティマテリアルズの利益が一時的に落ち込み、悲観側の確率が上がる。
三菱ケミカルグループが日本酸素ホールディングス株式の一部を売却し純有利子負債を圧縮する
財務の重さが和らぐ一方、産業ガスの持分比率低下で将来の取り分も減る、評価は両面で動く。

見ておくもの

  • 西日本エチレン設備統合(三井化学・旭化成との共同事業体)の進捗と合意内容
  • 新中期経営計画2029の各期の進捗(特にケミカルズ事業のコア営業利益)
  • 日本酸素ホールディングスの米国・欧州事業の投資回収状況
  • 純有利子負債・自己資本比率の推移(田辺三菱売却資金の使途)
  • MMA・石化基礎品の市況(中国の増設・稼働率)

倍率と資本コストの決め方

倍率は今の株価(一過性損失込みの異常値)からではなく、事業ごとの数量×価格の積み上げと、その時点の ROE・資本コスト(基本 7.5% に quality +1.25% を足した 8.75%)から正当化 PER を計算して決めた。化学本体のコモディティ性から堀は弱い(残る割合 1/3)とし、産業ガスの成長を評価しつつ化学本体の改善を過大に見込まないようにした。悲観は赤字なので売れる資産の税後(概算)から置き、過去の PBR の底は使っていない。日本酸素 HD の持分時価はグループ全体の時価総額の大半を占める事実は、連結の数字をそのまま使うことで二重に数えないよう確認した。総合の差は +7.2%(適正)。【点検 2026-10-20】中立の特殊化学(3.0%→7.0%)と石化・MMA(赤字→2%)の黒字化は再建の成功を中立に置いていたので、特殊化学 5.0%・石化と MMA を 1.0% に下げた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 12.3→14.26 倍・やや楽観 PER 11.7→13.61 倍・中立 PER 11.8→12.69 倍)。

資本コスト 8.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。

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めっき薬品で営業利益率4割の優良株。ただし利益率は過去最高で、10年の本質価値は今の1割ほど下のやや割高 本質価値との差 +24.5% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 ハーバー研究所4925 無添加化粧品HABAの通販会社。時価総額の7割が純現金だが、新しい客が細り、財団が筆頭株主で現金は戻りにくい。値段はほぼ適正 本質価値との差 +23.9% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 上村工業4966 AI向けパッケージ基板のめっき薬品で稼ぐ高収益の会社。ただ利益率は山にあり、10年の本質価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 +23.8% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ステラケミファ4109 半導体用フッ酸で国内首位格の小粒な素材株。10年先で測ると強気と慎重がほぼ釣り合い、今の値段は適正圏 本質価値との差 +23.6% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 石原産業4028 利益の4分の3を農薬が稼ぐ。2026年3月期は欧州の特需で膨らんだ山で、酸化チタンの立て直しも途上。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +23.2% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 イサム塗料4624 自動車補修用塗料の老舗。金融資産が時価総額の2倍あるが、創業家の下で眠り、10年では適正圏 本質価値との差 +22.8% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 日本カーバイド工業4064 反射シートで世界3割を握る素材メーカー。利益の偏りと計画の未達が重く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +22.1% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 未来工業7931 電気配線の資材で職人の手間を減らす堅実な会社。現金は厚いが、価格改定で上がった利益率が戻る途中で、いまの値段は適正圏 本質価値との差 +21.7% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 日東電工6988 HDD基板の独占と核酸医薬の仕込みは強く、偏光板の競争を踏まえても、利益で測った本質価値は今の値段とほぼ並び適正 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 日本精化4362 海外の化粧品用油剤と医薬用の脂質で利益は伸びるが、小さな原料メーカーで値段の揺れも大きい。資本コスト7.75%で測ると今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 KIMOTO7908 時価総額は手元の現金を下回る。稼ぐ力が資本コストを超えれば、現金だけで価値の半分近い 本質価値との差 +20.4% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 アイカ工業4206 国内の化粧板は強いが、利益の薄い接着剤が全体を重くし、インド買収の成否が10年の伸びを分ける 本質価値との差 +20.2% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 ムトー精工7927 樹脂成形の一貫生産で車載とカメラが好調。配当は厚いが、稼ぐ力は資本コストの手前 本質価値との差 +19.9% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 ニックス4243 複写機の留め具と基板のラックを作る横浜の小さな部品メーカー。時価総額に近い現金を抱えるが、配らず積むので値打ちは半分しか届かない 本質価値との差 +19.3% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 サカタインクス4633 海外の包装インキで稼ぐ堅実な会社。