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株式会社不二越 6474

ロボットから軸受まで手がける総合機械メーカー。構造改革で利益は戻りつつあるが、稼ぎが資本コストに届かず、今の値段は割高

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)4,047 円892 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)5,260 円1,159 億円差 −23.1%
10 年後から見ると やや割高 価値 4,047 円892 億円 · 差 −23.1% · 期待の年率 +4.5%
期待の年率リターン(10 年)+4.5%資本コスト比 −3.8 pt
推定の資本コスト8.3%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.3% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

不二越(ナチ)は、切削工具、産業用ロボット、ベアリング、油圧機器、特殊鋼まで手がける、富山生まれの総合機械メーカーだ。筆者の結論は、今の値段は割高。事業は立て直しの途上にあるが、稼ぐ力が資本コストに届かない状態が長く、10 年かけて改善しても割安には届かないと見る。

売上は 2,400 億円ほどで、営業利益率は 4% 前後にとどまる。同じ領域のSMCが 2 割を超えるのとは別の会社だ。看板のロボットは中国の自動車向けが崩れ、3 年で売上が 3 分の 2 に減った。構造改革で固定費を削り、足元の営業利益は前期比で 5 割を超えて増える見通しだが、利益率はまだ 6% 台に戻るだけだ。

値段の見方は単純だ。ROE(自己資本利益率)が資本コストを下回る会社は、ためた利益が額面どおりの価値を持たない。中立の筋書きでは 10 年後も ROE は 6% 前後で、帳簿の半分ほどの値段が妥当になる。ベアリング拠点の集約と政策保有株の売却は前向きだが、株主への還元を厚くするところまでは踏み込んでいない。総合では割高(−41%)。今の値段は、利益の回復をかなり織り込んだ値段だ。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、この会社は「安いから買う」類の会社ではない。

見るべきは、利益の質と資本の使い方だ。稼いだ利益のうち、設備投資と運転資金に消える分を引いて、株主の手元に残る利益(オーナー利益)はごく薄い。営業利益率は 4% 前後、ROE は 3% で、同じ金を預金に回した方が増える年もある。こういう事業では、利益をためて事業に投じ続けても価値は増えない。

堀も弱い。世界首位の製品がなく、値段を決める力が小さい。景気が悪くなると利益が先に消え、良くなっても取り分は限られる。

安全域は、値段が価値を十分に下回っているときにしか生まれない。PBR は 0.7 倍と帳簿より安く見えるが、帳簿の資産が資本コスト以上の稼ぎを生まないなら、1 倍割れは割安の証拠にならない。筆者は、構造改革で利益が戻りつつある点を評価しつつ、今の値段にその回復がかなり織り込まれていると見る。

見直しの条件は二つ。利益率が 8% 前後で定着するか、余剰資産の整理が株主への還元に回るかだ。どちらも確認できるまで、安全域はない。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの柱は三つある。工具・工作機械・ロボットの機械工具、ベアリング・油圧機器・自動車向け油圧部品の部品、そして特殊鋼だ。売上は 2025 年 11 月期で 2,359 億円。部品が 6 割強、機械工具が 3 割強を占め、特殊鋼などは 1 割に満たない。

商品別に見ると、ベアリングが 854 億円で最も大きい。続いて油圧機器 397 億円、工具 342 億円、ロボット 253 億円、カーハイドロリクス(自動車の変速機などの油圧部品)221 億円、工作機械 140 億円の順だ。どれも世界の首位を争う規模ではなく、領域ごとに 1% 前後のシェアを持つ「幅広く浅い」会社である。

顧客の中心は自動車と建設機械だ。ロボットは自動車のボディ組立ライン、工具は自動車部品の加工、油圧機器は建設機械、カーハイドロリクスは自動車の変速機に向かう。景気と自動車の設備投資の波が、そのまま業績の波になる。海外売上は半分強で、長期ビジョンでは 6 割を目指す。

創業は 1928 年の富山で、本社機能は東京に集めた。ロボットは 1979 年に世界で初めて電動の多関節溶接ロボットを作った歴史を持つ。ただ、中国の自動車向け投資が止まり、ロボット売上は 2022 年の 385 億円から 253 億円まで落ちた。会社は今、余剰な設備と人員を整理し、ベアリングの生産を中国など 10 拠点から主にタイへ集める構造改革の最中にある。

優良さと弱いところ

優良さの評価は厳しくなる。まず、強い堀(他社がまねできない強み)が見当たらない。ベアリングは日本精工・NTN・ジェイテクトに規模で劣り、ロボットはファナックや安川電機が先を走る。工具もサンドビックやオーエスジーに及ばない。値段を自分で決める力は弱く、原材料の値上がりを転嫁できるかどうかが利益を左右する。

利益率の低さがそれを示す。営業利益率は過去 10 年で 3〜9% の間を動き、最近は 4% 前後だ。ROE の 10 年の中央値は 5.5% で、資本コストを下回り続けてきた。

良い点もある。自己資本比率は 5 割を超え、純有利子負債は自己資本の 3 分の 1 ほど。借金で首が回らなくなる会社ではない。営業利益を支払利息で割った倍率は 8 倍台で、金利が上がっても耐えられる。構造改革が効き、足元の営業利益は大きく戻っている。

筆者が気にするのは、この回復が事業の強さから来るのか、固定費を削った一度きりの効果なのかだ。後者なら、次の景気後退で利益はまた元の水準へ戻る。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

事業ごとに景気の位置が違う。

ロボットは谷にいる。中国の自動車メーカーが設備投資を見直し、EV 向けの大型ロボットが売れなくなった。一方で世界の産業用ロボットの設置は 2025 年に 11% 増え、60 万台を超えた。需要がないのではなく、中国の地場メーカーが安値で取っていく構図だ。国産勢はファナック・安川電機が先に立ち、不二越は溶接など自動車向けの専門性で戦っている。

ベアリングは構造の変わり目にある。エンジン向けが電動化で細り、中国勢が汎用品を安く売る。日本精工と NTN は 2027 年 10 月の経営統合で基本合意し、国内の再編が進む。不二越は生産を主にタイへ集め、固定費を下げて耐える道を選んだ。

油圧機器は建設機械向けが中心で、国内の生産調整が一巡し、欧米と中国で需要が戻りつつある。カーハイドロリクスは自動車の生産回復で堅い。工具は北米とアセアンで伸び、国内の工作機械は需要が弱い。

10 年で見ると、自動化と人手不足は追い風だ。ただ競争は厳しく、市場が伸びても、不二越が取るシェアは広がりにくい。業界ノートが置く世界の需要の伸びは、この会社では価格競争で大半が相殺されると見る。

資本政策と M&A

資本政策は慎重で、還元に積極的とは言えない。配当は業績が落ちても減らさず、純利益に対する比率は 4〜7 割で動く。自社株買いの方針は示していない。ROE の目標や中期の数値目標も、公表資料からは確認できなかった。長期ビジョンに掲げるのは、海外売上比率 6 割と営業利益率 10% だ。

良い動きは政策保有株の縮減だ。2024 年 11 月期に 37 億円、2025 年 11 月期にも約 31 億円の売却益を出し、有価証券報告書でも資本効率の向上のために縮減を進めると明記する。ただ、売却益は構造改革の費用を埋める形で使われ、株主への上乗せ還元には向かっていない。

株主は安定している。筆頭は持株会(那智わねい持株会)で、従業員持株会、取引店の持株会、生命保険会社が続く。支配する親会社はなく、物言う株主の影も見えない。この安定は経営を守るが、資本効率を迫る力が働きにくいことでもある。

大きな買収は見当たらない。11 月末を基準日とする 1 対 5 の株式分割を決めているが、1 株の値が変わるだけで、会社の価値は変わらない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

構造改革の効果はこれから本格的に出る。2026 年 11 月期は営業利益が前期比で 5 割以上伸びる見通しで、第 3 四半期までの累計はすでに 7 割増えた。ベアリングを主にタイへ集めれば、中国の過剰設備と重い固定費から抜けられる。ロボットは中国の自動車投資が谷にあるだけで、世界の設置台数は増え続けている。インドと北米は不二越が狙う市場で、ここで自動車と建機の設備投資が戻れば稼働率が上がり、利益率は 8% 台へ届く。

工具は北米とアセアンで売上が伸び、機械工具の中で最も利益が出る。油圧機器も建設機械向けが欧米と中国で戻り始めた。固定費を削った後の会社は、売上が伸びた分の利益が従来より厚く残る。

株主還元の余地も大きい。自己資本比率は 5 割を超え、借金は軽い。政策保有株の売却を続け、余剰資金で還元を増やせば ROE は上がる。PBR が 0.7 倍の会社は、資本効率を問う東証の流れの中で、改革の候補に挙がりやすい。10 年のうちに、株式公開買付け(TOB)の対象になる可能性も残る。

慎重な見方

回復は固定費削減の一度きりの効果で、稼ぐ力そのものは戻っていない。営業利益率は 10 年で一度も 9% を超えず、ROE の中央値は 5.5% と資本コストを下回り続けてきた。2026 年の予想でも ROE は 4% 台にとどまる。構造改革のたびに特別損失が出ており、費用の出ない年が見えてこない。

