結論
精工技研は、光ファイバーをつなぐコネクタと、その端面を磨く装置を作る会社だ。光コネクタ研磨機では、事実上の標準と自負している。もう一つの柱は、車載向けの精密な樹脂成形品と金型である。財務は堅く、自己資本比率は81%、純現金は112億円ある。
筆者の結論は「割高」だ。利益の多くが、設備の特需に乗っているからである。2026年3月期の営業利益は77億円で、前の期の2.7倍に跳ねた。光製品の利益率は33%に達し、会社は2027年3月期に営業利益120億円を見込む。
追い風は本物だ。AIデータセンターは光ファイバーの本数が桁違いに多い。コネクタを作る会社が増産に走り、その製造装置が飛ぶように売れた。
ただ、装置の注文は、顧客の増産が一巡すれば細る。同社自身も、受注の中心が装置から消耗する治具とコネクタへ移ると説明している。10年後の中立は、今の時価総額の3割強にとどまる。楽観でも1.3倍ほどで、年率にすれば4%台だ。今の値段は2027年3月期の予想利益の28倍にあたり、特需が長く続く前提に近い。強い会社だが、山の利益に払う値段ではない。一方で、部品の比重が高まれば、利益の質は上がる。その兆しが出るかどうかが、見直しの分かれ目になる。
バリュー投資の観点から
バリュー投資家なら、まず「この稼ぎは10年後も続くか」を問う。光コネクタの数は、AIの計算が増えるかぎり伸びるだろう。だが、同社の稼ぎの中心は、コネクタを作る会社が買う研磨機だ。工場の増設が一巡すれば、注文は細る。利益の質は、部品より装置のほうが低い。
次に、株主が自由に使える利益、つまりオーナー利益を考える。設備投資は軽く、稼いだ現金はほとんど手元に残る。この点は魅力だ。ただし、残った現金の使い道は見えない。配当性向は1割台半ばで、自社株買いの実績も確認できなかった。現金が積み上がるほど、ROEは薄まる。
堀は普通の幅と見る。研磨機の標準という地位は価値があるが、顧客は数が限られ、買い替えは頻繁ではない。部品は競争が厳しい。
最後に安全域だ。今の値段は、2027年3月期の予想利益の28倍にあたる。営業利益率が3割を超える今の姿が続く前提に近い。10年後の中立は、今の時価総額の3割強にとどまる。事業は好ましいが、この値段には安全域がない。
何で稼ぐ会社か
稼ぎは光製品と精機の2本だ。2026年3月期の売上は光製品が201億円、精機が100億円。営業利益では光製品が全体の9割近くを占める。
光製品は3つに分かれる。1つ目は光通信用部品で、光コネクタ、フェルール(光ファイバーを通す精密な筒)、MTファイバアレイなどだ。2つ目が製造機器・装置で、光コネクタ研磨機と端面検査装置が入る。3つ目は光電界センサーや超小型レンズだ。
研磨機は、コネクタの端面を凸の球面に磨く機械だ。端面が荒れていると光が漏れる。売り先はコネクタを作るメーカーで、データセンター向けの増産に合わせて買う設備である。端面検査装置は、子会社のDATA-PIXELが約30か国に納めてきた。2025年11月の説明資料によれば、海外大手の光コネクタメーカーから、自動研磨装置SFPS-V1を複数台受注した。研磨機の製造能力は、前の期末から2倍にした。
部品は生産拠点を広げている。タイの子会社は2025年6月に生産を始めた。中国では合弁会社が、光トランシーバー向けのMTファイバアレイを量産する。米国向けは、本社で作った自動組立装置で増産している。
精機は、車載のインサート成形品(金属を樹脂に埋め込んだ部品)と、金型、プレス品が中心だ。2024年10月に射出成形のエムジーを子会社にした。1972年に東京都大田区で創業した。光ディスク用金型で世界首位とされたが、今は小さな柱である。
精機の新しい製品もある。東海理化と共同で開発した型内塗装の技術を使ったスイッチが、トヨタ車に採用された。住友重機械工業と開発した加飾成形の技術は、システム販売が決まった。
優良さと弱いところ
強みは、研磨機が「標準」になっている点だ。遊星運動と自転運動を組み合わせた方式で、量産用として世界で初めて開発したと同社は説明する。コネクタ工場は一度ラインを組むと、研磨の条件や治具ごと作り込む。簡単には他社の機械に替えにくい。これが堀、つまり他社がまねしにくい強みである。
ただ、堀は思うほど深くない。研磨機は一度買えば長く使える。数が出るのは、顧客が工場を増やす時だけだ。米国のDomailleなど競合もいる。中国の顧客は、自前の機械へ寄せる動きもありうる。光コネクタの部品は、日米欧中に同業が多く、価格で競り合う世界だ。
財務は堅い。自己資本比率は81%、純現金は112億円ある。ただ、この厚みは売上の3分の2が特需という事実の裏返しでもある。営業利益率は2024年3月期の6.7%から、2026年3月期の25.7%へ上がった。過去10年のROEの中央値は4.3%にすぎない。
筆者がいちばん気にするのは、利益の質だ。この2年の稼ぎ方は、10年の平均的な姿ではない。山の利益と、普通の利益を分けて見る必要がある。