借金は軽く、10 年の伸びは物価に少し足す程度で、値段は素直に安い側にある 本質価値との差 +19.2% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 ADEKA4401 五つの事業が支え合う堅実な会社。AI 向け半導体材料の追い風はあるが、ROE が低く、安全域は厚くない 本質価値との差 +18.8% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 永大化工7877 純正フロアマットの専業に近い小さな会社。電気自動車でもマットは要るが、値下げ要請で利益率は 5% 前後にとどまり、厚い現金の戻り方が価値を決める 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 日本ゼオン4205 COP で稼ぐ素材会社。ゴムの縮小が先に進み、成長の果実は新工場が動く 2028 年度後半以降。10 年の価値は適正 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +7.7%) やや割安 日本酸素ホールディングス4091 米国・アジアの投資回収待ちと純負債の重さはあるが、強い堀を織り込んだ資本コスト7%で測ると、物価込みでやや割安 本質価値との差 +17.8% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 タイガースポリマー4231 ホンダ向けが4割強のゴムホース・成形品メーカー。厚い純現金が価値を支えるが、稼ぐ力は資本コストに届かず、今の値段はやや高い 本質価値との差 +17.7% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 大伸化学4629 シンナー国内最大手。利益は薄いが無借金で現金が時価総額の8割。事業は市況頼み、現金の戻り方が値打ちを決める 本質価値との差 +17.7% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 南海化学4040 苛性ソーダの関西メーカー。土地売却で身軽になり、今の値段は10年の稼ぎにほぼ見合う 本質価値との差 +17.4% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 ダイセル4202 樹脂とインフレータは伸びるが、借金と減損の癖が重い。中立の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +17.0% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ナトコ4627 塗料・溶剤再生・電子材料の三本柱。現金は厚いが、使い道は買収と工場の建て替えで先に埋まっている 本質価値との差 +16.3% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 恵和4251 液晶の光拡散フィルムで世界の上位。純現金は時価総額の 4 分の 1 だが、有機 EL への置き換えと中国勢で利益率は下がり、適正 本質価値との差 +16.0% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 巴川コーポレーション3878 車載向け半導体テープという良い芯はあるが、トナーの縮みと借入の重さで全体は並の会社 本質価値との差 +14.9% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 日本特殊塗料4619 車の静けさを支える中堅メーカー。利益の4割は合弁の持分で、ROEは資本コスト並み。本質価値は今の値段をやや下回り、割高寄りの適正 本質価値との差 +14.0% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 ロンシール工業4224 稼ぎは地味だが、時価総額の7割近くが純現金。ただし親会社の影で現金は戻りにくい 本質価値との差 +13.8% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 東洋紡3101 稼ぎの芯は液晶と半導体向けの高機能フィルム。借金が重く、10 年の見通しを織り込んでも今の値段はやや割高 本質価値との差 +12.8% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 DIC4631 インキと顔料で世界首位だが利益率は薄い。AI半導体向け樹脂で今期は急伸しても、山に近く今の値段は先を織り込みすぎと見る 本質価値との差 +12.2% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 日本パーカライジング4095 自動車の塗装下地に強い表面処理の老舗。厚い現金が下値を支えるが、成長は物価並みにとどまり、値段はほぼ適正か、やや高め 本質価値との差 +11.9% · 10 年 やや割安(年 +7.2%) やや割安 富士フイルムホールディングス4901 複合機をパーシャル・スピンオフで株主に分け、医療と半導体材料に集中。利益ベースの PER で測ると 10 年の本質価値は今の値段にほぼ並び、適正 本質価値との差 +11.6% · 10 年 やや割安(年 +7.3%) やや割安 丸東産業7894 九州の食品包材の老舗。値上げで利益は戻ったが、稼ぎは資本コストに遠く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +11.3% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 ミライアル4238 ウェーハ容器で世界上位の地位はあるが、ROE が資本コストに届かず、利益で測った本質価値は今の時価総額の約 8 割でやや割高 本質価値との差 +10.9% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 株式会社ジェイエスピー7942 発泡プラスチックの専業で、北米の自動車向け ARPRO が稼ぎ頭。大株主が約半分を握る地味な会社で、利益の質を考えると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +10.8% · 10 年 やや割安(年 +7.3%) やや割安 大倉工業4221 包装フィルムの安定に、大型液晶用の光学フィルムという一本足の成長が乗る。値段は事業の実力とほぼ釣り合う 本質価値との差 +10.4% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 児玉化学工業4222 買収で売上が 5 倍になった樹脂と金属の部品メーカー。