事業の競争力にも陰りがある。ロボットは中国の地場勢が安く売り、2022 年の 385 億円から 253 億円に縮んだ。ベアリングは電動化でエンジン向けが細り、日本精工と NTN の統合で相手は大きくなる。タイへの集約は中国依存を減らすが、規模で勝つ策ではない。

還元にも期待しにくい。持株会と取引先の株主が厚く、資本効率を迫る力が弱い。ROE が資本コストを下回る会社が利益をためるほど、ためた利益の価値は額面を割る。今の PBR 0.7 倍は、むしろ回復を織り込んだ値段だ。景気が悪化すれば、4% 前後の営業利益率はすぐ 2〜3% に落ちる。

どちらに重みを置いたか

事業の回復については強気の見方に分がある。足元の利益は確かに戻っている。ただ、値段の面では慎重な見方が重い。回復が続いて営業利益率が 6% 台になる中立でも、ROE は 6% 前後で資本コストに届かず、利益に掛けられる倍率は低いままだ。強気の筋書きが実現しても、割り引いた価値は今の時価総額の 1.3 倍に届かない。確率は中立に厚く置き、やや悲観を楽観より重くした。結論は割高。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/11 期)

確率で加重した株価時価総額 6,574 円1,449 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 1,592 円351 億円)。 今の値に割り戻すと 4,047 円892 億円、今との差 −23.1%、 期待の年率 +4.5%(資本コスト 8.3%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 13,035 円2,872 億円 2,814 円620 億円 +201.3% +11.7% 1,268 円279 億円
やや楽観 20% 10,140 円2,234 億円 2,333 円514 億円 +137.1% +9.0% 2,495 円550 億円
中立 34% 7,720 円1,701 億円 1,756 円387 億円 +80.2% +6.1% 3,222 円710 億円
やや悲観 26% 2,668 円588 億円 958 円211 億円 −31.1% −3.7% 943 円208 億円
悲観 12% 1,541 円340 億円 454 円100 億円 −62.1% −9.2% 239 円53 億円
加重平均100% 6,574 円1,449 億円1,592 円351 億円 +55.3% +4.5% 8,166 円1,799 億円

今の株価時価総額 5,260 円1,159 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.3% を下回るほど割高。

楽観 8% 構造改革が定着し、利益率が 8% を超える 利益 223 億円 · PER 12.4 倍 · 株価時価総額 13,035 円2,872 億円

構造改革が実を結び、ベアリングの生産集約で固定費の重い構造から抜ける。ロボットは中国の自動車投資が戻り、インドと北米で新しい顧客も増えて、売上が大きく伸びる時期を挟む。工具と工作機械は自動車の電動化に伴う新しい部品の加工需要を取り込む。油圧機器も建設機械の更新需要で伸びる。全社の営業利益率は 8% 台に上がり、長期ビジョンの 10% には届かないが、過去 10 年の最高 8.8% に近づく。純利益は 220 億円ほどで、ROE は 9% 台と資本コストを超える。政策保有株の売却で得た資金は還元に回り、配当性向は 45% で安定する。「幅広く浅い」会社から、「得意な領域で稼ぐ」会社に変わる。

  • 工具:数量 364(切削工具の世界市場(億ドル、2025 年の推計 280 億ドル、今の値段で測った実質))× 価格 1.72(実質の市場 1 億ドルあたりの当社売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 625 億円・営業利益 69 億円。営業利益率 11.0%
  • 工作機械:数量 1,040(工作機械の世界市場(億ドル、概算 800 億ドル、今の値段で測った実質))× 価格 25.8%(実質の市場 1 億ドルあたりの当社売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 268 億円・営業利益 27 億円。営業利益率 10.0%
  • ロボット:数量 316(産業用ロボットの世界市場(億ドル、2025 年の推計 186 億ドル、今の値段で測った実質))× 価格 1.82(実質の市場 1 億ドルあたりの当社売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 575 億円・営業利益 52 億円。営業利益率 9.0%
  • ベアリング:数量 2,040(ベアリングの世界市場(億ドル、2025 年 1,457 億ドル、今の値段で測った実質))× 価格 72.3%(実質の市場 1 億ドルあたりの当社売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 1,474 億円・営業利益 103 億円。営業利益率 7.0%
  • 油圧機器・カーハイドロリクス:数量 563(油圧機器の世界市場(億ドル、2025 年の推計 421〜533 億ドルの中ほど 450 億ドル、今の値段で測った実質))× 価格 1.84(実質の市場 1 億ドルあたりの当社売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 1,036 億円・営業利益 88 億円。営業利益率 8.5%
  • 特殊鋼・その他:数量 50.0(国内の特殊鋼の対象市場(億ドル、推定 50 億ドル、今の値段で測った実質))× 価格 4.08(実質の市場 1 億ドルあたりの当社売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 204 億円・営業利益 12 億円。営業利益率 6.0%

倍率:ROE 9.1%。今の利益はそのまま残り、先で薄れるのは新しく投じるお金の稼ぎだけとみて、RONIC = k 8.25% + 残る割合 1/3 ×(9.1 − 8.75)= 8.9%、長期の成長率 g 4.0% から正当化 PER = (1 − g÷RONIC)÷(k − g) = 11.6 倍。ROE が k をわずかに上回る筋書きで、景気の振れが残るため上限の 10 割に近い 12.44 倍に置いた。

確率:構造改革の成果、中国のロボット需要の戻り、油圧と工具の伸びが 10 年のうちに重なる必要がある。ROE が資本コストを超えるまで上がるのは過去 10 年で一度もなく、確度は高くない。

やや楽観 20% 回復は定着するが、資本効率は道半ば 利益 176 億円 · PER 12.1 倍 · 株価時価総額 10,140 円2,234 億円

構造改革の効果が残り、営業利益率は 7% 台半ばまで上がる。ベアリングはタイ集約で黒字が安定し、ロボットは中国の底打ちとインドの立ち上がりで緩やかに戻る。ただ、各分野でシェアは小さいまま、新しい投資の稼ぎは資本コストに届かない。純利益は 180 億円ほどで、ROE は 7% 台にとどまる。還元は少しずつ増えるが、自己資本は着実にたまる。事業としては立ち直った会社だが、資本の使い方は変わらず、10 年たっても資本コストに届かない。市場の評価は「改善した低収益企業」にとどまる。バリュー投資の目で見れば、数字は良くなっても、持ち続けて資産が増えていく会社にはまだなっていない。10 年後の自己資本はたまっているが、その使い道が変わらないことが、倍率の伸びを止める。

  • 工具:数量 353(切削工具の世界市場(億ドル、2025 年の推計 280 億ドル、今の値段で測った実質))× 価格 1.67(実質の市場 1 億ドルあたりの当社売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 588 億円・営業利益 62 億円。営業利益率 10.5%
  • 工作機械:数量 1,000(工作機械の世界市場(億ドル、概算 800 億ドル、今の値段で測った実質))× 価格 24.6%(実質の市場 1 億ドルあたりの当社売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 246 億円・営業利益 23 億円。営業利益率 9.5%
  • ロボット:数量 294(産業用ロボットの世界市場(億ドル、2025 年の推計 186 億ドル、今の値段で測った実質))× 価格 1.64(実質の市場 1 億ドルあたりの当社売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 481 億円・営業利益 39 億円。営業利益率 8.0%
  • ベアリング:数量 1,952(ベアリングの世界市場(億ドル、2025 年 1,457 億ドル、今の値段で測った実質))× 価格 66.8%(実質の市場 1 億ドルあたりの当社売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 1,304 億円・営業利益 78 億円。営業利益率 6.0%
  • 油圧機器・カーハイドロリクス:数量 540(油圧機器の世界市場(億ドル、2025 年の推計 421〜533 億ドルの中ほど 450 億ドル、今の値段で測った実質))× 価格 1.77(実質の市場 1 億ドルあたりの当社売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 955 億円・営業利益 72 億円。営業利益率 7.5%
  • 特殊鋼・その他:数量 48.5(国内の特殊鋼の対象市場(億ドル、推定 50 億ドル、今の値段で測った実質))× 価格 4.08(実質の市場 1 億ドルあたりの当社売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 198 億円・営業利益 10 億円。営業利益率 5.0%

倍率:事業の純利益 176 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.5% が k 8.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.1 倍。全体の PER 12.12 倍、時価総額 2,133 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:構造改革の効果が残り、ベアリングとロボットが緩やかに戻るという、実現性が比較的高い組み合わせ。ただ過去 10 年の利益率の天井は 9% 弱で、これ以上は重くしない。

中立 34% 利益は戻るが、稼ぐ力は資本コストに届かない 利益 132 億円 · PER 12.1 倍 · 株価時価総額 7,720 円1,701 億円

構造改革の効果で営業利益率は 6% 台に戻る。ロボットは中国で地場勢にシェアを譲り、売上は 400 億円弱へ戻るにとどまる。ベアリングは電動化と中国勢の安値で数量が伸びず、タイ集約で採算は 5% 近くまで上がる。油圧機器と工具が稼ぎの中心になる。全社の売上は 3,400 億円前後で、物価で名目は増えるが実質はほぼ横ばいだ。純利益は 130 億円ほどで、ROE は 6% 前後。資本コストを下回るため、利益をためるほど価値は目減りする。配当は純利益の 4 割強を保つ。優良とは言えないが、潰れもしない、凡庸な機械メーカーの 10 年になる。

