株譜
AI 銘柄分析 · 機械 · 試作

巴工業 6309

化学品商社と遠心分離機の二本柱は堅いが、10 年後の中立でも時価総額は今の 1.5 倍どまりで、確率で重ねると今の値段はほぼ適正

やや割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)2,337 円687 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,943 円571 億円差 +20.3%
10 年後から見ると やや割安 価値 2,337 円687 億円 · 差 +20.3% · 期待の年率 +8.2%
期待の年率リターン(10 年)+8.2%資本コスト比 +1.0 pt
推定の資本コスト7.2%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.2% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

巴工業は、化学品の専門商社と、遠心分離機(デカンタ)メーカーを一つに束ねた会社だ。売上の 7 割強が商社、利益の 3 分の 1 強が機械という構成になっている。筆者の結論は、今の値段はほぼ適正というものだ。事業の質は悪くないが、10 年で見ても利益の伸びは物価並みに近く、値段を上へ動かす材料に乏しい。

強みは二つある。一つは、シリカフュームや三酸化アンチモンのような、大手商社が手を出しにくい細かな商材で高いシェアを持つことだ。もう一つは、下水処理場に納めるデカンタで、国内の大都市の処理場の大半に入っていることだ。デカンタは納めたあとの保守が長く続き、これが機械の利益を支えている。財務は純現金で、自己資本比率は 7 割台と厚い。

伸びしろは三つに絞れる。半導体・AI 向けの機能材料と放熱材、インドや中国の石油化学向けデカンタ、そして工場の廃熱で発電する小型機だ。会社はこの 3 つで 10 年後に化学品 640〜700 億円、廃熱発電 100 億円以上を狙う。筆者は商社の薄い利ざやと、アンチモン相場の振れを割り引き、中立は会社の目標の下限あたりに置いた。

資本の使い方は改まりつつある。配当性向を 50% 以上へ上げ、純資産に対する配当率の下限も 5% と決めた。長く無借金だった財布も、新工場や買収に使い始める。ただ、利益に占める商社の比率が高く、倍率を高く置けるほどの堀ではない。値段は適正圏にあり、安全域は薄い。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点で見たとき、この会社を長く持ちたいかと問えば、答えは「持てるが、安くなければ持たない」になる。機械の保守という長い収益と、純現金の厚い財布は好ましい。だが、利益の 3 分の 2 は、仕入先の方針ひとつで取り分が変わる商社が稼いでいる。

オーナーの手元に残る利益を考えてみる。利益は 40 億円前後だ。新工場の投資が続く間は、自由に使える分は多くない。経営は配当性向を 50% 以上へ上げ、純資産の 5% を最低限の配当にすると決めた。ためた現金を無理に積むより、返す姿勢だ。この点は評価できる。

経営の資本の使い方は、まだ試されていない。大きな買収で価値を壊した歴史は目立たないが、逆に、大きく成功した実績もない。戦略投資枠 30〜40 億円がどこへ向かうかで、評価は変わる。

安全域は薄い。中立で 10 年後の時価総額が今の 1.5 倍で、年にすると 4% ほどの値上がりと配当で、資本コストの 8% とほぼつり合う。悪い筋書きでも元本が大きく傷むほどではないが、良い筋書きでも今の値段から驚くほど上には行かない。見送りに近い、というのが筆者の感想だ。

何で稼ぐ会社か

巴工業の事業は、化学品を仲介する商社と、遠心分離機を作るメーカーの二つだ。2025 年 10 月期の売上は約 594 億円。商社が 441 億円、機械が 152 億円だった。営業利益は商社が 35 億円、機械が 18 億円で、売上の小さい機械が利益の 3 分の 1 強を稼ぐ。

化学品は、数万点を扱う専門商社だ。分野別では、鉱産(アンチモン、シリカフュームなど)が 139 億円、化成品が 105 億円、工業材料が 65 億円、機能材料が 52 億円、電子材料が 44 億円、合成樹脂が 36 億円になる。会社の説明では、利益の構成は無機系が 5 割、有機系が 3 割、半導体向けの部材が 2 割だ。商品知識のあるセールスエンジニアが顧客に張り付き、アフリカ・中東・東欧といった大手の少ない地域にも販路を持つ。在庫を持って安定して届ける、というのが商社としての売り物だ。

機械は、デカンタ型の遠心分離機が中心だ。液体の中の固体を、高速回転で分ける装置で、下水汚泥の脱水や石油化学、食品に使われる。納入は世界で 1 万 8000 台を超え、国内売上の 4 割強が下水・廃水向けだ。納入後の保守・部品が大きな収益源になる。売上の約 4 割は海外で、中国や東南アジアに強く、いまはインドを開拓している。2025 年に初受注したバイナリー発電(100℃ 以下の熱で発電する装置)や、スイスの超低温ベルト乾燥機の取り扱いが、次の柱の候補だ。

優良さと弱いところ

筆者の見立てでは、機械は堀が深く、商社は堀が浅い。両方を合わせて、ほどほどの堀、というのが妥当だ。

機械の堀は、納入実績と保守にある。「巴のデカンタ」と呼ばれるほど下水処理場で採用され、一度入ると保守と部品が何十年も続く。米シャープレス社の技術を引き継いだ耐久性が評価され、国内の大都市の処理場のほとんどに入っている。インドの塩ビ向け案件でも、競合は欧州の 1 社だけで、案件を分け合う形になっている。価格帯は 1000 万円から約 2 億円で、機械の営業利益率は 12% 前後と、会社全体を引き上げる。

商社の堀は、細かな商材での先行と、販路の広さだ。三酸化アンチモンは原料の大半が中国産だが、中国が輸出規制をかけた時も、供給元が中国以外から調達していて、巴は供給を切らさなかった。ただし商社は、仕入先が直接売ると決めれば中抜きされる。営業利益率は 8% 前後にとどまり、売上総利益 1 億円以上の商材を増やす、という会社の方針自体が、収益の振れを自覚している証拠だ。

資本効率は、この 10 年で大きく上がった。営業利益率は 3% 台から 9% に、ROE は 4% 台から 9% に届いた。純現金が 130 億円超あり、赤字の期もない。弱みは、規模が小さく、一つの商材や一つの大口案件の振れが利益に出やすいことだ。2026 年 10 月期の上期も、アンチモン相場の下落と競合の供給回復で、鉱産の売上が 12 億円ほど減った。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

巴工業の事業は、業種の中でも変わった位置にある。水処理の一部として遠心分離機が下水に使われるが、商社の収益は化学品の市況と、半導体の景気に左右される。業界ノートの水処理領域の前提(10 年の中立は市場が年 3〜5% 成長、悲観は国内公共投資の縮小で 1〜2%)は、機械の下水部分にだけ当てはめ、商社は別に考えた。

機械の需要は、国内の下水汚泥の処理更新が土台だ。人口が減るため、国内の台数は増えない。伸びるのは海外で、インドの塩ビ生産の拡大、中国の石油化学向けが当面の主戦場になる。世界のデカンタ市場は 3000 億円前後と推計され、欧州のアルファ・ラバルや GEA が大手だ。国内の下水では他社も参入するが、巴は大都市の処理場の大半に入り、石油化学の大型機でも実績がある。

化学品は、半導体・AI と建材・耐火物の二つの需要に分けて見るのが筋だ。半導体向けは、パワー半導体の材料や放熱材が、AI データセンターと電気自動車で伸びる。会社は 2030 年までに市場が倍になると説明する。建材・耐火物向けのシリカフュームは、国内の建設と鉄鋼が横ばいで、成長は海外のインドや東南アジア頼みだ。アンチモンは、中国の輸出規制で相場が跳ねたあと、競合の供給回復で下がり始めた。

10 年で負ける形は二つある。一つは、仕入先のメーカーが直販に切り替え、商社の取り分が薄くなること。もう一つは、中国の遠心分離機メーカーが、石油化学やインドで低価格機を持ち込み、保守の収益まで食い込むことだ。

資本政策と M&A

巴工業の資本政策は、いま方向を変えている最中だ。2025 年 12 月に発表した新中期計画では、配当性向の目標を 40% から 50% 以上へ上げ、純資産に対する配当率(DOE)の下限を 5% と決めた。3 年間で、配当と自社株買いに 80〜85 億円を当てる。

成長投資は、3 年で 75〜80 億円を見込む。柱は神奈川県綾瀬市の新工場だ。総額約 52 億円で、国の補助金 13.5 億円が付き、2027 年 10 月に動き出す。遠心分離機の生産能力を約 5 割増やす。これに加えて、海外展開・新商材・買収に 30〜40 億円の戦略投資枠を持ち、案件次第で積み増す。長く無借金だったが、必要なら有利子負債も使う、と明言した。

買収は、化学品でも機械でも、選択肢として検討するとしている。ただし中国の合成樹脂着色子会社を清算するなど、これまでは整理が先に立ってきた。筆者は、大型買収より小さな商材や事業の買い足しが中心になると見る。

株主の構成も動いている。2025 年 9 月に、銀行 3 行、月島ホールディングス、個人株主が株を売り出し、浮動株を増やした。同時に 9 億円を上限に自社株を買った。金融機関や取引先が持つ株は減りつつあり、株主の顔ぶれは入れ替わる途中にある。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

半導体と AI の波が、化学品の構成を変える。機能材料と電子材料は、いま約 100 億円だが、パワー半導体向けの材料と放熱材が 2030 年までに市場ごと倍になる。会社は 2035 年度に、この分野で 200 億円規模、化学品全体で 640〜700 億円を見込む。三酸化アンチモンやシリカフュームのような細かい商材で高いシェアを持つ商社は、成長する需要に乗りやすい。

