株譜
AI 銘柄分析 · 情報・通信業 · 試作

GMOインターネットグループ 9449

決済とドメインの安定収益を持つ創業者主導のネット企業集団。親会社株主の取り分は薄く、今の値段はやや割高

やや割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)4,730 円4,437 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)3,867 円3,627 億円差 +22.3%
10 年後から見ると やや割安 価値 4,730 円4,437 億円 · 差 +22.3% · 期待の年率 +8.5%
期待の年率リターン(10 年)+8.5%資本コスト比 +1.5 pt
推定の資本コスト7.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

GMOインターネットグループは、ドメイン、サーバー、決済、ネット証券・FX、広告、暗号資産までを手がける、創業者主導のネット企業集団だ。筆者の結論は、10年先の価値に対して今の株価はやや割高、というものだ。

稼ぎ頭は決済代行のGMOペイメントゲートウェイである。ただ持ち分は4割強で、連結の営業利益が増えても、利益の多くは外部の株主に流れる。この構造がいちばん効く。

事業の質は悪くない。ドメインとサーバーは一度契約を取れば毎年お金が入る。会社が「岩盤ストック収益」と呼ぶ土台で、AIの普及は追い風になる。創業者一族が議決権の4割半ばを握り、長期目線で動くのも強みだ。

弱点は、金融と暗号資産の利益が相場で大きく振れる点にある。自己資本比率は一桁で、決算の数字は見かけほど厚くない。

10年後の営業利益は今の2倍台に乗るが、親会社の株主に残る利益に直すと伸びは控えめになる。配当と自社株買いを足しても、今の値段に余裕があるとは言いがたい。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、この会社をオーナーとして持ち続けたいかが問われる。答えは「事業は魅力的だが、持ち分の構造が難点」だ。

まず事業の質。決済とドメインは、顧客が乗り換えにくく、毎年お金が入る。AIの普及でネットの基盤が増えれば、需要は安定して伸びる。これは評価できる。

次に利益の帰属。連結の営業利益のうち決済代行の利益の約6割は外部の株主に流れる。親会社の株主が受け取れるのは、営業利益のおよそ3割にとどまる。同じ営業利益でも、持ち分の薄い会社は値打ちが低い。

三つ目は安全域。FXと暗号資産は相場次第で、自己資本比率は一桁にとどまる。損失が出たときの打撃が大きい。

資本の使い方では、創業者が長期で経営する点を評価する。ただし親子上場を増やす手法は、少数株主にとって読みにくい。10年後の本質価値は、今の値段をやや下回る。払う値段に十分な余裕があるとは言えない。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの土台は、ネットを使うたびに発生する小さな手数料と、毎年更新される契約料だ。事業は大きく六つに分かれる。

いちばん大きいのは決済代行である。ネット通販や店舗の加盟店に決済の仕組みを提供し、1件ごとに手数料を受け取る。運営するのは上場子会社のGMOペイメントゲートウェイで、同社の分析ページと併せて読むと実態がつかみやすい。グループの持ち分は4割強にとどまる。

次がドメインとサーバーだ。お名前.comは登録実績が累計で4,200万件に達した。ConoHaやGMOクラウドも含め、契約が毎年更新される。上場子会社のGMOインターネットがこの事業の中心になる。

金融は、GMOフィナンシャルホールディングスが運営するFXと証券だ。国内のFX取引高で2割強のシェアを持つ。利益は相場の動きと預かり資産の運用益で決まる。

このほか、広告・メディア、セキュリティ、暗号資産がある。セキュリティは三菱UFJ銀行、Preferred Networksとの合弁が始まった。2026年1〜3月の事業利益は、インフラが約123億円、金融が約66億円で、この二つが全体を引っ張る。

優良さと弱いところ

グループの質を一言でいえば、毎年お金が入る事業を厚く持ち、相場で揺れる事業も同居させた集団だ。

堀、つまり他社がまねできない強みは、決済代行とドメイン・サーバーにある。決済は加盟店が乗り換えにくく、処理件数が増えるほど1件あたりの費用が下がる。ドメインは一度取ると更新され続けるが、サーバーは海外のクラウド大手との競争があり、堀は決済より浅い。

資本の使い方では、創業者の熊谷氏が議決権の4割半ばを握る点が大きい。経営の目線が長く、上場子会社を増やしてグループを広げてきた。ただし親子上場が多く、少数株主の取り分が大きいことが親会社の利益を薄める。

財務は見かけより薄い。自己資本比率は一桁で、金融事業の預かり資産が貸借対照表を膨らませているためだ。借金そのものは重くないが、金融の損失が自己資本を直接削る。2025年にもタイの証券事業で貸倒引当金を積んだ。

筆者がもっとも気にしているのは、利益の質ではなく、利益の帰属である。営業利益が増えても、親会社の株主に届く割合は営業利益の3割前後にとどまる。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

ネットの基盤は、競争の形が事業ごとにまったく違う。

決済は、EC・サブスクの拡大とキャッシュレス化で件数が伸びる市場だ。件数は年1割前後の伸びが続く一方、手数料は大手カード会社や競合との交渉で緩やかに下がる。GMOペイメントゲートウェイは国内の決済代行で大手の一角を占める。

ドメインとサーバーは、国内に競合が多く、海外ではGoDaddyやクラウド大手が控える。国内のドメイン登録は人口減で数量が伸びにくい。一方、AI向けのクラウドや安全対策の需要が上乗せされる。国内クラウド市場の拡大が追い風だが、単価は海外大手の水準に引っ張られる。

金融は、FXの国内取引が相場のボラティリティに左右される。2026年1〜3月は取引高が大きく伸びたが、4〜6月は相場が静かで取引が減った。低金利の時代は預かり資産の運用益が薄かったが、金利が上がる局面ではここが利益の下支えになる。

暗号資産は規制と相場に左右され、ネット広告は検索がAIに置き換わる影響を受ける。10年で最も大きな変化は、AIが検索やプログラミングの在り方を変え、基盤を担う会社に需要が集まるか、海外大手に集約されるかの分かれ目だ。

