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タツモ 6266

先端パッケージ向けの追い風は本物だが、稼ぎがTSMC一社と検収の日程に乗りすぎている。10年の本質価値は今の時価総額を3割ほど下回る

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)3,664 円537 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)3,355 円492 億円差 +9.2%
10 年後から見ると 適正 価値 3,664 円537 億円 · 差 +9.2% · 期待の年率 +8.6%
期待の年率リターン(10 年)+8.6%資本コスト比 +0.4 pt
推定の資本コスト8.3%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.3% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

タツモは、半導体の後工程で使う塗布・現像・貼合(はりあわせ)の装置を主力に、ウェーハ搬送ロボットとプリント基板のめっき装置も持つ岡山の装置メーカーだ。筆者の結論は割高である。稼ぎの大きな部分がTSMC一社の設備投資と、いつ売上になるか読みにくい検収に乗っているからだ。

会社は先端パッケージという追い風をつかんだ。2025年12月期の半導体装置は172億円と4割伸び、TSMC向けは連結売上の3割を超えた。ところが2026年12月期の上期は、出荷済みの装置の検収が遅れ、営業利益が前年の20分の1に落ちた。検収が長引く装置の評価減や、原価の積み増しも出た。

筆者はこの遅れを一時的な事故とは見ない。受注から検収まで1年を超える案件があり、利益が特定の顧客の検収日程に左右される構造は、10年たっても変わらないからだ。

10年後の中立の姿は、売上700億円台、営業利益は90億円弱である。需要は広がるが、顧客の交渉力が強く、利益率は2024〜25年並みに戻る程度にとどまる。顧客が広がる強気の筋書きなら今の3倍を超えるが、その確率は1割にとどまる。今年の利益が戻るかより、顧客が1社から広がるかが、本質価値を決める。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点で最初に問うのは、10年後もこの利益が自分のものとして残るか、である。タツモは、好調な年の利益をそのまま将来へ伸ばしてはいけない会社だ。装置の検収で売上が動き、顧客が1社に寄っているので、平均的な稼ぐ力はピーク年より2〜3割低く見る必要がある。

オーナーとして持ち続けたいかと聞かれれば、答えは条件つきだ。事業は面白い。AIの先端パッケージは10年続く流れで、顧客の信頼も得ている。だが、堀が広いとは言えない。価格を自分で決められる商品がなく、顧客の交渉力が強い。資本効率も、ROE13%前後は悪くないが、利益率が高いからでなく在庫を厚く持って稼いでいる面がある。

資本の使い方は、いまのところ無難だ。大型買収で価値を壊した過去はなく、還元は控えめで、純現金が残っている。ただし2026年は設備投資が70億円と、今期予想の純利益の3倍近くに膨らむ。投資が実るか、検収の遅れで在庫になるかは、1〜2年でわかる。

安全域の目で見ると、悲観の筋書きでも資産が残る点は救いだ。純現金と土地・建物があり、事業が傷んでも会社が大きく傷むことは考えにくい。一方で、楽観の筋書きを買っても、今の値段から得られる余裕は薄い。払う値段に見合う余裕が足りないというのが、筆者の判断である。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの柱は半導体装置だ。ウェーハを薄く削る前に支えのガラス板へ貼り付け、あとで剥がす「貼合・剥離」の装置、薬液を塗って焼く塗布・現像の装置、ウェーハ・サポート・システムと呼ぶ一式の装置が中心になる。AI向けの大きなチップは、小さなチップを積み重ねて作る。そのたびに薄いウェーハを壊さず扱う工程が増え、タツモの装置の出番が増える。

2番手は搬送装置で、クリーンルームの中でウェーハを運ぶロボットや、受け渡しの箱(EFEM)、向きをそろえる装置を作る。ローツェと同じ土俵だが、規模は小さい。洗浄装置はウェーハメーカー向けで、設備投資が鈍って細っている。液晶用のコーターも、パネル各社の投資がほぼ止まり、半導体装置に合算されて小さくなった。

半導体以外に、事業が2つある。1つは子会社のファシリティが手がけるプリント基板のめっき装置で、中国・東莞とベトナムに拠点を持つ。AIサーバー用の基板が増えれば伸びる事業だが、検収のずれで売上が大きく振れる。もう1つは精密金型と樹脂成形で、売上は小さく、利益も薄い。

売り方に特徴がある。装置は1台ごとに顧客の工程に合わせて作り込み、納めたあと顧客が試して合格を出す(検収)まで売上にならない。受注から検収まで1年を超える案件もある。だから受注が過去最高でも、その年の売上と利益は読みにくい。

設備投資は今期から重くなる。2026年は土地・建物に32億円、デモ機の製作に24億円を含む計70億円を計画する。顧客に見せるデモ機を先に持つ作戦だが、装置が売れなければ在庫と減価償却の重しになる。本社と主力工場は岡山県の井原市に集まっている。

優良さと弱いところ

タツモの強みは、顧客の最先端の工程に入り込む技術力だ。先端パッケージ向けの装置は、割れやすい薄いウェーハを扱う難しい工程に使われる。TSMC向けの比率が10%から31%へ1年で上がったのは、先端パッケージ向けの装置が評価された証拠である。

ただし、堀(他社がまねできない強み)としては普通である。ディスコのように世界シェアの7割を握る商品はない。仮接合の分野にはEVグループやズース、前工程の大手にも東京エレクトロンなどがいて、顧客が装置を替える費用も、ディスコの消耗品のような縛りも小さい。装置ごとに顧客と作り込むので、顧客の言い分が通りやすい。

稼ぐ力は上向いたが、安定していない。営業利益率は2023年の13%台から2024年に16%台まで上がり、2025年は13%台に戻った。過去10年のROEは中央値で14%だが、2014年には赤字もあった。事業の中身が、案件ごとの採算に左右される。

財務は堅い。純現金が60億円あり、自己資本比率は50%台だ。ただし棚卸資産が172億円と、総資産の3分の1強を占める。仕掛品だけで132億円ある。2026年上期は検収が長引く装置の評価減も出ており、在庫の中身には注意が要る。

経営は技術に投資する会社だ。研究開発費は7億円と売上の2%にとどまるが、設備投資とデモ機を厚くしている。株主還元は配当性向20%を目標とし、控えめだ。上場株の政策保有はない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

半導体の後工程は、今もっとも勢いのある領域だ。AI向けのGPUは、演算チップと高速メモリ(HBM)を1つの基板の上に積み、まとめて動かす。この積み方(先端パッケージ)に使う装置の市場は、半導体装置全体より速く伸びる。業界の見立てでは、後工程と先端パッケージは10年で年8〜10%、全体の装置は年5〜7%の伸びだ。

タツモが入る市場は、貼合・剥離、塗布・現像、ウェーハ・サポートのあたりで、世界で20億ドル前後と筆者は見ている。この市場は、前工程の大手と、欧州の専業が分け合っている。EVグループは仮接合で長い実績があり、ズースやTELなども競う。日本では、東京応化などの材料メーカーが装置と組んで提案する。タツモの世界シェアは6%ほどと推定する。

搬送は、ローツェなどが強く、世界で25億ドルほどの市場にタツモは2%ほどで入る。顧客の工場が増えれば台数も増えるが、搬送の値段は競争で上がりにくい。

めっき装置は、プリント基板の世界市場が15億ドル規模で、中国・台湾のメーカーが多い。AIサーバー用の基板は層が増え、めっき装置の需要が伸びる。ただ中国勢の値下げが続く。

循環は大きい。半導体装置は好不況の振れが大きく、過去にもタツモは2008〜09年と2011〜14年に赤字を経験している。いまはAI投資が谷を浅くしているが、メモリの供給不足が続く間の話だ。この需要がいつまで続くかが、業界全体の分かれ目になる。

もう1つの変化は中国だ。米国の輸出規制が強まるほど、中国は後工程の装置を国産で賄おうとする。後工程は前工程より技術の壁が低く、10年の間に中国のメーカーが貼合・剥離にも出てくる可能性は小さくない。

資本政策と M&A

還元は控えめだ。配当性向20%を目標とし、2025年12月期の配当は総額で5億円ほどである。自社株買いは限られ、純利益の大半は成長投資と在庫に回っている。

資金の使い方は、2026年12月期に動く。土地・建物の取得に32億円、デモ機に24億円で、計70億円の設備投資を計画する。売上に結びつくのが遅れれば、純現金60億円は一気に細る。

買収は少ない。ファシリティや金型の子会社が事業の幅を広げている程度で、大型の買収で価値を壊した経歴はない。2026年8月には子会社の増資を決め、特定子会社になった。狙いは確認できていない。

買われる側としてはどうか。時価総額は600億円弱で、顧客のTSMCや前工程の大手が技術を取り込む動機はある。ただ筆頭株主や持株の構成は確認できておらず、TOBの確率は推定できない。kabufuの推定でも、10年以内の買収の確率は15%ほどにとどまる。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

AIの計算基盤は、まだ作り始めたばかりだ。GPUとHBMを1枚の基板に積む先端パッケージは、チップが大きくなるほど工程が増え、薄いウェーハを壊さず扱う装置の需要が積み上がる。タツモはその中心の顧客であるTSMCから、2025年に109億円の売上を得た。比率は1年で10%から31%へ上がり、技術が認められている。

2026年12月期の上期は検収の遅れで悪かったが、受注は半導体装置・搬送・表面処理の各事業で過去最高と伝わる。売上になるのが遅れただけで、受注残は消えていない。通期予想の売上355億円と営業利益36億円を、会社は据え置いた。

