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カバー 5253

ホロライブという人気 IP を持つが、利益率はまだ伸びきらない。10 年の利益で測ると、今の値段はやや割高に出る

割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)2,279 円1,453 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,590 円1,014 億円差 +43.3%
10 年後から見ると 割安 価値 2,279 円1,453 億円 · 差 +43.3% · 期待の年率 +11.3%
期待の年率リターン(10 年)+11.3%資本コスト比 +3.5 pt
推定の資本コスト7.8%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.8% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

カバーは、VTuber(動画や配信で活動するバーチャルなタレント)の事務所「ホロライブ」を運営する会社だ。稼ぎはグッズ、ライブ、配信の課金、ライセンスの 4 本に分かれる。2026年3月期の売上は 493 億円で、前の期より 14% 増えた。

筆者の結論は、今の値段はやや割高だ。ファンに支えられた IP の力は本物だが、営業利益率は 14% で、同じ業界のトップの 36% にまだ遠い。10 年後の利益を堅めに見積もると、本質価値は今の時価総額を 2 割ほど下回る。

グッズ、とくにホロライブのトレーディングカードが成長を引っ張った。一方で、配信と自社ショップは足踏みし、2026年4〜6月は売上が前年より 8% 減った。タレントの顔ぶれの入れ替わり、北米の関税、物流の移行が重なった。メタバース「ホロアース」の終了で 33 億円の減損も出た。

強みは、ファンの熱量と、世界に開いた出口の多さだ。ライブは世界ツアーに広がり、ライセンスは海外企業との取引が増えている。スマホゲーム「hololive Dreams」も 2026年7月に世界配信が始まり、200 万ダウンロードを超えた。

弱みは、稼ぎの源が人に寄りかかることだ。タレントが卒業すれば、その人のファンの財布は動く。会社は育成の枠を広げているが、利益率を上げながら人を増やすのは簡単ではない。

今の株価はこの会社の利益が会社予想どおり戻り、さらに伸びることを前提にしている。10 年の筋書きで測ると、楽観でようやく今の値段が見える。こうした見立てが筆者の結論だ。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点で、まず問うのは、10 年後もこの事業が存在し、いまより強いかだ。ホロライブの IP は、すでに世界の標準的なバーチャル芸能の 1 つになった。この点は評価できる。

次に、オーナーの利益だ。利益のうち、物販の在庫と人への投資に回る分は大きい。売上が伸びても、手元に残る現金は売上ほど増えない。2026年3月期の純利益 30 億円には減損が含まれるが、会社予想の 49 億円も、売上の 1 割にとどまる。

堀は強いが、人に結びついている。企業の価値の多くが、個々のタレントの活動の継続に依存している。10 年後を見通す力は、普通の消費財より低いと筆者は考える。だから資本コストにも、ある程度の安全域を載せた。

経営の資本配分は、まだ試験中だ。ホロアースの損失、500 億円の投資計画、自社株買いと、評価は割れる。ただし、自社株買いを出した決断は、数字で現金を返す意思を示した。

払う値段の安全域は、薄い。今の時価総額は、会社予想の利益の 20 倍を超える水準にある。この値段を正当化するには、利益率が ANYCOLOR に近い水準まで上がる必要がある。そこまで読み込めない以上、筆者は今の値段を割高とみる。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの中心は物販だ。2026年3月期の売上 493 億円のうち、マーチャンダイジングが 237 億円と半分近くを占める。アクリルスタンド、アパレル、ボイスなどに加え、ホロライブのトレーディングカードが約 72 億円まで育った。自社ショップと小売店、海外への越境販売で売る。

2 つ目はライブとイベントで、92 億円。ワールドツアー、国内の大型ライブ、台北での野球球団とのコラボなどがあたる。3 つ目は配信とコンテンツで、91 億円。投げ銭、メンバーシップ、広告、楽曲やアーカイブの収益が入る。4 つ目はライセンスとタイアップで、72 億円。企業が IP を借りて商品や広告に使う。案件の数も取引先の数も増えている。

この 4 本は利益率がちがう。物販は原価と物流がかかるので薄い。ライセンスは貸すだけに近く、利益率が高い。配信は元手が小さい。ライブは会場と演出に費用がかかる。会社全体の営業利益率は、この 4 本の混ざり方で決まる。

新しい柱も立ち上がり始めた。スマホゲーム「hololive Dreams」は、事前登録が 90 万人を超えた末、2026年7月に世界で配信された。ファンクラブ「hololive FANCLUB」、ID 製品「ホロライブアカウント」(登録 100 万人超)は、買ってもらう関係を IP の外側にも広げる試みだ。2024年には米国の子会社も営業を始めた。

優良さと弱いところ

堀は、タレントとファンが作る共同体だ。ファンは推しの活動を毎日見る。毎日見れば、グッズ、ライブ、ゲームにお金を使う。この循環を、他社は簡単にはまねできない。ホロライブは国内外に多くのタレントを抱え、1 人が抜けても、箱としての魅力が残る点が強い。

ただし、堀は人の中にある。2025年は卒業の発表が相次ぎ、同年末には株価が急落した。谷郷元昭社長は 2026年2月の決算説明会で、会社が原因のミスが残っていると認めた。筆者は、この認め方を評価する。同時に、人を大切にできない会社の堀は薄い、という見方も強まる。

収益の質では、同業の ANYCOLOR が見本になる。売上 557 億円に対して営業利益は 202 億円で、利益率は 36% だ。カバーは 14% で、物販の比重が大きく、在庫の評価減や物流の移行費が利益を削る。同じ規模の売上で利益が 3 分の 1 という差は、物販の原価と在庫に由来する。

