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エノモト 6928

精密金型と顧客認定は堀になるが、稼働率と設備更新の重さを考えると、現在の時価総額はおおむね妥当だ

やや割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)3,153 円205 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-11-02)2,814 円183 億円差 +12.1%
10 年後から見ると やや割安 価値 3,153 円205 億円 · 差 +12.1% · 期待の年率 +9.4%
期待の年率リターン(10 年)+9.4%資本コスト比 +1.4 pt
推定の資本コスト8.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 8.0% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

エノモトは、半導体と電子機器の内部に入る金属製の接続部品を、精密金型から量産まで一貫して作る会社だ。筆者の結論は、おおむね適正な評価である。高精度加工と顧客認定には確かな価値があるが、製造設備にお金がかかり、長年の資本効率が高いとは言えないからだ。今の時価総額は約190億円で、10年後の利益と還元を資本コストで割り戻した価値と大きく離れていない。

変化の兆しはある。2026年3月期は高付加価値のLED向けと極小コネクタ向けが増え、翌期の第1四半期にはメッキ内製化も収益に寄与した。日亜化学工業との資本業務提携はオプト用リードフレームの顧客基盤を厚くし、インドのTata Electronicsとの協力覚書は半導体向けの新しい販路につながりうる。ただし、覚書を確定受注として数えるべきではない。

見落としたくないのは、半導体需要の拡大と株主利益の拡大が同じでないことだ。津軽工場などへの増産投資の後、2024年3月期には売上の減少以上に利益が落ちた。金型、プレス機、検査装置は稼働していなくても減価償却と保全費が残る。市場の成長を取れても、回収に失敗すれば利益は株主のものにならない。

10年の中心像では、コネクタとリードフレームの出荷が緩やかに増え、値上げはおおむね物価並みとなる。今の株価が将来の成功をすべて先取りしているわけではないが、大きな安全域も見えない。値決め力の証拠と、投資後の現金収支が続けて改善するかが評価の分かれ目だ。

バリュー投資の観点から

長く保有する株主が欲しいのは、設備投資を引いた後に残る現金だ。エノモトの半導体部材は10年後も必要とされる可能性が高い。顧客が求める精度や安定供給は増し、認定済みのサプライヤーを簡単には替えられないからだ。ただし、毎年同じ装置で利益を稼ぎ続ける事業ではない。新しい端末、半導体パッケージ、メッキ仕様が出るたびに金型や検査装置を更新しなければならない。

直近の利益回復には根拠がある。工場の稼働率が上がり、従来外部に払っていたメッキ工程を内製化できれば、一個の部品から残る粗利は増える。だが長い実績を見ると、利益率が高まった時期にも設備投資が膨らみ、その後の不況で償却費だけが残った。増分資本から十分な利益を得る仕組みが固まるまでは、好況期の利益を恒久的な稼ぐ力と見なせない。

経営陣のDOE2.5%という還元方針は、資金をため込むことへの歯止めになりうる。自社株買いも進み始めた。ただし株主還元を増やす一方で、設備更新が不足すれば製品認定を失う。成長への再投資と還元の双方を、実際の現金創出力の範囲内に収められるかを見届けたい。

純資産が時価総額を上回るという事実だけでは、安全域の証拠にならない。工場設備は簿価で売れず、利益率が資本コストを下回る間は資本を厚くするほど効率が悪く見える。筆者は、競争力を普通より上と評価しつつ、長期的に自由になる現金には慎重な値段を付ける。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの仕組みは、顧客の図面に合わせて金型を作り、金属を抜き、曲げ、必要に応じてメッキや樹脂成形まで済ませて納めることだ。半導体チップそのものは製造しない。小さな金属部品の寸法、接点の信頼性、大量生産時の歩留まりが商品価値になる。会社は会計上は単一セグメントだが、収益源は製品群で明確に異なる。

パワー半導体用リードフレームは、電力を制御する半導体の内部でチップを支え、放熱と通電を担う。2026年3月期の売上は約102億円で全体の3分の1だ。車載、産業機器、民生機器の需要を受け、顧客が設備を増やす局面では伸びるが、在庫調整で稼働率が落ちやすい。中国と日本の工場が主要拠点となる。

オプト用リードフレームはLEDの電極や支持部材を作る製品群で、売上約52億円を占める。照明の数量成長より、車載ランプや高輝度の小型LEDへの切り替えが重要だ。日亜化学工業が年間売上の14%を占め、2025年末には新案件で同社を優先検討する資本業務提携が結ばれた。ただし、購入価格や数量の保証ではない。

コネクタ用部品は売上約144億円で最大の柱だ。スマートフォンやウェアラブル端末、自動車の回路をつなぐ極小端子や樹脂との複合部品を作る。主要販売先のFujikura Conec(旧DDKタイ法人)は年間売上の約14%を占める。津軽工場の増強とフィリピン拠点の量産が武器だが、携帯端末メーカーの新製品サイクルに影響される。残るその他はリレー用部品等であり、成長を決めるほど大きくない。

優良さと弱いところ

競争力の核は、極小の金型を設計し、プレス、メッキ、樹脂成形、品質検査を一つの製造工程として組み合わせる技術だ。自動車向けには長い品質認定期間があり、量産後に供給先を替えると検証費用や不良率上昇の危険が生じる。ISO9001と自動車向けIATF16949の運用も、その認定を維持するための基礎になる。これは顧客をつなぎ留める力だが、製品価格を自由に決める権利とは違う。

堀の厚さには差がある。高輝度LEDと高密度コネクタは精度と一貫生産が選定理由になりやすい。反対に量産型の汎用リードフレームは、三井ハイテック、長華科技、Haesung DSなど国内外の加工会社との価格競争にさらされる。顧客側の内製化や製造拠点移管も起こりうる。全社を独占的な部品メーカーと呼ぶ根拠はない。

資本効率は厳しく見る。過去10年のROE中央値は約6%で、2024年3月期には1%を下回った。営業利益率も良い年で7%台、設備が余ると急に利益が細る。津軽工場の増築やメッキ工程の内製化が2027年3月期第1四半期の利益改善に結び付いた点は評価できるが、それが10年続く高い増分ROICの証明にはまだならない。

AIエージェント代替の特則はこの事業には当たらない。売っているのは人月の仕事や席課金ソフトではなく、顧客の製品に不可欠な金属部品だからだ。AIによる設計・検査の効率化は考慮しても、物理的な部品需要を丸ごと消すものではない。

財務は堅い。自己資本比率は約68%で、純有利子負債はマイナスだ。ただし現金は金型更新、材料在庫、設備修理、需要急減時の運転費用にも使われる。利益が戻っても資本コストを継続して超えられるかどうかが、真の優良企業かを決める。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

半導体用リードフレームは、チップを基板につなぎ、熱と電気を逃がす役目を担う。世界市場は2025年に約38億ドルという調査があり、メーカー上位3社の合計シェアは約28%と推計される。三井ハイテック、長華科技、Shinko、Haesung DSなどが主要プレーヤーだ。エノモトの半導体・LED向け2製品群は同じ金属加工でも用途が異なり、世界全体の数字を一つの自社シェアで説明することはできない。

パワー半導体はEVだけの市場ではない。送配電、サーバー電源、産業ロボット、車載電装が需要源となる。車の電動化とデータセンターの電源効率向上が数量を押し上げる一方、半導体のパッケージ構造が変わればリードフレーム自体の使用量が減る可能性もある。チップの高性能化が部材メーカーの利益に自動で流れ込むわけではない。

LED用金属リードフレームの世界市場は、光電子向けの狭い定義では2025年に約3.6億ドルとされる。日亜化学工業との協力により高付加価値品の比率が上がれば市場全体より速く伸びる余地があるが、中国メーカーの価格競争も厳しい。市場調査ごとにLEDパッケージ全体を含むかが違うため、シェア推計には幅を持たせた。

完成品コネクタの世界市場は2025年に約9兆円規模だ。TE Connectivityは市場シェア1割超で、AmphenolやMolexが続く。ただし彼らは完成品のメーカーで、エノモトはその部品加工を受け持つ側だ。量の基礎になるスマートフォンは2025年に世界約12.6億台、2026年にはメモリー高騰で出荷減が見込まれる。10年先は端末台数の急増を前提にせず、搭載端子の精密化と車載・産業用途の拡大を重視する。

物価は年3%、ドル円は150円に固定した。銅・ニッケル・エネルギー・人件費が上がる中で、製品単価が同じだけ上がっても利益率は自動で良くならない。価格競争、稼働率、メッキ内製化の成否を別々に見る必要がある。

資本政策と M&A

資本配分で最も大きいのは工場投資だ。2022〜2024年3月期の設備投資は3年累計79億円だったが、最終年度は需要調整で利益が落ち込み、投資回収の難しさを示した。続く中期計画では2027年3月期に売上300億円、営業利益24億円、ROE9%を目指し、設備投資50〜60億円を計画した。2026年8月には当期売上予想を340億円へ上げ、利益24億円を維持したが、ROE見通しは約7%である。

株主への約束はDOE、すなわち株主資本に対する配当総額の割合を2.5%以上とする方針だ。配当は2026年3月期まで増え、2027年3月期は増配予想となった。さらに2026年8月には上限50万株、16億円の自社株買いを決議し、9月末までに約5.5億円を実行した。これまでの設備偏重から還元にも資金を振り向ける姿勢は評価できる。

2025年末の日亜化学工業との資本業務提携、2026年のインドTata Electronicsとの覚書は、新興市場への進出に向けた足場だ。ただしM&Aで買い上げた利益ではなく、量産と顧客認定が進んで初めて価値が生まれる。2026年7月の大株主間の持ち分移転は公開買付けに準ずる買い集め行為と開示されたが、全株TOBや上場廃止の決定ではない。2025年のプライムからスタンダードへの市場変更も上場廃止とは異なる。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