今期の設備投資70億円は、デモ機を先に用意して顧客に試してもらうための布石だ。TSMC以外のメモリ各社や、OSAT(後工程の受託会社)にも貼合・剥離を広げられれば、顧客の集中は和らぐ。市場が20億ドルから45億ドルへ広がる中でシェア9%まで伸ばせれば、売上は1,000億円を超え、営業利益率も20%に乗る。

搬送装置も、顧客の工場が増えれば台数が増える。めっき装置はAIサーバー基板の層数の増加で伸びる。純現金があり、資本コストを超える稼ぎを続ける会社だ。10年で利益が4倍になる姿は十分ありうる。

慎重な見方

検収の遅れは、この会社の弱さが出たものだ。2026年上期は、売上が24%減っただけで営業利益は95%減った。固定費が重く、検収が1つずれると利益が消える体質だと示した。評価減や原価の積み増しも出ており、受注時の見積もりが甘かった可能性がある。

顧客は偏っている。TSMC向けが連結の3割を超え、その1社が装置を内製化したり、EVグループや東京エレクトロンの装置へ切り替えたりすれば、売上の柱が一気に崩れる。顧客が価格を決める立場で、タツモの利益率は上がりにくい。

受注が過去最高でも、売上と利益になる保証はない。受注から検収まで1年を超える案件があり、2026年の予想(営業利益36億円)の達成も確かではない。棚卸資産は172億円と大きく、中身が傷んでいる疑いがある。

先端パッケージの技術は動きが速い。貼合・剥離を使わない積み方(ウェーハ同士を直接つなぐ方式など)が広がれば、いまの主力装置の需要は細る。中国が後工程の国産化を進めれば、搬送とめっきも値下げ競争に巻き込まれる。資本コストを8.25%とみれば、ROE10%台の会社に高い倍率は付けられない。

どちらに重みを置いたか

筆者は慎重な見方のほうが強いとみて、確率を悲観側に寄せた。強気の根拠である技術の評価と受注は本物だが、それは売上になって初めて価値になる。2026年上期の検収遅れは、この会社の利益が顧客の日程に握られている事実を示した。

このため、中立を3割強に置き、やや悲観と悲観を合わせて4割弱にした。楽観は、顧客が広がりシェアも上がる姿で1割にとどめる。確率で加重した本質価値は、今の時価総額を3割ほど下回る。利益が回復しても、資本コストの高さと顧客の偏りを払える水準にはならない。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 6,758 円990 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 899 円132 億円)。 今の値に割り戻すと 3,664 円537 億円、今との差 +9.2%、 期待の年率 +8.6%(資本コスト 8.3%)→ 適正

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 16,665 円2,442 億円 1,809 円265 億円 +450.6% +18.6% 1,847 円271 億円
やや楽観 20% 10,605 円1,554 億円 1,235 円181 億円 +252.9% +13.4% 2,368 円347 億円
中立 32% 7,197 円1,054 億円 949 円139 億円 +142.8% +9.3% 2,607 円382 億円
やや悲観 24% 2,325 円341 億円 519 円76 億円 −15.2% −1.6% 683 円100 億円
悲観 14% 785 円115 億円 307 円45 億円 −67.4% −10.6% 153 円22 億円
加重平均100% 6,758 円990 億円899 円132 億円 +128.2% +8.6% 7,657 円1,122 億円

今の株価時価総額 3,355 円492 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.3% を下回るほど割高。

楽観 10% 楽観:顧客が広がりシェアも上がる 利益 151 億円 · PER 16.1 倍 · 株価時価総額 16,665 円2,442 億円

先端パッケージの市場は10年で45億ドルまで広がり、タツモは貼合・剥離の装置でTSMC以外のメモリ各社や後工程の受託会社にも納める。シェアは9%に上がり、半導体装置の売上は800億円を超える。デモ機を先に持つ作戦が当たり、顧客が装置を試す期間が短くなって、検収の遅れも減る。

搬送装置は顧客の新工場に合わせて台数が増え、めっき装置はAIサーバー用の基板の層数増で伸びる。全社の売上は1,100億円台、営業利益率は16%台に乗る。

それでも堀が広いわけではない。顧客に装置の値段を決められる構図は残り、営業利益率は20%を超えるほどには上がらない。10年で利益は今の4倍強になるが、倍率は資本コスト8.25%に見合う水準に収まる。

  • 半導体装置(貼合・剥離、塗布・現像、ウェーハ・サポート、コーター):数量 45.0(先端パッケージ向け前処理・貼合剥離・塗布現像装置の世界市場(億ドル、今の値段で測った実質)× シェア)× 価格 18(実質の市場 1 ドルあたりの当社売上(円)= シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 814 億円・営業利益 171 億円。市場 45 億ドル × シェア 9.0%、営業利益率 21.0%
  • 搬送装置(ウェーハ搬送ロボット・EFEM・プリアライナー):数量 33.0(半導体向けウェーハ搬送ロボット・EFEM の世界市場(億ドル、今の値段で測った実質)× シェア)× 価格 5.23(実質の市場 1 ドルあたりの当社売上(円)= シェア × 150 円 × 物価の倍率)→ 売上 173 億円・営業利益 17 億円。市場 33 億ドル × シェア 2.6%、営業利益率 10.0%
  • 洗浄装置・薬液供給:数量 33.0(洗浄・薬液供給装置の対象市場(億ドル、今の値段で測った実質)× シェア)× 価格 100.5%(実質の市場 1 ドルあたりの当社売上(円)= シェア × 150 円 × 物価の倍率)→ 売上 33 億円・営業利益 3 億円。市場 33 億ドル × シェア 0.50%、営業利益率 8.0%
  • 表面処理用機器(プリント基板のめっき装置):数量 22.0(プリント基板用めっき装置の世界市場(億ドル、今の値段で測った実質)× シェア)× 価格 6.03(実質の市場 1 ドルあたりの当社売上(円)= シェア × 150 円 × 物価の倍率)→ 売上 133 億円・営業利益 15 億円。市場 22 億ドル × シェア 3.0%、営業利益率 11.0%
  • 金型・樹脂成形:数量 40.0(精密金型・成形品の対象市場(億ドル、今の値段で測った実質)× シェア)× 価格 40.2%(実質の市場 1 ドルあたりの当社売上(円)= シェア × 150 円 × 物価の倍率)→ 売上 16 億円・営業利益 1 億円。市場 40 億ドル × シェア 0.20%、営業利益率 4.0%

倍率:事業の純利益 151 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 17.2% が k 8.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 12.7%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 16.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 16.1 倍。全体の PER 16.14 倍、時価総額 2,437 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:強気の根拠(TSMC の評価・受注・市場拡大)は本物だが、シェア 9% は貼合・剥離で EVG などの牙城を崩す姿で、顧客の広がりも要る。2026 年上期の検収遅れも見て 1 割にとどめた。

やや楽観 20% やや楽観:先端パッケージに乗って広がる 利益 98 億円 · PER 15.4 倍 · 株価時価総額 10,605 円1,554 億円

先端パッケージの市場は10年で40億ドルまで広がり、タツモはシェアを7%近くまで上げる。TSMCへの依存は続くが、韓国と台湾のメモリ各社にも納入が増える。検収の遅れは減るが、なくなりはしない。

半導体装置の売上は550億円ほどになり、全社の売上は860億円台に届く。営業利益率は14%を超え、2024年の高い年(16%台)に近づく年もある。搬送は2%台のシェアを保ち、めっきも伸びる。

利益は10年で3倍足らずに伸びる。強気の筋書きほどシェアが取れず、顧客の値下げ要求も続くが、先端パッケージの成長の分は取り込む。

  • 半導体装置(貼合・剥離、塗布・現像、ウェーハ・サポート、コーター):数量 40.0(先端パッケージ向け前処理・貼合剥離・塗布現像装置の世界市場(億ドル、今の値段で測った実質)× シェア)× 価格 14(実質の市場 1 ドルあたりの当社売上(円)= シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 547 億円・営業利益 107 億円。市場 40 億ドル × シェア 6.8%、営業利益率 19.5%
  • 搬送装置(ウェーハ搬送ロボット・EFEM・プリアライナー):数量 31.5(半導体向けウェーハ搬送ロボット・EFEM の世界市場(億ドル、今の値段で測った実質)× シェア)× 価格 4.82(実質の市場 1 ドルあたりの当社売上(円)= シェア × 150 円 × 物価の倍率)→ 売上 152 億円・営業利益 14 億円。市場 31.5 億ドル × シェア 2.4%、営業利益率 9.0%
  • 洗浄装置・薬液供給:数量 30.0(洗浄・薬液供給装置の対象市場(億ドル、今の値段で測った実質)× シェア)× 価格 100.5%(実質の市場 1 ドルあたりの当社売上(円)= シェア × 150 円 × 物価の倍率)→ 売上 30 億円・営業利益 2 億円。市場 30 億ドル × シェア 0.50%、営業利益率 7.0%
  • 表面処理用機器(プリント基板のめっき装置):数量 20.0(プリント基板用めっき装置の世界市場(億ドル、今の値段で測った実質)× シェア)× 価格 6.03(実質の市場 1 ドルあたりの当社売上(円)= シェア × 150 円 × 物価の倍率)→ 売上 121 億円・営業利益 12 億円。市場 20 億ドル × シェア 3.0%、営業利益率 10.0%
  • 金型・樹脂成形:数量 40.0(精密金型・成形品の対象市場(億ドル、今の値段で測った実質)× シェア)× 価格 40.2%(実質の市場 1 ドルあたりの当社売上(円)= シェア × 150 円 × 物価の倍率)→ 売上 16 億円・営業利益 1 億円。市場 40 億ドル × シェア 0.20%、営業利益率 3.5%

