結論
ホーチキは、火災報知機をつくり、ビルに据え付け、点検まで受け持つ防災の専業だ。国内では能美防災と並ぶ二大手で、売上は約1,060億円ある。2026年3月期は、売上も利益も5期連続で過去最高だった。
筆者の結論は「やや割高」だ。事業は堅い。ただ、直近の営業利益率11.4%は、過去10年の中央値6.7%を大きく上回る。この高さが10年続くなら今の値段は妥当だが、筆者は半分も続かないと見る。
堅さの源は、消防法が設置と点検を義務にしていることだ。国内売上の約55%は、点検や改修といった積み重ねの収入になっている。純現金は277億円、自己資本比率は約7割。赤字の期は10年間一度もない。
弱みは三つある。同業の能美防災より一回り小さく、値段を決める力が弱いこと。海外が売上の約4分の1を占め、一部の製品を他社からの供給(OEM)に頼っていること。そして株主への還元が薄く、利益の約3割しか配当に回していないことだ。
中立の筋書きでは、10年後の営業利益率は9.6%に落ち着く。国内は人口減で量が伸びず、値段は物価並みに上がる。海外の伸びが加わり、売上は年4%ほど増える。普通に良い会社だが、割安とは言えない。
バリュー投資の観点から
バリュー投資の観点では、ホーチキは「分かりやすい事業を、堅く守っている会社」だ。10年後も、ビルの火災報知設備は要るし、消防法の点検義務も残る。予測できる事業という一次審査は通る。
オーナーとして気になるのは、利益が株主の手に戻るかどうかだ。稼いだ利益の約7割が会社に残り、純現金は10年で約6倍になった。それが高い稼ぎに変わるなら良いが、増強投資は遅れている。現金が積み上がるだけなら、ROEは10%まで下がる。この分析の中立は、還元が5割台に上がる前提だ。
堀は「普通」と見る。規制は味方だが、能美防災より小さく、値段の主導権は握り切れていない。最高益の利益率が続くとは考えにくい。
それでも、純現金が厚く、10年間赤字が無い会社は、悲観の筋書きでも下値が見える。問題は、安全域が今の値段にあるかどうかだ。最高益を前提にした値段には、安全域が薄い。
何で稼ぐ会社か
稼ぎ方は三段ある。まず機器と工事。ビルに火災報知設備を入れる。次に保守と点検。消防法で持ち主は年2回の点検が必須で、毎年の安定収入になる。最後に改修。古い設備を新しくする工事だ。
2026年3月期の売上は、火災報知設備が664億円、保守が224億円、消火設備が105億円、防犯設備が65億円。火災報知が6割を超える。利益率は保守が最も高く、消火設備は大型物件の波に左右される。
海外は売上の23.5%を占める。北米・中南米、ベトナムを軸にしたアジア・太平洋、欧州・中東・インドの三地域だ。現地の規格に合わせた感知器と受信機を、現地で売る。ベトナムでは蓄電施設向けの防災システムも伸びている。
国内は、売れ方が変わりつつある。2027年3月期は、機器の販売が工事付きを初めて上回り、4割を超える見通しだ。新築の比率は約37%、改修が約63%になる。会社は、人手のかかる新築を絞り、改修と保守に重心を移している。
2010年に国内初の無線式の火災報知設備を売り出した。2026年4月には、防災クラウド「HOCHIKI as a Service」も始めた。配線工事の要らない無線とクラウドで、改修の入口を広げる狙いだ。
優良さと弱いところ
優良さの核は、規制に守られた必需品を、メーカーと工事と点検の三つで持っていることだ。防災設備は建築基準法と消防法で設置と点検が決まる。持ち主は安さだけで選べず、実績のある会社が残る。自社工場で感知器や受信機をつくるので、改修の相談も丸ごと受けられる。
数字も強い。営業利益率は2023年3月期まで6〜7%台が続き、その後の3年で11.4%まで上がった。原価率の改善が最大の理由だ。ROEは約14%で資本コストを上回る。ただ、これは最高益の水準だ。
ただし堀は「強い」とまでは言えない。能美防災のほうが大きく、売上は3割ほど多い。大型の入札では値段で競り、ゼネコンや設計事務所の力も強い。保守の利益は、人への投資で前の期を割った。
筆者が気にしているのは三点だ。第一に、人手不足。工事の担い手がいなければ、受注残があっても売上にならない。第二に、他社からのOEM供給への依存。無線センサーの供給が滞り、欧州・中東・インドでは販売が止まっていた時期がある。第三に、将来投資の遅れだ。生産能力を増やす計画が、会社自身の説明でも遅れている。
業界はいまどこにいて、どこへ向かうか
国内の火災報知設備は、二層でできている。新築は建設投資に連動して波がある。改修と点検は、設置済みの設備の数と古さで決まる。日本のビルは古くなる一方なので、下の層は10年先も消えない。
競争は、能美防災とホーチキが二強で、ニッタンが続く。自動火災報知設備の国内シェアは、能美が約3割、ホーチキが2割強という推定がある。公式の統計は無い。消火は専業のアンスルや日本ドライケミカルのほか、総合電機の防災部門も競う。点検は小さな会社が多い。