精機は堅実だが、稼ぎは小さい。車載の成形品は、自動車の生産台数に左右される。営業利益率は2025年3月期に6%台だった。2026年3月期の10%台は、エムジーが通期で加わった効果が大きい。
業界はいまどこにいて、どこへ向かうか
需要の源は、AIデータセンターの光配線だ。GPUをつなぐ通信は、銅線から光へ移っている。光トランシーバーは800Gから1.6Tへ速度を上げ、1台のサーバーに引き込む光ファイバーも増える。接続点が増えれば、コネクタの数も、端面を磨く工程も増える。富士経済は、光トランシーバーの世界市場が2030年に2024年比で3.6倍になると見る。
注意したいのは、同じ調査が「2027年ごろに需要がいったん落ち着く」と見ている点だ。2028年以降は年20%を超える成長に戻るというが、設備を売る会社には厳しい波が来る。データセンター向け高密度光コネクタの市場は、2025年の約6.5億ドルが2032年に約13億ドルになるという調査もある。ただし、これは一次資料でなく、見積もりの幅は広い。
同社の位置は、コネクタの川上にある。コネクタメーカーが工場を増やすと、まず研磨機と検査装置が売れ、次に治具や部品が続く。同社も、上期の受注の中心が装置から治具・コネクタへ変わると説明している。装置の山は、部品の山より早く来て、早く引く。
競争は2つに分かれる。研磨機は同社が先頭だが、Domailleのような米国勢と、中国の地場メーカーが追う。部品は同業が多く、価格競争が激しい。長い目では、光と電子を一体にするCPOや光電融合が、接続の形を変えうる。同社は光電融合のデバイスも自前で開発している。
中国では、同社の自動研磨装置がMPO(多芯コネクタ)向けとして人気だと、研磨材メーカーは伝える。中国の需要は大きいが、地場の機械が追い上げる土壌でもある。
資本政策と M&A
資本の使い方は、いまは守りだ。配当は累進配当を掲げる。基本的に減配せず、増やし続ける方針だ。2026年3月期の配当は前の期から5割以上増えたが、配当性向は1割台半ばにとどまる。
設備投資は軽い。2026年3月期の上期で、設備投資は4億円、償却は4億円だった。自社の工場で能力を増やすより、研磨機の能力を2倍にして、組立の自動化に回している。結果として、純現金は112億円まで積み上がった。
買収は小さい。2024年10月に射出成形のエムジーを子会社にしたのが、近年の主な動きだ。規模は確かめられていない。買われる側の可能性は、kabufuの推計で10年以内に15%ほどある。
自己株式は3.7%ほど持つ。
大株主には、個人と資産管理会社が並ぶ。上位は上野昌利氏が約10%、有限会社高志が約7%、木村保氏が約7%だ。支配株主はいない。
筆者は、特需で稼いだ現金をどう使うかが、この会社の評価を分けると考える。2027年度から、新しい中期経営計画が始まる。
点検済み(割高の見落とし点検 2026-10-19):装置の特需の山は中立で平常に戻し(営業利益 112 億円、会社予想 120 億円と同水準)、純現金 112 億円は事業の純利益に含めて二重なし、株数は分割後。倍率は ROE÷k に合わせた。
強気の見方と慎重な見方
強気の見方
AIの計算は、光でつなぐ流れが止まらない。1台のサーバーに入る光ファイバーは増え続け、速度が上がるたびに接続点も増える。コネクタ1本の芯数は増え、端面を磨く難度も上がる。研磨機で標準の座にいる同社は、その難度の上昇をそのまま取り込める。
特需は装置から部品へ広がる。研磨機の能力は2倍になり、自動研磨装置は海外大手から複数台を受注した。タイの工場と中国の合弁が動き出し、MTファイバアレイの量産も始まった。米国向けは自動組立装置で増産している。装置で築いた顧客の信頼が、部品の受注につながる。
足元の数字も強い。2027年4〜6月の光製品の営業利益率は4割に達した。会社は営業利益120億円まで見通しを引き上げている。
光電融合の時代にも、光ファイバーを素子へ結ぶ部品と、端面の精度は欠かせない。精密成形と研磨で積んだ技術は、世代が変わっても生きる。10年で見れば、今の利益はまだ序盤にすぎない。
財務の余裕も武器になる。純現金があり、設備投資が軽いので、需要が増えれば素早く能力を上げられる。累進配当の方針のもとで、稼いだ分は株主へ返される。会社が目標を前倒しで達成してきた実績も、計画への信頼を支える。
慎重な見方
今の値段は、特需が長く続く前提に近い。2027年3月期の予想利益の28倍で、過去10年のROEの中央値は4%台だった会社に払う値段ではない。利益率が5〜10%だった部品屋が、2年で26%の会社になった。山の高さを基準にするのは危うい。
売上の3分の2が光製品で、その中身は装置が厚い。装置は顧客の増産が一巡すれば止まる。富士経済も、光トランシーバーの需要は2027年ごろにいったん落ち着くと見る。同社自身も、下期から受注の中心が装置から治具・コネクタへ移ると言う。装置の利益が先に引く合図だ。
部品は競争が激しい。日米欧中に同業が多く、中国勢は価格で攻める。研磨機でも、中国の顧客が自前の機械へ寄せればシェアは落ちる。