財務は健全だ。純現金は 160 億円で、自己資本比率は 57% ある。ただし、直近の ROE は 15% まで下がった。減損の影響を除いても、過去の 30% 台の ROE には戻りにくい。事業が広がり、元手のかかる物販と人への投資が増えたからだ。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

VTuber 市場は、国内で 2 強が頂点を占める。ホロライブのカバーと、にじさんじの ANYCOLOR だ。どちらも、配信を入口にライブ、物販、ライセンスへ広げる同じ型で伸びてきた。

ANYCOLOR の 2026年4月期は、売上が 3 割増の 557 億円、営業利益が 202 億円だった。ただし、今期は人件費の増加で増収減益の予想だ。人気を保つには、タレントへの支援を厚くするしかない。この費用はカバーにも等しく効く。

市場そのものの伸びは、国内のゲーム全体より速い。理由は、海外のファンが増えているからだ。カバーは台北、北米、東アジアで取引と動員を増やしている。Twitch との協業や、ゲームの授賞式での露出も続く。ただ、為替は 150 円で変わらないと置くので、円安の恩恵は見込まない。

脅威は 3 つある。1 つ目は、海外の大手が VTuber に本気で参入することだ。2 つ目は、生成 AI による低コストのバーチャルタレントが増え、人気が分散することだ。3 つ目は、アプリストアの手数料と課金の規制だ。ゲームの利益を直接削る。ホロライブの TCG は、国内外のカードゲームの大手と棚を争う。ここは、IP の力だけでは勝てない世界だ。

業界共通の前提として、世界のゲーム市場は年 4〜6% で伸びる。カバーは、その外側にあるファン経済の伸びも取り込むが、その分、ヒットの有無で利益が振れる。

資本政策と M&A

資本の使い方は、いま方針の転換点にある。会社は「量的拡大から質的拡大へ」と掲げ、2030年に向けた財務目標は変えていない。営業キャッシュフローのうち約 500 億円を、組織の強化、研究開発、機動的な買収に回す方針だ。筆者は、この 500 億円の使い道を最も注視している。

2026年5月には、30 億円を上限とする自社株買いを発表し、7 月までに金額の上限まで終えた。会社は「現金創出力と今の市場価値の隔たり」を理由に挙げた。配当は大きくなく、還元の主役は今のところ自社株買いだ。

創業者で社長の谷郷元昭氏は、約 3 割(集計サイトの値)を持つ。売り買いの自由度は高いが、支配株主がいる会社なので、買収される可能性は低い。外部への買収より、タレントの育成と自社の事業の強化に資金が向かう。

メタバース「ホロアース」の 33 億円の減損は、資本配分の失敗だった。筆者は、この反省が今後の投資の規律につながるかを見る。原宿の店舗や倉庫の賃借は、将来にわたって払う固定の約束で、2028年3月期から新しいリース会計で貸借対照表に載る。

【実行済み分の扱い】2026/5〜7 月に実行した上限 30 億円の自社株買い(株数に反映ずみ)は、自己資本の起点を 170 億円に引き済みで、10 年の還元には入れていない(純現金も 30 億円引き済み)。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

ホロライブは、まだ世界で数%の人にしか届いていない。海外のファンの伸びは速く、台北の 3 日間で約 10 万人が動いた。北米でも Twitch と 24 時間のイベントを開いた。ライブ、物販、ライセンスのどれも、海外はこれからが本番だ。

スマホゲーム「hololive Dreams」は初日に 100 万ダウンロードを超え、すぐに 200 万を超えた。ゲームは、物販より利益率が高く、ファンの課金を毎日起こす。これまで足りなかった、安定した継続課金の柱になる。

ライセンスは、72 億円から 190 億円超へ伸ばせる。企業が IP を借りる案件は、貸すだけで利益率が 4 割を超える。ANYCOLOR の営業利益率は 36% で、カバーの 14% との差は、物販と在庫の効率化で縮められる。調達の改善と倉庫の統合は、すでに動いている。

2027年3月期の営業利益は、人への投資で 32 億円の費用増を飲み込んで、前期と同じ 70 億円を見込む。この投資は、次の育成枠、サポート体制、ゲームの開発に向く。投資が実を結べば、利益率が 20% を超える局面が来る。会社は 2030年の目標を取り下げていない。

慎重な見方

利益は、すでに減り始めている。2026年3月期の営業利益は前の期より 12% 減り、2026年4〜6月は 33% 減った。売上が伸びているのに利益が減るのは、利益の出ない売り方に偏っているからだ。

原因はタレントにもある。卒業が相次ぎ、配信の売上は 2% 減った。谷郷社長は、会社が原因のミスが残っていると認めた。人が辞めれば、ファンの財布は動く。育成枠を広げても、新人がスターになるには時間がかかる。

物販は、トレーディングカードに寄りすぎている。TCG は発売時期と商品の組み合わせで売上が大きく動き、2026年4〜6月に物販は 22% 減った。在庫の評価減も出た。カードゲームの市場は、すでに国内外の大手が占めている。

メタバース「ホロアース」の 33 億円の減損は、IP の活用が必ずしも収益に結びつかない証拠だ。500 億円の投資計画は、同じ失敗を繰り返しかねない。ゲームのヒットは、確率の低い賭けだ。

今の値段は、会社予想の純利益の 20 倍を超える。この予想が達成できなくても割高だが、達成できても割高だ。ANYCOLOR との利益率の差は、構造の差だ。

どちらに重みを置いたか

強気の見方には、海外の伸び、ゲーム、ライセンスという具体的な柱がある。慎重な見方の指摘は、利益が売上に追いついていない、人への依存が高い、という現実の数字に支えられている。