  • 工具:数量 342(切削工具の世界市場(億ドル、2025 年の推計 280 億ドル、今の値段で測った実質))× 価格 1.62(実質の市場 1 億ドルあたりの当社売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 553 億円・営業利益 53 億円。営業利益率 9.5%
  • 工作機械:数量 956(工作機械の世界市場(億ドル、概算 800 億ドル、今の値段で測った実質))× 価格 23.5%(実質の市場 1 億ドルあたりの当社売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 224 億円・営業利益 19 億円。営業利益率 8.5%
  • ロボット:数量 275(産業用ロボットの世界市場(億ドル、2025 年の推計 186 億ドル、今の値段で測った実質))× 価格 141.9%(実質の市場 1 億ドルあたりの当社売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 391 億円・営業利益 25 億円。営業利益率 6.5%
  • ベアリング:数量 1,865(ベアリングの世界市場(億ドル、2025 年 1,457 億ドル、今の値段で測った実質))× 価格 61.3%(実質の市場 1 億ドルあたりの当社売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 1,143 億円・営業利益 55 億円。営業利益率 4.8%
  • 油圧機器・カーハイドロリクス:数量 522(油圧機器の世界市場(億ドル、2025 年の推計 421〜533 億ドルの中ほど 450 億ドル、今の値段で測った実質))× 価格 1.69(実質の市場 1 億ドルあたりの当社売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 884 億円・営業利益 58 億円。営業利益率 6.5%
  • 特殊鋼・その他:数量 47.5(国内の特殊鋼の対象市場(億ドル、推定 50 億ドル、今の値段で測った実質))× 価格 4.08(実質の市場 1 億ドルあたりの当社売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 194 億円・営業利益 9 億円。営業利益率 4.5%

倍率:事業の純利益 132 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 5.9% が k 8.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.1 倍。全体の PER 12.12 倍、時価総額 1,600 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:構造改革で利益率は戻るが、堀が弱く、ロボットとベアリングでシェアを譲るという、同じ領域の汎用部品メーカーの実績を踏まえた中心の筋書き。

やや悲観 26% 利益率が 4% 前後で足踏みし、競争で押される 利益 53 億円 · PER 8.0 倍 · 株価時価総額 2,668 円588 億円

構造改革の効果が価格競争に飲み込まれ、営業利益率は 4% 前後に戻る。ロボットは中国の地場勢に押されて採算がほぼ消え、ベアリングも中国勢と統合後の日本精工・NTN の間で値下げを迫られる。工具は北米で伸びるが、国内の工作機械は弱いままだ。売上は名目で 2,700 億円弱にとどまる。純利益は 50 億円台で、ROE は 3% に届かない。配当は業績に関係なく維持され、純利益の 4 割ほどに当たる。資本コストを大きく下回る状態が続き、市場の評価も低いままになる。構造改革の話は「また次の改革」として繰り返され、経営は守りの姿勢を崩さない。株主の側から見れば、10 年たっても何も起きなかったという結末である。

  • 工具:数量 308(切削工具の世界市場(億ドル、2025 年の推計 280 億ドル、今の値段で測った実質))× 価格 1.52(実質の市場 1 億ドルあたりの当社売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 468 億円・営業利益 33 億円。営業利益率 7.0%
  • 工作機械:数量 840(工作機械の世界市場(億ドル、概算 800 億ドル、今の値段で測った実質))× 価格 21.1%(実質の市場 1 億ドルあたりの当社売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 177 億円・営業利益 9 億円。営業利益率 5.0%
  • ロボット:数量 233(産業用ロボットの世界市場(億ドル、2025 年の推計 186 億ドル、今の値段で測った実質))× 価格 112.8%(実質の市場 1 億ドルあたりの当社売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 262 億円・営業利益 7 億円。営業利益率 2.5%
  • ベアリング:数量 1,676(ベアリングの世界市場(億ドル、2025 年 1,457 億ドル、今の値段で測った実質))× 価格 51.1%(実質の市場 1 億ドルあたりの当社売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 856 億円・営業利益 17 億円。営業利益率 2.0%
  • 油圧機器・カーハイドロリクス:数量 473(油圧機器の世界市場(億ドル、2025 年の推計 421〜533 億ドルの中ほど 450 億ドル、今の値段で測った実質))× 価格 1.57(実質の市場 1 億ドルあたりの当社売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 740 億円・営業利益 33 億円。営業利益率 4.5%
  • 特殊鋼・その他:数量 42.5(国内の特殊鋼の対象市場(億ドル、推定 50 億ドル、今の値段で測った実質))× 価格 3.88(実質の市場 1 億ドルあたりの当社売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 165 億円・営業利益 5 億円。営業利益率 3.0%

倍率:ROE 2.6% が k 8.25% 以下で、ためた利益は額面を下回る価値なので PER は 1÷k = 11.4 倍まで。利益率が 4% 前後と薄く稼ぐ力も不安定なので、上限の 7 割の 8.0 倍に置いた。

確率:構造改革の効果が価格競争に消え、ロボットとベアリングでシェアを大きく失うという、事業の弱さがそのまま出る筋書き。堀が弱い会社なので楽観より重く置いた。

悲観 12% ロボットとベアリングで構造的に負け、普通の部品屋になる 利益 −30 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 1,541 円340 億円

中国の地場勢が溶接ロボットでも品質で追いつき、不二越のロボットは自動車向けの専用品に縮む。ベアリングはエンジン向けが電動化で急速に細り、新しい用途には出遅れる。ロボットとベアリングの 2 事業は赤字になり、全社の営業利益はほぼゼロ。工具・油圧・特殊鋼の稼ぎで穴を埋めるのが精一杯で、売上は 1,800 億円ほどまで縮む。構造改革の費用がかさみ、純利益は赤字になる。配当は維持できず削られる。稼ぐ力はほとんど消え、市場は会社を資産の価値で測るようになる。ベアリングとロボットを整理する選択肢もあるが、その時点では売却価格も低く、損失を確定させるだけの形になる。残るのは、工具と油圧を軸にした小さな会社だ。

  • 工具:数量 280(切削工具の世界市場(億ドル、2025 年の推計 280 億ドル、今の値段で測った実質))× 価格 130.8%(実質の市場 1 億ドルあたりの当社売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 366 億円・営業利益 13 億円。営業利益率 3.5%
  • 工作機械:数量 720(工作機械の世界市場(億ドル、概算 800 億ドル、今の値段で測った実質))× 価格 18.8%(実質の市場 1 億ドルあたりの当社売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 135 億円・営業利益 0 億円。営業利益率 0.0%
  • ロボット:数量 205(産業用ロボットの世界市場(億ドル、2025 年の推計 186 億ドル、今の値段で測った実質))× 価格 81.9%(実質の市場 1 億ドルあたりの当社売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 168 億円・営業利益 −5 億円。営業利益率 -3.0%
  • ベアリング:数量 1,457(ベアリングの世界市場(億ドル、2025 年 1,457 億ドル、今の値段で測った実質))× 価格 35.4%(実質の市場 1 億ドルあたりの当社売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 515 億円・営業利益 −15 億円。営業利益率 -3.0%
  • 油圧機器・カーハイドロリクス:数量 405(油圧機器の世界市場(億ドル、2025 年の推計 421〜533 億ドルの中ほど 450 億ドル、今の値段で測った実質))× 価格 119.7%(実質の市場 1 億ドルあたりの当社売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 485 億円・営業利益 2 億円。営業利益率 0.5%
  • 特殊鋼・その他:数量 40.0(国内の特殊鋼の対象市場(億ドル、推定 50 億ドル、今の値段で測った実質))× 価格 3.68(実質の市場 1 億ドルあたりの当社売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 147 億円・営業利益 0 億円。営業利益率 0.0%

倍率:稼ぐ力が消えて赤字になる構造的な負け。稼ぐ力ではなく、売れる資産を処分して負債を返した残りを床にした。約 340 億円は今の自己資本の約 2 割。PBR はこの床を今の自己資本で割った値。

確率:中国の地場勢の技術向上とエンジン向け軸受の縮小が重なる負け筋は、10 年という期間では十分ありうる。量の縮みと値下げが同時に来る筋書きとして 12% を置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

工具

ドリル・エンドミル・タップ・ホブ(歯車の刃物)など、金属を削る切削工具。自動車の部品加工が主な用途で、北米とアセアンで伸びている。

数量切削工具の世界市場(億ドル、2025 年の推計 280 億ドル、今の値段で測った実質)価格実質の市場 1 億ドルあたりの当社売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍)売上営業利益
今 2025/11 280 122.0% 342 29
10 年後 中立 342 1.62 553 53

取り方:会社は商品別の売上(工具 341.6 億円)を開示する。市場は調査会社の推計 231〜317 億ドルの中ほどの 280 億ドルとして、市場規模 × シェアで表した。今のシェアは約 0.8%。営業利益は機械工具の開示(42.8 億円)を工具 8.5%・工作機械 6.8%・ロボット 1.7% に推定して割り振った。中立で価格が物価ほど上がらないのは、シェアをわずかに譲る(0.81% → 0.80%)と置いたため。

工作機械

歯車加工機・研削盤などの工作機械。国内の自動車・産業機械向けが中心で、国内需要の波を受ける。

数量工作機械の世界市場(億ドル、概算 800 億ドル、今の値段で測った実質)価格実質の市場 1 億ドルあたりの当社売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍)売上営業利益
今 2025/11 800 17.5% 140 10
10 年後 中立 956 23.5% 224 19