資本政策と M&A

資本政策の核は、上場子会社を増やして持ち分を保つやり方と、配当性向33%を目安とした還元だ。2026年2月には自己株式約92万株を消却した。

上場子会社はGMOペイメントゲートウェイ、GMOインターネット、GMOフィナンシャルホールディングス、GMO TECHホールディングスなど多い。持ち分が過半に満たない会社も連結しており、少数株主の取り分が大きい。完全子会社化は進めておらず、親子上場の構図は当面続くとみる。

創業者の熊谷氏と関連会社で議決権の約46%を持つ。経営の継続性は高い反面、少数株主の意見が通りにくい。

新しい動きとして、AIとロボットへの投資がある。2026年を「ヒューマノイド元年」と位置づけ、空港での実証を進める。成果が出るまでは費用が先行するが、規模はまだ小さい。大型の買収で自己資本を傷める動きは近年見られない。

点検済み:中立の営業利益率27.5%が過去の山(20.0%)と会社の再来期予想(23.9%)を超えていたため、決済代行38%・金融27%・インフラ13%など、会社予想の水準に置き直した(全社24.5%)。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

決済代行の件数はキャッシュレス化とEC・サブスクの拡大で10年伸び続ける。GMOペイメントゲートウェイは国内の大手として手数料の下げ幅を抑え、利益率も上がる。ドメインとサーバーは更新で毎年お金が入り、AIの普及でクラウドの契約と単価が同時に上がる。

金融は金利が上がる局面で預かり資産の運用益が厚くなり、FXの取引高も国内で2割強のシェアを保つ。セキュリティはメガバンクと国産AIの会社との合弁が立ち上がり、国内で需要が膨らむ。

創業者が議決権の4割半ばを握り、短期の利益ではなく100年単位で経営する。配当性向33%を目安に還元しながら、AIとロボットにも先行投資できる。2026年はインフラと金融がいずれも四半期の最高益を更新した。この勢いがストック収益の厚みで続けば、利益は10年で3倍に近づく。

決済と金融が同時に強い局面で、グループの営業利益は2023年12月期の425億円から2025年の591億円まで伸びた。事業の幅が広いので、どれかが鈍っても別の柱が受け止められる。ストック収益が土台にあるため、利益の下ぶれも限られる。

慎重な見方

利益の多くは少数株主に流れ、親会社の株主に残るのは営業利益の3割前後でしかない。決済の1件あたり収益は手数料競争で下がる一方で、競合は大手カード会社や海外の決済事業者だ。単価が崩れれば、グループの稼ぎ頭が一気に細る。

クラウドとドメインは海外の大手に価格を決められる立場にあり、国内の人口減で数量も伸びにくい。FXと暗号資産は相場次第で、静かな相場が続けば利益は半分以下になる。2025年にもタイの証券事業で貸倒引当金を積んだ。自己資本比率は一桁で、金融の損失がそのまま自己資本を削る。

広告は検索がAIに置き換わる影響を受ける。ロボット・AIの先行投資は成果が見えにくく、費用だけが続く可能性がある。親子上場が多く、少数株主を軽く扱うガバナンスの懸念も残る。

今の利益は相場の山にあり、そのまま10年続けて見る値段は高すぎる。

さらに、今の利益は2026年に入って金融が相場に押し上げられた面がある。四半期の事業利益のうち金融が約3割を占め、相場が静かになれば急に細る。事業が多いことは分散というより、管理の難しさにもなっている。

どちらに重みを置いたか

事業の質は強気の言い分が勝つ。ストック収益は厚く、決済は堀が深い。ただし利益の帰属と相場への依存という慎重な見方の指摘は、値段を決めるうえで重い。確率は中立を3割強に置き、強気側(楽観とやや楽観)にわずかに寄せた。ただし倍率は上限の8割以下にとどめる。この結果、10年後の本質価値は今の値段をやや下回る。割高と言い切れるほど悪くはないが、安全域もない。

確率は強気側に寄せたが、中立の倍率はあくまで式の上限の7割台に置いた。親会社の取り分が営業利益の3割前後という構造は、確率ではなく利益そのものの大きさに反映している。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 7,460 円6,996 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 1,316 円1,234 億円)。 今の値に割り戻すと 4,730 円4,437 億円、今との差 +22.3%、 期待の年率 +8.5%(資本コスト 7.0%)→ やや割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 15,547 円1.46 兆円 1,996 円1,872 億円 +353.7% +16.3% 1,754 円1,645 億円
やや楽観 24% 11,622 円1.09 兆円 1,727 円1,620 億円 +245.2% +13.2% 3,204 円3,005 億円
中立 33% 7,966 円7,471 億円 1,421 円1,333 億円 +142.7% +9.3% 3,098 円2,905 億円
やや悲観 21% 2,127 円1,994 億円 896 円840 億円 −21.8% −2.4% 635 円595 億円
悲観 12% 336 円315 億円 373 円350 億円 −81.7% −15.6% 85 円80 億円
加重平均100% 7,460 円6,996 億円1,316 円1,234 億円 +126.9% +8.5% 8,776 円8,231 億円

今の株価時価総額 3,867 円3,627 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.0% を下回るほど割高。

楽観 10% 岩盤ストックにAI需要が乗り、決済と金融が伸びる 利益 683 億円 · PER 21.4 倍 · 株価時価総額 15,547 円1.46 兆円

決済代行の件数が10年で3倍に伸び、GMOペイメントゲートウェイの利益が親会社の利益を大きく押し上げる。ドメインとサーバーはAI向けのクラウドと安全対策の上乗せで単価が上がり、契約も増える。FXは預かり資産の運用益が金利上昇で厚くなり、暗号資産も相場の拡大期に入る。熊谷氏が進めるセキュリティとロボット・AI投資も実を結び始め、グループの稼ぎが一段高くなる。ただし親会社の株主に残る利益の割合は、GMOペイメントゲートウェイの持ち分が4割強のままなので大きくは変わらない。強い筋書きでも、倍率は上限の8割台半ばにとどまる。