機械は、インドの塩ビと中国の石油化学で大型案件が続き、受注残は過去最高水準にある。新工場で生産力が 5 割増え、売上は 3 年後に 200 億円、営業利益は 28 億円を目指す。バイナリー発電は、60 件超の引き合いがあり、10 年後に 100 億円以上の事業に育つ可能性がある。前の中期計画も、2 度の上方修正を経て最終目標を上回った。

財務は純現金で、配当性向を 50% 以上へ上げた。DOE の下限 5% があるため、利益が少し落ちても配当は切りにくい。資本政策が改まり、成長投資と株主還元を両立する局面に入った会社は、10 年で見れば今の倍率を保ったまま、利益を物価以上に伸ばせる。

慎重な見方

利益の 3 分の 2 を稼ぐ化学品は、商社の薄い利ざやだ。営業利益率は 8% 前後で、販管費が人件費で増えれば利益はすぐ細る。2025 年 10 月期は、化学品の売上が 1 割強伸びても化学品の営業利益は横ばいだった。2026 年の上期も、鉱産が 12 億円減った。アンチモンのような相場物は、中国の輸出規制が緩むたびに値が崩れる。

機械の海外の伸びは、納期の遅れで一部が来期に延びた。インドの案件は、欧州の 1 社と半分ずつ分け合う形で、価格競争が強まれば利益率は下がる。中国のメーカーがデカンタに本格参入すれば、保守の収益まで侵食されかねない。バイナリー発電は 2025 年に 1 台受注したばかりで、10 年後に 100 億円という目標は、まだ根拠が薄い。

会社は新工場に 52 億円を投じ、さらに有利子負債も使うと言う。これまで買収に慎重だった会社が、資本を広げる局面に入ると、中国の子会社清算のような整理がまた起きかねない。会社が掲げる利益 70 億円は 3 年で 3 割の増益で、商社の規模では挑戦的な目標だ。

どちらに重みを置いたか

機械の堀と財務の厚さは強気の見方に分があり、商社の薄さと相場への弱さは慎重な見方が当たっている。利益の 3 分の 2 が商社である以上、悲観の影響は大きい。確率は中立に最も厚く置き、悪い側にやや寄せた。商社の収益が相場や仕入先の方針に振れる点を、確率の側で表した。結果として、10 年後の中立は今の 1.5 倍、確率で重ねた価値は今の値段にほぼ並び、適正と出た。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/10 期)

確率で加重した株価時価総額 3,301 円970 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 990 円291 億円)。 今の値に割り戻すと 2,337 円687 億円、今との差 +20.3%、 期待の年率 +8.2%(資本コスト 7.2%)→ やや割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 6,155 円1,809 億円 1,221 円359 億円 +279.6% +14.3% 590 円173 億円
やや楽観 20% 4,827 円1,419 億円 1,123 円330 億円 +206.2% +11.8% 1,190 円350 億円
中立 36% 3,854 円1,133 億円 1,000 円294 億円 +149.8% +9.6% 1,748 円514 億円
やや悲観 24% 1,517 円446 億円 888 円261 億円 +23.8% +2.2% 577 円170 億円
悲観 12% 762 円224 億円 786 円231 億円 −20.3% −2.2% 186 円55 億円
加重平均100% 3,301 円970 億円990 円291 億円 +120.8% +8.2% 4,291 円1,261 億円

今の株価時価総額 1,943 円571 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.2% を下回るほど割高。

楽観 8% 10 年にわたり半導体・AI 材料とインド向けが想定を超えて伸びる 利益 100 億円 · PER 18.1 倍 · 株価時価総額 6,155 円1,809 億円

半導体・AI 向けの材料が、パワー半導体と放熱材の需要に乗って 10 年で大きく育ち、市場が 2 倍になる中で当社もシェアを伸ばす。機械では、インドの塩ビと中国の石油化学向けの大型案件が続き、新工場で生産力が増えた分を売り切る。バイナリー発電も立ち上がり、機械全体の売上は今の 2 倍超になる。商社の基盤も、海外の新商材で物価を少し上回る。配当性向 50% 以上を守り、資本効率も上がる。巴工業にとって、ほぼ理想の 10 年だ。配当は DOE の下限を大きく上回り、純現金も保つ。会社の説明する 2035 年度の目標を、全部上回る形だ。

  • 化学品・基盤(鉱産・化成品・工業材料・合成樹脂):数量 12,431(取り扱い商材の国内外の流通市場(億円、今の値段で測った実質。推定))× 価格 4.0%(実質の市場に対する当社売上の比率(=シェア × 物価の倍率。10 年で 1.34 倍が基本))→ 売上 500 億円・営業利益 41 億円。市場 1.08 倍×シェア維持、利益率 8.2%
  • 化学品・半導体AI材料(機能材料・電子材料):数量 10,080(半導体・パワー半導体・放熱材向け商材の流通市場(億円、今の値段で測った実質。推定))× 価格 3.1%(実質の市場に対する当社売上の比率(=シェア × 物価の倍率。10 年で 1.34 倍が基本))→ 売上 311 億円・営業利益 39 億円。市場 2.1 倍×シェア 15% 増、利益率 12.5%
  • 機械製造販売(デカンタ遠心分離機・保守・新製品):数量 3,040(遠心分離機本体・保守・関連機器の対象市場(億円、今の値段で測った実質。推定))× 価格 11.8%(実質の市場に対する当社売上の比率(=シェア × 物価の倍率。10 年で 1.34 倍が基本))→ 売上 359 億円・営業利益 54 億円。市場 1.6 倍×シェア 1 割増、利益率 15%

倍率:事業の純利益 100 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 13.2% が k 7.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 10.2%、10 年より先の名目の伸び g 3.7% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 18.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 18.1 倍。全体の PER 18.09 倍、時価総額 1,809 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:半導体・AI 向け材料とインドの塩ビ向けデカンタが同時に想定を超える筋書き。10 年続けて当たる必要があり、8% に抑えた。

やや楽観 20% 会社の中期計画をほぼ達成し、その後も物価を上回って伸びる 利益 82 億円 · PER 17.3 倍 · 株価時価総額 4,827 円1,419 億円

半導体材料は市場が約 8 割増え、シェアも少し上がる。機械は、インドと中国の石油化学向けが堅調で、保守収益も積み上がる。会社が掲げる 2028 年の売上 700 億円・営業利益 70 億円はおおむね達成され、その後も物価を上回る成長が続く。商社の基盤は市況に左右されつつも、売上総利益 1 億円以上の商材が増え、利益率は少し改善する。買収は小さなものが中心で、大きな失敗はない。機械はインドの塩ビ向けと中国の石油化学向けで、欧州の競合と案件を分け合いながら着実に受注を積む。配当性向は 50% を保ち、純現金で新工場の費用もまかなえる。会社の筋書きに近い、よく進んだ 10 年だ。

  • 化学品・基盤(鉱産・化成品・工業材料・合成樹脂):数量 11,970(取り扱い商材の国内外の流通市場(億円、今の値段で測った実質。推定))× 価格 4.0%(実質の市場に対する当社売上の比率(=シェア × 物価の倍率。10 年で 1.34 倍が基本))→ 売上 481 億円・営業利益 38 億円。市場 1.04 倍、利益率 7.8%
  • 化学品・半導体AI材料(機能材料・電子材料):数量 8,400(半導体・パワー半導体・放熱材向け商材の流通市場(億円、今の値段で測った実質。推定))× 価格 2.8%(実質の市場に対する当社売上の比率(=シェア × 物価の倍率。10 年で 1.34 倍が基本))→ 売上 236 億円・営業利益 27 億円。市場 1.75 倍×シェア 5% 増、利益率 11.5%
  • 機械製造販売(デカンタ遠心分離機・保守・新製品):数量 2,850(遠心分離機本体・保守・関連機器の対象市場(億円、今の値段で測った実質。推定))× 価格 11.1%(実質の市場に対する当社売上の比率(=シェア × 物価の倍率。10 年で 1.34 倍が基本))→ 売上 316 億円・営業利益 45 億円。市場 1.5 倍×シェア 3% 増、利益率 14.2%

倍率:事業の純利益 82 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 11.8% が k 7.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.5%、10 年より先の名目の伸び g 3.7% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 17.3 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 17.3 倍。全体の PER 17.3 倍、時価総額 1,419 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:中期計画の達成が 3 年で見えてきており、前計画も 2 度の上方修正を経て超えた実績がある。やや楽観は中立より少し薄く 2 割とした。

中立 36% 中立:半導体材料と機械が伸び、商社の基盤は物価並みにとどまる 利益 69 億円 · PER 16.4 倍 · 株価時価総額 3,854 円1,133 億円

半導体・AI 材料は、市場が実質で 4 割強増えるが、シェアは今のまま。機械は、海外の石油化学とバイナリー発電などの新製品で、市場が実質で 3 割強広がる。一方、商社の基盤は、国内の建材と鉄鋼が横ばいで、アンチモンの相場も落ち着き、物価の分しか伸びない。化学品全体で売上は 640 億円ほど、機械は 280 億円弱となり、全社の営業利益率は 10% 弱に収まる。会社の計画の下限あたりで着地し、大きな上ぶれも下ぶれもない 10 年だ。配当は性向 55% 前後で、自社株買いも少し混ぜる。純現金は新工場と小さな買収に使われ、じわじわ減る。

