結論
ヤマエグループホールディングスは、九州で最大の食品卸を軸に、砂糖・小麦粉・飼料、住宅建材までを手がける持株会社だ。筆者の結論は「割安」である。本質価値は、今の時価総額を 3 割ほど上回る。
稼ぎ方は薄利多売である。2026 年 3 月期の売上は 1.1 兆円、営業利益は 180 億円で、利益率は 1.7% にとどまる。薄さは弱みだが、会社の本体は「買収で規模を積む力」にある。売上は 4 年で 2 倍になった。
一方で、借金と買収の質には注意がいる。純有利子負債は 607 億円、自己資本比率は 24% だ。金利が上がれば、利払いは年 15 億円ほど重くなる。買った会社の統合に失敗すれば、薄い利益は簡単に消える。
10 年後は、中立で営業利益 300 億円前後と見る。物価の分は伸びるが、人口減で食品の量は細り、そこを買収が埋める姿だ。強気なら 470 億円、慎重なら 190 億円ほどになる。
割安と見る根拠は単純だ。今の純利益 111 億円に対し、時価総額は 7 倍にも届かない。この会社が利益を維持できるなら、価値は大きく上にある。分かれ目は、買収を重ねても利益率を保てるかどうかだ。
バリュー投資の観点から
バリュー投資の観点では、この会社は「わかる事業」に入る。食品や建材を仕入れて届ける、それだけだ。10 年後も人は食べ、家は建つ。量は細るが、なくなりはしない。
オーナー利益、つまり株主が自由に使える利益は、見かけより小さい。卸は売上が増えるほど在庫と売掛金が膨らみ、利益の多くが運転資金と買収に消える。純利益 111 億円がそのまま手元に残るわけではない。
堀は浅い。九州で最大という地位は本物だが、値段を決めるのは小売で、卸は取り替えられる。堀が効くのは、物流の網と、地場の小さな卸が自前でできない仕入れの規模のところだ。ここは長く続く。
資本の使い方は、点数が割れる。買収で規模を積む腕は確かで、売上は 2 倍になった。しかし、利益率は 1% 台のまま、利益目標には届いていない。買収の値段が見える開示が増えるまで、確信は上げすぎない。
最後に安全域を見る。今の値段は、利益が横ばいでも十分に安く、下がる筋書きでもある程度は織り込んでいる。事業は凡庸、値段は安い。筆者の見立ては、この 2 行に尽きる。
何で稼ぐ会社か
稼ぎの中心は食品関連事業だ。2026 年 3 月期の売上は 8,390 億円、セグメント利益は 129 億円で、利益の 6 割を占める。九州を地盤に、加工食品・冷凍食品・酒類・菓子・農産物を仕入れ、コンビニ、スーパー、外食へ届ける。仕入先は約 4,800 社に及ぶ(同社の採用ページ)。関東にも、業務用酒類卸のみのりホールディングスや菓子卸のコンフェックスを買って足場を築いた。
2 つ目は糖粉・飼料畜産関連事業で、売上 1,269 億円・利益 41 億円。砂糖、小麦粉、パン粉、家畜の飼料、鶏卵を扱う。売上に対する利益率は 3% を超え、食品卸の倍ある。2025 年にパン粉の宇佐パン粉を、2026 年 3 月に砂糖卸の平野屋(DM 三井製糖から 53.3%)をグループに入れた。
3 つ目は住宅・不動産関連事業で、売上 992 億円・利益 22 億円。建材や住宅設備の卸が主力だ。住宅需要の減少と競争の激化で、利益は前の期の 29 億円から減った。
最後は、運送・燃料・レンタカー・情報処理などの「その他」で、売上 198 億円・利益 11 億円。グループの物流や IT を支える役割も持つ。
会社の成り立ちは「地場の卸を束ねる」ことにある。買収企業の売上は、2016 年 3 月期の 135 億円から 2020 年 3 月期の 975 億円へ 7 倍になった(NetIB-News、2021 年 4 月)。この流れは今も続き、2025 年度だけで 6 社ほどをグループに入れた。
優良さと弱いところ
堀、つまり他社がまねしにくい強みは、深くない。九州の地場の卸としては売上が最大で(地域情報センター調べ。2 位はアステム)、4,800 社の仕入先と物流網は一朝一夕には作れない。ただ、卸の役目は大手小売の都合で変わる。小売の側が値段の主導権を握り、卸は量と物流の効率で戦う構図だ。
資本の効率は、薄利のわりに悪くない。営業利益率は 1.7% だが、在庫と代金の回転が速く、ROE は過去 5 年の中央値で 10% を超える。店を持たず、運ぶ・仕入れる・貸し付ける機能で稼ぐ形が、この数字を支える。
経営の実績には濃淡がある。前の中計では売上目標を 7,200 億円から 1 兆円へ引き上げ、達成した。一方、経常利益の目標 220 億円は 186 億円にとどまった。売上は買収で積めるが、利益率の改善はまだ計画に届かない。
財務は、買収の積み上げで重くなった。純有利子負債は自己資本の 0.56 倍、自己資本比率は 24% だ。営業利益は利払いの 13 倍あるので当面の不安は小さいが、借り換えの金利が上がると効いてくる。
