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住友重機械工業 6302

極低温冷凍機や射出成形機には本物の堀があるが、建機の価格競争と変減速機買収の失敗が重荷で、優良さの立て直しは道半ば

割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)8,965 円1.06 兆円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)5,409 円6,420 億円差 +65.7%
10 年後から見ると 割安 価値 8,965 円1.06 兆円 · 差 +65.7% · 期待の年率 +12.3%
期待の年率リターン(10 年)+12.3%資本コスト比 +4.8 pt
推定の資本コスト7.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

住友重機械工業は、減速機・射出成形機・極低温冷凍機を持つメカトロニクスを中心に、建設機械と物流機器、環境装置、船舶用機器や原子力関連を手がける複合の機械メーカーだ。

筆者の結論は、10年の確率で見ればやや割安だが、安全域は厚くない、というものだ。価値の多くは、楽観に近い筋書きが占める。

優良な部分ははっきりある。MRI向けの極低温冷凍機は世界シェアが約9割、射出成形機は世界トップ級だ。重荷も大きい。建設機械は価格競争が厳しく、買収した変減速機の採算は振るわない。2025年12月期のROEは4.5%で、過去10年も1〜10%の間を上下してきた。

2026年1月に就任した財務出身の新社長は、営業利益の目標を1,000億円から800億円に下げ、事業の再編に踏み込むと表明した。筆者は、目標を正直に下げた点を評価している。

中立では、自動化と半導体の需要が効いて、10年後のROEは9%台に届く。それでも時価総額は今の1.6倍にとどまる。今のPERは22倍、PBRは1倍だ。特需株ほど先取りは強くないが、再建がうまく進んでも余裕は薄い。変減速機のような投資の失敗を、くり返さない保証もない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、住友重機械工業は「一部に堀はあるが全体として平凡」という評価になる。極低温冷凍機のMRI向け世界シェア9割、射出成形機の世界トップ級という事実は、他社が簡単に追いつけない技術の堀である。問題は、この堀が稼ぐ利益を、建設機械の価格競争や変減速機買収の失敗が打ち消している点だ。オーナー利益の観点では、成長投資に資本を割く割にROEが資本コストを上回る年がほとんどなく、過去の資本配分には疑問が残る。

経営が財務出身の新社長に替わり、営業利益目標を正直に下げたうえで事業再編に踏み込む姿勢は、バリュー投資家として評価できる規律の始まりだと筆者は見る。最後の安全域の判断では、今のPER22倍・PBR1.0倍という値段はすでに相応に抑えられており、三菱重工やIHIのような特需株よりはるかに安全域が残る。再編が計画どおり進むかどうかが、この安全域が実現するかの分かれ目になる。

何で稼ぐ会社か

住友重機械工業は2025年度から事業区分を4つに組み替えた。メカトロニクスは精密制御機器(サイクロ減速機など産業用ロボットや工作機械の関節部品)、射出成形機、極低温冷凍機・クライオポンプを束ねる。射出成形機は国内でファナックと首位を争う規模を持ち、極低温冷凍機はMRI向けで世界シェア約9割という数字を持つ。半導体製造装置向けの高真空クライオポンプも海外拠点を広げて実績を積んでいる。

ロジスティックス&コンストラクションは油圧ショベルなど建設機械(住友建機)とクレーン・物流自動化機器を合わせた事業で、国内の油圧ショベル市場はコマツ・日立建機・キャタピラー・コベルコ建機・住友建機の上位5社で約9割を占める寡占だが、世界ランキングでは住友建機は上位25社の23位級という中堅の位置づけにとどまる。インダストリアル・マシナリーは環境装置(ごみ焼却発電など)や鋳鍛造品を含む産業機械で、公共投資や設備更新に連動する受注型の事業である。エナジー&ライフラインは船舶用機器・原子力関連・プロセス機器を担う。

顧客は産業用ロボットメーカー・工作機械メーカー(メカトロニクス)、建設会社・リース会社(ロジスティックス&コンストラクション)、自治体・インフラ事業者(インダストリアル・マシナリー)、造船会社・電力会社(エナジー&ライフライン)に分かれ、循環の重なりが異なる事業を組み合わせた構成になっている。

優良さと弱いところ

住友重機械工業の優良さは一枚岩ではない。メカトロニクスの極低温冷凍機・クライオポンプは半導体製造装置やMRIという専門性の高い市場で高いシェアを持ち、部品・保守によるストック収益が見込める。射出成形機も世界トップ級の性能を持つ。しかし、これらの強みは全社のROEにはまだ十分に反映されていない。2025年12月期のROEは4.5%、過去10年も1〜10%の範囲で上下するだけで、資本コスト7.5%を上回った年はほとんどない。

弱点は建設機械(ロジスティックス&コンストラクション)の価格決定力の弱さと、過去に実施した変減速機の海外買収が期待した収益性を出せず、固定費の重荷になっている点である。2026年1月に就任した財務出身の新社長は、この弱点を正面から認め、営業利益目標を1,000億円から800億円へ下方修正し、2026年度内に痛みを伴う事業再編に着手する方針を示した。財務面は健全で、純有利子負債は時価総額の2割強、金融費用カバーは13.7倍、過去赤字の期はない。英国の長期バリュー投資家シルチェスターが13%台を保有しており、資本効率への圧力は今後も続くと見てよい。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

業種ノートの「重工業・造船・環境プラント・物流自動化」領域では、住友重機械工業はダイフクと並んで高シェア・ストック収益比率の高い会社に位置づけられる。ただし三菱重工やIHIが防衛費拡大とデータセンター向けガスタービン特需という強い追い風を受けているのに対し、住友重機械工業には同等の特需はなく、建設機械は中国経済の鈍化、メカトロニクスの減速機・射出成形機は中国メーカーの台頭という逆風のほうが目立つ。

メカトロニクスについては、世界的な製造業の自動化・省人化投資とAI半導体の計算基盤投資という業種横断の追い風が長く続くとみてよく、パワー半導体向けレーザーアニール装置のような新領域も2028年以降に立ち上がる見通しである。ロジスティックス&コンストラクションのうち物流自動化は、EC拡大と人手不足を背景に業種ノートが置く年率5〜8%の拡大が当てはまるが、建設機械は中国の住宅不振が長引けば悲観側に寄る。環境装置・鋳鍛造品は公共投資という下支えがある一方、新規受注の単価競争も続く。船舶用機器・原子力関連は造船需給の引き締まりと原子力の再稼働機運という緩やかな追い風を受けるが、絶対額として全社を動かすほどの規模ではない。

循環の現在地は、特需的な急騰局面にはなく、建機・射出成形機の調整と、メカトロニクスの新領域の立ち上がりが綱引きする「地味な移行期」というのが実情である。

資本政策と M&A

株主還元は配当を軸に、会社計画では前期から2割弱の増配を示している。配当性向は実績で48.6%程度であり、急激な増配よりも内部留保と設備投資を優先する方針が続く。過去のM&Aでは変減速機事業の海外買収が期待した収益性を出せず、固定費の重荷として今も残っている。

今後の資本政策は、2026年1月就任の財務出身の新社長のもとで、不採算領域の整理・再編が軸になる見通しで、当面は大型M&Aより既存事業の選別が優先されると考えられる。英国の長期バリュー投資家シルチェスター・インターナショナル・インベスターズが13%台の株式を保有しており、資本効率の改善や株主還元の強化を求める圧力として働き続けるとみられる。TOB・買収の対象になる可能性も、PBR1倍前後という評価と大株主の構成を踏まえると、ゼロではない。

点検済み(2026-10-19):起点が変減速機の赤字による谷であること、中立の営業利益率 7.4% が過去の幅(5〜9%)の内で、売上は過去 10 年の伸びに物価を足した範囲であることを確かめた。穴なし。

点検済み(費用点検):中立の純利益÷営業利益 0.64 は過去 5 期の中央値 0.44 より高いが、中央値は変減速機の減損の特別損失の年(2022/12・2024/12)で下がったもの。減損のない年は 0.60〜0.67 で、再編で止まる前提。減損が続く姿はやや悲観・悲観に置いた。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

メカトロニクスの極低温冷凍機はMRI向けで世界シェア約9割を握り、半導体製造装置向けクライオポンプも海外拠点を広げて実績を積んでいる。射出成形機も世界トップ級の性能を持ち、中国メーカーの台頭に対しては生産ライン方式への切替えで人員1割減・組立時間4割短縮という効率化をすでに進めている。パワー半導体向けレーザーアニール装置のような新領域は立ち上がりが2028年以降にずれ込んだが、世界的な自動化投資とAI半導体の計算基盤投資という業種横断の追い風は長く続くとみてよく、立ち上がれば利益率の押し上げ役になる。

ロジスティックス&コンストラクションのうち物流自動化はEC拡大と人手不足を背景に構造的な追い風を受け、建設機械の中国依存度引き下げも進んでいる。船舶用機器・原子力関連も造船需給の引き締まりと原子力再稼働機運で緩やかに伸びる。財務は健全で純有利子負債は時価総額の2割強、金融費用カバーは13.7倍と手厚く、過去に赤字の期はない。2026年1月就任の新社長は営業利益目標を正直に800億円へ下げ、2026年度内の事業再編に踏み込む方針を示しており、変減速機のような不採算領域の整理が進めば、ROEは資本コストを上回る水準まで回復する余地がある。