  • 化学品・基盤(鉱産・化成品・工業材料・合成樹脂):数量 11,510(取り扱い商材の国内外の流通市場(億円、今の値段で測った実質。推定))× 価格 4.0%(実質の市場に対する当社売上の比率(=シェア × 物価の倍率。10 年で 1.34 倍が基本))→ 売上 463 億円・営業利益 35 億円。市場横ばい×シェア維持、利益率 7.5%
  • 化学品・半導体AI材料(機能材料・電子材料):数量 6,960(半導体・パワー半導体・放熱材向け商材の流通市場(億円、今の値段で測った実質。推定))× 価格 2.7%(実質の市場に対する当社売上の比率(=シェア × 物価の倍率。10 年で 1.34 倍が基本))→ 売上 187 億円・営業利益 20 億円。市場 1.45 倍×シェア維持、利益率 10.5%
  • 機械製造販売(デカンタ遠心分離機・保守・新製品):数量 2,565(遠心分離機本体・保守・関連機器の対象市場(億円、今の値段で測った実質。推定))× 価格 10.7%(実質の市場に対する当社売上の比率(=シェア × 物価の倍率。10 年で 1.34 倍が基本))→ 売上 276 億円・営業利益 37 億円。市場 1.35 倍×シェア維持、利益率 13.5%

倍率:事業の純利益 69 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 10.4% が k 7.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.8%、10 年より先の名目の伸び g 3.7% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 16.4 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 16.4 倍。全体の PER 16.4 倍、時価総額 1,132 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:中立は会社の 2035 年度の目標(化学品 640〜700 億円)の下限あたり。商社の薄い利ざやと相場の振れを割り引き、中心に最も厚く 36% を置いた。

やや悲観 24% 商社の取り分が薄くなり、機械の海外は価格競争に巻き込まれる 利益 49 億円 · PER 8.9 倍 · 株価時価総額 1,517 円446 億円

アンチモンなどの相場物は下がったまま戻らず、仕入先の一部が直販に動いて、商社の取り分が薄くなる。半導体材料の市場は伸びても、競合が増えてシェアを少し失う。機械は、インドで欧州の競合と価格で競り合い、中国の低価格機が石油化学の一部に入り込んで、利益率が下がる。商社の販管費は人件費で増え続け、全社の営業利益率は 8% 台に戻る。会社の目標には届かないが、赤字になるほどではない停滞の 10 年だ。配当は DOE の下限 5% が支え、純現金は新工場で目減りする。商社としての地位は保つが、成長株とは見られなくなる。

  • 化学品・基盤(鉱産・化成品・工業材料・合成樹脂):数量 10,935(取り扱い商材の国内外の流通市場(億円、今の値段で測った実質。推定))× 価格 3.9%(実質の市場に対する当社売上の比率(=シェア × 物価の倍率。10 年で 1.34 倍が基本))→ 売上 426 億円・営業利益 28 億円。市場 0.95 倍×シェア 3% 減、利益率 6.6%
  • 化学品・半導体AI材料(機能材料・電子材料):数量 5,760(半導体・パワー半導体・放熱材向け商材の流通市場(億円、今の値段で測った実質。推定))× 価格 2.5%(実質の市場に対する当社売上の比率(=シェア × 物価の倍率。10 年で 1.34 倍が基本))→ 売上 147 億円・営業利益 13 億円。市場 1.2 倍×シェア 5% 減、利益率 8.5%
  • 機械製造販売(デカンタ遠心分離機・保守・新製品):数量 2,280(遠心分離機本体・保守・関連機器の対象市場(億円、今の値段で測った実質。推定))× 価格 10.2%(実質の市場に対する当社売上の比率(=シェア × 物価の倍率。10 年で 1.34 倍が基本))→ 売上 233 億円・営業利益 26 億円。市場 1.2 倍×シェア 5% 減、利益率 11%

倍率:ROE 8.2%。RONIC = 8.0% + 1/2 ×(8.2 − 8.0)= 8.1%、g 4.0% から正当化 PER = 12.7 倍。商社の薄利と海外の価格競争で超過の稼ぎが先で消える筋書きなので、上限の 7 割の 8.9 倍に置いた。

確率:アンチモンのような相場物の下落が続き、機械のインド案件も価格競争に入る想定。商社の収益の振れの大きさを、この筋書きの確率に反映して 24% と厚めにした。

悲観 12% 仕入先の直販化と中国勢の台頭で、商社も機械も構造的に負ける 利益 28 億円 · PER 8.0 倍 · 株価時価総額 762 円224 億円

主要な仕入先が直販に切り替え、アンチモンの相場は崩れ、商社の取り分が構造的に薄くなる。機械は、中国のメーカーが低価格のデカンタで石油化学とインドに入り、保守の収益も奪われて、シェアが 2 割下がる。新工場の償却と人件費が重く、全社の営業利益率は 6% まで落ちる。バイナリー発電などの新製品は、思うような規模にならない。配当は DOE の下限を守るが、利益は今を大きく下回り、普通の小さな商社兼メーカーとして扱われる。純現金は新工場と減損で大きく減り、財務の余裕も薄れる。この筋書きでも事業は存続し、赤字には落ちない。

  • 化学品・基盤(鉱産・化成品・工業材料・合成樹脂):数量 9,784(取り扱い商材の国内外の流通市場(億円、今の値段で測った実質。推定))× 価格 3.6%(実質の市場に対する当社売上の比率(=シェア × 物価の倍率。10 年で 1.34 倍が基本))→ 売上 354 億円・営業利益 18 億円。市場 0.85 倍×シェア 1 割減、利益率 5.0%
  • 化学品・半導体AI材料(機能材料・電子材料):数量 4,560(半導体・パワー半導体・放熱材向け商材の流通市場(億円、今の値段で測った実質。推定))× 価格 2.3%(実質の市場に対する当社売上の比率(=シェア × 物価の倍率。10 年で 1.34 倍が基本))→ 売上 104 億円・営業利益 6 億円。市場 0.95 倍×シェア 15% 減、利益率 6.0%
  • 機械製造販売(デカンタ遠心分離機・保守・新製品):数量 1,900(遠心分離機本体・保守・関連機器の対象市場(億円、今の値段で測った実質。推定))× 価格 8.6%(実質の市場に対する当社売上の比率(=シェア × 物価の倍率。10 年で 1.34 倍が基本))→ 売上 163 億円・営業利益 13 億円。市場 1.0 倍×シェア 2 割減、利益率 8%

倍率:ROE 5.3% が k 7.25% 以下で、ためた利益は額面を下回る価値なので PER は 1÷k = 12.5 倍まで。構造的に取り分が縮み利益が先で細る筋書きなので、稼ぐ力の上限の約 6.4 割の 8.0 倍に置いた。

確率:仕入先の直販化と、中国の遠心分離機メーカーの低価格攻勢が重なる複合の筋書き。起きれば戻りにくいが、同時に起きる確度は高くなく 12% にとどめた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

化学品・基盤(鉱産・化成品・工業材料・合成樹脂)

シリカフューム・三酸化アンチモンなどの無機材料、コーティング向けなどの化成品、建材・耐火物向けの工業材料、輸入・再生の合成樹脂を仕入れて売る商社事業。

数量取り扱い商材の国内外の流通市場(億円、今の値段で測った実質。推定)価格実質の市場に対する当社売上の比率(=シェア × 物価の倍率。10 年で 1.34 倍が基本)売上営業利益
今 2025/10 11,510 3.0% 345 26
10 年後 中立 11,510 4.0% 463 35

取り方:2025 年 10 月期の化学工業製品販売の売上 441 億円のうち、機能材料・電子材料(96 億円)を除いた鉱産 139・化成品 105・工業材料 65・合成樹脂 36 億円の合計 345 億円。対象商材の流通市場は、同じ商材を扱う専門商社(稲畑産業・蝶理・長瀬産業などの化学品部門)の取扱規模から約 1.15 兆円と推定し、巴のシェアを約 3% とした。営業利益は商社全体の 35.1 億円を、基盤 7.4%・半導体材料 10% で分けた推定(開示なし)。数量は実質の市場、物価は価格に入れた。

化学品・半導体AI材料(機能材料・電子材料)

パワー半導体向けの機能材料、半導体組立・検査向けの電子材料、AI 向け放熱材。会社が次の柱と位置づける成長分野。

数量半導体・パワー半導体・放熱材向け商材の流通市場(億円、今の値段で測った実質。推定)価格実質の市場に対する当社売上の比率(=シェア × 物価の倍率。10 年で 1.34 倍が基本)売上営業利益
今 2025/10 4,800 2.0% 96 10
10 年後 中立 6,960 2.7% 187 20

取り方:機能材料 52 億円と電子材料 44 億円の合計 96 億円(2025 年 10 月期)。取り扱う商材の市場は、半導体材料の流通のうち巴が扱う層を約 4800 億円、シェアを約 2% と推定した。会社は 2030 年までに放熱材などの市場が約 2 倍になると説明している。営業利益は開示がなく、商社全体の 35.1 億円から基盤分を引いた約 10% の推定。

機械製造販売(デカンタ遠心分離機・保守・新製品)

下水・石油化学・食品向けのデカンタ型遠心分離機の製造・保守に、バイナリー発電装置、超低温ベルト乾燥機、水素濃度センサの販売が加わる。

数量遠心分離機本体・保守・関連機器の対象市場(億円、今の値段で測った実質。推定)価格実質の市場に対する当社売上の比率(=シェア × 物価の倍率。10 年で 1.34 倍が基本)売上営業利益
今 2025/10 1,900 8.0% 152 18
10 年後 中立 2,565 10.7% 276 37

取り方:機械事業の 2025 年 10 月期の売上 152.4 億円・営業利益 18.4 億円(会社開示)。世界のデカンタ市場は約 20 億ドル(約 3000 億円)との調査があり、石油掘削向けなど巴が扱わない用途を除いた、下水・産業向けの本体と保守、国内の周辺機器を合わせて約 1900 億円を対象市場とし、当社の比率を約 8% とした。売上の約 6 割が国内、約 4 割が海外。