一過性の利益を除くと稼ぐ力は薄く、電動化とスポンサーの売り下がりが重い 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) 適正 クラレ3405 世界首位級の素材を持つが、積み上げた資本の稼ぎが細い。利益が戻っても ROE は資本コストに届かず、やや割高 本質価値との差 +9.8% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 東リ7971 床・壁・カーテンの内装材を手掛ける東リ。原料高と賃上げで利益は一度へこむが、還元の厚さが支え、物価込みの値段はほぼ妥当 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 フマキラー4998 東南アジアが稼ぎ頭、国内は赤字。結論は やや割高 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 扶桑化学工業4368 半導体研磨材のほぼ独占企業。事業は一級だが、10 年の本質価値は今の時価総額を 2 割ほど下回る 本質価値との差 +9.4% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 日華化学4463 繊維薬剤の海外好調と非フッ素の追い風で利益は急伸中だが、ROE は資本コストに届かず、10年先の価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +9.3% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 大日本塗料4611 橋や鉄塔の重防食塗料に強い中堅。利益の半分を稼ぐ蛍光灯が消え、買収した神東塗料の再建も道半ば。10年の本質価値は今の時価総額を1割ほど下回る 本質価値との差 +8.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 藤倉化成4620 自動車部品用の塗料とアクリル樹脂の会社。本業の利益は薄いが現金は厚く、稼ぐ力が資本コストに届かないぶん、今の値段は妥当な範囲 本質価値との差 +8.2% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 大日精化工業4116 色をつくる老舗で、利益は急回復の途上。ただし資本の効率が低く、値段の安全域は厚くない 本質価値との差 +8.1% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 太陽ホールディングス4626 ソルダーレジストの世界首位は本物だが、過去最高の利益は山の高さ。本質価値は時価総額(KKRのTOBもほぼ同水準)を1割ほど下回る 本質価値との差 +8.0% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 大阪ソーダ4046 世界首位級の医薬精製材料が稼ぎを押し上げる強い会社。ただ、先の成長を織り込んだ今の値段は割高寄り 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 OATアグリオ4979 海外で稼ぐ農業資材の優良中堅だが、自己資本の積み上がりでROEは薄まり、今の値段はやや先を行く 本質価値との差 +7.2% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 住友精化4008 稼ぎの 8 割が紙おむつ用の吸水性樹脂で、今の利益は為替と原料安の追い風を含む。余った自己資本を会社自身が動かし始めた 本質価値との差 +6.7% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 堺化学工業4078 MLCC 向け電子材料は伸びるが、他の事業が薄利で資本効率が低い。10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +6.6% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 日本農薬4997 農薬の専業で海外が 7 割。親会社 ADEKA が過半を握る上場子会社で、資本の稼ぎは資本コストをわずかに上回る程度。今の値段は適正 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 東洋合成工業4970 PAGで世界首位の黒子。投資の回収期に入るが、利益率の低さと借金を見ると本質価値は今の時価総額を下回る 本質価値との差 +5.8% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 ダイキョーニシカワ株式会社4246 マツダ頼みの内外装樹脂部品メーカー。利益率が低く資本コストに届かないため、今の値段はおおむね妥当 本質価値との差 +5.3% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 テイカ4027 導電性高分子薬剤と医療用の圧電が育つ一方、汎用酸化チタンの赤字が重い。回復を織り込んだ値段で、安全域は薄い 本質価値との差 +5.1% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 ラサ工業4022 半導体の洗浄に使う高純度リン酸で世界首位をうたう素材会社。稼ぎは本物だが、新工場の重さと今の値段の高さが気になる 本質価値との差 +4.8% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 アサヒペン4623 家庭用塗料の老舗が買収で売上を足すが、自己資本の稼ぎは資本コストの半分にとどまる 本質価値との差 +4.2% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 共和レザー3553 車の内装表皮では国内の雄だが、稼ぐ力が細り、今の値段は回復をやや先取りしている 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 東洋ドライルーブ4976 部品に塗る潤滑の膜で地道に稼ぐ小さな職人企業。資本の稼ぎが資本コストに届かず、値段はほぼ妥当 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 artience4634 印刷インキから電池材料へ賭けを広げた会社。