この会社を単なる金属プレスの下請けとして扱うのは誤りだ。厚さと形状の異なる金属を精密に成形し、メッキと樹脂成形まで一貫化できる工場は、一朝一夕には作れない。製品の不良が車載機器の故障やLEDの寿命に直結するため、顧客は認定済みの供給先を短期間で替えにくい。設計から量産までの関係が積み上がるほど、価格だけで契約先を変える合理性は弱くなる。

日亜化学工業との提携は、高輝度LED向けという技術難度の高い領域で顧客基盤を明確にした。2026年3月期にはオプト向け売上が大きく増え、翌期の第1四半期も増加した。メッキ内製化の寄与は四半期決算で既に現れている。部材ごとの付加価値を高めることができれば、完成品市場の成長率を上回って利益を増やせる。

コネクタ向けには津軽工場とフィリピン工場があり、薄型端子の需要を取り込む能力がある。スマートフォンの出荷台数が成熟しても、端末内での高密度接続や高速信号伝送が進めば精度要求は高まる。EV、ADAS、サーバー電源の普及はパワー半導体用部材の新たな用途を生む。インドのTata Electronicsとの協力が量産発注へ進めば、顧客集中と中国拠点依存も和らぐ。

財務は純現金で、2026年には大規模な自社株買いも決議された。設備投資一辺倒から株主資本を意識した経営へ変わりつつある。需要拡大と高付加価値化が重なれば、営業利益率が過去最高を超える可能性は十分にある。

慎重な見方

高精度品でも、取引先が価格を決める力は強い。日亜化学工業とFujikura Conecへの売上が合わせて3割近くを占めるため、二社の製品計画、内製化、材料調達方針が業績を左右する。2025年末の資本業務提携は新しい案件で優先的に検討する約束であって、最低購入数量や利益率を保証するものではない。顧客と関係が深まるほど、かえって価格交渉力を失う場合もある。

何より、設備が重い。先行投資の後にスマートフォンや産業機器の在庫調整が重なった2024年3月期には、営業利益率が1%未満に沈んだ。半導体市場が拡大しても、部品の単価は金属相場や競争に左右される。中国の金型メーカーが精度を上げ、完成品メーカーが工程を内製化すれば、数量と単価が同時に下がりうる。従来のリードフレームを使わない半導体パッケージが広がる場合も同じだ。

自己資本比率が高くても、設備更新費用は消えない。旧設備の減価償却費は過去の取得原価のままだが、新しい設備はインフレした価格で購入する。会計利益だけが見かけ上増えても、オーナーの現金収入が増えない危険がある。長期的な増分ROICが資本コストを超えないなら、成長のための再投資ほど少数株主に不利になる。

2026年の好調な四半期は製品構成改善の証拠であるが、それが10年連続する証拠ではない。資本業務提携やインド覚書の実収益が見えないまま期待だけで評価すると、次の需要調整で安全域が消える。

どちらに重みを置いたか

事業の存続と顧客認定の強さでは前向きな材料が勝る。日亜化学工業の新案件、メッキ工程の利益改善、自社株買いの実行も、机上の期待ではない。ただし過去の設備投資の回収実績は弱く、純利益が増えても自己資本が膨らめば長期ROEは資本コストに届かない。そこで中立を中心としつつ、好転側36%、悪化側32%とわずかに上へ寄せた。利益改善の定着を確認するまでは、確率の上振れを大きくしない。今の時価総額と割り引いた本質価値は近く、株価だけで優劣を決める局面ではない。実際の量産契約、追加設備が生む現金、DOE方針の履行を毎年照合し、十年先への確信を積み重ねたい。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 4,918 円319 億円(+ 還元の換算額還元の合計 1,286 円83 億円)。 今の値に割り戻すと 3,153 円205 億円、今との差 +12.1%、 期待の年率 +9.4%(資本コスト 8.0%)→ やや割安

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 14% 10,681 円693 億円 2,049 円133 億円 +352.4% +18.6% 1,782 円116 億円
やや楽観 22% 6,748 円438 億円 1,572 円102 億円 +195.7% +13.1% 1,830 円119 億円
中立 32% 4,598 円298 億円 1,125 円73 億円 +103.4% +8.4% 1,831 円119 億円
やや悲観 22% 1,503 円98 億円 1,109 円72 億円 −7.2% −0.9% 575 円37 億円
悲観 10% 1,360 円88 億円 493 円32 億円 −34.2% −4.6% 185 円12 億円
加重平均100% 4,918 円319 億円1,286 円83 億円 +120.5% +9.4% 6,204 円403 億円

今の株価時価総額 2,814 円183 億円(2026-11-02)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 14% 高付加価値化と新市場への参入が重なる 利益 48 億円 · PER 14.4 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 10,681 円693 億円

金属加工の価格競争から少し離れ、設計と量産を一体で受注する力が強まる。日亜化学工業向けの車載高輝度LEDは複数世代にわたり採用される。メッキ内製化が進み、従来は外部に支払っていた加工マージンを自社に取り戻す。新しい製品を試作から量産まで任せてもらえるため、単価の上昇は単なる物価転嫁を上回る。

パワー半導体用リードフレームは、サーバー電源、車載電装、次世代パッケージへの対応で受注個数を増やす。Tata Electronicsとの協力も実際のインド向け量産発注につながり、中国の価格競争への依存が薄まる。コネクタでは高密度・高速信号向けの端子を増やし、ウェアラブル端末と車載の採用が広がる。競合の三井ハイテック、長華科技や精密プレス各社に対して顧客認定と歩留まりで差を付ける。

設備の更新は続くが、工場の稼働率を維持できるため固定費負担は吸収できる。2027年3月期の好調を入口に、営業利益率は過去の好況期を越える。DOEを守りながら余力で買い戻しも続き、資本効率が資本コストを超える10年になる。

  • パワー半導体用リードフレーム:数量 8.6(製品換算の出荷数量(億個、推計))× 価格 29(製品換算1個当たり売上(円、名目・推計))→ 売上 252 億円・営業利益 24 億円。実質数量1.70倍、価格1.46倍。高耐熱・クリップボンディング品とインド量産でシェア拡大。
  • オプト用リードフレーム:数量 29.8(LED向けリードフレーム換算の出荷数量(億個、推計))× 価格 4.44(換算1個当たり売上(円、名目・推計))→ 売上 132 億円・営業利益 15 億円。高級LEDの認定品を増やして数量1.72倍、価格は1.48倍。
  • コネクタ用部品:数量 104(精密端子換算の出荷数量(億個、推計))× 価格 2.96(換算1個当たり売上(円、名目・推計))→ 売上 309 億円・営業利益 28 億円。高密度・車載向け採用が増え実質数量1.45倍、価格1.48倍。
  • その他(金属部品・リレー用部品等):数量 2.8(リレー用金属部品等の換算出荷数量(億個・推計))× 価格 4.35(製品換算1個当たり売上(円、名目・推計))→ 売上 12 億円・営業利益 1 億円。周辺金属部材の数量・単価が増える。

倍率:資本コストk=8.0%、10年後のROE=12.00%、堀は標準で超過ROEの持続割合2分の1、10年より先の名目成長g=3.5%。RONIC=k+0.5×(ROE−k)=10.00%。ROEがkを超えるため、正当化PER(1−g÷RONIC)÷(k−g)=14.44倍の上限をそのまま採用。量産拡大とメッキ内製化で品質・稼働率とも改善する。営業利益率は約9%となり過去の7%台の山を越えるが、2027年3月期第1四半期で8%台に達した事実から可能性を限定して認めた。旧設備の償却は固定、新設の金型とプレス機更新分のみを積み増し、2036年の償却費は約24億円。

確率:日亜化学の高輝度LED案件、メッキ一貫生産、インド向けの量産化が同時に成功する必要があるため、上振れ余地は大きいが14%にとどめる。

やや楽観 22% 日亜化学向け増産と工程改善が定着 利益 33 億円 · PER 13.2 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 6,748 円438 億円

ハイエンドLEDの増産が軌道に乗り、オプト用リードフレームのシェアが着実に上がる。日亜化学工業との提携は独占契約ではないが、共同設計と量産の経験が継続発注を生む。メッキ内製化は製造費を抑えるだけでなく、工程間の品質ばらつきを減らし、付加価値の高い品種を受けやすくする。

パワー半導体の汎用品は中国勢との競争が続く。それでも電装化とサーバー向けの需要で実質数量は増え、クリップボンディング等の品種ではシェアを守る。コネクタではスマートフォンの台数はほぼ横ばいだが、端末内部の高密度化や車載の電子化によって必要な端子数が増える。インドへの進出は実現しても最初は小規模で、売上の柱になるほどの貢献は急がない。

設備更新と賃金上昇を吸収し、営業利益率は過去の良好な年度をやや超える。自社株買いは業績と運転資金を見ながら行われ、純利益の増加が株主還元にも回る。全社の利益と資本効率は改善するが、特殊な独占技術が完成した姿ではない。

  • パワー半導体用リードフレーム:数量 7.3(製品換算の出荷数量(億個、推計))× 価格 28(製品換算1個当たり売上(円、名目・推計))→ 売上 202 億円・営業利益 17 億円。実質数量は現在の1.44倍、単価は現在の1.38倍。顧客の採用が継続。
  • オプト用リードフレーム:数量 23.9(LED向けリードフレーム換算の出荷数量(億個、推計))× 価格 4.23(換算1個当たり売上(円、名目・推計))→ 売上 101 億円・営業利益 10 億円。実質数量は現在の1.38倍、単価は現在の1.41倍。顧客の採用が継続。
  • コネクタ用部品:数量 89.4(精密端子換算の出荷数量(億個、推計))× 価格 2.78(換算1個当たり売上(円、名目・推計))→ 売上 248 億円・営業利益 20 億円。実質数量は現在の1.24倍、単価は現在の1.39倍。顧客の採用が継続。
  • その他(金属部品・リレー用部品等):数量 2.5(リレー用金属部品等の換算出荷数量(億個・推計))× 価格 4.14(製品換算1個当たり売上(円、名目・推計))→ 売上 10 億円・営業利益 1 億円。実質数量は現在の1.14倍、単価は現在の1.38倍。顧客の採用が継続。

