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沖縄セルラー電話 9436

沖縄の au を一手に担う堅い会社。稼ぐ力は本物だが、今の時価総額は先の伸びを織り込みすぎている

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)2,748 円2,514 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)3,400 円3,110 億円差 −19.2%
10 年後から見ると やや割高 価値 2,748 円2,514 億円 · 差 −19.2% · 期待の年率 +3.2%
期待の年率リターン(10 年)+3.2%資本コスト比 −3.3 pt
推定の資本コスト6.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 6.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

沖縄セルラー電話は、沖縄県内で au・UQ mobile・povo を売る地域の携帯会社だ。KDDI の子会社でもある。県内の契約はおよそ 70 万で、シェアは半分前後。KDDI の電波網を使うローミングの収入が、安定した利益の土台になっている。

筆者の結論は、今の値段は割高寄りというものだ。事業は申し分ない。営業利益率は 2 割を超え、自己資本比率は 8 割を超え、借金はない。ただ、その利益が 10 年後も同じ質で続くと見ても、今の時価総額には届かない。

理由は成長の源にある。沖縄の人口はやがて減り、携帯の契約数は増えない。伸びるのは料金と、電力・法人向けの新しい事業だけだ。料金は競争と規制の下で、物価ほどには上がりにくい。中期経営計画は 2030 年度に営業収益 1,000 億円を掲げるが、その柱の電力は利益が薄い。

株主への戻しは厚い。配当と自社株買いで、利益の 8 割強を毎年返している。それでも、利益の伸びが年 2〜3% にとどまる会社に、高い倍率は払えない。中立の筋書きでは、本質価値は今の時価総額を 2 割半ほど下回る。

一方で、沖縄で最も強い携帯網という堀は崩れにくい。楽天モバイルや格安勢との消耗戦という悲観の筋書きを置いても、会社は赤字にならない。割高ではあるが、危うい会社ではない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、この会社は「よい事業を、高い値段で買うことにならないか」を問う会社だ。

事業としては、持ち続けたい。電波の免許と地域の信頼に守られ、借金なしで年 130 億円を稼ぐ。稼いだお金は株主に返され、資本の使い方も誠実だ。

ただ、持ち続ける価値は払う値段で決まる。この会社の利益は、物価を少し下回るペースでしか伸びない。人口が減る地域で、契約数が増えないからだ。その成長の鈍さに、今の値段は見合わない。

オーナー利益、つまり株主が自由に使える利益は、純利益とほぼ同じだ。携帯は設備に投資が要るが、減価償却と同程度で済み、利益の大半を返せるからだ。ただし、その額は物価並みにしか増えない。10 年で純利益は 3 割ほど増え、年 170 億円前後になる。

安全域は薄い。中立の筋書きでさえ、今の時価総額に届かない。悲観の筋書きでも赤字にはならないが、価値は今の 2〜3 割に縮む。強気の筋書きで初めて、今の値段に近づく。

筆者は、この会社を「良い会社を高く買う」典型と見る。事業の質は信頼できるが、安全域のない値段では手を出さない。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの源は、携帯の契約者から毎月入る通信料だ。沖縄では au のショップ数が大手 2 社の約 2 倍あり、県民との接点が厚い。契約の維持には、この店の数が効いている。

収入の半分強はモバイル通信で、KDDI からのローミング収入もここに入る。他県の au 利用者が沖縄で電波を使うたびに、KDDI から対価が入る仕組みだ。観光客の多い沖縄では、これが大きな収益源になる。

次に端末の販売がある。売上は大きいが、利益はほとんど出ない。契約を取る入口の役目だ。そのほか、光回線のひかりゆいまーる、電力小売の auでんき、企業・自治体向けの ICT や農業、AI 乗り合い交通(mobi)などがある。

中期経営計画(OCT VISION 2030)は、電力を 2030 年度に 140 億円、ビジネス・課題解決を 160 億円まで育てる。合わせて 300 億円の成長領域だ。ただ、いずれも今は利益率が低い。携帯の利益を食わずに育てられるかが問われる。

親会社の KDDI は大株主で、沖縄セルラーの電波・商品・ブランドの大半は KDDI に頼っている。独立した会社というより、KDDI の沖縄支店が上場している姿に近い。

優良さと弱いところ

この会社の質は高い。営業利益率は 21.6% と、通信各社の中でも上位だ。過去 10 年は一貫して 17〜22% の間で上がってきた。

堀は 2 つある。1 つは電波の免許だ。携帯の事業者は数が限られ、新規参入は難しい。もう 1 つは県内のショップ網と顔なじみの関係で、県内シェアは半分を保っている。ただし、堀が深いとまでは見ない。楽天モバイルや大手 2 社は沖縄でも攻勢をかけており、会社自身が競争を「非常に激化」と言っている。

財務は鉄壁だ。借金はなく、自己資本比率は 8 割を超える。営業キャッシュフローは年 160 億円ほどで、設備投資を引いてもお金が残る。

弱みは 3 つある。1 つ目は規模だ。沖縄 1 県の人口に結びついた事業なので、契約数の伸びに限りがある。2 つ目は親会社への依存だ。商品や価格の方針は KDDI に左右され、独自の判断で動ける範囲は狭い。3 つ目は成長事業の薄さだ。電力は参入直後で利益がほとんど出ておらず、ビジネス事業も育てている途中だ。