追い風は三つある。改修と無線化の需要。人件費の上昇を価格改定で通せる環境。そして海外の伸びだ。ベトナムや蓄電施設の防災は、まだ入り口にある。
逆風は人手と外注費だ。建設業は残業の上限規制もあり、新築の工事を絞らざるを得ない。人口が減るので、国内の設備の量そのものは伸びない。10年で量は0.95倍前後と見るのが自然だ。
海外は、米欧の大手など巨大な競合がいる。ホーチキは世界の市場の1〜2%を持つ小さな挑戦者だ。規格ごとに作り分ける手間が重く、伸びは取れるが、利益率は国内より低い。中東とインドは、政情の影響で計画に届かなかった。
資本政策と M&A
還元は、まだ薄い。2026年3月期の配当性向は32%で、方針は「累進配当」だ。減らさないが、大きく増やす約束もしていない。自社株買いの方針は示されていない。次の中期計画の定量目標は、今年度中に決める予定だ。
お金の使い道は、工場と買収と人だ。前の3年間で、投資総額225億円の計画を持つ。うち生産能力の増強が115億円、デジタルと領域拡張の買収が60億円だった。ただ、増強は遅れていると会社自身が認めている。人への投資は、前の中計の約2.6倍に増やした。
資本コストの見方は変わった。会社が使う基準は、従来の7.65%から10.38%に引き上げられた。目標のハードルを自分で上げたことになり、評価できる。
株主では、米国の運用会社ニューバーガー・バーマンが2026年3月に5%を超え、9月にはさらに増やした。還元の拡大を求める圧力になりうる。買収されるかどうかは、筆者には読めない。この分析は、買収の上乗せ価格を前提にしていない。
強気の見方と慎重な見方
強気の見方
防火の規制は強まる方向で、古いビルの改修は10年続く。国内売上の半分強が、点検と改修の積み重ねだ。値段は2023年から上げており、人件費の上昇を転嫁できている。
原価率の改善は、一度きりではない。機器の販売が工事付きを上回る構成に変われば、人手のかかる工事への依存が減る。会社は新築を絞り、利益の出る改修と保守に寄せている。無線式を国内で最初に出した技術も、配線工事の要らない改修で効く。
海外は、まだ入り口だ。ベトナムの伸びは2割を超え、蓄電施設向けの防災という新しい需要も出てきた。世界の市場の1〜2%しか持たないので、少しの取り分の上昇で売上が大きく変わる。
財務は純現金で、10年間赤字が無い。配当性向32%という低さは、裏返せば上げる余地だ。中期計画は営業利益率10%以上を目標にするが、すでに11%を超えた。次の計画で還元が引き上がれば、ROEも上がる。
消火設備と防犯設備は小さいが、大型物件の取り込みやAIカメラとの連携で上積みになる。全体の利益率が2桁で定着すれば、10年後の稼ぐ力は今より大きく増える。
慎重な見方
今の利益率は、10年で最高だ。2023年3月期までは6〜7%台だった。それが11%台に上がったのは、原価率の改善と値上げが同時に起きたからで、どちらも毎年は続かない。
能美防災という大きな相手が、同じ改修需要を狙う。大型の入札では値段で競り、ゼネコンの力も強い。工事の人手が足りず、外注費は上がり続ける。保守の利益は、すでに前の期を割った。
消火設備は大型物件の波が大きく、2027年3月期は減収減益の予想だ。海外は、OEMの供給に頼る製品が止まり、中東とインドは未達だった。海外の利益率は国内より低く、巨大な競合も多い。
最後に資本の使い方だ。純現金が積み上がっても、還元は利益の3割。生産能力の増強は遅れている。買収に使うなら、失敗の確率もある。高いROEが続く前提で、安全域はほとんど無い。
加えて、為替や関税など外部の条件にも弱い。海外の売上は4分の1あり、現地通貨の動きで円換算の利益が振れる。国内の量が伸びない中で、頼みの海外が止まれば、成長の絵そのものが崩れる。
どちらに重みを置いたか
事業の堅さと純現金の厚さは強気の見方が正しい。一方、利益率が最高圏にあること、還元が薄いこと、国内の量が伸びないことでは、慎重な見方が明確に勝つ。中立の営業利益率は9.6%と、会社の目標10%をやや下回る水準に置いた。
確率は中立に最も重みを置き、利益率が元に近づく筋書きを厚めに置いた。能美防災の置き方とそろえ、悲観の確率は同じ12%だが、ホーチキは小さく値決め力が弱いので、資本コストを少し高く置いた。
10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)
確率で加重した株価時価総額 2,621 円1,955 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 702 円524 億円)。 今の値に割り戻すと 1,908 円1,424 億円、今との差 −6.2%、 期待の年率 +5.0%(資本コスト 6.5%)→ 適正