倍率:資本コストk=8.0%、10年後のROE=9.22%、堀は標準で超過ROEの持続割合2分の1、10年より先の名目成長g=3.5%。RONIC=k+0.5×(ROE−k)=8.61%。ROEがkを超えるため、正当化PER(1−g÷RONIC)÷(k−g)=13.19倍の上限をそのまま採用。メッキ内製化と高機能LEDの粗利益率向上が数年かけて広がり、全社の営業利益率は約8%となる。過去の好況期の7%台を超えるのは既に確認された2027年3月期第1四半期の粗利益率改善が定着する前提による。2036年の償却費は約23億円。

確率:高付加価値LEDの増販とメッキ工程改善はすでに数字として現れたが、次の複数世代で採用されるかは未確認のため22%。

中立 32% 数量の緩やかな増加と物価並みの単価 利益 24 億円 · PER 12.5 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 4,598 円298 億円

10年後も半導体の内部には接続と放熱を担う金属部品が必要とされる。ただし需要が増える製品と減る製品が入れ替わり、エノモトのシェアは全体として大きく変わらない。パワー半導体向けは車載・産業設備・サーバー電源が増えるものの、中国の汎用品競争が続き、実質出荷は緩やかな増加にとどまる。

オプト向けは日亜化学工業を中心に高機能LED案件を積み上げる。コネクタ向けはスマートフォンの世界出荷が伸びなくても、端末当たりの接続点数や車載電子化が増える。価格は全製品群で物価並みの上昇にとどまり、実質値上げ力は見込まない。メッキ内製化と工場の効率改善は、材料費・人件費・外部委託費の上昇をおおむね相殺する。

設備の入れ替えは避けられず、既存設備の償却費は取得時の金額のままだが、新設備は高い価格で更新する。名目の営業利益は増えても、成長投資の回収利回りは資本コスト前後にとどまる。DOEの配当が株主への現金の主軸となり、時価総額の上昇は利益増加ほど大きくならない。

  • パワー半導体用リードフレーム:数量 6.2(製品換算の出荷数量(億個、推計))× 価格 27(製品換算1個当たり売上(円、名目・推計))→ 売上 166 億円・営業利益 11 億円。実質数量は現在の1.22倍、単価は現在の1.34倍。顧客の採用が継続。
  • オプト用リードフレーム:数量 21.3(LED向けリードフレーム換算の出荷数量(億個、推計))× 価格 4.02(換算1個当たり売上(円、名目・推計))→ 売上 86 億円・営業利益 7 億円。実質数量は現在の1.23倍、単価は現在の1.34倍。顧客の採用が継続。
  • コネクタ用部品:数量 79.3(精密端子換算の出荷数量(億個、推計))× 価格 2.68(換算1個当たり売上(円、名目・推計))→ 売上 212 億円・営業利益 16 億円。実質数量は現在の1.10倍、単価は現在の1.34倍。顧客の採用が継続。
  • その他(金属部品・リレー用部品等):数量 2.3(リレー用金属部品等の換算出荷数量(億個・推計))× 価格 4.02(製品換算1個当たり売上(円、名目・推計))→ 売上 9 億円・営業利益 0 億円。実質数量は現在の1.03倍、単価は現在の1.34倍。顧客の採用が継続。

倍率:資本コストk=8.0%、10年後のROE=7.02%、堀は標準で超過ROEの持続割合2分の1、10年より先の名目成長g=3.5%。RONIC=k+0.5×(ROE−k)=7.51%。ROEがkを下回るため、将来成長の増分価値を認めず、PERは1÷k=12.50倍の上限。全社営業利益率は約6.7%で、過去の好況期の7%台を下回る。販管費は2026年3月期の約29億円から名目約39億円、製造設備の償却は現在の約19億円から新設備による追加分だけを積んで2036年約22億円とする。旧設備の償却に物価を乗じず、設備更新の現金支出は年25〜30億円まで膨らむとみた。

確率:顧客認定と新規LED案件は継続し、スマホ需要・汎用パワー半導体では成長が緩やかになるという両面を反映した中心予測。

やや悲観 22% 汎用品の競争と投資回収の遅れ 利益 8 億円 · PBR 0.4 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 1,503 円98 億円

中国の金型・リードフレーム企業が高精度品へ参入し、汎用パワー半導体用の受注が減る。設備投資した製品の立ち上がりが遅れ、低い稼働率のまま人件費と保全費が残る。新製品の増産による単価改善も顧客側の再値下げ要求で一部が失われ、物価3%の上昇を販売価格に十分には転嫁できない。

日亜化学工業向けの高機能品は残るが、他社のLED向けが減少する。コネクタはスマートフォン市場の低迷と顧客の内製化で、実質出荷が縮む。新しい技術の認定を取り直す時間と費用も増える。Tata Electronicsとの協力は量産化に至らず、地域分散の追加効果は生まれない。

営業利益率は3%程度で低迷し、純利益は設備更新と配当を十分に賄えなくなる。それでも現金と金融負債の差は小さく、直ちに事業継続が危ぶまれるほどではない。株主資本への配当方針は維持するが、序盤に一部の買い戻しを実行しても、業績悪化後は止まり、資本が事業に滞留する。価値は稼ぐ力と換価可能な資産の双方から慎重に測る。

  • パワー半導体用リードフレーム:数量 4.6(製品換算の出荷数量(億個、推計))× 価格 24(製品換算1個当たり売上(円、名目・推計))→ 売上 109 億円・営業利益 4 億円。実質数量は現在の0.91倍、単価は現在の1.18倍。シェア喪失と稼働率低下を織り込む。
  • オプト用リードフレーム:数量 16.4(LED向けリードフレーム換算の出荷数量(億個、推計))× 価格 3.60(換算1個当たり売上(円、名目・推計))→ 売上 59 億円・営業利益 4 億円。実質数量は現在の0.95倍、単価は現在の1.20倍。シェア喪失と稼働率低下を織り込む。
  • コネクタ用部品:数量 63.4(精密端子換算の出荷数量(億個、推計))× 価格 2.44(換算1個当たり売上(円、名目・推計))→ 売上 155 億円・営業利益 8 億円。実質数量は現在の0.88倍、単価は現在の1.22倍。シェア喪失と稼働率低下を織り込む。
  • その他(金属部品・リレー用部品等):数量 2.0(リレー用金属部品等の換算出荷数量(億個・推計))× 価格 3.69(製品換算1個当たり売上(円、名目・推計))→ 売上 7 億円・営業利益 0 億円。実質数量は現在の0.90倍、単価は現在の1.23倍。シェア喪失と稼働率低下を織り込む。

倍率:2026年3月期末の自己資本232.2億円を起点にPBR0.420倍で算定し、10年の留保利益を床に掛けない。10年時点ROEは3.20%で資本コスト8%未満。銅やニッケルの値上がりと稼働率低下を価格に転嫁できず、製品別利益率が一様に低下する。共通費は物価で増えるが売上は伸びず、旧設備と更新設備の償却負担が残り、全社営業利益率は約3%まで低下する。やや悲観時の利益8億円÷資本コスト8%=100億円を超えず、換価資産の床85億円を下回らない。

確率:2024年の利益急減で需要と固定費の弱さが実証された。半導体部材の代替や顧客内製化は起こりうるが全面的な喪失は想定しないため22%。

悲観 10% 加工技術が陳腐化し顧客を失う 利益 −4 億円 · PBR 0.4 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 1,360 円88 億円

半導体パッケージの設計が変わり、従来のパワー用リードフレームを使わない製品が増える。中国の精密加工会社は低価格だけでなく品質でも追い付き、エノモトは既存顧客の次世代製品で認定を失う。日亜化学工業の一部新案件も別の供給先に移り、資本提携が数量を保証しない現実が表れる。

最大事業のコネクタ部品でもスマートフォン向けの採用機種が減り、顧客は端子の製造を自社や他のサプライヤーへ移す。工場設備の稼働率が下がっても、機械の償却、人材、メッキラインの保守費は残る。材料価格が上がっても販売価格へ転嫁できず、物価上昇の中で製品の実質価格は落ちる。

利益が赤字に転じ、累積損失と減損で株主資本を削る。資本コストを超える再投資先はなく、増産投資と自社株買いは止まる。配当も一時的な縮小を経て停止する。保有工場は用途が特殊なため簿価では売れず、残存価値は現金、回収可能な売掛金と在庫、土地・設備の売却可能分にほぼ限られる。

  • パワー半導体用リードフレーム:数量 3.1(製品換算の出荷数量(億個、推計))× 価格 22(製品換算1個当たり売上(円、名目・推計))→ 売上 69 億円・営業利益 1 億円。実質数量は現在の0.62倍、単価は現在の1.09倍。シェア喪失と稼働率低下を織り込む。
  • オプト用リードフレーム:数量 11.4(LED向けリードフレーム換算の出荷数量(億個、推計))× 価格 3.24(換算1個当たり売上(円、名目・推計))→ 売上 37 億円・営業利益 0 億円。実質数量は現在の0.66倍、単価は現在の1.08倍。シェア喪失と稼働率低下を織り込む。
  • コネクタ用部品:数量 41.8(精密端子換算の出荷数量(億個、推計))× 価格 2.20(換算1個当たり売上(円、名目・推計))→ 売上 92 億円・営業利益 0 億円。実質数量は現在の0.58倍、単価は現在の1.10倍。シェア喪失と稼働率低下を織り込む。
  • その他(金属部品・リレー用部品等):数量 1.5(リレー用金属部品等の換算出荷数量(億個・推計))× 価格 3.39(製品換算1個当たり売上(円、名目・推計))→ 売上 5 億円・営業利益 0 億円。実質数量は現在の0.70倍、単価は現在の1.13倍。シェア喪失と稼働率低下を織り込む。