CPOのように、光と電子を一体にする技術が広がれば、接続の形が変わる。コネクタの数や端面の使い方が変われば、同社の強みが通用しない場面も出る。
資本の使い方にも疑問がある。配当性向は1割台半ばで、現金は積み上がる。稼いだ現金が資本コストを下回る利回りで眠れば、ROEは薄まる。
10月15日の株価は1日で14%下がった。理由は確かめられないが、期待が高いほど、少しの揺らぎで値が崩れる。値段が高いことが、すでに危うさになっている。
どちらに重みを置いたか
強い方は慎重な見方だ。2つの理由がある。1つは、同社の稼ぎの中心が装置で、顧客の増産が止まれば急に細ること。もう1つは、10年後の中立でも利益は今の会社予想の水準にとどまり、倍率が低いことだ。
強気の指摘も重い。部品への広がりや光電融合は、同社の地位を長く支える可能性がある。ただ、その上振れを織り込んでも、楽観の筋書きは今の時価総額の1.3倍にとどまる。
確率は、中立を3割強に置き、やや悲観と悲観に合わせて4割弱を割いた。楽観は1割に満たない。装置の山谷と一本足の弱さは、すでに資本コストに入れたので、確率では重ねていない。
10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)
確率で加重した株価時価総額 3,653 円1,633 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 634 円283 億円)。 今の値に割り戻すと 2,214 円990 億円、今との差 −58.3%、 期待の年率 −2.1%(資本コスト 7.5%)→ 割高
| 筋書き | 確率 | 10 年後の株価時価総額 | 配当の合計還元の合計配当+自社株買い | トータルリターン10 年・配当込み | 年率 | 確率 × (株価+配当時価総額+還元) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 9% | 11,504 円5,142 億円 | 1,369 円612 億円 | +142.4% | +9.3% | 1,159 円518 億円 |
| やや楽観 | 19% | 6,685 円2,988 億円 | 944 円422 億円 | +43.7% | +3.7% | 1,450 円648 億円 |
| 中立 | 33% | 3,264 円1,459 億円 | 618 円276 億円 | −26.9% | −3.1% | 1,281 円573 億円 |
| やや悲観 | 24% | 862 円385 億円 | 456 円204 億円 | −75.2% | −13.0% | 316 円141 億円 |
| 悲観 | 15% | 425 円190 億円 | 121 円54 億円 | −89.7% | −20.3% | 82 円37 億円 |
| 加重平均 | 100% | 3,653 円1,633 億円 | 634 円283 億円 | −19.3% | −2.1% | 4,287 円1,916 億円 |
今の株価時価総額 5,310 円2,373 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.5% を下回るほど割高。
楽観 9% 楽観:光配線の標準部品として部品に広がる 利益 260 億円 · PER 19.7 倍 · 株価時価総額 11,504 円5,142 億円
AIデータセンターの光配線は、10年先も増え続ける。速度が上がるたびにコネクタの芯数と接続点が増え、端面を磨く工程の負担も重くなる。コネクタを作る会社は増産を止めず、研磨機と検査装置の需要は、実質で今の2倍を超える高さを保つ。
同社は自動研磨装置で標準の座を固め、シェアを6割近くまで伸ばす。部品でも、タイと中国の工場が量産の質で認められる。MTファイバアレイを中心に、市場の1割を取る。光と電子を一体にする時代にも、光ファイバーを素子へ結ぶ部品は欠かせず、精密成形と研磨の技術が生きる。
営業利益率は、装置で4割、部品で3割近くを保つ。精機は車載のハイブリッド向けが堅調に推移する。稼いだ現金は、配当と自社株買いで株主へ返す。10年後の営業利益は、2027年3月期の会社予想を3倍近く上回る。
- 光コネクタ研磨機・端面検査装置:数量 560(光コネクタ製造用の研磨機・検査装置の世界市場(億円・今の値段で測った実質))× 価格 77.7%(同社の売上÷実質の市場(比率)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍)。競争が厳しい筋書きは倍率を下げる)→ 売上 435 億円・営業利益 174 億円。実質の市場 560 億円 × シェア 58%、営業利益率 40%
- 光通信用部品(光コネクタ・MTファイバアレイ):数量 3,682(データセンター向けを中心とする光コネクタ・ファイバアレイの世界市場(億円・今の値段で測った実質))× 価格 14.7%(同社の売上÷実質の市場(比率)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍)。競争が厳しい筋書きは倍率を下げる)→ 売上 543 億円・営業利益 152 億円。実質の市場 3,682 億円 × シェア 11.0%、営業利益率 28%