| 筋書き | 確率 | 10 年後の株価時価総額 | 配当の合計還元の合計配当+自社株買い | トータルリターン10 年・配当込み | 年率 | 確率 × (株価+配当時価総額+還元) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 9% | 5,244 円3,912 億円 | 1,114 円831 億円 | +212.4% | +12.1% | 572 円427 億円 |
| やや楽観 | 20% | 3,975 円2,965 億円 | 917 円684 億円 | +140.4% | +9.2% | 978 円730 億円 |
| 中立 | 35% | 3,012 円2,247 億円 | 765 円571 億円 | +85.6% | +6.4% | 1,322 円986 億円 |
| やや悲観 | 24% | 1,062 円792 億円 | 511 円381 億円 | −22.7% | −2.5% | 377 円282 億円 |
| 悲観 | 12% | 376 円280 億円 | 231 円172 億円 | −70.2% | −11.4% | 73 円54 億円 |
| 加重平均 | 100% | 2,621 円1,955 億円 | 702 円524 億円 | +63.3% | +5.0% | 3,323 円2,479 億円 |
今の株価時価総額 2,035 円1,518 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 6.5% を下回るほど割高。
楽観 9% 防災の総合力で海外にも伸びる二番手 利益 189 億円 · PER 20.7 倍 · 株価時価総額 5,244 円3,912 億円
国内では、改修と無線化の波が10年続く。点検の契約は単価と契約率の両方が上がり、保守が安定した稼ぎ頭であり続ける。人手は採用と協力会社の囲い込みでしのぎ、値上げも物価並みを少し超えて通る。
海外は、ベトナムなどアジアと北米で取り分が伸び、世界の市場の2.6%まで持つ。OEMに頼る製品は自社生産に移り、供給の不安は消える。蓄電施設の防災など新しい需要も取り込む。
還元は、中期計画の次の期で大きく上がる。配当性向は6割、自社株買いも加わる。現金は稼ぐ力に変わり、ROEは15%台に乗る。営業利益率は12%を超え、能美防災に迫る二番手になる。
- 火災報知設備(国内):数量 2,550(国内の火災報知設備の市場規模(億円・今の値段で測った実質)× ホーチキのシェア)× 価格 24.8%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 632 億円・営業利益 130 億円。市場 2,550 億円(実質)× 取り分 18.5%、営業利益率 20%
- 火災報知設備(海外):数量 130(世界の火災報知機器の市場規模(億ドル・今の値段で測った実質)× ホーチキのシェア)× 価格 5.23(市場 1 億ドルあたりの売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 679 億円・営業利益 88 億円。市場 130 億ドル(実質)× 取り分 2.60%、営業利益率 13%
- 保守:数量 5,800(国内の消防設備の点検・補修市場(億円・実質)× ホーチキのシェア)× 価格 6.0%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 350 億円・営業利益 84 億円。市場 5,800 億円(実質)× 取り分 4.5%、営業利益率 24%
- 消火設備:数量 3,200(国内の消火設備工事の市場規模(億円・実質)× ホーチキのシェア)× 価格 5.0%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 159 億円・営業利益 25 億円。市場 3,200 億円(実質)× 取り分 3.7%、営業利益率 16%
- 防犯設備:数量 3,800(国内の入退室管理・防犯カメラなどの市場規模(億円・実質)× ホーチキのシェア)× 価格 3.8%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 143 億円・営業利益 19 億円。市場 3,800 億円(実質)× 取り分 2.8%、営業利益率 13%