利益は戻りつつあるが、10 年で見れば今の値段は先を払いすぎている 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 天昇電気工業6776 内外装の樹脂成形で食べる老舗。資産は厚いが稼ぐ力は薄く、顧客が値段を握る。10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +3.0% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 日本曹達4041 農薬と機能材は堅いが、資本が厚く稼ぎが薄まる。値段は本質価値をやや上回る 本質価値との差 +2.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 ユニ・チャーム8113 アジアの紙おむつとペットケアが伸びの軸だが、中国の風評被害で今の利益は落ち込み、10年で見ても本質価値は今の値段を1割ほど下回るやや割高 本質価値との差 +1.8% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 片倉コープアグリ4031 肥料の工場を 15 から 9 に絞る途上の会社。不動産の含み益は厚いが、稼ぐ力は薄く、今の値段は適正の少し上 本質価値との差 +1.4% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 大阪有機化学工業4187 ArF レジスト原料で世界の 7 割を握る良質なニッチ企業。ただ利益は半導体ブームの山にあり、今の値段は先の伸びを織り込みすぎている 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 フクビ化学工業7871 住宅の断熱材・床材を主力とする樹脂建材の老舗。現金は厚いが、稼ぐ力が薄く、価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +0.6% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 UBE4208 稼ぐ柱は機能品に絞られるが、借金が時価総額に迫る。事業の組み替えの途中で、今の値段にはやや割高感がある 本質価値との差 +0.5% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 アキレス5142 赤字から立ち直った素材・靴の老舗。医療と半導体向けの利益は本物だが、続くかが問われる 本質価値との差 +0.1% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 株式会社バルカー7995 半導体向けの高機能シールで稼ぐ堅実な会社だが、予想が山の利益に寄っていて、10 年の見立てでは今の値段はやや割高 本質価値との差 +0.1% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 日本高純度化学4973 金めっき薬品の本業は小さく、時価総額の大半は保有株と現金。AIの追い風を入れても、本質価値は今の2割余り下 本質価値との差 −0.2% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 竹本容器4248 化粧品容器の標準ボトルで短納期を売る専業。財務は堅いが、利益率は低く、値段は妥当からやや高い 本質価値との差 −0.3% · 10 年 適正(年 +6.0%) 適正 信越ポリマー7970 半導体ウエハー容器が利益の柱の親子上場会社。稼ぐ力は着実だが、10年で見ても今の値段には届かず、やや割高 本質価値との差 −0.4% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 株式会社コーセーホールディングス4922 厚い現金と高級ブランドを持つが、利益率は 5% 台で、稼ぐ力に対して今の値段は高い。北米の tarte が伸びても国内は人口減で、本質価値は今の時価総額を下回る 本質価値との差 −0.5% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 セントラル硝子4044 半導体ガスが稼ぎ、電池とガラスが足を引く。資本の稼ぎは資本コストに届かず、今の値段に安全域は薄い 本質価値との差 −0.8% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 川口化学工業4361 タイヤを支える地味なゴム薬品の専業。利益は戻ったが資本コストに届かず、今の値段はやや高い 本質価値との差 −1.7% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ウルトラファブリックス・ホールディングス4235 ポリウレタンレザーで、自動車・家具・航空機に売る。借金が重く、利益率が振れ、値段は妥当からやや高い 本質価値との差 −2.0% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 高圧ガス工業4097 ボンベ配送という堅い事業だが、資本の稼ぐ力が資本コストに届かず、厚い現金を足しても今の値段はやや割高 本質価値との差 −2.0% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 四国化成ホールディングス4099 AI 向けの半導体材料が利益を押し上げる良質な会社だが、今の値段は 10 年先の成長まで先に払っている 本質価値との差 −2.1% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 保土谷化学工業4112 有機 EL 材料が利益の柱で成長力は本物。だが顧客は偏り、買収と投資で借金が増え、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −2.4% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 群栄化学工業4229 電子材料に強い樹脂メーカーだが、厚い自己資本が稼ぐ力を薄め、安さは割安の根拠にならない 本質価値との差 −4.8% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 旭有機材4216 半導体向け樹脂バルブの強みは本物だが、好況をほぼ織り込んだ値段で、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −5.0% · 10 年 適正(年 +6.0%) 適正 トリケミカル研究所4369 半導体の薄膜材料で一流の会社だが、資本がたまってROEが落ちる。