- 精機(車載成形品・金型):数量 21,000(車載・電子・医療向けの精密成形品・金型の国内受託市場(億円・今の値段で測った実質、推定))× 価格 0.8%(同社の売上÷実質の市場(比率)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍)。競争が厳しい筋書きは倍率を下げる)→ 売上 158 億円・営業利益 16 億円。実質の市場 21,000 億円 × シェア 0.56%、営業利益率 10.0%
- その他の光製品:数量 22.0(年間の出荷台数(台、推定))× 価格 0.13(1台あたりの売上(億円・名目))→ 売上 3 億円・営業利益 1 億円。22 台 × 1 台 0.134 億円
倍率:事業の純利益 260 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 18.2% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 12.9%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 19.7 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 19.7 倍。全体の PER 19.69 倍、時価総額 5,116 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。
確率:AIの光配線が10年先まで伸びるだけでなく、同社が部品でも標準に近い位置を取る必要がある。条件が重なるので1割に届かない。
やや楽観 19% やや楽観:装置の山は引くが、部品が穴を埋める 利益 160 億円 · PER 18.3 倍 · 株価時価総額 6,685 円2,988 億円
装置の山は予想どおり2027年ごろに引く。だが、その後も光配線の増設は続き、研磨機の需要は実質で今の1.7倍の高さに落ち着く。自動研磨装置の更新も売上を支える。
部品が穴を埋める。タイと中国の工場が動き出し、MTファイバアレイの受注が積み上がる。市場は実質で3倍近くになり、同社は1割近くを取る。装置のお客が、そのまま部品のお客になる。営業利益率は装置で3割台後半、部品で25%を保つ。
精機は車載の成形品で安定する。利益の質は上がり、装置の山と谷への依存は薄れる。稼いだ現金の約3分の1が、配当と自社株買いに回る。ただ、競争は厳しく、楽観ほどの高い利益率は続かない。10年後の営業利益は、2027年3月期の会社予想を7割ほど上回る。
- 光コネクタ研磨機・端面検査装置:数量 414(光コネクタ製造用の研磨機・検査装置の世界市場(億円・今の値段で測った実質))× 価格 75.0%(同社の売上÷実質の市場(比率)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍)。競争が厳しい筋書きは倍率を下げる)→ 売上 310 億円・営業利益 112 億円。実質の市場 414 億円 × シェア 56%、営業利益率 36%
- 光通信用部品(光コネクタ・MTファイバアレイ):数量 2,713(データセンター向けを中心とする光コネクタ・ファイバアレイの世界市場(億円・今の値段で測った実質))× 価格 12.7%(同社の売上÷実質の市場(比率)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍)。競争が厳しい筋書きは倍率を下げる)→ 売上 345 億円・営業利益 86 億円。実質の市場 2,713 億円 × シェア 9.5%、営業利益率 25%
- 精機(車載成形品・金型):数量 20,400(車載・電子・医療向けの精密成形品・金型の国内受託市場(億円・今の値段で測った実質、推定))× 価格 0.7%(同社の売上÷実質の市場(比率)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍)。競争が厳しい筋書きは倍率を下げる)→ 売上 148 億円・営業利益 13 億円。実質の市場 20,400 億円 × シェア 0.54%、営業利益率 9.0%
- その他の光製品:数量 18.0(年間の出荷台数(台、推定))× 価格 0.13(1台あたりの売上(億円・名目))→ 売上 2 億円・営業利益 1 億円。18 台 × 1 台 0.134 億円