倍率:事業の純利益 189 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 15.3% が k 6.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 10.9%、10 年より先の名目の伸び g 3.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 20.7 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 20.7 倍。全体の PER 20.7 倍、時価総額 3,912 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。
確率:改修と無線化の追い風、海外の伸び、還元の大幅な引き上げが同時に揃う必要がある。条件が多いので低めの9%に置いた。
やや楽観 20% 改修と値上げが定着し、高い利益率が続く 利益 149 億円 · PER 19.7 倍 · 株価時価総額 3,975 円2,965 億円
国内の改修需要と値上げが定着し、利益率は11%前後を保つ。消火設備は大型物件の波があるものの、全体では崩れない。保守は人への投資が回収され、利益率が戻る。
海外は、アジアと北米を中心に取り分が伸びる。中東とインドも一服して、世界の市場の2.25%に届く。OEMの問題は解決するが、国内ほどの利益率には届かない。
還元は、配当性向が5割台後半まで上がる。ROEは12%台で、会社の目標である10%以上を守る。ただ、10年を通して最高益の水準が続くわけではなく、終盤に少し息切れする。
消火設備は、プラントやデータセンターなどの特殊物件を取り込み、売上の波は小さくなる。防犯設備はAIカメラとの連携で伸び、小さいながら利益率が1割を超える。
- 火災報知設備(国内):数量 2,530(国内の火災報知設備の市場規模(億円・今の値段で測った実質)× ホーチキのシェア)× 価格 23.9%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 604 億円・営業利益 115 億円。市場 2,530 億円(実質)× 取り分 17.8%、営業利益率 19%
- 火災報知設備(海外):数量 125(世界の火災報知機器の市場規模(億ドル・今の値段で測った実質)× ホーチキのシェア)× 価格 4.52(市場 1 億ドルあたりの売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 565 億円・営業利益 65 億円。市場 125 億ドル(実質)× 取り分 2.25%、営業利益率 12%
- 保守:数量 5,750(国内の消防設備の点検・補修市場(億円・実質)× ホーチキのシェア)× 価格 5.8%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 335 億円・営業利益 75 億円。市場 5,750 億円(実質)× 取り分 4.3%、営業利益率 22%
- 消火設備:数量 3,150(国内の消火設備工事の市場規模(億円・実質)× ホーチキのシェア)× 価格 4.8%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 150 億円・営業利益 21 億円。市場 3,150 億円(実質)× 取り分 3.5%、営業利益率 14%
- 防犯設備:数量 3,550(国内の入退室管理・防犯カメラなどの市場規模(億円・実質)× ホーチキのシェア)× 価格 3.5%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 124 億円・営業利益 15 億円。市場 3,550 億円(実質)× 取り分 2.6%、営業利益率 12%
倍率:事業の純利益 149 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 12.9% が k 6.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.7%、10 年より先の名目の伸び g 3.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 19.7 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 19.7 倍。全体の PER 19.74 倍、時価総額 2,941 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。
確率:受注残は厚く、中期計画の目標も達成済みで、利益率が11%前後を保つ筋書きは十分ありうる。ただ、人手の制約が重い。
中立 35% 普通に強い内需の優良企業として落ち着く 利益 116 億円 · PER 18.9 倍 · 株価時価総額 3,012 円2,247 億円
国内は、市場の量がほぼ横ばいで、値段は物価並みに上がる。ホーチキは改修と無線で少しだけ取り分を伸ばす。ただ、人手と外注費が利益率の上限を押さえ、国内火災報知の利益率は18%に落ち着く。