リスクと懸念

商社の取り分が仕入先に左右される

化学品の利益は、仕入先との契約と相場に支えられている。仕入先が直接販売に切り替えたり、競合が供給を回復したりすれば、取り分は一気に薄くなる。2026 年 10 月期の上期も、アンチモンの相場下落と競合の供給回復で、鉱産の売上が 12 億円ほど減った。商社は営業利益率が 8% 前後と薄く、少しの変化が利益に大きく出る。

中国産原料への依存と輸出規制

三酸化アンチモンの原料は中国産が大半を占める。中国が輸出規制をかけた時は、供給元が中国以外から調達していたため巴は供給を切らさなかった。ただ、規制が長引けば調達コストが跳ね、緩めば相場が崩れる。どちらに動いても、利益の振れにつながる。

機械の海外案件の遅れ

2026 年 10 月期は、海外向けの一部が来期へ延び、機械の売上予想を 8 億円下げた。インドや中国の大型案件は、納期や許認可で期ずれしやすく、利益の山谷を作る。インドの塩ビ向けは欧州の 1 社と分け合う構図で、価格競争が強まれば利益率が下がる。

新工場と新事業の投資負担

綾瀬の新工場は総額約 52 億円で、2027 年 10 月に動き出す。需要が想定に届かなければ、減価償却が利益を圧迫する。バイナリー発電や超低温ベルト乾燥機は、まだ受注が少なく、10 年後の売上 100 億円という目標は実績の裏付けが薄い。

買収の実行力

中期計画は、化学品でも機械でも買収を選択肢に挙げ、戦略投資枠を 30〜40 億円置く。大きな買収の実績は乏しく、中国の合成樹脂着色子会社は清算した。規模に見合わない買収で、のれんの減損を出せば、堅い財務の信頼が崩れる。

人件費の上昇

会社は賃金を年 5% 以上引き上げる方針で、販管費は人件費中心に増えている。2025 年 10 月期は、化学品の売上が 1 割強増えても営業利益は横ばいだった。値上げで吸収できなければ、利益率は上がらない。

中国メーカーの参入

デカンタ型遠心分離機は、石油化学やインドで低価格機が入りやすい分野だ。中国のメーカーが品質を上げて入り込めば、新規の本体だけでなく、保守・部品の収益まで取られる。巴は米シャープレス社の技術を引き継いだ耐久性で守るが、価格差が開けば維持しにくい。

今後の分かれ目

機能材料・電子材料の売上が毎期 1 割を超えて伸び、放熱材の取り扱いが本格化したら
半導体・AI 材料の市場前提を上方へ直し、やや楽観・楽観の確率を上げる。
アンチモンの相場が下落を続け、鉱産の営業利益が 2 期連続で減ったら
商社の基盤の利益率を下げ、やや悲観の確率を上げる。
インド・中国の大型案件が受注・納入され、機械の営業利益が 28 億円へ向かって積み上がったら
機械の市場とシェアの前提を引き上げ、楽観寄りに確率を移す。
バイナリー発電の受注が年 10 台を超えたら
機械の新製品の売上を中立から引き上げる。受注が 1 桁のまま足踏みするなら、新製品の寄与は見ない。
戦略投資枠で大型の買収を発表し、のれんが大きく積まれたら
資本効率の悪化と減損の恐れを見て、やや悲観の確率を厚くする。小さな商材の買い足しなら、判断を変えない。
主要な仕入先が直販に切り替えたとの開示が出たら
商社の収益構造が崩れるとみて、悲観側へ確率を移す。

見ておくもの

  • 化学品の鉱産・工業材料・機能材料・電子材料の分野別売上
  • 機械事業の受注高・受注残と海外向けの売上
  • アンチモンなどの相場と中国の輸出規制
  • 新綾瀬工場の進み具合と稼働後の生産能力
  • バイナリー発電・超低温ベルト乾燥機の受注件数
  • 戦略投資枠の使い道(買収の有無)と配当性向・DOE

倍率と資本コストの決め方

3 つのセグメント(基盤の商社・半導体 AI 材料・機械)で、対象市場(実質)×シェアと物価並みの価格(10 年 1.34 倍)で売上を積み、利益率は事業の構造から置いた。倍率は、正当化 PER = (1 − g÷RONIC)÷(k − g)(k 7.25% = 基本 7.5% + quality +0.5%、g 4%、残る割合 1/2)から出し、中立は 1÷k の床で 12.5 倍とした。今の PER 15 倍近い値や過去の倍率には合わせていない。最後に今の時価総額と比べた。純現金 134 億円は、新工場・戦略投資・商社の運転資金に回るので、余った現金として分けていない。今期予想(営業利益 59 億円)と会社の 2028 年目標(70 億円)をどこまで信じるかで価値が動く点は残る。自己資本は 2025 年 10 月期の 427 億円から、利益の積み上げと還元で流した。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 14→18.09 倍・やや楽観 PER 12.6→17.3 倍・中立 PER 12.5→16.4 倍)。

資本コスト 7.2% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。k = 基本 7.5% + quality +0.5% = 8.0%。商社の仕入先依存や買収の実行力は k に足さず、悲観側の確率で表す。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 8.00% → 7.25%。