倍率:事業の純利益 160 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 14.7% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 11.1%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 18.3 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 18.3 倍。全体の PER 18.29 倍、時価総額 2,928 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。
確率:装置の山が引いても、部品とタイ・中国の工場が穴を埋める筋書き。起こりうるが、同業が多く、装置の穴は思うほど小さくない。
中立 33% 中立:装置は平時に戻り、部品が売上の半分を担う 利益 86 億円 · PER 15.8 倍 · 株価時価総額 3,264 円1,459 億円
装置の注文は2027年ごろに山を越え、その後は平時の水準に戻る。研磨機の市場は、実質で今の1.2倍の高さに落ち着く。同社は標準の座を保つが、中国の地場メーカーとDomailleに押され、シェアは5割ほどまで下がる。
部品が売上の半分を担う。市場は実質で2倍に育つが、同業が多く、同社のシェアは8%にとどまる。価格は部品の競争で、物価の伸びよりやや重い。営業利益率は装置で3割、部品で2割に落ち着く。
精機は車載成形品で堅実に稼ぎ、利益率は8%台に戻る。人口に結びつく国内の成熟需要で、数量は伸びない。
10年後の営業利益は、2027年3月期の会社予想の水準を少し下回る。物価で名目の売上は伸びるが、特需の利益率が薄まる。配当は利益の3割ほどまで高まる。
- 光コネクタ研磨機・端面検査装置:数量 292(光コネクタ製造用の研磨機・検査装置の世界市場(億円・今の値段で測った実質))× 価格 69.7%(同社の売上÷実質の市場(比率)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍)。競争が厳しい筋書きは倍率を下げる)→ 売上 203 億円・営業利益 61 億円。実質の市場 292 億円 × シェア 52%、営業利益率 30%
- 光通信用部品(光コネクタ・MTファイバアレイ):数量 1,938(データセンター向けを中心とする光コネクタ・ファイバアレイの世界市場(億円・今の値段で測った実質))× 価格 10.7%(同社の売上÷実質の市場(比率)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍)。競争が厳しい筋書きは倍率を下げる)→ 売上 208 億円・営業利益 42 億円。実質の市場 1,938 億円 × シェア 8.0%、営業利益率 20%
- 精機(車載成形品・金型):数量 20,000(車載・電子・医療向けの精密成形品・金型の国内受託市場(億円・今の値段で測った実質、推定))× 価格 0.7%(同社の売上÷実質の市場(比率)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍)。競争が厳しい筋書きは倍率を下げる)→ 売上 139 億円・営業利益 12 億円。実質の市場 20,000 億円 × シェア 0.52%、営業利益率 8.5%
- その他の光製品:数量 16.0(年間の出荷台数(台、推定))× 価格 0.13(1台あたりの売上(億円・名目))→ 売上 2 億円・営業利益 0 億円。16 台 × 1 台 0.134 億円
倍率:事業の純利益 86 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 10.4% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.0%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 15.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 15.8 倍。全体の PER 15.83 倍、時価総額 1,363 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。
確率:装置の注文が平時の水準に戻り、部品が育つ落としどころ。2027年ごろに需要が一服するとの見方と、部品の伸びの両方を取り入れた。
やや悲観 24% やや悲観:装置は谷に入り、部品は価格に押される 利益 37 億円 · PER 7.3 倍 · 株価時価総額 862 円385 億円
光配線の増設が一巡し、装置の注文は谷に入る。研磨機の市場は、実質で今の9割に縮む。中国の顧客が自前の機械へ寄せ、同社のシェアは4割台半ばに下がる。装置の営業利益率は2割強に落ちる。
部品は伸びるが、価格に押される。同業の日米欧中が競い、同社のシェアは6%にとどまる。市場が1.6倍になっても、稼ぎは増えにくい。増やした能力が余り、固定費が重くなる。
精機は、国内の車載需要の弱さで細り、利益率も7%に下がる。
もう優良な部品屋とは言えず、普通の電子部品メーカーの利益率に近づく。稼いだ現金は積み上がり、ROEは資本コストを下回る。株主還元を厚くしても、倍率は上がらない。
