結論
富士電機はエネルギー(発電プラント・受変電)、インダストリー(FA・鉄道・設備工事・ITソリューション)、半導体(パワー半導体・SiC)、食品流通(自動販売機)の4事業で構成される、総合電機の中では時価総額2兆円台の中堅企業である。2026年3月期は連結売上高1兆2,276億円・営業利益1,366億円で5期連続の最高益となり、牽引役はAIデータセンター・半導体工場向けの受変電設備・無停電電源装置(UPS)で、受注高は2026年度に2023年度比で約2倍に伸びる見込みである。中期経営計画「熱く、高く、そして優しく2026」はROE12%以上・ROIC10%以上を掲げ、SiCパワー半導体の電装モジュール比率を2023年度の約1%から2026年度に約20%へ引き上げる計画のもとで、6インチ生産能力を同期間で9倍に拡大している。
パワー半導体の世界シェアは、外部の推計でインフィニオン25%、オンセミ9%、STマイクロ8%、三菱電機8%、富士電機6%程度。SiCに限ると、インフィニオン24%、三菱電機5%、富士電機5%程度だ。三菱電機とほぼ並ぶ「追う立場」で、上位2社との差は大きい。
筆者の結論は「割高」だ。資本コストは基本の7.5%に、半導体の市況の振れと追う立場の分として0.5%を足し、8.0%で測った。10年後の中立でも時価総額は今の9割強にとどまり、年率の期待は2%程度。確率で重みを付けた本質価値は、今の時価総額を4割ほど下回る。今のPERは21倍、PBRは2.6倍で、データセンター特需とSiCの比率拡大がかなり先まで続くことを前提にした値段だ。
バリュー投資の観点から
オーナー利益の面では、富士電機はSiC生産能力の急拡大とデータセンター向け生産設備の拡充という再投資負担を抱えており、稼いだ利益のかなりの部分が成長投資に回っている。配当性向30%という控えめな還元方針は、再投資を優先する姿勢の表れでもある。
堀の幅と持続については、自動販売機の国内5割シェア・50年トップという内需の強い寡占は評価できるが、パワー半導体はインフィニオン・オンセミという世界上位2社との差が大きく、三菱電機という同格の競合もいる「追う立場」にとどまる点は、バリュー投資の観点では一次審査で厳しく見るはずだ。データセンター向け受変電設備・UPSの受注拡大は本物の追い風だが、2023年以降の新しい需要の柱であり、10年先も同じペースで続くかどうかは「予測できる事業か」という基準では確信を持ちにくい。
資本配分については、大型M&Aに頼らず既存の技術基盤に設備投資を積み重ねる手堅さを評価する一方、最後の安全域の判断では、今の株価(トレーリングPER21倍・PBR2.6倍)はSiC比率拡大とデータセンター特需がかなり順調に続くことを前提にした値段であり、支払う値段に対する安全域は乏しいと判断するはずだ。
何で稼ぐ会社か
事業は4本柱で構成される。エネルギーは発電プラント(火力・地熱・水力・太陽光・風力・燃料電池・原子力関連機器)と、受変電設備・エネルギーマネジメントシステムを束ねる事業で、グローバルの火力発電容量は4万MW超、地熱発電容量は3,800MW超に達する。インダストリーはFA(インバータ・FAコンポーネント・計測機器)・鉄道車両用駆動システム・設備工事(電気工事・空調工事)・ITソリューションを束ねる事業で、オートメーションから社会インフラの保守まで幅が広い。半導体はIGBT・SiCパワー半導体が中心で、電動車・産業機器・再生可能エネルギー向けに供給し、津軽工場を中心にSiC6インチの生産能力を急拡大している。食品流通は自動販売機が中心で、国内の飲料自販機約220万台のうち約5割のシェアを持つ50年来の国内トップであり、中国では2003年の参入後、北京オリンピック・上海万博を機に拡大してペットボトル・缶自販機でメーカーシェア7割超のトップに成長した。
4事業のうち、近年最も伸びているのはエネルギーと半導体で、AIデータセンター・半導体工場向けの受変電設備・UPSの受注が会社計画を上回るペースで拡大しており、神戸工場の配電盤・UPS生産能力を1.5倍、マレーシアの富士SMBE社の生産能力を4倍に拡大するなど、供給能力への投資を積極化している。半導体はSiCへの生産転換が進行中で、電装モジュールに占めるSiC比率を2026年度に約20%へ引き上げる計画のもとで6インチ生産能力を2023年度比9倍に拡大しているが、立ち上げコストがかさみ2026年3月期の半導体事業の営業利益は前年から4割弱減少した。インダストリーは鉄道・設備工事を含む裾野の広い事業で、国内外のインフラ更新需要に支えられて緩やかに拡大している。食品流通は国内市場が人口減少で成熟する一方、中国でのキャッシュレス対応自販機の展開が下支えしている。
優良さと弱いところ
