株譜
AI 銘柄分析 · 電気機器 · 試作

ブラザー工業 6448

複合機消耗品の衰退を工作機械・産業用印刷の拡大で補う転換点の会社。ローランドDG断念の規律が本質を示す

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)3,824 円9,425 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)4,816 円1.19 兆円差 −20.6%
10 年後から見ると やや割高 価値 3,824 円9,425 億円 · 差 −20.6% · 期待の年率 +4.5%
期待の年率リターン(10 年)+4.5%資本コスト比 −3.5 pt
推定の資本コスト8.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

ブラザー工業は複合機・プリンター(本体+トナー・インクの消耗品)を主力にしてきたが、国内外ともペーパーレス化で紙の印刷枚数そのものが減り続け、消耗品というストック収益の土台がゆっくり縮む構造にある。これに対し会社は中期戦略「CS B2027」で産業用領域(工作機械・インダストリアル・プリンティング=ドミノ)の売上比率を2030年度に5割以上へ引き上げる方針を掲げ、3年でM&A・アライアンスに2,000億円規模を投じる計画を示した。2026年3月期は値上げ対応と工作機械の中国向け回復で営業利益率が過去最高水準に達し、過去最高益となった。ここでは複合機・プリンター(プリンティング&ソリューションズ)、ドミノの産業用印刷、工作機械(SPEEDIO)、パーソナル&ホームの4つの事業ごとに数量×価格で売上と利益を積み上げ、その時点の資本効率と成長から倍率を決めて時価総額を出した。工作機械は自動車・IT部品の加工需要に連動する循環性の強い事業で、2024年のローランドDG買収断念に表れたように、会社は規律を保ったまま産業用領域を広げようとしている。今の値段は、複合機消耗品の緩やかな縮小と産業用領域の拡大がおおむね打ち消し合う水準を映しており、10年後の姿は、産業用シフトの進み方と工作機械の循環・買収規律、中国経済の振れが本質価値を大きく左右する。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、ブラザーは「縮む本業が生む現金で、伸びる新しい柱を買う」という、オーナー利益の再配分がすべてを決める会社に見える。複合機・プリンターの消耗品モデルは需要が減っても急には崩れず、長期の自己資本比率の高さと無借金経営は安全域を広く保ってきた。問題は、工作機械・ドミノという次の柱が、10年後にも本業の縮小を上回る速さで成長し続けられるかという一点に尽きる。工作機械は中国の設備投資サイクルという、会社がコントロールできない外部要因に強く依存し、ドミノは買収直後の苦戦(減損経験)を乗り越えたばかりで、実証されたのはまだ1つの海外M&Aに過ぎない。2024年のローランドDG買収断念は、シナジーが崩れると分かった時点で価格を追わずに撤退した点で評価できる規律だが、同時に「M&Aで産業用領域を広げる」という成長戦略そのものの実行難易度の高さも映す。堀は中位、資本配分の規律は高いが成長の実証はこれからという会社であり、本質価値は工作機械の循環の読みと、次のM&Aが成功するかどうかに大きく依存する。

何で稼ぐ会社か

ブラザー工業の事業は4つに分かれる。最大の「プリンティング&ソリューションズ」(売上の6割強)は、法人向けレーザー複合機・プリンター、個人向けインクジェット機器の本体販売と、トナー・インクなどの消耗品・保守サービスで収益を得る、いわゆる「髭剃りの刃」型のビジネスモデルである。本体を安く売り、消耗品で長期にわたり稼ぐため、設置台数(インストールベース)が収益の源泉になるが、紙への印刷そのものが年々減っているため、設置台数と1台当たりの印刷量が両方とも緩やかに縮む向かい風の中にある。2つ目の「インダストリアル・プリンティング」は、2015年に約1,890億円で買収した英ドミノ・プリンティング・サイエンシズが手がける事業で、飲料・食品・医薬品の包装に賞味期限やロット番号、バーコードを印字する装置と専用インクが中心。世界の飲料・食品・製薬メーカーを顧客に持ち、生産量が増える限り消耗品が伸びる構造で、会社が産業用シフトの柱に据える事業である。3つ目の「工作機械」は、自動車部品やIT関連部品の精密小物加工に使う小型・コンパクトな横形マシニングセンタ「SPEEDIO」が主力で、日本・アセアン・中国の自動車・電子部品メーカーが主要顧客。中国の設備投資サイクルに業績が強く連動する。4つ目の「パーソナル&ホーム」は家庭用ミシン、ラベルプリンター「P-touch」、家庭向けプリンターなどの個人向け製品群で、成熟した安定需要が中心。会社全体では、消耗品中心の民生事業が稼ぐ現金を、産業用の工作機械・インダストリアル・プリンティングへの投資とM&Aに回す構図になっている。

優良さと弱いところ

ブラザーの優良さは、複合機・プリンターの消耗品モデルが生むキャッシュフローの安定性と、それを長年の無借金経営・高い自己資本比率(約75%)につなげてきた資本効率の規律にある。ROEは8〜9%台まで戻り、2026年3月期は過去最高益を記録した。一方で堀の強さは業界内で中位にとどまる。インクジェットはキヤノン・セイコーエプソンが合計4割強のシェアを握り、ブラザーは世界のプリンター・複合機市場で1割に届かない程度の地位にあり、価格競争と互換インク・互換トナーの圧力に常にさらされている。工作機械のSPEEDIOは小型マシニングセンタのニッチでは存在感があるが、DMG森精機・ヤマザキマザック・オークマなど大型・複合加工機を含む工作機械業界全体の最大手ではなく、中国の自動車・設備投資の波に業績が振れやすい一本足的な性格を持つ。ドミノは買収直後に苦戦し減損も経験したが、現在は産業用印刷の核として収益化が進んでいる。経営面では、2024年のローランドDGへの同意なき買収提案を、デューデリジェンスでシナジーの崩れ(部品調達の競合関係)を理由に撤退した判断は、買収価格を無理に追わない資本配分の規律を示す一方、産業用シフトの実行力そのものにはまだ実証の余地が残る。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

同じ業種ノートの「情報通信機器・OA機器・PC周辺」領域のうち、複合機・プリンター各社(リコー・キヤノン・コニカミノルタ・セイコーエプソン・東芝テック・ブラザー)は、世界の複合機・プリンター市場が2025年時点で220億〜230億ドル程度、国内複合機出荷台数がピーク時65万台超から2024年は45万台程度まで縮小する構造的な成熟市場に置かれている。ペーパーレス化・リモートワークの定着でオフィスの印刷需要そのものが減り続け、各社は消耗品のストック収益とBPO・サービス化、非ハード領域(ヘルスケア・ITサービス・産業機器)への多角化で縮小を補う構図にある。ブラザーの場合、この多角化の答えが工作機械とドミノの産業用印刷であり、2030年度に産業用領域の売上比率を5割以上へ引き上げる計画は、業界内でも踏み込んだ転換のシナリオである。工作機械は自動車・電子部品業界の「多品種小ロット・変種変量生産」への移行が小型マシニングセンタの需要を支える一方、中国の自動車生産・設備投資サイクルの波を強く受ける。競合はグローバル複合機市場ではキヤノン・リコー・HP・エプソンなど上位寡占、工作機械ではDMG森精機・ヤマザキマザック・オークマといった大手が存在する。10年後は工作機械の中国向け循環の高さと、複合機消耗品の縮小ペースと産業用領域への転換の進み具合がせめぎ合う構図が続くとみる。

資本政策と M&A

中期戦略「CS B2027」(2025〜2027年度)は、3年累計で配当と自社株買いを合わせた株主還元を1,400億円規模(配当800億円、自社株買い600億円)とする方針を掲げ、年間配当の下限を据え置いたうえで配当性向の目安を4割程度に置く。同時に、M&A・アライアンスを中心に3年で2,000億円規模の成長投資を実行し、産業用領域(工作機械・ドミノ)の拡大を加速する方針で、2015年の英ドミノ買収(約1,890億円)に続く大型M&Aを今後も起こしうる会社である。2024年には業務用プリンター大手ローランドDGに対し、同社が進めていたMBOに対抗する形で同意なき買収提案・TOBを実施したが、ローランドDGの部品調達先がブラザーと競合関係にあり傘下化で取引関係が悪化するリスクが判明したため、買付価格を引き上げず事実上撤退した。純現金(自己資本比率約75%)の厚い財務基盤を持ち、株主還元と産業用M&Aの両方に資金を回せる余力があるが、裏を返せば次のM&Aの成否が企業価値を大きく左右する段階にある。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

複合機・プリンターの消耗品収益は、紙の印刷量が緩やかに減っても急激には崩れず、値上げで物価並みの収益を確保できる土台がある。そこに工作機械とドミノという、構造的に伸びる産業用領域が加わる。工作機械は中国の自動車・電子部品メーカーの「多品種小ロット生産」への移行という長期トレンドに乗り、ASEAN・インドなど新興国の製造業拡大も追い風になる。ドミノは世界の飲料・食品・医薬品の生産が増え続ける限り、コーディング&マーキングの消耗品需要が積み上がる。2026年3月期に営業利益率が過去最高水準に達したことは、値上げ対応と産業用領域の回復が同時に効いた証拠であり、中期戦略CS B2027が掲げる2030年度営業利益1,200億円・ROE10%以上は十分に射程内にある。純現金の厚い財務基盤を使い、2,000億円規模のM&A投資で工作機械・ドミノに隣接する事業を買い足せば、産業用領域の売上比率5割という目標はさらに前倒しで進む可能性がある。ローランドDG買収断念も、無理な高値を追わず規律を保った結果であり、次により良い買収対象が現れた時に資金を使える体力を残したとも言える。市場はまだ「縮む複合機会社」という古いイメージでブラザーを見ており、産業用シフトが進むほど評価は見直されていく。