倍率:2026年3月期末の自己資本232.2億円を起点にPBR0.38倍で算定し、10年の留保利益を床に掛けない。10年時点ROEは-2.21%で資本コスト8%未満。主要顧客の喪失と技術世代交代により売上が大きく縮み、設備・人員の固定費が残る。製品別粗利はほぼ消え、本社共通費の物価上昇も吸収できず、構造赤字となる。資産の減損・清算費用を換価の床に織り込んだ。営業赤字が長引くので利益倍率を当てず、売却可能な資産から見た床85億円を少し上回る約88億円とした。

確率:大量生産の顧客認定は急に消えにくく、同時に複数の顧客を失う事態は低頻度だが、技術転換と中国勢の追い上げを考え10%とした。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

パワー半導体用リードフレーム

車載・サーバー電源・産業機器等のパワー半導体パッケージに使う、銅系の支持・放熱・電気接続部材。

数量製品換算の出荷数量(億個、推計)価格製品換算1個当たり売上(円、名目・推計)売上営業利益
今 2026/03 5.1 20 102 3
10 年後 中立 6.2 27 166 11

取り方:会社有報の製品群売上101.52028億円が実績で、出荷個数・単価・製品別営業利益は非開示。QYResearchの2025年世界リードフレーム市場37.9億ドル(約5685億円、150円換算)を起点に、そのうちパワー向けを仮に35%(約1990億円)とした。製品換算平均単価20円を仮定すると世界約99.5億個、同社約5.08億個、推定シェア約5.1%。35%と20円は実測値ではなく感応度分析用の仮定であり、売上実績と一致するよう組み立てた。主要競合は三井ハイテック、長華科技、Haesung DS。世界市場:https://www.marketresearch.com/QYResearch-Group-v3531/Global-Leadframes-Research-44387900/ 。営業利益3.3億円は製品利益非開示による推計。各製品別推定営業利益の合計17.6億円と連結営業利益16.5億円との差約1.1億円は本社費等の調整であり、会社開示の製品利益と誤認しない。

オプト用リードフレーム

車載ランプ、民生ハイエンドLED、ディスプレイ等の小型LED向け電極・支持部材。

数量LED向けリードフレーム換算の出荷数量(億個、推計)価格換算1個当たり売上(円、名目・推計)売上営業利益
今 2026/03 17.3 3.00 52 5
10 年後 中立 21.3 4.02 86 7

取り方:有報売上51.90220億円を正とする。光電子デバイス用リードフレーム世界市場2025年3.59億ドル=約538.5億円(150円換算)。LED部材の便宜的な平均単価3円なら世界約179.5億個、同社約17.3億個、金額シェア約9.6%。これは日亜化学向け高級品の価格差を無視した粗い推計で、LEDパッケージ全体市場を混ぜない。出荷数量・単価・製品営業利益の開示はなく、個数と利益5.0億円は試算。https://www.atpress.ne.jp/news/6810762 。

コネクタ用部品

スマートフォン・ウェアラブル・車載電子機器用の極小金属端子、メッキ・樹脂成形部品。

数量精密端子換算の出荷数量(億個、推計)価格換算1個当たり売上(円、名目・推計)売上営業利益
今 2026/03 72.1 2.00 144 9
10 年後 中立 79.3 2.68 212 16

取り方:有報のコネクタ用部品売上144.11860億円が実績で、個数と単価は非開示。ケル社資料の2025年完成品コネクタ世界市場約9.015兆円のうち、下請け金属端子・プレス部品を仮に15%(1.35兆円)とし、端子換算平均2円なら世界約6760億個、当社約72.1億個、推定市場シェア約1.1%。完成品のTE Connectivity(市場シェア12%超)、Amphenol、Molexのシェアと混同しない。15%と2円、営業利益8.9億円は推計。https://kelconnectors.com/wp-content/uploads/2026/02/FY2026-Q2-Financial-Results-.pdf 。

その他(金属部品・リレー用部品等)

リレー用部品などを含む小規模なその他製品群。主力の3製品群を補完する。

数量リレー用金属部品等の換算出荷数量(億個・推計)価格製品換算1個当たり売上(円、名目・推計)売上営業利益
今 2026/03 2.2 3.00 7 0
10 年後 中立 2.3 4.02 9 0

取り方:有報売上6.61319億円が実績。リレー向けなど異なる仕様を含み現物個数・単価は非開示のため、仮に3円の等価部材へ変換して2.20億個とした。製品構成不明による大きな誤差を認め、世界リレー市場の売上をそのままこの部品群のTAMとはしない。営業利益0.4億円も仮の製品群配賦である。

リスクと懸念

顧客二社への集中と価格交渉

2026年3月期は日亜化学工業とFujikura Conec向けで売上のおよそ28%を占めた。大口顧客への設計対応は乗り換え費用を高めるが、調達価格の改定を迫られた場合は逆に交渉上の弱みになる。新機種の発注が集中した後に生産量が急減すれば、売上以上に営業利益が落ちる。

金型・設備投資の回収と増分ROIC

津軽工場を含む2022〜2024年3月期の設備投資約79億円に対して、その最終年度は需要低迷で利益がほぼ消えた。景気回復期に利益を生めても、更新用の機械・金型へ毎年資金が流れる。インフレ下では新しい設備を高い価格で買い、古い設備の減価償却費より現金支出が大きくなるおそれがある。

半導体の構造転換と中国の価格競争

パワー半導体でSiCなど新しい材料やパッケージング工法が進むと、従来の金属リードフレームの使い方が変わる。中国の低価格プレス加工品との競争に負ければ、量産を担う中国拠点のコスト優位まで薄れる。世界の半導体市場が増えても、同社が受注する個数が減る場合はある。

スマートフォン・ウェアラブルの需要変動

コネクタ部品は最大の売上群で、完成端末の新モデルの採用状況に左右される。IDCは2026年のスマートフォン出荷減少を見込んでおり、台数の成長に賭けるのは危険だ。高密度端子の単価を保てなければ、端末当たり搭載数が増えても総売上は伸びにくい。AI端末への移行でも部品点数は増えうるが、用途ごとに構造と顧客が異なるため、すべての端子需要が一様に伸びるとは限らない。

LEDの顧客提携の非独占性

日亜化学工業との資本業務提携は新しいLED部材案件でエノモトを優先的に検討する内容だが、独占発注や最低取引額の保証ではない。高機能LEDの歩留まり、量産開始時期、最終製品の採用が計画に届かなければ、増産投資が固定費となって残る。提携発表と発注義務は別物であり、新しい品番の量産開始、単価と発注量を確認するまでは上振れとして確定させない。

海外生産と原材料・災害

フィリピンと中国に量産機能を持ち、銅やニッケルの価格や輸入規制、電力料金、地震や台風の停止に収益が左右される。山梨・青森・岩手にも工場が分散しているが、認定済み工程を別工場へ簡単に移すことはできない。利益率が薄い部品では供給の一時停止でも影響が大きい。

今後の分かれ目

日亜化学工業向けの新規LED案件が複数年の増産契約・売上として定着したら
オプト用リードフレームの数量と粗利率の見通しを引き上げ、やや楽観の確率を増やす。ただし取引先集中の変化も同時に見る。
今後3期にわたり全社営業利益率7%超と現金創出力が維持されたら
メッキ内製化と工程改善の効果が定着した証拠として、中立の製品別利益率と増分ROICを上方修正する。
スマートフォン需要の減少が続きコネクタ部品受注が前年割れしたら
端末向け実質出荷数と稼働率の想定を下げ、やや悲観の重みを増やす。
新規金型・プレス機投資が3年間の営業キャッシュフローを上回ったら
帳簿利益より株主に帰属する現金が小さいと判断し、投資効率と悲観時の換価価値を引き下げる。
Tata Electronicsとの覚書がインド工場向けの長期量産注文に変わったら
パワー半導体用の市場シェアと顧客分散の前提を改善し、上振れ筋書きへの確率を移す。覚書の段階では加点しない。
自社株買い枠の消化とDOE2.5%以上の継続が確認できたら
余剰資本の株主への戻り方を0.75から1.0に再評価する余地が生まれる。株式数は実際に減った分だけ反映する。

見ておくもの

  • 製品群ごとの四半期売上・受注残(パワー、オプト、コネクタ)
  • 顧客別の売上集中(日亜化学工業、Fujikura Conec)と新製品量産開始
  • メッキ内製化の進捗、粗利益率、稼働率と営業利益率
  • 営業キャッシュフロー、設備投資額、減価償却費、金型更新支出
  • インドTata Electronicsとの協力覚書が発注・生産に進んだか
  • DOE2.5%基準、自己株買い実行額・消却と株数の変化

倍率と資本コストの決め方

会社の基準日は2026年10月22日で、株価と株数は添付の値のみを使った。2026年3月期の製品群売上を起点にし、市場統計から推定した実物換算個数と単価を別々に置いた。会社が出荷個数と平均単価を開示していないため、換算個数は観測値ではなく市場規模と仮定シェアによる推計である。物価3%は単価側だけに含め、数量側に二重計上していない。