取り方:会社の開示は工作機械 140.0 億円。世界の生産額を約 800 億ドルと概算し、市場規模 × シェアで表した(市場額は出典を確認できない推定で、シェアは約 0.12%)。利益率は機械工具の開示から工具より低い 6.8% と推定した。

ロボット

自動車のボディ組立で使うスポット溶接ロボットを中心に、アーク溶接・ハンドリング・パレタイジング(積み付け)ロボットを作る。

数量産業用ロボットの世界市場(億ドル、2025 年の推計 186 億ドル、今の値段で測った実質)価格実質の市場 1 億ドルあたりの当社売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍)売上営業利益
今 2025/11 186 135.8% 253 4
10 年後 中立 275 141.9% 391 25

取り方:会社の開示はロボット 252.5 億円(2022 年は 385 億円)。市場額は二次情報の 186 億ドルで、IFR の設置台数(2025 年 60.3 万台)と整合する規模。シェアは約 0.9%。稼働率の悪化で利益はほぼ出ていないと見て 1.7% と推定した。中立で 10 年後の価格が物価(1.34 倍)を下回るのは、中国の地場勢などにシェアを譲る(約 0.9% → 0.7%)と置いたため。

ベアリング

小型の玉軸受・ころ軸受。産業機械や自動車向けに、アセアンの市販(補修)向けも売る。10 拠点をタイへ集約中。

数量ベアリングの世界市場(億ドル、2025 年 1,457 億ドル、今の値段で測った実質)価格実質の市場 1 億ドルあたりの当社売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍)売上営業利益
今 2025/11 1,457 58.6% 854 17
10 年後 中立 1,865 61.3% 1,143 55

取り方:会社の開示はベアリング 854.2 億円。市場は業種ノートの 1,457 億ドルで、シェアは約 0.39%。部品事業の営業利益(約 50 億円)を油圧と分け、構造改革の途上で薄い 2.0% と推定した。中立で価格が物価ほど上がらないのは、エンジン向けの縮小と中国勢の安値でシェアを譲る(約 0.39% → 0.30%)と置いたため。

油圧機器・カーハイドロリクス

建設機械向けの油圧ポンプ・バルブと、自動車の変速機などに使うカーハイドロリクス(油圧部品)。

数量油圧機器の世界市場(億ドル、2025 年の推計 421〜533 億ドルの中ほど 450 億ドル、今の値段で測った実質)価格実質の市場 1 億ドルあたりの当社売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍)売上営業利益
今 2025/11 450 137.4% 618 33
10 年後 中立 522 1.69 884 58

取り方:会社の開示は油圧機器 397.4 億円とカーハイドロリクス 220.9 億円の合計 618.3 億円。市場は調査会社の中ほどの 450 億ドルとし、シェアは約 0.9%。国内建機の生産調整が一巡し、利益率は部品事業の中で高い 5.3% と推定した。中立で価格が物価ほど上がらないのは、建機向けで競合に少しシェアを譲る(約 0.92% → 0.85%)と置いたため。

特殊鋼・その他

工具鋼・高速度鋼などの特殊鋼を、グループの工具やベアリングと外部の両方へ売る。富山の圧延会社が担う。

数量国内の特殊鋼の対象市場(億ドル、推定 50 億ドル、今の値段で測った実質)価格実質の市場 1 億ドルあたりの当社売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍)売上営業利益
今 2025/11 50.0 3.05 152 5
10 年後 中立 47.5 4.08 194 9

取り方:会社の開示は特殊鋼 131.4 億円とその他 21.0 億円の合計 152.4 億円。対象市場の 50 億ドルは根拠の弱い推定で、シェアは約 2%(利益への影響は小さい)。その他の事業の営業利益 5.0 億円をそのまま置いた。

リスクと懸念

構造改革の効果が一度きりで終わる

固定費の削減とベアリングの集約で営業利益は戻っているが、売上が伸びない中での利益改善だ。効果が出尽くした後に利益率がどこで止まるかが読めない。構造改革のたびに特別損失も出ている。

中国のロボット需要と地場勢

ロボット売上は中国の自動車向けの落ち込みで 2022 年の 385 億円から 253 億円に縮んだ。中国は世界の設置の 6 割を占めるが、地場メーカーが安値で取る構図が続くと、需要が戻っても不二越の取り分は戻らない。

ベアリングの電動化と業界再編

エンジン向けの軸受は電動化で細る。日本精工と NTN が統合すれば、国内の競合は大きくなる。タイへの集約が計画どおり進まなければ、構造改革の費用だけが残る。

自動車と建設機械の設備投資の波

主な顧客が自動車と建設機械に偏る。設備投資が止まると、ロボット・油圧・工具が同時に落ちる。過去 10 年に営業利益率は 3% まで下がり、2009 年には赤字になった。

資本効率が改善しない

ROE が資本コストを下回る状態が長い。持株会と取引先が厚い株主構成で、還元や資本効率を迫る圧力が弱い。政策保有株の売却益が還元に回らないと、価値は増えない。

原材料高の転嫁

特殊鋼や素材の値上がりを販売価格に転嫁できるかで、利益率が決まる。2026 年 11 月期の第 1 四半期も、機械工具で原材料高が利益を押し下げた。

今後の分かれ目

ベアリングのタイ集約が予定どおり終わり、部品事業の利益率が 5% を超えたら
構造改革が一度きりでなかったとみて、やや楽観・楽観の確率を上げてよい。
ロボットの受注が中国以外(インド・北米)で明確に伸び始めたら
ロボットの底打ちとみて、中立〜やや楽観に重みを移す。逆に中国の地場勢に主要顧客を取られるなら、やや悲観に寄せる。
政策保有株の売却資金で、自社株買いや大幅な増配が発表されたら
資本効率の改善が動き出したとみて、楽観側の確率を上げる。TOB や再編の話が出た場合も同様に見直す。
自動車と建設機械の設備投資が減速に転じたら
ロボット・油圧・工具が同時に落ちるため、やや悲観〜悲観に重みを移す。
日本精工と NTN の統合後に、汎用ベアリングで値下げ競争が強まったら
ベアリングの利益率が改善せず、中立の利益率を下げる。やや悲観の確率を上げる。
営業利益率が 2 年続けて 8% 前後で定着したら
事業の稼ぐ力が上がったとみて、ROE が資本コストを超える楽観に重みを移す。

見ておくもの

  • 部品事業(ベアリング・油圧)の営業利益率と、タイ集約の進み具合
  • ロボットの売上と受注(中国・インド・北米の別)
  • 政策保有株の売却額と、その資金の使い道(還元か投資か)
  • 自動車・建設機械の設備投資と、工具・油圧の受注
  • 営業利益率が 6% を超えて定着するか、ROE が資本コストに近づくか

倍率と資本コストの決め方

売上は商品別に、実質の市場規模 × シェアと物価並みの価格で積み、利益率は事業ごとの構造から置いた。倍率は ROE が k(基本 7.5% + quality +1.25% = 8.75%)以下の筋書きでは 1÷k を上限に、その 7〜9 割で置いた。楽観だけ ROE が k を上回るため正当化 PER の式を使った。悲観は稼ぐ力でなく、売れる資産から負債を返した残りの床で測った。今の株価・PER・PBR や過去の倍率は根拠にしていない。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 11.5→12.44 倍・やや楽観 PER 10.29→12.12 倍・中立 PER 9.14→12.12 倍)。

資本コスト 8.3% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。k = 基本 7.5% + quality +1.25% = 8.75%。ガバナンスや回復の持続性は k に足さず、筋書きと確率で表す。同じ領域ではSMCの 7.8% より高く、NTN・ジェイテクト(8.8%)と同じ水準。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 8.75% → 8.25%。