倍率:事業の純利益 98 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 14.9% が k 8.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 11.6%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 15.4 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 15.4 倍。全体の PER 15.41 倍、時価総額 1,510 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:AI の先端パッケージが 10 年続く流れは業界の共通認識で、TSMC 向けの実績もある。ただ顧客の偏りと検収の遅れが残るため、中立より少し低い確率にした。

中立 32% 中立:市場は広がるが、利益率は2024〜25年並みにとどまる 利益 69 億円 · PER 14.5 倍 · 株価時価総額 7,197 円1,054 億円

先端パッケージの市場は10年で35億ドル(物価分を除く)まで広がる。タツモのシェアは6%のまま、半導体装置の売上は420億円ほどになる。TSMCとの関係は続くが、1社頼みは解けず、装置の値段は顧客が決める。

搬送は2%台の前半、めっきは3%のシェアを保ち、全社の売上は720億円になる。営業利益率は12%台で、2025年の13%台よりやや低い。利益の多い半導体装置の比率は上がるが、その装置の営業利益率が17%と、ピーク年の20%には届かないためだ。

検収の遅れは、規模が大きくなるほど1回の影響が重い。年によって営業利益は大きく振れるが、10年を通して見れば、資本コストを少し上回る稼ぎを続ける普通の装置会社になる。

  • 半導体装置(貼合・剥離、塗布・現像、ウェーハ・サポート、コーター):数量 35.0(先端パッケージ向け前処理・貼合剥離・塗布現像装置の世界市場(億ドル、今の値段で測った実質)× シェア)× 価格 12(実質の市場 1 ドルあたりの当社売上(円)= シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 422 億円・営業利益 72 億円。市場 35 億ドル × シェア 6.0%、営業利益率 17.0%
  • 搬送装置(ウェーハ搬送ロボット・EFEM・プリアライナー):数量 30.4(半導体向けウェーハ搬送ロボット・EFEM の世界市場(億ドル、今の値段で測った実質)× シェア)× 価格 4.42(実質の市場 1 ドルあたりの当社売上(円)= シェア × 150 円 × 物価の倍率)→ 売上 134 億円・営業利益 11 億円。市場 30.4 億ドル × シェア 2.2%、営業利益率 8.0%
  • 洗浄装置・薬液供給:数量 30.0(洗浄・薬液供給装置の対象市場(億ドル、今の値段で測った実質)× シェア)× 価格 100.5%(実質の市場 1 ドルあたりの当社売上(円)= シェア × 150 円 × 物価の倍率)→ 売上 30 億円・営業利益 2 億円。市場 30 億ドル × シェア 0.50%、営業利益率 7.0%
  • 表面処理用機器(プリント基板のめっき装置):数量 19.5(プリント基板用めっき装置の世界市場(億ドル、今の値段で測った実質)× シェア)× 価格 6.03(実質の市場 1 ドルあたりの当社売上(円)= シェア × 150 円 × 物価の倍率)→ 売上 118 億円・営業利益 11 億円。市場 19.5 億ドル × シェア 3.0%、営業利益率 9.0%
  • 金型・樹脂成形:数量 40.0(精密金型・成形品の対象市場(億ドル、今の値段で測った実質)× シェア)× 価格 40.2%(実質の市場 1 ドルあたりの当社売上(円)= シェア × 150 円 × 物価の倍率)→ 売上 16 億円・営業利益 1 億円。市場 40 億ドル × シェア 0.20%、営業利益率 3.0%

倍率:事業の純利益 69 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 12.5% が k 8.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 10.4%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 14.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 14.5 倍。全体の PER 14.47 倍、時価総額 998 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:2 人の主張の落としどころ。強気の筋書きの市場拡大は取り込むが、顧客の交渉力と検収の読みにくさで利益率は伸ばさない。

やや悲観 24% やや悲観:顧客の投資が一巡し、シェアも削られる 利益 31 億円 · PER 9.0 倍 · 株価時価総額 2,325 円341 億円

TSMCの先端パッケージ向け投資が一巡し、大型の受注が出にくくなる。EVグループや前工程の大手が仮接合にも力を入れ、シェアは5%に下がる。先端パッケージの市場は広がるが、28億ドルにとどまる。

半導体装置の売上は280億円ほどで、顧客の値下げ要求が強まって営業利益率は11%に落ちる。搬送と洗浄も競争で値段が上がらない。めっき装置は中国勢の値下げに押される。

全社の売上は520億円、営業利益は40億円弱になり、ROEは6%で資本コストに届かない。デモ機や新しい土地・建物の費用が重く、2026年に増やした固定費が利益を食う。会社は存続の不安こそないが、稼ぎの質は普通の装置会社の下に落ちる。

  • 半導体装置(貼合・剥離、塗布・現像、ウェーハ・サポート、コーター):数量 28.0(先端パッケージ向け前処理・貼合剥離・塗布現像装置の世界市場(億ドル、今の値段で測った実質)× シェア)× 価格 10(実質の市場 1 ドルあたりの当社売上(円)= シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 281 億円・営業利益 31 億円。市場 28 億ドル × シェア 5.0%、営業利益率 11.0%
  • 搬送装置(ウェーハ搬送ロボット・EFEM・プリアライナー):数量 27.0(半導体向けウェーハ搬送ロボット・EFEM の世界市場(億ドル、今の値段で測った実質)× シェア)× 価格 3.82(実質の市場 1 ドルあたりの当社売上(円)= シェア × 150 円 × 物価の倍率)→ 売上 103 億円・営業利益 6 億円。市場 27 億ドル × シェア 1.9%、営業利益率 6.0%
  • 洗浄装置・薬液供給:数量 28.0(洗浄・薬液供給装置の対象市場(億ドル、今の値段で測った実質)× シェア)× 価格 90.4%(実質の市場 1 ドルあたりの当社売上(円)= シェア × 150 円 × 物価の倍率)→ 売上 25 億円・営業利益 1 億円。市場 28 億ドル × シェア 0.45%、営業利益率 4.0%
  • 表面処理用機器(プリント基板のめっき装置):数量 17.0(プリント基板用めっき装置の世界市場(億ドル、今の値段で測った実質)× シェア)× 価格 5.63(実質の市場 1 ドルあたりの当社売上(円)= シェア × 150 円 × 物価の倍率)→ 売上 96 億円・営業利益 8 億円。市場 17 億ドル × シェア 2.8%、営業利益率 8.0%
  • 金型・樹脂成形:数量 36.0(精密金型・成形品の対象市場(億ドル、今の値段で測った実質)× シェア)× 価格 40.2%(実質の市場 1 ドルあたりの当社売上(円)= シェア × 150 円 × 物価の倍率)→ 売上 15 億円・営業利益 0 億円。市場 36 億ドル × シェア 0.20%、営業利益率 1.0%

倍率:ROE 5.9% が k 8.25% 以下で、ためた利益は額面を下回る価値。PER は 1÷k = 11.1 倍が上限で、稼ぐ力(純利益 ÷ k)を値の上限とし、構造的に稼ぎが細る筋書きなので上限の 8 割(9.0 倍)に置いた。

確率:検収の遅れ・評価減に見える受注の質の悪さと顧客の偏りを考え、中立に近い厚みを置いた。投資の一巡と競合の食い込みが重なる筋書き。

悲観 14% 悲観:主力顧客を失い、構造的に優良さを失う 利益 4 億円 · PBR 0.4 倍 · 株価時価総額 785 円115 億円

主力顧客が貼合・剥離の装置を欧米の大手に切り替えるか、積み方の技術が変わって、タツモの主力の装置が選ばれなくなる。先端パッケージの市場は22億ドルにしか育たず、シェアは3.5%まで下がる。

半導体装置の売上は150億円台に落ち、営業利益率は3%でほぼ稼げない。大型の装置を先に作る投資と、土地・建物の費用が、赤字の期を生む。在庫の評価減も出て、自己資本は積み上がらない。

搬送は中国勢の値下げに、洗浄は需要の鈍化に押され、めっきも値崩れする。全社の売上は350億円ほどに戻り、営業利益はほぼゼロになる。ROEは1%に満たず、会社は普通の中小装置メーカーとして、資産の価値で評価される。

  • 半導体装置(貼合・剥離、塗布・現像、ウェーハ・サポート、コーター):数量 22.0(先端パッケージ向け前処理・貼合剥離・塗布現像装置の世界市場(億ドル、今の値段で測った実質)× シェア)× 価格 7.04(実質の市場 1 ドルあたりの当社売上(円)= シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 155 億円・営業利益 5 億円。市場 22 億ドル × シェア 3.5%、営業利益率 3.0%
  • 搬送装置(ウェーハ搬送ロボット・EFEM・プリアライナー):数量 24.0(半導体向けウェーハ搬送ロボット・EFEM の世界市場(億ドル、今の値段で測った実質)× シェア)× 価格 3.42(実質の市場 1 ドルあたりの当社売上(円)= シェア × 150 円 × 物価の倍率)→ 売上 82 億円・営業利益 3 億円。市場 24 億ドル × シェア 1.7%、営業利益率 3.0%
  • 洗浄装置・薬液供給:数量 25.0(洗浄・薬液供給装置の対象市場(億ドル、今の値段で測った実質)× シェア)× 価格 80.4%(実質の市場 1 ドルあたりの当社売上(円)= シェア × 150 円 × 物価の倍率)→ 売上 20 億円・営業利益 0 億円。市場 25 億ドル × シェア 0.40%、営業利益率 0.0%
  • 表面処理用機器(プリント基板のめっき装置):数量 15.0(プリント基板用めっき装置の世界市場(億ドル、今の値段で測った実質)× シェア)× 価格 5.03(実質の市場 1 ドルあたりの当社売上(円)= シェア × 150 円 × 物価の倍率)→ 売上 75 億円・営業利益 3 億円。市場 15 億ドル × シェア 2.5%、営業利益率 4.0%
  • 金型・樹脂成形:数量 32.0(精密金型・成形品の対象市場(億ドル、今の値段で測った実質)× シェア)× 価格 40.2%(実質の市場 1 ドルあたりの当社売上(円)= シェア × 150 円 × 物価の倍率)→ 売上 13 億円・営業利益 0 億円。市場 32 億ドル × シェア 0.20%、営業利益率 0.0%