慎重な見方

住友重機械工業のROEは2025年12月期で4.5%、過去10年も1〜10%の範囲を出ず、資本コスト7.5%を上回った年はほとんどない。極低温冷凍機や射出成形機という強みは本物だが、全社売上の4分の1程度にとどまるメカトロニクスだけでは、建設機械(ロジスティックス&コンストラクション)の価格競争という重荷を覆い隠せない。油圧ショベルの世界ランキングで住友建機は上位25社の23位級という中堅にとどまり、中国メーカーの価格攻勢に対して規模の優位を持たない。変減速機の海外買収は期待した収益性を出せず、固定費として今も利益を圧迫している。

新社長が営業利益目標を1,000億円から800億円へ下げたことは、裏返せば既存の計画がもともと過大だったことの証明でもあり、2026年度内の事業再編が計画どおり進む保証はない。パワー半導体向けレーザーアニール装置のような新領域も立ち上がりが2028年以降にずれ込み、成長の上積みを当てにするには時期が早い。大株主シルチェスターの保有が長期化し新たな動きが乏しいことも、資本効率改善への外からの圧力が弱まっている兆候と読める。

どちらに重みを置いたか

強みと弱みが相殺し合う会社という評価では慎重な見方のほうが実態に近い。極低温冷凍機・射出成形機の堀は本物だが、売上の過半を占める建設機械・環境装置・船舶用機器は価格決定力が弱く、変減速機買収の失敗という固有の傷も残る。本質価値の計算では、資本コスト 7.5% を ROE が上回るのは 10 年後の中立で、確率を重ねた 10 年の価値は今の時価総額を 2 割ほど上回る。ただしその多くは ROE が 13〜19% へ上がる楽観側の筋書きで、再編の成功が前提になる。確率は中立を軸に、新社長の再編が実を結ぶかどうかを見極める期間として、やや悲観側も厚めに置いた。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 14,418 円1.71 兆円(+ 配当配当と自社株買いの合計 2,827 円3,355 億円)。 今の値に割り戻すと 8,965 円1.06 兆円、今との差 +65.7%、 期待の年率 +12.3%(資本コスト 7.5%)→ 割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 12% 40,501 円4.81 兆円 6,330 円7,513 億円 +765.8% +24.1% 5,620 円6,670 億円
やや楽観 23% 21,239 円2.52 兆円 3,838 円4,555 億円 +363.6% +16.6% 5,768 円6,846 億円
中立 32% 11,776 円1.40 兆円 2,610 円3,098 億円 +166.0% +10.3% 4,604 円5,464 億円
やや悲観 22% 2,809 円3,335 億円 1,251 円1,485 億円 −24.9% −2.8% 893 円1,060 億円
悲観 11% 2,607 円3,095 億円 674 円800 億円 −39.3% −4.9% 361 円428 億円
加重平均100% 14,418 円1.71 兆円2,827 円3,355 億円 +218.8% +12.3% 17,245 円2.05 兆円

今の株価時価総額 5,409 円6,420 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.5% を下回るほど割高。

楽観 12% メカトロニクス中心の高収益企業として定着 利益 2,423 億円 · PER 19.8 倍 · 株価時価総額 40,501 円4.81 兆円

メカトロニクスはパワー半導体向けレーザーアニール装置が2028年以降に本格的に立ち上がり、極低温冷凍機・クライオポンプも半導体・AIデータセンター投資の拡大で出荷を伸ばす。建設機械は新興国の都市化と自動化機能の単価上昇で収益性が改善し、物流自動化も人手不足を背景に高いシェアを保つ。変減速機事業は事業売却・再編を経て身軽になり、固定費の重荷が解消する。船舶用機器・原子力関連も脱炭素投資と原子力再稼働の長期トレンドに乗り、10年後にはメカトロニクスを中心とした高収益企業として評価が定着する、同社にとって最も理想的な10年になる。

  • メカトロニクス:数量 360(減速機・射出成形機・極低温機器などの年間出荷台数(万台、推定))× 価格 22(1台あたりの平均単価(万円))→ 売上 7,805 億円・営業利益 1,717 億円。事業利益率22%
  • ロジスティックス&コンストラクション:数量 476(建設機械・物流自動化機器の年間出荷台数(万台、推定))× 価格 23(1台あたりの平均単価(万円))→ 売上 10,724 億円・営業利益 1,180 億円。事業利益率11%
  • インダストリアル・マシナリー:数量 242(環境装置・鋳鍛造品等の年間引渡し件数(件、推定))× 価格 23(1件あたりの平均売上(億円))→ 売上 5,542 億円・営業利益 443 億円。事業利益率8%
  • エナジー&ライフライン:数量 109(船舶用機器・原子力関連・プロセス機器の年間引渡し件数(件、推定))× 価格 43(1件あたりの平均売上(億円))→ 売上 4,662 億円・営業利益 373 億円。事業利益率8%

倍率:事業の純利益 2,423 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 18.7% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 13.1%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 19.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 19.8 倍。全体の PER 19.84 倍、時価総額 48,072 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:新領域の本格的な立ち上がり、建設機械の収益性改善、変減速機事業の再編完了が10年にわたり続く必要があり、連続した上振れが必要なため確度は高くない。

やや楽観 23% 新領域が利益の柱の一つに育つ 利益 1,443 億円 · PER 17.5 倍 · 株価時価総額 21,239 円2.52 兆円

メカトロニクスの新領域が緩やかに立ち上がり、極低温機器・射出成形機の技術の堀が利益率を押し上げる。建設機械は中国依存の引き下げが一定の成果を上げ、物流自動化・船舶用機器も公共投資・造船需給に支えられて伸びる。変減速機事業の再編は完了し、固定費の重荷は和らぐ。新社長が着手した事業再編は軌道に乗り、ROEは資本コストをやや上回る水準まで改善するが、三菱重工やIHIのような特需に比べると地味な回復にとどまる10年になる。大株主シルチェスターも資本効率の改善を評価し、還元方針の見直し圧力は和らいでいく。

  • メカトロニクス:数量 306(減速機・射出成形機・極低温機器などの年間出荷台数(万台、推定))× 価格 21(1台あたりの平均単価(万円))→ 売上 6,401 億円・営業利益 1,088 億円。事業利益率17%
  • ロジスティックス&コンストラクション:数量 406(建設機械・物流自動化機器の年間出荷台数(万台、推定))× 価格 22(1台あたりの平均単価(万円))→ 売上 8,791 億円・営業利益 703 億円。事業利益率8%
  • インダストリアル・マシナリー:数量 206(環境装置・鋳鍛造品等の年間引渡し件数(件、推定))× 価格 22(1件あたりの平均売上(億円))→ 売上 4,547 億円・営業利益 296 億円。事業利益率6.5%
  • エナジー&ライフライン:数量 92.7(船舶用機器・原子力関連・プロセス機器の年間引渡し件数(件、推定))× 価格 41(1件あたりの平均売上(億円))→ 売上 3,824 億円・営業利益 229 億円。事業利益率6%

倍率:事業の純利益 1,443 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 13.1% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 10.3%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 17.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 17.5 倍。全体の PER 17.47 倍、時価総額 25,209 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:新社長の事業再編が軌道に乗り、メカトロニクスの新領域が緩やかに育つ想定。業種ノートの楽観(年率6〜8%)よりやや穏やかな上位レンジとした。

中立 32% 中立:地味な再建の完成 利益 930 億円 · PER 15.0 倍 · 株価時価総額 11,776 円1.40 兆円

メカトロニクスの新領域(レーザーアニール装置など)は一定の規模に育つが、支配的な地位には届かない。建設機械は中国依存の引き下げと新興国需要の取り込みでようやく価格競争が和らぎ、物流自動化・環境装置・船舶用機器も緩やかに伸びる。変減速機事業の再編はおおむね完了し、固定費の重荷は軽くなるが、全社としての差別化は限定的なまま残る。10年かけてROEはようやく資本コスト7.5%に届く水準まで改善し、評価も今の値段を 6 割ほど上回る水準に落ち着く、「地味な再建の完成」という10年になる。極低温冷凍機・射出成形機という元からの強みは保たれるが、会社全体を押し上げるほどの規模には育たない。

  • メカトロニクス:数量 266(減速機・射出成形機・極低温機器などの年間出荷台数(万台、推定))× 価格 20(1台あたりの平均単価(万円))→ 売上 5,352 億円・営業利益 749 億円。事業利益率14%
  • ロジスティックス&コンストラクション:数量 353(建設機械・物流自動化機器の年間出荷台数(万台、推定))× 価格 21(1台あたりの平均単価(万円))→ 売上 7,353 億円・営業利益 478 億円。事業利益率6.5%
  • インダストリアル・マシナリー:数量 179(環境装置・鋳鍛造品等の年間引渡し件数(件、推定))× 価格 21(1件あたりの平均売上(億円))→ 売上 3,801 億円・営業利益 209 億円。事業利益率5.5%
  • エナジー&ライフライン:数量 80.6(船舶用機器・原子力関連・プロセス機器の年間引渡し件数(件、推定))× 価格 40(1件あたりの平均売上(億円))→ 売上 3,198 億円・営業利益 160 億円。事業利益率5%