どちらも事実だが、10 年の利益と資本コストで測ると、慎重な見方のほうが強い。強気の見方が正しくても、利益率が 20% 台に届くかどうかが分かれ目で、中立では 18% 弱にとどまる。確率は、中立にやや厚く、悲観にも 1 割強を置いた。人に依存する事業は、構造的に崩れる場合の損失が大きいからだ。結論はやや割高である。割安とは言えない。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 4,215 円2,688 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 408 円260 億円)。 今の値に割り戻すと 2,279 円1,453 億円、今との差 +43.3%、 期待の年率 +11.3%(資本コスト 7.8%)→ 割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 9,322 円5,944 億円 703 円448 億円 +530.5% +20.2% 1,002 円639 億円
やや楽観 22% 6,454 円4,116 億円 528 円337 億円 +339.1% +15.9% 1,536 円980 億円
中立 36% 4,462 円2,845 億円 408 円260 億円 +206.3% +11.8% 1,753 円1,118 億円
やや悲観 20% 1,142 円728 億円 356 円227 億円 −5.8% −0.6% 300 円191 億円
悲観 12% 235 円150 億円 31 円20 億円 −83.2% −16.4% 32 円20 億円
加重平均100% 4,215 円2,688 億円408 円260 億円 +190.8% +11.3% 4,623 円2,948 億円

今の株価時価総額 1,590 円1,014 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.8% を下回るほど割高。

楽観 10% 世界の標準的な芸能になる 利益 249 億円 · PER 22.7 倍 · 株価時価総額 9,322 円5,944 億円

ホロライブが世界の標準的なバーチャル芸能になる筋書きだ。海外のファンが倍以上に増え、ライブは世界の主要都市を回る。「hololive Dreams」は、ファンの課金を毎日起こす柱として定着する。ライセンスは数倍に伸び、企業の使い方も商品から広告、ゲームへ広がる。利益率の高い収益が増え、物流の効率化も進み、営業利益率は 2 割を超える。ANYCOLOR との差は大きく縮まる。育成枠から次のスターが生まれ、卒業の波も吸収できる。会社は 500 億円を成長投資に回し、自社株買いも続ける。筆者は、この姿を可能性として認めるが、全部が同時にうまく行く必要があるので、確率は低くみる。

  • 配信・コンテンツ:数量 244(課金・視聴で支えるファンの数(万人))× 価格 8,280(1 人あたり年間支出(円))→ 売上 202 億円・営業利益 73 億円。海外ファン 2 倍超
  • ライブ・イベント:数量 264(延べ来場・視聴チケット数(万人))× 価格 10,637(1 人あたり単価(円))→ 売上 281 億円・営業利益 62 億円。ライブ世界ツアー
  • マーチャンダイジング:数量 2,090(販売点数(万点))× 価格 3,450(平均単価(円))→ 売上 721 億円・営業利益 87 億円。物流効率化
  • ライセンス・タイアップ:数量 1,920(取引・案件の件数(件))× 価格 1,656(1 件あたり売上(万円))→ 売上 318 億円・営業利益 153 億円。ライセンス 3 倍

倍率:事業の純利益 249 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 45.6% が k 7.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 26.7%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 22.7 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 22.7 倍。全体の PER 22.67 倍、時価総額 5,645 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:海外、ゲーム、ライセンスが同時に当たる必要があり、強いが連続成功の確度は高くない。利益率が 2 割を超える前例が、同業の ANYCOLOR にあることを考慮して 1 割を置いた。

やや楽観 22% ゲームとライセンスが育つ 利益 175 億円 · PER 22.2 倍 · 株価時価総額 6,454 円4,116 億円

ゲームとライセンスが育ち、物販も伸びる筋書きだ。海外の売上が着実に増え、TCG は安定した柱になる。ゲームは当たりと外れを繰り返しながらも、毎年の継続課金が積み上がり、会社の第 2 の稼ぎ口に育つ。営業利益率は 2 割弱まで上がる。ただし、人への投資が重く、ANYCOLOR の水準には届かない。卒業は続くが、新人の育成が追いつく。ライブは毎年、世界ツアーを開き、動員が増える。500 億円の投資は、買収と育成に分かれて使われる。株主への還元は純利益の 3 割ほどで、自社株買いが中心となる。タレントの入れ替わりが続いても、新しい顔ぶれが人気を引き継ぐ。会社は、IP の使い道を広げることに成功し、10 年後も世界の主要なバーチャル芸能の 1 社であり続ける。

  • 配信・コンテンツ:数量 206(課金・視聴で支えるファンの数(万人))× 価格 8,040(1 人あたり年間支出(円))→ 売上 165 億円・営業利益 55 億円。海外が着実に増加
  • ライブ・イベント:数量 222(延べ来場・視聴チケット数(万人))× 価格 10,329(1 人あたり単価(円))→ 売上 229 億円・営業利益 44 億円。ライブ拡大
  • マーチャンダイジング:数量 1,710(販売点数(万点))× 価格 3,350(平均単価(円))→ 売上 573 億円・営業利益 57 億円。TCG が安定
  • ライセンス・タイアップ:数量 1,560(取引・案件の件数(件))× 価格 1,608(1 件あたり売上(万円))→ 売上 251 億円・営業利益 113 億円。ライセンス 2.6 倍

倍率:事業の純利益 175 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 39.8% が k 7.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 23.8%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 22.2 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 22.2 倍。全体の PER 22.18 倍、時価総額 3,879 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:ライセンスと海外が伸びる道筋は具体的に見え、会社予想の人への投資が実を結べば到達できる。やや楽観は中立より少し低く置いた。