倍率:ROE が k を大きく下回り、稼ぐ力(純利益 ÷ k)は小さい。値は床の純現金+売れる資産の税後 115 億円で測り、今の自己資本 265 億円に 0.434 倍を掛けた形で書いた(床は売れる資産から出した)。

確率:顧客が 1 社に偏り(3 割超)、検収の遅れと評価減がすでに出ている。内製化・技術の置き換え・中国の国産化のどれか 1 つが主力顧客に及ぶだけで成り立つ筋書きなので、1 割台半ばを置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

半導体装置(貼合・剥離、塗布・現像、ウェーハ・サポート、コーター)

先端パッケージ向けを中心に、薄いウェーハの貼合・剥離と塗布・現像などの工程装置を作る。2026 年 12 月期から液晶用コーターもここに含む。

数量先端パッケージ向け前処理・貼合剥離・塗布現像装置の世界市場(億ドル、今の値段で測った実質)× シェア価格実質の市場 1 ドルあたりの当社売上(円)= シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍)売上営業利益
今 2025/12 20.0 9.03 181 36
10 年後 中立 35.0 12 422 72

取り方:2025 年の半導体装置 172.1 億円とコーター 8.5 億円の合計 180.6 億円。市場規模は EVG・ズース・東京エレクトロンなど競合の領域を並べた筆者の推定で 20 億ドル、シェアは売上 ÷ 市場で約 6%(開示はない)。営業利益は事業別の開示がないので、上期 2025 の全社営業利益率とプロセス機器の利益から約 20% と推定。数量は実質の市場、物価の分は価格に入れた。 10 年の数量(中立は 20→35 億ドル)は、物価を除いた実質で、先端パッケージの市場が名目で年 8.9%(業界の見立て 8〜10%)に当たる伸びを物価 1.34 倍で割って置いた。名目の伸びを数量に置いて価格にも物価を重ねてはいない。

搬送装置(ウェーハ搬送ロボット・EFEM・プリアライナー)

クリーンルーム内でウェーハを運ぶロボットと受け渡し装置。

数量半導体向けウェーハ搬送ロボット・EFEM の世界市場(億ドル、今の値段で測った実質)× シェア価格実質の市場 1 ドルあたりの当社売上(円)= シェア × 150 円 × 物価の倍率売上営業利益
今 2025/12 25.0 3.06 77 5
10 年後 中立 30.4 4.42 134 11

取り方:2025 年の搬送機器売上 76.6 億円。市場規模はローツェなど競合の規模から筆者が 25 億ドルと推定し、シェアは約 2%。営業利益率は競合の水準と薄い採算から約 7% と推定。

洗浄装置・薬液供給

ウェーハメーカー向けの洗浄装置、リン酸プロセスや CMP スラリー供給の装置。

数量洗浄・薬液供給装置の対象市場(億ドル、今の値段で測った実質)× シェア価格実質の市場 1 ドルあたりの当社売上(円)= シェア × 150 円 × 物価の倍率売上営業利益
今 2025/12 25.0 70.0% 18 1
10 年後 中立 30.0 100.5% 30 2

取り方:2025 年の洗浄装置売上 17.6 億円(前年比 69% 減。ウェーハメーカーの投資鈍化)。対象市場を 25 億ドルと推定し、シェアは約 0.5%。営業利益は売上の落ち込みで薄いとみて 5% と推定。

表面処理用機器(プリント基板のめっき装置)

子会社ファシリティが作るプリント基板用のめっき装置。中国・東莞とベトナムに拠点。

数量プリント基板用めっき装置の世界市場(億ドル、今の値段で測った実質)× シェア価格実質の市場 1 ドルあたりの当社売上(円)= シェア × 150 円 × 物価の倍率売上営業利益
今 2025/12 15.0 4.50 68 9
10 年後 中立 19.5 6.03 118 11

取り方:全社売上 354.3 億円からプロセス機器 274.8 億円と金型 約 12 億円を引いた約 67.5 億円。市場は 15 億ドルと推定しシェアは約 3%。2025 年上期のこの事業の営業利益率は約 13% で、通期は下期の検収を考え約 12.5% と推定。

金型・樹脂成形

精密金型、キャリアテープやコネクタの樹脂成形品。

数量精密金型・成形品の対象市場(億ドル、今の値段で測った実質)× シェア価格実質の市場 1 ドルあたりの当社売上(円)= シェア × 150 円 × 物価の倍率売上営業利益
今 2025/12 40.0 30.0% 12 0
10 年後 中立 40.0 40.2% 16 1

取り方:2026 年上期の売上 5.6 億円の 2 倍、約 12 億円と推定。対象市場を 40 億ドルと推定し、シェアは約 0.2%。営業損益はほぼ均衡。

リスクと懸念

顧客の集中

TSMC向けの売上は2025年に109億円で、連結の31%を占める(前の年は11%)。この顧客が投資を絞る、内製化する、他社の装置に替えるのどれかをするだけで、売上と利益の中心が欠ける。顧客が値段も決める立場なので、利益率の上昇も抑えられる。

検収の遅れと在庫の質

2026年上期は、出荷済みの装置の検収が遅れて営業利益が前年の20分の1に落ち、検収が長引く装置の評価減も出た。受注から検収まで1年を超える案件があり、年の利益は日程に左右される。棚卸資産は172億円と大きく、中身が傷めば減損の恐れがある。

積み方の技術の変化

先端パッケージの積み方は変わり続ける。ガラス板に貼って剥がす工程を使わない方式や、ウェーハ同士を直接つなぐ方式が広がれば、貼合・剥離の需要は細る。逆に技術の転換期は新しい装置を売る機会でもあるが、競合の欧州勢が先行する余地もある。

半導体の循環

タツモは2008〜09年と2011〜14年に赤字を経験した。AI投資が谷を浅くしている間はよいが、メモリの供給不足が終われば設備投資は引く。固定費が重くなった2026年以降は、売上が落ちたときの利益の減り方が大きい。

設備投資の回収

2026年は土地・建物32億円、デモ機24億円を含む70億円の設備投資を計画する。デモ機で顧客に試してもらう作戦だが、受注に結びつかなければ減価償却と在庫が残る。純現金60億円は、この投資と在庫の増加で細りうる。

中国の国産化とめっき事業

中国は後工程の装置も国産で賄おうとしている。搬送とめっきは技術の壁が低く、中国の現地メーカーの値下げに巻き込まれやすい。めっき事業は2026年上期に営業損失となり、検収のずれで売上が大きく振れる。

今後の分かれ目

通期の営業利益が会社予想の36億円を下回って終わったら
検収の遅れが構造だったと判断し、やや悲観・悲観の確率を上げる。評価減が続く場合は在庫の質も疑う。
TSMC以外のメモリ各社やOSATから、貼合・剥離の量産受注が出たら
顧客の偏りが和らぐので、楽観・やや楽観の確率を上げ、寿命の評価(k)の見直しも考える。
主力顧客が装置の調達先を替えた、または内製化を決めたら
悲観の筋書きに重みを移す。半導体装置の売上の中心が欠けるため、最も大きい下振れ要因になる。
先端パッケージで貼合・剥離を使わない積み方が主流になったら
主力装置の数量の見通しを下げ、市場の伸びを小さく置き直す。新しい工程の装置を持つかが分かれ目になる。
2026年の設備投資で作るデモ機が、顧客の量産装置の受注に結びついたら
設備投資の回収が確認でき、半導体装置の利益率の見通しを上げる。
純現金が減り続けて借入が必要になったら
借り換えの金利は3.5%前後で、利払いが利益を削る。財務の余裕を見直す。

見ておくもの

  • 通期の営業利益と、検収が済まずに残る装置の額
  • 受注残の推移と、TSMC向けが連結売上に占める比率
  • 棚卸資産(特に仕掛品)の増減と評価減の有無
  • TSMC以外の顧客からの貼合・剥離の量産受注
  • 設備投資70億円の進み具合と純現金の残高

倍率と資本コストの決め方

先に事業別に市場(実質のドル)× シェアで売上を積み、価格は物価の 1.34 倍で名目にした。倍率は式(正当化 PER = (1 − g÷RONIC)÷(k − g))から出し、ROE が k を超える中立は、上限の 9 割(10.7 倍)に置いた。今の株価・PER・PBR や同業の倍率から置いていない。k は基本 7.5% に quality +1.5% で 9.0%。悲観は床(純現金+売れる資産の税後)で測った。会社の予想(2026 年 355 億円)は出発点に使い、コンセンサス由来とみられる 2027 年 600 億円は根拠が確認できず使っていない。同領域の他社の物差し(ローツェ 9.5%・野村マイクロ 9.0%・TOWA 8.2%)を見て quality を決めた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 12.5→16.14 倍・やや楽観 PER 11.6→15.41 倍・中立 PER 10.71→14.47 倍)。

資本コスト 8.3% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。k = 基本 7.5% + quality +1.5% = 9.0%。ディスコ(+0.2%)より循環・顧客集中・寿命が重く、ローツェ(+2.0%)より純現金と事業の幅がある。個別のリスク(検収の遅れ・顧客集中の筋書き)は k に足さず確率で表す。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 9.00% → 8.25%。