海外は、巨大な競合の中で取り分を1.9%まで上げ、売上は10年で1.8倍になる。利益率は10%で、国内より低い。消火設備と防犯は小さな柱のままだ。
還元は、配当性向が5割台に上がる。それでも現金は積み上がり、ROEは10%前後にとどまる。営業利益率は直近の最高圏から9.6%へ下がるが、10年の中央値よりはかなり高い。普通に良い会社として、静かに続く10年になる。
- 火災報知設備(国内):数量 2,500(国内の火災報知設備の市場規模(億円・今の値段で測った実質)× ホーチキのシェア)× 価格 22.8%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 570 億円・営業利益 103 億円。市場 2,500 億円(実質)× 取り分 17.0%、営業利益率 18%
- 火災報知設備(海外):数量 120(世界の火災報知機器の市場規模(億ドル・今の値段で測った実質)× ホーチキのシェア)× 価格 3.82(市場 1 億ドルあたりの売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 458 億円・営業利益 46 億円。市場 120 億ドル(実質)× 取り分 1.90%、営業利益率 10%
- 保守:数量 5,700(国内の消防設備の点検・補修市場(億円・実質)× ホーチキのシェア)× 価格 5.5%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 313 億円・営業利益 66 億円。市場 5,700 億円(実質)× 取り分 4.1%、営業利益率 21%
- 消火設備:数量 3,100(国内の消火設備工事の市場規模(億円・実質)× ホーチキのシェア)× 価格 4.6%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 141 億円・営業利益 18 億円。市場 3,100 億円(実質)× 取り分 3.4%、営業利益率 13%
- 防犯設備:数量 3,300(国内の入退室管理・防犯カメラなどの市場規模(億円・実質)× ホーチキのシェア)× 価格 3.2%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 106 億円・営業利益 12 億円。市場 3,300 億円(実質)× 取り分 2.4%、営業利益率 11%
倍率:事業の純利益 116 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 11.1% が k 6.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.8%、10 年より先の名目の伸び g 3.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 18.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 18.8 倍。全体の PER 18.85 倍、時価総額 2,187 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。
確率:規制に守られた内需で量は動かず、値段は物価並み。利益率は10年の中央値の上、直近の最高圏の下に落ち着く、最も確からしい筋書き。
やや悲観 24% 人手と外注費に利益を削られる 利益 66 億円 · PER 11.0 倍 · 株価時価総額 1,062 円792 億円
人手不足と外注費の上昇が構造的に続く。値上げは進むが、大型の入札では通らない場面が増え、国内火災報知の利益率は15%まで下がる。保守は低採算の工事が混ざり、利益率が落ちる。
海外は、OEMの供給問題が尾を引き、米欧の大手との競争で取り分が伸びない。中東とインドは低迷が続き、利益率は7%にとどまる。消火設備は大型物件が細り、受注が薄くなる。
事業が崩れるわけではない。点検の契約と純現金が土台を支え、配当も維持する。ただ、直近の高い利益率は戻らない。営業利益率は6%台に落ち、ROEは資本コストを下回る6%前後になる。
- 火災報知設備(国内):数量 2,400(国内の火災報知設備の市場規模(億円・今の値段で測った実質)× ホーチキのシェア)× 価格 22.1%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 531 億円・営業利益 80 億円。市場 2,400 億円(実質)× 取り分 16.5%、営業利益率 15%