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工場や店舗向け空調の専業で、利益率は過去最高圏。事業の質は高いが、10 年の価値は今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +48.2% · 10 年 割安(年 +10.8%) 割安 三井海洋開発6269 FPSO 世界 3 強の一角。受注は過去最高で、中立の 10 年後は時価総額が今の 1.6 倍ほどに育つ。ただ工事の失敗歴が重く、安全域は見かけほど厚くない 本質価値との差 +46.1% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 アマノ6436 勤怠と駐車場の保守収益に厚い現金。利益の大半を返す会社で、10 年の筋書きの加重では今の値段をやや上回る 本質価値との差 +45.6% · 10 年 割安(年 +9.6%) 割安 日本ギア工業6356 原発の弁を動かす装置でほぼ独占に近い小さな会社。稼ぐ力は強いが、ため込んだ資金は戻りにくく、今の値段は妥当からやや高め 本質価値との差 +41.2% · 10 年 割安(年 +10.8%) 割安 TEIKOKU(旧・帝国電機製作所)6333 世界首位級の無漏洩ポンプ専業。稼ぐ力に比べ値段は軽く、確率の加重では今を 1 割強上回る。ただし利益率の高さが前提 本質価値との差 +41.1% · 10 年 割安(年 +9.8%) 割安 東京機械製作所6335 新聞輪転機の国内大手。現金は時価総額の倍近いが、本業の市場は縮み、現金は株主に戻ってこなかった 本質価値との差 +40.1% · 10 年 割安(年 +11.4%) 割安 電業社機械製作所6365 水インフラの更新需要に支えられ、純現金も厚い。今の値段は低すぎる 本質価値との差 +39.2% · 10 年 割安(年 +9.9%) 割安 日精エー・エス・ビー機械6284 ペットボトル型容器の成形機で世界首位格。金型と部品が稼ぎの土台で純現金も厚いが、利益は山の高さにあり、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +37.9% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 カナデビア7004 ごみ焼却発電で世界首位級の堅い本業を持つが、大型案件の損失癖が重い。10 年の価値は今を 1 割弱上回る程度で、安全域は薄い 本質価値との差 +35.8% · 10 年 割安(年 +10.2%) 割安 新東工業6339 鋳造・ブラスト設備の老舗。減損で重荷は消えたが、ROEは資本コスト未満。今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +35.1% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 鈴茂器工6405 寿司ロボットの王者。今の利益は谷で、稼ぐ力の回復を織り込めば割安に傾く 本質価値との差 +34.9% · 10 年 割安(年 +9.8%) 割安 新晃工業6458 ビル空調の国内首位級で、DC 向けの伸びと保守の厚みを入れても、今の値段はほぼ妥当。確率の加重では今を 1 割ほど上回る水準 本質価値との差 +33.9% · 10 年 割安(年 +9.0%) 割安 サンデン6444 ハイセンス傘下で電動化に賭ける再建途上の会社。借金の重さを思えば、値段は見合いに近い 本質価値との差 +33.7% · 10 年 割安(年 +12.8%) 割安 アイダエンジニアリング6118 プレス機で国内首位。稼ぐ力は弱いが純現金が時価総額の半分。還元が実行されれば今の値段はやや割安 本質価値との差 +33.6% · 10 年 割安(年 +9.5%) 割安 三浦工業6005 国内首位の保守網と純現金は堅い。米国買収の立て直しと蒸気の電化が分かれ目で、値段は適正圏とみる 本質価値との差 +33.5% · 10 年 割安(年 +9.2%) 割安 アネスト岩田6381 小型圧縮機と塗装機器は堅実だが稼ぐ力は並み、厚い現金を足して今の値段は適正圏。成長の鍵は買収の出来 本質価値との差 +32.1% · 10 年 割安(年 +8.4%) 割安 トーヨーカネツ6369 物流の保守とタンクの法定点検が土台。10年先の価値は今の時価総額を15%ほど上回りやや割安だが、余裕は大きくない 本質価値との差 +32.1% · 10 年 割安(年 +9.5%) 割安 日立建機6305 鉱山機械と部品・サービスの伸びは本物。ただ市場の伸びを小松と同じ物差しで測ると、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +31.1% · 10 年 割安(年 +9.8%) 割安 小田原エンジニアリング6149 電動車のモーター用巻線機で世界2位。ただし2025年の利益は山で、時価総額の7割は現金だ 本質価値との差 +31.0% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 木村化工機6378 原子力関連が利益の半分を稼ぐ受注型の会社で、純現金は厚いが受注残が減り始めており、確率の加重では今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +30.6% · 10 年 割安(年 +9.3%) 割安 YUSHIN6482 取出ロボットの世界首位級で純現金も厚いが、直近の利益が急落し、10年の稼ぐ力は戻りが不確かで、確率の加重では今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +30.3% · 10 年 割安(年 +9.1%) やや割安 ホシザキ6465 国内製氷機6割・冷蔵庫5割の厨房機器首位。海外M&Aで伸び、中立の 10 年後の時価総額は今の約 1.3 倍、確率の加重では今をわずかに下回る、ほぼ適正な値段 本質価値との差 +29.8% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 岡本工作機械製作所6125 研削盤の老舗は、利益の大半を半導体関連装置で稼ぐ。中計の目標は遠く、10年後の利益を平準化して見る 本質価値との差 +28.3% · 10 年 やや割安(年 +10.0%) やや割安 タダノ6395 クレーンで世界3位級の堅い事業だが、買収で重くなった資本が稼ぎに追いつかず、10年を通すと今の時価総額とほぼ釣り合う 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 野村マイクロ・サイエンス6254 半導体工場の水を作る専業。AI投資の追い風は本物だが、工事の山谷と運転資本の重さを織り込むと、今の時価総額は中立の筋書きを先取りしている 本質価値との差 +25.4% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 アイチコーポレーション6345 国内の高所作業車で 6 割を握る安定した稼ぎ手。純現金を足しても 10 年先の本質価値は今の時価総額とほぼ同じで、適正圏 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 澁谷工業6340 飲料と薬の無菌充填で国内を押さえる無借金の機械メーカー。眠る現金と薄い利益率が重く、今の値段にはやや余裕がない 本質価値との差 +24.9% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 信和3447 仮設足場の首位級で物流機器も持つ。買収で借金は増えたが、利益の回復と溜まる利益を数えると、今の値段はやや割安 本質価値との差 +24.6% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 三精テクノロジーズ6357 舞台と昇降機の堅い稼ぎに遊戯機械の黒字の定着が乗るかで決まる、今はおおむね妥当な値段 本質価値との差 +22.9% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 ダイフク6383 半導体AI投資と物流自動化の二つの波に乗るが、中立の 10 年後は時価総額が今を 1 割ほど上回るだけで、両方が長く続く前提を強く取り込んだやや割高な値段 本質価値との差 +22.0% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 酉島製作所6363 海水淡水化ポンプの世界首位と保守の稼ぎは本物だが、利益率が上がりきらないまま買収が重なり、10 年後の期待は今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 やまびこ6250 北米のホームセンターで売るエンジン工具の専業。今の利益は追い風込みで、10 年の中立では今の値段とほぼ釣り合う適正水準 本質価値との差 +21.3% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 巴工業6309 化学品商社と遠心分離機の二本柱は堅いが、10 年後の中立でも時価総額は今の 1.5 倍どまりで、確率で重ねると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +20.3% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 丸山製作所6316 防除機の国内上位と、北米の洗車機ポンプで約8割を持つ地味な老舗。利益率は薄く、10年後の価値は今の値段と同じ水準 本質価値との差 +19.1% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ヤマダコーポレーション6392 空気で動くダイアフラムポンプで世界に売る中堅。海外比率 63% で稼ぎは強いが、利益率は山の近くにあり、今の値段は妥当な水準 本質価値との差 +18.6% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ジャノメ6445 北米に強い家庭用ミシンが稼ぎ頭。純現金は厚いが利益率の振れも大きく、今の値段は本質価値とほぼ釣り合う 本質価値との差 +18.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 タケダ機械6150 鉄骨の加工場の人手不足を機械で埋める会社。財務は堅いが市場は国内の建設に縛られ、資本は眠りがちだ 本質価値との差 +17.9% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 トリニティ工業6382 トヨタ系の塗装設備と加飾部品の会社。無借金で現金が厚く、利益の質も悪くないが、今の値段は価値とほぼ釣り合う 本質価値との差 +17.5% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 株式会社三共6417 パチンコ首位と厚い現金は本物だが、縮む市場の利益は先が読めない。確率の加重では今の値段を 1 割弱下回るが、おおむね適正 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 小池酸素工業6137 金属を切る機械が稼ぎ、ガスと溶接材料が支える。純現金は厚いが戻りにくく、価値は今の値段の前後 本質価値との差 +17.0% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 マックス6454 鉄筋結束機という強い一本足で稼ぐが、今の値段は成長の続きを深く織り込む。中立の筋書きでも価値は今の値段に届かず、総合はやや割高 本質価値との差 +16.8% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 エコム6225 浜松の工業炉の目利き。保守の積み上げと省エネの改造で稼ぎは底堅く、手元の現金も厚い 本質価値との差 +16.1% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 ミクロン精密6159 心なし研削盤の専業。時価総額は手元の現金より小さいが、現金が低利で眠るため、10 年で見ればやや割高 本質価値との差 +16.1% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 ダイキン工業6367 空調首位の堀は強いが、化学の失速と中国不振を入れると中立の 10 年後の時価総額は今の 1.2 倍にとどまり、確率の加重では今を 1 割ほど下回る、利益改善を先取りしたやや割高な値段 本質価値との差 +14.8% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 富士精工6142 時価総額を超える純現金を持つが、本業は内燃機関の部品を削る工具。現金は眠り、事業は細る 本質価値との差 +14.8% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 ダイコク電機6430 パチンコホールの情報システムで首位。ただし利益の山は過ぎ、ホール数の減少も重い。確率の加重では今の時価総額をやや上回れず、やや割高 本質価値との差 +14.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 月島ホールディングス6332 下水汚泥と官民連携の運営で稼ぐ堅実な会社。10 年の価値は今を 1 割ほど上回るが、三菱化工機との統合で見通しに霧がかかる 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +7.7%) やや割安 ディスコ6146 切る・削る・磨くの独占は本物だが、中立でも 10 年後の時価総額は今を 4 割ほど上回るだけだ。