  • 決済代行(GMOペイメントゲートウェイ):数量 11.0(年間の決済処理件数(億件))× 価格 270(1件あたり収益(円・付加価値サービスを含む))→ 売上 2,970 億円・営業利益 1,366 億円。処理件数は10年で3倍、1件の収益は付加価値で微増、利益率46%
  • ドメイン・クラウド・EC支援:数量 1,400(有料の契約・サービス数(万件))× 価格 1.15(1件あたりの年間収益(万円))→ 売上 1,610 億円・営業利益 322 億円。契約は1.4倍、AI向けクラウドと安全対策の上乗せで単価も上がる、利益率20%
  • インターネット金融(FX・証券):数量 4,200(FXなどの年間取引高(兆円))× 価格 0.19(取引高1兆円あたりの収益(億円))→ 売上 798 億円・営業利益 303 億円。取引高は4割増、預かり金の運用益が金利上昇で厚くなる、利益率38%
  • 広告・メディア(GMO TECHほか):数量 46,800(国内ネット広告市場(実質・億円))× 価格 1.4%(当社のシェア × 値段の指数(現在はシェア1.0%・指数1.0))→ 売上 649 億円・営業利益 91 億円。市場は実質1.3倍、シェア維持、値段は物価並み、利益率14%
  • セキュリティ:数量 28,500(国内セキュリティ市場(実質・億円))× 価格 2.4%(当社のシェア × 値段の指数(現在はシェア1.4%・指数1.0))→ 売上 672 億円・営業利益 114 億円。市場は実質1.9倍、シェアは1.4%から1.65%へ、値段は物価並み、利益率17%
  • 暗号資産:数量 14.0(年間の売買代金(兆円))× 価格 12(売買代金1兆円あたりの収益(億円))→ 売上 168 億円・営業利益 67 億円。相場の拡大期、売買代金14兆円、利益率40%

倍率:事業の純利益 683 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 20.7% が k 7.00% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 13.8%、10 年より先の名目の伸び g 3.5% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 21.3 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 21.3 倍。全体の PER 21.35 倍、時価総額 14,582 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:AI需要とキャッシュレス化の双方が強く出る筋書き。条件が重なる必要があるため1割にとどめる。

やや楽観 24% 決済とインフラが順調に伸び、金融も底堅い 利益 532 億円 · PER 20.5 倍 · 株価時価総額 11,622 円1.09 兆円

決済代行とインフラが計画に近いペースで伸び、金融は取引高が2割ほど増える。AI関連の需要がクラウドの契約を押し上げるが、単価は海外大手の水準に引っ張られて物価ほどは上がらない。広告とセキュリティは市場並みに成長し、暗号資産も平均より少し良い相場になる。利益率は決済代行で4割強、インフラは17%台まで改善する。グループ全体の営業利益は今の3倍に届く。親会社の取り分は、少数株主の持ち分があるため伸びがやや鈍る。ドメインの更新収益が土台になり、景気が悪くなっても利益が大きく崩れない。創業者の長期の経営方針が保たれ、配当と自社株買いも続く。

  • 決済代行(GMOペイメントゲートウェイ):数量 9.6(年間の決済処理件数(億件))× 価格 265(1件あたり収益(円・付加価値サービスを含む))→ 売上 2,544 億円・営業利益 1,107 億円。処理件数は2.7倍、利益率43.5%
  • ドメイン・クラウド・EC支援:数量 1,250(有料の契約・サービス数(万件))× 価格 1.07(1件あたりの年間収益(万円))→ 売上 1,338 億円・営業利益 234 億円。契約は2割強増、利益率17.5%
  • インターネット金融(FX・証券):数量 3,700(FXなどの年間取引高(兆円))× 価格 0.18(取引高1兆円あたりの収益(億円))→ 売上 666 億円・営業利益 226 億円。取引高は2割増、利益率34%
  • 広告・メディア(GMO TECHほか):数量 46,800(国内ネット広告市場(実質・億円))× 価格 1.3%(当社のシェア × 値段の指数(現在はシェア1.0%・指数1.0))→ 売上 588 億円・営業利益 74 億円。市場は実質1.3倍、シェアは微減、値段は物価並み、利益率12.5%
  • セキュリティ:数量 26,250(国内セキュリティ市場(実質・億円))× 価格 2.3%(当社のシェア × 値段の指数(現在はシェア1.4%・指数1.0))→ 売上 593 億円・営業利益 89 億円。市場は実質1.75倍、シェアは1.5%へ、利益率15%
  • 暗号資産:数量 10.0(年間の売買代金(兆円))× 価格 11(売買代金1兆円あたりの収益(億円))→ 売上 110 億円・営業利益 42 億円。売買代金10兆円、利益率38%

倍率:事業の純利益 532 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 17.8% が k 7.00% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 12.4%、10 年より先の名目の伸び g 3.5% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 20.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 20.5 倍。全体の PER 20.49 倍、時価総額 10,901 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:決済とインフラの成長が続く道。ストック収益が厚く、創業者が長期で経営するため、やや楽観を中立より少し軽く置く。

中立 33% 決済が主役のまま、金融と暗号資産は並みで推移 利益 387 億円 · PER 19.3 倍 · 株価時価総額 7,966 円7,471 億円

決済代行の件数は10年で2.4倍に伸びるが、1件あたりの収益は手数料競争で物価ほどは上がらない。ドメイン・クラウドの利益率は少しずつ上がり、金融は相場の波を均すと25%台から27%に改善する。全社の営業利益率は24%台で、会社の来期・再来期予想(23〜24%)と同水準。広告とセキュリティは市場並み、暗号資産は小さな柱にとどまる。熊谷氏の主導するロボット・AIの先行投資は費用として残り、本社費と合わせて営業利益を50億円ほど押し下げる。親会社の株主に残る利益は、GMOペイメントゲートウェイの少数株主分を引くと営業利益の3割ほどにとどまる。金融は相場が静かな年と荒れる年が交互に来るが、平均すれば今の水準から緩やかに上向く。配当性向33%を目安にした還元は続き、自己資本は少しずつ積み上がる。