慎重な見方

複合機・プリンターの消耗品モデルは、ペーパーレス化という構造的な逆風に加え、互換インク・互換トナーという価格破壊の圧力に常にさらされており、会社の想定より速く縮む可能性がある。工作機械は中国の自動車・設備投資サイクルへの依存度が高く、2026年3月期の急回復(営業利益5倍超)自体が循環の山であり、中国の過剰生産能力や米中の関税・規制動向次第で数年のうちに谷へ戻るリスクを常に抱える。ドミノは2015年の買収直後に苦戦し減損を計上した過去があり、産業用印刷の世界ではVideojet・Markem-Imajeなど強力な競合が存在し、ブラザーが前提とするシェア拡大が計画どおり進むとは限らない。2024年のローランドDG買収断念は、裏を返せば会社が狙った産業用隣接M&Aの目利きが外れた事例であり、2,000億円規模の次のM&Aでも同様につまずくリスクは消えていない。産業用領域の売上比率を5割に引き上げる計画が実行できなければ、縮む複合機事業の比重が相対的に残り続け、会社全体の成長率は業種ノートが想定する「成熟した低成長事業」の水準に沈み、倍率も今の水準から縮む可能性がある。

どちらに重みを置いたか

複合機消耗品の構造的な縮小は否定できないが、2026年3月期の過去最高益が示すように、値上げと産業用領域の回復が実際に利益を押し上げている点、ローランドDG撤退に見せた資本配分の規律は、強気側の主張にやや分がある。ただし工作機械の中国依存とドミノの競争環境は読みにくく、10年後の産業用シフトの実現度には振れ幅が大きいため、10年は楽観・やや楽観の確率を基準シナリオよりわずかに高めに置き、悲観・やや悲観も業種ノートの悲観の深さを踏まえてしっかり残す形で確率を置いた。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 5,786 円1.43 兆円(+ 配当配当と自社株買いの合計 1,681 円4,143 億円)。 今の値に割り戻すと 3,824 円9,425 億円、今との差 −20.6%、 期待の年率 +4.5%(資本コスト 8.0%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 13% 11,536 円2.84 兆円 2,989 円7,365 億円 +201.6% +11.7% 1,888 円4,653 億円
やや楽観 24% 7,731 円1.91 兆円 2,182 円5,376 億円 +105.8% +7.5% 2,379 円5,862 億円
中立 32% 5,683 円1.40 兆円 1,639 円4,038 億円 +52.0% +4.3% 2,343 円5,774 億円
やや悲観 21% 2,579 円6,355 億円 952 円2,346 億円 −26.7% −3.1% 741 円1,827 億円
悲観 10% 712 円1,754 億円 450 円1,109 億円 −75.9% −13.3% 116 円286 億円
加重平均100% 5,786 円1.43 兆円1,681 円4,143 億円 +55.1% +4.5% 7,468 円1.84 兆円

今の株価時価総額 4,816 円1.19 兆円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.0% を下回るほど割高。

楽観 13% 産業用シフト先行・循環も強い 利益 1,779 億円 · PER 16.0 倍 · 株価時価総額 11,536 円2.84 兆円

産業用領域の売上比率が計画の5割を上回る水準まで進み、工作機械は中国だけでなくASEAN・インドの製造業拡大、北米・欧州のEV部品加工需要も取り込んで世界的な小型マシニングセンタのリーディングプレーヤーの一角を固める。ドミノは世界の飲料・食品・医薬品メーカーの生産拡大とデジタル印刷への切り替えで市場シェアを広げ、2,000億円規模のM&A枠を複数回使った隣接買収が軌道に乗る。複合機・プリンターは縮小を続けるが、サービス化と高付加価値ラベル事業で収益を維持する。全社のROEは2桁で安定し、産業用主体の成長株として市場の評価が変わる。

  • プリンティング&ソリューションズ:数量 39.9(世界のブラザー製品の設置台数(百万台))× 価格 22(設置1台当たりの年間収益(本体販売+消耗品・保守、千円))→ 売上 8,894 億円・営業利益 1,245 億円。消耗品・価格と台数の綱引き
  • インダストリアル・プリンティング(ドミノ):数量 81.4(稼働中の印字装置台数(万台))× 価格 39(装置1台当たりの年間収益(インク・部品・保守、万円))→ 売上 3,174 億円・営業利益 317 億円。ドミノの増収と競争
  • 工作機械(SPEEDIO):数量 14.7(マシニングセンタ販売台数(千台/年))× 価格 13(1台当たりの販売価格(百万円))→ 売上 1,923 億円・営業利益 288 億円。中国循環
  • パーソナル&ホーム:数量 10.8(世界の出荷台数(百万台/年))× 価格 15(1台当たりの収益(本体+消耗品、千円))→ 売上 1,576 億円・営業利益 236 億円。成熟需要

倍率:事業の純利益 1,779 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 14.2% が k 8.00% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 11.1%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 16.0 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 16.0 倍。全体の PER 15.98 倍、時価総額 28,428 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:産業用シフトが計画を上回るには複数のM&Aが同時に成功する必要があり、確率は限られる。

やや楽観 24% 産業用拡大が緩やかに進む 利益 1,279 億円 · PER 14.5 倍 · 株価時価総額 7,731 円1.91 兆円

産業用領域の比率は2030年代半ばにかけて計画に近い水準まで高まり、工作機械とドミノが全社の増益を主導する。複合機・プリンターは紙需要の縮小が続くもののサービス化と値上げで収益の落ち込みを穏やかに抑える。中国の工作機械需要は循環を繰り返しながらも中長期では緩やかに拡大し、ASEAN・インドの製造業拡大も追い風になる。ドミノは飲料・食品メーカー向けの安定した需要拡大を取り込み、Videojetなど競合との競争にも大きく負けない。M&Aは複数の小粒案件の積み上げが中心となり、全社の利益体質は中期戦略の目標に近いところまで改善する。

  • プリンティング&ソリューションズ:数量 36.9(世界のブラザー製品の設置台数(百万台))× 価格 21(設置1台当たりの年間収益(本体販売+消耗品・保守、千円))→ 売上 7,814 億円・営業利益 977 億円。消耗品・価格と台数の綱引き
  • インダストリアル・プリンティング(ドミノ):数量 72.5(稼働中の印字装置台数(万台))× 価格 36(装置1台当たりの年間収益(インク・部品・保守、万円))→ 売上 2,638 億円・営業利益 198 億円。ドミノの増収と競争
  • 工作機械(SPEEDIO):数量 12.7(マシニングセンタ販売台数(千台/年))× 価格 12(1台当たりの販売価格(百万円))→ 売上 1,506 億円・営業利益 166 億円。中国循環
  • パーソナル&ホーム:数量 10.0(世界の出荷台数(百万台/年))× 価格 14(1台当たりの収益(本体+消耗品、千円))→ 売上 1,399 億円・営業利益 182 億円。成熟需要

倍率:事業の純利益 1,279 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 11.1% が k 8.00% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.6%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 14.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 14.5 倍。全体の PER 14.53 倍、時価総額 18,584 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:中期戦略の目標に近いところまで進む姿は、過去最高益の実績を踏まえやや厚めに置く。

中立 32% 縮小と拡大が相殺し横ばい圏 利益 939 億円 · PER 13.4 倍 · 株価時価総額 5,683 円1.40 兆円

複合機・プリンターの消耗品収益は人口動態とペーパーレス化で実質的な数量が緩やかに縮み続けるが、価格は物価並みに上がり収益の縮小は穏やかにとどまる。工作機械は中国の設備投資サイクルを繰り返しながらも、自動車・電子部品の多品種小ロット生産への移行という構造的な需要に支えられて緩やかに拡大する。ドミノは世界の飲料・食品・医薬品の生産拡大に連動して着実に増収する。産業用領域の売上比率は2030年度目標の5割には届かないものの着実に上昇し、全社のROEは8%前後で安定する。株主還元と産業用M&Aの両方を続けられる財務基盤は維持される。

  • プリンティング&ソリューションズ:数量 34.4(世界のブラザー製品の設置台数(百万台))× 価格 20(設置1台当たりの年間収益(本体販売+消耗品・保守、千円))→ 売上 6,928 億円・営業利益 762 億円。消耗品・価格と台数の綱引き
  • インダストリアル・プリンティング(ドミノ):数量 65.7(稼働中の印字装置台数(万台))× 価格 34(装置1台当たりの年間収益(インク・部品・保守、万円))→ 売上 2,209 億円・営業利益 121 億円。ドミノの増収と競争
  • 工作機械(SPEEDIO):数量 11.3(マシニングセンタ販売台数(千台/年))× 価格 11(1台当たりの販売価格(百万円))→ 売上 1,211 億円・営業利益 109 億円。中国循環
  • パーソナル&ホーム:数量 9.0(世界の出荷台数(百万台/年))× 価格 13(1台当たりの収益(本体+消耗品、千円))→ 売上 1,215 億円・営業利益 146 億円。成熟需要