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工場や店舗向け空調の専業で、利益率は過去最高圏。事業の質は高いが、10 年の価値は今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +48.2% · 10 年 割安(年 +10.8%) 割安 三井海洋開発6269 FPSO 世界 3 強の一角。受注は過去最高で、中立の 10 年後は時価総額が今の 1.6 倍ほどに育つ。ただ工事の失敗歴が重く、安全域は見かけほど厚くない 本質価値との差 +46.1% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 アマノ6436 勤怠と駐車場の保守収益に厚い現金。利益の大半を返す会社で、10 年の筋書きの加重では今の値段をやや上回る 本質価値との差 +45.6% · 10 年 割安(年 +9.6%) 割安 日本ギア工業6356 原発の弁を動かす装置でほぼ独占に近い小さな会社。稼ぐ力は強いが、ため込んだ資金は戻りにくく、今の値段は妥当からやや高め 本質価値との差 +41.2% · 10 年 割安(年 +10.8%) 割安 TEIKOKU(旧・帝国電機製作所)6333 世界首位級の無漏洩ポンプ専業。稼ぐ力に比べ値段は軽く、確率の加重では今を 1 割強上回る。ただし利益率の高さが前提 本質価値との差 +41.1% · 10 年 割安(年 +9.8%) 割安 東京機械製作所6335 新聞輪転機の国内大手。現金は時価総額の倍近いが、本業の市場は縮み、現金は株主に戻ってこなかった 本質価値との差 +40.1% · 10 年 割安(年 +11.4%) 割安 電業社機械製作所6365 水インフラの更新需要に支えられ、純現金も厚い。今の値段は低すぎる 本質価値との差 +39.2% · 10 年 割安(年 +9.9%) 割安 日精エー・エス・ビー機械6284 ペットボトル型容器の成形機で世界首位格。金型と部品が稼ぎの土台で純現金も厚いが、利益は山の高さにあり、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +37.9% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 カナデビア7004 ごみ焼却発電で世界首位級の堅い本業を持つが、大型案件の損失癖が重い。10 年の価値は今を 1 割弱上回る程度で、安全域は薄い 本質価値との差 +35.8% · 10 年 割安(年 +10.2%) 割安 新東工業6339 鋳造・ブラスト設備の老舗。減損で重荷は消えたが、ROEは資本コスト未満。今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +35.1% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 鈴茂器工6405 寿司ロボットの王者。今の利益は谷で、稼ぐ力の回復を織り込めば割安に傾く 本質価値との差 +34.9% · 10 年 割安(年 +9.8%) 割安 新晃工業6458 ビル空調の国内首位級で、DC 向けの伸びと保守の厚みを入れても、今の値段はほぼ妥当。確率の加重では今を 1 割ほど上回る水準 本質価値との差 +33.9% · 10 年 割安(年 +9.0%) 割安 サンデン6444 ハイセンス傘下で電動化に賭ける再建途上の会社。借金の重さを思えば、値段は見合いに近い 本質価値との差 +33.7% · 10 年 割安(年 +12.8%) 割安 アイダエンジニアリング6118 プレス機で国内首位。稼ぐ力は弱いが純現金が時価総額の半分。還元が実行されれば今の値段はやや割安 本質価値との差 +33.6% · 10 年 割安(年 +9.5%) 割安 三浦工業6005 国内首位の保守網と純現金は堅い。米国買収の立て直しと蒸気の電化が分かれ目で、値段は適正圏とみる 本質価値との差 +33.5% · 10 年 割安(年 +9.2%) 割安 アネスト岩田6381 小型圧縮機と塗装機器は堅実だが稼ぐ力は並み、厚い現金を足して今の値段は適正圏。成長の鍵は買収の出来 本質価値との差 +32.1% · 10 年 割安(年 +8.4%) 割安 トーヨーカネツ6369 物流の保守とタンクの法定点検が土台。10年先の価値は今の時価総額を15%ほど上回りやや割安だが、余裕は大きくない 本質価値との差 +32.1% · 10 年 割安(年 +9.5%) 割安 日立建機6305 鉱山機械と部品・サービスの伸びは本物。ただ市場の伸びを小松と同じ物差しで測ると、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +31.1% · 10 年 割安(年 +9.8%) 割安 小田原エンジニアリング6149 電動車のモーター用巻線機で世界2位。ただし2025年の利益は山で、時価総額の7割は現金だ 本質価値との差 +31.0% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 木村化工機6378 原子力関連が利益の半分を稼ぐ受注型の会社で、純現金は厚いが受注残が減り始めており、確率の加重では今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +30.6% · 10 年 割安(年 +9.3%) 割安 YUSHIN6482 取出ロボットの世界首位級で純現金も厚いが、直近の利益が急落し、10年の稼ぐ力は戻りが不確かで、確率の加重では今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +30.3% · 10 年 割安(年 +9.1%) やや割安 ホシザキ6465 国内製氷機6割・冷蔵庫5割の厨房機器首位。海外M&Aで伸び、中立の 10 年後の時価総額は今の約 1.3 倍、確率の加重では今をわずかに下回る、ほぼ適正な値段 本質価値との差 +29.8% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 岡本工作機械製作所6125 研削盤の老舗は、利益の大半を半導体関連装置で稼ぐ。中計の目標は遠く、10年後の利益を平準化して見る 本質価値との差 +28.3% · 10 年 やや割安(年 +10.0%) やや割安 タダノ6395 クレーンで世界3位級の堅い事業だが、買収で重くなった資本が稼ぎに追いつかず、10年を通すと今の時価総額とほぼ釣り合う 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 野村マイクロ・サイエンス6254 半導体工場の水を作る専業。AI投資の追い風は本物だが、工事の山谷と運転資本の重さを織り込むと、今の時価総額は中立の筋書きを先取りしている 本質価値との差 +25.4% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 アイチコーポレーション6345 国内の高所作業車で 6 割を握る安定した稼ぎ手。純現金を足しても 10 年先の本質価値は今の時価総額とほぼ同じで、適正圏 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 澁谷工業6340 飲料と薬の無菌充填で国内を押さえる無借金の機械メーカー。眠る現金と薄い利益率が重く、今の値段にはやや余裕がない 本質価値との差 +24.9% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 信和3447 仮設足場の首位級で物流機器も持つ。買収で借金は増えたが、利益の回復と溜まる利益を数えると、今の値段はやや割安 本質価値との差 +24.6% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 三精テクノロジーズ6357 舞台と昇降機の堅い稼ぎに遊戯機械の黒字の定着が乗るかで決まる、今はおおむね妥当な値段 本質価値との差 +22.9% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 ダイフク6383 半導体AI投資と物流自動化の二つの波に乗るが、中立の 10 年後は時価総額が今を 1 割ほど上回るだけで、両方が長く続く前提を強く取り込んだやや割高な値段 本質価値との差 +22.0% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 酉島製作所6363 海水淡水化ポンプの世界首位と保守の稼ぎは本物だが、利益率が上がりきらないまま買収が重なり、10 年後の期待は今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 やまびこ6250 北米のホームセンターで売るエンジン工具の専業。今の利益は追い風込みで、10 年の中立では今の値段とほぼ釣り合う適正水準 本質価値との差 +21.3% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 巴工業6309 化学品商社と遠心分離機の二本柱は堅いが、10 年後の中立でも時価総額は今の 1.5 倍どまりで、確率で重ねると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +20.3% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 丸山製作所6316 防除機の国内上位と、北米の洗車機ポンプで約8割を持つ地味な老舗。利益率は薄く、10年後の価値は今の値段と同じ水準 本質価値との差 +19.1% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ヤマダコーポレーション6392 空気で動くダイアフラムポンプで世界に売る中堅。海外比率 63% で稼ぎは強いが、利益率は山の近くにあり、今の値段は妥当な水準 本質価値との差 +18.6% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ジャノメ6445 北米に強い家庭用ミシンが稼ぎ頭。純現金は厚いが利益率の振れも大きく、今の値段は本質価値とほぼ釣り合う 本質価値との差 +18.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 タケダ機械6150 鉄骨の加工場の人手不足を機械で埋める会社。財務は堅いが市場は国内の建設に縛られ、資本は眠りがちだ 本質価値との差 +17.9% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 トリニティ工業6382 トヨタ系の塗装設備と加飾部品の会社。無借金で現金が厚く、利益の質も悪くないが、今の値段は価値とほぼ釣り合う 本質価値との差 +17.5% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 株式会社三共6417 パチンコ首位と厚い現金は本物だが、縮む市場の利益は先が読めない。確率の加重では今の値段を 1 割弱下回るが、おおむね適正 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 小池酸素工業6137 金属を切る機械が稼ぎ、ガスと溶接材料が支える。純現金は厚いが戻りにくく、価値は今の値段の前後 本質価値との差 +17.0% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 マックス6454 鉄筋結束機という強い一本足で稼ぐが、今の値段は成長の続きを深く織り込む。中立の筋書きでも価値は今の値段に届かず、総合はやや割高 本質価値との差 +16.8% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 エコム6225 浜松の工業炉の目利き。保守の積み上げと省エネの改造で稼ぎは底堅く、手元の現金も厚い 本質価値との差 +16.1% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 ミクロン精密6159 心なし研削盤の専業。時価総額は手元の現金より小さいが、現金が低利で眠るため、10 年で見ればやや割高 本質価値との差 +16.1% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 ダイキン工業6367 空調首位の堀は強いが、化学の失速と中国不振を入れると中立の 10 年後の時価総額は今の 1.2 倍にとどまり、確率の加重では今を 1 割ほど下回る、利益改善を先取りしたやや割高な値段 本質価値との差 +14.8% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 富士精工6142 時価総額を超える純現金を持つが、本業は内燃機関の部品を削る工具。現金は眠り、事業は細る 本質価値との差 +14.8% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 ダイコク電機6430 パチンコホールの情報システムで首位。ただし利益の山は過ぎ、ホール数の減少も重い。確率の加重では今の時価総額をやや上回れず、やや割高 本質価値との差 +14.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 月島ホールディングス6332 下水汚泥と官民連携の運営で稼ぐ堅実な会社。10 年の価値は今を 1 割ほど上回るが、三菱化工機との統合で見通しに霧がかかる 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +7.7%) やや割安 ディスコ6146 切る・削る・磨くの独占は本物だが、中立でも 10 年後の時価総額は今を 4 割ほど上回るだけだ。