  • 決済代行(GMOペイメントゲートウェイ):数量 8.6(年間の決済処理件数(億件))× 価格 262(1件あたり収益(円・付加価値サービスを含む))→ 売上 2,253 億円・営業利益 856 億円。処理件数は2.4倍。1件の収益は手数料競争で実質では下がり名目で1.05倍(同領域の3769と同じ置き方)、利益率38%
  • ドメイン・クラウド・EC支援:数量 1,150(有料の契約・サービス数(万件))× 価格 0.99(1件あたりの年間収益(万円))→ 売上 1,139 億円・営業利益 148 億円。契約は1割強増、単価は物価に届かず、利益率13%
  • インターネット金融(FX・証券):数量 3,400(FXなどの年間取引高(兆円))× 価格 0.17(取引高1兆円あたりの収益(億円))→ 売上 585 億円・営業利益 158 億円。取引高は1割増、単価はスプレッド競争で実質では下がり名目1.05倍、利益率27%
  • 広告・メディア(GMO TECHほか):数量 45,000(国内ネット広告市場(実質・億円))× 価格 1.2%(当社のシェア × 値段の指数(現在はシェア1.0%・指数1.0))→ 売上 536 億円・営業利益 59 億円。市場は実質1.25倍、シェアは1.0%から0.89%へ微減、値段は物価並み、利益率11%
  • セキュリティ:数量 24,000(国内セキュリティ市場(実質・億円))× 価格 2.2%(当社のシェア × 値段の指数(現在はシェア1.4%・指数1.0))→ 売上 517 億円・営業利益 52 億円。市場は実質1.6倍、シェアは1.4%から1.6%へ、値段は物価並み、利益率10%
  • 暗号資産:数量 7.0(年間の売買代金(兆円))× 価格 11(売買代金1兆円あたりの収益(億円))→ 売上 74 億円・営業利益 26 億円。売買代金7兆円、手数料は競争で実質では下がり名目1.05倍、利益率35%

倍率:事業の純利益 387 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 14.5% が k 7.00% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 10.8%、10 年より先の名目の伸び g 3.5% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 19.3 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 19.3 倍。全体の PER 19.29 倍、時価総額 7,471 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:決済・金融・暗号資産の相場を均した延長線上の道を最も重く置く。

やや悲観 21% 手数料競争と相場の低迷で、利益が横ばいにとどまる 利益 223 億円 · PER 7.6 倍 · 株価時価総額 2,127 円1,994 億円

決済手数料の引き下げ圧力が強まり、1件あたりの収益が下がる。ドメイン・クラウドは海外大手との競争で単価が物価に追いつかず、契約も横ばいになる。FXは国内の取引が伸びず、スプレッドの競争で単価が落ちる。暗号資産は低迷し、広告は検索の置き換えでシェアを失う。人材と設備への投資は続くため、利益率は下がり、営業利益は今の3割増にとどまる。親会社の取り分もほぼ横ばいで、配当を出しながら自己資本が積み上がる形になる。金融と暗号資産は波が小さい年が続き、グループが期待していた伸びは出ない。それでも決済とドメインの更新収益が土台として残るので、赤字にはならない。

  • 決済代行(GMOペイメントゲートウェイ):数量 7.0(年間の決済処理件数(億件))× 価格 235(1件あたり収益(円・付加価値サービスを含む))→ 売上 1,645 億円・営業利益 543 億円。処理件数は2倍に届かず、手数料が下がり利益率33%
  • ドメイン・クラウド・EC支援:数量 1,000(有料の契約・サービス数(万件))× 価格 0.90(1件あたりの年間収益(万円))→ 売上 900 億円・営業利益 95 億円。契約は横ばい、単価は海外大手に押され利益率10.5%
  • インターネット金融(FX・証券):数量 3,000(FXなどの年間取引高(兆円))× 価格 0.15(取引高1兆円あたりの収益(億円))→ 売上 450 億円・営業利益 99 億円。取引高は横ばい、単価は競争で低下、利益率22%
  • 広告・メディア(GMO TECHほか):数量 39,600(国内ネット広告市場(実質・億円))× 価格 1.0%(当社のシェア × 値段の指数(現在はシェア1.0%・指数1.0))→ 売上 413 億円・営業利益 33 億円。市場は実質1.1倍、シェアは0.83%に低下、値段は物価に届かず、利益率8%
  • セキュリティ:数量 20,250(国内セキュリティ市場(実質・億円))× 価格 1.9%(当社のシェア × 値段の指数(現在はシェア1.4%・指数1.0))→ 売上 390 億円・営業利益 35 億円。市場は実質1.35倍、シェアは1.3%、価格競争で利益率9%
  • 暗号資産:数量 4.0(年間の売買代金(兆円))× 価格 9.00(売買代金1兆円あたりの収益(億円))→ 売上 36 億円・営業利益 9 億円。相場の低迷、売買代金4兆円、利益率25%

倍率:事業の純利益223億円・事業のROE9.8%。RONIC=k7%+残る割合1/2×(ROE9.8%−k7%)=8.9%、長期の成長率g4.0%から正当化PER=(1−g÷RONIC)÷(k−g)=13.8倍。堀は並み。上限は事業223億円×13.8倍=3069億円。成長と堀の持ちを低く見るので、上限を大きく下回らせる。時価総額1695億円、PER7.6倍(上限の5.5割)。

確率:手数料競争と相場の低迷が重なる道。金融と暗号資産の割合が大きいため2割強とする。

悲観 12% 決済・クラウド・金融が同時に崩れ、稼ぐ力を失う 利益 42 億円 · PER 7.5 倍 · 株価時価総額 336 円315 億円

決済では大手カード会社やクラウド決済の内製化で手数料が崩れ、金融では規制の強化とスプレッド競争で利益が消える。インフラはグローバルのクラウド大手に顧客を奪われ、契約単価が実質で3割ほど下がる。広告・セキュリティ・暗号資産も採算を割る。人員整理や減損が続き、GMOペイメントゲートウェイの持ち分の価値も大きく下がる。創業者の長期目線の経営が裏目に出た10年で、グループは稼ぐ力そのものを失う。売上は今の水準を下回り、人員と拠点の整理が毎年続く。それでも創業者の持ち分が大きいため、経営権の争いは起きず、縮小再編が静かに進む。