中立 36% 売上は倍、利益率は少し改善 利益 123 億円 · PER 21.6 倍 · 株価時価総額 4,462 円2,845 億円

人気が続き、売上は 10 年で 2 倍になる。ただし利益率は大きくは上がらない筋書きだ。配信は海外のファンで微増にとどまり、ライブとライセンスが伸びる。物販は TCG と海外の越境販売で増えるが、利益率は低いままだ。営業利益率は 17% ほどで、2026年3月期の 14% から少し良くなる。ゲームは育つが、会社全体の利益を押し上げるほどにはならない。ホロアースのような失敗がまた出る年もある。タレントの入れ替わりは続くが、会社全体のファンは減らない。この中立の姿は、IP の力が確かで、利益の質は物販の重さにしばられる、という見立てだ。

  • 配信・コンテンツ:数量 175(課金・視聴で支えるファンの数(万人))× 価格 8,040(1 人あたり年間支出(円))→ 売上 141 億円・営業利益 42 億円。配信は微増
  • ライブ・イベント:数量 180(延べ来場・視聴チケット数(万人))× 価格 10,329(1 人あたり単価(円))→ 売上 186 億円・営業利益 32 億円。ライブ 1.5 倍
  • マーチャンダイジング:数量 1,425(販売点数(万点))× 価格 3,350(平均単価(円))→ 売上 477 億円・営業利益 38 億円。物販 TCG 中心
  • ライセンス・タイアップ:数量 1,200(取引・案件の件数(件))× 価格 1,608(1 件あたり売上(万円))→ 売上 193 億円・営業利益 81 億円。ライセンス 2 倍

倍率:事業の純利益 123 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 34.0% が k 7.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 20.9%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 21.6 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 21.6 倍。全体の PER 21.56 倍、時価総額 2,652 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:売上が伸びても利益率が大きくは上がらない姿が、足元の数字(営業利益率 14%、2026年4〜6月の 33% 減)と整合する。2 つの見方の落としどころとして最も厚くした。

やや悲観 20% 競争に押され利益が伸びない 利益 63 億円 · PER 9.6 倍 · 株価時価総額 1,142 円728 億円

物販とゲームが伸び悩み、競合に押される筋書きだ。ANYCOLOR などが人材と海外で先行し、ホロライブの伸びが国内で鈍る。TCG は海外の大手に棚を取られ、物販は横ばいに近くなる。ゲームは当たらず、投資だけが残る。タレントの卒業が続き、配信は縮む。営業利益率は 1 割ほどに落ちる。会社は、人への投資を減らせず、費用が固定化する。500 億円の投資は、利益に結びつかない案件も混ざる。売上は増えても利益が増えない。株主への還元は、成長投資を優先して小さくなる。ファンの熱量は残るが、その熱量を利益に変える仕組みが追いつかず、会社の評価は 2 番手の事業者としての扱いにとどまる。

  • 配信・コンテンツ:数量 145(課金・視聴で支えるファンの数(万人))× 価格 7,800(1 人あたり年間支出(円))→ 売上 113 億円・営業利益 27 億円。卒業で配信縮小
  • ライブ・イベント:数量 138(延べ来場・視聴チケット数(万人))× 価格 10,020(1 人あたり単価(円))→ 売上 138 億円・営業利益 17 億円。ライブ横ばい寄り
  • マーチャンダイジング:数量 1,045(販売点数(万点))× 価格 3,250(平均単価(円))→ 売上 340 億円・営業利益 17 億円。TCG が競争に負ける
  • ライセンス・タイアップ:数量 900(取引・案件の件数(件))× 価格 1,560(1 件あたり売上(万円))→ 売上 140 億円・営業利益 51 億円。取引先の伸び鈍化

倍率:事業の ROE 12.4%(自己資本は今 170 億円+10 年の純利益−還元で流した)。RONIC=10.5%、g 4%。正当化 PER=13.7 倍。競争に押され利益が固定費にのみこまれる筋書きなので、構造的な負けとして上限の 7 割、9.6 倍に置く(7 割への引き上げはしない)。

確率:人気の分散、TCG の競争、ゲームの不発という慎重な見方が突く点は、足元の数字にすでに出ている。強い見方に確率を寄せ、やや悲観を厚めに置いた。

悲観 12% 人の流出で構造的に負ける 利益 −10 億円 · PBR 0.8 倍 · 株価時価総額 235 円150 億円

構造的に負ける筋書きだ。主力のタレントの卒業が重なり、ファンが他の事務所や海外の VTuber に移る。生成 AI による低コストのバーチャルタレントが現れ、配信の人気が分散する。物販は在庫が積み上がり、価格を下げて売る。ゲームは失敗し、投資が回収できない。ライブは赤字が出る。ライセンスの取引先も減り、IP の価値が下がる。会社は固定費(人件費、倉庫、店舗の家賃)を減らせず、営業赤字に沈む。IP は残るが、成長する会社ではなく、普通のコンテンツ企業として評価される。減損も出て、自己資本は減る。還元は赤字の年に止まり、それまでの自社株買いと小さな配当を、手元の現金や資産の売却で払うだけにとどまる。

  • 配信・コンテンツ:数量 91.4(課金・視聴で支えるファンの数(万人))× 価格 6,900(1 人あたり年間支出(円))→ 売上 63 億円・営業利益 8 億円。タレント流出
  • ライブ・イベント:数量 84.0(延べ来場・視聴チケット数(万人))× 価格 8,864(1 人あたり単価(円))→ 売上 75 億円・営業利益 0 億円。ライブ赤字
  • マーチャンダイジング:数量 570(販売点数(万点))× 価格 2,875(平均単価(円))→ 売上 164 億円・営業利益 −5 億円。在庫で値下げ
  • ライセンス・タイアップ:数量 480(取引・案件の件数(件))× 価格 1,380(1 件あたり売上(万円))→ 売上 66 億円・営業利益 10 億円。取引先減少