本質価値は今の時価総額の約3分の2で割高 本質価値との差 −5.4% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 東亞合成4045 電解とアクリルの重い土台に、半導体・車載・下水道の伸びが乗る。ただ資本が重く稼ぎは資本コストに届かず、今の値段は高め 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +5.0%) 適正 デンカ4061 稼ぎの柱は電子材料と診断薬。汎用品と借金が重く、10年の資本効率は資本コストに届かず、今の値段は割高寄り 本質価値との差 −5.8% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 スガイ化学工業4120 農薬の中間物を請け負う和歌山の化学会社。資産は厚いが、稼ぐ力が資本コストに遠く及ばない 本質価値との差 −5.9% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 森六4249 樹脂部品の買収で売上は大きく膨らむが、利益率の低さは変わらず、今の値段を支えるには力不足だ 本質価値との差 −6.7% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 三菱瓦斯化学4182 半導体基板材料BT樹脂は堀が深いが、会社の大半は商品化学。利益で測ると本質価値は今の時価総額の7割強で、やや割高 本質価値との差 −6.9% · 10 年 適正(年 +6.0%) 適正 日産化学4021 液晶配向膜と半導体 ARC で寡占的シェアを持つ高 ROE 企業。堀は強いが今の値段は先を織り込みすぎで、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −7.5% · 10 年 適正(年 +5.2%) 適正 日本ピグメントホールディングス4119 車や家電のプラスチックに色を付ける下請け。資産は厚いが稼ぎは薄く、値段は適正圏 本質価値との差 −7.9% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 有機合成薬品工業4531 アミノ酸・化成品・医薬中間体の小さな化学メーカー。稼ぐ力が資本コストに届かず、今の値段は適正か割高寄り 本質価値との差 −7.9% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 サンケイ化学4995 鹿児島の農薬の専業。南の産地の殺虫剤が稼ぎ頭で財務は堅いが、利益は薄く還元も細い。今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 −8.7% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 エスケー化研株式会社4628 国内の建築仕上塗材で最大手級の無借金企業。資産が重く稼ぎが伸びず、10年の本質価値は今の時価総額を下回りやや割高 本質価値との差 −8.7% · 10 年 適正(年 +5.6%) 適正 東京応化工業4186 フォトレジスト世界首位・EUVも首位級だが、利益ベースの本質価値は今の時価総額の7割弱で、AI超成長の大半を織り込んだ割高 本質価値との差 −9.0% · 10 年 適正(年 +5.4%) 適正 アトミクス4625 道路の白線を塗る塗料の中堅。純現金は厚いが、本業の稼ぎは資本コストの半分にとどまる 本質価値との差 −9.1% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 ポバール興業4247 工場の搬送ベルトに樹脂を貼る名古屋の加工屋。利益率は高いが規模が小さく、今の値段はやや高い 本質価値との差 −9.9% · 10 年 適正(年 +5.5%) やや割高 昭和化学工業4990 珪藻土を掘ってビールのろ過材にする老舗。需要は堅いが伸びず、稼ぎは資本コストに届かない。やや割高と見る 本質価値との差 −10.1% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 日本ペイントホールディングス4612 M&Aで世界最大級に伸びた塗料会社。買収の重い負債とkをわずかに超えるだけのROEで、利益ベースの本質価値は今の値段を3割ほど下回り割高 本質価値との差 −10.3% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 日本色材工業研究所4920 口紅やパウダーを大手ブランドの名前で作る受託の老舗。工場は育ったが、借金が重く、金利が上がるほど株主の取り分が削られる 本質価値との差 −10.9% · 10 年 やや割高(年 +7.5%) やや割高 綜研化学4972 液晶向け粘着剤で稼ぐ堅実な会社だが、利益の伸びは物価並みで、筆頭株主との対立が価値を動かす 本質価値との差 −10.9% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 高砂香料工業4914 稼ぎの源はアジア、日本と欧米は薄利。資本コスト 7.6% に届かない利益率では、今の値段は適正に近い 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 荒川化学工業4968 松やにから作る樹脂が出発点の老舗。改革は筋が通るが、稼ぐ力が資本コストに届くまで長く、今の値段でも割高とみる 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 東邦化学工業4409 界面活性剤と半導体向け樹脂の中堅。伸びる芽はあるが、利益率は薄く借金が重い。今の値段は事業の稼ぐ力に比べて高い 本質価値との差 −11.4% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 ハリマ化成グループ4410 松やにの化学で売上1,000億円を超えた会社。稼ぐ力は薄く、借金が株主の取り分を削る 本質価値との差 −11.6% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 日本デコラックス7950 化粧板の老舗で、金融資産が時価総額とほぼ同じ。下値は堅いが、大株主に現金が出てこない前提では価値はやや割高 本質価値との差 −11.6% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 住友化学4005 石化縮小・医薬の重荷を農薬と半導体材料が支えるが、借金が重く資本コストも高い。