倍率:事業の純利益 939 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 9.2% が k 8.00% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.6%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 13.4 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.4 倍。全体の PER 13.39 倍、時価総額 12,573 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:複合機消耗品の縮小と産業用領域の拡大が計画どおりの速度で進む姿を中心シナリオとする。

やや悲観 21% 工作機械の循環が反落・転換遅れ 利益 497 億円 · PER 8.8 倍 · 株価時価総額 2,579 円6,355 億円

複合機・プリンターの縮小が想定より速く進み、互換品との価格競争や企業のペーパーレス投資の加速で消耗品収益が目に見えて落ち込む。工作機械は中国の構造的な過剰生産能力問題が長引き、設備投資サイクルの谷が深くなる。ドミノはVideojet・Markem-Imajeなど競合にシェアを奪われる場面が増え、産業用領域への転換が中期戦略の想定より遅れる。全社の営業利益率は2026年3月期のピークから後退した水準で定着し、ROEもコスト(資本コスト)に近いところまで下がり、産業用領域の比率も計画の5割には届かないまま10年を終え、市場の評価も今の水準から下がる。

  • プリンティング&ソリューションズ:数量 31.1(世界のブラザー製品の設置台数(百万台))× 価格 19(設置1台当たりの年間収益(本体販売+消耗品・保守、千円))→ 売上 5,776 億円・営業利益 462 億円。消耗品・価格と台数の綱引き
  • インダストリアル・プリンティング(ドミノ):数量 56.7(稼働中の印字装置台数(万台))× 価格 31(装置1台当たりの年間収益(インク・部品・保守、万円))→ 売上 1,757 億円・営業利益 53 億円。ドミノの増収と競争
  • 工作機械(SPEEDIO):数量 8.9(マシニングセンタ販売台数(千台/年))× 価格 9.72(1台当たりの販売価格(百万円))→ 売上 869 億円・営業利益 43 億円。中国循環
  • パーソナル&ホーム:数量 8.2(世界の出荷台数(百万台/年))× 価格 13(1台当たりの収益(本体+消耗品、千円))→ 売上 1,055 億円・営業利益 84 億円。成熟需要

倍率:ROE 4.5%・資本コスト 8.0% から正当化 PER 12.5 倍(ROE が k 以下なので 1÷k)を計算し、その 70% をやや悲観の倍率に置いた。(2026-10-22 の式の直しで機械で置き直し、今は PER 8.75 倍・時価総額 4,349 億円。上の倍率は置き直す前の値)

確率:工作機械の中国依存とドミノの競争環境を踏まえ、転換が遅れる確率も相応に残す。

悲観 10% 世界的な急減速・構造的な劣後 利益 211 億円 · PER 8.3 倍 · 株価時価総額 712 円1,754 億円

複合機・プリンターの消耗品収益がペーパーレス化の加速で構造的に縮み続け、工作機械は中国の自動車・設備投資が長期停滞し、かつてのシェアを欧州・台湾メーカーに奪われる。ドミノも競合の攻勢で成長が止まり、産業用領域への転換が実現しないまま、会社全体が「縮む複合機会社」のまま10年を過ごす。過去に経験したような大型M&Aの失敗(ローランドDGのような撤退ではなく、実際に買って失敗するケース)が重なれば、純現金は目減りし、無借金経営で築いてきた自己資本の厚さだけが頼りになる。純利益が 200 億円台まで細り、稼ぐ力(純利益÷資本コスト)でしか値段が付かない水準まで評価が下がる。

  • プリンティング&ソリューションズ:数量 29.5(世界のブラザー製品の設置台数(百万台))× 価格 17(設置1台当たりの年間収益(本体販売+消耗品・保守、千円))→ 売上 5,113 億円・営業利益 256 億円。消耗品・価格と台数の綱引き
  • インダストリアル・プリンティング(ドミノ):数量 49.7(稼働中の印字装置台数(万台))× 価格 29(装置1台当たりの年間収益(インク・部品・保守、万円))→ 売上 1,437 億円・営業利益 14 億円。ドミノの増収と競争
  • 工作機械(SPEEDIO):数量 7.7(マシニングセンタ販売台数(千台/年))× 価格 8.79(1台当たりの販売価格(百万円))→ 売上 674 億円・営業利益 0 億円。中国循環
  • パーソナル&ホーム:数量 8.2(世界の出荷台数(百万台/年))× 価格 12(1台当たりの収益(本体+消耗品、千円))→ 売上 993 億円・営業利益 40 億円。成熟需要

倍率:悲観の純利益 211 億円は ROE 1.9% で、ためた利益は額面未満の価値しかない。やや悲観の時価総額÷純利益 8.8 倍より悲観ほど低く置くので、その約 95% の 8.3 倍(時価総額 1754 億円)とした(稼ぐ力 純利益÷k も超えない)。自己資本の厚さや市場の倍率は根拠にしない。

確率:10年という期間でのM&Aの失敗・シェア流出という構造的な劣後の確率として標準的な水準を置く。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

プリンティング&ソリューションズ

複合機・プリンター本体(レーザー・インクジェット)とトナー・インクなどの消耗品、保守サービスを法人・個人に売る、ブラザー最大のセグメント。

数量世界のブラザー製品の設置台数(百万台)価格設置1台当たりの年間収益(本体販売+消耗品・保守、千円)売上営業利益
今 2026/03 38.0 15 5,700 581
10 年後 中立 34.4 20 6,928 762

取り方:複合機・プリンタの世界設置台数(約38百万台、業種ノートの世界市場220億〜230億ドル規模と主要各社のシェアから推定)×1台当たりの年間収益(本体+消耗品・保守、約1.5万円)で売上を置いた。

インダストリアル・プリンティング(ドミノ)

英ドミノ・プリンティング・サイエンシズが手がける、飲料・食品・医薬品パッケージへの賞味期限・ロット番号・バーコードの印字(コーディング&マーキング)装置とインクなどの消耗品。

数量稼働中の印字装置台数(万台)価格装置1台当たりの年間収益(インク・部品・保守、万円)売上営業利益
今 2026/03 55.0 25 1,375 54
10 年後 中立 65.7 34 2,209 121

取り方:世界で稼働する印字装置の台数(約55万台、2015年のドミノ買収以降の据付実績の積み上げで推定)×1台当たりの年間収益(インク・部品・保守で約25万円)で売上を置いた。

工作機械(SPEEDIO)

自動車部品・IT関連部品などの精密小物加工に使う小型・コンパクトな横形マシニングセンタ「SPEEDIO」を中心とする工作機械事業。

数量マシニングセンタ販売台数(千台/年)価格1台当たりの販売価格(百万円)売上営業利益
今 2026/03 10.4 8.00 832 67
10 年後 中立 11.3 11 1,211 109

取り方:年間販売台数(約1万400台、刈谷工場・中国西安工場の生産能力増強から推定)×1台当たりの販売価格(機種構成を反映した約800万円)で売上を置いた。

パーソナル&ホーム

家庭用ミシン、ラベルプリンター「P-touch」、家庭用プリンターなど、個人向けの製品群。

数量世界の出荷台数(百万台/年)価格1台当たりの収益(本体+消耗品、千円)売上営業利益
今 2026/03 10.0 10 1,000 120
10 年後 中立 9.0 13 1,215 146

取り方:ミシン・ラベルプリンター・家庭用プリンターの世界出荷台数(約1,000万台)×1台当たりの収益(本体+消耗品で約1万円)で売上を置いた(他3セグメントとの残差からも整合を確認)。

リスクと懸念

複合機・プリンター消耗品の構造的縮小

ペーパーレス化とリモートワークの定着で、国内複合機出荷台数はピーク時65万台超から2024年に45万台程度まで縮小しており、設置台数と印刷枚数の両方が緩やかに減り続ける。互換インク・互換トナーとの価格競争も消耗品単価を圧迫し、ストック収益の土台そのものが細る恐れがある。

工作機械の中国依存・循環リスク

工作機械(SPEEDIO)は中国の自動車・電子部品メーカーの設備投資サイクルに業績が強く連動する。2026年3月期の急回復(営業利益5倍超)自体が循環の山であり、中国の過剰生産能力問題や米中の関税・規制動向次第で数年のうちに谷へ戻るリスクを常に抱える。

M&Aの実行リスク(ドミノの教訓・ローランドDG断念)

2015年のドミノ買収は直後に苦戦し減損を計上した経緯があり、2024年のローランドDG買収提案も部品調達の競合関係が判明して撤退した。中期戦略が掲げる3年2,000億円規模のM&A枠を今後も執行する以上、同様の目算違いや統合の失敗が繰り返されるリスクが残る。

産業用印刷(ドミノ)の競争環境

インダストリアル・プリンティング(コーディング&マーキング)市場には米Videojet・独Markem-Imajeなど強力な競合が存在し、ブラザーが前提とする世界シェア拡大が計画どおり進むとは限らない。