2021 年 3 月期には、外食向けの落ち込みで営業利益の予想を 6 億円まで引き下げた。景気が悪いときの薄さは、この会社の弱点だ。経営は創業家の支配ではなく、大株主は信託口・持株会など分散している。
業界はいまどこにいて、どこへ向かうか
舞台は国内の食品卸だ。実質的な市場規模は 40 兆〜50 兆円台と大きいが、人口が減るので、運ぶ量は 10 年で 1 割弱細る。物価の分だけ金額は増えるものの、量は伸びない。成熟した市場である。
この市場では、規模を持つ卸だけが生き残る。国分グループ、三菱食品、日本アクセスなどの全国大手と、加藤産業のような地域の有力卸が並ぶ。小売が大型化し、メーカーの直接取引も増えるなか、中小の卸は後継者難もあって売り手に回る。買う側の卸は、仕入れの規模と物流の効率を武器に、毎年のように再編が起きる。
2024 年以降は、人手不足とトラック運転手の規制強化で、物流費が上がり続けている。値段に転嫁できる卸と、できない卸の差が開く局面だ。物流網の厚い大手と、小さすぎない地場が有利になる。
食品以外の 2 領域も市場は縮む。砂糖の消費は細り続けている。住宅の新設は、年 80 万戸ほどから、10 年で 2 割は減ると見る。逆に、飼料や小麦粉は人の数に比べて動きが小さい。
ヤマエの位置は、九州に厚く、関東は飛び地という状態だ。九州の小売は飽和しており、既存の取引の深掘りだけでは伸びない。成長の源は、地場の卸や食品メーカーの買収と、海外(マレーシアの Sea Master Food への出資など)になる。10 年の焦点は、買収を重ねても利益率が下がらないか、の一点にある。
資本政策と M&A
株主への還元は控えめで、配当性向は 20% 前後だ。配当は期末の年 1 回で、安定配当を最重要の政策に据える。自社株買いは確認できなかった。2025 年 3 月に株主優待を新設し、2026 年 3 月に拡充した。
稼いだお金の多くは買収に回る。前の中計は投資 900 億円の計画に対して 935 億円を実行した。2026 年 5 月の新しい中計「Create ONE 28」は、2028 年度に売上 1.5 兆円、経常利益 330 億円、ROE 10% 以上を掲げ、3 年で 1,200 億円を投じる。M&A が中心だ。
筆者は、この買収頼みの成長が、資本を上手に使っているかの分かれ目だと見る。売上は積めても、買値が高ければ利益は残らない。自己資本比率が 24% と薄いので、借金で買う余地は無限ではない。
買収先は食品、砂糖、飼料、酒類、建材と幅が広い。2025 年度は宇佐パン粉、小畠酒類、あじさいホールディングス、ドルチェ、平野屋、丸進青果を入れ、2026 年 4 月にも 2 社を加えた。
大株主は信託口(約 10%)、社員持株会、取引先の会などで、支配株主はいない。経営の規律が株主に向きやすい一方、買い手が現れる余地もある。
強気の見方と慎重な見方
強気の見方
ヤマエは、国内の食品卸が再編される流れの勝者になる会社だ。九州では売上が最大で、仕入先は 4,800 社に及ぶ。後継者に悩む地場の卸や食品メーカーは多く、買い手としての地位はこれから高まる。会社は 3 年で 1,200 億円を投じ、2028 年度に売上 1.5 兆円・経常利益 330 億円を狙う。
買収は成果を出している。2025 年度に入れた 6 社は、食品、砂糖、飼料、酒類と幅広く、既存の物流網に乗せれば同じ配送で売上が増える。売上に対する営業利益率は 1.4% から 1.7% へ改善し、2027 年 3 月期の予想は 1.8% まで上がる。
糖粉・飼料畜産は利益率が 3% を超え、食品卸の 2 倍の稼ぎ力がある。平野屋の取り込みで、この高利益の領域が厚くなる。物流費の上昇も、大きな配送網を持つ側には追い風だ。小さな卸ほど耐えられず、取引はヤマエのような大手に集まる。
財務も、利益が増えれば自然に軽くなる。営業利益は利払いの 13 倍あり、売上が伸びれば運転資金も借金で回せる。利益 111 億円の 8 割以上が内部に残るので、買収の原資は自前で作れる。10 年で営業利益 470 億円という強気の姿は、会社の計画をなぞる程度だ。
慎重な見方
利益率 1.7% の卸は、少しの失敗で赤字に落ちる。買収で売上は増えたが、前の中計の経常利益目標 220 億円は 186 億円にとどまった。売上が積み上がるほど、利益が増えない構造が際立つ。
借金の重さも気になる。純有利子負債は 607 億円、自己資本比率は 24% だ。金利が 10 年国債並みの 3% に上がれば、借り換えで利払いが年 15 億円ほど増え、純利益の 1 割が消える。買収で自己資本が薄いまま規模を追えば、次の景気後退で行き詰まる。