今の値段に対し割高 本質価値との差 −11.7% · 10 年 やや割高(年 +6.8%) やや割高 信越化学工業4063 半導体ウエハーと米国塩ビの二本柱は強いが、強い堀として利益で測っても、ROE1割の本質価値は今の時価総額の7割台半ばでやや割高 本質価値との差 −13.5% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 カーリット4275 推進薬原料を国内で独占する堅実な会社だが、増産を借金で進める間は資本の稼ぎが資本コストに届かず、今の値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −14.1% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 日本触媒4114 SAP世界首位級だが稼ぎは薄い。電池・電子材の実りは先で、今の値段は回復を先に払いすぎ 本質価値との差 −14.5% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 サンエー化研4234 直近の急回復で、今の値段は割安に見える。ただ素材の加工業で、利益率が高いままとは限らない 本質価値との差 −14.6% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 株式会社有沢製作所5208 スマホ用FPC材料が稼ぎの主役で、AI基板と水処理が伸びても10年の本質価値は今の時価総額を3割余り下回る 本質価値との差 −15.5% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 株式会社ノエビアホールディングス4928 対面販売で高い利益率を保つ堅実な化粧品会社。ただ物価込みでも利益は伸び悩み、今の値段は割高とみる 本質価値との差 −15.8% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 第一工業製薬4461 AI サーバー向け樹脂と電池材料で利益が 2 年で 5 倍になった京都の老舗。稼ぐ力は本物だが、10 年先まで先取りした値段は割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 花王4452 日用品の値上げ力と化粧品の立て直しで、物価込みの利益は名目で伸びる。ただし資本コスト7.0%・強い堀の利益ベースの PER で測ると、今の値段はやや割高 本質価値との差 −16.3% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 日本化学工業4092 クロム唯一の国内メーカーで MLCC 材料が伸びるが、資本が余り ROE が資本コストを下回る。今の値段は先を織り込みすぎ 本質価値との差 −16.4% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 積水樹脂4212 道路の防音壁と交通安全を押出成形で支える堅実な会社。利益率が戻る道は見えるが、ROE が低いまま増える内部留保が重く、今の値段は割高 本質価値との差 −17.1% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 三洋化成工業4471 立て直しは進むが、稼ぐ力は資本コストにまだ届かず、今の値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −17.1% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 レゾナック・ホールディングス4004 半導体材料へ総入れ替えした構造改革は本物だが、積み直した本質価値は今の時価総額の6割台半ばにとどまり割高 本質価値との差 −17.5% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 カネカ4118 塩ビの重さが利益を削り、資本の稼ぎは資本コストに届かない。多角化の成果が出る前に、今の値段は先を見すぎている 本質価値との差 −17.5% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 長谷川香料4958 良い会社だが、資本を寝かせすぎて稼ぎの割に値段が高い。10年で測るとやや割高 本質価値との差 −17.9% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 アース製薬4985 虫ケアの首位は本物だが、売上が増えても利益が付いてこなかった会社。10年の利益で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −18.8% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 マナック・ケミカル・パートナーズ4360 受託合成と難燃剤が同時に持ち直し、足元は急回復。ただし全社費用が重く、10年の稼ぎは割高側 本質価値との差 −19.3% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 エステー4951 消臭力は強いが、20年ヒットが出ていない。厚い現金も使い道が定まらず、10年では物価の伸びをなぞるだけで、やや割高 本質価値との差 −19.6% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 丸尾カルシウム4102 100年続く炭酸カルシウムの老舗だが、本業はほぼ稼がず利益は持ち合い株の配当頼み。帳簿の安さほど価値はない 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 メック株式会社4971 AI向けパッケージ基板の薬品で利益率3割の優良株。ただ利益率は過去最高の山で、10年の本質価値は今の時価総額を大きく下回る割高 本質価値との差 −20.2% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 新日本理化4406 油脂と石化の中堅化学。利益率は薄く、資産の割に稼げないため10年では割高 本質価値との差 −20.3% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 コタ4923 美容室だけに売る専売ヘアケアで、27年増収の堅い会社。