為替・米国関税の影響

海外売上比率が高く、米国での関税負担が2026年3月期の実績でもプリンティング&ソリューションズ事業の増益を一部相殺した。想定を超える関税強化や急激な円高が進めば、価格対応や生産体制の見直しが追いつかず利益を圧迫する可能性がある。

産業用シフトが計画どおり進まないリスク

2030年度に産業用領域の売上比率を5割以上へ引き上げる計画は、複合機・プリンターの縮小速度と工作機械・ドミノの成長速度の両方が前提どおり進むことを要求する。いずれかが計画から外れれば、転換は後ろ倒しになり、会社は低成長の複合機会社という評価にとどまり続ける。

今後の分かれ目

中国の工作機械・設備投資需要が2027年度以降も高水準を維持する
工作機械の増益がもう一段続き、産業用領域への転換が計画より前倒しで進み、本質価値は上振れする。
中国の自動車・設備投資が急速に落ち込む(循環の谷が来る)
工作機械の利益が大きく剥落し、2026年3月期の過去最高益は一時的な山だったという評価に変わり、本質価値は下振れする。
2,000億円規模のM&A枠で産業用領域に隣接する大型買収を成功させる
産業用領域の売上比率が計画を上回るペースで高まり、市場の評価が「縮む複合機会社」から転換が進む会社へ見直される。
次のM&AでもローランドDGやドミノ買収直後と同様にシナジーの目算が外れる
産業用シフトの実行力そのものに疑問が残り、純現金を使う余地はあっても成長投資の効率性への評価は下がる。
複合機・プリンターの消耗品収益が互換品との価格競争で想定より速く縮む
全社の利益の土台が細り、産業用領域の成長だけでは補いきれず、営業利益率は2026年3月期のピークから後退した水準で定着する。
米国の関税強化や急激な円高が進む
プリンティング&ソリューションズ事業の価格対応が追いつかず、短期的に増益が止まる。

見ておくもの

  • 中期戦略CS B2027の進捗(2027年度目標:売上1兆円・営業利益1,000億円)と2030年度目標(ROE10%以上・産業用領域比率5割以上)の達成度
  • 工作機械(SPEEDIO)事業の中国向け受注・売上の推移(設備投資サイクルの山谷)
  • 2,000億円規模のM&A・アライアンス枠の執行状況と買収先の産業用領域との整合性
  • 複合機・プリンター消耗品収益(トナー・インク)の単価と出荷台数の推移
  • ドミノ(インダストリアル・プリンティング)の増収率とVideojet・Markem-Imajeとの競争動向
  • 自社株買い・配当の実施状況(還元累計1,400億円計画の進捗)

倍率と資本コストの決め方

倍率は今の株価・PER を見ず、セグメントごとの数量×価格で積んだ利益と、その時点の ROE・資本コスト(8.0%=基本 7.5% + 寿命の +0.5%)・長期の成長から正当化 PER を計算し、その 7〜9 割に置いた。悲観は稼ぐ力(純利益÷k)を上限に、倍率をやや悲観の約95%に置いた。過去の倍率や自己資本の厚さは根拠にしていない。ローランドDG撤退やドミノ減損という実際の失敗を踏まえ、産業用シフトの実行力に過大な評価を与えていない。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 14.39→15.98 倍・やや楽観 PER 12.12→14.53 倍・中立 PER 11.28→13.39 倍)。

資本コスト 8.0% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。事業で決める:基本 7.5% に quality +0.5%(寿命:複合機・プリンターの縮小)を足して k 8.0%。純現金で借金の傷みはなく extra は置かない。