AI 需要が長く続く前提まで、今の値段は先取りしている 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 キッツ6498 国内首位のバルブで、半導体と電算室の追い風は本物だが、価値は今の値段を1割ほど下回るやや割高 本質価値との差 +13.5% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 SANEI6230 水栓一筋のデザイン派。利益率6%台の薄利を、設備投資と銅高が削る。値段はほぼ適正 本質価値との差 +12.9% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 オーエスジー6136 穴加工工具の世界大手。足元の利益は絶頂圏で、10年の本質価値は今の値段にやや届かない 本質価値との差 +12.9% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 鶴見製作所6351 水中ポンプの国内首位と鉱山向けの強みは本物だが、利益の質と資本の使い方が値段に追いつかず、確率の加重では今を 2 割弱下回るやや割高 本質価値との差 +12.5% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 テクノスマート6246 フィルム塗工装置の専業で、純現金が時価総額の4割。受注の波が大きく、結論は やや割高 本質価値との差 +12.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 栗田工業6370 超純水・一般水処理の複占的な地位は堀が深いが、中立の 10 年後でも時価総額は今の 1.3 倍にとどまり、確率の加重では今を 1 割半ほど下回る、海外M&Aの整理後の回復を先取りしたやや割高な値段 本質価値との差 +12.5% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 TONE5967 ボルト締めの工具で世界一の製品を持つ。利益率17%の堅い会社が、新工場と資本効率の宿題を抱え、値段はほぼ適正 本質価値との差 +12.1% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 ツバキ・ナカシマ6464 世界首位級の鋼球メーカーだが、借金と赤字で株主の取り分は細い。立て直しの確率を割り引く 本質価値との差 +12.1% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 DMG森精機6141 世界で稼ぐ工作機械の大手。受注は絶頂でも利益率は薄く、新株で厚みは増したが今の値段は先をやや織り込んでいる 本質価値との差 +11.8% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 油研工業6393 油圧機器の専業で、売上の6割が海外。持ち合い株は厚いが、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 +11.7% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 株式会社マースグループホールディングス6419 ホール設備の更新で稼ぐ高収益の会社。だが客のホールが細り、厚い現金も戻り方が読めない。10 年の価値は今の値段とほぼ同じで適正 本質価値との差 +11.5% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 オイレス工業株式会社6282 油を差さずに回る軸受の堅実な老舗。財務は鉄壁だが稼ぐ力は資本コストの近くで、10 年で見ると今の値段はやや割高 本質価値との差 +11.4% · 10 年 やや割安(年 +7.1%) やや割安 ハマイ6497 LPガス容器用バルブで国内の寡占を握るが、市場は縮む。現金と投資株が時価総額の大半を占めるが、縮む事業を割り引くとほぼ適正 本質価値との差 +11.3% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 牧野フライス製作所6135 マシニングセンタの名門。買収騒動で値段は割り増し、事業の価値は今より1割ほど低いと見る 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 小森コーポレーション6349 オフセット印刷機の国内首位。純現金は時価総額の4割だが本業の稼ぎは資本コストすれすれで、10年の見立てでは今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) 適正 タツモ6266 先端パッケージ向けの追い風は本物だが、稼ぎがTSMC一社と検収の日程に乗りすぎている。10年の本質価値は今の時価総額を3割ほど下回る 本質価値との差 +9.2% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 オークマ6103 NC装置まで自社で作る工作機械の老舗。ROEは長く資本コスト未満で、今の値段はほぼ適正と見る 本質価値との差 +8.6% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 太平製作所6342 合板をつくる機械の国内の老舗。北米への挑戦と厚い現金はあるが、受注の波と住宅の縮みが重い 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 KVK6484 水栓専業で財務は堅いが、利益率は上がりにくく、資金は事業の外で眠る。今の値段はやや高め 本質価値との差 +8.1% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 ホソカワミクロン6277 粉体機器の世界首位級だが、欧州の不振で利益が細り、中立でも 10 年後の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 +7.0% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 TPR株式会社6463 ピストンリングとシリンダライナの専業に近く、10 年で稼ぎはゆるやかに縮む。中国の合弁が支えるが、今の値段は割安とは言えない 本質価値との差 +6.6% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 リケンNPR株式会社6209 ピストンリングの国内最大手級。内燃機関の縮みと資本の厚さで稼ぎが薄く、10 年の見立ては適正から割高寄り 本質価値との差 +6.5% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 和井田製作所6158 工具と金型を削る研削盤のニッチ企業。山と谷が深く、ならした稼ぎは資本コストに届かない。純現金を足して値段はやや高い 本質価値との差 +5.1% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 日本精工株式会社6471 世界第3位の軸受大手。利益がなお資本コストに届かず、NTNとの統合も先行きを濁らせる。10年後の中立でも、資本コストで割り引くと今の値段に届かず、やや割高とみる。 本質価値との差 +5.1% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 株式会社ジェイテクト6473 電動パワステで世界首位だが、価格を握るのは自動車メーカーで、軸受は NSK と NTN の統合に挟まれる。中立でも 10 年後の時価総額は今を 1 割弱上回るだけで、やや割高と見る 本質価値との差 +5.0% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 高見沢サイバネティックス6424 券売機とホームドアの中堅。駅の安全の投資は追い風だが、現金を使わない流れと価格の競争が重い 本質価値との差 +5.0% · 10 年 適正(年 +8.4%) 適正 株式会社椿本チエイン6371 世界首位のチェーンを持つが、稼ぐ力は資本コスト並み。大同の統合とマテハンの赤字が 10 年の分かれ目で、今の値段はやや割高と筆者は見る 本質価値との差 +4.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 オプトラン6235 光学薄膜装置の世界大手。受注は戻ったが利益率は崩れたまま。厚い現金を除くと稼ぐ力の割に値段は高い 本質価値との差 +4.5% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 靜甲6286 液体充填機で稼ぎ、車の販売店で売上を支える静岡の複合企業。純現金46億円でも配当は利益の1割強。10年で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 +3.7% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 藤商事6257 手元の現金が下支えだが、遊技機の当たり外れと市場の縮小が重く、事業の稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 旭ダイヤモンド工業6140 ダイヤモンド工具の国内首位。半導体向けの伸びを認めても、今の値段は計画の達成をほぼ織り込んでいる 本質価値との差 +3.4% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 ツガミ6101 精密自動旋盤の専業で売上の8割が中国。利益率は過去最高の山にあり、10年の本質価値は今の値段をかなり下回る 本質価値との差 +3.0% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 NTN株式会社6472 世界 4 位の軸受メーカー。稼ぐ力はまだ資本コストに届かず、NSK との統合も条件次第。10 年の中立でも今の値段に届かず、やや割高とみる。 本質価値との差 +2.9% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 タクマ6013 ごみ焼却の更新と運営で稼ぐ堅実な会社だが、10 年先まで見ても今の値段はほぼ適正で、割安とまでは言えない 本質価値との差 +2.7% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 ナガオカ6239 受注残は厚いが、案件の波が大きい。直近の利益は3分の1に落ち、今の値段は先の回復を織り込み気味 本質価値との差 +1.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 日本エアーテック6291 クリーンルームと安全キャビネットの老舗。半導体の好況に乗った今の利益を中立に置かず、価値は今の時価総額を2割弱下回りやや割高 本質価値との差 +1.4% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 ヤマシンフィルタ6240 建機の油圧フィルタで北米のシェアを広げる優良な部品会社。事業の質は高いが、新素材への投資が未知数で、本質価値は今の時価総額とほぼ同じ水準 本質価値との差 +1.3% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 中北製作所6496 船と発電所のバルブで国内ほぼ独占。受注は厚いが資本効率が低く、本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 酒井重工業6358 国内シェア6〜7割の道路機械の専業。10年で稼ぐ力は戻るが、資本効率が資本コストに届かず、今の値段は適正圏 本質価値との差 +0.6% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 東京自働機械製作所6360 菓子の包装機と、米国の1社向けのコンタクトレンズ製造装置の二本足。稼ぎの柱が1社の投資次第で、今の値段に安全域は薄い 本質価値との差 +0.5% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 PILLAR6490 半導体洗浄装置向け継手で世界シェア 9 割の隠れた王者。ただ利益は市況の山にあり、10 年の確率で見た価値は今の値段を 4 割近く下回る 本質価値との差 −0.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 荏原実業6328 官公庁向けの水処理設備と荏原製作所製品の販売で稼ぐ堅実な会社だが、利益は記録的な高さにあり、10 年後の価値は今の値段を 4 分の 1 ほど下回る 本質価値との差 −0.8% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 オカダアイヨン6294 解体用アタッチメントで国内首位。設備投資と借入が先行し、新株の希薄化も控えるため、10年で見れば今の値段はやや割高と筆者は考える 本質価値との差 −1.0% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 パンチ工業6165 金型の小さな消耗部品で世界2位。稼ぐ力は資本コストにあと一歩届かず、中国頼みの構造も残る 本質価値との差 −2.2% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 イーグル工業株式会社6486 船尾管シールで世界の 6 割を握る堅い会社。ただ自動車向けが半分で半導体は赤字、今の値段は妥当で、NOK 傘下入りで上場は終わった 本質価値との差 −2.6% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 前澤給装工業6485 水道の引込部材で安定して稼ぐが、会社の稼ぐ力は伸びず、厚い現金を割り引いても今の値段はやや高い 本質価値との差 −3.1% · 10 年 適正(年 +5.2%) 適正 TOWA6315 半導体の封止装置で世界首位、受注は過去最高圏。