倍率:事業の純利益 930 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 9.4% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.4%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 15.0 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 15.0 倍。全体の PER 15.03 倍、時価総額 13,978 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:新社長が始めた事業再編が10年かけておおむね完了し、メカトロニクスの新領域も相応の規模に育つという、中心に置く筋書き。

やや悲観 22% 新領域の立ち上がりが遅れる 利益 351 億円 · PER 9.5 倍 · 株価時価総額 2,809 円3,335 億円

メカトロニクスの新領域の立ち上がりが遅れ、中国メーカーの台頭で射出成形機・減速機の価格競争が強まる。建設機械は中国経済の長期停滞で出荷が伸びず、物流自動化も投資の鈍化で成長が鈍る。変減速機事業の再編は完了するが収益性改善は小幅にとどまる。環境装置・船舶用機器も公共投資の縮小で伸び悩み、全社のROEは資本コストを下回る水準で足踏みが続く、新社長の再編が道半ばで終わる10年になる。大株主シルチェスターの保有も長期化したまま、追加の資本政策圧力が業績の重さを変えるには至らない。極低温冷凍機・射出成形機の技術の堀だけは保たれるものの、会社全体の評価を押し上げる力にはならない10年になる。

  • メカトロニクス:数量 226(減速機・射出成形機・極低温機器などの年間出荷台数(万台、推定))× 価格 19(1台あたりの平均単価(万円))→ 売上 4,275 億円・営業利益 385 億円。事業利益率9%
  • ロジスティックス&コンストラクション:数量 300(建設機械・物流自動化機器の年間出荷台数(万台、推定))× 価格 20(1台あたりの平均単価(万円))→ 売上 5,874 億円・営業利益 206 億円。事業利益率3.5%
  • インダストリアル・マシナリー:数量 152(環境装置・鋳鍛造品等の年間引渡し件数(件、推定))× 価格 20(1件あたりの平均売上(億円))→ 売上 3,038 億円・営業利益 106 億円。事業利益率3.5%
  • エナジー&ライフライン:数量 68.5(船舶用機器・原子力関連・プロセス機器の年間引渡し件数(件、推定))× 価格 37(1件あたりの平均売上(億円))→ 売上 2,555 億円・営業利益 64 億円。事業利益率2.5%

倍率:事業の ROE 4.1% は k 7.5% 以下なので、PER の上限は 1÷k の 12.5 倍。新領域の立ち上がりが遅れ、4 事業の利益率がそろって落ちる筋書きで、中立(11.5 倍)より低くなければつじつまが合わない。価値は稼ぐ力(純利益 351 億円÷k)で測り、成長の上乗せは付けず、上限の 7.6 割の 9.5 倍に置いた。悲観の床(3,096 億円)を下回らない。

確率:メカトロニクスの新領域の立ち上がりが構造的に遅れ、建設機械の中国依存も残る想定。業種ノートの悲観(年率1〜2%)に近いレンジ。

悲観 11% 構造的に優位性を失う 利益 −310 億円 · PBR 0.5 倍 · 株価時価総額 2,607 円3,095 億円

建設機械は中国・新興国メーカーの価格攻勢でシェアを失い続け、メカトロニクスの新領域も技術の陳腐化や他社の追い上げで立ち上がらない。変減速機事業は追加の売却・減損を繰り返し、船舶用機器・環境装置も大型案件でのコスト超過が重なる。新社長が始めた事業再編は実を結ばず、10年後には構造的に優位性を失った会社として評価される。配当は政策保有株・不採算事業の売却を充てながら最低限を維持するが、かつての「隠れた堀」への評価も剥がれ落ちる10年になる。極低温冷凍機・射出成形機すら競合の追い上げで優位性が薄れ、会社全体として平凡な機械メーカーに沈む。

  • メカトロニクス:数量 173(減速機・射出成形機・極低温機器などの年間出荷台数(万台、推定))× 価格 16(1台あたりの平均単価(万円))→ 売上 2,853 億円・営業利益 86 億円。事業利益率3%
  • ロジスティックス&コンストラクション:数量 229(建設機械・物流自動化機器の年間出荷台数(万台、推定))× 価格 17(1台あたりの平均単価(万円))→ 売上 3,919 億円・営業利益 −78 億円。事業利益率-2%
  • インダストリアル・マシナリー:数量 117(環境装置・鋳鍛造品等の年間引渡し件数(件、推定))× 価格 17(1件あたりの平均売上(億円))→ 売上 2,026 億円・営業利益 −20 億円。事業利益率-1%
  • エナジー&ライフライン:数量 52.4(船舶用機器・原子力関連・プロセス機器の年間引渡し件数(件、推定))× 価格 33(1件あたりの平均売上(億円))→ 売上 1,704 億円・営業利益 −34 億円。事業利益率-2%

倍率:赤字のため稼ぐ力では測れず、売れる資産の床で置く。事業用資産(今の自己資本 6,817 億円に純負債 1,451 億円を足した 8,268 億円)が簿価の 55% で売れると仮定し、純負債を返すと 4,548−1,451=3,096 億円で、今の自己資本の 0.45 倍にあたる。のれん・繰延税金資産・仕掛品の目減りを織り込んだ仮定で、市場の値付けは根拠にしていない。

確率:建設機械のシェア流出、メカトロニクスの新領域不発、変減速機事業の追加失敗という複合シナリオ。重工業系コングロマリットが10年で優位性を失う例は過去にもあり無視できない確率を置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

メカトロニクス

精密制御機器(サイクロ減速機など産業用ロボット・工作機械向け)、射出成形機、極低温冷凍機・クライオポンプを束ねる事業。

数量減速機・射出成形機・極低温機器などの年間出荷台数(万台、推定)価格1台あたりの平均単価(万円)売上営業利益
今 2025/12 180 15 2,712 271
10 年後 中立 266 20 5,352 749

取り方:会社開示のメカトロニクス売上2,712億円を、産業用ロボット・工作機械向け減速機、射出成形機、半導体・MRI向け極低温機器の年間出荷量合計約180万台(推定)で割り、1台あたり平均単価を逆算。事業利益率は過去の実績の幅から10%前後と置いた。

ロジスティックス&コンストラクション

油圧ショベルなど建設機械(住友建機)、クレーン・物流自動化機器の事業。

数量建設機械・物流自動化機器の年間出荷台数(万台、推定)価格1台あたりの平均単価(万円)売上営業利益
今 2025/12 250 16 3,889 194
10 年後 中立 353 21 7,353 478

取り方:会社開示のロジスティックス&コンストラクション売上3,889億円を、油圧ショベル・クレーン・物流自動化機器の年間出荷量合計約250万台(推定、小型機を含む)で割って単価を逆算。中国向け比率の低下と価格競争を踏まえ事業利益率は5%前後と置いた。

インダストリアル・マシナリー

ごみ焼却発電などの環境装置、鋳鍛造品を含む産業機械事業。

数量環境装置・鋳鍛造品等の年間引渡し件数(件、推定)価格1件あたりの平均売上(億円)売上営業利益
今 2025/12 140 16 2,226 89
10 年後 中立 179 21 3,801 209

取り方:会社開示のインダストリアル・マシナリー売上2,226億円を、環境装置・鋳鍛造品等の年間引渡し約140件(推定)で割って1件あたり平均売上を逆算。公共投資案件の単価競争を踏まえ事業利益率は4%前後と置いた。

エナジー&ライフライン

船舶用機器、原子力関連機器、プロセス機器の事業。

数量船舶用機器・原子力関連・プロセス機器の年間引渡し件数(件、推定)価格1件あたりの平均売上(億円)売上営業利益
今 2025/12 60.0 30 1,776 53
10 年後 中立 80.6 40 3,198 160

取り方:会社開示のエナジー&ライフライン売上1,776億円を、船舶用機器・原子力関連・プロセス機器の年間引渡し約60件(推定)で割って1件あたり平均売上を逆算。プロジェクト型事業の採算の薄さを踏まえ事業利益率は3%前後と置いた。

リスクと懸念

建設機械の中国・価格競争リスク

住友建機は国内油圧ショベル市場で上位5社の一角だが、世界ランキングでは上位25社の23位級という中堅にとどまる。中国メーカーの価格攻勢と中国市場自体の需要縮小が重なれば、ロジスティックス&コンストラクションの収益性はさらに悪化する可能性がある。

変減速機買収の固定費・減損リスク

過去に実施した変減速機事業の海外買収は期待した収益性を出せておらず、固定費として利益を圧迫している。構造改革が進まなければ追加の減損やのれんの処理が必要になる可能性があり、全社の利益のブレ要因として残る。

新社長の事業再編の実行リスク

2026年1月に就任した財務出身の新社長は営業利益目標を1,000億円から800億円へ下げ、2026年度内に事業再編へ着手する方針を示したが、実際にどの事業をどう整理するかはまだ具体化していない。再編が計画どおり進まなければ、収益性の改善が絵に描いた餅になる懸念がある。

半導体新領域の立ち上がり遅延リスク

パワー半導体向けレーザーアニール装置などメカトロニクスの新領域は、当初の想定より立ち上がりが2028年以降にずれ込んでいる。半導体投資のサイクルが再び弱まれば、新領域が利益の柱に育つ前に投資回収のタイミングを逃す可能性がある。

大株主の保有変化・資本政策リスク

英国の長期バリュー投資家シルチェスター・インターナショナル・インベスターズが13%台を保有しており、資本効率や株主還元への圧力として働いてきた。保有方針が大きく変わった場合、株式の需給や経営への圧力の強さが変化する可能性がある。