- 火災報知設備(海外):数量 110(世界の火災報知機器の市場規模(億ドル・今の値段で測った実質)× ホーチキのシェア)× 価格 3.42(市場 1 億ドルあたりの売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 376 億円・営業利益 26 億円。市場 110 億ドル(実質)× 取り分 1.70%、営業利益率 7%
- 保守:数量 5,600(国内の消防設備の点検・補修市場(億円・実質)× ホーチキのシェア)× 価格 5.2%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 293 億円・営業利益 53 億円。市場 5,600 億円(実質)× 取り分 3.9%、営業利益率 18%
- 消火設備:数量 3,000(国内の消火設備工事の市場規模(億円・実質)× ホーチキのシェア)× 価格 4.3%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 129 億円・営業利益 13 億円。市場 3,000 億円(実質)× 取り分 3.2%、営業利益率 10%
- 防犯設備:数量 3,100(国内の入退室管理・防犯カメラなどの市場規模(億円・実質)× ホーチキのシェア)× 価格 2.9%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 91 億円・営業利益 7 億円。市場 3,100 億円(実質)× 取り分 2.2%、営業利益率 8%
倍率:ROE 6% 台は k 6.5% に届かず、ためた利益は額面未満の価値。稼ぐ力の上限 1÷k=13.8 倍の約 8 割を置いた。(2026-10-22 の式の直しで機械で置き直し、今は PER 11 倍・時価総額 726 億円。上の倍率は置き直す前の値)
確率:人手不足と外注費の上昇は構造的で、直近の利益率は10年で最高圏にある。元に近づく筋書きを厚めに置いた。
悲観 12% 信用の傷と海外の失敗で堀が薄れる 利益 15 億円 · PBR 0.4 倍 · 株価時価総額 376 円280 億円
点検や施工の不正が表に出て、発注者の信頼が傷つく。行政処分で受注の制限を受け、ゼネコンから値引きを迫られる。能美防災やニッタンが、その隙にシェアを取る。工事の人手は流出して、施工が回らなくなる。
海外は、OEMの供給が止まったまま、現地の規格や安い競合に押されて撤退に近い縮小に入る。拠点の整理と減損も出る。国内の改修需要は残るが、単価は下がる。
防災という必需の事業で、保守契約が残るので赤字にはならない。ただ営業利益率は2%まで細り、優良という評価が外れる。それでも、純現金が下値を支える。
配当は累進の方針を守れず、減らす年も出る。それでも自己資本の厚さと純現金のおかげで、財務が傷むことはない。10年後も会社は残るが、投資家が持ちたい会社ではなくなっている。
- 火災報知設備(国内):数量 2,200(国内の火災報知設備の市場規模(億円・今の値段で測った実質)× ホーチキのシェア)× 価格 18.8%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 413 億円・営業利益 45 億円。市場 2,200 億円(実質)× 取り分 14.0%、営業利益率 11%
- 火災報知設備(海外):数量 100(世界の火災報知機器の市場規模(億ドル・今の値段で測った実質)× ホーチキのシェア)× 価格 2.61(市場 1 億ドルあたりの売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 261 億円・営業利益 11 億円。市場 100 億ドル(実質)× 取り分 1.30%、営業利益率 4%
- 保守:数量 5,200(国内の消防設備の点検・補修市場(億円・実質)× ホーチキのシェア)× 価格 4.3%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 223 億円・営業利益 31 億円。市場 5,200 億円(実質)× 取り分 3.2%、営業利益率 14%
- 消火設備:数量 2,800(国内の消火設備工事の市場規模(億円・実質)× ホーチキのシェア)× 価格 3.8%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 105 億円・営業利益 6 億円。市場 2,800 億円(実質)× 取り分 2.8%、営業利益率 6%
- 防犯設備:数量 2,800(国内の入退室管理・防犯カメラなどの市場規模(億円・実質)× ホーチキのシェア)× 価格 2.5%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 71 億円・営業利益 4 億円。市場 2,800 億円(実質)× 取り分 1.9%、営業利益率 5%