経営は株主への戻しに積極的だ。2023 年には KDDI の保有株を買い取り、毎年の自社株買いも続けている。資本の使い方は評価できる。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

国内の携帯市場は、契約者が飽和した成熟市場だ。総契約数は約 2.3 億で、人口減とともに伸びは年 1% を割る。NTT ドコモ、KDDI、ソフトバンクの 3 社が 8〜9 割を握り、楽天モバイルが 1,000 万契約を超えて食い込む。

料金は 2020 年前後に政府の要請で大きく下がった。その影響は一巡し、各社は値上げを少しずつ通している。ただ、サブブランドや格安プランに契約が流れる動きは続いており、1 契約あたりの収入を物価並みに上げるのは難しい。

沖縄はさらに事情が厳しい。県の人口は 2023 年に自然減に転じた。1 人あたりの所得も全国より低く、料金への感度は高い。会社自身が、au から UQ mobile への流出が一時あったと説明している。第 3 四半期には au がプラスに戻ったが、競争の厳しさは変わらない。

追い風もある。観光客の増加はローミング収入を押し上げる。5G の高度化(SA 方式)で人口カバーは 9 割を超える見込みで、衛星との直接通信(Starlink Direct)で離島や山間部の穴も埋まる。災害の多い沖縄では、通信の安定が信頼につながる。

政府の料金への介入、楽天モバイルの収益化、6G への投資負担が、業界全体の分かれ目になる。

資本政策と M&A

株主への戻しは厚く、増配も続く。配当性向は 40% 超を掲げ、配当は毎年増えてきた。自社株買いは 2020 年に始まり、2026 年 5 月にも 50 億円を上限に決議した。配当と自社株買いを合わせると、純利益の 8 割強になる。

2023 年には、KDDI が持つ自社株を約 84 億円で買い取った。親会社の持ち株を減らして株主構成を整える動きで、少数株主にとっては 1 株あたりの価値が上がる効果があった。

今後の最大の論点は親子上場の行方だ。KDDI は大株主で、沖縄セルラーを完全子会社にする選択肢を持つ。実行されれば、少数株主には買い取りの値段がつく。ただし、それが事業の価値に見合うとは限らない。

中期経営計画では、6 年間の営業キャッシュフロー約 1,000 億円のうち、既存の設備に 360 億円を使い、残りを戦略投資と還元に回す。買収で価値を壊すタイプの会社ではないが、電力やビジネスで小さな買収を重ねる可能性はある。

還元の置き方:配当性向40%超に自社株買い(2026年5月に50億円)を足し、実績は純利益の8割強。10年の中立は純利益の合計の84%。

減価償却は物価で増やさない。今ある設備の償却は取得した時の値段のままで、増えるのは更新と新規の分だけだ。償却は今の63億円が10年後に約 67億円。更新投資は価格の上昇で膨らみ、足りない分は借入になって利払い(3.5%)が増える。会計の利益と現金の動きは同じ向きに動かない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

沖縄での au の強さは、競合が簡単には崩せない。ショップ数は大手の約 2 倍で、県内の携帯契約の半分前後を握る。この関係は、料金の差だけでは動かない。

中期経営計画が掲げる 2030 年度の営業収益 1,000 億円は、無理のない数字だ。電力は 2025 年 10 月に自ら小売へ参入し、採算が改善し始めている。ビジネス・課題解決は、農業や AI 乗り合い交通など、地元に根ざした事業で 2.5 倍を狙う。人口減に頼らない成長だ。

携帯の料金も、いつまでも据え置きではない。ドコモや KDDI が値上げを進めており、沖縄セルラーも続く。物価が年 3% で続く世界では、料金が物価並みに上がれば、利益率は守られる。

沖縄は観光客が増える。ローミング収入は、観光客が増えるたびに膨らむ。KDDI の au 利用者が全国から沖縄に来るので、他社にない追い風だ。

財務は強い。借金がなく、毎年利益の 8 割強を株主に返せる。自社株買いで 1 株あたりの利益も伸びる。KDDI による完全子会社化があれば、少数株主には上乗せされた値段がつく可能性もある。

慎重な見方

成長が止まった会社に、高い倍率は払えない。沖縄の人口は減り始め、携帯の契約数は増えない。伸びるのは物価の分だけで、その値上げも、競争と規制で通しにくい。

会社自身が、沖縄の競争は「非常に激化」と言っている。楽天モバイルは県内にも基地局を広げ、格安プランで契約を奪う。au から UQ mobile への流出は、1 契約あたりの収入を直接削る。料金が物価に追いつかなければ、人件費の上昇で利益率は下がる。

新しい事業も、利益に乏しい。電力は燃料調整費に売上が左右され、利益はほぼ出ない。ビジネス・課題解決は育てる途中で、まだ携帯の穴を埋める規模ではない。売上が 1,000 億円に届いても、利益率は今より下がる。