同じ業種(機械)の AI 分析

割安 ゼネラルパッカー6267 袋詰めの自動包装機で国内の上位にいる堅実な中堅。現金を抱えたまま安く放置され、今の値段には余裕がある 本質価値との差 +94.1% · 10 年 割安(年 +13.5%) 割安 タクミナ6322 小型定量ポンプの国内トップ。財務が堅く利益率も安定し、足元の落ち込みを織り込めば割安と見る 本質価値との差 +85.9% · 10 年 割安(年 +13.0%) 割安 横田製作所6248 空気混じりの水を吸う自吸ポンプで稼ぐ小さな専業メーカー。純現金が時価総額の6割あり、事業の値段はかなり安い 本質価値との差 +85.6% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 西部技研6223 工場の除湿とVOC処理で世界上位。電池投資の波を割り引いても、純現金を抱えた今の値段は10年の価値を大きく下回る割安 本質価値との差 +84.4% · 10 年 割安(年 +13.4%) 割安 ガリレイホールディングス6420 国内の冷やす設備で首位級。厚い現金と保守の積み上げで下値が浅く、中立でも今の値段を大きく上回る 本質価値との差 +77.5% · 10 年 割安(年 +12.2%) 割安 日進工具6157 小径エンドミルの専業。純現金が時価総額の半分あり、事業の稼ぐ力も高い。結論は やや割安 本質価値との差 +68.2% · 10 年 割安(年 +11.8%) 割安 三菱化工機6331 水素と環境の設備で過去最高益。利益率は歴史的な高さだが、利益を平らにならしても今の時価総額を上回り、割安と見る 本質価値との差 +66.9% · 10 年 割安(年 +12.8%) 割安 エスティック6161 自動車ラインのネジ締付で営業利益率2割を15年守る小さな専業。無借金で現金も厚く、10年の価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +66.5% · 10 年 割安(年 +12.5%) 割安 住友重機械工業6302 極低温冷凍機や射出成形機には本物の堀があるが、建機の価格競争と変減速機買収の失敗が重荷で、優良さの立て直しは道半ば 本質価値との差 +65.7% · 10 年 割安(年 +12.3%) 割安 オーケーエム6229 船の排ガス用バルブで世界の4割を握る小さな専門家。造船の波は読みにくいが、今の値段はやや安い 本質価値との差 +57.6% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 竹内製作所6432 ミニショベルの草分けが北米のローダーで稼ぎ、財務も堅い。ただ関税と建設循環の重さが残り、10 年では今の値段はおおむね妥当 本質価値との差 +57.6% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 フリージア・マクロス6343 住宅の断熱工事と関連会社の持分で利益は厚いが、親会社の支配で株主にほぼ戻らない。今の値段はおおむね妥当 本質価値との差 +56.8% · 10 年 割安(年 +12.6%) 割安 だいわ6459 保守の前受金がふくらませた厚い現金と、国内で伸びない冷蔵庫事業。事業の稼ぎは堅く、現金の戻り方を半分に見ても、10 年の価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +55.6% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 レオン自動機6272 包あん機の世界的なニッチ首位。米国の新工場という賭けを織り込んでも、今の値段は安いと見る 本質価値との差 +54.7% · 10 年 割安(年 +11.0%) 割安 ヨシタケ6488 蒸気を制御する弁の老舗で、純現金が時価総額の3割。10年では利益が積み上がり、今の値段は割安の側 本質価値との差 +52.6% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 クボタ6326 北米農機の不振を建機と水インフラの底堅さが補う構図。中立の 10 年後は今の時価総額を大きく上回るが、薄れる ROE と農機の谷を入れると今の値段はやや割安 本質価値との差 +51.8% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 サンセイ6307 ビルの窓拭きゴンドラと舞台装置、下関の船舶修理の二本柱。過去最高益は高額修理の一時的な山で、ならした稼ぎで見ればほぼ適正 本質価値との差 +51.8% · 10 年 割安(年 +11.2%) 割安 AIRMAN6364 国内ではほぼ独占の可搬式コンプレッサ屋。北米での拡大と電動化の波を天秤にかけると、中立の筋書きで今の値段をやや上回る 本質価値との差 +49.4% · 10 年 割安(年 +10.8%) 割安 兼松エンジニアリング6402 下水や工場の汚泥を吸う特装車で国内首位。地味だが稼ぐ力は確かで、10年で見てやや割安 本質価値との差 +48.8% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 木村工機6231 工場や店舗向け空調の専業で、利益率は過去最高圏。事業の質は高いが、10 年の価値は今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +48.2% · 10 年 割安(年 +10.8%) 割安 三井海洋開発6269 FPSO 世界 3 強の一角。受注は過去最高で、中立の 10 年後は時価総額が今の 1.6 倍ほどに育つ。ただ工事の失敗歴が重く、安全域は見かけほど厚くない 本質価値との差 +46.1% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 アマノ6436 勤怠と駐車場の保守収益に厚い現金。利益の大半を返す会社で、10 年の筋書きの加重では今の値段をやや上回る 本質価値との差 +45.6% · 10 年 割安(年 +9.6%) 割安 日本ギア工業6356 原発の弁を動かす装置でほぼ独占に近い小さな会社。稼ぐ力は強いが、ため込んだ資金は戻りにくく、今の値段は妥当からやや高め 本質価値との差 +41.2% · 10 年 割安(年 +10.8%) 割安 TEIKOKU(旧・帝国電機製作所)6333 世界首位級の無漏洩ポンプ専業。稼ぐ力に比べ値段は軽く、確率の加重では今を 1 割強上回る。ただし利益率の高さが前提 本質価値との差 +41.1% · 10 年 割安(年 +9.8%) 割安 東京機械製作所6335 新聞輪転機の国内大手。現金は時価総額の倍近いが、本業の市場は縮み、現金は株主に戻ってこなかった 本質価値との差 +40.1% · 10 年 割安(年 +11.4%) 割安 電業社機械製作所6365 水インフラの更新需要に支えられ、純現金も厚い。今の値段は低すぎる 本質価値との差 +39.2% · 10 年 割安(年 +9.9%) 割安 日精エー・エス・ビー機械6284 ペットボトル型容器の成形機で世界首位格。金型と部品が稼ぎの土台で純現金も厚いが、利益は山の高さにあり、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +37.9% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 カナデビア7004 ごみ焼却発電で世界首位級の堅い本業を持つが、大型案件の損失癖が重い。10 年の価値は今を 1 割弱上回る程度で、安全域は薄い 本質価値との差 +35.8% · 10 年 割安(年 +10.2%) 割安 新東工業6339 鋳造・ブラスト設備の老舗。減損で重荷は消えたが、ROEは資本コスト未満。今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +35.1% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 鈴茂器工6405 寿司ロボットの王者。今の利益は谷で、稼ぐ力の回復を織り込めば割安に傾く 本質価値との差 +34.9% · 10 年 割安(年 +9.8%) 割安 新晃工業6458 ビル空調の国内首位級で、DC 向けの伸びと保守の厚みを入れても、今の値段はほぼ妥当。確率の加重では今を 1 割ほど上回る水準 本質価値との差 +33.9% · 10 年 割安(年 +9.0%) 割安 サンデン6444 ハイセンス傘下で電動化に賭ける再建途上の会社。借金の重さを思えば、値段は見合いに近い 本質価値との差 +33.7% · 10 年 割安(年 +12.8%) 割安 アイダエンジニアリング6118 プレス機で国内首位。稼ぐ力は弱いが純現金が時価総額の半分。還元が実行されれば今の値段はやや割安 本質価値との差 +33.6% · 10 年 割安(年 +9.5%) 割安 三浦工業6005 国内首位の保守網と純現金は堅い。米国買収の立て直しと蒸気の電化が分かれ目で、値段は適正圏とみる 本質価値との差 +33.5% · 10 年 割安(年 +9.2%) 割安 アネスト岩田6381 小型圧縮機と塗装機器は堅実だが稼ぐ力は並み、厚い現金を足して今の値段は適正圏。成長の鍵は買収の出来 本質価値との差 +32.1% · 10 年 割安(年 +8.4%) 割安 トーヨーカネツ6369 物流の保守とタンクの法定点検が土台。10年先の価値は今の時価総額を15%ほど上回りやや割安だが、余裕は大きくない 本質価値との差 +32.1% · 10 年 割安(年 +9.5%) 割安 日立建機6305 鉱山機械と部品・サービスの伸びは本物。ただ市場の伸びを小松と同じ物差しで測ると、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +31.1% · 10 年 割安(年 +9.8%) 割安 小田原エンジニアリング6149 電動車のモーター用巻線機で世界2位。ただし2025年の利益は山で、時価総額の7割は現金だ 本質価値との差 +31.0% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 木村化工機6378 原子力関連が利益の半分を稼ぐ受注型の会社で、純現金は厚いが受注残が減り始めており、確率の加重では今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +30.6% · 10 年 割安(年 +9.3%) 割安 YUSHIN6482 取出ロボットの世界首位級で純現金も厚いが、直近の利益が急落し、10年の稼ぐ力は戻りが不確かで、確率の加重では今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +30.3% · 10 年 割安(年 +9.1%) やや割安 ホシザキ6465 国内製氷機6割・冷蔵庫5割の厨房機器首位。海外M&Aで伸び、中立の 10 年後の時価総額は今の約 1.3 倍、確率の加重では今をわずかに下回る、ほぼ適正な値段 本質価値との差 +29.8% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 岡本工作機械製作所6125 研削盤の老舗は、利益の大半を半導体関連装置で稼ぐ。中計の目標は遠く、10年後の利益を平準化して見る 本質価値との差 +28.3% · 10 年 やや割安(年 +10.0%) やや割安 タダノ6395 クレーンで世界3位級の堅い事業だが、買収で重くなった資本が稼ぎに追いつかず、10年を通すと今の時価総額とほぼ釣り合う 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 野村マイクロ・サイエンス6254 半導体工場の水を作る専業。AI投資の追い風は本物だが、工事の山谷と運転資本の重さを織り込むと、今の時価総額は中立の筋書きを先取りしている 本質価値との差 +25.4% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 アイチコーポレーション6345 国内の高所作業車で 6 割を握る安定した稼ぎ手。純現金を足しても 10 年先の本質価値は今の時価総額とほぼ同じで、適正圏 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 澁谷工業6340 飲料と薬の無菌充填で国内を押さえる無借金の機械メーカー。眠る現金と薄い利益率が重く、今の値段にはやや余裕がない 本質価値との差 +24.9% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 信和3447 仮設足場の首位級で物流機器も持つ。買収で借金は増えたが、利益の回復と溜まる利益を数えると、今の値段はやや割安 本質価値との差 +24.6% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 三精テクノロジーズ6357 舞台と昇降機の堅い稼ぎに遊戯機械の黒字の定着が乗るかで決まる、今はおおむね妥当な値段 本質価値との差 +22.9% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 ダイフク6383 半導体AI投資と物流自動化の二つの波に乗るが、中立の 10 年後は時価総額が今を 1 割ほど上回るだけで、両方が長く続く前提を強く取り込んだやや割高な値段 本質価値との差 +22.0% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 酉島製作所6363 海水淡水化ポンプの世界首位と保守の稼ぎは本物だが、利益率が上がりきらないまま買収が重なり、10 年後の期待は今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 やまびこ6250 北米のホームセンターで売るエンジン工具の専業。今の利益は追い風込みで、10 年の中立では今の値段とほぼ釣り合う適正水準 本質価値との差 +21.3% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 丸山製作所6316 防除機の国内上位と、北米の洗車機ポンプで約8割を持つ地味な老舗。利益率は薄く、10年後の価値は今の値段と同じ水準 本質価値との差 +19.1% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ヤマダコーポレーション6392 空気で動くダイアフラムポンプで世界に売る中堅。海外比率 63% で稼ぎは強いが、利益率は山の近くにあり、今の値段は妥当な水準 本質価値との差 +18.6% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ジャノメ6445 北米に強い家庭用ミシンが稼ぎ頭。純現金は厚いが利益率の振れも大きく、今の値段は本質価値とほぼ釣り合う 本質価値との差 +18.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 タケダ機械6150 鉄骨の加工場の人手不足を機械で埋める会社。財務は堅いが市場は国内の建設に縛られ、資本は眠りがちだ 本質価値との差 +17.9% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 トリニティ工業6382 トヨタ系の塗装設備と加飾部品の会社。