食品卸の需要そのものが縮む。人口が減り、量は 10 年で 1 割弱細る。小売の大型化とメーカーの直接取引が進めば、卸の取り分は削られる。九州の小売は飽和し、買収に頼らなければ売上は伸びない。
買収の質にも疑問が残る。食品、砂糖、飼料、酒類、建材と手を広げ、のれんの償却と統合の手間が増える。住宅事業は利益がすでに減っており、2021 年 3 月期には外食向けの落ち込みで営業利益の予想を 6 億円まで引き下げた。景気が悪くなる局面では、買収で広げた事業が一斉に重荷になる。
どちらに重みを置いたか
事業の質では慎重な見方の指摘が正しい。薄利、借金、買収の質は、本物の弱みだ。一方、値段では強気の言い分が勝る。この弱みを織り込んでも、今の利益を維持するだけで価値は今の値段を大きく上回る。
確率は、中立を最も厚く置き、慎重な側の合計を強気な側よりやや重くした。悲観を 12% と厚めにしたのは、借金と買収の失敗が同時に起きる筋書きを重く見たからだ。結果として、本質価値は今の時価総額を 3 割ほど上回る。
10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)
確率で加重した株価時価総額 8,178 円2,274 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 1,091 円303 億円)。 今の値に割り戻すと 4,628 円1,287 億円、今との差 +73.8%、 期待の年率 +13.3%(資本コスト 7.8%)→ 割安
| 筋書き | 確率 | 10 年後の株価時価総額 | 配当の合計還元の合計配当+自社株買い | トータルリターン10 年・配当込み | 年率 | 確率 × (株価+配当時価総額+還元) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 7% | 16,383 円4,555 億円 | 1,665 円463 億円 | +577.8% | +21.1% | 1,263 円351 億円 |
| やや楽観 | 18% | 12,420 円3,453 億円 | 1,345 円374 億円 | +416.9% | +17.9% | 2,478 円689 億円 |
| 中立 | 38% | 9,514 円2,645 億円 | 1,115 円310 億円 | +299.1% | +14.8% | 4,039 円1,123 億円 |
| やや悲観 | 25% | 4,177 円1,161 億円 | 903 円251 億円 | +90.8% | +6.7% | 1,270 円353 億円 |
| 悲観 | 12% | 1,133 円315 億円 | 687 円191 億円 | −31.7% | −3.7% | 218 円61 億円 |
| 加重平均 | 100% | 8,178 円2,274 億円 | 1,091 円303 億円 | +248.0% | +13.3% | 9,268 円2,577 億円 |
今の株価時価総額 2,663 円740 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.8% を下回るほど割高。
楽観 7% 買収が当たり、利益率 2% の全国級の卸になる 利益 275 億円 · PER 16.0 倍 · 株価時価総額 16,383 円4,555 億円
買収が成功を重ね、食品卸のシェアは 3% を超える。九州の核に加えて、関東・中部の地場卸が傘下に入る。物流費の上昇を値段に移せる力が付き、営業利益率は 2% に乗る。糖粉・飼料畜産の高利益が厚みを増し、住宅は、着工の減少を取扱の拡大で一部埋める。会社の計画(売上 1.5 兆円・経常利益 330 億円)は 3 年ほど前倒しで達成され、その後も買収と物価の分だけ伸びる。営業利益は 470 億円ほど、純利益は 280 億円ほどになる。借金は利益でこなされて、財務は軽くなる。配当と自社株買いは増え、資本効率は 10% を超える。
- 食品関連事業:数量 3.4(国内の食品卸の市場(約 40 兆円・実質)に占めるシェア(%)× 市場の実質の大きさ(今=1))× 価格 137.0%(価格指数(仕入価格+配送マージンの名目。今=1.00)。1% のシェアは今の値段で約 4,000 億円)→ 売上 18,528 億円・営業利益 380 億円。食品のシェア 3.45%(市場は今の 0.98 倍)× 価格 1.37 倍、営業利益率 2.05%
- 糖粉・飼料畜産関連事業:数量 3.3(糖・粉・飼料・畜産の流通市場(約 5 兆円・実質)に占めるシェア(%)× 市場の実質の大きさ(今=1))× 価格 136.0%(価格指数(今=1.00)。1% のシェアは今の値段で約 500 億円)→ 売上 2,266 億円・営業利益 77 億円。糖粉・飼料のシェア 3.4%(市場 0.98 倍)× 価格 1.36 倍、営業利益率 3.4%