親会社への依存も重い。商品、価格、システムの大半を KDDI に頼り、KDDI の方針が変われば、沖縄セルラーの利益配分も変わりうる。完全子会社化が実行されても、買い取りの値段が高いとは限らない。

今の時価総額は、この会社が 10 年にわたって利益を伸ばし続ける姿を前提にしている。その前提が崩れたとき、下げ幅は大きい。

どちらに重みを置いたか

強い堀と鉄壁の財務は、悲観の筋書きでも赤字を防ぐ。一方で、成長の源が人口減と競争にさらされ、料金を物価並みに上げるのは難しい。この点で、慎重な見方のほうが強いと判断した。

確率は、楽観を 10%、やや楽観を 22% と抑え、やや悲観を 22%、悲観を 11% とやや厚めに置いた。ただし堀の深さを踏まえ、悲観を過度に厚くはしていない。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 3,379 円3,092 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 1,299 円1,188 億円)。 今の値に割り戻すと 2,748 円2,514 億円、今との差 −19.2%、 期待の年率 +3.2%(資本コスト 6.5%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 5,468 円5,003 億円 1,655 円1,514 億円 +109.5% +7.7% 712 円652 億円
やや楽観 22% 4,681 円4,282 億円 1,528 円1,398 億円 +82.6% +6.2% 1,366 円1,250 億円
中立 35% 4,000 円3,659 億円 1,434 円1,312 億円 +59.8% +4.8% 1,902 円1,740 億円
やや悲観 22% 1,569 円1,435 億円 1,030 円942 億円 −23.6% −2.7% 572 円523 億円
悲観 11% 523 円479 億円 625 円572 億円 −66.2% −10.3% 126 円116 億円
加重平均100% 3,379 円3,092 億円1,299 円1,188 億円 +37.6% +3.2% 4,678 円4,280 億円

今の株価時価総額 3,400 円3,110 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 6.5% を下回るほど割高。

楽観 10% 経済圏が沖縄に根づき、携帯の単価が物価を上回る 利益 233 億円 · PER 21.5 倍 · 株価時価総額 5,468 円5,003 億円

沖縄に au の経済圏が根づく。携帯の契約は横ばいを保ち、単価は物価を上回って上がる。金融とポイント、電力の組み合わせで、県内の家庭が離れにくくなる。

ローミング収入は観光客の増加とともに膨らむ。電力は参入後の採算が改善し、契約は 2 倍近くまで伸びる。ビジネス・課題解決は農業と交通で県内の自治体に広がり、中計の 160 億円を超えて育つ。

光回線は 10 ギガの普及でシェアを取り、利益率も 2 割に乗る。KDDI は完全子会社化を急がず、少数株主は配当と自社株買いの厚みを享受する。営業利益率は 20% を保ち、利益は 10 年で 6 割増える。減価償却は物価で増やさず、今ある設備は取得原価のまま、更新と新規の投資だけ新しい値段で35年に按分した。償却は今の63億円が10年後に約 67億円(物価で一律に増やすと約 44億円)。営業利益は +23億円。投資は内部の資金で賄え、借入は増えない。

  • モバイル通信(au・UQ mobile・povo):数量 70.1(携帯の総契約数(万))× 価格 94,004(1 契約あたり年間収入(円))→ 売上 659 億円・営業利益 241 億円。契約微増・単価 1.42 倍・利益率36.5%・償却は物価で増やさず按分(10年後 67億円)
  • 端末販売:数量 20.0(年間販売台数(万台))× 価格 91,000(1 台あたり販売額(円))→ 売上 182 億円・営業利益 7 億円。単価 1.4 倍
  • FTTH・固定通信(ひかりゆいまーる):数量 14.3(FTTH 契約数(万))× 価格 151,110(1 契約あたり年間収入(円))→ 売上 215 億円・営業利益 43 億円。10 ギガ定着で契約 1.5 倍
  • auでんき:数量 15.1(電力の契約数(万))× 価格 133,750(1 契約あたり年間収入(円))→ 売上 202 億円・営業利益 12 億円。契約 1.9 倍・利益率 6%
  • ビジネス・課題解決:数量 8,000(取引先の法人・自治体数(社))× 価格 289(1 社あたり年間売上(万円))→ 売上 231 億円・営業利益 28 億円。取引先 1.6 倍・単価 1.7 倍

倍率:事業の純利益 233 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 17.6% が k 6.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 12.1%、10 年より先の名目の伸び g 3.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 21.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 21.5 倍。全体の PER 21.47 倍、時価総額 5,002 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:沖縄の堀と電力・ビジネスの上振れが重なる筋書き。成長の源が人口減に縛られるので 1 割にとどめた。

やや楽観 22% 中計はほぼ達成。電力とビジネスが利益の柱に育つ 利益 205 億円 · PER 20.9 倍 · 株価時価総額 4,681 円4,282 億円

中期経営計画がほぼ予定どおりに進む。携帯の契約は横ばいで、単価は物価をわずかに上回る。サブブランドへの流出は止まり、au の純増が続く。

電力は 2030 年度に 140 億円を達成し、その後も契約が伸びる。ビジネス・課題解決は 160 億円を超え、利益率も 1 割を超えて安定する。光回線は契約が 4 割増え、セット割で携帯を守る。