大型案件のコスト超過・工程遅延リスク

環境装置や船舶用機器、原子力関連は長期の受注案件型事業であり、鋼材・人件費の上昇や工程遅延が重なれば、契約時の採算を割り込む大型損失が発生するリスクがある。業種内の三菱重工やIHIにも大型案件での損失計上の前例があり、住友重機械工業も無縁ではない。

今後の分かれ目

新社長の事業再編の具体的な対象事業・規模が発表されたら
再編が変減速機事業など不採算領域に明確に踏み込むなら中立〜やや楽観側の確率を上げてよい。踏み込みが小粒なら悲観側を厚くする。
中国の建設機械・住宅市場が底を打つ兆しが複数月続いたら
ロジスティックス&コンストラクションの前提を上方修正してよい。中国売上比率と価格動向を四半期ごとに確認する。
パワー半導体向けレーザーアニール装置などの新領域で大型受注が決まったら
メカトロニクスの長期の成長前提を上方修正してよい。受注の規模と採算を個別に確認する。
変減速機事業の売却・撤退が決まったら
固定費の重荷が外れる分、短期的な一時損失はあっても中長期の筋書きは上方修正してよい。
大株主シルチェスターが保有比率を大きく変更したら
資本政策への圧力の強さが変わるとみて、還元方針の前提を見直す。
環境装置・船舶用機器で大型のコスト超過・工程遅延が新たに報じられたら
悲観側の確率を上げ、該当事業の採算前提を個別に見直す。

見ておくもの

  • 営業利益目標800億円(中期経営計画2026)の達成状況
  • 新社長による事業再編の発表内容と対象事業
  • 建設機械(住友建機)の中国売上比率と価格動向
  • メカトロニクスの新領域(レーザーアニール装置等)の受注状況
  • 大株主シルチェスター・インターナショナル・インベスターズの保有比率の変化

倍率と資本コストの決め方

メカトロニクス・ロジスティックス&コンストラクション・インダストリアル・マシナリー・エナジー&ライフラインの4セグメントで数量×価格を積み、利益ベースの正当化PER=(1−g÷RONIC)÷(k−g)(k 7.5%、g 4%、残る割合 1/2)の上限の 8〜8.5 割に楽観〜中立を置いた。やや悲観は ROE が k を下回るので稼ぐ力(純利益÷k)そのもの、悲観は赤字なので売れる資産の仮定の床で置き、過去や今の PER・PBR は根拠にしていない。今のPER22倍・PBR1.0倍には寄せていない。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 14.9→19.84 倍・やや楽観 PER 12.4→17.47 倍・中立 PER 11.5→15.03 倍)。

資本コスト 7.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。k=基本 7.5%+quality +0.5%=8.0%。内訳と理由は quality_why。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 8.00% → 7.50%。