- 住宅・不動産関連事業:数量 72.0(新設住宅着工戸数(万戸/年)相当の取扱量)× 価格 1.38(価格指数(今=1.00)。1 万戸相当あたり売上は今の値段で約 12.4 億円)→ 売上 1,232 億円・営業利益 31 億円。着工 72 万戸相当 × 価格 1.38 倍、営業利益率 2.5%
- その他(運送・燃料・レンタカー・情報処理):数量 1.3(九州を中心とする運送・燃料・レンタカー・情報処理の周辺市場(約 2 兆円・実質)に占めるシェア(%)× 市場の実質の大きさ(今=1))× 価格 134.0%(価格指数(今=1.00)。1% のシェアは今の値段で約 200 億円)→ 売上 348 億円・営業利益 20 億円。シェア 1.3%(市場 1.0 倍)× 価格 1.34 倍、営業利益率 5.8%
倍率:事業の純利益 275 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 12.2% が k 7.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 10.0%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 16.0 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 16.0 倍。全体の PER 15.95 倍、時価総額 4,386 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。
確率:7% 程度。買収で規模を積みながら、利益率も 2% に乗せる強気の姿。10 年先まで外さずに続ける必要があるため、確率は低くとどめた。
やや楽観 18% 計画に近い形で買収が進み、利益率が緩やかに上がる 利益 214 億円 · PER 15.2 倍 · 株価時価総額 12,420 円3,453 億円
買収は年 100 億円前後のペースで続き、食品卸のシェアは 3% を少し超える。物流網の効率化で営業利益率は 1.85% まで上がるが、2% には届かない。糖粉・飼料畜産は 3% 台の利益率を保つ。住宅は着工の減少に押されて売上は伸び悩む。営業利益は 370 億円、純利益は 210 億円ほど。借金は買収に使われるので、残高はあまり減らない。ROE は 9% 台で、資本コストをわずかに上回る程度にとどまる。九州の小売は飽和したままで、成長は買収頼みの色が濃い。それでも会社は 3 年ごとに中計を更新し、買収の枠を広げ続ける。買う会社の質が落ちない限り、利益は物価の分を上回って伸びる。強気ほどの飛躍はないが、堅実に積み上がる。
- 食品関連事業:数量 3.0(国内の食品卸の市場(約 40 兆円・実質)に占めるシェア(%)× 市場の実質の大きさ(今=1))× 価格 134.0%(価格指数(仕入価格+配送マージンの名目。今=1.00)。1% のシェアは今の値段で約 4,000 億円)→ 売上 16,037 億円・営業利益 297 億円。食品のシェア 3.15%(市場 0.95 倍)× 価格 1.34 倍、営業利益率 1.85%
- 糖粉・飼料畜産関連事業:数量 2.9(糖・粉・飼料・畜産の流通市場(約 5 兆円・実質)に占めるシェア(%)× 市場の実質の大きさ(今=1))× 価格 134.0%(価格指数(今=1.00)。1% のシェアは今の値段で約 500 億円)→ 売上 1,973 億円・営業利益 65 億円。糖粉・飼料のシェア 3.1%(市場 0.95 倍)× 価格 1.34 倍、営業利益率 3.3%
- 住宅・不動産関連事業:数量 69.0(新設住宅着工戸数(万戸/年)相当の取扱量)× 価格 1.34(価格指数(今=1.00)。1 万戸相当あたり売上は今の値段で約 12.4 億円)→ 売上 1,147 億円・営業利益 26 億円。着工 69 万戸相当 × 価格 1.34 倍、営業利益率 2.3%
- その他(運送・燃料・レンタカー・情報処理):数量 1.2(九州を中心とする運送・燃料・レンタカー・情報処理の周辺市場(約 2 兆円・実質)に占めるシェア(%)× 市場の実質の大きさ(今=1))× 価格 134.0%(価格指数(今=1.00)。1% のシェアは今の値段で約 200 億円)→ 売上 322 億円・営業利益 18 億円。シェア 1.2% × 価格 1.34 倍、営業利益率 5.5%