全社の営業収益は 1,400 億円弱まで伸びる。営業利益率は 19% に下がるが、利益は 4 割増える。配当と自社株買いは利益の 8 割強を保つ。沖縄の人口が減る中でも、県内の家庭と企業に深く入り込んだ会社が、物価並みの値上げと新しい事業で堅く伸びる 10 年になる。減価償却は物価で増やさず、今ある設備は取得原価のまま、更新と新規の投資だけ新しい値段で35年に按分した。償却は今の63億円が10年後に約 67億円(物価で一律に増やすと約 47億円)。営業利益は +20億円。投資は内部の資金で賄え、借入は増えない。

  • モバイル通信(au・UQ mobile・povo):数量 69.5(携帯の総契約数(万))× 価格 90,694(1 契約あたり年間収入(円))→ 売上 630 億円・営業利益 218 億円。契約横ばい・単価 1.37 倍・利益率34.7%・償却は物価で増やさず按分(10年後 67億円)
  • 端末販売:数量 19.4(年間販売台数(万台))× 価格 89,050(1 台あたり販売額(円))→ 売上 173 億円・営業利益 6 億円。単価 1.37 倍
  • FTTH・固定通信(ひかりゆいまーる):数量 13.5(FTTH 契約数(万))× 価格 146,730(1 契約あたり年間収入(円))→ 売上 198 億円・営業利益 38 億円。契約 1.42 倍
  • auでんき:数量 13.9(電力の契約数(万))× 価格 130,540(1 契約あたり年間収入(円))→ 売上 181 億円・営業利益 9 億円。契約 1.75 倍
  • ビジネス・課題解決:数量 7,750(取引先の法人・自治体数(社))× 価格 269(1 社あたり年間売上(万円))→ 売上 208 億円・営業利益 23 億円。取引先 1.55 倍

倍率:事業の純利益 205 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 15.8% が k 6.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 11.2%、10 年より先の名目の伸び g 3.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 20.9 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 20.9 倍。全体の PER 20.89 倍、時価総額 4,282 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:中計の達成と料金の物価並みの上昇が現実味を持つ。携帯の競争の厳しさを考え 2 割強にとどめた。

中立 35% 沖縄の地元企業として堅く稼ぐが、利益は物価をやや下回って伸びる 利益 180 億円 · PER 20.3 倍 · 株価時価総額 4,000 円3,659 億円

携帯は契約が人口減で微減し、単価は物価を少し下回って上がる。サブブランド化と競争で、料金の上昇は 1.3 倍にとどまる。ローミング収入が観光とともに支える。

電力とビジネスは中計に近づくが、利益は薄い。光回線は契約が 3 分の 1 ほど増える。全体で売上は年 4% 伸びるが、人件費の上昇と新しい事業の薄利で、営業利益率は 18% に下がる。

配当と自社株買いは利益の 8 割強を続ける。KDDI との関係は今のまま変わらず、堅い地域の会社としての姿が続く。電力の料金は燃料の値段に連動して物価ほど上がらず、売上の伸びを抑えるが、利益への影響は小さい。大きな上振れも下振れもない、安定した 10 年になる。減価償却は物価で増やさず、今ある設備は取得原価のまま、更新と新規の投資だけ新しい値段で35年に按分した。償却は今の63億円が10年後に約 67億円(物価で一律に増やすと約 51億円)。営業利益は +16億円。投資は内部の資金で賄え、借入は増えない。

  • モバイル通信(au・UQ mobile・povo):数量 68.1(携帯の総契約数(万))× 価格 86,060(1 契約あたり年間収入(円))→ 売上 586 億円・営業利益 198 億円。契約 0.98 倍・単価 1.30 倍・利益率33.7%・償却は物価で増やさず按分(10年後 67億円)
  • 端末販売:数量 19.0(年間販売台数(万台))× 価格 87,100(1 台あたり販売額(円))→ 売上 166 億円・営業利益 5 億円。台数 0.95 倍
  • FTTH・固定通信(ひかりゆいまーる):数量 12.8(FTTH 契約数(万))× 価格 142,350(1 契約あたり年間収入(円))→ 売上 183 億円・営業利益 33 億円。契約 1.35 倍・利益率 18%
  • auでんき:数量 12.7(電力の契約数(万))× 価格 128,400(1 契約あたり年間収入(円))→ 売上 163 億円・営業利益 7 億円。契約 1.6 倍・利益率 4%。単価 1.2 倍は、料金が燃料調整費など卸の値段に連動し物価ほど上がらないため
  • ビジネス・課題解決:数量 7,500(取引先の法人・自治体数(社))× 価格 250(1 社あたり年間売上(万円))→ 売上 187 億円・営業利益 19 億円。取引先 1.5 倍・利益率 10%

倍率:事業の純利益 180 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 14.3% が k 6.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 10.4%、10 年より先の名目の伸び g 3.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 20.3 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 20.3 倍。全体の PER 20.33 倍、時価総額 3,659 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:携帯は堅く、成長は物価を少し下回る。もっとも起きやすい姿として 35% を置いた。