倍率:営業赤字で稼ぐ力の価値がほぼ無いので PBR で測る。床は今の自己資本 200 億円に 0.75 倍を掛けた 150 億円で、純現金(自社株買い後で約 130 億円)に売れる資産の税後をわずかに足した水準。市場の値付けからは置いていない。

確率:卒業の相次ぎと、会社起因のミスを社長が認めたこと、AI タレントなど新しい競争があり、人に依存した事業の崩れ方は大きい。資本コストの寿命の上乗せとは別に、構造が崩れる確率として 12% を置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

配信・コンテンツ

投げ銭・メンバーシップ・広告・楽曲やアーカイブの収益。

数量課金・視聴で支えるファンの数(万人)価格1 人あたり年間支出(円)売上営業利益
今 2026/03 152 6,000 91 25
10 年後 中立 175 8,040 141 42

取り方:配信・コンテンツ売上 91.4 億円(開示)を、支えるファン約 152 万人×1 人あたり年間約 0.6 万円で割った推定。人数と単価は非開示で、投げ銭・メンバーシップ・広告の平均を想定した。営業利益はセグメント非開示のため推定(利益率約 27%)。単価は物価並みに上げ、人数は卒業と海外ファンの増減で動かした。

ライブ・イベント

ワールドツアー、国内の大型ライブ、コラボイベント、ファンイベント。

数量延べ来場・視聴チケット数(万人)価格1 人あたり単価(円)売上営業利益
今 2026/03 120 7,708 93 12
10 年後 中立 180 10,329 186 32

取り方:ライブ・イベント売上 92.5 億円(開示)を、延べ約 120 万人×1 人あたり約 0.77 万円で割った推定。台北の 3 日間で約 10 万人など、会場とオンラインを合わせた動員の目安。人数・単価は非開示。営業利益は推定(利益率約 13%、会場と演出の費用が重い)。単価は物価並みに上げた。数量は実物(延べ来場・視聴チケット数)で、ワールドツアーなど公演を増やす事業の事実による。名目の市場の伸びは置いておらず、物価は 1 人あたり単価の 1.34 倍だけで見ている。

マーチャンダイジング

アクリルスタンド・アパレル・ボイスなどのグッズ、トレーディングカード、越境 EC。

数量販売点数(万点)価格平均単価(円)売上営業利益
今 2026/03 950 2,500 238 12
10 年後 中立 1,425 3,350 477 38

取り方:マーチャンダイジング売上 237.5 億円(開示、うちカード約 72 億円)を、平均単価約 0.25 万円で割って約 950 万点と逆算した推定。点数・単価は非開示。営業利益は推定(利益率約 5%、2026年3月期は在庫評価減と物流の移行費で押し下げられた年)。単価は物価並みに上げた。数量は実物(販売点数)で、グッズ・トレーディングカードの展開を広げる事業の事実による。名目の市場の伸びは置いておらず、物価は平均単価の 1.34 倍だけで見ている。

ライセンス・タイアップ

企業が IP を借りて商品・広告・コラボに使う収益。

数量取引・案件の件数(件)価格1 件あたり売上(万円)売上営業利益
今 2026/03 600 1,200 72 28
10 年後 中立 1,200 1,608 193 81

取り方:ライセンス・タイアップ売上 72.0 億円(開示)を、年間約 600 件×1 件あたり約 1,200 万円で割った推定。件数・単価は非開示で、取引企業数の伸びに合わせた目安。営業利益は推定(貸す事業なので利益率約 39%)。単価は物価並みに上げた。数量は実物(取引・案件の件数)で、取引企業数が増える事業の事実による。名目の市場の伸びは置いておらず、物価は 1 件あたり売上の 1.34 倍だけで見ている。

リスクと懸念

タレントの卒業と配信の細り

稼ぎの源がタレントの活動にある。2025年は卒業が相次ぎ、2026年3月期の配信売上は 2% 減った。社長は会社起因のミスが残ると認めている。新人が育つ前に主力が抜ければ、ファンの財布も動く。

物販・TCG への偏り

物販が売上の約半分を占め、TCG が成長を引っ張る。TCG は発売時期と商品の組み合わせで売上が動き、2026年4〜6月は物販が 22% 減った。利益率が低く、在庫の評価減も出る。

新規投資の失敗(ホロアース型)

メタバース「ホロアース」は 33 億円の減損で終わった。営業キャッシュフローのうち約 500 億円を成長投資に回す方針なので、同じ型の失敗が出れば自己資本を削る。

ゲームの不確実性

「hololive Dreams」は立ち上がりが良いが、スマホゲームは数か月で課金が落ちるのが普通だ。アプリストアの手数料と課金規制も、利益を直接削る。ゲームは強気の見方の要で、外れれば筋書きが崩れる。

海外関税と為替・原油

北米向けの EC は、関税で一時、前年の半分まで落ち込んだ。原油高は商品の製造原価を押し上げる。会社も下振れ要因に挙げている。この前提では為替は 150 円で変わらないと置く。

創業者と支配構造

谷郷社長が約 3 割を持つ。意思決定は早いが、1 人への依存が高く、少数株主の声が届きにくい。後継の体制や役員報酬の返納など、ガバナンスの動きを見ておく必要がある。

賃借の固定費

原宿の店舗、倉庫、事務所は賃借で、家賃は売上が落ちても減らない固定費だ。2028年3月期から新リース会計で貸借対照表に載り、見かけの純現金や自己資本比率が下がる。