倍率:事業の純利益 214 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 10.8% が k 7.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.3%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 15.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 15.1 倍。全体の PER 15.15 倍、時価総額 3,242 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。
確率:18% 程度。買収は計画どおりに進み、利益率は 1.8% 台まで上がる。会社の中計をなぞる姿で、強気と中立の間に置いた。
中立 38% 買収で量の減少を補い、物価の分だけ伸びる 利益 171 億円 · PER 14.2 倍 · 株価時価総額 9,514 円2,645 億円
食品の量は人口減で 1 割弱細る。ヤマエは買収を続けて食品卸のシェアを 3% 手前まで高め、この減少を埋める。1 回あたりの買収は小さく、利益率は 1.65% と今とほぼ同じだ。物流費の上昇は値段に移せるが、小売の値下げ圧力もあり、価格は物価並みの上昇にとどまる。糖粉・飼料畜産は 3% の利益率を保つ。住宅は着工が 2 割減るため、売上はほぼ横ばいだ。営業利益は 300 億円、純利益は 170 億円ほどになる。金利が上がり利払いは重くなる。会社の計画は届かないが、利益は物価の分は伸び、ROE は 8% 前後、資本コストとほぼ同じだ。
- 食品関連事業:数量 2.7(国内の食品卸の市場(約 40 兆円・実質)に占めるシェア(%)× 市場の実質の大きさ(今=1))× 価格 134.0%(価格指数(仕入価格+配送マージンの名目。今=1.00)。1% のシェアは今の値段で約 4,000 億円)→ 売上 14,708 億円・営業利益 243 億円。食品のシェア 2.95%(市場 0.93 倍)× 価格 1.34 倍、営業利益率 1.65%
- 糖粉・飼料畜産関連事業:数量 2.6(糖・粉・飼料・畜産の流通市場(約 5 兆円・実質)に占めるシェア(%)× 市場の実質の大きさ(今=1))× 価格 134.0%(価格指数(今=1.00)。1% のシェアは今の値段で約 500 億円)→ 売上 1,757 億円・営業利益 54 億円。糖粉・飼料のシェア 2.85%(市場 0.92 倍)× 価格 1.34 倍、営業利益率 3.1%
- 住宅・不動産関連事業:数量 66.0(新設住宅着工戸数(万戸/年)相当の取扱量)× 価格 1.34(価格指数(今=1.00)。1 万戸相当あたり売上は今の値段で約 12.4 億円)→ 売上 1,097 億円・営業利益 22 億円。着工 66 万戸相当 × 価格 1.34 倍、営業利益率 2.0%
- その他(運送・燃料・レンタカー・情報処理):数量 1.1(九州を中心とする運送・燃料・レンタカー・情報処理の周辺市場(約 2 兆円・実質)に占めるシェア(%)× 市場の実質の大きさ(今=1))× 価格 134.0%(価格指数(今=1.00)。1% のシェアは今の値段で約 200 億円)→ 売上 295 億円・営業利益 15 億円。シェア 1.1% × 価格 1.34 倍、営業利益率 5.0%
倍率:事業の純利益 171 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 9.3% が k 7.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.5%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 14.2 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 14.2 倍。全体の PER 14.17 倍、時価総額 2,423 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。
確率:38% で最も厚く置いた。人口減で量は細り、買収が半分を埋め、物価の分の成長が残る。中計の高い目標は届かないが、崩れもしない姿を 10 年の中心に置いた。
やや悲観 25% 小売の値下げ圧力と金利で、利益率が 1.3% 台に下がる 利益 107 億円 · PER 8.8 倍 · 株価時価総額 4,177 円1,161 億円