やや悲観 22% 価格競争が続き、携帯の単価が物価に追いつかない 利益 115 億円 · PER 12.5 倍 · 株価時価総額 1,569 円1,435 億円

沖縄の競争が続き、携帯の単価は物価に追いつかない。楽天モバイルと格安プランの攻勢で、契約は 6% 減り、サブブランド化も進む。単価は 1.18 倍にとどまる。

電力は燃料調整費に売上が左右され、利益はほぼ出ない。ビジネスも期待ほど育たない。人件費は物価並みに上がるので、営業利益率は 14% まで下がる。

配当は維持するが、自社株買いは減る。KDDI の完全子会社化もなく、少数株主には伸びない会社として映る。ショップ網の維持費と 5G・6G への設備投資は重く、利益の伸びは物価を大きく下回る。堅いが先の細い会社になる。減価償却は物価で増やさず、今ある設備は取得原価のまま、更新と新規の投資だけ新しい値段で35年に按分した。償却は今の63億円が10年後に約 67億円(物価で一律に増やすと約 58億円)。営業利益は +9億円。投資は内部の資金で賄え、借入は増えない。

  • モバイル通信(au・UQ mobile・povo):数量 65.3(携帯の総契約数(万))× 価格 78,116(1 契約あたり年間収入(円))→ 売上 510 億円・営業利益 137 億円。契約 0.94 倍・単価 1.18 倍・利益率26.8%・償却は物価で増やさず按分(10年後 67億円)
  • 端末販売:数量 18.0(年間販売台数(万台))× 価格 84,500(1 台あたり販売額(円))→ 売上 152 億円・営業利益 3 億円。台数 0.9 倍
  • FTTH・固定通信(ひかりゆいまーる):数量 11.4(FTTH 契約数(万))× 価格 125,925(1 契約あたり年間収入(円))→ 売上 144 億円・営業利益 19 億円。契約 1.2 倍・利益率 13%
  • auでんき:数量 11.1(電力の契約数(万))× 価格 123,050(1 契約あたり年間収入(円))→ 売上 137 億円・営業利益 3 億円。契約 1.4 倍・利益率 2%
  • ビジネス・課題解決:数量 6,250(取引先の法人・自治体数(社))× 価格 213(1 社あたり年間売上(万円))→ 売上 133 億円・営業利益 11 億円。取引先 1.25 倍

倍率:競争で新たに投じる設備の稼ぎが k を下回る(RONIC が k 未満)筋書き。稼ぐ力の 1÷k(15.4 倍)に届かせず 12.5 倍に置いた。

確率:沖縄の競争激化と人口減が重なる姿で、会社自身が競争を「非常に激化」と述べている。慎重な見方が強いので 22% にやや厚く置いた。

悲観 11% 楽天と格安勢との消耗戦で、携帯の単価が実質 2 割以上下がったまま戻らない 利益 40 億円 · PER 12.0 倍 · 株価時価総額 523 円479 億円

楽天モバイルや格安勢との消耗戦が長期化する。携帯の単価は 10 年間ほぼ横ばいで、実質では 25% 近く下がったまま戻らない。契約も 15% 減る。

人件費は物価で上がるので、携帯の利益率は 14% まで落ちる。端末は利益が出ず、電力は赤字になる。ビジネス・課題解決も伸びず、全社の営業利益は今の 3 割に縮む。

店舗は固定費として残る。配当は利益に合わせて減るが、自己資本が厚いので、赤字には落ちない。KDDI の対応は読めないが、完全子会社化があっても高い値はつかない。配当は自己資本の厚さを使って、利益を超えて払う年も出るが、自社株買いは止まる。それでも自己資本比率は 8 割近くを保ち、会社が傷むことはない。減価償却は物価で増やさず、今ある設備は取得原価のまま、更新と新規の投資だけ新しい値段で35年に按分した。償却は今の63億円が10年後に約 67億円(物価で一律に増やすと約 68億円)。営業利益は −1億円。投資は内部の資金で賄え、借入は増えない。

  • モバイル通信(au・UQ mobile・povo):数量 59.0(携帯の総契約数(万))× 価格 66,200(1 契約あたり年間収入(円))→ 売上 391 億円・営業利益 54 億円。契約 0.85 倍・単価横ばい(実質 25% 減)・利益率13.7%・償却は物価で増やさず按分(10年後 67億円)
  • 端末販売:数量 16.0(年間販売台数(万台))× 価格 78,000(1 台あたり販売額(円))→ 売上 125 億円・営業利益 0 億円。台数 0.8 倍・利益ゼロ
  • FTTH・固定通信(ひかりゆいまーる):数量 10.0(FTTH 契約数(万))× 価格 109,500(1 契約あたり年間収入(円))→ 売上 109 億円・営業利益 7 億円。契約 1.05 倍・単価横ばい
  • auでんき:数量 9.5(電力の契約数(万))× 価格 112,350(1 契約あたり年間収入(円))→ 売上 107 億円・営業利益 −1 億円。契約 1.2 倍・赤字
  • ビジネス・課題解決:数量 5,250(取引先の法人・自治体数(社))× 価格 187(1 社あたり年間売上(万円))→ 売上 98 億円・営業利益 4 億円。取引先 1.05 倍