今後の分かれ目

2026年度の営業利益が会社予想の 70 億円を超え、利益率が 15% を超えたら
投資の負担を飲み込めている。やや楽観の確率を少し上げてよい。
「hololive Dreams」が 1 年たっても課金が落ちず、ゲームが継続的に収益を出したら
ゲームが利益率を押し上げる。楽観とやや楽観の筋書きに重みを移す。
主力タレントの卒業が 2〜3 年続けて重なり、配信売上が減り続けたら
人に依存した堀が崩れ始めたと見て、悲観とやや悲観の確率を上げる。
ライセンスの取引件数が毎年 2 割以上伸び続けたら
利益率の高い収益が積み上がる。中立の利益率を見直し、18% を超える方向へ動かす。
500 億円の投資で大型の買収や、ホロアースに似た失敗が出たら
資本配分の規律に疑いが出る。悲観の確率を上げ、倍率の安全域を厚くする。
海外の大手が VTuber 事業に大規模に参入したら
ファン経済の競争が一気に激しくなる。物販・配信の筋書きを下方に見直す。

見ておくもの

  • 四半期の営業利益率と物販・配信の売上の前年比
  • hololive Dreams のダウンロードと継続課金の推移
  • ライセンス・タイアップの取引件数と海外クライアントの数
  • 主力タレントの卒業と新人(mekPark など)の立ち上がり
  • 500 億円の成長投資の使い道と、自社株買いの追加

倍率と資本コストの決め方

先にセグメントを 4 つに分け(配信・ライブ・物販・ライセンス)、ファンの数や点数などの数量と物価並みの単価で 10 年を積んだ。セグメントの利益は非開示のため推定で、同業 ANYCOLOR の利益率を参考に実力の上限をみた。倍率は式(正当化 PER =(1−g÷RONIC)÷(k−g)、k 7.75%、堀は普通で残る割合 1/2)から置き、今の PER や同業の倍率は見ていない。純現金は運転資金・前受金・リースの約束が厚く、余りとして分けていない。2028年3月期の新リース会計で数字の形が変わるが、10 年後の数字は今と同じ形(家賃を営業費用に入れた形)でそろえた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 14.5→22.67 倍・やや楽観 PER 13.2→22.18 倍・中立 PER 11.9→21.56 倍)。