無借金で現金が厚く、利益の質も悪くないが、今の値段は価値とほぼ釣り合う 本質価値との差 +17.5% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 株式会社三共6417 パチンコ首位と厚い現金は本物だが、縮む市場の利益は先が読めない。確率の加重では今の値段を 1 割弱下回るが、おおむね適正 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 小池酸素工業6137 金属を切る機械が稼ぎ、ガスと溶接材料が支える。純現金は厚いが戻りにくく、価値は今の値段の前後 本質価値との差 +17.0% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 マックス6454 鉄筋結束機という強い一本足で稼ぐが、今の値段は成長の続きを深く織り込む。中立の筋書きでも価値は今の値段に届かず、総合はやや割高 本質価値との差 +16.8% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 エコム6225 浜松の工業炉の目利き。保守の積み上げと省エネの改造で稼ぎは底堅く、手元の現金も厚い 本質価値との差 +16.1% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 ミクロン精密6159 心なし研削盤の専業。時価総額は手元の現金より小さいが、現金が低利で眠るため、10 年で見ればやや割高 本質価値との差 +16.1% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 ダイキン工業6367 空調首位の堀は強いが、化学の失速と中国不振を入れると中立の 10 年後の時価総額は今の 1.2 倍にとどまり、確率の加重では今を 1 割ほど下回る、利益改善を先取りしたやや割高な値段 本質価値との差 +14.8% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 富士精工6142 時価総額を超える純現金を持つが、本業は内燃機関の部品を削る工具。現金は眠り、事業は細る 本質価値との差 +14.8% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 ダイコク電機6430 パチンコホールの情報システムで首位。ただし利益の山は過ぎ、ホール数の減少も重い。確率の加重では今の時価総額をやや上回れず、やや割高 本質価値との差 +14.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 月島ホールディングス6332 下水汚泥と官民連携の運営で稼ぐ堅実な会社。10 年の価値は今を 1 割ほど上回るが、三菱化工機との統合で見通しに霧がかかる 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +7.7%) やや割安 ディスコ6146 切る・削る・磨くの独占は本物だが、中立でも 10 年後の時価総額は今を 4 割ほど上回るだけだ。AI 需要が長く続く前提まで、今の値段は先取りしている 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 キッツ6498 国内首位のバルブで、半導体と電算室の追い風は本物だが、価値は今の値段を1割ほど下回るやや割高 本質価値との差 +13.5% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 SANEI6230 水栓一筋のデザイン派。利益率6%台の薄利を、設備投資と銅高が削る。値段はほぼ適正 本質価値との差 +12.9% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 オーエスジー6136 穴加工工具の世界大手。足元の利益は絶頂圏で、10年の本質価値は今の値段にやや届かない 本質価値との差 +12.9% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 鶴見製作所6351 水中ポンプの国内首位と鉱山向けの強みは本物だが、利益の質と資本の使い方が値段に追いつかず、確率の加重では今を 2 割弱下回るやや割高 本質価値との差 +12.5% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 テクノスマート6246 フィルム塗工装置の専業で、純現金が時価総額の4割。受注の波が大きく、結論は やや割高 本質価値との差 +12.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 栗田工業6370 超純水・一般水処理の複占的な地位は堀が深いが、中立の 10 年後でも時価総額は今の 1.3 倍にとどまり、確率の加重では今を 1 割半ほど下回る、海外M&Aの整理後の回復を先取りしたやや割高な値段 本質価値との差 +12.5% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 TONE5967 ボルト締めの工具で世界一の製品を持つ。利益率17%の堅い会社が、新工場と資本効率の宿題を抱え、値段はほぼ適正 本質価値との差 +12.1% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 ツバキ・ナカシマ6464 世界首位級の鋼球メーカーだが、借金と赤字で株主の取り分は細い。立て直しの確率を割り引く 本質価値との差 +12.1% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 DMG森精機6141 世界で稼ぐ工作機械の大手。受注は絶頂でも利益率は薄く、新株で厚みは増したが今の値段は先をやや織り込んでいる 本質価値との差 +11.8% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 油研工業6393 油圧機器の専業で、売上の6割が海外。持ち合い株は厚いが、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 +11.7% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 株式会社マースグループホールディングス6419 ホール設備の更新で稼ぐ高収益の会社。だが客のホールが細り、厚い現金も戻り方が読めない。10 年の価値は今の値段とほぼ同じで適正 本質価値との差 +11.5% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 オイレス工業株式会社6282 油を差さずに回る軸受の堅実な老舗。財務は鉄壁だが稼ぐ力は資本コストの近くで、10 年で見ると今の値段はやや割高 本質価値との差 +11.4% · 10 年 やや割安(年 +7.1%) やや割安 ハマイ6497 LPガス容器用バルブで国内の寡占を握るが、市場は縮む。現金と投資株が時価総額の大半を占めるが、縮む事業を割り引くとほぼ適正 本質価値との差 +11.3% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 牧野フライス製作所6135 マシニングセンタの名門。買収騒動で値段は割り増し、事業の価値は今より1割ほど低いと見る 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 小森コーポレーション6349 オフセット印刷機の国内首位。純現金は時価総額の4割だが本業の稼ぎは資本コストすれすれで、10年の見立てでは今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) 適正 タツモ6266 先端パッケージ向けの追い風は本物だが、稼ぎがTSMC一社と検収の日程に乗りすぎている。10年の本質価値は今の時価総額を3割ほど下回る 本質価値との差 +9.2% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 オークマ6103 NC装置まで自社で作る工作機械の老舗。ROEは長く資本コスト未満で、今の値段はほぼ適正と見る 本質価値との差 +8.6% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 太平製作所6342 合板をつくる機械の国内の老舗。北米への挑戦と厚い現金はあるが、受注の波と住宅の縮みが重い 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 KVK6484 水栓専業で財務は堅いが、利益率は上がりにくく、資金は事業の外で眠る。今の値段はやや高め 本質価値との差 +8.1% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 ホソカワミクロン6277 粉体機器の世界首位級だが、欧州の不振で利益が細り、中立でも 10 年後の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 +7.0% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 TPR株式会社6463 ピストンリングとシリンダライナの専業に近く、10 年で稼ぎはゆるやかに縮む。中国の合弁が支えるが、今の値段は割安とは言えない 本質価値との差 +6.6% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 リケンNPR株式会社6209 ピストンリングの国内最大手級。内燃機関の縮みと資本の厚さで稼ぎが薄く、10 年の見立ては適正から割高寄り 本質価値との差 +6.5% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 和井田製作所6158 工具と金型を削る研削盤のニッチ企業。山と谷が深く、ならした稼ぎは資本コストに届かない。純現金を足して値段はやや高い 本質価値との差 +5.1% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 日本精工株式会社6471 世界第3位の軸受大手。利益がなお資本コストに届かず、NTNとの統合も先行きを濁らせる。10年後の中立でも、資本コストで割り引くと今の値段に届かず、やや割高とみる。 本質価値との差 +5.1% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 株式会社ジェイテクト6473 電動パワステで世界首位だが、価格を握るのは自動車メーカーで、軸受は NSK と NTN の統合に挟まれる。中立でも 10 年後の時価総額は今を 1 割弱上回るだけで、やや割高と見る 本質価値との差 +5.0% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 高見沢サイバネティックス6424 券売機とホームドアの中堅。駅の安全の投資は追い風だが、現金を使わない流れと価格の競争が重い 本質価値との差 +5.0% · 10 年 適正(年 +8.4%) 適正 株式会社椿本チエイン6371 世界首位のチェーンを持つが、稼ぐ力は資本コスト並み。大同の統合とマテハンの赤字が 10 年の分かれ目で、今の値段はやや割高と筆者は見る 本質価値との差 +4.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 オプトラン6235 光学薄膜装置の世界大手。受注は戻ったが利益率は崩れたまま。厚い現金を除くと稼ぐ力の割に値段は高い 本質価値との差 +4.5% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 靜甲6286 液体充填機で稼ぎ、車の販売店で売上を支える静岡の複合企業。純現金46億円でも配当は利益の1割強。10年で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 +3.7% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 藤商事6257 手元の現金が下支えだが、遊技機の当たり外れと市場の縮小が重く、事業の稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 旭ダイヤモンド工業6140 ダイヤモンド工具の国内首位。半導体向けの伸びを認めても、今の値段は計画の達成をほぼ織り込んでいる 本質価値との差 +3.4% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 ツガミ6101 精密自動旋盤の専業で売上の8割が中国。利益率は過去最高の山にあり、10年の本質価値は今の値段をかなり下回る 本質価値との差 +3.0% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 NTN株式会社6472 世界 4 位の軸受メーカー。稼ぐ力はまだ資本コストに届かず、NSK との統合も条件次第。10 年の中立でも今の値段に届かず、やや割高とみる。 本質価値との差 +2.9% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 タクマ6013 ごみ焼却の更新と運営で稼ぐ堅実な会社だが、10 年先まで見ても今の値段はほぼ適正で、割安とまでは言えない 本質価値との差 +2.7% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 ナガオカ6239 受注残は厚いが、案件の波が大きい。直近の利益は3分の1に落ち、今の値段は先の回復を織り込み気味 本質価値との差 +1.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 日本エアーテック6291 クリーンルームと安全キャビネットの老舗。半導体の好況に乗った今の利益を中立に置かず、価値は今の時価総額を2割弱下回りやや割高 本質価値との差 +1.4% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 ヤマシンフィルタ6240 建機の油圧フィルタで北米のシェアを広げる優良な部品会社。事業の質は高いが、新素材への投資が未知数で、本質価値は今の時価総額とほぼ同じ水準 本質価値との差 +1.3% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 中北製作所6496 船と発電所のバルブで国内ほぼ独占。受注は厚いが資本効率が低く、本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 酒井重工業6358 国内シェア6〜7割の道路機械の専業。10年で稼ぐ力は戻るが、資本効率が資本コストに届かず、今の値段は適正圏 本質価値との差 +0.6% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 東京自働機械製作所6360 菓子の包装機と、米国の1社向けのコンタクトレンズ製造装置の二本足。