富士電機の優良さは、電力・パワーエレクトロニクスという技術基盤を核に、発電プラント・受変電・パワー半導体・自販機という一見異なる事業を同じ技術(パワーエレクトロニクス・制御技術)でつなげている点にある。自動販売機は国内シェア5割・50年連続トップという強い内需の寡占、受変電設備・UPSはデータセンターという新しい追い風を受けている。ROEは2026年3月期に12.2%まで改善し、中期経営計画はこれを12%以上で維持する計画を掲げている。
一方で弱点も明確である。パワー半導体はインフィニオン・オンセミという世界上位2社との差が大きく、三菱電機とほぼ並ぶ「追う立場」にとどまる。SiCの生産能力を急拡大させている最中で、立ち上げコストが先行し2026年3月期の半導体事業の営業利益はむしろ減少した。中国のパワー半導体メーカー(BYD半導体など)の参入も進んでおり、ASPの下押し圧力は続く見込みである。受変電設備・発電プラントもシーメンス・エナジー、GE Vernova、三菱電機、日立という規模の大きい競合と同じ需要を取り込もうとしており、富士電機は特定のニッチ(データセンターUPS、地熱・中小水力)での強さに依拠する面が大きい。食品流通も国内市場は人口減少で構造的に縮小方向にあり、中国事業も現地の不動産不況・消費減速の影響を受けやすい。
業界はいまどこにいて、どこへ向かうか
AIデータセンター向けの電力需要は、北米・欧州に限らず国内でも半導体工場・データセンターの新設が相次ぎ、受変電設備・UPS市場の拡大を支えている。データセンター市場全体は2029年にかけて年平均15%程度で成長する見通しがあり、富士電機のIDC・半導体工場向け受変電設備・電源装置の受注高は2026年度に2023年度比で約2倍となる見込みである。ただしこの需要は比較的新しい柱であり、過去の重電受注サイクル(2008〜2009年には3〜4割の急減)と同様に、投資が一時的に過熱した後に踊り場を作るリスクは常にある。
パワー半導体市場では、SiCへの移行が電動車・産業機器向けに構造的に進む一方、インフィニオン・オンセミが生産能力を大きく拡大し、中国メーカーも参入して価格競争が強まっている。富士電機は三菱電機とほぼ同水準のシェア(全体で6%前後、SiC限定で5%前後)にとどまり、2大手(インフィニオン・オンセミ)との差を詰められるかどうかが今後10年の成長の分かれ目になる。発電プラント事業では地熱・水力の更新需要と長期脱炭素電源オークションの受注が積み上がっており、受注残は2026年度に2024年度比1.4倍に拡大している。
食品流通(自動販売機)は国内市場が人口減少で構造的に縮小方向にある一方、中国市場はキャッシュレス対応機への更新需要と消費の回復度合いに業績が左右される。業界全体としては、電力・データセンターという成長分野と、自販機・FAという成熟・循環分野が併存する構図が今後も続く。
資本政策と M&A
富士電機は配当性向30%を目安とした安定的・継続的な配当を基本方針とし、自己株式取得はキャッシュフローの状況に応じた機動的な利益還元策として位置づけている。2026年3月期の配当は実効配当性向約30%で過去最高益に沿って増配し、自己株式取得枠は210億円を設定した。大型M&Aによる事業再編は日立・三菱電機に比べて目立たず、SiC生産能力の増強(3カ年累計設備投資1,800億円)やデータセンター向け生産設備の拡充(神戸工場・マレーシア工場)など、既存事業への設備投資が資本配分の中心になっている。
非中核事業の大型売却・買収という日立型の資本配分の規律はこれまで見られないが、逆に言えば事業ポートフォリオが比較的安定しており、PMI(買収後の統合)リスクは小さい。純有利子負債は実質ゼロ(わずかな純現金)で、財務的な余力はSiC・データセンター関連の設備投資に向けられている。今後、パワー半導体事業で三菱電機やローム、あるいは海外大手との提携・再編の動きが出てくる可能性はあるが、現時点では具体的な計画は示されていない。
【実行済み分の扱い】2026/4/28 決議の上限 210 億円(2026/5/1〜2027/3/31)は、月次報告で 5/31 と 9/30 の保有自己株式が約 309 万株でほぼ変わらず、ほとんど未実行。株数の減りは期末後の取得ではないので、10 年の還元に入れたまま二重ではない。
点検済み:中立の営業利益率12.6%は会社予想(27・28年3月期11.9〜12.0%)を0.6〜0.7pp超えるだけで、事業別は全て今に近く、4年連続で改善している。数字は据え置く。
強気の見方と慎重な見方
強気の見方
AIデータセンター・半導体工場向けの受変電設備・UPS需要はまだ序盤であり、会社自身がIDC・半導体工場向け受注高を2023年度比で約2倍に伸ばす計画を示している。神戸工場の配電盤・UPS生産能力を1.5倍、マレーシアの富士SMBE社を4倍に拡大するなど供給能力の増強も先行しており、受注の取り込みに制約はかかりにくい。発電プラント事業も地熱・水力の更新需要と長期脱炭素電源オークションの受注で受注残が積み上がっており、2026年度は2024年度比1.4倍に達する見込みである。