  • 決済代行(GMOペイメントゲートウェイ):数量 4.4(年間の決済処理件数(億件))× 価格 190(1件あたり収益(円・付加価値サービスを含む))→ 売上 836 億円・営業利益 151 億円。決済手数料の引き下げと大手の内製化で利益率18%
  • ドメイン・クラウド・EC支援:数量 800(有料の契約・サービス数(万件))× 価格 0.75(1件あたりの年間収益(万円))→ 売上 600 億円・営業利益 18 億円。クラウドと名前の登録の両方で単価が崩れ、利益率3%
  • インターネット金融(FX・証券):数量 2,400(FXなどの年間取引高(兆円))× 価格 0.13(取引高1兆円あたりの収益(億円))→ 売上 300 億円・営業利益 24 億円。スプレッド競争と規制で利益率8%
  • 広告・メディア(GMO TECHほか):数量 32,400(国内ネット広告市場(実質・億円))× 価格 0.8%(当社のシェア × 値段の指数(現在はシェア1.0%・指数1.0))→ 売上 275 億円・営業利益 8 億円。市場は実質0.9倍、シェアは0.7%に低下、利益率3%
  • セキュリティ:数量 16,500(国内セキュリティ市場(実質・億円))× 価格 1.4%(当社のシェア × 値段の指数(現在はシェア1.4%・指数1.0))→ 売上 231 億円・営業利益 7 億円。市場は実質1.1倍、シェア1.0%、価格競争で利益率3%
  • 暗号資産:数量 2.0(年間の売買代金(兆円))× 価格 8.00(売買代金1兆円あたりの収益(億円))→ 売上 16 億円・営業利益 −2 億円。相場が冷え込み赤字

倍率:事業の純利益42億円・事業のROE2.5%。ROEがk7%以下なので、ためた利益は額面に満たない価値で、PERは1÷k=12.5倍まで。構造的に負けて利益が先細る筋書きなので、稼ぐ力(純利益÷k)の全額は見ず、上限の6割にあたる7.5倍に置く。時価総額315億円。

確率:決済・金融・クラウドが同時に崩れる最悪の道。ストック収益が厚く金融にも預かり資産の下支えがあるので12%にとどめる。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

決済代行(GMOペイメントゲートウェイ)

ネット通販や店舗の加盟店に決済処理を提供し、1件ごとに手数料を受け取る。連結しているが持ち分は4割強で、利益の多くは外部の株主のものになる。

数量年間の決済処理件数(億件)価格1件あたり収益(円・付加価値サービスを含む)売上営業利益
今 2025/12 3.6 250 900 320
10 年後 中立 8.6 262 2,253 856

取り方:同業の分析(3769)と同じく処理件数を年3.6億件とし、決済代行と決済周辺サービスの売上を合わせた約900億円から1件あたり収益を逆算した。事業利益は連結インフラ事業の約410億円のうち、4784の営業利益約82億円を除いた分から約320億円とみた(推定)。価格(1件の収益)は、カード会社や競合との手数料の引き下げ圧力で、物価(10年1.34倍)には届かず中立で1.05倍とする。同領域の3769と同じ置き方。

ドメイン・クラウド・EC支援

お名前.com、ConoHa、GMOクラウドなどのドメイン・サーバー・EC支援。一度契約を取れば毎年収益が入る。

数量有料の契約・サービス数(万件)価格1件あたりの年間収益(万円)売上営業利益
今 2025/12 1,000 0.79 790 90
10 年後 中立 1,150 0.99 1,139 148

取り方:上場子会社GMOインターネット(4784)の売上約785億円・営業利益約82億円を目安に、契約数は開示がないため推定した。ドメイン、サーバー、EC支援を合わせた平均で年あたり約0.79万円の収益とみた。

インターネット金融(FX・証券)

GMOフィナンシャルホールディングス傘下のFX、証券、CFD。取引高に応じた収益と、預かり資産の運用益が柱。

数量FXなどの年間取引高(兆円)価格取引高1兆円あたりの収益(億円)売上営業利益
今 2025/12 3,040 0.16 499 125
10 年後 中立 3,400 0.17 585 158

取り方:2026年1〜3月のFX取引高761兆円を年換算し約3,040兆円(国内市場約1.4京円のおよそ2割)とした。売上は四半期143億円の実績から年約500億円、事業利益は2025年の実績から約125億円とした。

広告・メディア(GMO TECHほか)

ネット広告の販売とメディア運営。利益率は低く、市況の影響を受ける。

数量国内ネット広告市場(実質・億円)価格当社のシェア × 値段の指数(現在はシェア1.0%・指数1.0)売上営業利益
今 2025/12 36,000 1.0% 360 36
10 年後 中立 45,000 1.2% 536 59

取り方:国内ネット広告市場約3.6兆円にシェア約1%を掛け、四半期売上91億円から年約360億円とした。事業利益は四半期8億円台の実績から年約36億円とした。

セキュリティ

電子証明書のGMOグローバルサイン、脆弱性診断などのサイバーセキュリティ。三菱UFJ銀行・Preferred Networksとの合弁も加わった。

数量国内セキュリティ市場(実質・億円)価格当社のシェア × 値段の指数(現在はシェア1.4%・指数1.0)売上営業利益
今 2025/12 15,000 1.4% 210 15
10 年後 中立 24,000 2.2% 517 52

取り方:国内セキュリティ市場約1.5兆円にシェア約1.4%を掛けて年約210億円とした(四半期売上63億円の実績と整合)。事業利益は四半期3〜4億円の実績から年約15億円とした。 数量は実質の市場(物価で割った値)で、価格側の 1.54 倍はシェアの上がり(1.4%→1.6%)と物価 1.34 倍。

暗号資産

GMOコインによる取引所・販売所とマイニング。相場に左右されやすい。

数量年間の売買代金(兆円)価格売買代金1兆円あたりの収益(億円)売上営業利益
今 2025/12 6.0 10 60 22
10 年後 中立 7.0 11 74 26

取り方:四半期売上15億円・事業利益2億円の落ち込みから、通期の中心は年約60億円・事業利益約22億円とみた。売買代金は開示が乏しく推定。価格(売買代金あたりの収益)は、取引所間の手数料競争で物価に届かず、中立で1.05倍とする。

リスクと懸念

決済手数料の引き下げ

グループの稼ぎ頭であるGMOペイメントゲートウェイは、カード会社や競合との交渉で1件あたりの収益が下がる圧力にさらされている。大手の内製化が進めば、件数が増えても利益が伸びない。連結の営業利益への寄与が大きく、下振れの影響も大きい。