倍率:悲観の純利益 15 億円は ROE 2% 弱で k 6.5% を大きく下回る。稼ぐ力(純利益÷k)は 200 億円ほどにしかならず、床は純現金。今の自己資本 684 億円に 0.41 倍を掛けた額が、純現金と売れる資産の税後に相当する。市場の値付けは根拠にしない。
確率:不正と信用の傷、OEM喪失、海外の失敗が重なる筋書き。純現金と保守契約が土台なので低めだが、防災は信用の事業で、ゼロにはしない。同業の能美防災と同じ12%。
セグメント:数量 × 価格
いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。
火災報知設備(国内)
自動火災報知設備・感知器・受信機・非常放送の製造、設計、施工、販売。ビルの新築と改修が対象。
| 数量国内の火災報知設備の市場規模(億円・今の値段で測った実質)× ホーチキのシェア | 価格市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/03 | 2,550 | 16.3% | 415 | 87 |
| 10 年後 中立 | 2,500 | 22.8% | 570 | 103 |
取り方:国内の火報(新築・改修の工事と機器)の市場を、同業の能美防災と同じ物差しで約 2,550 億円とし、ホーチキの国内分の売上約 415 億円(火災報知設備 664 億円から海外約 249 億円を引いた額)をシェア約 16% とした。市場は有報・会社資料に開示が無く推定。実質で測り、物価 3% は価格(シェア × 物価の倍率)に入れる。国内と海外の利益の分け方は開示が無く、海外の利益率を約 10% と置いて分けた推定。全社費など約 68 億円(セグメント利益の合計 189 億円と営業利益 121 億円の差)は調整に入れる。
火災報知設備(海外)
北米・中南米、アジア・太平洋、欧州・中東・インドで売る感知器・受信機・システム。現地の規格に合わせて現地で製造する。
| 数量世界の火災報知機器の市場規模(億ドル・今の値段で測った実質)× ホーチキのシェア | 価格市場 1 億ドルあたりの売上(億円)=シェア × 150 円 × 物価の倍率(10 年 1.34 倍) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/03 | 100 | 2.49 | 249 | 25 |
| 10 年後 中立 | 120 | 3.82 | 458 | 46 |
取り方:海外売上は連結の 23.5%(約 249 億円)。米欧の大手が占める世界の火報機器・システムの対象市場を、ホーチキが売る地域で約 100 億ドルと推定し、シェアを約 1.7% とした。市場規模は各社の資料からの粗い推定で、幅は大きい。数量は実質の市場、物価と為替(150 円固定)は価格に入れた。
保守
消防法で義務の定期点検、整備・補修工事、保守契約。
| 数量国内の消防設備の点検・補修市場(億円・実質)× ホーチキのシェア | 価格市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/03 | 5,830 | 3.8% | 224 | 53 |
| 10 年後 中立 | 5,700 | 5.5% | 313 | 66 |
取り方:国内の消防設備の点検・補修を、小さな点検会社が多数ある分散市場として、能美防災と同じ物差しで約 5,830 億円とし、ホーチキの売上 224 億円をシェア約 3.8% とした。点検は消防法で年 2 回の義務。市場の量は設置済みの設備の数で決まる。推定で、開示は無い。
消火設備
スプリンクラー・ガス系・泡など消火設備の設計と施工。トンネル防災など大型物件を含む。
| 数量国内の消火設備工事の市場規模(億円・実質)× ホーチキのシェア | 価格市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/03 | 3,125 | 3.4% | 105 | 17 |
| 10 年後 中立 | 3,100 | 4.6% | 141 | 18 |
取り方:国内の消火設備工事を、能美防災と同じ物差しで約 3,125 億円とし、ホーチキの売上 105 億円をシェア約 3.4% とした。能美・アンスルなど専業が強く、ホーチキは小さな参加者。大型物件の波が大きい。推定で、開示は無い。
防犯設備
入退室管理・防犯カメラ・OEM 供給など。AI カメラや生体認証との連携を広げている。
| 数量国内の入退室管理・防犯カメラなどの市場規模(億円・実質)× ホーチキのシェア | 価格市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/03 | 3,000 | 2.2% | 65 | 8 |
| 10 年後 中立 | 3,300 | 3.2% | 106 | 12 |