ただ利益率は山を過ぎ、今の値段は将来の利益を先取りしてやや割高 本質価値との差 −21.3% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 レック7874 百円ショップ向け日用品の安定した稼ぎ頭だが、大口顧客への依存と重い借金が重く、10 年の価値は今を大きく下回る 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 エア・ウォーター4088 国内産業ガス2位の堅い土台に、不正会計と海外の失敗が重なった。利益の質を割り引くと、回復を織り込んだ今の値段は割高 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 積水化成品工業4228 発泡プラスチックの老舗は欧州の赤字を断ったが、借入が重く、利益の戻りは緩やかで今の値段は高い 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ダイトーケミックス4366 半導体材料などの受託製造で堅実に伸びるが、利益率が薄く ROE も低い。利益で測った本質価値は今の時価総額の約 6 割で割高 本質価値との差 −22.3% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ニチバン4218 ケアリーヴが首位に立つ粘着テープの老舗だが、稼ぐ力は資本コストに届かず、厚い現金を足しても物価込みで割高 本質価値との差 −22.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 ライオン4912 ハミガキ首位の安定収益はあるが、利益率が低く伸びも緩い。余った現金を分けて測っても、今の値段はやや割高 本質価値との差 −22.9% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 中国塗料4617 船舶塗料で世界2位の借金なし企業。益率が過去最高圏にある今の値段は、10年の利益で見ると4割近く先走っている 本質価値との差 −24.0% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 クレハ4023 ラップが稼ぎ、電池材料は投資の回収が遠い。資本の稼ぎは資本コストに届かず、今の値段は割高 本質価値との差 −25.4% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 神東塗料4615 大日本塗料の子会社として再建中の中堅塗料。中計の利益11億円は過去に例のない水準で、届いても資本コストに見合わず、今の値段は割高 本質価値との差 −25.7% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 アイビー化粧品4918 訪問販売の化粧品会社。黒字には戻ったが販売網は細り、優先株が先に取る。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 株式会社エフピコ7947 食品トレーの国内最大手。値上げと再生トレーで稼ぐ力は強いが、新素材への大型投資が資本効率を下げ、物価込みでは割高 本質価値との差 −26.1% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 ミルボン4919 美容室専売の強いブランドは10年先も残るが、利益率の回復と海外の黒字化を織り込んでも、今の値段は事業の価値を上回る 本質価値との差 −26.4% · 10 年 やや割高(年 +3.1%) やや割高 住友ベークライト4203 半導体封止材で世界シェア4割、京セラ買収で規模は拡大。稼ぐ力は資本コスト止まりで、本質的な値段は今の5割強にとどまる 本質価値との差 −29.0% · 10 年 やや割高(年 +3.3%) やや割高 三和油化工業4125 廃溶剤を資源に変える許可制の事業。新工場の投資と相場の波で、今の値段は10年の価値を上回る 本質価値との差 −29.0% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 関東電化工業4047 半導体ガスの回復で利益は急回復中。ただし稼ぎは資本コストをやっと超える程度で、今の値段は好況の長続きまで織り込む 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) 割高 I-ne4933 広告を厚く打って売上は2割伸びるが、利益はまだ細い。社長の統治問題と上場区分の猶予も重く、利益で測った本質価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −30.1% · 10 年 割高(年 +4.3%) 割高 アクシージア4936 中国の消費者に日本の美容ドリンクを売る会社。広告の高騰と地元ブランドに押され、稼ぐ力の回復が見えず割高 本質価値との差 −30.2% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 クミアイ化学工業4996 稼ぎ頭の除草剤にジェネリックが入り、利益は物価ほども伸びない。資本の稼ぎも資本コストに届かず、本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −30.9% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 東京インキ4635 印刷インキの老舗から化成品の会社へ移行中。利益は戻っているが、ROE5%台では今の値段に届かない 本質価値との差 −31.6% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 日本化学産業4094 受託の終わりで利益は谷へ。小粒の金属薬品屋が厚い現金を投資に回す途中で、今の値段は先を払いすぎている 本質価値との差 −31.6% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 資生堂4911 米州・中国の揺れと構造改革の代償で2期連続の最終赤字。ROEは資本コストを下回るが、2030年戦略の立ち上がりは計画を上回るペースで進む 本質価値との差 −32.5% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 大阪油化工業4124 化学品の精製を請け負う小さな職人集団。技術はあるが成長は遅く、現金は創業家の判断の中にある 本質価値との差 −34.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 旭化学工業7928 工具と車の樹脂部品を請け負う小さな工場。