利益の帰属の薄さ

決済代行の持ち分は4割強で、利益の約6割は少数株主に流れる。営業利益が増えても、親会社の株主に残る利益は営業利益の3割前後にとどまる。完全子会社化をしない限り、この割合は変わらない。

金融・暗号資産の相場依存

FXは相場の動きが小さいと取引が減る。2026年4〜6月も相場が静かで、取引量と収益が前年を下回った。暗号資産も規制と価格に左右される。2025年のタイ証券事業の引当のように、損失が出ると自己資本を直接削る。

自己資本の薄さ

自己資本比率は一桁で、金融事業の預かり資産が貸借対照表を膨らませている。見かけより安全域が薄い。大きな損失が出た場合、増資や配当の抑制につながる可能性がある。

海外クラウド大手との競争

ドメイン・サーバーは国内の競合が多いうえ、AWSやGoogle、GoDaddyなど海外大手が単価を決める。AI向けクラウドの需要は追い風だが、収益の大半を海外大手が取る恐れがある。

親子上場とガバナンス

上場子会社が多く、少数株主の取り分が大きい。創業者が議決権の4割半ばを持つため、少数株主の意見は通りにくい。再編や完全子会社化の時期と条件は読めない。

ロボット・AI投資の回収

2026年を「ヒューマノイド元年」とし、空港での実証など先行投資を進める。成果が出るまでは費用が先行する。規模は小さいが、創業者の関心が強い分野で、膨らめば利益を圧迫する。

今後の分かれ目

GMOペイメントゲートウェイの完全子会社化や持ち分の引き上げが発表されたら
利益の帰属が改善するので、楽観・やや楽観側の確率を上げる。ただし買い付けの対価が高すぎれば資本効率は悪化する。
決済代行の手数料率が数年続けて下がり、処理件数が増えても収益が伸びなくなったら
決済の単価が崩れていると見て、やや悲観側の確率を上げる。
FXの取引高が低ボラティリティの下でも国内シェアを保ち、預かり資産が増え続けたら
金融が相場に頼らない収益源に変わったとみて、金融の利益率を上げて考える。
金融子会社で大きな貸倒引当や不祥事が起きたら
自己資本の薄さが表に出るため、悲観側の確率を上げ、還元の持続性を疑う。
AI向けクラウドやセキュリティ合弁が黒字化し、利益に寄与し始めたら
インフラの数量と単価が上がる筋書きに近づくとみて、楽観側の確率を上げる。
ロボット・AI分野で大型の買収や追加の巨額投資が発表されたら
資本配分への懸念が強まるため、やや悲観側の確率を上げる。

見ておくもの

  • GMOペイメントゲートウェイの決済処理件数と1件あたり収益、グループの持ち分の変化
  • インフラ事業の事業利益(四半期)と、ドメイン・サーバーの契約の動き
  • FXの国内取引高シェアと預かり資産、暗号資産の売買代金
  • 自己資本比率と金融事業の貸倒引当の動き
  • 配当性向33%の維持と自社株買い・消却の実施
  • セキュリティ合弁とロボット・AI投資の損益

倍率と資本コストの決め方

決済・ドメインなどのインフラ、金融、広告、セキュリティ、暗号資産に分け、数量と1件あたりの収益で10年を積んだ。決済は同領域のGMOペイメントゲートウェイ(3769)よりやや保守的に置いた。親会社の純利益は営業利益の3割前後(過去の中央値0.33と近い)とし、持ち分の薄さを織り込んだ。倍率は式の上限(k7%、堀は並み、g4%)に対する位置で置き、中立は上限の7.8割、やや楽観8割、楽観8.5割。今のPERや同業の倍率、谷の倍率は根拠に使っていない。IFRSへの移行で営業利益は事業利益と少し違うが、2025年12月期の営業利益591億円を出発点にそろえた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 15.3→21.35 倍・やや楽観 PER 13.8→20.49 倍・中立 PER 12.5→19.29 倍)。