物流費と人件費は上がるが、大手小売は値上げを受け入れず、卸の取り分は削られる。食品卸の利益率は 1.4% に下がる。買収は鈍り、シェアは 2.5% 台にとどまる。糖粉・飼料畜産も、砂糖の消費減と飼料の競争で利益率が 2.5% に下がる。住宅は着工の落ち込みで利益がほぼ消える。金利が上がり、利払いは年 20 億円ほど重くなる。営業利益は 190 億円と今と変わらないが、実質では 3 割ほどの目減りだ。純利益は 100 億円ほどで、成長の物語は終わり、ROE は 5% 台に落ちる。財務は耐えるが、新しい買収に使う余力は小さくなり、配当は据え置きに近い。物語としては、地場の卸が小売と金利に挟まれて消耗する姿である。
- 食品関連事業:数量 2.3(国内の食品卸の市場(約 40 兆円・実質)に占めるシェア(%)× 市場の実質の大きさ(今=1))× 価格 130.0%(価格指数(仕入価格+配送マージンの名目。今=1.00)。1% のシェアは今の値段で約 4,000 億円)→ 売上 11,934 億円・営業利益 165 億円。食品のシェア 2.55%(市場 0.90 倍)× 価格 1.30 倍、営業利益率 1.38%
- 糖粉・飼料畜産関連事業:数量 2.2(糖・粉・飼料・畜産の流通市場(約 5 兆円・実質)に占めるシェア(%)× 市場の実質の大きさ(今=1))× 価格 130.0%(価格指数(今=1.00)。1% のシェアは今の値段で約 500 億円)→ 売上 1,430 億円・営業利益 36 億円。糖粉・飼料のシェア 2.5%(市場 0.88 倍)× 価格 1.30 倍、営業利益率 2.5%
- 住宅・不動産関連事業:数量 60.0(新設住宅着工戸数(万戸/年)相当の取扱量)× 価格 1.30(価格指数(今=1.00)。1 万戸相当あたり売上は今の値段で約 12.4 億円)→ 売上 967 億円・営業利益 15 億円。着工 60 万戸相当 × 価格 1.30 倍、営業利益率 1.5%
- その他(運送・燃料・レンタカー・情報処理):数量 1.0(九州を中心とする運送・燃料・レンタカー・情報処理の周辺市場(約 2 兆円・実質)に占めるシェア(%)× 市場の実質の大きさ(今=1))× 価格 130.0%(価格指数(今=1.00)。1% のシェアは今の値段で約 200 億円)→ 売上 247 億円・営業利益 10 億円。シェア 0.95% × 価格 1.30 倍、営業利益率 4.0%
倍率:事業の純利益 106 億円・ROE 約 5.5% は k 7.75% を下回り、上限は 1÷k=12.5 倍。利益率が低く、買収の統合と金利の重荷が残る筋書きのため、上限の約 7 割の 8.8 倍に置いた。
確率:25% 程度。薄利の卸が、人件費・物流費・金利の上昇を転嫁しきれない姿。借金と買収を抱えるため、中立に近い厚みで置いた。
悲観 12% 買収が裏目に出て、薄利と借金で行き詰まる 利益 42 億円 · PER 7.5 倍 · 株価時価総額 1,133 円315 億円
買収した会社の統合がうまくいかず、のれんの減損と人材の流出が続く。大手小売やメーカーが直接取引を広げ、卸の取り分は構造的に削られる。食品卸の営業利益率は 0.9% まで落ち、シェアは今の 2% 台前半に戻る。住宅は着工が 4 割落ちて赤字すれすれ、糖粉・飼料も利益率が 2% を割る。金利が上がって利払いが年 25 億円ほど重くなり、営業利益は 90 億円、純利益は 40 億円ほどにまで減る。借金の返済を優先して配当は据え置き、ROE は 2% 台に落ちる。のれんの減損などで、自己資本は 400 億円ほど削られる。財務の危うさが意識され、市場の評価は「再建中の卸」に下がる。
- 食品関連事業:数量 1.9(国内の食品卸の市場(約 40 兆円・実質)に占めるシェア(%)× 市場の実質の大きさ(今=1))× 価格 125.0%(価格指数(仕入価格+配送マージンの名目。今=1.00)。1% のシェアは今の値段で約 4,000 億円)→ 売上 9,460 億円・営業利益 87 億円。食品のシェア 2.2%(市場 0.86 倍)× 価格 1.25 倍、営業利益率 0.92%
- 糖粉・飼料畜産関連事業:数量 1.8(糖・粉・飼料・畜産の流通市場(約 5 兆円・実質)に占めるシェア(%)× 市場の実質の大きさ(今=1))× 価格 125.0%(価格指数(今=1.00)。1% のシェアは今の値段で約 500 億円)→ 売上 1,155 億円・営業利益 21 億円。糖粉・飼料のシェア 2.2%(市場 0.84 倍)× 価格 1.25 倍、営業利益率 1.8%
- 住宅・不動産関連事業:数量 52.0(新設住宅着工戸数(万戸/年)相当の取扱量)× 価格 1.20(価格指数(今=1.00)。1 万戸相当あたり売上は今の値段で約 12.4 億円)→ 売上 774 億円・営業利益 6 億円。着工 52 万戸相当 × 価格 1.20 倍、営業利益率 0.8%