同じ業種(機械)の AI 分析

割安 ゼネラルパッカー6267 袋詰めの自動包装機で国内の上位にいる堅実な中堅。現金を抱えたまま安く放置され、今の値段には余裕がある 本質価値との差 +94.1% · 10 年 割安(年 +13.5%) 割安 タクミナ6322 小型定量ポンプの国内トップ。財務が堅く利益率も安定し、足元の落ち込みを織り込めば割安と見る 本質価値との差 +85.9% · 10 年 割安(年 +13.0%) 割安 横田製作所6248 空気混じりの水を吸う自吸ポンプで稼ぐ小さな専業メーカー。純現金が時価総額の6割あり、事業の値段はかなり安い 本質価値との差 +85.6% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 西部技研6223 工場の除湿とVOC処理で世界上位。電池投資の波を割り引いても、純現金を抱えた今の値段は10年の価値を大きく下回る割安 本質価値との差 +84.4% · 10 年 割安(年 +13.4%) 割安 ガリレイホールディングス6420 国内の冷やす設備で首位級。厚い現金と保守の積み上げで下値が浅く、中立でも今の値段を大きく上回る 本質価値との差 +77.5% · 10 年 割安(年 +12.2%) 割安 日進工具6157 小径エンドミルの専業。純現金が時価総額の半分あり、事業の稼ぐ力も高い。結論は やや割安 本質価値との差 +68.2% · 10 年 割安(年 +11.8%) 割安 三菱化工機6331 水素と環境の設備で過去最高益。利益率は歴史的な高さだが、利益を平らにならしても今の時価総額を上回り、割安と見る 本質価値との差 +66.9% · 10 年 割安(年 +12.8%) 割安 エスティック6161 自動車ラインのネジ締付で営業利益率2割を15年守る小さな専業。無借金で現金も厚く、10年の価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +66.5% · 10 年 割安(年 +12.5%) 割安 オーケーエム6229 船の排ガス用バルブで世界の4割を握る小さな専門家。造船の波は読みにくいが、今の値段はやや安い 本質価値との差 +57.6% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 竹内製作所6432 ミニショベルの草分けが北米のローダーで稼ぎ、財務も堅い。ただ関税と建設循環の重さが残り、10 年では今の値段はおおむね妥当 本質価値との差 +57.6% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 フリージア・マクロス6343 住宅の断熱工事と関連会社の持分で利益は厚いが、親会社の支配で株主にほぼ戻らない。今の値段はおおむね妥当 本質価値との差 +56.8% · 10 年 割安(年 +12.6%) 割安 だいわ6459 保守の前受金がふくらませた厚い現金と、国内で伸びない冷蔵庫事業。事業の稼ぎは堅く、現金の戻り方を半分に見ても、10 年の価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +55.6% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 レオン自動機6272 包あん機の世界的なニッチ首位。米国の新工場という賭けを織り込んでも、今の値段は安いと見る 本質価値との差 +54.7% · 10 年 割安(年 +11.0%) 割安 ヨシタケ6488 蒸気を制御する弁の老舗で、純現金が時価総額の3割。10年では利益が積み上がり、今の値段は割安の側 本質価値との差 +52.6% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 クボタ6326 北米農機の不振を建機と水インフラの底堅さが補う構図。中立の 10 年後は今の時価総額を大きく上回るが、薄れる ROE と農機の谷を入れると今の値段はやや割安 本質価値との差 +51.8% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 サンセイ6307 ビルの窓拭きゴンドラと舞台装置、下関の船舶修理の二本柱。過去最高益は高額修理の一時的な山で、ならした稼ぎで見ればほぼ適正 本質価値との差 +51.8% · 10 年 割安(年 +11.2%) 割安 AIRMAN6364 国内ではほぼ独占の可搬式コンプレッサ屋。北米での拡大と電動化の波を天秤にかけると、中立の筋書きで今の値段をやや上回る 本質価値との差 +49.4% · 10 年 割安(年 +10.8%) 割安 兼松エンジニアリング6402 下水や工場の汚泥を吸う特装車で国内首位。地味だが稼ぐ力は確かで、10年で見てやや割安 本質価値との差 +48.8% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 木村工機6231 工場や店舗向け空調の専業で、利益率は過去最高圏。事業の質は高いが、10 年の価値は今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +48.2% · 10 年 割安(年 +10.8%) 割安 三井海洋開発6269 FPSO 世界 3 強の一角。受注は過去最高で、中立の 10 年後は時価総額が今の 1.6 倍ほどに育つ。ただ工事の失敗歴が重く、安全域は見かけほど厚くない 本質価値との差 +46.1% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 アマノ6436 勤怠と駐車場の保守収益に厚い現金。利益の大半を返す会社で、10 年の筋書きの加重では今の値段をやや上回る 本質価値との差 +45.6% · 10 年 割安(年 +9.6%) 割安 日本ギア工業6356 原発の弁を動かす装置でほぼ独占に近い小さな会社。稼ぐ力は強いが、ため込んだ資金は戻りにくく、今の値段は妥当からやや高め 本質価値との差 +41.2% · 10 年 割安(年 +10.8%) 割安 TEIKOKU(旧・帝国電機製作所)6333 世界首位級の無漏洩ポンプ専業。稼ぐ力に比べ値段は軽く、確率の加重では今を 1 割強上回る。ただし利益率の高さが前提 本質価値との差 +41.1% · 10 年 割安(年 +9.8%) 割安 東京機械製作所6335 新聞輪転機の国内大手。現金は時価総額の倍近いが、本業の市場は縮み、現金は株主に戻ってこなかった 本質価値との差 +40.1% · 10 年 割安(年 +11.4%) 割安 電業社機械製作所6365 水インフラの更新需要に支えられ、純現金も厚い。今の値段は低すぎる 本質価値との差 +39.2% · 10 年 割安(年 +9.9%) 割安 日精エー・エス・ビー機械6284 ペットボトル型容器の成形機で世界首位格。金型と部品が稼ぎの土台で純現金も厚いが、利益は山の高さにあり、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +37.9% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 カナデビア7004 ごみ焼却発電で世界首位級の堅い本業を持つが、大型案件の損失癖が重い。10 年の価値は今を 1 割弱上回る程度で、安全域は薄い 本質価値との差 +35.8% · 10 年 割安(年 +10.2%) 割安 新東工業6339 鋳造・ブラスト設備の老舗。減損で重荷は消えたが、ROEは資本コスト未満。今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +35.1% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 鈴茂器工6405 寿司ロボットの王者。今の利益は谷で、稼ぐ力の回復を織り込めば割安に傾く 本質価値との差 +34.9% · 10 年 割安(年 +9.8%) 割安 新晃工業6458 ビル空調の国内首位級で、DC 向けの伸びと保守の厚みを入れても、今の値段はほぼ妥当。確率の加重では今を 1 割ほど上回る水準 本質価値との差 +33.9% · 10 年 割安(年 +9.0%) 割安 サンデン6444 ハイセンス傘下で電動化に賭ける再建途上の会社。借金の重さを思えば、値段は見合いに近い 本質価値との差 +33.7% · 10 年 割安(年 +12.8%) 割安 アイダエンジニアリング6118 プレス機で国内首位。稼ぐ力は弱いが純現金が時価総額の半分。還元が実行されれば今の値段はやや割安 本質価値との差 +33.6% · 10 年 割安(年 +9.5%) 割安 三浦工業6005 国内首位の保守網と純現金は堅い。米国買収の立て直しと蒸気の電化が分かれ目で、値段は適正圏とみる 本質価値との差 +33.5% · 10 年 割安(年 +9.2%) 割安 アネスト岩田6381 小型圧縮機と塗装機器は堅実だが稼ぐ力は並み、厚い現金を足して今の値段は適正圏。成長の鍵は買収の出来 本質価値との差 +32.1% · 10 年 割安(年 +8.4%) 割安 トーヨーカネツ6369 物流の保守とタンクの法定点検が土台。10年先の価値は今の時価総額を15%ほど上回りやや割安だが、余裕は大きくない 本質価値との差 +32.1% · 10 年 割安(年 +9.5%) 割安 日立建機6305 鉱山機械と部品・サービスの伸びは本物。ただ市場の伸びを小松と同じ物差しで測ると、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +31.1% · 10 年 割安(年 +9.8%) 割安 小田原エンジニアリング6149 電動車のモーター用巻線機で世界2位。ただし2025年の利益は山で、時価総額の7割は現金だ 本質価値との差 +31.0% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 木村化工機6378 原子力関連が利益の半分を稼ぐ受注型の会社で、純現金は厚いが受注残が減り始めており、確率の加重では今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +30.6% · 10 年 割安(年 +9.3%) 割安 YUSHIN6482 取出ロボットの世界首位級で純現金も厚いが、直近の利益が急落し、10年の稼ぐ力は戻りが不確かで、確率の加重では今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +30.3% · 10 年 割安(年 +9.1%) やや割安 ホシザキ6465 国内製氷機6割・冷蔵庫5割の厨房機器首位。海外M&Aで伸び、中立の 10 年後の時価総額は今の約 1.3 倍、確率の加重では今をわずかに下回る、ほぼ適正な値段 本質価値との差 +29.8% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 岡本工作機械製作所6125 研削盤の老舗は、利益の大半を半導体関連装置で稼ぐ。中計の目標は遠く、10年後の利益を平準化して見る 本質価値との差 +28.3% · 10 年 やや割安(年 +10.0%) やや割安 タダノ6395 クレーンで世界3位級の堅い事業だが、買収で重くなった資本が稼ぎに追いつかず、10年を通すと今の時価総額とほぼ釣り合う 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 野村マイクロ・サイエンス6254 半導体工場の水を作る専業。AI投資の追い風は本物だが、工事の山谷と運転資本の重さを織り込むと、今の時価総額は中立の筋書きを先取りしている 本質価値との差 +25.4% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 アイチコーポレーション6345 国内の高所作業車で 6 割を握る安定した稼ぎ手。純現金を足しても 10 年先の本質価値は今の時価総額とほぼ同じで、適正圏 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 澁谷工業6340 飲料と薬の無菌充填で国内を押さえる無借金の機械メーカー。眠る現金と薄い利益率が重く、今の値段にはやや余裕がない 本質価値との差 +24.9% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 信和3447 仮設足場の首位級で物流機器も持つ。買収で借金は増えたが、利益の回復と溜まる利益を数えると、今の値段はやや割安 本質価値との差 +24.6% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 三精テクノロジーズ6357 舞台と昇降機の堅い稼ぎに遊戯機械の黒字の定着が乗るかで決まる、今はおおむね妥当な値段 本質価値との差 +22.9% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 ダイフク6383 半導体AI投資と物流自動化の二つの波に乗るが、中立の 10 年後は時価総額が今を 1 割ほど上回るだけで、両方が長く続く前提を強く取り込んだやや割高な値段 本質価値との差 +22.0% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 酉島製作所6363 海水淡水化ポンプの世界首位と保守の稼ぎは本物だが、利益率が上がりきらないまま買収が重なり、10 年後の期待は今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 やまびこ6250 北米のホームセンターで売るエンジン工具の専業。今の利益は追い風込みで、10 年の中立では今の値段とほぼ釣り合う適正水準 本質価値との差 +21.3% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 巴工業6309 化学品商社と遠心分離機の二本柱は堅いが、10 年後の中立でも時価総額は今の 1.5 倍どまりで、確率で重ねると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +20.3% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 丸山製作所6316 防除機の国内上位と、北米の洗車機ポンプで約8割を持つ地味な老舗。利益率は薄く、10年後の価値は今の値段と同じ水準 本質価値との差 +19.1% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ヤマダコーポレーション6392 空気で動くダイアフラムポンプで世界に売る中堅。海外比率 63% で稼ぎは強いが、利益率は山の近くにあり、今の値段は妥当な水準 本質価値との差 +18.6% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ジャノメ6445 北米に強い家庭用ミシンが稼ぎ頭。純現金は厚いが利益率の振れも大きく、今の値段は本質価値とほぼ釣り合う 本質価値との差 +18.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 タケダ機械6150 鉄骨の加工場の人手不足を機械で埋める会社。財務は堅いが市場は国内の建設に縛られ、資本は眠りがちだ 本質価値との差 +17.9% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 トリニティ工業6382 トヨタ系の塗装設備と加飾部品の会社。