資本コスト8%は事業の循環、価格交渉力、財務、寿命から決めた。楽観から中立のPERは10年先のROE、増分の稼ぐ力であるRONIC、長期名目成長率3.5%から計算した正当化上限を使用した。ROEが資本コスト以下となる中立の倍率は稼ぐ力の上限1÷kを守る。今や過去のPER、PBRを根拠に使わない。

悲観は金型と工場の専門性による低い換価価値を床にした。株主還元には基準株数に織り込み済みの2026年8月までの買付けは還元に再計上せず、その後の将来還元のみを算入した。生産設備の償却は既存簿価と今後の更新投資に分け、2028年3月期からのリース基準変更による表示の差は価値の増減とみなさない。

資本コスト 8.0% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本7.5%に、価格交渉力の弱さ0.5ポイントを加えた。株価βや時価総額の小ささは使わない。

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やや割安(年 +10.5%) やや割安 小糸製作所7276 自動車ランプで世界シェア首位、強気の自社株買いは光るが、10年で測った本質価値はほぼ今の値段 本質価値との差 +24.7% · 10 年 やや割安(年 +14.3%) やや割安 ニレコ6863 製鉄・フィルム制御の顧客基盤と特殊光学に堀があり、設備投資後の実行リスクを見ても長期価値は現時価総額を上回る 本質価値との差 +24.0% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 エスペック6859 環境試験器で世界の2強に入る堅実な会社だが、利益率は1割前後で、10年後の価値は今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +23.6% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 星和電機6748 道路情報板と防爆照明で稼ぐ京都の堅実メーカー。資本をためすぎて自己資本利益率は6%台。10年で測ると今の値段はほぼ適正で、下値は固い 本質価値との差 +23.6% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 エレコム6750 PC・スマホ周辺機器の国内大手。稼ぐ力は堅いが、10年で測る本質価値は今の時価総額を1割半ほど下回る(やや割高) 本質価値との差 +23.5% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 フェローテック6890 半導体の消耗部材と光通信の温調部品で稼ぎは急伸。だが投資の重さと薄い利益率が値段を縛る 本質価値との差 +22.5% · 10 年 やや割安(年 +12.2%) やや割安 オリジン6513 電源・塗料・クラッチの小さな老舗。本業は資本コストに遠く届かず、値打ちの半分は持っている株にある 本質価値との差 +22.4% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 シライ電子工業6658 滋賀と中国で作る汎用の基板メーカー。利益は大きく振れるが、溜まる現金の分だけやや割安 本質価値との差 +22.3% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 アドテック プラズマ テクノロジー6668 AI投資の追い風は本物だが、顧客が偏る小さな専業の利益率は10年もたない。やや割高とみる 本質価値との差 +21.1% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 北陸電気工業6989 車載向け抵抗器・センサの中堅。貴金属高で利益は谷にあり、純資産の7割の値段はやや割安 本質価値との差 +20.9% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 アイホン6718 国内インターホンの首位。厚い純現金と薄い資本効率が綱引きし、本質価値は今の値段とほぼ同じ(適正) 本質価値との差 +20.5% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 新電元工業6844 二輪車の電装品で稼ぐホンダ系の部品会社。利益が薄く景気で振れるため、10年後の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +19.8% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 ニチコン6996 AIサーバー向けの値上げと増産で利益は戻る。ただし市況に乗る部品会社で、10年先まで高く見積もるのは危うい 本質価値との差 +19.5% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 株式会社図研6947 国内首位級の設計ソフトは堅い商売だが、AIが席数課金を揺らす不安が残り、10年後の価値は今の値段の周辺にとどまる 本質価値との差 +19.1% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 寺崎電気産業6637 船の電気の頭脳で世界の上位に立つ堅実な中堅。受注残は厚いが、造船の波と中国勢が利益の天井を決める 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 デンヨー6517 可搬形発電機で国内首位級の堅実な会社だが、稼ぐ力は資本コストにわずかに届かず、割安とは言えない 本質価値との差 +18.3% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 スタンレー電気6923 ホンダ頼みの車載灯火に買収も加わるが、ROE 9% 前後の稼ぐ力では今の時価総額とほぼ釣り合う水準 本質価値との差 +17.2% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 オプテックスグループ6914 防犯センサーで世界首位級の質は本物だが、IA の景気の波と倍率の薄れを見ると、10 年先の価値は今の値段を 1 割ほど下回る 本質価値との差 +16.9% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 正興電機製作所6653 九州電力が最大の客の地場の制御・受変電メーカー。足元の特需を差し引いた実力が分かれ目 本質価値との差 +16.4% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 テクノメディカ6678 国内シェア 9 割の採血管準備装置。純現金が時価総額の 7 割あり、還元も厚い 本質価値との差 +15.7% · 10 年 やや割安(年 +13.1%) やや割安 リーダー電子6867 放送局向け波形モニターの世界2位。技術は本物だが利益が薄く、強みは現金の厚さにとどまる 本質価値との差 +15.6% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 ミネベアミツミ6479 ミニチュアベアリング世界シェア6割の堀は深いが、売上の8割は中国勢や自動車メーカーとの値下げ競争にさらされ、本質価値は今の値段を2割ほど下回る「やや割高」 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 サンコー6964 車の配線部品などを作る精密プレスの小さな専業。電動化は追い風だが、顧客は 2 社に偏り、親会社が現金を握る 本質価値との差 +14.9% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 日立製作所6501 電力インフラとLumadaの二本柱は本物だが、株価はInspire 2027の上振れをかなり先取りしている 本質価値との差 +14.5% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 大井電気6822 電力と通信の網を裏で支える横浜の機器と工事の会社。スマートメーターの波を割り引いても、今の値段は利益に比べて安い 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +14.7%) やや割安 エスケーエレクトロニクス6677 ディスプレイ用の大型フォトマスク専業。中国勢の追い上げと重い設備投資が、割安さを削る 本質価値との差 +13.0% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 バッファロー6676 国内首位のネットワーク機器とストレージを持つ周辺機器会社。縮む市場の首位で、利益の山は長く続かない 本質価値との差 +13.0% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 株式会社ワコム6727 電子ペン技術で稼ぐ会社。スマホ大手への依存と中国勢の値下げが重く、利益で測った本質価値は今の値段をわずかに下回る 本質価値との差 +12.9% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 日東工業6651 配電盤とキャビネットで国内首位級の堅い会社だが、利益は値上げに頼る面が大きく、10年の価値は今の時価総額とほぼ釣り合う 本質価値との差 +12.9% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) 適正 山一電機6941 AI半導体の検査とデータセンター配線の追い風で利益は急増。ただし山と谷の大きい部品屋で、今の値段は山の利益を織り込みすぎている 本質価値との差 +10.0% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 テラプローブ6627 AI向けテストの需要は本物だが、設備の重さと親会社の支配を考えると、今の値段は先取りしすぎている 本質価値との差 +9.8% · 10 年 適正(年 +9.1%) 適正 横河電機6841 石油・ガス・LNGプラント向けDCS世界ビッグ6の一角。純現金で財務は健全だが、今のPER19倍はROE11%に見合わない 本質価値との差 +9.7% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 東芝テック6588 国内レジ首位でも利益が薄い小売機器・複合機の会社。10年の本質価値は今の値段をやや下回る(やや割高) 本質価値との差 +9.1% · 10 年 適正(年 +9.6%) 適正 日本航空電子工業6807 京セラが 3 分の 1 を持つコネクタ専業。利益率は 4% まで落ち、元の 7% への回復が遅れる分だけ今の値段は重い 本質価値との差 +9.1% · 10 年 適正(年 +9.1%) 適正 日置電機6866 電気を測る専業の優良企業。電池とデータセンターの追い風は本物だが、利益は山に近く、10 年で見ると今の値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 大同信号6743 鉄道の安全を守る堅い会社だが、顧客が偏り、稼ぐ力は資本コストにわずかに届かない 本質価値との差 +8.7% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 TDK6762 HDDヘッド事業の売却観測とAIデータセンター需要が重なるTDK。稼ぎを電池に頼る構造は変わらず、ROE1割前後では今の値段を支えきれない 本質価値との差 +7.0% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 三菱電機6503 品質不正からの回復とFA・防衛特需で大きく再評価された。利益で測ると、本質価値は今の値段を1割弱下回る(適正) 本質価値との差 +6.6% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 浜松ホトニクス6965 光センサーの世界的な老舗だが、いまの値段は利益の回復を何年も先取りしている 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 アズビル6845 国内ビル空調制御で七割のシェアを握るが、今の値段は十年先の高成長を映し込みすぎている 本質価値との差 +5.8% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 ソニーグループ6758 ゲーム・音楽・映像のIPとイメージセンサーの複合体。資本コスト7.0%と名目の成長で測ると、本質価値は今の値段とほぼ同じ(適正) 本質価値との差 +5.6% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 松尾電機6969 車載のマイクロヒューズで高い利益率を持つが、本業のタンタルは薄利で、台湾の親会社が4割を握る。今の値段はほぼ見合っている 本質価値との差 +4.9% · 10 年 適正(年 +9.1%) 適正 日本光電工業6849 病院の全部門に製品を納める国内の雄。海外は伸びるが利益率が低く、10年で見ると今の値段は割高に傾く 本質価値との差 +4.9% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 チノー6850 温度センサで稼ぐ堅実な計測機器メーカー。純現金は厚いが利益の伸びは物価並みで、本質価値は今の値段を2割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 +4.4% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 東洋電機6655 春日井の配電盤とエレベーター用センサーの会社。強い製品はあるが全社の稼ぎは薄く、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +4.2% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 東洋電機製造6505 鉄道車両の駆動装置で知られる老舗。