- その他(運送・燃料・レンタカー・情報処理):数量 0.8(九州を中心とする運送・燃料・レンタカー・情報処理の周辺市場(約 2 兆円・実質)に占めるシェア(%)× 市場の実質の大きさ(今=1))× 価格 125.0%(価格指数(今=1.00)。1% のシェアは今の値段で約 200 億円)→ 売上 188 億円・営業利益 5 億円。シェア 0.75% × 価格 1.25 倍、営業利益率 2.5%
倍率:事業の純利益 42 億円・ROE 約 2.5% は k 7.75% を大きく下回り、上限は 1÷k=12.5 倍。薄利で少しの下振れが赤字に直結し、のれんの減損も残るため、上限の 6 割の 7.5 倍に置いた。
確率:12% 程度。買収の統合失敗、大手小売・メーカーによる中抜き、金利上昇が重なり、利益が半減する姿。借金の重さと薄利から、慎重な側の確率を厚めに置いた。
セグメント:数量 × 価格
いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。
食品関連事業
加工食品・冷凍食品・酒類・菓子・農産物の卸。九州が中心で、関東にも拠点がある。
| 数量国内の食品卸の市場(約 40 兆円・実質)に占めるシェア(%)× 市場の実質の大きさ(今=1) | 価格価格指数(仕入価格+配送マージンの名目。今=1.00)。1% のシェアは今の値段で約 4,000 億円 | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/03 | 2.1 | 100.0% | 8,390 | 129 |
| 10 年後 中立 | 2.7 | 134.0% | 14,708 | 243 |
取り方:食品卸の実質的な事業規模を 40 兆円(業種ノートの 40 兆〜50 兆円台の下端)とみて、売上 8,390 億円を割ると約 2.1%。数量はシェア × 市場の実質の大きさ、物価の分は価格に入れた。期中に買収した会社は一部しか入っておらず、今期予想の売上 1.2 兆円には通期の寄与が入る。
糖粉・飼料畜産関連事業
砂糖・小麦粉・パン粉の卸、家畜の飼料、鶏卵。利益率が食品卸の 2 倍ある。
| 数量糖・粉・飼料・畜産の流通市場(約 5 兆円・実質)に占めるシェア(%)× 市場の実質の大きさ(今=1) | 価格価格指数(今=1.00)。1% のシェアは今の値段で約 500 億円 | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/03 | 2.5 | 100.0% | 1,269 | 41 |
| 10 年後 中立 | 2.6 | 134.0% | 1,757 | 54 |
取り方:砂糖・小麦粉・パン粉・飼料・鶏卵の流通額を約 5 兆円と置いた粗い推定(開示なし)。売上 1,269 億円を割ると約 2.5%。砂糖の消費は縮む一方、飼料・小麦粉は動きが小さいので、市場の量は合わせて 10 年で 0.92 倍程度。
住宅・不動産関連事業
建材・住宅設備の卸と不動産。新設住宅の着工に連動する。
| 数量新設住宅着工戸数(万戸/年)相当の取扱量 | 価格価格指数(今=1.00)。1 万戸相当あたり売上は今の値段で約 12.4 億円 | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/03 | 80.0 | 1.00 | 992 | 22 |
| 10 年後 中立 | 66.0 | 1.34 | 1,097 | 22 |
取り方:国内の新設住宅着工は年 80 万戸ほど。当社の売上 992 億円を 80 万戸で割ると 1 万戸あたり 12.4 億円になる(取扱シェアと建材の単価を含む推定)。数量は着工戸数の動きとシェアの動きで決め、物価の分は価格に入れた。
その他(運送・燃料・レンタカー・情報処理)
運送、燃料、レンタカー、情報処理など。グループの物流や IT も支える。
| 数量九州を中心とする運送・燃料・レンタカー・情報処理の周辺市場(約 2 兆円・実質)に占めるシェア(%)× 市場の実質の大きさ(今=1) | 価格価格指数(今=1.00)。1% のシェアは今の値段で約 200 億円 | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/03 | 1.0 | 100.0% | 198 | 11 |
| 10 年後 中立 | 1.1 | 134.0% | 295 | 15 |
取り方:周辺市場を約 2 兆円と置いた粗い推定(開示なし)で、売上 198 億円は約 1%。前の期に比べて売上が 15% 減っており、事業の入れ替えがあったとみる。金額が小さく、全体への効きは小さい。
リスクと懸念
買収の質と統合の失敗