パワー半導体ではSiCの6インチ生産能力を2023年度比で2026年度に9倍へ拡大する投資が進行中で、電装モジュールのSiC比率は2026年度に約20%へ達する計画である。立ち上げコストが先行して2026年3月期の半導体事業の利益は減少したが、これは将来の量産効果の前段階であり、2027年度以降に投資効果が本格的に表れると会社は説明している。電動車・産業機器のSiC化という構造的な需要の伸びに乗れば、三菱電機と並ぶ「追う立場」から着実にシェアを積む余地がある。食品流通では国内の自販機トップの地位と中国のキャッシュレス対応機展開が下支えとなり、4事業合計でROE12%以上・ROIC10%以上という中期経営計画の目標は十分に射程に入る。
慎重な見方
今の株価はトレーリングPERで21倍・PBRで2.6倍と、富士電機の過去の実績から見て高い水準にある。これはデータセンター向け受変電設備・UPSの受注拡大とSiC比率の拡大が、何年にもわたって会社計画を上回るペースで続くことを前提にした値段だ。データセンター向け投資が一時的な過熱であれば、2008〜2009年の重電受注急減(3〜4割減)のように受注が急速に剥落するリスクがある。
パワー半導体はインフィニオン・オンセミという世界上位2社が生産能力を大きく拡大しており、2027年までにSiC市場の35〜40%を獲得する計画を示すオンセミのような競合もいる中で、富士電機のSiC6インチ生産能力の9倍拡大は、需要が計画どおりに付かなければ稼働率の低迷と減損リスクにつながる。実際に2026年3月期の半導体事業の営業利益は立ち上げコストの先行で4割弱減少しており、SiC投資の収益化には不確実性が残る。中国のパワー半導体メーカーの参入によるASPの下押しも続く見込みで、三菱電機と同水準のシェアから抜け出せない可能性もある。食品流通は国内市場が人口減少で構造的に縮小し、中国事業も現地消費の動向に左右されやすい。会社自身の中期計画(ROE12%以上)でさえ今の株価を正当化するには力不足で、SiC投資の収益化とデータセンター需要の持続という2つの不確実な前提が重ならなければ、今の値段は正当化されない。
どちらに重みを置いたか
データセンター向け受変電設備・UPSという本物の追い風と、自動販売機の強い内需シェアでは強気の見方に説得力があるが、パワー半導体がインフィニオン・オンセミという世界上位2社に対して三菱電機と並ぶ「追う立場」にとどまっている点、SiC投資の立ち上げコストが先行して直近の半導体事業の利益が減少している点については慎重な見方の指摘が勝っている。本質価値の計算では、中立シナリオは10年後でも今の時価総額の9割強にとどまり、期待の年率は2%程度で、同じ領域の日立・三菱電機より厳しく「割高」という結果になった(資本コストは7.5%で、日立7.0%・三菱電機7.25%より高い)。確率は中立に最も重みを置きつつ、パワー半導体の価格競争とデータセンター特需の一服リスクを踏まえてやや悲観側も相応に厚めに置いた。
10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)
確率で加重した株価時価総額 16,607 円2.42 兆円(+ 配当配当と自社株買いの合計 4,244 円6,196 億円)。 今の値に割り戻すと 11,014 円1.61 兆円、今との差 −17.2%、 期待の年率 +4.6%(資本コスト 7.5%)→ やや割高
| 筋書き | 確率 | 10 年後の株価時価総額 | 配当の合計還元の合計配当+自社株買い | トータルリターン10 年・配当込み | 年率 | 確率 × (株価+配当時価総額+還元) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 12% | 30,787 円4.49 兆円 | 6,698 円9,779 億円 | +181.9% | +10.9% | 4,498 円6,567 億円 |
| やや楽観 | 21% | 24,135 円3.52 兆円 | 5,412 円7,901 億円 | +122.2% | +8.3% | 6,205 円9,059 億円 |
| 中立 | 34% | 18,279 円2.67 兆円 | 4,467 円6,521 億円 | +71.1% | +5.5% | 7,733 円1.13 兆円 |
| やや悲観 | 23% | 6,482 円9,463 億円 | 2,826 円4,125 億円 | −30.0% | −3.5% | 2,141 円3,125 億円 |
| 悲観 | 10% | 1,385 円2,022 億円 | 1,352 円1,974 億円 | −79.4% | −14.6% | 274 円400 億円 |
| 加重平均 | 100% | 16,607 円2.42 兆円 | 4,244 円6,196 億円 | +56.8% | +4.6% | 20,851 円3.04 兆円 |