AI 需要が長く続く前提まで、今の値段は先取りしている 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 キッツ6498 国内首位のバルブで、半導体と電算室の追い風は本物だが、価値は今の値段を1割ほど下回るやや割高 本質価値との差 +13.5% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 SANEI6230 水栓一筋のデザイン派。利益率6%台の薄利を、設備投資と銅高が削る。値段はほぼ適正 本質価値との差 +12.9% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 オーエスジー6136 穴加工工具の世界大手。足元の利益は絶頂圏で、10年の本質価値は今の値段にやや届かない 本質価値との差 +12.9% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 鶴見製作所6351 水中ポンプの国内首位と鉱山向けの強みは本物だが、利益の質と資本の使い方が値段に追いつかず、確率の加重では今を 2 割弱下回るやや割高 本質価値との差 +12.5% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 テクノスマート6246 フィルム塗工装置の専業で、純現金が時価総額の4割。受注の波が大きく、結論は やや割高 本質価値との差 +12.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 栗田工業6370 超純水・一般水処理の複占的な地位は堀が深いが、中立の 10 年後でも時価総額は今の 1.3 倍にとどまり、確率の加重では今を 1 割半ほど下回る、海外M&Aの整理後の回復を先取りしたやや割高な値段 本質価値との差 +12.5% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 TONE5967 ボルト締めの工具で世界一の製品を持つ。利益率17%の堅い会社が、新工場と資本効率の宿題を抱え、値段はほぼ適正 本質価値との差 +12.1% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 ツバキ・ナカシマ6464 世界首位級の鋼球メーカーだが、借金と赤字で株主の取り分は細い。立て直しの確率を割り引く 本質価値との差 +12.1% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 DMG森精機6141 世界で稼ぐ工作機械の大手。受注は絶頂でも利益率は薄く、新株で厚みは増したが今の値段は先をやや織り込んでいる 本質価値との差 +11.8% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 油研工業6393 油圧機器の専業で、売上の6割が海外。持ち合い株は厚いが、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 +11.7% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 株式会社マースグループホールディングス6419 ホール設備の更新で稼ぐ高収益の会社。だが客のホールが細り、厚い現金も戻り方が読めない。10 年の価値は今の値段とほぼ同じで適正 本質価値との差 +11.5% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 オイレス工業株式会社6282 油を差さずに回る軸受の堅実な老舗。財務は鉄壁だが稼ぐ力は資本コストの近くで、10 年で見ると今の値段はやや割高 本質価値との差 +11.4% · 10 年 やや割安(年 +7.1%) やや割安 ハマイ6497 LPガス容器用バルブで国内の寡占を握るが、市場は縮む。現金と投資株が時価総額の大半を占めるが、縮む事業を割り引くとほぼ適正 本質価値との差 +11.3% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 牧野フライス製作所6135 マシニングセンタの名門。買収騒動で値段は割り増し、事業の価値は今より1割ほど低いと見る 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 小森コーポレーション6349 オフセット印刷機の国内首位。純現金は時価総額の4割だが本業の稼ぎは資本コストすれすれで、10年の見立てでは今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) 適正 オークマ6103 NC装置まで自社で作る工作機械の老舗。ROEは長く資本コスト未満で、今の値段はほぼ適正と見る 本質価値との差 +8.6% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 太平製作所6342 合板をつくる機械の国内の老舗。北米への挑戦と厚い現金はあるが、受注の波と住宅の縮みが重い 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 KVK6484 水栓専業で財務は堅いが、利益率は上がりにくく、資金は事業の外で眠る。今の値段はやや高め 本質価値との差 +8.1% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 ホソカワミクロン6277 粉体機器の世界首位級だが、欧州の不振で利益が細り、中立でも 10 年後の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 +7.0% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 TPR株式会社6463 ピストンリングとシリンダライナの専業に近く、10 年で稼ぎはゆるやかに縮む。中国の合弁が支えるが、今の値段は割安とは言えない 本質価値との差 +6.6% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 リケンNPR株式会社6209 ピストンリングの国内最大手級。内燃機関の縮みと資本の厚さで稼ぎが薄く、10 年の見立ては適正から割高寄り 本質価値との差 +6.5% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 和井田製作所6158 工具と金型を削る研削盤のニッチ企業。山と谷が深く、ならした稼ぎは資本コストに届かない。純現金を足して値段はやや高い 本質価値との差 +5.1% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 日本精工株式会社6471 世界第3位の軸受大手。利益がなお資本コストに届かず、NTNとの統合も先行きを濁らせる。10年後の中立でも、資本コストで割り引くと今の値段に届かず、やや割高とみる。 本質価値との差 +5.1% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 株式会社ジェイテクト6473 電動パワステで世界首位だが、価格を握るのは自動車メーカーで、軸受は NSK と NTN の統合に挟まれる。中立でも 10 年後の時価総額は今を 1 割弱上回るだけで、やや割高と見る 本質価値との差 +5.0% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 高見沢サイバネティックス6424 券売機とホームドアの中堅。駅の安全の投資は追い風だが、現金を使わない流れと価格の競争が重い 本質価値との差 +5.0% · 10 年 適正(年 +8.4%) 適正 株式会社椿本チエイン6371 世界首位のチェーンを持つが、稼ぐ力は資本コスト並み。大同の統合とマテハンの赤字が 10 年の分かれ目で、今の値段はやや割高と筆者は見る 本質価値との差 +4.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 オプトラン6235 光学薄膜装置の世界大手。受注は戻ったが利益率は崩れたまま。厚い現金を除くと稼ぐ力の割に値段は高い 本質価値との差 +4.5% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 靜甲6286 液体充填機で稼ぎ、車の販売店で売上を支える静岡の複合企業。純現金46億円でも配当は利益の1割強。10年で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 +3.7% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 藤商事6257 手元の現金が下支えだが、遊技機の当たり外れと市場の縮小が重く、事業の稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 旭ダイヤモンド工業6140 ダイヤモンド工具の国内首位。半導体向けの伸びを認めても、今の値段は計画の達成をほぼ織り込んでいる 本質価値との差 +3.4% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 ツガミ6101 精密自動旋盤の専業で売上の8割が中国。利益率は過去最高の山にあり、10年の本質価値は今の値段をかなり下回る 本質価値との差 +3.0% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 NTN株式会社6472 世界 4 位の軸受メーカー。稼ぐ力はまだ資本コストに届かず、NSK との統合も条件次第。10 年の中立でも今の値段に届かず、やや割高とみる。 本質価値との差 +2.9% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 タクマ6013 ごみ焼却の更新と運営で稼ぐ堅実な会社だが、10 年先まで見ても今の値段はほぼ適正で、割安とまでは言えない 本質価値との差 +2.7% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 ナガオカ6239 受注残は厚いが、案件の波が大きい。直近の利益は3分の1に落ち、今の値段は先の回復を織り込み気味 本質価値との差 +1.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 日本エアーテック6291 クリーンルームと安全キャビネットの老舗。半導体の好況に乗った今の利益を中立に置かず、価値は今の時価総額を2割弱下回りやや割高 本質価値との差 +1.4% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 ヤマシンフィルタ6240 建機の油圧フィルタで北米のシェアを広げる優良な部品会社。事業の質は高いが、新素材への投資が未知数で、本質価値は今の時価総額とほぼ同じ水準 本質価値との差 +1.3% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 中北製作所6496 船と発電所のバルブで国内ほぼ独占。受注は厚いが資本効率が低く、本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 酒井重工業6358 国内シェア6〜7割の道路機械の専業。10年で稼ぐ力は戻るが、資本効率が資本コストに届かず、今の値段は適正圏 本質価値との差 +0.6% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 東京自働機械製作所6360 菓子の包装機と、米国の1社向けのコンタクトレンズ製造装置の二本足。稼ぎの柱が1社の投資次第で、今の値段に安全域は薄い 本質価値との差 +0.5% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 PILLAR6490 半導体洗浄装置向け継手で世界シェア 9 割の隠れた王者。ただ利益は市況の山にあり、10 年の確率で見た価値は今の値段を 4 割近く下回る 本質価値との差 −0.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 荏原実業6328 官公庁向けの水処理設備と荏原製作所製品の販売で稼ぐ堅実な会社だが、利益は記録的な高さにあり、10 年後の価値は今の値段を 4 分の 1 ほど下回る 本質価値との差 −0.8% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 オカダアイヨン6294 解体用アタッチメントで国内首位。設備投資と借入が先行し、新株の希薄化も控えるため、10年で見れば今の値段はやや割高と筆者は考える 本質価値との差 −1.0% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 パンチ工業6165 金型の小さな消耗部品で世界2位。稼ぐ力は資本コストにあと一歩届かず、中国頼みの構造も残る 本質価値との差 −2.2% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 イーグル工業株式会社6486 船尾管シールで世界の 6 割を握る堅い会社。ただ自動車向けが半分で半導体は赤字、今の値段は妥当で、NOK 傘下入りで上場は終わった 本質価値との差 −2.6% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 前澤給装工業6485 水道の引込部材で安定して稼ぐが、会社の稼ぐ力は伸びず、厚い現金を割り引いても今の値段はやや高い 本質価値との差 −3.1% · 10 年 適正(年 +5.2%) 適正 TOWA6315 半導体の封止装置で世界首位、受注は過去最高圏。