資本コスト 7.8% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。

同じ業種(情報・通信業)の AI 分析

割安 KDDI9433 au・金融・ローソン・衛星通信を束ねる経済圏企業。利益で測ると今の値段は割安 本質価値との差 +45.8% · 10 年 割安(年 +9.4%) 割安 ビジョナル4194 転職スカウトの「ビズリーチ」を柱にした高収益のネット企業。堀と現金は厚いが、生成 AI と新規事業の使い道が読みにくい。本質価値は今の値段とほぼ並ぶ 本質価値との差 +38.6% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 NTT9432 携帯とデータセンターの二本柱で稼ぐ国内最大のインフラ企業。借金は重いが、利益の 6 割を株主に返す姿勢が続けば、償却を取得原価のまま置くと本質価値は今の時価総額を3割半上回る(割安) 本質価値との差 +38.2% · 10 年 割安(年 +9.6%) 割安 GMOペイメントゲートウェイ3769 決済手数料という薄い儲けを件数の拡大で稼ぐ会社。成長の青写真は本物で、今の株価はそれをほぼ織り込んだ適正な水準。 本質価値との差 +35.4% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 メルカリ4385 国内フリマの首位で、金融と米国も黒字に。貸し倒れと手数料競争を織り込むと、今の値段はやや割高 本質価値との差 +32.8% · 10 年 割安(年 +10.4%) やや割安 GMOインターネットグループ9449 決済とドメインの安定収益を持つ創業者主導のネット企業集団。親会社株主の取り分は薄く、今の値段はやや割高 本質価値との差 +22.3% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 オークネット3964 中古車・スマホ・ブランド品の「売り買いの場」を運営する堅実な会社。利益は伸びるが、今の値段は 10 年先の成長まで先に払っている 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 光通信9435 通信・電力・保険の継続契約で稼ぐストック事業と、1兆円超の上場株投資を併せ持つ複合体。利益で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 +19.8% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 ソフトバンク株式会社9434 通信本体は安定して稼ぐが、PayPay と法人 AI の伸びに依存し借金も重い。配当を利益の 75% 前後まで払う会社なので、利益で測ると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +14.4% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) 適正 デジタルガレージ4819 決済と投資の二本柱。カカクコム売却益など資産は厚いが、本業の稼ぎが細く、株主に届く形も弱い。今の値段はやや割高とみる 本質価値との差 +3.5% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 ネクソン3659 ARC Raidersの大ヒットと大型の特別配当で株価は急伸した。厚い純現金を分けて事業の利益で測ると、ヒットのならしを置いても今の値段は割高 本質価値との差 −0.9% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 インターネットイニシアティブ3774 企業の通信とシステムを裏で支える老舗。稼ぐ力は本物だが、PER27倍は先を織り込みすぎで、本質価値は約3割下 本質価値との差 −4.4% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 スクウェア・エニックス・ホールディングス9684 「再起動」中計と物言う株主の圧力下にあるFF・DQの会社。厚い現金を分け、利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −5.0% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 株式会社TBSホールディングス9401 事業は資本コストに届かない。保有株の含み益を足しても、今の値段は割高。不動産の含み益は賃料が利益に入るので足していない。縮減の速さで上下に振れる 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +6.3%) やや割高 日本テレビホールディングス9404 民放視聴率首位とコンテンツの海外展開でテレビ広告の縮小を補う構図。政策保有株・純現金を割り引いて足しても今の値段は割高 本質価値との差 −13.0% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ガンホー・オンライン・エンターテイメント3765 連結売上の 6 割は子会社 Gravity の稼ぎ。パズドラ依存は薄れたが、厚い現金を足しても 10 年先の価値は今の時価総額にやや届かない 本質価値との差 −13.1% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 株式会社U-NEXT HOLDINGS9418 配信・店舗サービス・通信を束ねる創業者支配の成長企業。事業は強いが、利益の質と薄い利益率から今の値段は割高 本質価値との差 −13.1% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 コーエーテクモホールディングス3635 本業は強いが、利益率は山の年。運用益を高く買わずに測ると、今の値段は割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 株式会社テレビ朝日ホールディングス9409 視聴率3冠で稼ぎは過去最高。だが広告の構造的な縮みと低いROEが重く、10年では今の値段を割り込む 本質価値との差 −17.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 沖縄セルラー電話9436 沖縄の au を一手に担う堅い会社。稼ぐ力は本物だが、今の時価総額は先の伸びを織り込みすぎている 本質価値との差 −19.2% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 東映アニメーション4816 ワンピースとドラゴンボールの版権で稼ぐ高採算のアニメ製作会社。資金は厚いが、利益はヒット年の山にあり、今の値段は先の成長を織り込みすぎている 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 LINEヤフー4689 検索・コマース・PayPayが一体化した国内最大級のネット企業。AIの要約で検索からの来訪が減る分と、利益の大半を返す姿勢を合わせても、今の値段は42%ほど割高 本質価値との差 −23.5% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 Appier Group株式会社4180 AI 広告・接客で伸びる台湾発のネット企業。伸びは本物だが、10 年先の利益を先取りした値段 本質価値との差 −23.7% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 電通総研4812 事業は堅いが、すでに高い倍率がついている。伊藤忠のTOBで非公開になる見通しで、利益で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −24.2% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 スカパーJSAT9412 国内唯一の静止衛星会社が安全保障で伸びる。ただし衛星は資本を食い、記録的な利益を前提にした今の値段は割高 本質価値との差 −24.6% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 システナ2317 利益の6割を稼ぐ車載ソフトは人月の仕事。IT機器の再販も含め、AIエージェントで縮み、割高(-50%) 本質価値との差 −25.6% · 10 年 やや割高(年 +2.5%) やや割高 カプコン9697 13期連続営業増益・業界最高の利益率。IPブランドは強い堀だが、新しく投じるお金の稼ぎが先で薄れる前提では今の値段は割高 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 東宝9602 映画配給・興行の国内寡占と都心の不動産。ROEは資本コストを少し上回る程度で、記録的ヒット年を前提にした今の値段は割高 本質価値との差 −29.4% · 10 年 やや割高(年 +2.3%) 割高 株式会社DTS9682 金融・通信・製造の受託開発が中心。