今の株価時価総額 13,295 円1.94 兆円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.5% を下回るほど割高。
楽観 12% データセンター電源とSiCが世界で定着 利益 2,392 億円 · PER 18.8 倍 · 株価時価総額 30,787 円4.49 兆円
10年間でAIデータセンター・半導体工場向けの受変電設備・UPS需要と、電動車・産業機器のSiC化が重なり、富士電機はニッチながら確固たる地位を築く。SiC6インチ生産能力の拡大が複数世代にわたって続き、電装モジュールのSiC比率はさらに高まって単価・利益率を押し上げる。発電プラントは地熱・水力更新に加え長期脱炭素電源オークションの受注が積み上がり、食品流通は中国でのキャッシュレス対応機展開が本格化する。インフィニオン・オンセミとの生産能力の差は残るものの、三菱電機を上回るペースでシェアを積み、名目のROEは16%前後に達する理想的な10年になる。
- エネルギー(発電プラント・受変電):数量 0.8(エネルギー部門の従業員数(万人、実質の数量))× 価格 9,907(1人あたり年間売上(万円・名目))→ 売上 8,081 億円・営業利益 1,535 億円。0.82万人×1人9,907万円(今の1.75倍)、利益率19.0%
- インダストリー(FA・鉄道・設備工事・IT):数量 1.1(インダストリー部門の従業員数(万人、実質の数量))× 価格 6,886(1人あたり年間売上(万円・名目))→ 売上 7,569 億円・営業利益 946 億円。1.10万人×1人6,886万円(今の1.60倍)、利益率12.5%
- 半導体(パワー半導体・SiC):数量 339(世界のパワー半導体市場(億ドル・実質))× 価格 14(実質の市場1ドルあたりの売上(円)=シェア×150円×物価の倍率)→ 売上 4,629 億円・営業利益 787 億円。市場339億ドル(実質)×シェア9.1%、利益率17.0%
- 食品流通(自動販売機):数量 0.2(食品流通部門の従業員数(万人、実質の数量))× 価格 8,404(1人あたり年間売上(万円・名目))→ 売上 1,426 億円・営業利益 214 億円。0.17万人×1人8,404万円(今の1.42倍)、利益率15.0%
倍率:事業の純利益 2,392 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 15.9% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 11.7%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 18.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 18.8 倍。全体の PER 18.79 倍、時価総額 44,946 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。
確率:データセンター向け電力需要とSiC化が10年にわたり途切れず続き、富士電機がインフィニオン・オンセミとの差を詰める必要があり、連続成功の確度は高くない。
やや楽観 21% データセンター向け需要が主力として定着 利益 2,002 億円 · PER 17.6 倍 · 株価時価総額 24,135 円3.52 兆円
AIデータセンター向け受変電設備・UPS需要が10年を通じて主要な成長ドライバーとして定着し、富士電機はニッチ市場での受注を広げる。SiC投資は想定どおり収益化が進み、半導体事業の利益率は着実に改善する。発電プラント・インダストリーは国内外のインフラ更新需要で安定成長を続け、食品流通は中国市場の成長が本格化する。パワー半導体はインフィニオン・オンセミとの差を詰めるには至らないが、三菱電機と並ぶシェアを保ちながら中国メーカーとの価格競争にも耐え、自動販売機の国内トップシェアと保守収入が利益の底を支え、名目のROEは13%台で安定する10年になる。
- エネルギー(発電プラント・受変電):数量 0.8(エネルギー部門の従業員数(万人、実質の数量))× 価格 9,341(1人あたり年間売上(万円・名目))→ 売上 7,293 億円・営業利益 1,276 億円。0.78万人×1人9,341万円(今の1.65倍)、利益率17.5%
- インダストリー(FA・鉄道・設備工事・IT):数量 1.1(インダストリー部門の従業員数(万人、実質の数量))× 価格 6,542(1人あたり年間売上(万円・名目))→ 売上 7,195 億円・営業利益 827 億円。1.10万人×1人6,542万円(今の1.52倍)、利益率11.5%
- 半導体(パワー半導体・SiC):数量 311(世界のパワー半導体市場(億ドル・実質))× 価格 13(実質の市場1ドルあたりの売上(円)=シェア×150円×物価の倍率)→ 売上 4,155 億円・営業利益 623 億円。市場311億ドル(実質)×シェア8.9%、利益率15.0%