倍率:利益が今の 3 割に縮み、なお細る途中。新規投資の稼ぎが k を下回るので、稼ぐ力の上限 1÷k(15.4 倍)に届かせず 12 倍に置いた。売れる資産の床(約 380 億円)より稼ぐ力のほうが大きい。

確率:楽天と格安勢との消耗戦で単価が固定的に下がる構造的な負け。免許と店舗網の堀を考え 11% にとどめた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

モバイル通信(au・UQ mobile・povo)

沖縄県内の携帯電話サービス。KDDI からのローミング収入も含む、会社の稼ぎの中心。

数量携帯の総契約数(万)価格1 契約あたり年間収入(円)売上営業利益
今 2026/03 69.5 66,200 460 150
10 年後 中立 68.1 86,060 586 198

取り方:総契約数は 2026 年 3 月期第 3 四半期の開示(69 万 4,500)。モバイル総合収入は 9 か月で 343 億円で、通期の端末を除く収入を約 460 億円と置き、契約数で割って 1 契約あたり年 6.6 万円(月に直すと 5 千円台半ば)。営業利益は全社 187 億円から他の事業の推定を引いて約 150 億円。セグメント別の開示は確認できず、内訳は推定。

端末販売

スマートフォンなどの販売。ショップ網を持つための入口で、利益はほとんど出ない。

数量年間販売台数(万台)価格1 台あたり販売額(円)売上営業利益
今 2026/03 20.0 65,000 130 5
10 年後 中立 19.0 87,100 166 5

取り方:契約 69 万に買い替え周期 3.5 年前後を当てて年 20 万台、1 台 6.5 万円として約 130 億円。端末収入が前年から 7.5 億円増えた開示と整合する推定。利益は薄いので営業利益 5 億円と置いた。

FTTH・固定通信(ひかりゆいまーる)

沖縄の光回線サービスと付帯収入。携帯とのセット割で契約を守る役目もある。

数量FTTH 契約数(万)価格1 契約あたり年間収入(円)売上営業利益
今 2026/03 9.5 109,500 104 22
10 年後 中立 12.8 142,350 183 33

取り方:県内の光回線シェア約 3 割(会社説明)をもとに契約数を約 9.5 万と推定し、設置工事や付帯サービスを含めた年間収入 104 億円を割った。純増は期初から 2,400 件の開示のみ。契約数は推定。

auでんき

電力小売。2025 年 10 月から自ら小売に参入し、採算の改善を進めている。

数量電力の契約数(万)価格1 契約あたり年間収入(円)売上営業利益
今 2026/03 7.9 107,000 85 3
10 年後 中立 12.7 128,400 163 7

取り方:総契約数は 7 万 9,400(開示)。収入は 2024 年度の約 88 億円から燃料調整費の下落で細り、約 85 億円。中計は 2030 年度に 140 億円(2024 年度の 1.6 倍)を掲げる。営業利益は参入直後で薄く 3 億円。

ビジネス・課題解決

沖縄の企業・自治体向けの ICT、農業、マーケットプレイス、ヘルスケア、AI 乗り合い交通(mobi)。

数量取引先の法人・自治体数(社)価格1 社あたり年間売上(万円)売上営業利益
今 2026/03 5,000 170 85 12
10 年後 中立 7,500 250 187 19

取り方:中計の 2030 年度目標 160 億円は 2024 年度の約 2.5 倍で、今期の売上は約 85 億円と推定。県内の取引先を約 5,000 社と置いて 1 社あたり 170 万円とした。取引先数は推定。 数量は実物(取引先数が 1.5 倍)。1 社あたり売上 1.47 倍は、物価 1.34 倍に、中計の売上目標(2030 年度 160 億円)へ近づくための事業の拡大を加えた値。

リスクと懸念

沖縄の価格競争

楽天モバイルや大手 2 社が沖縄でも攻勢を強めている。サブブランドや格安プランへの契約の移りが続けば、1 契約あたりの収入は物価に追いつかない。会社自身が競争を「非常に激化」と述べている。

人口減と契約数の頭打ち

沖縄県の人口は 2023 年に自然減に転じた。携帯の契約数は人口に結びつくため、増やすのは難しい。料金の上昇が頼りだが、所得が低い県では値上げへの感度が高い。

親会社への依存

KDDI は大株主で、商品・料金・ネットワークの大半を握る。KDDI の方針が変われば、ローミング収入の配分や商品の条件が変わる。親子上場の少数株主は、利益配分で不利になる恐れがある。

成長事業の利益の薄さ

電力は燃料調整費で売上が揺れ、利益はほとんど出ない。ビジネス・課題解決は 2.5 倍を狙うが、今は規模が小さい。売上が増えても、利益率の低い事業が増えれば、全体の利益率は下がる。

自然災害と観光の波

沖縄は台風や地震の被害を受けやすく、設備の復旧に費用がかかる。観光客の落ち込み(感染症や景気)は、ローミング収入を直接減らす。収益源が 1 つの地域に集中している。

6G と設備の更新

2030 年前後には 6G の導入が始まる見込みで、基地局の更新が重くなる。5G の人口カバーを 9 割に高めた後も、投資は続く。料金に転嫁できなければ、利益を削る。