同じ業種(電気機器)の AI 分析

割安 サンケン電気6707 本業は赤字で、価値の中心は持ち株の米アレグロ。ただ株主に届く分が読めず、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +88.4% · 10 年 割安(年 +16.0%) 割安 株式会社ミツバ7280 ホンダ向け 4 割強の車載・二輪部品メーカー。再建後の稼ぐ力に比べ、今の値段には余裕がある 本質価値との差 +70.7% · 10 年 割安(年 +12.9%) 割安 株式会社JVCケンウッド6632 利益の柱は北米の業務用無線の1本。車載は薄利で細る。利益で測ると本質価値は今の時価総額を上回る(3割ほどの割安) 本質価値との差 +61.4% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 テクノメディカ6678 国内シェア 9 割の採血管準備装置。純現金が時価総額の 7 割あり、還元も厚い 本質価値との差 +59.4% · 10 年 割安(年 +10.8%) 割安 千代田インテグレ6915 打抜き部材の隠れた現金持ち。事業は凡庸だが、時価総額の半分は現金で、毎年それを株主に返している 本質価値との差 +58.1% · 10 年 割安(年 +10.8%) 割安 協立電機6874 手元の現金が時価総額の半分を占める、FAと計測の中堅。稼ぎより資産で見て割安 本質価値との差 +56.3% · 10 年 割安(年 +11.8%) 割安 大井電気6822 電力と通信の網を裏で支える横浜の機器と工事の会社。スマートメーターの波を割り引いても、今の値段は利益に比べて安い 本質価値との差 +54.9% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 小糸製作所7276 自動車ランプで世界シェア首位、強気の自社株買いは光るが、10年で測った本質価値はほぼ今の値段 本質価値との差 +50.3% · 10 年 割安(年 +10.7%) 割安 愛知電機6623 AI向け基板が稼ぎ頭になった中部電力系の中堅。伸びは本物だが、基板の山と谷をどう見るかで値打ちが割れる 本質価値との差 +49.3% · 10 年 割安(年 +11.4%) 割安 戸上電機製作所6643 電柱の高圧開閉器で国内首位の小さな優良メーカー。実力は堅いが、電力会社頼みの値付けが利益の天井を決める 本質価値との差 +48.5% · 10 年 割安(年 +10.5%) 割安 株式会社メガチップス6875 SiTime株の含み益が時価総額を上回る一方、本業は任天堂一本足。10年で測ると適正圏にとどまる 本質価値との差 +47.6% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 ズーム6694 録音機の老舗ブランドは健在。構造改革で利益が戻れば、今の値段には小さな安全域がある 本質価値との差 +46.0% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 日本セラミック6929 車載の運転支援と防犯センサで稼ぐ高収益の小粒株。利益率が過去最高で、本質価値は今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +43.2% · 10 年 割安(年 +10.0%) 割安 ホシデン6804 売上の78%を任天堂に頼る請負型。特需は今期が山だが、厚い純現金が値段を支え、本質価値は今の値段並み 本質価値との差 +42.8% · 10 年 割安(年 +11.0%) 割安 新コスモス電機6824 ガスもれを知らせる警報器の専業。北米の特需と純現金が光るが、特需の剥がれと中国勢が重く、本質価値は今の値段をわずかに上回る(適正) 本質価値との差 +41.9% · 10 年 割安(年 +10.2%) 割安 株式会社ミマキエンジニアリング6638 看板から衣料まで刷る業務用インクジェットの専業。インクと保守が稼ぎの半分を支え、本質価値は今の値段の近くにある 本質価値との差 +40.8% · 10 年 割安(年 +10.7%) 割安 OBARA GROUP株式会社6877 自動車の溶接とウェーハ研磨の二つのニッチ首位が稼ぐ。還元は手厚いが、10 年後の価値は今の値段を少し上回る程度 本質価値との差 +39.8% · 10 年 割安(年 +9.7%) 割安 イノテック9880 NAND検査の小さな専業とEDA代理店の混成。本社ビル売却益を除けば、値段はほぼ妥当 本質価値との差 +39.2% · 10 年 割安(年 +10.2%) 割安 遠藤照明6932 店舗・オフィス向け照明で稼ぐ利益率 10% の優良メーカー。厚い現金と低い ROE で、値段はやや安いとみる 本質価値との差 +34.4% · 10 年 割安(年 +9.8%) 割安 北陸電気工業6989 車載向け抵抗器・センサの中堅。貴金属高で利益は谷にあり、純資産の7割の値段はやや割安 本質価値との差 +34.3% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 パルステック工業6894 持ち運べる X 線応力計のニッチ会社。時価総額の 6 割が現金で、稼ぐ力は地味だが今の値段には届く。10 年で見るとやや割安 本質価値との差 +33.1% · 10 年 割安(年 +9.5%) 割安 フェローテック6890 半導体の消耗部材と光通信の温調部品で稼ぎは急伸。だが投資の重さと薄い利益率が値段を縛る 本質価値との差 +32.6% · 10 年 割安(年 +10.1%) やや割安 リオン6823 補聴器・粒子計測・騒音計の3本柱。半導体の波に乗る利益と、安定した現金。値段はほぼ本質価値の近辺 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 キヤノン7751 稼ぎの軸が複合機からカメラ・監視カメラ・露光装置へ移る途上のキヤノン。利益で測る本質価値は、今の時価総額を1割強上回る 本質価値との差 +26.4% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 AKIBAホールディングス6840 メモリ高で利益は山にある。堀の無い仲介の商いで、無配のまま利益をためる会社に安全域は薄い 本質価値との差 +25.7% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 かわでん6648 受注も利益も絶好調だが、250億円の新工場を抱え、今の高収益は10年続けて見込めない 本質価値との差 +24.3% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 ニデック6594 会計不正と巨額減損で信用を落としたニデック。データセンター冷却と精密モーターの実力が、本質価値を決める 本質価値との差 +24.0% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 スミダコーポレーション6817 コイル専業の薄利メーカー。借金が重く、稼ぐ力は資本コストに届かない。計画どおりでも値段は妥当圏 本質価値との差 +23.2% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 ASTI株式会社6899 二輪・船外機の電装品とワイヤーハーネスを受託で作る浜松の独立系。利益率は 2% と薄く、内燃の縮みと値下げを電動化とインドが補えるか。今の値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +22.4% · 10 年 やや割安(年 +9.8%) やや割安 オリジン6513 電源・塗料・クラッチの小さな老舗。本業は資本コストに遠く届かず、値打ちの半分は持っている株にある 本質価値との差 +22.3% · 10 年 やや割安(年 +9.8%) やや割安 アルプスアルパイン6770 スマホ部品と車載を併せ持つ低採算の電子部品大手。立て直しは進み、本質価値は今の値段とほぼ同じ(適正) 本質価値との差 +21.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 アライドテレシスホールディングス6835 国内の公共向けに強い中堅ネットワーク機器メーカー。純現金は厚いが利益は山を越え、本質価値は今の値段とほぼ同じ(適正) 本質価値との差 +20.4% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 新電元工業6844 二輪車の電装品で稼ぐホンダ系の部品会社。利益が薄く景気で振れるため、10年後の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +19.7% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 エレコム6750 PC・スマホ周辺機器の国内大手。稼ぐ力は堅いが、10年で測る本質価値は今の時価総額を1割半ほど下回る(やや割高) 本質価値との差 +19.1% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 大崎電気工業6644 国内スマートメーターの取り換え期に乗る堅い会社だが、入札型の薄い利益率が壁で、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +19.0% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 市光工業7244 ヴァレオ傘下の自動車ランプ専業。利益率の薄さが重く、10 年の本質価値は今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 星和電機6748 道路情報板と防爆照明で稼ぐ京都の堅実メーカー。資本をためすぎて自己資本利益率は6%台。10年で測ると今の値段はほぼ適正で、下値は固い 本質価値との差 +18.1% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 三菱電機6503 品質不正からの回復とFA・防衛特需で大きく再評価された。利益で測ると、本質価値は今の値段を1割弱下回る(適正) 本質価値との差 +17.5% · 10 年 やや割安(年 +7.5%) やや割安 アイホン6718 国内インターホンの首位。厚い純現金と薄い資本効率が綱引きし、本質価値は今の値段とほぼ同じ(適正) 本質価値との差 +16.6% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 シライ電子工業6658 滋賀と中国で作る汎用の基板メーカー。利益は大きく振れるが、溜まる現金の分だけやや割安 本質価値との差 +16.0% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 ミネベアミツミ6479 ミニチュアベアリング世界シェア6割の堀は深いが、売上の8割は中国勢や自動車メーカーとの値下げ競争にさらされ、本質価値は今の値段を2割ほど下回る「やや割高」 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 エスペック6859 環境試験器で世界の2強に入る堅実な会社だが、利益率は1割前後で、10年後の価値は今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 デンヨー6517 可搬形発電機で国内首位級の堅実な会社だが、稼ぐ力は資本コストにわずかに届かず、割安とは言えない 本質価値との差 +15.8% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 寺崎電気産業6637 船の電気の頭脳で世界の上位に立つ堅実な中堅。受注残は厚いが、造船の波と中国勢が利益の天井を決める 本質価値との差 +15.4% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 菊水ホールディングス6912 電源と安全試験の隠れた堅実メーカー。稼ぐ力は本物だが、世界の大手と争う小さな会社に今の値段は安全域が薄い 本質価値との差 +15.1% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 サンコー6964 車の配線部品などを作る精密プレスの小さな専業。電動化は追い風だが、顧客は 2 社に偏り、親会社が現金を握る 本質価値との差 +14.9% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 オプテックスグループ6914 防犯センサーで世界首位級の質は本物だが、IA の景気の波と倍率の薄れを見ると、10 年先の価値は今の値段を 1 割ほど下回る 本質価値との差 +14.8% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 三相電機6518 半導体の製造装置向けのポンプで利益が戻った姫路の部品会社。伸びはあるが装置の会社に値段を握られ、ROEは資本コストに届かない 本質価値との差 +14.7% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 ニチコン6996 AIサーバー向けの値上げと増産で利益は戻る。ただし市況に乗る部品会社で、10年先まで高く見積もるのは危うい 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 日置電機6866 電気を測る専業の優良企業。電池とデータセンターの追い風は本物だが、利益は山に近く、10 年で見ると今の値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 +13.7% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 リーダー電子6867 放送局向け波形モニターの世界2位。技術は本物だが利益が薄く、強みは現金の厚さにとどまる 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 株式会社図研6947 国内首位級の設計ソフトは堅い商売だが、AIが席数課金を揺らす不安が残り、10年後の価値は今の値段の周辺にとどまる 本質価値との差 +13.2% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 アドテック プラズマ テクノロジー6668 AI投資の追い風は本物だが、顧客が偏る小さな専業の利益率は10年もたない。やや割高とみる 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 エスケーエレクトロニクス6677 ディスプレイ用の大型フォトマスク専業。中国勢の追い上げと重い設備投資が、割安さを削る 本質価値との差 +11.9% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 SCREENホールディングス7735 枚葉洗浄装置の首位は本物だが、中国リスクと市況の波を織り込むと、今の値段は10年の稼ぐ力を3割ほど上回る 本質価値との差 +11.6% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 東京コスモス電機6772 利益率 2 割の可変抵抗器を持つが全社は薄い。