資本コスト 7.0% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。

同じ業種(情報・通信業)の AI 分析

割安 KDDI9433 au・金融・ローソン・衛星通信を束ねる経済圏企業。利益で測ると今の値段は割安 本質価値との差 +45.8% · 10 年 割安(年 +9.4%) 割安 カバー5253 ホロライブという人気 IP を持つが、利益率はまだ伸びきらない。10 年の利益で測ると、今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 +43.3% · 10 年 割安(年 +11.3%) 割安 ビジョナル4194 転職スカウトの「ビズリーチ」を柱にした高収益のネット企業。堀と現金は厚いが、生成 AI と新規事業の使い道が読みにくい。本質価値は今の値段とほぼ並ぶ 本質価値との差 +38.6% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 NTT9432 携帯とデータセンターの二本柱で稼ぐ国内最大のインフラ企業。借金は重いが、利益の 6 割を株主に返す姿勢が続けば、償却を取得原価のまま置くと本質価値は今の時価総額を3割半上回る(割安) 本質価値との差 +38.2% · 10 年 割安(年 +9.6%) 割安 GMOペイメントゲートウェイ3769 決済手数料という薄い儲けを件数の拡大で稼ぐ会社。成長の青写真は本物で、今の株価はそれをほぼ織り込んだ適正な水準。 本質価値との差 +35.4% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 メルカリ4385 国内フリマの首位で、金融と米国も黒字に。貸し倒れと手数料競争を織り込むと、今の値段はやや割高 本質価値との差 +32.8% · 10 年 割安(年 +10.4%) やや割安 オークネット3964 中古車・スマホ・ブランド品の「売り買いの場」を運営する堅実な会社。利益は伸びるが、今の値段は 10 年先の成長まで先に払っている 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 光通信9435 通信・電力・保険の継続契約で稼ぐストック事業と、1兆円超の上場株投資を併せ持つ複合体。利益で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 +19.8% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 ソフトバンク株式会社9434 通信本体は安定して稼ぐが、PayPay と法人 AI の伸びに依存し借金も重い。配当を利益の 75% 前後まで払う会社なので、利益で測ると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +14.4% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) 適正 デジタルガレージ4819 決済と投資の二本柱。カカクコム売却益など資産は厚いが、本業の稼ぎが細く、株主に届く形も弱い。今の値段はやや割高とみる 本質価値との差 +3.5% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 ネクソン3659 ARC Raidersの大ヒットと大型の特別配当で株価は急伸した。厚い純現金を分けて事業の利益で測ると、ヒットのならしを置いても今の値段は割高 本質価値との差 −0.9% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 インターネットイニシアティブ3774 企業の通信とシステムを裏で支える老舗。稼ぐ力は本物だが、PER27倍は先を織り込みすぎで、本質価値は約3割下 本質価値との差 −4.4% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 スクウェア・エニックス・ホールディングス9684 「再起動」中計と物言う株主の圧力下にあるFF・DQの会社。厚い現金を分け、利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −5.0% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 株式会社TBSホールディングス9401 事業は資本コストに届かない。保有株の含み益を足しても、今の値段は割高。不動産の含み益は賃料が利益に入るので足していない。縮減の速さで上下に振れる 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +6.3%) やや割高 日本テレビホールディングス9404 民放視聴率首位とコンテンツの海外展開でテレビ広告の縮小を補う構図。政策保有株・純現金を割り引いて足しても今の値段は割高 本質価値との差 −13.0% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ガンホー・オンライン・エンターテイメント3765 連結売上の 6 割は子会社 Gravity の稼ぎ。パズドラ依存は薄れたが、厚い現金を足しても 10 年先の価値は今の時価総額にやや届かない 本質価値との差 −13.1% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 株式会社U-NEXT HOLDINGS9418 配信・店舗サービス・通信を束ねる創業者支配の成長企業。事業は強いが、利益の質と薄い利益率から今の値段は割高 本質価値との差 −13.1% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 コーエーテクモホールディングス3635 本業は強いが、利益率は山の年。運用益を高く買わずに測ると、今の値段は割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 株式会社テレビ朝日ホールディングス9409 視聴率3冠で稼ぎは過去最高。だが広告の構造的な縮みと低いROEが重く、10年では今の値段を割り込む 本質価値との差 −17.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 沖縄セルラー電話9436 沖縄の au を一手に担う堅い会社。稼ぐ力は本物だが、今の時価総額は先の伸びを織り込みすぎている 本質価値との差 −19.2% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 東映アニメーション4816 ワンピースとドラゴンボールの版権で稼ぐ高採算のアニメ製作会社。資金は厚いが、利益はヒット年の山にあり、今の値段は先の成長を織り込みすぎている 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 LINEヤフー4689 検索・コマース・PayPayが一体化した国内最大級のネット企業。AIの要約で検索からの来訪が減る分と、利益の大半を返す姿勢を合わせても、今の値段は42%ほど割高 本質価値との差 −23.5% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 Appier Group株式会社4180 AI 広告・接客で伸びる台湾発のネット企業。伸びは本物だが、10 年先の利益を先取りした値段 本質価値との差 −23.7% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 電通総研4812 事業は堅いが、すでに高い倍率がついている。伊藤忠のTOBで非公開になる見通しで、利益で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −24.2% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 スカパーJSAT9412 国内唯一の静止衛星会社が安全保障で伸びる。ただし衛星は資本を食い、記録的な利益を前提にした今の値段は割高 本質価値との差 −24.6% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 システナ2317 利益の6割を稼ぐ車載ソフトは人月の仕事。IT機器の再販も含め、AIエージェントで縮み、割高(-50%) 本質価値との差 −25.6% · 10 年 やや割高(年 +2.5%) やや割高 カプコン9697 13期連続営業増益・業界最高の利益率。IPブランドは強い堀だが、新しく投じるお金の稼ぎが先で薄れる前提では今の値段は割高 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 東宝9602 映画配給・興行の国内寡占と都心の不動産。ROEは資本コストを少し上回る程度で、記録的ヒット年を前提にした今の値段は割高 本質価値との差 −29.4% · 10 年 やや割高(年 +2.3%) 割高 株式会社DTS9682 金融・通信・製造の受託開発が中心。