- 光コネクタ研磨機・端面検査装置:数量 219(光コネクタ製造用の研磨機・検査装置の世界市場(億円・今の値段で測った実質))× 価格 56.3%(同社の売上÷実質の市場(比率)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍)。競争が厳しい筋書きは倍率を下げる)→ 売上 123 億円・営業利益 27 億円。実質の市場 219 億円 × シェア 45%、営業利益率 22%
- 光通信用部品(光コネクタ・MTファイバアレイ):数量 1,550(データセンター向けを中心とする光コネクタ・ファイバアレイの世界市場(億円・今の値段で測った実質))× 価格 7.5%(同社の売上÷実質の市場(比率)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍)。競争が厳しい筋書きは倍率を下げる)→ 売上 116 億円・営業利益 17 億円。実質の市場 1,550 億円 × シェア 6.0%、営業利益率 15%
- 精機(車載成形品・金型):数量 18,600(車載・電子・医療向けの精密成形品・金型の国内受託市場(億円・今の値段で測った実質、推定))× 価格 0.6%(同社の売上÷実質の市場(比率)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍)。競争が厳しい筋書きは倍率を下げる)→ 売上 107 億円・営業利益 8 億円。実質の市場 18,600 億円 × シェア 0.46%、営業利益率 7.0%
- その他の光製品:数量 12.0(年間の出荷台数(台、推定))× 価格 0.13(1台あたりの売上(億円・名目))→ 売上 2 億円・営業利益 0 億円。12 台 × 1 台 0.125 億円
倍率:ROE 5.7%(事業の純利益÷自己資本)。k 7.5% を下回る。RONIC=k+残る割合 1/2×(ROE−k)=7.4%、長期の成長率 g 4.0% から正当化 PER=(1−g÷RONIC)÷(k−g)=9.1 倍。装置の注文が谷に入り、利益の質が落ちる筋書きなので、上限の 8.0 割の 7.31 倍に置いた。
確率:装置の谷が深く、部品も価格競争で伸びない筋書き。装置が売上の3分の2を占める会社なので起こりうる。ただ、装置の山谷は資本コストの循環に入れたので、確率では重ねず24%にとどめた。
悲観 15% 悲観:特需が消え、中国の自前化で普通の部品屋に戻る 利益 0 億円 · PBR 0.6 倍 · 株価時価総額 425 円190 億円
特需が消え、構造的な負けが重なる。光配線は伸びても、中国の地場メーカーが研磨機も部品も自前で作り、同社の標準の座は崩れる。装置の市場は実質で今の3分の1に縮み、シェアも3割を割る。
CPOなど、光と電子を一体にする技術が広がり、コネクタの数も端面の使い方も変わる。同社の強みが通用しない場面が増える。部品は中国勢の価格攻勢で、利益がほとんど残らない。
精機は国内の車載需要が細り、ほぼ収支ゼロまで下がる。増やした工場と人員が重荷になり、減損の恐れも出る。
営業利益は1億円を割り、もう優良な会社ではない。稼ぐ力は、手元に残る現金の価値にまで下がる。2027年に積んだ現金も、一部は失敗した投資で消える。配当は手元の現金(2027〜28年3月期の利益)から払い、その後は余った設備の売却で資金をつなぎながら大きく減らす。
- 光コネクタ研磨機・端面検査装置:数量 85.2(光コネクタ製造用の研磨機・検査装置の世界市場(億円・今の値段で測った実質))× 価格 30.8%(同社の売上÷実質の市場(比率)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍)。競争が厳しい筋書きは倍率を下げる)→ 売上 26 億円・営業利益 1 億円。実質の市場 85 億円 × シェア 28%、営業利益率 5%
- 光通信用部品(光コネクタ・MTファイバアレイ):数量 872(データセンター向けを中心とする光コネクタ・ファイバアレイの世界市場(億円・今の値段で測った実質))× 価格 3.3%(同社の売上÷実質の市場(比率)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍)。競争が厳しい筋書きは倍率を下げる)→ 売上 29 億円・営業利益 1 億円。実質の市場 872 億円 × シェア 3.0%、営業利益率 3%
- 精機(車載成形品・金型):数量 17,000(車載・電子・医療向けの精密成形品・金型の国内受託市場(億円・今の値段で測った実質、推定))× 価格 0.4%(同社の売上÷実質の市場(比率)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍)。競争が厳しい筋書きは倍率を下げる)→ 売上 71 億円・営業利益 1 億円。実質の市場 17,000 億円 × シェア 0.38%、営業利益率 2.0%