配当性向 100% の会社で、値段はほぼ中立どおり 本質価値との差 +10.8% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 日東工業6651 配電盤とキャビネットで国内首位級の堅い会社だが、利益は値上げに頼る面が大きく、10年の価値は今の時価総額とほぼ釣り合う 本質価値との差 +10.5% · 10 年 やや割安(年 +7.2%) 適正 正興電機製作所6653 九州電力が最大の客の地場の制御・受変電メーカー。足元の特需を差し引いた実力が分かれ目 本質価値との差 +8.6% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 テラプローブ6627 AI向けテストの需要は本物だが、設備の重さと親会社の支配を考えると、今の値段は先取りしすぎている 本質価値との差 +8.4% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 大同信号6743 鉄道の安全を守る堅い会社だが、顧客が偏り、稼ぐ力は資本コストにわずかに届かない 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 横河電機6841 石油・ガス・LNGプラント向けDCS世界ビッグ6の一角。純現金で財務は健全だが、今のPER19倍はROE11%に見合わない 本質価値との差 +8.0% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 浜松ホトニクス6965 光センサーの世界的な老舗だが、いまの値段は利益の回復を何年も先取りしている 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 バッファロー6676 国内首位のネットワーク機器とストレージを持つ周辺機器会社。縮む市場の首位で、利益の山は長く続かない 本質価値との差 +5.0% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 東洋電機6655 春日井の配電盤とエレベーター用センサーの会社。強い製品はあるが全社の稼ぎは薄く、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +4.7% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 山一電機6941 AI半導体の検査とデータセンター配線の追い風で利益は急増。ただし山と谷の大きい部品屋で、今の値段は山の利益を織り込みすぎている 本質価値との差 +4.2% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 アズビル6845 国内ビル空調制御で七割のシェアを握るが、今の値段は十年先の高成長を映し込みすぎている 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 チノー6850 温度センサで稼ぐ堅実な計測機器メーカー。純現金は厚いが利益の伸びは物価並みで、本質価値は今の値段を2割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 ソニーグループ6758 ゲーム・音楽・映像のIPとイメージセンサーの複合体。資本コスト7.0%と名目の成長で測ると、本質価値は今の値段とほぼ同じ(適正) 本質価値との差 +2.6% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 日本航空電子工業6807 京セラが 3 分の 1 を持つコネクタ専業。利益率は 4% まで落ち、元の 7% への回復が遅れる分だけ今の値段は重い 本質価値との差 +2.5% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 株式会社ワコム6727 電子ペン技術で稼ぐ会社。スマホ大手への依存と中国勢の値下げが重く、利益で測った本質価値は今の値段をわずかに下回る 本質価値との差 +2.4% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 スタンレー電気6923 ホンダ頼みの車載灯火に買収も加わるが、ROE 9% 前後の稼ぐ力では今の時価総額とほぼ釣り合う水準 本質価値との差 +2.2% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 東芝テック6588 国内レジ首位でも利益が薄い小売機器・複合機の会社。10年の本質価値は今の値段をやや下回る(やや割高) 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 ジーエス・ユアサ コーポレーション6674 車の電池で国内首位級、蓄電設備の伸びは本物だが、資金を食う成長が利益率を押さえ今の値段には重い 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 日本ケミコン6997 AIサーバー向けで利益は戻るが、資本コスト10%台に届く稼ぎは未知数。種類株の重みもあり本質価値は今を下回る 本質価値との差 +2.0% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 日本光電工業6849 病院の全部門に製品を納める国内の雄。海外は伸びるが利益率が低く、10年で見ると今の値段は割高に傾く 本質価値との差 +1.8% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 ヒロセ電機6806 精密コネクタの世界大手。車載とAI関連へ広げても、資本コストを少し超える程度のROEでは、今の利益の24倍という値段は重い 本質価値との差 +1.0% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 フクダ電子6960 心電計の国内首位級で、在宅医療の継続収入と厚い純現金が強み。利益は伸びても実質では横ばいに近い 本質価値との差 +1.0% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 象印マホービン7965 炊飯器ブランドと厚い純現金を持つが、稼ぐ力は資本コスト並み。10年先の本質価値は今の時価総額を1〜2割下回る(やや割高) 本質価値との差 +0.9% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 TOA株式会社6809 国内の非常用放送で首位の音響会社。純現金は厚く、利益で測ると今の値段はほぼ妥当(適正)。 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 名古屋電機工業6797 道路情報板の専門メーカーで純現金も厚いが、直近の原価増で利益が崩れ、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 +0.1% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 マブチモーター6592 ミラー用モーターで世界シェア8割超、現金は時価総額の3割。財務は鉄壁だが、物価並みにしか伸びない利益に今の値段はやや先走りだ 本質価値との差 +0.0% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 ヘリオス テクノ ホールディング6927 液晶パネル工場向けの印刷機と光源で稼ぐ小さな会社。時価総額の 7 割が現金だが、利益は液晶の投資しだいで、10 年の価値はやや割高とみる 本質価値との差 −0.6% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 日本電子6951 電子顕微鏡とマスク描画の二本柱。堀は本物だが利益の山が高く、10 年で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −1.0% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 日本トリム6788 整水器の国内首位に、インドネシアの水と細胞バンクを足した会社。現金は厚いが、計画の伸びは先走りで、値段は割高 本質価値との差 −1.1% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 日本フェンオール6870 防災機器の小さな老舗で、財務は堅いが資本効率が低く、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −1.8% · 10 年 適正(年 +6.0%) 適正 東洋電機製造6505 鉄道車両の駆動装置で知られる老舗。利益が急に戻った直後の今、10年の本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −1.9% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 日立製作所6501 電力インフラとLumadaの二本柱は本物だが、株価はInspire 2027の上振れをかなり先取りしている 本質価値との差 −2.2% · 10 年 適正(年 +5.3%) 適正 TDK6762 HDDヘッド事業の売却観測とAIデータセンター需要が重なるTDK。稼ぎを電池に頼る構造は変わらず、ROE1割前後では今の値段を支えきれない 本質価値との差 −3.2% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 ケル6919 精密コネクタの専業で、無借金・純現金は時価総額の4割。ただし利益は谷で配当が利益を上回り、10年で測るとやや割高 本質価値との差 −3.7% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 鈴木6785 2026/06 期は山の年とみる。増産投資の回収が見えるまで、10 年の価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −3.8% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 日本シイエムケイ6958 車載向けビルドアップ基板で世界首位級だが、稼ぐ力が資本コストに届かず、10 年の本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −4.2% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 セイコーエプソン6724 大容量インクタンクで世界No.1も、プロジェクターはAnkerに押され、ROE10%の中計実現が分かれ目 本質価値との差 −5.1% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 テクノホライゾン6629 教育ICTの電子黒板とFA機器の複合メーカー。前期の利益は営業外で膨らんだ山で、値段はやや割高 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ホーチキ6745 国内二番手の火災報知専業。事業は堅いが、最高益の利益率が続く前提の値段で、安全域は薄い 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +5.0%) 適正 三社電機製作所6882 稼ぎ頭の電源機器と赤字のパワー半導体が同居する会社。現金は厚いが、利益は株主に届きにくい 本質価値との差 −6.3% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 京セラ6971 KDDI株と純現金で時価総額の3割弱を持つが、本業のROEは資本コストに届かず、今の値段は改善への期待を強く映している 本質価値との差 −6.7% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 松尾電機6969 車載のマイクロヒューズで高い利益率を持つが、本業のタンタルは薄利で、台湾の親会社が4割を握る。今の値段はほぼ見合っている 本質価値との差 −6.9% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 イリソ電子工業6908 車載コネクターの堅実な会社だが、品質データの不正で利益の質が傷つき、本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −7.1% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 日本信号6741 列車の安全を握る堅い会社だが、過去最高の利益率が続く前提の値段で、10年で見ると割高に傾く 本質価値との差 −7.1% · 10 年 適正(年 +5.5%) 適正 コニカミノルタ4902 複合機の縮みを半導体向け光学部品などで埋められるかが勝負。稼ぐ力に見合う本質価値は今の値段をかなり下回る 本質価値との差 −7.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 三井ハイテック6966 世界首位級のモーターコアだが、稼ぐ力はまだ資本コスト並み。10 年で見ても今の値段はやや高い 本質価値との差 −7.7% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 共和電業6853 国産ひずみ計測の老舗。財務は堅いが利幅の戻りは遅く、本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −7.7% · 10 年 適正(年 +5.1%) 適正 マクセル6810 小型電池が柱の電機メーカー。利益率は薄く、資本コストを稼ぎ切れない。本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −8.9% · 10 年 適正(年 +5.9%) やや割高 株式会社東光高岳6617 東京電力が親で最大の客。品質不正から立ち直る途上で、高い利益率が続くかが分かれ目 本質価値との差 −10.7% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 芝浦メカトロニクス6590 AIパッケージの波に乗る小さな装置メーカー。足元の好調は織り込み済みで、10年では割高 本質価値との差 −10.9% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 エブレン6599 装置の頭脳を収める箱と配線の板を顧客ごとに作る小さな専業。稼ぎは堅いが現金が眠り、割高とみる 本質価値との差 −11.2% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 東京エレクトロン8035 AI投資で稼ぐ力は本物だが、今の株価はすでに強気の先の先まで映している 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 アバールデータ6918 半導体装置の制御部を請け負う小さな会社。谷は抜けたが、顧客頼みで稼ぐ力に上限がある 本質価値との差 −12.3% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 株式会社エンプラス6961 AI向けバーンインソケットで稼ぐ樹脂精密部品の会社。