今後の分かれ目

楽天モバイルの沖縄での契約数が急に伸びたら
au から他社への流出が加速する前触れ。携帯の契約数と収入の伸びを下方修正し、悲観側の確率を上げる。
KDDI が完全子会社化の公開買い付けを発表したら
少数株主には買い取りの値段がつく。ただし、提示は事業の価値ではなく親会社の都合で決まる。本質価値と比べて高いか安いかを確かめる。
電力小売の利益率が 5% を超えて安定したら
成長事業が利益に貢献し始めた証拠。中期経営計画の達成確率が上がり、やや楽観の筋書きを厚くしてよい。
沖縄の携帯の純減が 3 四半期続いたら
県内シェアの堀が崩れ始めたと見る。契約数の前提を見直し、やや悲観の筋書きに寄せる。
政府が携帯料金への介入を再び強めたら
料金の上昇が止まり、1 契約あたりの収入が物価に負ける。中立の価格の前提を下げる。

見ておくもの

  • 沖縄のモバイル純増と au・UQ mobile 間の移動
  • 1 契約あたりの通信収入(ARPU)の動き
  • auでんきとビジネス・課題解決の営業利益
  • KDDI の持株比率と完全子会社化の動き
  • 自社株買いの進み方と配当の増減

倍率と資本コストの決め方

セグメントは契約数×1 契約あたり収入などで積み上げ、価格は物価 3% の 10 年 1.34 倍を基準に、携帯は競争とサブブランド化を理由に 1.30 倍へ下げた。自己資本は今に期間の純利益を足し還元を引いて流し、ROE は結果として出した。倍率は式の上限(k 6.5%、g 3.0%)の 8.5 割に置き、同業や過去の倍率は使っていない。純現金は時価総額の 1% で、分けなかった。新リース会計基準(2028/03 期)で店舗の賃借が BS に載るが、10 年後の数字は今と同じ形(家賃を営業費用に入れた形)で置いた。今の株価に寄せて丸めてもいない。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 20.1→21.47 倍・やや楽観 PER 18.5→20.89 倍・中立 PER 17→20.33 倍)。

資本コスト 6.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。k = 基本 7.5% + quality −1.0% = 6.5%。親子上場や完全子会社化の可能性は k に足さず、筋書きと確率で表した。