- その他の光製品:数量 8.0(年間の出荷台数(台、推定))× 価格 0.11(1台あたりの売上(億円・名目))→ 売上 1 億円・営業利益 0 億円。8 台 × 1 台 0.11 億円
倍率:構造的に負けた後の純利益は1億円未満で、稼ぐ力(純利益÷k)はほぼゼロになる。売れる資産の床は、今の純現金112億円と、2027年3月期に筋書きを問わず残る利益のうち配当後の分を足した190億円とみて、これを時価総額とした。今の自己資本338億円に対する倍率に直すと 0.5621 倍になる。工場や在庫の売却価値は根拠を積めないので入れていない。
確率:特需が消え、中国の自前化とCPOなどで標準の座を失う筋書き。一本足で顧客が限られる弱さは資本コストの寿命に入れたので、確率は15%にとどめた。
セグメント:数量 × 価格
いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。
光コネクタ研磨機・端面検査装置
光コネクタの端面を磨く研磨機と、端面を調べる検査装置。コネクタを作る会社が、増産のたびに買う設備である。
| 数量光コネクタ製造用の研磨機・検査装置の世界市場(億円・今の値段で測った実質) | 価格同社の売上÷実質の市場(比率)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍)。競争が厳しい筋書きは倍率を下げる | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/03 | 243 | 55.0% | 134 | 54 |
| 10 年後 中立 | 292 | 69.7% | 203 | 61 |
取り方:光製品の売上201億円のうち、製造機器・装置の売上を推定した。2026年3月期の上期は装置が44.5億円、部品が27.2億円。下期は受注の中心が装置から治具・コネクタへ移ると会社が言うが、通期の内訳は開示がないので、部品を66億円、その他を1.4億円とみて、装置を133.8億円と置いた。推定である。研磨機は公式に「世界のトップシェア」とあるが数字はない。競合は米国のDomailleなど。ここでは同社のシェアを55%と置き、市場を約243億円と推定した。営業利益は光製品全体の66.7億円を、装置40%・部品19%で分けた推定。物価の分は価格に入る。
光通信用部品(光コネクタ・MTファイバアレイ)
データセンター向けの光コネクタ、フェルール、光トランシーバー向けのMTファイバアレイ。タイ・中国・本社で作る。
| 数量データセンター向けを中心とする光コネクタ・ファイバアレイの世界市場(億円・今の値段で測った実質) | 価格同社の売上÷実質の市場(比率)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍)。競争が厳しい筋書きは倍率を下げる | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/03 | 969 | 6.8% | 66 | 13 |
| 10 年後 中立 | 1,938 | 10.7% | 208 | 42 |
取り方:2026年3月期の光通信用部品の売上は、上期27.2億円の実績と、下期の言及から66億円と推定した(通期は未開示)。市場は、調査会社が示すデータセンター向け高密度光コネクタの世界市場、2025年約6.46億ドルを150円で換算した約969億円を使った。これは一次資料でなく、幅がある推計である。同社の部品には通信向けなども含まれるので、シェア6.8%は目安にすぎない。営業利益は光製品の利益を装置と分けた推定で、利益率は19%。
精機(車載成形品・金型)
車載のインサート成形品、樹脂射出成形品、金属プレス品、精密金型。2024年10月にエムジーが加わった。
| 数量車載・電子・医療向けの精密成形品・金型の国内受託市場(億円・今の値段で測った実質、推定) | 価格同社の売上÷実質の市場(比率)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍)。競争が厳しい筋書きは倍率を下げる | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/03 | 20,000 | 0.5% | 100 | 11 |
| 10 年後 中立 | 20,000 | 0.7% | 139 | 12 |
取り方:精機の2026年3月期の売上は99.6億円、営業利益は約10.6億円(光製品の営業利益66.7億円を全社の77.3億円から引いた)。市場は公的な統計を確かめていないので、国内の精密成形品・金型の受託市場を約2兆円と置いた推定で、同社のシェアは0.5%になる。人口と車の台数に結びつく国内の成熟需要なので、数量は10年で0.9〜1.05倍が中心。エムジーの買収(2024年10月)が2026年3月期は通期で効いており、前の期より売上が増えた。