半導体の山の利益を前提にした今の値段は、10年の稼ぐ力を上回る 本質価値との差 −13.1% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 シャープ6753 家電・PC・液晶を抱える低採算の複合体。資本コスト9.5%で測ると稼ぐ力が足りず、本質価値は今の時価総額の半分前後(割高) 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +7.2%) やや割高 森尾電機6647 鉄道車両の運転台と電源の機器を作る老舗。米国の地下鉄案件で利益は過去最高だが、山は数年で引く。今の値段は割高 本質価値との差 −14.8% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 日本電気(NEC)6701 ITサービス一本足の富士通と違い、防衛・海底ケーブルという官需インフラの柱を持つ会社。AI実需化と防衛予算増が分かれ目 本質価値との差 −15.6% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 富士通6702 ハード事業の縮小を終えつつあるITサービス会社。利益で測ると、本質価値は今の値段を2割ほど下回る(やや割高) 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 東亜ディーケーケー6848 水質計の老舗。厚い現金と保守収入が支えだが、稼ぐ力は細り、今の値段は回復をかなり織り込んでいる 本質価値との差 −16.3% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 カシオ計算機6952 稼ぎの大半を腕時計が担う、純現金の厚い会社。流行頼みの堀に対し、今の値段は本質価値を 3 割ほど上回る「やや割高」 本質価値との差 −16.7% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 タムラ製作所6768 データセンター向け電源部品で最高益へ向かうが、ROE は資本コストに届かず、今の値段は先の好調まで織り込んでいる 本質価値との差 −17.2% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 富士電機6504 データセンター電源とSiCの伸びは本物だが、三菱電機・日立と同じ「電力テーマの先取り」がすでに株価に乗っている 本質価値との差 −17.2% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 山洋電気6516 冷却ファンの稼ぐ力は本物だが、AI需要の山を前提にした利益は10年先では薄まる。純現金と還元の転換が価値の床を支える 本質価値との差 −17.7% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 中央製作所6846 名古屋の電源・めっき装置メーカー。資産は時価総額の2倍あるが稼ぐ力が薄く、割安とまでは言えない 本質価値との差 −18.2% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 日本電子材料6855 HBM向けプローブカードで利益が跳ねた。だが、この山が10年続くと見るには値段が先を行きすぎる 本質価値との差 −18.5% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 京三製作所6742 国内信号の堅い更新需要は本物だが、利益率が薄く資本コストに届かない。今の値段は計画の達成を織り込みすぎている 本質価値との差 −18.7% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 アルチザネットワークス6778 携帯の基地局を試す装置と試験の受託の会社。手元の純現金は時価総額に近いが、事業の稼ぎは小さく、現金も眠ったまま。10 年で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −19.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 コーセル6905 純現金は厚いが、本業は赤字。ROE 5%の電源屋に、10年の筋書きは厳しい 本質価値との差 −19.4% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 株式会社明電舎6508 電力インフラと保守の稼ぐ力は本物だが、利益が倍になっても今の値段には届かない 本質価値との差 −19.4% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 ユビテック6662 飲酒運転と熱中症の対策の義務化で IoT は伸びるが、小さな規模と親子上場が価値を縛る 本質価値との差 −19.7% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 株式会社ダイヘン6622 電力インフラの追い風は本物だが、稼ぐ力に比べて今の値段は先走りすぎている 本質価値との差 −19.7% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 トレックス・セミコンダクター6616 小粒の電源ICとパワー半導体の受託製造で、利益の波が深い。中計の利益率は過去の山の水準で、そのまま信じにくい 本質価値との差 −20.1% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 不二電機工業6654 配電盤の端子台で食べてきた堅実な小企業。現金は時価総額の 7 割に迫るが、稼ぐ力が細く、その現金が株主に戻る道も細い 本質価値との差 −20.3% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 古野電気6814 世界の船の目となる機器の首位級。過去最高益は造船ブームの山にあり、利益で測ると本質価値は今の値段を大きく下回る(割高) 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 エヌエフホールディングス6864 微小な信号と電源を測る・つくる専門メーカー。現金は厚いが、規模が小さく今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 −21.1% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 ソシオネクスト6526 カスタム SoC の設計請負で稼ぐファブレス。AI 向けの量産が立ち上がる前の今は、先取りしすぎた値段だ 本質価値との差 −21.2% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 指月電機製作所6994 電力機器が利益の4分の3を稼ぐ部品メーカー。稼ぐ力は資本コスト並みで、本質価値は今の値段を3割ほど下回る(割高) 本質価値との差 −21.2% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 EIZO6737 医療と防衛で強いモニター専業。本業の稼ぎは細く、時価総額の半分近くを持ち株と現金が占める。10年の本質価値は今の時価総額を3割ほど下回る(割高) 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 アンリツ6754 光通信と6Gの追い風は本物だが、景気で利益が大きく振れる計測器会社に、今の値段はその好況の長続きまで織り込んでいる 本質価値との差 −21.7% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 ヨコオ6800 半導体検査の伸びは本物だが、売上の6割を占める車載が重く、今の値段は計画の達成を先取りしている 本質価値との差 −22.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 帝国通信工業6763 車載・カメラ向けの操作部品とセンサの会社。財務は強いがROEは4%台で資本コストに届かず、新本社への投資も重い。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −22.1% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 NKKスイッチズ6943 放送卓や特殊車両の押しボタンで世界に名が通るが、利益率は3%前後。現金は厚いが、帳簿の安さほどの価値はない 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 PHCホールディングス6523 血糖測定の稼ぎが細るうえ借金が重く、10年先の利益は今の値段を支えきれない。やや割高 本質価値との差 −22.9% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 双葉電子工業6986 現金と持ち合い株が時価総額を上回るが、本業は 7 年連続の営業赤字。資産が株主に届くかが焦点 本質価値との差 −23.7% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 リコー7752 複合機消耗品の縮小を低採算のデジタルサービスで埋める転換期。ROEは資本コスト未満で、今の値段はやや先回りしすぎている 本質価値との差 −23.9% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 京写6837 片面の基板で量は世界最大級。だが値段を決められず、稼ぎは資本コストに届かない。割高 本質価値との差 −25.1% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 能美防災6744 防災の二大手で、堅い内需の優良企業。ただし最高益の利益率が続く前提の値段 本質価値との差 −25.2% · 10 年 やや割高(年 +2.8%) やや割高 沖電気工業6703 官公庁・金融向けの堅い事業に、縮む ATM とプリンターの重しが付く会社。利益で測ると本質価値は今の値段を大きく下回る(割高) 本質価値との差 −26.0% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 サクサ6675 土地を売って、貸し地代を手放し、手元に現金が積み上がった通信機器メーカー。現金の戻り方は約束された。本業の稼ぎはまだ資本コストに届かない 本質価値との差 −27.9% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 小野測器6858 回転と音を測る老舗だが、エンジン試験の縮みを電動車の評価で埋めきれず、資本の稼ぎは薄い 本質価値との差 −27.9% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 IDEC6652 安全スイッチに強い堅実な中堅。中計の利益率 13% は届きにくく、今の値段は先の好調を織り込みすぎている 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +3.1%) やや割高 CGSホールディングス6633 金型用 CAD/CAM で国内 2 位。時価総額は純現金とほぼ同じだが、現金の多くは事業に張り付き、AI が席課金型の寿命を縮める。10 年の価値は今の半分ほど 本質価値との差 −28.8% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 ティアック6803 高級オーディオと業務用機器のニッチ企業。足元の利益は一時の項目に支えられ、稼ぎが資本コストに届かず、10 年の価値は今を下回る 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 santec Holdings株式会社6777 AI向け光通信の試験・部品で稼ぐ小さな光学メーカー。利益の質は良いが、稼ぎが好況の頂に近く、今の値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −29.9% · 10 年 やや割高(年 +3.0%) 割高 OSGコーポレーション6757 浄水器のカートリッジ交換が稼ぎの柱。食パンと総菜の寄り道が利益を削り、配当は利益を超えて払い続けている 本質価値との差 −30.1% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 日本タングステン6998 超硬とタングステン加工の中堅。原料高の追い風は一時的で、稼ぐ力に比べて今の時価総額は重い 本質価値との差 −30.1% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 シリウスビジョン6276 印刷の検査機の再建途上、現金は厚いが稼ぐ力は薄い 本質価値との差 −30.4% · 10 年 割高(年 +4.4%) 割高 フォスター電機6794 車載スピーカ世界大手。アクティビストが入り資本効率は改善に向かうが、10年の稼ぐ力に見合う値段は今より低い 本質価値との差 −30.6% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 アルバック6728 真空技術の老舗で半導体へ重心を移す途上だが、稼ぐ力が資本コストに届かず、値段は回復を先取りしている 本質価値との差 −30.9% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 安川電機6506 サーボ・インバータが利益の柱でロボットは薄利・中国依存、ROE7.3%に対し今のPER32倍は見合わない 本質価値との差 −32.2% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 オムロン6645 制御機器の在庫調整は一巡したが、ヘルスケアは中国品との価格競争、構造改革でROEは当面一桁台にとどまる 本質価値との差 −32.3% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 アイコム6820 現金が時価総額の5割に達する無線機メーカー。事業の稼ぐ力に対して資本が厚く、利益で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −32.3% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 アクセル6730 パチンコ機向け画像LSIの小さな専業。足元は価格適正化で好調だが、市場が細り続ける。手元の現金を除くと割高 本質価値との差 −33.8% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 ダイヤモンドエレクトリックホールディングス6699 点火コイルは電動化で縮む側。パワコンと空調向け電源が支えるが、借入が重く、株主の取り分はほとんど残らない 本質価値との差 −34.0% · 10 年 割高(年 +4.4%) 割高 ファナック6954 CNC・ロボット世界首位の無借金企業だが、中国系メーカーの台頭と今のPER33倍はROE8.9%に見合わない 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 ウシオ電機6925 光源と露光装置の確かな技術はあるが、利益の薄い会社に AI 基板の夢まで上乗せした値段 本質価値との差 −37.0% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 AIメカテック6227 AI向け後工程装置で利益が急伸したが、頼りは少数の大口顧客の投資。