利益が急に戻った直後の今、10年の本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +3.5% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 TOA株式会社6809 国内の非常用放送で首位の音響会社。純現金は厚く、利益で測ると今の値段はほぼ妥当(適正)。 本質価値との差 +3.3% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ジーエス・ユアサ コーポレーション6674 車の電池で国内首位級、蓄電設備の伸びは本物だが、資金を食う成長が利益率を押さえ今の値段には重い 本質価値との差 +3.3% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 名古屋電機工業6797 道路情報板の専門メーカーで純現金も厚いが、直近の原価増で利益が崩れ、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 +2.5% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 日本トリム6788 整水器の国内首位に、インドネシアの水と細胞バンクを足した会社。現金は厚いが、計画の伸びは先走りで、値段は割高 本質価値との差 +2.3% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 象印マホービン7965 炊飯器ブランドと厚い純現金を持つが、稼ぐ力は資本コスト並み。10年先の本質価値は今の時価総額を1〜2割下回る(やや割高) 本質価値との差 +2.2% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 ヘリオス テクノ ホールディング6927 液晶パネル工場向けの印刷機と光源で稼ぐ小さな会社。時価総額の 7 割が現金だが、利益は液晶の投資しだいで、10 年の価値はやや割高とみる 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 三相電機6518 半導体の製造装置向けのポンプで利益が戻った姫路の部品会社。伸びはあるが装置の会社に値段を握られ、ROEは資本コストに届かない 本質価値との差 +1.8% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 セイコーエプソン6724 大容量インクタンクで世界No.1も、プロジェクターはAnkerに押され、ROE10%の中計実現が分かれ目 本質価値との差 +1.7% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 ヒロセ電機6806 精密コネクタの世界大手。車載とAI関連へ広げても、資本コストを少し超える程度のROEでは、今の利益の24倍という値段は重い 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 鈴木6785 2026/06 期は山の年とみる。増産投資の回収が見えるまで、10 年の価値は今の値段を下回る 本質価値との差 +0.5% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 マクセル6810 小型電池が柱の電機メーカー。利益率は薄く、資本コストを稼ぎ切れない。本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 日本信号6741 列車の安全を握る堅い会社だが、過去最高の利益率が続く前提の値段で、10年で見ると割高に傾く 本質価値との差 −0.3% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 日本電子6951 電子顕微鏡とマスク描画の二本柱。堀は本物だが利益の山が高く、10 年で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −0.4% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 マブチモーター6592 ミラー用モーターで世界シェア8割超、現金は時価総額の3割。財務は鉄壁だが、物価並みにしか伸びない利益に今の値段はやや先走りだ 本質価値との差 −0.9% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 フクダ電子6960 心電計の国内首位級で、在宅医療の継続収入と厚い純現金が強み。利益は伸びても実質では横ばいに近い 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 富士通6702 ハード事業の縮小を終えつつあるITサービス会社。利益で測ると、本質価値は今の値段を2割ほど下回る(やや割高) 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 ケル6919 精密コネクタの専業で、無借金・純現金は時価総額の4割。ただし利益は谷で配当が利益を上回り、10年で測るとやや割高 本質価値との差 −3.1% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 日本電気(NEC)6701 ITサービス一本足の富士通と違い、防衛・海底ケーブルという官需インフラの柱を持つ会社。AI実需化と防衛予算増が分かれ目 本質価値との差 −3.4% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 シャープ6753 家電・PC・液晶を抱える低採算の複合体。資本コスト9.5%で測ると稼ぐ力が足りず、本質価値は今の時価総額の半分前後(割高) 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 三社電機製作所6882 稼ぎ頭の電源機器と赤字のパワー半導体が同居する会社。現金は厚いが、利益は株主に届きにくい 本質価値との差 −4.6% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 株式会社東光高岳6617 東京電力が親で最大の客。品質不正から立ち直る途上で、高い利益率が続くかが分かれ目 本質価値との差 −5.4% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 エブレン6599 装置の頭脳を収める箱と配線の板を顧客ごとに作る小さな専業。稼ぎは堅いが現金が眠り、割高とみる 本質価値との差 −5.5% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 共和電業6853 国産ひずみ計測の老舗。財務は堅いが利幅の戻りは遅く、本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 コニカミノルタ4902 複合機の縮みを半導体向け光学部品などで埋められるかが勝負。稼ぐ力に見合う本質価値は今の値段をかなり下回る 本質価値との差 −6.6% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 日本フェンオール6870 防災機器の小さな老舗で、財務は堅いが資本効率が低く、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −7.1% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ホーチキ6745 国内二番手の火災報知専業。事業は堅いが、最高益の利益率が続く前提の値段で、安全域は薄い 本質価値との差 −7.2% · 10 年 適正(年 +5.6%) 適正 株式会社明電舎6508 電力インフラと保守の稼ぐ力は本物だが、利益が倍になっても今の値段には届かない 本質価値との差 −8.0% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 芝浦メカトロニクス6590 AIパッケージの波に乗る小さな装置メーカー。足元の好調は織り込み済みで、10年では割高 本質価値との差 −8.7% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 富士電機6504 データセンター電源とSiCの伸びは本物だが、三菱電機・日立と同じ「電力テーマの先取り」がすでに株価に乗っている 本質価値との差 −8.8% · 10 年 適正(年 +6.4%) やや割高 三井ハイテック6966 世界首位級のモーターコアだが、稼ぐ力はまだ資本コスト並み。10 年で見ても今の値段はやや高い 本質価値との差 −10.2% · 10 年 やや割高(年 +6.9%) やや割高 京セラ6971 KDDI株と純現金で時価総額の3割弱を持つが、本業のROEは資本コストに届かず、今の値段は改善への期待を強く映している 本質価値との差 −10.7% · 10 年 やや割高(年 +7.5%) やや割高 日本ケミコン6997 AIサーバー向けで利益は戻るが、資本コスト10%台に届く稼ぎは未知数。種類株の重みもあり本質価値は今を下回る 本質価値との差 −11.2% · 10 年 やや割高(年 +9.6%) やや割高 アバールデータ6918 半導体装置の制御部を請け負う小さな会社。谷は抜けたが、顧客頼みで稼ぐ力に上限がある 本質価値との差 −11.2% · 10 年 やや割高(年 +6.7%) やや割高 日本シイエムケイ6958 車載向けビルドアップ基板で世界首位級だが、稼ぐ力が資本コストに届かず、10 年の本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −11.6% · 10 年 やや割高(年 +8.8%) やや割高 カシオ計算機6952 稼ぎの大半を腕時計が担う、純現金の厚い会社。流行頼みの堀に対し、今の値段は本質価値を 3 割ほど上回る「やや割高」 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 ニデック6594 会計不正と巨額減損で信用を落としたニデック。データセンター冷却と精密モーターの実力が、本質価値を決める 本質価値との差 −12.7% · 10 年 やや割高(年 +10.3%) やや割高 株式会社エンプラス6961 AI向けバーンインソケットで稼ぐ樹脂精密部品の会社。半導体の山の利益を前提にした今の値段は、10年の稼ぐ力を上回る 本質価値との差 −13.0% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 テクノホライゾン6629 教育ICTの電子黒板とFA機器の複合メーカー。前期の利益は営業外で膨らんだ山で、値段はやや割高 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +7.5%) やや割高 山洋電気6516 冷却ファンの稼ぐ力は本物だが、AI需要の山を前提にした利益は10年先では薄まる。純現金と還元の転換が価値の床を支える 本質価値との差 −14.2% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 京三製作所6742 国内信号の堅い更新需要は本物だが、利益率が薄く資本コストに届かない。今の値段は計画の達成を織り込みすぎている 本質価値との差 −14.5% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 ブラザー工業6448 複合機消耗品の衰退を工作機械・産業用印刷の拡大で補う転換点の会社。ローランドDG断念の規律が本質を示す 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 トレックス・セミコンダクター6616 小粒の電源ICとパワー半導体の受託製造で、利益の波が深い。中計の利益率は過去の山の水準で、そのまま信じにくい 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +7.1%) やや割高 コーセル6905 純現金は厚いが、本業は赤字。ROE 5%の電源屋に、10年の筋書きは厳しい 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 東亜ディーケーケー6848 水質計の老舗。厚い現金と保守収入が支えだが、稼ぐ力は細り、今の値段は回復をかなり織り込んでいる 本質価値との差 −16.2% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 中央製作所6846 名古屋の電源・めっき装置メーカー。資産は時価総額の2倍あるが稼ぐ力が薄く、割安とまでは言えない 本質価値との差 −16.3% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 日本電子材料6855 HBM向けプローブカードで利益が跳ねた。だが、この山が10年続くと見るには値段が先を行きすぎる 本質価値との差 −16.8% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 EIZO6737 医療と防衛で強いモニター専業。本業の稼ぎは細く、時価総額の半分近くを持ち株と現金が占める。10年の本質価値は今の時価総額を3割ほど下回る(割高) 本質価値との差 −16.8% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 アンリツ6754 光通信と6Gの追い風は本物だが、景気で利益が大きく振れる計測器会社に、今の値段はその好況の長続きまで織り込んでいる 本質価値との差 −16.9% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 森尾電機6647 鉄道車両の運転台と電源の機器を作る老舗。