堀が薄く、人月の商売はAIエージェントで細り、割高(-52%) 本質価値との差 −33.7% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 ソフトバンクグループ9984 ArmとOpenAIへの賭けで時価のNAVは過去最大だが、Armを市場の時価でなく利益で測り直すとNAVは大きく縮み、今の値段は割高 本質価値との差 −35.7% · 10 年 割高(年 +4.7%) 割高 JMDC4483 医療の健診・診療報酬データを製薬や保険者に売る国内最大手。データの希少性は本物だが、ROE は資本コスト並みで、今の値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 TKC9746 税理士と自治体の記録の正本という堀は本物だが、AIエージェントが顧客の事務所の工数を減らす。名目で7%増の売上では今の値段の5割ほど 本質価値との差 −37.6% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 コナミグループ9766 ヒット同時多発で3期連続最高益。利益率の平常化を置くと、利益ベースで測っても今の値段は割高 本質価値との差 −37.9% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 株式会社NSD9759 銀行・保険・証券の受託開発が中心。堀が浅く、人月の商売はAIエージェントで細り、割高(-55%) 本質価値との差 −41.5% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 BIPROGY8056 運用・保守の契約が厚いが、中身は人月と機器の再販。AIエージェントで縮み、割高(-56%) 本質価値との差 −42.8% · 10 年 割高(年 −0.2%) 割高 日本オラクル4716 データベースの質と無借金は残るが、保守・クラウドの堀は開示の数字が足りず席・運用の型に置いた。名目の売上は約3%減で割高(-53%) 本質価値との差 −43.4% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 東映9605 稼ぎの9割は東映アニメーションだが、持ち分は4割。取り分に比べて今の値段は重い 本質価値との差 −43.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 株式会社フジ・メディア・ホールディングス4676 売却資金を早く返せば報われる。ただ放送の稼ぐ力は細り、10 年の式では今の値段は割高に出る 本質価値との差 −43.8% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 TIS3626 決済の基幹システムは残るが、売上の8割超は人月の受託。AIエージェントで縮み、割高(-60%) 本質価値との差 −44.2% · 10 年 割高(年 +0.0%) 割高 トレンドマイクロ4704 AI時代に守る対象は増えるが、統合セキュリティに価格を抑えられ席課金は縮む。厚い純現金は前受収益が中身で、今の値段の4割ほどの価値 本質価値との差 −52.4% · 10 年 割高(年 −2.4%) 割高 株式会社東計電算4746 製造・流通向けの受託開発とデータセンター運用。高い利益率はAIエージェントで下がり、割高(-65%) 本質価値との差 −52.9% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 大塚商会4768 中小企業向けの機器とソフトの販売・保守。事務職の席の減少とAIの中抜きで縮み、割高(-69%) 本質価値との差 −57.0% · 10 年 割高(年 −2.9%) 割高 日鉄ソリューションズ2327 製造業の基幹システムを人月で請け負う会社。親会社向けは堅いが外部向けが縮み、割高(-70%) 本質価値との差 −57.9% · 10 年 割高(年 −3.0%) 割高 テクマトリックス3762 セキュリティ製品の代理店と医療画像が柱。代理店の取り分と運用は削られるが医療は残り、割高(-68%) 本質価値との差 −59.4% · 10 年 割高(年 −3.2%) 割高 ジャストシステム4686 少人数で高収益のソフト会社だが、無料の AI 家庭教師と生成AIが会員と個人ソフトを削る。席課金は縮み、今の値段の3割ほどの価値 本質価値との差 −60.0% · 10 年 割高(年 −2.6%) 割高 JBCCホールディングス9889 クラウド運用と機器販売が主力の中堅向けIT会社。機器とSIの人月が先に削られ、割高(-66%) 本質価値との差 −61.0% · 10 年 割高(年 −3.7%) 割高 フューチャー株式会社4722 利益率の高いITコンサルだが、中身は人の時間の販売。AIエージェントに最も狙われる位置で、割高(-72%) 本質価値との差 −61.5% · 10 年 割高(年 −3.2%) 割高 野村総合研究所4307 共同利用型の基幹システムという堀は本物で、AI実装の需要も取れている。それでも人月の部分が縮み、割高(-68%) 本質価値との差 −62.2% · 10 年 割高(年 −4.0%) 割高 サイボウズ4776 年払いで解約1%未満の質の高い業務SaaSだが、AIエージェントが業務アプリを直接組み立てる。席課金は縮み、今の値段の3割ほどの価値 本質価値との差 −62.5% · 10 年 割高(年 −4.0%) 割高 ウイングアーク1st4432 帳票の法対応で下支えされるが、BIと書類出力はAIエージェントが直接こなす。のれんも重く、今の値段の3割ほどの価値 本質価値との差 −63.1% · 10 年 割高(年 −4.0%) 割高 株式会社KADOKAWA9468 出版・アニメ・ゲーム・教育を持つ国内最大級のIP企業。利益は底にあるが、回復を先取りした今の値段は割高 本質価値との差 −64.7% · 10 年 割高(年 −3.7%) 割高 オービック4684 直販の質は高いが、保守・クラウドの堀は開示の証拠が足りず席・画面の型に置いた。導入の工数も縮み、名目の売上は約9%減で割高(-76%) 本質価値との差 −66.4% · 10 年 割高(年 −5.2%) 割高 松竹9601 歌舞伎座と東銀座の不動産を持つ老舗。稼ぐ力は資本コストに届かず、今の値段は大きく割高 本質価値との差 −66.9% · 10 年 割高(年 −3.4%) 割高 さくらインターネット3778 AI向けGPUとガバメントクラウドに賭ける国産クラウド。伸びは大きいが、投資の重さと価格下落で今の値段は先を織り込みすぎ 本質価値との差 −67.2% · 10 年 割高(年 −3.1%) 割高 シンプレクス・ホールディングス4373 証券・銀行の基幹システムを元請けで抱える高利益の会社。人月の積み上げはAIエージェントで崩れ、割高(-75%) 本質価値との差 −68.4% · 10 年 割高(年 −5.4%) 割高 オービックビジネスコンサルタント4733 中小向け会計・給与の法対応は堀だが、AIエージェントが画面課金と導入を縮める。名目で横ばいの売上では今の値段の2割ほどの価値 本質価値との差 −68.4% · 10 年 割高(年 −5.5%) 割高 Sansan4443 名刺データという独自データの堀と黒字化の勢いはあるが、AIエージェントが営業調査と経理を直接こなす。今の値段の2割ほどの価値 本質価値との差 −75.6% · 10 年 割高(年 −7.1%) 割高 ラクス3923 経費精算・請求書の席課金で伸びてきた高ROEのSaaS。AIエージェントが申請・承認・請求の画面を飛ばし、今の値段の1割ほどの価値 本質価値との差 −76.7% · 10 年 割高(年 −7.9%) 割高 PKSHA Technology3993 AIエージェントを自社の売り物にできた珍しい会社だが、大手のAIに価格を抑えられ受託と人材が縮む。今の値段の1割ほどの価値 本質価値との差 −79.0% · 10 年 割高(年 −8.7%) 割高 フリー4478 中小企業の会計・人事労務で席課金を伸ばしたが、AIエージェントが仕訳も申告も直接こなす。成長の前提が崩れ、今の値段の1割ほどの価値 本質価値との差 −82.0% · 10 年 割高(年 −10.4%) 割高 SHIFT3697 ソフトウェアのテストを人で請け負う会社。AIエージェントが真っ先に置き換える仕事で、割高(-93%) 本質価値との差 −88.7% · 10 年 割高(年 −13.9%) 割高 グローバルセキュリティエキスパート4417 セキュリティ人材の不足を追い風に伸びたが、人月で売る診断・運用はAIエージェントが自動化する。成長を織り込んだ値段の1割に満たない価値 本質価値との差 −91.5% · 10 年 割高(年 −16.7%) 割高 マネーフォワード3994 会計・経費の席課金で伸びてきたが、AIエージェントが経理を直接こなす。利益率が上がる前提が崩れ、今の値段の1割に満たないの価値 本質価値との差 −91.9% · 10 年 割高(年 −16.2%)

ほかの業種も見る(AI 銘柄分析の一覧)→

読んだ資料

  1. GMOインターネットグループ 2026年12月期 第1四半期決算報告(株主向け)
  2. GMOインターネットグループ 2026年12月期 中間期 決算短信(東証 TDnet)
  3. GMOインターネットグループ 大株主の状況(集計ページ)

分析日 2026-10-16