- 食品流通(自動販売機):数量 0.2(食品流通部門の従業員数(万人、実質の数量))× 価格 8,049(1人あたり年間売上(万円・名目))→ 売上 1,361 億円・営業利益 191 億円。0.17万人×1人8,049万円(今の1.36倍)、利益率14.0%
倍率:事業の純利益 2,002 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 13.3% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 10.4%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 17.6 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 17.6 倍。全体の PER 17.6 倍、時価総額 35,235 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。
確率:データセンター向け電力需要が業界の主役として定着するという、多くの業界見通しの上位レンジに近い想定。
中立 34% 中立:電力・データセンター事業の裾野で定着 利益 1,628 億円 · PER 16.4 倍 · 株価時価総額 18,279 円2.67 兆円
10年後も受変電設備・UPS・SiCパワー半導体は富士電機の成長の中核であり続けるが、特別な超過成長は一巡し「普通に良い会社」としての評価に収まる。データセンター向け需要はシーメンス・エナジー、GE Vernova、日立、三菱電機という規模の大きい競合との競争が続き、富士電機はニッチでの地位を維持する。パワー半導体はインフィニオン・オンセミとの差が大きいまま残り、三菱電機と並ぶ水準のシェアで安定する。発電プラント・インダストリーは国内外の更新需要で緩やかな成長を続け、食品流通は国内の人口減少と中国の成熟化が重なり成長は限定的になる。
- エネルギー(発電プラント・受変電):数量 0.8(エネルギー部門の従業員数(万人、実質の数量))× 価格 8,775(1人あたり年間売上(万円・名目))→ 売上 6,701 億円・営業利益 1,072 億円。0.76万人×1人8,775万円(今の1.55倍)、利益率16.0%
- インダストリー(FA・鉄道・設備工事・IT):数量 1.1(インダストリー部門の従業員数(万人、実質の数量))× 価格 6,198(1人あたり年間売上(万円・名目))→ 売上 6,774 億円・営業利益 677 億円。1.09万人×1人6,198万円(今の1.44倍)、利益率10.0%
- 半導体(パワー半導体・SiC):数量 284(世界のパワー半導体市場(億ドル・実質))× 価格 13(実質の市場1ドルあたりの売上(円)=シェア×150円×物価の倍率)→ 売上 3,680 億円・営業利益 460 億円。市場284億ドル(実質)×シェア8.65%(今と同じ)、利益率12.5%。SiC化による単価上昇と中国メーカーのASP下押しが10年を通じて相殺し合い、価格は今の1.00倍のまま(物価3%の倍率1.34倍より低い)
- 食品流通(自動販売機):数量 0.2(食品流通部門の従業員数(万人、実質の数量))× 価格 7,693(1人あたり年間売上(万円・名目))→ 売上 1,296 億円・営業利益 169 億円。0.17万人×1人7,693万円(今の1.30倍)、利益率13.0%
倍率:事業の純利益 1,628 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 11.2% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.4%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 16.4 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 16.4 倍。全体の PER 16.37 倍、時価総額 26,650 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。
確率:業界団体・会社の長期見通しの中心値と、過去の循環を踏まえた倍率の平常化を組み合わせた中心シナリオ。
やや悲観 23% シェアと利益率がじわり侵食される 利益 895 億円 · PER 8.4 倍 · 株価時価総額 6,482 円9,463 億円