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割安 KDDI9433 au・金融・ローソン・衛星通信を束ねる経済圏企業。利益で測ると今の値段は割安 本質価値との差 +45.8% · 10 年 割安(年 +9.4%) 割安 カバー5253 ホロライブという人気 IP を持つが、利益率はまだ伸びきらない。10 年の利益で測ると、今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 +43.3% · 10 年 割安(年 +11.3%) 割安 ビジョナル4194 転職スカウトの「ビズリーチ」を柱にした高収益のネット企業。堀と現金は厚いが、生成 AI と新規事業の使い道が読みにくい。本質価値は今の値段とほぼ並ぶ 本質価値との差 +38.6% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 NTT9432 携帯とデータセンターの二本柱で稼ぐ国内最大のインフラ企業。借金は重いが、利益の 6 割を株主に返す姿勢が続けば、償却を取得原価のまま置くと本質価値は今の時価総額を3割半上回る(割安) 本質価値との差 +38.2% · 10 年 割安(年 +9.6%) 割安 GMOペイメントゲートウェイ3769 決済手数料という薄い儲けを件数の拡大で稼ぐ会社。成長の青写真は本物で、今の株価はそれをほぼ織り込んだ適正な水準。 本質価値との差 +35.4% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 メルカリ4385 国内フリマの首位で、金融と米国も黒字に。貸し倒れと手数料競争を織り込むと、今の値段はやや割高 本質価値との差 +32.8% · 10 年 割安(年 +10.4%) やや割安 GMOインターネットグループ9449 決済とドメインの安定収益を持つ創業者主導のネット企業集団。親会社株主の取り分は薄く、今の値段はやや割高 本質価値との差 +22.3% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 オークネット3964 中古車・スマホ・ブランド品の「売り買いの場」を運営する堅実な会社。利益は伸びるが、今の値段は 10 年先の成長まで先に払っている 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 光通信9435 通信・電力・保険の継続契約で稼ぐストック事業と、1兆円超の上場株投資を併せ持つ複合体。利益で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 +19.8% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 ソフトバンク株式会社9434 通信本体は安定して稼ぐが、PayPay と法人 AI の伸びに依存し借金も重い。配当を利益の 75% 前後まで払う会社なので、利益で測ると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +14.4% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) 適正 デジタルガレージ4819 決済と投資の二本柱。カカクコム売却益など資産は厚いが、本業の稼ぎが細く、株主に届く形も弱い。今の値段はやや割高とみる 本質価値との差 +3.5% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 ネクソン3659 ARC Raidersの大ヒットと大型の特別配当で株価は急伸した。厚い純現金を分けて事業の利益で測ると、ヒットのならしを置いても今の値段は割高 本質価値との差 −0.9% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 インターネットイニシアティブ3774 企業の通信とシステムを裏で支える老舗。稼ぐ力は本物だが、PER27倍は先を織り込みすぎで、本質価値は約3割下 本質価値との差 −4.4% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 スクウェア・エニックス・ホールディングス9684 「再起動」中計と物言う株主の圧力下にあるFF・DQの会社。厚い現金を分け、利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −5.0% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 株式会社TBSホールディングス9401 事業は資本コストに届かない。保有株の含み益を足しても、今の値段は割高。不動産の含み益は賃料が利益に入るので足していない。縮減の速さで上下に振れる 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +6.3%) やや割高 日本テレビホールディングス9404 民放視聴率首位とコンテンツの海外展開でテレビ広告の縮小を補う構図。政策保有株・純現金を割り引いて足しても今の値段は割高 本質価値との差 −13.0% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ガンホー・オンライン・エンターテイメント3765 連結売上の 6 割は子会社 Gravity の稼ぎ。パズドラ依存は薄れたが、厚い現金を足しても 10 年先の価値は今の時価総額にやや届かない 本質価値との差 −13.1% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 株式会社U-NEXT HOLDINGS9418 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13期連続営業増益・業界最高の利益率。IPブランドは強い堀だが、新しく投じるお金の稼ぎが先で薄れる前提では今の値段は割高 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 東宝9602 映画配給・興行の国内寡占と都心の不動産。ROEは資本コストを少し上回る程度で、記録的ヒット年を前提にした今の値段は割高 本質価値との差 −29.4% · 10 年 やや割高(年 +2.3%) 割高 株式会社DTS9682 金融・通信・製造の受託開発が中心。堀が薄く、人月の商売はAIエージェントで細り、割高(-52%) 本質価値との差 −33.7% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 ソフトバンクグループ9984 ArmとOpenAIへの賭けで時価のNAVは過去最大だが、Armを市場の時価でなく利益で測り直すとNAVは大きく縮み、今の値段は割高 本質価値との差 −35.7% · 10 年 割高(年 +4.7%) 割高 JMDC4483 医療の健診・診療報酬データを製薬や保険者に売る国内最大手。データの希少性は本物だが、ROE は資本コスト並みで、今の値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 TKC9746 税理士と自治体の記録の正本という堀は本物だが、AIエージェントが顧客の事務所の工数を減らす。名目で7%増の売上では今の値段の5割ほど 本質価値との差 −37.6% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 コナミグループ9766 ヒット同時多発で3期連続最高益。利益率の平常化を置くと、利益ベースで測っても今の値段は割高 本質価値との差 −37.9% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 株式会社NSD9759 銀行・保険・証券の受託開発が中心。堀が浅く、人月の商売はAIエージェントで細り、割高(-55%) 本質価値との差 −41.5% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 BIPROGY8056 運用・保守の契約が厚いが、中身は人月と機器の再販。AIエージェントで縮み、割高(-56%) 本質価値との差 −42.8% · 10 年 割高(年 −0.2%) 割高 日本オラクル4716 データベースの質と無借金は残るが、保守・クラウドの堀は開示の数字が足りず席・運用の型に置いた。名目の売上は約3%減で割高(-53%) 本質価値との差 −43.4% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 東映9605 稼ぎの9割は東映アニメーションだが、持ち分は4割。取り分に比べて今の値段は重い 本質価値との差 −43.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 株式会社フジ・メディア・ホールディングス4676 売却資金を早く返せば報われる。ただ放送の稼ぐ力は細り、10 年の式では今の値段は割高に出る 本質価値との差 −43.8% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 TIS3626 決済の基幹システムは残るが、売上の8割超は人月の受託。AIエージェントで縮み、割高(-60%) 本質価値との差 −44.2% · 10 年 割高(年 +0.0%) 割高 トレンドマイクロ4704 AI時代に守る対象は増えるが、統合セキュリティに価格を抑えられ席課金は縮む。厚い純現金は前受収益が中身で、今の値段の4割ほどの価値 本質価値との差 −52.4% · 10 年 割高(年 −2.4%) 割高 株式会社東計電算4746 製造・流通向けの受託開発とデータセンター運用。高い利益率はAIエージェントで下がり、割高(-65%) 本質価値との差 −52.9% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 大塚商会4768 中小企業向けの機器とソフトの販売・保守。事務職の席の減少とAIの中抜きで縮み、割高(-69%) 本質価値との差 −57.0% · 10 年 割高(年 −2.9%) 割高 日鉄ソリューションズ2327 製造業の基幹システムを人月で請け負う会社。親会社向けは堅いが外部向けが縮み、割高(-70%) 本質価値との差 −57.9% · 10 年 割高(年 −3.0%) 割高 テクマトリックス3762 セキュリティ製品の代理店と医療画像が柱。代理店の取り分と運用は削られるが医療は残り、割高(-68%) 本質価値との差 −59.4% · 10 年 割高(年 −3.2%) 割高 ジャストシステム4686 少人数で高収益のソフト会社だが、無料の AI 家庭教師と生成AIが会員と個人ソフトを削る。席課金は縮み、今の値段の3割ほどの価値 本質価値との差 −60.0% · 10 年 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分析日 2026-10-16