無借金で現金が厚く、利益の質も悪くないが、今の値段は価値とほぼ釣り合う 本質価値との差 +17.5% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 株式会社三共6417 パチンコ首位と厚い現金は本物だが、縮む市場の利益は先が読めない。確率の加重では今の値段を 1 割弱下回るが、おおむね適正 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 小池酸素工業6137 金属を切る機械が稼ぎ、ガスと溶接材料が支える。純現金は厚いが戻りにくく、価値は今の値段の前後 本質価値との差 +17.0% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 マックス6454 鉄筋結束機という強い一本足で稼ぐが、今の値段は成長の続きを深く織り込む。中立の筋書きでも価値は今の値段に届かず、総合はやや割高 本質価値との差 +16.8% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 エコム6225 浜松の工業炉の目利き。保守の積み上げと省エネの改造で稼ぎは底堅く、手元の現金も厚い 本質価値との差 +16.1% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 ミクロン精密6159 心なし研削盤の専業。時価総額は手元の現金より小さいが、現金が低利で眠るため、10 年で見ればやや割高 本質価値との差 +16.1% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 ダイキン工業6367 空調首位の堀は強いが、化学の失速と中国不振を入れると中立の 10 年後の時価総額は今の 1.2 倍にとどまり、確率の加重では今を 1 割ほど下回る、利益改善を先取りしたやや割高な値段 本質価値との差 +14.8% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 富士精工6142 時価総額を超える純現金を持つが、本業は内燃機関の部品を削る工具。現金は眠り、事業は細る 本質価値との差 +14.8% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 ダイコク電機6430 パチンコホールの情報システムで首位。ただし利益の山は過ぎ、ホール数の減少も重い。確率の加重では今の時価総額をやや上回れず、やや割高 本質価値との差 +14.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 月島ホールディングス6332 下水汚泥と官民連携の運営で稼ぐ堅実な会社。10 年の価値は今を 1 割ほど上回るが、三菱化工機との統合で見通しに霧がかかる 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +7.7%) やや割安 ディスコ6146 切る・削る・磨くの独占は本物だが、中立でも 10 年後の時価総額は今を 4 割ほど上回るだけだ。AI 需要が長く続く前提まで、今の値段は先取りしている 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 キッツ6498 国内首位のバルブで、半導体と電算室の追い風は本物だが、価値は今の値段を1割ほど下回るやや割高 本質価値との差 +13.5% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 SANEI6230 水栓一筋のデザイン派。利益率6%台の薄利を、設備投資と銅高が削る。値段はほぼ適正 本質価値との差 +12.9% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 オーエスジー6136 穴加工工具の世界大手。足元の利益は絶頂圏で、10年の本質価値は今の値段にやや届かない 本質価値との差 +12.9% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 鶴見製作所6351 水中ポンプの国内首位と鉱山向けの強みは本物だが、利益の質と資本の使い方が値段に追いつかず、確率の加重では今を 2 割弱下回るやや割高 本質価値との差 +12.5% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 テクノスマート6246 フィルム塗工装置の専業で、純現金が時価総額の4割。受注の波が大きく、結論は やや割高 本質価値との差 +12.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 栗田工業6370 超純水・一般水処理の複占的な地位は堀が深いが、中立の 10 年後でも時価総額は今の 1.3 倍にとどまり、確率の加重では今を 1 割半ほど下回る、海外M&Aの整理後の回復を先取りしたやや割高な値段 本質価値との差 +12.5% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 TONE5967 ボルト締めの工具で世界一の製品を持つ。利益率17%の堅い会社が、新工場と資本効率の宿題を抱え、値段はほぼ適正 本質価値との差 +12.1% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 ツバキ・ナカシマ6464 世界首位級の鋼球メーカーだが、借金と赤字で株主の取り分は細い。立て直しの確率を割り引く 本質価値との差 +12.1% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 DMG森精機6141 世界で稼ぐ工作機械の大手。受注は絶頂でも利益率は薄く、新株で厚みは増したが今の値段は先をやや織り込んでいる 本質価値との差 +11.8% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 油研工業6393 油圧機器の専業で、売上の6割が海外。持ち合い株は厚いが、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 +11.7% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 株式会社マースグループホールディングス6419 ホール設備の更新で稼ぐ高収益の会社。だが客のホールが細り、厚い現金も戻り方が読めない。10 年の価値は今の値段とほぼ同じで適正 本質価値との差 +11.5% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 オイレス工業株式会社6282 油を差さずに回る軸受の堅実な老舗。財務は鉄壁だが稼ぐ力は資本コストの近くで、10 年で見ると今の値段はやや割高 本質価値との差 +11.4% · 10 年 やや割安(年 +7.1%) やや割安 ハマイ6497 LPガス容器用バルブで国内の寡占を握るが、市場は縮む。現金と投資株が時価総額の大半を占めるが、縮む事業を割り引くとほぼ適正 本質価値との差 +11.3% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 牧野フライス製作所6135 マシニングセンタの名門。買収騒動で値段は割り増し、事業の価値は今より1割ほど低いと見る 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 小森コーポレーション6349 オフセット印刷機の国内首位。純現金は時価総額の4割だが本業の稼ぎは資本コストすれすれで、10年の見立てでは今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) 適正 タツモ6266 先端パッケージ向けの追い風は本物だが、稼ぎがTSMC一社と検収の日程に乗りすぎている。10年の本質価値は今の時価総額を3割ほど下回る 本質価値との差 +9.2% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 オークマ6103 NC装置まで自社で作る工作機械の老舗。ROEは長く資本コスト未満で、今の値段はほぼ適正と見る 本質価値との差 +8.6% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 太平製作所6342 合板をつくる機械の国内の老舗。北米への挑戦と厚い現金はあるが、受注の波と住宅の縮みが重い 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 KVK6484 水栓専業で財務は堅いが、利益率は上がりにくく、資金は事業の外で眠る。今の値段はやや高め 本質価値との差 +8.1% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 ホソカワミクロン6277 粉体機器の世界首位級だが、欧州の不振で利益が細り、中立でも 10 年後の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 +7.0% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 TPR株式会社6463 ピストンリングとシリンダライナの専業に近く、10 年で稼ぎはゆるやかに縮む。中国の合弁が支えるが、今の値段は割安とは言えない 本質価値との差 +6.6% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 リケンNPR株式会社6209 ピストンリングの国内最大手級。内燃機関の縮みと資本の厚さで稼ぎが薄く、10 年の見立ては適正から割高寄り 本質価値との差 +6.5% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 和井田製作所6158 工具と金型を削る研削盤のニッチ企業。山と谷が深く、ならした稼ぎは資本コストに届かない。純現金を足して値段はやや高い 本質価値との差 +5.1% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 日本精工株式会社6471 世界第3位の軸受大手。利益がなお資本コストに届かず、NTNとの統合も先行きを濁らせる。10年後の中立でも、資本コストで割り引くと今の値段に届かず、やや割高とみる。 本質価値との差 +5.1% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 株式会社ジェイテクト6473 電動パワステで世界首位だが、価格を握るのは自動車メーカーで、軸受は NSK と NTN の統合に挟まれる。中立でも 10 年後の時価総額は今を 1 割弱上回るだけで、やや割高と見る 本質価値との差 +5.0% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 高見沢サイバネティックス6424 券売機とホームドアの中堅。駅の安全の投資は追い風だが、現金を使わない流れと価格の競争が重い 本質価値との差 +5.0% · 10 年 適正(年 +8.4%) 適正 株式会社椿本チエイン6371 世界首位のチェーンを持つが、稼ぐ力は資本コスト並み。大同の統合とマテハンの赤字が 10 年の分かれ目で、今の値段はやや割高と筆者は見る 本質価値との差 +4.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 オプトラン6235 光学薄膜装置の世界大手。受注は戻ったが利益率は崩れたまま。厚い現金を除くと稼ぐ力の割に値段は高い 本質価値との差 +4.5% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 靜甲6286 液体充填機で稼ぎ、車の販売店で売上を支える静岡の複合企業。純現金46億円でも配当は利益の1割強。10年で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 +3.7% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 藤商事6257 手元の現金が下支えだが、遊技機の当たり外れと市場の縮小が重く、事業の稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 旭ダイヤモンド工業6140 ダイヤモンド工具の国内首位。半導体向けの伸びを認めても、今の値段は計画の達成をほぼ織り込んでいる 本質価値との差 +3.4% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 ツガミ6101 精密自動旋盤の専業で売上の8割が中国。利益率は過去最高の山にあり、10年の本質価値は今の値段をかなり下回る 本質価値との差 +3.0% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 NTN株式会社6472 世界 4 位の軸受メーカー。稼ぐ力はまだ資本コストに届かず、NSK との統合も条件次第。10 年の中立でも今の値段に届かず、やや割高とみる。 本質価値との差 +2.9% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 タクマ6013 ごみ焼却の更新と運営で稼ぐ堅実な会社だが、10 年先まで見ても今の値段はほぼ適正で、割安とまでは言えない 本質価値との差 +2.7% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 ナガオカ6239 受注残は厚いが、案件の波が大きい。直近の利益は3分の1に落ち、今の値段は先の回復を織り込み気味 本質価値との差 +1.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 日本エアーテック6291 クリーンルームと安全キャビネットの老舗。半導体の好況に乗った今の利益を中立に置かず、価値は今の時価総額を2割弱下回りやや割高 本質価値との差 +1.4% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 ヤマシンフィルタ6240 建機の油圧フィルタで北米のシェアを広げる優良な部品会社。事業の質は高いが、新素材への投資が未知数で、本質価値は今の時価総額とほぼ同じ水準 本質価値との差 +1.3% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 中北製作所6496 船と発電所のバルブで国内ほぼ独占。受注は厚いが資本効率が低く、本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 酒井重工業6358 国内シェア6〜7割の道路機械の専業。10年で稼ぐ力は戻るが、資本効率が資本コストに届かず、今の値段は適正圏 本質価値との差 +0.6% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 東京自働機械製作所6360 菓子の包装機と、米国の1社向けのコンタクトレンズ製造装置の二本足。