パワー半導体はインフィニオン・オンセミとの生産能力の差が詰まらず、中国メーカーの参入でASPの下押しが続き、SiC投資の収益化が計画より遅れる。データセンター向け受変電設備・UPSの需要そのものは残るが、シーメンス・エナジーや日立・三菱電機という規模の大きい競合の拡大でシェアの伸びは鈍る。インダストリーは国内設備投資の停滞が長期化し、食品流通は国内の人口減少が構造的に響いて成長がほぼ止まる。それでも自販機の保守収入や発電プラントの更新需要という事業の底があるため崩れるわけではなく、配当は維持しつつ成長期待が後退した10年になる。
- エネルギー(発電プラント・受変電):数量 0.7(エネルギー部門の従業員数(万人、実質の数量))× 価格 7,642(1人あたり年間売上(万円・名目))→ 売上 5,203 億円・営業利益 650 億円。0.68万人×1人7,642万円(今の1.35倍)、利益率12.5%
- インダストリー(FA・鉄道・設備工事・IT):数量 1.0(インダストリー部門の従業員数(万人、実質の数量))× 価格 5,509(1人あたり年間売上(万円・名目))→ 売上 5,513 億円・営業利益 414 億円。1.00万人×1人5,509万円(今の1.28倍)、利益率7.5%
- 半導体(パワー半導体・SiC):数量 210(世界のパワー半導体市場(億ドル・実質))× 価格 12(実質の市場1ドルあたりの売上(円)=シェア×150円×物価の倍率)→ 売上 2,493 億円・営業利益 162 億円。市場210億ドル(実質)×シェア7.9%、利益率6.5%
- 食品流通(自動販売機):数量 0.2(食品流通部門の従業員数(万人、実質の数量))× 価格 6,806(1人あたり年間売上(万円・名目))→ 売上 1,112 億円・営業利益 117 億円。0.16万人×1人6,806万円(今の1.15倍)、利益率10.5%
倍率:ROE 6.8%・資本コスト 7.5% から正当化 PER 12.5 倍(ROE が k 以下なので 1÷k)を計算し、その 67% をやや悲観の倍率に置いた。(2026-10-22 の式の直しで機械で置き直し、今は PER 8.38 倍・時価総額 7,500 億円。上の倍率は置き直す前の値)
確率:インフィニオン・オンセミとの差が詰まらず、中国メーカーとの価格競争が長期化する想定。業界団体見通しのうち弱めのレンジに相当する。
悲観 10% 追う立場から抜け出せず構造的に劣位が固定される 利益 254 億円 · PER 8.0 倍 · 株価時価総額 1,385 円2,022 億円
世界的な需要の後退とSiC投資の過剰設備化が重なり、パワー半導体事業はインフィニオン・オンセミ・中国メーカーに対して構造的にシェアを失う。データセンター向け受変電設備・UPSもシーメンス・エナジーや日立・三菱電機という規模の大きい競合に需要を奪われ、富士電機のニッチでの優位が薄れる。発電プラント・インダストリーは国内外の設備投資の長期停滞に晒され、食品流通も国内の人口減少と中国事業の不振が重なる。自販機の保守収入や地熱・水力更新のストック収入は残るため財務的に行き詰まる心配は小さいが、優良企業としての評価が市場から外れる10年になる。
- エネルギー(発電プラント・受変電):数量 0.6(エネルギー部門の従業員数(万人、実質の数量))× 価格 5,944(1人あたり年間売上(万円・名目))→ 売上 3,469 億円・営業利益 191 億円。0.58万人×1人5,944万円(今の1.05倍)、利益率5.5%
- インダストリー(FA・鉄道・設備工事・IT):数量 0.8(インダストリー部門の従業員数(万人、実質の数量))× 価格 4,519(1人あたり年間売上(万円・名目))→ 売上 3,831 億円・営業利益 115 億円。0.85万人×1人4,519万円(今の1.05倍)、利益率3.0%
- 半導体(パワー半導体・SiC):数量 137(世界のパワー半導体市場(億ドル・実質))× 価格 10(実質の市場1ドルあたりの売上(円)=シェア×150円×物価の倍率)→ 売上 1,424 億円・営業利益 14 億円。市場137億ドル(実質)×シェア6.9%、利益率1.0%
- 食品流通(自動販売機):数量 0.1(食品流通部門の従業員数(万人、実質の数量))× 価格 5,918(1人あたり年間売上(万円・名目))→ 売上 864 億円・営業利益 56 億円。0.15万人×1人5,918万円(今と同じ)、利益率6.5%
倍率:悲観の純利益 254 億円は ROE 2.1% で、ためた利益は額面未満の価値しかない。やや悲観の時価総額÷純利益 8.4 倍より悲観ほど低く置くので、その約 95% の 8.0 倍(時価総額 2022.1 億円)とした(稼ぐ力 純利益÷k も超えない)。自己資本の厚さや市場の倍率は根拠にしない。
確率:パワー半導体でインフィニオン・オンセミ・中国メーカーに対して構造的にシェアを失い、データセンター向け需要の取り込みも規模の大きい競合に奪われるという複合シナリオ。技術・生産能力の差は一度開くと10年で縮まりにくいため低頻度だが無視できない確率を置く。
セグメント:数量 × 価格
いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。
エネルギー(発電プラント・受変電)
火力・地熱・水力等の発電プラントと、受変電設備・エネルギーマネジメントシステムを束ねる事業。データセンター・半導体工場向けの需要が伸びている。
| 数量エネルギー部門の従業員数(万人、実質の数量) | 価格1人あたり年間売上(万円・名目) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/03 | 0.7 | 5,661 | 3,942 | 595 |
| 10 年後 中立 | 0.8 | 8,775 | 6,701 | 1,072 |
取り方:エネルギー部門の従業員6,965人を実質の数量(人員)とし、売上3,942億円を1人あたり約5,661万円の売上(名目)とした。発電プラントの設備・工事費や受変電設備の材料費が売上に重く乗るため、1人あたり売上は他部門より高い。物価3%によるコスト上昇とデータセンター向けの高付加価値シフトは1人あたり売上(価格)に入れる。
インダストリー(FA・鉄道・設備工事・IT)
FA機器・計測機器、鉄道車両用駆動システム、電気・空調の設備工事、ITソリューションを束ねる事業。
| 数量インダストリー部門の従業員数(万人、実質の数量) | 価格1人あたり年間売上(万円・名目) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/03 | 1.1 | 4,304 | 4,672 | 444 |
| 10 年後 中立 | 1.1 | 6,198 | 6,774 | 677 |
取り方:インダストリー部門(オートメーション・社会ソリューション・設備工事・ITソリューション)の従業員10,856人を実質の数量とし、売上4,672億円を1人あたり約4,304万円とした。設備工事・エンジニアリングの労働集約的な事業を含むため、1人あたり売上はエネルギー部門より低い。物価3%による工事費・単価の上昇は1人あたり売上(価格)に入れる。
半導体(パワー半導体・SiC)
IGBT・SiCパワー半導体が中心。電動車・産業機器・再生可能エネルギー向けに供給する。
| 数量世界のパワー半導体市場(億ドル・実質) | 価格実質の市場1ドルあたりの売上(円)=シェア×150円×物価の倍率 | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/03 | 183 | 13 | 2,374 | 235 |
| 10 年後 中立 | 284 | 13 | 3,680 | 460 |
取り方:世界のパワー半導体市場を183億ドル(今の値段で測った実質。6503三菱電機の半導体セグメントと同じ市場規模の置き方)とし、富士電機の半導体事業売上2,374億円が市場の実質シェア8.6%に相当するとして1ドル150円で逆算した。外部の個別半導体ベースの推計(経産省・広島銀行レポート)では富士電機のパワー半導体シェアは6.1%、SiC限定では4.9%とされ、本シートのシェアはモジュール等を含む広い市場定義による推定値であることに留意。物価3%とSiCへの移行による単価上昇は価格(シェア×150円×倍率)に入れる。
食品流通(自動販売機)
国内シェア約5割・50年連続トップの自動販売機事業。中国でもペットボトル・缶自販機でシェア7割超。
| 数量食品流通部門の従業員数(万人、実質の数量) | 価格1人あたり年間売上(万円・名目) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/03 | 0.2 | 5,918 | 1,080 | 131 |
| 10 年後 中立 | 0.2 | 7,693 | 1,296 | 169 |
取り方:食品流通部門(主に自動販売機)の従業員1,825人を実質の数量とし、売上1,080億円を1人あたり約5,918万円とした。国内自販機約220万台のうち約5割のシェアを持つ事業で、人数は国内・中国の生産・保守体制の実質的な規模を表す。物価3%による自販機・部品の値上げと中国でのキャッシュレス対応機への更新需要は1人あたり売上(価格)に入れる。
リスクと懸念
データセンター特需の一服
AIデータセンター・半導体工場向けの受変電設備・UPS需要は2023年以降の比較的新しい需要の柱であり、投資が一時的に過熱した後に止まれば、2008〜2009年の重電受注急減(3〜4割減)のように受注が大きく剥落するリスクがある。
SiC投資の収益化の遅れ
SiC6インチ生産能力を2023年度比で2026年度に9倍へ拡大する投資が進行中だが、2026年3月期の半導体事業の営業利益は立ち上げコストの先行で前年から4割弱減少した。需要が計画どおり付かなければ稼働率の低迷と減損リスクにつながる。
インフィニオン・オンセミとの差