ただし利益率と資本効率は独占企業ほど高くなく、10 年の価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −4.9% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 カワタ6292 成形機の脇を固める老舗だが、中国の値下げ競争と自動車の停滞で稼ぎは細い。配当の厚さが資本の稼ぎを上回る 本質価値との差 −5.0% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 日本製鋼所5631 原発部材と防衛と有機EL装置で稼ぐ独占色の強い重工。事業は強いが、成長を先に払いすぎた値段はやや割高だ 本質価値との差 −5.0% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 西部電機株式会社6144 ワイヤ放電加工機・物流の自動倉庫・バルブ駆動装置を持つ福岡の中堅。事業は堅実だが、足もとの利益は景気の山で、10 年後の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 −5.1% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 イワキ6237 水処理から医療機器まで小型ポンプで稼ぐ無借金の優良メーカーだが、過去最高の利益率が続く前提でも 10 年後の価値は今の値段を 3 割近く下回る 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +5.4%) 適正 日工株式会社6306 国内のアスファルトプラントでほぼ首位の堅実な会社。ただ利益率が低く、資本の使い方も遅いので、10 年後の価値は今の時価総額を下回る 本質価値との差 −5.9% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 ローツェ6323 搬送のニッチ王者だが、受注急増を離れれば10年後の実力は今の値段に届かないと筆者は見る。 本質価値との差 −6.4% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 マミヤ・オーピー7991 パチンコ店向け紙幣識別機の改刷特需が終わり、利益は平常に戻る途上。資産は厚いが稼ぐ力が弱く、今の値段はほぼ妥当で上振れ余地は乏しい 本質価値との差 −7.0% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 昭和真空6384 水晶と光学向けの真空成膜装置の専業。現金は厚いが、装置の山谷と顧客3社への依存が値段を重くする 本質価値との差 −7.4% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 マキタ6586 充電式バッテリー共通化は堀だが、欧州依存・北米関税と規模で勝る競合を踏まえると今の値段はやや割高 本質価値との差 −7.7% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 小松製作所6301 鉱山機械が主力に育ち利益の質は上がったが、中国建機の停滞を入れると中立では 10 年後でも今の時価総額に届かず、今の値段は割高 本質価値との差 −8.0% · 10 年 適正(年 +5.5%) 適正 株式会社ソディック6143 放電加工機は光通信向けで絶好調。だが10年で見れば資本効率の低さと株式の希薄化が重い。値段は織り込み済み 本質価値との差 −8.3% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 JUKI6440 ミシンの王者だが、重い借金と産機の赤字が足を引く。利益の回復を見込んでも、本質価値は今の値段に届かない 本質価値との差 −8.4% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 三井E&S7003 エンジンとクレーンの好況で利益は戻ったが、この利益率が 10 年続くとは見にくく、確率を重ねた価値は今の時価総額を下回る 本質価値との差 −9.1% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 芝浦機械6104 電池装置の特需が剥げ、利益は一桁台へ。厚い純現金も買収に向かい、今の値段は先の回復を織り込みすぎ 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +5.9%) やや割高 石井表記6336 小さな装置メーカーに、薄利の部品事業が乗る。実質は無借金だが、稼ぎは資本コストをやや下回る 本質価値との差 −10.6% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 キクカワエンタープライズ6346 現金は時価総額を上回るが、事業の稼ぎは資本コストに届かず、溜めた現金も戻りが遅い。今の値段はやや高い 本質価値との差 −10.7% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 株式会社FUJI6134 実装機で世界の一角を占める堅実な会社。ただし今の稼ぎは AI サーバー投資の山で、ならした利益で測ると今の値段は高い 本質価値との差 −11.9% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 石川製作所6208 防衛の追い風で利益は伸びたが、借入が自己資本の2倍。山の利益を10年先に延ばせない 本質価値との差 −12.0% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 アマダ6113 板金の二強の一角、ROEは長く資本コスト未満。中計2030の資本政策が実現しても今の値段はやや割高 本質価値との差 −12.0% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 株式会社サトー6287 ラベルプリンタ国内首位の手堅い会社だが、稼ぐ力が資本コストに届かず、経営計画どおりに進んでも今の値段は割高寄りと見る 本質価値との差 −12.6% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 IHI7013 防衛費増額と航空アフター市場の追い風は本物だが、中立の 10 年後でも時価総額は今の 1.05 倍にとどまり、株価はかなり先の成長まで映している 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 フリュー6238 プリクラは縮み、景品と海外物販が伸びるが、10 年の利益は物価分しか増えない。確率の加重では今の値段を 3 割弱下回る、やや割高 本質価値との差 −14.4% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 グローリー6457 海外の利益回復は本物だが、ROE は資本コストをわずかに上回る程度で、確率の加重では今の値段を下回るやや割高な株 本質価値との差 −14.7% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 株式会社ユニバーサルエンターテインメント6425 遊技機は絶好調だが、マニラのカジノと重い借金が株主の取り分を削る。確率の加重では今の時価総額を 3 割台半ば下回る、割高 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +6.8%) やや割高 日阪製作所6247 熱交換器と殺菌装置の地位は堅いが、厚い自己資本が資本コストに届く利益を生まず、10 年後の価値は今の時価総額を 2 割ほど下回る 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 荏原製作所6361 半導体の研磨装置とポンプで世界 2 位、標準ポンプでも国内首位の二本足。だが 10 年の数量を実質で置き直すと、今の値段は楽観に近い前提を払っている 本質価値との差 −15.3% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 井関農機6310 稲作の機械化を担った老舗は、再建で利益が戻りつつあるが、薄い利益と重い負債のため、10 年で見ると今の時価総額には届かない 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 TVE6466 原発の定期検査が利益を左右するバルブ屋。資産は厚いが、利益の波が荒く値段は適正圏 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 不二精機6400 医療の精密金型と東南アジアの二輪部品で稼ぐ。技術はあるが利益率は細く、借金の利息が重い 本質価値との差 −15.8% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 セガサミーホールディングス6460 遊技機の稼ぐ力は本物だが、IP多角化と海外ゲーミングの実力はまだ値段に届いていない。確率の加重では今の値段を 3 割ほど下回る、割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 SMC株式会社6273 空気圧機器で世界シェア約 36% の「薄く広い」優良企業だが、中立の 10 年後は時価総額が今を下回る。今の値段は、大規模な自社株買いが実現する前提を先取りしている 本質価値との差 −16.6% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 旭精機工業6111 防衛省向けの小銃弾が利益の柱。深絞りの技術は確かだが、全社の稼ぎは資本コストに届かず割高 本質価値との差 −16.7% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ナブテスコ株式会社6268 ロボットの関節で世界首位の減速機を持つが、稼ぐ力はまだ薄い。利益の急回復をすでに織り込んだ今の値段は割高に出る 本質価値との差 −17.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 守谷輸送機工業6226 荷物用エレベーターの国内首位級で保守が稼ぎを支えるが、営業利益率 25% は山の高さで、10 年の価値は今の時価総額を下回る 本質価値との差 −18.0% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 ヒラノテクシード6245 電池の電極を塗る装置の専業で、財務は厚い。ただ受注の波が大きく、今の値段は回復をかなり織り込んでいる 本質価値との差 −18.4% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 大豊工業6470 エンジン軸受の老舗だが、稼ぐ力が戻る前に電動化が来る。今の値段は少し先を行っている 本質価値との差 −18.7% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 日本金銭機械6418 北米カジノの紙幣識別機で強い小さな部品メーカー。ただ稼ぐ力は薄く、純現金を除くと値段は割高。確率の加重では今の値段を 4 割ほど下回り、割高 本質価値との差 −19.0% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 加地テック6391 水素用の超高圧圧縮機で国内首位級。稼ぐ力は戻ったが、成長は鈍く10年では割高 本質価値との差 −19.4% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 北川鉄工所6317 チャックとクレーンで国内首位級。稼ぎ頭は産業機械で、足を引くのはメキシコの鋳物。利益率の戻りが全てを決める 本質価値との差 −20.2% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 黒田精工7726 電動車のモーターコアと半導体向けボールねじ。大型案件に賭けた投資で借金が膨らみ、稼ぎが追いつくかが分かれ目 本質価値との差 −20.3% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 技研製作所6289 圧入機の世界シェアは9割超だが市場が小さく稼ぎは細い。海外の市場づくりに失敗の前歴もあり、中立では10年後も今の値段に届かず割高 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 オルガノ6368 半導体向け超純水で栗田工業と並ぶ強さだが、利益率が史上最高の今の値段は、受注の山とその後の入札競争を先取りした割高な水準 本質価値との差 −20.9% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 高松機械工業6155 金沢の小型NC旋盤メーカー。3期続く赤字から受注は戻りつつあるが、稼ぐ力の回復は半ばで割高寄り 本質価値との差 −21.0% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 NITTOKU6145 巻線機の世界大手。米国の防犯向け特需で利益は山の上にあり、ROEは資本コスト未満。本業だけなら割高 本質価値との差 −21.3% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 サノヤスホールディングス7022 駐車装置・エレベーター・配電盤・遊戯機械の会社。借入が重く、利益の落ち込みも見える。値段は先取り気味 本質価値との差 −22.3% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 日本トムソン株式会社6480 針状ころ軸受と直動部品の中堅メーカー。