稼ぎの柱が1社の投資次第で、今の値段に安全域は薄い 本質価値との差 +0.5% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 PILLAR6490 半導体洗浄装置向け継手で世界シェア 9 割の隠れた王者。ただ利益は市況の山にあり、10 年の確率で見た価値は今の値段を 4 割近く下回る 本質価値との差 −0.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 荏原実業6328 官公庁向けの水処理設備と荏原製作所製品の販売で稼ぐ堅実な会社だが、利益は記録的な高さにあり、10 年後の価値は今の値段を 4 分の 1 ほど下回る 本質価値との差 −0.8% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 オカダアイヨン6294 解体用アタッチメントで国内首位。設備投資と借入が先行し、新株の希薄化も控えるため、10年で見れば今の値段はやや割高と筆者は考える 本質価値との差 −1.0% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 パンチ工業6165 金型の小さな消耗部品で世界2位。稼ぐ力は資本コストにあと一歩届かず、中国頼みの構造も残る 本質価値との差 −2.2% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 イーグル工業株式会社6486 船尾管シールで世界の 6 割を握る堅い会社。ただ自動車向けが半分で半導体は赤字、今の値段は妥当で、NOK 傘下入りで上場は終わった 本質価値との差 −2.6% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 前澤給装工業6485 水道の引込部材で安定して稼ぐが、会社の稼ぐ力は伸びず、厚い現金を割り引いても今の値段はやや高い 本質価値との差 −3.1% · 10 年 適正(年 +5.2%) 適正 TOWA6315 半導体の封止装置で世界首位、受注は過去最高圏。ただし利益率と資本効率は独占企業ほど高くなく、10 年の価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −4.9% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 カワタ6292 成形機の脇を固める老舗だが、中国の値下げ競争と自動車の停滞で稼ぎは細い。配当の厚さが資本の稼ぎを上回る 本質価値との差 −5.0% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 日本製鋼所5631 原発部材と防衛と有機EL装置で稼ぐ独占色の強い重工。事業は強いが、成長を先に払いすぎた値段はやや割高だ 本質価値との差 −5.0% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 西部電機株式会社6144 ワイヤ放電加工機・物流の自動倉庫・バルブ駆動装置を持つ福岡の中堅。事業は堅実だが、足もとの利益は景気の山で、10 年後の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 −5.1% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 イワキ6237 水処理から医療機器まで小型ポンプで稼ぐ無借金の優良メーカーだが、過去最高の利益率が続く前提でも 10 年後の価値は今の値段を 3 割近く下回る 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +5.4%) 適正 日工株式会社6306 国内のアスファルトプラントでほぼ首位の堅実な会社。ただ利益率が低く、資本の使い方も遅いので、10 年後の価値は今の時価総額を下回る 本質価値との差 −5.9% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 ローツェ6323 搬送のニッチ王者だが、受注急増を離れれば10年後の実力は今の値段に届かないと筆者は見る。 本質価値との差 −6.4% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 マミヤ・オーピー7991 パチンコ店向け紙幣識別機の改刷特需が終わり、利益は平常に戻る途上。資産は厚いが稼ぐ力が弱く、今の値段はほぼ妥当で上振れ余地は乏しい 本質価値との差 −7.0% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 昭和真空6384 水晶と光学向けの真空成膜装置の専業。現金は厚いが、装置の山谷と顧客3社への依存が値段を重くする 本質価値との差 −7.4% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 マキタ6586 充電式バッテリー共通化は堀だが、欧州依存・北米関税と規模で勝る競合を踏まえると今の値段はやや割高 本質価値との差 −7.7% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 小松製作所6301 鉱山機械が主力に育ち利益の質は上がったが、中国建機の停滞を入れると中立では 10 年後でも今の時価総額に届かず、今の値段は割高 本質価値との差 −8.0% · 10 年 適正(年 +5.5%) 適正 株式会社ソディック6143 放電加工機は光通信向けで絶好調。だが10年で見れば資本効率の低さと株式の希薄化が重い。値段は織り込み済み 本質価値との差 −8.3% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 JUKI6440 ミシンの王者だが、重い借金と産機の赤字が足を引く。利益の回復を見込んでも、本質価値は今の値段に届かない 本質価値との差 −8.4% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 三井E&S7003 エンジンとクレーンの好況で利益は戻ったが、この利益率が 10 年続くとは見にくく、確率を重ねた価値は今の時価総額を下回る 本質価値との差 −9.1% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 芝浦機械6104 電池装置の特需が剥げ、利益は一桁台へ。厚い純現金も買収に向かい、今の値段は先の回復を織り込みすぎ 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +5.9%) やや割高 石井表記6336 小さな装置メーカーに、薄利の部品事業が乗る。実質は無借金だが、稼ぎは資本コストをやや下回る 本質価値との差 −10.6% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 キクカワエンタープライズ6346 現金は時価総額を上回るが、事業の稼ぎは資本コストに届かず、溜めた現金も戻りが遅い。今の値段はやや高い 本質価値との差 −10.7% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 株式会社FUJI6134 実装機で世界の一角を占める堅実な会社。ただし今の稼ぎは AI サーバー投資の山で、ならした利益で測ると今の値段は高い 本質価値との差 −11.9% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 石川製作所6208 防衛の追い風で利益は伸びたが、借入が自己資本の2倍。山の利益を10年先に延ばせない 本質価値との差 −12.0% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 アマダ6113 板金の二強の一角、ROEは長く資本コスト未満。中計2030の資本政策が実現しても今の値段はやや割高 本質価値との差 −12.0% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 株式会社サトー6287 ラベルプリンタ国内首位の手堅い会社だが、稼ぐ力が資本コストに届かず、経営計画どおりに進んでも今の値段は割高寄りと見る 本質価値との差 −12.6% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 IHI7013 防衛費増額と航空アフター市場の追い風は本物だが、中立の 10 年後でも時価総額は今の 1.05 倍にとどまり、株価はかなり先の成長まで映している 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 フリュー6238 プリクラは縮み、景品と海外物販が伸びるが、10 年の利益は物価分しか増えない。確率の加重では今の値段を 3 割弱下回る、やや割高 本質価値との差 −14.4% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 グローリー6457 海外の利益回復は本物だが、ROE は資本コストをわずかに上回る程度で、確率の加重では今の値段を下回るやや割高な株 本質価値との差 −14.7% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 株式会社ユニバーサルエンターテインメント6425 遊技機は絶好調だが、マニラのカジノと重い借金が株主の取り分を削る。確率の加重では今の時価総額を 3 割台半ば下回る、割高 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +6.8%) やや割高 日阪製作所6247 熱交換器と殺菌装置の地位は堅いが、厚い自己資本が資本コストに届く利益を生まず、10 年後の価値は今の時価総額を 2 割ほど下回る 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 荏原製作所6361 半導体の研磨装置とポンプで世界 2 位、標準ポンプでも国内首位の二本足。だが 10 年の数量を実質で置き直すと、今の値段は楽観に近い前提を払っている 本質価値との差 −15.3% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 井関農機6310 稲作の機械化を担った老舗は、再建で利益が戻りつつあるが、薄い利益と重い負債のため、10 年で見ると今の時価総額には届かない 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 TVE6466 原発の定期検査が利益を左右するバルブ屋。資産は厚いが、利益の波が荒く値段は適正圏 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 不二精機6400 医療の精密金型と東南アジアの二輪部品で稼ぐ。技術はあるが利益率は細く、借金の利息が重い 本質価値との差 −15.8% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 セガサミーホールディングス6460 遊技機の稼ぐ力は本物だが、IP多角化と海外ゲーミングの実力はまだ値段に届いていない。確率の加重では今の値段を 3 割ほど下回る、割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 SMC株式会社6273 空気圧機器で世界シェア約 36% の「薄く広い」優良企業だが、中立の 10 年後は時価総額が今を下回る。今の値段は、大規模な自社株買いが実現する前提を先取りしている 本質価値との差 −16.6% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 旭精機工業6111 防衛省向けの小銃弾が利益の柱。深絞りの技術は確かだが、全社の稼ぎは資本コストに届かず割高 本質価値との差 −16.7% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ナブテスコ株式会社6268 ロボットの関節で世界首位の減速機を持つが、稼ぐ力はまだ薄い。利益の急回復をすでに織り込んだ今の値段は割高に出る 本質価値との差 −17.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 守谷輸送機工業6226 荷物用エレベーターの国内首位級で保守が稼ぎを支えるが、営業利益率 25% は山の高さで、10 年の価値は今の時価総額を下回る 本質価値との差 −18.0% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 ヒラノテクシード6245 電池の電極を塗る装置の専業で、財務は厚い。ただ受注の波が大きく、今の値段は回復をかなり織り込んでいる 本質価値との差 −18.4% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 大豊工業6470 エンジン軸受の老舗だが、稼ぐ力が戻る前に電動化が来る。今の値段は少し先を行っている 本質価値との差 −18.7% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 日本金銭機械6418 北米カジノの紙幣識別機で強い小さな部品メーカー。ただ稼ぐ力は薄く、純現金を除くと値段は割高。確率の加重では今の値段を 4 割ほど下回り、割高 本質価値との差 −19.0% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 加地テック6391 水素用の超高圧圧縮機で国内首位級。稼ぐ力は戻ったが、成長は鈍く10年では割高 本質価値との差 −19.4% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 北川鉄工所6317 チャックとクレーンで国内首位級。稼ぎ頭は産業機械で、足を引くのはメキシコの鋳物。利益率の戻りが全てを決める 本質価値との差 −20.2% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 黒田精工7726 電動車のモーターコアと半導体向けボールねじ。大型案件に賭けた投資で借金が膨らみ、稼ぎが追いつくかが分かれ目 本質価値との差 −20.3% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 技研製作所6289 圧入機の世界シェアは9割超だが市場が小さく稼ぎは細い。海外の市場づくりに失敗の前歴もあり、中立では10年後も今の値段に届かず割高 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 オルガノ6368 半導体向け超純水で栗田工業と並ぶ強さだが、利益率が史上最高の今の値段は、受注の山とその後の入札競争を先取りした割高な水準 本質価値との差 −20.9% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 高松機械工業6155 金沢の小型NC旋盤メーカー。