ただし利益率と資本効率は独占企業ほど高くなく、10 年の価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −4.9% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 カワタ6292 成形機の脇を固める老舗だが、中国の値下げ競争と自動車の停滞で稼ぎは細い。配当の厚さが資本の稼ぎを上回る 本質価値との差 −5.0% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 日本製鋼所5631 原発部材と防衛と有機EL装置で稼ぐ独占色の強い重工。事業は強いが、成長を先に払いすぎた値段はやや割高だ 本質価値との差 −5.0% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 西部電機株式会社6144 ワイヤ放電加工機・物流の自動倉庫・バルブ駆動装置を持つ福岡の中堅。事業は堅実だが、足もとの利益は景気の山で、10 年後の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 −5.1% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 イワキ6237 水処理から医療機器まで小型ポンプで稼ぐ無借金の優良メーカーだが、過去最高の利益率が続く前提でも 10 年後の価値は今の値段を 3 割近く下回る 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +5.4%) 適正 日工株式会社6306 国内のアスファルトプラントでほぼ首位の堅実な会社。ただ利益率が低く、資本の使い方も遅いので、10 年後の価値は今の時価総額を下回る 本質価値との差 −5.9% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 ローツェ6323 搬送のニッチ王者だが、受注急増を離れれば10年後の実力は今の値段に届かないと筆者は見る。 本質価値との差 −6.4% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 マミヤ・オーピー7991 パチンコ店向け紙幣識別機の改刷特需が終わり、利益は平常に戻る途上。資産は厚いが稼ぐ力が弱く、今の値段はほぼ妥当で上振れ余地は乏しい 本質価値との差 −7.0% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 昭和真空6384 水晶と光学向けの真空成膜装置の専業。現金は厚いが、装置の山谷と顧客3社への依存が値段を重くする 本質価値との差 −7.4% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 マキタ6586 充電式バッテリー共通化は堀だが、欧州依存・北米関税と規模で勝る競合を踏まえると今の値段はやや割高 本質価値との差 −7.7% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 小松製作所6301 鉱山機械が主力に育ち利益の質は上がったが、中国建機の停滞を入れると中立では 10 年後でも今の時価総額に届かず、今の値段は割高 本質価値との差 −8.0% · 10 年 適正(年 +5.5%) 適正 株式会社ソディック6143 放電加工機は光通信向けで絶好調。だが10年で見れば資本効率の低さと株式の希薄化が重い。値段は織り込み済み 本質価値との差 −8.3% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 JUKI6440 ミシンの王者だが、重い借金と産機の赤字が足を引く。利益の回復を見込んでも、本質価値は今の値段に届かない 本質価値との差 −8.4% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 三井E&S7003 エンジンとクレーンの好況で利益は戻ったが、この利益率が 10 年続くとは見にくく、確率を重ねた価値は今の時価総額を下回る 本質価値との差 −9.1% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 芝浦機械6104 電池装置の特需が剥げ、利益は一桁台へ。厚い純現金も買収に向かい、今の値段は先の回復を織り込みすぎ 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +5.9%) やや割高 石井表記6336 小さな装置メーカーに、薄利の部品事業が乗る。実質は無借金だが、稼ぎは資本コストをやや下回る 本質価値との差 −10.6% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 キクカワエンタープライズ6346 現金は時価総額を上回るが、事業の稼ぎは資本コストに届かず、溜めた現金も戻りが遅い。今の値段はやや高い 本質価値との差 −10.7% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 株式会社FUJI6134 実装機で世界の一角を占める堅実な会社。ただし今の稼ぎは AI サーバー投資の山で、ならした利益で測ると今の値段は高い 本質価値との差 −11.9% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 石川製作所6208 防衛の追い風で利益は伸びたが、借入が自己資本の2倍。山の利益を10年先に延ばせない 本質価値との差 −12.0% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 アマダ6113 板金の二強の一角、ROEは長く資本コスト未満。中計2030の資本政策が実現しても今の値段はやや割高 本質価値との差 −12.0% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 株式会社サトー6287 ラベルプリンタ国内首位の手堅い会社だが、稼ぐ力が資本コストに届かず、経営計画どおりに進んでも今の値段は割高寄りと見る 本質価値との差 −12.6% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 IHI7013 防衛費増額と航空アフター市場の追い風は本物だが、中立の 10 年後でも時価総額は今の 1.05 倍にとどまり、株価はかなり先の成長まで映している 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 フリュー6238 プリクラは縮み、景品と海外物販が伸びるが、10 年の利益は物価分しか増えない。確率の加重では今の値段を 3 割弱下回る、やや割高 本質価値との差 −14.4% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 グローリー6457 海外の利益回復は本物だが、ROE は資本コストをわずかに上回る程度で、確率の加重では今の値段を下回るやや割高な株 本質価値との差 −14.7% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 株式会社ユニバーサルエンターテインメント6425 遊技機は絶好調だが、マニラのカジノと重い借金が株主の取り分を削る。確率の加重では今の時価総額を 3 割台半ば下回る、割高 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +6.8%) やや割高 日阪製作所6247 熱交換器と殺菌装置の地位は堅いが、厚い自己資本が資本コストに届く利益を生まず、10 年後の価値は今の時価総額を 2 割ほど下回る 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 荏原製作所6361 半導体の研磨装置とポンプで世界 2 位、標準ポンプでも国内首位の二本足。だが 10 年の数量を実質で置き直すと、今の値段は楽観に近い前提を払っている 本質価値との差 −15.3% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 井関農機6310 稲作の機械化を担った老舗は、再建で利益が戻りつつあるが、薄い利益と重い負債のため、10 年で見ると今の時価総額には届かない 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 TVE6466 原発の定期検査が利益を左右するバルブ屋。資産は厚いが、利益の波が荒く値段は適正圏 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 不二精機6400 医療の精密金型と東南アジアの二輪部品で稼ぐ。技術はあるが利益率は細く、借金の利息が重い 本質価値との差 −15.8% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 セガサミーホールディングス6460 遊技機の稼ぐ力は本物だが、IP多角化と海外ゲーミングの実力はまだ値段に届いていない。確率の加重では今の値段を 3 割ほど下回る、割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 SMC株式会社6273 空気圧機器で世界シェア約 36% の「薄く広い」優良企業だが、中立の 10 年後は時価総額が今を下回る。今の値段は、大規模な自社株買いが実現する前提を先取りしている 本質価値との差 −16.6% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 旭精機工業6111 防衛省向けの小銃弾が利益の柱。深絞りの技術は確かだが、全社の稼ぎは資本コストに届かず割高 本質価値との差 −16.7% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ナブテスコ株式会社6268 ロボットの関節で世界首位の減速機を持つが、稼ぐ力はまだ薄い。利益の急回復をすでに織り込んだ今の値段は割高に出る 本質価値との差 −17.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 守谷輸送機工業6226 荷物用エレベーターの国内首位級で保守が稼ぎを支えるが、営業利益率 25% は山の高さで、10 年の価値は今の時価総額を下回る 本質価値との差 −18.0% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 ヒラノテクシード6245 電池の電極を塗る装置の専業で、財務は厚い。ただ受注の波が大きく、今の値段は回復をかなり織り込んでいる 本質価値との差 −18.4% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 大豊工業6470 エンジン軸受の老舗だが、稼ぐ力が戻る前に電動化が来る。今の値段は少し先を行っている 本質価値との差 −18.7% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 日本金銭機械6418 北米カジノの紙幣識別機で強い小さな部品メーカー。ただ稼ぐ力は薄く、純現金を除くと値段は割高。確率の加重では今の値段を 4 割ほど下回り、割高 本質価値との差 −19.0% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 加地テック6391 水素用の超高圧圧縮機で国内首位級。稼ぐ力は戻ったが、成長は鈍く10年では割高 本質価値との差 −19.4% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 北川鉄工所6317 チャックとクレーンで国内首位級。稼ぎ頭は産業機械で、足を引くのはメキシコの鋳物。利益率の戻りが全てを決める 本質価値との差 −20.2% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 黒田精工7726 電動車のモーターコアと半導体向けボールねじ。大型案件に賭けた投資で借金が膨らみ、稼ぎが追いつくかが分かれ目 本質価値との差 −20.3% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 技研製作所6289 圧入機の世界シェアは9割超だが市場が小さく稼ぎは細い。海外の市場づくりに失敗の前歴もあり、中立では10年後も今の値段に届かず割高 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 オルガノ6368 半導体向け超純水で栗田工業と並ぶ強さだが、利益率が史上最高の今の値段は、受注の山とその後の入札競争を先取りした割高な水準 本質価値との差 −20.9% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 高松機械工業6155 金沢の小型NC旋盤メーカー。3期続く赤字から受注は戻りつつあるが、稼ぐ力の回復は半ばで割高寄り 本質価値との差 −21.0% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 NITTOKU6145 巻線機の世界大手。米国の防犯向け特需で利益は山の上にあり、ROEは資本コスト未満。本業だけなら割高 本質価値との差 −21.3% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 サノヤスホールディングス7022 駐車装置・エレベーター・配電盤・遊戯機械の会社。借入が重く、利益の落ち込みも見える。