現金と土地は厚いが、利益が出ない。今の値段は事業の稼ぎを上回る 本質価値との差 −34.7% · 10 年 割高(年 +3.7%) 割高 三井化学4183 機能材 3 本柱は育つ途中で石化の重みが残り、借金も重い。資本コストを稼げず、10 年の価値は割高 本質価値との差 −37.7% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 北の達人コーポレーション2930 広告で需要を買う通販の会社。今の利益に対し、期待が先に走っている 本質価値との差 −38.0% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 チタン工業4098 化粧品と電池に向けた小さな粉の会社。素材は面白いが、借金が重く稼ぐ力は細い。今の値段は高い 本質価値との差 −38.3% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 ポーラ・オルビスホールディングス4927 ポーラ・オルビス HD は、稼ぎ頭がポーラからオルビスに移り、ポーラの販売員は 3 年で 4 割減った。稼ぐ力に比べて今の値段は高く、本質価値は大きく下回る 本質価値との差 −39.1% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 多木化学4025 肥料と水処理薬剤の複合メーカー。財務は堅いが資本の稼ぎは資本コストに届かず、今の値段には余裕がない 本質価値との差 −39.9% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 ヤマト モビリティ & Mfg.7886 樹脂成形とかご台車の会社が EV トラックに賭ける。純資産は薄く、借金の約束が先に効く 本質価値との差 −41.0% · 10 年 割高(年 +5.0%) 割高 戸田工業4100 赤字の連続から黒字へ戻りつつあるが、借入は自己資本の約2.8倍。回復を織り込んだ値段は高い 本質価値との差 −41.0% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 第一稀元素化学工業4082 排ガス触媒の素材で稼ぐ堅実な会社だが、利益の水準に対して今の値段は先を見すぎている 本質価値との差 −44.3% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 ソフト99コーポレーション4464 半導体の洗浄部材が利益の半分を稼ぐ二本柱の会社。ただ、非公開化の買い取り額は、稼ぐ力から割り出した本質価値をかなり上回る 本質価値との差 −44.4% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 細谷火工4274 防衛省向けの発煙筒・信号弾と火薬庫の賃貸。利益率14%の堅いニッチだが、規模が小さく今の値段は高い 本質価値との差 −45.8% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 小林製薬4967 紅麹事件の傷が残り、利益の戻りは遅い。相場は元の稼ぐ力への復帰を先取りしており、本質価値は大きく下回る 本質価値との差 −49.1% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 シーボン4926 直営サロンで肌の手入れと化粧品を売る中堅。回復は始まったが、家賃と人件費の固定費が重く、稼ぐ力は資本に見合わない。今の値段は割高 本質価値との差 −50.9% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 クラスターテクノロジー4240 微細な樹脂部品と国内一貫の成形碍子に技術はあるが、今の値段は利益の40倍台で伸びを先取りしすぎている 本質価値との差 −53.1% · 10 年 割高(年 −0.2%) 割高 伊勢化学工業4107 ヨウ素の値段が 2021 年の約 2 倍という好況を、10 年先まで延ばして見るのは危うい。稼ぐ力は本物だが、今の値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −56.9% · 10 年 割高(年 −1.9%) 割高 フジプレアム4237 売上の増加を会社が予想する一方、利益の厚みは薄い。時価総額93億円は、予想の純利益の30倍超を前提にしている 本質価値との差 −58.8% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 アテクト4241 食品検査用シャーレが稼ぎ頭の小さな化学会社。半導体向けは細っていく側で、借入も重く、今の値段は先の改善を織り込みすぎている 本質価値との差 −61.9% · 10 年 割高(年 −1.6%) 割高 アジュバンホールディングス4929 サロン専売のブランドは10年縮み続けた。手元の現金は厚いが、事業の稼ぎは今の値段を支えない 本質価値との差 −67.7% · 10 年 割高(年 −4.5%) 割高 ケミプロ化成4960 紫外線吸収剤の小さな専業。BASFとの契約は強みだが、稼ぐ力が小さく今の値段は大きく割高に見える 本質価値との差 −78.1% · 10 年 割高(年 −7.7%) 割高 リベルタ4935 ヒット商品頼みのファブレスの日用品会社。赤字と借金が重く、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −87.8% · 10 年 割高(年 −11.6%)

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読んだ資料

  1. 三菱ケミカルグループ 2024年11月13日「KAITEKI Vision 35」及び「新中期経営計画2029」の策定に関するお知らせ
  2. 日本経済新聞「三菱ケミカルグループ、田辺三菱製薬をベインに売却 5100億円で」
  3. 日本経済新聞「三菱ケミカルG株主総会、田辺三菱製薬売却への分社案承認」
  4. 旭化成「西日本エチレン生産体制の統合に向けた共同事業体の出資比率について」
  5. 日本経済新聞「三井化学・旭化成・三菱ケミカルG、西日本でエチレン設備を1基に集約検討」
  6. 日本酸素ホールディングス 主要株主情報(三菱ケミカルグループ保有比率50.59%)
  7. 三菱ケミカル「MMA事業は世界で唯一3つの主要製法を保有し世界シェア30%超」
  8. 日本格付研究所(JCR) 三菱ケミカルグループ格付情報(A+/安定的)

分析日 2026-10-18