パワー半導体の世界シェアはインフィニオン・オンセミが上位2社で、富士電機は三菱電機とほぼ並ぶ「追う立場」にとどまる。オンセミは2027年までにSiC市場の35〜40%獲得を目標に掲げており、生産能力の差は容易には縮まらない。
中国メーカーの参入によるASP下押し
パワー半導体・SiCの分野で中国メーカー(BYD半導体など)の参入が進んでおり、電動車・産業機器向けの価格競争が強まればASPが物価以上に下がり、SiC比率拡大による利益率改善の効果を打ち消す可能性がある。
国内自販機市場の構造的な縮小
食品流通の中核である国内飲料自販機市場は人口減少で構造的に縮小方向にあり、国内シェア約5割・50年連続トップという地位があっても市場全体の縮小は避けられない。中国事業も現地の消費動向・不動産不況の影響を受けやすく、両地域とも成長の重荷になるリスクが残る。
規模の大きい競合との競争
受変電設備・発電プラントではシーメンス・エナジー、GE Vernova、日立、三菱電機という富士電機より規模の大きい競合が同じデータセンター向け需要を取り込もうとしており、ニッチでの優位が侵食されるリスクがある。
倍率の圧縮
現在のトレーリングPERは21倍・PBRは2.6倍で、過去の実績から見て高い水準にある。データセンター特需・SiC投資への期待が少しでも後退すれば、業績そのものが落ちる前に倍率の圧縮だけで株価が大きく下がる場面が起こりやすい。
今後の分かれ目
- IDC・半導体工場向け受変電設備・電源装置の受注高が会社計画(2023年度比2倍)を上回るペースで拡大し続けたら
- 楽観・やや楽観の筋書きの確率を上げてよい。ただし倍率そのものが既に高いため、受注拡大がどこまで株価に先取りされているかは別に確認する。
- 電装モジュールのSiC比率が2026年度目標の20%を達成し、半導体事業の営業利益が増加に転じたら
- 中立の筋書きの半導体事業の利益率前提を上方修正し、価値を見直す。
- AIデータセンター向け投資が世界的に急に減速し、電力各社の投資計画が延期されたら
- やや悲観・悲観側の筋書きに重みを移す。特にエネルギー・半導体事業の受注の落ち込みの深さを見る。
- インフィニオン・オンセミがSiC生産能力をさらに拡大し、富士電機のシェアが現状から下がったら
- 10年シナリオの半導体事業のシェア・利益率前提を下方修正する。
- 中国メーカーのパワー半導体参入が加速し、ASPが想定より大きく下がったら
- やや悲観の確率を上げ、半導体事業の利益率を構造的に見直す。
- 自己株式取得枠が拡大され、株主還元の方針が積極化したら
- 資本配分の規律を評価し、楽観・やや楽観側に確率をやや寄せる。
見ておくもの
- IDC・半導体工場向け受変電設備・電源装置の受注高(2023年度比の進捗)
- 電装モジュールのSiC比率とSiC6インチ生産能力の拡大ペース(2026年度目標20%・9倍との比較)
- 半導体事業の営業利益の回復度合い(立ち上げコストの吸収状況)
- パワー半導体の世界シェア(インフィニオン・オンセミ・三菱電機との比較)の変化
- 国内自販機市場の縮小度合いと中国食品流通事業の成長度合い
倍率と資本コストの決め方
エネルギー・インダストリー・食品流通は従業員数(実質の数量)×1人あたり売上(物価3%で10年1.34倍に上がる名目の価格)、半導体は世界のパワー半導体市場(億ドル・実質、6503三菱電機と同じ市場規模の置き方)×シェアで積み上げ、名目の売上・利益にした。資本コストは基本7.5%にquality+0.5%を足した8.0%とし、利益ベースの正当化PER=(1−g÷RONIC)÷(k−g)(gは4.0%、k−g≥3.5%)を引いたうえで、パワー半導体がインフィニオン・オンセミの背後にある追う立場であることを踏まえ、上限の8割(楽観9割)に置いた。中立のPERは10年11.7倍で、今のトレーリングPER21倍には寄せていない。悲観は稼ぐ力(純利益÷k)を上限に、倍率をやや悲観の約95%に置いた。過去の倍率や自己資本の厚さは根拠にしていない。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 14.96→18.79 倍・やや楽観 PER 13.28→17.6 倍・中立 PER 11.67→16.37 倍)。
資本コスト 7.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。事業で決める:基本 7.5% に quality +0.5%(循環 +0.5・値決め +0.25・寿命 -0.25)を足して k 7.5%。実質無借金で extra は置かない。三菱電機(7.25%)より高いのは、パワー半導体の追う立場と市況の振れが利益の大きな部分を占める分。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 8.00% → 7.50%。
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