稼ぎの柱が1社の投資次第で、今の値段に安全域は薄い 本質価値との差 +0.5% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 PILLAR6490 半導体洗浄装置向け継手で世界シェア 9 割の隠れた王者。ただ利益は市況の山にあり、10 年の確率で見た価値は今の値段を 4 割近く下回る 本質価値との差 −0.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 荏原実業6328 官公庁向けの水処理設備と荏原製作所製品の販売で稼ぐ堅実な会社だが、利益は記録的な高さにあり、10 年後の価値は今の値段を 4 分の 1 ほど下回る 本質価値との差 −0.8% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 オカダアイヨン6294 解体用アタッチメントで国内首位。設備投資と借入が先行し、新株の希薄化も控えるため、10年で見れば今の値段はやや割高と筆者は考える 本質価値との差 −1.0% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 パンチ工業6165 金型の小さな消耗部品で世界2位。稼ぐ力は資本コストにあと一歩届かず、中国頼みの構造も残る 本質価値との差 −2.2% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 イーグル工業株式会社6486 船尾管シールで世界の 6 割を握る堅い会社。ただ自動車向けが半分で半導体は赤字、今の値段は妥当で、NOK 傘下入りで上場は終わった 本質価値との差 −2.6% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 前澤給装工業6485 水道の引込部材で安定して稼ぐが、会社の稼ぐ力は伸びず、厚い現金を割り引いても今の値段はやや高い 本質価値との差 −3.1% · 10 年 適正(年 +5.2%) 適正 TOWA6315 半導体の封止装置で世界首位、受注は過去最高圏。ただし利益率と資本効率は独占企業ほど高くなく、10 年の価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −4.9% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 カワタ6292 成形機の脇を固める老舗だが、中国の値下げ競争と自動車の停滞で稼ぎは細い。配当の厚さが資本の稼ぎを上回る 本質価値との差 −5.0% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 日本製鋼所5631 原発部材と防衛と有機EL装置で稼ぐ独占色の強い重工。事業は強いが、成長を先に払いすぎた値段はやや割高だ 本質価値との差 −5.0% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 西部電機株式会社6144 ワイヤ放電加工機・物流の自動倉庫・バルブ駆動装置を持つ福岡の中堅。事業は堅実だが、足もとの利益は景気の山で、10 年後の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 −5.1% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 イワキ6237 水処理から医療機器まで小型ポンプで稼ぐ無借金の優良メーカーだが、過去最高の利益率が続く前提でも 10 年後の価値は今の値段を 3 割近く下回る 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +5.4%) 適正 日工株式会社6306 国内のアスファルトプラントでほぼ首位の堅実な会社。ただ利益率が低く、資本の使い方も遅いので、10 年後の価値は今の時価総額を下回る 本質価値との差 −5.9% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 ローツェ6323 搬送のニッチ王者だが、受注急増を離れれば10年後の実力は今の値段に届かないと筆者は見る。 本質価値との差 −6.4% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 マミヤ・オーピー7991 パチンコ店向け紙幣識別機の改刷特需が終わり、利益は平常に戻る途上。資産は厚いが稼ぐ力が弱く、今の値段はほぼ妥当で上振れ余地は乏しい 本質価値との差 −7.0% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 昭和真空6384 水晶と光学向けの真空成膜装置の専業。現金は厚いが、装置の山谷と顧客3社への依存が値段を重くする 本質価値との差 −7.4% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 マキタ6586 充電式バッテリー共通化は堀だが、欧州依存・北米関税と規模で勝る競合を踏まえると今の値段はやや割高 本質価値との差 −7.7% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 小松製作所6301 鉱山機械が主力に育ち利益の質は上がったが、中国建機の停滞を入れると中立では 10 年後でも今の時価総額に届かず、今の値段は割高 本質価値との差 −8.0% · 10 年 適正(年 +5.5%) 適正 株式会社ソディック6143 放電加工機は光通信向けで絶好調。だが10年で見れば資本効率の低さと株式の希薄化が重い。値段は織り込み済み 本質価値との差 −8.3% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 JUKI6440 ミシンの王者だが、重い借金と産機の赤字が足を引く。利益の回復を見込んでも、本質価値は今の値段に届かない 本質価値との差 −8.4% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 三井E&S7003 エンジンとクレーンの好況で利益は戻ったが、この利益率が 10 年続くとは見にくく、確率を重ねた価値は今の時価総額を下回る 本質価値との差 −9.1% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 芝浦機械6104 電池装置の特需が剥げ、利益は一桁台へ。厚い純現金も買収に向かい、今の値段は先の回復を織り込みすぎ 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +5.9%) やや割高 石井表記6336 小さな装置メーカーに、薄利の部品事業が乗る。実質は無借金だが、稼ぎは資本コストをやや下回る 本質価値との差 −10.6% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 キクカワエンタープライズ6346 現金は時価総額を上回るが、事業の稼ぎは資本コストに届かず、溜めた現金も戻りが遅い。今の値段はやや高い 本質価値との差 −10.7% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 株式会社FUJI6134 実装機で世界の一角を占める堅実な会社。ただし今の稼ぎは AI サーバー投資の山で、ならした利益で測ると今の値段は高い 本質価値との差 −11.9% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 石川製作所6208 防衛の追い風で利益は伸びたが、借入が自己資本の2倍。山の利益を10年先に延ばせない 本質価値との差 −12.0% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 アマダ6113 板金の二強の一角、ROEは長く資本コスト未満。中計2030の資本政策が実現しても今の値段はやや割高 本質価値との差 −12.0% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 株式会社サトー6287 ラベルプリンタ国内首位の手堅い会社だが、稼ぐ力が資本コストに届かず、経営計画どおりに進んでも今の値段は割高寄りと見る 本質価値との差 −12.6% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 IHI7013 防衛費増額と航空アフター市場の追い風は本物だが、中立の 10 年後でも時価総額は今の 1.05 倍にとどまり、株価はかなり先の成長まで映している 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 フリュー6238 プリクラは縮み、景品と海外物販が伸びるが、10 年の利益は物価分しか増えない。確率の加重では今の値段を 3 割弱下回る、やや割高 本質価値との差 −14.4% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 グローリー6457 海外の利益回復は本物だが、ROE は資本コストをわずかに上回る程度で、確率の加重では今の値段を下回るやや割高な株 本質価値との差 −14.7% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 株式会社ユニバーサルエンターテインメント6425 遊技機は絶好調だが、マニラのカジノと重い借金が株主の取り分を削る。確率の加重では今の時価総額を 3 割台半ば下回る、割高 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +6.8%) やや割高 日阪製作所6247 熱交換器と殺菌装置の地位は堅いが、厚い自己資本が資本コストに届く利益を生まず、10 年後の価値は今の時価総額を 2 割ほど下回る 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 荏原製作所6361 半導体の研磨装置とポンプで世界 2 位、標準ポンプでも国内首位の二本足。だが 10 年の数量を実質で置き直すと、今の値段は楽観に近い前提を払っている 本質価値との差 −15.3% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 井関農機6310 稲作の機械化を担った老舗は、再建で利益が戻りつつあるが、薄い利益と重い負債のため、10 年で見ると今の時価総額には届かない 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 TVE6466 原発の定期検査が利益を左右するバルブ屋。資産は厚いが、利益の波が荒く値段は適正圏 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 不二精機6400 医療の精密金型と東南アジアの二輪部品で稼ぐ。技術はあるが利益率は細く、借金の利息が重い 本質価値との差 −15.8% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 セガサミーホールディングス6460 遊技機の稼ぐ力は本物だが、IP多角化と海外ゲーミングの実力はまだ値段に届いていない。確率の加重では今の値段を 3 割ほど下回る、割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 SMC株式会社6273 空気圧機器で世界シェア約 36% の「薄く広い」優良企業だが、中立の 10 年後は時価総額が今を下回る。今の値段は、大規模な自社株買いが実現する前提を先取りしている 本質価値との差 −16.6% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 旭精機工業6111 防衛省向けの小銃弾が利益の柱。深絞りの技術は確かだが、全社の稼ぎは資本コストに届かず割高 本質価値との差 −16.7% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ナブテスコ株式会社6268 ロボットの関節で世界首位の減速機を持つが、稼ぐ力はまだ薄い。利益の急回復をすでに織り込んだ今の値段は割高に出る 本質価値との差 −17.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 守谷輸送機工業6226 荷物用エレベーターの国内首位級で保守が稼ぎを支えるが、営業利益率 25% は山の高さで、10 年の価値は今の時価総額を下回る 本質価値との差 −18.0% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 ヒラノテクシード6245 電池の電極を塗る装置の専業で、財務は厚い。ただ受注の波が大きく、今の値段は回復をかなり織り込んでいる 本質価値との差 −18.4% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 大豊工業6470 エンジン軸受の老舗だが、稼ぐ力が戻る前に電動化が来る。今の値段は少し先を行っている 本質価値との差 −18.7% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 日本金銭機械6418 北米カジノの紙幣識別機で強い小さな部品メーカー。ただ稼ぐ力は薄く、純現金を除くと値段は割高。確率の加重では今の値段を 4 割ほど下回り、割高 本質価値との差 −19.0% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 加地テック6391 水素用の超高圧圧縮機で国内首位級。稼ぐ力は戻ったが、成長は鈍く10年では割高 本質価値との差 −19.4% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 北川鉄工所6317 チャックとクレーンで国内首位級。稼ぎ頭は産業機械で、足を引くのはメキシコの鋳物。利益率の戻りが全てを決める 本質価値との差 −20.2% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 黒田精工7726 電動車のモーターコアと半導体向けボールねじ。大型案件に賭けた投資で借金が膨らみ、稼ぎが追いつくかが分かれ目 本質価値との差 −20.3% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 技研製作所6289 圧入機の世界シェアは9割超だが市場が小さく稼ぎは細い。海外の市場づくりに失敗の前歴もあり、中立では10年後も今の値段に届かず割高 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 オルガノ6368 半導体向け超純水で栗田工業と並ぶ強さだが、利益率が史上最高の今の値段は、受注の山とその後の入札競争を先取りした割高な水準 本質価値との差 −20.9% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 高松機械工業6155 金沢の小型NC旋盤メーカー。3期続く赤字から受注は戻りつつあるが、稼ぐ力の回復は半ばで割高寄り 本質価値との差 −21.0% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 NITTOKU6145 巻線機の世界大手。