米国の地下鉄案件で利益は過去最高だが、山は数年で引く。今の値段は割高 本質価値との差 −17.3% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 日本アビオニクス6946 防衛装備の更新を支える技術と厚い受注残は魅力だが、現金化の遅れと高い期待を考えると株価はやや割高 本質価値との差 −17.7% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 アルチザネットワークス6778 携帯の基地局を試す装置と試験の受託の会社。手元の純現金は時価総額に近いが、事業の稼ぎは小さく、現金も眠ったまま。10 年で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −18.2% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 ヨコオ6800 半導体検査の伸びは本物だが、売上の6割を占める車載が重く、今の値段は計画の達成を先取りしている 本質価値との差 −18.4% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 ユビテック6662 飲酒運転と熱中症の対策の義務化で IoT は伸びるが、小さな規模と親子上場が価値を縛る 本質価値との差 −18.6% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 指月電機製作所6994 電力機器が利益の4分の3を稼ぐ部品メーカー。稼ぐ力は資本コスト並みで、本質価値は今の値段を3割ほど下回る(割高) 本質価値との差 −18.6% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 株式会社ダイヘン6622 電力インフラの追い風は本物だが、稼ぐ力に比べて今の値段は先走りすぎている 本質価値との差 −19.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 不二電機工業6654 配電盤の端子台で食べてきた堅実な小企業。現金は時価総額の 7 割に迫るが、稼ぐ力が細く、その現金が株主に戻る道も細い 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 東京コスモス電機6772 利益率 2 割の可変抵抗器を持つが全社は薄い。配当性向 100% の会社で、値段はほぼ中立どおり 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +8.7%) やや割高 双葉電子工業6986 現金と持ち合い株が時価総額を上回るが、本業は 7 年連続の営業赤字。資産が株主に届くかが焦点 本質価値との差 −20.3% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 帝国通信工業6763 車載・カメラ向けの操作部品とセンサの会社。財務は強いがROEは4%台で資本コストに届かず、新本社への投資も重い。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −20.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 京写6837 片面の基板で量は世界最大級。だが値段を決められず、稼ぎは資本コストに届かない。割高 本質価値との差 −21.7% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 リコー7752 複合機消耗品の縮小を低採算のデジタルサービスで埋める転換期。ROEは資本コスト未満で、今の値段はやや先回りしすぎている 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 小野測器6858 回転と音を測る老舗だが、エンジン試験の縮みを電動車の評価で埋めきれず、資本の稼ぎは薄い 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 タムラ製作所6768 データセンター向け電源部品で最高益へ向かうが、ROE は資本コストに届かず、今の値段は先の好調まで織り込んでいる 本質価値との差 −22.3% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 NKKスイッチズ6943 放送卓や特殊車両の押しボタンで世界に名が通るが、利益率は3%前後。現金は厚いが、帳簿の安さほどの価値はない 本質価値との差 −22.6% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 日本タングステン6998 超硬とタングステン加工の中堅。原料高の追い風は一時的で、稼ぐ力に比べて今の時価総額は重い 本質価値との差 −22.7% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 古野電気6814 世界の船の目となる機器の首位級。過去最高益は造船ブームの山にあり、利益で測ると本質価値は今の値段を大きく下回る(割高) 本質価値との差 −23.4% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 エヌエフホールディングス6864 微小な信号と電源を測る・つくる専門メーカー。現金は厚いが、規模が小さく今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 −23.5% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 ソシオネクスト6526 カスタム SoC の設計請負で稼ぐファブレス。AI 向けの量産が立ち上がる前の今は、先取りしすぎた値段だ 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 IDEC6652 安全スイッチに強い堅実な中堅。中計の利益率 13% は届きにくく、今の値段は先の好調を織り込みすぎている 本質価値との差 −23.9% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 ティアック6803 高級オーディオと業務用機器のニッチ企業。足元の利益は一時の項目に支えられ、稼ぎが資本コストに届かず、10 年の価値は今を下回る 本質価値との差 −25.1% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 東京エレクトロン8035 AI投資で稼ぐ力は本物だが、今の株価はすでに強気の先の先まで映している 本質価値との差 −25.6% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 santec Holdings株式会社6777 AI向け光通信の試験・部品で稼ぐ小さな光学メーカー。利益の質は良いが、稼ぎが好況の頂に近く、今の値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −26.0% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 アクセル6730 パチンコ機向け画像LSIの小さな専業。足元は価格適正化で好調だが、市場が細り続ける。手元の現金を除くと割高 本質価値との差 −27.0% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 シリウスビジョン6276 印刷の検査機の再建途上、現金は厚いが稼ぐ力は薄い 本質価値との差 −27.0% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 能美防災6744 防災の二大手で、堅い内需の優良企業。ただし最高益の利益率が続く前提の値段 本質価値との差 −27.4% · 10 年 やや割高(年 +2.8%) やや割高 フォスター電機6794 車載スピーカ世界大手。アクティビストが入り資本効率は改善に向かうが、10年の稼ぐ力に見合う値段は今より低い 本質価値との差 −28.0% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 CGSホールディングス6633 金型用 CAD/CAM で国内 2 位。時価総額は純現金とほぼ同じだが、現金の多くは事業に張り付き、AI が席課金型の寿命を縮める。10 年の価値は今の半分ほど 本質価値との差 −28.6% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 オムロン6645 制御機器の在庫調整は一巡したが、ヘルスケアは中国品との価格競争、構造改革でROEは当面一桁台にとどまる 本質価値との差 −28.9% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 OSGコーポレーション6757 浄水器のカートリッジ交換が稼ぎの柱。食パンと総菜の寄り道が利益を削り、配当は利益を超えて払い続けている 本質価値との差 −29.4% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) 割高 安川電機6506 サーボ・インバータが利益の柱でロボットは薄利・中国依存、ROE7.3%に対し今のPER32倍は見合わない 本質価値との差 −30.2% · 10 年 割高(年 +3.7%) 割高 沖電気工業6703 官公庁・金融向けの堅い事業に、縮む ATM とプリンターの重しが付く会社。利益で測ると本質価値は今の値段を大きく下回る(割高) 本質価値との差 −31.9% · 10 年 割高(年 +5.0%) 割高 イリソ電子工業6908 車載コネクターの堅実な会社だが、品質データの不正で利益の質が傷つき、本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −32.2% · 10 年 割高(年 +7.2%) 割高 ダイヤモンドエレクトリックホールディングス6699 点火コイルは電動化で縮む側。パワコンと空調向け電源が支えるが、借入が重く、株主の取り分はほとんど残らない 本質価値との差 −32.3% · 10 年 割高(年 +5.2%) 割高 アイコム6820 現金が時価総額の5割に達する無線機メーカー。事業の稼ぐ力に対して資本が厚く、利益で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −32.5% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 アルバック6728 真空技術の老舗で半導体へ重心を移す途上だが、稼ぐ力が資本コストに届かず、値段は回復を先取りしている 本質価値との差 −33.3% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 AIメカテック6227 AI向け後工程装置で利益が急伸したが、頼りは少数の大口顧客の投資。10年で測ると今の値段は高い 本質価値との差 −34.6% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 ウシオ電機6925 光源と露光装置の確かな技術はあるが、利益の薄い会社に AI 基板の夢まで上乗せした値段 本質価値との差 −34.6% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 ミナトホールディングス6862 産業用メモリーの加工・商社。市況が押し上げた好況の利益は続かず、10年の価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −34.8% · 10 年 割高(年 +4.0%) 割高 PHCホールディングス6523 血糖測定の稼ぎが細るうえ借金が重く、10年先の利益は今の値段を支えきれない。やや割高 本質価値との差 −35.4% · 10 年 割高(年 +5.4%) 割高 日本電波工業6779 AI向け発振器で業績は急回復中だが、売上が10年停滞した薄利の水晶専業。10年の稼ぐ力に照らすと値段は先走りすぎ 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 シンフォニアテクノロジー6507 半導体搬送と防衛の追い風は本物だが、景気で振れる中堅メーカーに今の値段は高い 本質価値との差 −37.3% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 太洋テクノレックス6663 曲げられる配線板の試作が本業の小さな工場。利益は薄く、資産に比べて稼ぐ力が足りない 本質価値との差 −37.7% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 大日光・エンジニアリング6635 カメラ大手向けの基板実装とレンズ組立の受託。利益率は2%に届かず借金も重く、割高とみる 本質価値との差 −37.7% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 堀場製作所6856 半導体MFC世界シェア6割・排ガス計測8割だが、PER27倍はROE10.7%に見合わず、EV化とバイオ不振が重荷 本質価値との差 −38.1% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 ダブル・スコープ6619 価値の芯は韓国の WCP の持分だけ。借金を引くと残りは薄く、赤字の本体が持分を食う 本質価値との差 −39.3% · 10 年 割高(年 +5.0%) 割高 日本マイクロニクス6871 DRAMのプローブカードで首位。だが一本足の循環株に、今の値段は先の先まで織り込みすぎだ 本質価値との差 −40.3% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 池上通信機6771 放送局のカメラと監視・医療・検査の映像機器の老舗。技術はあるが稼ぎは薄く借金も重い。