堀が薄く、人月の商売はAIエージェントで細り、割高(-52%) 本質価値との差 −33.7% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 ソフトバンクグループ9984 ArmとOpenAIへの賭けで時価のNAVは過去最大だが、Armを市場の時価でなく利益で測り直すとNAVは大きく縮み、今の値段は割高 本質価値との差 −35.7% · 10 年 割高(年 +4.7%) 割高 JMDC4483 医療の健診・診療報酬データを製薬や保険者に売る国内最大手。データの希少性は本物だが、ROE は資本コスト並みで、今の値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 TKC9746 税理士と自治体の記録の正本という堀は本物だが、AIエージェントが顧客の事務所の工数を減らす。名目で7%増の売上では今の値段の5割ほど 本質価値との差 −37.6% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 コナミグループ9766 ヒット同時多発で3期連続最高益。利益率の平常化を置くと、利益ベースで測っても今の値段は割高 本質価値との差 −37.9% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 株式会社NSD9759 銀行・保険・証券の受託開発が中心。堀が浅く、人月の商売はAIエージェントで細り、割高(-55%) 本質価値との差 −41.5% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 BIPROGY8056 運用・保守の契約が厚いが、中身は人月と機器の再販。AIエージェントで縮み、割高(-56%) 本質価値との差 −42.8% · 10 年 割高(年 −0.2%) 割高 日本オラクル4716 データベースの質と無借金は残るが、保守・クラウドの堀は開示の数字が足りず席・運用の型に置いた。名目の売上は約3%減で割高(-53%) 本質価値との差 −43.4% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 東映9605 稼ぎの9割は東映アニメーションだが、持ち分は4割。取り分に比べて今の値段は重い 本質価値との差 −43.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 株式会社フジ・メディア・ホールディングス4676 売却資金を早く返せば報われる。ただ放送の稼ぐ力は細り、10 年の式では今の値段は割高に出る 本質価値との差 −43.8% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 TIS3626 決済の基幹システムは残るが、売上の8割超は人月の受託。AIエージェントで縮み、割高(-60%) 本質価値との差 −44.2% · 10 年 割高(年 +0.0%) 割高 トレンドマイクロ4704 AI時代に守る対象は増えるが、統合セキュリティに価格を抑えられ席課金は縮む。厚い純現金は前受収益が中身で、今の値段の4割ほどの価値 本質価値との差 −52.4% · 10 年 割高(年 −2.4%) 割高 株式会社東計電算4746 製造・流通向けの受託開発とデータセンター運用。高い利益率はAIエージェントで下がり、割高(-65%) 本質価値との差 −52.9% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 大塚商会4768 中小企業向けの機器とソフトの販売・保守。事務職の席の減少とAIの中抜きで縮み、割高(-69%) 本質価値との差 −57.0% · 10 年 割高(年 −2.9%) 割高 日鉄ソリューションズ2327 製造業の基幹システムを人月で請け負う会社。親会社向けは堅いが外部向けが縮み、割高(-70%) 本質価値との差 −57.9% · 10 年 割高(年 −3.0%) 割高 テクマトリックス3762 セキュリティ製品の代理店と医療画像が柱。代理店の取り分と運用は削られるが医療は残り、割高(-68%) 本質価値との差 −59.4% · 10 年 割高(年 −3.2%) 割高 ジャストシステム4686 少人数で高収益のソフト会社だが、無料の AI 家庭教師と生成AIが会員と個人ソフトを削る。席課金は縮み、今の値段の3割ほどの価値 本質価値との差 −60.0% · 10 年 割高(年 −2.6%) 割高 JBCCホールディングス9889 クラウド運用と機器販売が主力の中堅向けIT会社。機器とSIの人月が先に削られ、割高(-66%) 本質価値との差 −61.0% · 10 年 割高(年 −3.7%) 割高 フューチャー株式会社4722 利益率の高いITコンサルだが、中身は人の時間の販売。AIエージェントに最も狙われる位置で、割高(-72%) 本質価値との差 −61.5% · 10 年 割高(年 −3.2%) 割高 野村総合研究所4307 共同利用型の基幹システムという堀は本物で、AI実装の需要も取れている。それでも人月の部分が縮み、割高(-68%) 本質価値との差 −62.2% · 10 年 割高(年 −4.0%) 割高 サイボウズ4776 年払いで解約1%未満の質の高い業務SaaSだが、AIエージェントが業務アプリを直接組み立てる。席課金は縮み、今の値段の3割ほどの価値 本質価値との差 −62.5% · 10 年 割高(年 −4.0%) 割高 ウイングアーク1st4432 帳票の法対応で下支えされるが、BIと書類出力はAIエージェントが直接こなす。のれんも重く、今の値段の3割ほどの価値 本質価値との差 −63.1% · 10 年 割高(年 −4.0%) 割高 株式会社KADOKAWA9468 出版・アニメ・ゲーム・教育を持つ国内最大級のIP企業。利益は底にあるが、回復を先取りした今の値段は割高 本質価値との差 −64.7% · 10 年 割高(年 −3.7%) 割高 オービック4684 直販の質は高いが、保守・クラウドの堀は開示の証拠が足りず席・画面の型に置いた。導入の工数も縮み、名目の売上は約9%減で割高(-76%) 本質価値との差 −66.4% · 10 年 割高(年 −5.2%) 割高 松竹9601 歌舞伎座と東銀座の不動産を持つ老舗。稼ぐ力は資本コストに届かず、今の値段は大きく割高 本質価値との差 −66.9% · 10 年 割高(年 −3.4%) 割高 さくらインターネット3778 AI向けGPUとガバメントクラウドに賭ける国産クラウド。伸びは大きいが、投資の重さと価格下落で今の値段は先を織り込みすぎ 本質価値との差 −67.2% · 10 年 割高(年 −3.1%) 割高 シンプレクス・ホールディングス4373 証券・銀行の基幹システムを元請けで抱える高利益の会社。人月の積み上げはAIエージェントで崩れ、割高(-75%) 本質価値との差 −68.4% · 10 年 割高(年 −5.4%) 割高 オービックビジネスコンサルタント4733 中小向け会計・給与の法対応は堀だが、AIエージェントが画面課金と導入を縮める。名目で横ばいの売上では今の値段の2割ほどの価値 本質価値との差 −68.4% · 10 年 割高(年 −5.5%) 割高 Sansan4443 名刺データという独自データの堀と黒字化の勢いはあるが、AIエージェントが営業調査と経理を直接こなす。今の値段の2割ほどの価値 本質価値との差 −75.6% · 10 年 割高(年 −7.1%) 割高 ラクス3923 経費精算・請求書の席課金で伸びてきた高ROEのSaaS。AIエージェントが申請・承認・請求の画面を飛ばし、今の値段の1割ほどの価値 本質価値との差 −76.7% · 10 年 割高(年 −7.9%) 割高 PKSHA Technology3993 AIエージェントを自社の売り物にできた珍しい会社だが、大手のAIに価格を抑えられ受託と人材が縮む。今の値段の1割ほどの価値 本質価値との差 −79.0% · 10 年 割高(年 −8.7%) 割高 フリー4478 中小企業の会計・人事労務で席課金を伸ばしたが、AIエージェントが仕訳も申告も直接こなす。成長の前提が崩れ、今の値段の1割ほどの価値 本質価値との差 −82.0% · 10 年 割高(年 −10.4%) 割高 SHIFT3697 ソフトウェアのテストを人で請け負う会社。AIエージェントが真っ先に置き換える仕事で、割高(-93%) 本質価値との差 −88.7% · 10 年 割高(年 −13.9%) 割高 グローバルセキュリティエキスパート4417 セキュリティ人材の不足を追い風に伸びたが、人月で売る診断・運用はAIエージェントが自動化する。成長を織り込んだ値段の1割に満たない価値 本質価値との差 −91.5% · 10 年 割高(年 −16.7%) 割高 マネーフォワード3994 会計・経費の席課金で伸びてきたが、AIエージェントが経理を直接こなす。利益率が上がる前提が崩れ、今の値段の1割に満たないの価値 本質価値との差 −91.9% · 10 年 割高(年 −16.2%)

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読んだ資料

  1. カバー 2026年3月期決算(gamebiz)
  2. カバー 決算説明会の要点(ログミー Finance)
  3. ANYCOLOR 26年4月期決算(gamebiz)

分析日 2026-10-16