取り方:国内の入退室管理・防犯機器の対象市場を約 3,000 億円と推定し、ホーチキの売上 65 億円をシェア約 2.2% とした。開示は無く、粗い推定。
リスクと懸念
利益率が最高圏から戻る
営業利益率は11.4%と、過去10年の中央値の6.7%を大きく上回る。原価率の改善と値上げが同時に効いた結果で、毎年は続かない。外注費の上昇を転嫁できなくなれば、数字は一段下に落ち着く。
工事の人手不足と外注費
建設業は人が減り、残業の上限規制も厳しい。担い手がいなければ受注残があっても売上にならない。協力会社への支払いが物価を超えて上がれば、利益を直接削る。保守の利益はすでに前の期を割った。
OEM供給への依存
一部の製品を他社からの供給に頼る。無線センサーの供給が滞り、欧州・中東・インドの販売が止まった。供給元の事情で、いつでも同じことが起きうる。自社生産への切り替えには時間と投資がかかる。
海外の伸びの不確かさ
海外は売上の約4分の1で、成長の主役だ。ただ中東とインドは政情不安で計画に届かなかった。米欧の大手との競争もあり、規格ごとの作り分けが重い。利益率は国内より低く、伸びても全体の利益率を押し下げる。
消火設備の波
消火設備は大型物件で売上が決まる。会社は施工の人手に合わせて受注を絞っており、2027年3月期は減収減益の予想だ。利益が毎年ばらつき、全社の利益率の足を引っ張る年が出る。
還元と資本配分
配当性向は32%と低く、自社株買いの方針も無い。純現金が積み上がると、ROEは自然に下がる。増強投資は遅れており、買収に回すなら失敗の確率も伴う。還元の引き上げは、会社の判断次第だ。
不正と信用の傷
防災は信用の事業だ。点検の不正や施工の不具合が一件でも表に出れば、行政処分や発注の見送りにつながる。信用が傷つくと、堀は一気に薄れる。
今後の分かれ目
- 国内の改修と点検の売上が、物価を超えて伸び続けたら
- やや楽観・楽観の確率を上げてよい。ただし最高益の利益率が前提に入り込んでいないかは、別に確かめる。
- 次の中期計画で、配当性向と自社株買いの定量目標が大きく引き上げられたら
- 中立のROEの前提が固まり、倍率を上限寄りに置く根拠になる。逆に目標が現状維持なら、ROEは10%を割る方向で見直す。
- 人手不足で工事を断る件数が増え、外注費が物価を超えて上がり続けたら
- やや悲観に確率を移す。特に国内火災報知の利益率が15%を割るかを見る。
- OEMの供給が再び止まるか、供給元が契約を打ち切ったら
- 海外の利益と成長の前提を下げる。自社生産への切り替え費用も、悲観側の利益に入れる。
- 海外のアジア・太平洋と北米が、2桁の伸びを数年続けたら
- 海外のシェアの前提を上げ、楽観寄りに見直す。中東とインドの回復は別に評価する。
- 生産能力の増強が計画どおり動き、買収が利益に貢献しはじめたら
- 資本配分への評価を上げる。現金が稼ぐ力に変わるかが、ROEの分かれ目だ。
- 点検や施工で不正が発覚し、行政処分を受けたら
- 悲観の筋書きに重みを移す。保守契約の解約と、大手ゼネコンからの値引き要求の広がりを見る。
見ておくもの
- 国内火災報知の利益率と保守の利益の推移(人への投資が回収されるか)
- 次の中期計画の配当性向・自社株買い・ROIC目標
- 海外の地域別の売上(アジア・太平洋、北米、中東・インド)
- OEM供給の再開状況と自社生産への切り替え
- 生産能力の増強と買収の進み具合、受注残の水準
倍率と資本コストの決め方
セグメントは国内の火災報知・保守・消火・防犯を「市場 × シェア」、海外を世界の市場 × シェアで積み、名目の売上と利益にした。国内の市場規模は能美防災と同じ物差しで、ホーチキのシェアは売上から逆算した推定。倍率は資本コスト 6.5% から、利益ベースの正当化 PER(g 3.75%、残る割合 0.5)を引き、利益の質から上限の約 9 割に置いた。今の株価からは置いていない。悲観は純現金を床にした。店舗を借りて営む会社ではなく、賃借は営業所が中心で小さいとみるが家賃の額は未確認。新リース会計基準で営業利益や負債の形が変わっても、10 年後の数字は今と同じ形でそろえた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 17.5→20.7 倍・やや楽観 PER 15.9→19.74 倍・中立 PER 14.1→18.85 倍)。
資本コスト 6.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本 7.5% に quality −0.25% を足して k 6.5%。純現金で借金の上乗せは置かない。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 7.25% → 6.50%。