売上の伸びの多くは買収による。2025 年度だけで 6 社をグループに入れ、2026 年 4 月にも 2 社を加えた。買値が高ければ利益は残らず、のれんの減損や人材の流出が起きうる。中計は 3 年で 1,200 億円を投じる計画で、失敗した時の傷も大きい。
借金と金利の上昇
純有利子負債は 607 億円、自己資本比率は 24% と薄い。借り換えで金利が 3.5% 前後になれば、利払いは年 15 億円ほど増える。買収を借金で続ければ、この重さはさらに増す。景気後退と重なれば、財務の余裕は一気に縮む。
薄利と小売の値下げ圧力
営業利益率は 1.7% しかない。大手小売は値上げを受け入れにくく、物流費や人件費の上昇を転嫁できない年が出る。利益率が 0.5 ポイント落ちると、営業利益は 3 割近く減る。
人口減と食品の量の縮み
国内の食品の量は 10 年で 1 割弱細る。九州の小売は飽和しており、既存の取引だけでは売上が伸びない。成長は買収と物価の上昇に頼る形で、買収が止まれば減益になりうる。
住宅事業の不振
住宅・不動産事業の利益は、2026 年 3 月期に前の期の 29 億円から 22 億円へ減った。新設住宅は人口減で減り続け、競争も激しい。この事業が赤字に転じれば、全体の利益の 1 割が消える。
中抜きと卸の機能の低下
メーカーと大手小売が直接取引を広げれば、卸の取り分は構造的に削られる。ヤマエは小さな地場の取引が多いので影響は遅いが、10 年の間には無視できない。糖粉・飼料のような専門領域で価値を保てるかが分かれ目だ。
景気後退と外食向けの落ち込み
2021 年 3 月期は、外食向けの落ち込みで営業利益の予想を 6 億円まで引き下げた。薄利の卸は、売上が落ちても人件費と物流費が残る。景気が悪くなる局面では、買収で広げた事業が一斉に重荷になる。
今後の分かれ目
- 営業利益率が 2 期続けて 1.9% を超えたら
- 買収の統合が進み、利益率が上向いた合図。中計の経常利益 330 億円が現実味を帯びる。やや楽観・楽観の重みを上げてよい。
- 大型の買収(売上 500 億円超)が発表されたら
- 買値と利益率を確かめる。のれんが大きく、利益率が 1% 台前半なら、価値を削る方向に働く。借金の増え方も併せて見る。
- 純有利子負債が 800 億円を超えるか、自己資本比率が 20% を割ったら
- 買収が借金に偏った合図。金利の上昇と重なれば、慎重な筋書きの確率を上げる。
- 住宅・不動産事業が赤字になったら
- 住宅事業の整理や売却が現実味を帯びる。短期は利益が減るが、資本が食品に回れば評価は上向く余地がある。
- 配当性向の引き上げや自社株買いが出たら
- 買収以外の資本の使い道が増え、資本効率の規律が高まる合図。同じ利益でも、株主に回る分が増える。
- 大手小売やメーカーが九州の取引を直接化したら
- 卸の取り分が削られる合図。食品卸の利益率の前提を落とし、慎重な筋書きに重みを移す。
見ておくもの
- 四半期ごとの売上・営業利益率と、買収による寄与の分
- 買収の件数・買収額・のれんの残高
- 純有利子負債と自己資本比率、借り換えの金利
- 住宅・不動産事業と糖粉・飼料畜産事業のセグメント利益
- 配当性向と自社株買いの有無
倍率と資本コストの決め方
倍率は事業の純利益と資本コスト 7.75%(基本 7.5%+quality 合計 +0.5%)・長期成長 g 4% から求めた正当化 PER を基に、ROE と堀の浅さに応じて置いた。今の PER や株価、同業の倍率は使っていない。今の時価総額が極端に低いために、結果は割安と出たが、倍率は今の水準に寄せていない。悲観は事業の稼ぐ力(純利益÷k)で置き、谷の PBR や過去の PBR は使っていない。純有利子負債が時価総額の 8 割に当たるが、EV÷営業利益は 10 倍以下で、20 倍の目安を大きく下回る。倉庫・車両の賃借は、新リース会計基準(2028 年 3 月期から)で BS に載り、営業利益が少し増え、純負債と自己資本比率の形が変わる。10 年後の数字は今と同じ形(家賃を営業費用に入れた形)でそろえた。 中立の倍率は、ROE が k に届かない同じ領域の食品卸(あらた・スターゼン)と同じく、上限の約 8.5 割に揃えた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 13→15.95 倍・やや楽観 PER 12→15.15 倍・中立 PER 11.1→14.17 倍)。
資本コスト 7.8% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本 7.5% に quality +0.5% を足した(決まり v2)。個別の事業リスクは筋書きと確率で表す。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 8.00% → 7.75%。