10年で測ると今の値段は高い 本質価値との差 −37.9% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 大日光・エンジニアリング6635 カメラ大手向けの基板実装とレンズ組立の受託。利益率は2%に届かず借金も重く、割高とみる 本質価値との差 −39.2% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 シンフォニアテクノロジー6507 半導体搬送と防衛の追い風は本物だが、景気で振れる中堅メーカーに今の値段は高い 本質価値との差 −40.0% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 堀場製作所6856 半導体MFC世界シェア6割・排ガス計測8割だが、PER27倍はROE10.7%に見合わず、EV化とバイオ不振が重荷 本質価値との差 −40.1% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 日本電波工業6779 AI向け発振器で業績は急回復中だが、売上が10年停滞した薄利の水晶専業。10年の稼ぐ力に照らすと値段は先走りすぎ 本質価値との差 −40.3% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 KOA6999 抵抗器の老舗。AIと車載で利益は戻るが、10年で測る稼ぐ力は今の値段に届かない 本質価値との差 −40.4% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 電気興業6706 基地局アンテナと高周波の技術屋。稼ぐ力が弱く、棚卸資産の会計に疑義が出ている 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 太洋テクノレックス6663 曲げられる配線板の試作が本業の小さな工場。利益は薄く、資産に比べて稼ぐ力が足りない 本質価値との差 −42.0% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 日本マイクロニクス6871 DRAMのプローブカードで首位。だが一本足の循環株に、今の値段は先の先まで織り込みすぎだ 本質価値との差 −42.3% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 池上通信機6771 放送局のカメラと監視・医療・検査の映像機器の老舗。技術はあるが稼ぎは薄く借金も重い。今の値段は稼ぐ力に比べて割高 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 シスメックス6869 血球計数で世界首位も、中国の集中購買で稼ぐ力が急低下。資本コスト7.5%で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −45.0% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 SMK6798 車載に軸足を移す途上のコネクタ・リモコンメーカー。利益の戻りが遅く、今の値段は高い 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 ミナトホールディングス6862 産業用メモリーの加工・商社。市況が押し上げた好況の利益は続かず、10年の価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −45.9% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 ダブル・スコープ6619 価値の芯は韓国の WCP の持分だけ。借金を引くと残りは薄く、赤字の本体が持分を食う 本質価値との差 −46.0% · 10 年 割高(年 +3.7%) 割高 パナソニックホールディングス6752 家電・空調・配線・電子部品・車載電池・B2Bソリューションの複合体。構造改革は進行中で、今の値段は改革の成功をかなり先取りしている 本質価値との差 −46.2% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 KOKUSAI ELECTRIC6525 バッチALDで世界シェア7割・東京エレクトロンと二社寡占。AI需要は本物だが、今の株価は中立の10年先をもう織り込んでいる 本質価値との差 −47.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 キーエンス6861 無借金・直販の圧倒的な収益力は本物だが、中国依存と高い倍率の持続力が10年後の本質価値を左右する 本質価値との差 −48.0% · 10 年 割高(年 −0.4%) 割高 大真空6962 水晶の世界大手だが、薄い利益に重い借金。新型のArkhが実を結ぶまで、今の値段は先を見すぎている 本質価値との差 −48.0% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 日清紡ホールディングス3105 日清紡HDは無線・通信が稼ぎ頭の会社に変わりつつあるが、稼ぐ力の弱さと不動産の先細りが10年の価値を押し下げる 本質価値との差 −48.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 村田製作所6981 MLCC世界シェア4割、AIサーバー・車載電動化が追い風だが、ROE1割強の本質価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −48.2% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 サン電子6736 利益の大半は米上場Cellebrite株の持分から来る。10年後を利益で測ると、本質価値は今の時価総額を半分ほど下回る(割高) 本質価値との差 −48.5% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 株式会社シキノハイテック6614 半導体の検査装置と LSI 設計受託の小さな会社。利益が出ていない今の値段は、先の成長を先取りしすぎている 本質価値との差 −49.0% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 ヤーマン6630 美顔器のヒットで膨らみ、中国の規制でしぼんだ会社。現金は厚いが、計画の回復は先走りで、値段は割高 本質価値との差 −50.4% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 レーザーテック6920 EUVマスク検査を世界独占する一点突破の優良企業、株価は独占の継続を前提に組まれている 本質価値との差 −50.8% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 湖北工業6524 海底ケーブル用光部品と電解コンデンサ用リード端子で世界首位。事業は強いが、今の値段は好況の利益が続く前提で、本質価値の2倍を大きく超える 本質価値との差 −51.2% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 アドバンテスト6857 HBM・AIテストの覇者だが、株価はすでに10年分の超成長を前払いしている 本質価値との差 −51.6% · 10 年 割高(年 −1.1%) 割高 太陽誘電6976 コンデンサ世界3位。AIサーバー需要で株価は1年で8倍になったが、利益率とROEの低さを映すと、今の値段は積みすぎ 本質価値との差 −51.9% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 アオイ電子6832 後工程受託の老舗が、自己資本に迫る400億円規模を先端パッケージに賭ける。当たっても倍率は伸びず、割高と見る 本質価値との差 −53.8% · 10 年 割高(年 +0.0%) 割高 メイコー6787 車載基板の首位級が AI・衛星向けに 2,100 億円を投じる賭け。成長は本物だが、借金と循環を負った値段は高い 本質価値との差 −54.0% · 10 年 割高(年 +0.0%) 割高 ローム6963 SiC減損からの復活途上。EV減速と中国の値下げの中で東芝・三菱電機との連合がもうひとつの本質価値を左右する 本質価値との差 −54.2% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 FDK6955 富士通から台湾の SILITECH へ親会社が替わった電池メーカー。稼ぐ力が資本コストに届かず、10年では割高と見る 本質価値との差 −55.3% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 イビデン4062 AI 向け基板の主役だが、今の値段は世界の AI 個数が 8 倍・シェア 4 割台維持という楽観の先まで織り込む 本質価値との差 −55.8% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 精工技研6834 AI向け光コネクタの設備特需で稼ぐ会社。ただ利益の多くは山の上で、今の値段は先を織り込みすぎだ 本質価値との差 −58.3% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ユー・エム・シー・エレクトロニクス6615 1,000 億円を作って利益は 1% 台。重い借入と優先株の下で、普通株の取り分は薄く割高だ 本質価値との差 −58.5% · 10 年 割高(年 −0.6%) 割高 ルネサスエレクトロニクス6723 車載マイコン世界首位の座は競合に奪われたが、AIインフラとAltiumの組み合わせが次の10年の本質価値を決める 本質価値との差 −59.3% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ジオマテック株式会社6907 ディスプレイと半導体向けの薄膜加工。9 期の赤字から戻ったが、山谷が激しく客先も偏る。今の値段は回復の続きを織り込みすぎで、割高と見る 本質価値との差 −64.1% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 ザインエレクトロニクス6769 高速伝送チップの小さな設計会社。現金は厚いが本業は赤字が続き、時価総額は現金を上回る分だけ割高に見える 本質価値との差 −66.9% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 リバーエレテック6666 超小型の水晶部品の専業。新製品に夢はあるが、12年の大半が赤字で借金も重い。今の値段は会社の計画の達成をほぼ織り込む 本質価値との差 −67.2% · 10 年 割高(年 −2.3%) 割高 岡谷電機産業6926 ノイズ対策部品の老舗だが2期続けて17億円の営業赤字。立て直しても資本コストに届く稼ぎは見えず、今の値段は高い 本質価値との差 −67.7% · 10 年 割高(年 −2.6%) 割高 原田工業6904 車載アンテナの専業。足元の利益は戻ったが、税と金利を引くと残る利益は薄く、今の値段は回復を先取りしすぎている 本質価値との差 −67.8% · 10 年 割高(年 −3.4%) 割高 インスペック6656 AI 向けパッケージ基板の検査装置を手がける秋田の小さな装置会社。技術は本物だが、受注の山谷が深く、借入も重く、今の値段は先の改善を織り込みすぎている 本質価値との差 −70.3% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 多摩川ホールディングス6838 高周波部品と売電の小さな会社。足元の増益は評価益が大半で、10 年の稼ぐ力に比べて今の値段は高いとみる 本質価値との差 −73.8% · 10 年 割高(年 −5.1%) 割高 オプトエレクトロニクス6664 小さなバーコード読み取り機の老舗。エイサーの傘下で出直すが、赤字が続き稼ぐ力は資本に見合わない 本質価値との差 −76.1% · 10 年 割高(年 −5.3%) 割高 トミタ電機6898 鳥取のフェライトコアの小さな会社。現金と土地は厚いが本業は10年余り赤字がちで、今の値段は稼ぐ力に比べて高い 本質価値との差 −82.6% · 10 年 割高(年 −8.9%) 割高 QDレーザ6613 量子ドットレーザは本物の技術だが、売上14億円の会社に800億円超の値は、まだ来ない成功を先に払いすぎている 本質価値との差 −84.6% · 10 年 割高(年 −10.3%) 割高 ぷらっとホーム6836 Linuxの小型サーバーで細く稼ぐ老舗。18期続いた赤字をやっと抜けた段階で、今の時価総額は利益の200倍を超える 本質価値との差 −87.9% · 10 年 割高(年 −12.6%) 割高 TBグループ6775 LED 表示機と電子レジの小さなメーカー。19 期連続の営業赤字で、稼ぐ力は時価総額の裏づけにならない 本質価値との差 −89.0% · 10 年 割高(年 −10.7%) 割高 ジャパンディスプレイ6740 12 期連続赤字の中小型パネル会社。いちごの新株予約権で株数が約 1.7 倍に増え、10 年後に既存株主へ残る取り分は今の時価総額に遠く届かない 本質価値との差 −93.2% · 10 年 割高(年 −15.2%) 割高 大黒屋ホールディングス6993 ブランド品の買取と質屋の老舗。ファンド傘下で再建に入ったが、10年の稼ぐ力で測ると本質価値は今の時価総額を大きく下回る(割高) 本質価値との差 −93.6% · 10 年 割高(年 −16.2%) 割高 JNグループ6634 暗号資産の取引所と消耗品の卸、電子書籍を束ねた小さな持株会社。赤字と借金が重く、今の値段は事業の稼ぎでは説明できない 本質価値との差 −96.3% · 10 年 割高(年 −19.5%) 割高 ウインテスト6721 売上4億円に対し赤字12億円、資金は新株の発行頼みの半導体検査装置会社。時価総額116億円は事業の実績から大きく離れている 本質価値との差 −99.6% · 10 年 割高(年 −36.4%)

ほかの業種も見る(AI 銘柄分析の一覧)→

読んだ資料

  1. ブラザーグループ中期戦略「CS B2027」(2025年3月3日)
  2. ブラザー、株主還元に1400億円 28年3月期にROE10%(日本経済新聞)
  3. ローランドDG、ブラザーが「同意なき買収」 MBOに対抗しTOB(日本経済新聞)
  4. ブラザー工業、ローランドDGの買収事実上断念 価格上げず(日本経済新聞)
  5. ブラザー工業がローランドDGの買収を断念 狙われた側の巧みな試合運び(東洋経済オンライン)
  6. ブラザー、英印刷機会社ドミノを買収 1890億円(日本経済新聞)
  7. ブラザー、中国工場稼働で工作機械の生産能力が2倍に(ニュースイッチ)
  8. プリンター、コピー機、複合機、複写機業界の世界市場シェアの分析(deallab.info)
  9. sectors/電気機器.md(情報通信機器・OA機器・PC周辺の節)

分析日 2026-10-18