米国の防犯向け特需で利益は山の上にあり、ROEは資本コスト未満。本業だけなら割高 本質価値との差 −21.3% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 サノヤスホールディングス7022 駐車装置・エレベーター・配電盤・遊戯機械の会社。借入が重く、利益の落ち込みも見える。値段は先取り気味 本質価値との差 −22.3% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 日本トムソン株式会社6480 針状ころ軸受と直動部品の中堅メーカー。AI 向けの追い風で利益は急回復するが、山の利益が続く前提の値段は重く、筆者は割高とみる 本質価値との差 −22.7% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 CKD株式会社6407 半導体向けの流体制御で伸びる国内大手だが、資本の使い方は平凡で、中立では今の時価総額を割り引くと届かない 本質価値との差 −22.9% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 株式会社不二越6474 ロボットから軸受まで手がける総合機械メーカー。構造改革で利益は戻りつつあるが、稼ぎが資本コストに届かず、今の値段は割高 本質価値との差 −23.1% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 日東工器6151 主力の継手は堅いが、新工場と赤字事業が利益を削り、厚い現金も稼ぎに生かせず、10 年の価値は今を大きく下回る 本質価値との差 −23.3% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 理想科学工業株式会社6413 稼ぎ頭の孔版が細り、インクジェットが穴を埋めきれるかが勝負。資本効率が低いまま値段は先行しており、10 年では割高と筆者は見る 本質価値との差 −23.4% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 宇野澤組鐵工所6396 真空ポンプと送風機の老舗だが、利益の8割は渋谷の賃貸ビルが生む。ビルの含み益は巨大でも、創業家の会社で株主に届く道は細く、今の値段はやや高い 本質価値との差 −24.6% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 ダイジェット工業6138 タングステン高の追い風は一時のもの。自己資本の稼ぎが資本コストの半分では、帳簿の値段は付かない 本質価値との差 −24.8% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 エーワン精密6156 小型旋盤の消耗工具に特化した高採算の小企業。時価総額の7割近くが金融資産だが、運用は低利で10年の価値は今を下回る 本質価値との差 −26.3% · 10 年 やや割高(年 +2.7%) やや割高 ニッチツ7021 ばら積み船のハッチカバーと半導体向けの珪石粉を作る老舗。現金と持ち合い株は厚いが、事業の稼ぎが資本に見合わず、今の値段は高い 本質価値との差 −26.8% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 テセック6337 パワー半導体の検査装置の小粒な専業。需要は戻り始めたが、時価総額の半分は金融資産。事業の稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −27.4% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 タカキタ6325 牛のエサを作る機械と堆肥をまく機械で生きる三重の専業メーカー。財務は堅いが、国内の畜産の縮小と補助金の波を受け、今の値段は割高 本質価値との差 −27.4% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 ゲームカードホールディングス6249 ホールの会計を握る堅い会社だが、客の母数は縮み、積んだ現金は戻りが遅い。10 年の本質価値は今の値段の半分ほどで、割高 本質価値との差 −27.4% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 PEGASUS6262 ニット用ミシンと車の小型アルミ部品の二本立て。稼ぐ力は資本コストに届かず、厚い資産を割り引いても今の値段はやや高い 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 三菱重工業7011 防衛費増額とデータセンター向けGTCC特需の二本柱で過去最高益が続くが、中立では 10 年後でも今の時価総額の 9 割弱にとどまり、株価はその持続をかなり先取りしている 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 株式会社平和6412 いまはゴルフ場の会社。買収の借金が重く、10 年の確率の加重では今の値段を 3 割台半ば下回る、割高 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 ニチダイ6467 冷間鍛造の金型で名を持つが、6年続く低収益とエンジン部品の先細りが重い。帳簿の安さは割安の根拠にならない 本質価値との差 −28.9% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 小倉クラッチ6408 カーエアコン用クラッチの世界大手だが、主力は電動化で縮む側。資産の割に値段は低いが、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 瑞光6279 紙おむつ機の国内最大手だが、儲ける力が資本コストに届かない。今の値段は高い 本質価値との差 −29.7% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 岡野バルブ製造6492 原子力用バルブの専業で財務は堅いが、足元の利益は期限のある工事で膨らんでおり、10年後の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) 割高 平田機工株式会社6258 受注生産の生産ライン屋が半導体搬送で伸びる姿は魅力的だが、利益率の低さと資本コストの重さで、中立でも今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −31.3% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 加藤製作所6390 クレーンは堅いが油圧ショベルの赤字と重い借金が足かせ。中立でも10年後の価値は今の時価総額に届かず割高の側 本質価値との差 −31.9% · 10 年 割高(年 +3.7%) 割高 コンバム6265 真空で物をつかむ部品の専業。利益率は高いが規模が小さく、現金の厚い資本は稼ぎに見合わない。今の値段は割高 本質価値との差 −32.8% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 タカトリ6338 SiC の切断装置で世界首位級の小さな装置メーカー。山を過ぎて売上は半分になり、中立の値打ちは今の値段に届かない 本質価値との差 −34.4% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 KLASS6233 畳の機械で首位だが、稼ぐのは電池の製造装置。畳の縮みと借金が重く、今の値段は割高 本質価値との差 −34.9% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 サムコ6387 光と化合物半導体の追い風は本物だが、小さな専業で今の値段は高い。確率で重みを付けた 10 年後の価値は今の 4 割ほど 本質価値との差 −38.7% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 THK株式会社6481 自動車部品を切り離して産業機器の専業になる THK は、堀は強い。だが今の株価は、ROE 10% 超の構造改革の完遂をほぼ満額で先取りしている 本質価値との差 −39.5% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 ユニオンツール6278 基板ドリルで世界首位。AI需要の山を織り込んだ値段は、10年で見ると高い 本質価値との差 −39.8% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 エンシュウ6218 ヤマハ発動機の部品を削って稼ぐ浜松の下請けで、借金と単一顧客の重さが価値を押し下げる 本質価値との差 −40.0% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 冨士ダイス6167 国内首位の超硬耐摩耗工具メーカー。タングステン高騰で売上はふくらむが利益は伸びにくく、今の値段は割高 本質価値との差 −40.9% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 マルマエ6264 半導体装置の真空部品に強い小型株。買収で稼ぐ力は増したが、好況の利益に 10 年先の値段まで先走っている 本質価値との差 −41.0% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 ワイエイシイホールディングス6298 半導体・医療・環境機器を束ねた小さな複合グループ。会社の利益目標は過去最高を大きく超え、借金も重い。10年の本質価値は今の時価総額の半分ほどとみる 本質価値との差 −43.0% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 オーイズミ6428 パチスロ機器と蒟蒻ゼリー、賃貸と太陽光の寄せ集め。どれも稼ぎが薄く借金も重く、10年では割高 本質価値との差 −44.8% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 島精機製作所6222 縫い目のない服を編む機械の世界的な老舗。営業赤字が続き、帳簿の厚さに見合う稼ぐ力が戻るかが焦点で、今の値段は割高 本質価値との差 −48.0% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 中日本鋳工6439 KYB 向けの油圧部品が柱の小さな鋳物工場。借金と値決め力の弱さで、利益が資本を食う形が続く 本質価値との差 −49.4% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 豊和工業6203 国内唯一の小銃メーカーで、防衛が利益を支える。ただ工作機械の赤字を抱え、今の値段は防衛への期待を先に払いすぎている 本質価値との差 −51.8% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 NFKホールディングス6494 小さな工業炉の会社が買収で業態を広げる途中。現金は厚いが配当はなく、事業は半導体の1社に頼る。現金を割り引くと割高 本質価値との差 −52.8% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 赤阪鐵工所6022 内航船のエンジンの老舗。本業はほぼ稼げず、値段を支えるのは売る方針のない政策保有株で、割高 本質価値との差 −61.3% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 放電精密加工研究所6469 三菱重工の増産に乗る堅実な加工会社だが、今の値段は10年先の成長まで織り込み済み 本質価値との差 −62.5% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 北川精機6327 AI 向け基板のプレスで受注が倍増したが、山の利益に高い値がついている。10 年で均すと大きく割高 本質価値との差 −63.5% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 ダイキアクシス4245 浄化槽と住宅設備の愛媛の複合企業。純利益は小さく借入は重い。10年で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −63.7% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 プラコー6347 フィルムとブローの成形機を作る小さな老舗。保守の関係は固いが、稼ぎは資本コストに届かず、M&A の夢の分だけ値段が先に行っている 本質価値との差 −68.8% · 10 年 割高(年 −4.1%) 割高 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ6324 波動歯車の発明元でロボット関節の世界首位級だが、人型ロボットの大成功をほぼ前提にした今の値段は、中立なら大幅な割高になる 本質価値との差 −76.1% · 10 年 割高(年 −6.3%) 割高 明治機械6334 製粉と飼料の工場を建てる老舗の機械会社。実績はあるが案件の波で赤字を繰り返し、稼ぐ力は資本コストに届かない。今の値段は割高 本質価値との差 −81.7% · 10 年 割高(年 −9.4%) 割高 宮入バルブ製作所6495 LPガスのボンベ弁で国内寡占の一角だが、稼ぐ力は自己資本の1〜2%しかない。借金を抱えた縮む事業に、帳簿を上回る値段が付いており割高 本質価値との差 −82.5% · 10 年 割高(年 −9.9%) 割高 菊池製作所3444 試作と精密板金の小さな会社。10 年赤字が続き、ロボット新興への出資の値打ちが株価を支える 本質価値との差 −83.3% · 10 年 割高(年 −9.6%) 割高 オリエンタルチエン工業6380 石川のチェーン専業。新しい経営陣が値上げと増資で立て直しを始めたが、利益率5%が12年の天井。稼ぐ力から見て大きく割高 本質価値との差 −85.0% · 10 年 割高(年 −10.6%) 割高 ヒーハイスト6433 直動部品の小さな専業。3期続けて赤字で、ヒューマノイドの期待が値段を先に押し上げた。稼ぐ力から見て大きく割高 本質価値との差 −85.7% · 10 年 割高(年 −10.7%)

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読んだ資料

  1. 住友重機械工業「中期経営計画2026」説明資料
  2. 住友重機械の次期社長が“構造改革”の決意を表明(ダイヤモンド)
  3. 住友重機械工業 2025年12月期 決算短信(セグメント別業績)
  4. 世界の産業ロボットの精密減速機の寡占構造(note)
  5. 極低温冷凍機・クライオポンプ総合カタログ(住友重機械)
  6. 建機業界で進む脱・中国、住友建機も依存度引き下げ急ぐ(ニュースイッチ)
  7. 住友重機械工業(6302)配当・株主還元(銘柄スカウター)
  8. アクティビスト乱舞で激変の日本株(シルチェスター保有関連報道、Bloomberg)

分析日 2026-10-16