AI 向けの追い風で利益は急回復するが、山の利益が続く前提の値段は重く、筆者は割高とみる 本質価値との差 −22.7% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 CKD株式会社6407 半導体向けの流体制御で伸びる国内大手だが、資本の使い方は平凡で、中立では今の時価総額を割り引くと届かない 本質価値との差 −22.9% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 株式会社不二越6474 ロボットから軸受まで手がける総合機械メーカー。構造改革で利益は戻りつつあるが、稼ぎが資本コストに届かず、今の値段は割高 本質価値との差 −23.1% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 日東工器6151 主力の継手は堅いが、新工場と赤字事業が利益を削り、厚い現金も稼ぎに生かせず、10 年の価値は今を大きく下回る 本質価値との差 −23.3% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 理想科学工業株式会社6413 稼ぎ頭の孔版が細り、インクジェットが穴を埋めきれるかが勝負。資本効率が低いまま値段は先行しており、10 年では割高と筆者は見る 本質価値との差 −23.4% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 宇野澤組鐵工所6396 真空ポンプと送風機の老舗だが、利益の8割は渋谷の賃貸ビルが生む。ビルの含み益は巨大でも、創業家の会社で株主に届く道は細く、今の値段はやや高い 本質価値との差 −24.6% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 ダイジェット工業6138 タングステン高の追い風は一時のもの。自己資本の稼ぎが資本コストの半分では、帳簿の値段は付かない 本質価値との差 −24.8% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 エーワン精密6156 小型旋盤の消耗工具に特化した高採算の小企業。時価総額の7割近くが金融資産だが、運用は低利で10年の価値は今を下回る 本質価値との差 −26.3% · 10 年 やや割高(年 +2.7%) やや割高 ニッチツ7021 ばら積み船のハッチカバーと半導体向けの珪石粉を作る老舗。現金と持ち合い株は厚いが、事業の稼ぎが資本に見合わず、今の値段は高い 本質価値との差 −26.8% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 テセック6337 パワー半導体の検査装置の小粒な専業。需要は戻り始めたが、時価総額の半分は金融資産。事業の稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −27.4% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 タカキタ6325 牛のエサを作る機械と堆肥をまく機械で生きる三重の専業メーカー。財務は堅いが、国内の畜産の縮小と補助金の波を受け、今の値段は割高 本質価値との差 −27.4% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 ゲームカードホールディングス6249 ホールの会計を握る堅い会社だが、客の母数は縮み、積んだ現金は戻りが遅い。10 年の本質価値は今の値段の半分ほどで、割高 本質価値との差 −27.4% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 PEGASUS6262 ニット用ミシンと車の小型アルミ部品の二本立て。稼ぐ力は資本コストに届かず、厚い資産を割り引いても今の値段はやや高い 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 三菱重工業7011 防衛費増額とデータセンター向けGTCC特需の二本柱で過去最高益が続くが、中立では 10 年後でも今の時価総額の 9 割弱にとどまり、株価はその持続をかなり先取りしている 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 株式会社平和6412 いまはゴルフ場の会社。買収の借金が重く、10 年の確率の加重では今の値段を 3 割台半ば下回る、割高 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 ニチダイ6467 冷間鍛造の金型で名を持つが、6年続く低収益とエンジン部品の先細りが重い。帳簿の安さは割安の根拠にならない 本質価値との差 −28.9% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 小倉クラッチ6408 カーエアコン用クラッチの世界大手だが、主力は電動化で縮む側。資産の割に値段は低いが、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 瑞光6279 紙おむつ機の国内最大手だが、儲ける力が資本コストに届かない。今の値段は高い 本質価値との差 −29.7% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 岡野バルブ製造6492 原子力用バルブの専業で財務は堅いが、足元の利益は期限のある工事で膨らんでおり、10年後の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) 割高 平田機工株式会社6258 受注生産の生産ライン屋が半導体搬送で伸びる姿は魅力的だが、利益率の低さと資本コストの重さで、中立でも今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −31.3% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 加藤製作所6390 クレーンは堅いが油圧ショベルの赤字と重い借金が足かせ。中立でも10年後の価値は今の時価総額に届かず割高の側 本質価値との差 −31.9% · 10 年 割高(年 +3.7%) 割高 コンバム6265 真空で物をつかむ部品の専業。利益率は高いが規模が小さく、現金の厚い資本は稼ぎに見合わない。今の値段は割高 本質価値との差 −32.8% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 タカトリ6338 SiC の切断装置で世界首位級の小さな装置メーカー。山を過ぎて売上は半分になり、中立の値打ちは今の値段に届かない 本質価値との差 −34.4% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 KLASS6233 畳の機械で首位だが、稼ぐのは電池の製造装置。畳の縮みと借金が重く、今の値段は割高 本質価値との差 −34.9% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 サムコ6387 光と化合物半導体の追い風は本物だが、小さな専業で今の値段は高い。確率で重みを付けた 10 年後の価値は今の 4 割ほど 本質価値との差 −38.7% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 THK株式会社6481 自動車部品を切り離して産業機器の専業になる THK は、堀は強い。だが今の株価は、ROE 10% 超の構造改革の完遂をほぼ満額で先取りしている 本質価値との差 −39.5% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 ユニオンツール6278 基板ドリルで世界首位。AI需要の山を織り込んだ値段は、10年で見ると高い 本質価値との差 −39.8% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 エンシュウ6218 ヤマハ発動機の部品を削って稼ぐ浜松の下請けで、借金と単一顧客の重さが価値を押し下げる 本質価値との差 −40.0% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 冨士ダイス6167 国内首位の超硬耐摩耗工具メーカー。タングステン高騰で売上はふくらむが利益は伸びにくく、今の値段は割高 本質価値との差 −40.9% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 マルマエ6264 半導体装置の真空部品に強い小型株。買収で稼ぐ力は増したが、好況の利益に 10 年先の値段まで先走っている 本質価値との差 −41.0% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 ワイエイシイホールディングス6298 半導体・医療・環境機器を束ねた小さな複合グループ。会社の利益目標は過去最高を大きく超え、借金も重い。10年の本質価値は今の時価総額の半分ほどとみる 本質価値との差 −43.0% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 オーイズミ6428 パチスロ機器と蒟蒻ゼリー、賃貸と太陽光の寄せ集め。どれも稼ぎが薄く借金も重く、10年では割高 本質価値との差 −44.8% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 島精機製作所6222 縫い目のない服を編む機械の世界的な老舗。営業赤字が続き、帳簿の厚さに見合う稼ぐ力が戻るかが焦点で、今の値段は割高 本質価値との差 −48.0% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 中日本鋳工6439 KYB 向けの油圧部品が柱の小さな鋳物工場。借金と値決め力の弱さで、利益が資本を食う形が続く 本質価値との差 −49.4% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 豊和工業6203 国内唯一の小銃メーカーで、防衛が利益を支える。ただ工作機械の赤字を抱え、今の値段は防衛への期待を先に払いすぎている 本質価値との差 −51.8% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 NFKホールディングス6494 小さな工業炉の会社が買収で業態を広げる途中。現金は厚いが配当はなく、事業は半導体の1社に頼る。現金を割り引くと割高 本質価値との差 −52.8% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 赤阪鐵工所6022 内航船のエンジンの老舗。本業はほぼ稼げず、値段を支えるのは売る方針のない政策保有株で、割高 本質価値との差 −61.3% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 放電精密加工研究所6469 三菱重工の増産に乗る堅実な加工会社だが、今の値段は10年先の成長まで織り込み済み 本質価値との差 −62.5% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 北川精機6327 AI 向け基板のプレスで受注が倍増したが、山の利益に高い値がついている。10 年で均すと大きく割高 本質価値との差 −63.5% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 ダイキアクシス4245 浄化槽と住宅設備の愛媛の複合企業。純利益は小さく借入は重い。10年で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −63.7% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 プラコー6347 フィルムとブローの成形機を作る小さな老舗。保守の関係は固いが、稼ぎは資本コストに届かず、M&A の夢の分だけ値段が先に行っている 本質価値との差 −68.8% · 10 年 割高(年 −4.1%) 割高 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ6324 波動歯車の発明元でロボット関節の世界首位級だが、人型ロボットの大成功をほぼ前提にした今の値段は、中立なら大幅な割高になる 本質価値との差 −76.1% · 10 年 割高(年 −6.3%) 割高 明治機械6334 製粉と飼料の工場を建てる老舗の機械会社。実績はあるが案件の波で赤字を繰り返し、稼ぐ力は資本コストに届かない。今の値段は割高 本質価値との差 −81.7% · 10 年 割高(年 −9.4%) 割高 宮入バルブ製作所6495 LPガスのボンベ弁で国内寡占の一角だが、稼ぐ力は自己資本の1〜2%しかない。借金を抱えた縮む事業に、帳簿を上回る値段が付いており割高 本質価値との差 −82.5% · 10 年 割高(年 −9.9%) 割高 菊池製作所3444 試作と精密板金の小さな会社。10 年赤字が続き、ロボット新興への出資の値打ちが株価を支える 本質価値との差 −83.3% · 10 年 割高(年 −9.6%) 割高 オリエンタルチエン工業6380 石川のチェーン専業。新しい経営陣が値上げと増資で立て直しを始めたが、利益率5%が12年の天井。稼ぐ力から見て大きく割高 本質価値との差 −85.0% · 10 年 割高(年 −10.6%) 割高 ヒーハイスト6433 直動部品の小さな専業。3期続けて赤字で、ヒューマノイドの期待が値段を先に押し上げた。稼ぐ力から見て大きく割高 本質価値との差 −85.7% · 10 年 割高(年 −10.7%)

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分析日 2026-10-16