値段は先取り気味 本質価値との差 −22.3% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 日本トムソン株式会社6480 針状ころ軸受と直動部品の中堅メーカー。AI 向けの追い風で利益は急回復するが、山の利益が続く前提の値段は重く、筆者は割高とみる 本質価値との差 −22.7% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 CKD株式会社6407 半導体向けの流体制御で伸びる国内大手だが、資本の使い方は平凡で、中立では今の時価総額を割り引くと届かない 本質価値との差 −22.9% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 日東工器6151 主力の継手は堅いが、新工場と赤字事業が利益を削り、厚い現金も稼ぎに生かせず、10 年の価値は今を大きく下回る 本質価値との差 −23.3% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 理想科学工業株式会社6413 稼ぎ頭の孔版が細り、インクジェットが穴を埋めきれるかが勝負。資本効率が低いまま値段は先行しており、10 年では割高と筆者は見る 本質価値との差 −23.4% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 宇野澤組鐵工所6396 真空ポンプと送風機の老舗だが、利益の8割は渋谷の賃貸ビルが生む。ビルの含み益は巨大でも、創業家の会社で株主に届く道は細く、今の値段はやや高い 本質価値との差 −24.6% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 ダイジェット工業6138 タングステン高の追い風は一時のもの。自己資本の稼ぎが資本コストの半分では、帳簿の値段は付かない 本質価値との差 −24.8% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 エーワン精密6156 小型旋盤の消耗工具に特化した高採算の小企業。時価総額の7割近くが金融資産だが、運用は低利で10年の価値は今を下回る 本質価値との差 −26.3% · 10 年 やや割高(年 +2.7%) やや割高 ニッチツ7021 ばら積み船のハッチカバーと半導体向けの珪石粉を作る老舗。現金と持ち合い株は厚いが、事業の稼ぎが資本に見合わず、今の値段は高い 本質価値との差 −26.8% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 テセック6337 パワー半導体の検査装置の小粒な専業。需要は戻り始めたが、時価総額の半分は金融資産。事業の稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −27.4% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 タカキタ6325 牛のエサを作る機械と堆肥をまく機械で生きる三重の専業メーカー。財務は堅いが、国内の畜産の縮小と補助金の波を受け、今の値段は割高 本質価値との差 −27.4% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 ゲームカードホールディングス6249 ホールの会計を握る堅い会社だが、客の母数は縮み、積んだ現金は戻りが遅い。10 年の本質価値は今の値段の半分ほどで、割高 本質価値との差 −27.4% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 PEGASUS6262 ニット用ミシンと車の小型アルミ部品の二本立て。稼ぐ力は資本コストに届かず、厚い資産を割り引いても今の値段はやや高い 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 三菱重工業7011 防衛費増額とデータセンター向けGTCC特需の二本柱で過去最高益が続くが、中立では 10 年後でも今の時価総額の 9 割弱にとどまり、株価はその持続をかなり先取りしている 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 株式会社平和6412 いまはゴルフ場の会社。買収の借金が重く、10 年の確率の加重では今の値段を 3 割台半ば下回る、割高 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 ニチダイ6467 冷間鍛造の金型で名を持つが、6年続く低収益とエンジン部品の先細りが重い。帳簿の安さは割安の根拠にならない 本質価値との差 −28.9% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 小倉クラッチ6408 カーエアコン用クラッチの世界大手だが、主力は電動化で縮む側。資産の割に値段は低いが、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 瑞光6279 紙おむつ機の国内最大手だが、儲ける力が資本コストに届かない。今の値段は高い 本質価値との差 −29.7% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 岡野バルブ製造6492 原子力用バルブの専業で財務は堅いが、足元の利益は期限のある工事で膨らんでおり、10年後の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) 割高 平田機工株式会社6258 受注生産の生産ライン屋が半導体搬送で伸びる姿は魅力的だが、利益率の低さと資本コストの重さで、中立でも今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −31.3% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 加藤製作所6390 クレーンは堅いが油圧ショベルの赤字と重い借金が足かせ。中立でも10年後の価値は今の時価総額に届かず割高の側 本質価値との差 −31.9% · 10 年 割高(年 +3.7%) 割高 コンバム6265 真空で物をつかむ部品の専業。利益率は高いが規模が小さく、現金の厚い資本は稼ぎに見合わない。今の値段は割高 本質価値との差 −32.8% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 タカトリ6338 SiC の切断装置で世界首位級の小さな装置メーカー。山を過ぎて売上は半分になり、中立の値打ちは今の値段に届かない 本質価値との差 −34.4% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 KLASS6233 畳の機械で首位だが、稼ぐのは電池の製造装置。畳の縮みと借金が重く、今の値段は割高 本質価値との差 −34.9% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 サムコ6387 光と化合物半導体の追い風は本物だが、小さな専業で今の値段は高い。確率で重みを付けた 10 年後の価値は今の 4 割ほど 本質価値との差 −38.7% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 THK株式会社6481 自動車部品を切り離して産業機器の専業になる THK は、堀は強い。だが今の株価は、ROE 10% 超の構造改革の完遂をほぼ満額で先取りしている 本質価値との差 −39.5% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 ユニオンツール6278 基板ドリルで世界首位。AI需要の山を織り込んだ値段は、10年で見ると高い 本質価値との差 −39.8% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 エンシュウ6218 ヤマハ発動機の部品を削って稼ぐ浜松の下請けで、借金と単一顧客の重さが価値を押し下げる 本質価値との差 −40.0% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 冨士ダイス6167 国内首位の超硬耐摩耗工具メーカー。タングステン高騰で売上はふくらむが利益は伸びにくく、今の値段は割高 本質価値との差 −40.9% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 マルマエ6264 半導体装置の真空部品に強い小型株。買収で稼ぐ力は増したが、好況の利益に 10 年先の値段まで先走っている 本質価値との差 −41.0% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 ワイエイシイホールディングス6298 半導体・医療・環境機器を束ねた小さな複合グループ。会社の利益目標は過去最高を大きく超え、借金も重い。10年の本質価値は今の時価総額の半分ほどとみる 本質価値との差 −43.0% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 オーイズミ6428 パチスロ機器と蒟蒻ゼリー、賃貸と太陽光の寄せ集め。どれも稼ぎが薄く借金も重く、10年では割高 本質価値との差 −44.8% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 島精機製作所6222 縫い目のない服を編む機械の世界的な老舗。営業赤字が続き、帳簿の厚さに見合う稼ぐ力が戻るかが焦点で、今の値段は割高 本質価値との差 −48.0% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 中日本鋳工6439 KYB 向けの油圧部品が柱の小さな鋳物工場。借金と値決め力の弱さで、利益が資本を食う形が続く 本質価値との差 −49.4% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 豊和工業6203 国内唯一の小銃メーカーで、防衛が利益を支える。ただ工作機械の赤字を抱え、今の値段は防衛への期待を先に払いすぎている 本質価値との差 −51.8% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 NFKホールディングス6494 小さな工業炉の会社が買収で業態を広げる途中。現金は厚いが配当はなく、事業は半導体の1社に頼る。現金を割り引くと割高 本質価値との差 −52.8% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 赤阪鐵工所6022 内航船のエンジンの老舗。本業はほぼ稼げず、値段を支えるのは売る方針のない政策保有株で、割高 本質価値との差 −61.3% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 放電精密加工研究所6469 三菱重工の増産に乗る堅実な加工会社だが、今の値段は10年先の成長まで織り込み済み 本質価値との差 −62.5% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 北川精機6327 AI 向け基板のプレスで受注が倍増したが、山の利益に高い値がついている。10 年で均すと大きく割高 本質価値との差 −63.5% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 ダイキアクシス4245 浄化槽と住宅設備の愛媛の複合企業。純利益は小さく借入は重い。10年で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −63.7% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 プラコー6347 フィルムとブローの成形機を作る小さな老舗。保守の関係は固いが、稼ぎは資本コストに届かず、M&A の夢の分だけ値段が先に行っている 本質価値との差 −68.8% · 10 年 割高(年 −4.1%) 割高 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ6324 波動歯車の発明元でロボット関節の世界首位級だが、人型ロボットの大成功をほぼ前提にした今の値段は、中立なら大幅な割高になる 本質価値との差 −76.1% · 10 年 割高(年 −6.3%) 割高 明治機械6334 製粉と飼料の工場を建てる老舗の機械会社。実績はあるが案件の波で赤字を繰り返し、稼ぐ力は資本コストに届かない。今の値段は割高 本質価値との差 −81.7% · 10 年 割高(年 −9.4%) 割高 宮入バルブ製作所6495 LPガスのボンベ弁で国内寡占の一角だが、稼ぐ力は自己資本の1〜2%しかない。借金を抱えた縮む事業に、帳簿を上回る値段が付いており割高 本質価値との差 −82.5% · 10 年 割高(年 −9.9%) 割高 菊池製作所3444 試作と精密板金の小さな会社。10 年赤字が続き、ロボット新興への出資の値打ちが株価を支える 本質価値との差 −83.3% · 10 年 割高(年 −9.6%) 割高 オリエンタルチエン工業6380 石川のチェーン専業。新しい経営陣が値上げと増資で立て直しを始めたが、利益率5%が12年の天井。稼ぐ力から見て大きく割高 本質価値との差 −85.0% · 10 年 割高(年 −10.6%) 割高 ヒーハイスト6433 直動部品の小さな専業。3期続けて赤字で、ヒューマノイドの期待が値段を先に押し上げた。稼ぐ力から見て大きく割高 本質価値との差 −85.7% · 10 年 割高(年 −10.7%)

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分析日 2026-10-16