今の値段は稼ぐ力に比べて割高 本質価値との差 −41.3% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 KOA6999 抵抗器の老舗。AIと車載で利益は戻るが、10年で測る稼ぐ力は今の値段に届かない 本質価値との差 −41.5% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 サクサ6675 土地を売って、貸し地代を手放し、手元に現金が積み上がった通信機器メーカー。現金の戻り方は約束された。本業の稼ぎはまだ資本コストに届かない 本質価値との差 −42.8% · 10 年 割高(年 +4.9%) 割高 SMK6798 車載に軸足を移す途上のコネクタ・リモコンメーカー。利益の戻りが遅く、今の値段は高い 本質価値との差 −43.1% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 ファナック6954 CNC・ロボット世界首位の無借金企業だが、中国系メーカーの台頭と今のPER33倍はROE8.9%に見合わない 本質価値との差 −43.7% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 キーエンス6861 無借金・直販の圧倒的な収益力は本物だが、中国依存と高い倍率の持続力が10年後の本質価値を左右する 本質価値との差 −44.2% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 シスメックス6869 血球計数で世界首位も、中国の集中購買で稼ぐ力が急低下。資本コスト7.5%で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −44.5% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 電気興業6706 基地局アンテナと高周波の技術屋。稼ぐ力が弱く、棚卸資産の会計に疑義が出ている 本質価値との差 −46.4% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 大真空6962 水晶の世界大手だが、薄い利益に重い借金。新型のArkhが実を結ぶまで、今の値段は先を見すぎている 本質価値との差 −46.8% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 パナソニックホールディングス6752 家電・空調・配線・電子部品・車載電池・B2Bソリューションの複合体。構造改革は進行中で、今の値段は改革の成功をかなり先取りしている 本質価値との差 −46.8% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 KOKUSAI ELECTRIC6525 バッチALDで世界シェア7割・東京エレクトロンと二社寡占。AI需要は本物だが、今の株価は中立の10年先をもう織り込んでいる 本質価値との差 −47.1% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 日清紡ホールディングス3105 日清紡HDは無線・通信が稼ぎ頭の会社に変わりつつあるが、稼ぐ力の弱さと不動産の先細りが10年の価値を押し下げる 本質価値との差 −47.2% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 ヤーマン6630 美顔器のヒットで膨らみ、中国の規制でしぼんだ会社。現金は厚いが、計画の回復は先走りで、値段は割高 本質価値との差 −47.3% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 村田製作所6981 MLCC世界シェア4割、AIサーバー・車載電動化が追い風だが、ROE1割強の本質価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −47.4% · 10 年 割高(年 −0.6%) 割高 メイコー6787 車載基板の首位級が AI・衛星向けに 2,100 億円を投じる賭け。成長は本物だが、借金と循環を負った値段は高い 本質価値との差 −47.6% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 サン電子6736 利益の大半は米上場Cellebrite株の持分から来る。10年後を利益で測ると、本質価値は今の時価総額を半分ほど下回る(割高) 本質価値との差 −48.2% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 太陽誘電6976 コンデンサ世界3位。AIサーバー需要で株価は1年で8倍になったが、利益率とROEの低さを映すと、今の値段は積みすぎ 本質価値との差 −49.6% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 株式会社シキノハイテック6614 半導体の検査装置と LSI 設計受託の小さな会社。利益が出ていない今の値段は、先の成長を先取りしすぎている 本質価値との差 −49.8% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 キオクシアホールディングス285A NANDの需要増と先端技術は確かでも、設備投資と価格循環を差し引くと足元の時価総額には安全域が乏しく、長期では割高 本質価値との差 −50.4% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 湖北工業6524 海底ケーブル用光部品と電解コンデンサ用リード端子で世界首位。事業は強いが、今の値段は好況の利益が続く前提で、本質価値の2倍を大きく超える 本質価値との差 −50.6% · 10 年 割高(年 −0.4%) 割高 FDK6955 富士通から台湾の SILITECH へ親会社が替わった電池メーカー。稼ぐ力が資本コストに届かず、10年では割高と見る 本質価値との差 −50.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 HPCシステムズ6597 138億円の大口受注は魅力的だが、借入金と案件集中の危うさを考えると、今の時価総額118億円には安全域が乏しい 本質価値との差 −51.2% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 ローム6963 SiC減損からの復活途上。EV減速と中国の値下げの中で東芝・三菱電機との連合がもうひとつの本質価値を左右する 本質価値との差 −51.6% · 10 年 割高(年 −0.2%) 割高 アオイ電子6832 後工程受託の老舗が、自己資本に迫る400億円規模を先端パッケージに賭ける。当たっても倍率は伸びず、割高と見る 本質価値との差 −51.6% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 イビデン4062 AI 向け基板の主役だが、今の値段は世界の AI 個数が 8 倍・シェア 4 割台維持という楽観の先まで織り込む 本質価値との差 −52.7% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 バルミューダ6612 体験を売る家電ブランドには価値が残るが、再黒字化と借入更新の不確実性に対して現在の評価は高い 本質価値との差 −53.5% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 レーザーテック6920 EUVマスク検査を世界独占する一点突破の優良企業、株価は独占の継続を前提に組まれている 本質価値との差 −55.0% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 アドバンテスト6857 HBM・AIテストの覇者だが、株価はすでに10年分の超成長を前払いしている 本質価値との差 −56.2% · 10 年 割高(年 −2.3%) 割高 ルネサスエレクトロニクス6723 車載マイコン世界首位の座は競合に奪われたが、AIインフラとAltiumの組み合わせが次の10年の本質価値を決める 本質価値との差 −58.4% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 ジオマテック株式会社6907 ディスプレイと半導体向けの薄膜加工。9 期の赤字から戻ったが、山谷が激しく客先も偏る。今の値段は回復の続きを織り込みすぎで、割高と見る 本質価値との差 −63.0% · 10 年 割高(年 −1.8%) 割高 インスペック6656 AI 向けパッケージ基板の検査装置を手がける秋田の小さな装置会社。技術は本物だが、受注の山谷が深く、借入も重く、今の値段は先の改善を織り込みすぎている 本質価値との差 −64.4% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 原田工業6904 車載アンテナの専業。足元の利益は戻ったが、税と金利を引くと残る利益は薄く、今の値段は回復を先取りしすぎている 本質価値との差 −64.5% · 10 年 割高(年 −2.7%) 割高 精工技研6834 AI向け光コネクタの設備特需で稼ぐ会社。ただ利益の多くは山の上で、今の値段は先を織り込みすぎだ 本質価値との差 −64.8% · 10 年 割高(年 −4.0%) 割高 リバーエレテック6666 超小型の水晶部品の専業。新製品に夢はあるが、12年の大半が赤字で借金も重い。今の値段は会社の計画の達成をほぼ織り込む 本質価値との差 −64.8% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 ザインエレクトロニクス6769 高速伝送チップの小さな設計会社。現金は厚いが本業は赤字が続き、時価総額は現金を上回る分だけ割高に見える 本質価値との差 −66.7% · 10 年 割高(年 −3.7%) 割高 岡谷電機産業6926 ノイズ対策部品の老舗だが2期続けて17億円の営業赤字。立て直しても資本コストに届く稼ぎは見えず、今の値段は高い 本質価値との差 −66.8% · 10 年 割高(年 −2.5%) 割高 パワーエックス485A 国産蓄電システムの受注力は確かだが、輸入電池への依存と資本効率の不確実性に比べ、現在の株価には安全域がない 本質価値との差 −68.7% · 10 年 割高(年 −3.0%) 割高 ユー・エム・シー・エレクトロニクス6615 1,000 億円を作って利益は 1% 台。重い借入と優先株の下で、普通株の取り分は薄く割高だ 本質価値との差 −68.8% · 10 年 割高(年 −0.4%) 割高 アスタリスク6522 RFIDによる省人化には成長余地があるが、赤字の長期化と希薄化を考えると、現在の時価総額には十分な安全域がない 本質価値との差 −69.6% · 10 年 割高(年 −3.7%) 割高 オキサイド6521 主力の結晶は堅調でも、赤字と借入が重く、今の時価総額は黒字化の先まで織り込む 本質価値との差 −70.0% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 多摩川ホールディングス6838 高周波部品と売電の小さな会社。足元の増益は評価益が大半で、10 年の稼ぐ力に比べて今の値段は高いとみる 本質価値との差 −72.5% · 10 年 割高(年 −5.0%) 割高 トラース・オン・プロダクト6696 CELDISの導入実績と現場DXには伸びしろがあるが、赤字の長さと希薄化を考えると、現在の時価総額に見合う利益の再現性はまだない 本質価値との差 −75.4% · 10 年 割高(年 −5.9%) 割高 オプトエレクトロニクス6664 小さなバーコード読み取り機の老舗。エイサーの傘下で出直すが、赤字が続き稼ぐ力は資本に見合わない 本質価値との差 −76.4% · 10 年 割高(年 −5.5%) 割高 トミタ電機6898 鳥取のフェライトコアの小さな会社。現金と土地は厚いが本業は10年余り赤字がちで、今の値段は稼ぐ力に比べて高い 本質価値との差 −84.2% · 10 年 割高(年 −10.0%) 割高 QDレーザ6613 量子ドットレーザは本物の技術だが、売上14億円の会社に800億円超の値は、まだ来ない成功を先に払いすぎている 本質価値との差 −86.8% · 10 年 割高(年 −11.8%) 割高 TBグループ6775 LED 表示機と電子レジの小さなメーカー。19 期連続の営業赤字で、稼ぐ力は時価総額の裏づけにならない 本質価値との差 −87.7% · 10 年 割高(年 −9.8%) 割高 ぷらっとホーム6836 Linuxの小型サーバーで細く稼ぐ老舗。18期続いた赤字をやっと抜けた段階で、今の時価総額は利益の200倍を超える 本質価値との差 −88.5% · 10 年 割高(年 −13.3%) 割高 ジャパンディスプレイ6740 12 期連続赤字の中小型パネル会社。いちごの新株予約権で株数が約 1.7 倍に増え、10 年後に既存株主へ残る取り分は今の時価総額に遠く届かない 本質価値との差 −93.4% · 10 年 割高(年 −14.3%) 割高 大黒屋ホールディングス6993 ブランド品の買取と質屋の老舗。ファンド傘下で再建に入ったが、10年の稼ぐ力で測ると本質価値は今の時価総額を大きく下回る(割高) 本質価値との差 −93.5% · 10 年 割高(年 −16.3%) 割高 JNグループ6634 暗号資産の取引所と消耗品の卸、電子書籍を束ねた小さな持株会社。赤字と借金が重く、今の値段は事業の稼ぎでは説明できない 本質価値との差 −96.4% · 10 年 割高(年 −19.7%) 割高 ウインテスト6721 売上4億円に対し赤字12億円、資金は新株の発行頼みの半導体検査装置会社。時価総額116億円は事業の実績から大きく離れている 本質価値との差 −99.5% · 10 年 割高(年 −33.8%)

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分析日 2026-10-22