3期続く赤字から受注は戻りつつあるが、稼ぐ力の回復は半ばで割高寄り 本質価値との差 −21.0% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 NITTOKU6145 巻線機の世界大手。米国の防犯向け特需で利益は山の上にあり、ROEは資本コスト未満。本業だけなら割高 本質価値との差 −21.3% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 サノヤスホールディングス7022 駐車装置・エレベーター・配電盤・遊戯機械の会社。借入が重く、利益の落ち込みも見える。値段は先取り気味 本質価値との差 −22.3% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 日本トムソン株式会社6480 針状ころ軸受と直動部品の中堅メーカー。AI 向けの追い風で利益は急回復するが、山の利益が続く前提の値段は重く、筆者は割高とみる 本質価値との差 −22.7% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 CKD株式会社6407 半導体向けの流体制御で伸びる国内大手だが、資本の使い方は平凡で、中立では今の時価総額を割り引くと届かない 本質価値との差 −22.9% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 株式会社不二越6474 ロボットから軸受まで手がける総合機械メーカー。構造改革で利益は戻りつつあるが、稼ぎが資本コストに届かず、今の値段は割高 本質価値との差 −23.1% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 日東工器6151 主力の継手は堅いが、新工場と赤字事業が利益を削り、厚い現金も稼ぎに生かせず、10 年の価値は今を大きく下回る 本質価値との差 −23.3% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 理想科学工業株式会社6413 稼ぎ頭の孔版が細り、インクジェットが穴を埋めきれるかが勝負。資本効率が低いまま値段は先行しており、10 年では割高と筆者は見る 本質価値との差 −23.4% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 宇野澤組鐵工所6396 真空ポンプと送風機の老舗だが、利益の8割は渋谷の賃貸ビルが生む。ビルの含み益は巨大でも、創業家の会社で株主に届く道は細く、今の値段はやや高い 本質価値との差 −24.6% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 ダイジェット工業6138 タングステン高の追い風は一時のもの。自己資本の稼ぎが資本コストの半分では、帳簿の値段は付かない 本質価値との差 −24.8% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 エーワン精密6156 小型旋盤の消耗工具に特化した高採算の小企業。時価総額の7割近くが金融資産だが、運用は低利で10年の価値は今を下回る 本質価値との差 −26.3% · 10 年 やや割高(年 +2.7%) やや割高 ニッチツ7021 ばら積み船のハッチカバーと半導体向けの珪石粉を作る老舗。現金と持ち合い株は厚いが、事業の稼ぎが資本に見合わず、今の値段は高い 本質価値との差 −26.8% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 テセック6337 パワー半導体の検査装置の小粒な専業。需要は戻り始めたが、時価総額の半分は金融資産。事業の稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −27.4% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 タカキタ6325 牛のエサを作る機械と堆肥をまく機械で生きる三重の専業メーカー。財務は堅いが、国内の畜産の縮小と補助金の波を受け、今の値段は割高 本質価値との差 −27.4% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 ゲームカードホールディングス6249 ホールの会計を握る堅い会社だが、客の母数は縮み、積んだ現金は戻りが遅い。10 年の本質価値は今の値段の半分ほどで、割高 本質価値との差 −27.4% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 PEGASUS6262 ニット用ミシンと車の小型アルミ部品の二本立て。稼ぐ力は資本コストに届かず、厚い資産を割り引いても今の値段はやや高い 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 三菱重工業7011 防衛費増額とデータセンター向けGTCC特需の二本柱で過去最高益が続くが、中立では 10 年後でも今の時価総額の 9 割弱にとどまり、株価はその持続をかなり先取りしている 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 株式会社平和6412 いまはゴルフ場の会社。買収の借金が重く、10 年の確率の加重では今の値段を 3 割台半ば下回る、割高 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 ニチダイ6467 冷間鍛造の金型で名を持つが、6年続く低収益とエンジン部品の先細りが重い。帳簿の安さは割安の根拠にならない 本質価値との差 −28.9% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 小倉クラッチ6408 カーエアコン用クラッチの世界大手だが、主力は電動化で縮む側。資産の割に値段は低いが、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 瑞光6279 紙おむつ機の国内最大手だが、儲ける力が資本コストに届かない。今の値段は高い 本質価値との差 −29.7% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 岡野バルブ製造6492 原子力用バルブの専業で財務は堅いが、足元の利益は期限のある工事で膨らんでおり、10年後の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) 割高 平田機工株式会社6258 受注生産の生産ライン屋が半導体搬送で伸びる姿は魅力的だが、利益率の低さと資本コストの重さで、中立でも今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −31.3% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 加藤製作所6390 クレーンは堅いが油圧ショベルの赤字と重い借金が足かせ。中立でも10年後の価値は今の時価総額に届かず割高の側 本質価値との差 −31.9% · 10 年 割高(年 +3.7%) 割高 コンバム6265 真空で物をつかむ部品の専業。利益率は高いが規模が小さく、現金の厚い資本は稼ぎに見合わない。今の値段は割高 本質価値との差 −32.8% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 タカトリ6338 SiC の切断装置で世界首位級の小さな装置メーカー。山を過ぎて売上は半分になり、中立の値打ちは今の値段に届かない 本質価値との差 −34.4% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 KLASS6233 畳の機械で首位だが、稼ぐのは電池の製造装置。畳の縮みと借金が重く、今の値段は割高 本質価値との差 −34.9% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 サムコ6387 光と化合物半導体の追い風は本物だが、小さな専業で今の値段は高い。確率で重みを付けた 10 年後の価値は今の 4 割ほど 本質価値との差 −38.7% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 THK株式会社6481 自動車部品を切り離して産業機器の専業になる THK は、堀は強い。だが今の株価は、ROE 10% 超の構造改革の完遂をほぼ満額で先取りしている 本質価値との差 −39.5% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 ユニオンツール6278 基板ドリルで世界首位。AI需要の山を織り込んだ値段は、10年で見ると高い 本質価値との差 −39.8% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 エンシュウ6218 ヤマハ発動機の部品を削って稼ぐ浜松の下請けで、借金と単一顧客の重さが価値を押し下げる 本質価値との差 −40.0% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 冨士ダイス6167 国内首位の超硬耐摩耗工具メーカー。タングステン高騰で売上はふくらむが利益は伸びにくく、今の値段は割高 本質価値との差 −40.9% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 マルマエ6264 半導体装置の真空部品に強い小型株。買収で稼ぐ力は増したが、好況の利益に 10 年先の値段まで先走っている 本質価値との差 −41.0% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 ワイエイシイホールディングス6298 半導体・医療・環境機器を束ねた小さな複合グループ。会社の利益目標は過去最高を大きく超え、借金も重い。10年の本質価値は今の時価総額の半分ほどとみる 本質価値との差 −43.0% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 オーイズミ6428 パチスロ機器と蒟蒻ゼリー、賃貸と太陽光の寄せ集め。どれも稼ぎが薄く借金も重く、10年では割高 本質価値との差 −44.8% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 島精機製作所6222 縫い目のない服を編む機械の世界的な老舗。営業赤字が続き、帳簿の厚さに見合う稼ぐ力が戻るかが焦点で、今の値段は割高 本質価値との差 −48.0% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 中日本鋳工6439 KYB 向けの油圧部品が柱の小さな鋳物工場。借金と値決め力の弱さで、利益が資本を食う形が続く 本質価値との差 −49.4% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 豊和工業6203 国内唯一の小銃メーカーで、防衛が利益を支える。ただ工作機械の赤字を抱え、今の値段は防衛への期待を先に払いすぎている 本質価値との差 −51.8% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 NFKホールディングス6494 小さな工業炉の会社が買収で業態を広げる途中。現金は厚いが配当はなく、事業は半導体の1社に頼る。現金を割り引くと割高 本質価値との差 −52.8% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 赤阪鐵工所6022 内航船のエンジンの老舗。本業はほぼ稼げず、値段を支えるのは売る方針のない政策保有株で、割高 本質価値との差 −61.3% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 放電精密加工研究所6469 三菱重工の増産に乗る堅実な加工会社だが、今の値段は10年先の成長まで織り込み済み 本質価値との差 −62.5% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 北川精機6327 AI 向け基板のプレスで受注が倍増したが、山の利益に高い値がついている。10 年で均すと大きく割高 本質価値との差 −63.5% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 ダイキアクシス4245 浄化槽と住宅設備の愛媛の複合企業。純利益は小さく借入は重い。10年で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −63.7% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 プラコー6347 フィルムとブローの成形機を作る小さな老舗。保守の関係は固いが、稼ぎは資本コストに届かず、M&A の夢の分だけ値段が先に行っている 本質価値との差 −68.8% · 10 年 割高(年 −4.1%) 割高 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ6324 波動歯車の発明元でロボット関節の世界首位級だが、人型ロボットの大成功をほぼ前提にした今の値段は、中立なら大幅な割高になる 本質価値との差 −76.1% · 10 年 割高(年 −6.3%) 割高 明治機械6334 製粉と飼料の工場を建てる老舗の機械会社。実績はあるが案件の波で赤字を繰り返し、稼ぐ力は資本コストに届かない。今の値段は割高 本質価値との差 −81.7% · 10 年 割高(年 −9.4%) 割高 宮入バルブ製作所6495 LPガスのボンベ弁で国内寡占の一角だが、稼ぐ力は自己資本の1〜2%しかない。借金を抱えた縮む事業に、帳簿を上回る値段が付いており割高 本質価値との差 −82.5% · 10 年 割高(年 −9.9%) 割高 菊池製作所3444 試作と精密板金の小さな会社。10 年赤字が続き、ロボット新興への出資の値打ちが株価を支える 本質価値との差 −83.3% · 10 年 割高(年 −9.6%) 割高 オリエンタルチエン工業6380 石川のチェーン専業。新しい経営陣が値上げと増資で立て直しを始めたが、利益率5%が12年の天井。稼ぐ力から見て大きく割高 本質価値との差 −85.0% · 10 年 割高(年 −10.6%) 割高 ヒーハイスト6433 直動部品の小さな専業。3期続けて赤字で、ヒューマノイドの期待が値段を先に押し上げた。稼ぐ力から見て大きく割高 本質価値との差 −85.7% · 10 年 割高(年 −10.7%)

ほかの業種も見る(AI 銘柄分析の一覧)→

読んだ資料

  1. 巴工業 新中期経営計画(2026〜2028 年 10 月期)の概要
  2. 巴工業 2026 年 10 月期 第 2 四半期決算説明(AI 関連事業・機械の海外案件)
  3. 巴工業 IR 説明会(化学品商社・機械事業のシェアと強み)

分析日 2026-10-16