その他の光製品
光電界センサー、超小型レンズなどの小さな事業。
| 数量年間の出荷台数(台、推定) | 価格1台あたりの売上(億円・名目) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/03 | 14.0 | 0.10 | 1 | 0 |
| 10 年後 中立 | 16.0 | 0.13 | 2 | 0 |
取り方:2026年3月期上期の「その他」の売上は0.7億円。通期を1.4億円とみて、台数と単価で置いた推定。開示がないので台数は目安。物価の分は単価に入る。
リスクと懸念
装置の特需の反動
売上の3分の2が光製品で、その中身は装置が厚い。装置は、コネクタメーカーが工場を増やす時にだけ売れる。増産が一巡すれば、注文は急に細る。富士経済は需要が2027年ごろに落ち着くとみており、利益率の高い装置から先に引く。
中国の自前化と価格競争
研磨機は米国のDomailleなどが競う。中国では、地場メーカーが自前の機械を作る動きも出る。光コネクタの部品も、日米欧中に同業が多い。中国勢が価格で攻めれば、同社のシェアと利益率の両方が下がる。
接続の形が変わる技術の変化
光と電子を一体にするCPOや光電融合が広がると、コネクタの数と、端面の使い方が変わる。同社は光電融合のデバイスも開発するが、まだ売上の柱ではない。標準の座が通用しない世界が来る恐れがある。
能力を増やしすぎた後の重荷
研磨機の製造能力を2倍にし、タイと中国の工場も動き出した。特需が引けば、能力が余り、固定費と人員が重荷になる。設備投資は軽いので傷は深くないが、利益率の低下は避けにくい。
特定の顧客と地域への集中
光製品の買い手は、光コネクタを作るメーカーだ。顧客の数は限られるとみられるが、顧客別の売上は開示が少ない。大口が増産計画を見直すと、影響が大きい。米中の規制や関税も、売り先に響く。
現金の使い道が見えにくい
配当性向は1割台半ばで、自社株買いの実績も確認できなかった。純現金は112億円で、今後も積み上がる。現金が資本コストを下回る利回りで眠れば、ROEは薄まる。新しい中期経営計画で、還元の考え方を示せるかが焦点になる。
今後の分かれ目
- 研磨機・検査装置の受注残が、2期続けて減ったら
- 装置の山を越えた合図だ。中立から、やや悲観へ確率を移す。部品の受注が穴を埋めているかを見る。
- タイ・中国の部品工場の稼働が上がり、部品の売上が装置を上回ったら
- 利益の質が上がる。やや楽観・中立の確率を上げ、倍率を高めに置く根拠になる。
- 中国の光トランシーバー・コネクタメーカーが、自前の研磨機で量産を始めたら
- 装置のシェアの前提を下げる。悲観の確率を上げ、装置の利益率も見直す。
- CPOや光電融合の採用が大手データセンターで本格化したら
- コネクタの数と形が変わる。同社の光電融合デバイスの受注を確かめ、受注がなければ悲観の確率を上げる。
- 新しい中期経営計画で、配当性向の目標や自社株買いが示されたら
- 現金の使い道への疑問が薄れる。ROEが改善し、中立の倍率を引き上げる材料になる。
- 大型の買収や、資本提携が発表されたら
- 買う値段と相性を個別に確かめる。同社は小さな買収の経験しかなく、失敗の確率は高めに見る。
見ておくもの
- 四半期の受注高と受注残、光製品の中の装置と部品の内訳
- 研磨機の製造能力と、タイ・中国の工場の稼働の動き
- 光トランシーバー・コネクタメーカーの設備投資計画(米中の大手)
- 2027年度から始まる新しい中期経営計画の目標と還元方針
- 光電融合・CPOの採用の動きと、同社のデバイスの受注
倍率と資本コストの決め方
市場の大きさは実質で置き、物価3%は価格(シェア×物価の倍率)に入れた。倍率は今のPER(2027年3月期の予想で28倍)を見ず、資本コスト7.5%(基本7.5%に、循環+0.75%・値決め力+0.25%・寿命+0.5%)・長期の成長率4%・事業のROEから、利益ベースの正当化PERで決めた。純現金は時価総額の4%と小さいので、現金は分けず全社の純利益で測った。利息の変化は10年で+2億円と小さく、純利益に入れた。悲観は稼ぐ力と今の純現金などの床から出し、過去の底値の倍率には寄せていない。装置と部品の内訳は開示がないので推定で、その誤差は楽観・悲観の幅のなかに収まる。結果は、10年後の中立で今の時価総額の3割強、楽観でも1.3倍ほどで、利益の山を長く続く前提にした今の値段が高いと出た。リース会計の変更(2028年3月期以降)は同社にほとんど影響しない。純有利子負債・EVは今と同じ形(家賃を営業費用に含む形)でそろえた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 12.59→19.69 倍・やや楽観 PER 11.57→18.29 倍・中立 PER 9.75→15.83 倍)。
資本コスト 7.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。